2013年06月28日

All Cried Out フレンズ2-5その13

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フレンズ2-5その12 のコメント欄 で、セリフに関するご質問をいただきました。
私なりの解釈をあれこれ書いていたら、ものすごく長くなってしまったので、コメント欄でのお返事ではなく、今日はそれを1つの記事として投稿します。
初期の頃のシーズン2のお話なので、このエピソードを見た方も多いかもしれません。
懐かしいエピソードを思い出しながら、楽しんでいただけると幸いです。


(ご質問その1) I'm all cried out today. について
これは、チャンドラーが、泣いている女性にポケットティッシュを渡した後のセリフで、彼のセリフは以下のようになっていました。
チャンドラー: No, you keep the pack. I'm all cried out today.
相手が1枚だけ取って、残りを返そうとするので、「そのポケットティッシュのパックごと、君が持っといてよ、とっといてよ」というのが、you keep the pack. ですね。
この「ティッシュは丸ごと君が持っといてよ」という直前のセリフが、I'm all cried out today. にうまく繋がっているように思います。

文法的な構造から解釈しようとすると、be cried out という形が、be動詞+過去分詞なので、一見、受動態かな?と思ってしまいそうですよね。
ここでの all は「全く、すっかり」という副詞ですが、「俺は今日、すっかり cry out ”された”」という受け身の意味というよりは、「俺は今日、すっかり cried out な”状態”だよ」という感じが近い気がします。
では、cried out とはどういう状態かと言うと、burned out 「燃え尽きた、精根つき果てた」のような、-ed+out と同じ感覚のように思うのです。つまり、「泣き果てた、泣き尽くした」というニュアンスかな、と。
ですから、チャンドラーのセリフは、「俺は今日、すっかり泣き果ててるんだ、泣き尽くしてるんだ」ということで、「俺は今日いっぱい泣いちゃって、もう涙は出ないから、残りのティッシュは全部君にあげるよ」のように、泣いている女性にキザな言葉を言ってみた、ということだと思います。
「俺はもう今日は使わないから、君に全部あげる」ということだと、前後の辻褄も合う気がしますしね。

「泣き尽くした、泣き果てた」という意味になる裏付けを取る目的で、Google のサーチボックスに、「"all cried out" meaning」と入れて検索してみました。
すると、UsingEnglish.com というサイトのフォーラムで、まさに "all cried out" のフレーズに関する質問と答えがありました。
UsingEnglish.com: All cried out
"All Cried Out" というタイトルの歌があるようで、それにまつわる質問でした。
ちなみに、All Cried Out という曲は、以下のようにいくつかあるようです。
Wikipedia 英語版: All Cried Out これは、Alison Moyet の曲。
Wikipedia 英語版: All Cried Out (Lisa Lisa & Cult Jam song) これは、Lisa Lisa & Cult Jam の曲と、Allure によるそのカバー曲。

そのフォーラムでの以下の説明が、all cried out の意味をよく説明してくれていると思いました。
You come to a point when it is no longer possible physically to cry any more.
つまり、「これ以上泣くことが、もう(もはや)物理的に不可能であるというポイント(地点・程度)に到達する」。
もうこれ以上泣けない状態、が、all cried out だということですね。

be all cried out=泣き尽くす、だと理解すればそれでとりあえずの解釈は終了ですが、ただ be cried という形になっているのがやはりどうしても気になってしまうところだと思います…ので、おまけとして少しその部分についても見解を述べてみます(確信はありません)。

cry が「泣く」で、どうして、be cried も「泣く」という意味になるか?については、cry は「泣く」という自動詞と共に、他動詞として、「cry oneself+補語」や「cry oneself to 〜」の形を取ることができるから、だという気がします。

研究社 新英和中辞典では、
cry (他動詞)
2 〔+目+補〕[〜 oneself で] 泣いて〈…の状態に〉なる
The boy cried himself asleep. 少年は泣いているうちに眠ってしまった.
I cried myself blind. 目を泣きつぶした.
3 〔+目+to+【(代)名】〕[〜 oneself で] 泣いて〔…の状態に〕なる
The baby cried itself to sleep. その赤ん坊は泣いているうちに眠ってしまった.


Macmillan Dictionary では、
cry yourself to sleep (=cry continuously until you sleep): I cried myself to sleep at night for weeks after we broke up.
つまり、「cry yourself to sleep は、眠るまで継続的に泣く」、例文は、「私たちが別れた後、私は夜、数週間、寝るまで泣き続けた」。

そういう、cry oneself のような他動詞のニュアンスがあるので、be cried out の形でも、「泣く」という意味になるんだと思うのです。
フレンズ1-1 の追加記事、head=be headed フレンズ1-1その7 で、head = be headed になるという不思議さについての記事を書きましたが、それと同じ感覚かな、と私は思いました。
英語で「さあ始めましょう」と言う場合には、Let's start. よりも、Let's get started. がよく使われたりもしますよね。
そんな風に、「自動詞の意味があるのに、あえて他動詞の意味を過去分詞にして使う」という用法が英語にはあって、この be (all) cried out もその一種なのだろうと私は思った、ということです。


(ご質問その2) You'd think, wouldn't you? について
ウェイター: And for the gentleman? (それで、男性の方々は(ご注文は何になさいますか)?)
ジョーイ: Yeah, I'll have the Thai chicken pizza. But, hey, look, if I get it without the nuts and leeks and stuff, is it cheaper? (そうだな、俺はタイ・チキン・ピザをもらおう。でもさ、ねぇ、もしその(本来はついている)ナッツやリークとかなしで頼んだら、安くなる?)
ウェイター: You'd think, wouldn't you? Miss? (あなたは…[訳は以下略]。(女性陣の方を向いて) 女性の方々は(ご注文は)?)

このセリフは、You would think, wouldn't you? ということで、You would think を付加疑問文にした形になります。
このような you would think は、英英辞典に意味が載っていました。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
you would think (that) also you/I would have thought (that) : used to say that you expect something to be true, although it is not
例) You would think she might have thanked us.

つまり、「(実際には)真実ではないけれども、何かが真実であると期待することを言うために使われる」。
例文は、「彼女が我々に感謝したと君は思うかもしれないが(実際には違う)」

この場合も、「お客様(ジョーイのこと)は、トッピングを減らせば安くなると思っているかもしれませんが、実際にはそんなことはありえないですよ」と言いたいようですね。
ウェイターと客なので、あまり失礼な訳もそぐわないと思いますが、本音としては、「へぇ、あなたはそんな風に思うわけね(んなわけないだろ)」という感覚なんだろうと思います。

You think? なら「あなたはそう思うの?」ということで、それだけでも「へぇ、君はそう思うんだぁ〜(私はそうは思わないけど)」という感覚を出すことは可能だと思いますが、そこに would をつけることで、より一層、「君なら・君の場合はそんな風に思うんだ・考えるんだ(普通はそんな風に考えないと思うけど)」というニュアンスが強く出るのだと思います。
言葉としては「あなたはそう思うんですねぇ〜」という感じで、言外に「あなたの思い通りにはいかないけどね」という気持ちを出しているセリフになると思いました。


(ご質問その3) That's gotta suck. について
ロスの好きなバンドのコンサートが誕生日プレゼントと聞いて、一瞬心が動くものの、「みんな一緒に過ごすことが一番大切だよね」と友情を優先させようとするロス。しかし、気まずい雰囲気が流れてしまい、チャンドラーが話題を変えようと言ったセリフが以下。
チャンドラー: So, the Ebola virus. That's gotta suck, huh? (それで、例のエボラウイルス。あれって…[以下略])

話題を変えるにしても、あまりに唐突にエボラウイルスが出てきたこと、また、どうせ話題を変えるならもっと明るいトピックにしたらいいのに、そんな重病を持ち出したこと、などのズレ具合が面白さのポイントになっているのでしょうね。
gotta = got to で、That's gotta suck. は、That has got to suck. になると思います。
has got to = has to で、つまり、have to の意味で使っていることになります。
have to do は「〜しなければならない」という意味ですが、must と同じように、have to be の形だと「〜に違いない」という意味でも使われます。

研究社 新英和中辞典では、
have to do [be]
(3) [〜 to be, 〜 to have been で用いて] 《口語》〈…に〉ちがいない, きっと〈…〉のはずだ
This has to be the best novel of the year. これは今年の最もすぐれた小説にちがいない.
Judging by the noise, there has to have been an explosion. 音から判断すると爆発があったに相違ない.


普通は、「〜にちがいない」の場合は、have to be のように be動詞が繋がることが多いのですが、suck = be (very) bad の意味なので、今回のセリフは、Ebola virus must be very bad. みたいな意味で言ったのだと思われます。
「でなければならない」の方ではなくて、「エボラウイルスって、最悪に違いないよな、きっと最悪だよな」という「ちがいない」の意味の方だろうと。
お互い気まずい雰囲気になっているところに、「ところでさ、エボラウイルス、あれって絶対最悪だよな」という救いようのない話をしたところが、チャンドラーっぽい気がするのですね。


(ご質問その4) Mr. Roper って誰?
これは正式なご質問ではありませんが、コメント内で触れられていたので書かせていただきます。
Mr. Roper というのは、アメリカのシットコム Three's Compony の登場人物のようですね。
Google のサーチボックスに、Mr. Roper と入れると、グーグル・サジェスト機能で、候補として Mr. Roper three's company という言葉が表示されました。
このドラマは、フレンズで何度か言及されている作品ですので、それを使ったサブカルネタである可能性が高いと思ったわけです。
Wikipedia 英語版: Three's Company を見ると、Mr. Roper は、主人公3人が借りているアパートの大家さんであることがわかります。

チャンドラーは、「(今デートしてる)ジェイドという女性は、俺(チャンドラー)の電話番号を元彼ボブの電話番号だと思ってるから、俺の番号としてロスの番号を伝えたんだよ」みたいなことを言っていますね。そんなややこしいことを言われたので、
ロス: Hey, tell me again. What do I do when Mr. Roper calls? (なぁ、もう一度言ってくれよ。ローパーさんが電話してきたら、僕はどうすればいいの?)
と返したことになります。

今回の 2-5 より後のエピソードになりますが、フレンズ2-22その6+Three's Companyの話 で、その Three's Company というシットコムについて解説しています。
ここでは簡単に一言だけ説明しておくと、Three's company は「アパートの1室に住んでいる女性2人男性1人と、それを取り巻く人々のドタバタコメディ」みたいなもの。
私は実際にこのドラマを見たことはないのですが、その設定を考えると「大家さんが電話してくる」という状況はちょくちょく出てきそうな気がします。
ロスの電話番号がチャンドラーの電話番号ということになっているこの状況が、Three's company のドタバタに似た感じがするので、その登場人物の名前を出して、「なんか、Three's company 並みのややこしいドタバタになってるな」と言いたかったということだろうと思いました。


ご質問に対する私の解釈・見解は以上です。
ここまで読んで下さった方、ありがとうございました。


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posted by Rach at 15:44| Comment(5) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月26日

ベイウォッチとバリー・ホワイト フレンズ7-19その4

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ロスとモニカのいとこにあたるキャシーという女性が、モニカとチャンドラーの家に数日泊まることになります。
キャシーを演じるのは、今回のゲスト、デニス・リチャーズ。
ピアース・ブロスナン主演の『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』(The World Is Not Enough)では、ソフィー・マルソーと共にボンドガールを演じました。
それで、今回のエピソードの邦題が、”いとこはボンド・ガール”になっているわけですね。
キャシー: I thought I heard voices. You must be Chandler. (声が聞こえたと思った。あなたがチャンドラーね[チャンドラーに違いないわね]。)
チャンドラー: (transfixed) Hi! Nice to meet you! ([立ちすくんで] はーい。こんにちは!)
キャシー: Nice to meet you too. (こんにちわ。)
モニカ: So, are you ready to go? (それじゃあ、行く準備はいい?)
キャシー: Yeah. (ええ。)
(She lets her hair down and whips her hair around in Baywatch-esque slow motion with a Barry White song in the background. Chandler needless to say can't help but stare along with the rest of the male and lesbian population of North America.)
キャシーは(アップにしていたピンを外して)髪の毛を下ろし、髪をさっと動かしてふりほどく。「ベイウォッチ」風のスローモーションで、バックにバリー・ホワイトの歌が流れている。言うまでもなくチャンドラーは、彼以外の北米の男性及びレズビアンの人々と共に、(彼女を)凝視しないではいられない。
モニカ: (catching him) Chandler! ([彼に気付いて] チャンドラー!)
チャンドラー: I'll be right with you. (すぐに行くよ。)
[Scene: Central Perk, Ross is there as Chandler and Monica enters.]
セントラルパーク。ロスがいて、チャンドラーとモニカが入ってくる。
モニカ: (To Ross) Cassie needs to stay at your place. ([ロスに] キャシーはあなたのところに泊まらないといけないの。)
ロス: What-why? (何、どうして?)
モニカ: Because "Pervie Perverson" over here can't stop staring at her. (なぜなら、ここにいる「パーヴィー・パーヴァーソン」が、彼女を見つめるのをやめることができないからよ。)
ロス: What?! Chandler, she's our cousin! (何だって? チャンドラー、彼女は僕らのいとこだぞ!)

初めに、ボンドガール経験者である、デニス・リチャーズ(Denise Richards)について簡単に説明しましたが、詳しくは以下のウィキペディアで。
Wikipedia 日本語版: デニス・リチャーズ

ボンドガールとしての 007 への出演以外では、チャーリー・シーンとの結婚・離婚問題でも、いろいろと話題になりました。
チャーリー・シーンは、フレンズ2-23 に、フィービーの恋人ライアン役でゲスト出演していましたね。

今回取り上げた最初の部分、会話はありきたりなものですが、チャンドラーが、セクシーなキャシーに見とれてしまうシーンのネットスクリプトのト書きが面白いですね。
後半部分の説明は、北米の男性、そして、女性を愛するレズビアンの人たちも見とれずにはいられない、という感じで、キャシーのセクシーさにみんな目が釘付けになる様子が語られていますが、ポイントは前半の in Baywatch-esque slow motion with a Barry White song in the background の部分。

Baywatch-esque の -esque は「〜風の、〜的な、〜のような」。
picturesque (ピクチャレスク)は「絵のような」、arabesque (アラベスク)は「アラビア風の」という意味になります。
ですから、in Baywatch-esque slow motion は、ドラマ「ベイウォッチ」風のスローモーションで、ということ。
「ベイウォッチ」は、ジョーイとチャンドラーが大好きなドラマで、これまでに何度もフレンズ内で言及されてきました。
その番組の一番の見どころは、水難救助隊の女性隊員ヤスミン・ブリースらが、ビキニ姿で砂浜を走るシーン…それがいつもスローモーションになっていて、それがベイウォッチのお約束ともなっているわけです。
ボンドガールになったこともあるようなデニス・リチャーズの魅力を画面で表現するために、「ベイウォッチお約束のスローモーション」にすることで、そのセクシーさを存分に見せているわけです。
ちなみに、「フレンズ」と共に英語学習者の間で人気が高いドラマ「アリー my Love」(Ally McBeal)でも、「ベイウォッチ風のスローモーション」が使われたことがあります。
それについては、過去記事、フレンズ2-17その7 で説明しています。

さらに、ト書きには、with a Barry White song in the background とも書いてあります。
つまり、「バックに(BGMとして)バリー・ホワイトの歌を伴って」という感じですね。
バリー・ホワイト(Barry White)は、「愛の伝道師」とも呼ばれる歌手で、その名の通り、この場面では、その低音ボイスが、画面にセクシーさを加味しています。
今回のフレンズで使われているのは、「つのりゆく愛」(原題:I'm Gonna Love You Just A Little More Baby)という曲です。

ところで、バリー・ホワイトと言えば、先ほども言及した「アリー my Love」に登場したことでご存じの方も多いのではないでしょうか?
アリーの同僚のジョン・ケイジ(演じるのはピーター・マクニコル)は、自分をバリー・ホワイトだと思い込むことで、自分を奮い立たせる、という癖があり、バリーをイメージするためのテーマソングとして、「マイ・エヴリシング」(原題:You're The First, The Last, My Everything)が、アリーの劇中で何度もかかっていました。
ジョン・ケイジの英語版ウィキペディアにも、バリー・ホワイトに関する記述があります。
Wikipedia 英語版: John Cage (character) / John's eccentricities / Barry White
以下の説明がわかりやすいですね。
Barry White is John's idol and he cannot perform properly in court or in the bedroom if he cannot draw inspiration from the persona of White.
つまり、「バリー・ホワイトはジョン・ケイジのアイドル(偶像)で、バリー・ホワイトのペルソナ(仮面・人格)からインスピレーションを受けることができない場合には、裁判所や寝室で適切に活動することができない」。

アリー2-18 の「愛しくて虚しくて」(原題:Those Lips, That Hand)では、バリー・ホワイトご本人が登場して歌うシーンも出てきます。
また、アリー4-19 のタイトルは「バリーにおまかせ」(原題:In Search Of Barry White)というもので、ジョンが自信の源であるバリー・ホワイトの幻影を呼び出そうと頑張る話になっています。
ちなみに、さきほど、「アリーでも、ベイウォッチ風のスローモーションが使われたことがある」と書きましたが、それが使われた回がまさにこの、アリー4-19 「バリーにおまかせ」なのですね。

「フレンズ」と「アリー my Love」は、どちらも英語学習者に人気のある作品ですが(私はどちらも全シーズン見ました)、どちらの作品にも「ベイウォッチ風のスローモーション」「バリー・ホワイト」が使われたことになります。
フレンズ7-19 とアリー4-19 の共通点は?と聞かれたら、"Baywatch-esque slow motion & Barry White" が答えになるわけですね。

スローモーションとバリー・ホワイト(の曲)が、どちらも「セクシーさ」をイメージさせる材料となっているわけですが、そういうサブカル的なネタも、アメリカの複数の作品を見ることで、「あれに出てたのがここにも出てる!」という発見をすることができるのです。
もちろん、そんなことを覚えても、英語の資格試験には絶対に出ませんが(笑)、「そういうことがわかると、英語のドラマがもっと面白くなる」のは間違いないし、そういう気持ちが英語学習を続けて行く原動力になると私は思っています。

フレンズのセリフに戻ります。
モニカは兄のロスに、「キャシーは(うちじゃなくて)ロスの家に泊まらなくちゃいけないの」みたいに言っています。
理由を問うロスに、モニカは、ここにいる Pervie Perverson が、キャシーを見つめることを止めることができないの、と説明します。
Pervie Perverson は、モニカが皮肉を込めてチャンドラーにつけたあだ名ですね。

pervert は「性的倒錯者、変質者」のことで、perv と略されることもあります。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
pervert : someone whose sexual behavior is considered unnatural and unacceptable
つまり、「その人の性行動が不自然(異常)で受け入れがたい、そういう人のこと」。

その perv を名前に入れて、Pervie Perverson という名前を創作したわけですね。
これと似たようなあだ名の、Smokey Smokerson というのが、過去記事、フレンズ5-18その3 に出てきたことがありました。
その時は、「タバコばかり吸っている女性」を「スモーキー・スモーカーソン」と呼んだのですね。
今回の「パーヴィー・パーヴァーソン」も音的に同じ感覚で、婚約者のいとこをいやらしい目つきで見ていたチャンドラーのことを、「エロ田エロ男くん」みたいなニックネームで呼んだ感覚になります。
Pervie Perverson と聞いて、Smokey Smokerson という名前を思い出した方もおられるかと思いますが、そういうネーミングの法則みたいなものに気づけると、いい感じ!ですね。


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posted by Rach at 18:08| Comment(4) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月24日

自腹なら両方なし フレンズ7-19その3

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レイチェルとフィービーが二人で話しているのを見て、「私のためのブライダル・シャワー(結婚する女性のために開かれるパーティー)を計画してくれてるのね!」と勘違いしたモニカ。
ブライダル・シャワーの予定を考えていなかった二人は、今、フィービーの部屋で慌てて計画を立てているところ。結婚前のモニカが多忙なため、2日後の金曜日しかできる日がないと分かった後で…。
レイチェル: Okay. Okay. (They sit down.) I think we can do this if we just get organized. All right? We have two days to plan this party. We just need to make fast decisions! Okay? All right, where are we gonna have it? (わかった、わかった。[二人は座る] 整理したらこのブライダル・シャワーを私たちでできると思うの。でしょ? このパーティーを計画するのに私たちには2日ある。ただ素早い決断をする必要があるわ! いい? よし、どこでそのシャワーをする?)
フィービー: Uh, here. What time? (あぁ、ここで。何時に?)
レイチェル: 4 o'clock. Food? (4時に。食べ物は?)
フィービー: Finger sandwiches and tea. (フィンガー・サンドイッチ[一口サイズのサンドイッチ]と紅茶。)
レイチェル: Ooh great! Very Monica. (あぁ、素敵ね! まさにモニカね。)
フィービー: And chili! (それに、チリ!)
レイチェル: Ah you went one too far. Uh, flowers or balloons? (あぁ、それは行きすぎ[やりすぎ]ね。花と風船は?)
フィービー: Both! (両方とも!)
レイチェル: We're paying for this y'know. (これは私たちがお金を払うのよ。)
フィービー: Neither. (両方とも、なし!)

「○○シャワー」という言葉は、これまで何度もフレンズに登場しましたが、ここで改めて説明すると、bridal shower は「花嫁になる人へ贈り物をするパーティー」のことです。
baby shower なら「出産前の母親にベビー用品を贈るパーティー」になります。

LAAD では、
bridal shower also shower : a party for a woman who is going to be married, given by her friends and family
つまり、「結婚する予定の女性に対して、友達や家族によって催されるパーティー」。

get organized は「準備する、整理する」。
この場合は、何をすべきか頭の中を整理すれば、という感覚でしょう。
このパーティーを計画するのに2日しかないから、make fast decisions する必要がある、と言っています。
いろんなことを素早く決めちゃいましょ、ということですね。
その後、make fast decisions と言った通り、レイチェルは「どこでこのシャワーをする?」と素早く質問しています。
スピーディーに質問されると、答える方も反射的に答えられるようになるもので、フィービーも瞬時に「(場所は)ここ」、つまり、フィービーの部屋だと答えます。
時間もすぐに4時と決まり、食べ物は?と質問されたフィービーは、Finger sandwiches and tea 、つまり、「指でつまめる一口サイズのサンドイッチと紅茶」と答えます。
Very Monica. は「まさにモニカ、まさしくモニカ」という感じで、「そのメニューなら、いかにもモニカって感じで、イメージぴったり、ばっちりよ」と褒めていることになります。

気をよくしたフィービーは、「それからチリ」と言うのですが、唐辛子系香辛料料理のチリは、ちょっとイメージと違うんじゃない?と言うように、レイチェルは、you went one too far. と言っています。
go too far は「度を超す、行き過ぎる、やり過ぎる」という感覚。
直訳すると、「あまりにも遠くに行き過ぎる」ということですね。
チリまでいっちゃうのは、ちょっと調子に乗ってのやり過ぎじゃない? そこまでいったら、ちょっと違っちゃうんじゃない?みたいに指摘していることになります。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
go too far : to go beyond the limits of what is reasonable or acceptable
例) This time you've gone too far!

つまり、「道理にかなう、または受け入れられることの限界を越えて行くこと」、例文は「今回は、君はやり過ぎた!」

レイチェルは、パーティーの装飾として、花や風船はどうする?と聞いています。
フィービーは、「花も風船も両方使う!」という意味で、Both! と言うのですが、レイチェルが「この花とか風船とかは、私たちがお金を払うのよ、自腹を切ることになるのよ」ということに気付かせると、あっさり、Neither! と意見を翻すのが面白いですね。
上に書いた日本語訳だと、「両方(とも)なし」みたいになりますが、英語の場合は、「両方(とも)あり」が both で、「両方(とも)なし」が neither という、それぞれ1単語で表すことができます。
そのおかげで、この Both. Neither. という一言の返事が、余計に面白く聞こえるわけですね。
全肯定しておいて、自腹だと聞くと、途端に全否定に走る(笑)、という面白さを、both & neither という単語のペアから感じていただければと思います。


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posted by Rach at 15:23| Comment(8) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月20日

アメリカ女性全員とそういう契約をしてる フレンズ7-19その2

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フィービー: Hey, the wedding is so close! Are you getting nervous? (ねぇ、結婚式はもうすぐね! ナーバスになってきてる?)
モニカ: Yeah. But a part of me also can't wait ‘til it's over. Chandler and I have this pact not to have sex again until the wedding. (そうね。でも、私の一部は、結婚式が終わるまで待ちきれないでもいるの。チャンドラーと私は契約したのよ、結婚式までエッチは(二度と)しない、って。)
ロス: A "no sex" pact, huh? I actually have one of those going on with every woman in America. (”エッチなし”の契約かい? 実際、僕もそういう契約の1つを実行中なんだ、アメリカの全ての女性との間でね。)
モニカ: Hey Phoebe, will you give me a hand? (ねぇ、フィービー、手伝ってくれる?)
フィービー: Sure. (もちろん。)
モニカ: I gotta make up the guest bedroom. (To Ross) Hey, Cousin Cassie is coming to stay with us for a few days. (ゲストルームを準備しないといけないの。[ロスに] ねぇ、いとこのキャシーが、2、3日、うちに泊まりにくる予定なのよ。)
ロス: Cassie? (キャシーだって?)
モニカ: Uh-hmm. (ええ。)
ロス: Wow, I haven't seen her in, like, forever. I wonder if she still carries that Barbie everywhere she goes. (わぉ、僕は彼女をもう、ほら、全くと言っていいほど見てないよ。彼女はまだあのバービーをどこに行くにも持ってるのかな、って思っちゃうね。)
モニカ: Ross, she's 25 years old. (ロス、彼女は(もう)25歳よ。)
ロス: So what! I still have-- No, you're probably right. (それが何だよ? 僕はまだ持ってるんだぞ… いいや、多分、モニカが正しいね。)

close は「近い」。
研究社 新英和中辞典では、
close=(時間・空間・程度など)接近した、類似した
と出ていて、いろんな意味で「接近した」というニュアンスを表します。
ですから、時期的な話だと「もうすぐだ」という意味になりますし、人との関係においては「親しい、親密な」という意味になるわけですね。a close friend なら「親友」です。
「近い」ということから、「正解に近い、惜しい、いい線行っている」という意味にもなります。
get nervous 「ナーバスになる、神経質になる」を現在進行形にした疑問文なので、Are you getting nervous? は「(式が近づいてくるにつれて)だんだんナーバスになってきてる?」みたいなニュアンス。

モニカは、少しナーバスになってきているのを認めつつも、can't wait 「待ちきれない、待ち遠しい」とも言っています。
can't wait は直訳通り、「待つことができない」わけですが、これは物理的に可能かどうかの話ではなくて、「早くその時が来てほしくてうずうずしてる」という感覚ですね。
結婚式が終わるまで待つことができない、つまり、「早く結婚式が終わって欲しい」と言っていることになります。
a part of me also という表現が面白いですね。
「私の一部はこんな風にも思ってる、感じてる」といったところで、式が近づいてナーバスになっている私、式が近づいてくるのが怖いと思っている私がいる反面、別の部分の私は早く式が終わって欲しいと、式を待ちきれないでいる、という感じ。
日本語でも、「でも私の中には、〜する私もいるのよ」みたいな表現をすることがありますが、それがまさに、a part of me also (do) みたいに表現できるということです。
その後、「終わるのが待ちきれない」と言っている理由が説明されています。
チャンドラーと私はある契約をした、と言っていて、その内容とは、「結婚式まで再度エッチをしない」。
結婚式が終わるまで、エッチはお預けにしようね、という約束をしたわけですね。

その契約内容を聞いたロスは、横から一言、挟んできます。
「エッチなしの契約かい?」と言って、「実際僕も、そういう契約の一つを、every woman in America との間で実行中なんだ」みたいに言います。
つまり、「僕はアメリカにいる全ての女性と、”エッチなし”の契約を結んで、それを実行しているところだ」みたいなことですね。
「ロスは長らくエッチをしていない」というネタで、フレンズたちにロスはちょくちょくからかわれています。
最近のエピソード、フレンズ7-15その1 でも、
ジョーイ: Well, I think it's ridiculous that you haven't had sex in three and a half months. (ふーん、ロスが3ヶ月半もエッチしてないこと(の方)が、ばかげてると俺は思うけどね。)
みたいなご指摘(笑)があったりもしました。
そういうからかいのネタを自虐ネタとして使っているわけです。
チャンドラーはモニカとエッチなしの契約かぁ、僕はアメリカ中の女性とそういう契約してるんだよ…と言って、誰とも全くエッチができそうな気配がない(笑)ことを自らジョークにしているのですね。

その後、モニカはフィービーにちょっと手伝ってくれるかしら?と頼んでいます。
モニカが説明しているように、いとこのキャシーが泊まりにくるから、ゲストルームを準備・用意しないといけないの、ということですね。

I haven't seen her in, like, forever. の forever は「永遠に、永久に」ということですが、フォーエバーと表現してもいいくらい、長い間、彼女に会ってないなぁ〜、という感覚になります。
ロスは、I wonder if 「〜かどうかなと思ってる」という表現を使い、キャシーはあのバービー(人形)を、彼女の行くところどこでも、持ち歩いているかな?みたいに言っていますね。
「どこに行くにも持ち歩く、肌身離さず持っている」というような英語が、carries 〜 everywhere she goes になるわけです。
バービー人形って、キャシーはもう25歳の大人の女性よ、とモニカは言うのですが、ロスは一瞬それに反論したように、「それが何だよ? 僕はまだ…を持ってる」と言いかけた後、「いや、モニカが正しいね」と自分の意見を修正しています。
「僕だって大人だけど、まだ子供の時持ち歩いてた○○を、どこにでも持って行ってるよ」みたいに言いかけて、恥ずかしいから訂正した、ということが、英語のセリフで聞いた時にもわかれば、いい感じ!ですね。


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posted by Rach at 15:39| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月18日

フル・フロンタル フレンズ7-19その1

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シーズン7 第19話
The One With Ross and Monica's Cousin (いとこはボンド・ガール)
原題は「ロスとモニカのいとこの話」


映画のオーディションがいい感じだった、とご機嫌のジョーイは、エージェントのエステルからの電話に出ているところ。
エステル: Joey! It's Estelle! I just talked to the casting people. They loved you! (ジョーイ! エステルよ! ちょうどキャスティングの人たちと話したところなの。みんなあなたが気に入ったって!)
ジョーイ: (to Monica and Phoebe) They loved me! ([モニカとフィービーに] みんな俺を気に入ったって!)
エステル: Yeah, they wanna see you again tomorrow. (そうよ、また明日、もう一回会いたいって。)
ジョーイ: (on phone) Oh my God! ([電話で] なんてこった!)
エステル: There's just one thing. Do you have a problem with full-frontal nudity? (ただちょっと1つだけあるんだけど。正面まる見えのヌードに問題ある?)
ジョーイ: Are you kidding me? I never rent a movie without it! (Listens) Oh. (Listens) Uh, okay uh let me call you back. (Hangs up.) (冗談でしょ? 俺はヌードのない映画は絶対借りないよ! [聞く] あぁ。[聞く] わかった、後で電話をかけ直させて。[電話を切る])
フィービー: What's the matter? (どうしたの?)
ジョーイ: They want me to be totally naked in the movie! (映画で俺に素っ裸になってくれ、って。)
モニカ: Wow! (わお!)
ジョーイ: I know! My grandmother's gonna see this! (そうだよ! 俺のおばあちゃんがこれを見ることになる!)
フィービー: Grandma's gonna have to get in line. (おばあちゃんは列に並ばないといけないことになるわよ。)

エージェントのエステルは、キャスティング担当の人たちとちょうど話したところだ、と言って、その人たちがジョーイを気に入ったとも言っています。
もう1回会いたいと言われて大喜びのジョーイは、エステルからの電話を聞いて、驚きの声を上げます。
エステルのセリフで、その驚きの内容が伝えられていますね。
There's just one thing. は「ただ1つのことがある」という感覚。
ちょっと1つ問題があるんだけどね、というニュアンスですね。
Do you have a problem with...? は「あなたは…に問題ある?」
full-frontal は「フル・フロントの」というカタカナからも何となくイメージできますが、「真正面を向いた、正面まる見えの」という意味で、今回のような full-frontal nudity はまさに「正面まる見えの全裸(オールヌード)」という意味になります。
また、nudity のような単語なしの full-frontal だけでもそういう全裸のニュアンスで使われますし、ヌード以外の言葉と結びついた場合は「あけっぴろげの、隠すものがない」という意味でも使われます。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
full frontal nudity : the fact of showing the front of people's bodies with no clothes on, in movies, pictures etc.
つまり、「映画や写真などで、服を全く着ていない人の体の前面を見せているという事実」。

Macmillan Dictionary では、
full-frontal :
1. shown or seen from the front, wearing no clothes
例) a full-frontal view of a nude model
2. direct and violent
例) a full-frontal attack/assault

つまり、1. は「服を着ないで、前から見せられること、見られること」、例は「ヌードモデルの全裸の姿(光景)」、2. は「単刀直入(直接的)で暴力的な」、例は「直接的な攻撃」。

ちなみに少々脱線しますが、「フル・フロンタル」と言うと、福井晴敏さん原作の小説・及びアニメ「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」に、まさにその「フル・フロンタル」という名前のキャラが出てきます。
「赤い彗星の再来」(the Second Coming of Char Aznable, the Red Comet)と呼ばれている人物なのですが(声も池田秀一さん^^)、ガンダムUCのウィキペディアの説明でも、
「丸裸」を意味するその名とは裏腹に、真意を窺い知れぬ謎めいた言動で
と書かれており、意図的にそのような名前がつけられているようです。
ガンダムお約束のw「仮面の男」に、そのような名前をつけているのが面白いわけですね。
顔に仮面をつけている、つまり、「identify するのに一番重要な前面を隠している」わけですから、その人の名前がフル・フロンタル(full-frontal、前面まる見え)だと知ったときは、さすがに笑ったよ(by キシリア)状態の私でした。
ちなみに私は、アニメ版(OVA)の episode5 「黒いユニコーン」まで見ました。ですから、まだフル・フロンタルの正体は知りません。小説を読んだ方は彼の正体を内緒にしてて下さいね!…ということで、脱線終わり!

「素っ裸で正面がまる見えになってる裸って大丈夫?」みたいなエステルの質問だったわけですが、それを聞いたジョーイの答えが面白いです。
「冗談だろ? 正面まる裸のない映画は俺は借りない」ということなので、オールヌードが出てくるような映画なら俺しょっちゅう借りてるから(笑)、問題なんかあるわけない、全然オッケーだよ、と言っていることになります。
ですが、少し後に、Oh. と何かに気付いたような声を出して、「また折り返し電話させて」と言って電話を切ることになります。
エステルが「オールヌードに問題ある?」と言ったのは、ジョーイの映画の嗜好の話(笑)ではなく、俳優のジョーイがオールヌードになることに抵抗はないか?という質問だったことに、改めて気づいたわけですね。
エステルが full-frontal nudity と表現したのを、ジョーイは be totally naked 「完全に裸、素っ裸」と表現しているのにも注目しましょう。

ジョーイが映画で素っ裸になるかも、という話の流れから、次のセリフはどちらも、be gonna (be going to) を使った文になっています。
その流れで行くと、こういうことになるわね、なりそうね、ということですね。
映画の中で俺がヌードになったら、おばあちゃんに見られることになっちゃうじゃん!と焦っているジョーイですが、フィービーは「おばあちゃんは get in line しないといけないことになる」と返しています。
get in line は「列に並ぶ」。
それを見るためにはおばあちゃんは行列しないといけないわ、ということで、おばあちゃんに見られるってジョーイは心配してるようだけど、見るのはおばあちゃんだけじゃない、もっとたくさんの人が列をなして、あなたの裸を見に来ることになるってわかってる?みたいな、からかいの混じったセリフになっているわけですね。


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posted by Rach at 12:20| Comment(2) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月15日

ブログ8周年

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2005年6月15日に開始したこのブログ、今日で8周年を迎えることができました。
無事、8周年を迎えることができましたのは、いつも応援し温かく見守って下さる、読者の皆様のお蔭です。
本当にありがとうございます!

今日のこの記事が、投稿件数にして、1,877件目になります。
もう8年も続けているわけですが、今でもこうして、ブログランキングの上位にいさせていただけていること、本当に感謝しています。
手間を惜しまず、ランキングをクリックして下さっている皆様、本当にありがとうございます。

7周年以降の1年間で大きな出来事と言えば、2012年10月に Facebook を始めたこと、
Facebook: 南谷 三世
それから、講談社『クーリエ・ジャポン COURRiER Japon』(2013年5月号)(テーマは、「世界と戦う」ための武器を手にしよう。)の『世界と戦う日本人が実践する最強の「英語勉強法」』という記事の中で、私の英語学習法が紹介されたことですね。
過去記事はこちら。
クーリエ・ジャポンで再び紹介されました!

ブログを長年続けている中で、このように「英語ブロガー」としてメディアで紹介していただけたことは、本当に嬉しかったです。
フレンズ一筋8年(笑)、私がこのブログでやってきたこと、書いてきたことは間違いではなかった!と思える瞬間なのですね。

そして、また昨日、「私のやってきたことは間違いではなかった!」と思える嬉しい出来事がありました。
ちょうど今日、8周年を迎えるタイミングにぴったりだったのが、私的にはとても嬉しいので書かせて下さい。
昨日の「金スマ」は、東進ハイスクール・カリスマ英語講師の安河内哲也先生の特集でした。
『誰でも簡単に英語が話せるようになる「魔法の秘訣」大公開』というタイトルで、安河内先生の魔法の秘訣が惜しみなく紹介されていたのですが、その中で、私がブログのテーマにしている『フレンズ(FRIENDS)』のタイトルが、何回も何回も出てきたんですよね。
安河内先生の事務所には、モニカの家のポスターのレプリカが張ってあり、棚にはたくさんのDVDが並んでいて、『フレンズ』のジャケットも何度も画面に大映しになっていました。
私はこういうブログを書いている、ただの『フレンズ』の1ファンに過ぎませんが、「フレンズ」という言葉が連呼され、ジャケットが映ったことがもう、自分のことのように嬉しかったです。
あの安河内先生がここまでプッシュしておられる作品だもの、やっぱり私がフレンズ一筋のブログを書いてきたことも間違いではなかった!と強く思うことができました。

嬉しいついでにご紹介させていただきますと、私は2007年03月24日、ちょうど私が英検1級に合格した直後に、安河内先生のご本のレビューを書かせていただいたことがありました。
安河内哲也先生の「できる人の勉強法」

その過去記事の中で私は、以下のように書いていました。

フレンズはアメリカの人気ドラマですが、私の実感としては日本での知名度はそれほどでもないように思います(笑)。
しかし、その知名度のわりに、「フレンズが英語学習に最適」という話を日本人英語学習者の間でよく聞くのは、きっと安河内先生が推薦されているから、というのがその理由なのかなぁ、と思います。


私は2007年の記事でそんなことを書いていたわけですが、2013年になった現在でも、先生はテレビで「フレンズ」をおすすめされていて、私は私でこうして相変わらず英語ブロガーとしてフレンズ英語を解説している…ということを、ブログ8周年のこのタイミングで再確認できたことが、本当にタイムリーで、すごく嬉しかったのです。

このブログでは、今は フレンズ7-18 の解説を終えたところです。
もうすぐシーズン7が終わり、シーズン8に突入することになります。
フレンズはシーズン10まであるのですが、せっかくここまで来たのですから(笑)、どうせなら、ファイナルまで解説を書き続けられるといいなと思っています。
毎年、「どこまで続けられるかはわかりませんが」と言い続けて来ましたが、今はファイナル到達は夢ではないと思っています。
こんなブログを読んで下さり、応援して下さる方がいて下さる間は、揺るぎない気持ちで書き続けて行くことができます。
安河内先生もご推薦の「フレンズ」の英語の面白さと楽しさを、少しでも多くの方に伝えられるような記事が書けるように、これからも頑張ります。

読者の皆様、今までありがとうございました。
そして、これからもどうかよろしくお願いいたします!


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posted by Rach at 08:48| Comment(12) | 節目となる出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月12日

これを悪化させなかったら、評価Cをあげる フレンズ7-18その6

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ロスは、自分が教えているクラスの男子生徒に、「ロス先生に恋してるから、テストに集中できなかったんだ」と言われ、落第だった彼の点を上げてやることにします。
が、「その生徒はゲイではなく、彼女もいて、他の先生にも同じやり方を使って点数を上げてもらっていた」ことを他の生徒から聞いたロスは、その生徒に話しかけています。
[Scene: Ross's classroom, he has just finished his lecture and the students are filing out.]
ロスの教室。ちょうど講義を終えたところで、生徒がぞろぞろと出て行っているところ。
ロス: Uh Mr. Morse? Can I speak to you for a moment? (モース君? ちょっと話せるかな?)
モース: (walking up) That was a great lecture today. Did you get a little haircut? ([歩いて近づいてきて] 今日、さっきのは素晴らしい講義でした。ちょっと髪の毛切りました?)
ロス: Uh-hmm, yeah-yeah do you like it? Do-do you looove it? I just want you to know that I'm changing your grade back. (あぁ、そうだよ、君はそれが好きかな? だーい好きかな? 僕はただ君に知ってもらいたいんだよ、君の評価を元に戻そうとしてる、ってことをね。)
モース: What?! Why? (何? どうして?)
ロス: ‘Cause I know what you're trying to pull here. Okay? It's not gonna work. (それは、君が何をしでかそうとしてるかってことを僕が知ってるからだ、いいかい? そんなのうまく行かないよ。)
モース: I'm not trying to pull anything. Look, I love you, dude. (僕は何もしでかそうとしてませんよ。ねぇ、あなたを愛してるんだ。)
ロス: Y'know what? I-I'm not even gonna talk about this. Okay? This little "thing" is over. I know you have a girlfriend! Okay-(Ned looks shocked)-Yeah! And I know about the other professors! How do you think that makes me feel, Ned?! You used me! You don't love me and you never did! (Ross turns around to make a grand exit but runs into two colleagues.) Ah Professor Winston. Professor Fredrickson. I'll be right with you. (To Ned) Don't make this worse and I'll give you a "C." (To the professors) Shall we? (They leave.) (いいかい? このことについてはもう話すつもりさえない。いいか? このちょっとした関係は終わったんだ。君には彼女がいるって知ってるんだぞ! いいか [ネッドはショックを受けた様子] そうだよ! 他の教授のことも知ってるぞ! それが僕をどんな気持ちにしたと思う、ネッド? 君は僕を利用したんだ! 君は僕を愛していないし、今までも愛してなかった! [ロスが堂々と退場しようと振り向くが、二人の同僚にばったり出くわす] あぁ、ウィンストン教授、フレドリクソン教授。すぐにそちらに行きます。[ネッドに] これを今以上に悪くしないでくれ、そうしたら君には評価「C」をあげるよ。[教授たちに] 行きましょうか? [ロスと教授は去る])

自分が騙されていたことを知ったロスは、その学生(モース君)に話しかけています。
ロスが気付いているとは知らないモース君は、「今日のさっきの講義は素晴らしかった。ちょっと髪の毛切りました?」みたいに、相変わらず「僕は先生にぞっこんですよ」みたいなセリフを言ってみせています。
ロスは、like や love という単語、それも皮肉っぽく、love を looove みたいに伸ばして発音したりして、「この髪型、気に入ってるかな? 大好きかな?」みたいに言っています。
like や love のふりをしても、もうこっちはお見通しなんだよ、と言いたい感じがありありと出ています。
君が何て僕を褒めようと、僕はただ君に知っておいて欲しいんだよね、君の評価(grade)を元通りに戻したことを、とロスが言うので、生徒は驚いた様子。
ちなみに grade はいわゆる「グレード」のことで、これまでのフレンズでは「学年」の意味で使われることが多かったですね。
ロス: I've been in love with you since the ninth grade. (9年生の時から君のことがずっと好きだった。)
などが学年の意味の grade の使用例の典型でしょう。
今回は「成績の評価」のことで、以下の研究社 新英和中辞典の説明が大変わかりやすいと思います。

grade 【C】 《米》 (生徒の)成績(点), 評点, 評価 (解説 次の5段階評価が普通: A (Excellent 秀), B (Good 優), C (Fair, Average, Satisfactory 良), D (Passing 可), F (Failure 不可); D 以上が合格)

ロスは、君がここで何を pull しようとしているか僕は知ってるんだぞ、のように言っています。
pull の基本的な意味は「引っぱる」ですが、ここでの意味は、「何か悪いことを行う」というニュアンス。
研究社 新英和中辞典では、
pull 【動】【他】《口語》
1 〈犯罪などを〉やってのける
pull a bank robbery 銀行強盗をやってのける.
2 〔+目(+on+【(代)名】)〕〔人に〕〈詐欺などを〉行なう
pull a dirty trick (on a person) (人に対して)汚い手を使う.


などと出ています。上の例にあるような、a bank robbery や a dirty trick のような悪いことを目的語に取って、「そういう悪事を働く、やってのける」という意味で使われるわけですね。
what you're trying to pull のように動詞に pull を使うことで、その pull しようとしていること、が「悪いこと、悪事、悪だくみ」であることがわかるわけです。
こういう pull については、過去記事、悪いニュアンスのpull フレンズ3-9その13 で詳しく解説しています。

「何か悪いことたくらんでるだろ」的なことを言われたので、「僕は何も pull しようとしてないですよ」とモース君は言うのですが、ロスにはもう通じません。
その後、ロスは、騙された恨みを晴らすかのように、「君には彼女がいるって知ってるんだぞ。君が他の教授にも同じようなことをしたことも知ってるんだぞ」とまくし立てています。

How do you think that makes me feel, Ned?! You used me! You don't love me and you never did! を訳すと、「そのこと(君が僕にしたこと)が僕をどんな気持ちにしたと思う? 君は僕を利用したんだ! 君は僕を(今)愛してないし、過去にも僕を一度も愛したことはなかった」になるでしょう。
日本語訳からも想像できますが、何だか「悪いやつに騙されて、フラれようとしている人」(笑)的なセリフになっているのが面白さのポイントですね。
「あなたの仕打ちで、私がどんな気持ちになったと思ってるの? 私をいいように利用して! あなたは私を愛してないし、これまでだって一度も私を愛してくれたことなんてないのよ!」という感じの、「悪い男にだまされていたとわかって、怒り悲しんでいる女」みたいな雰囲気が出てしまっています。
落第しないために、先生が好きなふりをしていた学生に、「もう僕は騙されないぞ」と言いたいだけのはずなのに、ロスの方が未練がましく相手に怒っている、みたいな構図になっているのが面白いわけです。

そんな捨て台詞を残して、その場を去ろうとしたロスは、他の教授二人に今のセリフを聞かれていたと知って、愕然とします。
「ちょっと待ってて下さい、すぐにご一緒しますから」と同僚に言って、モース君の方を向き、Don't make this worse and I'll give you a "C." と言うのが面白いですね。
訳すと、「これをさらに悪くしないでくれ。そうすれば、君に「C」をあげるよ」ということ。
記事の前半で、grade の意味を紹介した時にも出てきましたが、
C (Fair, Average, Satisfactory 良)
ですね。
とりあえず不可ではない可(D)じゃなく、もう少し上の C をあげちゃうよ、と餌を見せて、「同僚の教授が見てる前で変なことを言って、さらに僕の立場を悪くしないでね、お願い」とこっそり頼んでいるわけですね。


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posted by Rach at 18:24| Comment(3) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月10日

わざわざ取りに来るほどには気にかけていない フレンズ7-18その5

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Days of Our Lives (愛の病院日誌)というソープオペラ(昼メロ)に出演中のジョーイは、ソーピー賞(Soapie)という賞にノミネートされ大喜び。
ですが、受賞を逃し、会場で不機嫌な顔をみんなに見せてしまいます。
同じドラマの共演者ジェシカが受賞した「最優秀助演女優賞」を彼女の代わりに受け取ったジョーイは、自分の用意してきたスピーチを話し始め、会場をドン引きにしてしまいました。
その後のシーン。
[Scene: Joey and Rachel's, Joey and Rachel are entering.]
ジョーイとレイチェルの家。ジョーイとレイチェルが入ってくる。
レイチェル: Joey! Why did we have to rush out of there so fast?! (ジョーイ! どうして私たちは、そんなに素早くあそこを急いで出てこないといけなかったの?)
ジョーイ: Rach, we had to get out of there because-- Look what I won! (He whips out the award for Best Supporting Actress that he accepted for Jessica.) (レイチェル、あそこから出ないといけなかったのは、それは…俺が勝ち取った[獲得した]ものを見ろよ! [ジョーイは、彼が(共演者の)ジェシカのために受け取った、最優秀助演女優賞(の盾)をサッと取り出す])
レイチェル: Oh, my God. You stole her award! (なんてこと! あなたは彼女の賞を盗んだの!)
ジョーイ: No-no! No, I'm accepting it on her behalf. (He puts it up above the TV to display it.) (違う、違うよ。俺は彼女の代わりにそれを受け取ってるんだよ。[ジョーイはその賞を飾るために、テレビの上に置く])
レイチェル: Joey, I don't think you know what "behalf" means. (ジョーイ、あなたが behalf の意味をわかってるとは思えないけど。)
ジョーイ: Sure I do! It's a verb! As in "I be half-in' it"! (もちろんわかってるさ! 動詞だよ! 「俺はそれを半分にしてる(半分こしてる)」みたいな。)
レイチェル: Joey, you have got to take this back! (ジョーイ、あなたはこれを返さないとだめよ!)
ジョーイ: But why?! I should've won one and I really want it and she didn't even care enough to come to the thing! It could also be a Grammy. (でも、どうして? 俺は賞を勝ち取るべきだったのに(ゲットできなかった)、それに俺は本当にそれが欲しいんだ。彼女はそれのために来るほどには賞のことを気にしてさえなかったんだよ! それにこれはグラミー賞にもなるかもしれないんだぜ。)
レイチェル: (looking at the award) No! Joey! ([その賞を見ながら] だめよ! ジョーイ!)

レイチェルは、授賞式の会場を慌てて出てきたジョーイに質問をぶつけています。
rush out は「急いで出る」という感覚ですね。
ジョーイは、「急いで出ないといけなかった理由はね…」と言った後、Look what I won! と言って、服の下に隠していたものをレイチェルに見せます。
ト書きにあるように、同じドラマの共演者ジェシカが受賞した「最優秀助演女優賞」の盾、ですね。
あなた、彼女の賞を盗んだの?と非難するレイチェルに、ジョーイは、I'm accepting it on her behalf. と言っています。
on someone's behalf は「〜に代わって、〜の代理として」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
behalf [noun] :
on somebody's behalf : instead of someone, or as their representative

つまり、「誰かの代わりに、または誰かの代理人として」。

代わりに受け取る、っていうのは、こんな風に自宅に持ち帰ることとは違うでしょ、ジョーイは「代わりに受け取る」って言う意味を勘違いしてるんじゃないの? 意味がわかってないんじゃないの?というように、レイチェルは、I don't think you know what "behalf" means. 「behalf という言葉が何を意味するかを、あなたがわかってるとは私には思えない。あなたはその意味をわかってないと思う」のように言っています。
それに対しての、Sure I do! は、Sure I know what "behalf" means. ということですね。「もちろん、意味はわかってるさ」という感じです。
その後、behalf は動詞(verb)で、as in 「〜にあるような」という表現を使って、"I be half-in' it"! みたいな意味で使ってるんだよ、と説明しています。

behalf は上のロングマンで紹介したように「名詞」ですが、ジョーイはそれを、be+
half-in' の形に分けることで、「動詞」だと言ってみせているようです。
DVDの英語字幕では、I be half-in' it と表記されていて、half-in' のように、in の後に、' (アポストロフィー)がついています。
これは、How you doin'? みたいに、ing の -g が省略される時につく「 ' 」 だと思われるので、強引に half を動詞化して、I'm halfing it. 「俺はそれを半分にしてる」のような意味で、I be half-in' it. と言ってみせたのかなぁ、と。
最初、I am half in it. 「俺もその中に半分入ってる」→「俺にもその賞をもらう権利が半分ある」という意味かな、とも思ったのですが、そうすると、-in' のように「ハイフンがついていること、省略を意味するアポストロフィーがついていること」の説明がつかないので、やはり、half-in' は、half を動詞として扱った -ing 形、ということなんだろうなぁ、と私は思いました。
もちろん、文法的に正しい言葉ではないですが、ジョーイが behalf という単語に half という言葉が含まれているのを利用して、「半分こ」的な意味に無理やりこじつけた、というジョークになっているのだと思います。

そんなジョーイの言い分を聞いても、レイチェルは、「これは彼女に返さないとだめよ」と説得します。
ジョーイは、「どうして返さないとだめなんだ?」と言って、その理由を説明していますね。
I should've won one の one は、an award 「賞、賞品」のことで、「俺は賞を勝ち取るべきだったのに(実際には勝ち取ることができなかった)」。
「俺が賞を取るべきだったのに取れなくて、俺はほんとにその賞が欲しかったんだ」と言った後、she didn't even care enough to come to the thing! と言っています。
the thing はこの賞の盾のことで、「この賞、この盾」のために来るほどには十分に、care してさえいなかった、と言っていることになります。
つまり、「わざわざこれをもらいに来るほど、この賞のことを気にかけていなかった、彼女にとってはわざわざ取りにくるほどのものでもなかった」ということですね。
盗んだみたいに言うけど、彼女がこの賞のことをどうでもいいと思ってるんだから、本当に欲しいと思ってる俺がもらっちゃってもいいじゃんか、みたいなことです。

It could also be a Grammy. は、「それ(この賞の盾)は、グラミー賞にもなりうる」という感覚。
これは、ジョーイがこっそりと受賞した時のスピーチの練習をしていたのをレイチェルが目撃した時に、「私だって、シャンプーのボトルでスピーチの練習してるわよ。グラミー賞の最優秀新人賞(Grammy. For Best New Artist.)の」と言ったことを踏まえてのものです。
「俺がこの盾を持ってたら、レイチェルも、グラミー賞の気分をもっとリアルに味わえるんだぜ」と言って、レイチェルを味方につけようとしているわけです。
そう言われて、一瞬、盾を見つめたレイチェルですが、やっぱり盗むのはいけないことよ、と我に返った様子で、No! Joey! と叫ぶことになります。
そんな風に、グラミー賞の話を持ち出され、一瞬、心が揺れ動いてしまうところが、レイチェルっぽくて面白いですね。


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posted by Rach at 16:07| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月07日

俺の指を引っ張って フレンズ7-18その4

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フィービーは、コーヒーハウスで知り合った男性ジェイクとラブラブ中。
ドアのところで二人はさよならを言っています。
フィービー: Bye! (Phoebe goes over and joins Monica on the couch.) We said goodbye at the door so as not to flaunt our new love. (バーイ! [フィービーはカウチに座っているモニカに合流する] 私たちはドアのところでさよならを言うのよ。私たちの新しい恋を見せびらかさないようにね。)
モニカ: Phoebe, it's okay. You don't have to tiptoe around me. I-I've been thinking about it and umm, y'know what? I'm okay about not having that new-relationship feeling.... (フィービー、いいのよ。私を避けて忍び足で歩かなくてもいいのよ。私はそのことについてずっと考えてたの。でね、新しい関係の気持ちを持たないことについて、構わないと思ってるの…)
ジェイク: (yelling through the window to Phoebe) I miss you already!! ([フィービーに向かって窓越しに] もう恋しくなっちゃった!)
フィービー: (yelling back) I miss you too!!!! (He walks away.) ([叫び返して] 私もあなたが恋しいわ! [ジェイクは歩いて去る])
モニカ: See? That's what I mean. I mean that, that's great! But I wouldn't trade in what I have for that. I mean I'm gonna be with Chandler for the rest of my life, and that's what makes me happy. (Chandler approaches.) Hey sweetie, come here! Come sit down. Hey, Phoebe and I were just talking about how our relationship's deep and meaningful. It really is, don't you think? (ね? それが私の言いたいことよ。つまり、今のは最高よ! でも、私が持っているものをそれとトレードしようとは思わないの。だって、私は残りの人生をチャンドラーと一緒にいるのよ、そしてそれは私を幸せにしてくれるの。[チャンドラーが近づいて来る] ねぇ、ハニー、こっちに来て! 来て座って。ねぇ、フィービーと私は話してたところなの、私たちの関係がどんなに深くてどんなに意味があるか、ってことを。本当にそうよね、思わない?)
チャンドラー: Oh, totally! (Holds up his finger.) Pull my finger. (あぁ、全くその通りだよ。[指を出して] 俺の指を引っ張って。)

知り合ったばかりの彼ジェイクとラブラブのフィービーは、ジェイクとさよならした後、モニカの横に来て、「私たちの新しい愛を flaunt しないように、ドアのところでさよならを言ったの」みたいに言っています。
flaunt は「見せびらかす、誇示する」。
モニカのそばでラブラブしてると、何か見せつけてるみたいになっちゃうから、わざと離れたところでさよならを言ってるのよ、ということです。
つまりは、モニカに遠慮してそうしてる、と言ったわけなので、モニカは、tiptoe around me する必要なんかないのよ、と言います。
tiptoe は「つま先」、動詞では「つま先で歩く」という意味になります。
英辞郎では、
tiptoe around=〜を避けてつま先で歩く
と出ていて、今回のセリフだと、me の周りを迂回するような形でつま先で・忍び足で歩く、というような感覚になるでしょう。
相手に気付かれないように、足音を忍ばせて歩く、ということですが、モニカはそんな風に私に気を遣ってこそこそしてくれなくてもいいわ、と言っているわけですね。
私はそのことについてずっと考えてたの、と言って、「新しい関係の気持ち」を持たないことはオッケーよ、みたいに言っています。
私はもう婚約してるから、フィービーとジェイクみたいに、新しい恋に落ちた時のときめきみたいな気持ちをもう持つことはないけれど、それでもオッケーなのよ、みたいなことですね。

「いいの、私は」と納得したような発言をしようとしているところに、ジェイクは窓越しに I miss you already! と叫んでいます。
I miss you. は「君がいなくて寂しく思う」という意味なので、今さっき、さよならを言ったばかりなのに、もう君が恋しくて寂しくなっちゃった、と窓の向こうで言っていることになります。
そうやって叫ぶジェイクに、フィービーも I miss you too! と叫び返していますね。
「恋に落ちたばかりの時のときめきを感じなくてももういいの」と言いかけた時に、まさにそういう超ラブラブの様子を見せつけられたみたいな形になってしまったわけです。

それでもモニカは、「やっぱり恋に落ちたばかりの頃っていいわよねぇ〜」みたいにうらやましがることなく、「今みたいな初期のラブラブは great よ。でも私はそれと引き替えに、私が今持っているものをトレードしたりはしないわ」と言います。
残りの人生をチャンドラーと一緒にいること、それが私を幸せにするの、とも言っていますね。
そして、隣にやってきたチャンドラーに、「私たちの関係がどれほど深くて意味があるかを、フィービーと話し合ってたところなの、本当に深くて意味がある、ってあなたも思うでしょ?」みたいに言って、チャンドラーも、Totally! 「全くその通りだよ」と完全同意します。

その後、チャンドラーは指を出して、Pull my finger. 「俺の指を引っ張って」と言い、観客の笑い声(ラフトラック)が起きています。
つまり、この Pull my finger. というセリフが、このシーンのオチになるわけですが…。
この部分、DVDの日本語字幕では「引くと屁(へ)が出る」と訳されていて、実際に、この英語のセリフはまさにそういう意味なのです。
意味が意味なので(笑)、手持ちの英英辞典には載っていなかったのですが、ウィキペディア英語版に載っていました。
Wikipedia 英語版: Pull my finger
その説明を以下に引用させていただきます。

Pull my finger is a joke or prank regarding flatulence in which a mark is asked to pull the finger of the joker, who simultaneously farts so as to suggest a causal relationship between the pulling of the finger and the subsequent expulsion of gas.

つまり、「”俺の指を引っ張って”は、flatulence (腹にガスがたまること)についてのジョークまたはいたずらで、そのジョークでは、ジョークを行う人の指を引っ張る合図が求められ、その人は(指を引っ張られると)同時に、おならをする。指を引っ張ることと、それに続いておならを放出することの間の、くだけた関係を示唆するために」。

何だか堅苦しい説明ですが(笑)、要は、指を引っ張られておならをする、ということで、その二人の関係が非常にくだけた関係である、そういうことをしても笑い合えるような非常に親しい間柄であることを示すことができる、というジョークのようですね。
おならをしても平気な仲なんだよ、ということがそのしぐさでわかるわけですが、このタイミングでこれを出してくるところが脚本的に絶妙ですね。
男性側からすると、「そういうみっともない部分も見せられる相手と一緒にいられる幸せ」というのがあって、それをこの Pull my finger. で示してみせたわけですが、今のモニカは、恋に落ちたばかりのラブラブのフィービーたちを見せつけられて、そういうときめきやドキドキはもう感じられないのかなぁ〜とちょっと残念に思ってる気持ちがあるわけですよね。
それでチャンドラーに、「私たちの愛も、深くて意味があるわよね」と言って、恋愛初期じゃなくても、ときめき度は負けてないわ、というところを見せたかったのに、チャンドラーが見せたものは「目の前でおならができちゃうような深い仲」という方向性だったので、余計にフィービーとの差が歴然としてしまい、口あんぐり、げんなりすることになってしまう…というオチになっているわけです。
男女の恋愛観の違いが出ている、実にフレンズらしい面白いオチだと思いました。


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posted by Rach at 16:14| Comment(3) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月05日

ゲットオーバー・ゲットアンダー フレンズ7-18その3

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ロスは、男子生徒に惚れられてるんだ、という話をジョーイに話してきかせます。
後から部屋に入ってきたレイチェルに、そのことを説明するジョーイ。
ジョーイ: Ross has a boyfriend! (ロスには彼氏がいるんだよ!)
ロス: I do-I do not have a boyfriend. There's a guy in one of my classes who-who has a crush on me. (僕には彼氏なんかいないよ。僕のクラスに僕に惚れてる男がいるんだ。)
レイチェル: Really? (ほんとに?)
ロス: Yeah! I don't know. I mean, last year, Elizabeth, now-now this kid. What-what-what-what is it?! Am I giving out some kind of... sexy-professor vibe? (Rachel and Joey both look at him.) (そうなんだよ! わからないな。だって、去年はエリザベスで、今はこの子だ。一体何なの? 僕は何かセクシーな教授の感じ[バイブ]を発散してるの? [レイチェルとジョーイは二人ともロスを見る])
レイチェル: Not right now. (今は発散してないわ。)
ロス: It-it- The point is, my natural charisma has made him fail his midterm. (要は、僕の持って生まれたカリスマ性のせいで、彼が中間試験を落とすことになってしまったんだよ。)
レイチェル: Oh, see, now I feel bad for the kid! I had a crush on a teacher once, and it was so hard! Y'know you- I couldn't concentrate and I blushed every time he looked at me. I mean come on, you remember what's it's like to be 19 and in love. (あぁ、わかるわ、今その子に同情するもの! 私も昔、先生にお熱で、それってすっごく辛かったわ! ほら、集中できなくて、彼が私を見るたびに私は顔を赤らめてたの。ほら、19歳で恋してるってどんな感じか覚えてるでしょ?)
ロス: Yeah. I guess I can cut him some slack. (そうだな。彼のことは大目に見てあげられると思うよ。)
レイチェル: Yeah. (そうね。)
ジョーイ: How'd you get over that teacher? (どうやってその先生のことを乗り越えたの?)
レイチェル: I didn't. I got under him. (乗り越えたんじゃないの。先生の下に入ったの。)
ジョーイ: (To Ross) Problem solved. ([ロスに] 問題解決。)

ロスが男子学生に惚れられてる、という話を聞いて、ジョーイはレイチェルに「ロスには彼氏がいるんだよ」と嬉しそうに話します。
ロスはそれを否定して、「ボーイフレンドじゃなくて、ただ、僕の受け持ってるクラスの1つに、僕にお熱の男子がいるんだよ」と説明していますね。
have a crush on は、フレンズ1-1 にも出てきた定番フレーズで、「〜に惚れている、〜に熱をあげている」。
ロスは「去年はエリザベスだし、今年はこの子だし、一体何? 僕は、some kind of sexy-professor vibe を give out してるの?」みたいに言います。
give out は「(用紙・ビラなど)を配る、配布する」という意味があり、また「(音・においなど)を発散する、放つ」という意味もあります。
vibe は vibration 「霊気、感じ、雰囲気」ですね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
vibe : [noun] (informal) the feelings that a particular person, group, or situation seems to produceand that you react to
つまり、「ある人やグループや状況が生み出しているように見える、それに対して人が反応する感覚」。

「学生に何度も惚れられちゃってさぁ、僕ってセクシー教授ぽい何かを発散してるのかなぁ?」と自慢そうに言ったわけですが、ジョーイとレイチェルは怪訝な顔をして、いや、そんなことはないと思うけど、と言いたい様子。
Not right now. は、You're not giving out... right now. ということですね。
よくわからないけど、少なくとも今は、そんな雰囲気を発散してないわね、と言っているわけです。

ロスはまだ得意気な様子で、my natural charisma has made him fail his midterm. と言っていますね。
charisma は「カリスマ」。
もうすっかり日本語として定着してしまいましたが、英英辞典の語義を改めて見てみると、LAAD では、
charisma [noun, uncountable] : the natural ability to attract and interest other people and make them admire you
つまり、「他の人を惹きつけ、興味を引き、その人たちに自分が賛美されるようにする生まれつきの能力」。
ロスのセリフは、「僕の生まれつきのカリスマ性が、彼に中間試験を落とさせた」のように、使役動詞 make を使った構文になっています。
日本語らしくいうと、「僕のカリスマ性が原因となって、彼が試験を落とすことになった」ということですね。

レイチェルは「その子に同情するわ、私もかつて、先生にお熱だったことがあって、すっごく辛かったわ」と言っています。
blush は「顔が赤くなる、顔を赤らめる」。
you remember what's it's like to be 19 and in love. を直訳すると、「19歳で恋してるということがどんな感じかをあなたは覚えてる(でしょ)」という感じですね。
自分が19歳で誰かに恋してた時の気持ちを思い出してみてよ、ロスに恋してるその大学生の子の切ない気持ちがわかるでしょ、みたいなことになります。
それを聞いてロスも、「まぁ、点数が悪かったことは大目に見てやるかな」と言うのですが、ジョーイはレイチェルに「レイチェルはどうやってその(自分が惚れた)先生のことを乗り越えたの?」と尋ねます。
それに対するレイチェルの返事が、実にフレンズっぽいセリフになっています。

まず、ジョーイのセリフの get over は上に訳した通り、「乗り越える」という意味ですね。
get という基本動詞には「動き」のニュアンスがあり、さまざまな前置詞と結びつくことで、その前置詞のイメージを含んだ動きを表わす句動詞を作ります。
get over も over 「〜の上に、〜を越えて」と結びついているので、「〜の上を越えて動く」という感覚から、「乗り越える」という基本的な意味になるわけです。
日本語の「乗り越える」という意味と同様に、物理的に柵などを乗り越えるという意味でも使うし、「困難を乗り越える・乗り切る」「ショックから回復する、立ち直る」という意味にもなります。
ジョーイのセリフの、get over that teacher は精神的に乗り越える、という意味の方で、お熱を上げてて、目が合うたびに赤面してたっていう、その先生のことをどう乗り越えたの? その恋をどう克服したの?と言っていることになります。

レイチェルは、I didn't. つまり、I didn't get over him. 「彼を get over したんじゃない」と否定した後、I got under him. と答えています。
get over him したのではなく、get under him したのよ、ということで、got under him がその問題の解決策となった、と言っていることになります。
ジョーイが over 「〜の上に」という単語を使ったので、その反対語の under 「〜の下に」を使ったわけですが、この get under の基本的な意味は「〜の下に入る」。
レイチェルは、この get under him という言葉を物理的な意味で使っているのがポイントですね。
日本語で「彼の下に入る」と訳しても何となくピンときてしまいますが(笑)、要は、彼の下になる形で彼と寝た、のように、結構露骨な感じで、その先生と寝たことを言っていることになります。
over したんじゃなくて、under したのよ、のように反対語を使って、「精神的に乗り越えたんじゃなく、物理的に彼の下になった」と表現することで、「目が合っただけで赤面するの」とか言っていた先生とちゃっかり関係を持っていたことが、ここでわかるわけですね。

このように、over を使った相手に、対義語の under で返す、というパターンは、過去記事、フレンズ2-7その7 にも出てきました。
ロスが、自分の留守電に入っていた、レイチェルの "I am over you." (私は、あなたのことをすっぱり忘れたわ)という衝撃の告白を聞いてパニクっている時のセリフ。
ロス: You're over me? When were you under me? (君はオーバー・ミーなの? いつ、アンダー・ミーだったの?)
over me で「僕を忘れる」ですが、ここではover (上に)に対する反対語として、under (下に)を使っていて、一種の言葉遊びになっていました。
今回のセリフは、over じゃなくて、under よ、と言うことで、それがフレンズお得意のエッチなオチ(笑)になっているのが実に面白いなと思います。

レイチェルの話を聞いたジョーイは、Problem solved. と言っています。
これは「問題解決」という定型表現。
Problem solved. については、過去記事、問題解決!のbe動詞省略 フレンズ5-22その2 で詳しく説明しています。
このように be動詞が省略された受動態の形になっている決まり文句としては、
Apology accepted. もありますね。
ロスが「受け持ちの男子学生に惚れられちゃってさ」と相談してきたことに対して、「ロスもぐだぐだ悩んでないで、レイチェルみたいに相手と寝ちゃえば問題解決なんじゃないの?」と言ってみせたわけですね。


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posted by Rach at 16:04| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月03日

椅子の背に書いてあることとは異なり フレンズ7-18その2

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ニューヨーク大学で講義を終えたロスは、授業を受けていたモースという男子学生を呼んで、君はテストの点が足りないから落第だ、と告げます。
モース: Well, maybe you can cut me some slack. I'm sort of in love. (多分、大目に見てもらえますよね。僕は恋してるんです。)
ロス: Well, I'm sorry but, that-that's really not my problem. (申し訳ないけど、それは全く僕の問題じゃない。)
モース: I'm in love with you. (僕はあなたに恋してるんです。)
ロス: Well, that brings me in the loop a little. (それだと、ちょっと僕も関係者になるな。)
モース: You see, that's why I did so bad on this test. I'm having a hard time concentrating. When you're up there (Points to the podium) and you're teaching and your face gets all serious... you look so good. (In a sexy voice) When you wear that tight little turtleneck sweater-- (ほら、だから今回のテストがそんなに悪かったんですよ。集中するのが大変で。あなたがあそこに立っていて、[教壇を指さす] あなたが教えてて、あなたの顔がすっかり真剣になると…あなたはすっごく素敵に見えるんです。[セクシーな声で] あのタイトなタートルネックのセーターを着てる時には…)
ロス: Okay! (Walks away from him.) Umm, I uh, I'm your teacher. I'm sorry. You're, you're a student. And I-and I like women. In spite of what may be written on the backs of some of these chairs. (わかった! [彼から歩いて距離を取る] あのー、僕は君の先生だ。悪いけど、君は、君は生徒だ。そして、僕は女性が好きだ。ここらの椅子の後ろに書いてあるだろう内容にもかかわらずね。)

cut someone some slack は「人を勘弁してやる、人に理解を示す」という意味。
slack は「ゆるい、たるんだ、ゆるみ、たるみ」という意味で、「(人に)ゆるさを与える」、つまり、「厳しい(きつい)ことを言わずに、寛大になってやる」という意味になるようですね。
君は点数が足りないから落第だ、と先生のロスは言うのですが、「点数が悪いことは大目に見てもらえる、理解してもらえるはずです」みたいに生徒は言って、「僕は恋してるんです」と説明しています。

「君が恋してようが、それとテストの点数が悪いこととは関係ない」と言うように、ロスは「悪いけどそれは、全くもって僕の問題じゃないね。僕とは関係ないことだね」と切り捨てています。
それに対して、その男子学生は「僕はあなたに恋してるんです」と言い、それを聞いたロスは驚いた顔をして、that brings me in the loop a little. と返します。
このセリフを直訳すると、「そのこと(君が僕に恋してる、ということ)は、僕を少しループ(輪)の中に持ってくる・連れてくる」みたいになるでしょうか。
何となくその直訳でもイメージできる気がしますが、in the loop とは「(有力者の)仲間・グループに入って」という意味になります。まさに「輪の中に入って、輪の中にいて」というイメージですね。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
in the loop : part of a group of people that makes decisions or gets information
例) Keep me in the loop as you make plans.

つまり、「意思決定をする、または情報を得る人のグループの一部」。
例文は、「計画を立てる時は、私をグループに入れて下さい」。

逆の意味は、be out of the loop になります。
「グループのメンバーになれないで」ということで、日本語っぽい表現だと「中枢から外れて、蚊帳(かや)の外に置かれて」ということになりますね。

映画「インデペンデンス・デイ」で、ホワイトハウス主席報道官であるコンスタンスが、情報を教えてくれと詰め寄る人々に、
Guys, would I keep you out of the loop? (字幕:私が何か隠してるとでも?)
と返すセリフがありましたが、これも、「私があなたたちを蚊帳の外に置いてるって?」と言っている感覚なわけです。

ということで、「君の恋の話について、僕は全くの部外者で関係ないと言ったけど、恋してる相手が僕ってことになると、僕も部外者とは言えなくなるね」と言っていることになります。

僕は先生に恋してる、だからテストの点が悪かったんですよ、とモースは言って、集中するのに大変だったとも言っています。
ロス先生が教壇に立って教えてて、すっかりシリアスな顔つきになったら、あなたはとっても素敵だ、と言った後、ト書きにあるようにセクシーな言い方になって、「あなたがあのぴっちりしたタートルネックのセーターを着てる時は…」と言い始めるので、ロスは「もういい!」という感じで発言を止め、ちょっと彼から距離をとって離れます。
ロス先生のこういうところが素敵…みたいな話を男子学生から延々聞かされたらたまらん、という感じですね。
悪いけど、僕は君の先生で君は生徒だ、と現状を説明したロスは、「それに僕は女性が好きなんだ」と言っています。
男子学生の君に恋されても困る、と言いたいわけですが、その後の、In spite of のセリフがフレンズっぽくて面白いですね。

in spite of は「〜にもかかわらず」。
ですから直訳すると、「これらの椅子のいくつかの背中に書かれているかもしれないこと、にもかかわらず」になります。
つまり、椅子の背に、あることが書いてあるかもしれないけど、それは事実とは異なり、僕は女性が好きなんだよ、と言っていることになりますね。
ということは、椅子の後ろに書いてあることは、「ロス先生は女性が好きである」とは反対のことが書いてある、ということになり、「ロス先生は男が好き、ゲイだ」みたいなことが書いてあるかもしれないけど、とロス自らが言っていることになるわけで、それがジョークのオチになっています。

僕は(多くの男性のように)女性が好きなんだけど、と説明したものの、もしかしたら、椅子の背には、「ロスは男が好き」という落書きが書いてあるかもしれないけどね、それは事実じゃないんだよ、と言ってみせることで、ゲイと思われてるかもしれないと薄々気づいてたけど、ゲイだと誤解する人がたまにいるようだけど、ということまで一緒に説明した、というオチになっているわけですね。


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