2014年07月22日

減量キャンプで振られた フレンズ8-17その1

皆様の応援のお陰で、現在、「人気ブログランキング」は4位、「にほんブログ村」は10位です。
ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 英語ブログへ


シーズン8 第17話
The One With the Tea Leaves (紅茶占いの人)
原題は「紅茶の葉の話」


前回のエピソードで、「レイチェルに恋してるんだ」と告白したジョーイでしたが、レイチェルの答えは、「ジョーイ、私もジョーイが大好きよ、でも…」というものでした。
気まずくなったジョーイが立ち去ろうとするのを引き止めたレイチェルは、「(大切な友達の)あなたを失いたくない」と言い、ジョーイも「俺はずっとそばにいるから」と約束して、二人はかたくハグし合います。
ですがやはりジョーイはその後、レイチェルに会うのが気まずいらしく、チャンドラーとモニカの家にいる時に、レイチェルが「ジョーイはいる?」と訪ねてくると、「俺はここにはいない、って言って」(Don't tell her I'm here!)と頼んで、隠れようとします。
その際、皿からベーグルを床に落としてしまい、「そのベーグルを食べるなよ!」(Don't eat that!)と言って、ジョーイが寝室に隠れた後、レイチェルが部屋に入ってきます。
レイチェル: Well, I haven't seen him since that night that he told me how he y'know.... I don't know, I think he's avoiding me. Why is that bagel on the floor? (うーんと、ジョーイが私に、ほら、(例のことを)言ったあの夜から、私はジョーイを見てないのよ。わからないけど、ジョーイは私を避けているように思えるの。そのベーグルは、どうして床の上にあるの?)
モニカ: We were playing a game. (私たちは、ゲームをしてたのよ。)
レイチェル: Ew, was Chandler naked? Sort of like a, like a ring-toss kind of situation? (まぁ、チャンドラーが裸だった、ってこと? 輪投げみたいな状況の(種類の)ゲーム?)
モニカ: Sure! (ええ!)
チャンドラー: What?! No! No! (何? 違う!違うよ!)
レイチェル: All right. Well listen, if you see Joey, will you just tell him that uh... tell him I miss him. (Exits and Joey enters.) (いいわ。じゃあ、もしジョーイを見かけたら、彼に言ってくれる? 私が寂しがってる、って。[レイチェルは出て行き、ジョーイが(リビングに)入ってくる])
モニカ: (To Joey) Okay. Did you hear that? ([ジョーイに] オッケー。今の聞いた?)
ジョーイ: Yeah. A naked bagel game? (Picks up his dropped bagel.) (To Chandler) Dude, I don't know. That's a pretty small hole. (あぁ。裸のベーグル・ゲーム? [落ちていたベーグルを拾い上げる] [チャンドラーに] なぁ、わかんないんだけど。それってかなり小さい穴だぞ。)
モニカ: Honey, you gotta talk to her. (ハニー、ジョーイはレイチェルに話をしないといけないわ。)
ジョーイ: I can't! Y'know? You guys don't know what it's like to put yourself out there like that and just get shot down. (できないよ! だろ? あんな風に頑張って自分をさらけ出して、ただ撃ち落とされたのがどんな感じか、お前らにはわからないよ。)
チャンドラー: (incredulous) I don't know what that's like?! Up until I was 25, I thought the only response to "I love you" was "Oh, crap!" ([懐疑的な顔で] それがどんなものか、俺にわからない、だって? 25歳まで、「愛してる」に対する唯一の返答は「あぁ、最低!」だと、俺は思ってたんだぞ。)
モニカ: Hello? No rejection? I got shot down at fat camp! Boy, kids are mean when they're hungry. (もしもし? 拒絶されたことないの? 私は、ファット・キャンプ(ダイエットするためのキャンプ)で撃墜された[振られた]のよ。あぁ、子供って意地悪[残酷]なのよね、お腹が減ってる時には。)
ジョーイ: All right, so, so what do I do? (わかったよ、それで、それで、俺はどうすればいい?)
モニカ: This is Rachel. I mean, what are you gonna do, never going to talk to her again? I mean I know it's weird, it's awkward, but you gotta at least try. (これはレイチェルよ。ほら、あなたはどうするの? レイチェルに二度と話しかけないつもり? 変な感じで、気まずいのはわかるけど、でも少なくともやってみなくちゃ。)
ジョーイ: Yeah. Okay. (Goes to take a bite out of the previously mentioned bagel.) Whoa! (Stops.) I almost forgot this was on your-- (そうだね。わかったよ。[その前に話題に上がっていたベーグルを一口食べようとして] おっと! [食べるのをやめる] もう少しで忘れちゃうところだったよ、これは乗ってた[触れてた]んだよな、お前の…に…)
チャンドラー: (interrupting him) We didn't play it!! ([ジョーイの言葉を遮って] 俺たちはそんなゲーム、してなかった!)

ジョーイを捜しにやってきたレイチェルは、チャンドラーとモニカに状況を説明しています。
I haven't seen him since... というのは、「〜して以来(今までずっと)彼を見ていない」という典型的な現在完了形ですね。
いつ以来か、という説明がその後に続いていますが、that night that he told me how he y'know.... を前からイメージしていくと、「あの夜、(その夜というのは)ジョーイが私に、どんな風に彼が…かを言った(夜)」という感じになるでしょう。
ジョーイがレイチェルに、I'm falling in love with you. と告白した話は、フレンズたちももう当然知っているでしょうし、そのことを知っているからこそ、y'know 「ほら、(彼が何て言ったか)わかるでしょ、知ってるでしょ」と言うだけで良い、ということになるわけですね。
I think he's avoiding me. は、文字通り、「彼は私を避けているように思える」。

その後、床にベーグルが落ちているのに気付いて、「そのベーグルはどうして床の上にあるの?」と尋ねています。
慌てて隠れたジョーイが落とした、とも言えず、モニカは「私たち、あるゲームをしてたのよ」みたいにごまかそうとしています。
それを聞いたレイチェルは、Ew といやそうな声を出し、「(そのゲームをしてる時)チャンドラーは裸だった?」みたいに言っています。
つまり、「チャンドラーが裸になった状態でするゲーム?」みたいなことですね。
その後、sort of like a ... kind of situation? は、「…みたいな状況のような種類の(ゲーム)?」というところ。
ring は「輪」、toss は「トスする、ぽいと軽く投げる」ということですから、ring-toss は「輪投げ」のこと。
そう聞かれたモニカは、「ええ、そうよ!」と肯定し、チャンドラーは「違うよ!」と否定していますが、それは、レイチェルが想像しているようなゲームだとすると、チャンドラーにとってすごく恥ずかしいものだからですね。

輪投げ、(輪のようになった)ベーグル、裸のチャンドラー、、という言葉で、どんなゲームかは察しがつきますが(笑)、つまりは、チャンドラーの身体のある部分を棒に見立てて、それにベーグルを輪投げのように投げるというゲームをしていたとレイチェルは誤解した、ということです。
「私たちはゲームをしてたのよ」とモニカが言った時点で、モニカ自身がそのゲームをイメージしていたかどうかはわかりません。
恐らく、モニカは深く考えず、ただ「変なところにベーグルが置いてあるけど、それはちょっとしたゲームなのよ」程度に言っただけだったのを、レイチェルが「夫婦間のゲーム」なので、そういうエッチ系のものを勝手に想像した、ということなんだろうと思います。
モニカはとにかく、「ジョーイが隠れていることを悟られないように」ということを優先させて、そのレイチェルの誤解に乗っかる形で「そうそう、それよ!」みたいに返事しているのですが、チャンドラーとしては、そういう自分の姿を想像されたくないのでしょうね^^ 必死に「違う違う」と否定することになります。

レイチェルは、二人がそういうゲームをしていたと誤解したまま、「もしジョーイを見かけたら、I miss him. と言っておいて」と言い残して出て行きます。
この I miss him. は「ジョーイがいなくて・ジョーイに会えなくて寂しく思う」という意味ですね。

レイチェルが出て行った後、ジョーイは寝室から出てきます。
「今の聞いた?」というのは、レイチェルがジョーイを捜していたこと、I miss him. と言っていたのも聞こえたでしょ?ということですね。
ジョーイは、「ああ、聞いたよ」と言うのですが、その後、レイチェルの発言について何かを語るのかと思いきや、「裸のベーグル・ゲーム?」と言っています。
「反応するのはそっち?!」というところですが、ジョーイは自分が落としたベーグルを拾い上げて、「それはかなり小さい穴だ」と言っています。
「ベーグルの穴ってこんなに小さいのに、それがお前のには入っちゃうわけ?」みたいに言っているわけで、プレイボーイのジョーイ的には「俺だったら、こんな小さな穴には入らないよ」と言っていることにもなるでしょう。

「今のレイチェルの言葉、聞いたでしょ。ジョーイはレイチェルを避けてないで、ちゃんと話さなきゃだめよ」みたいにモニカは諭しています。
「レイチェルに話をするなんて俺にはできないよ!」と強く否定した後、You guys don't know what it's like to... と言っていますね。
これは、「…することがどんな感じかは、お前らにはわからない」ということ。
put oneself out は英和辞典では「わざわざ〜をする、苦労する、骨を折る」のような語義が出ています。
これはおそらく、「(何かのために頑張って)自分自身を差し出す」というようなニュアンスから来たのでしょう。
今回の put yourself out there like that を直訳すると、「あんな風にあそこで自分を出す」というところなので、「あんな風に決死の覚悟で、必死の思いで、自分を頑張ってさらけ出してきたのに」みたいな感覚が感じられるように思います。
get shot down は「撃ち落とされる、撃墜される」ということですから、「告白して振られる」ことを指しますね。

「お前らには、告白して振られた人間の気持ちなんかわからないだろ」みたいに言われたことに対して、チャンドラーもモニカも、「わからないはずがない!」みたいに返事しているのが面白いです。

まずチャンドラーの、「それ(告白して振られること)がどんな感じか、俺にはわからない、だって?」という発言は、「告白して振られるってことがどんなことか、俺にはよーくわかってるよ」ということですね。
その後、「25歳まで、俺は…だと思ってた」と言っていますが、その思っていた内容はというと、「”愛してる”に対する唯一の返答は、”あぁ、最低”(Oh, crap!)である」ということ。
つまり、25歳になるまでは、女性に告白した時の返事は必ず、Oh, crap! だったんだ、と、またチャンドラーらしい自虐的なことを言っていることになるわけですね。
Oh, crap! は何かひどいこと、嫌なことがあった時に、「最低!」というニュアンスで使われる言葉ですが、元々、crap というのは「うんち」という意味なので、I love you. に対しての返事として使われるとすれば、これ以上ないくらい、ひどいものになるでしょう。
実際にチャンドラーがそこまでひどい言葉で拒絶されたわけでもないでしょうが、チャンドラー的には、「ジョーイは、"Joey, Joey, I love you so much. But I--" って言われたんだろ? 俺なんか振られる時は、それはもう、ひどい言葉で振られたもんだよ、、」と表現することで、「俺はお前よりずっとたくさん振られてきたんだから、振られた人間の気持ちがお前らにわかるか、なんて、振られた回数のずっと少ないお前が言うなよな」という気持ちだということですね。

夫のチャンドラーが自虐的なセリフを述べる中、妻のモニカまで(笑)、同じように悲惨な振られ方の話をしています。
Hello? No rejection? は、「もしもし? 拒絶されたことがない、ですって?」みたいな感じですね。
私がこれまで拒絶されたことがないみたいに言わないでよ、振られたことなんていっぱいあるわよ、みたいなところです。
そして、「私は、fat camp で撃墜されたわ」みたいに言っています。
fat camp は「減量キャンプ」ですね。
肥満の人たちが集められて、そこで食事制限や痩せるための運動を課せられる、というイメージでしょう。
減量するために参加したキャンプで、同じく減量しないといけない太った他の男子に、私は振られたのよ、みたいなことになります。
その後、当時を思い出すように、Boy, kids are mean when they're hungry. と言っています。
「あぁ、子供って意地悪・残酷なのよね、空腹の時に」ということで、お腹が減ってイライラしている時だったから、それはもうひどい言葉で振られたのよ、と言いたいことがわかります。
高嶺の花だとか、かっこいい男の子に告白して振られたのならまだしも、(当時の)自分と同じように太っていることがコンプレックスとなっているような男子にまで振られたことあるんだから、と自分の暗い過去を語っていることになります。

「俺はどうすればいい?」と言うジョーイに、「これはレイチェルよ、あなたがずっと長年友達であるレイチェルよ」みたいに言って、「どうするつもりなの? レイチェルに二度と話しかけないつもりなの?」と問うています。
それは、「相手はレイチェルなんだから、これからもしょっちゅう顔を合わせる。それで今後一切、話をしないつもり? そんなことができると思うの?」みたいに言っているわけですね。
weird で awkward 、つまり、「変な感じで、気まずい」ってわかるけど、少なくとも、話しかけようとトライはしてみなきゃ、とも言います。
「このままずっと話をしないなんて不可能なんだから、気まずい気持ちを抑えて、まずは話してみなくちゃ」とアドバイスされたジョーイはそれを受け入れる気持ちになったようです。

落とした直後に、"Don't eat that!" と言っていたことからもわかるように、ジョーイは落としてしまったベーグルを拾って食べようとしています。
が、何かに気づいたようで、食べようとした動きを止めていますね。
I almost forgot this was on your-- の「almost+過去形」は、「もう少しで〜するところだった」。
つまり、「このベーグルがお前の…にあったのを、俺はもう少しで忘れるところだった」ということ。
on your-- に続く言葉を言いかけた時に、チャンドラーは慌ててそれを制して、「俺たちはそれ(そんなゲーム)をしてなかったんだってば!」みたいに言っています。
your の後に来る、チャンドラーの身体の部位の単語をジョーイが言う前に、それを遮った形ですね。

そもそもこのベーグルは、ジョーイが落としたもので、その後、すぐにレイチェルが入ってきたわけですから、その間に二人が「裸のベーグル輪投げ」をしていたはずもないのですが、少し前にそういう輪投げの話題が出ていたことを反射的にふと思い出して、「そういや、これって、その輪投げで使ってたんだっけ? てことは、チャンドラーのあの部分に乗っかってた、くっついてた、ってことだよな」と言ってみせて、「危ない、危ない、そのことを忘れて、もう少しでこれを食べちゃうとこだった」みたいに言ったことになります。
on というのは「接触」を表す前置詞なので、あえて your 以下の単語を言わなくても、this was on your-- だけで、ジョーイの言わんとしていることがわかるわけですね。

上で取り上げたシーンでは、
1. モニカがゲームと言ったのを、レイチェルがその手のエッチ系の輪投げゲームだと誤解した。
2. 輪投げゲームだと聞いて、ジョーイは、「輪が小さすぎないか」と言った。
3. ベーグルを食べようとして、「そう言えば、これはゲームの輪として使ってたんだっけ?」と言って食べるのをやめた。
のように、「ベーグル輪投げ」ネタが、飛び飛びで3回出てきたことになります。
それぞれの部分で笑えるためには、ring-toss や、naked という言葉から、そーゆー感じのゲームであることが連想できていないといけませんね。
そういうキーワードがわからないと、シーンに何度も出てくる「輪投げネタ」に反応できないわけで、英語がわかるかわからないか、というのはそういう部分で決まるということがよくわかる例だと思いました(^^)


ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 英語ブログへ
posted by Rach at 14:36| Comment(0) | フレンズ シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月21日

東京セミナーの日程決まりました

皆様の応援のお陰で、現在、「人気ブログランキング」は4位、「にほんブログ村」は9位です。
ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 英語ブログへ


10月に初の東京セミナーを行なうことをお伝えしていましたが、その日程が正式に決定いたしましたので、お知らせいたします。
セミナーは、同内容のものを、2回開催します。

日時は、
1回目:2014年10月12日(日) 18:30〜
2回目:2014年10月13日(月祝) 9:30〜

会場は、JR大井町の「きゅりあん」 です。

セミナーの概要や、お申し込み方法などにつきましては、後日改めて、ブログにて告知させていただきますね。
まずは、日程のご連絡まで。
どうか皆様、よろしくお願いいたします!(^^)


ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 英語ブログへ
posted by Rach at 15:51| Comment(2) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月18日

冗談だ。うまい冗談だったわ フレンズ8-16その6

皆様の応援のお陰で、現在、「人気ブログランキング」は4位、「にほんブログ村」は8位です。
ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 英語ブログへ


前回の続きです。
食事の席で、レイチェルに自分の気持ちを告げようとした時に、ウェイターに邪魔されてしまったジョーイ。
「何を言おうとしてたか忘れた」みたいに言ってごまかそうとしたところ、レイチェルがさっきの会話はこんな感じだったわ、とその話を続けさせようとしているシーンから。
ジョーイ: Yeah. Here we are. Uhh... I... I think I'm... falling in love with you. (あぁ、そうだね。(そういうことで)今に至る、だね。えーっと… 俺は、君に恋してると思う。)
レイチェル: (stunned) What? ([驚いて] 何?)
ジョーイ: I'm falling in love with you. (君に恋してるんだ。)
レイチェル: (looking around) Who are you talking to? Oh, you're kidding! Oh, it's a joke! (Laughs.) It's funny. It's funny. I don't get it. (Joey doesn't say any thing and Rachel realizes it's not a joke.) Oh. (Pause) Okay. Umm... I-I... uh, wow. Are you uh...? How did umm...? When? ([まわりを見回して] あなた、誰に話してるの? あぁ、冗談言ってるのね。ジョークなのね! [笑って] 面白い、面白いわ。[困惑した顔になって]わからないんだけど。[ジョーは何も言わず、レイチェルはそれがジョークではないと悟る] まぁ。[間] いいわ、あの… あなたが…? どうして(どんな風に)…? いつ?)
ジョーイ: Does it really matter? (そんなこと、関係ある?)
レイチェル: Wow! Wow. Wow. Wow, it is hot in here. (まあ! まあ。まあ。まあ。ここ、暑いわ。)
ジョーイ: Okay, look, Rach, I know this is a lot. You don't have to say anything. You-you uh, you take as much time as you need. (Long pause as Rachel says nothing.) Okay, you gotta say something! (ねえ、レイチェル、これって大きなことだってわかってる。君は何も言う必要ないよ。必要なだけ時間をかけて。[長い間があり、レイチェルは何も言わない] よし、何か言って!)
レイチェル: Joey, Joey, I love you so much. But I-- (ジョーイ、ジョーイ、あなたのことをとっても愛してるわ[大好きよ]。でも私は…)
ジョーイ: But. (Hangs his head down.) (でも、か。[頭を垂れる])
レイチェル: Joey? (ジョーイ?)
ジョーイ: Yeah-yeah right. That's okay. That's fine. That's uh, pretty much what I was expecting. So uh, it's no big deal, all right? I think I'm gonna go. (Stands up.) (あぁ、あぁ、そうだよね。それでいい。それで構わないよ。それはだいたい俺が想像していたことだから。だから、全然大したことじゃない。いいね? 俺は行くよ。[立ち上がる])
レイチェル: No! Joey, please! Please don't! Please don't leave like this! Now come on, you cannot do this to a pregnant woman! (Starts to cry.) (だめよ! ジョーイ、お願いよ! お願いだから行かないで! こんな風に立ち去らないで! ねぇ、あなたは妊婦に対してこんなことできないはずよ[こんなことしちゃだめよ、こんなことしないでよ]! [泣き始める])
ジョーイ: Don't start doing that. You can't do that, Rach, ‘cause then you're gonna make me do that. (Starts to cry.) Oh, there we go! (Sits down next to her.) (そんな風にしないでよ[泣かないでよ]。そんなことしちゃだめだ[泣いちゃだめだ]、レイチェル。だって、君がそんなことしたら、俺までそんな風になってしまうから。[(ジョーイも)泣き始める] あぁ、ほら、もう(こんな風になっちゃった)! [レイチェルの隣に座る])
レイチェル: Can I? (Hug him.) ([ハグしてもいい?というように手を出して] (ハグ)してもいい? [レイチェルはジョーイにハグする])
ジョーイ: Sure! (ああ!)
(They hug.)
二人はハグする。
レイチェル: Oh, Joey, honey, I don't... I don't want to lose-- (あぁ、ジョーイ、ハニー、私は… 私は(あなたを)失いたくない…)
ジョーイ: Hey-hey-hey, hey! You can't, okay? Ever! (ちょっと、ちょっと、ちょっと! レイチェルが俺を失うことなんてない[あり得ない]、いい? 絶対にだ!)
レイチェル: I'm so sorry. (本当にごめんなさい。)
ジョーイ: Oh no-no, Rach, please don't be sorry. Okay? Don't be sorry. (They hug again.) Y'know, I was only kidding you. (あぁ、もう、レイチェル、お願いだから謝らないで。いい? 謝っちゃだめだ。[二人はまたハグする] ほら、俺はただ、君に冗談を言っただけだよ。)
レイチェル: Yeah, that was a real good one. (そうね、今のは本当にうまい冗談だったわ。)

いったんは告白をあきらめかけたジョーイでしたが、「ジョーイが私にこんな話をしていた時に、ウェイターがやってきたのよね」と、話の流れを戻してくれたので、ジョーイは告白する勇気が出たようです。
I think I'm... falling in love with you. は文字通り、「俺は君に恋していると思う」ですね。
レイチェルが What? と言うので、ジョーイはもう一度はっきりと、I'm falling in love with you. と言っています。
その後、誰か後ろにでもいるのかと確認するように、レイチェルがそろーっと後ろを振り向いた後、「そのセリフ、誰に言ってるの?」と言うのも面白いです。

別の誰かに対しての言葉ではないとわかったレイチェルは、「そっか、ジョーイは冗談を言ってるんだ、それ、面白いわぁ」みたいに笑ってみせるのですが、その後、困惑した様子の顔になって、I don't get it. 「わからない」と言います。
「冗談よね〜」と言っても、ジョーイが真剣な顔で自分を見つめたままなので、「それってどういうこと? 一体どういうことなの?」という意味で、I don't get it. 「わからない、理解できない(んだけど)」という言葉になって出てきた感じです。

ジョーイは、少し笑って、違うよ、ジョークじゃないよ、という風に首を横に振っているので、レイチェルもようやくジョーイの言葉が本気のものだとわかったようです。
言葉も切れ切れに、ジョーイに質問している様子から、レイチェルもかなり動揺していることがよくわかりますね。
Are you uh...? How did umm...? When? と、文章にならない感じのセリフになっていますが、レイチェルが言いたかったことは、以下のようになるでしょう。

Are you falling in love with me? 「ジョーイは私に恋してるの?(私に恋してるっていうのはほんとなの?)」
How did you fall in love with me? 「どんな風に私を好きになったの?」→「なぜ好きになったの?」という「理由」ではなく、「どんな風にして、どんな感じで」私のことを(女性として)好きだと思うようになったのか、という「経緯やきっかけ」を尋ねている感覚。

「ずっと仲の良い友達だった男友達のジョーイが、自分のことを女性として好きだと、自分に恋してると言ってくれている」ということが、レイチェルにはまだにわかには信じられない、という感じなのでしょうね、それで、Are you...? How did...? までは口に出せても、「ほんとに? まさか?」と思っているから、fall in love with me という言葉を言うことができない、というのが、質問が途切れてしまっているところによく出ていると思います。

When? は、When did you fall in love with me? ですね。
「あなたはいつ、私に対してそういう恋心を抱くようになったの?」ということですが、それも、When? と一言、言うのが今のレイチェルには精一杯という感じです。
次の、Does it really matter? というセリフがほんとに切ないですね。
直訳すると、「それって本当に重要? それって大事なこと?」みたいなことで、「いつレイチェルに恋したかという時期の話はここでは大切なことじゃない。そんなの関係ない」と言っていることになります。
ずっと友達だと思っていた人に急に告白されたら、誰しも、「いつからそんな風に私のことを思ってくれてたの?」と聞きたくなってしまうだろうと思うので、レイチェルのその問いはごく自然なものですが、ジョーイは「いつからとかそんなことはどうでもいい。とにかく今の俺はレイチェルのことがものすごく好きなんだ、ってことが大事なことで、そのことをレイチェルにはわかってほしい」と言っている感覚になるでしょう。

そんな風に言われたレイチェルは、とにかく、Wow. と言うしか言葉が出ないようです。
この Wow. は、まさに「ワオ!」としか表現できないのですが、日本語で「ワオ」や「わお」と書いてしまうと何だかすごく「軽い」感じに見えてしまい、この場面の緊張感とどうもそぐわない感じがしたので、とりあえずは「まあ!」と訳してみました。
その実際のニュアンスは、強い感情が巻き起こって言葉が出なくなってしまう感覚(speechless)に近く、言葉で気持ちを表現するのではなく、Wow. という感嘆詞しか出てこない、という感じですね。
告白前にジョーイが、Is it hot in here? と言っていたのを受けて、今度はレイチェルが、「ここ、(ほんとに)暑いわね」みたいに言うことにもなります。

告白されて言葉が出てこないレイチェルを思って、ジョーイは「これって大変なこと(大きなこと・重大なこと)だってわかってる。君は何も言う必要はないよ。君が必要なだけ十分時間をかけていいよ」と優しく言います。
そう言われたレイチェルは、何と答えていいかやはりまだわからない様子で、ずっと黙っているのですが、「何も言わなくてもいいよ」と言ったジョーイの方が、この沈黙に耐えられなくなってしまって、「やっぱり、何か言ってよ、とにかく何かしゃべってよ」みたいに言うのも面白いですね。

そう言われたレイチェルは、ジョーイの手を握り、Joey, Joey, I love you so much. と言うのですが、その後に、But I-- が続いたことで、ジョーイはがっかりしたように、"But." と言って、下を向きます。
決死の覚悟で告白したけれど、振られてしまった瞬間、ということになってしまいますね。

その返事で、「レイチェルは俺のことを大好きだ、愛してると言ってくれたけど、それは友達としてで、男性として愛してるんじゃない」ということを悟ったジョーイは、Yeah-yeah right. That's okay. That's fine. 「あぁ、そうだよね。それでいい。それで構わないよ」と言います。
pretty much は「だいたい、ほとんど」ということなので、That's pretty much what I was expecting. は、「今の返事は、だいたい、俺が想像してた(通りの)ものである」ということ。
it's no big deal. は、「全然、big deal (大ごと・一大事)じゃない」なので、「大したことじゃないよ」になります。
気まずい雰囲気に耐えられなくなったジョーイは、ここを立ち去ろうとするのですが、レイチェルはそれを引き止めています。
男性として愛してると返事することはできない、でも、傷心のジョーイをこのまま黙って帰してしまうわけにはいかない、という気持ちから、今のレイチェルには、とにかく「行かないで」と言うしかないのでしょうね。

you cannot do this to a pregnant woman! は、「あなたは、妊婦に対してこんなことできないはずよ」みたいなことで、「こんな状態で、妊婦の私を一人残して、帰っちゃうつもり?」みたいなこと。
レイチェルが「ジョーイを振った」立場であることを考えると、レイチェルの言い分はかなりむちゃくちゃなのですが(笑)、”わがままを言うんだけど憎めないレイチェル”らしいセリフのように私は思いました。

ジョーイは、Don't start doing that. 以下のセリフで、do that というセリフを合計3回使っていますね。
「そんなことをする」というのは、レイチェルが泣く、泣き始めるということを指しています。
女の子がつらい時、悲しい時にそうやって泣くことを、cry という言葉ではなく、do that 「そうする」と表現しているわけですね。
‘cause then you're gonna make me do that. は、「(何でレイチェルが泣いちゃいけないかっていうと)その理由は、君が俺を(君と同じように)そうさせる(泣かせる)からだ」。
意味としては、「泣かないで。泣いちゃだめだ。君が泣いたら俺まで泣いてしまうから」ということですが、男ジョーイとしては、ここで泣いちゃいけない、と思っているのでしょうね、だからあえて、cry という言葉を使うのを避けて、「そんな風にしないで。そんなことしちゃだめだ。君がそうしたら、俺までそうなってしまうから」と do that を使って表現していることになるでしょう。

そう言いながらも、泣いているレイチェルを見たジョーイは、結局泣いてしまっています。
There we go! を直訳すると、「俺たちはそこに行く!」みたいなことで、ここでは、「ほら見ろ、やっぱりこんな風になっちゃったじゃないか」というニュアンスでしょう。
「ほら言わんこっちゃない。君が泣くから俺までこんな風に泣いちゃったじゃないか」と、「今、こんな状態になってしまったこと」を There we go! と表現しているのだと思います。

立ち去れなくなったジョーイはレイチェルの隣の席に座ります。
レイチェルは、手をジョーイの方に差し出して、Can I? と言っていますね。
そのしぐさから、レイチェルがハグのことを言っていることがわかります。
自分が求めていることをしぐさや動作で示すことで、Can I? だけで意味が通じてしまう好例ですが、何でもかんでも「完全な文章」でコミュニケーションを取ろうと頑張らなくても、こんな風にしぐさや表情とうまく組み合わせれば、Can I? だけで十分意思の疎通は計れるということでもあります。

このセリフ、こんな風に手を伸ばして、Could you? だったら、Could you give me a hug? 「私をハグしてくれる? 私をハグしてもらってもいい?」ということになりそうです。
今回は、Can I? なので、そのニュアンスはどちらかと言うと、「ハグしてもらってもいい?」というよりは、「私があなたをハグしてもいい? 私からあなたを抱きしめてもいい?」(Can I hug you? または、Can I give you a hug?)の方が正しい気がしました。
ハグという行為は通常、二人が抱きしめ合う行為なので、「ハグしてもらう」でも「ハグする」でも、最終形(笑)は同じ形になるわけですが、今回の場合は特に、ジョーイの告白に対して、レイチェルが振ったような形になってしまったけど、ジョーイのことは今でも大好きだと思ってる、その気持ちを伝えるために、私からハグしてもいい? 構わない?というニュアンスが感じられる気がするわけです。
泣いている私を慰めて、という意味の「ハグしてくれる?」ではなく、私があなたを大切に思っているという気持ちは変わらないから、ということを伝えるための「ハグしてもいい?」だと思えるということですね。

実際、Can I? Sure! の後、レイチェルはジョーイにしっかり抱きついてハグしていますが、ジョーイの方は、レイチェルの背中に手を回せずに、レイチェルが座っている椅子の背もたれに手を置いています。
いつもの友達同士の二人なら、お互いぎゅっとハグし合うのですが、レイチェルに告白して、「あなたのことは愛してるわ、でも、、」と返事されてしまったジョーイは、レイチェルへの想いをあきらめないといけない、だからレイチェルの背中にしっかり手を回してきつくハグすることができない、そんなことをしたらレイチェルを忘れるのがますます辛くなってしまうから、、というような描写だと言えるでしょう。
カリ城(ルパン三世 カリオストロの城)で、「泥棒はまだできないけど、きっと覚えます」と言ったクラリスを、思わず抱きしめそうになったルパンが、必死にこらえてこらえて、クラリスの肩に優しく手を置いた、というシーンもありましたが、「ここで抱きしめてしまってはいけない」という葛藤が、何よりもその人の気持ちを表す映像表現になっているというところは、日英で共通するものなんだなぁ、と。

ジョーイをハグしながら、レイチェルは、I don't want to lose-- と言っています。
最後が切れていますが、I don't want to lose you. 「あなたを失いたくない」ということですね。
ジョーイの告白にあんな返事をしてしまったせいで、大切な友達であるあなたを失うことになったらいや、という気持ちです。
そんな風に言いかけたレイチェルの顔を、ジョーイはしっかりと見つめて、You can't, okay? Ever! と言っています。
You can't lose me ever. ということで、つまりは、You can never lose me. 「レイチェルが俺を失うっていうことは絶対にあり得ない」ということですね。
今回のことで、レイチェルが俺という友達をなくしたりすることはない、俺はこれからもずっとレイチェルのそばにいて、これまで通りずっと友達でいるんだから、ということです。

「本当にごめんなさい」と言うしかないレイチェルにも、ジョーイは優しく、「お願いだから、謝らないで」と言っています。
その後、ト書きにあるように、二人はまたハグするのですが、今度はジョーイはレイチェルの背中に手を回してしっかりハグしています。
このハグには、「これからもレイチェルの良き友達であり続けることを決心した」ジョーイの気持ちがよく出ているように思いました。
この時点ではまだ「ふっきれた」ところまでは到底行けていないと思うのですが、レイチェルに「(大切な)あなたを失いたくない」と言われたことで、俺はずっと友達として君のそばにいるから、と言う覚悟ができた、と言うんでしょうか。

そうして、以前の友達のようにしっかりハグし合っている二人ですが、そこでジョーイは、Y'know, I was only kidding you. と言い、それに合わせるようにレイチェルも、Yeah, that was a real good one. と答えているのが、「お互いをよくわかっている友達」っぽくて、とても素敵だな、と思いました。
ジョーイの告白はもちろん本気だったわけですが、それを断ってしまったレイチェルの心の負担にならないように、「俺はただ、君をからかっただけだ、君に冗談を言っただけだ」と言ってみせたわけですね。
レイチェルの方も、そのジョーイの優しさに感謝して、「ええ、そうよね、(私のことが好き、っていう、あなたの)さっきの冗談は、ほんとにうまい冗談だったわ」と言って、「冗談が上手だから、私も本気に取りそうになっちゃったわ、すっかり騙されるところだったわ」と言ってみせたことになります。

この後、画面が暗転して、エンドクレジットになるのですが、このシーンが Don't be sorry. で終わってしまうと、見ている方もちょっとつらいところがありますね。
こうやってこのシーンの最後に、「今のは冗談だってば」「うん、私も騙されるとこだった」みたいに言って、お互いが苦しくならないように気遣っているところに「本当の友達」が感じられて、ホッとした気持ちになれるんだろうなと思いました。


ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 英語ブログへ
posted by Rach at 16:30| Comment(0) | フレンズ シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月16日

チップを半分にしたのは彼自身 フレンズ8-16その5

皆様の応援のお陰で、現在、「人気ブログランキング」は4位、「にほんブログ村」は7位です。
ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 英語ブログへ


ジョーイと話したロスは、ジョーイがレイチェルのことを真剣に思っていることを知り、「それほど思っているなら、レイチェルに自分の気持ちを伝えるべきだ」とアドバイスします。
ジョーイは、レイチェルの家に行って、気持ちを告白しようとしますが、レイチェルが急いでいたこともあり、「今夜、食事しよう」と約束するのが精一杯。
その後、二人がレストランで話しているシーン。
レイチェル: ... and I know Chandler is kidding but it happens every time he touches my stomach. I mean I'm really worried the baby's not going to like him. (Joey is staring at the table.) Are you okay? (…それで、チャンドラーは冗談を言ってるってわかるけど、でもそれって、チャンドラーが私のお腹を触るたびに起きるのよ。私、ほんとに心配してるの、(お腹の)赤ちゃんが彼を好きにならないんじゃないかって。[ジョーイはテーブルを見つめている] 大丈夫?)
ジョーイ: What? Yeah! Sure! Uh, look, uh, the reason... (Exhales slowly)-Is it hot in here? (何? ああ! もちろん! それは[俺の様子がちょっと変な理由は]… [ゆっくり息を吐いて] ここ、暑くない?)
レイチェル: No. Not-not for me, but why don't you take off your sweater? (いいえ、私には暑くないわ。でも、(それならあなたは)セーターを脱いだらどう?)
ジョーイ: I would, but this is a nice place and my T-shirt has a picture of Calvin doing Hobbes. (そうしたいんだけど、でも、ここは高級な店だろ。それで、俺のTシャツは、カルヴィンがホッブズをヤッてる絵が書いてあるんだよ。)
レイチェル: Oh, my God! Really?! Can I see it? (なんてこと! ほんとに? 見てもいい?)
ジョーイ: Yeah. Sure. (They both half stand up, Joey pulls the neck of his sweater out, and Rachel looks down it to see his T-shirt.) (あぁ、もちろん。[二人とも半分立ち上がって、ジョーイはセーターの首を引っ張り、レイチェルはTシャツを見るためにそれを覗き込む])
レイチェルl: Huh. Wow, I wouldn't think Hobbes would like that so much. (はぁ。まぁ。私には、ホッブズはそういうのあんまり好きじゃないように思えるけどね。)
ジョーイ: Uh... How long have we known each other? (あー… 俺たち、知り合って何年かな?)
レイチェル: Um, seven... e-e-eight, eight years. Wow. (うーん、7年、8、8年ね。わぉ。)
ジョーイ: Uh-huh, long time. (あぁ、長いよね。)
レイチェル: Yeah. (そうね。)
ジョーイ: But over the past few weeks, I-- (でも、この数週間、俺は…)
(A waiter runs over interrupting Joey.)
一人のウェイターがこちらに走ってきて、ジョーイの邪魔をする。
ウェイター: Okay. Hah, sorry about the wait, but it is mega-jammed in here! We have a couple of specials tonight-- (はーい、お待たせしてすみません。でもここは超、混み合ってて! 今夜のお薦めは2つで…)
ジョーイ: Actually uh, could you give us a second? (実はその… ちょっとだけ(1秒)時間をもらえる?)
ウェイター: Sure. Sure. (Turns away, then turns back) Second's up! (Joey glares at him.) Not... that kind of table. (He walks away.) (もちろん、もちろんです。[違う方向を向いて、またこちらを振り返って] ちょっとの時間(1秒)、終わり! [ジョーイは彼をにらむ] そういう[その手の]テーブルじゃない、ですね。[ウェイターは歩いて去る])
レイチェル: So you were saying? (それで、あなたは何を言おうとしてたの?)
ジョーイ: I'm not quite sure. (よくわかんないや。)
レイチェル: Okay, well, you had asked me how long we knew each other, and I said, "Eight years." And the um, waiter came over and cut his tip in half, and umm... now here we are. (いいわ、そうね、あなたは私に、私たちがどれくらい知り合いかを尋ねて、私が「8年」って言った。それから、ウェイターがやってきて、自らのチップを半分にした。それで、うーん… 今に至る。)

レイチェルは、「チャンドラーが私のお腹に触るたびに起きること」について話をしていますが、これは、これより前のシーンに出てきた、以下のやりとりを踏まえての話になっています。
ブログの解説ではカットしてしまった部分なので、ここで説明しておくと、
[Scene: Central Perk, Rachel and Chandler are on the couch.]
セントラルパーク。レイチェルとチャンドラーはカウチに座っている。
レイチェル: Oh-oh! Okay, she's kicking! (ああ! ほら、この子(お腹の赤ちゃん)が蹴ってるわ!)
チャンドラー: Oh! (Puts his hand on her belly.) She's growing inside you. (おぉ! [チャンドラーはレイチェルのお腹に手を当てる] この子は君の中で育ってるんだね。)
レイチェル: Whoa!! (うわ!)
チャンドラー: Oh! (Pulls his hand away.) (おお! [手を引っ込める])
レイチェル: Wow, that was a big one. (わぉ、今のは大きかったわ。)
チャンドラー: I think that's the youngest girl ever to reject me. (今のは、これまで俺を拒絶した女の子の中で最年少だと思うよ。)

チャンドラーがレイチェルのお腹を触ったら、中の赤ちゃんが思いっきり蹴ってきたので、チャンドラーはそれを「俺を嫌がって蹴った」ように冗談を言ってみせたわけですね。
まだ生まれてもない女の子に、ケリを入れられるなんて、俺を拒否・拒絶した女性の最年少じゃん、と自虐的に言ったことになります。

そのシーンを覚えている観客は、「チャンドラーが私のお腹を触るたびにそれは起こる」というセリフで、レイチェルがそのことについて話しているのがわかるので、「赤ちゃんが(チャンドラーを)蹴る」という説明をしなくても、笑えてしまうわけですね。

チャンドラーは自虐的な冗談っぽく「俺を拒絶した最年少の女だ」と言ってたけど、私、ほんとに心配してるのよ、この子がチャンドラーを好きにならないんじゃないかって、とレイチェルは言って、「たまたまじゃなくて、ほんとにこの子はチャンドラーに対して何かしら違うものを感じてるのかもしれない」と言ってみせているわけですね。
そういう話を聞いたら、いつものジョーイなら、ウケたり笑ったりと、もう少し楽しそうな反応をしそうなのに、ジョーイが無言でテーブルを見つめているので、レイチェルは心配そうに尋ねます。

the reason... というのは、「俺がちょっといつもと様子が違う理由は」みたいなことですね。
レイチェルに告白しようとして緊張しているとも言えず、ジョーイは、「ここ暑くない?」と言っています。
「私は暑くないけど、暑いならそのセーター脱いだら?」とレイチェルが言うと、ジョーイは、「脱げるものなら脱ぎたいところだけど、ここは、良い場所(つまり高級店)だろ」と言って、my T-shirt has a picture of Calvin doing Hobbes. とセリフを続けています。
「俺のTシャツは、誰々が何々している絵が載っている」ということで、「暑いけど、セーターの下にこんな絵の描いてあるTシャツを着ているから、こんな高級店では上のセーターを脱げない」と言っていることがわかるので、その絵がこういう店にはふさわしくない、お下品なものであろうことが想像できます。
今回の、A do B. のような、「do+目的語(人)」は、「人に対してエッチな行為をする」という意味で、もっとお下品な感じで表現すると、「B をヤる」みたいなニュアンスですね。
過去記事、何をしたかではなく誰としたか フレンズ7-11その5 では、do something の代わりに、do someone と表現することで、「その人とエッチする」という意味になることを使ったジョークも出てきました。

A が B とヤってる絵、という時点で、こういう店にふさわしくない絵柄だということは想像できるのですが、そこで使われている二人の名前がまた、アメリカのサブカルネタ的に面白いものとなっています。
ここに出てきた二人の名前は、新聞の連載漫画である「カルビンとホッブス」(原題:Calvin and Hobbes)のこと。
Wikipedia 日本語版: カルビンとホッブス
カルビンが6歳の男の子で、ホッブスはぬいぐるみのトラだそうです。
Calvin and Hobbes で画像検索すると、かわいらしい絵柄の少年とトラの画像がたくさんヒットしますね。

ウィキペディアの「作品の概要」に以下の説明がありました。
作者ワターソンは、反商業主義的な感情を持つとともに、注目を浴びることを嫌がったため、本作品にまつわる商品は、単行本の他にほとんど存在していない。しかしながら、作品への大々的な人気は、多数の「海賊版」グッズを産み出した。これらの多くは猥褻な言葉などを伴っており、ワターソンの作品精神と相容れないものである。

その「猥褻な言葉などを伴う海賊版グッズ」が、まさにジョーイが今着ているTシャツ、ということですね。
絵の中で行われている行為そのものがお下品なだけではなく、それが「作者が認めていない下品な海賊版」という意味で倫理的にも褒められたものではない、というダブルの意味で、このTシャツは見せられないんだよね、と言っている感覚になるのでしょう。

レイチェルはそのジョーイの説明を聞いて、嬉しそうに「見せて!」と言って、ジョーイはレイチェルに見えるように、セーターの首を広げています。
その絵を見た後のレイチェルのセリフ、I wouldn't think Hobbes would like that so much. について。
レイチェルがその絵を見た時の反応は、大喜びしているというよりも、ほぅ、そういう絵なのね、なるほど、、みたいな感じに見えます。
このセリフを直訳しようとすると、「ホッブズがそれをものすごく好きであるようには私には思えない(私なら思わない)」みたいになるのかなぁ、と思います。
「〜であるとは思わない」は、自然な日本語にすると、「〜ではないと思う」ということになるので、ここにもその「自然な日本語への変換」を当てはめてみると、「ホッブズはそれがあまり好きじゃないように私には思える」ということになるでしょう。
ジョーイの説明では、「カルヴィンがホッブズをヤッている」みたいな表現になっていましたから、男女の行為で言うと、少年カルヴィンが男役、トラのホッブズが女役、みたいな状況なわけですね。
それを考えると、レイチェルのセリフは、「そういうエッチな行為を”されている”側のホッブズは、あまり喜んでないみたい、楽しんでないみたいだけど」と言っていることになるんだろうと思います。

海賊版の下品な絵柄、ということで、もちろんテレビにはその画像は映らないわけですが、ジョーイとレイチェルのやりとりから、「少年の方は喜んでいて、トラのほうは嫌がっているらしいエッチの絵」なんだろうなと想像されるわけですね。
トラの表情からそう思えるのか、その行為が受け手のトラにとって嬉しくないタイプのプレイなのかはわかりませんが、とにかく、可愛らしいはずのカルヴィンとホッブズの絵柄で、そんなえげつない(笑)エッチの絵が描かれているらしいところに、このジョークのポイントはある、ということですね。

そんな話をした後、ジョーイは本題に入る決心をしたようで、「俺たちはお互いをどれぐらいの長さ(の期間)知ってる?」みたいに尋ねています。
もっと自然な日本語で言うと、「俺たちが知り合ってからどのくらい経つ?」ということですね。
「7年、いえ8年ね」みたいにレイチェルは返事していますが、現在シーズン8ですから^^ 確かに二人は7〜8年、お互いを知っていることになります。
「そんなに長い間一緒だったけど、ここんとこの数週間は…」と、その気持ちの変化を語ろうとした時に、ウェイターが飛んできて、specials 「今日のお薦め」を説明しようとします。
mega-jammed のように、jammed 「混んでいる、混雑している」にメガを付けて強調しているのが表現的に面白いですね。
メガマック(Mega Mac)などのメガのニュアンスですが、そういうメガという言葉の感覚は、日本人にもなじみがあるので、理解しやすいところだと思います。

やっと告白しようと話し始めたところを邪魔されたので、ジョーイはムッとしたように、「ちょっと時間をもらえる?」と言っています。
ウェイターは、了解しました!と言うように、後ろを向くのですが、すぐに振り向いて嬉しそうに手をパッと開きながら、Second's up! と言っています。
この up は「終わって」というニュアンスですね。
Time's up. 「時間切れだ」というフレーズでよく使われます。
ジョーイは、「ちょっと時間をくれ」という意味で、a second という言葉を使ったのですが、a second というのは「1秒」という意味なので、ウェイター的には、「はーい、1秒、終わりましたー」というジョークでなごませようと思ったわけです。
ですが、ジョーイは明らかに怒った顔をしているので、「このテーブルは、そういうジョークを喜ぶような類のテーブルじゃないみたいですね」と言いながら、ウェイターは去ることになります。

ウェイターに話を邪魔されたので、レイチェルは「で、ジョーイは何を話してたの? 何を話そうとしてたの?」と尋ねるのですが、話が中断されたことで気が弱ってしまったらしいジョーイは、「よくわかんないや」とはぐらかそうとしています。
そこでレイチェルは、少し前の会話の様子を自ら説明していますね。
「あなたが知り合って何年?って尋ねるから私が8年と答えた」と言った後のセリフが面白いです。
And the um, waiter came over and cut his tip in half は、「そしてウェイターがやってきて、彼のチップを半分にカットした」。
and cut は、and he [the waiter] cut で、主語が同じだから省略されているわけですね。
この後半部分、意味としては、「彼がくだらないことを言って客を怒らせたせいで、チップが半分になってしまった」ということで、「チップが半分になった」ということなら、and his tip was cut in half. のような受動態で表現することも可能だったろうと思うのですが、ここではそれを、he [the waiter] cut his tip in half. のように、ウェイターを主語にした能動態で表現しているのが(日本人英語学習者的には)ポイントかなぁ、と思いました。
つまり、「ウェイターがやってきて、彼自らがチップを半分にした」というようなことで、彼が行った行為のせいで、自分のチップを半分にしてしまった、という、「チップを半分にした行為者(主語)は彼である」というのがこの能動態のニュアンスだと思うわけです。
his tip was cut in half. のような受動態だと、カットしたのは誰かという行為者が明白ではなく、ただ「チップが半分にカットされた」という状態を説明するだけになるので、面白さが半減してしまう気がするのですね。
「あのウェイターがやってきて、自分のチップを半分にして帰って行った」みたいに表現することで、「ウェイターがチップを半減させられるような失敗をした」ことがわかるわけです。
DVDの日本語字幕では、「ウェイターがチップを半額にするヘマを」と訳されていましたが、その「ヘマをする」というニュアンスが、「ウェイター(自身)が自分のもらうべきチップを半額にした」という「能動態」に出ているということです。

now here we are. は「(そして)今、私たちはここにいる」なので、会話の経緯を説明している流れでいうと、「で、今に・現在に至る」という感覚になります。
Where were we? 「(話は)どこまでいってたっけ?」というのもよく使われますね。


ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 英語ブログへ
posted by Rach at 15:15| Comment(0) | フレンズ シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月14日

愛してる。分かってる。 フレンズ8-16その4

皆様の応援のお陰で、現在、「人気ブログランキング」は4位、「にほんブログ村」は6位です。
ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 英語ブログへ


「モニカの運命の人」に出会った、と言っていたフィービーは、そのドンという名前の男性をセントラルパークに連れて来て、モニカとドンはすっかり意気投合してしまいます。
どちらも食品関係の仕事をしていて、チーズの話で盛り上がったりと楽しそうに話が弾んでいる二人を見た(モニカの夫の)チャンドラーは気が気でない様子で、変な言動を繰り返しています。
その後のシーン。
[Scene: Monica and Chandler's, Monica and Chandler are entering.]
モニカとチャンドラーの家。モニカとチャンドラーが入ってくる。
モニカ: I'd like to have Don and Phoebe over. Wouldn't that be nice? (ドンとフィービーを家に招きたいわ。それって素敵じゃない?)
チャンドラー: Sure, why don't you set it up. I'll just be over here, browsing through the personals. (そうだね、セッティングしたらどう? 俺はただこっちにいて、(新聞の)個人広告に目を通してるからさ。)
モニカ: Are you okay? You've been acting weird all afternoon. (大丈夫? あなた、午後はずっと、様子が変よ。)
チャンドラー: Yeah. Fine. Fine. Not perfect!! But good enough. (あぁ、大丈夫。大丈夫。完全じゃないけどね! でも十分に大丈夫だ。)
モニカ: Jeez! What is with you? (なんてこと! ほんとにあなた、どうしたの?)
チャンドラー: I'm sorry, did you say "cheese"? (えっと、今、チーズって言った?)
モニカ: All right, what's going on? (ねぇ、何が起こってるの?)
チャンドラー: Phoebe thinks you and Don are soul mates, and I don't believe in that kind of stuff. But then you two totally get along. So look, I won't stand in your way if you want to run off with Don and live in a house of cheese. (君とドンがソウルメイトだってフィービーは思ってて、俺はその手のこと(ソウルメイトの存在)は信じてない。でも、君ら二人はすっかり意気投合してる。だから、俺は邪魔したりしないよ。もしモニカがドンと駆け落ちして、チーズの家に住みたいと思ってるんならね。)
モニカ: Chandler, you don't believe in soul mates? (チャンドラー、あなた、ソウルメイトを信じてないの?)
チャンドラー: No. But I'm sure (mimics Don) "tomatoes" does. (信じてない。でも間違いなく、[ドンの真似をして] ”トマートゥズ”は(ソウルメイトを)信じてるって思うよ。)
モニカ: I don't believe in soul mates, either. (私もソウルメイトは信じてないわ。)
チャンドラー: You don't? (信じてないの?)
モニカ: Nope. I don't think that you and I were destined to end up together. I think that we fell in love and work hard at our relationship. Some days we work really hard. (信じてないわ。あなたと私は結ばれる運命だったって思ってないもの。私たちは恋に落ちた、そして、私たちの関係において、私たちは一生懸命努力してる。ものすごく努力する日もあるわ。)
チャンドラー: So you... you don't want to live with Don in a cheese house? (それじゃあ、君は…君はドンと一緒にチーズの家に住みたくはないの?)
モニカ: No, I've had second thoughts about that. Do you realize how hard that would be to clean? (いいえ(住みたくないわ)、(あの後)それについて考え直してみたの。掃除するのがどれほど大変かわかる?)
チャンドラー: I love you. (愛してる。)
モニカ: I know. (分かってる。)

I'd like to have Don and Phoebe over. の have someone over は、「人を家に呼ぶ」という意味。
over there という言葉もあるように、over には「あちらに、向こうに」という意味もありますが、「(話し手側の)こちらに」という意味でも使えます。
come over なら「こちらにやってくる」。
over の基本的な意味は、「〜を越えて」ということですから、ある程度の距離を越える感覚で、「むこうへ」でも「こっちに」でも両方使えるわけですね。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
have somebody over [phrasal verb]
if you have someone over, they come to your house for a meal, a drink etc. because you have invited them

つまり、「あなたが誰かを have over するというのは、ある人が食事や飲み物などのためにあなたの家を訪れること、あなたがその人を招待した、という理由で」。
つまり、「誰かを食事などで家に招く」ことが、have someone over だということですね。

二人を家に招待したい、というモニカに、チャンドラーは、セットアップ、つまり、その招待をセッティングしたらどう?と言っています。
それだけ聞くと、招待を歓迎しているように聞こえますが、その後のセリフを聞くと、「モニカがその気なら招待してもいいけど、俺はそれに参加したくない」と言っていることがわかる仕組みになっています。
その後半のセリフ、I'll just be over here, browsing through the personals. について。
「俺はただこっちにいるよ」というのは、食事から離れた別の場所にいる、食事には同席しない、というニュアンスですね。
browse through は「ざっと目を通す、拾い読みする」という感覚。
Internet Explorer や Google Chrome などのインターネット閲覧ソフトを「ブラウザ(browser)」と言いますが、それはこの browse 「拾い読みする」という動詞から来た言葉ですよね。

personals はここでは「(新聞の)個人広告」という意味で、つまりは、personal ads のこと。
英辞郎にも、
personals=【名】パーソナルズ◆アメリカでは「出会い募集」のようなコーナーをこう呼ぶ。
と出ています。
フレンズ1-20(その3) では、
ロス: Desperate? Needy? Pathetic? (死に物狂い? もの欲しそう? みじめ?)
チャンドラー: You obviously saw my personal ad. (ロスが俺の個人広告を見たのは明らかだな。)
という、チャンドラーお得意の自虐的なセリフもありました。

「パーソナル=個人の」という意味は日本人もよく知っているところですが、形容詞であるはずの personal に、複数形の -s がついているのを見て、あれ?と思った方もおられるかもしれません。
personals を persons (人々、people)のような意味に捉えてしまうと、俺以外の盛り上がっている3人をちらちら見る、みたいに解釈してしまう可能性もありますが、この personals は、personal (noun)s のように、パーソナルの後の複数形の名詞が省略されたものと考えると、わかりやすいかなと思います。
personals は、ちゃんと英英辞典にも載っていて、LAAD では、以下のように説明されています。
personals [noun]
the personals : a part of a newspaper in which people can have private or personal messages printed

つまり、「人がプライベートな、または個人的なメッセージを印刷する、新聞の欄」。

ですから、「君らが3人楽しく食事をしている間、俺は新聞の(出会い募集系の)個人広告欄を見てるから」と言ったことになるので、「モニカが彼らを招待しても、俺は席を外させてもらうからな」と宣言したことになるわけです。
ですからモニカも、「大丈夫? 午後はずっと様子が変よ」と尋ねることになります。
「ファインだけど、パーフェクトじゃない。でも十分にグッドだ」のように、「全く問題がないわけじゃないけど、まあ大丈夫だよ」みたいなどこか引っかかる言い方をチャンドラーがするので、モニカはまた、「あなた、どうしたの?」と尋ねています。
What is with you? を、1語ずつ、明瞭に発音していることからも、「ほんとにまじな話、あなた一体、どうしちゃったのよ?」というモニカの心境がよく伝わってきますね。

その前の Jeez! は、「ジーズ」という発音で、Oh, my God! と同じような、驚きやあきれを表す言葉。
Jesus! (発音はジーザス)という言葉に音が似ていることから、Jesus! の婉曲語として使われる言葉です。
Jesus というのは、イエス・キリスト(Jesus Christ)のことで、そのような驚きの言葉として、むやみに God や Jesus を使わない方が良い、ということから、God なら、gosh や goodness、Jesus なら jeez という、似た音の言葉で代用される、ということですね。

驚きのニュアンスで、jeez が使われることはこれまでのフレンズにもありましたが、フレンズの場合は圧倒的に、Oh, my God! の使用例が多いですね。
今回は「いつもの Oh, my God!」ではなかった理由が、次のチャンドラーのセリフでわかることになります。

I'm sorry, did you say "cheese"? の I'm sorry は、「ごめんなさい」と謝っているわけではなくて、「今、なんて言った?」と聞き返したい時の言葉ですね。
相手に問い返す時に、Excuse me? を使うこともありますが、それと同じニュアンスになります。
あえて訳すと、「(聞こえなかったので)すみませんがもう一度言って下さい」みたいなことになりますが、そこまで訳すと大げさになってしまうので、聞き返す時の反射的な言葉として理解しておくと良いでしょう。
仮に、「ごめん、今、〜って言った?」と訳す場合でも、「謝罪している、謝っているわけではない」ということを意識したいということです。

チャンドラーは、「今、チーズって言った?」と聞き返したことになりますが、そのセリフを言わせるために(脚本上)、「いつもの Oh, my God」ではなく、cheese に似た音の jeez を使った、ということになるわけです。
この後、チャンドラーは「チーズの家」という言葉を出していますが、モニカとドンが「チーズ大好き。チーズの家に住んでもいい!」と二人で超盛り上がっていたのを、チャンドラーが気に食わない顔で見ていた、というシーンがこれより前にあったため、観客は、「チャンドラーは、チーズの話で盛り上がったことを怒ってる、やきもち妬いてる」ということがわかって笑えてしまうわけですね。

「一体(今)何が起こってるの? どうなってるの?」と聞かれたチャンドラーは、今の自分の気持ちを話しています。
「フィービーはモニカとドンがソウルメイトだと思ってる。俺はソウルメイトは信じてない。そして、モニカとドンはすっかり意気投合している」ということを述べた後、I won't stand in your way if... のセリフを言っています。
stand in one's way は、「人の道に立ちはだかる」ということですから、「人の邪魔をする」。
run off with は「人と一緒に走り去る」ということですから、「駆け落ちする」というニュアンスですね。
「モニカはドンとすっかり意気投合してたから、モニカがドンと駆け落ちして、チーズの家に住みたけりゃそうすればいい、(夫である)俺は邪魔したりしないから」と言っていることになります。

その言葉に対して、モニカはまず、「ソウルメイトを信じてないの?」と尋ねています。
それに対するチャンドラーの返事について。
"tomatoes" は、”トマートゥズ”のように「イギリス式」で発音されていますが、それはト書きにあるように、イギリス人ドンの真似ですね。
モニカとドンが盛り上がっていた話の中で、ドンは、"What is with all the sun-dried tomatoes at that place?" 「あの店の、乾燥トマトは一体何?」と話していました。

1か月ほど前の過去記事、ポテイトゥ、ポタートゥ フレンズ8-14その3 で、tomato は「トメイトゥがアメリカ式発音で、トマートゥがイギリス式発音」と書きました。
そのように tomato は「米英の発音の違いが顕著な単語」で、かつ、「モニカとドンが盛り上がっていた(チャンドラー的には面白くない)話題」でもあったので、「彼(ドン)」と表現する代わりに、「あの、トマートゥズって発音するイギリス人(野郎)」的なニュアンスで使っているわけですね。

本当に「トマト(複数形)」が主語なら、I'm sure SV の SV に当たる部分は、"tomatoes" does ではなく、tomatoes do になるはずです。
he (Don) does のつもりで言っているから、"tomatoes" does になっているのですね。
does と簡略化されていますが、you don't believe in soul mates? に対するチャンドラーの返事ですから、
No. But I'm sure "tomatoes" does. は、
No, I don't believe in soul mates. But I'm sure Don believes in soul mates.
と答えていることになります。
「あなた、ソウルメイトを信じてないの?」という質問が、「私は信じてるのに、チャンドラーは信じてないんだ、、」的なニュアンスに聞こえたのでしょうね、「俺は信じてないけど、そんなことは別にどうでもいいんだろ? (モニカのソウルメイトらしい)ドンは、ソウルメイトを信じてるって、俺は確信してるからさ。ソウルメイトの存在を信じる二人が、お互いをソウルメイトだと認識したら完璧で、俺の入り込む隙はないよ」みたいなニュアンスが、彼のセリフから感じ取れる気がしました。

ですが、モニカの返事は、チャンドラーの予想に反して、「私もソウルメイトの存在は信じてない」。
チャンドラーをなだめるために、口先だけでそう言ったのではないらしいこと、モニカは本当にソウルメイトの存在を信じていないらしいことが、その後のセリフでわかるのですが、、。
何度も同じ話を持ち出して恐縮なのですが、よしとする、のsettle for フレンズ8-16その1 で触れたように、フレンズ7-24 のチャンドラーとモニカの結婚式のシーンで、モニカが自分の誓いの言葉の中で、soul mate という言葉を使っていたんですよねぇ。
"My prince. My soul mate. My friend." (私の王子様。私のソウルメイト。私の友達。)とチャンドラーに呼び掛けていたというのに、soul mate という言葉を自分で選んだはずのモニカが「存在を信じていない」とこうもはっきり断言されるとですね、記事の中で書かずにはいられないという気持ちにもなってしまうわけです。
「ツッコミどころトリビア」みたいなものとして覚えておくと、フレンズファンとしてはちょっと楽しいですね^^

ソウルメイトを信じてない、という話は、「あれ?」と思ってしまう部分ですが、その後に続く、モニカのセリフはなかなか感動的です。
I don't think that you and I were destined to end up together. について。
end up は「最後には〜になる、結局〜になる」なので、be destined to end up together は、「最後には一緒になる・結ばれる運命にある」。

I think that we fell in love and... について。
「私はこう思う」という I think that 以下の文章が、we fell... and work のように、最初は過去形、次が現在形になっていますね。
「私たちは恋に落ちた。そして、(今)、私たちは、私たちのこの関係において(日頃、日常的に)頑張っている・努力している」という感覚になるでしょう。
Some days we work really hard. は、「本当にものすごく頑張る日もある」みたいなこと。
ソウルメイトみたいな、運命で決まった相手だから今一緒にいる、ってことじゃなくて、恋に落ちた後、二人がこの関係において頑張っているからこうして今でも一緒にいられているんだ、ということで、おまけのように付け加えられた work really hard は、「時にはほんとに、ものすごく頑張らないといけないこともあるんだけどね」というところで、関係を続けていくってことは「運命」という言葉で片付けられるほど簡単なものじゃない、私もいろいろと大変な思いをしてるのよ、みたいに、ちょっといじわるっぽく言っている感覚になるでしょう。

それを聞いたチャンドラーは、再確認するように、「ドンとチーズの家に住みたくないの?」と聞いています。
モニカは「住みたくない。あれから考え直してみたんだけど」と言って、Do you realize... 以下の文章を言っています。
how hard that would be to clean? の that は、a cheese house を指すでしょう。
「〜するのが難しい」という文章は、It's hard to clean a cheese house. 「チーズの家を掃除するのは難しい」と書くことができますが、別の構文を使うと、A cheese house is hard to clean. 「チーズの家は掃除するのが難しい」という文章でも表現できますね。
モニカのセリフは、その hard が前に出て、「チーズの家を掃除するのがどんなに大変だろうかってことがわかる?」という疑問文になっていることになります。

「ほら、想像してみてよ。全部がチーズでできた家なんて、お掃除大変そうでしょ?」と言ってみせて、お掃除大好きモニカとしては、そんな家に住めっこない、チャンドラーは何も心配することなんかないのよ、と言ってあげた感覚になるでしょう。
そんな風に「お掃除ネタ」でチャンドラーの不安を一掃したモニカに、チャンドラーは嬉しそうな顔で、I love you. 「愛してる」と言い、モニカは、I know. 「分かってる。知ってる」と返しています。
人に褒められたりした時に、I know! 「そうでしょ! 知ってる!」と叫ぶ(笑)のは、モニカお決まりのセリフで、まわりの人はそれを聞いてカチンときたりするわけですが^^ 今回はそのキャッチフレーズである I know. がいつもとは違った雰囲気で使われているのが面白いなと思います。

"I love you." "I know." というやりとりは、スターウォーズで有名ですね。
まずは、「スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲」で、炭素冷凍(carbon freeze)される直前のハン・ソロに、レイアが "I love you." と言い、それを聞いたハン・ソロが、"I know." と返すシーンがありました。
次の「エピソード6/ジェダイの帰還」では、ハン・ソロ: I love you. レイア: I know. という逆パターンが出てくるのが、ファンとしては、くすっと笑えてしまうところ^^

"I love you." "I know." というのは、お互いの愛情を確信できている恋人同士のセリフとして自然なものなので、今回のチャンドラーとモニカのセリフが「スター・ウォーズへのオマージュである」と言い切ることはできないかもしれませんが、世代的に考えても、また、"The One With the Princess Leia Fantasy" 「レイア姫の幻想の話」という、スター・ウォーズネタ満載のエピソード(フレンズ3-1)があったことなどを考えても、ハン・ソロとレイア姫のやりとりを「意識した」ものと考えることは可能だろうと思います。
I know. というのが、モニカがよく使うフレーズであるということも含め、今回の I love you. I know. という二人のセリフは、何だかとっても微笑ましく可愛らしいな、と思いました(^^)


ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 英語ブログへ
posted by Rach at 15:42| Comment(2) | フレンズ シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月11日

私ならこうするという助言 フレンズ8-16その3

皆様の応援のお陰で、現在、「人気ブログランキング」は4位、「にほんブログ村」は6位です。
ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 英語ブログへ


ジョーイがレイチェルのことを女性として好きだ、ということを知った(レイチェルの元彼の)ロスは、すっかりパニクってしまっています。
ジョーイは女性にモテるから、ジョーイが告白したら、レイチェルも拒まないかも、、と心配するロスに、
モニカ: Joey... he's not even thinking about going after Rachel! (ジョーイは…彼はレイチェルを追いかけようとすら考えてないわ。)
ロス: He's not? (考えてないの?)
モニカ: No! All he's thinking about is how you're taking this! I mean, listen, it's completely freaking him out. He's talking about moving to Vermont. (考えてないわ! 彼が考えているのは、ロスがこのことをどう受け止めているか、ってことだけよ。このことでジョーイは完全にパニクってるわ。彼はバーモントに引っ越すって話をしてるのよ。)
ロス: Why? (どうして?)
モニカ: He says he wants to leave the country. (Pause) He thinks you hate him. (ジョーイは、アメリカを出たいって言ってるの。[間] 彼はあなたが彼を嫌ってると思ってるのよ。)
ロス: Hate him? I... No, I don't hate him. (Pause) It's just, it's Rachel. Y'know? (彼を嫌ってる、だって? いや、僕はジョーイを嫌ってないよ。[間] ただ、レイチェルだっていうのが…わかるだろ?)
モニカ: Honey, I can't even imagine how hard this must be for you. But I don't want you to lose Joey over it. And right now, he just needs to know that you're still his friend. (ハニー、このことがあなたにとって、どれほどつらいに違いないか、ってことは想像すらできないわ。でもそのことで、あなたにジョーイを失ってほしくないの。そしてジョーイは、今まさに、ロスがまだジョーイの友達だっていうことをただ知る必要があるのよ。)
ロス: Okay. Okay, I'll talk to him. (わかった、わかった、僕は彼と話すよ。)
モニカ: Okay. I'd do it soon. He just asked me how to convert his dollars into Vermont money. (私ならすぐにそうするわ。ジョーイはさっき私に尋ねてたばかりだもの、ドルをバーモントのお金に換金する方法をね。)

あれこれ心配しているロスに、「ジョーイはレイチェルを追いかけることを考えてすらいない」と言っています。
驚いたようにロスが、He's not? 「彼は(そのことを)考えてないの?」と尋ね、モニカが、No! と返事していますが、これは、No, he's not (even) thinking about... という意味ですね。
日本語的に訳すと、「そうよ、彼はそんなこと、考えてもいないの」のように、No! に対して「そうよ」という言葉を当てはめた方がしっくりくるわけですが、No! と一言、言うことで、その後に否定文が続くことが連想される、さきほど言った否定文の内容を引き続き正しいと言っているという意味の No! である、という理解を忘れないようにしたいところです。

All he's thinking about is how you're taking this! を直訳すると、「彼が考えていることのすべては、あなたがこのことをどのように受け止めているか、ということ」。
「ジョーイがレイチェルに恋してる」という事実を、レイチェルの元彼のロスがどう感じているか、どう思っているか、それだけがジョーイは心配なのよ、ということですね。

it's completely freaking him out. は、「そのことが完全に彼をパニクらせている」→「そのことで彼は完全にパニクっている」。
その後、唐突な感じで、He's talking about moving to Vermont. 「ジョーイはバーモントに引っ越すことを話している」と言ったので、ロスが「何で(バーモントに)?」と聞き返していますね。
ちなみに、日本人が「バーモント」と言う場合には、バーの方にアクセントが置かれがち(♪ハウスバーモントカレーだよ〜♪ みたいにw)ですが、英語のアクセントは mont の方にあり、極端に書くと、「ヴァ・マント」のような発音になります。最初の部分は、「バー」よりも、あいまい母音で「ヴァ」と軽く発音する感じです。

なぜジョーイがバーモントに引っ越すことを考えているのかの理由が、その後のモニカのセリフからわかりますが、ジョーイらしくて面白いですね。
その He says he wants to leave the country. について。
country は「国」ですが、この場合は「本国、故国、祖国」のような、「ジョーイがずっと生きてきたこの国」というニュアンスですね。
leave は「去る、立ち去る」なので、「ジョーイは、この国を去りたいと言っているの」ということになるのですが、そのモニカの発言から、「バーモントに引っ越すこと=アメリカを去ること」だとジョーイが思っている、つまり、ジョーイは、「バーモントは外国だと思っている」ということがわかるわけですね。
バーモント州は、アメリカ北東部にあり、北側がカナダに接しているので、ジョーイはバーモントを(アメリカではなく)カナダだと思っているみたいだな、ということも想像できるわけです。(ちなみに、次のシーズンの、9-19 では、バーモントを舞台にした話も出てきます。)

「ロスがジョーイを嫌ってる、ってジョーイは思ってるのよ」とモニカが言うので、ロスは、「嫌ってなんかいないよ。でも、ただ、レイチェルだから(レイチェルのことだから)」と、モニカに理解を求めます。
I can't even imagine... を直訳すると、「このことがあなたにとって、どれほどつらいに違いないかということは、想像すらできない」。
つらいだろうって想像はつくけど、きっと私の想像以上に、ロスはものすごくつらいに違いないわよね、という感じですね。
I don't want you to lose Joey over it. の over は、「〜のことで」というニュアンス。
fight over 「〜のことで言い争う」などの over と同じ感覚で、このことで、ロスにジョーイという友達を失ってほしくない、と言っていることになります。
「ジョーイは今、ロスがまだ友達でいてくれるかを知りたいと思ってる」と言われて、ロスは「じゃあ、彼に話をするよ」と答えるのですが、その後のモニカのセリフが面白いですね。

まず、I'd do it soon. について。
この部分、ネットスクリプトでは、Now do it soon, と書かれていて、DVD英語字幕では、I'd do it soon. になっていました。
実際の音声を聞いてみたのですが、私には、I'd do it soon. と言っているように聞こえましたので、そちらが正しいセリフとして、以下の話を進めていきたいと思います。

ちなみに、、、
DVDの英語字幕は、はしょられていたり、実際のセリフとは単語が異なったものに言い換えられていることもありますが、細かい部分に目をつぶると、「意味はほぼ同じ」ものになっています。
つまり、実際に発音されたセリフがどうであったかにかかわらず、英語字幕の I'd do it soon. でも、必ず文脈は成立する、ということですね。
特に今回の、ネットスクリプトとDVD英語字幕とのずれは、一方は命令形で、一方は I'd と「主語が I になっている」という点で、見た目が全然違います。
ネットスクリプトを書き起こしたネイティブの方は、その音と前後の文脈から、Now do it soon. だと判断されたわけですが、DVD英語字幕の I'd do it soon. でも、同じように前後の文脈が成り立つのだ、ということを以下で語って行きたいと思います。

I'd do it soon. の do it は、talk to him (Joey) ということですが、ここで注目したいのは、I'd の部分です。
このモニカのセリフがもし、"(No,) I'll do it." のように will が使われていて、かつ、I 「私が」の部分が強めに発音されていたとしたら、「僕はジョーイと話すよ」と言ったロスに対して、「(いいえ)(ロスの代わりに)私が話すわ!」みたいな意味になるでしょう。
今回の I'd do it soon. というセリフが、主語が I になっているということで、上に書いたような I'll do it (soon). 的な意味(私がジョーイに話すわ)だと捉えてしまうと、話の流れがおかしくなってしまいますよね。
モニカは「ロスが直接ジョーイと話し合ってほしい」と思っているのに、「私が話すわ」というのは明らかに変だということは気づいていただけると思います。

この I'd (I would) は、I'll (I will) とは全くニュアンスが異なるもので、このモニカのセリフは、「もし私がロスの立場なら(If I were you)、私なら〜する(I would)」という仮定のニュアンスをこめた「私ならこうする」というアドバイスになっています。
ロスが、「じゃあ、僕からジョーイに話すね」と言ったのを受けて、「もし私なら、すぐにジョーイに話すわ」と表現して、「話すなら、早く話したほうがいい」と言っている感覚になるわけです。
I'd do it soon. のセリフのポイントは、soon 「すぐに」の部分にあって、実際の音声でも、はっきり聞こえるのは、do と soon の部分です。
ですから、弱く発音されている do より前の部分が、Now なのか、I'd なのか聞き分けしにくい、みたいなことにもなるのですね。
「私ならこうする」というアドバイスであるということから、ネットスクリプトに Now do it soon, 「じゃあ、すぐに彼に話して」と書かれてあったのとも、意味的にはさほど変わらないことになるわけです。

私なら今すぐ話すわ、と言った理由がその後に続いていますが、その文章を直訳すると、「ジョーイはさっき私に質問していた。彼のドルをバーモントのお金に交換する(換金する)方法を」になりますね。
さきほど出てきた、「ジョーイはバーモントを外国(おそらくカナダ)だと思っている」という話の続きが、シーンの最後でまたオチとして使われているということです。
バーモントで使われている通貨にどうやって交換したらいいのかな?って聞いてたぐらいだから、バーモントに行こうと思ってる話はかなりマジで、ぼやぼやしてるとバーモントに旅立っちゃいそうな勢いだった、だから、「私ならすぐに話すわ」と表現して、早くジョーイに話した方がいいわよ、とロスの背中を押していることになる、ということですね。

ちなみに、このように「私なら〜する」と表現してアドバイスするというセリフは、過去のフレンズにも何度も登場しています。
その中でも、過去記事、私なら彼女に近づかない フレンズ7-4その6 の以下のやりとりが、例としてわかりやすいと思ったので、併せてご紹介しておきますね。
ロス: Okay, (gets up) if you'll excuse me, I-I'm gonna go hang out with some people who don't know the Space Mountain story. (よし、[立ち上がる] 失礼させてもらえるなら、僕はこれから、スペース・マウンテンの話を知らない人たちと一緒に過ごしに行くよ。)
モニカ: Then I'd steer clear of Phoebe. (そういうことなら、私ならフィービーに近づかないわ。)
「スペース・マウンテンの話」というのは、ロスにとっては人に知られたくない恥ずかしい話で、さんざんその話でイジられたことに疲れたロスは、「その話を知らない人と遊んでくるね」みたいに言うのですが、モニカは「私ならフィービーに近づかない」、つまり、「ロスはフィービーに近づかない方がいい」と言ったことで、フィービーにもその話が伝わっていること、モニカがフィービーにそのことを話してしまったことがわかる、という仕組みです。

日本人にとって、would は本当にクセモノ(笑)ですね。
ネイティブの人はこの would を実にさらっと使うのですが、そういう would は辞書の定義を見ても、いまいちピンと来ないことも多いので、would の様々なニュアンスを学ぶのに、前後の文脈があるセリフで理解することは、非常に効果的だと思っています。
このエピソードを、DVDの英語字幕で鑑賞している時に、
ロス: I'll talk to him.
モニカ: I'd do it soon.
というやりとりを見て、どうして主語が「僕が」「私が」になっているんだろう、モニカは自分で言うつもりはないはずなのに、、と「引っ掛かる」ことが、そういう would を学ぶ糸口になっていると私は思っています。
DVDで学び始めた初期の頃には、気付かずスルーしてしまいがちな部分でもありますが、このシンプルな2文を並べて比較することで、will と would の違いを意識していただけたら嬉しいな、と思いました(^^)


ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 英語ブログへ
posted by Rach at 15:31| Comment(2) | フレンズ シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする