2008年10月30日

熱帯雨林の奥深く フレンズ3-16その5

[Scene: Monica and Rachel's, Phoebe is entering carry a large box, Monica is mopping the ceiling.]
モニカとレイチェルの部屋。フィービーが大きな箱を持って入ってくる。モニカは天井をモップで拭いている。
フィービー: Hey, why are you mopping your ceiling? (ねぇ、どうして天井をモップで拭いてるの?)
モニカ: Oh, there's banana on it. (あぁ、天井にバナナがあるの[ついてるの]。)
フィービー: Wow, I have the spirit of an old Indian woman living in mine. (まぁ。私のアパートには、年老いたインディアンの女性の霊が住みついてるわ。)
モニカ: So, then, you know? (Phoebe nods her head) (そう。それなら、わかるわよね?[それで、あなたにはわかるのね?] [フィービーはうなずく])

フルーツが天井についてしまった時は、レイチェルの問題の方が大事よ、と言って、そのまま放っておいたモニカでしたが、やっぱり気になるからモップで天井を拭いています。
mop はご存知「モップ」ですが、「モップでふく、掃除する」という動詞にもなります。
まぁ、「動詞にもなります」というか、動詞があるのを知っているとか知っていないとかではなくて、mop を動詞として使うと、「あぁ、モップで掃除することなんだろうな」」と自然にわかるわけですね。
使い方や位置から、それが動詞だとわかればいいわけです。

天井にバナナが、と言ったモニカに対して、うちにはバナナじゃなくて、an old Indian woman の霊がいる、みたいなことをフィービーは言っています。
I have the spirit of an old Indian woman living in mine. の構造は、in mine は、in my apartment ということでしょう。
have ... living で、「…が住んでいる、という状態を持っている」という感じかな、と思います。
ここでの spirit は「霊、霊魂」という意味で、うちのアパートには、そういう霊が住んでるのよ、と説明しています。

モニカの返事、"So, then, you know?" の意味がよくわかりません。
you know? が「わかるでしょ?」みたいに相手に同意を求める表現ならば、あなたのところにも何かがついているらしいから、私のやっていることわかるでしょ?みたいに言った、ということかなぁ?

モニカは飛び散ったバナナが天井についてしまった、と言っているのですが、それを「バナナが天井にいる」みたいにフィービーは解釈し、モニカのところがバナナなら、うちは女性の霊よ、と言っているように思いました。
天井にいるバナナや霊のために、天井をモップがけして、掃除してあげている、もしくは、霊を取り除くために、こすり落とそうとしている、みたいにフィービーは思ったのでしょうかねぇ?

何かスピリチャルなことだとフィービーが勘違いしているようなので、バナナが天井についた経緯を説明するのは面倒くさいと思ったモニカは、「そうそう、フィービーが考えているようなことよ。」と適当に返事したのが、You know? なのかな?と思いました。

もしくは、you know? というのは、あなたは知ってるのね?という質問で、年老いたインディアンの女性、というえらく細かい情報を知ってるけど、そんなものがついているのが、あなたにはわかるわけ?という意味で質問した、それに対して、フィービーは当然のように、そうなの私にはわかるのよ、という感じでうなずいた、ということなのか。
ただ、それだと、you know that? と that がつくような気もします。

ちなみに、Indian というのは、「インド人」という可能性もありますし、ネイティブ・アメリカンのインディアンの可能性もありますが、今回は、ネイティブ・アメリカンの方でしょうね。

Indian という表現については、フレンズ2-21その2 でも触れています。
その記事で私は、「ネイティブ・アメリカンのことを、インディアンと呼んでも良いのだろうか?」みたいなことを書きましたが、コメント欄でお話させていただいた結果、Indian という呼称そのものは「不適切」というほどのこともない、という結論に落ち着いたようです。


フィービー: The mailman was downstairs, so I brought up your mail. (郵便配達人が階下にいたから、あなたの郵便物を持ってきたわ。)
モニカ: Oh, good. Thanks. (あぁ、良かった。ありがとう。)
フィービー: Now, what is Fabutech? (それで、ファービュテックって何?)
モニカ: Okay, all right, don't judge me too much, okay? Um, but I saw this infomercial, and um, I swear to you I have never ever bought anything on TV before. Except for this mop. But there was this stuff on leg-waxing, it just, it looked so amazing.... (いいわ。あんまり私を非難しないでね、いい? 私はインフォマーシャルを見たの、それで、あなたに誓って言うけど、私はこれまで決して、テレビで何かを買ったことはないのよ。このモップ以外はね。でも、足のワックスの商品があって、それはとってもすごいと思えたから…)
フィービー: Waxine!! (ワクシーンね!)
モニカ: Yes! Have you seen it? (そうよ! それ見たことある?)
フィービー: Oh, it's incredible! I so want to be a Waxine Girl! (あぁ、信じられないわよね! 私は、ワクシーン・ガールにものすごくなりたいわ!)
モニカ: I know!! (そうでしょ!)
フィービーはすばやく梱包を開ける。
フィービー: God. Do you think it really doesn't hurt? 'Cause how can they do that? (あぁ。本当に痛くならないって思う? だって、そんなことどうやってできるの?)
モニカ: Hello! Organic substances recently discovered in the depths of the rain forest? (もしもし? 熱帯雨林の奥地で最近発見された天然有機物[オーガニック]の物質よ?)
フィービー: They have the best stuff in there. (そこに、最高のものを使っているのね。)

don't judge me too much について。
ここでのjudge は「(人を)批判する、非難する」という意味ですね。
judge についての詳しい説明が、過去記事、フレンズ3-8その9 にあります。
Don't be judgmental. 「決め付けないで。批判的なことを言わないで。」という表現もありますね。

informercial は過去のエピソードにも何度も出てきます。
フレンズたちはテレビっ子(?)なので、informercial ネタもよく登場するのです。

インフォマーシャル フレンズ3-4その1 は、ジョーイがインフォマーシャルに出演している話でした。
フレンズ2-15その12 では、Miracle Wax という車の塗装について、ジョーイとチャンドラーが感動していましたね。

普段は通販でものを買ったりしないんだけど、今回は特別で…と言おうと思ったら、その手にしているモップ、天井もふける便利なモップも、通販で買ったものだった、という。
それで、付け足しのように、Except for this mop と言っているのです。

leg-waxing という言葉を聞いて、フィービーもその商品を知っていると大騒ぎします。
すかさずその商品名 Waxine を叫ぶのがおかしいです。

wax はいわゆる「ワックス」ですが、この商品は脱毛用ワックスなのですね。
フレンズ2-20その22 でも、
モニカ: I can learn how to do a bikini wax with leftover Christmas candles. (クリスマスの残り物のキャンドルでビキニラインの脱毛をする方法が学べるし。)
というセリフがありました。
ここの wax も脱毛関係の話です。

そして、出ました、モニカの決めゼリフ(?)、I know!
勝ち誇ったように言うのがモニカチックです。
こんなの買って非難されるかもしれないけど、とおどおどと告白したのですが、フィービーもその商品を知っていて、さらにはそれを使ってみたいと思っていたと知って、急に強気になった感じですね。
「そうなのよ!、そうでしょ!、でしょ?」みたいに、きっとフィービーもそう言ってくれると思ってたわ!、みたいな感じの I know! です。

Hello! ですが、こういう場合のハローは、日本語の「もしもし、おたく何を言ってるんですか?」みたいな感じのニュアンスですよね。
あのインフォマーシャルを見てなかったの?みたいな感じでしょうか。

depth というのは、deep 「深い」の名詞形なので、「深さ、深度」という意味があります。
また、「奥行き」という意味もあります。
深い、という意味なら、in the depth of the ocean なら「深海で、海の底深くで」になりますし、in the depth of depression なら「不況のどん底に」という意味になります。
(2008.11.2 追記)
「深い所、深み、どん底」という意味では、通常、the depths という「the+複数形」を使うようです。
ですから、
「深海で、海の底深くで」は、in the depths of the ocean
「不況のどん底に」は、in the depths of depression
と、それぞれ、depths という複数形になります。
セリフでも、in the depths of the rain forest と複数形になっていますね。
(追記はここまで)

今回は、the rain forest の話なので、底が深いか浅いかの話ではなく、奥行きの方の意味ですね。
in the depths of the rain forest で「熱帯雨林の奥に、奥深くに」ということで…あっ、日本語でも、「奥深く」という表現に「深い」という言葉が登場していました。
depth と「深さ」の感覚は同じなんだぁ。

Organic substances 以下は、ものすごい早口です。
興奮してしゃべってる感じですね。
「熱帯雨林の奥地で発見された天然有機物」のイメージは、「深層水(海洋深層水)」のイメージに似た感じで、そういう、人が簡単に入れないようなところ、到達できないようなところにある物質、と言われたら、今まで見たこともないような効果のある物質、神秘的な物質なんだろうという期待が高まりますよね。
そういう消費者心理をついた宣伝文句なわけです。

すっかりその宣伝文句にひかれている二人。
多分、substances recently discovered in the depths of the rain forest ってどんなものか、全く見当もつかないだろうのに、何だかすごい素材を使っていそうな雰囲気だけ、しっかり伝わっている、ということですね。
CMの宣伝文句ってすごい(笑)。

(2008.11.2 追記)
最後のフィービーのセリフ、They have the best stuff in there. について、下のコメント欄でご意見をいただきました。
上に私が書いた和訳のニュアンスは間違っているようです。
下のコメント欄に訂正と追加説明がありますので、詳しくはそちらをご覧下さい。
(追記はここまで)


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2008年10月27日

幸せは幸せなんだけど… フレンズ3-16その4

レイチェルが来ると知って慌てるロス。
ロス: Chloe, Chloe, how's it coming?!! (クロエ、クロエ、どんな感じ?)
クロエ: (entering from bedroom) Hey, what kind of puppy do you think I should get? ([ベッドルームから入ってきて] ねぇ、私はどんな子犬を飼ったらいいと思う?)
ロス: Umm, oh, hey, I don't know. How about a big one? (うーん、わからないよ。大きなやつはどう?)
クロエ: But my apartment is so... (でも、私のアパートはとっても…)
ロス: Well then a small one!! Listen, let's, we kinda have to get going! (そう、じゃあ、小さいのを(飼えばいいよ)! ねぇ、僕たちは行かないといけないんだ。)
クロエ: Wait! Where's my shoes? (待って! 私の靴はどこ?)
ロス: You, you sure you need shoes? (Chloe nods her head) Okay. (reaches down and picks up a shoe) (君は、君は、確かに靴が必要なんだね? [クロエはうなずく] わかった。[下に手を伸ばして、靴を一つ取る])
クロエ: Do I know why we're rushing? (どうして私たちは急いでるんだっけ?)
ロス: Yeah, y'know the ah, the girlfriend I told you about last night? (He's frantically throwing the cushions off of the couch looking for her other shoe) Well, it turns out she ah, she wants to get back together with me. Oh, I found it!! (あぁ、ほら、昨日の晩、僕が君に話した(僕の)彼女なんだけど…。 [ロスは、クロエのもう片方の靴を探しながら、カウチからクッションを半狂乱で投げている] それで、その彼女が僕とよりを戻したいと思っていることがわかったんだ。あぁ、靴を見つけた!)
クロエ: That's so great for you guys! (それはあなたたち二人にとって、良かったわね!)
ロス: Yeah! (あぁ!)
クロエ: You must be so happy! (あなたはきっとすごく幸せね!)
ロス: Yes, yes, I am. One of the many things I'm feeling. Well.... (picks up her coat) (あぁ、あぁ、僕は幸せだよ。僕が感じてる多くの気持ちの一つが、その幸せって気持ちだ。それで… [クロエのコートを取る])
クロエ: Good luck with your girlfriend. (あなたの彼女と幸せにね!)
ロス: Oh, thank you. (She goes to kiss him, but he holds her coat up between their faces to stop her.) Hey, hey. (opens the door, sees Rachel, and hides Chloe behind the door) Rachel!!!! (あぁ、ありがとう。[クロエはロスにキスしようとするが、ロスはクロエ(のキス)をストップさせるために、クロエのコートを二人の顔の間に掲げる] さあ、さあ。[と促す] [ドアを開けると、レイチェルがいる。そしてドアの後ろにクロエを隠す] レイチェル!!)
レイチェル: Hi. Ohhh, you got my message? (はーい。あぁ、私の(留守電)メッセージ受け取った?)
ロス: Yeah, oh hey, you are right on time! (あぁ、ねぇ、時間ぴったりだね!)
レイチェル: So what do you say? Can I be your girlfriend again? (それで、あなたはどう思ってる? またあなたの彼女になれるかしら?)
ロス: Yes, you can, very much. (あぁ、なれるよ。絶対に。)
(Chloe gives Ross the thumbs up while still standing behind the door.)
クロエは、ドアの後ろにまだ立っている間、ロスに親指を立ててみせる。)
ロス: (seeing the thumbs up) Ahhhh!! (Hugs Rachel tighter.) ([親指を立てているのを見て]) あぁぁぁ!! [レイチェルをもっときつくハグする])

ロスがクロエに尋ねる、how's it coming?!! について。
英辞郎では、
How's it coming?=例の件どうなってる? (How's it going? と違って「調子はどう?」という意味にはならない。)
とあります。

研究社 新英和中辞典では、
come=[様態の副詞(句)を伴って] (物事が)はかどる、進む
例) How is your report coming? 君の報告書はどうかね[はかどっているかね]。

と出ています。

今の状況はどんな感じで進んでるかな?、もうこの部屋を出る準備は出来たかな?みたいなニュアンスでしょう。

ロスは焦っているのに、クロエは、自分が犬を飼うとしたらどんなのがいいか?というアドバイスをロスに求めます。
But my apartment is so... で途切れていますが、これは、big な犬はどう?と言ったロスに対して、my apartment is so small... と言おうとしたのですね。
部屋が小さいなら小さいのを飼えばいいさ、と投げやりな返事をするロスです。

get going は「でかける、出発する」という意味があります。
Let's get going. なら、「出発しよう。」です。

get doing で、「…し始める」という意味があるのですね。
ロングマン現代英英辞典の語義は、
get doing something: to begin doing something
つまり、「何かをすることを始めること」。

Do I know why we're rushing? を直訳すると、「私たちが急いでいるのはなぜか、私は知ってるかしら?」みたいになるでしょうか。
つまり、何だかあなたは急いでいるようだけど、私はなぜ急いでいるのか理由がわからないのよ、なぜ急いでいるかの理由を聞いたっけ?みたいな感じでしょうね。

クロエの靴を探すために、ソファーのクッションをポンポンと上に跳ね除けて落としていくのが面白いです。
前回の記事、フレンズ3-16その3 にも、Ross starts frantically looking for a clock. 「ロスは、必死に時計を探し始める。」というト書きがありました。
今回も、ト書きに、frantically が登場していますね。
今のロスのように焦っている時にはぴったりの副詞です。

ロングマン現代英英辞典では、副詞の方ではなく、形容詞 frantic の語義が載っています。

frantic [adjective]: extremely worried and frightened about a situation, so that you cannot control your feelings
つまり、「ある状況について、極度に心配し、怯えている、その結果、自分の感情が制御できない。」

この場合のロスも、「早くしないとレイチェルが来ちゃう!、レイチェルにクロエといるところを見られてしまう」と焦っていて、行動が荒っぽくなってしまっている、ということです。

クロエは、ロスとレイチェルがヨリを戻すと知って、素直に喜んでいます。
「彼女と仲直りできて、あなたは今、きっと幸せに違いないわね。」というクロエですが、ロスの気持ちは複雑です。
Yes, yes, I am. One of the many things I'm feeling. というのは、「確かに幸せは幸せなんだけど、嬉しいんだけど、クロエと寝てしまった後では、ただ幸せだ!と単純に喜ぶことはできない。幸せって気持ちは、いろんな感情がある中の一つで、他にもいろんな感情を抱えてるんだ。」という感じです。

慌ててクロエを追い出そうとドアを開けたら、そこにレイチェルが立っていました。
慌てていたロスは手に置き時計を持っていて、それを持っているのに気付いたロスは、レイチェルが来るのを、手に時計を持ちながら今か今かと待っていたかのようなふりをして、「時間通りだね!」と言ったようです。

Can I be your girlfriend again? について。
このセリフいいですね。
私はまたあなたの彼女になれるかしら?、また彼女に戻れるかしら? ということです。
今回の件に関しては、break を持ち出したのはレイチェルの方なので、ここではロスを責めることなく、素直に、「私が悪かったわ。だから許してもらえる? また彼女に戻れる?」と尋ねているのですね。

ドアの後ろから、やったね!という感じで親指を立てるクロエ。
クロエがいることに気付かれては大変、と、レイチェルの顔を隠すような感じで、思いっきりハグするロスに笑えます。


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posted by Rach at 10:34| Comment(2) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月24日

あなたをつらい目にあわせて フレンズ3-16その3

[Scene: Ross's Kitchen, Ross is taking some aspirin and checking his messages.]
ロスの台所。ロスはアスピリンを飲んで、留守電のメッセージをチェックしている。
レイチェル: (on answering machine) Hi, it's me. I've been trying to reach you all night. I feel awful. Please, Ross, you gotta know there is nothing between me and Mark. This whole breakup thing is just stupid. ([留守電で] はい、私よ。一晩中、あなたに連絡を取ろうとしたわ。最悪の気分よ。お願い、ロス。わかって欲しいの、私とマークの間には何もないのよ。この一連の「別れる」ってことは、ただバカなことだわ。)
ロス: Yeah!! (そうだよ!)
レイチェル: Eh, I'm just so sorry I put you through it. And, I y'know, I don't want to get back together over a machine. (あぁ、ただ、本当にごめんなさい。あなたをつらい目にあわせて[つらい経験をさせてしまって]。それで、私は、留守電で仲直りしたくはないの。)
ロス: Na-huh. (僕も、そんなことしたくないよ。)
レイチェル: So, I love you. (あなたを愛してるわ。)
ロス: I love you. (愛してるよ。)
レイチェル: And y'know what, I'm gonna, I'm gonna go to bed now, but ah, on my way to work tomorrow morning, I'm gonna stop by around 8:30. (それで、私は、私は今からベッドに入るわ。でも、明日の朝、会社に行く途中に、8:30頃、あなたのところに立ち寄るわね。)
ロス: Okay. (Ross starts frantically looking for a clock.) (わかった。[ロスは、必死に時計を探し始める。]
レイチェル: Bye. (さよなら。)
(Ross finds a clock, sees it's almost 8:30, and silently screams.)
ロスは時計を見つける。もう8時30分であることを知り、声にならない叫び声を上げる。

ロスはアスピリン(鎮痛剤)を飲んでいます。
昨晩のことはよく覚えてないようで、きっとベロベロに酔っ払っていたのでしょう。
それで今、二日酔いで頭が痛い、ということですね。
英辞郎にも、
Aspirin always works on my headaches. 私の頭痛にはいつもアスピリンが効く。
という例文が載っています(笑)。

reach は「届く」で、今回のセリフでは、「(電話などで)(〜と)連絡する」という意味で使われています。
こういう reach は TOEIC 頻出単語で、神崎正哉先生の 新TOEIC TEST ウルトラ語彙力主義 (ウーゴ)の Unit 43 (p.114) でも、
M: May I speak to Ms. Becket, please? (ベケットさんをお願いします。)
W: She's not in this deprtment anymore. You can reach her at 5874-****, extension 205. (彼女はもうこの部署にはいません。5874-****、内線 205 で彼女につながります。」

という例文が出ています。

レイチェルの "I've been trying to reach you all night." というのも、ロスの居場所がどこかわからなくて、一晩中、ロスのいそうな場所に片っ端から電話して、ロス(あなた)に連絡を取ろうとしていた、ということです。

put someone through は「人に…を経験させる」という意味で、今回のようなつらい思いをさせて、つらい経験をさせて、つらい目にあわせて、ごめんなさい、ということでしょうね。
ロングマン現代英英辞典では、
put somebody through something:
to make someone do or experience something difficult or unpleasant

つまり、「人に、何か困難なこと、または不愉快なことをさせる、または経験させること」。
through の後に来る something は、何かネガティブな内容になる、ということですね。
今回のセリフも、put you through it ですが、その it は、「別れる」といった今回の一連のいやな出来事を漠然と指しているのか、もしくは it と表現することで、it = something difficult or unpleasant であると自然に理解されるのかもしれません。

フレンズ3-1その17 で、go through 「(苦難など)を経験[体験]する、…に耐え抜く」、get through 「(困難などを)乗り越える、切り抜ける」なども説明しました。
through 「通り抜けて」という言葉のイメージが、「何かしら困難なことを切り抜ける、経験する」というニュアンスを生むようですね。
put someone through の場合も、目的語である誰かを「通り抜ける、切り抜ける状況に」置く(put)ということで、主語が目的語をそういう状況になるように追い込んでしまった、みたいな感じが出るのでしょうか。

また、「電話つながり」の話でいうと、put A through to B なら、「電話で、AさんをBさんにつなぐ」という意味になります。

ちょっと、脱線しますが、「24 -TWENTY FOUR-」シーズン1の第2話(1:00)で、ジャック・バウアーの上司リチャード・ウォルシュが、ジャックに、
I'm sorry to put you through this, Jack.
と言うセリフがあります。
DVDの日本語では、「こんな目にあわせてすまない。」と訳されていました。

ジャック・バウアーと言えば、どきどきキャンプの 岸 学さんが、コントでジャックの真似(というか、吹替の小山力也さんの真似)をされていますよね。
あのコントでよく登場するセリフに、「君をこんなことに巻き込んでしまって…(鼻をすする)…本当にすまないと思う。」というのがあります。
あのセリフの英語バージョンも、もしかしたら、I'm sorry to put you through this. なのか、もしくは、「巻き込む」だったら involve という単語を使っているのか…?などと疑問に思って、とりあえず、24 の第5話までを見たのですが、ジャックのそういうセリフが登場しなかったんですよねぇ…。

あのジャックのセリフ、英語ではどう言っているのか、ご存知の方は教えて下さい。

時間があれば、24 の続き、すっごく見たいんだけどなぁ…これをずっと見ちゃうと、ブログ書く時間なくなりそうで…。
これまで見よう見ようと思って、なかなか手を出せなかった 24 に手を出したきっかけ、それは、どきどきキャンプのコントを見て、「ほんとに、ジャックはあんな風に鼻をすするんだろうか?」という疑問を抱いたからです(笑)。
英語のセリフでもやっぱり鼻をすすっているのを知って、何だか感動しました(?)。

脱線ついでに、英語と全然関係ないネタですけど、Wikipedia 日本語版: どきどきキャンプ によると、「岸は大のガンダム好きのため単独ライブのタイトルを必ずガンダムと関連付けたタイトルを用いる。」そうです。
その単独ライブのタイトルもウィキペディアに書いてあるのですが、全ての元ネタが瞬時にわかる私も、女性としては「かなりのもの」かな?と。
岸さんとなら、楽しくガンダム話ができそうだわ。(あと10年は戦える…笑)
(脱線はここまで)

get back together は「仲直りする、ヨリを戻す」。
break up の後、get back together というのは、恋愛の話をする時の決まり文句です。

フレンズ1-20その1 でも触れていますが、電話で machine と言うと、留守番電話(answering machine)のことです。
over a machine の over は、over the phone 「電話で」の over と同じ感覚ですが、今回は特に、「電話で仲直りしたくない」というよりも、「留守電で、留守電上で、仲直りしたくない」という意味ですね。
留守電の録音で「ごめんなさい。仲直りしましょう。」と言ってしまうんじゃなくて、仲直りは、直接会って(in person)、きっちり話をした上で…ということです。

フレンズ3-6その13 では、over the phone と in person との対比がありました。
エリック: But, he told me over the phone... (でも、チャンドラーは電話で僕に言ったんですよ…)
ヘッケルさん: He told me in person. (チャンドラーは私に直接言ったぞ。)

電話越しよりも、直接言う方が大切、ずっと意味がある、ということですね。

I don't want to get back together over a machine. と言うレイチェルに対して、ロスは首を横に振りながら、"Na-huh." と言っています。
これは、"No." という意味です。
英辞郎には、
Nah=(副詞)いいえ、そうではない、それは違う (No よりもカジュアル)
と出ています。

議会での賛成、反対では、賛成を yea、反対を nay と表現することもありますね。
ABCニュースなどで、画面に「YEA 150, NAY 130」などと出ているのを見たような気がします。

日本語の「はい、いいえ」と、英語の "Yes, No" の違いについては、過去に何度も説明しましたが、相手が否定文を使った時に、No. と返す場合は、自分もその否定文と同じことを思っている、ということで、つまりは相手に同意していることになります。
ですから、ここを機械的に「いいえ」とか「だめだよ」などと訳してしまわないようにしましょう。
レイチェルの発言を否定しているのではないのです。
今回のセリフは、"Of course, not!" 「もちろん、僕だって、留守電で仲直りしたくなんかないよ!」という感じですね。

almost は「ほとんど、もう少しで」という意味で、後に続く時間に接近していることを表します。
ですから、almost 8:30 というのは、もう少しで 8:30 だということで、レイチェルが来る時間がすぐに迫っていることに気付いて焦っているわけです。

silently scream というのは、フレンズでよくある動作ですね。
キャー!と叫びたいんだけど、叫ぶわけにはいかない、今回は、別の部屋にクロエもいることだし、レイチェルがすぐそこに来ているかもしれないし、余計に声を出せないわけです。
声にならない叫び、というか、声を押し殺して叫ぶ、というか、その様子がロスがパニクっていることを表していますね。


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posted by Rach at 13:29| Comment(5) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月22日

フルーツはfruit フレンズ3-16その2

レイチェル: No, we kinda broke up instead. (違うのよ。その代わりに[ディナーを食べる代わりに]、別れた、って感じなの。)
モニカ: What?! (She accidentally starts the blender without the lid on it and fruit flies everywhere.) (何ですって? [モニカはブレンダーのフタをしないまま、誤ってブレンダーをスタートさせてしまう。そしてフルーツがあちこちに飛び散る。])
レイチェル: (looking up at the ceiling) God, Monica, it's on the ceiling! ([天井を見上げて] まぁ、モニカ。フルーツが天井についてるわよ!)
モニカ: That's okay, this is more important than fruit... (pause) (angrily) on my ceiling! You broke up?! (そんなこといいのよ。このこと(レイチェルの件)が、もっと大切だもの、フルーツが… [沈黙した後、怒りながら] 天井についたことよりもね! あなたたち別れたの?)
レイチェル: Yeah, but it's okay because when Ross left, Mark came over. (そうよ。でも、大丈夫。だってロスが去って、マークが来てくれたから。)
モニカ: Oh no!! (もう、なんてこと!)
レイチェル: No. (違うのよ。)
モニカ: Rachel, you and Mark?! (レイチェル、あなたとマークが?)
レイチェル: No, no-no, it's okay, calm down. Mark and I talked, and I realized how much I love your stupid brother, and, yeah, we got our problems, but I really want to make it work. (いいえ、違う、違うの。大丈夫よ、落ち着いて。マークと私は話をしたの。そしてわかったの。私があなたのばかなお兄さんをどれほど愛しているかってことに。そして、そう、私たちは問題を抱えてるわ。でも、私は本当にその問題をうまく解決したいと思っているの。)

ここで、fruit という単語に注目です。
ト書きには、fruit flies everywhere. とあります。
a などの冠詞もついていないし、fruits という複数形にもなっていない、つまり、fruit は、基本的には不可算名詞なのですね。
日本語では「フルーツ」と言うだけに、fruits と複数形で使われるのかと思ったら、そうではないのです。

「たくさんの果物」だと、much [plenty of] fruit になります。
種類が複数であることを言う場合は、fruits という複数形が可能なようで、研究社 新英和中辞典には、
Apples and oranges are fruits. リンゴとオレンジは果物である。
という例文が載っています。
このように、fruits という複数形で使うのは「複数の種類を指す」特別な場合のみのようです。

「果物と野菜」は、fruit and vegetables となります。(「野菜」の vegetable は、通常、複数形 vegetables の形で使うことが多いようです。)
「果物は好きですか?」なら、Do you like fruit? になります。

flies everywhere というのが、「あちこちに飛び散った」感じが出ていますね。
it's on the ceiling! の it も、fruit を指しています。

on は「接触」を表すので、ここでは、「天井に接触している、天井にくっついている」感じが出ています。
on を「…の上に」と日本語に訳すクセをつけてしまうと、on the ceiling, on the wall という感覚が掴みにくくなります。
「接触」のイメージを持っていると、上の天井だろうが、横の壁だろうが、とにかく何かにくっついているから on なのだ、というのがわかりやすくなりますね。

きれい好きのモニカは、天井にべちゃっとついてしまったのが気になってしようがないのですが、でも、そんなことよりも今は友達の一大事だから…と無理に自分を納得させてあきらめようと努力している様子が伺えます。
モニカにとっては、fruit on the ceiling という現実に我慢できない、というか、「このまま放っておく」なんて、ありえないことなわけです。
もう早く掃除したくて、何とかしたくてたまらないけど、レイチェルが大変な時にそれは言えないから、on the ceiling の部分を「ううん、もう!」という感じで怒って言っているのですね。

「ロスが去り、マークが来た」というと、まるでロスと別れた後、マークという男性が来てくれて、それでことは解決した、今度はマークに乗り換えた、みたいに聞こえますね。
それで、「ロスと別れた後、あなたとマークが付き合うことになったの?」とモニカは驚いているのです。

レイチェルの、"I realized how much I love your stupid brother." というセリフに泣けます。
stupid という言葉をつけるのが、また愛情表現の一つですね。
ヤキモチを焼きすぎて、事態をどんどん悪化させちゃう、あなたの困ったお兄さんだけど、それでも、彼を愛しているのよ、ということですね。
make it work の work は「うまくいく」という意味です。

レイチェルは今回、broke up (break up) という言葉を使っていましたが、モニカへのセリフで、ロスとの仲を修復したい旨を告げていますね。
一時的に、broke up したような形になってしまっているけど、まだ完全に切れてしまったわけではない、とレイチェルは思っている、ということです。


[Scene: Ross's Bedroom, Ross is waking up. He straightens himself out on the bed and puts the covers over his head.]
ロスのベッドルーム。ロスは目覚める。彼はベッドの上で背筋を伸ばし、頭の上にカバーをかぶせる。
クロエ: (entering from bathroom) Morning! ([バスルームから入ってきて] おはよー!)
(Ross sits bolt upright, without moving the covers.)
ロスはカバーを動かさずに、背筋を伸ばして座る。

レイチェルがロスへの気持ちを再確認しているセリフの後、ロスの部屋が映ります。
ロスは自分が裸で寝ているのに気付いた後、ベッドの隣に誰も寝ていないのを確認して、ホッとします。
それでカバーを頭にかけて横たわるのですが…なんと、シャワーを浴びた後のクロエがバスルームから出てきます!
クロエの声を聞いて、やばっ!と思ったロスは、カバーをかぶったまま、ビクッとなって起き上がるのですね。

ト書きにある sit bolt upright は、英辞郎にそのままのフレーズが載っていました。
sit bolt upright=背筋を伸ばして座る、硬直して座る
bolt upright が「まっすぐ、しゃちこばって」という意味になります。
upright は「まっすぐな、直立の」「直立して」という意味。
upright piano 「アップライトピアノ、たて型ピアノ」というのもありますね。

ロングマン現代英英辞典では、
bolt [adverb]:
sit/stand bolt upright
to sit or stand with your back very straight, often because something has frightened you

つまり、「しばしば、何かに驚いたために、背中をまっすぐにして座る、または立つこと。」

カバーからちらっとクロエを見るロスの顔が「やばいことになっちゃった」という表情になっています。
この先、一波乱ありそうなオープニングです。


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2008年10月20日

Previously on フレンズ3-16その1

シーズン3 第16話
The One the Morning After (恋の行方<後編>)
原題は「その翌朝の話」

ジョーイ: (Voice Over) Previously on Friends.... ([ナレーション] 前回のフレンズは…)
[A montage of scenes from TOW Ross and Rachel Take A Break follows.]
「ロスとレイチェルがブレイクをとる話」(3-15)からのシーンのモンタージュがその後に続く。

前回のエピソードからの続きになるので、前回 3-15 はこんな話でした、ということを、最初にまとめて見せています。
これまで、前編・後編となっているエピソードは何回もあったのですが、ここで改めて説明させて下さい。

voice over は「テレビの画面に映っていない人の声がナレーションとして入る」ことですね。

連続テレビドラマのこういう場合のナレーションは、決まって、Previously on Friends... という風に、「Previously on 番組名」になります。
アリー my Love(Ally McBeal)でも、Previously on Ally McBeal でした。

前回のあらすじの後、画面には、THE NEXT MORNING という字幕。
[Scene: Monica and Rachel's, Monica is making a fruit drink in the blender, Rachel has just finished her shower and is coming out of the
bathroom.]
モニカとレイチェルの部屋。モニカはブレンダー[ミキサー]でフルーツドリンクを作っている。レイチェルはちょうどシャワーを終えたところ。そして、バスルームから出てくる。
モニカ: How's the big anniversary dinner? (ビッグな記念日ディナーはどうだった?)
レイチェル: Well, we never actually got to dinner. (そうね、実際には、ディナーにならなかったの[ディナーを食べなかったの]。)
モニカ: Ohhh, nice. (まぁー、ナイスねぇ。)
レイチェル: No, we kinda broke up instead. (違うのよ。その代わりに[ディナーを食べる代わりに]、別れた、って感じなの。)
モニカ: What?! (She accidentally starts the blender without the lid on it and fruit flies everywhere.) (何ですって? [モニカはブレンダーのフタをしないまま、誤ってブレンダーをスタートさせてしまう。そしてフルーツがあちこちに飛び散る。])

モニカは、フルーツを入れて、フルーツジュース(ミックスジュース?)を作ろうとしています。
日本語ではこの器械のことを、ミキサーと言うでしょうか?
英語のト書きには、blender と書いてあります。
違った種類のフルーツをむらなく混ぜるので、blend するもの、すなわち blender と呼ぶのですね。
ロングマン現代英英辞典では、
blender: [countable] an electric machine that you use to mix liquids and soft foods together (British Equivalent: liquidizer)
つまり、「液体と柔らかい食べ物を一緒に混ぜるために使う電動の機械。イギリス英語では、liquidizer と言う。」

mixer は「泡立て器[機]、攪拌器」、juicer は「果汁絞り器[機]」を指すようです。
ロングマンにはそれぞれの器械[機械]の写真が載っています。

ディナーにならなかった、ディナーを食べなかった、と聞いて、モニカは喜んでいます。
記念日ということで盛り上がって、食事もせずにエッチした、とモニカは勘違いしているのですね。
それに対してレイチェルは、"No, we kinda broke up instead." と答えています。
それを聞いて、モニカはびっくりして、ふたをしないまま、思わずブレンダーのボタンを押してしまいます。

ここでのモニカとレイチェルのやり取りは、フレンズ3-15その15 での以下のやり取りを彷彿とさせます。
チャンドラー: So, what are you doing here? I thought tonight was your big anniversary dinner. (それで、お前はここで何してるんだ? 俺は(てっきり)今夜はお前たちの盛大な記念日ディナーだと思ってたのに。)
ロス: Yeah, little change of plans. Ahh, we're gonna break up instead. (あぁ、計画に少し変更があったんだ。うーんと、代わりに、僕たちは break up すること[別れること]になった。)

それぞれの友人たちは、the big anniversary dinner だと思っているのに、instead (その代わりに)、break up (別れる)という表現を使っているのも同じです。
レイチェルはこれまで、take a break という表現を使っていましたが、ここではっきりと break up という表現を使っていますね。


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2008年10月18日

音楽の死んだ日とアメリカン・パイ フレンズ3-15その21

踊りたいと体が動いているのに、なかなかクロエと踊りたがらないロスに対して、
クロエ: What are you, married? 'Cause that's okay. (あなたは何? 既婚者なの? それでも構わないのよ。)
[Scene: Monica and Rachel's, Rachel is next to the bay window again, Mark has left.]
モニカとレイチェルの部屋。レイチェルは、再び、出窓の隣にいる。マークは帰ってしまっている。
レイチェル: (picks up the phone and calls Ross) Oh, be home, be home, be home, be home, be home, be home. Be home. Be home, be home, be home. Oh, you're not home. ([受話器を取って、ロスに電話する] あぁ、家にいて、家にいて… あぁ、あなたは家にいないのね。)
[Scene: The Philly, Ross is dancing with Chloe.]
フィリー。ロスはクロエと踊っている。
クロエ: Still no smile? (まだ笑顔はないの?)
(She kisses him. Ross leans back for a second, and then they both kiss, more passionately this time.)
彼女はロスにキスする。ロスは少し後ろにのけぞり、その後、二人はキスをする、今回はより情熱的に。)
画面には、TO BE CONTINUED (続く)の文字。

クロエの "What are you, married? 'Cause that's okay." について。
"What are you, married?" は、「私とのダンスに躊躇する、あなたは何者なの? 結婚している人なの? もしくは結婚していると言ってもいいくらい、ステディな彼女がいる人なの?」みたいな感じでしょうね。
日本語だと、周りの者全てが認めている仲の良いカップルの場合、結婚していなくても「あの子のダンナ」「あいつの嫁さん」などと言ったりすることがあります。
今回のも、ロスが本当に既婚者かどうか、というよりも、他の女性とダンスしたらマズいような、決まった恋人がいるのかどうか、みたいな質問だろうと思います。
その後、"'Cause that's okay." と続いていますが、話の流れで言うと、"What are you, married? But you don't have to worry about it. Because (I think) that's okay." みたいな感じかな、と思います。
「結婚してようが、ステディな彼女がいようが、別に問題ないわよ[心配することないわよ]。だって、そんなこと、オッケーだから。」ということで、クロエはロスに彼女がいたって、別に何も気にしてないわよ、という意思表示ですね。
「あなた、既婚者? でも問題ないじゃん。」という感じでしょう。

Oh, be home, be home.... Oh, you're not home. と言うレイチェルに泣けますね。
「家にいて!」って、"Be home." なんだぁ…と改めて感心してしまうのは私だけ?(笑)。

クロエに軽くキスされて、最初は拒むロスですが、次には情熱的なキスに変わってしまいます。
フレンズのト書きで passionately という副詞が使われている場合のキスは、その言葉通り、情熱的で激しいですね(笑)。
こんな passionate なキスの後、TO BE CONTINUED と出てしまうと、やばい!まずい!という感じです。


[Scene: Central Perk, Sergei is teaching Phoebe how to sing The Day The Music Died, by Buddy Holly.]
セントラルパーク。セルゲイはフィービーに、Buddy Holly の The Day The Music Died の歌い方を教えている。
(Both Phoebe and him are singing along and they get to the chorus.)
フィービーとセルゲイの二人は一緒に歌って、二人はコーラス部分に入る。
セルゲイ: (singing) Touchet, touchet, Miss Americccan pie. (stops to correct Phoebe) Ameri-ccan. (トゥーチー、トゥーチー、ミス・アメリケェン・パイ。[歌をやめて、フィービーを訂正する] アメリケェン。)
フィービー: Ameri-can. (アメリ、ケン。)
セルゲイ: Ameri-ccan. (アメリ、ケェン。)
フィービー: Ameri-can. Y'know it's a very hard language. Let's do it again. (アメリ、ケン。ねぇ、とっても難しい言語ね。もう一度やりましょ。)
(They start singing, and Phoebe covers her mouth at the American part.)
二人は歌い始める。そしてフィービーはその「アメリカン部分」で口を覆う。
セルゲイ: (to the rest of Central Perk) Everybody!! (In his language, and continues.) ([セントラルパークの残りのみんなに] みんな![と彼の言語で言う、そして歌を続ける])

まず、このセルゲイの歌っている歌について。
ネットスクリプトのト書きには、The Day The Music Died, by Buddy Holly と書いてあるのですが、これはこの曲のタイトルではないような気がします。
(前回の記事、ウィズオアウィズアウトユー フレンズ3-15その20 に引き続き、歌のトリビアネタばかりですみません。)

私が調べたところ、この曲のタイトルは、American Pie(アメリカン・パイ)で、この曲を歌っていたのは、Don McLean(ドン・マクリーン)というシンガーソングライターのようです。
その曲の説明は、以下のウィキペディアで。
Wikipedia 日本語版: アメリカン・パイ
この「アメリカン・パイ」という歌詞には、
But something touched me deep inside
The day the music died
というフレーズが出てきます。
そのウィキペディアの「解説」にも書いてあるのですが、バディ・ホリーを含む3人の乗った飛行機が墜落し、彼らは死亡、という事故があったそうです。
その事故の日、1952年2月3日は、The day the music died 「音楽の死んだ日」と呼ばれているらしいです。
アメリカン・パイは、それを歌った歌なんですね。
ですから、その歌は、「バディ・ホリー、音楽の死んだ日」について触れている歌なので、ト書きを書いた人は、American Pie というタイトルではなく、The Day The Music Died, by Buddy Holly と表現したのだろうと思います。
そのフレーズが有名なので、それが歌のタイトルだと思っていた、ということかもしれません。(よくわかりません。)
「アメリカン・パイ」は、マドンナもカバーしているようですね。
私は洋楽に疎いので、この曲に詳しい方がおられましたら、教えて下さい。

本来の英語の歌詞は、
Bye-bye, Miss American Pie
となっています。
セルゲイが歌っているロシア語(?)バージョンでも、Miss American Pie の部分は同じなのが面白いです。
でも、その American の部分がロシア語風で、フィービーには発音するのが難しいようです。
2回目に歌う時は、また発音を訂正されると困るから、口を覆って、セルゲイに見せないようにしながら歌っていますね。
酔っ払ってヤケになっているような感じですが、それでも楽しそうなセルゲイです。

ロスとクロエのキスで重くなったところを、少しでも軽くして次に繋げるエンディングですね。


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2008年10月16日

ウィズオアウィズアウトユー フレンズ3-15その20

[Scene: The Philly, With or Without You is playing. (Which is the same song Ross played for Rachel in TOW the List.)]
フィリー。(U2 の) With or Without You が店内にかかっている。その曲は、リストの話(The One With the List)で、ロスがレイチェルのためにかけた曲と同じである。)
ロス: (to Chloe) I like this song. ([クロエに] この歌好きなんだ。)
クロエ: Well, you're practically dancing, already. Why don't you just do it over here? (ねぇ、あなたはほとんどもう踊ってるのよ[踊ってるのも同然よ]。こっちでそれをしたらどう?)
ロス: Oh, no, no. (あぁ、いいよ、いいよ。)

フィリーでは、U2 の With or Without You がかかっています。
ト書きにもあるように、これは、過去のエピソード、フレンズ2-8 (The One With the List)にも登場した曲です。
ト書きの TOW は、The One With/Where の略。
フレンズのタイトルのほとんどは、The One With または、The One Where で始まるため、ファンはタイトルを書く時、最初の部分を TOW と訳すことが多いようです。

フレンズ2-8その16 で以下のセリフを解説しました。
ロスに頼まれてラジオをかけるモニカ。
ラジオのDJ: The next one's dedicated to Rachel from Ross. (次の曲は、ロスさんからレイチェルさんに捧げられた曲です。)
過去記事では詳しく触れませんでしたが、その曲が、With or Without You でしたね。

その時のラジオの DJ のセリフをここで簡単に説明します。

ラジオのDJ: The next one's dedicated to Rachel from Ross. Rachel, he wants you to know he's deeply sorry for what he did and he hopes you can find it in your heart to forgive him. (With or Without You plays) Uh, we've just gotten a call from Rachel, and she told us what Ross did. It's pretty appalling, and Ross, if you're listening, I don't wanna play your song anymore. (次の曲は、ロスさんからレイチェルさんに捧げられた曲です。レイチェル、ロスは彼のしたことを深く反省していることをあなたに知って欲しい、彼を許すことに気付いて欲しい、と思ってる。[With or Without You がかかる] あぁ、たった今、レイチェルからの電話がありました。レイチェルはロスがしたことを説明してくれました。とってもひどいことね。だから、ロス、もしあなたが聞いているのなら、あなたの曲をこれ以上かけたくないわ。)

せっかくリクエストしてかけてもらった曲を、途中で切られてしまう、というオチでした(笑)。

この曲、いい曲ですよねぇ。
私もこの曲大好きですし、これを聞くと、いつもロス&レイチェルを思い出します。

ここから、この曲とフレンズに関してのトリビアネタになります。

Wikipedia 英語版: With or Without You の Appearances in other media にも、フレンズのどのシーンで使われたかについての説明が載っています。(ちょっとネタバレっぽい部分もあるので、今後の展開をご存知ない方は、読まない方がいいかな、と思います。)
そのウィキペディアには、フレンズでは3回この曲が使われた、とあります。
今回の 3-15 と、上で説明した 2-8 以外に、2-7 でも使われたようにウィキペディアには書いてあるんですよ。
その部分を引用させていただくと、
The first half-minute was also played when they had their first kiss, in Central Perk.
つまり、「(この曲の)最初の30秒が、セントラルパークでロスとレイチェルが初めてキスをした時にも演奏された[使われた]。)
過去記事で言うと、フレンズ2-7その10 辺りのシーンです。(曲については触れていませんが)

あの時の BGM も With or Without You だったよなぁ…と私もずっと思っていたのですが、実は、あれは、U2 の曲ではなくて、「限りなく U2 っぽく作られた別の曲」なんだそうです。

Friends Music Questions というサイト(英語サイト)には、フレンズで使われた音楽についての詳しい情報が書いてあるのですが、そこに、2.07 TOW Ross Finds Out - What music is playing when Ross and Rachel kiss in the coffee house? という項目があります。
その情報によると、「U2 の With or Without You を使いたかったけれど、(使用する)権利の手配の時間がなかったので、a studio music clip that sounded "U2-ish"、つまり、「U2 っぽく聞こえる、スタジオ用音楽クリップ」を見つけてそれを使った」ということのようです。
次のエピソードの 2-8 では、その U2 の曲を使うことができた、ということも書いてあります。

で、私も改めて、2-7 のセントラルパークでのロス&レイチェルのキスシーンの音楽を聴き直してみたのですが…限りなく With or Without You に似てる!、でもあの曲の前奏とはちょっと違う!のです。
(ちなみにその音楽は、half-minute(30秒)ではなく、20秒くらいです…って細かい話…笑)

ですから、フレンズで With or Without You が使われた件については、ウィキペディア英語版の情報よりも、Friends Music Questions の情報の方が正しい、ということのようですね。

U2-ish という言葉、面白いな、と思いました。
-ish は、selfish, foolish, childish などに使われる、「…のような」という形容詞語尾ですね。
また、フレンズ1-5その2 に出てきた、
ロス: 7-ish? (7時ごろでどう?)
のように、時間の後につけると「およそ…ごろ」という意味にもなりますね。
ですから、sound "U2-ish" だと、「U2 のように聞こえる、U2 っぽく聞こえる」という意味になるわけです。

トリビアネタが長くなり、すみません。
セリフの解説に戻ります。

クロエの、you're practically dancing, already. Why don't you just do it over here? について。
フィリーでかかっているこの曲が、ロスの好きな曲であり、ラジオにリクエストして途中で消されたという(笑)レイチェルとの思い出の曲でもあるから、座りながらでも体が動いている、無意識に踊っている、踊ろうとしている…それを、クロエは、you're practically dancing, already. と表現しているのですね。

practically は「実際的に、実用的に」「実際には、事実上」という意味、また「ほとんど…も同然」という意味もあります。
過去記事、フレンズ3-11その29 でも、practically を解説しています。
そんな風に体が反応してるんだから、それなら、踊るべき場所に立って踊ったらどう?、という意味で、over here で just do it したらどう?と言っているのですね。


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2008年10月14日

クーポンを持っている者勝ち フレンズ3-15その19

[Scene: The Restaurant, after dinner.]
レストラン。夕食の後。
ミーシャ: (to Monica) And the vet said it was time. And so from half a world away, while my mother held the phone to his ear, I said goodbye to my dog ... in seven languages. ([モニカに] そして、獣医は「(お別れの)時間です。」と言ったんだ。それで、世界の半分離れたところから[地球の裏側から]、僕の母が彼の耳に電話をかざしている間、僕は僕の犬にさよならを言ったんだよ…7ヶ国語でね。)
モニカ: Oh. (to Phoebe) Could I have a tissue? (まぁ。[フィービーに] ティッシュをもらえるかしら?)
フィービー: Oh, yeah, sure. I just hope you, hope you don't accidentally suck it up through your nose and choke on it. (あぁ、えぇ、もちろん。あなたが誤って[ちょっとした事故で]、鼻からティッシュを吸い込んでしまって、それで窒息しないことを、ただ願うわ。)

from half a world away というのは、「half a world の距離を離れたところから」ということですね。
英辞郎には以下の語義が載っています。
half a world away=地球を半周した所に[で]、地球の裏側[反対側]に[で]
その語義にもあるように、確かに日本語では「地球の裏側、地球の反対側」と表現しますよね。
half a world away だと平面で地図的なイメージ、地球の裏側だと立体で地球儀的なイメージを感じます。

ミーシャの、"I said goodbye to my dog ... in seven languages." というのが面白いです。
グッバイ、さよなら、アデュー、アディオス…みたいに、いろんな言語で、さよならという意味の言葉を言った、ということですね。
彼が多ヶ国語を扱える通訳であることがわかります。(以前にも、モニカの言ったフランス語を訳しているシーンもありましたし。)
U.N. に勤務している通訳ですから、それが普通なんでしょうね。
悲しい話で、彼は別にジョークのつもりで言っているわけではないですが、最後に、in seven languages とつくことで、通訳ならではの逸話となるわけです。

そのミーシャとモニカの話を、退屈そーに、つまらなそーに聞いている二人がおかしい。
accidentally は「偶然に、うっかりして、誤って」。
フレンズ1-1その5 でも詳しく説明しています。
言葉では、「何かのアクシデントでそんなことにならないように願うわ。」と言っているのですが、その本音は、そのティッシュを鼻につまらせて窒息しちゃえばいいのよ、と願っているようです。
ほったらかされて会話を交わせない二人を差し置いて盛り上がっている二人が許せない!という感じです。


(Sergei says something to Mischa.)
セルゲイはミーシャに何か言う。
ミーシャ: (to Phoebe) Sergei would like to apologize for my behavior tonight. ([フィービーに] セルゲイは今夜の私[ミーシャ]の行いをお詫びしたい、と言ってます。)
フィービー: Well, tell him, "Apology accepted." (えぇ、彼に言って。「お詫びは受け入れたわ。」って。)
(Mischa does so.)
ミーシャはフィービーの言う通りにする[フィービーの言葉を訳して伝える]。
ミーシャ: (to Monica) Oh, he's unbelievable. I mean for the first time in three years, someone actually wants to talk to me, but do you think he would let me enjoy that? No!! (to Sergei) You silly diplomat. Why don't you learn some English, Sergei? ([モニカに] あぁ、彼は信じられないよ。3年間で初めて、誰かが本当に僕と話したいと思ってくれたんだ。でも、彼は僕にそれを楽しませてくれると思う? ノー!だよ。[セルゲイに] このばかな外交官め。英語を習ったらどうなんだ、セルゲイ?)
フィービー: Excuse me, but umm, isn't he paying for your dinner? (ちょっといいかしら。彼があなたの夕食代を払ってくれてるんじゃないの?)
モニカ: Hey, the man's dog just died. (ねぇ、その男性の犬が、ちょうど死んだところなのよ。)
(Sergei insults Mischa, and they get into a huge fight, in Russian.)
セルゲイはミーシャを侮辱する。そして二人はロシア語で大喧嘩に突入する。
ミーシャ: (to Monica) I have just resigned my post. Would you care to accompany me to the Rainbow Room? I have diplomatic coupons. ([モニカに] 私はたった今、ポストを辞めました[(通訳の)職を辞任しました]。レインボールームに僕と一緒に行ってくれませんか? 僕は外交(用)クーポンを持っていますから。)
モニカ: It would be my pleasure. (to Phoebe) My guy has coupons. Your guy can't even say "coupons." (they leave) (喜んで。[フィービーに] 私の彼はクーポンを持ってるの。あなたの彼は「クーポン」と言うことさえできないのよ。[二人は立ち去る])
セルゲイ: Uh, (picks up a plate) plate? (あぁ。[プレートを取り上げて] (これは)プレート?)
フィービー: Plate! Yes, plate. (プレート! そうよ、プレートよ。)
セルゲイ: Plate. Plate. Plate. (プレート、プレート、プレート。)
フィービー: See, we don't need them. (ねぇ、それは必要ないけどね。)
セルゲイ: (picking up a cup) Plate? ([カップを取り上げて] (これも)プレート?)
フィービー: Yeah. (えぇ。)

ミーシャがセルゲイの言葉を英語に直したセリフ、"Sergei would like to apologize for my behavior tonight." について。
my behavior の my は、セルゲイのことではなくて、ミーシャのことですね。
セルゲイがセルゲイ自身の行為を詫びるのであれば、his behavior となるはずです。
今回のセリフのように、ミーシャが発したセリフで、my と表現されているものは、「話者であるミーシャの、(今言葉を発している)私の」という意味になるわけですね。

let me enjoy that と let が使われていますが、これは、せっかくミーシャ本人の話を聞いてくれる人が現れたのに、それを「許す」どころか、こうやって非難してそれをやめさせようとする、そのことにミーシャは激怒しているわけですね。
3年間、人の言葉を訳し続けてきたんだ、これくらいいいじゃないか、許してくれてもいいじゃないか、と言いたいわけです。

resign one's post は「(職・ポストを)辞職する、退職する、辞任する」。

care to は「…したいと思う」という意味で、Would you care to...? のような疑問文の形でよく使われます。
Would you care to hold? だと、電話での決まり文句「少々お待ちいただけますか?」になります。
日向清人先生の 即戦力がつくビジネス英会話―基本から応用まで の p.85 には、この Would you care to hold? について、「秘書向けマニュアルなどでは、一番丁寧な言い方として推奨されている」と書いてあります。

Rainbow Room は、ニューヨークの高級レストラン。
Rainbow Room Dinner & Dancing
上の公式サイトに、Dress Code(ドレスコード、服装規定)が書いてあるのですが、
Dinner の場合、
Dress Code: Tuxedo or suit and tie for gentlemen; cocktail dress or evening gown for ladies
Sunday Brunch の場合でも、
Dress Code: Jackets are required; no jeans, sneakers, t-shirts
とあります。
そういうドレスコードがあることを見ても、高級な店であることは明らかですね。
過去記事 フレンズ1-17その1 のセリフにも登場しています。

coupon 「クーポン」は、TOEIC にもよく登場する単語ですね。
レストランなどのお店関係の話でよく出てきます。
辞書で発音を見ると、「クーポン、キューポン」となっています。
このシーンでは、セルゲイは「クーポン」、モニカは「キューポン」と発音していますね。
クーポンという日本語になっているので、「キューポン」と聞くと「何だ、そりゃ?」と思ってしまうかもしれませんので、注意が必要です。

外交官と一緒に仕事をしているからこそ、ここでおいしい料理も一緒に食べられるわけですが、実際に精算などの手続きをするのは通訳のミーシャらしく、ミーシャがクーポンを所持していることがここでわかります。
この人はごちそうを食べるためのクーポンを持っているけど、あなたの彼は「キューポン」とも言えない、英語を全く話せないから、その言葉を発音することすらできないのよ、とあざ笑っている感じです。

取り残されたセルゲイとフィービー。
英語を全く知らないように言われたので、皿が plate だってことは知ってるよ、と言っています。
一瞬喜ぶフィービーですが、本当にそれくらいの単語しか知らないと知って、"See, we don't need them." と言っていますね。
今、ここで plates なんて何の役にも立たない、その単語をわかったからって、今後会話が続くわけでもない、というあきらめですね。
カップを指して、これもプレート?と尋ねるセルゲイに、「もうなんでもいいわ。」みたいに投げやりな返事をするのも面白いです。
(2008.10.16 追記)
"See, we don't need them." について、下のコメント欄でご指摘いただきました。
them は plates のことではなくて、ミーシャとモニカという「彼ら」を指します。
正しい訳は、「ほら、(通訳である)彼らは必要ないわ。彼らがいなくてもこうやって話せるわ。」という意味になります。
下のコメント欄に訂正と追加説明がありますので、詳しくはそちらをご覧下さい。
(追記はここまで)

それにしても、外交官でここまで英語がわからない人は実際には珍しいでしょうね。
どんなにえらそうにしている人でも、通訳がいないと一言も会話が続かない、ということを痛感させるエピソードでもありますね。


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2008年10月12日

日経新聞1面広告(3回目)掲載されました

本日、2008年10月12日(日)の日本経済新聞の第1面の書籍広告欄に、私の著書、シットコムで笑え! 楽しくきわめる英語学習法 の広告が掲載されました!

日経新聞の一面に広告が出るのは、今回で3回目です。
(参考記事)
日経新聞1面に広告が掲載されました
日経新聞1面広告(2回目)掲載されました

この本の発売日は、2008年3月19日なので、出版してからもう半年以上経ちます。
今の時期にまた、広告というプロモーションをさせていただけること、本当にありがたいと思っております。
それも、これまで本をご購入して下さり、このブログをいつも応援して下さる読者の皆様のお陰です。
本当にありがとうございます!

今回の広告は、日経新聞一面の下、8個並んでいる広告の右から3番目に位置しています。
少しでも多くの方に広告を見ていただけたら、拙著の存在を知っていただけたら…と思っています。

広告を見て、こちらのブログに来て下さった方へ
拙著については、過去記事、学習法の本を出版しました! をご覧下さい。
このブログの目次は、
英語学習に関する記事は、英語学習INDEX
フレンズのエピソード解説は、フレンズINDEX
が目次となります。


本をフォローする意味も込め、これからも頑張ってこのブログを続けたいと思います。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

まずはご報告とお礼まで。


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2008年10月11日

シーッ!静かに! フレンズ3-15その18

[Scene: Monica and Rachel's, Mark is there, opening Chinese food boxes.]
モニカとレイチェルの部屋。マークがそこにいて、中華料理の(テイクアウト用の)箱を開けている。
レイチェル: Oh, and then, we got into this big stupid fight. I just, it was awful. I told him he treats me like a park ranger, something, oh and then I told him I wanted to take a break. I don't want to take a break. (あぁ。それから、私たちは、ばかな大喧嘩に突入したのよ。私はただ…それはひどいものだったわ。私は彼に言ったの。ロスが私を公園管理人みたいに扱ってる、とか何とか。あぁ、それで、私は彼に言ったのよ。ブレイクをとりたいって。ブレイクなんてとりたくないのに。)
マーク: Wow. I'm sorry. Egg roll? (わぁ、大変だったね。春巻どう?)
レイチェル: No. (grabs an eggroll) And then I called him and he wasn't there. (いいえ結構よ。[春巻を掴む] それから私は彼に電話したけど、彼はいなかったの。)
マーク: Well, then he's, he's probably just out. (そうか。それなら、彼は、彼は多分、外出しているだけだよ。)
レイチェル: Oh, thank you, that's very helpful, I'm glad you came over. (まぁありがとう。今の言葉、とっても助かるわ。あなたが来てくれて嬉しいわ。)

中華料理のテイクアウトの箱がたくさん並んでいて、それを丁寧に開けながら、話を聞いているマーク。
この中華のテイクアウトは、フレンズによく登場します。

I told him I wanted to take a break. I don't want to take a break. というセリフに泣けますね。
つい勢いで、そう言っちゃったけど、ほんとはそんなこと望んでないのに…ということです。
彼女の顔も、「何であんなこと言っちゃったんだろう。」という表情になっていますね。
ここでも、実際にレイチェルが言った、take a break という表現が使われています。

egg roll は「春巻(はるまき)」。
egg roll を勧められて、それどころじゃないのよ、とでも言いたげに No! と言いながらも、春巻をさっと掴むレイチェルが面白いですね。
電話に出ないのは、留守だからだよ、とありきたりのことしか言ってくれないマークに、helpful だと言うレイチェル。
実際には「何の役にも立たないアドバイス、励ましをありがと」って感じの皮肉ですね。


(The phone rings and Rachel answers it.)
電話が鳴り、レイチェルがそれに出る。
レイチェル: Hello. (ハロー。)
ロス: Hi! It's me. (はーい。僕だ。)
レイチェル: Hi! Oh, I'm so glad you called. (ハーイ! あぁ、あなたが電話をくれて、とっても嬉しいわ。)
ロス: Really? I've been thinking this is crazy, I mean don't, don't you think we can work on this? (ほんとに? こんなことクレイジーだってずっと思ってた。つまり、僕たち、この件について努力することができるって思わない?)
マーク: Hey, what do you want to drink? (ねぇ、何を飲みたい?)
ロス: Who's that? (あれは誰?)
レイチェル: Nobody? (誰もいないけど?)
マーク: Is it okay if I finish the apple juice? (僕がそのアップルジュースを飲み終えちゃっても[全部飲んじゃっても]いい?)
(Rachel mouths 'Shoot!' or something similar.)
レイチェルは声に出さずに口で、Shoot! かそれに似たようなことを言う。
ロス: Is that Mark? (あれはマークなの?)
レイチェル: Umm, honey, look he just came over to.... (あぁ、ハニー。ねぇ、彼はただ来てくれただけなのよ…)
[Cut to The Philly.]
フィリーに画面がカット。
ロス: Yeah! Got it! (slams the phone down, and walks back to the bar.) (あぁ! わかったよ! [電話をガシャンと置いて、バーに歩いて戻る])
クロエ: Hey, Dinosaur Guy! Look at you, so sad. Come dance. (ねぇ、ダイナソー・ガイ! あなたのその姿、すごく悲しそう。こっちに来てダンスしよ。)
ロス: Ah, that's okay, thanks. (あぁ、いいんだ。ありがとう。)
クロエ: Hey, you don't have to smile. You just have to dance. (ねぇ、笑う必要なんかないのよ。ただダンスをすればいいだけよ。)
ロス: Look, I don't feel like dancing. I feel like having a drink, okay? (ねぇ、僕はダンスをしたい気分じゃないんだ。飲みたい気分なんだよ。)
クロエ: Oh, okay. (to the bartender) Hey, two beers! (sits down next to him) (あ、わかった。[バーテンダーに] ねぇ、ビールを2つ! [ロスの隣に座る])

ロスから電話がかかってきて嬉しいレイチェル。
ロスも今回は素直に正直な気持ちを伝えています。
work on は「…に取り組む、…にせっせと励む、…の努力をし続ける」。
「接触」を表す on が使われていることで、on 以下のことにじっくり取り組む感じが出ているように思います。

せっかく仲直りしかけたところなのに、電話を通して、マークの声が聞こえてしまいます。
ト書きには、Rachel mouths 'Shoot!' or something similar. とありますね。
実際の画面では、口をとんがらかして、sh の発音をしていることはわかりますが…。

私が画面を見た印象では、ここは、"Shoot!" と言うよりは、"Shush!" と言っているような気がします。

以下、会話に出てくる、shoot と shush という単語について説明します。

まずは、ト書きにあった shoot。
会話で相手に対して、Shoot! という時は、相手が何かを言おうとしている時に、それを促す意味で「どうぞ、言って・話して(ください)。」という感じで使うことが多いですね。
ロングマン現代英英辞典では、
shoot [verb]: (American English spoken) used to tell someone to start speaking
例) 'I have a few questions.' 'OK, shoot.'

つまり、「誰かに話し始めるように言うために使われる」。
例文は、「二、三、質問があります。」「わかりました。どうぞ(言って下さい)。」

また、shoot は、発音が似ている卑語である shit の婉曲語として、「くそっ!、しまった!、もう!」という意味で使うこともあります。
ロングマン現代英英辞典では、
shoot [interjection]: (American English informal) used to show that you are annoyed or disappointed about something
例) Oh, shoot! I forgot to buy milk.

つまり、「何かについてげんなりしている、あるいは失望しているのを示すために使われる」。
例文は、「あぁ、しまった! ミルクを買うのを忘れた。」

ここでのレイチェルの声なき発言が、Shoot! だとすると、「言って、話して!」ではおかしいですから、「もう!(こんな時にどうして声を出すの!?)」という感じでしょうね。

次に、shush について説明します。
「静かに!」という意味の日本語「シッ!、シーッ!」に当る英語が、"Shush!" です。
英語の発音は「シャシュ、シャッシュ」という感じ。
今回のシーンでは、話の流れからいって、「黙って!、静かにしてて!」というニュアンスが近いかな、と思ったので、Shoot! じゃなくて、Shush! の方かなと私は思った、ということです。

shush は過去にも出てきました。
フレンズ1-7 では、ジョーイがロスに、レイチェルへのアプローチの方法を伝授している時、当人のレイチェルが戻って来たので、シーッ!と言い合うシーンがありました。(過去記事、フレンズ1-7その2 では、セリフを一部取り上げています。)
[Rachel returns from the bathroom]
レイチェルがバスルーム[トイレ]から戻ってくる。
ロス: Shhhhh (シーッ)
ジョーイ&ロス: Shhhhh shhh shhhhh (シーッ、シーッ、シーッ)
レイチェル: What are we shushing? (何にシーッ!って言ってるの?)
ロス: We're shushing, because we're, we're trying to, to hear [quietly] something. (僕らがシーッて言ってるのは、それは、僕らが、僕らが、聞こうとしているからだよ [静かに] 「ある何か」を。)

レイチェルの話をしてたからシーッ!と言った、という事実に気付かれないように、何か別の音を聞こうとして耳を澄ましていたんだよ、とごまかしているのですね。

その他にも、フレンズ2-22その4 では、
レイチェル: Bishop Tutu actually had to stop and shush them. (実際、ツツ大司教が二人を止めて、シーッって言って黙らせないといけなかったのよ。)
というセリフもありました。
shoot と shush の話は以上です。

冷蔵庫を覗きながら、電話中のレイチェルに話しかけるマークですが、その無神経ぶりがちょっと不思議。
マークはロスよりもずっと恋愛の機微みたいなものがわかっているだろうと思うのに。
この電話もロスからの可能性が高いとわかりそうなものだし、マークはロスがヤキモチ焼きであることもよく知っているので、普通なら、自分がいることを気取られないようにするものですが…。
マークにはラブラブの彼女がいて、レイチェルに対して下心はないようでしたが、やっぱりレイチェルに気がある、とか、ロスと別れた方がいいと思っている、とかじゃないと、この行動は説明がつきませんね。
(もはや、英語の話ではなくなっている…笑)

レイチェルに電話がかかっているとは知らずに、何かに驚いて大声を出してしまった…というようなアクシデントであれば、こんな違和感は感じないと思うのですが…マークが何だかイヤなヤツに見えてしまうのが残念です。

ロスのいる店フィリーに画面が切り替わります。
クロエは、ジョーイやチャンドラーのことはうまくあしらっているのに、ロスに対してはいろいろとお世話を焼きたがっています。
好意を持っていることがわかりますね。
彼は彼女にとってヒーローですから。
気分が落ち込んでいるのがわかるので、Hey, you don't have to smile. You just have to dance. と言っています。
「気持ちがブルーなのに、無理に笑う必要はないのよ。ただ踊ればいいのよ。」というのは、元気のない人にかける言葉として優しいものですね。
一緒に踊れないとわかって、お酒に付き合うことにしたクロエ。
どこまでも積極的です。


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2008年10月09日

「読書進化論」を読んで(その2)

昨日の記事 に引き続き、今日も、勝間和代さんの 読書進化論~人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか~ (小学館101新書) (小学館101新書 1) について語ります。
読書進化論~人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか~ (小学館101新書) (小学館101新書 1)

第四章 「売る」仕組みを進化させる
出版業界は「プレイス」と「プロモーション」が弱い では、マーケティングの4P「プロダクト(商品)、プライス(価格)、プレイス(流通チャネル)、プロモーション(広告宣伝)」という基本的なフレームワークを使って、「売る仕組み」について説明されています。

p.169 出版社のプロモーションはどうしても新聞広告や書評が中心なのですが、それ以外の方法もいろいろ、複層的に使うことが効果的だと思います。

拙著でも、「新聞広告」や「書評」などのプロモーションがありました。
伝統的な手法とは言え、やはりこれはそれなりの効果が見込めるものです。
特に、最初に日経新聞に広告を出した時は、アマゾンの順位が115位まで上昇しました。(関連記事 アマゾンで115位!?
この頃、ちょうど、紀伊國屋書店のキノビジョンで紹介され、本来の本籍地である「語学・英語コーナー」以外に、全国の紀伊國屋さんにある「キノビジョンコーナー」というところにも何冊も置いてもらいました。(関連記事 紀伊國屋書店キノビジョンで紹介されます!
私の行きつけの紀伊國屋書店梅田本店でも、それぞれのコーナーにたくさん並べてもらっているのをこの目で見ました。本当に感動しました。

日経の広告1回目と、キノビジョンでの紹介時期が重なった時は、アマゾンでも、リアル書店でも(紀伊國屋さん以外にもジュンク堂さんなどでも)たくさん売れた、という話を、週明けに編集者さんから聞きました。
ですから私は、数少ない私の体験談(笑)から、プロモーションが大事だ、ということはいやというほどわかっていますし、そのようにいろいろなプロモーションをさせていただけたことを、とてもありがたいと思っています。

また、書評に載る、というのもとても嬉しいことです。
私は英語を職業とする「英語のプロ」ではないけれども、その私の本が、ジャパンタイムズ発行の英語学習紙「週刊ST」の書評に載った、ということは、素人の私にとって大きな自信となりました。(関連記事 週刊STの書評で取り上げていただきました!
決して、おちゃらけた本でも、うさんくさい本でもないんですよ!(笑)というのを訴えるのに、英語専門紙での書評、これほど効果的なプロモーションはありません。
(最近の週刊STの書評では、ベストセラーとなっている村上憲郎さんの 村上式シンプル英語勉強法 (ダイヤモンド社)も載っていました。そういう本と同じように扱ってもらえた、ということがとても嬉しいのです。)

p.171 本は、「いかに人に知ってもらうか」ということに、実は読者の方々が思っているよりも、ずっとコストがかかります。
(中略) ネットのほうで本に誘導するような動線を設計し、ネットユーザーの本へのタッチングポイントを増やしていけばいいのです。


本当にその通りなんですよね。
出版不況にも関わらず、出版点数が増えている、というこの現状では、本の存在を知ってもらうのが至難のわざなのです。

私の基本はブロガーなので、私もご覧のように、ブログのサイドバーなどに、アマゾンの拙著へのリンクをはっています。
本を出しているブロガーなら誰でもやっていることとは言え、これもネットから本に誘導する動線の一つですね。
勝間さんは、「ネット書店のアマゾンは、ネットユーザーにとって、共通カタログとして機能している」「データベースの役割を果たしている」と表現しておられますが、全くその通りで、私もできるだけそのアマゾンが「カタログ、データベース」として充実したものになるように、できる限りたくさんの情報を表示するように努めています。

p.204 ウェブには、コンテンツは無料という文化がありますので、今、ウェブ上で1500円のものを買わせるのは至難の業です。
(中略) それに対して、書籍の形を取っただけで、プライスがつくのは面白い現象です。


情報を得る側の立場から見ると、お金を払うことは「面白くない」かもしれませんが(笑)、やはりその現象は「興味深い」という意味で「面白い」ですね。

私の場合もブログの書籍化ということで、無料で見ることのできるブログを本にするにあたっては、当然、プライスをつけるだけのプラスアルファがないといけないと思いました。
ですから、メインのDVD学習法については、ブログの記事を元に書いたのですが、編集者の方と相談しながら、「読者がもっと深く知りたいと思う部分」を掘り下げ、それ以外の、ポリシーとか哲学、学習に対する考え方のようなものについては、ブログでは話題にしたこともないことを含め、新たに書き下ろしました。

ウェブとの棲み分けについては、「本でやった方が良いこと」と「ウェブでやった方が良いこと」というのがありますので、それを上手に使い分けていくべきなのでしょう。
私の学習法は、パソコンを使う方法ですので、実際に私が学習する様子を追体験するには、私がブログでやっている様子を、パソコン上で直接見てもらうのが早いのです。
理屈も説明しながら、きちんと順序立てて、方法論を語るものが本で、具体的な例に当たって、実際にやっているのをお見せするのがブログ、という使い分けですね。

勝間さんも本のことをブログでフォローされていますが、本を読んだ方がブログで質問して下さったり、ブログをいつも読んでいる方が本を購入して下さったりと、相互に良い方向に働く、というのが、今後のウェブと紙媒体の本との望ましい関係なんだろうと思います。


終章 これから「読みたい」「書きたい」「売りたい」と思っているみなさんへ
すべての人にフェア(公平)な可能性を秘めている「読書」の世界

ここでは、「出版のようなコンテンツビジネスでは、マイノリティに対する差別は限りなくゼロに近い」という内容の話が書いてあります。
そういう意味で、すべての人にフェアである、と。

確かにそうだと私も思いました。
今のようにブログという形で素人でも自分の意見を発信できる時代になったことで、フェアであることがより鮮明になった気がします。
私は出版社などに何のコネもない人間で、自分が本を出版することになるなんて、以前は想像もしていませんでした。
もう、「私がノーベル賞をとる」のと同じくらい、あり得ない話だと思っていました。(←ちょっとタイムリーなネタ…笑)
それが、ブログを書くようになり、読者の方が増えてきて、ブログランキングで上がってくると、本という可能性が少しずつ見え始めてくる…。
p.130 に「知り合い以外の人にも面白い、と思ってもらえるようになれば、商業用にも通じる可能性が出てきます。」という勝間さんの言葉がありますが、私もブログを続けることで、自分でその可能性を感じられるようになってきた、ということです。

私は英語を職業としていないけれど、私の言っていることは私の書いた文字で多くの人に伝わっている、それを読んで何かを感じて下さった方がいて、それがコンテンツビジネスとして成り立つと判断してくれる…。
私にとっては、英語で何か仕事をしたというキャリアがなくても、この3年間で書いてきたことすべてが「私の履歴書」なわけですね。
何かの課題や問題にぶつかった時に、私がどう対処してそれを切り抜けていくか、という様子が、ブログ上で読者の方々とコメントのやり取りをすることで、はっきりと見えるということなのでしょう。


勝間さんがこの本の中で、読書を通じて、著者も読者もみんなが一緒に進化していくのを望んでおられる、というのがよくわかりました。
そのためにウェブ版の専用サイトを設け、読者とのさまざまなコミュニケーションができることを望んでもおられます。
私も今回、この書評を、勝間さんのブログ Book Lovers にトラックバックすることで、私の考えが、著者の勝間さんに伝わることをとても嬉しく思います。

また、私も、ブログで意見を発信する者として、そして英語学習法の本の著者として、英語学習者の方々と活発に意見交換をし、みんなが一緒に英語学習を楽しく続けられるように、みんなが一緒に英語の使い手として進化するように、意見を発信し続けたいと思っています。

「読書進化論」は、ブロガーとして、著者として、これから私はどうあるべきか?ということをじっくり考えさせてくれた本でした。
勝間さん、素晴らしいご本をありがとうございました。
今後ますますのご活躍を、心よりお祈り申し上げております。


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2008年10月08日

勝間和代さんの「読書進化論」を読んで(その1)

ブロガーから本の著者になることができた人間の一人として、発売前に発表された目次を見た時から注目していました。
それが、勝間和代さんの「読書進化論−人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか」です。
アマゾンではこちら(↓)。

読書進化論~人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか~ (小学館101新書) (小学館101新書 1)
読書進化論~人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか~ (小学館101新書) (小学館101新書 1)

このサブタイトルにもあるように、この本は、「新しいウェブ時代の読書論」です。
「はじめに」でその読書論の「3つの新しい基軸」について説明されています。
それは、
1.ウェブによる本というコンテンツの読み方の進化
2.ウェブによる著者と読者の関係性や書き方の進化
3.ウェブによる本の売り方と書店の進化

です。

キーワードは「進化」。
ウェブというテクノロジーの登場で、本の立ち位置が難しくなってきている、ということはよく指摘されますが、勝間さんは、ウェブとの関係で本を語るにおいて、「変化」ではなく、「進化」という言葉を使っておられます。
ウェブの登場で本の存在が脅かされるのではなく、ウェブの発達と共に、読書も読者も著者も進化していくのだ、進化していくべきだ、という論調ですね。
私はその考え方に共感を覚えました。

共感を覚えると言えば…。
個人的な話になりますが、勝間さんは私と同い年(厳密に言うと同学年)のようです。(私は1969年の早生まれ)
同世代の女性が活躍されている姿を見るのは嬉しいものですね。

本とウェブとの関係を考えるという本なので、それに連動して、勝間さんはウェブ上で、いろいろな先進的な企画を立ち上げておられます。
ウェブ版『読書進化論』
『読書進化論』ブログ 【勝間和代のBook Lovers】
「読者のみなさんと、一緒に進化していきたい」という勝間さんのメッセージが、このような新しい試みにも表れているなと思いました。

以下、特に印象に残った部分について、私自身の経験や考えと絡めながら、語っていきたいと思います。
私が考える「書評」というものは、本の宣伝でもなければ、本の要約でもありません。
3年間ブログをやってきたブロガーとしての私、そのブログの書籍化として本を出すことができた著者としての私、その私というものを背負いながら、「読書進化論」を読んで何を思い、何を感じたかを語らないと、私が自分のブログで書評を書いている意味がないと思うのですね。
勝間さんは、「本は他者の人生の疑似体験」だと表現されています。
「読書進化論」を読んで、勝間さんの人生を疑似体験しながら、私はブロガー、著者としての自分のこれまでの経緯を振り返り、それと比較しながら、今後の「進化」を期待したいと思うのです。
勝間さんも、「書く技術」の一つとして、「自分の事例を利用して、親しみを持たせる」ことを挙げておられます。
p.137 ブログを読む目的は著者の体験の疑似体験ですから、一般論ではなく、読者は「あなたの体験をしっかり話してください」ということを望んでいるのです。
ですから、今回の書評でも、私の経験談が多くなってしまうことをお許し下さいませ。
また、私という別の人間の経験を語ることで、「読書進化論」で語られている内容が、勝間さんというユニークな人材だからこそできたことなのか、それとも、他の人にも一般的に通用する話なのか、というのがわかるのではないか、とも思いました。


「読書論」というと、これまでは「本の読み方」について語るものが多かったように思いますが、上の2.と3.の部分についてここまで詳しく語られた本はあまりなかったように思いました。
今回、私が特に興味を抱いたのは、2.の「ウェブによる著者と読者の関係性」の部分です。
「はじめに」の p.5 でその部分についての説明があります。

ウェブの発展により、メルマガ・ブログなどの新しいテクノロジーが出てきて、読者と著者の距離がどんどん近づいています。具体的には、読者が著者に対して、書評やブログのコメントという形で直接メッセージを発したり、あるいは読者がブログなどの発展段階を通じて、著者になるケースも増えてきました。

私は自分のこととして体験しているだけに、その「著者と読者の関係性の進化」の部分は、よくわかります。

私は2005年6月にこのブログを始めましたので、もう3年以上ブログを続けていることになります。
このブログを書いていたことで、2008年3月に、私がおすすめしている「海外ドラマのDVDを利用した英語学習法」をまとめた本、シットコムで笑え! 楽しくきわめる英語学習法 (NTT出版)を出版することができました。
私も「著者」の仲間入りをすることができたわけですね。
ウェブというテクノロジーがなければ、ブログというツールがなければ、私が著者になることは決してありませんでした。
(拙著については、過去記事、学習法の本を出版しました! で詳しく触れており、拙著に関係する記事のリンク一覧もそこにあります。)

また、「読者が著者に対して、直接メッセージを発する」という部分についても、経験があります。
拙著を出版した後の話になるのですが、2008年7月に、私はこのブログで、晴山陽一さんの「英語ベストセラー本の研究」(幻冬舎)を読んだ感想を書きました。
すると、晴山さんがネット検索でその記事を発見して下さり、そこから交流が始まったのです。
このブログにコメントを下さり、晴山さんのサイトで拙著を紹介していただき、サイン本まで送っていただける間柄になりました。
お互いの近況をメールで報告し合うなど、今でも、頻繁にメールのやり取りをさせていただいています。(詳しくは、過去記事、晴山陽一氏が拙著を紹介して下さいました をご覧下さい。)

私はそれまであまり書評を書いたことがなかったのですが、このことをきっかけに、ブログで書評を書けば、著者ご本人がそれを読んで下さるチャンスがある、ということを知りました。
それも、書名や著者名で検索すれば、その本について書いてある記事が簡単に見つかる、という、検索機能が発達した現代だからできることですよね。

また、こんな風に晴山さんとお近づきになれたのも、私が本を出していた、というのが大きな理由の一つだろうと思います。
ブログの記事というのは膨大で(現時点で、1149件あります)、サイドバーのプロフィールなどで、ある程度のことはわかるけれど、その人の考え方の全体像をパッと知りたい場合には、どこを見たらいいのか困ってしまう、ということもあるように思います。
その点、私のように、つい最近、それも「初めての本」を出したばかりの人間の場合は、その本を一通り読めば、その著者の言いたいこと、ポリシー、普段のものの考え方、がすっとわかるだろうと思うのですね。
晴山さんが「気になる本は、どんどんアマゾンカートに入れる」というフットワークの軽い方だったことが幸いして、私の本もすぐに読んでいただけて、私のことをすっかり理解していただけた、ということはとてもラッキーだったと思います。
これが逆に、私が何十冊も本を書いている人間だったら、どの本を読めばいいのか迷われたかもしれませんし、そういう意味でも、絶妙のタイミングで、素晴らしい出会いだったなぁ、と思っています。

勝間さんも「本」について、こう述べておられます。
p.28 本は、自分を表現し、流通させるメディアとして、ウェブよりもはるかにフォーマットが安定している
p.29 私は、本というものは、「著者が書店を通じて見知らぬ人たちに名刺を配っている」イメージに近い、と思っています。


勝間さんも私も、流通している本の部数に大幅な違いはあれども(笑)、どちらも自分を表現するメディアとして使っていることは同じだということですね。


第二章 進化している「読む」技術
この章で面白いな、と思ったのは、以下の部分。(印象的な部分を抜粋してあります。)
p.120 私は基本的に本というのは、学術書以外は、ある意味、著者の「与太話」、もう少しいいことばで言うと、著者たちの経験談だと思っています。
「与太話」ですから、その信憑性をきちんと調べるのは自分の責任になります。
とりあえず、やってみて信憑性を調べてみようと思ったのです。

やらないうちからインチキだと断言してしまってもいけませんし、逆に鵜呑みにして魔法の杖のように考えて行うのも危険だと思っています。著者の与太話に対しては、すべてに好奇心と健全な疑いを持ちつつ、調べたり、体感することが、著者との体験談の共有です。

私も拙著で、
まずは「人の意見」に耳を傾けてみる、次に「自分で」やってみる、ある程度やってみて、それから自分なりに「カスタマイズ」する
ということを書いています。
世の中には「極論」好きの人がいて、崇拝するか、徹底的に糾弾するかの二派に分かれることがよくあるけれども、まずは「ある人の意見として」先入観を持たずに素直に聞いてみて、それから自分でやってみよう、ということを書いたのですが、私が言う「人の意見」というのも数多くの本から得た情報のことですね。
勝間さんの「すべてに好奇心と健全な疑いを持ちつつ」という姿勢は、人の意見を聞く上で、本を読む上で、最も大切だと思います。


第三章 「書く」人も進化する
本の発売前から、私が一番注目していた部分です。
想像通り、興味深い内容がたくさん書いてありました。

勝間式「相手がわかりやすく読みやすく書く」ための4つの技術 の技術3に以下の記述があります。
p.143 思想は大事なことなのでしっかりと伝えますが、このような思想を伝えた後に、行動を常にセットで説明し、実行してもらう必要があります。

この点は、私も拙著を書く際に、意識していました。
拙著でも、第1章で、ドラマを使って学ぶのはこれほど効果的ですよ、という私の「思想」を伝え、その次の第2章で、Rach流DVD学習法について、具体的な方法を細かく説明する、という方法をとっています。
学習法はその方向性の正しさについて理解してもらうことがまずは先決で、それを頭に入れた上で、実際の行動を起こしてもらわないといけない、と私も思ったからですね。

ウェブで発見されて著者に進化するには では、勝間さんが実際に進化してこられた様子が、具体的に細かく書かれています。
ここは、是非、実際に本を手にとっていただいて、勝間さんご自身の言葉で語られるのを直接読んでいただきたいです。

その部分の冒頭に、私にとって印象的なことが書いてありました。
p.152 ブログを書いている人は何百万人もいます。しかし、その中で出版社が見つけて声をかけ、商業出版デビューできるのは、年間に数十人か、せいぜい100人単位でしょう。

その人数から考えると、私が商業出版デビューできた、ということは本当に「幸運」だったとしかいいようがありません。
勝間さんは「運」という言葉に、もしかしたら違和感をお感じになるかもしれませんが、「時代の流れ」とか、「人との巡り合わせ」とか、そういうものも無視できないような気が、私自身はしています。
勝間さんの本では、ディスカヴァー21社の干場弓子社長との出会いについて語られていますが、そういう方に出会えたことはやはり幸運だったといえるのでしょう。
そういう方に発見してもらえるほど書き手として進化していたことが、その幸運を引き寄せた、ということは言うまでもありませんが。

勝間さんの本は、現代の人々が求めるものにマッチしていた、だから、こんなに数々のベストセラーを生み出しておられるのだと思います。
普段から、インプットとアウトプットで自分を磨いていて、自分の中に引き出しをたくさん持っていた、それが、最大の理解者との出会いで、その持っているものが花開いた、という考え方もできるのかな、と思います。
ずっと蓄積されていたものがあるからこそ、その中から「時代にマッチするもの」を探し、それを提供することができるのだと思うのですね。
今の時代はこれを求めているだろうから、今からそれについて学び、それについて本を書いてみよう…ではきっと遅すぎるのです。
日頃から問題意識を持ち、大いに考えているからこそ、運やチャンスが到来した時に、スッとそれに乗ることのできる準備ができていた、と言えるのではないでしょうか。

一方、私の話になりますが、私が商業出版デビューできたのは、今の「勉強法・学習法ブーム」のお陰だろうと思っています。
おこがましいですが、私も、勉強法ブームが起こる前から、自分のブログで、Rach流DVD学習法、という言葉を使い、それを実際にブログ上でやってみせていました。
勉強法ブームが来た時に、私は英語を職業とする「英語のプロ」ではないながらも、ブログの中で読者と共にDVD学習法で学び合ってきた、という実績があったからこそ、それを本にすることができたのだろうと思います。

ちなみに、私も商業出版デビューし、本の著者となった人間ではありますが、私の場合は「ウェブで発見されて」というのとは少し違います。
私は「本にしませんか?」と出版社から直接依頼を受けたのではなく、「企画のたまご屋さん」という出版エージェント会社に企画書を提出、それをたくさんの出版社に配信してもらいました。
その企画書を読んで手を挙げて下さった出版社が複数あり、その中で一番熱心にアプローチして下さったのが、NTT出版さんだった、ということです。
「企画のたまご屋さん」について、詳しくはこちら(↓)
企画のたまご屋さん トップページ

その時の詳しい経緯については、書き出すと長くなるので今回は割愛しますが、私の場合も、企画書を読んで編集者の方が気に入って下さった後も、社内での企画会議に通らないといけないなど、いくつものハードルがありました。
出版社が本を出版することを決めて下さった!と聞いた時は、それはもう本当に嬉しかったですね。
私の書いたものが「価格のついた商品」として通用すると認めて下さったわけですから。

「読書進化論」の p.39-40 に、「本を出すと人生のステージが変わる」という話があります。
人生のステージが変わる、というのは、そういう出版のプロがゴーサインを出してくれた、というお墨付きが、自分の自信となるし、それで、自分の作品に対価が発生するからなんだろうと思います。
世俗的な言い方になってしまいますが、「世間の見る目が変わる」というのもあります。
ブログを書いていて、たくさんの人が読んでくれているとか、ブログの人気ランキングで高順位だとか言っても、あまりブログに詳しくない人は「へぇ、そうなんだ」で終わってしまうのですが、本を出すとなると、そしてそれが有名書店で実際に何冊も並んでいたりすると、やはり誰でも驚いて下さるものです。
(私の場合は、夫や私の両親などの身内が一番驚いていた、というのが面白い…笑)
そこが本を出すことによる、劇的な変化の一つですね。
やはり今でも「本」というメディアの威力はすごい、それが本を出せた私の実感です。

長くなりましたので、続きは、次回 にします。


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2008年10月06日

食後すぐに泳ぐ フレンズ3-15その17

[Scene: Monica and Rachel's, Rachel is lying in front of the bay window, and the phone rings.]
モニカとレイチェルの部屋。レイチェルは出窓の前に横たわっている。すると電話が鳴る。
レイチェル: (jumping up to answer the phone) Hello! ([電話に出るために飛び起きる] ハロー!)
マーク: Oh, hi. It's Mark. (あぁ、はーい。マークだ。)
レイチェル: (disappointed) Oh. ([がっかりして] あぁ。)
マーク: What? Is it my breath? (何? 僕の息が原因?)
レイチェル: No! Sorry, I just thought you were somebody else. Hi! (いいえ! ごめんなさい。ただ、あなたが他の誰かだと思ったものだから。[改めて挨拶をする] ハーイ!)
マーク: Hi. Well, look, I was just gonna leave a message. Isn't tonight your, your big anniversary dinner? (ハーイ。ねぇ、僕はただメッセージを残そうとしていただけなんだ。今夜は君の盛大な記念日ディナーじゃなかったの?)
レイチェル: Yeah. Well, umm.... (そうね。えぇ…)
マーク: Rach, are you okay? (レイチェル、大丈夫?)
レイチェル: (on the verge of tears) Yeah, I'm fine. ([泣き出しそうになって] えぇ、私は大丈夫。)
マーク: You wanna talk, I mean I can come over? (話したいんだろ。つまり、僕がそっちに行くこともできるけど?)
レイチェル: No! Really, no, please, please, that's, that's okay. (いいえ! 本当に、いいえ。お願い、お願いだから。大丈夫よ。)
マーク: All right, all right, I'm coming over, and I'm bringing Chinese food. (いいよ、いいよ。僕がそっちに行くよ。それで、中華料理を持っていくね。)
レイチェル: Oh, yeah, I'm not, I'm not hungry. (あぁ、そうなの。私はお腹はすいてないわ。)
マーク: It's for me. (僕の分だよ。)
レイチェル: Oh. Okay, bye. (あぁ、わかったわ。じゃあ。)

ト書きにある bay window は「出窓、張り出し窓」。
Wikipedia 英語版: Bay window には写真もあります。

マークの "What? Is it my breath?" について。
breath というのは「息、呼吸」ですが、have bad breath だと「息がくさい、口臭がある」という意味になります。
フレンズ2-20その5 では、"who has breath issues" 「その人は口臭があって」という表現もありました。

ここは私の受けたイメージに過ぎませんが、It is my breath? というのは、電話で名前を言っただけなのに、がっかりしたような返事をされたので、「何にため息をついてるの?、僕の口臭がいやだった?」みたいに言っているのかな、と思います。
もしその解釈が正しいとすれば、このセリフの面白さは、直接面と向かって話しているわけではなく電話越しなので、臭いが伝わることはないのですが、それを「あれれ、口が臭かったかなぁ?」みたいに言っているのが、彼なりのユーモアなのかな、と思いました。
ただ、そのセリフの時に観客の笑い声がないんですよねぇ…でも他の意味はあまり思いつかないし…。

電話の呼び出し音があまり鳴らないうちに相手が出て、マークだ!と言った途端にがっかりされると、「あ、別の人を待ってたんだな」と思うものだし、マークもピンと来たとは思うのですが、それに気付かないふりをして、わざとそんな風にジョークにしているところが、彼のスマートなところかなと思います。
その後も、言いよどむレイチェルの気持ちを察して、そっちに言って話を聞くから、とテキパキ決めてしまうマークです。


[Scene: The Philly.]
フィリーにて。
ジョーイ: So what are you gonna do? (それで、お前はどうするつもりなんだ?)
ロス: What can I do? One person wants to break up, you break up. (僕に何ができる? 一人の人間が別れたいと思ってるなら、別れるしかない。)
チャンドラー: Hey, no way! Come on, this is you guys. Call her and work it out. (おい、とんでもないぞ! いいか、これはお前たち(の問題)だ[お前たちのことなんだぞ]。レイチェルに電話して、何とかうまく解決しろよ。)
ロス: Oh, come on, we just had this huge fight, all right, don't I have to wait awhile? (あぁ、やめてよ。僕たちはたった今、大喧嘩をしたんだ。しばらく待つ必要があるんじゃないか?)
チャンドラー: Hey, this isn't like swimming after you eat. Pick up the phone!! (なぁ。これは「食べた後に泳ぐ」っていうのとは違うんだぞ。受話器を取れよ!)
(Ross goes to call her.)
ロスはレイチェルに電話をしに行く。
チャンドラー: Y'know that whole swimming thing is a myth. (泳ぎの話は迷信だって知ってるよな。)
ジョーイ: Yeah, tell that to my Uncle Lenny. (あぁ、それをレニーおじさんに言えよ。)
チャンドラー: Why? What happened to him? (どうして? 彼に何か起こったのか?)
ジョーイ: Nothing, he just really believes in that. (何も。ただ、おじさんはそれを本当に信じてるんだよ。)

One person wants to break up, you break up. という文章、聞いた感じでイメージはよくわかりますね。
前の文章が原因で、後ろが結果みたいな感じでしょうか。
コンマを→に変えると、わかりやすいかもしれません。

this is you guys. という言い回しも意味はわかるのですが、日本語に訳しにくいですよね。
ロスは「恋人の一方が別れたいといえば、別れるしかない。」と言いたいのですが、チャンドラーは、一般では世間ではどうだろうと関係ない、「これはお前たちの問題だ、自分と彼女のことなんだぞ。そんなひとごとみたいにあっさり言うな!」と言いたいのでしょうね。
当事者はお前たちなんだ。お前たちがお互いに努力したり解決策を見つけたりすれば、そんな単純な結論にはならないよ、と言いたいのかなぁ、と。

work out は「問題などを解く」という意味がありますので、電話して、その問題を解決しろ、今の状況を打開しろ、ということでしょう。

さっき大喧嘩したばっかりだから、電話するにしても、もう少し時間が経ってからの方がいい、と言うロスに対して、this isn't like swimming after you eat. と返すのが面白いですね。
「食べた後にはすぐには泳ぐな。少しお腹がこなれてから、いっぱいになったお腹が少し収まってからにしろ」というアドバイスがあるらしく、そういうのじゃないんだから、時間の経過なんか気にせず、さっさと行動しろよ、と言いたいようです。
ニュアンスはよくわかりますが、日本ではそのまんまの言葉はありませんね。
日本語だと、「食べて(すぐ)寝ると、牛になる」というのはありますが。(そのため、DVDの日本語音声(吹替)では、食べた後水泳、ではなくて、食べて寝ると牛になる、という話に意訳されていました。)

そういう格言や言い伝えのようなものが、英語圏にはあるのかな?と思って、"swim after you eat" とぐぐってみると、「食べた後、泳ぐまで何分待つべきか?」とか、親や祖母に「食後すぐに泳いじゃダメだと言われた」とか、そういう話がヒットします。
やはり一般的によく言われる話だ、ということですね。

myth は「神話、伝説、俗説、作り事」。
whole というのは、「食べた後にすぐに泳ぐと身体に悪い」という一連の話、その話全体のことを言っているのですね。

Tell that to my Uncle Lenny. について。
それが迷信だってことを、レニーおじさんに tell しろ、ということですが、この話の流れだと、「そんなこと言ったら、それは迷信じゃないって反論されるぞ、だっておじさんは実際に食べた後にすぐに泳いで身体を壊したんだから」みたいな話の流れになりそうな気がします。
そんな話の流れを察したチャンドラーは、「それが迷信でないと証明できる出来事が彼に起こったのか?」と尋ねるのですが、ジョーイの答えは、「ただそれを信じてるから、あれはウソだと教えてやってくれ。」ということだった、というオチのようです。
ちょっとピントのずれたところのあるジョーイなので、おじさんもそういう人なのね…という面白さもあるのでしょうが、大爆笑、というほどのオチではないですね。

ですから、Tell that... という命令文を、「…って言え、…って言ってみろ」みたいなニュアンスに捉えるか、「…って言ってやってくれ」みたいに、「教えてやってくれ」的ニュアンスに捉えるかの違い、ということかな、と思いました。


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2008年10月04日

ウルトラ語彙力主義(ウーゴ)、おすすめです

人気ブログランキングでおなじみの神崎正哉先生のブログ、TOEIC Blitz Blog で、
ウーゴ宣伝キャンペーン という記事が掲載されました。
神崎先生の自信作、「ウルトラ語彙力主義(通称:ウーゴ)」をもっと多くの人に知ってもらいたい!という企画です。
私もウーゴを持っていて、活用させていただいておりますので、そのキャンペーンに参加させていただきます!

アマゾンではこちら(↓)

新TOEIC TEST ウルトラ語彙力主義 [CD付]
新TOEIC TEST ウルトラ語彙力主義 [CD付]

著者の神崎先生による、この本のセールスポイントはふたつで、
ひとつめは、
「この本の単語、TOEICによく出る」
ということ、
ふたつめは、
「無料音声レッスンがある」
ということです。

ひとつめの、「この本の単語、TOEICによく出る」 について。

神崎先生のブログの記事、ウーゴ宣伝キャンペーン にも書いてありますように、本当にこの本から出た語句は多いですね。

私も過去記事で due という単語が登場した時に、フレンズ3-15その1 のコメント欄 で、Unit 24 (p.75-76) の文章を引用させていただいたことがあります。

W: Isn't the quarterly report due soon? (四半期の報告書はもうすぐ締め切りではなかったですか?)
M: Yes, the deadline is the day after tomorrow. (はい、締め切りはあさってです。)


こういう問答は TOEIC によくあるパターンです。
「同じ意味を別の単語で言い換えていく」という英語の感覚を身に付けることにもなりますし、due 「期限である、締め切りである」という形容詞を覚える時に、deadline 「締め切り」という名詞も同時に覚えてしまえるわけですね。
単語は関連づけて覚えた方が覚えやすいし忘れにくいですから。

TOEIC では、リスニングでもリーディングでも、本文中に出てきた言葉がそのまま正解になることは少なく、答えの選択肢では、同じ意味を言い換えた別の言葉で表現されていることも多いですよね。
ウーゴはそういう語彙の幅を広げるのにも役立つ構成になっています。

ウーゴには巻末に INDEX がありますので、それをざっと見て、「知らないなぁ」「見慣れないなぁ」「どんなシチュエーションで登場する単語かわからないなぁ」という単語があれば、その単語が登場する Unit をじっくり読んでみる、というのもいいですね。
どういう「状況」の話で登場する単語か、というのがわかっていると、リスニングなどで内容を掴むのに有利になります。

ウーゴでは、空欄に入る正解の語彙を解説するだけではなく、その派生語についても触れられています。
また、ここが大事な部分だと思うのですが、「間違いの選択肢」として登場したものも TOEIC の頻出語句であり、この問題では間違いである選択肢の語句が、本来はどういう文章の中で使われるものなのか、という説明が書いてある、というのも丁寧で親切だと思います。
その例文も、わかりやすくシンプルで、なおかつ、どういう状況で使われるかがイメージしやすい内容になっているのも学習者にとってはありがたいです。

何度も TOEIC で満点を取っておられる神崎先生がまとめられた本ですから、やはり説得力があります。満点を何度も取った人だからわかること、というのがあるんですね。

ふたつめの、「無料音声レッスンがある」について。

神崎先生のブログのサポートページから、音声ファイルが無料でダウンロードできます。
(ダウンロードの方法については、神崎先生のブログをご覧になって下さい。)
ウーゴには元々 CD がついているのですが、ブログのサポート音声ファイルでは、その CD のナレーションを使いながら、神崎先生が優しい語り口で、その語彙についての詳しい説明をして下さっています。
先生に促されるままに(笑)、Listen & Repeat の練習を10回繰り返しましょう。

レッスンを繰り返す目的について、神崎先生がブログの過去記事に書いておられたお言葉を引用させていただくと、

1.英語の音になれる。
2.TOEIC 的な文のパターンになれる。
3.TOEIC 頻出語句を音と一緒に覚える。


とのことです。
そうですね、「TOEIC 的な文章に乗せて、TOEIC 頻出語句を音で覚える」ということ、とても大切ですよね。
試験中に、「あ、これこれ!」と思えたらしめたもの。
「TOEIC って、本当にこういう表現がよく出るよなぁ、こういうパターンの問題が好きだよなぁ…」と楽しめるようになれば、点数もそれに合わせて上がっていくのではないでしょうか。

私は自分で自分を追い詰めるのは苦手なので(笑)、いつまでに何点取る!という宣言は出来ないタイプなのですが、私もいつか満点を取れるように頑張ります。

TOEIC で高得点を目指すだけではなく、英語力を着実につけるためにも、ウーゴ(ウルトラ語彙力主義)は「いい本」ですよ。おすすめです!


(Rach からのお願い)
神崎先生の本をおすすめする記事で、自分のランキングのお願いをするのもなんですが…(笑)

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2008年10月02日

めんどくさそうに訳す通訳 フレンズ3-15その16

[Scene: A Restaurant, Monica and Phoebe are on their dates with Sergei and Mischa.]
レストラン。モニカ&フィービーは、セルゲイ&ミーシャとデート中。
モニカ: Oh, and I can also speak a little French. Voulez vous couchet avec moi, saiz soi. (Mischa laughs) Why? What did I say? (まぁ、それで私も少しはフランス語が話せるのよ。[フランス語をしゃべる] [ミーシャが笑う] どうして(笑うの)? 私は何て言ったの?)(フランス語部分について、下に追記あり)
ミーシャ: Well, you just asked if I wanted to go to bed with you tonight. (そうだね。君は、僕が今夜君とベッドインしたい[君と寝たい]と思っているかどうかを尋ねたんだ。)
モニカ: Oh, my God! No wonder I get such great service at Cafe Maurice. (なんてこと! カフェ・マリースであんなに素晴らしいサービスを受けたのも不思議じゃないわね。)
フィービー: (laughing and banging her spoon on the table) Knock, knock, knock, knock, hi. Um, could you please tell Sergei that um, I was fascinated by what Boutros Boutros-Ghali said in the New York Times. ([笑いながら、そしてスプーンをテーブルにたたきつけながら] ノック、ノック、ノック、ノック。はーい。お願いだからセルゲイに伝えてくれるかしら、ブトロス・ブトロス・ガリがニューヨークタイムズで言ったことに私は興味を抱いた[魅了された]、ってことをね。)
(Mischa does so.)
ミーシャはそうする。
フィービー: You didn't say "Boutros Boutros-Ghali." (あなたは、ブトロス・ブトロス・ガリって言ってなかったわ。)
ミーシャ: (to Sergei) Boutros Boutros-Ghali. ([セルゲイに] ブトロス・ブトロス・ガリ。)
(Sergei responds.)
セルゲイが答える。
ミーシャ: He says he was too. (彼も魅了されたと言っています。)
フィービー: Interesting. (興味深いわ。)
ミーシャ: (to Monica) So I was wondering.... ([モニカに] それで僕は思ったんだけど…)
フィービー: Okay, ah, before you get all talky again, umm, could you also please tell Sergei that... I really like his suit. (いいわ。あなたがまたすっかりおしゃべりになっちゃう前に、お願いだから、これも言ってくれるかしら…彼のスーツ素敵だわ、って。)
(Mischa does so, and Sergei compliments Phoebe, and says it slowly)
ミーシャはそうする。そしてセルゲイはフィービーを褒めて、それをゆっくり言う。
ミーシャ: (to Phoebe, very quickly) Eh, he said thank you very much, he thinks you look very pretty tonight, your hair, golden like the sun. (to Monica) So you're a chef? ([フィービーにとても早口で] とてもありがとう、とセルゲイは言いました。セルゲイはこう思っています、君は今夜とっても可愛く見える、君の髪は金色で太陽のようだ、と。[モニカに] それで君はシェフなの?)
モニカ: I'm also thinking about opening up my own restaurant. (私も自分のレストランを開こうかなって考えているの。)
ミーシャ: Oh, really. (あぁ、そうなんだ。)
フィービー: Monica, could I talk to you behind my menu, please. (Behind the menu) What are you doing? (モニカ。メニューの後ろであなたと話せるかしら? [メニューの後ろで] あなた何をやってるの?)
モニカ: Well, I was having a conversation. (そうね。私は会話をしていたんだけど。)
フィービー: Yeah but, Mischa's so interested in you that Sergei and I haven't been able to say two words to each other. (そうね。でも、ミーシャはあなたにものすごく興味があるから、セルゲイと私はお互いに2語を言うことも出来なかったわ。)
モニカ: What do you want me to do? Just sit here silently while you three have a conversation? (あなたは私にどうして欲しいの? あなたたち3人が会話をしている間、ただここで黙って座っていて欲しいの?)
フィービー: That would be great. Thank you. (それだといいわね。ありがとう。)

誰かに外国語の文章を習ったけど、その内容はトンデモナイものだった、ということ、ありますよね。
モニカが言ったのは、「あなた、今夜、私と寝たい?」という意味のフランス語だったそうです。
モニカはその意味を知らず、フランス(もしくはフレンチのお店?)のカフェ・マリースでその言葉を言ったので、えらくサービスが良かった、と言っているようです。(逆にヒカれてしまう恐れもありそうなセリフですが。)

(2008.10.4 追記)
下のコメント欄で教えていただいたのですが、上でモニカが言ったフランス語は、正しくは、
Voulez-vous coucher avec moi ce soir?
のようです。
Lady Marmalade という曲に出てくるコーラス部分のフレーズで、その曲は後に映画「ムーラン・ルージュ」の中でも使われました。
詳しくは、下のコメント欄をご覧下さい。
(追記はここまで)

Boutros Boutros-Ghali というのはこの方(↓)。
Wikipedia 日本語版: ブトロス・ブトロス=ガーリ
国連の事務総長をされていた方ですね。
ウィキペディアにも書いてあるように、当時は、「ガリ事務総長」と新聞では表記されていたように思いますが、正しい発音は、ガーリなのでしょうか?
(フィービーの発音は、「ガーリ」と伸ばしているように聞こえなくもないけど(微妙)、ミーシャの発音は、「ガリ」にしか聞こえません。)

ブトロス・ブトロスと同じ音が続く珍しい名前ですね。
フィービーは、「ブーチョロス」という感じで発音し、ミーシャは「ブートロス」と発音しています。
ブートがブーチョみたいになるのは、ブルックリン・アクセントでしょうかね。(street がシュチュリートみたいな発音になっているのをたまに聞きますので。)

他の言葉はちゃんと訳されているかどうかはわからないけど、人名は基本的に万国共通だから、フルネームを言わずに済ましたことがバレてしまったのですね。
「あなた、適当に訳してるでしょ?」とでもいいたげです。
きちんと丁寧に訳しているかを知るために、その名前をあえて選んだのだとしたら、フィービーはなかなかのやり手ですね(笑)。

通訳の役割が済むやいなや、またモニカとの会話に戻ろうとするミーシャに、また通訳を依頼するフィービー。
特に話すことも思い浮かばないようで、 I really like his suit. というありきたりの言葉しか出てきません。
どうしても今すぐ訳さなければならないような内容でもないのですが、とにかく二人を無視して話に夢中になっているミーシャを通訳のポジションに戻したい、という意図が感じられますね。

セルゲイはフィービーに対する褒め言葉を、ムードを込めてゆっくり話しているのに、いかにも訳すのが面倒くさいという感じで、ちゃっちゃとしゃべっているミーシャに笑えます。
その辺りはト書きにも、slowly と quickly で違いを表現してありますね。

Could I talk to you behind my menu, please? について。
席をわざわざ立つのは面倒くさいのか、メニューの陰でこそこそしゃべるのが面白いです。
普通なら、相手に気取られないようにと思うものですが、カチンと来ているフィービーは、別にミーシャに内容がバレても構わないと思っていて、一応、見た目だけは二人だけで内緒で話している風を装っているような感じがします。

フレンズ3-15その6 で、could you come and be the translator's date? 「(ダブルデートに)一緒に来て、通訳のデート相手になってくれる?」と頼んだのはフィービーです。
それが、思いがけずミーシャとモニカだけで盛り上がってしまい、ミーシャが本来の通訳の仕事を忘れてしまうことになるなんて…これはフィービーにとっては誤算でしたね。
フィービーは不服そうに、"What are you doing?" 「(全く)モニカは一体何やってるのよ!」と言うのですが、モニカは、"Well, I was having a conversation." と返事しています。
実際の発音では、was の部分をはっきりと発音して、I WAS having a conversation. となっています。
何をしてるの?って聞かれても、”フィービーに言われた通りに”私はミーシャの話し相手になっていた、ミーシャと会話をしていたのよ、ということですね。
それはあなたが私に頼んだことでしょ、と言いたいのです。

「私は黙ってればいいの?」と言ったモニカに、自分が頼んだことも忘れて、「そうしていてくれると嬉しいわ。」と勝手なことを言うフィービーです。


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posted by Rach at 13:20| Comment(9) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする