2014年12月31日

ノーと言い慣れてるだけじゃないよね? フレンズ9-3その1

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シーズン9 第3話
The One With The Pediatrician (ジョーイの怪しいダブル・デート)
原題は「小児科医の話」


オクラホマ州タルサへの赴任が決まったチャンドラー。
チャンドラーとモニカの夫婦二人がタルサに引っ越すと伝えると、フレンズたちは非常に残念がって、何とかそれを引き止めようとするのですが、赴任命令が覆る(くつがえる)可能性はなさそうです。
[SCENE: Chandler and Monica's apartment]
チャンドラーとモニカのアパートメント。
チャンドラー: (Enters) Hi! ([入ってきて] はーい!)
モニカ: Hey! (はーい。)
チャンドラー: I've got good news! (いいニュースがある。)
モニカ: You got out of the whole Tulsa thing? (例のタルサの件は、なしになったの?)
チャンドラー: Okay, I have news. You don't have to move to Tulsa. You can stay here and keep your job. (よし、(ただの)ニュースがある。君はタルサに引っ越す必要はない。君はここにいて、仕事を続けることができるんだよ。)
モニカ: It's great! How? (最高だわ! どうやって(そんなことができるの)?)
チャンドラー. Well, my boss and I worked out a deal where I only have to be in Tulsa four days a week. So the other three, I can be here with you. (えっと、上司と俺とで取り決めをしたんだ、俺は1週間に4日、タルサにいるだけでいいっていう取り決めをね。だから、残りの3日は、ここで君と一緒にいられるんだ。)
モニカ: So you're gonna be gone four days a week? (Thinks about it.) No. (それじゃあ、あなたは1週間のうち4日間いない[向こうに行っちゃう]ってこと? [考えて] いやよ。)
チャンドラー: I'm sorry, are you just used to saying that? (ちょっと待って、君はただ、その(ノーって)言葉を言い慣れてるだけじゃないよね?)

チャンドラーは帰宅するなり、「いいニュースがある」と言っています。
You got out of the whole Tulsa thing? を直訳すると、「あなたは、例のタルサのこと・件全体から抜け出したの?」みたいな感じになるでしょうか。
the whole *** thing という表現は、フレンズによく出てきますが、〜に関するあれやこれやまとめて全部のこと、〜にまつわること全て、みたいな感覚になるでしょう。
会社の上司からタルサに赴任するように言われて、タルサに引っ越さないといけなくなった、という、タルサにまつわる一連のことを指すニュアンスですね。
get out of は、Get out of here! 「ここから出ていけ!」もしくは「ここから出るんだ!」でよく使われるような「〜から出る」ですね。
この場合は「〜から逃れる、脱する、脱出する、抜け出る」のような感覚で捉えるとよいでしょう。
「あなたは、タルサにまつわる一連の件から脱したの?」ということなので、「タルサの件は、なしになったの? なくなったの?」ということになります。

ニューヨークから遠く離れたタルサへの赴任は、二人にとって嬉しい話ではなかったので、「いいニュース」と聞いたモニカは即座に、「タルサの件は、ナシになったの?」みたいに言ったわけですが、実際にチャンドラーが言おうとした内容は、モニカが言うような「タルサへの赴任はとりやめになった」というニュースではなかったので、チャンドラーは、「いいニュースと聞いて君がそれを想像したのなら、今から話すのは”いいニュース”と言ってはいけないな」とばかりに、good という形容を外して、I have news. 「(特に good とは言わない)ニュースがある」と言い換えることになります。

その後、「君はタルサに引っ越す必要はない。君はここにいることができるし、自分の仕事をキープすることもできる」とチャンドラーは言っています。
keep your job は「君は(仕事を辞める必要はなく)そのまま今の仕事を続ける(ことができる)」ということですね。
タルサに引っ越すならば仕事も辞めないといけないと覚悟を決めていたモニカは、その話を聞いて、最高! と言い、How? 「どうやって(そんなことが可能なの?)」と問うています。

チャンドラーは事情を説明しています。
worked out a deal の deal は「取引、取り決め、協定」で work out は「考え出す、編み出す、調整する」なので、「ある取り決めを編み出した、考え出した」というところ。
その a deal の内容を、関係副詞 where を使って説明しています。
a deal where SV で「SがVするという取り決め」という意味になりますが、言葉が発せられた順番に意味を取っていこうとすると、worked out a deal 「ある取り決めを考え出した」、where SV 「その取り決め(の中)では、SがVする」とイメージした方がわかりやすいでしょう。

only have to do は「ただ〜しさえすればよい」。
have to は「〜しなければならない」ということですが、そこに only がつくことで、「しなければならないことは〜だけ」「〜だけをしなければならない」→「ただ〜しさえすればそれでよい」という意味になるわけですね。
「俺は、1週間に4日、タルサにいればいい。だから、他の(残りの)3日は、君と一緒にいられるんだ」というチャンドラーの話を聞いたモニカは、「そうすると、あなたは1週間のうち4日間、タルサに行ってしまっている(ここにはいない)ってことになるの?」と尋ねます。
そしてしばらく考えてから、No. と言っていますね。

「僕が4日間あっちに行けば、残りの3日間は君と一緒にいられる」と言った後に、「あなたは4日間あっちに行ってるってことよね」とモニカが確認するように言ったということは、「一緒にいられる3日間よりも、別々の4日間の方が気になる」と言っていることになりますね。
その上で、No. と言ったということは、「3日間一緒にいられると言っても、4日間は別々なんでしょ。それはだめよ。そんなのいやよ」という意味で言っていると考えるのが自然です。

チャンドラーも No. がそういう意味だとわかったようですが、「4日間あなたと別々なんて、いやよ」という意味で言ったと素直に信じてよいものか迷ったのでしょうか(笑)、冗談めかして、「君はただ、その No. って言葉を言い慣れてるだけじゃないよね?」と返しています。
be used to doing は「〜するのに慣れている」ですね(used to do 「以前はよく〜したものだった」と見た目が似ているために、私が学生時代の頃には文法の穴埋め問題によく登場したものでした)。
「ノーって言葉を言い慣れているだけじゃないよね?」というのは、「ノーって言葉を口癖のように言っているから、特に意味もなく反射的にノーという口癖で返しただけじゃないよね?」というところですね。


★Rach からの年末の挨拶★
早いもので、今日はもう大晦日ですね。
今年も、拙ブログをお読みいただき、コメントをいただき、ランキングクリックで応援していただき、本当にありがとうございました!
皆様の応援のおかげで、今日の「人気ブログランキング」は2位、「にほんブログ村」は6位となっています。このようにランキングも好調なまま、今年を終えることができたこと、本当に嬉しくありがたく思っております。

今年も1年、いろいろなことがありました。

1月4日、日経新聞土曜日版「日経プラス1」で私の英語学習法をご紹介していただきました。
関連記事:今日の日経プラス1で紹介されました!

「私の先生は海外ドラマ」セミナーを、神戸で3回(1月19日、4月20日、7月6日)、東京で2回(10月12日と13日)、開催させていただきました。
関連記事
追加セミナー終了しました!
追加セミナー第2弾終了しました!
追加セミナー第3弾終了しました!
東京セミナー終了しました!

11月4日、学研教育出版より、「読むだけ なるほど! 英文法」を出版しました。
関連記事:学研より英文法の本を出版しました!

新聞でご紹介いただけたこと、セミナーを複数回開催できたこと、6年ぶりとなる本を出版することができたこと、これらはすべて、このブログを読み、応援して下さった皆様方のお蔭です。
心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました!

2014年は私にとって、とても充実した1年でした。
それを励みに、来年も力いっぱい頑張りますね♪

今年一年、皆様本当にありがとうございました。
来年も、どうかよろしくお願いいたします。

皆様も、どうか良いお年をお迎え下さいませ(^^)


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posted by Rach at 12:44| Comment(4) | フレンズ シーズン9 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月29日

僕はそのためにここにいる フレンズ9-2その6

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ジョーイへの怒りが収まらないロスを見て、ジョーイは「俺を殴れ」と言います。
ロスは何度か拒んだ後、それでも挑発を続けるジョーイをついに拳で殴るのですが、ジョーイがつい反射神経で避けてしまい、ロスは柱を殴って指を骨折してしまいました。
ジョーイに付き添われて病院に行った後、手に包帯を巻いた状態でロスは家に帰ってきます。
一方のレイチェルは、寝たエマを一度起こしてしまったところ、その後ちっとも寝てくれないのでノイローゼ気味になってしまいます。
最終的に、モニカが抱っこして揺らしたところ、エマがようやく寝てくれたため、レイチェルはモニカに、"You are the official baby-crier stopper!" (あなたは正式な[正式に任命された]泣き虫赤ちゃんストッパーよ!)と宣言していました。
[Scene: Ross and Rachel's, Ross enters.]
ロスとレイチェルの家。ロスが入ってくる。
ロス: Hey. (やあ。)
レイチェル: Heeeeey, where have you been? (He shows her his thumb) What happened to you? (はーい、今までどこにいたの? [ロスは親指を見せる] 何が起こったの?)
ロス: Ah I had a little thing with Joey. If you think this is bad, you should see him. (あぁ、ジョーイとちょっとあってね[やりあってね]。もし君がこれがひどい(大変な状態)だと思うなら、君はジョーイを見るべきだね[彼の方がもっとひどい状態だよ]。)
レイチェル: Oh, no, Ross! This is not good. We have to talk about this Joey thing. Please sit. (He sits) All right, you have got to get over this Joey thing. Okay? I never really wanted to marry Joey, okay? (あぁ、だめよ、ロス! こんなのよくないわ。私たちはこのジョーイの件について話し合わないといけない。座ってちょうだい。[ロスは座る] いいわ、あなたはこのジョーイの件を忘れないといけないわ。いい? 私は本当にジョーイと結婚したいなんて全く思ってなかったんだから、いい?)
ロス: Okay. (わかった。)
レイチェル: You know what I really, really want? (私がほんとにほんとに望んでることが何かわかる?)
ロス: What, Rach? (何なの? レイチェル。)
レイチェル: I wanna sleep. I wanna eat. I wanna take a shower. I mean, before she wakes up, and we gotta do this all over again. (私は眠りたいの。私は食べたいの。私はシャワーを浴びたいの。つまり、エマが目覚める前にね。そして(それから)私たちはまたこういうことを全部しないといけないのよ。)
ロス: (smiles) Right. ([微笑んで] そうだね。)
レイチェル: I mean, because I got news for you, mister. Emma? Not easy. (だって私はあなたにニュース(伝えること)があるんだから。エマはね、簡単じゃないわよ。)
ロス: Well, that's what I'm here for. (Emma starts crying again) You want me to get that? (あぁ、僕はそのためにここにいるんだよ。[エマがまた泣き始める] 僕に(エマのことを)見てほしい?)
レイチェル: No, that's really okay.... Monica? (いいえ、それはほんとに大丈夫なの…モニカ?)
モニカ: (comes running out the kitchen to the bedroom) Got it! Got it! Got it! Got it! Got it! Got it! ([台所から走って出てきて、寝室に向かう] 了解!了解!了解!了解!了解!了解!)

レイチェルは Where have you been? と言っています。
Where are you? という現在形なら「あなたは(今)どこにいるの?」、Where were you? という過去形なら「あなたはどこにいたの?」になりますね。
今回は現在完了形を使うことで、「(今ここに帰ってくるまでの間)今まであなたはどこにいたの?」と尋ねていることになります。
ジョーイを殴り損ねて柱に手をぶつけたロスは、ジョーイに付き添われて病院に行っていたのですが、レイチェルとしては、「セントラルパークにマフィンを買いに行ったはずなのに、帰りがこんなに遅くなるなんて、一体どこで何をしていたの?」という気持ちから、「今までどこにいたの?」と問うているわけです。

ロスが包帯している手を見せるのでレイチェルは驚きます。
そしてロスは、I had a little thing with Joey. と説明していますね。
直訳すると、「ジョーイと(の間に)ちょっとしたことがあった」になりますが、ちょっとしたもめごと、喧嘩、トラブルを示唆するニュアンスになるでしょう。
日本語でも「彼とちょっとあってね」みたいに言うと何かしらのもめごとがあった感が出ますよね。
次の If you think this is bad, you should see him. を直訳すると、「もし君が、これをひどいと思うなら、君はジョーイを見るべきだ」。
ひどい、というのは「ひどいケガ、大変なケガ」ということで、「まぁ、ロスったらひどいケガをして大変ね」ともしレイチェルが思うのなら、レイチェルはジョーイの今の姿がどんな風になっているかを見るべきだ、と表現することで、「ジョーイのケガは僕のこのケガよりもさらにひどい、ジョーイの方が大変な状態になってるよ」と言っていることになります。
実際には、ジョーイに「気が済むように俺を殴れ」と挑発されて、思い切り殴ろうとしたところ、ジョーイが避けてしまい柱を殴ってしまって骨折したわけで、ジョーイの方には全くケガはありません。
ですが最初に「ジョーイとちょっと(やり)あってね」と説明したように、その場にいなかったレイチェルには「二人が喧嘩した結果、こんなケガをしてしまった」と思わせたくて、「僕が一方的にやられっぱなしじゃなくて、ジョーイのダメージも相当なものなんだよ」と表現したことになります。

その話をレイチェルが信じたかどうかは別にして(笑)、とにかくジョーイとモメてそんなケガをしたことは間違いないようなので、レイチェルは「こんなのよくないわ。私たちはこのジョーイの件について話し合わないといけないわ」と言っています。
座って、と言ってロスを座らせた後、you have got to get over this Joey thing. とレイチェルは言います。
have got to = have to で、get over は「乗り越える、克服する、打ち勝つ」「忘れる」というニュアンスですね。
この場合は「ジョーイのことにこだわるのはやめて、そんなことはとにかく忘れて」と言っている感覚になるでしょう。
「私はジョーイと本当に結婚したいなどとは決して思わなかった」と述べることで、「あの時プロポーズを受けてしまった形になったけれど、ジョーイと結婚したくてそう言ったんじゃない、前にも言ったようにあの時の私は誰にそう言われてもイエスと言ってしまいそうなほど疲れ切っていたのよ」と説明していることになります。

「相手がジョーイ」であったことにずっとこだわっていたロスですが、レイチェルにそう言われて、ようやく納得した様子。
その後、レイチェルは、「私が本当に本当に望んでいるものが何か知ってる? 何だかわかる?」と言っています。
「ジョーイの件は忘れて。私は本当にジョーイと結婚を望んだわけじゃないんだから」という話の続きなので、もしかしたら「私が本当に結婚を望んでいるのは」とか「私が本当にずっとそばにいて欲しい人は」という話の流れになるのかな? とちょっと期待させるセリフではありますが、レイチェルが「今一番望むもの」と言ったのは、「私は眠りたい。私は食べたい。私はシャワーを浴びたい」でした。
このエピソードでは、エマが寝てくれないことで、子守をしている女性陣がみんなノイローゼ気味になってしまう描写がされていましたので、「何だ、恋愛・結婚系の望みじゃなかったのか」と観客の期待を裏切って拍子抜けさせつつも、レイチェルのその望みには納得してしまう流れになっているわけです。

次の I mean, before she wakes up, and we gotta do this all over again. について。
前半の I mean, before she wakes up は、その前に言った「眠りたい、食事したい、シャワー浴びたい」ということを、エマが目覚める前にしたい、しないといけない、と言っていることになります。
寝たい、食べたい、という今の望みをエマが起きちゃう前に済ましちゃわないといけないの、ということですね。
その後の and we gotta do this all over again がちょっと漠然とした表現ではあるのですが、all over again というフレーズは「最初からもう一度、初めからやり直し」というニュアンスなので、「私たちはこれ(this)をまた初めから全部やり直さなければならない」という感覚が感じられる気がします。
ですからこの this は、「エマの世話全般」を「こういうこと」と表現している気がするのですね。
エマが目覚める前に私は眠って食事してシャワーを浴びないと。その後また、エマの世話のこういうことをもう一度全部最初からしないといけないんだから、のように表現しているのだと私は思いました。
エマが寝ている間に私の望むことを済ませておかないと、またそれができなくなる、いったんエマが目覚めてしまえば、エマの世話で自分のことができなくなるから、と言っているのだろうと。

「エマが寝ている間に、あれもしたい、これもしたい」と訴えるレイチェルに、ロスは微笑みながら「そうだね」と言っています。
ロスにはベンという子供がいるので、子育ての苦労はよくわかっている、だからレイチェルがそうやって「とにかく寝たいの」と言う気持ちにも理解があるわけですね。

I mean, because I got news for you, mister. Emma? Not easy. について。
because は「なぜなら〜だから」と訳されることが多いですが、この because はそれほどはっきり「なぜなら〜だから」と訳す必要もなさそうな気はします。
ここで because が使われているのは、レイチェルが「エマが起きる前に自分の用事を済まさないと。エマが起きたらまたあれこれしないといけないんだから」と必死に訴えているのを、ロスがただ微笑みながら Right. と言っただけなことに、ちょっと抗議するようなニュアンスがあるのかな、と思います。
ロスは理解ある風に微笑んでいる様子ですが、レイチェルにはその反応が不満だった、というか、「エマの世話の大変さをロスはわかってないみたいね」という気持ちがあるようで、そのために、「ロスは他人事みたいに聞いているようだけどね、私はあなたに伝えるべきニュースがあるんだからね、言わないといけないことがあるのよ」と言うニュアンスで、because を使ったように思うわけです。
呼び掛け語に、Ross という相手の名前ではなく、わざわざ mister 「ミスター」を使ったのも、「私の話を他人事のように聞いていらっしゃる様子のあなた」的な「距離感」を出したかったからかな、と思います。
Emma? Not easy. は「エマ? 簡単じゃない」ということで、つまりは、「エマってどんな子だと思う? 一筋縄ではいかない、手ごわい相手よ」と言っている感覚になるでしょう。

レイチェルにしてみれば、「そんな余裕の表情で扱える相手じゃないんだから」という感覚で、微笑むロスにそう言ったようですが、それを聞いたロスは、that's what I'm here for. と言っています。
意味としては「僕はそのためにここにいるんだよ」ということですね。
I'm here for (something). 「僕は(〜)のためにここにいる」の something が what として前に出て、その something に当たることが、that (今レイチェルが言ったことである)と述べている感覚になります。
「エマは扱いが大変な子よ。かなりのやんちゃよ」と言ったことに対して、「娘のエマがやんちゃだからこそ、父親の僕がここにいるんだよ。そのエマの面倒を見るために僕はここにいるんだよ」と言っていることになります。
これはなかなか素敵なセリフですね。

そんなことを話していると、寝室からエマの泣き声が聞こえてきたので、ロスは自分が今言った通り、「僕にエマ(の面倒)を見てほしい?」のようなことを言っています。
get that は「あれをゲットする」ということで、that は「エマがああして泣いていること」という感覚でしょう。
get にはあまりにも多くの訳が可能ですが、基本的には「取る」の感覚が近いでしょうか。
例えば電話やインターホンが鳴った時に、I'll get it. 「僕が出るよ」のように get を使いますが、その場合も「僕がそれを取ろう」→「僕が出るよ、僕が対応するよ」という感覚ですね。
今回の get that も「(僕が)それ・あれに対応する」という感覚で使っているように思いました。

そう申し出たロスですが、レイチェルは「全然オッケーなの」みたいに言って、モニカの名前を呼ぶと、台所からモニカが走って出てきて、Got it! Got it! ... (音的には「ガリ、ガリ」という感じ)と叫びながら、走ってエマが泣いている寝室に入っていきます。
エマを上手に寝かしつけることに成功したモニカは、レイチェルに、"You are the official baby-crier stopper!" と言われるシーンが少し前にあったのですが、最後のこのシーンでそのネタが使われた感じですね。
Got it. = I got it. ということで、「わかった。了解」というニュアンスでよく使われるフレーズです。
仮にこれが、ロスがエマの面倒を見ようとして立ちあがったのを、モニカが「いいえ、私がやるわ」と押しのける形なら、電話に出る、と同じようなニュアンスの、I'll get it. が使われるように思います。
今回の場合は、「(他の人ではなくて)私がやるわ!」という I'll get it. のニュアンスではなくて、レイチェルに「モニカ! the official baby-crier stopper (公認・泣き虫赤ちゃんストッパー)としての出番よ!」みたいに呼ばれたので、Got it! 「了解!」と言いながら走って行った、ということになるでしょう。
ストッパーに任命された時は「えー?」という感じだったモニカでしたが、名前を呼ばれて当然のように走って行くモニカに笑えてしまうシーンということですね。


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posted by Rach at 14:29| Comment(0) | フレンズ シーズン9 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月26日

パリに行ったことない人がそう言ってる フレンズ9-2その5

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会社の会議中に居眠りしていて、話を聞かずに賛成してしまったために、オクラホマ州のタルサへの赴任が決まってしまったチャンドラー。
会社から帰ってきたチャンドラーは、モニカに話があるんだと言って、その赴任のことを告げようとしているところ。
モニカ: Okay, what's up? (いいわ、どうしたの?)
チャンドラー: Okay. Umm, you know how we always said it would be fun to move to Paris for a year? And you could study French cooking, and I could write and we could take a picnic along the Seine, and go wine-tasting in Bordeaux? (よし。うーんと、パリに1年くらい引っ越したら楽しいだろうなって、俺たちいつも話してたよね? そして君はフランス料理を学んで、俺は書き物をして、二人でセーヌ川のほとりでピクニックしたり、ボルドーにワインのテイスティングをしに行ったり?)
モニカ: Oh yeah (smiles). (ええ、そうね。[微笑む])
チャンドラー: Okay. You know how people say that Tulsa... is the Paris of Oklahoma? (よし。で、タルサは…オクラホマのパリだってみんなが言ってるのを知ってるよね?)
モニカ: What? Who says that? (何ですって? 誰がそんなことを言ってるの?)
チャンドラー: People who've never ever been to Paris? (パリに行ったことのない人たち(かな)?)
モニカ: Well, what's going on? (うーん、一体何なの?)
チャンドラー: We're moving to Tulsa! (Makes a excited expression on his face) (俺たちはタルサに引っ越すんだ! [顔にワクワクするような表情を浮かべる])
モニカ: Excuse me? (何ですって?)
チャンドラー: Okay. Ms. McKenna, she kind of works above my boss. She asked me to move to Tulsa and be the president of our office there. And I was sleeping and apparently said yes. (よし。ミズ・マッケナ、彼女は俺のボスの上にいる人なんだけど。その彼女が俺に、タルサに赴任して、そこのオフィスの責任者になるように言ったんだ。それで俺は(その時)眠っていて、どうやらイエスって言っちゃったみたいなんだよね。)
モニカ: (stands up angry) Tulsa, Oklahoma? ([怒って立ち上がり] タルサ、オクラホマ州の?)

タルサへの赴任を妻モニカに伝えないといけないチャンドラーですが、タルサの名前を出す前に、パリの話をしています。
you know how we always said it would be fun to move to Paris for a year? について。
it would be fun to move の would には「もし〜したら…だろう」という仮定の意味が込められているので、「(もし俺たちが)パリに1年くらい引っ越したとしたら、楽しいだろうね」という意味になります。
ですから、文全体を直訳すると、「もし1年間、パリに引っ越したとしたら楽しいだろうな、って俺たちがいつも話していた様子を知ってるだろ? 俺たちがどんな風に話してたか知ってるだろ?」になるでしょう。

このような you know how の形は、フレンズによく出てくるのですが、意味としては、you know that に近い感覚になります。
過去記事、thatの代わりにhowを使うと フレンズ5-14その2 で、まさにそういう「that の代わりに how を使うことによるニュアンスの違い」を説明してありますので、併せてお読みいただけると幸いです。
ここでも簡単に説明しておきますと、こういう how は、接続詞 that と同じようなニュアンスで、「…ということ」という意味になるわけですが、「こと」という「単なる事実」よりももう少し「込み入った事情、様子」を述べたい場合に、how+S+V 「どんな風にSがVしたかを、SがVした様子を」というニュアンスが感じられる how を使う、ということになります。

今回のセリフも、「俺たちがいつもそんな話をしていた”こと”を知ってるだろ」というよりも、「”どんな風に”そんな話をしていたかを知ってるだろ」という感覚になるために、「ほら、俺たちいつもそんな話してたじゃん。だろ?」みたいなニュアンスが出るのですね。

「もしパリに1年ほど行ったら」の話の続きを、チャンドラーは could を使って語っています。
この could には、「もしパリに行ったとしたら、〜できる(だろう)」という仮定のニュアンスが込められていることになります。
モニカはフランス料理を学ぶことができるし、俺は write することができる、と言っていますが、それは「書き物をする、何か文章を書く」というようなニュアンスですね。
今のビジネスマンとしての仕事に追われることなく、まるで作家か何かのようにのんびり優雅に本を書くようなイメージでしょう。
セーヌ川のほとりでピクニック、ボルドーでワインのテイスティング、と具体的な地名も出して、そのイメージを語るチャンドラー。
モニカもそれを嬉しそうに聞いているのですが、その後チャンドラーは、You know how people say that Tulsa... is the Paris of Oklahoma? と言っています。
これも、先ほど説明した、You know how の形ですね。
内容は「タルサは…オクラホマ(州)のパリである、と人々が言っている」なので、「ほら、人々が、”タルサはオクラホマのパリだ”って言ってるのを、モニカも知ってるだろ?」のようなニュアンスになります。
この場合、You know that よりも、You know how を使う方が「当然モニカもそのことを知ってるよねぇ?」的な感覚が出るように思います。
「ほら、君も知ってるだろ、人がそんな風に言っていることを」みたいに言われたモニカですが、モニカはそんな話聞いたこともなかったので、「何ですって? 誰がそんなことを言ってるの?」と即座に問い返すことになります。

それに対するチャンドラーの返事が面白いですね。
直訳すると、「パリに今まで一度も行ったことがない人たち(かな)?」というところ。
have been to は「〜に行ったことがある」という現在完了形で、それを never ever 「全く全然ない」という強い否定語で否定しているので、「パリには一度たりとも行ったことがない人たちが、そういうことを言ってる…みたいなんだけど?」のように、言っていることになります。

モニカは急にタルサの地名が出てきたので、何のことやらさっぱりわからないでしょうが、観客や視聴者は「チャンドラーがオクラホマ州タルサに赴任することになった。そのことをモニカに今から説明しようとしている」ことを知っているので、モニカが憧れそうなパリの話を先に持ち出して、「(これから話をする)タルサはオクラホマのパリって呼ばれてるんだよね」という方向でモニカを説得しようとしていることが話の流れからわかるわけです。
実際にタルサがそんな風に呼ばれているはずもないだろうし、モニカの「誰がそんなことを言ってるの?」という発言からもそれが「チャンドラーの作り話」であることはわかるのですが、そんなミエミエの嘘をどうフォローするのかと思ったら、「実際にはパリに行ったことのない人が、勝手にそう言ってるだけなんだけど、、」的なオチになっているのが、非常にチャンドラーらしくて面白いなと思うわけです。

「タルサはオクラホマのパリだ」などと急に言い出したチャンドラーに対して、モニカは「一体何なの? 何が起こってるの?」と尋ねます。
もうこれ以上、下手な小細工は無駄だと判断したらしいチャンドラーは、「俺たちはタルサに引っ越すんだ!」と、excited な表情を顔に浮かべて言っています。
モニカが驚いた声を出すと、チャンドラーは事情を説明し始めます。
ミズ・マッケナという名前を出して、she kind of works above my boss. と言っています。
works above my boss ですから、「俺のボス・上司の上で働く(人)」、つまり、「俺の上司の上にいる人、上司の上司」みたいなことですね。
その人が俺に「タルサに行って、そこのわが社のオフィスの長になれ」と命じた。そして俺は(それを命じられた時)眠っていて、どうやらイエスと言ったらしい、と説明しています。
apparently はフレンズ頻出の副詞で「どうやら〜らしい」という意味ですね。
俺は眠っていて寝ぼけていて、よく覚えてないんだけど、どうやら(無意識のうちに)イエスと言ってしまったらしいんだ、とボカして表現していることになります。
自分から積極的にイエスと言ったわけではなくて、「どうも俺はイエスって言っちゃったみたいなんだよねぇ〜」と言っている感覚なのですが、チャンドラーがイエスと言ってしまった事実は確かなので、モニカは立ち上がって、「オクラホマ州のタルサですって?」と激怒することになります。

ちなみに、オクラホマ州というのは、アメリカ南中部の州で、Google マップで、ニューヨークとタルサの距離を調べたら、1,343 miles と出ました。
1マイル=約1.6km なので、1,343マイル=2,161キロメートルになります。(車で行こうとすると、20時間11分かかるそうですw)
実際の移動は飛行機になるでしょうが、唐突に「2,000キロ以上離れた土地に赴任する」と言われたわけですから、モニカが驚き怒るのも無理はない、ということですね。


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posted by Rach at 15:01| Comment(0) | フレンズ シーズン9 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月24日

引用符ジェスチャーを知らない人 フレンズ9-2その4

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前回の続きです。
手に指輪を持って片膝ついて、というプロポーズのポーズを取ってしまったことでレイチェルに誤解されたジョーイは、「レイチェルが勝手にそう誤解しただけで、俺は何も悪いことはしていない」と主張します。
それを聞いたロスは、「うっかり」ジョーイはそうしたんだよね、と言葉では言いながらも "accidentally" の部分に「引用符を示すジェスチャー」をつけることで、「ジョーイが言うところの”うっかり”ってやつを、僕は信じることができないな」という皮肉を込めて以下のセリフを言っています。
ロス: Okay, let's put aside the fact that you (Makes quote marks with his fingers.) "accidentally" picked up my grandmother's ring and you (Does it again) "accidentally" proposed to Rachel. (わかった、じゃあ、この事実は脇に置いておこう、お前が [指で引用符マークを作って] ”うっかり”僕のおばあちゃんの指輪を拾い上げて、お前が [再び同じしぐさをする] ”うっかり”レイチェルにプロポーズしたって事実をね。)
ジョーイ: Look, can I just stop you right there for a second? When people do this: (Makes quote marks with his fingers.) I don't really know what that means. (Ross just looks at him) You were saying? (なぁ、ちょっと今のところで話を止めていいかな? このしぐさをする時って [指で引用符マークを作る] その意味が何か、俺はよく知らないんだよ。[ロスはただジョーイを見る] で、お前は何の話をしてたっけ?)
ロス: And I can even understand that you couldn't tell Rachel. But why couldn't you tell me, huh? You had all day to, and you didn't. (それで、お前がレイチェルに言えなかったってことはまだ理解できる。でもどうして僕に言えなかったんだ? (言うのに)丸一日あったのに、お前は言わなかったんだ。)
ジョーイ: I know. I should've. (Makes quote marks again.) "I'm sorry." (わかってるよ。俺は(お前に)言うべきだったのに(言わなかった)。[また引用符を作って] ”悪かった。”)
ロス: Not using it right, Joe. (うまく使えてないよ、ジョーイ。)
(He brings his hands in closer to his face then does it again.)
ジョーイは手をより顔の方に近づけてから、またそのしぐさをする。
ジョーイ: "I'm sorry." (”悪かった。”)

accidentally のところで2回も「引用符ジェスチャー」を取ったロスに対して、「ちょっと今のところでお前の話を止めていい?」みたいに言った後、ジョーイは、When people do this 以下のセリフを言っています。
その部分を直訳すると、「人がこれ(このしぐさ)をする時 (ト書き:自分の指で引用符(マーク)を作る) その意味が何か俺にはよくわからない」になりますね。
つまり、「ジョーイの言うところのいわゆる”偶然、うっかり”ってやつ」のように、ロスが皮肉っぽく引用符のジェスチャーをつけて言っているその意図や意味を、ジョーイは理解していない、ということになるわけです。
「その指を曲げるしぐさをする人をよく見かけるけど、その意味は一体何なの? 俺よくわからないんだけど」と言っていることになるので、観客もかなりどよめいており、長く後を引く笑いが起こっています。
「引用符のジェスチャーの意味を知らないって?!」みたいにロスも驚き、ジョーイをじっと見つめるので、ジョーイはそれ以上、そこを追求することはせずに、You were saying? 「お前は(何を)話してたっけ、話そうとしてたっけ?」と、元の話に戻すことになります。

そんな風に「引用符のジェスチャーの意味を知らない」と言ったジョーイではありますが、実はジョーイ自身がその引用符をそういうニュアンスで使っているシーンが過去のフレンズ、落ち着け、カーク船長 フレンズ8-14その4 に出てきました。
開かずの扉を開けるために、カギの代わりのヘアピンが必要だという話になり、自分の髪の毛にヘアピンがあるかどうかを確認するしぐさをしたチャンドラーが、
チャンドラー: Maybe Monica has a bobby pin. (多分、モニカがヘアピンを持ってる。)
ジョーイ: Oh, sure, "Monica." (あぁ、そうだな、”モニカ”がね。)

その時、ジョーイはまさに「引用符のジェスチャー」をしており、「モニカが持ってる、って言い張るんなら、まぁ、”モニカ”ってことにしといてやろう」的な感覚で使っているのは明らかでした。

また、フレンズ8-5 でも、引用符のジェスチャーを使ったロスに対して、ジョーイが同じしぐさで返すという以下のシーンがありました(ブログの解説では飛ばしてしまった部分です)。

子供を妊娠中のレイチェルが、ジョーイの同僚の俳優とデートすると知り、ロスが怒っているシーン。
ロス: Joey, I'm not worried about her! I'm worried about my baby! Whoever she dates, my baby dates! Now-now where is this (makes the quote-marks sign) "actor" taking them? (ジョーイ、僕はレイチェルを心配してるんじゃない! 僕は自分の赤ちゃんのことを心配してるんだ! レイチェルがデートする人とは、僕の赤ちゃんもデートする(ことになる)! で、その[引用符のジェスチャーをして] ”俳優とやら”は二人をどこに連れて行くつもりなんだ?)
ジョーイ: Hey! I'm an (does the quote-marks thing as well) "actor" too! I'm not sure. I think they're taking the ferry out to some Italian place on Staten Island. (おい! 俺も [(ロスと)同じように引用符のジェスチャーをする] ”俳優とやら”(の一人)なんだぞ! よくわからないけど、フェリーに乗って、スタテンアイランドのイタリアンレストランに行くつもりだと思うよ。)

"actor" については、DVDの日本語訳で「俳優とやら」と訳されていたのですが、そのような「俳優とやら、いわゆる”俳優”ってやつ」のようなニュアンスが、その引用符のジェスチャーにはある、ということですね。

フレンズ8-5 や フレンズ8-14 という結構最近のエピソード(笑)でそのジェスチャーを自ら「正しく、正確に」使っているのに、フレンズ9-2 でそれを知らないと言っているのは、かなり無理があるのですが、そこはコメディのため笑い優先ということで、今回、そういう設定の話になったようです。
「前に正しく使えてたやん!」とツッコミたいところではありますが、そこは目をつぶって、「おとぼけキャラのジョーイなら、それを知らないこともあり得そう」という設定の元に今回の話は進行することになります。

引用符ジェスチャーを知らないジョーイにあきれた様子ながらも、ロスは話を本題に戻し、「誤解しているレイチェルに言えなかったのはまだ理解できるけど、どうして僕にも言えなかったんだ?」と問い詰めています。

You had all day to は、You had all day to tell me 「僕に言うのに、まる一日持っていた」という感覚ですね。
僕にそのことを言おうと思えば、言うだけの十分な時間があったのに、というニュアンスで「言うための時間がお前には丸一日あった」と表現していることになるでしょう。
「丸一日あったのに、お前は言わなかった」と言われたジョーイは、「わかってる、俺は言うべきだった」と素直に反省していますね。
I should've. は、I should have told you. 「俺は(そのことを)お前に言うべきだったのに(実際には言わなかった)」という反省・後悔のニュアンスになります。
その後、引用符のジェスチャーをして、"I'm sorry." と言っていますね。
この状況で引用符ジェスチャーを付けると、「いわゆる”悪かった、ごめんなさい”ってやつだ」みたいに言ったことになり、「心の底からそう思っているのではなく、言葉だけでとりあえずそう言っている」ように相手に聞こえてしまうわけですね。
「そのしぐさを付けたら、本気で謝ってることにならないんだけど」という意味で、ロスも、(You're) Not using it right 「お前はそれを、正しく・上手に・うまく、使っていない」と指摘します。
それを聞いたジョーイは、ト書きにあるように、手の幅を先ほどよりも狭めて、顔のすぐ横に指を持ってきて、息だけの声で "I'm sorry." と言います。
「正しく使えてない」と言われたことを、ジェスチャーの「形」の問題かと思って、ちょっと違うポーズを取ってみた、ということで、ジョーイのおとぼけぶりがこれでもか!と示されるシーンになっているということですね。


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2014年12月22日

その事実は脇に置いとこう フレンズ9-2その3

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レイチェルに頼まれたマフィンを買うために、ロスはコーヒーハウスのセントラルパークに来ています。
そこにジョーイが入ってきて、
ジョーイ: (entering) Hey. (Ross turns to see who it is, and seeing it's Joey he just ignores him and turns back around.) Ross, I know you're pissed at me, but we have to talk about this. ([入ってきて] やあ。[ロスはそれが誰であるかを確認するために顔を向け、それがジョーイだとわかるとただジョーイを無視して向きを変える] ロス、お前が俺に怒ってるのはわかってる、でもこの件について俺たちは話し合わなきゃいけない。)
ロス: Ah actually, we don't. (Ross walks off) (あぁ、実際のところ、僕たちは話し合う必要はないよ。[ロスは歩き去る(去ろうとする)])
ジョーイ: Fine, fine, okay. But I gotta say, technically, I didn't even do anything wrong. (いいよ、いいよ、わかった。でもこれだけは言っとかないと。厳密には、俺は悪いことなんか何もしなかった。)
ロス: (turns back) What? (Angrily) You, you didn't do anything wrong?! ([振り向いて] 何だって? [怒って] お前は何も悪いことはしなかった、だと?)
ジョーイ: I, I said I didn't technically. (言っただろ、厳密には、だ。)
ロス: Okay, let's put aside the fact that you (Makes quote marks with his fingers.) "accidentally" picked up my grandmother's ring and you (Does it again) "accidentally" proposed to Rachel. (わかった、じゃあ、この事実は脇に置いておこう、お前が [指で引用符マークを作って] ”うっかり”僕のおばあちゃんの指輪を拾い上げて、お前が [再び同じしぐさをする] ”うっかり”レイチェルにプロポーズしたって事実をね。)

セントラルパークでロスと鉢合わせしたジョーイは、ロスに声を掛けるのですが、ロスはそれがジョーイだとわかると、彼を無視するような行動を取ります。
レイチェルがジョーイの行動をプロポーズだと誤解して、そのプロポーズを受け入れてしまっていたことを知って以来、ロスはジョーイに対する怒りが収まらない状態になっているのですね。
ジョーイもそのことはわかっていて、「お前が俺に怒ってるのはわかってるけど、俺たちは話し合わないといけない」と言います。
そう言われてもロスの方は、「実際のところは、僕たちは話し合う必要なんかないよ」と答え、話し合いに応じる様子はありません。

それでジョーイは、「これだけは言わなきゃならない、これだけは言わせてくれ」と言った後、technically, I didn't even do anything wrong. と言います。
I didn't 以下を直訳すると、「俺は何も悪いことをすることさえしなかった」ということで、「悪いことなんか何一つしていない」という感覚になるでしょう。
technically は「技術的には」ということですが、このような文脈では「厳密に言うと」と訳した方がしっくりきますね。
このような technically のニュアンスについては、過去記事、厳密に言うとルールは破ってない フレンズ7-17その5 でも解説しています。
ジョーイ的には、「俺がたまたま取ったポーズをレイチェルが誤解したんであって、悪いことをしたかしないかという線引きの話で言うと、俺が何か”悪いこと”をしたわけじゃない」と訴えたいわけですね。

ジョーイがそう主張するのも無理のないところですが、その発言を聞いたロスがものすごく怒った様子で「お前は何も悪いことはしてないだって?」と返したので、その勢いにビビったジョーイは、「厳密には、テクニカリーには、って俺は言ったんだよ」と言って、それ以上、「俺は何も悪いことはしていない」と強く主張することもできない様子。

ジョーイの「俺は何も悪いことはしていない」発言は、「俺にはプロポーズする意図なんかなかったのに、レイチェルが勝手に誤解した」というものであることがわかっているロスは、let's put aside the fact that 「じゃあ、…という事実は脇に置いておこう」と言って、その「事実」の内容を詳しく語り始めることになります。
put aside は直訳通り、「脇に置く、脇にやる」ということで、そこから「〜を忘れる、〜を考えないようにする、棚上げにする」という意味として使われます。
日本語でも、「その件はいったんこっちに置いといて、、」のような表現がありますから、ニュアンスはわかりやすいと思います。
副詞 aside は「脇へ、離れて」という意味であることから、「〜は別として、〜はさておき・さておいて」という意味にもなります。
Joking aside は「冗談はさておき」という決まり文句ですね。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
put something aside / put aside something [phrasal verb] :
to stop thinking about a problem, argument, or disagreement, because you want to achieve something

つまり、「問題や議論や意見の相違について考えることをやめること、何かを成し遂げたいという理由で」。

ロスのセリフは「〜って事実は脇に置いといて」と、その件について話し合うことはやめよう、と言っているように聞こえるのですが、実はロスのセリフの意図は、ロスが「事実」と呼ぶその内容をジョーイにこれみよがしに語って聞かせるところにあります。
that fact that 以下の内容では、2回登場する "accidentally" が大きなポイントになっています。

accidentally は「偶然に、ついうっかり」という意味ですが、本当に「偶然に」の場合だけでなく、「偶然を装って故意に」の場合にも、それを皮肉っぽく使うことがあります。
「偶然を装って故意に」という意味のフレーズで、accidentally on purpose という言葉も存在するのですが、話者の口調や話の流れから、on purpose なしの accidentally だけでそのような意味を表すことも可能です。
実際、過去記事、うっかり壊してしまう フレンズ1-1その5 でもそのようなニュアンスで使われていました。
「偶然(と言いながら実は故意に、意図的に、わざと)」と言いたい場合には、accidentally をわざとらしく強めに発音したりするという方法もありますが、今回のロスの場合は、ト書きにあるような「引用符のジェスチャー」を付けることで、皮肉っぽく言っていることを表現しています。
まさに日本語訳にも引用符を付けるような感覚で、「お前が”うっかり”指輪を拾って、”うっかり”レイチェルにプロポーズした」と、くどいくらい”うっかり”を強調すると、セリフのニュアンスがよく出るように思います。
「ジョーイがそういう行動を取ったことを、ジョーイは”うっかり、偶然に”そうしちゃっただけなんだ、って主張してるんだよねぇ〜?」のように、「ジョーイが主張する、いわゆる”うっかり”というやつ」のような感覚を出しているのが、
(Makes quote marks with his fingers.) "accidentally" 「指で引用符を作って”うっかり”」
のニュアンスになるわけです。
たまたまそういうポーズになったとジョーイは主張するけれど、そのポーズを取ってた時に、手に指輪を持ってるなんて、そんなの偶然か? 意図的にやったんじゃないか? もしくはレイチェルにそう誤解されてもいいと思う気持ちがどこかにあったんじゃないか? みたいにロスは言いたいわけでしょう。
ロスがジョーイに対して必要以上に怒っているのは、ジョーイが以前、レイチェルを女性として好きになってしまって実際に愛の告白をした、という事実をロスが知っているからですね。
その後、ジョーイのレイチェルに対する気持ちは友達のそれに戻ったはずだと思っていたけれど、どこかにまだレイチェルへの想いがあって、「ジョーイがレイチェルにプロポーズしたと誤解される行為」をしてしまう結果になったんじゃないか、という疑いの気持ちをロスは拭い去れずにいる、ということになるでしょう。
「偶然」指輪を拾って、「偶然」プロポーズしたって”事実”は今はとりあえず置いておこうか、と表現することで、ジョーイの言う「偶然、うっかり」というのをその言葉の通りに僕は受け止めることができないな、と言っていることになります。

そんな風に言われて、ジョーイは必死に言い訳をすることになる、、のかと思いきや、この後、ジョーイが思いがけないことを言うので、観客が大笑いすることになるのですが、、長くなりそうなので、続きは次回といたします(^^)


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2014年12月19日

部屋を占領する巨大なぬいぐるみ フレンズ9-2その2

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レイチェルと赤ちゃんのエマが退院したので、ロスとレイチェルの家では、エマを迎える飾り付けとプレゼントが用意されていました。
家に帰ってきたレイチェルに、
フィービー: Look at all the stuff people sent! (みんなが送ってくれたものを見て!)
レイチェル: Oh Ah! (Sees a big stuffed gorilla) Oh, my gosh. Look, there's something every mother needs. A giant, stuffed gorilla that takes up the entire apartment! What are people think--? (Reads the card) Oh you guys, I love it. (ああ! [大きなゴリラのぬいぐるみを見る] なんてこと。すべての母親が必要とするものがあるわ。巨大なゴリラのぬいぐるみよ、アパート(の部屋)全体を占領する(アパート全部の場所を取る)! これをくれた人たちは全く何を考えてたの…? [カードを読む] あぁみんな、それ、気に入ったわ!)
ジョーイ: Hey, so where's Ross? (ねぇ、それで、ロスはどこ?)
レイチェル: He's downstairs getting the rest of the stuff out of the cab. (ロスは下にいるわ、タクシーから残りのもの(荷物)を降ろしてるところ。)
ジョーイ: Is he still mad at us? (ロスはまだ俺たちに怒ってる?)
レイチェル: Well, you more than me. But he can't stay too mad at me. I mean, I just had his baby. (そうねぇ、私よりあなたに(より怒ってるわ)ね。でもロスは私にはずっと怒りまくることはできないわ。ほら、私は彼の子供を産んだばかりだもの。)
ジョーイ: That's not fair! I can't do that. (そんなのフェアじゃないよ! 俺にはそんなことできないもん!)
レイチェル: Yeah, I'm not so sure you should be here when he comes up. (そうね、ロスが来た時にあなたがここにいるべきかどうかはわからないわ。)
ジョーイ: See, this is what I was afraid of. I didn't think I should be here either. But somebody (Looks at Chandler) said he'd be over it by now. (ほら、これが俺が恐れていたことなんだよ。俺もここにはいない方がいいと思ったんだ。でも誰かさんが [チャンドラーを見る] 言ったんだよ、彼はもうその件については忘れてるだろう、って。)
チャンドラー: Hey, what do I know? I wanted to get a bigger gorilla. (おい、俺に何がわかるって言うんだ? 俺は(それより)もっと大きなゴリラを買いたいと思ったんだぞ[買おうとした男なんだぞ]。)

レイチェルが出産後、退院して帰宅したのを、フレンズたちが迎えています。
Look at... は「人々が送ったすべてのものを見て!」ですね。
たくさんの人が送ってきてくれた、この贈り物の山を見て、というところです。
レイチェルはその中で、大きくて目立つゴリラのぬいぐるみに、真っ先に反応しています。
stuff は他動詞で「(綿などの)詰め物をする、詰め込む」という意味なので、stuffed は「詰め物をされた」ですから、a stuffed animal なら一般的には「動物のぬいぐるみ」という意味になります。
「詰め物をされた」ということから、a stuffed bird なら「剥製(はくせい)の鳥」という意味にもなるし、a stuffed turkey なら「詰め物をした七面鳥(料理)」という意味でも使われます。
ぬいぐるみなのか剥製なのか中に詰め物をした料理なのかは、状況から判断することになるわけですね。

ゴリラのぬいぐるみを見て、「すべての母親が必要とするものがあるわ」と言った後、A giant, stuffed gorilla that... と言っています。
that takes の that は関係代名詞で、「部屋全体を take up する巨大なぬいぐるみのゴリラ」という意味になります。
take up は「場所を取る、ふさぐ、占める」なので、「部屋全体をふさぐ、部屋いっぱいの場所を取る」でっかいぬいぐるみだわ、とボヤいていることになるわけです。
「すべての母親が必要とする」という発言は最大の皮肉で、「母親にとって一番要らないものをくれたわね」というところですね。

What are people think--? は、What are people thinking? と言おうとして途中で言葉を止めた感じ。
「(これをくれた)人たちは何考えていたのかしら? 全く何を考えていたんだか」みたいな不平のニュアンスで、そう言いかけた時にそのゴリラに添えてあったカードを見て、「まぁ、あなたたち。それ(そのゴリラのぬいぐるみ)私、大好きよ・気に入ったわ」と言い直したことになります。
「全く誰よこんなものをくれたのは!」と怒りをぶつけようとしたところ、ここにいるフレンズたちからのプレゼントだとわかったから言葉を変えたということですね。

ジョーイが「ロスはどこにいるの?」と尋ねると、レイチェルは、「ロスは階下にいて、キャブ(タクシー)から残りのもの(荷物)を取り出しているところ」だと答えます。
ジョーイは「ロスはまだ俺たち(レイチェルと俺)に怒ってる?」と心配そうに言っています。

「君と俺に対して、ロスはまだ怒ってるかな?」と言われたレイチェルは、「私よりも、あなたの方により強く怒ってるわね」と答えます。
「私に対しても怒ってるけれど、怒りの強さはあなたに対する方が強い」ということで、その後、「(私に対して今は確かに怒ってるけど)ロスは私にものすごく怒り続けることはできないわ」と言っています。
can't stay too mad は「非常に怒っている状態のままでいることができない」ということですね。
I mean 「それはつまり」の後にその理由を述べていますが、それは「私はロスの子供を産んだばかりだから」。
可愛い自分の子供を産んでくれた相手に対してずっと怒り続けることなんてできないわよ、という、産後の母親っぽい自信に満ちた発言をしていることになります。

それに対してジョーイは「そんなのフェアじゃない。そんなのアンフェアだ!」、そして「俺にはそんなことできないもん」と言っています。
「ロスの子供を産もうと思っても、俺は男だからそんなことできないじゃん。レイチェルが女で子供を産めちゃったりすることってずるいよ」みたいに言っていることになります。

レイチェルの I'm noto so sure... を直訳すると、「私は確信がない。ロスがここに来た・現れた時に、あなたがここにいるべきかどうかは」になるでしょう。
「ロスがやってきた時に、あなたはここにいない方がいいんじゃないかしら?」みたいなことですね。
レイチェルにそう言われて、ジョーイは、「ほらな、これが俺が恐れていたことだよ」と言っています。
「俺も自分がここにはいない方がいいと思ってたんだけど」と言ったジョーイは、チャンドラーの方を見ながら、「”誰かさん”が言ったんだ、彼はもうその件については忘れてるだろう、って」と言います。
明らかにチャンドラーのことを言っているのですが、それをわざと「誰かさんは」と言うことで、皮肉っぽい言い方をしているわけですね。

「誰かさんが余計なことを言うから。やっぱり俺の方が正しかったじゃん」みたいに言われたチャンドラーは、What do I know? と言っています。
「俺は何を知っている?」→「この俺が何を知ってる・何をわかってるって言うんだ?」みたいなことですね。
その後の、I wanted to get a bigger gorilla. は「俺はもっと大きなゴリラを買うことを望んでた、買おうと思っていた」ということ。
一目見るなりレイチェルに、「場所ばっかり取る、こんなぬいぐるみを買ったのは一体誰よ?!」みたいに言われてしまったその大きすぎるプレゼントを、俺は「もっと大きな方がいいんじゃない?」って勧めようとした人間だぞ。そんな俺の意見が何の役に立つって言うんだ? そんな俺の意見を参考にする方が悪い、、というような、いかにもチャンドラーっぽい自虐的なセリフになっているわけですね。


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2014年12月17日

let that goする準備がある フレンズ9-2その1

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シーズン9 第2話
The One Where Emma Cries (ホントに泣きたいのは誰!?)
原題は「エマが泣く話」


[Scene: Rachel's Hospital Room, Ross is sitting next to Rachel.]
レイチェルの病室、ロスはレイチェルの隣に座っている。
ロス: You said you'd marry Joey? (君はジョーイと結婚するつもりだと言ったのか?)
レイチェル: Okay, you have to realize, I was exhausted, I was emotional. I would have said yes to anybody. Like that time when you and I got married! (Pause) I'm not helping. (いいわ、あなたはこのことをわからないといけない、私は疲れ果てていた、私は感情的だった。私は誰にだってイエスと言ったでしょうね。あなたと私が結婚した、あの時みたいに! [間があって] 私(の発言)は全然助けになってないわね。)
ロス: So you said yes to him, and you just had our baby? (それじゃあ君はジョーイにイエスと言ったんだな、そして君は僕ら(二人)の子供を産んだばかりだった(のに)?)
レイチェル: That is right. And traditionally, the daddy is supposed to give the mommy a present. But I am prepared to let that go. (その通りよ。そして、伝統的には、父親は母親にプレゼントを贈ることになってるわ。でもその件はなしにしてあげる準備はあるわよ。)
ロス: So when I came in here to see if you wanted to maybe start things up again, you were engaged to my best friend? (それじゃあ、多分、君がまた(僕たちの関係を)始めたいと思っているかどうかを確かめに僕がここに来た時、君は僕の親友と婚約していたんだ。)
レイチェル: Well-- Really? I thought Chandler was your best friend. (えー、ほんと? 私はチャンドラーがあなたの親友だと思っていたんだけど。)
ロス: Well, Chandler's my oldest friend. Joey's my-- No! Ah! (points at Rachel) (うーん、チャンドラーは僕の一番古い友人で、ジョーイは僕の… ダメだ! ああ! [レイチェルを指さす])
レイチェル: Ooooo! (あー!)
ジョーイ: (Enters) Hey, you guys, I'm gonna take off. I just wanted to say goodbye. ([部屋に入ってきて] やあ、俺は行くよ。たださよならを言いたかったんで。)
ロス: Rachel said she'd marry you?! (レイチェルは、お前と結婚すると言ったのか?)
ジョーイ: (He looks around the room) This isn't the right room. Sorry, folks. (leaves) ([部屋を見回して] これは正しい部屋じゃない[部屋を間違えた]。すまない、皆さん。[出ていく])

前回のエピソード、フレンズ9-1 の続きです。
エマという赤ちゃんが生まれたことで、また二人の関係を始めようという気持ちになり始めていた二人でしたが、「ジョーイがプロポーズしたと勘違いしたレイチェルが、それを受け入れ、指に指輪をはめていた」ことに気づいたロスが、レイチェルに質問しているところです。
You said you'd marry Joey? は、You said you would marry Joey? ということで、you will marry Joey だと you は言った(said)が、時制の一致で you would になっていることになります。
ロスに詰問された形になったレイチェルは、you have to realize 「あなたは(今から私が言うことを)理解しないといけない、悟らないといけない」と言った後、「私は疲れ果てて・疲れきっていた。私は感情的だった」と説明しています。

I would have said yes to anybody. の would have+過去分詞、は「〜だっただろう」。
「誰に対しても私はイエスと言っただろう」ということで、今回はたまたま相手がジョーイだったけれど、あの時、もし他の誰かがプロポーズしていたとしたら、その場合も、相手が誰であっても私はイエスと言っていたでしょうね、と、「過去の事実とは反対の仮定をした上で、その時、自分がしたであろう行動を推量」している感覚になります。

イエスと言った相手がジョーイであったことに、ロスが大いにこだわっている様子なので、「別にジョーイだからイエスと言ったわけじゃない。ものすごく疲れてて感情的になっていた私は、相手が誰であってもプロポーズを受け入れていたと思うわ」と説明していることになるわけです。

その後、Like that time when... 「〜したあの時みたいに、あの時のように」と言って、過去の出来事を例え話に挙げるのですが、それが「あなたと私が結婚した、あの時みたいに」。
これは、シーズン5の最終エピソード、ベガスでは簡単に結婚できちゃう フレンズ5-24その6 の時のことですね。
フレンズたちがラスベガスにいた時のエピソードで、チャンドラーとモニカがチャペルで結婚式を挙げようとしていた時、ベロンベロンに酔っ払ってしまったロスとレイチェルがチャペルから出てきて、、というシーンでした。

その時のロスとレイチェルは明らかに「酔っぱらった勢いで」結婚式を挙げてしまった典型で、レイチェルはその話を持ち出して、「あの時と同じように、今回も私は冷静な判断ができない状態で、イエスと言ってしまったのよ」と説明していることになります。
ですが、「今、目の前にいるロス」と結婚式を挙げたことを、「バカなことをしちゃったあの時と同じよ」のように例に出してしまうと、「あの時、ロスと結婚式を挙げたことはバカみたいなことだった」と言っているのと同じになってしまいますね。
それでレイチェルは、I'm not helping. 「私は助けになっていない。役に立っていない」、つまり、「私がこんなことを言っても、何のフォローにもなってないわね」と反省することになります。

「誰にでもイエスと言ったでしょう」とは言うものの、やはりジョーイにイエスと言った、ジョーイのプロポーズをその時受けた、という事実は疑いようがないので、ロスは確認するように、「それじゃあ君はジョーイにイエスと言ったんだな。君は僕らの子供を産んだばかりだったのに?」と言っています。

レイチェルはもうその事実を否定することはせず、認めた上で、「伝統的には、子供が生まれた時に、父親は母親にプレゼントを贈ることになっている」と言った後、But I am prepared to let that go. と言っています。
let ... go を直訳すると、「〜を行かせる」ということで、「〜を解放する、解き放つ、手放す」などと訳されることが多いです。
アナ雪の「レリゴー」(Let It Go)もそういう「解き放つ」というニュアンスですよね。
今回のレイチェルのセリフは、「出産後、父親が母親に贈り物をするのが伝統になっているけれど、その伝統を go させる準備が私にはある」と言っているわけですから、「その伝統はなし、ってことで済ましてもいいわ、その伝統のことは忘れてあげてもいいわよ」と言っていることになります。

ちょっとレリゴー繋がりになりますが、まさに、Let it go というフレーズが、フレンズの初期エピソード、フレンズ1-3その2 に出てきていました。
小さい頃、可愛がっていた犬がいなくなった時、「農場で余生を送ってるんだよ」と聞かされたロス。
大人になってからもずっとそれを信じていたのに、それは安楽死させたことを伏せるためによく使われる言葉だったとフレンズから教えられ、いつまでもその犬(名前は Chi-Chi)のことで落ち込んでいるロスを見て、
ジョーイ: Let it go, Ross. (もう忘れろよ、ロス。)
ロス: Yeah, well, you didn't know Chi-Chi. (あぁ、君はチーチーのことを知らなかったから(そんな風に言えるんだ)。)

この場合の、Let it go. は、「愛犬は農場に行ったのではなく安楽死させられていた、という事実」にいつまでもこだわって、その悲しみを乗り越えられないロスに対して、「そんな風に昔のことに捉われずに、行かせてしまえ、こだわらずに忘れてしまえ」という感覚ですね。
「自分のところに引き止めるな、手放せ」というニュアンスになるでしょう。

it が go するのが自然な状態であって、それを引き止めない、go することを許す、go させる、というのが、Let it go のニュアンスになるわけですね。
ロスのチーチーの件については、「こだわっていることを、こだわらないようにする、忘れる」、今回のレイチェルの場合は、「その件について、私は文句を言ってもいいところだけど、あえて問題にはせず、流してあげる、忘れてあげる」になるでしょう。

レリゴーの場合は、次の歌詞が Can't hold it back anymore 「もう隠す(秘密にする・抑える)ことができない」となっていることからもわかるように、「これまで隠していたこと、抑えていたことを行かせる→解放する、解き放つ」というニュアンスになるということですね。

そうやって、別の話にすり替えようとするレイチェルに、ロスは余計にいらいらしたのでしょう、「僕が君の気持ちを確認しようと思ってここに来た時には、君は僕の親友と婚約していたんだ」と言っています。
僕はそういう気持ちだったのに、君は僕のことなんかちっとも考えていなくて、プロポーズを申し込んでくれたジョーイのことで頭がいっぱいだったんだろ、とでも言いたげです。

そのロスの発言を聞いたレイチェルは、「あなたは今、ジョーイのことを親友と言ったけど、あなたの親友はチャンドラーじゃなかったっけ?」みたいに言っています。
そう言われたロスは、「チャンドラーは(親友というよりも)一番古い友達で、ジョーイは…」と説明しようとして、「あ、また、そんなどうでもいい話題で、本題からそらせようとしたな! 僕はごまかされないぞ!」とばかりに、レイチェルを指差しています。
レイチェルの方も、「あぁ残念、その手に引っかからなかったかー」みたいな顔をしていますね。

そこにジョーイが入ってきて、I'm gonna take off. 以下の文章を言っています。
take off は「飛行機のテイクオフ」のように日本語化していますが、「離陸する、出発する」という意味ですね。
今回のように、人が「自分はもう行くよ、立ち去るよ」という場合にも、I'm gonna take off. として使うことができます。
「俺はもう行くんで、さよならだけ言っときたくて」のように顔を出したわけですが、ロスが「レイチェルはお前に結婚する(つもりだ)と言ったのか?」と問われると、部屋をきょろきょろ見回して、This isn't the right room. Sorry, folks. と言い残して、そそくさと部屋を出て行くことになります。
最初の文は「これは正しい部屋ではない」、つまり、「俺は入る部屋を間違えた」ということですね。
folks は「人々」という意味で、このように呼び掛け語として使うと、「皆さん」というニュアンスになります。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
folks : (spoken) said when you are talking to a group of people in a friendly way
例) Hi folks, it's good to see you all here tonight!

つまり、「(口語) 人々のグループに親しい様子で話しかける時に使われる」。例文は「はい、皆さん、今夜、あなたがた全員にお会いできて嬉しいです」。

in a friendly way とあるように、「親しい感じの呼び掛け語」なわけですね。
過去記事、インフォマーシャル フレンズ3-4その1 では、インフォマーシャルの司会者のセリフで、
司会者: Folks, This ever happen to you? (皆さん、今までこんな経験がありませんか?)
のように使われていましたので、やはり「親しい感じ」は感じられる気がします。

ジョーイが普段フレンズに言う場合だと、you guys を使うような気がしますし、実際、この部屋に入って来た時には、Hey, you guys, I'm gonna take off. と you guys を使っていましたね。
それが最後の部分で、いつもの you guys ではなく folks を使うことで、「you guys とは違ったフレンドリーさ」を出しているような気が私にはしました。
you guys だと「いつものフレンズ」のような関係の濃さが感じられるのですが、それよりは多少、距離感がある(ように思える)、それでいてフレンドリーさが感じられる folks を使うことで、自分も深く関わっている修羅場に顔を出してしまった気まずさから、「フレンドリーな挨拶で他人のふりをして逃げようとしている感じ」が出ているような気がするのですね。

1つ前のエピソード、私がそう仕向けた張本人よ フレンズ9-1その3 では、
フィービー: The puppet master gets tired, people. (人形使いは疲れたのよ、皆さん。)
のように、呼び掛け語の people が使われていましたが、その時のニュアンスはちょっと「いらいらした感じ」が感じられました。
今回の folks は、その people よりはずっとフレンドリーで、でも you guys のような「べったり親しい感じ」は薄れている、というような印象を私は受けたということです。
Sorry, you guys. だといつもと同じ雰囲気になってしまいますので、「知らない人の部屋に間違えて入ってしまった」ふりをしている流れから、わざと folks と呼び掛けて出て行った、ということになるだろうということですね。


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posted by Rach at 15:58| Comment(0) | フレンズ シーズン9 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月15日

また邪魔をして申し訳ないが フレンズ9-1その6

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エマがやっとおっぱいを飲んでくれるようになって、レイチェルは喜びの表情を浮かべています。
「たまたま落ちた指輪をひざまずいて拾っただけで、レイチェルにプロポーズしたわけではない」ことをレイチェルに理解してもらえたジョーイは、部屋を出て行き、病室には、レイチェル、ロス、そしてエマの3人だけになっています。
エマのことを幸せそうに見ていた二人は、
ロス: Look, I-I know it's not a proposal, and I don't know where you are, but with everything that's been going on and with Emma, I'm.... I've been feeling.... (ねぇ、プロポーズじゃないってわかってるし、君が今、どういう気持ちかわからないけど、でも、これまで起こった全てのことやエマのことで、僕は…僕はずっと感じてたんだ…)
レイチェル: I know. I know. I've feeling.... (わかるわ、わかる。私もずっと感じてたもの…)
ロス: Yeah? (そうなの?)
レイチェル: Yeah. (Laughs nervously) (ええ。[不安そうに笑う])
ロス: Okay, well, that-- Wow, okay, well, umm... then maybe, at least we can, we can talk about us again. (わかった。あぁ、よし、えーっと、じゃあ、多分、少なくとも僕たちは、僕たちのことをもう一度話すことができるんだね。)
レイチェル: Yeah. Maybe. (ええ、多分ね。)
ロス: Well. good. Okay. I-I, kind of think, y'know, if we, if-- You're wearing the ring. (そうか、良かった。よし。僕は思うんだけど、ほら、もし僕たちが、もし… [レイチェルの左手を触っていて、気づく] 君はその指輪をしてるんだね。)
(Pause.) 間があって
レイチェル: Wh-what's that? (な、何?)
ロス: And you told Phoebe you were engaged. (そして君はフィービーに、婚約したと言ったんだよね。)
レイチェル: I'm sorry, what? (ごめんなさい。何?)
ロス: When you thought Joey proposed did... did you say yes? (ジョーイがプロポーズしたと君が思った時…君はイエスと言ったの?)

proposal は「提案」と訳されることが多いですが、今回は「プロポーズ」の話であったことからもわかるように、propose 「プロポーズする」の名詞形「結婚の申込、プロポーズ」の意味で使われています。
「人にプロポーズする」と表現する場合には、動詞 propose だと、propose to (a woman)、
名詞 proposal を使うと、make a proposal to (a woman) の形になります。

I don't know where you are は「君がどこにいるかわからない」ということですから、「君の(僕に対する)今の気持ちがどういう段階にあるかわからない」みたいなことですね。

その後、with everything... のセリフが続きますが、その文をシンプルにすると、
with everything and with Emma, I've been feeling...
になります。
「いろんなことやエマのことで、僕はずっと〜という気持ちを感じているんだ」というところですね。
その everything の説明として、関係代名詞 that を使って、that's been going on と続いているので、「ずっと起こってきた全てのこと」と言っていることになります。
これまで起こった全てのことと、そしてエマのこと(エマが生まれたこと)で、僕はこういう気持ちになっているんだ、と説明しようとするのですが、その「気持ち」の内容を、うまく言葉にできなくて、言葉に詰まる感覚ですね。

二人の子であるエマを目の前にして、そういうことを言おうとするとロスも胸が詰まってしまうのでしょう、レイチェルにもそれがわかるので、「わかるわ、わかる。私もずっと感じてたもの」と言って、ロスと同じような「気持ち」を自分も感じていたことを語っています。

レイチェルも自分と同じように何かを感じていたと知って、ロスは言葉を選びながらも、「多分、少なくとも僕たちは、僕たちのことをもう一度話すことができるね」と言っています。

これまでの二人は、くっついたり離れたりを繰り返した結果、二人の関係を考えることをあえて避けていたところがありましたが、エマが生まれたことでお互い、これまでと違う感情を覚えるようになった、だから、二人のことを、二人の関係をこれからどうするかを話し合うこともできるようになったよね、と言っていることになります。

レイチェルもそれに同意し、ロスは「もし僕たちが…」と話をし始めるのですが、レイチェルの手を触っている時に、レイチェルの左手に指輪があることに気づき、「君はその指輪(例の指輪)をしてるんだね」とロスは言葉に出して、レイチェルに問うことになります。

レイチェルも「これからロスと良好な関係を築いて行けそうな気がする」と、ロスとの関係に前向きな気持ちを持ち始めた矢先に、自分が指輪をしていることをロスに指摘されてしまったので、トボけるしかありません。

ちなみにこの指輪は、ジョーイがレイチェルにはめたわけではなく、レイチェルが自分ではめたものでした。
過去記事、時間のかかる子もいる フレンズ9-1その4 の最初の部分で、ジョーイが置いていった指輪の箱をレイチェルが開けて、Wow! と言いながら自分の指にはめて、「この指輪、きれいね。気に入ったわ」と言っていましたね。

ジョーイはただ落ちた指輪を拾っただけで、それがたまたま片膝ついた「プロポーズのお決まりのポーズ」だったのでレイチェルは誤解した、ということになっています。
ジョーイが実際にレイチェルの指に指輪をはめるシーンを作ってしまうと、それはほんとのプロポーズになってしまうし、「ポーズで誤解した」という流れからもそれは不自然なものとなりますから、ジョーイに指輪をはめさせるわけにはいかない、だから、ジョーイが出て行った後、レイチェルが自分ではめる、という流れになっていたわけですが、その伏線が最後のここで生きてくるわけですね。
レイチェルも「しまった」と思ったでしょうが、今さらそれを外すこともできません。
さらにロスは、「(君は今、指輪をしている。)そして君はフィービーに、私は婚約した、と言ったんだよね」と言っています。
まだトボけ続けるレイチェルに、ロスは「ジョーイがプロポーズしたと君が思った時に、君はイエスと言ったの?」という核心を突く質問をすることになります。

「二人の関係をまた始めよう」とロスが思い始めた時に、「ジョーイがプロポーズしたと思ったレイチェルは、それに対してイエスと言った。だからフィービーに、自分は婚約した、と言い、その証に今も指輪をはめている」ことに気づいてしまって、ショックを受けているわけです。
気まずい空気が流れ、エンド・クレジットとなります。

このまま終わってしまうと、「あまりにも後味(あとあじ)が悪い」せいでしょうね、エンド・クレジットでは、ゲラーパパのシーンで終わってくれているのが、せめてもの救いでしょうか。
それが以下のシーン。

[Scene: Outside the Janitor's Closet, there are people having sex and Mr. Geller is trying to give them some pamphlets.]
清掃作業員のクローゼットの外。そこでは人がエッチしていて、ゲラー氏(ゲラーパパ)が中の人にパンフレットを渡そうとしているところ。
ゲラーパパ: Kids, I spoke to a doctor and picked up this pamphlets on how to get pregnant. (He slides them under the door.) (子供たち、私は医者に話をして、妊娠する方法についてのパンフレットを選んできたんだ。[ドアの下からパンフレットをそっと入れる])
モニカ: (walking by with Chandler.) Hey, Dad! ([チャンドラーと一緒にそばを通りかかって] はーい、パパ!)
チャンドラー: Hey. (はーい。)
ゲラーパパ: (pause) Sorry to bother you again, but could you pass my pamphlets back? (They do so.) Thank you. ([間があって] また邪魔をして申し訳ないが、私のパンフレットを返してくれないかな? [中の二人はそうする(パンフを返す)] ありがとう。)

パパが Kids と呼び掛けているのは、中でエッチしているのが、「自分の娘モニカとその夫チャンドラーだと思っているから」ですね。
今回のエピソードでは、この部屋の中でチャンドラーとモニカがエッチしているところを、ゲラーパパが目撃してしまう、というシーンがありました。
その現場を見てしまい、最初はものすごくショックを受けていたパパでしたが、「子作りのためにエッチをしていたんです」と説明された後は、二人のエッチを応援し始め、エッチのアドバイスまで語り出します。
そういうシーンがあった後なので、パパのセリフから、「パパは、中にいるチャンドラーとモニカに、妊娠に関するパンフを渡そうとしている」ことがわかるのですが、そのそばを、チャンドラーとモニカが通過して行ったことから、中にいるのは娘夫婦ではないとわかり、「パンフを返してもらえないかな」と頼むことになるわけです。

Sorry to bother you は「お邪魔してすみません」という決まり文句ですね。
again 「また邪魔してすまない」と言っているのは、娘夫婦のために良かれと思って、パパはパンフをドアの中に差し入れたわけですが、子作りのためではなく、普通に快楽のために(笑)エッチをしていた二人にとっては迷惑だったことに気づき、「また邪魔してすまないが、私が今入れたパンフをこちらに返してくれないか?」と詫び、頼んだことになります。
パンフレットまで探してきて二人の子作りを応援しているパパが、パパらしくて楽しい終わり方だと思いました。


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posted by Rach at 16:22| Comment(0) | フレンズ シーズン9 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月12日

性急に行動に移したくない フレンズ9-1その5

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レイチェルの部屋にロス、続いてジョーイがやってきます。
レイチェルは「私はジョーイにプロポーズされた」とロスに説明するのですが、ジョーイは「俺が、ひざまずいて落ちた指輪を拾ったから、レイチェルがそう誤解しただけだ」という真実を告げます。
その誤解は解けたものの、ではどうしてジョーイが指輪を持っていたか、という話になり、、、
レイチェル: Well then Joey, what the hell were you doing with an engagement ring?! (それじゃあ、ジョーイ、あなたは一体、婚約指輪で何をしようとしていたの?!)
ジョーイ: It wasn't my ring! It's Ross' ring! That's why I felt so bad, Rach, because he was going to propose. (俺の指輪じゃなかったんだ! ロスの指輪なんだよ。だからすごく申し訳ないなと感じたんだ、レイチェル、だって、ロスは(君に)プロポーズするつもりだったんだから。)
ロス: What?! (何だって?)
レイチェル: You were gonna propose to me? (あなたは私にプロポーズしようとしていたの?)
ロス: Uhh… No. (あー… いや。)
(An awkward silence follows.)
気まずい沈黙が続く。
ジョーイ: Well, this is awkward. (あぁ、こんなの気まずいよ。)
ロス: But I-I was going to see if, y'know, maybe you wantded to, uh, start dating again. But that, I mean, that-that was all, Rach. (でも、僕は確かめようとしていたんだ、多分、レイチェルがまた、付き合うことを始めたいと思ってるかな、って。でも、それだけだったんだよ、レイチェル。)
ジョーイ: Dude, step up! I proposed. (おい、もう少し頑張れよ! 俺はプロポーズしたぞ。)
ロス: No, you didn't! (いいや、お前はしてない!)
ジョーイ: Oh, that's right. There's a lot going on here and I think I ate some bad fruit earlier. (あぁ、それはそうだ。ここではいろんなことが起こってるし、少し前に傷んだ果物を食べたみたいだし。)
(There's a knock on the door and the Nurse enters carrying Emma.)
ドアにノックがあり、看護師がエマを連れて入ってくる。
看護師: Hey, she just woke up! She's hungry. Why don't we give this another try? (はーい、エマがちょうど起きたの! エマはお腹がすいてるわ。もう一度(授乳を)トライしてみましょう。)
レイチェル: Okay. (わかった。)
ロス: (To Joey) I can't believe you told her I was gonna propose! ([ジョーイに] 僕がプロポーズするつもりだったと、君がレイチェルに言うなんて信じられないよ!)
ジョーイ: I can't believe you're not gonna propose! (お前がプロポーズしないなんて信じられないよ。)
ロス: Hey, I'm not gonna rush into anything! (おい、僕は何も慌てるつもりはないんだ。)
ジョーイ: Oh yeah, dude, I totally understand. Usually after I have a baby with a woman, I like to slow things down! (あぁ、そうだよな、よくわかるよ。女との間に子供ができた後にはたいてい、物事をゆっくり進めたいと思うもんな!)

「ジョーイはレイチェルにプロポーズしていない」ということがわかったレイチェルでしたが、続けて、what the hell were you doing with an engagement ring?! と尋ねています。
「じゃあ、どうしてあなたは(プロポーズもしないのに)指輪なんか持ってたの? その指輪で(指輪を持って)あなたは一体何をしようとしていたの?」ということですね。

ジョーイは「俺の指輪じゃなかった。ロスの指輪だ」と説明した後、That's why I felt so bad と言っています。
feel bad は、feel sorry 「申し訳ない」というニュアンスですね。
ロスが指輪を持っていたことから、ロスがプロポーズするつもりだとわかった、だから、「ジョーイがレイチェルにプロポーズした」とレイチェルが勘違いしたことを申し訳ないと思っていたんだ、と説明していることになります。

「ロスはレイチェルにプロポーズするつもりだった」と言われたロスは、What?! と驚きの声を上げています。
レイチェルにも、「あなたは私にプロポーズするつもりだったの?」と確認され、ロスは、口ごもりながら、No. と否定します。
ジョーイは「ほら、このタイミングで、レイチェルにプロポーズしちまえよ」みたいな、嬉しそうな顔でロスを見ていたのですが、その後、気まずい沈黙が流れ、ジョーイも「これは気まずい」と言葉に出して言っています。

No、つまり、「プロポーズするつもりじゃなかった」と言ったロスは、自分がどうするつもりだったかを説明しています。
see if は「〜かどうかを確かめる」なので、I was going to see if maybe you wantded to start dating again. は、「君(レイチェル)がまた、(僕と)付き合うことを始めたいと(多分)思っているかどうかを、僕は確かめるつもりだった」になりますね。
that was all は「それ(今言ったこと)がすべてだった」ですから、「それだけだった。それ以上のことは何もなかった」と言っていることになります。
ロスは花束を持ってレイチェルの部屋を訪れたわけですが、ロス的には「いきなりプロポーズ」ではなくて、レイチェルがロスとの関係をまた始めたいと思っているかどうかを確認した上で、まずは二人の関係をやり直すことから始めようとしていただけだ、ということですね。

その発言を聞いたジョーイは、Dude, step up! と言っています。
step up は「ステップアップ」のような日本語にもなっていますが、その場合は「上がる、登る」という感覚ですね。
step は「一歩踏み出す」という感覚の動詞ですから、step up は「上(の方向)に一歩踏み出す」という感じになるでしょう。
「付き合いを始める」というようなレベルよりももう一段高いレベルに踏み出せ、上がれ、みたいなことだろうと思います。
この場合は、「付き合う、より、もう一段、ステップアップしろ」というカタカナでも何となくニュアンスは通じる気がしますね。

ステップアップしろ、と言った後、ジョーイは、I proposed. と言っています。
この俺はプロポーズしたぞ。俺がプロポーズしたってのに、レイチェルとの間に子供が生まれたお前が「付き合いから始めよう」みたいなことでいいのか?と言いたいのですね。
そんな風に偉そうに言うジョーイに、「お前は(プロポーズしたと勘違いはされたけど)実際にはプロポーズはしてないじゃないか」とロスも言い返しています。

その件についてはジョーイも認めて、「ここではたくさんのことが起こっているし、少し前に bad fruit を食べたし」とも言っています。
いろんなことが起きて、変なものも食べたから、ちょっと頭が混乱してるんだよ、と言いたいようです。
ここで「フルーツ」の話が出てきているのは、このエピソードの少し前のロビーでのシーンで、以下のやりとりがあったことに由来しています。
フィービー: Congratulations! I didn't want to say anything in front of Joey ‘cause I didn't know if he knew yet. (おめでとう! ジョーイの前では言いたくなかったの、だってジョーイがそれを知ってるかどうか、私にはわからなかったから。)
ロス: What? That we had a baby? Now let's give him a little credit. Although he did eat a piece of plastic fruit earlier. (何? 僕たち(僕とレイチェル)に子供が生まれたってこと? ジョーイのこと、ちょっとは評価してやってよ。彼は少し前に、プラスチックのフルーツを食べてたけどね。)
フィービー: No! No, that you and Rachel are engaged! (違う! 違うわ、あなたとレイチェルが婚約したことよ!)
ロス: What? (何だって?)

give him a little credit の credit は「信頼、信用」で、give someone credit は「人に信頼を与える」→「人を(正しく)評価してやる」という意味になります。
フィービーがロスにおめでとうと言うのを聞いて、「おめでとう、って子供が生まれたこと? いくら「人より気づくのが遅い」さすがのジョーイでもそのことはわかってると思うから、ちょっとは彼のことを評価してやってよ」と言っていることになります。
そう言った上で、「でも彼は少し前に、プラスチック製の果物を(飾り物だと気づかずに)食べていたけどね」と付け加え、「ジョーイはまだロスとレイチェルに赤ちゃんが生まれたことに気づいていないかも、とフィービーが思っている理由もわからないではないけれど」みたいに言っていることになります。
フィービーは、レイチェルとの会話から、「レイチェルはロスにプロポーズされた」と思い込んでしまったので、その後、「子供が生まれたことじゃなくて、ロスとレイチェルが婚約したことをおめでとう、って言ってるの」と説明し、ロス本人が「何だって?」と驚くシーンになっているわけですね。

そういうやりとりがあったので、「さっき、変な果物を食べたし」と言っているジョーイのセリフが、「ああ、これって、ロスが言ってた、プラスチックの果物を食べた、という話のことか」と思い出して笑えるわけです。
bad fruit を食べた、と表現していることから、「食べたその果物が腐っているか傷んでいるかして、お腹の調子が悪い、気分が悪い」的なことを言っているだろうと想像できます。
つまり、ジョーイは未だに「その果物がプラスチックであったことに気づいていない」という面白さなわけですね。
そんな話をしているところに、看護師さんがまたエマを連れて入ってきて、「また(授乳に)トライしてみましょう」と言うのですが、ロスとジョーイはまだモメている様子で、ロスはジョーイに「僕がプロポーズするつもりだった、って、ジョーイがレイチェルに言ったことが信じられない」と怒っています。
僕にはそんなつもりはなかったのに、勝手にそんなことを言うなんてひどいじゃないか、ということですね。
それに対して、ジョーイは、同じように I can't believe というフレーズを使って、「ロスがレイチェルにプロポーズするつもりがない、ってことが俺には信じられないよ」と言っています。

rush は「急ぐ、急いで行動する」で、into は「〜の中に」ですから、rush into は「慌てて行動する、性急に行動に移る」という意味になります。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
rush into something [phrasal verb] : to get involved in something without taking enough time to think carefully about it
例) He's asked me to marry him, but I don't want to rush into anything.


つまり、「何かについて慎重に考えるための十分な時間をかけずに何かにかかわること」。
例文は、「彼が私に結婚を申し込んだけれど、私は何も慌てて行動したくない」。

ロングマンの結婚の例文が、まさに今回のロスのセリフのニュアンスと同じですね。
「性急に行動に移す」という例文を作る場合、「慎重に考える必要がある結婚」という題材が使われやすいのも納得ですよね。

「急いで行動に移したくない」と言うロスに、ジョーイは、「俺は(お前の気持ちを)完全に理解したよ」と、言葉上ではロスの考えに完全に同意したかのように言っていますが、その後のセリフからわかるように、それは皮肉ですね。

Usually after I have a baby with a woman, I like to slow things down! を直訳すると、「俺がある女性との間に子供ができた後にはたいてい、俺は物事をゆっくりしたくなる」。
ジョーイは未婚で子供もいないので、その話の内容は実体験などではないのですが、「ロスの言うことは理解できるよ。俺もたいていの場合は、子供ができた後、スローダウンしたいと思う、物事をゆっくり進めたいと思うようになるよ」と、さも「自分の場合も確かにそうする」ように言ってみせることで、最大限に皮肉って表現していることになるわけですね。
「子供が生まれたってのに、今急がなくて、いつ急ぐんだよ」と言いたいところをわざと、「子供が生まれた後こそ、物事をゆっくり進めたいと思うもんだよな」みたいに言っているわけですね。


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posted by Rach at 14:52| Comment(0) | フレンズ シーズン9 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月11日

紀伊國屋梅田で英文法2位

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11月4日に学研教育出版より発売された私の新刊「読むだけ なるほど! 英文法」が、
紀伊國屋書店梅田本店 先月のベストセラー 英文法部門 第2位
となり、現在、本の前に「第2位」の札を立てていただいています!

ものすごく嬉しかったので、また前回のように(笑)書店員さんに御挨拶して許可をいただいた上で、本棚の写真を撮影させていただきました。

英文法部門の第1位から第3位が一覧できる写真はこちら。
紀伊國屋梅田2位 全体.jpg

1位は「総合英語 Forest」、3位はデイビッド・セインさんの「ネイティブが使い分ける動詞・名詞・形容詞」です。
Forest と言えば、英文法書のスタンダードですよね。英語学習者の方が英文法の話をされる時に、よく名前に出される本で、写真のこの本は 7th Edition だそうです。それだけ売れ続けている、ということですよね。
デイビッド・セインさんは、私がここで説明するまでもなく、数多くの英語の本を出されている超有名な方ですから、その「フォレストとセインさん」に挟まれる形で「2位」にしていただけたことは、本当に光栄で嬉しいです。
紀伊國屋書店梅田本店さんで、拙著をお買い上げ下さった皆様、本当に本当にありがとうございます。

以前にも書きましたが、子供の頃からよく行っていた本屋さんなので、とにかくそこに飾ってもらえているだけでも嬉しいのです。
それがこうして、これだけの英文法の本が並んでいる中で2位にしていただけたこと、それをこんな風に「第2位」と札を立てて紹介していただけているなんて、こんなに嬉しいことはありません。
紀伊國屋さんで学研のアニメディアを買っていた(文字通り中二病時代の)私に教えてあげたい!^^

浮かれついでですみません。その札をアップにするとこうなります、というのが以下の写真です。
紀伊國屋梅田2位 アップ.jpg

多くの皆様に拙著を買っていただけたことを大いに励みとして、これからも頑張ります!
皆様、本当にありがとうございました!
取り急ぎ、嬉しいご報告まで♪♪


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posted by Rach at 17:41| Comment(8) | 著書2冊目 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月10日

時間のかかる子もいる フレンズ9-1その4

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病室にいるレイチェルは、ジョーイが置いた指輪の箱を開け、Wow! と言いながら、自分の指にはめています。
そこにジョーイがやってきて、
ジョーイ: Hey uh, is it okay to come in? (ねぇ、俺、入ってもいい?)
レイチェル: Of course! Oh, Joey, this ring I-- It's beautiful. I love it! (もちろんよ! あぁ、ジョーイ、この指輪、きれいね。大好きよ[気に入ったわ]!)
ジョーイ: Yeah uh look, Rach, there's something I gotta tell ya. (あの、レイチェル、君に話さないといけないことがあるんだ。)
(There's a knock on the door and a nurse enters carrying Emma.)
ドアにノックがあり、エマを抱えた看護師が入ってくる。
レイチェル: Hey! (はーい!)
看護師: Hey! Are you ready to try nursing again? (はーい! もう一度、授乳にトライする準備はできてる?)
レイチェル: Yeah! Hi, Emma. Hey, why do you think she won't take my breast? (ええ! はーい、エマ。ねぇ、エマが私のおっぱいを受け入れないのはどうしてだと思う?)
看護師: It's all right, honey. It takes some babies a while to get it. But don't worry, it'll happen. (大丈夫よ、ハニー。おっぱいを飲むのに、時間がかかる子もいるわ。でも心配しないで、(じきに)そうなるわよ。)
レイチェル: Okay. (わかった。)
(レイチェルは授乳しようと、胸をはだけている様子)
ジョーイ: (watching) Yowsa! (Looks away.) ([それを見て] おっとー![ヤウザ!] [目をそらす])
レイチェル: Okay, sweetie, you can do it. Just open up and put it in your mouth. (いいわ、スウィーティ、あなたならできるわ。ただお口を開いて、それをあなたのお口に入れて。)
ジョーイ: Dear Lord. (なんてこった。)
レイチェル: I'm sorry, honey, what were you saying? (ごめんなさい、ハニー、あなたは何を言おうとしていたの?)
ジョーイ: Oh uh-uh yeah, I think that-- (あ、あのー、そう、俺思うんだけど…)
レイチェル: Oh look, she's pulling away again! Do you think my nipples are too big for her mouth? (Joey gets embarrassed.) She looks scared. Doesn't she look scared? (ねぇ、見て、エマがまた(お乳から)離れるの! エマの口には私の乳首が大きすぎる、ってあなたは思う? [ジョーイは恥ずかしがる] エマは怯えてるみたい。エマが怯えてるように見えない?)
ジョーイ: Y'know, I don't really know her. (ほら、俺はエマのことをよく知らないし。)
看護師: Why don't we try massaging the breast to stimulate the flow. (Does so.) (お乳の出を良くするために、お乳をマッサージしてみましょう。[そうする])
レイチェル: Okay. (オッケー。)
ジョーイ: (To God) Are you kidding me?! ([神様に向かって] 俺をからかってるんすか?)
レイチェル: This is so frustrating! Why doesn't she want my breast?! (こんなの、すっごくいらいらするわ。どうしてエマは私のおっぱいを欲しがらないの?)
ジョーイ: I don't know! Maybe she's crazy! (Storms out.) (さあね! 多分エマはおかしいんだよ! [勢いよく出ていく])

ジョーイが「入ってもいい?」と言い、レイチェルは「もちろん。この指輪きれいね。私、大好きよ[気に入ったわ」と言っています。
「ジョーイがくれた指輪」だと思い込んでいるレイチェルに、ジョーイは事情を説明しようとするのですが、そこに、エマを連れた看護師さんが入ってきて、Are you ready to try nursing again? と言います。

nurse は名詞では「看護師、ナース」で、動詞では「病人を看病する」という意味があります。
また、今回のように新生児の話だと、「赤ん坊に授乳する」という意味にもなります。
つまり、breast-feed と同じ意味ですね。
ですから、この看護師さんは、「もう一度、赤ちゃんに授乳しようとする(おっぱいをあげようとする)準備はできている?」と尋ねていることになります。
「もう一度、授乳にトライする準備はオッケー?」みたいなことですから、これまでトライしたけれども失敗に終わったこともそれで示唆されますね。

why do you think she won't take my breast? を直訳すると、「エマが私のおっぱいを take
しないのはなぜだとあなたは思いますか?」ということ。
この場合の take は「受け入れる」というニュアンスでしょう。
「どうして私のおっぱいを飲もうとしないの、嫌がるの? 拒絶するの?」ということで、「なぜエマは嫌がってると思う?」のように、看護師さんに意見を求めていることになります。
看護師さんは、プロらしい返事をしていますね。
「大丈夫よ、ハニー」とまずは安心させるための言葉をかけた後、It takes some babies a while to get it. と説明しています。
take+人+時間で、「人に時間がかかる、人に時間を必要とする」という意味になり、この場合は、「それをゲットするのに、何人かの赤ちゃんには、ある程度の時間を必要とする」と言っていることになります。
get it は漠然としていますが、「それを獲得すること」という感覚なので、「おっぱいを受け入れて、そこからお乳を飲めるようになること」を指すでしょう。
「何人かの赤ちゃんは、ある程度の時間を必要とする」、つまり、「お乳が飲めるようになるのに、時間のかかる赤ちゃんもいるわ」ということですね。

エマちゃんみたいに時間のかかる子は他にもいるのよ、のように言っておいて、But don't worry, it'll happen. と付け加えています。
it'll happen は、「それは(いつか)起こる」ですから、時間がかかっても、赤ちゃんがおっぱいに慣れる時は必ずやってくるから、心配しなくても大丈夫よ、ということですね。

そう励まされて、早速授乳にトライしようとするレイチェルは、隣にジョーイがいることも気にせず、胸をはだけて授乳させようとします。
画面では、レイチェルのその姿をはっきりとは見せていませんが、ジョーイがちらっと目をやった時に、レイチェルのはだけた胸を見てしまったらしいことが、ジョーイのリアクションからわかる仕組みになっています。
胸を見てしまい、驚いた顔で Yowsa! と言って、目をそらすのが可愛いですね^^
この部分、DVDの英語字幕では文字化されておらず、ネットスクリプトに Yowsa! と書いてあったのですが、確かに「ヤウザ!」みたいな音になっています。
驚きのあまり、つい口から意味不明な言葉が出てしまった、みたいにも聞こえるのですが、
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) に、yowza というよく似た単語が載っているので、結構使われる言葉なのかもしれません。
その LAAD の説明では、
yowza [interjection] said when you think something is surprising or impressive
つまり、「(間投詞) 何かが驚くべきものである、または印象的であると思う時に使われる」。

LAAD の yowza の発音も同じく「ヤウザ」という感じですし、意味としても、今回のジョーイのセリフと同様のニュアンスが感じられますよね。
間投詞は「音を文字化した」タイプのものが多いので、表記としては、yowza でも yowsa でもどちらもオッケーみたいなことだろうと思います。

ドギマギしているジョーイに気づく様子もなく、レイチェルはエマにお乳を飲ませようと必死です。
エマに、「大丈夫よ、できるわ」と言い聞かせながら、「ただ(あなたのお口を)開けて、それをあなたのお口の中に入れて」と言っています。
授乳中の話なので、it = nipple 「乳首」ということになりますね。
恋心を抱いているレイチェルの胸を見てしまった後、恥ずかしくてずっと視線をそらせた状態のジョーイにとっては、「乳首を口に含んでちょうだい」みたいな「母と子の微笑ましい会話」が、「恋心を押さえないといけない自分を刺激する、拷問のようなセリフ」になっている、という面白さですね。
Dear Lord. の Lord は「神」で、Oh, my God. のような感嘆のニュアンスの言葉になります。

全くレイチェルの方を見ることができない状態になっているジョーイに対して、レイチェルは「ジョーイはさっき、私に何を話そうとしてたんだっけ?」と尋ねます。
ジョーイは、視線をそらしながらも、話し始めようとするのですが、エマがお乳を飲んでくれないことにイライラしたレイチェルは、また、お乳の話を始めます。

pull away (from) は「(〜から)離れる、引き離す」。
お乳を飲ませようとしてお乳を近づけても、赤ちゃんがそこから顔をそむけてしまう感じですね。
「エマがまた離れてるわ、離れようとするわ」と言った後、「エマの口に対して、私の乳首が大きすぎる、ってあなたは思う?」みたいに、ダイレクトに nipples という言葉を使って、レイチェルはジョーイに尋ねています。
breasts だの nipples だのと、男の子(笑)のジョーイにとっては、刺激の強い言葉が容赦なく、それも平然とした感じで次から次へと繰り出されるので、ジョーイはもう何も言えず、恥ずかしい、困った顔をするしかありません。

「エマは怯えているみたいに見えるわ。ほら、あなたにもそう見えるでしょ?」というように、ジョーイに意見を求めるのですが、エマの顔を覗き込むこと=レイチェルの胸をダイレクトに見てしまうこと、になるので、ジョーイはやはりそちらに視線を向けることができず、ただ、「ほら、俺はエマのことをよく知らないから、わかんない」みたいに答えをはぐらかすことになります。
生まれたばかりでまだジョーイにとっては付き合いの浅い(笑)赤ちゃんであっても、怖がっているかどうかというのはある程度はわかるはずですが、それを「いやぁ、俺はまだエマのことをよく知らないから」という理由で答えを逃げているのも笑いのポイントだということになるでしょう。

次の看護師さんのセリフ、Why don't we try massaging the breast to stimulate the flow. について。
stimulate the flow は「流れを刺激する」。
「流れを刺激するために、胸をマッサージするのはどうかしら?」と言っていることから、「流れを刺激する」=「お乳の出を良くする」ということだと想像できますね。
そう言いながら、看護師さんは実際に、レイチェルの胸に手を置いて、揉む(もむ)ようにマッサージしています。
そういう部分を揉む、というのは、ジョーイにとってはエッチな連想しか浮かばないわけで、それで、天国にいる神様を見上げるような様子で、Are you kidding me?! 「俺をからかってるんですか? ふざけてるんですか?」と言うことになるわけです。
「何で俺を動揺させるようなエッチな試練(笑)ばっかり与えるんすか?」という気持ちなのでしょう。

なかなかお乳を飲んでくれないエマに、「こんなのって、すっごくイライラするわ」とレイチェルは言い、「どうしてエマは私の胸(おっぱい)を欲しがらないの?」と言っています。
ジョーイはそれを見たい(触れたい)気持ちを必死に抑えているというのに、レイチェルがそんなことを言うものだから、「さあね、(レイチェルの胸を拒むなんて)多分、エマは変なんじゃないの[おかしいんじゃないの]?」と言い残して、部屋を飛び出して行くことになります。
次から次へと続く拷問状態に、もう耐えられないと出て行った感じですね。

「フレンズ」においては、ジョーイは「プレイボーイ」というキャラ設定がされていて、tons of girls 「ものすごくたくさんの女の子」と寝た、とか、出会ったばかりの子とすぐに寝た、みたいな話はしょっちゅう出てきます。
そういうプレイボーイのジョーイが、「惚れてしまったレイチェル」のことになると、ウブな少年みたいな反応をしてしまうのが、このシーンのポイントになるでしょう。
「フレンズ」というドラマは、アメリカでは子供も見られる時間帯に放送していたこともあって、「ちょっぴりエッチなんだけど、エッチが行き過ぎないギリギリの線を守っている」みたいな絶妙のバランス感覚があります。
今回のシーンも、ジョーイがニヤニヤしながらレイチェルの胸を見ていたり、もしくは欲望丸出しな感じで凝視していたりすると、「それはちょっとフレンズじゃないかも」という気がしてしまうようにも思うのですね。
「プレイボーイのはずなのに、レイチェルの胸で何でそこまで照れてんのよ、ジョーイ!」みたいにツッコミたくなるところが、まさに「フレンズ」っぽいバランスな気がして、ジョーイというキャラをさらに魅力的に見せる演出になっているんだろうな、と思いました。

「赤ちゃん」には「授乳」が付き物で、子供と向き合っている時の母親は、おっぱい=お乳をあげるもの、という発想しか浮かばなくなるのですが(出産した後は、3時間ごとに授乳のため起きないといけないので、自然とそういう発想にもなるわけです^^)、男性にとってはやはり、「エッチな対象物」であることに変わりはないのでしょうね。
レイチェルの方は、「エッチなニュアンスは全くなく、授乳についての事実を語っている」だけなのに、それを聞いているジョーイにとっては、「どれもこれもがエッチな話にしか聞こえない」という「二人の感じ方の違い」が、このシーンの笑いのポイントになっているということですね。


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posted by Rach at 15:21| Comment(0) | フレンズ シーズン9 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月08日

私がそう仕向けた張本人よ フレンズ9-1その3

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出産後のレイチェルの病室を訪ねたフィービー。
フィービー: Are you all right? (具合はどう?[大丈夫?])
レイチェル: Uhh... I think I just got engaged. (うーん… 私、婚約しちゃったみたい。)
フィービー: Oh, my God! He did it? (なんてこと? 彼は(プロポーズ)したの?)
レイチェル: What? Did you know he was gonna ask me? (何ですって? 彼が私にプロポーズするつもりだったって、あなたは知ってたの?)
フィービー: Are you kidding? I'm like, the one who talked him into it. I like to think of myself as the puppet master of the group. (冗談でしょ[本気で言ってるの]? 私は、彼がそうするように言った人間みたいなものなんだから。自分のことをグループの人形使いのように考えるのって楽しいわね。)
レイチェル: And you really think this is a good idea? (これがいい考えだと、あなたは本当に思ってる?)
フィービー: I just talked him into it. Don't tell me I have to do you too. The puppet master gets tired, people. (私は彼にそうするように言ったところなのよ。あなたにもそれと同じことをするように私に言わないで。人形使いは疲れたのよ、皆さん。)
レイチェル: Okay. I just don't know! It just doesn't feel right. (わかったわ。ただ私にはわからないのよ! ただ「正しくない」って気がするの。)
フィービー: Why?! You two are so meant to be together. Everybody thinks so. (どうして?! あなたたち二人は結ばれる運命にあるのよ。みんなそう思ってるわ。)
レイチェル: Really?! Even Ross? (ほんとに? ロスも?[ロスでさえも? ロスまでも?])
フィービー: Especially Ross! (特にロスがそうなのよ[そう思ってるのよ]!)

「具合・調子はどう?」との質問に、レイチェルは、「私、たった今婚約した、と思う」というようなことを言っています。
わざわざ I think とつけているところに、自分でも思いがけずそうなってしまった感が出ているように思えます。「私、婚約しちゃったみたい」というところですね。

それを聞いたフィービーは驚き、He did it? と言うので、逆にレイチェルの方が驚いています。
フィービーの He did it? を直訳すると、「彼はそれをしたの?」というところですが、この話の流れから、婚約することになった相手の行為、つまり、「彼はあなたに結婚を申し込んだの? プロポーズしたの?」(He proposed to you? / He asked you to marry him?)と言っていることがわかります。
通常の場合、「婚約したですって?」と婚約したことを驚くのが普通ですが、「彼はそれをしたの?」と言っていることから、フィービーにはレイチェルと婚約した「彼」のことがすでに頭に思い浮かんでいる、それでレイチェルも驚いて、「彼が私にプロポーズするつもりだったってこと、あなたは知ってたの?」と返すことになります。

Are you kidding? 「あなた、知ってたの?だなんて、冗談じゃないわ」みたいなことを言った後、フィービーは、I'm like, the one who talked him into it. と言います。
I'm like は「私はまぁ、〜みたいなものね」とちょっと断定を避ける感覚。
the one who talked him into it の talk someone into は「人を説得して・説き伏せて、〜する気にさせる、〜するように仕向ける」。
彼に何かを話して、into 以下のことに「向かう、足を踏み入れる、入り込む」ようにさせるというニュアンスになるでしょう。
断定を避けるための like を除くと、I'm the one who talked him into it. になりますが、このような I'm the one who V の形は、「〜した人間は(他でもない)私よ」というニュアンスになりますね。
事実としては、I talked him into it. 「私がそう(レイチェルにプロポーズ)するように仕向けた」ということですが、それを I'm the one who talked... の形にすることで、「そう仕向けたのは私。私がそう仕向けた張本人」だと、強調していることになるわけです。
「知ってたも何も、私がそうするように彼を説得した人間みたいなものなんだから」と言っていることになります。

この一連のセリフの中で、フィービーが言っている彼(he/him)はロスのことですね。
過去記事、壊すか望んでいた全てを手に入れるか フレンズ8-24その5 で、フィービーがロスの背中を押すセリフを言っていました。
その時のロスは「じゃあ僕はレイチェルにプロポーズする」とはっきり言ってはいませんでしたが、フィービーは自分がロスにそうするように促したこと、そしてレイチェルが「私、婚約しちゃった」と言っていることから、「ロスは私のアドバイスを受け入れて、レイチェルに婚約を申し込んだんだ!」と思い込んでしまったわけです。

ですが、レイチェルは、「片膝ついて指輪を手に持った」ジョーイが自分にプロポーズしたと思い込んでいるので、この後ずっと、
レイチェルは「ジョーイが(レイチェルに)プロポーズした、ジョーイと婚約した」と思っている。
フィービーは「ロスが(レイチェルに)プロポーズした、ロスと婚約した」と思っている。
と二人が勘違いした状態で、セリフのやりとりが続くことになります。
アンジャッシュの「勘違いネタ」みたいな感じですが^^、「二人はそれぞれ、別の人を婚約相手だと思いながら話している」ということを意識してセリフを見ていくと、このシーンが余計に面白く感じられると思います。
お互い、別人をイメージして話しているのに、それで話が成り立ってしまっている、という面白さですね。

I like to think of myself as the puppet master of the group. を直訳すると、「自分自身を、グループのパペット・マスターだと思うのが好き」ですね。
puppet master は「(操り)人形を扱う人、人形師、人形使い」というニュアンス。
実際、フィービーは、パペットを操るようなしぐさをしていて、「人がパペットのように、私の命じるままに動いてくれることは楽しいわね」と言っていることになります。

レイチェルは「このことが良い考えだとあなたは本当に思ってる?」と尋ねています。
このセリフからレイチェルは、「私がジョーイと婚約したことは正しいことなのかしら?」と疑問を感じていることがわかりますが、フィービーの方は「私が説得に説得を重ねて、やっとこさw ロスがレイチェルにプロポーズした」と思い込んでいるので、レイチェルの婚約に疑問を持つこともありません。

I just talked him into it. Don't tell me I have to do you too. の後半は、Don't tell me I have to talk you into it too. ということですね。
直訳すると、「私はたった今、彼にそうするように仕向けたばかり。(だから)私がまたあなたにも同じことをしなければいけない、なんて言わないで」。
「私は彼にそうするように仕向けたばかりなのよ。それなのに、今度はあなたにも「こうした方がいいわ」と仕向けないといけないって言うの? 人を操ることって疲れるんだから、人形使いの私は疲れちゃったのよ、みんな」と言っている感覚になるでしょう。

people は「人々」ですが、ここでは「みんな、皆さん」という感じで呼び掛け語として使われていますね。
今ここにはいないロスも含めて、「私にまだパペットマスターを演じ続けろと言うの? 皆さん」と複数の人に呼び掛けている感覚になるでしょう。

このように、people を呼び掛け語に使ったものは、過去記事では、僕が彼らから引き出せたもの フレンズ3-12その27 に以下の形で出てきました。
(「ジョーイに教えられた変なダンス」を踊った人たちに)
ディレクター: Well, people! (おい、君たち!)
ジョーイ: People, people, people! (君たち、君たち、君たち!)
ディレクターはあまりの変なダンスにあきれた様子でそう言って、そのダンスを教えた張本人であるジョーイが、同じようにあきれた様子で People, people, people! と言っていたのが、笑いのポイントにもなっていたシーンでした。

このような people のニュアンスに関連するものとして、LAAD (Longman Advanced American Dictionary) には以下のようなものが出ています。

people :
10. TO GET ATTENTION (spoken, informal) used to get the attention of a group of people
例) Listen up, people!

つまり、「(口語、インフォーマル) 人々のグループの注意を引くために使われる」。例文は「よく聞いて、皆さん!」

7. you people : (spoken) used to talk about a group of people when you are annoyed with them
例) Do you people have any idea how much trouble you've caused?

つまり、「(口語) you people は、人々のグループについて話す時に使われる、その人々にいらいらしている時に」。
例文は、「君たちがどれほどのトラブルを引き起こしたか、君たちはわかっているのか?」

people というのは基本的に複数の人に呼び掛ける時の言葉ではあるのですが、you の代わりに you people を使った場合に「その人たちにいらいらしている」ニュアンスが出ることを考えると、今回のフィービーのセリフも、フレンズ3-12 のセリフも、you people と同様の「いらいらした感じ」が出ているように思えますね。
呼び掛け語の people 全てにそういう「いらいら感」があるわけではないでしょうが、「全く、この人たちったら、もう!」のような「いらいら感」がある場合には特に、この呼び掛け語の people がしっくりくるのかな、という気がしました。

フィービーとしては、「ロスがレイチェルにプロポーズしたのなら万々歳、大団円」だと思っているので、もうそれでいいじゃない、と話を終わらせたいわけですね。
ですが、レイチェルは「ジョーイと私が結婚することが正しいの? フィービーもそれでいいとほんとに思ってるわけ?」という気持ちがあるため、食い下がることになります。
I just don't know! It just doesn't feel right. は、「私はただわからないの! ただ、正しいという感じがしないの」ということ。
You two are so meant to be together. の be meant to は「〜するように運命づけられている」ですから、「あなたたち二人は一緒になるよう運命づけられているのよ。二人は結ばれる運命にあるのよ」ということになります。
みんなもそう思ってるわ、とフィービーに言われたレイチェルは、「レイチェルとジョーイが運命の二人だとみんなが思ってるの?」と驚き、「(私の元彼で、今私との間に赤ちゃんが生まれたばかりの)ロスでさえ、ロスまでもがそんな風に思ってるの?」と聞き返します。
フィービーは、「レイチェルと婚約したのはロス」だと思っているので、「特にロスがそう思っているのよ。誰よりもロス自身が「僕とレイチェルは結ばれる運命にある」って思ってるのよ」と力説することになります。

この後、ジョーイとロスが部屋に入ってきて、またすぐに二人とも出ていくのですが、その二人の後ろ姿を見て、フィービーが Your fiancée. 「あなたのフィアンセ」と言い、レイチェルが I guess so. 「そのようね」と言うので、さらにお互いの勘違いに拍車をかけることになってしまう、というのもコメディーの王道っぽくてフレンズらしいなと思います。

今回のシーンでは、「お互いが勘違いしていることに気づかず話が進行する」ようにするために、「誤解させたい部分」では、Ross/Joey という固有名詞ではなく、人称代名詞の he/him が使われていました。
それが延々続いた後に、"Even Ross?" "Especially Ross!" のように、Ross という固有名詞を効果的に使ったところなどは、「さすがは人気ドラマの脚本だなぁ。うまいなぁ〜」と感心してしまいます。
このシーンのセリフは「言葉による勘違い」で成り立っていますので、二人がそれぞれ勘違いしていることに気づき、お互い別々のことをイメージしたまま二人の会話が進んでいる、話が食い違っているはずなのに会話が成立してしまっている、というその面白さを英語で味わうことができれば、「とってもいい感じ♪」だと思います。


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posted by Rach at 17:12| Comment(0) | フレンズ シーズン9 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月05日

一日一度俺たち全員がそうするように フレンズ9-1その2

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ジョーイが「指輪を手に持って、片膝をついていた」ことから、「ジョーイがレイチェルにプロポーズした」とレイチェルに誤解されてしまったジョーイは、事情を説明しようとするものの、次々に邪魔が入り、レイチェルに説明できないままになっています。
ジョーイ: (taking Chandler aside) Hey Chandler, can I talk to you for a second? ([チャンドラーを脇へ連れていって] なぁ、チャンドラー、ちょっと話せるか?)
チャンドラー: Sure. (いいよ。)
ジョーイ: Dude, I just did something terrible. (なぁ、俺、まずいことしちゃったんだよ。)
チャンドラー: That was you?! I thought it was Jack! (あれ[おならをしたの]はお前だったのか? 俺はジャック(ゲラーパパ)だと思ってたのに。)
ジョーイ: No! No. That was Jack! Rachel thinks I asked her to marry me! (違う、違う! あれはジャックだったんだよ! レイチェルは、俺が彼女に結婚を申し込んだと思ってるんだ。)
チャンドラー: What?! Why does she think that? (何だって? 何でレイチェルはそんな風に思ってるんだよ?)
ジョーイ: Because it kinda looked like I did. (それは、俺がそうしたように見えた感じだったからだ。)
チャンドラー: Again, what?! (もう一度聞くぞ、何だって?)
ジョーイ: Okay, well, I was down on one knee with the ring in my hand-- (わかった、その、俺は片膝をついてたんだ、手に指輪を持って…)
チャンドラー: As we all are at some point during the day. (一日のある時点で、俺たちみんながそんな風にするように?)
ジョーイ: It wasn't my ring! It fell out of Ross' jacket! And when I knelt down to pick it up, Rachel thought I was proposing! (それは俺の指輪じゃなかったんだよ。ロスのジャケットから落ちたんだ。それでそれを拾い上げようとして膝をついた時、俺がプロポーズしてるとレイチェルが思ったんだよ。)
チャンドラー: Ross had a ring?! And he was gonna propose? (ロスが指輪を持ってた?! それじゃあロスはプロポーズするつもりだったのか?)
ジョーイ: I guess. (そうだろうね。)
チャンドラー: And you did it first?! This is gonna kill him! You know how much he loves to propose! (それでお前がそれを先にした? こんなことしたら彼はショックで死ぬぞ! 彼がプロポーズをどんなに好きか知ってるだろ!)

レイチェルに誤解されていることを相談しようと、ジョーイはチャンドラーを脇に呼んでいます。
ジョーイが「俺、ひどいことをしちゃったんだ」と言った後、チャンドラーは「あれはお前だったのか? 俺はジャック(ゲラーパパ)だと思ってたのに!」と言っていますが、これは「おならをしたのはゲラーパパじゃなくて、お前だったのか?」ということで、実際、これより後に、以下のシーンがあります。

[Back in front of the nursery window.]
育児室の窓の前(のシーン)に戻る。
ロス: Dad, seriously! Y'know, you really should see someone about that! ([ロスは、突然、自分の手を口や鼻の辺りにやって] パパ、マジでお願いだよ! 本当にそのことで誰かに会った方が[診てもらった方が]いいよ。)

ロスのしぐさは明らかに「パパが隣でおならをした」ような反応で、「そんなにおならばっかりしてるってことは内臓の具合が悪いのかも。お医者さんに診てもらった方がいいよ」と言っていることになりますね。

(元のシーンに戻ります)
「さっき育児室の前でおならしたのはお前だったのか?」と言われたジョーイは「違う違う、それはゲラーパパだよ」と言った後、早速本題に入っています。
Rachel thinks I asked her to marry me! は、「レイチェルは思っている、俺が彼女に結婚してくれと頼んだと」ということですね。
思いがけない話にチャンドラーは、「どうしてレイチェルはそんな風に思ってるんだよ?」と当然のごとく返します。
ジョーイの説明は、「俺がそうしたように見えた感じだったから」。
kinda (kind of) を入れることで、「そう見えたみたいな感じだった、ややそんな風に見えた」と「断言するのを避ける」感覚です。

その答えを聞いたチャンドラーが、「もう一度聞くぞ。何?」と言っているのが面白いですね。
「何でそう思われてるんだよ」という問いに対して、「俺がそうしてるように見えた感じだったから」という何とも漠然とした返事だったため、「それじゃちっともわからん」という感じで、What? を繰り返したことになります。

問われたジョーイは、自分がしていた姿を説明するのですが、「俺は片膝をついて、手には指輪を持って」という描写がまさに「プロポーズする人の姿そのまんま」なのがポイントですね。
それを聞いたチャンドラーの、As we all are at some point during the day. が面白いです。
直訳すると、「一日のある時点で、俺たちみんながするように」。
つまりチャンドラーは、「ジョーイが誤解されたっていう、その、”片膝ついて手に指輪”ってポーズ、俺たちみんな、一日のどこかでそういうポーズをするよねぇ」みたいに皮肉を言ったことになります。
「プロポーズ以外に、普段の生活でそんなポーズしないだろ。そんなポーズしたら、プロポーズだと誤解されて当然だろ!」とチャンドラーは言っているのですね。

ジョーイは「俺の指輪じゃなかったんだよ! ロスのジャケットから落ちたんだ!」と言い、「それを拾い上げようと膝をついた時、俺がプロポーズしているとレイチェルが思ったんだ」と状況を説明することになります。

「ロスのジャケットから指輪が落ちた」と聞いたチャンドラーは驚いた様子で、「ロスが指輪を持ってたのか? ロスは(レイチェルに)プロポーズするつもりだったのか?」と尋ね、ジョーイはそれに同意します。

その後のチャンドラーのセリフがまた面白いですね。
最初の文は、「(ロスがレイチェルにプロポーズするつもりだったのに)ジョーイが先にプロポーズしたのか?」
実際には、ジョーイは「プロポーズした」わけではありませんが、レイチェルがそう誤解していることから、「ロスがプロポーズする前にお前が先にそれをしてしまった」と表現していることになるでしょう。
This is gonna kill him! は「このことがロスを kill することになる」。
kill は「殺す」という意味ですが、「死ぬほど苦しませる、人を打ちのめす」という意味もあります。
死ぬほどのショックを与える、という意味で、「こんなことを知ったら、ロスは(ショックで)死ぬぞ」と表現してもいいし、「こんなことを知ったら、ロスは死ぬほどショックを受けるぞ」と言ってもいいでしょう。

You know how much he loves to propose! は「プロポーズすることをロスがどんなに好きかお前は知ってるだろ」というニュアンス。
ロスは現在独身ですが、結婚と離婚を3回経験していて、フレンズからは「結婚するのが好きな男、結婚マニア」みたいにイジられることも多いです。
そういう「フレンズお決まりのネタ」を使って、「ロスは、プロポーズが趣味か生きがいみたいな男なのに、その男がプロポーズしようとしていた直前に、お前が先にしちまったのか?」と言っているセリフになるわけですね。

「ジョーイが先にプロポーズしたのか? そんなことしたらロスはショックで死ぬぞ」というのは、想定された流れですが、どうしてショックを受けるかの理由が「愛するレイチェルに他の男が先にプロポーズしたから」ではなくて、「プロポーズするのが大好きなのに、それができなくなったから」だと言っているのが笑いのポイントになるわけですね。


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posted by Rach at 15:22| Comment(0) | フレンズ シーズン9 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月03日

シーズン9に突入! フレンズ9-1その1

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今日からシーズン9に入ります!
これからもよろしくお願いします。


シーズン9 第1話
The One Where No One Proposes (プロポーズの行方)
原題は「誰もプロポーズしない話」


シーズン8の終わりからの続きです。
前回のエピソードの終わりでは、ロスのポケットから落ちた婚約指輪を拾い上げたジョーイがレイチェルを振り向いた時、「手に指輪の箱を持って、片膝ついている」ポーズになっていたことで、「ジョーイが私(レイチェル)にプロポーズしている」とレイチェルが誤解してしまいます。
レイチェルは驚きながらも、Okay. と返事します。誤解されてしまったことに気づいたジョーイは、驚愕の表情を浮かべるのですが、ちょうどその時、手に花束を持ったロスが、レイチェルの病室へと歩いて行くところを映し出して、そのシーンは終わっていました。
その続きから。
レイチェル: So uh... I guess we should... make it official, huh? (それじゃあ、私たち、それを公式なものにすべきよね?)
ジョーイ: Uh... Look, Rach, I.... (Ross enters.) Hey, Ross is here! Hey, look! It's my good friend Ross. Hey, Ross. (あの…ねぇ、レイチェル、俺は… [ロスが入ってくる] やあ、ロスが来た! ほら! 俺の良き友ロスだ。やあ、ロス。)
ロス: Hey, Joey. (To Rachel) Hey, you. (やあ、ジョーイ。[レイチェルに] やあ、君。)
レイチェル: Hey, you. (はーい、あなた。)
ジョーイ: Hey, and look he brought flowers! Oh! Thanks, Ross. I'm really more of a candy kinda guy. (Laughs.) (やあ、それにほら、ロスは花を持ってきた! あぁ、ありがとう、ロス。俺は、(花よりは)キャンディーってタイプの男なんだけどさ。[笑う])
ロス: You're weird today. (He turns to Rachel and Joey puts the ring back.) (To Rachel) Listen I uh, wanted to talk to you about something. (今日の君は変だぞ。[ロスはレイチェルの方を向いて、ジョーイは指輪を後ろに置く] [レイチェルに] ねぇ、僕はあることで、レイチェルに話をしたかったんだけど。)
レイチェル: Uh yeah. Actually, I kinda need to talk to you too. (そうね。実は、私もあなたに話したいことがあったりするの。)
ロス: Uh Joey, can you give us just a minute? (あぁ、ジョーイ、僕らにちょっと時間をもらえるかな?)
ジョーイ: No. (だめだ。)
ロス: What? (何だって?)
ジョーイ: Oh, I'm sorry. I meant, "No." (あぁ、ごめん。俺が言いたかったのは「だめだ」だ。)
モニカ: (entering with everyone else including Mr. Geller) Hi! Hey, look who's here! ([ゲラーパパを含む、他のみんな(フレンズたち)と一緒に入ってきて] はーい! ねぇ、誰が一緒に来たか見て!)
ゲラーパパ: Where's my granddaughter? I've been practicing my magic tricks. (私の孫娘はどこかな? マジックのトリックを私はずっと練習してたんだ。)

I guess we should... make it official, huh? について。
official は「公式の、公の」という意味で、日本語で「オフィシャル」というカタカナで使われることもありますね。
こういう漠然としたニュアンスの単語の場合は、英英辞典で「基本的な語義」を確認するのが有効です。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) には、make it official が使われている例文が出ていました。
その説明部分を以下に引用しますと、
something is official :
used to say that something has been formally announced and is defenitely true or is defenitely going to happen
例1) It's official: They're getting married.
例2) The letter confirming the offer came, making it all official.

つまり、「何かが正式に発表(公表)され、それが確かに真実であると、または確かにそれが起こると言うために使われる」。
例文1は、「公式(発表)です。彼らは結婚します」。例文2は、「それを全て公式なものとする、申し入れを確認する手紙が来た」。

そういう official のニュアンスを考えると、「ジョーイがプロポーズを申し込んで、レイチェルが Okay. と承諾した、そのことを公式なものとすべきよね」ということになり、つまりは「このことを真実として他の人たち(フレンズたち)にも公表すべきよね」と言っていることにもなるでしょう。

レイチェルの誤解を解こうと、ジョーイは何かを言いかけるのですが、そこに花束を持ったロスが入ってくる、という何ともタイミングの悪いことになってしまいます。
ロスはレイチェルの元彼ですし、ロスのポケットから婚約指輪が落ちたことを知っているジョーイは、余計に慌ててしまうわけですね。
それで、「俺の良き友ロスだ」のような大げさなことを言って、その場を取り繕うことになります。

ジョーイとロスは、Hey, Ross. Hey, Joey. と挨拶していますが、ロスとレイチェルはそれぞれ相手に、Hey, you. と呼び掛けていますね。
Hey, you. は文字通り、「やあ、君(あなた)」ということで、Hey, you! と怒った調子で言えば「ちょっと、あんた!」みたいなニュアンスにもなってしまう言葉で、やはり「話者の表情や口調」が大きな意味を持つのですが、ここでの二人の Hey, you. は特別な相手に対して「やあ、君」「はーい、あなた」と呼び掛けるニュアンスだと感じます。
わざわざ名前を言わずに、you と言うだけで、いろんな思いを込めることができてしまう、みたいな感じですね。

フレンズ2-15 でも、
レイチェル: Hey, you.
ロス: Hey, you. [they stand together in front of the TV.]
と言っているシーンがありました。
ロスとレイチェルがテレビの前でお互いを愛おしそうに見つめ合って突っ立っているので、買ったばかりのテレビが見えないから邪魔だという風に、チャンドラーとジョーイに抗議されていたシーンでした。
フレンズ2-14 で、学生時代のプロムのビデオを見て、ロスが当時からどんなにレイチェルのことが好きだったかを知ったレイチェルが、自らロスにキスをした、というエピソードの後なので、二人はラブラブなわけだったのですが、そのラブラブ具合が、お互いを、Hey, you. と言って見つめ合う姿に表れていたことになります。

今回の Hey, you. も、「二人の子供が生まれた」という気持ちをお互いとても嬉しく思っていて、自分にとって大切な人であることを再認識している今だからこその気持ちが表れたものだと言えるでしょう。
日本語で呼び掛け語に「あなた」を使うのと似たニュアンスが感じられるということですね。

パニクっているジョーイは、妙にテンションが高いまま、あれやこれやとしゃべっています。
花束を持っているロスを見て、「ほら、ロスは花束を持ってきた! ありがとう、ロス」と言って、I'm really more of a candy kinda guy. と言っています。
more of A (than B) は、「B というよりはむしろ A」というニュアンスですね。
ですからこれを直訳すると、「俺は本当は、花束ってタイプの男よりは、キャンディー・タイプの男なんだけどね」と言っていることになります。
花束が、女性のレイチェルへのプレゼントであることは明白なのですが、それをジョーイはわざと「ありがとう」と言って、「わぁー、俺たちに(or 俺に)花を持ってきてくれたんだね、ありがとう。と言っても、俺は花よりもキャンディーの方が嬉しいタイプだったりするんだけどね。俺は「花より団子」タイプだから、キャンディーの方がもっと嬉しかったけどね」みたいに表現したことになるでしょう。

ロスのポケットから指輪が落ちたことで、ジョーイは「ロスがプロポーズしようとしている」と悟ったのでしょう。
こうしてレイチェルに花束を持ってきたこともその一環だろうとわかるので、「その花、俺へのプレゼント? 嬉しいよ。俺はキャンディーの方が嬉しい男だけどさ」みたいに言って、その花束が「プロポーズという重大なことの一部ではないかのように見せようとした」のかなぁ、と思います。

明らかにジョーイの様子がおかしいので、ロスははっきり「今日のジョーイはヘンだね」と言っています。
そしてロスはレイチェルの方を向いて、「僕は君にあることで話をしたかったんだ」と言います。
レイチェルも「私もあなたに話す必要があったりするの」と言っていますね。

赤ちゃんが生まれたばかりの二人が、「お互い話したいことがある」と言っているので、ここは部外者のジョーイが席を外すのが常識ではありますが、ジョーイは「ジョーイがプロポーズしたとレイチェルは思っている」という誤解を解かないといけないので、「ちょっと僕たちに時間をもらえるかな(ジョーイは席を外してもらえるかな)」という当たり前のお願いにも、No. と返事することになります。
意外な答えが返ってきたので、ロスは What? と驚きますが、その後のジョーイの返事がちょっと面白いですね。

Oh, I'm sorry. I meant, "No." を直訳すると、「あぁ、ごめん。俺が言いたかったのは”ノー”だ」ということ。
普通、I'm sorry. I meant... 「ごめん、俺が言いたかったのは」と言う場合には、その前の発言が相手にうまく伝わらなくて、相手を怒らせてしまった場合などに、「いや、君が思ったような意味じゃなくて、俺が言いたかったのはこういうことなんだ」と「言い直す、その前の発言を訂正する」ニュアンスが込められることになります。

ですが、このジョーイの発言は、「ああ、ごめん、(そうじゃなくて)俺が言いたかったのはこういうことなんだ」と前言を訂正するかのような言い方をしながら、先ほど言ったのと全く同じ "No." という言葉を繰り返している面白さですね。
「ノーだ。いや、ごめん、俺が言いたかったのは、ノーなんだ」と言ったわけで、「違う言葉で言い直すのかと思ったら、やっぱり”ノー”なんかいっ!」とツッコミを入れたくなるようなオチだということですね。

そんな会話をしていると、モニカが他のフレンズたちと一緒に、そしてゲラーパパ(ロスとモニカのパパ)も連れて、部屋に入ってきます。
ロスだけではなく、他の人まで大勢来てしまったために、ジョーイは「プロポーズしたと誤解」されていることを、ますますレイチェルに説明できなくなってしまうわけです。

Hey, look who's here! は、「はーい、誰がここにいるか見て!」ですから、「ある人を一緒に連れてきたわよ」と言っている感覚になります。
それがゲラーパパのことで、パパは「私の孫娘はどこかな?」と言いながら、「私はずっとマジックのトリックを練習してたんだ」と言っています。
have been practicing は継続を表す「現在完了進行形」ですね。
孫娘と初めてのご対面!の日に手品を披露しようと、今日までずっと練習してきたんだ、という「ずっと〜していた」感がよく出ていると思います。


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posted by Rach at 15:52| Comment(0) | フレンズ シーズン9 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月01日

思いもしなかった私ってバカ フレンズ8-24その6

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ロスとの間の子供、エマを出産したことで、ロスとレイチェルの距離はぐっと縮まった様子。
ですが、同じ病院で同時期に赤ちゃんを出産したジャニスから、「相手の男性が他の人と家庭を持ったら、その人は離れていってしまうものよ」と言われ、レイチェルは動揺します。
そんな時、レイチェルの様子を見に、ジョーイが病室にやってきます。
ジャニスから聞いた話が頭を離れないレイチェルはそれにまつわる話をするのですが、ジャニスの話を知らないジョーイは、レイチェルの話が抽象的過ぎてわかりません。
レイチェル: I'm just saying that, y'know, someday Ross is gonna meet somebody and... he's gonna have his own life. Right? (私はただこう言ってるのよ、ほら、いつかロスが誰かと出会って、そしたら…彼は彼自身の人生を歩むことになるでしょ?)
ジョーイ: Yeah, I guess so. (あぁ、そうだろうね。)
レイチェル: I just never thought I would raise this baby all by myself. Pretty dumb, huh? (私はただ、私がたった一人でこの赤ちゃんを育てることになるなんて思いもしなかったの。(私って)かなりバカよね?)
ジョーイ: Hey, you listen to me, listen to me. You are never, ever gonna be alone. Okay? I promise I won't let that happen. (ねぇ、俺の話を聞いて、聞いてよ。君は絶対に一人になんかならない、わかった? 約束するよ、俺がそんなことさせない。)
レイチェル: Joey. Oh, sweetie, what would I do without you? (ジョーイ。あぁ、スウィーティー、あなたがいなかったら私はどうするの?[あなたがいないと私は何もできないわ])
(They hug.)
二人はハグする。
ジョーイ: You don't have to worry about that, okay? (そんなこと心配する必要はないんだよ、いいかい?)
(Pause) 間があって
レイチェル: Oh, honey, could you grab me my other box of tissues? They're right on that chair under Ross' coat. (あぁ、ハニー、私の別のティッシュの箱を取ってくれる? ロスのコートの下のその椅子のちょうど上にあるの。)
ジョーイ: Sure. (わかった。)
レイチェル: Okay. (ええ。)
(He moves Ross's coat to get the tissues and the engagement ring box Mrs. Geller gave him falls out of the pocket it was inside. Joey goes to one knee, picks up the box, opens it, and sees that it's an engagement ring.)
ジョーイはティッシュを取るためにロスのコートを動かす。すると、ロスのママがロスに渡した婚約指輪の箱が、それが入っていたポケットから落ちる。ジョーイは片膝で近づき、その箱を拾って、それを開ける。そして、それが婚約指輪であるのを見る。
ジョーイ: Oh, my God! (なんてこった。)
レイチェル: Joey? (ジョーイ?)
(He turns to face Rachel on one knee with the box open.)
ジョーイはレイチェルの方を向く、片膝をついて、その箱を開けた状態で。)
レイチェル: (seeing the ring) Oh, my God. (Pause) Okay. ([指輪を見ながら] なんてこと。[間があって] いいわ。)
(Joey is stunned.)
ジョーイは愕然とする。
[Cut to Ross getting off an elevator carrying a bouquet of flowers and walking down the hall to Rachel's room.]
ロスに画面がカット。ロスはブーケを持ちながら、エレベーターを降りている、そしてレイチェルの部屋に向かう廊下を歩いて行くところ。
[Fade to black.] フェードアウト

レイチェルは部屋に来たジョーイに、Ross is gonna meet somebody and... he's gonna have his own life. Right? と言っています。
ロスが誰かと出会って、彼自身の生活・人生を持つことになる、ということですから、いい人と出会って、その人と結婚して、その人と家庭を持つ、みたいなことですね。
今回エマという赤ちゃんが生まれたものの、ロスとレイチェルは結婚しないことを決めているので、二人は夫婦ではありません。
だから、ロスが他の誰かと結婚して家庭を持つ可能性もあるし、友達のジョーイもその可能性を否定していない、ということです。

I just never thought... を直訳すると、「私が全く・完全に一人で、この赤ちゃんを育てるだろうなんて、ただ全く思っていなかった」。
パパのロスがいる、と思っていたけれど、ロスは新しい家庭を持てば離れていくことになる、そんなこと想像もしてなかったわ、ということですね。
Pretty dumb, hun? の dumb は「バカな、間抜けな」。
pretty は形容詞 dumb にかかる副詞で、「かなり、ずいぶんと」という意味。
副詞の pretty は、pretty much 「ほとんど、だいたい」というフレーズでよく登場しますね。

「ロスが離れていく可能性を考えてもみなかったなんて、私ってかなりおバカよね、おバカだと思うでしょ?」みたいに、ちょっと自虐的に自分のことを言っていることになります。

ちなみに、この pretty dumb という表現は、過去のフレンズに出てきたこともあって、それがジョークとして使われていました。
過去記事、プリティ フレンズ3-4その27 で、ジョーイの演技を見た芝居の担当者の発言を、フィービーがジョーイに伝えているシーン。
フィービー: Um, the off-Broadway play people said that you were "pretty but dumb." (あぁ、オフ・ブロードウェイのお芝居の担当者たちは、ジョーイは「pretty だけど dumb だ(かわいいけど、おバカだ)」って言ってた。)
ジョーイ: Oh. (おぉ。)
フィービー: Oh no wait, I'm sorry. That's "pretty dumb." (あぁ、違う、待って。ごめんなさい。今のは、"pretty dumb"(かなりバカ)だった。)

「プリティ」という言葉は「かわいい」という意味ですっかり日本語化していて、「プリチー」とか言ったりもしますが(「妖怪ウォッチ」にも「プリチー族」という「かわいい妖怪」がいるそうです)、そんな風に pretty=かわいい、という連想がすぐに働く日本人だと、副詞の pretty である可能性が思い浮かばないかもしれないですよね。
上のフレンズ3-4 のセリフは、「pretty dumb だった」というのがオチになっていますが、日本人だったらそのオチを聞いてもまだ、「pretty but dumb」的なニュアンスで受け取ってしまいそうな気がする、という意味で、興味深いセリフだと思います。

「私ってバカよね」というレイチェルに、ジョーイは「ねぇ、聞いて」と言いながら、レイチェルの手を両手で握り、さすりながら、レイチェルの顔をじっと見て、「君は絶対に絶対に一人になんかならないよ」と言います。
never ever は「絶対に〜ない、何があっても〜ない」という、never をさらに強調したニュアンス。
I promise I won't let that happen. を直訳すると、「俺がそんなことが起こらないようにするって約束する」。
そんなこと、つまり、「レイチェルが一人になるようなこと、俺がそんなことさせない、そんなの俺が許さない」ということですね。

レイチェルのセリフ、what would I do without you? について。
これについては、英辞郎に、
What would I do without you?=あなたがいなくては何もできません。
と出ていましたが、まさにそういうニュアンスでしょうね。
直訳すると、「もしあなたがいなかったら、私は何をするだろう?」になるでしょうか。
「あなたがいなかったら、私はどうすればいいかわからない、何もできないわ」と表現していることになるでしょう。

二人はハグをして、ジョーイは「レイチェルはそんなこと(一人になるかもしれないなんて)心配しなくていいんだよ」と言い、レイチェルをしっかりハグして、髪の毛にキスしてあげています。

涙を拭こうと、レイチェルはジョーイに、ティッシュの箱を取ってくれる?と頼んでいます。
「〜を取ってくれる?」と言う場合、Could you get me 〜? のように get を使うこともありますが、今回は grab が使われています。
grab の基本語義は「〜をひっつかむ」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
grab : to take hold of someone or something with a sudden or violent movement (SYN: snatch, seize)
つまり、「誰かや何かをつかむ、突然の、または乱暴な動きで」。

「取る」という意味の get をラフに言った感じになりますね。
They're right on that chair under Ross' coat. を直訳すると、「ティッシュの箱(複数)は、ロスのコートの下の、その椅子のちょうど上にある」。

レイチェルの説明通り、ジョーイはロスのコートの下にあるティッシュを取ろうとするのですが、ト書きにあるように、ロスのママが「これをレイチェルに渡しなさい」と言って手渡した婚約指輪の箱が、その箱が入っていたコートのポケットから落ちます。
ロスのママがロスに指輪を渡したシーンは、先に電話してくれたら良かったのに フレンズ8-23その1 に出てきました。

ト書きでその後の様子も詳しく説明されていますね。
「ジョーイは片膝で歩んで、その箱を拾い、開け、それが婚約指輪だと知る・わかる」がト書きで説明されている内容になります。

ジョーイはロスのポケットに婚約指輪の箱が入っていたという事実に驚き、Oh, my God. と言います。
その言葉に反応したレイチェルは、「どうしたの、ジョーイ?」というようにジョーイの名前を呼んだので、ジョーイはレイチェルの方を振り向くのですが、指輪の箱が開いた状態で、片膝ついた状態のまま、レイチェルの顔を見たので、レイチェルはそのジョーイの姿を見て、「ジョーイが指輪を持って、片膝ついて、私に今プロポーズしようとしている」と「勘違い」してしまった、というシーンになっているわけです。
海外ドラマや洋画ではおなじみのシーンですが、男性が女性にプロポーズする時は、「指輪を見せて、片膝ついて」というのがお決まりポーズで、そのポーズのままレイチェルを振り向いてしまったので、レイチェルには「プロポーズ」にしか見えなかったのも無理はない、という流れです。
少し前に、「レイチェルは絶対に一人になんかならない。俺がそんなことさせない」みたいに優しくハグしてくれた、ということもあって、流れ的にも全く違和感がないことも、レイチェルが完全に誤解してしまうことに一役買っているわけでしょう。

指輪を見せながら片膝ついた状態で自分を見つめているジョーイを見て、レイチェルは、Oh, my God. と言った後、Okay. と言っています。
英会話で、Okay. というのは、実にいろんなニュアンスで使われますが、この場合はやはり、日本語の「オッケー」というニュアンスの、「いいわ。あなたのプロポーズを受けるわ」ということになります。
ト書きには、Joey is stunned. 「ジョーイは愕然とする」と説明されていますが、もう少し細かい描写をすると、Okay. とレイチェルに言われたジョーイは、もう一度、自分が手に持っている指輪を見て、それから目を大きくかっ開いて、ものすごく驚いた顔をする、という感じになっています。
レイチェルに、Okay. と言われてから、改めて自分の姿を客観的に見て、「手には指輪、片膝ついてる。レイチェルは俺がプロポーズしたと誤解した」ということに気づいた、驚きの顔ですね。
ジョーイは、何かに気づくのがいつも人より遅く(笑)、そういう時には、こういう「目をかっ開く」驚きの表情をよく見せ、それに思わず笑ってしまうのですが、今回は、緊迫した展開になっているので、そのいつもの顔に「笑ってしまう」感じにはなりませんね。

「レイチェルがオッケーって言った?!」と思っていると、今度は画面がロスにカットします。
そして、そのロスは、手にブーケを持って、エレベーターを降り、レイチェルの部屋に向かうところで、画面はフェードアウトすることになります。

この後、DVDでは、おまけのように(笑)、JANITORIAL(清掃用具室)で、子作りのためにエッチした後のチャンドラーとモニカのシーンが入っています。
レイチェルを巡って、ロスとジョーイはどうなるの?!というシーンで終わってしまうと、息が詰まりそうなので、最後にちょっと笑える、のどかなシーンを入れて「緩和」した感じでしょう。
レイチェル、ロス、ジョーイがどうなるかの話は、次のシーズン9へと続きます。

、、、ということで、今回の記事でシーズン8は終了し、次回の記事からシーズン9を始めます。

ブログを続けている時に、私が最も意識する「区切り」は、「ブログ何周年」に当たる記事と、「シーズンを終えて、次のシーズンに進む時」です。
こうして無事、そして楽しく、シーズン8を終えることができたこと、本当に嬉しく思っています。
楽しく続けることができたのは、記事を読み、コメントを下さり、ブログを応援して下さった皆様方のお蔭です。
心より感謝申し上げます。ありがとうございました!

「フレンズ」のファイナルシーズンはシーズン10です。
「ファイナルに到達することなんて無理だろう」と思いながら「とりあえず行けるところまで行こう」と続けてきたブログですが、だんだんファイナルシーズンに近づいてくると、どうしても意識してしまいますね^^
フレンズたちの人生がどんどん変化していくのを見守りながら、シーズン9も楽しく面白く、フレンズ解説を続けていきたいと思います。

どうかシーズン9でも、よろしくお願いいたします!(^^)


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posted by Rach at 15:39| Comment(2) | フレンズ シーズン8 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする