2007年08月31日

家賃安定化条例 フレンズ3-6その16

モニカ: So this place is really my grandmother's. (Joey starts to take off all of his clothes, while Monica gets the glasses and pours the lemonade.) I got it from her when she moved to Florida, otherwise I could never afford a place like this. So if the landlord ever asks, I'm an 87-year-old woman who's afraid of her VCR. You thirsty? (それで、この部屋は本当は私のおばあちゃんのものなの。[ジョーイは服を全部脱ぎ始める。その時、モニカはグラスを取り出してレモネードを注ぐ。] おばあちゃんがフロリダに引っ越す時にここを譲ってもらったのよ。そうじゃないと私はこんなところに住めるほどお金がないもの。それで、もし大家さんが何か質問してくることがあったら、私は87歳のおばあちゃんになるのよ、ビデオにオロオロするような[ビデオの使い方がわからないような]おばあちゃんにね。のど渇いてる?)

昨日取り上げたセリフのうち、モニカが自分のアパートのことを説明する部分を詳しく見てみたいと思います。

最初にこの部屋に入った時、ジョーイは、"Wow! This is a great place." と言っていたのですが、それは社交辞令ではなく、その「大きさ」に驚いていたようでした。
チャンドラーの部屋とモニカの部屋は隣同士ですが、部屋の大きさが実はかなり違っていて、モニカの部屋(特にリビング)の方が随分大きいですよね。
レイチェルがここに転がり込んで来る前は、モニカは一人でこの部屋に住んでいたわけですが、確かに言われてみれば結構広い部屋です。
ですから、家賃もかなりのものになるはずです。

その彼女がここに住めているのは、実はある法律があるからなんですね。
その法律の名前は、the Rent Stabilization Act of 1968 「(1968年の)家賃安定化条例」と言います。
ざっとネットで調べてみたのですが、RSL (New York City Rent Stabilization Law) や、Rent Stabilization Code という表記もあるようです。

何故アメリカに住んだこともない私(笑)が、この法律を知っているかと言うと、もう少し先のエピソード、フレンズ4-4 にその法律名が出てくるから、です。

ちょっとネタバレっぽくなりますが、その4-4 でのやり取りが説明としてはわかりやすいので、以下で少しそれを使うことにします。(4-4 まで行き着く自信もないですし、行き着いたところでかなりの年月が経過しているでしょうし…笑)

ジョーイとトリーガーさんとのやり取り。
トリーガーさん、というのは、フレンズ2-9その13 に出てきたアパートの管理人さん(英語では super )です。

あることが原因で、管理人のトリーガーに文句を言いに来たジョーイ。
ジョーイが文句を言うと、逆に、条例の話を持ち出されてしまいます。
トリーガーさん: Yeah. Well, maybe you haven't heard of a little something called Rent Stabilization Act of 1968! (多分、君は1968年の家賃安定化条例ってやつを聞いたことないんだろ。)
ジョーイ: I have actually not heard of that. (確かに、そんなのは聞いたことないさ。)
トリーガーさん: Yeah, well, your friends are in violation of it. I've been a nice guy up until now, but uh, I don't need this grief. I'm gonna call the landlord and tell him that Monica is illegally subletting her grandmother's apartment. Your friends are outta here, pal. (君の友達はそれに違反してる。今の今までは俺もいいやつをやってきたが、こんな面倒はごめんだ。俺が大家さんに電話して、モニカがおばあちゃんのアパートを違法に又貸し(サブレット)している、って言うぞ。君の友達はここを出て行くんだ[出て行くことになるんだ]。)

この管理人の話だと、
そのアパートはモニカのおばあちゃんの名義なのに、モニカが住んでいる。
さらに正式な名義人でもないのにレイチェルに又貸ししている(ルームシェアというのは、法律上は「又貸し」に当たる、ということでしょうね)。
それらがその条例に違反する、ということになりますね。

なぜ、「おばあちゃん名義」のままかと言うと、その方が家賃が安く抑えられるから、のようです。

この条例の仕組みがわかる事例が、抄訳付き英字新聞「週刊ST」にも出てきたことがあります。
週刊ST 2003年4月25日号の、Manhattan short stories The Dorsett という連載小説の一部を引用します。

The person directly below him, with the exact same configuration, was paying three times as much.

これを私が訳してみますと、
「彼の真下に住んでいる住人は、その部屋は全く同じ間取りなのに、3倍の家賃を払っていた。」

そしてその理由については、欄外にきちんと説明が書いてありました。
その説明を引用すると、

ニューヨークは家賃統制によって賃貸料を更新する上限が定められており、同じ建物に長く住む人の家賃は安く抑えられている。

このストーリーでは、家賃が安く済んでいる「彼」は11年間住んでいる、という設定でした。
モニカの場合は、おばあちゃんが住んでいた、ということですから、もっと長い期間住んでいた可能性もあります。
とにかく、今いきなり入居するよりは、ずっと割安の家賃で済んでいる、ということのようですね。

管理人の人は管理人の部屋に住んでいるようですが、家主(landlord)は遠いところにでも住んでいるのでしょうか。
実際にはモニカがここで暮らしていることを家主(大家さん)は知らないようで、家主と連絡を取り合う必要があった場合は、「最近の機械は操作が難しくってねぇ…」みたいな機械オンチのおばあちゃんのふりをしなくちゃいけないのよ…と言っています。

VCR は video cassette recorder の略で「ビデオカセットレコーダー、ビデオデッキ」のことです。
フレンズ2-14その9 にも出てきました。

ところで、「家賃安定化条例」なんてそんな細かい話、英語の解釈には直接関係ないのかもしれません。
今回私がわざわざこれを取り上げたのは、フレンズ3-6 や 4-4 を見て、「あぁ、そういう条例みたいなものがあるんだな。」と何となく記憶に残っていた、その後で、その週刊STの記事に出会って、「あ、ここにも同じようなことが書いてある!」と思ってすごく嬉しかった、そしてそのお陰で、よりその条例に対する理解を深めた、という経験があったからです。

「アメリカに住んだことないからわかるわけない!」じゃなくて、自分が見た映画やドラマ、小説や新聞から、いろんな情報を取り込んでいけば、それぞれの情報がうまく組み合わさって、いろんなことがわかっていく…今、この瞬間はわからないことでも、ずっと英語の勉強を続けていくうちに、そのうちにまたわかることもある…。
今回はそのことを伝えたかった…のかなぁ、と思います。

さらには、どんなにつまらないネタでも(笑)、知らないよりは知っている方が内容をより楽しめるのも確かです。
4-4 の「大家が知ったら、モニカたちは追い出される」というトリーガーのセリフから、これがかなり違法度の高いものであることがわかりますね。
でも違法だとわかっていながらモニカがそうしているのは、それだけの危険を冒す価値があるほど、家賃がものすごく安く済んでいるから、ですね。
「おばあちゃんの名義」であることは、モニカの弱点でもあり、またメリットでもある、ということがわからないと、セリフの面白さが伝わってこないのです。

また、今回の 3-6 で、ほぼ初対面のジョーイにそのことを早速告白しているところを見ると、相手をかなり信用していて、好意を持っているんだろうな、ということもわかる、ということでしょう。
相手がタチの悪い人で、そのネタを使って脅迫するような人だったら、どうするんだ、モニカ!?(笑)

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2007年08月30日

のどが渇く、渇望する フレンズ3-6その15

モニカ: Do you wanna come in for some lemonade? (うちに来て、レモネードでも飲まない?)
ジョーイ: Like you wouldn't believe. (they go into the apartment) Wow! This is a great place. (ものすごく飲みたいね。 [二人はモニカの部屋に入る] わぉ! ここは素敵な部屋だね。)
モニカ: Thank you. Just make yourself comfortable. (ありがとう。くつろいでね。)
ジョーイ: Gotcha. (わかった。)
モニカ: So this place is really my grandmother's. (Joey starts to take off all of his clothes, while Monica gets the glasses and pours the lemonade.) I got it from her when she moved to Florida, otherwise I could never afford a place like this. So if the landlord ever asks, I'm 87-year-old woman who's afraid of her VCR. You thirsty? (それで、この部屋は本当は私のおばあちゃんのものなの。[ジョーイは服を全部脱ぎ始める。その時、モニカはグラスを取り出してレモネードを注ぐ。] おばあちゃんがフロリダに引っ越す時にここを譲ってもらったのよ。そうじゃないと私はこんなところに住めるほどお金がないもの。それで、もし大家さんが何か質問してくることがあったら、私は87歳のおばあちゃんになるのよ、ビデオにオロオロするような[ビデオの使い方がわからないような]おばあちゃんにね。のど渇いてる?)
ジョーイ: Oh, you bet I am! (あぁ、もちろん渇いてるよ!)
モニカ: (turning around) Okay, here's your... penis! ([ジョーイの方に向き直って] はい、これがあなたの… penis!)

普通は誰かを部屋に誘う場合は、「コーヒーでも」と言うことが多いですが、今日は暑いので、冷たいレモネードを、と言って誘うモニカ。
モニカが妙に積極的なのは、ジョーイをかっこいいと思ったのもありますが、レイチェルが医者と結婚すると聞いて、多少の焦りもあるんでしょうか?

Like you wouldn't believe. は「君が信じられないと思うくらいに」というような意味だと思います。
これは「ものすごく、とても」と何かを強調している表現なんでしょうね。
この場合は、Do you wanna...? と尋ねられて、I wanna come in for some lemonade so much like you wouldn't believe. 「君が信じられないと思うくらい、ものすごくそうしたい[部屋に入ってレモネードを飲みたい]と思ってるよ。」という感じだと思います。

レモネードを入れながら背中を向けて話しているモニカですが、その間に、ジョーイはものすごい速さで服を脱いでいきます(さすがはプレイボーイだ)。
「くつろいで、楽にしてて」って言われたとはいえ、ちょっとくつろぎすぎだろう、みたいな(笑)。
画面ではちょうど大事な部分がランプで隠れているので、余計におかしいですね。

レモネードを勧めるに当たって、thristy かと尋ねるモニカですが、ジョーイの方は別の意味で thirsty だと言っているようです。
thristy は「のどが渇いた」ですが、「…を渇望して、熱望して」のような意味もありますね。

ロングマン現代英英辞典では、
thirsty: (literary) having a strong desire for something
つまり、「(文語的) 何かに対して強い欲望を持っている」。

日本語でも「渇き」には、欲望などが満たされていなくて、それを渇望する、というような意味がありますよね。
「今あなた渇いてる?」「もうカラカラで、早く欲しいよ。」みたいな感じのやり取りになっているわけです。
日本語でそう表現しても、比喩的な感じではありますが意味は通じる気がします。

で、やっとレモネードを入れて、"Here's your lemonade." 「はい、どうぞ、レモネードよ。」と渡そうと振り返ったら、ジョーイが素っ裸で、まともに彼のモノを見てしまったので、思わず、"Here's your... penis!" 「はい、これがあなたの… penis だわ!」と叫んでしまったのですね。
目に見えたものをそのまま口に出してしまったわけです。

ところで、モニカのおばあちゃんの話が出てきたのですが、この話を聞いていると、モニカはおばあちゃんの名義でここを借りている、名義はまだおばあちゃんのままである、ということですね。

モニカがこのアパートについて説明するそのセリフについては、明日、説明したいと思います。

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posted by Rach at 10:04| Comment(4) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月29日

英英辞典で基本的イメージを理解する フレンズ3-6その14

[Scene: the hallway, Joey is moving in, Monica is leaving.]
廊下。ジョーイが引っ越して来る。モニカは出かけようとしている。
モニカ: Hi again. (はーい、また会ったわね。)
ジョーイ: Hey. (goes into the apartment) (やぁ。[アパートに入る])
チャンドラー: (leaving to go to work) Hey! ([仕事に行くために出かけようとしている] やあ。)
モニカ: Thank you soo much. (本当にありがとう。)
チャンドラー: Oh, don't thank me. Thank the jerk that never showed up. Okay, I gotta get to work. (あぁ、俺に感謝しなくていいよ。現れなかったあのバカに感謝して。よし、仕事に行かなくちゃ。)

また対面したモニカとジョーイ。
こういう時のジョーイのデレデレした顔が面白いです。
ジョーイがルームメートに選ばれたと知って、モニカはチャンドラーに礼を言うのですが、「礼なら、俺にじゃなくて、あの jerk に言ってくれ。」と言っています。
Thank the jerk that never showed up. の the jerk 「バカ、まぬけ、ムカつくやつ」とはエリックのことですね。
このチャンドラーのセリフで、エリックはヘッケルさんとの問答に敗れた(?)後、あのまま帰ってしまって、チャンドラーに会うことも電話で話すこともなくそれきりになっていることがわかります。
エリックにしてみれば、せっかく引越しの準備をしてやって来たというのに、変なじいさんと同居する約束ができていて、僕には一言の連絡もないなんて…とムッとしているのでしょうね。
チャンドラーはチャンドラーで、約束の時間になっても現れないので、すっぽかされたと思っているわけです。

ところで、ヘッケルさんがフィービーに言い負かされた仕返しに、エリックを追い返すといういたずらをして、そのお陰でジョーイがルームメートになるわけですよね。
これが、ジョーイがこの部屋に住みたくてエリックに嘘をついたりする展開だったら、その真実を観客が知ってしまった時に、何となく気分が悪いですよね。
ジョーイは何もしていないのに、ちょっとした「運命のいたずら」で、こういうことになってしまったんだ、という方が微笑ましくて面白いのだと思います。
よく出来た脚本だなぁ、と思います。


(Joey comes back into the hallway and starts to pick up a heavy box)
ジョーイは廊下に戻ってきて、重い箱を持ち上げようとする。
モニカ: You want some help with that? (それを持つの、手伝いましょうか?)
ジョーイ: Oh, no thanks, I got it. (picks it up) No I don't! (あぁ、いいよ。大丈夫だ。[それを持ち上げる] いや、大丈夫じゃない!)
モニカ: Whoa! You okay? (わぁ! 大丈夫?)
ジョーイ: Whew! Stood up too fast. Got a little head rush. (ふぅ! あんまり早く立ち上がったから、ちょっと立ちくらみがしたよ。)
モニカ: It's the heat. (has her hand on his chest, and then pulls it away) And-and the humidity. (熱いわ。[モニカは自分の手を彼の胸に当てている。そしてその手を引っ込めて離す] それから湿気がね。)
ジョーイ: That's a uh, that's a tough combination. (暑さと湿気って、タフな組み合わせだよね。)

I got it. は「わかった。」という意味で使うことが多いですが、ここでの意味は、「自分で出来るよ(だから助けは要らないよ)。」か「自分で”それ”を持てるよ。」という感じかのどちらか、でしょうか。
I got it. と言ってから、No I don't! と言ったのは、「got it と言ったけど、やっぱり無理だった。」みたいなニュアンスですね。

head rush というのは「立ちくらみ」という意味。
フレンズ1-22 にも、出かけようとしているフィービーのこんなセリフがありました。
フィービー: Ooh, oh, I've gotta go. [raises] Whoa, oh, head rush. One more, and then I have to go. [sits down, and then raises again] Cool! (あぁ、行かなくちゃ。[立ち上がる] あら、立ちくらみが。もう一度、それから、出かけなくちゃ。[座って、それから再び立ち上がる] いい感じ!)

この 1-22 のセリフに関してですが、立ちくらみがしたので、また立ち上がるという行為をやり直していますよね。
その後、Cool! と喜んでいるのは、「今度はうまく行った、立ちくらみにならなかった」ということかなぁ、と思うのですが、人と少し感覚の違うフィービーの場合、立ちくらみを再度味わって、その妙な感覚に再び酔いしれている、という可能性もあるのかな?と思ったり(笑)。

head rush という言葉は上のセリフを見ても「立ちくらみ」という訳が適切だと思うのですが、意外と辞書には載っていません。
過去に、フレンズ1-22その6 のコメント欄 で head rush について解説しているのですが、以下に少し追加説明をしておきます。
rush はロングマン現代英英辞典では、
rush (noun):
1. FAST MOVEMENT
[singular] a sudden fast movement of things or people

つまり、「ものや人の突然の速い動き」。
5. FEELING
[singular]
a) (informal) a sudden strong, usually pleasant feeling that you get from taking a drug or from doing something exciting (see also high)
例) an adrenalin rush

つまり、「ドラッグを使うことによって、または何かエキサイティングなことをすることによって得られる、突然の強い、たいていは心地良い気持ち」
例の「アドレナリン・ラッシュ」というのは、血液中にアドレナリンが放出されて、元気が出たり興奮したり快感を覚えたりする感じ、でしょうか?

その「アドレナリン・ラッシュ」と似たニュアンスで、「頭の中に何かがどっと押し寄せる、湧き上がる」という感覚が、「急に立ち上がって頭がくらくらして目まいがする」という「立ちくらみ」のイメージになるのだろうと思います。

ラッシュという言葉は日本語にもなっていて、「ラッシュ・アワー」などの「人がどどっと押し寄せる感じ」からも、そのイメージは何となく理解できますよね。
ただカタカナになっている外来語の場合は、英語と意味が全く違っている場合もあるので注意が必要です。

今回、英英辞典の語義を使って rush を詳しく説明したのは、英英辞典で調べて、その単語の基本的なイメージを「英語で」理解している方が、応用が利くし、イメージが湧きやすいからですね。
rush の基本的イメージは、「突然の速くて強い動き」という感じでしょうか。

日本人の場合は、漢字を見てだいたいの意味を推測することができますが、それはその漢字の意味、またはその漢字が使われている別の単語を知っているからです。
英語の場合も、個々の単語の基本的なイメージを知っていれば、意味を推測するのが楽になるわけです。
今回の場合も、「head に rush が来る感じ」と言うのが分かればそれでイメージが湧きますし、たまたま日本語ではそれを「立ちくらみ」と言う、というだけのことですね。
「head rush =立ちくらみ」と丸暗記して納得するよりも、その立ちくらみのイメージから、rush という言葉の基本的イメージを覚える方が、ずっと有益だ、と私は思っています。(…ということで、head rush の話が長くなってしまいました。すみません。)

モニカはジョーイの身体を触っていて、明らかに彼に気があるのがわかりますね。
It's heat. というのは、立ちくらみしたジョーイを思わず支えて、彼の胸に手を当てた時、その彼の身体がほてったように熱い、という意味で言ったのでしょう。
でも、それを言った後、ほとんど初対面の人に恥ずかしいことを言っちゃった、みたいに手を離して、heat は身体の「熱さ」ではなくて気候の「暑さ」だと言い訳するように、「湿気」の話を持ち出したんですね。
ここでの humidity は「(気候の)湿気、湿度」のことで、表向きは「夏で湿度が高い」ことを言っているのだとは思いますが、「触った彼の身体が汗ばんでる」ってことも示唆しているのではないかと思います。
モニカがジョーイに対して男性としての魅力を感じていて、その汗ばんだ体にドキドキしている様子も出ているのかな、と。

ジョーイは「あぁ、確かに暑い上に湿度が高い、ってのはタフな組み合わせだよね。身体に堪えるよね。」と返していますが、もちろん、モニカの様子を見て、ただの気候の話をしているのではないことはわかっていたでしょう。
二人とも妙に恥ずかしそうで、相手を意識しているのが見え見えですから(笑)。

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2007年08月28日

やろうと思えばできる フレンズ3-6その13

(There is a knock on the door, Phoebe answers it, it's Mr. Heckles)
ドアをノックする音。フィービーが出ると、それはヘッケルさんである。
フィービー: No, no, Mr. Heckles, no one is making any noise up here. (まぁ、ヘッケルさん。誰もここで騒音を出してないですよ。)
ヘッケルさん: You're disturbing my oboe practice. (お前たちが私のオーボエの練習を邪魔してるんだ。)
フィービー: You don't play the oboe. (あなたはオーボエなんか演奏しないでしょ?)
ヘッケルさん: I could play the oboe. (やろうと思えばできるさ。)
フィービー: Then I'm gonna have to ask you to keep it down. (slams the door in his face.) (それなら、音を静かにしてね、とお願いしなくちゃいけませんね。[彼の顔の前でドアをバタンと閉める])

回想シーンに、Mr. Heckles 「ヘッケルさん」登場で笑えますね。
ヘッケルさんは、過去のエピソードに何度も登場しています(フレンズ1-7、1-16、1-19、そして 2-3)。
階下に住む住人で、上の階のモニカ、レイチェルとその友人たちの出す音がうるさい、と何度も文句を言いに来るんですよね。
フレンズ2-3 で、彼は亡くなってしまうので、それ以降、新しいエピソードに登場することはありません。
ですから、このような回想シーンに出てくると、「あ、ヘッケルさんだ。この時はまだ生きてたなぁ。」と嬉しくなってしまうわけですね。

up here の up はヘッケルさんから見てモニカの部屋が階上だから、でしょうね。
oboe は「楽器のオーボエ」ですが、発音は「オゥボゥ」でオゥにアクセントがあります。

"You don't play the oboe." "I could play the oboe." というやり取りは、ヘッケルさんとの毎度毎度お決まりのパターン、です。

You don't play the oboe. は「習慣などを表す現在形」で、「オーボエを日頃から吹いたりはしていない。」、つまり、「あなたがオーボエを練習してるなんて聞いたことないわ。」ということですね。
それに対しての返事は、「確かにいつもやってるわけじゃないが、私だってやろうと思えばできるさ。」という意味の could が使われています。
「失礼な、私がオーボエを吹けないって言うのか? そんな風に勝手に決め付けないでもらいたいね。」というところですが、フィービーが言いたいのはそういうことじゃないって!(笑)。
うまく問題をすり替えているわけですね。

過去のエピソードでは、
フレンズ1-16その4 では、
レイチェル: You don't even have cats. (ネコなんか飼ってないじゃないですか。)
ヘッケル: I could have cats. (ネコくらい飼えるさ。)
フレンズ2-3その1 では、
レイチェル: You don't have birds. (鳥なんか飼ってないでしょ?)
ヘッケル: I could have birds. (飼おうと思えば飼えるさ。)
というやり取りがありました。
これだけ同じパターンが出てくると、まるで吉本新喜劇の持ちネタのように、"You don't..." とくれば、"I could..." と返す、というのが、日本人の我々にもわかります。
英語のジョークはこのようにして身に付けましょうね(笑)。

この返しでいつものように「勝った(?)」と思ったヘッケルさんですが…。
それに対して、「じゃあ、オーボエを練習するなら、静かにしてよね。」と、いつも言われていることをここで言い返すフィービー。
絶妙な切り返しです。
観客も喝采しているように、今回はフィービーが一枚上手でした。


(in the hallway, Eric is moving in)
廊下で。エリックが引っ越して来ようとしているところ。
ヘッケルさん: (to Eric) Who are you? ([エリックに] 君は誰だ?)
エリック: Hi, I'm Eric, I'm gonna be Chandler's new roommate. (こんにちは、僕はエリックです。チャンドラーの新しいルームメートになる予定です。)
ヘッケルさん: I'm Chandler's new roommate. (私がチャンドラーの新しいルームメートだ。)
エリック: I-I-I don't think so. (そんなことないと思いますが。)
ヘッケルさん: I could be Chandler's new roommate. (私だってチャンドラーのルームメートになれるさ。)
エリック: But, he told me over the phone... (でも、チャンドラーは電話で僕に言ったんですよ…)
ヘッケルさん: He told me in person. (チャンドラーは私に直接言ったぞ。)
エリック: That's weird. (変だなぁ。)
ヘッケルさん: Well, I'm going to go into my new apartment now. (goes over to the door and opens it) Ehh? (Eric leaves) (さて、これから私の新しいアパートに入るとするかな。[チャンドラーの部屋のドアのところに行ってそれを開ける] ほらね? [エリックは去る])
(inside Chandler's apartment, Chandler is coming in from his bedroom, sees Mr. Heckles, and screams.)
チャンドラーのアパートの中。チャンドラーが自分の寝室から出てきて、ヘッケルさんを見て、大声を上げる。

ヘッケルさんとフィービーのやり取りだけでもかなり面白いのに、ヘッケルさんのシーンはまだまだ続きます(笑)。
ちょうど新しいルームメートのエリックが越して来たところに出くわしたヘッケルさん。
エリックがチャンドラーの新しいルームメートだと聞いて、またいつものようにヘンな問答を始めます。
フィービーに言い負かされてちょっとムッとしていたので、フレンズたちに少し仕返ししてやろうといたずらを思いついたみたいですね。

新しいルームメートだと自己紹介するエリックに、「新しいルームメートは私だ。」と言ってびっくりさせるヘッケルさん。
そんなことないはず、と言うエリックに、「私だってなろうと思えばなれるさ。」と答えます。
ここでも、could を使っていますね(笑)。
ヘッケルさんの習性(?)を知っているフレンズたちなら、それが彼独特の言い回しであることに気付くのですが、エリックにはそんなことわかりませんよね。
知らない人が聞くと、「白髪のおじいさんである私が、ルームメートなわけがない、とでも言いたいのか!?」と怒っているように聞こえるでしょう。
そこで彼は、「あなたのルックスを見て言っているんじゃなくて、私は電話でチャンドラーから正式な返事をもらったんだ。」と答えるのですが、ヘッケルさんは「私は電話なんて顔の見えないものじゃなくて、じかに彼から聞いたんだぞ。」と答えるのです。
「ああいえばこういう」の切り返しがこの人はうまいですね。

後ろ手にドアを開けるヘッケルさん。
鍵が開いてるかどうかわからなかったと思うのですが、試しに開けてみたらうまい具合に開いたので、しめしめ…という感じでしょう。
フレンズたちはしょっちゅうお互いの部屋を行き来しているので、多分普段から鍵はかけてないのかもしれません。
でも、留守なら閉めてるはずだから、今回たまたま開いたのはヘッケルさんにとってはラッキー、エリックにとってはアンラッキーでしたね。
部屋の中にいるヘッケルさんを見て、いつもみたいにバァッ!と驚くチャンドラーがおかしいですね。

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posted by Rach at 11:58| Comment(2) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月27日

ガーリー・マガジン フレンズ3-6その12

[Scene: Monica and Phoebe's, Ross is on the phone, as Phoebe is walking by carrying a lamp.]
モニカとフィービーの部屋。ロスは電話中。フィービーはランプを運びながら歩いている。
ロス: No real-, honey, really. It's fine. Just g-go with Susan. Really, I, no, I think girls' night out is a great idea. Okay, okay, bye. (違うよ、本当に、ハニー、本当に大丈夫だよ。スーザンと一緒に行けばいい。本当に、外で女の子と夜を過ごすことは素敵な考えだと思うよ。わかった、わかった。じゃあね。)
フィービー: So what are they doing? (それで、キャロルとスーザンは何をするのかしらね?)
ロス: I don't know. Something girly. (わからないな。何かガーリーなことだろうね。)
フィービー: (to Monica, who's entering) Hey, you're early. ([部屋に入ってきたモニカに] まぁ、モニカ、早いのね。)
モニカ: What are you doing with the lamp? (ランプをどうするつもりなの?)
フィービー: I'm just taking it to get rewired. (配線を直してもらう[修理してもらう]ために、(電気屋さんに)持って行くつもりなの。)
モニカ: Oh, don't take it to the same place you took the stereo. 'Cause they've had that thing for over a week. (ステレオを持って行った同じ場所[店]へそれを持っていかないでね。だって、もう1週間以上も、ステレオを預けたままだもの[ステレオが戻ってこないもの]。)

ロスは電話しています。
遊び相手にスーザンの名前が出ているので、これはロスの妻キャロルと話しているのだということがわかります。
girls' night は「女の子たちの夜」ということで、女の子だけで夜に遊ぶ、出かける、夜遊びをする、ということですね。
きっと、「スーザンが誘うんだけど、今夜あなたを一人にして、スーザンと遊びに行ってもいいかしら?」と尋ねているのでしょう。

girly は girlie とも綴るようですが、girl の形容詞形なので、「女の子らしい、少女っぽい、乙女チックな」という意味になります。
この意味の場合は、girlish を使う方が一般的かもしれません。

Merriam-Webster Online Dictionary では、
girlie: GIRLISH
とあって、その girlish の意味は、
girlish: of, relating to, or having the characteristics of a girl or girlhood
つまり、「少女や少女たちの、少女や少女たちに関係した、少女や少女たちの特徴を持った」

また、girly には「ヌード女性の」という意味もあります。
a girly magazine だと「ヌード雑誌」という意味になってしまうんですね。

ロングマン現代英英辞典にも、
girlie: girly (informal)
girlie magazine/calendar etc
a magazine etc with pictures of women with no clothes on

つまり、「girlie マガジンや、girlie カレンダーとは、服を着ていない女性たちの写真が載っている雑誌など」ということで、「裸の女性」であることが語義にもはっきり書いてありますね。

ですから、girlie には girlish という意味があるとは言え、「少女雑誌」という意味で girlie magazine と言うと、間違いなくエッチな雑誌の方だと理解されてしまうので、気を付けましょう(笑)。

ロスはもちろん、女の子同士だから、おしゃれな店でショッピングしたり、おいしい食事を食べたり、デザートを食べながらおしゃべりしたり…という少女的なことをするんだろう、という意味で言っているのですが、このヌードという意味があることを考えると、「裸になってエッチなことをする」という意味のガーリーという意味も匂わすことになって、それで観客は笑っているわけでしょう。
まさに女の子と女の子が”そーゆーこと”をするのも、something girly と表現できるなぁ、みたいな。

ロスはそのセリフの少し前、girls' night という言葉を使っていました。
そこでも観客は笑っていましたが、これも something girly と同じで、「女の子同士が夜、いろんなところを遊び回る」という意味ではなく、「女の子同士の秘密のアブナイ夜」みたいに実際はなってしまうことを観客はわかっているから、笑っているわけですよね。
それに気付かないで「どうぞ、どうぞ」と言っているロスがかわいそうな気がします。

ランプを運んでいる時にモニカが帰ってきたので驚くフィービー。
早いのね、という言葉は、日本語でも、「予想していたよりも、思っていたよりも早かった」、「自分の予定が狂ってしまった、段取りが狂ってしまった」というニュアンスがありますね。
この場合はもちろん、モニカの留守中に、必要なものを引越し先であるおばあちゃん家に運ぼうとしていて、モニカに見つかってしまった…というセリフですね。

I'm just taking it to get rewired. について。
rewire は、re- 「再び」、wire 「配線する」ということなので、「電気の配線を(取り)替える、配線し直す」という意味になるのですが…。
その日本語だとどういう意味がいまいちピンと来ませんね。
ロングマン現代英英辞典では、
rewire: [transitive]
to put new electric wires in a building, machine, light etc

つまり、「ビルや機械や照明に新しい電気配線を入れる」

最初、get rewired は、違うコンセント(outlet)に差し込む、差し替える、みたいな意味なのかと思ったのですが、そうではなくて、ランプの電気がつかなくなったから、電気屋さんに持って行って配線を修理してもらう、ということのようですね。
the same place you took the stereo は「例のステレオを持って行ったのと同じ場所」、つまり、同じように修理に出したお店、ということです。
they've had that thing の they は店の人、修理屋さんを指し、that thing は 修理に出したステレオを指しています。
have had ... for over a week. は継続を表す完了形で、「もう1週間以上も、…を所持している」、つまり「1週間以上前に修理に出したのに、まだ戻ってきていない」ということ。

この話で、フィービーのステレオももう彼女の部屋にはないことがわかりますね。
そして、そのステレオについても、それがなくなっているのに気付いたモニカに「電気屋さんに修理に出したの」と説明したのだ、ということもわかります。
モニカはフィービーの引越しに全く気付いていない、ということがよくわかりますね。

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2007年08月26日

氷山の一角 フレンズ3-6その11

モニカ: Oh, my God! I went to high school with her. (to Rachel) Rachel! Hi! (まぁ、なんてこと! 私、彼女と一緒に高校に通ってたのよ[彼女は高校の同級生だったのよ]。[レイチェルに] レイチェル! はーい!)
レイチェル: Monica! Look! Hi! What do ya think? (shows her, her ring) (モニカ! 見て! ほら! どう思う? [モニカに自分の指輪を見せる])
モニカ: Oh, my God! You can't even see where the Titanic hit it. (まぁ! タイタニック号がぶつかった場所が見えないわねぇ。)
レイチェル: Yes, his name is Barry. He's a doctor, thank you very much. (そうね。彼の名前はバリー。彼はお医者さんなの。どうもありがとう。)
モニカ: Awww, just like you always wanted. Congratulations. (あぁ、あなたがいつも望んでいた全くその通りになったのね。おめでとう。)
レイチェル: Thank you. So how-how about you? Are-are you seeing anybody? (ありがとう。それで、あなたの方はどうなの? 誰かとお付き合いしているの?)
モニカ: Aww, not right now. (あぁ、今現在は(お付き合い)してないわ。)
レイチェル: Oh, but that's okay. (まぁ、でも、大丈夫よ。)
モニカ: I know. (そうね。)
レイチェル: Yeah. (えぇ。)
(An awkward silence) 気まずい沈黙。
モニカ: So, I think I'll get-get back to my friend. (それじゃあ、友達のところに戻るわ。)
レイチェル: Oh, yeah, sure, sure, sure, sure. (points at Chandler, who holds up the cue ball as a "Remember me?" thing) Listen, can we please have lunch the next time I'm in the city? (えぇ、どうぞ、どうぞ。[その友達であるチャンドラーをレイチェルが指差すと、チャンドラーは「僕を覚えてる?」という感じでキュー・ボールを掲げる] ねぇ、私が次にこの街に来た時にランチを一緒に食べましょうか?)
モニカ: Oh, that'd be great. (あぁ、それは素敵ね。)
レイチェル: Okay. (わかった。)
モニカ: Thanks. (ありがとう。)
レイチェル: Bye. (バイバイ。)
モニカ: Bye. (to Chandler) Ten bucks says I never see that woman again in my life. ([チャンドラーに] 一生の間にもう二度とあの女に会うことはない、というのに10ドルかけるわ。)

I went to high school with her. を直訳すると、「私(モニカ)は彼女(レイチェル)と一緒に高校に行っていた。」ということですが、別に連れ立って通っていた、ということではなくて、学校生活を一緒に過ごしていた同級生(classmate)ということですね。
フレンズ3-6その7 のコメント欄 では、「同級生」に関する表現について、意見を交換しています。興味のある方は、合わせてお読み下さい。

You can't even see where the Titanic hit it. について。
タイタニック号、と言えば、処女航海中に氷山にぶつかって沈んだことで有名ですね。
氷山というのは、水面下に隠れている部分がかなりあって、水面上に見えているのはその一部分だそうです。
ロングマン現代英英辞典では、
iceberg: [countable]
a very large mass of ice floating in the sea, most of which is under the surface of the water

つまり、「海に浮かんでいる氷の非常に巨大な塊、その大部分は水面下にある」

ですから、the tip of the iceberg 「氷山の一角」という言葉もあるわけですね。
同じくロングマンでは、
the tip of the iceberg: a small sign of a problem that is much larger
例) The reported cases of food poisoning are only the tip of the iceberg.

つまり、「ずっと大きな問題の小さな兆候(サイン)」、例文は、「報道された食中毒事件は氷山の一角に過ぎなかった。」

そもそも「氷山」なんてあまり日本では見かけないものですから(オホーツク海では流氷は見られますが…笑)、この「氷山の一角」という言葉は、the tip of the iceberg を直訳したものなのでしょうね、多分。

それで、実際にタイタニック号が氷山のどの部分にぶつかったのか、私は詳しく知らないのですが、水面下に隠れていた部分にぶつかったんでしょうか?
モニカのこのセリフは、その指輪の宝石がとても大きくて、まるで氷山のように、表面に見えている部分以上に実際は厚みがあって、かなりのカラット数みたいね、と言いたいのだろうと思います。
まさに、「この見えている部分は”氷山の一角”なんでしょうね。」みたいな感じで、かなり大きそうね〜と感心しているということでしょう。
iceberg という単語を使わず、「タイタニック号が当たった」と表現することで iceberg であることを示唆している、という面白い表現だなぁ、と思います。

指輪の宝石の大きさを誉められたので、「そうなの、私の彼はお医者さんなのよ。ありがとう。」と言っていますね。
この「ありがとう」は、「そうなの、こんな指輪を買ってくれるようなお金持ちのお医者さんと結婚できたのよ。おかげさまで。」みたいな感じでしょうか。
相手はまだお祝いの言葉を言っていないのに、先にそのお礼を言ってしまっているように、つまり、お祝いの言葉を催促しているようにも聞こえます。
それを聞いた後に、モニカがやっとお祝いの言葉、Congratulations. を言っていますね。

"just like you always wanted." というモニカの言葉からわかるように、レイチェルはずっとお医者さんと結婚したいと言っていたようですね。

フレンズ1-23 でロスの元妻キャロルの出産のために病院に来たレイチェルが、イケメンのお医者さんと知り合うというシーンがありました。
過去記事では解説を飛ばしていますので、脱線になりますが、以下で少し説明します。

彼にアタックしようとしたレイチェルは、服まで着替えてきたのですが…。
フィービー: Hey. Ooh, look at you, dressy-dress. (まぁ、あなたのその姿。ドレッシーなドレスねぇ。)
モニカ: Did you go home and change? (レイチェルは家に帰って着替えてきたの?)
レイチェル: Yeah, well, it's an important day. I wanna look nice. Um, has uh Dr. Franzblau been by? (えぇ、だって、(ロスの子供が生まれる)大切な日だもの。素敵に見えるようにしたいわ。あ、フランツブラウ先生を見かけなかった?)
モニカ: No, I haven't seen him. (いいえ、彼を見てないわ。)
レイチェル: Well, where is he? He is supposed to be here. What if the baby needs him? (まぁ、彼はどこかしら? ここにいないといけないのに。もし赤ちゃんに先生が必要になったらどうするの?)
チャンドラー: Rachel, what is the deal with you and doctors, anyway? Was like your father a doctor? (レイチェル、ところで、君とお医者さんとの間には一体何があるの? 君のお父さんはお医者さんだったりするとか?)
レイチェル: Yeah, why? (そうよ、どうして(そんなこと聞くの?))
チャンドラー: No reason. (理由はないよ。)

レイチェルは「大事な日だから」などと言っていますが、そのお医者さんのためにおしゃれをしてきたのは見え見えですよね。
チャンドラーは 1-23 の時点では、レイチェルのパパがお医者さんだということを知らなかったようで、「医者になると目の色が変わるけど、パパもお医者さん、とかそういうやつか?」とポロッと言ってみたら、本当にそうだった!…ので、会話を打ち切ったのです。

そのレイチェルのパパは 2-22 に出てきましたが、みんなが Dr. Greene と呼んでいたように、本当にお医者さん(外科医)ですね。
それで彼女も裕福な家庭で育ったので、結婚するならお医者さん、と決めていたということでしょう。

(3-6 の解説に戻ります)
結婚が決まったレイチェルは、今、恋人がいないモニカに、「きっと大丈夫よ。」みたいに言うのですが、それが惨めなモニカを慰めるセリフのように聞こえます。
大きな婚約指輪を見せびらかす友人に "that's okay." と言われてしまうと、余計に自分の現状を冷静に分析して、かえって惨めになるというか…。
別に普段からそんなに深刻に悩んでいるわけでもないのに、そんな風に言われて、I know. 「私も大丈夫だと思う。気にしてないわ。」と言い返すのがモニカらしい気がします。

モニカの友達を見ると、それがさっきの男(笑)チャンドラーだったことに気付くレイチェル。
チャンドラーはその気まずい出会いを、キュー・ボールを見せることでアピールしているのですね。
「俺は、さっきこのボールを落とした男ですよ。覚えてる?」という感じで。

bucks says は、フレンズ3-5その32 にも、
チャンドラー: I got five bucks says you can't. (出来ない、って方に5ドル賭けるよ。)
というセリフが出てきました。
今回のモニカのセリフ、Ten bucks says I never see that woman again in my life. は「10ドルがそう言ってるわ。間違ったら、その10ドルが自らの身を差し出すわ」というニュアンスでしょう。
ランチを一緒に、というのはただの社交辞令で、金持ちと結婚することをひけらかして、恋人がいない私を慰めようとする女なんかと、ご飯を一緒に食べるもんですか!という感じでしょうね。

これまでのエピソードでわかるのですが、高校時代はかなり仲が良かったようなのに、その後、疎遠になってしまったようです。
1-1 でレイチェルが突然現れた時に、結婚式に招待してもらってないとモニカは言っていましたが、「その程度の仲」になってしまっていたんですね。
結局、今はルームメートとなって、無二の親友になっているわけですから、チャンドラーはちゃんと10ドルを貰えたのかな?(笑)

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2007年08月25日

私の身体、私のシステム フレンズ3-6その10

友達に、「結婚って、つまり、死ぬまで一人のボーイフレンドを持つようなことでしょ?」と言われて落ち込むレイチェル。
その理由を聞かれて、
レイチェル: Oh, I don't know. Well, maybe it's just the idea of Barry for the rest of my life. I don't know, I think I feel like I need to have one last fling, y'know, just to sort of get it out of my system. (Chandler is listening in very intensely) (あぁ、わからないわ。ほら、多分、死ぬまで[これからずっと]バリー、って考えるとね。わからないけど、最後に一度、軽い情事[ロマンス]をしてみたいって気がするの。ただ、この悩みやストレスを発散するためだけに。[チャンドラーは熱心に盗み聞きしている。])
ベッツィー: Rachel, stop! (レイチェル、やめてよ!)
キキ: You're so bad! (悪い人ねぇ!)
レイチェル: I'm serious, I really, I think I need just to have some... meaningless sex, y'know? With the next guy I see. (私は真剣よ。本当に…無意味なエッチをしたいの。隣にいる男性と。)
(Chandler throws the cue ball under their table.)
チャンドラーはその女性たちの机の下にキュー・ボール(突き玉)を投げる。
チャンドラー: Excuse me, I seem to have dropped my ball. (すみません。ボールを落としちゃったみたいですね。)
レイチェル: Yeah, so? (そうね、それで?)
チャンドラー: (picks it up) And now I've picked it up again. (walks over to Monica.) ([ボールを拾って] そして今、再びそのボールを拾ったところです。[モニカのところへ歩いていく])

大きな指輪、歯科医の妻、友達には羨ましがられるけれど、「一生一人の人と」と言われて、我に返るのですね。
観客が既に知っているように、バリーは男性としてあまり魅力的な人ではありません。
相手が相手なだけに(笑)、「生涯この人ひとり」という事実にレイチェルは落ち込んでしまうのです。

fling は、「軽い情事・ロマンス。短期間の浮気」。
ロングマン現代英英辞典では、
fling [noun]: [countable usually singular]
a short and not very serious sexual relationship

つまり、「短期間で、それほど真剣ではない性的関係」。
フレンズ1-12その1 にも出てきました。
相手に対して責任を持って真剣に関わる commitment とは違って、遊びの、アバンチュール的なお付き合い、ということですね。

get it out of my system について。
system は「システム、組織」みたいな意味ですが、このように one's system と所有格がつくと「身体、全身」という意味になります。
ロングマン現代英英辞典では、
somebody's system:
someone's body - used when you are talking about its medical or physical condition

つまり、「somebody's system とは、somebody の身体、のことで、その医学的、肉体的状態について述べる時に使われる」

そして、get it out of one's system は「悩みや心配などを捨て去る、ストレスを発散する」というような意味になります。
同じくロングマンでは、
get something out of your system:
(informal) to do something that helps you get rid of unpleasant strong feelings

つまり、「自分が不快な強い感情を取り除く助けになるようなことをすること」

ですから、「何か問題となっている”それ”を私の身体から吐き出す」みたいな感じでしょうか。
このモヤモヤした気持ちを何かをすることで発散させたい、ということですね。

そういうレイチェルの過激発言(笑)を聞いているチャンドラーですが、ト書きに listening in とあります。
日本人は決まりごとのように「…を聞く、聴く」は listen to だと習いますが、このように in を取る場合もあるのですね。
listen in は「(他人の話を)盗聴する、盗み聞きする」というような意味になります。
ちゃんとロングマンにも載っています(笑)。
listen in (phrasal verb):
to listen to someone's conversation when they do not want you to

つまり、「話者が他人に話を聞かれたくないと思っている時に、他人がその会話を聞くこと」

listen to の場合は、前置詞 to が「方向」を示していて、その音の方向に耳を向けている、という感じですが、in を使うともっとその対象物に「入り込んだ」感じがしますよね。
興味津々でその対象となる話に聞き入っている、また、相手は聞かせようと思って話しているのではないのに、その中に無理やり入り込んで聞いている、というニュアンスなんでしょうね。

もちろん、こういう句動詞については、
listen to は「…を聞く」で、listen in は「…を盗み聞きする」だ…
などと丸暗記するのではなく、その前置詞のニュアンスで自ずと意味が推測されますよね。
日本語でも、「聞く」→「聞き入る」「聞き流す」、「見る」→「見上げる」「見下す」「見回す」「見渡す」…といろんな言葉のバリエーションがあり、その「聞く」「見る」という基本動詞にくっついている言葉で、より細やかな表現ができる、ということです。

それにしても、耳をダンボにしながら、キュー・スティック(cue stick、突き棒)を神経質にこすって[ふいて]いるチャンドラーの様子が面白いです。
さらに過激な、meaningless sex という言葉まで登場しますね。
フレンズ2-18その11 では、meaningless, animal sex 「意味のない、動物のようなエッチ」という表現が出てきました。
「ただ本能の赴くままに」といった感じ(笑)。

with the next guy I see. の I see は「ふと回りを見ると隣にいた男」みたいなニュアンスを出しているのでしょうね。
積極的に探すのではなく、自然と目に入ってきた人物、ということでしょうか。
隣の男、と言われて、隣にいる男は俺ですよ、と言わんばかりにアピールするチャンドラー。
ですが、レイチェルがいやそうな顔をするのがおかしいです。急に出てきたこの男は誰?という感じ(笑)。
さっき落としたので、「今ちょうど」それを拾ったところですよ、ハハハ…みたいに自分の行動を説明して去って行くしかないんですね。
当てが外れたチャンドラー、心の中では「隣にいる男なら、誰でもいいんじゃなかったのかよ?」とボヤいていることでしょう(笑)。

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posted by Rach at 11:39| Comment(2) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月24日

歯科医の妻になるということ フレンズ3-6その9

レイチェル: (sitting at a table with some of her friends) (to waitress) Oh, um, no, no, no, no excuse me? Hello? Hi. My friend ordered an onion, not an olive. And uh I ordered a rum and Diet Coke, which I don't think this is. ([友達とテーブルに座っている] [ウェイトレスに] あぁ、違う違う。すみません、もしもし? 私の友達はオニオンを注文したの、オリーブじゃなくて。それから、私はラムとダイエット・コーク[ラムのダイエット・コーク割り]を注文したわ。これはその注文とは違っていると思うけど。)
ウェイトレス: I am so sorry. (本当にすみません。)
レイチェル: That's all right. (to her friends) I mean how hard is it to get a couple drinks right, huh? (いいのよ。[友達に] 2、3個のドリンクを注文どおりにもらうのって何て難しいのかしら? ねぇ?)

オーダーが間違っているとウェイトレスに文句を言うレイチェル。
"And uh I ordered a rum and Diet Coke, which I don't think this is." の which は a rum and Diet Coke を指していて、つまりは、"I don't think this is a rum and Diet Coke." 「これは(私が注文した)ラム&ダイエット・コークじゃないと思う。」という意味ですね。
味見してみて、これは違う、と思ったということでしょう。

ここで初登場した昔のレイチェル、しゃべり方も高慢ちきというか、高飛車で気取った感じがしますね。ビシーッとスーツを着込んでるし。
how hard is it to... は「…することがどれほど難しいか?」。
get something right は「…を正しい状態でゲットする[もらう]」というニュアンスでしょうか。
「(客が)ドリンクを注文通りの形で受け取る」という意味だろうと思います。
受け取る客の立場として、「注文したものをもらうのは当たり前のことなのに、そんな当たり前のことをしてもらうのも、結構大変なことなのね。」みたいにボヤいているのですね。

このように、レイチェルはオーダーを間違えることをバカにしているのですが、後にコーヒーハウスのウェイトレスになって、同じことを言われ続ける立場になることを考えると、このセリフが非常に面白いわけです。


ベッツィー(レイチェルの友達1): Well, I would like to propose a toast to the woman who, in one year from today, will become Mrs. Dr. Barry Farber, D.D.S. (さて、私はある女性に乾杯したいと思います。その女性は今から1年後に、ミセス・ドクター・バリー・ファーバー、D.D.S. [バリー・ファーバーという歯科医の妻]になるのです。)
レイチェル: Ummm, I think it's time to see the ring again. (holds her hand out and they all scream) (例の指輪を再び見る時が来たみたいね。[手を差し出すと、みんなが叫ぶ])
キキ(レイチェルの友達2): Oh, isn't it exciting? I mean it's like having a boyfriend for life! (あぁ、エキサイティングよねぇ? つまり、死ぬまで[一生]一人のボーイフレンドを持つようなことでしょ?)
レイチェル: Yeah, I know. (えぇ、そうね。)
ベッツィー: What? (どうしたの?)

レイチェルの友達が二人出てきましたね。
左の友達(名前はキキ)は、フレンズ1-4その1 にも出てきました。
右の友達(オレンジ色の髪の毛の人で名前はベッツィー)は、マリッサ・リビシ(Marissa Ribisi)という女優さんです。
彼女は、フランク(フィービーの弟)役の俳優ジョバンニ・リビシの双子の姉(妹)だそうです。
IMDb: Marissa Ribisi
上の IMDb の Photos には、ジョバンニと一緒に写っている写真もありますね。

友達のセリフに、"... the woman who, in one year from today, will become Mrs. Dr. Barry Farber, D.D.S." とありますね。
バリーの妻になるのが1年後、つまり結婚式は1年後だと言っています。
フレンズ1-1 でレイチェルがウェディング・ドレス姿で初登場した日、あれがバリーとの結婚式の日、でしたね。
ですから、このセリフを考えると、この回想シーンは、フレンズ1-1 からちょうど1年前の話、ということになります。

ただ、これが本当にフレンズ1-1 から数えてちょうど1年前の話だとすると、いろいろと不自然なことも出てきます(特にロスとキャロルとの関係について)。
フレンズ3-6その6 のコメント欄 でその「つじつまの合わないこと」について触れていますので、そーゆーことに興味のある方は覗いてみて下さい。

D.D.S. は Doctor of Dental Surgery (口腔外科、歯科外科の博士[医者])、つまり歯学部を修了した歯学士のこと。
フレンズ1-20その5 では、
ミンディ(最終的にバリーと結婚した人): But the truth is at the end of the day I still really wanna be Mrs. Dr. Barry Farber...D.D.S. (でも本当は、要するに私はまだドクター・バリー・ファーバー、という歯科医の妻になりたいのよ。)
というセリフがありました。
このようにバリーの名前を言う時には、常におまけのようについてくる肩書きで、逆に言うと、その肩書きが彼の一番の魅力、ということなのでしょうか?(笑)。

やはり、D.D.S. という肩書き=お金持ち、ということで、指輪も大きいんでしょうね(画面ではよくわかりませんが)。
それを見て、みんながキャーと叫ぶのがおかしいです。
この叫び声は、フレンズ1-4その1 でキキが登場した時にも出てきましたね。
手をバタバタ、キャーキャーという甲高い声を挙げて大騒ぎするレイチェルの友達を見て、
モニカ: I swear I've seen birds do this on Wild Kingdom. (確か、私、「野生の王国」って番組で鳥があんな風にしてるの、見たわ。)
と言っていました。
その「野鳥の叫び」を今ここでもやっているのですね。

友達はレイチェルの今の状況をエキサイティングだと言っています。
結婚する、ってことはそんな風に何でも買ってくれるお金持ちのボーイフレンドを一生持ち続けることみたいで素敵だわ、と言っているようですね。
でも、それを聞いたレイチェルはげんなりしています。
友達は誉めたつもりなのに、彼女が落ち込んでいるので、不思議に思って「どうしたの?」と尋ねます。

その理由は明日。

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posted by Rach at 12:17| Comment(4) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月23日

俺はお笑い担当 フレンズ3-6その8

モニカ: Hey, did you pick a roommate? (ねぇ、ルームメートは選んだ?)
チャンドラー: You betcha! (もちろん。)
モニカ: Is it the Italian guy? (あのイタリア人の男性?)
チャンドラー: Um-mm, yeah right! (あぁ、そうだよ!)
モニカ: He's so cute. (彼、すごく素敵。)
チャンドラー: Oh yes, and that's what I want. A roommate that I can walk around with and be referred to as "the funny one." (あぁ、そうだよ。それが俺の求めていた相手なんだ。一緒に連れてあちこち歩き回れるルームメートで、俺は「面白い方(ほう)」って言ってもらえるんだよ。)

少し前にジョーイを見かけて「素敵!」と思ったモニカは(笑)、彼を選んだの?と尋ねています。
それについてのチャンドラーの返事、"Um-mm, yeah right!" について。

フレンズ1-8その1 で、「smart で funny だからチャンドラーはゲイに間違えられるんだ」と言うフレンズたちに、
チャンドラー: So is Ross. You ever think that about him? (ロスも賢いし、面白いよ。ロスもゲイだと思ったことある?)
みんな: Yeah, right! (まさか!)
というやり取りがありました。
right 「正しい」という言葉とは裏腹に、みんなは笑っていましたし、口調も小バカにした感じでした。
笑いながらふざけて "Yeah, right!" と言うと、こんな風に「まさか!」という意味になるのですが、今回のモニカへの返事は、文字通りの意味の「そうだよ、モニカの想像通りだ。」ということですね。
だから、モニカはそれを聞いて喜んでいるのです。

実際は、チャンドラーはモニカに嘘を言っているのですが、言い訳は後で適当に考えよう、と思っているのでしょう。
まさか、「モデルが遊びに来るから、お姉さんがポルノ女優だから」という理由でカメラマンの方に決めた、とは女性には言えませんしねぇ。
今回はモニカがジョーイを気に入っているのを知っているだけに、なおさらそんな理由は言えないでしょう。

男性がルームメートを選ぶ場合に、cute であることが理由になることはないのですが(それこそ、ゲイでもない限りは…笑)、モニカが cute だと言うので、チャンドラーは「cute だから選んだんだ。cute なルームメートが欲しかったんだよ。」と答えています。
二人連れ立って歩く場合に、横にかっこいい男性を置いておける、そのかっこいい男性は "the cute one" で、その横にいる俺は、"the funny one" 「面白いやつ、面白い方(ほう)、funny 担当」みたいに言ってもらえるからね、というのがその理由です。
be referred to = I can be referred to ということですね。
人間が二人並ぶと、悲しいかな、必ず「かっこいい方とそうでない方」みたいに分けられてしまうので、俺は「お笑い担当」だしね、と自虐的に言っているわけですね。
冗談っぽく言っていますが、この理由を聞いていると、「男がかっこいい男をルームメートに選ぶわけないじゃないか。わかってないなぁ。」みたいな意味も込められているのでしょう。


モニカ: Oh look, the pool table's free. Rack them up. Back in just a minute. Get ready for me to whip your butt. (ねぇ、見て、プール・テーブルが空いてるわ。取っといて。すぐに戻るわ。私があなたのお尻を叩いてあげるから用意して待っていて。)
チャンドラー: Okay, but after that, we're shooting some pool. (わかった。でも、その後に、俺たちはビリヤード[玉突き]をするんだよ。)

pool は「プール、玉突き」。
ロングマン現代英英辞典では、
pool: GAME
[uncountable]a game in which you use a stick to hit numbered balls into holes around a table, which is often played in bars
shoot/play pool
例) We went to the pub and played pool.

つまり、「棒を使って、番号の書かれた球を打ち、それをテーブルの周囲にある穴に入れるゲーム。そのゲームはしばしばバーでプレイされる。」

そういう台が置いてある場所を「プールバー」と言ったりしますね。
私はプールというのはビリヤードのことだと思っていたのですが、厳密にはプールとビリヤードというのは違うようです。(が、記事中では、わかりやすく「ビリヤード」と表記しておきます。)
プールとビリヤードの違いについては、ここでは説明しませんが、詳しくは以下のウィキペディアの「ポケット・ビリヤード」の項目を参照して下さい。
Wikipedia 日本語版: ビリヤード

Rack them up. の意味がよくわからないのですが…。
ロングマン現代英英辞典には、
rack something up (phrasal verb):
to get a number or amount of something, especially a number of points in a competition
例) He racked up 41 points.

「たくさんの何かをゲットすること、特に競技において、多くの点を獲得すること」
例文は、「彼は41ポイントを獲得した。」

上のセリフの場合は、点数やポイントは関係ないと思いますので、「ゲットする」というニュアンスで、テーブルが空いているから、テーブルを取っておいて、ビリヤードの玉や道具一式を確保しておいて、みたいなことでしょうか?
whip は「…をむちで打つ、(子供などを)折檻(せっかん)する」。
ホイップクリームと言いますが、その whip は「(卵白・クリームなどを)強くかき回して泡立てさせる」ことですね。
また、そういう「打つ、叩く」イメージから、「(競技などで)(相手に)勝つ、打ち負かす」という意味にもなります。
セリフでは、「私があなたのお尻を叩く、むち打つ」ということで、要は「私がビリヤードであなたを負かす、たたきのめすわよ、それを覚悟して待ってて。」ということです。

shoot pool は「プール(というゲーム)をする、ビリヤードをする」ということですから、チャンドラーは「モニカが俺のお尻を叩いた後、ビリヤードをする予定だよ。」と言っているわけですね。
つまり、モニカのセリフの「お尻をたたく」=「ビリヤードでチャンドラーを負かす」という意味なのをわかっていながら、チャンドラーは「モニカが俺のお尻を叩いて、それからビリヤードを始めよう。」と言っているのです。
負けず嫌いのモニカが、チャンドラーに勝ってやる!と意気込んでいるのを、「お尻を叩くって何のこと? そんなにお尻を叩きたかったら、ゲームの前に叩けばいいさ。」と、軽くいなしている感じですね。

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ランキングが上がれば上がるほど、どんどん調子づく Rach です(笑)。

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posted by Rach at 12:23| Comment(2) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月22日

人の名前を間違う フレンズ3-6その7

[Scene: the hallway, Monica is coming up the stairs.]
廊下。モニカは階段を上がってくる。
チャンドラー: Well, okay, Jerry. Thanks for stopping by. (オッケー、ジェリー。来てくれてありがとう。)
(Joey is leaving and notices Monica, as Monica notices him)
ジョーイは立ち去る、そしてモニカに気付く。モニカもジョーイに気付く。
モニカ: Hi. (ハーイ。)
ジョーイ: Hey! (やぁ!)
(Joey leaves and Monica mouths to Chandler "Oh, my God!")
ジョーイは去り、モニカはチャンドラーに声には出さずに口だけ動かして、「オーマイゴッド!」と言う。

去り際、チャンドラーはジョーイに、Jerry (ジェリー)と呼びかけています。
英語で会話の最後に名前をつけるのは、親しさの表れで、さらには「君の名前をもうちゃんと覚えているよ」ということの証明でもあるわけですね。
ですから、名前を間違えるのはかなり失礼なことだと思うのですが、このように間違って呼び掛けていることで、チャンドラーがジョーイに全然興味がない、ということがわかるわけです。

ジョーイとモニカ、お互い、おぉ!という感じで、見つめ合うのがおかしい。
今の関係を考えると余計に笑えます。最初はこんな感じだったのね、みたいな。
mouth という動詞については、つい最近、フレンズ3-5その29 にも出てきましたね。
話題になっている本人に聞こえないように、友人たちに驚きを表現する場合に、「声には出さずに口だけで」言うんですね。
Oh, my God! にはいろんな意味がありますが、この場合はモニカの表情を見ても明らかな通り、「いい男!」ということです。(やっぱりジョーイは女性にモテるんだな…笑)


[Scene: A bar, Chandler is entering.]
バー。チャンドラーが入ってくる。
チャンドラー: Hey, Mon. (やぁ、モニカ。)
モニカ: Hey-hey-hey. You wanna hear something that sucks? (ねぇねぇねぇ。最低なこと聞きたい?)
チャンドラー: Do I ever! (もちろん!)
モニカ: Chris says they're closing down the bar. (このバーを閉める予定だって、クリスが言ってるの。)
チャンドラー: No way! (まさか。)
モニカ: Yeah, apparently they're turning it into some kinda coffee place. (そうなの。どうやら、これをコーヒーショップみたいなものに変える予定らしいわ。)
チャンドラー: Just coffee? Where are we gonna hang out now? (コーヒーだけ? これからは俺たち、どこでたむろすることになるんだろう?)
モニカ: Got me. (その通りね。)
チャンドラー: (to bartender) Can I get a beer, please? (ビールもらえる?)

バーが映ります。
その後のセリフでわかりますが、これはセントラルパークの前の姿。

Do I ever. は「もちろん。ものすごく」。
このニュアンスについて、以下で少し考えてみたいと思います。

まず、Do I ever. によく似た表現で、Did you ever! 「それは初耳だ。これは驚いた。」というものがあります。
研究社 新英和中辞典には、
Did you ever (…) !
=(口語)それは初耳だ、これは実に驚いた
(注) Did you ever see [hear] the like? の略。

とあります。
つまり、「そんなこと[そういう類(たぐい)のこと]、今まで見た[聞いた]ことあった?」→「いや、ないよね。初耳だよね。」というニュアンスになるようですね。

did と do という時制の違い、you と I という主語の違い、もあるのですが、その Did you ever! のニュアンスを適用すると、Do I ever! は、"Do I ever see [hear] the like?" 「俺は今までそんなことを見た[聞いた]ことがあるかな? いや、ないよね。」→「聞いたことないから、ものすごく聞きたい。」という流れになるのでしょうか?

最初、"You wanna hear something that sucks?" "Do I ever!" というやり取りを聞いた時は、"Do I ever!" = "Do I ever wanna...?" 「(今まで)これほど…したいと思うことがあるだろうか?」という感じかな?と思ったのです。
「これまでに思ったこともないくらいに、今ものすごく…したい[それを聞きたい]」ということかなぁ?と。
でも、研究社の辞書の語義を考えると、Do I ever wanna... ではなくて、Do I ever hear... と考える方が自然、なのでしょうねぇ?(細かいことを気にしてすみません。)

バーの今後の予定について、they're closing, they're turning と現在進行形が使われていますね。
現在進行形で未来を示す場合には、「すでに手配が済んでいる近い将来の予定」を表します。
この場合も、オーナーがぼんやりそんなことを考えているという程度の漠然としたものではなく、いつ閉める、とか、次はどんな店にする、などの具体的なことが決まっていて、もうその準備が目下進行中である、ということですね。

some kinda coffee place というフレーズで、その coffee place とは今のセントラルパークのことで、このバーはその前の姿だった、ということがここでわかります。
Just coffee? と言っているのは、「アルコールはないの? お酒はもう飲めないの?」ということですね。
コーヒーショップに変わることで、「俺たちの居場所がなくなる」とボヤいているのですが、今、みんながあそこで毎日たむろしているのを知っている観客にとっては、大いに笑えてしまうわけですね。
いつもは、コーヒーとかマフィンを注文しているのですが、この当時は、"Can I get a beer, please?" というのが決まりだった、というのがわかって面白いです。
昔の方がアダルトな感じ?(笑)

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posted by Rach at 11:14| Comment(10) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月21日

初対面でゲイだと思われる人 フレンズ3-6その6

[Scene: Chandler's, Chandler is interviewing Joey.]
チャンドラーの部屋。チャンドラーはジョーイをインタビューしているところ。
チャンドラー: (running around the apartment pointing out things) Bedroom, bathroom, living room. This right here is the kitchen, and thanks for coming by. (opens door) Bye-bye. ([ものを指差しながら、アパートを走り回っている] ベッドルーム、バスルーム、リビングルーム。ここがキッチン。来てくれてありがとう。[ドアを開けて] バイバイ。)
ジョーイ: Don't you ah, don't you wanna ask me any questions? (何か俺に質問したいことはないの?)
チャンドラー: Sure. Ummm. What's up? (そうだな。うーん、調子はどう?)
ジョーイ: Well, ah, I'm an actor. I'm fairly neat. I ah, I got my own TV. Oh, and don't worry, I'm totally okay with the gay thing. (あぁ、俺は俳優なんだ。かなりの「きれい好き」だよ。自分のテレビを持ってる。それから、心配しなくていいよ、俺は全く大丈夫だからね、ゲイのことに関しては。)
チャンドラー: What gay thing? (ゲイのことって何?)
と聞かれて、目を丸くするジョーイ。
ジョーイ: Ah, just y'know, in general. The whole "people-being-gay" thing. Totally cool with that. (あぁ、ほら、一般的な話だよ。「(多くの)人々がゲイである」っていうことだ。それについては全く問題ないよ。)

ルームメート候補には、普通はもう少しちゃんと部屋を案内するのでしょうね。
フレンズ1-15その6 で、
スティーブ: It's a lovely apartment. (いい部屋だね。)
モニカ: Thank you. Would you like a tour? (ありがとう。ご案内しましょうか?)
というやり取りがありましたが、そんな風に部屋を見て(見せて)回ることを tour と言います。
日本語で「ツアー」と言うと、旗を持った添乗員さんが「右手に見えますのは…」と案内しているイメージがあるのですが、アパートの部屋部屋を案内するのにも使うのですね。

全く説明する気がないのが見え見えで、かなり失礼なことをチャンドラーはやっていると思うのですが、ジョーイは少し変だなぁ、とは思いながらも、気分を害したりはしていないようです。
敏感な人なら、怒って帰ってしまいそうですが。

質問くらいしたら?というジョーイに、何も質問することがないチャンドラーは、What's up? と言っています。
What's up? は「元気? 調子はどうだい?」みたいなごくありきたりの挨拶なので、「それが質問かよ?」みたいな感じ。

neat というのは、「きちんとした、こぎれいな」「きれい好きな、身だしなみの良い」などの意味があります。
ロングマン現代英英辞典によると、
neat:
1. TIDY
tidy and carefully arranged
2. LIKING THINGS TIDY
someone who is neat likes to keep things tidy

つまり、1. は「きちんとしていて、注意深く整えられた」、2. は「neat な人というのは、物を tidy にしておくことが好きな人」
今回のジョーイのセリフの意味は、2. の「きれい好きな、整理整頓好きな(人)」ということでしょうね。
部屋を汚くする人間だと思われると、同居を断られそうだから、こんな風にいつも言っているのでしょう。
…が、ジョーイがそれほどきれい好きかというと若干疑問です。
フレンズ2-16その1 で、ジョーイは使ったスプーンをペロッとなめて引き出しにしまったことがありましたね。
それが元で喧嘩になってしまったくらいですから、あまりきれい好きとも思えません。
でも、ジョーイの部屋がゴミだらけ、ということでもないので、それなりにこぎれいにはしているような気もしますが。

I'm totally okay with the gay thing. について。
don't worry と言った後に、ゲイの話を持ち出していますね。
「自分がゲイであることを、同居相手が認めてくれるかどうか」について、チャンドラーは心配してるかもしれないけど、それについては俺は大丈夫だからね、心配無用だよ、とジョーイは言っているわけです。
ところが、チャンドラーが「何故ゲイの話を?」と聞き返したので、ジョーイは目を丸くして驚いています。「なんだ、こいつ違うのか」みたいな(笑)。

チャンドラーはよくゲイに間違えられるのですが、最初はみんなそうだと思っていた、という話が、
フレンズ1-8その1 に出てきました。(過去記事ではセリフを一部しか取り上げていませんので、以下に一連のやり取りを書いておきます。)

チャンドラー: Can you believe she actually thought that? (同僚の女性が、本当に俺をゲイだと思ってた、なんて信じられるか?)
レイチェル: Um... yeah. Well, I mean, when I first met you, y'know, I thought maybe, possibly, you might be... (うーん、そうね。私も最初にあなたに会った時、もしかして、そうかも[ゲイかも]って思ったわ。)
チャンドラー: You did? (レイチェルもそう思ったの?)
レイチェル: Yeah, but then you spent Phoebe's entire birthday party talking to my breasts, so then I figured maybe not. (えぇ。でも、その後、フィービーの誕生日パーティーの間、ずっと私の胸に話しかけていたから、それで、多分違うな、と思ったの。)
チャンドラー: Huh. Did, uh... any of the rest of you guys think that when you first met me? (そうか。俺に最初に会った時、そんな風に思った人は他にもいる?)
モニカ: I did. (私は思ったわ。)
フィービー: Yeah, I think so, yeah. (えぇ、私もそうね。)
ジョーイ: Not me. (俺は違うよ[俺はそんな風には思わなかった]。)
ロス: No no, me neither. Although, uh, y'know, back in college, Susan Sallidor did. (違う、違う。僕も思わなかったよ。だけど、ほら、大学の頃、スーザン・サリダーはそう思ってたよ。)

女性陣はみんな最初、チャンドラーをゲイだと思った、と言っています。
ゲイじゃないかも、とレイチェルが気付く理由も面白いですね。
普通、人と会話する時には相手の顔を見ながら話すものですが、この時、チャンドラーは、talking to my breasts 「胸に話しかける」ように、つまり、じーっとレイチェルの胸を見ながら、胸から視線を外すことなく話をしていた、ということですね。
パーティーの時の話なので、胸の大きく開いたドレスでも着ていたのでしょうか。
女性の胸に興味があるんなら、ゲイじゃないかも、と思ったということです。

ジョーイとロスの男性陣は、「(ゲイだとは)思わなかった。」と言っています。
初対面の時、ジョーイがチャンドラーをゲイだと思わなかった、という 1-8 のセリフは、今回のエピソード 3-6 とはつじつまが合わなくなってしまうのですが…。
ただ単に脚本家がこのセリフを忘れていた、という長期シリーズにありがちな「つじつまの合わない部分」というやつかもしれませんし、ジョーイのことですから、最初に会った時にどう思ったかなんてすっかり忘れていて、1-8 では適当に答えただけ、ということもありますよね。

なお、1-8 の一連のやり取りでは、タブー語のように gay という言葉が全く使われていないのが面白いと思います。

ついでの話ですが、つじつまが合わないと言えば、レイチェルのセリフ、「フィービーの誕生日パーティーの間、ずっと私の胸に話しかけていたから」というのも少し変です。
フレンズ1-17その3 に、フィービーの誕生日パーティーのシーンがありますが、これはレイチェルとチャンドラーが初対面した(はずの)フレンズ1-1 からは随分と後の、それも 1-8 よりも後のエピソードになりますので話が合わないですよね。(細かい話ですが…笑)

(3-6 の解説に戻ります。)
チャンドラーがゲイじゃないとわかって、「個人的に君のことを言っているんじゃなくて、最近の風潮の話だよ。」とごまかすジョーイ。
The whole "people-being-gay" thing. というのは、訳しにくいですが、「あの人がゲイ、この人もゲイ、と最近はゲイの人をよく見かけるようになったよね。」というそういう風潮”全体”を指して言っているんだ、という感じでしょうか。

Totally cool with that. は、その少し前に出てきた I'm totally okay with the gay thing. を言い換えたものですね。
昨日の記事、フレンズ3-6その5 で、「平気だ、構わない、問題ない」という意味の cool について説明しましたが、今回の cool もそれと同じで、そのことについては okay だ、と言っているわけです。

ゲイの話は一般論だよ、と言った後、「おぉ、やべぇー、どうしよぅ〜」みたいにキョロキョロしてチャンドラーと目を合わせないジョーイがおかしいですね。

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posted by Rach at 09:05| Comment(4) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月20日

ノット・ジョーク フレンズ3-6その5

[Scene: Chandler's, Chandler is interviewing a potential roommate.]
チャンドラーの部屋。チャンドラーはルームメート候補をインタビューしている。
チャンドラー: Soo, ah, Eric, what kind of photography do you do? (それで、エリック、君はどんな写真を撮ってるの?)
エリック: Oh, mostly fashion, so there may be models here from time to time, I hope that's cool. (あぁ、たいていはファッション関係。だから、時々モデルがここに来るかもしれない。それが平気ならいいけど。)
チャンドラー: Yes, that is cool. Because I have models here, y'know ...... never. (そうだね、それはクールだ。だって、僕もこの部屋にモデルを連れて…きたことないから。)

potential は日本語では「ポテンシャル、将来の可能性、潜在能力」という名詞で使うことが多いですね。
形容詞では「将来の可能性のある、なり得る、潜在的な」で、名詞の前につくと、「…になる可能性のある(もの・人)」という意味になります。
この場合は、「ルームメートになる可能性のある人」ということで、「ルームメート候補」ということ。

cool は「かっこいい、イケてる」みたいな意味で使うことが多いですが、エリックのセリフでの意味は「冷静な、平気な、構わない」という感じでしょうね。

ロングマン現代英英辞典では、
cool: AGREEMENT
(spoken) used to say that you agree with something, that you understand it, or that it does not annoy you

つまり、「同意(agreement)。何かに同意する、それを理解する、またはそれを不快に感じない、ということを言う時に使われる」
something is cool with somebody
例) Would Friday be cool with you guys?

「君たちは金曜日で構わない?」
somebody is cool with something
例) 'Do you want to come over to my house and watch a video tonight?' 'I'm cool with that.'

「今夜、僕のうちに来て、ビデオを見たい?」「それ、いいねぇ(それに賛成)。」

上のロングマンにあるように、"物 is cool with 人" でも、"人 is cool with 物" でも、どちらの形でも使えるようですね。

上のセリフ、I hope that's cool. は物(事柄)が主語になっています。
つまり、I hope that's cool with you. ということで、「そのことについて君が不快感を感じなければいいけど。それが平気ならいいけど。それについて問題を感じなければいいけど。」というところでしょうか。
フレンズ2-16その19 では、
ジョーイ: Hey, are you cool with this? (おい、俺の引っ越しについて、お前は平気なのか?)
というセリフがありました。
こちらは、人が主語になっている文ですね。

エリックのセリフに対して、チャンドラーはおうむ返しのように、Yes, that is cool. と返事しています。
これは、「平気、問題ない」と返事しているようにエリックには聞こえるはずですが、チャンドラーの本心「それって素敵だね、かっこいいね。」という気持ちが大いに入っているのでしょう。
「それについてクールだといいけど」「うん、実にクールだね。」というやり取りなわけですが、お互いのクールのニュアンスが微妙に違っているのが面白いのかなぁ、と。

I have models here. は「僕のこの部屋にモデルがいる」ということで、「モデルが部屋に来る」という意味ですね。
でも、最後に never をつけて、「…ってそんなことは一度もないけど。」と否定しているわけです。
「モデルが来ても全然問題ないよ、だってここにはよくモデルが来るからね…」と言いたいところだったのですが、そんな見え見えの嘘もつけなかった…ということですね。

ところで、こんな風に文章の最後に否定語をつけて、その前の文章全部を否定する、という「ノット・ジョーク(NOT joke)」というのが英語にはあるそうです。
I love you... Not! 「愛してる…って、ウソだよ〜ん!」みたいな感じ。
日本語では「…ではない」という否定の言葉は元々最後に来ることになっているので、こういうジョークはあり得ないのですが、英語では否定語は出来るだけ前に置く傾向がありますよね。
だから、最後の最後に「…じゃない。」と否定して落とす、ことがジョークになるわけです。
チャンドラーのセリフ "Because I have models here, y'know......never." は、正式にはノット・ジョークではないのかもしれませんが、その落とし方のニュアンスは同じような気がします。


エリック: Oh, yeah, during the summer I spend most weekends at my sister's beach house, which you're welcome to use by the way. Although, I should probably tell you, she's a porn star. (Chandler breaks his pencil in half) (あぁ、夏の間、ほとんどの週末は姉のビーチハウスで過ごすんだ。ところで、そのビーチハウスだけど、自由に使ってくれていいからね。だけど、多分このことを言っとかないといけないな。姉はポルノ・スター[ポルノ女優]なんだ。)
チャンドラーは持っていた鉛筆を机に押し付けて二つに折ってしまう。
チャンドラー: Well, listen I ah, still have one more person to ah meet, but unless it turns out to be your sister, I think your chances are pretty good. (Eric offers to shake hands) All right. (Chandler hugs him.) (ねぇ、僕にはまだ会わないといけない人がもう一人いるんだけど、もしその人が実は君のお姉さんだった、ということがなければ、君がルームメートになる可能性はかなり高いと思うよ。[エリックは握手を申し出る(握手しようと手を出す)] オッケー。[チャンドラーはエリックをハグする。])

インタビューのために持っていた鉛筆を机に押し当てながら話を聞いていたのですが、姉がポルノ・スターだと聞いて、思わず力が入ってしまうチャンドラー(笑)。
言葉でびっくりするのではなく、こういう仕草で驚きを表すリアクションは日本でも同じですね。
エリックは、相手がいやがるといけないかも、という意味で事前に情報を知らせているようですが、チャンドラーは思ってもみないラッキーな話で喜んでいます(笑)。

その後のチャンドラーのセリフが面白いです。
「もう一人候補者がいるけど、ほぼ君に決定だ」と、この時点で告げています。
もし、その次の候補者が君の姉さんじゃないならね、という条件付きなのですが、それくらい思いっきりセクシーな女性でも現れない限りは大丈夫だよ、ということ。
そのお姉さんの話が、チャンドラーの意思決定の大きな決め手になったこともわかりますね(笑)。
実際には、もう一人の候補者は男性であることがわかっているので、100% エリックで決まりだ、と言っているのと同じです。

「約束成立、これからもよろしく」の意味で、エリックは握手をしようしますが、嬉しいチャンドラーはハグします。
相手のエリックはちょっと戸惑っているようですが、ほとんど初対面の状態でハグをする、というのは少しやりすぎなんでしょうかね?
チャンドラーは本当にエリックを歓迎している気持ちを示すために、大袈裟な愛情表現(?)をしているのでしょうが、この頃から、やたらとハグするクセがあったんだよ、という描写でもあるのでしょう。
こんな風にすぐにハグをしたがるから、彼はゲイと間違えられたりするのでしょうか?(笑)

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posted by Rach at 09:08| Comment(2) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月19日

これには気付くのか フレンズ3-6その4

モニカ: (entering) Ross (who has his foot on the coffee table), foot on the floor or come over no more. ([入ってくる] ロス、[ロスはコーヒーテーブルに足を乗せている] 足を床に下ろすか、もう二度と来ないか、のどちらかよ。)
ロス: (to Phoebe) Sure, your dresser is missing, but this she notices. ([フィービーに] 本当だ。フィービーのドレッサーがなくなってるのに、モニカが気付いたのは、これだよ。[と言って、自分の足を指差す])
モニカ: What? (何?)

foot on the floor or come over no more という表現が面白いなと思います。
floor と more が韻を踏んでいるようですね。
「足を床に置くか、ここにもう二度と来ないか。」ということで、そんな風に足をテーブルに乗せておくつもりなら、もう出入り禁止にしちゃうわよ、ということ。

ロスはあえて foot とは言わずに、足を手で示しながら、this と表現しています。
フィービーの部屋から家具がなくなっていることにも気付かないのに、ちょっと机に足を乗せてることには、ドアから入ってくるなり気付くのか、とロスはあきれているのですね。
but she notices this. ではなくて、"but this she notices." と、this が前に来ているのもポイントでしょうか。
前に出して強調しているんですね。
「これだよ、彼女が気付くのは。」みたいなニュアンスで、this is what she notices. に近いかな、と思います。
notices と現在形が使われているので、そういうことに気付くのが「モニカの習性・習慣」だと言っているのですね。


ロス: I have to go. Yeah, Carol should be home by now, soo... (行かなくちゃ。そうだ、キャロルが今頃は家にいるはずだから…)
チャンドラー: Umm, how's it going with you guys? (あぁ、ロスとキャロルはどんな感じなの?)
ロス: Oh, better, actually. Y'know I-I-I think I finally figured out why we're having so much trouble lately. (あぁ、前よりはいいよ、ほんとに。ほら、僕たち最近トラブルが多いんだけど、その理由がついにわかった気がするんだ。)
フィービー: Oh, really? (へぇ、ほんとに?)
ロス: Yeah, y'know how I have you guys? Well, she doesn't really have any close friends that are just hers. But last week, she met this woman at the gym, "Susan" something. And they really hit it off, and I-I-I think it's gonna make a difference. (あぁ、ほら、僕は君たちみたいな友達を持ってるだろ? 彼女には、彼女自身の親友がそんなにいないんだ。でも先週、キャロルはジムである女性に会ったんだよ、「スーザン」何とかっていう名前の。それで、二人はすっかり意気投合したんだ。それで何かが変わると思うよ。)

y'know how I have you guys? を直訳すると、「僕がどんな風に君たちを持っているか知ってるだろ?」ということで、それは「こんな風にいつも一緒に時間を過ごして仲良くしている様子」を説明しているのだと思います。
「ほら、僕らはこんな感じだろ?」ということですね。
she doesn't really have any close friends that are just hers で、that are just hers (hers は「彼女のもの」)をわざわざつけているのは、夫である僕の親友たちとはもちろん友達だけど、夫の交友関係じゃなくて、彼女自身の交友関係の友達がいない、と言っているようですね。
not really ですから、「絶対にいない」と完全否定しているわけでもないけれど、「そんなに「友達」って呼べる人もいない感じ」というところでしょうか。

"Susan" something (スーザン何とか)でみんな笑ってるのがおかしいですね。
言うまでもなく、キャロルの今の(レズの)パートナーであるスーザンのことです。
こんな風に、今の人物がどんな風に過去のエピソードで絡んでいたか、がわかるのが、こういう過去回想エピソードの醍醐味でもありますね。

hit it off は「仲良くなる、意気投合する、ウマが合う」。
ロングマン現代英英辞典では、hit (verb) の22番目の語義に載っています。
hit it off (with somebody): (informal) if two people hit it off, they like each other as soon as they meet
つまり、「二人の人間が hit it off するというのは、会うとすぐにお互いを好きになる、ということ」
宇多田ヒカルさんの Can You Keep A Secret? という歌の最初の部分に、
Hit it off like this
Hit it off like this, oh baby
という歌詞もありますよね。

make a difference は「相違・違いを生じる」ということですから、「変わる」「影響を及ぼす、効果を生じる、プラスになる」という意味になります。
It doesn't make any difference to me whether A or B. なら、「AでもBでも何ら違いはない(私にはどうでもよい、問題ではない)」という意味ですね。
ロスは、キャロルに友達が出来たことで、今停滞しているこの夫婦関係に変化が起きるだろう、と言っています。
彼はもちろん、夫婦関係が良い方向に変わることを期待して言っているわけですが、実際は、思いがけない方向に変化してしまったわけですよね。
それを知っている観客は、it's gonna make a difference. というロスのセリフを聞くと笑えてしまうわけです。

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posted by Rach at 07:35| Comment(6) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月18日

発信音と間違えられる名前 フレンズ3-6その3

チャンドラー: (entering, with a goatee) Hey. ([やぎひげを生やして入ってくる] やぁ。)
ロス: Hey. (やぁ。)
チャンドラー: I'm never gonna find a roommate. Ever. (ルームメートが見つかりそうにないよ。ムリだ。)
フィービー: Why, nobody good? (どうして? 良い人がいないの?)
チャンドラー: Well, let's see, there was the guy with the ferrets. That's plural. The spitter. Oh-ho, and yes, the guy that enjoyed my name so much he felt the need to make a little noise every time he said it. "Nice to meet you, Chandler Bing. Bing!" "Great apartment, Chandler Bing. Bing!" (あぁ、そうだね。フェレットを飼ってるやつがいた。それも複数だよ。(それから)唾をはく人。あぁ、それから、俺の名前を思いっきり楽しむやつ。そいつは俺の名前を言う度に、ちょっとした音を立てる必要を感じるんだよ[音を立てずにはいられないんだよ]。「初めまして、チャンドラー・ビング。ビング!」 「良い部屋だね。チャンドラー・ビング。ビング!」)

goatee は「(下あごに生やす)やぎひげ」。
言うまでもなく、goat 「ヤギ」みたいなひげだから、ですね。
ferret は「フェレット。(ヨーロッパ)ケナガイタチの一種。」
Wikipedia 英語版: Ferret
Wikipedia 日本語版: フェレット
ウィキペディアの英語版には、写真もたくさん載っています。
結構かわいくて、ペットとして飼う人も多いようですが、チャンドラーは気に入らないようですね。
with the ferret と単数ではなくて、with the ferrets と複数形を使った後、That's plural. とさらにそれが複数であることを強調しています。
ビングという名前を必要以上に強調する人の話もおかしいですね。
ビング!と甲高い声で叫んでいます。
そりゃ、そんな風に度々自分の名前で遊ばれたら、いらいらしますよねぇ。


ロス: So how many more do you have tomorrow? (明日は、あと何人の人と面接があるの?)
チャンドラー: Two. This photographer who seemed really dull and this actor guy who I'm not sure about, because when he called and I answered the phone "Chandler Bing" he said, "Whoa-whoa! Short message!" (2人。本当に退屈そうな写真家と、よくわからない俳優の男だ。(どうしてわからないかって言うと)彼は電話をかけてきて、俺が電話で「チャンドラー・ビング」と答えたら、彼は言ったんだ。「ほーほー! 短いメッセージだな。」)

この俳優男(誰だかわかりますね…笑)は、Bing というのを「音」だと勘違いしたみたいですね。
チャンドラーも面倒くさかったのか、電話に出る時に、This is Chandler Bing. などと言わずに、ただ、Chandler Bing と名前だけを言ったのでしょう。
それを「チャンドラー。♪ビーン♪」みたいに、名前だけ言って、いきなり音(発信音みたいなもの)がした、と相手は思った、ということなんだと思います。
フレンズ3-2その14 で留守電のメッセージが出てきました。
リチャード: (on machine) "Hi, this is Richard. Please leave a message at the tone." ([留守電のメッセージで] 「はい、こちらリチャード。ピーという音のあとにメッセージを残して下さい。」)
これは留守電の決まり文句で、その後に「ピーという音」(tone)が流れますが、Bing という名前を、その tone だと勘違いした、ということのようです。

全くどいつもこいつも、俺の名字を「音」のように認識しやがって、ろくなやつがいないよ…とチャンドラーは怒っているのですね。

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posted by Rach at 08:40| Comment(0) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月17日

ある程度はわかってる フレンズ3-6その2

画面に、THREE YEARS EARLIER の文字が出ます。
「3年前」の話だ、ということですね。

[Scene: Monica and Phoebe's, three years earlier, Phoebe, Monica, and
Ross are there]
モニカとフィービーの部屋。3年前。フィービー、モニカ、ロスがそこにいる。
フィービー: Oh, that is so unfortunate. (あぁ、あれって、とっても不運ね。)
ロス: What? (何が?)
フィービー: Cute Naked Guy's really starting to put on weight. (裸の美男子が本当に太り始めたの。)
モニカ: (entering from bedroom) Okay, I'll be back in just a minute. Oh, Phoebe, I'm sorry that I left lipstick marks on the phone. ([寝室から入ってくる] 少しで戻るわ。あぁ、フィービー、ごめんなさいね、電話に口紅の跡をつけちゃって。)
フィービー: You didn't leave lipstick marks on the phone. (モニカは電話に口紅の跡なんかつけてなかったわよ。)
モニカ: Oh, then it must've been you. Bye. (leaves) (あぁ、そしたら、それはきっとあなただったに違いないわ。じゃあね。[去る])
フィービー: (angrily) Bye-bye! (to Ross) That's why I moved out. ([怒りながら] バイバイ! [ロスに] だから私は引っ越したのよ。)
ロス: Hey, y'know while we're on that, when are you gonna tell my sister that you don't live here anymore? (ねぇ、その話だけど、フィービーはもうここには住んでいないということをいつ僕の妹(モニカ)に話すつもりなの?)
フィービー: I think on some level, she already knows. (ある程度は、モニカもすでに知ってる[わかってる]と思うわ。)
ロス: Phoebe, she doesn't know that you sneak out every night, she doesn't know that you sneak back every morning, and she doesn't know that you've been living with your grandmother's for a week now. (フィービー、モニカは、君が毎晩こっそり抜け出しているのを知らない。毎朝こっそり帰ってくるのも知らない。もう1週間、君がおばあちゃんと暮らしていることも知らないんだ。)
フィービー: Okay, well, maybe not on those levels. (わかった。そうね、多分、そういうレベルでは知らないわね。)

3年前のシーンだ、という設定なので、みんなそれぞれ服装などが少し若めになってるのが面白いです。
いつもフレンズたちに窓から覗かれて、いろいろ言われている Ugly Naked Guy (裸のブ男)ですが、ここでは Cute Naked Guy (裸の美男子、かっこいい裸の男)と言われていますね。
彼にも cute な頃があったんだ(笑)。
いつもセリフに登場するだけで、なかなかその姿を見ることはできませんが、少し後のフレンズ3-8 でちらっと彼の姿が出てきます。

電話に口紅の跡をつけた、という話、相手のことを直接非難するのではなくて、「私がしちゃってごめんなさい。あら、私じゃなかったわ、あなただったわね。」だなんて、かなりのイヤミですねぇ。
フィービーが怒ってバイバイ!と言う気持ち、よくわかります。
それなら、「つけないように気をつけてね」と言われる方がまだ「まし」だろうと。

while we're on that というのは「私たちがそれに乗っかっている間に」→「私たちがその話題について話している間に」という感じでしょうか。
ちょうどその引越しの話が出た今だから、その話が出ている今、というニュアンスで、「そう言えばその話についてだけど、引越しの話と言えば」みたいに訳せるかな、と思います。
フィービーは moved out と過去形を使っているので、「もうすでに引っ越した、ここを出て行った」わけですが、その事実を話してない、というのがロスのセリフでわかります。

on some level 「あるレベルで、ある程度まで」はモニカも知ってる、というフィービーですが、ロスの話を聞くと、フィービーはかなり見え見えのことをしているのにもかかわらず、モニカは全くその気配すら感じていない、ということがわかります。
she already knows. というフィービーに対して、ロスは、she doesn't know that..., she doesn't know that..., and she doesn't know that... と she doesn't know that を3回も繰り返しています。
かなりくどい言い方ですが、「あれも知らない、これも知らない、それも知らない…なのに、一体モニカが何を知ってるって言うんだ?」という気持ちが入っているわけですね。
on some level どころか、実際は全く気付いていないじゃないか、と言いたいのです。

ですから、今ロスが言ったようなレベル(on those levels)では知らないわね、とフィービーは言い直しています。
フィービーは自分の口からモニカにはっきり説明するのを避けたいがために、「少しはわかってるわよ、気付いてるわよ。」と適当なことを言って、ごまかそうとしていただけですね。

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posted by Rach at 08:48| Comment(4) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月16日

酔っ払ってばかなことをする フレンズ3-6その1

シーズン3 第6話
The One With the Flashback (衝撃! 暴かれた過去)
原題は「フラッシュバックの話」

[Scene: Central Perk, the whole gang is there including Janice.]
セントラルパーク。ジャニスを含め、フレンズ全員がそこにいる。
ジャニス: Janice has a question. Who of the six of you has slept with who of the six of you? (ジャニスは一つ聞きたいことがあるのよ。あなたたち6人の中で誰が、6人のうちの誰かと寝た経験があるか?)
フィービー: Wow, it's like a dirty math problem. (まぁ。エッチな数学の問題みたい。)
ロス: I'm sorry, the answer there would be...none of us. (残念ながら、その答えは…誰もいない、だよ。)
ジャニス: Come on, over the years, none of you ever, y'know, got drunk and stupid? (よしてよ。何年もの間、あなたたちの中で誰も、ほら、酔っ払ってばかなことしたって経験がないの?)
ジョーイ: Well, that's really a different question. (あぁ、それは全く別の問題だよ。)

dirty は「エッチな」。フレンズではこの意味でよく出てきますね。
男3人、女3人の6人で、みんな仲がいいから、その中でいろんな恋愛関係になったことがあるんじゃないの?とジャニスは尋ねています。
もちろん、現在恋人同士のロスとレイチェルを除いて、ということです。
素朴な疑問、というか、確かにこの6人はいつも一緒にいるので、メンバー以外の人がそういう疑問を持つのも無理もないような…(笑)。
got drunk and stupid は 「酔っ払って愚かになる」ということですから、「酔っ払って理性を失ってばかなことをしてしまう」ということ。
日本語でもこんな風に言いますね。

それに対して、ジョーイは「それとこれとは別問題だ。」と返事しています。
人間酔っ払ってばかなことをしてしまう、ってのはよくあるけど、この仲間内ではそんなことはしてないよ、ということです。
つまり、フレンズ以外では、そういうこと(酔っ払って、寝るべきではない女性と寝てしまうこと…笑)はよくやっちゃうけどね、ということですね。


ジャニス: I'm sorry I find it hard to believe that a group of people who spends as much time together as you guys do has never bumped uglies. (悪いけど、信じられないのよね。あなたたちみたいに長い時間を一緒に過ごしているグループの人たちが、不道徳な状況になったことがないなんてね。)
ジョーイ: Well, there was that one time that Monica and Rachel got together. (あぁ、モニカとレイチェルが結ばれた、ってことは一度あったな。)
モニカ&レイチェル: What? (何ですって?)
レイチェル: Excuse me, there was no "time." (もしもし、(そんなこと)一度もないわよ。)
ジョーイ: Okay, but let's say there was. How might that go? (わかった、でも、あったってことにしてみよう。どんな感じになるかな?)
ジャニス: Okay, okay, well then answer me this; Have any of you ever.... almost...? (わかったわ。じゃあ、そしたら、この質問に答えて。あなたたち、もう少しで…ってことはなかった?)
レイチェル: Does anybody need more coffee? (誰かもっとコーヒー欲しい人いる?)
ロス: Yeah, I'll take some. (あぁ、少し[コーヒーを]もらうよ。)
ジョーイ: Hey, there's a dog out there! (おい、外に犬がいるぞ!)

ugly は「醜い、醜悪な」ですが、この場合は、「(道徳的に)悪い、卑劣な」という意味。
ugly は形容詞で、ugliness という名詞形が別にあるはずですが、ここでは uglies と名詞の複数形のような形で使っていますね。
bump は「ドンとぶつかる、たまたま出会う」という意味なので、何かのはずみでそういう「不道徳な状況」になってしまったことはないの?という意味でしょう。

get together は「集まる、一緒になる」という意味ですが、恋人同士に使うと「(男女が)結ばれる」というような意味になります。
よく出てくるのは、get back together という表現で、これは「よりを戻す、元の鞘(さや)に収まる」という意味ですよね。
ジョーイはレズものが好きで(笑)、フレンズ1-20その4 でも、レイチェルとミンディの昔話に興味津々でした。
モニカとレイチェルにはっきり否定されたので、ちょっと想像してみるくらいいいだろ?、楽しいじゃん、みたいな感じ。

Have any of you ever almost...? は「今まであなたたちのうちで誰かが、もう少しで…しそうだったってことはなかった?」ということで、Have any of you ever almost slept with any of you? とか、almost had a sex with any of you? みたいな言葉が続く、ということでしょうね。

almost については、つい最近の過去記事 フレンズ3-5その27 で説明しました。
「almost +動詞の過去形」で、「もう少しで…するところだった、危うく…するところだった」「してないけど(するところまではいってないけど)もう少しで…してしまうところだった」のようなニュアンスです。
それを経験を表す現在完了形で尋ねているので、「寝た」ことはない、って言ったけど、「もう少しで寝ちゃうところだった」ってこともなかったの?、という質問になるのですね。
それを聞いてみんな急にそわそわし始めるのがおかしい。
これはきっと何かあるぞ(あったんだぞ)…と思わせるオープニングです。

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posted by Rach at 06:55| Comment(4) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月15日

出来ない方に5ドル賭ける フレンズ3-5その32

[Scene: Chandler and Joey's, they are admiring the entertainment center]
チャンドラーとジョーイの部屋。二人はエンターテインメント・センターに感心してほれぼれと眺めている。

admire は、フレンズ3-5その24 でも説明しましたが、「…を称賛する、感心する」「・・・を感心してほれぼれと眺める」という意味。
they are admiring the entertainment center. と上のト書きには書いてありますが、チャンドラーは内心ちっとも嬉しくないのでは?…(笑)
でも、admire は反語的に使われることもあるようです。

研究社 新英和中辞典には、
admire=[反語的に](…に)感服する、あきれる
例文) I admire his impudence. 「やつの厚かましさには感服するよ。」

という語義が載っています。

チャンドラーの気持ちは、きっとこっちの反語的な方ですね。(ト書きを書いた方がそこまで考えて書いたのかどうかは知りませんが…笑)。


ジョーイ: Y'know what? (なぁ。)
チャンドラー: Umm? (ん?)
ジョーイ: Bet you I could fit in there. (points to a hole in the center) (俺はあそこにフィットする[ぴったりはまる、すっぽり収まる]って断言できるよ。[とセンターの穴を指差す])
チャンドラー: I got five bucks says you can't. (出来ない、って方に5ドル賭けるよ。)
ジョーイ: Get out your checkbook, mister. (小切手帳を取り出しとけよ、ミスター。)
チャンドラー: Oh, I think I have the cash. (あぁ、そのくらいなら現金で持ってると思うよ。)

ジョーイの Bet you... は、I bet you... ということで、「俺は…だと確信してるんだけど。俺は絶対…だと思うよ。」みたいな感じです。
フレンズ3-1その18 で説明したように、bet の基本的な意味は、「(金などを)賭(か)ける」で、そこから「主張する、断言する」「思う」のような意味も表します。

それに対するチャンドラーの返事、I got five bucks says you can't. について。
DVD英語字幕は、上に書いたように、I got になっていて、ネットスクリプトは I've got になっています。(実際の音声は I get と言っているように聞こえるような気もする…)

「5ドルに「出来ない」と言わせる」のような使役の意味ならば、I got five bucks to say you can't. と to が必要でしょうし、「「出来ない」と言っている5ドルを持ってるよ」という意味なら、I got five bucks which says you can't. と主格の関係代名詞が必要になるでしょうか?

ここでの got は、ジョーイの使った bet と似た感じで、「思う、考える」のようなニュアンスなんでしょうか。
I got / five bucks says you can't. と切れ目が入り、「「5ドルが出来ないって言う」と思う。」のような意味になるのかと思うのですが、どうでしょう?

checkbook は「小切手帳」。
ジョーイは、「小切手帳を用意しておけよ。俺が賭けに勝って、お前が金を払わないといけなくなるんだからさ。」とかっこつけて言っているのですが、たったの5ドルで小切手なんか切らないよ、それくらいの現金は手元にあるよ、とチャンドラーはあきれているのですね。


(Joey successfully enters the entertainment center, and Chandler closes the door on Joey.)
ジョーイはうまくエンターテインメント・センターに入る。そしてチャンドラーはジョーイの前でドアを閉める。
ジョーイ: You are dog, man! I totally fit! (お前の負けだね。完全にフィットしてるよ!)
チャンドラー: Yeah, you got me. (picks up a 2x4 and puts it through the handles so that the doors won't open) I'm out five big ones. (puts the money in the crack between the door and frame) Here you go. (あぁ、お前の勝ちだ。[ツーバイフォー(2インチ×4インチ)の木材を拾い上げて、それをハンドルに通す。そうすると、ドアは開かない。] 5ドルの大金をすってしまったよ。[ドアとフレームの間の隙間にその紙幣を入れる] ほら、どうぞ。)
ジョーイ: Thank you. Cha-ching! (Chandler starts to leave) Oh, well, hello, Mr. Lincoln! Better luck next time, buddy! (Chandler leaves and closes the door) And the drinks are on me! (ありがとう。チ、チーン! [チャンドラーは出て行こうとする] あぁ、ハロー、リンカーンさん! 次はもっと幸運だといいな、友よ。 [チャンドラーは出て行ってドアを閉める] それから、飲み物は俺がおごるよ!)

You are dog, man! ですが、You are a dog. のように冠詞がついていませんね。
ここでは名詞ではなくて、形容詞的に、または「呼び掛け語」的に使われているようです。
ロングマン現代英英辞典の dog [noun] の6番目の項目に、
dog: DISHONEST
(informal not polite) an offensive word for an unpleasant or dishonest man
例) You dirty dog !

つまり、「不快な、不正直な人間に対する侮辱的な言葉」。
そういう相手に対して、例文のように、"You dirty dog!" 「この汚い犬め!」みたいな言葉をかけるのですね。

ここのセリフでは、「お前の言ったことは外れたね。」という感じの「うそつき」のような意味でしょうか。
underdog 「負け犬、敗北者」のニュアンスかもしれません。

run out of や be out of で「…がなくなって、切らしていて」という意味がありますよね。
I'm out five big ones. の out もそれと同じニュアンスです。

Cha-ching! はレジの音。
お金を貰ったので、「毎度あり〜!」みたいな感じで、レジの真似をしているのですね。
リンカーン、は、5ドル紙幣がリンカーンの絵柄だから。
Wikipedia 英語版: United States five-dollar bill にその紙幣の写真が載っています。

まだ自分の不幸がわかっていないジョーイ。
儲けた金で飲み物をおごってやるとまで言ってますが、この自分の状況にいつ気付くのでしょうか?

最後になりますが、今回ロスが作っていたリストについては、Wikipedia 英語版: Laminated list で、ウィキペディアの項目の一つに挙げられています。
A laminated list または a freebie list と言えば、フレンズ世代のネイティブには「あぁ、あのロスが作っていた5人のセレブのリストね。」と通じるのかもしれません。

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2007年08月14日

リストから押しのけるbump フレンズ3-5その31

ロス: Yeah, um, okay, see, you were, you were on the list. But then my friend, Chandler (Chandler waves) brought up the very good point that you are international. So I bumped you for Wynona Ryder. Local. (はい、あなたはリストに載っていたんです。でもその時、僕の友達のチャンドラーが[チャンドラーが手を振る] 非常に良い点を指摘したんです。それは、あなたがインターナショナル(国際的)だ、ということ。それで、僕はあなたの代わりにウィノナ・ライダーを入れたんですよ。彼女はローカルですから。)
イザベラ: Y'know it's ironic... (ほら、それって皮肉よね…)
ロス: What? (何がですか?)
イザベラ: ...because I have a list of five goofy coffeehouse guys. And yesterday, I just bumped you for that guy over there. (points at a guy and leaves) (だって、私もおバカなコーヒーハウスの男5人のリストを持ってるの。それで、昨日、ちょうどあなたの代わりにあそこにいるあの男性をリストに入れたところよ。)
その男性を指差し、イザベラは去る。
ロス: (to the rest of the gang) We're just gonna be friends. ([残りのフレンズたちに] 僕と彼女は友達になれそうだね。)

ラミネートされた最終リストにイザベラが載っていない理由を説明するロス。
フレンズ3-5その17 で、イザベラについて、
チャンドラー: Ooh-hoo. Very hot, very sexy. But ah, y'know she's too international, y'know she's never gonna be around. (ほほぅ。すごくホットで、すごくセクシーだ。でも、ほら、彼女は国際派だから、彼女がこの辺にいる[姿を見せる]ことはないよ。)
というセリフがありました。
それを聞いてロスはイザベラを候補から外したのですが、そのことを今、本人に説明しているわけですね。

bump は「(…に)ドンと突き当たる」という意味が基本です。
ロングマン現代英英辞典では、
bump: to hit or knock against something
つまり、「何かに対してぶつかること、または当たること」。

そこから bump into someone だと「…にばったり出会う」という意味になりますね。(bump into someone という表現は、フレンズでよく出てきます。)

また、その bump の「ドンと当たる」という基本的意味から、「(人を)(飛行機などの便から)押しのける、はずす」「(人を)はじき出す」という意味にもなります。
bump:
4. [transitive] (informal) to move someone or something into a different class or group, or to remove them from a class or group altogether
例) The flight was overbooked, and Dad was the first one to be bumped.

「人や物を別のクラスやグループに動かすこと、またはあるクラスやグループからそれらを完全に取り除くこと。」
例文) そのフライト[便]は定員以上の予約を取っていたので、パパは外された最初の人になった[その便から真っ先に外された]。」

この bump のニュアンスを考えると、「ドンと押して弾き飛ばした、突き飛ばした」みたいな感じがしますから、目の前にいる大物女優を目的語とする動詞としては、相応しくない気がしますね。
「あなたを押しのけて、ウィノナを入れた」みたいな感じに聞こえて、理由はどうあれ、イザベラにとっては失礼な感じがするような…。

日本語でローカルというと、「中央ではなく地方の」みたいなイメージがありますが、
ロングマン現代英英辞典では、
local: relating to the particular area you live in, or the area you are talking about
「自分が住んでいる特別なエリア、または自分が話題にしているエリアに関係している」

上のセリフでは、もっぱらアメリカ国内で活躍している、という意味になります。
フレンズ3-5その17 で、
チャンドラー: Pick somebody who's gonna be in the country like all the time. (いつもこの国にいるだろうと思われる誰かを選べよ。)
と言っていましたが、それを一言で言い換えた形容詞が、local だ、ということですね。

goofy は「ばかな、まぬけな」。
ロングマン現代英英辞典では、
goofy: (informal) stupid or silly
goofy や その名詞形 goof については、フレンズ3-4その28 で詳しく説明しています。

イザベラは、「私も「愚かな男リスト」を作ってて…」などと話をでっち上げ、「あなたがやったのと同じように、あなたを押しのけて、別の人をリストに入れたわ。」と言っています。
ロスが言ったのと同じようなことを言って、「その場の状況に合わせて何とでも言えるわよね。私に会ったからって、急にそんな話をでっちあげて、それがあなたの口説き方、アプローチの仕方なんでしょ?」と言いたいのでしょう。
ロスは確かに失礼なことを言ったわけですから、goofy と言われても怒るわけにもいきませんね。
上手にあしらわれてしまったロス。
楽しく会話できたし、恋人は無理でも友達にならなれそうだね、と照れ隠しのようなセリフを言うのが精一杯ですね。

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posted by Rach at 07:02| Comment(0) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月13日

一生に一度の機会 フレンズ3-5その30

イザベラ・ロッセリーニに声を掛けるロス。
ロス: (to Isabella) Hi! Hi, I'm Ross. You don't know me, but I'm a big, big fan of yours. I mean, Blue Velvet, woo-oo hoo! Um, I was wondering if I could um, maybe buy you a cup of coffee. (Gunther hands her change) Or reimburse you for that one. ([イザベラに] こんにちは! あの、僕はロスと言います。あなたは私をご存じないでしょうが、僕はあなたの、大、大ファンなんです。「ブルーベルベット」、あれは最高! それで、僕は思ってたんですよね、多分、あなたにコーヒーを1杯おごることができるかなぁ、って。 [ガンターは彼女にお釣りを手渡す] または、そのコーヒー代を僕があなたに支払うか。)
イザベラ: Aren't you with that girl over there? (points at Rachel, who waves back) (あなた、あそこの女の子と付き合ってるんじゃないの?)
レイチェルを指差す。レイチェルは手を振り返す。
ロス: Well, yeah, kinda. Um, but that's okay, see we have an understanding, um, see we each have this list of five famous people, (gets his out) and you were one of mine. So I'm allowed to sleep with you. No, no, no, it's flattering. (えぇ、そんな感じですけど。でも、大丈夫なんです。僕たちは理解し合ってるんですよ。お互いに5人の有名人のリストをそれぞれ持っている。[自分のリストを取り出す] そして、あなたは僕のリストに載っていた有名人の一人だったんです。だから、僕はあなたと寝ることを許されているんです。いやいやいや、それは誉め言葉なんですよ。)
イザベラ: I don't know... (starts to leave) (どうかしらね…。[立ち去ろうとする])
ロス: Oh no, no, no, wait, wait, Isabella. Don't, don't just dismiss this so fast. I mean, this is a once-in-a-lifetime opportunity. (だめだめ、待って、待って、イザベラ。これをそんなにすぐに却下しないで。だって、これは一生に一度の機会なんですよ。)
イザベラ: Yeah, for you. Is that the list? (えぇ、あなたにとってはそういう機会でしょうね。それがリスト?)
ロス: Um, yes. (あぁ、そうです。)
イザベラ: Can I see it? (それ見てもいい?)
ロス: Um, no. (あ、ダメです。)
イザベラ: Come on! (grabs the list) (いいじゃない! [リストを掴む])
ロス: But, okay. (でも…どうぞ。)
イザベラ: (reading it) I'm not on the list! ([リストを読んで] 私はリストに載ってないわよ!)
ロス: Um, see, but that's not the final draft. (あぁ、でも、それは最終案じゃないんです。)
イザベラ: It's laminated. (リストはラミネートされてるわよ。)

ロスが例に挙げた映画はブルーベルベット。
Wikipedia 日本語版: ブルーベルベット
監督は、デヴィッド・リンチ。
デヴィッド・リンチと言えば、テレビドラマ「ツイン・ピークス(Twin Peaks)」が日本でも話題になりましたよね。
アマゾンではこちら(↓)。
Amazon.co.jp: ブルーベルベット 特別編

reimburse は「(人に)費用などを払い戻す、弁済する、弁償する、返済する」。
イザベラのコーヒー代をかっこよく(?)払ってあげようと思ったら、もう既に支払っていて、お釣りまでもらった後なので、その代金を僕があなたに支払うことで、おごったことにしましょうか?と言っているのですね。

flatter は「(人に)おべっかを使う、お世辞を言う、喜ばせる」で、その形容詞の flattering は「お世辞の、喜ばせる」という意味。
この場合は、sleep with という露骨な言葉を使ったためイザベラがいやな顔をしたのですが、それは、その人のことが大好きで、「チャンスがあったら寝てもいい」と恋人が認めるくらい素敵な人、恋人が焼きもちを焼くのをあきらめるくらいの素晴らしい人、という意味のリストだから、「寝れる女」みたいな悪い意味じゃなくて、誉め言葉の一種で良い意味なんですよ、とフォローしているのでしょう。

ロスが、「イザベラ」と相手をファースト・ネームで呼んでいるのがおかしいですね。
少しでも雰囲気を和ませよう、少しでもお近づきになって相手の心を開かせよう、との試みでしょうか。

dismiss は「(集団などを)解散させる、(考えを心から)捨てる、簡単に片付ける、おしまいにする」。
突然近づいて来たファンが、わけのわからないことを言うので、「早く切り上げて出て行こう」とイザベラは考えているかもしれないけど、でも、もう少し話を聞いて欲しい、ということです。

lifetime は「一生、生涯」で、once-in-a-lifetime は「一生に一度の、生涯に一度の」という形容詞です。
フレンズ2-23その25 には、 the role of a lifetime 「生涯にまたとない役柄、生涯で最高のはまり役」という表現が出てきました。
その時に、lifetime に関する表現をいくつか説明しています。

for you 「あなたにとっては、それは生涯で一度の機会でしょうけど。」というのは、有名な俳優ならではの言い方ですね。
そんなのにいちいち取り合ってたら、私の身体がいくつあっても足りない、という感じでしょうか。
そういうことを言われ慣れている人のセリフです。

draft は「草案、草稿、下書き」。
final draft は「最終案、確定案」。
イザベラが載っていないので、このリストは最終案じゃない、と言い訳するロスですが、しっかりラミネートしちゃったことが、ここで裏目に出ちゃいましたね(笑)。

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posted by Rach at 09:24| Comment(2) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月12日

お好みにカスタマイズ フレンズ3-5その29

[Scene: Central Perk, Rachel is serving some guy coffee.]
セントラルパーク。レイチェルはある男性にコーヒーを給仕して[出して]いる。
レイチェル: Okay sir, um-mm, let me just see if I've got this right. Ah, so this is a half-caf, double-tall, easy hazelnut, nonfat, no foam, with whip, extra hot latte, right? (the guy nods) Okay, great. (she starts to walk away and under her breath) You freak. (ではお客様、これが(注文通り)正しいかどうか私に確認させて(下さい)。これは、カフェインが半分、エスプレットショット追加、サイズはトールで、ヘーゼルナッツ(シロップ)の追加、無脂肪乳、泡なし、ホイップクリームの追加、超熱いラテ、ですね? [その男性は頷く] あぁ、良かった。[彼女は立ち去るが声をひそめて] このフリークめ!)

この注文は、「お好みにカスタマイズ」というやつでですね。
時々、スタバ(STARBUCKS)などで、どれだけややこしい注文ができるか、ということに挑戦したりしている方もおられるようです。
私はあまりこういうオーダーに詳しくないので、近所のスタバに置いてある「スターバックスのドリンクメニュー」というリーフレット(チラシ)を参考のために貰って来ました(笑)。

ダブル、というのは「エスプレッソショットを1回追加する→合計2回にする(?)」ことのようです。
トールはサイズですね。(スタバでは 360cc )
スタバのメニューには、「 Decaffeinated Coffee ディカフェ(カフェインレス)」というのもありますが、上のセリフは half-caf なので、カフェイン半分、ということですね。
シロップの追加・変更という項目に「バニラ/ヘーゼルナッツ/キャラメル/アーモンド」と書いてありますので、easy hazelnut はシロップのことを言っているのだと思いますが、easy って何かなぁ?
ローファットミルク(低脂肪乳)やノンファットミルク(無脂肪乳)への変更も出来るのですね。
また、「ドリンクの温度調節」というのもできるそうで、extra hot というのは通常のものよりももっと熱い温度にする、ということですよね?

「こういうオーダーには私はうるさいよ!」という方は、私の説明で間違っている部分があればご指摘下さい。

(Isabella Rosselini enters)
イザベラ・ロッセリーニが入ってくる。
ロス: (to Gunther) Thank you. ([ガンターに] ありがとう。)
イザベラ: (to Gunther) A coffee to go, please. ([ガンターに] コーヒー一つを持ち帰り[テイクアウト]でお願い。)
(Ross recognises her and goes over to the couch, mouthing 'Oh, my God')
ロスは彼女を認めて、(フレンズたちがいる)カウチに向かう、声には出さず口を動かして「なんてことだ!」と言う。
ロス: Isabella Rossellini! (points to her) (イザベラ・ロッセリーニだよ!)
と彼女を指差す。
モニカ: Are you serious? (they all look) Oh, my God! (本当に? [みんなが見る] まぁ、なんてこと。)
ロス: Damn! I can't believe I took her off my list! (くそっ! 彼女をリストから外しちゃったなんて、信じられないよ。)
モニカ: Why? Because otherwise you'd go for it? (どうして? もしリストから外さなかったなら[リストに載ったままだったら]、トライするつもりだった、って言うの?)
ロス: Yeah, maybe. (あぁ、多分ね。)
レイチェル: Oh-oh, you lie. (またぁ、あなたは嘘つきね。)
ロス: You don't think I'd go up to her? (僕が彼女に近づけないと思ってるの?)
レイチェル: Ross, it took you 10 years to finally admit you liked me. (ロス、あなたが私のことを好きだと最終的に認めるのに10年もかかったのよ。)
ロス: Yeah? Well, missy, you better be glad that list is laminated. (そう? ねぇ、お嬢さん、そのリストがラミネートされていることを喜んだ方がいいね。)
レイチェル: You know what, honey? You go ahead. We'll call her an alternate. (ねぇ、ハニー。どうぞ行って来て。彼女を代役[代理、補欠]とみなす[認める]わよ。)
ロス: Okay, hold my cruller. (わかった。僕のクルーラー(ねじって揚げたドーナツ)を持ってて。)
レイチェル: Okay. (いいわ。)
モニカ: Rach, are you really gonna let him do this? (レイチェル、本当にロスにこんなことさせるつもり?)
レイチェル: Honey, he's about to go hit on Isabella Rossellini. I'm just sorry we don't got popcorn. (ハニー、ロスはイザベラ・ロッセリーニに声を掛けようと[ナンパしようと]しているところなのよ。ただただ残念だわ、ポップコーンがなくて。)

to go はファーストフード店などの決まり文句で、「持ち帰り(用)で、テイクアウトで」。
Is this to eat here or to go? 「こちらでお召し上がりですか? それともお持ち帰りですか?」というのは決まり文句ですね。
フレンズ1-14その1フレンズ2-19その10 にも出てきました。

ロスがイザベラ・ロッセリーニを recognize (recognise) した、ということですが…。
ロングマン現代英英辞典によると、
recognize: [not in progressive] to know who someone is or what something is, because you have seen, heard, experienced, or learned about them in the past
つまり、「ある人や物について、過去に見た、聞いた、経験した、学んだなどの理由で、ある人が誰か、またはある物が何か、を知ること。」

この場合は、リストに入れようとしていたくらいですから、ロスは何度も映画で彼女を見ていて、彼女の顔や姿を知っていた、だから、本人を目の前にした時に、「あ、イザベラ・ロッセリーニだ!」と気付いた、ということです。
recognize が「分かる、認める、認識する」という意味だと知っている方は多いと思うのですが、「”どういう風に”分かるのか」が分からないと(笑)、細かいニュアンスや他の「分かる」という意味の単語との使い分けができません。
こういう単語こそ、英英辞典できちんと調べてみるべきだと思います。

あまりの驚きと、本人を目の前にして騒いではいけない、という気持ちとで、mouth しているのが笑えます。
この mouth は動詞で、ロングマン現代英英辞典によると、
mouth: [transitive] to move your lips in the same way you do when you are saying words, but without making any sound
つまり、「言葉を言う時にするのと同じように唇を動かすが、音は何も立てないこと」。
つまり、声には出さないで、口の形だけでその内容を相手に伝えようとしているのですね。
声にはならないような、こういうリアクションを、ロスは時々しますよねぇ。

go for it は「目標に向かって努力する、頑張ってやってみる」という意味。
フレンズ2-1その1 にも出てきましたが、フレンズではよく使われる表現です。
go up to は「…の所に行く、…に近寄る」。

ロスは高校生の頃からずっとレイチェルが好きだった、でも、その気持ちをはっきり伝えるのに10年もかかった、とレイチェルは言っています。
「一般人、普通の人」の私にさえ、そんな様子だったんだから、相手がセレブだったら、とてもそんな度胸はないわね、ということでしょう。

それに対してロスは、「ラミネートされている→変更できない→これが最終決定である」と説明して、イザベラは正式な候補者ではないからアタックできないよ、恋人の君としては、イザベラがリスト外だから安心だね、と言っています。

call+人+補語は「人を…と呼ぶ、称する」「人を…とみなす、考える」というニュアンスでしょうか。
または審判がコール(判定)するイメージで、「宣言する」みたいなニュアンスもあるのかもしれません。
最終のリストから外れてはいるけれど、途中で候補に挙がっていたのを私たちは知ってるから、彼女をリストの特別番外編として認めるわ、ということですね。

I'm just sorry we don't got popcorn. について。
don't の後なのに、got と過去形になっていますね。
ネットスクリプト、DVDの英語字幕、どちらも got になっていて、実際にレイチェルも「ガット」と言っていますので、本当に got で間違いないようです。
have got = have で、その have が省略されることもよくありますから、have が省略された形の have got 、つまり、got = have という意味で使われているのでしょうね。
日本の学校の英作文で don't got と書いたら、不正解にされそうですけど…(笑)。

レイチェルは、ロスがどんな風にアタックしようとするのかを観察、鑑賞しようとしています。
だから、恋人としてではなくて、一人の観客として、映画を見るみたいに、その一部始終を見届けたいと思っているのですね。
だから、映画館での必需品のポップコーンのことを言っているのでしょう。

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posted by Rach at 09:17| Comment(4) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする