2013年11月29日

俺は10秒後の君だ フレンズ8-3その5

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新婚旅行に行くチャンドラーとモニカは、飛行機の搭乗前に、同じような新婚旅行のカップルを目撃します。
ハネムーンだということで、その人たちにはファーストクラスが用意され、次に並んでいたチャンドラーたちも同じ待遇を受けられる、とわくわくしていたのですが、「残念ながら満席で」と断られてしまいました。
ファーストクラス専用ラウンジへの出入りも断られ、怒っていた二人ですが、その二人が、新婚旅行先のホテルに着いたところ。
モニカ: I can't believe we're here. (ここにいるなんて信じられないわ。)
チャンドラー: Oh, you've gotta be kidding. (あぁ、冗談だろ。)
モニカ: What? (Monica sees the first couple and gasps.) (何? [モニカは(フロントに並んでいる)最初のカップルを見て息を呑む])
フロントデスク事務員(Front Desk Clerk): As a wedding gift to you, the hotel would like to give you the Honeymoon Suite. (あなたがたへの結婚の贈物として、当ホテルはあなたがたにハネムーン・スイートをご用意したいと思います。)
モニカ: No!! You have been screwing us all day! (だめよ! あなたたちは一日中、私たちを台無しにしてきたのよ。)
男性: Who are you? (君たちは誰?)
チャンドラー: We're you. Just ten seconds later! (俺たちは君たちだよ。10秒遅いだけのね!)
モニカ: Yeah! You already got the first class tickets, you got the lounge! I mean we should get free stuff too! I mean you're not the only ones on your honeymoon! (そうよ! あなたたちはすでに(飛行機の)ファーストクラスのチケットをゲットして、ラウンジも使えた! つまり、私たちもタダのものをもらえるべきよ! ハネムーン中なのは、あなたたちだけじゃないのよ!)
女性: Well, you can have the suite if you want. We don't care about where we stay. We're here to celebrate our love for each other. We don't have to get free stuff. We just want to be together. (お望みなら、あなたたちがスイートを使っていいわ。私たちが過ごす場所はどこでも構わないもの。私たちはお互いに対する愛を祝うためにここにいるの。タダのものをもらう必要はないわ。私たちはただ、一緒にいたいだけよ。)
チャンドラー: (looks at Monica then at them) We need the stuff. ([モニカを見て、その後、彼らを見て] 俺たちはモノが欲しい[モノ(でもらう方)がいい]。)

素敵なホテルにやってきたので、モニカは感動したように、「ここに来たなんて、ここに今いるなんて信じられない」と言うのですが、チャンドラーは、何かを見て、「冗談だろ」と言っています。
その後、モニカもチャンドラーの言った言葉の意味に気づいて息を呑んでいますね。
フロント係の人が、チャンドラーたちより先にいるカップルに、「結婚のプレゼントとして、ホテルはあなたがたにハネムーン・スイートを用意します」と言っていて、それを見たモニカは、大声で抗議します。

You have been screwing us all day! の screw はフレンズによく出てくる俗語ですが、「だめにする、台無しにする、めちゃくちゃにする」という感覚。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
screw somebody also screw somebody over
: (slang) to cheat someone or treat them in a dishonest or unfair way

つまり、「人を騙すこと、または人を、誠意のない、またはフェアではないやり方で扱うこと」。
「あなたたちがいたせいで、私たちの一日はめちゃくちゃにされたのよ!」みたいな怒りですね。

知らない人にいきなり怒鳴られたので、相手は「君(たち)は誰?」と尋ねます。
それに対するチャンドラーの返事が面白いですね。
We're you. Just ten seconds later! を直訳すると、「俺たちは君たちだ。たった10秒後の!」みたいな感じになります。
「10秒遅れの君たち自身だよ」みたいなことで、チャンドラーとしては、「あと10秒俺たちが早ければ、俺たちは君たちになれたのに。君たちみたいな待遇を受けられたのに」と言いたい気持ちが込められているのですね。
「俺たちは、10秒後の君たちだ」という表現が、タイムパラドックスもののSFチックなセリフみたいにも聞こえるのが楽しいです。

モニカもその言葉に続いて、相手のことを非難しています。
You already got A, you got B. と、相手がゲットしたものを挙げています。
ファーストクラスのチケットをもらえて、ラウンジも使えて、、、ということですが、動詞を何にするか悩まなくても、have や got などを使っておけば、相手がその権利を「手に入れた」という感覚が表現できるということですね。

we should get free stuff too! は、「私たちも、無料の stuff をゲットすべきである」ということ。
この stuff は漠然と「もの」を指す感覚で、free stuff は日本語の「タダのもの」ということですね。
you're not the only ones on your honeymoon! は「あなたたちが、ハネムーン中である唯一の人たちではない」ということで、つまりは、「ハネムーン中なのは、何もあなたたちだけじゃないのよ!」という意味。
いつも先にいるあなたたちだけが、ハネムーンのメリットを独り占めしてずるいわ、とモニカは言いたいわけですね。

ものすごい剣幕でまくし立てられたそのカップルですが、女性は落ち着いた様子で、「もし欲しいのなら、あなたたちがスイートルームを持つことができる」と言っています。
「お望みなら、スイートルームをあなたたちが使えばいいわ」ということですね。
この後、いかにもハネムーンの人が言いそうなセリフが続きますので、これからハネムーンに行くことになる方は、是非参考になさって下さい^^


We don't care about where we stay. は「私たちがどこで過ごすかについては問題ではない、どこで過ごしても構わない」。
We're here to celebrate our love for each other. は「私たちのお互いに対する愛情を祝うために、私たちはここにいる」。
あなたたちは、「私たちも free stuff (タダのもの)をゲットすべきだ」と怒ってたけど、別に私たちはタダのものをゲットする必要なんかないわ。私たちはただ一緒にいたいだけだもの、、とも言っています。

そういうラブラブのセリフを言って、お互い寄り添って肩を抱いている目の前のカップルを見て、感動したような表情を浮かべていたチャンドラーとモニカ。
やはり、同じ新婚さん同士、気持ちがわかりあえたのね、、と思っていたら、モニカと視線と合わせた後のチャンドラーは真顔に戻って、We need the stuff. と言っています。
「俺たちは(そんな抽象的な愛情よりも)モノが欲しい」ということで、一瞬、同じ新婚ホヤホヤのカップルとして、愛し合う二人の言動に感動した様子を見せながらも、結局、チャンドラーとモニカの意見は揺るぎなく一致していて(だから、特に相談することもなく、視線を交わしただけで済んで)、二人が当たり前のように、「タダのものがもらえる方が僕らは嬉しい」と言ってみせた、その現実的な様子がいかにもチャンドラーとモニカっぽくて面白いと思いました。


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posted by Rach at 15:40| Comment(0) | フレンズ シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月27日

いっそ忘れてたほうがよかった フレンズ8-3その4

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レイチェルは、ロスのアパートメントにやってきて、「私、妊娠してるの。子供の父親はロス、あなたよ」と告げます。
ロスはそれを聞いて固まってしまい、レイチェルは雑誌を読みながら彼が復活(笑)するのを待つことにした、その後のシーン。
[Scene: Ross's Apartment, continued from earlier.]
ロスのアパートメント、少し前からの続き。
レイチェル: (closes her magazine) Can I get you some water? ([雑誌を閉じて] お水、持ってこようか?)
ロス: I'm good. I'm good. (大丈夫、大丈夫。)
レイチェル: Ross, there is no pressure on you. Okay? I mean you can be as involved as you want. (Ross nods.) (ロス、あなたへのプレッシャーはないのよ、いい? 私が言いたいのは、あなたは自分が望むように関わることができる、ってことなの。[ロスはうなずく])
ロス: Yeah, I need uh... I'm just-I don't know−I don't understand, umm, how this happened? We-we used a condom. (あぁ、僕はただ…わからない、理解できないよ。どうしてこんなことが起きたの? 僕たち、コンドームを使ったろ。)
レイチェル: I know. I know, but y'know condoms only work, like, 97% of the time. (そうね、そうよね。でも、ほら、コンドームが有効なのは、97% くらいでしょ。)
ロス: What? What? What?!! Well, they should put that on the box!!! (何? 何? 何だって?! そのことを箱の上に書いておくべきだよ!)
レイチェル: They do! (書いてあるわよ!)
ロス: No, they don't!!! (He runs to the bedroom to check and returns with his box of condoms.) Well, they should put it in huge block letters!!!! (いいや、書いてない! [ロスは確かめるためにベッドルームに走って行き、自分のコンドームの箱を持って戻ってくる] 大きなブロック体で書くべきだよ!)
レイチェル: Okay, Ross, come on, let's just forget about the condoms. (わかったわ、ロス。ねぇ、ちょっとコンドームのことは忘れましょうよ。)
ロス: Oh well, I may as well have! (あぁ、そうだね、いっそのこと僕はコンドームのことを忘れてたほうがよかったよ。)

雑誌を読みながらロスが復活するのを待っていたレイチェルは、「お水を持ってこようか?」と言っています。
ロスは、I'm good. 「大丈夫」と言っていますが、口を開けていたせいでしょう、声が枯れているのが面白いですね。
there is no pressure on you. は文字通り、「あなたへのプレッシャーはない」。
pressure は press 「押す」の名詞形であり、「押すこと」が基本的な意味ですね。
「〜の上にのしかかる」というニュアンスが、pressure on の on に表れているように思います。まさに「上から圧力がかかる」というニュアンスですね。
you can be as involved as you want. の involved は「関係する、巻き込まれる、かかわる」ですから、「あなたが望むように(その件に)かかわることができる」と言っていることになります。

ロスはそのことについてはうなずきながらも、「わからないよ、どうしてこんなことが起きたんだ?」と言っています。
「どうして」と言っていますが、how this happened? なので、理由の why ではなく、「どのようにして」の how の方ですね。
僕らはあの夜、コンドームを使ってちゃんと避妊したのに、どうして妊娠しちゃったわけ?みたいなことです。
(この後、コンドームという言葉が頻出しますが、今回のキーワードなのでどうかご理解下さい^^)
レイチェルはその言葉に同意しつつ、condoms only work, like, 97% of the time. と言っています。
このような自動詞 work は「正常に機能する、効き目がある、うまくいく」で、それを使った場合、コンドームが避妊の効果を発揮するのは、97%くらいの確率よ、と言っていることになります。

97% という数字を聞いて、ロスは驚きの声をあげています。
ロスとしては、100%の確率で避妊できると信じていたのに、、みたいなことでしょうね。
they should put that on the box!!! の they は、コンドームの会社の人を漠然と指すニュアンスで、「それを箱の上に put すべき」というのは、そういう注意書き、文言を箱に書いておくべき、載せておくべきだ、ということです。
97%、つまり、うまく機能しない場合が3%もあるのなら、それをちゃんと箱に書いておくべきだ、と主張しているのですね。
They do! は、Yes, they put that on the box. 「彼らは箱の上にその文言を書いている、載せている」。
No, they don't!!! 「いや、箱にはそんなこと書いてない!」と言って、ロスはそれを確かめるために寝室に行って、コンドームの箱を持って戻ってきます。
箱の上に書いてある注意書きを確かめた後のセリフが面白いですね。
Well, they should put it in huge block letters!!!! の block letters は「ブロック体」。
「彼らはその言葉を、巨大なブロック体で書くべきだ」と言っていることになり、ロスは、「他の注意書きと同じ書体、しかも小さな字で書いてあるから見逃した。こんな大事なことは、もっとはっきりと、大きな文字で、別の書体で書くべきだ!」と主張していることになります。
「確かに書いてあった」と素直に認めるのではなく、「こんな小さな字じゃ他に紛れちゃってわからないよ!」と会社に非があるように言っているのがポイントだということですね。

レイチェルとしては、妊娠して赤ちゃんができたことを、父親のロスと話し合いたいと思っているのに、ロスは「コンドームを使ったのに妊娠したなんて」ということにばかり意識が向いています。
そこで、let's just forget about the condoms. 「ちょっと(とりあえず、とにかく)コンドームのことは忘れましょう」と提案するのですが、それに対するロスの返事、Oh well, I may as well have! がこれまた面白いオチになっていると私は思いました。
この部分、DVDの日本語訳(字幕/音声)では、
コンドームの話は忘れて/ねー、ロス、コンドームの話は、ちょっと置いといて。
考えちゃ悪いか/ええ、そう? じゃあ、考えたら悪いわけ?
となっていたのですが、私の解釈はそれとは異なりますので、ちょっと詳しめに説明させていただきます。

ロスは、well have の部分を強めに発音していて、観客からは笑いと拍手が起こっており、ジョークとしてかなり面白いものであることが観客の反応からもわかります。
観客から笑いと同時に拍手も起きているのは、たいてい、「うまく言った、おみごと」的な発言があったことのバロメーターにもなります。

I may as well have! は、見た目からも have 以下が省略されている文章であることがわかります。
省略されているのは、その直前の相手の発言を受けてのことで、この場合だと、その前のレイチェルの発言の動詞部分、forget about the condom が省略されていると考えるべきです。
may as well do(動詞の原形)は、お決まりフレーズで、その意味については後述しますが、動詞の原形が入るところに have が来て、そこで文章が終わっているのは、have+過去分詞が続くことを示唆しています。
つまり、ロスのセリフを省略しないで言うと、I may as well have forgotten about the condom! になるわけですね。

文章が完全な形になったところで、may as well (do) というお決まりフレーズの意味を見てみます。
may as well (do) の日本語訳は簡単に言うと、「〜したほうがよい」という感覚。
ですが、そのニュアンスについて、ここはじっくり理解すべきところなので、非常にわかりやすく説明してくれている、研究社 新英和中辞典の語義を引用させていただきます。

研究社 新英和中辞典では、well の項目に以下のフレーズが載っていました。

may [might] (just) as well do (as...)
(…するなら)…するのも同じだ、(…するくらいなら)…したほうがよい[ましだ]
用法 (may [might] just as well do (as...))
(1) もとこの構文は2番目の as の後に not があり、「ないより…するのがよいであろう」の意から; had better より意味が弱く婉曲的
(2) 陳述内容の不可能性を強めたり、陳述に婉曲な調子を加える時には助動詞の may の代わりに might を用いる


ニュアンスを理解するためにたくさんの例文が載っていたのですが、まずはその中から2例を紹介します。

You may just as well confess. (証拠は動かせぬのだから)白状したほうがよかろう。
One may [might] as well be hanged for a sheep as (for) a lamb. 《諺》 毒を食らわば皿まで (由来 「子羊を盗んで絞首刑にされるよりは親羊を盗んで絞首刑にされるほうがましだ」の意から)


上の語義説明にあったように、「…しないより…するのがよいであろう」というのがこのフレーズの基本的な意味ですよね。
confess の文章も、「これ以上あがいても無駄だから、白状しないよりは白状してしまった方がいい」という感覚になるでしょう。
sheep/lamb の諺は、「lamb (子羊)で吊るされる(絞首刑になる)よりは、大人の羊で吊るされる方がましだろう」という意味ですね。
この諺の方は、比較の対象となる部分が省略されていないので、この構文の構造がよりわかりやすくなっているように思います。

そして、ここからが大事なところなのですが、今回のセリフのように、may as well have+p.p. (過去分詞)となっている例文が、3つ出ていました。
このニュアンスを理解するために、3つとも引用させていただきます。

We might just as well have stayed at home. (いっそのこと)初めから家にいたほうがよかった。
用法
「出かけていってあんな目にあうくらいなら」の意が含まれる
You might just as well have confessed. (そういう申し立てでは)君は白状したも同然だ。
You might just as well have hit him in the face. (彼に対する君の無礼は)彼の顔を殴りつけたも同然だ。


日本語訳は、「(いっそのこと)…したほうがよかった」「…したも同然だ」のようになっていますね。
つまり、may as well have p.p. (過去分詞)は、「(あんなことになるくらいなら)(過去のあの時に)…していた方が良かった」のように、過去の出来事について「こうしておけば良かった」と言っているニュアンスになります。
「実際には、A のように行動してしまったけれど、こんなことになるとわかっていれば、B の行動を取ったのに、B しておけば良かったのに」みたいなことですね。
後半2つの「…したも同然だ」というのは、実際には白状してないし、殴りつけてもいないけれど、君のやったことは白状したのと同じ、殴りつけたのと同じ、と言っていることになります。
「同じような結果を招いているんだから、それならいっそのこと、白状した方がましだった、殴りつけていても同じだった」と言っている感覚になるでしょう。

このように、may as well have p.p. のニュアンスを理解した上で、問題のロスのセリフを見てみます。
I may as well have forgotten about the condom! を「(いっそのこと)…したほうがよかった」「…したも同然だ」を当てはめて訳してみると、
「いっそのこと、コンドームのことを忘れた方が良かった」「コンドームを忘れたも同然だ」
になるでしょう。
「忘れた」というのは、過去の時点の話をしていて、「二人がエッチしたあの夜に、いっそのこと、コンドームのことを忘れていた方が良かった」「(これなら)あの夜に、コンドームを忘れたのも同然だ」と言っていることになります。

つまり、「避妊のためにちゃんとコンドームを使ったのに、妊娠してしまった。こんなことなら、あの夜、コンドームを使うことを忘れてたほうがよかったよ(結果は同じなんだから。どうせ妊娠しちゃうんだったら)」と言っていることになるのですね。
レイチェルは、今、赤ちゃんのことを話し合いたいこの状況で、とりあえずコンドームの話は忘れて、と言っているのですが、ロスはその forget という単語を受ける形で、「あの夜、コンドームのことを忘れてたほうが良かったよ!」と forget ネタで返している、というのが、このセリフの面白さになっているわけです。
観客が妙にウケていて拍手まで起こっていることを考えても、この解釈で間違いないだろうと思います。
「忘れる忘れないの話をするんだったら、今、コンドームの件について忘れる、とかじゃなくて、あの時、コンドームを使うのを忘れた方が、コンドームの存在を忘れてた方が良かったよ」、つまり、「使って損しちゃった」みたいな、非常に男性目線的発言(笑)のオチになっていたからこそ、観客があのように拍手までして笑っていたのだと思うわけです。

このセリフがもし、I may as well. か、I may as well forget. だったら、「レイチェルが言うように、僕は忘れた方がいいんだろうね」と皮肉っぽく返したことになり、「忘れた方がいいと言われても、僕はこだわらずにはいられないんだ」と言っていることになった気がします。
そういうニュアンスで解釈した場合には、DVDの日本語訳の「考えちゃ悪いか/ええ、そう? じゃあ、考えたら悪いわけ?」になるようにも思うのですね。

ですが、このセリフは、I may as well have. となっているので、、、
have で終わっていることから、have+p.p. が省略されているサインとなっている
→ have+p.p. は「過去の行動」について、「あの時、…した方が良かった、(これならあの時)…したのも同然だった」と言っていることになる
→ レイチェルは「今、忘れて」と言っているが、ロスは「あの時、忘れていた方が良かった」と言っていることになる
という流れになると私は思ったということです。

forget という単語を、現在と過去という時制を変えることでジョークにしていて、have という単語が入っていることから、I may as well have forgotten about the condom that night! という「過去の話に変えている」ことがわかるという仕組みになっているわけですね。
have というたった1語の単語ではありますが、その have を文法的に分析するとこうなる、、という良い事例であり、また、意味がわかると後から笑いがじわじわ来る、、という感じのジョークになっていると思ったので、ちょっとしつこく説明してみました^^


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posted by Rach at 14:47| Comment(6) | フレンズ シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月25日

バツの悪い思いをせずに済むように フレンズ8-3その3

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ロスが自分のアパートメントに帰ってくると、レイチェルがドアの前の廊下に座って待っていました。
レイチェル: Hi. (He helps her up.) Umm, I think there's something that we really need to talk about. (はーい。[ロスは彼女が立ち上がるのに手を貸す] えーっと、私たちは本当に話さなきゃならないことがあるって思うの。)
ロス: (quietly confident) I think we do. Why don't we go inside? (They go inside.) Look uh, I know why you're here. ([穏やかに自信たっぷりに] そう思うね。部屋の中に入るのはどう? [二人は中に入る] ねぇ、君がなぜここにいるか[ここに来たか]僕にはわかってるよ。)
レイチェル: You do? (わかるの?)
ロス: Yeah, and to save you from any embarrassment umm, I think maybe I should talk first. (わかるよ。それで君がバツの悪い思いをしないように、多分、僕が先に話すべきだと思うんだ。)
レイチェル: (warily) Okay. ([警戒して] いいわ。)
ロス: Okay. (He sits her down in a chair.) Uh, Ross and Rachel. Rachel and Ross. That's been one heck of a seesaw, hasn't it? (よし。[ロスはレイチェルを椅子に座らせる] ロスとレイチェル。レイチェルとロス。それってなんかすっごいシーソー[一進一退、行ったり来たり]だったよね。)
レイチェル: (confused) What? ([困惑して] 何?)
ロス: I mean, look, that-that one night we had was fun and... and certainly passionate. But don't you think it's better if we just stayed friends? (僕が言いたいのは、ほら、あの、あの夜、僕らは楽しんだし、それに…それに確かに情熱的だった。でも、僕らはただ友達のままでいた方がいいと思わない?)
レイチェル: Seriously. What?! (マジで、何?)
ロス: Okay. Okay. Y'know what? If you want to, we can do it one more time. I mean I'd-I'd be okay with that. In fact, I have some time right now. (いいよ、いいよ。ねぇ、もし君がしたいと思うなら、あともう1回することができるよ。つまり、ぼくならその件についてはオッケーだってことだ。実際、ちょうど今、いくらか時間があるし。)
レイチェル: Okay, y'know what? Can I, can I talk now? (いいわ、ねぇ、今、今、私が話していい?)
ロス: Oh, sure. (He sits on the apothecary table and touches her hand.) (あぁ、もちろん。[ロスは薬剤師のテーブルの上に座って、レイチェルの手を触る])
レイチェル: (touches his knee) I'm pregnant. (Ross stops.) Ross? (Ross is staring off into space.) Ross? (Ross is still frozen) Okay, whenever you're ready. (Sits back and opens her magazine.) And you're the father, by the way-but you got that.... ([ロスの膝に触って] 私、妊娠してるの。[ロスの動きが止まる] ロス? [ロスは宙を見つめる] ロス? [ロスはいぜんとして固まったまま] いいわ、あなたの準備ができた時にいつでも。[椅子に深く座り、自分が持ってきた雑誌を広げる] それから、ところで、あなたがその父親よ。でもあなたはそんなこと、わかってるでしょうけどね…)

レイチェルはロスに話があるらしい、とジョーイたちから聞いたロスは、「レイチェルはきっと僕とよりを戻したいんだな」と思い込んでいます。
ですから、レイチェルが、「私たち、本当に話さなければならないことがあると思うの」と言うのに全面的に同意して、「廊下ではなんだから、部屋の中に入ったらどうかな?」と提案しています。
「君がここにいる理由・ここに来た理由は、僕にはわかってるよ」と言うロス。
驚くレイチェルに、save you from any embarrassment するために、僕が最初に話すべきだ、とも言っています。
save you from any embarrassment の save は、「〜を省かせる、なしで済ませる」というニュアンス。
研究社 新英和中辞典では、
save
(5) 〔+目+from+【(代)名】〕〈人に〉〔…する労をとらせずに〕済ませる
A telephone call will save you from having to write a letter. 電話ひとつで手紙を書く手間が省ける

のように説明されています。
embarrassment は「当惑、困惑、きまり悪さ、バツの悪さ」ということですから、「君がバツの悪い思いをしないで済むように」ということになるでしょう。

次にロスは、ロスとレイチェル、レイチェルとロス、、と言いながら、That's been one heck of a seesaw, hasn't it? と言っています。
seesaw はあの遊具のシーソーのことですね。
日本語でもシーソーゲームという表現をするように、この seesaw という英単語も、「シーソーゲーム、一進一退」という意味があります。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
seesaw : a situation in which someone or something keeps changing from one state or condition to another and back again
つまり、「誰かや何かが1つの状態または状況から別のものに変化し、また元に戻ることを繰り返すという状況」。

heck は強意語 hell の婉曲語で、hell と同じようなニュアンスの強意語として使われます。
What the hell are you doing? 「一体全体何してるんだ?」と同じように、What the heck are you doing? のような the heck として使われることもあれば、a heck of a... の形で「大変な、どえらい」という意味にもなります。
今回のセリフでは、one heck of a... になっていますので、a heck of a... と同じですね。
僕たち二人の関係は、行ったり来たり、一進一退を繰り返す、果てしないシーソーゲームだったよね、と感慨深げに言っていることになるでしょう。

レイチェルは、ロスの話の方向が自分の思っていたことと違う方に向かっているので、何??となっているのですが、ロスはそれに構わず、自分の話を続けます。
that one night we had was fun and... and certainly passionate. を直訳すると、「僕らが持ったあの一夜は楽しいものだった。そして確かに情熱的だった」になります。
that one night we had と表現することで、二人が寝たというその夜のことを言っているわけですね。
楽しかったし、情熱的ですらあったけれど、でもこんな風に思わない?と言って、ロスは自分の意見を述べています。
it's better if we just stayed friends をこれまた直訳すると、「もし僕たちがただ友達のままでいたら、(状況は)より良い」というところ。
あの夜はとても楽しかったけど、僕らはやっぱり友達のままでいた方がいいよ、と言っていることになります。
ロスはレイチェルがよりを戻したがっていると思っているので、レイチェルがそれを言い出す前に、「お互い、友達でいた方がいいよ」と先に言ってあげたつもりなのですね。

「マジでロスは何を言おうとしてるの?」と尋ねるレイチェルに、ロスは、「僕にはわかってるよ」と言いたげに、「もし君が(それをしたいと)望むなら、僕たちはあともう一回だけそれをすることができるよ。僕ならそれに関してはオッケーだよ。実際、今は少し時間もあるし」と言いながら、自分の腕時計を見ています。
ロスはさきほどから、「あの夜のこと」の話ばかりしているので、do it は「寝る、エッチする」ことを意味しているのは明白ですね。
女性の君からは言いにくいだろうから、僕の方から言ってあげよう、みたいに、「君が望んでるのなら、もう一度寝るっていうのは、僕の方は全然オッケーだよ。今ちょうど時間もあるし、何なら今からでも、、」みたいに言っていることになるので、ロスが「レイチェルは僕ともう一度寝たがっている」と誤解していることが、ようやくレイチェルにもわかったようです。
それで慌てて、「今度は私が話していい?」と言って、レイチェルが話をすることになります。

レイチェルはロスの膝に触れながら、「私、妊娠してるの」と告白します。
Ross stops. の stop は、歩いている場合なら「立ち止まる」になりますが、今は座った状態なので、「動きが止まる」という感じですね。
反応がないので、ロス?と呼び掛けるのですが、ロスは宙を見つめたまま、固まって動きません。
普通なら、そのまま途方に暮れてしまうところでしょうが、レイチェルは、Okay, whenever you're ready. 「いいわ、あなたの心の準備ができたら、その時でいいから」みたいに言って、椅子に深く座って、自分が持ってきた雑誌を読み始めます。

And you're the father, by the way-but you got that.... は、「ところで、あなたがその父親[私のお腹の赤ちゃんの父親]よ。でもあなたはそれをわかってるわよね…」みたいな感覚。
それだけ驚いているということは、当然、あの夜の結果、妊娠したってわかってると思うから、今さら言うまでもないけれど、一応、念押しで言っておくわ、みたいな感じになります。
妊娠したの、という告白を聞いて、固まっているロスですが、そういう反応になることに驚いた様子もなく、想定の範囲内だと言わんばかりに、どっかり椅子に座って雑誌を読んでいるレイチェルの姿には本当に笑ってしまいますね。
「ロスが話せる状態になったら、また話の続きをしましょ」みたいに雑誌を読みながらのんびり待っているレイチェルを見ていると、長年連れ添ってきた老夫婦みたいな貫禄(笑)さえ感じます。
くっついたり離れたりの一進一退をまさに繰り返してきた二人ですが、この姿がまさに「ロスとレイチェル」の関係を如実に表していると思いました。


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2013年11月22日

そんなことなら私たちにもできたのに フレンズ8-3その2

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チャンドラーとモニカは新婚旅行中で、その留守中に彼らの部屋に入ろうとするジョーイとフィービーでしたが、二人とも合い鍵を没収されていたことに気付きます。
信頼されていないことに腹を立てたジョーイは、管理人に合い鍵で開けてもらおうと、電話で「ガス漏れだからドアを開けて欲しい」と頼んだ、その後のシーン。
(They hear a knocking sound coming from the hallway and go to investigate.)
(部屋の中で話していた)ジョーイとフィービーは、廊下から叩く音が聞こえたので、調べに行く。
ジョーイ: What the hell is that? (あれは一体何?)
(They go into the hallway and see Mr. Treeger watching one of New York's bravest breakdown Monica and Chandler's door with an ax.]
二人は廊下に行き、そこで、ニューヨークの勇者の一人が斧でモニカとチャンドラーのドアを壊すのを見ている(管理人の)ミスター・トリーガーを目にする。
ジョーイ: Whoa! Whoa! Whoa! Treeger, what are you doing? (ちょっと、ちょっと、ちょっと! トリーガー、何やってんだよ?)
トリーガー: You said there was a gas leak in here. (ここでガス漏れがあるって、あんたが言ったんだ。)
フィービー: Well, why don't you use your key? (あなたが持ってる鍵を使ったらどうなの?)
トリーガー: Because by the time I find it on this thing (Holds up a huge key ring with a thousand keys on it), the whole place might have exploded. If that happens at another building that I manage, people are gonna start asking questions. (To the fireman) Come on! Hurry up. (だって、この中にそのカギを見つけるまでに [1000個ものカギがついている大きなキーリングを掲げて] その場所全部が爆発しちまうかもしれないから。俺が管理するもう一つの[また別の]ビルでそんなことがもし起こったら、人は質問し始める[問い詰める、疑問を投げかける]ことになるだろうね。[消防士に] ほら! 急いで!)
(With a final swing the door gives way.)
最後の一振りで、ドアは崩壊する。
フィービー: Oh! We could have done that. (まあ! そんなことなら私たちにもできたのに。)

部屋の中で話していると、廊下からガンガンと何かを叩く音が聞こえたので、ジョーイとフィービーは廊下に出て確かめることにします。
They go into the hallway and see Mr. Treeger watching... のト書きは長いですが、基本的な構造は、「ある人が斧でドアを壊すのを、トリーガーが見ている、という様子を目にする」ということになります。
one of New York's bravest を直訳すると、「ニューヨークのもっとも勇敢な人の一人」ということで、このエピソードは、911テロの後だったこともあり、WTC で人命救助を行った消防士のことを、(the) bravest 「もっとも勇敢な人たち」と表現したことになるでしょう。

ト書きの書き方では、one of New York's bravest breakdown... となっていて、それをひとまとまりの言葉だと思うと、「ニューヨークのもっとも勇敢な破壊の一つ」みたいに訳してしまいそうになりますが、breakdown は動詞として使っているようです。
breakdown と一語にしてしまうと「破壊、崩壊、故障」という名詞のように見えてしまうので、文法的に細かい話をすると、ここは、break down のように句動詞(phrasal verb)として、break と down の間にスペースを入れて、2語に分ける必要があるはずだとは思います。
ネイティブはこの言葉の「並び、配列」から、breakdown の部分が動詞であることがわかるので、スペースのあるなしに頓着しない、ということになるのでしょう。
実際、話し言葉として言う場合には、breakdown でも break down でも音は同じなので、ついスペースなしの breakdown と書いてしまった、みたいなことでしょうね。
そういうネイティブならさらっと流せるところが、日本人英語学習者の場合だと、breakdown と書かれてしまうと「名詞」だと思い込んでしまって、このト書きの文章の構造がわからなくなってしまう恐れがあるように思いました、、ので、ちょっとしつこく説明させていただきました^^
つまりこのト書きは、see A watching B break down 「B が破壊するのを A が見ている(観察している)のを目にする」という構造だということですね。

消防士が斧でドアを壊しているので、ジョーイは「何やってんだよ!?」と驚きの声をあげています。
a gas leak は「ガス漏れ」。情報をリークする、のように leak 「漏らす、漏えいする」という言葉は日本語になっていますので、わかりやすいですね。
合い鍵で開けてもらおうと管理人に電話したのに、どうして持ってる合い鍵で開けてくれないの?みたいにフィービーは言っています。

合い鍵を使わない理由を管理人のトリーガーが説明していますね。
this thing と言って掲げて見せたのが、ト書きにあるような、「1000個(くらい)のカギがついた巨大なキーリング」。
このキーリングについている、大量の鍵の中から it (=目的のもの、この部屋の合い鍵)を見つける時までには、この場所全体が爆発してしまっているかもしれない、と言います。

こんな風に、大量の合い鍵を見せるシーンを見ていると、初期のエピソードの、フレンズ1-9その4 を思い出した方も多いかもしれませんね。
中に鍵がある状態でモニカの部屋のドアがロックされてしまって、ジョーイの持っているスペアキーをいろいろ試してみるというシーンがあり、
ジョーイ: I got one keyhole and a zillion keys! You do the math. (一つの鍵穴に対して、数え切れないくらいのカギがあるんだ。計算してくれよ。)
というセリフもありました。
「鍵を開けて欲しいのに、どうして合い鍵を使わないの?」と来ると、「合い鍵がこんなにあって、どれだかわからない」というオチになるのは、典型的なジョークだということです。

トリーガーのセリフは、この後の部分がまた面白いです。
If that happens at another building that I manage, people are gonna start asking questions. を直訳すると、「俺が管理するもう1つのビルで、そんなことが起こったら、人々は質問し始めることになるだろう」。
このセリフは、another がポイント。
トリーガーは、ガス漏れが手遅れになって爆発することを恐れているから、斧でドアをたたき割るという方法を選んだわけです。
If that happens の that 「それ、そんなこと」とは、「(ガス漏れによって)爆発してしまうこと」。
トリーガーは、「このガス漏れでここが爆発したら」ということを、「もし、”もう1つのビルで”そんなガス爆発が起きたら」と表現していることになります。
つまり、今ここで爆発を起こしてしまうと、「自分が管理しているビルで、ガス爆発が起きたのが2回目になる」と言っているわけですね。
「もう一つの」というより、「また別の」と言った方がわかりやすいかもしれません。
トリーガーは前にも自分が管理人をやっているビルで爆発が起こったことがあるから、もう1回、そういうガス爆発を起こしてしまうと、何らかの因果関係、つまり、管理人としての責任や問題を追及されてしまう、と言いたいわけですね。
一度だけなら運悪く、で済むところを、トリーガーの管理するビルで2件もガス爆発があったとなると、管理人の責任が問われる、「これはどういうことなのかね?」と質問攻めにあうことになる、という意味で、people are gonna start asking questions. と表現しているわけです。
前回の時は「不運な事故」で済んだけれど、2回もやったら偶然や事故では済まない、人々は今度は俺にいろいろ質問してくることになるだろう、取り調べを受けたり、責任を追及されることになるだろう、と言っていることになります。
DVD の日本語訳は、
(字幕) 俺が管理するビルは 爆発が多い/(音声) 俺が管理するビルがまたふっとんだら、悪い噂が立つだろう?
となっていましたが、「またふっとんだら」の「また」がポイントだと言うことです。
このセリフに関しては、トリーガーのセリフの another を聞いて、「アナザー、って、前にも一回同じようなことをやってるんかいっ?!」とツッコミを入れたくなった人は、そのジョークを理解できていたことになるわけですね。

とうとう、斧でドアが壊され、ドアは開いたことにはなるのですが、それを見ていたフィービーが、We could have done that. と言うのも面白いです。
could have p.p. (過去分詞)は、「やろうと思えばできた(のにやらなかった)」というニュアンス。
合い鍵で開けてもらおうと管理人を呼んだってのに、斧を使って力ずくでドアを叩き壊すんだったら、別にわざわざ管理人を呼ぶこともなかったわ、そうやってドアを開けるってわかってたら、私たちがそうしたのに、私たちだけでできたのに、という気持ちですね。
DVD の日本語訳では、
(字幕) 頼み損ね/(音声) 私たちでもできたわ。
となっており、まさに「頼んで損した、わざわざ頼むまでもなかった」というのが、We could have done that. 「そんなことなら私たちでもできたのに」のニュアンスになるわけですね。


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posted by Rach at 15:08| Comment(0) | フレンズ シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月20日

もっとショックを受けるかと思ってたのに フレンズ8-3その1

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シーズン8 第3話
The One Where Rachel Tells Ross (衝撃のロス)
原題は「レイチェルがロスに言う話」


前回のエピソードで、レイチェルのお腹の赤ちゃんの父親がロスであることがわかります。
レイチェルは自分の口からそのことをロスに告げるつもりなので、フィービーやジョーイはただ「レイチェルがロスに話があるって」と言うだけに留めています。
ロス: I think I might know what this is about. ((レイチェルが話したいという)この件が何のことか、僕にはわかるかもしれない、って思うよ。)
(Phoebe and Joey trade looks)
フィービーとジョーイは視線を交わす。
ジョーイ: Really? (ほんとに?)
ロス: Yeah. Uh, uh we promised we weren't gonna tell anybody this but uh, about a month ago, Rachel and I slept together. (ああ。その、誰にもこのことは言わないって僕らは約束したんだけど、1ヶ月くらい前に、レイチェルと僕は寝たんだよ。)
フィービー: (deadpan) And? ([無表情で] それで?)
ロス: Wow! I thought you would be a little more shocked. (わあ! 君らはもう少しショックを受けるだろうと思ってたんだけど。)
フィービー: Oh, sorry. (Shocked) And?! (あぁ、ごめんなさい。[驚いた様子で] それで?!)
ロス: Well, we-we said we'd just do it that one time but, but now I think she may wanna start things up again. (僕らは、そうする[寝る]のはただその一度だけにしようって言ったんだ。でも今思うに、レイチェルはまた関係を始めたいと思ってるのかもしれないな。)
ジョーイ: Yeah, I don't think that's what it is. (俺にはそうは思えないけど。)
ロス: Why? What-what else could it be? (どうして? 他にどんなことがありうるの?)
ジョーイ: Oh, wow, I don't feel well. (ああ、気分が良くないや。)
ロス: I'm telling you. I'm telling you. That's what it is. Oh. No wonder she was looking at me all funny during the wedding. She didn't say anything to you? (そうだよ、そうだよ。そういうことなんだよ。あぁ、レイチェルが結婚式の間、僕を変な風に見ていたのも無理ないな。レイチェルは君たちに何か言ってた?)
フィービー: (To Joey) Maybe it's something you ate? ([ジョーイに] 多分、あなたが食べたもの(が原因)じゃない?)
ジョーイ: Please, just-just, just go and talk to Rachel. (ただ、行ってレイチェルと話してきてよ。)
ロス: Yeah, I guess I should. (Starts to leave.) Man, y'know what I have to realize? Maybe I'm just not the type of guy women can have just one night with. Y'know, they-they always seem to want a little bit more. I should remember that. (He pauses and then exits.) (あぁ、そうすべきだろうね。[立ち去ろうとする] あぁ、僕が自覚しなければならないことが何かわかる? 多分、僕は女性が一夜だけを共にすることができるタイプの男じゃないんだよね。ほら、女性はいつも、あとちょっとを求めるみたいなんだ。そのことを僕は覚えておくべきだよね。[ロスは一瞬止まって、それから出て行く])

ジョーイとフィービーが、「レイチェルがロスに話したいことがあるって言ってロスを探してた」というのを聞いて、ロスは I think I might know what this is about. と言っています。
this は、レイチェルがロスに話があるといっている「このこと」。
くどいくらいに直訳すると、「このこと・この件が何についてであるかを、僕は知っているかもしれないと僕は思う」ということで、レイチェルが何を話そうとしているか、僕にはだいたい見当ついてるよ、と言いたいわけですね。

フィービーとジョーイは顔を見合わせています。
二人はレイチェルがロスの子供を妊娠していることを知っているので、父親であるロスもそのことに気づいてるのかな?と思ったのですね。
ロスは「多分、この件だと思うけど」という内容を二人に話して聞かせます。
「僕らはこの件を誰にも話さないって約束したんだけど」と前置きをしてから、「約1ヶ月前に、レイチェルと僕は一緒に寝たんだ」と言っています。
sleep together というのは、エッチした、をもう少しマイルドに言った表現ですね。

ト書きの deadpan は「無表情で」ということで、フレンズのト書きにちょくちょく出てくる表現。
そのト書きとセリフからわかるように、フィービーは「僕はレイチェルと寝たんだ」という発言に驚く様子もなく、「それで?」と次の話を促すので、逆にロスの方が驚くことになります。
I thought you would be a little more shocked. は、「君たちがもう少しショックを受けるだろうと僕は思ってたんだけど」ということで、今の衝撃的な告白を聞いても、君たちはあまりびっくりしてないみたいで、何だか意外だな、という気持ちが込められています。
それを聞いて、「あら、ごめんなさい」と言って、今度はひどく驚いた顔と声で And?! と言い直すのがフィービーらしいですね。

ロスはさらに説明を続けます。
do it は sleep together のことですね。
(just)... that one time は「その1回(だけ)」という感覚で、その時はそうしちゃったけど、これで終わりにしようね、もう二度とこういうことはしないでおこうね、みたいに約束したと言っていることになります。
「僕たちは、その1回限りにしよう、って言ったんだけど、でも今僕が思うに」と言って、「レイチェルは再び、start things up したいと思っているかもしれない」と言います。
start up は「スタートアップ」みたいにカタカナにもなっているのでニュアンスもわかりやすいと思いますが、「始める、始動する、起動する、立ち上げる」という感覚ですね。
start things up のように things 「物事」という漠然とした言葉が使われていますが、二人の間に起こるいろいろなことを things と表現して、またこれからそういうことを始めよう、つまり、別れた二人がまた関係を始めようと言っていることになるでしょう。

ロスの推測が違った方向に向かっているのを知って、ジョーイは I don't think that's what it is. と言っています。
that はロスの今の発言、what it is は it (今、焦点となっていること=レイチェルがロスに伝えようとしていること)が何であるか、という感じですね。
ですから直訳すると、「ロスが今言ったことは、レイチェルが言おうとしていることであるとは俺は思わない」→「ロスの言ったことは、レイチェルが言おうとしていることとは違うと思う」と言っていることになります。
What else could it be? は、it 「レイチェルが僕(ロス)に言おうとしていることが、それ以外の何になりうるのか?」というところ。
僕らには最近そういう出来事があって、今レイチェルが僕と話したいと言えば、それしかないだろ? 他に何があるって言うんだよ?と言いたいわけです。

「話って他に何があるわけ?」と聞かれても、「レイチェルの赤ちゃんのパパがロスであること」をジョーイたちが言えるはずもなく、ジョーイは話題をそらすように、胃のあたりを押さえながら、I don't feel well. 「気分が良くない」と言っています。
ロスはジョーイが話題を変えようとしたことに気づかず、話を続けていますね。
That's what it is. は、さきほどジョーイが言った、I don't think that's what it is. という否定文を、逆に肯定する形で、「僕がさっき言ったこと(レイチェルが僕とよりを戻したいと思っていること)が、まさにそれ(レイチェルが言いたいこと)だよ」と確信した発言をしていることになります。
she was looking at me all funny は、「レイチェルは、全く・すっかり、変な・おかしな感じで、僕の方を見ていた」。
no wonder は「…も不思議ではない、無理もない」。
ロスは、チャンドラーとモニカの結婚式の時に、レイチェルが自分の方をいつもとは違う感じで見ていたことを思い出して、そう言っているのですね。
すっかり自分の中で納得してしまったロスが、「レイチェルは君たちに何か言ってなかった?」と尋ねるのですが、真実を言えるはずもないフィービーは、ロスの発言を聞いてないふりをして、さっきのジョーイの腹痛の話に乗っかる形で、Maybe it's something you ate? と言っています。
「多分、あなたが食べたもの・食べた何かじゃない?」みたいなことで、あなたのその腹痛は、あなたが食べたものが原因じゃない?と言っている感覚になります。
ジョーイは痛がったふりを続けて、とにかくレイチェルと話してきてよ、と促します。

「彼女と話すべきだろうね」と言って、ロスもそれに従うことにするのですが、出て行く間際に、Man, y'know what I have to realize? 以下の言葉を言っていますね。
y'know what I have to realize? は「僕が気付かなければならないことが何かわかる?」「僕が悟らなければならないこと、自覚しなければならないことがあるとしたらそれは何だと思う?」という感覚。
Maybe I'm just not the type of guy は、「多分、僕は…というタイプの男じゃない」。
どういうタイプの男じゃないかについては以下で women can have just one night with と説明されていています。
「女性が(その男性と)たった一晩だけ過ごすことができるというタイプの男」ということで、自分はそういうタイプじゃないということは、「一晩だけで終わらせることができない、一晩だけでは物足りない、満足できない」タイプの男性だと自分で言っていることになります。
その後の発言もそれを補足する形になっていて、they always seem to want a little bit more. は、「女性たちはいつも、もうちょっと欲しいと思っているように見える」と言っています。
ロスに言わせると、今回のレイチェルもそうみたいだけど、僕と一晩寝た女性は、一晩だけと言わず、もっと僕と一緒にいたいと思うみたいなんだよねぇ、、僕はいつも女性を見てるとそう感じるんだよ、ということらしいです(笑)。
I should remember that. は「僕はそのことを覚えておくべきだ」で、女性はみんな僕に対してそう思うんだから、レイチェルとも一晩だけで終わるはずがなかったんだ、そういう自分の魅力を自覚して、行動しないといけなかったんだろうね、女性にそんな風に思わせるなんて僕って罪な男だよね、みたいにモテ男っぽい言葉を残して去っていたことになります。

今回取り上げたセリフは、難しい単語はあまり出てきませんでしたが、その代わり、「it が何を指しているか、何をイメージしているか」を学ぶのに適したセリフが多かったように思いました。
そういう it は、複数の人がやりとりしている「会話」で学ぶのが一番しっくりくるはずなので、そういう視点で今回の解説を読んでいただけるとありがたいです。


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posted by Rach at 15:51| Comment(0) | フレンズ シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月18日

got another think coming フレンズ8-2その6

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チャンドラーとモニカが仲直りしたところで、ロスは帰ろうとしています。
ロス: Well, I'm gonna go get these (the floral bouquet he walked in with) in some water. (僕はこれ[部屋に入ってくる時に持っていた花のブーケ]を水に差してくるよ。)
フィービー: Wait, you stole those from these people's wedding? (待って、その人たちの結婚式からその花を盗んで来たの?)
ロス: No-no, I took them from the hotel lobby. Yeah, they think they can charge me for some dirty movie and a bag of Mashuga nuts, they got another think coming. (Starts to leave.) Hey! My sweater! I've been looking for this for like a month! (違うよ。僕はこれをホテルのロビーから取ってきたんだ。そうさ、ホテルのやつは、僕に、あるエッチな映画とマシューガナッツ1袋分を請求できると思ってるようだけど、それは大間違いだ[そうはいかないからな]! [立ち去ろうとする] あれ! 僕のセーターだ! このセーターを1ヶ月くらいずっと探してたんだよ!)
(He exits leaving a stunned Phoebe and Monica.)
ロスは、ショックを受けた様子のフィービーとモニカを残して出て行く。
モニカ&フィービー: Oh, my God!! (なんてこと!!)
ジョーイ: (slow on the uptake) Oh, my God! ([飲み込みが遅い(様子で)] なんてこった!)

ロスは花を水に入れて(差して・生けて)くるみたいに言っています。
偽の写真を撮影したその結婚式から盗んで来たの?と尋ねるフィービーに、「違うよ、ホテルのロビーから取って来たんだ」と答えるロス。
今回のエピソードでは、ロスが部屋のトイレタリーを「こういうのは部屋代に組み込まれてるもんだから、持って帰るのは当然の権利だ」みたいにどっさり持ち帰っていた様子が描かれていたこともあり、「ホテルのロビーから花を取ってきた」という発言もその一環か、、しかしさすがにそれはやり過ぎじゃないの?という印象も受けるのですが、ロスのその後の説明で、ロビーの花を持ち帰ったのには、彼なりの理由があったことがわかります。

Yeah, they think they can charge me for some dirty movie and a bag of Mashuga nuts, they got another think coming. について。
まずは、nuts までの前半部分を見てみます。
「彼ら、つまりホテルの人間は、彼らが僕に〜の支払いを請求することができると思っている」ということで、何の代金かと言うと、「あるダーティーな映画と、1袋のマシューガナッツ」。
この場合の dirty は「やらしい、エッチな、みだらな」という意味ですね。
「ホテルのやつらは僕に(身に覚えのない)代金を請求できると思ってやがるんだ」みたいに言った後、その代金の対象として、for some dirty movie... と聞こえた瞬間に、観客や視聴者は、今回のエピソード冒頭に「見てもいない映画とナッツ代」を請求されて怒っていたレイチェルとフィービーの姿を間違いなく思い浮かべたはずです。
ジョーイはロスの部屋でも全く同じことをやっていた、映画はまた違う映画だったのでしょうが、それもまたエッチな映画だったw、そして食べたのはまたしてもマシューガナッツだった(ジョーイはどんだけマシューガナッツが好きやねん^^)、そういう「前に出てきたネタをまたぶり返す」というコメディーの王道がここで出てきたわけですね。

ロスのセリフの後半の、they got another think coming. について。
DVD英語字幕では、この部分は字幕になっていないのですが、ネットスクリプトでは、they got another think coming. と表記されています。
前回の記事、フレンズ8-2その5 に出てきたロスのセリフ、didn't see that coming とよく似た形で、構造としては同じものに分類されるでしょう。
最初、they got another think coming. というフレーズを文字で見た時に、「これって、think じゃなくて、thing の間違いじゃないの?」と思ったのですが、、私と同じような違和感を感じた方もおられるでしょうか?
さきほど、didn't see that coming の構造と似ている、と説明したように、another 〜 coming となった場合には、another の後ろは名詞が来るべきで、「考え」という名詞にしたい場合は、think ではなく、thought になるのでは?と思うわけです。
だからこれは、think と発音がよく似た thing のタイポだと考えると、「別のこと・ものが来る(状態になる)」ということで、文法的にも意味的にもオッケーなんじゃない?と思ったのですね。
そう仮説を立てた上で、Google 検索をしてみたところ、実はこのフレーズは、got another think coming の方が(限りなく)正解であるらしいことがわかりました!

Wordreference Forums という以下の語学フォーラムでは、まさにこのトピックが取り上げられていました。
You've got another 'thing' / 'think' coming? : Wordreference.com
つまり、「このフレーズは、thing と think どっちが正しいの?」というスレッドで、ネイティブスピーカーの間でも意見が割れていたりして、どっちが正しいかでモメるフレーズの典型のようですね。

手持ちの辞書でどう出ているかを以下に調べてみました。
研究社 新英和中辞典では、
think 【名】[単数形で] 《口語》 考えること、考え、一考
Have a think about it. ひとつ考えてみてください。
If you think I'm going to help you again, you’ve got another think coming. また助けてもらえるものと思ったらそれこそ考え違いというものだ。 (注:相手の申し出を強く拒絶する時などの言葉)


この英和辞典の説明が、日本人学習者には一番納得できそうですね。
think は基本的に動詞で、「考え」という名詞の場合には、thought を使うわけですが、この用例の think だけが例外で、このフレーズでは think を名詞として使っているということになります。
まさに例文が今回のロスのセリフのニュアンスと同じですよね。

英英辞典の Macmillan Dictionary では、think で載っています。
if someone thinks something, they have another think coming (SPOKEN) : used for saying that someone believes they know what will happen, but they are wrong
例) If she thinks I'll help her, she has another think coming.

つまり、「ある人が自分には何が起こるかわかっていると信じているが、その人は間違っている、と言うために使われる」。
例文は、「私が彼女を助けると、もし彼女が思っているとしたら、それは間違いだね」。

そして、LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、think/thing の両方で! 載っているんですよねぇ、、
if somebody thinks (that)..., they've got another think/thing coming! : used to tell someone that if they think something is going to happen, they are wrong
例) If they think they're going to win, they've got another think coming!

つまり、「ある人が何かが起こるだろうと思っているとしたらそれは間違いだ、とその人に言うために使われる」。
例文は、「彼らが勝つと思っているとしたら、それは間違いだよ!」

アカデミックな辞書である LAAD に、think/thing の両方で載っているということは、まぁ、どっちを使っても間違いではない、、ということになるわけですかねぇ?
どちらかと言うと、think の方が一般的のようではありますが。
直訳すると、「もし誰かが…と思っているとしたら、彼らには別の考えがやってくることになるよ」という感じになるでしょう。
今持っている考えとは別の考えがやってくる→今の考えは間違っている、ということになるわけですね。
ということで、ロスのセリフは、「(請求される覚えのない)エッチな映画やナッツの代金を請求できると思ってるようだけど、それは間違いだ、それは考え違いだよ」みたいに言っていることになります。

そんなことを言いながら部屋を出ようとするロスは、そこに置いてある赤いセーターに気づいて、「僕のセーターだ! 1ヶ月くらい探してたんだよ!」と言って、それを掴んで去って行きます。
今回のエピソードは、「レイチェルのお腹の赤ちゃんのパパは、この赤いセーターを着ていた人」だということがわかって、ずっとそのセーターの持ち主を探すお話だったのですが、最後になってそのセーターがロスのものであったとわかった、つまり、レイチェルの赤ちゃんのパパはロスだった!ということがわかったことになります。
ですから、My sweater! と言った時に、観客からものすごい歓声が起こり、「1ヶ月くらい探してた」という発言がさらにダメ押しになった形で、観客が大喜びしているわけですね。
フレンズファンがずっと見守ってきた「ロスとレイチェル」に子供ができたことがわかった瞬間ですから、盛り上がらずにはいられないというところでしょう。

モニカとフィービーはロスがパパだとわかって驚愕の表情を浮かべていますが、横でジョーイは、にやーっとした顔で笑っています。
おー、意外とジョーイはすんなり受け止めて余裕の表情をしてるなー、、と思っていたら、ジョーイはしばらーくしてから、目をかっ開いて、驚愕の表情となり、ロスが今出て行ったドアを指さしています。
最初笑っていたのは、ロスがパパであることに前から気付いていたとか、想定内のことだったから驚かなかった、とかではなくて、ロスが赤いセーターの持ち主→ロスがレイチェルの赤ちゃんのパパ、であることがジョーイの頭の中でとっさに結びつかなかったから(笑)だったのですね。
ト書きの slow on the uptake というのがまさにそういう意味で、研究社 新英和中辞典では、以下のように出ています。
uptake 【名】《口語》 [the 〜] 理解(力) (注:通例次の句で)
quick [slow] on the uptake 理解の早い[遅い]、ものわかりのよい[悪い]


まさに直訳通りの「理解(力)においてトロい」みたいな意味になります。
赤ちゃんのパパがロスだとわかったことはファンにとっては嬉しいニュースだったでしょうし、その衝撃の事実を知った時に、ジョーイだけワンテンポ遅れて(笑)気付いてくれたりするのも、フレンズのお約束なわけで、シーズン8まで見てきたからこそ楽しめるシリーズものの醍醐味だという気がしました(^^)


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posted by Rach at 15:25| Comment(0) | フレンズ シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月15日

一緒に開けることになってたのに フレンズ8-2その5

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結婚式を撮影したはずの使い捨てカメラが見つからなかったことで、チャンドラーとロスは、他人の結婚式で写真撮影をし、それを自分の結婚式の写真だと言い張ることに決めています。
その写真をモニカに見せているところ。
チャンドラー: (showing her the pictures) Here's a picture of Ross. (Shows another one.) And that's me. (Another one.) And that's me and Ross. (Another one.) Oh-ho, here's a picture of our first kiss as a married couple. ([モニカに写真を見せているところ] これがロスの写真。[別の写真を見せる] そして、それは俺。[別の写真] そしてそれが俺とロス。[別の写真] あぁ、これは結婚したカップル(夫婦)としての、俺たちのファーストキスの写真だよ。)
モニカ: Wow! That is a great picture! (まぁ! それは素敵な写真ね!)
チャンドラー: Eh? (だろ?)
モニカ: Yeah! Oh and interesting, because I found the cameras in one of our bags! (Throws them into his chest.) (ええ! そして興味深いわ。だって私は自分のバッグの一つに、カメラがあるのを見つけたから。[チャンドラーの胸にそのカメラを突きつける])
ロス: Huh, didn't see that coming. (あぁ、そう来るとは思わなかった。)
チャンドラー: Okay, so this isn't a picture of our first, but it is a picture of my first kiss with... with this lady. Which by the look on your face I'm sure you'll remember. So we don't need- (Rips the picture) -There's no need to have this picture. How about I take the real pictures and get them developed right now. (よし、それじゃあ、これは俺たちの最初の写真じゃないけど、俺のファーストキスの写真なんだよ、この女性のとね。君の表情からすると、君はそれを思い出すに違いないって思うから。だから俺達には(こんな写真は)必要ない… [その写真を破く] こんな写真を持ってる必要はないんだ。今すぐ、本物の写真を持ってって、現像するっていうのはどう?)
モニカ: That would be a good idea. (それはいいアイデアね。)
チャンドラー: Okay. (Sees the living room.) You opened all the presents without me?! I thought we were supposed to do that together! (よし! [リビングを見る] 君はプレゼントを全部開けたのか、俺がいないのに! 俺達はそれ[プレゼントの開封]を一緒にすることになっていたと思ってたのに!)
モニカ: You kissed another woman! (あなたは他の女とキスしたくせに!)
チャンドラー: Call it even?! (チャラにする?)
モニカ: Okay! (They high-five and he walks out.) (オッケー! [二人はハイファイブをして、チャンドラーは出て行く])

自分の結婚披露宴を写したはずの使い捨てカメラが見当たらないので、他人の披露宴に紛れ込んで、同じような写真を何枚か撮ってきたチャンドラー。
モニカにその写真を得意気に見せるのですが、モニカは「素敵な写真ね」と褒めた後、「そして興味深いわね。だって私はバッグの中にカメラを見つけたんだもの」と言って、使い捨てカメラが10個ほど入ったジッパー付きのビニル袋をチャンドラーに見せます。

ロスは、Huh, didn't see that coming. と言っていますね。
I didn't see that coming. というのは、フレンズによく出てくるフレーズで、相手が意外なことを言った、相手が思いがけないことをした時に、「そう来るか。そう来るとは思わなかった」みたいな意味で使われます。
直訳すると、「それが来るとは思わなかった、それが来るとは想像しなかった」みたいなことですね。
今回の場合、なくしたと思っていた使い捨てカメラがバッグの一つから「出てきた」ということなので、「それが(こんな風に)出てくるとは思ってなかった」という意味かもしれない、とも思ったのですが、複数の使い捨てカメラ(the cameras)が思いもよらず出てきたことを言っているのなら、didn't see them coming のように、複数形にするかも、と思ったりします。
ですから、今回の didn't see that coming は、これまでのフレンズで出てきたのと同じように、直前に起こった思いがけない出来事に対して、「そう来るとは、そうなるとは、そんな結果に・そんなことになるとは思わなかった」と言っている感覚が近いように思います。
なくしたと思って、人の披露宴に紛れ込んで嘘の写真まで撮って来たのに、このタイミングで本物が出てくるなんてこと、思いもよらなかったよ、みたいなことでしょう。

本物のカメラが発見されたことで、さっき得意気に見せた写真は全くの偽物であることがバレてしまったチャンドラー。
さきほど、モニカに、here's a picture of our first kiss as a married couple. 「結婚した夫婦としての俺たちのファーストキスの写真だ」と説明したことを受けて、それを訂正する言い訳のように、「よし、それじゃあ、この写真は夫婦としての俺たちのファーストキスの写真じゃないけど、”俺の”ファーストキスの写真なんだよね、、この写真に写ってる女性との」みたいに言っています。
俺たち二人のファーストキスじゃないけど、俺とこの女性とのファーストキス写真なんだよね、と言っているわけで、相手は違うけど、ファーストキスの写真であることには違いない、みたいな、かなり無理のある言い訳です^^

Which by the look on your face I'm sure you'll remember. は、かなり口語っぽいセリフになっています。
which は前のセリフ全体を受けたニュアンスになるでしょうか。
「この写真が、この女性と俺とのファーストキスの写真であること」のような感覚ですね。
by the look on your face は、「君の顔に浮かんでいる表情によると、表情からすると」というところ。
I'm sure you'll remember は「君が覚えてるだろうと確信する」。
つまり、日本語っぽい表現にすると、「(今の話を聞いた)君の表情から判断するに、この写真が俺とこの女性とのファーストキスの写真だってことを、君はきっと、ずーっとこの先も覚えてるよね」みたいに言ったことになるでしょう。

別の女性とのファーストキスの写真だとわかった以上、俺たちにはこんな写真は必要ないよね、この写真を持っとく必要なんかないよね、と言って、マズい写真を破くことになるわけです。
気まずい雰囲気を打破する提案として、「カメラも見つかったことだから、そこに入ってる本物の写真を写真屋さんに持ってって、現像するってのはどうかな?」と言うチャンドラー。
モニカは、That would be a good idea. と返事していますが、That's a good idea. ではなく、would を使っているところに、「もしあなたがそうしてくれたら、それはいい考えになるわね」みたいなニュアンスが出ています。
「こういうのはどうかな?」とチャンドラーが提案したことに対して、二つ返事で「うんうん、それっていい考えね!」と全面的に賛成したというよりは、「まぁ、あなたがそうするって言うんなら、それはいい考えかもね」的に、「あなたが今すぐそうしてくれるなら、まぁ、許してあげてもいいけど」とちょっと「距離を置いた感じ」が出ている気がするわけです。

嘘をついていたことがバレて、弱い立場に立たされているチャンドラーですが、リビングを見ると、結婚祝いのプレゼントがことごとく開けられ、中身が確認されてしまっているのを見て、「君は俺なしで(俺がいない状態で)、全部のプレゼントを開けた・開封したのか?」と怒っています。
I thought we were supposed to do that together! では、フレンズ頻出の be supposed to が登場していますね。
「俺たちは一緒にそれをする(プレゼントを開封する)はずだと思ってた(のに)」というニュアンスになります。
そう言われてもひるむことなく、「あなたなんか、他の女とキスしたくせに!(そんなあなたが私を非難するわけ?)」みたいに返すモニカが、実にモニカらしいですね。
call it even は「貸し借りなしにする、チャラにする、おあいこにする」。
嘘の写真のこと、プレゼントを一人で開けたこと、どちらも相手にとって失礼なことをしたわけですから、これでおあいこってことにしとこっか、チャンドラーが提案し、モニカがそれに同意し、二人は仲良くハイファイブして問題解決、、となります。
そんなにあっさりハイファイブで納得かい!みたいにツッコミたいところですが、これがまた、チャンドラー&モニカカップルらしいところだとも言えるのでしょうね。


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posted by Rach at 16:13| Comment(0) | フレンズ シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月12日

その質問をしないことに全力を注いでる フレンズ8-2その4

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ロスに預けたと思っていた使い捨てカメラがないと知って、あちこち探し回っているチャンドラー。
[Scene: The Banquet Room, Chandler is under one of the tables as Ross enters.]
宴会場。チャンドラーはあるテーブルの下にいて、そこにロスが入ってくる。
ロス: Chandler? (チャンドラー?)
チャンドラー: Hey! Did you find the cameras? (やあ! 例のカメラを見つけたか?)
ロス: No. Did you? (いいや。お前は?)
チャンドラー: Yes! That's why I'm under the table. Celebrating. (ああ(見つけたよ)! だから俺はテーブルの下にいるんだ。(見つかったのを)祝ってるとこ。)
ロス: Well, I checked in the uh, lost and found, I talked to the manager. No one's turned them in. (僕は遺失物取扱所も見て、マネージャーとも話したんだ。誰もカメラを届けてないって。)
チャンドラー: Well, this is great. Y'know, those cameras were the only thing that was gonna cheer Monica up today. She's really depressed. (ほう、こりゃ最高だよ。ほら、あのカメラは今日のモニカを元気づける唯一のものだったんだ。彼女はほんとに落ち込んでるんだよ。)
ロス: Now you guys just got married. Why is she so depressed? (今、お前ら二人は結婚したところだろ。どうしてモニカがそんなに落ち込んでるんだよ?)
チャンドラー: All my energy is going into not asking that question. I can't believe I screwed this up! (俺の全てのエネルギーは、その質問をしないことに注がれてるんだ。俺がこれをだめにしちゃったなんて信じられないよ!)
ロス: I'm sorry, man. (Formally dressed people start to enter.) Here's a thought. This is the same ballroom. There's a band. There's gonna be plenty of dressed-up people. (残念だな。[正装した人々が部屋に入り始める] ちょっと考えがある。ここは同じ宴会場だ。バンドもいる。(もうじき)ドレスアップしたたくさんの人々がここにいることになる。)
チャンドラー: Are you suggesting we dance our troubles away? (俺たちのトラブルをダンスで忘れよう、とか言おうとしてる?)
ロス: No-no-no, I'm saying we-we buy more of these at the gift shop, throw our tuxes back on and take a few pictures. All we have to do is make sure not to get anybody else's faces. (違う違う違う。僕が言ってるのは、使い捨てカメラをギフトショップでもっと買って、僕らはタキシードをまたさっと着込んで、2、3枚(少し)写真を撮るんだよ。僕たちがしないといけないのは、他の誰かの顔を撮影しないように気を付けることだけだよ。)

宴会場のテーブルの下にいるチャンドラーは、ロスに「例のカメラ見つけた?」と尋ねています。
「いいや、見つかってない。お前はどう?」と問い返すロスに、チャンドラーは、Yes! That's why... という文章を言っていますね。
Yes! というのは、Yes, I did. つまり、Yes, I found the cameras. という意味を指します。
That's why... は「そんなわけで…だ、それが…の理由だ」という頻出フレーズ、celebrating は、celebrate しているところ、という感覚で、「祝ってるところ、祝杯を挙げているところ」のようなイメージ。
ですから、チャンドラーはテーブルの下で、「うん、カメラは無事見つけたよ。だからこうして今テーブルの下にいて、見つかったのを祝ってるところなんだ」と言っていることになります。
言葉の意味としては確かにそう言っているのですが、テーブルの下にいる、という姿は明らかに「なくしたカメラを探している人」の姿そのものですよね。
テーブルの下でゴソゴソしてるんだから、まだカメラを探しているのは誰が見ても明らかなのに、そして、チャンドラーがロスに「カメラ見つかった?」と尋ねているわけですから、チャンドラーも当然まだ見つけていないこともわかるのに、ロスが反射的に「お前の方はどう?」みたいに尋ねたのを皮肉って、「うん、見つけたから、テーブルの下でめでたいな、って祝ってるとこ」などと言ってみせたわけですね。
あまりにも当たり前のことを反射的に尋ねてきた相手に対して、ありえないことをしれっとした顔で言うのが、アメリカンジョークっぽいところだと思います。

lost and found は「遺失物取扱所」。lost 「失われた、なくした、行方不明になった」、found 「発見された、見つけられた、見つかった」ということですから、「なくしたものが見つかった」という意味でそういう名前になっているのですね。
No one's turned them in. の turn in は「届ける、届け出る」という意味。
書類・宿題・レポートなどを「提出する」という意味でもよく使われます。

チャンドラーは遺失物係にもカメラはなかった、と聞いて、this is great. と言っていますが、言葉ではグレイト(最高だ)と言っていても、気持ちとしては正反対ですよね。
その表情と言い方で、本心から great だと思っているわけではないこともわかりますし、日本語でも吐き捨てるように「これって最高だぜ」みたいに言うと、同じようなニュアンスになるでしょう。
気持ちとしては「もう最悪だわ」みたいにそう言ったチャンドラーは、「それらの使い捨てカメラは、今日のモニカを元気づけることになる唯一の物だった」と言っています。
ロスは、「結婚したばかりなのに、どうしてモニカは落ち込んでるんだよ」と言うのですが、それに対するチャンドラーの返事が、何とも自虐的で面白いですね。

All my energy is going into not asking that question. を直訳すると、「俺のエネルギーのすべては、その質問・疑問を尋ねないことに向かってる、注がれてる」になるでしょうか。
that question とはその前にロスが言った、「結婚したばかりなのにどうしてモニカは落ち込んでいるのか?」という疑問。
それは新郎のチャンドラーにとっては、今一番聞きたくない(笑)疑問・質問なので、「どうして俺の新妻のモニカが、結婚したばっかりだというのにそんなに落ち込んでいるのか?」ってことを、俺は自問しないように全力を注いでるとこなんだよ、その疑問に向き合うことがないように全エネルギーを注入中だ、みたいに言ったことになります。
「新郎の俺にそんなこと聞くなよ」という気持ちのチャンドラーは、「今の俺は、その疑問が頭に浮かばないように必死に抵抗してるんだ」と言ってみせたわけですね。

カメラをなくしたせいで、モニカを元気づけるチャンスすら失ってしまった、と落ち込むチャンドラーですが、ロスは正装した人がこの部屋に次々と入ってくるのを見て、「ちょっと考えがある」と言います。
「(チャンドラーが披露宴をしたのと)同じ部屋で、バンドもいて、ドレスアップした人たちがこれからどんどん入ってくるぞ」みたいに言うロスに、チャンドラーは、「それって、〜って提案しようとしてる? 〜することを示唆しようとしてる?」みたいに言っていますね。
dance our troubles away というのは、ダンスをすることで、俺達のトラブル・困難を away させる、つまり、離れたところに追いやる、どこかに去ってなくなる、消え去るようにする、という感覚になるでしょう。
ダンスをすることで困難を紛らす、困難を忘れる、みたいなことですね。
正装した人が大勢来たぞ、っていうのは、みんなと踊ってトラブルなんか忘れちゃえよ、とか言いたいわけ?と言ったことになります。

ロスは「僕が言ってるのは」と言って、続けて自分のプランを説明しています。
それは、ギフトショップで使い捨てカメラをもっと買って、タキシードを着て、写真を数枚撮るんだ、という提案。
throw our tuxes on の throw は、基本的な意味は「投げる」ですが、ここでは「急いで着る」というニュアンスになります。
「投げる」ような素早い動きでタキシードを羽織る(はおる)みたいな感覚ですね。
「タキシードをパッと羽織って、パッと着込んで」みたいなことでしょう。
All we have to do is make sure not to... は、「僕らがしなければならないことの全ては、決して…しないようにすること」。
「決して…しないようにだけ気を付ければいいんだよ」と言っていることになります。
誰か他の人の顔を get しないようにする、の get は漠然とした動詞ですが、ここでは写真の話をしているので、写真の中にその顔を取り込まない、というニュアンス、つまり、写真の中にその顔を入れないように、他人の顔が写らないように気を付ければいい、と言っているわけですね。


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posted by Rach at 15:39| Comment(0) | フレンズ シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月08日

チェックとユーゴスラビアン フレンズ8-2その3

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ホテルの部屋をチェックアウトする準備をしているロスのところに、チャンドラーがやってきます。
[Scene: Ross's Hotel Room, he is letting Chandler in.]
ロスのホテルの部屋。ロスはチャンドラーを部屋に入れているところ。
ロス: Hi. (やあ。)
チャンドラー: Hey. (He sees that Ross is packing all of the hotel toiletries) Soaps? Shampoos? Are you really taking all this stuff? (やあ。[チャンドラーは、ロスがホテルのトイレタリー(化粧品・洗面用品などのバスルーム備品)を全部、荷物に詰めているのを見る] 石鹸に、シャンプー? 本当にこれを全部持っていくつもりか?)
ロス: Why not? It's, it's built into the price of the room. (もちろんだよ[どうしてだめなんだよ]。部屋の料金に組み込まれてるんだぞ。)
チャンドラー: Yeah, but you don't need-- (Picks up something) -What is this? (そうだな、でもお前にはこれは必要ないんじゃ… [あるものを取り上げる] これは何だ?)
ロス: Thread! (糸だ![裁縫セットだ])
チャンドラー: Score! Where are the disposable cameras? (やったな![やるな!] 例の使い捨てカメラはどこにある?)
ロス: What disposable cameras? (何の使い捨てカメラ?[使い捨てカメラって何?])
チャンドラー: The cameras? Remember last night I told you to take them? (あのカメラだろ? 昨日の晩、俺がお前にカメラを撮ってくれって言ったの、覚えてる?)
ロス: No, you didn't. (いや、お前はそんなこと言わなかったぞ。)
チャンドラー: Yes! Remember? Right before we cut the cake, I went up to you and I said-- (言ったさ! 覚えてるだろ? 俺たちがケーキをカットする直前に、俺はお前のところに行って、俺はこう言ったんだ…)
ロス: Oh-oh yeah, you-you came up to me and asked if I could do you a favor, and my Uncle Murray came up to you and handed you a check. And then you said, "Why do they call it a check? Why not a Yugoslavian?" (Chandler laughs.) Yeah, then you did that. (あぁ、そうだね、お前は僕のところに来て、頼みを聞いてくれるか?って僕に尋ねたんだ、で、マレーおじさんがお前のところに来て、お前に小切手を手渡したんだよ。それからお前はこう言ったんだ、「どうしてみんな、これをチェックって言うのかな? どうしてユーゴスラビアンじゃないのかな?」って。[チャンドラーは笑う] そうそう、でお前はそうしたんだ[今みたいに笑ったんだ]。)
チャンドラー: So you don't have the cameras?! (それじゃあ、お前はその(使い捨て)カメラを持ってないのか?)
ロス: No. Sorry man. (持ってないね。残念だけど。)
チャンドラー: So? What? What? They're gone! Monica's gonna freak! (それで? 何?何? カメラが消えた! モニカが大激怒しちゃうよ!)

ホテルの部屋に置いてある備品を、自分のバッグに詰め込んでいるロスを見て、チャンドラーはあきれた様子で、「石鹸にシャンプー、それを全部持っていく、持って帰るつもりか?」と尋ねています。
ロスは「どうしていけないんだよ、当然じゃないか」のように Why not? と言って、It's built into the price of the room. と説明しています。
build A into B は「A を B に組み込む」という意味ですね。
ここでは、It is built into という受動態の形になっていて、「それ(all this stuff)は、部屋の価格に組み込まれている」と言っていることになります。
消耗されるそういう備品の値段も部屋代に含まれてるんだから、もらって帰っても問題ない、当然の権利だろ、と言いたい感覚ですね。

まぁ確かに、、という感じで、Yeah と肯定するチャンドラーですが、「でもこれはお前には要らないんじゃないか?」みたいに言って、あるものを取り上げて見せています。
「これ何?」と聞くと、ロスは、Thread. と答えていますね。
thread は「糸」ですが、ここでは「ソーイングセット、裁縫セット」を指しているようです。
裁縫なんかしそうにないお前がこんなもんいるか?と言いたいところでしょうが、「持って帰って何が悪い」みたいな顔で Thread! と返事するロスに、チャンドラーは、Score! 「やったな! やるな!」みたいに皮肉っぽく返すことになります。

チャンドラーは、Where are the disposable cameras? と尋ね、What disposable cameras? とロスは返事していますね。
このように、the という定冠詞のついた形で尋ねて、相手が what+名詞? の形で返す、というパターンは、つい最近のエピソード、フレンズ7-24その6 にも出てきました。
その時のやり取りは以下。
チャンドラー: (To Monica) I love you. And I know about the baby. ([モニカに] 愛してるよ。それに俺は赤ちゃんのことも知ってるよ。)
モニカ: What baby? (何の赤ちゃん?)
チャンドラー: Our baby. (俺たちの赤ちゃんだよ。)
モニカ: We have a baby? (私たちに赤ちゃんがいるの?)

その時にも説明しましたが、the を使っている方は、「当然、お互いがそれだとわかっているもの」について会話しているつもりなので、定冠詞の the を付けているのですね。
でも、聞いた方は、the と言われてもピンと来ない、何のことかわからないので、「あの、例の〜」って言われてもわからない、「何の〜なの? 〜って何?」と問い返すやり取りになっているわけです。

よく日本人は、a/the などの冠詞の使い分けが苦手だと言われていて、特定できないもの、相手がそれと聞いてあああれか!とわからないものに the を付けてしまいがちだ、などとも言いますよね。
そういう the の特定感、限定感、を理解するものとして、この手の会話は良い参考になる気がしました。

ロスは「何の使い捨てカメラ? 使い捨てカメラって何のこと?」のように、the ではなく、what を付けて返していますので、何の話をしてるのか全く分かっていない様子がよくわかるのですが、チャンドラーは「知らないわけないだろ、あれだよあれ、あのカメラだよ!」みたいに、まだ the をつけたままで、何とかロスに「そのカメラ」のことを思い出させようとしています。

「昨日の晩、俺がそれ(使い捨てカメラ)を撮ってくれ、ってお前に言ったの、覚えてる? 覚えてるだろ?」みたいに言うチャンドラーに、ロスは、「いいや、お前はそんなこと言ってなかった、言わなかった」と答えます。
その次の Yes! という一言は、Yes, I did! つまり、「俺は確かにそう言った!」というニュアンスですね。
ロスが「お前はそんなこと言ってない」と No で否定したのを、チャンドラーが Yes で肯定した形になります。

何とか昨日の晩のことを思い出させようと、チャンドラーはまた、Remember? と言い、晩にあった出来事を話し始めます。
ケーキカットの前にお前のところに行ってこう言ったろ、と言うので、ロスもそれを思い出したらしく、その続きをロスが説明することになります。
そうそう、チャンドラーは僕の所に来て、asked if I could do you a favor... と言っていますね。
favor は「親切な行為」という意味で、do someone a favor は「人のためにひと肌脱ぐ、人の願い・頼みを聞いてやる」という形でよく使われますね。
"Could you do me a favor?" は「お願いがあるんだけど。俺の頼みを聞いてくれる?」という頻出フレーズとなります。
asked if I could do you a favor... はつまり、"Could you do me a favor?" 「俺の頼みを聞いてくれる?」かどうかを尋ねた、ということになるのですね。

確かにチャンドラーは僕(ロス)のところにやってきて、お願いがあるんだけど、聞いてもらえるかな?みたいに言ったよ。それから(僕のおじさんである)マレーおじさんがお前に小切手を手渡して、お前はこんなことを言ってたよね、とも言っています。
そのチャンドラーが言ったというセリフ、"Why do they call it a check? Why not a Yugoslavian?" について。
check はロスのセリフの意味の通り、「小切手」という意味ですが、このセリフで Yugoslavian 「ユーゴスラビア人」が一緒に登場している理由は、、「チェコ人」つながり!だったりします^^
チェコ共和国は英語表記では、Czech Republic となり、 そこに住むチェコ人は、英語で Czech となります。
この Czech という英単語の発音は「チェック」で、小切手の check と全く同じなのですね。(辞書で比較されるとわかると思いますが、発音記号も全く同じです)

チャンドラーは、check を手渡した相手に、何か check のジョーク、というかダジャレ(笑)を言おうとして、「そう言えば、どうしてこれのことを、英語でチェックって言うんでしょうかねぇ? チェック(チェコ人)って名前なら、ユーゴスラビア人って名前でもいいじゃないですかねぇ?」みたいに言ってみせたことになります。
チャンドラーにしてはイマイチなジョークと言うか、そんなに面白いジョークとも思えないのですがw チャンドラーは「俺のジョーク、面白い」みたいに、顔をくしゃくしゃにして嬉しそうな顔で笑っています。
その顔を見たロスは、「そうそう、昨日の晩も、そのジョークを言った後、お前はそうしてたよ、そんな顔して笑ってたよ」と指摘しています。

その話を聞いたチャンドラーは、「なぁロス、頼みがあるんだけど」と言いながら、自分のジョークでウケてしまって、話がそれきりになっていたことに今さらながら気付き、「じゃあ、お前は使い捨てカメラを持ってないのか?」と言います。
「悪いけど、残念だけど、(結局頼まれなかったから)僕は持ってないよ」と返事するロスに、チャンドラーは「カメラが消えた! モニカがパニクっちゃうよ、大激怒しちゃうよ!」と大騒ぎすることになるのですね。


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posted by Rach at 15:31| Comment(0) | フレンズ シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月06日

木曜までない、という否定のニュアンス フレンズ8-2その2

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結婚式の翌日だと言うのに、「私はもう花嫁さんになれない。ただ誰かの妻なだけ」などと落ち込んでいるモニカに、
チャンドラー: We got the honeymoon. (俺たちにはハネムーンもあるよ。)
モニカ: That's not ‘til Thursday. (それは木曜日までないわ。)
チャンドラー: The wedding pictures? (結婚式の写真は?)
モニカ: They won't be ready for weeks. (写真は、何週間も見られる状態にはならないわ[見るまでに何週間もかかるわ]。)
チャンドラー: Not the disposable cameras from the tables. (テーブルで撮った使い捨てカメラならそんなにかからないよ。)
モニカ: That's true! (Happily) I knew I married you for a reason! (そうね! [幸せそうに] あなたとは理由があって結婚したってわかってた!)
チャンドラー: I'll tell you what, I will go get them developed, and you can go home. (ねぇ、俺はそれを現像してもらいに行くから、君は家に帰っていいよ。)
モニカ: Okay. (わかったわ。)

ハネムーンがある、というチャンドラーに、「木曜日までない」と返事するモニカ。
ここで、not ‘til 、つまり、not until という否定語を使っているところに、モニカの気持ちが表れている気がしますね。
例えば、That's Thursday. とか、That starts on Thursday. 「ハネムーンは木曜からよ」みたいに肯定形で言うこともできたと思うのですが、「新婚旅行は木曜日までない、木曜日まで待たないといけない」みたいに言ったことで、「木曜日の新婚旅行まで、私はずっと落ち込んだままになっちゃう」みたいな感じが出るように思うわけです。
新婚旅行と言ったって、まだ先の話でしょ? 私は今落ち込んでて、今この気持ちをどうにかしたいのよ、というのが、not until 「〜までない」というフレーズに込められている気がしました。

結婚式の写真は?と言われ、ここでもまた、They won't be ready for weeks. という否定形が使われているのも、not until と同じ感覚でしょう。
もちろんモニカも、結婚式の写真を見るのは楽しみにしているようで、それを見たら元気で幸せになるとわかっているようですが、プロのカメラマンに頼んだような写真は、すぐには出来上がらない、という意味で、「その結婚式の写真は、数週間準備できない、見られる状態にはならない」と言っているわけです。

チャンドラーが「ハネムーンは? 結婚式の写真は?」とあれやこれや言ってみても、モニカはすべて、「木曜日までない、何週間も経たないと見られない」と「ない、ない」を連発して否定的な返事で返しているところに注目していただければと思います。

写真は何週間もかかる、と言われたチャンドラーは、Not the disposable cameras from the tables. と返しています。
disposable は「処分できる、捨てられる」ということで、disposable cameras はいわゆる「使い捨てカメラ」ですね。
「写ルンです」みたいなタイプのカメラで、日本では正式には「レンズ付きフィルム」と呼ばれることの方が多いでしょうか。
Wikipedia 日本語版: レンズ付きフィルム の以下の記述にあるように、「使い捨て」という言葉からくる「もったいない」というイメージを払しょくしたいというメーカー側の意向の話はよく聞きますよね。

外部のカメラ機能部分は現像後も返却されず、フィルムを使い切った時点でカメラとしての機能を果たさなくなることから「使い捨てカメラ」と呼ばれることも多いが、最初にこれを発売した富士写真フイルムは品名として「レンズ付フィルム」、それ以外のメーカーは「使い切りカメラ」などと称している。いわゆる「もったいない」感などのため、また実際にメーカーでは回収した機能部分を再生して再利用していることなど「使い捨て」ではない点がアピールされることがある。

Wikipedia 英語版: Disposable camera では、以下のように説明されています。
The disposable or single-use camera is a simple box camera sold with a roll of film installed, meant to be used once.
ウィキペディアのタイトルに disposable camera という言葉が使われていることからも、英語ではやはり、disposable camera という言い方は一般的なようです。
single-use camera という名称も使われるようですが、それはもしかすると、日本と同じように disposable という単語に抵抗がある場合にそちらを使う、ということかもしれません。
「一度だけ使う・一度使用のカメラ、1回きりで再度使用することができないカメラ」という感覚ですね。

Not the disposable cameras from the tables. の from the tables を直訳すると、「テーブルからのカメラ」ということになりますが、これは「式や披露宴の出席者のテーブルで撮影されたカメラ」というニュアンスでしょうね。
プロのカメラマンが撮ったものではなく、あちこちのテーブルで撮影した使い捨てカメラ、その写真なら、準備に何週間もかからないよ、というのがチャンドラーのセリフになります。

それを聞いたモニカは急に元気になって、「そうね!」と同意した後、I knew I married you for a reason! と言っています。
「私は知っていた、ある理由で・ある理由があって、私があなたを結婚したことを」みたいなことになりますが、落ち込んでいるモニカに、「使い捨てカメラの写真をすぐに現像すればいいじゃん」と提案してくれたこと、それがあなたと結婚した理由ね、みたいない言っていることになります。
「チャンドラー、たまにはいいこと言うじゃない。何か理由があってあなたと結婚したと思ってたけど、これがその理由だったのね。あなたと結婚したのには、何かしらの理由があるって私にはわかってたわ」と言っている感覚です。
for a reason みたいに「ある一つの理由があって」と言っているわけですので、「何か1つくらい理由があるって思ってた、、って、理由はたった1つだけかいっ!?」とツッコミたくなるようなセリフですが、モニカがいろいろとわがままを言って、チャンドラーがそれを聞いてあげる、みたいな関係がこの二人のバランスですので、それがよく出たセリフになっているとも言えるでしょう。

develop は「発展させる、発達させる」という言葉でよく登場しますが、写真に関しては「(フィルムを)現像する」ですね。
今はデジカメの時代になって、データからお家のプリンタで印刷できたりするので、ちょっとピンと来ない世代の方もおられるでしょうが、昔は「フィルムを写真屋さんに出して、現像してもらう」というのが当たり前でした。
自分で暗室で写真を現像する、という技術のある人以外は、どうしても「誰か他の人に現像してもらう」ことになりますよね。
そのため、get them developed 「写真を現像してもらうようにする」という get something p.p. (過去分詞)の形になることにも注意しましょう。


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