2015年12月31日

そうなりたいし、そうなる フレンズ10-2その6

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ジョーイは、レイチェルと付き合うに当たり、元彼のロスの気持ちを気遣っていますが、ロスは「僕たちはもう、”ロスとレイチェル”っていうカップルじゃないんだ。別れてからもう6年も経つんだよ」と言います。
自分で6年と言った後、別れたのはそんなに前だとわかって、改めてロスは驚いています。
ロス: This is crazy. I mean, six years? And because of me, you guys aren't gonna be together? Can I ask you something? Really, what is this thing with you and Rachel? (こんなのバカげてるよ。だって、6年だぞ? そして僕のせいで、君らが一緒になれない?(なんておかしいよ)。質問してもいい? ジョーイとレイチェルのこの関係は、本当にはどんなものなんだ?)
ジョーイ: Come on, you know me, you know.... (おいおい、俺のことはわかってるだろ、ほら…)
ロス: Joey. (ジョーイ。)
ジョーイ: I'm crazy about her. (彼女に夢中だ。)
ロス: And she feels the same way? (それで、レイチェルも同じように感じてるの?)
ジョーイ: I think so. (そう思う。)
ロス: Well, then, maybe it's time we all moved on. (それじゃあ、多分、僕たちみんなが前に進む時だよ。)
ジョーイ: Yeah, but, Ross, I mean, you're not okay with it, so-- (そうだな、でも、ロス。お前が大丈夫じゃないのなら、そしたら…)
ロス: No, but I wanna be. Hey, I will be. Besides, I'm with Charlie, right? Oh. my God, I'm still with Charlie, aren't I? She didn't see the dance, did she? (大丈夫じゃない、けど、大丈夫になりたいんだ。ほら、大丈夫になるよ。その上、僕はチャーリーといる、だろ? あぁ、僕はまだチャーリーと付き合ってるよね? そのダンス、チャーリーは見なかったよね?)
ジョーイ: No, no, no. No, that was-- That was just for me. Hey, you, uh.... You sure about this? (いや見てないよ。あれ(あのダンス)は…あれはただ、俺のためだけだったんだ。なぁ、この件については、それでいいのか?)
ロス: Yeah, I'm sure. (あぁ、それでいい。)
ジョーイ: And... we're okay? (そしたら…俺たちは大丈夫?)
(Ross smiles and holds up his hand for a high-five, but he has forgotten about his burnt hands. He gasps in pain as Joey grabs his hand.)
ロスは微笑んで、ハイファイブのために手を掲げる、が、彼はやけどした手のことを忘れていた。ジョーイが彼の手を掴んだ時、ロスは痛みで息を呑む。

ロスは、「こんなの、おかしいよ(ばかげてるよ)。だって6年だぞ?」と言っています。
その後、「僕のせいで、君たち二人が一緒になれないって?」と言っています。
6年も前に別れた彼氏に気を遣って、二人が付き合えないなんてこと、おかしいよ、変だよ、と言っていることになります。

その後、「お前に質問していい?」と言った後、Really, what is this thing with you and Rachel? と尋ねていますね。
直訳すると、「本当に、お前とレイチェルのこのことは何?」みたいになりますが、要は、「お前とレイチェルのこの関係は、実際にはどんな感じなんだ?」と尋ねていることになるでしょう。

そう問われたジョーイは、ちょっとはぐらかすような感じで、「おいおい、お前は俺のことを知ってる[わかってる]だろ」みたいに言って、はっきり答えようとはしません。
ロスに遠慮して、「そんな深刻なものじゃないよ」みたいに誤魔化そうとしているのがわかったロスは、今度は真剣な口調で、「冗談めかさなくてもいいから、正直なことを言ってくれ」というように、Joey. と呼び掛けています。

「彼女に夢中だ。彼女のことが大好きだ」とジョーイが言うのを聞いて、ロスは「で、レイチェルの方も(お前と)同じように感じてる(と思う)?」と尋ねます。
ジョーイがそれを肯定すると、ロスは、Well, then, maybe it's time we all moved on. 「それじゃあ多分、僕たちはみんな、前に進む時だよ」と言うことになります。

過去記事、どんなに素敵かわからないでしょう フレンズ3-10その33 では、コーヒーハウスのセントラルパークでウェイトレスとして働く最後の日の挨拶で、レイチェルが、"it's just time to move on." というセリフを言っていました。
また、つらいことを忘れて前に進む フレンズ3-25その7 では、レイチェルとボニーのどちらを選んだらいいか悩んでいるロスが、
ロス: And she-she's really fun, and she's cool, and-and I'm finally moving on. Y'know? I mean, getting over Rachel was so-- (それにボニーはとても楽しいし、彼女はクールだし、それにそれに、僕はついに前に進み始めているんだ、そうだろ? だって、レイチェルを忘れることはとても…)
と言っているセリフもありました。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
move on [phrasal verb] : to forget the unpleasant events of the past and start to consider or plan the future
例) The breakup was two years ago - it's time to move on.

つまり、「過去の不愉快な(嫌な)出来事を忘れて、未来を考えたり、計画を立てたりすることを始めること」。例文は、「あの別れは2年前だった。もう前に進むべき時だ」。

この例文も、「別れたのは随分前だから、もう前に進まないと」というニュアンスですね。
男女の別れという辛い出来事を忘れて、前に進む、という場合に使われるフレーズであることが、この例文からもよくわかると言えるでしょう。

ロスは、it's time we all moved on. のように、we all 「僕たちみんなが」前に進むべき時だ、と言っていますね。
レイチェルと別れたロス自身のことだけではなく、ロスが別れた相手であるレイチェルも、そのレイチェルと今、恋愛関係を築きつつあるジョーイも、それぞれみんなが前に進むべきだ、と言っているわけですね。
we all と表現することで、「ロスは元カノのレイチェルにこだわるのをやめる」だけではなく、「レイチェルとジョーイも、今の恋愛関係を先に進める」ということも含んでいるということになるでしょう。

そんな風に前向きな発言をするロスですが、ジョーイはまだロスのことを気遣って、「でもお前がまだオッケーじゃないのなら」と言うのですが、それに対してロスは、No, but I wanna be. Hey, I will be. と言っています。
言葉が省略された形になっていますが、全ての要素を付け足して完全な文にするならば、
No, I'm not okay with it, but I wanna be okay (with it). Hey, I' will be okay (with it). ということになるでしょうか。
「お前が(まだ)大丈夫じゃないなら」と言われたことを受けて、「(ジョーイが言うように確かに)僕は(まだ今は)大丈夫じゃない。だけど、大丈夫に(オッケーに)なりたいんだ。ねぇ、僕は大丈夫になるよ」と言っていることになります。
今の状態が大丈夫な状態かと言えば、とても大丈夫とは言えないって自分でもわかってる。でも、「レイチェルとジョーイが付き合うこと」について大丈夫って言えるようになりたいんだ。そしてきっと(将来的に)大丈夫って言えるようになると僕は思ってる・信じてる、みたいなことですね。

元彼のレイチェルが自分の友達であるジョーイと付き合うことについて、大丈夫って言えるようになりたいし、きっとそうなれると思うんだ、と言った後、「それに、僕はチャーリーと一緒だし」→「僕にはチャーリーがいるし」と言うのですが、言った直後に何かに気づいた様子で、「僕はまだチャーリーと一緒だよね?(僕、チャーリーと別れてないよね?)」と心配そうに言っています。
「チャーリーはそのダンスを見なかったよね?」と言っている、the dance は、このシーンの最初にジョーイが言っていた「シカゴのサントラに合わせて服を脱いでいた」ことを指します。
ジョーイは、No. と言うことで、「チャーリーはそのダンスは見なかった」と言った後、That was just for me. とも言っています。
「あれはただ、俺のためだけだった」ということで、「あのダンスは、俺にだけ見せたもの。俺だけに見せるために踊ってたもの」と言っていることになります。
酔っ払ったロスは、ジョーイ一人を観客に見立てた感じで、ジョーイにアピールするような形で(笑)、踊りながら服を脱いだ、ということでしょうね。

You sure about this? は「この件については確かか、間違いないか」みたいなことですから、ロスが先ほど言ったこと、「みんな前に進むべき時が来た。レイチェルとジョーイが付き合うことについて、今はまだ大丈夫とは言えないけど、大丈夫になりたいし、きっとなれると思う」という内容について、「それで間違いないんだな。それでロスの気持ちは固まってると思っていいんだな?」と念押していることになるでしょう。

「じゃあ、俺たちは(何も問題なく)大丈夫ってことだよな?」と尋ねたジョーイに、ロスは自分から手を出して、パシッといい音を立てながら、堅く握手するのですが、手が痛くて、ハーッ! と息を呑むことになります。
これは、これより前のシーンでロスが手をやけどしていたから、なのですが、ロスが手をやけどした時のやりとりは、以下のようになっていました。
(Ross enters carrying a frying pan with fajitas - without any oven mitts.)
ロスはファヒータ(メキシコ料理)の入ったフライパンを持って入ってくる。オーブン用鍋つかみなしで。
ロス: Fajitas! Be careful! Very hot plate! Very hot!! (ファヒータだよ! 気をつけて! とっても皿が熱い! ものすごく熱いんだ!)
レイチェル: Ross, you don't even have oven mitts on! (ロス、あなた、鍋つかみをはめてさえいないわよ!)
(Ross laughs.)
ロスは笑う。
ロス: That is gonna hurt tomorrow! (それは明日、痛くなるだろうね!)

そんな風にやけどをしたシーンがあったので、最後のエンドクレジット前のオチとして、忘れた頃に(笑)そのネタを使った、ということですね。


★Rach からの年末の挨拶★
今日は大晦日ですね。
今年の6月には、このブログも10周年を迎えることができました。
めでたく10周年を迎えることができましたのも、拙ブログをお読み下さり、ランキングクリックで応援して下さった皆様方のおかげです。本当にありがとうございました!

10周年を迎えることになった節目の2015年も、私にとって、とても充実した1年となりました。
フレンズ解説も、ファイナルシーズンのシーズン10に入っています。
来年もフレンズの楽しさを伝えられるように、精一杯頑張ります♪

今年一年、皆様本当にありがとうございました。
来年も、どうかよろしくお願いいたします。

皆様も、どうか良いお年をお迎え下さいませ(^^)


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posted by Rach at 12:56| Comment(2) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月29日

そうじゃないということを除いては、そうだ フレンズ10-2その5

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ジョーイとレイチェルがキスしているのを目撃してしまったロスは、明らかにパニクっている様子でしたが、「僕とチャーリー、ジョーイとレイチェルの4人で、一緒に食事しよう!」と言い出します。
4人が集まると、やはりロスは普通の状態ではなく、他の3人があきれるほどのハイテンションで、一緒にいるのが気まずくなったチャーリーが、まず先に帰ることになります。
ジョーイとレイチェルも一緒に帰ろうとしたのですが、ロスの様子が心配だから俺は残ってロスの様子を見とく、と言って、ジョーイだけが残ることになります。
[Scene: Ross's apartment the next morning. Ross is very hung-over on the couch as Joey enters with a cup of coffee for him.]
翌朝のロスのアパートメント。ロスはカウチの上で、すっかり二日酔い状態で、そこにジョーイがロスのために、1杯のコーヒーを持って入ってくる。
ジョーイ: Morning. Here you go. (おはよう。どうぞ。)
ロス: Thanks. Did you stay here all night? (ありがと。一晩中、ここにいたの?)
ジョーイ: Yeah. (あぁ。)
ロス: So you took off my pants and shoes? (じゃあ、君が僕のパンツ(ズボン)と靴を脱がせたわけ?)
ジョーイ: No, no, no. You actually did that when you were dancing to the Chicago soundtrack. Look, Ross, about, about Rachel and I. Listen, you don't have to worry about that, okay, because nothing's gonna happen. (違う違う違う。実際にはお前が(自分で)そうしたんだよ。「シカゴ」のサントラに合わせて踊りながらね。なぁ、ロス、レイチェルと俺のことについてだけど。その件については心配する必要ないよ。だって何も起こらないからさ。)
ロス: What do you mean? (どういうこと?)
ジョーイ: Well, she and I said from the beginning that we weren't gonna do anything unless you were okay with it. And clearly-- (うーんと、レイチェルと俺は最初から言ってたんだよ。お前がその件について大丈夫になるまでは、俺たちは何もしない、って。それで明らかに(今のお前は大丈夫じゃないから)…。)
ロス: Hey, what are you talking about? I'm fine! (ちょっと、何言ってるの? 僕は大丈夫だよ。)
ジョーイ: It's okay, Ross. You know, I... totally understand. Of course you're not fine. You're... You're Ross and Rachel. (いいんだよ、ロス。ほら、俺は…よーくわかってるから。もちろん、お前は大丈夫じゃない。お前たちはロスとレイチェルなんだからな。)
ロス: Yeah, except we're not. I mean, we haven't been a couple in, like... six years. Oh, my God, is that right? Has it been that long? (そうだね、僕たちは(もう)”ロスとレイチェル”(というカップル)ではない、ということを除いてはね。だって、僕たちはもうカップルじゃないんだよ、ほら…6年くらい。なんてこった。それってほんと? そんなに長いの[そんなに経つの]?)
ジョーイ: That's what I hear, yeah. (俺もそう(6年だって)聞いた。そうだよ。)

ソファで眠っていたロスのために、ジョーイは目覚ましのコーヒーを持ってきます。
朝なのにジョーイがいることに気づいたロスは、「一晩中、ここにいたの?」と尋ねた後、「君が僕のパンツ(ズボン)と靴を脱がせたの?」と言っていますね。
ジョーイはそれを否定して、You actually did that when... のセリフを言っています。
直訳すると、「(俺がしたんじゃなくて)実際にはお前が(自分で)そうした[パンツと靴を脱いだ]、「シカゴ」のサントラで[サントラに合わせて]踊っていた時に」になります。
「シカゴ」は、ブロードウェイの人気ミュージカルで、2002年には映画にもなり、レニー・ゼルウィガー、リチャード・ギア、キャサリン・ゼタ=ジョーンズなどが出演していました。
その映画のサントラを流しながら、ロスは踊り子のように服を脱いでいた、ということなのでしょう。

その後、ジョーイは「レイチェルと俺のことについて、お前は心配する必要がない。だって、何も起こらないから」と言っています。
ロスに「どういうこと?」と聞かれたジョーイは、もう少し詳しく事情を説明していますね。
she and I said from the beginning that は「レイチェルと俺は、最初から(that 以下だと)言っていた」、unless は if not 「もし〜しなければ」ですから、that 以下は「もしお前がそれ(レイチェルと俺が付き合うこと)にオッケーじゃないなら、俺たちは何もしないつもりである」になります。

And clearly-- で言葉が止まっていますが、これは「明らかに今のお前は大丈夫じゃないから…(レイチェルと決めたように、俺たちは何もしない)」と言いかけていることがわかりますね。
それでロスは「一体何言ってるんだよ? 僕は大丈夫だよ」と言うのですが、少し前の4人デート中の、普通ではないロスの姿を見ていたジョーイは、「いいんだよ、ロス、ほら、俺はよくわかってるから。お前は大丈夫じゃないよ」と言って、You're Ross and Rachel. と続けます。
直訳すると「お前たちは、ロスとレイチェルだ」ということですね。
「お前とレイチェルは、Ross and Rachel だ」と、ごく当たり前の事実を述べているようですが、この Ross and Rachel には、「ロスとレイチェルという(みんなが知っている)カップル、二人」という感覚が込められています。
常にカップル、コンビなどで呼ばれる人たちの「お決まりカップル、お似合いコンビ」みたいなニュアンスですね。
このような、Ross and Rachel は、過去のエピソードにも出てきました。
”ロスとレイチェル”のロス フレンズ3-12その7 では、レイチェルの職場に電話をかけ、
ロス: This is Ross. (僕はロスです。)
マーク: Ross of...? (ロス、というのは、どちらのロスさん?)
ロス: Of "Ross and Rachel." (「ロスとレイチェル」の(ロスです)。)
と言っていました。
「レイチェルに電話してくるロスと言えば、レイチェルの彼氏のロスに決まってるだろ」みたいな気持ちが込められていますね。

”ロスとレイチェル”だぞ フレンズ3-16その19 では、
フィービー: They're gonna get through this, aren't they? (二人はこの(辛い)状況を切り抜ける[乗り越える]わよね。)
チャンドラー: Yeah, come on, it's Ross and Rachel. They've got to. (あぁ、そりゃそうだよ。”ロスとレイチェル”だぞ。二人は(きっと)切り抜けるはずだ。)
というセリフもありました。
このセリフには、「俺たちがずっと見てきたベストカップルの”ロスとレイチェル”」という感覚が出ていますね。
今回のセリフも、ただ二人の名前を並べただけではなく、「お前たちは、あの”ロスとレイチェル”」なんだから、ロスとレイチェルのロスが、レイチェルの新しい恋愛に普通でいられるわけがないことくらい、俺もわかってるよ、と言っていることになるでしょう。

You're Ross and Rachel. 「お前たちは(あの)”ロスとレイチェル”なんだ(から)」とジョーイが言ったことに対して、ロスは、Yeah, except we're not. と返しています。
これは、Yeah, except we're not Ross and Rachel. ということで、直訳すると、「そうだね。僕たちが”ロスとレイチェル”じゃない、ということを除けばね」と言っていることになります。
これは何とも回りくどい言い方ですが、要は、「君はそう言うけど、実際には僕たちはもう”ロスとレイチェル”(というカップル、間柄)じゃないんだ」と言っていることになります。

このような、except の使い方は、過去のフレンズにも出てきています。
加入ではなく共同設立 フレンズ8-9その5 では、ロスとウィル(演じるのはブラピ)の会話で、
ロス: But if you think about it, the "I Hate Rachel Club" was really the "I Love Rachel" Club. (でも考えてみたら、「レイチェル大嫌いクラブ[レイチェルを憎んでるクラブ]」は本当は「レイチェル大好きクラブ[レイチェルを愛してるクラブ])だったんだよ。)
ウィル: Uh, except that it was really the "I Hate Rachel Club." (あー、それが本当に「レイチェル大嫌いクラブ」であったということを除いてはね。)
というものがありました。

少し前のエピソード wiggle room フレンズ9-16その5 では、
マイク: No, but you don't want to get married either, right? (ないね、でも、君も結婚したいわけじゃないんだろ?)
フィービー: Right. Except that I do want to get married. (そうね。私は実際には結婚したいと思っている、ってことを除いてはね。)
というやりとりがありました。

どちらも、相手の言ったことをいったんは肯定したような返事をした後、「(相手が言ったこととは反対のこと)を除いてはそうだ」のように付け足すことで、「実際には(本当のところは)、相手が言ったことは間違いである」と完全否定する、相手の発言をひっくり返す、という表現になります。

今回のセリフでは、ジョーイが「お前たちは”ロスとレイチェル”なんだから(相手のことが気になって当然だよ)」と言ったことに対して、「ああ、そうだよね」とまずは肯定しながらも、「僕たちは”ロスとレイチェル”じゃないということを除いては(お前の言うのが正解)」みたいに表現することで、「実際には、お前の発言は間違っていて、僕たちはもう”ロスとレイチェル”(という関係・間柄)じゃないんだ」と相手の発言を訂正・修正したことになるわけですね。

「僕たちは(今はもう)”ロスとレイチェル”じゃない」と言った後、今度はもう少し具体的に、we haven't been a couple 「僕たち(僕とレイチェル)はカップルじゃない」と表現しています。
そのカップルじゃない期間として「6年くらい」と言った後、自分で「それって本当? そんなに長いの?」と驚いています。
That's what I hear, yeah. は「それ(二人が別れてから6年経つこと)が俺が聞いていることだ」という感覚で、こなれた日本語にすると、「あぁ、俺もそう聞いてる。俺が聞いたのもそうだ」ということになるでしょう。
フレンズ10-1 で、元彼ロスのことを気にするジョーイにレイチェルが、"Ross and I haven't dated in, like... six years." と言っていたことを思い出して、「レイチェルも確かに、6年だと言ってたよ」という意味で、そう言ったわけですね。


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posted by Rach at 13:15| Comment(0) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月24日

サンタを信じてるって書いといて フレンズ10-2その4

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トイレに行く途中、ビルとコリーンの息子オーウェンにすれ違ったチャンドラーは、「君を養子に迎えた時の話を聞きに来てるんだ」と言います。
それを聞いたオーウェンが「僕、養子なの?」と驚いたのを見て、自分が養子であることをオーウェンは知らなかった、ということにチャンドラーは気付くのですが…。
[Scene: Bill and Colleen's apartment. Chandler comes running into the living room. Monica is the only one there.]
ビルとコリーンのアパートメント。チャンドラーはリビングに走ってやってくる。モニカだけがそこにいる。
チャンドラー: Where are Bill and Colleen? (ビルとコリーンはどこ?)
モニカ: They're in the kitchen, getting something to eat. Can you believe how nice they are? (二人は台所にいるわ、何か食べるものを用意してる。あの二人、ほんとにいい人よね。)
チャンドラー: We have to leave!! (俺たち、ここを出なきゃ!)
モニカ: Why? What did you do in the bathroom? (どうして? トイレで何をしたの?)
チャンドラー: I didn't get to the bathroom. I bumped into Owen on the way. And he didn't know he was adopted. And there's a slight chance I may have told him. (俺はトイレには行かなかったんだ。途中でオーウェンにばったり会って。それで彼は自分が養子だってことを知らなかったんだ。そして俺は彼に(そのことを)話してしまったかもしれないって、かすかな可能性がある。)
モニカ: Oh, my god, where's my purse? No, you know what? I can replace everything in there. Get that binder and let's go! (なんてこと、私のバッグはどこ? いいえ(そんなことはいいわ)、ねぇ、バッグの中身は全部買い換えられる。そのバインダーを持って、出て行くわよ!)
(Bill and Colleen enter.)
ビルとコリーンが入ってくる。
コリーン: Hi. (はーい。)
ビル: Some little snacks for everybody. Oh, you don't have to eat the sour worms. Those are for Owen. (みんなに軽食を持ってきたよ。あぁ、サワー・ウォームは食べなくていいよ。それはオーウェンのものだから。)
コリーン: I'll go get him in a second. By the way, you should know we haven't told him he's adopted yet. (すぐにオーウェンを連れてくるわ。ところで、彼が養子であることはまだ彼に言ってないってことを、あなたがたには知っておいてもらいたいの。)
チャンドラー: But kids are so intuitive. Don't you think, on some level, he already knows? (でも子供ってすごく勘が鋭いですよ[直観力がありますよ]。思いませんか? ある程度、彼はもう知ってる、って?)
(Owen comes running in.)
オーウェンが走って入ってくる。
オーウェン: I'm adopted?! (僕、養子なの?)
チャンドラー: See? Intuitive! (ほらね? 勘が鋭い!)
ビル: What? Where did you hear that? (何だって? そのことをどこで聞いたんだ?)
オーウェン: He told me! And he paid me 50 dollars not to tell. (あの人が僕に言ったんだ! そして、僕に言わないように、って50ドルくれたんだよ。)
チャンドラー: Which, technically, now you should give back! (その50ドル、理論的に言うと、今はそれを返してもらわないとな!)
コリーン: You told him he's adopted? (彼が養子だって彼に言ったの?)
チャンドラー: I'm so sorry. But you should have a sign out there or something. Or at least whisper it to people when they come in the door. "Owen doesn't know he's adopted, and he also thinks that Santa is real." (本当に申し訳ない。でもどこかに掲示を出しとくとかすべきですよ。または少なくとも家に来た人間にささやくとか。”オーウェンは自分が養子だと知らない。それから彼はサンタが実在すると思ってる”ってね。)
オーウェン: He isn't?! (サンタは実在しないの?)
チャンドラー: (to Monica): We have to get out of here, baby! ([モニカに] 俺たち、ここから逃げなきゃ、ベイビー!)

部屋に慌てて入ってきたチャンドラーは、「ビルとコリーンはどこ?」とそこにいるモニカに尋ねています。
モニカは「何か食べるものを用意するために、台所にいるわ」と言った後、Can you believe how nice they are? と続けます。
直訳すると、「あの二人がどんなにナイスか(どんなにいい人か、親切か)信じられる?」ということですが、つまりは、「あの二人、ものすごくいい人よね」と言っていることになりますね。

「俺たち、ここ(この家)を出なきゃ[立ち去らなきゃ]!」と言うのを見て、モニカが What did you do in the bathroom? と言っているのが面白いです。
手を洗うためにトイレに行ったチャンドラーが、帰って来るなり、「ここを出なきゃ!」と慌てているので、トイレで何かしでかした、子供みたいにトイレを汚してしまったとか、そんなことをモニカは想像したようですね。

トイレのことが原因かと思ったモニカに、「俺はトイレには行かなかったんだ」とチャンドラーは言った後、「途中で、オーウェンにばったり会った[出くわした]んだ」と説明します。
「オーウェンは自分が養子だってことを知らなかった」と言って、And there's a slight chance... 以下のセリフを言っていますね。
slight chance は「わずかな・かすかな可能性」なので、直訳すると、「俺が彼に(彼が養子だってことを)話してしまったかもしれないって、かすかな可能性がある」になるでしょう。
「もしかしたら、俺、話しちゃったかも」というところで、チャンドラーは自分がそれを言ってしまった、とはっきり自覚しているわけですが、「自分が養子だと知らない子供にその事実を告げてしまった」という大失敗をしたことから少しでも逃げたい気持ちで、「俺、言っちゃった可能性がちょっとあるかも」みたいに言ってみせたわけでしょう。

事情がわかったモニカは、今すぐここを立ち去らなければと思ったようで、「私のバッグはどこ?」と聞いています。
purse は「パース」で、日本語では「小銭入れ」のイメージが強いですが、アメリカ英語では「ハンドバッグ」の意味で使われることが多く、フレンズで出てくる場合ももっぱら「女性が持つハンドバッグ」の意味ですね。
I can replace everything in there. は「その中(私のバッグの中)のすべてのものは取り替えることができる」という感覚。
バッグを探したけれど、すぐには見つかりそうにないので、中の物はまた全部、新しく買い換えれば済むことだわ、だからバッグのことはあきらめましょう、と言っていることになるでしょう。
「そのバインダーを持って、行きましょう!」と言っていることからも、モニカにとっては自分のバッグよりも、大切な情報満載の「買い替えのきかない」バインダーの方が大事だと思っていることがよくわかりますね。

ビルとコリーン夫妻が来るまでに立ち去ろうとした二人ですが、ちょうどそこに、軽食を持って夫妻が戻ってきます。
「みんなに、ちょっとした軽食だよ」と言った後、「sour worms は食べる必要ない(食べなくていい)。それ(ら)はオーウェンのためのものだから」と言っています。
sour worms については、Google 画像検索をすればすぐにわかっていただけると思います。
DVD日本語訳では、「ミミズ形のアメ/キャンディー」と訳されていたのですが、まさにそんな感じで、「カラフルなミミズ形のキャンディー」というところですね。
英語でも、the sour worms と大文字表記にはなっていないことから、固有名詞の商品名ではなく、「お菓子の一般的名称」だと考えれば良いでしょう。
実際、画像検索の結果、いろいろなメーカーのパッケージがヒットしますので、そういう形状のキャンディーは複数のメーカーで生産されているようですね。

コリーンは、すぐにオーウェンを連れてくる、と言って、「彼が養子だってことはまだ彼には言ってない、そのことをあなたがたには知っておいてもらいたい」と言っています。
既にオーウェンに会って、うっかりそのことを言ってしまったチャンドラーは、「でも子供ってすっごく直観力ありますよ[勘がいいですよ]」と言います。
そして、「彼はもう自分が養子だってことを、ある程度、知ってるって思いませんか?」と言って、「子供は勘が鋭いから、誰からか聞く前に既に自分で察している」という風に話を持って行こうとするのですが、そこにオーウェンが入ってきて、「僕、養子なの?」と両親に尋ねています。
オーウェンがそう言ったのを受けて、「ほらね、勘がいいでしょ?」みたいにチャンドラーは言うのですが、父親のビルは驚いて、「そのことをどこで聞いたんだ?」と尋ねます。

オーウェンは近くにいるチャンドラーを指して、「この人が僕に言ったんだ!」と言ってから、he paid me 50 dollars not to tell. と続けます。
pay+人+金額+to do は「〜するために人に(その金額の)金を払う」という感覚ですから、「人に(その金額の)金を払って〜させる」という意味になります。
今回は not to のように not が付いていますので、「人に金を払って〜しないようにさせる」という意味になります。
ですから直訳すると、「彼は僕に50ドル払って、言わないようにさせた」、つまり、「言わないように、と僕に50ドルくれた」ということになります。
DVD日本語訳では、「口止め料に50ドルくれた」となっていましたが、まさにそういうことですね。
「口止め料(として金)をくれた」という日本語を英訳したいと思った場合に、「口止め料」って英語ではどんな単語? と「置き換える英単語を探す」のではなく、口止め料とはつまり「言わないようにと金を払う」ことだと考えれば、今回のような pay を使ったフレーズを思いつくことも可能だろうと思います。
英訳というのは、「日本語で伝えたい”内容”を、自然な英語で表現する」ということですから、日本語の構造にとらわれ過ぎず、「つまりはこういうことだから」と意味を噛み砕いた上で、自然でシンプルな英語を組み立てることが重要だ、ということですね。

「養子であることを、その事実を知らなかった子供に伝えた上、俺が教えたって言っちゃだめだよ、と言って口止め料まで支払った」という「最低男」ぶりをバラされてしまったチャンドラーは、ジョーク的なことを言って逃げるしかないようです。
Which, technically, now you should give back. の which は、オーウェンが言った 50 dollars という金額を指すでしょう。
つまり、Technically, now you should give 50 dollars back. の金額部分を、オーウェンのセリフを受ける形で、which として前に出した形ですね。
「その50ドル、厳密に言うと、今、その金を、君は返すべきだ」という意味になるでしょう。
「口止め料として渡したのに、今、バラしたんだから、その金は返してもらわないとな」と言っているわけですね。

「養子だってことを本人に言ったの?」と驚くコリーンに、チャンドラーはとりあえず謝罪した後、「でも、どこかに a sign (標示、掲示、看板)を出しとくべきだよ」と言っています。
「どっかに張り紙でもして書いといてよ」みたいなことですね。
Or at least whisper it to people when they come in the door. は、「または少なくとも、人(来客)にそれをささやいてよ、その人がドアにやって来る時[訪問する時]に」になりますね。

本人の見えるところに掲示や張り紙するのがマズいのなら、せめて、この家を訪問したその時に、内緒話としてこっそり教えておいてくれないと、、、事前に教えてもらわないとわからないよ、みたいなことをチャンドラーは言っていることになります。

そうして、「オーウェンは自分が養子だってことを知らない」ってことを掲示するか、こっそり教えるかしといてよ、と、その「教える内容」を言っていますが、その後、「例えばこういうのも、その例の一つだよね」というように、「(彼は自分が養子だと知らないし)サンタは実在するとも思ってる」って何かの形で伝えといてよ、と言います。
それを聞いたオーウェンは驚いた顔で、He isn't?! と言っていますね。
つまりは、He isn't real?! 「彼は実在してないの?」と聞き返していることになるので、オーウェンはサンタが実在すると、サンタさんは本当にいるとこの瞬間まで信じていた、ということがわかります。
わかりやすい例として、話のついでにサンタの話を持ち出しただけなのに、その余計なひと言で、オーウェンにさらにショックを与えてしまった、ということになってしまったわけですね。
失言に次ぐ失言で、ここにはいられないと悟ったチャンドラーは、「ここから逃げなきゃ、ベイビー」と言っています。
普段はモニカに対して、baby と呼び掛けるようなキャラではないですが、ちょっと冗談っぽくベイビーなどと言わないと、この場の気まずい空気から逃れられない、という気がしたのでしょうね。

ちなみに、「サンタはいない、と子供に言った」という話では、アリー my Love (Ally AcBeal)の、シーズン4第6話「クリスマスの秘密」(原題: 'Tis The Season)で、「サンタはいない、とニュースで発言したキャスターが、自分がテレビ局から解雇されたのは不当解雇だと訴えた」というエピソードがありました。
「孫がそれを聞いてショックを受けた」という関係者の話から、その発言が子供に及ぼした影響を実証するために、8歳のジェイコブ君が召喚され、アリーの同僚のリン(演じるはルーシー・リュー)が彼に質問するシーン。
ニュースでそう言っていた時に、本当はサンタはいない、ってわかってたんじゃないの? という話の続きで、リンがその子に以下のような質問をしていました。
リン: You thought Santa delivered presents to all over the world? (サンタが世界中にプレゼントを配ると思ってたの?)
ジェイコブ: On Christmas Eve. (クリスマス・イブにね。)
リン: So, it takes a jet going 700 miles per hour, six hours just to fly across on country, and you thought eight tiny reindeer could lug this big sled all over the world in one night? (ジェット機でも、時速700マイル(1100キロ)で、国を横断するだけで6時間かかるわね。それであなたは、8頭の小さなトナカイが、一晩で世界中を大きなソリを引いて回れると思ってたの?)

8歳の子供にこんな理詰めの質問で攻めるのが、いかにもリンらしくて、とても印象に残っています^^

今回、「オーウェンはサンタが実在すると思ってる、って、掲示でもしといてよ」というセリフを解説することになりましたが、今日がクリスマス・イブだったのがあまりにもタイムリーだと思ったので、アリーのクリスマスエピソードも併せてご紹介してみました。

、、、ということで、
Have a Merry Christmas, you guys! ;)


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posted by Rach at 16:33| Comment(2) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月22日

まずは俺に手を洗って欲しいってこと? フレンズ10-2その3

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養子縁組を考えているチャンドラーとモニカは、フィービーの友人で、養子を迎えた経験がある夫婦に話を聞くために、その家を訪問しているところ。
チャンドラー: I mean, you have a lovely home. (素敵なおうちですね。)
モニカ: Well, we appreciate anything you can tell us. (あなたがたが言って下さることはどんなことでもありがたいわ。)
コリーン: Well, actually, I think this might help. (えぇ、実は、これが役に立つんじゃないかと思うの。)
(She gives Monica a big binder that's perfectly in order.)
コリーンはモニカに、完璧に並べられた大きなバインダーを渡す。
コリーン: It's pretty much all the information you need. (あなたが必要とする情報がほとんど全て入っているわ。)
モニカ: Oh, my God! (まぁ、すごい!)
コリーン: Everything is broken down into categories, and then cross-referenced. And then color-coded to correspond with the forms in the back. (全てがカテゴリー分けされていて、それから相互参照されているの。それから、最後の書類と一致するように色で塗り分けられているわ。)
モニカ: Thank you. (To Chandler.) I think I just had a tiny orgasm. (ありがとう。[チャンドラーに] 軽いオーガズムを感じたわ。)
ビル: I know the process is frustrating, but it's so worth it. Adopting Owen was the best thing that ever happened to us. ((養子縁組の)手続きは(大変で)いらいらする[フラストレーションがたまる]けど、やるだけの価値はあるよ。オーウェンを養子に迎えたことは、私たちに起こった出来事の中で最高の出来事だった。)
チャンドラー: That's great. (To Monica.) Can I see the book? (それは素晴らしいですね。[モニカに] その本見ていい?)
(Monica looks at him.)
モニカはチャンドラーを見る。
チャンドラー: You want me to wash my hands first, don't you? (まずは俺に手を洗って欲しい、ってことかな?)
モニカ: Please. It's just so pretty and white. (ええお願い。すっごくきれいで真っ白だから。)
コリーン: Bathroom is down the hall to your left. (お手洗いは廊下を行った左手にあるわ。)
(Chandler leaves.)
チャンドラーは去る。
コリーン: I would have told him to do it too. ((あなたが言ってくれなければ)私も同じことを彼に言ったでしょうね。)
モニカ: Can I adopt you? (あなたを養子に迎えていい?)

we appreciate anything you can tell us. を直訳すると、「あなた(がた)が私に話すことができることは何でも、私たちは感謝する」ということ。
つまり、「何を話して下さっても、それはどんなことでも全てありがたいわ」と言っていることになります。
妻のコリーンは、「これが役に立つかもしれないと思うの」と言って、大きな白いバインダーをモニカに手渡します。
pretty much は「ほとんど、だいたい」ですから、It's pretty much all the information you need. は、「(それは)あなたが必要とする情報のほとんど全てである」→「そのバインダーには、あなたが必要とする情報のほとんどすべてが入っている」ということですね。

その後、そのバインダーの仕組みをコリーンは説明しています。
be broken down into categories は「カテゴリーに分けられている・分類されている」。
cross-reference は「相互参照、(同一書中の)他所参照」のことですから、cross-referenced という過去分詞形は「相互参照されている、相互参照できるようになっている」ということ。

color-code は文字通り「カラーでコード化する」という感じで、「(識別のために)〜を色で塗り分ける」ということですね。
correspond with は「〜と一致する、〜と符号する」、form はこの場合は「書類、(記入)用紙」という意味だろうと思います。
ですから、color-coded 以下は、「後ろにある(バインダーの最後にある)書類と一致するように、色で塗り分けられている」と言っていることになるでしょう。

分厚い資料のバインダーですが、ただ資料をどっさり綴じ込んであるだけではなく、その中身がきちんとカテゴリー分けされていて、情報が相互参照できるようになっており、書類とそれに対応する資料が色分けされてわかりやすくなっている、ということですね。

コリーンのてきぱきとした説明を聞いて、モニカはありがとう、と言った後、隣にいるチャンドラーに、I think I just had a tiny orgasm. と小さな声で言うのが面白いです。
orgasm は「性的な絶頂」のような意味ですね。
きっちり屋で整理整頓好きのモニカとしては、大量の資料を的確にカテゴライズしてまとめてあるというコリーンの話を聞き、自分の分身に出会ったような気がして、性的快感に匹敵するような悦びを覚えた(笑)ということでしょう。

モニカが同じようなタイプの人であることは、過去のエピソードにも出てきています。
船頭多くして船山に上る フレンズ7-2その1 では、結婚式の場所を決めるための資料として、アルファベット順、地理的な順、面積順に分けられた巨大なバインダーを見せるシーンが出てきました。
Star Wars Day+フレンズ9-11その1 では、仕事をやめた夫チャンドラーのために、仕事探しの参考になるようにと大量のフォルダーを見せるシーンもありました。
その時の以下のセリフが、今回のコリーンと同じ匂い(笑)がしますね。
モニカ: Okay. I have looked through a bunch of career guides, photocopied and highlighted key passages and put them into alphabetical folders, so you can make an informed decision. (オッケー。私は大量の職業ガイドに目を通して、コピーを取って、キーとなるところ(大事なところ)にハイライトを塗って、それをアルファベット順のフォルダーに入れたの。そうしたらあなたは情報に基づいた決断ができるでしょ。)

今回のエピソードに戻ります。
ビルは、養子縁組のプロセス(手続き)は、大変でフラストレーションがたまるけど、worth it 「それだけの価値がある」と言っています。
Owen を adopt したこと、つまり、オーウェンを養子としてこの家に迎えたことは、私たち夫婦にこれまで起こった出来事の中で最高の出来事だった、と言います。

それは素晴らしいですね、と言ったチャンドラーは、バインダーを持っているモニカに「俺もその本を見ていい?」と尋ねるのですが、モニカは言葉は発しないものの、何か言いたげな顔でじっとチャンドラーの顔を見ています。
その意図を察したチャンドラーは、「君は俺に、まず手を洗って欲しいと思ってるのかな?」みたいに尋ねます。
Please. は「お願いだから、どうかそうして(手を洗って)」という感覚ですね。
It's just so pretty and white. は、その分厚い白いバインダーのことをそう言っているわけですが、ここでの pretty は、プリティという言葉からまずは想像される「かわいい」という意味よりは、「きれいな」という意味になるようです。
研究社 新英和中辞典にも、
pretty=〈場所・ものなど〉きれいな、こぎれいな
a pretty house こぎれいな家

という語義が出ています。
「お願いね。汚れていない、すっごくきれいで真っ白なバインダーだから」と言って、「見る前に是非手を洗って来て欲しいわ」と言っていることになります。

down the hall は「廊下を行ったところ」、to your left は「あなたの左手に、左側に」。
チャンドラーが手を洗うために部屋を出た後、コリーンは隣にいるモニカの方に身体を傾けて、少し小さめの声で、I would have... 以下のセリフを言っています。
I would have told him to do it too. を直訳すると、「私もそれをするようにと彼に言っただろう」になるでしょう。
ここでは「もしあなたがそう言ってくれなかったら」もしくは「私があなたの立場なら」というような仮定のニュアンスが込められています。
こなれた日本語にすると、「私も同じことを彼に言ってたところだわ」という感じで、モニカの言動に自分も賛同する、あなたがそう言ってくれて良かった、助かった、と言っていることになります。

「手を洗えってことかな」と言ったチャンドラーは、そういうモニカの性格をわかっているけれども、そういう部分を喜んで支持しているわけではありません。
俺の妻はこういう人だから、、とあきらめているだけ、という感じですね。
それに対して、コリーンは、モニカと同じタイプの人なので、モニカの言動を全面支持してくれているわけですね。
「私も同じように言ってたわ」と言ってくれたコリーンに、モニカが「あなたを養子に迎えることできる? あなたを養子にしていい?」と言うのが面白いです。
自分にぴったりの人を見つけてしまった、あなたとならこれから何もかもうまくやって行けそう、相性抜群よね私たち、みたいな感じですね。


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posted by Rach at 16:12| Comment(0) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月18日

両手で抱っこしてたら守れない フレンズ10-2その2

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[Scene: Central Perk. Frank Jr., Phoebe and the triplets are there. The triplets are now sleeping on top of each other on the couch.]
セントラル・パーク。フランク・ジュニア、フィービーと三つ子がそこにいる。三つ子は今、カウチの上で、お互いにもたれて眠っている。
フィービー: Oh, God. So adorable. Look at them, sleeping there like angels. (まぁ。すっごく可愛らしいわ。あの子たちを見て、そこで天使のように眠ってるわ。)
フランク・ジュニア: Yeah, I really cherish these moments, 'cause before you know it, they're gonna be awake again. (あぁ、俺はほんとにこの瞬間を大切にしてるんだ、だって気づかないうちに、三つ子はまた起きちゃうんだよ。)
フィービー: Well, they may be a handful, but they're so cute. (あぁ、あの子たちは手に負えないかもしれないけど、でも、すっごく可愛いわ。)
フランク・ジュニア: Yeah. (うん。)
フィービー: Oh, God, last time I babysat them, they did the funniest thing. (あぁ、こないだ、あの子たちの子守[ベビーシッター]をした時、彼らはすっごく面白いことをしたのよ!)
フランク・ジュニア: I haven't slept in four years! (俺、4年間、寝てないんだ!)
フィービー: That's a, that's a long time. (それは、それは長い時間ね。)
フランク・ジュニア: You just don't know how hard it is, Phoebe. There's just so many of them. You know, two I can handle. Two's great. You just hold one in each hand. But what do I do when the third one runs at me with his bike helmet on? I got no more hands to protect my area! There's three of them, Phoebe. Three! (どんなに大変かわからないだろ、フィービー。ただとにかく数が多いんだ。ほら、2人なら俺も扱える。2人なら最高だよ。ただ、それぞれの手に1人ずつ抱っこすればいい。でも、どうしたらいいんだ? 3番目の子が、自転車のヘルメットをかぶって、俺に向かって走ってきたら? 俺のエリアを守るための(それ以上の)手はないんだ! 3人もいるんだ。3人だぞ!)
フィービー: Yeah, I know, Frank. I counted them when they were coming out of my area. (そうね、知ってるわ、フランク。私、あの子たちの数を数えたもん、あの子たちが私のエリアから出てきた時にね。)

フィービーの弟のフランク・ジュニアは、セントラルパークに三つ子を連れて来ています。
弟夫婦のために、フィービーが代理母となって産んだ三つ子ですね。
疲れてお互いにもたれるようにして、カウチの上で眠っている三つ子ちゃんたちを見て、フィービーは、So adorable. 「とっても可愛らしいわ」、Look at them, sleeping there like angels. 「あの子たちを見て、(そこで)天使のように眠ってるわ」と愛しげに言っています。

I really cherish these moments の cherish は「〜を愛情をこめて大事にする、大切にする」という意味。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
cherish : to feel that something is very important to you
つまり、「自分にとって何かが非常に大切だと感じること」。

ですから、フランクは「(三つ子たちが)眠っているこの瞬間を、俺は本当に大切に思ってるんだ」と言っていることになり、天使のような寝顔を見ているこのひと時を、幸せで大切なものに思っている、という親ならではの発言をしているように聞こえますね。
ですが、その後の 'cause に続く説明で「すぐに、この子たちはまた目を覚ましちゃうから」と言っているので、「寝ていてくれるこのひと時が本当に大事なんだ」というのは、「起きたら大変だから、寝ててくれるとありがたい」的な発言だったということがわかる、という仕組みですね。

「目を覚ます前の、眠っていてくれるこの時間がとっても大切で貴重なんだ」みたいに言う弟に対して、フィービーは、「(確かに)この子たちは a handful かもしれないけど、でもすっごく可愛いわ」と言っています。
この handful は、a handful のように不定冠詞の a がついていることからもわかるように「名詞」です。
-ful と言えば、beautiful, careful のように形容詞のイメージが強いですが、「〜1杯(の量)」という意味で、名詞語尾の接尾語としても使われます。
an armful of flowers なら、「腕いっぱいの花、ひと抱え(かかえ)の花」ですね。

handful は「手一杯、ひとつかみ、ひと握り」という意味になり、a handful of sand なら「ひと握りの砂」ということですが、a handful は口語で「手に負えない人・もの・こと」という意味として使われます。
ですから、they may be a handful は「あの三つ子たちは、手に負えないかもしれないけど」ということですね。

LAAD では、
a handful : (informal) someone, especially a child, who is difficult to control
例) 3-year-old Matilda is a handful.

つまり、「コントロールするのが難しい人、特に子供」。例文は「3歳のマチルダは手に負えない(子だ)。」
今回のフレンズのセリフと同様に、"(子供)is a handful." の形で、「(この子)は手に負えない」と表現できることが、この例文からもよくわかりますね。

その後、「大変だけど可愛い」話の続きとして、「こないだ、3人の子守(babysit)をした時、すごく面白いことをしたのよ」と、その時にあった出来事を語り始めようとするのですが、フランクはそんな話を聞くどころじゃない、というような様子で、疲れ切って、鬼気迫るような形相で、I haven't slept in four years! と言っています。
文字通り訳すと、「この4年間、俺は全然寝ていない」みたいなことですね。
4年間一睡もしていない、ということは不可能ですが、気持ちとしてはそれくらい寝てない感じの、ゆっくり寝る暇もない、この4年間寝た気がしないほど、子供たちに振り回されていることを表現していることになるでしょう。

ものすごい顔でそう言ってくるので、フィービーも「それは長いわね」と言うしかありません。
フランクは、「それがどんなに大変かフィービーにはわからないんだよ」と言った後、There's just so many of them. と言っています。
「ただもう、多すぎるんだ」という感じですね。
You know, two I can handle. Two's great. は、「ほら、2人なら俺も扱えるんだ。2人は最高だよ」ということ。
I can handle two (children). の「2人」という部分を強調するために、前に出した形となるでしょう。
その後、三つ子ではなくて、2人の双子ならどうなるか、ということをフランクは説明しています。
You just hold one in each hand. は「ただ、それぞれの手に1人を抱けば(抱っこすれば)いい」ということですね。
その後、「3人いる場合は、手は2つしかないから、1人抱っこできない子がでてくる」というようなことならまだ普通の話の流れなのですが、その後の説明がフランクらしくて面白いです。

But what do I do when the third one runs at me with his bike helmet on? は「でもどうしたらいい? 3番目の子が、自転車のヘルメットをつけて俺に走ってきたら?」ということですね。
I got no more hands to protect my area! の got は have の意味で、「俺のエリアを守るための手はもうそれ以上(持って)ない」と言っていることになります。
my area というのは漠然とした表現ですが、フランクも area という単語を強めに発音しているので、ある場所のことを「ある特定のエリア」のように意味ありげに言っていることがわかります。
「両手で2人抱っこしている時に、もう1人の男の子が頭にヘルメット付けて俺に向かって突進してきた時に、俺は両手がふさがっているんで、「俺のエリア」を守るための手がないんだ」という話の流れから、男性にとって守るべき大事な場所(笑)である、あのエリアのことを言っていることになりますね。
このセリフ、その突進してくる男の子が、わざわざ「自転車のヘルメットをかぶって」いるというのが、余計に面白さを増していると思います。
子供本人はヘルメットで頭が守られている分、アメフト選手のように全力でぶつかってくるわけで、痛さも倍増、というところなのでしょう。

「3人もいるんだ。3人だぞ!」とことさら3人であることを強調するフランクに対して、その三つ子を代理母として産んだフィービーは、「えぇ、知ってるわ。フランク」と言った後、I counted them when they were coming out of my area. と言っています。
直訳すると、「私はあの子たちの数を数えた。あの子たちが私のエリアから出てきていた時に」になるでしょう。
フランクが my area と言ったのを受けて、フィービーも、MY area のようにマイを強調して言っています。
「マイ・エリア(俺のあの場所)が守れない! 3人もいるから」と騒いでるけど、えぇ、3人だってことはよーくわかってるわよ、だってその3人は、マイ・エリア(私のあの場所)から出てきたんですもの、みたいに返したことになるでしょう。
身体の秘めたる大事な部分のことを二人とも「(俺の・私の)あの場所」と表現しているわけですが、ちょっと下品な感じで表現すると「アソコ」みたいな感じになるでしょうか。
具体的な単語を使わずとも、漠然とした my area という表現で、話の流れからその場所を指しているとわかる、ということですね。
「2人と比べて3人は大変」ということを述べるなら、他にもいろいろ言えることがあるでしょうが、「2人を両手に抱えてたら、大事なところが守れない」みたいな話を持ち出すのがフランクらしいし、それに対して「同じレベルで」(笑)返すところが、似た者姉弟という感じがして、面白いシーンだなと思いました。


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posted by Rach at 16:19| Comment(2) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月16日

Chill! 冷静になれ! フレンズ10-2その1

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シーズン10 第2話
The One Where Ross Is Fine (ダブルデートは楽しい!?)
原題は「ロスが大丈夫な話」


前のエピソードの続きからです。
ジョーイとレイチェルがキスしているところに、ロスがエマを連れて入って来たので、ロスは二人のキスを目撃してしまいます。
ジョーイ: Okay, Ross. I realize that you didn't expect to walk in and see that, but.... Let me explain, okay? (オッケー、ロス。入ってきて、そういうのを見るって思ってなかっただろうってわかるけど… 説明させてくれる?)
レイチェル: We weren't doing anything! (私たち、何もしてなかったわ!)
ジョーイ: Rach, he just saw us. (レイチェル、彼は俺たちを見たんだぞ。)
レイチェル: Shhh. (シー。)
ジョーイ: But what you saw, that is the extent of it, okay? One kiss. (でもロスが見たのは、あれがその範囲・限界なんだ[あれ以上のことは何もしていない]。1回のキスだけだ。)
レイチェル: No, come on, that is a lie! We also kissed in Barbados. (いいえ、ちょっと、それは嘘よ! 私たちはバルバドスでもキスしたわ。)
ジョーイ (to Rachel): Dude, chill! (to Ross) Okay, we also kissed in Barbados, but we didn't plan it, okay? And the only reason that that happened was because I saw you kissing Charlie. ([レイチェルに] おい、落ち着けよ[冷静になれよ]! [ロスに] わかった、俺たちはバルバドスでもキスした。でも、そんなつもりじゃなかったんだよ、な? それで、それが起こった唯一の理由は、ロスがチャーリーとキスしてるところを俺が見たからなんだ。)
レイチェル: Yeah, you started it! I have got to chill. (そうよ、あなたが始めたのよ![きっかけはあなたよ!] 私、落ち着かないといけないわね。)
ジョーイ: Look, we probably should have talked to you about this before it ever happened. But.... (なぁ、多分俺たち、こういうことが起こる前に、このことをお前に話しておくべきだったのに。でも…)
レイチェル: Oh, we feel so terrible about this, Ross. (あぁ、私たち、この件については本当に申し訳なく思ってるわ、ロス。)
ジョーイ: Yeah. But it did happen. So.... (そうだよ。でも起こっちゃったんだ。だから…)
(Ross looks shocked and says nothing.)
ロスはショックを受けた様子で、何も言わない。
ジョーイ: Ross? (ロス?)
レイチェル: Ross? (to Joey) Can we just close the door? (ロス? [ジョーイに] ただドアを閉めちゃうってこと、可能?)

キスしているところをロスに目撃されてしまったので、ジョーイはロスに説明しようとしています。
I realize that you didn't expect to walk in and see that, but... は、「ロスが入ってきて、今のようなことを見るって予期してなかった、って俺にはわかるけど」ということで、「予期せぬものを見て、きっと驚いてるだろうと思うけど(俺から説明させて欲しい)」というニュアンスですね。

「俺から説明させて」とジョーイが言った直後に、横にいたレイチェルが、「私たち、何もしてなかったわ!」と言うので、観客からもラフトラック(笑い声)が起こっています。
ジョーイが「ロスは俺たち(がキスしてるの)を見たんだぞ」と言っている通り、ばっちりロスに目撃されてしまったにもかかわらず、ここまで大胆に「私たち、なんにもしてない」と主張しているレイチェルに笑ってしまいます。
「してない、なんて言ったところで、実際、俺たち見られちゃったんだし」と言っても、まだしらばっくれて、「シー」と言うのもまた面白いですね。
「あれこれ言わずに黙ってたら、バレないわ」とでも思っている様子で、目撃したロスが動揺しているのと同じく、目撃された方のレイチェルもかなりパニクっている、正常な状況判断ができなくなっていることがわかります。

レイチェルはすっとぼけようとしていますが、ジョーイはロスにきちんと状況を話そうと頑張ります。
But what you saw, that is the extent of it, okay? One kiss. を機械的に直訳すると、「でも、ロスが見たことは、あれがそれの範囲・限度なんだよ、いいか? 1つのキスだ」みたいになるでしょうか。
「あれがその範囲・限度」というのは、あれ(今ロスが目撃したこと)以上の広がりがない、あれを超えるような行為はない、というようなニュアンスになるでしょう。
DVDの日本語音声では「だけど、今、見たとこ止まり(どまり)だよ。キスは一度だけだ。」となっていましたが、まさにそういうことでしょうね。
「今、俺たちがキスしてるのを見て、それ以上のことまで既にしてるんじゃないかと思ってるかもしれないけど、あのキスが俺たちがしていることの範囲の限界で、それ以上のことはしていない。俺たちがしたのは、今のキス1回だけ」と説明していることになります。

そこでもまた、レイチェルが余計な口を挟んで、事態をさらにややこしくしていますね。
「これ以上のことはしてない。この1回のキス以外は何もしてない」みたいに言ったジョーイに対して、「キスが1回だけなんて、そんなの嘘よ! 私たちはバルバドスでもキスしたわ」と、ロスの目の前で言ってしまいます。
茫然としているロスをこれ以上傷つけないようにと、ジョーイが頑張って説明しようとしているのに、「言わなくてもいい情報」を言ってしまうレイチェルに、ジョーイも、Dude, chill! と言っています。
dude はもっぱら男性に対する呼び掛け語として使われる言葉で、ここでは男の連れに注意するように、「おい、ちょっと」と言っている感じですね。
ここでは「さっきまで情熱的にキスしていた大好きな女性」という感情は忘れて、失言を繰り返す相手に「おい、こら」的に呼び掛けた感じになるでしょう。

chill は名詞で「冷え、冷たさ、寒さ、寒気」という意味で、動詞では、他動詞「冷やす」、自動詞「冷える」という意味になります。
ここでは、パニクって熱くなっている感じの人に、「落ち着け、パニクってるのを冷ませ」と言っている感覚になります。
日本語の「冷静になれ」という言葉にも「冷める、冷たい」という漢字が使われていますし、興奮して熱くなっていることに対して「冷」(chill)という言葉が落ち着きを表わすのは、日米共通の感覚と言える気がしますね。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
chill [intransitive] also chill out : (spoken, informal) used to tell someone to be calm instead of feeling angry or nervous
例) Shelly, just chill out, okay?

つまり、「怒ったり、ナーバスになったりしないで、落ち着くようにと人に言う時に使われる」。例文は「シェリー、ちょっと落ち着きなよ、ね?」

過去記事、フレンズ2-14その20 では、
レイチェル: Where's Chip? Why isn't he here yet? (チップはどこ? どうして彼はまだ来てないの?)
ロイ(モニカのデート相手): He'll be here, okay? Take a chill pill. (彼はここに来るよ、わかった? ちょっと落ち着きなよ。)
のように、Take a chill pill. という表現が出てきました。
a chill pill は「鎮静剤」という意味で、「鎮静剤を飲めよ」ということはすなわち、「落ち着けよ」ということですね。
LAAD では、
take a chill pill : (spoken) used to tell someone to stop being excited, nervous, or angry
つまり、「興奮したり、ナーバスになったり、怒ったりするのをやめろと人に言う時に使われる」。

「このキス1回しかしてない」とジョーイが説明したのに、レイチェルが正直に(笑)「バルバドスでもしたでしょ!」みたいに言ったことから、ジョーイもそれ以上嘘はつけず、「確かに俺たちはバルバドスでもキスした。でも、それを plan していなかった」と説明します。
キスなんてするつもりはなかったけど、成り行きで、流れで、そうなっちゃったんだ、みたいなことですね。
the only reason... 以下を直訳すると、「それが起こった唯一の理由は、ロスがチャーリーとキスしているところを俺が見たからだ」になります。
「俺の元カノのチャーリーとお前(ロス)がキスしてるところを目撃しちゃったってことが、俺がレイチェルとキスすることになった、たった一つの理由だ」ということで、そんな場面を目撃さえしなければ、レイチェルとキスすることにはならなかった、と言っていることになるでしょう。

「二人のキスを見て、俺は動揺して、、」みたいなことをジョーイは言いたいのでしょうし、ジョーイの言い方にロスを非難するような感じも全くありませんが、「ロスとチャーリーのキスを見たのが原因」とジョーイが言ったことを受けて、レイチェルは、「そうよ、あなたがそれを始めたのよ!」みたいに言っています。
こんなことになったのも、チャーリーとキスをしたあなたが原因なんだからね! みたいな口調でそう言った後、今回はレイチェル自身も自分がまだパニクっていることを自覚したようで、即座に、「私、落ち着かないといけない(落ち着け、私)」と言って、余計なことを口走ってしまう自分に言い聞かせるようにしています。

we probably should have talked to you about this before it ever happened. の should have p.p. は「(過去のあの時)〜すべきだったのに(実際にはそうしなかった)」というニュアンスですから、「それが起こってしまう前に、このことについて、お前に話をしておくべきだった」という意味になります。
レイチェルも、「このことについては、本当に悪いと(申し訳ないと)思ってるわ」と言っていますね。
そうやって謝る二人ですが、ロスは何を言われても、全く言葉を発しようとはしません。
今回のシーンは、ジョーイとレイチェルがロスに対して、謝ったり弁解したりしている、というやりとりなのですが、ロスは画面には映っているものの、目を見開いて驚いた顔をしたままで、全くの無言です。
セリフだけを文字で見ていると、ロスがそこにいるのかどうかわからないほど無言で、ただただ驚いて声も出ない、何も言えない様子を時折カメラが映すことで、ロスがどれほどショックを受けているかがわかる、という演出になっていると言えるでしょう。
自分たちのことを説明するのに精一杯だったジョーイとレイチェルですが、何を言っても全く反応しないロスのことを少し冷静に見ることができるようになったようで、あげく、レイチェルが、「ただ(このまま)ドアを閉めちゃうことできるかしら?」みたいにジョーイに言っています。
話を聞いているのか聞いていないのかもわからないほど、固まったままなので、このままドアの外に締め出して、何もなかったことにしちゃおっか、みたいな感じですね。


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posted by Rach at 14:17| Comment(0) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月14日

おやすみ、って言うのはやめて フレンズ10-1その6

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ジョーイと相思相愛であることを確認し合ったレイチェルは、元彼のロスにそのことを話そうとロスのアパートメントを訪れるのですが、ホテルから持ち帰ったシャンプーがバッグの中で漏れて、ロスは大騒ぎとなり、話をするどころではなくなってしまいます。
その後のシーン。
[Scene: Rachel and Joey's apartment. Joey enters.]
レイチェルとジョーイのアパートメント。ジョーイが入ってくる。
ジョーイ: Hey! (やあ!)
レイチェル: Hi! (はーい!)
ジョーイ: So, did you err... did you tell Ross? (それで、ロスに話した?)
レイチェル: Well, I tried, but then he had a shampoo-related emergency. So I guess now it's your turn again. (うーんと、話そうとしたんだけど、その後、彼にシャンプー関連の緊急事態があってね。それで今度は、またあなたの番だと思うの。)
ジョーイ: No, no, no, no, no, no, no, no... I think it's better if you tell him. You know, it's easier for a woman. That way, you know, if he gets mad, all you have to do is go: "I didn't mean it. I'm so so--ooory." (he pushes his breasts together from the side) (だめだめだめだめ…。君がロスに言う方がいいと俺は思うんだ。ほら、女性の方がより簡単だろ。そんな風に、ほら、もしロスが怒ったら(→訂正:そうすれば[もし君が言えば・君が行けば]、ほら、もし彼が怒っても)、君がすることはこんな風に言うことだけだよ[君はこんな風に言えばいいだけだよ]。「私はそんなつもりじゃなかったの。ほんとに、ごめんなさ〜い」って。[ジョーイは自分の胸を脇から中央に押す[寄せて(押し)上げる])
レイチェル: Yeah, 'cause that's what we do. (そうね。だって、それが私たち(女性)がすることよね[女はそういうこと、よくするもんね]。)
ジョーイ: Alright, alright, okay, uhm... How 'bout this, how about this? Tomorrow... tomorrow we'll both go and we'll tell him together. (そうだよ、そうだよ。よし。あー、こういうのはどう? こういうのはどう? 明日… 明日、俺たち二人で行って、俺たち二人で一緒にロスに言うんだよ。)
レイチェル: Okay, that sounds fair. That just means, once again, we can't-- (いいわ、それって公平に思えるわよね。それはつまり、もう一度、私たちはできない…ってことよね。)
ジョーイ: I know, I know. But that's okay. I mean, we can control ourselves. We're not animals. (わかってる、わかってる。でもそんなの大丈夫だよ。ほら、俺たち、自分をコントロールできるし。俺たちは動物じゃないんだから。)
レイチェル: No! Of course, we can wait. (ええ(動物なんかじゃないわ)! もちろん、私たちは待てるわよ。)
ジョーイ: Yeah. (そうさ。)
レイチェル: Alright, so I guess that means good night then? (そうよ。それじゃあ、それはつまり、「おやすみなさい」ってことよね?)
ジョーイ: Yep. Good night. (they give each other a small kiss on the mouth, and stare at each other for a while) (その通り。おやすみ。[二人はお互いの口に小さなキスをして、それからしばらくお互いを見つめる])
レイチェル: Goo--ood night! (おーやすみ!)
ジョーイ: Good night! (they give each other a kiss again, but this time it lasts longer) (おやすみ! [二人はまたキスをするが、今度はさっきよりもキスが長く続く])
レイチェル: Seriously, good night! (ほんとに、おやすみ!)
ジョーイ: Stop saying good night. (おやすみ、って言うのはやめて。)
レイチェル: Okay. (わかった。)
(Now they kiss passionately... and then Ross enters with Emma. They freeze, pull away and look at Ross who looks like he just can't believe what he's seeing. Joey straightens his shirt.)
そうして二人は情熱的なキスをする… と、その時、ロスがエマと一緒に部屋に入ってくる。二人は固まり、お互いから離れて、ロスを見る、ロスは自分が今見ているものが信じられない、という表情である。ジョーイは自分のシャツをまっすぐに伸ばす。
レイチェル: I'm so-oo sorry. (presses her breasts together, just like Joey did before) (ほんとに、ごめんなさーい。[胸を押して寄せ(上げ)る、ジョーイが少し前にしたように])

「ロスに話した?」と聞かれたレイチェルは、「話そうとしたんだけど、ロスに、a shampoo-related emergency があって[起こって](話せなかった)」と説明しています。
「シャンプー関連の非常事態」とは、「ロスがホテルのシャンプーをバッグに入れて持ち帰ったところ、バッグの中でそれが漏れて、中身がベトベトになっていた話」を指します。
フレンズ9-19 で、ロスがチャンドラーと一緒にバーモントのホテルに行った時、ホテルの備品を大量に持ち帰るというシーンがありましたが、そういう「ロスはホテルの備品を持ち帰るのが常」の人というキャラ設定があるので、「レイチェルが大事なことを話そうとしたら、持ち帰った備品がこぼれて、、」という話の流れも自然に感じられるわけですね。

It's your turn. は「あなたの番よ」という決まり文句。
自分が話そうとしたけれど、話し損ねちゃったから、今度はあなたがトライする番よ、と言っていることになります。
そう言われたジョーイは、no を何度も言って拒絶して、「君が言う方がベターだと思う」と言います。
it's easier for a woman. は「女性にとっての方が、より簡単である」。
That way, you know, if he gets mad, all you have to do is go: を前から順番に直訳すると、「そんな風に、ほら、もし彼が怒るのなら、君がしなければならないことのすべては、(以下のように)言うことである」になるでしょう。
(2016.8.15 追記)
that way について、非公開コメントにてご意見をいただきました。
この that way は「その方が、そうすれば」と訳すべきでした。That way, you know, if he gets mad は、「そうすれば[もし君が言えば・君が行けば]、ほら、もし彼が怒っても[怒ったとしても]」となり、「俺じゃなくて君が行けば、ロスに対して君がこんな風に謝るだけで済む」と言っていることになります。
(追記はここまで)

go: "I didn't mean it..." のように、go の後に引用符が付いているのは、「そんなつもりじゃなかったの」と言う、という感覚ですね。
このように、「行く」という基本語義の go は、セリフなどの言葉を続けることで、「言う」という意味で使われることがよくあります。
拙著「読むだけ なるほど! 英文法」の p.330 にも、「say の意味で使われる go」という項目で説明しています。

ジョーイは、泣き真似のような顔をしながら、I didn't mean it. I'm so so--ooory. 「そんなつもりはなかったの。ほんとうにごめんなさぁ〜い」と言って、ト書きにあるように、手で胸を押す形で、胸を寄せるようなしぐさをしています。
申し訳なさそうにもじもじしながら謝るのに合わせて、胸を強調してみたら、みたいな感じですね。
それを見たレイチェルが、納得したような顔で、Yeah, 'cause that's what we do. と言うのも面白いです。
直訳すると、「そうね、だって、それは私たちのすることだもの」みたいな感じですが、つまりは「えぇ、確かに私たち女性はそういうことするわよね」と言っていることになるでしょう。
ジョーイがするように、手で胸を寄せて上げる、ところまで露骨なことはしないでしょうが、そんな感じで相手に謝る時にさりげなく胸をアピールするようなしぐさや恰好は、女はよくやるわよね、みたいなことですね。

その後、ジョーイは、「こういうのはどうかな?」と言って、「明日、俺たち二人で行って、二人で一緒に彼に話すんだよ」と提案します。
レイチェルも、「それはフェア(公平)に思えるわね」と言って同意した後、That just means, once again, we can't-- と言っています。
直訳すると、「それはただ…を意味する、もう一度、私たちは〜できないって」になるでしょう。
ロスに明日話す、ということは、二人が関係を進めるのも明日以降になる、ということになるので、「ロスに明日話す、と決めた、ってことは、私たちは今夜は、そーゆーことはできない、ってことよね?」と言っていることになります。

ジョーイも「わかってる、でもそんなの大丈夫だよ」と言って、「ほら、俺たちは自分自身をコントロール(制御)できるし。俺たちは動物じゃない(んだから)」と続けます。
ケダモノじゃないんだから、ちゃんと欲望を我慢できる、ということですね。
レイチェルは高めの大きな声で、No! と言っていますが、これは、No, we're not animals. ということになります。

so I guess that means good night then? は、「それじゃあ、それはこれでおやすみ、ってことよね」というニュアンス。
今夜は何をすることもできないので、おやすみを言って、それぞれの部屋に戻りましょう、ということで、ジョーイはそれに応える形で、Good night. と言い、二人は顔を寄せて、可愛らしい感じのかるーいキスをチュ! として、その後、見つめ合っています。

まだ名残惜しい様子で、もう一度、Goo--ood night! とレイチェルが言うと、ジョーイも Good night! と言って、さっきの軽いキスよりも、もう少し長めのキスをします。
おやすみ、と言ってはキスをして、なかなか離れられないので、「今度こそ、ほんとの”おやすみ”ね」みたいに、Seriously, good night! とレイチェルは言うのですが、それに対してジョーイが、Stop saying good night. 「おやすみ、って言うのはやめて」と言うのが、ロマンティックですね^^

おやすみ言って、自分の部屋に戻らなきゃ、と思っていても、お互いそうできない気持ちがはっきりしてしまったので、気持ちのままに二人は情熱的なキスをするのですが、その時、部屋のドアが開き、赤ちゃんのエマを連れたロスが入ってきて、二人がキスしているのを目撃してしまうことになります。
観客も「あーあ(ロスに見られちゃった)」という声を上げていますね。
目撃されてしまった二人は、気まずい顔をしています。
その後、レイチェルが、二つの腕を寄せるようなしぐさで、I'm so-oo sorry. と言っています。
先ほどのジョーイほど、寄せ方は露骨ではないですが、ちょっと胸をアピールして、甘えるように謝るしぐさをしているのは明らかです。

シーズン終わりのクリフハンガーなら、もう少しシリアスに終わるのでしょうが、今回はシーズン10の第1話ということで、あまり重くなりすぎずに、フレンズらしい笑えるオチでエンドクレジット、、ということにしたのでしょうね。


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posted by Rach at 15:14| Comment(0) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月11日

テンのボレロとワルキューレの騎行 フレンズ10-1その5

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バルバドスの湿気で髪の毛が爆発してしまったモニカは、帰る日の朝に美容院に行き、コーンロウ(三つ編みの細かい編み込み)の髪型にしてもらって、毛先には貝殻を付けた状態で戻ってきます。
バルバドスからマンハッタンに帰ってきた後も、その髪型でモニカはゴキゲンなのですが、、
[Scene: Chandler and Monica's apartment. Monica's carrying the laundry hamper to their coffee table.]
チャンドラーとモニカのアパートメント。モニカはコーヒーテーブルに、洗濯かごを運んでいるところ。
モニカ: Oh, I can't wait for everyone at work to see these! (plays with her hair to make the shells tingle again) Ow! (あぁ、職場のみんながこれを見るのが待ちきれないわ! [(髪につけた)貝殻の音をまた立てるため、髪の毛で遊ぶ] アォ!)
チャンドラー: You go back to work tomorrow night, right? (明日の晩、仕事に戻るんだよね?)
モニカ: Yeah! (そうよ!)
チャンドラー: So if you want people to see them, then by definition you're not having them taken out, say, at the break of dawn? (それじゃあ、もし君がみんなにそれを見て欲しいと思うなら、定義から考えて(当然のことながら)、君はそれを外す予定はないんだよね、ほら、明け方とかには?)
モニカ: Well, if I had them taken out, then I wouldn't be able to do this. (she pushes Chandler on the couch and brushes her hair and shells against Chandler's chest) You like that, right? (again, she brushes her hair against his chest and hums...) (えぇ、もし私がそれを取っちゃったら、こういうこと、できないわよ。[モニカはチャンドラーをカウチの方に押して座らせて、チャンドラーの胸に、自分の髪の毛と貝殻を(ブラシのように)触れさせる] そういうの、好きでしょ? [再び、モニカは自分の髪の毛をチャンドラーの胸に触れさせ、ハミングする])
チャンドラー: What are you singing? (何を歌ってるの?)
モニカ: It's "Bolero" from "10". (映画「テン」の「ボレロ」よ。)
チャンドラー: It's "Ride of the Valkyries" from "Apocalypse Now". See, here's the thing. The cornrows were really a solution to your frizzy-hair problem. And now that we're home, you don't have that problem anymore. So if you think about it, I hate them! (それは「地獄の黙示録」の「ワルキューレの騎行」だよ。ほら、こういうことなんだ。そのコーンロウは、君の縮れ毛問題のまさに(見事な)解決となった。そして今や俺たちは家にいるんだから、その(縮れ毛)問題はもうないだろ。だから考えたらわかると思うけど、俺はそれ(その髪型)が大嫌いなんだ!)

モニカは洗濯かごを持ちながら、「職場のみんながこの髪型を見るのが待ちきれない」と言って、毛先についた貝殻が鳴るように、髪をゆすってみせています。
それを見たチャンドラーは、「君が仕事に戻るのは、明日の晩だったよね?」と確認した後、So if you want people to see them, then by definition... というセリフを言っています。
前から順番に訳すと、まず最初の文は、「それじゃあ、もし君が人々にそれ(君のその髪型)を見せたいと思うなら」。
by definition は「定義によって、定義によれば」ということから、「定義上は、当然」という意味になります。
dawn は「夜明け、暁(あかつき)」で、at the break of dawn は「明け方に、夜が明けた時」という意味。
take out はここでは「取り除く、取り外す」ということで、have them taken out は「そのコーンロウの髪型を解く、やめる、(普通の髪型に)戻す」と言っていることになります。
ですから、you're not having them taken out, say, at the break of dawn? を直訳すると、「君はその髪型を解かないんだよね、ほら、明け方には?」と言っていることになります。
「明日の晩、みんなに見せるまでその髪型でいるってことは、夜明けにその髪型を解くってことにはならないんだよね」と言っているわけですが、ここでわざわざ、「例えば、夜が明けた時には」と言っているのは、「夜寝て、翌朝起きた時に、君はまだその髪型のままってことだよね(それを見て俺はまた、朝いちからギョッとしなくちゃいけないのか)」みたいに言っているような気がしました。

「その髪型、解かないの? ほどかないの?」みたいに言われたので、モニカは、「もし私がこれを取ったら、そしたらこんなことできなくなるわよ」と仮定法過去を使って言っています。
モニカはこの髪型をほどくつもりがないので、「(実際にはこの髪型のままでいるけど)もしこの髪型をほどくとしたら」と仮定法を使っていることになります。
そして、毛先に貝殻がついたその髪型で、チャンドラーの胸をブラッシングするように髪の毛を動かしています。
「あなた、こういうの好きでしょ?」と言いながら、また髪の毛でブラッシングして、今度は何かの歌をハミングで歌っていますね。
そのメロディーを聞いたチャンドラーが、「何を歌ってんの?」と尋ねると、モニカは It's "Bolero" from "10". と答えています。
直訳すると、「”10”からの”ボレロ”」ということですが、これは「”テン”という映画(から)の曲[映画で使われた曲]である”ボレロ”よ」ということですね。
ちなみに、その後のチャンドラーのセリフで、モニカがハミングしていた曲は「ボレロ」ではないことがわかるのですが、とりあえず、モニカが言っていた、「テンのボレロ」の話から説明させていただきます。

「テン」(原題:10)は、ダドリー・ムーア主演の映画。
Wikipedia 日本語版: テン (映画)
ダドリー・ムーアと言えば、フレンズ2-1その4 の、フィービーがフレンズたちのヘアカットをしてあげる話の中で、「モニカは、デミ・ムーアをリクエストしたのに、ダドリー・ムーアの髪型にされてしまった(!)」というシーンが出てきます。
モニカ: Even Mary Tyler Moore would've been better. (メアリー・タイラー・ムーアの方がまだ良かったでしょうね。)
ロス: I like it. I do. I think it's a 10! (僕はその髪型気に入ってるよ。好きだよ。「テン!」(10点満点!)って思えるよ。)
というやりとりがあったのですが、そこで言及された「10」が、今回、ご紹介しているこの映画のことですね。

ボレロは、あの有名な、ラヴェル(モーリス・ラヴェル)のボレロです。とても美しい曲で、私も大好きな曲です。
「愛と哀しみのボレロ」で使われていることで有名ですが、モニカが言っているように、映画「テン」でも使われています。
この作品のことは以前から知っていたのですが、ちゃんと見たことなかったので、今回使命感に燃えて(笑)、レンタルして見てみました。(以下、ネタバレありますので、これからこの映画を見ようという方はご注意下さい)

まず、モニカがどうして映画「テン」にまつわる歌を歌おうとしていたのか? については、アマゾンに出ている以下の「テン」のジャケットを見ればすぐにわかりますね。
Amazon.co.jp: 10 (テン) [Blu-ray]
ボー・デレク演じる美女(名前はジェニファー)の水着姿が映っていますが、髪型がまさにモニカのやっているような「コーンロウ」です。
前半には花嫁姿で登場しますが、後半のメキシコでのシーンでは、ジェニファーは多少飾りをアレンジしつつも、ずっとこのコーンロウの髪型です。
よく見てみると、毛先についているのは貝殻ではなく、それ専用のアクセサリーみたいなもののようですが、見た目の感じは、モニカの「貝殻付きコーンロウ」とそっくりです。

約2時間の映画ですが、1時間38分頃から、ボー・デレク演じるジェニファーが、ダドリー・ムーア演じるジョージに「ボレロ」について語り始めます。そのセリフをいくつか挙げてみると、
ジェニファー: Did you ever do it to Ravel's "Bolero"? (ラヴェルのボレロに合わせて(エッチ)したことある?)
ジェニファー: Uncle Fred said "The Bolero" was the most descriptive sex music ever written, and he proved it. (おじのフレッドは言ってたわ。「ボレロ」はこれまで作られた曲の中で、最も叙述的な sex music だ、って。そして彼はそれを証明してくれたの。)
その後、ボレロのレコードをかけながら、二人はベッドイン、、となるのですが、ジェニファーが、"It's better if I'm on top." と言って上になり、飾りのついた髪の毛で、ジョージの顔をなでるようにするシーンがあります。(時間にして、1:41:55 あたり)
飾りについていた羽根が口に入って、ジョージは咳込むことになるのですが、飾りがジャラジャラ音を立てる感じなどからも、ここが、今回のモニカが真似しようとしていたシーンなんだろうなと思いました。

「ボレロが流れるラブシーン」ということなので、ものすごくロマンティックなものを想像していたのですが、実際には「メイクラブの際に、ボレロという音楽のかけ方、流し方にこだわりすぎるジェニファーを見て、ジョージが違和感を感じてしまう」という流れになっています。
エンドクレジットの前にも、またこの「ボレロ」が使われるのですが、そちらの方は微笑ましいラストシーンとなっています。

そんな風に、「映画テンのボー・デレクのイメージ」で、ラヴェルの「ボレロ」を歌ったつもりのモニカでしたが、モニカが歌っていたのは明らかに曲調が違う別の曲で、チャンドラーにも「それはボレロじゃなくて、この曲だろ」とツッコミを入れられています。
チャンドラーの言ったことが正解で、It's "Ride of the Valkyries" from "Apocalypse Now". は、「映画「地獄の黙示録」(から)の「ワルキューレの騎行」」ということですね。

「地獄の黙示録」(原題:Apocalypse Now )は、ご存知、フランシス・フォード・コッポラ監督の戦争映画の名作。
Wikipedia 日本語版: 地獄の黙示録
上のウィキペディアの「評価」に、この曲の情報が出ています。引用させていただくと、
キルゴア中佐率いる部隊がワーグナーの「ワルキューレの騎行」をオープンリールで鳴らしながら、9機の武装したUH-1ヘリが、南ベトナム解放民族戦線の拠点であるベトナムの村落を攻撃していくシーン(以下略)

また、ワーグナーの曲としての「ワルキューレ」のウィキペディア、Wikipedia 日本語版: ワルキューレ (楽劇) にも、この楽曲と映画との関係が説明されています。
フランシス・フォード・コッポラ監督による映画『地獄の黙示録』では、べトコンの拠点となっている村にヘリコプターで奇襲攻撃を掛ける際に、兵士の士気を高め、住民の恐怖心を煽る為に、兵士に「ヴァルキューレの騎行」の音楽をテープでかけさせ、映画のBGMとしてでなく実際にその場で流れている音楽として使われる。

私は「地獄の黙示録」も見たことなかったので、今回、こちらも見てみました。
(レンタルには1979年公開の「劇場公開版」がなくて、2001年公開の「特別完全版」(202分)しかありませんでしたので、以下の時間表示は 202分版の方になります)

0:36:53 くらいに、
キルゴア中佐: About a mile out, we'll put on the music. (約1マイル離れたところで、音楽をかけるぞ。)
部下: Music? (音楽ですか?)
キルゴア中佐: Yeah, I use Wagner. (あぁ、ワーグナーを使う。)
そして、0:37:32 くらいから、実際に「ワルキューレの騎行」が流れ始めます。
名セリフとして有名な "I love the smell of napalm in the morning." (朝のナパーム(弾の匂い)は格別だ)というのは、この奇襲の後(10分後くらい)に出てくるセリフなんですね。

Valkyrie は「ワルキューレ」という、北欧神話に出てくる乙女の名前。
研究社 新英和中辞典では、以下のように出ています。
Valkyrie 【名】=〔北欧神話〕 ワルキューレ 《Odinの侍女である武装した乙女たちの一人; 空中に馬を走らせ、戦死した英雄たちの霊を Valhalla に招いたという》

Wikipedia 日本語版: ワルキューレ の「名称」には、(ドイツ語のヴァルキューレが由来の)「ワルキューレ」以外にも、「ヴァルキリー」(英語読み)、「ヴァルキュリヤ」(古ノルド語)などのさまざまな読み方が出ています。

実際のチャンドラーの発音も、「ヴァルカリー、ヴァルキリー」みたいな発音になっていますが、「バルキリー」と言えば、「超時空要塞マクロス」に始まるマクロスシリーズに出てくる「ファイター(戦闘機)、ガウォーク、バトロイド(人型ロボット)」の3形態に変形する可変戦闘機の名前でもありますね^^

(オタク話に脱線して申し訳ないのですが)マクロスF(フロンティア)の曲の中に「サヨナラノツバサ〜the end of triangle〜」という歌があり、その歌詞に、
その翼は ヴァルキュリア (中略) 恋人その魂 導くため虹の橋を渡る
という言葉が出てきます。
戦闘機の名前である「バルキリー」ではなく、あえて「ヴァルキュリア」という違う読みをして、名前の由来となった北欧神話の乙女のイメージを出した歌詞になっている、ということのようです。(オタク話は以上)

モニカは「テン」のベッドシーンの曲「ボレロ」を歌ったつもりが、「戦争を象徴する曲」として有名な「ワルキューレの騎行」を歌ってしまっていたわけで、間違えるにしても間違えすぎだろ! 的なギャップの大きさが笑いのポイントになっている、ということでしょう。

セリフに戻ります。
モニカの曲の間違いを指摘したチャンドラーは、See, here's the thing. 「ほら、こういうことなんだよ」と言って、The cornrows were really a solution to your frizzy-hair problem. と言っています。
cornrow は既に説明したように、モニカが今している髪型のコーンロウのことですね。
frizzy hair は「縮れた毛、縮れ毛」ですから、「そのコーンロウの髪型は、君の縮れ毛問題を本当に解決するものとなった」ということになります。
その後、「湿気の多いバルバドスでは、そういう縮れ毛問題があったけど、今はもう俺たちは家に帰って来ていて、もうそんな問題はない」と言った後、So if you think about it, I hate them! と言っています。
if you think about it を直訳すると、「もし君がそのことについて考えるなら」ということですが、これは、「今の状況を考えてみてよ、そしたらわかると思うけど」みたいなニュアンスのように感じました。
「ちょっと考えてみて。わかるだろ。俺、その髪型、嫌いなんだよね!」みたいな感じでしょうね。


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posted by Rach at 14:31| Comment(0) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月09日

頭から追い出せそうにない フレンズ10-1その4

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隣の部屋で盗み聞きしていたチャンドラーたちは、レイチェルの部屋に入ってきて、レイチェルとジョーイが恋愛関係に進もうとしていることについて、「こんなことしたら、ものすごく面倒なことになる」「ロスは、チャーリーとの関係を進める前に、先に(チャーリーの元彼の)ジョーイと話をしたいと言っていた」などとアドバイスのような意見を言います。
自分たちのことは自分で解決するわ、とチャンドラーたちを隣の部屋に追い返した後のシーン。
(They leave and Rachel locks the door.)
チャンドラーたちは去り、レイチェルはドアに鍵をかける。
レイチェル: Are they right? (彼らの意見は正しい?)
ジョーイ: Probably, yeah. I mean, maybe we should... hold off until we talk to Ross. (多分ね。多分、ロスに話すまで、俺たちは(行動を)控えるべきだと思うんだ。)
レイチェル: Yeah. Yeah! We can wait. We don't have to do anything tonight. (そうね、そうよね! 私たち、待てるわ。今夜しなければいけないわけじゃないもの。)
ジョーイ: Yeah, I think that'd be best. So, so I'm gonna-- I'm gonna take off. (そうだよ。それがベストだと思う。だから、俺は…俺は行くね。)
レイチェル: (Joey walks to the door) Although-- ([ジョーイはドアに歩いていく] だけど…)
ジョーイ: (turns around very fast) I like "although"! ([素早く振り返って] 「だけど」って大好き!)
レイチェル: I mean, you know.... Ross and I haven't dated in, like... six years. (ほら… ロスと私はもう…6年くらい付き合ってないし。)
ジョーイ: Six years? Wow. That's almost as long as high school. (6年? わぉ。それって高校の長さと同じだな。)
レイチェル: Plus, you know, he is with Charlie now. (プラス、ほら、ロスには今、チャーリーがいるし。)
ジョーイ: Absolutely! He's not thinking about you. (その通りだよ! ロスは君のことは思ってない。)
レイチェル: No. (思ってないわ。)
ジョーイ: I'm thinking about you. (俺は君のことを思ってる。)
レイチェル: Yeah. (そうね。)
ジョーイ: Let's forget about Ross. (ロスのことは忘れよう。)
レイチェル: It's forgotten. ((ロスとのことは)もう忘れられてるわ。)
(They want to kiss, but just before their lips touch, Rachel pulls back quickly, gasping)
二人はキスしようとするが、唇が触れる直前に、レイチェルは素早く後ろに身体を引いて、息を呑む。)
ジョーイ: What's wrong? (どうしたの?)
レイチェル: Nothing. (何でもない。)
ジョーイの声だが、レイチェルにはロスが見えている(Joey's voice, but she sees Ross): Seriously... What is it? (まじで… 何なの?)
レイチェル: Nothing. It's really-- It's nothing. Come here. Come here. (何でもない。本当に…何でもないの。来て、来て。)
(again, just before their lips touch, she pulls back, gasping)
また、唇が触れる直前に、レイチェルは身を引き、息を呑む。
ジョーイの声/ロス(Joey's voice/Ross): What's wrong? (どうしたの?)
レイチェル: Sorry, I just uhm... I can't seem to get Ross out of my head. (ごめんなさい。私はただ… ロスのことを頭から追い出すことができそうもないの。)
ジョーイ: Well, maybe I can help. (he grabs her head passionately, closes his eyes and kisses... Ross in Rachel's dress! He realizes it too late, and when he does, pushes Ross's/Rachel's head away) (じゃあ、多分、俺がそれを手伝うことができるよ。[ジョーイはレイチェルの頭を情熱的に掴み、目を閉じてキスする… レイチェルのドレスを着たロスに! ジョーイはそれに気づくのがあまりにも遅く(キスしてしまい)、それに気づいた時、ロスの(レイチェルの)頭を押しやる]
レイチェル/ロス(Rachel/Ross): Ooh, your lips are so soft. Do that again. (and she/he moves in for another kiss. Joey, pushes her head away again...) (あぁ、あなたの唇はとっても柔らかいわ。もう一度して。[そして彼女(彼)はもう一度キスするために近づく。ジョーイは彼女の頭をもう一度押しやる])
ジョーイ: Yeah, we, we need to talk to Ross. Yeah. (そうだな、俺たちはロスと話す必要がある。うん、そうだよ。)
レイチェル: Yeah. (そうね。)

「彼ら(の意見・アドバイス)は正しい(と思う)?」とレイチェルが尋ねると、ジョーイは「多分、そうだね」と同意して、「俺たちがロスに(俺たちの仲のことを)話すまでは、holf off すべきだと思う」と答えます。
hold off は「(行動などを)延ばす、延期する、遅らせる」なので、「この関係を先に進むことは延期する、控えるべきだと思う」と言っていることになります。
「私たち、待てるわ」と言った後の、We don't have to do anything tonight. を直訳すると、「今夜何かをしなければならないわけではない」ですね。
DVDの日本語訳では「今夜しなきゃいけないわけじゃない」となっていましたが、まさにそういうことで、今夜を逃すと二度とチャンスが来ない、ってわけじゃないんだから、何も慌てて今夜何かをしなくちゃいけない、ってわけじゃない、今夜は我慢して、問題が解決するまで待てるわ、と言っていることになるでしょう。

「それがベストだって俺も思うよ。じゃあ俺は行くね」と言ってジョーイは立ち去ろうとするのですが、レイチェルが Although-- 「だけど…」と言うと、ジョーイが「”だけど”って大好き!」と言ってささっと戻ってくるのが面白いです。
お互い、「ロスに話すまでは何もしないでおこう、我慢しよう」と言って納得したわけですが、レイチェルの方から「でもぉ〜(我慢しなきゃいけないわけでもないんじゃない?)」みたいに言ってきたので、ジョーイは嬉しくてそれに乗ってしまった、ということですね。

Ross and I haven't dated in, like... six years. は「ロスと私は6年くらいの間、デートしていない」、つまり、「別れてからもう6年くらいになる」ということ。
6年と聞いたジョーイは「6年? わぉ」と言って、「それって高校とほとんど同じ長さだな」と言っています。
レイチェルは、え? みたいな顔でジョーイを見ていますし、観客からも笑い声(ラフトラック)が上がっていますね。
日本では高校は3年ですが、アメリカの場合は「3年または4年」となっているそうで、長い方の4年の高校に行っていたとしても、「俺は高校に6年いた」というのは、人よりかなり長いことになりますから、落第や留年などで卒業が遅れたらしいことがそのセリフからわかる、ということになるでしょう。

「ロスと別れてから6年経つし、今はロスはチャーリーと一緒だし(ロスはチャーリーと恋愛関係にあるし)」とレイチェルは言い、ジョーイも、「その通りだよ。ロスは今チャーリーに夢中で、レイチェルのことを(女性として)思っているわけじゃない。そして俺は君のことを思ってる」と言います。

Let's forget about Ross. 「ロスのことは忘れよう」というジョーイに対して、レイチェルは、It's forgotten. と返していますが、これは、It is forgotten. という受動態ですね。
it は「ロスとの間のこと、ロスとの恋愛関係・恋愛感情」などの「ロスに関すること」を指すことになるでしょう。
「忘れる」という意味の forget は、about なしの forget something という他動詞の形で使うこともできますし、forget about something のように about を入れた形でも使うことができますね。
その違いは、まさに直訳通りの forget something 「〜を忘れる」、forget about something 「〜について忘れる」ということで、前者は something という「もの・存在」を忘れる、後者は something 「について(のこと)」を忘れる、と言っていることになるでしょう。

今回のジョーイのセリフも、Let's forget about Ross. 「ロスについてのことは忘れよう」となっていて、Let's forget Ross. 「ロスを忘れよう」ではないですね。
もし、Let's forget Ross. だったら、それに対するレイチェルのセリフも、He's forgotten. 「彼は忘れられてるわ」になるのでしょうが、「ロスという人、ロスという存在」を忘れるということではなく、「ロスとの間に起こったこと」を忘れる、ということなので、he ではなく、it を主語にして、It's forgottnen. という形になっていることになります。

そのような会話を交わして、ロスのことは吹っ切れた様子で、二人はキスをするのですが、ト書きにあるように、唇が触れる直前に、レイチェルは身体を引き、息を呑んでいます。
驚いたジョーイが「どうしたの?」と聞いて、レイチェルは「何でもない」と答えていますが、その後、レイチェルから見たアングルでカメラが切り替わり、そこにはジョーイではなく、ロスの顔のアップが映っています。
声はジョーイなのですが、姿はロスになっている、という描写ですね。

レイチェルはもう一度気を取り直してキスしようとするのですが、また「声はジョーイで顔はロス」状態となってしまい、今度は「ロスのことを頭から追い出すことができそうにない」と正直にジョーイに告げます。
seem to は「〜のように思われる、〜らしい」という話し手の推量を込めた表現で、can't seem to は「〜できそうもない」という意味になります。
can't seem to で私が思い出すのは、Backstreet Boys の Incomplete という曲。
歌詞の中に、以下のように can't seem to というフレーズが出てきます。
I don't mean to drag it on
But I can't seem to let you go
「引きずるつもりはない、でも君を行かせることはできそうにない」ということですが、この歌詞も、シンプルな I can't let you go であれば「君を行かせることができない」になりますが、「君を行かせるということはできそうもない(と自分には思われる)」と表現することで、「そうしたくてもそうできない、自分にはそういうことをするのは無理そうだ、自分ではどうしようもない」ニュアンスが出るように思うのですね。

「ロスを頭から追い出せそうにない」というレイチェルの言葉を聞いて、ジョーイは優しく maybe I can help と言いますが、これは、maybe I can help you get Ross out of your head. ということですね。
「多分、君が君の頭からロスを追い出すのを、俺が手伝うことができる」ということで、「ロスを頭から追い出すのを、俺が手伝ってやるよ」と言っていることになります。
そうして「元彼のことを頭から追い出す」ために、ジョーイが優しくレイチェルにキスしようとするのですが、ト書きにあるように、ジョーイが目を閉じてキスしようとすると、画面には、「レイチェルが今着ているのと同じドレス(!)を着たロス」にジョーイがゆっくりとキスする場面が映ります。
ト書きに「それに気づくのがあまりにも遅く」と書いてあるのは、目を閉じていたせいで、キスする前に相手がロスであることに気づかずそのままキスしてしまった、キスしてしまってから相手がロスであることに気づいた、ということですね。

ジョーイから見た映像では、「声はレイチェルだけど顔はロス」になっていて、そんな相手に「あなたの唇ってとっても柔らかいのね。もう一度(キス)して」とか言われて顔を近づけて来られると、ジョーイとしてはゾッとするしかないですね^^
それでキスしようとする相手の頭を押しやって、「(やっぱり)俺たちはロスと話す必要があるな」と言うことになるわけですね。


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posted by Rach at 15:38| Comment(0) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月07日

帰りはウィアード・アル フレンズ10-1その3

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バルバドスのホテル。チャンドラー、モニカ、フィービーの3人は、両隣の部屋で、ロス&チャーリー、ジョーイ&レイチェルがいちゃついているのを、壁に耳をつけて盗み聞きしています。
モニカ: Bedsprings! Unmistakable! (ベッドのスプリングの音よ! 間違いないわ!)
チャンドラー: You do realize that's your brother. (そっちは君の兄さんだってわかってるよね?)
モニカ: Not until you said it. Somebody switch! (Chandler makes a clicking sound with his fingers and Phoebe runs to the other wall. Monica returns to Chandlers wall.) Wow. Wait a minute. Ross and Charlie. Joey and Rachel. Phoebe and Mike! We're the only people leaving with the same person we came with! (あなたがそれを言うまでわかってなかった(あなたに言われて気づいた)。誰か代わって! [チャンドラーは指パッチンをする。フィービーはもう一つの壁に走る。モニカはチャンドラーの壁に戻る] わぉ。ちょっと待って。ロスとチャーリー。ジョーイとレイチェル。フィービーとマイク! 私たちだけね、ここに一緒に来た同じ人と一緒にここを出ることになるのは。)
チャンドラー: That's not true. I came with Monica, and I'm leaving with Weird Al. (それは違うな。俺はモニカと来て、帰りはウィアード・アルと一緒だよ。)
モニカ: Okay, I've had it with the hair jokes. Tomorrow morning, before we leave, I'm going to the salon. (いいわ、髪の毛のジョークはもうたくさん。明日の朝、私たちが発つ前に、私はサロンに行くわ。)
チャンドラー: Okay, Buckwheat! (わかったよ、バックウィート!)

bedspring は文字通り「ベッドのスプリング(ばね)」で、モニカは音だけを聞いているので、「ベッドのきしむ音がしたわ」と言っていることになります。
unmistakable は「間違えることができない」ですから、「間違いない、疑う余地がない」ということですね。
「あれは間違いなく、ベッドのきしむ音よ。二人はベッドに倒れ込んだのよ!」と興奮気味に語っていることになるでしょう。

You do realize that's your brother. は、do で realize が強調されていて、「君が今モニターしているのは、君の兄さんだってこと、ちゃんとわかってるよね?」という意味。
「二人がベッドに倒れ込んだわ!」みたいに、その現場を語ってるけど、それって君の兄さんなんだけど、、と改めて注意を促した感じになるでしょう。

Not until you said it. は、I didn't realize that's my brother until you said it. ということで、「わかってるよね?」と言われたことに対して、「あなたがそれを言うまでは(あなたが教えてくれるまでは)それが自分の兄だってことに、私気づいてなかった」と言っていることになります。
それで、「誰か代わって」と言って、フィービーがこちらに来る代わりに、モニカは、レイチェル&ジョーイ側の壁に戻ることになります。

その後、モニカは改めて何かに気づいた様子で、「ロスとチャーリー。ジョーイとレイチェル。フィービーとマイク」という「新カップル」の名前を挙げています。
その次の We're the only people leaving with the same person we came with! について。
直訳すると、「私たちは、一緒に来たのと同じ人とここを発つ、唯一の人である」みたいになるでしょうか。
バルバドスにやってくる時、チャーリーはジョーイと、フィービーはデビッドと、それぞれカップルで来たわけですが、バルバドスから帰る時には、別の人とカップルになっていることから、「来た時と同じ相手と帰る(来た時と同じカップルのままで帰る)のは、私たち(チャンドラーとモニカ)だけね!」と言っていることになりますね。

行きも帰りも同じカップルなのは私たちだけ、と嬉しそうに言っているモニカですが、チャンドラーは「それは正しくない(それは違うな)」と言って、「俺はモニカと一緒に来て、ウィアード・アルと(ここを)発つことになる」と返します。
その後、Okay, I've had it with the hair jokes. とモニカは言っていますね。
have had it with は「〜にはもううんざり。〜はもうたくさん。〜にはもうこりごり」という意味なので、「いいわ、私はもう髪の毛のジョークにはうんざり」と言っていることになります。
とりあえず、ウィアード・アルが固有名詞であるとわかれば、実際にウィアード・アルがどんな人か知らなくても、「髪の毛のジョークはもうこりごり」と言っていることから、モニカの爆発頭と似た感じの髪型の持ち主であることは想像できますね。

そのウィアード・アルは、この方。
Wikipedia 日本語版: アル・ヤンコビック
替え歌、パロディーソングで有名な人です。
マイケル・ジャクソンの Beat It の替え歌である Eat It や、Bad の替え歌 Fat などが有名ですね。
ウィキペディアに、
1998年1月に、レーシック手術を受ける。それを機に、彼はそれまでのトレードマークだった眼鏡と口ひげ、アフロヘアをやめた。
とありますが、その「トレードマークだったアフロヘア」のことを、チャンドラーはここで言っていることになります。
有名な「Fat のジャケット写真」の髪型が、チャンドラーがイメージしているものですね。
過去記事、フレンズ2-23その8+badとfatの話 に、bad と fat を使ったジョークが出てきた際、その流れで、ウィアード・アルのことを思い出し、記事の中でも触れていました。
今回、実際にセリフの中で言及されて、何だか嬉しいです^^

「行きはモニカだったけど、帰りはアフロヘアのウィアード・アルになってる」と言われたので、「髪の毛のジョークはもうたくさん」とボヤいているわけですね。
「明日の朝、私たちが発つ前に、サロンに行くわ」とモニカが言うと、チャンドラーは、Okay, Buckwheat! と言っています。
この Buckwheat も、大文字になっていることからわかるように固有名詞で、ウィアード・アルと同じ流れで、「アフロヘアの持ち主」だろうことが想像できます。
その Buckwheat というのは、この人物ですね。
Wikipedia 英語版: Billie Thomas
説明を引用させていただくと、
William "Billie" Thomas, Jr. was an American child actor best remembered for portraying the character of Buckwheat in the Our Gang (Little Rascals) short films from 1934 until the series' end in 1944.
ウィリアム・”ビリー”・トーマス・ジュニアはアメリカの子役。1934年の短編映画からシリーズ終了の1944年まで、Our Gang (Little Rascals)のバックウィートのキャラクターを演じたことで最もよく記憶されている(有名である)。

ウィアード・アルと呼ばれ、「明日サロンに行くから」と言ったモニカに対して、チャンドラーはまた同じような髪型の持ち主の名前を出して、「髪型でからかうジョーク」を連続して言ったことになるわけですね。


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posted by Rach at 15:07| Comment(0) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月04日

あっちの壁の受け持ちがいない フレンズ10-1その2

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チャンドラー、モニカ、フィービーたちは、壁を挟んだ隣の2部屋で、ロスとチャーリー、レイチェルとジョーイがそれぞれキスしているのを盗み聞きしています。
その後、レイチェルとジョーイの部屋のシーンとなります。
(Rachel and Joey's)
レイチェルとジョーイの部屋。
レイチェル: Hey, you know, before you said that nothing could happen between us. What changed? (ねぇ、ほら、前には、私たちの間には何も起こらないってあなたは言ったでしょ。何が変わったの?)
ジョーイ: Well, I only said that because of Ross, you know. And then I saw him kissing Charlie. (うーん、俺はただ、ロスのことでそう言っただけなんだ。その後、彼がチャーリーとキスしてるところを俺は見たんだよ。)
レイチェル: What? Ross and Charlie? (Joey nods) Wow! She's really making her way through the group, huh? Eh, who am I to talk? (何ですって? ロスとチャーリー? [ジョーイはうなずく] わぉ! チャーリーは本当に、グループに入り込もうとしてるのね。えへ、私って何様かしらね?)
ジョーイ: Yeah. (そうだね。)
(Chandler and Monica's)
チャンドラーとモニカの部屋。
モニカ: I can't believe this. Rachel and Joey? (こんなの信じられないわ。レイチェルとジョーイが?)
チャンドラー: How about the dinosaur twins in the other room? No one is manning that wall! (もう一つの部屋の恐竜好きの似た者同士はどうなんだよ? 誰もあの壁を受け持ってないぞ[あの壁には誰も配置されてないぞ]!)
モニカ: I'm on it! (私が行くわ!)
チャンドラー: Anything? (何か(聞こえる)?)
モニカ: I think I hear curtains closing. (カーテンの閉まる音が聞こえる気がする。)
フィービー: We've got shoes being kicked off over here. (こっちは、靴が投げ飛ばされてるわ。)

before you said that nothing could happen between us. は、「以前にあなたはこう言った。私たちの間には何も起こりえないと」みたいな感じですね。
そう言ったのに、また戻ってきて、私にキスしたのはどうして? 何が変わったの、どういう変化があったの? と尋ねていることになります。

ジョーイは、「俺はただ、ロスのことで(ロスのことが理由で)そう言っただけなんだ」と言って、「その後、俺はロスがチャーリーとキスしてるところを見たんだ」と説明します。
「ロスとチャーリーがキス」と聞いて、レイチェルは驚いていますね。

She's really making her way through the group, huh? の make one's way through は「〜の間を進む」という感覚ですね。
DVDの日本語訳では、「わぁ、彼女、本気でグループに入る気ね?」と訳されていましたが、まさにそういうニュアンスだろうと思います。
フレンズ6人のこのグループの中に、彼女も入るつもりなのね、というところでしょう。

そう言った後、レイチェルは、who am I to talk? と言っていますが、直訳すると、「(そんな風に)話している私って誰?」みたいになるでしょうか。
DVDの日本語訳では「私、何様(なにさま)?」と訳されていましたが、ロスに接近して、フレンズたちのグループにも入りかけていることをちょっとあきれた感じで言ってしまったけれども、私もそんなことを言えた義理じゃないわよね、私も人のことをえらそうには言えないわよね、チャーリーと別れたばかりのジョーイと、私も今こうしてキスしてるんだから、、みたいに言った感覚になるのだろうと思います。

次にカメラは、チャンドラーとモニカの部屋に移ります。
モニカが「レイチェルとジョーイがくっつくなんて、信じられない」と言うと、チャンドラーは、もう一つの部屋の the dinosaur twins はどうなんだよ?(あれだって、同じくらい信じられない、驚きのカップルだろ!)」みたいに言っていますね。
twins は「双子」ですが、「似た者、似た人」という意味もあります。
ですから、「恐竜が好きな、似た者同士の二人」という意味で、ロスとチャーリーのことを the dinosaur twins と言っているのですね。

No one is manning that wall! は、is manning という現在進行形になっていることからわかるように、man は動詞(他動詞)として使われています。
man は名詞で「人」という意味であることから、動詞では「(任務のため)人(人員)を(部署に)配置する」「〜を受け持つ」という意味になります。
「こっちの部屋では、レイチェルとジョーイが!」とフィービーが言ったので、部屋にいる3人全員が、レイチェル&ジョーイ側の壁に移動してしまったので、ロス&チャーリー側の壁をモニターしている人が全くいない、と言っているわけですね。

それを聞いたモニカは、I'm on it! と言って、ロス側の壁に走って行きます。
I'm on it! は「私がそれを受け持つ、担当する」のような感覚ですね。

チャンドラーが、「何か聞こえる?」と言うと、モニカは、「カーテンが閉まるのが(閉まる音が)聞こえる」と言い、フィービーは、「こっちでは、靴が投げ飛ばされてるわ」と言います。
We've got shoes being kicked off over here. は、We have shoes being kicked off over here. ということですね。
kick off は「蹴る+分離」ですから、「靴を蹴って脱ぐ」ということ。
have+目的語+ -ing 形 は、「目的語が〜している状態を持つ」→「今、目的語が〜している状態であるという状況に、我々はいる」と言っていることになります。
その -ing 形が、being kicked off のように「受動態の進行形」になっているので、少し構造が複雑になっていますが、くどいくらいに直訳すると、「こちら側では、靴が蹴って脱がされているという状況である」と言っていることになるわけですね。


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posted by Rach at 17:49| Comment(0) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月02日

ファイナルシーズン突入! フレンズ10-1その1

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今日から、ファイナルシーズンのシーズン10に入ります!
引き続きよろしくお願いします(^^)


シーズン10 第1話
The One After Joey and Rachel Kiss (ジョーイとレイチェルのキス…その後)
原題は「ジョーイとレイチェルがキスした後の話」


バルバドスのホテルの部屋。
チャンドラーとモニカの部屋にフィービーがやってきた後、隣のロスの部屋から声が聞こえてきます。
(they all put their ear against the wall to be able to hear what's being said. We move to Ross's room where he and Charlie are kissing.)
話されていること(内容)を聞くことができるように、彼らは全員、その壁に耳をつけている。画面はロスの部屋に移動する。そこでは、ロスとチャーリーがキスをしている。
チャーリー: Ooh... Dr. Geller! (あぁ… ドクター・ゲラー![ゲラー博士!])
ロス: God, you're amazing. I didn't even have to ask you to call me that. (あぁ、君って最高だよ! 僕をそんな風に呼んで、って頼む必要すらなかった。)
モニカ: Oh, my God, that's Charlie! (なんてこと、あれはチャーリーよ!)
チャンドラー: She's cheating on Joey with Ross! (チャーリーはジョーイを裏切って、ロスと浮気してるんだ!)
フィービー: Oh, that tart! Floozy! Giant! (あぁ、あのふしだら女! 売春婦! デカ女!)
モニカ: I'm not sure about this. (こういうの、よくわからないわ[こういうことするの、どうかな、って思うんだけど]。)
フィービー: Yeah, you're right. This is none of our business. (そうね、あなたは正しいわ。こんなの、私たちには関係ないもの。)
モニカ: No, I'm not sure that it's the best way to hear everything. Someone get me a glass! (違うの、全てを聞くのに、それがベストな方法かどうかがわからない、ってこと。誰か私にグラスを持ってきて!)
フィービー: Oh, I'm not gonna do this, okay? I'm not gonna eavesdrop on my friend. (まぁ、私はこんなことしないわよ、いい? 友達(の会話)を盗み聞きしたりしないわ。)
レイチェル: (through wall) Ooh... I love Barbados! ([壁を通して] あぁ… バルバドス最高!)
(Phoebe starts to listen at the other wall, where Rachel's room is. There, Joey and Rachel are kissing.)
フィービーは別の壁で聞き始める、そこはレイチェルの部屋がある場所である。そこでは、ジョーイとレイチェルがキスしている。
ジョーイ: Ooh... I can't believe I'm kissing you. I'm kissing Rachel! (あぁ… 俺が君にキスしてるなんて信じられないよ。俺、レイチェルにキスしてる!)
レイチェル: I know. I'm her! (そうよ。私がレイチェルよ!)
(they start to kiss again, and Phoebe turns to Chandler and Monica)
二人はまたキスを始める。フィービーはチャンドラーとモニカの方を向く。
フィービー: (whispering) Rachel and Joey! It's Rachel and Joey!!! ([ささやき声で] レイチェルとジョーイよ! レイチェルとジョーイよ!)
モニカ: What? (何ですって?)
フィービー: Get over here! (こっちに来て!)
(Chandler and Monica take a sprint to the other wall)
チャンドラーとモニカはもう一つの壁に全速力で走る[ダッシュする]。
レイチェル: ooh... (あぁ…)
チャンドラー: Wow! (わぉ!)
モニカ: (in her Monica-excited-way... TOO LOUD!) Oh, my God! I love how thin these walls are! ([彼女の興奮したモニカ風に、大声で!] なんてこと! この壁がこんなに薄いなんて最高ね!)
(In the rooms next door, Joey, Rachel, Ross and Charlie stop kissing and try to understand what the yelling was about. After a while they continue kissing. We're back in Chandler and Monica's room. Monica has some of her own hair stuffed in her mouth by Chandler.)
隣の部屋では、ジョーイ、レイチェル、ロス、チャーリーがキスをやめ、その叫び声が何についてのものであるかを理解しようとする。しばらくして、彼らはキスをまた再開する。カメラはチャンドラーとモニカの部屋に戻る。モニカはチャンドラーによって、自分の髪の毛の一部を口に詰められた状態である。
モニカ: (muffled) Thank you. ([覆われた(こもった)声で] ありがとう。)

キスした後に、チャーリーが Dr. Geller! と言ったのを聞いて、ロスは嬉しそうに、you're amazing. 以下のセリフを言っていますね。
I didn't even have to ask you to call me that. を直訳すると、「僕をそんな風に(ドクター・ゲラーと)呼んでくれるように君に頼む必要すらなかった」になるでしょう。
ロスは、博士号を持っているのが自慢で、名前にドクターと付けてもらうのが好きなのですが、自分からそうお願いしなくても、僕の好きな呼び方で呼んでくれる君って最高だね、と言っているわけですね。

壁に耳をつけて、隣の様子を聞いているモニカたちは、ロスと一緒にいるのがチャーリーだとわかって大騒ぎしています。
She's cheating on Joey with Ross! の cheat on (someone) は、「(恋人・配偶者などに隠れて)浮気する」という意味になり、on 以下には、浮気をされている人(浮気の被害にあっている側の人)が来ます。
ですから、そういう人間関係をはっきり出して直訳すると、「チャーリーは、(恋人である)ジョーイに隠れて、ロスと浮気している」と言っていることになりますね。

ジョーイの彼女のはずなのに、チャーリーが今、ロスと二人きりでいちゃついていると知って、フィービーは、Oh, that tart! Floozy! Giant! と言っています。
tart は、お菓子の「タルト、トルテ」と同じ綴りですが、今回のセリフでは、「ふしだら女、売春婦」のような意味で使われています。
floozy も「売春婦」という意味です。
そして、3つ並べた悪口の最後の giant は、ご存知「巨人」ですね。
ジョーイという恋人がいながら、その友達のロスといちゃいちゃしていることを怒っているので、ふしだら女を意味する最初の2つはその怒りから出た言葉ですが、3番目の最後の悪口は、「浮気していることとは関係ない」悪口で、すらっと背の高いチャーリーに対して圧倒されている気持ちもあるのでしょう、それでどさくさに紛れて、「あのデカ女!」みたいについでに言った感じですね。

モニカの I'm not sure about this. は直訳すると「私はこのことについて確信がない」ということですね。
ちょっと漠然とした言い方で、何を指しているかはいろいろ解釈可能なセリフですが、「この件については、私としてはよくわからない」と言っていることから、フィービーはそれを「こんな風に隣の部屋の友達の様子を盗み聞きするのはどうかなと思う」とモニカが言ったと解釈し、「えぇ、あなた(の意見)は正しいわ。これは私たちには関係ないもの」と返します。
ロスとチャーリーがどうなろうと、彼らの問題で私たちは関係ないから、盗み聞きしたり、あれこれ批判したりするべきじゃないわよね、と言ったことになりますね。

それを聞いたモニカは No, I'm not sure that... と言って、私が「よくわからない」と言ったのは、こういうことに関してだ、という内容を that 以下で説明しています。
「全てを聞くのにそれがベストの方法かどうかわからない」とモニカは言ったことになり、「これでいいのかなぁ、って思うんだけど」と言った先ほどの内容は、「盗み聞きするのはどうかなぁ」ではなく、「盗み聞きするのに、この方法はどうかなぁ」ということだったとわかる仕組みですね。

Someone get me a glass! の a glass は「1個のグラス、コップ」ですね。
グラスを壁につけて聞いたら、集音しやすいとでも思ったようです^^

モニカはロスとチャーリーの様子を聞く気満々ですが、フィービーは「私はこんなことしない。友達の会話を盗み聞きしたりしない」と言います。
そんな風に珍しく「清く正しい」ことを言ったりする時には、後でそれがひっくり返ったりするのもフレンズのお約束だったりしますので、ここでその後の展開を予期した視聴者も多いかもしれませんね。

その後、反対側の壁を通して、レイチェルの声が聞こえてきます。
フィービーがその様子を聞いていると、画面はそのレイチェルのいる部屋に移動して、ジョーイとレイチェルがキスしているところを映し出します。
ずっとレイチェルのことが好きだったジョーイは、自分が今、レイチェルにキスしてる、という事実に感動した様子で、「俺が君にキスしてるなんて信じられない。俺はレイチェルにキスしてる!」と名前を出して言っています。
ジョーイとそういう関係になることを望んでいたレイチェルの方も、嬉しそうに「そうよ。私が彼女(レイチェル)よ!」と言っていますね。

ロスとチャーリーの時は、「私は盗み聞きなんかしないわ」と言っていたフィービーですが、反対側でジョーイとレイチェルがキスしていると知って、モニカとチャンドラーにささやき声で「レイチェルとジョーイよ!」と教え、Get over here! 「こっちに来て!」と呼び寄せています。
「友達を盗み聞きなんかしないわ」とか言っていた発言はどこに? というところで、やはり先ほどの「珍しくまともなことを言った」のは、これに向けての伏線だったことがわかりますね。

レイチェルとジョーイがキスしていると知って、モニカは、いつもの「興奮したモニカ風に」、大声で、Oh, my God! 以下のセリフを叫んでいます。
I love how thin these walls are! を直訳すると、「この壁(たち)がどれほど薄いかが大好きである」みたいな感じになるでしょうか。
この how は、研究社 新英和中辞典の、以下の例文と同じような感覚になるでしょう。
how (2) [節を導いて]
I saw how sad he was. 彼がどんなに悲しがっているかがわかった。


「どんなに悲しがっているかがわかった」というのは、「ものすごく悲しがっているのがわかった」というように、sad の度合がどれほど大きいかわかった、と言っている感覚ですね。
今回のモニカのセリフも、「どれほど薄いかが大好き」→「この壁がこんなにものすごく薄くて大好き、最高!」と言っているニュアンスになります。
these walls のように複数形になっているのは、ロス&チャーリーの側の壁も、レイチェル&ジョーイの側の壁もどちらも非常に薄くて声が筒抜けであることを言っているわけですね。
このホテルの部屋の壁はどこも薄くて最高ね! と言っていることになります。

「壁が薄くて最高!」と大声で叫んでいるのですが、モニカ自身が言っているように非常に薄い壁なので、逆にあちら側にもモニカの声は筒抜け、ということになってしまいます。
それで、キスをしていた2組のカップルは、その叫び声を聞いてキスをやめ、「今の叫び声、一体何?」と思いを巡らすのですが、またすぐにキスに戻ることになります。
カメラがチャンドラーとモニカの部屋に移動すると、モニカが自分の髪の毛を口に詰められた状態になっている姿が映し出されます。

muffled は「(口が覆われて)声がこもった」というような意味ですね。
muffle という他動詞が「(音・声を)消す」という意味になります。
また、muffle には「くるむ、包む」という意味があり、首に巻くマフラー(muffler)は、「くるむもの、包むもの」という意味なわけですね。
オートバイの消音器をマフラーと言いますが、そちらは「音を消す」という意味から来たことになります。

バルバドスの湿気で、モニカの髪の毛は爆発状態になっていますが、盗み聞きをしている最中だというのにモニカが大声を出したので、そのボサボサの髪の毛を、まるでさるぐつわのようにかまされてしまった、という映像になっているのですね。
「モニカは興奮すると大声を出す」というお約束の設定と、「多湿で髪が爆発中」という今回のバルバドスでのネタとを融合させたオチ、ということになります。


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posted by Rach at 15:26| Comment(0) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする