2010年07月30日

勝利の喜びにひたる フレンズ5-2その6

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自分だけがロンドンへ行けなかったことで、「取り残された感、仲間外れ感」がしたというフィービー。
そのフィービーのために、フレンズたちは一緒にピクニックしよう!と言うのですが、その行き先が Central Park だと知って、フィービーは怒り出します。
Central Park (セントラルパーク)は、NYにある大きな公園で、フレンズたちがいつもたむろしているコーヒーハウスのセントラルパーク(Central Perk)の名前の元になった有名な公園ですよね。
フィービー: That sucks! That's not a trip! I just came from the park! What are we gonna high-five about at the stupid Central Park? "Well, it's right by my house. All right!" (そんなの最低よ! そんなの旅行じゃないわ! 私はたった今、公園から来たのよ! バカなセントラルパークで、何についてハイファイブしろっての? 「ねぇ、公園は私の家のすぐそばなの。オッケー!」)
チャンドラー: Well, I'm gonna go home and bask in the triumph of my Central Park idea. (そうだな、俺は家に帰って、俺のセントラルパーク案が成功したことの(勝利の)喜びに浸(ひた)ることにするよ。)
(Gets up to leave.)
ここを去ろうと立ち上がる。
レイチェル: (stopping him) Hey, whoa. Ho, ho, hold on a sec there, Mr. Kissy! Y'know, I've been meaning to talk to you about this whole, little, new European thing you've got going on. And I just need to tell you it makes me very uncomfortable and I just, y'know, stop it! ([(行こうとする)チャンドラーを止めて] ねぇ、待って。ちょっと待ってよ、ミスター・キス魔(キス魔さん)! あの、私はずーっとあなたに話そうと思っていたのよね、あなたがやっている、例のつまらない、一連の新しいヨーロッパ風のことについて、ね。そして私はただあなたにこう言う必要があるの。あなたのやってることは私を非常に不快にするし、私はただ、ほら、(とにかく)やめて!)
チャンドラー: I was just trying to bring a little culture to the group. (俺はただ、グループ(のみんな)に、ちょっとした文化をもたらそうとしただけだったんだよ。)
フィービー: That's fine. Just don't bring it in my mouth. (それはいいわね。ただその文化を私の口にもたらさないで!)
モニカ: Makes me wanna puke! (Chandler looks at her, quizzically.) (吐きたくなっちゃうわよね! [チャンドラーはモニカをいぶかしげな顔で見る])

suck はフレンズによく登場しますが、「最低・最悪である、ひどい」という意味ですね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
suck : BE BAD [intransitive] (spoken, informal) to be very bad
例) The food there sucks.
例) She really sucks at tennis.

つまり、「とても悪いこと」。例文は、「あそこの料理は最悪だ」「彼女は本当にテニスが下手だ」。
セントラルパークにピクニックに行くという計画なんて、最低最悪!とこき下ろしているわけです。

What are we gonna high-five about at the stupid Central Park? について。
high five は、手を高く上げてパチンとする、あのハイファイブですね。
at the stupid Central Park の at は「場所、地点」を表す at です。
「あのバカなセントラルパークで」というニュアンスで、「セントラルパークなんて(くだらない)!」という気持ちが、stupid に表れています。

What are we gonna high-five about はつまり、We are gonna high-five about something の something が疑問詞として前に出た形で、「私たちは何についてハイファイブすることになるの」という意味ですね。
その文の構造から、ここでは high-five は動詞として使われていることがわかります。
自動詞では「ハイファイブする」、他動詞では「(人)とハイファイブする」という意味になりますが、今回は「何かについて、何かを祝って、ハイファイブする」という意味なので、前置詞 about がついています。
high-five という言葉を聞いて、あのハイファイブのしぐさが想像できれば、その単語に動詞の意味があるかどうかを知らなくても、上のセリフのニュアンスはおのずとわかる気がします。
こういう生きたセリフを見ることで、high-five about という表現が存在することを知り、使えるフレーズとして自分の中にストックしておくこともできます。
セリフとして素直に受け止めることで、「about の後に、ハイファイブする対象を続ければいい」ということもすんなり理解できますよね。

何についてハイファイブするの?と言った後、フィービーは、例えばこんな感じだっての?!みたいに、ハイファイブしている様子をセリフで言ってみせています。
「セントラルパークって、私の家のすぐそばにあるのよねー! やったぁ!」みたいにハイファイブすればいいわけ?みたいに怒っているのです。

フィービーが大激怒しているのを見た後のチャンドラーのセリフ。
my Central Park idea と言っていることから、セントラルパークへのピクニック計画の発案者はチャンドラーであったことがわかります。
bask は「日光に当たる、日なたぼっこする」、そこから「(恩恵などに)浴する、浸る、恵まれる」という意味にもなります。
triumph は「勝利」「大成功」、「勝利感、成功の喜び、勝ち誇り(感)」。
ですから、bask in the triumph of は「…の成功・勝利(の喜び)に浸る」というニュアンスになります。

LAAD には、bask in the glory of the victory というフレーズが例文として載っていました。
「勝利の栄光」ですから、上の the triumph と同じような意味ですね。
bask in the triumph of というフレーズそのものは辞書には載っていませんが、ネットで検索するとその表現はたくさんヒットしますので、広く使われる表現だ、と言うことができると思います。
文字通りの意味なのでイディオムとは言えませんが、bask in the triumph of の形をそっくり拝借し、自分で使えるようになるといいな、という感じですね。

ということで、チャンドラーは、フィービーがその案をけなしているのを承知で、「その案を気に入ってもらえたみたいだから、俺は家でその案の成功の喜びに(ひとりで)浸ることにするよ」と言っているのですね。
怒るフィービーから逃げるために、「喜んでもらえたようで良かった。じゃあ…」と行って、そそくさと退散しようとしているのです。

そう言って立ち上がるチャンドラーを止めるレイチェル。
this whole, little, new European thing you've got going on は、you've got this whole, little, new European thing going on ということですね。
go on は「起こる、発生する」「…をし続ける、継続する」「存続する」のような意味。
What's going on? だと「何が起こっているの? どうなっているの?」という決まり文句になります。
have got は have のようなニュアンスで、this...thing を go on している状態を持っている、みたいなことになるでしょうか。
「あなたの中で目下進行中の、この…ヨーロッパのこと」みたいな感じで、「あなたがずっとやっている、この…ヨーロッパのことよ」みたいなことかなと思います。

this whole, little, new European thing というのは、チャンドラーが女性陣にするフレンチキスのことですね。
このように、this whole というフレーズが、thing などの前につくことはフレンズでは多いです。
過去の例では、
フレンズ3-12その29
It's just, you have to realize this whole Mark thing is really hard for me.

フレンズ3-14その17
And you've got this whole other life going on.

フレンズ3-16その3
This whole breakup thing is just stupid.

などの形で登場しています。
特に、3-14その17 のセリフは、You've got this whole ... going on になっていて、今回のセリフと全く同じ形ですね。

whole は「全部の、全体の」という意味ですが、thing という言葉で表現されるような何かに関する「こと」、そのこと全部、全体、その件に関するすべてのことをひっくるめた一連の出来事、みたいな感覚が、その whole にはあるような気がします。
こういう whole がある場合には、必ずその語順が、「this whole +他の形容詞+名詞」の形になることにも注目ですね。

レイチェルは最初に、Mr. Kissy 「キス魔さん」みたいに呼びかけていますが、その後は、kiss という単語は使っていませんね。
多分、その後の文章では、kiss という言葉を使うのもいや、という感じなんだろうと思います。
「あなたがやってるヨーロッパ風のあれ、やめて欲しいのよね」としか言えない、という感じでしょう。

チャンドラーは、「みんなにちょっとした文化をもたらそうとしただけだ」と言っています。
bring は「持ってくる」と訳されることが多いですね。
LAAD では、
bring : HAVE SOMEBODY/SOMETHING WITH YOU to take something or someone with you to the place where you are now, or to the place you are talking about
つまり、「自分が今いる場所、または自分が話題にしている場所に、自分と一緒に何かを持ってくる、誰かを連れてくること」。

それを聞いてフィービーは、グループによその国の文化をもたらす、持ち込むのはいいけど、私の口にもたらさないで、と言っています。
文化を紹介するのはいいけど、実際に私の口を使って実演してくれなくてもいい、他の人とやってくれ、みたいなことでしょうね。

レイチェルやフィービーが口々にチャンドラーを非難するのを見て、モニカは勢いで、Makes me wanna puke! と言ってしまいます。
これは、Your kiss makes me want to puke. ということで、「あなたのキスは、私を吐きたい気持ちにさせる」ということ。
そのように普通に直訳しても意味はよくわかりますが、これはお決まりのフレーズのようです。
LAAD には以下のように出ています。
it makes me (want to) puke! : (spoken) used to say that something makes you very angry or annoyed
つまり、「何かが自分を非常に怒らせる、またはいらいらさせる、ということを言う時に使われる」。
(アカデミックな辞書である LAAD に、このフレーズが載っているのは、私としてはちょっと驚きでしたが…)

「吐く」という言葉としては他に throw up や vomit があります。
フレンズでよく使われるのは throw up ですね。vomit よりも throw up の方が口語っぽいですし、日本語で言う「もどす」という感覚に近いでしょうか。(「吐く」とダイレクトに言わない「遠回し」な感じがする…というか)

それらに対して、puke の方は俗語で、もっとダイレクトな感覚があります。

研究社 新英和中辞典では、
puke (語源) 擬音語
と出ていますし、
LAAD の Etymology にも、語源として、
Probably from the sound
と書いてありますので、その行為を直接的に(露骨に)表現している動詞だと言えますね。
何かに対して、吐き気を催すほど怒っている、いやがっている時などに使われることが多い動詞でもあります。

今回のモニカのセリフも、puke という動詞を使うことで、まさにそういうニュアンスが出てしまっているわけですね。
隣にいるチャンドラーは、「何てこと言うんだ?」みたいな顔でモニカを見つめています。
モニカも少し笑っています。
恋人であることを隠そうとするあまりに、他の人に合わせて「あのキスはほんと困るわよね」みたいなことを言おうとしたら、モニカが一番どぎつい表現を使うことになってしまった…というオチですね。
チャンドラーにしてみれば、puke とまで言うか?!みたいな気持ちでしょう。


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posted by Rach at 08:40| Comment(8) | フレンズ シーズン5 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月28日

雨の中をさまよう フレンズ5-2その5

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レイチェルが部屋に帰ってくると、ロスは大きな箱を横に置いてソファに座っています。明らかに落ち込んでいる様子のロスを見て、
レイチェル: What's that? (Points to the box.) (それは何? [その箱を指差して])
ロス: It came in the mail today. It's uh, 72 long-stemmed, red roses. One for each day that I've known and loved Emily, cut up into mulch! (今日、郵便で届いたんだ。72本の長い柄のついた赤いバラだよ。僕がエミリーを知り、愛してきた日につき1本ずつの、(それが)カットされて(植物を覆う)敷きわらになってる!)
レイチェル: Oh, honey, that's awful. (まぁ、ハニー、それはひどいわね。)
ロス: Oh, it's not so bad. Monica's gonna make potpourri! I think I'm gonna go wander out in the rain for a while. (あぁ、そんなに悪くないよ。モニカがポプリを作るだろうからね! 僕はしばらく雨の中をさまようことにするよ。)
レイチェル: But, it's not raining. (でも雨は降ってないわよ。)
ロス: I can't catch a break! (運にも恵まれないのか!)

ロスは箱の中身は、エミリーに贈ったバラだと言っています。
cut up into mulch の cut は過去分詞でしょうね。
mulch という姿に cut up された状態で、ということでしょう。

mulch は、研究社 新英和中辞典では、
mulch=(移植した植物の根または果実を保護する)根おおい, 敷きわら, マルチ
と説明されています。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
mulch [noun] [singular, uncountable] decaying leaves that you put on the soil to improve its quality, to protect the roots of plants, and to stop WEEDs from growing
つまり、「土の質を改良するため、植物の根を守るため、そして、雑草が育つのを阻止するために、土壌の上に置く、腐食している[腐りかけている]葉」

土の上にまく葉のように、原形をとどめないほどボロボロになっている、と言いたいのでしょうね。
Wikipedia 英語版: Mulch には、いくつかの写真も載っています。

ひどいわね、と言うレイチェルに、そうでもないよ、だってモニカがこれでポプリを作ってくれるからさ、とロスは言っています。
ロスがそのボロボロになったバラを手に取って見せた時、ポプリみたいに見えたので、何となく予想されたジョークであるとは思いましたが…。
発音は「ポゥ・プ・リー」という感じで、最後のリーにアクセントがあります。
綴りや発音から何となく想像されますが、これはフランス語ですね。
フランス語で、rotten pot という意味だそうです。(「腐った壷」??)

愛の証に贈ったバラをボロボロにして返された傷心のロスは、「雨の中をしばらくさまよって来る」と言うのですが、レイチェルに「外は今、雨は降ってないわよ」と言われてしまいます。

wander out in the rain は上に書いたように、直訳すると「雨の中をさまよう、さまよい歩く」という感じで、日本語に訳してもその意味はよくわかりますね。
何となくイディオムっぽい表現なのですが、辞書にはイディオムとしては載ってはいませんでした。
ネットで検索してみても、フレンズのスクリプトがヒットする割合が多いです。
フレンズのスクリプト以外でもヒットはありますが、「よく使われる表現」だと断言できるほどの多さではありません。
ですから、「よく使われる決まり文句」とも言いがたいレベルの表現だと思います。

日本語の「雨の中をさまよう」もそうですが、その行動には「傷心」のイメージがありますね。
失恋した時など、「雨の中で涙を流し、悲しみも雨と一緒に流してしまう」みたいな感じです。
ロスは実際に雨に打たれようとしたわけでもなく、そういう「雨の中をさまよう傷心の自分」をイメージして、その言葉を使ったのでしょうが、それをレイチェルは「雨、って言うけど、今は雨は降ってないわよ」と素(す)で返してしまった感じだと思いました。
実際に雨が降ってるかどうかはあんまり関係ないんやけどぉ…みたいに突っ込みたくなるような、ちょっと「ぬけた」感じがしますよね。

ロスの I can't catch a break! について。
正直、これはよくわかりません。が、一応の見解を下に書いておきます。

take a break なら、「休憩する、ひと休みする」というニュアンスですね。
また、ブレイクをとる フレンズ3-15その14 では、「別れる、離れる」というようなニュアンスでも使われていました。

今回のセリフでは、そういう take a break ではなく、動詞に catch が使われていますね。
catch の基本的な意味は「つかまえる」で、「何かをこの手につかむ」というニュアンスが感じられます。
英英辞典では、catch a break というフレーズが見当たらなかったのですが、
英辞郎では
catch a break in that=(that 以下)という点でチャンスを得る
例) The team caught a break in that Japan series was at home. 「日本シリーズがホームグラウンドで行われたという点で、そのチームには利するところがあった。」

と出ています。
そのように名詞の break には「運、幸運、チャンス」という意味があるのですね。

LAAD には以下のように出ています。
break [noun] : A CHANCE [countable] (informal) a sudden or unexpected chance to do something, especially to be successful in your job
つまり、「何かをするのに突然の、または予期されないチャンス。特に自分の仕事で成功することにおいての」。

can't catch 「つかめない」というフレーズとの組み合わせを考えても、a break を「幸運、チャンス」と訳すのはしっくり来る気がします。

I can't catch a break! の部分、DVDの日本語は「感傷にも浸れない/失恋に酔うこともできない」と訳されていました。
実際のロスの気持ちは、やっぱりそういうことなのかなぁ、と思います。
「ちょっと雨に打たれてくるよ」と言って、実際に雨で悲しみを洗い流せたらいいのに、実際には雨は降ってない。
雨さえ僕の味方をしてくれない、僕は運にも見放されたのか、という意味で、「僕はチャンスもつかめないのか、運もないのか!」と嘆いているセリフなのかな、と思いました。

また、余談ですが、ゲームの「ファイナルファンタジーXIII」(FF13) のサントラの、Disc-3, Track-1 の音楽の英語版のタイトルが、"Can't Catch a Break" ("Daddy Has to Fight!") というそうです。(日本語版のタイトルは、「父ちゃん奮闘だぁ!」)
Wikipedia 英語版: Music of Final Fantasy XIII
その音楽が流れている箇所のストーリーを知っていれば、"Can't Catch a Break" のニュアンスも(もしかしたら)わかるのかもしれません。
私はアニメにはうるさいですが(笑)、ゲームはさっぱりわかりませんので、私には全然イメージは湧かないのですが…ご参考までに。
ただ、このように音楽のタイトルとして使われていることで、今回のロスのセリフのように、can't catch a break という形(can't との組み合わせ)で使われることが多い、ということがわかる気もします。


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posted by Rach at 12:33| Comment(6) | フレンズ シーズン5 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月26日

未来を表す3形態 フレンズ5-2その4

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[Scene: Monica and Rachel's, Chandler enters to find Monica waiting patiently for him. He closes the door and they start kissing.]
モニカとレイチェルの部屋。チャンドラーが入ってきて、モニカが辛抱強くチャンドラーを待っていたことを知る。チャンドラーはドアを閉めて、二人はキスを始める。
モニカ: Oh. What took you so long? (あぁ、どうしてこんなに遅くなったの?)
チャンドラー: I got caught up and work. But I'm quitting tomorrow. ((仕事に)巻き込まれて残業してたんだ。でも明日には仕事をやめるぞ!)
モニカ: Oh, good. (あぁ、素敵。)

まずはト書きの Chandler enters to find Monica waiting... について。
この to は to不定詞の副詞的用法の「結果」ですね。
日本人英語学習者には、to不定詞の副詞的用法というと、「…するために」という「目的」のイメージが強い気がします。
それでつい、「モニカが待っているのを見つけるために部屋に入る」というように後ろから訳し上げてしまいそうになりますが、「何かを見つけるために入る」のではなくて、「入って、…であることを見つける」というのが実際のニュアンスになります。
数研出版「基礎と完成 新英文法」の p.357 の「副詞的用法 基本用法」でも、
<結果>:<目的>と異なり、通例は意図的な行動ではない。
のように説明されていますが、「BしようとしてAする」のではなくて、「Aする結果、Bする」ということになるのですね。
私はいつも、to という単語に「→(右向きの矢印)」のイメージを持っていて、今回の場合も、Chander enters → find Monica waiting というニュアンスで捉えました。
部屋に入って、そこで、モニカがそうしているのを見る、見つける、という感覚です。

「take someone 時間」は、「人に(それだけの)時間がかかる」という意味ですね。
研究社 新英和中辞典には、
The work took him a week. 「その仕事に(彼は)1週間かかった。」
という例文が載っています。
主語が仕事で、その仕事をするのに、彼に1週間という時間がかかった、ということですが、それを自然な日本語にすると、「彼はその仕事(をするの)に1週間かかった」ということになります。
英語のニュアンスは、「仕事のせいで彼は1週間という時間をとられた」という感じになるのでしょうね。

上のモニカのセリフも、意味としては「どうしてこんなに遅くなったの?」ということですが、英語そのもののニュアンスは、「何があなたの時間を(こんなに遅くなるまで)そんなに長く奪ったの?」というところでしょう。
遅くなった「理由」を尋ねているというより、あなたを帰さずに長い間引き止めていたものは「何か」を尋ねる感覚だと思います。

catch up は「(人)に追いつく」という意味でもよく使われますが、この場合は「(人)を巻き込む」という感覚が近いでしょうか。
ですから、get caught up は「(人)が…に巻き込まれる」という感じになりますね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
be/get caught up in something : to be or become involved in something, especially something bad
つまり、「何かに巻き込まれている、もしくは、巻き込まれるようになること、特に何か悪いことに」。

I got caught up and work. は「仕事中にあることに巻き込まれて、それで仕事をしないといけなかった」みたいなニュアンスになると思います。
work は原形になっていますが、意味としては、had to work ということでしょう。

次の、But I'm quitting tomorrow. について。
未来を表す表現としては、1) will do, 2) be going to do, 3) be doing(現在進行形)の3つが主に挙げられると思いますが、このチャンドラーのセリフをその3つで表現した場合に、どういう違いが生じるかを少し考えてみたいと思います。

will と be going to の違いは、今、思いついたのか、少し前からそう思っていたのか、という違い、ですね。
ですから、I'll quit tomorrow. だとすると「思いつきの表現」となり、日本語にすると「そうだ、俺、会社やめる」と、たった今思いついたニュアンスになるでしょう。
話をしている間に今、そう思った、そう考えた感じですね。

これが、I'm going to quit tomorrow. だと、will よりももっと練った、考えた末の予定、という感じがします。
「俺、会社をやめようと思ってるんだ、やめることにしてるんだ」みたいな感じになるでしょう。

そして今回のセリフの現在進行形ですが、未来の予定がすでに確定している場合にこういう現在進行形が良く使われますね。
ですから、ここでの I'm quitting tomorrow. は、思いつきは思いつきだけれども、will よりもずっと強い意志を示している気がします。
チャンドラーも早く家に帰ってモニカとキス(など)をしたかったし、モニカが自分をずっと待っててくれたのを知って、余計に愛しさが募ったのでしょう。
仕事のせいでこんなに遅くなって、恋人のモニカにも寂しい思いをさせて…という気持ちから、「あんな会社、やめてやるぞ!」という「ゆるぎない決意」の言葉である現在進行形が使われた、という感覚だと思います。
もちろん、ほんとに会社をやめるわけではないですが、その時の気持ちは「仕事なんてどうでもいい、今すぐ辞めてやる!」という気持ちだった、ということですね。


モニカとキスしているところを見られたチャンドラーは、あくまでこれは友情のキスであることを強調するために、レイチェルとフィービーにも熱烈なキスをして、そのまま部屋を出て行きます。
ジョーイ: (Jumping out of his way) See you, man. (To the girls.) What the hell was that? ([チャンドラーが通る場所から飛びのいて] じゃあな。[女子に向かって] 今のは一体何だったんだ?)
モニカ: Probably some, y'know, European goodbye thing he picked up in London. (多分、その、チャンドラーがロンドンで身に付けたヨーロッパ風のさよなら(の行為)なのよ。)
レイチェル: That's not European! (あんなの、ヨーロッパ風じゃないわ!)
フィービー: Well, it felt French. (そうねぇ、フランス風(フレンチ)って感じだった。)
(Joey is intrigued.)
ジョーイは好奇心をそそられたような顔をする。

チャンドラーはジョーイの前を通って部屋を出て行くのですが、俺にまでキスされたらたまんないよ!というように、飛びのくジョーイも面白いですね。
Probably some, y'know, European goodbye thing he picked up in London. を正しい文章にすると、It was probably some European good-bye thing (that) he picked up in London. になるでしょう。
pick up の基本は「(ものを)拾い上げる」ですが、そこから「(知識などを)手に入れる、身につける、(外国語などを)聞き覚える」という意味にもなります。
LAAD では、
9. HABIT/BEHAVIOR pick sth up, pick up sth : if you pick up a habit or a way of behaving, you start to do it because you have spent a lot of time with a particular group of people or in a particular place
例) The children had all picked up the local accent.

つまり、「ある習慣や、ある振る舞いのやり方を pick up する、というのは、ある特定のグループと一緒に、あるいはある特定の場所で、多くの時間を過ごしたことで、それをやり始める、ということ」。
例文は、「その子供たちは、その地方のアクセント(方言)をすっかり身につけた」。
14. LEARN pick sth up, pick up sth : to learn a skill, language, or idea without much effort or without being taught in a class
例) I've picked up a few words of Russian, since I got here.

つまり、「大した努力なしに、または授業で教わることなしに、スキルや言語や考えを学ぶこと」。
例文は、「ここに着いてから、ロシア語の単語を2、3個学んだ。」

今回のセリフのニュアンスは、9 の「習慣を身につけ、それをやり始めるようになった」という感覚が近いですね。
ロンドンに長くいたせいで、ロンドンの風習を身につけちゃったんでしょうね、という感じです。
それを聞いてレイチェルは、「あんなのヨーロッパっぽいやり方じゃないわ!」と言うのですが、フィービーは「ヨーロッパっていうより、フレンチって感じよね」と言っています。
フレンチキス(French kiss)は日本語になっていますので、このセリフは日本人にもわかりやすいものですね。
英語学習者用の真面目な辞書である LAAD を見てみたら、その語義説明が妙にリアル(笑)だったので、参考までに引用させていただきます。
French kiss [noun] [countable] : a romantic kiss between two people with their mouths open and with their tongues touching
恥ずかしいので訳しません(笑)。

ジョーイが「ふーん、なるほどぉ…」みたいにへの字口をして感心した風な顔をしているのも笑えます。
「ロンドンで身につけたヨーロッパ風」→「ヨーロッパ風でも、ロンドン(イギリス)じゃなくてフレンチ(フランス)」というオチは、ある程度予想されたジョークである感じもしますが、それでもやっぱり私は笑ってしまいました。
モニカと恋人であることを隠すために、他の女性陣にもフレンチキスをしなければならなくなったチャンドラー。それで今回のタイトルも、The One With All the Kissing 「キスばかりの話」になっているわけですね。


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posted by Rach at 12:13| Comment(4) | フレンズ シーズン5 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月24日

君はゴールデン フレンズ5-2その3

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ロスのことにいつまでもこだわるレイチェルに、モニカはアドバイスをしています。
モニカ: You're going to talk to him. Y'know what? We made a deal. I make your decisions, and I say you're going to talk to him. (あなたは彼に話をするのよ。いい? 私たちは契約を交わしたの。私があなたの決定を下すのよ。だから(私はこう言うわ)あなたは彼に話をするのよ。)
レイチェル: All right. You're the boss. I guess I gotta do what you tell me. (わかったわ。あなたはボスだもの。あなたが私に言う[命じる]ことを私はしなくちゃいけないのよね。)
ジョーイ: Say that to him, and you're golden. (She just glares at him.) (今の言葉を彼に言えよ。そしたら、成功間違いなしだよ。[レイチェルはただジョーイをにらみつける])

モニカは「レイチェルと私は契約を交わした。私があなたの意思決定をする」みたいなことを言っています。
これは少し前のシーンの以下のやり取りが元になっています。(過去記事では取り上げていないので、今回説明します)

レイチェル: Phoebe, you were right. I should've never gone to London. And from now on, you make all of my decisions for me. (フィービー、あなたは正しかったわ。私はロンドンへ行くべきではなかったの。そして今からは、私のために、あなたが私の全ての(意思)決定をするのよ[意思決定をして]。)
フィービー: Oh.... No. I did that for someone once. And I'm not comfortable having that kind of power and control over someone's life. (あぁ…。だめよ。かつて、ある人のためにそれをしたの[したことがあるの]。そして、そういう力を持って誰かの生活をコントロールするのは居心地が悪いのよ。)
モニカ: I'll do it! (私がするわ!)
レイチェル: That's fine. So Monica, you are now in control of my love life. (それはいいわね。そしたらモニカ、今、あなたが私のラブ・ライフをコントロールするのよ。)

フィービーの忠告も聞かずロンドンに行ってしまったせいでこんなことになってしまった、と反省しているレイチェルは、自分の行動を人に決めてもらおうとしているわけですね。
フィービーが断り、モニカが引き受けたので、今はモニカがレイチェルの意思決定をすることになっているわけです。
フィービーがそういうことをするのをいやがるところ、そして、人にあれやこれやと命令するのが好きという bossy なイメージの強い(笑) モニカが即座にそれを引き受けると名乗り出るところは、二人のキャラクターのイメージ通りの行動ですね。

今回の記事のセリフの説明に戻ります。
I say you're going to... とモニカは言っています。
あなたは今からこうするのよ、こうすることになるのよ、と be going to を使いつつ、さらにその前に I say も付けていますね。
You're going to... だけでも意味はよくわかるのですが、そこに I say を付けることで、「私はこう言うわよ」と自分の発言をより強調する効果があるのでしょう。
誰かに命令したりアドバイスしたりする場合に「I say you+動詞」の形がよく使われる気がします。
以下は、I say の後に、「命令形に主語の you をつけてさらに強調した形」が続いているケースです。

フレンズ2-24その1
ロス: Well, hey. You're an actor. I say you just suck it up and do it. Or you just do it. (ほら、ジョーイは役者だろ。ただ、愚痴を言わずに(吸い付いて)キスしたらいいんだよ。[レイチェルにいやな顔をされたので]もしくは(吸い付くのはやめにして)ただキスしたらいいんだよ。)

フレンズ3-4その14
ジョーイ: In this case, you have a fear of commitment, so I say you go in there and you be the most committed guy there ever was! (この場合は、お前はコミットメントに対して恐怖心があるんだから、そこに入って、史上最高にコミットした[深入りした]男になれ!)

モニカっぽい bossy な発言を聞いて、レイチェルも、「そうね、あなたがボスだものね」みたいに言っています。
I gotta do what you tell me. は「あなたが私に言う・命じることをしなければならない」。
この what が whatever になれば「あなたが言うことは”何でも・どんなことでも”しなければならない」という風に、より強調される気がします。

そのレイチェルの発言を聞いて、今の言葉をその彼(今から声をかけようとしている男性)に言えば、レイチェルは golden だよ、とジョーイは言っていますね。
golden は「金色の、黄金の」ですが、ここでは「成功間違いなしの」という感じの意味で使っているようです。
golden boy だと「将来を約束された人、将来性のある人」みたいな意味ですね。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
somebody is golden : (spoken, imformal) used to say that someone is in a very good situation
つまり、「誰かがゴールデンである、というのは、誰かが良い状況にいる、ということ」。

そのセリフを言えば、大丈夫、完璧、間違いなく成功するよ、みたいなことですね。
つまりその男性に向かってレイチェルが「あなたの言うことは何でもするわ」と言えば、必ず落とせるよ、と言っているわけです。(確かに殿方はこういうセリフに弱そうですものね…笑)
ジョーイは指でオッケーマークを作り、横にいるチャンドラーも、あぁ間違いなく落とせるよ、みたいな顔をしています。
二人に冷たい視線を向けつつ、立ち上がるレイチェルも面白いですね。


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posted by Rach at 07:26| Comment(6) | フレンズ シーズン5 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月22日

なんともない、のクール フレンズ5-2その2

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前回の フレンズ5-1 のラスト、ギリシャへの新婚旅行に向かう飛行場にエミリーが現れないので、ロスはレイチェルを誘います。
先にレイチェルが飛行機に乗り込んだところで、エミリーが現れたので、ロスはエミリーを追い掛け、結局、レイチェル一人がギリシャに行くはめになります。
レイチェル一人をギリシャに行かせてしまったことで、さぞかしレイチェルは怒っているだろう…と心配顔のロス。
そこに、荷物を持ったレイチェルが帰ってきました。
ロス: Rach, Rach, I am so sorry. I am so, so sorry. (レイチェル、レイチェル、本当にごめんよ。ほんとにほんとにごめん。)
レイチェル: Oh, Ross, come on! You just did what you had to do. Hi, Pheebs. (まぁ、ロス。(そんな風に謝るのは)やめてよ。あなたはしなければならないことをしただけだもの。はーい、フィービー。)
ロス: What? That's it? You're not mad? I mean, it must've been terrible. (何? それだけ? 怒ってないの? だって、ひどかった[つらかった]に違いないのに。)
レイチェル: Terrible? Hell, I was in Greece! That was a nice hotel, nice beach, met the nice people. It’s not too shabby for Rachel. (Goes and puts her luggage away.) (ひどい? 何てこと、私はギリシャにいたのよ! 素敵なホテルで、素敵なビーチで、素敵な人たちに会ったわ。レイチェルにとってはそんなに悪くなかったわよ[なかなか良かったわよ]。[荷物を片づけに行く])
ロス: So, what, that's it? (それで、何、それだけ?)
レイチェル: Oh, yeah! We're cool. Totally cool. (ええ、そうよ! 私たちの間には何も問題はないわ。全くなんともないわ[平気よ]。)
ロス: Oh, thanks, Rach. Oh, you're the best. (They hug.) (あぁ、ありがとう、レイチェル。あぁ、君は最高だよ! [二人はハグする])
レイチェル: Oh, no. You're the best. (あぁ、いいのよ。あなたは最高よ。)
ロス: (breaking the hug) Ohh, I gotta go to the flower store. (Runs to the door.) Check it out, no one will tell me where Emily is, so I'm gonna send 72 long-stemmed, red roses to her parent's house. One for each day that I've known and loved her. That oughta get her talking to me again. ([ハグを解いて] あー、花屋さんに行かなくちゃ。[ドアに走る] ねぇ、エミリーが(今)どこにいるか、誰も教えてくれないだろうから、僕はエミリーの両親の家に、72本の長い茎のついた赤いバラを送るつもりなんだ。僕がエミリーを知り、愛したそれぞれの日に対して1本ずつね。そうすることで、エミリーはまた僕と話をするようになるに違いないよ。)
チャンドラー: Oh, Ross, when you make out card, be sure to make it out to "Emily." (あぁ、ロス。カードを書く時には、間違いなく宛名は「エミリー」って書くようにしろよ。)

ロスはレイチェルが怒っているかどうか心配していますが、レイチェルの反応は意外にあっさりしています。
謝るロスに対して普通に言葉を返し、すぐフィービーに挨拶していることからも、その「あっさり」具合がわかりますね。

shabby は「(身なりが)みすぼらしい」などの意味がありますが、ここでは「ひどい」という意味のようです。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
shabby [adjective] :
1. old and in bad condition from being used for a long time

つまり、「長い間使われていたことで、古くて悪い状態である」
3. something is not (too) shabby (informal) used to show that you think something is very good
例) Our profits were up by 35% last year. That's not too shabby.

つまり、「何かが not too shabby というのは、何かがとても良いと思っていることを示すために使われる」。
例文は、「我々の利益は去年35%上昇した。それはかなり良い[悪くない]。」

そのように英英辞典で、not too shabby というフレーズがよく使われることを知った上で、改めて英辞郎を見てみると、やはり英辞郎にも載っていました。

英辞郎では、
not too shabby
【1】〈米話〉素晴らしい、立派な、良い出来の◆shabby を強く発音
・I didn't like this car first. But after driving this for a week, I think this is not too shabby. この車始めは嫌いだったんだ。でも1週間運転したらそんなに悪くないなって思うようになったよ。
【2】〈米話〉全くお粗末な◆too を強く発音したとき皮肉として。◆【同】very shabby


皮肉として文字通りの「お粗末な」を強調する意味でも使われるようですが、通常は、「そんなに shabby じゃない」→「悪くない、良い」という意味で使われることがわかりますね。
not too bad も「そんなに悪くない、結構いける」という意味で使われるので、そのニュアンスは同じでしょうか。
肯定的な形容詞を使わずに、ネガティブな形容詞を否定することで、「まんざらでもない」感を出しているのでしょう。

また、LAAD には、shabby treatment という言葉も載っています。「ひどい待遇」のような意味ですね。

今回の shabby は特にそうですが、shabby という単語に出会った時に、「shabby =みすぼらしい」という反射的な訳語だけを必死に覚えようとするのではなく、get shabby treatment 「ひどい待遇を受ける」、It's not too shabby. 「そんなに悪くない(→良い)」というフレーズで覚えるべきだ、ということですね。フレーズで覚えておかないと、肝心な時に使えないことになりますから。

cool は「冷静な」ということですが、ここでは「なんともない」みたいな感覚ですね。
LAAD では、
cool : 3. AGREEMENT (spoken) said to show that you agree with something, that you understand it, or that it does not annoy you
例) "Sorry, I have to go." "It's okay, it's cool (=it does not upset me)."

つまり、「人が何かに同意していること、人がそれを理解していること、またはそのことが人を悩ませないことを示すために使われる」。
例文は、「ごめんね、行かなくちゃ」「オッケーだよ、問題ないよ」

つまりレイチェルは、ロスのしたことについて、怒ったりいらついたり動揺したりせず、全く平静で何の問題も抱えてない、感情的なしこりが残ったりしていない、という感覚でしょうね。

stem は「(植物の)茎」。また、ワイングラスの脚もステムと言いますね。
ですから、long-stemmed は「長い茎の、茎が長い状態の」という意味になります。
One for each day that I've known and loved her. の one for each day は「それぞれの日に対して1本」みたいな感覚。
どんな日かというと、自分がこれまでエミリーを知り、愛してきた日、ということになります。
つまり、エミリーと知り合ってから今日で72日になるから、1日1本の気持ちを込めて72本のバラを送る、と言っているのですね。

make out はフレンズでは「いちゃいちゃする」という意味で使われることが多いですが(笑)、今回は、「(書類などを)作成する、(記入して)書き上げる」という意味で使われています。
プレゼントに添えるカードを書く時に、宛名を間違えるなよ、「エミリーへ」ってきちんと書けよ、とチャンドラーはからかっているのですね。


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posted by Rach at 10:51| Comment(0) | フレンズ シーズン5 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月20日

泡風呂で一日の疲れを癒す フレンズ5-2その1

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シーズン5 第2話
The One With All the Kissing (モニカとチャンドラーのひ・み・つ)
原題は「キスばかりの話」


チャンドラーの部屋のお風呂。ロマンチックなキャンドルをたくさん灯した状態で、チャンドラーとモニカはバブルバスに入り、シャンパンを飲んでいます。
モニカ: You look cute in bubbles. (泡の中のあなた[泡に包まれてるあなた]ってセクシーに見えるわ。)
チャンドラー: Ehh, you're just all liquored up. (えー、君はただすっかり酔っ払ってるだけだけどね。)
(They move into kiss but are interrupted by Joey knocking on the door.)
二人はキスしようとするが、ドアをノックするジョーイのために中断させられる。
ジョーイ: Hey, it's me. I'm comin' in. (おい、俺だ。入るぞ。)
(Monica quickly dives under the water as Joey enters. He looks a little shocked at what Chandler's doing.)
ジョーイが入ってきた時、モニカは急いで水の下に潜る。ジョーイはチャンドラーがやっていることを見て、少しショックを受けた顔をする。
チャンドラー: I've had a very long, hard day. (とっても長くてつらい一日だったんでね。)
ジョーイ: Ahh, I'm gonna go get some chicken. You want some? (あー、チキンを買ってこようかと思ってるんだ。お前もいるか?)
チャンドラー: Ahh, no, thanks. No chicken. Bye-bye then. (あー、いや、結構だ。チキンはいらない。じゃあ、さよなら。)
ジョーイ: Okay. (わかった。)
(Joey turns to leave but stops at the door.)
ジョーイは立ち去ろうとするが、ドアのところで止まる。
ジョーイ: You sure? Some extra-crispy, dirty rice? Beans? (確かだな? さらにカリカリのチキンに、ダーティーライスだぞ? ビーンズだぞ?)
チャンドラー: For the last time, no! Get out! Get out, Joey! (これで最後だ[きっぱり言うぞ]。いらない! 出て行け! 出てけよ、ジョーイ!)
ジョーイ: All right. (わかったよ。)

前回のエピソードで、情熱的なキスを観客に見せたチャンドラーとモニカですが、今回のエピソードでは冒頭から一緒にお風呂に入っています(進展、早っ…笑)。
もう完全にラブラブの恋人モードですね。

liquor は名詞で「酒」で、動詞になると、自動詞では「大酒を飲む」、他動詞だと「(人に)酒を飲ませる」という意味になります。
動詞の場合は、liquor up のように up と共に使われることが多いようです。
ですから、be liquored up は、be drunk 「酔っぱらっている」という意味でしょう。
モニカは泡に包まれているチャンドラーを cute (セクシー)だと褒めているのですが、それに対してチャンドラーは、「君はベロンベロンに酔ってるねぇ」と言って、恋人のモニカをちょっとからかっている感じだと思います。
You're so beautiful. などと普通に褒めずにそう冗談めかして言うところが、逆に二人のラブラブぶりを表している気もしますね。

そこにノックの音がして、ジョーイが入ってきます。モニカは慌てて泡の中に隠れます。
一人でバブルバスに浸かっているチャンドラーを見て、ジョーイは眉毛を上げ、「お前、一体、何してんの?」みたいな顔をしていますね。
それでチャンドラーは、I've had a very long, hard day. と現在完了形を使って答えています。
日本語で言うと、「今日は長くて大変な一日だったんだ」というところですが、過去形の had ではなく、現在完了形になっているのは、「彼の1日がまだ終わっていない」という感じがあるからでしょう。
大変だった一日の終わりに、今、こうしてバブルバスで心と身体を癒してるんだよ、というニュアンスでしょうね。

ジョーイが驚いた顔をしたのは、バブルバスで疲れを癒し、いやなことを忘れ気を紛らわす、というのは、女性っぽい行動だからですね。
フレンズ3-4その20 でも、
レイチェル: If you feel yourself reaching for that phone, then you go shoe shopping, you get your butt in a bubble bath. (もし自分がその電話に手を伸ばしそうに感じたら、靴の買い物に行くのよ。バブルバス(泡のお風呂)に浸かるの。)
というセリフがありました。

ジョーイは自分はチキンを買いに行くけど、お前もどう?と尋ねています。
go get some chicken の go get は、1つ前の記事、フレンズ5-1その7 で説明した、go to get または、go and get が、go get になった形ですね。
食べ物としての鶏肉は不可算なので、some chicken という形になっています。
これを a chicken と可算名詞扱いにしてしまうと、鶏1匹買って来てそれを丸ごと食べちゃう、みたいなことになってしまうわけですね。

チキンはいらないと言われて、いったんはバスルームを出ようとしたジョーイですが、また立ち止まって、再度、確認しています。
dirty rice という言葉が出てきますが、dirty-rice で「Google画像検索」すると、たくさん画像がヒットしますので、どんなものかはわかります。
見た目はチャーハンとかピラフみたいな感じ。
また、以下のウィキペディアにも詳しい説明が載っています。
Wikipedia 英語版: Dirty rice

最初の説明部分を引用させていただきますと、
Dirty rice is a traditional Cajun dish made from white rice cooked with small pieces of chicken liver or giblets, which give it a dark ("dirty") color and a mild but distinctive flavor.

訳しますと、「伝統的なケージャン料理。鳥のレバーや臓物の小さなかけらと共に調理した、白米から出来た料理。その臓物のかけらがダークな色(ダーティーな色)をつける。マイルドだが独特のフレイバーを生み出す」。

ケージャン料理のケージャンとは、Wikipedia 日本語版: ケイジャン に説明があるように、「フランスのアカディア植民地に居住していたフランス語系の人々のうち現在のルイジアナ州に移住した人々とその子孫」のこと。

フレンズ2-5その12 でも、あるレストランで、
チャンドラー: I will have the Cajun catfish. (俺は、ケージャン・ナマズをもらおう。)
と注文していたことがありました。
それだけ、ケージャン料理というのはなじみがあるのでしょうね。

Dirty rice の英語版ウィキペディアの In restaurants という項目に、
「Bojangles' Cajun Fried Chicken のレストランでは、サイドディッシュとしてダーティーライスを出す」と書いてあります。
今回、ジョーイはチキンを買うついでに、ダーティーライスもどう?と尋ねているので、ジョーイがイメージしているのは、このチェーン店なのかもしれません。

Bojangle's Famous Chicken 'n Biscuits には、その店のメニューが載っていますが、ジョーイのセリフにあるように、Dirty Rice や、Green Beans の名前が出ています。

また、ウィキペディアによると、
「ニューオーリンズをテーマにした、Popeye's Fried Chicken というレストランでは、長らく、ダーティーライスがメニューとして提供されていたが、最近、名前が「ケイジャン・ライス」に変わった」とあります。
どうやら、dirty という言葉のイメージを避けたかったようですね。

for the last time は、「それを終わりとして、最後に」。
for the first time だと「初めて」ですね。
断ってもしつこく尋ねてくるので、もう返事はこれで最後だ、という感じでチャンドラーは怒っているということです。


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posted by Rach at 14:23| Comment(2) | フレンズ シーズン5 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月17日

ホットとキュート フレンズ5-1その7

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チャンドラー: Oh. Y'know, that night meant a lot to me too. And it wasn't because I was in a bad place or anything. It just meant a lot to me 'cause you're really hot! Is that okay? (あぁ。ねぇ、あの夜は俺にとっても大きな意味があったよ。そしてそれは俺がつらい状況にいたからとかじゃないんだ。君が本当にセクシーだったから俺にとって大いに意味があったんだよ。それでいい?)
モニカ: (laughs) That's okay. ([笑って] それでいいわ。)
チャンドラー: And I'm cute too? (それで、俺もセクシー?)
モニカ: And you're cute too! (そしてあなたもセクシーよ!)
チャンドラー: Thank you. (They hug.) All right, I gotta go unpack. (ありがとう。[二人はハグする] よし、荷物を解かなきゃ。)
モニカ: Okay. (わかったわ。[二人はここでハイファイブをする])
チャンドラー: Bye. (じゃあね。)
(After he closes the door, Monica starts to follow him, but thinks better of it and stops.)
チャンドラーがドアを閉めた後、モニカは彼を追おうとするが、それを考え直して(そうしない方がいいと思い直して)立ち止まる。
チャンドラー: (entering) I'm still on London time. Does that count? ([部屋に入ってきて] 俺はまだロンドン時間なんだけど。それって有効かな?)
モニカ: Oh, that counts! (えぇ、有効ね!)
チャンドラー: Oh, good! (They start kissing.) (あぁ、良かった! [二人はキスし始める])

昨日の続きです。
「つらい時だったから、あなたと過ごせたあの夜は私にとっては大きな意味があった」と感謝の言葉を述べたモニカ。
それに対してチャンドラーも、「俺にとっても大きな意味があった」と返しています。
チャンドラーも、スピーチがスベってしまったことで、つらい思いをしていたわけですが、チャンドラーはそれが理由じゃない、と言っています。
あの夜に大きな意味があったのは、それは、君がほんとに hot だからだよ、と言っていますね。
それを聞いてモニカは思わず吹き出して笑っています。

hot というのは、この場合は、「性的に魅力的な、セクシーな」という意味ですね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
hot : SEXUALLY ATTRACTIVE
a person who is hot is sexually attractive

つまり、「hot な人は、性的に魅力的である」

モニカは、「つらい時に友人のあなたがいてくれて私はとても救われたの、ありがとう」という感じでお礼を述べたのですが、チャンドラーは「あの夜、君はとってもセクシーだったよ」と返しているわけですね。
傷ついた者同士がお互いを慰め合ったという意味で重要だったんじゃなくて、君がセクシーであの夜二人は燃えたから、俺にとっても大切な夜になったんだ、みたいな言い方です。
長年の友人・親友であるチャンドラーが、モニカに対して「女性としてとても魅力的だった」と言ったので、モニカは恥ずかしさも含めて、思わず笑ってしまったのでしょう。

今度はチャンドラーが、自分から、「俺って cute ?」と尋ねています。
この場合の、cute も「セクシー」のような意味ですね。

LAAD では、
cute : pretty in a way that you think is sexually attractive
つまり、「性的に魅力的であると思うような感じで pretty である」

上の LAAD の語義説明には、I think she's really cute. という例文が載っていて、それだと女性に対しても使えそうに思えるのですが、実際にネイティブの方に聞いてみると、「sexually attractive という意味の cute は、男性に対してしか使わない。女性に対して cute と言うと、「子供に対する無邪気なかわいさ」みたいな感じに聞こえるので、大人の女性には使わない方が無難」だそうです。
女性に対して sexually attractive だと言いたい場合は、今回のチャンドラーのように、hot を使うべきだということですね。

I gotta go unpack. の go unpack は、go to unpack または、go and unpack の to や and が省略された形です。
go to unpack は「unpack する(荷解(ほど)きする)ために行く」、それが、go and unpack になると「行って荷をほどく」という感じになりますね。
go to unpack よりも、go and unpack の方がくだけた表現になり、さらにその and も省略されたのが、go unpack になるということです。
フレンズのセリフでは、and も省略された、go+動詞の形が圧倒的に多い気がします。

旅行の荷物を片付けるために部屋に戻ろうとするチャンドラー。
二人がハイファイブをするのが「親友」っぽくていいですね。
ロンドンではいろんなことがあったけれど、二人の友情は壊れることなく、むしろ精神的により深く分かり合えて、お互いを大切に思えた…みたいな感じが出ている気がします。
爽やかな笑顔を残して去っていくチャンドラーも素敵ですね。
このシーンを見ると、フレンズ3-6その22 で、チャンドラーとモニカがお互いを指差すシーンを思い出すのですが、ロマンチックな恋愛ばかりでなく、こういう男女の友情も素敵に描かれているのがフレンズの魅力なのかな、と改めて思いました。

チャンドラーが出て行った後、モニカはチャンドラーのところに行こうとして、でもやっぱりダメダメ…という感じで自分を制しているのに泣けますね。
でもその後、やはり同じ気持ちであったチャンドラーは戻ってきます。

チャンドラーが言った Does that count? の自動詞 count について。
LAAD では、
count :
3. BE ALLOWED [intransitive, transitive usually passive] to be allowed or accepted according to a standard, set of ideas, or set of rules, or to allow something in this way
6. IMPORTANT [intransitive] to be important or valuable

3. の意味は、「ある基準や、一連の考えや、一連の規則に従って許される、または受け入れられること。または、何かをこのような方法で許すこと」
6. の意味は、「重要であること、または価値のあること」

自動詞の count は上の 6. の語義の「重要である」という意味で使われることが多いような気がしますが、今回のチャンドラーのセリフは、3. の語義に近いように思いました。
英辞郎には、
count=【自動-2】重要である、重視される、肝心である、無視できない、値打ちがある、価値がある、有効である
という意味が載っていますが、その中で、「無視できない、有効である」という感覚が近いのかな、と思います。
日本語で言うと、「カウントされる」みたいな感覚に近い気もします。
重要か重要でないか、というよりも、「俺の中では(NYにいても)まだロンドン時間なんだけど、それってアリかな?」みたいな感じなんだろうと思います。
エッチはロンドンにいる間だけ、というルールを二人で決めていたわけですが、今でもロンドン時間だと思っても構わない?、そう思うことは許される?、そう思ってもオッケー?ということですね。

そして二人は情熱的なキスをするのですが、見ている観客も歓声を上げていますね。
フレンズ4-24 で、ベッドのシーツの下から二人が顔を出した時も驚きましたし、フレンズ5-1 でも服を脱がせようとしているシーンなどもありましたが(笑)、二人が passionate なキスをしているのをこんなにはっきりと映像として見せたのは、多分、このシーンが初めてだと思います。
エピソードの一つとして二人が勢いで(笑)寝てしまった…というのから一歩進んで、二人が今度どうなるか?ということに注目せざるを得なくなる、インパクトの強い映像だと思いました。


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posted by Rach at 06:06| Comment(10) | フレンズ シーズン5 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月16日

あれやこれやで フレンズ5-1その6

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ジョーイ、チャンドラー、モニカたちは、フィービーがいるNYの自分たちの部屋に帰ってきました。
フィービーとジョーイが部屋を出て行った後、チャンドラーとモニカは二人きりになり、二人はしばらく見つめ合っています。
モニカ: Well, we certainly are alone. (あの、私たち、(確かに)二人きりよね。)
チャンドラーはパン!と手を叩いて、
チャンドラー: Yes! Good thing we have that "not New York" rule. (そうだね! 例の「ニューヨークではしない」ルールがあって、良かったよね。)
モニカ: Right. Umm, listen, since we're, we're on that subject, umm, I just wanted to tell you that uh, well, I, I was going through a really hard time in London, what with my brother getting married and that guy thinking I was Ross' mother. (その通り。あの、ねぇ、その話題が出たから言うけど、その…、私はあなたにただこう言いたいの。えーっと、私はロンドンでほんとうにつらい時を経験してた、自分の兄が結婚することやら、私をロスの母だと思ったあの男性やらでね。)
チャンドラー: Right. ([笑いながら]そうだね。)
モニカ: Well, an, anyway, I just.... That night meant a lot to me. And I guess I'm just trying to say thanks. (そうね、とにかく、私はただ…あの夜は私にとって大きな意味があったの。そして私は(今)ただあなたにありがとうって言おうとしてるのよ。)

We certainly are alone. について。
通常は、We are certainly alone. となるのが普通ですが、1つ前の記事、フレンズ5-1その5 に出てきた、We still are over international waters. と同様に、これも "are" を強調するために certainly が be動詞の前に位置しているのでしょう。
「(今)(まさに)二人きり”である”」ことを強調しているのですね。
ロンドンでは二人きりになろうとしたら必ず邪魔者が入ってしまったのに、今、このNYに戻ってきた後で、こんなに簡単に二人きりになれちゃうなんて皮肉よね、みたいな感覚でしょう。

Good thing we have that "not New York" rule. は、It's a good thing that we have that "not New York" rule. ということですね。
ネットスクリプトでは、'Not in New York' rule のように、New York の前に in が入っていますが、DVD字幕には in はなく、実際の音声も not New York と言っているようです。
もちろん、「NYでは(エッチを)しない」ということなので、意味としては、not in New York ということになるのですが。

ロンドンではつらい時を経験した、の後、what with my brother getting married and that guy thinking I was Ross' mother と続いています。
これは、what with A and B の形で、「A やら B やらで」という意味になり、理由を列挙する表現になります。
A や B には名詞がきます。
上のセリフでも、my brother getting married は、「私の兄が結婚するということ」という動名詞で(my brother は getting married の意味上の主語)、that guy thinking I was Ross' mother は「私がロスの母だと思っているあの男性」(thinking 以下は、that guy を修飾する現在分詞)のように、それぞれが名詞になっていますね。
(2015.11.24 追記)
「A の部分は動名詞、B の部分は現在分詞」と書いた上の説明について、下のコメント欄でご意見をいただきました。
正しくは、「どちらも動名詞」になります。
下のコメント欄に訂正と追加説明がありますので、詳しくはそちらをご覧下さい。
(追記はここまで)

what with one thing and another だと「あれやこれやで、何やかやで」という意味になります。
(「何やかやで」という言葉を聞くと、「なんやかんやは…なんやかんやです!」の「33分探偵」鞍馬六郎を思い出すのは私だけ?…笑)

マクミラン(Macmillan Dictionary)では、
what with : (spoken) used when you are giving a number of reasons for a particular situation or problem
例) The police are having a difficult time, what with all the drugs and violence on our streets.

つまり、「ある特定の状況や問題のいくつかの理由を述べようとする時に用いられる」
例文は、「あらゆる薬物やら、我々の町(通り)での暴力やらで、警察は苦労している。」

同じくマクミランで、
what with one thing and another : used for referring to many different events in a way that is not specific. You use this expression in order to explain why something did or did not happen
例) What with one thing and another, I didn't get home until after midnight.

つまり、「明確ではない方法で、多くの違った出来事を言及するために用いられる。あることがなぜ起こったか、もしくは起こらなかったかを説明するためにこの表現を使う。」
例文は、「あれやこれやで(何やかやで)、私は真夜中過ぎまで家に戻らなかった。」

モニカのセリフも、ロンドンで自分がつらい時間を過ごしていた、その理由を2つ挙げるために、what with A and B を使っているのですね。
自分は結婚願望が強いのに、また兄に先を越されてしまった、ということと、出席者の一人にロスの母親だと間違えられた(つまり、実際よりもものすごく年上だと思われた)ことがショックだった、その2つの理由で、私はロンドンではすごくつらかったのよ、と説明しているわけです。

mean a lot to... は「(人)にとって大きな・重要な意味を持つ」。
つらい時だったから、あなたと過ごせたあの夜は私にとっては大きな意味があったのよ、と感謝の言葉を述べているのですね。


今回、もう少し解説したい内容が残っているので、明日、「フレンズ5-1その7」として投稿する予定です。


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posted by Rach at 11:22| Comment(4) | フレンズ シーズン5 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月14日

waterの複数形 フレンズ5-1その5

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イギリスからアメリカに帰る飛行機の中。座席に座っているチャンドラーとモニカの表情は固まっています。
モニカ: Y'know, maybe it's best we never got to do it again. (ねぇ、多分、私たちがもう二度とエッチすることはない、っていうのは一番いいことよね。)
チャンドラー: Yeah, it kinda makes that, that one night special. (Realizes something) Y'know, technically, we still are over international waters. (そうだね、それであの一夜が特別になる、って感じだからね。[何かに気づいて] ねぇ、厳密に言うと、俺たちはまだ国際水域の上空にいるんだよね。)
モニカ: I'm gonna go to the bathroom. Maybe I'll see you there in a bit? (私はトイレに行くわ。多分、少し後で、そこで会いましょう。)
チャンドラー: 'Kay! (オッケー。)
(Monica gets up and heads for the bathroom, Chandler turns to watch her go and is startled to see Joey sitting in Monica's seat.)
モニカは立ち上がり、トイレに向かう。チャンドラーはモニカが行くのを見るために振り返り、そして(その後)、ジョーイがモニカの席に座っているのを見て驚く。
ジョーイ: Can I ask you something? (ちょっとお前に尋ねていいか?)
チャンドラー: Uhh, no. (あぁぁ、だめだ。)
ジョーイ: Felicity and I, we were watching My Giant. And I was thinking, I'm never gonna be as good an actor as that giant. Do you think I'm just wasting my life with this acting thing? (フェシリティ(エミリーの友人)と俺は、俺たちは「マイ・ジャイアント」を見てたんだよ。そして俺は思ったんだ、あのジャイアントと同じくらい良い役者に俺は絶対になれない、って。この演技のこと(俳優と言う職業をやっていること)で、俺は俺の人生をただ無駄にしているだけだ、ってお前は思うか?)
チャンドラー: No. (いいや。)

still 「まだ、今までどおり」という意味の副詞の場合、通常、still は be動詞の後に位置することになりますが、上のセリフでは are の前に位置していますね。
We are still ではなく、We still are となっているのは、"are" を強調するためでしょう。
実際の音声でも、We still ARE という感じの発音になっていて、are が強調されています。

water はご存知「水」ですが、水の場合は不可算名詞扱いなので、通常は waters などという複数形の形にはなりません。
今回のように、waters と複数形になっているのは、「領海、海域」という意味だからですね。
international waters だと「国際水域、公海」という意味になります。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
waters [plural] : b) an area of the ocean near or belonging to a particular country.
つまり、「ある特定の国の近く、またはその国に属する海のエリア」。

in a bit の bit について。
LAAD では、
bit : TIME a bit a short amount of time
つまり、「ちょっとの間、わずかな時間」という感覚ですね。
in a bit の in は in 5 minutes 「5分後に」などの in と同じ感覚で、「…後に」という意味になります。
ですから、モニカは、「今からすぐ後に、トイレで会いましょう」、つまり「(私が先に行くから)後からすぐに来て」と誘っているわけですね。
フレンズ2-12その7 で、
清掃員: Meet me in the nocturnal house in 15 minutes. (夜行性動物のコーナーで15分後に会おう。)
というセリフがありましたが、その15分が、a bit 「少しの時間」に置き換わっている感覚です。

今すぐ来て、と言われて、チャンドラーは嬉しそうに、'Kay! と言っていますね。
Okay. の最初のオゥがあまり聞こえなくて、「、、ッケイ!」みたいな発音です。
嬉しい喜びの Okay. の時によくこういう発音になりますね。
フレンズ4-2その1 でも、高校の時憧れていたチップという男性から電話がかかってきた時、嬉しいモニカは、相槌で 'Kay. を連発していました。

モニカの後姿を見ていたチャンドラーが視線を戻すと、モニカの席にジョーが座っていたので、チャンドラーはギョッという感じで驚いています。
「お前に質問していいか?」というジョーイに対して、一瞬ちょっと考えた後、No. と返すチャンドラーに笑えますね。
まだどんな質問かもわからないのに、内容を聞く前から拒絶しているわけですからねぇ。
チャンドラーは早くモニカのところに行きたいので、こんなところでジョーイと話していたくない、その気持ちから出た No. だということです。

フレンズ5-1その2 でも、
レイチェル: Mon, honey, I gotta ask you something. (モニカ、ハニー、あなたに尋ねなきゃならないことがあるの。)
モニカ: (impatiently) Now? ([いら立った様子で] 今?)
というやり取りがありましたが、さぁこれから二人でエッチを、、、と意気込んでいる時(笑)に友人に話し掛けられ、Now? とか、No. とか返事する、というように、モニカとチャンドラーのパターンが似ていることにも注目したいですね。
普通はそんな失礼な返答はしませんが、親しい友人であることに加え、二人が急いでいる、焦っていることがわかる仕組みです。

No. と言われているのに、それに構わず話を続けるジョーイにも笑えますが、ジョーイは、フェシリティ(エミリーの花嫁付添人をしていた女性)とロンドンで仲良くなり、一緒に部屋で、My Giant という作品を見たと言っています。
これは元々、ジョーイ&フェシリティよりも先に部屋に入っていたチャンドラーとモニカが、「これからエッチをするのは、俺(ジョーイ)かお前(チャンドラー)か?」とジョーイに迫られて、いったんはあきらめて部屋をジョーイに譲ろうとしたけれど、「やっぱりビデオを見るのにお金を払っちゃったから今さら部屋を出られない」と言って断る理由に使った映画でした。
ですが、それはジョーイのお気に入りの映画だったので、結局、部屋を明け渡さざるを得なくなってしまったわけですが…。

この「マイ・ジャイアント」という映画は、日本では未公開だったようです。
主演はビリー・クリスタルと、NBAのバスケットボール選手、ジョージ・ミュアサン。
ビリー・クリスタルは、フレンズ3-24 にロビン・ウィリアムズと共にゲスト出演していましたね。

Wikipedia 英語版: My Giant
IMDb: My Giant (1998)

ウィキペディアに載っているポスターの写真の身長の違いにも注目です。
ビリー・クリスタルは 170cm だそうですが、ミュアサンは何と、身長が 231cm もあるそうです。

ジョージ・ミュアサンの説明はこちら。
Wikipedia 英語版: Gheorghe Mureşan

ミュアサンはバスケ選手なので、プロの俳優ではないわけですが、ジョーイはその演技に感銘を受けたようですね。
俺は俳優を職業としているのに、彼ほど演技がうまくないなんて、俺が俳優を続けるのは時間の無駄なんだろうか…という悩みをチャンドラーに相談しているわけです。
この後は(解説は省きますが)、ミュアサンの背の高さに言及するセリフも続きます。
背のものすごく高いバスケ選手が出演している映画の話だ、ということさえわかっていれば、その後に続くジョーイのセリフの意味も何となくわかりますよね。
ジョーイは、俳優の素人に演技で負けていると感じたり、俺はもうどんなに頑張ってもあんなに背が高くなれないと思ったりしているわけです。
ジョーイのお気に入りの映画だったはずなのに、それがジョーイを落ち込ませる原因になってしまい、急いでいるチャンドラーを悩みの相談で引き止める形になってしまう、という展開の面白さですね。
チャンドラーにとっては、ロンドンで寝室はジョーイに奪われるは、今またトイレに向かおうとしているところを止められるは、で、マイ・ジャイアントという映画に対して恨みすら抱いているかもしれませんね(笑)。


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posted by Rach at 12:18| Comment(3) | フレンズ シーズン5 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月12日

相手に選択の余地を与えない依頼 フレンズ5-1その4

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ハネムーンスイートで、チャンドラー、モニカと共にエミリーを待っていたロス。
ノックの音にエミリー?と喜んだロスでしたが、それはエミリーの両親でした。
その後、その部屋にレイチェルも入ってきます。
エミリーパパは、「エミリーは君には二度と会いたくないと言っている」と告げ、エミリーの荷物を持って部屋を出て行こうとします。
ウォルサム氏(エミリーパパ): Goodbye, Geller. (さよなら、ゲラー君。)
ロス: Now, hold on! Hold on! (Stops him) Look, look, your daughter and I are supposed to leave tonight for our honeymoon. Now, now you, you tell her that I'm gonna be at that airport, and I hope that she'll be there too. Oh, yeah, I said Rachel's name, but it didn't mean anything, Okay? She's, she's just a friend. That's all! (Rachel sits down, depressed.) Now just tell Emily that I love her and that I can't imagine spending my life with anyone else. Please, promise me that you'll tell her that. (ちょっと、待って! 待って! [ウォルサム氏を止める] あの、あの、あなたのお嬢さんと僕は、今夜二人のハネムーンに行くことになっているんです。ですから、僕はその空港にいるからって、彼女に伝えて下さい。そして僕は彼女もそこにいてくれることを願っています。ええ、そうです、僕はレイチェルの名前を言いました、でもそれは何の意味もなかったんです。いいですか? 彼女は、彼女はただの友達なんです。それだけなんです! [レイチェルはがっかりして座る] 今、ただエミリーにこう伝えて下さい。彼女と愛していると、そして、誰か別の人と人生を一緒に過ごすことなんて想像できないと。お願いです、僕に約束して下さい、そのことを彼女に伝えるって。)
ウォルサム氏: All right, I'll tell her. (To his wife) Come on, bugger face! (わかったよ、あの子に伝えるよ。[自分の妻に向かって] 行くぞ、この、あきれたやつめ!)
ウォルサム夫人(エミリーママ): (As she walks pass Ross, she pats his butt.) Call me. ([ロスの傍を通り過ぎる時、エミリーママはロスのお尻を叩いて] 電話して。)
ウォルサム氏: You spend half your life in the bathroom. Why don't you ever go out the bloody window? (お前は人生を半分を化粧室で過ごしてるだろ。その(いまいましい)窓からお前が逃げ出したらどうだ?)

エミリーの荷物を持って出て行こうとする両親に対して、ロスは必死に自分の気持ちを伝えようとしています。
Your daughter and I are supposed to leave tonight... の部分、主語が、Your daughter and I となっているのが「他人行儀な丁寧文」という感じがします。
普通の状況だと、Emily and I でも良いのでしょうが、今回は「君とエミリーはもう終わりだ」みたいに親に言われた後なので、 エミリーというファーストネームでまるで「自分のもの」のように呼ぶことを避けた感覚でしょうか。
相手の親に対して「あなたのお嬢さん」と表現することで、「今はエミリーもあなたたちご両親もご立腹なのはよくわかっていますが、それでも僕はまだ終わりだとは思っていません」ということを一生懸命伝えようとしているのでしょう。
僕はエミリーとハネムーンに行くことになっている、ということを述べるのであれば、I'm supposed to leave tonight with your daughter (or Emily) for our honeymoon. という選択もあり得ますが、それだと「僕がハネムーンに行く、そして一緒に行くのはエミリー」という感じになって、with Emily の部分がちょっと「おまけ」みたいな感じにも聞こえそうですね。
ロスは、エミリーと僕は、正式に結婚した妻と夫としてハネムーンに行くことになっているんだ、ということを強調するために、「二人を主語」にしている、という感覚でしょう。

you tell her that... は形としては「命令文」ですね。
Tell her that... という命令文にさらに強調で主語の you がついた形ですので、命令文としてはかなりキツい感じがしますが、もちろんこれは「絶対に伝えろよ!」と偉そうに命令しているのではなくて、「お願いだから必ずそう伝えて下さい」という、相手に有無を言わせない、他の選択肢を選ばせないような強い気持ちが入っているように感じます。

普通は相手に対して丁寧に何かを依頼する場合は、Could you...? 「…してもらえますか?」のように遠回しな表現を使いますが、それは相手にそれをするかしないかの選択権を与えることで、相手の意向を尊重した丁寧な依頼になるわけですね。
今回のロスは、「エミリーにロスの言葉を伝えない」という選択肢を絶対に選んで欲しくないから、「できればそう伝えていただけないでしょうか?」などと遠回しな表現は使わずに、それしか選択肢はない、という感じの強い命令文の形で、自分の希望を相手に伝えた感覚だと思います。

「僕は確かにレイチェルの名前を口にしましたが…」と言いながら、それが何の意味もないこと、レイチェルはただの友達にすぎない、ということをロスは説明しています。
それを聞いていたレイチェルが、がっくりした様子で、ゆっくりと椅子に腰掛けるのが見ていて辛いですね。
「私の名前を呼んでくれたってことは、まだ私を愛してるってこと?」と期待していたレイチェルですが、そんな風にみんなの前ではっきり断言されてしまって、そのかすかな希望が打ち砕かれた瞬間だった、ということです。

Now just tell Emily that I love her and that I can't imagine... の部分も「命令形」ですね。
エミリーに伝えて欲しい内容として、I love her と I can't imagine... という2文を挙げています。
文法的にはこのように、伝えたい内容のそれぞれの頭に that を付けることで、その2つの内容を伝えて欲しいということがわかります。
書き言葉の場合は、そういう that は省けませんが、会話のような口語の場合は that は軽く発音されたり、はしょられたりすることも多そうですね。
それをきっちりと、that A and that B と表現しているのが、「律儀なロス」っぽいところが出ているような気がしました。

そのロスの必死の訴えを聞いているうちに、エミリーパパもだんだん感銘を受けたような顔になっていきます。
「どうかそれをエミリーに伝えると約束して下さい」と言われ、パパもまじめに頷いて「伝えるよ」と返事していますね。

ウォルサム氏は、妻に向かって bugger face と呼び掛けています。
bugger は特にイギリスでよく使われる言葉です。
LDOCE (Longman Dictionary of Contemporary English) では、
bugger [noun] [countable]
1. (British English not polite) an offensive word for someone who is very annoying or unpleasant
2. (not polite) someone that you pretend to be annoyed with, although you actually like or love them


つまり、1. は「(イギリス英語、礼儀正しくない言葉(俗語)) 非常にうっとうしい、または不快な人に対する侮辱語」。
2. は「(俗語) 自分がむかついているふりをしているその相手、実際にはその人が好きだったり愛していたりするにもかかわらず」。

1. はまさに「侮辱語」で、2. はそういう侮辱語で相手を呼ぶことで、逆に相手に対する親愛の情を表しているという感覚ですね。
このウォルサム夫妻は、気の弱い夫が、わがままし放題の妻に振り回されているという感じが伺えるのですが、そういう妻に呆れながらも、「全くお前は何てやつだよ」的な、ちょっと親愛の情も入った感じで、この bugger face という言葉を使っているような気はします。
なかなかこういう呼び掛け語は日本語にしにくいのが難点ですが。

ウォルサム夫人は、ロスが気に入ったようで、このシーンの前にもロスに対して少し色目を使っています。
そして部屋を出る時にも、ロスのお尻を叩いて Call me. などと言っていますね。
夫が目の前にいるのにそういう行動をする妻にあきれて言った、次のウォルサム氏のセリフも面白いです。

誓いの言葉でロスに名前を間違えられて、トイレの窓から抜け出したエミリーでしたが、ウォルサム氏にしてみれば、「妻のお前も、化粧室にこもって化粧直ししたり、鏡ばっかり見たりしてるのに、(エミリーじゃなくて)お前が窓から逃げ出したらどうなんだよ?」という気持ちのようです。
エミリーじゃなくて、お前が逃げ出してくれてたら丸く収まったのに…みたいなことですね。
人生の半分を過ごす、とはまた大袈裟ですが、それくらい長い時間こもってると言いたいわけです。

bloody はイギリス英語で「強意語」としてよく使われる言葉ですね。
元々は、「血の」「血まみれの」「血なまぐさい、残虐な」という意味ですが、強意語としてはそこまでのおどろおどろしい意味はなくなっていて、感覚的に何か強調したい時に名詞につける軽い感じの言葉、という認識で良いでしょう。

LDOCE では、
bloody [adjective, adverb]
(spoken especially British English)
1. used to emphasize what you are saying in a slightly rude way


つまり、「口語、特にイギリス英語。ちょっと無礼な感じで、自分の言っていることを強調するために使われる」。
ロングマンの語義にも、'slightly' rude 「”ちょっと”無礼な」とあるように、そんなに強烈な言葉ではない、ということですね。


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posted by Rach at 11:14| Comment(2) | フレンズ シーズン5 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月09日

全部捜したなら見つけてるはず フレンズ5-1その3

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チャンドラーとモニカは、二人だけになれる場所を求めて、ついには、ロスとエミリーが泊まる予定だったハネムーンスイートにやってきました。
どうせ二人はこの部屋を使わないんだから…とベッドに入ろうとしたその瞬間、エミリーを探しているロスが部屋に入ってきました。
ロス: (entering) Emily? ([部屋に入ってきて] エミリー?)
チャンドラー: Nope! Not under here! (いや、この下にはいないぞ。)
モニカ: You didn't find her? (ロスはエミリーを見つけてないの?)
ロス: No, I've looked everywhere! (見つけてない。これまであらゆる場所を見た[捜した]のに!)
チャンドラー: Well, you couldn't have looked everywhere, or else you would've found her! (そうだな、ロスはすべての場所を見ることができていなかったんだよ。そうじゃなきゃ、お前は彼女を見つけてただろうよ。)
モニカ: Yeah, I think you should keep looking! (そうよ、ロスは捜し続けるべきだと思うわ。)
チャンドラー: Yeah! For about... uh... 30 minutes? (そうだよ! だいたい(あと)…30分くらいかな?)
モニカ: Or forty-five? (それとも、45分?)
チャンドラー: Wow, in 45 minutes, you could find her twice. (Monica smiles at that.) (わぁ、45分なら、ロスは彼女を2回発見できそうだよ。[モニカはその言葉に微笑む])
ロス: No! For all I know, she's trying to find me but couldn't because I kept moving around. No, from now on, I'm staying in one place. (He sits down on the bed.) Right here. (だめだよ! 多分、エミリーは僕を見つけようとしているんだ、でもそれができなかった、それは僕があちこち動き回っているせいだ。だめだよ、今から僕は1つの場所に留まることにする。[ロスはベッドの上に腰を下ろす] ここにね。)
モニカ: Well, it's getting late. (そうね、もう時間も遅いし。)
チャンドラー: Yeah, we're gonna go. (ああ、俺たちは行くよ。)
去ろうとする二人を寂しそうな顔で見つめて
ロス: Actually, do you guys mind staying here for a while? (実は…しばらくここにいてくれないかな?)
モニカ: Ugh, y'know, umm we gotta get up early and catch that plane to New York. (あー、ほら、あの、私たちは明日の朝早く起きて、NY行きのその飛行機を捕まえないといけないの。)
チャンドラー: Yeah, it's a very large plane. (あぁ、とても大きな飛行機なんだ。)

ベッドに潜り込もうと、ベッドカバーをめくった瞬間にロスが入ってきたので、チャンドラーはすかさず、"Nope! Not under here!" と言ってごまかしています。
自分たちも一緒になってエミリーを捜しているふりをしたのですね。

have looked everywhere 「すべての場所を見た、捜した」というロスに対して、チャンドラーは、couldn't have+過去分詞、would have+過去分詞、の形を使ってセリフを返しています。
could have+過去分詞、という肯定文だと、「…できただろうに(実際はそうしなかった)」という意味になりますね。
ここではその否定形になっているので、「…できていないんだろう(やろうと思えばできたはずなのに、できたかもしれないのに)」みたいなニュアンスになるのかな、と思います。

or else は「さもないと」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) には or else... に3つの意味が載っていますが、恐らく下記の意味がこのセリフのニュアンスに一番近いと思います。
or else... :
c) used for saying that a situation would be different if something were not true.
例) I'm sure the baby's sleeping, or else we'd hear him.

つまり、「もし何かが真実でないならば状況は違っているだろう、と言うために用いられる」。
例文は、「赤ちゃんは眠っていると思う[確信している]わ。そうじゃないと、私たちに彼の(泣き)声が聞こえるだろうから」

チャンドラーのセリフの、would've found her (would have found her) は、「彼女を見つけていただろうに」という意味。
ですから、「ロスは全ての場所を捜せていない。もし捜せていたとしたら、ロスは(とっくに)エミリーを見つけてただろうから」とチャンドラーは言いたいようです。
チャンドラーとこの部屋で二人きりになりたいモニカも、「(まだ捜し足りないから)捜し続けるべきよ」と言っています。
チャンドラーは、ちょっとモニカの様子を伺いながら「ロスはもうあと30分くらい捜してみたら?」という具体的な数字を挙げています。
それに続けてモニカが、「45分はどう?」と言っていますね。
ロスは「は?」みたいな顔でモニカを見ています。その細かい時間設定にどういう意味があるの?と言いたげな顔です。
45分、という時間を聞いて、チャンドラーは「45分もあれば、ロスはエミリーを2回見つけられちゃうね」と言っていますが、これはもちろん、ロスが45分間ここを離れている間に、モニカと2回エッチができちゃうね、と言っているわけですね。
モニカがチャンドラーよりも時間を長く設定したことに対して、チャンドラーが喜んでいるセリフになります。
それを聞いたモニカが、嬉しさを隠すためか、口を閉じてにっこり顔で笑っているのも、何だか微笑ましいですね。

チャンドラーがちょっとモニカの方を気にして30分という数字を挙げたのは、このシーンの前にも同じような時間に言及する場面があったからです。
(それが上のやり取りの伏線にもなっていますので、今回ここでご紹介します)

二人きりになれる場所を探して、ホテルのモニカの部屋にやってきたチャンドラーとモニカは、部屋の中にレイチェルがいるのを発見してがっかり。
レイチェルはホテルの下(のバー)でちょっと飲まない?と誘います。
レイチェル: Do you guys want to go downstairs and get a drink? (下に行って、ちょっと飲まない?)
チャンドラー: Yes, we do. But we have to change first. (そうだね、飲みたいよ。でも最初に俺たちは(礼服を)着替えないと。)
モニカ: Yes, I wanna change. And why, why don't you go down and get us a table? (そうね、着替えたいわ。だから、レイチェルが(先に)そこに行って、私たちのテーブルを取っといてくれる?)
チャンドラー: Yeah, we'll be down in like five minutes. (そうだね、俺たちは、そうだな、5分で下に降りるよ。)
モニカ: (elbows him) Fifteen minutes. ([チャンドラーに肘鉄を食らわせて] 15分よ。)
レイチェル: Okay. (わかったわ。)

このように、レイチェルとの時にチャンドラーが5分と言ったところ、「5分なんて短すぎる、15分よ!」とエルボーを食らったので、次のロスとの会話の時は、モニカの様子を伺いながら、長めの時間を挙げたのですね。
チャンドラーが先に時間を言い、モニカがその時間を延長する、というパターンも同じです。
それだけモニカもチャンドラーとのエッチに夢中になっているということがわかりますね。
女性のモニカの方が積極的なところも、この二人らしくて面白いなと思いました。

また、チャンドラーが最初に「5分」という時間を挙げたのも、「早い」ことを強調するチャンドラーお決まりの自虐ネタですね。
フレンズ2-13その6 でも、部屋で、スージー(ジュリア・ロバーツ)といちゃつきながら、
スージー: We gotta go. Got a reservation in 30 minutes. (もう行かなくちゃ。30分後に予約してるのよ。)
チャンドラー: What I had planned shouldn't take more than two, three minutes, tops. (俺の予定してることは、どんなに長くても2、3分以上はかかるはずないよ。)
というセリフがありましたね。

時間の話で脱線しすぎましたので(笑)、セリフに戻ります。
エミリーが見つからなかったのは、自分が動き回っているせいだ、だから僕はここで待つことにする、とロスはベッドに座り込みます。
ここでのエッチは無理だな…と判断した二人は部屋を出ようとするのですが、ロスは二人に一緒にいて欲しいと言います。
それに対して、モニカは「明日、早い飛行機に乗らないといけないから」と言うのですが、その後のチャンドラーのセリフはそれを少しジョークに変えたもののようですね。

catch は「捕(つか)まえる、捕(と)らえる」という意味がありますね。
日本語でも「タクシーをつかまえる」などと表現するのと同じで、人や動物をつかまえるだけではなく、乗り物に対しても catch は使われます。
このモニカとチャンドラーのセリフは、モニカが「NY行きの早い便の飛行機に間に合うように乗らないといけないから」と、明日の朝早いからもう帰る理由を述べているのですが、その catch という言葉を動物などを「捕獲する」というニュアンスに捉えて、「捕獲しようとしてるのは、とても大きな飛行機なんだよね」と言っているジョークのように思えました。
DVDの日本語字幕も、「早朝に飛行機を捕まえるの」「デカい獲物だ」となっていましたが、まさにそういうジョークなのだろうと。
The early bird catches the worm. 「早起きの鳥は虫を捕らえる」、つまり「早起きは三文の徳」という諺(ことわざ)もありますが、その catch のニュアンスでジョークを言ってみた、ということでしょう。


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posted by Rach at 11:24| Comment(2) | フレンズ シーズン5 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月07日

一筆書きパズルが語源のイディオム フレンズ5-1その2

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前回のフレンズ4-24 で、ベストマンの挨拶でスベってしまったチャンドラーと、ロスの母親に間違えられてしまったモニカは、(恐らくお互いを慰め合っているうちに)男女の関係になってしまいました。
もちろん、他のフレンズたちは誰も気づいていないのですが、その後も何度も(チャンドラーによると「7回」も!)二人はエッチをしたらしく、今も下のワインセラーで会おうという約束をしたところ。
チャンドラーは先に行き、モニカもそこに向かおうとしたその時、レイチェルがモニカに話しかけてきます。

レイチェル: Mon, honey, I gotta ask you something. (モニカ、ハニー、あなたに尋ねなきゃならないことがあるの。)
モニカ: (impatiently) Now? ([いら立った様子で] 今?)
レイチェル: Ross said my name up there, I mean, come on, I can't just pretend it didn't happen, can I? (ロスはあそこで[結婚式の祭壇で]私の名前を言ったわ。つまり、ほら、私はただ、そういうことが起こらなかったってふりをすることはできないのよ、そうでしょ?)
モニカ: Oh, I, I don't know. (あぁ、私は、私はわからないわ。)
レイチェル: Monica, what should I do? (モニカ、私はどうすればいい?)
モニカ: Just uh, do the right thing. (Uses some breath spray) (ただ、そうね、正しいことをすればいいのよ。[口臭予防スプレーを使う])
レイチェル: What? (どういうこと?)
モニカ: Toe the line! Thread the needle! Think outside the box! (Tries to leave, but is stopped by Rachel.) (規則に従って! 穴に針を通すように慎重に! 既成概念にとらわれずに考えて! [去ろうとするが、レイチェルに止められる])

pretend は「…のふりをする」。
今回のように後ろに that 節が続く場合は、「(that 以下)であるというふりをする、…であるとうそぶく」というニュアンスになります。
実際にロスは、誓いの言葉を述べる時に私の名前を口にしたのよ、そんな事実がなかったかのようなふりをすることは私にはできない、とレイチェルは言っているのですね。

レイチェルは真剣に相談しているのですが、早くチャンドラーとエッチしたくて(笑)心ここにあらずという感じのモニカは、「さあね、わからないわ」みたいな適当な返事をしています。
do the right thing は「正しいことをする、やるべきことをする」というニュアンス。
フレンズ2-8その10 では、レイチェルを選ぶためにジュリーと別れたロスが、I did the right thing. と言っていました。
Do the right thing. 「正しいこと[正しいと思うこと]をしなさい」というのは、友人に対する励ましのアドバイスでよく聞く表現ですが、ここではそれが何を指すのがよくわかりませんね。
それでレイチェルも聞き返すのですが、モニカもあまり深く考えずに Just do the right thing. と言ってしまったようで、その後、アドバイスを3文まくし立てて、その場を去ろうとします。

その3文、Toe the line! Thread the needle! Think outside the box! について、じっくり見てみることにします。(非常に長くなっています。すみません)

まず1つ目の Toe the line.
DVDの英語字幕では、Tow the line. と表記されていたのですが(tow は「引っ張る、牽引する」という動詞)、ネットスクリプトのように、Toe the line. が正解だと思われます。
toe も tow もどちらも [tou] で、発音は同じになります。

toe は名詞で「足の指、つま先」、動詞では「…につま先で触れる」という意味。
ですから、文字通りの意味は、「(競争やレースなどで)スタートラインにつま先をつける」という意味で、そこから、「規則などに従う」という意味になるようです。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
toe the line : to do what other people in a job or organization say you should do, whether you agree with them or not
「ある仕事や組織の中の他の人々がすべきだと言うことをすること。それに同意するしないにかかわらず」

Macmillan Dictionary では、
toe the line : to accept rules and to obey people in authority
例) Members of the party have to toe the line or they're expelled.

「規則を受け入れること、そして、権威ある人々に従うこと」。
例文は、「その党(パーティー)のメンバーは、規則に従わなければならないか、もしくは除名されるかだ。」

次に2つ目の Thread the needle.
thread は「糸」で、動詞では「(針に)糸を通す」という意味になります。
過去記事、針に糸を通す フレンズ3-8その31 で、裸のブ男を突っつく巨大な装置を操作している時に、thread the needle という表現が使われていました。

LAAD では、
thread a needle : to put thread through the EYE (=hole) of a needle
つまり、「針の穴に糸を通すこと」。

Macmillan Dictionary では、
thread a needle : to put a piece of thread through a needle
つまり、「1本の糸を針に通すこと」。

英英辞典の説明が「そのまんま」すぎて、あんまり役に立たないのですが(泣)。

英辞郎では、
thread the needle
【名-1】困難なことを成し遂げる、針に糸を通す
【名-2】《ゴルフ他》狭い所に正確に打つ

と出ています。

ロングマン、マクミランの英英辞典では、文字通りの「針に糸を通す」という意味しか書いてありませんが、その表すところはやはり、英辞郎にあるような「困難なことを(正確に、慎重に)成し遂げる」というような意味なのだろうと思います。

最後の Think outside the box. について。

LAAD では、
think outside the box : to think of new, different, or unusual ways of doing something, expecially in business
「何かをやるのに、新しい、別の、またはいつもと違う方法を考えること。特にビジネスにおいて」。

Macmillan Dictionary では、
think outside the box : to find new ways of doing things, especially of solving problems
例) Employees are encouraged to think outside the box and develop creative solutions.

「何かをやるのに新しい方法を見つけること、特に問題解決において」
例文は「従業員たちは新しい方法を見つけ、創造的な解決を生み出すことを奨励される。」

英辞郎では、
think outside the box
これまでとは全く違った観点で考える、既成概念にとらわれずに物事を考える


とあるように、まさに「既成概念にとらわれずに」という部分がこのフレーズのポイントになります。
そしてこのフレーズの語源は、ある一筆書きの問題に由来するようです。

英辞郎で関連語を調べていて、以下の説明を見つけました。
pop out of the box
既成の概念を破る◆【語源】9個の点を4画の一筆書きで結ぶというパズルの答えに由来する◆【類】think out of the box ; think outside the nine dots


その説明には、think outside of the box そのものは載っていませんが、限りなく近い表現が類義語として挙げられていますね。

ネットで調べてみると、やはりそういう「一筆書きのパズル」が由来であることがわかりました。

Wikipedia 英語版: Thinking outside the box

そこに9個の点(ドット)を線で結ぶという問題の図が載っています。
9個の点を大きく外にはみ出す形で線を結ぶことで、最小の本数(4画)で一筆書きが可能になるのですね。
この形を線で結ぼうとする時、点の外に線を伸ばすという発想はなかなか出てこないですよねぇ?
だから、そういう既成概念を打ち破るような、斬新で柔軟な考え方を、このパズルになぞらえて、think outside the box と呼ぶようになったようです。

ネットを検索していると、think outside the box は、ビジネス書や自己啓発書などでよく登場するフレーズであることもわかります。
「枠をはみ出せ!」という考え方が新しい道への突破口になる、という感覚でしょうね。

説明が長くなりましたが、モニカはレイチェルにアドバイスとして、よく使われる3つのフレーズを立て続けに挙げた、ということになるでしょう。

「規則に従って! 針に糸を通して! 既成概念にとらわれず考えて!」というセリフは、その3つの文章に何の脈略もない気がします。
1つ1つのフレーズはアドバイスとして「それらしい」言葉だけれど、3つをつなげるとイマイチ意味がわからない感じがする…焦っているモニカがレイチェルに、適当な意味不明なアドバイスをしたことを表しているのかな?と私は思いました。


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posted by Rach at 14:22| Comment(6) | フレンズ シーズン5 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月05日

シーズン5に突入! フレンズ5-1その1

今日からシーズン5に入ります。
皆様の応援、励ましのお陰で、無事シーズン5を始めることができます。本当にありがとうございます!
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シーズン5 第1話
The One After Ross Says "Rachel" (ロスの結婚式、その後…)
原題は「ロスが”レイチェル”と言う後の話」


シーズン4最終話 フレンズ4-24 で、誓いの言葉を述べる時、ロスはエミリーと言うべきところをレイチェルと言ってしまいます。
気まずい空気が流れる中、もう一度誓いの言葉をやり直し、とりあえず結婚式を終えたロスですが、エミリーの怒りは収まらず、彼女は化粧室に入ったまま出てきません。

(Mrs. Waltham's phone rings and she answers it.)
ウォルサム夫人(エミリーの継母)の電話が鳴り、彼女はそれに出る。
ウォルサム夫人: Yes, Waltham Interiors. (はい、ウォルサム・インテリアーズです。)
フィービー: (On the phone, in New York) Uh, hello, this is Ross Geller's personal physician, Dr. Philange. ([NYにいて、電話で] あぁ、こんにちは。こちらはロス・ゲラーの主治医のドクター・フィランジーです。)
ウォルサム夫人: Who? (誰?)
フィービー: Yeah, I discovered that Ross forgot to take his brain medicine. Uh, now without it, uh, in the brain of Ross, uh women's names are interchangeable. Through, through no fault of his own. (ええ、私はロスが脳の薬を飲むのを忘れたことに気づいたんです。えー、今、薬がないと、その、ロスの脳の中では、あの、女性の名前が取替え可能になってしまうんです。彼のせいではないのに。)
ウォルサム夫人: Oh, my God! Phoebe. (まぁなんてこと。フィービーね。)
フィービー: No, not Phoebe. Dr. Philange. Oh, no! You have it too! (いいえ、フィービーじゃありません。ドクター・フィランジーよ。まぁ、なんてこと! あなたも同じ症状なのね!)
(Mrs. Waltham hangs up on her.)
ウォルサム夫人は一方的に電話を切る。
フィービー: Hello? (もしもし?)

エミリーのママは、電話に出る時に、「ウォルサム・インテリアーズです」と答えています。
interior は形容詞では「内部の、室内の」、名詞では「内部」ですね。
このセリフでの interior(s) は、日本語の「インテリア」のイメージと同じでしょうね。
interior design, interior decoration で「室内装飾」という意味になりますが、そういうものを請け負う業者か店の名前だと思います。
このママは、最初に登場した時から、しょっちゅう携帯で電話ばかりしているのですが、どうやらそういうインテリア関係の仕事をしているために、片時も電話を離せない、ということのようです。

physician は「内科医、医師」で、personal physician は「かかりつけの医者」。
フィービーは偽名を使って、Dr. Philange と名乗っています。
(この名前については、後に詳しく触れます)

フィービーは、ロスの担当医のふりをして話を続けます。
フィービーは、discover という動詞を使って、「ロスが(飲むべき)脳の薬を飲んでいないことに気づいた」と言っているようです。
かかりつけの医師である私が処方して渡すべきだったのに、それを渡し忘れたことに気づいた、という感じでしょう。
薬がない状態、薬を飲んでいない状態だと、ロスの脳の中では、女性の名前が interchangeable であると言っています。
interchange と言えば、「インターチェンジ」、つまり「高速道路の立体交差」を思い浮かべますが、この場合は「置き換える、入れ替える」という意味ですね。
女性の名前が入れ替え可能になる、というのは、エミリーの名前をレイチェルと言い間違えることを指しています。

through no fault of one's own は決まり文句で、「…の責任ではないのに」。
through no fault of his own を強引に直訳すると、「彼自身の”無”過失を通して、通じて」みたいなことですから、「彼自身の過失を通じてではなく」→「彼に過失、落ち度はないのに」という意味になるのですね。
つまりフィービーは、ロスが名前を間違えたのは病気のせいなんです、と言いたいわけです。

その話を聞いた後、エミリーのママが、「まぁなんだ、あなたフィービーね」と見破ってしまうのも面白いですね。
4-24 で携帯でやり取りをしたことがあったので、フィービーのことを覚えていたようですが、あんまり他人のことには興味のなさそうなママがちゃんと名前まで覚えているのに笑えます。

私はフィービーじゃなくて、ドクター・フィランジーよ、とまだ頑張るフィービー。
have it というのは漠然とした言い方ですが、「あなたもロスと同じような、人[あるいはもっと限定して女性]の名前を入れ替えてしまうという病気・症状を持っている」という意味でしょう。
そのセリフを言いながら、片手でサムアップをして(親指を立てて)、「私、うまいこと返してやったわ!」みたいに勝ち誇った表情を浮かべるフィービーも楽しいです。
やった!と思ったフィービーですが、エミリーのママにあっさり電話を切られてしまうのも、さらに笑えますね。

さて、フィービーが使った偽名について。
DVDでは Filangie、ネットスクリプトでは Philange、そして、Wikipedia では Phalange と綴りが統一されていませんが、この名前は、今回のフレンズ5-1 以降、フィービーの偽名として何度も登場します。

ネタバレを避けたい方は読まない方が良いですが、Wikipedia 英語版: Phoebe Buffay にも、"Regina Phalange"という項目があります。

今回は苗字のフィランジーだけですが、今後は「レジーナ・フィランジー(or ファランジー)」というフルネームでよく登場することになります。
私が調べたところ、今回のフレンズ5-1 の後は、5-24 7-20, 8-4, 8-21, 10-13, 10-18 に登場します。
フレンズ10-18 は、フレンズファイナルシーズン(シーズン10)の最終話で、フレンズの「ほんとにほんとの最終回」なのですが、そこにも Philange という言葉が登場するのですね。
その際には、フィービーの偽名としてではなくて、何かを指す言葉として使われたのですが、それはまた、最終回の時に説明します。(約6年後?…笑)

記念すべき最終話にも登場したくらいですから、それだけフレンズファンには印象深い名前だということですね。
サブカルネタというのとはちょっと違いますが、フィービーがいつも使う偽名という「フレンズファンのお約束」みたいなものなので、参考までに触れておきました。


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posted by Rach at 12:24| Comment(16) | フレンズ シーズン5 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月02日

結婚式の誓いの言葉 フレンズ4-24その6

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ロスとエミリーの結婚式が始まりました。
牧師(Minister): Friends, family, we are gathered to celebrate here today the joyous union of Ross and Emily. May the happiness we share with them today be with them always. Now, Emily, repeat after me. I, Emily... (友人、家族、我々は、今日ここで、ロスとエミリーの喜びに満ちた婚姻を祝うために集いました。今日我々が彼らと分かち合う幸せが常に彼らと共にありますように。さあ、エミリー、私に続けて。私、エミリーは…)
エミリー: I, Emily... (私、エミリーは…)
牧師: ...take thee, Ross... (汝、ロスを…)
エミリー: ...take thee, Ross... (汝、ロスを…)
牧師: ...as my lawfully wedded husband in sickness and in health till death parts us. (法に定めた夫とします。病める時も健やかなる時も、死が私たち(二人)を分かつまで。)
エミリー: As my lawfully wedded husband, in sickness and in health, until death parts us. (法に定めた夫とします。病める時も健やかなる時も、死が私たち(二人)を分かつまで。)
牧師: Now, Ross. Repeat after me. I, Ross... (さあ、ロス。私に続けて。私、ロスは…)
ロス: I, Ross... (私、ロスは…)
牧師: ...take thee, Emily... (汝、エミリーを…)
ロス: Take thee, Rachel-- (All his friends have looks of shock on their faces. He realises what he said. Quickly he says.) Emily! (A slight chuckle.) Emily. (汝、レイチェルを…。[フレンズは全員、顔に驚きの表情を浮かべる。ロスは自分が言ったことに気づく。急いでロスは言う] エミリー! [声に出さすにクスっと笑い] エミリー。]
牧師: (Looking and feeling awkward. he looks towards Emily.) Uhh...Shall I go on? ([決まり悪い様子で、牧師はエミリーの方を向いて] あー、続けましょうか?)

牧師さんのセリフは、結婚式での決まり文句ですね。
日本人がチャペルで結婚式をする場合にも、牧師さんが同じようなことをおっしゃいますが、その日本語バージョンは、英語でのお決まりの言葉をほぼ直訳したものなのだ、ということが、今回の英語のセリフを見ているとよくわかります。

May the happiness we share with them today be with them always. は、「願わくは…ならんことを、どうか…でありますように」というような「願望」を表す 「May+S+V」の形ですね。
修飾語を取り払うと、May the happiness be with them. になります。
つまり、「幸せが彼ら(ロスとエミリー)と共にあらんことを!」という願望で、その幸せとは、「今日(ここで)我々参加者が彼ら二人と分かち合った(この)幸せ」になります。
today (今日)の幸せが、always (今日だけではなく、これからずっと、いつも)、二人と共にありますように、という感覚ですね。

I, Emily は、「私、エミリーは」という感じの同格のニュアンス。
thee は you の古語で、「汝を」という意味。
ですから、thee, Ross も「汝、ロスを」という同格になります。
普段は使わないような古語の thee を使っているので、日本語の誓いの言葉も「汝」という古い言葉を用いているのですね。

take someone as a husband は「(人)と夫とする」なので、take someon as my lawfully wedded husband は「(人)を法に定められた夫とする」になります。
wed は wedding 「結婚」という言葉からわかる通り「結婚する」という意味ですが、marry に比べると文語なので、このような儀式、または形式的な場面で使われることが多いですね。

「病める時も健やかなる時も」「死が(私たち)二人を分かつまで」というのも決まり文句。
「病める時も…」などを前に回して訳した方が日本語っぽくなりますが、今回は英語の流れに合わせて、前から順番に訳してみました。

part はここでは他動詞で「…を分ける、引き離す」という意味。
研究社 新英和中辞典では、「離す、分ける」という意味の類語(seperate, divide, sever)との比較の中で、
part は密接な関係にある人やものを分け離す
というように説明されています。

今度はロスが同じように誓いの言葉を述べるのですが、なんと、「エミリー」と言うべきところを「レイチェル」と言ってしまいます。
「レイチェル」と言った瞬間、フレンズたちの驚いた顔が次々と映ります。
フィービーは、エミリーのママと携帯で電話していた流れで、NYにいながら、そのまま音声だけを聞いていたのですが、そのお陰で、このセリフをフィービーも聞くことになる、という仕組みも面白いなと思いました。
やっぱりこの決定的なセリフは、フレンズ全員が聞かないとだめなんだ、みたいな「お約束」ですね。

言った後で、ロスは名前を言い間違えたことに気づきます。
慌ててエミリーと言い直し、あまりのことに笑うしかない、という感じのロス。
何とも言えない沈黙が流れ、牧師さんがエミリーに、このまま式を続けてもいいかどうかを尋ねるシーンでシーズン4は終わります。
誰もが「このまま、どうなっちゃうの?」と思わずにはいられない、典型的なクリフハンガーです。
(クリフハンガーについては、フレンズ1-24その6 で説明しています)

今回のエピソードでは、チャンドラーとモニカに関する大きな動きがあったのですが、サブカルネタ系の解説を優先させた結果、その部分は解説記事では取り上げることができませんでした。すみません。


今日でシーズン4の解説はおしまいです。
来週からは「シーズン5」に突入します。
「ブログ5周年」の記事で、ブログ閉鎖も考えていることをお伝えしたりもしましたが、皆様からの応援クリック、激励のお言葉のお陰で、今は新たな気持ちでシーズン5に入ることができます。
本当にありがとうございました!
シーズン5以降も、どうぞよろしくお願いいたします。

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posted by Rach at 10:46| Comment(8) | フレンズ シーズン4 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする