2007年11月30日

俺だってやりたいことはある フレンズ3-9その2

フィービー: Y'know, for once, I am going to sit down and try to watch one of these things. (just as she sits down). (一度くらい、座って、そういうやつを見てみようかな。)
とフィービーがちょうど座った時に、
ロス: Halftime. (ハーフタイムだ。)
ジョーイ: Hey, who wants to ah, throw the ball around a little, maybe get a little 3-on-3 going? (なぁ、誰かちょっとボールを投げたいやつはいないか? 多分、ちょっとした3オン3になると思うけど。)
レイチェル: Oh! That would be sooo much fun! (まぁ! それ、すっごく楽しそうね。)
フィービー: Oh, can I play too? I've never played football, like ever. (まぁ、私もプレーできる? 私はこれまでにフットボールをやったことないのよ、そう、全くね。)
ジョーイ: Great! You can cover Chandler. (すごい! フィービーならチャンドラーをカバーできるよ。)

one of those については、フレンズ3-6その19 で説明しました。
男性たちが夢中で見ているフットボール、「そういうやつのうちの1試合」を、私もどんなものかちょっと見てみようかな、というニュアンスです。
せっかく見ようと思ったら、ハーフタイムで立ち上がる男性陣。なんともタイミングが悪い。
フィービーがその試合の展開を全くわかっていない、ということがわかるシーンですね。

never ever は「決して〜ない」で、never をさらに強調する感じです。
フレンズ2-21その11 では、
アーサー: ... so long as never ever show your faces in this coffee house ever again. (… このコーヒーハウスに二度と顔を出さない限りはな。)
というセリフが出てきました。
上のフィービーのセリフは、I've never ever played football. という文の ever を最後に持ってきて、「これまでの人生で、本当に全くないのよ!」と後付けで強調している感じでしょうか?

フィービーは経験ゼロなのに、ジョーイは「それならチャンドラーをカバーできる」と言っていますね。
経験ゼロの人がカバーできるほど、チャンドラーは下手っぴぃだと言いたい、というか、そう言って、からかっているわけでしょう。


チャンドラー: No, no, no, I don't, I don't really wanna play. (いや、いや、いや、俺はやらないよ。俺はそんなにプレーしたくないんだ。)
ジョーイ: Come on man! You never want to do anything since you and Janice broke up. (おいおい! チャンドラーは、ジャニスと別れてから、何にもしたがらないじゃないか。)
チャンドラー: That's not true. I wanted to wear my bathrobe and eat peanut clusters all day. I wanted to start drinking in the morning. Don't say that I don't have goals! (それは正しくないよ。俺は、バスローブを着て、ピーナッツ・クラスターを一日中食べたいと思った。朝に酒を飲むことを始めたいと思った。俺に目的[したいこと]がないなんて言うなよ。)

don't really wanna は「ものすごく…したいってわけじゃない」という部分否定です。
I really don't wanna play なら、「本当に、そういうことするのはいやなんだ」みたいになるでしょうね。

冗談ではなく悲しそうに、ゴール(目標、目的)がないなんて言うなよ、と言っています。
ジョーイは、ジャニスとの別れという悲しい出来事があってから、チャンドラーは楽しいことを何もしたがらない、と言っているのですが、チャンドラーは「したいこと」くらいはあるよ、といいつつ、ネガティブな内容ばかりを挙げています。
彼の悲しみいかばかりか、というところですね。
drink はこの場合は「酒を飲む」ということで、朝から酒を飲む、というのは、どこの国でも、「人生に悲観して後ろ向きになっている」という感情の表れなんでしょう。
服も着替えないで、おつまみと酒だけ、他には何もしたくない、という悲惨な状況であるのが、このセリフからわかるわけですね。


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posted by Rach at 10:37| Comment(2) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月29日

私がしたいのはこれよ フレンズ3-9その1

シーズン3 第9話
The One With the Football (フットボールは燃えるぜ!)
原題は「フットボールの話」

最初に少し説明させて下さい。
今回のエピソードはタイトルからもわかるように「フットボールの話」です。
フレンズには珍しくスポーツをしながら話が進む、という展開で、フットボール用語が頻発、掛け声のような短いセリフが続くシーンが多いです。
今回、思い切って、そういう部分はバッサリ省略することにしました。
面白いジョークを説明すること、英語学習者として学べる表現などに注目して、解説を進めていくことにします。
今回の 3-9 で様子を見ながら進めていって、できたら、3-10 以降も、そんな風に解説全体を短くしていって、一気にスピードアップをはかろうかな、とも考えています。
そういう「ブログの解説方針」については、いろいろと思うところがあるのですが、そういうことに関してはまた別の機会に改めて述べます。


女性陣は感謝祭の料理を作っていますが、男性陣はテレビのフットボールに釘付けです。
フィービー: Hey, it's your Thanksgiving too, y'know, instead of watching football, you could help. (ねぇ、あなたたちの感謝祭でもあるのよ。フットボールを見る代わりに、手伝うことができるんじゃない?)
男性陣: We know. (they don't move) (そうだね。[彼らは動かない])
モニカ: Okay, Rachel, you wanna put the marshmallows in concentric circles. (ねぇ、レイチェル、マシュマロを同心円上に並べたいでしょ?[並べたいわよね])
レイチェル: No Mon, you want to put them in concentric circles. I want to do this. (いいえ、モニカ。それを同心円状に並べたいと思っているのはあなたよ。私がしたいのはこれよ。)
(Rachel sticks a marshmellow into Monica's nose. Monica takes it out of her nose by closing one nostril, and blowing.)
レイチェルはモニカの鼻にマシュマロを突っ込む。モニカは片方の鼻の穴を閉じて鼻から息を出すことで、マシュマロを鼻から取り出す[押し出す]。
モニカ: Every year. (毎年、これよ。)

concentric は「同心の、同中心の」。
concentric circles は「同心円」です。
concentric の反意語は、eccentric 「(円が)中心を異にする、離心の」。
eccentric と言えば「(人・行動などが)常軌を逸した、一風変わった」、というエキセントリックの意味の方でよく使いますね。
エキセントリックという言葉を知っている日本人は多いと思うので、この機会に、concentric という単語も覚えてしまいましょう(笑)。

you wanna ... と人に言う表現は、ちょっと高慢なお願い、命令のような感じがします。
フレンズ2-22その11 で、
モニカ: You wanna push the caps until you hear them click. (カチッって音が聞こえるまで(ペンの)キャップを押してね。)
というセリフがあり、その記事のコメント欄で、「You wanna という表現は、押しつけがましく聞こえる」というコメントをいただきました。

その記事の時にいろいろ考えてみたのですが、You wanna というのは直訳すると、「あなたは〜したい」ということで、つまり「あなたは〜したいわよね?」とか「あなたは〜したいと思ってるはずよ」というニュアンスが出てしまうから、押しつけがましく聞こえる、ということなんだと思います。
「並べてね、並べるのを手伝ってね。」というようにお願いするのではなく、レイチェルがそれをするのが当然であるかのように You wanna を使ったので、レイチェルはムッとしたのでしょう。

その後のセリフ、"No Mon, you want to... I want to do this." で、レイチェルは you と I の部分を強調しています。
そこがあなたと私の見解の異なるところだ、というのを明白にしているのですね。
このように主語が違うことを明白にしたい場合は、日本語では、「…したいのはあなたで、私がしたいのは〜よ」みたいに言うといいでしょうか?
今回のニュアンスも、「いいえ、モニカ。それをしたいと思ってるのは”あなた”の方よ。”私”がしたいのはこれよ。」という感じですね。

辞書で、you want to という表現について調べてみると、you should や、you ought to 「…すべきである、…した方がいい」のようなニュアンスであると書いてあります。
フレンズ2-22その11 のコメント欄 でその辺りについても説明しています。

you should と you want to の違いはどこにあるか?について、私なりの意見を述べてみると…。(以前に書いたコメント欄の内容とカブりますが)

You want というと、相手がそれを「欲する、望む」ということを話者が勝手に決め付けているような響きがあるように思います。
それがもっともなアドバイスだったら、「そうねぇ、その通りよねぇ…」と素直に聞けるのでしょうが、そのアドバイスが思ってもみないことだったり指摘されたくないことだったりすると、「私が want to かどうかはあなたが決めることじゃないわ、大きなお世話よ!」てな感じに受け止めてしまって、今回のレイチェルみたいな反応をしてしまうのかな…と思ったりします。

モニカの Every year! は、あきれたように腕を上げて、「全く、毎年これよ!」という感じ。
毎年、マシュマロのことでこういうやり取りをしているのか、マシュマロに限らず、こんな風に料理を作るのを仕切るたびに、レイチェルに仕返しされるというやり取りが繰り返されている、ということか…。
3-18 では、これと同じようなパターンのセリフ、Every night! 「毎晩だよ。毎晩、これだよ。」というセリフも出てきます。
面白いシーンが出てきた場合、それだけでも面白いのに、それが「毎年、毎晩」繰り返されている、というのがその every ... というフレーズでわかって、さらに笑えてしまうのですね。


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2007年11月28日

針に糸を通す フレンズ3-8その31

ジョーイ: All right, ladies and gentlemen, let's poke. (they start to advance the giant poking device) Steady. Steady. Okay, a little higher. Careful of the angle. Okay, okay, we're approaching the window (as he says this the camera cuts to their view of Ugly Naked Guy, so that we actually see him!) Thread the needle. Thread the needle. (さあ、紳士淑女諸君。突こう! [巨大な突っつく装置を前に動かす] ゆっくり、ゆっくり。よし、少し上。角度に気をつけて。よし、よし、窓に近づいてるぞ。[彼がこのセリフを言っている時、カメラはフレンズたちの見ている裸のブ男の姿にカットする。それで我々(視聴者は)彼を実際に見る!] 針に糸を通せ、針に糸を通せ。)

上のト書きの部分がちょっと面白いので注目してみましょう。
their view とは、フレンズたちの視界、ということですね。
フレンズたちの視線で見た裸のブ男が、視聴者の私たちにも見える、ということです。
これまで何度も話題に上ってきた彼ですが、そのお姿をやっと拝めたわけで、その喜びがト書きにも溢れていますね。
ハンモックに寝ている裸のお腹が見えているだけですが、まさに、初めて見た!瞬間です。
後のエピソード 5-14 でも、また彼の姿を見ることができます(笑)。

thread は「糸」、この場合は動詞で「(針に)糸を通す」ということですね。
窓にスティックを差す様を、針の穴に糸を通す感じで慎重にその穴を狙って、という意味で言っているのでしょう。

掲示板で「スレッドを立てる」とか言いますが、このスレッドは、thread のことのようですね。
ロングマン現代英英辞典では、
thread: INTERNET
[countable] a series of messages concerning the same subject, written by members of an Internet discussion group

つまり、「インターネットで議論するグループのメンバーによって書かれた、同じ話題に関する一連のメッセージ」。


(They thread the needle and start poking him, he then stirs.)
フレンズたちは針に糸を通して(?)、彼を突っつき始める、そこで彼は動き出す[目覚める]。
フィービー: He's alive! He's alive! (彼は生きてるわ! 彼は生きてるわ!)
モニカ: And yet we're still poking him. (それなのに、私たちはまだ彼を突っついてるわ。)
ジョーイ: Okay, retract the device! Retract the device! (わかった。デバイスを引っ込めろ! デバイスを引っ込めろ!)
ロス: He does not look happy. (彼は嬉しそうじゃないねぇ。)
レイチェル: Hey-hey, now he's showing us his poking device. (ねぇねぇ、今、彼は彼のポーキング・デバイス[突っつく装置]を私たちに見せてるわよ。)
ジョーイ: Hey, that's never gonna make it all the way over here, buddy! (おい、それじゃあ、ここまでずっとは届かないよな!)

stir は、フレンズ3-6その26 にも出てきました。
そこでは他動詞で「人を目覚めさせる、起こす」という意味でしたが、ここでは自動詞で、「動く、動き出す、身動きする、起きる」ということです。
ツンツンすると、うっとうしいのかお腹をたたいていますね。虫でも止まったと思ったようです。
retract は「引っ込める、納める」、また「(約束などを)撤回する」という意味もあります。

彼は裸なので、きっとパンツもはいていないのでしょうね。
his poking device 「彼の突く装置」とはつまり、アレのことですね(笑)。
make it にはいろな意味がありますが、ここでは「届く」という意味のようです。
ジョーイたちが使っているデバイスは長いのでそっちに届くけれど、お前のデバイスの方はさすがにここまでは届かないだろう!と、何故か勝ち誇ったようにジョーイは言っています(笑)。

エンド・クレジット後のシーン。
チャンドラーはヘッドフォンをしながら、ライオネル・リッチーのアルバムを抱き締めていますね。
後からフィービーが入ってきて、一緒に歌に加わるのですが、二人が歌っているのは、ダイアナ・ロスとライオネル・リッチーのデュエット曲、エンドレス・ラブ(Endless Love)です。
ブルック・シールズ主演の映画「エンドレス・ラブ」(Endless Love)の主題歌だそうです。
Amazon.co.jp: Endless Love (1981 Film) [Soundtrack] [from US] [Import]
Wikipedia 英語版: Endless Love (song)
これはもう画面を見て、ただ笑っていただくより他ないのですが、チャンドラーのハイピッチ・ボイスと、love の部分でなかなか二人のピッチがかみ合わない様子が面白いです。

どうしてここでこの歌が出てくるかと言うと、フレンズ3-8その27 で、ライオネル・リッチーの歌の話が出てきたからですね。
そこでは歌のタイトルは出ていませんでしたが、ジャニスの言っていた歌はこの Endless Love だった、ということです。
その曲を一人で聴いて、失恋の寂しさにどっぷり浸かっていたチャンドラーだったのに、フィービーとのハモリがうまく行かず…というエンディングがいかにもフレンズらしいなぁ、と思います。


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2007年11月27日

串に刺さった フレンズ3-8その30

ロス: Can we please focus here? A naked man's life hangs in the balance. (ここでは集中してもらえるかな? 一人の裸の男の命が、どうなるかわからない状態なんだよ。)
フィービー: I'm telling you, he's dead. What we're about to have here is a dead fat guy on a stick! (言っとくけど、彼は死んでるわ。私たちがここで持つことになるのは、串に刺さった太った男の死体よ!)

A naked man's life hangs in the balance. について。
最初聞いた時は、「彼の命は、そのデバイスのバランスにかかってるんだ。」という意味かと思ったら、そうではありませんでした。
in the balance は「どちらとも決まらないで」という意味。
be in the balance または、hang in the balance で「不安定な状態にある、未定のままである」という意味になるのですね。
バランスの中にいる、バランスの中でぶら下がっている、という感じです。

ロングマン現代英英辞典では、
be/hang in the balance: if the future or success of something hangs in the balance, you cannot yet know whether the result will be bad or good
例) Meanwhile, the fate of the refugees continues to hang in the balance.

つまり、「未来や何かの成功が hang in the balance である、というのは、その結果が悪いか良いかのどちらかまだ知ることができない、ということ。」
例文は、「その間、難民たちの運命は引き続き、不安定な状態[未定のまま]であった。」

この場合は、わざと Ugly Naked Guy とか、the naked guy と言わずに、「一人の裸の男の運命(A naked man's life)がまだわからない状態である」と言っているのですね。

フィービーは、自分が歯医者に行くと誰かが死ぬと思い込んでいますので、その男性が死んだものだと決めてかかっています。
a dead fat guy は「死んだ太った男」ですが、「太った男の死体」と訳した方が日本語らしいかなと思います。
on a stick の on は「接触を表す on」ですが、この場合は、スティック「の上に載っている」というよりも、スティック「にささってくっついている」イメージですね。
刺さっている場合でも、串にお肉は「接触している」わけですから。
a fish on a skewer なら「串刺しになった魚」ということです。
「串刺しになった」ってどう表現するんだろう?と一瞬躊躇してしまいそうですが、ただ on a skewer と言えばいいのだとわかると、安心しますね。

そんなデバイスでつんつん突っついたところで彼は助からないわ、スティックで突いたら、彼の死体を串刺しすることになっちゃうわ、とフィービーは言っているのですね。


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2007年11月26日

巧みに扱う フレンズ3-8その29

[Scene: Monica and Rachel's, Joey, Rachel, Monica, Phoebe, and Ross are holding the giant poking device.]
モニカとレイチェルの部屋。ジョーイ、レイチェル、モニカ、フィービー、そしてロスは巨大な突っつく装置を持っている。
ジョーイ: All right, now remember, something this big and long is very difficult to maneuver. Fortunately, I have a lot of experience in that area. (よし。覚えておいてよ。こんなに大きくて長いものはとても扱いが難しいんだ。幸運にも、俺はその分野では多くの経験があるけどね。)

maneuver は「…を巧みに操縦する」。
ロングマン現代英英辞典では、
maneuver: to move or turn skilfully or to move or turn something skilfully, especially something large and heavy
「巧みに動く、または回転する、または何かを巧みに動かす、または回転させる、特に大きくて重たいものを」。

この単語のポイントは、skillfully 「上手く、巧みに、器用に」という部分でしょうね。
特に large で heavy なものを、とあるので、今回の giant なものはまさにイメージにぴったりです。

manuever という単語は、フレンズ1-5 の冒頭シーンにも出てきました。
女性のここがすごい!とロスが語っているセリフ。
ロス: Not that big a deal? It's amazing. Ok, you just reach in there, there's one little maneuver, and bam, a bra right out the sleeve. All right, as far as I'm concerned, there is nothing a guy can do that even comes close. Am I right? (そんなに大したことじゃないって? すごいことだよ。ほら、君ら女性は、そこに手を入れて、ちょっと巧みに操って、バン!とブラを袖から出すだろ。僕の知る限りは、男性のできることで、それと似たようなものはないよ。僕は正しいだろ?)

服の中でささっとブラのホックを外して袖から出すのが、マジシャンか何かのように鮮やかな手際だ、と言っているようですね。
このセリフの maneuver は名詞で「巧みな操縦、操作」という感じですね。
他には、「工作、策略」「(軍隊の)機動作戦」という意味もあります。

私は Trekkie (スタートレック・ファン)なので、maneuver と聞くと、ピカード艦長が編み出した Picard Maneuver 「ピカード作戦(戦術、戦略)」という言葉を真っ先に思い出します(笑)。
これも宇宙船を巧みに操る、という感じが出ていますね(笑)。
さらに余談ですが、ピカード艦長の制服は(というか、宇宙艦隊の制服はみんな)上下がくっついたものになっていて、その腰の部分の収まりが悪いんでしょうか(笑)、立ち上がる時に、必ず服をキュキュッと下に引っ張って伸ばす(Captain Picard straightens his uniform every time he stands)という仕草をします。
Trekkie たちは、その仕草のことも、「ピカード作戦」に引っかけて、Picard Maneuver と呼んでいるんですねぇ。
「ちょっとコツがいる仕草、動作」みたいな感じでしょうか?(どーでもいい話、失礼しました)

"something this big and long is very difficult to maneuver. Fortunately, I have a lot of experience in that area." について。
えーっと…男性が「大きい、長い」というと、アレの自慢しかありませんね(爆)。
ジョーイはプレイボーイですから、きっとそれがご自慢なんでしょう(笑)。
俺はそういう大きくて長いものは扱いなれてるよ、この「突っつく装置」みたいな「大きくて長いものを扱う」分野は俺に任せておけ、と言っています。
幸運にも、という副詞に、彼の自慢げな気持ちが表れていますね。
ロスやチャンドラーにはちょっと言えないセリフ、でしょうか(笑)。


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2007年11月25日

わけのわからないことをしゃべる フレンズ3-8その28

ジャニスと別れると言っていたのに、急に「やっぱり俺を捨てないで!」と言い始めるチャンドラー。
チャンドラー: Forget what I said! I was babbling! Pick me! (俺の言ったことは忘れて! 俺はわけのわからないことをくっちゃべってただけなんだ! 俺を選んで!)
ジャニス: No, you were right, you were right. I mean, I-I-I gotta give my marriage another chance. (いいえ、あなたは正しかったわ。あなたは正しかったのよ。つまり、私は私の結婚にもう一度チャンスを与えないと。)
チャンドラー: No, you don't! No, no, no, I say you have to give your divorce another chance! (だめだ、そんなことしないで! だめ、だめ、だめ。ジャニスは君の離婚にもう一度チャンスを与えないといけないよ。)
ジャニス: (standing up) I'm sorry. (hugs him) ([立ち上がって] ごめんなさい。[チャンドラーをハグする])
チャンドラー: Ohhh. Don't go. (あぁ、行かないで。)
ジャニス: No, I-I-I gotta go. (she starts to walk away, but Chandler doesn't let her go.) (だめよ、私は行かなくちゃ。[彼女は立ち去ろうとする。が、チャンドラーが彼女を行かせない])
チャンドラー: No. No! No! No! (だめだ、だめだ、だめだ、だめだ!)
ジャニス: Honey, honey, people are looking. (ハニー、ハニー、人が見てるわよ。)
チャンドラー: I don't care! (turns around and to the people watching them) I don't care! (俺は気にしないぞ! [振り向いて、二人を見ている人たちに] 俺は気にしない!)
ジャニス: Yeah, um, okay. I'm, I'm leaving now. (tries to get her leg out of Chandler's grasp, she finally does, but Chandler takes off her shoe.) (えぇ。いいわ。私は、私はもう行くわ。[チャンドラーがしっかりつかまえているのから足を取り出そうとする。彼女はついに彼の腕から足を外すが、チャンドラーは彼女の靴を脱がす])
チャンドラー: You can't leave! I have your shoe! (立ち去ることはできないぞ! 俺が君の靴を持ってるもん!)
ジャニス: Goodbye, Chandler Bing. (walks out with one shoe) (さよなら、チャンドラー・ビング。[片方の靴だけで歩いて去って行く])
ガンター: Rachel has those in burgundy. (レイチェルはこの靴のバーガンディ[ワインレッド]のを持ってる。)

babble は「(子供が)片言を言う」「無駄口をたたく、ぺちゃくちゃしゃべる」。
「泡が立つ」という方のバブルは bubble で綴りが違います。
ロングマン現代英英辞典では、
babble: to speak quickly in a way that is difficult to understand or sounds silly
つまり、「理解するのが難しいようなやり方[様子・状態・方法]で、または愚かに聞こえるようなやり方で、素早く話すこと」。
「わけわかんないことをくっちゃべる」という感じが近いかと思って、上ではそう訳してみました。

結婚にもう一度チャンスを与えなきゃ、と言ったら、離婚にもう一度チャンスを与えて、と言い返すチャンドラー…泥沼ですね(笑)。
子供が駄々をこねてるみたいになってます。
何だかすごくかわいそうですよねぇ…。

ジャニスの言った感動的なセリフのせいで、チャンドラーは未練タラタラになってしまったわけですが、これはジャニスにとっては想定外だったようです。
結局、ジャニスは別れ際にそういうロマンチックなことを言ってみたかっただけなのかな、と思いますね。女というものは、別れすら美しい思い出にしたいものなのです。
大好きだった人と、あんまり汚い別れ方はしたくないと思いますよねぇ?(笑)

tries to get her leg out of Chandler's grasp の grasp は名詞で、「しっかり握っていること、捕まえていること、抱き締めていること」。
チャンドラーがギューっとしているのから、足を抜こうとする、ということです。

結局、靴を残してジャニスは去っていってしまいました。
ヒールの高い靴なだけに、片方だけになって妙に歩きにくそうに歩いているのが印象的です。
呆然とするチャンドラーですが、その靴を見て、ガンターはその靴の色違いをレイチェルが持っていることに気づきます。

burgundy は「バーガンディ、ワイン色、ワインレッド」。
burgundy とは元々、ブルゴーニュ・ワインを指すようです。
フランスのブルゴーニュ(Bourgogne)地方のことで、それを英語では Burgundy と表記するようですね。
このシリアスな場面でチャンドラーを慰めようともせず、常にレイチェルのことしか考えていないガンターでした。

ちなみに、burgundy という単語は、フレンズ1-8 にも出てきました。
亡くなったおばあちゃんを棺に入れる時に着せる服や靴を探すシーン。
ママやリリアンおばさんにあれこれ注文されて困っているロス。
その一部を取り上げると、以下のような感じ。

ロス: [Forages around] Okay, I have nothing in an evening shoe in the burgundy. I can show you something in a silver that may work. ([そこらじゅうを探しながら] ねぇ、ワインレッドのイブニング・シューズ[よそ行きの靴]はないよ。服に合いそうなシルバーの靴なら見せることができるけど。)
リリアンおばさん: No, it really should be burgundy. (だめよ。絶対にワインレッドでなければだめなの。)

wine red や wine-red でも英語として意味は通じるだろうと思うのですが、フレンズでよく、burgundy という単語が出てくるところを見ると、こちらの方が普通のようですね。
女性のファッションの話においては欠かせない、メジャーな色のようです。


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posted by Rach at 08:57| Comment(6) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月24日

ソウル・メイト フレンズ3-8その27

ジャニスは元夫のところへ帰るべきだ、それが正しいことなんだ、と言うチャンドラーに、
ジャニス: Oh! You're right. Oh, God. But before I can say goodbye, there's something I really need you to know, Chandler. The way I feel about you, it's like I finally understand what Lionel Ritchie's been singing about. Y'know? I mean, what we have, it's like movie love. You're my soul mate. I can't believe we're not gonna be spending the rest of our lives together. (あぁ。あなたは正しいわ。なんてこと。でも私がさよならを言う前に、あなたにどうしても知っておいてもらいたいことがあるのよ、チャンドラー。私があなたを思う気持ちは、ライオネル・リッチーがずっと歌ってきていることをついに理解できたような感じよ。わかる? ほら、私たちが持っているもの[私たちの間にあるもの]、それはまるで映画の(ような)恋なの。あなたは私のソウル・メイトよ。私たちが残りの人生を一緒に過ごすことができないなんて、信じられないわ。)
チャンドラー: Then don't leave me. (それなら、置いていかないで。)
ジャニス: What? (何ですって?)

チャンドラーの感動的なセリフに合わせて、ジャニスも素敵な言葉を返しています。
The way I feel about you というのは、「あなたについて私が感じる様子」みたいな感じでしょうか?
I finally understand what Lionel Ritchie's been singing about. は、継続を表す現在完了進行形が使われていて、「ライオネル・リッチーがずっとこれまで歌ってきていること、題材にしているテーマ、何について歌っているか」がついに理解できた、という意味ですね。
これまで何度も何度も繰り返し歌われてきて、私も何度もその歌を聴いていた、その歌詞の本当の意味が今やっと理解できたわ、と言っているのです。
あなたを感じている、あなたを思っている時、あぁ、これがライオネル・リッチーが歌っていたことなのね、とわかる、このあなたへの感覚・気持ちが、ライオネル・リッチーの歌で歌われていることなのね、ということです。

movie love は「映画の恋、映画に出てくるようなロマンティックで美しい恋、愛」。
soul mate は「愛人」と訳されることが多いですが、ここでは、直訳の「魂の配偶者」みたいな感じが近いでしょうか。
現実世界では引き裂かれてしまうけど、魂の世界ではいつまでも繋がっている、世間のしがらみがなければ、一生一緒に連れ添いたい、みたいな感じが出ているような気がします。
「生まれ変わったら一緒になろうね。」という、郷ひろみサンと松田聖子サンの記者会見を思い出すのは私だけ?(笑)

そういう比喩的な表現を「愛人、良きパートナー」という意味で普通は使っているのですね。
引き裂くものがない場合は(笑)、「理想的な恋人・パートナー」という意味になるわけです。
ロングマン現代英英辞典では、
soul mate: [countable] someone you have a very close relationship with because you share or understand the same emotions and interests
つまり、「同じ感情や興味を分かち合い、理解しているという理由で、非常に近い関係を築いている誰か」。

英和辞典には「気の合う人」という語義もあり、上のロングマンの語義を見ても、別に恋人でなくても使えるような気はします。
ですが、実際に、恋人でない異性の友人に、"You're my soul mate." と言ったら、ドン引きされるような気がするのですが、どうでしょう?
soul 「魂」という言葉が、ちょっと重いよなぁ…(笑)。

…とここまではまさに movie love のように美しかったのですが、そんな情熱的なセリフを聞いて、急に気が変わったチャンドラー。
"Then don't leave me." つまり、「そんな風に、僕のことをまだ思ってくれているんだったら、僕を置いていかないで。僕を捨てないで。」ということですね。

その前の感動的な「身を引く」セリフは何だったんだ?!と言いたくなるくらい、未練タラタラになってしまいます。
その泥沼具合は、また明日(笑)。


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posted by Rach at 10:04| Comment(8) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月23日

オチは最後に持ってくる フレンズ3-8その26

自分の両親が離婚する原因となった男について語っているチャンドラー。
チャンドラー: And I hated that guy. And it didn't matter how nice he was or how happy he made my dad. (そして、俺はそいつを憎んだ。彼がどんなにいい人だろうと、彼が俺のパパをどんなに幸せにしようと、そんなことは関係なかった。)
ジャニス: Wow! (まぁ!)
チャンドラー: Yeah, well. It's the right thing to do. (あぁ。これが正しい行動なんだよ[こうすべきなんだよ]。)

深刻な話をしていながら、チャンドラーのセリフには、ちゃんとオチがついています(笑)。
チャンドラーとしては、オチのつもりで言っているわけではなくて、事実を述べているだけなのですが、離婚の原因になった男、というのは、「ママの男」じゃなくて、「パパの男」だった、ということなのですね。

フレンズ1-13その5 で、
チャンドラー: If I turn into my parents, I'll either be an alcoholic blond chasing after 20-year-old boys, or I'll end up like my mom! (俺がもし両親みたいになったら、20歳の男を追い掛け回す酔っぱらったブロンドになるか、ママみたいになっちゃうか、だな。)
というセリフが出てきて、そのブロンドとは誰のことか、について考察したことがあります。

私は、an alcoholic blond chasing after 20-year-old boys という「酔っ払いのブロンド」はチャンドラーのパパを指しているのだと解釈しました。
実は、後のシーズン7に出てくるパパはブロンドではありません。
私の解釈では、それは長期ドラマにありがちな「設定の統一が取れてない」というヤツかな、と思っています。(←自分に都合のいい解釈ですが…笑)
また、「ブロンド」だと言うことで、母親のノーラ・ビングのことを視聴者に想像させておいて、最後に実はパパのことだった、と落とす、というテクニックの一つかな、とも思うのです。

私はその「チャンドラーのパパはゲイ」説が、今回のエピソードではっきりした、ということになると思うのですね。
(今回の 3-8 のこのセリフのことが頭にあって、「パパはゲイである」という先入観を持って 1-13 のセリフを解釈してしまった、という逆の作用も考えられるのですが…)

今回のセリフについてその「オチ」の仕組みを詳しく見てみると…。
"when my parents split up, it was because of that guy." と聞いた時点で、普通は「男が原因で別れた」→「妻に男ができた」ということだと思いますよね。
最後のセリフ、"And it didn't matter how nice he was or how happy he made my..." まで聞くと、「その男が俺の○○(親)をどんなに幸せにしたとしても、そんなことは重要じゃない」と言っているのがわかります。
He made my ○○ happy. 「彼は俺の○○を幸せにした」の happy が前に出て、how happy 「どんなに幸せか」は問題じゃない、と言っているのです。
で、誰を幸せにするのかというのが最後の最後の単語でわかるのですが、それが一般的な予想に反して、dad であった、というところが、爆笑のポイントなのですね。

この落とし方は絶品だなぁ、と思います。
そして英語だからこそ、この落とし方が可能なのだと。
日本語ではこのように目的語が最後に位置しないので、このセリフを最後の最後で落とすように訳すのは大変難しいです。
何とか「パパ」を最後に持ってこようと思うと、
「彼が俺の”親”をどんなに幸せにしたとしても、そんなことは重要じゃなかったんだ。その親ってのは、俺のパパのことなんだけどね。」
みたいに、わざとらしいオチになってしまいますよね。

日本語訳でもその「内容の面白さ」はわかります。
でも、本当にオチ(punch line)の部分でドッと爆笑するためには、英語のセリフの語順で聞かないと、その面白みが完全には伝わらない気がするのですね。
"how happy he made my dad." と聞いて、"Dad? You said 'dad'?" と思わず聞き返してしまうような反応ができて初めて、ジョークを英語で理解することができた、と言える気がします。

まぁ、そのオチはともかくとして、「その人がいい人がどうかなんて関係ない、その人とパパがどんなに愛し合っていようが関係ない、俺にとっては、家族を引き裂いた reason でしかなかったんだ」という言葉は本当に重いですね。
私も子供を持つ親として、肝に銘じておかなくっちゃ…(←おいおい…)。

the right thing to do は「すべきである正しいこと」、つまりは「正しい行動、すべきこと」ということです。
フレンズ2-8その10 では、
ロス: I did the right thing. (僕はするべきことをしたんだ。)
というセリフもありました。
その過去記事でも書いたのですが、「するべき正しいことをする」という言葉には、自分の感情はともかく、客観的な状況から判断して、より正しいと思われる方を選ぶ、というニュアンスが感じられます。
今回も、本当はチャンドラーは別れたくはない、でも、自分の過去の経験を考えると、俺がジャニスと元夫を引き裂くのは正しいことではない、二人の間の子供がどんな気持ちになるかを俺は誰よりもわかっているから、その子のためにも正しい選択をすべきなんだ、ということです。
ジャニスは彼のところに戻るべきだし、俺はジャニスと別れるべきだ、それが正しいことなんだ、と自分に、そしてジャニスに言い聞かせている感じですね。


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2007年11月22日

reasonとcauseの違い フレンズ3-8その25

[Scene: Central Perk, Chandler and Janice are there.]
セントラル・パーク。チャンドラーとジャニスがそこにいる。
チャンドラー: Janice, I have something I need to tell you, and I want you to let me get through it, because it's, it's not gonna be easy. (ジャニス。君に言わなきゃいけないことがあるんだ。俺にそれを最後まで言わせて欲しい、だって、それは簡単じゃないことだから。)
ジャニス: Okay. (わかったわ。)
チャンドラー: I think you should go back with Gary. I don't wanna be the guy that breaks up a family. You know, when my parents split up, it was because of that guy. Whenever I'd see him, I'd always think y'know "You're the reason. You are why they're not together." (俺は、ジャニスがゲーリーのところへ戻るべきだと思う。俺は家族を引き裂くような男にはなりたくない。ほら、俺の両親が別れた[離婚した]時、その離婚はそういう男が原因だったんだよ。彼を見るといつも、俺はこう思ってた。「お前が理由[原因]なんだ。お前が、パパとママが一緒にいない理由なんだ。」って。)

get through は「通り抜ける、やり終える」。
今から言うことを、最後まできちんと言えるようにさせて欲しい、つまり、俺が言葉に詰まったりしても、言葉を挟んだりしないで、俺が言い終わるまで黙って聞いていて欲しい、ということですね。
it's not gonna be easy. と言っていることからも、チャンドラーがとても言いにくいこと、言うのが辛いことを言おうとしているのがわかります。
最近の記事では、次にどんな話が来るかを事前に知らせる前振りのセリフ(No offense, but... など)についていくつか取り上げていますが、これも「これから非常に深刻で大事なことを言うぞ。」という前振りですね。
聞くほうは真面目に心して聞かないといけない、ということです。

ジャニスの元夫(ex-husband)の名前が Gary だということが今回初めてわかりました。
チャンドラーは自分の子供の頃の体験談を語っていますね。
Whenever I'd see him, I'd always think について。
この場合の、would は「もし見たら、思うだろう」という仮定の意味ではなく、「したものだった」という意味だと思います。
フレンズ3-6その21 でも説明した「過去の回想」を表す would でしょう。

自分の両親を引き裂くことになった男性の話をして、その男に対して、"You're the reason. You are why they're not together." だと思っていたと言っています。
reason はロングマン現代英英辞典では、
reason: CAUSE
why someone decides to do something, or the cause or explanation for something that happens

つまり、「誰かが何故あることをしようと決心したのかということ、または起こる出来事の原因や説明」。

ロングマンでは上のように reason は cause であると説明してありますが、研究社 新英和中辞典では、cause の語義説明に、cause と reason の違いが以下のように述べられています。
cause はある結果・行動を引き起こす直接の原因となるもの、reason はある行動をしたり信念などをもつようになった理由

参考までに cause についてロングマン現代英英辞典で調べてみると、
cause [noun]:
1. [countable] a person, event, or thing that makes something happen (see also effect)

つまり、「何かを起こさせる人、出来事、またはもの」
2. [uncountable] a fact that makes it right or reasonable for you to feel or behave in a particular way (synonym reason)
つまり、「人がある特定のやり方で感じる、または行動することが、正しい、または道理にかなっているようにする事実」。(←直訳するとわかりにくいですが…)
1. は日本語で「原因」、2. は「根拠、正当な理由」などと訳されますね。

今回 reason という言葉が使われているのは、離婚を引き起こした直接の原因というよりも、その男性の存在があったために、夫婦仲が冷めて険悪になって行き、離婚にまで発展してしまった、という経緯があるということでしょうか。
上の訳では、「理由、原因」と二つの訳を書いていますが、細かいニュアンスを言うと、「両親が離婚することになった原因がお前だ!」じゃなくて、「何故、両親が離婚することになったのか、その理由がお前だ!」という、「”何故”そうなったかの”理由”」が、reason のニュアンスなのでしょうね。
続いて、You are why they're not together. と言っていますが、これも、That's why... 「それが…の理由である」と同じで、「お前が…の理由である」と言っているわけです。
「何故両親が一緒にいないか?という疑問に対する理由・答え、が”お前”なんだ!」という感じですね。


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2007年11月21日

体を壊す、物を破壊する フレンズ3-8その24

(Monica runs into the kitchen from the terrace.)
モニカがテラスからキッチンに走ってくる。
ロス: Monica? (モニカ?)
モニカ: Yeah. (えぇ。)
ロス: Umm, did you notice anything weird about Ben today? (うーん、今日、ベンについて何か変わったことに気付かなかった?)
モニカ: No, why? (いいえ、どうして?)
ロス: Well, I was just playing with him, and y'know we were doing the "Alphabet Song," which he used to be really good at, but suddenly he's leaving out "E" and "F." It's like they just ah, I don't know, fell out of his head. (うん、僕がちょうど彼と遊んでいた時、「アルファベットの歌」を歌っていたんだ。いつも彼はその歌が得意だったのに、突然、EとFを抜かしたんだ。それはまるで、そうだな、彼の頭から抜け落ちたみたいに。)
モニカ: Really? (本当?)
ロス: Oh, and also, he's, he's walkin' kind of funny. I mean, it's like his left leg is moving a lot faster than his right leg. Yeah, he's in there, just sort of y'know... (walks around in a circle) (あぁ。それにベンは変な風に歩くんだ。ほら、右足よりも左足がかなり早く動くみたいな感じで。あぁ、彼はちょうどこんな感じで… [円を描いて歩き回る])
モニカ: Oh, my God! I wrecked your baby! (runs into the bedroom) (なんてこと! 私、あなたの赤ちゃんを壊しちゃった! [ベッドルームに走っていく])
レイチェル: I hope it's still funny when you're in hell. (地獄に行ってもそれがまだ面白いままならいいわね。)
モニカ: (coming out of the bedroom) You jerk! You know how much I love that kid! (starts to chase Ross around the living room) ([ベッドルームから出てきて] このひどいやつ! 知ってるでしょ、私があの子をどれほど愛しているかを! [リビングじゅう、ロスを追いかけ始める])
ロス: Monica bang! Monica bang! (runs into one of the posts) Ow! (モニカ、バーン! モニカ、バーン! [柱の一つにぶつかる] いたっ!)
レイチェル: I'll get the hat. (例の帽子を取ってくるわ。)

fall out of は「…からはずれて落ちる、(髪などが)抜け落ちる」。
ロスはわざと head という言葉を出していますね。
頭をぶつけたショックで、アルファベットのEとFが頭から抜け落ちた、落っこちたというイメージを植えつけようとしているのですね。
ロスが真似している仕草は、まるで壊れた人形のようです。
それでモニカも、wreck という言葉を使ったようですね。

wreck という言葉そのものは、人の体や健康を目的語にすることもできるようです。
研究社 新英和中辞典では、
wreck=(体を)こわす、(人の)健康を損う
Overwork wrecked his health. 過労で彼は体をこわした。

という例文も載っています。
ただ、モニカの使ったイメージはやはり、車などの「ものを破壊する」というイメージでしょうね。
ロングマン現代英英辞典では、
wreck: DAMAGE
to damage something such as a building or vehicle so badly that it cannot be repaired

つまり、「建物や車などを、修理できないほどひどく破損してしまうこと」

ここでは、ベンが、壊れた仕掛け人形やからくり人形みたいに変な動きをすると聞いて、「修理不可能なほどひどく壊しちゃった」みたいなニュアンスかな、と思います。
もちろん、冗談で言っているのではなく、自分がそれを「ぶつけて壊しちゃった」という意識がそう言わせているのでしょうね。

I hope it's still funny when you're in hell. をそのままの語順で訳すと、「私は祈ってるわ、それがまだ funny であることをね。あなたが地獄にいる時でも。」という感じ。
つまり、そんな風に面白がってるけど、地獄に行ったらそんな風に笑っていられないわよ、そんなことしてたら、地獄に落ちるわよ、地獄でもそうやって面白がっていられるかしら?、と言っているのです。
モニカだってわざとしたんじゃないのに、そのちょっとした過失をそんなに面白がってからかうなんて、性格悪いわよ、ということですね。

あわててベンの様子を見に行って、ベンが普通の状態であると知ったモニカは、ロスが自分をからかっていたことに気づきます。
You know how much I love that kid! は、「私(モニカ)が甥のベンをどれだけ愛しているかをロスは知ってるでしょう?」ということですね。
ベンが壊れたって聞いて、私がどれほど辛い気持ちになったかわかる?という感じです。
You know how much I love you. なら「私があなたをどれほど愛しているか知ってるでしょ?」になりますね。
そんなセリフ、言ってみたいし、言われてみたいです(笑)。
今度は追っかけっこをしていて、ロスが柱に頭をぶつけてしまいました。
「レイニーデイ・ベアの帽子を取ってくる、それでこぶを隠さなきゃ。」みたいに言うレイチェルに笑えますね。


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2007年11月20日

子守中に私は見た フレンズ3-8その23

[Scene: Monica and Rachel's, Ross has just finished putting Ben to sleep, and is entering from Rachel's room.]
モニカとレイチェルの部屋。ロスはちょうどベンを寝かしつけたところ。そしてレイチェルの部屋からリビングに入ってくる。
ロス: Well, he's finally alseep. About that ah, bump on his head... (あぁ、ベンがやっと眠ったよ。ベンの頭の例のこぶについてだけど…)
レイチェル: Are you, are you, are you sure it's ah, a new bump? I mean, no offense, I've always thought of Ben as a fairly bumpy-headed child. (新しいこぶがあるっていうのは確かなの? つまり、悪気があって言うんじゃないけど、私はベンを、かなりでこぼこした頭の子供だっていつも思っていたのよね。)
ロス: It's okay if he bumps his head, kids bump their heads all the time, y'know, it was your first time babysitting, I figured you did the best you could. (もしベンが自分の頭をぶつけたのなら、それは構わないよ。子供ってのはいつも頭をぶつけるものだからね。今回は君の初めてのベビー・シッティング[子守]だったんだ。君はできる限りのことをしたと思うよ。)
レイチェル: (confidently) I did! ([自信を持って] 私は(できる限りのことを)やったわ!)
ロス: I know. I'm saying you have to watch them all the time. (わかってる。(だけど)子供はずっと見てないといけないよ。)
レイチェル: I did! I watched! I watched! I watched Monica bang his head against that thing! (私はちゃんとやったわ。私は見ていたわ! 見ていたわ! 私はモニカがベンの頭をあれにぶつけるのを見たわ!)
ロス: Monica did it? (モニカがそれをしたの?)

put someone to sleep という表現ですが、日本語の「寝かしつける」という表現に似ている気がしますね。
ベッドに置いて、眠りに入るようにする、みたいな感じでしょうか。

ロスがこぶについて話し始めたので、新しいこぶを発見したって言いたいの?と尋ねているようです。
No offense, but... 「悪気はないけれど、あなたの気分を害するつもりはないけれど」というのは、決まり文句です。
ですから、レイチェルが、no offense と断っているということは、その後に失礼な発言が来ることが予想できますよね。
昨日の記事、フレンズ3-8その22 での、you're probably not gonna want to hear this, but 「多分、お前はこんなこと聞きたくないだろうと思うけど」という前振りと同じですね。
そういうクッションの役割をする前置きのセリフが使えるようになると、少しでもトラブルが減る気がします。
言いにくい話を切り出す時に使うセリフである、というその「機能」に注目して、自分の中にいくつかストックを持っておく、そういう状況になった時にそれを使う、という練習が必要なのでしょうね。

I've always thought... であなたには言ってなかったけど、私はずっとそう思っていた、という感じがでます。
今初めて告白するけど、のようなニュアンスです。
think of A as B は「AをBだと考える、みなす」。
Ben を a fairly bumpy-headed child 「かなりでこぼこした頭を持った子供」だと思っていた、ということですね。
-headed で複合語を作り、「頭が…の、…頭の」という意味になります。
two-headed なら「双頭の」ですね。
ロスがこぶだと言い張っているのはこぶなんかじゃなくて、彼は元々頭がでこぼこしているのよ、とレイチェルは言っているのです。

"kids+現在形+all the time" は習性を表して、「子供というのは、子供ってのは、四六時中、ゴンゴンと頭をぶつけるものだ。」ということですね。(それは本当です…笑)
do the best one can は「(人)ができるだけのことをする、(人)ができる最高のことをする」。

初めての子守だから仕方ない、君は精一杯やったんだろう、とねぎらっているようですが、その後、You have to watch them all the time. と言っています。
ロスはそれが新しいこぶであることに気付いたのに、レイチェルがそれを謝りもしないで、元々ベンはでこぼこ頭なのよ、などと変な言い訳をして、自分の非を認めなかった、その上「私はやるだけのことをやったわ!」と言い切ったので、少し皮肉を込めて非難しているのですね。
You はレイチェルも含めた子守をしている大人たち、them と複数形になっているのは、ベンを含めたそういう何をするかわからない子供たち。
ですから、ここでは「レイチェルはベンをずっと見てなくちゃいけない。」ではなくて、「子守をしている大人は、子供から片時も目を離しちゃいけない。」というニュアンスなんでしょうね。

私は少しも目を離してなんかいない、現にモニカがぶつけるところをこの目で見たもの!と、ほとんど誘導尋問にひっかかってしまったようになっています(笑)。
「モニカがそれをしたの?」と上では訳してみましたが、実際は「それをしたのは、レイチェルじゃなくて、他でもないモニカなの?、モニカが付いているのなら大丈夫だと思って安心していたのに、そのモニカ本人が!?」というロスの驚きのこもったセリフですね。

今さらながらですが、watch という基本単語をロングマン英英辞典で調べると、
watch:
1. LOOK
to look at someone or something for a period of time, paying attention to what is happening

つまり、「誰かや何かをしばらくの間見ること、何が起こるかに注意を払いながら」。
4. CARE FOR
to stay with someone or something so that nothing bad happens to them

つまり、「誰かや何かと一緒にいる、悪いことがそれらに起こらないように」。

日本語では 1. が「観察する、じっと見る」、4. が「世話をする、面倒を見る」と訳されますね。
今回の場合も、ベンが安全であるように気をつけながら子守をしていたら(watch)、ベンにとんでもないハプニングが起こるその一部始終を目撃してしまった(watch)という感じです。


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posted by Rach at 11:52| Comment(2) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月19日

お前ならどうする? フレンズ3-8その22

ジョーイ: What are you ah, what are you gonna do? (どうする、どうするつもりなんだ?)
チャンドラー: I don't know, y'know. What, what would you do? (わからない。お前ならどうする?)
ジョーイ: Well, it doesn't matter what I'd do. (俺ならどうするか、なんて重要じゃないよ。)
チャンドラー: Come on, come on, tell me. (なぁ、お願いだよ、言ってくれよ。)
ジョーイ: All right, you're probably not gonna want to hear this, but ah, if it was me, and this is just me, (Chandler gets ready to throw another dart) I would ah, I would bow out. (わかった。多分、お前はこんなこと聞きたくないだろうと思うけど、もしそれが俺なら、俺に限った話だけど、[チャンドラーは別のダーツの矢を投げる構えをする] 俺なら、俺なら、身を引く。)
チャンドラー: What? (turns around quickly still ready to throw the dart and Joey quickly ducks and hides behind the chair) What are you, what are you talking about? (何だって? [ダーツの矢をまだ投げる体勢のままで素早く振り向く。ジョーイは素早くかがんで、椅子の後ろに隠れる。] 何を、何を言ってるんだよ?)
ジョーイ: They have a kid together, y'know? They're, like, they're, like, a family, and if, I don't know, if there's a chance they can make that work, I know I wouldn't want to be the guy who stood in the way of that. (ジャニスと彼には子供がいるんだよ、そうだろ? 彼らは、彼らは、ほら、家族なんだよ。もし、よくわからないけど、もし、その家族がうまく行くようにできるチャンスがあるのなら、その邪魔をするような男にはなりたくない、って思うんだ。)
チャンドラーはジョーイの説明に納得したような顔をする。
ジョーイ: You okay? Do you wanna ah, come poke a nude guy? (大丈夫か? ヌード男を突っつきに行きたいか?)

what would you do? というのは「もしお前が俺なら[俺の立場なら]どうする?」ということですね?
would を使うことで「もしお前が俺なら」という仮定の意味になるのです。
それに対する答えの、Well, it doesn't matter what I'd do. の I'd do も I would do が省略されたもので、「もし俺がお前の立場だったら、俺だったら…する」という意味になるのですね。

ジョーイは、you're probably not gonna want to hear this という前置きを言っています。
「こんなことは聞きたくないだろう」ですから、チャンドラーにとっては、あまり嬉しくない話が続くであろうことが想像されますね。
英語は日本語に比べて、意思をはっきり言うというイメージがありますが、言いにくいことを言う場合には、このようにそれをあらかじめ示す前置きのような言葉をつけることはよくあります。
こういうものを学べて初めて、スムーズな会話ができるような気がしますね。

bow out は「退場する、辞任する、身を引く」。
bow は「お辞儀をする」なので、ペコリとお辞儀をして去って行くイメージなのでしょう。
ロングマン現代英英辞典では、
bow out (phrasal verb): to stop taking part in an activity, job etc, especially one that you have been doing for a long time
つまり、「活動や仕事、特に自分が長い間やっていたことへの参加をやめること」。

ダーツを投げるポーズのままチャンドラーが振り向いたので、自分に投げられるんじゃないかと慌ててよけるジョーイ。
チャンドラーがダーツをしていたのは、このシーンに繋げるための伏線だったんですね。

二人の間には子供がいる、というのは、They have a kid together. と表現するんですね。
together が入ることで、「二人の間の子供」という感じがより出ると思います。

they're, like, a family. とジョーイは言っています。
They're like a family. とコンマがついていなければ、「彼らは家族みたいなものだ。」という意味になってしまうかと思うのですが、この場合の like は、you know などと同じような会話のつなぎ言葉で、「ほら」みたいな感じだと思います。
「彼らは…彼らは…」の後、何と表現しようか躊躇して、a family という言葉を選んだ、という感じかな、と思います。

a family という言葉は、チャンドラーにとっては非常に重たい言葉でしょうね。
チャンドラーは両親が離婚していて、それがトラウマになっています。
両親の結婚生活がうまく行って欲しい、という気持ちは、誰よりもわかっているはずのチャンドラー。
もう完璧にあちらの結婚生活が破綻しているわけではなく、元夫のこともまだ愛しているというジャニス。
ということはまだ元夫ともやり直す可能性が残っている、ということですね。
可能性があるのなら、それを邪魔したくない、まだ修復できるかもしれない家族の邪魔をする男にはなりたくない…そういう男に誰よりもなりたくないのはチャンドラー本人であるはずですから。

そのジョーイの言葉で、チャンドラーも気持ちが落ち着いたようです。
その後、Do you wanna ah, come poke a nude guy? と誘っているのが面白いですね。
どうしてこんな深刻な時に、そんな試みに誘うかな?みたいな(笑)。
でも、そうやって、チャンドラーの気を紛らわそうとしているのでしょうね。
いつものように、Ugly Naked Guy とは言わず、nude 「ヌードの」とちょっと違った形容詞を使っていますが、そうすることで少しでもチャンドラーを笑わせよう、元気付けようとしているのかな、と思います。


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posted by Rach at 09:52| Comment(4) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月18日

12箱か12個入りか フレンズ3-8その21

ジョーイ: Hey uh, what's matter? (なぁ、例の件はどんな具合だ?)
チャンドラー: I talked to Janice. (ジャニスと話した。)
ジョーイ: Oh, my God, is she going back to him? (なんてことだ。ジャニスは彼のところに帰るのか?)
チャンドラー: She doesn't know. Says she loves us both. Y'know I woke up this morning, I was in love. I was happy! It serves me right for buying that 12-pack of condoms. And now I can't even return them, because she choked on the reciept! (彼女にもわからない。彼女は俺たち両方を愛してるって言ってる。ほら、今朝、目を覚ましたとき、俺は恋愛の真っ只中にいたんだ。俺は幸せだった! だからその12個入りコンドームの箱を買うはめになったんだ。そして今はそれを返品することすらできない。だって、ジャニスがレシートを喉に詰まらせたからさ。)

I was in love. I was happy! と言うチャンドラーが悲しいですね。
「愛の中にいたのに、幸せだったのに…(でも今は…)」というニュアンスの過去形ですね。
ジャニスと元夫との話を知りたくなかった、知らなければ幸せなままでいられたのに、みたいな気持ちもあるのでしょう。

that 12-pack of condoms という表現について、よくわからない部分があるのですが、とりあえず、コンドームをいくつか買った、ということにしておいて、まずは It serves me right for buying... という表現を見てみます。

serve someone right は「自業自得だ、当然の報いだ」ということ。
It serves you right! / Serve(s) you right! なら、「(そうなるのも)当然のことだ、当然の報いだ、自業自得だ、ざまあ見ろ、いい気味だ」という意味になります。
ロングマン現代英英辞典では、
it serves somebody right: (spoken) used to say that you think someone deserves something unpleasant that happens to them, because they have been stupid or unkind
例) 'She kicked me!' 'Serves you right, teasing her like that.'

つまり、「ある人が愚か、不親切であったために、その人に不愉快な出来事が起こるのは当然だと思う、と言う場合に使う。」
例文は、「彼女は俺を蹴ったんだ!」「それは当然よ[当然の報いよ]。あんなふうに彼女をいじめたんだから。」

よく似た表現で、You deserve it! 「当然の報いだ、自業自得だ」というのもありますね。
この deserve という動詞は、「(賞や報いなどを)を受けるに値する、ふさわしい」という意味で、良いことにも悪いことにも使います。(deserve については、フレンズ3-6その23 で説明しています。)

ですが、今回の serve someone right は、語義や用例を見る限りは、悪い意味にしか使わないようですね。
「良い内容がふさわしい」のではなくて、「悪い内容を受けるに値する」というニュアンスになるようです。
ですから、私は上の訳で「コンドームを買うはめになった。」とネガティブなニュアンスで訳してみたのですが、それでニュアンスは合ってるのかなぁ?


さて、問題の that 12-pack of condoms という表現について考えてみたいと思います。(長いので、興味のない方は飛ばして下さい。)
DVD英語字幕では、上に書いたように、that 12-pack of condoms とハイフンが使われていて、ネットスクリプトでは、that twelve pack of condoms と表記されています。

pack は「(同種のものが入った)ひと箱、ひと包み」のことですね。
ロングマン現代英英辞典では、
pack: SMALL CONTAINER
(especially American English) a small container, usually made of paper, that something is sold in
British Equivalent: packet

つまり、「(特にアメリカ英語)小さな容器、たいていは紙で出来ていて、その中に入れて何かが売られる。イギリス英語では packet」
pack of の例として、
pack of:
a pack of cigarettes 「たばこ1箱」
a 10 oz. pack of frozen peas 「冷凍豆の10オンス入り1箱」

また、研究社 新英和中辞典には、
a pack of (20) cigarettes 「巻きたばこ(20本入り)ひと箱」
とあります。

ここで改めて、that 12-pack of condoms というフレーズを見てみたいのですが、that という「単数形にかかる指示形容詞」は、pack という単数形を修飾しているようですね。
つまり、that pack of condoms 「そのコンドームの箱、その(複数の)コンドームが入った箱」のような感じでしょうか。
that を取ると、a pack of condoms で「コンドーム1箱」になるかなぁ、と。

12 という数字が何を意味しているのか、ですが、そういうコンドームがいくつか入った箱を12箱買った、ということだと、12 packs of condoms になるのかな、と思います。
そしてそれに指示代名詞がつく場合は、that ではなく、those 12 packs of condoms になるのかな、と。

今回の、that 12-pack of condoms は、a 12-pack of condoms になると考えられるので、「コンドーム12個入りを1箱」買った、という意味かな、と思います。
a 10 oz. pack of frozen peas と同じで、1つの箱の中身が10オンス、12個、ということかなぁ、と。
研究社の用例のように、「1ダース(12個)入ったひと箱」を、a pack of 12 condoms と表現すると非常にわかりやすいのですが、私の今の考えでは、
(a) 12-pack of condoms = a pack of 12 condoms
かな、と思うのです。

何故この部分で悩んでいるかと言うと、DVDの日本語吹替では「12箱」と表現されていたからですね。
そして私も最初に聞いた時は、12箱、つまりむちゃくちゃたくさん買った、という意味だと思ったのです。

1ダース入りのコンドームを買う、ってのは普通(?)ですから、この愛が永遠に思えたチャンドラーは、それを12箱も買っちゃった、それぐらいこの愛がずっと続くと思った、というところが面白いのだと思ったんですね。
それを聞いてジョーイが「はぁ?」みたいな顔をしているのも、「一体何回やるつもりだよ?」と言いたいのかな、と思ったのです。

でも、やはり上で考察したように、「12個入りのを1箱買った」ということであれば、その数の多さが笑いのポイントではないのかもしれませんね。
I was in love. I was happy! とロマンチックで切ない話をした後に、「コンドームを1箱買っちゃったよ。」とえらく現実的な話、恋愛が成就するかどうかに比べたらえらく些細な話をしているので、ジョーイは「お前は一体何の話をしてるんだよ。」とあきれている、ということでしょうか。
そしてそれを使わないから返品したい、でもできない、と言っているのは、ジャニスと別れてしまったら、そういうものを使うチャンスがしばらくなくなってしまう、というモテない男チャンドラーの悲哀をも表現しているのかなぁ、と。
プレイボーイのジョーイなら、一人の女性と別れることになったところで、コンドームを返品する、なんてこと考えないと思うんですよね。

話の流れから言うと、「たくさんのコンドームを買い込んでしまったんだ。」という方が面白いと思うのです。
上にも書いたように、チャンドラーがこの恋愛がそんなにすぐに終わるものだと思っていなかった、ということも示唆しますしね。
DVDの「12箱」という日本語訳もそういう意味での意訳かな、と思います。
でも、実際の英語のスクリプトの意味は、12箱ではなくて、12個入りだ、というのが私の意見です。
皆さんはどう思われますか?

フレンズ3-8その16 で、パニクッたジャニスが呼吸を整えるのに紙袋を使っていましたが、その袋に入っていたレシートが、コンドームのレシートだった、というのがこの後のセリフでわかりますね。
非常につまらない分析ですが、その紙袋はごく普通のサイズだったので、12箱も入りそうではありません。6箱くらいなら入るかな、という大きさで(笑)。
それを考えても、やはり12箱、というのは違うのかもしれませんね。

レシートを持参して返品してもらう、というのは、アメリカでは日常茶飯事のようですね。
フレンズ1-24その4 では、gift receipt という「贈り物に封入してある、商品の値段が書いていないレシート」について説明しましたが、アメリカでは、もらったプレゼントもそのレシートを持って行けば、お店で交換してもらえるんですね。
クリスマスの後には、そういうお客さんでお店がごった返す、なんて話を聞いたこともあります。

今では日本でも、レシート持参なら返品は利きますが、コンドーム、おしめなどの衛生関係のものは返品できません、という注意書きがレジに書いてあるような…。
アメリカではオッケーなんですね。

今回の場合は、ジャニスがレシートを口の中に入れてしまって、チャンドラーがそれを I'll take it. と言っていったん受け取った後、怒って投げ捨てていました。
それでレシートがどこに行ったかわからなくなってしまっている、見つかったところでもうぐちゃぐちゃで返品には使えそうにない、という感じでしょうか。


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posted by Rach at 09:54| Comment(10) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月17日

理由もなく箸を取っておく フレンズ3-8その20

[Scene: Chandler and Joey's, Chandler is throwing darts, as Joey enters.]
チャンドラーとジョーイの部屋。チャンドラーはダーツを投げている。その時、ジョーイが入ってくる。
ジョーイ: Hey! Y'know how we ah, save all those chopsticks for no reason when we get Chinese food? (おい! 中華の宅配を取った時に、(特に)理由もなく、箸を全部取ってるよなぁ?)
チャンドラー: Yeah. (あぁ。)
ジョーイ: Well, now we got a reason. (今、その理由が一つできたよ。)
チャンドラー: What? (何だって?)
ジョーイ: Well, we're fashioning a very long poking device. (俺たちは、ものすごく長い突っつく装置を作るつもりなんだ。)
チャンドラー: All right. (なるほど。)

for no reason は「理由もなく、理由もないのに」。
for no apparent reason なら「はっきりした理由もなく」。
for は「…の理由で、…のため」という意味の前置詞ですね。
for some reason なら「ある理由で」なので、for no reason なら「ゼロの理由で」、つまり「理由もなく」という意味になるわけです。

何に使うかもわからないけど、捨てるには忍びなくて取っておく[保管しておく]、っていうこと、よくありますよね。
フレンズたちは、よくテイクアウト(宅配)で中華を注文していますが、それにお箸がついてくるんですね。
日本人はお弁当やお寿司についてくるそういうお箸を取っている人が多いと思いますが、彼らもお箸を取っていると聞くと、何だか親近感を感じます。

no reason だったけど、今、その利用価値が見つかった、だから、a reason (1つの理由)ができた、見つかった、と言っているのです。

we're fashioning a very long poking device. というセリフで、今回のエピソードのタイトル、The One With the Giant Poking Device の意味がはっきりしました。
デバイス(device)というと、「装置」という訳語を連想して、少々大袈裟な気もしますが、
ロングマン現代英英辞典では、
device: a machine or tool that does a special job (synonym: gadget)
つまり、「特別な仕事をする機械や道具」です。
tool というと、なるほどな、という感じがします。

fashion というと、日本人には「ファッション」という名詞が浮かびますが、この場合は動詞で「…を作る、こしらえる」という意味。
ロングマン現代英英辞典では、
fashion: to shape or make something, using your hands or only a few tools
つまり、「自分の手や2、3の道具を使って、何かを形作ること、または作ること」。
大掛かりな機械を使って作るのではなくて、手や少しの道具で作る、というのがポイントのようです。


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posted by Rach at 18:18| Comment(6) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月16日

呪いが解ける フレンズ3-8その19

フィービー: Woo-Hoo! The curse is broken! I called everybody I know, and everyone is alive! (やったー! 呪いは解けたわ! 私は知ってる人全員に電話をしたの。そして、全員生きているわ!)
ダンスをして喜んでいるフィービー。
ジョーイ: Uh. (あぁ。)
フィービー: What? (何?)
ジョーイ: Ugly Naked Guy looks awfully still. (Phoebe runs to the window and gasps.) (裸のブ男が全然動かないように見えるぞ。[フィービーは窓に走っていって、息を呑む]

The curse is broken! について。
「curse (呪い)が解ける」という場合は、break を使うようですね。
辞書には、「…に呪いをかける」として、put a curse on... というのが載っていますが、その逆は載っていません。
実は、この次のエピソード フレンズ3-9 でも「呪いが解ける」という表現が出てきますが、そこでは break 以外の動詞が使われています。

今回の場合は、「呪いが壊れた、破れた」という感じなんでしょうね。
わかりやすいニュアンスだと思いますし、それで違和感は感じません。

ところで、辞書に載っていなかった、という話について。
上で述べたように、私が調べた限りでは、「呪いが解ける」というフレーズが辞書に載っていないのですが、例え辞書に載っていなくても、フレンズでフィービーが使っていた、それで観客がその意味を理解していた、ということは、それで意味が通じている、ナチュラルな英語である、と判断していい、ということだと思います。
自分の知り合いの一人のネイティブが使っていた言葉なら、間違いという可能性もあるし、その人特有の個性的な表現であることもあり得るのですが、人気ドラマで誰かが使っていた表現なら、それがまれな表現であったとしても、ほとんどの人に意味が通じる、それを別の場所で私が使っても構わない、という気がします。
それが仮に、フィービーという個性的なキャラの個性的な表現であったとしても、です。(今回のは普通の表現だと思いますが。)
そこがドラマのセリフで表現を覚えることの効果、意義かなぁ、と。
「人気ドラマのお墨付きがついている」という感じですね。

awfully は very ですね。
awful 「ひどい」、awfully 「ひどく」という言葉の変化は、日本語も英語も同じですね。
副詞になると、悪い意味としての意味は薄くなり、「度合いが強い」ことを示す言葉になるわけです。

still は形容詞で「静止した、じっとした、動かない」。
ロングマン現代英英辞典では、
still [adjective]: not moving
その「動かない」感覚が、副詞では「まだ、今までどおり」という意味になり、「それにもかかわらず」という意味にもなるのですね。

また、スチール写真、などと日本語で言いますが、そのスチールは、still なんですね。
ロングマン現代英英辞典では、
still [noun]: [countable] a photograph of a scene from a film
つまり、「映画からのシーンの写真」。
動画からとった静止画、という感じでしょうか。
動画に対して「静止している」からスチールなんですね。


[Cut to later, all except Chandler are staring out the window at Ugly Naked Guy.]
後のシーンにカットが移る。チャンドラー以外の全員が窓から裸のブ男を見つめている。
フィービー: Oh, my God! I killed him! I killed another one! And this curse is getting stronger too, to bring down something that big. (なんてこと! 私が彼を殺したのよ! 私はまた一人殺したのよ! そして、さらに、この呪いは強くなってもいるのね。あんなに大きなものを倒してしまうほどに。)
レイチェル: Well, maybe he’s just taking a nap. (ねぇ、多分、彼はただ居眠りしているだけよ。)
ジョーイ: I'm tellin' ya, he hasn't moved since this morning. (でも聞いてくれよ、彼は今朝から動いてないよ。)
モニカ: All right, we should call somebody. (わかった。誰かを呼ぶべきね。)
ロス: And tell them what? The naked guy we stare at all the time isn't moving? (そして呼んだ人に何て言うんだ? 僕らが四六時中見ているその裸の男が動いてない、って言うのか?)
レイチェル: Well, we've got to find out if he's alive. (そうね、彼が生きているかどうか確認しないといけないわ。)
モニカ: How are we gonna do that? There's no way. (どうやったらいいの? 方法なんてないわ。)
ジョーイ: Well, there is one way. His window's open, I say, we poke him. (一つだけ方法があるよ。彼の窓は開いている。ほら、俺たちが彼を突っつくんだよ。)

bring down は「上から下に倒す」ようなイメージですね。
この場合は、「降ろす、撃墜する、撃ち落す、引きずり落とす、打ち倒す」みたいな感じで、生きて立っていたものを、殺して倒してしまう、みたいな感じでしょう。
「殺す」の婉曲表現でしょうね。

ブ男くんは太っているので、それを something that big と表現しています。
「あれほどの巨体を」「あんな巨大なものを」いうことで、並みの人間を殺す呪いでは死にそうにない、ということを示唆しているようです。
ものすごいパワーが要る、と言っているのですね。

I'm telling you. は、つい最近、フレンズ3-8その14 で出てきました。
自分の言うことが本当だ、と強調するニュアンスですね。

人を呼ぶべき、とは救急車などを呼ぶべきだ、ということでしょう。
でもロスのセリフは「ごもっとも」という感じ。
隣のビルに住んでいる人が、今朝からずっと動いてない、なんてことは、ずっとその人を観察しているから言えることですよね。
「じゃあ、あなたたちはいつも彼の部屋を覗いてたんですか?」と逆に質問されて不審者扱いされてしまうよ、ということです。

その解決策として、poke という言葉を出すジョーイ。
今回のタイトル、The One With the Giant Poking Device の意味がそろそろわかるぞ、というサインですね。


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posted by Rach at 11:56| Comment(2) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月15日

付加疑問のニュアンス フレンズ3-8その18

ロス: (entering) Hey, everyone! ([入ってきて] やぁ、みんな!)
レイチェル: Hi! (はーい!)
ロス: How's my little boy? (僕の坊やはどうしてるかな?)
モニカ: He's perfect. Aren't you, Ben? (ベンは完璧よ。そうよね、ベン?)
レイチェル: He's never been better. (彼は最高の状態よ。)
ロス: (noticing the outfit he is wearing) What'd you do, take him whaling? ([彼が着ている服に気付いて] 何をしてたんだ? 彼をホエーリング[捕鯨]に連れて行った?)
ベン: Monica. (モニカ。)
ロス: Oh, my God! He just said your name! That's great! Good job, Ben! (なんてことだ! ベンが今、モニカの名前を言ったぞ! すごい! よくやったぞ、ベン!)
ベン: Monica bang! (モニカ、バーン!)
モニカ: Oh, that's right, that's what I'd sound like if I exploded. (あぁ、そうね。もし私が爆発したら、そんな音を出すでしょうね。)

"He's perfect. Aren't you, Ben?" について。
これは、
[ロスに]Ben's perfect. [ベンに] You're perfect, aren't you, Ben? (ベンは完璧よ。あなたは完璧よね、ベン?)
が省略されたような形ですね。
You're perfect, aren't you? 「あなたは完璧よね。」は付加疑問文の形ですね。
私が学校で付加疑問文を習った時は、
肯定文には否定疑問文をつける You're perfect, aren't you?
否定文には肯定疑問文をつける You aren't perfect, are you?
と機械的にその作り方を学びましたが、セリフとしてそれを聞くと、どうしてそういう言葉を後ろにつけるのか、という感覚がわかる気がします。

この付加疑問の感覚は、「あなたは…よ、そうじゃないかしら?」みたいなニュアンスで、その「そうでしょ? 違う? そうじゃないかしら?」の部分を付加疑問、と呼んでいるのですね。
念押し、というか、確認、というか、Aren't you? は「完璧じゃない、ってことがあるかしら?」→「(もちろん)完璧よねぇ。」というニュアンスなんですよね。
機械的に否定だ肯定だ、などと考えるよりも、こういうセリフをずっと聞いていると、自然とその付加疑問が口から出てくる気がします。
この場合も、ロスに「ベンは完璧よ。」と言った後で、ベン本人に「そうよね?」と確認しているので、Aren't you? になる、ということです。

never been better は「今より良いことがない」→「最高だ」ということになります。

whale は「クジラ、鯨」。
whaling は「捕鯨」ということですね。
私は最初、whale watching 「ホエール・ウォッチング、クジラの観察」のことかと思っていたのですが、ネットで whaling で検索すると、捕鯨関係のサイトがたくさんヒットします。
国際的に取り上げられている問題なので、やはりこのセリフでの意味も「捕鯨」ということで間違いないようですね。
要は、随分と防水加工されている服(レインコート)を着ているから、釣りにでも行ってきたのか?、それもかなり本格的な、猟師さんが遠洋でするような捕鯨・クジラ釣りにでも行ってきたのか?、と冗談で尋ねているのですね。
日本だと「マグロ漁船に乗ってきた?」とでも聞くところでしょうか?

ベンが「モニカ、バーン!」というので、それは爆発音だとモニカは必死にフォローしています。
"that's what I'd sound like if I exploded." は、現実には起こりえないことを仮定する仮定法過去で、「もし私が爆発するようなことがあったら、そういうバーン!って音を出すでしょうね。」ということですね。


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posted by Rach at 10:09| Comment(2) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月14日

「ぶつかる」からの連想 フレンズ3-8その17

[Scene: Monica and Rachel's, Monica, Rachel, Phoebe, and Joey are there.]
モニカとレイチェルの部屋。モニカ、レイチェル、フィービーとジョーイがそこにいる。
モニカ: Okay, Ben, I won't tell your daddy that you had ice cream for dinner, if you don't tell him about our little bonking incident. (いいかしら、ベン。あなたが夕食にアイスクリームを食べたこと、パパには言わないでおいてあげる。もし、私たちのちょっとしたボンキング(ぶつかった)事件についてあなたがパパに言わなければね。)
レイチェル: Monica, number one, I don't think Ben understands the concept of bribery. And number two, I... (Joey starts laughing in the background) (to Joey) What? (モニカ、ナンバー・ワン[一つ目]、ベンは賄賂(わいろ)の概念を理解していないと思うわ。それから、ナンバー・ツー、私は… [ジョーイは後ろで笑い出す] [ジョーイに] 何よ?)
ジョーイ: You said "number two." (レイチェルが「ナンバー・ツー」って言った。)
レイチェル: I also said "number one." (私は「ナンバー・ワン」とも言ったわよ。)
ジョーイ: I know. (giggles harder) (知ってる。[余計にクスクス笑う])

モニカがベンの頭をぶつけてしまったことを、ベンは "Monica bang!" と表現していました。
モニカはここではその事件のことを、bonking incident と呼んでいますね。
bonk は「…をボンとたたく」「ぶつかる、ぶつける」、そして「…とエッチする」という意味もあります。

ロングマン現代英英辞典では、
bonk:
1. (British English informal) to have sex with someone - used humorously

つまり、「誰かとエッチすること。ユーモラスに使う」。
2. (informal) to hit someone lightly on the head or to hit your head on something
例) He fell, bonking his head against a tree.

つまり、「誰かの頭を軽くたたく、または自分の頭を何かにぶつける」。
例文は、「彼は落ちて、木に頭をぶつけた。」

上の 2. の語義を見ていると、たたく、ぶつかる部位は「頭」であることが多いようですね。(手元の英和辞典では「頭」とは限定されていないのですが。)
今回はまさに頭をぶつけているので、bonk が適切なのでしょう。

フレンズ3-8その15 で bang という動詞について説明しましたが、bang も「ドシンとぶつかる、ドンドンたたく、バタンと鳴らす」以外に「エッチをする」という意味もありましたね。

上のロングマンの語義によると、bonk が「たたく、ぶつける」という意味の場合、lightly 「軽く」とありますので、bang よりもその度合いは軽い、ということのようです。
ぶつけたと言っても、思いっきりぶつけたわけじゃなくて、ちょっと当たった程度よ、という気持ちがモニカの中にあって、bang ではなくて、bonk と言う言葉を使ったのかなぁ、と。
bonking incident は「ごっつんこ事件」みたいな感じでしょうか。

また、ロングマンの語義では「ぶつける」という意味よりも、「エッチする」の意味の方が先に出ていて(イギリス英語のようですが)、bonk と聞くと、そっち系を先に連想する人が多いのかもしれません。
bang にもエッチ系の意味があって、その連想からだと思うのですが、フレンズ3-8その15 では、レイチェルがエッチ関係のオチを言っていました。
ここでは、bang の代わりに bonk を使っていますが、結局、同じようにエッチを連想させる言葉、もしくは「より」エッチを連想させる言葉、になっているのが面白いのかもしれません。
また、bang や bonk など「バン・ボンとたたく」という意味の「何かに(激しく)ぶつかる」言葉が、「エッチする」という意味に発展するところが興味深いなぁ、というか、日本人にもわかる感覚かなぁ、と(笑)。

レイチェルは普通に、「第一に…第二に…」「一つ目には…で、二つ目には…で」と、箇条書きのように言おうとしただけなのですが、それを聞いてジョーイはニヤニヤしています。
number one, number two については、フレンズ3-5その24 で説明しました。
小児語で、number one は「おしっこ、小便」、number two は「うんち、大便」という意味があるんですね。

レイチェルは、「ナンバー・ツーだけじゃなくて、ナンバー・ワンとも言ったわよ。」と言っています。
「ナンバー・ワン、ナンバー・ツーなんだから普通でしょ、ただ、順番に挙げているだけよ。」とレイチェルは言いたいのですが、ジョーイは、「レイチェルは、ナンバー・ツーだけじゃなくて、その前にはナンバー・ワンも言ってた。「うんち」だけじゃなくて、「おしっこ」とも言ってた!」と「余計に」喜んでいるわけです。
ほんとに嬉しそうな顔してねぇ…ジョーイは子供かっ!?


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posted by Rach at 07:06| Comment(4) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月13日

キスは何回あったんだ? フレンズ3-8その16

[Scene: Chandler and Joey's, Chandler is waiting for Janice to arrive, and is angrily flipping through a magazine.]
チャンドラーとジョーイの部屋。チャンドラーはジャニスが到着するのを待っている、そして怒った様子で雑誌をめくっている。
ジャニス: (entering) How's my Bing-a-ling? ([入ってきて] 私のビング・ア・リングのご機嫌はいかが?)
チャンドラー: Ah, I don't know. You tell me. Anything you ah, wanna tell me? Because if you... You should-- You would tell me. (あぁ、さあね。君が話せよ。何か俺に言いたいことがあるんじゃないか? なぜなら、もし君が…。もし万が一言うことがあるなら…言うことがあるだろ。)
ジャニス: Why are your eyes so wide? (どうしてあなたの目はそんなに大きいの[大きくなってるの]?)
チャンドラー: You tell me. Maybe it's because I was just fooling around with my ex. Oh no-no-no-no, no-no-no-no, that was you! (さあね。多分それは俺が元カノといちゃついてたから…いや、違う、違う、違う、それは君だ!)
ジャニス: Oh, my God!! (なんてこと!)
チャンドラー: All right! (そうだね。)

flip through は「(本・雑誌などを)パラパラめくる」。
Bing-a-ling という呼び掛け語は、フレンズ3-3その21 にも出てきました。
その記事で、その呼び掛け語の意味について考察しています。

怒って目を見開いているチャンドラーに、ジャニスは、"Why are your eyes so wide?" 「どうしてあなたの目はそんなに大きいの?」と言っています。
このフレーズを聞くと、童話の赤ずきんちゃんで、おばあちゃんに成りすました狼に向かって赤ずきんちゃんが言ったセリフを何となく思い出してしまうのですが、関係ないのかなぁ?
(ちょっと調べてみましたが、その時の赤ずきんちゃんの正確な英語のセリフがわかりませんでした。)

チャンドラーは、"You tell me." という言葉を2回使っていますね。
英辞郎には、
You tell me.=私は分かりません。/知りたいのはこっちだ。/さあね。/よく言うよ。/先刻承知でしょう。
とあります。

You tell me. を直訳すると、「君が言うんだ。言うのは君だよ。」という感じでしょうか。
「そんなこと俺に尋ねるなよ、自分でわかってるくせに俺に言わせるな、自分で言え。」というニュアンスでしょうね。

fool around with は「(異性を)もてあそぶ、遊び半分に付き合う、浮気する、エッチする」という意味。
フレンズ2-5その9 にも出てきました。


ジャニス: How did you know? (どうやって知ったの?)
チャンドラー: Joey told me, he saw you two kissing. (ジョーイが教えてくれた。彼は二人がキスしてるところを見たって。)
ジャニス: In the park? (公園で?)
チャンドラー: No. In his office. How many kisses were there? (違う。彼のオフィスでだ。キスは何回あったんだよ[何回キスしたんだよ]?)
ジャニス: Just those two! (その2回だけよ!)
チャンドラー: Wh-wh-why, wh-why, why, why was there kissing!? There should be no kissing! (な、な、な、何でキスが存在するんだよ? キスなんて存在すべきじゃないのに!)
ジャニス: Oh, I'm sorry, honey, I'm so, so, (nasally) haaaaa! I'm so, so sorry, I just (nasally) haaaaaa! But I, oh what happened was, I-I-I can't breathe. Can you get me a bag or something? (あぁ、ごめんなさい。ハニー、本当に、本当に…[鼻にかかった声で] ハー! 本当に本当にごめんなさい。私はただ [鼻声で] ハー! でも、起こったことは…。息ができないわ。袋か何かをくれる?)
チャンドラー: (giving her a bag) Here. Here. ([彼女に袋を渡す] ほら、ほら。)
(Janice starts to breathe into it and sucks in the receipt, and then spits it out.)
ジャニスは紙袋で呼吸しようとするが、レシートを飲み込んで、それを吐き出す。
ジャニス: It's the receipt. (レシートだわ。)
チャンドラー: I'll take it. All right look, I've got to know. Are you finished with me? (Janice shakes her head no) Are you finished with him? (Janice shakes her head no) Do you still love him? (Janice shakes her head yes) Do you still love me? (Janice shakes her head yes) All right, look, (grabs the bag) I'm gonna need an actual answer here, okay? So which is it? Him or me? (his phone starts to ring) ((そのレシートは)もらっとくよ。よし、いいか。俺は知る必要がある。俺とはもうおしまいなのか? [ジャニスは頭をノーと振る] 彼とは終わりなのか? [ジャニスは頭をノーと振る] まだ彼を愛してる? [ジャニスは頭をイエスと振る] まだ俺を愛してる? [ジャニスは頭をイエスと振る] よし、わかった。[紙袋を掴んで] 俺は本当の答えを知りたいんだ、いいか? それで、どっちなんだ? 彼か俺か? [チャンドラーの電話が鳴り始める])
ジャニス: I don't know. (わからないわ。)
フィービー: (rushing in) Okay, if you're alive, you answer your phone! ([急いで入ってきて] オッケー。もし生きてるのなら、電話に出てよね!)

ジャニスと元夫とのキスを見た、と言われて、「公園で?」と聞き返すジャニス。
ここで観客からもオゥ…というため息がもれていますね。
なんてこった、ジョーイが見た以外の場所でも、キスしてたのかよ、という感じです。

How many kisses were there? という表現が面白いなと思います。
何回キスしたんだ?なら、普通は、"How many times did you kiss?" (二人を you とした場合)、または "How many times did you kiss him?" となるでしょうか?
二人がキスを、君が彼にキスを…という言葉を言いたくなかったんでしょうかねぇ?
キスという行為の回数が何回存在したか?のような、客観的な質問になっている気がします。
だから、2回だと返事したジャニスに、「その2回だけだ」と言うけど、「そもそも、どうしてキスというものが存在するんだ、キスなんてあるべきではないはずなのに!」というセリフに繋がっているのですね。
少ない回数だから許されるってもんじゃない、別れたはずのダンナとキスしていること自体がおかしいだろ? 今は俺という恋人もいるのに、という気持ちですね。

責められたジャニスはパニクって呼吸困難になります。
そこで、袋を使って呼吸していますね。
フレンズ1-1 でも、動揺したレイチェルが紙袋で呼吸するシーンがありました。
そのシーンの様子は以下の通り。

(CUT TO SAME SET. RACHEL IS BREATHING INTO A PAPER BAG)
同じセットのカット。レイチェルは紙袋で呼吸している。
モニカ: Just breathe, breathe.. that's it. Just try to think of nice calm things... (ただ呼吸して、呼吸して…それでいいわ。ただ、素敵で穏やかなことを考えるようにして…。)

パニクった時に胸が締め付けられて、息が苦しくなるのはわかるけれど、その時に紙袋を使って呼吸を整える、という習慣は、日本人にはないような気がするのですが…。
英辞郎にも、
breathe into a paper bag=紙袋の中で呼吸する
という語義が載っているところを見ると、アメリカではよくある光景のようですね。

その後のチャンドラーの質問は、簡単な英語表現ですが、これを英語のままで聞けて、彼の切なさが感じられるといいですね。
「チャンドラーとは終わってないけど、元夫とも終わっていない」と聞いて、おぉー、と残念そうな観客。いつの間にか観客も二人の仲を応援しているようです。
ジャニスは何となく憎めないキャラクターですからねぇ。

と、そんな張り詰めた空気の中で電話が鳴ります。
とても電話に出られるようなムードではありませんね。
日本のドラマでも、ショッキングなニュースを聞いた時などに、持っていた皿を落とす、水道が出しっぱなしになっている、電話が鳴っているけれど誰も出ない…みたいな描写があります。
その件で頭がいっぱいで他のことが考えられない、という心理描写ですね。
この場合は、三角関係なので、事情を察した元夫がかけてきた、という可能性もないではないので、状況はますます緊迫してくるのですが。

で、結局、電話の主はフィービー。
そう言えばさっき、「知り合い全員に電話する」って言ってたなぁ。
私はチャンドラーとジャニスがどうなるかに気を取られていて、そのことをすっかり忘れていました(笑)。
この電話はフィービーからだ、ととっさにわかった人は、かなりフレンズのパターンが読めてきている、ってことですね。


(Rach から説明させていただきたいこと)
ここ最近、1つの記事の長さが随分長くなっていることについての説明です。

解説する箇所が少ない部分についても、セリフは全て取り上げて、私なりの日本語訳をつけておきます。
セリフを全て取り上げるのは、それが全て生きたナチュラルな英語だから。
そして、それに日本語訳をつけるのは、日本語訳を見ることで、私がニュアンスを取り違えている部分がわかることもあるかな、と思うから、です。
簡単な部分ほど、ニュアンスを取り違えていることに自分では気付きにくいのですね。

シーズン1を解説していた頃のように、面白いやり取りだけを取り上げる、という手もあるのですが、そうすると結局、追加記事やコメント欄でフォローすることになって、セリフが前後したりすることで、話の流れがわかりづらくなりそうな気がします。

解説する部分が少ない場合は、できるだけさっさと先に進みたいと思いますので、セリフを含めた記事全体の長さが長くなってしまいますがご了承下さい。
進める時はどんどん進んで、じっくり説明したい部分はゆっくりと…今まで以上にそういう緩急が激しくなるかもしれません。
解説するまでもない部分は、できるだけ省くように努力します。


(Rach からのお願い)
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posted by Rach at 11:05| Comment(6) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月12日

頭をぶつけたい場所 フレンズ3-8その15

[Scene: Monica and Rachel's, Monica and Rachel are dressing up Ben in the entire rain suit from Rainy Day Bear.]
モニカとレイチェルの部屋。モニカとレイチェルはレイニーデイ・ベアが着ていたレイン・スーツ一式をベンに着せているところ。
モニカ: It just makes more sense as an ensemble. (その方が、アンサンブルとして、よりしっくり来るわね。)
レイチェル: Right. (そうね。)
モニカ: Besides, it takes the focus off the hat. (その上、アンサンブルにしたら、(関心の)焦点が帽子から離れるわ。)
フィービー: (running through the door) No! Oh! You're alive! You're alive! ([ドアを駆け抜けてきて] (もし誰かが死んでたりしたら)いやよ! あぁ、あなたたち生きてる! 生きてる!)
レイチェル: See, Pheebs, I promised you no one would die, didn't I? (ほらね、フィービー。私はあなたに約束したでしょ、誰も死なないって。ね?)
フィービー: Yeah, well, we'll see about that. Can I use your phone? I just wanna call everyone I know. (そうね、そうだ、それを確かめなくっちゃ。電話借りていい? 知ってる人全員に電話をしたいだけなんだけど。)
モニカ: Sure, we have no money, go ahead. (もちろんいいわよ。私たちはお金がないけどね。どうぞ。)
フィービー: (on phone) Hey, you're not dead! Okay, see ya. ([電話で] はーい、あなたは死んでない! オッケー、じゃあね。)

make sense は「意味をなす、道理にかなっている、筋が通っている、つじつまが合っている、もっともである」。
ensemble は「アンサンブル」。
古いフランス語から来た言葉のようです。
「全体的効果」のことで、音楽のアンサンブルは「合唱・合奏曲[団]」、服の場合だと「調和のとれた一揃いの服」ということですね。
こぶを隠すには、帽子だけかぶればいいんだけど、レインコートの帽子だけかぶっているのは変だから、全部着せちゃおう、全部着せた方が自然ね、ということです。

I just wanna 「私はただ…したいだけ」と言っているのですが、知り合い全員に電話をかけるとなると、一体、電話代はいくらに…?
それを「そんなことしたら電話代はいくらになると思ってるの?」とも言わずに、「私たち金欠だけどね。」「でも、フィービーは心配でたまらないだろうし、言い出したら聞かないタイプだから、そんなに電話をかけたければかければいいわ。」と言っているのです。
「あなたは死んでないわね。じゃあね。」だなんて、電話をかけてこられた方は「何だったんだ、今のは?」とびっくりしていることでしょう。
でも、フィービーの友達だから、そういうわけのわからない言動には慣れているかもしれませんが。


ベン: Monica. (モニカ。)
モニカ: Oh, my God! He just said my name! Did you hear that? (まぁ、なんてこと! ベンが今、私の名前を言ったわ! 今の聞いた?)
ベン: Monica bang! (モニカ、バーン!)
レイチェル: Okay, I heard that. (えぇ、聞いたわよ。)
モニカ: Did he just say, "Monica bang"? (ベンは「モニカ、バーン」って言った?)
レイチェル: Uh-huh. (えぇ、そうね。)
モニカ: Oh, my God! He's gonna rat me out! (なんてこと! ベンは私を密告しようとしているわ!)
ベン: Monica bang! (モニカ、バーン!)
モニカ: Oh-ho-ho, sweetie, sweetie, you need to stop saying that now. It's no big deal, it's not even worth mentioning. You see? We all do it all the time. See? Watch this, Ben, Ben, Ben. (goes over and starts hitting her head on the post) Ow, Monica bang! (does it again) Everybody bang! (repeats) Ben bang! (repeats) Rachel bang! (repeats) Bang, Rachel! Bang! Oh, isn’t that fun? (あぁ、可愛い坊や[スイーティー]、それを言うのを今すぐ辞めなくちゃ。大したことじゃないわ。言うほどの価値もないことだわ。わかるでしょ? 私たちはみんな、それをいつもしてるのよ。わかる? これを見て、ベン、ベン、ベン。[向こうへ行って、柱に頭をぶつけ始める] あぁ、モニカ、バーン! [(その動作を)もう一度する] 誰でも、バーン! [(動作を)繰り返す] ベン、バーン! [繰り返す] レイチェル、バーン! [繰り返す] バーンよ、レイチェル! バーン! あぁ、それって楽しいでしょ?)
レイチェル: (goes over and hits her head on the post) Look at that! (repeats) Look at that! (repeats) We all do it! (repeats) Okay, I'm stopping now. ([向こうへ行って、柱に頭をぶつけ始める] それを見て! [繰り返す] それを見て! [繰り返す] 私たちみんなそれをするのよ! [繰り返す] いいわ、もうやめるわ。)
モニカ: You okay? (大丈夫?)
レイチェル: Oh yeah! Y'know, if it's not a headboard, it's just not worth it. (えぇ! ほら、もしそれがベッドのヘッドボードじゃないなら、やる価値もないわね。)

bang ですが、自動詞では「ドンドンたたく、ドシンとぶつかる」、他動詞では「…をバタンと鳴らす」、また間投詞として「バタン!(ドアが閉まる音)、ズドン!(銃が発射される音)」という意味もあります。
よくピストルの絵の横に Bang! と書いてあるので、日本人にもおなじみですよね。
モニカの名前を言ったと大喜びしているくらいですから、ベンはまだほとんどしゃべれない状態なわけです。
だから、Monica bang! は、「モニカ、ゴーンってぶつける」みたいな「主語+カタコトの動詞」か、「モニカ、バーン!」「モニカ、ごっつん!」という感じの「名前と擬音語」みたいな感じかもしれません。
上では、擬音語のように訳してみました。

rat out は「(人を)裏切る、密告する」。
ロングマン現代英英辞典では、
rat somebody out: if someone rats you out, they are disloyal to you, especially by telling someone in authority about something wrong that you have done
例) You can't rat out your teammates.

つまり、「誰かが人を rat out する、というのは、その誰かがその人に対して不実[不誠実]であるということ。特に人がした何か悪いことを、権力者に告げ口するという方法で。」
例文は「君は君のチームメートを密告することはできない[密告してはいけない]。」

「モニカ、バーン」なんてわざわざ言うほどのことじゃないわよ、誰でも頭をぶつけるのよ、と自分の頭を柱にぶつけるモニカ。
レイチェルにも同じことをさせます。

最後の headboard に関するレイチェルのセリフ、ここで観客が笑っていますね。
どうやらエッチな意味のオチのようです。
headboard は「ベッドのヘッドボード、頭板」、つまり、ベッドの頭の部分にある垂直に立っている板のことですね。
レイチェルのセリフは、もしヘッドボードだったら、やる価値はあるけれど、続けてもいいけれど、みたいな感じ。
それはつまり、ベッドの上でエッチをしていて、その行為が激しくなって、その動きに合わせて頭の上に位置する板に頭をゴンゴンぶつけている、というのなら、お楽しみの一環(?)ってことでいいんだけど、ということでしょうね。(えらく激しい話だ…笑)
どうせ頭をぶつけるなら、ベッドの上で、エッチの最中に頭をぶつけたいわ、ということです。

この bang という言葉ですが、「エッチする」という意味もあります。
ロングマン現代英英辞典では、
bang: [transitive] (not polite) to have sex with someone
つまり、「誰かとエッチする、の上品でない表現(卑語)」。

ですから、bang, bang! と柱に頭をぶつけながら、bang には他の意味もあるわよね、という想像がみんなの頭の中には働いていたでしょう。
そのこともあって、レイチェルはこんなエッチな話をオチとして言っているのでしょうね。


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posted by Rach at 08:17| Comment(2) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月11日

大事なことを述べる前振り フレンズ3-8その14

ジャニスの誕生日プレゼントに、パールを買おうとするチャンドラー。
ジョーイ: (stopping him) No, no, you can't! You can't, okay, you can't, you can't buy her pearls, you just can't, you can't, you can't, you can't! ([チャンドラーを止めて] だめだ、買っちゃだめだ! だめだ、だめだ、彼女にパールを買っちゃだめだ。ただ、だめ、だめ、だめ、だめなんだよ!)
チャンドラー: Why not? (どうしてだめなんだよ?)
ジョーイ: Oh, God. Uh, okay. Here's the thing. This is the thing. Okay, the thing is... (あぁ。よし。それはこういうことなんだ。これがその理由なんだ[俺が言おうとしているのはこういうことなんだ]。理由っていうのは…)
チャンドラー: What is the thing? (その理由って何だよ?)
ジョーイ: Okay. I went down to the Mattress King's showroom and, and I saw Janice kissing her ex-husband. (よし。俺はマットレス・キングのショールームに行ったんだ。そしてジャニスが元夫とキスしているところを見た。)
チャンドラー: (shocked) What? ([ショックを受けて] 何だって?)
ジョーイ: They were in his office. (二人は彼のオフィスにいたんだよ。)
チャンドラー: Well she, she wouldn't do that, she's with, she's with me. (彼女がそんなことをするはずがない。彼女は一緒に、俺と一緒にいるんだぞ。)
ジョーイ: I'm telling you, man, I saw it. (本当なんだよ、俺は見たんだよ。)
チャンドラー: Yeah, well, you're wrong. Okay, you're wrong. (あぁ、お前は間違ってるよ、そうさ、お前は間違ってる。)
ジョーイ: I'm not wrong! I wish I was. I'm sorry. Bet that barium enema doesn't sound so bad now, huh? (俺は間違ってない! 間違っていたらいいと思うよ。お前には同情するよ。そのバリウム浣腸(をプレゼントにあげるということ)も、今はそんなに悪くないと思うだろ? な?)

"you can't buy her pearls" そしてその後、"you can't!" を連発するジョーイ。
普通は、どうして買ってはいけないかの理由をつけて説得するところですが、チャンドラーにものすごいショックを与えることになる理由なので、それを言うことができない、だから、ひたすら "you can't!" を繰り返すしかないのですね。

Why not? は決まり文句で、誰かの提案に同意して、「もちろん。是非そうしよう。」という意味で使うことがありますが、今回の場合は、直訳の意味に近いです。
「どうしてダメなんだ? どうして俺が買うことができないんだ?」ということです。
「もちろん」の意味は、「どうしてダメなんだ?」が反語表現となり、そこから「別に構わないじゃないか。いいじゃないか。」で「いいよ。もちろん。」という表現に繋がるのですね。

ジョーイが大事なことを切り出そうとしています。
Here's the thing / This is the thing / the thing is...
すべて、大事なことを言う出だしの表現ですね。
the thing という風に、thing に the を付けることで、「大切なこと、大事なこと、要点、ポイント」のような意味になります。
ロングマン現代英英辞典では、
the thing is: (spoken) used when you are going to explain something, give the reason for something, or give an opinion
例) It sounds like a good idea. Why don't you invest?' 'Well, the thing is, I can't afford to.'

つまり、「人が何かを説明しようとする時、何かに対する理由を述べようとする時、意見を述べようとする時に使われる」。
例文は、「それはグッド・アイディアみたいね。投資したらどう?」「うーん、実は(それに投資する)お金の余裕がないんだよ。」

上のジョーイのセリフは、「俺が言おうとしているのはこういうことなんだ。」「俺が言いたいのはこれなんだ。」という前振りのセリフとして解釈すればよいのですが、Why not? 「どうしてダメなんだ?」に対する返事なので、今からそのはっきりした理由を述べるための前振りであることもわかりますね。
「つまりはこういうことなんだ。」でもいいし、「その理由というのはこれなんだ。」とはっきり「理由」と言ってもよいだろう、と思います。

「ここでポイントとなっているのは」「問題なのは」「私が言いたいことは」「その理由は」など、その時の文脈によって訳はいろいろ変わるのですが、そのセリフを読み取る側としては、何かしら重要な意見や理由がその後に続くことを示唆している、ということがわかれば良いのですね。
日本語訳を当てはめるとすると何だろう?と考えるのではなく、The thing is... というフレーズが出てきた時に、「あぁ、the thing (何かしら大事なポイント)がこの後に述べられるのだ」「この後にポイントとなるべき文章が続くのだ」という「機能」で理解すべきですね。
そういう機能を理解すると、自分が何か大事なことを言いたい時に、The thing is という前振りのフレーズをすっと挿入できるようになります。

前振りのセリフばかりジョーイが繰り返しているので、What is the thing? 「その the thing っていうのは何だよ? 早く本題に入れよ。」とチャンドラーはせかしているのですね。

She's with me. というのは「彼女は俺と一緒にいる。」ということですが、「今は俺と付き合っている、今は俺のものである。」という感じでしょう。

I'm telling you. のロングマン現代英英辞典の語義は以下の通り。
(spoken) I can tell you/I'm telling you: used to emphasize that what you are saying is true even though it may be difficult to believe
つまり、「自分の言っていることが、例えその内容が信じがたいことであっても、本当である、ということを強調するのに使われる。」
「信じられないかもしれないが本当なんだよ、今から言うことを本当だと思ってよく聞いてくれ」みたいなニュアンスでしょうか。

最後のセリフがおかしいですね。
高価なプレゼントを買おうとまで思っていた恋人ジャニスが、元夫とキスしていたなんて…とショックを受けているチャンドラーに、「さっきは、そんな最低のプレゼント、と言っていたバリウムの話も、今ではそんなに悪いアイデアでもないだろ?」とジョーイは言っています。
もし本当に、チャンドラーという恋人がいるにもかかわらず、元夫とキスしていたのなら、それは許されるべきことじゃない。
キツい浣腸で痛い目に遭わせたいと思わないか?、そういうお仕置きでもしないと、気が済まないだろ?、という感じでしょうか。
そういう超悪趣味なものを彼女にプレゼントしたくなっただろ?ということですね。


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posted by Rach at 07:52| Comment(2) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする