2007年12月31日

「持って行く」にもなるbring フレンズ3-9その31

フィービー: Umm, this stuffing is amazing. Do you think we should bring them some? (うーん、この(ターキーの)詰め物はすごくおいしいわ。彼らに持って行ってあげるべきだと思う?)
ジョーイ: When they're hungry enough, they'll come in. (彼らが思いっきり空腹になったら、(自分たちで)こっちに来るよ。)
その後、画面がカットし、すっかり暗くなった公園で、まだボールの取り合いをしているロスとモニカが映る。

stuffing は「ターキーを焼くときに、中に詰める詰め物」のこと。
フレンズ1-9その3 にも出てきました。

Do you think we should bring them some? について。
some は some stuffing ですね。
フィービーやジョーイの言う、them, they が誰を指しているのかは、このセリフの時点では漠然としているのですが、その後のシーンで、それは今この部屋にいない二人(ロスとモニカ)のことを言っていたのだ、ということがわかります。

bring は「(自分のいるところに)持って来る、持ってくる」と訳されることが多いのですが、ロングマン現代英英辞典の語義は以下のようになっています。
bring:
1. a) to take something or someone with you to the place where you are now, or to the place you are talking about (see also take)

つまり、「自分が今いる場所に、または自分が話題にしている場所に、自分と一緒に何かを持って来る、誰かを連れて来ること」。

「自分が話題にしている場所」は自分が今いる場所と異なる場合も多いですよね。
そういう場合は、「持って来る」よりも「持って行く」という日本語の方がしっくり来る気がします。
そういう、自分が今頭の中でイメージしている場所に何かを「持って行く」場合にも、bring を使うことができる、ということのようです。
この「持って来る」でもあり、「持って行く」でもある、というのは、come が「来る」だけではなく、話題となっている場所、自分がイメージしている場所に「行く」という意味になるのと同じですね。
come=来る、go=行く、ではない、という話は、フレンズ1-9その1 でも触れています。

また、同じくロングマンでは、以下のような意味も載っています。
bring:
5. to make something available for people to use, have, enjoy etc

「人がそれを使う、持つ、楽しめるように何かを利用できるようにすること」

これは日本語で「(人に)…をもたらす」と訳されているもののようですね。

今回のフィービーの bring は「もたらす」というニュアンスに捉えることも可能かな、と思います。
この詰め物が食べられるように彼らにそれを「もたらす」、つまり「彼らに持って行ってあげる」という感じかな、と。

When they're hungry enough, they'll come in. というジョーイのセリフは、「おなかがすいて、何か食べたい、食べないと死にそう…くらいに空腹になれば、こっちに戻ってくるさ。だから、わざわざ持って行ってあげる必要はないよ。」ということですね。
その後のシーンで必死にボールの取り合いをしている二人の姿が映りますが、ジョーイはそれを知っているので、今の二人は食べ物どころじゃないよ、ほっとけばいい、と言っているのです。


ボールを取り合いしながら、
ロス: How come it's always us left in the field holding the ball? (どうして、ボールを掴んでフィールドに取り残されるのは、いつも僕たちなんだ?)
モニカ: I don't know. I guess the other people just don't care enough. (わからないわ。思うに、他の人たちはただ、それほど(フットボールのことを)気に掛けてない、ってことよ。)

感謝祭の料理も食べずにいつまでもボールにこだわっている二人。
care enough は「こんな寒い中でもボールを掴んで離さないほどこだわっている、気にかけている」という感じ。
子供の時は親にあきれられ、今は友人たちに見放され(?)…でも、このこだわりがゲラー兄妹なのね、と思います。


(Rach より年末のご挨拶)
今日で今年も終わりですね。
いつも読んで下さっている方、コメントを下さる方、ランキングを応援して下さる方…読者の皆様には今年も大変お世話になりました。ありがとうございました。
今年も英語学習を続けることができて、Rach はとても幸せでした。
一生こんな風に英語と触れ合っていけたらなぁ、と思っています。

来年もまたよろしくお願いいたします。
来年も皆様にとって素晴らしい年でありますように!


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2007年12月29日

NFLに参加する フレンズ3-9その30

[Scene: Monica and Rachel's, Rachel, Phoebe, Chandler, and Joey are eating Thanksgiving dinner.]
モニカとレイチェルの部屋。レイチェル、フィービー、チャンドラー、ジョーイは感謝祭の料理を食べている。
レイチェル: We should definately play football more often. Maybe there's a league we could join or something. (私たちは是非とも、もっと頻繁にフットボールをすべきだわ。多分、私たちが加入できたりするようなリーグがあるわよね。)
フィービー: Isn't there a "national football league"? (「ナショナル・フットボール・リーグ」っていうのがなかったかしら?)
チャンドラー: Yes, yes, there is. They play on Sundays and Monday nights. (そうそう、あるよ。彼らは日曜日と月曜日の夜に試合をしてる。)
レイチェル: Oh, shoot! I work Monday nights. (まぁ、残念! 私は月曜の夜は仕事よ。)

more だけなら、もっと量をたくさんすべきだ、という意味になりますね。
ここでは、often 「しばしば、よく」という「頻度を表す副詞」を比較級にした more often ですから、「頻度をもっとたくさん」「もっと頻繁に」という意味になります。

national football league は、NFL、つまり「アメリカプロフットボールリーグ」のことですね。
今日、初めてアメフト(それもタッチフット)をして、たまたま勝っただけなのに、確か NFL とかいうリーグがあったでしょ、あれに私たちも参加したらどうかしら、とトンチンカンな話をしているわけです。
女性陣はアメフトを知らない、と言っても、そこまで知らなかったのね、と観客は笑えるわけですね。

on Sundays and Monday nights について。
Sunday and Monday nights だったら、日曜日の夜と月曜日の夜、という意味になるでしょうね。
この場合は、Sundays と複数になっていますので、'Sundays' & 'Monday nights' という意味でしょう。
いつも「日曜日」と「月曜日の晩」にやるので、それぞれが複数形になっているのだと思います。
(私は NFL に詳しくないのですが、本当に、日曜日と、月曜日の晩、に試合があるんですか?)

I work Monday nights. も、現在形で習慣を表し、「いつも月曜日の晩は仕事なの」「月曜日の晩はいつも働いてるの」みたいな感じです。
だから、月曜日だったら、参加できないわ、残念ね…と言っているのですが、予定が合ったところで、参加は無理でしょう(笑)。


(Rach からのお知らせ)
明日は、家事都合で休みます。

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posted by Rach at 06:48| Comment(4) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月28日

オランダに愛されてる俺 フレンズ3-9その29

いったんはレイチェルを試合に参加させるモニカですが、モニカの目にボールをぶつけてしまい、また go long するように言われてしまいます。
モニカはフィービーに投げようとするのですが、フィービーはジョーイとチャンドラーに阻まれ、そしてロスがモニカに向かって突進してきます。
なすすべのないモニカは、ロングパスをレイチェルに投げ、そして…レイチェルがそれをキャッチ!
レイチェル: (in triumph) I did it! Touchdown! We did it! ([勝ち誇って] やったわ! タッチダウンよ! 私たちがやったわ[勝ったわ]!)
チャンドラー: Hey-hey-hey, you know, Rachel? Funny thing, actually, the ah, end zone starts at that pole. So you're five feet short. So we win! (ねぇねぇねぇ。レイチェル? 面白いことに、実際、エンドゾーンはポールから始まっているんだ。だから、君は5フィート足りないんだよ。だから、俺たちの勝ちだ!)
ロス: Yes, yes, yes! (そうだ、そうだ、そうだ!)
フィービー: Wait-wait-wait-wait! So, explain something to me though. If, if nobody tagged Rachel, then isn't the play still going? (待って待って待って! それじゃあ、私に説明して欲しいんだけど。もし、もし誰もレイチェルにタッチしてないんだったら、そのプレーはまだ続いてるんじゃないの?)
(they all start to dive for the ball and Monica and Ross grab it at the same time.)
彼ら全員がボールにダイブしようとする。そしてモニカとロスがボールを同時に掴む。
ジョーイ: Let me in, let me in! (俺に入らせろ、俺に入らせろ!)
ロス: No way! Let go! (だめだ! 離せ!)
モニカ: Let go?! I'm a tiny little woman! (離せ、ですって? 私は小さな小さな女性なのよ!)
チャンドラー: Guys! Guys! Come on, it's Thanksgiving! It's not important who wins or loses. The important thing is, (to Joey) the Dutch girl picked me! Me, not you! Holland loves Chandler! Thank you, Amsterdam! Good night! (みんな、みんな! (今日は)感謝祭だぞ。誰が勝ったとか負けたとかは重要じゃない。重要なのは、[ジョーイに向かって] あのオランダの女の子が俺を選んだ、ってことだ! 俺だぞ、お前じゃない! オランダはチャンドラーを愛している! ありがとう、アムステルダム! さようなら[おやすみなさい]!)

ネットスクリプトでは、そのレイチェルが見事にボールをキャッチするシーンのト書きに、

Then with the grace of Jerry Rice (no offense to Jerry Rice), Rachel catches the ball...

と書いてあります。
Jerry Rice って誰なんだろう?と思って調べてみたら、元 NFL の有名なワイドレシーバー(wide receiver)だそうです。
私は、NFL には詳しくないので全然知らなかったのですが(ごめん)、皆さんは彼のことをご存知でしたか?
Wikipedia 日本語版: ジェリー・ライス
Wikipedia 英語版: Jerry Rice
彼の業績やそのすごさは、日本語版ウィキペディアで簡潔に書かれていますので、手っ取り早く知りたい方はそちらをどうぞ。

で、そのト書きの意味を訳してみると、

その時、ジェリー・ライスの恩寵によって(ジェリー・ライスに対して悪気はないのだが)、レイチェルはボールをキャッチし…

みたいな意味になるのでしょう。
史上最強とも言われる神のようにすごいワイドレシーバーが力を貸してくれたかのように、ダメダメだったレイチェルがそのロングパスを見事にキャッチした、と表現しているのですね。
遊びでやっているタッチフットボールの試合で、それもレイチェルのキャッチを形容するのにジェリー・ライスの名前を持ち出したことに対して、no offense to... 「彼に悪気があって名前を出したのではないけれど」と注釈を入れている、ということかな?
セリフの解釈とは直接関係ありませんが、名ワイドレシーバーと言えば彼!という、みんなの共通認識があることがわかりますね。

せっかくレイチェルがキャッチしたのに、実はまだエンドゾーンまで5フィート足りなかった…それでボールの奪い合いになります。
最後までボールを離そうとしないロスとモニカに向かって、チャンドラーは、感謝祭は「感謝をする日」だから、勝ち負けを気にしちゃダメだ、などと演説しています。
が、結局、チャンドラーの言いたいことも「一人の女性を巡る勝ち負けの話」じゃないか、っていうオチですね(笑)。

最後のオランダ、アムステルダムなどが出てくるセリフは、アメフト中継の終わりをイメージしているのでしょうかね。
オランダやその首都のアムステルダムで試合があって、チャンドラーのチームが勝ったりすると、そんな風にナレーションが入りそうです。
最後のBGMも、Good Night! で終わるところも、スポーツ中継の終わりっぽいし。
オランダのことを言う時に、チャンドラーはここでは、the Netherlands ではなく、Holland という名前を使っていますね。
やはり、彼らにとっては Holland という名称の方がなじみがある、ということでしょうか?


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2007年12月27日

あと1分半ある フレンズ3-9その28

モニカ: All right, we still have a minute and a half left to go, and we're down by two points, okay? Two points. ladies. (she gets interrupted by the guys, who are doing a slow-motion high five.) Phoebe, you do a buttonhook again. Rachel, you go long. (いいわ、私たちにはまだ1分半あるの。私たちは2ポイント差で負けてるのよ。2ポイントよ、レディース。[モニカは男性陣に邪魔される、男性陣はスロー・モーションでハイ・ファイブをしている] フィービー、あなたはボタンフックをもう一度するの。レイチェルは遠くに行って。)

have a minute and a half left to go は「(ラストまで)あと1分半ある、残っている」という意味。
to go は「最終段階・目標に到達するまでに、(距離や時間が)それだけ残っている」みたいなニュアンスですね。
go すべき時間、距離がそれだけある、という感じでしょうか。

ロングマン現代英英辞典では、
to go:
a) still remaining before something happens
例) Only ten days to go to Christmas!

つまり、「何かが起こる前にまだ残っている」、例文は「クリスマスまであとわずか10日!」
b) still having to be done or dealt with before you have finished
例) Laura's sat six exams and has two more to go.

つまり、「何かをやり終えてしまう前に、やるべきこと、処理すべきことがまだあること」、例文は「ローラはこれまで6つの試験を受け、あとまだ2つの試験が残っている。」(sat は sit 「座る、筆記試験を受ける」の過去分詞形です。)
c) still to travel before you reach the place you are going to
例) only another five miles left to go

つまり、「行こうとしている場所に到達するまでにまだ進むこと」、例文は「(目的地まで)あとたったの5マイル」。

フレンズ2-7その11 では、with one pound to go 「減量の目標まであと1ポンド」という表現が出てきました。

何が high five かというのは、この場面を見ていてもわかりますが、high five とは、お互いが頭上に手を上げて、手のひらを叩き合わせる、というジェスチャーのことですね。
よく野球でホームランや決勝点をあげた選手に、ほかの選手が手をたたいて答えたりしている、あれですよね?

you do a buttonhook again の buttonhook は、英辞郎に書いてある語義が一番わかりやすいようです。
英辞郎によると、
buttonhook=(アメフト)ボタンフック。(直進していて急にスクリメージ・ライン側に反転したレシーバーに渡すパス。)
だそうです。

About.com.: Football という以下のサイトでは、アメフトの glossary (用語集、用語解説)があり、buttonhook も英語で定義されています。
興味のある方はご覧下さい。
About.com.: Football: About Football Glossary - Buttonhook

ただ、どうして、buttonhook (つまりは、hook a button みたいなニュアンス??)がそういう意味になるのかがわからない(笑)。

ちなみに、hook というのは、名詞では、日本語にもなっている「フック」のように「(先の曲がった)鉤(かぎ)」という意味ですよね。
フレンズ3-9その24 のセリフに Captain Hook (フック船長)が出てきましたが、彼の名前が Hook なのは、彼の片方の手が a hook になっているから、なんですね。


レイチェル: No. Come on! Don't make me go long. Use me. They never cover me. (いやよ。ねぇ! 私を遠くに行かせないで。私を使って。あいつらは絶対に私をカバー[マーク]してないわ。)
モニカ: Honey, there's a reason. (ハニー、(あなたを使わないのには)理由があるのよ。)
レイチェル: God, I'm not lame, okay? I can do something. I can throw. Would you let me throw? Come on, this is my game too. (まぁ。私はダメじゃないわ、いい? 私も何かはできるわ。私も投げられるわ。私に投げさせてよ。ねぇ、これは私の試合でもあるのよ。)

もう go long するのはいやだ、試合に参加させて、というレイチェルですが、モニカの返事は、「ある一つの理由がある」。
はっきりと言っていませんが、「レイチェルは下手だから使わない」と言っているのと同じですね。

lame の元々の意味は「足が不自由な」という意味です。
ただ、この言葉には軽蔑的・差別的な響きがあるようですから、足の不自由な人に対して使うのは好ましくないようです。
ここでの意味は「良くない」という意味で使っています。
また、a lame excuse だと「まずい言い訳」という意味になります。


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2007年12月26日

片方の目でテレビを見ていた フレンズ3-9その27

モニカ: Are we playing football or what? Come on, you hairy-backed Marys! (あなたたちはフットボールをしてるの?、それとも別のことをしてるの? かかって来なさいよ、背中に毛の生えたメアリーちゃんたち。)

疑問文の最後に or what? をつけると、「…なの? それとも他に何か?」みたいなニュアンスになります。
フレンズ3-2その19 で、アリー my Love のセリフ、
アリー: Is this guy gay or what? ([心の中で]この人、ゲイか何かなの?)
というのを取り上げましたが、そのセリフも、「ゲイか、もしくは、女に興味のない人、女嫌い、みたいなそういう類(たぐい)のヤツ?」みたいなニュアンスがありますね。
今回の場合は、ジョーイとチャンドラーが女性を巡ってモメているので、ちゃんとスポーツに集中しなさいよ、みたいなことですね。

you hairy-backed Marys と男性陣に呼びかけるモニカ。
hairy-backed は「毛が背中についた」「背中が毛深い、毛むくじゃらな」みたいな意味のようです。
Mary は「メアリー」という女性名で、可愛い女の子のイメージなのでしょう。
3人の男性に向かって言っているので、Marys と複数形になっているのですね。
見た目は毛深くて男っぽいけれど、その中身は女々しいんだ、女の私たちでもこてんぱんにやっつけることができるわよ、と言いたいのです。
映画などを見ているとわかりますが、日本人と比べて、アメリカ人は確かに毛深いですね(笑)。


[cut to the girls huddle.]
女性陣のハドルに画面がカット。
モニカ: We have to do this. We are playing for women everywhere. Okay, just think about every lousy date that you ever had, okay? Every guy who kept one eye on the TV while you were making out... (これをしなくちゃいけないのよ。すべての女性のためにプレーをしているの。いい、今まであった最低のデートのことをただ考えるのよ、いい? いちゃいちゃしている時に、その片方の目はテレビを見ていた全ての男どもを…)
フィービー: Oh my God. You dated someone with a glass eye too? (まぁ、なんてこと。あなたも義眼を持った人とデートしてたの?)
モニカ: Come on, okay? Come on, this is for all womankind. Let's kill 'um! (ねぇ、いい? これは全ての女性のためのものなのよ。あいつらをやっつけよう[殺そう]!)
レイチェル: Yeah! Kill 'um! (そうよ、やっつけろ!)
フィービー: All right, y'know, I want to kill them too. But they're boys, y'know, how are we gonna beat three boys? (いいわ、私も彼らをやっつけたいわ。でも、彼らは男性よ。どうやって私たち(女性)が、3人の男性を倒すの?)

kept one eye on the TV は、eye が単数形になっているので、一つの目、片方の目でテレビを見ていた、ってことですよね。
でもそれは本当に片方の目だけで見ていたという意味ではなくて、女の子といちゃいちゃするのに夢中なようなふりをして、その実、ちらちらとテレビの方を気にしていた、つまり、いちゃいちゃしながらテレビを見ていた、いちゃいちゃするのに熱中していたわけではなかった、みたいなニュアンスなのでしょう。
日本語でも、片方の目はテレビに釘付けだった、みたいに表現すると、そういう「気もそぞろだった」というニュアンスが出ますよね。
しかし、フィービーはその表現を言葉通り受け止めて、じゃあ、今、モニカが言っている人は、「両方の目じゃなくて、片方の目だけで」テレビを見ていたのね、つまり、もう片方の目は「ガラスの目、義眼」だったのね、と答えているのです。
too は「モニカも」ということで、それはフィービーがそういう男性と付き合っていたことを示唆しています。
フィービーは「モニカもそんな彼氏がいたのね!」と共感しているわけですが、それはフィービーの勘違いです(笑)。

womankind は集合的に「女性」。
人類のことを mankind と言いますが、それの女性形です。

kill を「殺す」と言ってしまうと何とも物騒なのですが、「やっつける、やっちまう」みたいなニュアンスでしょう。
Kill them. なのですが、th をはっきり発音せずに、「キラム」みたいな発音になっています。
映画「インデペンデンス・デイ」でも、Tell him! と言うセリフが、「テルヒム」ではなくて、「テリム」みたいに聞こえるものがありました。
興奮気味に話す場合には、特にそういう h や th の発音が消えるようです。
アメリカ英語では、こういう「音の脱落」が多いですね。


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2007年12月25日

位置について、よーい、ドン! フレンズ3-9その26

マーハは、いったんはジョーイよりもチャンドラーを選んだけれど、結局はチャンドラーも振られてしまいます。
それをからかうジョーイですが、
チャンドラー: Y'know what, it doesn't matter, 'cause she picked me. Me! From now on, I get the dates and you have to stay home on Saturday nights watching Ready, Set, Cook! (いいか、そんなことどうでもいい。だって、彼女は俺を選んだんだから。俺を、だぞ! これからは、俺がデートをして、お前は毎週土曜日の夜に家にいないといけないんだ、テレビで、Ready, Set, Cook を見ながらな。)
ロス: Save the breakthroughs for therapy, okay? The clock is ticking. We have no time and we are losing, we are losing to girls. (そういう大躍進の話はセラピーのために取っておいたら? 時計はカチカチ鳴ってるんだ。時間がないし、僕らは負けそうなんだよ、女性陣に負けそうになってるんだ。)
チャンドラー: We're not gonna lose to girls. (俺たちは女の子には負けないよ。)
ロス: Hey! It's 42-21! (だって、42対21だぞ!)
ジョーイ: This sucks. I was just up by that much! (こんなの最低だよ。俺は(トレードされる前は)その点差で勝ってた[リードしてた]のに!)

date には「デート(異性と会う約束)」、「デートの相手」という二つの意味がありますから、get the dates は「(いくつかの)デートをする」か、「(何人かの)デートの相手をゲットする」という意味かのどちらかですね。。
ここでは多分、「デートをする」でしょう。

チャンドラーが例えに出したテレビ番組、Ready, Set, Cook について。
詳しくはこちら(↓)。
Wikipedia 英語版: Ready.. Set... Cook!
IMDb: "Ready Set Cook" (1995) TV-Series

上のウィキペディアによると、a cooking game show (ゲーム形式の料理番組?)のようですね。
その形式は、イギリスの Ready Steady Cook という番組を参考にしているそうです。
そのイギリス版とアメリカ版のタイトルを見比べてみると、面白いなと思いました。

徒競走などで「位置について、よーい、ドン!」という時に、アメリカでは、
Ready... Set... Go! または、Get ready! Get set! Go!
と言いますが、イギリスではそれを、
Ready, steady, go!
と言うそうです。
それぞれの国の番組のタイトルは、その最後の go を cook で言い換えたもので、「位置について、よーい、料理開始!」みたいな意味なんですね。

私は具体的にどういう番組なのか知らないのですが、「2人のシェフが料理の準備を競い合う」という番組のようですね。
そのイメージは、「料理の鉄人」とか、「どっちの料理ショー」みたいな感じなのでしょうが、あんな風に高級食材は使わないようです。制限時間も短いみたいですね。
(この番組について詳しくご存知の方は教えて下さい。)
実際にそれを競い合う時に、Ready, Set, Cook! というコールがあるのでしょう、多分。
楽しいはずの週末の夜に、スポーツ観戦ならまだしも、男が一人寂しく料理番組を見ることになるんだよ、とチャンドラーは言っているのですね。

Save the breakthroughs for therapy. について。
save については、昨日の記事 フレンズ3-9その25 で触れましたが、今回も「とっておく」という意味ですね。
ブレイクスルーというと、「英語学習におけるブレイクスルー」というような、「難関の突破」という意味がまず頭に浮かびますが、ここではどういうニュアンスで使っているのかなぁ?
何かを突き破る感じのブレイクスルーであれば、「行き詰まりの突破、突破口、現状打破」みたいなことで、女性に関することに関しては、常にジョーイに負けていた、という長年のコンプレックスを打破して、ジョーイを負かして俺が選ばれた、という事実がブレイクスルーだと言っているのでしょうか?
また「躍進、大きな進歩」という意味もありますので、そういう自慢話は後でゆっくりセラピストと話したら、みたいに言っているのかもしれません。
何故セラピーかと言うと、結局チャンドラーは振られてしまったわけで、せっかくのチャンスを棒に振ってしまった、そのことを気に病んで、そのうちセラピストの元に通うことになるだろう、という意味でしょうね。
その時に「選ばれたのは俺なんだ!」と言えばいい、その時にゆっくり自慢話をすればいい、相手は「結果がどうあれ、その事実は大切ね。あなたにとって良いことだったわね。」みたいな話になるだろう、という感じかな?

I was just up by that much! について。
この up は、「勝って、リードして」という意味ですね。
ロングマン現代英英辞典では、
up: WINNING
(British English) beating your opponent by a certain number of points (opposite: down)
two goals up/three points up etc
例) United were a goal up at half time.

つまり、「相手にあるポイント数勝っていること。反意語は down」。
例文は、「ユナイテッドはハーフタイムで1ゴール勝っていた[リードしていた]。」

フレンズ3-9その21 で、I'm only down by three touchdowns. というセリフがありましたが、up はその down の反対の意味で、by はその点差を表しているのですね。
今回の by that much も「それくらいの差」、つまり 42対21の21点差だった、ということです。
過去形で was (just) up 「勝っていた」と言っているのは、レイチェルとトレードされる前はその点差で勝っていたのに、今度はそれを追う立場になるのかよ、最低だね、と言っているのですね。


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2007年12月24日

お前は最低、俺は最高 フレンズ3-9その25

チャンドラー: You hear that! That is her truth, Mr. "I'll Let You Have Her"! I win! You suck! I rule all! Mini-wave in celebration of me! (does the wave.) (今の聞いたよな! それが彼女の真実なんだよ、「俺が彼女を譲ってやるよ」君! 俺の勝ちだ! お前は最低だ! 俺が最高[一番]だ! 俺のお祝いの小さなウェーブだぞ! [そのウェーブをする])
マーハ: I'm now thinking I would like to change my answer to "no one." (今、私の答えを「(好きな人は)誰もいない」に変えたいって思うわ。)
チャンドラー: Wh-what? (な、何だって?)
マーハ: I now find you shallow and um, a dork. Bye-bye. (今、あなたが底の浅い[薄っぺらな]おばかさんだってわかったわ。バイバイ。)
ジョーイ: Nice going. You just saved yourself a couple months of sex. (うまくいったな。今ので、お前は、2、3ヵ月はエッチをしないことになるな。)

Mr. "I'll Let You Have Her" という呼び掛け語、つまり「とっさにつけたあだ名」が面白いですね。
ジョーイは当然自分が選ばれるように偉そうに言っていたけど、実際に選ばれたのはこの俺なんだよ、ということですね。

rule all は「全てを支配する」ということで、「最高、一番」というニュアンスですね。
フレンズ3-3その26 では、"New York Knicks rule." という自動詞の形で出てきました。

suck は、フレンズ1-1その2 の初出以来、フレンズではおなじみの言葉ですが、「最低だ、最悪だ、ひどい」という意味ですね。
You suck! I rule all! は「お前は最低! 俺は最高!」という感じで、「俺の勝ちだぁ〜!」と勝ち誇っているセリフです。

チャンドラーは嬉しくて小さなウェーブをするのですが、それがあまりにも幼稚に見えたんでしょうね。
shallow は「浅い」で、人間を形容すると「浅はかな、底の浅い」という意味になります。
その反意語の deep には、「(意味・知識などが)深い、深遠な」という意味がありますね。
英語でも日本語でも、「浅い」「深い」には共通するイメージがある、というのが興味深いです。

dork は「ばか、まぬけ」。
フレンズ2-20その14 にも出てきました。

You just saved yourself a couple months of sex. について。
save は日本語のセーブするからわかるように「(金・ものを)とっておく、蓄える」「(労力などを)節約する、消耗させないでおく」。
「save+目的語(人)+目的語(もの)」は「(人に)(ものを)とっておく」「(人に)(労力・手間・金銭・時間)などを省かせる」。

大事なものを save するのであれば、それを「大切にとっておく」という意味になるし、面倒なもの(手間・労力)などを save するのであれば、それを「人から省いてやる」という意味になるのですね。

save をとっておくという意味で使った例としては、
フレンズ2-16その22 の、
ロス: Save us some pizza. (僕らの分のピザを取って置いてよ。)
というセリフがありましたね。
他の人が食べてしまうという危険な状態からそのピザを遠ざけておいてよ、という感じでしょうか。

今回のセリフは、You just saved 「お前がたった今、セーブした」と言っています。
それは、ミニウェーブをしたりというおバカな振る舞いをしたことで、マーハにさよならを言われてしまった出来事を言っているのですね。
save yourself a couple months of sex は「自分自身に、2、3ヶ月のエッチをセーブする」ということで、「大事なものをとっておく」というニュアンスだと、「2、3ヶ月エッチをせず、その楽しみを大事にとっておく」「2、3ヶ月エッチはお預けになる」という感じでしょうか。
「面倒なことを省かせる」という皮肉っぽいニュアンスだと、「2、3ヶ月エッチをしなくても済む」「2、3ヶ月は面倒くさいエッチという行為をしなくても済むよ」みたいになるでしょうか。
とにかく、2、3ヶ月チャンドラーはエッチをすることがない、という結果を、今のおバカな行動で招いてしまった、ということですね。
せっかく女性とお近づきになれるチャンスだったのに、これを逃したら、また2、3ヶ月はそんなチャンスは巡ってこないよ、この失恋のショックでどうせすぐには女性に声をかけられないだろうし、みたいなことでしょう。


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2007年12月23日

それが私の本心なの フレンズ3-9その24

ジョーイとチャンドラーのどちらが好きか?と聞かれて、
マーハ: Well, if I had to choose right now, which, by the way, I find really weird, I would have to say Chandler. (そうね、今すぐに選ばないといけないとしたら、とにかくそれって、すごく変な感じだけど、チャンドラーって言わないといけないわね。)
チャンドラー: Yes! (やった!)
嬉しそうなチャンドラー。
ジョーイ: Wait a minute. Wait a minute. She obviously didn't understand the question. (ちょっと待って、待ってよ。彼女は明らかにその質問を理解していなかったよ。)
チャンドラー: Well, why don't you have Captain Hook explain it to her? (そうだな、キャプテン・フックに頼んで、質問の意味を彼女に説明してもらったらどうだ?[説明させたらどうだ?])
マーハ: I'm sorry, Joey. That is my truth. (ごめんなさい、ジョーイ。さっきのは本当なの。)

マーハにしてみれば、今日会ったばかりで、どうして二人のうちの一人を選ばないといけないのか、という気持ちなんですね。
だから、「もし選ばないといけないとしたら、チャンドラーと言わないといけないでしょうね。」と仮定法過去を使って表現しているのですね。
「選ばないといけない」ことを、weird 「変な感じ」だと付け足すことも忘れていません。
その付け足しには、which という関係代名詞と、by the way 「ところで」という挿入句が使われているところが英語っぽい部分だと思います。

無理に一人を選ぶ必要はなかったのかもしれませんが、それくらいマーハにとっては、ネーデルランド(オランダ)をネバーランド(ピーターパンの国)と間違えられたことがショックだった、ということですね。
ジョーイは、マーハは外国人だから英語の質問をよく理解していないんだよ、と言うのですが、それに対してチャンドラーは、Captain Hook という名前を出して、また「ネバーランドねた」でからかっています。
Captain Hook はピーターパンに出てくる海賊の「キャプテン・フック、フック船長」のことですね。

That is my truth. は「それが(今言ったことが)私の真実なの。」というニュアンスのようです。
私は最初それを聞いた時、何となく「日本人英語っぽい」感じがして、もしかしたら、オランダ人のカタコトっぽい英語表現かも、とも思いました。
でも、そのフレーズを使ったタイトルのアルバムがあるようです。
だから、今は「れっきとした英語(?)」なのかな、と思っています。

そのアルバムはこちら(↓)。
Amazon.co.jp: This Is My Truth Tell Me Yours [from US] [Import] Manic Street Preachers
Manic Street Preachers はイギリスのバンド。
詳しくはこちら(↓)。
Wikipedia 日本語版: マニック・ストリート・プリーチャーズ

このアルバムのタイトル This Is My Truth Tell Me Yours は「これが俺の真実(本心)だ、君の真実を聞かせて」みたいな感じでしょうね。


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posted by Rach at 10:28| Comment(2) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月22日

チェイスシーンに切り替わる フレンズ3-9その23

ロス: Okay, y'know what, I've had enough of this. Let's just cut to the chase here, okay? Heidi, which of my boys do you like? (よし。もうこんなのはたくさんだ。早く本題に入ろうよ[手っ取り早く要点を言おうよ]。お嬢さん[ハイディ、ハイジ]、この僕の友達のうち、どっちが好き?)
チャンドラー&ジョーイ: What are you doing? What are you doing? What are you doing? (何してる? 何してる? 何してる?)
と抗議しながらも、彼女の答えを期待して待っているチャンドラーとジョーイ(笑)。
マーハ: Which do I like? (どちらが好きか、ですって?)
ロス: Yeah, y'know for dating, general merriment, taking back to your windmill? (あぁ、デートするのに、普通に楽しむために、君の国の風車に連れて帰るのに、どっちが好きか、ってことだよ。)

cut to the chase は「本題に入る、すばり要点を言う」。
chase はカー・チェイスなどからわかるように「追跡」という意味で、また「映画の追跡シーン、カー・チェイス・シーン」も指します。
ロングマン現代英英辞典では、
cut to the chase: (informal) to immediately start dealing with the most important part of something
つまり、「何かの最も大切な部分を取り扱うことを即座に始めること」。

Wikipedia 英語版: Cut to the chase に、この言葉の意味とその由来が書いてあります。

意味がよく似たイディオムに、get to the point 「要点を述べる」というのがありますが、ウィキペディアでも、get to the point というフレーズを使って、意味を説明してありますね。

映画というのはクライマックスにチェイス・シーン(chase scenes)が出てくるものが多いですが、いきなり場面をチェイス・シーンにカットする、つまり、場面をそれに切り替えて、クライマックスに突入させる、みたいなニュアンスがあるようです。
上のウィキペディアでは、下手な、不慣れな(inexpert)脚本家が使う方法である、と書いてあります。

そんな風に「何かのシーンにカットが切り替わること」をト書きでは cut to ... と表現するのですが、そう言えば、このスクリプトのト書きには、cut to という表現がたくさん出てきました。
今回は特に、スポーツの話だったためか、画面の切り替わりが激しかったようです。
cut to later, cut to the guy's team とか、cut to the girls huddle など、数えたら計10回も。
ここ数日の記事だけでも、昨日の記事、フレンズ3-9その22、3日前の記事、フレンズ3-9その20 の冒頭で、cut to というト書きが出てきます。
その cut to.. という表現をまさに使ったイディオムが今回登場したわけで、とても興味深いな、と思います。
フレンズの脚本はよく出来ていますので、何の脈略もなく cut to the chase 「チェイス・シーンにカットする」ということはありませんでしたけど(笑)。

Heidi (発音はハイディ)、とロスはマーハに呼びかけています。
Heidi は女性の名前で、「アルプスの少女ハイジ」などの「ハイジ」という名前ですね。
彼女の本当の名前はマーハですが、ロスは多分それを知らなくて、適当にヨーロッパっぽい名前(?)で呼び掛けてみた、ということでしょうか?
DVDの日本語音声では「お姉さん、どっちが好みです?」と訳してありましたが、そんな感じの「お姉さん、お嬢さん」という女性に対する呼び掛けのニュアンスなんだろうなぁ、と思います。

merriment は「陽気さ、陽気な騒ぎ・にぎわい」。
タイムリーですが、Merry Christmas! の merry 「陽気な、お祭り気分の」という形容詞の名詞形ですね。

windmill は「風車、風車小屋」。
日本人にも、「オランダと言えば風車」みたいなイメージがありますが、アメリカ人にとってもそうなのでしょうか?
ちょっとステレオタイプなイメージのような気もしますけど…。


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posted by Rach at 09:46| Comment(4) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月21日

ピーターパンの国 フレンズ3-9その22

[cut to the guys' team.]
男性チームに画面がカット。
マーハ: (coming over) The game is over? We eat now? ([近づいてきて] 試合はおしまい? もう(夕食を)食べる?)
チャンドラー: No-no-no-no, the game's not over. We're switching teams. (いやいやいや、試合は終わってない。僕らはチームをスイッチした[取り替えた]んだ。)
ジョーイ: Yeah, Chandler finds me so intimidating that it's better if we're on the same team. (あぁ、チャンドラーは俺のことをものすごく脅威に感じて、僕らが同じチームの方がいい、って思ったんだよ。)

intimidate は「(人を)怖がらせる、脅す」「(才能などが)(人を)威圧する」ですから、それに、-ing 形がついた形容詞の intimidating は「脅威的な、おびえさせるような」という意味になります。

finds me so intimidating は、「find+目的語+補語」で、「(目的語が)…だと認める、わかる、知る」ということですね。


チャンドラー: No ah, hold on a second, Joe. Where do Dutch people come from? (いや、ちょっと待って、ジョーイ。ダッチの人たちってどこから来るんだっけ?[出身はどこだっけ?])
ジョーイ: Ah well, the ah, Pennsylvania Dutch come from Pennsylvania. (あぁ、そうだな、ペンシルベニア・ダッチはペンシルベニア出身だよ。)
チャンドラー: And the other ah, Dutch people? They come from somewhere near the Netherlands, right? (それじゃあ、それ以外のダッチの人たちは? 彼らはネーデルランドあたりのどこかの出身なんだよね?)
ジョーイ: Nice try. (to Margha) See, the Netherlands is this make-believe place where Peter Pan and Tinker Bell come from. ((いい試みだけど)その手には乗らないぞ。[マーハに] ねぇ、ネーデルランドっていうのは、架空の場所だよね。ピーターパンやティンカーベルがそこの出身なんだよね。)
マーハ: Oh, my. (まぁ。)
ロス: Enough with "geography for the insane," okay? Let's play some ball, guys. (「正気でない人[頭が変な人]のための地理学」はもういいよ。ボールをプレーしようよ、みんな。)

フレンズ3-9その18 で、the Dutch girl という表現が出てきました。
そこでも書いたように、ジョーイはもう「ダッチ」が彼女の名前だとは思っていないようですが、Dutch という言葉の意味は深く知らないことが上のやり取りでわかります。
ペンシルベニア・ダッチは「17〜18世紀にペンシルベニア州に移住したドイツ系の子孫」のこと。
フレンズ1-21その3 でもう少し詳しく説明しています。

Netherlands は、the Netherlands と the をつけた形で、「ネーデルランド、オランダ」を指します。
オランダの公式名称は、英語では、the Kingdom of the Netherlands といいます。
英語の発音は「ザーランズ」という感じ。
日本語のオランダと言う名前は、Holland という俗称から来たものですね。
英語の発音は「(−)ランド」になります。

Nice try. を直訳すると「いい試み」というところですが、これは「いい試みだけど、お前の思い通りにはいかないぞ」というようなニュアンスでよく使われます。
ジョーイは、チャンドラーが変な質問をして、ジョーイにボロを出させようとしていると考えて、ナイス・トライ「俺を陥れる良い作戦、試みだけど、その手には乗らないぞ」と言っていることになります。

ネーデルランドなんて名前を出したけど、それはピーターパンに出てくる架空の国の名前だよねぇ…と、ジョーイはマーハに説明しています。
チャンドラーは俺を騙そうとしてるけど、俺はそれには騙されないぞ!と得意になってしゃべっているのですが、ピーターパンのいる国って、それは、

ネバーランド、だろっ!(笑)。

これには大笑いしました。
確かに英語で書くと似てるんですよ。
Netherlands と Neverland ですからね。

マイケル・ジャクソン所有の遊園地の名前もネバーランドでしたねぇ。
Wikipedia 英語版: Neverland Ranch

ということで、チャンドラーは、ジョーイが Dutch と聞いてとっさにオランダ人だとわからなかったことから、the Netherlands という国の名前も知らない可能性が高い、と思ったのでしょう。
それで、トンチンカンな答えをしてマーハの前で恥をかくだろうと見越して、その名前を出したんですね。
上手い具合にネバーランドと間違ってくれるかどうかまで見切っていたかどうかは知りませんが、それも想定していた、という方がチャンドラーらしいですね。

もうそんな下らない地理クイズみたいなのはやめて、早く試合を始めよう、というロス。
オランダの別名も知らない人と地理の話をしても無駄だよ、ということですね。


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posted by Rach at 10:40| Comment(6) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月20日

3タッチダウン差 フレンズ3-9その21

ジョーイとレイチェルをトレードしても勝ってみせる、というモニカに、
ロス: What?! The guys against the girls? See, that's ridiculous, Monica, because I'm only down by three touchdowns. (何だって? 男対女? ねぇ、それってばかげてるよ、モニカ。だって、3タッチダウンで同点になるんだよ[差は3タッチダウンしかないんだよ]。)
モニカ: Oh, then bring it on! Oh, unless of course you're afraid you might lose to a bunch of girls. (まぁ、それじゃあ、かかって来なさいよ。あぁ、もちろん、あなたたちが女の子たちに負けちゃうかもしれないのが怖くないなら、の話だけど。)
ロス: Fine, fine, Rachel, you're with Monica. Joey, you're with me. (いいよ、いいよ。レイチェル、君はモニカと一緒に。ジョーイ、君は僕のチームに。)
レイチェル: I can not believe you're trading me. (あなたが私をトレードするなんて、信じられないわ。)
モニカ: Come on Rach, come on. Let's see what it's like to be on a winning team for a change. (こっちへ来て、レイチェル。今までと違って、勝つチームにいるってことがどんなことかを確かめてみたら。)
レイチェル: Are you gonna let me play? (私にプレーさせてくれるの?)
モニカ: All right, then! (よーし、それじゃあ(行くわよ)!)

I'm only down by three touchdowns. について。
I'm only down という意味がよくわからないのですが、by three touchdowns は2つのチームの差を表しているのでしょう。
昨日の記事、フレンズ3-9その20 のセリフにあったように、現在のスコアは 42対21 ですから、7点×3タッチダウンの差、で合っていますよね。
意味としては、「あと3タッチダウンで追いつく、同点になる」ということだと思います。
もっと差があるのならともかく、今の3タッチダウンの差で男対女にチーム分けしちゃったら、そんなのすぐひっくり返せちゃうよ、ということでしょうね。

(2007.12.23 追記)
下のコメント欄で教えていただいたのですが(ありがとうございます!)、down には「(ある点差で)負けて」という意味があるようです。
ですから、上のセリフ I'm only down by three touchdowns. は、「3タッチダウン差でちょっと負けているだけ。」のような意味になると思われます。
コメント欄で down に関する追加説明をしていますので、興味のある方は合わせてご覧下さい。
(追記はここまで)

bring on は「(悪いことを)もたらす、引き起こす」ということですから、Bring it on. という命令形は、「けんかをしかけて来なさいよ。」みたいな感じでしょうか。

a bunch of girls と言う時に、girls のところで「女の子」みたいにもじもじしてみせるモニカ。
そういう「か弱い可愛い子ちゃんたち」に負けちゃうけどいいのかな?みたいな感じですね。

Let's see what it's like to be on a winning team for a change. について。
for a change は「気分転換に」「いつもと違って、いつもと変えて、時には」などの意味があります。
「気分転換に」だと、そんな風に下手だからとトレードされたことを気に病まずに、気分を変えて、試合を楽しみましょう、みたいなことでしょうか。
「いつもと違って」というニュアンスだと、今まではずっと負けチームにいたから、今度はそれとは違って、勝ってるチームにいる楽しさを味わいましょう、みたいなことですね。
what it's like to be は「…であることがどんな感じか」。
let's see については、フレンズ3-7その14 のコメント欄 で、「Let's see+目的語」は「軽い命令」である」という話について触れています。
今回のセリフも、レイチェルに軽い気持ちで「それを見てみたら、確かめてみたら」みたいな感じかもしれません。
自分も一緒のチームで一緒の経験をするわけなので、「一緒に見てみましょう」でもいいのですが、「勝ちチームにいるってことを、あなたも味わってみたらいいわよ。」みたいなことかなぁ、と。

「一緒に頑張ろう」みたいなことを言っているので、今度のチームではプレーできるのかと喜ぶレイチェルですが、モニカは Yes とも No とも答えません。
レイチェルの質問には答えないふりで「さぁ、始めるわよ!」みたいに言っています。
一緒に勝とうね、みたいに言っているわりには、参加させないつもりなのが、いかにも負けん気の強いモニカらしいですよね。


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posted by Rach at 06:53| Comment(7) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月19日

素晴らしいアーギュメント フレンズ3-9その20

[cut to Ross who walks up to Rachel who is eating a baked pretzel.]
レイチェルに歩み寄るロスに画面がカット。レイチェルは焼きプレッツェルを食べている。
ロス: Hey, where'd you get that? (ねぇ、そのプレッツェルをどこでゲットしたの?)
レイチェル: I went really long. (私はずーっと遠くに行ったのよ。)
モニカ: Forty-two to 21. Like the turkey, Ross is done! (42対21。ターキーみたいに、ロスはおしまいね!)
ロス: It's no surprise that you're winning, 'cause you got to pick first, so you got the better team. (モニカが勝っているのは不思議じゃないよ。だって、モニカが先に選んだんだから、モニカがより良いチームを作れるわけだし。)
モニカ: So pathetic! Why can't you just accept that we're winning because I'm better than you? (なんてみじめな! 私たちが勝っているのは、私があなたより上手いからだってことを、どうしてただ認めることができないの?)
(Ross makes a 'Yeah. Right.' sound.)
「よく言うよ」みたいな感じのプフーという息の音を出す。
モニカ: Oh, what a great argument. Exhaling! All right, y'know what, I'll prove it to you, okay? I'll trade you Joey for Rachel and I'll still win the game. (まぁ、何て素晴らしいアーギュメントかしら。息を吐き出すなんてね。ほら、ねぇいい? 私の言ったことを証明してあげる。ジョーイとレイチェルをトレードしてあげる。それでもまだ私がゲームに勝つわよ。)

プレッツェルを食べているレイチェルが、I went really long. と答えるのが面白いですね。
いつも、go long 「遠くに行っておいて」と言われていたので、レイチェルは試合を抜け出して、どこかのお店か屋台でそれを買ったのですね。
レイチェルが試合に参加していなくても誰も気付かなかった、ということです。

The turkey is done. なら「(料理としての)ターキーが出来上がった、焼き上がった。」というニュアンスですね。
日本語でも「どう料理してやろうか」とか、「上手く料理される」などと言いますから、この場合も、「ターキーみたいに、ロスもうまく料理されちゃったわね。」と言っても、通じるかなと思います。
DVDの日本語字幕では「ロスの丸焼き 出来上がり!」となっていました。
それも、「料理されちゃった」と同じニュアンスで、料理みたいに何らかの処理をされて、もう運命が決まっちゃったわね、もうおしまいね、抵抗はできないわね、みたいなニュアンスだと思います。

Ross is done! という時に、モニカは人差し指で首を横に切るような仕草(しぐさ)をしています。
この部分はト書きがないので、英語でこの動作をどう表現するのか知らないのですが、よくみかける仕草ですね。
これは恐らく、「死ぬ、おしまい」というようなニュアンスでしょう。
「首をかき切る」仕草は死を連想させますし、DVDの日本語音声でも、「いちゃもんロスも あの世行き!」となっていましたし。
ですから、ロスを感謝祭のターキーに例えて、Ross is done. と表現しているわけですが、その意味はやはり「ロスはおしまいだ、あなたの負けは決定的よ。」みたいな意味でモニカは使っている、ということですね。

最初のバニー・アップで、モニカが先に選ぶ権利を得たから、上手なジョーイをゲットした、そして選ぶのが後になった僕は、レイチェルを引き受けることになった、だからその時点ですでにある程度、こうなることはわかっていたんだよ、みたいなことをロスは言っています。
それに対してモニカは、そんなにいろいろ理屈を並べてるけど、結局は、キャプテンの私たちの力の差よ、それを素直に認めたらどうなのよ?と言っていますね。

Ross makes a 'Yeah. Right.' sound. について。
フレンズ1-8その1 で、"Yeah, right!" という表現が出てきました。
直訳すると「はい、その通り!」となりそうなのですが、ちょっとあきれた感じで言うと、「そんなはずはないよ。」という逆の意味になります。
「全く君の言う通りだよね!」と言いながら皮肉っている感じの表現です。

argument は「議論、論争、主張、言い分、論点」。
英検の2次試験の参考書に「アーギュメント」という言葉が書いてあることがありますが、提示された質問に対して、論理的に理論を展開して説明する、みたいな感じのことですね。
素晴らしいアーギュメントだと、その人の意見が一本筋が通っていて、説得力もある、ということでしょうか。
悪いアーギュメントだと、何を言っているのかわからない、相手を説得できるほど論理性がない、みたいなことになるでしょうね。
ここでは、モニカの言い分に対して、論理的に反論できなくて、ただ「よく言うよ、ばかばかしい。」みたいに息をプフーっと吐いただけのロスのその対応を、「まぁ、素晴らしいご意見の主張だったこと。」みたいに言っているわけですね。
ちゃんとした意見を言葉として言えないの?ということです。


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posted by Rach at 10:46| Comment(6) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月18日

レッツゲットレディトゥランブル フレンズ3-9その19

(just as he gets in front of Margha, Monica comes up and tackles him)
ちょうどチャンドラーがマーハの前に来た時に、モニカが近づいて来て彼にタックルする。
モニカ: Whoa! Whoa! Tackled by a girl! Bet ya don't see that every day, do ya? (わぁわぁ! 女の子にタックルされてる! そんなの毎日は見られないことよねぇ?)
ロス: Whoa! Whoa! Whoa! What's with the tackling? (おいおいおい! そのタックルは何だよ?)
モニカ: What? I just touched him and he went over. (何って? 私はただ彼にタッチして、彼が転倒しただけよ。)
ロス: Okay, you wanna play rough? We can play rough. (よし、モニカはラフプレーをしたいんだな? 俺たちだって、ラフプレーをするぞ。)
にらみ合うロスとモニカ。
その時、
Let's get ready to rumble!
という声がナレーションで入る。

Bet ya don't see that every day, do ya? について。
ya = you のことで、I bet you don't see... ということですね。
I bet は「私は思う、確信する」。
「(か弱い)女の子にタックルされる男なんて、めったに見かけないわよね、毎日こんな光景見られるもんじゃないわ、珍しいものを見たわね、マーハ!」とモニカは言っているのです。
わざとマーハの前で、チャンドラーのかっこ悪いところを見せ付けた上、それを「これってすごく恥ずかしいことよねぇ。」と言葉でも説明しているわけですね。(かなり、いじわるだ)

you wanna play rough? We can play rough. について。
play rough は「ラフプレーをする」。
この場合の rough は副詞で「手荒に、乱暴に」という意味ですね。
ラフプレーをする、という日本語(?)を英語にしたいと思った時に、「目的語を a rough play にしたら、動詞は何を使うんだろう?」と悩んでしまいそうですが、このように、play rough 「ラフに・ラフな状態でプレーする」と書けばいいのですね。

you wanna...? We can... というのは、「お前がそれをするっていうのなら、こっちだってそうしてやるぞ。」みたいな感じです。
ルール違反だと思うからこちらはやっていないだけで、そっちがその気なら、こっちだっていつでも同じ手を使えるんだぞ、ということですね。

モニカとロスがにらみ合って、その後、フットボールのシーンが続くのですが、その導入として、効果的な Let's get ready to rumble. というナレーションが入ります。
rumble は「(雷・腹などが)(低い音で)ゴロゴロ・ガラガラ鳴る」という意味ですが、「(不良グループなどが)けんかをする、騒ぎを起こす」という意味もあります。
Let's get ready to rumble. を直訳すると、「けんかの準備をしようぜ!」「今からけんかだぜ!」みたいなことでしょうか。
このアナウンスのようなもの、何かの決まり文句のようでもあります。
と思って探したら、ありました、ありました!

Wikipedia 英語版: Let's get ready to rumble!
アメリカのボクシング、プロレスのアナウンサーである、マイケル・バッファー(Michael Buffer)が使うキャッチフレーズだそうです。
Wikipedia 日本語版: マイケル・バッファー にも詳しい説明があります。
その有名なコールについてもきちんと説明されています。

Michael Buffer: Let's Rumble.com という彼の公式サイトもあります。
サイトの ENTER をクリックして、左側のマイケルさんの写真の下に、CLICK TO PLAY AUDIO とあるのでそこをクリックすると、Let's get ready to rumble! が聞けます。
フレンズのナレーションに入っていたのと同じですね。
ランボ〜〜〜という感じで、声がなが〜く伸びて、余韻があります(笑)。
会社では聞かないで下さいね。周りの人の注目を浴びちゃいそうだから(笑)。
家で聞くと元気が出るかも。

その後は、音楽に乗って彼らがフットボールをしている様子が映し出されます。
その部分は以下のネットスクリプトに詳しいト書きで描写されています。
The One Without A Name... Yet: Scripts: The One With The Football
そのト書きの解説はここでは省きます。
ただ、そのシーンの動きとト書きとを付き合わせしてみると、英語の勉強になると思いますので、興味のある方は、是非ネットスクリプトをご覧になって下さい。


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posted by Rach at 11:16| Comment(4) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月17日

後は私に任せて フレンズ3-9その18

モニカとはもう試合をしたくない、というロスに、
モニカ: Y'know what? I'll think you'll play. (いい? 私はあなたがプレーすると思うわ。)
(2007.12.19 追記)
上のモニカのセリフ、I'll think you'll play. は間違いで、正しくは I think you'll play. です。
下のコメント欄でその件についての追加説明がありますので、興味のある方はご覧下さい。
(追記はここまで)
ロス: Oh really? Why's that? (へぇ、そう? どうしてそうなの?)
[cut to Monica and Rachel's.]
モニカとレイチェルの部屋に場面がカット。
汚い人形が画面に映ります(笑)。
モニカ: Because the winner gets this. (なぜなら、勝者はこれを手に入れるからよ。)
ロス: The Geller Cup! (ゲラー・カップだ!)
チャンドラー: Is everybody else seeing a troll doll nailed to a two by four? (他のみんなにも、ツーバイフォー(2インチ×4インチ)に釘付けされてるトロールの人形が見えてる?)
みんな: Yeah. (うん。)
チャンドラー: Okay, good. (オッケー、それならいい。)

なんともきったなーい人形(笑)なのですが、これが二人の因縁の人形 The Geller Cup なんですね。
ロスとモニカだけが興奮しているのですが、他の人にはただの汚い人形にしか見えません。
everybody else と言っているのは、興奮しているロスとモニカ以外、という意味もあるでしょうが、俺(チャンドラー)にはこんな風に見えてるけど、俺以外の人も俺と同じように見えているかな?という確認ですね。
確かに台座が角材のツーバイフォーのようで、それに釘付けされている a troll doll としか表現しようがありませんが、その身も蓋もない描写に笑えます。
フレンズ1-6その1 にトロールが出てきましたね。
Wikipedia 英語版: Troll
異形の妖精、という感じで、あまり可愛らしいものを指すものではないようですね。
何故かマーハもモニカの部屋まで一緒に来ている、のがポイントかな(笑)。


[Scene: The park, the gang is returning to play the second half of the
game.]
公園。フレンズたちはゲームの後半をプレーするために戻ってくる。
ロス: Okay, where the hell did you get that? (ねぇ、一体どこでそれをゲットしたの?)
モニカ: When Mom and Dad drove you to the hospital to get your nose fixed, I swam into the lake and fished it out. (ロスの鼻を治療してもらうために、ママとパパがロスを病院に車で連れて行った時に、私は湖に潜ってそれを探し出したのよ。)
ロス: That cup is mine! (そのカップは僕のだ!)
モニカ: No it’s not. You want it, you're gonna have to win it. (いいえ、違うわ。それが欲しいのなら、それを勝ち取らなきゃ。)
レイチェル: All right, so are we not having dinner at all? (わかったわ。それで夕食は食べないの?)
モニカ: Come on, Phoebe, let's go. Come on, it's time to get serious. Huddle up. Joey, keep your head in the game. (さあ行くわよ、フィービー。レッツ・ゴー。マジになる時間よ。ハドルをしましょう。ジョーイ、ゲーム中は冷静にね。)
ジョーイ: It's hard, y'know? His huddle is closer to the Dutch girl. (それは辛いよ。チャンドラーのハドルの方が、ダッチ・ガールに近いよ。)
モニカ: All right look, if I take Chandler out of the running, will you be able to focus? (わかったわ、ねぇ、もし私がチャンドラーが走るのをやめさせたら、集中することができる?)
ジョーイ: What are you gonna do? (モニカは何をするつもりなの?)
モニカ: All right, you just make sure that Chandler catches the ball. I'll take care of the rest. (ジョーイはただ、チャンドラーが確実にボールをキャッチするようにすればいい。残りは私がやるわ[後は私に任せて]。)
ジョーイ: Okay. (オッケー。)

fish out は「探し出す」。
fish は名詞「魚」、動詞では go fishing が「釣りに行く」であることからもわかるように、「魚を捕らえる、釣りをする」ですね。
fish out は「水の中から魚を釣り上げる」イメージなんでしょう。
この場合も、湖の底に沈んでいたカップを水の中から引き上げた、というようなニュアンスだと思います。

want it, win it でこの場合の win は「(試合・ゲームに)勝つ」という意味ではなく、「賞品を勝ち取る、獲得する」という意味でしょうね。
ゲームに勝つなら、you're gonna have to win the game. になるでしょう。
欲しいのなら、自分の力で勝って正統な権利としてそれを受け取れ、みたいなことですね。

keep one's head は「冷静になる、落ち着く、分別を持つ」。
直訳すると「頭を保っておく」ということで、つまりは、パニクらない状態に冷静に保っておく、ということです。
ジョーイは現在チャンドラーとの確執があって、さっきジャージを破られたこともあるから、そういう恨みつらみは忘れて冷静に臨んでね、ということです。

His huddle is closer to the Dutch girl. とジョーイは言っています。
フレンズ3-9その12 では、ジョーイが、Dutch を「オランダ人」ではなく、「ダッチ」という名前だと思った、というシーンが出てきます。
ところが、上のセリフの、the Dutch girl という表現は、the American girl 「そのアメリカ人女性」と同じように、「そのオランダ人女性」という意味になると思われます。
this Mark guy で「(この)マークって名前の男」という意味になることもありますが、the Dutch girl を「そのダッチって名前の女の子」と解釈するのには少々無理があるような気がするのです。
もし、この時点でもダッチが彼女の名前だと思い込んでいるのなら、His huddle is closer to Dutch. 「チャンドラーのハドルの方がダッチのいる場所に近いよ。」となるだろうと思うのですがどうでしょう?
このセリフを聞く限りは、ジョーイはこの時点では、ダッチが名前ではなく、「オランダ人の」という意味であることに気付いているようですね。
「ダッチという名前」ネタでひっぱりすぎるのは、しつこいと思ったのか?(笑)

誰かに何かを指示した後、I'll take care of the rest. 「(それ以外の)残りは私がやるわ。他は私に任せて。」というのはよく聞くセリフですね。
I'll take care of it. 「私がやります。私に任せて。」というのも決まり文句ですね。
学校の英語では、take care of は「…を世話する」という意味をまず最初に習った気がしますが、「…を引き受ける、処理する」という意味もあるんですね。


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posted by Rach at 19:39| Comment(10) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月16日

mono(単)という病名 フレンズ3-9その17

ロス: Ow! Ow! Okay, okay, fine, fine! All right, you wanna win by cheating, go ahead, all right. Phoebe, the touchdown does count. You win. (あぁ! あぁ! いいよ、いいよ。構わないよ。よし、モニカが騙しを使って勝ちたいんなら、そうすればいい。いいよ、フィービー。そのタッチダウンはカウントされるよ。君の勝ちだ。)
フィービー: Woo-yay!! (やったー!)
モニカ: No! Listen, I'm not gonna go through this with you again, okay. Just once I wanna beat when you can't blame it on the broken nose or the buzzer, or the fact that you thought you might be getting mono. All right? Let's just call this tie score and it's halftime. (だめよ! 聞いて。ロスとまたこんなやり取りをするつもりはないの、いい? ただ一度だけ私は勝ちたいのよ。以下のような理由があったからモニカは勝てたんだ、ってあなたにケチをつけられないようにね。鼻を折ったこととか、ブザーのこととか、それから、あなたが伝染性単核症になるかもしれないと思った、って事実とかを、勝った理由にされたくないのよ。いい? これは同点ってことにするわ。そしてハーフタイムよ。)
ロス: Okay, first of all, I don't play with cheaters, and second of all, you know I had swollen glands! (よし、まず最初に、僕は詐欺師とはプレーしない。2番目に、僕は腺が腫れたんだぞ。)

騙すつもりなら騙せばいい、と言われると、そんな風に卑怯者呼ばわりされて勝ちたくはない、と反発するモニカ。
さすがに妹の性格をよくわかっていますね。

go through this with you を直訳すると「あなたと一緒にこういうことを体験・経験する」みたいなことですね。
子供の頃の第6回ゲラー・ボウル(笑)でも、今回の試合でも、モニカが得点する度に、ロスがケチをつけてくる、そういうことはもうしたくないのよ、ということでしょう。

blame it on A は「それをAのせいにする」。
blame は「非難する」という意味で、その非難や罪の責任を A に負わせる、帰する、という感じですね。
モニカが勝った場合に、ロスはそれを、「僕の鼻を骨折させて勝ったんだ」とか、「ブザーの音が先だったのに、それが後だったかのように言い張って勝ったんだ」などと言うけれど、そういうことが言えない状態の時に勝ちたいのよ、ということでしょう。
上の日本語訳はすっきり書けていませんが(笑)、つまりは、「鼻の骨折などのせいで勝ったと非難する」ことができないように、ロスに非難の余地を与えない正々堂々とした勝ち方で勝ってみせるわ、ということですね。

the fact that you thought you might be getting mono. について。
mono というと、「(ステレオに対して)モノラル」という意味がありますが、mono- という接頭語は「単、単一の」という意味にもなりますね。(monotone, monopoly など)
今回の mono は病名です。

ロングマン現代英英辞典では、
mono: [uncountable] (informal) (American English)
an infectious illness that makes your lymph nodes swell and makes you feel weak and tired for a long time afterwards (British Equivalent: glandular fever)

つまり、「リンパ節が膨らみ、その後しばらく、脱力感・疲労感を感じるようになる伝染性の病気。イギリス英語では、glandular fever (腺熱)」。

mono は略称で、正しい名称は、mononucleosis, または、infectious mononucleosis と言います。
日本語では「伝染性単核症」と呼ばれているようです。
その長い mononucleosis という名前の文頭を取って、mono と呼ばれているようですが、日本語で言うと、「伝染性”単”核症」を「単」(mono)という略称で呼んでいることになるわけですよね。
いくら何でも略しすぎ、という気もしますが(笑)、まぁ、それくらいメジャーな病気だ、ということですね。

the fact that you thought you might be getting mono は「ロスが伝染性単核症になるんじゃないか、と思ったという事実」。
昔、鼻を骨折した後、リンパ腺が腫れて熱が出て(もしくは、腫れて熱が出たと思い込んで)、パパやママに「僕、そういう病気になった気がするよ」と言っていた、という事実、ということでしょう。
you thought は「あなたがそう思っていた」ですから、モニカの気持ちとしては、「実際はそんなことなかったのに、自分ではそう思い込んでいて、そのことを大袈裟に人に言っては同情を買っていた」ということでしょうね。

ですから、ロスは、I had swollen glands 「僕は(実際に)腺が腫れていたんだ。」と答えているのですね。
僕の思い込みじゃなくて、本当に腫れていたんだ!と。
swell は「膨れる、膨張する」ですから、その過去分詞形の swollen は「膨れた、腫れ上がった」。
gland は、リンパ腺、涙腺などの「腺」ですね。


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2007年12月15日

詐欺師と過食症 フレンズ3-9その16

フィービーはボールを受けて走り、タッチダウンします。
フィービー: Touchdown! Touchdown! (タッチダウン! タッチダウン!)
ロス: Uh, hello, the buzzer buzzed. It doesn't count. (あぁ、もしもし。ブザーが鳴ってたよ。それはカウントしないよ。)
モニカ: After the snap. ((鳴ったのは)スナップの後だったわ。)
ロス: Before the snap. (スナップの前だった。)
ジョーイ: After. (後だ。)
チャンドラー: Before. (前だ。)
レイチェル: Now, does it really matter? (今、それがそんなに大事なことなの?)
レイチェルを除く全員: Yes! (そうだよ!)

the buzzer buzzed. という表現が面白いですね。
buzz するものが buzz した、って当たり前なんですが、これって重複感はないのでしょうか?
日本のテストの英作文で、buzzer buzzed と書いたら何だか減点されそうな気がして(笑)、buzzer sounded の方がベターな気がするのですが…。
ぐぐってみると、"buzzer buzzed" もそれなりにヒットはしますが、
"buzzer buzzed" の検索結果 約 1,010 件
"buzzer sounded" の検索結果 約 111,000 件
で、buzzer sounded の方が断然多いようです。

ブザーの前か後かがそんなに大事なことか?と尋ねるレイチェル。
「そんなに大事なこと」なのです(笑)。
だって、それでそのタッチダウンが有効になるかどうかが決まるのですからね。
ここでもレイチェルが全くルールを知らないことがわかります。


フィービー: Well, okay, I made a touchdown. It was my first touchdown. So? (そうね、いいわ。私はタッチダウンをしたのよ。私の初めてのタッチダウンだったのよ。だから、ね?(いいでしょ?))
ロス: Oh Pheebs, that's great. Doesn't count. (あぁ、フィービー。それはすごいことだよ。カウントはされないけど。)
モニカ: Does so count. (絶対にカウントされるわ。)
ロス: Cheater, cheater, compulsive eater. (詐欺師、詐欺師、過食症。)
フィービー: Oh my God! (まぁ、なんてことを!)
モニカ: Y'know what, that's fine. Maybe you haven't grown up, but I have. (いい、それで構わないわよ。多分、ロスは成長していないのね。でも私は成長したから。)
ロス: Oh-ho, okay. (おぉ、オーケー。)
モニカ: Dead leg! (kicks him in the thigh.) (足を攻撃よ! [と彼の太ももを蹴る])

Does so count. という強調の仕方が面白いですね。
It does count. だけでも強調になるのですが、そこに so までついています。
「本当に、ものすごく、カウントされるのよ」みたいな感じでしょうか。

cheater は「騙す(だます)人、詐欺(さぎ)師、ペテン師」。
このセリフを「詐欺師」と訳すと、キツい感じになってしまいますが、「人をだますやつ、うそつき」くらいのニュアンスでしょうね。

-er で終わる人を表す単語(cheater)を2回繰り返した後、今度は、compulsive eater と続けています。
cheater の -eater と compulsive eater の eater が韻を踏んでいるのですね。
compulsive eater は「過食症の人」。
ロスは成長していない、というセリフから分かる通り、子供じみた悪口ですよね。
そして、実際に彼らが子供だった頃、モニカがズルをすると、ロスがこうやってはやし立てていたのでしょう。
その当時のモニカは大変太っていて、お菓子などを食べるのがやめられない女の子でしたから、「過食症」と罵られるのが、彼女にとっては一番の悪口だったのでしょうね。

compulsive というと、フレンズ3-7その15 で、the compulsively neat one 「几帳面すぎるほど片付いている部屋」という表現が出てきました。
モニカは、compulsively neat 「潔癖症(の人)」でもあるんですね。
彼女の性格を形容する時、compulsive という言葉が付き物のように出てくるわけです。

dead leg! という言い方も面白いのですが、これは、今から蹴るからね、足が死んだみたいに思いっきり痛くしてあげるわよ、という感じでしょうか。


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2007年12月14日

お気に入りが二つになった フレンズ3-9その15

ジョーイ: Fumble! (ファンブル!)
(Joey starts to return the fumble and Chandler grabs Joey's shirt and rips it off of his back.)
ジョーイはファンブルしたボールをリターンしようとするが、チャンドラーはジョーイのシャツを掴み、その背中が破けてしまう。)
ジョーイ: What the hell's the matter with you?! This is my favorite jersey. (一体お前はどうしたんだよ? これは俺のお気に入りのジャージなんだぞ。)
チャンドラー: Well, now you have two. Hey, I am good at math! (ほら、今これで、二つになったぞ。ほら、俺は数学が得意だからな!)
ジョーイ: All right, that's it. Y'know I was still gonna let you have her. But now, forget about it. Prepare to feel very bad about yourself. (よし、それまでだ。俺はまだお前に彼女を譲ってやるつもりだったんだ。でも、今は、その件については忘れろ。自己嫌悪を感じる準備をしてなよ。)
チャンドラー: Hey! Well, I've been preparing for that my entire life! Or something about you that's mean! (おい! そうだな、俺は一生ずっとそういうことに対して心構えしてきたんだよ! もしくは、お前に一言言わせてもらうと、今の言葉はひどいよな!)

fumble は「ファンブルする、ボールを取り損ねる・掴み損ねる」。
アメフト以外では、「手探りする」「不器用に取り扱う」という意味がありますね。

お気に入りのシャツだったのに破れたじゃないか、どうしてくれるんだ、どうしてそこまでするんだよ、と怒るジョーイですが、チャンドラーは反省の色がありません。
お気に入りが破れたので、1つが2つに増えて良かったじゃないか、みたいなことを言っています。
俺は数学が得意だから、数字にはうるさいんだよ。増えた、ってことがわかるぜ。みたいな感じ。

そう言えば、「ふしぎなポケット」という歌がありますね。
♪ポケットのなかにはビスケットがひとつ ポケットをたたくとビスケットはふたつ♪ という歌詞です。
昔、誰かが(たぶん、圭・修だったような…笑)漫才で、「それは増えてるんやなくて、たたいたから割れてるんや!」と言っていましたが、それと同じかな(笑)。

Prepare to feel very bad about yourself. というのは、えらく強気のケンカ言葉ですね。
偉そうなことを言って、モノにできなくて、結局泣きを見るのはお前だよ、おとなしく譲ってもらえば良かったのに、俺を本気にさせたことを後悔しろよ、この身の程知らず、みたいな感じでしょうか。

I've been preparing for that my entire life! は「継続を表す現在完了進行形」(笑)で、俺はこれまでずっと prepare to feel very bad about myself の準備をしてきた、心構えをしてきた、ということでしょう。
何かやるたびに「あぁ、俺ってダメな男だ」と落ち込む、そういう人生を送ってきたから、そういうことに対しては耐性があるよ、という感じでしょうか。

Or something about you that's mean! というのが実はよくわかりません。
実際のセリフを聞いてみると、about you の you の部分に力が入っています。
that's mean は that is mean ということで、mean は形容詞「意地の悪い、たちの悪い、意地悪な」という意味だと思います。
「自己嫌悪の準備をしろ」と言われて「自己嫌悪の準備がいつも出来ているのが俺の人生だよ」みたいに自虐的なことを言うのですが、その後、我に返ったように、「俺についての話はともかくとして、お前について一言言うとすると、いくら怒っているとは言え、今のそのセリフはあんまりにもひどいじゃないか!」と言っているのかなぁ、と思うのですが、どうでしょう?


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posted by Rach at 11:42| Comment(9) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月13日

何故8歳なのか? フレンズ1-1その8

フレンズ3-9その12 のコメント欄 で、フレンズ1-1 のセリフに関するご質問がありましたので、今日は、フレンズ1-1 を取り上げたいと思います。

only one woman であったはずのキャロルが出て行って、ロスがそれを嘆いているシーン。
ジョーイはそれを聞いて、アイスクリームのフレイバーだってお気に入りは一つだけじゃない、いろんな種類があるぞ、と言います。
そして、そのセリフは以下のように続きます。

ジョーイ: This is the best thing that ever happened to you! You got married. You were like, what? 8? Welcome back to the world! Grab a spoon!

その "8" とは何でしょうか?というご質問でした。

ネットスクリプトでは、You got married, you were, like, what, eight? と書いてありますが、どちらにしても、8 = eight です。

まず最初に説明すると、この 8 は「8歳」ということです。
「小さい子供」というニュアンスですね。
この部分、DVDの日本語音声では、

「結婚した時はまだガキだったろ? 8つ?」(と言ってジョーイは吹き出す)

になっていました。
だから、私が 8 = 8 years old だと気付いたわけではなくて、吹替の情報でそれが8歳だという意味だとわかった、というだけです。
日本語字幕・音声は意訳されていて、英語本来の意味とはかけ離れたものになっている場合もあるのですが、このセリフに関しては、きちんと 8 が訳出されていて助かったのですね。(ありがとうございます)

そのジョーイのセリフを私なりに訳してみると、

「今回のキャロルとの別れは、ロスにこれまで起こった出来事の中で、最高の出来事なんだぞ! ロスは結婚した、その時、ロスは8歳くらいだったっけ? (現実の)世界によく戻ってきた! スプーンを掴めよ!」

ロスは大学を卒業してから結婚しているので「8歳で結婚した」ということはないのですが(笑)、そのくらい世間を知らない若い間に結婚してしまった、他のいろいろな女性のことを知らずに、「この人が僕のたった一人の人だ」と信じて結婚した、というニュアンスだと思います。
それが今回離婚することになって、再びフリーになった。
アイスクリームのフレイバーをいろいろ吟味して選べるように、今は素敵な女性を選べる立場になったんだぞ、という意味で、「(現実の)この世界にようこそ!」と言っているのですね。
そして、スプーンを掴んで、好きなフレイバーを選ぶように、女性を自分の目で選んでみろよ、と言っているのです。
いかにもプレイボーイのジョーイの言いそうなセリフです(笑)。

何故7歳でも9歳でもなく「8歳」なのか?は知りません。
ちょうど日本人だと小学校低学年(小2〜小3)くらいなので、日本人の言うところの「お前は小学生かっ!?」みたいなニュアンスなんだろうと思います。
「小学生」と言っても、高学年はもうかなり冷めていますし(笑)、小1だとまだ幼稚園児とさほど変わらない感じもします。
うちの息子はもうじき8歳になるのでよくわかるのですが(笑)、一応大人と対等に話は出来るけれども、まだまだ子供っぽい無邪気な部分を残していて、大人の現実を知らない「ガキんちょ、子供」みたいなことなんでしょう。

実は、フレンズの他のエピソードでも、「8歳」という表現が出てきます。
同じような「子供」というニュアンスで使われているようです。
1-1 よりも後になりますが、1-1 から順に解説を読んでいかれる方にとってネタバレにならない程度にセリフを引用します。(どちらも過去記事では触れていません。)

フレンズ1-5その5 辺りのセリフ。

ボブという男性を称賛しているモニカ。
モニカ: I've gotta tell you, Bob is terrific. (ねぇ、ボブって最高ね。)
アンジェラ: Yeah, isn't he? (えぇ、そうでしょ?)
モニカ: It's so great to meet a guy who's smart and funny, and has an emotional age beyond, like 8. (賢くて面白くて、その上、精神年齢が8歳以上の男性に会えるなんて、すごく素敵!)

この部分はDVDの日本語でも「精神年齢が8歳以上の男」ときちんと訳出されていました。
つまり、「賢い人や面白い人はたまにはいるけど、そういう人は精神年齢が幼い、ってことが多いのよね。」とモニカは言いたいようです。(それってチャンドラーのことか?とか思ったりしますが…笑)
で、ボブは smart かつ funny であり、同時に精神年齢も大人である、大人の男性の魅力も持ち合わせている、という稀有な存在よ、そんな男性に会えるなんてすごいことだわ!とモニカは感動しているわけです。

また、フレンズ2-5 にも、8 という数字が出てきます。
フレンズ2-5その9 辺りのシーンです。

モニカが昔、ベビーシッターをしていた子供(スティーブ)と再会するシーン。
モニカ: Oh my god, little Stevie Fisher? How've you been? (まぁ、なんてこと。ちっちゃなスティービー・フィッシャーくん? 元気にしてた?)
スティーブ: Good, good, I'm a lawyer now. (えぇ、元気でしたよ。今は弁護士です。)
モニカ: You can't be a lawyer. You're 8. (弁護士であるはずがないわ。あなたは8歳の坊やだもの。)

最後のセリフで、自分がベビーシッターをしていた子供が今は弁護士になっていることにモニカは驚いています。
DVDの日本語では「うそ、8つだったのに。」となっていました。
そのニュアンスは「私がベビーシッターをしていた頃は、あなたは8歳だったわ。あんなに小さかった8歳のスティービー坊やが、今は弁護士だなんて信じられない。」ということですね。
そのように、日本語としては「8つ”だった”のに。」と過去形で表現するのが自然だと思います。

ところが実際の英語のセリフを見てみると、You're 8. となっています。
were の語尾も -re なのですが、
ロングマン現代英英辞典によると、
're = the short form of 'are'
なので、この場合はやはり、You were 8. ではなくて、You are 8. だと解釈すべきだと思います。
were と過去形である場合は、「過去」であることを示すのが重要なので、are と同じ表記になる 're という短縮形は使わない気がしますし。
ですから、モニカのセリフを英語に忠実に訳すと、「あなたは8歳だったのに。」ではなくて、「あなたは8歳なのに。」と現在の状態を言っていることになります。

このニュアンスを私なりに考えてみると…。
You can't be a lawyer. の can't は可能性を否定しているニュアンスで「…はずがない、あり得ない」みたいなことですね。

あなたは自分が弁護士だって言うけど、そんなはずない、そんなことありえない。
「だって、あなたは8歳なんだもの。」

みたいな感じでしょうか。
私の知っているスティービー坊やは8歳で、今、目の前にいる弁護士だと名乗る人は私の知ってるスティービーくんじゃない、「あなたは私の知っている頃から、すっかり変わってしまったのね。見違えたわ。」ということなのでしょう。

私の知っているスティービーくんは8歳よ、8歳のままなのよ、というのがその現在形のニュアンスなのかな、と思います。

また、モニカが彼のベビーシッターをしていた頃、スティーブは本当に8歳だったのかもしれませんが、とっさに当時の年齢を、それも他人の年齢をすぐにパッと思い出す、というのはちょっと不思議な感じがしますね。
ここでの「8歳」という年齢も、上の2つの例と同じように、「小さな子供」というニュアンスで使っているのではないかな、と私は思います。
世間の仕組みもよくわかっていなかった子供のあなたが、今は弁護士だなんて、という感じで、知的な大人の職業である弁護士との対比として、「8歳の子供」という表現を使ったのかな、と思ったりします。

ということで、「8歳」の話を長々としてしまいましたが、フレンズでは「小学生くらいの子供」の例えでは、やたらと「8歳」という年齢を使いたがる、という気がするので、今回はそれを追及してみました。
「8歳」と聞くと、ネイティブには何か共通したイメージが湧く、ということかな、と思うのですが、どうでしょう?
フレンズ以外でもやはり「8歳」という年齢を使うのかなぁ?


あ、それから、昨日の記事、フレンズ3-9その14 では、チャンドラーの仕事について触れて、「フレンズ1-1(パイロット版)でも、チャンドラーの仕事が数字がらみのものである、ということがわかるセリフがあります。」と書きました。
そのセリフを以下に紹介しておきます。

フレンズ1-1 で、これから仕事に出かけようとしているチャンドラーが、
チャンドラー: All right, kids, I gotta get to work. If I don't input those numbers,... it doesn't make much of a difference... (よーし、みんな。俺は仕事に行かなくちゃ。もし俺がそういう数字をインプットしなかったら…別に大した違いはないけどな。)

make a difference は「違いをもたらす」ということから、「影響を及ぼす、効果を生じる、重要である」という意味になりますね。
偉そうに「俺が数字を入力しなかったら、会社は動かないんだよ。たくさんの人が困るんだよ。」とでも言いたいところなんでしょうが、別に俺が数字を入力したところで、何も大きな違いは生まれないんだけどね、俺の仕事が会社にとってそんなに重要なわけでもないんだけどね。まぁ、とりあえず行ってきますわ、みたいな感じの、「拍子抜け」のオチになっているセリフです。


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posted by Rach at 10:26| Comment(8) | フレンズ シーズン1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月12日

お前の得意分野は数字だろ? フレンズ3-9その14

美人のオランダ人女性マーハが、フレンズたちのフットボールの試合を観戦することになりました。
チャンドラー: Y'know, I was thinking about ah, asking her for her number. (ほら、俺は考えてたんだよ、彼女の電話番号を尋ねようかな、って。)
ジョーイ: Thanks, man, but I think it makes a stronger statement if I ask for it myself, y'know. (ありがとう。でも、俺が自分でそれを尋ねた方が、もっと印象が強くなると思うよ[もっと俺の言いたいことがはっきりすると思うよ]。)
チャンドラー: Whoa-ho, whoa! No, I was thinking about y'know for me, as part of that whole getting-over-Janice thing you were talking about. (おいおい、おい! 違うよ、俺は自分のことを考えていたんだ。お前が話していた、「ジャニスを忘れること」の一部としてね。)

statement は「述べること」「陳述、声明」ですが、ここでは、make a statement で「意見や考えをはっきり伝える」という感じのようです。
もちろん、チャンドラーは自分のために番号を聞き出そうとしているのですが、そんなことは夢にも思わないジョーイは、「そんなことしてくれなくても、自分でするよ。他人の手を借りたら、俺にやる気がないみたいに見えるから。」みたいな返事をしているわけです。

as part of that whole ... は、「例の”ジャニスを忘れること”の全体の内の一部として」みたいな感じでしょうか。
フレンズ1-22その6 のコメント欄 で、
That's part of the whole, them-not-liking-you extravaganza.
というセリフについて触れています。
それも part of the whole 「全体の一部」となっていますね。
つまり、こうやって他の女性とお付き合いしようと思うことは、「ジャニスを忘れること」の全てではないけれど、その一部にはなる、その悲しみや辛さが少しはそれで癒されるんだ、という感じでしょうか。


ジョーイ: Oh, yeah, That. All right, means that much to ya, I'll let you have her. (あぁ、そうだね。それが、そうだな、お前にとってそんなに意味があることなら、俺がお前に譲ってやるよ。)
チャンドラー: Thanks. What? "Let me have her"? What do you mean? Like if you didn't, I wouldn't have a shot? (ありがとう。何だって? 「俺に譲ってやる?」 それはどういう意味だよ。まるで、もしお前がそれを許可しなかったら、俺には見込み[チャンス]がない、とでも言いたげだな。)
ジョーイ: Well, I don't like to say it out loud, but, yeah! Don't feel bad, man. We all have our strengths. You're better with numbers and stuff. (そうだな、そのことを大きな声では言いたくないけど…その通りだよ! 気分を悪くしないでくれよ。俺たち人間はみんな、自分の強みってのがある。お前は数字とかそういうことが得意だろ。)
チャンドラー: Math? You're giving me math? All right, look, y'know what? Forget about it. You go for the girl. We'll see who gets her. (数学? お前は俺には(女性じゃなくて)数学を与えようとしてるのか。よし、いいか。さっきの話は忘れろ。お前はその女の子にアプローチすればいい。誰が彼女をゲットできるか、結果を見てみようぜ。)

I'll let you have her. は、「お前が彼女を持つこと(お付き合いするなど)を俺が許してやるよ。」
フレンズ3-7その32 では、
ドクター・グリーン: So what do you let her go to a chiropractor for? (それじゃあ、どうしてロスはレイチェルをカイロに行かせてる[行くのを許してる]んだ?)
レイチェル: I'm sorry, "let her"? (何ですって? 「行かせる」?)
というやり取りがあって、let という言葉を使ったことにレイチェルが怒っていましたね。
今回のチャンドラーも、ジョーイが let という言葉を使ったことに、引っかかったようです。
なんで、お前が偉そうに許可するんだ、何の権限があって let という言葉を使うんだ、そして、どうしてジョーイなら当然彼女をゲットできるように言うんだ?ということですね。

I don't like to say it out loud, but, yeah! というセリフは、その前振りがあまり意味をなしていませんね。
大きな声では言いたくないけど、と言った後に、大声で「そうだよ!」と言っているわけですから。
言いにくいことを言う前振りとして取りあえず言ってみたけど、はっきりと Yeah と言って「チャンドラーには無理だ」と認めているので、遠慮のようなものは感じられません。
ジョーイは「ジャニスのことで落ち込んでいるかわいそうなチャンドラーのために」譲ってやろうと思ったのに、そんな風に言葉尻を捉えられて、ムッとしているのでしょうね。

strength は「強み、長所」。
We と言っているのは、人間誰でも、みたいなニュアンスでしょう。
誰にだってその人特有の強みってものがあるんだ、と。
ジョーイは女の子を扱うのが得意で、チャンドラーは数字を扱うのが得意だろ、と言っています。

チャンドラーの仕事は「数字を扱う仕事」なんですね。
フレンズ1-15その4 では、転職したいと適性検査を受けたチャンドラーが、その結果にがっかりしているシーンがありました。
チャンドラー: Eight and a half hours of aptitude tests, intelligence tests, personality tests, and what do I learn? "You're suited for data processing for a large multi national corporation." (適性検査に知能テスト、性格検査を8時間半もやって、何がわかったと思う? 「あなたは、多国籍大企業のデータ処理の仕事に向いています。」だってさ。)
フィービー: That's so great because you already know how to do that! (それは良かったわね。だって、あなた、そういう仕事のやり方、もう知ってるもの。)
つまり、適性検査の結果、現在やっている仕事が一番向いている、と判定されてしまった、ということですね。

フレンズ1-1(パイロット版)でも、チャンドラーの仕事が数字がらみのものである、ということがわかるセリフがあります。
明日、フレンズ1-1 について追加の記事を書きたいと思っていますので、それはその時に一緒に説明します。

そんな風に「チャンドラーの仕事は数字を扱うもの」だとみんな知っているのですが、その彼の仕事についてフレンズたちが具体的にどのくらい知っているか、がわかる話が、フレンズ4-12 に出てきます。

「数学を与えようとしているのか?」というのは、「お前は女性の分野は得意じゃないんだから、そっちは俺が受け持つよ。お前は得意な数学で頑張れよ。」みたいに言うのか?ということですね。
怒ったチャンドラーは、We'll see. 「結果がどうなるか様子を見ようじゃないか」と言っています。
ジョーイは最初から、俺が負けると思い込んでいるようだけど、結果はやってみないとわからないじゃないか、ということですね。
We'll see. は、フレンズ3-7その7 にも出てきました。
これも、レイチェルを巡って、ガンターがロスに対して言ったセリフでしたね。(ロスはガンターの気持ちを知らないので「?」となっていましたが…)


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posted by Rach at 10:36| Comment(8) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月11日

悪いニュアンスのpull フレンズ3-9その13

[cut to Ross and Monica.]
ロスとモニカに画面はカットする。
モニカ: Come on, guys! Let's go! Come on, it's second down! (いくわよ、みんな! レッツ・ゴー! ほら、セカンド・ダウンよ!)
ロス: Uh, hello? It's third down. (あぁ、もしもし? サード・ダウンだよ。)
モニカ: No it's not, it's second. (いいえ、違うわ。セカンドよ。)
ロス: Wow. (わお。)
モニカ: "Wow" what? (わお、って何よ。)
ロス: How it just amazes me that you're still pulling stuff like this. (モニカがまだこんな(悪い)ことをやってるなんて驚きだな。)
モニカ: Pulling what? It's second down. (やるって何を? セカンド・ダウンよ。)
ロス: Okay, it's second down. (turns away) Take all the second downs you need. (いいよ。セカンド・ダウンで。[向きを変えて(モニカに背を向けて)] 必要なだけセカンド・ダウンを使いなよ。)
モニカ: I heard that. (それ、聞こえたわよ。)
ロス: Well, I said it loud. (あぁ、声に出して言ったんだよ。)

pull は「引っ張る」。
そういう「引っ張る」という意味からでしょうか、「(犯罪などを)やってのける」「(詐欺などを)行う」という意味でも使われます。
pull a bank robbery なら「銀行強盗をやる、やってのける」、
pull a dirty trick (on somebody) だと「(人に対して)卑劣な手段を用いる、汚い手を使う」という意味になります。
この場合も、pulling stuff で、「何かしら悪いことをやってのける、汚いことをする」という感じですね。

フレンズ2-23その20 で、
ジョーイ: If you try to pull somethin', he'll call you on it. "What're you tryin' to pull?" he'll say. (もしお前が何かを pull しようとしたら、ジョセフはいちゃもんをつけてくるだろう。「何を pull しようとしてんの?」って彼は言うさ。)
というセリフがありました。
その過去記事では、pull を「引っ張る」と訳してしまったのですが、今思うと、この pull も「何かしら(悪いことを)やってのける」というニュアンスなのかもしれません。

How it just amazes me that you're still pulling stuff like this. について。
ネットスクリプトでは、It just amazes me that... と書いてあるのですが、DVD英語字幕では、How it just... と文頭に how が書いてあります。
そして実際にロスも、how と言っているようです。
この how はどういうニュアンスなんでしょうね。

how は、How happy you are! などと感嘆文で使いますね。
普通は「how+形容詞または副詞」の形で使うのですが、
研究社 新英和中辞典には、
How it rains! 何という雨だろう。
という例文も載っています。
そういう感嘆文のニュアンスを持った how だと考えることもできるかもしれません。

または、何が Wow! なのか?と聞かれたので、「モニカがまだそういうことをするという事実が”どのように”僕を驚かせたか」が Wow! という言葉になって出たんだよ、というニュアンスかもしれません。
that 以下の内容が、amazes me した様子・度合いを表す how かなぁ?と。
私は後者のニュアンスかな、と思っています。

Take all the second downs you need. を直訳すると、「君が必要な全てのセカンド・ダウンを take しな。」って感じで、セカンド・ダウンだって言い張りたい間は、何度でもそう主張していいよ、という感じです。
そう思いたければそうすれば?、好きなだけズルすれば?みたいな感じでしょうね。

「聞こえたわ。」「聞こえるように言ったんだ。」
どちらも負けていませんね。
こういう売り言葉に買い言葉も覚えると、会話が生き生きしてきますよね。(ただ喧嘩になるだけだ、という話もありますが…笑)


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posted by Rach at 16:18| Comment(6) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする