2007年03月31日

ビニール人形の話 フレンズ3-2その19

レイチェルの部屋から出てきたロスとレイチェル。
ロス: Look, I'm sorry, I thought it looked pretty. (ねぇ、ごめんよ。あれが可愛く見えると思ったんだ。)
レイチェル: Ross, that was a Halloween costume. Unless you would like me to go to this thing as Little Bo Peep. (ロス、あれはハロウィーンの衣装よ。私がリトル・ボーピープとして晩餐会に参加することをあなたが望むのなら、話は別だけど。)
ロス: Look, I didn't recognize it without that inflatable sheep. (ねぇ、例のふくらませて使う羊がついてなかったら、それがリトル・ボーピープだって僕は気付かなかったよ。)
レイチェル: Yeah, which, by the way, Chandler, I would like back one of these days. (ところで、羊と言えば、チャンドラー、あの羊をそのうちに返してちょうだいね。)

unless は「…でない限り、もし…でなければ、…なら話は別だが」。
go to this thing は「ロスがスピーチをする宴会に行くこと」を指していますが、宴会だとかパーティーだとか banquet だとか言わずに、もう分かりきっていることだから、「それ、これ、今から行こうとしてるやつ」みたいに this thing という漠然とした言い方で表現しているのでしょうね。

リトル・ボーピープは、フレンズ2-24その12 にも出てきましたので、詳しくはそちらをご覧下さい。
簡単に言うと、「自分の羊が迷子になってしまって、それを探している羊飼いの女の子」です。
would like は want の丁寧な言い方で、「私にリトル・ボーピープとして会に出席して欲しいとロスが思う」という文章に unless がついているので、「リトル・ボーピープとして出席して欲しくなんかないでしょ? じゃあ、そんなハロウィーンの衣装を着るわけにはいかないわ。」とか、「それが可愛いって言ってもリトル・ボーピープの格好で出席するわけにはいかないわよ。あなたがそれを望むのなら話は別だけど。」という感じになります。

inflatable は「ふくらますことのできる、ふくらませて使う、膨張式の」ですから、浮き輪やビーチボールみたいに空気でふくらませるビニール製の羊のことのようですね。
リトル・ボーピープには欠かすことのできない羊というアイテムが、衣装に小道具として付いているわけですね。
recognize は「…を認める、承認する」で、「(人・ものを)(知っているものと同じだと)わかる、見覚えがある、(見て)思い出す、見分ける」という意味もあります。
英辞郎に載っている例文の
She's changed so much that at first I didn't recognize her. 「彼女はすっかり変わってしまったので、最初彼女だとは気づかなかった。」
というのが、わかりやすい例ですね。
ここの didn't recognize it も、「リトル・ボーピープだとは気付かなかった」ということで、羊がおまけについていなければ、その衣装だけでは、ボーピープだとはわからなかったよ、つまり、さっき見た時は、羊がいなかったから、その衣装がボーピープのものだとはわからなかった、ということです。

Yeah, which, by the way, Chandler, I would like back one of these days. について。
one of these days は「いずれそのうち、いつかそのうち、近いうちに、そのうちに、近日中に」。
この文の構造は、挿入句を除くと、Which I would like back (one of these days). ということ。
which というのは、その前のロスのセリフの that inflatable sheep を指しています。
ですから、普通の文章の形にすると、I would like that inflatable sheep back. になります。
would like は want の丁寧な形。(さっきも出てきましたね。)
want A back は「Aを取り戻したい、Aを返して欲しい」という意味になります。
I want my life back! 「俺の人生を返せ!」などと同じですね。

このセリフの後、歓声が起こっています。
これは、今、そのビニールの羊はチャンドラーが所持している、という事実に対して観客が笑っているわけです。
恐らくこれは、「風船状になっている人形」に、ちょっとやらしいニュアンスを持たせているのだと思います。
つまり、チャンドラーが一人寝の寂しさを紛らわせるために、その人形を所持している…ということを示唆しているのだろう、と。(「ひとがた」ではなくて「羊」なので、ちょっと想像(?)しにくいですが…笑)
レイチェルに「返して」と言われた後のチャンドラーを見ると、「こんなときに、何てことを暴露するんだ」というような顔をしていますから、やはり人に知られると恥ずかしいこと、ということですよね。
ただ、むぎゅうっ!と抱き締めながら寝ているということか、もっと具体的なエッチな行為を想像させようとしているのか、そこのところはよくわかりませんが(笑)。

アリー my Love(Ally McBeal)シーズン1第19話「誕生日の憂うつ」(原題:Happy Birthday, Baby)で、アリーの部屋に、ビニール製の男性の人形(an inflatable doll)が置いてあるのを見たことがあります。
非常にシンプルで、本当にただの風船人形、と言う感じの全くリアルさのないもので、見ていてギョッとしたりはしないのですが(笑)。
このエピソードでは、その人形にどんな意味があって、それを持っていることについてアリーがどう思っているか、がわかるセリフも出てきます。
完全なる脱線なのですが、an inflatable doll について考える良い機会(?)だと思うので、それにまつわる部分を詳しく説明してみたいと思います。

医師のグレッグという素敵な男性に、家まで送ってもらったアリー。
アリー: Do you want to come up for some coffee? (部屋に上がってコーヒーでもどう?)
グレッグ: I would love to, but I got rounds, early morning. (そうしたいけど、回診があるんだ、朝早くに。)
アリー: Is this guy gay or what? ([心の中で]この人、ゲイか何かなの?)
アリー: Well, thanks for walking me home. (じゃあ、家まで送ってくれてありがとう。)
グレッグ: Sure. (どういたしまして。)
かなりロマンチックなさよならのキスをする二人。
アリー: Definitely not gay. ([心の中で]絶対にゲイじゃないわ。)
アリー: Greg, come upstairs. ([かなり強い調子で]グレッグ、部屋に上がってって。)
グレッグ: You got those Pips snapping behind you? (例のピップスが君の後ろでうるさく言ってるの?)(注:アリーがよく見る幻覚(hallucination)の話です。)
アリー: No. This is all me. Come upstairs with me. (いいえ。これは私自身が言っていることよ。一緒に部屋に来て。)
グレッグ: You know what? I'll definitely take a rain check on that. (そうだな、今日の分は、次回に必ず。)
自分の部屋に帰ってきたアリー。ルームメイトのレネが話しかけます。
レネ: How did it go? (どうだった?)
アリー: It's great. (最高よ。)
と言いながら、オーバーオールを着た男性型ビニール人形を持って、自分のベッドルームへと入ってしまうアリー。
レネ: Good. (それは良かった。)

誘ったのに断られて「この人ゲイ?」と思うのもおかしいですが、キスした後に、「絶対にゲイじゃない。」と確信するのもおかしいです。
キスが上手だったんですねぇ。
rain check は「雨天引換[順延]券」のことで、「(今回は辞退するけれど後でまた要求する)後日の約束・招待」をも指します。
ですから、take a rain check で「(誘いを)またの機会[今度]にする、延期する」という意味になり、このようにお誘いを断る場合に使いますね。
レネは、Good. と言いながらも、「あぁ、誘ったのに断られちゃって、アリーは今、ご不満なんだね。」みたいな顔をしていました。
ここでビニール人形を部屋に持ち込むところに、アリーの欲求不満ぶりが現れているわけですね。

次の日に、グレッグと喧嘩して、さらには足フェチの依頼人とは意見が合わなくて、トイレで怒っているアリー。
相談に乗ろうとする同僚のジョージア(元彼ビリーの妻)に自分の怒りをぶちまけます。
アリー: You know, I had a plan, Georgia. My whole life I had a plan. When I was 28, I was going to be taking my little maternity leave. But I would still be on the partnership track. I, I would be home at night cuddled up with my husband, reading "What To Expect When You're Nursing and Trying Cases." Big home life. Big professional life. And instead... I am going to bed with an inflatable doll, and I represent clients who, who suck toes! This was not the plan. And, and, and you! You with your, with your new haircut... It... (ねぇ、ジョージア、私には計画があったの。人生設計を立ててたのよ。28歳で産休を取るつもりだったわ。でも私はまだ相手を探しているところなの。夜には家でダンナさんに抱き締められながら、「子育てと裁判に取り組む時、何を予期すべきか」という本(DVD日本語吹替では「子育てと裁判の両立」という本)を読むの。素晴らしい家庭生活。素晴らしい仕事生活。でも、実際はと言うと…私は空気でふくらむ人形[ビニール人形]と一緒にベッドに入るの。そして、私が弁護している依頼人は、(足フェチで)つま先をなめるような人なのよ! これは私の思っていた計画じゃないわ。それに、それにあなたは! あなたは、新しい髪型で…)
どうして私に矛先が向くのよ、みたいに目をむくジョージア。
アリー: Thanks. Thanks for letting me unload. Bye. (ありがとう。悩みを打ち明けたら[吐き出したら]すっきりしたわ。じゃあね。)

自分が夢に描いていた姿と現実とのギャップを愚痴っているのですが、その情けない現実の例として、「ビニール人形と寝る[ベッドに入る]」ことを挙げていますね。

その後、グレッグがレネとデュエットで盛り上がったのも気に入らない上に、グレッグがシカゴの病院に転勤になるという話を聞いて荒れるアリー。
ふと目に付いたそのビニール人形をベッドにたたきつけた上、その上に飛び乗って、破裂させてしまいました。
惨めな自分を思い出させる物体に怒りをぶつけた、ということでしょうね。

…ということで、an inflatable doll というと、このアリーのエピソードを思い出してしまう…という話でした。(あぁ、長かった…ごめんなさい。)

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posted by Rach at 12:20| Comment(4) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月30日

フレンズ3-2その18

チャンドラーに椅子から離れろと言われたジョーイは、
ジョーイ: Okay. (he gets up and takes the cushions with him, as he starts to leave) (わかったよ。)
ジョーイは立ち上がり、立ち去る時に、ソファーに付いているクッションを一緒に持っていきます。
チャンドラー: What are you doing? (何やってんだよ?)
ジョーイ: You said I had to give you the chair. You didn't say anything about the cushions. (お前は、椅子を渡せと言ったんだ。クッションについては一言も言ってなかったぞ。)
チャンドラー: The cushions are the essence of the chair! (クッションは椅子の根本的要素だぞ!)
ジョーイ: That's right! I'm taking the essence. (その通り! 俺はその根本的要素を奪っていくのさ。)
チャンドラー: Oh-ho, he'll be back. Oh-ho, there's nobody in the room. (ほぉー[ふーん]、彼は戻るさ。ほぉー、部屋には誰もいない。)

椅子からは立ち上がったけれど、クッションを取り外して嫌がらせをするジョーイ。
その理由を聞いていると、何だかヴェニスの商人の「肉は切り取っても良いが、血を流してはいけない」というのを思い出しますねぇ。
それに対しての、The cushions are the essence of the chair! に笑ってしまったのですが、確かにそのクッションを取ってしまったら、快適なソファーとして機能しなくなってしまいますよね。
essence は the essence of という形で使われると、「…の本質、真髄、根本的要素」という意味になります。
DVDの日本語訳では「クッションの命」と訳されていましたが、まさにそんな感じですね。

Oh-ho, he'll be back. Oh-ho, there's nobody in the room. の部分。
DVD英語字幕は、he'll be back ですが、ネットスクリプトは it'll be back になっていました。
もしクッションを指すのだとすると、クッションのことはずっと複数形で the cushions と言っているので、受けるなら they になるのでは?と思うのですが…。
(何故クッションが複数形なのか?は、背もたれとお尻の部分の二つに分かれているから、でしょうねぇ?)
または、it=the essence (of the chair) なのかもしれません。
それならば、「椅子の命はすぐに戻るさ。」
he ならば、ジョーイのことで「ジョーイは戻るさ」、つまり、ジョーイはまた自分が座ろうとして、クッションを持って帰ってくるから大丈夫、という意味か、クッションを「クッション君」という人間に見立てて、「彼は戻るさ」と言っているのか…。
he か it かを音声から判断しようと思うと、これがちょっと難しい。
音声は微妙で「イルビーバック」って感じなのですが。
よく Tell him! とか言う時に、h の音が落ちて「テリム!」みたいになることはありますが、文頭の h が落ちるということはないような気もするし…(よくわかりません)。

ジョーイにしろ、クッションにしろ、「そのうち戻ってくるさ。」と強がりを言ってみるチャンドラーですが、誰も聞いてないのに気付いて、自分でつっこんでいますね。
こんな風に何かを言った後、誰も聞いてないのに気付いて、自虐的なギャグで落とす、というパターンがチャンドラーには多いですね。
フレンズ2-16その7 では、ジョーイが新しいアパートの台所を嬉しそうに見学しに行ったので、
チャンドラー: That's all right, I saw a kitchen this morning. On TV. Stop talking. Okay! (いいよ。俺は今朝、台所を見たからさ。テレビでね。おしゃべりはやめろよ。わかったよ!)
と一人ボケツッコミをしていましたし。
フレンズ2-13その4 では、スージーという女性にセクシーなセリフを言われた後、
チャンドラー: No one was around to hear that? (今のを聞いてたやつは誰もいないのか?)
と言っていましたが、これも似た感じでしょうか。

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posted by Rach at 19:16| Comment(0) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月29日

フレンズ3-2その17

チャンドラー: All right, you will notice that I am fully dressed. I, in turn, have noticed that you are not. So in the words of A. A. Milne, "Get out of my chair, dill-hole." (よーし、ジョーイは俺がすっかり着替えてるのがわかるだろ? で、俺の方はと言うと、お前がまだ着替えてないってことに、今、気付いたよ。だから、A・A・ミルンの言葉を借りると、「僕の椅子から離れろよ、このバカ。」)

turn は「順番」。
It's your turn. は「君の番だ。」、My turn has come. なら「私の番になった、私の番が来た。」という意味ですね。
in turn は「入れ替わりに、今度は(…が)、同様に」という意味になります。
「お前については…で、次に俺の場合は〜になる」という感じです。

You will notice に対して、I have noticed という現在完了形を使っていますね。
will は「…だろう、…でしょう」という推量や予言を表すものでしょうね。
「俺の姿を見れば、それに当然気付くだろ?」という感じでしょうか?
そして現在完了形の方は、「まさに今気付いたところだ」というニュアンスでしょうか?
「俺はご覧の通り着替えているけど、ジョーイはどうかなぁ?…おや、着替えてない!」と、さもその事実に今気付いたかのように言っているのかなぁ?と思うのですが…あまり、自信はありません。

A. A. Milne (A・A・ミルン)は、Alan Alexander Milne (アラン・アレクサンダー・ミルン)という名前のイギリスの作家ですが、A. A. Milne と呼ばれることが多いようですね。
Wikipedia 英語版: A. A. Milne
この人は、くまのプーさん(Winnie-the-Pooh)の作者です。
Amazon.co.jp: Winnie-The-Pooh (ペーパーバック) A. A. Milne (著), Ernest H. Shepard (イラスト)
Get out of my chair の部分は、くまのプーさんの一節をもじったものなんでしょうね。
プーさんの英語版は持っていないので、正確な文章はわからないのですが、プーさんはハチミツを食べすぎてお腹がいっぱいになってしまって、木の穴にはさまったまま抜けなくなる…という話がありましたよね。
get out of は「…から出て行く、去る」という意味以外にも、「脱出する、逃れる」「…から取り出す、引き出す、引き抜く」みたいな意味もありますから、なんとなくそのはさまったプーさんの場面でそういうフレーズが出てきたのかなぁ、と思ったり…。
ちょっとネットでは見つけられなかったので、ご存知の方は教えて下さい。

dill-hole (dill hole)は、「ばか者、愚か者」という意味。
Urban Dictionary というオンラインスラング辞典に、dill hole の語義がいくつか載っているのですが、共通するニュアンスは「愚かなことを言った相手に侮辱として使う」という感じでしょうか。
asshole というお下品な言葉もありますから、これも恐らくそれと同様のお下品な表現だと思いますので、あまり使わない方が良いと思うのですが(笑)。

dill という単語がどうしてそういう意味になるのか調べてみたのですが、答えは結局わかりませんでした。
(つまらない話だと思うのですが、)以下に、dill とその関連語を挙げておきます。

研究社 新英和中辞典で dill を調べると、
dill=(植物) イノンド, ヒメウイキョウ(セリ科の植物、その実と葉はピクルスなどの香味料)
と出ています。
ロングマン現代英英辞典にも、
dill: a type of herb
とあります。「ハーブの一種」ということですね。
英辞郎には、
(1-名)(植物)ディル。ハーブの一種。香辛料。
(2-名)ばか者、愚か者、あほ、間抜け(豪俗)
(2-形)(豪俗)頭の悪い、ばかな、とんまな

などと書いてあって、オーストラリア英語でそういう悪い意味で使われているようです。
それがアメリカにも浸透してきた、ということなのかもしれません。
Urban Dictionary の dill の項目にも、
dill: Someone who consistently performs unbelievable acts of stupidity.
「常に信じられないような愚行を行う人」という語義が載っています。

よく似た名詞で、dilly というのがあります。
研究社 新英和中辞典には、
dilly=(英口語)すばらしい人[もの] (注:しばしば反語的に用いられる)
英辞郎には、
(1-名)(米俗)素晴らしい人[物・試合]、すてきな人[物]、(同種の中で)際立った[目立つ]人[物]
(2-名)(豪NZ俗)ばかな、愚かな

とあります。
その dilly については、Merriam-Webster Online Dictionary にこうあります。
Etymology: obsolete dilly, adjective, delightful, perhaps by shortening & alteration from delightful
: one that is remarkable or outstanding

それによると、その語源は、おそらく、delightful 「楽しい、愉快な、快適な、喜ばしい」を短くした、もしくは変形したものだろう、とのこと。
意味は、「注目に値するもの、または目立つもの」。
そこから考えると、最初は良い意味で目立つ、という意味だったのが、逆の悪い意味でも使うようになって、良くも悪くも目立つ、顕著なものを指すようになった、ということでしょうか?
その dilly が変化して、dill 「ばか」という意味になったんでしょうかねぇ?

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posted by Rach at 11:43| Comment(6) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月28日

頭が真っ白 1級面接1回目

英検1級の一次試験(2006年6月11日)に合格した後、1回目の二次面接試験(2006年7月9日)を受けた時のことについて、今日は書きたいと思います。

最初にその時の結果を書いておくと、
不合格B
セクション1 (SHORT SPEECH)
12点 (30点満点)
セクション2 (INTERACTION)
12点 (30点満点)
セクション3 (GRAMMAR AND VOCABULARY)
8点 (20点満点)
セクション4 (PRONUNCIATION)
8点 (20点満点)
合計
40点 (100点満点、合格点60点)
ということでした。
得点率が4割、それも全ての分野が4割だった、ということですね。
この点数ですから、この1回目の体験記は全く参考になりません…というか、参考になるようなことはなんにも書いてありません(笑)。
最初は、「体験記」みたいになっていますが、後半はその面接の後に私がどういう心境だったか、というただの思い出話と化しておりますし…。
読者の方にとってはつまらない話だと思うのですが、私としては、この時の心境について、ブログ上のどこかで書いておきたかったのです。


ライティングなら、何とか思いついたことをそのまま文章にすることくらいは出来るようになったと(自分では)思えるようになったので、何となく、スピーキングもその「ノリ」で乗り切れるんじゃないか…みたいな、安易な考えがあったようです。
二次対策としては、1級二次試験参考書その11級二次試験参考書その2 で触れた、「英検1級教本」と「英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング」という2冊の本を使って勉強しました。
面接のスピーチ向けの表現がたくさん載っていて、それをいろいろ頭に入れておけば、面接で話す時にそれが使えるんじゃないか、くらいの気持ちでした。
そういう例文に自分なりの表現を加えたりして、それを印刷したものを音読したり…と、準備としてはそれくらいしかしていませんでしたね。

が、面接試験は実に17年ぶりで、学生時代に受けた準1級の面接試験の記憶がほとんどありません。
会場がどんなだったかの記憶もかすかですし、他の受験生と一緒にいた記憶もない。
4コマ漫画を説明する、という試験で、「ある人が道を歩いていたら、人が車にひかれるところを見たのでびっくりしたら、それは映画の撮影だった」というものだったと思うのですが、He was knocked down!! と(何故か)叫んだら(笑)、面接官の人がクスっと笑った、ということだけ、妙に鮮明に覚えています(笑)。
そんな記憶しかないので、前回の経験は全く参考になりません。
まぁ、あれから随分と時が経っているので、形式なども随分変わっているのだとは思いますが。

ドキドキして緊張するのも当然だと思っていたし、そもそも1回目で通るわけはないと思っていたので、そういう意味でのプレッシャーはあまりなかったのです。
まぁ、偵察くらいの気持ちで…と思っていたのも事実です。

面接委員(面接官)はどちらも男性でした。
最初に氏名の確認があった後の日常会話(自由会話)では、自分の好きなことなどを話してくれ、と言われたので、英語の勉強のために、アメリカのドラマをよく見ています、と言いました。

トピックカードを見て、どの問題にするかを選ぶ、というのは本当に難しいですよね。
最初に見た時に、「女性と政治の話」か「高齢者に対する対策の話」かが目に付いて、それのどっちにしようか迷ってしまいました。
「何について話しますか?」と聞かれて、思わず「高齢者」のトピックを選んでしまったのですが、自分は女性なんだし、女性の話題を選んだ方が、自分の体験や気持ちを交えて話せたかもしれないなぁ、と後から思いました。
どちらにしようか迷っていたので、頭で考えをまとめる前にスピーチを始めることになってしまったのですが、いざ発言しようと思ったら、頭が真っ白になってしまいました。
もう何も頭に思い浮かばない感じで、言葉が口から出てこないんですね。
何とか、関係のある話題で文章を作ろうと思っても、不完全なまま文章が終わってしまう感じでした。
長い沈黙の時間が流れて、面接官が困ったような顔をしていたのをよく覚えています。

質疑応答では、ネイティブの男性が、非常にゆっくりと丁寧に、「その問題に対して、具体的にどういうことをすべきだと思いますか?」と尋ねて来られたのですが、具体的な対策が思い浮かばないんですよ。
「高齢者は普段の生活や将来について不安を抱えていて、コミュニケーションを欲しているので、そういう場を提供することが必要だ。」くらいしか言えませんでした。
具体的に、day care centers(デイケアセンター)とかそういう具体的なものを指す言葉が思い付けばまだ良かったのかもしれなかったけれど、そういうキーワード的なものも全く思いつかない、思い出せない状態でしたね。

もう面接が終わる前から、「これは絶対に不合格だ。」と思いました。
帰り道もぼんやりしながら帰ったのを覚えています。
最初から、1回目で合格するなんて全く思っていませんので、結果が悪くても、不合格Bであっても、そのこと自体がショックだったのではありません。
実際の面接試験で、何も言えなくて沈黙している自分の姿が、あまりにふがいなくて、ショックだったんです。
これはもう対策を立てるとかそういうレベルの問題ではないと思いました。
何か話してそれで失敗したのならともかく、口から言葉が出てこない場合は、一体どう対処したら、一体これからどういう訓練をして行けば良いのだろう?と。
一次試験には運良くストレートで通ったけれど、この二次試験には一生通らないかもしれないと思いました。
「書く」の向こうに「話す」ことがあると思っていたけれど、その私の「書く」能力と「話す」能力の歴然とした差、というよりも、「話す」能力が全くない、という事実に打ちのめされた、という感じでしょうかね。

(Warning:この後、ネガティブな話が延々続きます。)
別に就職で必要な資格でもないのに、英語はただの趣味だったのに、どうして、こんな惨めで悲しい思いをしてまで受験したんだろう、と思いました。
あのまま、ただこのブログを楽しむことだけを考えて、「英検1級? あぁ、あれは大学生の時に落ちたからもう無理ですよ、アハハ…」と笑い飛ばせるだけの「強さ」が私にあれば、こんなことにはならなかったのに…とも思いました。
今から思えば、大学生の時に落ちた一次試験に、こんなおばさんになってからの再挑戦で通ったわけで、それだけでも十分に意味のあることだと思えるのですが、やはり試験というのは、悲しいかな、二次も通って最終的に「合格」の文字を勝ち取るまでは、認めてもらえないわけですよね。
「一次試験には通った」という嬉しい事実までもが、あと何回かの一次免除の期間が終わると消えてしまう…それを思うととても不安でした。

とにかく、その時の落ち込みぶりは相当なもので、英語の勉強そのものを辞めてしまいそうでした。
このブログをひっそりと閉鎖したら、(家族や何人かの友達を除いて)誰も私が英語の勉強をしていたことすら知らないんだし…みたいな気持ちでした。
自分の持っていたガラスの自信が脆くも崩れ去り、自分の英語の能力なんて、実は大したことないんだ、英語を「書ける」と思っていたことさえ、私の勘違い、勝手な思い込みだったんだ、と思いました。
それからしばらくは、見るもの、聞くもの、すべてが私の自信を喪失させる方向に作用して、非常にネガティブな気持ちで過ごしていたのを覚えています。
試験後の7月中旬から8月頃、私はちょっとしたスランプになってしまいました。
それは、子供が夏休みでなかなか自由な時間が取れないのと、本当に夏バテで疲れていた、というのもあるのですが、そのスランプの元々の原因は、その受験失敗に発端があったんですね。
「落ちた」ことではなく、「太刀打ちできなかった」という事実に参ってしまったのです。

それでも、フレンズ記事の投稿だけは毎日続けていました。
それは、書き溜めている記事があったから、です。
英検に向けて勉強を始めた頃(2006年2月頃)、私はとても心身共に充実していて、英検の勉強をしながら、フレンズ記事の下書きも書いていました。
どちらも楽しくて、フレンズの下書きは、何話分も先に進んでいたのです。
ちょっと自分の英語に自信が持てて、「私も頑張れば、もっともっと伸びるかも。」と思えて、英語の勉強に「夢中」だったのです。

人間、調子の良い時もあれば悪い時もあります。
あまり調子が良すぎると、後でどこかでドッと疲れが出るんじゃないか、という予感はありました。
まぁ、宇宙戦艦ヤマトの真田さんが、「こんなこともあろうかと」と言いながら秘密兵器をこっそり準備していたように(笑)、万が一記事が書けなくなったり、勉強する気が起きなくなったりした時のためのストックとして、フレンズ記事の下書きを先走って書いていたのですが、それが見事に的中して、何とかそのストックで食い繋いでいた、というのがあの時(7月、8月)の実情なのです。

そこまでして、どうして「たかが趣味のブログ」を続けるのか?という方もおられるでしょうが、このブログでフレンズ記事を書いている自分を見る時だけが、唯一、自分の英語に自信が持てる瞬間なのです。
フレンズのDVDを初めて見て、「全然わかんない!」と思ってショックを受けたあの頃の私と比べて、「格段に成長した私」を「私自身が」確認することのできる場所、それがこのブログなんですね。
他の人にはわからなくても、私にはその「成長」がいやというほどよくわかるのです。

ストックを使いながらブログを続けている時に、このストックがなくなる頃、私はどうなっているだろうなぁ、と思っていました。
私は、このブログ上で、「英語が大好き」だとか、情熱や passion という言葉を軽々しく使って(笑)、自分の英語に対する思いを何度か語ってきました。
「その Rach の言う passion ってヤツは、一体どれほどのものなの?」と、自分自身に問いかけ、それがどの程度のものか見てやろうじゃない、みたいに、客観的に自分を見ている自分がいました。
ストックがなくなってそれで休むことになったら、そのまま緊張が途切れてブログも英語の勉強も辞めてしまうかもしれない…そうなったらそうなったでそれを受け入れるしかない、その程度の passion だったと認めざるを得ない、と思いました。

夏も終わりに近づいて、だんだん体力も回復してきて、そろそろフレンズ記事のストックがなくなる…という頃に、また、少しやる気が出てきました。
休むのがイヤ、という頑固な性格が、この場合はポジティブに作用したようです。
9月になって、私は復活(笑)したのですが、復活の一番のきっかけは、「週刊ST」という英字新聞で、私のブログを紹介してもらえた、というビッグニュース、でした。
落ち込んだ時にブログを辞めてしまわなくて良かった…と心から思いました。
「このタイミング」でこんな嬉しい出来事があるなんて、私は何てラッキーな人間なんだろう、と思いました。
これは、落ち込んでいる私を励ますために神様が下さったプレゼント、というよりは、不合格になる前に、夢中で頑張っていた頃の私へのプレゼントだと思いました。
私にしては、もったいないようなプレゼントです。
でもそれを「私は頑張ったんだからそれを素直にもらってもいいんだ。」と思うことにしました。
勉強でも何でも、頑張ったり努力したりすることに比例して、結果が出るとは限りません。
だから人は挫折してしまうのかもしれません。
だからこそ、頑張ったことに対して評価してもらった時には、それを遠慮することなく素直に喜びたいと思うのです。
自分で「頑張った」と思えるからこそ、思いがけず訪れた幸運を躊躇なく受け取ることができるような気がするのです。

と同時に、英検で失敗したことは事実だけど、このブログを続けていたことにはそれなりに意味があったと思えて、少し気分が楽になりました。
「私は私のできることをやるだけだ。」という気持ちになれた、という感じでしょうか。

落ち込んでも、こんな風に簡単に復活できる自分のおめでたい性格に感謝しつつ(笑)、やっと9月になって、次の11月12日の面接に向けて、何か始めようという気になれたのです。

面接2回目については、5日後くらいに書きます。
(ここまで読んで下さった読者の方、どうもありがとうございました。)

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posted by Rach at 10:17| Comment(6) | 英検 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月27日

フレンズ3-2その16

モニカ: He's seeing someone. I can't believe he's seeing someone. (リチャードは誰かと付き合ってるのよ。彼が誰かと付き合ってるなんて信じられない。)
フィービー: Monica, you don't know that. (モニカ、そんなことわからないでしょ。)
モニカ: Well, whose voice was that? (じゃあ、あれは誰の声なの?)
チャンドラー: Maybe it was his sister's. You know, maybe it was his daughter's. (多分、リチャードの妹[の声]だよ。ほら、多分、彼の娘[の声]かも。)
モニカ: Michelle. Of course, it was Michelle! Did it sound like Michelle? ([娘の]ミシェルよ、当然だわ、あれはミシェルだったわ! ミシェルみたいな声だったわよね?)
ロス: Oh, great. It's starting to rain. That'll make it easier to get a cab. (あぁ、最高だね。雨が降り出してきたよ。これでタクシーをつかまえるのがより簡単になるね。)

be seeing someone は「(異性と)交際する、付き合う」という意味。
普通はこのように現在進行形を用います。
娘の声かも、と言われて、きっとそうだわ、と納得しようとするモニカ。
一方のロスは、みんなが準備してくれないのでげんなりしています。
窓の外を見て雨が降ってきたのに気付いて、ぼやいていますね。
文字通りに訳すと上のような訳になるのですが、これはもちろんイヤミで言っています。
雨が降ると、特に急ぎの用ではない人も濡れたくないからタクシーに乗るので、今まで以上にタクシーを捕まえるのが難しくなってしまったよ、それなのにまだ誰も準備ができてないし、ぶつぶつ…ということですね。
「雨が降ったらタクシーがつかまりにくくなることにみんな気付いてないのか? 早くしないと大変なことになっちゃうよ!」という心の叫びなわけです。
自分でそのセリフを言った後、ハハ…と乾いた笑いをしているのもそのせいですね。


レイチェル: Pheebs, you go with Monica and try on her green dress. If that doesn't work, you can wear my gray silk one. Oh, gosh, what am I wearing? (フィービー、あなたはモニカと部屋に行って、モニカの緑のドレスを試して。それがうまくいかなかったら、私のグレーのシルクのドレスを着ればいいわ。あぁ、私は何を着ればいいの?)
ロス: You don't, you don't know what you're wearing? (君は、君は何を着るかを決めてないの?)
レイチェル: Well, honey. I'm just trying to look nice for your big night. (えぇ、ハニー。あなたの盛大な夜のために、ただ素敵に見えるようにと頑張ってるのよ。)
ロス: Yeah, which, which we have to leave for in exactly 12 minutes. All right, come on, I'll just pick something out for you. (あぁ、僕たちはちょうど12分後に、その盛大な夜に向けて出発しないといけない。わかった、来てよ。レイチェルのために僕が何か服を選んであげるよ。)

"you don't know what you're wearing?" は、「君は何を着ることになるかがわかってないの?」という感じでしょうか。
フレンズ2-20その24 で、
レイチェル: You know what our children's names will be? (ロスは、私たちの子供の名前を考えてるのね?)
という表現が出てきましたが、これと似た感じです。
ロングマン現代英英辞典の know の語義は以下のとおり。
know:
1. (HAVE INFORMATION) to have information about something
2. (BE SURE) to be sure about something

つまり、1. は「情報を持っている。何かに関する情報を持っていること」、2. は「確信している。何かに関して確信している[自信がある]こと」ですね。
ですから、「これを着ていく!」という情報を持っている、とか、「これを着ていくぞ!」と自分の中で決めている、というニュアンスなんでしょうね。

ロスのセリフの which ですが、これはその前にレイチェルが言った、your big night を指しているのでしょう。
ロスがスピーチをする、というパーティーなので、レイチェルはそれを your big night と言っています。
ロスが言いたいのは、We have to leave for my big night (party) in exactly 12 minutes. ということで、「その big night 」と言えば、と強調する感じで、which (= my big night)を先に持ってきているのでしょうね。
僕にとって大事な夜のために君はおしゃれしようと頑張ってるって言うけど、そのことに関してはもっと大事なことがあって、その大事な夜に向けて出発するまであと12分しかないんだよ、ということですね。

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posted by Rach at 09:12| Comment(0) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月26日

フレンズ1-6その5

昨日の記事、フレンズ3-2その15 で、フレンズ1-6 のセリフについて触れたので、この機会に、1-6 のその部分の追加解説をしたいと思います。
過去記事、フレンズ1-6その4 では、
「フィービーはボケたことを言って、みんなを煙に巻くことが多いですが、今回は、傷ついたジョーイにとてもsweetな言葉をかけて、優しい一面を見せてくれました。」
と、
「みんなに几帳面すぎると言われるのがイヤなモニカ。わざと靴を片付けないで寝てしまいますが、ベッドの中で一人で悩んでいます。」
との間に当たる部分です。

みんなに几帳面すぎると言われて、何とか几帳面でないところを見せようと、靴を片付けないで寝ようとするモニカ。
レイチェル: Uh, Mon, you-you gonna leave your shoes out here? (ねぇ、モニカ、あなた、靴をここに出しっぱなしにしとくつもり?)
モニカ: (DETERMINED) Uh-huh! ([決然と]えぇ、そうよ!)
レイチェル: Really? Just casually strewn about in that reckless haphazard manner? (ほんとに? ただ何気なく、そんな全然気にかけない[意に介さない]でたらめなやり方で、ばらまいて[ごろごろ転がして]おくの?)
モニカ: Doesn't matter, I'll get 'em tomorrow. Or not. Whenever. (GOES TO HER ROOM) (気にしないわ。明日、それを片付けるわよ。もしくは片付けないか。いつでもいいわ。)
と言って、自分の部屋に行ってしまう。
ロス: She is a kook. (モニカは、変人だ。)

ト書きの DETERMINED は「決然とした、断固とした、断固とした意志を表わした、決意を秘めた、決意の固い」という意味。
英辞郎には
determined=むきになっている
という意味も書いてあります。
動詞 determine は「決心する、決意する、決定する」、名詞 determination は「決心、決意、決定」ですから、形容詞 determined はそんなふうにはっきりと意志を表明しているさまを表わしているのですね。

レイチェルのセリフを見ると、通常のモニカにとっては許せないような言葉が並んでいます。
casually は「何気なく、不用意に、ふと」、strew は「(砂・花などを)(…に)まき散らす、ばらまく」という意味で、strewn はその過去分詞なので「ばらまかれている、ごろごろしている」みたいな感じです。
strewn about の about は動詞と共に使うと「あちこちに、方々に」「そこいら中に、ぞんざいに」のような意味になります。
about をこのような意味で使うのは、イギリス英語の用法のようです。
アメリカ英語ではこの about を around と言うことが多いですね。
同じような「散乱する、点在する、散らばる」という意味の be scattered about という表現もイギリス的で、アメリカ英語なら、be scattered around と言う人が多いようです。
(何故上のセリフでは about を使っているのか?については、よくわかりません…笑)
ロングマン現代英英辞典には、
about: (British English) in many different directions within a place or in different parts of a place
(synonym) around
例) Cushions were scattered about on the chairs.

「(イギリス英語) ある一つの場所の中のいろんな方向に、または、ある一つの場所の違った場所に。同義語 around」
例) クッションは椅子の上に散らばっていた。
もう一方の around の語義は、
around: in or to many places or parts of an area
British Equivalent: about
例) He wandered around the streets, looking in shop windows.

「たくさんの場所で(へ)、ある場所の部分で(へ)」 イギリスの同義語 about
例) 彼は、店のウインドーを見ながら、通りをぶらぶら歩き回っていた。」

reckless は「向こう見ずな、無謀な、(危険などを)意に介さないで、気に掛けないで」。
haphazard は「でたらめの、偶然の」。
研究社 新英和中辞典の random の項目に、そういう「でたらめの」のような意味にあたる類義語の違いを説明してあります。
それによると、
random は、(はっきりした目的・計画のない)手当たり次第の、でたらめの、行き当たりばったりの
haphazard は、合理性・適切さや最終的な結果などを考慮せずになされる
casual は、熟慮・意図・目的などなしになされる

とのことです。

kook は「変人」。発音は「クーク」。
料理人、コックの cook の発音は「クック」で、kook の方が音が少し延びる感じがあります。
が、パッと聞くと、違いはよくわかりませんが(笑)。
この kook という単語は、このエピソードの中盤で出てきました。
「きっちりしすぎている」ことをみんなに指摘されたモニカが、
モニカ: Okay, so I'm responsible, I'm organised. But hey, I can be a kook. (そうね、私は責任感が強いし、几帳面[整理整頓好き]だわ。でも、ほら、「変人」にだってなれるのよ。)
と言ったのですね。
それでも、みんなはそんなの無理だよ、と思っていたのですが、こんな風に靴をほったらかして寝る決意をしたモニカを見て、「とうとう「変人」になれたんだね!、そのこだわりを捨てることができたんだね!」という意味で、"She is a kook." とロスは言っているのです。

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posted by Rach at 17:02| Comment(2) | フレンズ シーズン1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月25日

フレンズ3-2その15

自分がリチャードの留守電に入れたメッセージを、フレンズたちに聞かせるモニカ。
モニカ: (on machine) "Hi, it's Monica. I'm just checking in. 'Cause I got this message from you and I didn't know if it was old or new or what. So I'm just checking. So let me know. Or don't. Whatever. I'm breezy!" ([留守電のメッセージで] 「はい、モニカよ。ちょっとチェックしてるだけよ。なぜなら、私はあなたからメッセージをもらって、それが古いものか新しいものか、または他の何かなのかが、わからなかったから。だから、ちょっとチェックしてるだけよ。だから、[そのメッセージが古いものか新しいものかを]教えてね。教えてくれなくてもいいけど。何でもいいわ。私は気軽だもの!」)
ジョーイ: Hey, you can't say you're "breezy." That, that totally negates the "breezy." (おい、自分が「気軽だ」なんて言っちゃだめだよ。それじゃあ、「気軽であること」を完全に否定することになる。)
女性の声: (on machine) Hola. It's me. Yesterday was really fun. Call me about this weekend, okay? ([留守電のメッセージで] はーい。私よ。昨日はすごく楽しかった。今週末のことで電話してね、いい?)
まずいものを聞いてしまった…とみんなが気まずくなっていると、
ジョーイ: Now, she sounded breezy. (ほら、彼女の声は気軽に聞こえただろ。)

check in は普通「ホテルにチェックインする・記帳する、空港で搭乗手続きをする」のような意味ですが、ここでの in は、「留守電にメッセージを入れて、留守電の中に入って」チェックする、みたいな感じでしょうか。
or what は「…か何か、それとも他に何か」。
モニカは or what を軽い感じで付け足して、「古いか新しいか、そんな感じのこと」のようにはぐらかしているようですが、そのメッセージの新旧を知りたい、というよりも、「重要なメッセージかどうかが知りたい」というのが本音なので、それがこの or what という言葉に出ている気がします。

"So let me know. Or don't. Whatever." という言い回しを聞くと、それに似たセリフが過去のエピソードにあったのを思い出しました。
それは、フレンズ1-6 に出てきました。
靴を出しっぱなしにしているのを指摘されて、
モニカ: Doesn't matter, I'll get 'em tomorrow. Or not. Whenever. (気にしないわ。明日、それを片付けるわよ。もしくは片付けないか。いつでもいいわ。)

今回のセリフ、
"So let me know. Or don't. Whatever."
と、フレンズ1-6 のセリフ、
"I'll get 'em tomorrow. Or not. Whenever."
は、パターンが全くと言っていいほど同じだと思います。
「または…ない、何でもいい」みたいにさも気に掛けてないように言っているのが、却ってそれが気になってしょうがない、ということの裏返しなわけですね。

過去記事では、このセリフ周辺のやり取りを解説していなくて、今改めて見直すと、少し解説してみたくなったので(笑)、明日、フレンズ1-6 の追加記事 フレンズ1-6その5 として解説してみたいと思います。

negate は「…を否定する、否認する、打ち消す、無効にする」。
その形容詞形は negative ですね。
わざわざ breezy なんて言葉を言ったら、却って「気軽でない」ことを強調してるようなもんじゃん、というジョーイ。
Hola は「ホウラー」という感じで発音されていましたが、これはスペイン語の挨拶で、英語の hello や hi と同じ意味です。
(2007.4.11 追記)
スペイン語では h の音は発音しないので、Hola. は「オラ」という発音になるそうです。
DVDで上のセリフの発音を聞き直してみたところ、「オーラー」という感じで発音されているようです。
「ホウラー」だと思ったのは、私の聞き間違いのようでした。申し訳ありません。
詳しくは、(この記事よりも後の記事になりますが、)
ナンバー・ディスプレイの話 フレンズ3-2その24 のコメント欄 で説明しています。
(追記はここまで)
ネットで "hola means" とフレーズ検索すると、hola means hello (in Spanish) とか、hola means hi などがいくつもヒットしますが、必ずしも Spanish と書いてあるわけではないので、元々はスペイン語から来たものでしょうが、もう英語の挨拶として定着しているのかもしれません。
せっかく入れたメッセージについてはみんなに非難され、さらには、別の女性の声のメッセージまで聞いてしまい、最悪の状況になってしまいました。
そんな状況でも、ジョーイは相変わらずのマイペース。
sound+補語で「…に聞こえる」ですから、その電話の彼女の声が、breezy に聞こえた、ということですね。
まさにこの彼女のしゃべり方、こういうのが breezy なんだよ、モニカもこんな風にしゃべらなきゃ、とジョーイは言いたいようなんですが…。
自分では良い指摘をした、と思っているのでしょうけど、状況が状況なだけに、ねぇ。
こういうところはフィービーと似ていますね(笑)。

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posted by Rach at 18:43| Comment(2) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月24日

安河内哲也先生の「できる人の勉強法」

英検1級二次試験体験記を書こうと思っていたのですが、昨日読み終えたばかりの本について、ちょっと書いてみたくなりました。

その本は、カリスマ予備校講師として有名な安河内哲也先生の「できる人の勉強法」です。
ベストセラーになっているので、ご存知の方も多いですよね。
Amazon.co.jp: できる人の勉強法 (安河内哲也 著)
カリスマ予備校講師であるからこそ言える、ということがたくさん書いてあって非常に面白いなぁ、と思いました。

内容については、後で私の感想も含めて触れてみたいと思いますが、まず最初に、どうして私がこの本を読もうと思ったか、について書きたいと思います。
安河内先生は有名な方なので、私は以前から名前は知っていました。
そして、先生は海外ドラマ「フレンズ」がお好きなことでも有名な方です。

私がフレンズを知ったのは、私の英語学習歴(その2) で書いたように、日経WOMANという雑誌です。
その2001年2月号の「お茶の間海外生活でネイティブ英語を身に付けよう」というコーナーで、読者おすすめの映画&ドラマとして、
「フレンズ:親近感の持てるキャストばかりで、ストーリー展開にわくわくしながら、日常表現が学べるTVシリーズ」
と説明してありました。
それを見て、面白そうだな、と思って、フレンズを使ったDVD学習法を始めたのです。
私が安河内先生がフレンズをオススメしておられる、というのを知ったのは、このブログを始めて4日後(!)のことでした。
satさんのブログ、S-40〜ミドルエイジの思惑〜フレンズ <ファースト・シーズン>DVD Vol.1 という記事に、「カリスマ安河内哲也先生 ご推薦のアメリカのTVドラマだしね」と書いてあったのです。
(フレンズで検索をかけていて出会った記事なのですが、この記事は、私が一番最初にコメント(さらにはTBまで)を入れた記念すべき記事だったりします…笑)
そこで初めてその事実を知って、それからはあちこちでその話を聞きました。
他の方からも、「フレンズは安河内先生もすすめておられますよね。」という内容のコメントをいただいたこともあります。

フレンズはアメリカの人気ドラマですが、私の実感としては日本での知名度はそれほどでもないように思います(笑)。
しかし、その知名度のわりに、「フレンズが英語学習に最適」という話を日本人英語学習者の間でよく聞くのは、きっと安河内先生が推薦されているから、というのがその理由なのかなぁ、と思います。
日経WOMANでオススメに挙げられていたのも、そのためかなぁ、と。
ですから、私は直接、安河内先生の話を聞いてフレンズ学習を始めたわけではないですが、先生がオススメされていたためにそれが有名で、また、先生の話を聞いてフレンズに興味を持って、私のブログを訪れて下さる方もかなりの数おられるでしょうし、そういう意味で、ずっと気になる存在(笑)の先生だったのです。

先生のこの本が2006年12月に発売されて、ベストセラーになって、本屋さんにどかっと置いてあるのを見て、読んでみたいなぁ、と思っていたのですが、英検の試験が終わるまではと封印し(笑)、英検が終わって、合格もわかった後、やっと本屋さんに置いてある本を手にとって読むことができたんですね。
私はその本の裏表紙に目が留まりました。
上に挙げたアマゾンのサイトの、「この本のなか見!検索より」の「この本のサンプルページを閲覧する」の「裏表紙」をクリックするとその裏表紙を見ることができます(↓)
「できる人の勉強法」 裏表紙
それは、先生が「ふだん肌身離さずもっている勉強用の手帳」の写真です。
同じ写真がこの本の p.114 に載っていて、そのノートの説明が p.115 に書いてあります。
先生オリジナルの単語帳なのですが、そこに書いてある単語を見ていて、何だか見たことある単語だなぁ…と思いました。
「あ、これ、フレンズに出てきた単語だっ!」
実際にそのノートに書いてある単語を下に挙げてみます。(私が勝手に(a)〜(c)に分類させていただきました…笑)

(a)snuggle, fuzzy, Bullwinkle (moose), Rocky (squirrel), spaz,
That would be a judgement call.
Marshmallow Peep, underdog, jammies
(b) elm, Arbor Day
(c) impending, tinkle, troll

(a)群の単語は、フレンズ1-5(The One With the East German Laundry Detergent 土曜の夜を一緒に)に出てくる単語です。
That would be a judgement call. はロスのセリフです。
(c)群の単語は、フレンズ1-6(The One With the Butt 迷えるチャンドラー)に出てきます。
(b)群の、elm 「ニレの木」、Arbor Day 「植樹祭」 については、フレンズには出てこなかったような気がします。
このノートの説明では、「そのときどきに仕入れた知識を、どんどんボールペンで書きなぐっています。」ということなので、フレンズの1-5と1-6の合間に見た「何か」から仕入れた知識だ、ということなのでしょうね?

とにかく、その裏表紙のノートに書いてある単語が、フレンズのものだと知って、私は無性に嬉しくなってしまいました。
フレンズの英語を扱っているサイトやブログは以前からたくさんありましたし、今でもたくさんあります。
ですから、私一人が自分のことのように喜ぶのは変なのですが、フレンズの英語を扱っているブロガーの「一人」として、私の大好きなフレンズの単語が、「ベストセラー本の裏表紙に載っている!」という事実が、とっても嬉しかったのです。
しかし、私の過去記事の解説では、これらの単語を全く解説していなかった…という悲しい事実もあります。あの頃は私の解説もまだまだ淡白でした…(笑)。
フレンズ1-6その1 で、トロールだけは取り上げているのですが…。

このノートの単語がフレンズからのものである、とは本の中では触れられていませんし、本の最初から最後まで読んでも、実は「フレンズ」という単語は一つも出てきません(泣)。
それでも、ノートのどの部分を写真に使うかは、当然、先生がご自分で選ばれたのでしょうから、この写真を見るだけで、先生がフレンズファンであることは間違いない!と断言できるわけです。
ちなみに、All About: キャリアプランニング 「伝説の予備校講師 3」 に、安河内哲也先生のことが書いてあります。
このページの次頁、2. 楽しみながら英語を覚える「『フレンズ』が好き」 に先生がどれほどの「フレンズ」好きであるかが書いてあります。

あちこちで聞いた「安河内先生はフレンズが大好きだ」という話を、このノートの写真で実感できて感動し、またそのことに「ノートの単語」から気付くことのできた自分にまた感動し(笑)、この本がどうしても欲しくなって、何故かその本屋さんでは買わずに(?)、家に帰ってから早速アマゾンで注文することにしました。

本の内容については、勉強法も大変興味深いのですが、私はその「勉強に対する姿勢や哲学」みたいな部分に非常に感銘を受けました。
いきなり「はじめに」のところで、
「勉強することはめちゃくちゃカッコいい」
と書いてあります。
「私は勉強しています」と、まわりに堂々と公言してください。
とも書いてあります。
そういうことを、カリスマ予備校講師である先生に言ってもらえると、とてもすがすがしい気持ちになります。

学生でも社会人になってからでも、一生懸命自分の時間をやりくりして勉強している人は、勉強している自分自身に誇りを持っていて、自分では「カッコいい」と思っているはずだ、と私も思っています。
自分を磨くことは美しいことですものね。
でも、それを人に言うのは気がひける、というのもあります。
他の趣味であればやっていることを堂々と言えるのに、どうして「勉強」だと、言うのが恥ずかしくなるのか?
一生懸命勉強して努力している人はカッコいい、スポーツができる人や歌が上手い人と同じくらいカッコいいんだ、と言える世の中であって欲しいと私も思っています。
結果が伴わないかもしれないから、人に言うのが恥ずかしい、というのはあるかもしれません。
でも、何かを一生懸命やっていれば、必ず「何か」は身に付いているはずで、それを「頑張っても何もできやしないから」とやる前からあきらめてしまうよりは、ずっとずっと素敵なことなんだと思う気持ちが大切なんだと思うんですよね。
先生も第5章で、そういう精神的な部分に触れておられて、私はそういう部分にものすごく感銘を受けるわけです。

第7章に、「こんな人とのつきあいは徹底的に避けなさい」「向上心のある人とのつきあいがあなたを変える」という項目があります。
ここを読むだけでも気持ちが前向きになって、この本を買った甲斐があったと思えます。
詳しくは実際に本を読んでいただければいいと思うのですが、私たちも普段から何となく心の中で感じているようなことをズバっとはっきり書いてあります。
例えば、私のようなど素人が先生と同じことを言うと、ちょっと傲慢に聞こえそうな気がするのですが、それを説得力を持って言い切ることができる、そこが先生がカリスマと呼ばれる所以なんですね。
道を極めた人のやり方というのにはそれ相応の理由や根拠があって、とても説得力があります。

暗記法や記憶法などは、人の性格によって、合う合わない、ということがあるのかもしれない、とは思います。
ですから、いろんな人の独自のやり方を聞いて、自分の性格に合ったものを選択していけばいいんですよね。
先生も p.23 で語っておられますが、
「その道のプロのいうことを、とりあえず素直に取り入れてみた」のが自分にとってプラスだった
「その道の達人とは、それなりに正しいメソッドを踏んできた人たちであり、彼らのすすめる方法は決してまちがっていない」
とも書いておられます。
私もいつもそんな風に思っています。

「人の成功話を聞いてもつまらない」という人がいますが、成功した人には成功しただけの理由があるし、その方法には説得力があります。
ただ「うらやましいなぁ」と思うのではなく、その「ものの考え方」とか「取り組み方」のコツを学ぶだけでも、十分に価値のあることだと思いますね。

ということで、気になる存在であった安河内先生の本を読んだ感想をいろいろと書いてみました。
今ベストセラーである先生の人気にあやかろうと記事にしたんだろう?!などというネガティブな意見を持たれる方もおられるかもしれませんが(笑)、私はただ、フレンズファンである先生の本がベストセラーになったことが嬉しいのです。
ベストセラーを生むような先生がオススメしているんだから間違いない!と。
そして、(私が言うのはおこがましいですが、)先生の本を読んで感銘を受けた英語学習者がまた一人増えた、という事実は、先生にとってもまた嬉しいはずだ、という思いでこの記事を書きました。
先生のますますのご活躍をお祈りしております。

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posted by Rach at 10:14| Comment(12) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月23日

フレンズ3-2その14

(Chandler enters, and Joey is standing near the chair, they have a showdown to see who gets the chair and Joey wins.)
(ト書き訳)チャンドラーが部屋に入ってくると、ジョーイは椅子の傍に立っている。二人はどちらが椅子をゲットできるか競争[対決]して、ジョーイが勝つ。

妙に緊迫感溢れる対決なのですが(笑)、この対決が「ガンマンの早撃ち」とかならかっこいいのでしょうけど、何しろ「椅子取り」競争ですからねぇ…。
小学生の「お楽しみ会の椅子取りゲーム」のノリで、いつまでも少年の気持ちを忘れない(笑)可愛らしい二人です。
have a showdown (with...) は「(…と)対決する、決着をつける、対決して決着をつける、勝敗[雌雄]を決する」という意味。
showdown という名詞に「(どたん場の)対決」という意味があるのですが、その showdown は、元々は、トランプのポーカーで「持ち札を全部見せること」をいいます。
ネットスクリプトには、showdown ではなく show down と2語で書いてあったのですが、辞書には showdown と1語で書いてあるので、辞書に合わせました。

みんなにリチャードの留守電メッセージを聞かせるモニカ。
リチャード: (on machine) "Hi, this is Richard. Please leave a message at the tone." ([留守電のメッセージで] 「はい、こちらリチャード。ピーという音のあとにメッセージを残して下さい。」)
留守電: "You have two new messages." (「新しいメッセージが2つあります。」)
ジョーイ: Wow, what a cool job. (in a machine voice) "You have two new messages." "Please pass the pie." (わぁ、かっこいいじゃん。[留守電の声を真似て] 「新しいメッセージが2つあります。」「パイを取って(下さい)。」)

tone は「音色、音、音の調子」。
日本語の留守電メッセージでは、「ピーという音のあとに」などと言いますが、英語ではそれを at the tone と言うんですね。
at は時間や場所などの一点を指す前置詞ですから、「(今から鳴る)その音が鳴った時点で」みたいな感じでしょうか。
こんな深刻な場面で、ジョーイは妙な部分に反応しています。(食いつくのはそこかい!みたいな…笑)
留守電のちょっと洒落た低い声を真似するのがおかしいですね。
確かに、あぁいう機械に入っている声、というのはちょっと独特で、真似したくなります。
私はとある場所の「駐車券をお取り下さい。」という声がえらく色っぽい声だったので、それを聞いた後、しばらくその真似をしていたら、主人に「何故そこに食いつく?」みたいな顔をされてしまいましたが(爆)。

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posted by Rach at 19:53| Comment(0) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月22日

フレンズ3-2その13

レイチェル: Monica, can Phoebe borrow your green dress? (モニカ、フィービーがあなたの緑のドレスを借りてもいいかしら?)
モニカ: I called him. (彼に電話したわ。)
みんな: No! (なんてことを!)
モニカ: Yes. Well, I got his machine and I left a message. But it's okay, it's okay, it's okay, because, you know, it was, like, a casual, breezy message. It was breezy. Oh, God, what if it wasn't breezy? (えぇ、したわ。留守電だったから、メッセージを残したの。でも大丈夫、大丈夫、大丈夫。だって、ほら、何ていうか、さりげなくて、軽いメッセージだったわ。軽かったのよ。あぁ、でも、もし軽くなかったら?)
フィービー: Well, how could it not be breezy? No. 'Cause, you're, you're in such a breezy place. (ねぇ、軽くないなんてことはないわよ。絶対に。だって、あなたはそんなに軽い[のんきな、深刻でない]境遇にいるんだもの。)
モニカ: Here, I got it. I'll play my message for you guys, and you can tell me if it's breezy enough. (わかったわ。みんなにメッセージを聞かせてあげる。そうすれば、そのメッセージが十分軽いものであるかどうかについて、あなたたちの意見を聞くことができるでしょ。)
ジョーイ: Monica, how are you gonna do that? (モニカ、どうやってそれを聞かせるつもりなんだ?)
モニカ: I know the code to his answering machine. (私、彼の留守電のコード番号を知ってるの。)
ロス: Okay, Mon, I really don't think this is the... Okay, you're dialing, you are dialing. (いいか、モニカ。僕はこんなことは絶対に(しちゃいけないことだと思うよ)…あぁ、ダイヤルしてるんだね、もうダイヤルしてるんだね。)

casual は日本語にもなっていますが、「(明確な意図のない)思いつきの、何気ない、さりげない」という意味。
breeze は「微風、そよ風」なので、breezy は「微風の、そよ風の吹く」。
そこから「(性質・態度などが)陽気な、のんきな」「(会話などが)内容のない、(話題が堅苦しくなくて)軽い」という意味になります。
自分で breezy だと言っておきながら、心配になってきたモニカ。
how could it not be breezy? を直訳すると、「軽くないということがどのようにしたら可能か?」なので、「軽くないわけないじゃない。軽いに決まってるわ。」みたいな感じですね。
in such a breezy place の place は「立場、環境、境遇」のような意味でしょう。
明らかにモニカはつらい立場に立っているのですが、またモニカが余計なことを心配し始めると周りの人間が困るので、「軽い、のんきなものである」ということで済ませようとしているのですね。

"you can tell me if it's breezy enough" について。
もし目的語の me がなくて you can tell if... であったならば、if 以下かどうか「わかる、見分ける」、つまり、十分に breezy であるか、そうでないかをあなたたちが判断できる、ということになります。
この場合は、目的語の me が入っているので、十分に breezy であるかどうかという「意見」を「私に言う」ことができる、という感じでしょうかね?
それを聞かせるから、あなたたちの意見を聞かせてね、ということでしょう。

モニカはリチャードの留守電に入れたメッセージを、この部屋の電話で聞かせようとしています。
そんな風に、別の電話機からコードを入力することで留守電を操作することが可能なようですね。
うちの電話の取説にも、「外からのリモコン操作」というのが載っています。
あらかじめ暗証番号を登録しておけば、外出先の電話を使って、用件(誰かが留守電に入れたメッセージ)を「2#」というリモコンコードで再生できる、と書いてあります。(私はあまり留守にすることがないので、そういう機能は使ったことないのですが。)

現在の恋人でも、そこまでやるのはちょっと問題な気もするのですが、ましてやリチャードは別れた彼なので、ロスはそれをやめさせようとしていますね。
I really don't think は I don't think を really で強調していて、「僕は…だと、本当に思わない、絶対に思わない」と後に続く考えを「思いっきり否定する」ニュアンスです。
really don't と don't really との違いについては、フレンズ2-21その21 で触れています。
そんなことしたらまずいよ、それだけはダメだよ…、と言おうとしているのに、モニカはそれを聞かずダイヤルしているので、「あ、もうダイヤルしちゃってる、しちゃってるよ〜」てな感じでロスが困っていますね。

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posted by Rach at 10:55| Comment(2) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月21日

フレンズ3-2その12

フィービーのドレスが汚れているのを見て、
レイチェル: Ooooh! Honey, well, we'll find you something. Do you wanna wear my black jacket? (あぁ! ハニー、ねぇ、一緒に何か(着るものを)探しましょ。私の黒のジャケットを着たい?)
フィービー: It won't go with this dress, though. (それはこのドレスに似合わないと思うけど。)
レイチェル: No, you're right. Well, we'll find something. Let's just get you out of that. Come on. (確かに似合わないわね。フィービーが正しいわ。じゃぁ、一緒に探しましょう。そこから[その困った状況から]抜け出さないとね。来て。)
ロス: No, no, no, no, no, no. Not "out of that." Not "out" of clothes. (だめ、だめ、だめ、だめ。「そこから」とか「服から」とかいうのは、なしだよ。)

go with は「…に似合う」。
フレンズ1-19その2 にも出てきました。
服とアクセサリーや靴などが似合う、とかの話でよく出てくるフレーズです。
フレンズの女性陣はよくこの go with という言葉を使いますね。

get someone out of Aは「人をA(災難など)から救う」という意味。
人がAという状況にいる、Aの中にいる、というところから、掴んでひっぱり出す、というイメージでしょうか。
out of that の that は、「ドレスにシミがついた、という状況」を指しているのだと思いますが、その「シミのついたドレスそのもの」も同時に指しているように思います。
out of that で、「そのつらい状況から抜け出る」、そして「そのドレスを脱いで別のものに着替える」というニュアンスも含まれているのかなぁ、と。
「そんな着て行けなくなったドレスから、あなたを救い出してあげないと」のような感じでしょうかねぇ。

せっかくフィービーはちゃんとお出かけの服装をしているのに、またこれを着替えて一からやり直し、というのは困るので、ロスは必死に止めているのですね。
out of clothes というのは、「服から出て」ですから、「服を脱ぐ」という行為を指しており、せっかく着た服を脱ぐ[服から抜け出る]みたいなことはやめにしてくれ、と説得しているわけです。
上にジャケットを羽織る程度ならいいけど、"out" はダメだ、"out" を伴う行為はやめてくれ、という感じですね。

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2007年03月20日

チェア・シティの話 フレンズ3-2その11

ロス: Okay, look, we have 19 minutes. Okay, Chandler, I want you to go and change. Okay. And then, when you come back, Joey will go change and he'll have vacated the chair. Okay. Okay. (いいか、僕らには19分ある。いいか、チャンドラー。僕は君に(君の部屋に)行って、着替えてもらいたい。その後、君が戻ってきたら、ジョーイが着替えに行くんだ。そうすればジョーイはその椅子を明け渡すことになるだろう。大丈夫、大丈夫だよ。)
チャンドラー: All right! Fine! I'm going. But when I get back, it's Chair City. And I'm the guy who's....sitting in a chair! (leaves) (わかったよ! いいよ! 俺は行くぞ。でも、俺が戻ってきた時には、そこはチェア・シティなんだ。そして俺は…椅子に座ってるやつ、になるんだよ。)
と言って部屋を出て行くチャンドラー。

「まずチャンドラーは着替えに行け」と勧めるロス。
チャンドラーが着替えてここに戻ってきた時には、どういう状況になっているか、ということを will を使って説明していますね。
will have vacated the chair は未来完了形で、「してしまっているだろう」という未来における「完了」を表しています。
vacate は、「(席・家などを)空ける、引き払う、立ち退く」「(職・位などを)退く、辞する、空位[空席]にする」という意味。
よく似た単語で、vacant 「空(から)の、空虚な、空っぽの、使用されていない」という形容詞もありますね。
a vacant house なら「空き家」、a vacant room なら「空室」という意味になります。
今度はジョーイが着替える番だから、彼は go change する[着替えに行く]、その時点で椅子から立ち上がるわけだから、その時には「椅子を空席にする、明け渡す、椅子から立ち上がって離れる」という行為が完了している、ということですね。

このチャンドラーの最後のセリフについて。
DVDの英語字幕では、But when I get back, it's Chair City. と書いてありますが、ネットスクリプトでは But when I get back it's chair sitting, と書いてあります。
it's chair sitting はちょっと意味不明なので、多分DVDの方が正しいのでしょうね。
city というのを吐き捨てるように言っているので、それが sitting に聞こえた、ということなのだと思いますが。
これ以下は、it's Chair City が正しいセリフだ、ということで話を進めます。

Chair City というのはニックネームで、そういうニックネームのついた都市がいくつかあるようです。
まずは、トマルビルという都市から。
Wikipedia 英語版: Thomasville, North Carolina
トマスビルは、アメリカ・ノースカロライナ州のダビッドソン郡の都市。
ウィキペディアの最初の説明に、
the city's most notable landmark, "The Big Chair"
つまり、「その都市の最も目立つランドマーク”ザ・ビッグ・チェア”」
と書いてあり、横にはその大きな椅子の写真も載っています。
Nickname: "Chair City" とも書いてあります。
Big Chiar という項目には、
Thomasville is commonly referred to as the "Chair Town" or "Chair City" or "The Big Chair", a 30 foot landmark replica of a Duncan Phyfe armchair that rests in the middle of the city.
「トマスビルはたいていは、"Chair Town" (チェア・タウン)、または、"Chair City" (チェア・シティ)、または、"The Big Chair" (ザ・ビッグ・チェア)と呼ばれる。その「ザ・ビッグ・チェア」は、Duncan Phyfe (アメリカの家具メーカーの名前)の肘掛け椅子のレプリカで、30フィートのランドマークであり、都市の中心におかれている。」
その項目の最後の方に、
Although larger ones have been built, many Thomasville residents still boast that the Big Chair between the two Main Streets is the World's Largest Chair.
「そのチェアよりももっと大きなものが(別の場所に)建てられているにもかかわらず、トマスビルの住民の多くは、二つのメインストリートの間にある「ザ・ビッグ・チェア」が世界一大きな椅子である、と今でも自慢している。」

ガードナーという都市も、チェア・シティと呼ばれているようです。
Wikipedia 英語版: Gardner, Massachusetts
ガードナーは、アメリカ・マサチューセッツ州ウスター郡の都市。
ウィキペディアの History の項目には、
Dating from about 1805, it became a center for lumber and furniture industries. Indeed, Gardner is known as the "Chair City" and "The Furniture Capital of New England" due to its long history in furniture production.
「1805年頃から、ガードナーは木材・家具産業の中心となった。実際、その家具生産における長い歴史のおかげで、ガードナーは "Chair City"、そして、"The Furniture Capital of New England"(ニュー・イングランドの家具の首都)として知られている。」
右にある説明にも、Nickname: "Chair City" と書いてあります。
この都市のウィキペディアにも、でっかい椅子の写真が載っています(笑)。
Biggest Chair, c. 1910 という写真をクリックすると、拡大できるのですが、そこの説明に、
Set on the lawn at the Boston & Maine Railroad Station, it was 12 feet tall and weighed 1,600 pounds.
「ボストン&メイン鉄道の駅の芝生に設置されていて、12フィートの高さで1,600ポンドの重さであった。」
it was 12 feet tall and weighed... と過去形になっていますし、この写真は当時のポストカードの写真のようなので、今はもうこの椅子は存在しないのかもしれません。
どちらにしても、トマスビルが30フィートだそうですから、トマスビルの方が大きいようですけれど。

余談ですが、最初にグーグルで検索したら、以下の会社が一番最初にヒットしたので、はじめはこの会社のことを言っているのかと思っていました。
Chair City Supply Company という名前の会社のようです。
Chair City Supply Company, Inc.
これは、木材を使って何かを作る人(木工細工をする人)に素材や備品、工具などを売る会社みたいですね。
この会社は上に挙げたノースカロライナ州のトマスビルに本社があるようなので、その Chair City というニックネームを会社名に使っているようです。
こじんまりしたサイトのようですから、それほどの大企業でもないらしく…(笑)。

ということで、トマスビルもガードナーも Chair City と呼ばれているようですが、多分、有名なのはトマスビルの方かな?
でも、マサチューセッツ州にあるガードナーの方がニューヨークからは近いので、チャンドラーはガードナーのことを言っているのかもしれません。

But when I get back, it's Chair City. And I'm the guy who's....sitting in a chair! というセリフについて。
今、まさに椅子のことで大騒ぎになっているので、ここはまさに「椅子の世界」だ、という意味で、その Chair City という名前を出したのでしょう。
I'm the guy who's... 「私は…する者である」みたいに大袈裟に言っているので、チャンドラーはそこを治める市長だ、とか、そこに君臨する王だ、みたいに言いたかったのかなぁ?と思うのですが…。
vacate には「(職・位などを)退く、辞する、空位[空席]にする」という意味があると上に書きましたが、そんな風に、チェア・シティの王座・玉座(throne)をジョーイが退いて[明け渡して]、その代わりに俺が…という感じで続けたかったのだと思います。
が、その後、洒落た言葉が思いつかなかったのか、我ながらバカバカしいと思ったのか(?)、「椅子に座る者だ!」とあまり迫力のない表現になって、尻すぼみな感じになってしまっていますね。
目的語が「椅子」なので、「座る」以外にかっこいい動詞が思いつかなかった、ということかなぁ?

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posted by Rach at 10:57| Comment(0) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月19日

フレンズ3-2その10

ドレスにディップがついて慌てるフィービー。
フィービー: What am I gonna do? (私はどうしたらいいの?)
ロス: No, no, don't, don't, rub it! Don't! (clapping) What gets out hummus? What gets out hummus? (だめだ、こすっちゃダメだよ! ダメだ! [誰かに助けを求めるように手をたたきながら] ハマス(の染み)は何で取れる? ハマスは何で取れる?)
フィービー: Monica, Monica! You know what gets out hummus? (モニカ、モニカ! ハマスは何で取れるか知ってる?)
モニカ: If it is a new message, what is he calling to say? (もしそれが新しいメッセージなら、彼は電話をかけてきて、何を言おうとしてるの?)
フィービー: Okay, thanks. Yeah, I'll try that. (オッケー、ありがとう。えぇ、それにトライしてみるわ。)
チャンドラー: Maybe he's calling to say you're obsessive and crazy? (多分、リチャードは、モニカが執拗で変だ、って言うために電話をかけてきている[かけようとしている]んだよ。)
モニカ: So should I call him back? (だったら、かけ直すべき?)
男性陣: No! No! (だめだ! だめだ!)

hummus は humus とも綴りますが、料理の名前です。
ジョーイが食べていたディップで、ジョーイが手を振った拍子に、それがフィービーのドレスについてしまったんですね。
私はどんな料理かが気になったので、調べてみました。(興味のない方は飛ばして下さい。)

ロングマン現代英英辞典によると、
hummus (humus): a Greek food made from a soft mixture of chickpeas, oil, and garlic
つまり、「ヒヨコマメと油とガーリック[ニンニク]を柔らかく混ぜたものから作ったギリシャの食べ物」。
Wikipedia 英語版: Hummus には、写真も載っています。
確かにディップで食べるようなクリームソース状のものですね。
ウィキペディアの説明によると、
Hummus ... is a dip made of ground chickpeas, tahini (sesame seed paste), lemon juice, and garlic, and often olive oil and paprika.
つまり、「挽いて粉にしたヒヨコマメと、ゴマのペースト(練りゴマ、tahini)、レモン汁、ガーリックとで作られたディップで、しばしばオリーブオイルやパプリカも加えられている。」
ということです。
ウィキペディアには、アラビア語、ヘブライ語、アルメニア語の綴りが書いてあり、以下の説明があります。
In Arabic and Hebrew, the word hummus is used to describe the dish or just chickpeas on their own.
つまり、「アラビア語やヘブライ語では、hummus という言葉が、そのハマスという料理、または、ヒヨコマメそのものを指すのに使われる」ということです。
以下の説明にも「中東でポピュラーな食べ物だ」と書いてありますから、ロングマンに書いてある「ギリシャの食べ物」というのは、「ギリシャの伝統料理」というわけではないようで、あの辺りの食べ物だ、ということですね。
しつこいですが、Merriam-Webster Online Dictionary の語義も紹介しておきます。
hummus
Etymology: Arabic hummus chickpeas
: a paste of pureed chickpeas usually mixed with sesame oil or sesame paste and eaten as a dip or sandwich spread

語源は「アラビア語の hummus (ヒヨコマメ)」、意味は「ピューレ[裏ごし]したヒヨコマメのペーストで、たいていはゴマ油やゴマのペーストと一緒に混ぜ合わせたもの、ディップとして、またはサンドイッチのスプレッドとして食べる。」
ということですね。
ちなみに、パレスチナのイスラム組織の名前で「ハマス」あるいは「ハマース」と呼ばれるもの(英語では Hamas)がありますが、これはアラビア語の略称で、この hummus とは何の関係もありません。
細かいハマスの説明はここまで(笑)。

What gets out hummus? の get out は「…を外へ出す、取り出す」ということですから、「(染みなどを)抜き取る」ということですね。
「何がハマスの染み(シミ)を抜き取るか?」、つまり、「ハマスの染みを取る性質のものは何か、その染みを取るという機能のあるものは何か?」と現在形でその「性質」を表している感じでしょうか。
「普遍的な真理」と呼べるものかもしれません。
自然な日本語だと、「ハマスの染みは何を使ったら取れる?」ということですね。

モニカはシェフなので、食べ物のシミは何で取るのがいいか、ということに詳しいはずです。
が、今のモニカはそれどころではなくて、リチャードの電話のことで頭がいっぱい。
こちらの質問にちっとも答えてくれません。
こりゃだめだと悟ったフィービーは、そのトンチンカンな返事を聞いて「ありがとう、そうしてみるわね。」と言っているのがおかしいですね。

obsessive は「考えが取りついて離れない、執拗な、強迫観念に取りつかれた」。
フレンズ2-9その11 では、そう言われたロスがそのことをいつまでも「しつこく」気にしていましたよね。
あんまりモニカがしつこいので、冗談で「きっとモニカがしつこいって言いたいんだよ。」と言ったら、「そんな風に言いたいことがあるんだったら、やっぱり電話した方がいいかしら?」と、何が何でも「電話すべきだ」という返事をゲットしたい様子のモニカです。

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posted by Rach at 15:55| Comment(2) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月18日

フレンズ3-2その9

チャンドラー: You know what, okay, fine. Don't get up. You just sit right there. I just hope you don't mind, you know, my hand right here. (なぁ、わかったよ、もういいよ。立たなくてもいいよ。そこに座ってればいい。ただ、お前がこれを気にしないでいてくれるのを願うよ。ほら、俺の手がここに。)
(holds his hand a couple of inches in front of Joey's face)
と言いながら、ジョーイの顔のすぐ前[2、3インチ前]に自分の手(のひら)をかざすチャンドラー。
チャンドラー: Op, not touching. Can't get mad! Not touching. Can't get mad! Not touching. Can't get mad! (おっと、触ってないぞ、怒れないぞ! 触ってないから、怒れないぞ! 触ってない、怒れない!)
(Joey flings some dip onto Phoebe's dress)
イラついたジョーイが手を振ると、食べていたディップのソースがフィービーのドレスに飛んでしまいました。
フィービー: Ah! Oh my God! You rotten boys! (あっ! なんてこと! この悪ガキたち!)

チャンドラーとジョーイの喧嘩は、ますます子供じみてきました(笑)。
そこに座っていてもいいけど、これは我慢できるかな?みたいに、顔のすぐ傍に手をかざして、何ともうっとうしい嫌がらせをします。
"Not touching. Can't get mad!" を繰り返すチャンドラーは、子供が「やーい、やーい! 触ってないもんね〜♪」と言いながら絡む様子を彷彿とさせます。
省略されていますが、これは I'm not touching. So, you can't get mad. 「俺は(お前に少しも)触れてない。(だから)お前は(俺を)怒ることができない。」ということですね。

ト書きの Joey flings some dip の fling は「(ものを)(勢いよく)投げる、投げ飛ばす」という意味。
ロングマン現代英英辞典の語義は以下の通り。
fling: (THROW SOMETHING) to throw something somewhere using a lot of force
つまり、「何かを投げる。どこかに何かを”大きな力を使って”投げること」ということですね。
フレンズ1-12その1 では、「(人を)ポイする、放り出す」という感じで、フレンズ2-16その23 では、「ブラを使って水風船を飛ばす(笑)」という意味で使っていました。
今回のジョーイの仕草も、チャンドラーの行動に対して、「あぁ〜、もううっとうしいったらありゃしない!」という感じで、手をパッと振って跳ね除けようとしたら、その手に持っていたディップが飛んでしまった、ということですよね。
ただ「投げる」んじゃなくて、そこに「ブンッ、ビュンッ!」という「勢い」を感じさせる動詞なのです。

rotten は「腐った」ですが、そこから「(道徳的・社会的に)堕落した」「とてもいやな、不愉快な」という意味にもなります。
日本語の「腐った、腐敗した」にもそういう「堕落した」という意味がありますから、その辺りのニュアンスは同じですね。
rotten to the core 「骨の髄まで腐った、芯まで腐った、すっかり堕落した」という、これまた日本語と同じニュアンスの表現もあります。
ここでの rotten は「腐った」と表現してもいいでしょうが、とにかく、子供じみたくだらない喧嘩を続けた挙句、他人にも被害を及ぼしたおバカさんたちを批判しているわけですね。
普通はこういう年齢の人を指す場合は、guys でしょうが、あまりにも幼稚なので、boys 「少年たち、ガキたち」と表現しているのでしょう。
唯一、きちんと行く準備が出来ていたフィービーまでもがこんなことに…(笑)。
メインのロスはともかくとして、ここでタイトルの No One's Ready (No one is ready)な状態になったわけですね。
コメディの王道、とでもいいましょうか。

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posted by Rach at 08:03| Comment(2) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月17日

フレンズ3-2その8

フィービー: (on machine) "Hi, it's me, I'm coming over now. Hey, what if I'm already there when you play this message?" (to the guys) Is that too spooky? ([留守電のメッセージで] 「はーい、私よ。今そっちに向かっているところ。ねぇ、もし、あなたたちがこのメッセージを再生する時に、私がすでにそこに着いていたらどうかしらね?」 [みんなに向かって] それってすごく気味が悪くない?)

細かい話ですが、これまではネットスクリプトから引用する時に、セリフ内のト書き部分は省略していました。
でも、上のフィービーのセリフのように、「留守電でしゃべっているもの」「実際にみんなに向けてしゃべっているもの」との違いがわからないと、セリフの面白さも出ないので、これからは必要に応じて、ト書きも入れて行きたいと思います。

さて、フィービーが言っているような spooky な(気味の悪い)ことであるかどうかはともかく、確かにちょっと面白いですね。
「今、途中なの。」と言っているのに本人はすでに到着していてその自分のメッセージを聞いている、という、ややタイムトラベル的な感覚(←大袈裟)があるようなないような…。

ロス: (on machine) "Hi Rach, are you there? It's me. Pick up. Rachel? Rach!" ([留守電のメッセージで] 「はい、レイチェル、そこにいるの? 僕だよ。受話器を取って。レイチェル? レイチ!)
レイチェル: (entering from her bedroom) What? ([ベッドルームから出てきて] 何?)
ロス: Never mind. (気にしないで。)

留守電の声が大きかったのと、リアルなのとで、レイチェルは、今この部屋にいるロスが自分を呼んだのだと思って出てきます。
本当に用事があって電話してきて、たまたまレイチェルがいなかった時のメッセージが残っていただけかもしれませんが、本物と間違えたレイチェルを見て、ロスはちょっと面白がってますよね。
さっきのフィービーと同じで、こんな風に留守電を聞いて、レイチェルが本物と間違えたら面白い、とか思って録音したのかもしれませんね。

留守電の声というのは、ちょっと音質が悪いので何となく本物との違いがわかりますが、テレビの音が本物に聞こえる、とかはよくありますよね。
電話が鳴った、ピンポーン♪とインターホンが鳴った、と思うと、それはテレビドラマの効果音だった、とか。
子供の泣き声がしたので慌てて飛んで来たら、それは録画したホームビデオの中で泣いているだけだった、とか。

ちょっと、しょーもない話で恐縮なのですが、上のロスのメッセージで改めて気付きましたが、私はいつもは、英語のセリフで Rach と呼びかける場合、日本語では「レイチェル」と訳しています。
でも、"Rachel? Rach!" と2回呼ぶこのニュアンスだとやっぱり、「レイチェル? レイチ!」と訳した方が雰囲気出ますよねぇ。
Phoebe のことをみんなは Pheebs 「フィーブス」と呼びますが、それも私は「フィービー」と訳していますね。
本当は原語に合わせて呼び方も変えたいところなんですが、自分のハンドルネームを Rach(レイチ)にしてしまったので、「レイチ」と訳すのに、ちと抵抗があるんですよ。
我ながら、なんて安易な名前をつけてしまったんだろうと…(笑)。
ブログのタイトルは結構悩んでつけたのに、ハンドルネームは本当に深く考えることをしませんでした。
フレンズのみんなが、Rach, Rach と呼んでいるのが可愛いから…と思ったんですけど、紛らわしいこと、この上ないですね。
今さらですが、ここで謝っておきます。すみません。
でも気に入ってるから変えるのも抵抗あって…(って、どっちやねん。)


リチャード: (on machine) "Monica, it's Richard. Call me." ([留守電のメッセージで] 「モニカ。リチャードだ。電話して。」)
モニカ: Is-is-is that message old or new? (yelling) Old or new? Old or new? (そのメッセージって、古い、それとも新しい? [叫んで] 古いの? 新しいの? 古いの? 新しいの?)
ロス: It's old, it's definitely old. Didn't you hear the, the double beep? (古いやつだよ。絶対に古いやつだ。あの2回のビープ音を聞かなかった?)
モニカ: What if it's new? I mean, we agreed not to talk again, unless we had something really important to say. Shouldn't I call him back? (もし新しいメッセージだったらどうするの? だって、もう二度と話さないって決めたけど、それは、「もし、言わなければならない本当に大切なことがなければ」って話なの。彼に電話をかけ直す[折り返し電話をする]べきじゃない?)
チャンドラー: Honey, you did call him back. 'Cause, it's, it's really old. (ねぇ、モニカは彼にもうかけ直したんだよ。だって、それはすごく古いメッセージだから。)
ロス: Yeah, see Mon, listen. Listen. When Carol and I broke up, I went through the same thing. And you know what I did? (そうだよ。ねぇ、モニカ、いいかい。キャロルと僕が別れた時、僕も同じ経験をしたよ。で、僕は何をしたと思う?)
モニカ: Huh? (何?)
ロス: I got dressed. (服を着替えたんだよ。)

unless は否定の条件を表して、「…でない限り、もし…でなければ、…なら話は別だが」という意味。
この場合は、「もし本当に大切な話がないのなら、もう二度と話さないことにしよう。もしとても大切な話がある場合はしょうがないけどね。何か話す時は、すごく重要な話がある時だけに限ることにしよう。」というような約束をした、ということでしょう。
「電話をしない」と決めたのに今かけてきたのだとしたら、きっとものすごく大切な話なのよ、だから、絶対にかけ直さないといけないわよねぇ?とみんなに同意を求めたいわけです。
次のチャンドラーのセリフですが、you did call him back と過去形を使い、もうその行為・行動は過去に済んでいる、と言っています。
それは、留守電に「電話して」と入っている場合はもちろんかけ直すべきだけど、その返事はモニカはもうすでにしているはずだ、ずっと前にそのメッセージを貰っていて、その時に折り返しかけたはずだからね、と言っているのですね。

go through は「(苦難など)を経験する、…に耐え抜く」という意味。
フレンズ2-21その19 や、フレンズ3-1その17 にも出てきました。
つらい時には、どうしてそのつらさを紛らわせたらいいか、その答えは「着替えること」(笑)。
早くみんなに準備して欲しいロスは、強引にそっちに話を持っていこうとしていますね。
このように、相手のことを思いやっているように見せて、実は自分の都合のいいように事を運ぼうとする、というのは過去にもありました。
フレンズ2-8その14 で、レイチェルに拒否されて落ち込んでいるロスに、妹のモニカは、マコレートというまずい食べ物(この場合は飲み物)を勧めていました。
やっぱり思考パターンが似てるぞ、この兄妹は(笑)。

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posted by Rach at 07:23| Comment(0) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月16日

1級二次試験参考書その2

昨日の続きです。
今日は、Amazon.co.jp: ベレ出版 英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング (植田一三、妻鳥千鶴子 著) という本について語ります。

ちなみに、二次面接試験対策の本として挙げているのですが、私は「書く」「話す」というアウトプットは、同じ方向にあるものだと思っているので、これはライティング・スピーキングの両方の能力をトレーニングするために使っていました。
「二次面接」のためだけではなく、「一次英作文」のための本でもあったので、以下の話はライティングの話ともかなりカブりますが、ご了承下さい。

この本は、「スピーチで使える便利な表現」を自分の中に蓄積するのに大変役立ちました。
まず、最初から読んでいくと、英語の専門用語などが出てきてちょっと難しいのですが、スピーチの「何がダメで、何が良いか?」という説明はわかりやすかったですし、さすがに論理的に(笑)説明されていると思いました。

第3章の「論理性を鍛えてアーギュメント力 ワンランクUP!」という項目があるのですが、これがクスっと笑ってしまう感じの面白さ、があります。
「してはいけないアーギュメント」の例を挙げて、その論理の矛盾を突いています。
何が面白いと思ったかと言うと、二人の意見のやり取りの日本語訳と英訳が並べて書いてあるのですが、日本語訳を見たら、あまりに矛盾した論理展開に唖然として「そんな無茶苦茶な!」と思うのですが、それを英語で言われた場合には、もしかしたら相手に言いくるめられてしまっていたかもしれない、と思ったからです。
つまり、自分にとっては母国語ではない多言語の「英語」を読んでいる時は、その文章の意味を理解することばかり考えて、その内容が論理的に筋が通っているものかどうかについてまではなかなか気が回らない、ということに気が付いたのですね。

TOEIC のリーディングでは長文を読ませてそれに該当する選択肢を選ぶ、という問題がありますが、あれは文章の内容の論理展開について尋ねているのではなくて、「本文内で言及されていることが書いてある選択肢を探す」というテストです。
正解以外の選択肢は、「そんなことは本文には書いていない、本文に書いてある事実と異なる」という理由だけで不正解だと判断するわけです。
長文に書いてある流れを見て、内容を把握することは必要ですが、その書かれている内容の是非や、論理展開が正しいかどうかなどはあまり関係ありませんよね。
だいたいビジネス文書だから、論理を展開させて自分の意見を述べる、という文でもないわけですが。

そう言えば、フレンズなどのシットコムを見ていてジョークで大笑いしている時には、そのセリフの矛盾をちゃんと読み取れているわけですよね。
「それって、おかしいやん!」と、ツッコミを入れることができたりもします。
シットコムの場合は、ただ言葉尻を捉えているだけの場合もありますが、それがお堅い真面目な文章に対しても、相手の論理展開の矛盾に対して「それって違うやろ!」と「ツッコミ」のできる能力を高めるのが、ディベートなのかなぁ、と思ったりします。
そして、それが人間同士のコミュニケーションでもある、と。

そういう論理の矛盾を読み取るためには、まず相手の言っていることを完璧に理解できなければいけません。
「相手の言っていることを理解する」という段階を経て初めて、「その論理の矛盾を突く」というもう一つ上の段階に進むことができるわけです。
「ただ相手の意見を聞く」「ただ自分の意見を述べる」のと、ディベートとの差はそこにあるのですね。
日本人は日本語でもディベートが苦手だと言いますが、それを母国語ではない英語で行う、というのはなおさら大変で、それだけの英語のスキルが必要になる、ということです。
この本は、ディベートの基本を丁寧に説明して下さっていて、日本人が母国語でも苦手なディベードの能力を伸ばす訓練にもなると思いました。

英検の二次試験では、スピーチの後に質疑応答がありますが、それは、こういうディベートの能力を測るためのものなんでしょうね。
自分がスピーチをした後、面接官が自分の意見の矛盾や足りない部分を指摘し、それを自分の言葉で論理に矛盾がないことを説明する、というスキルを証明する場なのでしょう。

本の内容に戻りますが、ディベート力、アーギュメント力を高める説明が一通り終わると、後半はスピーチで使える表現、実際のアーギュメントの例などになります。
アーギュメントの例は、具体的なトピックを分野ごとにカテゴリー分けして、そのトピックに対して、Pros(賛成)か Cons(反対)かに分かれて展開されていきます。
この部分は、何度も音読して、使えそうな便利な表現を覚えていきました。
フレンズには、よく出てくる日常会話表現、というのがあるように、スピーチにはスピーチでよく使われる表現、というものがあります。
自分の意見を述べる時や反論する時などの決まり文句、と言うのでしょうか。
そういうものをできるだけたくさん身に付けて、もう自分の「口癖」にできるくらいに自分のものにしてしまう必要があるのだろうと思います。

私も、英語を書くことがあれば、できるだけそういう表現を盛り込むように心がけていました。
読者の方で、自分で日記を書いている、英語でコメントのやり取りをしている、誰かと英文でメールをやり取りしている、というような方は、そういう「覚えた表現を積極的に”自分の言葉として”使う」ようにしていかれたらいいのではないかなぁ、と思います。
使っているうちに、だんだん馴染んでくるものです。
最初は同じ言葉ばかり使っても構わないのではないでしょうか。
私は日本語でもボキャ貧で(笑)、同じような言い回しを何度も何度も使いますが、それはその人の口癖であって、その人の文章の特徴でもあるわけですよね。
ボキャブラリーをどんどん増やす努力も大切ですが、使えそうなものを「使いこなす」までになる、ということも大切だと思います。
どんな人でもその人がよく使う「独特の言い回し」というのがあるのですが、それはその人がそれを気に入っていて、その言葉が自分の考えや気持ちを投影しやすい、ということなんだと思いますね。

例えば、I am keenly aware that... 「私は…を痛感している、よくわかっている」という表現を私は時々使うのですが、それはこの本(p.134)に出てきた表現です。
keenly 「鋭敏に、痛烈に」という副詞に気持ちが込められる気がするから、でしょうか。
別に理由は何でもいいんですが、そんな風に自分がいいな、と思った表現を使っていく、それも、"I am keenly aware that.. " と話す時、書く時に、本当に頭の中で「それを痛感しているのよ!」と思いながら(笑)、自分の感情とリンクさせながらアウトプットしていく、アウトプットするものに感情を乗せていく、という感覚で使っていったら、そのうち「自分の言葉」として使えるようになる気がするんですよね。
ただの丸暗記で呪文のように唱えるだけではなくて、あくまでも思考・感情を伝えるためのツールとしての言葉である、という認識を忘れずにいたいと思うのです。

決まり文句と言えば、こんな表現も覚えました。(p.140より)

Regulations on the Internet go against the spirit of freedom of expression which is guaranteed by the Constitution.
「インターネットの規制は憲法が保障する表現の自由の精神に反する。」

日本語の場合でも、「人の権利を制限する」という話になると、必ずこの「表現の自由の権利」というのが出てきますよね。
自分の感情・考えを伝える決まり文句とは別に、そういう「あるトピックでよく使われる決まり文句」というのも、この本にはたくさん載っていて、それを各分野ごとに頭に入れておくと、その分野のトピックが出てきた時に思い出して使うことができるのではないかなぁ、と思いました。

後は、自分で具体例を挙げる場合など、決まり文句でない文章を自分で組み立てる場合に「使える動詞」を自分なりにまとめてみました。
この本を一通り読むとわかるのですが、アーギュメントをする場合によく出てくる動詞、というのがあります。
私はそれを、pros に使えるポジティブな動詞と、cons に使えるネガティブな動詞とに分けてみる、ということをしました。
ちょっと漠然とした分け方なのでわかりづらいかもしれませんが、
ポジティブなもの increase, encourage, stimulate, promote, facilitate...
ネガティブなもの decrease, discourage, mislead, undermine, hamper...
のような感じでしょうかねぇ。
他には、lead to のような「結果を表す動詞」など、動詞の「意味」ではなく「機能」を考えて、「スピーチで使える動詞」の語彙を増やしていった、という感じです。
この本に何度も何度も出てくる動詞は、どんなトピックのアーギュメントでも使い回しをすることのできる便利な動詞である、もしくは、アーギュメントというのは、使う名詞は変わるけれど、「どういう働きをするか、どういう効果があるか」を表すには、限られた動詞だけでかなりの部分をカバーすることができるのではないか、ということでしょうかねぇ?
もちろん、同じ動詞ばかりを使っていたら、語彙が少ないと思われるのでしょうが、妙に難しい動詞を使う必要もないだろうと思いますし。

…と、これだけえらそうに書いていながら、どうして面接に2回落ちて、通った3回目もギリギリだったかと言うと(←自虐ネタとして使わないではいられない…笑)、私の中では「書く」と「話す」の明確な違い、というのが見えていなかったんですね。
「書く」ことの向こうに「話す」があって、「書く」能力を高めれば、「話す」能力は自然に伸びるだろう…とちょっと呑気に考えていたようです。
ちなみに、一次試験の英作文は、28点満点中20点(合格者平均点20点、全体平均14点)でした。
自分でも完璧に書けたとは思っていなくて、それでそれなりに取れたので、スピーキングも当日頑張ればなんとかなる、みたいに思っていたようです。
実際に面接をしてわかったことは、頭で考えていたよりも、私にとっては、「書く」と「話す」の距離のへだたりがとても大きかった、ということでした。
独学であるために、誰かと英語で話をした経験があまりない、というのはやはり大きいのだろうな、と思いました。
「話す経験」を積んでみないとわからないこともたくさんある、ということを痛感したのです。
まぁ、キスしたこともないのに、オーディションで上手にキスしているところを見せろ、と言われているようなものですかねぇ?(←変な例え…笑)

大失敗だった面接1回目、失敗だったけれど何かを掴んだ面接2回目、そして、1回目と2回目は面接が終わるまでに「絶対に不合格だ!」と確信したのですが、初めてそれを感じることがなかった(かと言って合格してるかもと思ったわけでもない…笑)面接3回目、について、順を追って書いていきたいと思います。
それについては、1週間後にします。

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2007年03月15日

1級二次試験参考書その1

これから、週1くらいのペースで、英検について触れていくつもりです。
まずは記憶に新しい方の二次試験の話から始めて、二次試験の話がひとしきり済んだら、一次試験の話もしたいと思っています。

今日は、私が英検1級二次試験(面接)の対策として購入した参考書と、それをどんな風に使ったか、などについて語ってみます。

でも、過去記事、「読む聞く」から「書く話す」 で、私は以下のようなことを書きました。

二次試験向けの勉強に関しては、自分なりにいろいろやってはみたものの、「これだ!」というのが最後まで見つからないままで、その不完全燃焼具合が、「60点」という点に如実に現れているのかなぁ、と思ったりします(笑)。

ということで、自分でも効果があったと思えることなら力説できるのですが、二次面接試験に関してはそういう自信がありません。
あくまで参考程度に留めていただければ幸いです。

面接対策に使った参考書は以下の2冊。
Amazon.co.jp: 旺文社 英検1級教本
Amazon.co.jp: ベレ出版 英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング (植田一三、妻鳥千鶴子 著)

2番目に挙げた「英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング」という本は(タイトル長いですねぇ、何か略称か愛称はないんでしょうか?…笑)、英検1級関連の本をアマゾンで探していた時に、「この商品を買った人はこんな商品も買っています」というリストに挙がっていたので購入しました。
カスタマーレビューにも書いてありますが、1級対策本として有名みたいですね。
今現在は、アマゾンの「あわせて買いたい」に、教本と一緒に挙げられてもいます。

英検1級教本は、試験のための「ガイド」だと思って買いました。
17年前くらいに準1級に合格した後、1級の一次試験にあっさり落ちて以来(笑)、英検という試験を全然受けていなかったので、今の内容や形式などについて全く何も知らなかったからです。
この本自体は、ただの対策本かと思ったらそうでもなく、英語に関する読み物として、私は面白く読めました。
私は英語の参考書でも、「好きな本」と「そうでもない本」(笑)に分けるのですが、これは「好きな本」の一つです。

が、二次試験の面接対策に当たる Chapter 5 Speaking の頁数が少なすぎっ!(笑)

面接の形式や傾向が書いてあったのはありがたかったです。
また、スピーチを行う際の注意事項が解説されているのですが、それは実際に試験を受ける時に、いつも頭の片隅に置いておくべき重要な事柄で、非常に参考になりました。

その少ない頁数で(笑)、スピーキングをどうやって組み立てて行くか、質疑応答にはどう対応するか、などが書かれていて、それを通して読むことで、自分がどういう感じでスピーチを組み立て、面接試験に対応していくか、という「流れ」を「一通り」理解する感じです。
ただ、そういう能力を「鍛える」ということになると、少し量が少なすぎる気がしました。
多分、この参考書は、「量をこなして力をつける」ことは念頭になくて、あくまでガイドとして、「組み立て方」を教えようとしているのですね。
ですから、同じトピックを何度も使って、手を変え品を変えという感じのいろんなアプローチで、最終的に完成したものを作り上げる、という過程を、順を追って説明しているわけでしょう。
そういう訓練をしたことのない私にとっては、いろいろな意味で新鮮で、興味深いものでした。
そういう「スピーチに対する考え方」のようなものを知るための本であるため、一通りやって、そのコンセプトを頭に入れてしまうと、それでこの本での勉強は終わり、という感じだったでしょうかね。
それが悪い、ということではなく、元々そういう風に作られた本だ、ということです。

付属CDも、そういう「スピーチの構成」のための練習問題といったもので、わざと考える時間を与えるための空白部分が設けられていたりするのですが、そういう空白は、リスニングの材料としてリピートして聞く際には、ない方がありがたいわけです(笑)。
一通りやった後は、「その内容を繰り返し聞いて覚える」方向に使いたいと思うのですが、そういう「繰り返し学習」には向いていないCDである、と思いました。
もちろん、空白部分のないチャプターもあるのですが、リピートして聞くことを想定するならば、「1チャプターに、ある1つのトピックに関する2分間のモデルスピーチ」が入っている、それがあらゆる分野に渡ってたくさん入っているCDなら、2分間の感覚も掴めるし、理想的だと思うのですが…。

モデルスピーチ自体も、一つ一つの文章が長めで、内容も結構複雑なことを、ネイティブがナチュラルスピードで話しています。
でも、実際の英検の二次面接では、たった1分の準備時間で、このスピードでこれだけの複雑な内容をスピーチできる人はあまりいないと思うのですが…(そんな人なら、こんなガイド本を読まなくても通るだろう、みたいな…笑)。
ですから、最初はモデルスピーチを覚えるつもりで、リピートして台所などで聞いていましたが、あまりにも自分が行うスピーチとの乖離が激しくなってきたので(笑)、そのうちに聞いて覚えようとするのをやめました。
もちろん、これを丸暗記したからと言って、同じトピックが出てくることはありえないです。
が、モデルスピーチを何度も聞いてそれを覚えることで、スピーチで使える便利な表現をたくさん「自分の中に仕込む、仕入れる」ということは必要だと思ったんですね。

実際に「スピーチで使える便利な表現」をたくさん学んだのは、「英語で意見を論理的に述べる技術とトレーニング」(←だから、何か略称はないのか…笑)の方です。

長くなったので、その本については、明日語ります。
あ、もちろん、これも「好きな本」です(笑)。

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posted by Rach at 10:37| Comment(0) | 英検 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月14日

指をクロスさせる話 フレンズ3-2その7

あまりにチャンドラーが椅子を譲れとうるさいので、
ジョーイ: All right. You can have the chair. (わかったよ。お前に椅子を譲るよ。)
チャンドラー: Really? (ほんとか?)
ジョーイ: Oh my. Would you look at that? (おぉ、なんてこった。これが見えるか?)
とクロスした指を見せます。
(ト書きには、[holds up crossed fingers] と書いてあります。)

Wiktionary (a wiki-based Open Content Dictionary)(発音はウィクショナリー)という、フリー多機能辞典があります。
フリー百科事典ウィキペディアの姉妹プロジェクトだそうですが。
Wiktionary 英語版: cross one's fingers の語義は以下の通り。
to cross one's fingers
1. To wish for luck
2. to tell a white lie


2. の a white lie は「罪のない嘘、たわいない嘘、悪意のない嘘」。
ちなみに、日本語には「真っ赤な嘘」という言葉がありますが、英語には a red lie という表現はありません。
「真っ赤な嘘」に近いものとしては、a barefaced lie 「ずうずうしい嘘、露骨な嘘」などが挙げられます。
つまり、1. は「幸運を祈ること」、2. は「たわいのない嘘を言うこと」になります。

1. の意味は過去に出てきましたね。
フレンズ2-21その16 では、フィービーがある願いを祈りながら、指をクロスさせていました。
私の手元にある辞書、またはオンライン辞書などを見ると、そういう「幸運を祈る」という意味は載っているのですが、2. の「嘘を言う」という意味について書いてあるものがあまりありません。
でもこのジョーイが使っているニュアンスは明らかに「嘘」の方ですよね。
「譲るよ。」と言っておきながら、「それは嘘だよん。」という感じで指を見せているのです。
DVDの日本語字幕でも、「指が”ウソぴょん”だ」、日本語吹替は、「指が”うそだよ〜ん”の形だ」となっていました。

Wikipedia 英語版: Crossed fingers にも興味深いことが書いてありましたので、そのまま引用します。
To cross one's fingers is a hand gesture used to Superstitiously wish for good luck or to nullify a promise. The 'loophole' of crossing one's fingers whilst making a promise is usually exploited by school-aged children.
Crossing one's fingers, by curling the middle finger over the index, is thought to bring good luck. This dates back to when crossed fingers were used as a gesture to ward off witches and others considered to be or possess evil spirits. It is also seen as bad luck to cross your fingers on both hands.
指をクロスさせることは、迷信的に[縁起をかついで]幸運を祈る、または約束を無効にする[破棄する、取り消す、無いものとする]ために使われる手のジェスチャーである。
約束をしている最中に指をクロスさせるという逃げ道[抜け穴]は、たいてい、学齢期の子供たちに使われるものである。
中指を曲げて人差し指に重ねて指をクロスさせることは、幸運をもたらすと考えられている。
この言葉の起源は、指をクロスさせることが、魔女や、悪霊である、または悪霊を持つと見なされる他のものを寄せつけないためのジェスチャーとして使われた時代にさかのぼる。
両手で指をクロスさせることは、縁起が悪い[悪運、不運]ともみなされる。


つまり、幸運を祈るジェスチャーなのですが、もともとは災難除けのためのジェスチャーなので、嘘をついてもバチが当たらないように、嘘をついた自分に災難が起こらないように、と言う意味で、嘘を言う時にこっそり指をクロスしておく、ということなんでしょうね。
学齢期の子供が使う、と書いてあるように、やはり子供っぽいしぐさのようです。
「うそだよ〜ん!」というニュアンスがやはり近いですね。

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posted by Rach at 11:49| Comment(0) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月13日

フレンズ3-2その6

レイチェル: You guys, does this look like something the girlfriend of a paleontologist would wear? (ねぇ、みんな。この服、古生物学者の彼女が着そうな服に見える?)
フィービー: I don't know. You might be the first one. (わからないわ。あなたが多分、最初の人だから。)

the first one = the first girlfriend of a paleontolgist 「古生物学者の彼女第一号」みたいな意味のようです。
ある古生物学者の人生において最初の彼女、という意味ではなくて、「古生物学者の彼女」というカテゴリーに分類される人たちの中で最初の人物、みたいな感じでしょう。
つまり、フィービーは、「古生物学者の彼女が着そうな服と言われても、あなたが第一号で、他の古生物学者の彼女を見たことないから、私には判断つかないわ。」と言っているのですね。

最初、というのは、フィービーの知っている人間では最初という意味なのか、それとも人類史上始まって以来初めての、という意味なのか?(笑)

フィービーがこれまでに知らない、会ったことない、見たことない、というだけなら、I've never seen a girlfriend of a paleontologist before. くらいの表現になっていたかもしれません。
You might be the first one. という表現は、might 「かもしれない」がついていて断定していないとは言え、その存在そのものが最初である、と言っている感じがするような…。
もちろん、もし人類史上、という意味だったとしても、あくまでもそれはジョークで、古生物学者ってあまりモテなさそうだから、これまで「古生物者の彼女」なんてものは存在しなかったんじゃないかしら…というフィービーの偏見から来るセリフなんでしょうね。(古生物学者の人、ごめんなさい。)


モニカ: Rach, did you check the machine? (レイチェル、マシーンをチェックした?)
レイチェル: Uh, no. Wait, you know what, this is the outfit that makes my calves look fat. Never mind. (あ、チェックしてないわ。待って、ねぇ、この服を着ると、私のふくらはぎが太って見えるんだったわ。(似合うかどうか尋ねたことは)忘れて[気にしないで]。)

the machine 「マシーン」としか言っていませんが、電話を指差しながら尋ねていますので、留守電のことだとわかるわけですね。
フレンズ1-1その2 でも、留守電を machine と言っていましたし、
フレンズ1-20その1 では、チャンドラーが彼女の家に電話した時、
チャンドラー: I got her machine. (機械だった。)
ジョーイ: Her answering machine? (留守電のことか?)
チャンドラー: No, interestingly, her leaf blower picked up. (いいや、面白いことに、彼女の落ち葉送風機が出たよ。)
というやり取りもありましたよね。

calves は calf 「ふくらはぎ」の複数形です。
calf には「子牛」という意味もあります。
研究社 新英和中辞典と、Merriam-Webster Online Dictionary では、この「ふくらはぎ」と「子牛」の calf を別の単語として認識していますが、ロングマン現代英英辞典には、同じ単語の別の意味として挙げられています。
この calf はどちらも発音、綴りが同じなので、「別の単語か同じ単語か?」をそれほど気にする必要はないのかもしれませんが…。
単数形の発音は「キャフ」、複数形は「キャヴズ」、どちらも l(エル)の音は発音しません。
this is the outfit that makes my calves look fat は「これは、私のふくらはぎを太っているように見せる服である。」ということです。
その事実を思い出した今、この服は候補から外れるわけだから、似合うかどうかというさっきの質問は忘れてね、という意味で、Never mind. と言っているのです。
この Never mind. は「気にしないで。」ということですが、何か相談しようとしていたけど、それを相談するのをやめた、とか、何か言いかけてやめた、という場合によく使いますね。

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posted by Rach at 14:12| Comment(0) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年03月12日

フレンズ3-2その5

自分がバスルームに行ってる間にジョーイが席を取った、と怒るチャンドラー。
チャンドラー: 'Cause I was sitting there. (だって、俺はそこに座ってたんだぞ。)
ジョーイ: But then you left. (でも、それから席を立ったぞ。)
チャンドラー: Well, it's not like I went to Spain. I went to the bathroom. You knew I was coming back. (あぁ、でもそれは、俺がスペインに行った、というわけじゃない。俺はバスルーム[トイレ]に行ってたんだ。お前も俺が戻ってくるのはわかってただろ。)

It's not like (that)... は「(だからって)…だというわけじゃない、…のようなものじゃない」。
スペインみたいに遠いところへ行ってしばらく帰らないのならともかく、ちょっと用を足しに行っただけなのに、椅子を空けておいてくれてもいいだろう、と怒っているのですね。
確かにそれは正論ですが、「スペイン」を持ち出すのがやや大袈裟で、ちょっとおやじっぽいような(笑)。


ロス: You guys, you know what, you know what? It doesn't matter. Because you both have to go get dressed before the big vein in my head pops. So... (二人とも、いいか? そんなことはどうでもいいことだよ。だって君たちは二人とも服を着替えないといけないんだよ、僕の頭に大きな血管が浮き出る前にね、だから…)

vein は「静脈」「血管」です。
pop は「ポンと出る、はじける」という意味ですが、「ひょいと出る、表れる」という意味もあります。
pop up は、インターネットで「ポップアップ広告」「ポップアップブロック」などのように使われて、すっかり日本語になっていますね。
フレンズ2-10その11 では、a pop-up book 「飛び出す絵本」という単語も出てきました。
また、pop out だと「(目玉などが)飛び出る」というニュアンスになります。
研究社 新英和中辞典の例文には、
His eyes almost popped out (of his head) with astonishment. 「彼はびっくり仰天して目玉が飛び出そうだった。」
という例文が載っていますが、その目玉が飛び出る感じと、血管がピクッ、ピキッ、っと浮き出る感じが似ている気がしますね。
「僕の頭に大きな血管が浮き出る前に」とは、すなわち、「僕がイライラして怒り出す前に」ということ。
日本でも、「血管が浮き出る」というと、怒ったり、力が入っている様子が想像されますが、英語でも同じように表現するのが興味深いと思います。

そういえば、漫画で、怒っている人の額やこめかみに筋のマークが入ったりしますよね。
ああいうマークを漫符(まんぷ)と言うのですが、あの記号は日本独自のものなのでしょうか?
漫符を最初に考えたのは誰なのかなぁ…?(…と、どうでもいいことばかり気になる…笑)

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