2008年02月29日

お二人さんを冷やかす言葉 フレンズ3-11その26

ジョーイ: (angrily entering, to Chandler) Can I talk to you for a second?! ([怒りながら入ってくる。チャンドラーに向かって] お前と少し話ができるかな。)
ロス: Hey, Joey! (やぁ、ジョーイ!)
レイチェル: Hey. (they all walk away from Chandler) (はーい。[全員がチャンドラーから離れる])
ジョーイ: Come on. (motions for Chandler to come with him) (こっちへ来い。[俺と一緒に来い、というしぐさをする])
チャンドラー: Why can't we talk in here? With, with, witnesses? (どうして、ここで話しちゃいけないんだ? 目撃者と一緒に。)

ジョーイはものすごく怒っているようです。
だからチャンドラーは、二人きりだと何をされるかわからないから、他のフレンズたちのいるところで話をしようよ、と言っているのですね。
witness は名詞だと「目撃者、証人、立会人」。
ハリソン・フォードとケリー・マクギリス主演の「刑事ジョン・ブック 目撃者」という映画がありましたが、その原題は、Witness でしたね。
アーミッシュの少年が殺人事件の目撃者となって…という映画でした。
語尾に -ness がついているのでいかにも名詞っぽいのですが(kindness 「親切」などと同じ)、「目撃者」という名詞以外にも、他動詞「目撃する」、自動詞「証言する」という動詞としても使われます。


ジョーイ: I just got off the phone with my sister. (たった今、妹の電話を切ったところだ。)
ロス: Ah, which, which one? (あぁ、どの妹?)
ジョーイ: Mary Angela. (マリー・アンジェラ。)
ロス: Mary Angela. (マリー・アンジェラ。)
ジョーイ: Yeah. (あぁ。)
名前がわかって喜ぶチャンドラー。
モニカ: Now which one is she again? (それで、もう一度(聞くけど)、彼女はどの子だって?)
ジョーイ: Why don't you ask Chandler, 'cause he's the one that fooled around with her. She told me you said you could really fall for her. Now is that true? Or are you just gettin' over Janice by groping my sister? (チャンドラーに尋ねたらどうだ? だってチャンドラーは妹とエッチした人間だからな。彼女は俺に言ったんだ、お前が彼女にぞっこんだって。それで、それは本当なのか? それとも、俺の妹の体をまさぐることで、ただジャニスを忘れようとしているのか?)
チャンドラー: It's gotta be the first one. (最初の方に決まってるよ。)
ジョーイ: Really? That's great! You and my sister, sittin' in a tree! (本当に? それってすごいよ! お前と俺の妹が(仲良く)木にとまってるんだ!)
チャンドラー: Yep, I'm in a tree. (そうだな。俺は木の中にいるよ。)

get off the phone は「電話を切る」。
grope は「手探りする」。
そこから、「(女性の体を)触る、まさぐる」という意味にもなります。
同じ「触る」でも、やらし〜いニュアンスが感じられますね。
まさに日本語の「まさぐる」がぴったりだろうと思います。
「まさかと思うけど、ジャニスを忘れるためだけに、俺の妹を grope したんじゃないんだろうな?」みたいな気持ちが入っているので、その grope には「エッチなこと、みだらなことをした」という意味が大いに込められているのだろうと思います。
わざと grope という過激な単語を使っている、ということですね。

sit in a tree は「木にとまる」。
直訳すると「木の中で座る」みたいなことですから、鳥が木の間の枝にとまっているイメージだろうと思います。
ジョーイのセリフを聞いていると、sit in a tree は「鳥が2羽、仲良く並んで木にとまっている」ようなイメージを感じます。

"sitting in a tree" でぐぐっていたら、以下のサイトを見つけました。
Wikipedia 英語版: Xandir and Tim, Sitting in a Tree
ある番組のエピソードタイトルのようですが、このタイトルの出典が Cultural references に書いてあります。
興味深いので引用させていただくと、
The title of this episode is a reference to an old children's rhyme in which two people thought to be in love are said to be "sitting in a tree, k-i-s-s-i-n-g."
訳すと、「このエピソードのタイトルは、愛し合っていると(まわりの者に)思われている二人の人間が、"sitting in a tree, k-i-s-s-i-n-g." と言われる、という古い子供の rhyme (押韻、押韻詩)を参考にしている。」

この "sitting in a tree, k-i-s-s-i-n-g." を見て、思い出したことがあります。
アニメ映画「カーズ(Cars)」で、メーターが、マックィーンとサリーの二人を冷やかすシーンがあります。
中間辺りと最後の方の2回出てくるセリフがこれ(↓)。(DVDの日本語訳も面白いので、引用させていただきます。)

McQueen and Sally parked beneath a tree, K-i-s-somethin'-somethin'-somethin'-t!
(日本語字幕)マックィーンとサリーは仲良しだ 駐(チュー)車しながらチューしてた
(日本語吹替)マックィーンとサリーちゃん、木の下で〜、あっちっちーの〜、えーっと…こっちっちー、っと。


McQueen and Sally parked beneath the tree, K-i-s-s-... i-n-t!
(日本語字幕)マックィーンとサリーは仲良しだ 駐(チュー)車しながらチュー…してる!
(日本語吹替)マックィーンとサリーちゃん、木の下で〜、あっちっちーの〜、えーっと…こっちっちー!


K-i-s-s-... の部分はアルファベット読みで「ケー・アイ・エス・エス…」と言っています。
kissing の部分をわざとそんな風に言って、アツアツの二人をはやす決まり文句のようですね。

このカーズのセリフが面白いのは…。
1) やはり車だと鳥のように木にはとまれないので、sit in a tree の代わりに、park(ed) beneath a tree 「木の下に駐車する」になっています。
それでも、tree という言葉を使うことで、sit in a tree を連想させることができます。
2) メーターは、おとぼけキャラというか、おまぬけキャラというか…なので(ゴメン)、kissing の綴りをちゃんと言えないんですね。
それで、分からない部分を somethin' でごまかしたり(K-i-s-somethin'-somethin'-somethin'-t!)、ing を int と間違えたり(K-i-s-s-... i-n-t!)しているわけです。

日本語字幕では、park と kiss を「駐車」と「チュー」でかけているのが面白い。
「あっちっち」という日本語も、子供が誰かを冷やかす時によく使うフレーズですから、イメージぴったりですよね。(さすがはプロだわ!と感動。)

ということで、長くなりましたが、sit in a tree は「小鳥が木の中で二羽仲良く並んでたたずんでいる様子」を表していて、ラブラブであっちっちの二人を冷やかす子供の言葉に、"sitting in a tree, k-i-s-s-i-n-g" という決まり文句がある、ということです。
グーグルのサーチボックスに、「"sitting in a tree" kissing」などと入れて検索すると、そういうフレーズがたくさんヒットします。

今回ジョーイのセリフの意味を調べることで、カーズのメーターのセリフの意味もわかったのが、私個人としては大変嬉しかったです(笑)。

で、「チャンドラーと俺の妹がラブラブだぁ!」とジョーイは喜んでいるのですが、それに対してチャンドラーは、I'm in a tree. と返しています。
何となく私のイメージですが、「木の中にいる」、つまり、「木の上に追い詰められて降りられない、もう逃げ場がない」ということかなぁ、と。
ジョーイというトラかライオンに追いつめられた草食動物の気分、という感じかな?と思うのですが、どうでしょう??


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2008年02月28日

酔うと過度にフレンドリーになる フレンズ3-11その25

チャンドラー: Veronica. Look, it's got to be Veronica. The girl in the red skirt. I definitely stuck my tongue down her throat! (ヴェロニカだ。そうだ、ヴェロニカに違いない。赤いスカートをはいてた子だよ。俺は間違いなく、彼女ののどまで舌を入れたぞ。)
モニカ: That was me. (それは私よ。)
チャンドラー: Look, when I've been drinking, sometimes I tend to get overly friendly, and I'm sorry. (ねぇ、お酒を飲んでる時、俺は時々、過度にフレンドリーになる傾向にあるんだよな。ごめん。)
モニカ: That's okay. (いいのよ。)
レイチェル: That's all right. (いいのよ。)
ロス: That's okay. (いいんだ。)

フレンズ2-22その9 にも、stuck her tongue down my throat という表現が出てきました。
そこでそういう「過激な表現」(笑)についていくつか触れています。
ヴェロニカと激しいキスをした、と力説するチャンドラーですが、それはモニカだったそうです(笑)。
確かに、赤いスカートはいてましたねぇ。

キスをしてしまったことを詫びるチャンドラー。
I tend to get overly friendly. という言い訳が面白いです。
「酔っぱらうとフレンドリーになりすぎちゃうんだよね。」というのは、日本でもよく使われる言い訳ですね。

その後の「3段オチ」(?)には大ウケしました。
レイチェルが「いいのよ」と言っているということは、モニカだけではなく、レイチェルにも同じようなことをした、ということですよね。
そして、ロスまでもが That's okay. と言っているということは…?
つまり、酔っぱらったチャンドラーは、ロスにまでキスを(それも激しいヤツを?)していた、ということになります。

ちゃんとカメラに向かって3人が並んで見えていて、右から順番に「いいのよ」「いいのよ」「いいんだ」と言っているのを見て、大笑いしてしまいました。

これは「一人目、二人目がボケたら、必ず三人目はボケないといけない」という「お笑いの鉄則」にならってそう言っているだけではなくて、チャンドラーが本当にロスにまでキスしたようですね。
ロスの言い方がすごく恥ずかしそうというか、消え入りそうな声で言っているので、余計におかしいです。
何でロスが照れてるんだよっ!って感じ。


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2008年02月27日

殺されて死ぬ フレンズ3-11その24

[Scene: Monica and Rachel's, continued from earlier.]
モニカとレイチェルの部屋。少し前からの続き。
モニカ: Are you insane? I mean, Joey is going to kill you. He's actually going to kill you dead. (あなた正気なの? だって、ジョーイはあなたを殺すわよ。彼は本当にあなたを殺してしまうわよ。)
チャンドラー: Okay! You don't think I thought of that? (わかってるよ! 俺がそのことを考えてなかったと思う?)
フィービー: How can you not know which one? (どうしてどの妹かわからない、なんてことがあるの?)
レイチェル: I mean, that's unbelievable. (そうよ、そんなの信じられないわ。)
モニカ: I mean, was it Gina? (それってジーナじゃなかった?)
ロス: Which one is Gina? (ジーナってどの子?)
レイチェル: The dark, big hair, with airplane earrings. (黒い、豊かな髪で、飛行機のイヤリングをつけてた。)
モニカ: No, no, no, that's not Gina, that's Dina. (違う、違う、違う。それはジーナじゃなくて、ディーナよ。)
チャンドラー: (to Monica) You see? You can't tell which is which either, dwha!! ([モニカに] ねぇ。君らだって、どの子がどの子かわからないじゃん。ほーら!)
フィービー: We didn't fool around with any of them. Dwha! Dwha! (私たちはその中のどの子ともエッチしてないわよ。ほらほら!)

家族思いのジョーイですから、妹とエッチした、さらにはそれが誰だか覚えてないなんて、本当に冗談抜きで殺されちゃうわよ、とモニカは言っています。
彼が家族思いであることは、これまでも何度か出てきました。
イタリアン・マフィアの映画などを見ていると、そんな風に家族の結束が固いですね。
イタリア系の特徴なのでしょうか?

この kill you dead という表現ですが、あなたを殺して(kill you)、死ぬという状態にする(you (are) dead)という感じですね。
2007年10月から12月にかけて、NHK 教育テレビで、大西泰斗先生の「出張!ハートで感じる英語塾」という番組が放映されていましたね。
その Lesson 3 「どこまでも並べていけ」で、
I'll kiss it better.
という例文を使って、その「並べ方」の感覚を説明されていたのですが、その感覚と、kill you dead の感覚も似ているような気がします。
これを、大西先生は「ピボット」と呼んでおられますよね。
2007年10月号のテキスト p.45 には、
The gang beat him unconscious. 「ギャングは彼を殴って気絶させた」
という例文も載っています。
これは特に、kill you dead に近いニュアンスを感じます。

kill したら、dead という状態になるに決まっているんじゃ…?という気もするのですが、kill には、「kill するほどの痛みを与える」という意味もあります。(My head is killing me! だったら、「頭が割れそうに痛い!」という意味。)
ですから、そういう比喩の kill じゃなくて、ほんとに死ぬところまでいっちゃうわよ、という意味で、dead をつけている、ということでしょうか?
kill you と言った後に、actually 「本当に」と念押しした後で、kill you dead と言っているわけですから、「殺される…って、言葉のあやじゃなくて、”本当に殺されてあなたは死ぬ”わよ」という感じかな、と。

You don't think I thought of that? を直訳すると、「俺がそのこと(ジョーイに殺されるってこと)を考えたとは思わないの?」ですが、英語では否定語を最初に持ってきますので、日本語にした場合は「そのことを考えなかったと思う?」の方が自然ですね。
俺だって言われなくてもそのくらいわかってるよ。だから、これが最悪だって言ってる、だから落ち込んでるんだよ、ということですね。

big hair について。
英辞郎では、
big hair=豊かな髪
と書いてあります。
「でっかい髪」のように訳すと、「爆発頭」、髪の毛が爆発しているみたいに聞こえるので悪口みたいですが、上のセリフを見る限りは、big hair は悪口ではないようです。

Wikipedia 英語版: Big hair を見ると、big hair というのは、ボリュームのある髪型を指すようです。
その例として、ファラ・フォーセット(チャーリーズ・エンジェルで有名)が挙がっていますので、ああいう感じのゴージャスな髪型のイメージなんでしょうね。

モニカのセリフを聞いていると、Gina も Dina もどちらもいるようです。(エンドクレジットにも両方とも名前が出ています。)
そんな紛らわしい名前をつけるな!という感じですが。
フレンズ3-11その19 で触れましたが、フレンズ8-10 には、その Dina という女きょうだいが登場します。
でも、3-11 と 8-10 では演じている女優さんが違うようですね。
その件に関しては、フレンズ3-11その23 のコメント欄 で触れています。

tell which is which は「どれがどれかを区別する」。
日本語の直訳みたいですが、英語でもこう表現するんですね。わかりやすいです。
「ほら、お前らだってわかんないじゃん、どうだ!」みたいに子供のように勝ち誇っているチャンドラーに笑えます。
それに対して、「私たちはあなたと違って、何も罪深いことはしてないのよ!」と言いながら、同じような「ムハ」か「ドゥハ」のような音(?)を使って返すフィービーもさらにおかしいですね。
まるで子供のケンカだわ(笑)。


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2008年02月26日

これが男だ! フレンズ3-11その23

(Chandler enters hungover and groaning)
チャンドラーは二日酔い状態で、うめき声をあげながら入ってくる。
モニカ: How ya feelin'? (気分はどう?)
チャンドラー: Well, my apartment isn't there anymore, because I drank it. (そうだな、俺のアパートの部屋はもうあそこにはないよ。だって俺が飲んじゃったから。)
フィービー: Where'd you get to? We lost you after you opened up all the presents. (どこに行ってたの? チャンドラーがプレゼントを全部開けた後、私たちはあなたを見失ったのよ[居場所がどこかわからなくなったのよ]。)
ロス: Yeah. (そうだよ。)
チャンドラー: Yeah, I ended up in the storage room, and not alone. (あぁ、結局、俺は、収納部屋にいたんだ。それも一人じゃなかった。)
みんな: Woooo hoooo!!! (ウー、フー! [とはやす])
チャンドラー: Ow, no "woo-hooing." No "woo-hooing." (あぁ、ウーフーって言うのはやめてくれ。)
フィービー: Why, what happened? (どうして? 何があったの?)
チャンドラー: Ah, I fooled around with Joey's sister. (Phoebe gasps) Well, that's not the worst part. (あぁ、俺はジョーイの妹とエッチしたんだよ。[フィービーは息を呑む] あぁ、それは最悪な部分じゃないんだ。)
モニカ: What is the worst part? (何が最悪な部分なの?)
チャンドラー: I can't remember which sister. (どの妹だったか、思い出せないんだ。)
ロス: (to Rachel) You see what men do? Don't tell me men are nice! (points to Chandler) This is men! ([レイチェルに] 男どもが何をするかがわかったろ? 男は優しい、なんて僕に言わないでくれ。[チャンドラーを指差して] これが「男」だよ!)

部屋全体を飲んじゃった、飲み込んじゃった、みたいに言っています。
飲めるものは全て飲み込んだ、つまり、ものすごくたくさんのお酒を飲んだ、ということでしょうね。

フィービーのセリフで、ジョーイのプレゼントをチャンドラーが全部開けてしまったことがわかります。
自分の誕生日プレゼントだったら、やはり自分で開けたいですよね。(ジョーイは子供っぽいところがあるので、余計にそうでしょう…笑)
それなのに、チャンドラーが酔っぱらって開けてしまったのですから、ひんしゅくだったでしょうね。
プレゼントをあげた人に対しても失礼ですし。

「あれからどこに行ってたの?」だけでも、話の流れはわかるのですが、セリフにそういうエピソードを(脚本家が)意図的に挿入することで、チャンドラーは酔っぱらってしまって、ジョーイが開けるはずのプレゼントを全部開けてしまった、そういう「どひんしゅく」な行為をするほど、自制心を失っていた、ということがわかるのですね。

storage room は「収納室、貯蔵室」。
このアパートのビルのどこかにそういう部屋があるのでしょうか? 彼らの部屋にあるのでしょうか? よくわからないのですが。

モテないチャンドラーは冷やかされて喜びそうなものですが、何故か今回ばかりは、ヒューヒュー(英語では、woo-hoo)とはやして欲しくない…。
頭を痛そうに押さえているので、その声が二日酔いの頭に響くからやめてくれ、というのもあるのでしょうが、みんなが喜ぶような話でもないんだ、という顔もしています。

ジョーイの妹とエッチした、と聞いて、フィービーは「なんてこと!」という感じで驚くのですが、チャンドラーは、that's not the worst part. と言っています。
それも問題と言えば問題なんだけど、それが「問題の本質」じゃないんだよ、というところですね。
驚くのはまだ早い、という感じです。

その本当の理由は…?
ここで、今回のエピソードのタイトルの意味がはっきりするわけですね。
The One Where Chandler Can't Remember Which Sister 「チャンドラーが、どの妹か思い出せない話」。

remember の訳語としては「覚えている、記憶している」「思い出す」などがありますが、ここでは、「覚えていない」というよりも、「どの子か思い出せない」という感じかな、と思います。
「覚えていない」というニュアンスだったら、I don't remember になるような気がするんですよねぇ…。(実はその辺りの違いは、よくわかっておりません。)
このチャンドラーの状況としては、その当時、ベロンベロンで全く記憶がない状態なので「誰だったか覚えていない」という日本語でも正しいとは思いますが、can't remember の正確なニュアンスはどれかなぁ?とちょっと疑問に思ったもので…。

うまい具合に、男のひどさを露呈してくれたチャンドラー。
ロスにとっては「追い風」です。
This is a man. じゃなくて、This is men. となっていますね。
「これ(単数形)=男性たち(複数形)」という文ですが、「これ(チャンドラーの今の姿)が世の一般の男どもの象徴だ、形になったものだ、世の男たちの具現化された姿だ。」みたいな感じでしょうか。
最後のロスのセリフでは、men が3回出てきますが、「男ども、男たち、男という人種」みたいに、「男一般」を指していて、「男というものの本質、習性」を語っている感じですね。
「男は全てこうなんだよ!、例外なく男というものはこういうものなんだよ!」というところでしょうか。
その「いい人」だと思っているマークも、その men の一員なんだよ、と言いたいわけですね。


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posted by Rach at 11:47| Comment(2) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月25日

仕事のためにシャワーを浴びる フレンズ3-11その22

[Scene: Monica and Rachel's, Monica, Phoebe, Ross, and Rachel are eating breakfast.]
モニカとレイチェルの部屋。モニカ、フィービー、ロス、レイチェルは朝食を食べている。
ロス: (to Rachel) So, he's "just a nice guy." You really think this Mark doesn't want anything in exchange for helping you? ([レイチェルに] それで、彼は「ただ、いい人」なんだ。君は本当に思ってるの? そのマークって男が君を助ける代わりに何も求めていない、って。)
レイチェル: Well, I assume I'll have to take showers with him, but y'know, that's true of any job. (そうね、彼とシャワーを浴びないといけないだろうとは思うわ。でも、ほら、それはどんな仕事においても当てはまるから。)

in exchange for は「〜と交換・引き換えに、〜の代わりに、〜の見返りに」。

assume は「(証拠はないが)…を当然のことと思う」。
こういう「思う」系の動詞は、自分が意見を述べる時に使うことになりますが、自分でバリエーションを持って使おうと思うと、まずは、I think ではなく、I assume を使っていることによって、「どういう意味やニュアンスの違いがあるか」を深く知る必要がありますね。
何でもかんでもとりあえず I think で済ましてしまう、という手もありますが(笑)、やはりその思うことについて、根拠があるのか、どれくらいの確率で思っているのか、などの差をつけて、使い分けしたいところです。
こういうものこそ、きっちりと英英辞典で調べたいですね。

ロングマン現代英英辞典では、
assume: to think that something is true, although you do not have definite proof
つまり、「何かを真実だと思うこと。決定的な証拠は持っていないけれども。」

「根拠はないけど、そうだと思っている」→「思い込んでいる」みたいな意味になるのですね。

true of の true は名詞ではありません。
名詞「真実」だと truth ですし、the true の形で「真理」という意味になる場合もあるようですが、上のセリフの true は形容詞ですね。
true of ... で「…に当てはまって」という意味になります。
That's true of any job. で、「それは[そういうことは]どんな仕事にでも当てはまる、どんな仕事でもそういうことが言える」という意味になります。

シャワーくらいは浴びないと、と、レイチェルはカゲキなことを言っていますねぇ。
寝るとまでは言っていませんが、寝ると言っているのとほぼ同じですね。
sleep with ではそれこそ過激で直接的すぎるので、その後のまたは前の(?)シャワーの話にしているのでしょう。
普通は、take a shower と冠詞の a をつけますが、この場合は、複数形になっていますね。
何回かシャワーを浴びないといけない、ということを示唆しているのでしょうか??

仕事をゲットするには、いやだと思うこともしなくちゃいけない、そんな潔癖なことを言っていたら仕事なんてゲットできない、という感じですね。
どれだけこの仕事を欲しがっているかがわかります。
今はマークは何も求めていないけど、「俺と寝たら上に口を利いてあげるよ。」と言われたら拒めないだろうとは思ってるわ、ということのようです。

フレンズ2-10その6 では、
エステル: You're gonna have to sleep with her. (ジョーイは彼女(ローリーという名のキャスティング担当者)と寝なくちゃいけないことになったわ。)
というセリフもありましたね。
ジョーイの場合は、プレイボーイなのに、仕事をゲットするために女性と寝るのはいやだ、みたいなことを言っていました。
レイチェルはその逆で、仕事のためなら、彼がいても寝ることくらいはしょうがない、みたいな発言になっています。
女性の方が現実的なのかもしれません。(私はそこまでしませんよ…って、そもそも誰も私にそんなことを求めないな…爆)


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posted by Rach at 12:47| Comment(2) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月24日

かっこいい男性にとろける音 フレンズ3-11その21

(Cut to Ross and Monica)
ロスとモニカに画面がカット。
ロス: Hi. (はーい。)
モニカ: Hi. (はーい。)
ロス: Yeah. So um, I-I heard about this ah, Mark guy that ah, Rachel met today. (僕は、マークって男の話を聞いたんだけど。レイチェルが今日会った、っていう。)
モニカ: Isn't that great? (それってすごくない?[すごいでしょ?])
ロス: Oh yeah! So ah, kinda pretty, pretty good. He sounds like a nice, good guy. (あぁ、そうだね! そう、とってもとってもグッドな感じだね。彼は、優しくて良い人みたいだね。)
モニカ: Oh, he is. And he is so dreamy! I mean, y'know what, when he left, I actually used the phrase: "Hummina, hummina, hummina." (walks away) (えぇ、彼はそういう人よ。そして、彼ってとっても素敵なの! つまり、ほら、彼が立ち去った時、私は実際にあのフレーズを使ったのよ。「ハマナ、ハマナ、ハマナ」って。 [と言って立ち去る])
ロス: That's excellent. (それは素敵だ。)

He sounds like a nice, good guy. というのは、「彼は優しくて良い人のように聞こえる。」ということです。
実物は見ていないけど、レイチェルの話を聞いてそこから判断しているので、「話によると…のようだね。」という意味で、sound という動詞を使っているのですね。
もし、彼が話している姿を見て、いい人だと思ったのなら、look という動詞を使うだろうと思います。

dreamy は日本語のドリーミーの感じだと「夢のような」になりますね。
それ以外にも「(人が)空想にふける」という意味もありますが、今回の場合は、彼が夢見る人だ、と言っているのではありません。
「夢見るように美しい」という意味から「素敵な、素晴らしい」という意味になるので、「素敵な人、かっこいい人」ということですね。
ロングマン現代英英辞典では、
dreamy: (informal) very attractive and desirable
つまり、「とても魅力的で好ましい」。(desirable = sexually attractive)

「素敵な、素晴らしい」という意味で使うのは、主に女の子のようですね。(確かに、男性が dreamy という単語を使うと、ちょっと違和感があるような気がします。)
レイチェルは内面・性格の話しかしていませんでしたが、見かけも素敵だ、ということが dreamy という形容詞でわかる、ということだと思います。

"Hummina, hummina, hummina." と変な音(?)を出していますが、ハマナ、ハムナ、みたいに発音していますね。
ヘナヘナヘナ、と素敵な男性にとろける音(?)のようです。
アメリカでも惚れ惚れするような男性に会ったら、ヘナヘナヘナ…となるんだなぁ(笑)。

レイチェルは彼がかっこいいなんてことは全く言っていなかったのに、モニカは彼が素敵な男性だと言うので、ますますどうしたらいいか困ってしまうロス。
気持ちはわかります。
最後のロスのセリフは、「ほんと、最高!」という感じですが、これはもちろん、「最低だ!」という言葉の裏返しですね。
優しい人でかっこよくて、そんな人がレイチェルに親切にして、レイチェルもあんなに喜んでいて…もう「最高」と呟くしかないわけです。
恋人としては大変辛い展開ですね。


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posted by Rach at 11:08| Comment(4) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月23日

短縮ダイヤル フレンズ3-11その20

(cut to Chandler)
チャンドラーに画面がカット。
ジョーイの姉妹1: (to Chandler) What 'cha doing? ([チャンドラーに] 何してるの?)
チャンドラー: Oh, I'm taking my ex-girlfriend off my speed dialer. (あぁ、短縮ダイヤルから、元カノ(の番号)を消してるんだ。)
ジョーイの姉妹たち: Oh!! (まぁ!)
チャンドラー: No-no-no-no, no, it's a good thing. Why must we dial so speedily anyway? Why must we rush through life? Why can't we savor the precious moments? (to one of Joey's sisters) Those are some huge breasts you have. (いやいやいやいや、違うんだ。良いことなんだよ。だいたい、どうして俺たちはそんなに速くダイヤルしないといけないんだ? どうしてそんなに人生を急いで生きないといけないんだ? どうして貴重な瞬間をゆっくり味わうことができないんだ? [ジョーイの姉妹の一人に向かって] 君は大きな胸してるんだな。)

speed dialer は、「短縮ダイヤル」のことですね。
研究社 新和英中辞典には、
短縮ダイヤル speed [simplified, shortened] dialing.
と出ています。

「短縮する」というと、abbreviate という単語を思い出します。
実際、abbreviated dialing という表現もあるようですが、それはちょっとニュアンスが違うようです。
Wikipedia 英語版: Abbreviated dialing によると、公共機関にかける 911 (日本でいう 110 や 119 などの緊急電話番号)のようなものを指すようです。

speed は「(速度が)速いこと」ですから、speed dialer は素早くダイヤルできるもの[装置]、長い番号をちんたら入力しなくて済むもの、ということですね。

savor は「…をゆっくり味わう、賞味する」。
元カノの短縮ダイヤルを削除しているのを知って、「かわいそう」みたいな同情の声があがるので、「全然みじめなんかじゃない」と力説するチャンドラー。
「人生急ぐ必要なんかないんだよ。ゆっくり生きようじゃないか。」みたいに、短縮ダイヤルの話から、話は大きく、人生の話にまで広がっています(笑)。

…と思ったら視線が胸に止まって、つい思ったままを口に出してしまった…というオチですね。
セクハラみたいな発言ですが、確かにこの人の胸は大きいなぁ(笑)。

Those are some huge breasts you have. という文章がちょっと不思議な構文になっていますね。
「それって、君が持ってる大きな胸だね。」みたいな感じになるのですが、そのままの語順で捉えると、「その、今、目に見えてる物体、それは大きな胸だね、君の胸だね。」みたいな感じになるでしょうか?


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2008年02月22日

姉か妹かがわかる場合 フレンズ3-11その19

モニカ: How hammered are you? Huh? These, these are Joey's sisters. (どんだけ酔ってるのよ? ねぇ? これは、これはジョーイの姉妹たちよ。)
チャンドラー: Hi, Joey's sisters! (はーい、ジョーイの姉妹たち!)

sisters の話の続きです。
フレンズ3-3その26 では、
モニカ: Wow! Big family, seven sisters, and he's the only...boy. (まぁ! 大家族ね、7人の姉妹がいて、彼は(その中で)ただ一人の…男性。)
というセリフがありました。
ですから、ジョーイが8人兄弟(きょうだい)で、ジョーイ以外は全員女性だ、というのはそのセリフでわかりますね。
この場合は、女きょうだいが7人ということだけで、ジョーイよりも年齢が上か下かということはわかりません。
姉か妹か、ということが明白になるような表現が、過去エピソードに出てきたことはなかったと思うのですが…。

後のエピソード、フレンズ8-10 には、Dina というジョーイの女きょうだいが登場します。
そのセリフでは、
My youngest sister, Dina
My little sister Dina
という表現、
さらには、
ジョーイ: Because! 'Cause... 'Cause you're my baby sister!
ディーナ: And you're my big brother!
というやり取りもありますので、ジョーイが兄、ディーナが妹、ということだけははっきりしているようです。

いずれにしても、日本語では「姉」か「妹」かを厳密に区別する傾向にありますが、英語では「女きょうだい」であることを言うだけで年齢の上下はあまり気にしないようだ、ということですね。


フィービー: (to one of his sisters, Cookie) Hey! ([彼の姉妹の一人、クッキーに] はーい!)
クッキー: Hey. What are we drinkin' over here? (ねぇ、ここであんたは何を飲んでるんだい?)
フィービー: Well, I have ah, vodka and cranberry juice. (そうね、私はウォッカとクランベリー・ジュースを飲んでるわ。)
クッキー: No kiddin'. That's the exact same drink I made myself right after I shot my husband. (冗談でしょ。それって、私が自分の夫を射殺した[銃で撃った]直後に自分で作った飲み物と全く同じよ。)
フィービー: Wow. Okay, I don’t know how to talk to you. (まぁ。そうね、私、あなたとどうやって話したらいいかわかんない。)

このクッキーというジョーイの姉(?)は、ちょっとヤンキーみたいなあねごタイプ。
ヒア(here)がヒーイみたいにしか聞こえません。
かなり「すれた」感じがしますねぇ。
「何を飲んでるんだい?」(にしおかすみこ、みたい…笑)、または「何を飲んでるのさ?」みたいな雰囲気かもしれません。

the exact same で「全く同じ」、shot は shoot 「(鉄砲・弾丸を)撃つ、発射する」「撃ち殺す、射殺する」の過去形ですね。
ここではただ単に「銃で撃った」だけなのか、「射殺してしまった」のかよくわかりませんが…(笑)。
本当に撃って、さらには殺していたら大変なことなので、多分、冗談でしょうね。
だから、「撃つ」か「射殺する」かの解釈はどっちでもいいでしょう。
冗談だとは思うけれど、この人を見てると事実かもしれない…そう思うと、さすがのフィービーも「これからどう会話を展開していったらいいかわかんない状態」です。


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2008年02月21日

あの子が複数に見える フレンズ3-11その18

ジョーイの姉妹たち: (entering) Joey! Happy Birthday! (all 7 of them look almost identical) ([入ってきて] ジョーイ! 誕生日おめでとう! [7人全員はほとんど見た目が同じである])
ジョーイ: Hey!! Hey-hey-hey! (やぁ! やぁやぁやぁ。)
チャンドラー: (to Monica) Okay, how many of that girl are you seeing? ([モニカに] なぁ、モニカにはあの女の子が何人に見えてる?)
モニカ: How hammered are you? Huh? These, these are Joey's sisters. (どんだけ酔ってるのよ? ねぇ? これは、これはジョーイの姉妹たちよ。)
チャンドラー: Hi, Joey's sisters! (はーい、ジョーイの姉妹たち!)

all 7 of them look almost identical とありますが、本当にそうですね。
顔が似ているわけではないのですが、服装や髪型の雰囲気が似ている、ということです。みんなブルネット(黒髪)だし。
あまりの歓声に、ロスがびっくりしてるのがおかしいです。

identical という単語は、フレンズ3-3その30 にも出てきました。
フィービー: There goes my identical twin sister! Just walkin' along, looking like me. (あそこに私の一卵性双生児の姉がいるわよ! ちょうど通り過ぎていく。私のような姿をして。)

何故かそこで identical について説明していないのですが、identical は「全く同じの、同一の」、identical twins は「一卵性双生児」です。
identify, identity の形容詞形ですね。

「酔っぱらって複数に見えてるのか?」みたいなことをモニカに尋ねているチャンドラー。
how many of that girl are you seeing? となっていて、How many girls are you seeing? 「何人の女の子を君は見ている?、君には何人の女の子が見えてる?」ではないんですね。
「that girl (そこにいる一人の女の子)が何人に見えているか?」みたいな質問になっているように思います。

チャンドラーはへべれけ(?)に酔っぱらっているので、女の子が何重にもぼやけて複数に見えているかのように語っているのですね。
チャンドラーが過去にジョーイの姉妹たちに会ったことがあるのかどうかはわかりませんが(エピソード上では、今回が初登場ですが)、ジョーイにたくさんの姉妹がいることは知っているはずです。
だから、このセリフも本気で質問しているのではなくて、「俺には一人の女の子がたくさんに見えてるけど、モニカもそうかな?」とジョークを言っているのだろうと思うのですが…。
もしかしたら、そのことも思い出せないほど、意識が朦朧(もうろう)としているのかもしれない(笑)。
そのセリフを、目がすわった状態で言っているから、なおさらおかしいわけです。

hammered は「酔っぱらった、泥酔した」。
フレンズ2-10その3 では、"Okay, I was so wasted!" "Oh, we were so bombed!" という表現が出てきました。
wasted も bombed も「酔っ払って、酒でフラフラの」という意味になります。

その 2-10 では hammered という表現は使われていませんでしたが、hammer は名詞でご存知「ハンマー、金づち」、動詞で「ハンマーでたたく」という意味があります。
hammered は「ハンマーで殴られた」ということで、ハンマーで殴られたように意識がない、ヘロヘロになっている、という感じでしょうか?
How hammered are you? は「あなたはどれほど酔っぱらっているの?」ですが、「どんだけ〜[どんだけぇ〜](酔っぱらってるの)?」みたいな感じですね。
どれほど…か、つまり、…しすぎなんじゃないの、度を過ぎて…なんじゃないの?というニュアンスです。

sisters を「姉妹たちよ。」と訳すと変な感じなのですが…。
その sisters について、ちょっと脱線しそうなので、続きは明日にします。


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2008年02月20日

サンドイッチボード フレンズ3-11その17

ロス: Well, I'm just saying, I mean, why else would he just, y'know, swoop in out of nowhere for no reason? (そう、僕はただこう言ってるだけだよ。つまり、ただどこからともなく、さっと現れるなんて、他にどんな理由があるっていうんだ?)
レイチェル: To be nice? (優しくするため?)
ロス: Hey, Joey, are men ever nice to strange women for no reason? (なぁ、ジョーイ、男ってのは、理由もなく知らない女性に優しくすることなんてあるかな?)
ジョーイ: No, only for sex. (ないね。エッチのためだけだよ。)
ロス: Thank you. (to Rachel) So did you ah, did you tell "Mark Something" about me? (ありがとう。[レイチェルに] それで、「マーク・なんとか」には、僕のことを話したの?)
レイチェル: I didn't have to, because I was wearing my "I heart Ross" sandwich board and ringing my bell. (話す必要なんてなかったわ。だって、私は「私 ”ハートマーク” ロス」っていうサンドイッチボードをつけて、ベルを鳴らしていたもの。)
ロス: Uh-huh. (あぁ。)

nowhere は「どことも知れぬ場所」なので、out of nowhere を直訳すると、「何もないところから(出る)」、つまり、「(出現などが)どこからともなく」「出し抜けに、いきなり」というような意味になるのですね。
swoop in は「急降下する」。
ここでは out of nowhere という言葉とくっついて、「どこからともなく急に現れる」というような意味になっています。
フレンズ1-12その4 では、レイチェルがパウロと別れる瞬間を狙え、とロスにアドバイスする時、
ジョーイ: Now is when you swoop. (今が割り込むチャンスだぞ。)
と言っていましたね。

why else の else は、その前に言った「君とエッチしたい」という理由の「他に」、という意味でしょう。
それ以外の理由は何だろう?、それ以外に理由なんてあるのかな?みたいな感じでしょうかねぇ?

レイチェルは「知らない女性にも優しくしたいと思う男性はいるはずよ。」と答えるのですが、ロスはジョーイに「男はそんなことをするか?」と尋ねます。
すると、「エッチが目的、これしかないね。」みたいに即答するジョーイ。
さすがジョーイ(笑)、そして、とっさにジョーイに振ったロスもさすがです。そう答えるのがわかっていたから、ですね。。

sandwich board というのは、体の前後に板を下げる、広告版のことですね。
サンドイッチ[サンドウィッチ]みたいに、前後の板で体を挟むから、サンドイッチボードと呼ぶのでしょう。
そういう広告をぶらさげながら、歩いている人、立っている人を、サンドイッチマン(sandwich man)と言いますね。
最近はあまり見かけないような気もしますが…。
さらには、今、「サンドウィッチマン」というと、2007年M-1で王者になった漫才コンビを思い出してしまうのですが…。(エンタの神様でコント「墓参り」を見た時から、面白いなぁ、と思っていました… M-1では「僕、ちゃんとピッツァって言いましたよ!」にウケました…)

人目を引くために、サンドイッチボードをつけた人は、ベルを鳴らしながら歩いている、ということでしょうね。
実際にレイチェルも、右手に持ったベルを鳴らすような仕草をしています。

レイチェルの例えは、「私 ハート ロス」つまり、私とロスをハートマークで繋げた看板、「アイ・ラブ・ロス」という意味の看板を持って、ベルを鳴らしながら歩いていた、「私とロスはラブラブなのよ」と宣伝しながら歩いていたから、わざわざ詳しくロスのことを説明しなくても大丈夫よ、というところです。

もちろん、そんなことをしているはずもないし、ロスという恋人がいるということが他人にわかるようなことは何もしていないはずです。
そんな風に、周りの人みんなに、「私にはロスという恋人がいるのよ」と言って回らないといけないの?、宣伝しまくらないといけないの?、とイヤミで言っているのでしょうね。
尋ねられてもいないのに、こっちからそれを吹聴して回る必要がどこにあるの?というところでしょう。


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2008年02月19日

理由なき親切 フレンズ3-11その16

レイチェル: (entering, to Ross) The most unbelievable thing happened to me today. ([部屋に入ってきて、ロスに] 最高に信じられないことが、今日私に起こったのよ。)
ロス: Hi! (はーい!)
レイチェル: Hi! So I'm out having lunch at Monica's and this guy starts talking to me, and it turns out he works for a buyer at Bloomingdale's and there happens to be an opening in his department. So I gave him my phone number and he's gonna call me this weekend to see if he can get me an interview! (はーい! それで、私がモニカの職場でランチを食べていると、ある男性が私に話しかけてくるの。それで、彼はブルーミングデールズでバイヤーのもとで働いているっていうのがわかったの。 そして、彼の部署でたまたま(仕事の、職の)空きがあるのよ。だから私は彼に私の電話番号を渡したの。私に面接を用意できるかどうかを、今週末に彼が私に電話してくれる予定なの。)
ロス: Wow! (ワオ!)
レイチェル: I know! (そうでしょ! [ワオ!って感じでしょ?])
ロス: What, so this guy is helping you for no apparent reason? (何、それじゃあ、そいつは、特に何の理由もなく君を助けようとしているの?)
レイチェル: Uh-huh! (えぇ、そうよ!)
ロス: And he's, he's a total stranger? (それで、彼は全く知らない人なんだね。)
レイチェル: Yeah! His name is um, "Mark" something. (そうなの! 彼の名前は、うーんと、「マーク・なんとか」よ。)
ロス: Huh. Sounds like "Mark Something" wants to have some sex! (ふーん。「マーク・なんとか」は(君と)エッチしたいみたいだね!)
レイチェル: What? (何ですって?)

レイチェルは入って来ていきなり、ビッグニュースを伝えようとします。
ハイ!のような挨拶もなしで話を始めようとしていたので、ロスはその話を聞く前に、まずは「はーい、やあ」と言ってみたようですね。
「挨拶もなしかい? ちょっと落ち着いて話してよ。」というところでしょうか。
それに対してレイチェルも、興奮する気持ちを抑えて、「はーい」といったん答えてから、話を始めているのですね。

その出来事を語る時、途中までは現在形が使われていますね。
臨場感、その場の状況をリアルに実況している感じでしょう。

he works for a buyer は「バイヤーのもとで働く」。
work for は「…に勤めている、…で働く、…に雇われている」。
フレンズ3-10その15 にも出てきました。
彼がバイヤーなのではなく、彼はバイヤーのために働いている、上司がバイヤーである、ということだと思います。

ロスがワオ!と言うので、I know! と返すのですが、「そうなのよ!」というニュアンスですね。
「そうでしょ?、ワオって感じでしょ、すごいでしょ?」とレイチェルは言いたいのですね。
でも、ロスが言ったワオ!の意味は違うようです。

apparent は「明白な、明らかな」なので、for no apparent reason は「はっきりした理由もなく、これといった理由もなく」という意味になります。
フレンズ3-8その20 では、for no reason が出てきました。

「理由」という言葉が出たついでに、ちょっと脱線するのですが…。

「理由なく」と聞くと、ジェームズ・ディーンの映画「理由なき反抗」を思い出してしまう私です。
その原題は "Rebel Without A Cause" ですね。
フレンズ2-11その1 で、ちょこっとそのタイトルについて触れています。)
without cause 「理由もなく」、without good cause で「正当な理由なく、しかるべき理由なしに」という意味です。

普通は、without cause と冠詞なしで使うようですが、映画のタイトルは、without a cause と a が入っていますね。
cause は基本的には不可算名詞ですが、具体的なものを指す場合には可算になる、と辞書にあります。
タイトルに入っている a は、「たった一つの理由もなく」みたいな強調のニュアンスがあるのかなぁ?
without a cause の方がリズム感があるように思うし、インパクトを感じます。(私だけ?)

フレンズ3-8その25 では、reason と cause の違いについて触れています。
cause には「(何かを引き起こす)原因」、reason は「(何かをするようになった)理由」というニュアンスがあるようです。
ジェームズ・ディーンの without a cause のニュアンスは、「反抗を引き起こすことになった”きっかけ・原因”もなく」「きっかけもなく反抗する」みたいなことでしょうか?
若さゆえの反抗心、別に何かトリガーとなる出来事があったわけではないけれど、何だかむしょうに反抗したくなる…というような…??

上のセリフの for no reason は、「何故助けようとしたか?の理由」もなしに助けた、というニュアンスだと思います。
人がある行動をする場合、普通は何らかの理由・目的があるものだけれど、この男性の場合はそれがないの?という感じですね。

…ということで、長い脱線になりましたが、日本語で「理由なく」と訳される可能性の高い、for no reason と without cause のニュアンスの違いについて考察してみました。

レイチェルは本当に、その男性に対して異性として興味を持っているわけではないようです。
名前もちゃんと覚えていない、というのは本当のことでしょう。
その仕事に関する夢のような話で頭がいっぱいなのですね。

ロスのワオ!は、初対面の見ず知らずの男性が、そんな親切な話を「何の理由もなく」持ち出した、ということに驚いた、そんなの信じられないよ、という意味のワオ!です。
男としてそんなの納得できない、その for no reason にはウラがあるに違いない…。
「彼は君とエッチしたいから、そんな親切にするんだよ。」(!!)
ついに「男の本音」を言ってしまったロス(笑)。
have some sex の後には、with you がついていないので、「君と(エッチしたい)」とまではっきり言っているわけではありませんが、「エッチが目的で女性に近づいた、下心があって親切にした」とロスは言いたいわけですね。


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2008年02月18日

舌に色が付くほど食べる フレンズ3-11その15

ロス: Oh, somebody's feeling better. (あぁ、誰かさんは元気になったみたいだな。)
モニカ: (to Chandler) Stick out your tongue! ([チャンドラーに] 舌を出して!)
チャンドラー: (to Monica) Take off your shirt! ([モニカに] シャツを脱いで!)
(Chandler sticks out his tongue and it's a horrible shade of green.)
チャンドラーは舌を出す、すると、ひどい緑色の陰ができている。
モニカ: Oh my! (まぁ、なんてこと!)
ジョーイ: Oh, my God! How many of these did you have? These are pure vodka. (なんてこった! そのジェロ・ショットを何杯分食べたんだよ? それは(水割りしてない?、混じり気ない?)純粋なウォッカなんだぞ。)
チャンドラー: Yeah, Jell-O. Just like Mom used to make. (あぁ、ジェロ。ママが昔作ってくれたのと同じだ。)

somebody's feeling better. について。
このエピソードの最初の方で「元カノのジャニスが夫と幸せそうにしているところを見た」と落ち込んでいたチャンドラー。
それに対して、フレンズ3-11その6 で、
ロス: Hey Chandler, there's a party tomorrow, you'll feel better then. (ねぇ、チャンドラー。明日パーティーがあるんだ。そしたら、気分がよくなると思うよ。)
と言っていました。
今のロスのセリフはその落ち込んでいたことを踏まえて、「誰かさんは、今は(以前より)気分が良くなったようだね。」と言っているということでしょうか。

日本語で、ほろ酔い、または酔っぱらってご機嫌な人に向かって「いい気分みたいだねぇ、ご機嫌だねぇ」みたいに言いますよね。
最初、somebody's feeling better. にもそういう「酔っぱらって良い気分」のニュアンスを感じたのですが、この場合はやはり上に書いたように「落ち込んでいたのから立ち直った」ということなんでしょうか??

stick out one's tongue は「(ペロリと・ベーッと)舌を突き出す」。
フレンズ2-22その9 でも、少し触れています。

「舌を出せ!」と言われて反射的に「シャツを脱げ!」と返しているのが面白いです。
俺にえらそうに命令するなら、俺も命令しちゃうぞ、みたいな感じ。

shade は「陰」ですが、「(色の)濃淡」という意味があります。
陰のようにそこだけ色が濃いということのようですね。
a horrible shade of green は「ひどく緑が濃くなった部分、ものすごく濃い緑の部分」みたいな感じでしょうか。

昨日の記事、フレンズ3-11その14 で、Jell-O shot のことを「ジェロで出来たお酒」と書いてしまったのですが、正しくは「お酒をジェロで固めたゼリー、キツいお酒の入ったゼリー」のようです。
(その記事のコメント欄で、Jell-O shot についての情報を教えていただきました。ありがとうございます。)

ジェロには、いろんな色があって、それを食べるとこんな風に舌に色が付くんですね。
こんなに色が付くほどのたくさんの量のゼリーを食べちゃった、ということです。
その「お酒入りゼリー」に使っているお酒は、ウォッカ、それも pure vodka だと言っています。
ウォッカをたくさん飲んでしまったのと同じだ、ということですね。

最後のセリフですが、このジェロの味は、ママが昔作ってくれたのと同じだ、それを思い出すよ、みたいなことを言っています。
それを言った後、チャンドラーはロスの方を向いてうなずいていますね。

ジェロの味がママの作ってくれたデザートを思い出させるということか、それとも、ママは実際にウォッカを入れたものを作っていた、ということか…?

普通ならば前者でしょうが、フレンズ1-11その1 で登場したチャンドラーのママのノーラ・ビングという人はかなり過激な人です(笑)。
自分もお酒が好きだから、ウォッカ入りのジェロ・ショットをよく作っていた、という可能性がありますし、それを息子のチャンドラーにも飲ませていた、という可能性だってあります。
上のセリフも、「ママはウォッカ入りのジェロ・ショットをよく作ってくれてたなぁ」と懐かしく思い出している、ということかもしれないな、と。
冗談じゃなくマジで、ほんとにその時もウォッカが入ってたんだよ、という意味で、ロスの方を向いてうなずいているのかな、と思ったのですが、どうでしょう??


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2008年02月17日

Jell-O(ジェロ) フレンズ3-11その14

モニカ: Joey? Where are the Jell-O shots? (ジョーイ? ジェロ・ショット[ジェロで出来たお酒]はどこにあるの?)
ジョーイ: I don't know, Chandler is supposed to be passin' 'em... (知らないよ。チャンドラーがそれを配ってるはずだけど…)
(Camera cuts to show Chandler giving a Jello shot to the ceramic dog and holding an empty tray of Jello shots.)
カメラがカットして、チャンドラーがセラミックの犬にジェロ・ショットをあげていて、ジェロ・ショットの空になったお盆を持っている様子が映る。
ジョーイ: Chandler! (チャンドラー!)
チャンドラー: Hello-dee-lo! (ハロー、デロー!)

Jell-O について。
英辞郎には、
Jell-O=(商標)ジェロ(米国クラフト社から販売されているゼリーの素)
とあります。
詳しくはこちら(↓)。
Wikipedia 英語版: Jell-O
Kraft Foods の公式サイト JELL-O

フレンズ1-23 で、生まれたばかりのベンを見て、
キャロル: What does he look like? (彼はどんな感じ[誰に似てる]?)
ロス: Kinda like my uncle Ed, covered in Jello. (ジェロで覆われた、エドおじさんみたいな感じだね。)
というセリフがありました。
生まれたばかりの時は、ベトベトして濡れた状態なので、それを「ジェロで覆われた」と表現しているのですね。

Chandler is supposed to be passin' 'em... は「チャンドラーがそのジェロ・ショットを配っているはずである」ということで、「今姿を見かけないけど、どっかそこら辺で配ってると思うよ、配ってるはずだから、周りを探してみたら?」みたいなニュアンスですね。
Chandler is passing と現在進行形ではなくて、be supposed to を使うことで、「(今実際にそうしているかどうか見たわけじゃないけれど)そういうことになっているはずだ」という気持ちが出る気がします。

the ceramic dog (セラミック・ドッグ)、まだいたんですね(笑)。
フレンズ2-19その21 で出てきた白い犬の置物です。
その過去記事のト書きには、porcelain greyhound 「磁器製のグレーハウンド(猟犬)」や、porcelain dog などと書いてあります。
今回のト書きでは、ポーセリン(磁器)ではなくて、セラミック(陶磁器?)になっていますね。
その違いは微妙なので、まぁ、ト書きを書くに当たってはどちらでもいいんですが(笑)。

犬の置物に飲ませようとする、という尋常ではない行動(?)をしているし、お盆のお酒はからっぽだし、ということで、チャンドラーがそれを全部飲んでしまって、今かなり酔っぱらっているであろうことが、そのシーンでわかります。
チャンドラー!と呼び掛けられて、妙な言葉で返しているのも、それを表していますね。


(Rach からのお詫び)
いただいたコメントへのお返事は、明日までお待ち下さいませ。


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2008年02月16日

彼はあまりにもチャーミング フレンズ3-11その13

[Scene: Chandler and Joey's, it's Joey's party.]
チャンドラーとジョーイの部屋。ジョーイのパーティー。
モニカ: (to Phoebe) I mean you're going out on a date with the noisy guy upstairs? ([フィービーに] フィービーは、上のうるさい[音を立てる]男性とデートに行く予定なの?)
フィービー: Well, he's very charming. (えぇ、彼はとってもチャーミングなの。)
モニカ: I know, he's too charming! But if you two start going out, then it's just gonna make it so much harder for me to hate him. (そうね。彼はものすごくチャーミングよ! でも、もしあなたと彼の二人が付き合い始めたら、そしたら、そのことで、私が彼を憎むことがもっとずっと難しくなってしまうわ。)
フィービー: Well, you're just going to have to try. (そうね、ただ頑張るしかないわね。)

charming は「チャーミング」とすっかり日本語になっているので意味はすぐにわかりますが、本来は charm 「(人を)うっとりさせる、魅了する、魅惑する」という他動詞なのですね。
ですから、charming という現在分詞形だと、「人をうっとりさせる、ほれぼれさせるほど魅力的な」という意味の形容詞になるわけです。
be charmed with/by だと、「…にうっとりした、…に引き付けられた、見とれた」みたいな意味になります。

he's very charminig. と言ったフィービーに対して、モニカは he's too charming. と返しています。
very は so とも言い換えられますが、これを、too と使って言い換えると、少しニュアンスが変わってきます。

ロングマン現代英英辞典では、
too [adverb]:
[+ adjective/adverb] more than is acceptable or possible

つまり、「容認できる範囲または可能な範囲を超えた」。

ですから、日本語では「過度に…である」「あまりにも…すぎる」と訳されることが多いように、「度が過ぎた」イメージがあります。
この場合も、「彼はチャーミングすぎて、正当な文句も言えなくなるほどだわね。」「文句を言いに行ってもそれを撤回してしまうほどチャーミングだわね。」みたいなニュアンスが込められているのでしょう。

今でも文句を言うのは難しいのに、それが「フィービーの恋人」ということになったら、ますます「うるさい」とか文句を言えなくなる、どんなにうるさくても黙ってないといけなくなる、ということですね。
フィービーは「ただ頑張るしかないわね。」みたいに言っています。
「難しくなろうがなるまいが知ったこっちゃない。文句を言いたかったら、文句が言えるように頑張るしかないわよね。」みたいなことですね。


(Rach からのお詫び)
いただいたコメントへのお返事は、もうしばらくお待ち下さいませ。


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2008年02月15日

ブルーミングデールズ フレンズ3-11その12

(A guy at the end of the table starts laughing.)
テーブルの端の男性が笑い出す。
レイチェル: (to him) Hi. Is my misery amusing to you? ([彼に向かって] はい。私の不幸があなたには面白いかしら?)
男性: I'm sorry, I wa, I wa, I was just ah.... (starts to laugh again) (ごめん。僕は、僕は、僕はただ… [再び笑い出す])
レイチェル: It's not funny. This is actually my job. (面白いことじゃないわ[笑いごとじゃないわ]。現実にこれが私の仕事なのよ。)
男性: Oh believe me, I-I-I've been there. I had to sort mannequin heads at that Mannequins Plus. (あぁ、信じてくれ。僕もそういうところ[業界]にずっといるんだ。マネキン・プラスでマネキンの頭を分類[区分け]しなくちゃいけなかったんだよ。)
レイチェル: Oh well then, so I'm just going to go back to talking to my friend here. And you can go back to enjoying your little hamburger. (へぇ、そうなの。それじゃあ、私はここにいる私の友達との会話に戻るから。そして、あなたはあなたのハンバーガーを楽しむのに戻ってね。)
男性: Ah, just one other thing. (あぁ、あともう一つだけ。)
レイチェル: Yes?! (はい?)
男性: I ah, I work at Bloomingdale's and I might know of a job possibility if you're, if you're interested. (僕は、ブルーミングデールズで働いているんだけど、働き口の可能性を知ってるかも[働き口について心当たりがあるかも]しれない。もし君が、もし君が興味があれば(の話だけど)。)
レイチェル: (looks at Monica) (to him) Do you want my pickle? ([いったんモニカを見て、それから彼に] 私のピクルス欲しい?)

自分の悩みを笑う人に対しては、"Is my misery amusing to you?" 「私の不幸があなたには面白いかしら?」
これは、親しい間柄なら使えそうですね。(今回は初対面の相手に使ってますが…笑)

Mannequins Plus はマネキンを保管してある場所、みたいな意味だと思うのですが、大文字で書いてあるところを見ると、固有名詞でしょうか?
(ぐぐってみましたが、それらしいものを発見できませんでした)
Mannequins Plus という名前で、マネキンがたくさん置いてあるようなイメージが観客には浮かぶ、ということかな、とも思います。

go back to enjoying で、enjoy という行為に戻ってね、という感じですね。
your little hamburger の little は「つまらない、ちっぽけな」とばかにしたニュアンスか、もしくは「あなたのハンバーガーちゃん」みたいなニュアンスか…。

その男性はブルーミングデールズで働いていて、働き口を紹介してくれるかもしれない…と聞いて、とたんに態度が変わるレイチェル。

Bloomingdale's は、ニューヨークにある有名百貨店です。
Wikipedia 英語版: Bloomingdale's
上のウィキペディアによると、全国に36店舗あるそうですが、このNYのお店がやはり一番有名ですね。
ウィキペディアの Photo gallery にも、flagship store (本店、一号店、主要店)の NY の写真が載っています。

bloom は「花が咲く」「栄える、真っ盛りである」、dale は詩的な表現の「(広々とした)谷」という意味なので、blooming dales のイメージは「花真っ盛りの谷」みたいな意味なのかなぁ、と思っていたら…。
創始者が brothers Joseph and Lyman G. Bloomingdale という兄弟で、その苗字が Bloomingdale だから、Bloomingdale's 「ブルーミングデールさんの店」のように所有格がついているのですね。
(McDonald's などと同じです。)

ブルーミングデールズは、フレンズ2-2その1 のセリフにも出てきました。
この時、レイチェルはロスのことが好きだったのですが、ロスはジュリーという女性と付き合っていました。
そのジュリーとブルーミングデールズで買い物するつもりのモニカに、
チャンドラー: You're going to Bloomingdale's with Julie. It's like cheating on Rachel in her house of worship. (モニカはジュリーとブルーミングデールズに行こうとしてるんだぞ。それって、レイチェルの教会で、レイチェルに隠れて浮気をしているようなもんだぞ。)
と言っていました。
それくらい、レイチェルにとってブルーミングデールズとは「憧れの聖地」なのですね。

「私のことをばかにするのはやめて、さっさと自分のハンバーガーに戻りなさいよ。」みたいなことを言ってしまった後なので、「ハンバーガーが好きなら、私のピクルスもあげちゃうわよ。」と急に下手(したて)に出るレイチェルが可愛いです。


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posted by Rach at 11:43| Comment(5) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月14日

ファッションの何が学べるというの? フレンズ3-11その11

レイチェル: Oh honey, come on, I'm sorry, I didn't.... I don't mind paying my dues, y'know. It's just how much am I gonna learn about fashion by walking Myra, the arthritic seamstress, to the bathroom? (あぁ、ハニー。ねぇ。ごめんなさい。私は(そんなつもりじゃなかったの)…。私は下積みをするのがいやなわけじゃないのよ。ただ、マイラっていう関節炎の裁縫師の女性をトイレまで歩いて連れて行くことで、ファッションに関するどれほどのことが学べるのかしら?って。)

I didn't.... の後は省略されていますが、I didn't mean to offend you. 「モニカが気を悪くするようなことを言うつもりはなかったのよ。」という感じでしょう。
フレンズ3-11その9 で、自分の愚痴を言ったところ、「それって私のこと?」みたいにモニカが気分を害してしまったので、その発言を反省しているセリフです。

pay one's dues は「下積みの仕事を経験する」。
フレンズ2-10その2 にも、
ロス: Come on, you're just paying your dues. (そんなこと言うなよ。ジョーイは今、経験を積んでるところなんだよ。)
というセリフが出てきました。
そこで、pay one's dues について詳しく説明しています。

by walking Myra, the arthritic seamstress, to the bathroom について。
the arthritic seamstress はコンマでくくられた挿入句になっていて、Myra という人物を説明しています。
マイラと言ってもモニカにはどんな人かわからないから、マイラ、その人は the arthritic seamstress なんだけど…と説明を追加しているのですね。

先に、その挿入句を省いた部分を見てみます。
この文章は、by walking Myra to the bathroom ということで、ここでの walk は他動詞として使われています。
「歩く」ではなくて「…を歩かせる」という意味になります。
「(一緒に歩いて)送る、案内する」ということで、この場合は to the bathroom トイレまで案内する、連れて行く、ということですね。
walk one's dog だったら「犬を散歩させる」になります。

arthritic は「関節炎患者」「関節炎の」という意味があります。
seamstress は「女性の裁縫師」。
seam だと「(服などの)縫い目」ですね。
ロングマン現代英英辞典で、seamstress の Word Origin を見ると、
seamster = person who sews
と書いてあります。
つまり「縫う人」という意味ですね。
(その seamster という単語そのものは、ロングマンの項目にはありません。)
その seamster に女性形の語尾 -ess がついた形が、seamstress になるのですね。
waiter - waitress, actor - actress などと同じです。

learn about 〜 by ...ing は「…することで[…するという行為で]〜について学ぶ」。
やっていることは雑用ばかりで、手足の痛い裁縫師の女性に付き添ってトイレにいくとか、コーヒーを入れるとか、ちっともファッションそのものとは関係のないものばかり…こんなことをしていて、ファッションの何が学べるっていうの?という感じです。


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posted by Rach at 10:34| Comment(2) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月13日

何かをもじったメニューの名称 フレンズ3-11その10

モニカ: Order up! I got a Yentl soup, a James Beans, and a Howdy, hold the Doody. (オーダー上がりました[出来ました]! (愛の)イエントル・スープに、ジェームズ・ビーンズに、ハウディ・ホールド・ザ・デューディ。)

モニカの言っているメニューの名前ですが、みんな、何かをもじったもののようですね。
フレンズ2-21その4 でも、有名なシットコム Laverne & Shirley をもじった Laverne-and-Curly Fries というメニュー名が出てきました。

Yentl は 1983年の映画。邦題は「愛のイエントル」というそうです。
Wikipedia 英語版: Yentl
IMDb: Yentl (1983)
主演はバーブラ・ストライサンド。

アマゾンでのサントラ盤はこちら(↓)。
Yentl (1983 Film) [Soundtrack] [from US] [Import]

原作は、1978年にノーベル文学賞を受賞しているアイザック・バシェヴィス・シンガー(Isaac Bashevis Singer)だそうです。
Wikipedia 日本語版: アイザック・バシェヴィス・シンガー

James Beans は James Dean のもじりですね。(これは映画などに疎い私にもわかりました…笑)
Wikipedia 日本語版: ジェームズ・ディーン
beans は bean 「豆」の複数形ですが、a James Beans と a がついていますね。
これは、「ジェームズ・ビーンズ」という「メニュー」を「一人前・一人分、一つ・一品・一丁(?)」という意味でついているのだと思います。
他のメニューにも全て a がついているのも同じことでしょうね。

a Howdy, hold the Doody について。
howdy は南部の(?)挨拶でしたっけ?
How do you do? の短縮形ですよね。
いろいろ検索をかけていて、ネーミングの元になったと思われるものを見つけました。
Wikipedia 英語版: Howdy Doody
1947年から1960年にかけて放映された、子供番組のようです。

以下のアマゾンには画像があります。
Howdy Doody Show (4pc)
Howdy Doody Show: Andy Handy & Other (1947)
2番目のサイトの画像にある、腹話術の人形のようなマリオネットの名前が、Howdy Doody だそうです。

で、今回その番組名または人形の名前をもじって、(a) Howdy, hold the Doody というメニュー名にしているのですが…。

実は英辞郎にこんな意味が載っています。
doody=(名)(米・幼児語)うんち
それに関連して、フレンズ2-10その13 では以下のようなセリフもありました。
チャンドラー: Unless "Knight in White Satin" was sung by the Doody Blues. (そうじゃないと、「白いサテンの騎士」(あるいは「サテンの夜」)を歌ってるのが、Doody Blues になっちゃうよ。)
これも、doody が「うんち」という意味であることを使ったジョークになっているようでした。

ですから、Howdy, hold the Doody だと「やあ、うんちをつかんでよ」(??)みたいな意味になってしまうのかなぁ、と思うのです。
howdy と見た目が似た単語の hold を間に挟むことで、Howdy Doody という名前を、変なセリフのジョークになるように変えているのかな?と思うのですが、どうでしょう??
しかし、仮にそういう意味だとすると、メニューの名前としては何とも不適切だしなぁ…(笑)。
勘ぐりすぎ、かも。


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posted by Rach at 16:36| Comment(7) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月12日

ムーンダンス・ダイナー フレンズ3-11その9

[Scene: The Moondance Diner, Rachel is talking to Monica about her job.]
ザ・ムーンダンス・ダイナー。レイチェルは自分の仕事についてモニカと話をしている。
レイチェル: Oh God, I hate my job, I hate it, I hate my job, I hate it. (もう、私の仕事が大嫌い。大嫌い、仕事が嫌い、大嫌い。)
モニカ: I know, honey, I'm sorry. (わかるわ、ハニー。同情するわ。)
レイチェル: Oh, I wanna quit, but then I think I should stick it out. Then I think: "Why would such a person stay in such a demeaning job, just because it's remotely related to the field they're interested in?" (あぁ、辞めたいって思うの。でも、その後で、その仕事を最後まで我慢すべきだと思うの。それからこう思うのね。「どうしてそういう人間がそういう自分をおとしめるような仕事に留まっているのか、って。ただその仕事が自分の興味ある分野にちょっぴり関係しているからっていう理由だけで。)
モニカ: (gives her a look) Gee, I don't know, Rach. ([レイチェルに視線を向けて] まぁ、どうかしらね[さあね、私にはわからないわ]、レイチェル。)

過去記事、フレンズ2-21その27フレンズ2-22その1 などにも出てきた、モニカの勤務先のダイナー(簡易食堂)について。
このシーンの最初にそのお店の外観が映ります。
ですから、実際にこういう名前のお店があるんだろうなぁ…とは以前から思っていたのですが、少し前に新聞で興味深い記事を見つけました。

2007年10月21日(日) 日経新聞の「世界 いまを刻む」という記事で、
消えるNYの「名所」 老舗料理店・ライブハウス… 賃料高騰、立ち退き迫られ
という見出しで、ムーンダンス・ダイナーのことが書いてありました。

その記事を以下に一部、引用させていただきます。

米人気映画「スパイダーマン」で主人公の恋人がアルバイトをするレストラン「ムーンダンス・ダイナー」。スクリーンだけではなく、実在する人気店だったが、今年五月、七十年の歴史にあっけなく幕をおろした。
1930年代に流行したアールデコ調の独特の姿にファンは多く、歴史的建造物として、市当局への登録を求める意見も出たが、マンション建築に伴う立ち退きには逆らえなかった。
(引用終わり)

記事の「ムーンダンス・ダイナー」という名前を見て、これってモニカの働いてるダイナーじゃん!とびっくりしたのですが、映画にも登場するほどの有名店だったのですね。

それについて触れている英語の記事を見つけました。
Goodnight, Moondance - February 13, 2007 - The New York Sun
上のサイトの記事によると、このダイナーはソーホー(SoHo)にあるんですね。
ここにもスパイダーマンに出てきた話が書いてあります。
ピーター・パーカーの恋人メリー・ジェーン(MJ)(演じるはキルスティン・ダンスト)がウェイトレスをやっていた、とありますね。
フレンズ以外では、SATC (Sex and the City) にも登場したようです。
また、有名なミュージカル「レント(Rent)」の脚本家 Jonathan Larson は実際にこのダイナーで働いていたそうです。

…ということで、スパイダーマンをご覧になった方は、MJ とモニカの勤務先が同じだと気付いておられましたか?(私はスパイダーマン見てなくて…泣)
そんな有名なお店がなくなってしまったとは、残念ですねぇ…。

stick it out は「最後まで頑張る、最後まで持ちこたえる、我慢する」。
レイチェルのセリフには、then I think が2回登場しています。
「その後、私はこう思う」と、考えが二転三転している様子がわかりますね。

demean は「(人の)品位を落とす」、demean oneself は「品位を落とす、身を落とす」。
それに -ing をつけて形容詞化した demeaning は「自分をおとしめる、卑(いや)しめる」という意味になります。
形容詞の mean は「(人・行為が)卑劣な、下品な」ですね。

remote は「(距離的に)遠い、遠隔の」。リモコン(remote control)の remote ですね。
その副詞の remotely は「遠く離れて」で、be remotely related は「遠く離れて関係している」、つまり「関係が薄い、わずかに関係している」という意味になります。
ファッション業界に関係している、と言っても名ばかりだ、というのを remotely という副詞で説明しているのですね。
「いささかほんのちょっぴり」というところです。

give her a look というのは「ちらっと彼女を見る、彼女に視線を向ける」ということ。
レイチェルは自分のことをボヤいているのですが、実はその内容はそのままモニカにも当てはまるわけですね。
ここは食堂だから、シェフのモニカとしては、料理に関係した職場である、でも、ニセモノの胸をつけたりという変な格好をして働かなくてはいけない…。

むしろモニカの方が状況としてはひどい境遇にいるわけで、それを知ってて、レイチェルはそのセリフを私に向かって言っているのかしら?、私がもっとひどい境遇だってことわかってる?、みたいにレイチェルを一瞥しているのですね。


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posted by Rach at 11:57| Comment(0) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月11日

「どういたしまして」と先に言う フレンズ3-11その8

カプラン氏: Well, don't think I haven't noticed your potential. Well, I've got a project for you that's a lot more related to fashion. How does that sound? (君の潜在能力に私が気付いていないように思わないでくれ。君のためのプロジェクトがあるんだ。それはもっとファッションに関係することだよ。どんな感じかな?)
レイチェル: Oh, that sounds great! (まぁ、それはとってもいい感じですね。)
カプラン氏: Come on over here, sweetheart. (they walk over to a storage closet) (こっちへ来たまえ、スイートハート。[二人は収納クローゼットに歩いていく]
レイチェル: Oh, thank you so much Mr. Kaplan, thank you so much. (まぁ、本当にありがとう、カプランさん。本当にありがとうございます。)
カプラン氏: (opening the closet door revealing that it's full of tangled up hangers.) I need these hangers separated ASAP. (she is stunned) You're welcome. ([クローゼットのドアを開けると、絡まったハンガーがたくさん現れる] このハンガーをすぐに分離して欲しいんだ。[レイチェルはショックを受けている] お礼ならいいよ。)

How does that sound? は「その話がどんな風に聞こえるか?」ということで、「君が気に入りそうな良い話だと思わないか?」みたいなニュアンスでしょうね。
レイチェルも「その話を聞く限りは、とてもいいお話のようですね。」と言っています。
その計画そのものを聞いたわけではないのではっきりとはわからないけど、「もっとファッションに関係する仕事」という説明を聞いて、何だか素敵な話っぽい予感がする、ということですね。

昨日の記事のセリフでは dear、上のセリフでは sweetheart と、やたらと愛称語を連発していますね。
カプランさんは見た目からわかるようにおじいちゃんなので、若い娘さんに対して、「かわいいお嬢さん」という意味で使っているのでしょう。
これは推測ですが、プロとして雇っている、というよりも、若い女の子にちょっと手伝ってもらっている、という感じの呼び掛けっぽくて、会社で「ちょっとそこの女の子、お茶入れてくれへんかな。」みたいな感じのニュアンスに聞こえなくもないです。
プロとして、一人の従業員として、一人前に見てもらえていないような、「子ども扱い、女の子扱い」されているような感じがしますが、どうでしょう?

tangle は「もつれる、からまる」。
このシーンを見るとわかるのですが、まさに細い針金状のハンガーが見事にからまっていますね。
それを元に戻すのが、separete 「分離する、分ける」という動詞になるわけです。

ASAP は「エー・エス・エー・ピー」と発音されますが、as soon as possible 「できるだけ早く」という意味ですね。
レイチェルはびっくりして声も出ないのですが、カプランさんはファッション関係の仕事を彼女に用意してあげたと思っていて、嬉しくて声も出ないかのように思ったようです。
そのハンガーを見る前には、Thank you so much. を連発していた彼女ですが、今はそれを言っていないのに、先に Thank you. に対する返事、You're welcome. 「どういたしまして。」を言っていますね。

フレンズ2-14その12 では、レイチェルに近づいてきた男性を追い払った後、
ロス: You're welcome. (どういたしまして。)
レイチェル: What? (何が?)
ロス: I was saving you. (僕は君を救ったんだよ。)
とお礼を言われる前に You're welcome. を先走って言っているセリフがありました。
(この時のロスとレイチェルは大喧嘩の後で険悪なムードだったので、ロスのしたことは「恋人でもないのに行き過ぎた行為」だったのです。)

その行為をされた方はちっとも感謝していないのに、してあげた方は相手のためにしてやったと思っている、そういう場合によく、こういう先走りの You're welcome. が登場しますね。
ちっとも空気が読めてない感じ(KYな感じ?…笑)が出ていると思います。
2-14 のロスのセリフは恐らく「しらばっくれて」いるのだろうと思いますが、今回のカプラン氏のセリフは、本当に「お礼なんかいらないよ。」という意味で言っているようですね。


(Rach からのお詫び)
いただいたコメントへのお返事は、もうしばらくお待ち下さいませ。


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posted by Rach at 11:18| Comment(0) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月10日

私はコーヒーを飲むと… フレンズ3-11その7

[Scene: Fortunata Fashions, Rachel's new job.]
フォーチュナタ・ファッションズ。レイチェルの新しい仕事場。
カプラン氏: (entering) How's that coffee comin', dear? (例のコーヒーはまだかな?)
レイチェル: (jumping up from reading her magazine) Yeah, right away Mr. Kaplan. ([雑誌を読んでいるのから飛び上がって] はい、すぐに入れます、カプランさん。)
カプラン氏: I'm not supposed to drink coffee, it makes me gassy. (私はコーヒーを飲まないことになってるんだ[本当は飲んじゃいけないんだ]。コーヒーを飲むとおならが出るのでね。)
レイチェル: I know! (えぇ、知ってます。)
カプラン氏: I'll bet you're thinking, "What's an intelligent girl who wants to be in fashion doing making coffee?" Eh? (私が思うに、君はこう考えてるだろ。「ファッション(業界)の中にいたいと思っている聡明な女性は(今)何をしているか…。コーヒーを入れている?」ってね。)
レイチェル: Op. (あぁ。)
カプラン氏: Eh. (だろ?)
レイチェル: Oh, you got me. (あぁ、わかってしまったんですね[その通りです]。)


フレンズ3-10その33 で、Mr. Kaplan Sr. likes his coffee strong. 「カプラン・シニアさんは濃いコーヒーが好きなんだ。」というセリフがありましたが、この人がそのカプランさんみたいですね。

How's that coffee comin'? を直訳してみると「そのコーヒーはどんな風に来るか」で、頼んでいたコーヒーはどうなってるかな、もうコーヒーが出来るかな?みたいな意味でしょうね。

gassy は「ガスのような」で、make me gassy は「私を gassy にする」、つまりは「おならが出る」ということです。
カプランさんがよくおならをするのをレイチェルは知っているようですね(笑)。

「おならをする」は、break gas, pass gas、または break wind とも言います。
俗語では、fart というのもあります。
フレンズ2-11その3 では、
ジョーイ: She taught me about how to work with the cameras and smell-the-fart acting. (彼女はカメラに向かってどうすればいいかとか、「おならを嗅(か)ぐ」演技はどうやるのか、とか教えてくれたんだ。)
というセリフが出てきました。

I'm not supposed to drink coffee. について。
be supposed to はフレンズに何度も登場しますが、その意味は、「〜することになっている、(規則や取り決めで)〜しなければならない」ということですね。
上のセリフのニュアンスは、「おならが出るのでコーヒーは飲まない、飲まない方がいい、ってことに(一応は)なってるんだけど…」みたいなことでしょう。
ロングマン現代英英辞典では以下の語義が近いかな、と思います。
be supposed to do/be something:
a) used to say what someone should or should not do, especially because of rules or what someone in authority has said

つまり、「人がすべきこと、もしくはすべきでないことを言うのに用いる、特に規則や、または権威のある人が事前に言ったことを理由として」。

カプランさんは冒頭でコーヒーを頼んでいますよね。
つまり、実際には飲むつもりなわけです。
コーヒーを飲むとおならが出るから、コーヒーは飲まない、ってことになってるんだけど、でも好きだから実はこっそり飲んでいる、ということだろうと思います。

"What's an intelligent girl who wants to be in fashion doing making coffee?" について。
まず、an intelligent girl who wants to be in fashion というのは、レイチェルのことを言っていますね。
ファッション業界にいることを望んでいる優秀な女性、という感じです。
自分ではそう思ってるんだろう?ということで、そんな表現を使っているのですね。
文の構造をわかりやすくするために、それを一言 she で表現するとすると、"What's she doing making coffee?" という文になると思います。
見た目が変な形なのですが、これはおそらく、"What's she doing? Is she making coffee?" ということかなぁ、と。
「その(優秀な)彼女は何をしているか? その(優秀な)彼女は(今)コーヒーを入れているのか?!」という感じで、「そんなのおかしいじゃないか? それでいいのか?」みたいな感じを醸し出しているのかなぁ、と。
(2008.3.13 追記)
下のコメント欄で、この部分の解釈について、たくさんのご意見をいただきました。
What are you doing ...ing? という構文が存在するようです。
詳しくは、下のコメント欄をご覧下さい。
(追記はここまで)

You got me. は「私の考えがわかってしまったんですね。」みたいな感じです。
コーヒーを入れていることが不満、早くファッション関係の仕事がしたい〜!と思っていることがわかってくれて嬉しい、というところですね。


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