2009年06月30日

それでもお前は会計士か? フレンズ4-2その2

このエピソードの冒頭で、ジョーイの作ったエンターテインメント・センター(ものを入れる棚)が邪魔なので、売りに出そう、という話になっています。
(エンターテインメント・センターを設置するシーンは、フレンズ3-5その28 に出てきました。)

セントラルパークにて。
ロス: (reading the newspaper) Hey, here's a question. Where did you guys get the "finest oak east of the Mississippi"? ([新聞を読みながら] ねぇ、質問。君たちは、「ミシシッピー川以東[アメリカ東部]最高級オーク」をどこで手に入れたの?)
チャンドラー: Uh-huh, first you tell us where you got the prettiest lace in all the land. (ほほう。(その問題に答えるより)先に、全国一美しいレースをどこで手に入れたか俺たちに教えてくれよ。)
ロス: I'm reading your ad. (僕は君たちの広告を読んでるんだよ。)
ジョーイ: Looks good, uh? (いい感じだろ、な?)
ロス: Yeah. (あぁ。)
チャンドラー: (reading the ad) "Stunning entertainment center, fine-- (pause) Fine Italian craftsmanship." (Joey is very proud of himself) ([広告を読みながら] 「魅力的なエンターテインメント・センター… 素晴らしい… [沈黙] 素晴らしいイタリア人の職人技(わざ)。」 [ジョーイはとても自慢気である])
フィービー: Oh my God! You guys are selling the entertainment center? (まぁ! あなたたち、あのエンターテインメント・センターを売るつもりなの?)
レイチェル: Why? I love that thing. (どうして? 私、あれが大好きなのに。)
チャンドラー: You want it? (欲しい?)
フィービー&レイチェル: Oh, no. (いいえ、いらないわ。)
チャンドラー: Ahh, Gepetoo? 5,000 dollars? Are you insane? (あー、ゼペットじいさん? 5000ドル? お前は正気か?)
ジョーイ: Hey, the ad alone cost 300 bucks. (おい、その広告だけで 300ドルかかったんだぞ。)
チャンドラー: All right, look, I'm changing it to 50 dollars or your best offer. (わかった。なぁ、俺がその金額を 50ドルまたは最高付け値[付け値の最高金額]に変えるぞ。)
ジョーイ: What kind of profit is that? And you call yourself an accountant? (それってどんな利益だよ。[そんなの利益って言えるのか?] それでお前は自分を会計士だって言うのか?)
チャンドラー: (looks at him) Nooo. ([ジョーイを見て] 違うよ。)
ジョーイ: Oh. What do you do? (そうなのか。お前は(仕事)何してるの?[お前の仕事は何?])
チャンドラー: I can't believe you don't know what I do for a living. (俺が何の仕事をしてるのかお前が知らないなんて信じられないよ。)
フィービー: Yeah, I actually don't know... (そうねぇ、実際、私も知らないわ…)
レイチェル: Something to do with numbers? (数字に関係する仕事?)

ロスは「最高級オークってどこで手に入れたの?」みたいな質問をしています。
オークは家具などに使われる木ですね。
east of the Mississippi について。
アメリカ中南部にミシシッピー州という州がありますが、今回は the Mississippi と the がついているので、米国中部を流れる「ミシシッピー川」を指していると思われます。
east of the Mississippi で「ミシシッピー川の東」つまり「ミシシッピー川以東の地域」を指し、すなわちそれは「NYなどのあるアメリカ東部」を指すことになるようです。
NY周辺のアメリカ東部で取れる最高級のオーク材、という感じでしょうね。

そのロスの質問を、チャンドラーは唐突な質問だなぁと思ったようです。
そんな細かい質問をするのなら、こっちだって同じような細かい質問をしてやるぞ、という感じで、「アメリカで一番きれいなレース(ドレスに使われるレース)はどこで手に入るか言ってくれよ」と言っています。
そんな細かいこと俺にわかるかよ、と返す代わりに、よく似た感じの質問を投げ返してみたのですね。

唐突に思われたロスの質問は、新聞に載っていた広告を読んだものでした。
「それいいだろ?」みたいにジョーイが言っているので、それはジョーイが載せた広告だ、ということがわかります。
craftsman は「職人」、craftsmanship は「(職人の)技能、腕前。熟練」という意味です。
「あ、そのイタリア人ってのは俺のことね」という感じで、得意そうに親指で胸を指しているジョーイに笑えます。

「あれ、売っちゃうの? 気に入っているのに。」という女性陣ですが、もらってくれと言われたら即座に断っています(笑)。ただの社交辞令だったのですね。

木細工の名工だと自称しているジョーイに、「お前はピノキオを作ったゼペットじいさんか?」という感じで、Gepetto? と呼びかけています。(発音は「ジェペット」という感じ)
ピノキオのお話は日本人にも有名ですから、日本人にもわかりやすいジョークですね。
有名なディズニー映画はこちら(↓)。
Wikipedia 日本語版: ピノキオ (1940年の映画)

5000ドルは高すぎるというチャンドラー。
50 dollars or your best offer に俺が変える、と言っています。
その金額に訂正して、再度広告を(今度はチャンドラー持ちで)出す、ということのようですね。
offer は「申し込みの値段、付け値」ですから、best offer は「最高付け値、付け値の最高額」です。

広告だけでも 300ドルかかったのに、50ドルじゃ利益が出ないだろ、とジョーイは言っています。
What kind of profit is that? を直訳すると、「それはどんな種類の利益だよ?」という感じで、「そんなのでそれを利益って言えるのかよ? そんなのちっとも利益になってないよ。売ってる意味がないよ。」と言いたいのですね。
さらに、And you call yourself an accountant? とも言っています。
そんな利益の出ないような金額設定をして、よくそれで自分のことを会計士だって言っていられるな、それでもお前会計士かよ、会計士のくせに金の計算もできないのかよ、儲けもちゃんと出せないのかよ、という非難の言葉ですね。

それに対して、チャンドラーはとんでもないとでも言うように、あるいはあきれたように、Nooo. と言っています。
そう、チャンドラーは会計士ではなかったのです(笑)。

今この瞬間まで、ジョーイはチャンドラーの職業を会計士だと思っていたのですが、それが違うとわかって驚くジョーイ。
「あぁ、そうなのか。じゃあ、仕事は何してるの?」と数年来の友人とは思えないような質問をしています。
What do you do (for a living)? を直訳すると、「(生きていくために)(日常的に)何をしているのですか?」という感じになるでしょうか。
これは相手の職業を尋ねる時の決まり文句です。

「友達のくせに俺の職業を知らないなんて…」とあきれるチャンドラーですが、傍にいたフィービー、ロス、レイチェルも「私/僕も知らない」みたいなことを口々に言っていますね。
これまで何度もチャンドラーの職場が登場しましたが、チャンドラーの職業は何か?についてははっきり言及されたことはありません。
レイチェルが言うように、数字を入力したりする仕事なのは間違いないようですが。
フレンズ4-12 でも、チャンドラーの職業にまつわる話が出てきます。
また、その解説の時に、チャンドラーの職業についていろいろ語りたいと思います。


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2009年06月28日

相槌だけの「会話」 フレンズ4-2その1

シーズン4 第2話
The One with the Cat (迷い猫に母の魂?!)
原題は「ネコの話」


[Scene: Monica and Rachel's, Monica and Ross are there. Monica is checking the messages.]
モニカとレイチェルの部屋。モニカとロスがそこにいる。モニカは(留守電の)メッセージをチェック中。
チップ: (on machine) Hey, Monica. It's Chip. ([留守電で] やぁ、モニカ。チップだ。)
モニカ: Yesss!! (やったわ!)
ロス: Who's Chip? (チップって誰?)
モニカ: Shhh! (静かに!)
チップ: (on machine) Good runnin' into you at the bank today, so ah, here's my number, 555-9323. Give me a call. Later. ([留守電で] 今日、銀行で偶然君に会えて良かった。それで、あの、これが僕の電話番号だ。555-9323。電話ちょうだい。じゃあ後で。)
モニカ: "Chip" is Chip Matthews. (”チップ”はチップ・マシューズよ。)
ロス: The guy who took Rachel to the prom? Why is he calling you? (レイチェルをプロムに誘ったやつか? どうして彼がモニカに電話してくるんだよ?)
モニカ: 'Cause I ran into him at the bank. He is still soo cute. (それは銀行で(偶然)彼とばったり出会ったからよ。彼はまだものすごくかっこいいの。)
ロス: Monica, you're so lucky! He's like the most popular guy in school! (モニカ、すごくラッキーじゃないか! 彼は学校で一番の人気者だぞ!)
モニカ: I know! (calls him) (on phone) Chip? Hi, it's Monica. (listens) 'Kay. (listens) 'Kay. (listens) Okay. (listens) Okay, good-bye. (hangs up) Oh, my God! We just had the best conversation! (goes into her room as Rachel enters) (知ってる![そうなのよ!] [チップに電話する] [電話で] チップ? はーい、モニカよ。[聞いて] (オ)ッケイ。[聞いて] (オ)ッケイ。[聞いて] オッケイ。じゃあね。[電話を切る] なんてこと! チップと私は最高の会話を交わしたわ! [モニカは自分の部屋に行く。そこにレイチェルが入ってくる])
ロス: (to Rachel) I was just leaving. ([レイチェルに] 今ちょうど、出ようとしていたところだ。)
レイチェル: Good. 'Cause I've got a product report to read. It's like eight pages. I hope I don't fall asleep. (良かった。だって私は読まなきゃならない製品レポートがあるから。8ページくらいのね。寝てしまわないといいけど。)
ロス: Why? Did you write it? (どうして? そのレポート、君が書いたの?)

チップという男性から留守電メッセージが入っていたので喜んでいるモニカ。
チップは自分の電話番号を言っていますね。

架空の電話番号 フレンズ3-7その3 でも解説しましたが、prefix 555 (局番555)のついた電話番号は、ドラマ・映画などで使われる「架空の電話番号」です。
そういえば、TOEIC のリスニング問題 Part 4 でも、555- という番号がよく登場しますね。

チップのフルネームを聞いて、レイチェルをプロムに誘った男性だと気付くロス。
レイチェルのプロムの話は、フレンズ2-14 に出てきました。
フレンズ2-14その20 では、
レイチェル: Where's Chip? Why isn't he here yet? (チップはどこ? どうして彼はまだ来てないの?)
というセリフがあり、確かに名前は Chip になっています。

ロスは、そのチップだと知って、Why is he calling YOU? と you を強調して尋ねています。
レイチェルならともかく、どうしてモニカに電話してきたんだ?という感じですね。

「やったな。彼は学校一の人気者だったじゃないか!」と喜ぶ兄に、モニカはお得意のセリフ、I know! で返します。
「そうなのよ、そうでしょ、その学校一のモテ男くんが私に電話してきたのよ!」という喜びと得意気な気持ちが出ていますね。

さっそく教えてもらった番号にかけ直すモニカ。
最初に名乗った後、'Kay や Okay という言葉を繰り返すだけのモニカです。
good-bye と言って切った後、「最高の会話をしちゃった!」みたいに喜ぶモニカが面白いですね。
傍で聞いているロスとしては、モニカはオッケーしか言っていなくて、ただ相槌を打っていただけに聞こえるのに、モニカは「会話が弾んだ」と思っているわけです。
高校の時は言葉を交わすこともなかった憧れの彼ですから、モニカにとっては十分すぎるほどの「会話」だったのでしょうが、他人からすると「全く会話になってなかったけど?」と言いたくなるようなものだったのが面白いのですね。

最初の部分、Okay. が 'Kay. という発音、つまり最初の O が聞こえない「…ッケイ」みたいになっています。
会話ではこういう 'Kay. を時々聞きますが、モニカの緊張と嬉しさが、その 'Kay. に出ているように思います。

前回の 4-1 で、いったんはよりを戻したものの、また喧嘩別れしてしまったロスとレイチェル。
ばったり出くわしてしまい、ロスは「僕はいつまでもここにはいないから。今出て行こうとしていたところだから気にしないで。」と言う感じで、I was just leaving. と言います。
それを聞いて、「私も読まなきゃいけないレポートがあるから(あなたが出て行ってくれると都合がいい)。」ということを言っていますね。
それから、そのレポートは8ページもあるから、誰かさんみたいに読んでる間に寝ちゃうかも、寝ないで8ページ、ちゃんと読めたらいいんだけど、と、レイチェルの手紙を読んで寝てしまったロスに対して当て付けのようなことを言っています。
しかし、ロスも負けてはいない。
「どうしてそれを読んで寝ちゃうの? もしかしてそのレポートは君が書いたのかな?」と返します。
僕はページ数が多いから寝てしまった、というよりも、君の書いた文章だから寝てしまったんだよ、君以外の人が書いたものなら、8ページ読んでも眠たくならないんじゃないかな、ということですね。


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2009年06月26日

you'reをyourと書く間違い フレンズ4-1その7

ベッドルームでロスとレイチェルは喧嘩中。
ロスはレイチェルの手紙を読まずに寝てしまったと言い、
ロス: It was 5:30 in the morning. And you had rambled on for 18 pages. Front and back! (they go into the living room, trapping Monica, Chandler, and Joey in the kitchen) (to Rachel) Oh-oh-oh, and by the way, Y-O-U-apostrophe-R-E means "you are." Y-O-U-R means "your." (朝の5時半だったんだぞ。それに君は18ページもとりとめのないことをだらだら書いて。表裏にね! [二人はリビングに入る。モニカ、チャンドラー、ジョーイは台所から出られなくなってしまう] [レイチェルに] あぁ、ところで、you're は you are (あなたは)って意味で、your は your (あなたの)だ。)
レイチェル: Y'know, I can't believe I even thought of getting back together with you. We are so over. (ねぇ、あなたとよりを戻そうと思ったことすら信じられないわ。私たちは完全におしまいね。)
ロス: (starts to cry) Fine by me! (he opens the door and traps Chandler behind it) ([泣き出して(実際は泣き出すふりをして)] 僕もそれで結構だよ! [ロスはドアを開ける、そしてチャンドラーががドアの後ろに閉じ込められる]
レイチェル: Oh, oh, and hey-hey-hey, those little spelling tips will come in handy when you're at home on Saturday nights playing Scrabble with Monica. (あぁ。ねぇ、今言ったちょっとした[つまらない]綴りの助言はきっと役に立つでしょうね、モニカと一緒にスクラブルのゲームをしながら、土曜日の夜を家で過ごす時に。)
モニカ: Hey! (ちょっと!)
レイチェル: (to Monica) Sorry! (to Ross) I just feel bad about all that sleep you're gonna miss wishing you were with me! ([モニカに]ごめん! [ロスに] 私と一緒にいられたら、と願いながら、あなたが眠れない夜を過ごすことになるのが気の毒だわ。)
ロス: Oh, no-no-no don't you worry about me falling asleep. I still have your letter! (あぁ、僕が眠ることについて心配する必要ないよ。僕はまだ君の手紙を持ってるからね!)
レイチェル: And hey. Just so you know, it's not that common. It doesn't happen to every guy. And it is a big deal! (それから、一言言っておくと、(それは)そんなにありふれたことじゃないわ。全ての男に起こることじゃない。そしてそれは一大事なのよ!)
チャンドラー: I knew it! (そんなことわかってたさ!)

レイチェルからの長い手紙を読んでいる途中に寝てしまい、全部読まずに、It does. と返事しただけだ、と真実を話すロス。
ramble は「ぶらぶらあてもなく歩く」という意味で、「とりとめもなく話す、しゃべる、書く」という意味もあります。
このセリフのニュアンスは、18ページ、それも裏と表に、要領を得ない話がだらだら書いてあった、という感じですね。
そんなものを、眠い朝の5時半に全部読めって言う、君の方がどうかしてたんだよ、という気持ちです。

その後、ロスはスペリングの話をしています。
you're は you are で、your は your だ、と言っていて、レイチェルが手紙の中でその二つを混同して使っていた、という指摘ですね。
我々日本人学習者はあまりそういう間違いをしないので、最初このセリフを聞いた時は、「そんなことネイティブが間違えるのかな?」と疑問に思ったのですが、意外とこの間違いは多いようです。
you're と your は発音が同じになるからでしょうね。
私がいつも参考にさせていただいているネットスクリプトでも、you're となるべきところを your と書いてあるのをよく見かけます。
who's を whose と書く間違いもあります。
逆にネイティブは、そんなタイポがあっても、文の構造から勝手に、your は you're の間違いだと自動的に頭の中で修整してくれるから、あまり問題にならないようですね。
日本人の場合は文全体の構造よりも、個々の単語に意識が集中しがちですから、you're を your と書かれてしまうと、あれれれ?と混乱してしまうと思います。
ですから、そういうささいなスペルミス(タイポ)に惑わされないような、しっかりとした英文構造の理解ができるようになることが大切だ、ということです。

ロスにスペルミスを指摘されて、レイチェルも負けじと言い返します。
スクラブルは、単語を作るボードゲームですね。
フレンズ1-17その5 などにも出てきました。
ゲームについての詳しい説明はこちら(↓)。
Wikipedia 日本語版: スクラブル
「そんな風にスペルのことをよくご存知なら、スペリングのゲームの時にその知識がとっても役立つでしょうねぇ。私と別れたあなたは、これからモニカと二人で土曜日の晩にその手のスペリングゲームをして、恋人のいない寂しい夜を過ごすことになるんだから。」という感じです。
自分の名前を出されたモニカは、恋人のいない寂しい人の例えとして私を使わないでよ、という感じで、Hey! と抗議しています。

I just feel bad about all that sleep you're gonna miss wishing you were with me! の miss について。
最初は I miss you. のような「…がなくて寂しく思う、愛しく思う、懐かしく思う」の miss かと思ったのですが、「(機会などを)逃す(not catch)」の方のような気がしてきました。
wishing 以下は分詞構文で、「レイチェルと一緒にいられたら(良かったのに)!」とあなたが願いながら、逃すことになるその眠りの全てに同情するわ。」という感じになるでしょうか。
「眠りを逃す」→「眠れない」ということで、レイチェルと別れなければ良かった、と思いながら、眠れぬ夜をもんもんと過ごすことになるのよ、かわいそうにね、というニュアンスかなと思いました。

(2009.7.7 追記)
以下の記事に、wishing 以下の分詞構文についての追加説明があります。
興味のある方は覗いてみて下さい。
分詞構文の感覚を掴む フレンズ4-1その8
(追記はここまで)

それを聞いたロスは、僕が fall asleep することについて心配してくれなくていいよ、と言っています。
だって僕はまだ君の手紙を持ってるから、それを読んだら問題なくすぐに眠りに落ちてしまうからね、ということです。

Just so you know, it's not that common. It doesn't happen to every guy. And it is a big deal! について。
これは具体的に何のことかはっきり言っていませんが、それがこのセリフのポイントでもありますね。
「あること」について、「それほど一般的なことじゃない。すべての男性に起こることでもない。おおごとなのよ。」と言っています。
Big deal! は「おおごとだ!」、あるいはそれを皮肉っぽく使って「大したことじゃない!」という意味にも使われる言葉ですが、今回レイチェルは、it IS a big deal! と be動詞の is を強調して、「それは”本当に、実際は”おおごとなのよ。」と言っています。
このレイチェルのセリフから、以前、レイチェルはロスに、「それは一般的なことなのよ。すべての男性に起こることよ。大したことじゃないから心配しなくていいのよ。」と慰めたであろうことが想像できます。
前に私はあなたにそう言ったけど、あれは単なる慰めの言葉だったのよ。あなたを傷つけまいと私は優しい言葉をかけたけど、あれは嘘だからね、という捨て台詞です。
具体的な単語は全く使われていませんが、親密な間柄だった恋人への捨て台詞ですから、「ベッドでロスがエッチをしようとしたのに、できなかった時」のことを言っていることがわかります。
男性にとって不名誉な話を、それらしい単語を一切使わずに言っている、そして周りで聞いているフレンズたちにもそれが何の話がすぐにピンと来てしまうセリフになっているところが面白いのですね。

さらにおかしいのは、ドアの後ろに隠れる形になっていたチャンドラーがそのセリフに対して、I knew it! 「そんなこと、口に出して言われなくても、前からわかってたさ!」みたいに言う部分。
そういう事態になった時に、女の子はそうやって励ましてくれるけど、それはただの励ましだって知ってたさ、ということです。
I knew it! と言うことで、ロスだけではなくチャンドラーにもそういうことがあって、同じように相手の女性に慰められたことがある、ということがわかる仕組みです。
プレイボーイのジョーイが言うと違和感があるセリフですが、チャンドラーだからこそ納得できるセリフ、という感じでしょうか。


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2009年06月25日

バランスの取れた見方 フレンズ4-1その6

[Scene: Rachel's bedroom. Ross and Rachel have just finished consummating the new relationship.]
レイチェルのベッドルーム。ロスとレイチェルは(よりを戻した)新しい関係でのエッチをちょうど終えたところ。
レイチェル: Oh-hooo, I missed you. (あぁ、あなたがいなくて寂しかったわ。)
ロス: I missed you too. (僕も寂しかったよ。)
レイチェル: Ooh, I was soo nervous about that letter. But the way you owned up to everything, it just showed me how much you've grown. Y'know? (あぁ、私はあの手紙のことをすっごく心配していたの。でも、あなたが自分のしたことを全て素直に認めたことで、あなたがどれほど成長したかが私にわかったわ。でしょ?)
ロス: (getting miffed) I suppose. ([不機嫌になって] 多分そうだろうね。)
レイチェル: You have, Ross. You should give yourself credit. I mean, my mom never thought this would work out. She was all, "Once a cheater, always a cheater." (本当に成長したわよ、ロス。自分を褒めるべきだわ。だって、私のママは今回は絶対にうまく行くはずないと思っていたもの。ママはすっかりこんな感じだったのよ。「一度浮気したやつは、一生[何度でも]浮気する」って。)
ロス: (getting angry) Umm-hmm. ([だんだん怒ってきて] あぁ。)
レイチェル: Ooh, I just wish we hadn't lost those four months. But if time was what you needed just to gain a little perspective.... (あぁ。この4ヶ月を失うことがなければ良かったのにと願うわ。でも、バランスの取れた見方がもう少しできるようになるために、時間があなたに必要なものだったとしたら…)
[cut to Monica cleaning the floor in the kitchen]
モニカが台所で床を掃除している画面にカット。
ロス: (yelling from the bedroom) WE WERE ON A BREAK!! ([ベッドルームからの叫び声] 僕たちはブレイク中だったんだ!!)
チャンドラー: (entering with Joey) (to Monica) Coffeehouse? ([ジョーイと共に部屋に入ってきて] [モニカに] コーヒーハウスに行く?)
モニカ: You bet. (もちろん。)

own は「自分の、自分自身の」という形容詞としてよく登場しますが、動詞として「…を所有する、持っている」という意味もあります。
そこから「…を認める、告白する」という意味にもなります。
own up to は「…をすっかり白状する、(自分の落ち度)を素直に認める」というニュアンスです。
to の後は、名詞または動名詞が続きます。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
own up [phrasal verb]
to admit something embarrassing or something bad that you have done
例) Chuck wouldn't own up to the fact that he'd been drinking.

つまり、「自分がした恥ずかしいこと、または悪いことを認めること」。
例文は、「チャックは、自分がずっと酒を飲んでいたという事実を認めようとしなかった。」

credit は「(功績などがあると)認めること」で、give oneself credit は、「自分を賞賛する・褒めてやる、自分の手柄とする」。
take credit for だと「…の功績を認められる、…を(自分の)手柄とする」になります。
LAAD では、
credit: PRAISE [uncountable] approval or praise for doing something good
つまり、「何か良いことをしたという承認、または賞賛」。

全て自分の責任だと認めるなんてほんとにえらいわ。もっと自分を褒めてもいいのよ、という感じですね。
ママが言っていたというセリフ、"Once a cheater, always a cheater." について。
cheat は「…をだます」ですが、男女の恋愛においては、cheat on 「(配偶者などに隠れて)浮気をする」という意味でよく登場します。
今回の cheater も「浮気をする人、浮気者」という意味ですね。
once と always の組み合わせで、「一度浮気をした者は、いつも浮気をする者となる」「一度浮気をしたものは、その後も浮気をし続ける、浮気をやめることはない」というニュアンスになります。

I just wish I hadn't lost... は、「wish+過去完了形」で過去の事実に反する仮定をして、そうであったら良かったのに、という表現です。
いろいろあって、私たちはこの4ヶ月間を失ってしまったけれど、それが失われなければ良かったのに、という願望です。
その後に but を続けて、「でもその4ヶ月の時間が、gain a little perspective するために必要なものなら…」と言っています。
「その失った4ヶ月も無駄とは言えないわね」というような言葉が続きそうな感じですね。

perspective は「バランスの取れた見方、釣り合いの取れた見方」。
LAAD では、
perspective: a sensible way of thinking about, judging, and comparing situations, so that you do not imagine that something is more serious or important than it really is
つまり、「考える、判断する、状況を比較することにおいて分別のあるやり方。その結果、何かが実際よりも、さらに深刻であるとかより重要であるという思い違いをしないことになる。」

レイチェルのセリフを聞くたびに、どんどんロスの表情が険しくなっていきます。
レイチェルは、to gain a little perspective... と言う際に、自分の後ろに位置するロスのほっぺたを、ペシペシと軽く叩いていますね。
以前のロスは視野がとても狭かったのに、あなたもやっと、物事をまともに見ることができる能力を身に付けたのねぇ…みたいな「上から目線」で、えらいわ、でかしたわ、よくやったわ、と「褒めてやっている」ような雰囲気です。

ほっぺをペシペシされて、ずっと我慢していたロスはとうとう切れてしまいます。
モニカが掃除をしている台所に画面がカットして、ロスの "WE WERE ON A BREAK!!" という大きな叫び声だけが聞こえるのが面白い演出ですね。
ロスが激怒している顔は見せないで、「今、ロスとレイチェルはやっとよりを戻せて幸せなひとときを過ごしているんだわ」と思っていたモニカが、そのロスの声を聞いてびっくりする様子だけを画面に見せているわけです。
ジョーイとチャンドラーにもその声が聞こえたようで(隣の部屋まで聞こえるほどの大声だったのですね…笑)、二人は慌てて部屋に入ってきます。
今まで何度も聞いたロスのキメ台詞、We were on a break! が出てしまったことで、これから大喧嘩が始まることが予想されます。
この部屋にいたらとばっちりを受けるから、早くここから逃げよう、という感じですね。


(Rach からのお詫び)
いただいたコメントへのお返事は、もうしばらくお待ち下さいませ。


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2009年06月23日

あなたが全責任を認めるのなら フレンズ4-1その5

ビーチハウスを去る時になって、ロスはついにレイチェルの手紙の内容を確認します。
ロス: (finding the part) (looks up in disgust) It so does not! (['Does it?' の部分を見つけて] [不快そうに顔を上げて] 絶対によくない!)
COMMERCIAL BREAK
[Scene: Central Perk, Ross is telling Joey and Chandler about the letter.]
ビーチから帰ってきてセントラルパークで過ごす男性陣。ロスは手紙のことをジョーイとチャンドラーに話しているところ。
ロス: She wants me to take responsibility for everything that went wrong in our relationship. I mean, she goes on for five pages about, about how I was unfaithful to her. (Both Joey and Chandler shrug their shoulders as to say "Well...") (yelling) We were on a break! (僕たちの関係でうまく行かなかった全てのことに対して、レイチェルは僕に責任を取るように求めているんだ。レイチェルは5ページも書いてるんだよ、僕がレイチェルに対して[レイチェルを裏切って]浮気をしたことについて。[ジョーイとチャンドラーは「そうだな…」と言うように肩をすくめる] [ロスは叫んで] 僕たちはブレイク中だったんだ!)
チャンドラー: Oh, my God! If you say that one more time, I'm gonna break up with you. (なんてこった! もしお前がもう一度その言葉を言ったら、俺がお前と別れるぞ。)
ロス: Fine! Fine! But this breakup was not all my fault. And she, she says here, (reading from the letter) "If you accept full responsibility...” (to Chandler and Joey) Full responsibility! "...I can begin to trust you again. Does that seem like something you can do? (yells at Joey) Does it?" (いいさ! いいさ! でもこの別れは全部僕のせいだったわけじゃない。そしてレイチェルはここ[手紙のこの部分]でこう言ってるんだ。[手紙を読み上げて] 「もしあなたが全ての責任を認めるのなら…」 [チャンドラーとジョーイに] 全ての責任を、だぞ! 「…私はあなたをもう一度信じ始めることができるわ。それはあなたにできることだと思えるわよね? [ジョーイに叫んで] そうよね?」)

ロスは、ダズイット?と聞かれても フレンズ4-1その3 で、手紙の内容を知らないまま、"Does it?" という問いに対して "It does." と返事をしてしまいました。
が、今回、その手紙の内容を確認した後、すごい形相になって、"It so does not!" と叫んでいます。
so は not の手前にあるので、does not という否定形を強調しています。
絶対に does not だ、絶対に否定だ、というニュアンスですね。

そのシーンでは、手紙の内容は明かされず、セントラルパークに帰ってきてから、男性陣に愚痴る形で、手紙の内容が明らかになります。
unfaithful は「誠実でない、不誠実な」ですが、夫婦間などの恋愛については、「(夫・妻が)不実な、不貞な」という意味になります。
be unfaithful to someone なら、「…を裏切る、…に対して[…を裏切って]浮気・不倫をする」という意味になります。
ロスは自分がコピー屋の女の子クロエと寝たことを5ページにも渡ってくどくどと書かれたことに対して怒っているのですね。

ジョーイとチャンドラーは「そんなにカリカリ怒っても、やっぱり浮気したお前が原因なのは間違いないと思うけど」とでも言うように、肩をすくめてみせています。
同性の友人にも理解されないことに怒ったロスは、また、例の決まり文句、"We were on a break!" を叫んでいますね。
フレンズ3-17その23 でも、「他の人と寝た」ことをレイチェルに指摘されて、"We were on a break!" と返していました。

チャンドラーは、「またお前のそれが出るのかよ」とうんざりした様子。
そのセリフをもう一度言ったら、レイチェルが別れを告げる前に、俺がお前と別れるぞ、と言っています。
もうそんなセリフは聞き飽きた、二度と聞きたくない、ということですね。

男性陣がちっとも味方になってくれないので、Fine! 「わかってくれないなら、別にいいさ」と言いながらも、僕に全責任があるわけじゃないのに、と主張し続けるロス。
「僕だけが悪いのか? そうじゃないだろ? それなのにレイチェルは手紙の中で、全責任を負え、取れ、認めろ、と言ってるんだよ。」と怒っています。
問題の 'Does it?' パートの文章もここで読み上げられています。
「別れた原因はすべてあなたにあるんだから、全責任を認めることくらいできるわよね? そうよね?」という感じの内容です。

ロスは別れた直後から、"We were on a break!" という言葉を何度も言っていました。
「別れよう」と言い出したのはレイチェルの方なのに、その後、他の子と寝てしまった僕が全面的に悪いっていうのか?というのがこれまでずっとロスの主張だったわけですね。
手紙を読まずに "It does." と肯定してしまったけれど、「僕が全部悪い。だから二人が別れて関係が悪化してしまったことについては僕が全責任を負う。」などということは、僕は絶対に受け入れられないんだよ、と言うことです。

この後、ジョーイやチャンドラーに説得されて、この件はそのままにしておく、流すことに決めたロス。
でも、完全には納得できていない不満げなロスではあります。


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2009年06月22日

クラゲに刺された時の応急処置 フレンズ4-1その4

ビーチにいるチャンドラーとモニカ、そしてジョーイ。
ジョーイは、砂浜にでっかい穴を掘って、その中に入っています。
(A wave crashes on the beach and partially fills up his hole.)
波がビーチにぶつかり、波の一部がジョーイの作った穴を満たす。
ジョーイ: Oh, no! No! My hole! (あぁ、やめてくれ! やめろ! 俺の穴が!)
モニカ: (screaming in pain) Ow! My foot! ([痛みで叫んで] あぁ! 私の足が!)
ジョーイ: (climbing out of the hole) What? What? What is it? ([穴からはい出してきて] 何? 何? 何だ?)
モニカ: Jellyfish sting! Oh, it hurts! It hurts! It hurts! (クラゲが刺したのよ! あぁ、痛い、痛い、痛い!)
チャンドラー: Well, can we help? You want us to take you back to the house? (そうだな。俺たちが手伝おうか? 俺たちがモニカをビーチハウスまで連れて帰ろうか?)
モニカ: It's like two miles. (2マイル[(3キロ強]くらいあるわ。)
ジョーイ: Yeah, and I'm a little tired from digging the hole. (あぁ、それに俺は穴を掘るので少し疲れてるし。)
モニカ: Oh, damn the jellyfish! Damn all the jellyfish! (あぁ、いまいましいクラゲめ! クラゲは全部くたばっちゃえ!)
チャンドラー: We've got to do something. (何かしないと[手を打たないと]。)
ジョーイ: Well, there's really only one thing you can do. (そうだな。できることは本当にたった一つしかない。)
モニカ: What? What is it? (何? それは何?)
ジョーイ: You're gonna have to pee on it. (その刺されたところにおしっこをかけなきゃいけない。)
モニカ: What? Gross! (何ですって? 汚いわ!)
ジョーイ: Don't blame me. I saw it on the Discovery Channel. (俺を責めるなよ! ディスカバリー・チャンネルで俺は見たんだ。)
チャンドラー: Y'know what, he's right. There's something like uh, ammonia in that, that kills the pain. (なぁ、ジョーイは正しいよ。おしっこに含まれているアンモニアみたいなものが痛みを消すんだ。)
モニカ: Well, forget it. It doesn't hurt that (tries to take a step) baaad! (もう忘れて。痛まないわ、そんなに… [一歩歩こうとして] ひどく(痛い)!)
ジョーイ: If you want some privacy, you can use my hole. (もし人目を避けたいのなら、俺の穴を使っていいよ。)

子供のように砂浜に穴を掘って喜んでいるジョーイ。
そこに大波がやってきて、穴に水が入ったと大騒ぎしますが、その横ではモニカも大声で叫んでいます。
ジョーイが My hole! と叫んでいるのに対して、モニカは My foot! と叫んでいるのが面白い対比ですね。
ジョーイのようになった場合、日本語でも「俺の作った穴が!」「俺の穴が!」と「俺の(my)」をつけて言うような気がしますが、自分の体の一部のことはわざわざ「私の足が!」とは言わずに「足が!」となりそうな気がします。
フレンズ1-6その3 でも、見てはいけないものを見てしまって、
チャンドラー: My eyes! My eyes! (俺の目が! 目が!)
と叫んでいるシーンがありました。

クラゲに刺されて自分で歩けそうにないモニカを、ビーチハウスまで運ぼうと提案するチャンドラーですが、モニカは距離がありすぎると言います。
ジョーイは「穴を掘るのに疲れちゃって、そんな体力ないよ。」みたいなことを言っていますね。

"Oh, damn the jellyfish! Damn all the jellyfish!" について。
damn はののしり語ですね。
Damn it! などの形で「ちくしょう! くそっ!」と怒りなどを表す表現になります。
下品な表現ですが、映画ではよく聞きます。フレンズにはそれほど出てきません。
今回はクラゲに刺されたあまりの痛さに、このような過激な言葉が出てきたようです。

ビーチハウスにも帰れず痛がるモニカに、ジョーイは「刺された箇所におしっこをかける」ことを提案します。
「汚い!」と非難するモニカに、Don't blame me. というジョーイ。
「俺を責めるな」というのは、俺が勝手にそういうことを言ってるんじゃない、という感覚ですね。
そういう応急処置をディスカバリー・チャンネルで見たんだ、と言っています。
フレンズ3-21その7 では、ディスカバリー・チャンネルにパネリストとして出演する予定だったロスが、レイチェルの病院に付き添うために出演をあきらめた、という話がありましたね。

ディスカバリーチャンネルについて、詳しくはこちら(↓)。
Wikipedia 日本語版: ディスカバリーチャンネル
公式サイト Discovery Channel : ディスカバリーチャンネル
公式サイトの説明では、「ディスカバリーチャンネルは、世界170カ国、35言語で配信されている世界最大のドキュメンタリー専門チャンネルです。」とあります。

kill the pain は「痛みを鎮める・止める・抑える」。
「痛み止め、鎮痛剤」は painkiller ですね。

なお、「クラゲに刺されたらおしっこをかける」という話は、何となく効果がありそうな気がするのですが(笑)、
Wikipedia 日本語版: クラゲ刺傷 の「応急措置」には、アンモニアや小便のことは書いてありません。
また、Wikipedia 英語版: Jellyfish の Toxicity to humans (人に対する毒性)の項目に以下のことが書いてあります。
Rubbing the wound, or using alcohol, spirits, ammonia, or urine will encourage the release of venom and should be avoided.
つまり、「傷口をこすったり、アルコール、蒸留酒、アンモニア、または尿(小便)を使ったりすることは、毒液の放出を促進するので、避けるべきである。」ということになります。
これを読む限り、おしっこをかけてはいけないようなのですが(笑)。
ですから、実際にディスカバリー・チャンネルでそういう番組が放映していたかどうかはわからないですね。
コメディとして面白くなるように、「だって、ディスカバリー・チャンネルで言ってたもん!」と言っているだけかもしれません。

いくらジョーイやチャンドラーに説得されても、おしっこをかけるのはごめんよ、とばかりに、大丈夫なことを見せようとするモニカ。
It doesn't hurt that bad. 「それほどひどくは痛まない。そんなことまでしないといけないほどには痛くない。」と言って歩きだそうとするのですが、最後の bad が baaad! という叫びになっています。
not hurt that bad と言おうとしたけど、やっぱりひどく痛むので、bad の部分を強調してしまったのですね。
日本語だったら、「そんなに痛くない…ことない!」みたいに否定するところですが、モニカのセリフは、It doesn't hurt that bad... it hurts really BAD! みたいなニュアンスで、最後の bad を強調した感じになると思います。

privacy は「プライバシー、私生活」として日本語になっていますね。
ここでの意味は「人目を避けること」です。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
privacy: [noun] [uncountable]
the condition of being able to be alone, and not seen or heard by other people
例) If you want privacy you can close the door.

つまり、「一人でいることができ、他の人に見られたり聞かれたりしない状況」。
例文は、「人目を避けたいのなら、ドアを閉めていいですよ。」

今回のセリフも、LAAD の例文と同じニュアンスですね。文章の形もそっくりです。
隠れるところのないビーチなので、おしっこをかけているところを誰かに見られたくないのなら、俺が掘ったこの穴を使っていいぜ、という感じ。
何の役にも立ちそうにない穴でしたが、こういうオチとして使われるところがフレンズらしいですね。


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2009年06月20日

「超字幕」先行体験記

ソースネクストさんの「超字幕」というソフトの先行体験をさせていただきました。
「超字幕」の公式サイトはこちら(↓)。
超字幕.com

英語学習用に作られたソフトで、英語学習者として「便利だな〜」と思う機能がいろいろ搭載されていて、大変興味深かったです。

以下、先行体験させていただけることになった経緯を説明した後、このソフトを実際に使ってみた感想を書きたいと思います。
(長い記事になってしまいました。申し訳ありません。)

6月13日(土)の日経新聞朝刊「ビジネスダイジェスト」の記事で、この「超字幕」というソフトが発売されることを知り、面白そうだな、と興味を持っていました。
その数日後、以前にメールのやり取りをさせていただいたことのある、
超有名書評ブログ 俺と100冊の成功本 の聖幸さんから、「超字幕という英語学習用ソフトが出るそうですが、Rachさんなら興味があるのでは?」というメールをいただいたのです。
「興味あります!」とお返事したところ、「超字幕」ご担当の方に私のことを紹介して下さって、今回、このように「先行体験」させていただけることになった、ということです。(聖幸さま、そして「超字幕」ご担当者の方、ありがとうございます!)
その聖幸さんの書かれた「超字幕」の記事はこちら(↓)。
俺と100冊の成功本:「超字幕」を使ってみた:好きな映画がもっと好きになるよ

6月19日発売の第1弾、17タイトルの中から1つ好きなものを選ぶことができたので、私は「ゴースト ニューヨークの幻」を選ばせていただきました。
製品は USBメモリ版とダウンロード版があり、私は郵送していただいた USBメモリ版をインストールしました。

「超字幕」の便利な機能
このソフトには英語学習に特化したソフトとして、いろいろな「売り」があります。
超字幕.com にも、詳しい機能説明が書いてあります。

私が英語学習者として特にありがたいな、と思ったのは、

1. 「英語字幕+日本語字幕」の同時表示ができる
2. 「左右分割」(左に映画のシーン、右に字幕)表示をすると、セリフの前後の字幕をスクロールして見ることができる
3. 字幕をダブルクリックすると、直接そのシーンにジャンプしてセリフが再生できる
4. 「お気に入り字幕」の画面で、単語の検索ができる

という部分でしょうか。

まず、1. の、英語字幕と日本語字幕を同時に表示できる、というのは、「これまでありそうで、なかった」ものですね。
DVD の場合は、日、英どちらかの字幕を選択しなければなりませんので、同時表示は不可能でした。

実際に、英語字幕と日本語字幕を並べたものを見てみるとよくわかるのですが(公式サイトの「機能説明」では、フォレスト・ガンプの例を使って、その同時字幕がどんなものかを見せてくれています)、英語と日本語の字幕を並べることで、英語のセリフの意味を素早く直感的に理解できるように思います。
DVD だと、一つのセリフの両方の字幕を確認するためには、「英語字幕を見る→巻き戻す→日本語字幕に切り替える」という作業をしなければなりません。
実際問題として、一つ一つのセリフごとにそんなことをしていたら埒(らち)が明かないので、DVD の場合だと、ある程度の長さを見た後で、字幕を切り替えるしか方法はありません。
それが、「超字幕」の場合は、字幕としてすでに両方を表示してくれている。
こまめに巻き戻して字幕を切り替えなくても、1つのセリフごとに両方の字幕を確認できるのは、とてもありがたいです。

2. は、まるでネットスクリプト、あるいは印刷された脚本を読むような感覚で、英語字幕(+日本語字幕)をスクロールして読める、という機能です。
これまでは、映像とスクリプトは別物で、映像を見ながらスクリプトの該当箇所を探し、それと付き合わせる、という作業が必要でした。
それが、映像とスクリプトが完全にリンクしていて、今見ている映像のスクリプトがすぐ横に表示されているわけです。

そしてそこで、面白いなと思えるセリフに出会った時は、そのセリフをダブルクリックすると、そこからそのセリフの場面が始まるという仕組み、それが、3. です。
これは画期的ですね。

私のようなブログを書いている場合、あるエピソードのあるセリフを確認したいと思った時、ネットスクリプトなどでそのセリフを探すのは、検索機能を使えばそれほど時間はかかりません。
が、スクリプトのどの辺りに出てくるセリフかわかった後、DVD で該当シーンを探し出すのが、結構面倒くさいんですよ(笑)。
それが瞬時で出来るのはとても便利です。

映画やドラマで英語を学ぶ場合、CD のようにただ音声だけを聞く、本を読むようにスクリプトの文字だけを読む、のでは、映像のある題材を使って学んでいる意味がありません。
セリフを文字化したスクリプトを読みながら、「実際の場面でそのセリフが話されている様子を”聞く、見る”」ことがとても大切なのですね。
実際にそのセリフが使われている様子を見ることで初めて、そのセリフの使いどころや微妙なニュアンスがわかるのです。
そういう意味でも、スクリプトと映像が連動している、ということは、ほんとに便利だな、と思います。

4. は、気になる単語を検索したら、その単語が使われているセリフの一覧が表示できる、という機能です。「お気に入り字幕」の機能で、「検索文字を入力」の箇所に単語を入れ、「検索」ボタンを押すと、検索結果が瞬時に表示されます。
その結果もまた、実際の映像とリンクしていて、そのセリフを瞬時に音声と映像で確認することができます。

get で検索すると、日常会話で頻出する基本単語 get がどういう形で使われているかがわかります。
また、映画「ゴースト」は、口座(account)にまつわる話が多いので、account という単語を検索すれば、「口座番号、口座開設、口座解約」などの account を使った基本フレーズをまとめて確認することもできます。

また、この映画のキーワードとなる言葉が、劇中でどのように登場しているかもわかりますね。
(「ゴースト」の内容を知らない方にはネタバレになってしまいますが)
以前、YNさんのブログ Ten Thousand Leaves の記事、映画『ゴースト』 で、サムの ditto 「同じく」という言葉がキーワードになっていることを知りました。
ずっとそのセリフを確認したいと思っていたのですが、今回ようやくそのセリフを確認することができました。
サムがゴーストになったことを信じられないモリーでしたが、ditto という言葉で、サムがゴーストとして自分のすぐそばにいる、ということに気付く、とても重要な言葉です。
それがいくつかのシーンで使われているのを、一度にまとめて確認できる、というのが嬉しいですね。
ditto のニュアンスをより深く理解することができます。


上に挙げた4つの他にも、字幕の単語にマウスを当てると意味が表示される「ポップアップ辞書」機能もあります。
いちいち辞書を調べるのが面倒くさいという方も多いでしょうから(笑)、知らない単語が出てきた時にマウスを当てるだけで意味が表示されるというのは便利ですね。


「超字幕」と DVD との比較
「超字幕」というソフトは、映画まるまる1本入っているので、内容(コンテンツ)としては映画の DVD と同じです。
違いは「日本語音声(吹替)」が入っていないことでしょうか。
私は「日本語で言うとこういう感じ」というセリフのニュアンスを掴むために、DVD の「日本語字幕・日本語音声」の両方を利用していますが、「英語学習で日本語音声は使わない」という人も多いようなので、吹替が入っていないことを納得できていれば、それで問題ないと思います。

「超字幕」の「ご注意」に明記されていますが、
「本製品に表示される日本語訳の字幕は映画用日本語字幕のため演出として部分的に意訳・省略されています。また英語字幕は英語の音声と一致しない場合があります。」
ということはきちんと認識しておいた方がいいですね。
つまり、日本語字幕は、英語のセリフの直訳ではない箇所もある、ということ、そして、英語のセリフも一字一句もれなく拾ってあるのではなく、英語字幕では省略されている部分もある、ということです。
(これは、映画の DVD でも同じことが言えます。)

「意訳されている部分がある、直訳ではない部分がある」ということで、日本語字幕を英語学習に使うことを疑問視される方もおられるのですが、そのように日本語字幕で直訳できない部分、というのは、英語を解釈するのが非常に難しい部分なのです。
そういう部分は、「へぇ、こう訳してあるのか…」と思って、最初の段階ではあまり深入りしない方がいいかもしれません。
ネイティブが娯楽として見ている映画は「容赦のない英語教材」なので、ノンネイティブである日本人の我々が「すべてを完全に」理解するのはとても難しいのです。

日常会話で頻出する基本フレーズこそ、英語字幕と日本語字幕のズレが少ないものです。
まずはそういう一言フレーズを自分の中にたくさん蓄積していくことが大切なのですね。
Thank you. や Good morning. のように、いちいち日本語に訳さなくても直感的にそのニュアンスが理解できる言葉を増やしていくことが大事です。
そういう基本フレーズがある程度聞き取れるようになってきて初めて、「意訳」された難しいパートの本当のニュアンスを追求できるレベルになったと言えるのです。

私がいつも言っていることですが、「生きた英語」を学ぶのであれば、完璧主義はやめましょう。
「わからない」ことは、「今はわからないもの」として流すことが大切です。
一つの作品を見ながら、少しずつわかる、使えるフレーズを自分の中に溜めていく、ということですね。
まずは簡単なものから、ニュアンスの掴みやすいものからトライして行きましょう。
そういう蓄積がない間に、構造の複雑な長いセリフを理解することは不可能だからです。
逆に、受験英語の英文解釈のように、そういう複雑なセリフを解釈できたところで、簡単な一言フレーズが聞こえない間は、ネイティブとの会話もままなりません。

上にも書いたように、ソフトの中に入っている映画は、日本語音声が収録されていない点を除き、映画の DVD の中身と同じです。
ですから、「超字幕」というソフトで学んでみたいと思われた方は、「自分が DVD で持っていない作品」を選んだ方がお得かな、と思います。
税込 3,490円という金額は、
DVD と同じ「映画というコンテンツ」の対価+それを学習用に特化されたソフトの中で使えることの対価
の合計金額だということです。

映画という「映像と音声付のコンテンツ」を、「文字となったスクリプト」と連動で使えるソフトは、英語学習に効果的であることは間違いないです。
パソコンにインストールして、ソフトの便利な機能を駆使しながら、生きた英語にたくさん触れることができれば、そこから非常に多くのことを学ぶことができるはずです。
英語を学ぶには、とにかく本物の英語にたくさん触れることが大切なのですから。


7月3日(金)には、第2弾として、19タイトルが発売になります。
その中になんと、「フレンズ」が入っています!!
「映画で英語は上達する」がキャッチフレーズの「超字幕」のラインアップに、海外ドラマである「フレンズ」が入っているのは、こういうブログを書いている人間として、とても嬉しいです!
ちなみに、「フレンズ」の DVD は、基本的に1ディスクに4話収録されていますが、「超字幕」では1つのソフトに3話ずつが収録されていますので、その違いにはご注意下さい。


超字幕.com では、このソフトについてとても詳しく説明されているので、興味を持たれた方は、そちらも合わせてお読みになって下さいね。
「超字幕」のようなソフトが登場することで、映画やドラマを使って「生きた英語」を学ぶことの楽しさを、多くの方に知っていただけたらなと思います。


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posted by Rach at 09:25| Comment(4) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月18日

ダズイット?と聞かれても フレンズ4-1その3

レイチェルからの長い手紙を1階のキッチンカウンターで読んでいたロスですが、途中で眠ってしまいます。
目が覚めたロスは、慌てて手紙を読み始めますが、その時、2階からレイチェルが降りてきてしまいます。
レイチェル: What happened to you? Why didn't you come up? (どうしたの? どうして、上に上がってこなかったの?)
ロス: Done! (終わった[読んだ]!)
レイチェル: You just finished? (たった今終わったの?)
ロス: Well, I wanted to be thorough. I mean, this-this is clearly very, very important to you. To us. And so I wanted to read every word carefully. Twice. (そうだね、僕は徹底的に読みたかったんだよ。つまり、これは明らかに、とてもとても重要なことだからね、君にとって。僕たちにとって。だから、全ての言葉を注意深く読みたかったんだ。2回読んだよ。)
レイチェル: So umm, does it? (それで、その、そうよね?)
ロス: Sorry. (何て?)
レイチェル: Does it? (そうよね?)
ロス: Does it? Does it? Yeah, I wanted to give that whole "Does it?" part just another glance. (「そうよね?」 「そうよね?」って? あぁ、僕はその「そうよね?」の部分をもう一度ちらっと見たかったんだ。)
レイチェル: What are you talking about, Ross? You just said that you read it twice. Look, y'know what, it either does or doesn't,
and if you have to even think about it--
(何言ってるの、ロス? あなたはたった今、2回読んだって言ったじゃない。ねぇ聞いて、そうであるか、そうでないかよ。そしてもし、あなたがそのことを考えなければならないのなら…)
ロス: (interrupting) No, Rach, no. I don't, I don't, I don't have to think about it. I don't. In fact, I've decided. I have decided that, that it.......does. ([レイチェルの言葉をさえぎって] いいや、レイチェル。僕は考える必要なんかないよ。実際、心は決まっているんだ。僕は決めたんだ。答えは「そうだよ。」だ。)
(Rachel stands there for a moment, starting to cry. Then gasps and runs over and hugs him. While hugging her, Ross tries to find the 'Does it?' part in the letter.)
レイチェルはその場にしばらく立ちつくし、泣き始める。それから、息を止めて、ロスに走りよりハグする。レイチェルをハグしている間、ロスは手紙の中の「そうよね?」パートを探そうとする。
レイチェル: Are you sure? (ほんとに?)
ロス: Oh, sure, I'm sure! (あぁ、もちろん。間違いないよ!)
レイチェル: I know. (Hugs him more violently this time and pushes him back away from the letter.) (そうよね。[今度はロスをもっと乱暴にハグし、ロスを手紙から遠ざけるように後ろに押す])

この手紙を読んだら2階の私の部屋に上がってきて、と言っていたのに、いつまでも上がってこないので、レイチェルの方が降りてきてしまいます。
大事な手紙なのはわかっているので、まさかまだ全部読んでいないとも言えずに、今読み終えたところだ、じっくり読んでいたから時間がかかっちゃったんだよ、と言い訳しています。

thorough は形容詞で「徹底的な、完全な」。
発音をむりやりカタカナ表記すると、サロウやサラという感じになるでしょうか。
「…を通って」という through と見た目が似ていますが、語源は同じようです。
研究社 新英和中辞典の thorough の語源では、
語源:古期英語から; 原義は「通ってしまった」; through と同語源
と書いてありました。
語源が同じとは言え、意味は異なるので、見間違えないように注意しましょう。

...very important to you. To us. と言葉を追加しています。
君にとって非常に大切な、と言った後、僕たちのことが書いてあるのだから、もちろん、僕たち二人にとっても大事なことだし、と付け加えているのですね。
この手紙の重要性を僕はよく理解しているよ、というアピールです。
一つ一つの言葉を注意深く読んだと言っています。
ここでは、every word になっていますが、それをもっと強調する、every single word のような表現もあり得たかもしれません。

しっかり読んだというロスに、レイチェルは "Does it?" という質問をします。
手紙を読んでいないロスはそれだけでは何のことかわからず、Sorry. 「ごめん、聞き取れなかった。今、なんて言った?」と聞き返していますね。
レイチェルの言い方から、この手紙の中でロスに対して Does it? と質問する文章があったことがわかります。
手紙を読んでいれば当然わかることなので、レイチェルはそれを詳しく説明せずに、ただ Does it? と繰り返しています。

この Does it? は、元の完全な文章がわからないだけに、余計に日本語に訳しずらいですね。
何かしらの問いかけをしているけれど、その内容がわからない、というところがポイントなので、一応「そうよね?」と訳してみました。
「そうよね?」って何??とロスも観客もわからないことが重要なのです。

「あぁ、その Does it? の部分をもう一度ちらっと読みたいと思っていたんだよ。」と、手紙のその箇所を探そうとするロスですが、さっき、「徹底的に、一語一語、2度も読んだ」と言ってしまったことがあだになり、また読み直すなんておかしいわ、と言われてしまいます。
「返事は肯定か否定かで、それは即答できるはずよ。もししばらく考えてみないといけないって言うのなら」と、すぐに返事をすることを要求するレイチェル。
「どちらの返事をしようか迷っているとしたら、私たちがやり直すことは不可能ね。」と言い出しそうな雰囲気です。

ロスは賭けに出て、It does. つまり、「そうよね?」に対して「そうだよ」と肯定する返事を選びます。
その返事を聞いて、レイチェルが半泣きの顔になり、ロスも同じように泣きそうな顔をするのが面白いですね。
もしかして間違った返事を言っちゃったかな?と心配しているようです。
その後、レイチェルが抱きついてきたので、レイチェルが欲しかった返事は、It does. だったことがわかり、ホッとするロス(と観客たち)。
それでもなお、Does it? のパートを探そうとするロスですが、レイチェルのハグに阻まれて手紙を読むことができません。

ちなみに、Does it? のような漠然とした質問をされた場合には、(Yes,) it does. と肯定で答える方が無難でしょうね。
相手は手紙の中で、「…よね? そうよね?」という感じで疑問文を書いているはずなので、相手の意見を否定せずに、僕もそうだと思うよ、と同意していた方がいいだろう、ということです。
レイチェルはロスの答えに納得したようですが、ロスは何のことかわからず肯定してしまったので、内心とても焦っていることでしょう。
このシーンはそれがわからないまま終わってしまい、しばらく後にその内容が明かされる、という展開になっています。
何が書いてあったのか、すごく気になりますね(笑)。


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2009年06月16日

ファイブオクロックシャドウ フレンズ4-1その2

シーズン3の終わりで、レイチェルとボニーのどちらを選ぶか迷っていたロス。
ロスが開けたドアはレイチェルのものでした。
レイチェルとキスをした後、「ボニーと別れてくる」と言ってボニーの部屋に入ったロスは、かなりの時間が経過した後、レイチェルの部屋に戻ってきました。
ロス: It's over. (終わったよ。)
レイチェル: Oh, was it awful? (まぁ。大変だった?)
ロス: Well, it was long. I didn't even realize how late it was, till I noticed the five o'clock shadow on her head. (They both start to laugh, then stop themselves quickly.) Anyway, she didn't want to stay. I called a cab. She just left. (そうだな、長かったよ。時間がどれほど遅いのか気付かなかったほどだよ。彼女の頭のファイブ・オクロック・シャドウに気付くまではね。[二人とも笑い出す。それからすぐに笑うのをやめる] とにかく、ボニーはここにいたくないって言うから、僕はタクシーを呼んだんだよ。彼女はたった今、出て行った。)
(They kiss.)
二人はキスをする。
レイチェル: I wrote you a letter. (あなたに手紙を書いたの。)
ロス: Ohh, thank you! I like mail. (He goes to kiss her again, but she turns away.) (あぁ、ありがとう! 手紙って好きだよ。[レイチェルに再びキスしようとするが、彼女は体をそらす])
レイチェル: (handing him the letter) It's just some things I've been thinking about. Some things about us. And before we can even think about the two of us getting back together, I just need to know how you feel about this stuff. ([ロスに手紙を手渡しながら] 手紙の内容は、私がずっと考えていたことよ。私たちに関することなの。そして、私たち二人がよりを戻すことを考える前に、この件についてあなたがどう感じるかをただ知りたいと思っているの。)
ロス: Okay. (He leans in to kiss her again, but she leans back preventing him from making contact.) Wow, it's-it's 5:30 in the morning. (Rachel laughs) So, I'd better get cracking on this baby. (わかった。[ロスは彼女にキスをしようと、彼女に体を傾けるが、ロスが接触してくるのを避けて、レイチェルは背中を反らせる] わぁ、(もう)朝の5時半だよ。[レイチェルは笑う] それじゃあ、僕はこのベイビーの解読に取り掛かった方がよさそうだね。)

ボニーとの別れ話が済んだようですが、とても時間がかかったとロスは言っています。
I didn't even realize how late it was, till I noticed the five o'clock shadow on her head. について。
これは、彼女の頭に five o'clock shadow があることに気付いて、今がどれほど遅い時間かわかった、という意味です。

研究社 新英和中辞典では、
five o'clock shadow=[通例 a 〜] (朝剃ったひげが伸びて)夕刻に目立ってくるひげ
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
five o'clock shadow [noun] [singular] : the dark color on a man's face where the hair has grown during the day
つまり、「日中に毛が伸びた男性の顔の濃い色」

日本語ではこれにぴったり該当する言葉が存在しないので、「ファイブ・オクロック・シャドウ」という英語そのままのカタカナ語が使われることもあるようです。
昔、テレビのサスペンスドラマを見ていたら、死体にファイブ・オクロック・シャドウがあるかどうかで死亡推定時刻を判断しているシーンが出てきました。
登場人物の女性がファイブ・オクロック・シャドウという言葉を知らなくて、「ファイブ・オクロック・シャドウというのは…」と男性(古谷一行さんだったような…)が説明するセリフもあったので、この言葉は私の記憶に残っていました。
ですから、このロスのセリフを聞いた時に、私もプッと笑えてしまったのです。

本来の意味は、朝出掛ける前に剃ったひげが、夕方の5時に伸びてきて、ひげの部分がうっすら黒くなる、ということですね。
ボニーの場合は、前日の夕方(?)に頭を剃って、それが次の日の早朝5時くらいに頭の部分がうっすら黒く(あるいは一休さんの頭のように青く?)なった、ということのようです。
その後のロスのセリフにもあるように、今は朝の5時30分なので、ファイブ・オクロック・シャドウの five o'clock という言葉もぴったりで、さらに笑えてしまう、というところです。

five o'clock shadow という言葉のハマリ具合と、うっすら影ができたボニーの頭を想像して、二人はプッと笑ってしまうのですが、その後、「彼女にはつらい思いをさせたんだから、こんなことで笑っちゃいけない、いけない…」という風に、お上品に口を押さえて首を振るロスが面白いです。

ボニーとも別れたことだし、やっとこれで誰にも気兼ねなく愛し合える…と思ったはずのロスですが、レイチェルは手紙をロスに差し出します。

a letter も mail も同じような意味ですが、a letter は可算名詞、mail は不可算名詞ですね。
mail は集合的に「郵便物」を表すという感覚です。
手紙を書いた、というレイチェルに対して、I like it. ではなく、I like mail. と答えたロスですが、「手紙というもの、手紙類は好きだよ」「手紙っていいよねぇ」と抽象的な話にすり替えている感じがします。
キスしてこれから盛り上がろうとする時に、レイチェルがさっと出した手紙ですから、何かいやな予感がしたのでしょうね。
素直に「そんな手紙を書いてくれてありがとう」といえずに、「ありがとう。手紙というものをもらうことは嬉しいよ」と逃げた感じがしました。

レイチェルは、二人のことについていろいろここに書いてある、と説明し、あなたがその手紙を読んでどう感じるかを知りたいと言います。
キスしようとするロスをレイチェルは拒んだので、ロスもまずはこの手紙を読まないと始まらないんだな、ということに気付きます。
僕は君のためにボニーと長い別れ話をしてきて、もう朝の5時半なのに、と言ってみせるのですが、レイチェルは強硬姿勢を崩しません。

get cracking のような、get doing の形は「…し始める」という意味ですね。
Let's get going. 「出発しよう。」というフレーズもよく使われます。
crack は「暗号を解読する、難問を解く」。
フレンズ3-13その31 で、
チャンドラー: I can't believe she cracked your code! (レイチェルがジョーイの暗号を解いたなんて信じられない!)
というセリフもありましたね。


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posted by Rach at 13:27| Comment(2) | フレンズ シーズン4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月15日

ブログ4周年

ブログを始めて、今日6月15日でちょうど4年となりました!
4年も続けられたのは、このブログを読んで、応援して下さった読者の皆様のお陰です。
本当にありがとうございます!

私は、2009年2月21日に、スピードアップ宣言! という記事を書きました。
フレンズ3-18 から、
「隔日更新で「その7」まで。2週間で1エピソードを終える。」
というやり方に変えると宣言し、
「その「2週間1エピソード」ペースを維持すると、このブログの4周年、6月15日には、シーズン4に突入できているはず、です。」
とも書きました。

そして、その宣言通り、昨日の 6月14日にシーズン4に突入することができました。良かったぁ〜!
これで、これからは1年1シーズンのペースで続けて行けそうです。

今年は、TOEIC でやっと(!)990点満点を取れたことが嬉しかったですね。
いくら私が、「海外ドラマを英語で楽しんでいます」と言っても、そういう自己申告ではなかなか英語力みたいなものはわかってもらえません。
「英検1級と TOEIC 満点」という資格があることで、このブログの内容に少しでも説得力を持たせることができるのなら、私はとても嬉しいです。


このブログで、私が調べたり考えたりしたことを披露させていただいて、それを読者の皆さんと share できるのが、一番の醍醐味ですね。
このブログを始める前、私は自宅で一人 DVD を見ながら学習する、ということをやっていただけに、share できる喜びの素晴らしさは誰よりもよくわかっているつもりです。

家でいろいろ調べてみて、チャンドラーのセリフの本当の面白さに気付いても、それを分かち合える友人がいなければ、ただの自己満足で終わってしまいます。
それが自分の英語力向上に寄与するものであるとはわかっていても、その知り得た事柄を誰かに話したくなるのですね。
私がブログ上でそういうことをつらつら書くと、それを面白がって読んで下さる人がいる…なんて素晴らしい環境に私はいるのだろうと思います。
そして、読者の方からのご意見は、私に大きな「気付き」を与えてくれます。

「フレンズの英語」という特殊なカテゴリーを扱っていても、ネット上ではそれに興味を持つ方々が集まってきて下さいます。
そういう方と純粋に英語に関する意見交換ができることが、とてもありがたいと思います。

いつまで続けられるかは全くわかりません。
このブログを書くのが楽しくて、私にとって意味のあることだと実感できる間は続けるつもりです。

毎年、アニバーサリーには同じことを書いていますが、4周年を迎えた今でも、登録している3つのランキングサイトで、非常に良い順位にいさせていただけていることを、心より感謝しています。
こんな素人のサイトでも、読んで下さって応援して下さる人がいる!と思える…私はほんとうに幸せ者だと思います。
シーズン4に入ったこのブログ、これからも、どうぞよろしくお願いいたします!


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posted by Rach at 11:46| Comment(4) | 節目となる出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月14日

シーズン4に突入! フレンズ4-1その1

今日からシーズン4に入ります。


シーズン4 第1話
The One with the Jellyfish (渚でロスとレイチェル…その後)
原題は「クラゲの話」


シーズン3の最後に、"I'm your mother." と言った年長フィービー(Phoebe Sr.)。
これまでは、「年長フィービー」と表記してきましたが、ここからは、フィービー・シニアと書くことにします。
過去記事、フレンズ3-25その3 で、「赤の他人であっても、同じ名前の人は、Sr. と Jr. を使って区別する」ということを書きましたが、そういう使い方に馴染んでいない日本人の感覚だと、「親がシニア、子供がジュニア」みたいなイメージを持ってしまいそうに思います。
ですから 3-25 の時点で「フィービー・シニア」と書いてしまうと、母親であることを何となくイメージさせてしまってネタバレになりそう…と思ったので、わざとシニアという言葉を避けていたのです。
前回の 3-25 の終わりに、母親であることがわかったので、4-1 以降は英語の表記どおりの「フィービー・シニア」と書きたいと思います。

シニアは、「フィービーのママであるリリーと、パパのフランクと、私フィービーはとても親密な(close)関係で、3人でカップルみたいなものだった。」と説明します。
フィービー・シニア.: Well, anyhow, somehow I got pregnant, and, and I was... scared. I was stupid and selfish, and I was 18 years old. I mean, you remember what it was like to be 18 years old, don't you? (そうね、とにかく、どういうわけか、私は妊娠したの。そして、私は…怖かった。私は愚かで自分勝手だったわ。そして私は18歳だった。ほら、18歳ってどういう感じだったか、あなたも覚えてるでしょ?)
フィービー: Yeah. Let's see, my mom had killed herself and my dad had run off. And I was living in a Gremlin with a guy named Cindy who talked to his hand. (えぇ、そうね。私のママはすでに自殺していて、私のパパもすでに家を出ていたわ。そして、私は自分の手と話をするシンディという名前の男性と一緒に、グレムリンという車の中に住んでいたわ。)
フィービー・シニア: Well, I'm so sorry. I thought I was leaving you with the best parents in the world. I didn't even hear about your mom and dad till a couple of years ago. And by then, you were already grown-up. I don't know, you're here, and I would, I would really, I would like to get to know you. (そうね、本当にごめんなさい。私はあなたを世界中で最高の両親に預けたと思っていたの。2、3年前まで、あなたのママとパパに関することは聞かなかったわ。そして、その時までに、あなたはすでに大人になっていた。(自分の気持ちが)よくわからないけど、あなたは今ここにいる。だから、私は本当に、あなたを知りたいと思うわ。)

18歳で妊娠してしまって、私はとても怖かったの、というシニア。
18歳の時ってどんな感じだったかあなたも覚えてるでしょ?と言って、18歳がどんなに不安定な年頃だったか、どれほど世間知らずだったかを思い出させようとします。
それに対してフィービーは、自分が18歳だった頃の境遇を語っていますが、ものすごく過酷な青春時代を送っていたことがわかりますね。

my mom had killed herself and my dad had run off. という文章は、どちらも過去完了形が使われています。
18歳の時点を基準にしている完了形で、18歳の時にはすでにママは自殺し、パパは子供を置いて家を出ていた、ということです。
そして18歳の頃に実際にしていたことは、I was living in a Gremlin... という過去進行形で語られている部分ですね。

Gremlin というと、映画「グレムリン」(原題:Gremlins)が有名ですが、
Wikipedia 日本語版: グレムリン (映画)
元々、グレムリンという想像上の生物がいるのですね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
gremlin [noun] [countable]: an imaginary evil spirit that is blamed for problems in machinery
つまり、「機械の問題の原因とされる、想像上の悪霊[悪魔]」。

機械がトラブった時にそれはグレムリンの仕業だと言われる話は、以下のウィキペディアに詳しく書いてあります。
Wikipedia 日本語版: グレムリン

そして、フィービーの言っているグレムリンというのは、車の名前のようです。
DVDの日本語字幕で「自分の手と話す男と車に住んでた」と訳されていたので、「Gremlin car」で検索すると、そういう名前の車があることがわかったのです。
Wikipedia 英語版: AMC Gremlin

AMC というのは、American Motors Corporation のことで、Gremlin はその会社が作ったサブコンパクトカー(a subcompact car)だそうです。
ウィキペディアにも写真が載っていますし、「Gremlin car」で Google 画像検索しても、その車の画像がたくさん見つかります。
前のボンネットの部分(?)がやたらと広くて後ろはハッチバックになっているのでしょうか?
何とも特徴的な形をしています。

一緒に住んでいたのは、シンディという名前の男性で、彼は手と話す人だったと言っていますね。
自分の手に向かって独り言を言うようなイメージでしょう。
また、シンディという名前は、一般的に女性名だと思うので、女性的な名前の変わった癖のある男性ということでしょう。

ちなみに、フィービーの境遇については、フレンズ1-1 でフィービーの口から語られていたセリフがあります。
今回のセリフと”同じようでちょっと違う”その時の説明は以下のようになっていました。
フレンズ3-8その3 でも、そのセリフについて触れています。)

レイチェルに自分の境遇を聞かせるフィービー。
フィービー: You're welcome. I remember when I first came to this city. I was fourteen. My mom had just killed herself and my step-dad was back in prison, and I got here, and I didn't know anybody. And I ended up living with this albino guy who was, like, cleaning windows outside port authority, and then he killed himself, and then I found aromatherapy. So believe me, I know exactly how you feel. ([御礼を言われて]どういたしまして。私がこの街に初めて来た時のことを覚えてるわ。私は14歳だった。私のママが自殺した直後で、育ての父[継父・義父]は刑務所に逆戻り。そして私はここに来たのよ。だから誰も知り合いがいなかった。そして私はアルビノの彼と暮らすことになったの。その人は、港湾管理局の外の窓を(?)掃除していたわ(2017.8.25 訂正→ポート・オーソリティ・バスターミナルの外で、自動車の窓(フロントガラス)を拭いていたわ)。それから、彼は自殺した。それから私はアロマセラピーを見つけたのよ[アロマセラピーに出会ったのよ]。だから信じて。私はまさにあなたの気持ちがわかるのよ。)

1-1 の時の話だと、ママが自殺したのは、14歳くらいのことのようですね。
ですから、18歳の時にママはすでに自殺していた、という過去完了形とつじつまが合います。
また 1-1 の時は、step-dad の話になっていて、実のパパ、フランクの話は出てきません。
一緒に住んでいた人も、今回のシンディとは別人のようですね。

長期に渡るシリーズで、話のつじつまが合わないことはよくあります。
また、1-1 のセリフのことも、今回の 4-1 のセリフのことも、全てフィービーが経験したことだとすると、本当に彼女の人生は波乱万丈だった、ということですね。

シニアは、18歳で妊娠してしまってパニクった自分の気持ちをわかってもらおうと、フィービーの18歳の時のことを思い出させたわけですが、シニアが彼女を二人に預けたことで、フィービーはこんなにつらい人生を歩むことになった、ということを改めて知ることになってしまった、ということです。
どう考えても、フィービーの18歳の時の境遇の方が大変よね、ということがわかるセリフですね。
シニアの方は、私は良かれと思って二人に預けたのよ、と言い訳するしかありません。


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posted by Rach at 08:27| Comment(6) | フレンズ シーズン4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月12日

つらいことを忘れて前に進む フレンズ3-25その7

ロスは、ジョーイとチャンドラーに、レイチェルとボニーのどちらを選んだらいいかについて相談しています。
ロスに挨拶をして、ボニーが去っていた後、
チャンドラー: There is not one hair on that head. (あの頭には髪の毛が一本もないな。)
ロス: Hey, it'll grow back, right? And she-she's really fun, and she's cool, and-and I'm finally moving on. Y'know? I mean, getting over Rachel was so-- (makes an incoherent nasal sound), y'know? Y'know, and I'm finally feeling sane again. And now if I go up there and-and I kiss her, and, God, I wanna kiss her! And-and-and it doesn't work out, right? Do I really wanna put myself through that again? (おい、髪の毛はまた生えてくるよ、そうだろ? それにボニーはとても楽しいし、彼女はクールだし、それにそれに、僕はついに前に進み始めているんだ、そうだろ? だって、レイチェルを忘れることはとても… [支離滅裂な鼻声を出す] …だろ? 僕はやっと正気に戻れたんだ。そして今、もし(レイチェルのいる)2階の部屋に上がって彼女にキスをしたら、あぁ、レイチェルにキスしたいよ! そんなことをしてもいい結果にはならないよ。僕はほんとに、もう一度あんな(つらい)状況に自分自身を置きたいのか?)
ジョーイ: So let me get this straight. If you go with Bonnie tonight, you're doing the smart, healthy thing and moving on. (じゃあ、このことを整理させてくれ。今夜、もしお前がボニーを選んだら、お前は賢明で健康的なことをすることになり、前に進める。)
ロス: Yeah. (そうだ。)
ジョーイ: Right? And if you go with Rachel, Bonnie's free tonight? (だろ? そして、もしレイチェルを選んだら、ボニーは今夜フリーってこと?)

ボニーの頭を見て、見事にツルツルだな、と感心しているチャンドラーですが、髪の毛はまた伸びてくるから、それは問題じゃない、とロスは言っています。
ボニーという女性は楽しいし、クールだし、と言った後、僕はレイチェルとのつらい別れから立ち直って、今やっと前に進もうとしているところなんだよ、と言っていますね。

move on は「前に・先に進む」。
フレンズ3-10その33 では、
レイチェル: Ah, this is my last night working here, and I ah, just wanted say that I made some really good friends here, and ah, it's just time to move on. (あ、これが私がここで働く最後の夜です。ちょっと言いたいことがあります。ここで本当に素敵な友達が出来ました。そして、今まさに前に進むべき時なんです。)
というセリフがありました。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
move on [phrasal verb]: to forget the unpleasant events of the past and start to consider or plan the future
例) The breakup was two years ago - it's time to move on.

つまり、「過去の不愉快な出来事を忘れて、未来を考え始めること、または未来を計画し始めること」。
例文は、「別れたのは2年前だった。そろそろ(つらいことは忘れて)前に進むべき時だ。」

get over は「…を忘れる、あきらめる」。
フレンズ2-7その6 では、
レイチェル: I just want to get over him. Why can't I do that? (私はただ、ロスのことを忘れたいだけなのよ。どうしてそれが出来ないの?)
というセリフもありました。

LAAD では、get の項目と、over の項目に、それぞれ少し違った言葉で、get over の語義が説明されています。

get の項目では、
get over somebody: to stop feeling upset about a romantic relationship with someone that has just ended.
つまり、「たった今終わってしまった誰かとの恋愛関係について、動揺を感じるのをやめること」。

over の項目では、
be/get over somebody: to no longer love someone after a period of being upset about the end of your relationship with them
つまり、「ある人との関係が終わってしまったことで動揺する期間の後に、その人をもはや愛さなくなること」。

つまり、別れた人との関係をいつまでも引きずらないで、相手のことを忘れてしまう、という感じですね。
このように、get over して move on するというのは、恋愛関係の別れの後によく登場する言葉です。

レイチェルとのことを忘れるのがどんなに大変だったか、と、ロスは「うああああ」と声にならないようなうめき声を上げています。
何らかの形容詞では形容できないほどのつらさだった、ということですね。
sane は「正気の、気の確かな」で、反対語は insane です。
常識では考えられないようなことを形容するのに、insane という言葉はよく使われます。
フレンズでも何度も出てきました。
最近では、UFC への参戦をやめない恋人ピートに向かって、
モニカ: You are insane! (あなたは正気じゃないわ!)
と言うセリフがありましたね。

レイチェルと別れた後、僕はパニックで、insane な状態だった。それがやっと、sane な状態になってきているんだよ、ということです。
せっかく、彼女のことを忘れて、まともな僕に戻れたのに、またレイチェルとキスしたりしたら…と言いながら、あぁ、でもキスしたいよぉ〜!と言っています。
自分が言った kiss という言葉で、さっきのレイチェルとのキスを思い出してしまったのですね。

レイチェルにキスしても、またきっとうまくいかない、自分をまたそんな状況に追い込みたいのか僕は?と自分に対して疑問をぶつけています。

混乱するロスに対して、ちょっと整理させてくれ、というジョーイ。
ロスの言うように、ボニーを選んだ方が、賢明で健康的で、move on することにもなる、と言います。
そして、レイチェルを選んだ場合は…と、何かロスへのアドバイスになるようなことを言うのかと思いきや、ボニーは今夜、一人になる、お前がいなくなって彼女はフリーになるってことだよね?と尋ねています。

ボニーは性的に積極的な人なので、あわよくばボニーと…とよからぬことを考えているようですね。
ロスは、こんなやつに相談した僕がバカだったよ、と思っていることでしょう。

この後、ロスは2階に行き、二つある部屋の一つに入っていきます。
ロスが中にいる相手に向かって、Hi. と挨拶するところで、Closing Credits になります。
ロスは一体、どちらの部屋に入ったのか?を謎のままにして、シーズン4につなげるというクリフハンガーです。

クリフハンガーについては、これまでに何度か説明しましたが、今回は、英英辞典の語義を紹介させていただきます。
LAAD では、
cliffhanger [noun, countable] (informal)
: a situation in a story of film that is very exciting because you do not know what will happen in the next part, and you will have to wait to find out
例) the episode's cliffhanger ending

つまり、「話や映画の非常にエキサイティングな状況。なぜエキサイティングかと言うと、次のパートで何が起こるかわからない、または、それを知るのに待たなければならないから。」
例文は、「そのエピソードのクリフハンガーのエンディング」。
まさに今回のフレンズのエンディングがそれです。


(Rach からのお詫びとお礼)
今日で、シーズン3が終了しました。
シーズン3がこんなに長くなってしまって、本当に申し訳ありませんでした。
忍耐強く読んで下さった方々には、心よりお礼申し上げます。ありがとうございました!
サイドバーのカテゴリー別アーカイブでは、シーズン1が146件、シーズン2が419件、そしてこのシーズン3が581件となっています。
まさに、"Are you insane?" と自問したくなるような記事の多さですね(笑)。

自分の中でいろいろと試行錯誤した結果、今は、「2週間で1エピソード」のこのペースに落ち着きました。
賛否両論いろいろあると思いますが、シーズン4以降も、今のペースで続けていくつもりです。
日曜日には、フレンズ4-1 を始めます。
シーズン4に突入できるのも、読んで下さり、応援して下さる読者の皆様のお陰です。
いつもありがとうございます。
いつまで続けられるかわかりませんが、どうか、シーズン4以降も、よろしくお願いいたします。


(Rach からのお願い)
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posted by Rach at 13:33| Comment(6) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月10日

自分がどこから来たのかを知る権利 フレンズ3-25その6

ママの昔の友人の年長フィービーが、パパの居場所を知っているとにらんだフィービーは、彼女の家に忍び込み、パパに関する情報を見つけようとします。
ところが彼女の手帳を読んでいる時、寝室から出てきた年長フィービーに見つかってしまいます。
フィービー: No! Oh, it's me! It's me! I-I didn't wanna make any noise! (違うのよ! あぁ、私よ! 私よ! 私は音を立てたくなかった(のに音を立ててしまった)のよ。)
年長フィービー: Then don't break in! (それなら、(不法)侵入しないで!)
フィービー: I'm sorry! (ごめんなさい!)
年長フィービー: What are you doing here? (ここで何をしているの?)
フィービー: I-I, came to fill your ice cube tray. (私は製氷皿の水を入れに来たのよ。)
年長フィービー: What? (何ですって?)
フィービー: Umm, okay, okay, look. I took this picture from your fridge. Okay, because I know that this is my father. Yeah, this is Frank Buffay, and you were standing right there next to him! Now, look, I deserve to know where I came from. All right? So if you can help me find my father, then you should. Otherwise, you're just mean. (pause) So just tell me the truth! (あぁ、わかった、わかったわ。ねぇ、私はこの写真をあなたの冷蔵庫(の扉)から取ったの。だって、これは私のお父さんだってわかってるもの。そうよ、これはフランク・ブッフェよ。そしてあなたは写真の中で彼の隣に立ってるわ! ねぇ、私は私がどこから来たのかを知る権利があるの。そうでしょ? だから、私がお父さんを探すのをあなたが助けることができるなら、それならあなたは助けるべきだわ。さもないと、あなたはただの意地悪よ。[沈黙] だから、私に真実を話して!)
年長フィービー: All right. The man in that picture is Chuck Mangione. (わかったわ。その写真の男性は、チャック・マンジョーネよ。)
フィービー: My father is Chuck Mangione? (私のお父さんはチャック・マンジョーネなの?)
年長フィービー: No, no, that's just Chuck Mangione. I-I sold him a house last year. And I'm very sorry, but I really don't know where your father is. And that's the truth. (違う違う。それはただのチャック・マンジョーネよ。去年、私は彼に家を売ったの。とても申し訳ないけれど、私は本当にあなたのお父さんがどこにいるのか知らないわ。それが真実よ。)
フィービー: Oh. (あぁ。)
年長フィービー: But umm, you're right. I think that a person should know where they come from. Wh-which is why I ah, (pause) ahh, (pause) okay. I'm your mother. (でも、そうね、あなたは正しいわ。人は自分がどこから来たのかを知るべきだと思う。だから私は… [沈黙] よし[と意を決して] 私があなたの母親よ。)
フィービー: Heh? (えっ?)

年長フィービーの家にこっそり忍び込んでいるのを本人に見つかり、慌てて弁解するフィービー。
I didn't wanna make any noise. 「私は少しの音も立てたくなかったのに。」と言っています。
音を立てるつもりはなかったのに、立ててしまったのよ、というニュアンスですね。
それに対して、「音を立てるつもりがないのなら、そもそも、他人の家に不法侵入しないでよ。」と年長フィービーは言っています。
音で彼女を起こしてしまって悪い、みたいなフィービーの発言に、そんなことよりも、人の家に押し入ったことの方が問題でしょ、ということです。

ここで何をしていたかと聞かれて、冷蔵庫の製氷皿に水を入れに来たの、とフィービーは答えています。
これは、少し前のシーンでフレンズたちに説明していた言い訳と同じです。

その時のセリフは以下のようになっていました。
年長フィービーの家に行ってパパの手がかりを捜すと言うフィービー。
それは不法侵入じゃないの?と言うロスに対して、
フィービー: Okay, look, I-I-I'll do something nice, okay? I'll-I'll fill her ice trays. Good? (いいわ。ねぇ、私は良いことをするのよ、いい? 私は、私は彼女の製氷皿に水を入れるつもりなの。それでいいでしょ?)

その同じ理由をここで年長フィービーにも言っているのが、フィービーらしいですね。
年長フィービーはもちろん何のことかわからず、ちんぷんかんぷんなのですが。

その後、フィービーは自分が何故こんなことをしたのかを、彼女に正直に話します。
I deserve to know where I came from. という言葉が重いですね。
deserve は「…の[…する]価値がある、…を受けるに値する」。
このセリフでは、「私は私がどこから来たかを知るに値する人間だ。」みたいな感覚です。
私も一人の人間として生きているんだから、自分がどこから来たのかを知る権利がある、それを知ってもいいじゃない、それを知りたいと思うのは当然よね、というニュアンスでしょう。
「どこから来たのかを知る」は「自分を生んでくれた両親がどんな人かを知る」という意味ですね。

「だからパパの居場所を知っているのなら教えて、さもないとあなたは」と言った後、mean という言葉を使っています。
mean は「意地悪な」。
知ってるはずなのにしらばっくれているのなら、それはひどすぎるわ、という感じですが、相手は年長でもあるし、この人が最後の頼みの綱でもあるので、あまりひどい言葉も使えなかったのでしょうね。
ここでフィービーが言えた精一杯の悪口が mean だった、という感じで、ここでちょっとそれまでの勢いがすぼんでしまっています。

そこまで言われたので、年長フィービーは写真について語ります。
その写真の人は、チャック・マンジョーネだと。
それを聞いてフィービーは、「パパ=チャック・マンジョーネ」なの?と聞き返しますが、年長フィービーは、それはあなたのパパじゃなくて、ただのチャック・マンジョーネよ、と説明していますね。
あなたがパパと思っていた人は、パパとは全く関係のない別人なの、ということです。

チャック・マンジョーネというのはこの人(↓)。
Wikipedia 日本語版: チャック・マンジョーネ
flugelhorn (フリューゲル・ホーン[ホルン])という楽器を演奏する、ジャズ・プレイヤーのようです。

特に、Feel So Good という曲が有名みたいですね。
Amazon の画像のジャケット写真では、顔がはっきり写っているので、今回は画像も表示しておきます。
フィール・ソー・グッド
フィール・ソー・グッド

フィービーは、この人の顔を見てパパだと思った、ということです。

写真の男性はパパではない、という残念な話を告げた後、年長フィービーは衝撃的な発言をしています。
I'm your mother. というセリフも、これまた重いですね。
スター・ウォーズのダース・ベイダーがルークに言ったセリフ、"I am your father." 並みの衝撃度です。
フィービーのママはフィービーが小さい頃に自殺したはず…一体どういうこと??となった状態で、この件は、シーズン4に引き継がれます。
これが、フレンズ1-24その6 でも説明した、クリフハンガーという手法ですね。


(Rach からのお詫び)
いただいたコメントへのお返事は、もうしばらくお待ち下さいませ。


(Rach からのお願い)
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posted by Rach at 13:08| Comment(0) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月08日

愛するのをやめたわけじゃない フレンズ3-25その5

ロスの今の彼女ボニーに、頭を剃ることを勧めたレイチェル。
頭がつるつる(bald)になったボニーを見て、ロスはレイチェルを責めるのですが…。
レイチェル: Come on, see? She doesn't look that bad. (ねぇ、見てよ。ボニーはそれほど[あなたが言うほど]ひどくないわよ。)
ロス: You can see the moonlight bouncing off her head! What the hell were you thinking? (月光が彼女の頭で反射してるのが見えるぞ。一体、君は何を考えていたんだよ?)
レイチェル: I don't know. (わからないわ。)
ロス: You don't know? Rach, you balded my girlfriend! (わからないだって? レイチェル、君は僕の恋人をハゲにしたんだぞ。)
レイチェル: All right. Ross, do you think it's easy for me to see you with somebody else? (いいわ、ロス。あなたが他の誰かと付き合うのを見ることが私にとって簡単なことだと思う?)
ロス: Y'know, hey! You're the one who ended it, remember? (おい! 僕らの関係を終わらせたのは君だよ、覚えてる?)
レイチェル: Yeah, because I was mad at you! Not because I stopped loving you! (えぇ。でもそれは私があなたに対して怒っていたからよ! あなたを愛するのをやめたからじゃないわ!)
ロス: You still love me? (君はまだ僕を愛してるの?)
レイチェル: Noo. ([ためらいがちに] い、いいえ。)
ロス: You still love me. (君はまだ僕を愛してるんだね。)
レイチェル: Oh, y-yeah, so? You-you love me! (えぇ、そうよ。そしたら? あなたも私を愛してるくせに!)
ロス: Noo, nnnnn. What does this mean? What do you, I mean, do you wanna, get back together? (いや。いや…。これはどういう意味なの? 君は、その、君はよりを戻したいの?)
レイチェル: Noo! Maybe! I, I don't know. Ross, I still can't forgive you for what you did. I can't, I just, but sometimes when I'm with you, I just, I feel so.... (いいえ! 多分! わからないわ、ロス。私はまだ、あなたがしたことであなたを許すことはできない。許すことはできないのよ。ただ私は、時々、あなたと一緒にいると、ただ、とても…)
ロス: What? (何?)
レイチェル: I just, I feel, I-I just-- (私はただ…)
ロス: What? (何?)
レイチェル: I feel-- (私の気持ちは…)
(Ross leans in and kisses her. They both look at each other for a moment, and then embrace in a more passionate kiss, only to be
interrupted by Joey and Chandler coming outside.)
ロスはレイチェルの方にかがんでキスをする。二人はお互いしばらく見つめ合い、それからもっと情熱的なキスをして抱き合う。ところが、ジョーイとチャンドラーが外に出てきて、それは中断されてしまう。
チャンドラー: (to Joey) Noo!! I don't care! I'm not, I'm not playing one-on-one strip poker with you for practice! ([ジョーイに] いやだよ! 俺にはどうでもいいよ! 俺は、お前の練習のために、お前と一緒に1対1のストリップポーカーをするつもりはないよ!)
(Rachel and Ross both stop kissing, and quickly step back from each other.)
レイチェルとロスは二人ともキスをやめて、素早くお互いから離れる。
ジョーイ: But I made cards! (でも、カード[トランプ]を作ったんだぞ!)

頭がつるつるになったボニーを見て、ロスは狼狽していますが、それを勧めたレイチェルは、She doesn't look that bad. と言っています。
not that bad という風に that が入っていることで、「それほど悪くない」、つまり、「ロスが気にするほど、ロスがそんな風にいやがるほど」悪くないじゃないの、というニュアンスになります。

bounce off は「…に当たって跳ね返る、…で反射する」。
off は「…から離れて」という意味があるので、彼女の頭にいったん当たって、そこから離れて跳ね返る、というニュアンスが出るように思います。
あまりにきれいに剃ってあるので、月光が頭に反射して、光が跳ね返っているじゃないか、月光で頭がピカピカ輝いているじゃないか、ということです。

ロスがそのことを責めるので、レイチェルはついに本音を口にしてしまいます。
Do you think it's easy for me to see... は、あなたがボニーと仲良くしているのを見て、私が平気でいられると思ってるの?という意味ですね。
それを聞いたロスは、二人の関係を終わらせたのは、別れようと言ったのは君なのに、それを忘れたのか?と言っています。
You ended it. ではなく、You're the one who ended it. という文の方が、「関係を終わらせたのは、他の誰でもない君なんだぞ。君が別れを告げた張本人じゃないか。」という感じが強調されますね。
別れようと言った君が、僕が他の女性と付き合うのを見るのは辛い、って言うなんて、勝手すぎるじゃないか、ということです。

そんな風に言われて、レイチェルはさらに爆弾発言をしてしまいます。
Yeah, because I was mad at you! Not because I stopped loving you! は、Not because... but because〜 の変形ですね。
Not because A but because B の形だと、「Aという理由ではなく、Bという理由で」という意味になります。
今回のレイチェルのセリフは、「…という理由ではない」という方がポイントになるので、そちらが後回しになっているのですね。
あなたのしたこと(浮気)に怒って別れただけで、嫌いになったから別れたわけじゃない、ということです。

売り言葉に買い言葉、みたいな流れで、そういう本音が出てしまったレイチェルに、ロスは驚き、それはつまり、まだ僕を愛してるってことなの?と聞き返しています。
その後も、レイチェルは自分の複雑な心境を少しずつ語ります。
あなたのしたことはまだ許せないけど、あなたといると、何か強い気持ちを感じる、と言いながら、その気持ちがどんなものであるかはなかなか言うことができません。

混乱しているレイチェルを見て、この後、ロスの方からレイチェルにキスをします。
それが情熱的なキスになり、盛り上がりかけたところで、チャンドラーとジョーイが出てきてしまい、キスは中断されてしまいます。
チャンドラーとジョーイの話がまた何ともくだらない話で(笑)、そんなことで、ロスとレイチェルはこれからどうなるの?という運命のキスが中断されてしまうところが、いかにもフレンズらしい展開ですね。

Strip Happy Days Game で負けてしまったジョーイは、雪辱戦をするつもりのようです。
元々、トランプが見つからなかったので、ハッピー・デイズのすごろくを使うことになったわけですが、このゲームでは勝てないと思ったジョーイは、トランプを手作り(!)したようです。
手作りのトランプでのポーカーにもかなり無理がありますが、それよりも、ポーカーの練習をするのに、チャンドラーと1対1で、”ストリップ”ポーカーをする必要はないですよね。
ジョーイにしてみれば、練習に臨場感を出すために、実際のルールと同じ形式でやらないと意味がないと思っているのかもしれませんが、チャンドラーは、お前と二人で脱ぎ合いっこするポーカーなんてごめんだよ、と怒っています。


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2009年06月06日

みんなでよってたかって フレンズ3-25その4

ビーチハウスで退屈しているフレンズたち。ジョーイが strip poker(ストリップ・ポーカー)をしたいと言い出し、チャンドラーもそれに賛成します。
ところが、トランプのカードが見つかりません。代わりに見つけた、人気ドラマ Happy Days のすごろく(みたいなもの?)を使って、Strip Happy Days Game をすることになります。
ロス: Okay, (reading the card) "Fonzie gives you two thumbs up. Collect two cool points." Yeah. (よし。[カードを読む] ”フォンジーは君に2回サムアップをする[親指を立てる]。クールポイント2点を獲得。” やった。)
フィービー: Monica, if you get five cool points, you get to make someone take off one item of clothing. It hasn't happened yet, but we're all very excited. (モニカ、もしあなたがクールポイントを5点ゲットすれば、誰かの服を1点脱がせることができることになるわ。まだ起こっていないけど[まだ誰も服を脱いでいないけど]、でも私たちはみんな、ほんとにワクワクしちゃうわね。)

Happy Days というのは、アメリカの有名シットコムです。
Wikipedia 英語版: Happy Days
過去記事、ハッピー・デイズ フレンズ3-7その2 でそのシットコムについて詳しく説明しています。
フレンズでは、ハッピー・デイズにまつわる話がよく登場するんですよね。

ロスのセリフにある Fonzie (フォンジー)は、ハッピー・デイズの登場人物。
Wikipedia 英語版: Fonzie
フォンジーについては、フレンズ3-6その26 で解説しました。
上でリンクしたウィキペディアにも、親指を立てた(サムアップした)写真が載っていますし、ウィキペディアの説明文にも、thumbs up という単語が何度も登場していますので、彼の特徴的な仕草だということです。
ウィキペディアの References in popular culture の Statue の説明によると、ミルウォーキーにある彼の銅像も、ジャケットを着てサムアップしているそうです(笑)。

すごろくのポイントを、cool points と言っていますが、ポイントに cool という言葉がついているのも、フォンジーのイメージみたいですね。
ウィキペディアの References in popular culture の Television の項目に、
Originally, Fonzie wasn't supposed to be the "cool character" which he became.
「フォンジーは元々クールなキャラクターではなかったが、次第にそういうキャラクターになった。」という説明もあります。

フィービーのセリフで、Strip Happy Days Game のルールが説明されています。
最初は、strip poker の予定で、ポーカーで負けた人が服を1枚ずつ脱いでいくというものだったのですが、それがすごろくに変わって、5点集めた人は、誰かの服を1枚脱がせることができる、というルールだそうです。
参考までに、この後、ロスがサイコロを振ってカードを読む時に、Pinky Tuscadero という名前が出てきますが、この人は、フォンジーの元恋人(Former girlfriend of Fonzie)です。


[cut to later in the game]
ゲームのしばらく後の画面にカット。
レイチェル: (reading a card) Okay. "Your band is playing at Arnold's. Collect three cool points." Which means I have five and that means I get Joey's boxers. ([カードを読む] よし。”君のバンドはアーノルズ[アーノルドの店]で演奏する。クールポイント3点獲得。” それで私は5点になるから、私はジョーイのボクサーパンツ[ボクサーショーツ]をもらうわ。)
ジョーイ: Fine. Gang up on me. I got you all, right where I want you. (いいさ。(そうやって)よってたかって俺を攻撃しなよ。俺もみんなをやっつけてやるさ、俺が望むところでね。)
フィービー: Come on! Take 'em off! (さあさあ! パンツを脱いでよ!)
ジョーイ: Actually, y'know, it's kinda cold. So how about I keep my boxers on and give you all a peek at the good stuff? (実際のところ、ほら、ちょっと寒いんだよ。それで、俺がパンツをはいたままで、君ら全員に、いいものをチラッと覗かせてあげるってのはどう?)

ゲームは進行します。
レイチェルが5点を獲得し、ジョーイのボクサーパンツを脱がせるわ、と言った時にカメラがジョーイを映し出しますね。
上半身裸で、もうパンツ一丁の状態なのに笑えます。
Arnold's というのは、「アーノルドの店」という意味で、ウィキペディアによると、アーノルドはドラマの中で、ドライブインやレストランを経営していたようです。
そのアーノルドを演じているのは、パット・モリタ。
映画「ベスト・キッド」(原題:The Karate Kid)シリーズで、ミヤギを演じていた俳優さんですね。

ストリップ・ポーカーの言い出しっぺだから、ということで、ジョーイがみんなのターゲットになってしまっています。
gang up on は「…を集団で襲う、よってたかって…を攻撃する」。
gang は日本語の「ギャング」からわかるように、名詞では「一団、一群、一味」、動詞では「一団となる、団結する」という意味になります。
gang up 「一団を結成して」 on 「…に対して圧力をかける、…の上にのしかかる」ニュアンスが出ていると思います。
まさに日本語の「みんなでよってたかって攻撃する」という感覚ですね。

2つ前の記事、フレンズ3-25その2 では、
フィービー: And this time, they've ganged up to form one giant, super-hat. (そして、今回は、帽子が団結して、一つの巨大なスーパーハットを形作ったのね。)
というセリフもありました。
そこでも、gang up 「団結する」という言葉が使われていますね。

ジョーイのセリフ、Gang up on me. は命令形になっていて、「みんなで俺一人をターゲットにして、そうやって俺一人をいじめてればいいさ。」という感覚でしょう。
脱げ脱げと言われたジョーイの、返しのセリフが面白いです。
真っ裸になってしまうと寒いから、パンツをつけたままで、the good stuff を peek させてあげるよ、と言っています。
みんなは俺の服を脱がせて裸を見たいんだろうから、別にこれを脱がなくても、中身を見たらそれで納得するだろ?みたいなことですね。
自分のモノを、the good stuff と言っているのにも笑えます。
プレイボーイのジョーイらしいですね。
チャンドラーなら自虐的に the poor stuff などと言うかもしれません。


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2009年06月04日

巨大な猫のトイレ フレンズ3-25その3

[Scene: At the Beach, it's raining cats and dogs as the gang arrives. Chandler and Monica are taking shelter under Rachel's hat.]
ビーチで。フレンズたちが到着した時、土砂降りの雨が降っている。チャンドラーとモニカはレイチェルの(つばの広い)帽子の下に避難している。
ロス: Go, go, go! (急いで、急いで!)
レイチェル: Oh yeah, now everybody wants to be under the hat! (えぇ、そうね。今みんなは私の帽子の下にいたいと思うでしょ。)
(They get inside and notice on small problem.)
フィービーのお客さんが貸してくれたビーチハウスに到着。中に入って小さな問題を見つける。
フィービー: Oy!! (まぁ。)
モニカ: What's with all this sand? (picking a handful of sand off of the floor, which is covered in sand) (この一面の砂は何? [床から手で砂をすくい上げる。ビーチハウスの床は、砂で覆われている。])
フィービー: Oh, yeah, Bob said there might be flood damage. (あぁ、そうだわ。洪水の被害があるかもしれない、ってボブが言ってたわ。)
ロス: Yeah, either that or he has a really big cat. (あぁ、洪水の被害か、もしくは、ボブがとても大きな猫を飼っているかのどちらかだね。)

レイチェルの巨大な帽子をフレンズたちはバカにしていましたが、大雨の時に威力を発揮するようです(笑)。
チャンドラーとモニカが、レイチェルの帽子の下で雨をしのいでいる姿に笑えます。
「みんなバカにしてたけど、こういう時は私の帽子の下にいられてありがたいと思うでしょ?」みたいなことをレイチェルも言っていますね。

ト書きにある、rain cats and dogs は、「雨が土砂降りに降る」です。
研究社 新英和中辞典によると、
rain [come down] cats and dogs=[しばしば進行形で] (口語) (雨が)どしゃ降りに降る (由来: cats が大雨、dogs が強風を招くという迷信から)
だそうです。

フィービーのマッサージのお客さんが貸してくれたというビーチハウスに到着し、室内の電気をつけてみると、床は一面砂だらけ。
それを見て、「そういえば、flood damage があるかもしれない、ってボブが言ってた」とフィービーは言います。
それを受けてロスは、either that or... と言い、「フィービーの言ったとおりのことか、もしくはこういうことかもしれないよ」と別の選択肢を挙げています。
フレンズ3-12その35 のコメント欄 で、「"either A or B" という言い方は、フレンズではジョークとして使われる」という内容のコメントをいただいたことがありますが、今回のセリフはまさに、"or B" で落とす形のジョークです。

もう一つの可能性、それは、「ボブがこのビーチハウスで巨大な猫を飼っている」ということ。
一面の砂を見て、「これは巨大な猫のトイレじゃないの?」と言っているのですね。
猫のトイレの砂は litter、猫のトイレ(用の箱)は、a litter box と言います。
フレンズ3-14その20 で、フィービーの名曲 Smelly Cat がCMソングに使われた時に、猫のトイレの表現が出てきました。


フィービーはママが残した写真から、ママの高校時代の友人にフィービーという名前の女性がいることを知ります。
ビーチにある、その「年上の・年長のフィービー」(Phoebe Sr.)の家を訪ねるフィービー。
彼女は電話中。
年長フィービー: Well, yes, it's kind of an unusual house. It has umm, three beautiful bedrooms and ah, no baths. But, y'know, the ocean is right there. (えぇ、そうですね。ちょっと変わった家なんです。3つの美しい寝室があって、お風呂はありません。でも、ほら、海はすぐそこですから。)
フィービー: (at the door) Knock, knock, knock. ([ドアのところで] ノック、ノック、ノック。)
年長フィービー: (on phone) Ah, oh, hang on a second. (to Phoebe) Come in, come in. (on phone) All right, so think about it and call me back. (hangs up) ([電話で] あぁ、ちょっと待って。[フィービーに] 入って、入って。[電話で] わかりました。それじゃあ、その件について考えてもらって、また電話を下さい。[電話を切る])

フィービーのママの友人であるフィービーについて、ト書きでは、Phoebe Sr. (フィービー・シニア)と表記されています。
Senior や Junior という表現は、同姓同名の親子の区別をつける時に使われることが多いですね。
フレンズだと、フィービーのパパと弟はどちらもフランクという名前なので、パパをフランク・シニア、弟をフランク・ジュニアと呼んでいました。
senior は「年上の、年長の」という意味なので、親子以外にも、同じ名前の二人の人(他人)を区別するために、年上の方をシニアと呼ぶこともあります。
今回のエピソードでは、フィービーが二人いてややこしいので、ト書きでは、ママの友達の方を Phoebe Sr.、我らがフィービーはいつも通りの Phoebe という表記で区別してあります。

その年上のフィービーは、ビーチで不動産業を営んでいるようです。
彼女が電話で話している後ろに、宣伝用看板みたいなものが置いてあって、そこには、海、月、砂の絵に、Beach Side REALTY と書いてあります。
realty は「不動産」ですね。

彼女は顧客と電話中のようで、家について説明しています。
寝室が3つもあるのに、お風呂がない、という変わった家を説明しているのですが、But, y'know, the ocean is right there. と言っているのが面白いです。
お風呂はないけど、でも、ここはビーチで海はすぐそこにありますから、という感じです。
つまり、海に入って体を洗えるから、それをお風呂の代わりにして下さいね、と言っているのですが、普通は海で体がベトつくからこそ、ちゃんとしたシャワー設備が必要なのに…とツッコミを入れたいところ。

ビーチで潮風が気持ちいいからか、開放的な人だからか、客商売をしているからか、年長フィービーの玄関のドアは開けっ放しになっています。

ドアが開いているので、そこに透明なドアでもあるかのように、フィービーは手でノックする真似をして、Knock, knock, knock. と口で言っています。
日本語で言うと、「コンコン」と口に出して言う感じですね。
いくらドアが開いていても、勝手に入るのは失礼なので、戸口に立って、入ってもいいですか?と合図するのが最低限の礼儀だ、ということでしょう。
このように、手でドアをノックするのではなく、口で Knock, knock. というシーンはフレンズでも時折見かけます。
フレンズ1-2 では、
オーバーマン先生(産婦人科医): Knock knock! How are we today? Any nausea? (コンコン! 今日の調子はどう? 吐き気(むかつく感じ)がする?)
というセリフもありました。
口で Knock, knock! と言うと声がわかるので、すでに声を知られている人であれば、私が来ましたよ、と相手に伝えることもでき、一石二鳥なのかもしれません。


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2009年06月02日

UFOに乗せられて実験された フレンズ3-25その2

フレンズたちはフィービーのキャブに乗ってこれからビーチに向かうところ。
レイチェルがでっかい麦わら帽子(a giant straw hat)をかぶっているのを見て、
チャンドラー: Wait a minute, I know that hat. I was taken aboard that hat. They did experiments on me. I can't have children! (ちょっと待って。俺、あの帽子知ってる。あの帽子に乗せられたんだ。あいつらは俺に実験したんだよ。俺は子供ができないんだ!)
モニカ: Seriously, where did you get the hat? (真面目な話、その帽子はどこで買ったの?)
レイチェル: Ross gave it to me. (ロスが私にくれたのよ[ロスからのプレゼントよ]。)
ロス: Yeah, I think she looks good. (そうだね。似合ってると思うよ。)
レイチェル: Ohh, thank you. (まぁ、ありがとう。)
と何だかベタベタしているロスとレイチェル。
チャンドラー: Buy it for ya, or win it for ya? (彼女のためにお金を出して買ったのか? それとも(景品で)当てたのか?)
レイチェル: Well, excuse me, my fashion-impaired friends, I'm here to tell you that hats are back. (そうねぇ、いいかしら、ファッションに疎い(うとい)友人の皆さん、帽子の流行がまた戻ってきている、って言わせていただくわ。)
フィービー: And this time, they've ganged up to form one giant, super-hat. (そして、今回は、帽子が団結して、一つの巨大なスーパーハットを形作ったのね。)

チャンドラーが帽子を見て「俺はそれに乗せられて、実験された」と言っています。
これは、その帽子が UFO に見える、ということですね。
UFO は、unidentified flying object 「未確認飛行物体」のことですが、That hat looks like a UFO! 「その帽子、UFO みたい!」などと言わずに、つまり UFO という単語を使わずに、UFO であることを示唆しているのがチャンドラーらしいと思います。
UFO に乗せられて、宇宙人に人体実験をされた、というのは、よく聞く話ですよね。
I can't have children! は、「俺の大事な部分にまで変な実験をされたので、子供ができない体になってしまった」という意味です。

映画「インデペンデンス・デイ」でも、酔っ払いの父親ラッセル・ケイス(ランディ・クエイド)は、自分は UFO に連れ去られて実験されたことがある、といつも言っていました。
周りの人にはそれを信じてもらえず、飲み屋では以下のようにからかわれたりもしていましたね。

飲み屋にいた男: Years back he was kidnapped by aliens. Did all kind of experiments on him and such. (中略) Russ, when they took you up in their spaceship, did they do any... sexual things? (何年も前に、ラッセルはエイリアンに誘拐されたんだ。やつらは彼にあらゆる種類の実験とかをしたんだよ。(中略) ラス、エイリアンがお前を宇宙船に乗せた時、やつらはエッチなこと(実験)もしたのか?)

そんな風に、UFO と言えば、「そこに乗せられて変な人体実験をされる」という連想がすぐに働くために、チャンドラーのセリフを聞いて、UFO のことを言ってるんだな、ということがわかる仕組みです。

モニカの、Seriously は、「チャンドラーのそういう冗談はともかくとして、冗談は置いといて、そんな大きな帽子、いったいどこで入手したの?」ということですね。
UFO みたいだとかは言わないけど、確かに気になる帽子よね、というところです。
「ロスからのプレゼントなの」「あぁ、似合うよ」と、なぜかいちゃいちゃムードの二人。
ロスの浮気が原因で二人は別れたはずですが、今回は何かありそう、と思わせる伏線ですね。

チャンドラーの Buy it for ya, or win it for ya? について。
buy は「お金を出して買う、購入する」ことで、win は「(賞品・景品など)を勝ち取る」というニュアンスです。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
win: PRIZE [transitive] to earn a prize in a competition or game
つまり、「競争やゲームで賞品を得ること」。
win a lottery なら「くじ・福引・抽選で当たる」ですね。
こんなヘンな帽子をわざわざ金を出して買ったとは思えないから、抽選の景品として当たったのか?と言いたいのです。

それを聞いてのレイチェルの excuse me, my fashion-impaired friends というのは、フレンズたちへの呼びかけです。
「失礼ですけど、ちょっといいですか、皆さん」という感じで、聞いているフレンズたちのことを、my fashion-impaired friends と呼んでいます。

impair は「機能を損ねる」という他動詞で、その過去分詞形 impaired は「正常な機能が損なわれた、正常に機能しない」という形容詞になります。
ですから、fashion-impaired は「ファッションの感覚が損なわれた、ファッション感覚に問題がある」というニュアンスで、「流行に疎い(うとい)」という感じですね。
hearing impaired (hearing-impaired) という形容詞だと、「聴覚障害の、耳の不自由な」という意味になります。
そのように impaired は身体的な機能障害を指す時にも使われる言葉なので、my fashion-impaired friends という表現は、多少差別用語的なニュアンスが感じられる気もします。
フレンズたちは親しい友人同士だからこんな言い方をしているけれど、あまり好ましい表現とは言えない気がしますね。

フレンズ2-21その14 では、株でどうやって儲けたの?というレイチェルの問いに、
モニカ: Well, my financially challenged friends, I split my money and.... (そうね、財政的に不自由な私の友達(に教えてあげるわ)、私は所持金を分けて…)
というセリフも出てきました。
〜 challenged friends と、〜 impaired friends という表現は、「…に不自由な」という言葉を使った、同じニュアンスの表現のように思います。

そのように、「ファッションのことをよく知らない友人の皆さん」と呼び掛けた上で、I'm here to tell you that... と言っています。
直訳すると、「私は that 以下のことを言うためにここにいるのよ」ということですが、「ここで一言、that 以下のことを言わせてもらうわね」みたいなニュアンスでしょう。

hats are back の back は「戻って」という副詞で、ファッションや流行の話だと「また流行して、リバイバルして」という意味になりますね。
流行に敏感ではないみんなは知らないと思うけど、hat がまた今、はやってるのよ、ちっとも流行遅れじゃないのよ、ということですね。
帽子が戻ってきた、というレイチェルに対して、フィービーは、「今回戻ってきた時は、普通の大きさの帽子たちが団結して(合体して)、一つの巨大なスーパー帽子を form した(形作った)ってわけね」と言っています。
ただ戻ってきたんじゃなくて、今度は戻ってきた帽子が合体したから、そんなに大きい帽子になっているわけね、とからかっているのですね。


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