2011年08月29日

100万分の1の幸せ フレンズ6-3その4

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モニカの部屋を出て、自分が住む部屋を探さないといけないレイチェルに、ロスは自分の同僚が部屋をまた貸し(sublet)したがっている話を伝えます。
レイチェルが電話でその部屋を借りる交渉をしに行った間に、フィービーはロスに、「あなたは、またレイチェルを愛してる。You re-love her! (レイチェルを再び愛してる・愛し直してる)」と指摘します。そういう心境の変化に自分自身でも気付いているロスですが、フィービーに対しては言葉でそれを否定します。
ロスの同僚と電話で話してきたレイチェルは、すでにその部屋は借り手が決まってしまっていた、私にはどこにも住む家がない、と嘆いています。
悲しむレイチェルに、思わず You can live with me. 「僕と一緒に住めばいい」と言ってしまうロス。
レイチェルはその提案に感謝し、ロスとの同居を決めるのですが、その後、レイチェルがロスの部屋に来て、「チャンドラーとモニカは部屋のことで喧嘩して、同居はなくなったみたい」というニュースを伝えます。
その直後のシーン。
[Scene: Monica and Rachel's, Ross is entering, dragging Chandler, to mediate the argument between Chandler and Monica.]
モニカとレイチェルの部屋。ロスは、チャンドラーを引っ張りながら入ってきて、チャンドラーとモニカ間の口論を仲裁しようとする。
ロス: What's all this about you guys fighting? Is this really over a room? I mean, that is so silly! (君らの喧嘩のことは一体どういうことなんだよ? これはほんとに1つの部屋をめぐっての喧嘩なのか? つまり、そんなのすっごくばかげてるよ!)
モニカ: Ross, we can handle this. (ロス、この件は私たち(二人)で対処できるわ。)
ロス: Well, apparently not. And I can't just stand by and watch two people I care about so much be hurt by something that is so silly. I mean, enough of the silliness! (うーん、どうやら無理みたいだね。そして、僕はただそれを傍観することはできないんだ、僕がとても大切に思っている2人の人間がそんなばかげた何かに傷つくのをね。つまり、ばかげたことはもうたくさんなんだよ。)
チャンドラー: Well, why don't you tell her to stop being silly! (Monica mocks him and he joins in.) (そうだな、ばかなことをするのはやめろって、モニカに言ったらどう? [モニカはチャンドラーをばかにしたように彼の真似をし、チャンドラーもそれに加わる])
ロス: (stopping them) Okay, okay! Two very good points. Look, I've known you both a long time. And I've never seen either of you one-millionth as happy as you've been since you got together. Do you really want to throw that all away over a room? That is so silly. Now wh-what is more important, love... or silliness? ([二人を止めて] わかった、わかった! 二人ともいい点をついてるよ。ねぇ、僕は君たち二人を長い間知ってる。そして、二人が付き合ってからこれまでの様子と比較すると、その 100万分の1の幸せも、それまでには見たことがなかったよ[付き合ってからの君たちは、これまでの 100万倍幸せに見えるよ]。君らは、1つの部屋のことで、それを全部捨ててしまいたいと本当に思ってるの? そんなのすごくばかげてるよ。今、大切なのはどっち? 愛?…それともばかげてること?)

レイチェルを愛している自分の気持ちに気付いてしまったロスは、レイチェルとの同居がとりやめになってしまうのは絶対に避けたいところ。
そこで、チャンドラーとモニカの喧嘩の仲裁を始めます。
Is this really over a room? の over は、fight over 「…のことで、…をめぐって争う」の over のニュアンスですね。
over a room、つまり、「たった1つの部屋のことをめぐって」、今回の喧嘩は争われてるの?という感覚です。
1つの部屋のことで、同居を取りやめるとかどうとかなんて、silly 「ばかげている、ばかばかしい」とも言っています。
モニカは、「こんな風にあなたに仲裁してもらわなくても、二人の問題だから私たち二人で対処できるわ」と言うのですが、ロスはまだ仲裁をやめようとはしません。
stand by and watch を直訳すると、「そばにいて、見る」ということですから、まさに日本語の「(直接関わらず)傍観する」のニュアンスですね。
このセリフの基本構造は、
I can't stand by and watch people be hurt by something. 「人が何かに傷つくのを傍観することはできない」
で、people には、I care about so much 「僕がとても大切に思っている、僕がとても気にかけている(人たち)」、something には、that is so silly 「とてもばかげた(何か)」という言葉が後ろについて、それぞれの言葉を補足説明する形になっています。
ただ、「人が傷つくのを傍観することはできない」と言っているだけではなくて、その人というのは、僕がとっても大切に思っている人たちだし、何に傷ついているかというと、すっごくばかげたことだし、そういうのを見てるのが僕には耐えられないんだよ、だから傍観できなくて、こうして介入せざるを得ないんだよ、という感じでしょう。

enough of the silliness の、enough of は、「…はもうたくさん」のニュアンス。
もうこれ以上は我慢できない、という感覚です。
Enough! や、Enough is enough! も「もうたくさんだ、もういい加減にして」という意味でよく使われますね。
ロスは仲裁を始めてから、この時点ですでに、silly を2回、そして silliness という名詞形も使っています。
今回の二人の喧嘩は「ばかげたものだ、ばかばかしいものだ」ということを何度も強調して、そんなくだらない喧嘩はさっさとやめてくれよ、と言いたい気持ちが出ています。
ロスの説得のキーワードみたいになっているわけですね。

silly って言うけど、じゃあ、その silly なのをやめるようにモニカに言ったら?みたいにチャンドラーは答えています。
つまり、バカげたことを言ってるのはモニカの方で、俺の意見はまっとうだ、まともだ、と言いたいようです。
それを聞いたモニカは、いやそうな顔をして、ミミミ…みたいな声で、チャンドラーのイントネーションを真似ています。
「何かこの人、意味不明のことゴチャゴチャ言ってるわ〜」みたいに相手をばかにする言い方です。
今度はチャンドラーも、そのモニカの真似をして、二人で、ミミミミ言い合っているのにも笑えます。

その二人の子供じみた言い合いを制して、ロスは、Two very good points. と言っています。
Good point. だと「いい点を突いてるね」と相手の意見や指摘を褒める表現ですね。
今回のセリフは、「2つのとても良い点(を突いてる)」みたいに言っていることになり、要はロスは、チャンドラーとモニカの二人の言い分は、どちらも良い点を突いてるよ、とそれぞれの意見を認めていることになります。
しかし、good points とは言っても、実際のチャンドラーとモニカは、ミミミミ…と意味不明の罵(ののし)り合いみたいなことを言い合っていただけですから、そういう「意味不明の言葉」に対して、「わかった、二人ともいい点を突いてるよ」と言っているところが面白い、ということでしょう。
この不毛な言い合いを止めるために、とりあえずそう言ってやめさせた、という感じです。

その後、ロスは、I've known you both a long time. And I've never seen either of you... 「僕は君ら二人を長年知っているけど、…なのは見たことがない」のように、現在完了形を使って説得を試みています。

I've never seen either of you one-millionth as happy as you've been since you got together. というセリフを、音で聞いただけで意味を瞬時に理解するのはかなり難しいなと思いました。
ですからここは、文法的に解析するなどのアプローチで、このセリフの構造をじっくり見てみたいと思います。

このセリフをもう少しシンプルな形にすると、I've never seen (someone) 分数 as happy as ... という形にできるでしょう。
one-millionth は、「100万分の1(の)」という分数ですね。
数字に -th が付いた形は、序数「(第)100万番目の」という意味にもなりますが、このように分数を表す場合にも使います。
序数(順序を表す数)と分数は同じ単語を用いるので、例えば、one third なら「3分の1」で、two thirds なら、「3分の1が2つ」、すなわち、「3分の2」になります。
as 〜 as ... は、「…と同じくらいに〜」ですが、それを倍数で表現する場合、「2倍」なら twice as 〜 as、「3倍」なら three times as 〜 as、半分なら half as 〜 as になりますので、one-millionth as happy as は「100万分の1幸せ、幸せの度合いが 100万分の1」だと言っていることになります。

ここでさらにやっかいなのは、この as 〜 as の倍数表現に、I've never seen 「見たことない」という現在完了形の経験の否定文が使われている点です。
get together は「一緒になる」で、男女間の話で言うと、「付き合う、結ばれる」ことを指すでしょう。

フレンズ2-16その17 で、
モニカ: You said you've never seen Richard happier. (パパも言ってたわよ、リチャードがこんなに幸せそうにしてるところは見たことがないって。)
というセリフがありましたが、これは「(今)より幸せなリチャードを今まで見たことがない」→「今のリチャードがこれまでで一番幸せに見える」という意味ですね。
比較級で「それより〜なのを見たことがない」と表現することで、「これまで見たことないほど最高に〜である」ことを示唆することになるわけです。
今回のセリフは比較級ではなく、as as を使った倍数表現ですが、これもこの比較級のパターンと同様に考えてみると、「二人が付き合ってからの幸せと比較して、その幸せの100万分の1の幸せな二人を(どちらも)今まで見たことがない」→「今の、付き合ってからの二人は、これまでの100万倍幸せに見える」と言っていることになるように思います。

セリフの流れを考えながら、どうしてそういう意味になるのかを考えてみると…
モニカは妹、チャンドラーは大学時代の友人なので、二人とは長い付き合いになる。これまでにそれぞれの幸せな様子を何度か見てきたけれど、二人が付き合ってからこれまでの happy の度合いと比較すると、そのたった 100万分の1 に当たるくらいの幸せな様子すら見たことがない、二人が一緒になってからの幸せと比較すると、それ以前の幸せなんて、その100万分の1にも値しない、と言っていることになり、つまりは、「付き合い出してからの二人は、それまでに各々が経験してきた幸せと比較すると、100万倍幸せそうに見える」と言っているセリフになるだろうと考えられる、ということです。

そもそも、million 「100万」という数字は、英語の誇張表現でよく使われますね。
これもそういう誇張表現の一種で、「君ら二人をよく知ってるけれど、二人が一緒になる前の幸せなんて、その 100万分の1にも満たないんだ、それくらい、付き合い出してからの二人はラブラブで超幸せなんだよ、今までの100万倍幸せなんだよ」と言いたいのだと思います。

その流れを受けて、Do you really want to throw that all away over a room? と言っているわけですが、that はそういう「これまでの人生とは比較にならないほどの 100万倍幸せな状態」を指し、それを throw (all) away 「(全部)捨てる」ことを君らは本当に望んでるわけ? (それも) over a room 「たった1つの部屋のことで?」と言っていることになります。
このセリフだけを見てみても、「たった1つの部屋をめぐって、それをほんとに全部捨てちゃいたいの?」と言っていることから、that が指している、1つ前のロスのセリフの内容が、「二人は今、最高に幸せである」と言っていることが想像できます。
ですからやはり、「その 100万分の1も見たことがない」→「今はこれまでの 100万倍、幸せである」という内容になるはずだと思うのです。

one-millionth as happy as you are のように、2つ目の as の後ろが you are 「今の、現在の君たち」であれば、もう少しわかりやすかったのでしょうが、「付き合い出してから今までの君たち」を意味する現在完了形になっているために、1つの文の中に2つの現在完了形が存在することになり、余計に構造が複雑に見えるところもまた、解釈がややこしくなる原因の一つでしょう。
そのため、since you got together がどちらの現在完了形とセットになっているのかがわかりにくいと言えるのかもしれません。
が、最初の I've never seen と結び付くにしては離れすぎていますし、逆に、as you've been だけでは期間が漠然としすぎていて、何と比較しているのかわかりにくいため、"as you've been since you got together" をひとまとまりと考えるのが自然でしょう。

付き合い出してから今までそういう超幸せな期間が存在した、そういう日々を、1つの部屋にまつわるたった1つの喧嘩であっさり捨てちゃうの?と言いたいがために、比較の対象として、(as) you've been since you got together という現在完了形を使った、ということだと思います。

正直、これを音だけで瞬時に意味を取ることは難しいので、わからなくてもちっとも気にすることはないですし、初めて見た時は「構造がよくわかんないな…」と「理解するのをとりあえずはあきらめる」ことも構わない表現だとも言えそうです。
が、もし時間が許せば、そして、何とかもう少し食らいついてみたいと思うのであれば、まずは前後の文脈から、「多分こういう意味になるはず」だと類推し、そういう意味に解釈可能かどうかを文法的なアプローチを使って解析する、という作業を進めていけばいいのでは、と思います。
それが、「英語を学ぶ」ということだろうと。
そのように「前後の文脈から意味を理解し、英文の構造を把握する力」を磨けば、読解力を高めることができます。

自分の経験から言わせていただくと、難しいと言われている英検1級のリーディングにも対応できる力がついたのは、ブログでセリフの解説を書くにあたり、こういう作業を繰り返してきた結果だと思っています。
いくら難しい単語をたくさん覚えているつもりでも、英単語を訳語の日本語に置き換えるだけでは、英語の文の持つ細かいニュアンスまではとても捉え切れません。
このフレーズは何を修飾していて、この副詞節はどこにかかっているのか…というような「構造」が理解できない限りは、その英文が理解できたとは言えない…私はそう思います。

ロスは、幸せを1つの部屋のことで捨てちゃうなんて…と言った後、また、silly や silliness という単語を使っていますね。
「まだ、その言葉を使いますかっ?!」みたいなくらい、しつこく使い続けていますが、とにかくロスは、「部屋1つのことで、同居をやめるなんて、まったくばかげてる!」というのを自分の説得の一番のポイントにおいている、彼の論拠・論点はそこにある、ということで、その執拗さがロスらしくて笑える、ということでしょうね。


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posted by Rach at 14:56| Comment(2) | フレンズ シーズン6 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月27日

ルームメイト募集広告 フレンズ6-3その3

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レイチェルが出て行った後の空き部屋を、ゲストルームにするかゲームルームにするかで、チャンドラーとモニカは喧嘩してしまいます。
プリプリ怒りながら、ジョーイのいる部屋に戻ってきたチャンドラー。
ジョーイ: Hey, what's up? (よお、どうした?)
チャンドラー: Nothing. Monica and I had a stupid fight. (何でもない。モニカと俺は、バカな喧嘩をしたんだよ。)
ジョーイ: But you're still moving in together, right? Because my ad came out today. (Shows him the paper.) (でも、お前はまだモニカと一緒に住む予定だよな? っていうのは、俺の広告が今日出たからさ。[チャンドラーにその新聞を見せる])
チャンドラー: (reading the ad) "Wanted: Female roommate, nonsmoker, nonugly." Nice! ([広告を読んで] ”求む: 女性ルームメイト、タバコを吸わない人、不細工(ブサイク)ではない(人)。” ナイス!)
(注:この後のシーンの解説を一部省略し、フィービーとレイチェルの会話シーンの解説に飛びます)
チャンドラーがモニカの部屋で同居することを決めたため、レイチェルは自分が住む部屋を探しています。
フィービーがいるセントラルパークに、レイチェルが入ってきます。
レイチェル: Pheebs, this whole apartment thing is a nightmare. Every place I can afford comes with a roommate who is a freak. I mean, look at this. (Points to one and starts to read it.) "Wanted: Female roommate, nonsmoker, nonugly." It's just, there's nothing! The city is full! (フィービー、このアパートメントの件は悪夢よ。私がお金を払える場所はどこも、変人のルームメートがついてくるの。ほら、これ見てよ、[一つ(の新聞広告)を指差して、それを読み始める] ”求む: 女性ルームメイト、タバコを吸わない人、不細工(ブサイク)ではない(人)。” ただもう、何もないのよ! この町は全部埋まってるのよ!)
フィービー: Wait! No, look at this! (Points to one.) (Reading) "Two bedroom, two bath. Must be nonsmoker. Satan worshipers okay." Oh, yeah, but it's on the ground floor. (待って! 違うわ、これを見て! [ある広告を指差す] [読む] 「寝室2つ、浴槽2つ。タバコを吸わない人に限る。悪魔教の信者はオッケー」。あぁ、でも、1階だわ。)

不機嫌に部屋に入ってきたチャンドラーは、「モニカとバカな喧嘩をしちゃって」と言っています。
それを聞いたジョーイは、「喧嘩したからって、引っ越しが取りやめとかにはならないよな?」みたいに言って、「(どうして俺がそういうことを言うかっていうと)俺の広告が今日(新聞に)出る・載るから」とも言っています。
その広告の内容が、下心ミエミエな感じで、いかにもジョーイっぽくて笑えます。
女性のルームメイトに限定しているのもそうですが、nonugly (non-ugly) の部分が特にヒドいですね。
ugly は「(容貌が)みにくい、不細工な」で、nonugly だと「ugly でない人」、つまり、「ブサイクじゃない人を求む」と言っているわけですが、ジョーイの本音としては、ホットな美人が来てくれることを期待しての広告と言えるでしょう。
他にもいろいろ言いようがあると思うのに、「ブサイクな人はムリ」と言っているようなものですから、あまりにも自分の気持ちを正直に吐露しすぎた(笑)募集広告…という感じですね。
いくら non- で否定していても、ugly というキツすぎる言葉を使ってしまってはダイレクト過ぎるだろ、というところ。
「いかにもジョーイらしい」募集記事に、チャンドラーもナイス!と言って喜んでいます。

その後、一部、シーンを省略して、今度は女性陣のやり取りを見てみます。
レイチェルのセリフの this whole apartment thing を直訳すると、「このアパートメントの件、全部(全体)は」という感じで、「この一連のアパートメントの件は」「私がアパートを探してるっていう今回の件は」みたいなニュアンスになります。
Every place I can afford は、「私がお金を出して借りることができる、あらゆる場所」で、自分の支払能力で借りることが可能なアパートを意味しています。
come with を直訳すると、「…と一緒に来る」ですから、つまりは、「…が(もれなく)付いてくる・付いている、…が付属している、搭載・装備している」というようなニュアンス。
freak は「変人」ですから、私が家賃を払えそうなアパートメントには、変人のルームメートがおまけでもれなくついてくるのよね、みたいにボヤいているセリフになります。
そして、具体的に新聞のルームメイト募集の広告を見せるレイチェル。
それを読み上げると、さっきのシーンで登場した、ジョーイの出した募集広告だった…というオチですね。
「ほら、こんなことを書くような、ヘンなやつばっかりなのよ」と言いたいレイチェルなのですが、実はこの広告は自分の友人ジョーイが出している広告だとも知らずに、あきれてボヤいている…という面白さです。
ジョーイの作った広告の文言そのものもジョークとして笑えるわけですが、それをしばらく時間が経ってから、また別の場面のジョークに使う、という、「コメディの王道」とも言えるものだと思います。

The city is full! の full は「満員で、満室で」のニュアンスでしょうね。
良い部屋は全部、すでに人が住んで埋まってしまっていて、空いている部屋と言えば、こんな変なルームメイトがいる部屋だけ…このNYは空き室がないのも同然よ!みたいな感じでしょう。

広告欄を見ていたフィービーは、「ちょっと待って」と言って、別の広告を読み上げます。
Must be nonsmoker. は「ノンスモーカーでなければならない」ですから、タバコを吸う人は絶対ダメ、ノンスモーカーに限る、ということ。
さっきのジョーイの広告もそうでしたが、「ノンスモーカー」という条件はよく使われるようですね。
Satan は「魔王、サタン」ですが、英語の発音は「セイトゥン」のような感じになることにも注意しましょう。
その後、フィービーは残念そうな声を出して、「でも、そのアパートは1階にあるわ」と言っています。
つまりフィービーは、「悪魔教信者はオッケー」という部分には特に何も感じずに、その次に書いてあるらしい、「部屋が1階にある」という部分にひっかかり、「いい部屋かと思ったけど、1階なんだったら、この部屋もダメね」と言っているセリフになります。
1階は泥棒に狙われやすいというようなデメリットもあるのかもしれませんが、たいていの場合はそっちよりも、「悪魔教の信者はオッケー」の部分で、「オッケーってことは、この人はそういう信者の一人なの?」と思ってビビるのが普通ですよね。
悪魔教の部分はスルーして、1階の部分に反応するのが、ちょっと感覚のズレたフィービーらしいオチだと思いました。
「食いつくのは、そこ?!」みたいな面白さですね。


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posted by Rach at 07:38| Comment(0) | フレンズ シーズン6 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月25日

phone it in フレンズ1-10その7

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フレンズ1-10その6 のコメント欄 で、フレンズ1-10 での2つのセリフに関するご質問がありましたので、そのセリフに対する私の見解を、今日は記事として投稿したいと思います。
やたらと長い記事になってしまったので、お急ぎでない方は、お時間のある時にでもお読み下さい(笑)。

まず1つ目。
出掛けていたレイチェルが、部屋に帰ってきたのですが、顔も髪も服もボロボロの状態。
どうしてそんなことになったかの顛末を話しているセリフ。

レイチェル: I was at the airport getting into a cab, when this woman, this blond planet with a pocketbook, starts yelling at me. (私は空港にいて、タクシーに乗ろうとしていたの。その時、ある女が、pocketbook を持った blond planet が、私に叫び始めたのよ。)

その女のせいで、私はこんな姿になっちゃったのよ、とその女性を非難するセリフがこの後、続くことになります。
このセリフの中の、pocketbook と blond planet という言葉の解釈についてのご質問でした。

pocketbook は、DVD の日本語では「ハンドバッグ」と訳されていました。
実際、pocketbook には、そのような「ハンドバッグ」の意味があります。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
pocketbook :
1. the amount of money you have, or your ability to pay for things
2. (old-fashioned) a woman's purse (= small bag), especially one without a strap
3. a small book with a soft cover that can be carried in a pocket
4. (old-fashioned) a wallet


つまり、1. は、「自分が持っているお金の量、または物に対して払うことのできる能力」。
2. は、「(古い表現) 女性の purse (小さなバッグ)、特にストラップがないもの」。
3. は、「ポケットに入れて持ち運べる、ソフトカバーの付いた小さな本」。
4. は、「(古い表現) wallet (財布)」。

このように様々な意味があるので、どう解釈するのも可能、なのかもしれませんが、purse や wallet の意味には、old-fashioned (古い、古風な、古臭い表現)と書いてあるので、若い人はあまり使わないとも考えられる気はします。
ご質問のコメントでも、「おしゃれなレイチェルの使う言葉ではないような気がする(purseとかを使う)」というご意見をいただきましたが、私もそれに同感です。
フレンズでは女性陣がそういうハンドバッグを purse と呼んでいるシーンが何回も登場していますので、同様のハンドバッグならば、ここでも purse を使っただろう、だからこれは purse ではなく、カタカナ表記の「ポケットブック」から想像される通りの「ポケットに入るような、文庫本のような小さな本」ということになる気がします。

あるいは(こちらは可能性は少ない気がするのですが)、purse のことを、わざと古臭い表現である pocketbook と表現することで、「古風で古臭くてダサいハンドバッグ」みたいなニュアンスを出したかった、という可能性もなくはない…とも思いますが、やはり素直に「ポケットブック」と解釈するのが自然かなぁ、と。

次に、blond planet について。
まず、細かい話ですが、DVD英語字幕では、blond、ネットスクリプトでは blonde となっています。
これについては、研究社 新英和中辞典に、

blond, blonde
綴り
blonde は女性形; 現在は男女とも blond を用いることが多い


とありますので、どちらを使っても問題ない、ということで良いでしょう。

そして意味については、この planet はやはりあの「プラネット、惑星」で、「金髪惑星(金髪星)から来た女」みたいなニュアンスを「私は」感じました。
後で、別の意見もご紹介しますが、まずは私がどうしてそう思ったかについて語らせて下さい。

今回の フレンズ1-10 よりも先のエピソードになってしまいますが、過去記事、故郷の星に帰ったらどう? フレンズ5-11その7 で、planet という単語が使われるフレーズ、What planet is somebody from? 「〜はどの惑星から来たの?」について説明しました。

アカデミックな辞書である LAAD にも以下のように出ています。

what planet is somebody from/on? also somebody is (living) on another planet :
(spoken) (humorous) used to say that someone does not seem to understand things that are clear to most people, or that their ideas are not at all practical or sensible


つまり、「(人)はどの惑星から来たの?」「(人)は別の惑星に住んでいる」というフレーズは、
「(口語)(ユーモラスな表現) ある人が、ほとんどの人にとって明らかな事柄を理解していないように見えること、または、その人の考えが全く現実的ではない、または分別がないこと、を言うために使われる」。

地球人の常識(笑)では理解不可能な発言・行動をする人に対して言う言葉で、「君は他の惑星から来た宇宙人?」と言ってからかう感覚のフレーズです。
それと同じようなニュアンスで、blond planet も、a woman from the blond planet という意味で使っているように私には思えました。
金髪の人ばかり住んでいる惑星から来た女みたいに、「いかにも金髪、これぞ金髪」って感じの金髪だった、みたいな感じで。

今回、ネットを検索してみると、このフレーズについて英語のフォーラムが存在することがわかりました。
blond planet : WordReference.com
そこには2種類の回答が寄せられています。
詳しくは実際にそのフォーラムを読んでいただければと思うのですが、簡単に説明させていただくと、
1つは私と同じ見解の、a woman from the blonde planet という意味だろうという意見で、
もう1つは、the woman was very big, as big as a "planet" 「その女性はとても大きい、1つの惑星と同じくらい大きい」という意味に思えるという意見でした。
そのフォーラムでは、どちらの意見が正しいか、というところまでは結論が出ていないので、どちらの意見を取るかは読者の自由ということになるでしょう。
拙ブログの読者の皆様にも、ご自分の気に入った方の解釈(笑)を選んでいただければと思います。

私は自分の意見を押し付けるつもりは全くないのですが、このブログの管理人としての見解を一応述べておくと、planet と聞くと、What planet is she from? みたいなフレーズを思い浮かべるので、そっちの方の意味じゃないかなぁ、と私は思ったということですね。
確かに a planet は、その形状と大きさから、「丸くてデカい」ものの例えに使われる可能性はあるでしょう。
ただ、図体のでかい女、みたいな意味を言いたいのであれば、cow 「牛」みたいに言うかなぁ、とか思ったり。

例えば、フレンズ1-17その4 や、フレンズ3-3その12 で、「太っている人」の形容として cow という言葉が使われていたので、ここであえて、planet という単語を選択している理由がうまく説明できないと言いますか…。

次に、blond (blonde) という単語について。
コメント欄のご質問では、blond という言葉のネガティブなニュアンスについても言及されていますが、確かに世間では、「頭が悪い」というようなイメージを持たれがちな傾向にあるようです。
(金髪の方、ごめんなさい。あくまでも、「ステレオタイプなイメージ」の話だとご理解下さいませ。)

実際、そういう「金髪のステレオタイプなイメージ」を表現したセリフに出会ったことがありますので、ここで紹介させていただきます。

女子高生探偵が主役のドラマ「ヴェロニカ・マーズ」(原題: Veronica Mars)のシーズン1第4話「詐欺師をやっつけろ!」(原題: The Wrath of Con)で、ヴェロニカが、お金を騙し取られた依頼人になりすまして、犯人に接触し、もう一度お金を貸すふりをするシーン。
小切手を渡そうとするヴェロニカに、相手の詐欺師は「現金じゃないとだめなんだ。誕生日まで銀行口座は凍結されてて…」などと説明します。

その説明がよくわからない、という顔をした後のセリフが、
ヴェロニカ: Okay, I'll-- It must be the hair. Blond.
で、DVDの日本語字幕では、「よく分からないけど… 私、頭が悪くて」と訳されていました。

直訳すると、「わかったわ、私は… きっと髪の毛のせいね。(ほら)ブロンドなのよ」ということで、「髪の毛がブロンドだから、あなたの言っている意味がよくわからないけど、まぁ、あなたの言う通りにするわ」みたいなニュアンスで使われています。
このセリフからも、金髪だから、事情がうまく飲み込めない、みたいなニュアンスで言っていることが感じ取れます。
ヴェロニカは探偵をやっているくらいなので、頭脳明晰な女の子なのですが、髪の毛は透き通るような金髪であることを逆手にとって、わざとおバカなふりをしている、というセリフになるでしょう。
「頭が悪い」というステレオタイプなイメージとは正反対の「金髪の女子高生探偵」というキャラ設定をしているにもかかわらず、その本人の口からステレオタイプなイメージ通りの言葉を言わせる、というところに、「しゃれたひねり」を感じるわけです。
「おバカだと思ってるかもしれないけど、ところがどっこい」みたいな、そういう「ステレオタイプ」を密かに、しかし痛烈に、批判している感じもしますしね。

レイチェルがわざわざ相手の女性のことを blond だと言ったのも、ただ見た目がブロンドなだけではなくて、そういうネガティブな「バカな女」という意味も持たせたかった気もします。
レイチェル自身はどちらかと言うと金髪の部類ですが、厳密に言うと、それほど金髪ではないですよね。
フレンズのメンバーなら、フィービーの方がより金髪っぽいです。
実際、フレンズ2-16その9 で、
店員: Blonde girl? You're in room two. Not-so-blonde girl, you're with me. (金髪女? あんたは2番の部屋。そんなに金髪でない女、あんたは私と一緒に来て。)
というセリフがありましたが、金髪と呼ばれたのはフィービーで、「そんなに金髪ではない」と呼ばれたのはレイチェルでした。

レイチェル自身、自分は「完璧な金髪じゃない」という意識が常にあるため、「いかにも金髪」な女性を見た時に、どうしてもそれに目が行ってしまうような気がします。
今回の フレンズ1-10 のセリフでは、相手に対して怒りを抱いているために、「(ステレオタイプなイメージ通りの)おバカなんじゃないの?」という軽蔑した気持ちと、見事で美しい金髪に対する嫉妬に近い気持ちとがないまぜになって、その女性を形容する時に、this blond planet という言葉が出てきたのかなと思うのですね。
自分がブルネット(黒髪)の場合、「あのブルネットの女が」とは形容しないのと同じで、自分と違う部分の特徴をネーミングに使ったのだという気がしました。

ということで長くなりましたが、私がそのセリフを訳すとすると、「文庫本を持った、金髪星から来たような金髪女が、私に叫び始めたのよ」になるでしょうか。


2つ目のご質問について。
ロス: Changing his diapers. Picking his fleas. But he's just phoning it in. (彼(お猿のマルセル)のオムツを換えたり、彼のノミを取ったり。でも彼はただ、phone it in するだけなんだ。)
この phone it in はどういう意味か?についてです。
過去記事では、その部分の日本語訳として「彼には通じないんだ」と書いたのですが、それは DVDの日本語訳が「でも通じない/でも彼には通じないんだ」となっていたのをそのまますんなり納得して、何も疑問を感じずにそのまま書いてしまったものだったようです。(6年前の記事は、本当に「雰囲気で、何となく」日本語をつけている部分も多いのですが、これはその典型と言えそうです。すみません。)

それで、今の私が改めてこのセリフを見直してみたわけですが、やはり、この文脈を考えると、「(僕が必死に尽くしても)彼には通じない」的な意味がしっくりくる気がするのですね。

phone という単語は、英和を見ても「電話をかける」という意味くらいしか載っていません。
LAAD に載っている以下の意味も、それに近いニュアンスです。

phone sth ⇔ in : to telephone a place to report something, give your opinion, ask a question etc. SYN: call in
例) Elliot was arrested for phoning in a bomb threat.


つまり、phone sth in は、「何かを報告する、自分の意見を言う、質問をするなどのためにある場所に電話をかけること」。
例文は、「エリオットは爆弾の脅迫電話をかけたことで逮捕された」。

ですが、マルセルが電話をかける、というのはやはりヘンな気がするので、ネットの辞書で調べてみると、それらしい意味を発見しました。

Urban Dictionary : phone it in
phone it in
344 up, 10 down
Perform an act in a perfunctory, uncommitted fashion, as if it didn't matter.
例) She sang the National Anthem, but she was just phoning it in as far as I could tell.


つまり、「おざなりで、全力を傾けることのないやり方で行動すること、まるで重要なことではないかのように」。
例文は、「彼女は国歌を歌ったが、私のわかる限りでは、ただおざなりでそうしていただけだった」。

Wictionary : phone it in
Verb
phone it in
2.(idiomatic) To fulfill a responsibility with a minimum effort rather than the appropriate level of effort.


つまり、「(慣用的表現) 適切なレベルの努力というよりもむしろ最小の努力で責任を果たすこと」。

言い換えると、「責任を果たすのに必要な最小レベルの努力しかしない」ということですから、上の Urban Dictionary の perfunctory, uncommitted 「おざなりで、全力を傾けることのない」に通じるものがありますね。
ロスに言わせると、「僕は必死に尽くしてるのに、尽くしても尽くしても(…演歌みたいですが…笑)、おざなりの、必要最小限の反応を返してくるだけなんだ」みたいな感じなのかなぁ、と思います。
お世話してあげると、それに対して無反応だったり、無視したりするわけじゃないけれど、「ん、ありがと」程度にチラッと視線を向けるだけで、僕(ロス)のことなんかどうでもいい、興味ない、みたいな態度を取るんだよ、とボヤいているような感じかなぁ、と。

ここからは私の推測ですが、どうして元々は「電話で報告する」という意味の phone it in がそういう「おざなりな対応」みたいな意味になるかについて少し考えてみました。
実際に本人が出向いて行って、直接報告したり意見を言ったりするのと比較すると、「電話という機械越しに、顔も合わせずに報告する」という行為が、心がこもっていないように受け取られる、熱意がないように取られる、という感覚から来たのかも…と思ったりします。
現代社会においては、電話やメールでは失礼、という感覚もずいぶん減ったとは思いますが、直接会う(in person)の方が、電話で話す(on/over the phone)よりも、熱心さが感じられる、ということは今でもあるのかな、という気はします。

実際、フレンズ3-6その13 で、
エリック: But, he told me over the phone... (でも、チャンドラーは電話で僕に言ったんですよ…)
ヘッケルさん: He told me in person. (チャンドラーは私に直接言ったぞ。)
というやり取りがありました。
ここでも、over the phone よりは、in person の方が信頼できる、という感覚が感じられます。

…ということで、長くなりましたが、今の私が日本語訳をつけるとすると、But he's just phoning it in. は「(僕がオムツを換えても、ノミをとっても)マルセルはただ、適当におざなりな対応を返してくるだけなんだ」になるように思いました。


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posted by Rach at 16:30| Comment(6) | フレンズ シーズン1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月22日

…にあるような as in フレンズ6-3その2

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前回の続きです。
チャンドラー: Okay, so you mean "No" as in: "Gee Chandler, what an interesting idea. Let's discuss it before we reject it completely." (わかった。じゃあ、君の「ノー」は、こういう意味のノーだよね。「まぁ、チャンドラー、何て面白いアイディアなの。それについて話し合いましょ、その考えを完全に却下する前に」。)
モニカ: Oh, I'm sorry. Of course.... Yes, interesting idea, umm, talk about it. But no. (あぁ、ごめんなさい。もちろんよー…そうね、面白いアイディアだわ。うーん、それについて話して…でも、ノーよ。)
チャンドラー: So that's it? (それで終わり?)
モニカ: I just don't think, y'know, arcade games go in a beautiful guest room. The beautiful guest room is gonna be filled with antiques. (私はただ、ほら、アーケードゲームは美しいゲストルームには似合わないと思うだけよ。その美しいゲストルームはアンティークでいっぱいにするの。)
チャンドラー: Which is why Asteroids is perfect. It's the oldest game! (だったら、アステロイドはパーフェクトだよ。最古のゲームだもん!)

空いたレイチェルの部屋を、俺はゲームルームにしたいと言ったチャンドラーですが、そこをゲストルームにしたいモニカに、あっさり、No. と否定されてしまいます。
チャンドラーは、一言でバッサリ切り捨てることはないだろ、と言わんばかりに、「その今のモニカの No. っていうのは、こういう意味の No. だよねぇ〜?」のように言っています。

as in は、「(例えば)…にあるような、…において見られるような」という感覚。
ですから、You mean "No" as in: ... は、「…って言葉にあるような感じの、No. って意味だよね?」というニュアンスになるでしょう。

as in は、これまでにフレンズで何度も登場しました。
フレンズ2-22その12 では、スコッチの neat の意味がわからなかったロスに対して、
レイチェルパパ: ...no, neat, as in no rocks. (違う、ニートだよ、つまり氷はナシってこと。)
というセリフが登場しましたし、そこでも併せて説明しましたが、フレンズ1-2 でのセリフでは、
キャロル: Marlon-if it's a boy, Minnie if it's a girl. (もし男の子ならマーロン、女の子ならミニー。)
ロス: ...As in Mouse? (ミニーって、マウスの?)
キャロル: As in my grandmother. (ミニーって名前は私のおばあちゃんの名前よ。)
というやりとりもありました。

また、今回のセリフのように as in の後に文が続くパターンとしては、フレンズ2-11その1 で、
キャロル: We're getting married. (私たち、結婚するの。)
ロス: As in, "I now pronounce you wife and wife" married? (それって、牧師さんが「私は今ここにあなた方が、妻と妻であることを宣言する」っていう、あの結婚のこと?)
というセリフもありました。

このように、本来の as in の意味は、「…にあるような」ということですから、as in 以下に、No. と同じ内容を意味するような文章が続かないといけないはずですが、ここでは、No とは反対の意味に近いような文「素敵なアイディアね。完全に却下する前に話し合いましょう」が続いています。
つまり、「…にあるような」と言った中には、No の意味に該当するようなことが「存在していない」わけで、かろうじて、reject という言葉にその否定のニュアンスがあるだけですね。
「…にあるようなやつ?」と言いながら、チャンドラーは、モニカの No. という一言を、「それはつまり、こう言いたいわけだよね? こういう意味で No. って言ってるんだよね?」と「別の意味に言い換えて」いるわけです。
チャンドラーとしては、「No. って言う前に、せめてもう少し話し合いがあってもいいんじゃないか、ちょっとはその案について考えてくれてもいいんじゃないか?」という気持ちがあるのですが、それを例えば…
"No? You said just "No"? Why can't we just even discuss it for a while before you reject it completely like that?! You are the one who said, "Let's talk about it," aren't you?" (ノー? 今、ノーって言った? 君がそんな風にその案を完全に却下する前に、俺たちでそれを少しの間、議論することすら、どうしてできないんだよ?! 「一緒に話し合いましょう」って言ったのは君なんだぞ、そうだろ?)
みたいに喧嘩腰に言ってしまうと、本格的な喧嘩に突入してしまうので、角が立たないように、「その No. っていうのは、こういう意味だよね?」と、モニカの No. の一言ではひどすぎる、ということをやんわり伝えよう、相手に気づかせようとしているわけです。

チャンドラーは、before we reject it のように we を使っています。
チャンドラー自身はゲームルームの案に賛成なので、本来は「(その案を)却下する、拒絶する」のは、モニカだけ(you)になるはずですが、チャンドラーが言いたいのは、せめてそのゲームルームの案がダメならダメでもいいけれど、二人でちゃんと話し合って、俺も納得した上で「二人で」(we)その案を却下する、というのでないと、俺は納得いかないな、みたいな気持ちが入っているように思います。
君が一方的に却下するんじゃなくて、俺も納得した上でないと困るよ、という感じでしょう。

そこまで言われたモニカは、ごめんね、と謝った後で、Yes, interesting idea, umm, talk about it. But no. と言っています。
「面白いアイディアだと認めて、それについて話したけど…やっぱダメ!」みたいな、「とりあえずあなたの言う通りにしてみたわよ」的な、御座なり(おざなり)な感じになっています。
「議論するって、たったそれだけ?」みたいに言うチャンドラーに、I just don't think... と言って、却下の理由を説明しています。
I just don't think arcade games go in... を直訳すると、「アーケードゲームが go in するとは思えない」ですが、これは英語には「否定語をできるだけ前に持ってくる」性質があるからで、「アーケードゲームは go in しないと思う」とした方が、自然な日本語になるでしょうか。

go in を直訳すると、「(〜の)中に入る」で、「ぴったり入る、収まる、サイズがぴったり合う」という意味があります。
ただ、ここでは、go with 「…とよく合う、似合う、適合する、調和する、溶け込む」と似たニュアンスで使っているような気もします。
そのゲーム機がデカすぎて(笑)部屋に収まらないとかの問題ではなくて、日本語で言うところの「部屋にしっくりはまらない、しっくりこない」みたいな感じで「収まらない、合わない」と言っている感じがするのですね。
その後のセリフでも、「アンティークでいっぱいにする」と言っているので、やはり、サイズ、大きさの問題ではなく、趣味やテイストの問題としてモニカは捉えているのだと思います。

「アンティークでいっぱいにする」という言葉を聞いて、Which is why Asteroids is perfect. とチャンドラーは言っています。
which は、その前のモニカの発言を指し、is why は、is the reason why と解釈するとわかりやすいでしょう。
「そのモニカが今言ったことが、アステロイドがパーフェクトな理由だよ」ということで、その後、「アステロイドは最も古い・最古のゲームなんだ」と言っています。
アンティーク、つまり、「古くて価値のあるもの、骨董品」だと言うなら、アステロイドは一番古いゲーム機だから、まさにアンティークだよ、完璧じゃないか!ということですね。


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posted by Rach at 15:27| Comment(2) | フレンズ シーズン6 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月19日

本物のアーケードゲーム フレンズ6-3その1

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シーズン6 第3話
The One With Ross' Denial (ルームメイト獲得大作戦!)
原題は「ロスの否認の話」


モニカの部屋で同居することを決めたチャンドラーとモニカは、今後の計画について話し合っています。
モニカ: Okay listen, y'know when you move in, Rachel's room is gonna be empty. You wanna talk about what we want to do with it? (ねぇ、聞いて。ほら、あなたが引っ越してくると、レイチェルの部屋が空くことになるでしょ。その部屋をどうするかについて話したい(と思わない)?)
チャンドラー: Sure! (もちろん!)
モニカ: Okay, I was thinking we should have a beautiful guest room, right? With a mahogany sleigh bed and bedside tables with flowers on them all the time! And we could have a roll top desk with little comment cards so people could tell us how much they loved staying here! Okay, whatever, I really haven't thought about it that much. (オッケー。私は素敵な(美しい)ゲストルームにすべきだって思ってたのよ。マホガニーのスレイベッド(そり型ベッド)があって、いつも花を置いてあるベッドサイドのテーブルもあるの! そして、ロールトップデスク(上部が畳み込み式になっているふた付き机)を置くこともできるのよ、ちょっとしたコメントカードも載せておくの。(そこに泊まった)人がここでの滞在がどれほど気に入ったかを私たちに伝えることができるようにね! いいわ、とにかく、ほんとにそれについてはそんなには(まだ)考えてはいないのよ。)
チャンドラー: Well, I like that idea... obviously. I was thinking maybe, maybe, maybe it could be a game room, y'know? I mean you can buy old arcade games, like uh, like Space Invaders and Asteroids for $200. The real ones. The big, big, big ones! (そうだね、そのアイディアもいいと思うよ、もちろんね。俺が考えてたのは…多分、多分、多分…ゲームルーム(ゲーム部屋)にもなるかな、って、だろ? つまり、古いアーケードゲームの、例えば、スペース・インベーダーとかアステロイドとかを200ドルで買えるしね。本物のやつさ。あの、デカい、デカい、デカいやつをね!)
モニカ: No. ([一瞬、すごく嬉しそうな顔をするが、しばらくしてから首をすくめて、でも顔は笑顔のままで] ノーよ[ダメよ]。)

何かを一緒に決めましょう、と言いながら、すでにモニカが事細かに計画を立ててしまっている…というシーンはこれまでも何度も出てきましたが、今回もその「仕切り屋」の部分が前面に出てきています。
高級木材であるマホガニーでできた sleigh bed と言っていますが、sleigh とは「(雪や氷などの上を滑る)そり」のこと。
その「そり」に似ているベッドを、スレイベッドと呼ぶようです。

詳しくはウィキペディアで。
Wikipedia 英語版: Sleigh bed
ウィキペディアには写真も載っていますのでわかりやすいと思います。
その冒頭の説明を引用させていただくと、
A sleigh bed is a style of bed with curved or scrolled foot and headboards, thus resembling a sled or sleigh.
訳しますと、「スレイベッドは、カーブした、または渦巻状になった、フット(ボード)とヘッドボードを持つベッドのスタイルで、そのため、(形状が)そり(sled, sleigh)に似ている」。

また、roll top desk というのは、「上部が畳み込み式になっているふた付き机」。
これも、ウィキペディアに画像がありますので、それを見ていただけるとわかりやすいと思います。
Wikipedia 英語版: Rolltop desk

今回のような家具であれば、どちらも、Google 画像検索を使うと、いろんな角度の写真を一覧で見ることができて、イメージがつかみやすいと思います。
「それがどんなものかを知ることが、直接、英語力向上に結び付くわけではない」ですし、「モニカが好きそうな、そういう家具があるんだな」程度の理解でも十分と言えば十分ですが、時間が許すのであれば、そういうものも、ちょこちょこっと検索して、ふーん、こういうものかぁ、と知ることも、決して無駄ではないと私自身は思っています。
(記事の後半も、「モノの説明」が続くので、ここで予防線を張っておきました…笑)

モニカは、「その机の上には、そこに泊まった人が感謝の気持ちを綴れるようにコメントカードを置いておくの」とも言っています。
そこまでいろいろと案を述べておいて、I really haven't thought about it that much. 「そのことについてはそんなにたくさん考えてはいない」というのもまたモニカらしいですね。
「それだけ綿密にしっかり計画してたら、他にはもう考えることなんかないだろっ?」とツッコミたくなるところです。

その長く細かい具体案を聞かされたチャンドラーも、その後に自分の意見を述べています。
君のアイディアも好きだよ、と言っておいて、I was thinking maybe it could be... の後、自分のアイディアである a game room 「ゲームルーム、ゲーム部屋」を提案しています。
I was thinking we should と言ったモニカに対して、I was thinking maybe it could とチャンドラーが言っているのは、「俺は考えてたんだよね、多分、こういうのもアリかなって…」というような「より遠回しな言い方」になるでしょう。
maybe を3度も繰り返していますが、「多分、多分だよ、あくまで多分の話だけど(こういうのもあり得るんじゃないか)」みたいな感じに聞こえる気がします。

arcade は日本語の「アーケード」のように、「商店街のような屋根で覆われた通り」の意味がありますが、ここでの意味は「ゲームセンター」。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
arcade :
1. a special room or business where people go to play video games
2. a passage or side of a building that has small stores next to it and is covered with an arched roof


つまり、1. は、「人がビデオゲームをするために行く特別な部屋、または事業(営業・商業)」。
2. は、「隣に小さな店がある通路、または建物の側面、そしてそれはアーチ型の屋根で覆われている」。

1. がいわゆるゲームセンターのことで、2. が日本語の「商店街のアーケード、アーケード商店街」の意味ですね。

LAAD には、video arcade という言葉も載っています。
video arcade : a public place where there are a lot of video games that you play by putting money in the machines

つまり、「機械にお金を入れることでプレイするビデオゲームがたくさんある公共の場所」。

ですから、チャンドラーが言っている arcade games とは、家庭用ゲーム機のことではなく、そういうゲームセンターに置いてあるような機械のことを指すわけです。
そして、具体的な名前として、Space Invaders and Asteroids の名前を挙げています。

「スペース・インベーダー」は、日本でも大ブームとなりましたね。
その当時の世相を反映するニュース映像などでもよく登場する、時代を代表する現象とも言えるでしょう。

「アステロイド」というゲームは私はよく知らないのですが、Wikipedia 日本語版: アステロイド に、
1979年にアタリが作ったアーケードゲーム用テレビゲーム。ベクタースキャンを使っており、日本ではセガとタイトーからライセンス生産された。
とありますので、日本のゲームセンターにもあった…んですね??

以下の英語版では、詳しく説明されています。
Wikipedia 英語版: Asteroids (video game)

冒頭の説明を引用させていただくと、
Asteroids is a video arcade game released in 1979 by Atari Inc. It was one of the most popular and influential games of the Golden Age of Arcade Games.
つまり、「Asteroids は、アタリ社によって1979年に発売されたビデオ・アーケード・ゲーム(ゲームセンター用のゲーム)。ゲームセンター黄金期の最も人気があり影響力の大きいゲームの一つであった」。

チャンドラーはゲームセンターの代表的なゲームの名前を2つ挙げたということになります。
ちなみに、ゲーム名は日本語では、「スペース・インベーダー」「アステロイド」のように「単数形」になっていますが、オリジナルの英語での名前はどちらも、Space Invaders, Asteroids のように複数形になっていることにも注目したいところです。
あのポケモン、「ポケット・モンスター」も、英語表記は、Pocket Monsters と複数形になっています。日本での略称がそのまま英語化された、Pokémon という英語表記もありますが、そのように略さない場合はやはり、monsters と複数形でないと、ネイティブには違和感がある、ということでしょう。

You can buy old arcade games, like, ... for $200. は、「…のような古いゲームセンターのゲームを200ドルで買える」ですね。
この you は(これまで何度も説明してきましたが)、聞き手のモニカを指しているのではなくて、「(自分を含めた)一般の人々」を指しています。
「誰だって200ドルも出せば、そういうアーケードゲームが買える」という意味ですね。
それはもちろん、チャンドラー自身も買えることを示唆しています。

The real ones. The big, big, big ones! の ones は、同じ名詞の繰り返しを避けるための one です。
The real arcade games, the big arcade games! ということになります。
ゲームセンターに置いてあるような本物のゲーム、それもこーんなにでっかいヤツをね!という感じで、両手を使って、その背の高さを示しています。

モニカは嬉しそうな顔をしてその案を聞いていたのですが、しばらくした後、首をすくめて、No. と一言、言います。
顔は笑顔のままだけど、言葉では完全否定、という感じですね。


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posted by Rach at 16:59| Comment(0) | フレンズ シーズン6 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月17日

涙2、3粒の価値もないの? フレンズ6-2その6

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同居することを決めたチャンドラーとモニカは、レイチェルに「チャンドラーがモニカの部屋に引っ越してくる」ことを伝えますが、レイチェルは3人一緒に住むことになると思い、喜んでいます。
そこで思い切って、「チャンドラーが引っ越してくる=レイチェルはこの部屋から出て行くことになる」ことをモニカはレイチェルに伝えるのですが、レイチェルはあっさりその件を受け入れ、悲しむ様子もありません。
チャンドラーとジョーイの部屋に、モニカが入ってきて、
モニカ: So I, I told Rachel that it's just gonna be the two of us. (それでね、(一緒に住むというのは)私たち二人のことだって、レイチェルに言ったわ。)
チャンドラー: Oh, yeah? Well, how'd she take it? (ああ、そう。で、レイチェルはそのことをどんな風に受けとめた?)
モニカ: Really well. Yeah. Surprisingly well. Yeah, she didn't cry. She wasn't angry or sad. (Sits down, slightly disgusted.) (ほんとによくわかってくれたわ[納得してくれたわ]。そうよ、驚くほどよくわかってくれてね。そうなの、レイチェルは泣かなかった。彼女は怒りも悲しみもしなかった。[かすかにむかついた感じで座る])
チャンドラー: And you're upset because you didn't make your best friend cry? (それでモニカは怒ってるわけだね、親友を泣かさなかったから。)
モニカ: I mean, all I'm asking for is just a little emotion! Is that too much to ask after six years? I mean, what, are, are, are Rachel and I not as close as you guys? I mean, did we not have as much fun? Don't I deserve a few tears? I mean, when we told Joey, he cried his eyes out! (つまり、私が求めているのは、ほんのちょっとした感情だけよ! 6年も経つのにそれを求めるのは贅沢なの? だって、レイチェルと私はあなたたちと同じくらいに親しくはないの? ほら、同じくらい楽しんでこなかったの? 私には、涙の2、3粒の価値もないの? ジョーイに話した時は、ジョーイは大泣きしたのに! )

モニカは「一緒に住むというのは、3人じゃなくて、私たち2人だけ」だとレイチェルに伝えた話をチャンドラーたちに聞かせます。
How'd she take it? は、How did she take it? で、この take は、「理解する、受け取る、取る」というニュアンス。
それに対するモニカの返事、Really well. Yeah. Surprisingly well. は、She took it really well, surprisingly well. と言っていることになります。

研究社 新英和中辞典では、
take=[しばしば well, ill, seriously などの副詞を伴って] 〈言葉・行動などを〉(…と)受け取る、解する、理解する
You must not take it ill. そのことを悪意に取ってはいけない。
Don't take it seriously. まじめに取らないでください。


その例文にもあるように、take it seriously は「まじめに取る、真剣に受けとめる」となり、take it personally なら、「個人的な話と受けとめる、個人攻撃だととらえる」という意味になります。
そして、take it well は「よく・うまく受けとめる」ということなので、「よくわかってくれる、納得してくれる」みたいなニュアンスになります。

レイチェルにはショックであろう話を、彼女はどんな風に受けとめた?と聞いたところ、モニカは、「レイチェルは良く受けとめてくれたわ、もうびっくりするくらいに問題なくすんなり納得してくれたわ」みたいに言っているわけですね。
surprisingly という副詞からも、モニカが想像していたのとは違った反応、意外な反応だったことがわかります。

take it well というのは具体的にどういうことだったかをその後で説明しています。
レイチェルは泣かなかったし、怒らなかったし、悲しんだりもしなかった、と言って、モニカは革のソファーにどっかり座り、口をとがらせて、自分の太腿をパンパンと叩いています。
その表情と態度から、モニカがそのことをとても不満に思っていることがうかがえます。

そういうモニカの気持ちが手に取るようにわかるので、チャンドラーは、「で、モニカはそんな風に
怒ってるんだね、親友を泣かさなかったから?」のように言っています。
「泣いてくれてもいいんじゃない?と思っているモニカの気持ちはわかるけど、自分の親友が泣かなかったことがそんなに不満?、自分の親友を泣かせたいわけ?、泣かせたら嬉しいわけ?」みたいにちょっと皮肉っぽく言っているわけです。

それに対してモニカは、I mean という言葉を何度も使って、「私が言いたいのはこういうことよ」と、何とか自分のやりきれない気持ちを説明しようとします。
all I'm asking for is just... は「私が求めているもののすべてはただ…だけ」ということですから、「私はただ…を求めてるだけよ」という意味。
おいおい泣いて欲しいわけじゃないけど、just a little emotion 「ほんのちょっとした感情」を求めてるだけよ、ということですね。
あまりにもレイチェルが冷静にそしてあっさりと受けとめたので、ほんのちょっぴりでも、何かしらの感情を見せてくれてもいいんじゃない?ということです。

Is that too much to ask after six years? の that はその前のセリフの「少しの感情」(レイチェルに少しの感情を求めること)を指すでしょう。
そしてこの文は、too 〜 to... 構文にもなっていますね。
too much to ask だと、「求める・願うには多すぎる、多すぎて求めることはできない」ということです。
シンプルに直訳すると、「6年の後で、それは求め過ぎ?」みたいな感じですが、6年の後で、つまり、二人で6年という年月を一緒に過ごしてきた後で、「少しの感情」を願うのは多すぎるって言うの?、そんなことは求めちゃいけないの?、それを求めるのは贅沢だって言うの?みたいなニュアンスです。
ちなみに、細かい話ですが、今のエピソードは、6-2 で、シーズン6が始まったばかりなので、シーズン1から同居を始めたモニカとレイチェルは年月にすると「5年間」同居していることになるはずで、厳密に言えば、after five years となるのが正しいように思います。

A is not as close as B は、「A は B と同じほど close ではない(親しくない)」。
私とレイチェルは、あなたたち(チャンドラー&ジョーイ)と同じくらい親しいと思っていたのに、それは違うっていうの?みたいなことですね。
次の not have as much fun も、あなたたちと同じくらい私たちは楽しんできたんじゃないの?という、男性陣との比較になります。

deserve は「…の価値がある、…を受けるに足る、受けるに値する」。
ですから、Don't I deserve a few tears? は、「私は2、3粒の涙を受けるに値しないの? 2、3粒の涙を流してもらうほどの価値もないの?」ということ。

そして、ジョーイに話した時は、ジョーイは、cry his eyes out したと言っています。
cry one's eyes out は「大泣きする、激しく泣く。目を泣きはらす」。
cry out でも「泣き叫ぶ」という意味になりますが、このフレーズには目的語として one's eyes が入っていますので、直訳すると、「泣いて、目を外に出す」みたいなことなんだろうと思います。
目玉が飛び出ちゃうほど(!)泣きに泣く、というニュアンスなのでしょう。
gouge someone's eyes out なら「(人の)目玉をくりぬく」という意味になりますから、その out の感覚に近いように思います。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
cry your eyes/heart out (= to cry a lot and be very sad)
と出ています。
つまり、cry your eyes out または、cry your heart out は、「たくさん泣いて非常に悲しい」。

heart は「心臓」ですから、「心臓が飛び出そうなほど泣く」→「胸が張り裂けるほど泣く」という感覚になるでしょう。
レイチェルが冷静だったことを、「あなたたち男性陣ほど、私たち女性陣の仲は深くはなかったの?」と比較し、一粒の涙もこぼさなかったレイチェルに対して、ジョーイは目が飛び出そうなほど大泣きしてたのに、と言っているわけですね。

ちなみに、one's eyes という目的語のない、ただの cry out の場合は、out は「大声で、声を上げて、聞こえるように」というような意味ですね。
LAAD では、
read/shout etc. something out (loud) : to say something in a voice that is loud enough for others to hear

つまり、「他人に聞こえるほどの大きさの声で何かを言うこと」。

読む、叫ぶ、泣く、などのような「声を発する」動詞に、「(内から)外に向かって」というニュアンスの out がつくことで、発する声がさらにパワーアップした感覚の「大声で」という意味になるのだろうと思います。

このように、cry out と cry one's eyes out は一見よく似ていますが、前者は、「(out) loud に泣く」、後者は、「泣いて目を外に出す」→「目が外に出てしまうほど泣く」というニュアンスの違いがあって、特に後者は誇張表現だということですね。


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posted by Rach at 10:33| Comment(2) | フレンズ シーズン6 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月12日

何?の後、発言を繰り返す フレンズ6-2その5

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前回の続きです。
ロスのような離婚歴3回の男性とデートしたいかどうかを女性たちに尋ねているフィービー。
フィービー: Okay, what about you? (Points to Karin) Wouldn't you want a date? (オッケー、じゃああなたは? [カリンを指差す] あなたはデートしたいとは思わない?)
カリン: Actually, I'm not dating at all anymore. See, I figured out that I was only dating guys that were like bad for me. So I decided until I work that out-- (実際、私はもう誰ともデートしないわ。ほら、自分にとって悪い男とばかり付き合ってたことがわかったの。だから私は決めたのよ、その問題を解決するまでは…)
フィービー: (interrupting) Good. Good. Whatever! What about you, Meg? ([相手の発言をさえぎって] いい、いいわ。何でもいいわよ! あなたはどうなの、メグ?)
メグ: Well, I don't care about the divorces, either. But I wouldn't date him. It's just that he's obviously still in love with this Rachel girl. (そうねぇ、私も(複数の)離婚は気にしないわ。でも、私なら彼とはデートしない。それはただ、彼は明らかにまだこのレイチェルって子を愛してるからよ。)
ロス: What? (何だって?)
フィービー: (leaning to him) She said, "He's obviously still in love with this Rachel girl." (He glares at her.) ([ロスの方に体を傾けて] 彼女はこう言ったのよ、「彼は明らかにまだこのレイチェルって子を愛してる」って。)
ロス: This is crazy! I mean, yes, yes, Rachel is my good friend. And I, I have loved her in the past, but now, she is just my wife! Phoebe, will you, will you help me out here? (こんなのクレイジーだよ! だって、そうさ、そうだよ、レイチェルは確かに僕の良き友達だ。そして、僕は、僕はこれまで彼女を愛してた。でも今は、レイチェルはただ僕の妻であるだけなんだ! フィービー、この状況から僕を救ってくれる?[僕を助けてよ])

離婚歴3回の男性とデートする気があるかどうかを2番目に聞かれたカリンは、「私はもうデートしない、デートするつもり、予定はない」と言っています。
離婚歴がある男性うんぬんは関係なしに、とにかくデートそのものをしないんだ、という話です。
付き合ってきたのは自分にとって悪い男ばかりだったと気づいて、その問題が解決するまでは、デートしないと決めた…みたいなことを言おうとしていますが、フィービーはカリン自身の恋愛観話を聞かされてはたまらないとばかりに、早々に発言を遮(さえぎ)り、3番目のメグに質問を振ります。

I don't care about the divorces, either. 「私も(複数回の)離婚を気にしない」のように、not... either 「〜もまた…ない」が使われているのは、The divorces don't bother me. と答えた1番目のステファニーと同意見だからですね。
このように、同じような意見を述べる場合でも、違った単語、表現が使われていることは多いので、そういうバリエーションを積極的に吸収して、自分の表現を豊かにしていくことも大切かと思います。

メグは、「私も離婚は気にしない。けど、私ならデートしない」と答えたので、そこでロスの表情が曇ります。
メグは、It's just that... 「ただ…なだけ」を使って、デートしない理由を述べます。
this Rachel girl はまさに直訳通りの、「このレイチェルって(名前の)女の子」という感覚ですね。
彼は「明らかに」「まだ」このレイチェルって子に恋してる、愛してる、心を寄せている、と言われたので、ロスはその発言は信じられないというように、What? と叫びます。
その後、フィービーが、メグの発言をそっくりそのまま、ロスに小声で繰り返して教えているのが面白いですね。

ロスが What? 「今、何て言った?」みたいに叫んだのを、メグの発言が聞き取れなかったかのように捉え、ご丁寧にも一字一句同じ内容を伝えてあげているわけです。
これと同じようなやり取りは、フレンズ1-20 にもありました。
ブログの過去記事では取り上げていませんので、ここでそのやり取りにも触れてみます。

フレンズ1-20 で、別れたはずの元婚約者バリーのところに行った後、自分の部屋に戻ってきたレイチェル。
レイチェル: We ended up having sex in his chair. ([モニカだけに小さな声で] バリーと私は結局、彼の椅子でエッチすることになっちゃったの。)
モニカ: You had sex in his chair? I said that a little too loudly, didn't I? ([びっくりして大声で] 彼の椅子でエッチしたですって? 今のは私、ちょっと大きすぎる声で言っちゃったわよね?)
ロス: You-- you had what? (君は、君は何をしたって?)
フィービー: Sex in his chair. (彼の椅子でエッチよ。)

レイチェルはモニカだけにこっそり言うつもりだったのに、モニカが大声でその内容を反復してしまったので、周りのみんなにも内容が伝わってしまいます。
このエピソードの頃、ロスはレイチェルに片思いしていたので、ロスは自分の耳を疑うかのように、信じられないという面持ちで、「何をしたって?」と聞き返すのですが、もちろん sex という言葉がはっきり聞こえたので、驚いているわけですよね。
それなのに、フィービーがご丁寧にも、「今の聞こえなかった? sex in his chair って言ったのよ」と言い直すのが面白い、というやり取りです。
今回の 6-2 と、1-20 とを比較すると、ロスが What? と驚いた声で叫んだ後、フィービーがその内容を反復して教えてくれる、というパターンが全くと言っていいほど同じですが、そこがキャラ立ちしているシリーズ物の楽しみでもあり、醍醐味であるとも言えるでしょう。

「彼は彼女をまだ愛してる」と言われ、ロスは猛烈に反論します。
yes, yes, Rachel IS my good friend のように、IS が強調されていますが、これは「君が言うように”確かに”レイチェルは僕の良き友人だよ」というニュアンスですね。
別に嫌いなわけじゃないし、良き友人であるという事実は否定しない、という感覚です。

I have loved her in the past という文について。
past は「過去」という意味ですが、in the past というフレーズはこのように、現在完了形と組み合わせて使うことも可能です。
in the past ... years や、for the past ... years 「ここ…年間で、ここ…年の間に」のような形も現在完了形と共に使われますね。

英辞郎では、
in the past=(過去形とともに用いて)昔、以前は、(完了形とともに用いて)従来、これまで
と出ています。

Macmillan Dictionary にも、
past [noun] :
the past
the time before the present, and everything that happened then
例) He has made similar promises in the past.
The business has grown steadily in the recent past.


のように、「現在完了形+in the past」の組み合わせの例文が載っています。
I have loved her in the past, but now, she is... は、「僕はこれまで彼女を愛してた、でも今は彼女は…」という、「これまでと現在との対比」の文章になります。

でも今は…と言った後の、she is just my wife! という文に笑ってしまいますね。
just は「ただ…だけ」というニュアンスですから、「でも今は、レイチェルは、ただ僕の妻であるだけだ、僕の妻なだけだ、ただ僕の妻にすぎない」と言っていることになります。
「彼女はいい友達で、これまでは確かに彼女を愛してたけど…」とくれば、「今は恋愛感情もないし、恋愛関係でもない」と来るのが普通のところ、「妻にすぎない」と言っている面白さですね。
妻にすぎないと言われても、それ以上何があるの?とツッコミたくなるところです。
あくまで法律上、夫婦であるだけで、恋愛関係なんかないんだ、みたいなことをロスは言いたいわけですが、事情を知らない人が聞いたら、「はぁ???」と思うようなセリフになっているのがポイントと言えるでしょう。


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posted by Rach at 16:15| Comment(0) | フレンズ シーズン6 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月10日

THE21で紹介されました!

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今日8月10日発売のPHP研究所『THE21』(2011年9月号)で、私の英語学習法が紹介されています。『THE21』のような有名なビジネス誌でご紹介いただけたこと、大変光栄で嬉しいです。ありがとうございます!

『THE21』9月号の詳しい情報はこちら。
THE21 雑誌 PHP研究所

『THE21』の Twitter はこちら。
Twitter : PHP研究所「THE21」編集部

ちょうど1年前の 2010年8月10日に、このブログで、THE21「英語勉強法特集」レビュー という記事を書かせていただきました。
その時はレビュアーの立場だったのに、1年後の今年は自分がその特集に登場させていただけるなんて、本当にありがたいです。
英語特集に登場する学習者として選んでいただけたのも、私のブログをいつも読んで下さり、応援して下さっている読者の皆様のお蔭です。本当にありがとうございます!

今回の英語特集は、
こうすれば挫折しない
社会人になってから英語を身につけた人はどのように勉強したのか?

がテーマになっています。
英語特集は3部構成になっていて、その<第1部>の
社会人のための「英語速習法」
の Case Study 「私の英語速習法」7人の中の1人として、ご紹介いただきました。
私が出ているのは、p.24 になります。

私の紹介記事のタイトルは、
『フレンズ』で楽しみながら英検1級&TOEIC 満点
海外ドラマのDVDで使える英語表現を吸収

というものです。
そこでは、私がこれまで拙ブログや拙著でおすすめしてきた Rach流DVD学習法を説明させていただいています。
今朝の日経新聞朝刊にも『THE21』の広告が出ていますが、そこにも「海外ドラマのDVDで使える英語表現を吸収」という言葉が掲載されています。
私の英語学習法を端的に表現したこの言葉が、多くの方の目に触れることをとても嬉しく思います。

掲載記事のプロフィール紹介では、このブログの URL や、Twitter アカウント(m_rach)なども紹介していただきました。
その記事を読んで、初めてこのブログをご訪問下さる方もおられると思いますので、ここで簡単にブログの説明をさせて下さい。

2005年6月に開始したこのブログは、この6月に無事6周年を迎えることができました。
記事数と文字数がやたらと多いブログで(笑)、今日のこの記事が、1,619件目の投稿になります。
ブログの内容は、フレンズのセリフとジョークを解説する記事と、その他の英語学習に関する記事に大きく分けられます。
この下に、このブログの目次に当たる2つの INDEX へのリンクをはらせていただきますね。

フレンズINDEX
フレンズ1-1 から解説を始めて、現在、フレンズ6-2 を解説中。

英語学習INDEX
私がおすすめする海外ドラマのDVDを使った英語学習法(Rach流DVD学習法)や拙著に関すること、英検や TOEIC に関する記事はこちらになります。

この INDEX をざっと見ていただければ、ブログの全体像がだいたいわかっていただけると思います。
わかりにくい点、ご質問などございましたら、お気軽にコメントして下さいね。
(ブログの説明は以上です)


今回の『THE21』の英語特集は、私以外にもたくさんの方の学習法やアドバイスが掲載されています。
いつもこのブログ上で言っていることですが、「万人に当てはまるような絶対的、唯一無二の学習法などは存在しない」と私は思っています。
人はそれぞれ、経歴も性格も違う、ですから、「それぞれの人が自分に合った学習法を見つけること」が何より大切だと思います。
私は、海外ドラマのDVDを使った英語学習法に出会って、それを自分に合った形にカスタマイズすることで、ずっと英語学習を続けてきました。
自分に合っていて、楽しかったから、そして成果がはっきり感じ取れたから、ここまで続けることができました。

私がおすすめする学習法は、あくまで、「”私は”こうやって英語を身につけた」というものにすぎない…ですから、それを無理に人に押し付けるつもりはありません。
「海外ドラマを使って英語を学んでみたいけれど、どうやったらいいのかよくわからない」という方のために、「私はこんな風にやってきました」ということを示しているにすぎないのです。
「自分のしてきた方法を示しているにすぎない」ということは、私の学習法に限らず、どの方の学習法にも当てはまることだと思います。

それぞれの人が自分の思うように自由に学んで下さればいい、と私は強く思っていますが、私はこのブログで多くの英語学習者の方と交流してきた中で、「学習法のような、何かしらの指針や方針があった方が良い」と思う方がたくさんおられることを知りました。
そういう方のための「参考」になればと思いながら、私はブログを続けています。

ですから、自分が「これだ!」と思うものを見つけられた方は、あまり他の方の意見に惑わされることなく、どうかそのやり方を信じて続けて下さい。
「自分に合うかどうか」が学習法の最大のポイントだからです。

そして、いろんなものを見聞きしてきたけれど、どうも自分に合う学習法が見つからない、という方は、今回のような多くの方の学習法が示されている英語特集を読んで、自分に合いそうなものを、この機会に是非見つけ出して下さい。
「自分にできそうで、続けられそうなもの」を見つけて、まずはある程度それを続けてみないことには、道は開けません。
今回のこの『THE21』の英語特集が、「自分に合った学習法」を見つけるきっかけになってくれれば、私は同じ英語学習者として、とても嬉しく思います。
それが、私のおすすめする「Rach流DVD学習法」でなくてもいい、皆さんが「これならいけそうかも!」と思われた学習法が私以外の方のものであっても、私は本当に嬉しいのです。きれいごとではなくて。
英語に悩む多くの人がいる現在、一人でも多くの人が「自分に合った学習法」を見つけて欲しい、私は切にそう願います。

金子みすゞさんの詩の中に、「みんな違って、みんないい」という素敵な言葉がありますが、それぞれの学習法の形も、「みんな違って、みんないい」はずです。
人はそれぞれこんなにも違うのに、みんなが全く同じ学習法に取り組もうとしている方が不自然ですものね。

また、その、みすゞさんのお言葉をお借りすると、日本人の英語力向上については、「みんな上がって、みんないい」という気持ちを英語学習者みんなが持って、全員で英語力を高めていけたらいいのにな、と思っています。
日本人の中で、英語ができる人、できない人とランク付けをするのではなく、日本人全員の英語力を底上げしていく、みんなで、英語をある程度理解できるレベルに上がることを望むべきだと思うのです。

みんなで英語力の向上を目指したいと思う場合に、ブログのような双方向性のツールは非常に有効だと思います。
自分が気づいたことを誰かにシェアし、また他の誰かから貴重な情報を教えてもらう、英語の解釈についてあれこれ意見を交わし合う…などのことを行うのに、ブログは非常に便利で有用なのですね。
今回の紹介記事では、私は「英語ブロガー」として紹介していただきました。
これからも、私は「英語ブロガー」として、多くの英語学習者の方と交流しながら、このブログを楽しくマイペースで続けていきたいと思っています。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。

皆様も是非、今回の『THE21』9月号の英語特集をご覧になって下さい。
英語を身につけた人、それぞれが説く学習法の中には、必ず真実があります。
一人でも多くの方が、「自分に合った学習法」を見つけて下さることを祈っています。


My dear readers;
My English-learning method appears in a recent issue of the famous business magazine 'THE 21' published by PHP Institute. I am so happy with it. Now is definitely my chance to say this: "Could I BE any happier?" Yes, if this isn't happiness, then what is? I'm so sure today is a red-letter day for a blogger Rach.

Here, let me express my gratitude in words;
Thank you for reading my blog, posting comments on my pieces, and supporting my site by clicking on the ranking banners. Without you and your great support, I couldn't have reached this stage. Your heart-warming and encouraging words and deeds have got me going. I can't say anything except thank you.

Blogging drastically changed my life. This blog thing has brought me a lot of happiness, indeed. I can share my thoughts, ideas or opinions with a lot of E-learners, which inspires and stimulates me a lot.

I always say here on my blog;
"If you watch your favorite dramas over and over again, your English will get better and more natural. Trying to understand the meaning of those lines not only expands your listening and reading ability but also improves your speaking and writing skills." I'm not sure if I could be a living proof or not, but all I can do is keep doing what I've been doing all along. I hope this blog will give readers some hints or tips in order to understand and enjoy the lines in Friends.

And last but not least, I truly hope you will learn English at your own pace. Take your time about it, and take it easy, please. Just enjoy watching dramas/movies and learning English. Well, we tend to be good at those things we like, you know. ;-)

I'd really like to learn English together with you, my dear readers, more and more. I'm looking forward to talking to you about English or in English here and there. Let's have fun learning English as much as we always did.

Rach, an English-learner who really loves learning English and loves you all



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posted by Rach at 09:53| Comment(5) | メディア掲載 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月09日

酔った人間に結婚を許すな フレンズ6-2その4

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[Scene: Central Perk, Phoebe is hosting an impromptu roundtable discussion with Stephanie, Karin, and Meg about Ross's three divorces.]
セントラルパーク。フィービーは、ロスの3回の離婚について、(たまたまそこに居合わせた)ステファニー、カリン、メグとの即興の円卓会議の司会役を務めている。
ロス: See? Once you know the stories, it's not that bad. First marriage: Wife's hidden sexuality. Not my fault. Second marriage: Said the wrong name at the altar. A little my fault. Third marriage: Well, they really shouldn't allow you to get married when you're that drunk and have writing all over your face. Nevada's fault. (いいかい? いったん話を知れば、それほどひどくないんだよ。1番目の結婚:妻が隠していた性的指向[傾向](が原因)。僕のせいじゃない。2番目の結婚:(結婚式の)祭壇で間違った名前を言った。ちょっと僕のせい。3番目の結婚:そうだな、人があんなに酔っぱらっていて、顔じゅうに落書きがあるような状態の時には、絶対に結婚するのを許すべきじゃない。ネバダのせいだ。)
フィービー: Okay, so what do you think, ladies? Who wouldn't be interested? Who wouldn't want to date him? (いいわ、じゃあ、女性の皆さんはどう思う? 興味がないって人は(誰)? 彼とデートしたくないと思う人は(誰)?)
ステファニー: Well, the divorces don't bother me. I'd date him. But not while he's still married. (うーんと、その(複数回の)離婚は私は気にならないわ。私なら彼とデートするわ。でも、彼がまだ結婚している間[既婚者の間]はだめよ。)

フィービーはたまたま近くにいた3人組の女性に、ロスのような離婚歴がある男性とデートする気があるかどうか?について議論の場を設けます。
Once... は「いったん…すると、ひとたび…すれば」。
3回離婚歴がある、と聞くと、全て僕に非があるように聞こえるかもしれないけど、話を聞けばそんなにひどい話じゃないってわかるはずだ、すべて僕が悪いわけじゃないってわかるはずだ、とロスは訴えています。
そして、first から third marriage までの離婚の原因について説明していますね。

Wife's hidden sexuality を直訳すると、「妻の、隠された性的指向」。
sexuality とは「性別」などの意味もありますが、ここでは「性的指向、性的傾向、性的関心」という意味。
最初の妻キャロルは、ロスと結婚した後、レズビアンに目覚め、それが原因で離婚することになったので、キャロルが同性愛者であったことが離婚の原因である、と言っていることになります。
lesbian というダイレクトな単語ではなく、sexuality という抽象的な単語を使ったのは、相手にリアルなイメージを持たせたくなかったからでしょう。
こういう単語を使うことで、感情的ではなく、理性的に分析している感じも出るように思います。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
sexuality [Ac] [noun] [uncountable] :
2. sexual orientation


この sexuality の語義にある Ac というラベルは、この単語が Academic Word List に含まれていることを示しています。
Academic Word List に含まれる単語とは、LAAD の説明を直訳すると、「学生が英語を読む場合に理解できる必要がある、また、学術課題を書く場合に使うことができる必要がある重要な単語」を指します。
つまりは学生が、読んで理解し、書いて使えるようになっている必要がある単語、ということで、性がらみの単語ではありますが、アカデミックな単語である、ということです。
アカデミックな単語であることからも、私が上に述べた「抽象的、理性的」な感じが醸(かも)し出されるという説明も、それほど外れていない気がするのですね。

その sexual orientation をさらに見てみると、

sexual orientation : the fact that someone is sexually attracted to people of the same sex or the opposite sex
つまり、「ある人が、同性の人、または異性の人に性的魅力を感じる[性的に惹かれる]という事実」。

2番目の結婚については、Said the wrong name at the altar. と説明しています。
主語の I が省略されていて、祭壇で、つまり結婚式の誓いの場で、僕は間違った名前を言った、ということですね。
この「新婦の名前を言い間違える」シーンは、結婚式の誓いの言葉 フレンズ4-24その6 で解説しています。

この件に関しては、自分の言い間違いが原因だから、A little my fault. 「ちょっと自分のせい」だと言っていますね。
「ちょっと」かぁ〜?とツッコミたくなるところですが、ロスとしては、a little だと思っているわけですね。

3番目の結婚について。
they really shouldn't allow you to get married when you're that drunk... のように、they と you が使われていますね。
they は漠然とした人を指していて、この場合は、ネバダ州ラスベガスの教会で二人の結婚を許可し、結婚式を執(と)り行った人、関係者を指すでしょう。
またここでの you は、今ロスが話をしている聞き手の「あなた」を指すのではなく、「自分の体験を語る時に使われる you」ですね。
このような、you については、主語youで自分の体験を語る フレンズ1-5その7 で詳しく解説しています。
ロスは、「ベガスで結婚式を執り行った人は、僕たちがあんなに(ベロンベロンに)酔っぱらって、顔じゅうに落書きをしているような状態の時に、僕らが結婚するのを許す・許可するべきじゃないんだ」と言っているわけですが、us ではなく、you を使うことで、「聞き手の you をも含んだ、一般の人々」を指すことになり、そのロスが実際に経験した体験談を、より共感を持って聞いてもらえるという効果が生まれます。
僕たちに限らず誰でも、あんなに酔っぱらって顔に落書きしているような場合は、結婚を許可しちゃいけないよね、と自分の体験談を一般論化して語っている感覚になります。
have writing all over your face を直訳すると、「ライティングを顔一面に持っている、ライティングが顔一面にある状態」みたいな感じですから、「顔じゅうに落書きがある」というニュアンスになるのですね。
3番目の結婚に関しては、結婚を許可した方に非がある、ということで、ネバダ州のせいだとロスは言っているわけです。

ロスの言い分を聞いた後、気分はすっかり司会者(笑)のフィービーは、女性陣に質問し、議論を進行していきます。
I'd date him. は、I would date him. ということ。
これ以降のセリフでも、wouldn't や would が多用されることになりますが、これは「もしもこういう男性とデートするかどうかの状況になったら、どうするか」という仮定のニュアンスが込められています。
今、目の前にいるロスとデートする気があるかどうか、という質問ではなく、あくまでそういう離婚歴のある男性とデートするかどうかを決める立場になった場合に、デートする気があるかどうか?という話ですから、「私ならデートする、私ならデートしない」という「仮定」での回答になる、ということです。

最初に答えたステファニーは、bother 「(人)を悩ませる、困惑させる」という他動詞を使って、「そのような離婚(複数形なので「複数回の離婚」)は私を悩ませない」、つまり、「離婚歴が何回かあっても、私には気にならない」と言い、I'd date him. 「私ならそういう男性とデートするわ」とも言っています。
ただ、しかし、と続けて、But not while he's still married. つまり、But I wouldn't date him while... 「彼がまだ結婚しているという既婚者の間は、デートしない」とも付け加えています。
今の状態ではまだ3番目の結婚が続いている状態なので、離婚が成立しない限りはデートしないけどね、と言っているわけですね。


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posted by Rach at 19:01| Comment(2) | フレンズ シーズン6 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月05日

僕は樽の底にいる フレンズ6-2その3

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3回結婚に失敗することになりそうなことを、きまり悪く、バツ悪く思うロスに、
フィービー: Ross, it's not that big a deal! So you'll have been divorced three times. You'll still have a life, you'll go on dates-- (ロス、そんなの大したことじゃないわよ! それであなたは3回離婚することになるわ。それでもあなたには人生があるし、デートにも行くし…)
ロス: (interrupting) No! No, I won't. I'll be at the bottom of the dating barrel now. The only guys below me will be Four Divorce Guy uh, Murderer Guy, and, and, geologists. ([フィービーが言うのをさえぎって] 違うよ! デートなんか行くことないよ! 僕は今、デートの樽(たる)の底にいるんだよ。僕の下にいる男はこいつらだけだ、4回離婚男と、殺人者と、それから、それから、地質学者だ。)
フィービー: Ross, you're being ridiculous, okay? You are cute and smart and sweet and that is much more important than three stupid divorces! (ロス、あなたは何てばかなことを言ってるの、いい? あなたはセクシーで賢くて優しいわ。そしてそのことが、3回のばかな離婚よりも、もっとずっと大切なことなのよ!)
ロス: Oh yeah? Have you ever dated anyone who's been divorced three times? (ああ、そう? (じゃあ)フィービーは、3回離婚経験のある人とこれまでデートしたことあるの?)
フィービー: That's not really fair. Y'know? Most guys who have been divorced three times are like 60. Ross, nobody cares about this except you! This, this embarrassment thing is all in your head! Here, I'll show you. Come here. (そんなのあんまりフェアじゃないわ、でしょ? 3回離婚経験のある人はたいてい、60歳くらいだもの。ロス、あなた以外には、このことを気にする人はいないわ! この、このきまり悪いってこと[きまり悪いって気持ち]は、全部あなたの頭の中だけにあるのよ! ほら、私が教えてあげる。こっちに来て。)

you'll have been divorced three times は、「will have+過去分詞」という「未来完了形」の形ですね。
現在完了形が、現在を基準時として、それまでの「完了、継続、経験」などを表しているのに対して、will を使った「未来完了形」の場合は、「未来のある時点」が基準時になっています。
過去完了形だと「過去のある時点」が基準時になっているわけですね。

婚姻無効申請をすると、「結婚したという事実」そのものがなくなるので、法的に言うと離婚には当たらないはずです。
そのため、「婚姻無効申請(annulment)」を、「離婚歴がつくのを回避する手段」として使う人が実際には多いわけですが、ロスにとっては、3回結婚に失敗した、という事実は変わらないため、「婚姻無効申請をする」=「離婚歴3回になる、バツ3になる」という論理で、このエピソードのお話は進んでいっています。
法的な観点でいうとバツ3にはならないはずだけど、今のフレンズの話ではそれをすべてバツ3扱いのように言っている、ということを、再度ここで確認しておきますね。
いちいち、「離婚2回と婚姻無効1回」などと表現するのも面倒だからでしょうし、「3回結婚に失敗したこと」を「離婚歴3回」と表現しているのだと解釈して下さい。

ロスはまだ婚姻無効申請をしていないので、今はバツ2状態ですが、今後、それを申請すると、バツ3(同然)になる、申請後の「未来のある時点」で、「離婚を3回した経験がある」ことになる、というのが、今回の「経験」を表す未来完了形になるでしょう。
申請後にそういう離婚歴3回の男になるわけだけど、「(それでも)まだ、あなたには人生があるし、デートだってできるんだし…」みたいなことをフィービーは言おうとします。
ロスはそれを遮(さえぎ)って、No, I won't. と言っていますが、これは、No, I won't go on dates... 「僕はデートに出かけることはない」ということですね。
それは、僕が the dating barrel の底にいるからだ、みたいな理由も言っています。

barrel は「樽(たる)」、または「銃身、砲身」など、筒型のものを指します。
「樽の底」というのは、「最後の最後に残ったもの、残り物、残りかす」というイメージのようですね。
実際、scrape (the bottom of) the barrel というイディオムがあり、直訳すると、「樽の底をこすり取る、すくい取る」ということから、「残り物[残りかす]をかき集める、残り物を使う、残り物で我慢する、仕方なく[他に打つ手がなく]最後の手段・方策を使う」という意味になります。
日本語でも、「底溜め(そこだめ)になった部分をかすり取る」と言うと、そういうイメージが湧きますよね。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
scrape the bottom of the barrel : (informal) to have to use something even though it is not very good, because there is nothing better available.
つまり、「それより良いものが利用できないという理由で、あまりよくないものだけれども、それを使わなければならないこと」。

date の対象になるような男性がたくさんいるとして、僕はその樽の底の方にいるんだよと、自虐的なことを言っているわけです。

The only guys below me will be... 「僕より下の男は…だけだ」と言って、ロスは3種類の男性を挙げています。
まず1人目はバツ4の男。自分はバツ3になるので、数字的に言って、バツ4の男には勝ってると言いたい様子。
2人目は、Murderer Guy 「殺人者の男」。極端な者との比較ですが、自分と殺人者を比較したくなるほど、今、自分を卑下してるんだ、と言いたいわけでしょう。
そして、3人目は、geologists 「地質学者」。
3番目に「地質学者」を挙げた後、ロスは自分一人でくすっと笑っています。
そのオチが自分で気に入っちゃったようですね(笑)。
ロスは古生物学者(paleontologist)なので、別の分野の学者の名前を挙げたわけです。
ロスは恐竜の化石などを採掘することもあって、土や地層などに関わる仕事ですが、同じようなものに関わる学者の名前を挙げて、「ま、僕は古生物学者だから、地質学者には負けてないけど」と、専門分野外の人にとってはいまいちピンとこない、マニアックな分類で勝ち負けを競っているという面白さでしょう。
過去記事、フレンズ3-12その2 でも、アルバートという名前の植物学者の話題が出た時に、
ロス: Oh God. Y'know, botanists are such geeks. (なんてこった。植物学者って、すごいオタクだぞ。)
と言っているセリフがありました。
ロスが恐竜オタクなのは、皆が認めるところですが、古生物学者のロスはなぜか、植物学者や地質学者に対して優越感を持っている、自分の方が男としてイケてると思っている、ということが、今回、そして 3-12 のセリフからわかるということですね。

You're being ridiculous. が、be being と進行形の形になっていることについて。
You're ridiculous. という普通の現在形だと、「いつもそうである、あなたは(いつも) ridiculous である」と言っていることになり、今回のように、are being という現在進行形を使うと、「今、この瞬間(だけ)、あなたは ridiculous である状態になっている」と、特定の瞬間の行為を指して相手の ridiculous さ具合を指摘していることになります。
このような、being の形は、フレンズ2-19その1 でも、I don't think you're being fair! というセリフで出てきました。
この being のニュアンスについては、その過去記事でも触れさせていただいた、「ハートで感じる英文法」の大西泰斗先生の「躍動する進行形」のご説明が非常にわかりやすいです。

ridiculous は「ばかげた」という意味ですが、ここでのフィービーのセリフは、「あなたはばかげた人である」と相手の人格を否定するようなことを言っているのではなくて、「僕よりひどい男と言えるのは殺人者」などと自虐的なことを言うことに対して、「そんなばかなことを言うのはよして」と「その瞬間のロスの発言や行動」を非難しているセリフになっている、ということですね。

Oh yeah? と文尾が上げ調子になっているのは、日本語で皮肉っぽく「ああ、そうかい? へぇー、そうなんだぁ」と言う感じと似ていますね。
Have you ever dated anyone who... は「…した人と(誰かと)今までデートしたことある?」という、相手の経験を尋ねる現在完了形。
3回の離婚が、男性としての魅力を損ねるものではない、と主張するフィービーに、「じゃあ、フィービーはバツ3の男とデートしたことあるわけ? 恋愛対象にしたことあるわけ?」と彼女自身の経験を尋ねているわけです。

フィービーはそのロスの質問に対して、強い調子で、That's not really fair. と言っています。
not really は部分否定なので、「あんまりフェアーじゃない、フェアーとは言えない」という感覚でしょう。
「じゃあ、そんなことを言うフィービーは、バツ3男とデートの経験あるわけ? 経験もないのに口先だけできれいごと言ってるんじゃないの?」みたいに言うロスに対して、「そんな質問、フェアーじゃないわ、私の経験あるなしなんて関係ないじゃない」と抗議しているように聞こえるのですが、その後のフィービーのセリフを聞いてみると、フィービーがフェアじゃないと言っているのは、また別のことのようです。

フィービーが言うには、「離婚歴3回の男性はたいてい60歳くらい」とのこと。
…って、んなわけないだろう!と笑ってしまうわけですが、フィービーに言わせると「3回離婚している人は、普通はそれくらいの年齢の人でしょ」ということのようですね。
ロスがバツ3だからって男性としての魅力は薄れてない、と励ましていたはずなのに、ロスがこの若さで3回離婚しているのは異常だと言っているようなものですから、いつもながらのフィービーのズレた発言だと言えるでしょう。
離婚歴3回だと60歳くらい、私がこの年でそんな年齢の人とデートするはずないでしょ、それをわかっていて、「フィービーはそういう男性とデートしたことある?」なんて質問を吹っかけるのはフェアじゃないわ、という抗議だったということです。

この後、近くの席に座っている女性3人組のところにロスを連れて行って、3回目の離婚をしようとしている男性とデートする気はあるかしら?と質問することになります。
I'll show you. は何かを教える場合に、特に「見せて、示して」教えること。
今から女性に事情を話して、相手がどう対応するか見せてあげる、というつもりがあるために、show という動詞を使っているということですね。


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posted by Rach at 18:02| Comment(0) | フレンズ シーズン6 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月03日

口に出した後、怖じ気づいて フレンズ6-2その2

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フレンズ6-1 で、結婚するにはまだ早いけれど、まずは二人で一緒に住もう!と決心したチャンドラーとモニカ。
モニカの部屋にチャンドラーが引っ越す形を考えている二人ですが、そのことをフレンズたちにどう告げるかで悩んでいます。
モニカ: Hey, have you figured out a way to tell him you're moving out? (ねぇ、あなたが引っ越して部屋を出て行くことを、ジョーイにどうやって告げるか考えた?)
チャンドラー: No, no, I keep trying, y’know? And I can get out, "Joey, I have to--" but then I lose my nerve and I always finish with "--go to the bathroom." He may think I'm sick. (いやいや、ずっとトライし続けてるんだよ。で、こう口には出るんだ、「ジョーイ、俺はしなくちゃいけないんだよ…」、でもそれから、怖じ気(おじけ)づいちゃって、いつもこうやって言葉を終えてしまうんだ。「…トイレに行かなくちゃ」ってね。ジョーイは多分、俺を病気だと思ってるだろうな。)
モニカ: Y'know, I really have to tell Rachel, but I... We just gotta get it over with! Y'know what? The next time we see them, we're just gonna tell them. Okay? That's it. (ほら、私もほんとにレイチェルに言わないといけないの、でも…私たち、この件を片づけないとね! ねえいい? 次に二人に会う時に、二人に言うわよ。いいわね? それだけよ。)
チャンドラー: Oh, so that's how it is gonna work now? You're just gonna order me around all the time? (おぉ、じゃあ、そんな感じで、ことが運ぶんだな? 君がただ俺にいつも、あれこれ命令するってわけ?)
モニカ: Pretty much. (大体そうね。)
チャンドラー: All right. (わかったよ。)
ジョーイ: (entering) Hey, Monica! ([入ってきて] やあ、モニカ!)
モニカ: Hi! (はーい!)
ジョーイ: (To Chandler) Hey, man, you feeling any better? ([チャンドラーに] よお、お前、ちょっとは気分が良くなったか?)

figure out は、ここでは「考え出す、考え付く」というニュアンス。ですから、have you figured out a way to tell him you're moving out? は、「あなたが引っ越して出て行く予定だということを彼に言う方法を何か一つ(もう)考え付いた?」と言っていることになります。
チャンドラーは、keep trying トライしてる、努力してる、と言いながら、でも実際にはこんな風になっちゃうんだよな、という事情を以下で説明しています。

get out は「外に出る」で、この場合は、「言葉が外に出る」、つまり、「口に出す、述べる」ということ。
nerve は日本語の「度胸、勇気」のニュアンスで、It takes nerve to do... なら、「…するには勇気がいる」になります。
lose one's nerve は「度胸や勇気を失う」ということですから、「怖じ気(おじけ)づく、気後れする、うろたえる」。
I always finish with... は、「いつも…という言葉で終える」という感覚。
つまり、Joey, I have to-- までは口から出るんだけど、その後、怖じ気づいちゃって、結局、その後、go to the bathroom と言葉をつなげて、言葉を終えてしまうんだ、ということですね。
肝心の部分が言えなくて、普段よく使う、I have to go to the bathroom. とつい言ってしまう、ということです。
日本人の普段の生活でも、「途中まで言葉は出るんだけど、そこでくじけちゃって、つい別のことを言ってしまう」ってこと、ありますよね?
そういう場合は、今回のチャンドラーのセリフのように、I can get out A, but then I lose my nerve and I always finish with B. みたいに表現すると、そういう感覚が英語で出せるということです。
get out, lose one's nerve, finish with というフレーズはそれぞれ辞書に載っていますが、それをこんな感じで組み合わせて、話の流れをつけながら話す、ということは、なかなか辞書からは学びにくい気がします。
「言おうと思ったけど、勇気が出ずに違うことを言っちゃった」みたいなことは、まさにそういう状況にいるキャラクターのセリフから学ぶのが一番わかりやすいということですね。
そういう面白い表現に出会ったら、どこかに記録しておいて、自分の日記とかでちょっと使ってみたりすると楽しいし、自然な英語にもなる、ということです。

このセリフの最後の、He may think I'm sick. というオチも楽しいですね。
always とあるので、引っ越しすることを言おう言おうと思うたびに、結局いつも、「トイレに行ってくるわ」みたいに言ってしまうようです。
口を開くと、「トイレに行く」ばかり言っているため、「腹の調子でも悪いのか? 体がどっか悪いのか?」とジョーイは思ってるだろうなぁ、ということですね。

なかなか言えないんだ、と言うチャンドラーに、言わなきゃいけないのよ、と強い調子で言うモニカ。
get ... over with は、「(いやな仕事など)を片付ける、けりをつける、終えてしまう」。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
get something over with [phrasal verb] :
to finish doing something you do not like doing as quickly as possible
例) "The shot should only hurt a little." "OK. Just get it over with."

つまり、「したくないと思っていること[するのが好きではないこと]を、できるだけ早く終わらせること」。
例文は、「その注射はちょっと痛むだけですよ」「わかった。(さっさと)終わらせちゃって」

やはり、something you do not like doing 「するのが好きではないこと」→「いやなこと」がポイントになるようです。
自分もレイチェルに言わないといけないモニカは、それぞれがお互いのルームメートに次に会った時に絶対に同居の話をすること!と決めています。
チャンドラーの意見も聞かずに、「絶対にそうするのよ、いいわね!」と強い口調で言っているモニカを見て、チャンドラーは少々ご不満の様子。
that's how it is gonna work now? の work は「(物事が)機能する、動作する」という感覚でしょう。
それ、つまり、今モニカが言ったような感じで、ことは運ぶんだな、物事が動いていくんだな、というニュアンスだと思います。
その漠然とした言い方を、次の言葉で具体的に、order around を使って言い換えています。
order someone around は、「人をこき使う、人にあれこれ命令する、いちいち指図する」。

LAAD では、
order somebody around [phrasal verb] :
to continuously give someone orders in an annoying or threatening way
例) Stop ordering me around!

つまり、「うっとうしい、または脅迫的なやり方で、人に命令を連続して(絶え間なく)与えること」。
例文は、「あれこれ命令するのはやめて!」

around は「あちこちに、方々(ほうぼう)に」という意味がありますので、やれ、あれをしろ、今度はこれをしろ、と、命令で相手をあちこち振り回すような感覚が、order someone around には感じられる気がします。

pretty much は「大体、ほとんど」。
「モニカは今後も、こんな風に俺にあれこれ指図するつもりか?」と聞かれて、普通なら、「そんなことないわよ〜」と否定する女性も多いように思いますが、モニカはあっさりと、「うん、大体はそんな感じでしょうね」と否定しません。
それを聞いてチャンドラーも、そうだろうと思ってた、みたいにあっさり、All right. と答えるのも面白いです。
モニカがキャンキャン言うのを、チャンドラーがハイハイと聞いてあげる、みたいなのが、この二人ならではの関係だというところですね。

そこにジョーイが入ってきます。
モニカには普通にいつも通りの挨拶をしていますが、チャンドラーには、you feeling any better? と少し心配そうな顔で尋ねていますね。
「いくらか少しでも、気分はましになったか?」みたいな言い方ですが、このセリフから、ジョーイがチャンドラーの健康状態を気にしていることがわかります。
少し前のセリフで、「ジョーイは俺のことを病気だと思ってるかもしれない」とチャンドラーが予想していた通りの結果になっているということです。
He may think I'm sick. のオチで一度笑い、その後、しばらく経ってから、このジョーイのセリフで、「やっぱりジョーイはチャンドラーを病気だと思ってる」ことが確認できて笑える面白さですね。


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posted by Rach at 15:39| Comment(9) | フレンズ シーズン6 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月01日

墓碑に刻まれる言葉 フレンズ6-2その1

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シーズン6 第2話
The One Where Ross Hugs Rachel (愛に目覚めるとき!?)
原題は「ロスがレイチェルをハグする話」


フレンズ6-1 の終わりのシーンで、ロスはレイチェルに、「婚姻無効手続きは済ませてきた」と言います。
ですが、レイチェルが先にセントラルパークを出た後、ロスはこっそりとフィービーに、「実は婚姻無効の手続きはしてない。だから僕とレイチェルはまだ結婚したままなんだ」と衝撃的な告白をします。
フレンズ6-2 はその続きのシーンから始まります。
ロスとレイチェルがそのまま映画に行こうとするのを、フィービーが追いかけてきます。
レイチェルを無理やりタクシーに乗せて、映画館に向かわせた後、二人きりになったところで、フィービーはロスを問い詰めています。
フィービー: (To Ross) You didn’t get the annulment?! ([ロスに] 婚姻無効を申請しなかった、ですって?)
ロス: I know. (そうなんだよ。)
フィービー: Ross?! (ロス?!)
ロス: Well, I tried! But when I got to my lawyer's office, all I could hear was: "Three divorces! Three divorces!" Look, I just don't want my tombstone to read "Ross Gellar: Three Divorces." (僕もやってみたんだよ! でも、弁護士事務所に着いた時に、僕に聞こえたのはこの言葉だけだったんだ、「3回離婚! 3回離婚!」ってね。ねぇ、僕はただ、自分の墓碑にこう書いて欲しくないんだよ、「ロス・ゲラー:3回離婚」って。)
フィービー: Don't be worried about that! Your tombstone can say whatever you want it to say! It could say, "Ross Geller: Good at Marriage." Y'know what? Mine's gonna say, "Phoebe Buffay: Buried Alive." (そんなこと気にしないでよ! あなたの墓碑は、あなたの望むことを書けるのよ。こんな風にも書けるわ、「ロス・ゲラー:結婚が得意」とか。ねぇ、私の墓碑はこうよ、「フィービー・ブッフェ:生き埋め[生きたまま埋められる]」)
ロス: Look, all I know is, I-I can't have another failed marriage! (ねぇ、僕にわかってるのは、僕はもう1回結婚に失敗するわけにはいかない、ってことだけだ。)
フィービー: So, okay, what? You're gonna be married to a girl who doesn't even know about it? Op, woman! Sorry. (そう、じゃあ、何? 結婚してるってことを知りもしない女の子と、あなたは結婚してることになるの? あっ、(女の子じゃなくて)女性よ! ごめん。)

婚姻無効を申請していないと聞いて驚くフィービーに、ロスは申請しなかった理由を説明しています。
all I could hear was: は、「僕が(弁護士事務所に行った時に)聞こえたことの全ては〜だった」ということで、つまりは、そこに行った時に耳に聞こえてくるのは、この言葉だけだった、という感覚になるでしょう。
Three divorces! を、サイレンのような甲高い声で叫んでいますが、「3回離婚、バツ3」という言葉だけが頭の中を響き渡ったんだよ、と言いたいようです。

tombstone は「墓石、墓碑」。
tomb は「墓」ですね。tomb の最後の -b の音は発音されず、発音は、「トゥーム」のようになります。
櫛の comb の発音もそうですね。comb の場合は日本語でも「コーム」とカタカナ表記されますのでご存知の方も多いでしょう(厳密に言うと二重母音なので、カタカナで書くと「コウム」が近いですが)。

read は「(本などを)読む」ですが、ここでの意味は、「(何かが、何かの表示・掲示が)…と書いてある、…と読める」という感覚ですね。
ですから、I just don't want my tombstone to read "Ross Gellar: Three Divorces." は、僕の墓碑に "Ross Gellar: Three Divorces" と書いてあるのを僕は望まない、僕の墓碑に "Ross Gellar: Three Divorces" と書いて欲しくない、と言っていることになります。
3回離婚したら、僕のイメージはそれで固まってしまって、みんな僕と言えばそれを思い出す、ついには死んだ後の墓碑に、墓碑銘(墓碑に刻まれる言葉)としてそのことが記されることになっちゃうよ、そんなのはいやだ、と言いたいのですね。

それを聞いて、フィービーは、Your tombstone can say whatever you want it to say! と言っています。
今度は、さきほどの read の代わりに、say が使われていますが、これも同じニュアンスで、「(何かに)…と書いてある、出ている」という感覚ですね。
「墓碑がそう言っている」というように擬人的な感覚で捉えるとわかりやすいでしょう。
このフィービーのセリフを直訳すると、「あなたの墓碑は、あなた(ロス)が墓碑に言って欲しいと思うことを何でも言うことが可能である」ということで、つまりは「あなたが書いて欲しいように望むことを何でも墓碑には書けるのよ」ということですね。
自分の墓碑なんだもん、自分の好きなことを書いてもらえばいいじゃない、いやなことは書かなければいいじゃない、と言っていることになります。

そして、It could say と言って、こういうのを書くのも可能だわ、と言って挙げた例が、"Ross Geller: Good at Marriage"
(be) good at... は、「…が得意である」という意味なので、「ロス・ゲラーは結婚が得意である」と書いてあることになります。
離婚が3回になりそうなロスに対して、「離婚3回」というネガティブなニュアンスじゃなくて、「結婚を3回もしちゃうほど、結婚が得意」って書けばいいのよ、と言っているわけですね。
なかなかタバコをやめられない人が、「禁煙? 今年に入ってもう3回も禁煙したから、禁煙は得意だよ」と言っているのと同じような感覚の面白さです。
励ましているようで、さらにロスの離婚を茶化しているようになってしまっているわけですね。

さらには、「私の場合はこう書くわ」と言って、"Phoebe Buffay: Buried Alive" と言っています。
bury は、「…を葬る、埋葬する」「…を埋める」という他動詞。
発音が「ベリー」となることにも注意しましょう。
ここでは、buried という受け身の過去分詞で使われていて、alive は補語になっていて、「alive の状態で埋められる」、つまり、「生きたままの状態で埋められる、生き埋めにされる」という意味になります。
「私の墓碑にはこう書くの!」と嬉しそうに言っているのに、その刻まれた言葉が「生き埋め」って…というギャップの面白さですね。
墓碑を見た人は「えっ、この人、墓に生き埋めにされたの?!」とほぼ間違いなく驚くでしょうから、死んだ後も愉快犯のように誰かを驚かせたい、みたいなことかもしれません。

もう二度と、結婚に失敗できないんだ、と言うロスに、フィービーは、You're gonna be married to a girl who doesn't even know about it? と問うています。
前から意味を取っていくと、「あなたはある女の子と結婚する状態になる、その女の子というのは、そのこと(自分がロスと結婚しているということ)について知りもしない」という感じですね。
「結婚してるって知らない子と、結婚を続けるつもり?」という非難になります。
「(人)と結婚している」という場合、be married to (someone) のように、前置詞 to が使われることにも注意しましょう。
日本人の感覚だと、with を使ってしまいそうになりますが、be married with... のように with が使われるのは、I'm married with two children. 「私は結婚して2人の子供がいます」のような場合になります。

フィービーは自分でその言葉を言った後、自分の言葉にギギギと悔やんだような顔をして、慌てて、Woman! と言い直しています。
a girl と言ってしまったことを失礼だと思って、あわてて woman と言い換えているのですね。
レイチェルのような大人の女性に対して、girl だなんて言っちゃった、という感じですが、この場面でフィービーが気にしてるのはそこかい?!みたいな面白さがあるわけでしょう。

ちなみに、墓碑に刻まれる言葉(墓碑銘)の話で、別のドラマを思い出しました。
大統領とその側近を描いたドラマ「ザ・ホワイトハウス」(原題:The West Wing)のシーズン1第2話「非業の死」(原題: Post Hoc, Ergo Propter Hoc)に以下のやり取りがありました。

バートレット大統領: C.J., on your tombstone, it's gonna read, "Post hoc, ergo propter hoc." (CJ、君の墓碑には[君の墓碑銘は]こう書かれるだろうな、"Post hoc, ergo propter hoc" と。)
CJ: Okay, but none of my visitors are going to be able to understand my tombstone. (えぇ、ですが、私の墓参りに来た人は誰も私の墓碑銘(の意味)を理解できないでしょうね。)
バートレット大統領: Twenty-seven lawyers in the room, anybody know "post hoc, ergo propter hoc?" (この部屋には27人もの弁護士がいて、"post hoc, ergo propter hoc" を知ってる者は誰かいないのか?)

少々批判的なことを言った報道官のCJに、大統領は、君の墓碑にはこんな言葉が書かれるだろうな、と言ってみせているわけですが、こんな風に、「私の・君の墓碑には…と書かれる」というフレーズは、ちょくちょく使われる表現だということですね。
「その人はこういう人であった」のようなその人の特徴的な部分を示すのに、墓碑銘のことを持ち出すことがよくある、ということでしょう。
日本では「お墓」というと、戒名の書かれた仏教のお墓を連想する人が多くなってしまうでしょうから、こういうフレーズは会話には出てきませんよね。
墓碑銘を刻む文化がある国ならではの表現だと言えるでしょう。
ここでもフレンズと同じように、動詞には read が使われていることにも注目です。

また、「フレンズ」と「ザ・ホワイトハウス(TWW)」の墓碑銘を比較してみると、フレンズの方は、「3回離婚」と「生き埋め」(!)で、それに対して TWW は「ラテン語」(それも、その場に居合わせた弁護士資格を持つような側近たちにもパッとわからないような高尚なラテン語)が使われているのが興味深いです。
同じ墓碑銘に絡めたセリフであっても、それぞれの作品のカラーに合った内容になっているのが面白いなと思いました。


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posted by Rach at 17:19| Comment(0) | フレンズ シーズン6 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする