2013年03月29日

アダムズ・アップル フレンズ7-14その2

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フレンズの中で一番若いレイチェルが30歳になったのをきっかけに、それぞれが30歳になった時の様子が、フラッシュバックシーンとして流れます。
30歳になるモニカのために、チャンドラーがサプライズパーティーを企画し、みんなフォーマルウェアを着ているのですが、ジョーイがネクタイを外そうとしているところ。
チャンドラー: (To Joey) Would you put that back on?! Monica's gonna be here any minute! ([ジョーイに] それ[そのネクタイ]を元通りつけてくれないか? 間もなくモニカがここに来るんだよ。)
ジョーイ: But it hurts my Joey's apple. (でも、俺のジョーイのリンゴ[ジョーイズ・アップル]が痛いんだよ。)
チャンドラー: (frustrated) Okay, for the last time. It's not named for each individual man. ([いらいらした様子で] よし、これで最後だぞ。それは個々人の人間の名前をつけるんじゃないんだ。)
(Joey walks away and Mr. and Mrs. Geller walk up. Mr. Geller is wearing this ancient velvet tuxedo.)
ジョーイは立ち去り、ゲラー夫妻が歩いてくる。ゲラー氏(ゲラーパパ)は、古風なベルベットのタキシードを着ている。
ゲラー夫人(ゲラーママ): (To Chandler) You've done a wonderful job with this party, Chandler. Everything looks so lovely. ([チャンドラーに] このパーティーでは素晴らしい仕事をしたわね、チャンドラー。全てがとってもラブリーよ。)
チャンドラー: Oh well, not as lovely as you. I mean, I can't believe you would have a thirty-year-old daughter! (To Mr. Geller) And you! I can't believe you would have a tux that's thirty years old! (Puts his hand on Mr. Geller's shoulder.) (あぁ、そうですね、(でも)あなたほどラブリーじゃないですよ。だって、あなたに30歳の娘さんがいるなんて僕には信じられません。[ゲラーパパに] そして、あなた! 30年もののタキシードを持ってるなんて僕には信じられません! [ゲラーパパの肩に手を置く])
ゲラー氏: It's older than that. Ross was actually conceived right near this tuxedo. (それより古いよ。実際、このタキシードのちょうど隣で(母さんは)ロスを身ごもったんだ。)
チャンドラー: Ohh! (He quickly removes his hand and looks at it.) (おぉ! [チャンドラーは(ゲラー氏の肩に置いていた)手をすばやくどけて、手を見る])

フォーマルウェアだと首がつまる、というように、ネクタイを外そうとするジョーイに、チャンドラーは、put that back on してくれないか?みたいに言っています。
put on は「つける」ということですが、back が入ることで、「元の位置に戻してつけろ」という感じがより出るように思います。

it hurts の hurt は他動詞「〜に苦痛を与える」なので、it hurts my Joey's apple. は「ネクタイが(ネクタイを締めることが)俺のジョーイのリンゴを痛くする、痛みを与える」という感じになります。
ネクタイ締めると、俺のジョーイのリンゴが痛いんだよ、と言っているわけですね。

ジョーイのリンゴって何?というところですが、ジョーイのしぐさから、それが喉仏(のどぼとけ)を指していることはわかるでしょう。
実際には、喉仏のことは英語で、Adam's apple と言います。
研究社 新英和中辞典では以下のように出ています。
Adam's apple
【名】【C】 のどぼとけ (由来 Adam が禁断の木の実を食べたとき、その一片がのどにつかえたという伝説から)


チャンドラーは、ジョーイの間違いを指摘していますね。
for the last time は「(これを)最後に」という感覚。for the first time の正反対バージョンと言えるでしょうか。
for the first time が「初めて」だと言うことは皆さんよくご存じだと思いますが、意外と、for the last time って使わない気がしますよね。
実際、LAAD (Longman Advanced American Dictionary) で調べると、for the first time は載っていますが、for the last time は項目としては載っていませんでした。
文字通り、最後の時に、ということで、チャンドラーは、「今までも何度も言ってきたけど、これで最後にするぞ、最後にもう一度言っとくぞ」みたいな感覚で、for the last time と言ったのでしょう。
It's not named for each individual man. の it は、ジョーイが言おうとしている喉仏のこと。
「それは、各個人のために名前をつけられるものじゃない、命名されるものじゃない」と言っていることになります。
喉仏は、Adam's apple (アダムのリンゴ)って言うけど、それは別に、アダムさんの喉仏ってことじゃなくて、誰の喉仏でもそう言うんだよ、ジョーイの喉仏だからって、ジョーイのリンゴにはならないの!とチャンドラーは言いたいのですね。

Adam's apple という言葉は、過去記事、フレンズ2-3その1 でも、以下のセリフで出てきました。
ジョーイ: When I first moved here, I went out with this girl. Really hot. Great kisser...but she had the biggest Adam's apple. (初めてここに引っ越して来た時に、ある女の子とデートしたんだ。本当に色っぽくて、キスもうまくて・・・でも彼女、すごく大きいのどぼとけがあってさ。)

ジョーイは女の子と思ってるようだけど、のどぼとけがあるって…それは男やろっ!とみんながツッコミたくなるようなセリフですが、この時はちゃんと、Adam's apple と言っていますよね。
長いシリーズにありがちな、「設定の不一致」というヤツですが(笑)、まぁ、自分のものを言う時は自分の名前をつけると思ってた、みたいにここは軽く流しておきましょう^^

チャンドラーは今度は、ロスとモニカの両親(ゲラー夫妻)と話しています。
モニカのためにフォーマルな誕生パーティーを準備したチャンドラーのことを、両親は褒めていますね。
褒められたチャンドラーは気を良くして、モニカの両親にお世辞を言っています。
「パーティーがラブリーって褒めて下さいますけど、お母さんのラブリーさにはかないません」みたいなことですね。
30歳の娘さんがいる人には見えませんよ、みたいにも言っています。そんな年齢には見えません、いつまでも若々しくてお美しいですね、みたいなお世辞です。
そして今度はモニカパパに話しかけるチャンドラー。ママに言ったのと同じように「30歳の娘さんがいるようには見えません」でもいいわけですが、30年を使った別の言葉をジョークっぽく言っているのがチャンドラーらしいですよね。
ママの場合は、30歳の娘を持ってるなんて!という驚きで、パパに対しては、30年物のタックス(タキシード)を持ってるなんて!と驚いて見せていることになります。
thirty years old は日本語では「30歳」という訳が真っ先に浮かびますが、人間の年齢だけに限らず、物の古さを表すのにも普通に使われる表現です。
「年齢30歳のタキシード」のような比喩表現ではなく、「30年物のタキシード」というごく普通の表現なのですね。

フレンズ2-20その6 では、
チャンドラー: Richard's really nice. We just don't know him really well. Plus, he's old...er than some people. But younger than some buildings. (リチャードは本当に素敵だよ。ただ彼をよく知らないだけなんだ。プラス、彼は年をとってて・・・何人かの人たちよりはね。でも、若いよ、いくつかの建物よりは。)
というセリフがありましたが、人間の年齢と建物の築何年の比較をしているセリフが成り立つのも、どちらも普通に ... yeas old で表現するから、なわけですね。

チャンドラーは、ゲラーパパがちょっと古くさいタキシードを着ているのを見て冗談ぽく、「30年物のタキシードをお持ちだなんてすごいですね」と言ったのですが、パパは「いや、30年よりもっと古いよ。モニカが生まれる前から持ってるよ」みたいに言っています。
どうしてそう断言できるかが、以下のセリフからわかる仕組みになっています。
パパの説明では、「実際、ロスは、このタキシードのすぐそばで、conceive された」。
このジョークで笑うには、conceive という単語の意味がわかっていないといけませんね。
conceive は「考える、思う」「(考えを)抱く、思いつく」という意味で使われることが多いですが、「子をはらむ、子を宿す」という意味で使われることもあり、今回はまさにその意味で使われています。
ですから、その名詞形の conception も「概念、考え」という意味と同時に、「妊娠、受胎」という意味もあるのですね。(concept 「コンセプト」も conceive の関連語です)
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
conceive : BIOLOGY to become pregnant
つまり、「妊娠する」ということですね。

ですから、ゲラーパパは、このタキシードの置いてあるそばで、ママはロスを妊娠した、と言っている、つまり、このタキシードを脱いだ後のエッチでロスができたんだ、と言っていることになります。
タキシードを着るようなフォーマルなパーティーの後、酔っぱらった勢いで…みたいなことも想像されて、余計に笑えるわけですね。
ロスはモニカの兄なので、だから、30歳を迎えたモニカよりもこのタキシードの方が古いんだよ、ということがパパにはわかるということです。
「30年物のタキシードを今でもお持ちなんて!」と言いながら、そのタキシードの肩に手を置いたチャンドラーでしたが、あまりにも生々しい話(笑)を聞かされて、思わず置いた手を離しています。
チャンドラーよりもゲラーパパの方が一枚上手だった、というところですね。


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posted by Rach at 16:56| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月27日

30歳になった人への禁句 フレンズ7-14その1

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シーズン7 第14話
The One Where They All Turn Thirty (30歳のバースディ)
原題は「彼らが全員30歳になる話」


今日はレイチェルの30歳の誕生日。フレンズたちがお祝いしようと、飾りつけをした部屋でレイチェルを呼んでいるのですが、レイチェルは自分の寝室から出ようとしません。
代わりに出てきたのは、恋人のタグで…
タグ: (entering from her room) Hey. ([レイチェルの部屋からリビングに入ってきて] ねえ。)
チャンドラー: (To Monica) She's not as pretty as she was when she was 29. ([モニカに] 彼女は29歳の時ほど(今は)可愛くないね。)
タグ: Ms. Green would like to establish some ground rules before she comes out. She would appreciate it if you don't use the words "old" or "downhill" or (To Joey) "They still look pretty damn good." (Joey smiles and everyone glares at him.) (ミズ・グリーンは出てくる前に、いくつかの基本ルールを設定しときたいと思ってる。君たちが、「年とった」とか「下り坂」とか、[ジョーイに向かって] 「それはまだすっごくいい感じに見えるじゃん」とかって言葉を使わないでいてくれるとありがたい。[ジョーイは微笑み、みんなはジョーイをにらむ])
ジョーイ: They do! ((実際)そうじゃん!)

いくら呼んでもレイチェルが出て来なくて、代わりに恋人のタグが出てきたため、チャンドラーはお得意のジョークを言っています。
She's not as pretty... の文は、「彼女は、彼女が29歳の時にそうであったのと同じくらいに可愛いわけではない」みたいなことですね。
つまり、「彼女、(30歳になったら)29歳の時ほど可愛くなくなってるな」ということですが、レイチェルを呼んだら、男性のタグが現れたので、「30歳になって、レイチェルは男みたいな顔になったな」「30歳になったら、29歳の時のおもかげがすっかりなくなっちゃって」みたいにジョークを言っていることになります。
「おや、レイチェルは30歳になって、男に変身しちゃった?」みたいに言うのもアリっぽいですが、「前より可愛くなくなっちゃって」みたいに言うのが、チャンドラーっぽいのかな、と思ったりもしました。

タグは、Ms. Green、つまり、レイチェルは、would like to establish some ground rules だと言っています。
establish rules は「規則・ルールを制定・確立する」という感覚ですね。
寝室から出てくる前に、いくつかルールを決めときたい、ということです。

would appreciate it if... というのは「もし・・・ならありがたいと思う」という決まり文句。
if 以下では、「こういう言葉を君たちが使わないでくれるとありがたい」という言葉の内容を説明しています。
old は「年とった、年老いた、老けた」、downhill は斜面を下ることをカタカナで「ダウンヒル」と言ったりするのでなじみがあるかもしれませんが、「下り坂」、そこから形容詞「落ち目の、悪化する」、副詞「落ち目で、悪化して」という意味にもなります。
go downhill は「坂を下る」ということで、まさに「衰える、落ち目になる」ということ。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
go downhill : to become worse
と出ています。まさに「悪くなる」ということですね。

そしてタグは、ジョーイの方を向いて、"They still look pretty damn good." って言葉を使うな、みたいに言っています。
直訳すると、「それら(複数形)はまだかなりすっごくよく見えるよ[いかしてるよ、いけてるよ]」ということ。
そんな風に言うなと言われたジョーイは、ニッと笑って、他のフレンズたちににらまれた後、They do! 「そう見えるって言うなと言われても、実際にそれらはそう見えるじゃん。現に、それらはまだかなりよく見えるじゃん」と反論していることになります。

登場人物たちも、そしてそのセリフを聞いて笑っている観客たちも、they が何かに気付いているわけですが、この they は、Rachel's breasts のことを指しています。
DVDの日本語字幕では、「まだ垂れてない」と訳されていましたが、タグの言っていることもまさにそういうことで、「30歳になっても、まだその二つのお胸は、いいカタチしてんじゃん」みたいなことを言うな、とジョーイに釘をさしていることになります。
breasts という具体的な単語ではなく、they とだけ表現しているのがこのセリフのポイントですね。
ジョーイが pretty damn good と言いそうな「複数形のもの」と言えば breasts だな、ということが、ジョーイの普段の言動と彼の嗜好(笑)からわかる、という、シリーズものならではの面白さと言えるでしょう。

ジョーイのそういう胸に対する憧れ(?)みたいなものは、初期の フレンズ1-5その1 の以下のセリフですでにわかる気がします。
ジョーイ: Women can see breasts anytime they want. You just look down, and there they are. How you get any work done is beyond me. (女は、いつでも胸が見られるだろ。下を見るだけで、そこにあるんだから。どうやって仕事をこなすのか、俺には理解不能だね。)
女は下を見下ろすと、胸(の谷間)が簡単に見れちゃう、俺だったらそわそわして仕事が手につかないよ、みたいな意味のセリフになっているわけです。

そう言えば、ちょっと脱線してしまいますが、アニメ「ワンピース」でつい最近見たばかりの回(関西では、3月17日放映の第586話「大ピンチ ルフィ極寒の湖に沈む」)で、5人のキャラの中身が入れ替わってしまうという場面があり、ナミの身体になってしまった自分を見て(というか、胸の部分を見下ろしてw)、サンジが目をハートにして喜んでいるシーン(笑)が3回も出てきます。
翌週のエピソード(3月24日放映の第587話「激突! ローVSスモーカー中将」)でも、その状態は続いていて、「とにかくどこかにカメラはないかー? 変わっちまうまえに写真をー!」というサンジに、ナミが「何を撮る気よ!」と怒ったりするというシーンもありました。
サンジの声は、ジョーイの吹替と同じ平田広明さんなので、「ナミさんの胸を間近で見下ろすというこのアングル」を写真に収めたがっているサンジを見て、私はこの フレンズ1-5 のセリフ "You just look down, and there they are." を思い出さずにはいられなかった…というお話、でした^^

脱線しすぎてしまいましたが、ここでのポイントは、Your/Her breasts still look... と明確に言うのではなく、They still look... とジョーイが言うだけで、みんな they = your/her breasts であるとの連想がすぐに働いてしまう、という面白さにある、ということですね。


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posted by Rach at 17:52| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月25日

クーリエ・ジャポンで再び紹介されました!

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今日3月25日発売の講談社『クーリエ・ジャポン COURRiER Japon』(2013年5月号)で、私の英語学習法が、再び紹介されました。

『クーリエ・ジャポン』の公式サイトはこちら。
日本発の「世界標準マガジン」 クーリエ・ジャポン

Amazon ではこちら。
COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2013年 05月号 [雑誌]
COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2013年 05月号 [雑誌]

2011年11月号で、毎月連載のコーナー「English the Easy Way あの人の英語勉強法が知りたい」の第17回目として紹介していただいたことがあるのですが、
(その過去記事はこちら→ クーリエ・ジャポンで紹介されました!
今月号は、コーナー連載3年、35名の中から、「総集編」として何名かをピックアップして紹介する、という形になっており、その何名かに選ばれ紹介していただけたということになります。
選んでいただけて大変光栄で嬉しいです。ありがとうございます!

クーリエ・ジャポンの今月号のテーマは
「世界と戦う」ための武器を手にしよう。
で、
世界と戦う日本人が実践する最強の「英語勉強法」
という、p.52 から p.55 までの4ページ分の記事の中で紹介されています。
私が載っているのは、p.53 の下の部分です。
本誌連載35回分のなかから、お勧めの学びかたを紹介
ということで、私はリスニング部門で紹介していただきました。

記事中では、「単語」「リスニング」「リーディング」「スピーキング」「ライティング」部門に分けて紹介されているのですが、そのメンバーがすごい!

単語:村上憲郎さん (前グーグル日本法人名誉会長)
リスニング:南谷三世 (英語ブロガー)
リーディング:越前敏弥さん (『ダ・ヴィンチ・コード』などの文芸翻訳)
スピーキング:松田悠介さん (NPO 「Teach For Japan」創設者)
(同じく)スピーキング:山崎直子さん (宇宙飛行士)
(同じく)スピーキング:林孝之さん (アイリッシュダンスの最高峰「リバーダンス」で活躍)
ライティング:安田洋祐さん (経済学者)
最後に:神田瀧夢さん (俳優・コメディアン)

特に、英語ブロガー Rach としては、自分のブログの記事でお名前を出させていただいたことのある、村上憲郎さんと越前敏弥さんに挟まれている!ということに感動しております。

村上さんの記事はこちら。
「村上式シンプル英語勉強法」を読んで(その1)
越前さんのご本を引用させていただいた記事がこちら。
分詞構文の感覚を掴む フレンズ4-1その8

そしてですねぇ、、英語ブロガー Rach 以外の部分で猛烈に感動しているのが、、、「宇宙飛行士の山崎直子さん」と一緒に紹介されたこと!です。

私事ではありますが、私は 1969年生まれで、宇宙の話で 1969年といえば、アポロ11号が月に着陸した年。
私が生まれた地元大阪では、翌年1970年の大阪万博のテーマ「人類の進歩と調和」という言葉をあちこちで耳にする、、そういう時代だったそうです。
そういう「未来への希望を感じられる時代の空気」を込めた名前として、「過去・現在・未来」の意味で、「三世(みつよ)」という名前に決めたんだ、と親から聞きました。
自分の生まれ年とその名前のことは常に心の中に漠然としてあり、私がトレッキーなのも、ガンダムの話をし出すと止まらないのもw、そういう自分の出発点に関係ある、、そんな気がずっとしていたんですね。
そして最近、この2月のことです、友達が「宇宙兄弟」を勧めてくれたので読み始めたら、これがもう面白くてたまらないので最新刊まで一気に読んでしまいました。
そしてその「宇宙兄弟」に、紫三世(むらさき・さんせい)という日本人宇宙飛行士が出てきたので、一人で大騒ぎ^^
漫画という架空の世界とはいえ、宇宙飛行士と同じ名前っ!というのが、もう、宇宙モノ大好きな私としては、ミーハーチックに嬉しくてたまらなかったのです。

今回、クーリエ・ジャポンで名前が紹介されている人の中で、名前にふりがなが振られているのが、私の「三世(みつよ)」と、(神田)「瀧夢(ろむ)」さんの2人だけ。
「あぁ、きっと「三世」だけだと、紫三世さんのイメージが強いから「さんせい」って名前の男性だと思われる、、、だからわざわざ、ふりがなを振って下さったんだ」と勝手に思っておるのですが、、、だって、「宇宙兄弟」は、クーリエ・ジャポンと同じ講談社さんだから^^

(架空の)宇宙飛行士 紫三世さんと同じ名前の私が、(現実の)宇宙飛行士 山崎直子さんと同じ記事で紹介してもらえた!ということがとても嬉しく、今日のために英語ブロガーをやってきたと言ってもいい!と思えるくらいの嬉しい出来事だったということです。

アニメ「宇宙兄弟」のテーマソングでスキマスイッチの「ユリーカ」という歌があり、聞くと涙ぐんでしまいそうになるほど大好きなのですが、その歌詞の一節にこういうものがあります。

小さな一歩を 踏み出すのも良いけど
いっそ違ったベクトルへ飛ぶんだ


思えば私が今こうして、英語ブロガーとして紹介していただけたのも、そういう「違ったベクトルへ飛ぶ」ことを繰り返してきた結果だという気がしています。

私は農学部出身で英文科とかではないのに、子持ち主婦になってから、「英語」をやろうと思い立ったこと。
ちまたでブログが流行っていると聞き、私も何か発信してみたいと思って、ブログを始めたこと。
ブログを書いて応援していただけるようになって、本を出してみたいと思って、企画書を送ったこと。

そして、英語学習のやり方そのものも、ちょっと他の人とはベクトルが違っているように思います。
英語学習者の方々は、TOEIC などの英語試験を中心に据えて学んでおられる人が圧倒的に多いですよね。
そんな中、私は、「シットコムで笑う、英語で笑う」ということがどんなものか知りたくて、それをメインに置いた、ということ、それが「違ったベクトル」だと思うのです。

「ユリーカ」の歌詞では、こうも歌われています。

上がって 昇って 空を貫いて
世界を見下ろす高度まで


私は宇宙飛行士にはなれなかったから「世界を見下ろす高度」までは行けない、でも、英語という他の言語を学び、ちょっと違ったベクトルへ飛ぶことで、日本語という言語を、日本という国を、少し斜め上の角度から見られるようになった気がするのですね。
語学を学んで視野を広げる、ということは、日本の中から世界を見ようとするのではなく、自分を客観的に見つめられる「高度」を手にすることなんじゃないかと。
高度を手に入れることで、日本の向こうには世界があることを知ることができる、世界の中での日本というものをじっくりと見つめ直すことができると思うのです。

宇宙兄弟の話ばかりで恐縮ですが(ちょっとマイブームなものでw)、「三次元アリ」というエピソードがあります。
その中の六太のセリフで、「魅力や意味は言葉じゃなかなか伝わらないよ」「連れてくしかないよ 宇宙に」というのがあります。
私の場合は宇宙ではないですが、「英語で笑う」ということがどれほど面白くて楽しいものか、ということを私がブログ上でお見せすることで、そういう世界に皆さんを「連れてく」ことができるといいなぁ、と思っています。
私が大笑いして楽しんでいるさまを見せるツールとしては、やはりブログが最適なのです。
Twitter も Facebook もやっていますが、やはり私の基本はブロガーで、私の居場所はここだと思う、だからこそ、今回「英語ブロガー」という肩書きで紹介していただけたことが、とっても嬉しかったのですね。
少しでも多くの人を、「英語で笑う」という世界に連れてってみせる!と、私は今日ここで誓います。

クーリエ・ジャポン関係者の皆様、再び紹介していただき、ありがとうございました。
また、英語ブロガーとして紹介していただけたのも、このブログをずっと応援してきて下さった読者の皆様のおかげです。
本当にありがとうございました!

今日こうしてまた、クーリエ・ジャポンで紹介されたことを励みにして、これからも英語ブロガーであることに誇りを持って、頑張って行きたいと思います。
これからもどうかよろしくお願いします!


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posted by Rach at 14:48| Comment(5) | メディア掲載 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月22日

他の全てを時代遅れにする フレンズ7-13その6

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[Scene: Monica and Chandler's, Chandler is writing a letter by the bay window as Rachel enters.]
モニカとチャンドラーの家。チャンドラーが出窓のそばで手紙を書いていると、レイチェルが入ってくる。
レイチェル: How would you like to sit in a chair that fully reclines, has a rolling massage, and speakers in the headrest? (こういう椅子に座ってみるのはどうかしら? 完全にシートが倒せて、ローリング・マッサージ付きで、ヘッドレストにスピーカーがある椅子よ。)
チャンドラー: Yeah, I'd love to but I've tried that so many times they won't even let me in the store anymore. (あぁ、座ってみたいけど、でもそれには何度も試しに座ってみたから、店員は俺をもうあの店には入れてくれないだろうね。)
レイチェル: Well, what if I told you that you could do it in my apartment? (えっと、もしそれが私のアパートメントでできるって言ったらどうする?)
チャンドラー: (excitedly) Are you telling me that you bought the chair that is making all other lounge systems obsolete? The chair that Sit magazine called "Chair of the Year"? ([興奮して] 他の全てのラウンジシステムを時代遅れにする、あの椅子を君は買った、って言ってるのか? 「シットマガジン」誌が「チェア・オブ・ザ・イヤー」と呼んだ、あの椅子を?)

部屋に入ってきたレイチェルは、チャンドラーに向かって、a chair 「ある椅子」に座るのはどうかしら?みたいに尋ねています。
先に、sit in a chair と言っておいてから、その椅子について、that という関係代名詞を使って、付け足しの感覚で詳しく説明しているのが、英語っぽいところですね。
どんな椅子かと言うと、fully reclines 「完全にリクラインする、完全にシートが倒れる」、rolling massage と、ヘッドレストにはスピーカーがある、ということですね。

すごい機能のついた椅子に座りたいと思わない?みたいに聞かれたチャンドラーは、I'd love to but... 「そうしたいけど、でも…」と答えます。
そうしたいのはやまやまだけど、理由があってできないな、ということが後に続くことがここで想像されますね。

I've tried that so many times they... の文は、so that の構文「非常に〜なので…」の that が省略されたパターンですね。
「これまで、非常に何回もそれを試してきたので、彼らは俺にもう、店の中に入ることすら許さない」ということになります。

そのチャンドラーのセリフはつまり、「そういう高機能のリクライニングチェアをお店で何度も何度も試してるから、俺は目をつけられて店に入れるな、ってお達しが出てるぞ、きっと」みたいなことになるでしょう。
俺もその椅子を試しに店に行きたいけど、多分店に入れてもらえないよ、みたいに言っているわけです。
日本でも、マッサージチェアのコーナーはいつも誰かしらが座っていたりするものですが(笑)、チャンドラーもそれと同じようなことを、アメリカでしているわけですね。

what if は「もし〜だったらどうなるか」。
do it は、sit in a chair that... ということで、そういう高機能のリクライニングチェアに座ること、ですね。
「そんな椅子に座ることが、私のアパートメントでできると私が言ったらどうする?」というニュアンスになるわけです。
(「どうする?」という文字を見ると、ピカルの徳さんの「どうするぅ!?」が聞こえてくるのは私だけ?…笑)

それを聞いたチャンドラーは興奮した様子で、「レイチェルはこういうことを言ってるのか?」と言って、「君がその椅子を買ったと(言ってるのか?)」と続けています。
the chair と特定した後で、また関係代名詞の that で繋げて、the chair の詳しい説明をしていますね。

make all other lounge systems obsolete は「すべての他のラウンジシステムを obsolete にする、してしまう」という感覚。
ラウンジ、と言えば、ホテルのラウンジ、みたいなイメージが浮かびますが、動詞では、「…にもたれかかる、ゆったり座る」という意味もあります。
その動詞の意味は、LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
lounge [verb] : to stand, sit, or lie in a lazy way
in/on etc.
例) We spent the weekend lounging on the beach.

つまり、「だらだらした[くつろいだ]様子で、立つ、座る、横たわること」。
例文は、「私たちは週末を、ビーチでくつろいで過ごした」。
ホテルのラウンジのイメージだけではなく、ビーチでくつろぐ場合にも、lounge という動詞が使われるんですね…この例文はちょっと意外な気がしました。

ということで、ホテルのラウンジのイメージから、「ラウンジ・システム」というカタカナでも十分意味は通じますが、lounge system という言葉には、そういう「くつろぐためのシステム」というニュアンスがある、ということですね。

この椅子は、フレンズのセリフ中では、もっぱら Barcalounger 「バーカラウンジャー」と呼ばれています。
Wikipedia 英語版: Barcalounger
上のウィキペディアの説明によると、NYバッファローの the Barcalo Manufacturing Company が売り出した recliner (リクライニングチェア)ということで、社名の Barcalo と、lounge するものという意味の lounger を繋げたものが、Barcalounger という商品名になった、ということでしょう。

In popular culture の項目にも、フレンズでジョーイとチャンドラーがこの椅子のセットを持っている、という記述が載っています。
そういう Barcalounger のようなリクライニングチェアのことを、lounge system と言っているわけですね。

obsolete は「時代遅れの、陳腐化した」。
LAAD では、
obsolete : not useful anymore because something newer and better has been invented
つまり、「より新しいもの、より良いものが発明されたので、もう有用ではない」。

「他の全ての商品を時代遅れにしてしまうような、最新最良の椅子」だとチャンドラーは言いたいわけです。
「他の全てを時代遅れにする」というのは、商品の宣伝文句にもありそうな感じで、その椅子のセールスマンか、会社の回し者かのように(笑)、そんな言い回しを使っているのが面白いところだと言えるでしょう。
さらには、椅子の専門誌が、(カー・オブ・ザ・イヤーならぬ)「チェア・オブ・ザ・イヤー」に選んだという、あの椅子か?みたいに驚きの表情で尋ねているのも、チャンドラーらしくて面白いなと思いました。


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posted by Rach at 16:59| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月20日

新入り、やるわね フレンズ7-13その5

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トナーの電話営業の仕事を開始したフィービーは、最初に電話に出た相手(アール)が、「僕はトナーなんかいらない。だってこれから自殺するんだから」と言ったので、説得を試みています。
[Scene: The telemarketing office, Phoebe is still trying to talk Earl out of suicide.]
電話勧誘のオフィス。フィービーはまだアールを説得して自殺をやめさせようと頑張っている。
フィービー: All right so Earl, let's just forget about the people at the office, okay? There-there's gotta be someone else in your life worth sticking around for! What about-what about your family, your friends, or maybe your girlfriend? (いいわ、それじゃあ、カール、オフィスの人のことはとりあえず忘れましょ、いいわね? あなたの生活に、その人のためにそばにいる価値がある、他の誰かがいるはずよ! あなたの家族はどうなの? あなたの友達は? もしくは、彼女とか?)
アール: (laughs) Yeah! Right! ([笑って] ああ! 全くそうだねぇ!)
フィービー: Oh, sorry. Boyfriend! (あぁ、ごめんなさい。彼氏ね!)
アール: Okay, I should, I should probably be getting back to my thing now. See ya. (Hangs up.) (よし、僕は、僕はもう自分のことに戻るべきだよ。じゃあね。[電話を切る])
フィービー: No! I'm not finished yet! Don't! Don't you dare hang up on me!!! (だめよ! 私(の話)はまだ終わってない! やめて! 私の電話を切ったりしないで!)
監督: (walking by and overhearing that) (to the rest of the staff) The new girl's good. ([そばを歩いていて、それを耳にして][残りのスタッフに] あの新しい子、いいわねぇ(頑張ってるわねぇ)。)

最初のト書きの、talk someone out of ... は「人を説得して…をやめさせる、人が…しないように説得する」ですね。
その人があることから out of できるように talk する、という感覚です。

少し前にアールが、「自分が自殺するって電話で言っても、オフィスの誰も反応しないんだ」と嘆いていたことを受けて、フィービーは let's just forget about the people at the office と言っています。
この just は「とにかく、とりあえず」忘れましょう、という感じですね。
そんなことを言ってたって始まらないから、それは忘れて、別の方向で物事を考えましょう、というニュアンスになるでしょう。
オフィスの人はあなたに無関心かもしれないけど、他に worth sticking around for な人がいるんじゃないの?みたいに問うていますね。
worth doing は、「〜する価値がある」。
stick around は「近くにいる、あたりにいる」という感覚。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
stick around : [phrasal verb] (informal) to stay in the same place for a little longer, especially in order to wait for something that you expect to happen
例) Stick around - there'll be dancing later.

つまり、「同じ場所にもう少し長くいること、特に起こると予期されることを待っているために」。
例文は、「ここにいて。後でダンスがあるよ」。

around は「周辺に」で、動詞 stick は「くっつく」の意味で捉えたらよいでしょう。
その人のそばにいるべき価値がある、と思える人が他にいるはずでしょ?と言っているわけですね。
あなたが自殺したら悲しむ人がいるはずよ、と言いたいわけです。
家族、友達、彼女…と順番に挙げてみたフィービーに対して、最後の girlfriend のところで、アールは自虐的な感じで、Yeah! Right! と言って笑います。
こういう Yeah, right! はフレンズでもよく出てきますが、表情とイントネーションからわかるように、皮肉っぽく使う表現です。
文字通り訳すと、「はい、その通り」になりますが、意味は全く逆で、「はいはい、おっしゃる通りでございますねぇ…」みたいに、相手があまりにもありえないこと、信じられないこと、ばかなことを言ってきた時の返しに使うフレーズになります。
そのニュアンスを察したフィービーは、「あ、ごめんなさい、(彼女じゃなくて)彼氏ね」みたいに言っていますね。
アールは、「オフィスのみんなにも無視されるようなこの僕に、彼女なんかいるわけないだろ」みたいに自虐的に笑ってみせたのですが、フィービーはそれを勘違いして、「あ、そっか、この人はゲイなんだ」と思って、「ごめん、あなたの場合は彼女じゃなくて、彼氏よね」みたいに言い直したということです。
電話で話しただけの相手に、勝手にゲイだと勘違いされてしまうアールって一体…というところです。

説得しようとするフィービーに、アールは、I should probably be getting back to my thing now. と言っています。
get back to my thing は文字通り「僕のことに戻る」という感じですが、そのように、「僕の仕事、僕のすべきこと、僕の用事に戻る」と言いたい場合には、こんな風に my thing を使えばいいんだ、ということがわかりますね。
漠然とした言い方ではありますが、こういう thing の使い方を覚えておくと、いろいろな場面で応用が効くように思います。
「自分の用事の戻らなきゃ」と言って、アールは一方的に電話を切ってしまいますが、電話が切れた後も、フィービーは電話に向かって大声で叫んでいます。

I'm not finished yet! は「私はまだ終わっていない」、つまり、「私の話はまだ終わっていない」ということですね。
Don't you dare hang up on me! の、Don't you dare は、普通に Don't と言うよりもさらに強調した形。
Don't you dare! だけでも、「やめなさい!」という意味になります。
dare (to do) は「あえて〜する、思い切って〜する」という意味があるので、「あえて挑戦的にそんなことをわざわざしないで」みたいな感覚が入るのかなぁ、と思います。
LAAD では、
don't you dare! : said to warn someone not to do something because it makes you angry
例) Don't you dare hang up on me again!

つまり、「自分を怒らせるから、という理由で、誰かに何かをしないように警告するために言われる」。
例文は、「二度と私の電話を切るな!」

このロングマンの例文は、again がついているだけで、フィービーのセリフと全く同じですね。
人からの電話を一方的に切るというのはやはり失礼なことですから、Don't you dare! 「そんなことするな、やめなさい」という例文に使うのに典型的なフレーズだったということでしょう。

電話の相手に叫んでいるフィービーを見て、そばを通りかかった監督(電話応対の指導をし、監督している女性)は、残りのスタッフに、The new girl's good. と言っています。
「あの新しい女の子はグッドね」と言っているわけですが、この部分、DVDの日本語音声では「やるわね、新人」と訳されていました。
まさにそういうニュアンスですね。
営業の電話では、相手が一方的に切ってしまう場合も多いでしょうから、叫んでまで食い下がるようなフィービーのような例は大変珍しいのでしょう。
まさか、電話の相手の自殺を食い止めようと説得しているとは思いもしませんから、「あんなに叫んでまで電話を続けようとするなんて、今度の新入り、やるわねぇ」という気持ちで、The new girl's good. と言ったわけですね。
このフィービーの様子を見ると、「おぬし、なかなかやるな」みたいな言葉が日本人にも浮かんでしまうわけですが、「やるな、やるわねぇ」ってどう言うんだろう?と悩む必要はなく、誰それ is good. で十分、言葉が足りるということが、このセリフでわかっていただけたらと思います。


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posted by Rach at 09:41| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月18日

かわいそうに Poor thing フレンズ7-13その4

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ジョーイのリクライニングチェアを動かそうとしていたレイチェルは、背もたれを思い切り引っ張って、椅子を壊してしまいます。
レイチェルは、買って弁償するわ、と言って、椅子を買いに行くことになります。
二人の留守中、チャンドラーがやってきて、その椅子に座った途端、背もたれが取れてしまいます。
自分が壊してしまったと誤解したチャンドラーは、自分の同型の椅子と取り替えることで、壊したことをバレないようにしようとしているところ。
[Scene: Joey and Rachel's, Chandler has replaced Rosita with his chair.]
ジョーイとレイチェルの家。チャンドラーはロジータ(ジョーイの椅子)を、自分の椅子と取り替えたところ。
チャンドラー: Good chair. Now, if anybody asks, your name is Rosita! (He runs out the door, grabs the back of Rosita, and we can hear Joey and Rachel talking as they are coming up the stairs. Neither of them have reached the landing yet.) (いい子にしてろよ。で、もし誰かが尋ねたら、お前の名前はロジータだからな! [チャンドラーはドアを走り出る、ロジータの背中部分を握って。ジョーイとレイチェルが話しながら階段を上ってくる声が聞こえる。二人のどちらもまだ踊り場には到達していない]
(They enter their apartment.)
ジョーイとレイチェルは自分たちのアパートメントに入る。
ジョーイ: Poor thing. Cut down in her prime. (かわいそうに。全盛期に[女盛りに]切られちゃって[カットされちゃって]。)
レイチェル: Joey, the new chair will be here in an hour. Maybe we should actually move Rosita out of here. Y'know, start the healing process? (ジョーイ、あの新しい椅子が1時間後にここに来るのよ。多分、私たちは実際にロジータをここから出すべきだと思うの。ほら、立ち直りを始めるのよ。)
ジョーイ: Well, I guess you're right. Maybe, maybe I'll take her down to the incinerator. It's gonna be so said, and kinda cool. (He goes to remove the back, but it doesn't come off. So he sits down in it, puts his feet up, stands up, and looks back at it.) She's healed! (そうだな、君が正しいと思うよ。多分、多分だけど、俺は彼女を焼却炉に連れて行く。すっごく悲しいだろうけど、ちょっとかっこいいよな。[ジョーイは背もたれを動かそうとするが、取れない。そして彼は椅子に座り、足を上げ、背もたれを立てて、椅子を見返す] 彼女、治ってる!)
レイチェル: That's weird. (そんなの、変よ。)
ジョーイ: No, it's not weird. It's a miracle! (いや、変じゃない。奇跡だ!)
レイチェル: It's not a miracle, Joey! I'm sure there's some explanation. (奇跡なんかじゃないわ、ジョーイ! 間違いなく、何か説明があるはずよ。)
ジョーイ: Oh, there is! If you want something enough and your heart is pure, wondrous things can happen! (あぁ、説明はあるね! もし人が何かを充分に望んで、その人の心がピュアなら、すごいことが起こるんだよ!)

壊れたジョーイの椅子を、自分の椅子と取り替えたチャンドラーは、椅子に向かって Good chair. と言っていますね。
「良い椅子」ということですが、これはその椅子のことを「この椅子はいい椅子だなー」と感想を述べているのではなくて、犬などのペットに対して、Good boy. 「いい子だ」と言うのと似たニュアンスがあるように思います。
ジョーイの椅子の場所に据え付けて、「よし、お前はいい子だ、その調子で頑張れ」みたいな意味で言ったのでしょう。

その後の、Now, if anybody asks, your name is Rosita! というセリフが面白いですね。
「もし誰かが尋ねたら、お前の名前はロジータだ!」ということですが、ジョーイが自分の椅子にロジータという名前をつけていることを、元ルームメイトのチャンドラーは当然のごとく知っていた、ということがこのセリフからわかるのが、ジョーイ&チャンドラーコンビらしくて楽しいわけです。

チャンドラーが壊れていない椅子に取り替えたとも知らず、ジョーイは椅子を見て、Poor thing. と言っていますね。
日本人は poor と聞くと、まずは「貧しい、貧乏な」という意味を連想しがちですが、英語の日常会話では「かわいそうな、哀れな、気の毒な」という意味でもよく使われますね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
poor boy/girl/Joe etc. : (spoken) used to show pity for someone because they are so unlucky, unhappy etc.
例) The poor thing (= used about a person or animal) looks like she hasn't eaten in days.

つまり、「(話し言葉) ある人が非常に不運である、不幸である、という理由で、その人に対して、あわれみの情を示すために使われる」。例文は、「そのかわいそうな人は、何日も食べていないように見える」。
ロングマンの例文にも出てきているように、なにかあわれみを誘うものに対して、poor thing という言葉が使われるのですね。
「かわいそうな人、かわいそうなもの」、あるいは「かわいそうに」と訳すのが適切でしょう。

「かわいそうに」と言えば、私は、「機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙編」のサイド6の湖畔でアムロとララァが出会ったシーン…を思い出さずにはいられないのですが(笑)、飛べなくなった白鳥を見て、ララァが「かわいそうに…」というところ、「ガンダム特別編」という英語字幕も出るDVDでは、その部分はやはり、Poor thing... と訳されていました。
あの時のララァのセリフ「かわいそうに…」は英語では "Poor thing..." になるんだ、と説明すれば、まぁ、わかる人にはわかっていただけるのではないかなぁ、というお話でした(^^)

in one's prime は「全盛期に、最盛期に」。
She's in her prime. だと「彼女は女盛りだ」になりますね。
cut down は She was cut down の She was を省略して言っていることになります。
文字通りに訳すと、「切り落とされた」というところですが、椅子の背もたれが完全にもげてしまったことをそう表現しているのですね。
ジョーイは椅子にロジータという女性名を付けて、それを女の子扱いしているわけですから、椅子として絶好調の時期だったのに、そんな時に突然、背もたれがもがれてしまって…という意味で、「女盛りに(背もたれを)切り落とされちゃって」と嘆いているのですね。

ロジータの死を悼み続けるジョーイに、レイチェルは前向きに行動することを勧めています。
新しい椅子が1時間後に来るから、壊れたロジータをここから外に運び出すべきだ、ということですね。
healing process は「ヒーリング・プロセス」でもわかる気がしますが、つまりは「癒しの・治癒の過程」、「痛手から立ち直ること」を指します。
悲しみや痛みを癒す過程を徐々に始めていかないといけないわ、みたいなことですね。

それを聞いたジョーイは同意して、「俺は彼女(椅子のロジータ)を incinerator に連れて行く」と言っています。
incinerator は「焼却炉、火葬炉」。
不要になった家具として焼却炉に持っていくということでしょうが、ロジータを火葬場に持って行って彼女を見送る、という意味では、悲しいけど、クールでもあるね、と言っているのでしょう。

そう言って、壊れているはずの背もたれをはずそうとするのですが、それははずれず、変に思ったジョーイは、いつも通り椅子を操作していろいろ試してみています。
チャンドラーが置き換えた椅子だと知らないジョーイは、She's healed! と叫んでいますね。
「彼女は癒されて、治ったんだ!」と言っているわけです。
感動しているジョーイに、彼よりは現実的なレイチェル(笑)は、「椅子が治るなんて、そんなの変よ、おかしいわ」と言っています。
ジョーイは「変じゃないよ、奇跡なんだ!」と言い張りますが、レイチェルも負けじと、「奇跡じゃないわ」と言って、I'm sure there's some explanation. とも言っていますね。
I'm sure は「…を私は確信している」ということで、何を確信しているかと言うと、「何か(しらの)説明が存在する」と言っていることになります。
椅子が勝手に治ってるなんてありえないんだから、何か裏が、理由があるはずよ、椅子がこんな状態になっていることについて説明がある、説明がつくはずよ、と言っているのですね。

説明という言葉を聞いて、ジョーイは「ああ、確かに説明はあるよ、説明できるよ」みたいに同意しています。
その後の言葉、If you want something enough and your heart is pure, wondrous things can happen! について。
この you は「一般の人」を表す you ですね。
「人が何かを充分に(たくさん)望めば、そしてその人のハートがピュアなら、wondrous なことが起こり得るんだ!」というニュアンスになります。
wondrous は、wonder に形容詞語尾の -ous がついた形ですが、綴りは、wonderous ではなく、woudrous になることに注意しましょう。
研究社 新英和中辞典では、
wondrous 《詩・文語》 【形】 すばらしい
と出ており、誌的、文語的表現だと言うことですね。
wonder の形容詞で「すばらしい」という意味だと、wonderful がありますので、wondrous を使う機会はあまりないかもしれませんが、もし使う場合は綴りに気を付けよう!という単語だということです。

「壊れた椅子が勝手に治ってるなんて、そんなのおかしい。何か他に説明できることがあるはずよ」と言った冷静なレイチェルに対して、「説明できるさ。人がいっぱい何かを望んで、その人の心がピュアなら、すばらしいことが起こるんだよ!」と言っている、まさにそのジョーイのピュアさ(笑)が、このやりとりのオチになっている、ということですね。
このジョーイのセリフはコメディにおけるジョーク、ではありますが、「心のピュアな人が何かを猛烈に望むと、すばらしいことが起こる」という、この言葉自体はなかなかに素敵な言葉で、私もジョーイのようにピュアな心を持ち続けたいと思いました(笑)。


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posted by Rach at 16:30| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月15日

この値段なら誰もが欲しがる フレンズ7-13その3

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[Scene: The telemarketing office, Phoebe is hard at work.]
電話勧誘のオフィス、フィービーは熱心に仕事中。
フィービー: (on phone) Hi. This is Phoebe from Empire Office Supplies. Can I speak to your supply manager, please? (Listens) Earl. Thanks. (Listens) Hi, Earl. This is Phoebe from Empire Office Supplies. I'd like to talk to you about your toner needs. (She's reading from the script.) ([電話で] こんにちは。こちらはエンパイア・オフィス・サプライズのフィービーです。そちらの備品担当者とお話できますでしょうか? [電話を聞いて] アールですね。ありがとう。[聞いて] こんにちは、アール。こちらはエンパイア・オフィス・サプライズのフィービーです。そちらのトナーがご入り用かについてお話したいのですが。[フィービーは原稿を読んでいる])
[Cut to Earl's office, who is played by Jason Alexander, George from Seinfeld. They cut back and forth between Phoebe's and Earl's offices with each of their lines.]
アールのオフィスに画面がカット。アールを演じているのはジェイソン・アレクサンダー、「サインフェルド」のジョージである。セリフごとに、フィービーとアールのオフィスに画面がカットする。
アール: I don't need any toner. (私はトナーは全く必要ありません。)
フィービー: I'm hearing what you're saying, but at our prices, everyone needs toner. (あなたのお話はわかります、ですが我々の値段なら、誰もがトナーを欲しがります。)
アール: Not me. (僕は違うな。)
フィービー: May I ask why? (なぜだか理由をお尋ねしてもよろしいですか?)
アール: You wanna know why. You wanna know why? (なぜだか知りたい? 君はなぜだか知りたいの?)
フィービー: I surely do! (はい、とても知りたいです!)
アール: Okay. I don't need any toner... because I'm gonna kill myself. (わかった。僕はトナーは全く必要ないんだ…なぜなら、僕はこれから自殺するから。)
(Phoebe desperately tries to find the scripted response to that line.)
フィービーはその答えに対する、原稿化された答えを必死に探そうとする。
フィービー: (doesn't have any luck) Umm, is-is that because you're out of toner? ([うまく行かず(答えが探せなかったので)] あー、それって、そちらがトナー切れだから?)

電話勧誘の仕事にさっそく取り掛かっているフィービー。
1件目の電話で、少し前に練習した通りの言葉を言って挨拶しています。
全て手元にあるマニュアルに書いてあるので、間違いなく言えるわけですね。

「サプライマネージャーをお願いできますか?」と聞いたところ、相手が「担当者はアールという名前で、今そちらにお繋ぎします」と言って、アールに電話を回してくれたらしいことが、セリフからもわかりますね。
担当者が出た後は、マニュアル通りに名乗って、トナーのニーズはいかがですか?と尋ねています。
これ以降、電話でのやり取りとなり、画面では、電話で話している二人の人間を交互に映すことになるのですが、フィービーの電話の相手について、ト書きでちゃんと説明してありますね。
説明の通り、アール役のこの人物は、ジェイソン・アレクサンダーという俳優さんで、アメリカの人気シットコム Seinfeld (邦題は「となりのサインフェルド」)で、ジョージ・コスタンザ(George Costanza)を演じている人です。
もちろん、サインフェルドのジョージとして出演しているわけではありませんが、見た人はみんな、そのイメージで見ているわけで、そこがこの出演のポイントでもあるわけでしょう。
実際、この後のやりとりを見ていると、サインフェルドのジョージのキャラそのまんま、みたいな役回りになっているので、サインフェルドを見たことある方なら、余計に楽しめるエピソードになっていると思います。
ご存じない方は、以下のウィキペディアの解説をどうぞ。
Wikipedia 日本語版: となりのサインフェルド

トナーのニーズを尋ねられたアールは、典型的な断りのセリフ、I don't need any toner. 「トナーは必要ありません」と答えていますね。
そう言われたらこう答える、とマニュアルにあるらしく、フィービーはビジネス英語っぽく、I'm hearing what you're saying, but at our prices, everyone needs toner. と返します。
I'm hearing... の文章を直訳すると、「あなたが(今)言っていることを私は聞いています」になりますね。
つまり、「こちらはトナーは必要ない」とおっしゃっているのはちゃんと聞こえていますが、理解していますが、それでも、我々の値段なら、我々が提示しようとしているこのお買得のお値段なら、必要ないと言っている人でもみんな欲しいと思うようになるんですよ、みたいな返しをしていることになります。

Not me. は「僕は違うな」という感覚で、前文である everyone needs toner. を受けて、I don't need toner. と言っていることになります。
みんなが欲しがろうと、僕は欲しいとは思わない、みたいなことですね。
そんな風に拒絶された場合は、マニュアルには理由を問えと書いてあるらしく(笑)、フィービーは即座に May I ask why? と返します。
May I...? は「…してもよろしいですか?」という、人に丁寧に許可を求めるフレーズですね。
友達同士の会話なら、Why? 「どうして? 何で?」みたいにぞんざいに言うところですが、ここは営業の電話なので、「なぜあなたがトナーが必要ないかの理由を私がお尋ねしてもよろしいでしょうか? 理由をお聞かせ下さいますでしょうか?」と丁寧に質問しているわけです。
トナーは要らん!と言っている人にしつこく理由を尋ねようとしているのですから、相手を怒らせないようにそれくらい丁寧に言わないといけない、というマニュアルの指導なわけですね。
大抵の客は「いらない」と言って話を終えようとするので、「どうして要らないんですか?」と話を続けることで、話を発展させる糸口を掴もうというテクニックなのでしょう。
「どうして?」と言われたら、人は何とか理由を説明しようとするものですが、そのほとんどはマニュアル上で想定されている答えでしょうから、ああ言えばこう言う、でそのうち相手が折れてしまうように話を持って行くこともできる、ということです。

「理由をお聞かせ下さいませんか?」と言ったフィービーに、相手は確認するように、「君は理由を知りたい?」と何度も言っています。
当然のように「知りたいです」と答えたフィービーに対して、アールは「僕はこれから自殺するから、トナーは必要ないんだ」と想定外の答えを返してくることになります。
その答えを聞いたフィービーは、ト書きにあるように必死に問答集に該当のセリフを探すことになりますが、当然、そんな答えが返ってくるとマニュアルに書いてあるはずはありません。
ト書きの doesn't have any luck は、have luck 「うまくいく、成功する」の否定形ですから、「僕は自殺するから」に対する的確な返事をマニュアルで見つけることができなかった、ということ。
困ったフィービーは、Is that because you're out of toner? 「それは、あなたがトナー切れだから?[そちらのトナーが切れてるから?]」とトンチンカンな答えを返すことになります。
トナーの営業の電話なので、「トナーが切れているのなら、是非当社のトナーをお使い下さい」みたいな話の持って行き方がマニュアルにも書いてあるのでしょう。
「そちらに何か問題があるのなら、それはトナーのニーズが間に合っていない、ということ。ですから今、トナーの購入を強くお勧めします」みたいな感じの営業電話のイメージですね。
トナー切れが、さまざまな悪いことの原因なんですよ、みたいな話の展開のマニュアルを応用しようとしたのでしょうが、自殺しようという相手に、トナーがどうのとか関係ないやろ!的な面白さとズレ具合が、フィービーっぽいオチになっているわけですね。


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posted by Rach at 15:50| Comment(2) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月12日

試しにやってみましょうか? フレンズ7-13その2

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マッサージ師であるフィービーは、最近、マッサージの仕事が儲からないとボヤいています。
ロスが、telemarketing の仕事(電話で勧誘する仕事)が結構儲かるよ、と言ったので、フィービーは早速、電話勧誘の仕事をするために、オフィスにやってきます。
[Scene: The telemarketing office, Phoebe is getting shown to her desk by the supervisor.]
電話勧誘のオフィス。フィービーは監督(統括者)のそばのデスクにやってくる。
監督(Supervisor): So basically this is very easy. You read from the script and try to sell as much toner as you possibly can. (それで、基本的にはこれはとっても簡単なの。あなたは原稿(スクリプト)を読んで、できるだけたくさんのトナーを売るように頑張るのよ。)
フィービー: Okay, I can do that! Oh, by the way, I love my office. (オッケー、それならできるわ! あぁ、ところで、私、このオフィス好きよ。)
監督: (laughs) Why don't we do a trial run? ([笑って] 試しにやってみましょうか?)
フィービー: Oh, okay. Umm, all right. (Picks up the phone and starts reading from the script.) Hi, this is Phoebe from Empire Office Supplies. Can I speak to your supply manager, please? (あぁ、オッケー。うーん、いいわよ。[受話器を取って、原稿を読み始める] はい、こちらはエンパイア・オフィス・サプライズのフィービーです。そちらのサプライ・マネージャー(備品管理担当者)とお話できますでしょうか?)
監督: I'm the supply manager. (私がサプライ・マネージャーです。)
フィービー: Umm, okay, I would like to talk to you about your toner needs. (あー、はい、そちらのトナーが必要かどうかについて、あなたとお話させていただきたいのですが。)
監督: We don't need any toner. (こちらはトナーを全く必要としていません。)
フィービー: Oh, okay, well I'm sorry to bother you. Bye-bye. (Hangs up the phone.) Yeah, you're right. This is easy. (あぁ、そうですか、えっと、お邪魔してすみませんでした。さようなら。[電話を切る] そうね、あなたの言う通りだわ。これは簡単ね。)
監督: Okay. What was wrong with that call? (オッケー。今の電話の何が悪かったかしら?)
フィービー: Oh, well, all right... um, no offense, but you were kind of rude. (あぁ、そうねぇ、悪気はないんだけど、でもあなたがちょっと無礼だったって感じ。)
監督: They're always going to tell you they don't need toner, but that's okay, because whatever they say, you can find the answer to it, here in the script. (相手はトナーは必要ない、っていつも言うことになるけど、それで構わないの。だって、相手が何て言おうと、あなたはそれに対する答えを見つけることができるのよ、この原稿の中に。)
フィービー: Oh. (おぉ。)
監督: So, I think you're ready to sell toner. Do you have any last questions? (それで、あなたはもうトナーを売る準備ができたみたいね。何か最後に質問ある?)
フィービー: No. (Pause) Oh, wait, yes! I do, I do have one question. What is toner? (いいえ。[間があって] あぁ、待って、あるわ! あるわ、一つ質問がある。トナーって何?)

電話勧誘の仕事が初めてのフィービーに対して、監督役の女性は「基本的にはとっても簡単よ」と説明しています。
電話応対の台本となるマニュアルの script (原稿、脚本)があるので、それを読んで、できるだけたくさんのトナーを売るように努力すればいいの、と言っています。

Why don't we do a trial run? について。
Why don't we...? は「〜しませんか? 〜しましょう」という勧誘のフレーズですね。
trial run は「トライアルラン」でもニュアンスはわかる気がしますが、「試運転、試乗、試行」ということですね。
その原稿を読めばいいだけなんだけど、試しに練習してみましょうか?という感じです。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
trial run [noun, coutable] : an occasion when you test a new method or system to see if it works well
つまり、「うまく行くかどうかを確かめるために、新しい方法やシステムをテストする機会」。
countable と書いてあるように、可算名詞扱いなので、セリフのように、do a trial run と、不定冠詞 a がついていることも確認しておきたいところです。

この後の電話の応対は、マニュアルに書いてあることを真似しているわけなので、スタンダードな、いわゆる「ビジネス電話の英語」になっています。
this is Phoebe from Empire Office Supplies. のように名乗っていますが、このように、自分の会社名を言う場合は、もっぱら from を使うことが多いですね。
supply manager は物品の供給を担当しているマネージャーということで、備品管理担当者みたいなことになるでしょう。

監督の女性は、自分が電話の相手になったつもりで、応対のセリフを言っています。
フィービーはまず、電話の要件として、「あなたがたのトナーのニーズについて、あなたと話したい」と言っています。
そちらの会社でトナーが必要かどうかについて、備品担当のあなたとお話させていただきたい、ということですね。
ニーズを問われた相手は、「我々は(うちの会社は)トナーを全く必要としていません」と答えます。
すでに間に合っています、という感じです。
そう言われたフィービーは、I'm sorry to bother you. 「あなたを煩わせてすみません」と言って、あっさり電話を切ります。
切った後、「あなたが教えた通り、この仕事って簡単ね」みたいに感想を述べていますね。
そんなにあっさり電話を切って仕事が完了、ということならば、それはもう実に楽な仕事ということになりますが、トナーの営業の電話なのですから、あっさり電話を切られてしまえば、全く利益に繋がらないわけで、そこのところに意識が回らず、「あなたの言った通り、簡単な仕事だったわね」と言ってしまうのが、ちょっと常識とはズレたフィービーらしいところだと言えるでしょう。

監督は、「今の電話のどこが悪かったと思う?」みたいにフィービーに意見を求めています。
するとフィービーは、「悪気はないんだけど、あなたがちょっと rude だったわね」みたいに答えていますね。
no offense はこれまで何度も出てきたように「悪気はないんだけど」という挿入句で、これからちょっとあなたが気分を害するようなことを言ってしまうかもしれないけど、ということを先に知らせておく前振りのフレーズになります。
今の電話でいけないところがあるとすると、相手のあなたが「トナーなんか要りません」みたいに冷たい応対をしたのが無礼だったと思うわ、とフィービーは言っているわけですね。

営業の実態がわかっていないフィービーに、監督は「電話に出た相手は、いつも「トナーは要りません」っていうのよ。でもそれでいいの(構わないの)、だって」と言って、その理由として、「相手が何て言おうと、あなたはそれに対する答えを見つけることができる、ここ、スクリプトの中に」と説明します。
相手がこう言ってきたら、こう答える、というマニュアルがきちんとここに書いてあるから、その通りのセリフを言えばちゃんと営業の電話を続けることができるのよ、ということですね。

その説明に納得したらしいフィービーを見て、「じゃあ、もう準備が良さそうだから、最後に何か質問あるかしら?」と監督は尋ねています。
いったんは、「いいえ、ないわ」と否定したフィービーですが、その後、Yes, I do. I do have a question. 「いいえと言ったけど、実は質問があるわ」と言い直して、What is toner? と質問することになります。
トナーの営業をする仕事なのに、トナーが何かを知らない、というトンチンカンさがやり取りの最後にわかる、というのが、あまりにもベタすぎるオチではありますが、日本人にもわかりやすいストレートな笑いだとも言えるでしょう。

フィービーのために(笑)英英辞典の語義を紹介しておきますと、以下のようになります。
LAAD では、
toner [noun, uncountable] : a type of ink used in computer printers, photocopiers etc.
つまり、「コンピューターのプリンタやコピー機で使われるタイプのインク」。
日本語では「トナー」と言いますが、英語の発音は「トウナー」のような二重母音になっていることにも注意したいところですね。


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2013年03月08日

椅子とテレビにつけた名前 フレンズ7-13その1

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シーズン7 第13話
The One Where Rosita Dies (愛されてるのはどっち?)
原題は「ロジータが死ぬ話」


ジョーイが家に帰ってくると、同居人であるレイチェルが、ジョーイの大きなリクライニングチェアを動かそうとしています。
自分が良い席を確保したいレイチェルは、ジョーイの椅子が邪魔でどけようとしているのですが、ジョーイは椅子を動かすことに反対し、椅子の移動の手伝いも拒否します。
ジョーイ: No. Rosita does not move. (だめだ。ロジータは動かない。)
レイチェル: I'm sorry, Rosita? As in--? (何ですって、ロジータ? 何の(ロジータ)?…)
ジョーイ: As in "Rosita does not move." (「ロジータは動かない」のロジータだよ。)
レイチェル: Joey, it's just a chair! What's the big deal? (ジョーイ、それはただの椅子よ! 何がそんなにおおごとなの[そんなおおげさな]。)
ジョーイ: The big deal is that it is the exact equal distance from the bathroom to the kitchen and it's at the perfect angle so you don't get any glare coming of off Stevie. (大事なことは、バスルームから台所まで、全く等しい距離だってことだ。そして、スティービーからの光の反射が全くない、完全な角度なんだよ。)
レイチェル: Stevie the TV? (テレビのスティービー?)
ジョーイ: (glaring at her) Is there a problem? ([レイチェルをにらみつけながら] 何か問題でもある?)

椅子を動かすことに反対のジョーイが Rosita does not move. と言うので、レイチェルは、Rosita って?みたいに聞き返しています。
As in--? と尋ねたレイチェルに、ジョーイは、As in "Rosita does not move." と答えますが、この as in は、「(例えば)〜にあるような、〜に見られるような」というニュアンス。

このような、as in は、これまでのフレンズにもたくさん出てきており、過去記事 …にあるような as in フレンズ6-3その2 で、過去の例をいくつか挙げています。
電話などで文字を伝える時に、"A as in apple." 「アップルの A」みたいに言うのは、as in の使用例の典型ですね。

ジョーイが唐突に言った、Rosita という言葉、もしくは名前に対して、「いきなり、ロジータって言われても、何のことかよくわからないんだけど、一体、何のロジータなの」と言う意味で、レイチェルは as in を使ったわけです。
それに対するジョーイの返答が、ジョーイらしくトボケたものになっています。
ジョーイが、その椅子のことをロジータと呼んでいるのは明白なのですが、その椅子の名前がロジータって言うんだよ、という説明ではなく、トンチンカンなことを言っているのがジョーイらしいわけですね。
「何のロジータかって聞かれても、”ロジータは動かない”のロジータだよ」と説明しているわけですが、それじゃ、全然説明になってへんやろっ!的な返事が、ジョーイらしくて笑ってしまうわけです。

椅子を動かすのを手伝おうともせず、ロジータは動かないんだ、と言い張るジョーイに、レイチェルは、What's the big deal? 「何がそんなにおおごとなの?」と言っています。
たかが椅子を動かすくらい、どってことないじゃん、どけたいんだから素直に手伝ってよ、という気持ちですね。

The big deal is that... というのは、「大事なことは that 以下である」という感覚。
おおげさだって言うけど、これは大事なことなんだぞ、と、何がそんなに重要かを that 以下で説明しているわけですね。
that 以下の文章は長いですが、シンプルに言うと、it is the exact equal distance 「正確に等しい距離である」ことと、it's at the perfect angle 「完璧な角度にある」ことが大事、と言っていることになります。

それぞれ、距離と角度に関して、文章で詳しく説明しているわけですが、まず最初の距離の方は、バスルームからキッチンまで正確に等しい距離だと言っています。
次の角度(アングル)の方は、you don't get any glare coming of off Stevie であるような完璧な角度、だと説明しています。
glare は「にらむ」という動詞でよく使われ、実際、上のシーンの最後のト書きにも、glaring at her 「レイチェルをにらみつけながら」として使われていますね。
ですが、ジョーイのセリフでは、「にらみ」という意味ではなく、「ぎらぎらする光、まぶしい光」という意味で使われています。
come of off は「離れる、取れる」という分離のニュアンスで、ぎらぎらする光が、スティービーから(出て)離れる、のような感覚になるでしょうか。
you don't... の文は、スティービーから come of off しているどんな glare もゲットしない、みたいなことで、つまりは、スティービーから出るまぶしいギラギラした光を見ることがない、ということになるでしょう。
スティービーは、その後のレイチェルのセリフからわかるように、テレビの名前ですね。
ジョーイは、この角度に椅子を置くと、テレビを見た時に、テレビに光が反射しないからまぶしくなくて済む、のように、ライトの映り込みなどがない角度であることを完璧だと言っていることになります。

椅子には Rosita(ロジータ)、テレビには Stevie(スティービー)という名前をつけていることがここでわかったわけですが、椅子は座る(sit)ものだから、sit が入った名前になっていて、TV [ti:vi:] (ティービー)だから、スティービーという名前をつけた…という、そのベタな感じ(笑)は、日本人にも理解しやすい笑いだな、と感じました。


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posted by Rach at 17:12| Comment(2) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月06日

クリスマス太りが残ってる フレンズ7-12その6

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屋上で彗星をみんなで見ていて、最後に二人残ったロスとジョーイでしたが、ジョーイがドアのストッパーを外してしまい、屋上から出られない状態になっています。
非常階段(the fire escape)を使って降りることにした二人ですが、はしごが途中で止まっているので、ジョーイの身体を伝って、ロスが下に降りようとしています。
ロス: Okay, you, you have a good grip? (よし、ジョーイはしっかり握ってるな?)
ジョーイ: Yeah! (ああ!)
ロス: Okay, I'm gonna start to climb down you now. (オッケー、これから僕は君を伝って、(はい)降りるからね。)
ジョーイ: All right! Just hurry up! (よし! とにかく急いで!)
ロス: Okay. Now-now-now, should I climb down your front so we're face to face or-or should I climb down your back so we're-we're... butt to face. (わかった。で、僕は君の正面を伝い下りたらいいのかな? そうすると僕らは顔対顔(顔と顔が向き合うこと)になる。もしくは、君の後ろ(背中)を伝い下りるべきかな? そうすると僕らは、僕らは…尻対顔(尻に顔が向き合うこと)になる。)
ジョーイ: I think face to face. (顔対顔、だな。)
ロス: I would say that. (僕もそう思うよ。)
ジョーイ: Face to face, yeah! (顔対顔、そうだ!)
ロス: Okay, here I come. (オッケー、じゃあ行くよ。)
ジョーイ: All right. (よし。)
(Ross steps onto the bottom rung of the ladder and then steps on Joey's chest.)
ロスははしごの一番下の横木の上に足をかけて、それから、ジョーイの胸に足を乗せる。)
ジョーイ: (grunting) Oh, my-- How much do you weigh, Ross?! ([うめきながら] あぁ、全く… お前、体重、いくつだよ、ロス?)
ロス: I prefer not to answer that right now. I'm still carrying a little holiday weight. (それには今は答えない方がいいな。まだクリスマス太りが残ってるんだ。)

ジョーイの身体を伝って下に下りようとしているロスは、ジョーイにはしごをしっかり握っているかの確認をしています。
grip は「握る・つかむこと」ですから、have a good grip は「うまく・しっかり・ちゃんと握る」という感じになるでしょう。
それを確認した後、ロスは、I'm gonna start to climb down you now. と言っています。
I'm gonna do... now. は「僕はこれから…するからね」と今からしようとしていることを言葉で説明している感覚。
climb down you というのは、なかなか面白い表現ですが、you を目的語に取って、「君を伝い下りる」と言っている感覚になるでしょう。
climb は主に「登る」と訳されますが、そのような climb up という上方向の動きだけではなく、climb down ならば「はい降りる」というようなニュアンスを表わすこともできるわけです。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
climb : MOVE UP/DOWN
to move up, down, or across something using your hands and feet, especially when this is difficult to do
up/down/along etc.
例) You have to climb down the cliff to get to the beach.

つまり、「手や足を使って、何かの上、下、何かを横切って動く。特にこれをすることが難しい時に」。
例文は、「ビーチに行くには、その崖をはい降りなくてはならない」。

研究社 新英和中辞典でも、
climb
1 (特に, 手足を使って)登る, よじ登る
climb down
[《【自】+【副】》]
(1) (手足を使って)(はい)降りる
climb down from a tree 木から降りる


のように説明されていて、やはり「手足を使って」というのがポイントのようですね。
climb up の場合は「よじ登る」という表現がぴったりくる感じですが、climb down もあえて言うと「よじ降りる」みたいな感じになるということでしょう。
そして、上のセリフでは、ただ、climb down するのではなく、「you をつかまる対象として、はい降りる」という感覚から、climb down you と表現していることになるでしょう。
Just hurry up! のように、命令形に just がついた形は、「つべこべ言わずに、とにかくさっさと…してくれよ」みたいな感覚。

急ぐように言われたロスは、Should I... or should I 〜? と2種類の選択のどちらをすべきか問うています。
climb down your front というのもまた、英語っぽい表現ですね。
「君の前面をはい降りる」という感じです。
so we're face to face は「そうすれば(君の前を、はい降りれば)、君と僕は、顔対顔になる」という感覚。
顔と顔が向かい合わせになる、ということですね。

その次に、ジョーイの前ではなく、後ろを伝い降りた場合のことを語っています。
climb down your back はさきほどの front の反対で、「君の背面・背中を、はい降りる」。
向かい合わせではなくて、君の背中を降りることにすると…僕らは、尻対顔になる、とロスは言っています。
伝い降りて行くうちに、ロスの顔の目の前にジョーイのお尻が来てしまう、ということですね。

顔対顔か、尻対顔か?という選択(笑)を迫られた二人は、「顔対顔で行こう」ということで意見が一致。
はしごの最後の横木から、ジョーイの胸・肩あたりに、ロスは足を乗せ換えます。

大人の男の体重がどっしりかかって、さすがに重いらしいジョーイは、うめきながら、How much do you weigh? と尋ねています。
このように、相手の体重を尋ねる場合は、How much do you weigh? の形が一般的ですね。
weigh は「重さが…ある」という自動詞で、「あなたはどのくらい重さがありますか?」と尋ねていることになります。
想像以上に重かったので、反射的に「…ったく、お前、重いなぁ、一体、体重、どんくらいあるんだよ?」と聞いたわけですね。
それに対してロスは、prefer not to を使って答えています。
prefer to do は「…する方を好む」ですから、prefer not to は「…しない方を好む」になります。
つまり、「今は、その質問に答えない、という方を好む」→「今はその質問に答えたくない」と言っていることになりますね。

I'm still carrying a little holiday weight. について。
holiday weight の holiday は、感謝祭、クリスマス、大晦日、新年というホリデーシーズンを指します。
ですから、holiday weight はそういう時期に、ごちそうを食べ過ぎて体についてしまった体重のこと。
日本人の感覚で言うと、「正月太り」みたいな感じですが、英語圏だと「クリスマス太り」の方がしっくりくるでしょうか。

carry は「持ち運ぶ」で、そこから「(重量)を支える」という意味にもなります。
また、be carrying a baby なら「子供を身ごもっている、お腹に子供がいる」という意味にもなります。
そういう carry の感覚を当てはめると、I'm still carrying a little holiday weight. は、「僕はまだ、少し、クリスマス太りをかかえてる状態なんだ」と言っていることになるでしょう。
ホリデー後に落ちるはずの体重がまだ落ちておらず、自分の体は、その分の増えた体重をまだ持ち運んでる状態なんだ、という感覚ですね。
「クリスマス・正月太りがまだ残ってて」みたいな言い方を日本語でもしますが、そういう場合は、carry という動詞を使ってこんな風に表現できるということです。


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posted by Rach at 18:24| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月04日

コーヒーのだしがらをこぼさないと思うけど フレンズ7-12その5

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チャンドラーとモニカは夜中に目が覚めてしまい、その後、エッチをしたのですが、エッチの途中でモニカが寝てしまったことをチャンドラーが指摘しています。
チャンドラー: I was giving you some of my best moves, and you missed it. So please wake up so we can do it right! (俺は君に俺の最高のテクを行なおうとしてたんだ。で君はそれを逃した。だから、それをちゃんとできるように、お願いだからもう一回起きてよ。)
モニカ: Okay. Okay, I'm ready. Come on, big fella! (いいわ、オッケー、準備はいいわよ。さあ来て、大物さん!)
チャンドラー: Okay. (オッケー。)
モニカ: Give me the good stuff. (最高のものをちょうだい。)
チャンドラー: Yeah! (Monica falls asleep) No! No! No! Don't fall asleep! Okay, I am going to make you some coffee. (Monica doesn't move as he gets out of bed and as he's heading for the door.) Well, I probably won't spill coffee grounds all over the kitchen floor. (よし! [モニカは眠りに落ちる] だめだめだめ! 寝ちゃだめだよ! よし、俺が君にコーヒーを作ってきてやるよ。[モニカは動かない、チャンドラーがベッドを出てドアに向かっている時に] そうだな、俺は多分、台所の床いっぱいにコーヒーの出しがらをこぼしたりはしないだろうけど。)
モニカ: Okay, I'm up! I'm up! (わかったわ、私、起きるわ! 起きる!)

エッチの途中で眠ってしまったモニカに、チャンドラーはその時のことを説明しています。
I was giving you... は「(その時)俺は君に…をあげようとしていた」という感じですね。
move は「動き」ですから、この場合は、エッチの時に行なう、あんなことやこんなこと(笑)の動きを指している感覚になるでしょう。
俺の最高の動きを君に与えようとしていた、ということですから、君に対してすごいテクを使おうとしてたんだよ、みたいに言っているのでしょう。

you missed it の miss は、「見逃す、逃す」という感覚。
この場合は、そういう俺の最高の moves を君は体験しそこねちゃったんだよ、と言っていることになります。
So please wake up so we can... は「俺たちが…できるように、お願いだから起きて」、もしくは、「お願いだから起きてよ、そうすれば俺たちは…できるから」のようなニュアンス。
do it right は「正しくそれをする」ということで、自然な日本語にすると、「ちゃんとする」みたいな感じですね。
本来あるべき状態であるように行う、という感覚になります。

「せっかく最高のものをあげようとしてたんだから、起きて、ちゃんとそれをしようよ」と言われたので、モニカもその気になるのですが、張り切っているチャンドラーを前にして、また眠りに落ちようとしています。
「寝ちゃだめだ!」とチャンドラーは言って、「モニカに(目が覚めるように)これからコーヒーを作ってあげるよ」とも言っていますね。
チャンドラーがベッドを出て、台所に向かおうとするのですが、モニカは起きる気配がありません。
ですが、その後のチャンドラーの一言がモニカの目を覚ますこととなり、I'm up! 「起きるわ!」と言って実際に飛び起きてしまう…というのがこのやり取りのオチになっています。

チャンドラーが言ったとどめの(?)セリフ、Well, I probably won't spill coffee grounds all over the kitchen floor. について。
spill ... all over the kitchen floor は「台所の床じゅうに…をこぼす」。
こぼすものは何かと言うと、coffee grounds だと言っていますね。
名詞の ground というと、「地面、グラウンド」をまずは思い浮かべてしまいますが、今回の coffee grounds は「コーヒーの出しがら」という意味になります。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
ground [noun] : SMALL PIECES grounds [plural] : the small pieces of something such as coffee which sink to the bottom of a liquid
例) coffee grounds

つまり、「小さな破片。液体の底に沈む、例えばコーヒーのような小さな破片」。

Macmillan Dictionary では、
grounds [plural] : extremely small pieces of crushed coffee beans, especially after they have been used for making a drink of coffee
つまり、「砕いたコーヒー豆の非常に小さな破片、特に、飲み物のコーヒーを作るために使われた後の」。

ということで、チャンドラーが「台所中にぶちまけちゃったりはしないと思うけどなぁ〜」と言っているのは、コーヒーの出しがらのことで、それを聞いたモニカは、「本人はこぼさないって言ってるけど、もしこぼしたりしたら、後の掃除が大変じゃない! チャンドラーに任せてたらだめ、私が行かなきゃ」ということで、飛び起きたわけですね。
チャンドラーはモニカの几帳面できれい好きな性格を利用して、寝ちゃいられない状態になるようなセリフを言ったわけですが、Maybe I will spill... 「もしかして俺、こぼしちゃうかもしれないな」とダイレクトに脅すのではなくて、I probably won't spill... 「多分、こぼさないと思うんだけど(保証はできないからね)」みたいに言ってみせたのが、よりお茶目な感じがして、「相手のことをよくわかっている恋人」っぽい感じが出ているなと思いました。


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posted by Rach at 15:43| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年03月01日

私が理解できないジョークの一つ フレンズ7-12その4

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[Scene: Joey and Rachel's, Rachel and Tag are making out on the couch.]
ジョーイとレイチェルの家。レイチェルとタグはカウチの上でいちゃついている。
レイチェル: You wanna go in the bedroom? It's a little more comfortable. (寝室に行きたい? (寝室の方がカウチより)もう少し心地いいわよ。)
タグ: Sure. (そうだね。)
レイチェル: Okay. (They start to head for the bedroom) Oh, wait! Umm, did you send those contracts to Milan? (オッケー。[二人は寝室に向かおうとする] あぁ、待って! うーんと、あの契約書をミラノに送ってくれた?)
タグ: If this is your idea of sexy talk.... (Shakes his head that it's not working.) (これが君のセクシートークのアイデアなら… [それはうまく行ってないよ、と頭を振る])
レイチェル: No, seriously, y'know the contracts I gave you, did you overnight them? (いいえ、真剣な話、私があなたに渡した契約書よ。その契約書を翌日配達にしてくれた?)
タグ: What contracts? (何の契約書?)
レイチェル: Okay, please tell me that this is just one of your jokes that you do that I don't get. (わかった、お願いだからこう言って。これはただ、あなたがするジョーク、私が理解できない(ああいう)ジョークの一つだ、って。)
タグ: Like what? (どんな感じの?)
レイチェル: Y'know, like the thing when you put the phone in your pants? (He starts laughing.) Tag! I'm serious! This isn't funny! Those contracts absolutely had to go out today! (ほら、あなたが自分のパンツに電話を入れるようなやつよ。[タグは笑い始める] タグ! 私は真剣なの! これは笑いごとじゃないのよ! その契約書は絶対に今日、発送されないといけなかったのよ!)

恋人同士のレイチェルとタグは、カウチの上でいちゃいちゃしています。
ここじゃなくて、寝室に行きましょ、とレイチェルが言い、二人は寝室に行こうとするのですが、レイチェルは急に何かを思い出した様子。
Milan はイタリアの「ミラノ」ですね。サッカーチームの ACミランもありますから、ミランでもすっかりおなじみだと思います。
二人の職場はラルフ・ローレンですから、「ミラノに契約書を送ってくれた?」というセリフも、業界っぽい感じが出ています。

タグは、If this is your idea of sexy talk.... と言って、It's not working というように頭を振る、というト書きになっていますね。
「もしこれが、君のセクシートークのアイデアだとしたら…」ということですから、「今のは、セクシートークのつもりかな? もしそのつもりだったら…」と言って、そりゃだめだよ、みたいに首を振り、そんなのでは、そそられないよ、と言っていることになるでしょう。
二人は上司と部下(アシスタント)という関係なので、そういうシチュエーション(ロールプレイ)を設定して、これからいちゃつくつもりかい?みたいに言っているのでしょうね。

No, seriously は、「違うわ、真面目な話・真剣な話よ」という感覚。
相手が自分の発言を真に受けていない時に、「冗談じゃないんだってば、私は真面目な話をしてるのよ」と言いたい時に使いますね。
the contracts I gave you は「私があなたに渡した契約書よ」という感じ。

Did you overnight them? は、文章を見ればわかる通り、overnight が動詞として使われています。
通常、overnight という単語は、形容詞または副詞として使われます。
形容詞だと、「夜通しの、宵越しの、一泊の」、副詞だと「夜通し、夜のうちに」のような意味になります。
overnight delivery だと「翌日配達便」ですね。

The Free Dictionary には、動詞の意味が載っていました。
The Free Dictionary : overnight
overnight: (v.tr.) To send by mail or other courier for delivery the next day.
つまり、「(他動詞) 郵便で、または他の配達便で、翌日に送ること」。

語義の to send... the next day がポイントだと言うことですね。

レイチェルが詳しく説明しても、「何の契約書?」などと答えるタグに、レイチェルはだんだん不安になってきたようです。
please tell me that... は「どうかお願いだから、私に…と言って」というニュアンス。
this is just one of your jokes that you do that I don't get というのは、関係代名詞の that が2回出てくる、ちょっと珍しいパターンですが、先に言葉を言った後で、後からその内容を付け足しの形で説明する、という口語英語らしい形になっていると思います。

こういうものはとにかく最初からイメージすることが大切ですね。
これはただのあなたのジョークの一つである(とお願いだから言って)、ということですが、そのジョークをさらに説明するために、(jokes) that you do 「あなたがする(言う・行う)ジョーク」、(jokes) that I don't get 「私には理解できない・わからないジョーク」と that 以下の言葉を続けることになります。
自然な日本語だと、「ほら、あなたがよくやるジョークよ、私が理解できないやつ」みたいになるでしょうか。

その説明を聞いてもピンと来なかったらしいタグは、Like what? 「どんな感じの(ジョーク)?」と問うています。
like the thing when you do... という説明もまた、口語っぽい表現ですね。
直訳すると、「あなたが…する時のこと・ものみたいな」ということで、「あなたが…するようなそういうやつよ」と言っていることになります。
レイチェルの説明によると、タグはジョークとして、パンツの中に電話を入れて話す真似をするようです(笑)。
男子的にはウケそうな感じで、タグもそのジョークのことだとわかって、でへ!みたいに嬉しそうに笑っていますが、女子のレイチェルには意味不明、それの一体何が面白いの?という感じのようです。
このやりとりより後で、レイチェルが受話器を自分の胸に当てて、Hello? 「もしもし?」と電話の真似をするシーンも出てきます。
タグがやるように、自分も女性版にトライしてみたわけですが(笑)、それをやってみた後、I still don't get it. 「やっぱり(実際にやってみても)(このジョークの面白さが)わかんない」みたいにレイチェルが言うことになります。
このように、少し前のジョークをしばらく後からネタに使う、というのは、コメディの王道っぽくて楽しいですね。

ヘラヘラ笑っているタグに、レイチェルは真剣に怒っています。
absolutely had to go out today は、「今日、絶対に、外に行かなければならなかった」みたいなことですね。
contracts 「契約書」を主語にして、その契約書が、この社内から外に出て行かなければならなかった、つまり、契約書は今日中に発送されなければならなかった、と言っていることになります。
例えば、人を主語にして、You had to send those contracts today! と言うと、「”あなたが”今日中に発送しなければならなかった」という意味になりますが、レイチェルがここで言いたいのは、「誰が」発送しないといけなかったか、ではなくて、「その契約書が今日中に発送されなければならなかった」という、「契約書の締め切り」の話ですね。
「発送されなければならなかった」という日本語が先に浮かぶと、Those contracts absolutely had to be send (out) today. のように受動態をイメージしてしまいそうになりますが、それよりももっとシンプルに、contracts had to go out と表現しているところが英語っぽいなと思うし、意外と日本人英語学習者にはすっと出てこない感覚のような気がしました。


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posted by Rach at 15:29| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする