2017年04月26日

引用符ジェスチャーをする フレンズ1-3改その9

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4:45
(ENTER PHOEBE, MUTTERING. SHE SITS DOWN WITHOUT SAYING HI)
ぶつぶつ言いながら、フィービー登場。挨拶もせずに座る。
ジョーイ: You okay, Phoebe? (大丈夫、フィービー?)
フィービー: Yeah, no, I'm... just… It's not even worth it-- It's my bank. (えぇ、いいえ、私はただ… 話すほどでもない… (原因は・問題は)銀行のことなのよ。)
モニカ: What did they do to you? (銀行(の人たち)があなたに何をしたの?)
フィービー: It's not, it's just- Okay. I'm going through my mail, and I open up their monthly, you know, "statement." (違うの、ただ… いいわ(今から言うわ)。私は手紙をチェックしてる。そして、封を開けるの、その銀行の、毎月の、ほら、”明細書”をね!)
ロス: Easy! (落ち着いて!)
フィービー: And there's five hundred extra dollars in my account. (そして、私の口座に余分な 500ドルがあったのよ[余分に 500ドルが入ってたの]。)

セントラルパークに入ってきたフィービーは、みんなに挨拶もせず、何か気になることがある様子で一人でぶつぶつ言っています。
ト書きの muttering の mutter が「ぶつぶつ言う、つぶやく」という意味です。
It's not even worth it の worth it は「それだけの価値がある」という意味で、not even という否定語がついているので「それほどの価値すらない」、つまり、「みんなに言うほどでもない、語るほどでもないことなの」のように言いかけたことになるでしょう。
が、そのように言いかけておいて、急に大きな声で、It's my bank. と言います。

It's my bank. の It's は、このエピソードの最初の方、いつから?って、ずっとだよ フレンズ1-3改その2 に出てきた、"It's not you," means, "It IS you." (「君のせいじゃない」のほんとの意味は「お前のせいだ」。)の It's の感覚と同じです。
焦点となっているのは、今、私が注意を払っているのは、気になっているのは、すべての原因は、bank なの、というところで、日本語ではあえて it を訳さずに「銀行なの。銀行のことなの」と訳せば良いでしょう。

フィービーは少し前の出来事について語っていますが、セリフでは現在形、現在進行形が使われています。
このように、過去の出来事を説明するのに現在形を使うことで、その時の様子を臨場感を持って語ることができます。
日本語でも「私は手紙をチェックしてる。そしてある手紙を開ける。すると、、、」のように現在形で表現し、ドラマ仕立てのように臨場感を出してストーリーを語ることがありますので、そのニュアンスは同じですね。

go through は「通り抜ける」「体験する、経験する」という意味でよく使われますが、この場合は、複数あるものをひとつひとつチェックしていく、見ていく感覚。
mail は複数形になっていませんが、mail という単語は集合的に「郵便物」を表し、不可算名詞になります。
ですから、自分に来た郵便物の束をチェックしている時、その中に statement があった、というニュアンスですね。
ちなみに、mail から派生した e-mail という単語も、もともとは元の単語にあわせて不可算だったようですが、現在では、got an e-mail という風に可算名詞として使うこともあります。

フィービーは、statement と言う時に、両手の指をチョキにして関節でちょっと曲げています。
今回のフィービーのしぐさは一瞬で、一般的なこのしぐさに比べて、ちょっとわかりにくい感じになっていますが、これは引用符を意味するしぐさです。
両手の指を2本立てて曲げた形が、” ” = double quotation marks と似ているからですね。
DVD英語字幕では、"statement" と引用符でくくって書かれていますが、それをジェスチャーで表すとこうなるという感じです。
使い方としては、「いわゆる(いわば)〇〇ってやつ」というニュアンスをつけて、言葉を強調する役目があります。
自分以外の人が使った言葉について使う時は、「そいつの言ってる〇〇って言葉」とちょっと皮肉を込めて引用している感じにもなります。
その場合は、本当はそうじゃないのに、そいつがそう言い張っている、みたいな非難が込められているニュアンスですね。

state は「述べる、言う、明言する」という動詞であることから、その名詞形の statement は「述べること」「声明」という意味になり、またビジネスにおいては「計算書、明細書」という意味になります。
今フィービーは、銀行の話をしていて、their monthly statement と言っているので、つまり、銀行から毎月送られてくる「銀行取引明細書、銀行口座計算書」のようなものを言っていることになるでしょう。
郵便の中に銀行明細書があった、というだけのことなのに、それを「郵便をチェックしてて、私は開封したのよ、ほら、”明細書”を!」のように、普段ならそんなに強調するような言葉でもない statement を強く発音し、また、クワッと目をむいて(笑) statement という単語を発しているその表情からも、フィービーがいかに興奮しているか、そしてその明細書がフィービーの動揺の原因であることがわかります。

easy は「簡単な、容易な、やさしい」で覚えることが多いですが、ここでは「気楽な、楽な」という意味。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
easy : relaxed, comfortable, and not nervous or worried (OPP: uneasy)
つまり、「リラックスして、快適で、神経質になったり心配したりしないこと」。

ですから、ロスの Easy! は、興奮して、nervous, worried 状態になっているフィービーに対して、「リラックスして、落ち着いて」と言っていることになります。
account は「口座」、つまり、a bank account 「銀行口座」のこと。
extra は「余分の」ですから、本来あるはずのない500ドルが私の口座に入っていたのよ、ということですね。


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posted by Rach at 19:03| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月24日

親指から人差し指までの長さ フレンズ1-3改その8

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3:56
SCENE 2: CENTRAL PERK(ALL PRESENT EXCEPT RACHEL AND PHOEBE)
シーン2:セントラルパーク(レイチェルとフィービーを除く全員がそこにいる)
モニカ: No, no, no. They say it's the same as the distance from the tip of a guy's thumb to the tip of his index finger. (違う違う違う。噂では[聞くところによると](それは)男性の親指の先から人差し指の先までの長さと一緒なんだって。)
(THE GUYS STRETCH OUT THEIR FINGERS)
男性陣は自分たちの指を広げる。
ジョーイ: That's ridiculous. (そんなバカな。)
ロス: Can I use either thumb? (どっちの親指を使ってもいい?)
レイチェル: (BRINGING DRINKS) All right. Don't tell me, don't tell me. (HANDING THEM OUT) Decaf cappuccino for Joey. Coffee, black. Latte. And an iced tea. I'm getting pretty good at this! ([飲み物を持ってくる] よしいいわ。言わないで、言わないでね。[フレンズたちに手渡す]カフェイン抜きカプチーノはジョーイに。コーヒーのブラック。ラテ。それからアイスティー。私、これがかなり得意になってきてるわ!)
みんな: Yeah. Yeah, excellent! (そうだね。そうね。素晴らしい!)
レイチェル: (LEAVING TO SERVE OTHERS) Good for me! ([他の人に給仕するために立ち去りながら] よくやったわ、私!)
(THE GANG SWAP ROUND ALL THE DRINKS)
ギャング(フレンズ)たちは、その飲み物を全部取り替える。

モニカがいきなり、No, no, no. と言うところからシーンが始まっていますので、その前に何らかの会話があって、相手が誤解、または勘違いしているのを指摘して、改めて説明し直しているらしいことが推測されます。
They say+文は、「彼らが(文の内容)を言う、言っている」ということですが、この they は「特定の彼ら」ではなく「一般の人々」を指す感覚で、「一般の人々は(文)と言っている」→「一般的に(文の内容)と言われている」ということになります。
It is said that SV と同じことになり、もう少し日本語っぽく言うと、「噂では、噂によると、聞くところによると」という感覚ですね。

そして「一般的によく言われれていること」として、その内容が、it's the same as... になります。
tip は「先、先端」なので、from 以下は「男性の親指の先から、その男性の人差し指の先まで」。
そう言いながら、モニカは自分の親指と人差し指をエル字型に広げています。
広げた二つの指の先端の距離・長さと何かが同じ、と言っていることになりますが、それを聞いた男性陣3名は、自分の親指と人差し指を広げて、それをまじまじと見た後、お互いの顔を見たりして、複雑な表情を浮かべています。
セリフでは、it としか表現されておらず、具体的な単語は出てきませんが、「男性にとって気になる”長さ”の話」なので、男性の大事な部分の長さの話をしていることがわかる、という流れになっています。
この部分、DVDの日本語字幕では「アレの長さ」と訳されていました。

ジョーイが「そんなバカな、そんなのバカげてるよ」みたいに言った後のロスのセリフ、Can I use either thumb? について。
そう言いながらロスは、人差し指を立てた手とは反対の手の親指を立てて、その二つの距離を広げるようなしぐさをしています。
either は、either A or B で「A か B かどちらか」のような意味で使われる単語ですね。
今回のセリフでは、「either thumb(親指)を使ってもいい?」みたいに言っていますが、この場合の either は「どちらの親指でも使っていい? 使う親指はどっちでもいい?」みたいに言っていることになるでしょう。
モニカがやってみせたように、同じ手の親指と人差し指ではなく、それぞれ別の手の親指と人差し指を使ってもいいかな? ということですね。
それを見たモニカはうなずいて微笑んでいますが、「そうしたければどうぞ。そうしていいわよ」と言っている表情に見えます。

このジョーイとロスの反応については、恐らく「自分のはもっと長い」ということをアピールしているのだろうと思います。
この場面では、女性のモニカに「男性が指を広げたその長さが、その人のあの部分の長さなんだって」みたいに言われたことを受けて、男性陣3人は自分の指をエル字型に広げていました。
そこで「うん、確かにそんなもんだね」みたいなことを言うと、今広げているこの長さが自分のそこの長さだとモニカに言っていることになる、長さを実際に示していることになるため、「そうなんだぁ〜、あなたたちの長さはそれぞれそれくらいなのね」みたいに納得されないために、プレイボーイのジョーイは「いやいや、冗談だろ、俺のはもっと長いよ」みたいな感じで、That's ridiculous. 「そんなバカな、冗談だろ」と言ってみせたのだろうと思います。
DVDの日本語訳も「短すぎるよ」となっており、やはりそれは「こんなに短いなんてバカげてるよ」と解釈していることになりますよね。
そう言いながらも、何となくジョーイはそわそわしている感じで、その様子を見ていると「こんなに短くない」と言いながら、その測定法が結構当たってる(笑)ということを示しているように思います。

ロスは別の手の親指を少し遠ざけるようなしぐさで、「同じ手の親指じゃなくて、どっちの手でもいいよね? 違う手の親指でもいいよね」と言っていますが、それもやはり「片手では短い」ということを言いたくて、もっと長さを広げられる別の手の指を使うことを言っていることになるでしょう。

それに対してのモニカの表情が、兄ロスの発言を微笑ましく見ている感じなので「僕のはもっと長いよ、って見栄を張りたければご自由にどうぞ」と言っているように見えました。

このようなエッチ系の話では、具体的な単語が使われていないことも多いですが、話の流れからそれ系の話だな、とわかる面白さになるでしょう。
男性陣が長さの話でざわざわしているとなると、あの長さのことしかない、みたいなことで、フレンズっぽいセリフだと言えそうですね。

ウェイトレスをしているレイチェルが、お盆に飲み物を乗せて運んできます。
「言わないで」というのは、「コーヒーは俺」みたいに自分の注文したものを言わなくても、私が注文通りに渡してみせるからね、ということですね。
decaf はフレンズ1-1 にも出てきましたが「カフェイン抜き」。
Decaf cappuccino for Joey. は「ジョーイのための[ジョーイが注文した]カフェイン抜きのカプチーノ」ということですが、語順のままにイメージすると「カフェイン抜きのカプチーノ、ジョーイのために[ジョーイに]」という感じに捉えた方が元の英語の感覚が出るように思います。
最後の an iced tea は「アイスティー」ですが、iced tea のように iced が使われていることに注目してみましょう。
ice はご存じ「氷」で、他動詞では「〜を凍らせる、〜を氷で冷やす」なので、アイスティーは「氷で冷やされたティー」ということで、iced tea になっているのですね。

be good at は「〜が得意である」なので、I'm getting pretty good at this. は「私はこれ(注文を運ぶこと)がかなり得意になってきてるわ。うまくなってる・上達してるわ」というところですね。
フレンズたちもみんな口々に褒めてくれて、得意になったレイチェルは、嬉しそうにお盆を振りながら、Good for me! と言って去って行きます。
誰かが何かを頑張った時の誉め言葉に Good for you! 「よくやった! 頑張った!」というものがありますが、それを自分に対して使っている感覚ですね。
「よくやったわ、私! えらいぞ、私!」みたいなニュアンスになるでしょう。

ですが、レイチェルが去った後、4人はそれぞれ手にした飲み物を交換しています。
レイチェルは自信満々で配ったのですが、全部間違っていたということですね。
レイチェルが配っている時、フレンズ4人は静かにそれを受け取りながら、微妙な表情をしていたため、「注文と違うものを渡している」というオチになるのは観客にも想像できたようで、途中で既にラフトラック(笑い声)も起きています。
それでも、レイチェルを傷つけまいとして、レイチェルが去ってから、こっそり交換しているみんなの姿が微笑ましいなと思いました。


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posted by Rach at 18:50| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月21日

失われていたので恋しい フレンズ1-3改その7

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3:26
チャンドラー: All right. Now, don't think of it as a cigarette. Think of it as the thing that's been missing from your hand. When you're holding it, you feel right. You feel complete. (よし。ほら、それをタバコだと思うな。それを、自分の手からずっと失われていたものだと思うんだ。それを手に持っている時、正しいと感じる。完璧だと感じるんだ。)
ジョーイ: You miss it? (それが恋しいの?)
チャンドラー: No, not so much. All right. Now we smoke. (TAKES A PUFF) Oh, my God! (CONTINUES TO SMOKE) (いや、そんなにはね。よし。じゃあ吸うぞ。[タバコをふかす] あぁ、たまんない! [タバコを吸い続ける])

ジョーイからタバコを受け取ったチャンドラーはそれを手にしながら、don't think of it as... のセリフを言っていますね。
「それを〜として考えるな」「それを〜だと思うな」ということで、最初に「それをタバコだと思うな」と言った後、the thing that's been missing from your hand だと思え、と続けます。
この missing は「あるべきところにない、いるべきところにいない、なくなっている、失われている、行方不明である」という意味の形容詞。
LAAD では、
missing [adjective] : something that is missing is not in its usual place, so that you cannot find it
例) Three buttons were missing from his shirt.

つまり、「missing であるものは、そのいつもの場所にない、よってそれを見つけることができない」。例文は「彼のシャツからボタンが3つ、なくなっていた」。

今回のセリフも、missing from の形が使われていて、「手からなくなっていたもの」という意味になります。
thing that's been missing は、thing that has been missing で、「ずっとなくなっていた、失われていた」。
「あるべきいつもの場所が hand であって、そこから長らく失われていた、長い間そこにいなかった」と表現しているわけですね。

feel right は「正しいと感じる」、feel complete は「完璧だと感じる」。
手から失われていた it を、今こうして手に持っているから、あるべき場所にそれはある、それは「正しい、完璧だ」と思える感覚なんだよ、ということですね。

「長い間手から失われていたものがこうして戻ってきた」という言い方から、やはりチャンドラーは「昔タバコを吸っていたけれど、禁煙して今はやめている」ことがわかりますし、ジョーイがチャンドラーにタバコを渡すのを躊躇していたこととも繋がります。

You miss it? の miss は他動詞で「〜を恋しい、〜がなくて寂しく思う」。
I miss you. なら「あなたがいなくて寂しい」ですね。
この「恋しい」という意味の miss は、LAAD では、
miss
3. FEEL SAD ABOUT SOMEBODY to feel sad because someone you love is not with you
4. FEEL SAD ABOUT SOMETHING to feel sad because you do not have something or cannot do something you had or did before

つまり、3. は「自分の愛する人が自分と一緒にいないので悲しく感じること」。4. は「以前に持っていたものを持っていない、または以前にしたことをできないので、悲しく感じること」。
missing の説明の際に、not in its usual place 「いつもの場所にない」という語義説明を紹介しましたが、「過去に持っていたものを今は持っていない、以前にしたことを今はできない」という他動詞 miss の感覚が、「あるべき場所にない」という missing に繋がっているのがよくわかりますね。

チャンドラーがタバコを手に持ちながら、明らかにタバコへの愛しさを語っているので、ジョーイは「それ(タバコ)が恋しいの?」と尋ねたのですが、チャンドラーは、No, not so much. 「いや、そんなにはね。そんなに恋しい[なくて寂しい]わけじゃないよ」と答えます。
言葉では「いや、それほどでもないよ」と言っているわけですが、渡した方のジョーイは、ちょっと目を見開いて、「よくそんな嘘を言うよ」というような顔をして、「やべぇ、面倒なことになった」といった風に髪をかき上げています。

Now we smoke. のように主語が we になっていますが、これは恐らく、ジョーイ演じる役柄のために演技をつけている、タバコを吸う姿のお手本を見せてやっている、という感覚から、「さあ、今から吸うからしっかり見てろよ」というように、ジョーイも巻き込む感じ、ジョーイも一緒にそれを体験して欲しい感覚で、we を使っているように思いました。
過去記事、医者が使う親身のwe フレンズ1-2改その33 では、「親身の we」について説明しました。
you の代わりに we を使うことで、話者である I をその中に含めて一体感を出し、相手の立場に立って親身になっていることを表す用法で、「医療関係者が患者に」「親が子供に」「先生が生徒に」対して用いるものです。
今回の場合は、本来の主語が Now I smoke. のように I になるべきところなので、厳密にいうと、「you の代わりに we を使う”親身の we"」とは異なるでしょうが、本来の主語の I に you を巻き込んで we と表現することで、「さぁ、一緒にこうしようね」と「先生が生徒に」言う感覚に近いような気がします。

タバコをふかした後、チャンドラーは「たまらない」という顔をしていますね。
その後、もう一度吸っているところでそのシーンは終わりますが、ジョーイに演技をつけるのも忘れて、この後もタバコをスパスパ吸っているんだろうなと思わせる描写となっています。


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posted by Rach at 16:25| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月19日

試しに一服吸ってみろ フレンズ1-3改その6

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3:12
チャンドラー: All right. Now try taking a puff. (よし。じゃあ、(試しに)タバコを一服吸ってみろ[タバコをふかしてみろ]。)
(JOEY TRIES AND VISIBLY WINCES)
ジョーイはやってみる、そして目に見えて嫌な顔をする。
チャンドラー: Right. Okay. No. Give it to me. (よし。わかった。ダメだ。それを俺によこせ。)
ジョーイ: No no no. I am not giving you a cigarette. (だめだめだめ。俺はお前にはタバコを渡さないぞ。)
チャンドラー: It's fine, it's fine. Look, do you wanna get this part or not? Here. (大丈夫、大丈夫だよ。なあ、お前はこの役をゲットしたいのか、したくないのか? ほら。)
(JOEY RELUCTANTLY GIVES HIM THE CIGARETTE)
ジョーイはしぶしぶ、チャンドラーにタバコを渡す。

ジョーイがタバコをきちんと持ち直した後、チャンドラーは、Now try taking a puff. と言います。
take a puff は「タバコを一服吸う、ふかす」。
puff は擬音語から来た単語で、日本語でも「パフ or パフパフ」と言えば、タバコを吸っているイメージが浮かぶ気はしますよね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
puff [noun] : the action of taking the smoke from a cigarette, pipe etc. into your lungs
例) She took a puff and began to cough.

つまり、「タバコやパイプなどの煙を肺に取り込む動作」。例文は「彼女はタバコを一服吸って、咳き込み(せきこみ)始めた」。
前回のシーンで、ジョーイもタバコの煙を吸って、むせて咳き込んでいましたが、そのシーンもこの例文もタバコ慣れしていない人の動作としてありがちなものと言えそうです。

この try doing の形は、過去記事 偶然を装い、壊してみる フレンズ1-1改その18 にも出てきましたが、「試しに(実際に)やってみる」というニュアンス。
try to do 「〜しようとする」「そうしようとトライしてみる、頑張ってみる」との違いに注意しましょう。
今回の try taking a puff. は、「実際に俺の前でやってみせろ」と言うことで、「俺が見て、悪いところとか教えてやるからな」みたいなことを言っていることになります。

ト書きの VISIBLY WINCES について。
形容詞 visible が「目に見える」ですから、その副詞形の visibly は「目に見えて、目に見えるほど」「見るからに、ありありと」。
wince は「顔をしかめる」。
LAAD では、
wince [intransitive] : suddenly change the expression on your face as a reaction to something painful, upsetting, or embarrassing
例)When he laughed, he winced with pain.

つまり、「痛いこと、動揺するようなこと、恥ずかしいことへの反応として、突然、顔の表情を変える」。例文は「笑った時、彼は痛みで顔をゆがめた」。
ネガティブなことに反応して、顔をしかめる、ゆがめる、のような意味になります。
ですから、visibly winces は「目に見えて嫌な顔をする」というニュアンスで、画面のジョーイも、吸った後、舌をペロッと出して、見るからにいやそ〜な顔をしています。
ジョーイのこの表情と一緒にこの表現を覚えると、記憶に残りそうですね^^

タバコを吸う演技がうまくできないジョーイに、チャンドラーは「それ(タバコ)を俺によこせ」と言うのですが、ジョーイは「ダメだ。お前にはタバコは渡さないぞ」と言っています。
ジョーイが渡すのを拒んでいることから、チャンドラーにタバコを渡すことは良くないこと→チャンドラーはタバコをやめている、ということがこの時点でもほのかに想像はできる感じですね。
I'm not giving YOU a cigarette. のように、you の部分を強調して言っているので、「お前に渡さない」よりも「”お前には”渡さない」という日本語にした方が、雰囲気が出るように思います。

part は、芝居や映画・ドラマなどで俳優が演じる「役」のことですね。
「〜の役を演じる」だと、play the part of 役名 になります。
チャンドラーが、「お前はこの(タバコを吸う)役をゲットしたいのか、それともしたくないのか?」とまで言われ、ジョーイはしぶしぶチャンドラーにタバコを渡すことになります。
reluctantly は「しぶしぶ、いやいや、不本意ながら」。
LAAD では、
reluctant : slow and unwilling
つまり、「ゆっくりで、気が進まない」。
2語を合わせたニュアンスで説明されていますが、とてもわかりやすいと思います。


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posted by Rach at 18:41| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月17日

smoke awayのawayの感覚 フレンズ1-3改その5

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2:46
チャンドラー: "Smoke away!" (”気にせず(ここで)吸え!”)
(JOEY TAKES OUT A PACKET OF CIGARETTES AND A LIGHTER. HE FUMBLES AND DROPS THE LIGHTER. THEN HE LIGHTS A CIGARETTE, TAKES A DRAG AND COUGHS)
ジョーイはタバコの箱とライターを取り出す。彼は掴みそこなって、ライターを落とす。それから、タバコに火をつける。タバコを吸って、咳き込む。)
チャンドラー: I think this is probably why Dimon smokes in his cell alone. (ディモーンが自分の独房で一人でタバコを吸いたがる理由は、多分これだと思うな。)
ジョーイ: What? (何?)
チャンドラー: Relax your hand. Let your wrist go. (手の力を抜いて。手首を自由にするんだ。)
(JOEY LETS HIS WRIST GO LIMP)
ジョーイは自分の手首をだらんとさせる。
チャンドラー: Not so much. (そんなにじゃない。)
ジョーイ: Whoah! (おっと!)
チャンドラー: Hey! (おい!)
ジョーイ: Hey! (おい!)

芝居のセリフの練習をしているジョーイは、「独房に戻りたい。そこならタバコが吸えるからだ」と言います。
それに対して、チャンドラーは看守のセリフとして、Smoke away. と言っています。
この away の感覚については、過去記事のコメント欄で教えていただいたのですが、マーク・ピーターセンさんの 心にとどく英語(岩波新書) の p.58 の「人目をはばからない away」の感覚が当てはまるように思います。
その away の説明では、映画「ローマの休日」のセリフがまずは例に挙げられており、そのセリフの snoozing away を「眠りこけてしまって」と訳された上で、
この "away" は、「まわりを全然気にせず、平気でやっている」という雰囲気を動詞に添える副詞
と説明されていました。

この「まわりを気にせず、平気で」という away の感覚を、今回のセリフの Smoke away. に当てはめると、「まわりを気にせず、タバコを吸え」になるように思います。
このセリフの状況を考えてみると、死刑囚が「(ここではタバコが吸えないから)独房に戻ってタバコを吸いたい」と言ったことに対して、Smoke. 「吸え」と言ったので、ジョーイがタバコを(独房ではなく)ここで吸う、という流れになっていますね。
「独房ではなく、この場所で吸っていいぞ」と看守が許可した感覚だろうと思われますので、「もうじきお前は死刑になってしまうんだから、場所なんか ”気にせず” ”心行くまで自由に、好きなだけ、吸いたいだけ” 吸え」という、最期を迎える人に対する温情のニュアンスが入ったセリフなのだろうな、と思います。
「独房で」と言った死刑囚に対して、「場所とか気にせずお前のしたいようにしろ」という感覚が、away には込められているような気がした、ということですね。

その後、ジョーイはタバコを取り出し、ライターで火をつけるという一連の動作をします。
ト書きの表現も学ぶところが多いので、少し説明させていただきますね。
packet は「小箱」、fumble はボール競技で「ボールをファンブルする」と表現するように「取り損ねる、不器用に取り扱う」という感覚。
light a cigarette は「タバコに火をつける」。
light は「ライト、光」で、形容詞だと「明るい」という意味でよく使われますが、「たばこの火」の「火」も light で表現し、動詞で「〜に火をつける」という意味でも使われます。
タバコを吸おうとしている人が「(タバコの)火はありますか? 火を貸してくれませんか?」と言う場合には、Do you have a light? と表現します。
火をつけるものだから「ライター」(lighter)なわけですね。

take a drag (on one's cigarette)は「たばこを吸う」。
「テイク・ア・ドラッグ」というカタカナの連想から、「薬物、ドラッグ」の drug と勘違いされる方もいるかもしれませんが、「薬物を摂取する」というような drug の感覚ではなく、drag という別の単語であることに注意しましょう。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
drag : CIGARETTE [countable] the act of breathing in smoke from a cigarette
例) Frank took a deep drag on his cigarette.

つまり、「タバコからの煙を吸い込むという動作」。例文は「フランクはタバコを深く吸い込んだ」。

タバコの煙を吸い込んだ後、むせて咳き込むジョーイを見て、チャンドラーは、I think this is probably why... のセリフを言っています。
why = the reason why のニュアンスで、直訳すると、「これが多分、ディモーンが自分の独房で一人でタバコを吸う理由だと俺は思う」。
つまり、「こんな風だから、ディモーンは独房で一人でタバコを吸いたいって言ったんだな」ということですね。
気取ってタバコを吸ったはずなのに、むせて咳き込んでいる様子が何ともかっこ悪く、「人にこんな姿を見せられないから人から見えないところで一人で吸いたかったんだな」とからかったわけですね。

ジョーイはタバコを吸い慣れていないらしく、タバコを持つ手もどこか不自然です。
それを見たチャンドラーは、「手をリラックスさせろ、手の力を抜け」と言った後、Let your wrist go. と言います。
wrist は「リストバンド」からもわかるように「手首」。
let something go は「〜を行かせる」という感じなので、「〜を開放する、解き放つ(ときはなつ)」のような感覚になります。
something が go しようとするのを許すニュアンスで、無理に引き留めたり、抵抗したりせず、something の行くまま、向くままに任せる、something の自由にする、という感覚になるでしょう。
アナ雪のテーマソングのレリゴー(Let It Go)にも、let something go の形が使われていますが、これも「抑えていたもの・我慢していたものを開放し、解き放ち、自由にする」という感覚ですよね。

手をリラックスして、手首を自由にして、と言われて、ジョーイは手首を内側にだらんと曲げたようにします。
ト書きの go limp の limp は「だらり・だらんとした」。
LAAD では、
limp [adjective] : something that is limp is soft or weak when it should be firm or strong
つまり、「limp の状態であるものは、硬く強くあるべき時に、柔らかく弱い」。
つまり、本来はしゃんとしているべきものが、だらん、ぐにゃりと力が抜けてしまっている様子です。

Not so much. は「そんなにたくさんじゃない」ということですから、「力を抜けとは言ったが、そこまで力を抜かなくていい。それじゃあ力を抜き過ぎだよ」ということですね。


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2017年04月13日

6月に東京セミナー開催します!

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記事タイトルにあります通り、6月に東京でセミナーを開催させていただくことになりました!
お申し込みには2種類の方法があるのですが、まずは、セミナーの概要を簡単に説明させていただきます。

「海外ドラマDVD学習法」体験セミナー
日時 2017年6月18日(日)13:00〜15:00(開場12時30分)
会場 目黒(当選者に詳細をお知らせします)
定員 40名 ※応募者多数の場合は、抽選となります。

お申込方法は、
1. 書店で書籍ご購入(セミナーは無料)
2. セミナー受講料 1,500円(書籍をご購入されない場合)
の2通りの方法があります。

今回のセミナーは、拙著「海外ドラマDVD英語学習法」をご購入下さった方に、その学習法を体験していただく、という趣旨で企画されました。
複数の書店様にご協力いただき、「キャンペーン実施書店で書籍をお買い上げ下さった方を抽選でご招待する」というものが、1. のお申込方法となります。

拙著の出版元であるCCCメディアハウスの公式サイト(↓)でもセミナー告知がされています。
英会話が劇的に上達する!! 海外ドラマDVD英語学習法
本を買って、体験セミナー6/18(日)に参加しよう!


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書店と出版社の案内では、応募条件として「書籍購入」のみを告知していますが、今このブログを読んで下さっている読者の皆様には、既にその本をご購入済みという方もたくさんいて下さると思います。
そこで、既に本をお持ちでセミナー参加ご希望の方には、2. の「セミナー受講料として、1,500円をお支払いいただく」という方法もご用意させていただきました。
今回のセミナーが「新規に本をご購入下さった方をご招待するセミナー」となっているため、このような形となりました。なにとぞご理解のほどよろしくお願いいたします。

どちらの方法の場合も、応募者多数の場合は抽選になります。
応募締切 6月4日(日)24:00まで
当選発表 6月9日(金)までに、ご登録いただいたメールアドレスに当落に関わらずご連絡いたします。当選者には、セミナーの場所等、詳細をお知らせいたします。
※本キャンペーンは6月4日をもって終了いたします。

それぞれのお申込方法の詳細は以下の通りです。

1. 書店で書籍ご購入(セミナーは無料)

以下に記載のキャンペーン実施書店で『海外ドラマDVD英語学習法』(CCCメディアハウス刊、税込 1,512円)をご購入のうえ、添付されている応募カードのQRコードを読み取り、応募フォームからお申し込みください。
ご当選された方は、本をご購入いただいたことを証明するものとして、本同封の応募カードをセミナー当日、会場受付でご提示いただくことになります。なくさないよう大切に保管して下さい。

キャンペーン実施書店
 八重洲ブックセンター 本店
 八重洲ブックセンター 日比谷シャンテ店
 丸善 お茶の水店
 三省堂書店 神保町本店
 三省堂書店 池袋本店
 三省堂書店 有楽町店
 有隣堂 恵比寿店
 リブロ 汐留シオサイト店
 TSUTAYA TokyoMidtown
 TSUTAYA 六本木店
 ブックファースト ルミネ新宿店
 ブックファースト 新宿店
 ※キャンペーンのスタートは書店により異なります。

2. セミナー受講料 1,500円(書籍をご購入されない場合)

以下のリンク先の応募フォームから、お申込み下さい。
セミナー受講料 1,500円 のお申し込みはこちら
こちらの方法で申し込まれてご当選された方は、セミナー受講料として 1,500円をセミナー当日、会場受付でお支払いいただくことになります。どうかご了承下さいませ。

セミナーのお申し込み方法については以上です。


最近では、2016年7月に大阪府枚方市、2017年2月に京都市でそれぞれセミナーを開催しました。
東京セミナーは、2014年10月12日・13日以来なので、およそ 2年8か月ぶりとなります。
過去の東京セミナーでは、フレンズ1-8 を解説させていただきましたが、今回のセミナーはそれとは異なるエピソードで行いますので、2014年の東京セミナーにご参加下さった方にも新鮮な気持ちで楽しんでいただけると思います。

このセミナーは、私のセミナーとしては通算9回目となります。
昨年4月の「海外ドラマDVD英語学習法」出版後、2回の関西セミナーに続き、こうして東京でもセミナーを開催できることになったことを大変嬉しく思っております。
このブログを読み続け、応援し続けて下さった、読者の皆様方のおかげです。本当にありがとうございます!

多くの方と、海外ドラマで英語を学ぶ楽しさを分かち合えたらいいな♪ と思っています。
セミナーへのご応募を、心よりお待ち申し上げております。
どうかよろしくお願いいたします!<(_ _)>


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posted by Rach at 14:41| Comment(2) | セミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする