2016年01月29日

飼い葉桶のシーン=降誕 フレンズ10-4その5

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エマの1歳の誕生日パーティーのため、みんな集まったのですが、誕生日ケーキが注文した内容と違う、ということで、レイチェルはケーキ取り替えのため、車でニュージャージーに向かっています。
途中スピード違反で捕まり、免許を持っていなかったことで、ロスが免許を届けることになり、なかなかパーティーが始まらないことにしびれを切らしたフレンズたちは口々に「ここから出たい、帰りたい」と言い始め、ロスに命じられたジョーイが、みんなを部屋から出さないように奮闘しているところ。
ジュディ(ゲラーママ): Well, we'd better get going. It's late. Jack's not allowed to drive at night anymore. He has trouble staying in his lane. (あの、私たち帰った方がいいと思うの。遅いから。ジャックはもう夜に運転させられないのよ。自分の(走っている)車線をキープすることができないの。)
ジャック: Last winter I went up on a church lawn and drove right through a manger scene. The papers thought it was a hate crime. (去年の冬、私は教会の芝生に乗り上げて、キリスト降誕の場面[シーン・情景]にまともに突っ込んでしまったんだ。新聞は(宗教に起因する)憎悪犯罪だと考えた(ようだよ)。)
ジュディ: Anyway, it was lovely seeing you. (とにかく、会えて良かったわ。)
ジョーイ: Okay! (Opens the door for them) (わかりました! [二人のためにドアを開ける])
ジュディ: Bye. Bye, dear. (バイバイ。)
ジョーイ: Nighty-night! (おやすみ!)
ジュディ: Nighty-night! (おやすみ!)
ジョーイ: Bye, bye. (バイバイ!)
フィービー: Joey? How could you just let them leave? (ジョーイ? どうしてただ二人を行かせることができるの?[どうしてあっさり二人を行かせたりするの?])
ジョーイ: Hey, hey, hey, hey! I'm not gonna mess with Jack. He's a great man. He fought for our country. (おいおいおいおい! 俺はジャックを困らせるつもりはないんだよ。彼は偉大な人なんだ。我が祖国のために戦ったんだぞ。)
モニカ: No, he didn't! He pretended to be a Quaker to get out of Korea. (いいえ、パパは戦ってないわ! 朝鮮戦争から逃れるために、クエーカー教徒のふりをしたのよ。)

ロスとモニカのママ(ゲラーママ)であるジュディは、「私たち、帰った方がいいわ。遅いから」と言って、夫ジャック(ゲラーパパ)と一緒に帰ろうとしています。
「遅いから帰った方がいい」と言った理由として、「ジャックはもう、夜に運転することが許されていない[夜に運転させられない]」と言った後、He has trouble staying in his lane. と続けます。
have trouble doing は「〜するのに苦労する、〜することがうまくいかない」という感覚ですね。
ですから、「彼の車線(自分が運転して走っている車線)にとどまるのに苦労する」→「自分が走っている車線をキープすることができない」→「一つの車線を走れなくて、2つの車線をフラフラする、車線をはみ出してしまう」と言っていることになるでしょう。

そう言われたジャックは、自分が去年の冬、車を運転していてどんなことになったかを説明しています。
drive right through は、ドライブスルーというカタカナからもイメージが湧くように、「〜(のど真ん中)を車で通り抜ける」という感覚で、「車でまともに突っ込む」みたいなことでしょう。
直訳すると、「去年の冬、教会の芝生に乗り上げて、a manger scene の中を車で通り抜けた」というようなことですね。
manger は「飼い葉桶(かいばおけ)」。
scene というのは、a love scene 「ラブシーン」などの「シーン、場面」という単語ですが、今回の言葉はまさに直訳通りの「飼い葉桶の場面」という意味が実体をよく表わしているように思います。
「a manger (飼い葉桶)に突っ込んだ」なら、別に scene という単語は必要ないので、このセリフを聞いた時も見た時も、その scene という単語がわざわざ付いていることが何だか気になってしまいますよね。
私もこの scene が気になったので、a manger scene で何かの意味になるのかなと思い、"manger scene" で Google 検索してみたところ、以下の英語版ウィキペディアがヒットしました。
Wikipedia 英語版: Nativity scene
a manger scene としても知られている、a nativity scene というのは、英語版ウィキペディアの説明を引用させていただくと、
... is the special exhibition, particularly during the Christmas season, of art objects representing the scene of the birth of Jesus.
つまり、「特にクリスマスシーズンの間の、イエスの誕生の場面(シーン)を描いた芸術品の展示である」ということになります。
nativity は「出生、誕生」という意味で、特に the Nativity だと「キリストの降誕(祭)」という意味で使われます。
Wikipedia 日本語版: キリストの降誕 の「降誕の情景」の中でも詳しく説明されていますが、生まれたイエスを「飼い葉桶に寝かせた」ので、飼い葉桶という言葉が、イエスの降誕のイメージとして使われていることになるわけですね。
ウィキペディアの説明を引用させていただくと、
キリスト降誕の情景は上記を基本に描かれるが、カトリック教会やその影響の強い国々では人形で再現する。(これを「飼い葉桶」の意味で、イタリア語ではプレゼピオ、フランス語ではクレッシュ、ドイツ語ではクリッペ、英語ではクリブ、スペイン語ではベレンと言う。)多くはミニチュアであるが、実物大の人形と小屋が仮設されるところもある。
このウィキペディア内で「キリスト降誕の情景」と表現されているのが、a nativity scene であり、今回のセリフの a manger scene に当たるということです。
「人形で再現。多くはミニチュアだが、実物大の人形と小屋が仮設される場合もある」ということなので、今回、ジャックが車で突っ込んだのも、ミニチュアではなくて、「実物大の人形と小屋で再現したキリスト降誕のシーン(場面・情景)」だったのだろうと思われます。
そういう人形の飾りをなぎ倒しながら、車でそこを通り抜けてしまった、という感覚なのでしょうね。

そういうことを意識してもう一度セリフを見てみると、ジャックは、Last year ではなく、わざわざ Last winter と季節を限定して述べています。
「冬、つまりクリスマスシーズンだから、教会にはキリスト降誕を再現したものが飾られている」という流れになっていたわけですね(細やかな脚本だわw)

キリスト降誕を再現したものの中に、車を突っ込んでしまった、の後に続けて、ジャックは、The papers thought it was a hate crime. と言っています。
直訳すると、「新聞(各紙)は、それは憎悪犯罪(ヘイトクライム)だと考えた」ということですね。
hate crime は「宗教対立、人種差別などに起因する憎悪犯罪」のことですから、このジャックのセリフは、「教会に設置してあるキリスト降誕の場面を壊したのはキリスト教に反発する宗教の者による犯行だ」と新聞は考えたようだ、と言っていることになるでしょう。
ジャックはたまたまそういうものにぶつかってしまっただけなのですが、「わざと、キリスト教の象徴的なものを狙った、宗教的嫌がらせ行為」だと新聞に報道されてしまった、と言っているわけですね。
それを聞いた観客の反応は、「後からじわじわと笑いが来て、その笑いが後を引いている」感じになっています。
その笑いの反応から、「キリスト降誕の場面に車をぶつけた」→「宗教的な嫌がらせ犯罪だと誤解された」という「流れ」が笑いに繋がっているということがよくわかる気がします。

「とにかく会えて良かったわ」と言ってジャックとジュディ夫婦が帰るのをジョーイは見送っています。
「誰も外に出すな!」とロスに言われていたのに、エマの祖父母に当たる二人をすんなり返したことで、足止めされているフィービーは、不公平だとでも言うように、How could you...? のセリフを言っています。
直訳すると、「どのようにして、ただあの二人を行かせたりすることがあなたにはできるの?」みたいなことで、「どうしてあんなにあっさり二人を行かせたりするの?」と「どうしてそんなことができるのか私には信じられない」というニュアンスが込められている感覚ですね。

mess with は「〜に干渉する、邪魔する、迷惑をかける」なので、ジョーイは「俺はジャックを困らせることはしない。彼は偉大な男なんだよ」と言っていることになります。
何故ジョーイがジャックに対してそう思っているかについては、その後のセリフにあるように、「彼は我が国(我が祖国アメリカ)のために戦った」ということですね。
「お国のために戦ってくれた人なんだから、意見を尊重してあげなくちゃ」と言った感じになりますが、それを聞いていたジャックの娘であるモニカは、「いいえ、彼(パパ)は戦ってないわ」と言っています。

その後の He pretended to be a Quaker to get out of Korea. を直訳すると、「朝鮮(戦争の兵役)から逃れるために、彼はクエーカー(教徒)のふりをした」になりますね。
祖国のために戦ったうんぬんの話をしているので、Korean War のように war 「戦争」という言葉を使わなくても、戦争のことだとわかる仕組みになるでしょう。
クエーカー教徒については、以下のウィキペディアで。
Wikipedia 日本語版: クエーカー
ウィキペディアの中の「平和主義」という項目の中で、
多くの良心的兵役拒否者、非暴力の提唱者、反戦活動家は、友会徒である。
という記述があります。(友会徒とはクエーカーの自称)
兵役拒否者の中には、そのようにクエーカー教徒が多い、ということが広く認識されているので、このセリフでも、「パパはクエーカー教徒のふりをして、兵役から逃れた」と表現されているわけですね。


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posted by Rach at 16:51| Comment(0) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月27日

誰かが行くことになるならそれは私たち フレンズ10-4その4

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(The phone rings, Ross picks up)
電話が鳴る。ロスが電話を取る。
ロス: (Into receiver) Hello? (listens) Oh, no! What happened? (listens some more) Okay, okay, where are you? (Grabs a pen and starts writing) Ok, I'll be right there. (Puts the phone down) ([受話器に向かって] もしもし? [聞く] なんてこった。何が起こったの? [さらに聞く] わかった、わかった、君は今どこ? [ペンを握り、書き始める] わかった、すぐにそっちに行くよ。[受話器を置く])
チャンドラー: Was that Emma? Is she up? (今の(電話)はエマ(から)だった? 彼女は起きてるの?)
ロス: No, Rachel got pulled over for speeding. She forgot her license. So now I have to bring it to her. (いいや、レイチェルがスピード違反で停止させられた[捕まった]。免許を忘れたから、今から僕はそれを彼女に届けないといけないんだ。)
フィービー: Well, if you're leaving, I'm definitely gonna go. (あぁ、もしあなたが出て行くなら、私も絶対に出て行くわ。)
モニカ: No! Wait! If anybody gets to go, it's us! (Points at herself and Chandler) We've been complaining the longest! (だめよ! 待って! 誰かが行くことになるのなら、それは私たちよ! [モニカは自分自身とチャンドラーと指差す] 私たちが、一番長く、不平を言い続けてるんだから!)
ロス: No, wait, you guys. No, no, you can't leave! Rachel already feels bad that the cake's messed up. How do you think she's gonna feel when she comes back here and all you guys are gone? (いや、待ってよ、みんな。だめだよ、行っちゃだめだ! あのケーキが台無しだったことでレイチェルはすでに嫌な気持ちになってる。レイチェルはどう感じると思う? 彼女がここに帰ってきた時に、君ら全員が出て行ってしまってたら?)
チャンドラー: I don't know! You'll tell us on Monday! (さあね! (レイチェルがどう感じたかは)月曜日に教えてよ。)
ロス: Joey, you're in charge, okay? You make sure nobody leaves! (leaves) (ジョーイ、君が責任者だ、いいか? 確実に、誰も出て行かないようにしろよ! [ロスは去る])
ジョーイ: Got it! (了解!)

かかってきた電話を取ったロスは、「何があったの? どこにいるの? すぐそっちに行く」と言っています。
その内容から、ケーキの交換のために、ニュージャージーへ車で向かっているレイチェルからの電話であることが想像されますね。
ですがチャンドラーは「今の電話はエマから? 彼女、起きてるの?」みたいに言っています。
エマが昼寝をしているせいで、パーティーがどんどん遅くなって、予定していた旅行に行けないことを、「今、起きた、ってエマ自身から電話があったのかな?」と皮肉っぽく言っていることになります。

ロスはそんな皮肉を気にかけることなく、レイチェルがスピード違反で捕まった、という事実を告げます。
pull over は「車を路肩に寄せる、車を停止させる」という意味なので、「スピードを出していることで、車を路肩に停止させられた」→「スピード違反で捕まった」と言っていることになります。
その後、「レイチェルは免許証を忘れたので、今から僕がそれを届けないといけない」と言っていますね。

出かけようとするロスを見て、フィービーは「もしあなたがここを出るなら、私も絶対に出て行く」みたいに言っています。
leave は「(この場所を)去る、離れる、発つ、出発する」という感覚で、go は「(ある場所へ)行く、向かう」という感覚。
フィービーがそう言うのを聞いて、モニカは強い調子で、If anybody gets to go, it's us! と言っています。
直訳すると、「もし誰かが行くことになるのなら、それ(行くことになる誰か)は私たちよ!」ということで、「誰かが出て行くっていうんなら、それは(フィービーじゃなくて)私たち(の方)よ!」と主張していることになります。

このような「もし誰かが…するとしたら[…すべきなら]、それは〜だ」という表現は、過去記事、誰かが身を引くべきだとしたら フレンズ5-18その4 にも出てきました。
俳優のジョーイと、ロスの息子ベンが同じオーディションで競い合うことになり、
ジョーイ: Look, Ross, if anyone should step aside, it should be Ben! (なぁ、ロス、もし誰かが身を引くべきだとしたら、それはベンであるべきだ!)
と言っていました。

「誰かが出て行くことになるのなら、それはフィービーじゃなく、私たちよ!」と言った後、その理由としてモニカは、We've been complaining the longest! と言っています。
have been doing という継続を表わす現在完了進行形で、直訳すると、「私たちは最も長く、(ずっと)不平を言っている[言い続けている]」ということですね。
フィービーも「マッサージのお客さんの予約があるから、パーティーを切り上げて早く出かけたい」と言っていたけれど、私たち(モニカとチャンドラー)は、パーティーの予定を聞いた時から、「自分たちの旅行を優先したい」と言い続けてきた。不満を言い出したのは私たちの方が先なんだから、私たちの方が先に出て行ってしかるべきよ! みたいにモニカは言っているわけですね。

フレンズたちが口々に「私たちも出て行く」と言うので、ロスは慌てて、「みんな出て行っちゃだめだ!」と止めています。
mess up は「めちゃめちゃにする、ダメにする、台無しにする」という感覚なので、the cake's messed up は「そのケーキ(エマの誕生日ケーキ)が(注文と異なりエッチなデザインになっていたことで)台無しになっていた」という意味。
「そのケーキが台無しだったことで、レイチェルはすでに気分が悪い(嫌な気持ちになっている)」と言った後、How do you think she's gonna feel when... 以下のセリフを続けます。
「〜する時、レイチェルはどんな風に感じると思う?」ということで、when 以下の内容は、「彼女がここに戻ってきて、君たち全員が出て行ってしまっていた時」になりますね。

ケーキのことでがっくりきてるのに、ケーキを交換して戻ってきたら、君たちはもういない、、そんな状態を見たら、レイチェルがどんなに辛い気持ちになるか、君らは想像できないのか? とロスは言いたいわけですが、「その時、レイチェルはどんな気持ちになると思う?」と疑問の形で問われたことにそのまま答える形で、「レイチェルがどんな気持ちになると思うか? って聞かれても、俺にはわからないよ。(実際にどんな気持ちになったかは)(俺たちが旅行から帰った後の)月曜日にお前が俺たちに話して聞かせてくれよ」とチャンドラーは返したことになります。
ロスの言葉の意図はわかっていながらも、自分たちの予定がどんどん遅れることにチャンドラーも耐え切れず、「レイチェルがどんな気持ちになるか、って泣き落としみたいなことを言われても、俺たちだって予定してた旅行に行きたいんだよ! 俺たちの気持ちも汲んでくれよ!」というところなのでしょうね。

俺たちは俺たちのやりたいようにさせてもらう、とチャンドラーが宣言したようなものなので、ロスは説得することはやめて、唯一「出て行きたい」と言っていないジョーイに、Joey, you're in charge, okay? と言っています。
in charge は「〜を担当して、〜を管理・監督して、〜の責任を負って」という感覚ですね。
「ジョーイ、君を責任者にするよ、君に任せるよ」と言った後、You make sure nobody leaves! のように、ジョーイがすべき責務の内容を告げています。
make sure は「確かに・間違いなく〜するようにする」ということですから、「間違いなく、誰もここから出ないようにする」→「誰もここから出ないようにしっかり管理する」と言っていることになります。
ジョーイは、Got it! 「わかった! 了解!」と言って、その後、他のフレンズたちが出て行かないように目を光らせることになるわけですね。


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posted by Rach at 13:44| Comment(0) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月25日

私たちが誰かわからないかもしれない フレンズ10-4その3

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今日はエマの1歳の誕生パーティー。18歳になった時にエマに渡せるようにと、エマへのメッセージをビデオ撮影しています。
用意していたケーキが、注文と違い、エッチなパーティー用のデザインになっていたので、レイチェルはニュージャージーのケーキ店に電話して怒っています。その後のシーン。
(Ross, Chandler and Monica are in the kitchen area)
ロス、チャンドラー、モニカはキッチンエリアにいる。
ロス: Hey Mon, it was really nice of you to loan Rachel your car so she could go and get the cake. (ねぇ、モニカ、ケーキを取りに行けるように、お前の車をレイチェルに貸してあげるなんて、すっごく優しかったね。)
モニカ: Oh. So nice of her to pull my hair, till I dropped the key! (あぁ、彼女(レイチェル)もすごく優しかったわ、私が車のキーを落とすまで、私の髪を引っ張るなんてね。)
ロス: Well, you know what? While we're waiting, you guys could tape your message to Emma for her 18th birthday, huh? (takes the camcorder and points it at Monica and Chandler) Okay? (ねぇ? 僕たちが待ってる間、エマの18歳の誕生日のために、エマへのメッセージを録画することができるよ。[ビデオカメラを取り出し、それをモニカとチャンドラーに渡す] いい?)
チャンドラー: Hi, Emma! It's the year 2020. Are you still enjoying your nap? (はーい、エマ! 2020年だよ。君はまだお昼寝を楽しんでるかな?)
モニカ: We're Aunt Monica and Uncle Chandler, by the way. You may not recognize us, because we haven't spoken to your parents in 17 years! (ところで、私たちは、モニカ叔母さんとチャンドラー叔父さんよ。あなたは私たちのことがわからないかもしれないわね、だって私たちはあなたの両親と、17年間話してないから[口をきいてないから]!)
チャンドラー: We used to be married. But then we missed a weekend away together, and things kind of unraveled... because of you! Happy birthday. (Ross looks disappointed and switches the camcorder off) (俺たちは結婚してたんだ。でもその後、一緒に行く週末旅行に行き損ねて、物事が解体したんだよ…君のせいでね! 誕生日おめでとう。[ロスはがっかりした顔をして、ビデオカメラのスイッチを切る])
モニカ: Ross, Rachel promised it would be over by now. We seriously have to go if we want to get to Vermont. (ロス、今頃には終わってるって、レイチェルは約束したわ。私たちは、バーモントに到着したいのなら、もうほんとに行かなきゃいけないのよ。)
チャンドラー: I called them and the last train leaves in a half-hour. (電話して聞いたら、最終電車が30分後に出ちゃうって。)
フィービー: And you know, I have a massage client soon. (それにほら、私ももうすぐ、マッサージのお客さんがあるし。)
ロス: You guys, just, please, a little bit longer. I promise, Rachel will be back with the cake any minute. Monica, remember the frosting, huh? (ねぇ、お願いだよ、あともう少し。約束するよ。レイチェルはじきに、ケーキを持って戻ってくる。モニカ、あの(ケーキの)フロスティングを覚えてるだろ?)
モニカ: Alright, 5 more minutes. (いいわ。あと5分ね。)

it was really nice of you to loan... は、「loan するとは、君は本当に nice だった」ということで、It is 形容詞 of 人 to do の形。
よく例に出されるものとしては、It is kind of you to come. 「来てくれるとは、君は kind だね(親切だね、優しいね)」→「来てくれてありがとう」がありますね。
ケーキが注文と違っていたため、ケーキ店に直接行って、交換してもらうことになったわけですが、「レイチェルが、ケーキを交換しに行けるように、自分の車(ポルシェ)をレイチェルに貸してあげたなんて、お前は優しいことをしてくれたね、レイチェルに車を貸してくれてありがとう」と言っていることになります。
そう言われたモニカは、So nice of her to pull と、同じように、It is nice of 人 to do の形を使って、「彼女も優しかったわ」と言ってみせるのですが、その後に続く「〜してくれて」の内容を聞くと、それが大いなる皮肉であることがわかる仕組みです。
「〜してくれたなんて、レイチェルも nice だったわ」と言ったその内容は、「私の髪の毛を引っ張る。私がキーを落とすまで」になります。
そのセリフから、「貸してくれてありがとう、だなんてとんでもない。私が車のキーを手離して落とすまで、レイチェルが私の髪の毛を思い切り引っ張ったんでしょ!」とモニカが言いたいことがわかりますね。

次にロスは、「待ってる間に、エマの18歳の誕生日に渡すビデオのために、メッセージを録画することができるよ」と言って、ビデオカメラを渡します。
早速、チャンドラーはビデオに向かって語りかけるのですが、18歳の誕生日が 2020年に当たるため(今この記事を書いているのが 2016年なので結構もうすぐですねw)、「今は 2020年だね。君はまだお昼寝を楽しんでるかな?」などと言っています。
それを見る頃のエマは18歳で、赤ちゃんのようにやたらと昼寝しているはずもないのですが、今日エマが昼寝をしていたせいで、パーティーの開始が遅れたことを、ここで皮肉っぽく持ち出している感じですね。

次にモニカは、「モニカ叔母さんとチャンドラー叔父さんよ」と自己紹介しています。
You may not recognize us の recognize は「あるものがそれだとわかる」という感覚で、この場合は「あなたは私たちが誰かわからないかもしれない、この人たち誰? って思うかもしれない、私たちに見覚えないかもしれない」と言っていることになります。
エマの父親であるロスの妹夫婦に当たるので、18歳のエマも当然知っているはずだろうと思われるのですが、「私たちのこと知らないかもしれないわね」と言っている理由として、モニカは「だって私たちはあなたの両親と17年間、話をしてないから」と言っています。
今日がエマの1歳の誕生日ですから、この先、エマが18歳になるまでの17年間、ロス&レイチェルと一言も口をきかないことになるわ! とここで宣言していることになりますが、その理由を続けてチャンドラーが詳しく説明することになります。

We used to be married. は「俺たち(俺とモニカ)は、かつて結婚していた」というニュアンス。
we missed a weekend away together は、a weekend away together 「二人で一緒に週末出掛けること」→「二人で行く週末旅行」ですね。
miss は「〜しそこなう、〜するチャンスを逃す」という感覚ですから、「一緒の週末旅行に行くはずが行き損ねた、行くチャンスを逃してしまって行けなかった」と言っていることになります。
things kind of unraveled の unravel は「(もつれた糸)がほどける、解ける」という意味で、「解体する、分解する」という意味にもなります。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
unravel : [intransitive] if a plan, agreement, relationship etc. unravels, it fails or stops working well
例) After three years, their partnership began to unravel.

つまり、「計画、合意、関係などが unravel する、というのは、それが失敗する、またはうまく行くのが止まる、という意味」。例文は、「3年後、彼らの協力関係は解体し始めた」。

チャンドラーのセリフでは、主語が things となっており漠然としていますが、「物事が解体した」→「夫婦関係が解体した、破綻した」と言っていることになるでしょう。
「週末旅行に行けなくて、(夫婦関係が)解体しちゃたんだよね、君のせいで!」と言った後で、誕生日おめでとう、と言ったりする、何とも恨みがましいメッセージになっている、という面白さですね。
エマのパーティーに残ってくれ、と引きとめられたせいで、俺たちは後に離婚することになった、それで君の両親のロス&レイチェルとも、喧嘩別れ状態になっていて、ずっと口をきいていない、と二人は言っていることになります。

Rachel promised it would be over by now. は、「レイチェルは約束した。パーティーは今頃にはもう終わっているだろうって」になるでしょう。
パーティーが終わってからバーモントに向かうことになっていて、間に合うようにパーティーを終わらせると約束してくれていたのに、時間過ぎちゃってるわよ、と抗議しているわけですね。
We seriously have to go if we want to get to Vermont. は、「もし私たちがバーモントに着きたい[到着したい]のなら、私たちはまじで(冗談抜きで)(今すぐ)(ここを)出ないといけない」と言っていることになります。
seriously に、「ほんとにもう行かなきゃいけない。これより遅くなったら絶対に間に合わないから」という気持ちが出ていますね。
そして、「電話して問い合わせたら、(バーモント行きの)最終電車が30分後に発車する(と言われた)」とチャンドラーは言っています。
フィービーはフィービーで、マッサージの仕事に行かなければいけないところを引きとめられているので、「ほら、私ももうすぐ、マッサージのお客さんがあるのよ(仕事の予約が入ってるから、行かなきゃいけないのよ)」と言います。

今すぐここを出て行きたがるみんなを、ロスは何とか説得しようとしています。
「もうちょっとだけ」と言って、「レイチェルはじきに、ケーキを持って戻ってくるよ」と言います。
そしてモニカに、「あの frosting を覚えてるだろ?」みたいに言っていますね。
frosting は「フロスティング、砂糖衣」で、ケーキの飾りとしてかかっているものを指します。
「あのケーキのあのフロスティングを覚えてるだろ? あれを食べないで出て行くつもり?」みたいに言われたことになるわけですが、それを聞いたモニカは、「いいわ、あと5分だけね」と言って、もう少し待つことを承諾しています。
ケーキのことを言えば、モニカはそれを食べたくなって必ず待つと踏んだ、ロスの作戦勝ちというところですね。

そのケーキの話については、これより前のシーンで、以下のような形で話題に出ていました。
レイチェルが写真を撮ろうと、冷蔵庫からケーキを出すシーンで、
レイチェル: Oh, you're gonna love this cake. I got it from a bakery in New Jersey, Carino's. (あぁ、このケーキ、きっと気に入るわよ! ニュー・ジャージーのベーカリー「カリーノス(カリーノーズ)」で買ったのよ。)
モニカ: Oh, my God, that place has the creamiest frosting! I use to hitchhike there when I was a kid. (なんてこと。あの店は最高にクリィミーなフロスティングがあるのよ![あの店のフロスティングは最高にクリィミーなのよ!] 子供の頃、あそこまでヒッチハイクしたものだったわ。)

その店のクリィミーなフロスティングが大好きだったモニカは、子供時代にヒッチハイクまでして、その店に行ったことがある、という逸話ですね。
そういう話が先に出ていたことで、「あのフロスティングだぞ、いいのか? それが食べられなくても」とロスに言われたら、「じゃあもう少しだけ残る」とモニカが言うのも納得、という流れになるわけですね。


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posted by Rach at 15:13| Comment(0) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月21日

しないのはそれが理由じゃない フレンズ10-4その2

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ロスとレイチェルは、娘エマの1歳の誕生日にパーティーを開く予定で、チャンドラーとモニカに出席してもらいたいと願っています。
その日、バーモントのインを予約してしまっているチャンドラーたちは、バーモントに行きたいと言うのですが、
レイチェル: Well, can't you just go to Vermont the next day? (うーん、ただ次の日にバーモントに行くってことはできないの?)
ロス: Yeah, we want everyone to be there. As much as I hate to delay your doing weird sex stuff to my little sister. (そうだよ、僕たちはみんなにその場にいてほしいんだ。それと同じくらい、君が僕の妹に、変なエッチ行為をするのを延期させたくはないんだけどね。)
レイチェル: And, I mean, you know, you guys, this is a big deal. I mean, how can we have her first birthday party without her aunt and her uncle? (それで、ほら、これは大事なこと(大ごと)なのよ。だって、エマのおばさんやおじさんなしで、どうやってエマの初めての誕生日パーティーができるっていうの?)
モニカ: All right, we'll stay. We can just drive up after the party. (いいわ、私たち、いるわ[残るわ]。パーティーの後、車で行くことができるし。)
チャンドラー: Fine. But if we end up not doing this Maxim thing because of this party-- (わかったよ。でももし、このパーティーのせいで、このマキシムのやつができないってことになったら…)
モニカ: Believe me, that is not why we won't be doing that! (言っとくけど、それが、そういう行為をしない理由じゃないからね!)

チャンドラーたちに「俺たちが旅行から帰ってきた後じゃダメなの?」と聞かれても、エマの誕生日当日にパーティーを開くことにこだわるロスとレイチェル。
今度は逆にレイチェルが、「パーティーの翌日にバーモントに行くことはできないの? 無理なの?」と尋ねています。
ロスはそれに同意する形で、「そうだよ、僕たちはみんなにそこに(エマの誕生パーティーの場に)いて欲しいんだ」と言った後、As much as... のセリフを言っています。
as much as は「同じ程度〜ではあるが」というようなニュアンス。
hate は「嫌う」と訳されますが、I hate to do は「〜するのはいやだ、〜したくない」と訳した方が、ニュアンスが出るでしょう。
今回のような、I hate to delay の場合だと、「延期したくない」になりますね。
we want A, as much as I hate to B の形なので、「僕たちは A を望んでいる、それを望むのと同じくらい(の強さで)、B したくもないんだけど」と言っている感覚になるでしょう。
つまり、「A であることをものすごく望んでるんだ、B するのも、ものすごくいやだけどね」と言ったことになるわけですね。
何を hate しているかが以下で述べられており、その内容は「君が僕の妹に変なエッチ行為をすることを延期する」になります。
weird sex stuff というのは、前回の記事で説明した、「マキシム(という男性誌)に載っていたことを試したい」を受けてのものですね。
チャンドラーは男性誌の名前を出しただけで、具体的な行為の内容は言いませんでしたが、「それってつまり、”変わったエッチ行為”をしたいってことだよね」と、ロスがここではっきり言葉にしたことになります。
DVDの日本語訳では、「僕の妹に、お前が変態プレイをやるのを、延期させて申し訳ないけど」となっていましたが、今回の hate to delay はそういうニュアンスだろうと私も思いました。
「延期させたくない」→「延期させることになってしまって申し訳ない」という感覚ですね。

「君らにエマのパーティーにいて欲しいと思う気持ちと同じくらいの強さで、旅行を延期させることになるのを申し訳なく思っている」と言っているわけですが、行為の対象となる相手がロスの妹モニカであるにもかかわらず、「男性誌に載ってたことをやってみたいから、エマの誕生日よりも週末旅行を優先したい」と言ったチャンドラーに対して、皮肉の意味も込めて、「旅行を延期する」ではなくて、「君が僕の妹に変態プレイをするのを延期する」と表現したわけですね。

レイチェルは、プレイの話で皮肉を言うことはなく、純粋に二人の出席がどれほど大切かということを訴えて説得しようとしています。
how can we have ... without 〜 は「〜なしで、どうやって…ができると言うの?」というニュアンス。
エマの父親はロスなので、ロスの妹モニカは叔母さんに当たるため、叔母さん夫婦が欠席の状態で、誕生日パーティーなんか開けないわ、是非とも叔母さん夫婦にはいてもらわないと困るわ! と言っていることになります。

「あなたたちなしで、パーティーは開けない」のように「その場にいて欲しい大切な人」だと言われると、さすがに断り切れない様子で、モニカは、「私たちは(旅行に出かけずに)ここにいるわ。パーティーの後、車で向かうこともできるし」と言って、残ることを承諾します。

チャンドラーは Fine. 「結構だ。それで構わないよ」と言った後、But if we end up not... のセリフを言っています。
直訳すると、「でももし、この(エマの誕生日)パーティーのせいで、このマキシムのこと[マキシムに載ってたプレイ]ができないってことになったら」という感じですね。
end up doing は「結局〜することになる」ですから、end up not doing は「結局〜しないことになる」となります。

「せっかく、マキシムのプレイを試そうと思ってたのに、パーティーのせいでできなくなったら怒るからな、許さないからな」的なことを言おうとしているようですが、それを聞いたモニカは、Believe me, that is not why... のセリフを言っています。
That is why SV のように not がない場合は、That is the reason why SV 「それ(今言ったこと)が S が V する理由である」という意味になりますね。
今回は、that is not why we won't be のように、両方に not がついているので、直訳すると、「あなたが今言ったことは、私たちが(未来において)〜していない理由ではない」と言っていることになるでしょう。
do that の that は、"this Maxim thing = (ロスの言葉で言うと) weird sex stuff" を指します。
we won't be doing that は「私たちは(旅行に行った先で)マキシムに載っていたエッチ行為をしていない、そういうことをしていることにはならない」で、そういうことをしないのは、それ(チャンドラーが今言ったこと=パーティーに出席しなければいけないこと)が理由じゃない、と言っていることになります。
つまりモニカは、「私たちは旅行先でそういうことはしないけど、しないのはパーティーが理由じゃないわ」→「パーティーに出ても出なくても、旅先でそんなことはしないからね!」と釘を刺していることになるでしょう。
DVDの日本語訳では、「(字幕)元々やらないって/(音声)言っとくけど、しないのはそのせいじゃないわよ!」となっていましたが、まさにそういうことでしょうね。
「それ(マキシムに載っていた行為)をしないのは、それ(今チャンドラーが言ったこと)が理由ではない」→「しないのはそのせいじゃない、パーティーに関係なく、そんなことはしない・するつもりはない」と言っているわけですね。


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posted by Rach at 14:57| Comment(0) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月19日

何もわからない1歳なら良かったのに フレンズ10-4その1

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シーズン10 第4話
The One With the Cake (エマのファースト・バースディ)
原題は「ケーキの話」


[Scene: Central Perk]
セントラルパーク。
チャンドラー: Honey, I got us that room at the Woodford Inn this weekend. (ハニー、今週末、ウッドフォード・インのあの部屋を(俺たちのために)取ったよ。)
モニカ: That place in Vermont? You can take a hint! (バーモントのあの場所(あそこ)? 私の意図、察することできるじゃない!)
レイチェル: Wait, you can't go away this weekend! It's Emma's birthday! (待って、あなたたち、今週末は出かけちゃだめよ! エマの誕生日だもの!)
ロス: Yeah! (そうだよ!)
レイチェル: We're having a party. (私たち、パーティーを開くの。)
モニカ: Well, can't you just have the party when we get back? (うーん、私たちが戻ってきた時に、そのパーティーを開くってことはできないの?)
ロス: No. (できないよ。)
レイチェル: No, that day... that won't be her real birthday! (だめよ、その日は…それは、エマの本当の誕生日じゃないもの。)
チャンドラー: Gee, if only she were 1 and had no idea what the hell a birthday was! (あぁ、ただエマが1歳で、誕生日って一体何なのか、ってことがわからないなら良かったのに!)
ロス: C'mon, you guys, this is really important to us. (おいおい、これは僕らにとってほんとに重要なんだよ。)
モニカ: Well, I'm sorry, but Chandler and I could really use a weekend away. You know, to reconnect... emotionally. (あぁ、ごめんなさい、でもチャンドラーと私は、週末にでかけることが必要なのよ。ほら、もう一度繋がるためにね…感情面で。)
チャンドラー: There's this thing I really want us to do. I read about it in Maxim. (自分たちでほんとにやりたいことがあるんだよ。マキシムで読んだんだ。)

チャンドラーはモニカに、「今週末、ウッドフォード・インのあの部屋を取った(予約した)」と言っています。
got us that room は「自分たちにあの部屋をゲットした」という感覚ですから、「自分たちが泊まるために、あの部屋を取ったよ」と言っていることになるわけですね。
That place in Vermont? を直訳すると、「バーモントのあの場所?」ということですから、そのウッドフォード・インというのはバーモント州にあり、that place 「あの場所、あそこ」のように指示語を使って言っていることから、以前に二人で、そのインについて話したことがある、お互いが知っている場所であることも想像できます。

You can take a hint! は「ヒントを得る」という感覚で、「ピンとくる、人の意図を読み取る・察する」という意味で使われます。
「そのインに泊まりたいと思っていた」という私の気持ちをちゃんとわかってくれたのね、私の希望を察してくれたのね、と言っていることになるでしょう。

二人がバーモントのインに泊まる話をしているのを聞いて、レイチェルは「待って。あなたたちは、今週末、(遠くに)出かけることはできないわよ[出かけちゃだめよ]! エマのバースデーだもの!」と言っています。
「パーティーを開く予定なのよ」と言うレイチェルに、「私たちが(旅行から)戻った時に、パーティーを開く、ってことはできないの?」とモニカが尋ねると、あきれたようにプッと息を吐いたロスとレイチェルはそれぞれ、「できない」「その日はエマの本当の誕生日じゃないもの」と答えます。
that day は「チャンドラーとモニカが旅行から帰ってきた日」を指していて、それじゃあ、エマの本当の誕生日の日付より遅くなってしまう、その日はエマの本当の誕生日にならない→誕生日でもない日にパーティーを開くなんてあり得ない、と言っていることになります。

「本当の誕生日の日付にパーティーを開く」ことにこだわる様子の二人に、チャンドラーは皮肉っぽい答えを返しています。
if only she were 1 and had no idea what the hell a birthday was! の、if only は「ただ〜でさえあれば良かったのに!」という意味で、実際にはそうではなかったことを、「そうだったら良かったのに」と願望するニュアンスなので、if only 以下は「現実とは反対の仮定」を表わす「仮定法過去」が使われることになります。
今回のセリフでも、if only she were のように、過去形 were が使われていますね。
「ただ〜でさえあれば良かったのに」と表現することで、「実際には〜ではなかった」ことを示しているわけですが、そのニュアンスを出して直訳すると、「彼女(エマ)が1歳で、誕生日っていうのは一体何なのか、ということが全くわからないなら良かったのに」という意味になります。
言葉通りに解釈すると、「エマが1歳なら良かったのに、それなら誕生日が何なのかわからないから、”実際の日付と違う日にパーティーされた”ってことにも気づかれないのに」みたいに言っていることになります。
レイチェルが開く予定にしている誕生パーティーというのは、エマの1歳の誕生日パーティーなので、「エマは今1歳だから、誕生日の意味なんかわからない」というのが、実際の状況なわけですが、それを皮肉っぽく、「エマが”もし”1歳だったら、誕生日の意味なんかわからなかったのになぁ〜」と表現することで、「1歳の子に、誕生日がどうの、とか、ましてや、”実際の誕生日とは違う日にパーティーが開かれた”とかわかるわけないだろ!」とチャンドラーは言いたいわけですね。

そういう皮肉っぽい抗議に対しても、エマの父親であるロスは、「これは僕たち(エマとその両親である僕たち)にとって、本当に重要なことなんだ」と頑張ります。
ですが、モニカはモニカで、その週末旅行が大切であることを主張しています。
could use は「〜が(是非とも)必要である」というニュアンス。
a weekend away は「週末の旅行」という感覚ですね。
週末に旅行することが必要だと言った後、モニカは、to reconnect... emotionally と続けています。
直訳すると、「感情的に・感情面で、再結合する[再度、結合する・繋がる]ために」というところでしょう。
私たちには「結合すること、繋がること」が必要なのよ、と言ったことになり、その表現から、身体を繋ぐ、エッチする、というイメージが連想されるわけですが、それだとあまりに露骨だと思ったのか、「繋がるって言っても、感情面の話よ」のように、emotionally を付け足したことになるでしょう。
そのようにモニカは、「肉体面で繋がることが必要、って話じゃないのよ」と言ってみせたわけですが、チャンドラーはわざわざ「感情面で」と言ったモニカの意図を気にすることなく、肉体面で繋がる話をしているのが面白いですね。
チャンドラーのセリフを直訳すると、「俺たちに本当にさせたいと思うことがあるんだよ。俺はそれをマキシムで読んだんだ」ということですね。
Maxim は大文字で始まっておりイタリックになっていることから、何かの名称であることがわかるのですが、read 「読んだ」と言っていることから、本か雑誌の名前であることが想像されますね。
その Maxim という雑誌については以下のウィキペディアで。
Wikipedia 英語版: Maxim (magazine)
右上の枠内に、見本としての表紙画像が出ていますが、ナイスバディな下着姿の女性が写っているその表紙のイメージ通り、「男性向け雑誌、男性誌」(men's magazine)です。
この手の雑誌で読んだことを、二人でしてみたい、と言っているわけですから、「エッチなプレイ、テクニック」の話をしているだろうことが想像できますよね。
セリフの中で「こんなエッチを試してみたい」などと直接的に言うことなく、「あの雑誌に載ってたことをしてみたい」と有名な雑誌の名前を出して表現することで、「あぁ、あの雑誌に載ってるようなエッチ系の話ね」とわからせる面白さになるということですね。


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posted by Rach at 14:21| Comment(2) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月14日

俺たちほどの親友じゃなかった フレンズ10-3その6

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キスから先になかなか進めないジョーイとレイチェルは、部屋を訪ねてきたチャンドラーに、「チャンドラーとモニカも、最初のエッチの時は違和感覚えた?」と尋ねます。するとチャンドラーは「いや、正しいことだって感じた。今までそうしなかったのが不思議なくらいだった」と答えます。
チャンドラーが部屋を出て行った後、
レイチェル: Well, just because it happened that way for them doesn't mean it has to happen that way for us. (あぁ、チャンドラーとモニカにとってはそんな風だったからと言って、それが私たちにもそうならないといけないってことにはならないわ。)
ジョーイ: Yeah. Yeah, absolutely. I mean, just because something's difficult doesn't mean that you quit. (そうだよ、そうだよ、その通りだよ。ほら、ただ何かが難しいってだけで、それでやめるってことにはならないよな。)
レイチェル: Right, totally. (その通りよ、全く。)
ジョーイ: Yeah. And so we'll just keep trying and trying until we... do it. (そうだよ。だから俺たちはただトライし続けるんだよ、俺たちが…やるまで。)
レイチェル: Yeah, and if doesn't work, then we'll be just one of those couples that never have sex. (そうよ、そしてもしうまく行かなかったら、その時は、私たちはただ、エッチをしないああいうカップルの一つになるだけよ。)
ジョーイ: That's a... pla-an. (それも、一つの手だよ…ね。)
(They both stare for a while, and then look at each other)
二人ともしばらく視線が固まったままで、その後、お互いを見る。
ジョーイ: (sighs) Wow... I did not see this coming. ([ため息をついて] わぉ… こんなことになるとは思わなかった。)
レイチェル: I know. (そうね。)
ジョーイ: I don't know. I don't get it. I mean, I was so sure this is what I wanted. (わからない。理解できないよ。だって、これが俺の望んでいたことだって、俺は確信してたのに。)
レイチェル: Hmmm... Me too. (んー… 私もよ。)
(She puts her head on Joey's shoulder and Joey kisses her on her head.)
レイチェルはジョーイの肩に自分の頭をもたれて、ジョーイはレイチェルの頭にキスをする。
レイチェル: Well, how come Monica and Chandler could do it? (あぁ、どうしてモニカとチャンドラーにはできたのかしら?)
ジョーイ: I guess they weren't as good friends as we are. (思うに、あの二人は俺たちほどの親友じゃなかったんだよ。)
(Lifts her head from Joey's shoulder)
ジョーイの肩から自分の頭を上げて
レイチェル: Aah... I bet you're right. (あぁ… あなたの言うことが正しいと思うわ。)
(They look at each other for a while)
二人はしばらくお互いを見る。
ジョーイ: So.... (それじゃあ…)
レイチェル: Yeah. (そうね。)
ジョーイ: I love ya. (愛してるよ。)
レイチェル: Love you too... Alright, I'm going to bed. (私も愛してるわ… それじゃあ、ベッドに行くわね。)
ジョーイ: Yeah, me too. (あぁ、俺も。)
(Rachel gets up, and Joey tries to get up, but halfway up he sits down again.)
レイチェルは立ち上がる。そしてジョーイも立ち上がろうとするが、半分立ちあがったところで、また座る。
ジョーイ: Ooh, yeah. I'm not going anywhere for a while. (あぁ。しばらくはどこにも行けないや。)
(Joey takes the ice-bucket with the champagne bottle in it and puts it on his sore spot)
ジョーイは中にシャンパンの瓶が入った氷バケツを取り、それを自分の痛いところに当てる。

チャンドラーとモニカも、最初のエッチの時にギクシャクした、と言われたら、ジョーイとレイチェルも「友達から恋人になる時は、誰でもそんなものなんだ」と思って安心できたのですが、「チャンドラーとモニカのカップルは、自分たちとは違う」とわかって、その後、二人はいろいろと話し合うことになります。
レイチェルもジョーイも、just because A doesn't mean B という表現を使っていますね。
文字通り、「ただ A だからと言って、それが B を意味しない[B を意味するわけじゃない]」ということで、「いくら A だと言っても、それが B になるって決まったわけじゃない」というようなことですね。
レイチェルのセリフは、「チャンドラーとモニカにとってそんな風になったからと言って、それが、私たちにもそんな風になるってことじゃない」、ジョーイのセリフは、「何かが難しいからって、それで、やめる、ってことにはならない」になるでしょう。
それぞれ、「チャンドラーとモニカがそうだったからって、私たちもそうとは限らない」、「難しいからってやめる、ってそんなのおかしいよな」みたいなことですね。
二人はお互い、「そうだ、そうよ」と言葉を掛け合い、その後、ジョーイは、And so we'll just keep trying and trying until we... do it. と言っています。
keep trying and trying は「トライにトライを続ける」という感覚ですから、「トライし続ける、あきらめずに頑張り続ける」ということですね。
いつまで頑張るかが、until we do it で、つまり「俺たちがエッチするまで(エッチできるようになるまで)」あきらめずに頑張ろうと言っていることになります。

その後、レイチェルは、「そしてもしうまく行かなかったら」と言って、we'll be just one of those couples that never have sex. と言います。
それを聞いたジョーイはすぐさま、That's a plan. と言おうとするのですが、その言葉を言っている途中に、その話のおかしさに気づいたため、That's a... pla-an. のように、尻すぼみ的な言い方をすることになります。
セリフの内容を見ていくと、レイチェルの方は、「もし何回もトライして、それでもうまく行かなかったら(結局エッチすることができなかったら)、その時は、私たちは、エッチをしないああいうカップルの一つにになるだけよ」ということですね。
つまり、「よくあるセックスレスカップルに、私たちもなればいいじゃない」みたいなことを言っているわけですが、そういうのは大抵、倦怠期の夫婦とかの話でしょうし、今付き合い出したばかりの二人が、一度もエッチしないままで、そういうカップルになってしまう、というのは、やはり変ですよね。
レイチェルが、「もしうまく行かなかったら、こんな風になればいいだけよ」と解決案を提示したかのような発言だったので、その口調に合わせてジョーイもとりあえずは、「それは一つのプラン(一つの案)だね」と言いかけたのですが、その内容がおかしいことに、さすがのジョーイも(笑)途中で気づき、言葉に詰まってしまったことになります。

自分たちの発言に対して、あらためて、「そういうのって変だよね、おかしいよね」と気づいてしまった二人は、しばらく呆然と宙を見つめた後、お互い顔を見合わせています。
ため息をついたジョーイが、I did not see this coming. と言っていますが、これは直訳すると、「こんなことが来るとは思わなかった・思ってなかった」というところでしょう。
これまでのフレンズに何度か出てきた、I didn't see that coming. の that が this になった変形バージョンのようなものですね。
I didn't see that coming. は、そう来るとは思わなかった フレンズ4-19その2 で説明していますが、誰かが意外なことを言った時、意外な返しをしてきた時に、「お、そう来たか」「そう来るとは思わなかった」のようなニュアンスで使うフレーズです。
誰かが少し前にしたことや言った言葉について言う場合には、そのように that を使うことになりますが、今回は、自分たちに突き付けられた今のこの状況・この現実のことを言っているので、I did not see this coming. 「こんなことが来るとは思ってなかった」→「こんなことになるとは(夢にも)思わなかった」と、今、直面している事実が信じられないものである、想定外のものであると言っていることになります。

レイチェルが I know. と同意した後、ジョーイは、「わからないよ。理解できないよ」と言って、「だって、俺は確信してたんだ、これが俺の望んでいたことだって」と言っています。
レイチェルと恋愛関係を進めることが、男女として愛し合うことが、俺の望みだ、って、俺は確信してたのに(どうしてこんな風になっちゃったんだろう)」ということですね。

自分たちと同じように、「友達から恋人」という経過をたどったチャンドラーとモニカのことを、「どうしてあの二人にはできたのかしら?」とレイチェルは言っています。
かなりの間があって、ジョーイは自分の考えを述べていますが、そのセリフにはちょっと泣けてしまいます。
I guess they weren't as good friends as we are. を直訳すると、「チャンドラーとモニカは、俺たち(がそうである)ほど、良い友達(親友)じゃなかったんだと俺は思う」になるでしょう。
「俺たちは友達として仲が良すぎて、ずっとこのまま友達でいたい、この関係を壊したくないという思いが強すぎちゃうんだよ、きっと」みたいに言ってみせたことになるでしょう。

ジョーイのこのセリフは、「俺とレイチェルは、ほんとに気が合う、大切な友達である」ということを言っているとても素敵なセリフですが、比較に出された(笑)チャンドラーとモニカのカップルは、まさに今ジョーイが言っているようなことを、自分たちで言っていました。
チャンドラーとモニカが結ばれたのは、ロスとエミリーの結婚式が行われたロンドンで、二人がベッドインしているシーンがフレンズ4-24 に出てきていましたが、その時に、実際にどういう状況だったのかという詳しい話は、かなり後のエピソード、フレンズ7-16 で語られることになります。
二人が結婚式を挙げることが決まり、ジョーイが牧師役をすることになるのですが、ジョーイが「ロンドンでの二人のなれそめを教えて」と言ったことで、フレンズ4-24 の時、二人はどんな様子だったのか、が、フレンズ7-16 の中で映像として流れます。
ベッドに入った二人が、それぞれ服を脱いで裸になり、シーツの下のお互いの裸を見合うシーン。
お互い、相手の裸の姿に目を丸くした後、
チャンドラー: Well, I think it's safe to say that our friendship is effectively ruined. (あぁ、俺たちの友情は、事実上、壊れたと言って間違いないね。)
モニカ: Eh, we weren't that close anyway! (あー、私たち、どの道、そんなに親しくなかったもん。)
チャンドラー: Eh! (そうだね!)
と言っていました。
ちょっと冗談めかして言っていますが、「これで俺たちの友情は壊れた」「構わないわ、どのみちそんなに親しい友人でもなかったんだし」みたいに言っていて、それは今回のジョーイの「チャンドラーとモニカは、俺たちほどの親友じゃなかった」というセリフに通じるところがありますね。
フレンズ7-16 のそのシーンのイメージが残っていた人は、今回のジョーイのセリフも何の違和感もなく受け入れられるように思います。

また、フレンズ7-16 のベッドインする前のシーンでは、ベッドの上に座りキスしていた時、
モニカ: (breaking the kiss) Y'know what's weird? ([キスをやめて] 何が変だと思う?)
チャンドラー: What? (何?)
モニカ: This doesn't feel weird! (これ(二人でキスしてること)が変な感じしないの!)
チャンドラー: I know. (わかるよ。)
モニカ: You're a really good kisser. (あなたってほんとにキスが上手ね。)
というやりとりもありました。
その流れで、ベッドインして、二人は結ばれたわけですが、今回のエピソード、フレンズ10-3 で、「初めての時、変な感じ、違和感はなかった」とチャンドラーが言っていたのも、このフレンズ7-16 のシーンで裏付けられていると言えそうです。

今回のエピソードに戻ります。
「チャンドラーとモニカは、俺たちほどの親友じゃなかったんだよ」というジョーイの言葉にレイチェルも同意して、二人はしばらく見つめ合っています。
その後、ジョーイとレイチェルが、"I love ya." "Love you too." と「友達として」優しい顔で言い合うのがとても素敵ですね。

レイチェルは、ベッドに行くわ、と言って自分の部屋に向かい、ジョーイも「俺も」と言って立ち上がろうとしますが、立ち上がれなくてまた座ってしまいます。
「しばらくはどこにも行けないや」と言って、シャンパンが入った氷バケツを股の上に置いて、エンドクレジット、、となるのですが、これは「大事な部分がレイチェルの膝で押しつぶされてしまった」話の続きですね。
まだ痛くて立ち上がれそうにないから、ちょっとこれで冷やしとく、というところです。
うまく先に進めない二人は、ムード作りのためにシャンパンを冷やしていたのですが、それはこの「大事な部分を冷やす」ために使う伏線だったことがわかるわけで、ちょっとしんみりしつつも、こうして最後は笑いで落とすところが、いかにもフレンズっぽいエンディングだと思いました。


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posted by Rach at 17:13| Comment(0) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月12日

こうしなかったことが信じられない フレンズ10-3その5

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晴れてカップルになれたジョーイとレイチェルは、キス以上に進もうとするのですが、ジョーイが太ももをなでるとレイチェルはジョーイの手を叩く、レイチェルのブラをジョーイが外そうとしてもうまく外れない、、と、なかなか先に進めません。
シャンパンを冷やし、キャンドルをともし、レイチェルはみずからブラを外し(笑)、何とか先に進もうと頑張る二人。
ジョーイを安楽椅子に座らせて、レイチェルが上に乗る形で迫ろうとしたところ、ジョーイの大事な部分を膝で押しつぶす形になってしまい、また失敗に終わってしまいます。
何が問題なのかと途方に暮れる二人は、部屋を訪ねてきたチャンドラーに質問しています。
レイチェル: Hi! Hey, listen, can we ask you a question? When you and Monica first hooked up, was it weird going from friends to... more than that? (はーい! ねぇ、あなたに質問してもいい? あなたとモニカが最初に付き合った(くっついた)時、友達から…それ以上(の関係)になるのは変(な感じ)だった?)
チャンドラー: Kinda. You know, sneaking around, having to hide from you guys-- (まあね。ほら、人目を逃れてこそこそしたり、君らから隠れないといけなかったりとか…)
レイチェル: No, no, no... No, I mean... se-x-u-ally.... (違う違う違う。そうじゃなくて、性的に[性的な面で]ってことよ。)
ジョーイ: Yeah, was there a part of you that, that... felt like it was... really wrong? (あぁ。それがほんとに悪いことのように感じた、お前の中の一部分っていうのは存在した?[そんな風に感じた自分がいた?])
チャンドラー: Actually, no. No, it felt right, you know? It felt like uhm... "I can't believe we haven't been doing this the whole time." (実を言うと、ないね。ないよ、正しいって感じたもん。こんな感じだったな、うーんと… ”俺たち、ずっとこういうことをしてこなかったなんて信じられない”って感じだった。)
(Rachel and Joey are still looking at Chandler, slowly letting his words get to them)
レイチェルとジョーイはまだチャンドラーを見つめている、ゆっくりと彼の言葉を自分たちに届かせるように。
チャンドラー: I can tell from your expressions that's the good news you were hoping for. Well, I'm gonna go continue to... spread the joy. (Chandler leaves the apartment. Joey sighs) (君らの表情から、今の(俺の発言)が君たちが望んでた良い知らせだってことがわかるよ。さぁ、続けるとするかな…喜びをばらまく[まき散らす・振りまく]のをね。[チャンドラーはアパートを出る。ジョーイはため息をつく])

レイチェルはチャンドラーに質問しています。
first hooked up の hook up は、「ホックで留める」「つなげる、接続する、結合する」という意味で、人間であれば「付き合う、くっつく」という意味になります。
ですから、「チャンドラーとモニカが最初に付き合った(くっついた)時」ということですね。
going from friends to... more than that は「友達からそれ以上(の関係)になること」なので、「友達から、友達以上の恋人(男女)関係になることは、変(な感じ)だった?」と尋ねていることになります。
日本語でも「友達以上の関係」みたいに表現することがありますが、英語でもやはりこんな風に表現するのですね。
Kinda. は Kind of. で、「まぁ、そんな感じ」というところ。
sneak around は「人目を逃れてこそこそする」という感覚で、フレンズ内で付き合っていることを他のフレンズたちに知られてはまずいと、こそこそしたり隠し事をしたりするのが変な感じだった、ということです。
レイチェルは、「違う(私が聞きたいのはそういうことじゃない)」と言って、「私が言いたいのは、sexuallly の意味よ」と言っています。
友達にそういうことを聞くのが恥ずかしいのか、se-x-u-ally と区切って発音していますが、「変な感じがした? っていうのは性的な面で、つまり、初エッチの時、変に感じたかどうかってことよ」と言っていることになります。

レイチェルに続いてジョーイも、チャンドラーに、was there a part of you that...? という質問をしています。
この文章の構造をシンプルにすると、Was there a part of you (that...) ? つまり、「(…したような)お前の一部がいたか?」ということですね。
関係代名詞 that 以下が、a part of you を詳しく説明していることになります。
その that 以下の説明は「それ(自分たち二人が付き合うこと)が本当に悪い(いけない)ことだって感じた」ですから、「(友達だった)俺たち二人が付き合うなんていけないことだと感じる、自分の一部(自分の中にいる別の自分)がいなかったか?」と尋ねていることになるでしょう。

そう問われたチャンドラーは、Actually, no. 「実を言うと、そんなことはなかったんだよ」と言って、it felt right 「それは正しいと感じられた」と言った後、その時感じた具体的な気持ちを言葉にして述べています。
こんな風に感じたんだよ、と言ったその内容は、"I can't believe we haven't been doing this the whole time." で、つまり、「(二人が知り合ってから)ずっと(その間)、俺たちがこういうことをしてこなかったなんて、信じられない」って感じだった、ということですね。
幸せそうな顔で、そんなことを言うチャンドラーを、ジョーイとレイチェルはじっと見つめています。
ジョーイはしばらくしてからうなずいていますね。
ト書きでは、slowly letting his words get to them と表現されていますが、それは「彼の言葉を自分たちに届かせるように(自分たちの身に染み込ませるように)」という感覚ですね。
日本語なら、「彼の言葉の一言一言を、噛み締めるように聞いている」とでも表現しそうなところかなぁ、と思います。

その次のチャンドラーのセリフ、I can tell from... について。
ちょっと長めの文章ですが、直訳すると、「今俺が言ったことが、君らが望んでいた[期待していた]良いニュース[知らせ]だということが、君らの表情からわかるよ」ということですね。
ですがこれは文字通りの意味ではなくて、ジョーイとレイチェルがチャンドラーの言うことをじっと見つめながら、「チャンドラーとモニカはそんな感じだったんだ、、」という顔で、その言葉を噛み締めるように聞いていることから、「これは二人が望んでいた答えではなかった」ということは明白でしょう。
ジョーイとレイチェルが期待していたのは、「俺とモニカも最初のエッチの時は違和感を感じて、なかなかうまく先に進めなかった」というような、「今のジョーイ&レイチェルと同じ状態を経験したことがある」ということだったはずですね。
それをチャンドラーはあっさり、「今まで長い間一緒にいたのに、どうして今までエッチしなかったんだろう、って思ったくらい、そういう関係になることが自然だった、これが正しい姿なんだと感じた」みたいに言ったわけです。
「チャンドラーとモニカはそういう感じだったのか。チャンドラーとモニカは自分たちみたいにギクシャクしたりしなかったのか、、」ということがわかってしまったわけで、二人の反応を見れば、二人の期待通りの答えでなかったことはチャンドラーにもわかったでしょう。
それを「申し訳ないけど、どうやら君らの期待通りの答えじゃなかったみたいだね。がっかりさせちゃったみたいで悪いね」などとは言わずに、「君らの期待通りの答えができて良かった」みたいにわざと皮肉っぽく正反対のことを言うことで、二人が受けたであろう衝撃を、ジョークで少しでも和らげたいという気持ちがあったのかな、と思います。

お互いのことが好きなのに、なかなか先に進めない状態のジョーイとレイチェルにとっては、チャンドラーとモニカは理想的で幸せなカップルに見えたことでしょう。
二人にそんな目で見られていることを意識して、その後、I'm gonna go continue to... spread the joy. 「(今、俺が君らにしたように)(自分たちはこんなに幸せなカップルだという)喜びをばらまく、っていうことをこの先も続けよう」と言いながら出て行くことになります。
今の話を、行く先々で言いふらして、うまく行ってないカップルに聞かせてやろうーっと、みたいな、ちょっといじわるなことを言い残して去っていた、ということですね。


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posted by Rach at 15:13| Comment(2) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月09日

THE21で再び紹介されました!

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今日1月9日発売のPHP研究所『THE21』(2016年2月号)で、私の英語学習法が紹介されています。
以前には、2011年9月号でも紹介していただいたことがあり、『THE21』に掲載していただけるのは、これで2回目となります。
このように有名なビジネス誌でご紹介いただけたこと、大変光栄で嬉しいです。ありがとうございます!

『THE21』2月号の詳しい情報はこちら。
(公式サイト)THE21 雑誌 PHP研究所
(公式サイト)目次(画像)

Amazon ではこちら。
THE21 2016年 02 月号 [雑誌]
THE21 2016年 02 月号 [雑誌]

今月号は、「総力特集 ストレスゼロ!の英語勉強法」として、さまざまな方々の英語学習法が紹介されているのですが、
<第1部>英語を楽しむ達人のストレスフリー学習法
の中で
(海外ドラマ) 「シットコム」で笑いながら身につける
というタイトルで、p.24-25 のカラー見開きで、私の学習法をご紹介いただいています。
私の名前の前には、(人気英語ブロガー) と書いて下さっています。
こうして「人気英語ブロガー」と紹介していただけるのも、いつもこのブログを応援して下さる皆様方のおかげと、心より感謝いたしております。
本当に本当にありがとうございます!

私のブログはご覧の通り、「シットコムで笑え!」なので、『「シットコム」で笑いながら身につける』というタイトルにしていただけたことも、とても嬉しいことでした。

このブログも、昨年2015年6月には無事10周年を迎えることができ、現在、フレンズ解説もファイナルシーズン(シーズン10)の、フレンズ10-3 に入っています。
私にとっては、この「海外ドラマのDVDを教材として英語を学ぶ」という方法が、最も効果的で、そして「楽しく続けられる」方法でした。
私の1冊目の著書のタイトルが、「シットコムで笑え! 楽しくきわめる英語学習法」となっているように、私にとって「楽しく」という部分は、英語を学ぶにおいて非常に重要なポイントになっています。
今回の特集記事は、「楽しく」身につける方法がメインテーマです。
「英語を楽しく身につける」という特集で、私の学習法を紹介していただけたことは、「楽しくきわめる学習法」という部分を高く評価していただけたのだと、大変光栄に感じております。

「とにかく面白い、だからもっと知りたい、さらに続けたい」という思いで、私はこの学習法を続け、このブログを10年以上書き続けることができました。
「シットコムで笑え! 海外ドラマ「フレンズ」英語攻略ガイド」というブログタイトルは、2005年のブログ開始当初からずっと使い続けているタイトルです。
海外ドラマを活用した学習法をオススメしている人は他にもたくさんおられるわけですが、その中で、今回「海外ドラマ」というジャンルで私を選んでいただけたことは、本当に本当に嬉しかったです。
このブログタイトルで、海外ドラマで英語を学ぶことを10年以上おすすめし続けてきて良かった! と心から思っています。
今回、掲載していただけたことで、「英語を学ぶって、こんなに楽しい!」ということを、一人でも多くの方に伝えることができたら、本当に嬉しく思います。

海外ドラマで英語を学ぶことに興味を持って下さった方が、楽しんで英語を学んでいただけるようなブログ記事が書けるよう、もっともっと頑張って行こう! と決意を新たにしました。

THE21 関係者の皆様、掲載、ありがとうございました。
そして、このブログをいつも読んで下さり、応援して下さる読者の皆様に、心より感謝申し上げます。
本当にありがとうございます!

皆様の英語学習が、もっと楽しくもっと有意義なものとなるよう、心から祈っています。
少しでもそのお役に立てるように、これからも頑張りますね!

Rach からの嬉しいお知らせでした♪


(2016.2.26 追記)
「THE21」の記事が、THE21オンラインにも掲載されました。
以下のリンク先で、THE21 に掲載された記事の全文をお読みいただくことができます。

海外ドラマ『フレンズ』でTOEIC990点満点&英検1級!

こちらも併せてご覧いただけると嬉しいです。
(追記はここまで)


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posted by Rach at 10:42| Comment(3) | メディア掲載 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月08日

見ただけでパッと外れた フレンズ10-3その4

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キスしながら、ブラのホックを外そうとするジョーイですが、うまく外れず、「ホックを見ながらじゃないと外せないから、背中を向けて」と言って、ホックを外すのに格闘中。
レイチェル: Well, this is romantic! (もう、これってロマンティックね!)
ジョーイ: I'm sorry! (He stands up) This has never happened to me before! I'm an expert at taking off bras! I could do it with one hand! I could do it with my eyes closed! One time I just looked at one, and it popped open! I blame your bra! (ごめんよ! [ジョーイは立ち上がる] こんなこと今まで俺に起きたことなかった! 俺はブラ外しの名人なんだぞ! 俺は片手でできるんだ! 目を閉じててもできるんだ! 一度なんか俺がブラを見ただけで、パッと外れたんだぞ! 君のブラのせいだよ!)
レイチェル: It's a standard-issue bra clasp! (標準仕様の[何も特別じゃない普通の]留め具よ!)
ジョーイ: Then I blame you! Yeah! That's right! You threw me off with all your slapping! (だったら、君のせいだ! そうだよ! その通りだ! あの平手打ちで君は俺の調子を狂わせたんだ!)
レイチェル: Okay, look, well, I'm really, I'm sorry about that, Joey. But do you think maybe, on some level, you don't want to take off my bra? (そうね、ほんとにその件についてはごめんなさい、ジョーイ。でも、多分、ある程度(心のどこかで)、あなたは私のブラを取りたくないと思ってるんじゃない?)
ジョーイ: (contemplates for a few moments what Rachel just said) NAH! I don't have another level!! ([少しの間、レイチェルがたった今言ったことをじっと考えて] いいや! 俺にはもう一つのレベルなんてないの!)

ロマンティックのかけらもないこの状況に、レイチェルは、「これってロマンティックね」と皮肉を言うしかありません。
ブラを外すのにモタついていることを皮肉られたジョーイは、ごめんよ! と言いながらも、プリプリ怒っています。
「こんなこと、今まで俺に起こったことない」と言って、I'm an expert at taking off bras! 「俺はブラを外すエキスパート(プロ、名人)だぞ!」などと言っていますね。
その後、自分がどれだけブラ外しの名人であるかを語っている内容が面白いです。
最初は with one hand 「片手で(外せる)」、2番目は with my eyes closed 「両目をつぶった状態で(外せる)」、そして最後の自慢は、「ある時なんか、俺がただそれ(ブラ)を見たら、そのブラがパッと外れたんだ!」と言っていますね。
pop は「ポンと鳴る、ポンとはじける」のように、とにかく何かが「ポン! パン!」となるニュアンスで、pop open は「ポンとなってオープン状態になる」ことですから、「パッと開いた(ブラの場合であれば、パッと外れた)」と言っていることになります。
「片手で外せるし、見なくても外せるし、ある時なんか見ただけで勝手にブラが外れたんだからな!」と、プレイボーイっぽい自慢を語っているわけですね。
そんな俺が、ホックを見ながら両手を使っても外せないなんて、君のブラが悪いんだよ、というように、ジョーイは、I blame your bra! と言うことになります。

レイチェルのブラが悪いんだ、みたいに言われて、レイチェルは「これは何も特別なものじゃない。ごくごく普通のブラよ」というように、It's a standard-issue bra clasp! と言っています。
standard-issue は「標準仕様の」、clasp は「留め金」という意味。

「ブラのせいにするけど、このブラはごく普通のブラよ」と言うレイチェルに、ジョーイは「(ブラのせいじゃないなら)それじゃあ、君のせいだ」と言い、You threw me off with all your slapping! と言っています。
throw off は「投げる+分離」ということなので、「投げ捨てる、振り捨てる」「服を急いで脱ぐ」という意味などとして使われますが、「人を狼狽させる、うろたえさせる、調子を狂わせる、混乱させる」という意味もあります。
物理的にジョーイを「払いのける」という意味に捉えることもできそうですが、私は精神的に「狼狽させる、混乱させる」の意味の方が近い気がしました。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
throw off [phrasal verb] : CONFUSE SOMEBODY to make someone slightly confused or surprised, especially in a way that makes them not sure what to do next
つまり、「(人を混乱させる) ある人を少し混乱・困惑させる、または驚かせること、特にその人に次に何をすべきかわからなくさせる方法で」。
makes them not sure what to do next という説明が、今回のジョーイの状態に当てはまるように思います。
レイチェルがジョーイを何度もひっぱたいたことで、ジョーイは狼狽してどうしたらいいかわからない状態で困惑し、いつもは簡単にできるブラ外し(笑)さえもできなくなってしまった、という状況が、ロングマンの語義説明に共通する部分があるように思うのですね。

「君が俺をひっぱたいたりするから、俺はいつもの俺みたいにできなくなっちゃっただろ」とレイチェルを責めるジョーイに、レイチェルは何度も謝った上で、でも多分、こんな風に思わない? と言って、on some level, you don't want to take off my bra? と続けます。
on some level 「あるレベルで、ある程度」、あなたは私のブラを外したくないと思ってる(んじゃない)? ということですね。
心のどこかで、レイチェルのブラを外したくないという気持ちがあって、それでうまくできないんじゃないの? とレイチェルは言っていることになります。

レイチェルに言われてジョーイはしばらく考えた後、「いいや! 俺にはもう一つ(別)のレベルなんて(持って)ないの!」と答えます。
自分は単純な人間だから、そんないろいろなレベル、段階みたいなものを自分の中には持ってない、とジョーイは言いたいようですね。

ちなみに、この後のシーンになりますが、今回のジョーイのセリフにあった「見ただけでブラが外れる」話には続きがあります。
この後の解説では取り上げないので、ここで一緒にご紹介しておきますね。
チャンドラーに「ジョーイとのデートはどうだった?」と聞かれ、レイチェルが説明しているシーン。
レイチェル: Well, it wasn't just me, alright? He freaked out too! He couldn't even undo my bra! ((変だったのは)私だけじゃなかったのよ、いい? ジョーイもパニクってたの。彼は私のブラを外すことすらできなかったのよ!)
モニカ: Wow, really? One time he just looked at my bra and it popped open. (まぁ、ほんとに? 一度なんか、ジョーイが私のブラを見ただけで、ブラがパッと外れたのよ。)
モニカがこのように言ったことで、「俺が見ただけでブラが外れたことだってある」という話は嘘ではなく、またそれがモニカのブラだったこともわかる、という「少し前に出てきたネタを、しばらくしてから使うオチ」になっているわけです。

また、そのシーンの最後の方では、以下のようなやりとりもあります。
(Chandler resumes staring at Monica's bra)
チャンドラーは、モニカのブラをまた、見つめ始める。
モニカ: (sees what he is doing) Chandler, stop! It is not going to pop open! ([彼がしていることに気づいて] チャンドラー、やめて! ブラはパッと外れたりはしないわよ!)
チャンドラー: (without taking his eyes off the bra) You don't know! (Monica just smiles) ([そのブラから視線を外すことなく] わかんないだろ![もしかしたら外れるかもしれないだろ!] [モニカはただ微笑む])
ジョーイにできたんなら、俺にもできるかも、、とか思って、トライしてみるチャンドラーに笑える、というオチになっていたわけですね。


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posted by Rach at 13:55| Comment(0) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月06日

溶接でくっついてるの? フレンズ10-3その3

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二人きりになったジョーイとレイチェルは、キスからさらに先に進もうとするのですが、ジョーイが太ももをなでるたびに、レイチェルがジョーイの手を叩いてしまい、最後には頬を平手打ちまでしてしまうので、なかなか先に進めません。
レイチェル自身もどうしてそんなことをしてしまうのかわからず、困惑している二人。
[scene: Joey's apartment. Joey and Rachel are sitting on the couch]
ジョーイのアパートメント。ジョーイとレイチェルがカウチに座っている。
ジョーイ: Rach, you sure you wanna do this? (レイチェル、確かに君は(俺と)こういうことしたいの?[こういうことしたい、って気持ちに間違いはない・迷いはない?])
レイチェル: Absolutely! Absolutely. I d... it's just a little weird. It's you, and it's me. It's just gonna take some getting used to. (もちろん! もちろんよ。ただ、ちょっと変な感じがするだけ。あなた、そして私なのよ。ただ、慣れるのに少し時間がかかるだけよ。)
ジョーイ: Okay. Okay, well, how, how can we make it easier? (わかった、わかった。じゃあ、どうやったら、もっと簡単にできるかな?)
レイチェル: Okay. Let's work from the top down! (Joey nods, but then puzzled because he does not get it) Just work the bra, Joe! (じゃあ、上から下に行きましょ! [ジョーイはうなずくが、それから困惑した表情になる、なぜなら彼にはその意味がわからないから] ただブラから行くってことよ、ジョーイ!)
ジョーイ: Okay, got it, yeah. Absolutely. (オッケー、わかった。完璧だ。)
レイチェル&ジョーイ: Okay. (オッケー。)
(They start kissing and Joey starts to undo her bra, but fails completely)
二人はキスし始め、ジョーイはレイチェルのブラを外そうとし始めるが、見事に失敗する。
ジョーイ: Is this thing welded shut?! (これって、溶接でくっついてるの?)
レイチェル: Okay. (あぁ、もう。)
ジョーイ: All right, turn around. I gotta get a look at this thing. (よし、後ろ向いて。これを見なきゃだめだ[見て外さないとだめだ]。)
レイチェル: Oh! (あぁ!)
(Joey starts trying to undo her bra, but it won't go. The elastic band snaps back, hurting Rachel.)
ジョーイはレイチェルのブラを外そうと試みるが、外れない。ゴムのバンドがパチっと音を立てて元に戻り、レイチェルを痛がらせる。
レイチェル: Ow! (いた!)
ジョーイ: Sorry! (ごめん!)

ジョーイはレイチェルに、you sure you wanna do this? と尋ねています。
「確かにレイチェルは(俺と)こういう(エッチな)ことをしたいと思ってるの? 俺とこういうことしたいという気持ちに間違いはない?」みたいなことですね。
レイチェルは、もちろんよ! と何度も肯定して、「ちょっと変なだけ。(だって)あなたと私だもの」みたいに言っています。
It's just gonna take some getting used to. の、get used to は「〜に慣れる」なので、「ただ慣れるのに少し(時間が)かかるだけ」と言っていることになります。

「どうやったらもっと簡単にできる?」とジョーイに言われ、レイチェルは、Let's work from the top down! と提案しています。
直訳すると、「上から下(の方向)へやりましょう[進みましょう]」みたいになるでしょうか。
ジョーイは、ふ〜ん、、というように一瞬わかったような顔をしますが、その後、やっぱりわからないという表情で眉をしかめています。
「上から下に行くのよ」と言う抽象的な表現では伝わらないとわかって、レイチェルは Just work the bra, Joe! 「ただ、ブラ(の方)をして、ってことよ、ジョーイ」と言っています。
このような work はなかなか的確な日本語にするのは難しい気がしますが、「取り組む」という感覚がニュアンスとしては近いように思いました。

「太ももからじゃなくて、ブラから」と明確な指示(笑)があったので、ジョーイも納得し、二人はまたキスを始めます。
そして、キスしながらレイチェルの背中に手を回して、ブラのホックを服の上から外そうとしているのですが、なかなか外れません。
ト書きの undo は「〜を元に戻す、元通りにする」ということで、結んだものなら結び目をほどく、留めたものならそれを外す、という「本来すべき行為とは反対の行為を行う」ことを指します。
今回のように、undo her bra であれば、「つけているブラを外す」ということになりますね。

なかなかブラが外れないので、ジョーイは、Is this thing welded shut?! と言っています。
weld は「(金属などを)溶接する」という意味で、そこから金属の溶接だけではなく、まるで溶接のように「結合させる」という意味でも使われます。
shut は「閉じる、閉まる」ですが、ここでは、「shut された状態で(溶接されたように)結合されている・くっつけられてるの?」と言っている感覚になるでしょう。
このような shut は、以下のロングマンの語義が当てはまるように思います。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
shut [adjective, not before noun, not comparative] :
not open (SYN: closed; OPP: open)
例) One of his eyes was swollen shut.

つまり、「(形容詞。名詞の前には使わない。比較級にもならない) 開いていない。(類義語: closed, 対義語: open)」。例文は、「彼の目の片方は、膨れ上がって閉じていた」。
「閉じた状態で膨れていた、膨れているため閉じた状態になっていた」というところですね。

今回のブラの話も、全く open しそうにない状態なので、「堅く閉じて溶接されたようにがっちりくっついちゃってるの? このブラ、溶接でがっちり固めてあるわけ?」みたいに言ったことになるでしょう。

背中に手を回して外すのが無理だとわかったジョーイは、「後ろ向いて(反対向いて)」と言って、I gotta get a look at this thing. 「俺は、このもの(このブラ)を見ないといけない」と言っています。
手さぐりで外せないので、目の前にホックがある状態で外さないと無理だ、と言っているわけです。
イチャイチャの最中であることも忘れたように、とにかくホックを外すことに集中しているジョーイですが、それでも外れず、ト書きにあるように、引っ張ったブラのゴムがパッチンと戻ってしまい、レイチェルの背中に当たって、レイチェルが痛がることになるのですね。


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posted by Rach at 15:46| Comment(0) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月04日

安っぽいセリフだけどオッケーよ フレンズ10-3その2

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元カノのレイチェルとジョーイがキスしているのを見て、しばらくパニクっていたロスでしたが、ジョーイとじっくり話し合った結果、「みんな、それぞれの道を進むべきだ」と、ジョーイとレイチェルが今の関係を進めるよう、背中を押すことになります。
晴れて付き合えることになったジョーイとレイチェルが、ディナーデートから家に帰ってきたところ。
[Scene: Joey's apartment. Joey and Rachel enter the room]
ジョーイのアパートメント。ジョーイとレイチェルが部屋に入る。
レイチェル: Thanks for dinner. (ディナー、ありがとう[ごちそうさま]。)
ジョーイ: I thought you paid. (Rachel does not answer and seems puzzled) Ha, guess we won't be going back there! (俺は君が払ったと思ってたんだけど。[レイチェルは答えず、困惑した様子] はは、俺たち、あそこには二度と行かないからさ!)
レイチェル: So.... (それで…)
ジョーイ: Yeah. (あぁ。)
(Joey and Rachel start kissing)
ジョーイとレイチェルはキスし始める。
ジョーイ: Hey, what do you say we move this onto the likes of the couch? (ねぇ、これをカウチみたいなものの上に移動する、ってのはどう?)
レイチェル: I say 'cheesy line', but ok. (”安っぽいセリフね”って言うけど[安っぽいセリフだと思うけど]、でもそれでオッケーよ。)
(They move on the couch and start kissing again. Joey does his grazing on Rachel's thigh and she slaps his hand)
二人はカウチに移動して、再びキスし始める。ジョーイがレイチェルの太ももをなでると、レイチェルは彼の手を叩く。
ジョーイ: What's the matter? (どうしたの?)
レイチェル: I am sorry, I don't know, I am sorry. I don't know why I did that! (ごめんなさい、わからないわ、ごめんなさい。どうしてそんなことしたのか自分でもわからないの。)
ジョーイ: Okay. (オッケー。)
レイチェル: Okay. Sorry. (えぇ。ごめんね。)
(They start kissing again and, when Joey grazes her thigh, she slaps him on his hand again)
二人はまたキスし始める、そして、ジョーイがレイチェルの太ももをなでた時、レイチェルは彼の手をまた叩く。
レイチェル: I'm sorry! Again, I don't know, I don't know what happened. I must be nervous! (ごめんなさい! また(今度も)わからないの。何が起こったのかわからない。きっとナーバスになってるのね!)
ジョーイ: I don't get it. Chandler loved it! (俺にはわからないよ。チャンドラーは気に入ってたのに!)
レイチェル: Ok, ok, ok. I promise, I promise, I promise. I won't do it again. I really do. I promise. This is gonna be great. (わかった、わかった、わかった。約束する、約束するわ。もう二度とそんなことしない。ほんとよ。約束する。これはうまくいくから。)
ジョーイ: Okay. (オッケー。)
レイチェル: Okay. (オッケー。)
(They start kissing again and when Joey grazes, she slaps him three times, on the hand, and on both cheeks)
二人はまたキスし始める。そしてジョーイがさすると、レイチェルは彼を3回叩く。手と両方の頬を。
ジョーイ: (a little giddy) Uh.... Was that good for you? ([ちょっとめまいを感じた様子で] あー… 今のが君には良かったわけ? [今みたいなプレイが君は好みなわけ?])

家に帰った後、レイチェルは、「ディナーありがとう」と言っています。
つまり、「ディナー代を払ってくれてありがとうね」ということですね。
それを聞いたジョーイが「俺は君が払ったんだと思ってた」と言うと、レイチェルは、え? みたいな顔をするので、それぞれが相手が払ってたと思ってた、つまり、どちらもお金を払っておらず、食い逃げ状態で帰ってきてしまった、ということがわかるわけですね。
guess we won't be going back there! のように、最初に guess が付いていますが、これは「思う、考える」というニュアンスだろうと思います。
そしてこれは、I guess の主語の I が省略された形、ではなく、命令文として、we won't... ということを考えてみてよ、と言っているニュアンスになるように私は思いました。
俺たちはあそこ(食い逃げしてしまった店)にまた行くことはないだろう、って考えたら、別に問題ないんじゃない? みたいなニュアンスだろうと思うわけですね。

ディナーデートから家に帰って二人きりになったわけですから、二人は「それじゃあ、、」みたいな感じで、キスを始めます。
what do you say we move this onto the likes of the couch? の what do you say (that)...? は、「(that 以下)はいかがですか? どうですか?」と、相手を誘う時に使われるフレーズ。
こういうのはどうかな? と誘っている内容が、we move 以下になります。
the likes of the couch の like(s) は名詞で、通例、the likes of... で「〜のようなもの(人)、〜と同種類のもの」という意味で使われます。
ですからここでは、カウチと限定しているわけではなく、カウチみたいなもの、カウチのように座って、寝転べたりもできるもの、という感覚で使っているようですね。
これ(今、立ちながらしているキス)を、カウチの上に移動させるのはどうかな? と言ったことになり、家に帰ってきた流れで、立ちながらキスを始めたけれど、座ってじっくりキスしよう、みたいに誘ったことになるでしょう。

What do you say...? は上で説明したように「〜はどう?」と誘うフレーズなわけですが、直訳すると、「(〜について)君は何と言う?」ということになりますので、What do you say...? と問われた形を受けて、レイチェルは、I say 'cheesy line" と答えたわけですね。
cheesy は文字通り「チーズのような」というのが基本語義ですが、「安っぽい、低級な」「古くさい」という意味もあります。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
cheesy : (informal) not having good style or quality, and slightly silly
例) a cheesy soap opera

つまり、「(インフォーマル) 良いスタイルや品質を持っていない、そして少しばかげている」。例は「安っぽいソープオペラ」。
cheesy の例に soap opera が出ているのが面白いですね。
ソープオペラは、ジョーイがレギュラー出演している Days of Our Lives のような昼メロのことで、シリアスなドラマに比べると「ありえない設定」も多く、正統派・本格派ドラマと比較すると格下に見られがちなところがあるので、cheesy という形容詞の例として適切だとロングマンの編集者が判断したわけでしょう(笑)。
レイチェルが「cheesy なセリフねぇ」と少しあきれたように言っているその相手が、ソープオペラ俳優のジョーイであり、たまたまロングマンの例が、「cheesy なソープオペラ」となっていたのが個人的には何だかとても面白かったです^^

その後、二人はカウチに移動してキスの続きを始めます。
ト書きの does his grazing on の graze は「〜をかすめる、〜に軽く触れて通る」という意味。
thigh は「太もも」ですから、do his grazing on Rachel's thigh は、「レイチェルの太ももに対して、軽く触れるという行為を行う」という感覚になり、つまりは「レイチェルの太ももをなでる」と言っていることになります。
ちなみに、ここでは、does his grazing on Rachel's thign という表現を使っていますが、少し後のト書きでは、Joey grazes her thigh のように、-ing を使わない形で表現しているのにも注目しておきましょう。

ロマンティックにキスする流れで、ジョーイはレイチェルの太ももをなでるように触っているのですが、その手をレイチェルが slap する、つまり、パシッ(ペシッ)! と叩くので、ジョーイは驚いています。
叩かれた手を、今のは痛かったな、というように軽く振りながら、What's the matter? 「どうしたの?」と尋ねていますね。
叩いた方のレイチェルも、自分がしてしまったことに驚いている様子で、「ごめんなさい。わからない。どうしてそんなことしたのか、自分でもわからないの」と言っています。
レイチェルが申し訳なさそうに謝っているので、気を取り直してまたキスを始めるのですが、また太ももをさすっている時に、レイチェルは彼の手を叩いてしまいます。
さっきよりも音が大きく、さっきよりも痛そうな感じですね。
またレイチェルはひたすら謝るばかりで、「何が起こったのか自分でもわからない。きっとナーバスになってるに違いないわ!」と言っています。

お互い好き同士のはずなのに、太ももに触れては手をハタかれる(笑)ことが続いて、ご不満そうなジョーイは「俺にはわからないよ」と言った後、Chandler loved it! 「チャンドラーはそれ(俺が太ももを触ること)が好きだったのに、気に入ってたのに!」と言っています。
これは、今回のエピソードの冒頭シーンで、ジョーイがチャンドラーの太ももをなでるシーンがあったことを受けた形になっています。
その冒頭シーンでは、「最初のデートで緊張しないのか? 何でそんなに自信あるんだ?」と尋ねたチャンドラーに、ジョーイが、I know exactly what I'm gonna do! 「何をやるか俺には完璧にわかってるからさ!」と言って、初デートで行うことを以下のように説明していました。
ジョーイ: No, I do six things! First, I look deep in her eyes, then I kiss her. Next, I take my hand and I softly graze her thigh. (いや(相手によって変えるんじゃなくて)、(いつも決まった)6つのことをするんだよ! まず最初に、相手の目をじっと見る。それから彼女にキスする。次に、手を伸ばして、彼女の太ももを優しくなでるんだ。)
チャンドラー: You mean like this? (he starts touching his thigh in a funny and awkward way) (こういう感じのこと(を言ってるの)? [チャンドラーは自分の太ももを、おかしげで、ぎこちない感じで触り始める])
ジョーイ: NO! Not like that. No, no. No, like this: (He starts lightly grazing Chandler's thigh) (違うよ! そんなんじゃない。違う違う。こんな感じだよ。[ジョーイはチャンドラーの太ももを軽くなで始める])
チャンドラー: Oh, I see what you mean. That's quite nice. (They look at each other, both embarassed) (あぁ、お前の言ってる意味がわかるよ。それって実に気持ちいいね。[二人はお互いを見て、二人ともばつの悪い顔をする])

「こんな風に彼女の太ももをなでるんだよ」とジョーイがチャンドラーに実演してみせた時、チャンドラーはつい正直に(笑) quite nice と言ってしまい、男二人は気まずくなるのですが、チャンドラーはジョーイのその「太ももお触りテクニック」を気持ちいいと喜んでたのに、レイチェルはそれをしたらひっぱたくなんてどういうことだよ、とジョーイは怒っていることになります。

レイチェルは「もう叩いたりしないから」と約束し、また二人はキスを始めるのですが、今度、ジョーイが太ももをなでた時には、レイチェルはジョーイの手だけではなく、両頬までひっぱたいてしまいます。
顔をビンタされてしまったジョーイは、頭がくらくらする様子で、しばらくしてから、Was that good for you? と言っています。
直訳すると、「今のは君にとって良かったのか?」ということですが、それはつまり、「今みたいに、相手をひっぱたいたりするのが、君にはいいプレイなわけ?」みたいに言ったことになるでしょう。
DVDの日本語訳では、「えー、君ってサド?」となっていましたが、そんな風に「相手を痛めつけるタイプのエッチが好きな人? 君ってドSの人?」と言っているのだろうと私も思いました。
「君にとっては、今みたいなのが良かったの?」→「君は今みたいなのが好きなの?」ということですね。


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posted by Rach at 14:16| Comment(0) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月02日

モーバイルにまで電話してごめん フレンズ10-3その1

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あけましておめでとうございます!
本年もどうかよろしくお願い申し上げます。


シーズン10 第3話
The One With Ross's Tan (レイチェル&ジョーイの甘い夜)
原題は「ロスの日焼けの話」


セントラルパークにフィービーが入ってきます。
フィービー: Oh, you won't believe who moved back to town. (あぁ、ここ(この町)に誰か帰ってきたか、信じられないと思うわ[信じられない人が帰ってくるのよ]。)
モニカ: I know. Amanda! Ah! She called me too! She's the worst! (知ってる。アマンダね! あぁ! 彼女は私にも電話してきたの! 彼女って最悪よね!)
チャンドラー: Who's Amanda? (アマンダって誰?)
モニカ: She's this girl who used to live in the building before you did. Then she moved to England and she picked up this fake British accent. On the machine this is her message: (she apes Amanda using an awful British accent) "Monica, darling! It's Amanda calling!" (あなたが住む前にアパートメント(の建物)に住んでいた子よ。それから彼女はイングランドに引っ越して、変なイギリスなまり(ブリティッシュ・アクセント)を身につけた[覚えた]の。留守電にあった彼女のメッセージはこんなのよ。(ひどい[下手な]イギリスなまりを使って、アマンダの真似をする) ”モニカ、ダーリン! もしもし、アマンダよ!”)
チャンドラー: Are you trying to do a British accent? ((それで)イギリスなまりをしようとしてるわけ?)
モニカ: (pause) (to Phoebe) Chandler gets pedicures! ([間があって][フィービーに] チャンドラーはペディキュアをしてるのよ!)
チャンドラー: Just so I know, how many more of those can I expect? (ちなみに、こういうのをあと何回、予期することができる?[あと何回、聞かないといけないの?])
フィービー: You know what Amanda said to me when she got me on the phone? (apes Amanda in a British accent) "Oh, so sorry to catch you on your Mo-Bile!" If-if you don't wanna get me on my mo-Bile, don't call me on my mo-Bile! (私が電話に出た時、彼女が私に何て言ったか知ってる? [イギリスなまりのアマンダの真似をして] ”あぁ、ほんとにごめんなさい、あなたのモーバイルに電話しちゃって!” もしモーバイルに電話してまで私をつかまえたくなかったら、私のモーバイルに電話するな、っての!)
モニカ: I know, and she's always bragging about all the famous people she's met. (そうよね、で、アマンダはいつも、自分が会ったことのある有名人の自慢ばっかりしてるのよ。)
フィービー: Oh, I know! "Oh...I slept with Billy Joel". All right, who hasn't? (えぇ、そうよね! 「あぁ… 私、ビリー・ジョエルと寝たの」。そうよね、誰が寝たことないっての?)

セントラルパークに入ってきたフィービーが「信じられないような人が(聞いたら、あの人が? と驚くような人が)帰ってきたのよ」と言うのを聞いて、モニカは「知ってる。アマンダよね」と言い、「彼女、私のところにも電話してきたの。彼女って最悪よね!」と言っています。
フィービーがその情報を知っていたことから、「あぁ、フィービーのところにもアマンダから電話があったのね」という意味を込めて、「私のところにも電話があった」という意味で too をつけていることになります。

アマンダという人物を知らない様子のチャンドラーが、「それ誰?」と尋ねると、モニカは、その女性のことを説明しています。
She's this girl who used to live... の this は、不定冠詞 a のようなニュアンスの this ですね。
あなたがこのアパートメントの建物に住む前に、かつて住んでいたある女の子・女性なの、と説明していることになります。
「それから彼女はイングランドに引っ越して(移り住んで)、fake British accent を pick up した」と説明します。
fake British accent は「にせのイギリスなまり」というところで、イギリスっぽいアクセントを真似ているようで、その実、でたらめ、みたいなニュアンスが込められていると言えるでしょう。
pick up は「持ち上げる、拾い上げる」が基本語義ですが、ここでは「獲得する、身につける」という意味で使われています。

On the machine this is her message を直訳すると、「留守電で[留守電において]、これが彼女のメッセージである」ということですが、もう少しこなれた日本語にすると、「留守電に、彼女はこんなメッセージを残してたのよ」というところですね。
ト書きの ape は「サル、類人猿」で、「人まねをする人」という意味もあることから、動詞では「〜をまねる、人まねをする」という意味で使われます。
チャールトン・ヘストン主演の1968年の映画「猿の惑星」の原題は、Planet of the Apes ですね。(そう言えば、今年は申年(さるどし)で、新年最初の記事に ape という単語が登場するのは何だかタイムリー^^)

日本語にも「猿真似(さるまね)」という言葉がありますが、人間に近い動物である猿が人を真似る、という感覚は、日本語の猿真似、英語の ape に共通していると言えるでしょう。

Macmillan Dictionary では、
ape [transitive] : to copy someone, especially the way they behave or speak
例) You can't just ape other singers if you want to be a successful recording artist.

つまり、「もし成功したレコーディングアーティストになりたければ、他の歌手をただ真似していてはいけない」。

アマンダのひどい(下手な)イギリスなまりを真似て、モニカが、"Monica, darling! It's Amanda calling!" と言った後、それを聞いたチャンドラーが、「モニカはイギリスなまりをしようとしてるの?」と言っていることから、「それで、イギリスなまりをやってるつもり?」と言っていることになるでしょう。

「アマンダってこんな口調なのよ〜」とモニカは言いたいようですが、「彼女の真似をいやそうな顔してやってるだけで、その変顔だけが際立ってる」みたいにチャンドラーは言いたいのだろうと思います。
「それは確かに、イギリスっぽさを出そうとしてるけど、変なイギリスなまりだよね」と言ってもらえたら、モニカも真似した甲斐があるのですが、「モニカが言ってる、アマンダの変なイギリスなまりってそれ?」みたいにケチを付けられた形になったので、モニカはムッとして、「チャンドラーはペディキュアしてるのよ」とフィービーに暴露することになります。

ここで、「チャンドラーはペディキュアをしてる」という話が出てきたのは、今回のエピソードのオープニング後のシーンからの流れになっています。モニカの脚がきれいに日焼けしているのを見たロスが驚き、
ロス: How did you get so tan? (どうやってそんなに日焼けしたの?)
チャンドラー: She went to one of those spray-on tan places. (例の(よくある)スプレー式の日焼け店に行ったんだよ。)
ロス: Eh, you got a spray-on tan? (え、スプレー式で焼いたの?)
モニカ: Chandler gets pedicures! (チャンドラーはペディキュアをしてる!)

スプレー式日焼けの店で焼いたことを暴露されたのがモニカは気に入らなかったようで、それで仕返しのように「ええ、確かに私はスプレー式の日焼け店で焼いたけど、チャンドラーなんか足にペディキュアしてるのよ!」と暴露し返したことになります。

Just so I know, how many more of those can I expect? を直訳すると、「ちなみに(参考までに聞くけど)、そういうものをもうあと何回、俺は予期することができるの?」になるでしょうか。
expect は何かが起こることを「予期する」ということですが、それが良いことであれば「期待する」で、悪いことであれば「予想する」、あるいは「覚悟する」と表現しても良いでしょうね。
「あと何回予期することができるのかな?」みたいに言っているのは、「あと何回聞かなきゃいけないわけ?」というのを皮肉っぽく言っていることになるでしょう。
ロスとの会話中に暴露された上、またここでもフィービーに暴露されたことを受けて、「一体、何回、俺のペディキュアの話を暴露すれば気が済むの? この先、何回、俺はその話を聞かないといけないのかな?」と言ったことになります。

You know what Amanda said... の when she got me on the phone は、「アマンダが電話で私をゲットした時」みたいなことで、「電話で私をつかまえた時」→「アマンダが私に電話をかけてきて、私と話した時」ということになります。
モニカの場合は、直接電話で話したわけではなく、留守電にメッセージが入っていたわけですが、フィービーはアマンダから電話がかかってきて、実際に彼女と話したことが、she got me on the phone という表現からもわかる、ということですね。

先ほどのモニカ同様、フィービーもイギリスなまりのアマンダの真似をしています(ここでもト書きでは ape が使われていますね)。
Oh, so sorry to catch you on your Mo-Bile! は、「あぁ、ほんとにごめんなさい。あなたの Mo-Bile であなたをつかまえて」ということですから、要は、「あなたに連絡を取るのに、あなたのモバイルにまで電話しちゃって、ほんとにごめんなさいね〜!」と言っていることになります。
フィービーが、ことさら、Mo-Bile の発音を大げさに言っていることからもわかるように、これが「イギリスなまり」の象徴っぽい言葉となっています。

フレンズでは携帯電話のことは、cell phone と呼ぶことが多いですが、mobile phone も携帯電話という意味になります。
Macmillan Dictionary では、
mobile phone : a small phone that you can carry around with you. The usual American word is cell phone.
つまり、「持ち歩くことが可能な小さな電話。通常のアメリカ英語は、cell phone である」。

そんな風に、アメリカ人なら普通、cell phone と言うところ、アマンダは、mobile (phone) という言葉を使っているところに、「イギリスかぶれ」になっていることが出ている、ということですね。
また、mobile という単語は、「モゥバル」みたいに発音するのがアメリカ式で、それを「モゥバイル(マゥバイル)」みたいに発音するのがイギリス式発音になります。
携帯電話のことを、mobile (phone) と表現するだけでなく、その発音もイギリス風にしているのが、このセリフのポイントということですね。
聞いているモニカも、その「モゥバイル」の発音を聞いて、嫌そうな顔をしています。

その後も、mobile という単語が出てくるたびに、わざとイギリス風の「モゥバイル」と発音を強調しているのが面白いですね。
if you don't wanna get me on my mo-Bile, don't call me on my mo-Bile! を直訳すると、「私のモーバイルにに電話して私をつかまえたくなかったら、私のモーバイルに電話するな!」になりますね。
「モーバイルにまで電話しちゃって、ほんとごめんなさいねぇ〜」と、イギリス発音を強調するアマンダのことを、「ごめんと思うなら、あなたが言うその”モーバイル”とやらに電話してくるなよ!」と、「モーバイル、モーバイルって、イギリスアピールがしつこい!」という気持ちを、そのセリフで表現したことになるでしょう。
言っているフィービーも、「この言い方がイライラすんのよね!」という様子で、キーッとなっていますね。

モニカは、アマンダの別の嫌なところを挙げています。
she's always bragging about のように、always+進行形は、「いつも〜してばかりいる」という主語に対する話者の不平・不満が出た表現になります。
つまり、「アマンダは、自分が会ったことのある有名な人々(有名人)(すべて)について、自慢してばかりいる」ということですね。
フィービーはそれに同意して、そう言えばアマンダはこんなこと言ってたわ、というように、「あぁ、私、ビリー・ジョエルと寝たの!」と言っています。
「ビリー・ジョエルと寝た」とはまた、大きく出たな! という感じで笑えてしまうのですが、このセリフの本当のオチはその次の All right, who hasn't? の方ですね。
who hasn't = who hasn't slept with... ということで、直訳すると、「そうよね。ビリーと寝たことない人って誰なの? ビリーと寝たことない人なんているっての?」みたいなことを言っていることになります。
Who cares? 「誰が気にするっての?」→「誰も気にしないわ」になるように、Who hasn't? 「誰がそうしたことないっての?」→「みんなそうしてるわ」と言っていることになるという、反語ですね。
実在する有名な歌手であるビリーのことを、そんな風にジョークにしてしまっていいのかなぁ〜と心配にもなりますが、昨年2015年(ビリーは66歳)の独立記念日に、33歳年下の恋人と結婚した、というニュースもあったようですから、モテ男のイメージのある有名人のジョークとして許されるということなのかなぁ、と思ったりもしました^^


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posted by Rach at 14:24| Comment(0) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする