2011年10月28日

感謝のしるしに持っててほしい フレンズ6-6その6

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自分の都合で引っ越すチャンドラーは、ジョーイの生活費の負担を減らそうと援助を申し出ますが、ジョーイに「施しはいらない」と拒まれてしまいます。
そこでチャンドラーは、Cups 「カップス」というゲームをでっちあげ、どんなカードが出ても常にジョーイが勝ちになるようにして、当面必要な生活費分(1,500ドル)をカップスで勝たせてあげることに成功したのですが…。
その後、「カップスをロスとやって、1,500ドル負けた」と言いながらジョーイが帰ってきます。
負けたのなら、またもう一度俺とカップスをやろう、とチャンドラーが提案しているところ。
チャンドラー:All right, let's play one more hand! Just one more hand! (よし、もう1回やろう! あともう1回だけやろう!)
ジョーイ: No, no, no more! I cannot lose another dime! I'm serious this time. In, in fact, look. There's a, I wanna give you something, okay? And let me give it to you before I pawn it for Cups money. (He rolls the big white dog over) Now, I want you to have the big, white dog as a kinda of a, y'know, like a thank-you for being such a great roommate. (いや、もうこれ以上はいいよ! もう一文たりとも負けられないんだ! 俺は今度はマジだぞ。実際、ほら、俺はお前に渡したいものがあるんだ、いいか? 俺がカップスの金のためにそれを質に入れる前にお前にそれを渡させてくれ。[ジョーイは大きな白い犬を運んでくる] さあ、俺はお前にその大きな白い犬を持っていてもらいたい。ほら、そんなに素敵なルームメイトでいてくれたお礼としてさ。)
チャンドラー: I can't take the big, white dog! You love it! (その大きな白い犬はもらえないよ! お前はそれが大好きだろ!)
ジョーイ: It's "him." Not "it." (「彼」だよ。「それ」じゃなくて。)
チャンドラー: No, but wait, what if I bought it from you, y'know? And your nice gesture would be giving it to me at a reasonable price. Say (Gets choked up) $1,500? (いや、でも待ってくれ。もし俺がそれをお前から買ったとしたらどうなる? お前の素敵な意思表示が、それを俺にリーズナブルな値段で譲ってくれるだろう[お前の気持ち次第で、リーズナブルな値段で譲ってもらえることになるんだ]。ほら、[のどを詰まらせて] 1,500ドルとか?)
ジョーイ: Wait a second. I see what you're trying to do here! You, you're trying to give me money again! (ちょっと待てよ。(今)ここでお前がやろうとしてることがわかったぞ。お前は俺にまた金を渡そうとしてるんだな!)
チャンドラー: When did I try to give you money? (いつ、俺がお前に金を渡そうとした?)
ジョーイ: Before over there! (Points to the couch) With the bills! You tried to give me charity, I said no, you dropped it. Okay? Then we had a nice last night together. We had some fun, we gambled, nobody tried to give anybody any money! Now out of the blue, you start with the charity thing again! (前に、あそこでだよ! [カウチを指差す] 請求書を持ってた時に! お前は俺に施しをしようとして、俺はノーと言って、お前はそれをやめた。だろ? それから、俺たちは素敵な最後の晩を一緒に過ごした。いろいろと楽しんで、ギャンブルして、誰も、誰かに金なんか渡そうともしなかった! 今、出し抜けに、お前はまた、施しの件を言い出してる。)
チャンドラー: I'm just trying to help you out! Okay? I wanna make sure that you're okay. (俺はお前を助けてやりたいんだよ、いいか? お前が間違いなく大丈夫であるようにしたいんだ。)
ジョーイ: I will be okay! Look, Chandler, you gotta get it out of your head that I can't take care of myself. Okay? Look, I'm not gonna miss you helping me out with money. The only thing that I'm gonna miss... is you. And now the dog. (俺は大丈夫だよ! なぁ、チャンドラー、俺が一人ではやってけない、って考えるのはよせ。いいか? なぁ、俺は、お前が金のことで助けてくれなくなるのを残念に思ったりしない。俺がなくなって寂しいと思うのは…お前だよ。それと今は、その犬だ。)

dime は「10セント貨」ですから、I cannot lose another dime! を直訳すると、「あともう10セント失うことはできない」になるでしょう。
ドルよりも小さいお金の単位から「ごくわずかの金額」を指すことになり、あとほんの少しの金額も負けられない、負けて失うわけにはいかない、ということですね。
日本語でも「一銭ももうからない」とか「びた一文まけるわけにはいかない」などと言いますので、その感覚は同じですね。

それよりもお前に渡したいものがある、とジョーイは言っています。
pawn は「質(しち)」。put something in pawn なら「…を質に入れる」。
ここでは「(もの)を質に入れる」という他動詞で使われています。
カップスをする金を作るために質に入れてしまう前に、お前に渡しておきたいんだ、ということですね。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
pawn : [verb] [transitive] : to leave something valuable with a pawnbroker in order to borrow money from them (SYN: hock)
つまり、「質屋に価値のあるものを残すこと、質屋から金を借りるために」。

次の、I want you to have the big, white dog... というセリフの構造をシンプルにすると、I want you to have something as a thank-you for being... になるでしょう。
「being 以下の状態でいてくれたことへの感謝として、(もの)をお前に持っていて欲しい」ということになります。
「私の感謝のしるしとして」と言いたい場合に、as a token of my appreciation という表現もありますが、今回の、as a thank-you for... の方がシンプルで覚えやすい気はします。

日本語でも、「これはお前に持っていて欲しいんだ」みたいな言い回しがありますから、それと同じ感じの素敵なセリフだと言えるでしょう。
そう言われて、「それはもらえないよ、受け取れないよ。それはお前が大切にしてるものじゃないか」みたいに言うのも日本語の感覚と同じですね。こういう場合は、I can't take... のように take を使えばいいんだな、ということもわかります。

そんな風に感動的なやり取りをしながらも、ジョーイは細かい指摘をしています。
チャンドラーが、the big, white dog を it と表現したことに対して、その犬は、it じゃなくて、him と呼べ、と訂正しているわけですね。
アメリカでは自分のペットのことを it という代名詞で呼ばれると嫌がる飼い主が多く、he/she で呼んだ方がいいようです。
ジョーイはやはりこの犬がお気に入りなようで、まるで自分のペットのように、him と呼べ、と怒っているのですね。

犬を渡そうとするジョーイに、チャンドラーは、what if... 「もし…したらどうなる?」を使って、別の提案をしています。
your nice gesture would be giving it to me at a reasonable price. は無生物主語で、直訳すると、「お前のナイスなジェスチャー(意思表示)が、その犬を俺に、リーズナブルな(手ごろな、お値打ち価格で)譲ってくれるだろう」みたいになるでしょうか。
つまり、俺はその犬を買い取ろうと思うけど、お前が好意的な意思表示をしてくれたら、俺はぼったくりのようなムチャな値段じゃなくて、お得な価格で買い取ることができるだろう、みたいなことでしょう。
そう言った後、自分から、1,500ドルという金額を提示するチャンドラー。

お手頃価格みたいに言いながら、そんな高額を示したチャンドラーを見て、ジョーイは何かに気づいたようです。
わかったぞ、お前はまた俺に金を渡そうとしてるんだな?と言っていますね。
again 「また」という言葉から、カップスというニセのゲームを使ってジョーイにお金を渡そうとしていたこともバレたか…と思ったチャンドラーは、「また、って言ったけど、じゃあ、前はいつ俺が金を渡そうとした?」と尋ねています。

ジョーイは怒った顔で、「カウチのところで、請求書を持ちながら話してた時のことだよ」と言っています。
つまりジョーイは、チャンドラーが、生活費は当分俺が担当するよ、と最初に言い出した時の話を言っているのですね。
援助を申し出たのをジョーイが拒んで、チャンドラーはその話はもうやめて(drop)、その後、一緒に最後の晩を、キャンブル(つまりカップスというゲーム)をして楽しく過ごした、とも言っています。
nobody tried to give anybody any money! というセリフに「ジョーイはチャンドラーの意図に全然気づいていない」ことがよく表れています。
主語が nobody 「誰も…しない」という否定文になっていて、その否定の no が、anybody や any money にもかかる感覚で、「誰にも渡そうとしていない」「少しの金も渡そうとしていない」という意味になります。
「ゲームして楽しく過ごしていた時は、誰も金を渡すとかの施し話はしなかった」と言っているわけですが、その「ゲーム」が実は施しの隠れ蓑だったことをジョーイは全く気付いていないわけです。

out of the blue は「突然、出し抜けに」。
過去記事 フレンズ2-19その11 でも、チャンドラーに出て行けと言われた同居人のエディーが that's kind of out of the blue と言っていました。
この時も、チャンドラーはありとあらゆる手を使ってエディーに出て行くように言っていたのに、それにまるで気づかなかったかのようにトボけているセリフでした。

今回のジョーイのセリフは、カップスを楽しくやっている間はそんな気配さえ見せなかったのに、またその「施し」ってやつを始める気かよ、という感じですね。
out of the blue という言葉にも「ジョーイは全然気付いてない」感が出ています。
「普通は気付くやろっ!」とツッコミたくなるようなこの状況で、「全く気付いてない」部分を必要以上にこれでもかとセリフに盛り込んでいるところが、いかにもコメディー、なわけですね。

ジョーイを助けたいというチャンドラーに、ジョーイは、I can't take care of myself ってことを、頭から追い出せ(get it out of your head)みたいに言っています。
ジョーイは助けなしにはやってけない、って決めつけるのはやめて、そんな考えは捨て去ってくれよ、というところでしょう。
ジョーイは、I'm not gonna miss you helping... と言っています。
you は helping という動名詞の意味上の主語で、口語ではこのように、所有格の your ではなくて、目的格の you を使うことが多いですね。
miss は I miss you. 「あなたがいなくてさびしい」のように、「…がない・いないので寂しく思う」という意味でよく使われます。
この場合は目的語が「お前が俺を金で助けること」なので、「…がなくて残念だ」くらいの意味でしょう。
それを not で否定しているので、「お前が俺を金で助けてくれることがなくなる、それを残念だと思うわけじゃない」みたいなことですね。
その後、じゃあ、何を miss 、つまり「何がないことを寂しく、残念に思うか」を語るわけですが、それを普通に、I'm gonna miss... you. と言うのではなくて、The only thing that I'm gonna miss... is you. と言うところに、「生きたセリフ」が感じられる気がします。
「俺が miss することになる唯一のこと…それはお前だ」という感覚で、日本語で倒置にするのと同じような強調のニュアンスが出ます。
「お前が金を出してくれなくなることを残念に思うんじゃない、唯一寂しく思うこと、それはお前がいなくなることなんだ」という、ルームメイトとして感動的なセリフですね。
そのようなセリフを述べた後に、おまけのように「そして、今は、その犬も」みたいに付け加えるのがフレンズっぽいオチとも言えるでしょう。
感謝のしるしにお前が持っていてくれ、とか言いながら、やっぱりあげちゃうのは惜しいのね、みたいな面白さですね。


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posted by Rach at 15:46| Comment(0) | フレンズ シーズン6 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月25日

絵の位置は20ブロック左 フレンズ6-6その5

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チャンドラーがモニカと同居することになり、レイチェルはフィービーの部屋に一緒に住むことを決めます。
チャンドラー&ジョーイと同様、モニカとレイチェルにとっても、今日はルームメイトとして最後の夜。
レイチェルの荷造りをしていても、寂しい、悲しいというしんみりムードになってしまいます。
そこで、最後の夜なんだから楽しくしましょう、というフィービーは、それぞれ二人のいやなところを挙げることを提案するのですが、それがきっかけで、モニカとレイチェルは喧嘩になってしまいます。
[Scene: Monica and Rachel's, Monica is whining to Phoebe about Rachel.]
モニカとレイチェルの部屋。モニカはレイチェルのことでフィービーに愚痴を言っている。
モニカ: I'm not talking to her. (私はレイチェルとは話さないわ。)
フィービー: Well, one of you has to take the first step. And it should be you, because she's the one who's leaving. It's harder for her. (そうねぇ、あなたたちの(どちらか)一人が第一歩を踏み出さなきゃ。そしてそれはあなたになるはずよ、だって部屋を出て行くことになるのはレイチェルなんだもの。レイチェルにとっての方が、よりつらいわ。)
モニカ: Well, maybe you're right. She made fun of my phone pen! (そうね、多分、あなたは正しいわ。(でも)レイチェルは私の電話のペンをばかにしたのよ!)
フィービー: I know. I took it hard too. (そうね。私もそれはショックだったわ。)
(Monica goes into Rachel's room.)
モニカはレイチェルの部屋に行く。
モニカ: Listen, Rachel, I feel really bad about what happened-- What are you doing? (She sees that Rachel is unpacking.) (聞いて、レイチェル、さっき起きたことについてものすごく悪いと思ってるの… あなた、何してるの? [モニカは、レイチェルが荷ほどきをしている(荷造りした荷物をまた箱から出している)のを見る]
レイチェル: I'm unpacking! (荷ほどきをしてるのよ。)
モニカ: What?! (何ですって?)
レイチェル: I'm not moving. (She re-hangs a picture, crookedly.) Is that picture straight? (私は引っ越さないわ。[レイチェルはある絵を、ゆがんだ状態で壁に掛け直す] その絵はまっすぐになってる?)
モニカ: It needs to go about 20 blocks to the left! (その絵は、20ブロック左に移動する必要があるわ!)

離れる悲しみを紛らわせようと、お互いの気に入らないところを言い合っているうちに、本当の喧嘩になってしまったモニカとレイチェル。
モニカは「私はレイチェルとは話さない、私からレイチェルに話し掛けたりしない」みたいなことを言っています。
take the first step は文字通り「最初の・第一のステップをとる」ということですから、「第一歩を踏み出す」。
そうやってお互いが「私からは話さない」と言っていたら、ことは解決しないから、どちらか一方が意地を張らずに第一歩を踏み出さなきゃだめよ、とフィービーは言いたいのですね。
そして、モニカがその「最初の一歩を踏み出す方」になるべきだ、とも言っています。
レイチェルが the one who's leaving だから、つまり、引っ越して出て行く方はレイチェルで、彼女の方があなたよりももっとつらいんだから、あなたが最初に話し掛ける役を引き受けなきゃだめよ、ということです。
モニカは、maybe you're right と一応、フィービーの意見に同意しますが、電話のペン(my phone pen)の話も持ち出しています。
それはこれより前のシーンで、「モニカは電話のペンを動かすのを許さない」とレイチェルが言ったことを受けてのセリフです。
レイチェルは電話用のペンをあちこち違う場所に移動させてしまうらしく、そのことでかつてモメたことがあったようですね。
「電話のペンは決まった場所に置いといてって言ってるでしょ!」「電話のペンをちょっと動かしたぐらいで、ごちゃごちゃ言わないでよ!」みたいな感じだったのでしょう。
その電話のペンのことを持ち出さればかにされた、とモニカはレイチェルに対してまだ怒っているようです。

I took it hard too. について。
take it hard を直訳すると「ハードに受け取る」という感覚でしょうか。

研究社 新英和中辞典では、
take it hard=ひどく苦しむ[悩む, 悲しむ(など)]
例) He took it very hard that you didn't tell him of your marriage. 「君が結婚のことを彼に話さなかったので彼はひどく気にした」


英辞郎では、
take it hard=真剣に受けとめる、ショックを受ける
例) Tony took it hard when we asked him to leave the band. 「バンドからぬけるように私たちが頼んだとき、トニーはそれを真剣に受け止めた」


LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
take something hard : (informal) to feel upset about something, especially bad news.
例) Dad didn't say much, but I could tell he took it hard.

つまり、「(インフォーマル) 何かについて狼狽(ろうばい)・動転・動揺する、特に悪いニュースについて」。
例文は、「父は多くを語らなかったが、父がショックを受けたことはわかった」。

語義に使われている upset という言葉は元々「ひっくり返す」という意味なので、気持ちの面でその言葉を使う場合には、何かによって心が乱れている、気持ちが混乱しているさまを表すことになります。

モニカは「ペンのことでばかにされた!」と激怒しているので、「えぇ、そのことは私も真剣に受け止めて、ショックを受けたわよ」と、モニカの気持ちに理解を示している、ということでしょう。
「電話のペン」の場所を動かしたかどうかなんてことは、いつものモニカらしい几帳面なこだわりを語る逸話に過ぎず、フィービーにしてみれば「全くどうでもいい話」(笑)なわけですが、そんなこと大した話じゃない、などと言うとまたモニカを怒らせてしまうので、モニカの言い分も認めてあげた、みたいな感覚でしょう。

やはりここは自分から声を掛けなければいけないと決心したモニカは、レイチェルの部屋に行くのですが、荷造りするどころか逆に荷ほどきをしている(箱から荷物を出している)レイチェルを見て、驚きの声をあげています。

「私は引っ越さないわ」と宣言したレイチェルは、絵を壁にかけて、Is that picture straight? とモニカに尋ねています。
ト書きの crookedly は、「曲がった状態で、ゆがんで」。
crooked が「曲がった、ゆがんだ」という形容詞なので、その副詞形ですね。
crooked という単語は、過去記事、フレンズ1-3その6 ご質問3+マザーグースの話 にも出てきました。
マザーグースに The crooked man 「曲がった男」というわらべ歌があるのですね。

LAAD では、
crooked [adjective] : bent, twisted, or not in a straight line
例) The picture's crooked.

と出ています。
つまり、「曲がって、ねじれて、またはまっすぐではなくて」。例文は、「その絵は曲がっていた[ゆがんでいた、まっすぐではない]」

まさに、例文の主語が the picture になっているように、壁に掛けた絵が曲がっている場合に crooked は使われる、ということです。

その絵は、本来、20ブロック先にある、フィービーと同居する部屋にかけるべきもの。
だから、「絵が傾いている」とか、「もうちょっと右とか左」とかの微妙なずれではなく、その絵はあと20ブロック左に移動させる必要があるわ!と言っているわけです。
それはフィービーの部屋にかけるべきものでしょう?!と怒るのではなく、あと20ブロック、その絵を左に動かさないとだめよ、と言うことで、引っ越さないと宣言したレイチェルに、皮肉を言っているわけです。
「レイチェル自身」が20ブロック先に移動すべきだと言う代わりに、「今、壁に掛けたその絵」を20ブロック左に動かすべきだと言っているところが、楽しいなと思いました。


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posted by Rach at 16:24| Comment(0) | フレンズ シーズン6 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月20日

けがに悩まされた1年 フレンズ6-6その4

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チャンドラーが引っ越すので、今夜はチャンドラーとジョーイにとって最後の晩になります。
最後の晩に、「金を賭けてフーズボールをしよう」と提案したチャンドラーに、
ジョーイ: What, are you crazy? You haven't beaten me once since my injury-plagued '97 season. It would be easier if you just give me your money. (何だって? お前はバカか? 俺がけがに悩まされた97年以来、お前は一度も俺に勝ってないんだぞ。お前がただ俺に金を渡す方が、簡単だろうよ[手っ取り早いだろうよ]。)
チャンドラー: Yes, it would. What do you say to $50? (そうだな、その方が簡単だろうな。50ドル(賭ける)ってのはどう?)
ジョーイ: Okay, you're on. (オッケー、受けて立つよ。)
チャンドラー: Okay, let's play! The big game. Italy versus... China, apparently. (オッケー、じゃあプレーしよう! ビッグゲームだぞ。イタリア対…中国、らしいな。)
(They start playing.)
二人はゲームを開始する。

金を賭けてフーズボールをやる、っていうアイデアはどう?みたいに言ったチャンドラーに、ジョーイは、What, are you crazy? とまで言っています。
そんな提案するなんて、お前は正気か?みたいな感じですね。
beat は「…をたたく」で、「(相手・敵)を負かす」という意味にもなります。
haven't beaten me once since... で「…以来、一度も俺を負かしたことがない」ということですね。
injury-plagued は「けがに悩まされた」。
plague は名詞で「疫病、伝染病」という意味で、動詞だと「(人)を疫病にかからせる」という意味から、疫病だけに限らず、「(人)を…で悩ませる」という意味にもなります。
日本のスポーツニュースでも、「けがに悩まされた1年でしたが」のようなフレーズを聞くことがありますが、まさに、injury-plagued が「けがに悩まされた」という英語表現なのですね。
ですから、my injury-plagued '97 は「俺がけがに悩まされた1997年」ということになります。
97年はけがをしてて、お前に負けたこともあったけど、けがから復活して以来はお前には負けなし、なのにお前はその俺に勝負を挑もうってのか?という感じです。

It would be easier if you just give me your money. を直訳すると、「もしお前がお前の金を俺に渡したら[くれたら]、その方がより簡単だろう」。
チャンドラーが負けるのは目に見えてて、どうせそっちが俺に金を払うことになる。それならわざわざゲームなんかしないで、最初から金を俺にくれてた方が、もっと簡単だぞ、その方が余計な手間がかからず、楽で手っ取り早いぞ、ということですね。
勝ち誇ったようにそう言うジョーイに対して、チャンドラーも、Yes, it would. つまり、「あぁ、確かに(お前の言う通り)そっちの方がより簡単だろうね」と答えています。

過去記事、フレンズ6-6その2 で解説したように、収入が不安定なジョーイには家賃や光熱費などの費用を払うのが大変だろうから、と、チャンドラーはしばらくそういう費用の面倒をみようと申し出ていました。
でも、ジョーイは、Joey Tribbiani does not take charity... anymore. 「ジョーイ・トリビアーニは、施しを受けない…もうこれからは」と強い調子で拒絶していました。
費用を負担する、もしくはお金を直接ジョーイにあげる、と言ってもまた拒まれるので、金を賭けたゲームという体裁にして、さりげなくジョーイに金を援助しようとしているわけですが、そんなチャンドラーの気持ちに気付かず、「そんなゲームするくらいなら、直接金をくれる方が簡単だ」などとジョーイが言うので、「ほんと、そっちの方が実際ずっと楽なんだけどね」と認めているわけですね。
チャンドラーが、Yes, it would. と言った後、ラフトラック(観客の笑い声)が入りますが、観客もそういうチャンドラーの意図をわかっていて笑っているわけですね。
知らぬはジョーイばかりなり、というところです。

What do you say to $50? は、前回説明したように、What do you say to (名詞)? の形ですね。
前回は、What do you say SV? という文が続いていましたが、このように名詞が続く場合は、前置詞は to になることに注意しましょう。

You're on. は「お前はオンだ、オンの状態だ」という感じですが、以下の英辞郎の語義と説明がわかりやすいと思います。
You're on.=受けて立ちましょう。/いいとも。/話は決まった。(無理な依頼、賭け事や挑戦などを提案されて受けて立つときに使う)

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
you're on! : (spoken, informal) used to accept something such as a bet or an offer.
例) "I bet you $20 he won't come." "You're on!"

つまり、「賭けや申し出のような何かを受け入れる時に使われる」。
例文は、「彼は来ないって(方に)20ドル賭けるよ」「(その賭け)受けて立つよ」。

ゲームを始めよう、と言ったチャンドラーは、ビッグゲームだぞ、と言いながら、Italy versus... China, apparently. とも言っています。
apparently は「(見たところでは)どうも…らしい」。
LAAD では、
apparently [adverb]
1. [sentence adverb] based on what you have heard is true, although you are not completely sure about it
2. according to the way someone looks or a situation appears, although you cannot be sure

つまり、1. は、「(文副詞、文全体を修飾する副詞) 自分が本当だと聞いたことに基づいている、それについて自分は完全には確信してはいないけれども」。
2. は、「誰かの見た目の様子や、状況の様子に従って、自分は確信を持てないけれども」。

「そんな風に聞いた」とか、「見た目や状況からそう思える」けれども、どちらも「自分としては確信が持てない」というのがこの語義のポイントですね。
「どうやらそうらしい…けど、自分としては絶対そうだとは言い切れない、確信が持てない」という感覚です。
前回の、お互いが自分たちの先祖の料理を持ってきた、の話の続きで、お前がイタリアで、俺は中国…なんだったよな、どうやらね…みたいな感じのセリフです。
さっきのお前の話では、どうやら俺は中国系らしいよね、と他人事みたいに言ってみせて、自分は納得してないところを少し見せている感覚だろうと思います。


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posted by Rach at 16:01| Comment(4) | フレンズ シーズン6 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月18日

最後の夕食に先祖の食べ物を フレンズ6-6その3

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[Scene: Chandler and Joey's, Joey is entering carrying two pizzas.]
チャンドラーとジョーイの部屋。ジョーイは2つのピザを持って入ってくる。
ジョーイ: Here it is! Our last pizzas together as roommates. (はいどうぞ! 俺たちがルームメイトとして一緒に食べる最後のピザだぞ。)
チャンドラー: Oh, I wish I'd know you were going to do that. I ordered Chinese. (あぁ、お前がそうする[ピザを買ってくる]つもりだったってわかってたら良かったのに、って思うよ。俺は中華を注文しちゃったんだ。)
ジョーイ: Oh, well, that's okay. Hey, actually, in a way it's kinda nice. You know? Our last dinner together. Me, bringing the food of my ancestors, you, the food of yours! (あぁ、そうか、そんなのいいよ。ほら、実際、ある意味、何だかナイスだろ? 俺たちが一緒の最後のディナー。俺は、俺の先祖の食べ物を持ってくる。お前は、お前の先祖の食べ物だ!)
(Chandler stares at him, dumbfounded, then finally agrees.)
チャンドラーはジョーイをじっと見つめる、あぜんとした顔で。それから最後には同意する。
チャンドラー: Say, Joe, I had a strange idea for what we could do for our last night. What do you say we play a little uh, foosball for money? (なぁ、ジョーイ、俺たちの最後の晩にできることについて、ある変わったアイデアが浮かんだんだ。俺たちが、ちょっとした、金をかけたフーズボールをするってことについて、どう思う?)

今日はルームメイトとして一緒に食べる最後の夕食になると言って、ジョーイはピザを持って帰ってきています。
それを見たチャンドラーは申し訳なさそうに、Oh, I wish I'd know you were going to do that. I ordered Chinese. と言っていますね。
do that はジョーイがピザをテイクアウトしたことを指しています。
俺は俺で中華のテイクアウトを注文しちゃったけど、お前がピザを持って帰ることを知ってたら中華の注文はやめといたのに、という感覚ですね。
お互いそれぞれが注文したから、夕食メニュー多すぎちゃったね、みたいなことです。

ジョーイはそんなこといいよ、と言いながら、何かに気づいたように、in a way 「ある意味では、見方によれば」、ナイスって感じだよ、と言っています。
ancestor は「先祖、祖先」。ピザをテイクアウトしたことを、「自分の先祖の食べ物を持ってくる」と言っているわけですが、それはジョーイがイタリア系アメリカ人だからですね。
you, the food of yours! は、その前の文章の繰り返しの部分を省略した形になっており、You, bringing the food of your ancestors! と言っていることになります。
つまり、中華料理をテイクアウトしたチャンドラーに、「お前はお前の先祖の食べ物を持ってきた」と言っていることになるのですが、それを聞いたチャンドラーは、あぜんとした顔でジョーイを見つめていますね。
そのジョーイのセリフだと、チャンドラーは中国系アメリカ人だということになってしまいますが、そんな話、今まで聞いたことがありません(笑)。
たまたま自分が注文したのがイタリアンだったので、これは俺の先祖の料理だよな、と気づいたジョーイが、その流れで「お互いが先祖の料理を注文するなんて、最後の夕食としてはなかなかしゃれてるじゃないか」と適当なことを言ったように思います。
あまり深く考えずにしゃべっているところが、「いかにもジョーイ」というところでしょう。
「じゃあお前は、俺が中国系アメリカ人だと思ってるのか。俺が中国系だなんて話、今までしたことあったか?」みたいに、チャンドラーはジョーイを見つめるのですが、その間違いに全く気付かない様子のジョーイに、訂正するのをやめ、とりあえずはうなづくしかないチャンドラーにも笑えます。

そのように、ジョーイは深く考えずにその場の流れと思いつきで、チャンドラーがまるで中国系であるかのように言った…のだとは思うのですが… Bing という音の響きにはどこか中国系の香りがするようにも思います。
チャンドラーのビング(Bing)という名字は珍しいようで、フレンズの過去のエピソードでも、
フレンズ3-6その3 では、留守電メッセージの発信音に間違えられたり、
フレンズ3-20その1 では、素敵な名前と褒められたチャンドラーが、「Bing はゲール語で「汝のターキーは焼けた」という意味なんです」と自ら説明してみせたりもしていました。

Bing という名前が中国っぽいかどうかをネットで検索してみたところ、Bing という名前の中国系の人物を以下のウィキペディア内に発見。
Wikipedia 日本語版: アメリカンチェリー
このウィキペディアによると、アメリカンチェリーの代表品種にビング種(Bing cherry)というものがあり、その開発に関わった人物、中国満洲族のAh Bing 氏の名前から、ビングの名がついたとのこと。
中国系の Bing さんがいらっしゃったということだと、ジョーイがチャンドラーを中国系だと決めつけたような発言をしたのも、実はそれほど無茶な連想でもなかったのかな、とも思えますね。

I had a strange idea for は「…に対する(…についての)ある1つの変わった・奇妙な考えが浮かんだ」。
I had an idea ではなく、わざわざ strange とつけているのは、その後、ちょっと意外とも思われることを言うけど、俺自身もちょっと変だってわかってるけどね、みたいなサインですね。
そのように先に自分で strange だと言っておくことで、相手が「そんな変な考え」みたいにあきれたり、否定・非難したりするのを先に回避しておくことができる、というような感覚でしょう。
what we could do for our last night は、「俺たちの最後の晩に[晩のために]俺たちができること」。
What do you say...? は「…をどう思いますか?」。
say 以下に、今回のセリフのように文章が続く場合は、that は省いて、そのまま文章(SV)の形が続きます。
say の後に文章ではなく名詞が続く場合は、What do you say to 名詞? の形になります。
この to は、「(名詞)”に対して”、あなたは何と言いますか?」のようなニュアンスですね。
for money は「金のために」ですから、play a little foosball for money は「金のためにフーズボールゲームをプレイする」→「金を賭けてフーズボールゲームをする」ということになります。


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posted by Rach at 16:30| Comment(0) | フレンズ シーズン6 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月14日

話を急に持ち出す フレンズ6-6その2

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前回の続きです。
チャンドラー: That's our phone number. Now look, I know I kinda sprung this whole me-moving-out-on-you thing. So why don't I just, why don't I just cover you for a while? (それはここの電話番号だよ。なぁほら、俺がお前を置いて引っ越すっていう今回の件を急に持ち出したのは俺だ、ってわかってる。だから、俺が、俺がお前の費用をしばらくカバーする[賄う(まかなう)]っていうのはどうかな?)
ジョーイ: No, no! No way! Joey Tribbiani does not take charity... anymore. (だめだ、だめだ! 絶対だめだよ! ジョーイ・トリビアーニは、施しを受けない…もうこれからは。)
チャンドラー: It's not charity, Joe. (施しじゃないよ、ジョーイ。)
ジョーイ: No! Forget it! Okay, I mean thanks, but I'm done taking money from you. All right, I can take care of myself. Now, what's next? Come on. (いいや! 忘れてくれ! いいか、ありがたいと思ってる、でもお前からお金をもらうのは終わったんだ。いいか、俺は自分のことは自分でできる。で、次は何だ? さあ。)
チャンドラー: Okay uh, here's the electric bill. (Hands it to him.) (よし、あー、これが電気代の請求書だ。[それをジョーイに手渡す])
ジョーイ: This is how much we pay for electric? (俺たちって、電気にこんなに払ってるの?)
チャンドラー: Well, yeah. (あぁ、そうだよ。)
(Joey runs over and shuts off the lights.)
ジョーイは走って行って、明かりを消す。(すると部屋が真っ暗になり、何も見えない。)
チャンドラー: So, we'll do the rest of the bills later, then? (それじゃあ、残りの請求書については後にしよう、な?)

前回は、move out on まで説明しました。
今回は、sprung という動詞について説明します。

sprung は、spring の過去形。
「スプリング」という日本語になっていますが、名詞では「ばね」、動詞では「(ばねのように)跳ねる、跳ぶ」という意味ですね。
このセリフでは、他動詞として使われています。
以下の研究社 新英和中辞典の語義がわかりやすいと思います。

spring (他動詞)
〔+目(+【前】+【(代)名】)〕〈…を〉〔人に〕急に持ち出す[言いだす] 〔on, upon〕
spring a joke on a person 「人に急にジョークを言う」
spring a surprise on a person 「突然人を驚かす」


ばねみたいに、「突然、急に、ビュンと」何かを出してくる感じがある、ということでしょう。

LAAD では、
spring something on somebody [phrasal verb]
to tell someone some news that surprised or shocks them
例) It's not fair to spring this on her without any warning.

つまり、「誰かを驚かせるような、またはショックを与えるようなニュースを言うこと」。
例文は、「何の警告もなしに、彼女にこのことを言うなんて、フェアじゃない。」

辞書の説明からもわかるように、このような spring のニュアンスの場合は、spring something on someone のように、on と組み合わせて使われる場合が多いのですね。
そういう意味では、I know I kinda sprung this whole me-moving-out-on-you thing. の on you は、spring A on you の on である可能性も考えられなくはないですが、今回のセリフに関しては、me-moving-out-on-you がハイフンで結ばれてひとかたまりになっているので(DVDの英語字幕でそのように表記されています)、move out on が一つのフレーズのかたまりと考えるのが妥当だと思いました。
この文章をシンプルな構造で考えると、I know I sprung this... thing. 「俺がこの…という件を急に言い出したってこと、自分でもわかってる」ということですね。
もし、I kinda sprung this whole me-moving-out thing on you. 「この、俺が引っ越しするって件を、お前に急に持ち出した」のような形であれば、spring something on you の形、つまり「”お前に”この件を持ち出した」という意味になっていたと思います。

cover は日本語で「カバーする」と言っても意味が通じる気がしますが、「(費用などを)賄う(まかなう)、補う」という感覚ですね。
俺の都合で出て行くって急に決めちゃったから、お前には悪いと思ってる、だから部屋にかかる費用を当分の間、俺にカバーさせてくれ、ということです。
その申し出を強く否定したジョーイは、Joey Tribbiani does not take charity. と言うのですが、その後、小さな声で、anymore も付け足しています。
俺様は、チャリティー、つまり、施しなんかは受けないぞ、と強く言った後で、これまでずっと家賃や光熱費をチャンドラーに支払ってもらっていたことを思い出して、(not) anymore 「もう・もはや…しない」と言い直した感覚です。
確かにこれまでは、チャンドラーに施しを受けていた感じだったけど、今後はそういうことは受け付けないからな、と言っている感じですね。
強気な発言をしたジョーイは、さぁ、次の請求書を見せてみろよ、とばかりに催促します。
電気代の請求書を見て、またジョーイは驚いていますね。
This is how much we pay for electric? の how much we pay for electric は、「俺たちが電気にどのくらいの金額支払うか」ですから、つまり、自分たちが支払う電気代、ということで、「この請求書に載ってるこの金額が、俺たちの電気代?」という意味ですね。
高い電気代を払っていると知って、ジョーイは慌てて部屋の電気を消しに行きます。

チャンドラーは、「残りの請求書は後で」と言っています。チャンドラーとしては、他にもいろいろとジョーイに説明したい請求書があるけれど、真っ暗な部屋では何も見えないからですね。
今、そういう光熱費について話を聞いている最中なのに、電気代が高い!と思ったら後先考えずに即スイッチを消してしまう、という、いかにもジョーイらしい行動でのフレンズらしいオチだと思いました。


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posted by Rach at 13:49| Comment(2) | フレンズ シーズン6 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月11日

不利益を表すon フレンズ6-6その1

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シーズン6 第6話
The One On The Last Night (最後の夜は荒れ模様)
原題は「最後の夜の話」


[Scene: Chandler and Joey's, Joey is balancing a mini hockey stick on his hand as Chandler enters from his room carrying a bunch of bills.]
チャンドラーとジョーイの部屋。ジョーイは自分の手の上で、ミニホッケースティックのバランスを取っている。そこにチャンドラーが、一束の請求書を持って、自分の部屋から入ってくる。
チャンドラー: (watches Joey for a moment) Okay! (Joey quickly moves the hockey stick so that he's scratching his back with it.) Listen, I'm gonna be moving out, so you're gonna be in charge of paying the rent. ([ジョーイをしばらく見て] いいぞ! [(チャンドラーの声に驚いた)ジョーイは、そのホッケースティックを素早く動かして、それで背中をかいている] なぁ、俺は(間もなく)引っ越すことになるから、家賃を払う担当はお前になるぞ。)
ジョーイ: Right! And when is that due? (そうだな! で、その期日はいつだ?)
チャンドラー: First of the month. (月初めだ。)
ジョーイ: And that's every month? (で、それって毎月?)
チャンドラー: No, just the months you actually want to live here. (いいや、お前が実際にここに住みたいと思う月だけでいい。)
ジョーイ: Ahhh. (あー。)
チャンドラー: Okay, here is the phone bill. (Hands it to Joey.) (よし、これが電話代の請求書だ。 [それをジョーイに手渡す])
ジョーイ: (looking at it) Oh, my God! ([請求書を見て] なんてこった!)
チャンドラー: That's our phone number. Now look, I know I kinda sprung this whole me-moving-out-on-you thing. So why don't I just, why don't I just cover you for a while? (それはここの電話番号だよ。なぁほら、俺がお前を置いて引っ越すっていう今回の件を急に持ち出したのは俺だ、ってわかってる。だから、俺が、俺がお前の費用をしばらくカバーする[賄う(まかなう)]っていうのはどうかな?)

チャンドラーが自分の部屋から出てきた時、ジョーイは手の上でホッケースティックのバランスを取って遊んでいます。
チャンドラーに見つかって恥ずかしかったのか、慌ててそのスティックを孫の手のように使って、背中をかいていたようなしぐさをしています。
be in charge of は、「〜の担当で」。
今まで家賃を払うのは俺の担当だったけど、俺が引っ越して出て行くから、これからはお前がその担当になる、ということです。
チャンドラーは大きな会社のビジネスマンで、ジョーイは仕事のあるなしに波がある俳優という職業。
そのため、安定した収入のあるチャンドラーの方が家賃を全部持っていた、ということのようです。
due は「期限が来て、(当然)支払われるべきで」なので、 when is that due? は、「その家賃(the rent)の支払日、支払期日はいつだ?」と尋ねていることになります。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
due [adjective] : to need to be paid or given on a particular date
例) The next payment is due on Friday.
My library books aren't due until next week.

つまり、「ある特定の日に、払われる、または与えられる必要があること」。
例文は、「次の支払いは、金曜日が期日です」「私の図書館の本は来週まで返却しなくて良い」

月初めと答えるチャンドラーに、And that's every month? と聞き返すジョーイに笑ってしまいました。
月極の家賃なんだから、毎月払うに決まってるだろ、とチャンドラーは言いたいようですが、あまりに当たり前のことを尋ねてくるジョーイに、チャンドラーはジョークで返しています。
「本当にこのアパートに住みたいと思う月だけ払えばいいさ」のようにチャンドラーは言っているわけですが、現実問題として、「7月と9月は住むけど、8月は住まないでおく」ということは実際には無理ですよね。
住むとなれば継続して毎日住むわけで、となると、毎月月初めに必ず支払わないといけないわけです。
それを、「毎月払わなきゃダメ?」みたいに尋ねてきたので、「住みたくない月があれば払わなくていいけどさ」→「ずっと住み続けたいんなら、毎月必ず払わないとだめだ」と言ってみせているわけですね。
さすがのジョーイも自分がからかわれていることに気づいたようで、チャンドラーに「お前の言いたいことはわかったよ」みたいな顔でウインクをしています。
ジョーイも、ただ反射的に「それって毎月?」みたいに返しただけかもしれませんが、そんな風に「あまりにも当たり前のことを尋ねてくる相手に対して、ツッコミも入れずにしれっとした顔で、あり得ない返事を返す」のがアメリカンジョーク的だなと思いました。

まずは電話代の請求書を見せるチャンドラーですが、それを見て驚くジョーイ。
想像以上に高かったから驚いた…のかと思いきや、その後のチャンドラーの、「それは俺たちの電話番号だよ」というセリフにずっこけてしまいますね。
電話代がものすごい桁の金額になってるぞ!と驚いたら、それは電話番号だったということです。
どのくらいの相場かも知らないことから、これまではそういう金銭面でのことは全部、チャンドラーにまかせっきりだったことがわかります。

I know I kinda sprung this whole me-moving-out-on-you thing. について。
me-moving-out-on-you は、単語をハイフンでつなげて、形容詞のようにして使っています。
me moving out on you という動名詞の感覚で、意味としては、I move out on you ということになるでしょう。
move out は何度も出てきているように、「引っ越して部屋を出て行く」ですが、その後に、on you がついていますね。
この on は、以下の研究社 新英和中辞典の語義が当てはまるように思います。

on=[不利益を表わして] …に対して
He walked out on his wife. 「彼は妻を置いて出ていってしまった」


フレンズ3-16その21 で、bail on 「逃げ出す」という言葉が出てきた時に、その on のニュアンスについて考察してみたのですが、cheat on someone 「配偶者などに隠れて浮気する」、walk out on someone, run out on someone 「(家族・友人などを)見捨てる、見捨てて出て行く」などの on も同様に、「誰かにとって不利益となる」ニュアンスが感じられる気がします。

ですからここの、move out on you も、「お前を置いて出て行く」みたいな、you つまり、ジョーイに対して悪いことをした、という気持ちが入っている気がします。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
on [preposition] : (informal) used to show that someone or something causes you problems, for example if a machine stops working while you are using it.
例) Then the phone just went dead on me.

つまり、「誰かや何かが人に問題を引き起こすことを示すために用いられる。例えば、人が使っている時に、機械が作動しなくなる場合など。」
例文は、「その時、(私の使っていた)電話が通じなくなってしまった」。

sprung は、spring の過去形。
spring の説明が少し長くなりそうなので、続きは次回にいたします。


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posted by Rach at 17:03| Comment(0) | フレンズ シーズン6 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月09日

君と離婚することになるとは思いもしなかった フレンズ6-5その6

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離婚届にサインをした後、レイチェルは「実はベガスで結婚しようと言い出したのは、私の方だった」と言って反省の態度を見せます。
ロス: I gotta say... I know I divorce a lot of women. Never thought I'd be divorcing you. (僕はこう言わなきゃならないな…僕はたくさんの女性と離婚するような男だ。(でも)君と離婚することになるとは思いもしなかったよ。)
レイチェル: I know. I always thought if you and I got married, that'd be the one that stuck. And it wouldn't be a secret, and we wouldn't have our wedding dinner at Pizza Hut. (They both laugh.) (そうね。私もいつも思ってた、もし、あなたと私が結婚したら、その結婚は、確固として動かないものになるだろうって。そして、(今回のように)秘密でもなくて、ピザハットで、結婚式ディナーを食べることもなかっただろう、って。[二人とも笑う])
ロス: Did I, did I even treat? (僕は、僕は(ディナーを)おごったのかな?)
レイチェル: No, it was on the house. It was, it was a newlywed special. (いいえ、店のおごりだったわ。新婚さんスペシャルだったの。)
ロス: That may be the most depressing thing I've heard in my life. I should probably get these to my lawyer's office. (それって、僕が今までの人生で聞いた、一番、気が滅入る話かもしれないな。僕はこの書類を弁護士事務所に持って行った方がいいみたいだ[この書類を届けてくるよ]。)
レイチェル: Yeah. Hey, thanks, Ross, for taking care of all this. (ええそうね。ねぇ、ありがと、ロス、この件を全部、処理してくれて。)
ロス: Eh, no problem. (あー、問題ないよ。)
(They hug.)
二人はハグする。
レイチェル: I'm gonna need a copy of those. (その書類のコピーが必要になるわね[コピーちょうだいね]。)
ロス: Totally. (Exits.) (もちろん。[出て行く])

I gotta say は「僕は…を言わなければならない」。
これから何かを言おうとする前振りのフレーズとして、「これだけは言っておかないといけないな、(最後に)これだけは言わせてくれ」みたいな感じで、どうしても言っておきたいことを言う感じが出るでしょう。

ロスは、I know I divorce a lot of women. と言っています。
divorce は「(妻・夫と)離婚する」という他動詞で、そのため、「離婚する」という場合には、受け身の形の、get divorced を使うことになります。
そのように通常は、get divorced の形で使われることが多いわけですが、今回のロスのセリフの divorce はまさに「妻と離婚する」、つまり「人と離婚する、誰かと離婚する」という意味で使われているわけですね。

ロスはバツ2なので、a lot of と言うほどでもないですが、ちょっと大袈裟にそして自虐的に「たくさんの女性」と言ってみせているようです。
「僕はこれまでたくさんの女性と離婚してきた(たくさんの女性と、結婚しては別れてきた)」のように、自分のこれまでの人生経験を述べるのであれば、I've divorced a lot of women in my life. みたいな現在完了形になるような気がします。
ですが、ロスのセリフは、そのような経験を表す現在完了形ではなく、「現在形」になっていますね。
これまで何度も解説してきましたが、「現在形」は、習慣・習性などを表すことができます。
このセリフの場合も、ロスの習性…と言ってはヘンですが、「僕は女性と結婚しては別れる、というようなタイプの人間である、簡単に離婚してしまう」みたいな意味で言っているように思います。
I know が最初についているのも、「僕は離婚してばかりの人間だってこと、自分でもよくわかってるよ、ちゃんと自覚してるよ」という感覚でしょう。

そんな風に「離婚するタイプ」(?)の人間だってわかってるけど、そんな僕でも…という意味で、その後、Never thought I'd be divorcing you. と言っていますね。
would be divorcing you のように、進行形が使われているのは、「近い未来の予定」を表す感覚で、この後、この離婚届を提出したら、離婚することになるという近い予定を表しているように思います。
この後、君と離婚することになる、そんなことをこれまで思ってもみなかったよ、ということですね。

このセリフ、何だか泣けてしまいます。
離婚魔(?)みたいな僕だけど、そんな僕でも、まさか君と離婚することになろうとは思いもしなかった、ということなのですが、それはつまり、君と結婚することになったら、絶対に離婚するはずはないと思っていた、ということの裏返しですね。

それに対するレイチェルの答えも、ロスと同じような気持ちを語っています。
私もいつも思ってた(I always thought)と言いながら、if you and I got married, that'd be the one that stuck. と続けていますね。
直訳すると、「もし私とあなたが結婚したら、それは(その結婚は)、stuck (状態)である結婚となっただろう」という感じ。
stuck は、stick の過去分詞形で、stuck の形で「動かない、動きが取れない」という意味で使われます。
一度結婚したら最後、動くことがない、揺るぐことがない、というイメージでしょう。
離婚することなどなく、一生、結婚生活を共に過ごすことになると思っていた、という感じですね。

二人にはいろんな過去やわだかまりがあったけど、結婚を決め、実際に結婚までたどり着いたとしたら、そこから先はその結婚を脅かすようなものは現れないだろう、一生夫婦のままでいただろう、ということでしょう。

その後も、wouldn't を使って、「…ではないだろう、…ではなかっただろう」と、実際にベガス以降に二人の間に起こってしまったようなことが起こるなんて、過去には想像もしていなかった、自分の想像と全く違った結果になってしまったことを語っています。

it wouldn't be a secret 「秘密ではなかっただろう」というのは、今回、ずっとロスと結婚した状態であったことが、レイチェルには秘密にされていたことを言っています。
結婚したとしたら、(当然、当人の自分も含め)、大勢の人に知ってもらう結婚になっていたはず…なのに、今回はこんな風に、「妻の私」にまで秘密であった結婚だった、という、ちょっとした皮肉でしょう。

we wouldn't have our wedding dinner at Pizza Hut は、「ピザハットで、ウェディング・ディナーを食べることはなかっただろう」ということで、実際には、二人はベガスで挙式した後、近くのピザハットでディナーを二人で食べたということが、このセリフからわかるわけですね。

treat は「おごる、ごちそうする」。
ロスはピザハットで夕食を食べた時の記憶が鮮明ではなかったのでしょう、その時の夕食代は僕が払ったのかな? もしかして、君に払わせたりしちゃったのかな?という質問ですね。
on the house は「店のおごりで、無料で」。

newlywed は、newly-wed ということで、「新婚の人、新婚夫婦」。
a newlywed special のように、冠詞の a がついているので、special は「特別料理、特別メニュー」を指すでしょう。
お手軽な結婚ができることで有名なラスベガスでは、ピザハットのようなお店にも、「新婚さんスペシャル」というメニューが存在する、ということのようですね。

depressing は、「気の滅入る(ような)、元気を失わせる(ような)、憂鬱な」。
I've heard in my life と言っていますので、自分の経験うんぬんではなくて、人から聞いた話も含めて、今の話は僕の人生で聞いた話の中で、一番気が滅入るような話だね、と言っていることになります。
「これが、今まで聞いた一番気が滅入る話」というのもまた大袈裟な表現ですが、「結婚式のディナーをピザハットで食べた。それも、新婚さんスペシャルという無料のメニューを注文し、それを食べた…だなんて、「人生の晴れの日」の夕食にしては、あまりにもみじめなんじゃないか」とロスは言いたかったようです。

take care of は「引き受ける、処理する」。
誰かに何かを命令された場合に、「私が処理します、私がその件を片づけます」というニュアンスで、I'll take care of it. のように、take care of という言葉はよく使われます。
いろいろやってくれてありがとう、と感謝をし、自分からハグをするレイチェル。

ハグし終わった後のセリフの、「その書類(離婚届)のコピーが必要になるわね」というのは、そのコピーを私にもちょうだいね、ということ。
また、あなたの好きなように処理されたらたまらないから、私もちゃんと証拠として持っておきたいの、みたいなことでしょう。
ロスの方も、Totally. 「もちろん」とあっさり出て行くのも面白いです。

複雑な思いのロスとレイチェルのハグに、見ているこちらもしんみりしてしまいますが、そのまま、しんみり終わってくれないのもまた「フレンズ」らしいところだと言えそうですね。


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posted by Rach at 07:23| Comment(0) | フレンズ シーズン6 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月07日

「銅メダル英語」をめざせ!を読んで

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今日は、書評記事となります。
最近読んだ本、
「銅メダル英語」をめざせ! 発想を変えれば今すぐ話せる (光文社新書)
のレビューになります。

この本は、新聞広告でそのタイトルを見た時に「面白そうな本だな」と思い、近いうちに読もうと思っていた本ですが、実際にその本を買って読もうと思ったきっかけは、
人気書評ブロガー smooth さんのブログ、マインドマップ的読書感想文 での以下の書評記事でした。
【裏ワザ?】 『「銅メダル英語」をめざせ! 発想を変えれば今すぐ話せる』 林 則行

そのレビューの内容が興味深かったので早速読んでみた、ということです。

smooth さんの記事を読んで何より興味をそそられたのが、

…本書ではそれ以上の「銀メダル英語」「金メダル英語」を目指す方のための勉強法も収録されています。
詳しくは本書の第6章「銀メダル、金メダルをめざす人のために」をご覧頂くとして、教材として推奨されていたのが、お馴染みの『フレンズ』。


という部分。
そうなのです、私もおすすめの『フレンズ』が、林さんの『「銅メダル英語」をめざせ!』でも推奨されている!のですね。

そして、smooth さんの記事を読んでさらに嬉しかったのが、

フレンズDVDのジャケット画像の下に、
そして、フレンズを観るなら、こちらのブログもお忘れなく。
という言葉と共に、拙ブログへのリンクをはって下さっていたことです。
コメント欄でも、
私にとっては、『フレンズ』=Rachさんのブログ、と言ってもいいくらいですので、
との温かいお言葉も頂戴し、大変光栄で嬉しく思っております。
smoothさん、いつも温かいお心遣い、ありがとうございます!

林さんの本の全体的な内容については smoothさんの書評記事をご覧になっていただくとして、私の今日のレビューでは、『フレンズ』をおすすめして下さっている箇所を中心に、私の認識と共通するところが多い部分について、語らせていただきたいと思います。

『フレンズ』について語られているのは、p.207 から始まる
第6章 銀メダル、金メダルをめざす人のために
という章です。

p.220 6-2 笑いながら耳を鍛える
の中で、
空前の大ヒットドラマが最高の教材
わかるまでは字幕を見ないのがコツ
コメディーは最高の教材だ
おすすめのDVDはこれ

というタイトルで、テレビドラマを見て英語を学ぶ方法について語っておられます。
その「おすすめのDVD」として、p.227 で林さんが挙げておられるのが、『フレンズ』なのです。
おすすめする理由はとにかく笑えること」とのことで、その理由にも大いに共感を覚えました。

ちなみに、『フレンズ』以外のおすすめとして、『24 (TWENTY FOUR)』も挙げておられます。
実は私も最近、『24』の初期のシーズンを見始めたのですが(現在はシーズン2の後半を視聴中)、やっぱり噂に違(たが)わず面白いですね。
『フレンズ』と違い、作品の性質上、どうしてもアクションシーンなどが多くなる関係で、「英会話」的なセリフが少なくなってしまうのでは?と最初の頃は危惧していたのですが、実際に何話か見続けていると、ドラマの中で交わされる会話は結構しゃれていて面白いことがわかってきて、英語学習にも向いているなと思えました。
ジャック・バウアーは置かれている状況も状況ですし、彼自身、生真面目すぎるくらいの人なので、あまりジョークを言うチャンスもありませんが(笑)、例えば、CTU(テロ対策ユニット)でのジャックの上司に当たるジョージ・メイソンのセリフは、皮肉ながらもクスッと笑ってしまうものも多く、気づけばジョージのセリフばかりをメモっている自分を発見したりもします(笑)。

林さんは、「空前の大ヒットドラマが最高の教材」の中で、次のように書いておられます。

みなさんが作品を選択するなら、世の中の評判が空前に高いものをおすすめします。英語の教材として長い間付き合っいくわけですから、「ちょっとおもしろい」という程度ではすぐに飽きてしまいます。「早く続きが見たい」と思うくらいおもしろい作品を探してください。大好きなら、「細部まで理解したい」という気持ちになるでしょう。

「早く続きが見たい」「細部まで理解したい」という気持ちはまさに、私が『フレンズ』を使って英語を学ぶ原動力となってきたものです。
やはり「知りたいという欲求」がなければ、深くは学べないと思うのですね。

また、「わかるまでは字幕を見ないのがコツ」の中で、そのタイトル通り、最初は字幕を出さずに見る方法を推奨しておられます。
林さんは、「洋画ファンというだけではリスニングができるようにならないのは、最初から字幕を見てしまうからです。」という意見を述べられていますが、私もその意見に同感です。

私のおすすめする Rach流DVD学習法では、「完全5段階」でも「はしょる3段階」でも、第1段階は必ず、「ネタバレ禁止、英語音声、字幕なし」で見ることをおすすめしており、それが自分の学習法のキモだと思ってもいるわけですが、それは「音、プラス映像」だけで、英語のセリフの内容がわかるかどうかを自分自身で確認する必要があると強く思っているからです。
内容理解のヒントになるような、日本語字幕・日本語音声という情報はカットして、「ネイティブが見ているように見る」ことで、自分のわからない部分、つまり弱点が見えてくるはず、という考え方ですね。
その件については、過去記事で一つの例えとして、「家で TOEIC の問題集を使ってリスニングの問題を解く時に、先に解答編の英文スクリプトや日本語訳を読んでから取り組む人はいない。ドラマで英語を学ぶ時も、私は同じやり方をしているということ」などと語ったこともありましたが、つまりはそういうことで、「最初から字幕を見てしまう」=「答えをあらかじめ知った状態で見ている」→「わかったとしても、それが自分の実力かどうかわからない」、それではいつまで経っても自分の弱点がわからない、ということだと思うのです。

最初の段階が「字幕なし」というところは、私の学習法で大切な部分なので、最近、自身の学習法を掲載していただいた「THE21」や「クーリエ・ジャポン」の記事の中でも、そこは強く主張させていただきました。(掲載していただいた件については、以下の過去記事で触れています)

2011年08月10日の記事 THE21で紹介されました!
2011年09月24日の記事 クーリエ・ジャポンで紹介されました!

欧米の金融機関で金融のプロとして活躍されている林さんのような方が、「金メダル英語」をめざすための教材として『フレンズ』を挙げて下さったことは、『フレンズ』のブログを6年以上やってきた私としては、本当に嬉しいことでした。

林さんのこのご本は、「話す」こと、「スピーキング」に重点を置いて語られています。
スピーキング力を高める方法を語る場合、どうしても「とにかくネイティブと話せ、話す機会を増やせ」という方向に話が進んでしまいがちですが、この本では「通じる英語」という部分にポイントを置いて語られています。

タイトルの「銅メダル英語」をめざせ!というのは、「銅メダル英語」ができればそれで十分だから、それ以上は学ぶ必要はない、という意味ではありません。
まずは「銅メダル英語」から始めて、「しゃべれる」「通じる」という体験を重ねることで、さらなる英語力の飛躍も望める、という考え方なのですね。
「しゃべれない、話せない」と思っている人も、「発想を変える」ことで、結構話せて通じることに気づける、そのためのヒントを林さんはこの本で提示してくれています。
日本人はどうしても「話す」ということに億劫になってしまいますが、そういう人もこの本を読めば、「話す」ことはそれほど怖くない、と思えるようになる気がしました。
「話す」ことに一歩踏み出せないでいる方は是非、この本をご覧になっていただければと思います。


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posted by Rach at 15:17| Comment(4) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月05日

ばかなことをしたのは愛していたから フレンズ6-5その5

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前回のエピソード フレンズ6-4 の終わりに、レイチェルは、自分がまだロスと結婚している状態であること(婚姻無効手続きがされていないこと)に気づきます。
レイチェルにバレてしまったので、とうとう婚姻無効の手続きをすることになり、ロスとレイチェルの二人は判事の所に行くのですが、申請の理由が認められず、離婚するしかないことに。
[Scene: Ross's apartment, Rachel is packing what she still has over there as Ross enters.]
ロスのアパートメント。レイチェルは彼女がまだその場所に持っている[置いてある]ものを荷造り中、そこにロスが入ってくる。
レイチェル: (deadpan) Oh, honey, thank God you're home. I was getting worried. ([無表情で] あぁ、ハニー。ありがたいわ、あなたが家に帰ってきてくれて。私、心配になってきてたから。)
ロス: I picked up the divorce papers. Uh, I've already signed everything and I put little X's where you need to sign. (離婚届を取ってきたよ。あー、僕はすでに全部にサインをして、君がサインする必要があるところには、小さな X を書いといたから。)
レイチェル: Oh, little X's! Great! That makes up for everything! (まぁ、小さな X ね! 素敵! それが何もかも埋め合わせしてくれるわ!)
ロス: Y'know, I, I... you've done a lot of stupid stuff too, okay? (ねぇ、君もたくさんばかなことをしてきた、だろ?)
レイチェル: Oh, name one stupid thing that is as stupid as this one. (まぁ、このこと(ロスが結婚した状態であることを黙っていたこと)と同じくらいばかなことを1つ挙げてみてよ。)
ロス: Okay, how about you flew to London to stop my wedding? Ah, how about you told me you loved me after I was already married! (よし、僕の結婚を止めるために君がロンドンまで飛んできたのはどう? あ、僕がすでに結婚した後で、君が僕を愛してると言ったことはどう?)
レイチェル: Hey! Wait a minute! That was different! I did those things because I was in love with you! (ちょっと!待ってよ! あれは違ったわ! 私がそういうことをしたのは、あなたを愛していたからよ!)
ロス: Yeah! Right! (ああ! そうだね!)
(Pause.)
沈黙。
ロス: You're right. That's very different. So let's, let's just sign the papers. (Sits down and Rachel keeps standing there.) What? (そうだね[君は正しいよ]。あれは全然違う。それじゃあ、書類にサインして。 [ロスは座るが、レイチェルはそこに立ったまま] 何?)
レイチェル: Nothing. (Sits down.) (何もないわ。[座る])
ロス: Okay, can we just sign, please? (オッケー、サインしてくれる?)
レイチェル: Uh-hmm. (Just as Rachel finishes signing her name, Ross yanks each page out of the way.) (えぇ。[レイチェルが彼女のサインを書き終えると同時に、ロスは(次の用紙の記入の)邪魔にならないように、それぞれの用紙を引っ張る])
ロス: Congratulations. (Gets up to leave.) (おめでとう。[去ろうとして立ち上がる])

ロスの部屋に同居させてもらうつもりだったレイチェルですが、結婚したままの状態であることを黙っていたロスとは一緒に暮らせないと、運び込んだ荷物をまとめているところ。
ト書きの deapan は「無表情で」。
その後に続くセリフは、文字だけを見ると、「ハニー、あなたが帰ってきてくれて良かったぁ。私、心配してたんだからぁ」みたいな新妻のセリフっぽいのですが、そういう奥さんが言いそうなセリフをわざと無表情で皮肉っぽくロスに言っているわけですね。
ロスが結婚した状態であることを隠していたことを非難するために、「あー、私はまだあなたの妻なんだった。だから、妻らしいことをとりあえず言ってみてあげたわよ」みたいな感じなのでしょう。

婚姻無効申請が認められなかったロスは、離婚手続きのために、離婚の書類をもらってきた、と言っています。自分は全部サインした、と言ったあと、I put little X's where you need to sign. と言っていますね。
X's は「エクスィーズ」と発音されていて、つまりは、X の複数形ということ。
where は、the place where ということで、「(君がサインする必要がある)ところ、場所」になります。
君がサインすべき場所に、僕が小さな X を(いくつか)書いておいてあげたからね、と言っていることになります。
日本の書類でも、サインやハンコが必要な場所に軽く印をつけたりしますが、それを put little X's と言っているわけですね。
つまり、X のような「ペケ印、バツ印」をつけたということです。

君がわかりやすいように印をつけといてあげたから、という発言に、どこか恩着せがましい部分を感じたのでしょうか、レイチェルは、Great! と言って大袈裟に反応しています。
make up for は「(おわびに)〜を埋め合わせる」ですから、That makes up for everything! は、「あなたがバツ印をつけてくれたことは、すべてのことを埋め合わせるわ」と言っていることになります。
そこまで丁寧にしてくれたら、今まであなたがしてきた(ひどい)ことは全部、チャラになっちゃうわね、みたいな皮肉ですね。

その皮肉にカチンと来たらしいロスは、「何もかも僕が悪いみたいに言うけど、君だって今まで、さんざんばかなことをしてきたじゃないか」と言っています。
name one stupid thing の name は「…の名前を挙げる」。as stupid as を使って、あなたがした今回のこと(結婚状態を黙っていたこと)と同じくらいばかなことを、何か1つでも挙げてみなさいよ、と挑発している感じになるでしょう。

ロスは、それじゃあ、とばかりに、How about...? を使って、「…はどう? それから〜はどう?」と2つの例を挙げています。
このセリフでは、How about の about の後ろに、you flew to London や you told me のような「文」が続いていますが、How about the fact that SV... のような感覚で使っているようですね。

僕の結婚式を止めるためにわざわざロンドンまで来たり、結婚後に僕を愛してると言ったり、それはばかなこととは言えないの?とロスは言いたいようです。
そう言われたレイチェルは強い調子で抗議しています。
That was different! は「そのことは、今のこととは違っていた」ということで、あれとこれとは状況が違う、と言っていることになります。
その後、「私は(あの時)あなたを愛していたから、ああいうことをした、してしまった」とも言っていますね。
それを聞いたロスは間髪入れず、怒ったように、Yeah! Right! と言い、その後、二人の間に沈黙が流れています。
しばらくの沈黙の後、ロスは、Yeah! Right! の内容を説明するように、You're right. That's very different. と言います。
つまり、ロスが Right! と言ったのは、「レイチェルの言い分が正しい。レイチェルがしたああいうことと、今回のこととは事情が全然違う」ということで、レイチェルの発言の正当性を認めた形になります。

ロスは自分の発言、Yeah! Right! の意味を、そのように自分で説明したわけですが、Yeah! Right! の後に、二人の間に沈黙が流れた、レイチェルが一瞬、その発言に驚いた様子だった…のは、レイチェル、そして、観客には、そのロスの発言が、「ばかなことをしたのは、愛していたから」という発言に同意したように聞こえたからでしょう。
間髪入れずにこう言ったロスの気持ちも、きっとそうだったはずです。
「どうして結婚のことを黙ってたの? どうしてすぐに婚姻無効申請をしてくれなかったの?」とロスを責め続け、「よくもこんなばかなことをしてくれたわね」とまで言いそうなレイチェルに対して、「そうだよ、君が今、理由を説明した通りだよ。僕がばかなことをしたのも、君を愛しているからだ」と一瞬、「勢い」で認めてしまった発言、だったのだと思います。
レイチェルがそれに気づき、緊迫した空気が流れる中で、ロスは「それ以上説明しても意味はない、僕らの関係は進展しようがない」と判断したのでしょうか、「right と言ったのは、君が right だということで、確かにあのロンドンの件と今回の婚姻無効の話とは全然違うよね」とレイチェルの発言を認めたように言ってみせた、ということでしょう。
君がやったばかなことは僕を愛するがゆえの行動で、僕のはそうじゃない、と言っていることになり、「状況が違う」ということはつまり、「僕は今、君を愛してはいない」と断言したことになります。

あの時、君がそういう気持ちだったように、僕も今同じ気持ちなんだ、と言いたい気持ちを抑えて、そう言ったわけですね。
心の奥底では、どうしてわかってくれないんだ、という気持ちもあるでしょうが、やはりそれを言ったところでどうなるものでもない、というあきらめも依然としてある、ということでしょう。

もう、その話はおしまいだ、と言わんばかりに話を終え、とにかくこの書類にサインしよう、とロスは言います。
レイチェルは、ロスのさっきのその反応に「何か」を感じたはずですが、ロスが言葉でそれを否定した以上、何も言うことができません。
ロスがレイチェルに「サインしてくれる?」という部分、can we just sign, please? のように、主語が you ではなくて、we になっていますね。
please 「どうか」という言葉が入っているので、やはりこれは「お願い、依頼」だと思うのですが、ここでの主語の we は、「親身の we 」なのかなぁ?と思ったりするのですが、どうでしょう??

「親身の we (the paternal "we")」とは、相手に同情的な気持ちを示すために、you の代わりに用いる we のこと。
医療関係者が患者に対して、また親が子供に対して用いることが多く、we と言っていても、この言葉を発した本人のことは含まれていません。

ロスはすでにもう自分のサインはしているので、レイチェルだけがサインをすることになるのでしょうが、「サインできるよね? サインしてくれるよね?」みたいに、相手の気持ちを自分も共有しているかのような感覚を、親身の we で出しているのかなぁ、と思ったりもします。
ロスの本心は、レイチェルに是非サインして欲しいわけではない、できることならサインしないで欲しい、でもその本心を隠すために、「サインできるよね? 僕もそばで一緒に見ててあげるからさ」みたいにわざと「親身の we 」を使っているのかな、という気がした、ということです。

ロスが指示するまま、書類にサインするレイチェルですが、レイチェルがサインを書き終わるか終らないかのうちに、ロスはピッと書類を引っ張って、次の用紙に移ろうとしていますね。
何だかイライラした感じですが、これも、「本当はレイチェルと別れたくないのに、レイチェルにサインさせなければならない状況にいらだっている」感じが出ているのだと思います。

レイチェルは早く結婚状態を解消したがっていたので、それに対してロスは「おめでとう」と言っているのですが、「おめでとう」という言葉とはかけ離れたその不満そうなその様子にも、「本当は離婚手続きをしたくない」ロスの気持ちがよく表れていると思いました。


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posted by Rach at 15:32| Comment(0) | フレンズ シーズン6 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年10月03日

アイスのフレーバーとトッピング フレンズ1-1その9

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非公開コメントにて、フレンズ1-1 のセリフに関するご質問がありました。
リンクをはって説明することが多くなる内容でしたので、コメント欄にてのお返事ではなく、投稿記事の形で、私の見解を述べさせていただきたいと思います。

ご質問は、フレンズ1-1 のジョーイのセリフ、
There's Rocky Road, and Cookie Dough, and Bing! Cherry Vanilla. You could get 'em with Jimmies, or nuts, or whipped cream!
の意味について、です。

このセリフは、以下の長いジョーイのセリフの一部です。
参考までに、その部分のジョーイのセリフを下に挙げておきます。

自分にとって、only one woman であったはずの妻キャロルが家を出て行って、ロスがそれを嘆くのを聞いた後のジョーイのセリフ。
長いセリフなので、とりあえず日本語訳も同時に書いておきます。
その後、部分ごとに説明していきます。
ジョーイ: What are you talking about? "One woman"? That's like saying there's only one flavor of ice cream for you. Lemme tell you something, Ross. There's lots of flavors out there. There's Rocky Road and Cookie Dough, and Bing! Cherry Vanilla. You could get 'em with jimmies or nuts or whipped cream. This is the best thing that ever happened to you! You got married. You were, like, what? 8? Welcome back to the world. Grab a spoon! (何、言ってんだよ。「一人の女性」だって? それってまるで、自分にはたった1つのアイスクリーム・フレーバーしかない、と言っているようなもんだ。俺に一言言わせてくれ、ロス。世間にはたくさんのフレーバーがあるんだぞ。ロッキーロードやクッキードー、それにこれだよ! チェリーバニラ。その(様々な)フレーバーに、チョコスプレーやナッツやホイップクリームをトッピングすることもできるんだぞ。このこと[今回のキャロルとの別れ]は、ロスにこれまで起こった出来事の中で、最高の出来事なんだぞ! ロスは結婚した、その時、ロスは8歳くらいだったっけ? (現実の)世界によく戻ってきた! スプーンを掴めよ!)

ロスがキャロルのことを「たった一人の女性」と言ったことに対して、ジョーイは「アイスクリームのフレーバーだってお気に入りは一つだけじゃない、いろんな種類があるんだぞ」と言って、世の中の女性も1種類、たった一人じゃない、たくさんの中から自分の好きな人を選べるんだ、と言っていることになります。
This is the best thing that ever happened to you! 以下のセリフについては、
何故8歳なのか? フレンズ1-1その8 の記事で詳しく説明していますので、そちらも併せてお読みいただけると幸いです。

ネットスクリプトでは、Rocky Road, and Cookie Dough のように、大文字始まりで書いてありますが、DVD字幕では、rocky road and cookie dough のように小文字で書いてあります。
これらは、アイスクリームのフレーバーの名前なので、ネットでは固有名詞扱いのようにして、大文字表記にしているようですね。
私もこの部分は大文字にした方がいいように思ったので、上のセリフでも大文字表記にしました。

日本では「サーティーワン」として知られているアイスクリームチェーンは、本国アメリカでは、Baskin-Robbins という名前で、日本、アメリカ、それぞれのサイトを見てみると、それらのフレーバーの写真と説明がいくつか見つかりました。
アイスクリーム好きの人には「今さら」な説明かもしれませんが、セリフの参考になる資料という意味で、以下にそれぞれのフレーバーの情報を載せておきます。

まずは、日本のサイトの「サーティーワン」から。
B-R サーティーワン アイスクリーム
このサイトの、「商品情報 フレーバー」を見てみると、「Standard Flavor (スタンダードフレーバー)」の中に「ロッキーロード」が載っています。
フレーバー>ロッキーロード(R)
サイトの説明文には、
チョコレートアイスクリームにアーモンドとマシュマロ。「岩だらけの道」の名もユニーク。
と書かれています。

今回、このようなご質問をいただいたので、今朝、近くのサーティーワンに行って、ロッキーロードを食べてみましたが、濃厚なチョコアイス、という感じで、とてもおいしかったです。
そのお店に置いてあったリーフレット Ice Cream Flavor Menu (2011年9月10月11月)にも、写真と説明が載っています。
そこでの説明も参考までに載せておくと…。
ロッキーロード(R) ROCKY ROAD
アーモンドは岩、白いマシュマロは万年雪、チョコレートのアイスクリームはドロンコ道と、まるでロッキー山脈のデコボコ道のよう…。


ネットでもリーフレットでも、ロッキーロードという名前の横には、(R) マークがついています。
つまり、registered 「登録された、登録済みの」ということで、登録商標になっているようです。
説明にあるように、まさに「岩だらけの道」という意味ですが、それをサーティーワン(Baskin-Robbins)が、アイスクリームのフレーバーの名前として登録している、ということですね。
登録されている名前ということであると、普通名詞とは言えないので、やはり、英語表記も、Rocky Road のように大文字表記の方が妥当なのかなと思います。
となると、ジョーイは、Baskin-Robbins のアイスクリームのフレーバーをいくつか挙げている、ということになるでしょう。

ちなみに、そのお店のリーフレットには、チョコチップクッキードーも載っていました。
今だけの期間限定フレーバーの「シーズンフレーバー」の中に入っていたのですが、11月からということで、今日はお店にはありませんでした。
リーフレットの説明文は、
チョコチップクッキードー CHOCO CHIP COOKIE DOUGH
キャラメルとバターの風味を加えたバニラアイスクリームに、チョコチップ&ソフトクッキーまで、美味しさがぎっしり!


本家のアメリカの Baskin-Robbins のサイト
Baskin-Robbins Your Neighborhood Ice Cream Store
の Flavors も見てみました。
ロッキーロードとクッキードーはそれぞれ、Rocky Road, Chocolate Chip Cookie Dough という名前で載っています。
また、Cherry Vanilla という名前のフレーバーはなかったのですが(もちろん、味は容易に想像できますが…笑)、よく似たチェリーのものとしては、Cherries Jubilee というのがあります。
jubille は「祝典、歓喜」という意味なので、「チェリーの祝典」とか「チェリーの歓喜」みたいなネーミングのようですね。

それぞれのフレーバーの Nutrition Information (栄養成分表)には、大きめの写真と英語での説明も載っています。
Nutrition Information : Rocky Road
Nutrition Information : Cookie Dough
Nutrition Information : Cherries Jubilee

今回は、写真をお見せしたかったので、実際のアイスクリーム店の情報をリンクさせていただきましたが、とりあえずどんなものかを知りたい、ということであれば、英辞郎に、それらのフレーバーの名前と意味が以下のように載っていました。

rocky road
【1】岩だらけの道、苦難の道
【2】ロッキー・ロード◆チョコレートアイスにアーモンドとマシュマロが入ったもの。

cookie dough=クッキーの生地
cookie dough ice cream=クッキー・ドウ・アイスクリーム◆バニラアイスにクッキーの生地(焼く前)がそのまま入ったもの。


英辞郎は商品名をたくさん収録してくれているので、こういう場合にとても便利ですね。
クッキードーの語義にあるように、「焼く前のクッキーの生地」ということですが、アメリカではクッキーの生地を、焼く前の「生の状態」で食べる人も結構多いようです。
実際に、フレンズ1-4 では、クッキードーを食べているらしいシーンもありました。
女子3人が a slumber party をしようとしているシーンで、
モニカ: We got some trashy magazines. We got cookie dough. We got Twister.... (くだらない本があるし、クッキードーもあるし、ツイスター(ゲーム)もあるし…。)
と言って一緒に過ごす夜を楽しみにしていたのですが、レイチェルが将来を悲観するような発言をしたために、他の二人も落ち込んでしまいます。
ピザ屋さんが来る直前に、モニカがしゃもじのようなものでボウルから直接食べているのが、そのクッキードーだと思います。
アイスクリームを巨大なカップのままスプーンを突っ込んでヤケ食いする、というシーンもよく見かけますが、この時のモニカはアイスクリームの代わりにクッキードーでヤケ食いをしている感じなんだろうなぁ、と。

Bing! というのは、Bam! 「バン!」「バーン!」と似た感じの擬音語で、勢いをつけている感じでしょう。
そんな風に3つのアイスクリーム・フレーバーを挙げた後、ジョーイはさらに、You could get 'em with jimmies or nuts or whipped cream. と言っています。
この部分、DVDの吹替(日本語音声)では、「トッピングだって、チョコもあれば、ナッツも、ホイップクリームも。」となっていました。

'em は them のことで、その前に挙げた様々なフレーバーのアイスクリームのこと。
そういうものを、ナッツやホイップクリームと一緒に get できる、と言っているので、DVDの日本語訳通り、アイスクリームの上にナッツなどをトッピングするイメージで言っていると想像できます。
好きなフレーバーを選べる上に、好きなようにトッピングもできちゃうんだぞ、ということですね。

ジョーイに言わせると、「僕にはこの女性しかいない」と心に決めてしまったロスは、アイスリーム屋さんでいつも同じフレーバーしか注文しないやつ、様々なトッピングを試したりもしないやつ、ということのようで、アイスのフレーバーを選ぶみたいに、女性もいろいろ選べるんだから、「僕には一人だけ」とか思い込むのはやめろよ、という彼なりのアドバイスなわけでしょう。

そんな風に、with jimmies or nuts or whipped cream は、アイスのトッピングであることが想像できます。
ナッツとホイップクリームはわかるとして、ジミーズって何だろう?と一瞬思う方もいるでしょうね。
私はたまたま、日本語訳に「チョコ」と書いてあったので、このエピソードを見た当時は、「まぁ、トッピングだから、確かにチョコとかそんな感じのもんだろう…」と納得し、特に jimmies が何であるかを調べることはしませんでした。
今回、ご質問をいただいたので調べてみたのですが、一般的な辞書にはあまり載っていません。
いろいろ検索した結果、ウィキペディアで以下の説明を見つけました!

Wikipedia 英語版: Sprinkles
最初の部分の説明が非常にわかりやすいので、以下に引用させていただきます。
Sprinkles (also called hundreds and thousands or jimmies) are very small pieces of confectionery used as a decoration or to add texture to desserts−typically cupcakes, cookies, doughnuts, ice cream, frozen yogurt, and some puddings. The candies, which are produced in a variety of colors, are usually too small to be eaten individually.

最初の説明を訳させていただきますと、
「Sprinkles (または、hundreds and thousands や jimmies と呼ばれる)は、デコレーションとして、または、典型的なデザートのカップケーキや、クッキーや、ドーナツやアイスクリーム、フローズンヨーグルト、プリンなどに風合い(質感)を加えるために使われる菓子(糖菓)の非常に小さなピース(破片)である。様々な色で生産されているその砂糖菓子(sprinkles のこと)は、たいてい、ものすごく小さくて、個々に(単独に、一つ一つ)食べることはできない。」

つまり、ウィキペディアの見出しは、sprinkles 「スプリンクルズ」となっていますが、別名として、jimmies とも呼ばれている、ということですね。
そこには、jimmies を使ったお菓子のトッピング例の画像がたくさん載っていますので、これを見れば一目瞭然、というところでしょう。
カラフルな色がついているものもある、小さな小さなチョコレートみたいなもので、日本では多分、「チョコレートスプレー」「チョコスプレー」と呼ばれているもの…ですよね?

トッピングに使う、ああいうカラフルなチョコ状のものを英語では、jimmies と言うんだぁ…と今回調べてみて初めて知りました。
逆に言うと、かれこれ「フレンズ」のセリフのブログを6年以上も書いてきて、一番最初のエピソードである、フレンズ1-1 に出てきた単語の意味を、私は「やっと今頃」知った、ということになります。
つまりは、「まぁ、そんな感じのものだろう」と思うだけで、時間をかけて調べることをしなかった部分も結構ある、ということで、それも「生きた英語」を教材として使う場合の心構えの一つだとも思っています。
「今の自分に調べられることは、時間の許す限りできるだけ調べる、でも、わからないものにはこだわりすぎない」という姿勢が大切だと私は常々思っています。
その「時間の許す限り」の部分を決めるのは、学習者本人であり、この部分にかかりきりにならない方がいいと思えば、それは「とりあえず置いておく」という思い切りも大切だということですね。

今回は、せっかくご質問をいただいたことですし、それに、「フレンズ」で英語学習を始めようと思う方のほとんどがまずは見るであろう、第1話なので、アイスクリームのフレーバーやそのトッピングに関する単語について、ちょっとしつこめに調べてみたわけです。

英語力をつける、伸ばす、という観点から言うと、今回のような食べ物の固有名詞については、「そんな名前の食べ物があるんだな」くらいで置いておくのも一つの手…というか、むしろそちらの方がベターなのかもしれません。
特に、固有名詞の場合は、DVDの日本語訳や、英辞郎を参考にして、「ほぉ、そういう感じのものかぁ」と納得しちゃう、のが、ある意味、一番手っ取り早いですね。
また、そういうものが気になって調べてみたいと思ったら、時間の許す限り調べてみるのも悪くない、とも思います。
今回、サーチのため訪れた、本家アメリカの Baskin-Robbins のサイトや英語版ウィキペディアは、当然、全部英語で書いてありますので、それを読んで、そこから必要な情報を引き出すことそのものが、「英語学習」だと言えるからです。

こういう固有名詞に関する部分は、時間がない場合には飛ばすべき部分だけれど、その中身を知りたくて、英語のサイトを次々探して行く行為自体は決して無駄ではない、ということが、今回、私が言いたかったことだ、ということです。


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posted by Rach at 17:14| Comment(3) | フレンズ シーズン1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする