2009年10月30日

きれいな目をしているのね フレンズ4-10その7

ポキプシーに住んでいる女性とデートしているロスですが、電車で2時間かかるという遠距離のため、電車の中で寝込んで、ポキプシーで降り損ねてしまいます。
[Scene: The train, it's pulling into a station.]
電車(の車内)。電車が駅に入ろうとしている。
車掌(The Conductor): Last stop, Montreal. The stop is Montreal! (終点、モントリオール! 停車駅はモントリオール!)
ロス: (waking up) What? (notices that there is now a beautiful woman sitting next to him) ([目を覚ましながら] 何だって? [今、美しい女性が自分の隣に座っていることに気づく])
電車の女性(Woman On Train): I made a bet with myself that you have beautiful eyes. Now that I see them, I win! (私は自分自身に賭けをしたのよ。あなたはきれいな目をしてる、って。今、私はあなたの目を見たけど、私の勝ちね!)
ロス: What? (何?)
電車の女性: We're at my stop. But would you like to have coffee? (私の降りる駅にいるわ。でも、コーヒーでもどうかしら?)
ロス: (now fully awake) Are we really in Montreal? ([やっと完全に目を覚まして] 僕らは本当にモントオールにいるの?)
電車の女性: Yes, we are. So coffee? (えぇ、そうよ。それで、コーヒーは?)
ロス: Coffee sounds great. (They get up) Wait, so, so you live in Montreal? (コーヒーっていい感じだね[コーヒー、いいんじゃない?] [二人は立ち上がる] 待って。それで、君はモントリオールに住んでるの?)
電車の女性: Oh, no. But it's just a two-hour ferry ride to Nova Scotia. (いいえ。でも、ノバスコシアまではフェリーでたった2時間よ。)

ポキプシーを通り過ぎ、ロスはとうとう電車の終点、モントリオールに着いてしまいました。
モントリオールはカナダですから、国境を越えてしまったということですね。
stop は「(電車・バスなどが)停車する所、停車駅、停留所」。
日本の電車でも、終点では、This is the final stop. という英語アナウンスが流れたりしますよね。

車掌さんの「終点、モントリオール!」の声で目を覚ましたロスは、隣に美人の女性が座っていることに気づきます。
その女性のセリフ、I made a bet with myself that you have beautiful eyes. Now that I see them, I win! がなかなかしゃれてますね。
make a bet は「賭けをする」なので、make a bet with myself that は、「(that 以下)であると、自分自身に賭けをする」ということ。
ロスは眠っていたので、目は閉じていたけれど、きっときれいな目をしているに違いない、って自分に賭けをしていたの、という感じです。
now that は「今や…だから」という理由を表す接続詞ですね。
now that I see them 「そして今、あなたがこうして目を開けたから結果がわかったわけだけど」、I win! 「私は賭けに勝ったわ!」、つまり、「やっぱりあなたは私が確信していた通り、きれいな目をしてたわ」と言っているわけです。

「きれいな目をしていると自分自身に賭けをした。あなたの目を見た。私が勝った」と表現することで、サイド6でララァ・スンがアムロ・レイに言ったような「きれいな目をしているのね」というセリフと同じようなことが伝えられるということです。(ガンダム30周年おめでとう! お、久々のガンダムネタ…笑)

ノンネイティブでは、相手の目を褒めるのに、なかなかここまでの長ゼリフは口から出てきませんよねぇ。
初対面のロスに対して好意を持っていることもわかるし、こういうちょっと回りくどい言い回しができることで、頭の回転の速さみたいなものも示している気がします。
いつかネイティブの方に対して、こういう言い回しを使ってみたいものだな、と思いました。

そのせっかくのしゃれたセリフですが、ロスは寝ぼけていてまだ What? とか言っています。
コーヒーに誘われて、やっと自分がカナダのモントリオールにいることをはっきりと認識するのですね。
We're at my stop. というセリフから、この女性はここで降りることがわかります。
それでロスは「君はここモントリオールに住んでるの?」と尋ねます。
Oh, no. と否定した女性のセリフで、モントリオールに住んでいないことがわかるのですが、住所はモントリオールよりもさらに遠いノバスコシア(ノバ・スコーシア)で、フェリーに乗って2時間かかるところだ、と説明しています。
Wikipedia 日本語版: ノバスコシア州
モントリオールには住んでない、と否定した時点で、ここには何か用事で来ていて、住所はもっとロスの近くである可能性が期待できたのですが、実際は、ポキプシーよりもモントリオールよりもさらに遠いノバスコシアだった、というオチですね。

女性は it's just a two-hour ferry ride to... と just という言葉を使っています。
この just は「ほんの、たったの…だけ」みたいなニュアンスで、女性は2時間のフェリーでの移動をそれほど負担に感じていないようです。
「ここからさらに2時間!?」とロスにとってはクラクラしてしまうほど遠い距離であるのを、女性は just という表現を使ってそれほど離れていないように言っている、そのギャップが面白いですね。

どんなにこの女性が美人で、ロスに気があったとしても、ポキプシーの女性との錬距離恋愛に疲れて車内で爆睡してしまうロスにとっては、それよりずっと遠距離のノバスコシアの女性とお付き合いできるはずもありません。
今回は、せっかく素敵な女性と次々と知り合ったのに、距離が遠すぎるせいでうまく行かなかったという、ロスにとっては残念なエピソードでしたね。


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2009年10月29日

ツリーをフロスで飾るロス フレンズ4-10その6

[Scene: Central Perk, Phoebe is working on her holiday song, Chandler is sitting on the couch reading a magazine, and Ross is sleeping on the couch.]
セントラルパーク。フィービーはホリデーソングに取り組んでいる。チャンドラーは雑誌を読みながらカウチに座っている。ロスはカウチで眠っている。
フィービー: (singing)
Happy Hannukah, Chandler and Monica
Merry, merry--

(♪ハッピー・ハヌカー、チャンドラーとモニカ〜
メリー、メリー…♪)
チャンドラー: (interrupting) Oh, y'know, y'know what, Pheebs? ([さえぎって] あぁ、ねぇ、フィービー?)
フィービー: What? (何?)
チャンドラー: I'm not Jewish so.... (俺はユダヤ教徒じゃない。だから…)
フィービー: So! Ross doesn't really decorate his tree with floss, but you don't hear him complaining, do you? God! (Phoebe hits her guitar which wakes up Ross with a start.) (だから? ロスは本当に自分の(クリスマス)ツリーをフロス[or 繭綿、刺繍糸]で飾るわけじゃないわ。でも、ロスが(そのことについて)文句を言ってるのを聞かないでしょ? なんてこと! [フィービーは自分のギターをたたく。その音でロスがハッと驚いて目を覚ます])
チャンドラー: Bad dream? (悪い夢でも?)
ロス: I wasn't sleeping. (ボクは寝てなかったよ。)
チャンドラー: Oh yeah, then uh, what was Phoebe's song about? (あぁ、そうか。じゃ、フィービーは何の曲を歌ってた?)
ロス: It's the one with the cat. I gotta go. I've got another date. (ネコのやつだよ。僕は行かなくちゃ。もう一つデートがあるんだ。)

フィービーの歌詞に、チャンドラーがクレームをつけています。
「ハッピー・ハヌカー、チャンドラー」となってるけど、僕は、ユダヤ教徒、ユダヤ系じゃないから、ユダヤ教の祭りを祝う言葉「ハッピー・ハヌカー」の後に名前を続けないでくれよ、ということ。

それを聞いて、今度はフィービーが怒ります。
Ross doesn't really decorate his tree with floss, but you don't hear him complaining, do you? について。
floss は日本人にもなじみのある dental floss 「デンタルフロス」を指すことが多いですが、それ以外に、研究社 新英和中辞典では、
「繭(まゆ)のけば、繭綿」「= floss silk (かま糸 <よってない絹糸。刺繍などに用いる>」「絹綿」
などの訳語が載っています。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
floss [noun] [uncountable]:
1. DENTAL FLOSS
2. EMBROIDERY FLOSS

とあり、最初にデンタルフロスの意味が出ていますね。
2. の emboidery floss は、同じく LAAD では、
embroidery floss [noun] [uncoutable]: silk or cotton thread used in embroidery
つまり、「刺繍に使われる絹または綿の糸」。

ツリーをデコレートする(飾る)のに、綿を雪に見立てる、ということは日本でもやりますね。
ただ floss の語義はもっぱら「糸」のような形状を指すようなので、ああいうふわふわした綿は意味しないような気もします。
刺繍糸のようなきれいな糸で飾る、という意味か、そういうものの代わりに手近にあるデンタルフロスを使って飾り立てている、という面白さなのかもしれません。

フロスが何を指すにしろ、フィービーが言いたいのは、実際にはロスはフロスでツリーを飾るわけじゃないけど、ロスはそのことで文句を言ったりしない、ということですね。
このフィービーのセリフから、この歌には、Ross decorates his tree with floss のような歌詞があるんだろうと想像できます。
Ross と floss で韻を踏ませたかった、韻を踏むために、実際にはしていないことをでっちあげた、という感じ(笑)。

floss が刺繍糸のようなきれいな糸を指すとして、それで飾るという行為が一般的なものである場合でも、ツリーを飾るのはもっぱら女の子の仕事っぽいので、ロスがそういうことをしそうにない、と言える気がします。
さらに、ロスはユダヤ教徒なので、クリスマスツリーを飾ったりしない、ということも言えそうです。
ロスがユダヤ教徒である話は、フレンズ7-10 ではっきりと示されることになります。
また、フレンズ4-10その3 で、Happy Hanukkah, Monica という歌詞にモニカがケチをつけなかったことからも、モニカ(ロスの妹)もユダヤ教徒である、ということが言えると思います。
今回の記事の歌詞、Happy Hannukah, Chandler and Monica で「俺はユダヤ教徒じゃない」というチャンドラーのセリフも、「実際にユダヤ教徒であるモニカはともかくとして、俺は…」というニュアンスが感じられますよね?
モニカはクリスマスツリーを飾りクリスマスを普通に祝っていますから、それほど敬虔なユダヤ教徒というわけではない、という設定のように思えます。

floss がデンタルフロスを指すとすると、デンタルフロスでツリーを飾ることはありえないので、「実際にはしていないこと」を歌っている歌詞であることから、こっちの方がジョークとしては面白い気がします。
アメリカ人も、floss = dental floss という連想が真っ先に働くと思いますし。
そうすると、floss という部分がオチ(punchline)になりますね。

ト書きの with a start は「ハッとして、びっくりして」。
start という名詞に「驚いてはっとすること」という意味があるのですね。
飛び起きたロスに、「悪い夢でも見たのか?」と言うチャンドラー。
ロスは「僕は寝てないよ、寝てなかったよ」と言っています。
寝ていることを指摘されてこう返事するのは、日本語も英語も同じですねぇ。

起きてたって言うんなら、今フィービーが歌ってた歌は何だ?とチャンドラーは意地悪な質問をします。
What was Phoebe's song about? は、Phoebe's song was about ... 「フィービーの歌は…についてであった」の…の部分を尋ねる疑問文ですね。
「フィービーの歌は何について(の歌)だった?」→「フィービーは何の歌[何に関する歌]を歌ってた?」という質問になります。

It's the one with the cat. は、「ネコのやつだ」という感じ。
ネコが出てくる、ネコが登場する、ネコにまつわる歌ということで、ロスはフィービーの代表作(?)、Smelly Cat だと言いたいのでしょう。
この the one with... という表現は、フレンズの原題によく出てくる形ですね。
そう言えば、今回の 4-10 の原題も、The One with the Girl From Poughkeepsie 「ポキプシーの女の子の[が出てくる]話」でした。


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2009年10月27日

この親にしてこの子あり フレンズ4-10その5

[Scene: Central Perk, Chandler is there.]
セントラルパーク。チャンドラーがそこにいる。
レイチェル: (entering) Chandler, you have the best taste in men. ([入ってきて] チャンドラー、あなたは男性の趣味が最高ね。)
チャンドラー: Well, like father, like son. (そうだな、父親に似たんだよ。)
レイチェル: Patrick and I had such a great time last night! I mean, I think this could maybe turn into something serious. (パトリックと私は昨日の晩、最高の時間を過ごしたわ! つまり、今回のことは、シリアスな[真面目な]ものに発展しそうに思うのよ。)
チャンドラー: Really? I-I thought you weren't looking for something serious. I thought you were looking for some kind of a fling. (ほんとに? 俺は君がシリアスな関係は求めてないと思ってた。俺は君が軽いお遊びみたいなものを求めてると思ってたんだ。)
レイチェル: Well, y'know, possibly. (pause) You didn't tell him that, though, right? (そうね、ほら、ひょっとしたらね。[沈黙] 今チャンドラーが言ったことを彼に言ってないわよね?)
チャンドラー: Ummmmmmmm, no. (ウォォォォ、言ってない。)
レイチェル: You told this guy that I was looking for a fling? You don't tell the guy that! (私がお遊びを求めているって、あなたはこの人に言ったのね? そんなことをその人に言っちゃだめでしょ!)
チャンドラー: Why not? I'd be thrilled if I heard that some hot girl was just looking to get-- Oh, I see. (どうしてだめなんだよ? もし俺だったらワクワクしちゃうよ、もしどこかのセクシーな女の子がただ(軽いお遊び)をするのを期待してるって聞いたら…あぁ、わかった[そういうことか]。)
レイチェル: Oh, between you telling him that I wanted to have a fling and me putting out on the first date oh, he's so gonna get the wrong idea! (あぁ、あなたは彼に私が軽いお遊びを欲しがってたって言うし、私は最初のデートで彼と寝ちゃったし[体を許しちゃったし]で、彼は絶対に誤解しちゃうわ!)

taste は「好み、趣味、センス」。
Tastes differ. または There's no accounting for tastes. は「人の好みは違う、さまざまだ」ということで、日本語で言うところの「蓼(たで)食う虫も好き好き」「十人十色」に当たります。
「男性の趣味に関して最高のセンスを持ってるわね」という褒め言葉なのですが、このセリフで、チャンドラーが紹介してくれた男性が恋人候補としてとても素敵な人だった、ということがわかります。

それに対してチャンドラーは、like father, like son と言っています。
Like father [mother], like son [daughter]. は、「この親にしてこの子あり」。
親子が似ていることを言った表現です。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
like father, like son: used to say that a boy behaves like his father, especially when this behavior is bad
つまり、「ある少年がその彼の父親と同じように行動することを言うのに使われる。特にこの行動が悪いものである場合に」。

チャンドラーは「あの父親の子供だからね。父親に似たんだよ」と言っているわけですが、チャンドラーのパパがゲイで、若い男性好きであることは、フレンズ3-8その26 のセリフなどで過去に示唆されたことがあります。

チャンドラー自身もゲイに間違えられることが多いですよね(今回のエピソードでも同僚に対して必死に否定していました…笑)。
ですから、「あなたって男性の趣味が最高」という褒め言葉はゲイに対する褒め言葉のように聞こえます。
その上、「その趣味は父親から受け継いだんだ、あの人の息子だから俺も男を見る目があるんだろうね」と自虐的なジョークを言っているのが面白いのですね。

パトリックとのデートは最高だったから、シリアスな関係に発展しそうと言うレイチェル。
チャンドラーは「君はお遊びの関係を求めてたんじゃなかったっけ?」と問い返しています。
possibly は「もしかすると、ひょっとしたら、ことによると」ということで、確かに私は a fling でいいと言ったけど、もし相手が素敵な人なら、シリアスな関係に発展することだって「もしかしたらありうることだわ」と言っているのだと思います。

チャンドラーが a fling の話を持ち出したので、レイチェルはあることに気づきます。
あなたもしかして、a fling の話を彼に言ったの?とキツい調子で尋ねていますね。
あわあわ…という感じで慌てて否定するチャンドラーですが、その口調から実際には言ってしまったことがわかります。

そんなこと言っちゃだめでしょ、と言われた後の、チャンドラーの Why not? I'd be thrilled... という仮定法のセリフが面白いです。
I'd be thrilled if I heard... という仮定法過去は、「今回は俺がそれを伝える役目だったけど、俺が逆の立場(その話を聞く立場)だったとしたら」という仮定の条件が含まれていますね。
セクシーな女の子が遊び相手を探してるって話を聞いたとしたら、俺ならゾクゾクしちゃうよ、どうしてそれがいけないんだよ…と言おうとして、自分の言った言葉の意味にはたと気づくのです。
自分の立場に置き換えて、「俺だってそんなおいしい話、ホイホイ乗っちゃうよ」と思った時点で、かわいい女の子が後腐れのないお遊びを求めてると言ったら、エッチだけが目当ての男がいっぱい寄ってくるに決まってることに気づいたということです。

次のレイチェルのセリフ、between you telling him that I wanted to have a fling and me putting out on the first date の部分は、between ... and 〜 が使われています。
この between ... and 〜 は「理由」を表しています。
研究社 新英和中辞典では、
between=[between...and...で、原因・理由を表わして] …やら…やらで (用法:三つ以上の場合にも用いる)
例) Between astonishment and sorrow, she could not speak a word. 驚きやら悲しみやらで彼女はひと言もものを言えなかった。


今回のレイチェルのセリフも、between ... and 〜 の部分に、you telling... と me putting... という動名詞が入っていますね。
「あなたが彼に…と言ったこと」やら「私が put out したこと」やらで、彼はきっと get the wrong idea するわ、という流れになります。

put out は一般的には「差し出す」(offer something to people)というニュアンスがありますね。
その「差し出す、提供する」感覚からでしょうか、put out は have sex という意味にもなります。
Macmillan English Dictionary (マクミラン英英辞典)には以下のように出ています。
put out:
7. [intransitive] (impolite) if you put out, you agree to have sex with someone

つまり、「人が put out するというのは、誰かとエッチすることに同意する、ということ」。

素敵な男性と初デートにして盛り上がったレイチェルは、その最初のデートで彼と寝てしまったようです。
「レイチェルはお遊びを求めてるんだ」とチャンドラーは説明し、レイチェルは最初のデートでエッチを許した、この2つの理由が決定的となって、相手の男性パトリックは「レイチェルは遊びでエッチしたいだけ、っていう話は本当だな」と確信しちゃうわ!と言っているのですね。

レイチェル自身は「最初は軽い気持ちでも遊びでも構わないけど、できれば真面目な関係を築ける素敵な男性を探したい」という思いがあるので、「エッチできればそれでいい」みたいに思われてしまうことは大きな誤解です。それを、the wrong idea 「間違った考え」と表現しているわけですね。


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2009年10月24日

韻を踏むのが難しい名前 フレンズ4-10その4

前回の続きです。
フィービーの作ったホリデーソングの歌詞、
Spin the dreidel, Rachel (ドレイドル(こま)を回して、レイチェル)
が韻を踏んでいないと指摘するレイチェル。
レイチェル: But y'know umm, Rachel doesn't rhyme with dreidel. (でも、ほら、あの、レイチェル(って言葉)はドレイドル(って言葉)と韻を踏んでないわよ。)
フィービー: I know, but it's so hard. Nothing rhymes with your stupid name! (わかってるわ、でも難しいの。あなたのくだらない名前に韻を踏むものがないのよ!)
ジョーイ: What are you talking about? Lots of things rhyme with Rachel: Bagel, mail, jail, bail, cable. Maypole. (何言ってんだよ? たくさんの言葉がレイチェルと韻を踏むぞ。ベイグル、メイル、ジェイル、ベイル、ケイブル。(それから)メイポール。)
フィービー: All good. Thanks. (to Rachel) Do you, maybe, have like a nickname that's easier to rhyme? (全部いいわね。ありがと。[レイチェルに] もしかすると簡単に韻が踏めるニックネームみたいなものを持ってる?)
モニカ: Didn't your dad used to call you "Pumpkin"? (あなたのパパはあなたを「パンプキン」って呼んでたんじゃなかった?)
レイチェル: Oh yeah! (えぇ、そうね!)
フィービー: Pumpkin? Yeah. But did he ever call you like, "Budolph"? (パンプキン? そう。でも、パパはこんな風に呼んでた? 「ブードルフ」とか。)

Rachel と韻を踏む言葉がないのよ、というフィービー。
それを聞いてジョーイは、Rachel と韻を踏む言葉はたくさんあるぞ、と、bagel, mail... とたくさんの言葉を並べています。

フィービーは All good. Thanks. と言っていますが、dreidel がダメならば、このジョーイの挙げた単語たちも韻を踏んでいるとは言えない気がします。
Rachel の a (エイ)と語尾の l (エル)と同じ部分を含む、エイ・ルというような言葉をたくさん挙げているわけですが、これならまだ、Dreidel の方がより韻を踏んでいるように聞こえるのですが…。
これもある、あれもある、とちょっと偉そうに挙げてみたけれど、結局、ジョーイのも dreidel と同程度かもしくはそれより劣る候補に過ぎない、というオチなのでしょう(多分)。
本当にこれが韻を踏む言葉なら、jail や bail はともかく、bagel や mail くらいならホリデーソングの歌詞に使えそうな気がしますので。

以下、私なりに、「韻を踏む(押韻)」について調べて考えてみたことを書いてみます。

研究社 新英和中辞典の rhyme の語義に以下の説明が書いてあります。
rhyme=(名詞)韻、脚韻、押韻(おういん) (解説:二つの詩形の末尾における強勢ある母音とそれに続く子音とが互いに等しく、その前にくる子音を異にすること)

その原則に当てはめると、末尾における強勢ある母音は Rachel は a 「エイ」、Dreidel は ei 「エイ」で、音は等しくなるようです。
ただそれに続く子音が、chel と del になるので、最後のエルの音は同じものの、厳密に言うと「強勢ある母音とそれに続く子音とが互いに等し」いとは言えない、ということになるのでしょうか。
Rachel という言葉と完全に韻を踏ませようとすると、Bachel みたいな感じの単語でないとダメ、ということでしょうか??
-chel のような音で終わる言葉もあまり思いつきません。
Mitchell (ミッチェル)なら -chell の音は同じですが、強勢のある母音が違いますしね。
dreidel だったら、cradle 「クレイドル、ゆりかご」とは完全に韻を踏めることになりそうです。
(上に書いた部分で間違いがあればご指摘下さいませ。)

ジョーイの挙げた単語は日本語でもカタカナ英語として使われているものが多いですね。
bagel は「ベーグル」というドーナツ型の堅いパン。メールは「郵便(物)」、jail は「刑務所」、bail は「保釈」または動詞で「逃げ出す」という意味もあります。
cable はケーブルテレビなどの「ケーブル」ですね。
最後の maypole は「メイポール、五月柱」で、五月祭(May Day)に、花などで飾り付けられたこの柱の周囲で踊るという行事があるそうです。
Wikipedia 日本語版: 五月祭
Wikipedia 英語版: Maypole

英語版ウィキペディア Maypole の Symbolism という項目に、The Maypole is often considered a phallic symbol... という記述があります。
はっきり書いてしまいますと(笑)、「メイポールはしばしば男根崇拝のシンポルとみなされる」ということです。
日本のお祭りにも言えることですが、だいたいお祭りというものは子孫繁栄を願うものが多いので、男性や女性の生殖に関する部分を形どったものが使われることが多いですね。
この pole (柱)も、男性器をイメージしたものである、ということのようです。

ジョーイは a holiday song の歌詞として、お祭り系の言葉を出してきたのかもしれません。(ただ、12月のクリスマスシーズンの歌に、5月の祭りの言葉は合わないので、もしかしたらそのズレもポイントか…?)
と同時に、プレイボーイのジョーイの意識の中には「アレのシンボル」のイメージがあったということも言えそうな気がします。

ちなみに押韻の話で言うと、mail, jail, bail は韻を踏んでいる単語ですね。
blackmail だと「恐喝、ゆすり」という意味になるので、blackmail, jail, bail を使ったら韻を踏んだ犯罪者の歌が出来そうかも、とか思ったりもします。

やはりジョーイの挙げた単語では完全に韻を踏めないと思ったのでしょう。
フィービーはもっと韻を踏みやすいニックネームはないの?と尋ねています。
パンプキンというニックネームを教えてあげたのですが、それにはご不満の様子のフィービーは、Budolph ってあだ名はなかった?と言っていますね。
Budolph という単語を検索すると、そういう名前がいくつかヒットしますから、名前としてわりあい普通に使われそうな感じです。
フィービーが Budolph という名前を出したのは、それなら Rudolph と簡単に韻が踏めるからのようです。
ルドルフ 赤鼻のトナカイ フレンズ3-10その12 でも登場しましたが、"Rudolph the Red-Nosed Reindeer" つまり、ルドルフ(ルードルフ)は赤鼻のトナカイの名前なんですね。

Rachel という名前を your stupid name と言うは、Rudolph と韻を踏ませるために Budolph というニックネームじゃなかったかと尋ねるは、人の名前は韻を踏む歌詞を書くためだけに存在する、みたいに言っているのがフィービーっぽい感じですね。


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2009年10月22日

韻を踏むホリデーソング フレンズ4-10その3

[Scene: Monica and Rachel's, Phoebe is working on a new song.]
モニカとレイチェルの部屋。フィービーは新しい歌に取り組んでいる。
フィービー: Hey! You guys, I'm writing a holiday song for everyone. Do you want to hear it? (ねぇ、みんな。みんなのためにホリデーソングを書いてるところなの。聞きたい?)
モニカ、レイチェル&ジョーイ: Yes! (うん!)
フィービー: (singing)
Happy Hanukkah, Monica
May your Christmas be snowy, Joey
Happy New Year, Chandler and Ross
Spin the dreidel, Rachel

(♪ハッピー・ハヌカー、モニカ〜
どうかあなたのクリスマスがスノーイー(雪が降る)になりますように、ジョーイ〜
新年おめでとう、チャンドラーとロス
ドレイドル(こま)を回して、レイチェル♪)
レイチェル: Pheebs, that's great! (フィービー、それって最高!)
フィービー: Oh, yay! (えぇ、そうでしょ!)
レイチェル: But y'know umm, Rachel doesn't rhyme with dreidel. (でも、ほら、あの、レイチェル(って言葉)はドレイドル(って言葉)と韻を踏んでないわよ。)
フィービー: I know, but it's so hard. Nothing rhymes with your stupid name! (わかってるわ、でも難しいの。あなたのくだらない名前に韻を踏むものがないのよ!)

Hanukkah は、フレンズ4-6その3 で説明しましたが、「ユダヤ教の8日間の宮清めの祭り」です。
時期的にはキリスト教のクリスマスと重なります。
日本ではこの時期は「クリスマス」というイメージが強いですが、アメリカはキリスト教徒だけではなく、ユダヤ教徒などの他の宗教の人もたくさんいます。
ですから、クリスマスシーズンの挨拶も、"Merry Christmas!" ではなく、"Happy Holidays!" と言う方が望ましいとのこと。
相手の宗教に関係なく使える中立的な挨拶だということですね。
このフィービーの歌も、日本語で言うと「クリスマスソング」的なものですが、ハヌカーというユダヤ教の祭りも含まれているので、a holiday song と言っているわけです。

英語の歌ではよく韻を踏みますが、今回のフィービーの歌も韻を踏んでいます。
ハヌカーとモニカは -nukkah, -nica の部分が似ています。
nu や ni の部分の発音はアクセントがないので「あいまい母音」となり、同じような発音に聞こえます。
snowy と Joey も、最後の -owy と -oey が「オウイ(ー)」という発音になりますね。
チャンドラーとロスの部分は適当に流されてしまった感じですが…(笑)。

最後のフレーズの dreidel、これはハヌカーの時に遊ぶ「こま」のこと。
発音は [dreidl] 「ドレイドル」という感じです。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
dreidel [noun] [countable]: a TOP (=toy that you spin) with a Hebrew letter on each of its four sides and a point at the bottom, used in a game played during Hanukkah
つまり、「4面のそれぞれにヘブライ文字が書いてあり、底がとがった先端になっているこま(=top。回して遊ぶ玩具)。ハヌカの期間に遊ぶゲームで使われる」。

Wikipedia 日本語版: ハヌカー の「ハヌカーの遊び」という項目に「ドレイドル」という「木製の独楽(こま)」の説明があります。その横には写真も載っていますね。
「こま」なので、spin という動詞が使われているのですね。
Wikipedia 英語版: Dreidel にはさらに詳しい説明があり、In popular culture の下から4行目には、今回の フレンズ4-10 でセリフに登場した話も書いてあります。

その歌は素敵と褒めるものの、「Rachel が dreidel と韻を踏んでいない」とレイチェルは言います。
音的には韻を踏んでいる感じに聞こえるのですが、厳密に言うとこれは「完全に韻を踏んでいるわけではない」ということのようです。
私も押韻についてはよくわからない部分も多いので、えらそうなことは言えませんが、次回の記事(フレンズ4-10その4)で、押韻について私なりにわかったことを書いてみたいと思います。

フィービーは「そんなことわかってるけど、Rachel と韻を踏む言葉がなくて難しいのよ」みたいに言っていますね。
歌を作る人間にとっては、韻の踏みにくい名前は「悪い名前」ということになるのでしょうが、人の名前を your stupid name とまで言い切るフィービーに笑えますね。


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2009年10月20日

違うと思ってたけど、今はそう思う フレンズ4-10その2

[Scene: Chandler's office, he is trying to find Rachel a date.]
チャンドラーのオフィス。チャンドラーはレイチェルにデート相手を見つけてあげようとしている。
チャンドラー: I say, Drew? Are you seeing anybody right now? (Drew looks at him) Og-ee-op, I'm not asking for me. No, I'm-I'm not gay. I'm not asking you out. I'm not-I'm not-I'm not gay. (ねぇ、ドリュー? 今、君は誰かと付き合ってる? [ドリューはチャンドラーを見る] あぁ、えっと、自分のために尋ねてるんじゃないんだ。違う、俺は、俺はゲイじゃない。俺が君をデートに誘ってるんじゃない。俺は違う、違う、ゲイじゃないんだ。)
ドリュー: I didn't think you were gay. I do now. (俺は君がゲイじゃないと思ってた。(でも)今はそう思う。)
チャンドラー: See, my friend-my friend, Rachel, she wants to be set up. (ねぇ、俺の友達のレイチェル、その子がデートをセッティングしてもらいたがってるんだ。)
ドリュー: Ahh, you know, I just got out of a big relationship. I'm not looking for anything serious. (あぁ、あの、俺はちょうど大きな[真剣な]関係が終わったばかりなんだ。俺は真剣な付き合いは今は求めてないんだよ。)
チャンドラー: Oh, y'know what, that might be okay even if it was just kind of a fling, that might be all right with Rachel. (あぁ、あのさ、ただのお遊びみたいなものであったとしてもオッケーかもしれないんだ。レイチェルにとってはそれで問題ないかもしれないんだ。)
マイク: Whoa-whoa-whoa-whoa! Is this "Hot Rachel" that you took to the Christmas Party, Rachel? (おいおいおいおい! 今の話は「セクシーなレイチェル」、君がクリスマスパーティーに連れてきたレイチェルか?)
チャンドラー: (to Drew) Oh, by the way, that is her full name. ([ドリューに] あぁ、ところで、今のが彼女のフルネームなんだ。)

チャンドラーは早速、自分のオフィスで、レイチェルのデート相手探しをしています。
ドリューという男性に声をかけるのですが、「誰かと付き合ってる、付き合ってる人いる?」と聞いた後、顔をじっと見られたので、自分が誘ってると勘違いされたかとチャンドラーは慌てます。
「俺が誘ってるんじゃないぞ。俺はゲイじゃない」と何度も言って必死にゲイであることを否定している様子を見た後の、ドリューのセリフ、"I didn't think you were gay. I do now." が面白いですね。

I do now. は、I think you are gay now. ということで「今は、俺は君をゲイだと思う」という意味。
「今まで俺は君のことをゲイだと思ってなかった、君はゲイじゃないと思ってた。でも、今は君がゲイだと思う」という流れになります。
過去形と現在形を対比させて、「昔は違うと思ってたけど、今はそう思う」と認識が変わったことを述べているのですね。
ゲイではないか?という疑惑をよく持たれるチャンドラーのことですから(笑)、ドリューもそういう噂を聞いたことがあったのかもしれません。それでも今まではチャンドラーのことをゲイだとは思ってなかったけど、俺が何も言っていないのに「ゲイじゃない、ゲイじゃない!」と必死に否定している君を見ていたら、やっぱりそうなのかな、って今は思えてきたよ、という感じですね。
あまりにムキになって否定すると却って怪しいぞ、みたいな感じ。

ドリューは女性との真剣な関係が終わったばかりで、次の関係を求めていないと言います。
そこでレイチェルが言った内容「fling でも構わない」ということを伝えるチャンドラー。
ドリューが返事をする前に、横で聞いていたマイクが話に割り込んできます。
レイチェルという名前を聞いたマイクは、レイチェルって、俺の知ってるあのレイチェルのことか?と尋ねるために、"Is this "Hot Rachel" that you took to the Christmas Party, Rachel?" と質問しています。
hot は女性の形容に使われる場合は「セクシーな」という意味ですね。
さらに関係代名詞 that を使って、君がパーティーに連れてきたレイチェルか?とさらに情報を加えています。

その後、チャンドラーは、「今、マイクが言ったのが、彼女のフルネームなんだよ」とドリューに伝えていますが、これは、レイチェルという女性の説明として言った "Hot Rachel" that you took to the Christmas Party, Rachel という長いフレーズ全てが彼女のフルネームなんだよ、というジョークです。
レイチェルのことを知らないドリューにも、その説明の意味はわかったはずですが、何だか長いミドルネームを挟んだような名前にも聞こえるので、「あ、ちなみに今のが彼女のフルネームね」と言ってみせた、ということです。
フルネームが長いことで有名なピカソや、日本の落語「じゅげむ」みたいなイメージでしょうか。


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2009年10月19日

他人の幸せを故意に阻止する フレンズ4-10その1

シーズン4 第10話
The One with the Girl From Poughkeepsie (ロスは遠距離恋愛がお好き)
原題は「ポキプシーの女の子の話」


クリスマスツリーの点灯を恋人キャシーと見たかったのに、見損ねちゃったと悔しがるチャンドラー。それを聞いて、私なんかずっと独り身なんだから、とボヤくレイチェル。
レイチェル: I mean, it doesn't even have to be a big relationship, y'know, just like a fling would be great. (つまり、大きな関係である必要さえないの。ほら、ただのお遊びみたいなものだったらそれでいいわ。)
チャンドラー: Really? I didn't think girls ever just wanted a fling. (ほんとに? 女の子がお遊びを求めるなんて思ってなかったよ。)
レイチェル: Well, let me tell you something, it's been a long time since I've been flung. (そうね、言わせてもらうけど、私が(最後に)お遊びで付き合ってから長い時間が経ってるのよ。)
ジョーイ: Well, I know what I'm giving you for Christmas. (そうだな、クリスマスプレゼントでレイチェルに何をあげたらいいかわかるよ。)
チャンドラー: Y'know what? There are some nice guys in my office, you want me to set you up? (ねぇ。俺の会社にいい男がいるよ。俺が(デートを)セッティングしてあげようか?)
レイチェル: Yeah! Wait a minute. It's been a long time that I've been single. How come you never offered this before? (ええ! ちょっと待って。私が一人になってから随分経つわ。どうして以前にはこういうオファーをしてくれなかったの?)
チャンドラー: Well, I have a girlfriend. I'm-I'm happy. So I no longer feel the need to go out of my way to stop others from being happy. (そうだな。俺は(今)恋人がいる。俺は幸せだ。だから他人が幸せになるのをわざわざ阻止する必要をもはや感じないんだよ。)
レイチェル: Okay! No accountants. Oh, and no one from like "legal." I don't like guys with boring jobs. (わかったわ! 会計士はダメよ。あぁ、それから「法律[法務]」の人もだめ。私は退屈な仕事をやってる男性は好きじゃないの。)
チャンドラー: Oh and Ross was like what? A lion tamer? (あぁ、じゃあロスはどんな感じの仕事だったっけ? ライオンの調教師?)

レイチェルは、a big relationship でなくてもいいから、just like a fling でいいと言っていますね。
fling は、フレンズ1-12その1 に出てきましたが、「真剣にではなく遊びで軽く付き合うこと」みたいな意味ですね。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
fling [noun] [countable usually singular]: a short and not very serious sexual relationship
例) We had a brief fling twenty years ago.

つまり、「短くてあまり真剣ではない性的関係」。
例文は「私たちは20年前に短い関係を持った。」

女性であるレイチェルが「軽い付き合いでいい、お遊びの情事でいいから」みたいに言ったことにチャンドラーは驚いています。
男性はともかく(笑)、女性はそういうの嫌いだと思ってたのに、ということですね。
レイチェルは動詞 fling を受動態(be flung)にして、fling されてからかなり長い時間が経つ、長い間 fling されたことすらないのよ、だからこの際、fling でも構わないの、みたいに説明しています。

fling という動詞は元々「(ものを勢いよく)投げる」という意味です。
フレンズ2-16その23 では、fling water balloons off the roof 「屋根から水風船を飛ばす」というフレーズで使われていました。
そういう「勢い」の感覚が「したい放題のことをする、軽い気持ちで何かを行う」→「短期間の情事」という意味に繋がっているようです。

be flung は「fling というお遊びの情事をする」ことを女性の立場から受身で表現している感覚だと思いますが、元々の「勢いよく投げる」というニュアンスも含んでいるとすると、ベッドに乱暴に投げられるみたいな意味も込めているのかもしれません。

そういう関係でもいいから欲しいという発言を聞いて、「レイチェルへのクリスマスプレゼントは何をあげたらいいかわかるよ」と言うジョーイ。
そんなに男と寝たいのなら俺が寝てやろうか?みたいなプレイボーイのジョーイらしいジョークですね。

会社の男を紹介してあげると言うチャンドラー。
どうして今までは紹介してくれなかったの?と聞かれて、自分は今恋人がいて幸せだから…と理由を述べています。

go out of one's way を直訳すると「自分の道からそれる」ですから、go out of one's way to は「わざわざ・故意に…する」という意味になります。
本来進むべき自然な道を少し外れてまでわざわざ何かをする、ということから、何らかの意図を持ってそれを行う、というニュアンスになるようですね。

レイチェルは男性のリクエストとして、会計士はいや、legal 関係の人もいや、と言っています。
legal の部分で、両手の指をカニのようにして少し曲げるジェスチャーをしています。
フレンズ2-12その2 でも説明しましたが、これは引用符を表すジェスチャーで、レイチェルのニュアンスは「いわゆるリーガル関係の人」みたいな感じでしょう。
具体的な職種名はよく知らないけど、legal と付くような部署や職種の人はやめてね、という感じですね。

レイチェルの発言から、退屈な仕事の代表格として、それらの仕事を挙げたことがわかります。
それを聞いたチャンドラーは、「元彼のロスの仕事は何だっけ? ライオンの調教師だったかな?」と皮肉を言っていますね。

tame は他動詞で「・・・を飼いならす」、形容詞では「(動物が)飼いならされた」という意味になります。
tame a lion が「ライオンを飼いならす」という意味なので、a lion tamer は「ライオンを飼いならす人、ライオン使い、ライオンの調教師」になります。

ロスが仕事で扱っているのは恐竜で、これも凶暴性はかなりのものですが(笑)、恐竜の場合は絶滅していて、ロスが扱っているのはもっぱら化石。
動物でありながらもう動かない化石を扱っている仕事だとわかっていて、ロスの仕事は野生の動物をてなずける仕事だったっけ?などと言ってみせるチャンドラーに笑ってしまいました。

レイチェルが、I don't like guys with boring jobs. と言った時点で、「元彼ロスの仕事だって退屈だとよくからかわれてたぞ」と思った人も多いかもしれません。
だから多分誰かが「ロスの仕事は超エキサイティングだったもんねぇ」みたいな皮肉を言うのでは?と何となく想像できるのですが、boring とか exciting とかいう言葉を使わずに、a lion tamer というロスの仕事とは正反対の職種を例に出すチャンドラーのセンスが面白いなと思いました。


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2009年10月17日

あなたの不幸は私の不幸 フレンズ4-9その7

モニカとフィービーは、このエピソードの冒頭で、二人でケイタリングの仕事をするためのバン(ライトバン)を用意していました。
ところが、モニカに「アレサンドロズのヘッドシェフ」という嬉しい仕事が舞い込んで来ました。
ケイタリングはやめて、そのヘッドシェフの仕事を引き受けたいと言うモニカに、フィービーは大激怒。
何とか納得してもらおうと、フィービーがバンを使ってできる仕事案をモニカはメモに書いてきました。
ところが、モニカの言う、花の配達、ピザの配達などの仕事に難色を示すフィービー。
モニカ: All right, I got a whole bunch of uh-uh, stuff in this area. But umm, I'm getting the feeling that you don't want to deliver. (わかったわ。このエリアの非常にたくさんの仕事があるんだけど[このメモに書いたんだけど]、でも、あの、フィービーは配達はしたくないみたいね。)
フィービー: No. (したくないわ。)
モニカ: Okay. I'm guessing if you don't want to deliver, you probably don't want to pick up stuff either. (わかった。推測するに、もしあなたが配達をするのがいやなら、多分、何かを引き取る仕事もいやよね。)
フィービー: No. (いやよ。)
モニカ: Y'know what? Let's do the catering business. (ねぇ。ケイタリングの仕事をやりましょう。)
フィービー: Really? Are you sure? (本当に? 確かなの?)
モニカ: Yeah, y'know I-I made a commitment to you. Y'know what, it'd be, it'd be fun. (えぇ、ほら、私はあなたに約束したもの。ねぇ、きっと(やったら)楽しいわ。)
フィービー: Oh! It will be fun! Ohh! Yay! Oh! Okay, ooh, let's plan the wedding reception. (She grabs the notebook which Monica used for her ideas and starts flipping page after page after page after page after page to find a blank one.) Wow! You really wanted me to do something with this van. (pause) Y'know what? I want you to take the chef job. (えぇ! 楽しくなるわよ! あぁ! イェイ! あぁ、(予約を引き受けた)結婚披露宴の計画をしましょう。[フィービーはモニカがアイデアを書くのに使っていたメモを掴み、空白部分を探すために、次から次へとページをめくり始める] まぁ! あなたは本当に私にバンを使って何かをして欲しかったのね。[沈黙] ねぇ? 私はあなたにシェフの仕事を引き受けてもらいたいわ。)
モニカ: Really? (ほんとに?)
フィービー: Yeah. That's what you really want. Yeah, I don't want to be the reason you're unhappy. That would just make me unhappy. And I really don't want to be the reason I'm unhappy. (えぇ。それが私が本当に望むことよ。そう、私はあなたが不幸である理由になりたくないの。それはただ私を不幸にするわ。そして、本当に、私は自分が不幸である理由になりたくないの。)
モニカ: Thank you. (ありがとう。)
フィービー: Besides, it might be kinda fun to form the new A-Team. (それに、新しいAチームを結成するって楽しいって感じかも。)

バンでできそうな仕事として、花やピザの配達を挙げたモニカ。
でもフィービーは明らかにいやがっています。
その他にもさまざまな配達の仕事を考えていたらしいモニカですが、フィービーが乗り気でないのを見て、「どうやらフィービーは、deliver の仕事はいやみたいね」と言っています。
さらには、deliver がいやなら、pick up 「引き取る」のもいやよね、とも言っていますね。
配達系の仕事だけではなく、そういう「引き取る」系の仕事もいっぱいメモしてきたことがここでわかります。
配達も引き取りも仕事としては同じ感じですし、アイテムが違ったところで、配達に興味がなければそれは全部ボツ。
ですから、フィービーの返事を聞いて、モニカはメモに大きく斜線を引いています。

これまで何度も説明してきたことですが、フィービーの返事の2つの No. は、No, I don't want to (deliver/pick up). ということで「そういう仕事はしたくない」という意味です。
「いいえ」という日本語にしてしまうと、モニカの言うことを否定したみたいに聞こえますので、「したくない」と訳してみました。

make a commitment は「…すると約束・確約する」。
コミットメント フレンズ3-4その12 でも解説しましたが、フレンズでは男女の恋愛関係を指す言葉として、commitment がよく登場します。
その場合は「遊びではなく、真剣に異性と付き合う」という意味になります。
今回の commitment は「約束、言質」という意味ですね。

フィービーが納得する仕事が見つからないので、やっぱりケイタリングの仕事をやりましょう、というモニカ。
モニカの it'd be fun に対して、フィービーは、It will be fun と言っていますね。
この would と will の違いは、二人の温度差を表しているような気がします。
would の場合は、「もしケイタリングの仕事をするとしたら、きっと楽しいわ」という感じでしょうか。
仮定のニュアンスが入っていて、ケイタリングの仕事をすることが100%確定していない感覚のような気がします。
口ではケイタリングの仕事をやろう、と言っているけれど、心の中ではまだシェフの仕事をあきらめ切れていない、「ケイタリングの仕事を二人でやれば、きっと楽しいわ」と自分自身に言い聞かせている感じもします。

一方のフィービーの will は「単純未来」ですね。
話し手が「未来はこうなるだろう」と思っている、信じている感覚です。
will にはモニカの would のような仮定のニュアンスはなく、モニカが「一緒にケイタリングやろう!」と言ったことに何の疑いも持っていない、モニカがそう言うからには、もうケイタリングの仕事をやることに決まったと思っているから、「これで楽しくなるわね」みたいに当然の未来のこととして、will を使っているのかな、と思いました。

早速、ケイタリングの仕事のプランを考えようと、メモするための空白を探すのですが、めくってもめくっても白紙のページが出てこない。
つまり、モニカは、フィービーがバンでする仕事案を、メモ帳全部使うほど考えていた、ということですね。
それを見てフィービーは、どれほど自分にバンの仕事をして欲しかったか、つまりは、モニカがどれほどシェフの仕事を受けたがっているかを知ることになります。

フィービーが unhappy という単語を使っている一連のセリフについて。
フィービーの論理の流れはこうですね。
1. 私はモニカの不幸の理由・原因になりたくない。
(私がケイタリングの仕事を一緒にやろう!と頑張るとモニカを不幸にしてしまう。)
2. モニカが不幸であることは私を不幸にする。
(that は、you're unhappy を指すと思われます。)
3. そして、私が不幸であるという理由に私自身がなりたくない。

つまり、モニカにシェフを引き受けろと言っているのは、最終的には私自身が幸せになるためよ、という感じでしょうか。
モニカが希望の職に就けず不幸になるのなら、私も不幸になってしまう。私は自分が不幸になる原因を自ら作り出したくはないから、私が幸せになるためにはモニカにも幸せになってもらわないといけない、だからモニカのやりたいことを選ぶように私は勧めるわ、という感じかなと思います。
自分が不幸になりたくないから、という最終的な理由は、フィービーなりの優しさなのでしょうね。

自分のためだと言って、快くケイタリングの仕事をあきらめてくれたフィービーに、モニカも素直に感謝の気持ちを述べています。
Besides 「それに加えて、さらに」とフィービーは続けます。
A-Team は、日本でも放映されていたアメリカの人気ドラマ「特攻野郎Aチーム」(原題:The A-Team)のことですね。
日本語のタイトルにも「Aチーム」という言葉があるために、このフィービーのセリフは、日本人にもわかりやすいものだったかもしれません。

Wikipedia 日本語版: 特攻野郎Aチーム
特攻野郎Aチーム:テレビ東京

フレンズ2-14その10 のセリフに、Mr. T (ミスターT)という人物名が出てきたのですが、その Mr. T が特攻野郎Aチームに出演していた、ということで、その記事及びコメント欄で特攻野郎Aチームの話題が出ています。

form the new A-Team というのは、あのAチームの新チームを結成して、バンに乗り込み悪と戦う、というイメージみたいですね(笑)。


(Rach からのお詫び)
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2009年10月14日

昇進のオファーで引き止める フレンズ4-9その6

上司のジョアンナが面接試験でひどいことばかり言ったので、もうこんな職場やめる、と出て行こうとするレイチェル。
ジョアンナ: Wait-wait-wait-wait! You can put your sad little muffin back in its drawer. If you must know the truth, I didn't want to lose a perfectly good assistant. (待って待って待って待って! その哀れな小さなマフィンを引き出しに戻して。もしあなたが真実を知らなければいけないのだったら(言うわ)、私は完璧に素晴らしいアシスタントを失いたくなかったのよ。)
レイチェル: What? (何ですって?)
ジョアンナ: That's why I said all those things about your flirting and your drinking. (だから私はああいうことを言ったのよ、あなたが男といちゃつくとか、あなたの飲酒のこととか。)
レイチェル: My drinking? (私の飲酒?)
ジョアンナ: Oh, I must've said that after you left. (あぁ、それはあなたが面接室を出た後に言ったに違いないわね。)
レイチェル: Said what, exactly? (何て言ったんですか? 正確には。)
ジョアンナ: That you enjoyed the occasional drink...-ing binge. (あなたが時々楽しんでいた、って。飲酒…して大騒ぎすることを。)
レイチェル: Oh my God! Ohh, that is it! I'm leaving! You are just a horrible person! (なんてこと! あぁ、もうこれまでよ! 私は出て行きます! あなたはただただひどい人間だわ!)
ジョアンナ: Oh, no-no-no-no, wait-wait-wait-wait-wait-wait-wait-wait! If you’re gonna get all sensitive about it. I don't want to lose you. What if I, create a position for you? I'll make you assistant buyer in this department. (あぁ、だめだめだめだめ、待って待って待って待って! もしあなたがそのことですっかり神経過敏になるのだとしたら。私はあなたを失いたくない。もし私があなたのためにある職(のポジション)を作ったらどうなるかしら? 私はあなたをこの部署のアシスタントバイヤーにしてあげるわ。)
レイチェル: Say more things like that. (そういうこと、もっと言って。)
ジョアンナ: You can have your own office, and a raise, effective tomorrow. (あなたは自分自身のオフィスを持てるわ。それから昇給も。明日からね。)
レイチェル: I need an expense account. (交際費も必要です。)
ジョアンナ: Done! (わかった[了解]!)
レイチェル: And an assistant. (それにアシスタントも。)
ジョアンナ: Sophie, get in here! (Sophie peeks in around the corner) (ソフィー、こっちに入って来なさい! [ソフィーはコーナーから覗き込む])

レイチェルが荷物を持って出て行く!と言ったものの、机の中にはマフィンとペンしかなかったので、「そのマフィンをとにかく元の場所に戻して落ち着いて」みたいに言っているのがおかしいですね。
ジョアンナはレイチェルに他の部署に行って欲しくなかったので、面接妨害みたいなことをした、と正直に告白しています。
That's why I said all those things about... は「あなたを失いたくなかったから、…についてそういうことを話した」ということですが、その後に、your flirting and your drinking と続いています。
flirt は「恋愛をもて遊ぶ、異性といちゃつく」ということで、真剣な恋愛ではなく、お遊びで異性と寝たりするみたいな感じ。
これは面接でジョアンナが、「レイチェルは人付き合いは得意だけど、必要以上に親密になっちゃう傾向にあって」みたいな言い方をしていたことを指します。
ですがその後の drinking の話が初耳だったので、レイチェルは "My drinking?" 「私の飲酒(って何のこと? そんなの聞いてないけど)」と言っているのですね。
I must've said that after you left. は 「must+現在完了形」で「…したにちがいない」。
あなたが知らないってことは、drinking の件は、あなたが面接室を出た後に出た話題だったのね、みたいなことです。
レイチェルが部屋にいる時にもさんざんひどいことを言っていたけれど、面接終了後、面接官同士の話の中でも、またあることないこといろんな悪口を言っていた、ということがわかりますね。

drinking の話って、正確には実際にはどういう言葉で言ったんですか?とレイチェルは詰め寄ります。
That you enjoyed の that は、I said that の that ですね。「…ということ(を言った)」です。
enjoy the occiasional drink だと「時々飲酒を楽しむ、たしなむ」程度の意味ですが、drink ではなくて、drinking binge になっていますね。
binge は「度を過ごした楽しみ」のことで、drink の話だと「大酒を飲むこと、どんちゃん騒ぎをすること」という意味になります。
ただお酒を時々楽しむのではなくて、大酒を飲んで大騒ぎする、要は「彼女は酒乱だ」みたいなことを言ったようです。
自分の知らないところで、そんなことまで言われていたと知って、レイチェルはとうとう切れてしまいます。

そこでジョアンナはレイチェルを引き止めようといろんなオファーをしていますね。
あなたのために職のポストを作ってあげる、私の権限でこの部署のアシスタントバイヤーにしてあげる、という魅力的なオファーです。
思わずそれに飛びつきそうになるレイチェルですが、今はレイチェルの方が有利な立場に立っているのを利用して、「そういうオファーをもっと言って」「もう一声」みたいにさらに要求しているのが楽しい。
レイチェルもなかなかしたたかですね。

ジョアンナのような個別のオフィス、そして raise は「昇給」。
effective は「有効な」という意味でよく使われますが、今回は「(法律や条件などが)実施される、効力を持つ」という意味です。
ですから、effective tomorrow は「明日から有効で」ということですね。
明日から早速、自分のオフィスも持てるし、昇給もされる、という感覚です。
effective tomorrow は、TOEIC にも出てきそうなフレーズですね。

expense account は「必要経費、接待費、交際費」。給料以外に会社から支給される費用のことです。
どんどん要求が高くなるレイチェルは、昇進したらアシスタントが欲しい、とまで言います。
そこですかさずソフィーを呼ぶジョアンナがこれまたすごい。
少し前に役に立たないから出てって!と追い出したのに、レイチェルのアシスタントにするために呼び寄せる、というこの身勝手さ(笑)。
さっき泣きながら部屋を出て行ったソフィーでしたが、オフィスの端から中の様子を覗いていたのですね。
呼ばれてチラっと顔を出すソフィーがかわいそうというか何というか。
今まではレイチェルとソフィーの二人がジョアンナのアシスタントだったわけですが、今回レイチェルに昇進が約束されて、同僚であったソフィーがレイチェルの下に付く形になってしまう、ということです。


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2009年10月12日

メイク・ア・シーン フレンズ4-9その5

[Scene: Rachel's office, Rachel is confronting Joanna about her interview.]
レイチェルのオフィス。レイチェルは面接のことでジョアンナと対峙しようとしている。
レイチェル: (entering Joanna's office) Umm, Joanna? I wanna talk about that interview. [ジョアンナのオフィスに入ってきて] あぁ、ジョアンナ? あのインタビューの件で話したいんですけど。)
ジョアンナ: I thought it went very well. (とってもうまくいったわよね。)
レイチェル: No, it didn't. That's what I want to talk to you about. (starts to break up) Now just to brief you (starts to cry) I may cry. But they are not tears of sadness or of anger, but just of me having this discussion with you. (いえ、うまくなんかいってません。そのことが私があなたと話したいことなんです[そのことであなたと話したいんです]。[取り乱し始める] 今、ただ手短に説明するのに [泣き出す] 私は泣くかもしれない。でも、それは悲しみや怒りの涙じゃないんです。ただ私があなたとこんな議論をするということの涙なんです。)
ジョアンナ: Rachel, please, don't make a scene. (レイチェル、お願いだから、人前で大声で主張しないで。)
レイチェル: There's nobody here. (ここには誰もいませんけど。)
ジョアンナ: Sophie, get in here. (Sophie enters) You see? Now you're making Sophie uncomfortable. (ソフィー、こっちに入ってきて。[ソフィーは入ってくる] ほらね? 今、あなたはソフィーを居心地の悪い気持ちにさせてるわ。)
ソフィー: She's not making me uncomfortable. (レイチェルは、私を居心地悪くさせてませんけど。)
ジョアンナ: Congratulations. You just crossed the line into completely useless. Get out. (Sophie starts to cry and leaves) (おめでとう。たった今、あなたは一線を越えて、完全に役立たずになったわ。出て行きなさい。[ソフィーは泣き出し出て行く])

面接試験で横から余計なことを言って、明らかに面接を妨害していたジョアンナ。
レイチェルはそのことでジョアンナに文句を言いに行きます。
レイチェルが文句を言いにきたのは明らかなのに、ジョアンナはまだ、I thought it went very well. 「面接はうまくいったわね」などとすっとぼけていますね。

brief は名詞だと「概要、任務内容の説明・指示」。
「下着のブリーフ(短いパンツ)」という意味もあります。
in brief なら「要するに」「手短に、簡単に」ですね。
ここでは動詞として使われていて、「(人)に手短に必要な情報を与える」というニュアンスでしょう。
戦争映画などに登場するブリーフィングというのも、作戦前に簡単な指示を与えることですよね。
話している間に泣き出したレイチェルは、泣いている理由を説明します。
they are not tears of sadness or of anger, but just of me having this discussion with you. は、not... but 〜 の構文です。
but 以下が (just) of me having となっているのは、tears of me having ということです。
me having this discussion は、「私がこういう議論をしているということ」という動名詞で、me は動名詞の主語。
動名詞の主語は、my という所有格のこともありますが、口語ではこのように目的格を使うことが多いです。

レイチェルが言いたいのは、私は悲しいから怒ってるから泣いてるんじゃない、あなたとこんな議論をしているということが悲しいんです、みたいなことでしょう。
泣き出したレイチェルに対して、ジョアンナは、don't make a scene と言っています。
シーンというのは、ドラマのシーンのような場面のイメージで、「シーンを作らないで」という直訳でも何となく意味はわかる気がするのですが…。

LAAD では、
scene:
8. ARGUMENT a loud angry argument, especially in a puplic place
例) Be quiet. You're making a scene.

つまり、「大声で怒った口論[主張]、特に公共の場で」。
例文は、「静かにしなさい。君は人前なのに大声で主張しすぎだぞ。」

つまり、まわりに人がいるのを意識して、わざと大声で主張してみせたりすることを make a scene というようです。
聴衆に向けてお芝居するような感覚でしょうか。

その語義の especially in a puplic place の通り、レイチェルは、「ここには誰もいません」と言っています。
make a scene というのは、普通、人前で起きる話だけど、今ここにはあなたと私しかいなくて、私は他人の共感を呼ぼうとわざと騒いでいるんじゃありません、という感じですね。

すかさず隣の部屋にいるソフィーを呼ぶジョアンナ。
ほら、ここに無関係な第三者がいるわ、ソフィーはあなたが泣きながら騒いでいるのを見て、きっと居心地が悪いわよ、と言います。
事情のわからないソフィーは「そんなことありません」と否定するのですが、それを聞くやいなや、また辛辣な言葉を言って、ソフィーを追い出すジョアンナがすごい。

いきなり、「おめでとう」と言って何がめでたいのかと思ったら、「あなたは今のその無神経な発言、私の意図を理解しない発言で、境界線を越え、とうとう完全に役立たずの域に達してしまったわね。そんな役立たずは必要ないから、出てって!」という感じ。
事情がわからないのに、ジョアンナに迎合しろと言われても無理な話ですが、ジョアンナに言わせると、こんなところでもあなたは役に立たずに逆に私の足を引っ張る、もうあなたに有用なところは何もない、私にとっては完全に「無用な人間」になってしまったわ、と言って追い出しているわけです。
ジョアンナは常にこのソフィーに対して冷たい態度を取っていて、今回は「使えるところをアピールできるチャンスを与えてやったのに、やっぱり使えない人間だとわかった」みたいな厳しい言葉を浴びせた、ということですね。


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2009年10月10日

アクセプトかイクセプトか フレンズ4-9その4

アレサンドロ: Well, you said that we accept the Discover Card, which we do not! (それに、君は記事の中で、うちの店はディスカバー・カードを使えるって書いてたけど、そのカードはうちでは使えないんだよ!)
モニカ: All right, that I'll retract. But I stand by my review, I know food, and that wasn't it. Your marinara sauce tasted like tomato juice. You should serve it with vodka and a piece of celery. (わかったわ、その件は撤回しましょう。でも私は自分の批評記事を支持するわ。私は料理[食べ物]のことを知っているもの、そして、あんなのは料理じゃないわ。あなたの店のマリナラソースはトマトジュースみたいな味だった。あのソースは、ウォッカとセロリと一緒に出すべきよ。)
アレサンドロ: Hey! I'm proud of that sauce. It's delicious. (おい! 私はあのソースが自慢なんだ。おいしいんだぞ。)
モニカ: Oh my God! You own an Italian restaurant, and you think that tastes good? Where are you even from? (なんてこと! イタリアンレストランを持っているのに、あれがおいしいですって? 一体どこの出身なのよ?)
アレサンドロ: (shyly) Lebanon. ([恥ずかしそうに] レバノン。)

Well, you said that we accept the Discover Card, which we do not! について。
このセリフ、DVD英語字幕では accept になっていますが、ネットスクリプトでは、except と書いてありました。
フレンズ2-14その13 でも、accept that を except that に聞き間違えるというやり取りがあったくらいで、間違いやすい単語のようですね。
この2つの言葉は発音もよく似ていて、実際、アレサンドロの発音は、except と言っているように聞こえるのですが、DVD英語字幕の通り、accept と言っている方と解釈した方が、セリフとしては面白いものになると思います。
以下、accept と except でどう意味が変わるか、ということを考えてみたいと思います。

accept は「受け取る、受け入れる」で、支払いなどに関しては「(その方法での支払いを)引き受ける、(その支払い方法を)使える」ということになります。
except は「…を除いて、…以外に」という意味でよく使われますが、これが他動詞になると「(例外として)…を除く、除外する」という意味になります。

ですから、accept the Discover Card なら、「店の支払いにディスカバー・カードが使える」、except the Discover Card なら「ディスカバー・カードを除外する」、つまり「店の支払いでディスカバー・カードは使えない」というニュアンスになりそうですね。

正反対の意味になってしまうわけですが、どちらの意味かを判断するのに、次のモニカのセリフ、All right, that I'll retract. がヒントになるように思います。
モニカの性格を考えると、自分が自信と責任を持って書いた記事を、そう簡単に撤回するとは思えません。
こんなにあっさり撤回する、と言ったのは、「その店では本当はそのカードが使えないのに、使えると書いてしまった」からでしょう。
アレサンドロは、「自分の店ではディスカバー・カードが使えない」という店の側としては不利な条件を示してまで、モニカの記事の間違いを指摘したかったのですね。
よくお店のデータに、利用可能なカードの名前が書いてありますが、そこにディスカバー・カードが入っているのは間違いだ、と言っているわけです。
「いいわよ、撤回しましょう」というのは、「あなたの店にとっては、より不利な条件を提示することになってしまうけど、あなたがそう言うのなら、その部分はいくらでも本当のことを書いてあげるわ」という感じなのだと思います。

これが、except ならどうでしょう。
「モニカの記事では、ディスカバー・カードは使えない、って書いてあるが、実際は使えるんだ。使えるものを使えないって書くなんて店に対する嫌がらせだ。うちの不利になるような嘘を書いたんだから、撤回して謝罪しろ!」と言われてしまいそうです。

モニカがあっさり撤回を認めたことからも、アレサンドロは何とか撤回させたいあまり、店としてはマイナスになる情報をわざわざ言っている、使えるカードの種類が1種類減ったことで、まずくてサービスが悪い上に、使えるカードにまで制限がある(ディスカバーカードは使えない)ということがわかって、やっぱり最低の店なんじゃん、ということになってしまう面白さ、なんだろうと思います。

カードの件は撤回するとしても、料理はダメダメだった、という意見は変えないモニカ。
マリナラソースは、フレンズ2-13その13 にも出てきました。
ソースなので本当はもっとこってりしているものなのに、水っぽくてまるでトマトジュースみたいだったとモニカは言っています。
トマトジュースみたいだから、ウォッカと一片のセロリと一緒に出したら?と言っているのは、有名なカクテル、ブラッディー・マリー(Bloody Mary)にして出したら?ということですね。

Wikipedia 日本語版: ブラッディ・マリー の説明にも、「ウォッカベースのカクテルで、トマト・ジュースを用いる」という記述があり、また、「セロリをはじめとした野菜スティック等を添えたり」という説明もあり、「野菜スティックなどを添えたブラッディ・マリー」の写真も載っています。

あのソースが自慢だと頑張るアレサンドロに、あんなまずいものをおいしいと思うなんて、イタリアンレストランを経営する資格なんてないわ、みたいなことをモニカは言っています。
出身地を聞かれて、ちょっとひるんだ後、恥ずかしそうに「レバノン…」と言っているのが面白いです。
イタリア系ではあるのでしょうが、イタリアで生まれ育ったわけではない、ということがバレてしまったわけですね。


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2009年10月08日

エディブルとイータブル フレンズ4-9その3

モニカはチェルシー・リポーター(the Chelsea Reporter)という地元の新聞に、レストランの批評(レビュー)を書きます。
そこで、アレサンドロズ(Allesandro's)というレストランを酷評したのですが、そのレストランのオーナーが、直接文句を言いに、モニカの部屋にやってきてしまいました。
アレサンドロ: (entering) I want a retraction. Our food is not "inedible swill." ([部屋に入ってきて] 記事の撤回[取り消し]を要求する。私の店の料理は「食用に適さない残飯」じゃない。)
モニカ: I couldn't eat it. I had five friends who couldn't eat it, and one of them eats books. (私はその料理を食べることができなかったわ。私の友達5人もそれを食べられなかった。そして、5人のうちの1人は本を食べるような人間なのよ。)
アレサンドロ: Well, our service is not "grossly incompetent." (それに、私達のサービスは「はなはだしく不適格」じゃない。)
モニカ: The waiter carried the breadsticks in his pants. (ウェイターは、ブレッドスティック(棒状のパン)を自分のパンツ[ズボン]の中に入れて運んでいたわ。)

店の名前 Allesandro's は「アレサンドロの店」という意味ですね。
過去記事、フレンズ2-15その17 で触れましたが、's (アポストロフィー+ s )で終わるレストランの名前は、経営者の名前に所有格の 's をつけて、「誰々さんのお店」を意味しているのですね。(McDonald's など)
今回の場合も、店の名前の通り、オーナーの名前はアレサンドロさんです。
今回、レイチェルの職場である、NYの有名百貨店ブルーミングデールズ(Bloomingdale's)が登場しますが、ブルーミングデールズ フレンズ3-11その12 で説明したように、この名前も、創始者の苗字が Bloomingdale さんだから付いた名前でした。

retract は「引っ込める」という動詞ですから、retraction は「撤回、取り消し」。
Our food is not... の後の内容は、モニカの批評記事に書いてあった表現だということで、そんな表現はけしからんから撤回しろ、と言いに来たわけです。

inedible は「食べられない、食用に適さない」、swill は「残飯、食べ残し」です。

inedible は edible 「食べられる」の否定形ですね。
他に「食べられる」という意味では、eatable という単語もありますが、eatable と edible の違いは、以下の研究社 新英和中辞典の語義説明がわかりやすいと思います。

edible=(毒性などがないので)食べられる、食用に適する (対義語 inedible)
例) edible fat [oil] 食用脂[油]
eatable=〈ものが〉(おいしく)食べられる (対義語 uneatable)
例) This meat is hardly eatable. この肉は(古くて、硬くて)とても食べられない。


その違いを理解した上で、改めて inedible swill という表現を見てみると、「おいしく食べられない」ではなくて「食用に適さない、(おいしいとかおいしくないとかの味の問題じゃなくて)食べられたもんじゃない」みたいな感じが出ているように感じられます。
「まずい」んじゃなくて、「こんなの食べ物じゃないわ」というニュアンスですね。
ですから、レストランの料理を批評した言葉としてはものすごくひどい批判です。

本当に料理がひどくて食べられなかった、一緒に連れて行った友達も食べられなかった、と言うモニカ。
one of them eats books は「その友達の一人は、本を食べる」ということで、習慣・習性などを表す現在形ですね。
日本語らしく言うと、「本を食べる(ような)人だ」という感覚です。
フレンズ4-9その1 で、you paid me 50 bucks to eat that book (俺があの本を食べるのにお前らが50ドル払った)というセリフがあったように、これはジョーイのことですね。
本を食べる話がセリフに出てきた時は、突拍子もない唐突な感じもしましたが、ここで店の料理がまずいことを形容するために使われる伏線だったということです。
本を食べるような人でさえ、あなたの店の料理を食べられなかった、それくらいひどい料理だった、とモニカは言いたいのですね。

記事ではサービスのことも批判していたようです。
grossly は「極めて、ひどく、はなはだしく」、incompetent 「無能な、役に立たない、不適格な」。
抗議するオーナーに、スティックブレッドをパンツ[ズボン]に突っ込んで運んでたわ!と怒っていますね。
ポケットに入れるならまだしも、パンツの腰の辺りに差していた、という感じでしょう。


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2009年10月06日

責任ある仕事を任されてきた フレンズ4-9その2

レイチェルの職場(ブルーミングデールズ)では、女子ジュニア部門アシスタント・バイヤー(an assistant buyer in Junior Miss)の空きがあり、応募者を受け付けていました。
その面接を受けているレイチェル。
今の部署の上司であるジョアンナも、三人いる面接官の一人として参加しています。
ミセス・リンチ(Mrs. Lynch)(面接官): I notice that you've been entrusted with a lot of rather important responsibilities. (あなたはこれまでかなり重要な多くの責任を任されてきたのね。)
レイチェル: Yes, Joanna really has been an incredible mentor to me. (はい。ジョアンナ(さん)は私にとって、本当に素晴らしいメンター(指導者)でしたので。)
ジョアンナ: Oh. And Rachel has been really incredible in getting my morning bagel for me. It's amazing how she gets it right almost every time. (まぁ。そしてレイチェルは本当に信じられないほど素晴らしかったですよ、私のために朝のベーグルを買ってくるのが。ほとんど毎回正しいものを買ってくるのが素晴らしいわ。)
レイチェル: I-I-I of course, I have more responsibilities than that. (私は…もちろん、私はそれよりもっといろいろな責任があります。)
ジョアンナ: Oh yes, well there's the coffee too. (to the committee) Rachel can carry two things at once. (えぇ、そうね。そう、コーヒーもあるわよね。[面接委員に] レイチェルは一度に2つのものを持つことができるんです。)

entrust は「(人に)(責任・職務・任務などを)(信頼して)任せる」という他動詞。
ここでは受動態でなおかつ現在完了形になっているので「多くの責任(ある仕事)をこれまで任されてきた」というニュアンスです。
今ここで面接を受けるまでの間の経歴の話をしているので、現在完了形が使われているのですね。
面接は、履歴書も含め、これまでの仕事の経験などから適性を判断するものであることから、この後も、「素晴らしい指導者だった」「レイチェルは(…で)素晴らしい仕事をした」という部分で現在完了形が何度も登場していることにも注目しましょう。

mentor は日本語でも「メンター」などと書かれることも増えてきましたが、「良き指導者」という意味ですね。
「あなたは素晴らしいわ」「いえ、そこにいらっしゃる上司のジョアンナさんが良き指導者だったからです」と、面接官として一緒に並んでいる上司のジョアンナを褒めることで、上司との関係も良好であることをアピールしようとしています。

それに対してジョアンナも、And Rachel has been really incredible in... とレイチェルの仕事ぶりを褒めるのですが、その仕事の内容はというと、getting my morning bagel for me、つまり「毎朝、私のためにベーグルを買ってくる」という仕事でした。
英語では「レイチェルは本当に驚くほど素晴らしい」と言ってから、「何が素晴らしかったのか」という内容が続きますね。
ですから、incredible in までは普通に上司の言いそうな内容なのですが、その後の getting my morning bagel がオチになっている、ということです。

さらには、It's amazing how she gets it right almost every time. とも付け加えていますね。
get ... right は「…をちゃんとやる」ということで、「言われたベーグルをちゃんと間違いなく買ってくる」ということでしょう。
almost every time は「ほとんど毎回」で、ここに almost がついていることで、「毎回ではないけど、ほとんど毎回」であることが示唆されてしまいます。
つまり、たまに頼んだものと違うものを買ってきたりするけど、ほとんど毎回ちゃんと言われた通りのものを買ってくる、そこがすごいんですよ、みたいなコメントですね。
これではまるで「子供のおつかい」状態です。

仕事と言ってもその程度の責任しか与えられていないと思われては大変と、レイチェルは「そんなつまらない仕事だけじゃなくて、もっと責任を与えられています」と言うのですが、また口を挟んだジョアンナは、「そうそう、ベーグルだけじゃなくて、コーヒーも買ってきてくれるわよね」と言います。

carry two things at once は抽象的な意味で「一度に・同時に2つの仕事をこなす」みたいな意味かなぁ?とも思ったのですが、ここでは文字通りに「一度に2つのものを持つ、運ぶ」という意味なのかもしれません。
レイチェルはすごいんですよ、ベーグルとコーヒーを同時に運んでくるんです、みたいなニュアンスかな、と。
2つのものを同時に持てる!と賞賛されたら、まるで「おサルさんのおつかい」みたいです。
あまりにつまらない仕事を「こんなことができるなんてすごい、素晴らしい」と褒めれば褒めるほど、レイチェルがそのくらいのことしかできない無能な人間であることをアピールすることになってしまうわけです。

この一連のシーンでは、レイチェルは上司を立てるなど、きちんと面接の受け答えにふさわしいことを言っているのに、その自分を援護してくれるはずのジョアンナが「レイチェルは全然大した仕事をしていません」ということを次々に言っている、という面白さを楽しんでもらえれば、と思います。


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2009年10月05日

魔法使いのガンダルフ フレンズ4-9その1

シーズン4 第9話
The One Where They're Going To Party! (モニカは夢の料理長?!)
原題は「彼らが大騒ぎでもりあがるぞ!の話」

昔の友人 Mike "Gandalf" Ganderson が来るというので、パーティーで盛り上がるぞー!と大騒ぎしているチャンドラーとロス。
そのあまりの興奮ぶりに、ほかのフレンズたちはあきれています。
ジョーイ: Really. And what do you mean you never have fun anymore? You have fun with me. Remember that time we saw those strippers and you paid me 50 bucks to eat that book? ([あきれているモニカに同意して]全くだ。それに、今はもう楽しい時間を過ごすことはない、ってどういう意味だ? お前らは俺と楽しんでるじゃないか。俺たちであのストリッパーを見たり、俺があの本を食べるのにお前らが50ドル払ったりしたあの時のこと覚えてるだろ?)
ロス: Joey, you are gonna love this guy. Gandalf is like the party wizard. (ジョーイ、君もこの男を好きになるよ。ガンダルフは、パーティーの魔術師なんだ。)
ジョーイ: Well, why do you call him "Gandalf"? (ところで、どうしてお前たちは彼のことをガンダルフって呼ぶんだ?)
ロス: Gandalf the Wizard. (Joey is still confused) Hello! Didn't you read Lord of the Rings in high school? (魔法使いのガンダルフだよ。[ジョーイはまだわからない様子] もしもし[おいおい]! 高校でロード・オブ・ザ・リング[指輪物語]を読まなかったのか?)
ジョーイ: No, I had sex in high school. (いいや読んでない。俺は高校ではエッチ(ばかり)してたから。)

このシーンの前に出てきたチャンドラーの一言、"We never party anymore." 「俺たち、今はもうパーティーする[大騒ぎする]ことないもんな」に、男友達であるジョーイはひっかかったようです。
ここでの party は動詞で、「パーティーをする、参加する」「パーティーで盛り上がる、どんちゃん騒ぎ・ばか騒ぎをする」という意味です。
Let's party. 「盛り上がろう、楽しもう」などというフレーズもよく聞きますね。
今回のエピソードの英語タイトルは、The One Where They're Going To Party! となっていますが、この party も動詞です。
「be going to+動詞」の形ですね。
何となく「パーティーに行く(予定)」みたいな意味に見えますが、その場合だと party は名詞になり、to a party や to the party のように何らかの冠詞が必要になると思います(party は可算名詞なので)。
今回は動詞として使われているので「パーティーやるぞ!の話」みたいなニュアンスですね。

否定語+anymore は「今は・もはや〜しない」。
ガンダルフと一緒にいた頃(恐らく大学時代)は、ガンダルフと一緒にばか騒ぎをしたけれど、彼が傍にいなくなった今はもう、そんな風にパーティーすることもないもんな、という感じでしょう。

ジョーイは、俺と一緒じゃつまらないのか?楽しくないのか?と言いたいようです。
こんなことやあんなことをして、俺とも一緒に楽しく過ごしたろ?と言うのですが、一つはストリッパーを見たこと(笑)、そしてもう1つは、お前らが50ドル払って俺が本を食べたこと(!)だと言っています。
pay someone+金額+to do は「人に金を払って…させる」。
きっとジョーイが「50ドルくれたら、この本を食べてみせるよ」と賭けをして、実際に本を食べてみせた、ということでしょう。
ジョーイが思いつく「楽しかった出来事」がこれかよ!というおかしさもあるのですが、この「本を食べる話」は、後のシーンに出てくるセリフの伏線にもなっています。(またその時に解説します)

ジョーイは、Mike Ganderson というその友人のことを、どうして、Gandalf と呼んでいるのか尋ねます。
ロスのセリフにあるように、ガンダルフ(Gandalf)は、The Lord of the Rings に出てくる wizard の名前です。
The Lord of the Rings というお話は日本語では「指輪物語」という題名で訳されていますが、2001年にはそれを原作とした映画「ロード・オブ・ザ・リング」も作られましたので、The Lord of the Rings というフレーズにピンと来た人は多いかもしれません。
この フレンズ4-9 放映当時(1997年)にはまだ映画は公開されていませんでしたが、映画になる前から、英語圏では誰もが知っている有名なお話だったようですね。
「指輪物語」は「ホビットの冒険(The Hobbit)」の続編に当たりますが、その The Hobbit も、フレンズ2-19その3 のセリフに出てきました。

以下に、関連するウィキペディアをご紹介します。
Wikipedia 英語版: Gandalf
Wikipedia 日本語版: 指輪物語
Wikipedia 日本語版: ロード・オブ・ザ・リング

Ganderson という名字であり、パーティーの魔術師だから、「魔法使いのガンダルフ」というあだ名になったんだ、と説明するのですが、ジョーイは、ガンダルフの名前は知らないし、原作を読んだこともないようです。
「高校の時、読んでないのか?」という否定疑問文は、普通は高校生ぐらいの頃に読むもんだろ?みたいなニュアンスですね。
「指輪物語を知らないなんて信じられないよ」とあきれた風に、チャンドラーも手を広げてみせています。
そんな風にバカにされたことにカチンときたのか、ジョーイは、「俺は高校ではエッチしてた」と答えます。俺は女の子と遊ぶのに忙しくて、本読んでる時間なんかなかったんだよ、という感じですね。
高校の頃、女の子にモテなかった二人(ロスとチャンドラー)に対しては、何とも辛辣な返しです。


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2009年10月02日

路上じゃなく部屋でやって フレンズ4-8その7

箱の中でもジョークばかり言っていたチャンドラーは、本当に反省する気があるのなら一言もしゃべるな、とジョーイに言われます。
「親友の仲を裂くような人間になりたくないから」とキャシーが別れを告げに来ますが、箱の中で沈黙していなければならないチャンドラーは、キャシーの顔を見ることも、話すこともできません。
キャシーが立ち去った後、とうとうジョーイは、チャンドラーを許すことを決め、箱から出るように言います。
ジョーイ: Now go! 'Cause you can still catch her! And Merry Christmas from your Secret Santa! (Chandler runs out and closes the door.) (ほら、行けよ! 今ならまだ彼女に追いつけるからな! そして、お前のシークレットサンタから、メリークリスマスだ! [チャンドラーは走って出て行き、ドアを閉める])
(After he's gone.)
チャンドラーが行ってしまった後、
ジョーイ: All right, who got Chandler? 'Cause I uh, need to trade. (よし、誰がチャンドラーに当たった? だって、あの、俺はトレードしたいから。)
CLOSING CREDITS
[Scene: Monica and Rachel's Balcony, the gang is all there watching Chandler.]
モニカとレイチェルの部屋のバルコニー。フレンズたちは全員そこにいて、チャンドラーを見ている。
レイチェル: Oh, he sees her! (あぁ、チャンドラーがキャシーを見てる。)
モニカ: Oh, he's catching up to her. (あぁ、チャンドラーがキャシーに追いつこうとしているわ。)
フィービー: Oh, she sees him! Oh, they're hugging! (あぁ、キャシーがチャンドラーを見てる! あぁ、二人はハグしてる!)
ロス: He's taking her purse. (彼は彼女のバッグを取ろうとしてる[ひったくってる]。)
ジョーイ: Uhh, that's not them. I'm gonna go call the police. (あぁ、あれはチャンドラーとキャシーじゃない。俺、警察に電話してくるよ。)
フィービー: Oh, there they are! (あぁ、あそこに二人がいるわ!)
(They watch them making up and sigh)
フレンズたちは、二人がこれまでの埋め合わせをしているのを見て、ため息をつく。
フィービー: All right, get a room. (わかったわ、部屋を取りなさいよ[部屋でやりなさいよ]。)

catch は「捕まえる」ですが、この場合は「追いつく」という感覚ですね。
今ならまだ間に合うから、早く彼女を追いかけろ、と言うジョーイ。
Merry Christmas from your Secret Santa は、「お前のシークレットサンタからの、これがクリスマスプレゼントだよ」という感じ。
「箱から出て、彼女を追いかけて、彼女とまた恋人に戻っていいぞ」という、お前にとって最高のクリスマスプレゼントになっただろ?というニュアンスですね。

ちょっと泣ける一言を言った後、ジョーイは、チャンドラーにプレゼントをあげる担当になっていたのは誰?と尋ねています。
俺は今、こうして最高のプレゼントをあいつにあげたから、チャンドラー担当になっていた人は、俺が当たった人の分のプレゼント担当になってよ、ということですね。
せっかくの感動的なセリフも、現実的なこのセリフでしぼんでしまいますよねぇ。

キャシーを追いかけてビルの外に出たチャンドラー。
その様子をフレンズたちはバルコニーから見ています。
「追いついた、抱き合った」までは良かったのですが、ロスの He's taking her purse. あたりから様子がおかしくなってきます。
二人だと思って見ていたのは別人で、男が女に近づいてきて、抱きつく形でバッグをひったくる現場を見てしまったわけですね。
ひったくりの現場を見てしまったので、ジョーイは警察に通報しに行きます。

今度こそ、本当の二人を見つけたフレンズたち。
ト書きには、They watch them making up and sigh. とあります。
make up には、「仲直りする」という意味もありますが、この場合は「埋め合わせる」でしょうかねぇ?
いったん別れるという話になった後、それを修復するという意味の「仲直りする」かもしれませんし、それまでいろいろあったことを「埋め合わせている」ということなのかもしれません。
これが make out なら「(男女が)イチャイチャする、愛撫し合う」という意味になりますが、この後、説明するフィービーのセリフを考えると、それでも意味は通るような気もします。

あぁ、素敵ねぇ、とため息をつきながら見ているのですが、最後のフィービーの get a room というセリフに笑えます。
get a room は「部屋を取る、部屋を確保する」。
もう誰に遠慮もいらないとわかった二人は、路上で抱き合いながら、かなり激しい愛情表現をしているのでしょう。
ちょっと路上でそこまでするのはマズいんじゃないの?というくらい、ハードな行為をしている(またはしそうになっている)二人に対して、そういうことは、部屋の中でしなさいよ、部屋を用意して、つまり、路上じゃなくて自分の部屋とかとにかく人目につかないところで、そういうことはしなさいよね、とフィービーは言っているのですね。
路上にいる人に get a room と言うことで、「路上ではなくて部屋でしろ」と注意しているのがわかる、今の二人は、とても路上では見せられないような激しいことになっている、というのがそのフィービーのセリフでわかるわけですね。


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2009年10月01日

その言葉そっくり返すよ フレンズ1-4その5

フレンズ1-4その4 ご質問 のコメント欄 で、
Finders keepers, loosers weepers.
I'm rubber, you're glue, whatever...
というフレーズに関するコメントをいただきました。

今回の記事では、そのフレーズに関して、もう少し詳しく説明したいと思います。
また、フレンズ1-4その2 のコメント欄 では、
...And he lived in a village, and you live in the Village.
というセリフに出てきた Village についてのご質問がありました。
Village は、モニカたちが住んでいる Greenwich Village(グリニッチ・ヴィレッジ)を指すのですが、その Village についても、今回の記事でもう少し説明してみたいと思います。


まず、Finders keepers, loosers weepers. と I'm rubber, you're glue, whatever.... が出てくるやり取りは以下のようになっていました。
ホッケーの試合を観戦中に、パックが顔に当たり、病院で治療を受けたロスは、そのパックがどこにいったか尋ねます。
ロス: Where's my puck? (僕のパックはどこ?)
ジョーイ: Oh, ah- the kid has it. (あぁ、あー、その子供が持ってる。)
ロス: The kid? (TO KID) Excuse me, uh, that's, that's my puck. (子供だって? [子供に] ちょっと、あの、それは、それは僕のパックだよ。)
子供: I found it. Finders keepers, losers weepers. (僕が見つけたんだ。拾った者が持ち主で、落とした者は泣きを見る、だよ。)
(ROSS LOOKS AT CHANDLER FOR HELP)
ロスは助けを求めるようにチャンドラーを見る。
チャンドラー: You gotta do it, man. (やらなきゃだめだ。)
ロス: (TO KID) Oh, yeah? Well, I'm rubber, you're glue. Whatever you-- (TO CHANDLER) I can't do it. (TO KID) Listen, uh, give me back my puck. ([子供に] ああ、そうかい? そうだな、僕はゴムで君はのりだ。君が何を言おうと… [チャンドラーに] 僕にはできないよ。[子供に] ねぇ、僕のパックを返してよ。)

Finders keepers, loosers weepers. も、I'm rubber, you're glue. も、よく知られた決まり文句みたいですね。

Finders keepers というフレーズは、英辞郎の finder 「見つける人、発見者」の例文に載っていました。
英辞郎では、
Finders keepers.=《諺》拾ったものは自分のもの。
Finders keepers, losers weepers.=《諺》拾った者が持ち主、落とした者は泣きをみる

とあります。

I'm rubber, you're glue. について。
rubber は「ゴム」、glue は「のり、接着剤、膠(にかわ)」ですね。
こちらは、オンラインスラング辞典である Urban Dictionary に載っていました。
Urban Dictionary: I'm rubber you're glue

英語で詳しく説明されているので、以下に引用させていただきます。
I'm rubber you're glue 142 up, 18 down
A riposte used when someone calls you a name. Indicates that whatever names or words someone uses in an attempt to offend or insult you, those words will bounce off you, and stick to the name-caller, indicating that he or she is actually indicative of the connotation he or she originally wanted to impart upon you. Also, what I say to Peter to make him cry.
例) I'm rubber you're glue, your words bounce off me and stick to you.


訳しますと、「誰かが人をある名前で呼ぶ(呼んだ)時に使われる当意即妙の答え[鋭い即答]。人の感情を害する、または侮辱しようとして、誰かが使う名前や言葉がどんなものであっても、それらの言葉は相手から跳ね返って、その名前を呼んだ人にくっつく、ということを示唆する。また、その人(名前を呼んだ人)が元々相手に伝えたいと思っていた言外の意味を実際に暗示しているということも同時に示唆する。別の表現で、what I say to Peter to make him cry という表現もある。
例文は、「僕はゴム。君はのり。君の言葉は僕から跳ね返って、君にくっつくよ。」

(ちなみに、「同じ意味として、what I say to Peter to make him cry という表現もある」ように書いてあるのですが、この表現は、検索してもヒットしません。ほんとにこういう表現あるんでしょうか…??)

直訳したので、意味がわかりにくいですが、相手が自分に対して悪口を言ってきた場合に、それを「そっくりそのまま返すよ」と言いたい場合の表現だということですね。
indicating that he or she is actually indicative of... の部分がよくわからないのですが、何かの名前を言うことで、相手を侮辱しようとしていたという話者の意図もお見通しさ、ということも示すことになる、ということでしょうか。

(2015.5.12 追記)
上に書いた Urban Dictionary の訳について、下のコメント欄でご意見をいただきました。
call someone names は「人の悪口を言う」という意味になります。
そのフレーズの意味と、また、indicating... 以下の訳について、下のコメント欄に訂正と追加説明がありますので、詳しくはそちらをご覧下さい。
(追記はここまで)

上の例文では、your words bounce off me... となっていますが、your words 「君の言葉、君の発言」が、whatever you say 「君の言うことは何でも」というフレーズになっている場合もよくあるようです。
whatever を使うと、
I'm rubber, you're glue. Whatever you say bounces off me and sticks to you.
となるわけですね。

ロスのセリフは、I'm rubber, you're glue. Whatever you-- となっていましたが、Whatever you の部分も、その決まり文句の続きだったようで、そこまで言って結局最後まで言わずに途中で言うのをやめた、という描写だったようです。

まとめますと、直訳では「僕はゴム、君はのり。君が言うことは何でも僕で跳ね返って、君にくっつく」。
相手が自分に対して言ってきたことに対して、その内容は跳ね返って君への言葉になるよ、ということで、「君の言った言葉は、君に跳ね返ってくるよ」「その言葉、そっくり君に返すよ」というニュアンスになるわけです。

子供もロスも、自分で考えた言葉ではなくて、元々存在する表現を使っているわけですが、このタイミングで子供が Finders keepers, loosers weepers. と韻を踏んだことわざを使ってうまく返してきた、そこで大人のロスが負けじと返したセリフが、I'm rubber.... だったので、全然対抗できてない、という面白さがあるのでしょう。

I'm rubber... は本来、相手が自分に対して何らかの悪口、例えば「このバカ!」みたいなことを言った場合に、「バカはそっちだよ」とその言葉をそっくり返して、そんな風に言うお前の方がバカだよ、と言い返す言葉だと思われます。

子供とロスのやり取りについては、喧嘩で言い返す時の常套句であるけれども、ことわざを使って「拾った者勝ちだよ」みたいなことを言った子供に対しての返しとしては、ややピント外れであった、という面白さがあるように思います。
「その言葉をそっくり返す」と言ってしまったら、「拾った者勝ち」であることを認めたことになってしまいそうですしね。
常套句で言い返した後、この状況でこのセリフでは相手を言い負かせないことに気付いたので、これではダメだと思って途中でやめた、という感じなのかな、と思いました。


次に、Village について。
レイチェルは、「ジャックと豆の木」のジャックのようだわ、とフィービーが言う場面。
フィービー: And he lived in a village, and you live in the Village. (ジャックはヴィレッジ[村]に住んでいた。そしてあなたはヴィレッジに住んでいる。)

最初の village は「村」で、2番目に出てくる Village は、場所の名前(地名)です。
地名、すなわち固有名詞なので、大文字で始まっている、ということです。
ドラマの設定では、モニカたちは、Greenwich Village(グリニッチ・ヴィレッジ)に住んでいることになっていて、その Greenwich Village のことを、Village とも言うのですね。
この記事で解説している フレンズ1-4 より後のエピソードになってしまいますが、フレンズ2-10その7 のセリフにも、Village という地名が出てきます。

Wikipedia 日本語版: グリニッチ・ヴィレッジ には、以下の説明があります。

なお、観光ガイドブックや地図などでは「グリニッチ・ヴィレッジ」を「ウェスト・ヴィレッジ(West Village)とイースト・ヴィレッジ(East Village)を合せた総称」のように記載しているものが多いが、実は必ずしもそうではなく、現地では「グリニッチ・ヴィレッジ」と言えば一般に「ウェスト・ヴィレッジの別称」である。たんに「ヴィレッジ」と言うときにも、一般には「グリニッチ・ヴィレッジ」のことを指す。一方の「イースト・ヴィレッジ」は、常に「イースト・ヴィレッジ」と呼称され区別される。

Wikipedia 英語版: Greenwich Village でも、
Greenwich Village, often simply called "the Village"
つまり、「しばしば簡単に the Village と呼ばれる」という記述もありますね。

英語版ウィキペディアの In media という項目にも、
The 1994-2004 NBC sitcom Friends is set in the Village と書いてあります。
set in は「(ドラマなどの舞台を)…に設定する」ということですから、フレンズというシットコムは the Village を舞台として設定されているということです。

モニカたちのアパートの外観がシーンの切り替わりに挿入されますが、あの外観は、West Village の Grove Street と Bedford Street の角にある実在する建物で、その写真がウィキペディアにも出ていますね。
この写真が説明に使われていることからも、フレンズと The Village との関係の深さがよくわかる気がします。


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posted by Rach at 06:24| Comment(7) | フレンズ シーズン1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする