2014年09月29日

そのことに大騒ぎしないで フレンズ8-21その3

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[Scene: The Baby Furniture Store, Ross and Rachel are checking out.]
赤ちゃん用品店。ロスとレイチェルは商品をチェックしているところ。
レジ係(Cashier): Do you uh, want these things delivered, Mr. and Mrs. Geller? (これらの商品は配達をご希望ですか? ゲラーご夫妻。)
レイチェル: Oh. (あぁ。)
ロス: Oh. (おぉ。)
レイチェル: No-no-no! No, no, no, we're not married. (違う違う違う! 違うわ、私たちは結婚していないの。)
ロス: We are having a baby together, but we're not involved. (The cashier, a very beautiful woman, looks confused) I mean, uh we-we were seeing each other a while ago, but then we were just friends, and then there was one drunken night.... (Rachel looks at him angrily) Or, yes, stranger, we'd like this delivered, please. (僕たちには子供が生まれるんだけど、僕らは付き合っていないんだ。[レジ係、その人はとても美しい女性なのだが、は、困惑した表情を見せる] つまり、僕たちは少し前に付き合ってたんだけど、その後、僕らはただの友達になって、それから、酔っ払った夜があってね… [レイチェルは怒った顔でロスを見る] または、そうだね、見知らぬ人[赤の他人さん]、僕たちはこれを配達して欲しいんだ、よろしく頼むよ。)
レジ係: Why don't you fill out this address card? (Hands him one.) (この住所カードに記入していただけますか? [彼にそのカードを手渡す])
ロス: Oh, okay. (あぁ、オッケー。)
レジ係: I notice you picked out a lot of our dinosaur items. (気づいたんですけれど、この店にある恐竜のアイテムをたくさん選ばれましたね。)
レイチェル: Oh yeah! Actually, that's one of the reasons why we're not a couple. (あぁ、そうね! 実際、それが私たちが夫婦でない理由の一つなのよ。)
ロス: I chose those. I'm a paleontologist. (その恐竜グッズは僕が選んだんだ。僕は古生物学者なんだよ。)
レジ係: Really?! That is so cool! (ほんとに? それってすっごく素敵!)
レイチェル: Oh. Oh yeah, don't get too worked up over it. I mean it-it sounds like he's a doctor, but he's not. (あぁ。あぁ、そうね、興奮[大騒ぎ]しすぎないで。つまり、彼は博士のように聞こえるけど、でも彼はそうじゃないの。)
レジ係: Oh no-no, I'm fascinated by paleontology. Have you read the new Walter Alvarez book? (あぁ、違うんです。私は古生物学に興味があるの。新しいウォルター・アルバレスの本は読みました?)
ロス: Yeah! I-I teach it in my class. (ああ! 僕は自分の授業でそれを教えてる。)
レイチェル: Oh my God! Standing at a cash register, I'm holding a credit card, and I'm bored. (なんてこと! レジで立ったまま、私はクレジットカードを持って、退屈してる。)

レジ係の店員さんが、ロスたちが買った商品について、「これらのものを配達して欲しいと思っていますか?」と尋ねています。
丁寧な店員さん口調の日本語にすると、「これらの商品は配達をご希望ですか?」というところですね。
「want+目的語+過去分詞」の形になっていて、「目的語が〜されることを欲する、望む」と言っていることになります。

そう尋ねた後に、Mr. and Mrs. Geller 「ゲラー(ご)夫妻」のように呼び掛けの言葉を言ったため、二人は「おぉ、それは…」みたいになって、レイチェルが先に「私たちは結婚していない、夫婦じゃない」と説明します。

その後、ロスが事情を説明するのですが、その説明が面白いですね。
We are having a baby together は、その1 の解説でも出てきた表現ですが、「僕たちは一緒に子供を持つ」ということから、「僕らの間には子供が生まれる」ということ。
we're not involved の involve は他動詞で「人を巻き込む、巻き添えにする」「人にかかわりを持たせる、関係させる」という意味。
そこから、それを過去分詞にした受動態 involved (with) は「(〜と)かかわり合いがあって、関係して」という意味で使われ、恋愛関係の話だと「性的な関係がある」という意味になります。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
be involved with somebody : to be having a sexual relationship with someone, especially someone you should not have a relationship with
例) Matt's involved with a married woman at work.

つまり、「ある人と性的な関係を持っていること、特に関係を持つべきではない人と」。
例文は、「マットは、職場の既婚女性と性的な関係にある」。

アカデミックな辞書である LAAD とは思えない例文ですがw 「特にそういう関係を持つべきではない人と」という語義を例文にしようと思うと、まぁ、こういう例文になってしまうということなのでしょうね^^
「特に」という記載はありますが、ロスとレイチェルは「そういう関係になってはいけない立場」でもないわけで、不適切な関係以外でも使うことはある、という理解で良いでしょう。

「二人の間には子供が生まれるんだけど、僕たちは恋愛関係にはないんだ」と説明されたので、美人のレジ係は困惑した表情を浮かべています。
それでロスは、二人の事情を説明することになります。
「しばらく前に僕たちは付き合っていた」→「でもそれから、僕たちはただの友達だった(友達関係になった)」→「そしてそれから、ある酔っ払った夜があった」みたいに説明したところで、ト書きのように「レイチェルは怒ってロスを見る」ことになるのですが、言わないでもいいことまで言ってしまって、ますます状況を悪くしてしまうのが、ロスらしいところです。

「昔付き合っていて、それから別れて友達になって、その後、二人はある晩、酔っ払って、その勢いで…」みたいな説明をしたら、レイチェルがにらんできたので、そこでロスはその話題をやめることになります。

Or, yes, stranger, we'd like this delivered, please. の stranger というのが面白いです。
stranger は「他人、見知らぬ人」ということですね。
初めて会った人に、「酔っぱらった勢いで子供ができちゃって」みたいなぶっちゃけ話をしてしまったので、「赤の他人さん、これを配達してくれるかな」と話題を変えて、「赤の他人の君に聞かせるような話じゃなかったね、本来の店員と客に戻って、商品の話をしよう」みたいに言った感覚になるでしょう。
fill out は「記入する」ですね。

レジ係は「お客様は、私たちの店の恐竜アイテム(グッズ)をたくさん選ばれましたね」みたいに言っています。
notice は「〜に気がつく」ですから、I notice you picked... は「あなたが…を選んだことに私は気づく」と言っていることになります。

that's one of the reasons why... は「それ(彼が恐竜グッズをたくさん選んだこと)が、私たちがカップル・夫婦ではない理由の一つだ」ということ。
That's why 「そういうことで〜なのだ、それが〜である理由だ」というフレーズはフレンズによく登場しますが、それは元々、That's the reason why ということで、その the reason を唯一の理由ではなく、one of the reasons 「(いくつかある)理由の一つ」と表現したのが、今回のセリフになります。
「理由の一つ」と表現することで、「他にもいろいろと理由はあるんだけど! とにかくそれは別れた理由の一つなの」という感じがよく出ていると思います。

ロスは「恐竜グッズは(二人でじゃなくて)僕が選んだんだ。僕は古生物学者なんだよ」と説明すると、レジ係は「それって素敵」と嬉しそうに反応しています。
それを見たレイチェルは、don't get too worked up over it. と言っていますね。
worked up は「興奮して、気持ちが高ぶって」という意味。

LAAD では、
worked up [adjective] [not before noun] : (informal) very upset or excited about something
about/over
例) You're getting all worked up over nothing.

つまり、「(インフォーマル) とても取り乱している、または何かに興奮している」。
例文は、「君は何でもないことにすっかり興奮して[大騒ぎして]いるね」。

この例文の、get worked up over という形は、今回のセリフ don't get too worked up over it と非常によく似ていますので、この形で使われることが多いと言うことができるでしょう。

「古生物学者なんだ」とロスが言うのを聞いて、店員がきゃあきゃあと過剰に反応していることから、レイチェルは、「そんなに騒ぐことじゃないわよ、それほど大したことでもないんだから」という意味で、don't get too worked up over it. 「その件で、あまり騒ぎ過ぎないで」と言っているわけですね。

it sounds like he's a doctor, but he's not. は、「彼がドクターであるように聞こえるけれど、彼は(実際には)そうではない」というところ。
「彼はドクターじゃない」とレイチェルは言っていますが、ロスは「博士号」(Ph.D = Doctor of Philosophy)を持っていることをいつも自慢にしているように、実際にロスは博士(doctor)ではあるんですよね。
Doctor Geller 「ドクター・ゲラー、ゲラー博士」のように人に呼ばれることもありますし、そういう意味では、レイチェルの「ロスはドクターじゃない」発言は間違いとも言える気がするのですが、レイチェルが言いたいのは、博士号を持っているというような経歴の話ではなくて、ロスは、「古生物学者」(paleontologist)といういかめしい名前から想像するような、いわゆる「博士」のイメージとはかけ離れた感じの人なのよ、みたいなことが言いたかったのだろうと思います。

「古生物学者って聞いて、”博士”みたいな人(頭脳明晰で研究一筋のような人?)を想像したのかもしれないけど、この人はそういうタイプじゃないのよ」みたいにレイチェルが言うのを聞いて、レジ係は、「私は古生物学に興味があるんです」と答えています。

fascinate は「〜を魅惑・魅了する、〜の心を奪う」という他動詞で、be fascinated という受け身の形では「…に魅了される、興味・関心を惹かれる」という意味で使われます。
「古生物学に興味がある」と言ったのは本当なようで、その後、「ウォルター・アルバレスの新しい本は読みました?」みたいに尋ねていますね。
それを聞いたロスは、「あぁ、僕はそれを自分のクラス・授業で教えてるんだよ!」と嬉しそうに答えています。

そんな風に盛り上がっているロスと店員を見て、レイチェルは、Standing at... というセリフを言っていますね。
Standing at... というのは分詞構文で、「(キャッシュ)レジのところで立ちながら」という感覚。
「レジのところに立った状態で、手にはクレジットカードを持って、私は退屈している」と言っているのはつまり、「支払いをしようと私はカードを手に持って待ってるっていうのに、私をほったらかして、二人が話に夢中になってるから、全然会計が進まないわ。私はすることもなく手持ちぶさたで退屈してるんだけど」ということですね。
「もしもし、すっかり話が盛り上がってるお二人さんは、会計すること、それに私の存在も忘れてない?」みたいに言いたいということですね。


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posted by Rach at 16:38| Comment(0) | フレンズ シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月26日

一面記事を読むのが待ちきれない フレンズ8-21その2

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今回のエピソードの冒頭では、モニカがシェフをつとめるレストランに関するひどい批評(レビュー)がニューヨーク・ポスト紙に載ったことで、モニカがショックを受けるというシーンがありました。
その後、チャンドラーとモニカの家に、ジョーイがやってきます。
ジョーイはモニカと一緒に映画を見る約束をしていて、どうしてチャンドラーは映画に行かないの?とジョーイが尋ねると、
チャンドラー: I can't. I've got a job interview I have to get ready for. (無理なんだよ。準備をしなきゃならない仕事の面接があるんだ。)
ジョーイ: I thought you already have a job. (お前はすでに仕事を持ってると俺は思ってたけど?)
チャンドラー: And people say you don't pay attention. No, this is a much better job. It's vice-president of a company that does data reconfiguration and statistical factoring for other companies. (そして人は言うんだよ、ジョーイは人の話をちゃんと聞かないやつだ、って。いや、これはもっといい仕事なんだ。ある会社の副社長なんだよ、そこは他の会社のために、データの再構成や統計的ファクタリングをする会社なんだ。)
ジョーイ: Wow! How do you know how to do that?! (わぉ! その仕事のやり方をどうやって知る[覚える]の?)
チャンドラー: That's what I do now. (それは俺が今やっている仕事だ。)
モニカ: Hey Joey, come taste this. (ねぇ、ジョーイ、これを味見しに来て。)
ジョーイ: What is it? (それは何?)
モニカ: Remember that guy that gave me a bad review? Well.... (Feeds him a spoonful of what she's cooking.) I'm getting my revenge! (私に悪いレビューを書いたあの男を覚えてる? で… [モニカは自分が料理しているものを、一さじ、ジョーイに食べさせる] 私は復讐(リベンジ)するのよ!)
ジョーイ: You cooked him? (モニカは彼を料理(調理)したの?)
モニカ: No. He teaches a course on food criticism at The New School, so before we go to the movies I wanna go by there and make him try my bouillabaisse again. Oh, I cannot wait to read the front page of the Post tomorrow: "Restaurant reviewer admits: I was wrong about Monica." (いいえ。その彼はザ・ニュー・スクールで食べ物の批評を教えてるの。それで私たちが映画に行く前に、そこに立ち寄って彼に私のブイヤベースをもう一度食べさせるの。あぁ、明日のポストの一面を読むのが待ちきれないわ。「レストラン批評家が認める:モニカについて私は間違っていた」。)
チャンドラー: The front page? You really do live in your own little world, don't ya? (一面? 君はほんとに自分自身のちっぽけな世界に生きてるんだねぇ。)

チャンドラーは「映画には行けない。準備をしなければならない仕事の面接があるから」と説明しています。
それを聞いたジョーイの返事がジョーイらしくてズレた感じで面白いですね。
I thought you already have a job. は、「お前はすでに仕事を持っていると俺は思ってたんだけど」。
I thought 「俺は思ってたんだけど」という過去形は、「そう思ってたんだけど、実際は違うのか? 違うんだな?」みたいなニュアンスがあります。
つまり、「俺、仕事の面接受けないといけないんだ」「お前、仕事持ってたんじゃなかったっけ? 面接受けるって、今仕事してないわけ?」みたいな会話をしていることになります。

次のチャンドラーのセリフ、And people say you don't pay attention. について。
直訳すると、「そして人々は(こう)言う、お前(ジョーイ)は人の話をちゃんと聞かない、と」みたいになるでしょうか。
pay attention は「注意を払う、注意してちゃんと聞く」というニュアンスですね。
この部分、DVDの日本語訳は、
(字幕)話の途中じゃん/(音声)実はまだ、話は続くんだけど。
と訳されていましたが、内容としては確かにそういうことが言いたいのだろうと私も思いました。

ジョーイの発言を聞いた後に、「そして人は、”ジョーイは人の話を聞かないやつだ”と言う」みたいに表現することで、「ほんと、お前って人の話をちゃんと聞いてないんだな。まだこれから話が続いて、面接のことを俺から説明するつもりなんだけど。話の途中で変な茶々を入れるなよ」と言いたいということでしょう。
そんな風に話を最後まで聞かないで発言を挟むから、「あいつは人の話を聞かないやつだ」と言われるんだぞ、人の話は最後までちゃんと聞け、とチャンドラーは言いたいのでしょうね。

「お前は仕事を持ってると思ってたけど」と言われたことについての返事として、チャンドラーは、「これはもっとずっといい仕事なんだ」と説明しています。
It's vice-president of a company that does... の文章は長いので、前から順番にイメージしていくと、「(その仕事というのは)ある会社の副社長なんだ、そしてその会社は…をする会社だ」と言っていることになります。
何をしているかという仕事の内容が、does 以下で語られていて、data reconfiguration 「データの再構成・再編成」と、statistical factoring 「統計的ファクタリング」、そういう仕事を for other companies 「他の会社のために」する、ということですね。

耳慣れない小難しい用語(笑)を聞いたジョーイは驚いた様子で、「その仕事のやり方・方法をお前はどのようにして知るんだ?」みたいに尋ねています。
そんな難しい仕事のやり方をお前はどうやって覚えるんだよ、みたいに尋ねたことになるわけですが、チャンドラーは、ムッとした様子で、That's what I do now. と答えます。
「それ(その仕事)は、俺が今すること」、つまり、「それが俺が今(の職場で)やっている仕事だ」ということになります。
過去記事、チャンドラーの職業は謎 フレンズ4-12その5 では、部屋をかけたクイズ合戦で、"What is Chandler Bing's job?" 「チャンドラー・ビングの仕事は何?」という問題が出た時に、チャンドラーが数字を使う仕事をしている、ということはみんな知っているものの、具体的な仕事の内容を知らない、ということがジョークとして使われているシーンがありました。
「チャンドラーの仕事が何かを誰も知らない」というのが、フレンズのシリーズ通じてのお決まりのネタみたいになっているのですが、ここでもジョーイが、「へぇ〜、そんな難しい仕事、お前にできんのか?」みたいに言って、「俺は、今、その仕事をやってるの!」とチャンドラーがあきれ、怒る、というお決まりの流れになっているわけですね。

二人がそんな不毛な会話(笑)をした後、モニカはジョーイを呼んで、味見して、と言っています。
それは何?と聞かれたモニカは、「私にひどい批評・レビューを書いたあの男のことを覚えてるでしょ?」と言います。
そう言って、作っている料理を一口スプーンで食べさせてから、I'm getting my revenge! と言っています。
revenge は「復讐」ですね。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
revenge [noun, uncountable] : something you do in order to punish someone who has harmed or offended you
get/take (your) revenge (on somebody)
例) He vowed that he would get his revenge.

つまり、「自分を傷つけた、または自分の感情を害した人を罰するために、自分がする何か」。
例文は、「彼は復讐をすると誓った」。

ロングマンにもこのように、get one's revenge の形が載っていますが、モニカもまさにその I'm getting my revenge. という形を使って、「私は復讐するわ!」と言っていることになります。

復讐という言葉を聞いて、ジョーイが、「モニカはその彼を調理・料理したの?」というのが面白いですね。
何かを調理していてそれを食べさせて、「私、復讐するの、復讐してるのよ」みたいに言ったので、「まさか、今、モニカが食べさせた料理は、彼の肉が入ってるとかそんなやつ?」みたいに尋ねているわけです(ホラーかサスペンスの見すぎ、、みたいな感じw)。

モニカは当然のごとくそれを否定して、モニカが調理をしていることと復讐とがどういう関係にあるかを説明しています。
「モニカにひどい批評を書いた男性が、ザ・ニュー・スクールで食べ物批評のコースを教えている」とまずは説明していますね。

ザ・ニュー・スクール(The New School)というのは、マンハッタンのグリニッチ・ヴィレッジにある大学の名前で、社会人向けの講座を提供しているようです。
過去のフレンズにも出てきており、タイトルもそのままの、ザ・ニュー・スクール フレンズ5-9その3 という記事で説明しています。

批評家の彼が、ザ・ニュー・スクールで講師をしていると言った後、「だから、私たち(私とジョーイ)が映画に行く前に、そこに立ち寄って、彼に私のブイヤベースをもう一度試食させるの」と言っています。
その計画を述べた後、何かを想像する表情で、「あぁ、あしたのポストの一面を読むのが待ちきれない」と言って、その一面記事のタイトルを続けて言っていますね。
その見出しが、「レストラン批評家が認める:私はモニカのことを誤解していた[モニカについて私(の判断・評価)は間違っていた]」。
モニカは、自分が改めて作り直したブイヤベースを食べれば、私に対するひどい評価が間違っていたことに気づく、そして、彼はポストの一面にこんな謝罪記事を載せることになるのよ、みたいに言っているわけですね。

それを聞いたチャンドラーのセリフが面白いです。
「ポストの一面」と言うのを聞いて、「一面だって?」と驚いた後、「君は本当に、君自身の小さな世界に住んでるんだねぇ」みたいに言っています。
モニカのレストラン評が載ったのは、確かにポスト紙ではありましたが、仮にその批評家が、モニカのブイヤベースを再度味わって、モニカに対する批評の訂正をしたとしても、その訂正記事、謝罪記事がポストの「一面」に載ることは現実的にあり得ないですよね。
そういう記事が「一面に載るのよ♪」と想像を膨らませているモニカを見て、「モニカの住んでる世界は、モニカを中心に回ってるのか? モニカの件が他の記事を差し置いて一面に出るっていうような、ちっぽけな世界に君は住んでるんだねぇ」とからかってみせたわけですね。


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posted by Rach at 14:21| Comment(0) | フレンズ シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月24日

それを話題に出すとは面白い フレンズ8-21その1

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シーズン8 第21話
The One with the Cooking Class (モニカの料理バトル)
原題は「料理クラスの話」


夜中にロスがトイレに行こうとしていたところ、カウチで座っているレイチェルを見て、驚きます。
レイチェルは、出産予定日まであと1週間よ!と、改めてパニクっている様子で、そのまま出産に関する話を続けようとするのですが、
ロス: Okay look, I had a lot of water before I went to bed. Can we do this after-- (わかった、ねぇ、僕は寝る前に水をたくさん飲んだんだ。この件については、(〜の)後にしてもらえるかな?)
レイチェル: (interrupting him) No-no-no-no-no Ross! Please, come on, we do not have any of the big stuff we need! We do not have a changing table! We do not have a crib! We do not have a diaper service! ([ロスの発言を遮って] だめだめだめ、ロス。お願いよ、私たちに必要な大きなものがまだ何もないの! おしめ替えのテーブルがない! サークルベッドがない! おしめサービスも(頼んで)ない!)
ロス: It's funny you should mention diapers. (君がおしめのことを言うとは面白いね。)
レイチェル: I'm serious. (私は真剣なのよ。)
ロス: Okay look, there's nothing to worry about. We have plenty of time. There's a great baby furniture store on West 10th. Tomorrow, we will go there and we will get you everything we need. Okay? (わかったよ。心配することは何もない。僕らにはたっぷり時間がある。西10丁目に、赤ちゃん用品のいい店がある。明日、僕たちはそこに行って、僕たちに必要なものをすべて君に買うよ。それでいいだろ?)
レイチェル: Okay. Thank you. That's great. Thank you. Wait-wait! Where on West 10th? Because there's this really cute shoe store that has like this little-- (それでいいわ。ありがとう。それって素敵だわ。ありがとう。待って、待って! 西10丁目のどこ? だって、こんなに小さな…がある、本当に可愛い靴屋さんがあるの…)
ロス: (interrupting her) Okay. Okay. If uh, if you're gonna do this, then I'm gonna do that. (Points to the bathroom.) So… (Starts for the bathroom.) ([レイチェルを遮って] わかった、わかった。もし君がこの件を続けるなら、僕はそっちの件をするね。[トイレを指さす] それじゃあ… [トイレに向かおうとする])
レイチェル: (stopping him) Oh, wait Ross! I'm sorry, one more thing! ([ロスを止めて] あぁ、待って、ロス! ごめんね、あともう1つあるの!)
ロス: (annoyed) Yeah! ([うんざりして] あぁ!)
レイチェル: Umm, our situation. Y'know umm, what we mean to each other. And, I mean, we-we're having this baby together, y'know, and we live together. Isn't that-- Isn't that weird? (あのー、私たちの状況のことよ。ほら、私たちがお互いにとってどんな意味があるか、ってこと。それはつまり、私たち二人には赤ちゃんが生まれるし、一緒に住んでるし。それって、それってヘンじゃない?)
ロス: (stunned) (thinks) Well uh.... ([ショックを受けた様子で、考えて] うーん、あぁ…)
レイチェル: I'm just kidding! You can go pee! (He does so in a hurry.) (冗談を言っただけよ! おしっこに行ってよし! [ロスは急いでトイレに行く])

夜中にトイレに行こうとしている時にレイチェルに呼び止められたロスは、「夜寝る前に、僕は水をたくさん飲んじゃってさ」みたいに説明しています。
Can we do this after-- は、「このことは〜の後でできるよね? この件は〜の後にしてもらえるかな?」という感覚。
「寝る前に水を飲み過ぎちゃって」と言うことで、「僕は今すぐトイレに行かないといけないんだよ」と言いたいことがわかるので、「この件は〜の後で」と言おうとしているのが、「僕がトイレに行った後で、トイレを済ませた後で」と続くことは容易に想像できますね。

ですが、レイチェルはそのロスの言葉を遮って、自分の話を続けています。
we do not have any of the big stuff we need! を直訳すると、「私たちが必要とする大きなものを何も私たちは持っていない」。
その後に、「私たちが必要とする大きなもの(小物ではない家具など)」の名前を具体的に挙げています。
changing table は「何かを替えるテーブル」ですから、赤ちゃん用品の場合だと「おしめ替えテーブル」になりますね。
crib は「柵のついたベビーベッド、サークルベッド」。

diaper service は「おしめサービス」ということで、DVDの日本語訳も「貸しおむつ屋さん」となっていました。
このサービスはメジャーなようで、Google 検索ボックスに、diaper service と入力すると、グーグルサジェスト機能で、「diaper service 地名」のパターンがいくつも出てきました。
(diaper service seattle/toronto/chicago/vancouver/nyc などなど)
「うちの近所のダイパーサービスはどこにあるかしら?」と調べるママが多いということみたいですね^^
アメリカでもやはり、紙おむつ(disposable diaper)を使う人が多いようですが、布おむつ(cloth diaper)を使う場合には、そのような「汚れた布おむつを回収し、洗濯し、宅配してくれるというサービス」である diaper service を使う人もいる、ということのようです。

参考までに、ダイパーサービスのサイトを以下にリンクしておきます。
Diaper Service - Cotton, Compost and Combo - Tiny Tots

この Tiny Tots というサービスは、洗って高温消毒して何度も使う布おむつ以外に、「使用後に堆肥(たいひ、compost)にすることができるおむつ」(compostable diaper)も扱っているようです。
やはり使い捨ての紙おむつは、ゴミを大量に出すという点で問題視されることも多いのですが、それをゴミではなく堆肥として再利用できるという点で地球に優しい点をアピールしているサービスのようですね。

レイチェルがおしめサービスの話をするのを聞いて、ロスが、It's funny you should mention diapers. と言うのが面白いです。
mention は「〜について話す、述べる、語る、話に出す、言及する、触れる」。
ロスは今、トイレに行きたいけれどそれを我慢しながらレイチェルの話を聞いているので、そんな僕に、君はおしめの話をするのかい、おしめを話題に出すのかい、と言いたいわけです。
「おもらししそうになっている僕の前で、おしめの話をするかぁ?」みたいなことですね。

このセリフでは、should が使われていることにちょっと注目してみましょう。
should というと、「〜すべきである」という意味でまずは覚えることが多いですが、このセリフの should は「君がおしめのことを言うべき」というような「べき」の意味はありません。

これについては、研究社 新英和中辞典の語義説明がわかりやすいと思うので引用させていただきますと、
should
[遺憾・驚きなどを表わす主節に続く that 節、または I'm surprised, I regret などに続く that 節 に用いて] …する(のは、とは)
(用法) 現在では should を用いず直説法が用いられることが多い
It's a pity that he should miss such a golden opportunity. 彼がこういう絶好の機会を逃すのは惜しいことだ。
It's strange [surprising] that you should not know it. 君がそれを知らないとは不思議だ[驚いた]。


訳語として「〜するとは」と書いてありますが、「〜するとは」と訳すと、確かに「遺憾・驚き」などのニュアンスが日本語に出る気がしますね。
ですから、今回のセリフも、「君がおしめのことを言うのは面白い」ではなくて、「君がおしめのことを言うとは面白い」と訳してみました。

こういう should については、英英辞典では、Macmillan Dictionary で以下のように説明されていました。
should : used for describing a fact or event that someone has a particular feeling or opinion about
例) It's odd you should mention Ben. - I was just thinking about him.

つまり、「ある人がそれについて、ある感情や意見を持っているような事実や出来事を述べるために使われる」。
例文は、「あなたがベンのことを言う[ベンの名前を出す]とは奇妙ね。私はちょうど彼のことを考えていたの」。

このマクミランの例文は、mention が使われているところなど、今回のロスのセリフと構造もニュアンスもよく似ていますね。
ベンと言えばロスの息子の名前だったりするので、そこにもかすかな繋がりが感じられて面白いです^^

「トイレを我慢してる僕の前で、おしめの話をするとはねぇ」みたいに言われたレイチェルは、「そんな冗談言わないで。私はマジなのよ、真剣なのよ」と返します。
ロスはもうそれ以上、冗談は言わずに、レイチェルのためにあることを提案していますね。
「何も心配することはない。時間はいっぱいある」と言った後、「西10丁目(West 10th)に、赤ちゃん用品のいい店がある。明日そこに行って、必要なものを全部君に買ってあげるよ」とロスは言います。
店の場所と、明日行くという具体的な日付も出たので、レイチェルも安心した様子で、ありがとうと言っています。

その後、「10丁目って言ったけど、その店は10丁目のどこ?」みたいに尋ねていますね。
because は「なぜならば」ですが、この場合は、「何で私がそんなことを聞いているかって言うと」というような感覚になるでしょう。
「本当に可愛い靴屋さんがあって、その靴屋さんにはこんな小さな靴が…」みたいに話を続けようとするレイチェルを、今度はロスが遮って、if you're gonna do this, then I'm gonna do that. と言います。
直訳すると、「もし君がこれをするつもりなら、それなら僕はあれをするつもりだ」みたいなことですね。
ロスがトイレを指さしていることからわかるように、「もし君がこんな風に自分が可愛いと思った靴屋の話を続けるつもりなら、(僕との話は終わったことだし)僕は自分の用事を済ませるためにあっちのトイレに行かせてもらうよ」ということです。
「君がこれをするなら、僕はあれをする」のように、this/that という指示語で漠然としたセリフになっていますが、前後の文脈や状況があって、ロスがトイレを指さすという行為もついていれば、それで問題なく意味が通じるという好例だと思います。

これでやっとトイレに行けると安心したのもつかの間、「ごめん、あともう一つ(話が)あるの」とレイチェルに止められてしまいます。
「ああ、もう!」みたいにうんざりした顔のロスですが、レイチェルは真剣な顔で、「私たちの状況のことよ」と話を始めます。
what we mean to each other. は、「私たちがお互いにとって、何の・どんな意味があるか」みたいなことですね。
You mean a lot to me. なら「あなたは私にとって、ものすごく意味がある、とても大事」ということですし、He means nothing to me. なら「彼は私にとって何の意味もない。重要ではない。彼のことを何とも思っていない」ということになります。

「私たちの状況のこと。私たちって、お互いにとって何なの? どんな意味があるの?」みたいな抽象的な言葉を言った後、「ほら、私たちは一緒に子供を持つし(二人の間には子供が生まれるし)、(こうして)一緒に住んでるし」のように話を続けます。
「それってヘンじゃない?」と言っているのは、「一緒に住んで二人の子供も生まれる、っていうこの状況を客観的に見たら、夫婦と同じなのに、実際には二人は夫婦じゃない。それってヘンよね。私たち二人の関係って一体何なのかしら?」みたいな、えらく重い(笑)話題をレイチェルが持ち出してきたことになります。
「私たちって、お互いにとって何なのかしら?」みたいに言われたロスは、トイレに行きたかったことも忘れて、ショックを受けた様子でうーん、、と考え込んでいるのですが、少し間があってレイチェルが、「冗談よ! トイレに行っていいわ!」と笑いながら言うのが面白いですね。
ロスがトイレを我慢しているのをわかっていて、わざと深刻そうな話を持ち出して、ロスをからかったということです。

You can go pee! の go pee は、go to pee 「おしっこをしに行く」の to が省略された口語表現。
意味としては「トイレに行く」ということですが、pee は「おしっこをする」という幼児語のニュアンスなので、この場合も「おしっこ行ってよし!」みたいに訳した方が、セリフの雰囲気は出るのかな、という気がします。
トイレに行きたいのを知っていて、深刻ぶったふりをしてからかった、そんなことができる親しい仲だからこそ、「おしっこ行っていいわよ」みたいなダイレクトな表現も使える、ということですね。


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posted by Rach at 14:42| Comment(0) | フレンズ シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月22日

いなくて寂しいと思われることになる フレンズ8-20その6

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10月12日、13日開催の東京セミナーですが、12日(日)の部がおかげさまで満席となりました♪
12日の部は、今後はキャンセル待ちで受付させていただきます。
お申込下さった皆様、本当にありがとうございました<(_ _)>
なお、13日(月祝)の部は、引き続き、お申込受付中です。
こちらもどうかよろしくお願いいたします!(^^)
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もうすぐ子供が生まれるレイチェルの子育ての手伝いをするために、レイチェルのママは同居を考えています。レイチェル自身も「私は子育てのことを何も知らないから、ママに同居してもらわないと無理よ」と言い、モニカやフィービーもそれに同意するのですが、
ロス: Well uh, y'know what? Even if she doesn't know anything, I do! I have a son. And his mother and I didn't live together, and whenever he was with me, I took care of him all the time, by myself. (いいですか? 例えレイチェルが何も知らないとしても、僕が知ってます! 僕には息子がいます。そして息子の母親と僕は一緒に暮らしていませんでした。だから息子が僕といる時はいつも、僕が息子をずっと、僕一人で面倒をみたんです。)
レイチェルのママ: That's true. You do have another child. (それはそうね。あなたには(確かに)もう一人子供がいるわよね。)
ロス: Yeah. (ええ。)
レイチェルのママ: With another woman. Have you no control, Ross? (他の女との間に。あなたには自制心がないの、ロス?)
ロス: That's a different issue. Uh, the point is, when the baby comes, I will be there to... to feed her and bathe her and change her. And more than that I want to do all those things. (それは別問題です。重要なのは、赤ちゃんが誕生する時、僕はそこにいる、ってことです、彼女にミルクをあげて、彼女を入浴させて、彼女のおしめの取り替えをする。そしてそれだけではなくもっと、僕はそういうこと全てをしたいんです。)
レイチェルのママ: Well then you really don't need me to live with you. (そういうことなら、私があなたたちと同居する必要は全くないわね。)
ロス: Yes! Yes, you're gonna be so missed. (そうです! [ガッツポーズをして喜ぶが、その後、真顔になって] えぇ、あなたがいなくて寂しいと思うでしょうけれど。)
レイチェルのママ: You're gonna be a great father. (あなたは素敵な父親になるわ。)
ロス: Well, you're gonna be a wonderful grandma. (They hug.) (えぇ、あなたも素晴らしいおばあちゃんになりますよ。[二人はハグする])

みんなが口々に、「子育てのことを知らないレイチェルは、ママと同居すべき」と言う中、ロスは、レイチェルのママを説得するように自分の話をし始めます。
「例え、レイチェルが何も知らないとしても、僕は(赤ちゃんのことを)知っています!」と主張していますね。
「僕には息子がいる。息子の母と僕は別居していたから、息子と一緒の時はいつも僕一人で面倒を見ていた」と説明します。
元妻キャロルはレズビアン・パートナーであるスーザンと住んでいますから、ロスが息子のベンを預かる時は、ロス一人で全部やっていた、というのは確かにその通りです。
それを聞いたママは、「確かにそうよね。あなたにはもう一人別に子供がいるのよね」と言っています。
ロスの発言に納得したかのような顔でそう言っていたのですが、その後、付け加えた言葉が、これまたママっぽくて辛辣です。

With another woman. は、You have another child with another woman. ということで、「あなたには別の女性との間に、もう一人子供がいる」という事実を述べたわけですが、ちょっと間を置いてから、With another woman. と「付け加えた」感覚は、「確かにあなたにはもう一人子供がいたわねぇ、、、そう、別の女性との間にできた子供」みたいなニュアンスになります。
その後、「あなたにはコントロールがないの、ロス?」みたいに言っていますが、この control は「抑制、自制(心)(self-control)」のことですね。
ロスは「僕には子供がもう一人いるから、子育ての経験があります。だから心配しなくても大丈夫です」とママを説得する材料に息子のことを持ち出したのに、「それって他の女との間の子供でしょ? あなたって私の娘以外にも、子供を産ませてるのよね。あなたって見境(みさかい)ないわけ?」みたいに、皮肉を言ったことになります。

different issue の issue は「問題、論点」。
「息子って、他の女との子供よね」という話は、レイチェルの母親としてツッコみたい部分だろうことはわかるけれど、それは子育ての問題とはまた別問題です、というところ。
そして、その問題は別にして、the point is... 「ポイントは、ここで大事なことは」と言って、赤ちゃんが来る時、つまり生まれてくる時に、「僕は…するためにそこにいます」とセリフを続けます。
何のためにいるか、ということが、to 以下で3つ挙げられていますが、それぞれ、feed her 「食べ物を与える」、新生児なのでこの場合は「ミルクをあげる」、bathe her 「赤ちゃんを入浴させる、お風呂に入れる」、change her 「おしめを替える(または、服を着替えさせる)」になります。
最後の change は「〜を取り替える」というイメージなので、服を着替えさせるという意味にもなりますが、新生児の世話で真っ先に浮かぶことと言えばやはり、「おしめの取り替え」になるでしょうから、あえて、change her diapers (彼女のおしめを取り替える)と言わなくても、おしめの取り替えを意味していると理解すれば良いかなと思います。

more than that は「それ以上に、それ以外に、それだけではなく」なので、「今挙げた3つだけではなくて、赤ちゃんにまつわるありとあらゆること全部(all those things)を、僕はやりたいと思っているんです」と言っていることになります。
当然想定されるそういう世話も、それ以外のいろんな世話も全部、僕はやってあげたいと強く思っているですよ、ということで、そういうことをいやいやするんじゃない、子供が生まれたらそういうこと全部をしてあげたくてたまらないと今も思っているんです、と育児に対する自分の熱意を主張しているわけですね。

子育て経験者のロスが、子育てに関すること全部を僕はやりたい、と言うのを聞いて、同じ育児経験者のママもやっと納得したようです。

Well then you really don't need me to live with you. は、「そういうことなら、あなた(たち)には、私があなた(たち)と同居する必要が全然ない」。
「私との同居はあなた(たち)には不要ね」と言っているわけですが、ここでは、really don't という語順になっているのに注意しましょう。

前回の記事で説明したシーンで、最初にロスが「ママとの同居は必ずしも必要ではない」のように言った時は、it's not absolutely vital that you live with us. となっていました。
not absolutely vital 「絶対に必要だということではない」という部分否定ですね。
not は absolutely を否定していることになります。
今回のママのセリフは、really don't のように、don't を really で強調しているので、「私が同居することは、あなたたちには全く不要ね、全然必要ないわね」と否定を強調、つまり「全否定」しているニュアンスになります。
ロスのセリフの時はママに遠慮して、「ママの同居は必ずしも必要ではない」と部分否定で表現したのですが、ロスがパパとしてちゃんと育児をしてくれそうだとわかったママは、それを完全に認めた意思表示として、「ロスがそういう気持ちなら、私の同居は、全く・全然必要ないわね、必要性はゼロね」と言ったことになるわけです。

ロスの主張を完全に認め、ママは同居を取りやめた、ということが、この really don't からわかるので、ロスは嬉しさのあまり、Yes! とガッツポーズしています。
その喜びようを見ていると、「どんなにママとの同居を嫌がっていたか」ということが丸わかりなので、ロスはマズいと思ったのでしょう、同じ yes という言葉を繰り返した後で、そのイエス!というのはこっちの意味ですよ、みたいに、別の言葉にすり替えています。

you're gonna be so missed というのは、「あなた(レイチェルのママ)は、非常に miss されることになる」。
この miss は「人がいなくて寂しく思う」という意味ですから、「ママが同居しないことになって寂しいねって(僕とレイチェルに)思われますよね」と言っている感覚。
We're gonna miss you so much. 「僕らは(きっと)あなたがいなくて寂しいと思いますよ」というのを、ママを主語にして受動態で表現していることになります。
「私は同居する必要は全くなしね」とママが言ったのを聞いて、一瞬大喜びしてしまったロスが、「あなたがいないことはきっと寂しいと思われることになりますよ」と慌てて付け加えて、ごまかした感じですね。
「僕はあなたの同居に反対していたわけではない、こういうことになったけれど、ママが同居しないことは寂しい、ママがいないことが惜しまれる」と表現していることになります。

ママが「ロスは great な父親になるわ」と言うと、ロスも「レイチェルのママは、wonderful なおばあちゃんになりますよ」と返して、ロスはママの頬にキスして、二人はハグし、和解することになります。
ロスがママの同居に反対している様子なのは、ママなら当然わかっているでしょうし、ロスも「恐竜グッズを捨てれば」とか「他の女との間にも子供がいるのよね」などと言われ、ママが自分のことを完全に認めているわけではないのは承知でしょう。
それでも、ロスの主張をママが完全に受け入れて、最後に二人が「きっと素敵な父親に」「きっと素晴らしいおばあちゃんに」と言い合って和解する姿は、微笑ましいなと思いました。
a great father と言われて、a wonderful grandma と返すように、使う形容詞を少し変えたりするところは、ささいなことかもしれませんが、スピーキングする時に参考にしたいポイントのように思います。


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posted by Rach at 15:39| Comment(0) | フレンズ シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月18日

garageとgarbage フレンズ8-20その5

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レイチェルは、「子育てを手伝ってあげる」というママの同居の申し出を断ろうとしていたのですが、ベビーシャワーでみんなからのプレゼントを開けた時に、育児に使う道具を何一つ知らないこと、自分が話せば話すほど、子育てのことが何もわかっていないことが明らかになってしまいます。
すっかりママになる自信をなくしてしまったレイチェルは、自分から「ママ、私と同居して」と頼む始末。
レイチェルと同居しているロスは、レイチェルのママと一緒に住むのは嫌なのですが、ママ本人の目の前ではなかなかそれを言い出せずにいました。
その後のシーン。
レイチェルのママ: ... and all those dinosaur knickknacks you have, Ross, I thought they might be more at home in the garage. (…そして、あなたが持っているあの恐竜の小物全部のことなんだけどね、ロス、その小物類は、ガレージ(ガラージ)にある方がいいと思ったの。)
ロス: Well, we... we don't have a garage. (えーっと、僕らの家にはガレージはありませんけど。)
レイチェルのママ: Did I say garage? I meant garbage. (私、ガラージって言った? 私はガバージ(ガービッジ)[ゴミ]って言ったのよ。)
ロス: Y'know what, Mrs. Green? Maybe it's not absolutely vital that you live with us. (あのですね、ミセス・グリーン? 多分、あなたが僕らと一緒に住むことは絶対的に不可欠ではないんですよ[同居は絶対に必要ということはないんですよ]。)
レイチェルのママ: Well, Rachel needs help with the baby. (あら、レイチェルは赤ちゃんのことで助けが必要よ。)
レイチェル: I do. I really do. I don't know anything. (ええ、私には(ママの助けが)必要よ。ほんとに必要なの。私は(赤ちゃんのことについて)何も知らないんだもの。)
ロス: I'm-I'm sure that's not true. (それは正しくないと僕は思うよ。)
レイチェル: Oh, no? Pheebs? Monica? Do I know anything about babies? (あら、正しくない? フィービー? モニカ? 私は赤ちゃんのことについて何か知ってる?)
フィービー: No. Not a thing. (いいえ。何一つ(知らない)。)
モニカ: It's frightening. (恐ろしいわ。)

all those dinosaur knickknacks you have について。
knickknack は、「(装飾的な)小物」という意味。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
knickknack [noun] [countable usually plural] : a small object used as a decoration in the home
つまり、「家庭の装飾として使われる小さな物体」。

ですから、「あなたが持っているあの、恐竜の小物全部」と言っていることになります。
先に、「あなたが持っているあの恐竜グッズ全部」と言っておいてから、その後で、they を使って、「それら(小物)は、ガレージ(車庫。発音はガラージ)の中で、より at home かもしれない」と表現しています。
they might be more at home in the garage という表現について。
at home のように「ホーム」という単語があると、「家・自宅で[に・の]」というイメージが浮かぶのですが、仮に、「自宅のガレージ」と言いたい場合なら、語順としては、in the garage at home になるだろうと思うのです。
今回のセリフでは、be more at home in the garage となっていて、この語順だと(上にも書いたように)「その恐竜の小物類はガレージで、より at home な状態である」と言っていることになるはずです。
このセリフ、DVD英語字幕では、They might be better in the garage. となっていましたので、それだと、be more at home = be better ということになりますね。

at home には「くつろいで、気楽に」という意味があります。
Please make yourself at home. は「どうぞお楽になさって下さい」という決まり文句ですね。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
be/feel at home : to feel comfortable in a place or with a person
例) I'm already feeling at home in the new apartment.

つまり、「ある場所で、またはある人と一緒で、快適な気分であること」。
例文は、「新しいアパートメントで、僕はすでに快適だ」。

「家・自宅・ホームグラウンドにいる状態」が、「快適でくつろいでいる状態」に繋がる感覚でしょう。
そういう意味では、今回のセリフも、「恐竜の小物類は、ガレージにいるのがベターな状態、ロスの今の部屋に置いておくよりも、ガレージにある方が小物類にとっても快適」というニュアンスだと捉えるべきだと思いました。

「赤ちゃんが生まれたら(もしくは生まれる前に)、あなたの恐竜グッズはガレージ(車庫)に移動すべきじゃない?」と言われたことになるのですが、ロスとレイチェルは車庫を持っていないので、「僕たちには車庫はありませんけど」のようにロスは答えます。
その後のママのセリフが、辛辣ですね。
そのセリフは、「私は garage って言った? 私が言ったのは[言いたかったのは] garbage よ」になります。
garbage は「ゴミ」のことで、本来の英語の発音は「ガービッジ」というところ。
ですが、このセリフでは、ママは「カバージ」のように発音しています。
「車庫・ガレージ」という意味の英単語 garage の発音は「ガラージ」なので、わざとそれと似た感じで発音してみせたわけですね。
「あら、ロスにはガラージって聞こえた? 私はガバージって言ったんだけど」と言うことで、「恐竜グッズはガレージに置いた方がいい」と聞こえたママのセリフは、実は、「恐竜グッズはゴミの中に置いた方がいい」→「ゴミとして捨てた方がいい」であったとわかる仕組みです。

ママの同居に元々反対だった上、大事な大事な宝物(笑)である恐竜グッズを捨てろと言われたロスは、ダイレクトではないながらも、「ママの同居は必要ない」と言っています。
Maybe it's not absolutely vital that you live with us. を直訳すると、「多分、あなた(レイチェルのママ)が僕たちと同居することは、絶対的に必要ではない」ですね。
vital は「必要な、不可欠な、かかせない、なくてはならない」、not absolutely は「絶対的に・完全に〜なわけではない」という「部分否定」で、「絶対的に必要、ということはない」、「必要かもしれないけど絶対に必要とは言い切れない」と言っている感覚になります。
ママは「私がレイチェルと同居することは、赤ちゃんを育てる上で絶対に必要なことである」と思っているかもしれないけれど、必ずしもそうではないですよ、と言っているわけですね。
「必ずしも必要とは言えない」のようにロスが遠回しな表現を使っているのは、目上の人に対する遠慮もあるし、また、ママがレイチェルのためを思って言ってくれているのはロスにもわかるし、、ということでしょうね。

「同居は必ずしも必要とは言えない」と言われたママは「だってレイチェルには助けが必要よ」と返します。
そして、レイチェル本人も不安そうな顔で、「ええ、ほんとに私には赤ちゃんのことで助けが必要なの。私は何も知らないの」と言っています。
ロスに「そんなことないと思うよ」と言われたレイチェルは、後ろにいたフィービーとモニカに尋ねるのですが、フィービーは「レイチェルは何一つ赤ちゃんのことを知らない」と言い、モニカに至っては「恐ろしい」(frightening)とまで言っているのも、親しい友達ならではの容赦のなさが感じられて面白いですね。


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posted by Rach at 15:58| Comment(0) | フレンズ シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月16日

さっと登場して理想の娘になる フレンズ8-20その4

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レイチェルのベビーシャワーに、レイチェルのママを招待し忘れていたモニカとフィービー。
モニカは慌ててママに電話して、「ベビーシャワーをすることが急に決まったので」と言って、招待し忘れていたことをごまかそうとするのですが、ママは他からそのパーティーのことを聞いていたので、ママを余計に怒らせるはめに。
パーティーにやってきた後も、ママはモニカにだけ冷たく当たります。
そしてママはレイチェルに、「子供が生まれるならお手伝いさんを雇いなさい」と言うのですが、レイチェルがそれを断ると、「じゃあ、私(ママ)がベビーシッターとして同居してあげる」と言い出します。
その場では嫌だと言えなかったレイチェルですが、モニカに「はっきり断るべきよ」と説得され、そうすることを決めたレイチェルがママのところに向かった後のシーン。
モニカ: (To Phoebe) This is great! Now she's gonna be mad at Rachel! Y'know what? And I'm just gonna swoop in there and be like the daughter she never had. ([フィービ ーに] これって最高よ! ママはレイチェルに怒ることになるわ! そして私はそこにさっと登場して、彼女が持ったことのないような(素敵な)娘のようになるの。)
フィービー: I have new respect for Chandler. All right, everybody! It's time to open the presents! (私はチャンドラーに対して、新たな尊敬の念を持つわ。よーし、みんな! プレゼントを開ける時間よ!)
モニカ: Yes! Yes! And I think that the first gift that Rachel opens should be from the grandmother of the baby. Because you're the most important person in this room. And in the world! (そうよ、そうよ! そして私は思うの、レイチェルが開ける最初の贈り物は、赤ちゃんのおばあちゃまからになるべきだ、って。だって、あなたは一番大切な人ですから、この部屋で。そして世界中で!)
レイチェルのママ: Well uh, I don't have a gift because I wasn't invited until the last minute. But thank you so much, dear, for bringing that to everyone's attention. (あぁ、私は贈り物を持って(きて)ないの、だって最後の最後まで招待されなかったから。でもほんとにありがとう、その件にみんなの注目を集めてくれて[その件にみんなが注目するようにしてくれて]。)
フィービー: How about you less important people? Let's open your presents! ((ママ)より重要ではない[重要度の低い]あなたたちはどう? あなたたちのプレゼントを開けましょう!)

「ママは赤ちゃんのために同居するって言ってくれるけど、やっぱりママと同居はしたくない」的な事をレイチェルがママに言いに行くと決めたため、モニカは「これって最高!」と喜んでいます。
その理由がその後で語られていますね。
直訳すると、「それを言えば、レイチェルのママはレイチェルに対して怒ることになる。そこに私が swoop in して、私は、レイチェルのママがこれまで持ったことがないような娘のようになる」。

まず、swoop は元々「鳥が空から舞い降りて・急降下して、獲物を襲う・獲物に飛びかかる」という意味。
その「サーッと舞い降りる」感覚から、「それまでいなかった場所にさっと登場する・現れる」という意味でよく使われます。
過去のフレンズでは、
フレンズ1-12その4
ジョーイ: Now is when you swoop. (今が割り込むチャンスだぞ。)
サンドイッチボード フレンズ3-11その17
ロス: Well, I'm just saying, I mean, why else would he just, y'know, swoop in out of nowhere for no reason? (そう、僕はただこう言ってるだけだよ。つまり、ただどこからともなく、さっと現れるなんて、他にどんな理由があるっていうんだ?)
ジャックポットを盗むラーカー フレンズ5-24その1
ロス: No. They swoop in and steal your jackpot. (違うよ。そいつらは急にやってきて、その人の大当たり(ジャックポット)を盗むのさ。)
のように使われていました。

今回の swoop in there も、「そうやってモメているママとレイチェルの間に、私がさーっと割り込むように現れて」という感覚ですね。
「レイチェルのママがこれまで持ったことがないような娘のようになる」というのは、ちょうど実の娘レイチェルに対して怒っている時なので、「私の娘がこんな子だったら良かったのに」と思えるような、いい子を演じてみせる、ということです。

「ママにはっきりと正直な気持ちを言わなきゃだめよ」とえらく強い調子でレイチェルを励ましていたのは、実はレイチェルのためではなくて、「レイチェルが怒られている時に自分がいい子として登場し、ママに気に入られる」という邪悪な意図(笑)があったことが、このモニカのセリフからわかるわけです。
招待しなかったことでモニカに激怒しているママの怒りを鎮める作戦ですね。

それで、それを聞いたフィービーは、I have new respect for Chandler. と言うことになります。
「チャンドラーに対して新しい敬意・尊敬の気持ちを持つ」というのは、「改めて、チャンドラーに敬意を払うわ」という感覚ですね。
こんな根性の悪い女w を妻にしているチャンドラーってえらいわね、尊敬しちゃうわ、と言っていることになります。
「あなたって、なんて性格悪いの」とダイレクトに言うのではなく、「(あなたの夫である)チャンドラーを尊敬するわ」と皮肉っぽく言っているのがポイントだということですね。

その後、フィービーは、「みんな、プレゼントを開ける時間よ!」と出席者に呼び掛けます。
モニカはそれに続いて、「レイチェルが最初に開ける贈り物は、赤ちゃんのおばあちゃま(つまりレイチェルのママ)からになるべきよ」と主張しています。
その後も、「だって、あなた(レイチェルのママ)は、一番重要な人だから」と、ミエミエのおべっかを言っています。
in this room. And in the world! 「(あなたは一番重要な人) この部屋で。そして世界中で!」と、in the world まで付け加える大げさ過ぎる表現が、モニカがママにこびへつらっている様をよく表していますね。

モニカとしては、「あら、あなた、いい子ね」と言ってもらえるような良い子を演じてみせているわけですが、レイチェルのママはそれを喜ばないどころか、むしろ機嫌を悪くしたような顔で、以下のセリフを言っています。
I don't have a gift because I wasn't invited until the last minute. の、not ... until the last minute は、「最後まで〜なかった」。
「私は最後(の最後)まで招待されなかった」→「私が招待されたのは、最後の最後だった、ギリギリだった」ということになります。
意味としては、「私は(招待されるのを忘れられていたようで)最後の最後に招待されたから、贈り物を用意する時間がなくて、持ってきてないの」ということですが、英語の語順では、「私は贈り物を持っていない。なぜならギリギリに招待されたから」という順序になるため、そのママのセリフが余計に皮肉っぽく聞こえるのもポイントだと思います。

モニカがママのことを褒めちぎって紹介した後に、「プレゼントないのよね。(誰かが)私を招待したのが最後の最後で、買う時間がなかったものだから、、、」みたいに、今そんな風に紹介したあなたのせいで、私はプレゼントを買えなかったのよ、と皮肉っぽく答えたことになるわけですね。
ママはさらに、But thank you so much, dear, for bringing that to everyone's attention. とイヤミを重ねています。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) に、この bring (something) to someone's attention の形が例文として載っていました。
attention :
3. NOTICE the fact that someone or something is noticed
例) A student first brought the problem to his professor's attention (= caused someone in authority to notice the problem).

つまり、「注目。誰かや何かが注目されるという事実」。
例文は、「ある学生は最初に、その問題を、自分の教授の注目にもたらした(=権威のある誰かがその問題に注目するようにさせた)」。

例文の直訳が、ちょっと不自然になっていますが、bring A to B という感覚は、「A を B に持ってくる」ということですから、「その問題を教授の注目(のところ)に持ってくる」が直訳となり、それはつまり、「その問題に教授が注目するようにする」という意味になる、ということですね。

「その件にみんなの注目を集めてくれて、ほんとにありがとう」と言うのは、「私が招待されたのが最後だったということを、みんなに教えることになったわ、ありがとう」ということですね。
「ママなのに招待されていなかった」というのは、ママにとって不名誉なことなので、本音としては「私に大恥かかせてくれてありがとう」みたいな最大のイヤミを言っていることになります。
途中にわざわざ、dear という親愛語を挿入しているのも、イヤミな感じをさらに強めていますね。
ママをヨイショしたつもりが、余計な恥をかかせることになって、モニカの立場はますます悪くなる一方です^^

その後、フィービーが話題を変えるように、「(ママは持ってきてないみたいだけど)他のみんなはどう? みんなのプレゼントを開けましょう」と言うのですが、そのフィービーのセリフがまた、余計な言葉が入っていて面白いです。
How about you less important people? は、you と less important people が同格ですね。
「あなたたち、つまり、(ママより)重要度の低い[ママより重要ではない]人たちは、どうかしら?」と言ったことになります。
フィービーが「ママほど important ではない人」と呼び掛けているのは「その他の人々」にとって失礼であることは言うまでもなく、その important の話はすぐにでも忘れたい、ママにもすぐ忘れてほしいモニカとしては、important ネタをしつこく使うのは勘弁して!というところでしょうね。


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2014年09月12日

既にその名前の君なら適役 フレンズ8-20その3

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[Scene: Joey's Apartment, Joey is reading a script as Ross and Chandler enter carrying a basketball.]
ジョーイのアパートメント。ジョーイは脚本を読んでいる、そこにロスとチャンドラーが、バスケットボールを持って入ってくる。
チャンドラー: Hey, Joe! You wanna shoot some hoops? (よお、ジョーイ! (バスケの)リングにシュートしたい[バスケしたい?]?)
ジョーイ: Oh no, I can't go. I'm practicing. I got an audition to be the host of a new game show. (あぁ、だめだ、俺は行けないよ。俺、練習してるとこなんだよ。新しいゲーム(クイズ)番組の司会(ホスト)になるためのオーディションがあるんだ。)
ロス: Oh, cool! (おぉ、かっこいいね。)
チャンドラー: That's great. (それはいいな。)
ジョーイ: Yeah-yeah, and if I get it, by day, I'll be (In a sexy voice) Dr. Drake Remoray. But by night, I'll be (In an announcer's voice) Joey Trrrribbiani! (そう、そうなんだよ。で、もし俺が司会をゲットしたら、昼には俺は [セクシーな声で] ドクター・ドレイク・ラモレーになる。でも、夜には、俺は [アナウンサーの声で] ジョーイ・トーリーーービアーニー! になる。)
チャンドラー: You'll be perfect for this! That's already your name! (お前はこの仕事に完璧だな! それってもうすでにお前の名前だもん!)
ジョーイ: But the audition's in a couple hours and I don't even understand the game. (でも、あと2、3時間で、そのオーディションがあるんだ[始まるんだ]。そして俺はそのゲームを理解できてさえいないんだよ。)
ロス: Well, do you want some help? (ふーん、手伝って欲しい?)
ジョーイ: Oh, really? That'd be great! Hey, you guys can be the contestants! (え、ほんとに? そうだと[手伝ってくれると]嬉しい! ほら、お前らは出場者になれるぞ!)
ロス: Awesome! (イケてる!)
チャンドラー: Okay, I guess we can lose to junior-high girls some other time. (よし、女子中学生に負けるのは、また別のときにできるよな。)

バスケットボールを持ちながら入ってきたチャンドラーは、ジョーイに、You wanna shoot some hoops? と尋ねています。
hoop は「フラフープ」などの hoop で「輪(わ)」ですね。
ここでは、チャンドラーがボールを持っていることからもわかるように、「バスケットボールのバスケットリング」を指すことになります。
ですから直訳すると、「バスケットリングにシュートしたい?」と言っていることになり、つまりは「バスケしたい? バスケ(一緒に)やらない?」と誘っていることになります。

ジョーイは、「行けないよ」と言って、俺は今、練習中なんだ、とも言っています。
その理由として、「新しい game show のホストになるためのオーディションがあるんだ」と説明していますね。

game show を直訳すると、「ゲーム番組」になりますが、実際のところは「ゲームを交えたクイズ番組」のこと。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
game show : a television program in which people play games or answer questions to win money and prizes
つまり、「賞金や賞品を獲得するために、ゲームをしたり、質問に答えたりするテレビ番組」。

口々に「クール、グレイト」と言われたジョーイは、得意げな顔で、「もし俺がその司会役をゲットしたら」と言って、by day... by night... というセリフを言っています。
day と night が対比で使われていることからもわかるように、これは、by day 「昼間は、日中は」、by night 「夜は」と場合分けしている感覚ですね。

by day, I'll be... というのは、「昼間は俺は…になる」というニュアンス。
そして、昼と夜で、「その時に自分がなる姿」にそれぞれ声色を変えています。
ドクター・ドレイク・ラモレーの場合には、ソープオペラの俳優っぽくセクシーな低音で、自分が演じる役柄の名前を言い、クイズ番組の司会者の場合には「番組を盛り上げるぞー!」的なノリのいい声で、司会者である自分の名前を音を伸ばして大げさに言っています。

その様子を見たチャンドラーのセリフが面白いですね。
You'll be perfect for this! は、「この役(クイズ番組の司会役)に、お前は完璧だな」と言っているニュアンス。
ジョーイが司会者っぽく自分の名前を言った様子が、「司会者役にぴったりハマってる」という褒め言葉っぽく聞こえるのですが、その後のチャンドラーのセリフから、チャンドラーは違った意味で完璧だと言ったことがわかる仕組みになっています。

その後のチャンドラーのセリフは、「それってすでにお前の名前だ!」ということですね。
司会者だから当然、俳優としての名前を叫ぶことになるのですが、チャンドラーはそれを、「ドクター・ドレイク・ラモレー」という役柄と比較する形で、「クイズ番組の方は、お前以外ありえないな。お前は今のままで、司会者役の名前と同じ名前を持ってるんだから」と表現したことになります。
クイズ番組の司会者の名前と、偶然にもお前は同じ名前じゃん!と言って、「お前のために用意されたような役だな」と言ってみせたわけです。
ジョーイが司会者として自己紹介したセリフを聞いて、「その役にピッタリ、ハマってるじゃん。もうバッチリだよ」と褒めたのかと思いきや、「名前が今のお前と同じだから、ピッタリ」だと言ったというオチ(だって本名なんだから当然じゃん!とツッコミを入れたくなるようなオチ)になっているのですね。

ジョーイは、"But the audition's in a couple hours and I don't even understand the game." というセリフを言っています。
その内容は、「あと2、3時間でオーディションなんだけど、俺はそのゲームを理解してすらいない」ということで、この and は逆接のニュアンスが近いとは思うのですが(実際、英和辞典にもそういう「逆接のニュアンスの and 」の用法も載っているのですが)、ここでは、but という「はっきりした逆接」を使っていないことを訳にも出して、「あと2、3時間でオーディションだ。”そして”俺はこのゲームを理解してすらいない」と訳してみるのも、一つの方法かなと私は思っています。
そういう「逆接のニュアンスの and 」については、1か月半ほど前に、先に謝っておく フレンズ3-4その18 のコメント欄 で意見を交換したことがありました。
こういう and のニュアンスにご興味を持たれた方は、そのコメントも併せてお読みいただけると幸いです。

「この番組のオーディションが始まるっていうのに、俺は番組の仕組みが理解できてない」と心配そうなジョーイに、ロスは「手伝おうか?」と申し出ています。
ジョーイは「ほんとに? 手伝ってくれるとしたら最高だ(嬉しい)!」と言った後、手伝ってくれたら、お前ら二人は、contestants になれるぞ!と言っています。
contestant は「競争者、競争相手」で、ここでは、「クイズ番組で勝敗を競い合う出場者」のことですね。

クイズ番組の出場者、解答者になれると言われて、ロスは喜び、チャンドラーも I guess we can lose... と言いながら、持っていたバスケットボールを、後ろに無造作に放り投げ、そのクイズ番組オーディションの練習に付き合うことになります。

そのチャンドラーのセリフ、I guess we can lose to junior-high girls some other time. について。
lose to は「(人・チーム)に負ける」、some other time は「また別のとき(に)」。
ですからこのセリフを直訳すると、「俺たちは、また別のときに、女子中学生に負けることができると思う」になります。
もう少し自然な日本語にすると、「女子中学生に負けるのは、また別の機会にできるんだし」ということで、それはつまり、「今からみんなでバスケをして、結果、女子中学生に負けることになる、、というのはまた別の機会に、ということにして、今はジョーイのオーディションの手伝いをしてやろうか」と言っていることになります。
「どうせ負けることになるんだから、他にやることがあるのなら、バスケはやめちゃっても問題ないよね」的な自虐的なセリフだということですね。
実際に、女子中学生と試合する約束をしていたわけでもないでしょうが、仮に公園でバスケをやっている女子中学生と試合することになったとしても、それに勝てそうにないようなレベルなんだから、別に無理して今やらなくてもいいよね、他の用事があるならそれを優先させたらいいよね、と言っているのが面白いということですね。


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posted by Rach at 14:11| Comment(0) | フレンズ シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月10日

give it a rest フレンズ8-20その2

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出産間近のレイチェルのために、ベビー・シャワーを開く予定なのですが、主催者のモニカたちがレイチェルのママを招待し忘れたことを知って、レイチェルは驚き、怒っています。
モニカ: Well, it wasn't my fault. Phoebe was in charge of the invitations! (私のせいじゃなかったのよ。フィービーが招待の担当だったもの!)
フィービー: Well, I don't, I don't have a mother. So often I forget that other people-- (うーん、私には、私にはママがいないから。だからよく忘れるのよね、他の人に…)
モニカ: (interrupting her) Oh, give it a rest! ([フィービーの言葉を遮って] もう、やめてよ!)
レイチェル: So my mother is not coming to my baby shower?! (それで、私のママは、私のベビー・シャワーに来ないの?)
フィービー: No. (Pause) Neither is mine. (来ないわ。[間があって] 私のママもね[私のママも来ないわ]。)
モニカ: Okay, y'know what? Don't worry, okay? We'll take care of it. We'll call her. Just go home and get ready. (いいわ。ねぇ。心配しないで。私たちはその件をちゃんと片づける[処理する]わ。レイチェルのママに電話する。(だからレイチェルは)ただ家に帰って準備して。)
レイチェル: Please, make sure she comes. It's really important to me. I mean it's my mom! (お願いよ。必ずママが来るようにしてね。私にとっては本当に重要なんだから。だって、私のママだもの!)
フィービー: I know. I know. What's her number? (そうよね、そうよね。で、ママの電話番号は?)
レイチェル: I don't know. (知らないわ。)

モニカは、「ママを招待し忘れたのは、私のせいじゃないわ」と言って、「フィービーが招待の担当だったもの!」と、責任はフィービーにあったことを主張します。
in charge of は「〜を担当している、〜を管理している、〜の担当者・責任者である」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
in charge (of something) : controlling or responsible for a group of people or an activity
つまり、「人々のグループ、またはある活動をコントロールしている、またはそれに対して責任がある」。

「招待はフィービーの担当でしょ? ママを呼び忘れたのはフィービーのせいよ」と言われたフィービーは、「私はママがいない。だからよく(しばしば)、忘れるのよね、他の人が…」と言ったところで、モニカに言葉を遮られ、「やめてよ!」とあきれたように言われることになります。

名詞の rest は「休み、休憩」「静止、停止」という意味。
Give it a rest! は「やめろ! 黙れ! (その話は)もういい!」というキツいニュアンスの言葉になります。

Macmillan Dictionary では、
give it a rest : (INFORMAL) used for telling someone to stop saying or doing something that is annoying you
つまり、「(インフォーマル) 自分をいらいらさせている何かを言う、またはするのをやめるように、人に言うために使われる」。

something that is annoying you というのがポイントですね。
こっちがいらいらするような言動をしている相手に対して言うセリフだ、ということです。
親しくない相手に使うと、喧嘩になりそうなキツいセリフだということですね。

モニカに遮られて、フィービーのセリフは途中で切れていますが、これは、「(私にはママがいないから)他の人にママがいるってことを忘れる」と言いたかったことがわかりますね。
フィービーのママが小さい頃に自殺した、という話はこれまでのフレンズに何度も出てきました。
それはもちろん、フィービーにとって、とても悲しい出来事なのですが、そのことをこんな風に「自分の責任逃れや言い訳」に使うことがフィービーには時々あるので、もうその話はよしてよ、とモニカも怒っていることになります。

レイチェルはまた、「それで私のママはシャワーに来ないの?」と同じことを尋ねますが、フィービーはそれに対して静かな口調で、No. と言っています。
No, she's not coming. 「レイチェルのママは来ないわ」ということですね。
その後の、Neither is mine. は、My mother is not coming, either. 「(レイチェルのママと同様に)私のママも来ない」と言っていることになります。
ついさっき、「立場が悪くなったら、すぐにママの話を持ち出すのはやめてよ。聞き飽きたわ、うんざりよ」みたいにモニカに言われたばかりだと言うのに、ここでもまた、「レイチェルのママは来ない。そして私のママも来ないのよ」としんみりした様子でママの話を持ち出しているところが、「したたかなフィービー」のキャラクターがよく出ていると思います。

モニカは、「心配しないで。何とかする」みたいに言って、「私たちはママに電話するから、レイチェルは自宅に帰って準備して」と言って送り出します。
take care of は「(人)の世話をする、面倒を見る」という訳で最初に覚えることが多いですが、この場合は「(物事・事態)を処理する、片づける」というニュアンスですね。

レイチェルはドアの方に行きながら、「お願いよ。ママが必ず来るようにして」と言っています。
make sure SV は「S が必ず V するようにする」ということで、人に何かを指示する、念押しする時によく使われる表現です。
Make sure+文、の形で、「文の内容が sure (確か、確実)になるようにしろ」というニュアンスになるわけですね。
「私にとっては重要なことなの。だって私のママなんだもの!」みたいに、「大事な大事なママを絶対にちゃんと呼んでよね」っぽく言い残して、立ち去ろうとするのですが、フィービーに、「わかったわ。で、ママの電話番号は?」と聞かれたレイチェルが、「知らないわ」と返事するのが、フレンズっぽいところです。
「私が知ってるわけないじゃない」みたいな顔でそう答えているので、「さっきの”ママが出席してくれることは私にとってすっごく重要なことなのよ”発言は、一体どこへ?」とツッコミを入れたくなるわけですね(^^)


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posted by Rach at 16:28| Comment(2) | フレンズ シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月08日

招待してないのに来たらすごい偶然 フレンズ8-20その1

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シーズン8 第20話
The One With the Baby Shower (赤ちゃんが生まれたら?)
原題は「ベビー・シャワーの話」


もうすぐ赤ちゃんが生まれるレイチェルのために、baby shower (出産間近の人にプレゼントを渡すパーティー)の準備をしているところ。
レイチェル: So, what's the final head count on my baby shower? (それで、私のベビー・シャワーの最終的な人数は何人?)
フィービー: About twenty, a couple people from work had something else to do. (20人くらいね。職場の2人(2、3人)は、他に用事があるって。)
モニカ: Also both of your sisters called and neither can make it. (それにあなたの妹たちも電話してきて、どちらも出席できないわ。)
レイチェル: What?! You mean they're not coming to a social event where there's no men and there's no booze?! That's shocking! I don't care, as long as my mom's here. (何ですって? 男なし酒なしの社交行事には二人は来ないってこと? それってショッキングだわ! (でも)構わない、ママがここに来る限りはね。)
モニカ: Oh, my God. Your mother! (なんてこと。あなたのママ!)
レイチェル: What?! My mom's not gonna be here?! (何? 私のママはここには来ないの?)
モニカ: Well, given that we forgot to invite her, it would be an awfully big coincidence if she was. (うーんと、私たちがあなたのママを招待し忘れたことを考えると、もし彼女が来たら、ものすごい大きな偶然ってことになるわね。)
レイチェル: My God! (なんてこと!)

shower というのは、お祝いごとのある女性に贈り物をするパーティーのこと。
bridal shower なら「花嫁になる人へ贈り物をするパーティー」のこと。
ブログの過去記事では解説を飛ばしてしまいましたが、フレンズ4-22 では、出産間近のフィービーのために開いた baby shower のシーンもありました。

shower の英英辞典の語義を見てみると、LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
shower : (PARTY) a party at which presents are given to a woman who is going to get married or have a baby
つまり、「結婚する、または出産する女性に、贈り物(プレゼント)が渡されるパーティー」。

レイチェルは、what's the final head count on my baby shower? と尋ねています。
head count は「人数、頭数(あたまかず)」のことですね。
日本語でも「頭数(あたまかず)をそろえる」という表現がありますが、まさに直訳の「頭(head)+数(count)」が head count という言葉になっているわけです。
ですから、what's the final head count on は「〜に出席する最終的な人数・頭数は何人?」という質問になります。

フィービーは、「20人くらい」と返事した後、「職場の2人(もしくは、2、3人)は、他にすべきことがあった」と言っていますが、それは「その人たちは、他の用事があるから来られないって」みたいなことですね。

モニカは「それにあなたの妹は、二人とも電話してきて、どちらも来られないって」と言っています。
make it は「うまくいく、やり遂げる、成功する」などの意味もありますが、ここでは「(何とか)出席する」というニュアンス。
妹二人が欠席と聞いて、レイチェルは大げさに驚いた声を出しています。
booze は「酒」という意味。
パーティーの案内状に使われる言葉で、B.Y.O.B. という略語がありますが、それは、bring your own booze [bottle] の略で、「酒は各自持参のこと」という意味になります。
social event は「社交行事」。
ですから、「男がいない、酒がない社交行事に、私の妹たちは来ないっていうこと?」と言っていることになります。
その後、さらに大げさな調子で、That's shocking! 「それってショッキングだわ!」と言っていますが、実際のところは、「あの妹たちのことだから、男なし酒なしのパーティーに来るはずないってわかってたわ」というところでしょう。
それを、I knew it. 「わかってた。そんなことだろうと思ってた」と言わずに、「こういうパーティーに来ないだなんて、意外だわ、驚きだわ!」と皮肉っぽく言っているのがポイントで、ですからそれを聞いたフィービーも少し笑っているわけです。

I don't care は「妹が来ないってことは、別に構わない」で、その後、as long as my mom's here 「私のママがここにいてくれれば、シャワーに出席してくれる限りは」と付け加えています。
「ママさえ来てくれるなら、妹たちなんか来なくても全然問題ない」というレイチェルの発言を聞いて、モニカはハッとなり、「あなたのママ!」と言っています。
それだけで、レイチェルのママを招待するのを忘れたことは明らかですね。
「ママはここには来ないわけ?」と聞き返すレイチェルに、モニカは、given that 以下の長めの文章を言っています。

given that... は「もし…だと仮定すれば、もし…なら、…を考えれば」という決まり文句。
LAAD では、
given [preposition] : used to say that something is not surprising when you consider the situation it happened in (SYN: considering)
例) I think I did all right, given that I didn't study much.

つまり、「何かが起こった状況を考えて(考慮して)、それが驚くべきことではないと言う時に使われる」。例文は、「私はうまくやったと思う、あまり勉強しなかったことを考えると」。

英英の語義にあるように、given that... は、considering (that)... とほぼ同じ意味になりますが、それぞれの本来のニュアンスを考えると、given that は、「that 以下が与えられた状況で」、considering that は、「that 以下を考慮して」という違いになるでしょう。

ですから、モニカのセリフは、「私たちがレイチェルのママを招待するのを忘れたということを考えると、もしママが来たら、それはそれはものすごく大きな偶然になるでしょうね」と言っていることになります。
招待していないから、シャワーに来るはずがない、だから、現実とは反対の仮定である仮定法過去が使われているのもポイントです。

「招待していないのにもしママが来たとしたら、それってものすごい偶然よね、奇遇よね」と言っているわけですが、招待してないから来ないとわかっているのに、怒ったレイチェルが「ママはここに来ないの?!」とわかりきったことを尋ねて来たので、「もし来たとしたら、ものすごい偶然よねぇ」と答えるしかない、というモニカの辛い立場がよく出たセリフになっていると思います。


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posted by Rach at 14:19| Comment(0) | フレンズ シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月05日

steamyな写真 フレンズ8-19その6

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ソープオペラ(昼メロ)ファン向けの雑誌「ソープオペラ・ダイジェスト」のインタビューを受けていたジョーイですが、ちょっとした言い間違いなどはあったものの、とりあえず失言っぽいことを言うことなく、インタビューは終了します。
フレンズたちが口々に、「良かったよ」と褒める中、帰りかけたインタビュアーが振り向いて、
インタビュアー: (returning) Oh, wait! I almost forgot. We have to ask everybody this: Other than Days of Our Lives, what's your favorite soap opera? ([戻ってきて] あぁ、待って! 忘れるところだった。これをみんなに聞かないといけないのよ。「デイズ・オブ・アワ・ライブズ」以外で、あなたの好きなソープオペラは何?)
ジョーイ: Oh, I don't watch soap operas. Excuse me? I have a life, y'know? (あぁ、俺はソープオペラは見ないよ。もしもし? 俺には生活があるんだ。だろ?)
(The gang is disappointed.)
フレンズたちはがっかりする。
インタビュアー: Thank you. The readers at Soap Opera Digest will be happy to hear that. (ありがとう。ソープオペラ・ダイジェストの読者たちは、それを聞いて喜ぶでしょうね。)
ジョーイ: Oh, good enough. (The interviewer leaves.) So close! (あぁ、十分だね[十分にいいね]。 [インタビュアーは去る] すっごく惜しかった!)
Closing Credits
エンドクレジット
[Scene: Monica and Chandler's, everyone is reading Joey's interview.]
モニカとチャンドラーの家。みんなは(ソープオペラ・ダイジェストに掲載されている)ジョーイのインタビューを読んでいる。
レイチェル: Wow! I can't believe they didn't put in the part where you said you didn't watch soap operas. (わぉ! ジョーイが言った、俺はソープオペラは見ないよ、って部分が載ってないなんて、信じられないわ!)
ジョーイ: Yeah, I called the lady about that. I told her I was just joking. She was pretty nice about that. (そうだね、その件について、あの女性に電話したんだよ。俺はただジョークを言っただけだ、って彼女に言ったんだ。彼女はその件について親切に対応してくれたよ。)
モニカ: You slept with her, didn't you? (あなた、彼女と寝たんでしょう?)
ジョーイ: Little bit, yeah. (ちょっとね、ああ。)
ロス: Wow! This picture of you sure is steamy. (わぉ! ほんとに、ジョーイのこの写真、セクシーだね。)
ジョーイ: Oh yeah, that's just a little something for my huge gay fan base. (Winks at him.)
(あぁ、そうだね。それはただ、俺の大きなゲイファン層に対しての、ちょっとしたもの(サービス)だよ。 [ジョーイはロスにウインクする])
ロス: Did you just wink at me? (今、僕にウインクした?)
ジョーイ: Hey, you're the one that loves the picture. (ほら、お前はその写真を気に入ってるんだろ。)

コーヒーハウスの出口まで帰りかけていたインタビュアーでしたが、そこで振り向いた彼女は最後にもう1つ、質問をしています。
「もう少しで忘れるところだった」と言いながら、「私たちは(インタビュー相手)みんなに、これを尋ねないといけないの」と言っていますね。
その質問は、「”デイズ・オブ・アワ・ライブズ”の他に(以外で)、あなたの好きな・お気に入りのソープオペラは何?」というもの。

それを聞いたジョーイの返事について。
意味は、「あぁ、俺はソープオペラは見ないよ。もしもし? 俺には生活があるんだ。だろ?」ということですね。
I don't watch という「現在形」で、自分の習慣を語っていることになります。
「俺はソープオペラを見ない人間だ」という感覚ですね。
その後、ちょっとバカにしたような口調と表情で、Excuse me? 以下のセリフを言っていますが、これは「もしもし? ちょっといいかい?」みたいなニュアンスになります。
研究社 新英和中辞典に、
Excuse me.=[見知らぬ人に話しかけたり、他人に異議を唱える時などに用いて] 失礼ですが
という語義が載っていましたが、その「他人に異議を唱える時に用いる」ニュアンスに近いと思います。
「ちょっとちょっと。ちょっと待ってよ」みたいな感じでしょうか。

「俺には生活がある」とも言っていますが、人に何か時間のかかることを頼まれた場合に、「俺にも仕事があるんだ、俺にも生活ってものがあるんだ」みたいに返すことは、日本語でもありますよね。
つまりジョーイは、「俺には俺の生活ってものがあるんで、興味のないものを見たりする時間なんてないよ」と言っていることになります。

ソープオペラ・ダイジェストの読者は「ソープオペラ・ファン」なので、「俺はソープオペラは見ないよ」と言うだけでも、ちょっとした問題発言ですよね。
そこに何かしら、出演俳優としてのポリシーにまつわる理由などがあれば、また話は別だったのでしょうが、その後、「おいおい、俺にも生活ってものがあるんだから。そうだろ?」みたいに言ったことで、「そんなくだらないものを見てる時間なんか、俺にはないんだよねぇ」と、ソープオペラをバカにした、そしてそれを見ている視聴者をバカにした発言をしてしまったことになるわけです。

それを聞いて、フレンズはがっかりした様子を見せます。
インタビュアーもその発言に少し驚いた顔をして、「ソープオペラ・ダイジェストの読者たちは、それを聞いて幸せに思うでしょうね」みたいに言っていますが、これは大いなる皮肉ですね。
言葉では、「その答えを聞いたら、読者はみんな喜びますわ」と言っていますが、「読者はその発言に驚いたり怒ったりするでしょうね」を皮肉っぽく言っていることになります。

good enough は「十分に良い」ということですから、「それはいいね」というニュアンス。
その後、インタビュアーが去り、フレンズたちが、気まずい顔をしているのを見て、ジョーイも自分が失言したことにやっと気づいた様子で、So close! と言って、エンドクレジットになります。
close は「近い」ということから、ここでは「(正解に)近い、惜しい」という意味。
最後の質問で失言をしなければ、上出来だったのに、もうちょっとだったのに!というニュアンスが、ジョーイの "So close!" になります。

エンドクレジットでは、みんなが、ジョーイのインタビューが掲載されたソープオペラ・ダイジェストを読んでいます。
レイチェルは、「あなたが”俺はソープオペラを見ない”と言った部分を、彼らが(記事に)入れなかったのは信じられない」と言っています。
they というのは、出版社の人々を漠然と指すニュアンスですね。
あの大失言が掲載されてないなんてびっくりよ、ということです。

ジョーイは、「俺はその件で彼女に電話して、あれはただのジョークだったんだよ、って言ったんだ。彼女はその件についてかなり nice だったよ」と言っています。
nice だった、というのは、「よくしてくれた、親切だった」という感覚で、その件についてナイスに対応してくれた、と言っている感覚になるでしょう。
「ちゃんと説明したら、彼女はわかってくれてさ」と言っているわけですが、モニカは「あなた、彼女と寝たんでしょ?」と問うています。
ジョーイも、特に否定せず、あっさり「ちょっとね、まあね」と答えます。

ロスはジョーイの写真を見ながら、「この写真、steamy だね」と言っています。
steamy は steam 「蒸気、スチーム、湯気」の形容詞形で、「蒸気の(ような)、湯気が立ち込める」という意味ですが、「エロティックな、セクシーな」という意味にもなります。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
steamy : sexually exciting and slightly shocking
例) steamy love scenes

つまり、「性的に刺激的な、そしてかすかに衝撃的な」。例は「エロティックなラブシーン」。

Macmillan Dictionary では、
steamy : (INFORMAL) sexually exciting
例) a steamy love scene


2つの英英辞典で、sexually exciting という語義が同じで、例も単複が違うだけで、どちらも "steamy love scene" なのが興味深いです。
エロティックなラブシーンの形容として、steamy という単語が使われるのは何だか納得できちゃいますね。

映画「タイタニック」で、ジャックとローズが車の中で結ばれるシーンでは、車の外から見た映像として、曇ったガラスにローズの手がバン!となって、ガラスに手形が残る、、というものがありました。
実際に、車の中で汗ばんだ二人が見つめ合ってキスする様子も映像としては見せますし、それはそれでエロティックでしたが、「壁ドン!」ならぬ「窓バン!」みたいな、「蒸気で曇った窓ガラスにローズの手」という描写の方が、映画を見ている者としては衝撃だったような気がします。
ラブシーンにはそういう「熱気」が常に伴いますが、その熱気を「蒸気で曇ったガラス」で見事に映像化した表現だと言える気がしましたし、そういう「熱い」ラブシーンを表現するのに、steamy という形容詞が最適なのも、タイタニックのあのシーンをご覧になった方なら、納得していただけるかなぁ、と^^

「ジョーイの写真は、steamy だね、性的にエキサイティング・刺激的だね」のように steamy という単語を使ったロスに対して、ジョーイは、「それは、俺の大きなゲイ・ファン・ベースに向けての、ちょっとしたものなんだよ」のように言っています。
この base は「支持母体、支持基盤」みたいなニュアンスですね。
英辞郎では、
fan base=《one's 〜》 ファン層、自分のファンの中心となる人々
と出ていますが、「ファン層」というのが訳としてしっくりくるように思います。

LAAD では、
base : PEOPLE/GROUPS [countable, usually singular] the people, money, groups etc. that form the main part of something
例) The company's customer base (= people who buy its goods) is growing.

つまり、「何かのメイン部分を形作る人々、金、グループなど」。例文は、「その会社の顧客層(=その商品を買う人々)は成長している」。

ここで、a huge gay fan base という言葉が出てきたのは、このエピソードの少し前のシーンで、以下のやりとりがあったことから来ています。
インタビュアー: So umm, now back to the show. How does it feel to have a huge gay fan base? (それで、じゃあ番組(の話)に戻るわね。大きなゲイのファン層があることはどんな感じがするの?)
ジョーイ: Really? Me? Wow! I don't even know any huge gay people! (ほんとに? 俺に? わぉ! 俺は大きなゲイの人を誰一人知ってさえいないのに!)

インタビュアーの発言から、ジョーイには、a huge gay fan base 「大きなゲイのファン層」があることがわかるのですが、それを聞いたジョーイの返事は、何かちょっと勘違いしている印象ですね。
「俺には、a huge gay fan base がいるの?」と聞き返した後に、「huge gay people を誰も知りさえしない」と言っているので、ジョーイは、a huge gay fan base を、「ゲイのファンたちの大きな・巨大な層」ではなく、「”大きな・でっかいゲイ”のファン層」だと勘違いしたように思えます。
この部分は、DVDの日本語訳でも、
デカいゲイなんて 知人にもいない/わぁ、でっかいゲイなんて、知り合いにもいないよ
と訳されていましたが、私もそういう勘違いなんだろうと思ったということです。
base という言葉を聞いて、people という別の言葉を使っているのは、「huge gay の fan base ”ファン層”」と聞いて、「ファン層というほど何人もいるの? 俺は huge gay の人(people)を一人も知らない(don't know any)のに」と対比させるために使っているんだろうな、と思うわけですね。

今回のやりとりに戻りますと、just a little something for は「〜に対する、ちょっとしたもの」という感覚。
ゲイのファン層向けにちょっとしたサービスとして、ゲイ受けするような、ゲイ好みのそそる写真を載せてみた、みたいなことでしょう。
そう言ってジョーイはロスにウインクしたので、ロスは、「今、僕にウインクした?」と驚いて尋ねていますね。
ジョーイは、「別に何も問題ないだろ」とでも言いたげに、「その写真を好きな人間が、お前なんだから」みたいに言っています。
ゲイファン層向けに特別に用意した、その steamy な写真に誰よりも反応したのは、他でもないお前(ロス)だろ?というニュアンスです。
その写真が気に入ったってことは、お前もゲイの素質があるってことだよな、という感じで、ジョーイはゲイのファンに対してサービスするように、ロスに色っぽくウインクしてみせた、ということになるわけですね。


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2014年09月03日

フィービーが綴りを説明する方法 フレンズ8-19その5

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ジョーイのインタビューを行なっているインタビュアーは、フレンズたちに「友達として、ジョーイに関して読者が知っておくべきだと思うことが何かある?」と質問しています。
レイチェルがそれに得意気に答えますが、思ったほどウケずに、スベってしまった後、
フィービー: Umm, I... I just think that you don't expect someone so hot to be so sweet. (うーんと、私はただこう思うの。そんなにホット(セクシー)な人がそんなにスイートだって(優しいって)人は(誰も)思わないでしょう、って。)
インタビュアー: Oh! I like that. What's your name? (まぁ! それ、気に入ったわ。あなたのお名前は?)
フィービー: Umm, Phoebe Buffay. (あぁ、フィービー・ブッフェよ。)
インタビュアー: How do you spell that? So we can get it right. (それはどう綴るの?[どういうスペルを書くの?] (それを聞けば)私たちはその綴りを正しく書くことができるから。)
フィービー: Oh, okay, It's P as in Phoebe. H as in Heebie. O as in Obie. E as in Ebie. B as in Beebee. And E as in, (In an Australian accent) "'ello there, mate!" (あぁ、オッケー。P はフィービーの P。H はヒービーの H。O はオービーの O。E はイービーの E。B はビービーの B。そして、E は [オーストリア・アクセントで] 「エロー、ゼアー、メイト[or マイト]!」)

ジョーイが出演するソープオペラのタイトル "Days of our Lives" を使って、洒落たことを言って、雑誌に掲載してもらおうと思っていたレイチェルでしたが、本人が思っているほど、周りにはウケませんでした。
その後、フィービーが、I just think that you don't expect someone so hot to be so sweet. と言います。
you don't expect の you は、話を聞いているインタビュアーを指すというよりも、「一般の人々」を指すニュアンスでしょうね。
expect は「予期する」「期待する」「〜と思う」と訳されることが多いですが、ここでは「期待する」もしくは「期待する感じでそう思う」というニュアンスだろうと思います。
直訳すると、「私はただこう思うの。そんなにホット(セクシー)な誰かがそんなにスイート(優しい)だなんて、人は期待しないって」のようになるでしょうか。
もう少し自然な日本語にすると、「そんなにセクシーな人がそんなに優しいだなんて、きっと誰も思わないでしょうね」という感じだと思います。
ジョーイという名前は出していませんが、ジョーイのことを「すっごくセクシー、かつ、すっごく優しい」と表現しているわけですね。
ソープオペラの俳優として、ジョーイのことを hot だと思っている人がたくさんいるだろうけど、そんな彼はいつもとっても優しいのよ、と、「親しい友達だから言えること」っぽいことを答えていることになります。
その前のレイチェルの答えには、困った顔をしていたインタビュアーでしたが、このフィービーの答えは気に入ったようで、嬉しそうな顔をして、「それ気に入ったわ。あなたのお名前は?」とフィービーに尋ねます。

名前を答えたフィービーに、インタビュアーは、How do you spell that? 「その名前はどうやってスペルするの? どういう綴りで書くの?」と尋ねます。
get it right は「それを正しくゲットする」というところで、綴りをあなたに言ってもらえたら、その名前を正しくゲットできる、スペルを間違わずに名前を書ける、と言っている感覚になるでしょう。

そこでフィービーは、自分のスペルを説明していくことになるのですが、このフィービーの綴りの説明のしかたが、とってもフィービーっぽくって楽しいです。
フィービーっぽい独特の世界観があるものの、名前の綴りをアルファベットで説明する時の言い回しは、一般的なものですね。
P as in Phoebe のように、全て as in が使われていますが、英語では綴りを説明する際、このように「アルファベットの文字 as in そのアルファベットが最初についた単語」と表現します。
日本人が、自分の名前の漢字を電話で説明する時の感覚に近いですね。
私が自分の名前(三世)を説明する時には、「数字の三に、世界の世(せ)です。ルパン三世の三世です(← 一言、余計だw)」と説明するのがお決まりなのですが^^ 日本語でも英語でも、誰しもそういう「自分の名前の漢字・スペルの、自分なりの説明方法」というのを持っているように思います。

綴りを説明する時によく使われる単語というのは、だいたい決まっているようです。
これについては英辞郎で、"A as in" や "B as in" のように入力すると、全てのアルファベットでよく使われる単語を調べることが可能でしたので、興味のある方は是非、トライしてみて下さい。
ちなみに、フィービーの頭文字 P の場合は、"P as in Paul" または "P as in Papa" がよく使われるようです。
また、国際的な頭文字伝達の方法としては、Wikipedia 日本語版: NATOフォネティックコード
というものもあるようです。
映画の飛行機の無線のやりとりによく登場するのが、上の NATOフォネティックコードですね。

ということで、フィービーという名前の綴りを一般的に説明しようとすると、普通は、"P as in Paul/Papa, H as in hotel..." のようになるはずですが、それを「P はフィービーの P、H はヒービーの H」のように説明しているのが、ちょっとズレたフィービーっぽくて面白いわけですね。
それじゃあ、全然、スペルの説明になってないじゃん!というおかしさです。
2文字目を説明する時は、名前の2文字目から始める、という方法で、延々スペリングの説明をしていますが、一応、フィービー、ヒービー、オービー、イービー、ビー(ビー)のように「音として読める名前」になっているのも楽しいです。
最後に残った E については、E as in E では説明にならないため、無理やりな感じの説明になっているのが、このセリフのオチになっています。

"'ello there, mate!" は、挨拶の言葉のイメージですね。
'ello は、文字の見た感じと、音の感じから想像できる通り、Hello の H が落ちたもの。
"Hello there, mate!" は、アメリカ英語っぽく言うと、"Hi there, man!" のような感じでしょう。
ト書きに、「オーストラリア・アクセントで」とあるように、この "'ello there, mate!" は、オーストラリア英語のイメージのようです。
私がざっと調べてみたところ、「オーストラリア英語で、H 音が落ちる」というはっきりした記述はあまり見当たらなかったのですが、「イギリス英語のコックニーという発音(イギリス労働階級の発音と言われている)では、H 音が落ちる」という説明は見つけました。
オーストラリア英語は、イギリスのコックニーの影響を強く受けているという説明もありましたので、イギリスのコックニー、またはオーストラリア英語の傾向として、H 音が落ちる、という共通認識はあるように思います。

私はそういう「国によって異なるアクセント」を学ぶための参考書として、以下の2冊の本を持っています。
Amazon.co.jp: 4カ国の英語 リスニング強化ブック (The Japan Times)
Amazon.co.jp: ナマった英語のリスニング (The Japan Times)

オーストラリア英語の「音の脱落」については、「リスニング強化ブック」の p.56 に、以下のように説明されています。
語句や表現を短縮したものをよく使うのもオーストラリア英語独特の特徴です。こういった音の脱落、短縮はほかの国の英語でも見られますが、オーストラリアは、とくにその傾向が強いと言えるでしょう。

また、オーストラリア英語についてではなく、その元となった「コックニー」について、「ナマった英語のリスニング」の p.128 に、ブリティッシュ・アクセントを使う人のインタビューの中で、以下の説明がありました。(日本語訳も、本に書いてあった和訳を引用しています)
Q: If I were to visit London, which accents am I likely to encounter there? (私がロンドンを訪ねた場合、一番遭遇しそうなアクセントは何でしょうか?)
A: Well, primarily it would be the Cockney accent. People drop the 'h's from words, like '(H)ow'd you do that?' (そうですね、まずコックニー・アクセントだと思います。(コックニー・アクセントの)人々は、単語から「h」の音を落とします。例えば、「ハウ・ウドゥ・ヨゥー・ドゥー・ザット?」が、「アウ・ウドゥ・ヨゥー・ドゥー・ザット?」となるように。)


このように、コックニーでは「h」音を落とす、脱落させる、ということが、この本でははっきり説明されていますね。

ここで、今回のフィービーのセリフに戻ってみますと、"'ello there, mate!" の mate のように、呼び掛け語として、mate を使うのは、オーストラリア英語の特徴だとよく言われています。
同時に、オーストラリア英語は、"G'day, mate." 「グダイ、マイト」のように、[ei]音を[ai]音に発音することが多いとも言われていますね。
今回のフィービーの発音を聞いてみると、「マイト」よりは「メイト」に近い発音なので、ここを「マイト」と発音していたら、よりオーストラリア英語っぽくなっていたのかなぁ、と思ったりもします。
そういう意味では、このセリフは、「オーストラリア発音で」というよりも、「コックニー発音で」と解釈することも可能な気がしますね。

ちなみに、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」では、呼び掛け語として、主人公のジャック・スパロウは mate をよく使い、バルボッサはその mate の代わりに、matey の方を良く使う傾向がありました。
そのような mate/matey という呼び掛け語、そして、オーストラリア英語とイギリス英語の違いについて、過去記事 所有格のme (possessive me) フレンズ6-4その2 でお話させていただいたことがあります。
国の違いによる単語や発音の違いについて興味を持たれた方は、併せてお読みいただけると幸いです。

いずれにしても、Phoebe の最後の e のように「何かの文字の後についた E」を表現したくて、hello の H 音が落ちた 'ello を使って、「オーストラリア人の挨拶、エロー・ゼアー・メイト(or マイト)」の E よ、と説明したのが、今回のフィービーのセリフだった、ということですね。


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posted by Rach at 15:32| Comment(0) | フレンズ シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月01日

「メントス?」「いや結構」 フレンズ8-19その4

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ジョーイは雑誌「ソープオペラ・ダイジェスト」のインタビューを受けています。
フレンズたちはジョーイが失言をしないように、すぐそばのソファで、他人のふりをしながらジョーイのインタビューを聞いていたのですが、ジョーイが「昔、雑誌のインタビューで失言してしまったこと」を話そうとし出すので、それを止めるために、さも今、ジョーイを見つけたかのように言って、彼を取り囲むことになります。
インタビュアーは、ジョーイの友達であるフレンズたちと軽く挨拶して、休憩で席を立ちます。
その間、フレンズたちはジョーイと話をしています。
モニカ: Joey! You're doing great! (ジョーイ! うまくやってるじゃない!)
ロス: Yeah, so far, nothing stupid. (そうだよ。ここまでは、バカなことは何も言ってないよ。)
チャンドラー: Mento? (メントー(メントス)?)
ジョーイ: No, thanks. (いや、(メントスは)いらないよ。)
インタビュアー: (returning) So, as Joey's friends, is there anything that you guys think our readers ought to know? ([戻ってきて] それで、ジョーイの友達として、私たちの読者が知っておくべきだとあなたたちが思うような何かがある?)
ロス: Uh no, no just-just that he is a great guy. (あぁ、いや、ただ、彼は素敵な男だ、ってことだけだね。)
レイチェル: (scoffs at him) Yeah, that's gonna get you into Soap Opera Digest. Well I-- (leans into the microphone again)... I would just like to say that Joey truly has enriched the days of our lives. ([ロスをばかにするように笑って] そうよねぇ、今のであなたはソープオペラ・ダイジェストに載るわねぇ。うーんと、私は… [またマイクに身を乗り出して] 私はただ、こう言いたいの。ジョーイは本当に「ザ・デイズ・オブ・アワ・ライブズ」(私たちの生活の日々)を豊かにしてくれてるの。)

モニカやロスは、ジョーイに対して、「うまくやってる」「今のところ、バカなことは言ってない」とジョーイのインタビューの出来を褒めています。
その次の、チャンドラーが、"Mento? " と言い、ジョーイが、"No, thanks." と答えるやりとりが面白いですね。

今回のエピソードの記事では、ジョーイが「俺は子供たちのメンター(a mentor)になってる」と言おうとして、間違って、a mento (お菓子のメントス mentos の単数形)と言ってしまったということを説明しました。
ジョーイは結局、自分が間違っていることに気づかないまま、そのインタビューのやりとりを終えたのですが、チャンドラーは、「さっき、お前、mento って言ってたよな」というニュアンスで、"Mento?" 「メントーだって?」とここで尋ねているわけです。
それに対するジョーイの返事、No, thanks. は、人に何かを薦められて、「いや、結構だ」と断るお決まりフレーズですが、この返事から、ジョーイは、チャンドラーの "Mento?" を、「(お前)メントスいる? メントスどう?」のように、メントスを薦めてきたのだと勘違いしていることがわかる、ということですね。

以前の記事でも、ジョーイが a mentor (メンター、ロールモデル)を a mento だと勘違いしたままの方が、そのネタをずっと使える、という話をしましたが、一通り、メントー/メンターのやりとりが終わったかに見えた少し後に、またこうして、「さきほどのネタをぶり返す」のが、コメディーらしくて、とても面白いと思います。

mento が食べ物だから、「メンターだって?」とチャンドラーが言ったセリフを、「メンターいる?」のように薦めてきたセリフだと勘違いできるわけで、逆に言うと、"No, thanks." という返事から、「お前、mento とか言って失言してただろ」と言いたいチャンドラーの意図が全然伝わっていない、自分が間違っていたことを指摘されたことに、ここに至ってもまだ気づいていないとわかる面白さなわけですね。

戻ってきたインタビュアーは、フレンズたちに向かって、「ジョーイの友達として、読者が知っておくべきだとあなたたちが思うような何かはあるかしら?」と尋ねています。
ロスは「ただ、彼は素敵な男だ、ってことだけだね」みたいに褒めているのですが、レイチェルはそれをバカにしたように笑って、Yeah, that's gonna get you into Soap Opera Digest. と言っています。
直訳すると、「そうね、今の(ロスの発言)は、あなたをソープオペラ・ダイジェストの中に入れる(get someone into)ことになるわね」ということになるのですが、ト書きの scoff は「あざける、ばかにする」という動詞で、その後のこのセリフは、皮肉っぽくこう表現していることになります。
ちょっとバカにした感じで、「そうねぇ〜、そんな発言なら、きっとあなたは(その発言で)ソープオペラ・ダイジェストに掲載してもらえるわねぇ」と皮肉っぽく言っているニュアンスになり、それを言ったレイチェルの本音は、「そんなありきたりな、誰にでも言えるようなことで、ソープオペラ・ダイジェストに発言を載せてもらえるわけないでしょ」と言っていることになります。

「そんなの全然だめよ」みたいにロスに言った後、レイチェルは録音マイクに身を乗り出して、「私はただこんな風に言いたいわ」と言いながら、レイチェルの意見を述べています。
ロスの発言をバカにした後のセリフですから、「私なら、こんな素敵なことを言って、絶対、掲載してもらえるんだから」みたいに満を持して言った言葉になるわけですが、その内容はと言うと、Joey truly has enriched the days of our lives. でした。
enrich は「リッチにする」、つまり「豊かにする」ということですね。
ジョーイが出演しているソープオペラのタイトル Days of our Lives を使って、「友達である”私たち”の生活・人生の日々をジョーイはほんとに豊かにしてくれたの」と、洒落て(しゃれて)みたことになります。
それを言った後、きょろきょろしてみんなの反応を見ていますが、インタビュアーは、何とも言えない顔をしています。
レイチェルは「きっとウケるはず」と思ったのに、みんなの反応は薄かった、、という、レイチェルがスベったセリフになってしまったわけですね。

このように、Days of our Lives というタイトルを使って、ちょっと洒落たことを言ってみよう、という試みは、実は、ジョーイが先にトライしていました^^
フレンズ2-11その1 で、
ジョーイ: I'm on Days of our Lives. Then I started thinking about us, and how these are the days of our lives. (俺は「デイズ・オブ・アワ・ライブズ」(愛の病院日誌)に出演するんだ。それで、俺たちのことも考え始めたんだ、俺たちの生活の日々(デイズ・オブ・アワ・ライブズ)はどんな感じだろうって。)

この 2-11 のジョーイのセリフも、特にひねりがなく、そのまんまな感じ、ですね。
days of our lives は一般的な表現なので、いろいろ応用して使えそうな感じがするけれども、逆にどう使ってもありきたりにしかならない、、ということかもしれません。
フレンズ2-11 のジョーイも、今回のレイチェルも、「タイトルをひねって、かっこいいことを言ってみたい」という試みが失敗して空回りしている感じが似ていて、面白いなと思いました。


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posted by Rach at 13:06| Comment(4) | フレンズ シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする