2016年11月28日

君が絶好調の間に フレンズ1-1改その27

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14:10
SCENE 4: MONICA + RACHEL'S APARTMENT. RACHEL IS MAKING COFFEE FOR JOEY AND CHANDLER)
モニカとレイチェルのアパートメント。レイチェルはジョーイとチャンドラーにコーヒーを入れているところ。
レイチェル: Isn't this amazing? I mean, I have never made coffee before in my entire life. (これってすごくない? ほら、私はこれまでの(全)人生でコーヒーを入れたことがなかったのよ。)
チャンドラー: That is amazing. (それは(ほんとに)すごいな。)
ジョーイ: Congratulations. And while you're on a roll, if you feel like you gotta make like a Western omelet or something.... (JOEY AND CHANDLER TASTE THE COFFEE, GRIMACE, AND POUR IT INTO A PLANT POT) Although, actually I'm really not that hungry. (おめでとう。そして君が絶好調な間に、もし君がウエスタン・オムレツか何か作らなきゃって気分になったら… [ジョーイとチャンドラーはそのコーヒーを味見し、顔をしかめ、そのコーヒーを植木鉢に注ぐ] 実は、俺、本当に、そんなに(オムレツが食べられるほどには)腹減ってないんだけどね。)

amazing は「驚くような、びっくりするような。すごい、すばらしい」なので、Isn't this amazing? は「これってすごくない?」という感じ。
先にそれを言った後、I mean 「ほら、っていうのはね」と続けて、「すごくない?」と言った this の内容を説明しています。
entire は「全体の、全部の」で、in my entire life は「私の全人生で、私の人生全ての中で」。
I have never made coffee before in my entire life. は「私の全ての人生の中で、これまで私はコーヒーを入れたことがなかった」と現在完了形の「経験」を語っていることになります。
それを聞いたチャンドラーは、That IS amazing. のように be動詞の is を強調して発音していますが、それは「すごくない?」と言ったことに対して、「ほんとに、実にすごい」のように、amazing であることを強調していることになります。
レイチェルは「人生初めてのコーヒーを入れたわ! すごいでしょ!」と言っているのですが、チャンドラーは「これまでの人生でコーヒーを入れたことがない」ってのがすごいよねぇ、と驚きあきれているわけですね。

「人生で入れた初コーヒー」にはしゃぐレイチェルに、ジョーイは Congratulations. と言っています。
「コングラッチュレーション」として半ば日本語化していますが、英語ではこのように語尾に -s がついた複数形になりますので、ご注意下さい。

And while you're on a roll の while は「〜の間」、on a roll は「うまくいって、幸運に恵まれて、好調で」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
be on a roll : (informal) to be having a lot of success with what you are trying to do
例) Don't stop now. You're on a roll!

つまり、「(インフォーマル) 自分がやろうとしていることでたくさん成功している[大成功している]こと」。例文は、「今やめちゃだめだ。君は調子いいよ![絶好調だよ!]」
Macmillan Dictionary では、
be on a roll : (informal) to be having a lot of success or good luck
例) Her sales figures were climbing and she was sure she was on a roll.

つまり、「(インフォーマル) たくさんの成功や幸運を持っていること」。例文は、「彼女の売上高は上昇中だったので、彼女は自分が絶好調だと確信していた」。

「ウエスタン・オムレツ」というのは、以下の英辞郎の説明がわかりやすいですね。
western omelet=ウエスタン・オムレツ(通常、ハム、タマネギ、ピーマン、マッシュルームが入ったオムレツ(トマトが入ることもあり))
western omelet で Google 画像検索してみると、いろんなバリエーションがありますが、中でも「角切りにしたハム、ピーマン、トマトがどっさり入ったオムレツ」の画像が多いような気がします。

「人生初コーヒーよ」とはしゃぐレイチェルに、「その乗りに乗ってる間に、ウエスタン・オムレツとかでも作りたくなったら…」と言っているのは、「その勢いでオムレツも是非作ってみてよ、俺食べたいな」という気持ちなわけですが、ジョーイとチャンドラーはレイチェルが入れてくれたコーヒーを一口飲んだ後、顔をしかめて、カップに残ったコーヒーを目の前の植木鉢に注いでいます。
一口以上飲めたもんじゃないほどマズい、ということがその動作からわかりますね。
「作ってくれたら、俺食べるよ」と言いたげなジョーイでしたが、コーヒーすらこのマズさでは料理なんかはとてもとても、、と思ったのでしょう、それで、Although, actually I'm really not that hungry. と言うことになります。
「実は・実際には、俺はそんなに空腹じゃないんだけどね」ということで、「そんなに空腹じゃない」の「そんなに」は「オムレツを食べられるほど空腹じゃない」という程度を表しています(なるほど英文法 p.301)。
自分の発言が「是非食べたい」という流れになりそうだったところを、「あ、でも実は俺、今オムレツ食べられるほど腹減ってないや」と付け足した感覚になります。
really not that hungry という語順の really 「本当に」は、「そんなに(オムレツを食べられるほど)空腹じゃない」ということを強調しています。
「本当に、オムレツ食べられそうなほど腹減ってないから、どうか作らないでね」という気持ちが入っているわけですね。


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posted by Rach at 12:28| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月25日

悲しみのヒーロー Billy Don't Be a Hero フレンズ1-1改その26

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13:34
(CUT TO ROSS')
ロスのアパートメントに画面がカット。
ロス: (SCORNFUL) "Grab a spoon." Do you know how long it's been since I've grabbed a spoon? Do the words, "Billy, don't be a hero," mean anything to you? Y'know, here's the thing. Even if I could get it together enough to- to ask a woman out... who am I gonna ask? (GAZES OUT OF THE WINDOW) ([冷笑的に] 「スプーンを掴め」って? 僕がスプーンを掴んで以来、どのくらいの時間が経ったか知ってる? 「ビリー、ヒーローにならないで」って言葉は君たちに何かを意味する?[その言葉にピンとくる?] ほら、こういうことなんだよ。僕が、ある女性をデートに誘えるほどの気持ちになったとしても[誘えるほどに気持ちが落ち着いても]… 僕は誰を誘うことになるの?[誰を誘えばいいの?] [窓の外を見つめる])
(CUT TO RACHEL STARING OUT OF HER WINDOW)
レイチェルが(自分がいる部屋の)窓から外を見つめている画面にカット。

"Grab a spoon." とロスが言っているのは、過去記事、結婚したの、8歳くらいだっけ? フレンズ1-1改その22 で、
ジョーイ: This is the best thing that ever happened to you! You got married. You were, like, what? 8? Welcome back to the world. Grab a spoon! (このこと[今回のキャロルとの別れ]は、ロスにこれまで起こった出来事の中で、最高の出来事なんだぞ! ロスは結婚した、その時、ロスは、ほら、8歳くらいだったっけ? (現実の)世界によく戻ってきた! スプーンを掴めよ!)
と言ったことを受けてのものですね。

ジョーイは、女性をたくさんのフレーバーがあるアイスクリームに例え、「スプーンを掴めよ」と言うことで、「キャロルが人生たった一人の女性だったなんて言わず、世間にいるたくさんの女性に目を向けて、アタックしてみろよ」のように言ったわけで、そのジョーイの言葉をここで持ち出していることになります。

Do you know how long it's been since I've grabbed a spoon? は、「僕がスプーンを掴んでからどのくらいの時間になるか[時間が経ったか]知ってる?」ということ。

その次の Do the words, "Billy, don't be a hero," mean anything to you? について。
直訳すると、「”ビリー、ヒーローにならないで”って言葉が、君たち(ジョーイとチャンドラー)にとって何かを意味する?」になるでしょう。

まず、Billy Don't Be A Hero というのは、1974年の反戦歌で、邦題は「悲しみのヒーロー」。
詳しくは以下のウィキペディアで。
Wikipedia 英語版 : Billy Don't Be a Hero

元々は、イギリスの Paper Lace(ペーパー・レース)というバンドの曲で、その曲がイギリスで大ヒットした後、アメリカで Bo Donaldson and The Heywoods(ボー・ドナルドソン&ザ・ヘイウッズ)によってカバーされ、その曲はアメリカで大ヒットとなりました。
アメリカに続いて日本でヒットしたのも、「ヘイウッズ」バージョンで、70年代洋楽オムニバスなどには、ヘイウッズ版が収録されています。
反戦歌なのですが、どちらのバージョンも、明るい曲調の歌です。

英語版ウィキペディアに、以下の興味深い情報が載っていました。
引用させていただきますと、
Because the song was released in 1974, it was associated by some listeners with the Vietnam War, though it actually refers to an unidentified war. But the drum pattern, references to a marching band leading soldiers in blue, and "riding out" (cavalry) would seem to be referencing the American Civil War.
訳しますと、「その歌は1974年にリリースされたため、リスナーの中にはベトナム戦争を連想する人もいた。実際には特定されていない戦争のことを言っているけれども。しかし、ドラムパターン、青い服を着た戦士を先導するマーチングバンドの言及、「ライディングアウト」(騎兵隊)は、アメリカ南北戦争のことを言っているように思われる」。

つまり、1974年リリースということで、当時のベトナム戦争(1955年〜1975年)(ベトナムからのアメリカ軍撤退は1973年)を連想する人もいたけれど、実際にはどれと特定しない戦争のことを歌っており、楽曲や歌詞は南北戦争をイメージさせる、ということになるでしょう。
(この曲が「南北戦争をイメージ」している件については、ここで書くと長くなってしまうので、記事の最後に書くことにします。)

戦争に参加する男性(ビリー)に向かって、婚約者が Billy, don't be a hero, Come back to me. 「ビリー、ヒーローにならないで。私のところに戻ってきて」と呼び掛ける歌で、歌の最後では、「ビリーは戦死した、彼はヒーローだった」という手紙を受け取った婚約者はその手紙を破り捨てた、という歌詞になっています。

ウィキペディア英語版の Quoted in other media 「他のメディアで引用された」の4番目に、今回のフレンズ1-1 で言及されたことが載っています。
引用させていただきますと、
In the first episode of Friends, Ross is sad because it has been so long since he last picked up a woman, saying "Do the words 'Billy, Don't Be a Hero' mean anything to you?"
訳しますと、「フレンズの最初のエピソードで、ロスは、最後に女性を誘ってから随分長い時間が経ってしまったという理由で悲しんでいる、"Do the words 'Billy, Don't Be a Hero' mean anything to you?" と言いながら」。

「悲しみのヒーロー」という歌のことだとわかったところで、Do the words, "Billy, don't be a hero," mean anything to you? の意味について、改めて考えてみます。
直訳すると、「”ビリー、ヒーローにならないで”って言葉が、君たち(ジョーイとチャンドラー)にとって何か意味がある[何かを意味する]?」になりますが、”ビリー、ヒーローにならないで”という歌詞や、そこから連想される「戦争に行く恋人を引き留める婚約者」という歌詞全体の内容が、君たちには何かを意味する? というようなことではなく、「その言葉(歌のタイトル)を聞いて、君たち何かピンとくる? あぁ、それか、ってわかる?」みたいなことを言っているのだろうと思います。

僕がスプーンを掴んで以来、どのくらいの時間が経ったか知ってる? の後に、その歌のタイトルを出すという流れから考えて、「"Billy, don't be a hero" って言葉を聞いてピンとくる?」→「ほら、そんなタイトルの歌が流行ってた頃の話だよ。僕が最後にスプーンを掴んだのは、その歌が流行った頃だったよ」という意味で言っていると私は考えました。
ウィキペディア英語版の説明にも「ロスはそのセリフを言いながら、最後に女性を誘ってから随分長い時間が経ってしまった、という理由で悲しんでいる」とあるように、最後に女性を誘ったのはどれほど前だったかの説明として、年代を示す流行歌を出した、ということになると思うのですね。

上にも書いたように、Billy Don't Be a Hero は 1974年の曲で、(フレンズ第1話ではまだわかりませんが、後からわかる設定では)ロスは1967年生まれということになっています。
第1話ではロスの生年が未設定だったと仮定して、演じる俳優さんとほぼ同年齢のキャラクターだと考えると、ロスを演じる俳優の David Schwimmer (デヴィッド・シュワイマー、英語読みでは「シュウィマー」が正しいそうです)は1966年生まれ。
つまり、その歌が流行った時に、ロスは7歳くらいだった(俳優のデヴィッドの年齢だと8歳くらいだった)ということになりますね。

最後に女性を誘ったのが7、8歳、ということはないはずですが、これより前のシーンでジョーイが、「お前が結婚したのは、ほら、8歳だったっけ?」と言ったことを受けて、今度はロス自身が自虐的に「僕が最後に女性をナンパしたのは8歳頃、ほら、悲しみのヒーローって曲が流行ってたあの頃だよ。ナンパしろ、って言われても僕は8歳からずっと女性を誘ったりしていないんだよ」と、女性を最後に誘ってからものすごく長い時間が経つと大袈裟に言ってみせたジョークなんだろうと思います。
先ほども書いたように、「パイロット版の第1話ではロスの生年は未設定」だったと思われるので、ジョーイの8歳ネタを受ける形で、「ロス役の1966年生まれのデヴィッドが8歳の頃というと、単純計算で1974年になるから」という発想で、1974年の流行歌を脚本家が使った、ということなのだろうと思いました。

そして、1974年の流行歌はいくつかあっただろうと思いますが、その中で特にこの曲が選ばれたのは、先ほど説明した「南北戦争をイメージした歌だったが、当時のベトナム戦争と関連付ける人もいた」という部分が大きいように思います。
年代を感じさせる流行歌はいろいろあるでしょうが、ベトナム戦争末期に流行った反戦歌であるこの歌なら、その世代の人でなくても、「ベトナム戦争の終わりごろ」のようなイメージが浮かび、この年齢のロスがベトナム戦争の時期を言っているというその「昔」具合みたいなものが分かりやすかったのではないかなと思います。
「特定の年」より「その時代」を感じさせる歌の方が、何年前という古さを実感できるということではないかなぁ、と。


Here's the thing は、これから大事なことを切り出そうとする時の表現。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
the thing is also here's the thing : used when explaining a problem or the reason for something
例) The thing is, I'm allergic to seafood.

つまり、「ある問題、または、何かの理由を説明する時に使われる」。例文は「実は、僕はシーフードアレルギーなんだ」。

LAAD にあるように、here's the thing は、the thing is と同じような表現ということになります。
この the thing のニュアンスについては、研究社 新英和中辞典では、
thing=【名】[the 〜][通例 the thing is (,) で用いて] 重要[大切]なこと、必要なこと、その理由

thing 「こと、もの」という単語は漠然として抽象的な言葉ですが、そこに the と特定する定冠詞が付くことで、「重要[大切]なこと、必要なこと、その理由」というような意味を持つわけですね。
「ここでポイントとなっているのは」「問題なのは」「私が言いたいことは」「その理由は」など、その時の文脈によって訳はいろいろ変わることになりますが、そのセリフを読み取る側としては、何かしら重要な意見や理由がその後に続くことを示唆している、ということがわかれば良いということになるでしょう。

Even if I could get it together enough to ask a woman out について。
Even if は「たとえ〜でも」という、譲歩の仮定。
enough to do は、「〜するのに十分なほど」ですから、「女性をデートに誘うのに十分なほど」。
get it together は、研究社 新英和中辞典では、以下のように出ています。
get it together=(1) 《口語》 うまくやる、(2) 気を静める、落ち着く
「it を一つにゲットする」という感覚ですから、「うまく一つにまとめて成立させる」や「動揺、混乱していた気持ちを一つにまとめる」のようなことから、上のような語義になるのでしょうね。

Macmillan Dictionary では、
get it together : to be in control of your life, so that you are successful and are doing what you want to do
つまり、「自分の人生をコントロールしていること、その結果、自分は成功し、自分がやりたいことをやっている」。

ですから、Even if I could get it together enough to ask a woman out は「女性をデートに誘うのに十分なほど[女性をデートに誘えるほど]自分の人生をコントロールできたとしても[気持ちが落ち着いたとしても]」になるでしょう。
who am I gonna ask? は、「僕は誰を(デートに)誘うことになるの?」

最後に女性を誘ったのは8歳頃だったっけ? というくらい、長い間女性を誘ってない僕だし、仮に僕が妻が出て行ったショックから立ち直って、他の女性を誘えるほどの気持ちになれたとしても、じゃあ、一体誰を誘えばいいんだよ。「さぁ、女性をナンパしろ」って言われても、誰を誘えばいいのかわかんないよ、そんな人いないだろ、みたいなことですね。

そう言ってロスが窓の外を見つめた後、モニカの家にいるレイチェルが、窓から外を見つめている画面にカットします。
「女性を誘うって一体誰を?」というセリフの後に、女性であるレイチェルが画面に映るという演出は、その女性がレイチェルになる可能性を示していることになりますね。
この時の音楽や映像は、それまでのコメディの雰囲気とは一転した、少し切ない感じの美しいものとなっており、この二人にこの先ロマンスが始まりそうな雰囲気を醸し出していると言えるでしょう。


(「悲しみのヒーロー」は南北戦争をイメージしている、という件について)
※フレンズのセリフの解釈には直接関係しない話なので、これ以降は興味のある方のみお読み下さい(笑)。

先ほど引用した、英語版ウィキペディアでの、南北戦争のイメージに関する部分は以下のようになっていました。
But the drum pattern, references to a marching band leading soldiers in blue, and "riding out" (cavalry) would seem to be referencing the American Civil War.
「しかし、ドラムパターン、青い服を着た戦士を先導するマーチングバンドの言及、「ライディングアウト」(騎兵隊)は、アメリカ南北戦争のことを言っているように思われる」。

曲を聞いてみると、ドラムが鼓笛隊風ですし、歌詞に
The marchin' band came down along Main Street
The soldier blues fell in behind
という部分もあります。
blue は南北戦争の時の北軍の服の色で、
研究社 新英和中辞典にも、
blue=【名】《米》(南北戦争の北軍の)紺色の服
the blue and the gray (南北戦争の)北軍と南軍

と出ています。
ウィキペディアには、Paper Lace 版のジャケット画像が載っていますが、確かに服装が南北戦争のイメージです(南北戦争を舞台にした作品だと「風と共に去りぬ」が有名ですね)。

この曲は反戦歌(anti-war song)として認識されていて、Wikipedia 英語版: List of anti-war songs にも載っています。
分類としては、
General peace (普遍的な平和…ちなみに、ボブ・ディランの「風に吹かれて」もここに分類されています)に、Paper Lace 版、Bo Donaldson & the Heywoods 版の両方が載っていて、
American Civil War (アメリカ南北戦争)のカテゴリーに、Paper Lace 版のみが載っています。
この分類を見ると、「Paper Lace 版にはアメリカ南北戦争のイメージがあるが、基本的にはどちらも「普遍的な平和」を歌った反戦歌である」ということになりますね。
歌詞は同じなのですが、Paper Lace 版の方がジャケット写真などで南北戦争のイメージをより強く出していることから、そのように分類されているのでしょう。

分類としてはそういうことになると思いますが、先に引用したように「1974年にリリースされたため、リスナーの中にはベトナム戦争を連想する人もいた」という記載が、当時の時代を語るものとしてポイントになると思います。
イギリスの Paper Lace 版は、歌詞だけではなくジャケットにも南北戦争のイメージを出していますが、もしかするとそれは「ベトナム戦争に対する反戦歌であると思わせないための仕掛け」だったのかもしれないなぁ、と。
当時の世相、世界情勢を考えると、この時期にリリースする反戦歌であれば、どうしてもベトナム戦争をイメージされてしまうと思うのですね。
ですが当時行なわれていた戦争を対象にした歌だと、政治色が出てしまったり、放送禁止になったりすることもあるかもしれませんから、政治利用されたくないとか、純粋に音楽として聞いてほしいとか、時代を問わず愛される曲にしたいとか、、等々の理由で、「ベトナム戦争に対する反戦歌と認識されないように、敢えて過去(1861年〜1865年)の南北戦争のイメージを前面に出した」ということもあり得る気がします。
そのように「設定」としては南北戦争をイメージしているとは言え、戦争を歌った歌であれば自然と、その時期に行なわれていたベトナム戦争を想起してしまうだろうし、(恐らく)反戦運動の高まりが反戦歌としてのこの曲のヒットにも繋がったのでしょうから、「直接ベトナム戦争を歌った反戦歌ではないけれど、ベトナム戦争を連想する人が多い」という点で、「ロスが8歳頃の曲」として「ベトナム戦争末期の時代」をイメージしやすいこの曲を挙げた、というセリフの流れなんだろうな、と思ったということですね。


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posted by Rach at 16:41| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月24日

京都セミナー、電話受付開始

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11月18日の記事、京都でセミナー開催します! でお伝えしました通り、来年の 2月5日(日)午後、NHK文化センター京都教室にて、セミナーを開催させていただくことになりました。
18日にご案内したWEB先行受付はクレジットカード決済のみでしたが、今日から始まる電話での一般受付では、お電話でのご予約後、振込などのお支払いも可能となります。

以下に、お電話でのご予約方法をお伝えさせていただきますね。

NHK文化センター京都教室
受付電話番号:075-254-8701

受付時間:平日9:30〜19:00 土曜9:30〜18:00 日曜9:30〜16:30
休業日:祝日(1/9を除く)、12/29-1/4

電話でのお申込み方法
1. お電話で予約
ご希望の講座名(「海外ドラマDVD英語学習法」)をお知らせください。受付は先着順です。
2. ご予約後10日以内に受講手続きを
教室窓口、振込(コンビニ・郵便局で利用可)にてお支払い手続きをお願いします。


以下に、セミナーの概要を書かせていただきますね。

講座名:海外ドラマDVD英語学習法

日時:2017年2月5日(日) 13:00〜15:00

場所:NHK文化センター京都教室
京都市下京区四条通柳馬場西入ル
立売中之町99 (四条SETビル3F)
(アクセス)阪急京都線「烏丸駅」より徒歩4分、地下鉄烏丸線「四条駅」より徒歩7分、京阪「祇園四条駅」より徒歩12分

受講料
会員 2,808円
一般(入会不要) 3,369円
★会員とはNHKカルチャー会員のことで、今回の私のセミナーは、会員ではない一般の方も入会不要で受講可能となっています。

WEB申込は引き続き可能です。
WEB申込、及び、講座(セミナー)の詳細については以下の京都教室さんのサイトをご覧下さい。
NHK文化センター京都教室 2/5 海外ドラマDVD英語学習法

面白く楽しいセミナーにしたいと思っています。
皆様のご参加、心よりお待ちしております♪


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posted by Rach at 16:50| Comment(0) | セミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月22日

二人は愛し合ってた。そこが違うのよ フレンズ1-1改その25

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13:20
(CUT TO RACHEL WATCHING 'JOANIE LOVES CHACHI')
レイチェルがシットコム「Joanie Loves Chachi」(ジョーニーはチャーチーを愛してる)を見ている画面にカット。
テレビ: I, Joanie, take you, Charles, as my lawful husband. Do you take Joanie.... (私、ジョーニーは、あなた、チャールズを、夫とします。あなたはジョーニーを…)
レイチェル: Oh. See! But Joanie loved Chachi. That's the difference. (あぁ、ほら! でもジョーニーはチャーチーを愛してた。そこが違うのよ。)

レイチェルが見ているのは、Joanie Loves Chachi というシットコム。
これは、人気シットコム Happy Days のスピンオフ(あるドラマから派生した、サブキャラが主役となるドラマ)に当たります。
英語版Wikipedia と、IMDb (Internet Movie Database) での情報は以下。
Wikipedia 英語版: Joanie Loves Chachi
IMDb: "Joanie Loves Chachi" (1982) TV-Series 1982-1983

Chachi(チャーチー)というのは、Chales(チャールズ)の愛称で、今レイチェルがテレビで見ているのは、作品タイトルにも名前が入っているジョーニーとチャーチーが、結婚式を挙げている場面になります。
結婚式から逃げ出してきたレイチェルは、自分が着ていたウェディングドレスを抱えながら、そのシーンを見て感動し、ベールで涙を拭いています。
その様子から、「結婚式から逃げてきた花嫁」である自分を、テレビの中で結婚式を挙げている花嫁のジョーニーに重ね合わせているだろうことが想像できます。

I, Joanie, take you, Charles, as my lawful husband. というのは結婚式での誓いの言葉の決まり文句ですね。
you の代わりに thee という古語を使い、I, (A), take thee, (B), as my lawfully wedded husband in sickness and in health till death parts us. 「私 A は、汝 B を、法に定めた夫とします。病める時も健やかなる時も、死が私たち(二人)を分かつまで」のように表現することもあります。

レイチェルは「ジョーニーはチャーチーを愛してた」と言った後、That's the difference. 「それが(そこが)違いよ。そこが違うのよ」と言っています。
違う、というのはジョーニーと自分(レイチェル)との違いですね。
ドラマのタイトル「ジョーニーはチャーチーを愛してる」でもわかるように、二人は愛し合っていた、だから結婚した、そこが私とは違っている点なのよ、と嘆いているということはつまり、ジョーニーはチャーチーを愛していたけれど、私はバリーを愛してなかった、その点が違うのよ、だから結婚しなかったのよ、ということですね。
ドラマの結婚式シーンを見て、涙を拭いているものの、「私は夫となる彼を愛してなかった」とひどいことを言っているそのギャップが面白いということになるでしょう。
また、レイチェルが見ているこの作品のタイトルが Joanie Loves Chachi だと知っているからこそ、Joanie loved Chachi. というセリフに笑えるわけですね。

Joanie Loves Chachi は、Happy Days というシットコムのスピンオフだと説明しましたが、その Happy Days という作品もまた、フレンズによくネタとして登場します。
同じくスピンオフに当たる Laverne & Shirley(ラバーン&シャーリー)という作品も含め、参考までにエピソード番号だけ挙げておくと、
Happy Days については、3-6, 3-7, 3-25, 5-3
Laverne & Shirley については、1-16, 2-21
で、ネタとして登場していました。
中でもフォンジーというキャラクターがよく引き合いに出されるのですが、ジョーニーと結婚したチャーチーは、フォンジーのいとこだそうです。

Happy Days がアメリカで放映されたのが、1974年から1984年。スピンオフの Joanie Loves Chachi の放映は、1982年から1983年。
フレンズのキャラクターの年齢は諸説あり、モニカは1969年生まれという設定で間違いないようですが、レイチェルは1969年から1971年のどれかのように幅があります(あるエピソードで現在何歳、というセリフが出てきたことから逆算した生年が異なる、という、長期シリーズにありがちな設定の不一致)。
モニカとレイチェルは高校の同級生ですし、レイチェル役のジェニファー・アニストンが 69年生まれなので、とりあえず「レイチェルは1969年生まれだろう」ということにしておくと、Happy Days は、レイチェルが5歳から15歳の頃に放映されていたことになります。
フレンズ世代にとっては、子供の頃から中学生頃まで放映されていたドラマということで、それで何かとネタとして出てくるのですね。


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2016年11月18日

京都でセミナー開催します!

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(追記)満員御礼
おかげさまで満席となりました♪
満席となりました後も、キャンセル待ち登録は可能となっておりますので、キャンセル待ちをご希望の方は、以下の本文記事内の申込サイトからご登録下さい。
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記事タイトルにあります通り、このたび、京都でセミナーを開催させていただくことになりました!
来年の 2月5日(日)午後、開催場所は、NHK文化センター京都教室です。

以下にセミナーの内容と申込み方法について書かせていただきますね。

講座名:海外ドラマDVD英語学習法

日時:2017年2月5日(日) 13:00〜15:00

場所:NHK文化センター京都教室
京都市下京区四条通柳馬場西入ル
立売中之町99 (四条SETビル3F)
(アクセス)阪急京都線「烏丸駅」より徒歩4分、地下鉄烏丸線「四条駅」より徒歩7分、京阪「祇園四条駅」より徒歩12分

受講料
会員 2,808円
一般(入会不要) 3,369円
★会員とはNHKカルチャー会員のことで、今回の私のセミナーは、会員ではない一般の方も入会不要で受講可能となっています。

本日より WEB限定で先行受付を行ないます(WEB はクレジット決済のみとなります)。
電話でのお申込が可能な一般受付は、11月24日(木) 9:30 から受付開始です。
詳細とお申込みはこちら↓
NHK文化センター京都教室 2/5 海外ドラマDVD英語学習法

セミナーの内容は、過去のセミナーと同様に、
「海外ドラマのDVDを使って英語を楽しく効果的に学ぶ方法を、わかりやすく解説する」
という形式です。
2013年から2014年にかけての神戸と東京のセミナーではフレンズ1-8 を、今年夏の枚方セミナーではフレンズ1-7 を教材として使いましたが、今回の京都では、それとは別のエピソードを教材として使いますので、過去のセミナーにご参加いただいた方にも新鮮な気持ちで楽しんでいただけると思います。

私のこのブログは、今年の9月にフレンズのファイナルに到達した後、現在「シーズン1改」を解説中です。
改めてシーズン1に取り組んでいるこの時期に、大学時代に私が4年間通った、とても思い入れのある京都という場所でセミナーを開催することができること、とても嬉しくありがたく思っております。
このブログを読み続け、応援し続けて下さった、読者の皆様方のおかげです。本当にありがとうございます!

多くの方と、海外ドラマで英語を学ぶ楽しさを分かち合えたらいいなと思っています。
セミナーへのご参加を心よりお待ち申し上げております。
どうかよろしくお願いいたします!<(_ _)>


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2016年11月17日

腕時計を粉砕してくれて良かった フレンズ1-1改その24

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12:53
モニカ: Being spit on is probably not what you need right now. Um... how long? ((何かを)吐きかけられることは、多分、今、あなたが必要としていることではないわよね。それで…どのくらい?)
ポール: Two years. (2年。)
モニカ: Wow! I'm glad you smashed her watch. (まぁ! あなたが彼女の腕時計を粉砕してくれて良かったわ。)
ポール: So you still think you, um... might want that fifth date? (それで、君はまだ、(さっき言った)5回目のデートをしたいと思ってる?)
モニカ: (PAUSE) Yeah. Yeah, I do. ([間があって] えぇ。えぇ、思ってるわ。)

spit on の基本的な意味は「(人)に唾(つば)(など)を吐きかける」。
spit の動詞の活用は、spit-spat-spit (2016.11.19 訂正→活用は、spit-spat-spat または spit-spit-spit で、過去形も過去分詞形も spat/spit の両方が使えます)で、being spit on は「つばを吐きかけられること」という受動態の動名詞になります。
spit という動詞は、つばだけではなく、食べ物や飲み物を口から吐き出す・吹き出すことも含みますので、今回はモニカが(お茶らしき)飲み物を口から吹き出して、ポールにそれがかかってしまったことを言っていることになるでしょう。

I haven't been able to, uh, perform... sexually. というポールの告白の、最後の sexually という言葉に驚いてモニカは飲み物を吹いてしまったわけですが、身の上話を聞いて、相手に同情したり慰めたりしなければならないところなのに、その言葉に反応して吹き出して、飲んでいた飲み物を相手にかけてしまうなんて、私失礼なことしちゃったわ、という思いで、このように言っているのでしょう。
あなたが求めていた反応は私が吹き出して飲み物をかけてしまうことじゃないわよね、こういう反応はお呼びじゃなかったわよね、というところですね。
(2016.11.21 追記)
Being spit on is probably not what you need right now. について、コメント欄でご意見をいただきました。
このシーンでは、モニカが口から吹き出した飲み物が、ポールの股間あたりにかかっています。
being spit on は「唾を吐きかけられる」ということから、「唾液がつく」ことを意味していて、「私の唾液がかかっちゃう(ついちゃう)ことは、今すぐに必要というものではないわね」→「私の唾液がついちゃうことが、必要とされる時もあるだろうけどね」のように、股間に飲み物をかけてしまったことを、「不能な男性に対して、口を使った前戯を行なう」ことにかけたジョークにした、ということになるようです。
下のコメント欄に訂正と追加説明がありますので、詳しくはそちらをご覧下さい。
(追記はここまで)

モニカは How long? とだけ言っていますが、その前にポールが、I haven't been able to... という現在完了形を使っていましたので、その完了形で示した期間がどのくらいかを尋ねていることがわかりますね。

「妻が去って、性的に機能しなくなってしまってから2年になる」という答えを聞いて、モニカは、
I'm glad you smashed her watch. と言っています。
smash は「(強い力で)打ち砕く、粉砕する、壊す」。
テニスのスマッシュのように、勢いのある言葉です。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
smash [intransitive, transitive] : to break into many small pieces violently or loudly, or to make something do this by dropping, throwing, or hitting it
つまり、「乱暴にまたは騒々しく、多くの小さい破片に壊れること、または、何かを落としたり、投げたり、叩いたりすることで、こうなる(小さな破片に壊れる)ようにすること」。
many small pieces になるように break するということで、日本語の「粉砕する、粉々に壊す」という感覚がぴったりかと思います。
ロングマンの語義説明では、前半が自動詞の意味(粉々に壊れる)で、「対象物がこうなるようにする」と言っている後半が他動詞の意味(粉々に壊す)ですね。

私がパソコンにインストールしている LAAD では、smash のイメージを表す絵が載っているのですが、それが、
calculator (電卓)を hammer (ハンマー)で叩いている絵で、電卓の本体はねじ曲がり、キーの部分がバラバラに散乱している
という絵でした。
「粉砕する」というイメージにはぴったりですが、「電卓をハンマーで壊す」というあまり見かけない状況を説明の絵に使おうと考えた、その発想に笑ってしまいました^^

So you still think you, um... might want that fifth date? を前から順番に訳すと、「それで、君はまだ思ってるかな、、 その(さっき言った)5回目のデートをしたいかも、って」になるでしょう。
you want ではなくて、you might want のように might を入れることで、「5回目のデートが欲しい、デートしてみたいと思ったりするかなぁ」のような婉曲さが出るように思います。
「自分は妻に捨てられた。その後、性的に機能しなくなった」という身の上話をしていた流れで、「そんな告白をした後でも、まだ僕とデートしたいと思ってくれてるかな」というように、遠慮がちに相手の気持ちを確認しているニュアンスですね。
ポールのセリフの言い方や表情にも、強気に押すのではない遠慮がちな様子が見てとれますが、前回の記事にあった以下のセリフ、
モニカ: Oh, so there's gonna be a fifth date? (まぁ、それじゃあ、5回目のデートがあるのね。)
ポール: Isn't there? (ないかな?)
や、今回の you might want にもあるように、言葉そのものにも遠慮がちなニュアンスが入っているというところもポイントかなと思います。


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posted by Rach at 11:56| Comment(11) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月14日

5回目のデートで打ち明けるようなこと フレンズ1-1改その23

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12:10
(CUT TO THE RESTAURANT)
レストランに画面がカット。
ポール: Ever since she walked out on me, I, uh.... (妻が僕を捨てて出て行って以来ずっと、僕は…)
モニカ: What? What? You wanna spell it out with noodles? (何? 何なの? 麺[ヌードル]で、文字を書いて説明したいの?)
ポール: No, it's, it's more of a fifth date kinda revelation. (いや、むしろ5回目のデートで打ち明けるようなことなんだ。)
モニカ: Oh, so there's gonna be a fifth date? (まぁ、それじゃあ、5回目のデートがあるのね。)
ポール: Isn't there? (ないかな?)
モニカ: Yeah, yeah. I think there is. What were you gonna say? (えぇ、あるわ。あると思うわ。あなたは何を言おうとしていたの?)
ポール: Well, ever-ev-... ever since she left me, um, I haven't been able to, uh, perform... (MONICA TAKES A SIP OF HER DRINK) sexually. (うーんと、彼女が去って以来、僕はずっと行なうことができなかったんだ… [モニカは自分の飲み物を一口飲む] 性的に。)
モニカ: (SPITS OUT HER DRINK IN SHOCK) Oh, God! Oh, God! I am sorry. I'm so sorry. (驚いて自分の飲み物を吹き出して[吐き出して]) あぁ、なんてこと! なんてこと! ごめんなさい。本当にごめんなさい。)
ポール: It's okay. (いいよ。)

ever since は「〜以来(その後)ずっと」。
walk out on+人は「(人)を見捨てる、(人)の元を去る」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
walk out on somebody : to leave your husband, wife etc. suddenly
例) When she was three months pregnant, Pete walked out on her.

つまり、「突然、自分の夫や妻を残して出て行くこと」。例文は、「彼女が妊娠3ヶ月だった頃、ピートは彼女を残して出て行った」。

spell out は「文字を綴る、スペルを綴る」。
この時のポールは、言い淀んで、もじもじしながら、ヌードル(日本料理店なので、そばのようなもの)を、こねくり回すようにかき混ぜています。
このセリフを直訳すると、「麺(そば)で文字(スペル)を綴りたいの?」になるでしょうか。
DVDの日本語訳では、「(字幕)ソバで字を書いてるの?/(音声)言いにくくておソバで字を書いてるの?」となっていましたが、そういう意味なんだろうな、と私も思いました。
「口では言えなくて、もじもじして麺をかき混ぜている」様子を、「口で言う代わりに、麺を使って言葉を伝えようとしてる?」みたいに言っているのだろうと。
spell out は「文字を(略さずに)綴る」という意味から、「(誤解のないように)詳細に説明する」という意味にもなります。

revelation は「(隠していたこと・秘密を)明らかにすること」。
the revelation of a secret なら「秘密の暴露」になります。
動詞 reveal 「(秘密などを)明らかにする、明かす、打ち明ける、暴露する」の名詞形です。
more of A (than B) は「(B というよりも)むしろ A (である)」という感覚。
このセリフには、than B に当たる部分はありませんが、「口で言いたくなくて、麺で説明したいの?」みたいに言われたことを受けて、「そういうんじゃなくて、むしろ”5回目のデートくらいで明らかにするようなこと”って感じなんだ」と説明したことになるでしょう。
今日は初デートなので、初めてのデートで相手に話せるようなことじゃないんだ、ということですね。

それを聞いたモニカは、「まぁ、それじゃあ、5回目のデートがあるのね」と微笑みながら言っています。
be gonna = be going to は、「このまま進むとこうなる」というニュアンスがありますので、「それって、私たち二人はこの先デートを重ねて、5回目のデートを迎えることになるって言ってるわけ?」のような感覚になるでしょう。
モニカはポールとデートできて、とても喜んでいますので、その彼の口から「5回目のデート」という言葉が出たことを嬉しく思っていることが、このセリフからもわかりますね。
モニカが嬉しそうにそう言っているのはわかっているでしょうが、ポールは強気の発言をすることもなく、遠慮がちに Isn't there? 「5回目のデートはないかな?」と言っています。
デートできて嬉しいと思っている相手にそんな風に言われて、モニカは素直に喜び、「えぇ、そうね。5回目のデート、あると思うわ」と言った後、「あなたは(さっき)何を言おうとしていたの?」と尋ねます。

ever since she left me は、少し前の ever since she walked out on me と同じ意味ですね。

次の I haven't been able to, uh, perform... sexually. について。
ちょっと間を空けてから、sexually と言っているのがオチになっていて、モニカが口に含んだ飲み物をそのオチに驚いて吹き出すことになります。
perform は日本語にもなっている名詞「パフォーマンス」の動詞形で、他動詞では「(仕事などを)する、行なう」という意味。
例えば他動詞であれば perform の次に「行なう内容」が続くので、perform の後に続く言葉を聞くまでは perform が示す内容がわからないというのが英語の仕組みであり、その仕組みを利用したジョークになっています。
perform の次の言葉を待ちながら、モニカが湯呑み(湯のみ)の飲み物(お茶?)を口に含んだ後、sexually 「性的に」という言葉が出てきたので、モニカは思わず口に含んだ飲み物を、ポールに向かって吹き出してしまう形になります。
先ほども書いたように、perform+目的語という他動詞の形で「(仕事などを)する、行なう」という意味になりますが、今回のセリフでは、perform sexually のように、perform+副詞の形を取っていますので、この perform は目的語を取らない自動詞になります。
この自動詞は、研究社 新英和中辞典の、以下の意味があてはまるでしょう。
perform=【自】[well などの様態の副詞を伴って] 〈機械・人が〉(うまく)働く
This new car performs well on bad roads. この新車は悪路でもよく走る[性能がよい]。


perform well で「うまく働く、機能する」という意味になるので、perform sexually なら「性的に機能する」という意味になるでしょう。
I haven't been able to, uh, perform... までだと「何らかの仕事や行為をすることができなくなった」という話に聞こえますので、その仕事や行為に当たる目的語が何かを聞こうと待っていたところ、sexually という副詞がくることで「自分は性的に機能しなくなってしまった」という「彼の能力・機能の話」であることがわかる、というオチですね。
sexually という性的な言葉を使うことそのものも「エッチ系のオチ」として笑いを誘うわけですが、「何かを行う」という話(他動詞)かと思っていたら「自分が機能するかしないか」の話(自動詞)だった、というところも笑いのポイントになっていると思いました。


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posted by Rach at 14:30| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月11日

結婚したの、8歳くらいだっけ? フレンズ1-1改その22

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11:50
ジョーイ: This is the best thing that ever happened to you! You got married. You were, like, what? 8? Welcome back to the world. Grab a spoon! (このこと[今回のキャロルとの別れ]は、ロスにこれまで起こった出来事の中で、最高の出来事なんだぞ! ロスは結婚した、その時、ロスは、ほら、8歳くらいだったっけ? (現実の)世界によく戻ってきた! スプーンを掴めよ!)
ロス: I honestly don't know if I'm hungry or horny. (正直言ってわからないよ、僕は(今)空腹なのか、それとも(性的に)ムラムラしてるのか。)
チャンドラー: Stay out of my freezer. (俺のフリーザー(冷凍庫)から離れとけ。)

This is the best thing that ever happened to you! は、「これ(このこと)は、お前に今までに起こった(中で)最高のことだ」という意味。
「お前は結婚した」の後、You were, like, what? 8? と言っていますが、この 8 は「8歳」のこと。

どんなに若く結婚していたとしても、「8歳で結婚した」ということはないのですが、そのくらい世間を知らない若い間に結婚してしまった、他のいろいろな女性のことを知らずに、「この人が僕のたった一人の人だ」と信じて結婚した、というニュアンスで言っているのでしょう。

「8歳」は、日本だと小学校低学年(小2〜小3)くらいなので、You were, like, what? 8? は「お前は小2だったっけ?」みたいなニュアンス。
「フレンズ」の他のエピソードでも「小さな子供」の例えで、8歳という数字がよく使われています。
参考までに、フレンズ1-1 以外のエピソード番号だけ挙げておくと、フレンズ1-5, 2-5, 5-9、10-14 で「8歳」という表現が登場します。
上に「お前は小2か!?」みたいなニュアンスだと書きましたが、フレンズ6-10 では、「8歳」ではなく「小2」(second grade)を使ったセリフも出てきます。

この「8歳」(eight)というのは、フレンズ特有のものではなくて、他の作品でも eight という数字が使われていました。
参考までに、作品名と eight のセリフを以下に簡単にご紹介しておきます。

映画「鉄ワン・アンダードッグ」(原題:Underdog)
ジャック(息子): I told you I've wanted a dog since I was, like, eight. (僕は犬がずっと欲しかった、って言ったんだよ、ほら、8歳の頃からね。)

海外ドラマ「The O.C.」のシーズン1第5話「アウトサイダー」(原題:The Outsider)
その1話の中に2回、eight という言葉が登場します。
1つ目。
セス: I have an extra ticket to the IMAX, Donnie. A shark movie, hammerheads, very violent. (IMAX シアターのチケットが1枚余ってるんだ。サメの映画だ、ハンマーヘッド(シュモクザメ)の。すっごく凶暴なんだよ。)
ドニー: What are you, like, 8? (お前は子供か?)
The O.C. での2つ目の例。
ジュリー: Which means I've been jealous of you since I was 8. (それはつまりこういうことよ、私は8歳の頃からあなたをずっと妬(ねた)んでいたの。)

上に挙げた例の eight 「8歳」という言葉はそれぞれ、「お前はガキか?」的にバカにしたセリフであったり、「小さな子供の頃から」というニュアンスで使われています。
「ガキ、小さな子供」というニュアンスで 8(eight)という年齢を使う例はフレンズ以外にもある、ということですから、「子供」という意味で eight を使っても、ネイティブには問題なく意味が通じると考えて良いでしょう。

ついでに、「どうして 7歳(seven)や9歳(nine)ではなくて、8歳(eight)なのか?」については、あくまで私見ではありますが、これらの単語の中では、eight が一番発音しやすい、発音がラクだからかなぁと思います。

seven だと v の音を発音する時に、「前歯を下唇に乗せる、当てる」という口の動きが必要です。
また、nine の n- は日本人が考えるよりもずっと力の強い音で、「鼻に抜く」音ですよね。
(強い音だからこそ、not, no などの否定語に使われているのだろうと思いますし、would と wouldn't の聞き分けも、n- が聞こえるか聞こえないかで判断することができる、ということだと私は思っています。)

それに比べると、eight の発音は、語尾の -t という破裂音は消失してしまうので、日本人がカタカナで書く「エイト」ではなく、「エィ」のような発音になります。
そのように発音を比較しても、「エィ」が断然ラクだと思えますから、それでやたらと eight が使われることになるのかなぁ、と。

「なぜ”8歳”なのか?」を追求すること自体はあまり意味のないことかもしれませんが、「ガキ、小さな子供の年齢として、英語ではよく eight という数字を使う」ということを知ることには意味があると思っています。
自分の知り合いのネイティブがたまたま eight と言っただけであれば、その人の言い回しの癖みたいなものである可能性もありますが、Friends, Underdog, The O.C. と、それぞれ監督も脚本家も違う作品で、eight が同じニュアンスで使われていたということであれば、「英語ではそういう言い回しをするんだな」と判断しても構わないと思うのですね。

Welcome back to the world. は「(現実の)この世界にようこそ! よく戻ってきた」という感覚。
ロスは若くして結婚したけれど、それが今回離婚することになって、再びフリーになった。アイスクリームのフレーバーをいろいろ吟味して選べるように、今は素敵な女性を選べる立場になったんだぞ、という意味で、「この世界によくぞ戻ってきたな。お帰り」と言っているわけですね。

Grab a spoon! は「スプーンを掴(つか)め!」。
スプーンを掴んで、アイスクリームで好きなフレーバーを選ぶように、女性を自分の目で選んでみろよ、と言っているのです。
好きなものを物色して食べる準備をしろよ、というところで、女性に対する話だと「さぁ、ガールハントの準備はいいか?」という感じですね。
いかにもプレイボーイのジョーイの言いそうなセリフです。

ちなみに、ジョーイが、eight? と言い、チャンドラーが「何ばかなこと言ってんだよ」という感じで首を横に振っている後ろに、The SPEED RACER Show のポスターがはってあります。
これは日本アニメ「マッハGoGoGo」で、アメリカでは Speed Racerというタイトルで放映されて、結構人気だったそうです。
アメリカで人気の作品ということで、フレンズ1-13 では、チャンドラーがこのアニメの絵柄のTシャツを着ていますし、フレンズ2-18 では、セリフの中に Speed Racer guy (「スピードレーサー」の男(主人公))という言葉も出てきます。
2008年にはアメリカで Speed Racer というタイトルで実写映画化もされました。

I honestly don't know if... は、「正直(に言って)、〜なのかどうなのか僕にはわからない」。
そして、自分は hungry (空腹)なのか horny なのかわからない、と言っています。
horny は「性的に興奮した、ムラムラしている、エッチしたがっている」という意味。
horn は「角(つの)」で、horny だと「角の、角のように(硬い)」。
身体のある部位(笑)が horn 「角(つの)」のようになっていることからきた表現です。
アカデミックな辞書である、LAAD (Longman Advanced American Dictionary) には載っていませんでしたが、Macmillan Dictionary では以下のように出ています。
horny : VERY INFORMAL sexually excited
つまり、「(非常にインフォーマル) 性的に興奮している」。
LAAD に載っていなくて、マクミランでも「非常にインフォーマル」と書いてあることから、かなり露骨な表現だと言えるでしょう。

お腹がすいてきたんだかガールハントをしたいんだか(食欲の話だか性欲の話だか)よくわからなくなってきた、「アイスのフレーバーの話をされた後に、スプーンを掴んでさあ食べろ、みたいに言われたら、アイスを食べなきゃ、って思っちゃいそうだよね」みたいなことでしょう。
Stay out of は「〜の外にステイする、とどまる、いる」ということですから、「〜から距離を取る、離れる、離れておく」という感覚。
freezer は「フリーザー、冷凍庫」で、アイスクリームが入っている場所というイメージ。
チャンドラーは MY freezer のように、マイを強調して言っていますが、「空腹なのか、ムラムラしてるのかわからないや」と言ったロスに、「俺の冷凍庫には近づくなよ。アイスが食べたくなったからって、”俺の”アイスには手を出すなよ」と言ったことになるわけですね。


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posted by Rach at 14:38| Comment(3) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月09日

ビングチェリーとジミーズ フレンズ1-1改その21

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11:39
ジョーイ: There's rocky road and cookie dough and bing cherry vanilla. You could get 'em with jimmies or nuts or whipped cream. (ロッキーロードやクッキードー、それに、ビング(!)チェリーバニラ。その(様々な)フレーバーに、スプリンクル(チョコスプレー)やナッツやホイップクリームをトッピングすることもできるんだぞ。)

ジョーイは、世間にはたくさんのアイスクリームのフレーバーがある、と言った後、具体的なフレーバーの種類を挙げています。
フレーバーの名称なので、「どんなものか画像を見てみたい」ということであれば、Google の画像検索で、「ロッキーロード アイス」「クッキードー アイス」などで検索すれば、その写真がたくさんヒットします。

日本では「サーティーワン」として知られているアイスクリームチェーンは、本国アメリカでは、Baskin-Robbins という名前ですが、その「サーティーワン」のサイトの「商品情報 フレーバー」を見てみると、「Standard Flavor (スタンダードフレーバー)」の中に「ロッキーロード」が載っています。
B-R サーティーワン アイスクリーム>フレーバー>ロッキーロード(R)
サイトの説明文には、
ロッキーロード(R)
岩をアーモンド、雪はマシュマロ、ロッキー山脈のドロンコ道をチョコレートアイスクリームで表現。
その名もロッキーロード(R)!

と書かれています。

ロッキーロードという名前の横には、(R)マーク(実際には、丸の中に R が入ったマーク)がついています。
(R) は、registered 「登録された、登録済みの」ということで、この名前は登録商標になっているようです。
説明には「ロッキー山脈のドロンコ道」と説明されており、また、rocky road は「岩だらけの道」という意味にもなりますが、それをサーティーワン(Baskin-Robbins)が、アイスクリームのフレーバーの名前として登録している、ということですね。

現在、サーティーワンのサイトには「クッキードー」という名前のフレーバーは載っていないのですが、以前、近所のサーティーワンで貰ってきた(笑)お店のリーフレットには、チョコチップクッキードーというものが載っていました。
リーフレットの説明文は、
チョコチップクッキードー CHOCO CHIP COOKIE DOUGH
キャラメルとバターの風味を加えたバニラアイスクリームに、チョコチップ&ソフトクッキーまで、美味しさがぎっしり!


この2つのフレーバーは有名らしく、英辞郎にも以下のように出ていました。
rocky road=ロッキー・ロード◆チョコレートアイスにアーモンドとマシュマロが入ったもの。
cookie dough ice cream=クッキー・ドウ・アイスクリーム◆バニラアイスにクッキーの生地(焼く前)がそのまま入ったもの。

上の説明に「クッキーの生地(焼く前)」という説明がありますが、同じく英辞郎では、
cookie dough=クッキーの生地
と説明されています。

「焼く前のクッキーの生地」がクッキードー(クッキー・ドウ)ということですが、アメリカではクッキーの生地を、焼く前の「生の状態」で食べる人も結構多いようです。
実際に、フレンズ1-4 では、クッキードーを食べているシーンも出てきます。
フレンズでは、アイスクリームを巨大なカップのままスプーンを突っ込んでヤケ食いする、というシーンもよく見かけますが、フレンズ1-4 でのクッキードウもその「ヤケ食い」のようです。

bing cherry vanilla について。
とりあえず bing は置いといて(笑)、「チェリー・バニラ」というのは、バニラにチェリーが入ったものだろうと容易に想像できますね。
チェリーバニラで画像検索すると、ハーゲンダッツのカップの画像で Cherry Vanilla が見つかります(現在は販売していない模様)。

そして、bing について。
bing を含むジョーイのセリフは、DVD英語字幕では、
Rocky road and cookie dough and bing cherry vanilla.
と書かれていたのですが、ネットスクリプトでは、
There's Rocky Road and Cookie Dough, and Bing! Cherry Vanilla.
と表記されていました。
実際、ジョーイは Bing! の部分に力を入れて発音していましたので、その言い方と、ネットスクリプトの表記から、「Bing! というのは、Bam! 「バン!」「バーン!」と似た感じの擬音語で、勢いをつけている感じだろう」という見解を、私は過去記事で書いたのですが、その後、読者の方から、Bing Cherry (ビングチェリー、Bing 種のチェリー)というものが存在することを教えていただきました。

Wikipedia 日本語版: アメリカンチェリー の説明を引用させていただくと、
アメリカンチェリーは、主にアメリカ合衆国西海岸で取れるサクランボ。代表品種はビング (Bing cherry) で、日本への輸入量の9割を占める。

ですから、bing cherry vanilla というのは、「ビングチェリー、ビング種のチェリー(bing cherry)を使ったバニラ」ということで間違いないようです。
DVD英語字幕では、bing cherry vanilla のように、特に bing を強調することなく表記してありましたが、そういうチェリーを使ったフレーバーの名前、種類だったということですね。

ジョーイが、Bing! と発音したことについては、ビングチェリーというフレーバーを説明する時に、ちょっとリズム感を出したり、景気づけみたいに勢いをつける感じで、Bing! と力を込めて大袈裟に発音してみた、ということなのだろうと思います。
過去記事のコメント欄でも書いたのですが、「どーん!ぶり飯(どんぶりめし)でも食えよ!」などと激励するような感覚かなぁ、と。
フレーバーの種類として、チョコ系、クッキー系、フルーツ系を順番に挙げたわけですが、フルーツ系にもいろいろある中で「ビングチェリーバニラ」を使ったのは、ジョーイに「ビング!」と言わせて励まし感を出すような演出だったのかなぁ、と思ったりもします。
ちなみに、チャンドラーの名前は、Chandler Bing ですが、特にそのビングという名前とかけたシャレとかではないようです。

'em は them のことで、その前に挙げた様々なフレーバーのアイスクリームのこと。
そういうものを、ナッツやホイップクリームと一緒に get できる、と言っているので、アイスクリームの上にナッツなどをトッピングするイメージで言っていると想像できます。
好きなフレーバーを選べる上に、好きなようにトッピングもできちゃうんだぞ、ということですね。

ジョーイに言わせると、「僕にはこの女性しかいない」と心に決めてしまったロスは、アイスリーム屋さんでいつも同じフレーバーしか注文しないやつ、様々なトッピングを試したりもしないやつ、ということのようで、アイスのフレーバーを選ぶみたいに、女性もいろいろ選べるんだから、「僕には一人だけ」とか思い込むのはやめろよ、という彼なりのアドバイスなわけでしょう。

そんな風に、with jimmies or nuts or whipped cream は、アイスのトッピングであることが想像できますが、ナッツとホイップクリームはわかるとして、ジミーズとは何か?
DVDの日本語音声(吹替)では「トッピングだって、チョコもあれば、ナッツも、ホイップクリームも」となっていましたが、やはり「チョコ」のようです。

Wikipedia 英語版: Sprinkles に、Alternative names(別名)として jimmies が載っています。
つまり、ジミーズとは、スプリンクルズ(Sprinkles)とも呼ばれているもので、ウィキペディアに画像が出ていますが、カラフルな色がついているものもある、細かく小さな糖菓です。
お菓子作りの材料として、日本では「チョコレートスプレー」「チョコスプレー」「カラースプレー」と呼ばれているものですよね。
クリスピー・クリーム・ドーナツに、「チョコ スプリンクル」というドーナツもあるようですので、「スプリンクル」という名称になじみのある方もおられるでしょうか。

その jimmies という呼び名については、ウィキペディア内で何度も言及されており、特に興味深い部分を以下に引用させていただきます。

Types
In the Northeastern United States, sprinkles are often referred to as jimmies. "Jimmies", in this sense, are usually considered to be used as an ice cream topping, while sprinkles are for decorating baked goods, but the term can be used for both.

つまり、「アメリカ北東部では、スプリンクルズはしばしば、ジミーズと言われる。スプリンクルズが焼き菓子のデコレーション用であることに対して、この意味での「ジミーズ」はたいてい、アイスクリームのトッピングとして使われるものとみなされるが、その(ジミーズという)用語は(焼き菓子、アイスの)両方に使われることが可能である。

History
The candy company Just Born cites its founder, Sam Born, as inventing the "chocolate" sprinkles called "jimmies" (which may never have contained any chocolate) in Brooklyn, New York, USA.

つまり、キャンディー会社(注:英語の candy はチョコレートを含みます)のジャストボーン社は、その創始者サム・ボーンが、アメリカ・ニューヨーク・ブルックリンで、「ジミーズ」と呼ばれるチョコレート・スプリンクルズ(チョコレートは全く含まれていなかった可能性がある)を発明したと言及している。

「主にアイスクリームのトッピングに使われる」「発明されたのはニューヨーク・ブルックリン」というウィキペディアの説明を見ると、NYに住むジョーイが、アイスクリームのトッピングとして、さらっと jimmies という名前を出したのもうなずける気がしますね。


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2016年11月07日

ただ一人の女性しかいないとしたら フレンズ1-1改その20

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11:15
(CUT TO ROSS' APARTMENT)
ロスのアパートメントに画面がカット。
ロス: You know what the scariest part is? What if there's only one woman for everybody, y'know? I mean, what if you get one woman, and that's it? Unfortunately, in my case, there was only one woman... for her. (最も恐ろしい部分(ところ)が何かわかる? もし、それぞれの(一人ひとりの)人に対して、ただ一人の女性が存在するとしたら[ただ一人の女性しかいないとしたら]どうなる、だろ? ほら、もし一人の女性を得て、それでそれっきり[それで最後]だとしたら? 不幸なことに、僕の場合は、ただ一人の女性が存在したんだ… 彼女に対して[彼女にとって]。)
(以下のジョーイのセリフは長いので、分割して和訳をつけます)
ジョーイ: What are you talking about? One woman? That's like saying there's only one flavor of ice cream for you. Lemme tell you something, Ross. There's lots of flavors out there. (何、言ってんだよ。「一人の女性」だって? それってまるで、自分にはたった一つのアイスクリーム・フレーバーしかない、と言っているようなもんだ。俺に一言言わせてくれ、ロス。世間にはたくさんのフレーバーがあるんだぞ。)

You know what the scariest part is? を直訳すると、「最も恐ろしい(scary)部分は何か知ってる?」というところですが、「最も恐ろしいのはこういうことなんだよ」とこれからその内容を述べる際の、前振りのセリフになります。
You know what? というフレーズもフレンズによく出てくるのですが、これも「何が〜か知ってる?」という言葉を先に言っておく感覚で、何かの話題を提供する前に「ねぇ知ってる?」「あのさ」「いいかい」というニュアンスで使われます。
豆しばの「ねえ知ってる?」のニュアンスが、You know what? に近いと常々思っているのですが(笑)、豆しばの場合も、先に「ねえ知ってる?」と言った後で、豆知識を披露していますよね。
英語の You know what? も、先に You know what? と言っておいてから、相手に伝えたい、知らせたい内容が続くことになります。

What if は、今回のエピソードで、"What if I don't wanna be a shoe?" のセリフにも出てきましたが、「もし〜ならどうなるか? どうなるの?」。
there's only one woman for everybody は「あらゆる人に対して、ただ一人の女性がいる」。
I mean は「それはつまり」と言い換える感覚。
you get one woman, and that's it は「一人の女性をゲットして、そしてそれっきり[それでおしまい・終わり]」になるでしょう。
この you は、ロスが今、話している相手の、ジョーイやチャンドラーを指しているのではなく、「人、人々」のように一般の人を表すニュアンスになります(なるほど英文法 p.77)。
that's it は、「それ(that)がまさに望むもの(it)である」のように「ゲットしたその女性が、自分が求めていたその人である」と解釈することも可能かもしれませんが、この場合は「全ての人に一人ずつの女性が存在していて、ある人をゲットしたらそれ以上はゲットできない(その人が最初で最後)」的なニュアンスで言っているように感じるので、「もし一人の女性をゲットして、それっきり、だとしたら?(二人目の女性はゲットできないとしたら?)」という意味で言っているのだろうと解釈しました。

その後、不幸なことに僕の場合は、と言って、there was only one woman... for her. と言っています。
for her の前に少し間(ま)があって、for her と言った後、笑い声(ラフトラック)が起きていますので、for her がオチになると考えられるでしょう。
her を取りあえず「彼女」と訳すと、「不幸なことに僕の場合は、ただ一人の女性が存在した、彼女にとって」になるでしょう。

「彼女」という言葉から想像される女性は、元妻キャロルか、キャロルのレズビアン・パートナーのスーザンかのどちらかになるでしょうが、フレンズたちとの会話の中で、ロスが代名詞で「彼女」と言う場合は、元妻キャロルを指すと考えるのが自然だろうと思います(妻のキャロルについての言及なしに、いきなりスーザンの方を her とは表現しないだろうという意味で)。

「それぞれの人間には、その人に合うただ一人の女性が存在する。元妻キャロルは僕にとってただ一人の女性だったけど、不幸なことに僕の場合は」と言ってから、「ただ一人の女性が存在したんだ、キャロルにとって」と表現することで、「僕にとってキャロルがただ一人の女性だったように、キャロルにとっても”ただ一人の女性”となる人が存在した」→「妻には”運命の女性”がいた」→「女性に妻を取られてしまうことになった」ことを表現していることになるでしょう。

このロスのセリフでは、最初の部分で、What if there's only one woman for everybody と言っています。
everybody という単語を使っていますが、「あらゆる(一人ひとりの)人に対して、女性がたった一人存在する」のように表現していることから、ロスは everybody を every man 「全ての一人ひとりの男性」のニュアンスで使っているのだろう、ロスは自分が男性であることから、every man を everybody と表現しているのだろうと想像できますね。
その everybody のセリフを聞いた時は、everybody = every man という意味だと自然に解釈され、特に違和感もないですが、for her という言葉がオチだとすると、このロスのセリフで、for everybody という「(男女どちらでも可能な)中性名詞」を使っていたことが意図的なものであったということになる気がします。
ロスは男だから、every man の意味で everybody と表現したんだな、と聞いている人には違和感なく思わせておいて、最後の for her をジョークとしてオチにするために、最初は for everybody を使っておいた、、という脚本上のテクニックなのでしょう。

英語では、for everybody, for her の部分は、文の最後に来ますよね。
ですから、「ただ一人の女性が存在する、それぞれの男性に対して」という一般的な話の後、「ただ一人の女性が存在したんだ、、、彼女(という女性)に対して」の for her の部分が、うまく最後のオチになってくれるわけですね。
「女性である妻に対して、ただ一人の(運命の)”女性”が存在した」こと、「妻の運命の人は(男性の僕ではなくて)女性だった」ということが、僕にとっての不幸だった、と言っていることになると思います。

妻の浮気相手、妻が現在愛する相手が男性であっても、それはもちろんショックでしょうが、ロスとしては「妻の相手が女性」であることは、さらにショックな出来事なのでしょう。
みんなにもやたらと、元妻がレズビアンであることばかりを言われているロスは、「全ての人にはただ一人の女性がいて、僕にとってはキャロルがそうだった。でも、ただ一人の女性がいたんだよね、(女性である)キャロルにも」と表現することで、「(男性ではなく)女性に(!)妻を奪われてしまった」ことを、自虐的に表現したセリフになっていると思います。

(2016.12.5 追記)
Unfortunately, in my case, there was only one woman... for her. について、コメント欄でご意見をいただきました。
下のコメント欄に追加説明がありますので、詳しくはそちらをご覧下さい。
(追記はここまで)

What are you talking about? One woman? は「何言ってんだよ? 一人の女性だって?」ということですね。
What are you talking about? を直訳すると、「あなたは何について話をしているのですか?」ということですが、今回のジョーイのように、キツい感じで言うと、「(まったく)お前は何(ばかなこと)言ってんだよ」というようなニュアンスになります。
あきれるような発言をした相手に対して使われる、フレンズ頻出表現ですね。

That's like saying の like は「〜のような」で、That's like saying は「それはまるで〜と言っているようなものだ」。
ですから、セリフ全体としては、「それは、アイスクリームのフレーバーがお前にとってたった一つしかない、と言っているようなものだ」になります。

Lemme tell you something の lemme = let me で、実際の発音のように綴った発音綴り。
「(俺から)お前に何か(一言)言わせてくれ」「一言いいか」という感じ。
There's lots of flavors out there. の out there は「あちらの外では」という感覚ですから、「外の世界では、世間では」というニュアンス。
「世間には、世の中には、世界には、たくさんの(アイスクリームの)フレーバーがある」のようにアイスクリームを例に出すことで、「自分にとって、女性が世界にたった一人しかいない、なんてことはないだろ」とジョーイが言いたいことがわかりますね。


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posted by Rach at 14:53| Comment(12) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月04日

留守電がまた切れた フレンズ1-1改その19

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10:52
(CUT TO RACHEL IN MONICA'S APARTMENT, TALKING ON THE PHONE AND PACING)
モニカのアパートメントのレイチェルに画面がカット。電話で話していて、歩き回っている。
レイチェル: Barry, I'm sorry. I am so sorry. I know you probably think that this is all about what I said the other night about you making love with your socks on, but it isn't... it isn't. It's about me. And I ju-- (STOPS TALKING; DIALS A NUMBER ON THE PHONE) Hi, machine cut me off again. Anyway.... (バリー、ごめんなさい。本当にごめんなさい。あなたが靴下を履いたままエッチしたことについて、あの晩、私が言ったことが全ての原因だとあなたが多分思ってるだろうってわかってる。でも違うの、そうじゃないの。私のせいなの。そして私は… [話をやめる。電話の番号をダイヤルする] はーい、留守電がまた切れたわ。とにかく…)

レイチェルは子機を片手にうろうろしながら、電話で話しています。
「バリー、ごめんなさい」と話していることから、電話の相手がバリーであることが想像されますね。
I know から with your socks on までの文章はとても長いですが、とにかくセリフは聞こえたままにイメージしていかないとその速さについていけませんので、今回も前から順番にイメージしてみましょう。
I know 「私は知ってる、わかってる」
私が知ってる、の内容は、
you probably think that 「あなたは多分、(that 以下であると)思っているだろう」
that 以下の内容は、
this is all about 「これは〜に関するすべてである」→「これはすべて〜である[〜が原因である]」
what I said the other night about 「〜について、あの晩、私が言ったこと」
you making love with your socks on 「あなたが靴下を履いて[履いた状態で]メイクラブ[エッチ]したこと」

自然な日本語にする場合には「(内容)を知っている」のように最後に I know 部分が来ることになりますが、英語では、「私は知ってる」「あなたは思ってる」の後に、知ってる内容、思ってる内容が続く形になりますので、その内容を待ち構える気持ちで音を聞くようにしましょう。

you making love は、making love が動名詞で、you が動名詞の主語に当たります。
with your socks on は、「靴下が on の状態で」→「靴下をつけたままで、履いたままで」というニュアンス(なるほど英文法 p.182)。

自然な日本語風に「あなたが〜だと思ってるだろうって(私には)わかってる」という形にすると、「靴下を履いたままあなたがエッチしたことについて、あの晩、私が言ったことが、今回の全ての原因だとあなたは思ってるだろうって私にはわかるけど」ということになりますね。
バリーが靴下を履いたままエッチしたことが原因、ではなくて、そのことについて私が言ったことが原因、みたいに言っていますので、バリーが靴下を履いたままであったことについて、レイチェルが何かバリーの気を悪くするようなことでも言ったのだろうと想像できます。

but it isn't は「(あなたは〜が原因だと思ってるかもしれないけど)でもそうじゃない」というところ。
It's about me. は「それは私について・関して(のこと)である」→「原因は私なの、私にあるの」というニュアンスになるでしょう。
そうやって電話で必死に話しているのですが、突然、レイチェルは話をやめ、その後、子機のボタンを押してまた電話を掛けている様子。
その行動から、「電話相手のバリーが、怒って電話を切ってしまった」のだろうと想像できるのですが、その後のレイチェルのセリフ machine cut me off again がオチになっています。
machine は「機械」ですが、この場合は、answering machine つまり「留守番電話」のこと。
まるで電話でバリーと話しているかのように、感情込めて話していたレイチェルですが、実は留守番電話に話していただけだった、留守電にメッセージを残していただけなのに、相手がいるみたいに話していた、という面白さです。
留守電の録音時間がオーバーして、電話が自動的に切れたので、また電話番号を押して掛け直しているわけですが、そうやって電話が切れてしまったことを、machine cut me off again と表現していることになります。
cut off は「切る+分離」なので、「機械が私を切り離した」→「留守電に電話を切られた」ニュアンスがよく出ていますね。
again と言っていることから、前にも切られたことがある→(多分、電話に出てくれないバリーに対して)「何度も何度も留守電にこんなメッセージを吹き込んでいる」らしいことが想像され、そこも笑いのポイントになっていると言えるでしょう。


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posted by Rach at 14:47| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月02日

偶然を装い、壊してみる フレンズ1-1改その18

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10:24
(CUT TO MONICA AND PAUL EATING IN A RESTAURANT)
モニカとポールがあるレストラン(日本料理店らしい)で食事をしている場面にカット。
モニカ: Oh, my God. (まぁ、なんてこと!)
ポール: I know, I know, I'm such an idiot. I guess I should've caught on when she started going to the dentist four and five times a week. I mean, how clean can teeth get? (そうなんだよ。僕は何てバカなんだ。彼女が週に4、5回も歯医者に通い始めた時に、気づくべきだったのに、って思うよ。ほら、(そんなに通ったら)歯がどれほどきれいになるか?[きれいになりすぎちゃうだろ?])
モニカ: My brother's going through that right now. He's such a mess. How did you get through it? (私の兄も、今まさにそういうことを経験しているところなの。兄は本当にボロボロよ。あなたはどうやってそれを乗り切ったの?)
ポール: Well, he might try accidentally breaking something valuable of hers. Say her-- (そうだな。彼(君の兄さん)は、彼女(妻)の持ち物で価値のあるものを「ついうっかり」 break してみてもいいかも。例えば彼女の…)
モニカ: Leg? (脚を break するの?[脚を骨折させるの?])
ポール: (LAUGHING) That's one way of going through it. Me, I- I went for the watch. ([笑いながら]それも一つのやり方だね! 僕の場合は…僕は腕時計にしてみたよ。)
モニカ: You actually broke her watch? (実際に彼女の腕時計を壊したの?)

直前のロスの部屋でのシーンの最後にチャンドラーが、Oh, my God. と言っていましたが、次のモニカとポールのシーンの冒頭でも、モニカが同じセリフ、Oh, my God. と言っています。
あるシーンの最後のセリフと、次のシーンの最初のセリフが同じセリフになる、というような演出は日本の作品にもよくありますね。
あっちでもこっちでも、つまり、全然違う場所で別の人が同じセリフを言っている面白さと、同じセリフを連続させることで、シーンをスムーズに繋げるという効果もあるでしょう。

レストランのシーンが始まった途端にモニカが「なんてこと!」と言っていることから、その前に何か驚くような話をポールがしていたことが想像されますね。
次のポールのセリフを聞くことで、その内容がだんだんわかってくるという仕組みです。

idiot は「ばか、まぬけ」。
自分自身に対して「僕は何てバカなんだ」と嘆く時に、この "I'm such an idiot." がよく使われます。

catch on は「わかる、理解する、…の意味を悟る」。
catch は「捕まえる」で on という接触を表す前置詞が使われているので、on 以下のものに「手が届く」感じが出ていますよね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
catch on : to begin to understand or realize something
つまり、「何かを理解したり、気づいたり[悟ったり]し始めること」。

should+have+過去分詞形は「〜すべきだったのに(実際はしなかった)」ということですから、I should have caught on は「僕は気づくべきだった」と言っていることになります。

when 以下で「どんな時に僕は気づくべきだったか」を語っていますが、その内容は、「彼女が1週間に4、5回も歯医者に通い始めた時」。
how clean can teeth get? は「歯がどれほど(どれだけ)きれいになることができるか」ですから、「歯のクリーニングのために歯科医に週に4、5回も通ったら、歯がきれいになりすぎる」→「歯のクリーニングに通うにしては、回数が多すぎる」ということを言っていることになります。

ちなみに、歯のクリーニングに週4、5回通うという話を聞くと、私は アリー my Love(Ally McBeal)3-17 での「週3回の歯のクリーニング」の話を思い出してしまいます。
過去記事でも触れたことがあるのですが、ここでもまた参考までにそのやりとりを挙げておきますね。

アリーが新しい弁護士マークの部屋を訪ねると、歯医者さんに置いてあるような椅子の上で、マークが歯科衛生士に歯をクリーニングしてもらっている。
驚くアリーに、
マーク: I get my teeth cleaned three times a week. Having the chair just saves time. I let the hygienist make house calls. (僕は週に3回、歯をクリーニングしてもらってるんだ。その(歯医者にあるような)椅子を自分で持っていたら時間の節約になるんだよ。(歯科)衛生士に往診してもらってる。)
アリー: Three times a week? (1週間に3回も?)
マーク: It's the little things that win trials, Ally. Fresh breath, clean teeth. (小さなことが裁判の勝敗を分けるんだよ、アリー。さわやかな息、きれいな歯。)
アリー: What planet are you from? (あなたはどこの惑星の出身なの?)

椅子まで持ち込んで往診してもらっていることに加え、週3回も? という部分でもかなり驚いているので、それを考えると、ポールが言っている週4、5回というのはやはり多すぎるのは間違いないですね。

ポールは she という代名詞を使って説明していますが、「彼女が歯科医に週4、5回も通うようになった時に、気づかなかった僕がバカだった」と言っていること、モニカとポールが今デート中であることを考えると、ポールは「別れた妻が浮気していた時の話」をしていることが想像できますね。
「私の兄も、今まさにそういうことを経験しているところなの」というモニカのセリフも、「ポールは妻と離婚した」ことを、さらにはっきりさせています。
go through は「体験する、経験する」。
フレンズ シーズン1改、始めます フレンズ1-1改その1 のフィービーのセリフ "I don't want her to go through what I went through with Carl." にも出てきました。

前のシーンと今回のシーンを繋ぐ部分で、Oh, my God. というセリフが連続して出てきた効果については既に語りましたが、前のシーンのロスも、今回のポールも、「妻の浮気の兆候があったことに、僕は気づくべきだったのに」(ロス: I should have known/ポール: I should've caught on)と同じようなセリフを言っていることも、ポイントになるでしょう。
I should have p.p. (過去分詞)の「〜すべきだった(のに実際には〜しなかった)」という後悔のニュアンスを掴むのにも良い例ですね。
mess は名詞で「混乱、めちゃくちゃ」という意味で、そこから「考えや見かけなどが乱れている人」という意味にもなります。
LAAD では、
be a mess : to be in a bad emotional or mental state
例) She's a mess when she drinks.

つまり、「感情や心がひどい状態にあること」。例文は「彼女は飲むと、感情が乱れる」。

get through は「(困難を)乗り切る、切り抜ける」。

try accidentally breaking について。
まず、try breaking、つまり、try ...ing 形になっていることに注目してみましょう。
壊そうとする(try to break)のではなく、実際に壊してみる(try breaking)ことを勧めているのですね。
try の後に動名詞(-ing 形)が続くか、to 不定詞が続くかは、try to kill (殺そうとする。未遂)と try killing (試しに殺してみる。既遂)ほどの差が出ます(なるほど英文法 p.191)。

accidentally は「偶然に、ついうっかり」。
この単語の基本的な意味は、計画されたり意図されたりすることなく起こることで、「そんなつもりはないのに(たまたまそうなっちゃった)」というニュアンス。
上のセリフでは、「偶然に」というのを意味ありげに使っていて、本当は「偶然を装った風にして、偶然ってことにして」という意味になります。
わざと壊したんじゃないんだ、偶然落として、偶然何かに当たって…などと後で言い訳できるように、ですね。
そういうニュアンスをはっきり表す、accidentally on purpose 「偶然を装っているが、実際は故意に」というフレーズも存在しますが、ここではポールは「そういう意味だってわかるよね」という感じで、あえて、accidentally だけで止めているわけです。

breaking something valuable of hers と言ったところ、モニカが break her leg? と尋ねるのが面白いですね。
break には「…の骨を折る」という意味もあり、break her leg なら「彼女の脚(の骨)を折る、脚を骨折させる」ということ。
彼女の大事なものを break する、と聞いて、モニカは間髪入れずに真面目な顔で、「脚を折るの?」と返しますが、さすがにそこまではしないよ、という意味でポールは笑っているのですね。
日本語では、時計を「壊す」、骨を「折る」、と別の動詞を使いますのでしっくり来ませんが、英語ではどちらも break なので、自然な流れのジョークになるわけです。

go for は「…に向かって進む、…を求める」で、「…を試みる、試してみる、やってみる」という意味。
actually は「本当に、実際に」それを実行に移したの? というニュアンスになります。


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posted by Rach at 15:10| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする