2009年11月30日

うまい汁が吸えるグレイビートレイン フレンズ4-13その1

シーズン4 第13話
The One with Rachel's Crush (レイチェルの恋愛白書)
原題は「レイチェルのベタ惚れ(べたぼれ)の話」


賭けに負けてしまったモニカとレイチェルは、チャンドラーとジョーイが以前住んでいた部屋で暮らすことになります。
その部屋に入ってきたジョーイ。
ジョーイ: (entering) Hey! (Goes to the fridge.) ([入ってきて] やあ! [冷蔵庫のところに行く])
モニカ: Umm, excuse me? We switched apartments. You can't eat our food anymore. That- that gravy train has ended. (あの、もしもし? 私たちはアパートを交換したのよ。あなたは私たちの食べ物をもう食べることはできないわ。あの、あのグレイビー・トレイン(うまい汁が吸えること)は終わってしまったのよ。)
ジョーイ: (Holding a turkey leg) There's gravy? ([七面鳥の脚を持ちながら] グレイビー(肉汁)があるの?)
モニカ: If you have the big apartment, you have to deal with people coming over all the time. That fridge has got to be stocked, okay? That's your department now. (She takes back the turkey leg) (もしあなたが大きな(アパートの)部屋を持ってるんなら、いつも来る人たちをあなたが扱わないといけないわ。あの冷蔵庫はいつもものを詰めて(いっぱいにして)おかなければだめよ、いい? あそこはもうあなたのアパートなんだから。[モニカはジョーイから七面鳥の脚を取り返す])
(Joey climbs up on the counter and starts looking at the top of the cabinets.)
ジョーイはカウンターに上り、キャビネットの上を探し始める。
モニカ: What are you doing? (何やってるの?)
ジョーイ: I think I left a donut up here. (この上にドーナツを1個置いたなぁと思って。)

賭けに勝ったことで、大きな部屋を手に入れたはずなのに、まだ前のようにモニカの冷蔵庫をあさりにくるジョーイ。
それについてモニカは文句を言っています。
gravy train は、辞書では以下のように説明されています。
英辞郎では、
gravy train=(努力しないで利得を得られる)うまい立場[地位]
研究社 新英和中辞典では、
gravy train=(名詞) [the 〜] (俗語) ぼろもうけできる[うまい汁が吸える]仕事

gravy は元々「肉汁」ですね。
少し前のエピソード、フレンズ4-11その1 でも、gravy boat 「グレイビーボート」という結婚のお祝い品が登場しました。

「gravy=肉汁」から派生した意味として、研究社 新英和中辞典には、
gravy=(俗語) ぼろいもうけ、思いがけない収入、「うまい汁」
という訳語が出ています。
日本語の「うまい汁(を吸う)」という表現は、イメージぴったりですね。
「おいしい話」みたいな言葉とも通じるところがある気がします。

「人の家にやって来て、そこの冷蔵庫のものを勝手に食べること、そしてモニカがそれを許していたこと」を、モニカは gravy train と表現しているわけですね。
ですが、ジョーイはその表現を知らないらしく、gravy という単語が出たので、今 gravy って言ったよね、どこかに肉汁が置いてあるの?みたいに質問しています。
肉汁や肉があるなら、そっちを食べたいな、とでも言いたいようです。

モニカはどうして今までのように冷蔵庫あさりを許さないかを説明します。
今までは私の方が大きな部屋に住んでいたから、大勢の人が来て、その人たちが冷蔵庫を勝手に開けるのを許可していたけど、今はもうその部屋はあなたたちのものになったんだから、あなたたちがそういう客のもてなしをする番よ、ということですね。
男子たちの冷蔵庫はだいたい空っぽだけど、あの部屋に移ったのなら、お客さん用に冷蔵庫ももっと食品を詰め込んでいないとだめよ、という忠告です。

それを聞いたジョーイは、カウンターに上って、キャビネットの上を覗きます。
ドーナツを1個、確かここに置いたはずだと思って…みたいに言っていますね。
モニカの冷蔵庫で見つけたターキーを取り上げられたので、空腹を満たすためにそのドーナツを探しているのか、あるいは「お客さん用に食料を蓄えておく」のに使うつもりなのかはわかりませんが、そんないつ置いたかわからないようなドーナツを探しているので、モニカはいやーな顔をしています。
まるで「モズのはやにえ」のように、この部屋のあちらこちらに後で食べるための食品が置かれているのを想像するだけでも、きれい好きのモニカにしたら、うぇ〜という感じでしょうね。


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2009年11月28日

仮定法過去完了で相手を責める フレンズ4-12その6

男性陣がゲームに勝ったので、モニカたちの部屋は男性陣のものとなりました。
早速、自分の持ち物をモニカたちの部屋に持ち込むチャンドラーたち。
また、この時、フランクとアリスが妊娠検査薬を持って訪ねてきており、フィービーはその検査薬で妊娠しているかどうか(フランクとアリスの受精卵が代理母の自分の子宮に着床しているかどうか)を調べるため、トイレに入っています。
レイチェル: Y'know what, you are mean boys who are just being mean! (ねぇ、あなたたちはただ意地の悪いことをする、意地の悪い少年たちだわ!)
ジョーイ: Hey, don't get mad at us! No one forced you to raise the stakes. (おい、俺たちに怒るなよ! 誰も君に賭け金を上げるように強制したりしてないぞ。)
レイチェル: That is not true! She did! She forced me! (それは違うわ! モニカがしたのよ! モニカが私に賭け金を上げることを強制したのよ!)
モニカ: Hey, we would still be living here if you hadn't gotten the question wrong. (ねぇ、あなたがあの問題の答えを間違えなかったら、私たちは今でもここに住んでいるところなのよ。)
レイチェル: Well. it was a stupid, unfair question! (ええ、バカで不公平な問題だったわ!)
ロス: Don't blame the questions! (問題を非難するなよ!)
チャンドラー: Would you all stop yelling in our apartment! You are ruining moving day for us. (みんな、俺たちのアパートで叫ぶのをやめてくれないか! 君らは俺たちの引っ越しの日を台無しにしてるんだぞ。)
レイチェル: Will you stop calling it your apartment! (ここをあなたのアパートって呼ぶのをやめてくれない?)
ジョーイ: But it is our apartment! (でも俺たちのアパートだ!)
レイチェル: No, it's not! (いいえ、違うわ!)
(They all decay into massive bickering as Phoebe returns from the bathroom.)
大きな言い争いになる、その時、フィービーがトイレから戻ってくる。
フィービー: You guys! You guys! You're gonna have a baby. They're gonna have a baby! ([フランクとアリスに]あなたたち! あなたたち! あなたたちに赤ちゃんができるわ。[フレンズたちに]彼らに赤ちゃんができるのよ!)
フランク: My sister's gonna have my baby! (俺の姉さんが俺の子供を産むぞ!)
(They all go over and hug Phoebe.)
全員が集まってフィービーをハグする。
フィービー: Okay, but this can't be good for the baby. (いいわ。でもこれって、赤ちゃんにとって良いはずはないわね。)
全員: Oh! (They stop hugging her to let her out and resume the hug without her.) (ああ! [みんなはフィービーを抜けさせるためにハグするのをやめ、彼女なしでハグを再開する])

この部屋は俺たちのもの!と言わんばかりに嬉しそうに荷物を持ち込む男性陣に、何て意地悪な男たちなの!と怒るレイチェル。
ジョーイは、「俺たちが賭け金を上げた、つまりアパートの交換を持ち出したわけじゃない、俺たちが無理やり強制したんじゃなくて、アパートを賭けると言ったのはそっちなのに、俺たちを責めるのはおかしいだろ?」と言っています。
レイチェルは「誰も君に強制していない」というジョーイの発言は間違いだと言います。
私はそんなこと望んでなかったのに、モニカが勝手にそんな条件を提示したのよ、私にその賭けを強制した人は確かに存在するわ、それはモニカなんだから、ということですね。

非難されたモニカは、負けたのはレイチェルの誤答のせいだと責めます。
We would still be living here if you hadn't gotten the question wrong. は、条件節が仮定法過去完了で、「過去の事実に反対の仮定」をしていますね。
帰結節は would be living で、仮定法過去になっており、こちらは「今ごろは…だろうに」と現在の状態を推量しています。
つまり、「あの時(過去に)…していたら、今は(現在は)〜だろう」という風に、条件節と帰結節で時制のずれがある、ということです。
実際にはあなたが問題の答えを間違えたけれど、もしあの時(その事実に反して)あなたが間違えなければ、私たちはまだ・今でも(still)、ここに住んでいることでしょうに、という感覚です。
「あなたが間違えなければ、私たちは以前と変わらずここに住んでいる状態だろう」ということはつまり、「あなたが間違えたせいで、私たちはここに住めなくなっちゃった」ということで、ここに住めない原因はあなたにあるのよ、と責めているわけですね。

レイチェルは問題が悪い、と問題を責めます。
問題を作ったロスは、問題のせいにされたので、「問題のせいみたいに言わないでくれよ」と言っていますね。

だいたい喧嘩というものは、誰かがふともらした一言に「そんなこと言う?」みたいにつっかかっていくことで、どんどんエスカレートしていきますよね。
今回も「あなたたちは意地悪」→「アパートを賭けたのは俺たちじゃなく君らだ」→「私を巻き込んだのはモニカよ」→「間違えたのはレイチェルよ」→「あれは問題が悪いのよ」→「自分が間違えたことを棚に上げて、僕の問題を非難するな」と、非難の矛先がどんどん別の人に向かっていくことで、喧嘩が大きくなっていきます。
自分が非難されたら、「それは自分のせいじゃなくて、誰々が悪い」と次々に別の人の行為を非難していくという喧嘩の「流れ」みたいなものを今回のやり取りで感じていただけたらな、と思います。

チャンドラーやジョーイがこの部屋を our apartment と呼ぶのも気に入らず、喧嘩はどんどん激しくなります。
その時、フィービーが妊娠検査薬での検査を終えてトイレから出てきます。
フランクとアリスに向かって、You're gonna have a baby. 「あなたたちには赤ちゃんができることになる、あなたたちは赤ちゃんを持つことになる」と言っていますね。
その後、They're gonna と主語が変わっているのは、今度はその事実をフレンズたちに向かって話しているので、「この人たち(フランクとアリス)には赤ちゃんができるのよ」という感覚です。

その後のフランクのセリフに笑ってしまいますね。
フィービーはフランクとアリスの赤ちゃんの代理母なので、My sister's gonna have my baby! 「俺たちの赤ちゃんの代理母である姉さんが、俺の赤ちゃんを産むぞ!」というのはまさにその通りなのですが、そのややこしい状況を知らない人が聞いたら、「俺の姉さんが俺の子を産む!」と、まるで近親相姦の結果、姉が自分の子供を産む、と言っているように聞こえてしまいます。
普通に聞いたら、倫理的に問題があるような内容を、ガッツポーズをして嬉しそうに叫んでいるのが面白いわけですね。

ビッグニュースに、喧嘩をしていたみんなも、フィービーたちに駆け寄ってきて、ギューっとハグします。
ハグしてくれるのは嬉しいけど、そんなにギューッと締め付けたら、胎内の赤ちゃんに悪い影響を与えちゃうわ、とフィービーは言っています。
まだ着床したばかりなので、圧迫感を与えても赤ちゃんに影響があるわけでもないでしょうが、まぁ、お腹を押したり、体をきつく締めたりするのは妊婦さんには良くない、というのは何となくわかる気もします。
そこでフィービーを外に出した後、残りのみんなでスクラムを組むようにハグをして、フィービーの妊娠を喜ぶみんなの姿が微笑ましいですね。


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2009年11月26日

チャンドラーの職業は謎 フレンズ4-12その5

クイズ合戦はまだ続いています。
掛け金をつり上げるのがエスカレートしてきて、モニカとレイチェルが勝ったら、男性陣は2匹のペットを手放す、ジョーイとチャンドラーが勝ったら、二人はモニカたちの部屋(男性陣の部屋よりも広い)をもらえる、ということになりました。
ロス: "Joey had an imaginary childhood friend. His name was..." (「ジョーイは子供の頃、イマジナリィ・フレンド(想像上の友達)を持っていました。彼の名前は…」)
モニカ: Maurice! (モーリス!)
ロス: Correct. "His profession was...?" (正解。「彼の職業は…?」)
レイチェル: Space cowboy! (スペースカウボーイ!)
ロス: Correct! "What is Chandler Bing's job?" (正解! 「チャンドラー・ビングの仕事は何?」)
(The girls are stumped)
女性陣は言葉に詰まる。
レイチェル: Oh gosh, it has something to do with numbers! (あぁ、なんてこと。数字に関係することなのよ!)
モニカ: And processing! (それにプロセシング[処理]にも関係してる!)
レイチェル: He carries a briefcase. (チャンドラーはブリーフケースを持ってるわ。)
ロス: Ten seconds. You need this or you lose the game. ((あと)10秒。この問題を正解しないと、ゲームに負けるぞ。)
モニカ: It's umm, it has something to do with transponding. (あの、トランスポンディング[中継]に関係してる。)
レイチェル: Oh-oh-oh, he's a transponce—transponster! (あぁ、あぁ、彼はトランスポンス…トランスポンスター[中継者]よ!)
モニカ: That's not even a word! I can get this! I can get this! (そんなの言葉ですらないわ[そんな言葉存在しないわ]! 私はわかるのよ! 私はわかるのよ!)
(Ross stops the clock, signifying the end of the lightning round.)
ロスは時計を止める、ライトニング・ラウンドの終了を示しながら。
モニカ: NOOOOOOOOO!!!!! (ノーーーー!!)
レイチェル: Oh, my God. (なんてこと。)
チャンドラー&ジョーイ: YEAH!!! YES!!! (イェーイ! やった!)

imaginary friend は「想像上の友達」のことで、実在する友達ではなくて、子供が想像力を働かせて自分の心の中に作る架空の友達のことですね。
その友達には名前も職業もあるという話ですが、ただ何となく名前と職業を出したのではなく、出典がありそうな気がしたので、Maurice space-cowboy でぐぐってみますと、以下のウィキペディアがヒットしました。
Wikipedia 英語版: The Joker (song)
Steve Miller Band の The Joker という歌があるようです。
ウィキペディアの説明に、
The song is sometimes misidentified by the title "Space Cowboy" because of the first line of the lyrics....
とあります。
つまり、「この The Joker という曲は、1行目の歌詞のせいで、Space Cowboy というタイトルとして間違って認識されることがある」ということですから、歌詞に Space Cowboy という言葉が出てくることがわかります。

実際にこの曲の歌詞(lyrics)を調べてみると、歌詞の最初の部分は以下のようになっています。

Some people call me the space cowboy, yeah
Some call me the gangster of love
Some people call me Maurice
Cause I speak of the pompitus of love


「俺をスペースカウボーイと呼ぶやつらがいる」
「俺をモーリスと呼ぶやつらがいる」
という感じですね。
この歌のキャラクターから、ジョーイのイマジナリィ・フレンドは、「スペースカウボーイのモーリス」になったようです。

今回のフレンズでこの歌詞に関するジョークが出てきたことは、ウィキペディアの Appearances in other media, etc. にも書いてあります。
余談ですが、私はスペースカウボーイと言うと、私の大好きなアニメ「カウボーイビバップ」(菅野よう子さんの音楽が超かっこいい!)の各エピソードの終わりに、See you Space Cowboy... というテロップがよく出ていたので、そっちを思い出してしまうのですが…。
この「カウボーイビバップ」というアニメはアメリカでも大変人気があり、同じく Appearances in other media, etc. に、Cowboy Bebop のことも書いてあります。
カウボーイビバップは、キアヌ・リーブス主演でハリウッドで実写映画化されるという噂ですが、Wikipedia 英語版: Cowboy Bebop によると、2011年公開予定のようですね。
(アニメ話の脱線、すみません。)

次の問題は「チャンドラーの仕事は何?」というものでした。
長年付き合っている友達なのですから、こんな超簡単な質問…と思うところですが、どういうわけか女性陣はここで絶句してしまいます。
チャンドラーが何の仕事をしている人か?、彼の職業は何か?というのを、実はフレンズたちは知らないのです(笑)。
超高層ビルにある大企業で、パソコンに数字を入力したりデータ処理したりする仕事だ、というのはみんなも知っているのですが、いざ「彼の職業は?」と聞かれると、はっきりした職業名を言えないんですねぇ。

過去記事、それでもお前は会計士か? フレンズ4-2その2 でも、
ジョーイ: それでもお前は会計士か?
チャンドラー: 俺は会計士じゃないよ。
ジョーイ: …じゃあ、お前の仕事は何?
という会話が交わされていました。
その時も、フレンズたちが口々に「私も知らない」と言っていて、結局そのエピソードでもチャンドラーの仕事が何か?について、はっきりした答えは得られませんでした。
「チャンドラーの仕事は何か、フレンズたちは誰も知らない」という設定が面白かったのでしょうね、それがついにエピソードクイズとして今回使われることになったのです。
かなりトリビアなクイズにも順調に答えていたにもかかわらず、こんなストレートすぎる問題で二人が悩むというギャップが面白いわけですね。

numbers, processing, briefcase とイメージだけはいろいろ出てくるのですが、肝心の職業名が出てきません。
transponding という単語は辞書に見当たらないのですが、英辞郎には、
transponder=【名】トランスポンダ、中継器◆【略】XPDR
と出ています。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
transponder: [noun] [countable] (technical) a piece of radio or RADAR equipment that sends out a particular signal when it receives a signal telling it to do this.
つまり、「ラジオやレーダー装置の部品で、指示を受けると、ある信号を送る」

どこからか信号を受けるとそれを別のところに送る、ということで、「信号を中継する機器」のようですね。
モニカたちのイメージは、どこからか数字を集めてきて、それを集約して別の部署へ送る、というようなものなのでしょう。
職業名がわからないレイチェルは、transpond(ing) する人だから、transponster だと勝手に造語を作っています。
「勝手に職業名を作らないでよ、私にはわかるのよ!」と必死に名前を思い出そうとするモニカですが、あえなく時間切れ。
負けたということは、この広い部屋を男性陣にあけ渡すことになるわけで、女性陣の絶望の表情と男性陣の歓喜の表情が対照的ですね。


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2009年11月24日

得意どころか専攻してた フレンズ4-12その4

ジョーイ&チャンドラー対モニカ&レイチェルのクイズ合戦はまだ続いています。
ロス: Ooh. "What is the name of Chandler's father's Las Vegas all-male burlesque?" (おぉ。「チャンドラーのパパが出演している、ラスベガスの全員男性のバーレスク[ストリップショー]の名前は何?」)
モニカ: Viva Las Gaygas! (ビバ・ラス・ゲイガス!)
チャンドラー: Unfortunately, that is correct. (残念ながら、正解だ。)
女性陣: Yes!! (やったー!)
ロス: All right. We have a tie. Luckily, I've prepared for such an event. (He opens up an envelope and holds up some note cards.) The Lightning Round! (よし。同点になった。幸運にも、こういう場合のために僕はすでに用意していたんだ。[ロスはある封筒を開け、メモのカードを掲げる] ザ・ライトニング・ラウンドだ!)
全員: Ohhhh. (おぉ。)
ロス: Thirty seconds. All the questions you can answer. (30秒。君たちが答えられる問題全部の数で決まる[全部でいくつの質問に答えられるかだ]。)
モニカ: You guys are dead! I am so good at Lighting Rounds! (あなたたちはもうおしまいね! 私はライトニング・ラウンドが超得意なのよ!)
チャンドラー: I majored in Lightning Rounds, all right? We're gonna destroy you. (俺はライトニング・ラウンドを(大学で)専攻したんだよ、いいか? 俺たちがお前らをたたきのめしてやるよ。)
モニカ: Huh, wanna bet? (そう、じゃ賭ける?)
チャンドラー: Well, I'm so confused as to what we've been doing so far. (えーっと、俺たちがこれまでずーっと何をしてたかについて、よくわからなくなったよ[頭が混乱してるよ]。)

burlesque は「パロディー、茶番劇」という意味ですが、研究社 新英和中辞典には、
burlesque=バーレスク(ストリップショーなどを呼び物にする演芸)
という語義が載っています。
今回のセリフでは、ベガスでのショーを指しているので、その「ストリップショー」的なものでしょう。
チャンドラーのパパがゲイである、という話は、フレンズでこれまで何度も示唆されていましたが、今回のモニカの答えでそれがはっきりしましたね。
Viva...! は「…万歳!」という意味。
研究社 新英和中辞典では、
viva=(間投詞)…万歳!(Long live...!)
語源 イタリア語・スペイン語から

と出ています。
ですから、ビバ・ラスベガス!(Viva Las Vegas!)だと「ラスベガス万歳!」というラスベガスを盛り上げるショーになるわけですが、gay の男性たちがやっているショーなので、ve- の部分を gay- に変えて、「ラス・ゲイガス」とネーミングしているわけです。
それを聞いたチャンドラーは、Unfortunately, that IS correct. と is を強調しています。
残念ながら、というのは、対戦相手の女性陣が正解したということと、自分の父親のショーの名前がそんな恥ずかしい名前であることの両方でしょうね。
「本当に、実際に、確かに」そういう名前なんだよ、という意味で、is が強調されています。

ここで同点になったので、ロスは新たなことを始めようとします。
I've prepared for such an event. は現在完了形で、「こういうこと(同点になって決着が付かないこと)のために、すでに・あらかじめ僕は準備・用意していた」ということですね。
宇宙戦艦ヤマトの技師長真田さんの「こんなこともあろうかと」みたいな用意周到さですねぇ。

lightning は「稲妻、電光」で、形容詞だと「電光石火の、非常に速い」という意味ですね。
ピクサーアニメ「カーズ(Cars)」の主人公レースカーの名前も、ライトニング・マックィーン(Lightning McQueen)でしたよね。
レースカーなので、速さをイメージする名前がついている、ということです。
ロスの説明だと、30秒間にどれだけたくさんの問題に正解できるかで勝敗が決まる、というルールのようですね。
ライトニング・ラウンドだと聞いて、モニカは「私はそれが得意なのよ。あなたたちは終わりね」と言っていますが、チャンドラーも負けていません。
major in は「(大学で)…を専攻する」。
モニカはそれが「得意」だって言うけど、俺なんかそれを科目として専攻していたんだぜ、と言ってみせているわけです。
もちろん、そんな科目は大学の専攻科目にありませんが(笑)、「得意」なんてレベルじゃなくて、こっちは単位も取ってる専門家だよ、だから負けやしないと言って、モニカよりもそれが得意であるとアピールしているのですね。

「俺の方が専門家さ。だから俺たちが君らを倒す」と言ったので、モニカは wanna bet? と言っています。
相手が絶対に負けるもんか、と強気なことを言うので、「あらそう。じゃ賭ける?」と反射的に出た言葉でしょう。
が、そもそもこのクイズ大会自体、賭けをして始めたので、ここで今更のように「賭ける?」と言ったモニカの言葉に、チャンドラーがツッコミを入れたわけですね。
「モニカは今「賭ける?」って言ったけど、あっれぇ〜? じゃあ今まで俺たちがやってたのは賭けじゃなかったっけ? 俺たち今まで何のためにこんなクイズ合戦やってたんだっけ?」という意味で、「俺たちが今までしてきたことは何だったのか、混乱してきたな」と言っているのです。
賭けるも何も、俺たちは今まさに賭けをしてこんなことをやってるんじゃないか、ということですね。


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2009年11月21日

体から脚が独立して動く フレンズ4-12その3

ジョーイとチャンドラーが、モニカとレイチェルのことを何でも知っているかのように言うので、それじゃあどっちが相手のことをよく知ってるか、クイズで決めましょう!ということになります。
ロスがクイズ番組のように、ジャンルに分けたクイズ用ボードを作り上げ、とうとうそのクイズが始まります。
ロス: Gentlemen, pick your category. (男性陣、カテゴリーを選んで。)
チャンドラー: "Fears And Pet Peeves." (怖い物と大嫌いなもの。)
ロス: "What is Monica's biggest pet peeve?" (「モニカが一番大嫌いなものは何?」)
ジョーイ: Animals dressed as humans. (人間のように服を着た動物。)
ロス: That's correct. Ladies? (正解。女性陣は?)
モニカ: Same category. (同じカテゴリーを。)
ロス: "According to Chandler, what phenomenon scares the bejesus out of him?" (「チャンドラーによると、彼を非常に怖がらせる現象は何?」)
モニカ: Michael Flatley, Lord of the Dance! (マイケル・フラットリー、ロード・オブ・ザ・ダンスの!)
ロス: That is correct. (正解。)
ジョーイ: (to Chandler) The Irish jig guy? ([チャンドラーに] 例のアイリッシュのジグ[ダンス]男か?)
チャンドラー: His legs flail about as if independent from his body! (彼の脚は、まるで彼の体から独立しているかのように、バタバタ動くんだぞ!)

pet peeve は「イライラさせる不満、一番嫌なこと」。
peevish 「怒りっぽい、いらいらした」という形容詞があり、そこから、peeve という単語ができたようです。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
peeve: [noun] [countable] (informal) something that annoys you
例) One of my pet peeves (= things that annoys me most) is pointless meetings that go on forever.

つまり、「人をいらいらさせるもの」。
例文は、「私を最もいらいらさせるものの一つは、永遠に続くポイントのない会議だ。」

peeve の前についている pet の意味について、研究社 新英和中辞典の以下の意味が当てはまるでしょうか。
pet (形容詞)=得意の、おはこの
a pet subject 得意の題目、おはこ
It's his pet theory. それは彼の持論だ。


LAAD にも、
a pet project/theory/subject etc. : a plan, idea, or subject that you particularly like or are interested in
という語義が載っています。

ちなみに、研究社 新英和中辞典には、上に挙げた「得意の、おはこの」の pet とは別の項目で、
pet (名詞)=(子供っぽい)不機嫌、すねること
be in a pet about... …のことですねる

という語義も載っていました。
それだと、「不満、嫌なこと」という peeve と似た意味の言葉を重ねた、という可能性もあるのですが、LAAD で、pet peeves = things that annoys me most と最上級を使って説明されていたことから、やはり「おはこの」という意味が近いのだろうと思います。
「おはこの」というと、好きなもののベストみたいなニュアンスですが、peeve というネガティブな単語と結びつくことで、「最高に嫌なもの」という意味を表しているのだろうと。

bejesus という言葉は、他の辞書にあまり載っていないのですが、英辞郎には載っていました。
英辞郎によると、
bejesus out of=大いに、非常に

「ビジーザス」のように発音していますが、これは恐らく、Jesus (ジーザス、イエス・キリスト)から来た言葉でしょうね。
驚きや怒りの表現として、Jesus! と言うことがありますが、その流れから来た強意表現なのでしょう。

チャンドラーを最もビビらせるもの、それは、マイケル・フラットリーだそうです。
彼は脚の動きがすごいダンサーであることが、その後のやり取りからもわかります。
flail は元々、麦などの穀物を打つための「からざお」という道具を指すようです。
そこから、「腕を振り回す、脚をバタバタする」という動詞になったようですね。
jig は「ジグ、テンポの速いダンス」。

さて、そのマイケル・フラットリーですが、彼は有名なアイリッシュ・ダンスのダンサーです。
そのアイリッシュ・ダンス、日本では「リバーダンス(Riverdance)」が有名でしょうか。
Wikipedia 日本語版: リバーダンス
上のウィキペディアにも、「アイリッシュ・ダンスの中でも特に体幹や腕を使わずに足の動きだけで踊るアイリッシュ・ステップダンスと呼ばれる舞踊を元にしている。」とあります。
この「足の動きだけ」のダンスがあまりにすごくて、体から足(脚)が独立しているみたいで怖いよー!とチャンドラーは言っているのですね(笑)。

そのウィキペディアの「歴史」の項目にも書いてありますが、マイケル・フラットレーはリバーダンスのリードダンサーだったのですが、1995年にリバーダンスを離脱したそうです。
その後、Lord of the Dance という舞台をやっているようですね。
彼についての詳しい情報は、英語版ウィキペディアで。
Wikipedia 英語版: Michael Flatley
In pop culture では、フレンズを始め、彼に言及したドラマや映画の名前が書いてありますね。
それくらい有名なダンサーだ、ということです。

彼の公式サイトなどでは彼のダンスの動きを見ることはできませんが、動画サイトなどでは探すことができるようです。
リンクははりませんが、興味のある方は探してみて下さい。


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2009年11月19日

彼女はガムボールマシンじゃない フレンズ4-12その2

産婦人科。フィービーの子宮の様子をチェックしたお医者さんは、フランクとアリスの受精卵をフィービーに注入する準備は整っていると言います。
フランク: Well, okay, so what's now? Go get, go get the eggs. Put 'em in there. (そうだな、よし。それで今からどうするの? 卵を取りに行って、その中に入れてよ。)
産婦人科医(Dr. Zane): Okay, it'll take just a little while to prepare the embryos. (そうねぇ、胚(たち)を準備するのに、あともう少し時間がかかるわ。)
フィービー: Embryos? As in more than one? (胚たち? それって1つ以上ってこと?)
産婦人科医: Um-hmm, five, actually. (えぇ、5個よ、実際には。)
フィービー: Five? Okay, where am I giving birth in a hospital or a big box under the stairs? (5個? それじゃあ、私は病院で出産することになるのかしら、それとも階段の下の大きな箱で出産することになるのかしら?)
産婦人科医: We do five because that gives you a 25% chance that at least one will attach. (私たちは5個で行うわ。なぜなら、そうすることで、少なくとも1個が着床するチャンスが25%になるのよ。)
フィービー: That's it? 25 %? That means that's it's, like, 75% chance of no baby at all? ((たった)それだけ? 25%? それって、その、赤ちゃんが全くできないって可能性が75%あるってことなの?)
フランク: Hey, y'know I was thinking, what are the odds like if-if, if you stuff like 200 of them in there? (ねぇ、俺、考えたんだけどさ、もし、もし、そこに200個の胚を詰め込んだら、確率はどうなるの?)
アリス: Sweetie, now, she's a woman, not a gumball machine. (スウィーティ[ハニー]、ねぇ、フィービーは人間の女性なのよ。ガムボール・マシンじゃないわ。)

子宮の内膜が厚くなっているので、準備オッケーだとわかります。
早速、受精卵を注入しようと焦るフランクですが、医者は the embryos を準備するのに少し時間がかかると言っています。
as in は「…にあるような、例えば…のような」。
embryos と複数形の -s が付いているのを聞いて、フィービーは、「1個より多いって意味の複数形なの?」と尋ねているわけですね。
embryo は「胚、胎芽」で、受精卵が細胞分裂(卵割)して成長する初期のもの(受精・受胎後8週間以内のもの)を指します。
もっと大きく成長したものは、fetus 「胎児」と呼ばれますね。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
embryo: BIOLOGY an animal or human that has not yet been born, and has just begun to develop. In humans, an embryo becomes a FETUS after eight weeks of development.
つまり、「(生物学) まだ生まれていない動物または人間で、発育が始まったばかりのもの。人間では、8週間の発育の後、embryo は fetus になる」

胚と胎児の生物学的な違いについては、詳しくは以下のウィキペディアで。
Wikipedia 日本語版: 胚
Wikipedia 日本語版: 胎児

5個の胚(受精卵)を注入すると聞いたフィービーは、「私が出産するのは病院?それとも、階段の下の大きな箱?」と尋ねています。
階段の下の大きな箱で出産、というのは、犬や猫のイメージですね。
子供を一人病院で産むんだと思ってたけど、犬や猫が一度に5匹くらい赤ちゃんを産むみたいに、私もたくさん産まないといけないわけ?ということです。

医者は5個の胚を注入することで、attach、つまり「子宮に付着する」、妊娠で言うと「着床する」可能性が25%になるのよ、と説明しています。
5人の赤ちゃんを産むためではなく、5個注入することで、1人の赤ちゃんを産める確率が25%に上がるということですね。
それを聞いて、「5個入れてやっと25%? じゃあ、できない可能性も75%あるってこと?」とフィービーは驚きます。

5個入れて25%になるんだったら、思い切ってたくさん、そう、200個くらい詰め込んだら、もっと確率が跳ね上がるんじゃない?とフランクは言っています。
ここでの stuff は動詞で「・・・を詰め込む」。
フレンズ3-9その31 には、stuffing 「ターキーを焼くときに、中に詰める詰め物」という単語も出てきました。

アリスは、「フィービーはガムボール・マシンじゃないんだから」と言って、焦るフランクをたしなめています。
ガムボール・マシンというのは、日本でも見かけますが、カラフルな丸いガムがたくさん入ったガムの自動販売機のことですね。
Wikipedia 英語版: Gumball machine には写真も載っています。
受精卵を200個子宮に入れるというイメージが、透明なケースにたくさんの球形のガムが入っているイメージと重なるため、フィービーはガムの自販機じゃなくて、生身の人間なんだから、そんな無茶なことを簡単そうに言わないで、ということですね。


(Rach からのお詫びと訂正)
前回の記事、フレンズ4-12その1 で触れた「ヒヨコがオンドリになった」という話、これは「チャンドラーとジョーイがメスだと思っていたヒヨコは、実はオスだったというオチ」であることが、今回のエピソードの冒頭のセリフでわかる仕組みになっています。
前回の記事のその部分に、訂正と追記を入れましたので、合わせてお読みいただければ幸いです。


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2009年11月17日

包丁と料理本がそばにある状況 フレンズ4-12その1

シーズン4 第12話
The One with the Embryos (チャンドラーの仕事は何?)
原題は「胚の話」

[Scene: Monica and Rachel's, it's later that morning, everybody has gotten up and Ross and Phoebe has joined them for breakfast. Rachel is returning from shopping.]
モニカとレイチェルの部屋。その前の朝のシーンの後、みんなはすでに起きていて、ロスとフィービーは朝食を彼らと一緒に食べている。レイチェルは買い物から帰ってきたところ。
フィービー: Hey! (はーい。)
ロス: Hey, what are you doing shopping at eight in the morning? (はーい。朝の8時に買い物したりして何やってんの?)
レイチェル: Well, I've been up since six, thanks to somebody's dumb-ass rooster. (そうねぇ、私は6時からずっと起きてるのよ。誰かさんのバカな雄鶏(おんどり)のお陰でね。)
フィービー: You guys, you really should get rid of those animals. They shouldn't be living in an apartment. (ねぇ、あなたたちは本当にその動物たちを自由にすべきよ。彼らはアパートメントで暮らすべきじゃないわ。)
レイチェル: Yeah! Especially not with all of these knives and cookbooks around. (そうよ! 特に、まわりに包丁[ナイフ]とか料理本とかがある状態では暮らすべきじゃないわ。)

レイチェルは朝早く買い物して帰ってきた様子。
what are you doing shopping at eight in the morning? という文では、What are you doing ...ing? 「…したりして何やってんの?、なぜ…してるの?」という構文が使われています。
その構文については、フレンズ3-12その8 でも解説しています。
「朝の8時から買い物したりするなんて、一体君は何をやってるんだ? どうして朝の8時に買い物なんかしてるんだ?」という「驚き」「なぜ?」のニュアンスですね。

レイチェルは、I've been up since six という現在完了形の継続を使って、朝の6時からずっと起きていると言っています。
thanks to は「…のおかげで」ですが、この場合は皮肉っぽい使い方ですね。
日本語でも「誰かさんの…のおかげで、えらい目にあっちゃったわ」みたいな言い方をすることがありますが、英語でもこのように thanks to somebody's... と同じような言い回しをするのが興味深いです。
dumb は「ばかな」ですが、今回は卑語の ass までついて、dumb-ass 「大ばかの」とまで言っています。
オープニング前のシーンでは、朝暗いうちから「コケコッコー!」というニワトリの鳴き声がうるさくて、モニカとレイチェルがチャンドラーとジョーイの部屋を怒って訪ねるというシーンがありました。
そのバカなニワトリの鳴き声のせいで目が覚めちゃって寝られないから、買い物に行ってきたのよ、ということですね。
dumb-ass は下品な卑語なので英語学習者の我々は使わないように気をつけるべきですが、ここでは、朝早く起こされて非常に腹が立っているので、rooster にこういう形容詞をつけているということです。

ちなみに、最初は黄色だったヒヨコが、白くてフワフワになり、今ではすっかりニワトリになってしまった、という展開なわけですが、あのヒヨコはメスだったのでは?(笑)
フレンズ3-21その6 でも触れましたが、chick には「ヒヨコ」という意味と、「若い女性」という意味があるために、チャンドラーは常にそのヒヨコに対して、女の子に対するような態度で接して言葉をかけていました。
そのエピソードでも、ヒヨコを her と表現していますし、ベイ・ウォッチのヤスミン・ブリースにちなんで、リトル・ヤスミンとも呼んでいました。
ですから、少なくともチャンドラーとジョーイはヒヨコをメスだと思っていたはずです。
それなのに「本当はオスだった!」というオチなのか、もしくは「オンドリになって朝鳴くようになって、みんなが迷惑をこうむる」という展開にするために強引にオスという設定に変えたのか、のどちらかでしょうね。

(2009.11.19 追記)
上であれこれ考察していますが、「ジョーイとチャンドラーはあのヒヨコをメスだと思っていたのに、本当はオスだった!」というオチのようです。
この記事を書いた時は見逃していたのですが、今回のエピソードの冒頭シーンで、以下のセリフがありました。

「コケコッコー!」っていうあの声は何?と激怒するレイチェルに、
ジョーイ: It's the chick. She's... going through some changes. (ヒヨコだよ。彼女は…変化を経験しているところなんだ。)
モニカ: What kind of changes? (どういう変化なの?)
チャンドラー: Well, the vet seems to think that she's becoming a rooster. (The rooster crows.) We're getting a second opinion. (そうだな。獣医は、彼女がオンドリになりつつあると考えているみたいだな。[そのオンドリが鳴く] 俺たちはセカンド・オピニオン(別の獣医の意見)をもらうつもりだよ。)

このやり取りで、ジョーイとチャンドラーははっきり she と言っています。
「どうやら彼女はオンドリへ変化中みたいなんだ」と説明しているわけですが、she であるメスが rooster というオンドリになるわけがないので、二人が she だと信じていたヒヨコは、実はオスであったことが、二人のセリフでわかるわけです。
成鳥になって、見た目もオンドリのようなトサカがついているのでしょうが、それは画面では見せていません。
コケコッコー!とオンドリの鳴き声を何度も聞かせて、「例のヒヨコの彼女がオンドリになったみたいでね。何かの間違いかもしれないから、別の医者にも意見を聞くつもり」というセリフで、ジョーイとチャンドラーがメスだと勘違いしていただけだ、ということがわかるのですね。
メスがオスに変化したのではなくて、元々オスだったものがオンドリになっただけですから、セカンド・オピニオンを求めても同じだってば!ということです。

chick には「若い女の子」という意味もあることから、「リトル・ヤスミン」と名づけたりして、メスのように可愛がっていたのに、大人になったらオンドリになってしまった!、実はオスだった!ということで笑えるわけですね。
(追記はここまで)

フィービーは動物たち、つまりニワトリやアヒルを get rid of すべきだと言っています。
get rid of は「取り除く、追い払う、処分する」という意味ですが、ここで「処分する」と言ってしまうと、「殺してしまう」という風にも聞こえますね。
フィービーは動物愛護の精神の持ち主ですから、もちろん殺せと言っているのではなく、動物をアパートのような密閉された部屋で飼うべきではない、というニュアンスで言っているはずですから、「あなたたちが飼うのをやめて手放す、解放する」みたいなニュアンスでしょう。

アパートで飼うべきじゃない、というフィービーに、続けてレイチェルも一言言っていますが、そのセリフは非常に辛辣ですね。
not は、they shouldn't be living in an apartment を省略した形です。
「そうそう!」とフィービーの意見に賛成し、Especially not with... を使って、「特に…という状況では暮らすべきじゃないわ」と言葉を付け足しています。
その状況とは、「包丁や料理本がすぐそばにあるという状況」。
アパートの部屋には、包丁や料理本があるんだから、そんなところで飼ってると、包丁でさばかれて、料理にされちゃうわよ、ということです。
それはつまり、いつまでも部屋の中で飼って、今朝みたいにまた私に迷惑をかけるなら、私は怒ってあのニワトリたちを料理して食べちゃうわよ!という脅しですね。


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2009年11月13日

自然史の博物館 フレンズ4-11その6

ジョーイはロスの紹介で、ロスの職場である博物館でツアーガイドのバイトを始めます。
が、ランチの時、ジョーイがロスに「ここで一緒に食べよう」と誘うと、「僕はこっちの科学者たちのテーブルで食べるから」と断られてしまいます。
白衣を着ている科学者[博士]たちと、青いブレザーを着ているツアーガイドたちは、別々のテーブルで食事をとることが暗黙の了解で決まっているようです。
ジョーイは、「わかったよ、仕事場では俺たちは友達じゃないんだよな」と言って、渋々そのルールに従おうとするのですが、友達であるジョーイを傷つけてしまったロスは、ある行動に出ます。

博物館のカフェテリア。
相変わらず、科学者たちのテーブルと、ツアーガイドのテーブルにそれぞれ分かれて食べているところに、トレイを持ったロスが入ってきます。
科学者1: Dr. Geller? There's a seat over here. [gesturing across from him] (ゲラー博士? こっちに席がありますよ。[ロスの向こう側でジェスチャーをしている])
ロス: Thank you Dr. Phillips. But I'm having my lunch at this table. [puts tray down on middle table] Here in the middle. I'm having my lunch right here with my good friend, Joey. If he'll sit with me. (ありがとう、フィリップス博士。でも僕はランチをこのテーブルで食べます。[トレイを真ん中の(誰もまだ食べていない)]テーブルに置く] 真ん中のここで。僕はランチをここで食べます、僕の親友のジョーイと。もし彼が僕と一緒に座ってくれるつもりがあるのなら。)
ジョーイ: [gets up, tray in hand, and walks to the middle table] I will sit with you, Dr. Geller. [he puts his tray down on the table and Ross and Joey shake hands.] ([立ち上がり、手にトレイを持ち、真ん中のテーブルに歩いてくる] 俺は君と一緒に座るよ、ゲラー博士。[彼はテーブルにトレイを置き、ロスとジョーイは握手する])
ロス: You know, we work in a museum of natural history. And yet, there is something... unnatural... about the way we eat lunch. Now, I look around this cafeteria, and you know what I see? I see, I see division. Division between people with white coats and people in blue blazers. And I ask myself, "My God, why?" Now, I say we shed these coats that separate us. And we get to know the people underneath. [He whips off his lab coat and throws it on the floor.] I'm Ross! I'm divorced and I have a kid! (ほら、僕たちは自然史の博物館で働いている。それにもかかわらず、何か…不自然なことがある、僕たちがランチを食べるやり方に。今、僕がこのカフェテリアを見回すと、何が見えるかわかる? 僕には見える、分裂が。白衣を着た人々と青いブレザーの人々との間の分裂だ。そして僕は自分に問う、「なんてこった、なぜだ?」 今、我々は我々を分けているこんな白衣を脱ぐことを宣言する。そしてその(服の)下にある人間を知ることができるように。[ロスは自分の研究室の白衣をさっと脱いでそれを床に投げる] 僕はロスだ! 僕は離婚していて子供が一人いる!)

いつものように科学者仲間に一緒に食べるように誘われたロスはそれを断り、科学者のテーブルでもツアーガイドのテーブルでもない、真ん中にあるまだ誰も食べていないテーブルで食べると言います。
If he'll sit with me の he'll は、he will で、ジョーイの「意志」を表していますね。
「ジョーイが僕と食べるとしたら」という仮定であれば if he sits with me になりますが、この場合は will があるので「ジョーイに僕と一緒に食べるという意志(つもり)があるのなら」という感じです。

それを聞いたジョーイは、I WILL sit with you と will を強く発音しています。
「もちろんそのつもりがあるよ」という強調ですね。
それまでの慣習を打ち破り、ロスがみんなの前で「僕は親友のジョーイと食べる!」と宣言したので、その件で怒っていたジョーイも素直にロスの意見に従ったのですね。
親友が仲直りした瞬間です。

その後、ロスはみんなが行っていた「職種ごとにまとまってランチを食べる」という行為についての意見を述べます。
we work in a museum of natural history. And yet, there is something... unnatural... about the way we eat lunch というセリフがとても面白いです。
僕たちは natural history つまり「自然史」の博物館に勤務しているはずなのに、ランチを食べる時の流儀が unnatural 「不自然」なことになっているじゃないか!ということですね。
「自然」を扱っているはずの僕たちの間でこんな「不自然な」ことがまかり通っていいんだろうか?という訴えです。

このカフェテリアを見回すと、不自然な division が見えると言っていますね。
"My God, why?" の言い方がお芝居口調なので笑えます。
shed は見た目、過去形に見えますが、これが原形で「(衣服を)脱ぎ捨てる」という意味。
よく使われるのは、shed tears 「涙を流す」、shed blood 「血を流す」というフレーズの、「(血や涙を)流す」という意味ですね。
お互いの職種を示すこんな制服を脱ぎ捨てて、その下にある生身の真実の人間を知らないといけないんだ、と言っています。
科学者で博士という肩書きを取った僕は、バツイチの子持ちなんだ!と叫んでいますね。
これが本当の僕なんだ!という感じ。

さてここで、a museum of natural history という言葉に注目してみたいと思います。
この部分、ネットスクリプトでは、the Museum of Natural History となっていましたが、DVD英語字幕では、a museum of natural history と書いてあります。
実際のロスの発音も、the ではなくて、a と発音しているようです。
the+大文字表記だと固有名詞扱いになるので、「自然史博物館」という名前を指すことになりますが、a+小文字表記だと一般名詞扱いになるので、「自然史”の”博物館」という感じになるでしょうか。
「自然史に関する・自然史を扱う博物館のうちの一つ」という感覚ですね。

ロスの勤務先の話 フレンズ3-2その3 で、
ロスの勤務先は、
(the) Museum of Prehistoric History 「先史博物館」か?
(the) Museum of Natural History 「自然史博物館」か?
という話を延々書いて、そこで今回の フレンズ4-11 のセリフについても以下のように考察しています。

(a がついて小文字になっているという)この表現だと、「自然史博物館」という固有名詞ではなく、「自然史を扱う、とある博物館」という感じになり、その次に出てくる unnatural という単語と対比させるために、つまり、「不自然なことがあるけど、ここは自然史の博物館なんだよ。」と、unnatural であることがそぐわないことを言いたいがために、この名称を出してきただけだ、とも考えられます。

今回改めてロスのセリフを見直してみましたが、やはり私の結論はそれと同じです。
ロスの勤務先の名前が「自然史博物館」なのではなくて、「自然史を扱う博物館なのに、何か不自然なことが起こってる」と言いたいセリフなのだろうと。

the Museum of Natural History という大文字表記だと、the 「その、ご存知の」と付けば当然「アメリカの」ということになりますね。
フレンズ3-2その3 でも書きましたが、American Museum of Natural History とは「アメリカ自然史博物館」のことで、ベン・スティラー主演の映画「ナイト ミュージアム」(原題:Night at the Museum)の舞台になった有名な博物館ですね。
Wikipedia 日本語版: アメリカ自然史博物館

私はアメリカに行ったことがないので、当然、自然史博物館を見学したこともないのですが、今回のエピソードで映る博物館の様子を見ると、その有名な自然史博物館に比べるとスケールがずーっと小さい感じがあります。
また、そんな有名な博物館のツアーガイドとして、恐竜のことを全く知らないジョーイが雇われた、という設定も、いくらコメディーであったとしてもちょっと考えにくいですね。

セリフを音として聞いた場合は、大文字が小文字かはわかりませんので、判断の基準は a か the かの違いだけですが、その a と the の違いで、あの有名な「アメリカ自然史博物館」を指しているのか、単にいくつかある「自然史の博物館」の中の一つということを述べているに過ぎないのか、という違いが出てくる、ということです。

実際、10シーズンあるフレンズのエピソードの中で設定の混乱みたいなものも見られるので断言はできませんが、ロスが a と発音していて、DVD字幕も a museum of natural history と書いてあることから、今回の設定では、ロスが勤務しているのは「アメリカ自然史博物館」ではなく、「自然史を扱う博物館の一つ」(恐らく正式名称は、(the) Museum of Prehistoric History 「先史博物館」)であると言えるのではないかと思います。


(Rach からのお詫び)
これまで、1つのエピソードにつき「その7」まで、つまり記事を7つ書いてきたのですが、今回は「その6」までとなってしまいました。
私からのお願いとして、今回以降、「その6」までの6つの記事で1エピソードを終える、というふうに方針変更させていただきたいと思います。
自分なりに投稿ペースを考えた上での勝手な変更になりますが、どうかご了承下さいませ。


(Rach からのお願い)
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2009年11月11日

わかるわ、それでオッケーよ、というレベル フレンズ4-11その5

[SCENE: Later, in Monica's apartment. Monica, Rachel and Phoebe are sitting on the couch. Phoebe is holding the dog and is humming "Rock a Bye Babie."]
前のシーンの続き(その後)。モニカのアパート。モニカ、レイチェル、フィービーはカウチに座っている。フィービーは犬を抱っこしていて、Rock-a-bye Baby という子守歌を歌っている。
チャンドラー: [enters] Hi. Why's Phoebe singing to Karl Malden? (はーい。どうしてフィービーは、カール・マルデンに(子守歌を)歌ってあげてるの?)
フィービー: Oh, you know what? I think it's time for puppy to go out again. Come on, let's go to the balcony. [gets up with puppy] (あぁ、ねぇ。子犬がまたお外に行く時間だわ。いらっしゃい。バルコニーに行きましょ。)
モニカ: What? (何ですって?)
フィービー: Uh, the street. Come on, let's go to the street. [to everyone] Oh, listen, don't go on the balcony until after I get back. [leaves] (あぁ、ストリートよ。いらっしゃい、ストリートに行きましょ。[みんなに] ねぇ、私が戻ってくるまで、バルコニーには出ないでね。[部屋を出て行く])
モニカ: [to Chandler] So, did you do it? ([チャンドラーに] それで、(エッチを)したの?)
チャンドラー: [dejectedly] Yes, yes, we had the sex. ([しょげた様子で] はい、はい、俺たちはエッチしたよ。)
モニカ: Uh-oh, it was bad? (あらまぁ。ひどかったの?)
チャンドラー: It was fine, you know, but she didn't agree with me as strongly as she agreed with Joey. She was more like, uh, "Oh, I see your point. I'm all right with it." (良かったよ、ほら、でも、キャシーはジョーイに同意するような強さでは俺に同意しなかったんだ。むしろ彼女はこんな感じだったね、「あぁ、あなたのポイントはわかったわ。それで私はオッケーよ。」)
モニカ: Well, it was the first time. You know, there's not always a lot of agreement the first time. (そうねぇ、初めてだもんね。ほら、最初はいつもたくさん同意されるわけじゃないからね。)
レイチェル: Yeah. Not for girls, anyway. Guys agree [snaps her fingers] like that. (そうよ。とにかく女にとってはね(いつも同意ばかりじゃないわ)。男はそんな風に[指をパチンと鳴らす](簡単に)同意するけど。)

フィービーの生みのママは、代理母になって赤ちゃんを手放す寂しさをフィービーに実感させるために、フィービーに子犬を数日間預けます。
フィービーはその子犬を赤ちゃんのように抱いて子守歌を歌っていますね。
ト書きには、Rock a Bye Babie と書いてありますが、通常は Rock-a-bye Baby と表記されることが多い、英語の有名な子守歌(lullaby)ですね。
歌詞などの詳しい情報は、以下のウィキペディアで。
Wikipedia 英語版: Rock-a-bye Baby

チャンドラーはその様子を見て、「どうしてフィービーはカール・マルデンに歌を歌ってるの?」と尋ねています。
カール・マルデンというのは、アメリカの俳優さんですね。
Wikipedia 日本語版: カール・マルデン
Wikipedia 英語版: Karl Malden

チャンドラーのセリフを文字通りに解釈すると、フィービーの抱いている犬のことを、カール・マルデンだと言っていることになりますね。
何となくウィキペディアの写真を見ていると、カールさんの鼻が丸くて、ちょっと犬顔っぽいような気がしたので(私だけ?)、「その犬、カール・マルデンみたいな顔してるね」と言った、そしてそのように言うことで「カール・マルデンって犬に似てると思わない?」とチャンドラーは言いたかったのかな?と思いました。
吉本新喜劇風に言うと、「なんでそこにカール・マルデンがいるんだ?…あぁ、それは犬か!」みたいなボケなのかなぁ、と思うのですが、どうでしょう??

フィービーは、子犬がお外に行く時間だと言います。
それはつまり用を足す、ということのようですね。
バルコニーに出ようと言ったのをモニカが聞いて、What? 「今、バルコニーって言った?」と強い口調で問い返したので、フィービーは慌ててバルコニーからストリートに場所を変更します。
ストリートの散歩から戻ってくるまではバルコニーに出ないで、というのは、その前にすでにバルコニーで用を足してしまったので、その後始末は戻ったら私がするから、それまではバルコニーがどうなってるか見ないで、ということでしょうね。
見たらきれい好きのモニカが大激怒するからでしょう。

結局、フレンズたちに励まされて、キャシーと初エッチできたらしいチャンドラーですが、いかにもがっかりした感じでそれを報告しています。
それを聞いて、bad だったの?とモニカは尋ねています。
チャンドラーは、bad ってほどではなくて、fine だったと言っています。
この fine は「素晴らしい」と言うよりも「けっこうな」みたいなニュアンスですね。
まぁ悪くなかったけど、まぁ良かったよ、という程度で、It was great. 「最高だった」とまでは言い切れない感じがします。
bad じゃないけれど、agree の程度で言うと、ジョーイに対する時ほど agree の程度は強くなかった、と説明しています。
ここで、agree という言葉を使っているのは、同意するのが好き フレンズ4-11その4 で出てきたセリフ、
チャンドラー: We share a wall. So either he's great in bed, or she just liked to agree with him a lot. (俺とジョーイは壁を共有してるんだぞ。だから、彼がベッドですごいか、もしくはキャシーがジョーイにやたらと同意するのが好きかのどっちかだ。)
を再び持ち出しているようです。
agree という言葉を使うことで、「agree する=エッチに満足する」という意味を示唆しているのですね。

ジョーイとの時には、キャシーはやたらと agree していたけど、俺との時はそれほどでもなかった、「いいわ!」「そうよ、それよ!」という激しい同意ではなくて、「あなたのポイント(言いたいこと、意図していること)はわかるわ。私はそれにオッケーよ」という程度の、「私はそれに反対はしないわ、それでまぁいいと思うわ」という程度の同意しか得られなかったという感じ。
全面的に同意しているようなジョーイとの場合と違い、まぁ受け入れられるレベルで悪くないものだわ、とキャシーは受け止めていたようだ、ということです。

それを聞いて、「女は最初っからそんなにホイホイと完全に同意したり納得したりはしないものよ」と女性陣は言っています。
女を完全に満足させるのは難しいんだから気にすることないわよ、最初は誰でもそんなものよ、という感じですね。
レイチェルに至っては、「女はなかなか納得しないけど、男はこんな感じで簡単に agree するものね」と指をパチンと鳴らしています。
男の人はエッチした!という事実で簡単に満足しちゃうけどね、と言いたいようですね。


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2009年11月09日

同意するのが好き フレンズ4-11その4

ジョーイはエッチが上手いから、彼と同じようにできるかどうかを心配するチャンドラーに、
モニカ: Big deal. So Joey's had a lot of girlfriends. That doesn't mean he's great in bed. (大したことじゃないわ。確かにジョーイにはたくさんの恋人がいたわよ。(でも)それは彼がベッドですごいってことを意味するわけじゃないわ。)
チャンドラー: We share a wall. So either he's great in bed, or she just liked to agree with him a lot. (俺とジョーイは壁を共有してるんだぞ。だから、彼がベッドですごいか、もしくはキャシーがジョーイにやたらと同意するのが好きかのどっちかだ。)

モニカは「プレイボーイだからって、エッチが上手いとは限らない」と言います。
でもチャンドラーは即座に反論していますね。

確かに、「プレイボーイ=エッチが上手い男」とは限らないかもしれないけど、ジョーイの場合はルームメートで、俺は彼と壁をシェアしてる、つまり、お互いの寝室は薄い壁1枚で隔てられているだけで、向こうの声は筒抜けなんだよ、ということです。
その壁を通した声から判断するに、AかもしくはBかだよ、と2つの結論を導き出すチャンドラー。

最初の方は「彼がベッドですごい」、つまり「エッチが上手である」ことを言っています。
or 「それとも、エッチが上手じゃないって言うんなら」と挙げた2つ目の結論は、「キャシーがジョーイに同意するのが好き」。
a lot は、agree with him a lot 「彼にたくさん同意する」なのか、like...a lot 「大いに好き、すごく好き」なのかよくわからないのですが、いずれにしても、キャシーがやたらと同意するような言葉を繰り返しているとか、同意するのがものすごく好きであるかを意味しているように思います。

私はベッドシーンでの英語の決まり文句にはあまり詳しくないのですが(爆)、これは恐らく、"Oh, yes!" "Okay!" "Good!" のような、日本語で言うと「いいわ」「そうよ」「それよ」みたいな感じの言葉ばかり聞こえてくる、というイメージなのでしょう。
エッチが上手いんじゃないのなら、キャシーはジョーイに同意するのが好きってことになるよね、と言っているわけです。
キャシーがやたらと同意するのが好きなわけはないですから、このチャンドラーのセリフから、やはりジョーイはエッチが上手い、ということがわかるということですね。


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2009年11月06日

ジョーイの靴を満たせるか フレンズ4-11その3

セントラルパークでキャシーとラブラブなところを見せつけるチャンドラーですが、キャシーが出かけた後、フレンズたちに「キャシーとはまだエッチしてない」ことを告白します。
チャンドラーがエッチをためらう理由は…。
チャンドラー: Well, Kathy's last boyfriend was Joey. (えーっと、キャシーの前の[一番最近の]恋人はジョーイだっただろ。)
ロス: And you're afraid you won't be able to fill his shoes. [grins] (そしてチャンドラーは恐れてるんだな。自分がジョーイの靴にぴったり合わせることができないんじゃないかって。[にやっと笑う])
チャンドラー: No, I'm afraid I won't be able to make love as well as him. (いいや。俺が恐れてるのは、彼と同じくらい上手にエッチできないんじゃないかってことだ。)
ロス: [stops grinning] Yeah, I was going for the metaphor. ([にやっと笑うのをやめて] あぁ、僕はメタファーを言おうとしたんだよ。)
チャンドラー: Yes, and I was saying the actual words. (そうだな。そして俺は(メタファーじゃない)本当の言葉を言ったんだ。)

チャンドラーは、キャシーの直前の恋人がジョーイであったことを気にしているようです。
ロスは、fill his shoes できないんじゃないか、って心配してるわけだな、と言っています。
fill someone's shoes は「人に代わって後任となる、後釜にすわる」という意味。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
fill somebody's shoes: to be able to do a job as well as the person who did it before you
つまり、「自分の前にある仕事をした人と同じようにうまくその仕事をすることができること」。

fill someone's shoes を直訳すると、「誰かの靴を満たす、埋める」ということで、前任者にぴったりサイズが合った靴に、後任者もぴったり合わせる、前任者がこなしてきた仕事を後任者ももれなくきっちりやる、みたいな感覚なのでしょう。

フレンズ3-18その6 のコメント欄 で話題に上ったことがあるのですが、靴を使ったイディオムでは、in someone's shoes 「人の立場に立って」というのもありますね。
これも誰かの靴を履くという行為で、その人の立場に立つ、という状態を表しているのでしょう。
日本語の「立場に立つ」の「(足で)立つ」という言葉と英語の shoes 「靴」には同じ感覚があるように思います。

ロスはメタファー、つまり比喩を使って言っているわけですが、ニヤっと笑いながらこのセリフを言っていることから、裏に別の意味を込めていることがわかります。
「彼の靴を満たす、彼の靴のサイズにぴったり合う」というのは、エッチにおける「入れる」という行為を、靴に足を入れるというメタファーで示唆しているように思います。
すると、his shoes は、キャシーの大事な部分を指しているように思うのですね。

(女の私が言うのもなんですが)靴に足を入れるように、キャシーのあの部分にジョーイはそれを入れていた、今度はそこにお前が自分のものをぴったり合うように入れることになるわけだけど、それがうまく出来るかどうか、もしくはサイズがぴったり合う(ジョーイのものと大きさが同じである)かどうかを心配してるんだろ、と意地悪なことをメタファーを使って言っているのだと思います。

ちなみに、DVD日本語訳では「ジョーイの穴を埋められるかどうか」と訳してありました。
エッチな意味のメタファーとすると、これはある意味ドンピシャで(笑)お見事!と思いました。

実はこれと似たニュアンスのセリフが、フレンズ3-24 で出てきたことがあります。
ブログの解説では飛ばしてしまった部分なので、以下に紹介させていただきます。

セントラルパークで、ゲスト俳優のロビン・ウィリアムズとビリー・クリスタルが話しているシーン。
自分の妻が婦人科医と浮気しているのがわかるんだ、と言うロビンに、
ビリー: Like when you go bowling and you know you're in somebody else's shoes? (ボーリングに行って、他人の靴を履いてるのがわかる時みたいな感じ?)
ロビン: That's the one. (まさにそれだよ。)

これも、「他人の靴を履くと違和感がある」と言っていますね。
奥さんとエッチした時に、自分の靴を履いているはずがこれは別人の靴だと感じた、というような比喩です。
自分の靴だったはずが、誰か他の人が足を入れてしまい感覚が違ってしまった、それで奥さんが別人と寝てしまったことがわかった、ということでしょう。
同じように靴で例えていることから、今回のロスのメタファーに通じるものがあります。

ちなみに、たまたま昨日(11/5)の日経新聞朝刊に、村上由佳さんの「ダブル・ファンタジー」の書籍広告が載っていました。
その広告にその小説の中のセリフだと思われる以下の言葉が載っていました。
「ほかの男と、した?
俺のかたちじゃなくなってる」


これは、ビリー・クリスタルが例えた「他人の靴を履いている」という違和感と似ているように思います。
ビリーの場合は、コメディの中でジョークにして言っているわけですが、男が感じる違和感としては同じものなんだろうと。
ちょうどこの記事を投稿しようとしていた時に、目に入った言葉だったので、タイムリーだと思ってここで引用させていただきました。

ロスの発言を No. と否定したチャンドラーは、「俺はジョーイと同じくらい上手くエッチができるかどうかを心配してるだけだ」と言います。
チャンドラーのセリフは、上に挙げた LAAD の語義と非常によく似ていますね。
そのロスの例えの本当の意味をダイレクトに言ったわけです。

うまく例えたと思ったメタファーが通じなかったと感じたロスは、「今のは比喩だよ」と説明します。
当然のことながら、それが皮肉を交えた比喩だとわかっていたチャンドラーは、「お前が比喩を使って皮肉を言ったのはわかってたけど、俺はそれを実際の言葉を使って言ってみたまでだ」と返しています。

こういう皮肉っぽい例えは、相手が何らかの反応をしてくれてこそ言った甲斐もある、というもので、比喩で例えたことをダイレクトな言葉で表現されてしまっては、比喩を言った人間がバカみたいに見えてしまいます。
比喩を直接的な言葉で返すことで、チャンドラーはロスの皮肉に対して軽く仕返しをした、俺が真剣に悩んでるのに茶化したりするから、お前の皮肉を面白くないものにしてやったんだよ、という感じでしょうね。


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posted by Rach at 11:13| Comment(2) | フレンズ シーズン4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月04日

言い間違いをみんなで責める フレンズ4-11その2

[SCENE: Monica's apartment. Chandler, Monica and Rachel are playing cards around the living room table. Joey and Ross enter.]
モニカのアパートメント。チャンドラー、モニカ、レイチェルはリビングルームのテーブルの周りでトランプをしている。ジョーイとロスが入ってくる。
ジョーイ: Hey, you guys. Check it out! Check it out! Guess what job I just got? [smoothes the blue blazer he's wearing and has a big grin on his face] (やあ、みんな。見てくれよ! 俺は何の仕事をゲットしたと思う? [自分が着ている青いブレザーのしわをのばし、歯を見せてにっこり笑う])
チャンドラー: I don't know, but Donald Trump wants his blue blazer black. [stops] (さあね。でも、ドナルド・トランプは、自分の青いブレザーをブラックにしたいだろうね。[動きが停止する])
ロス: What? (何だって?)
チャンドラー: Blue blazer back. He, he wants it back. (青いブレザーを「バック」したいだ。彼は、彼はそれを「バック」したい、だよ。)
レイチェル: Well, you said "black." Why would he want his blue blazer black? (えーっと、あなたは「ブラック」って言ったわ。どうして彼は自分の青いブレザーをブラックにしたいと思うわけ?)
チャンドラー: Well, you, you know what I meant. (えーっと、俺の言いたかったこと、わかるだろ?)
モニカ: No, you've messed it up. You're stupid. (いいえ。あなたは間違えたのね。あなたっておバカねぇ。)
チャンドラー: [Chandler glares at her and then changes the subject.] So what job did you get, Joe? ([チャンドラーはモニカをにらみつけ、それから話題を変える] それで何の仕事をゲットしたんだ、ジョーイ?)
ジョーイ: Oh, tour guide at the museum. Yeah, Ross got it for me. (あぁ、博物館のツアーガイドだよ。そうさ、ロスが俺にその仕事を用意してくれたんだ。)

ジョーイは、ピンクのシャツの上に、鮮やかな色の青いブレザー(the blue blazer)を着ています。
そのブレザーを得意気に披露して、「俺は仕事をゲットしたんだけど、何だと思う?」と尋ねています。
Guess what? と言われたら、何かしら面白いことを言わずにはいられないチャンドラー。
またお得意のジョークで返そうとするのですが…。
今回は、せっかくのジョークなのに単語を言い間違えて、みんなに「それってどういう意味?」と責められる結果になってしまいます。

まずは順番にセリフの内容を見ていきます。
ドナルド・トランプ(Donald Trump)は、「トランプ・タワー」などで有名な、アメリカの不動産王、大富豪ですね。
Wikipedia 日本語版: ドナルド・トランプ
Wikipedia 英語版: Donald Trump

his blue blazer と言っているのは、ドナルド・トランプがそういう色のブレザーをよく着ているから、という意味なんでしょうねぇ、多分。
ウィキペディアの日本語版には2つの写真が載っていて(たまたまかもしれませんが)どちらのブレザーも青系です。
特に下の方の、奥さんと一緒に写っている写真のブレザーの色は、今回ジョーイが着ている服の色に似ているように思います。
ただ、英語版ウィキペディアに、blue の服をよく着ている、好きな色は blue、などの記述は残念ながら見当たりませんでした。
Google の画像検索で Donald Trump を見てみると、青系の服が多いようには思いますが、いつも青、ということでもないようです。

チャンドラーが、Donald Trump wants his blue blazer black. と言った後、「あれ?」という顔をして、動きが止まってしまいます。
みんなに「は?」という顔をされて、慌てて、Blue blazer back. He, he wants it back. と言い直していますね。
つまりチャンドラーは、Donald Trump wants his blue blazer back. と言おうとして、wants his blue blazer black と言い間違えてしまった、ということです。

want something back だと「…を返して欲しいと思う、…を取り戻したいと思う」。
I want my life back! だと「俺の人生を返してくれ!」ですね。
want something black だと「…を黒にしたいと思う、黒くしたいと思う」。
バックとブラックを言い間違えた(余計なエルが入ってしまった)ことで、「トランプは自分の青いブレザーを返して欲しいと思ってるよ」が、「自分の青いブレザーを黒にしたいと思ってるよ」という意味になってしまったわけです。

ジョーイがトランプが着そうな感じの派手な青いブレザーを着ていたので、「それはドナルド・トランプのブレザーを盗んできたんじゃないのか? 彼はそれを返してもらいたがってるよ」と言って茶化すつもりが、「トランプは自分の青いブレザーを黒くしたがってるよ」と意味不明な内容になってしまったのですね。

ロスは、What? と言い、レイチェルは「あなたは black って言ったわ」と責め、モニカに至ってははっきりと、you've messed it up と言っています。
mess up は「台無しにする、だめにする」「間違える、失敗する、しくじる」。
ここでは、ジョークを言うはずが言い間違えた、しくじった、トチった、という感じですね。

みんなにポンポン言われて、言い返せなくなったチャンドラーは、「それでそのジョーイの仕事って何だ?」と話題を変え、みんなの非難から逃れます。

この一連のシーン、チャンドラーが一語言い間違えたことにフレンズたちがやたらとツッコミを入れてきて、チャンドラーがそれに言い返すことができずに話題を変えてしまう、という珍しい展開になっていますが、これは実際に、チャンドラー役のマシュー・ペリーがセリフを言い間違えてしまったためにこういうシーンが出来上がったようです。

IMDb: Trivia for "Friends" The One with Phoebe's Uterus に、これにまつわるトリビアが書いてあります。
面白いので引用させていただくと、

Matthew Perry messes up a line by saying "blue blazer black" instead of "blue blazer back". The rest of the cast's responses were so funny that they left it in the episode.

訳しますと、「マシュー・ペリーは "blue blazer back" と言う代わりに、"blue blazer black" と言うことで、セリフをトチってしまった。残りのキャストの反応がとても面白かったので、製作者はそのシーンをエピソードに残した。」

つまり、脚本にあった本当のセリフは back だったのに、それを black と言い間違えてしまった。残りのメンバーがそれに反応した様子が面白かったので、それをエピソードの一部として使ってそのまま放映した、ということですね。

セリフを言い間違えたわけですから、普通ならそこで誰かが笑ってしまったり、ごめん間違えた、と言ってしまったりして、NG集に入ってしまうようなタイプのシーンです。
ところが今回は、「マシュー」がセリフを間違えたのに、シーンが中断することなく、まるで「チャンドラー」が言い間違えたかのように話が進んでいます。
「ジョークの天才であるチャンドラーが、言葉を言い間違えてジョークがすべった」ことをフレンズたちが執拗に攻撃しているように見える、「あなた、面白いこと言おうとしてトチってるわよ」とまで言われてしまっている、ということです。
時々、吉本新喜劇でも、俳優の言い間違いだと思われるセリフを、他のキャストがいじりまくるシーンなどがあったりしますので、それと同じ感覚でしょうか。

元々脚本の中で言い間違える設定になっていたとしたら、みんなにこうして責められた後、それをひっくり返すような面白いオチが最後に来るはずだと思うのですね。
今回はそれがなく、チャンドラーが言い返せなくて敗北を認めたかのように自ら話題を変えているところがいつものフレンズとは展開が違いますので、「マシュー・ペリーが言い間違えた」という IMDb のトリビアを読んで、あぁなるほどそういうことか、と妙に納得してしまいました。

みんなが妙に意地悪っぽくチャンドラー(マシュー・ペリー)を責めている時、俳優としての素の部分みたいなものが垣間見れて面白いなと思いました。


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posted by Rach at 14:06| Comment(2) | フレンズ シーズン4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月01日

人間誰しも歳をとるから フレンズ4-11その1

シーズン4 第11話
The One with Phoebe's Uterus (フィービー、ママになるの?)
原題は「フィービーの子宮の話」


セントラルパーク。フィービーは、弟フランクとアリスが結婚したと聞いて大喜び。(フランクとアリスの話は、フレンズ3-18 に出てきました)
フィービー: So, ooh, I'm going to get you a gift now. Is there anything you need? (それで、あぁ、あなたたちに贈り物をすることになるわね。何か必要なものはある?)
フランク: Uh, yeah. (あぁ、そうだね。)
アリス: We've been trying to get pregnant, uh, pretty much ever since we got engaged. We thought we'd get a jump on things. You know, no one's getting any younger. [laughs] (私たちは妊娠しようとずっとトライしているの、私たちが婚約して以来、かなりね。早く取り掛かろうと思ったのよ。だって、年齢がどんどん若くなる人はいないから[人間、どんどん歳をとっちゃうから] [笑う])
フランク: Because the thing is, uh, we're not able to, you know, uh, conceive, you know. (それで言いたいことは、俺たち、できないんだよ、ほら、妊娠することができないんだ。)
アリス: We've tried everything; we've seen a bunch of doctors. (私たちこれまであらゆることをやってみたわ。たくさんのお医者さんにも診てもらったの。)
フランク: Yeah, and they say, they say that our only chance to have a baby is that if they take my sperm, her egg, and put it together in a dish, and then put it into another girl. So we were wondering if you could be the girl that we could put it into. (そうなんだ。それで医者が言うんだよね。赤ちゃんができる唯一のチャンスは、医者が俺の精子、アリスの卵子を取って、それを皿で混ぜて、それからそれを別の女の子に入れることだって。それで俺たち、どうかなーって思ったんだよね。フィービーが、俺たちがそれを入れることができる女の子になってくれるかな、って。)
[Phoebe just stares at them for a moment with a bewildered smile on her face.]
フィービーは顔に当惑した笑顔を浮かべて、しばらくの間、ただ二人をじっと見つめる。
フィービー: That's a really nice gift. I was thinking of, like, a gravy boat. (それはほんとうに素敵な贈り物ね。私は、グレイビーボートみたいなものを考えていたんだけど。)

結婚したと聞いて何かお祝いの品をあげたい、というフィービー。
それを聞いて、アリスは、自分たちが今、子供を作ろうとトライ中であることを話し始めます。
have been trying to... ever since... という現在完了進行形は、婚約を決めた時から今までずっと子作りにトライしてきた、という「継続」を表しますね。

結婚してからではなくて婚約中から始めていたのは、早い方がいいと思ったからだと言っています。
get a jump on は「…に早く取り掛かる」。
no one's getting any younger を直訳すると「少しでも若返っていく人はいない」という感じでしょうか。
日が経つにつれて若返っていく人などいない、人間は誰しも日に日に歳をとっていくものだ、ということです。
子供を産むのなら少しでも若い方がいいと思って、結婚する前から子作りを始めたのよ、と言っているわけですが、このセリフをアリスが言っていることにポイントがあります。

フレンズ3-18その4 で、「フランクは18歳で、アリスは44歳である」というセリフが出てきます。
そのように、アリスはフランクと歳が離れていて、(アラフォーの私が言うのもなんですが)妊娠するのがなかなか難しいと思われる年齢です。
「人間どんどん歳をとっちゃうから、ちょっとでも早い方がいいと思って」と言っているのですが、今の年齢でも結構キツいものがある、その自分の年齢を忘れたかのような、まるで自分が若者であるかのようなセリフなので面白い、ということなのでしょう。

「ほら、私はこんな歳だから、少しでも急いだ方がいいと思って」という自虐的なセリフだという可能性もありうるかもしれませんが、これまでのアリスのキャラ設定を見ていると、はたの人間が思っているほど、自分の年齢についてコンプレックスを持っていないように見えます。
ですから、自分の年齢を自覚していない、「人間誰しも歳をとるから、妊娠は早い方がいい」という一般論を、歳の差結婚で年齢が高い方のアリスが述べているのが面白い、ということだと思います。

conceive は「妊娠する、子をはらむ」。
かなりトライしてみたけど、子供ができないんだ、ということです。
そして、お医者さんが言ってくれた子供を持てる唯一の方法をフィービーに話します。
精子と卵子を取り出して皿で混ぜて他の女性に入れる、つまり、体外受精して、別の女性に代理母になってもらう、という方法ですね。
その方法を説明した後、the girl that we could put it into 「体外受精させた精子と卵子を入れる女性」にフィービーがなってくれるかな、と言っています。
We were wondering if... は、フレンズ1-9その1 を始めとして何度も登場している表現ですが、「…はどうかなと思ったんだけど」と自分の希望を遠回しに伝える表現ですね。
「…してくれるといいなと思ったんだけど、どうかなぁ?」というニュアンスです。

それが代理母になってくれと頼むお願いであることに気づいて、さすがのフィービーもびっくりして、しばらくは声も出ません。
I was thinking of, like, a gravy boat. という過去形は「私はグレイビーボートみたいな贈り物を考えていたんだけど」ということで、そんなものを想像していたのに、あなたたちのリクエストはそれとは全然違うものだったから、びっくりよ、というニュアンスが出るように思います。

gravy は「肉汁」で、gravy boat は「グレイビー(肉汁)ソース入れ」です。
gravy boat は、sauce boat とも言います。
Wikipedia 英語版: Sauce boat には写真もあります。
boat 型(舟形)をしているから、そう呼ぶのですね。

フレンズ1-1 で、レイチェルが結婚式から逃げ出した理由について述べているセリフでも、really gorgeous Limoges gravy boat 「本当に豪華な、リモージュ[リモージュ焼]のグレイビーボート」という言葉が出てきました。
結婚式のお祝いの品の定番というところでしょうか。


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