2016年09月30日

彼よりプレゼントにのぼせていた フレンズ1-1改その6

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4:06
(A MOMENT OF SILENCE AS RACHEL SITS; THE OTHERS EXPECT HER TO EXPLAIN)
レイチェルが座って、少しの沈黙が流れる。他のみんなは彼女が説明してくれるのを期待する。
モニカ: So you wanna tell us now, or are we waiting for four wet bridesmaids? (それで、今あなたから私たちに話したい? それとも4人の濡れたブライドメイド(花嫁付添人)たちを待ちましょうか?)
(注:以下、レイチェルの一人語りのセリフが長く続きますが、英語と和訳が離れてしまうとわかりにくいので、セリフをある程度の長さで区切りながら和訳をつけます)
レイチェル: Oh, God! Well, it started about a half-hour before the wedding. I was in this room where we were keeping all the presents, and I was looking at this gravy boat. This really gorgeous Limoges gravy boat. (あぁ! それは結婚式の30分前ぐらいに始まったの。私はある部屋にいて、そこには全てのプレゼントが置いてあって、私はグレイビーボートを眺めていたの。本当に豪華なリモージュのグレイビーボートをね。)
レイチェル: When all of a sudden-- (TO WAITRESS, WHO HAS BROUGHT HER COFFEE) Sweet'N Low? I realized... I realized that I was more turned on by this gravy boat than by Barry. (それで突然… [レイチェルにコーヒーを持ってきたウェイトレスに] (それって)ダイエット甘味料?(→追記と訂正:ダイエット甘味料を持ってきてくれる?) 私は気づいた… 私は気づいたのよ、私はバリーにじゃなくて、グレイビーボートに夢中になっていたんだ、って。)

花嫁姿で店に入ってきて、モニカとの再会を喜び、みんなと自己紹介し合った後、ソファに座ったレイチェルが特に自分から何か説明しようとはしないので、モニカが「自分で話したい? それとも私たちは、four wet bridesmaids を待ちましょうか?」と切り出します。
bridesmaid 「ブライズメイド」とは、結婚式での花嫁付添人のこと。その複数の bridesmaids のうち、一番重要な役割を果たすまとめ役は maid of honor といいます。

wet は「濡れた」ですね。
もしかすると「涙に濡れた」という意味も暗に込めているかもしれませんが、基本的にはこの wet は「雨に濡れた」という意味で間違いないと思います。
「雨に濡れた」というのは、ロスが入ってきた時、外は雨が降っていて、ロスも傘を持っていたこと、レイチェルが入ってきた時のト書きに wet という言葉があったように、レイチェルの特に髪の毛が雨で濡れているように見えることなど、「今日は雨の日である。外は雨である」という設定になっている描写がシーンのところどころに見られるからですね。

花嫁が逃げたとなると、花嫁の友人は本人が行きそうな場所を探して右往左往するわけで、泣きそうな顔で必死に探している様子も想像できます。
研究社 新英和中辞典では、wet を使った表現として、wet eyes 「涙にぬれた目」、cheeks wet with tears 「涙にぬれた頬」というのも載っているので、もしかしたら「雨に濡れた+涙に濡れた」という意味も持たせているのかもしれませんが、基本的には、この wet は「雨が降っている中を、花嫁を捜して追いかけてきた」という意味での「雨に濡れた」と考えて良いと思います。
モニカがわざわざ wet と形容しているのは、「外は雨だというのに、びしょ濡れになってまで、逃げた花嫁のあなたを探し回ってるその人たちも大変よね」という意味が込められているのでしょう。

four 「4人」という人数がわざわざ言及されている理由はよくわかりません。
bridesmaid で、Google 画像検索すると、白いドレスの花嫁さんを中心にして、お揃いの色ドレスを着たブライズメイドが並んでいる写真がいくつもヒットするのですが、人数はバラバラで、ブライズメイドが7人、8人と並んでいる写真もありますので、4人と決まっているわけではなさそうです。
「あなたなら4人くらいかしら」と旧友として想像してみた人数をさらっと盛り込んだ感じ、なのでしょうか??

そう言われたレイチェルは、花嫁姿で店にやってきた理由を自分から話し始めます。
「結婚式の30分前くらいに(それは)始まったの」と言った後、I was in this room where... と言っていますね。
この this は、前回の記事「その5」に出てきた、a のニュアンスの this です。
今、レイチェルがいるのはセントラルパークなので、この this room を「この部屋」と訳してしまうと変になってしまいますよね。
物語風に語る時に使われる this は、話している本人が頭の中でそれをイメージしている感覚になります。
これ以降も、this gravy boat のように this が連発していますが、どれも「レイチェルがその時のことを頭に思い浮かべながら話している」感覚から、a の意味で this が使われているわけです。

where は関係副詞で、「私たちが全てのプレゼントをキープしてあった・置いてあった(場所である)部屋」と言っていることになります。
gravy boat は舟の形をした肉汁ソース入れで、gravy は「肉汁。肉汁ソース」のこと。
Limoges は「(磁器の)リモージュ焼」。リモージュはフランスの都市名で、上質の陶器を生産することで有名です。

「突然、不意に」と話を続けようとしたレイチェルですが、コーヒーを持ってきたウェイトレスに、Sweet'N Low? と尋ねています。
Sweet'N Low は「スウィートン・ロー」という、ダイエット甘味料の商品名。
Sweet'N Low で画像検索すると、ト音記号の五線譜に SWEET'N LOW 、その下に ZERO CALORIE SWEETENER と書かれたピンクの四角い袋の写真がたくさんヒットします。
花嫁姿で逃げてきたこの非常事態にも、ダイエット甘味料であることを確認しているのが「いかにも女子」っぽくて微笑ましいですね。
(2016.10.1 追記)
Sweet'N Low? について、コメント欄でご意見をいただきました。
これは「ダイエット甘味料であることを確認している」のではなく、「ダイエット甘味料を持ってきてくれる?」という意味でした。
下のコメント欄に訂正と追加説明がありますので、詳しくはそちらをご覧下さい。
(追記はここまで)

Sweet'N Low の件で話が中断した後、レイチェルは、all of a sudden-- の続きとして、I realized… I realized that と話を続けています。
豪華なグレイビーボートを見ていて、私は突然気づいたの、と言った、その気づいた内容が、I was more turned on by this gravy boat than by Barry になります。
turn on は「回してオンにする」ということですから、通常は「スイッチを入れる」という意味でよく使われますが、ここでは「興奮させる、夢中にさせる、性的に刺激させる」という意味。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
turn on : SEXUAL turn somebody on
to make someone feel sexually excited

つまり、「人を性的に興奮させること」。
そーゆー方向のスイッチを入れる、というところですね^^

turn-on という名詞の形だと、「性的に興奮させるもの、ムラムラさせるもの」のような意味になります。
LAAD では、
turn-on [noun, countable usually singular] : (informal) something that makes you feel excited, especially sexually (OPP: turn-off)
例) Her voice is a total turn-on.

つまり、「(インフォーマル) 人を興奮させるもの、特に性的に。反対語:turn-off」。例文は「彼女の声にはすっかりそそられちゃうね」。
反対語の「興醒め(きょうざめ)させるもの」が turn-off というのもわかりやすいですね^^

be turned on by という受動態(受け身)の形になっているので、「私は〜によって興奮させられた」。
今回のセリフは、more... than のように、「〜より」を表す than が存在していますので、比較になっている構造がわかりやすいですが、than 「〜より」に当たる内容が文脈からわかる場合には省略されている場合もありますので、more 「(〜より)もっと」が出てきた場合は、常に「何と比較しているのか」を意識するようにしましょう。
今回のセリフを直訳すると、「私はバリーよりも、このグレイビーボートに、より興奮させられた」ということに気づいた、と言っていることになります。
バリーという男性(つまり結婚する予定だった男性)よりも、プレゼントのグレイビーボードにのぼせていた・うっとりしていた、ということに気づいてしまったと言っているわけですね。


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posted by Rach at 18:25| Comment(5) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月28日

そして俺は百万ドル欲しい フレンズ1-1改その5

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3:04
ジョーイ: Alright, Ross, look. You're feeling a lot of pain right now. You're angry. You're hurting. Can I tell you what the answer is? (よし、ロス、なぁ、お前は今、多くの痛みを感じてる。お前は怒ってる。お前は傷ついてる。(それに対しての)答えが何か、お前に言ってもいいか?)
(ROSS GESTURES HIS CONSENT)
ロスは(どうぞ、という)承諾の手ぶり(ジェスチャー)をする。
ジョーイ: Strip joints! Come on, you're single. Have some hormones. (ストリップクラブ[劇場]だよ! ほら、お前は独身だろ。ホルモン出せよ!)
ロス: See, but I don't want to be single, okay? I just, I just, I just wanna be married again. (ねぇ、でも僕は独身でいたくないんだよ。僕はただ、ただ、もう一度結婚したいんだ。)
(ENTER RACHEL IN A WET WEDDING DRESS. SHE STARTS TO SEARCH AROUND
THE ROOM)
濡れたウェディングドレスを着たレイチェルが入ってくる(注:ドレスが濡れているかどうかはよくわかりませんが、髪の毛は確かに濡れている感じに見えます)。彼女は部屋(店)をぐるっと見て(何かを)捜し始める。
チャンドラー: And I just want a million dollars! (EXTENDS HIS HAND HOPEFULLY) (そして俺はただ百万ドルが欲しい! [どうか・願わくは、という感じで、自分の手を伸ばす])
モニカ: Rachel? (レイチェル?)
レイチェル: Oh, God, Monica! Hi! Thank God! I just went to your building and you weren't there and then this guy with a big hammer said that you might be here, and you are, you are. (あぁ、モニカ! はーい! ありがたいわ! ちょうどあなたのビル(アパートメント)に行ってきたの、そしたらあなたはそこにいなくて、大きなハンマーを持ったある男性が、あなたはここにいるかも、って言ったのよ、そして、あなたが(実際に)ここにいる、いるわ。)
ウェイトレス: Can I get you some coffee? (コーヒーいかがですか?)
モニカ: (POINTING AT RACHEL) Decaf. (TO THE GANG) Okay, everybody, this is Rachel, another Lincoln High survivor. (TO RACHEL) This is everybody. This is Chandler and Phoebe and Joey. And you remember my brother Ross? ([レイチェルを指さして] カフェイン抜きで。[ギャング[フレンズたち]に] オッケー、みんな、こちらはレイチェルよ、もう一人の[私と同じ]リンカーン高校の卒業生なの。[レイチェルに] こちらがみんなよ。こちらがチャンドラー、フィービー、ジョーイ。そして覚えてるわよね、私の兄のロスを?)
レイチェル: Sure! (もちろん!)
ロス: Hey. (やあ。)
レイチェル: Hi. (はーい。)
(THEY GO TO HUG BUT ROSS' UMBRELLA OPENS.
二人はハグしようとするが(注:レイチェルは手を伸ばしていたので、ハグというよりは握手しようとしていたように見えます)、ロスの傘が開く。
レイチェル: Oh! (HE SITS, DEFEATED AGAIN) (まぁ! [ロスは座る、また落ち込んで])

ジョーイはロスに、「お前は多くの痛みを感じてる。怒ってる。傷ついてる」と言った後、Can I tell you what the answer is? と続けます。
直訳すると、「その答えが何か、俺がお前に話していいか?」ということで、「痛みと怒りを感じているお前が今、何をすべきかということを俺が言ってもいいか?」と言っていることになります。

strip joint は「ストリップクラブ、ストリップ劇場」。この joint は「いかがわしい場所」という意味。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
strip joint [noun, countable] : (informal) a strip club
のように、まさに「ストリップクラブ」であると説明されています。
ちなみに、LAAD はアカデミックな英英辞典で、あまりにもお下品な(笑)単語・意味だと載っていないこともあるのですが、この strip joint は普通に載っていました^^

今のロスに必要なのはこれだ! という感じで言った答えが、「ストリップクラブに行け。ストリップを見に行け」ですから、ロスもモニカも、あきれた顔をしています。
ジョーイはそんなリアクションにも構わず、Come on, you're single. Have some hormones. と言っていますね。
Come on. という言葉は会話によく登場しますが、日本人がまず頭に浮かぶのは「来い! 急げ!」のニュアンスでしょう。
それ以外のニュアンスとしては、LAAD の語義にある、以下の2種がよく登場するでしょうか。
come on! (spoken)
b) said in order to encourage someone to do something
例) Come on, guys, you can do it!
c) said when you do not believe what someone has just said
例) Oh come on, don't lie to me!

b) は、「人に何かをするように励ますために言われる[使われる]」。例文は「さあ[ほら]、みんな、君たちならできるよ!」
c) は、「誰かがたった今言ったことが信じられない時に言われる」。例文は「あぁ、もう、私に嘘つかないで!」

Come on! の基本的な意味は「来いよ!」という感覚ですから、何かをすることにためらっている人に対して激励する、励ますニュアンスで、「さあ、ほら」という意味で使えるのは、イメージも湧きやすいですね。
c) の「そんなこと言うなんて信じられない」という意味は、反語的に使われており、口調や表情にも「もう〜、おいおい、いい加減にしろ」というあきれた感じが出ます。

Have some hormones. は「(いくらかの)ホルモンを持て」というところですが、DVDの日本語音声の「ホルモンを燃やせ〜」というような感覚でしょうね。
妻が出て行って落ち込むばかりじゃなくて、男性ホルモンをちゃんと機能させろ、というようなことでしょう。

ロスは「僕は独身ではいたくないんだよ。ただもう一度結婚したいんだ」と返すのですが、その時、コーヒーハウス(セントラルパーク)のドアが開き、ウェディングドレス姿のレイチェルが入ってきます。
彼女は誰かを捜している様子で、店内をきょろきょろ見回しています。
花嫁さんが入ってきたのを見たチャンドラーが、And I just want a million dollars! と言うのが面白いですね。
直訳すると、「そして俺は(ただ)百万ドルが欲しい!」ということ。

このシーンは、ロスが「僕は独身でいたいわけじゃなくて、もう一度結婚したいんだ」と言った直後に、ドアを開けて花嫁姿のレイチェルが入ってきたという展開になっています。
おまけにその花嫁は人を捜している様子で、まるで、ロスの願いを聞き入れた神様がここにレイチェルをよこし、その彼女は「結婚したい」と言った花婿を捜しているように見えます。
ロスが結婚したい、と言ったら、すぐに花嫁がやってきた、、という、そのあまりのタイミングの良さに、ここで口に出して願いを言えば、すぐにそれが叶うと言わんばかりに、チャンドラーは「(ロスが花嫁を願うなら)俺は百万ドルが欲しい!」と願い事を言って、レイチェルが入ってきたドアに向かって手を伸ばしたということですね。

きょろきょろしているレイチェルに気づいたモニカは、「レイチェル?」と声を掛けています。
レイチェルがモニカを見て喜んでいることからも、レイチェルが捜していたのは花婿さんではなく、このモニカだったことがわかります。

Thank God! は「ありがたい」で、何かに喜んでいる時に使われる表現。
「あなたはいなかった(過去形)」→「ここにいるかもしれないと言われた(過去形)」→「そして(実際に本当に今)あなたはここにいる!(現在形)」という時制の変化にも注目したいところです。

this guy with a big hammer の this について。
this=これ、この、という印象が強いので、this guy と来たら反射的に「この男性」と訳してしまいそうになりますが、このセリフの this は自分の近くにあるものを指す「この」という意味ではなく、何かの出来事を物語として語る時に、初めて触れる人や物につけて使われる this です。
不定冠詞の a に近いイメージで理解すると良いでしょう(なるほど英文法 p.205)

カウンターのウェイトレスが、店に入ってきたレイチェルに対し、「コーヒーはいかがですか?」と声を掛けると、モニカが「あぁ、この人はね」という感じで後ろからレイチェルの頭を指さしながら、Decaf. と言っています。
decaf とは「カフェイン抜きのコーヒー」。de- は「除去、分離」を意味する接頭辞。
レイチェルが自分で言う前にモニカが言っているところが女友達っぽいですね。この子は絶対にカフェイン抜きだって私知ってるから、という感じでしょう。
(2016.10.5 追記)
Decaf. について、コメント欄でご意見をいただきました。
これは「レイチェルが頼むものをモニカが知っていたから」ではなく、「明らかに興奮している様子のレイチェルに、興奮剤となるカフェインが入っていないもの(decaf)を、モニカが勝手に注文した」ということでした。
下のコメント欄に訂正と追加説明がありますので、詳しくはそちらをご覧下さい。
(追記はここまで)

ちなみに、「コーヒーいかがですか?」と声を掛けたウェイトレスさんは、Cynthia Mann (シンシア・マン)さんという女優さんで、フレンズ1-12 以降、Jasmine という役で登場します(後から登場するキャラが、先にゲストとして別の形で出ていることがフレンズには何度かあるので、説明してみました^^)

この後、モニカは、「みんな、こちらはレイチェルよ」とレイチェルを紹介しますが、「フレンズたちに(こう言う)」という意味で、ネットスクリプトのト書きには、TO THE GANG と書いてあります。
gang という単語はいわゆる「ギャング」ですが、暴力団的な一味・一団を指す以外にも、「遊び仲間」という意味もあります。
LAAD では、
gang : (informal) a group of friends, especially young people
例) She went out with Sarah and the gang.

つまり、「(インフォーマル) 友達(フレンズ)のグループ、特に若い人の」。例文は「彼女はサラとその友達[仲間たち]と一緒に出かけた」。

語義の通り、gang = a group of friends という意味で、gang は「フレンズ」を指しているわけですね。
「フレンズ」を言及する言葉として、今後もト書きなどで使われることがあるので説明させていただきました。

みんなにレイチェルを紹介した後、another Lincoln High survivor だと説明しています。
another 「もう一人の」というのは、自分以外のもう一人というニュアンスで、「私と一緒でこの子もそうなの」というところですね。
survivor という単語は「死なずに生き残った人、生存者」みたいな意味ですが、恐らくそこまで大袈裟なニュアンスではなく、「高校で苦楽を共にし、一緒に卒業した人」というようなニュアンスで使っているのだろうと思います。
有名な大統領リンカーンの名前がついた学校は、アメリカにいくつもありますが、ニューヨークのブルックリンに、「ブルックリン・リンカーン・ハイスクール(Brooklyn's Lincoln High School)」という高校が実在しますので、恐らくそこを卒業したという設定でしょう。

みんなを紹介しつつ、最後にロスのことを「覚えてるわよね、私の兄のロスを」と紹介しています。
レイチェルは「もちろん!」と言って、ロスと握手しようとするのですが、運悪く、ロスが持っていた傘が開いてしまい、レイチェルがびっくりして後ろに引いてしまうことになります。
「僕はまた結婚したいんだ」と言った時に、花嫁姿のレイチェルが入ってきて、何かいいこと起こりそう? みたいな良い前兆だっただろうのに、その人と挨拶する時に運悪く傘が開いてしまう、という己の運の悪さに、またどんより感がぶり返す、かわいそうなロスでした。

ちなみに、フレンズたちがたむろしていて、フレンズの主な舞台の一つであるコーヒーハウスの名前は「セントラルパーク(Central Perk)」といいます。
店の名前はセリフの中ではまだ出てきていませんが、第1話のオープニング後の冒頭シーンで、お店の窓に、コーヒーカップの絵柄の CENTRAL PERK というロゴが映っていましたので、忘れないうちに、その名前について説明しておきます。
NYに「セントラルパーク」(Central Park)という有名な公園がありますが、このコーヒーハウスの名前はそれをもじったもの。
店の名前の方は、Perk という綴りになっていて、perk とは「パーコレーター(percolator:ろか装置付きコーヒー沸かし器)で(コーヒーを)いれる」という意味の percolate の短縮形。
park (公園)を perk という単語に置き換えることで、コーヒーハウスであることを示唆し、近くにある有名な公園の名前もかけていることになります。


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posted by Rach at 14:23| Comment(6) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月26日

今の声に出して言ってた? フレンズ1-1改その4

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2:22
セリフの繋がりがあるため、前回の記事の最後のセリフを再掲しています。
ロス: No. Oh, no. No, don't. Stop cleansing my aura. No, just leave my aura alone, okay? I'll be fine, alright? Really, everyone. I hope she'll be very happy. (だめだ。だめだよ。やめてよ。僕のオーラを浄化するのはやめてよ。だめだ、ただ僕のオーラはほっといてよ、いい? 僕は大丈夫だよ。本当だ、みんな。彼女(キャロル)がすごく幸せになるのを願ってる。)
モニカ: No, you don't. (いいえ、あなたは(そんなこと)願ってないわ。)
ロス: No, I don't. To hell with her. She left me! (あぁ、願ってないさ。彼女がどうなろうと知ったことか。彼女は僕を捨てて出て行ったんだ!)
ジョーイ: And you never knew she was a lesbian. (で、お前は彼女がレズビアンだってこと、全然知らなかったのか。)
ロス: No! Okay?! Why does everyone keep fixating on that? She didn't know. How should I know? ((あぁ)知らなかったよ! いいか? どうしてみんな、そのことにこだわり続けるんだ? 彼女が(自分がレズビアンだってことを)知らなかったんだ。僕にわかるわけないだろ?)
チャンドラー: Sometimes I wish I was a lesbian. (THE OTHERS STARE AT HIM) Did I say that out loud? (時々、俺がレズビアンだったらなぁ〜って思うよ。[みんなが彼を見つめる] 俺、今の(発言)、(みんなに聞こえるくらい)声に出して言ってた?)

「僕は大丈夫だ。キャロルが幸せになるのを願ってる」とロスが言うと、モニカが、No, you don't. と言い、ロスは即座に、No, I don't. と返しています。
モニカの No, you don't. は、その前にロスが言ったセリフを受けての発言で、No, you don't hope she'll be very happy. 「あなたは彼女が幸せになるのを願ってない」、ロスの No, I don't. も「僕は彼女が幸せになるのを願ってない」と言っていることになります。
ついさっき自分で「キャロルには幸せになって欲しいと思ってるよ」と言っておきながら、「あなた、そんなことちっとも思ってないでしょ」と言われ、「ああ、そうさ、そんなこと僕はちっとも思ってない」と返したセリフ、自分がさっき言ったことを完全否定したことになります。

To hell with...! は「〜など知ったことか! 〜などくたばれ!」という人をののしる言葉。
Macmillan Dictionary では、
to hell with : used for showing that you are angry with someone or something and do not care about them any more
つまり、「自分が誰かや何かに怒っていて、その誰かや何かのことはもうどうでもいいと思っていることを示すために使われる」。

ちなみに、to hell というのは、Go to hell! 「地獄に落ちろ! くたばれ!」のニュアンスの「地獄へ」という感覚ですね。
To hell with... の with の用法について、過去記事でご質問をいただいたことがあるのですが、その当時の回答をまとめる形で、今回の記事の最後に説明します。

一応、友人がいる手前(笑)、「出て行った妻の幸せを願ってる」ときれいごとを言ってみたけれど、「そんなこと思ってないでしょ」とつっこまれて、「あぁ、そうさ。そんなこと思ってるわけない。あんなやつのことなんか知ったことか! どうなっても構うもんか!」と彼女に対しての怒りの気持ちを表しているセリフということになりますね。
leave は「〜を残して(立ち)去る」「(人やものを)見捨てる」なので、She left me! は「彼女は僕を見捨てたんだ。僕を捨てて出て行ったんだ」というニュアンスになります。

そうやって怒りをあらわにしているロスを見て、ジョーイは、「で、お前は彼女がレズビアンだってことを全然知らなかったのか」とあきれたように言っています。
そのジョーイのセリフを聞いて、観客や視聴者は初めて、「ロスの妻が家を出て行った理由は、彼女がレズビアンだったから」だとわかるわけですね。

you never knew 「お前は全然知らなかった(のか)」と言われたロスは、まずは大声で、No! と叫んでいます。
ジョーイの you never knew は、never という否定語が使われているので、you didn't know のような否定文。
それに答えるロスの No! は、No, I didn't know she was a lesbian. という否定文が続くことを示唆します。
日本語の「はい/いいえ」は相手の発言を肯定するか否定するかで決まりますが、英語の「Yes/No」は、その後に続く文章が肯定文であれば Yes、否定文であれば No になります。
この場合も、英語ではロスが No. と言うだけで、「僕は知らなかった」という否定文の意味を表すことになります。
ロスの No! を日本語の感覚で捉えてしまって、ジョーイの発言を否定した「いいや!(知ってたよ)」という意味だと誤解しないように注意しましょう(なるほど英文法 p.207)

fixate on は「…にこだわる、執着する、固執する」で、keep fixating on... は「…にこだわり続ける」。fixate は、fix 「固定する」の派生語。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
fixate [verb] fixate on somebody/something [phrasal verb]
to always think or talk about one particular person or thing

つまり、「いつも、特定の一人や一つの事柄について考えたり話したりすること」。

このロスのセリフで、みんなが二言目には「逃げた妻はレズだった」という話ばかり持ち出すことがわかります。

How should I know? の should は「〜するのが当然だ、当然〜する」という意味で使われますので、そのニュアンスで直訳すると、「どのようにして、僕が(そのことを)当然知っているんだ?」のようになるでしょう。
つまりは、「どうしたら、僕がそれを知って当然、ってことになるんだ?」「どうして僕がそれを知ってるはずなんだ?」ということですね。
このような形の should については、研究社 新英和中辞典の、以下の語義が当てはまると思います。
should=[why, how などとともに用いて、当然の意を強調して] …しなければならない、…して悪いはずがない
Why should he go for you? どうして彼が君の代わりに行かねばならないのか。


今回のロスも「妻がレズだったこと、夫のお前は知らなかったのかよ」みたいに言われたことに対して、She didn't know. 「妻自身も(自分がレズであることを)知らなかった、自分自身でも気づいてなかった」んだから、「どうして僕が知ってて当然ってことになるんだよ。本人が知らなかったことを僕が知ってるはずないじゃないか」という気持ちで、そのセリフを言ったことになりますね。

I wish I was a lesbian. の was という過去形は、現実とは反対の仮定を表す「仮定法過去」。
I wish+主語+過去形で、現実には不可能な願望を表します(なるほど英文法 p.131)。
チャンドラーは男性なので、どんなに強く願っても(笑)レズにはなれないから、仮定法が使われているのですね。

(say) ... out loud は、LAAD では、以下のように出ています。
read/shout etc. something out (loud) : to say something in a voice that is loud enough for others to hear
例) What does it say? Read it out loud.

つまり、「他の人が聞くのに十分な大きさの声で何かを言うこと」。例文は「それ、何て書いてあるの? (私に聞こえるように)声に出して読んでよ」。

今回のチャンドラーのセリフは、「俺もレズだったらな」という発言をして、みんなににらまれたので、「あれ、心の中の声を、俺、今、声に出してしゃべっちゃってた?」と言ってみせたわけですね。


(To hell with... の with の用法)
この with の説明を記事の最後に回したのは、この用法が頻出項目ではなく、理解できなくても特には困らない、と思ったからです。
ですから、「ややこしそう」と思う方は飛ばして下さって結構ですし、「読んだけど結局よくわからない」という場合も、そのままにしておいていただいて結構かと思います。
今後、これと同じ用法の with が出てきた場合には、こちらの記事にリンクをはりたいと思っています。
似た用法の実例に何度か触れることで、そのニュアンスをつかんでいただければいいな、と思います。

To hell with... の with については、研究社 新英和中辞典の with の語義に以下のものがありました。
with=[方向の副詞に伴い、動詞なしで目的語とともに命令文的に用いて] …を[は]
Away with him! 彼を追っ払え!
Down with the aristocracy! 貴族を打倒せよ!
Off with you! 行ってしまえ!
Up with it! それを持ち上げろ!
To hell with… (hell 参照)


LAAD では、
with [preposition] : (spoken) used in some phrases to show the object of a strong wish or command
例) Down with racism!

つまり、「(話し言葉) 強い願望や命令の対象を示すために、いくつかのフレーズで使われる」。
例文は「人種差別を打倒せよ!」。

研究社の英和辞典で To hell with がその例として挙げられているので、これがその with のニュアンスであることは間違いないと思います。
「方向の副詞に伴い、動詞なしで目的語とともに命令文的に用いて」というのは、例えば、「追い払う」が send someone away だとすると、Send him away! と言う代わりに、Away with him! と表現する、ということですね。
方向の副詞= away 、「動詞なしで」というのが「send を使わない」ということ、him は本来あるべき動詞 send の目的語に当たる、ということです。

To hell with... の場合は、to hell が方向の副詞句 「地獄へ」になるでしょう。
ここでも、send 「送る」という動詞を使ってみるとすると、Send her to hell 「彼女を地獄に送れ!」という代わりに、To hell with her! と言っている、という感じになるでしょうか。

方向の副詞が示す動きの対象となるものを with 以下で述べている形になります。
away や to hell という副詞(句)がほとんど動詞のような働きをする、つまり「そういう副詞(句)が指す方向に動かす」という他動詞のようになっているのですが、実際は動詞でないために、away him などとすると文として成立しなくなるので、away や to hell のように「ある方向へ動く」、その対象物であることを明確にするために with がついている、ということになるでしょう。

with someone という形を見ると、「(人)と一緒に」という風に訳してしまいそうになりますが、To hell with someone. というのは、「(人)と一緒に地獄に(行く)」ということではなくて、「(人)を地獄に行かせろ、地獄に送れ」というように、to hell の方向へ移動させる「目的語」を、with someone の形で表現しているということになるわけですね。


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posted by Rach at 14:41| Comment(2) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月23日

手を伸ばして掴んで引っ張り出して フレンズ1-1改その3

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2:01
モニカ: Are you okay, sweetie? (大丈夫、スウィーティ?)
ロス: I just feel like someone reached down my throat, grabbed my small intestine, pulled it out of my mouth and tied it around my neck. (誰かが僕の喉の奥に手を伸ばして、僕の小腸をひっつかんで、それを口から引っ張り出して、それを僕の首のまわりに巻き付けて結んだような気がするんだよ。)
チャンドラー: Cookie? (クッキーいる?)
モニカ: (EXPLAINING TO THE OTHERS) Carol moved her stuff out today. ([他の人に説明しながら] 今日、キャロルが荷物を運び出したのよ。)
みんな: Oh.... (あぁ…)
モニカ: (TO ROSS) Let me get you some coffee. ([ロスに] あなたにコーヒー取ってくるわね。)
ロス: Thanks. (ありがと。)
フィービー: Ooh. Ugh... (STARTS TO PLUCK AT THE AIR JUST IN FRONT OF ROSS) (あぁ、うー… [ちょうどロスの前にある空気を捕らえようとし始める])
ロス: No. Oh, no. No, don't. Stop cleansing my aura. No, just leave my aura alone, okay? I'll be fine, alright? Really, everyone. I hope she'll be very happy. (だめだ。だめだよ。やめてよ。僕のオーラを浄化するのはやめてよ。だめだ、ただ僕のオーラはほっといてよ、いい? 僕は大丈夫だよ。本当だ、みんな。彼女(キャロル)がすごく幸せになるのを願ってる。)

落ち込んだ様子で入ってきたロスを見て、モニカは「大丈夫、スウィーティ?」と言っています。
sweetie は、日本でもメジャーな darling 「ダーリン」や honey 「ハニー」と同じように、「いとしい人、かわいい人」を表す呼び掛け語。
恋人同士にも使いますが、今回は兄妹で使われています。(少し後に、ロスがモニカの兄だとわかるセリフが出てきます)。
このような呼び掛け語を英語では term of endearment 「親愛語」といいます(なるほど英文法 p.228)。

妹に「大丈夫?」と声を掛けられた後の、ロスのセリフが長いですね^^
長いセリフが出てくると、聞き取るのを身構えてしまいがちですが、長いセリフであっても、とにかく「前から順番に、ひとかたまりずつ理解して、次を待ち構える」という姿勢が大切になってきます。
I just feel like の feel like は、feel like doing の形だと「〜したい(ような)気がする、〜したい気分である」という意味で使われますが、feel like SV(文)の形だと、「(文)のような気がする」という意味になります。
その文の内容を順番に見ていきましょう。
someone reached down my throat は「誰かが僕の喉の奥に手を伸ばした」という感覚。
grab は「つかむ(掴む)、ひっつかむ」というニュアンスで、LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
grab : to take hold of someone or something with a sudden or violent movement
と出ています。
つまり、「突然の、または乱暴な動きで、誰かや何かをつかむこと」。
with a sudden or violent movement という部分がポイントで、荒々しく乱暴に、がしっ! とつかむ感覚です。
「ある人が A して、B して、C して、D して」のように、行動や動作の説明が続いた場合、その動詞の「動き」をイメージしながら理解すると良いですね。
今回は、手を伸ばして(reach)、つかんで(grab)、引っ張って(pull)、結ぶ(tie)という動詞が使われており、さらに、pull it out of... 「〜から引っ張り出す」、tie it around... 「〜のまわりに結ぶ」のようなくわしい説明も加わっていることで、より動作のイメージがしやすくなっていると言えるでしょう。

small intestine は「小腸」。
intestine という単語が見慣れない単語だな、と思った場合、とにかく辞書を調べたくなってしまうものですが、(私がおすすめするDVD学習法(レイチ・メソッド)の第2段階で日本語音声・日本語字幕を確認している場合には)日本語訳として「腸、小腸」とちゃんと訳されていますので、「あぁ、これは腸って単語なんだな」と理解できれば、あえて辞書を調べる必要はないと私は考えています(拙著「海外ドラマDVD英語学習法」 p.60 見慣れない単語のすべてを調べる必要はない)。
「胃」の場合は、「胃が痛い、お腹が痛い」と訴える場合に、stomachache を人に説明しないといけないことがありますから stomach を覚えておいた方が良いですが、外国人の方が、日本語の「小腸」という言葉を特に覚えなくても良いように、自分の普段の生活の中で使う可能性の少なそうな単語であれば、「ああ、そういう意味か」だけで良いということです。
辞書を調べてみたら、大腸は large intestine と表現することがわかり、日本語の「大小」の表記通り、やっぱり大腸はLサイズ(large)の腸で、小腸はSサイズ(small)の腸ってことでいいんだな、と納得もでき、それは知識にもなりますが、「時間があれば調べてもいいけれど、忙しいのなら敢えて辞書を引くことはない」単語ということになるでしょう。

誰かが僕の腸を引っ張り出して、それを首に巻き付けられた気分、、などとオドロオドロしい表現をするほど、気分が落ち込んでいる、ドン底だ、と言いたいようです。
そんな暗〜いロスにチャンドラーが妙に明るい声で、クッキーどう? クッキーでも食べる? と言っています。ロスが落ち込んでようがお構いなし、という感じですね。

Carol moved her stuff out today. は、「今日、キャロルは彼女のもの(荷物)を運び出した」。
stuff は「持ち物、所持品」というニュアンス。
move は「動かす」、out は「外へ」なので、moved something out は「荷物を外に持ち出した、運び出した」になります。
「荷物を運び出した」というのは、日本語の「荷物をまとめて出て行った」に通じるニュアンスがありますね。
キャロルというのが誰なのか詳しく説明されていませんが、そのセリフから「妻が荷物を持って出て行った」らしいことは想像できるだろうと思います。

Let me get you some coffee. をくどいくらいに直訳すると、「あなたにコーヒーを get することを私にさせて」みたいになりますね。
get はいろんな状況で様々な意味で使われる基本動詞ですが、一番基本的な意味は「手に入れる、得る」になるでしょう。
「ポケモン ゲットだぜ!」の「ゲット」の感覚が非常にわかりやすいと思っているのですが、英語のセリフで get が出てきた時は無理に何かしらの日本語に当てはめようとせず、get はとりあえず get としてざっくり捉えた上で、目的語や文脈などから、「日本語ではこんな感じ」とイメージすればいいと思っています。

「get+人+物」という形は「人に物を get する」という感覚。
今、コーヒーハウスにいて、「あなたにコーヒーをゲットする」と言っているわけですから、「あなたに[あなたのために]コーヒーを取ってくる」と言っていることが想像されるでしょう。
英和辞典にも「人にものを取ってくる」という意味がちゃんと出ていますが、たくさん出ている日本語の訳語を一つひとつ暗記しようとするのではなく、「基本的な意味は”手に入れる”だから、人にあげるために何かを手に入れることはつまり、人に何かを取ってくること」という風に理解する、基本語義から言葉のイメージを広げることが必要だということですね。

どんよりしているロスを見て、ロスの隣りに座っているフィービーがロスのまわりの空気をつかむようなしぐさをしています。
一体何をしてるんだろうと思ってしまいますが、次のロスのセリフでその行動の意味がわかるという仕組みです。
「オーラ」は日本語になっていますが、改めて英英辞典で調べてみると、LAAD では、
aura [countable] : a quality or feeling that seems to surround or come from a person or a place
例) The restaurant has taken on an aura of success.

つまり、「ある人や場所を取り囲む、またはそこから出ると思われるような性質または感覚」。
例文は、「そのレストランは成功のオーラを帯び始めた」。(take on=(性質などを)持つようになる、帯びる、呈する)

「その人を取り囲んでいるもの、その人から出るもの」なので、フィービーもまさにそれがあるあたりをつかんでいることになります。
cleanse は、クレンザー(cleanser、磨き洗剤)、クレンジングクリームなどでおなじみの「洗浄する」「浄化する、清める」。
Leave my aura alone. を直訳すると「僕のオーラを一人・孤独にしておいて」、つまり、「僕のオーラをそのまま放っておいて、構わないで」ということ。
このフレーズそのままを使うチャンスはないでしょうが(笑)、my aura を me にした、Leave me alone. なら「(僕を)ほっといてくれ、構わないでくれ」という意味でよく使われます。
ずーん、、となっているロスのまわりに暗〜いオーラを感じたらしいフィービーがそれを浄化しようとするけれど、「僕のオーラはこのままでいいから、ほっといてよ」と言っていることになりますね。


(おまけの話:笑い声(ラフトラック)について)
ラフトラックとは「笑い声(の効果音)」のこと。
LAAD では、
laugh track [noun, countable] : recorded laughter that is used during a humorous television show to make it sound as if people are laughing during the performance
つまり、「ユーモラスなテレビ番組の最中に使われる録音された笑い声、まるでその演技(パフォーマンス)中に人が笑っているかのように聞こえるようにするため」。

この語義だと、「それを見て人が実際に笑っているかのような臨場感を出すための笑い声」という「効果音」のイメージですが、「フレンズ」は観客を入れたセットで撮影されているため、あのラフトラックは実際にあのシーンを見た観客の笑い声が使われています。
先に俳優だけでドラマを撮影した後、後から編集で「笑いどころに笑い声を意図的に挿入した」というようなことではなく、「俳優の演技中に観客がそれを見て実際に笑っている声」だということです。

ここに至るまでも、これでもか、これでもか、と笑い声が頻繁に入っていますが、正直、フレンズ1-1(パイロット版)のジョークは、後のエピソードに比べると、そんなに面白くないというか、笑えないというか(ごめん)なので、このラフトラックが何だか「ほら、面白いでしょう? 笑えるでしょう?」と押しつけがましい印象を与えてしまっている気がします。
パイロット版は特に、「何で笑ってるの? これのどこが一体面白いの?」的なセリフも多く、私もシーズン1に戻って解説しながら、改めてそれを痛感しています。
今日の記事で解説したようなセリフも、「ね、これ、すっごく面白いでしょう?!」とか言えない(笑)。

パイロット版は特に、観客のラフトラックと一緒に大笑いできなくても、どうか気にしないで下さい。
「アメリカと日本の笑いのセンスが違うから笑えない」わけではなく、このフレンズの第1話に「パイロット版ゆえの違和感と空回り感」がある、というだけのことですから。
とにかく今は、「フレンズのキレキレのジョークは、こんなもんじゃないんです!」ということをどうか心に留めておいて下さい。

第1話は「ジョークの笑いどころがよくわからない」という部分は多いですが、英語教材として見てみると、英語の会話は実にリアルで、「作られた英語教材」にはない「会話の面白さ」があります。
そういう「英会話としての面白さ」を楽しみながらフレンズを見続けると、「フレンズっぽいジョーク、ネイティブを大爆笑させるジョーク」が増えてきますので、第1話だけを見てやめてしまう、、というのだけは、どうか待って下さいね(^^)


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posted by Rach at 16:04| Comment(2) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月20日

普段は電話してこない フレンズ1-1改その2

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1:18
(CUT TO SAME SET)
同じセットに画面(カット)が移る。
チャンドラー: Alright, so I'm back in high school, I'm standing in the middle of the cafeteria, and I realize I am totally... naked. (よし、それで、俺は高校の頃に戻って、カフェテリアの真ん中に立っている。そして、俺がすっかり裸[真っ裸(まっぱだか)]だってことに気づく。)
みんな: Oh, yeah. I've had that dream. (あぁ、そうそう。そんな夢、見たことある。)
チャンドラー: Then I look down and I realize there's a phone... there. (それから、見下ろすと、電話があるってことに気づくんだ…そこに[あそこに]。)
ジョーイ: Instead of-- ((あれ)の代わりに…?)
チャンドラー: That's right! (その通り!)
ジョーイ: Never had that dream. (そんな夢は見たことないな。)
フィービー: No. (見たことないわ。)
チャンドラー: All of a sudden, the phone starts to ring. And it turns out it's my mother, which is very, very weird, because... she never calls me. (不意に[突然]、その電話が鳴り出す。そして、それが俺の母親(から)だとわかる。それってすっごくすっごくヘンなんだよな。だって… 俺の母親は俺に(普段は)電話してこないから。)

チャンドラーが「俺は高校の頃に戻って、カフェテリアの真ん中に立っている」と話し始め、「自分が真っ裸なことに気づくんだ(realize)」というと、みんなは口々に「あぁ、そんな夢見たことある」と同意しています。
チャンドラーの会話から唐突にこのシーンは始まっていますが、「そんな夢見たことある」というみんなの反応から、チャンドラーがみんなに夢の話をしていることがわかる、という仕組みですね。
ドラマではこんな感じで、誰かの話の途中からシーンが始まり、それを聞いた相手が返してきた言葉で、何の話をしていたかが後からわかる、、ということがよくあります。

チャンドラーは夢の話の続きをして、「下を見ると、電話があるってことに気づくんだ…そこに(there)」と言っていますね。
there という単語が2回出てくるので、おや? と思う方もいるかもしれませんが、このような there is (something) there. という文の形は存在します。
最初の there is の there については、以下の 研究社 新英和中辞典の説明がわかりやすいでしょう。
there=[存在を表わす there is の形で]
用法:there は形式上主語のように扱われるが、動詞の後に通例不特定のものや人を表わす主語が続く。「そこに」の意味はなく、日本語では there is [are] で「…がある」の意になる

一方、チャンドラーのセリフの最後に出てきた there の方は、まさに場所を表す「そこに」という意味ですね。

先ほどの「真っ裸だと気づく」に続き、ここでもまた、I realize there's a phone... there. の形で realize という動詞が出てきました。
英和辞典では「(はっきり)理解する、悟る」「気がつく、気づく」などの訳語が載っていますが、頻出単語なので、英英辞典で意味を確認しておくと、
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
realize : 2. KNOW SOMETHING NEW
to start to know something that you had not noticed before

つまり、「自分が前に気づいていなかったことを知り始めること」。
know something new とあるように「新しいことを知る」、「気づいていなかったことに改めて気づく」感覚が realize だということですね。
さきほどの there is の話に戻りますが、このような There is/are 構文は、研究社 新英和中辞典の説明では「新たに話題として言い出すような場合に用いられる」とあります。
「少し前には気づいていなかった新しいこと(something new)に気づく」という動詞 realize と、新たに話題として上がるものの存在を表す」There is 構文とは親和性が高いと言える気がしますね。

今回のチャンドラーのセリフも、「ふと気づくと自分は裸だった」「見下ろすとそこに電話があることに気づいた」のように、状態としては少し前からその状態だったのに、そうであることに「その時、気づいた」感が出ていることになります。

自分が素っ裸で、下の方を見下ろすとそこに、、ということですから、「そこに」の場所は、男性の大事なモノ(笑)がある場所、ということですよね。
チャンドラーがその場所のことを言っているとわかったジョーイは、Instead of-- と言っています。
instead of は「〜の代わりに」という意味で、前置詞的に使われるフレーズですが、ジョーイが instead of の後の「〜」に当たる部分を言う前に、チャンドラーがそれを遮るように素早く、That's right! と言っています。
「皆まで言うな。お前が考えているソレのことだよ」というところですね。

「ふと気づいたら自分が裸だった夢」というのは見たことあるけど、「アレの代わりに電話がついてる夢なんて見たことない」とみんなが口々に言った後、チャンドラーは、夢の話の続きをします。
all of a sudden は「不意に、突然に」、turn out は「〜であることがわかる」。
which is very, very weird の which は関係代名詞で、その前の文章全体を指す感覚(なるほど英文法 p.141)。
「突然電話が鳴り、その電話は自分の母親からだった」ということを、which で受けていることになります。
weird はフレンズによく登場する形容詞で、「変な、奇妙な、変わっている」。
「それってすっごく変なんだよ」と言った後、その理由を「なぜならば」の because で説明しています。
she never calls me. は calls に -s 「3単現のs」がついていることからもわかるように、現在形ですね。
前回も説明しましたように、「習慣・習性を表す現在形」で、「普段から電話をするかしないか」「電話をよくかける人かそうでないか」という習慣を述べている感覚になります。
今回は、never で否定されているので、「電話をかける習慣がない」「普段電話をかけない人」だと言っていることになりますね。
「あそこ」に電話がぶら下がっていて、さらにはそれに実際に電話までかかってきたのが weird なのかと思ったら、めったに電話してこないママが電話してきたことが奇妙だ、と言ったオチになるでしょう。


1:52
(CUT TO SAME SET. ROSS HAS NOW ENTERED)
同じセットに画面が移る。ロスが今ちょうど入ってきたところ。
(状況説明:ロスは手に傘を持っていて、外はかなりの雨が降っている)
ロス: (MORTIFIED) Hi. ([打ちのめされた様子で] やあ[はーい]。)
ジョーイ: This guy says, "Hello, I wanna kill myself." (この男はこう言ってるよ、「やあ。僕は自殺したい」って。)(→この部分の引用符については、諸説あります。詳しくは以下の解説記事にて)

ロスの第一声の Hi. ですが、どんよりしたその表情と声から、何かしらショックなことがあったらしいことが想像できますね。
この「落ち込んだ感じの Hi.」は、これからもロスのトレードマークの1つとして出てきます。

Hi. と挨拶はしていても、ずぅぅーん、と落ち込んだ様子の Hi. なので、それを聞いたジョーイは、This guy says 以下のセリフを言っているのですが、実はこの英語のセリフ、媒体によって引用符の付け方に違いがあります。
ネットスクリプト(ファンがネット上に書き起こしたもの)では、
This guy says hello, I wanna kill myself.
DVD及びブルーレイの英語字幕では、
This guy says, "Hello," I wanna kill myself.
ネット動画配信の Netflix では、
This guys says "Hello. I want to kill myself."
となっています。(Netflix のみ、want to 表記になっていますが、以下、wanna で統一します)

This guy says+引用符、となった場合、「この男(こいつ)は”引用符でくくられた部分の言葉・せりふ”を言う」ということになりますが、それが DVD では "Hello" のみ、Netflix では "Hello. I wanna kill myself." という、もう少し長いセリフを言っていることになります。
(ネットスクリプトでは引用符がないので、どこまでがセリフかははっきりとはわかりません)

以下、どちらが正しいと思うか、という私のながーい(笑)考察が続きますが、読むのはご面倒な方は飛ばして下さって結構です(^^)
DVD と Netflix で表記が異なっているくらいですから、ネイティブにとっても微妙な違いであり、ノンネイティブである日本人がわからなくても、特に問題はないだろう、と思うからです。

以下、考察になります。
このセリフについては、私が最初に見たのは DVD でしたので、DVD の英語字幕の通りに "Hello" のみが say するセリフだと思いましたし、DVD日本語訳(吹替)にあるように、「聞いてるだけで俺、自殺したくなっちゃうよ」という意味だと思っていました。
つまり、This guy says, "Hello," I wanna kill myself. は、「こいつが”ハロー”と言う(と)、俺は自殺したいと思う[自殺したくなる]」という風に解釈した、ということですね。

ですがこれが、引用符部分が異なるとまた話は別で、say する内容が "Hello. I wanna kill myself."だとすると、「こいつは”ハロー。僕、自殺したい”って言ってる」というニュアンスになるでしょう。
こいつの言う Hi. は、「やあ。僕は自殺したい」って意味だな、みたいに言い換えた感じになりますね。
ただ挨拶しただけですが、その言い方と雰囲気にあまりにも暗いものが漂っていたので、ただの挨拶じゃなくて、「死にたい」って言ってるように聞こえる、と茶化した感じになるでしょう。

それでどちらが正しいかについてですが、私は "Hello. I wanna kill myself." の方が正しいように聞こえました。
「こいつがハローと言えば」というニュアンスであれば、This guy says, "Hello," の Hello の部分でいったん音が上がる、つまり、Hello のイントネーションが上昇調(上がり調子)になるように思うのですね。
また、いったんそこで文章が切れている、というニュアンスを出すために、少し間が空くようにも思います。
ですが、実際の音を聞いてみると、Hello の部分では音は上がらず、あまり間も空けずに、次の I wanna... に続いているように聞こえます。

このセリフの切れ目が、
1. This guy says, Hello, / I wanna kill myself.
なのか、
2. This guy says, / Hello, I wanna kill myself.
なのか、ということですが、このジョーイのイントネーションなどから判断すると、"Hello. I wanna kill myself." の方がひとかたまりになっている 2. の方であるように感じる、ということです。

改めて2つの可能性を考えた上で、セリフとしてはどちらが面白いか、という「コメディの視点」で考えてみると、「こいつが Hi. って言うと、俺、死にたくなっちゃう」というよりも、「こいつの Hi. は、”やあ、僕、死にたいんだ”って意味だな」という方が、ジョークのオチとしては面白い気がします。
ただ、Hi. と言っただけなのに、「”死にたい”って言ってるように俺には聞こえる」「今の Hi. は”死にたい”ってこと」と、そのどんより具合をジョーイがからかった、ということになりますね。

また、「こいつが Hi. って言うと、俺、自殺したくなっちゃうよ」という意味を表現したいとする場合、This guy says, "Hello," I wanna kill myself. ではなくて、This guy says, "Hello," which makes me feel like killing myself. のように、「ロスのその挨拶で、俺は自殺したい気持ちにさせられる」「挨拶が自分にそういう気持ちを起こさせる」「挨拶が原因となって、結果としてそういう感情をもたらす」という因果関係を示す表現が必要になってくるように思うわけです。
今の英語のセリフの形のままだと、「こいつがハローと言う。俺、死にたい」みたいになって、ちょっと言葉足らずな気がするのですね。
また、実際にロスが言った言葉は、"Hi." であって、"Hello." ではありません。
わざわざ Hello. に言い換えたのは、「Hi. っていうのは Hello. って意味の挨拶だけど」といったん言っておいてから、ジョーイの言いたい、I wanna kill myself. という表現に繋げる意図があったようにも思います。

引用符の位置の違いで、長々と語ってしまいましたが、たまたま今回、DVD と Netflix で字幕が異なっていたこと、その違いで意味が全然変わってしまうことが、「英語学習的に興味深い」と思ったので、あれこれ書かせていただきました。
実際の英会話などでは、「文字としての引用符」は表示されませんから、どこまでが引用符か? と言うのは、その人の言い方で判断しないといけませんね。
今回は、どこで引用符が切れているのかが音声ではあまり明白ではない気がするので、判断が難しいと思うのですが、どちらが正しいか? となった場合に、「私はこういう部分で判断しました」ということを語らせていただきました。


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posted by Rach at 16:35| Comment(7) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月16日

フレンズ シーズン1改、始めます フレンズ1-1改その1

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14日の記事、ファイナル到達後はこれを始めます でお伝えしました通り、フレンズのファイナル到達後は、また最初のシーズン1に戻っての解説を始めます。

シーズン1からフレンズ学習を始める方が、この記事から読み始められることを想定して、頻出フレーズの説明も改めて行います。
過去記事をファイナルまで読んで下さった方には、「今さらな情報」かもしれませんが、とりあえず初出の場合のみ説明は入れたいと思いますので、ご了承下さいませ。
拙著「読むだけ なるほど! 英文法」(学研教育出版)に記載した文法事項は、(なるほど英文法 p.○○)として、頁数を書いておきます(本の宣伝っぽく見えてしまうかもしれませんが、決して押し売りするつもりではなくて(笑)、第1話を例に取り、「頻出文法事項は最初からバンバン出てくる」というのをわかっていただきたいからですので、どうかご理解下さい)。
2005年当時に書いていたシーズン1の記事よりも、より詳しく、よりわかりやすい解説となるように頑張りますので、どうかよろしくお願いします<(_ _)>


シーズン1 第1話
The Pilot(パイロット版)のこの話には、英語のタイトルが2種類あります。
The One Where Monica Gets a New Roommate
原題訳:モニカに新しいルームメイトができる話
The One Where It All Began
原題訳:すべてはここから始まった、の話
邦題:マンハッタンの6人


0:47 (※どのシーンかわかりやすいように、DVDでのシーン開始時間を書くことにします。第1話はいきなりオープニングから始まり、オープニング後のシーンがこの時間になります)
SCENE 1: CENTRAL PERK. (ALL PRESENT EXCEPT RACHEL AND ROSS)
セントラルパーク。レイチェルとロス以外のみんながいる。
モニカ: There's nothing to tell. It's just some guy I work with. (話すことなんか何もないわ! 一緒に働いている男性、ってだけよ。)
ジョーイ: C'mon, you're going out with the guy. There's gotta be something wrong with him. (おいおい、モニカはその男とデートするんだろ! 彼(その男)には何か問題があるはずだ!)
チャンドラー: So does he have a hump? A hump and a hairpiece? (それで、その男はこぶがあるのか? こぶ[ふくらみ]と、かつらをつけてるのか?[女装趣味の男か?](追記) or [背中が曲がり、(髪の毛が薄くなって)かつらをつけている老人・年寄りか?])
フィービー: Wait, does he eat chalk? (待って。彼はチョークを食べる?)
(THE OTHERS STARE, BEMUSED)
他の人は困惑した様子で(フィービーを)見つめる。
フィービー: Just, 'cause, I don't want her to go through what I went through with Carl. Oh. (ただ、私がカールと経験したことを、モニカにさせたくないだけなのよ。あぁ。)
モニカ: Okay, everybody relax. This is not even a date. It's just two people going out to dinner and... not having sex. (わかった。みんな、落ち着いて。これはデートでさえないわ。ただ、二人の人間がディナーに出かけて、エッチをしない、っていうだけなの。)
チャンドラー: Sounds like a date to me. (俺にはデートに聞こえるけどな。)

今回のこの話は、The Pilot (パイロット版)と呼ばれるもので、シリーズ化を決める前に、どういう作品であるかをスポンサーに見てもらうためのものです。
「フレンズ」のパイロット版は、セリフが空回りしている感じや、キャストがキャラにまだハマりきっていない感じがあったりして、見ているこっちのほうが何だか恥ずかしくなってしまう、、、みたいなところがありますが、エピソードが進むにつれてそういう違和感もなくなりますので、「最初だから、こんな空気感なんだな」と思って受け入れて下さい^^

セリフの第一声はモニカで、「話すことは何もない」と言った後、It's just some guy I work with. と続けます。
It's just は「ただ〜だけ」。some guy は「ある男性」と、ちょっとボカす感じですね。
「私が一緒に働いている(ある)男性」ですから、「ただの職場の人」と言っていることになります。

you're going out with the guy. の go out は「外に出る、外出する」ですが、恋愛の話だとこれだけで「デートする」、さらには「交際する、付き合う」という意味で使われます。
be going という現在進行形は、「(現在)〜している(ところである)」とまずは習うことが多いですが、今モニカがデートの最中ではないことからもわかるように、ここでは「〜している」という意味ではありません。
この現在進行形は、「決まった予定」を表します(なるほど英文法 p.25)。
もうデートする約束ができているから、be going を使っているわけですね。

There's something wrong with him. という形だと、「その彼には何か悪いところ(問題)がある」という意味になりますが、ここでの gotta は「〜に違いない、〜であるはずだ」という意味なので、There's gotta be something wrong with him. は「何か問題があるはずだ」と言っていることになります。
このジョーイの発言は、「モニカがその男とデートするなら、その男にはきっと問題があるに違いない」と言っているわけで、「モニカとデートするような男は変なヤツに決まってる」みたいな、結構ヒドいことを言っていることになりますね。

「その男、何か問題あるんじゃないの?」というジョーイの発言を受けて、チャンドラーは「それじゃあ、その彼は a hump があるの?[持ってるの?] a hump と a hairpiece があるの?」と続けています。
「have+目的語」は、「〜を持っている、〜を付けている、〜がある」などさまざまな日本語訳が考えられますが、目的語の内容が具体的にイメージできない間は、とりあえず「目的語を have している」くらいのふわっとしたニュアンスで受け止めておけば良いでしょう。
hump というのは英和辞典では「(背中の)こぶ」などと出ていますが、hump というのは「女性の胸やお尻のふくらみ」「女性の身体の曲線(部分)」を意味し、have a hump and a hairpiece は「女性のようなふくらみと、かつらを付けた男性」→「女装趣味の男性」という意味になるようです(この hump の解釈については、過去記事、フレンズ1-1その1 のコメント欄 でご意見を頂戴しました)
ネットスラング辞典の Urban Dictionary にも、
Urban Dictionary : humps
The (upper and lower) curves of a woman's body.
という意味が確かに載っていました。

このチャンドラーのセリフでは、"Does he have a hump?" といったん切った後に、"A hump and a hairpiece?" と追加する形になっているのですが、これは、前半で普通みんながイメージする a hump とは別の a hump である、というオチのジョークになっているように思います。
"Does he have a hump?" だけだと、「彼は背中にこぶがある?」みたいなことで、身体的特徴(場合によっては差別的ニュアンス?)を言っているように聞こえるけれど、その後、「A hump と”かつら”」と追加することで、a hump は「かつらをつけるような男性にある a hump」→「女性の曲線(を形作るパットなど)」を意味していたとわかる、つまり、he は女装趣味の男性である、という「オチ」に繋がる、という流れでしょう。
(2016.9.26 追記)
a hump について、コメント欄でご意見を頂戴しました。それにお答えする形で、コメント欄にて別の解釈「背中が曲がり、(髪の毛が薄くなって)かつらをつけている老人・年寄り」の可能性について説明させていただいています。
また、hump に「女性の身体の膨らみ(ふくらみ)」の意味があることを示す例も挙げていますので、併せてお読みいただけると幸いです。
(追記はここまで)

その後、フィービーが「彼はチョークを食べる?」と言っていますが、それを聞いたモニカは、「何それ?意味わかんない」というように、顔をしかめています。
そのセリフだけでは意味がよくわからない、かなりトンチンカンなことを言っている、ということですね。

その後のフィービーのセリフで、フィービーがカールという男性と付き合っていたことがわかります。
go through は「体験する、経験する」ということで、私がカールと経験したことを、モニカに経験させたくない。もしその男性が変わった人で、私の元カレのカールと同じような人だったら、つらい思いをすることになるから、早く別れた方がいい、みたいなニュアンスで言っていることになるでしょう。
「その人チョーク食べる? 私と同じ経験をモニカにさせたくないのよ。」→「私はチョークを食べる男性と付き合ったことがある」という流れですね。

ちなみにこの「彼はチョークを食べる」という表現ですが、「彼はチョークを食べる人」「チョークを食べるような人」と表現した方がしっくりくるかもしれません。
Does he eat chalk? というのは現在形の疑問文ですが、このような「現在形」は、主語の「習慣・習性」を表します。
「今食べているか食べていないか」の話なら、現在進行形 is eating を使うことになりますが、これは「普段から日常的にそういうものを食べる(人である)」という主語の習慣・習性を表す現在形なわけですね(なるほど英文法 p.16)。

モニカのデート相手はきっと変なやつだ、という話ばかりが出てくるので、モニカは、「みんな、落ち着いて」と言った後、「これはデートでさえない、デートですらない」と言います。
そして、It's just... 以下のセリフを言っています。
It's just は「ただ〜だけ」ということで、今回のシーンの最初にも、It's just some guy I work with. の形で出てきたばかりでした。
「ただ〜だけ」という表現が、それだけよく使われる、ということになりますね。

その「ただ〜だけ」の「〜」に該当する部分が、two people going out to dinner and... not having sex. になります。
人 going... and not having... という形になっているのですが、形をシンプルにするために、まずは、人 going... の部分だけで考えてみます。
まず、two people ですが、これは「二人の人、二人の人間」というところ。
people=人々、という訳語から、たくさんの人数を連想してしまいがちですが、二人でも使えます。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
people : PERSONS [plural] used as the plural of "person" to mean men, women, and children.
つまり、「men, women, children などを意味するために、person(人、人間)の複数形として使われる」。
また、研究社 新英和中辞典の、person の項目では、
複数形に persons を用いるのは形式ばった表現で、普通は people を用いる
とありますので、二人以上の人であれば、people を使うのが自然ということになります。

そして、two people going out to dinner は、「夕食に出かける(ところの)二人の人間」のように、going 以下が前の two people を後ろから形容している現在分詞ではなくて、two people が go out to dinner すること、という、「動名詞の主語(two people)+動名詞(going out to dinner)」の形になります。

モニカの説明では、「これはデートですらない。ただ〜だけよ」と言っているので、「〜」の部分は「デートのように見えるかもしれないけれど、別の行動、行為」のような、「デートではなく、こういうこと」と言い換えた表現になりますね。
「夕食に出かける二人の人」だと解釈してしまうと、「これはデートですらないの。ただ夕食に出かける二人の人間なの」となり、「デート」を、「人間」という違う次元のものに言い換えた感覚になってしまいます。
「デートではなく、ただ”二人の人間が夕食に出かけること”ってだけよ」と解釈すれば、日本語でも意味が通じる、「デートじゃなくて、ただ二人の人間がご飯を食べに行くだけよ」になりますね。

動名詞の主語については、私が学生の頃(80年代!)には、「動名詞の主語は所有格」と習った記憶があります。
その規則を当てはめると、two people's going out to dinner のように、動名詞の主語である two people に所有格の 's が付くことになりますが、実際の口語ではこのように、's の付かない形(目的格)になることが多いです。

最近の文法書には「動名詞の主語は(所有格または)目的格」のように説明されていることも多いようなので、気にならない世代の方も多いかもしれません。
ですが、多分私と同世代の方は「動名詞の主語は所有格」という刷り込みが強いらしく(笑)、「目的格+doing」の形が「動名詞の主語+動名詞」だと思えずに解釈に詰まってしまい、拙ブログに質問された方が数多くおられましたので、ちょっとクドいくらいに説明させていただきました(なるほど英文法 p.194)

not having sex の方も動名詞で、「二人の人間が(動名詞の主語)、ディナーに出かけて、(そして)エッチをしないこと」という意味になります。
ちなみに、sex という単語がいきなりさらっと出てきてしまいましたが(笑)、その単語自体は、セリフにちょくちょく出てきます。
ただゴールデンタイムの放映で、子供も見る時間帯だったことから、映像的に過激なものはほとんどありませんのでどうかご安心下さい^^

「デートじゃないわ。ただ二人の人間がご飯を食べに行くだけで、エッチをするわけでもないし」みたいにモニカが説明したことになりますが、それを聞いたチャンドラーは、「俺にはデートみたいに聞こえるけどな」と返しています。
sound like は「〜のように聞こえる」。これが look like なら「〜のように見える」になります。
聞いた印象からそう思う場合には、sound like、見た印象でそう思う場合には、look like となります。
It などの主語が省略された形の Sounds like... / Looks like... という形で使われることも多いですが、省略されている主語は It などの「3人称単数」であるために、省略された場合でも、「3単現(3人称単数現在)」の -s が付くことに注意しましょう(なるほど英文法 p.334)


(シーズン1改を始めた、この記事について)
とにかく一番最初のエピソードの、一番最初のシーンなので、説明を細かく入れてみました。
海外ドラマで英語を学ぶことによる効果は、「何度も出てくる表現に出会うことで、それが頻出単語、頻出フレーズだと自然にわかってくる」というものです。
何度も出てくる、と気づくためには、初出の時にそれを意識し、それを頭の片隅に置いておくことが必要となりますので、It's just, 習慣・習性を表す現在形、動名詞の主語が目的格、Sounds like というフレーズ、、、などを、初出の段階で、一つひとつ説明させていただきました。
逆に言うと、今度同じものが出てきた時には、「あ、前に出てきたやつだ!」と気づけばそれで良いわけで、最初にきちんと調べて納得しておくことで、何度も何度も同じことを調べる手間も省けるし、「また出てきた、また出てきた」という繰り返しで、その表現が「英語の感覚として」しっくりなじんでくるわけですね。

ずっと今回みたいな記事だと、読むの疲れそう、、な感じですが、「初出だから漏らさず説明した」ということです。
今後、2回目、3回目と出てきた時には、「既に説明したこと」として説明は飛ばし、軽く用語を説明する程度に留めますので、どうかご安心を(笑)。


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posted by Rach at 19:05| Comment(26) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

エヴァのセリフの英訳から見えてくること

「フレンズ シーズン1改」を始めます! と宣言した後の最初の記事が、いきなりエヴァの話になってしまい、すみません。英語学習と関係する記事なので、どうかご理解下さい<(_ _)>

1995年から1996年にかけて放映されていたテレビシリーズ「新世紀エヴァンゲリオン」が、NHK BSプレミアムにて、今日9月16日(金)から放送開始されます。
毎週金曜日午後11時45分からで、全26話が、HDリマスター版、5.1chサラウンドで放送されるとのこと!
2000年から2001年にかけて発売された DVD-BOX は持っているのですが(笑)、今回は高画質での放送ということで、とても楽しみにしています(^^)
今日は第壱話「使徒、襲来」で、あんな、こんな名セリフの数々が聞けるなぁ〜と楽しみにしているのですが、第壱話でみんながよく思い出す名セリフと言えば、やはり、シンジくんの「逃げちゃダメだ」でしょうか。
あのシンジくんのセリフの英訳は、以下のようになっていると聞きました。
碇シンジ: I mustn't run away. I mustn't run away. I mustn't run away. I mustn't run away. I mustn't run away. I'll do it. I'll pilot it! (逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。やります。僕が乗ります!)

このセリフを、いつものフレンズ記事風に解説すると、、、

よく比較に出される must と have to ですが、否定形を比較した場合、don't have to は「〜する必要はない」という不必要のニュアンスで、mustn't は「〜してはいけない」という禁止のニュアンスになります。
今回のセリフは、「逃げ出してはいけない、逃げ去ってはいけない」という意味なので、mustn't が使われていることになりますね。
また、葛藤した後に「やります」と「その場で決めた」ことなので、前からそうなるとわかっていた be going to ではなく、will (I'll) を使うことになります。

そして、「僕が乗ります!」が I'll pilot it! と訳されていることに、なるほどなぁ、と思ったのですが、例えば「ガンダムに乗る」「エヴァに乗る」という場合の「乗る」は、モビルスーツや汎用人型決戦兵器(笑)に「乗り込んで、それを操縦する。そのパイロットになる」という意味ですよね。
そういう意味で「乗る」と言っているので、動詞 pilot を使っているということになります。
pilot は名詞で「パイロット、操縦士」という意味があると同時に、動詞として「〜を操縦する」という意味としても使えるということです。

日本語から英語への変換においては、「乗るという日本語を言い換えた英単語」を探そうとするのではなく、「(それに)乗る」という「日本語の意味を英語で表現する」必要がある、ということですね。

日本のアニメは世界でも人気で、エヴァはその代表作と言えるでしょう。
日本のアニメが大好きで、アニメを見て日本語を勉強した、という外国人の方も多く、そういう方の日本語力は非常に高いですよね。
日本語のセリフに興味を持って、そのセリフを真似したり、意味を深く調べるために日本語を勉強したりしていたら、日本語が上達するのはある意味当然のことで、語学を学ぶ方法としては、一番素直な方法だと思います。
私はそれと同じように「大好きな海外ドラマで英語を学ぶ」という方法を取っているわけですね。

今回のエヴァの再放送で思ったことがもう一つ。
エヴァの放映が始まったのは1995年。私がブログで解説している海外ドラマ「フレンズ」は、アメリカで1994年放送開始だったので、よく似た時期に放送が開始されたことになります。
「フレンズ」という作品を英語教材として考えた時、「随分前に終わってしまった昔の作品を教材として使うこと」に抵抗を感じる人も中にはおられるようで、これまで何度かそういう質問を受けたことがあったのですが、同時期の日本アニメ「エヴァ」と比較することで、見えてくることがある気がしました。

先ほど、「アニメを見て日本語を学んでいる外国の方」の話をしましたが、その方が例えば、1995年のエヴァを教材として使いたいと考えた場合でも、語学の教材としては全く問題ないと思うのですね。
「1995年の作品だから、使われている日本語表現が古い」なんてことは一切ありませんし、今の時代に使われている言葉と大差ないと思います。
アニメでもドラマでもそれは同じことで、「20年前の作品だから語学の教材として使うには古すぎる」というようなことは全くない、と私はここで断言したいと思います。
11年以上かけてフレンズのファイナルに到達して、またシーズン1の解説に戻るわけですが、登場人物の服装や小道具は時代を感じさせるとしても(笑)、日常会話そのものは全く古びていないし、時代遅れでもない、ということを、改めてお伝えしておきたいと思いました。

今日のエヴァ放送開始のことは、Twitter で軽く触れる程度にしようと思っていたのですが、たまたま、私が「フレンズ シーズン1改」を始めようとした日に、同時期の作品エヴァの再放送開始が重なったので、これも何かの縁と思い、思うことを書かせていただきました。

良い作品、良いセリフは、何年経っても良いものです。
エヴァは後に、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズの「序、破、Q」となってリビルドされていますよね。
エヴァと比較するのはあまりにもおこがましいですが、私も過去の解説記事をリビルドして、新しい「シーズン1改」を頑張りたいと思います♪


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posted by Rach at 16:32| Comment(0) | 英語学習のコツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月14日

ファイナル到達後はこれを始めます

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おとといの9月12日(月)に、フレンズ最終話 10-18 の解説を終了し、ついにファイナルに到達しました。
ブログや Twitter で、たくさんの方から温かいメッセージをいただけたこと、とても嬉しかったです。
また、ファイナル到達後のブログの今後についてのご要望や、ファイナル到達後、まずはゆっくり休んで下さい、という温かいねぎらいのお言葉もたくさんいただきました。
皆様からのお言葉の数々、涙なしには読めませんでした。
ファイナルに到達したことを、多くの方に祝っていただき、喜んでいただけるなんて、本当に私は幸せ者です。
皆様、本当にありがとうございました!<(_ _)>

前回の記事、ファイナル到達しました! でお伝えしましたように、ファイナルに到達した後、このブログをどうするかについて、今日のこの記事でお伝えします。
私からの一方的な意思表明となってしまいますが、「私がやりたいと思っていること」を、一人でも多くの読者の方に受け入れていただければ、本当にありがたく、嬉しく思います。


ファイナル到達までの過去記事 2,351件をすべて残した状態で、このブログはこのままのタイトルで続けます
ファイナル到達後に始めるのは、「フレンズ シーズン1改」です。
つまり、またフレンズ シーズン1に戻って、解説記事を書き始めます。
ファイナル到達後に特に一休みを取ることもなく、これまでと同様のペースで次回から普通に(笑)、記事を投稿する予定です。


「え? またフレンズやるの?」とあきれる方、がっかりされる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、ブログ開始後 11年3ヶ月も経ってから、またシーズン1に戻るのには理由がありますので、その理由をここで説明させて下さい。

シーズン1を書いていたのは、ブログ開始直後の2005年でした。
「英語のセリフに和訳をつけて、単語、フレーズ、文法を解説する」という形式は、当時から今に至るまで同じですが、とにかく初期のシーズン1の頃の過去記事を見ていただくとわかるのですが、解説がスッカスカ(笑)です。
解説の量が少ない上に、掘り下げ方が足りなくて浅い。DVD の日本語訳に引っ張られ過ぎていて、和訳が甘い。ご質問をいただいたところだけ、後からコメント欄や追加記事で詳しく説明を加えているけれど、時系列になっていないので、該当箇所を探しにくい、、、などなど、「フレンズ英語攻略ガイド」として至らぬ点、使いにくい点が数多くありました。

そして、「フレンズが英語学習に良いらしいと聞いたので、まずは始めてみよう」と思った方が最初にご覧になるのは、ほぼ間違いなく、フレンズ1-1(シーズン1第1話)でしょう。
実際、私のブログの過去記事へのアクセスでは、シーズン1へのアクセスが圧倒的に多く、コメント欄でご質問をいただくのもシーズン1が多いのですね。
一番ニーズが高いシーズンであるシーズン1の解説が、ブログ開始直後ということで一番クオリティが低い(笑)という、ガイドとして残念な状態になっているのが現状です。

シーズン1の記事を改変したい、という想いはずっとあったのですが、私は途中で戻ることはせず、まずは全シーズンの解説を一定のペースで進めて、ファイナルに到達し、「全シーズン全話のセリフについて、ご質問を受けることが可能な状態」にするのが先だと考えました。
PC で見た場合にはサイドバーに「カテゴリー別アーカイブ」というのがあるのですが、それを見ると、
フレンズ シーズン1 が 155記事、シーズン2 が 420記事、シーズン3 が 582記事、シーズン4 が 156記事、となっています。
シーズン2 の途中から、とりあえず気づいた箇所を解説していたらどんどん記事が増えてしまい、シーズン3 では、フレンズ3-11その41 のように「その41」まで行ったエピソードもあります。
こんな状態では、全然先のシーズンに進めなくて、先のシーズンの解説を待って下さっている方にも申し訳ないという思いもあり、フレンズ3-18 からは「その7」までと上限を決め、4-11 からは基本「その6」までとしました。
以降、ファイナルまで「1エピソードは、その6まで」ペースでやってきたことになります。
私が説明したいと思った箇所を「その6」の分だけ選ぶことになるわけですが、私が飛ばした部分でわからない箇所があれば、それはご質問をいただいて私がそれに答えることで補完できると思ったので、思い切って「スピードアップ」をはかったわけです。

シーズン3 の途中から「その6」までに限定したことで、ほぼ「1年1シーズン」のペースの解説となり、フレンズ10年分を、ブログ11年3ヶ月で終えることとなりました。
こうして無事、ファイナルに到達し、「どのエピソードへの質問もオッケーです!」という状態になった上で、シーズン1に戻り、「フレンズ一筋11年の Rach(笑)が、今、シーズン1の解説をじっくり書くとどうなるか」というのを、皆様に見ていただければ大変嬉しく思います。

2013年から始めたセミナーでは、フレンズ1-8 をまずは教材に使いました。
セミナーでそのセリフを解説するために、じっくり見直した際、ブログでシーズン1を解説していた頃の私には見えなかったことがたくさん見えてきました。
伏線となったセリフがあるおかげで、後の大爆笑に繋がるというような「脚本の素晴らしさ」が見えてきたのですね。
「今の私なら、ここをもうちょっと詳しく説明するのに、、」という部分も多く、そういうものを補完して、「フレンズ英語攻略ガイド」として、より充実したものにしていきたい、、それが、私がこれからやろうとしていることです。

過去の記事と区別するために、「改」と付けます。(記事タイトル例:フレンズ1-1改その1)
カテゴリーも、「フレンズ シーズン1」とは区別して、「フレンズ シーズン1改」とします。
1エピソードは「その○」まで、のような制限は決めません。
説明する必要があると思ったことは、もれなく書きます。
ファイナルまで到達した上で、また最初に戻るので、今度はもう「ゴールは、あってないようなもの」になるでしょう。
シーズン1から1話1話をじっくり書いて、そのペースでどんどん次のシーズンに進んで行ったら、多分死ぬまでには終わらないですね(笑)。
スピードアップのために記事数の上限を決めた フレンズ3-18 から、最近終わったばかりのファイナルシーズンに至るまで、「泣く泣く解説から外した」ところが数多くありますので、そういう部分を少しでも多く解説したい、という気持ちも持っています。

セリフをじっくり解説していくことで、エピソードとしての進度は遅いものになると思います。
ですが、多くの方がご覧になるシーズン1は、「どんなに詳しく解説しても無駄にはならない」と思っています。
何話見たか、という量が大事なのではなく、そのシーンの英語のセリフのニュアンスが自分で使えるレベルまで理解できたかどうか、が、英語学習においては大切だと思っているからです。

私がこれから始めようとしていることが、読者の皆様のニーズにぴったり合ったものとなるかどうかはわかりません。
ですが、それを必要として下さる方、読んで下さる方、応援して下さる方がいる間は、私の信じる道を続けたいと思います。
「海外ドラマ「フレンズ」英語攻略ガイド」として今後も機能し続けるために、ニーズの高いシーズン1を補完することで更新を続け、全てのシーズンについて読者の皆様からの質問にお答えするという形で、これからも私は、「シットコムで笑え!」のブロガー Rach として生きて行きたいと思っています。

拙著「読むだけ なるほど! 英文法」(学研教育出版)では、「学校で習わないような口語英文法」についていろいろ取り上げたつもりです。
そういう文法事項は、実はフレンズ1-1 からバンバン登場しています(習慣を表す現在形、a の意味の this など)。
フレンズ1-1 をじっくりやるだけでも、どれほどの英語表現とどれほどの文法事項が学べるか、というのを皆様にお見せできる良い機会だと思っています(学研の文法本に書いた文法事項が出て来た時は、簡単にページ数などを記載するつもりです)。
フレンズを始めようとする方がまずは手に取るであろう フレンズ1-1、次回からそれを徹底的に解説することで、「ドラマで英語を学ぶことがどれほど濃密であるか」ということを証明したいと思っています。

私が 2005年にこのブログを開始した時と比べると、今は「海外ドラマ」をより手軽に観られる時代になりました。
「海外ドラマDVD英語学習法」として、DVD というツールを使った学習法を提唱してきた私ですが、DVD と同じように、音声・字幕が切り替えられるものであれば、その学習法の「はしょる3段階」を使って学ぶことは当然できます。
ネット動画配信サービスも増えてきましたので、「海外ドラマで英語を学ぶこと」はますます便利になるでしょうね。ほんと、良い時代になりました(^^)

これまで、フレンズが英語学習にいいって聞いたけど、まだ手を出してないという方、ちょっとフレンズ学習をお休みしていたという方には、私が今回 フレンズ1-1 から改めて解説を始めることを、フレンズ学習を始めるきっかけにしていただければ、本当に嬉しく思います。
フレンズのセリフは、「最高の英会話の教科書」だと私は思っています。
「海外ドラマは生きた英語の宝庫である」ことを実感していただけるような、楽しくためになる記事が書けるよう、これからも全力で頑張ります!


ファイナルまでの長い間、本当にありがとうございました!
そしてこれからも、どうかよろしくお願いします!(^^)


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posted by Rach at 15:40| Comment(7) | 節目となる出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月12日

ファイナル到達しました!

今日投稿した記事、最終話の解説、終了! フレンズ10-18その6 で、フレンズのファイナルに無事到達しました!
このブログでフレンズ1-1 の解説を始めたのが、2005年6月15日。実に、11年3ヶ月かかってのファイナル到達となります。
最終話まで解説を書き続けることができましたのは、読者の皆様がいて下さったからこそです。
11年以上もの長い間、このブログを読み続けて下さり、応援し続けて下さった皆様、本当にありがとうございました<(_ _)>

シーズン8、シーズン9と進んだ頃には、ファイナル到達も可能かな、と思えてきましたが、とにかく昔は「いつまでこのブログが続いているかわかりませんが」「(先のエピソードについて少し触れた際に)それを解説できる日が来るとは思えませんが」が口癖でした。
私にとっては記事を書くことが本当に楽しかったし、こうしてフレンズのセリフを分析することで自分の英語力が伸びるのを強く実感することができていたため、ずっとこのブログを書き続けていたい、という想いは常に心の中にありました。
ですがやはりこうしてブログを公開している以上、「読んで下さっている方が確かにいる」と思えなくなった時には「私のやっていることには何の意味もないのかもしれない」みたいな気持ちにもなってしまうわけですね。
ブログ5周年の時に、私はそんな気持ちに陥ってしまい、そういう私の気持ちを皆さんに正直にお話しました。
「やめたいんなら、勝手にやめたら? 別に誰も困らないし」のような反応が来ることを覚悟の上で、私のやってきたことに意味があったのかどうかを、皆さんに教えて欲しかったのです。
あの時、私が想像もしていなかったような、ものすごくたくさんの方の応援と励ましのお言葉をいただき、私は本当に救われました。あの時の気持ちを、私は今でも忘れていません。
あの時やめてしまわなくて本当に良かったと、今は心から思っています。
「続けていいよ」と背中を押して下さった全ての方に、心からの感謝を申し上げます。
本当にありがとうございました。

あの5周年以降、ランキングが下がった、と感じたことは一度もありません。
あれからの6年間は、読んで下さる方がいることを感じながら、ブログを書き続けることができました。
自分の好きなことを自分の思い通りにやって、その結果を「役に立つ」「ためになる」「面白い」と言っていただけるなんて、こんなに幸せなことはありません。
「フレンズ」という作品は本当に面白く、その本物の生きた英語のセリフの魅力と楽しさを皆さんとシェアしたい! という気持ちから始めたブログでした。
一人でも多くの方に「フレンズ」で英語を学ぶ楽しさと素晴らしさが伝わってくれていたらいいな♪ と思います。

「ファイナルまで続けたい」というのを目標としてこれまでやってきましたが、こうして今日無事ファイナルに到達した後、このブログをこれからどうするかについては、次回の投稿でお話したいと思います。

今は皆さんへの感謝の気持ちでいっぱいです。
皆様、本当に本当にありがとうございました!<(_ _)>


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posted by Rach at 18:18| Comment(12) | 節目となる出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

最終話の解説、終了! フレンズ10-18その6

今日のこの記事がフレンズ最終話の最後の解説になります。最後のシーンは全部取り上げたかったのと、過去記事絡みの内容も多かったため、大変長い記事になってしまいました^^
フレンズ最後のシーンを一緒に楽しんでいただければ幸いです(^^)


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[Scene: Monica and Chandler's apartment. Chandler and Monica are holding the twins. Joey and Phoebe are sitting by the window, while Ross and Rachel are standing together. The apartment is completely empty. Two men are carrying a large dresser.]
モニカとチャンドラーのアパートメント。チャンドラーとモニカは双子を抱っこしている。
ジョーイとフィービーは窓のそばに座っており、ロスとレイチェルは一緒に立っている。アパートメントはすっかり空っぽである。二人の男性が大きなドレッサーを運んでいる。
モニカ: Okay, please be careful with that. It was my grandmother's. Be careful. Thank you. (どうかその家具は気をつけて(運んで)。私のおばあちゃんのものなの。気をつけて。ありがとう。)
(Two other men are rolling the big white dog out of the apartment.)
別の二人の男性が、大きな白い(陶器製の)犬を部屋から(台に付いているローラーを転がしながら)出そうとしている。
モニカ: If that falls off the truck, it wouldn't be the worst thing. (もしそれがトラックから落ちても、最悪ってことにはならないから。)
(She slips them some money.)
モニカは彼らにお金をそっと渡す。
ロス: Wow. ([がらんとなった部屋を見て] わお。)
レイチェル: I know. Seems smaller somehow. (そうね。何だか小さく見えるわ。)
ジョーイ: Has it always been purple? ((壁の色は)ずっと紫だったっけ?)
チャンドラー: (to his children) Look around, you guys. This was your first home. And it was a happy place, filled with love and laughter. But more important, because of rent control, it was a frigging steal. ([自分の子供たちに] 見ておくんだよ。これが君たちの最初の家だった。幸せな場所で、愛と笑い声であふれていた[いっぱいだった]。でももっと重要だったのは、家賃統制のおかげで、ものすごく格安(品)だったことだ。)
(Monica and Chandler put Jack and Erica in their stroller.)
モニカとチャンドラーがジャックとエリカ(二人の子供の名前)をベビーカーに乗せる。
フィービー: Hey, do you realize that, at one time or another, we all lived in this apartment? (ねぇ、気づいてる? 一度か二度は、みんなこのアパートメントに住んだことあるのよ?)
モニカ: Oh, yeah. That's true. (あぁ、そうね。ほんとだわ。)
ロス: Uh, I haven't. (あー、僕は住んだことないよ。)
モニカ: Wait a minute. What about that summer during college that you lived with grandma, and you tried to make it as a dancer? (ちょっと待って。あなたがおばあちゃんと住んでて、ダンサーとして成功しようとしてた、大学時代の夏についてはどうなの?)
ロス: Do you realize we almost made it 10 years without that coming up? (そのことを持ち出さないでもう少しで10年になろうとしていたってことに気づいてる?)
モニカ: Oh, honey, I forgot. I promised Treeger that we'd leave our keys. (あぁ、ハニー、忘れてたわ。(管理人の)トリーガーと約束したの、鍵を置いていくって。)
チャンドラー: Oh, okay. (あぁ、わかった。)
(Chandler and Monica walk over to the kitchen-counter and leave their keys. Then the other four pick out their keys and leave them as well.)
チャンドラーとモニカがキッチン・カウンターに歩いて行って、自分たちの鍵を置く。それから他の4人が自分たちの鍵を取り出し、同じようにそれを置く。
フィービー: So I guess this is it. (それじゃあ、いよいよのようね。)
ジョーイ: Yeah. I guess so. (あぁ、そうみたいだな。)
モニカ: (crying) This is harder than I thought it would be. ([泣きながら] これって、思ってたよりもつらいわ。)
チャンドラー: Oh, it's gonna be okay. Okay. (あぁ、大丈夫だよ。大丈夫だ。)
(Chandler hugs her. Monica hugs Ross and Rachel as Chandler gets the stroller with the twins.)
チャンドラーはモニカをハグする。モニカはロスとレイチェルをハグし、チャンドラーは双子の乗ったベビーカーを持つ。
レイチェル: (crying) Do you guys have to go to the new house right away, or do you have some time? ([泣きながら] あなたたちは今すぐ新居に行かなきゃいけないの? それとも時間あるの?)
モニカ: We got some time. (時間はあるわ。)
レイチェル: Okay. Should we get some coffee? (オッケー。みんなでコーヒー飲みましょうか?)
チャンドラー: Sure. Where? (そうだね。どこで?)
(They all leave the apartment. Joey helps Chandler with the stroller in the hallway, while Monica and Rachel have their arms around each other. Everybody walks downstairs to Central Perk. The camera goes inside the apartment again, and it pans around. We see the keys on the counter, and the final shot is of the frame around the peephole. The screen fades to black.)
全員がアパートメントを離れる。廊下でジョーイはチャンドラーがベビーカーを運ぶのを手伝う。モニカとレイチェルは腕をお互いに回している。みんながセントラルパークへと階段を降りて行く。カメラは再び、アパートメントの中に入り、カメラがぐるっと回転する(パンする)。視聴者にはカウンターの上の鍵が見える、そして最後のショットは覗き穴の周りの(黄色い)フレームである。スクリーンが徐々に暗くなる。
THE END

家具を運んでいる男性たちに、「その家具(ドレッサー)はおばあちゃんのものなの。気を付けて」と言っていたモニカですが、大きな白い陶器の犬が奥から運び出されて来ると、If that falls off the truck, it wouldn't be the worst thing. と言いながら、ブラウスの胸ポケットからお札を取り出して、チップとして彼らにお金をこっそり渡しています。
そのしぐさから、「チップ渡すから、私の希望通りにしてね」と言っていることがわかりますね。

If that falls off the truck, it wouldn't be the worst thing. は、「もしそれ(その陶器製の白い犬)が(運送用の)トラックから落ちても、(そのことが)最悪のことにはならないでしょうね」というところ。
「その犬がトラックから落ちたとしても、何も問題ないわよ」と言っているわけで、そう言ってわざわざチップを渡しているということは、「その犬、トラックから落として壊しちゃって」と頼んでいることになります。
この犬は、ジョーイがチャンドラーとの同居をやめ、ひとり暮らしを始めた頃(フレンズ2-19)、部屋のインテリアとして、カードで衝動買いしたもののうちの一つです。
同居に戻った後も、ジョーイ&チャンドラーの家に置いてありましたが、感謝のしるしに持っててほしい フレンズ6-6その6 で、チャンドラーがモニカとの同居を決め、それまで一緒に住んでいたジョーイの部屋から引っ越す時に、ジョーイがチャンドラーに、"I want you to have the big, white dog as a kinda of a, y'know, like a thank-you for being such a great roommate." (俺はお前にその大きな白い犬を持っていてもらいたい。ほら、そんなに素敵なルームメイトでいてくれたお礼としてさ。)と言って、あげたものでした。
モニカの趣味には合わないし、大きくて邪魔なのでしょうね、それでモニカは「これを新居に持って行きたくないから、引っ越しのどさくさに紛れて、壊れちゃったことにしたい」と思って、チップを渡したことになります。
モニカっぽい言動なので、観客からは笑いと拍手も起こっています。

部屋から荷物が運び出され、部屋はがらんとなっています。
長年過ごしたなじみの部屋が空っぽになって、みんなもしんみりしていますね。
「何だか小さく見えるわ」とレイチェルが言うと、ジョーイは、Has it always been purple? と言っています。
壁が紫になっているのですが、「壁の色ってずっと紫だったっけ?(俺、気づいてなかった)」みたいに言ったことになります。

チャンドラーは双子の赤ちゃんに、「見ておくんだよ。これが君たちの最初の家だった」と言っています。
すぐに引っ越すことになるけれども、病院からまずはここに帰ってきた、ということで、そう言っているわけですね。
「幸せな場所で、愛と笑い声であふれていた」という表現は、「フレンズ」というドラマのメインの舞台であったこの場所の形容として、本当にぴったりだな、と思います。
出演者も観客も視聴者も、その表現が胸に染みたことでしょう。
そんな素敵なことを言った後、やはりチャンドラーは笑いを取らないと気が済まないらしく(笑)、「でもそれよりもっと重要だったのは」と言って、金銭面でのメリットを述べています。
感動したセリフを言った後に、お金の話? みたいなギャップの面白さですね。

rent control は「家賃統制」という意味ですが、それについてはもう少し後で詳しく説明します。
frigging steal の frigging は「いまいましく、ひどく」という意味の強意語。
ファイナルシーズンの記事、君との毎日は冒険だ フレンズ10-12その6 でも、"Could someone get me a coat? I'm frigging freezing." (誰か私にコートを持って来てくれない? 超こごえそうなの。)というセリフで出てきました。

steal は「盗む」という動詞ですが、名詞では「盗み、盗品」という意味から、「格安品、掘り出し物、ただみたいな物」という意味としても使われます。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
steal [noun, countable] : (informal)
be a steal : to be very inexpensive
例) The wine is a steal at $9.

つまり、「非常に価格が安いこと」。例文は「そのワインは9ドルで非常に安い(ものだ)」

ですから、it was a frigging steal は「(この家は)めちゃくちゃ掘り出し物だった、超格安物件だった」と言っていることになります。

この家が超格安だったのは、rent control 「家賃統制」のおかげと言っていますが、その rent control については、
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
rent control [noun, uncountable] : a situation in which a city or state uses laws to control the cost of renting apartments
つまり、「市や州が、アパートメントの賃貸の費用を統制(コントロール)する法律を使う状況」。

過去記事、家賃安定化条例 フレンズ3-6その16そっちこそ家賃安定化条例を聞いたことないな? フレンズ4-4その2 にも出てきたのですが、Rent Stabilization Act of 1968 「1968年の家賃安定化条例」という条例があり、その内容は、過去記事でも引用させていただいた、週刊ST 2003年4月25日号 での以下の説明が大変わかりやすいです。
ニューヨークは家賃統制によって賃貸料を更新する上限が定められており、同じ建物に長く住む人の家賃は安く抑えられている。
今、荷物が運び出されてがらんとなった、チャンドラーとモニカが住んでいた部屋は、フレンズ1-1 の冒頭では、モニカが一人で住んでいました。
向かいのジョーイ&チャンドラーが住んでいる部屋に比べるとかなり大きいのですが、それはモニカの部屋がおばあちゃんの名義で、いまだにそのおばあちゃんが住んでいることになっているから、家賃が安く抑えられたままである、ということが、フレンズ3-6その16 のセリフからわかります。
また、フレンズ4-4その2 では、「別人が住んでいるのに家賃は安いまま、その状態で又貸し(サブレット)、つまり別人とルームシェアまでしているのは違法になる」という、このアパートの管理人(super)であるトリーガーの発言もありました。
ここ最近は実際にはチャンドラーとモニカが住んでいたのに、元の持ち主のおばあちゃんの名義のままなので、rent control というしくみのお蔭で、「長年住んでいるから家賃が上がらない」というメリットを受けていた、ということですね。
「愛と笑い声にあふれた幸せな場所」と美しい表現をした後に、「いや、でもとにかく家賃が超安くて助かったよ」みたいに現実的な話をするというそのギャップが、チャンドラーらしいです。

フィービーは、「ねぇ、気づいてる? 一度か二度は、私たちみんなこのアパートメントに住んだことがある、って」と言っています。
モニカが「ほんとだわ」と言って、ロスが「僕は住んだことないよ」と言うのですが、モニカに「ダンサーとして成功しようとして、ここでおばあちゃんと同居していた、大学時代の夏はどうなの?」と言われてしまいます。
「ロスがダンサーを目指してた?」という話に、レイチェルも笑いをこらえている様子。
ロスは、フィービーが使った Do you realize...? という同じ表現を使って、we almost made it 10 years without that coming up? と続けています。
come up は「話題にのぼる、話題になる」。
make it 10 years は「it を10年にする」ということで、almost made という almost+過去形は、「もう少しで〜するところだった」というニュアンス。
ですから、ロスのセリフは、「その件(僕がダンサーを目指してたこと)が話題になることなしに、もう少しで10年になるところだった、ってことに気づいてる?」となります。
10年間、そのことが話題に出なかったのに、最後の最後に今になって、それを暴露しちゃうわけ? と言っているわけですね。

ちなみに、他のメンバーがこの部屋に住んでいた、という件については、
レイチェルは、フレンズ1-1 に転がり込んできて、6-6 まで同居。(6-7 からチャンドラーとモニカが同居)。
フィービーはレイチェルが同居するより前に、ここでモニカと同居していたことがある。
ある程度はわかってる フレンズ3-6その2 で、3年前にフィービーが同居していた頃の回想シーンが出てきます。
ジョーイについては、部屋を交換する条件で女子チームとのゲームに勝って、チャンドラーとジョーイの二人がこの部屋に住んでいた時期がありました。
仮定法過去完了で相手を責める フレンズ4-12その6 でゲームに勝って、そのエピソードの終わりに部屋を交換。
シットコムと吉本の共通点 フレンズ4-19その6 で、男性陣がニックスの試合を見に行っている間に、女性陣が部屋の中身を入れ替えて元の大きな部屋を奪還。(過去記事では省略しましたが)その後、男性陣は抗議するものの、二人の目の前でモニカとレイチェルがキスしているのを見せるという交換条件で、元の部屋に戻ることを承諾。(他のメンバーもこの部屋に住んだことがある、という話は以上)

その後モニカは、「部屋の鍵を置いて行くって、管理人のトリーガーと約束したの」と言い、モニカとチャンドラーがキッチン・カウンターに鍵を置きます。
その後、残りの4人が、ポケットなどをゴソゴソして、各自が持っていた鍵を取り出し、カウンターに置くのが面白いですね。
観客からもこみ上げるような笑いが起こっており、「この部屋の鍵を全員持ってたんかーい!」とツッコミたくなる感じですね。(まぁ、あれだけ入り浸っていれば、持ってないと不便でしょうけどw)

So I guess this is it. は、「じゃあ、いよいよのようね」という感じですね。
this (この状況)が it (私たちが頭に描いていた、その時)である、というところで、「この部屋とお別れする時がいよいよやってきた、来るべき時が来た」という感覚になります。
モニカの This is harder than I thought it would be. 「これは(そうなるだろうと)思っていたよりつらいわ」という言葉にも泣けてしまいますね。
フレンズの最終回として見ている私たちも、「こうして本当に終わってしまうと思うと、何だかとっても寂しい」という気持ちになってしまいます。

レイチェルは「チャンドラーとモニカはすぐに新居に行かなきゃだめ? それとも時間ある?」と尋ねています。
「時間はあるわ」と答えると、レイチェルは「じゃあ、みんなでコーヒー飲みましょうか?」と言います。
それに対して、普通の顔で、Sure. Where? とチャンドラーが言うのが洒落ていますね。
フレンズたちがコーヒーを飲むと言えば、いつもたむろしているセントラルパークしかないのに、「じゃあどこで飲むの? どこに行くの?」のように Where? と言っている面白さになります。
その後、廊下に出たみんなの姿を映し、部屋の中を映して、覗き窓を映したところで、画面が暗くなり、おしまい、、となります。

Where? が指す場所が、フレンズの象徴である、あのコーヒーハウス Central Perk であることを考えると、10年間のフレンズの最後のセリフが、チャンドラーが普通の顔、普通の声で言った、Where? だったのがとても印象的ですね。
みんなが静かに穏やかに部屋を出て行くのを見て、あぁ、これでフレンズは本当に終わっちゃうんだな、というのを実感しました。

最終回もジョーク全開でしたし(笑)、最後までパワーが落ちることなく、そしてフレンズ6人が誰一人欠けることなく全話に出演したというのも、キャスト交代・降板などが多いアメリカのドラマにあっては、本当に素晴らしいことですね。
10シーズンの長きに渡り続いた「フレンズ」の最後にふさわしい、素敵な最終回だったと思います(^^)


、、、ということで、フレンズのファイナルシーズン最終話、フレンズ10-18 の解説がこれで終了しました!

フレンズファイナルの最後のシーンということで、記事が非常に長くなってしまいましたので、無事ファイナル到達できましたことについての皆様への感謝の言葉は、次の記事、ファイナル到達しました! で書かせていただいています。
ファイナルまで読み続けて下さった皆様、本当にありがとうございました!<(_ _)>


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posted by Rach at 16:03| Comment(0) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月09日

ブレイク中なら話は別だけど フレンズ10-18その5

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飛行機の中から携帯電話でロスの留守電にメッセージを入れていたレイチェル。
ロスはそのメッセージを茫然とした顔で聞いています。
「私も愛してる、って言うことすらできなかった」と言っているうちに、「愛してる。愛してる、、、 私あなたに会わなきゃ。私この飛行機を降りなきゃ!」とレイチェルが言い始め、留守電の音声の様子から、降りようとするレイチェルを客室乗務員が止める、という状態になっていることがわかるのですが、肝心なところで留守電の録音が終了してしまい、ロスが慌てて電話機に近づく、というシーン。
(The message is finished. Ross jumps over to the answering machine.)
(ピーという音がして)留守電メッセージが終わる。ロスは留守電のところに飛んで行く[慌てて近づく]。
ロス: No! No! Oh, my God. Did she get off the plane? Did she get off the plane? (だめだ! だめだ! なんてこった。彼女は飛行機を降りたのか? 彼女は飛行機を降りたのか?)
レイチェル: I got off the plane. (私は飛行機を降りたわ。)
声の方向にカメラが向き、入口で立っているレイチェルを映す。
ロス: You got off the plane. (君は飛行機を降りたんだね。)
(He walks over and kisses her.)
ロスはレイチェルに近づきキスをする。
レイチェル: I do love you. (あなたを本当に愛してる。)
ロス: I love you too, and I am never letting you go again. (僕も君を愛してる。僕は君を二度と離さないよ。)
レイチェル: Okay. 'Cause this is where I wanna be, okay? No more messing around. I don't wanna mess this up again. (ええ、だって、これが私がいたいところだから[私が望む場所だから]。もうこれ以上ばかなことをするのはいや。このこと[この関係]をまた台無しにしたくない。)
ロス: Me neither, okay? We are - we're done being stupid. (僕もいやだよ、だろ? バカをやるのはもうこれで終わりだ。)
レイチェル: Okay. It's you and me, alright? This is it. (そうね。あなたと私、そうでしょう? これなのよ[これが私たちの求めていたものよ]。)
ロス: This is it. Unless we're on a break. (これなんだよ。僕たちがブレイク中なら話は別だけどね。)
(Rachel gives him a look.)
レイチェルはロスを見る。
ロス: Don't make jokes now. (今は冗談言っちゃいけないな。)
(They kiss again.)
二人はまたキスをする。

ロスは留守電のところに飛んで行って、「彼女は飛行機を降りたのか?」と繰り返しながら、どこかに何か声が入っていないかとでもいうように留守電を操作している様子で、巻き戻し・早送りの際の音のようなキュルキュル音も聞こえています。

ロスが必死に電話を操作して、Did she get off the plane? Did she get off the plane? と2回言った後、少しの間があって、ロスの背後から I got off the plane. という声が聞こえます。
そして、カメラがそちらに移動し、その声の主、戸口に立っているレイチェルを映し出します。
観客からは大きな歓声と拍手が上がっていますね。

そこにレイチェルがいるのを確認したロスは、震える声で、You got off the plane. 「君は飛行機を降りたんだね」と言います。
レイチェルは半泣きの状態で、その後二人は、近づいてキスをします。

レイチェルは、さっきは電話でしか言えなかった「愛してる」という言葉をここで改めて言っています。
「さっき言ったことは本当よ」というように、I do love you. 「あなたを本当に愛してる」と love を強調する do を入れているのが印象的ですね。
ロスは、I love you too. と答え、「もう君を二度と離さない」と言います。

'Cause this is where I wanna be は「(ええ、離さないで) だってこれが私がいたいところだから」というニュアンスになるでしょうか。
here is なら、「今ここにいる場所が、ここが(私がいたい場所)」ということになるでしょうが、here ではなく this を使っているので、「ここという場所」というよりも、「この状況」をさしている感じが出るように思います。
「パリではなくここNYが私のいたいと思う場所」ということではなくて、「あなた(ロス)と一緒にいる、というこの状況が[こうしてロスと一緒にいることが]、私がいたいと思うところ、私がいたいと思う環境」のように言っているように思うわけですね。
ロスが「君をもう離さない」と言った、この「ロスとレイチェルが離れないで一緒にいる」という状況を this と言った、ということでしょう。

その後レイチェルは、mess around, mess up という表現を使っています。
まず、mess around はここでは「ばかなことをする」というニュアンスですね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
mess around : to play or do sillly things instead of working or paying attention (SYN: fool around)
例) Stop messing around and get ready for school.

つまり、「働いたり、または注意を払ったりする代わりに、遊んだり、ばかなことをしたりすること」。例文は「ばかなことはやめて[ばかなことをやってないで]、学校に行く準備をしなさい」。

mess up は「台無しにする、めちゃめちゃにする」。
LAAD では、
mess sth up / mess up sth : to spoil or ruin something, especially something important or something that has been carefully planned
例) His flight was canceled, which messed everybody's schedule up.

つまり、「何かを台無しにしたり、ダメにしたりすること、特に何か重要なこと、または注意深く計画されたことなどを」。例文は、「彼のフライトがキャンセルされて、それでみんなのスケジュールがめちゃくちゃになった」。

「二人の関係をまた台無しにしたくない」と言ったのを受けて、ロスも Me neither 「僕も(そんな風には)したくないよ」と言い、その後、we're done being stupid. と言っています。
done は do の過去分詞形ですが、be done で「〜を済ませる、〜を終える」という意味でも使われます。
ですから、we're done being stupid. は、「僕たちは、stupid でいることを[stupid であるという状態を]終える」という意味だと考えられるでしょう。
done と言っている時のロスの手のしぐさが、「もうこれでやめ、おしまい」という感じの手の動きに見えますし、「stupid でいることは[stupid という状態は](これで)もうおしまい」→「バカなことをするのはもうこれで終わりだ」と言っていると思われます。

It's you and me, alright? This is it. について。
It's you and me の it は訳さずに、「あなたと私なのよ」というニュアンスで考えれば良いでしょう。
This is it. は「これよ、これなのよ、これがそうなのよ」と訳せば良い感じになると思いますが、you and me というこの状態(this)が、it(私たちの求めるもの)である、という構造になります。
「あなたと私が一緒にいる、というこの状態が、私たちの求めていること、望んでいることよね」という感じですね。
ロスもその言葉に同意して、This is it. と答えるのですが、その後、ちょっといたずらっぽい顔で、Unless we're on a break. と言っています。
それを聞いたレイチェルは、ちょっとイライラしたような顔でロスをにらんでいます。
観客からも笑いが起こり、その笑いがかなり後を引く感じで、長く続いていますね。
それだけ「面白いセリフだった」ということになるわけですが、その Unless...のセリフについては、少し後で説明します。

レイチェルににらまれたロスは、Don't make jokes now. 「今はジョークを言っちゃいけないな、ジョークにしちゃダメだな」と言って、二人はまたキスをします。
この時に流れている音楽は、「U2 の With or Without You に良く似ているけれども少し違う曲」です。
フレンズ2-7 で、セントラルパークの前で初めてキスしたシーンに流れていた、ファンには思い出の曲ですね。
過去記事、ウィズオアウィズアウトユー フレンズ3-15その20 で、「2-7 の時は、似た音楽を使ったけれど、2-8 で「ロスがラジオでリクエストした曲」として、本物の With or Without You が使われた」など、そのU2風の音楽にまつわるトリビアについて触れています。

では、観客がオオウケしていた、Unless we're on a break. について。
on a break は「ブレイク中」みたいなことですが、この on a break は、フレンズにおけるキーワードですね。
レイチェルがファッション業界で働き始めるようになってから、ロスとレイチェルの二人はすれ違い状態になり、ブレイクをとる フレンズ3-15その14 で、レイチェルは、"maybe we should just take a break!" 「多分、私たちはただ、ブレイク(break)をとるべきだと思うの」という言葉を口にします。
その break という言葉にショックを受けたロスは動揺し、さらにレイチェルとマークとの仲を誤解して、その後、自分に好意を持っていたコピー屋のクロエと寝てしまうのですが、後でそのことで口論になった時に、お互いの break の認識が異なっていたことが判明します。
レイチェルの方は(自分の中でもはっきりしないながらも)「一時的に離れる」という感覚で break という言葉を出した、それに対してロスは break を「決定的な別れ」だと捉えていたことが、breakupとon a break フレンズ3-16その16 のセリフを見るとわかります。
その後も何かにつけて「他の女と寝た」ことをレイチェルが皮肉っぽく持ち出すたびに、"We were on a break!" 「僕たちはブレイク中だったんだ!」とロスが叫ぶのが、フレンズのお約束みたいになっています。
ロスが、We were on a break! と叫んでいるエピソードは、ブログの過去記事では、
君が非難できる立場か? フレンズ3-17その20valid reason フレンズ3-17その23
あなたが全責任を認めるのなら フレンズ4-1その5バランスの取れた見方 フレンズ4-1その6 などで出てきました。
その on a break というキーワードが、フレンズの最後のエピソード、それも二人がよりを戻してハッピーエンド♪ となったこの時にそのフレーズが出て来たことが、ファンにとっては面白くてしょうがないわけですね。

そして、unless は「もし〜でなければ(if ... not)」ということですが、今回のように何かを言った後で、付け足しのような感じで使う、Unless+文(SV). は、「もし(文)なら話は別だけど」と訳すとしっくりきます。
つまり、This is it. Unless we're on a break. は、「これがそうなんだ(僕たちが望んでいたことだ)。(でも)もし僕たちが(今)ブレイク中なら話は別だけどね」になるでしょう。
「僕たちが今、ブレイク中の状態じゃないのなら、This is it. って言えるけど、もしブレイク中なら、This is it. とは言えない」と言っている感覚になります。

「これがそうだ。今二人が一緒にいる状態が僕らの望む理想の姿だ」というのが、This is it. のニュアンスですが、「これがそうよね」「うん、そうだね」とレイチェルの言葉をいったんは認めた上で、Unless we're on a break. と付け足すことで、「僕らが今、ブレイク中だったりすると、This is it. とは言えなくなる・認められなくなるんだけど」→「ところで今は、ブレイク中じゃないよね、ブレイク中じゃない、って認識でオッケーだよね?」という発言をしているということだと思います。

レイチェルはパリ行きをやめてロスのところに戻ってきて、キスをして、お互い、I love you. と言い合った後なので、「何の問題も障害もない、大好きな二人がよりを戻したハッピーエンド」なわけですが、「念のために確認しとくけど、今のこの状態は、We are on a break. の状態じゃないよね? 僕たちはきちんとよりを戻したってことで大丈夫だよね。愛してるとは言い合ったけど、実はまだ別れた状態のまま、とかってことはないよね」のようなことを、これまで何度もモメる原因となっていたそのフレーズを持ち出すことで、表現したことになるでしょう。
これまで、「クロエと寝た時は、ブレイク中だったか、そうではなかったか」ということについて、二人の認識の違いが何かと喧嘩の原因になっていたわけですが、せっかく二人が幸せ絶頂な気分になっているこの時に、「今はブレイク中じゃないよね?」というフレーズを持ち出したことで、レイチェルは「今、そんなこと言う?」みたいな顔でにらんでいます。
ロスは嬉しくてつい、そんなジョークを口走ってしまったわけですが、「今はそんなジョークを言っちゃいけないな。このことをそんな風にジョークにしちゃいけないな」と反省し、二人はまたキスをすることになります。

ロスとレイチェルが離れ離れになってしまう、、というような悲しい結末はフレンズには似合わないと思いますので、二人がよりを戻すだろうことは、ある程度は想定内だったようにも思いますが、やっぱり実際にこうして幸せそうにキスする二人を見ると、あぁ〜良かった〜♪ と思えますね(^^)


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posted by Rach at 14:45| Comment(4) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月07日

言うべきだったのに言わなかったこと フレンズ10-18その4

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[Scene: Ross's apartment. Ross enters and checks his messages.]
ロスのアパートメント。ロスは部屋に入り、留守電のメッセージをチェックする。
レイチェル: (on the answering machine) Ross. Hi, it's me. I just got back on the plane, and I just feel awful. That is so not how I wanted things to end with us. It's just that I wasn't expecting to see you. And all of a sudden you're there and saying these things, and..... Now I'm just sitting here and thinking of all the stuff I should have said and I didn't. I mean, I didn't even get to tell you that I love you too. Because of course I do. I love you. I love you. I love you. What am I doing? I love you! God, I've gotta see you. I've gotta get off this plane. ([留守電で] ロス。私よ。今、飛行機に戻ったの。ただもう最悪の気分よ。私たちのことをあんな風に終わらせたくなかった。ただ、私はあなたに会うとは思ってなかっただけなの。それで突然、あなたがそこにいて、ああいうことを言うから… 今私はただここに座って、いろんなことを考えてるの、私が言うべきだったのに言わなかったことを。ほら、私は、私も愛してる、ってことすら言わなかった。だって、もちろんそうなんだから。あなたを愛してる。愛してる。愛してる。私何してるの? 愛してる! あぁ、あなたに会わなくちゃ。この飛行機を降りなくちゃ!)
ロス: Oh, my God! (なんてこった!)
レイチェル: (on the answering machine) Okay, ex-- excuse me? ([留守電で] いいわ、あの、すみません。)
客室乗務員(Air stewardess): (on the answering machine) Miss? Please, sit down! ([留守電で] お客様? どうかお座り下さい!)
レイチェル: (on the answering machine) No, I'm sorry. I'm really sorry, but I need to get off the plane, okay? I need to tell someone that I love them. ([留守電で] いいえ、ごめんなさい、ほんとにごめんなさい。でも私は飛行機を降りないといけないのよ。ある人に、その人を愛してる、って私は言わなくちゃいけないの。)
客室乗務員: (on the answering machine) Miss, I can't let you off the plane. ([留守電で] お客様、あなたを飛行機から降ろすことはできません[飛行機から降りることを認めるわけにはいきません]。)
ロス: Let her off the plane! (彼女を飛行機から降ろしてやれよ!)
客室乗務員: (on the answering machine) I am afraid you are gonna have to take a seat. ([留守電で] 申し訳ありませんがお席に着いていただかなければなりません。)
レイチェル: (on the answering machine) Oh, please, miss. You don't understand! ([留守電で] あぁ、お願いよ、あなたはわかってないのよ!)
ロス: Try to understand! (わかろうとしてやれよ[わかってやれよ]!)
レイチェル: (on the answering machine) Oh, come on, miss, isn't there any way that you can just let me off the-- ([留守電] あぁ、お願いよ、とにかく私を降ろす方法が何かないかしら…?)
(The message is finished. Ross jumps over to the answering machine.)
(ピーという音がして)留守電メッセージが終わる。ロスは留守電のところに飛んで行く[慌てて近づく]。

ロスは空港から自宅に帰ってきます。
留守電をチェックすると、レイチェルの留守電メッセージが入っていました。
「ちょうど飛行機に戻ったところで、ただもう最悪の気分よ」と言っています。
That is so not how I wanted things to end with us. は、「さっきのは、私が私たちのことで物事をこんな風に終わらせたいと思うようなものでは全くなかった」というところでしょう。
so は not を強調していて、That is not how I wanted 「さっきの(ような別れ方)は、私が望んだ状態ではない」が基本的な構造になります。

It's just that... は「ただ…なだけなの」という感覚なので、「私が望んでああしたわけじゃなくて、ただ、あなたに会うとは予期してなかったから・思ってなかったから、あんな別れ方をしてしまった、ってだけなの」と言っていることになります。

And all of a sudden you're there and saying these things は、「そして突然(そこにいるとは思いもしなかった)あなたがそこにいて、こういうことを(「行かないで。愛してるんだ」と)言っている」。
そして今、私はここ(飛行機の席)に座って、all the stuff I should have said and I didn't を考えている、と続けます。
all the stuff 以下は、「私が言うべきだったのに(実際には)言わなかったことすべて」。
「言うべきだったのに言わなかったこと」の内容を、I mean 「それはつまり」と続けて、I didn't even get to tell you that I love you too. と言っています。
even get to のニュアンスを出して訳すとすると、「私もあなたを愛してるということを、あなたに言うことにすらならなかった」というところでしょう。
ただ「言わなかった」と言っているのではなく、言う状況にすらならなかった、言葉にするところまでも行かなかった、という感じで、言いたいことを何一つ言えないままの別れになってしまったことを後悔している様子が感じられますね。

その後、Because of course I do. は「だって、もちろん、私はそうなんだから[あなたを愛しているんだから]」。
「あなたが”愛してる”と言ってくれたことに対して、”私も愛してる”という返事をしなかった」ことを悔いる発言をしているその理由として、because を使って、「だってもちろん私はあなたを愛してるんだもの」と言っていることになるでしょう。
Because の後は、I do のように、love ではなく、代動詞 do を使っていますが、その後、はっきりと love という動詞を使って、何度も何度も I love you. を繰り返しています。
留守電のメッセージで、何度も何度も I love you. と言っているので、観客からも少し笑いが漏れていますが、その後、What am I doing? 「私、何やってるの?」と言って、もう一度、I love you! と切ない感じで言った後に、「あなたに会わなくちゃ。この飛行機を降りなくちゃ」と言い始めます。

留守電メッセージを聞いていたロスは、メッセージの中でレイチェルが「飛行機を降りなくちゃ」と言い始めたので、驚きの表情を浮かべています。
その後も、留守電に録音されている音声で、レイチェルが飛行機を降りようとしている様子がわかるようになっています。
レイチェルが、excuse me? と言った後、客室乗務員が、「お客様? どうかお座り下さい!」と言っていることから、レイチェルが座席から立ち上がっていることがわかります。
もうすぐ出発しようとしている飛行機から降りようとしているのは明らかで、乗務員に注意されたレイチェルは、ごめんなさいと謝った後、「私は飛行機を降りないといけないの」、その後、I need to tell someone that I love them. と言っています。
love them の them は、someone を受ける代名詞ですね。
someone は単数形ですが、someone を代名詞で受ける場合、このように them という複数形を使うことがよくあります。(拙著「読むだけ なるほど! 英文法」の p.104 でも説明しています)
「私はある人に、私はその人を愛してる、って言わないといけないの」という感覚ですね。

客室乗務員は当然のことながら、I can't let you off the plane. 「あなたを飛行機から降ろすことはできません。飛行機から降りることを認める[許可する]わけにはいきません」と引き留めます。
留守電メッセージでそんなやりとりが行われているのを、自宅で音を聞くだけしかできないロスですが、思わず立ち上がり電話に向かって、Let her off the plane! 「彼女を飛行機から降ろしてやれよ!」と叫んでいるのが面白いですね。
相手に聞こえないとわかってはいるでしょうが、「降りたいと言ってるんだから、降ろしてやれよ。止めるなよ!」と言わずにはいられない心境なわけですね。

客室乗務員は「申し訳ありませんが(I am afraid)、お席に着いていただかなければなりません」と説得を続けていますが、レイチェルは、You don't understand! 「(私がどれほど降りなければいけないか)あなたはわかってないのよ」と叫びます。
ただのわがままで言ってるわけじゃない、これには深い深い理由があるのよ、と言いたい感じですね。
それを聞いたロスがまた電話に向かって、Try to understand! 「わかろうとしてやれよ。わかってやれよ」と叫ぶのも面白いです。

「とにかく私を降ろす方法はないかしら?」と just let me off the-- と言ったところで、録音終了のピー音が鳴ります。
留守電のメッセージが肝心なところで終わってしまったので、ロスは電話機のところに飛んで行きます。
続きは、次回といたします(^^)


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posted by Rach at 14:21| Comment(0) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月05日

今まで待つべきじゃなかったのに フレンズ10-18その3

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レイチェルが飛行機に乗ろうとした時に、何とか追いついたロスとフィービー。
二人を見て驚くレイチェルに、ロスは語り始めます。
ロス: Okay. Thing is.... (よし。言いたいことは…)
レイチェル: Yeah? (何?)
ロス: Don't go. (行くな。)
レイチェル: What? (何?)
ロス: Please, please stay with me. I am so in love with you. Please don't go. (どうかお願いだ、僕と一緒にいてくれ。僕は君をとても愛してる。どうか行かないでくれ。)
レイチェル: Oh, my God. (まぁ。)
ロス: I know. I know. I shouldn't have waited till now to say it, but I'm-- That was stupid, okay? I'm sorry. But I'm telling you now. I love you. Do not get on this plane. (そうだ、わかってる。それを言うのを今まで待つべきじゃなかったのに。でも僕は… 今までバカだった。ごめんよ。でも僕は今、これを言うよ。君を愛してる。この飛行機に乗らないで。)
ゲート案内係2: Miss? Are you boarding the plane? (お客様? 飛行機に乗られますか?)
ロス: Hey, hey. I know you love me. I know you do. (ねぇ。君が僕を愛してるってわかってる。君もそうだって僕にはわかってる。)
ゲート案内係2: Miss? (お客様?)
レイチェル: I.... I.... I have to get on the plane. (私、私…私は飛行機に乗らないといけないの。)
ロス: No, you don't. (だめだ、乗るな。)
レイチェル: Yes, I do. (いえ、乗るわ。)
ロス: No, you don't. (いや、乗っちゃだめだ。)
レイチェル: I do. They're waiting for me, Ross. I can't do this right now, I'm sorry. I'm sorry. (乗るわ。みんなが私を待ってるの、ロス。今はこんなことできない、ごめんなさい、ごめんなさい。)
ロス: Rachel? (レイチェル?)
レイチェル: I'm so sorry. (本当にごめんなさい。)
(She boards the plane.)
レイチェルは飛行機に乗り込む。
ロス: I really thought she'd stay. (彼女は残ってくれるって、僕は本当に思ってた。)
フィービー: I know. I'm sorry. (そうね。残念だわ。)
(Phoebe hugs Ross.)
フィービーはロスをハグする。

Thing is... / The thing is... は、これから大切なことを言おうとする際に、前振りとして使う表現。「そのこと=大事なこと」は(今から言う以下のこと)なんだ、という感覚ですね。
ロスはまず、端的に、Don't go. 「行くな」と言っています。
いきなりそう言われたレイチェルは、What? と返すしかありませんが、ロスはさらに「どうか僕と一緒にいてくれ」と言います。
そしてはっきりと、I am so in love with you. 「僕は君をとても愛してる」と言っていますね。
「愛してるから、行かないで」と空港で言われてしまったレイチェルは、感動した様子の震える声で、Oh, my God. と言います。

I shouldn't have waited till now to say it の shouldn't have p.p. は「〜すべきじゃなかったのに(実際には〜してしまった)」のような後悔の表現。
「それ(君をとても愛してる)という言葉を言うのを、今まで待つべきではなかったのに、結果として今言うことになってしまった。もっと前に言うべきだったのに言えなかった」という後悔になります。
That was stupid は「レイチェルに愛してると言えなかったことは、愚かだった」というところ。
言うべきことを言えなかった自分を反省し、僕がバカだった、と認めた上で、「でも今、僕は君に言うよ、僕は君を愛してる」と、はっきり I love you. という言葉を口にします。
自分の気持ちを正直に伝えた上で、さらに「この飛行機に乗らないで」と説得していますね。

ですが、出発間近の飛行機なので、空港の係員は、ゲートのところで乗るか乗らないかで迷っている乗客に対し、「お客様、飛行機に乗られますか?」と当然のように促すことになります。
係員にそう言われて困ってしまうレイチェルですが、ロスはレイチェルを全力で引き留めようと、強気な発言を続けます。
I know you love me. I know you do. 「君も僕を愛してるって僕にはわかってる」というのが泣けてしまいますね。
お互いがお互いを愛していることは、お互いをよく知る、長い付き合いの二人には当然わかっていたはずですが、これまでは心の底ではそう信じていても、過去の別れの経緯などもあり、なかなか口には出せなかった状態でした。
ここでレイチェルを引き留めなければ、レイチェルはパリに行ってしまう、という時になってやっと、「僕は君を愛してる。そして君も僕を愛してるはずだ。だからパリには行かずに僕と一緒にいて欲しい」という力強い発言をすることがロスにもやっとできたわけですね。

ロスがここまで正直な気持ちをぶつけたことで、レイチェルの心は大いに揺れ動いたはずですが、係員が「お客様?」とせかすので、レイチェルは「今はもう何も考えられない」という混乱した様子で、「とにかく私は飛行機に乗らなくちゃ」と言います。
ロスは必死に「乗るな」と止めるのですが、「みんなが私を待ってるのよ。今はこんなことできない。ごめんなさい」と言って、ついには飛行機に乗り込んでしまいます。

レイチェルが行ってしまった後、係員によってドアが閉められます。
レイチェルが去り、茫然とするロスに、フィービーは後ろからそっと近づき、慰めるようにロスの背中をさすります。
I really thought she'd stay. というロスのセリフが、本当に悲しみを誘います。
「レイチェルは残ってくれるだろうと、僕は本当に思っていた」ということですね。
実際のところ、「自分が気持ちを告白することで、絶対にレイチェルは残ってくれるはず」という自信があったとまでは言えなかったでしょうが、ロスが全力で自分の気持ちを伝えれば、僕のことを愛しているはずのレイチェルの心もきっと動いてくれるに違いない、という願いにも似た気持ちを持っていたのは間違いないでしょうね。
I love you. I know you love me. という言葉まで口にした後で、まさかレイチェルが僕の気持ちを受け入れずにそのままパリに旅立ってしまうなんて、、 というショックが隠しきれない様子が、このセリフからもよくわかります。
ロスに付き添っていたフィービーも、「そうね。残念だわ」と言ってハグするしかありません。

ロスが言うべきことを言えないままで、レイチェルが行ってしまう、、という流れは、コメディとしてよくあるパターンで、ここに至るまでもそういうことの繰り返しのようでしたが、今回のシーンのように、ロスがここまで自分の気持ちを正直に力強く告白したのに、それでもレイチェルは行ってしまった、、というのは、見ていてショックなものがありますね。
ロスの気持ちがよくわかる、という気持ちになったファンも多かったのではないでしょうか。


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posted by Rach at 14:45| Comment(0) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月02日

念のために予備も積んでいます フレンズ10-18その2

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飛行機に乗ってしまったレイチェルを降ろそうと、フィービーは携帯電話で「その飛行機の左のフィランジ(フィービーの造語)が故障してる」と伝えます。
その会話を知ったレイチェルの隣の乗客が騒ぎ出し、乗っていた乗客は全て、飛行機を降りてしまいました。その後のシーン。
[Scene: The gate at the airport. The passengers are standing in line, and they're about to board the plane again.]
空港のゲート。乗客が列に並んでいて、再び飛行機に乗り込もうとしているところ。
ゲート受付係2(Gate attendant #2): Ma'am, I assure you, the plane is fine. (マダム、間違いなくこの飛行機は大丈夫です。)
乗客2: And you fixed the phalange? (それで、例のフィランジは修理したの?)
ゲート受付係2: Yes. The phalange's fixed. As a matter of fact, we've put a whole lot of extra phalanges onboard, just in case. (はい。そのフィランジは修理しました。実は、予備のフィランジも飛行機に積みました、念のために。)
(Rachel walks up to the gate. Cut to Ross and Phoebe who come running up to the gate.)
レイチェルがゲートに歩いてくる。ゲートに向かって走ってくるロスとフィービーに画面がカット。
ロス: Where is she? (レイチェルはどこ?)
フィービー: I don't see her. (姿が見えないわ。)
ロス: Rachel! Rachel Green! (レイチェル! レイチェル・グリーン!)
フィービー: There she is! (レイチェルはあそこよ!)
ロス: Rachel! (レイチェル!)
受付係2: Whoa, excuse me, sir, do you have a boarding pass? (おっと、失礼、搭乗券はお持ちですか?)
ロス: No, no. I just have to talk to someone. (いいや。僕はただある人に話をしないといけないだけなんだ。)
受付係2: I'm sorry. You cannot go any further without a boarding pass. (申し訳ありません。搭乗券なしではこれ以上先には進めません。)
ロス: No, no, no, but you don't-- (いやいや、でも…)
フィービー: (screaming) RACHEL!! ([叫んで] レイチェルー!!)
(Rachel comes back to the gate.)
レイチェルがゲートに戻ってくる。
レイチェル: What? Oh, my God. What.. What are you guys doing here? (何? なんてこと。あなたたち、ここで何してるの?)
フィービー: Okay. You're on. (よし。[ロスに] あなたの出番よ。)
レイチェル: What? What, Ross? Okay, you're scaring me. What's going on? (何? 何なの、ロス? [ロスはレイチェルの手を引っ張る] あぁ、私、怖いんだけど。何が起こってるの?)

ゲートのアテンダント(案内係)が乗客に、Ma'am, I assure you, the plane is fine. と言っています。
この ma'am だけでなく、その後も sir, Miss など丁寧な呼び掛け語を使っているところに、接客業の言葉遣いである感じが出ています。
assure は「保証する、請け合う」という動詞なので、I assure you (that) SV の形だと、「SV だと保証する」「大丈夫、SV だ」のように、後に続く SV という文の内容が「間違いない、保証する」感覚になります。
「左のフィランジに問題がある」と騒ぎになり、乗客全員が降りることになったので、乗客はまだその「フィランジ」のことを心配しています。
「あなたたち(航空会社)はその(例の問題になった)フィランジを修理した・直したの?」と尋ねた乗客に、Yes. The phalange's fixed. と答える係の人が面白いですね。
phalange というのはフィービーが言ったでまかせの造語で、本当にそんな部品や部分が飛行機にあるわけでもなかったのに、みんなが「フィランジが故障だ。フィランジがない」と大騒ぎをしたので、これ以上騒ぎにならないよう、客が納得するように話を合わせておこう、と思ったのがよくわかります。

それに続くセリフもまた面白いですね。
「実は(そのフィランジを修理しただけではなく)、予備のフィランジも飛行機に積みました、念のために」ということで、壊れただの、ないだのと騒がれたことへの対応として、ちゃんと予備の分も積んでありますから、さきほどのようなトラブルにはなりませんからご安心を、、と言ったことになります。

そんな時、ロスとフィービーがゲートの方に走ってきます。
二人はレイチェルの姿を探すのですが、すぐには見つかりません。
フィービーが「レイチェルはあそこよ!」と見つけた時には、飛行機の方に歩いていく後ろ姿が見えただけでした。
ロスはレイチェルを追いかけようとするのですが、係員にゲートで止められてしまいます。
こういう場合でも、sir という敬称を付け、客に対する言葉遣いで注意していますね。
「搭乗券はお持ちですか?」「持ってないけど、僕はただある人と話をしなくちゃいけないだけだ」との会話の後、「申し訳ありませんが、搭乗券なしではこれ以上先に(奥に)進むことはできません」と言われてしまいます。
それでも、、と何とか頑張ろうとするロスですが、ロスと一緒に来ていたフィービーが、すごい声で RACHEL!! (発音は、レイチョーーーーー!! みたいな感じw)と叫ぶので、その声が聞こえたらしいレイチェルが「何事?」という顔で戻ってくるのが、コメディっぽくて面白いですね。

名前を呼ばれて出てきたら、ロスとフィービーがそこにいるので、レイチェルは驚き、「(家でさよならを言ったはずなのに)どうしてあなたたちはここにいるの? どうして空港まで来たの?」と言います。
You're on. は「あなたの出番よ」という感覚ですね。
私が大声で叫んでレイチェルを連れ戻してあげたから、今後はあなたが頑張る番よ、あなたの出番よ、とフィービーは言っていることになります。

you're scaring me. の scare は「人を怖がらせる」という他動詞で、人が「怖い」と言う場合にはよく、I'm scared. という形で使われます。
何かによって私が怖がらせられるということから、be scared 「怖がらせられる」という受身形で「怖い。怖いと感じる」という意味になるわけですね。
今回は、「ここにいるはずのないロスがいて、飛行機に乗ろうとしている私に何か言おうとしている」というロスの様子が私を怖がらせる、というように、「私が何だか怖い、と感じる原因が、あなた(ロス)である。あなたが今私を怖がらせている」と、怖いと感じる原因が you であることをはっきり言及している表現になるでしょう。
「あなたがここにいて、そんな様子だから、私、今、怖いんだけど」というところですね。


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posted by Rach at 16:05| Comment(0) | フレンズ シーズン10 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする