2007年09月30日

取り付かれたように整頓された部屋 フレンズ3-7その15

(Joey throws a punch and just lightly taps her on the shoulder, Phoebe counters with a jab to the nose.)
ジョーイはパンチを食らわせる、それはフィービーの肩を軽く打つだけである。フィービーは鼻へのジャブで反撃する。
ジョーイ: Hey, now! (おい!)
(Phoebe throws another jab, and lands it on Joey's nose, causing it to bleed.)
フィービーはもう一回ジャブを食らわせて、それがジョーイの鼻に当たる、そのために鼻血が出る。
ジョーイ: Hey!!! Oww!! And I'm bleeding. (おい! あぁ! 出血しちゃったよ。)
フィービー: Oh! Oh! Oh! (あぁ! あぁ! あぁ!)
ジョーイ: Okay, great. (いいよ、最高だね。)
フィービー: Wow! And I'm a vegetarian! All right, all right, well, I'm sorry, we'll put some ice on it. (まぁ! それに私はベジタリアンなのに! いいわ、いいわ、ごめんなさい。鼻の上に氷を乗せましょう。)
ジョーイ: Okay. (そうだね。)
フィービー: 'Kay, put your head back. (さぁ、頭を後ろにして。)
ジョーイ: All right. I can't see. (わかった。(前が)見えないよ。)
フィービー: All right, I have ya. Oh, God! (いいわ、私があなたをリードするから。ほんとに、なんてことを!)
配達人: Which bedroom do ya want it in, Ms. Geller? (どの寝室にそれを入れましょうか、ゲラーさん。)
フィービー: Oh, it's the compulsively neat one by the window, okay? (あぁ、窓際の、几帳面すぎるほど片付いている部屋よ、わかる?)
配達人: Gotcha. (he and his helper walk in carrying the racecar bed.)
(わかりました。)
彼と手伝いの人は、レースカー・ベッドを運びながら部屋に入っていく。

ボクサー役をするはずのジョーイよりも、フィービーの方が上手なのが面白いですよね。
さすがは鍛えていただけのことはある(笑)。

"And I'm a vegetarian!" とフィービーは言っています。
彼女がベジタリアンなのは、動物愛護の精神によるもので、「動物を殺したくない、傷つけたくない、それらの血を見たくない」というような理由があるのでしょうね。
そういう「生きとし生けるもの」を愛するはずの私、血を見るのが嫌いな私が、友達のジョーイを殴って、出血させてしまうなんて、なんてことをしてしまったの!?、という気持ちなのでしょう。

compulsive は「強迫観念に取り付かれた・とらわれた(ような)」なので、compulsively はその副詞形ですね。
compulsively neat は人間だと「潔癖症(の人)」。
今回は部屋なので、「恐ろしいほどきれいに片付いている、取り付かれたように片付いている(部屋)」というところでしょうか。
モニカは几帳面な性格なので、部屋もきれいに片付いています。
ベッドルームは二つあるけれど、極端にきれいに片付けてある部屋の方よ、見ればすぐにわかるから、という感じですね。

compulsive eater なら「過食症の人」になります。
ロングマン現代英英辞典では、
compulsive: compulsive behaviour is very difficult to stop or control, and is often a result of or a sign of a mental problem (see also obsessive)
つまり、「compulsive な行動は止めたり制御したりするのが大変難しい、しばしば心の問題の結果や前兆である。類義語は、obsessive」
obsessive 「考えが取りついて離れない、執拗な、強迫観念に取りつかれた」は、モニカやロスの性格を表す言葉として、これまでにも何度か出てきましたね。

ちょうど、ジョーイは鼻の上をつまみながら上を向いていて、フィービーはジョーイを導きながら歩いて行き、冷蔵庫から氷を取り出そうとしています。
だから、ベッドを運び込む様子を見ていないのですね。
その間に、例のレースカー・ベッドが運び込まれてしまって、観客大爆笑、なわけです。
「鼻血」、さらには「氷」がここでは重要な役割を果たしていることがわかりますね。
"we'll put some ice on it." という何気ないセリフにも、ちゃんと意味がある、ということです。


(今日のポイント)
・compulsively 「取り付かれたように」という副詞。
整理整頓するのは良いことだけど、モニカの場合は、ちょっと度が過ぎる、極端すぎる、とフィービーは言いたいようです。
neat を compulsively という副詞で強調していることで、モニカの潔癖症の度合いと、それをフィービーがどう思っているかがわかるのですね。


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posted by Rach at 08:58| Comment(6) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月29日

私は英和辞典をこう使った

今日は、Rach流DVD学習法に関する追加説明になります。
DVD学習法の最終段階「英語音声、英語字幕」で、「わからない部分を自分なりに調べる」ことが大切だ、と私は力説してきましたが、その「調べ方」について、具体的に書いてみます。

「調べる」というのは、辞書で、文法書で、自分のもっている英語関連の本で、ネットで…調べる、ということです。
私はこの「調べる」という最終段階で、たくさんのことが身に付くと思います。
それは、「生きた使える英語に実際にぶつかった」後で、それに関連する語彙や文法を「調べる」ことになるからです。
知識と実践を結びつける、と言うのでしょうか。
「この本で説明してあることは、こういうことか!」と「気付く」ことですね。

以下、具体的に場合分けをします。

・知らない単語、わからない単語
とにかく一度は辞書を引いてみましょう。
英英辞典が理想的ですが、手に負えないと思う方は、「まずは英和」でもよろしいのではないでしょうか?

私は最近、英英辞典をよく使うようになって、英英辞典を使う効果やメリットについては十分わかっているつもりです。
英英辞典を使いこなせるようになったら、英語力は格段に伸びる! それは断言できます。
そういう英英辞典の効用については別の機会に述べますが、今日、今さらのように「英和辞典」の話をしているのは、英和辞典にはいろいろな「情報」が書かれているからです。

英和辞典では、「その単語の日本語訳」を調べてそれでおしまい、という人も多いかもしれませんが、それ以外の情報にも目を向けましょう。
辞書に書いてある文法事項は、大変役に立ちます。
「文法」というより、「その単語の用法」と言った方がいいでしょうか。

例えば、

動詞の後に、to 不定詞が続くもの、-ing 形が続くもの、
目的語を二つ取れる、
他動詞でしか使わない、
人を主語にとらない、

などのその単語特有の特殊な用法を理解することができます。

動詞では、自動詞、他動詞に分類して、その構文が紹介されてもいます。
今回出てきた構文は、辞書に載っている構文のうち、

動詞+ that 節
動詞+目的語+ to 不定詞
動詞+目的語+原形不定詞
動詞+目的語+補語

などのうちのどれになるか、を見てみることで、そのセリフの構造がはっきりします。
日本語の意味さえわかれば、構文なんてどうでもいい、と言ってはいけません。
それではいずれ、頭打ちになってしまいます。
英単語を日本語の意味に置き換えるだけで意味が取れるのは、文章の構造が簡単な場合だけです。
構文を理解することが、英語を理解することだと思って下さい。

辞書で「その単語に関係する文法、用法」が例文と一緒に説明されていることで、「今回のセリフは、この例文とよく似ている」とか、「辞書の言うとおり、後ろには -ing 形が続いているな」と、その辞書に書いてある事柄が、本当の生きたセリフでも応用されていることを実感できる、その時始めて、その文法事項を理解できたと言える気がするのですね。

「○○という動詞の後には、-ing 形が続く」という知識として頭に入れておくだけでは、まだ使いこなすところまではいきません。
その文法知識を使った例文が頭の中で思い浮かぶようにならないといけませんよね。
やはり語学は「使えてナンボ」だと思うので、常に「生きた英語、それを使っている実例」と共に覚えないと意味がありません。

辞書の例文は、シンプルで一番典型的なものを使っている、という意味で大変覚え易いのですが、DVDで学ぶ場合は、「セリフ」がその「例文」に当たるわけです。
セリフは、そのストーリーの流れの中で、前後の文脈や状況がはっきりしています。
言った人の表情から、どういう気持ちでそれを言ったかもわかります。
実際に俳優が発音しているので、発音のお手本もあります。
イントネーションも、より人間味のこもった、実践的なものになっていますよね。
つまり、辞書の「典型的な例文」よりも、もっとたくさんのことがそのセリフには情報として詰まっていて、それを使って語彙や表現や文法事項を覚えることで、「身に付き易く、忘れにくく」なるのです。

また、類義語などにも注目してみて下さい。
丁寧な辞書では、よく似た意味の単語の意味を並べて、場合分けして説明してありますね。
「辞書が言うように、確かに今回はこういう状況だからこの動詞が使われている」と確認することで、他の動詞との違いが明確になります。

私はこのブログを始めるまでは、いわゆる「文法書」というものを持っていませんでした。
私がフレンズで学びながら得た文法知識というのは、辞書から学んだものが多かったのです。
「文法」とは、「構文」「語順」「各単語の用法」を体系的にまとめたものだと私は思っていて、だからこそ、辞書に書いてある用法や構文を丁寧に見ていくことで、文法力がついてきた、と思うのです。

フレンズのセリフ、という「実践英語」と結びつけることで、辞書からだけでもかなりのことが学べた、ということですね。

その他には、TOEIC の問題集をこなすことで覚えた文法もありますが、それも、「実際の問題をこなすことで文法を覚える」という方法であったために、「覚え易く、忘れにくい」という効果が得られたのだと思っています。

続きはまた1週間後にします。


(今日のポイント)
・使えるものは何でも使え!が私のポリシー(笑)。
英和と英英では、その「使い方」が異なります。
「私にはまだ英英は無理!」と思っている方は、英和を使ってもいいと思います。
そのかわり(笑)、その英和に書いてある重要な情報を貪欲に取り込んで下さい。
・文法だけを独立して学ぶより、実践英語と絡めて覚える。
文法書を読んで知識を蓄えることも大事ですが、その文法を自分で使えるように、「生きた英語」と結びつけながら覚えることが「英語を使える」ことに繋がります。


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posted by Rach at 14:32| Comment(14) | DVD学習法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月28日

クリスチャン精神に反する フレンズ3-7その14

フィービー: Oh, hey, hey, "Nick the boxer." Let's see what you got! All right ya, put 'em up. Come on. (they start shadow boxing) (あぁ、ねぇねぇ、「ボクサーのニック」。あなたの腕前を見てみましょうよ。いいわ、構えて。さあ来い。[二人はシャドー・ボクシングを始める。])
ジョーイ: Hey, you're ah, pretty good at this. (ねぇ、フィービーは、これ[シャドー・ボクシング]が随分と上手だね。)
フィービー: Yeah, well, I had to learn, I was staying at the "Y" and some of the young men weren't acting Christian enough. (えぇ。そうね、私は(ボクシングのやり方を)学ばなければいけなかったのよ。私は Y (YMCA)にいたの[滞在していたの、泊まっていたの]。そこでは、クリスチャンっぽく行動しない若い男が何人もいたから。)
ジョーイ: Ahh! (なるほど!)

I was staying at the "Y" の "Y" について。
これは、研究社 新英和中辞典にそのものズバリが載っていました。

Y (名詞)=[the 〜] (米口語)= YMCA; YWCA
例) He is staying at the Y. 「彼は YMCA に泊まっている。」


例文が、今回のセリフと同じですね。

そして、ご存知の方も多いと思いますが、Y.M.C.A. または YMCA とは、
Young Men's Christian Association 「キリスト教青年会」
の略称ですね。

ロングマン現代英英辞典では、
YMCA: Young Men's Christian Association an organization in many countries that provides places to stay and sports activities for young people
つまり、「多くの国にある組織で、若者のために、宿泊所やスポーツ活動を提供する。」

ですから、stay at the Y とは、「 YMCA が運営している宿泊施設に泊まる」ということですね。
私はそういう施設を利用したことはないのですが、一般のホテルなどに比べると、価格が安い、という利点があって、フィービーはよくそこを使っていた、ということでしょうね。

some of the young men weren't acting Christian enough. について。
Christian は「クリスチャン」「キリスト教徒、キリスト教信者」で、act Christian は「クリスチャンらしく、人道的に慈悲深く振る舞う・行動する」ということですね。

YMCA というキリスト教青年会のはずなのに、クリスチャンのように「清く正しい」人ばかりではなくて、女と見たら悪さをしようという輩もいっぱい泊まっていたのよ、とフィービーは言っているのです。
だから、自分の身は自分で守れるように、ボクシングなどの護身術を身に付ける必要があったのよ、ということです。

Y に泊まっていたのに、Christian の精神から外れた若者がたくさんいた、と言っているのが面白いわけですね。


(今日のポイント)
・"I was staying at the "Y" and some of the young men weren't acting Christian enough." というセリフの面白さ。
「Y (YMCA)に泊まっていたけれど、そこには、Chirstian の精神に反する人もいた」と、その看板と中身の不一致を語っているのですが、Y と聞いて、YMCA だな、とわからなければ、このセリフで瞬時に笑えませんよね。
他国の言語・文化を理解するためには、そういうちょっとした知識を少しずつ積み上げていくことが大事なんだろうと思います。


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posted by Rach at 10:21| Comment(10) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月27日

サインを下さい フレンズ3-7その13

(There is a knock on the door.)
ドアをノックする音。
フィービー: Oh. (あぁ。)
(goes and answers the door and there is this huge black delievery guy.)
ドアに行って応対する。そこには大きい黒人の配達人が立っている。
男: Dom da-da dom! Hear ye, hear ye! Delivery from the Mattress King! (to Phoebe) You Miss Geller? (ダン・ダダ・ダーン! ヒェイェ、ヒェイェ! マットレス・キングからの配達です! [フィービーに] あなた、ゲラーさんですか?)
フィービー: Okay. (そうね。)
男: Sign here. (hands her a clipboard) (ここにサインして下さい。[フィービーにクリップボードを渡す])
フィービー: Oh, do I have a middle name? All right. Monica "Felula" Geller. It's that bedroom there. (points to Monica's room) (あぁ、私にはミドルネームがあるわね? わかった、モニカ・”フェルーラ”・ゲラー。それは向こうのあのベッドルームに(置いて)ね。[モニカの部屋を指差す])
ジョーイ: Hey, Monica bought a bed from the Mattress King? (ねぇ、モニカはマットレス・キングからベッドを買ったのか?)
フィービー: Yeah, so please, please, please, don't say anything to Chandler. (えぇ。だから、お願い、どうか、どうか、チャンドラーには何も言わないで。)
ジョーイ: You want me to lie to Chandler? (俺に、チャンドラーに嘘をつけ、って言うのか?)
フィービー: Is that a problem? (それは問題?)
ジョーイ: No. (いいや。)

ドアを開けてみると、いきなり、♪ダン・ダダ・ダーン! ヒェイェ、ヒェイェ!♪と歌いだす配達人(笑)。
マットレス・キングのCMのジングルか何かでしょうかねぇ?
ジングル(jingle)というのは、CMソングのことで、もしマットレス・キングにTVCMがあるとしたら、そういうお決まりのフレーズが流れるのかなぁ、という感じです。
配達人が訪問した時は、必ず客に向かってこれを歌うこと、という社内規定があるのでしょうね。

配達の際に、日本では「認め」といってハンコを押したり、手書きでサインをしたりしますが、それがこの sign ですね。
フレンズ2-21その2 で「お告げ」という意味の sign が出た時に説明しましたが、芸能人に「サインを下さい。」という場合は、autograph という単語を使って、"Could I have your autograph, please?" などと言います。
今回のように書類などにサインする場合の「署名」を表す名詞は、signature で、write one's signature で「署名する」という意味になります。
そして、上のセリフのように、sign を動詞として使うと、それだけで「署名する」という意味になるのですね。

こういう場合のサインには、ミドルネームも入れた正式な名前でサインをしないといけないのでしょうかねぇ?(私は英語でそういう受け取りのサインをした経験がないからわからない…笑)
私のイメージでは、絶対にミドルネームが必要だとも思わないのですが、今回は「ミドルネームを使ったジョーク」を言わせたかった、というだけかも。

ところで、フィービーがサインした、Monica "Felula" Geller について。
この、Felula というミドルネームは、モニカの本当のミドルネームではありません。
彼女のミドルネームが何か?については、フレンズ2-21その1 で詳しく触れていますので、興味のある方はご覧下さい。
簡単に書くと、「モニカのミドルネームの頭文字は E である」ということだけがわかっていて、正式なミドルネームは誰も知らないのです。

上のシーンを見てもわかるように、フィービーはサインをする場合には、ミドルネームが必要ね…と思って、とっさに Felula という名前を思い付いた、だから、その部分を強調してしゃべっていて、観客も「フィービーが勝手に名前をでっち上げてるぞ!」と笑っているのですね。

「俺に嘘をつけって言うのか?」と問い正されたら、それは普通、「俺には嘘なんかつけない、つきたくない。」という意味かと思いますよね。
それでフィービーは、「やっぱり嘘をつきたくないわよね。嘘をつくのはきっといやでしょうね。本当のことを言いたいわよね?」という意味で「それは(やっぱり)問題かしら?」と返します。
すると、ジョーイの返事は、あっさり "No."
「別に問題じゃないよ」ということで、ジョーイの「俺に嘘をつけって言うのか?」はただの質問だった、ということがわかるのですね。
心配して損した、拍子抜けだった、という感じですね。

日本語でもそういうやり取りのジョークがありますね。
アンタッチャブルのネタで以下のようなのがありました。

息子:父さんみたいな鈍感な人には、俺の気持ちはわからないよ!
父:(怒った調子で)おい、お前、今なんて言ったんだ!?
息子:(父の様子にたじろいで、小さな声で)「父さんみたいな鈍感な人には、俺の気持ちはわからない」って言ったんだよ。
父:なーんだ、そんなこと言ってたのかぁ〜(笑)。
息子:聞き取れなかったから、聞き直しただけかよっ!

脱線、失礼しました。
でも、パターンは似てますよね?


(今日のポイント)
・「サインを下さい。」
書類や受け取りなどの署名のサインと、芸能人のサインとでは使う英単語が異なります。
・「俺に…しろって言うのか?!」と抗議のように言っておいて、実はただの質問だった、そう言ってみただけだった、という「拍子抜け」するジョーク。
怖い顔で言っておいて、あっさり落とすのがポイントです。


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posted by Rach at 10:30| Comment(6) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月26日

授業の終わりを告げるのは俺 フレンズ3-7その12

[Scene: Monica and Rachel's, Joey is entering, Phoebe is already there waiting for the delievery guy.]
モニカとレイチェルの部屋。ジョーイが入ってくる。フィービーはすでにそこにいて配達人を待っている。
ジョーイ: Hi! (はーい!)
フィービー: Hey! Ooh! How was teaching last night? (はーい! あぁ! 昨夜のティーチング[講義、授業]はどうだった?
ジョーイ: Oh, it was great! Yeah, you get to say stuff like, "Hey, the bell doesn't dismiss you, I dismiss you." (あぁ、最高だったよ! あぁ、こんなことを言うんだぜ、「おい、(終業の)ベルで授業が終わるんじゃない、終わりを宣言するのは俺だ。」)
フィービー: Ooooh, nice. (あぁ、ナイスね。)

dismiss は「(集団やクラスなどを)解散させる」。
ロングマン現代英英辞典では、
dismiss: (formal) to tell someone that they are allowed to go, or are no longer needed
例) The class will be dismissed early today.

つまり、「もう行ってよい、もしくはもう必要ではない、と人に言うこと」
例文は、「今日、授業は早く終了する予定だ。」

(The) class (is) dismissed. は「授業はこれで終わり。」と、先生が最後に言う言葉ですね。
映画インデペンデンス・デイにも dismiss(ed) は出てきました。

エイリアンに対する戦闘プラン(Battle Plans)のブリーフィングの後、指揮官がパイロットたちにこう言います。
You'll get your chance. You'll all get your chance. Good hunting. Dismissed! (君たちにチャンスはある。君たち全員にチャンスがある。素晴らしいハンティングをしてこい[素晴らしいハンティングになるように祈っている]。解散!)

この "Dismissed!" という「過去分詞だけ」が、英語っぽくてかっこいいなぁ、と思ったのですが。

ジョーイのセリフは、「”何が”授業を終わらせるのか」の主語について語っているわけです。
きっと、終業のベルが鳴ったので、ジョーイが話をしているにもかかわらず、片付けよう、席を立とうとした生徒がいたのでしょう。
そこで、「君たちを解散させるのは、ベルじゃない、俺だ。」と言っているわけですね。
かっこいいぞ、ジョーイ(笑)。


ジョーイ: Oh, and guess what, I got an audition for All My Children!
(あぁ。それから、何だと思う? オール・マイ・チルドレンのオーディションを受けることになったんだ。)
フィービー: Oh, yay! (あぁ、やったわね!)
ジョーイ: Yeah, it's this great part, this boxer named Nick. And I'm so, so right for it, y'know, he's just like me. Except he's a boxer, and has an evil twin. (そうなんだ。いい役なんだよ。ニックって名前のボクサーで。そして、俺はものすごくその役にはまってる[似合ってる]んだ。ほら、彼はちょうど俺みたいでさ。彼がボクサーで、邪悪な双子の兄弟がいる、ってことを除けばね。)

All My Children (オール・マイ・チルドレン)というドラマは、以前にもセリフに出てきました。
フレンズ2-19その10 で、
ガンター: I used to be Brice on All My Children. (僕は「オール・マイ・チルドレン」でブライス役をやってたんだ。)
というセリフでしたね。
その記事で、オール・マイ・チルドレンというドラマについて解説しています。

got an audition の get は、オーディションの権利をゲットした、という感じでしょうね。

自分がいかにそのボクサー役にぴったりか、というのを力説するジョーイ。

evil twin 「邪悪な双子の兄または弟」というのは、ソープオペラなどでありがちな設定ですね。
フレンズ2-12その10 では、
ロス: That's right! He's not Drake. He's Hans Ramoray, Drake's evil twin! (その通り! 彼はドレークじゃない。彼はハンス・ラモレーだ。ドレークの邪悪な双子(の弟)なんだ!)
というセリフがありましたが、これはエリカというストーカーを欺くための嘘でした。
ただ嘘を言うにしても、そういう昼メロにありがちな設定を持ち出しているところが面白いわけですね。

ジョーイ本人には、そういう双子の兄弟はいません。
フィービーにはそういうちょっと性格の悪い双子(アースラ)がいるので、彼女の方が適役なのかもしれませんね。
結局、ジョーイの話を聞いていると、そのボクサーとジョーイに共通点は感じられません。
ジョーイはボクサーでもないし、ボクシングが得意、という話も聞いたことがありませんし。

俳優が、いかにその役柄にマッチしているかを語る場合に、「台本を読んだ時、これは俺だと思った。俺しかやれないと思った。」などと言う場合がありますね。
そういうイメージで語ってみたのですが、Except 「…を除いて」の後に、そのボクサーの顕著な特徴(ボクサーであること、邪悪な双子がいること)が挙げられていて、「それ以外は似てる」と言っています。
結局、「それ以外」には大した特徴もないんでしょうね。
本当に似ているところがあれば、それを真っ先に言うでしょうから。

ですから、観客は「似てるって言いながら、全然違うやん。一体どこが似てるねん?」とツッコミを入れたくなるのですね。
そのジョーイの尻すぼみなセリフに笑えます。


(今日のポイント)
・"the bell doesn't dismiss you, I dismiss you." というセリフのかっこ良さ(笑)と、それに酔いしれているジョーイ。
・"he's just like me. Except..." 「彼は俺みたいなんだよ。ただし…を除いては、の話だけどね。」
そっくりだと力説しておきながら、その後、「…以外は」と条件を付けています。
結局、似てないんだ、ということがわかるオチですね。


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posted by Rach at 08:22| Comment(4) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月25日

下線の代わりに打ち消し線 フレンズ3-7その11

[Scene: Classroom. Joey is writing his name on the board, but turns around before he's done which causes him to write his name with a downward curve, and he then underlines it, and draws the line right through his name.]
教室。ジョーイは黒板に自分の名前を書いている。が、書き終わる前に振り返ったので、名前を下向きにカーブして書いてしまうことになる。その後、名前にアンダーラインを引くが、(名前が斜め下に下がっているので)自分の名前の真ん中を貫く形で線を引いてしまう。

「先生、講師」をするなんて初めてのことで、生徒の反応が気になるのでしょうね。
後ろを気にしながら黒板に名前を書いていて、名前に下線を引いたつもりが、名前の上に線を重ねて書いてしまってるのに笑えます。
よく学校の先生が「ここはポイントだ!」というところに黒板で下線を引いたりしますが、そんな感じで、強調するために線を引いたところ(イメージは、Joseph Tribbiani)、自分の名前をまるで「打ち消し線、削除線」のように消してしまった(Joseph Tribbiani)ような形になってしまったわけです。

ところで、こういう「状況を説明するト書き」というのはいろいろと勉強になりますね。
このシーンを英語で的確に描写できる、というのはすごいことです。
ネイティブにとっては当たり前のことですが、我々日本人がこんな風に説明するのって、難しいですよね。
自分が英作文をする際に参考になるところも多いのではないでしょうか?


ジョーイ: Good evening. I'm Mr. Tribbiani. And I will be teaching Acting for Soap Operas. Now um, on my first day as (proudly) Dr. Drake Remoray on Days of Our Lives, (looks for a reaction from his students, and gets none.) I learned that one of the most important things in soap opera acting is reacting, this does not mean acting again, it means, you don't have a line, but someone else just did. And it goes something like this. (looks all intense for a moment and then gasps, the students cheer him) Thanks, thanks a lot. Oh, by the way, before I forget. To work in soap operas some of you will have to become much more attractive. All right, moving right along... (こんばんは。僕はトリビアーニです。そして、ソープオペラのための演技をこれから教える予定です。さて、 [自慢気に] デイズ・オブ・アワ・ライブズ(愛の病院日誌)のドクター・ドレーク・ラモレーとしての最初の日に… [生徒からのリアクションを期待するが、反応は得られない] 僕は、ソープオペラの演技で最も大切なものは、反応することだと学びました。反応するというのは、演技を繰り返すことではありません。それはつまり、自分にはセリフがなくて、他の人が(その前に)ただ何らかの行為をした、ということ。それはこんな感じになります。 [しばらくの間、ものすごく真剣な様子をして、それからハッと息を飲む。生徒たちは喝采する] ありがとう、どうもありがとう。あぁ、ところで、忘れないうちに言っておこう。ソープオペラで仕事をするためには、君たちのうちの何人かは、もっとずっと魅力的にならないといけないね。よし、次に進もう…)

彼の一番のヒット作、出世作の Days of Our Lives と、その役名 Dr. Drake Remoray を言ってみるのですが、何の反応もありません。
ジョーイ、かわいそう。

react について。
ロングマン現代英英辞典によると、
react: [intransitive] BEHAVIOUR/FEELINGS
to behave in a particular way or show a particular emotion because of something that has happened or been said (see also respond)

つまり、「起こったこと、または言われたことが原因となって、ある方法で行動すること、またはある感情を示すこと。関連語は respond」

リアクションは日本語になっていますので、その「反応する」という意味はピンと来ると思うのですが、ジョーイはわざわざ act again することではない、と説明しています。
re- が「再び」を意味する接頭語であるために、re- 「再び」 act 「演技する」、という意味の re-act、つまり act again ではないよ、と言っているわけですね。
実際に、re-act とハイフンが入ると、「(役を)再び演じる、やり直す」という意味になります。
生徒はそんなこと、説明されなくてもわかってると思うのですが(笑)、ちょっと先生っぽく講釈してみた、という感じでしょうね。

で、見本を見せるのですが、その驚き方のしらじらしいことと言ったら…。
大根役者を演じる俳優さんは大変だな(笑)。
あの手のドラマ(ソープ・オペラ、昼メロ)というのは、確かにちょっとリアクションがデカいですし、それがウリだったりしますよね。

生徒に忠告をしているのですが、かなりひどいことを言っています。
attractive は、フレンズ3-5その15 で解説しているように、「ルックス、容貌が魅力的だ」という意味ですね。

will have to become much more... と more の上に強調する much までつけて、「”もっとずっと”きれいにならなきゃだめだ」と言っているわけですからねぇ。
不細工だと言っているのと同じです(笑)。
でも、あのドラマは、ドロドロした恋愛が売りですから、演技力よりも、そういうフェロモンが出ているようなセクシーな美男美女がたくさん出てくる方が、大切なのかもしれません。


(今日のポイント)
・react は、re-act 「演技を繰り返す、やり直す」ことではない、と説明するジョーイ。
「そんなこと、わかってるっーちゅーねん」的な、おせっかいな説明。本人は懇切丁寧に教えているつもり、なのが面白いわけです。


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posted by Rach at 09:27| Comment(2) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月24日

イギリスは左側通行 フレンズ3-7その10

[Scene: Mattress King, Monica and Phoebe are shopping for a new mattress.]
マットレス・キングのお店。モニカとフィービーは新しいマットレスのショッピングをしている。
フィービー: Ugh! I don't know, Monica. It feels funny just being here. I mean, if you buy a bed from Janice's ex-husband, that's like betraying Chandler. (あー! モニカ、よくわからないけど、ただここにいるだけで変な感じよ。つまり、もしあなたがジャニスの元夫からベッドを買ったら、それってチャンドラーを裏切るみたいだわ。)
モニカ: Not at these prices! (この値段では裏切りにはならないわ。)
フィービー: (sees a little kid playing with a race car bed) (to kid) Hi. Y'know, in England this car would be on the other side of the store. (the kid just stares at her, and she makes the 'that went right over your head' motion) Woo! ([小さな子供がレースカー・ベッドで遊んでいるのを見て、その子に話しかける] はーい。ねぇ、イギリスではこの車は店の反対側[あっち側]に置いてないといけないのよ。[その子供はただフィービーを見つめる。フィービーは「今のはあなたには全くわからなかったわね。」というしぐさをして] ウー!)

CMを見ているだけでも顰蹙(ひんしゅく)な感じだったのに、ましてやそこで買い物をするなんて、というフィービー。
モニカはまだ値段のことを言っています。
こんな安い値段なんだもの、思わず買ってしまったって、それが裏切り行為にはならないわ、この値段では手を出さずにはいられないもの、という感じです。

レースカー・ベッドで遊んでいる子供に向かって言ったフィービーのセリフについて。
日本では車は左側通行ですが、アメリカでは右側通行ですよね。
そしてイギリスはどうかと言うと、イギリスは日本と同じ左側通行、だそうです。
Wikipedia 日本語版: 対面交通 にもそう書いてあります。)

「あなたは今これを運転してるのね? ここアメリカではこの車はここを走っているけど、反対側を通行するイギリスの場合は、反対側を走らないといけない、つまり、お店のあっち側にないといけないのよ。」とジョークを言っているわけです。

その後、フィービーが「このジョーク、この子には通じなかったわ。」と思った、というのは画面を見ているとわかりますね。
ト書きには、she makes the 'that went right over your head' motion と、彼女のしている行為の意味が書いてあります。

ロングマン現代英英辞典では、
go over somebody's head: to be too difficult for someone to understand
例) The explanation went completely over my head.

つまり、「誰かにとって理解するのが難しすぎること」。
例文は、「その説明は私には全くわからなかった。」

フィービーが、右手を、頭の上、前方から後方へ、さっと動かす仕草が面白いですね。
ネットスクリプトには、Woo! と書いてありますが、実際の音声は「ウーシュ!」のように聞こえます。
その子供には何のことだかわからない、と気付いて、「今のジョーク、あなたには難しすぎてわからなかったわね。」という意味でそういう仕草をしているようです。
あるいは、その子はその意味自体はわかったのかもしれないけれど、単に面白くなかったので、そのジョークに笑わなかっただけかもしれませんが。
単語も仕草もそうですが、「頭の上を越えて通っていく」感じで、「理解を超えた」雰囲気が出ている、比較的わかりやすい成句ですね。


モニカ: (lying down on a mattress) Oh! Ohhhhh! Oh! Phoebe, come here. Aw, this is my new bed! You gotta feel this bad boy! ([マットレスに横たわって] あぁ! あーぁ! フィービー、こっちへ来て。これが私の新しいベッドよ! フィービーはこのバッド・ボーイの感触を味わわないといけないわ!)
フィービー: Eh, Monica, it, it feels so weird, y'know, Chandler's your friend... (hops onto the bed) Oh! Oh, my God! Aw, all right, take this bed. You can make other friends. (モニカ、それってすごく変な感じよ。ほら、チャンドラーはあなたの友達でしょ? [ベッドに飛び乗る] あぁ、なんてこと! いいわ、このベッドを買いなさいよ。友達は他にも作れるから。)

モニカはマットレスの心地良さに感激しています。
this bad boy 「このバッド・ボーイ」というのは、「憎たらしいほど気持ち良くさせてくれるワルいヤツ!」みたいな感じでしょうね。
チャンドラーのことを考えたら悪いわ…とずっと渋っていたフィービーですが、その感触を味わった途端、コロッと意見が変わってしまうのに笑えます。
このベッドを手に入れることで、チャンドラーという友達をなくしてしまっても、友達は後でいくらでも作れるから…みたいなひどいことを言っていますね。
さっきまでずっと後ろめたさを感じていたのが嘘のようです。


(今日のポイント)
・go over somebody's head 「(人)の理解を超える、(人)にとって難しい」
・ト書きのヒントを読み取る。
フィービーが頭の上を手でヒューッとする仕草、私は最初、「ジョークが受けなくて恥ずかしかった」という感じ(汗をぬぐうようなイメージ?)だと思ったのです。
でもこれは、go over somebody's head という成句・イディオムを動作で表したもの、だったんですね。
これまでの解説でも、ト書きがなければわからなかった、ということがたくさんありました。
ト書きの情報、あなどれませんよ(笑)。


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2007年09月23日

社会に恩返しするチャンス フレンズ3-7その9

モニカ: What's the part? (役は何?[何の役?])
ジョーイ: Well, it's not a part, no. I'm teaching Acting for Soap Operas down at the Learning Extension. (あぁ、役じゃないんだ。大学公開講座で、ソープオペラの演技を教える予定なんだ。)
ロス: Come on! That's great. (わぁ。それはすごい。)
みんな: Wow! (ワオ!)
ジョーイ: Yeah, yeah. It's like my chance to give something back to the acting community. (そう、そうなんだよ。それはまるで、演技の社会に対して何かしら恩返しができるチャンス、って感じだな。)
ロス: Y'know you're probably not allowed to sleep with any of your students. (ねぇ、わかってると思うけど、生徒と寝ちゃいけないだろうね。)
ジョーイ: (glares at him) I know. ([ロスをにらみつけて] わかってるよ。)

ジョーイに仕事が入った、という話になると、必ず、"What's the part?" とみんなが尋ねますね。
フレンズ1-6その3 にも出てきました。
「役を演じる」は、play a part, play a role なのでそういうフレーズを使わないといけないような気が一瞬するのですが、あっさりと "What's the part?" で済んでしまう、そういう「あっさりした便利な表現」をドラマで覚えていけるといいなぁ、と思います。

extension は「伸張、拡張」。「電話の内線」という意味もありますね。
付け毛のことを「ヘアーエクステンション」と呼んだりしますが、それも「伸ばす」ことから来た言葉ですね。(hair extension というのは和製英語ではなく、れっきとした英語のようです。)
ジョーイのセリフでは、「大学公開(講座)」という意味になります。

ロングマン現代英英辞典によると、
extension: UNIVERSITY/COLLEGE
[uncountable] part of a university or college that offers courses to people who are not full time students

つまり、「フルタイムの学生ではない人々に講座を提供する大学の一部分」。

通常の学生に対する講座以上に拡大したもの、という意味で、extension という単語が使われているのでしょうね。

give something back to the acting community. について。
「社会に何かを返す、恩返しをする」と、成功した人がよく言うようなことを言っていますね。
大金持ちになってから、若い頃、苦労したこと、もしくは自分が助けてもらってありがたかったものに寄付をする、とか、自分がいろいろ学んだことを、大した報酬ももらわずに進んで多くの人に教える、などのことですね。

glare は「にらみつける」。
ロングマン現代英英辞典では、
glare: to look angrily at someone for a long time
つまり、「長い時間、誰かを怒って見つめる」。
怒った感情が入っているところがポイントです。

何故怒っているか、について。
「生徒と寝てはいけない」というのは、わかりきったことなのですが、ジョーイは、少しはそういうおいしいこともあるかな?と期待していたのかもしれません。
だから、先に釘を刺されてしまって、むっとしているのかなと思います。
「こっそり期待していたのに、それを口に出す前に先にロスに止められてしまった」から怒っている、のだろう、と。

I know. と言う前に、何だか妙な間(ま)がありますよね。
ジョーイは心の中で、「やっぱりそれってダメなのか? むちゃくちゃホットな女の子がいてもダメなの?」みたいに迷った末に、やっぱりダメとわかって「言われなくてもそれくらいわかってるさ。」と遅ればせながら認めた、という感じかもしれません。
まだ授業が始まってもいないのに、いきなり夢を壊すなよ、みたいな感じもあるでしょうか。


(今日のポイント)
・extension の様々な意味。でも、基本にあるのは「伸びる」というイメージです。
・ト書きの単語に注目。(今回は glare)
今回だけに限ったことではないですが、ト書きでは、「動詞」に注目してみましょう。
「こんなふうに怒った顔で相手を見つめることを英語の動詞では何というのかな?」という視点でト書きに注目してみて下さい。


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2007年09月22日

そんな言葉、言えない フレンズ3-7その8

ジョーイ: (entering) Hey, you guys! ([入ってきて] やぁ、みんな!)
フィービー: Hey! (はーい!)
ジョーイ: Guess what? (何だと思う?)
ロス: What? (何?)
ジョーイ: I got a gig! (仕事をゲットしたんだ。)
みんな: Yay!! (やったね!)
チャンドラー: See, that's why I could never be an actor. Because I can't say "gig." (ねぇ、だから俺は俳優には決してなれないんだな。だって俺は「ギグ」なんて言葉言えないもん。)
フィービー: Yeah, I can't say "croissant." (realises) Oh, my God! (あぁ、私は「クロワッサン」って言葉が言えないわ。[言えたのに気付いて] すごいわ[言えたわ]!)

gig は、フレンズ2-6その5 にも出てきました。
ロングマン英英辞典では、
gig: [countable]
1. a performance by a musician or a group of musicians playing modern popular music or jazz, or a performance by a comedian

つまり、「現代のポピュラー・ミュージックやジャズを演奏しているミュージシャン、またはミュージシャンのグループによる演奏[パフォーマンス]、またはコメディアンによる演技」。
2. (American English informal) a job, especially one that does not last for a long time
つまり、「(アメリカ英語、インフォーマル) 仕事、特に長く続かない仕事」。

ミュージシャンなどの gig という言葉を、ジョーイは仕事という意味で使っている、ということですね。
チャンドラーは gig という言葉を業界っぽい、通っぽい言葉だと感じたんでしょう。
サラリーマンの俺の口からは、ギグなんて言葉は出ないよ、俺はそんなおしゃれな言葉が使えないから、俳優にはなれないんだね、と、ちょっとそのギグという言葉を茶化しているわけですね。

チャンドラーの「言えない」は、そんな言葉を使えない、という意味ですが、それをフィービーは「物理的に発音できない」という意味に解釈し、I can't say 「言えない」言葉、彼女の場合は「発音できない」言葉を例に出します。
それが、croissant なんですね。
実際の発音は、「クルワソーン」とソーンにアクセントがある感じでしょうか。
フランス語から来た言葉で、発音もいかにもフランス語っぽい。
言えない例として出したのに、うまく発音できちゃって、それに自分で気付いて驚いている、というわけです。

こんな風に、相手の言った言葉の意味を取り違える、というジョークは日本にもありますね。

・「誠に言いにくいんですが…東京特許許可局!」(心情的に言いにくい、という意味を、物理的に言いにくい、と捉え、早口言葉を言う)
(↑これは、フレンズ2-4その3 でも取り上げました…笑)
・「そんな大事なことは早く言え!」と言われた後、2倍速の速さでしゃべる。
(もっと早い(early)時期に、という意味を、速度を早く(fast)、という意味に捉える)
・「人のいやがることを進んでしなさい」と言われたので、相手を小突いてみる。
(いやがるというのは進んでやろうとしないこと(道路の掃除など)を指しているのに、相手にいやがらせをする、と捉える)
等々…。

言葉が違っても、「何を面白いと思うか?」というジョークの根本的な部分は同じ気がします。
ダブル・ミーニングのジョークなわけですが、日本人が英語を話す場合には、本当に相手の言葉を違う意味に取り違えることってありますよね。
それが場合によっては、ネイティブにはジョークに聞こえることもあるでしょうし、その失敗談を人に話すとウケたりもします。
「それはそういう意味じゃなくて!」的なジョークは、万国共通なんでしょうね?


(今日のポイント)
・gig という言葉のイメージ。
・タブル・ミーニングのジョーク。
日本でも同じようなジョークがあるなぁ、と感じることで、アメリカン・ジョークが身近に感じられます。私がこのブログで追求しているのは、「何が面白いのか?、何故そこで笑ってしまうのか?」という部分で、それがわからないと、自分でそういうジョークを言えるようにはなりません。
当たり障りのない会話ではなく、ジョークの一つも言ってみたい、と思われるなら、追求する価値はあると思います。


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posted by Rach at 09:36| Comment(6) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月21日

切れ目ごとに理解するクセをつける

今日は、昨日予告した内容と異なるのですが、「何故スクリプトではなくて、DVDの英語字幕を使うのか?」について語ります。
DVD学習法への質問で、「DVDで、Pause(一時停止)をしながら解釈したり調べ物をするのなら、いっそのことスクリプトを訳した方が早いという感じがする」というご意見をいただいたからです。

もちろん、結局のところは、スクリプトを読んで、そのセリフの意味が分かれば良いわけですが、DVDの英語字幕を一時停止するのには重要な意味があります。
それは、
ある一定の長さのセリフしか表示されない
ということです。
つまり、ものすごく長い文章のセリフをしゃべっている場合に、一時停止したひとつの画面では、その全文(ピリオドで文が終わるまで)が表示されない、ということですね。

「一つの文全部が表示されない状態で、意味を取るなんて無意味じゃないか。」と思われる方がおられるかもしれませんが、それは逆です。
文が終わるまで待つのではなく、その都度、その都度の文の切れ目ごとにきちんと頭の中でイメージ化されていないといけないのです。
英語を英語のまま理解する、ということは、英語を英語の語順で聞こえたままにイメージ化していくことです。
英語をナチュラルスピードで読む、聞く、ということは、「英語を短い切れ目ごとに理解していく」ということなのです。

文を最後まで読まなくても内容は理解できる、ということに気付かないといけません。
いえむしろ、最後まで読まないで、読んだところまでをきっちり理解した上で「次は何が来るか?」を意識しつつ、読み進めていく訓練が大切なのですね。

DVDの英語字幕では、だいたい2行分くらいしか表示されません。
その2行ごとに意味を取るクセをつけたいと思うから、DVDを一時停止するのです。

一例を挙げます。
私がフレンズに出てきた長いセリフでよく思い出すのが、これ。
フレンズ2-3その5 での、ロスに対するフィービーのセリフです。
Are you telling me that you are so unbelievably arrogant that you can't admit that there's a teeny, tiny possibility that you could be wrong about this? (あなたが「このことについて間違ってるかもしれないという可能性がほんのわずかならあるかも」ということを認めることができないほど、あなたはすごい傲慢だって言うわけ?)

that が4回も出てきて、英語特有の「付け足す」感覚も感じられるセリフだと思います。

これがDVD英語字幕ではどう表示されているかと言うと、

(画面1)
Are you telling me that you are
so unbelievably arrogant...


(画面2)
... that you can't admit that
there's a teeny, tiny possibility...


(画面3)
... that you could be wrong about this?

と、3つの画面に文章が分かれることになります。

一見、ブツギリに見えるこの3つのセリフ群を、その画面毎に意味を取る訓練をするのです。

この切れ目はでたらめにあるのではありません。
... がついていることからもわかるように、その部分で、気持ち程度ではありますが、音声の切れ目があります。
音声の切れ目は、すなわち意味の切れ目。
どんなに長い文章を話していても、その中には必ず、意味のまとまりがあり、まとまりごとに切れ目があります。
聞いている人間は、そのまとまりごとに意味を取っていかないといけない。
ピリオドで文が終わるまで…と思っていたら、とてもナチュラル・スピードにはついていけません。
実際は、その一つの画面に表示された英文の中においても、もっと小さな切れ目ごとに理解していっているはずです。

小さな切れ目ごとに解釈していくと、

(画面1)
Are you telling me that you are
so unbelievably arrogant...


あなたは言ってるの?→(その言っている内容は?)→あなたが信じられないほど傲慢だ(ということ)。

(画面2)
... that you can't admit that
there's a teeny, tiny possibility...


(その傲慢がどれほどかって言うと?)→あなたがあることを認められないほどに(傲慢だ)→(何を認められないのか?)→小さな、小さな可能性がある(ということ)。

(画面3)
... that you could be wrong about this?

(その可能性って?)→あなたがこの件について間違ってるかもしれない(という可能性)。

のような仕組みになるでしょうか。

(画面1)で、「あなたは自分がものすごい傲慢だって言ってるわけ?」という意味を取る。
(画面2)で、that が続くことで、その前の事柄を補足説明しているのだと知る。この場合は、arrogant の程度を付け足しの形で説明している。
(画面3)も同様に、that が補足説明をしていることを知る。この場合は、possibility の内容を説明している。

長い英文に対応できるようになるためには、文の区切りごとに理解し、次は何が来るのかと、意識を次へと向ける訓練が必要です。
上のピンクの部分が、「意識が次へと向いている」部分ですね。

英語を読むスピードが早い人も、最後まで読んだ後で、文の最初に戻ったりはしないはずです。
単語を左から右に読み進めていきながら、読んだ部分をまとまりごとにイメージ化していっている、だから、早いスピードで意味が取れるのです。

ナチュラル・スピードについていくのが大変だ、と思っている方は、上の例で示したようにセリフを区切った読み方をしていかれたら効果的だと思うので、面倒くさいとは思いますが、「DVD英語字幕の一時停止」をオススメしているわけですね。


(Rachからのお知らせ)
最終段階「英語音声、英語字幕」での「調べ方」について、場合分けして語る予定だったのですが、それは1週間後くらいにします。


(今日のポイント)
日本語の場合は、「…である」という結論部分が最後に来るので、最後まで聞かないとその内容が掴めません。
英語は、区切り区切りで意味が取れるようになっています。結論が最後に来るのに慣れている日本人は、意識して「その区切りごとに頭の中でイメージ化する」訓練をしないといけない、と思います。


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posted by Rach at 12:43| Comment(4) | DVD学習法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月20日

英語字幕をリーディングする

DVDの音声と字幕(その2) のコメント欄 で、ご質問をいただきました。
私がやっている「Rach流DVD学習法」というのは(←恥ずかしい命名…笑)、「完全5段階」と「はしょる3段階」に分かれているのですが、どちらも最終段階は「英語音声、英語字幕」にして、意味を調べる、ということになっています。
(Rach流DVD学習法については、カテゴリー DVD学習法 をご覧下さい。)

その最終段階の「英語音声、英語字幕」を「理解する、調べる」という部分について、もう少し詳しく知りたい、というお話でした。

自分で「ここがキモ」だと思っているわりには、その過去記事での解説が、抽象的になっています。
そこで、あくまで「私の方法」にすぎないのですが、私がその最終段階で具体的にどうやっているか、について以下に解説したいと思います。

まず、私は手書きのノートは一切書きません。
全てパソコン上のソフトに書いています。(私が使っているのは、Microsoft の「メモ帳」)
(私が何故、手書きのノートを書かなくなったのか?については、フレンズ3-1その9 のコメント欄 で語っています。)

フレンズは人気ドラマなので、ファンがディクテーションして書き起こした、というネット上のスクリプト(transcripts)がいくつも存在します。
それをあらかじめコピペしておいて、そこに自分のメモを書き込むようにすると便利でしょうね。
(でも、私はこのブログを始めるまで、そのネットスクリプトの存在を知らなかったので、スクリプトがないとダメだ、ということでもないと思いますが。)
それを、「メモ帳」にコピーして、準備完了。

DVDを英語音声・英語字幕にして、英語字幕が出てくるたびに、必ず一時停止します。
(プレーヤーが壊れないように注意!…笑)
この段階では、音声、字幕共に英語になっていますが、神経を集中させるのは「字幕」の方です。
ここで英語音声にしていることにも意味があるのですが、それは別の機会に述べます。

ネットスクリプトには、typo (タイプミス)もあるので、ここでネットスクリプトと突き合わせしてもいいでしょう。(突き合わせは面倒くさいので、省いても構いません。)

そして、その英語のセリフを読んでみる
それは試験のリーディング・セクションを読むように、洋書を読むように、「しっかり」読みます。
ここで読まないと、もう二度とこのセリフに出会わない、くらいの気持ちで!
そうじゃないと、それまでに、音声と字幕をいろいろ切り替えて見てきた意味がありません。
日本語でそのセリフのイメージを掴んだところで、その記憶が鮮明な間に、英語のセリフを確認する、という作業が大切なのです。

そして、その英語の「意味が取れたら」、それでオッケーだということで次に進みます。
意味が取れる、というのは、言っている内容がわかる、自分が日本語訳で見た時のイメージと違っていない、ということですね。

自分がわかったことをわざわざメモする必要はありません。
あえて、全てに自分なりの日本語訳をつける必要もありません。
英語で「意味が取れたら」それでいいのです。
自分で「わかる」と思う部分はさっさと流しましょう。

そして、自分が引っかかったところ、知らない単語、イディオムなどがあれば、それは必ず辞書で調べるようにします。
辞書は、英和か英英か?という話になると、話が長くなりそうなので、それは別の機会にします。
簡単に言うと、「英英が理想的だけど、無理だと思うなら、まぁ、英和でもいいんじゃないかな?」という何とも消極的な意見(笑)。

セリフの解釈にわからない部分があれば、つまり「意味が取れなければ」、手元の文法書に手を伸ばすなどして、できる限り調べてみましょう。

調べるに当たっては、「わからない部分があって当然だ」という気持ちで望みましょう。
今の自分にとってわからない部分、ひっかかった部分を一つ一つクリアしていこう、という気持ちですね。

その「調べ方」については、場合分けをして、具体的に説明したいと思っています。(明日の記事になる予定です。)


(今日のポイント)
・日本人が持つ「リーディング」のイメージで、英語字幕をじっくり読み込む。
ここでの「精読」が、私の英語学習の原点です。


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posted by Rach at 12:33| Comment(10) | DVD学習法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月19日

今にわかるさ フレンズ3-7その7

レイチェル: Okay, look, I know, all right, just one dinner, please, just one night for me, please? I just want him to love you like I do. (Ross looks at her) All right, well, not exactly like I do, but, but, if you do come to dinner, I'll love you like I do in that black thing that you like. (わかった、ねぇ、1回のディナーだけよ、お願い。私のために一晩だけ、お願いよ。私はただ、私があなたを愛するように、パパにあなたを愛して欲しいだけなの。[ロスはレイチェルを見つめる。] えーっと、私が愛するのと全く同じように、じゃないけどね。でも、もしロスがディナーに来てくれたら、あなたが好きなあの黒いのを着た時と同じように、あなたを愛してあげるわ。)
チャンドラー: (leaning in) I'll go. ([身体を傾けて入ってくる] 俺が行くよ。)
ロス: Fine. (わかったよ。)
レイチェル: Thank you. (ありがとう。)
ロス: Hi, Gunther. (やあ、ガンター。)
ガンター: Yeah. We'll see. (あぁ、これからどうなるかの成り行きを見てるよ[これからどうなるかはわかんないよ]。)

私がロスを愛するように、パパにもロスを愛して欲しいの、というレイチェルですが、精神的に愛する、というだけではなく、具体的な愛の行為も含めて?みたいに、一瞬ロスは想像してしまったんでしょうね。
もちろんそんなことはないのはロスもわかっているのですが、何から何まで君と同じようにパパに愛してもらいたくはないよ、と言いたげなロスなので、もちろん、全く同じじゃないけどね、とレイチェルは付け足ししています。
そして、同じように愛すると言えば…とその行為のことでふとある考えを思いついたレイチェル。
in that black thing と thing という漠然とした言葉を使っていますが、恐らく「下着」のことでしょう。
きっとかなりセクシーなもので(色も黒だしね、ふふふ…笑)、そういうのを着て、かなり激しく(?)愛し合ったことがあるのでしょうね。
ディナーに来てくれたら、お礼に「あの時みたいに」サービスしちゃうわよ、と言っているわけです。

lean はロングマン現代英英辞典によると、
lean: [intransitive always + adverb/preposition] to move or bend your body in a particular direction
つまり「ある方向に、身体を動かす、または曲げること」
この場合は、急に身を乗り出して、話に割り込むという感じですね。

横で話を聞いていたチャンドラー、パパのことでモメている間は、そんなことどーでもいいや、という感じで他人のふりなんですが、セクシーな話になってくると、耳がダンボになっちゃったんですね。
そんなサービスしてくれるなら、いやがるロスの代わりに俺が行ってやるよ!と思わず身を乗り出すチャンドラーがおかしい。

We'll see. は「(結果がどうなるか)今にわかるだろう」「成り行きを見守ろう、様子を見よう」という意味になります。
この see は、ロングマン現代英英辞典では、以下の語義が該当するでしょうか。
see: IN THE FUTURE
[intransitive and transitive] to find out about something in the future
'Can we go to the zoo, Dad?' ' We'll see .' (=used when you do not want to make a decision immediately)

つまり、「未来に、何かについてわかること」。
例文は、「パパ、動物園に行ける?」「そのうちに(行けるかどうか)わかるよ[様子を見よう]。」(=すぐに決心したくない場合に使う。)

フレンズ2-14その8 にも、We'll see. は出てきました。

よく似た表現で、You'll see. というのもあります。
ロングマン現代英英辞典に以下の例文が載っています。
Things will work out, you'll see (=you will find out that I am right).
つまり、「ことはうまく行くよ。そのうちわかるよ。(=俺が正しいってことがもうじき君にもわかるよ。)」

We'll see. と You'll see. はよく似ていますが、そのニュアンスの違いは、I (私)が含まれているかどうか、でしょうね。
We'll see. の場合は「話者である私自身も今のところはわからない、君も私も時が経てばそのうちわかるだろう」、You'll see. の場合は「私はあることを確信していて、君もそのうちにそれがわかるよ」という感じですね。

で、ここのガンターのセリフなんですが、ロスとレイチェルは、今はこんなラブラブぶりを見せ付けているけど、二人の間もこれからどうなるかわからないぞ、俺が彼女を横取りできるかも、彼女が僕に心変わりするかも、未来のことなんて今はわからない、今は何とも言えないけど、そのうちにわかる時が来るさ…みたいなことでしょうか?
「このままで済むと思うなよ。」という日本語の捨てゼリフもありますが、それに近いかも。
「この幸せが続くとは限らないぞ。」という感じですね。

上に挙げた We'll see. と You'll see. の違いを考えてみると、怖い顔でにらんではいるのですが、ガンター自身も「レイチェルが僕のものになる」という確信はないのでしょうね(笑)。
絶対に僕が奪い取ってやる、と思っているのなら、You'll see. 「今に見てろ、俺が必ず奪い取ってやるからな。」になるような気がします。
ガンターも、ただ幸運が自分の方に転がってくる可能性を待っているだけ、という感じで、それが We という主語に出ている気がするのですが、どうでしょう?

ロスはガンターのレイチェルに対する気持ちを知らないようなので、一体何を怒っているのか、多分気付いていないでしょうね。

(今日のポイント)
・We'll see. と You'll see. のニュアンスの違い。
・We'll see. は「今はわからない。そのうちわかる。」というニュアンスなのですが、ガンターのように怒った様子で言うと、「いつまでもこの(幸せな)状態のままとは限らないぞ。」という捨てゼリフっぽい言葉になります。
こういう、辞書からはなかなか掴みにくいニュアンスを、ドラマを見ることで掴んで下さい。


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posted by Rach at 13:38| Comment(2) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月18日

不本意なニックネーム フレンズ3-7その6

[Scene: Central Perk, Rachel is on the phone, everyone else is there except Joey.]
セントラルパーク。レイチェルは電話で話している。ジョーイを除く全員がそこにいる。
レイチェル: Okay. (listens) Okay, daddy. We'll see you tomorrow night. (listens) Okay, bye-bye. (hangs up) (わかったわ。[電話を聞いて] わかった、パパ。私たちは明日の晩、パパに会うのね。[聞いて] わかったわ、バイバイ。[電話を切る])
ロス: "We"? (”私たち”?)
レイチェル: ... are having dinner with my Dad tomorrow night, I hope that's okay. (…が明日の晩、私のパパと食事する予定なの。それで構わないならいいんだけど。)
ロス: Oh shoot! Tomorrow's not so good, I'm supposed to um, fall off the Empire State Building and land on a bicycle with no seat, so... (あぁ、くそっ! 明日は都合が悪いよ。僕は、エンパイア・ステート・ビルから飛び降りて、シートのない自転車の上に着地(?)することになってるんだ。だから…)
レイチェル: Ross, my father doesn't hate you. (ロス、パパはあなたを嫌っていないわよ。)
ロス: Please, he refers to me as "Wet-Head." (やめてよ。君のパパは僕のことを「ウェット・ヘッド(濡れた頭)」と呼んでるんだよ。)
レイチェル: Honey, he calls everybody by a nickname. (ハニー、パパは誰でもニックネームで呼ぶのよ。)

shoot は shit の婉曲語で、「くそ! ちぇっ!」みたいな意味になります。
I'm supposed to を使って、「…することになっている」から明日はダメだ、都合が悪い、と言っているのですが、そのやるべきことの内容が、アクロバットのよう…というよりも、それを実施したら間違いなく死ぬ、という感じの内容です(笑)。
シートのない自転車、という言葉の意味なんですが、サドル(腰をかける部分)がなくて、スポークが突き出しているようなイメージなんでしょうかねぇ?
そんな高いところから落ちたら死ぬのですが、その上に land on 「着地する」(地面に着地するわけじゃないけれど、「着地」としか表現しようがないというか…笑) と言っている場所が、サドルのない自転車なので、さらに助かる確率は下がるわけですね。
フレンズ3-5その4 のセリフに出てきた、デビッド・カッパーフィールドみたいなイリュージョニストのイメージも浮かばないではないですが、投身自殺のイメージでしょうね。
パパに会ったら悲惨なことになるに決まってる、だから予定通り(?)自殺した方がましだ、ということでしょう。

Wet-Head というあだ名は、もちろん、ジェルをつけすぎているように見えるロスの髪の毛のことを言っているわけですね。
フレンズ2-9 では、「レイチェルの長所短所リスト」をロスが作ったと知ってすっかり怒ってしまったレイチェルに、「僕についてのそういうリストを作れば気分が楽になるよ。」とロスはアドバイスしていました。
そして、レイチェルが挙げた項目の一つに、
you wear too much of that gel in your hair. (ロスは髪の毛にそのジェルをつけすぎ。)
というのがありましたね。
それを言われた後の フレンズ2-9その13 では、
ロス: It's hard to tell because I'm sweating, but I use exactly what the gel bottle says. An amount about the size of a pea. How can that be too much? (僕が汗をかいてるからわかりずらいけど、僕はジェルのボトルに書いてあるとおりに正確に使ってるんだ。豆粒大の量だよ。どうしてそれで多すぎるってことになるんだ?)
と別の女性のボヤいていましたね。

パパは誰にでもニックネームを付けたがるのよ、とレイチェルはフォローしていますが、ロスとしては、Wet-Head は大変不本意なあだ名なのですね。


(今日のポイント)
・「レイチェルのパパに会うよりは、…した方がましだ」という場合の例えが回りくどい(笑)。
結局「自殺した方がましだ」と言いたいようですが、あっさりそう言ってしまわないところが、アメリカン・ジョークっぽい気がします。
・ロスのあだ名 Wet-Head。ここで言及していることで、後にそのあだ名が実際に使われるであろう、と想像できますね(実際にパパがこのネタでからかいます)。コメディの展開の「お約束」がわかるようになってくると楽しいですよ。


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2007年09月17日

ほっといても売れる フレンズ3-7その5

チャンドラー: What a wank! (何ていやな野郎だ!)
ジャニス: Oh, I cannot believe he's using our divorce to sell mattresses! (まぁ、信じられないわ。私との離婚を、マットレスを売るために利用してるなんて。)
モニカ: I know. At 499 for a pillow-top queen set, who cares about the divorce? Those babies will sell themselves! (they all stare at her) And I'm appalled for you, by the way. (そうよね。ピロートップ・クイーンセットが499ドルなら、誰が離婚を気にするって言うのよ? そのベイビーたちは勝手に売れるわ。[フレンズは全員モニカを見る] ちなみに、私はジャニスのことを思って愕然としてるわよ。)
マットレス・キング: (on TV) I'm close! I'm cheap! I'm the king! ([テレビで] 私はケチだ! 私はケチだ! 私はキングだ!)

wank というのはちょっとお下品な言葉ですね。
動詞でも名詞でも使うのですが、日本語で書くのが恥ずかしいので、ロングマン現代英英辞典の語義を以下に書いておきます。
wank (verb): [intransitive] (British English informal not polite)
to masturbate
wank (noun): (British English informal not polite)
1. [singular] an act of masturbation
2. [uncountable]something which you think is very stupid, useless, or of bad quality (synonym: rubbish)

基本的な意味は masturbate で、そこから名詞 2. の意味、「非常に愚かな、無意味な、または品質が悪いと思われるもの。同義語は rubbish「ごみ」」に派生したようです。

元々の意味を考えると、そういう非常に悪い意味で使われるだろう、ということは見当がつきますし、チャンドラーの吐き捨てるような言い方からもわかりますね。

離婚話を持ち出しながら、安売りの話に持っていくことに、ジャニスは嫌気がさしているようです。
それに対してモニカは違ったところに反応しています。
「こんなに良い商品で、こんなに安い価格だなんて」とモニカは思っていて、そんな離婚話なんか持ち出さなくても、ほっといてもその値段なら勝手に売れるわよ、だから、そんな離婚話を使うなんて信じられない、無意味なのにね、とでも言いたいようです。

sell oneself は、sell を他動詞と考えると、「自分を売る、自分を売り込む」ということになります。
また、oneself を「自ら、自分自身で」などの強調の意味と捉えて、sell を自動詞のように解釈すると、「(ものが)自ら売れる」という意味になり、「勝手に売れる」という感じになるでしょうか。
自動詞の場合だと、sell by themselves のような意味になると思います。
「自らを売り込む」でも「勝手に売れる」でも、他の助けや変な小細工などは必要ない、という感じが出ますね。

baby は「可愛いやつ、素敵なやつ」という感じでしょう。
appall は「(人を)ぞっと・ぎょっと・愕然とさせる」。
be appalled と受身で使うと「ぞっとした、愕然とした」という意味になりますね。
be appalled by なら、「…で愕然とする」ですが、この場合は、for you で、「あなたのために、あなたのことを思って」愕然とした、と言っているのです。

by the way は「ところで」で、普通は文頭につけて、本題から少しそれる話題を出す時に使いますね。
今回のように、最後に by the way をつけると、「今の話とは別に、言い忘れてたけどそう言えば」みたいな感じが出ます。
どんなに値段が安いか、ということばかり今しゃべってたけど、もちろん、ジャニスの離婚を利用したことに関しては、ジャニスのことを思って、私も一緒に憤慨していたわよ、というのを「付け足して」いるのですね。

"I'm close! I'm cheap! I'm the king!" の部分、意外と日本語訳をどうしようか悩んでしまいました。

close は「接近した、近い」という意味ですが、金銭面で言うと、「けちな、けちで」という意味があります。
He is close with his money. で「彼は金に汚い。」という意味になります。

ロングマン現代英英辞典では、
close [adjective]: UNWILLING TO SPEND MONEY
[not before noun] not generous
close with
例) You won't get a penny out of Jack - he's very close with his money.

つまり、close の意味は「気前がよくない」。
close with を使った例文は、「ジャックからは1ペニーもゲットできないよ。彼は金に汚い[細かい]からね。」

また、money を主語にした Money is close. だと「金詰まりだ。金銭[金融]面で逼迫(ひっぱく)している。」という意味になります。

cheap も普通は「価格が安い」という意味で使いますが、人の性格を表す場合だと、上の close と同じ「けちな」という意味になります。

同じくロングマンでは、
cheap: NOT GENEROUS
(American English) not liking to spend money (British Equivalent: mean)
例) She's too cheap to take a cab.

つまり、「(アメリカ英語) お金を使うことを好まない。イギリス英語の同義語は mean」
例文は、「彼女はケチだから、タクシーを使わない。」

ですから、I'm close. I'm cheap. はどちらも「私はケチだ。」ということになるはずです。
"I'm close! I'm cheap! I'm the king!" は「私はお金を使うのが嫌いな王様だ。」みたいな感じなんでしょうかねぇ?

この人はこのベッドを売っている会社の社長さんなので、この人が「ケチ」だとすると、お金を儲けるために悪い商売をしている、つまり品質の悪いベッドを高く売りつけているようなイメージを与えそうな気もするのですが、「ケチな私も納得しているよ。」「品質が良くて、値段も安い、このベッドをオススメするよ。」という宣伝文句なのかなぁ、と思うのですが、どうでしょう?


(今日のポイント)
・sell oneself のニュアンス。
・「信じられない」と思うポイントが、モニカだけ違っている。「注目してるのは、そこかい!」とツッコミを入れて下さい(笑)。
・「ケチな」という意味の形容詞、close, cheap


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2007年09月16日

スラッシュ フレンズ3-7その4

マットレス・キング: (on TV) Despair fills the mattress showroom. My kingdom is suddenly without a Queen. I'm so depressed... I'm going to slash... my prices! Check it out! 599 for a California king! 499 for a pillow-top queen set! I'm going medieval on prices! ([テレビで] 絶望がマットレスのショールームを満たしている。我が王国は突然、クイーンがいなくなった。私はとても意気消沈している…私は slash するつもりだ…(商品の)価格をね! ほら見て! カリフォルニア・キングが599ドル。ピロートップ・クイーンセットが499ドル。価格では、私は中世の時代に逆戻りしてるよ!)

slash は「(…を)(ナイフ・剣などで)さっと切る、深く切る」という意味があります。
そして、「(金額・値段などを)大幅に切り下げる、削減する」という意味もあります。

ロングマン現代英英辞典では、
slash (verb):
1. [intransitive,transitive always + adverb/preposition] to cut or try to cut something violently with a knife, sword etc
2. [transitive]to greatly reduce an amount, price etc - used especially in newspapers and advertising (synonym: cut)
例) The workforce has been slashed by 50%.
3. slash your wrists
to cut the veins in your wrists with the intention of killing yourself

つまり、1. は「ナイフや刀で何かを激しく[乱暴に]切る、または切ろうとすること」
2. は「量や価格を大幅に削減すること、特に新聞や広告で使われる。同義語 cut」
例文は「従業員は50%カットされた。」
3. の slash your wrists は「手首を切る」ということで、「自殺しようと思って手首の血管を切ること」。

このシーンでは、I'm so depressed... と落ち込んだ様子で、I'm going to slash とセリフが続いています。
ここまで聞いた人は、「もう夢も希望もなくて生きてはいけない」みたいに、その後、slash my wrists または slash myself のような「自分の身体を傷つける」言葉が続くのか?と普通は思うのではないでしょうか。
ところが、急に明るく、my prices と叫んで、slash するのは、身体などではなく、価格の方でしたぁ〜!みたいにびっくりさせているのですね。
「もうスパッと切っちゃおうと思ってるんだ…価格を!」という感じのオチになるわけです。
slash に「ナイフで切る」「価格を下げる」という二つの意味があるので、それをうまく使ったということですね。

その「さっと切る」という語義からでしょうね、slash は「斜線」という意味にもなります。
日本語でも「スラッシュ」と言いますから、こちらの意味は日本人にもおなじみですね。

フレンズ1-9その1 で、モデル用に化粧をしたジョーイが登場した時、
ジョーイ: As of today, I'm officially "Joey Tribbiani: actor/model." (本日をもって、俺は正式に「ジョーイ・トリビアーニ:俳優兼モデル」になったんだ。)
チャンドラー: That's so funny, 'cause I was thinking you look more like "Joey Tribbiani: man/woman." (それは面白いね。だって俺は「ジョーイ・トリビアーニ:男兼女」みたいに見えるなぁと思ってたから。)
というセリフがありましたが、これも、音声では、actor slash model, man slash woman と言っていました。

ピロートップについて。
そのベッド、寝心地はどうですか?(丸八真綿青山店のブログ) ピロートップとは? で、詳しく説明されています。(さすがは専門店!)
以下のサイトも、ピロートップがどんなものかわかりやすい写真があります。
楽天市場 家具のhinode ポケットコイルマットレス【フィット】片面ピロートップ付!

要は、マットレスの上にもう一つ「枕」…というより、「薄いピロー(?)」が載っているから、ピロートップと言うのでしょう。

599ドルとか、499ドルとか、どこの国でもこんな価格の付け方をするのですね。
1ドルしか違わないのに、600ドルより599ドルの方が随分安い気がしてしまう…というやつです。
こういう価格設定、アメリカが発祥なのかもしれませんが。

medieval は「中世の、中世風の」「古風な、旧式の」という意味。
王様であり、王国という設定なので、中世をイメージしているわけですが、価格面において、go medieval 「中世化している、中世の状態になっている」というのは、物価の安い昔のように値段を下げている、価格は中世並みだよ、私は価格面では中世の世界に行っているんだよ、ということでしょうね。


(今日のポイント)
・slash の二つの意味「ナイフで切る」「価格を下げる」。
・安売りの宣伝文句


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posted by Rach at 07:47| Comment(0) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月15日

架空の電話番号 フレンズ3-7その3

(A commercial for the Mattress King, Janice's ex-husband, comes on TV.)
マットレス・キングのCM。ジャニスの元夫がテレビに出てくる。

画面には、
MATTRESS KING
212-555-KING
SEVEN TRI-STATE AREA LOCATIONS
という表示が映ります。
212-555-KING というのは、電話番号ですね。

212 はニューヨークの番号のようです。
私が所持している「地球の暮らし方 ニューヨーク」という本を見ると、212- で始まる番号がたくさん出てきましたから(笑)。

555 について。
Wikipedia 英語版: 555 (telephone number) にもあるように、prefix 555 (局番555)のついた電話番号は、ドラマ・映画などで使われる fictitious phone numbers (架空の電話番号)だそうです。
上のウィキペディアには、映画ゴーストバスターズに出てきた架空の電話番号 555-2368 の画面の写真があります。
そのウィキペディアには、今回の フレンズ3-7 のマットレス・キングの番号についての記述はありませんが、フレンズ1-22その3 に出てきた、55-JIMBO というポケベルの番号について触れていました。
55- というのは、「架空の番号ポケベルバージョン」だということですね。

KING のようなアルファベットは、数字の代わりだろう、と思って調べてみたら、やはり想像どおりでした。
Wikipedia 日本語版: フリーダイヤル の「アメリカ合衆国の類似サービス」という項目に、「アルファベットで表記された電話番号」についての記述があります。
例えば、自分の携帯電話を見てみると、数字キー(dial pad)に、アルファベットが割り振られています。
このアルファベットのボタンを押せばいい、ということで、KING だと、5464 になるようです。
ウィキペディアにもあるように、これは日本の語呂合わせの代わりのようですね。

SEVEN TRI-STATE AREA LOCATIONS について。
tri- は「3つの」ですから、tri-state は近隣3州、ということでしょう。
「近畿2府4県に30店舗」みたいな感じで、「近隣3州に7店舗」というニュアンスかなぁ、と。


フィービー: Ewww! Oh! It's the Mattress King! (げー。やだ。マットレス・キングよ。)
ジョーイ: Booo!! (ブー!)
チャンドラー: (to Janice) Don't look honey. Change the channel! Change the channel! ([ジャニスに] ハニー、見ないで。チャンネルを変えろ! チャンネルを変えろ!)
ジャニス: Wait! Wait! I wanna see this. After I divorce him, half of that kingdom is gonna be mine! (待って、待って! これを見たいわ。彼と離婚した後、その王国の半分が私のものになるのよ!)

日本語でも「ブーイング」と言いますが、実際にブーイングする時に「ブー」と言うから「ブーイング」なんですね。
この人が社長さんで、それがジャニスの元夫、というか、現在離婚調停中の夫だ、ということがジャニスのセリフからわかるわけです。
マットレス・キング、つまり「マットレスの王様」だから、彼の会社(彼の国)はキングダム(王国)なわけですね。
ジャニスは過去エピソードで、夫が秘書と浮気した、と言っていたので、ジャニスには非はなくて、調停がうまく済めば、その権利の半分は当然彼女のものになる、ということでしょう。
資産の半分が、ではなくて、王国の半分が私のものに…と表現しているのが面白いですね。


(今日のポイント)
・アメリカの電話番号について。
フィクションで使われる架空の番号 555。
アルファベットによる表示もある。
看板・サインなどの表示は必要事項がシンプルに書いてあるだけ。TOEIC でも、広告の問題がよく出るように、書いてある情報を正しく読み取る英語力も大切なのです。


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2007年09月14日

ハッピー・デイズ フレンズ3-7その2

[Scene: Monica and Rachel's, the whole gang is there including Janice, they're watching Happy Days.]
モニカとレイチェルの部屋。ジャニスも含めてフレンズ全員がそこにいる。みんなはハッピー・デイズを見ている。
ロス: Hey. When you guys were kids and you played Happy Days, who were you? I was always Richie. (ねぇ、子供の頃、ハッピー・デイズごっこをしてる時、誰をやってた? 僕はいつもリッチーだった。)
モニカ: I was always Joanie. (私はいつもジョーニーだった。)
ジョーイ: Question: Was ah, "Egg the Gellers!" the war cry of your neighborhood? (質問。「ゲラー兄妹に卵を投げろ!」って言うのが、君らの近所の標語だった?)

テレビから流れている音楽が、ドラマ(シットコム) Happy Days (ハッピー・デイズ)のテーマソングなんでしょうね。
前回のエピソード、フレンズ3-6その26 で、ジュークボックスをたたいて音を出す Fonzie というキャラクターについて触れましたが、そのフォンジーが出演していたドラマが、Happy Days でした。
そこでも、そのドラマについて少し説明してあるのですが、後ほど、もう少し追加説明をします。
前回、エピソードの最後に小ネタのように出てきたことと、今回、オープニング後のシーンにすぐ Happy Days の話になっているのとは、何か関連があるんでしょうかねぇ?(偶然にしては出来すぎな気がしますから)

egg はご存知「卵」ですが、動詞で「(人を)扇動する、そそのかす」という意味があるようです。
また、「…に生卵を投げつける」という意味もあるようです。
上のセリフは、「卵を投げる」方だろうと思います。

war cry は「ときの声」「標語、スローガン」。
ロングマン現代英英辞典では、
war cry: [countable] a shout used by people fighting in a battle to show their courage and frighten the enemy (synonym: battle cry)
つまり、「自分たちの勇気を示すため、そして敵を怖がらせるために、戦闘中の人々が使う叫び。同義語は battle cry」

「…をやっつけるぞ、オー!」みたいな感じの雄叫びのことでしょうね。
ロスとモニカがリッチーとジョーニー役だったので、近所では、「ゲラー兄妹に卵を投げるぞ、オー!」みたいな雄叫びが聞こえてたんじゃないの?と質問しているわけです。
ということは…
リッチーとジョーニーというのは、嫌われキャラ、なんでしょうかねぇ?
いつもその役を演じていた、というのは、そのキャラクターと性格が似ている、ということで、君らも同じように近所の嫌われキャラだったのか?と言っているような気がします。

ここで、Happy Days についての情報を書いておきます。
Wikipedia 英語版: Happy Days
IMDb: "Happy Days" (1974) TV-Series 1974-1984
アマゾンではこちら(↓)
Amazon.co.jp: Happy Days: Complete First Season (3pc) (Full) (1974)

ウィキペディアを見ると、リッチーとジョーニーは兄妹のようです。
だから、ロス&モニカがその二人の役をやっていたんですね。
私が想像したような「嫌われキャラ」かどうかについては、実際にこのドラマを見たことある方に聞いた方が早そうなので、調べるのはやめました(笑)。
ご存知の方は教えて下さい。

ジョーニー(Joanie Cunningham)を演じていたのは、Erin Moran、リッチー(Richard 'Richie' Cunningham)を演じていたのは、Ron Howard。
そのロン・ハワードは、 今では、監督として有名ですね。
2001年に「ビューティフル・マインド」(A Beautiful Mind)でアカデミー監督賞を受賞しています。
Wikipedia 日本語版: ロン・ハワード

ジョーニーというキャラクターについてですが、実はフレンズ1-1(パイロット版)で、すでにこのキャラクターについて言及されています。
そのシーンは以下のとおり。

(CUT TO RACHEL WATCHING 'JOANIE LOVES CHACHI')
レイチェルがドラマ「Joanie Loves Chachi」を見ている。
テレビ: "I, Joanie, take you, Charles, as my lawful husband." "Do you take Joanie.." (「私、ジョーニーは、あなた、チャールズを、私の夫とします。」「あなたはジョーニーを…」)
レイチェル: Oh...see! But Joanie loved Chachi. That's the difference. (あぁ、これよ! でも、ジョーニーはチャーチーを愛してた。そこが違うのよ。)

Joanie Loves Chachi というドラマは、Happy Days のスピンオフで、そのドラマの中で二人は結婚式を挙げるのですね。
結婚式から逃げ出したレイチェルは、そのシーンを見ながら感動しているのですが、ドラマのタイトル「ジョーニーはチャーチーを愛してる」でもわかるように、二人は愛し合っていた、だから結婚した、そこが私たち(レイチェルとバリー)とは違っている点なのよ、と嘆いていました。
このセリフは、このドラマのタイトルを知っていると、余計に笑えるわけです。
ウィキペディアによると、ジョーニーと結婚したチャーチーは、フォンジーのいとこ、だそうです。

参考までに。
Wikipedia 英語版: Joanie Loves Chachi
IMDb: "Joanie Loves Chachi" (1982) TV-Series 1982-1983

過去記事で、フレンズ5-3 でも Happy Days ネタ(フォンジーネタ)が出てくることを説明しましたが、これ以外に、フレンズ3-25 でも、Happy Days ネタが登場します。
Happy Days のスピンオフ、Laverne & Shirley、Joanie Loves Chachi も含めると、ネタとして使われた回数はかなりのものです。

フレンズのエピソード番号で一覧にすると、
Happy Days
3-6 フォンジーがジュークボックスをたたく仕草の真似。
3-7 子供の頃に Happy Days ごっこをやった時の配役。
3-25 (今は内容は伏せます)
5-3 フォンジーの大ファンであるお医者さんが登場。
Laverne & Shirley
1-16 スペイン語音声になったテレビで、フレンズたちがこの番組を見ていた。
2-21 タイトルをもじった、Laverne-and-Curly (Fries) 「ラバーン&カーリー(フライ)」というメニューの名前。
Joanie Loves Chachi
1-1 レイチェルがテレビで見て、自分の境遇と比較していた。

フレンズでは、本当によく引き合いに出されるドラマのようですね。


(今日のポイント)
・play Happy Days 「ハッピー・デイズごっこをする」、他に、egg(動詞)、war cry などの、子供の遊びを彷彿とさせる言葉。
・また Happy Days ネタで長々とすみません(笑)。
上に一覧にしたように、これだけ言及されていると、「フレンズを楽しむための基礎知識」みたいに思えてきたので…。
私が資料として一覧を作りたかっただけかも。
でも、一番のポイントは、私はこの Happy Days やそのスピンオフを一度も見たことがない!、ということでしょうか(笑)。


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posted by Rach at 11:01| Comment(2) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月13日

恐竜はいつ絶滅するの? フレンズ3-7その1

シーズン3 第7話
The One With the Race Car Bed (教え子はライバル)
原題は「レースカー・ベッドの話」

[Scene: Central Perk, the whole gang is there, Ross is telling a story about what happened at work and the rest of the gang are thinking to themselves, denoted by italics.]
セントラル・パーク。フレンズのみんながそこにいる。ロスは仕事中に起こった出来事を話している。そして、他のフレンズたちは心の中で考え事をしている。考え事の部分はイタリックで表示されている。
ロス: So I told Carl, nobody, no matter how famous their parents are, nobody is allowed to climb on the dinosaur. But of course, this went right in one ear and out..... (それで僕はカールに言ったんだよ。どんなに両親が有名であっても、誰も恐竜の上に登ってはいけないんだ、って。でも、もちろん、こんなことを言っても聞き流されるだけで…)
レイチェル: I love how he cares so much about stuff. If I squint, I can pretend he's Alan Alda. (ロスが物事に打ち込んでいる[情熱を傾けている]様子が好きだわ。もし、目を細くして見たら、彼がアラン・アルダだと思えるわ。)
モニカ: Oh good, another dinosaur story. When are those gonna become extinct? (もう最高。また別の恐竜の話だわ。そいつら[その恐竜たち]はいつになったら絶滅するのかしら?)
チャンドラー: If I was a superhero who could fly and be invisible, that would be the best. (もし俺が空を飛べて透明なスーパーヒーローだったら、最高なのにな。)
ガンター: What does Rachel see in this guy? I love Rachel. I wish she was my wife. (レイチェルはこの男のどこがいいんだろう? レイチェルを愛してる。レイチェルが僕の妻ならいいのに。)
(Joey is singing in his head.)
ジョーイは頭の中で歌を歌っている。
フィービー: Who’s singing? (誰が歌ってるの?)

go in one ear and out the other は「一つの耳から入って、反対側の耳から出る」ということですね。
日本語にも「右の耳から左の耳へ抜ける」という表現があります。
つまり、聞いたことが耳を素通りする、ちっとも頭に残っていない、人の話を真剣に聞いていない、聞き流されてしまう、ということになります。
ロスは、恐竜の化石の上に子供が登ったことを怒っているんですね。
どうやら有名人の子供だったようですが、そんなことは関係ない、生物学上の貴重な資料である化石には、どんな人でも乗っちゃいけないんだ、なんぴとたりとも乗る事は許されないのだ、みたいな感じです。

no matter how famous their parents are と their が使われていますが、これは、nobody という不定の単数代名詞を受けたものです。
つまり、no matter how famous his/her parents are ということで、「その子の親がどんなに有名だろうと、誰も乗ってはいけない」ということです。
このように単数形を they や their で受ける、という話は、フレンズ2-24その7 で詳しく説明しています。

ロスのセリフでは、「カールにそう言ったが、聞き流されるだけで…」なので、恐竜に乗っていた少年の名前がカールで、彼は有名人の息子だった、注意してもちっともそれを気にしていなかった、ということです。

pretend はロングマン現代英英辞典によると、
pretend:
1. [intransitive and transitive] to behave as if something is true when in fact you know it is not, in order to deceive people or for fun

つまり、「人を欺くため、または楽しみのために、実際はそうでないと知っているのに、まるでそれが真実であるかのように振舞うこと」
2. [transitive usually in negatives] to claim that something is true, when it is not
つまり、「(主に否定文で)実際は真実ではないのに、真実であると主張すること」

今回の場合は、レイチェルが楽しみのために、そんな風に想像すると楽しいから、という理由で、彼をアラン・アルダだってことにする、彼をアラン・アルダだと思い込む、ということですね。

その、アラン・アルダについて。
Wikipedia 日本語版: アラン・アルダ
Wikipedia 英語版: Alan Alda
IMDb: Alan Alda
「M*A*S*H」(マッシュ)に出ていた人のようです。
マッシュと言えば、マッシュの映画版には、ジャック・ゲラー(ロス&モニカのパパ)役のエリオット・グールドも出ていたそうです。
フレンズ2-13その2 のコメント欄 で、マッシュについて触れています。

ちなみに、アラン・アルダは、1998年の映画「私の愛情の対象」(原題: The Object of My Affection)で、レイチェル役のジェニファー・アニストンと共演しています。
その映画には、ポール・ラッド(Paul Rudd)も出演しているのですが、ポール・ラッドと言えば、フレンズシーズン9〜10に登場するサブキャラを演じていました。(ネタバレになるので、役柄は伏せます。)

Oh good. というのは、Oh great. という感じですが、皮肉っぽく言っているのですね。
本当は、もうやめてよ、勘弁してよ、という感じで、「最低!」の意味で「最高!」と言っているわけです。

恐竜というと、extinct という言葉が付き物のように出てきます。
フレンズ1-22その1 では、
ジョーイ: Why does a paleontologist need a beeper? (どうして古生物学者にポケベルが必要なんだよ?)
モニカ: Is it for dinosaur emergencies? Help! They're still extinct! (恐竜の緊急事態のために? 助けて! 恐竜はまだ絶滅したままだよ!)
というやり取りもありましたね。
本当はとっくの昔に絶滅しているのですが、それを are gonna become extinct と未来形で表現しているのがおかしいわけです。
ロスが恐竜の話ばかりするので、恐竜はまだ絶滅してないの?、そんな話をされなくて済むように、とっとと絶滅してよね、と言っているわけ。
ちなみに、日本語では「絶滅する」と動詞で表現しますが、英語の場合は形容詞の extinct を使って、become extinct 「絶滅した状態になる」と表現するのですね。

(2007.11.4 追記)
コメント欄でご指摘いただいたのですが、
When are those gonna become extinct? の those は「恐竜」ではなくて、「(ロスがしゃべっているような)恐竜話」という意味のようです。
つまり、those = those dinosaur stories ということですね。
下のコメント欄に訂正と追加説明があります。
興味のある方は合わせてご覧下さい。
(追記はここまで)


チャンドラーは、ふんふんと相槌を打っているふりをして、実は全然違うことを考えています。
その証拠に目が泳いでいる、というか、視線が上の方を向いていますね。
彼の考え事を聞いてみると、「子供か!」と言いたくなるような内容です。
invisible は「目に見えない」なので、「透明の」ということ。
透明になって、どんなことをするつもりかは、だいたいわかりますが(笑)。

ガンターのセリフ。
see in は、フレンズ1-24その5 にも出てきました。
ロス: I don't get it. What do you see in this guy anyway? (わからないな。一体、この男のどこがいいんだ?)
というセリフでしたね。
しかし、いつもは無口なガンター、頭の中の考えとは言え、随分はっきり言い切っていますね、「愛している」と。
これ以降も、「ガンターはレイチェルが好き」という設定は何度も出てきます。
一途なガンターが可愛い(笑)。

ジョーイが歌っているのは、Baby Elephant Walk というタイトルの歌(曲)ですね。
日本語のタイトルは、「子象の行進」(または「小象の行進」)。
♪僕らは小さな象♪という歌詞でしたねぇ。
Wikipedia 英語版: Baby Elephant Walk
作曲者は、有名な映画音楽を数多く作っている Henry Mancini (ヘンリー・マンシーニ)。
この曲は、「ハタリ!」(Hatari!)という映画の挿入歌、だそうです。

ジョーイが心の中で鼻歌を歌っているのも面白いのですが、それがどうしてフィービーに聞こえてるんだ?!
さすがはフィービー。
他の人には聞こえなくても彼女にだけは聞こえるのでしょうか?(笑)


(今日のポイント)
・go in one ear and out the other 「(言ったことが)聞き流されてしまう」
・nobody (不定単数代名詞)を受ける所有格の their
・pretend 「本当であるかのように振舞う、思い込む」
・dinosaur 「恐竜」と言えば、extinct 「死に絶えた、絶滅した」。
恐竜オタクのロスに対して、フレンズたちが extinct ネタで返すことが度々あります。
そういう「お決まりのパターン」が読めるようになってくると面白いし、恐竜と聞いて、extinct が入ったジョークで返せるようになるとすごいかも。
・「絶滅する」=become extinct
日本語の感覚では動詞を使う気がしますが、become+形容詞という表現になっています。
ネイティブの英語と日本人っぽい英語の差は、こういうところに表れてくると思いますね。


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posted by Rach at 10:31| Comment(6) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月12日

自分用英語データベースを作る

今日は、何故、私の記事がいつも「長い」のか、そして「細かい」のか、の理由について書きたいと思います。
言い訳のように聞こえるかもしれませんが、実は、私の勉強法と関係があるんですよね。

私のサイトはブログですが、私は、毎日自分の思ったところを書いて投稿している、というよりは、「自分用の英語データベースを作っている」という感じなのです。
たまたまブログというツールが便利だからそれを使っているだけ、なんですね。

ブログを一つの「読み物」と考えるのならば、簡潔にまとまっていて、ポイントだけ押さえてある方が、読みやすいし、ためにもなるだろうと思います。
特に、「長く、細かく」なればなるほど、フレンズを知らない人にとっては、重箱の隅をつつくような話になってくるだろうとも思います。

私は、自分の過去記事にリンクして、「過去記事にも同じ単語・表現が出てきました。」とよく書いています。
それは同じ言葉に対して何度も説明しなくても済むようにやっているのもありますが、本当は、
その同じ単語・フレーズが、違った場面で使われた時に、それを「比較」することで、その英語のイメージやニュアンスがはっきりしてくる
と思っているから、です。
逆に言うと、ある単語やフレーズに一度出会って、それを辞書で調べたくらいでは、本当に「使える」レベルまでには理解できていない、ということです。

比較する際には、セリフそのものを比較するのと同時に、そのセリフが話された時の「状況」「心情」がどんなものであるかという情報も欠かせません。
(この「状況」「心情」が不可欠な要素である、ということについては、別の機会に話します。)

フレンズの解説を書いていて、「過去にも似た表現が出てきた気がする。」と思う…そこが、そのフレーズのイメージを再確認する最大のチャンスです。
まるまる一文のセリフでも、句動詞やイディオムのようなフレーズでも、そして単語についても、その「比較」が大事なのです。
同じ単語が別の使われ方をするのを知ることで、その単語の「基本イメージ」が見えてくる、または、その単語の「意味の広がり」に気付くことができる。
例えば、簡単な例で言うと、フレンズで学んでいると、have, get, take などの基本動詞のニュアンスがだんだんわかってきます。
そういうものは、実際に get や take などが使われた事例にたくさん出会わないと掴めないものなんですね。

「前にも似たセリフがあったなぁ…」と思ってネットスクリプトを検索してみると、確かにそういうセリフが過去に出てきたけれど、「何故か私のブログでは取り上げていない!」という事態がこれまで何度も発生しました。
私に言わせると、シーズン1を解説していた頃の「面白い言い回しだけを取り上げた記事」では、「英語のデータベース」としては全く役に立ちません。
あの時のセリフはどういうものだったのか?、そのセリフが話された時の状況はどうだったのか?、と比較することができないのです。
それで、ことあるごとに、シーズン1で抜けていた部分も思い出したついでに解説したりしているんですね。

「ファイナルまで解説を続けること」をメインにするならば、もっとあっさり解説します。
でも、私もDVDを見ながらこういう記事を書いている以上、「私の記録として」思いついたことすべてを書いておかないと、せっかくフレンズのDVDを再度見直して、時間をかけてこのブログを書いている甲斐がない、と言うか…。
「フレンズを全話解説した」という事実よりも、「そこからどれだけのものを吸収できたか」という内容が大事だと思っています。
それは、「本を何冊読んだか、ではなくて、その本で学んだことがちゃんと身に付いているかどうかが大切だ。」というのと同じでしょうか。
「解説」ではなくて「ただの疑問」で終わっている場合も多々あるのですが、自分の疑問を記録として残しておくことも大切ですよね。
後に何かのきっかけでその答えに気付く場合もありますし。

人によって興味のあるところ、わからないところ、というのはそれぞれ異なると思います。
私は、私が何か引っかかったところ、何か思い出したこと、こんな風に他の知識と結びつけたらいいと思うこと、などをあれやこれやと思いつくまま書いています。
読者の方も、あくまでもこれはデータベースである、と思って、興味のあるところだけを拾い読みしていただけたらなぁ、と思いますし、「そんなこと言われなくてもわかってるよ。」という部分は飛ばして下さい。

一番最初に書いたように、「読み物として面白いものを」というよりは、後々、参照して使いやすいようにできるだけ詳しくデータとして残している、ということなのです。

今書いているような、「自分の思ったこと」は勢いでいくらでも書けます。(コメントのお返事で、こういうことをいつもタラタラ書いていますし…笑)
でも、「解説記事」というのは、調べ物に結構時間がかかります。
私は記事を毎日更新しているので、普通に考えると、一つの記事の命は一日限りで、毎日新しい記事に更新されて、過去の記事となったものは人目に触れることも少なくなります。
そんな風に考えてしまうと、とてもそれほどの時間をかけようという気にはなりません。
私は一つ一つの記事の積み重ねで、フレンズ解説のデータベースを作っている、と思っているからこそ、気になるところは徹底的に調べて書こうと思えるのです。
そのデータベースが、絶対に後で役に立つ時が来るだろう、という確信があるから。
詳しく書いてあるからこそ、データベースとして使えるのだと思っています。

でも、これをホームページでやっていたらどうなっていたか。
きっと 3-6 に行き着く前に辞めていたでしょうね。
ブログという定期的に投稿するツールで、私も毎日更新しようと思いながらやっているからできたことです。
その日その日の記事で何かしら英語のためになることを、と思いながら書いている、それが毎日蓄積されていくことで、一つのデータベースとなっていく…。
それが私のブログであり、私の学習法だ、ということですね。


(今日のポイント)
今日は「フレンズ解説」が長いことの言い訳みたいになっていますが、「詳しく書かなければデータベースとして機能しない」と思っているから「長く細かく」書いているのだ、ということを知っていただきたかったのです。
英語を理解しようとする際に、「状況」「心情」が大切である、という話は、またフレンズ解説の合間に書きたいと思っています。


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posted by Rach at 10:25| Comment(6) | 英語学習のコツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月11日

ミスをする フレンズ3-6その26

[Scene: the bar, Chandler is playing pool, as Rachel enters.]
バー。チャンドラーがプールをやっている。そこへレイチェルが入ってくる。
チャンドラー: I can't believe you came back. (君が帰ってくるなんて、信じられないよ。)
レイチェル: Don't say anything. I don't wanna speak. I don't wanna think. I just want you to take me and kiss me and make love to me right here, right now. (何も言わないで。話したくないの。考えたくないの。ただ、あなたに、抱いて、キスして、愛してもらいたいの、今すぐ、ここで。)
(She hits the jukebox Fonzy style, and Time of the Season starts to play, as they start to kiss.)
レイチェルはフォンジースタイルで、ジュークボックスをたたく。すると、「ふたりのシーズン」の演奏が始まる。そして二人はキスを始める。)
キキ: Rachel! Rachel! (stirs Rachel from her dream, she's in her car driving back from the city) レイチェル、レイチェル! [レイチェルを揺り動かして、夢から覚まさせる。レイチェルは車の中にいて、シティから運転して帰っているところ])
レイチェル: What? (何?)
キキ: You missed the exit. (あなた、出口を下り損ねたわよ。)
レイチェル: Oh, sorry. (まぁ、ごめん。)
ベッツィー: My God, what were you thinking about? (全く。何を考えていたの?)
レイチェル: Um, (shyly) Barry. ([恥ずかしそうに]バリーよ。)
キキ&ベッツィー: Awwww!! (まぁ!)

レイチェルは何とも情熱的なセリフを言っていますね。
take というのは漠然とした言葉ですが、チャンドラーが私を「手に取る」という感じで、抱く、というようなニュアンスだと思います。
引き寄せて、とかでもいいかも。
フレンズ2-13その9 でも、
スージー: I want you right here, right now. (あなたが欲しいの。今すぐ、ここで。)
というセリフが出てきましたね。

ト書きにある Fonzy style について。
これは、このジュークボックスのデザインのことなどではなくて、この叩き方、というか、こうやってジュークボックスを鳴らす方法、みたいなことのようです。
つまり、hit ... Fonzy style で、「フォンジー風に…をたたく」ということらしい。
-style は連結形で、ほかの言葉の語尾に付いて、「…スタイルの」という形容詞、「…スタイルで」という副詞になります。
Fonzy style は、American-style 「アメリカンスタイルで」と同じような副詞「フォンジースタイルで」になるのですね。

で、その Fonzy というのは誰かと言うと、多分、この人みたいです。
Wikipedia 英語版: Fonzie
綴りは、Fonzy ではなくて、Fonzie が正しいようです。
アメリカのシットコム Happy Days に出てくるキャラクターの名前で、本当の名前は、Arthur Herbert Fonzarelli (アーサー・ヘルバート・フォンツァレリ??)というそうです。
シットコム Happy Days についてはこちら(↓)。
Wikipedia 英語版: Happy Days
フレンズ2-21その4 で話題に上っている、Laverne & Shirley は、この Happy Days のスピンオフなんですね。

Fonzie のウィキペディアで jukebox という単語で検索すると、jukebox という言葉が何度も出てくることがわかります。
それを見ると、どうやら、Happy Days というシットコムで、フォンジーがジュークボックスを叩いて直す、というか、叩いて演奏を始めさせる、というシーンが何度か出てきたようですね。
上のウィキペディアの References in popular culture にも書いてあるように、他のドラマなどでその「ジュークボックスを叩いて鳴らす」仕草を真似するシーンがいくつもあるようです。
残念ながら、今回のフレンズ3-6 のこのシーンについては書いてありませんが、これもまさにその「フォンジー」の真似なんでしょう。
ドンッ!と叩いて、音楽が流れてきたので、ただそれだけでもおかしいのですが、ネイティブの人は、「これってフォンジーの真似だよ!」「お前はフォンジーか!」みたいに、余計に笑えるわけですね。
このト書きがなければ、気付かないところでした。

ちなみに、このフォンジーというのは有名な人のようで、後のエピソード、フレンズ5-3 で、このフォンジーの大ファンだと言うお医者さんが出てきます。
その人は、自己紹介で、"And also, I love Fonzie." 「それからね、私はフォンジーが大好きなんだ。」と名乗り、ことあるごとにフォンジーの話ばかりしていました。(また、そのエピソードにたどり着けば説明します…笑)
この 5-3 の件については、上のウィキペディアに書いてあるのですが、その部分を読むとネタバレになりそうなので、気をつけて下さい。

ジュークボックスから流れる曲、ネットスクリプトには、"It's That Time of Season" と書いてあるのですが、正しいタイトルは、"Time of the Season" のようです。(ですから、上のスクリプトはこちらに訂正してあります。)
この曲については、フレンズ2-23その8 のコメント欄 で触れています。
ここでも説明しておくと、Time of the Season は、邦題「ふたりのシーズン」で、歌うのは The Zombies (ザ・ゾンビーズ)。
60年代イギリスの有名なバンドだそうです。
日産ティーダが発売になった時のCMソングに使われていましたので、ご存知の方も多いかも。

そして、チャンドラーとレイチェルはキスをする…のですが、この大胆なシーンは、実はレイチェルの妄想であったことが判明します(やっぱりそんなこったろうと思った…笑)。

stirs Rachel from her dream について。
stir は、「かき回す」。
私は stir と言うと、フレンズ2-5その2 で取り上げた 007 のセリフ、
“Vodka martini. Shaken, not stirred.” (ウォッカ・マティーニ。ステア[かき回す]でなくシェイクして。)
を思い出すのですが、そんな風に何かを動かす、という意味にもなり、また「人を目覚めさせる、起こす」という意味にもなります。(相手の肩などをゆすって起こす感じが出ている気がします。)

You missed the exit. について。
日本語で、「間違う」ことを「ミスをする」と言いますが、このミスは、多分、mistake から来た言葉でしょう。
仕事でミスをした、テストでミスをした、と言う場合は、make a mistake を使うかな、と。
miss は「的を外す、逃す、逸する、し損なう」ということで、「失敗した」という意味では mistake と意味的に重なる部分もあるのですが、本質的には意味は異なると思います。

日本語の「ミスをする」のイメージがあるので、miss the exit を「出口を”間違う”」みたいに訳す方もおられるかもしれません。
でも、そう訳してしまうと、「間違った別の出口で下りてしまう」ように聞こえますね。
miss the exit のニュアンスは、「下りるべき出口で下り損ねる」という感じです。
実際、レイチェルは高速にまだ乗ったままで、どこかの出口では下りていないはずです。
miss the train なら「電車に乗り遅れる、乗り損ねる」になります。
I miss you. 「あなたがいなくて寂しく思う。」というのも、「”本来はいるべきはずの”あなたがいないので、寂しい。」という感じなんですね。

ジュークボックスから流れるこの歌は、レイチェルが運転する車の中でかかっていた曲だったんですね。
しかし、チャンドラーの妄想ならともかく、レイチェルがこんなことを想像するなんてねぇ(笑)。
あの時は、「こんな男、眼中にないわ。」てな感じだったのですが、バリーだけが一人の男だと考えると、さっきあったあの人でもいいや(笑)、みたいについ、潜在意識でそういう想像をしてしまったのでしょうか。
まさか「さっき偶然会った男の人、元同級生モニカの男友達」のことを考えていた、とも言えず、とっさに「バリー」と答えてしまうレイチェル。
みんなの冷やかす声が却ってレイチェルには辛いでしょうね。

しかし、いつもはなかなかそんな対象に見られないチャンドラーですが、想像の中とはいえ、キスできて良かったですね。
フレンズ1-22その1 では、レイチェルがチャンドラーとエッチした夢を見た、という話もありました。
深層心理を探ってみると、レイチェルはチャンドラーのことが結構好きなのかも、ね(笑)。


(今日のポイント)
・miss のニュアンス。日本語の「ミスをする」=「間違える」とはニュアンスが異なる。

・他のシットコムからのサブカルネタ。
そんなトリビアどうでもいい、という話もありますが(笑)、脚本家や演出家は、観客がその元ネタがわかることを前提に、そういうパロディを入れているわけです。
確かに、外国人である日本人がそこまで理解する必要はないかもしれない。
でも、誰かが「何じゃこりゃあ!」と叫んだ時に、「お前は松田優作か!」「お前はジーパン刑事か!」とツッコミを入れられる人とそうでない人では、「何が面白いのか」という笑いの質が異なりますよね。
私は(あくまでも「私は」ですが、)パロディであるならば、そのパロディの元ネタを知った上で笑いたいと思うし、特定の世代のネイティブなら誰でも知っているようなサブカルネタを知識として持っていることも、決して無駄ではないと思うのです。


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