2014年09月16日

さっと登場して理想の娘になる フレンズ8-20その4

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レイチェルのベビーシャワーに、レイチェルのママを招待し忘れていたモニカとフィービー。
モニカは慌ててママに電話して、「ベビーシャワーをすることが急に決まったので」と言って、招待し忘れていたことをごまかそうとするのですが、ママは他からそのパーティーのことを聞いていたので、ママを余計に怒らせるはめに。
パーティーにやってきた後も、ママはモニカにだけ冷たく当たります。
そしてママはレイチェルに、「子供が生まれるならお手伝いさんを雇いなさい」と言うのですが、レイチェルがそれを断ると、「じゃあ、私(ママ)がベビーシッターとして同居してあげる」と言い出します。
その場では嫌だと言えなかったレイチェルですが、モニカに「はっきり断るべきよ」と説得され、そうすることを決めたレイチェルがママのところに向かった後のシーン。
モニカ: (To Phoebe) This is great! Now she's gonna be mad at Rachel! Y'know what? And I'm just gonna swoop in there and be like the daughter she never had. ([フィービ ーに] これって最高よ! ママはレイチェルに怒ることになるわ! そして私はそこにさっと登場して、彼女が持ったことのないような(素敵な)娘のようになるの。)
フィービー: I have new respect for Chandler. All right, everybody! It's time to open the presents! (私はチャンドラーに対して、新たな尊敬の念を持つわ。よーし、みんな! プレゼントを開ける時間よ!)
モニカ: Yes! Yes! And I think that the first gift that Rachel opens should be from the grandmother of the baby. Because you're the most important person in this room. And in the world! (そうよ、そうよ! そして私は思うの、レイチェルが開ける最初の贈り物は、赤ちゃんのおばあちゃまからになるべきだ、って。だって、あなたは一番大切な人ですから、この部屋で。そして世界中で!)
レイチェルのママ: Well uh, I don't have a gift because I wasn't invited until the last minute. But thank you so much, dear, for bringing that to everyone's attention. (あぁ、私は贈り物を持って(きて)ないの、だって最後の最後まで招待されなかったから。でもほんとにありがとう、その件にみんなの注目を集めてくれて[その件にみんなが注目するようにしてくれて]。)
フィービー: How about you less important people? Let's open your presents! ((ママ)より重要ではない[重要度の低い]あなたたちはどう? あなたたちのプレゼントを開けましょう!)

「ママは赤ちゃんのために同居するって言ってくれるけど、やっぱりママと同居はしたくない」的な事をレイチェルがママに言いに行くと決めたため、モニカは「これって最高!」と喜んでいます。
その理由がその後で語られていますね。
直訳すると、「それを言えば、レイチェルのママはレイチェルに対して怒ることになる。そこに私が swoop in して、私は、レイチェルのママがこれまで持ったことがないような娘のようになる」。

まず、swoop は元々「鳥が空から舞い降りて・急降下して、獲物を襲う・獲物に飛びかかる」という意味。
その「サーッと舞い降りる」感覚から、「それまでいなかった場所にさっと登場する・現れる」という意味でよく使われます。
過去のフレンズでは、
フレンズ1-12(その4)
ジョーイ: Now is when you swoop. (今が割り込むチャンスだぞ。)
サンドイッチボード フレンズ3-11その17
ロス: Well, I'm just saying, I mean, why else would he just, y'know, swoop in out of nowhere for no reason? (そう、僕はただこう言ってるだけだよ。つまり、ただどこからともなく、さっと現れるなんて、他にどんな理由があるっていうんだ?)
ジャックポットを盗むラーカー フレンズ5-24その1
ロス: No. They swoop in and steal your jackpot. (違うよ。そいつらは急にやってきて、その人の大当たり(ジャックポット)を盗むのさ。)
のように使われていました。

今回の swoop in there も、「そうやってモメているママとレイチェルの間に、私がさーっと割り込むように現れて」という感覚ですね。
「レイチェルのママがこれまで持ったことがないような娘のようになる」というのは、ちょうど実の娘レイチェルに対して怒っている時なので、「私の娘がこんな子だったら良かったのに」と思えるような、いい子を演じてみせる、ということです。

「ママにはっきりと正直な気持ちを言わなきゃだめよ」とえらく強い調子でレイチェルを励ましていたのは、実はレイチェルのためではなくて、「レイチェルが怒られている時に自分がいい子として登場し、ママに気に入られる」という邪悪な意図(笑)があったことが、このモニカのセリフからわかるわけです。
招待しなかったことでモニカに激怒しているママの怒りを鎮める作戦ですね。

それで、それを聞いたフィービーは、I have new respect for Chandler. と言うことになります。
「チャンドラーに対して新しい敬意・尊敬の気持ちを持つ」というのは、「改めて、チャンドラーに敬意を払うわ」という感覚ですね。
こんな根性の悪い女w を妻にしているチャンドラーってえらいわね、尊敬しちゃうわ、と言っていることになります。
「あなたって、なんて性格悪いの」とダイレクトに言うのではなく、「(あなたの夫である)チャンドラーを尊敬するわ」と皮肉っぽく言っているのがポイントだということですね。

その後、フィービーは、「みんな、プレゼントを開ける時間よ!」と出席者に呼び掛けます。
モニカはそれに続いて、「レイチェルが最初に開ける贈り物は、赤ちゃんのおばあちゃま(つまりレイチェルのママ)からになるべきよ」と主張しています。
その後も、「だって、あなた(レイチェルのママ)は、一番重要な人だから」と、ミエミエのおべっかを言っています。
in this room. And in the world! 「(あなたは一番重要な人) この部屋で。そして世界中で!」と、in the world まで付け加える大げさ過ぎる表現が、モニカがママにこびへつらっている様をよく表していますね。

モニカとしては、「あら、あなた、いい子ね」と言ってもらえるような良い子を演じてみせているわけですが、レイチェルのママはそれを喜ばないどころか、むしろ機嫌を悪くしたような顔で、以下のセリフを言っています。
I don't have a gift because I wasn't invited until the last minute. の、not ... until the last minute は、「最後まで〜なかった」。
「私は最後(の最後)まで招待されなかった」→「私が招待されたのは、最後の最後だった、ギリギリだった」ということになります。
意味としては、「私は(招待されるのを忘れられていたようで)最後の最後に招待されたから、贈り物を用意する時間がなくて、持ってきてないの」ということですが、英語の語順では、「私は贈り物を持っていない。なぜならギリギリに招待されたから」という順序になるため、そのママのセリフが余計に皮肉っぽく聞こえるのもポイントだと思います。

モニカがママのことを褒めちぎって紹介した後に、「プレゼントないのよね。(誰かが)私を招待したのが最後の最後で、買う時間がなかったものだから、、、」みたいに、今そんな風に紹介したあなたのせいで、私はプレゼントを買えなかったのよ、と皮肉っぽく答えたことになるわけですね。
ママはさらに、But thank you so much, dear, for bringing that to everyone's attention. とイヤミを重ねています。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) に、この bring (something) to someone's attention の形が例文として載っていました。
attention :
3. NOTICE the fact that someone or something is noticed
例) A student first brought the problem to his professor's attention (= caused someone in authority to notice the problem).

つまり、「注目。誰かや何かが注目されるという事実」。
例文は、「ある学生は最初に、その問題を、自分の教授の注目にもたらした(=権威のある誰かがその問題に注目するようにさせた)」。

例文の直訳が、ちょっと不自然になっていますが、bring A to B という感覚は、「A を B に持ってくる」ということですから、「その問題を教授の注目(のところ)に持ってくる」が直訳となり、それはつまり、「その問題に教授が注目するようにする」という意味になる、ということですね。

「その件にみんなの注目を集めてくれて、ほんとにありがとう」と言うのは、「私が招待されたのが最後だったということを、みんなに教えることになったわ、ありがとう」ということですね。
「ママなのに招待されていなかった」というのは、ママにとって不名誉なことなので、本音としては「私に大恥かかせてくれてありがとう」みたいな最大のイヤミを言っていることになります。
途中にわざわざ、dear という親愛語を挿入しているのも、イヤミな感じをさらに強めていますね。
ママをヨイショしたつもりが、余計な恥をかかせることになって、モニカの立場はますます悪くなる一方です^^

その後、フィービーが話題を変えるように、「(ママは持ってきてないみたいだけど)他のみんなはどう? みんなのプレゼントを開けましょう」と言うのですが、そのフィービーのセリフがまた、余計な言葉が入っていて面白いです。
How about you less important people? は、you と less important people が同格ですね。
「あなたたち、つまり、(ママより)重要度の低い[ママより重要ではない]人たちは、どうかしら?」と言ったことになります。
フィービーが「ママほど important ではない人」と呼び掛けているのは「その他の人々」にとって失礼であることは言うまでもなく、その important の話はすぐにでも忘れたい、ママにもすぐ忘れてほしいモニカとしては、important ネタをしつこく使うのは勘弁して!というところでしょうね。


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2014年09月12日

既にその名前の君なら適役 フレンズ8-20その3

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[Scene: Joey's Apartment, Joey is reading a script as Ross and Chandler enter carrying a basketball.]
ジョーイのアパートメント。ジョーイは脚本を読んでいる、そこにロスとチャンドラーが、バスケットボールを持って入ってくる。
チャンドラー: Hey, Joe! You wanna shoot some hoops? (よお、ジョーイ! (バスケの)リングにシュートしたい[バスケしたい?]?)
ジョーイ: Oh no, I can't go. I'm practicing. I got an audition to be the host of a new game show. (あぁ、だめだ、俺は行けないよ。俺、練習してるとこなんだよ。新しいゲーム(クイズ)番組の司会(ホスト)になるためのオーディションがあるんだ。)
ロス: Oh, cool! (おぉ、かっこいいね。)
チャンドラー: That's great. (それはいいな。)
ジョーイ: Yeah-yeah, and if I get it, by day, I'll be (In a sexy voice) Dr. Drake Remoray. But by night, I'll be (In an announcer's voice) Joey Trrrribbiani! (そう、そうなんだよ。で、もし俺が司会をゲットしたら、昼には俺は [セクシーな声で] ドクター・ドレイク・ラモレーになる。でも、夜には、俺は [アナウンサーの声で] ジョーイ・トーリーーービアーニー! になる。)
チャンドラー: You'll be perfect for this! That's already your name! (お前はこの仕事に完璧だな! それってもうすでにお前の名前だもん!)
ジョーイ: But the audition's in a couple hours and I don't even understand the game. (でも、あと2、3時間で、そのオーディションがあるんだ[始まるんだ]。そして俺はそのゲームを理解できてさえいないんだよ。)
ロス: Well, do you want some help? (ふーん、手伝って欲しい?)
ジョーイ: Oh, really? That'd be great! Hey, you guys can be the contestants! (え、ほんとに? そうだと[手伝ってくれると]嬉しい! ほら、お前らは出場者になれるぞ!)
ロス: Awesome! (イケてる!)
チャンドラー: Okay, I guess we can lose to junior-high girls some other time. (よし、女子中学生に負けるのは、また別のときにできるよな。)

バスケットボールを持ちながら入ってきたチャンドラーは、ジョーイに、You wanna shoot some hoops? と尋ねています。
hoop は「フラフープ」などの hoop で「輪(わ)」ですね。
ここでは、チャンドラーがボールを持っていることからもわかるように、「バスケットボールのバスケットリング」を指すことになります。
ですから直訳すると、「バスケットリングにシュートしたい?」と言っていることになり、つまりは「バスケしたい? バスケ(一緒に)やらない?」と誘っていることになります。

ジョーイは、「行けないよ」と言って、俺は今、練習中なんだ、とも言っています。
その理由として、「新しい game show のホストになるためのオーディションがあるんだ」と説明していますね。

game show を直訳すると、「ゲーム番組」になりますが、実際のところは「ゲームを交えたクイズ番組」のこと。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
game show : a television program in which people play games or answer questions to win money and prizes
つまり、「賞金や賞品を獲得するために、ゲームをしたり、質問に答えたりするテレビ番組」。

口々に「クール、グレイト」と言われたジョーイは、得意げな顔で、「もし俺がその司会役をゲットしたら」と言って、by day... by night... というセリフを言っています。
day と night が対比で使われていることからもわかるように、これは、by day 「昼間は、日中は」、by night 「夜は」と場合分けしている感覚ですね。

by day, I'll be... というのは、「昼間は俺は…になる」というニュアンス。
そして、昼と夜で、「その時に自分がなる姿」にそれぞれ声色を変えています。
ドクター・ドレイク・ラモレーの場合には、ソープオペラの俳優っぽくセクシーな低音で、自分が演じる役柄の名前を言い、クイズ番組の司会者の場合には「番組を盛り上げるぞー!」的なノリのいい声で、司会者である自分の名前を音を伸ばして大げさに言っています。

その様子を見たチャンドラーのセリフが面白いですね。
You'll be perfect for this! は、「この役(クイズ番組の司会役)に、お前は完璧だな」と言っているニュアンス。
ジョーイが司会者っぽく自分の名前を言った様子が、「司会者役にぴったりハマってる」という褒め言葉っぽく聞こえるのですが、その後のチャンドラーのセリフから、チャンドラーは違った意味で完璧だと言ったことがわかる仕組みになっています。

その後のチャンドラーのセリフは、「それってすでにお前の名前だ!」ということですね。
司会者だから当然、俳優としての名前を叫ぶことになるのですが、チャンドラーはそれを、「ドクター・ドレイク・ラモレー」という役柄と比較する形で、「クイズ番組の方は、お前以外ありえないな。お前は今のままで、司会者役の名前と同じ名前を持ってるんだから」と表現したことになります。
クイズ番組の司会者の名前と、偶然にもお前は同じ名前じゃん!と言って、「お前のために用意されたような役だな」と言ってみせたわけです。
ジョーイが司会者として自己紹介したセリフを聞いて、「その役にピッタリ、ハマってるじゃん。もうバッチリだよ」と褒めたのかと思いきや、「名前が今のお前と同じだから、ピッタリ」だと言ったというオチ(だって本名なんだから当然じゃん!とツッコミを入れたくなるようなオチ)になっているのですね。

ジョーイは、"But the audition's in a couple hours and I don't even understand the game." というセリフを言っています。
その内容は、「あと2、3時間でオーディションなんだけど、俺はそのゲームを理解してすらいない」ということで、この and は逆接のニュアンスが近いとは思うのですが(実際、英和辞典にもそういう「逆接のニュアンスの and 」の用法も載っているのですが)、ここでは、but という「はっきりした逆接」を使っていないことを訳にも出して、「あと2、3時間でオーディションだ。”そして”俺はこのゲームを理解してすらいない」と訳してみるのも、一つの方法かなと私は思っています。
そういう「逆接のニュアンスの and 」については、1か月半ほど前に、先に謝っておく フレンズ3-4その18 のコメント欄 で意見を交換したことがありました。
こういう and のニュアンスにご興味を持たれた方は、そのコメントも併せてお読みいただけると幸いです。

「この番組のオーディションが始まるっていうのに、俺は番組の仕組みが理解できてない」と心配そうなジョーイに、ロスは「手伝おうか?」と申し出ています。
ジョーイは「ほんとに? 手伝ってくれるとしたら最高だ(嬉しい)!」と言った後、手伝ってくれたら、お前ら二人は、contestants になれるぞ!と言っています。
contestant は「競争者、競争相手」で、ここでは、「クイズ番組で勝敗を競い合う出場者」のことですね。

クイズ番組の出場者、解答者になれると言われて、ロスは喜び、チャンドラーも I guess we can lose... と言いながら、持っていたバスケットボールを、後ろに無造作に放り投げ、そのクイズ番組オーディションの練習に付き合うことになります。

そのチャンドラーのセリフ、I guess we can lose to junior-high girls some other time. について。
lose to は「(人・チーム)に負ける」、some other time は「また別のとき(に)」。
ですからこのセリフを直訳すると、「俺たちは、また別のときに、女子中学生に負けることができると思う」になります。
もう少し自然な日本語にすると、「女子中学生に負けるのは、また別の機会にできるんだし」ということで、それはつまり、「今からみんなでバスケをして、結果、女子中学生に負けることになる、、というのはまた別の機会に、ということにして、今はジョーイのオーディションの手伝いをしてやろうか」と言っていることになります。
「どうせ負けることになるんだから、他にやることがあるのなら、バスケはやめちゃっても問題ないよね」的な自虐的なセリフだということですね。
実際に、女子中学生と試合する約束をしていたわけでもないでしょうが、仮に公園でバスケをやっている女子中学生と試合することになったとしても、それに勝てそうにないようなレベルなんだから、別に無理して今やらなくてもいいよね、他の用事があるならそれを優先させたらいいよね、と言っているのが面白いということですね。


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posted by Rach at 14:11| Comment(0) | フレンズ シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月10日

give it a rest フレンズ8-20その2

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出産間近のレイチェルのために、ベビー・シャワーを開く予定なのですが、主催者のモニカたちがレイチェルのママを招待し忘れたことを知って、レイチェルは驚き、怒っています。
モニカ: Well, it wasn't my fault. Phoebe was in charge of the invitations! (私のせいじゃなかったのよ。フィービーが招待の担当だったもの!)
フィービー: Well, I don't, I don't have a mother. So often I forget that other people-- (うーん、私には、私にはママがいないから。だからよく忘れるのよね、他の人に…)
モニカ: (interrupting her) Oh, give it a rest! ([フィービーの言葉を遮って] もう、やめてよ!)
レイチェル: So my mother is not coming to my baby shower?! (それで、私のママは、私のベビー・シャワーに来ないの?)
フィービー: No. (Pause) Neither is mine. (来ないわ。[間があって] 私のママもね[私のママも来ないわ]。)
モニカ: Okay, y'know what? Don't worry, okay? We'll take care of it. We'll call her. Just go home and get ready. (いいわ。ねぇ。心配しないで。私たちはその件をちゃんと片づける[処理する]わ。レイチェルのママに電話する。(だからレイチェルは)ただ家に帰って準備して。)
レイチェル: Please, make sure she comes. It's really important to me. I mean it's my mom! (お願いよ。必ずママが来るようにしてね。私にとっては本当に重要なんだから。だって、私のママだもの!)
フィービー: I know. I know. What's her number? (そうよね、そうよね。で、ママの電話番号は?)
レイチェル: I don't know. (知らないわ。)

モニカは、「ママを招待し忘れたのは、私のせいじゃないわ」と言って、「フィービーが招待の担当だったもの!」と、責任はフィービーにあったことを主張します。
in charge of は「〜を担当している、〜を管理している、〜の担当者・責任者である」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
in charge (of something) : controlling or responsible for a group of people or an activity
つまり、「人々のグループ、またはある活動をコントロールしている、またはそれに対して責任がある」。

「招待はフィービーの担当でしょ? ママを呼び忘れたのはフィービーのせいよ」と言われたフィービーは、「私はママがいない。だからよく(しばしば)、忘れるのよね、他の人が…」と言ったところで、モニカに言葉を遮られ、「やめてよ!」とあきれたように言われることになります。

名詞の rest は「休み、休憩」「静止、停止」という意味。
Give it a rest! は「やめろ! 黙れ! (その話は)もういい!」というキツいニュアンスの言葉になります。

Macmillan Dictionary では、
give it a rest : (INFORMAL) used for telling someone to stop saying or doing something that is annoying you
つまり、「(インフォーマル) 自分をいらいらさせている何かを言う、またはするのをやめるように、人に言うために使われる」。

something that is annoying you というのがポイントですね。
こっちがいらいらするような言動をしている相手に対して言うセリフだ、ということです。
親しくない相手に使うと、喧嘩になりそうなキツいセリフだということですね。

モニカに遮られて、フィービーのセリフは途中で切れていますが、これは、「(私にはママがいないから)他の人にママがいるってことを忘れる」と言いたかったことがわかりますね。
フィービーのママが小さい頃に自殺した、という話はこれまでのフレンズに何度も出てきました。
それはもちろん、フィービーにとって、とても悲しい出来事なのですが、そのことをこんな風に「自分の責任逃れや言い訳」に使うことがフィービーには時々あるので、もうその話はよしてよ、とモニカも怒っていることになります。

レイチェルはまた、「それで私のママはシャワーに来ないの?」と同じことを尋ねますが、フィービーはそれに対して静かな口調で、No. と言っています。
No, she's not coming. 「レイチェルのママは来ないわ」ということですね。
その後の、Neither is mine. は、My mother is not coming, either. 「(レイチェルのママと同様に)私のママも来ない」と言っていることになります。
ついさっき、「立場が悪くなったら、すぐにママの話を持ち出すのはやめてよ。聞き飽きたわ、うんざりよ」みたいにモニカに言われたばかりだと言うのに、ここでもまた、「レイチェルのママは来ない。そして私のママも来ないのよ」としんみりした様子でママの話を持ち出しているところが、「したたかなフィービー」のキャラクターがよく出ていると思います。

モニカは、「心配しないで。何とかする」みたいに言って、「私たちはママに電話するから、レイチェルは自宅に帰って準備して」と言って送り出します。
take care of は「(人)の世話をする、面倒を見る」という訳で最初に覚えることが多いですが、この場合は「(物事・事態)を処理する、片づける」というニュアンスですね。

レイチェルはドアの方に行きながら、「お願いよ。ママが必ず来るようにして」と言っています。
make sure SV は「S が必ず V するようにする」ということで、人に何かを指示する、念押しする時によく使われる表現です。
Make sure+文、の形で、「文の内容が sure (確か、確実)になるようにしろ」というニュアンスになるわけですね。
「私にとっては重要なことなの。だって私のママなんだもの!」みたいに、「大事な大事なママを絶対にちゃんと呼んでよね」っぽく言い残して、立ち去ろうとするのですが、フィービーに、「わかったわ。で、ママの電話番号は?」と聞かれたレイチェルが、「知らないわ」と返事するのが、フレンズっぽいところです。
「私が知ってるわけないじゃない」みたいな顔でそう答えているので、「さっきの”ママが出席してくれることは私にとってすっごく重要なことなのよ”発言は、一体どこへ?」とツッコミを入れたくなるわけですね(^^)


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posted by Rach at 16:28| Comment(2) | フレンズ シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月08日

招待してないのに来たらすごい偶然 フレンズ8-20その1

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シーズン8 第20話
The One With the Baby Shower (赤ちゃんが生まれたら?)
原題は「ベビー・シャワーの話」


もうすぐ赤ちゃんが生まれるレイチェルのために、baby shower (出産間近の人にプレゼントを渡すパーティー)の準備をしているところ。
レイチェル: So, what's the final head count on my baby shower? (それで、私のベビー・シャワーの最終的な人数は何人?)
フィービー: About twenty, a couple people from work had something else to do. (20人くらいね。職場の2人(2、3人)は、他に用事があるって。)
モニカ: Also both of your sisters called and neither can make it. (それにあなたの妹たちも電話してきて、どちらも出席できないわ。)
レイチェル: What?! You mean they're not coming to a social event where there's no men and there's no booze?! That's shocking! I don't care, as long as my mom's here. (何ですって? 男なし酒なしの社交行事には二人は来ないってこと? それってショッキングだわ! (でも)構わない、ママがここに来る限りはね。)
モニカ: Oh, my God. Your mother! (なんてこと。あなたのママ!)
レイチェル: What?! My mom's not gonna be here?! (何? 私のママはここには来ないの?)
モニカ: Well, given that we forgot to invite her, it would be an awfully big coincidence if she was. (うーんと、私たちがあなたのママを招待し忘れたことを考えると、もし彼女が来たら、ものすごい大きな偶然ってことになるわね。)
レイチェル: My God! (なんてこと!)

shower というのは、お祝いごとのある女性に贈り物をするパーティーのこと。
bridal shower なら「花嫁になる人へ贈り物をするパーティー」のこと。
ブログの過去記事では解説を飛ばしてしまいましたが、フレンズ4-22 では、出産間近のフィービーのために開いた baby shower のシーンもありました。

shower の英英辞典の語義を見てみると、LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
shower : (PARTY) a party at which presents are given to a woman who is going to get married or have a baby
つまり、「結婚する、または出産する女性に、贈り物(プレゼント)が渡されるパーティー」。

レイチェルは、what's the final head count on my baby shower? と尋ねています。
head count は「人数、頭数(あたまかず)」のことですね。
日本語でも「頭数(あたまかず)をそろえる」という表現がありますが、まさに直訳の「頭(head)+数(count)」が head count という言葉になっているわけです。
ですから、what's the final head count on は「〜に出席する最終的な人数・頭数は何人?」という質問になります。

フィービーは、「20人くらい」と返事した後、「職場の2人(もしくは、2、3人)は、他にすべきことがあった」と言っていますが、それは「その人たちは、他の用事があるから来られないって」みたいなことですね。

モニカは「それにあなたの妹は、二人とも電話してきて、どちらも来られないって」と言っています。
make it は「うまくいく、やり遂げる、成功する」などの意味もありますが、ここでは「(何とか)出席する」というニュアンス。
妹二人が欠席と聞いて、レイチェルは大げさに驚いた声を出しています。
booze は「酒」という意味。
パーティーの案内状に使われる言葉で、B.Y.O.B. という略語がありますが、それは、bring your own booze [bottle] の略で、「酒は各自持参のこと」という意味になります。
social event は「社交行事」。
ですから、「男がいない、酒がない社交行事に、私の妹たちは来ないっていうこと?」と言っていることになります。
その後、さらに大げさな調子で、That's shocking! 「それってショッキングだわ!」と言っていますが、実際のところは、「あの妹たちのことだから、男なし酒なしのパーティーに来るはずないってわかってたわ」というところでしょう。
それを、I knew it. 「わかってた。そんなことだろうと思ってた」と言わずに、「こういうパーティーに来ないだなんて、意外だわ、驚きだわ!」と皮肉っぽく言っているのがポイントで、ですからそれを聞いたフィービーも少し笑っているわけです。

I don't care は「妹が来ないってことは、別に構わない」で、その後、as long as my mom's here 「私のママがここにいてくれれば、シャワーに出席してくれる限りは」と付け加えています。
「ママさえ来てくれるなら、妹たちなんか来なくても全然問題ない」というレイチェルの発言を聞いて、モニカはハッとなり、「あなたのママ!」と言っています。
それだけで、レイチェルのママを招待するのを忘れたことは明らかですね。
「ママはここには来ないわけ?」と聞き返すレイチェルに、モニカは、given that 以下の長めの文章を言っています。

given that... は「もし…だと仮定すれば、もし…なら、…を考えれば」という決まり文句。
LAAD では、
given [preposition] : used to say that something is not surprising when you consider the situation it happened in (SYN: considering)
例) I think I did all right, given that I didn't study much.

つまり、「何かが起こった状況を考えて(考慮して)、それが驚くべきことではないと言う時に使われる」。例文は、「私はうまくやったと思う、あまり勉強しなかったことを考えると」。

英英の語義にあるように、given that... は、considering (that)... とほぼ同じ意味になりますが、それぞれの本来のニュアンスを考えると、given that は、「that 以下が与えられた状況で」、considering that は、「that 以下を考慮して」という違いになるでしょう。

ですから、モニカのセリフは、「私たちがレイチェルのママを招待するのを忘れたということを考えると、もしママが来たら、それはそれはものすごく大きな偶然になるでしょうね」と言っていることになります。
招待していないから、シャワーに来るはずがない、だから、現実とは反対の仮定である仮定法過去が使われているのもポイントです。

「招待していないのにもしママが来たとしたら、それってものすごい偶然よね、奇遇よね」と言っているわけですが、招待してないから来ないとわかっているのに、怒ったレイチェルが「ママはここに来ないの?!」とわかりきったことを尋ねて来たので、「もし来たとしたら、ものすごい偶然よねぇ」と答えるしかない、というモニカの辛い立場がよく出たセリフになっていると思います。


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posted by Rach at 14:19| Comment(0) | フレンズ シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月05日

steamyな写真 フレンズ8-19その6

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ソープオペラ(昼メロ)ファン向けの雑誌「ソープオペラ・ダイジェスト」のインタビューを受けていたジョーイですが、ちょっとした言い間違いなどはあったものの、とりあえず失言っぽいことを言うことなく、インタビューは終了します。
フレンズたちが口々に、「良かったよ」と褒める中、帰りかけたインタビュアーが振り向いて、
インタビュアー: (returning) Oh, wait! I almost forgot. We have to ask everybody this: Other than Days of Our Lives, what's your favorite soap opera? ([戻ってきて] あぁ、待って! 忘れるところだった。これをみんなに聞かないといけないのよ。「デイズ・オブ・アワ・ライブズ」以外で、あなたの好きなソープオペラは何?)
ジョーイ: Oh, I don't watch soap operas. Excuse me? I have a life, y'know? (あぁ、俺はソープオペラは見ないよ。もしもし? 俺には生活があるんだ。だろ?)
(The gang is disappointed.)
フレンズたちはがっかりする。
インタビュアー: Thank you. The readers at Soap Opera Digest will be happy to hear that. (ありがとう。ソープオペラ・ダイジェストの読者たちは、それを聞いて喜ぶでしょうね。)
ジョーイ: Oh, good enough. (The interviewer leaves.) So close! (あぁ、十分だね[十分にいいね]。 [インタビュアーは去る] すっごく惜しかった!)
Closing Credits
エンドクレジット
[Scene: Monica and Chandler's, everyone is reading Joey's interview.]
モニカとチャンドラーの家。みんなは(ソープオペラ・ダイジェストに掲載されている)ジョーイのインタビューを読んでいる。
レイチェル: Wow! I can't believe they didn't put in the part where you said you didn't watch soap operas. (わぉ! ジョーイが言った、俺はソープオペラは見ないよ、って部分が載ってないなんて、信じられないわ!)
ジョーイ: Yeah, I called the lady about that. I told her I was just joking. She was pretty nice about that. (そうだね、その件について、あの女性に電話したんだよ。俺はただジョークを言っただけだ、って彼女に言ったんだ。彼女はその件について親切に対応してくれたよ。)
モニカ: You slept with her, didn't you? (あなた、彼女と寝たんでしょう?)
ジョーイ: Little bit, yeah. (ちょっとね、ああ。)
ロス: Wow! This picture of you sure is steamy. (わぉ! ほんとに、ジョーイのこの写真、セクシーだね。)
ジョーイ: Oh yeah, that's just a little something for my huge gay fan base. (Winks at him.)
(あぁ、そうだね。それはただ、俺の大きなゲイファン層に対しての、ちょっとしたもの(サービス)だよ。 [ジョーイはロスにウインクする])
ロス: Did you just wink at me? (今、僕にウインクした?)
ジョーイ: Hey, you're the one that loves the picture. (ほら、お前はその写真を気に入ってるんだろ。)

コーヒーハウスの出口まで帰りかけていたインタビュアーでしたが、そこで振り向いた彼女は最後にもう1つ、質問をしています。
「もう少しで忘れるところだった」と言いながら、「私たちは(インタビュー相手)みんなに、これを尋ねないといけないの」と言っていますね。
その質問は、「”デイズ・オブ・アワ・ライブズ”の他に(以外で)、あなたの好きな・お気に入りのソープオペラは何?」というもの。

それを聞いたジョーイの返事について。
意味は、「あぁ、俺はソープオペラは見ないよ。もしもし? 俺には生活があるんだ。だろ?」ということですね。
I don't watch という「現在形」で、自分の習慣を語っていることになります。
「俺はソープオペラを見ない人間だ」という感覚ですね。
その後、ちょっとバカにしたような口調と表情で、Excuse me? 以下のセリフを言っていますが、これは「もしもし? ちょっといいかい?」みたいなニュアンスになります。
研究社 新英和中辞典に、
Excuse me.=[見知らぬ人に話しかけたり、他人に異議を唱える時などに用いて] 失礼ですが
という語義が載っていましたが、その「他人に異議を唱える時に用いる」ニュアンスに近いと思います。
「ちょっとちょっと。ちょっと待ってよ」みたいな感じでしょうか。

「俺には生活がある」とも言っていますが、人に何か時間のかかることを頼まれた場合に、「俺にも仕事があるんだ、俺にも生活ってものがあるんだ」みたいに返すことは、日本語でもありますよね。
つまりジョーイは、「俺には俺の生活ってものがあるんで、興味のないものを見たりする時間なんてないよ」と言っていることになります。

ソープオペラ・ダイジェストの読者は「ソープオペラ・ファン」なので、「俺はソープオペラは見ないよ」と言うだけでも、ちょっとした問題発言ですよね。
そこに何かしら、出演俳優としてのポリシーにまつわる理由などがあれば、また話は別だったのでしょうが、その後、「おいおい、俺にも生活ってものがあるんだから。そうだろ?」みたいに言ったことで、「そんなくだらないものを見てる時間なんか、俺にはないんだよねぇ」と、ソープオペラをバカにした、そしてそれを見ている視聴者をバカにした発言をしてしまったことになるわけです。

それを聞いて、フレンズはがっかりした様子を見せます。
インタビュアーもその発言に少し驚いた顔をして、「ソープオペラ・ダイジェストの読者たちは、それを聞いて幸せに思うでしょうね」みたいに言っていますが、これは大いなる皮肉ですね。
言葉では、「その答えを聞いたら、読者はみんな喜びますわ」と言っていますが、「読者はその発言に驚いたり怒ったりするでしょうね」を皮肉っぽく言っていることになります。

good enough は「十分に良い」ということですから、「それはいいね」というニュアンス。
その後、インタビュアーが去り、フレンズたちが、気まずい顔をしているのを見て、ジョーイも自分が失言したことにやっと気づいた様子で、So close! と言って、エンドクレジットになります。
close は「近い」ということから、ここでは「(正解に)近い、惜しい」という意味。
最後の質問で失言をしなければ、上出来だったのに、もうちょっとだったのに!というニュアンスが、ジョーイの "So close!" になります。

エンドクレジットでは、みんなが、ジョーイのインタビューが掲載されたソープオペラ・ダイジェストを読んでいます。
レイチェルは、「あなたが”俺はソープオペラを見ない”と言った部分を、彼らが(記事に)入れなかったのは信じられない」と言っています。
they というのは、出版社の人々を漠然と指すニュアンスですね。
あの大失言が掲載されてないなんてびっくりよ、ということです。

ジョーイは、「俺はその件で彼女に電話して、あれはただのジョークだったんだよ、って言ったんだ。彼女はその件についてかなり nice だったよ」と言っています。
nice だった、というのは、「よくしてくれた、親切だった」という感覚で、その件についてナイスに対応してくれた、と言っている感覚になるでしょう。
「ちゃんと説明したら、彼女はわかってくれてさ」と言っているわけですが、モニカは「あなた、彼女と寝たんでしょ?」と問うています。
ジョーイも、特に否定せず、あっさり「ちょっとね、まあね」と答えます。

ロスはジョーイの写真を見ながら、「この写真、steamy だね」と言っています。
steamy は steam 「蒸気、スチーム、湯気」の形容詞形で、「蒸気の(ような)、湯気が立ち込める」という意味ですが、「エロティックな、セクシーな」という意味にもなります。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
steamy : sexually exciting and slightly shocking
例) steamy love scenes

つまり、「性的に刺激的な、そしてかすかに衝撃的な」。例は「エロティックなラブシーン」。

Macmillan Dictionary では、
steamy : (INFORMAL) sexually exciting
例) a steamy love scene


2つの英英辞典で、sexually exciting という語義が同じで、例も単複が違うだけで、どちらも "steamy love scene" なのが興味深いです。
エロティックなラブシーンの形容として、steamy という単語が使われるのは何だか納得できちゃいますね。

映画「タイタニック」で、ジャックとローズが車の中で結ばれるシーンでは、車の外から見た映像として、曇ったガラスにローズの手がバン!となって、ガラスに手形が残る、、というものがありました。
実際に、車の中で汗ばんだ二人が見つめ合ってキスする様子も映像としては見せますし、それはそれでエロティックでしたが、「壁ドン!」ならぬ「窓バン!」みたいな、「蒸気で曇った窓ガラスにローズの手」という描写の方が、映画を見ている者としては衝撃だったような気がします。
ラブシーンにはそういう「熱気」が常に伴いますが、その熱気を「蒸気で曇ったガラス」で見事に映像化した表現だと言える気がしましたし、そういう「熱い」ラブシーンを表現するのに、steamy という形容詞が最適なのも、タイタニックのあのシーンをご覧になった方なら、納得していただけるかなぁ、と^^

「ジョーイの写真は、steamy だね、性的にエキサイティング・刺激的だね」のように steamy という単語を使ったロスに対して、ジョーイは、「それは、俺の大きなゲイ・ファン・ベースに向けての、ちょっとしたものなんだよ」のように言っています。
この base は「支持母体、支持基盤」みたいなニュアンスですね。
英辞郎では、
fan base=《one's 〜》 ファン層、自分のファンの中心となる人々
と出ていますが、「ファン層」というのが訳としてしっくりくるように思います。

LAAD では、
base : PEOPLE/GROUPS [countable, usually singular] the people, money, groups etc. that form the main part of something
例) The company's customer base (= people who buy its goods) is growing.

つまり、「何かのメイン部分を形作る人々、金、グループなど」。例文は、「その会社の顧客層(=その商品を買う人々)は成長している」。

ここで、a huge gay fan base という言葉が出てきたのは、このエピソードの少し前のシーンで、以下のやりとりがあったことから来ています。
インタビュアー: So umm, now back to the show. How does it feel to have a huge gay fan base? (それで、じゃあ番組(の話)に戻るわね。大きなゲイのファン層があることはどんな感じがするの?)
ジョーイ: Really? Me? Wow! I don't even know any huge gay people! (ほんとに? 俺に? わぉ! 俺は大きなゲイの人を誰一人知ってさえいないのに!)

インタビュアーの発言から、ジョーイには、a huge gay fan base 「大きなゲイのファン層」があることがわかるのですが、それを聞いたジョーイの返事は、何かちょっと勘違いしている印象ですね。
「俺には、a huge gay fan base がいるの?」と聞き返した後に、「huge gay people を誰も知りさえしない」と言っているので、ジョーイは、a huge gay fan base を、「ゲイのファンたちの大きな・巨大な層」ではなく、「”大きな・でっかいゲイ”のファン層」だと勘違いしたように思えます。
この部分は、DVDの日本語訳でも、
デカいゲイなんて 知人にもいない/わぁ、でっかいゲイなんて、知り合いにもいないよ
と訳されていましたが、私もそういう勘違いなんだろうと思ったということです。
base という言葉を聞いて、people という別の言葉を使っているのは、「huge gay の fan base ”ファン層”」と聞いて、「ファン層というほど何人もいるの? 俺は huge gay の人(people)を一人も知らない(don't know any)のに」と対比させるために使っているんだろうな、と思うわけですね。

今回のやりとりに戻りますと、just a little something for は「〜に対する、ちょっとしたもの」という感覚。
ゲイのファン層向けにちょっとしたサービスとして、ゲイ受けするような、ゲイ好みのそそる写真を載せてみた、みたいなことでしょう。
そう言ってジョーイはロスにウインクしたので、ロスは、「今、僕にウインクした?」と驚いて尋ねていますね。
ジョーイは、「別に何も問題ないだろ」とでも言いたげに、「その写真を好きな人間が、お前なんだから」みたいに言っています。
ゲイファン層向けに特別に用意した、その steamy な写真に誰よりも反応したのは、他でもないお前(ロス)だろ?というニュアンスです。
その写真が気に入ったってことは、お前もゲイの素質があるってことだよな、という感じで、ジョーイはゲイのファンに対してサービスするように、ロスに色っぽくウインクしてみせた、ということになるわけですね。


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posted by Rach at 15:03| Comment(0) | フレンズ シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月03日

フィービーが綴りを説明する方法 フレンズ8-19その5

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ジョーイのインタビューを行なっているインタビュアーは、フレンズたちに「友達として、ジョーイに関して読者が知っておくべきだと思うことが何かある?」と質問しています。
レイチェルがそれに得意気に答えますが、思ったほどウケずに、スベってしまった後、
フィービー: Umm, I... I just think that you don't expect someone so hot to be so sweet. (うーんと、私はただこう思うの。そんなにホット(セクシー)な人がそんなにスイートだって(優しいって)人は(誰も)思わないでしょう、って。)
インタビュアー: Oh! I like that. What's your name? (まぁ! それ、気に入ったわ。あなたのお名前は?)
フィービー: Umm, Phoebe Buffay. (あぁ、フィービー・ブッフェよ。)
インタビュアー: How do you spell that? So we can get it right. (それはどう綴るの?[どういうスペルを書くの?] (それを聞けば)私たちはその綴りを正しく書くことができるから。)
フィービー: Oh, okay, It's P as in Phoebe. H as in Heebie. O as in Obie. E as in Ebie. B as in Beebee. And E as in, (In an Australian accent) "'ello there, mate!" (あぁ、オッケー。P はフィービーの P。H はヒービーの H。O はオービーの O。E はイービーの E。B はビービーの B。そして、E は [オーストリア・アクセントで] 「エロー、ゼアー、メイト[or マイト]!」)

ジョーイが出演するソープオペラのタイトル "Days of our Lives" を使って、洒落たことを言って、雑誌に掲載してもらおうと思っていたレイチェルでしたが、本人が思っているほど、周りにはウケませんでした。
その後、フィービーが、I just think that you don't expect someone so hot to be so sweet. と言います。
you don't expect の you は、話を聞いているインタビュアーを指すというよりも、「一般の人々」を指すニュアンスでしょうね。
expect は「予期する」「期待する」「〜と思う」と訳されることが多いですが、ここでは「期待する」もしくは「期待する感じでそう思う」というニュアンスだろうと思います。
直訳すると、「私はただこう思うの。そんなにホット(セクシー)な誰かがそんなにスイート(優しい)だなんて、人は期待しないって」のようになるでしょうか。
もう少し自然な日本語にすると、「そんなにセクシーな人がそんなに優しいだなんて、きっと誰も思わないでしょうね」という感じだと思います。
ジョーイという名前は出していませんが、ジョーイのことを「すっごくセクシー、かつ、すっごく優しい」と表現しているわけですね。
ソープオペラの俳優として、ジョーイのことを hot だと思っている人がたくさんいるだろうけど、そんな彼はいつもとっても優しいのよ、と、「親しい友達だから言えること」っぽいことを答えていることになります。
その前のレイチェルの答えには、困った顔をしていたインタビュアーでしたが、このフィービーの答えは気に入ったようで、嬉しそうな顔をして、「それ気に入ったわ。あなたのお名前は?」とフィービーに尋ねます。

名前を答えたフィービーに、インタビュアーは、How do you spell that? 「その名前はどうやってスペルするの? どういう綴りで書くの?」と尋ねます。
get it right は「それを正しくゲットする」というところで、綴りをあなたに言ってもらえたら、その名前を正しくゲットできる、スペルを間違わずに名前を書ける、と言っている感覚になるでしょう。

そこでフィービーは、自分のスペルを説明していくことになるのですが、このフィービーの綴りの説明のしかたが、とってもフィービーっぽくって楽しいです。
フィービーっぽい独特の世界観があるものの、名前の綴りをアルファベットで説明する時の言い回しは、一般的なものですね。
P as in Phoebe のように、全て as in が使われていますが、英語では綴りを説明する際、このように「アルファベットの文字 as in そのアルファベットが最初についた単語」と表現します。
日本人が、自分の名前の漢字を電話で説明する時の感覚に近いですね。
私が自分の名前(三世)を説明する時には、「数字の三に、世界の世(せ)です。ルパン三世の三世です(← 一言、余計だw)」と説明するのがお決まりなのですが^^ 日本語でも英語でも、誰しもそういう「自分の名前の漢字・スペルの、自分なりの説明方法」というのを持っているように思います。

綴りを説明する時によく使われる単語というのは、だいたい決まっているようです。
これについては英辞郎で、"A as in" や "B as in" のように入力すると、全てのアルファベットでよく使われる単語を調べることが可能でしたので、興味のある方は是非、トライしてみて下さい。
ちなみに、フィービーの頭文字 P の場合は、"P as in Paul" または "P as in Papa" がよく使われるようです。
また、国際的な頭文字伝達の方法としては、Wikipedia 日本語版: NATOフォネティックコード
というものもあるようです。
映画の飛行機の無線のやりとりによく登場するのが、上の NATOフォネティックコードですね。

ということで、フィービーという名前の綴りを一般的に説明しようとすると、普通は、"P as in Paul/Papa, H as in hotel..." のようになるはずですが、それを「P はフィービーの P、H はヒービーの H」のように説明しているのが、ちょっとズレたフィービーっぽくて面白いわけですね。
それじゃあ、全然、スペルの説明になってないじゃん!というおかしさです。
2文字目を説明する時は、名前の2文字目から始める、という方法で、延々スペリングの説明をしていますが、一応、フィービー、ヒービー、オービー、イービー、ビー(ビー)のように「音として読める名前」になっているのも楽しいです。
最後に残った E については、E as in E では説明にならないため、無理やりな感じの説明になっているのが、このセリフのオチになっています。

"'ello there, mate!" は、挨拶の言葉のイメージですね。
'ello は、文字の見た感じと、音の感じから想像できる通り、Hello の H が落ちたもの。
"Hello there, mate!" は、アメリカ英語っぽく言うと、"Hi there, man!" のような感じでしょう。
ト書きに、「オーストラリア・アクセントで」とあるように、この "'ello there, mate!" は、オーストラリア英語のイメージのようです。
私がざっと調べてみたところ、「オーストラリア英語で、H 音が落ちる」というはっきりした記述はあまり見当たらなかったのですが、「イギリス英語のコックニーという発音(イギリス労働階級の発音と言われている)では、H 音が落ちる」という説明は見つけました。
オーストラリア英語は、イギリスのコックニーの影響を強く受けているという説明もありましたので、イギリスのコックニー、またはオーストラリア英語の傾向として、H 音が落ちる、という共通認識はあるように思います。

私はそういう「国によって異なるアクセント」を学ぶための参考書として、以下の2冊の本を持っています。
Amazon.co.jp: 4カ国の英語 リスニング強化ブック (The Japan Times)
Amazon.co.jp: ナマった英語のリスニング (The Japan Times)

オーストラリア英語の「音の脱落」については、「リスニング強化ブック」の p.56 に、以下のように説明されています。
語句や表現を短縮したものをよく使うのもオーストラリア英語独特の特徴です。こういった音の脱落、短縮はほかの国の英語でも見られますが、オーストラリアは、とくにその傾向が強いと言えるでしょう。

また、オーストラリア英語についてではなく、その元となった「コックニー」について、「ナマった英語のリスニング」の p.128 に、ブリティッシュ・アクセントを使う人のインタビューの中で、以下の説明がありました。(日本語訳も、本に書いてあった和訳を引用しています)
Q: If I were to visit London, which accents am I likely to encounter there? (私がロンドンを訪ねた場合、一番遭遇しそうなアクセントは何でしょうか?)
A: Well, primarily it would be the Cockney accent. People drop the 'h's from words, like '(H)ow'd you do that?' (そうですね、まずコックニー・アクセントだと思います。(コックニー・アクセントの)人々は、単語から「h」の音を落とします。例えば、「ハウ・ウドゥ・ヨゥー・ドゥー・ザット?」が、「アウ・ウドゥ・ヨゥー・ドゥー・ザット?」となるように。)


このように、コックニーでは「h」音を落とす、脱落させる、ということが、この本でははっきり説明されていますね。

ここで、今回のフィービーのセリフに戻ってみますと、"'ello there, mate!" の mate のように、呼び掛け語として、mate を使うのは、オーストラリア英語の特徴だとよく言われています。
同時に、オーストラリア英語は、"G'day, mate." 「グダイ、マイト」のように、[ei]音を[ai]音に発音することが多いとも言われていますね。
今回のフィービーの発音を聞いてみると、「マイト」よりは「メイト」に近い発音なので、ここを「マイト」と発音していたら、よりオーストラリア英語っぽくなっていたのかなぁ、と思ったりもします。
そういう意味では、このセリフは、「オーストラリア発音で」というよりも、「コックニー発音で」と解釈することも可能な気がしますね。

ちなみに、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」では、呼び掛け語として、主人公のジャック・スパロウは mate をよく使い、バルボッサはその mate の代わりに、matey の方を良く使う傾向がありました。
そのような mate/matey という呼び掛け語、そして、オーストラリア英語とイギリス英語の違いについて、過去記事 所有格のme (possessive me) フレンズ6-4その2 でお話させていただいたことがあります。
国の違いによる単語や発音の違いについて興味を持たれた方は、併せてお読みいただけると幸いです。

いずれにしても、Phoebe の最後の e のように「何かの文字の後についた E」を表現したくて、hello の H 音が落ちた 'ello を使って、「オーストラリア人の挨拶、エロー・ゼアー・メイト(or マイト)」の E よ、と説明したのが、今回のフィービーのセリフだった、ということですね。


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posted by Rach at 15:32| Comment(0) | フレンズ シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする