2017年05月29日

俺ならあのものまねだけで結婚する フレンズ1-3改その20

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10:21
チャンドラー: Oh, yeah. I'd marry him just for his David Hasselhoff impression alone. You know I'm gonna be doing that at parties, right? (DOES IT)(あぁ、そうだよ。彼のデビッド・ハッセルホフのものまね(物真似)だけで、俺なら彼と結婚するね。パーティーで俺があのものまねをやるだろうって思うだろ?)
ロス: You know what I like most about him, though? (だけどさ、僕がアランのことで何が一番好きかわかる?)
みんな: What? (何?)
ロス: The way he makes me feel about myself. (僕に自分自身を感じさせてくれることだよ。)
みんな: Yeah... (そうだな…/そうね…)
(AD BREAK)
CMブレイク

レイチェルが「モニカの恋人はアランで決まりよ」のように言った後、チャンドラーも同意して、I'd marry him のセリフを言っています。
I'd marry him というのは、I would marry him で、would を使うことで、If I were you, I would 「もし俺がモニカの立場なら」という仮定のニュアンスが入ることになります。
このような I'd は、「俺ならこうするね」ということから「君はそうすべきだよ」というアドバイスとしてもよく使われます。
DVDの日本語訳(吹替)でも「絶対結婚すべきだよ」と訳されていました。

I would ではなく、I'd と省略されていることが多いため、音にしても一瞬、文字にしてもわずかなスペースの -'d になりますが、それが入ることで微妙なニュアンスを加えることができるということになります。
チャンドラーは男性ですし、チャンドラー自身が結婚相手としてアランのことを見ているわけではないので、I will marry him 「俺は彼と結婚する(ぞ)」のように will を使うと、まるでチャンドラーに彼と結婚する意志があるかのように聞こえてしまいますね。
ここではチャンドラーにそのつもりがあるかとか、チャンドラーがそうしたいかどうかの話ではなくて、「俺がモニカの立場なら、俺が女性なら」のようなニュアンスで、I'd (I would) を使っているということを意識して下さい。

impression はまずは「印象」という意味で覚えることが多いでしょうか。
first impression なら「第一印象」ですね。
このセリフの impression は「ものまね(物真似)」という意味で使われています。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
impression : the act of copying the speech or behavior of a famous person in order to make people laugh (SYN: imitation)
例)Sandy does a pretty good impression of Madonna.

つまり「人を笑わせるために、有名な人の話し方や行動をコピーする行為」。例文は「サンディはかなり上手なマドンナのものまねをする、彼女はマドンナのものまねがかなり上手だ」。

デビッド・ハッセルホフ(David Hasselhoff)は、テレビドラマ「ナイトライダー」(Knight Rider)、「ベイウォッチ」(Baywatch)などで有名なアメリカの俳優です。
Wikipedia 日本語版: デビッド・ハッセルホフ

ここでは、ベイウォッチのシーンのものまねをしています。
DVDの日本語訳でも「”ベイウォッチ”のミッチ」と訳されていました。
Wikipedia 日本語版: ベイウォッチ
ベイウォッチとは水難監視救助隊のことで、デビッド・ハッセルホフは、ライフセイバーのミッチ・ブキャナン(Mitch Buchannon)役を演じています。
ベイウォッチは、海で事故があると走ってその現場に向かうので、走るシーンが多いです。
女性隊員はグラマーな肢体の水着姿で走るため、それを楽しみにしている男子が多いようで、チャンドラーとジョーイがこの番組のファンであることが後のエピソードにも出てきます。
女性達が走っている時、画面はスローモーションになっていて、それもこの番組の人気の大きな要素となっています(なぜスローモーションになると男子が嬉しいかはお察し下さい^^)。

アランがしたというハッセルホフの真似(まね)を、チャンドラーは再現していますが、そのしぐさを見ていると、指を差しながら、動きがスローになっている感じがしますね。
スローモーションでミッチが部下に指示を出しながら走っているシーンのまねをしているのでしょう。
アランがやったその真似が面白いから、これからパーティーがあったら俺もその真似をしよう、とチャンドラーは言っていることになります。

ちなみに 2017年5月25日に「ベイウォッチ」の劇場版新作が全米公開されたそうです。
ミッチ役がドウェイン・ジョンソン(ザ・ロック)で、ザック・エフロンも出演しているそうです。
また、元祖ミッチ役のデビッド・ハッセルホフもその映画にゲスト出演しているようですね(先週、新作映画が公開されたばかり、というのはかなりタイムリーなので、ご紹介させていただきました)。

その後、ロスが「僕がアランのことで何が一番好きかわかる?」と言った後、The way he makes me feel about myself. と言います。
それを言ったロスは遠い目をしていて、それを聞いた、モニカ以外のフレンズたちも「そうだよな、そうよねぇ」という感じで、各自がソファに座ります。
このシーン、Netflix では、Yeah. と言った4人の画面の配置に合わせて、Yeah. というセリフが4か所同時に表示されます。
普通は字幕は下に表示されるため、非常にイレギュラーな字幕表示ですが、それもロスのこの発言に対して4人全員が Yeah. と同時に言ったことを明確に示すためなのでしょうね。

立っていたのを座るというのは、何かをじっくり考えたいという行動だと思われますが、モニカ一人だけが、よく事情が呑み込めないという顔をしているところで、暗転、アドブレイク(CM)になります。

このロスのセリフ、The way he makes me feel about myself. はちょっと漠然としているのですが、このセリフの後、ラフトラック(笑い声)も起きています。
直訳すると「アランが僕に僕自身について感じさせる方法・様子」というところでしょうか。
もう少しセリフっぽくすると、「僕に僕自身について感じさせてくれる、そういうところがアランの一番好きなところなんだよ」という感じですね。
「感じさせてくれる」というのは、「アランを見ていると、僕は自分のことを感じる、自分のことを考えることができる」というようなことかなと思います。
DVDの日本語訳は「彼は僕に自信を持たせてくれるんだ」と訳されていましたが、ロスの言いたいことは多分そういうことなんだろうと私も思います。

これまでのフレンズたちは、モニカが連れてきた彼氏にケチをつけるのが常でしたが、今回はなぜだかみんなアランを大歓迎で、逆にモニカの方がその反応に驚いている様子。
今回の解説の「ベイウォッチの真似」はまあ普通に「面白い」という誉め言葉かと思いますが、その前には「アランの微笑みがひねくれている」という「それって誉め言葉?」と思えるような感想もありましたし、その流れから考えるとこのロスのセリフは「アランといると自分が卑屈にみじめにならなくて済む」みたいな意味なのかなと思うわけですね。

あまりに自分たちとは違う、完璧で理想的な男性がやってくると、自分たちがダメ人間みたいに思えてしまう、自分で自分のことを嫌悪してしまいそうになる、ということとの対比で、「彼を見ていると自分を感じることができる」というのは「彼といると自己嫌悪にならなくて済む、気後れしないで済む」とか「自分たちと同じような雰囲気を感じる、同じ類の人間だと思える、似た者同士だと思える」というようなことかなぁ、と。
ロスのセリフの後の観客の笑いは、ジョークに対する笑いのように感じられます。
普通にロスがアランを褒めているだけでは、ああいう笑いにはならないと思うのですね。
ですから「褒めているようで、実は褒めてないセリフ」というタイプのジョークなのかなぁ、と思ったわけです。

アランのことをえらく気に入ってしまったフレンズたちは、皆がそれぞれロスのセリフを自分に当てはめて、思いにふけっているようですが、モニカ一人だけが「???」となっているという描写も笑いのポイントなのでしょう。
デート相手のモニカがロスの発言の意味にピンとこないようなので、視聴者である我々も具体的なことについては「わからない」でいいのだろうと思います。
ロスのセリフが漠然としているのでロスが何をイメージしているのかはわからないわけですが、あえてどういうことかを詳しくは説明せずに「フレンズたちには、アランに何か感じるところがあったらしい」「ロスの言うことに他の4人は妙に納得している」という「わかったようなわからないような宙ぶらりん感」みたいなものも笑いのポイントなのかなと思いました。


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posted by Rach at 14:41| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月26日

未来の恋人を測るものさし フレンズ1-3改その19

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9:51
ジョーイ: Know what was great? The way his smile was kinda crooked. (最高だったの、何だかわかる? 彼の微笑みがちょっとゆがんだ[ひねくれた]感じだったことだ。)
フィービー: Yes, yes! Like the man in the shoe! (そう、そう! 靴の中の男みたいな!)
ロス: What shoe? (何の靴?[靴って何?])
フィービー: From the nursery rhyme. "There was a crooked man, who had a crooked smile, who lived in a shoe for a... while..." (わらべ歌(マザーグース)にあるでしょ。「曲がった[ひねくれた]男がおりました。彼は曲がった笑いをしていました。彼は靴に住んでいました。しばらくの…間…)
(DUBIOUS PAUSE)
あいまいな間(沈黙)。
ロス: So I think Alan will become the yardstick against which all future boyfriends will be measured. (それで、僕は思うんだよ。アランは未来の全ての恋人を測る基準(ものさし)になるだろう、って。)
レイチェル: What future boyfriends? No, no, I th- I think this could be, y'know, "it." (未来の恋人って何よ?[何の未来の恋人よ?] 違う、違うわ。私は、これが、ほら、「それ」(あなたの運命の恋人)じゃないかって[これで決まりじゃないかって]思うのよ。)
モニカ: Really? (ほんとに?)

Know what was great? は、You know what was great? の主語 You が省略された形で、「グレイト・最高だったことは何だと思う?」という意味。
「最高だったことって言えば、これだよな」と先に言っておいてから、その内容を続けるようなニュアンスです。

crooked の発音は「クルキッド」という感じで、「曲がっている、ゆがんだ」という意味があります。
物理的に曲がっていることも、また「心が曲がっている」という意味の「不正直な、不正な」という意味にもなります。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
crooked
1. bent, twisted, or not in a straight line
2. dishonest

つまり、1. は「曲がった、ねじれた、まっすぐではない」、2. は「不正直な」。

形や見た目の話でも、性格の話でも、いずれの場合も誉め言葉として使うタイプの言葉ではない気がしますね。
アランについて、フレンズたちが揃って、We loved him. He's great. 「彼を気に入った。彼は最高」と言っているのですが、どこを気に入ったかの話で「彼の微笑みがゆがんでる、ひねくれてる」みたいに言っているところが、笑いのポイントであるような気がします。
「それって褒めてないよね?!」みたいな感じでもありますが、フレンズたちは皮肉っぽくそう言っているというよりは、普通の人なら魅力を感じないような部分を気に入ってしまっている、という面白さなのかなぁ、と。
これについては、この後もアランの感想を述べるシーンが続きますので、おいおい語りたいと思います。

「微笑みがゆがんでた、ひねくれてた」と言うのを聞いて、フィービーは「それよ、それ!」みたいにジョーイを指さし、「靴の中の男みたいな!」と言うのですが、そう思ったのはフィービーだけのようで、ロスは「え?」という顔で「靴って何?」と尋ねます。

nursery rhyme は「童謡、わらべ歌」ですが、ここでフィービーが言っているのはその中でも特に有名な Mother Goose (マザーグース)です。
フィービーが言っている歌詞は、2つのマザーグースが混じってしまっていて、それでみんなは「??」となっているようですね。

まず1つ目は、The crooked man 「曲がった男(ひねくれた男)」。
この歌は、
There was a crooked man, and he walked a crooked mile.
He found a crooked sixpence upon a crooked stile.
「曲がった男がおりました。彼は曲がった1マイルを歩きました。
彼は曲がった踏み段の上に6ペンスを見つけました。」
と続きます。

フィービーは smile が crooked (ここでの意味は「ひねくれた」)だと聞いて、crooked smile を思い出したようですが、実際のマザーグースは crooked mile であって、smile ではありません。
mile と smile の発音が似ていたから勘違いしたようです。

その勘違いに加え、さらには、他の唄も混じってきてしまったようです。
lived in a shoe のフレーズは、同じくマザーグースの There was an old woman 「あるおばあさんがおりました」という唄に出てきます。

There was an old woman who lived in a shoe.
She had so many children, she didn't know what to do.
「靴に住んでるおばあさんがいました。
彼女には子供がたくさんいて、どうしたらいいかわかりませんでした。」

ですから、his smile was (kinda) crooked というフレーズを聞いて crooked mile の入ったマザーグースを思い出したのですが、それを who had a crooked smile と言ってしまったため、よく似たニュアンスの、who lived in a shoe... という別のマザーグースに途中で変わってしまった、ということのようです。

こういうマザーグースあったでしょ、みたいに得意げに言い始めるのですが、while... と言っている部分の声が小さくなり、目も泳いでいるので、その辺りで自分でもなんか違うなと気づいたのでしょうね。
みんなは沈黙していて、チャンドラーは首を前に出して「ん?」という顔をしていますが、それも「それって違うんじゃない?」というような表情ですよね。

変な沈黙が流れた後、誰もそのフィービーの間違いに対してつっこみを入れたりすることもなく、ロスは立ち上がって、別の話を始めます。
フレンズ1-1 のロスは、このように話題を変えたい時に Anyway... を使ったりしていましたが、今回のこのシーンではそういう「話題を変えるサイン」すらなく話し始めています。
先ほどのフィービーの発言は、なかったことにされている、流されてしまっている感じですね。

measure は「測る、測定する」。
yardstick は文字通り、「ヤード・スティック」で、1ヤードの長さを測るための棒です。
長さを測るための棒であることから、「(評価・比較などの)基準、ものさし」という意味にもなります。
日本語の「ものさし」も、長さを測る器具であり、評価基準という意味にもなりますよね。

the yardstick against which... は、関係代名詞。
all future boyfriends will be measured against the yardstick ということで、それをわかりやすく能動態にしてみると、Monica (or We) will measure all future boyfriends against the yardstick. となり、そのヤードスティックがアランになるのよ、ということになります。
measure A against B は、「B と比較して、A を評価する、A の優劣を判断する」ということ。
その(基準となる)ものさしと比較して、未来の全ての恋人を判断する、将来の全ての恋人の良し悪しを判断するのに、彼がその比較の基準のものさしになるだろう、ということですね。
彼が今後全ての恋人の基準になる、ということは、つまり、彼を超えるような素晴らしい人に今後出会えるかどうかだよ、彼を超える人かどうかで今後は男を判断していけばいい、ということですね。
彼と比較したら、なかなかそれに勝る人は今後出てこないだろう、という感じの、かなりの褒め言葉になるだろうと思います。
ちなみに、boyfriend というのは、日本語のボーイフレンド、男友達、というニュアンスではなく、「恋人」です。
ですから、I have a lot of boyfriends. (私にはたくさんのボーイフレンドがいる)などと言うと、何股もかけているかのように誤解されますのでご注意下さい^^

「アランは未来の恋人のものさしになる」というロスの言葉も結構な褒め言葉だと思うのですが、レイチェルはさらにその上のことを言っています。
What future boyfriends? 「何の未来の恋人よ? 未来の恋人って何よ?」というのは、未来の恋人なんて表現自体が不思議だわ。未来の恋人なんてありえない、未来の恋人なんか要らないわ! という感じですね。

this could be "it" は「これ(今回の彼=アラン)が it になりうる」ということで、レイチェルは、"it" という言葉を強めに発音しています。
この it は、まさに待ち焦がれていた理想の恋人が彼よ! というニュアンスの、彼が「まさにそれ」なのよ、という感覚になります。
何か待ち焦がれていたもの、あるいは時期が来た場合に、This is it. 「さあいよいよだ。来るものが来た。これだ。これで決まりだ」と言いますが、その it と似た感覚ですね。
何かを指し示す代名詞の「それ」ではなく、頭の中にイメージして待ち焦がれていた“それ”、「理想のもの、至上のもの」を指す感じの it になります。
DVD の日本語訳では「彼で決まりよ」と訳されていましたが、This is it. の「これで決まりだ」というニュアンスと同じになるということですね。


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posted by Rach at 15:36| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月24日

9月に青山でセミナー開催します!

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記事タイトルにあります通り、東京・青山でセミナーを開催させていただくことになりました!
9月24日(日)午後、開催場所は、NHK文化センター青山教室です。

書店キャンペーンによる 6月の目黒セミナーの応募締切と抽選がまだ済んでいないこの時期に、またこうして次の東京セミナーが決まりましたこと、本当に嬉しくありがたく思っております♪

まずは、以下にセミナーの内容と申込み方法について書かせていただきますね。

講座名:海外ドラマDVD英語学習法

日時 2017年9月24日(日) 13:30〜15:30

場所 NHK文化センター青山教室
東京都港区南青山1-1-1
新青山ビル西館4F
(アクセス)銀座線・半蔵門線・大江戸線 青山一丁目駅直結

受講料
会員 3,369円
一般(入会不要) 4,050円
★会員とはNHKカルチャー会員のことで、今回の私のセミナーは、会員ではない一般の方も入会不要で受講可能となっています。

本日より、WEB および 電話での受付を開始します。
詳細とお申込みはこちら↓
NHK文化センター青山教室 9/24 海外ドラマDVD英語学習法

青山バナー外枠.jpg


先日、京都での2回目のセミナーが 7月22日(土)に開催されることをお伝えしました。
青山、京都のどちらの教室も、今日の朝刊に、NHK文化センター夏講座案内の折込広告が入っているとのことです。
教室に近い地域の方がいらっしゃれば、また見ていただけると嬉しいです。
京都教室も、今日から電話受付開始となります。


セミナーの内容は、過去のセミナーと同様に、
「海外ドラマのDVDを使って英語を楽しく効果的に学ぶ方法を、わかりやすく解説する」
という形式です。

東京・目黒での 6月18日(日)のセミナーの抽選結果がまだ出ていない状況ですので、目黒にお申し込み下さった方には、次の東京セミナーとなるこの青山セミナーへのお申し込みは今は時期的に難しいことと思います。
誠に申し訳ありませんが、結果発表まで今しばらくお待ち下さいませ。

目黒から 3か月後となる青山セミナーでは、2014年の東京セミナーや目黒セミナーなどのそれ以前の東京セミナーで使用したのとは別のエピソードを使って解説します。
まだ目黒も済んでいない状態ではありますが、「別のエピソードの解説も聞きたい」と思っていただけるような、目黒に参加された方がまた青山にも参加したいと思っていただけるようなセミナーにしたいと思っています。

青山セミナーが決定したことで、これで今後予定されるセミナーは、
6月18日(日)目黒、7月22日(土)京都、9月24日(日)青山
の 3回となります。
拙ブログ(PC版、スマホ版共通)のタイトル下の「今後のセミナー日程→」の次の日付はリンクになっており、各セミナーの詳細ページにジャンプできるようになっています。
セミナー参加ご希望の方は、それぞれのページにて内容をご確認下さい。
目黒は 6月4日の応募締切後に抽選、京都と青山は先着順です。
また受講料などもそれぞれ異なりますので、ご注意下さいませ。

これから連続して 3回のセミナーを開催させていただけること、とても嬉しく思っております。
このような貴重な機会をいただけたのは、ブログを応援して下さり、拙著を読んで下さり、これまでのセミナーに参加して下さった、皆様方のおかげです。本当にありがとうございます!

多くの方と、海外ドラマで英語を学ぶ楽しさを分かち合えたらいいなと思っています。
セミナーへのご参加を心よりお待ち申し上げております。
どうかよろしくお願いいたします!<(_ _)>


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posted by Rach at 12:49| Comment(2) | セミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月22日

その長さに気づいた? フレンズ1-3改その18

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9:08
SCENE 4: RACHEL+ MONICA'S (LATER IN THE EVENING)
レイチェルとモニカの家。その晩の後のほう。
モニカ: (AT THE DOOR, TO ALAN, WHO IS LEAVING) Thanks. I'll call you tomorrow. (TO ALL) Okay. Okay, let's let the Alan-bashing begin. Who's gonna take the first shot, hmm? ([ドアのところで、去ろうとしているアランに] ありがとう。明日電話するわね。[(アランを見送った後)みんなに向かって] はい、はい。アラン・バッシングを始めさせてあげましょう。最初の攻撃は誰がするのかしら?)
(SILENCE)
沈黙。
モニカ: C'mon! (さあ!)
ロス: I'll go. Let's start with the way he kept picking at... no, I'm sorry, I can't do this. Can't do it. We loved him. (僕が行くよ。まずはここから始めよう… 彼がずっと、つついているような様子が… いや、ごめん。僕にはこんなことできないよ。できない。僕たちは彼のことをすごく気に入ったんだ。)
みんな: We loved him! Yeah! He's great! (みんな彼を気に入ったの! そう、彼は最高!)
モニカ: Wait a minute! We're talking about someone that I'm going out with? (ちょっと待って! 私がデートしてる相手のことをみんな話してるの?)
みんな: Yeah! (そうだ、そうよ。)
レイチェル: And did you notice? (SPREADS HER THUMB AND INDEX FINGER) (で、あなたたち、気がついた?[見た?] [自分の親指と人差し指を広げる])
男性陣: (RELUCTANTLY) Yeah. ([しぶしぶ] あぁ。)

帰るアランを見送った後、ドアを閉めたモニカはフレンズたちに向かって、let's let the Alan-bashing begin と言っています。
直訳すると、「アラン・バッシングを始めさせましょう」というところですね。
let's は、let us の略ですが、このセリフでは、let's let のように、let が続いているのも興味深いです。
「私たちに〜させることをさせる」→「〜させましょう」ということで、let's の後に let が来ても何も問題ないわけですね。
bashing 「バッシング」は日本語になっているように「〜を非難すること、〜たたき」ということで、動詞 bash が「(ぶん)殴る、強くたたく」という意味になります。

ですからこのセリフは日本人にもわかりやすいと思うのですが、このセリフのポイントは、let's begin the Alan-bashing ではなくて、let's let the Alan-bashing begin という形になっていることでしょう。
意味としては「アラン・バッシングを始めましょう」ということですが、モニカとしては当然、自分の彼氏であるアランをバッシングしたいわけではないですね。
自分以外のフレンズたちが、「じゃあ、今からバッシングを始めようか」という気持ちになっているだろうことを見越して、「あなたたちがやろうとしているアラン・バッシングを始めさせることにしましょう、さあ開始させてあげましょう」のように、「モニカとしては嬉しくないことだけど、その開始を許可する」→「さあ、あなたたちがしたいことを始めていいわよ」という感覚が、let を使った表現に込められているのだろうと思います。

take the first shot の shot には「試み(こころみ)」という意味と「発射、発砲」という意味があります。
ここでは、相手を非難するバッシングの話の流れなので、「最初の攻撃をするのは誰かしら?」という理解で良いでしょう。
みんなが黙っているので、モニカが、C'mon! と促すと、ロスが I'll go. 「僕が行くよ、僕から始めるよ」と言って語り出します。
Let's start with... は「〜で始めよう」。
バッシングや攻撃を始めようということですから、with 以下に続く内容が、ロスが気に入らなかった部分だった、という風に話が進むだろうと想像できます。

the way he kept picking at は「彼が pick at し続ける様子」。
pick at には「〜のあら探しをする、文句を言う」(この場合は pick on とも言います)という意味や、「〜を引っ張る」「〜を(興味や食欲がなさそうに)少しずつ食べる、ついばむ」などの意味があります。
pick at... の at の後ろの言葉がないまま次のセリフに続いているので、ここは想像するしかないですし、文が完結していないことから、あえて pick at の意味を限定しなくても良いわけですが、このセリフを言っている時、ロスは手を口に持って行っています。
何となく爪楊枝(toothpick)を使うようなしぐさにも見えますし、pick には toothpick を使う時のような「つつく、ほじくる」という意味もありますので、「彼が爪楊枝を使う時の様子が嫌だ、彼が歯を何度も爪楊枝でいじっている(つついている、ほじくっている)のが嫌だ」みたいなことを言いかけたのかな、という気がします。

「あれがちょっとね」みたいにケチをつけるのかと思いきや、ロスは「僕にはこんなことできない」と言って、We loved him. と言い、フレンズたちはそれを待っていたかのように口々に We loved him. と続けます。

それを聞いたモニカは驚いた様子で、We're talking about someone that I'm going out with? と返しています。
直訳すると「私たちが話しているのは、私がデートしている人のことなの?」ということですね。
過去にデート相手をけなされてばかりだったモニカは、今回のアランのようにみんなが褒めるのは初めてのことなので、あなたたちがそんな風に褒めているのは、アランのことなの? と信じられない気持ちなのですね。
I'm going out with someone の someone が前に出た形になっているため、going out with の with が文の最後に残るのを忘れないようにしましょう。
What are you talking about? の about が最後に残る感覚と同じですね。

その後、レイチェルが、ト書きにあるように親指と人差し指を広げて、And did you notice? と言うと、男性陣が残念そうなトーンで、Yeah. と言っています。
動詞 notice は「気がつく、注目する」という意味ですね。
notice について改めて英英辞典で見てみると、
Macmillan Dictionary では、
notice : to become conscious of someone or something by seeing, hearing, or feeling them
つまり、「あるものを見ること、聞くこと、または触れることで、その人またはそのものを意識するようになること」。
notice の後に単語はありませんが、レイチェルが指を広げていることから、「アランのこの指を広げた長さ」についてレイチェルは言っていることになるでしょう。
長さは目に見えるものなので、「その長さを見て、その長さに気づいた?」と言っているわけですね。
「見て、こんな長さなんだと思った・気づいた」みたいに言っている感覚になるでしょう。

「親指と人差し指」というのは、過去記事 親指から人差し指までの長さ フレンズ1-3改その8 で話題に出てきた「男性の大事な部分の長さは、その人の親指と人差し指を広げた距離と同じ」という話のことですね。
画面で見ると、アランは身長がかなり高いようで、背の高い人は手も大きかったりしますから、その流れで親指と人差し指を広げた長さも長そうな気がします。
レイチェルが「彼の指を広げた長さ、長かったわよね」のように、ちょっといたずらっぽい顔で男性陣に言った後、男性陣が残念そうなトーンで「あぁ」と返しているのは、アランの広げた指の長さ(つまりは大事な部分の長さ)が長くて、自分たちが負けを認めざるを得ない、という意味の残念感が出ていることになるでしょう。
声のトーンだけではなく、彼らのしぐさを見ても、ジョーイは手を上げ、ロスもわかったという感じに同じく手を上げています。
「あれには負けたよ、かなわないよ」と降参した感じが出ている気がしますよね。
その8 のシーンで、指の間の長さの話が出たのは、その時だけの笑いではなくて、後でまたこうしてネタにするためでもあったのですね。
少し前に出てきたネタを忘れた頃に使う、というコメディの典型的なパターンだと思います。


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2017年05月19日

7月に京都セミナー2回目開催します!

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記事タイトルにあります通り、京都で2回目となるセミナーを開催させていただくことになりました!
7月22日(土)午前、開催場所は、前回 2月5日の京都セミナーと同じく、NHK文化センター京都教室です。

以下にセミナーの内容と申込み方法について書かせていただきますね。

講座名:海外ドラマDVD英語学習法

日時 2017年7月22日(土) 10:30〜12:30

場所 NHK文化センター京都教室
京都市下京区四条通柳馬場西入ル
立売中之町99 (四条SETビル3F)
(アクセス)阪急京都線「烏丸駅」より徒歩4分、地下鉄烏丸線「四条駅」より徒歩7分、京阪「祇園四条駅」より徒歩12分

受講料
会員 2,808円
一般(入会不要) 3,369円
★会員とはNHKカルチャー会員のことで、今回の私のセミナーは、会員ではない一般の方も入会不要で受講可能となっています。

本日より WEB限定で先行受付を行ないます(WEB はクレジット決済のみとなります)。
電話でのお申込が可能な一般受付は、5月24日(水) 9:30 から受付開始です。
詳細とお申込みはこちら↓
NHK文化センター京都教室 7/22 海外ドラマDVD英語学習法

セミナーの内容は、過去のセミナーと同様に、
「海外ドラマのDVDを使って英語を楽しく効果的に学ぶ方法を、わかりやすく解説する」
という形式です。
今年の 2月5日に、1回目の京都セミナーを開催させていただきましたが、今回またこうして 2回目のセミナーをさせていただくことができること、本当に光栄で嬉しく思っております。
今回の 2回目の京都セミナーでは、過去のセミナーで使用したのとは別のエピソードを使って解説しますので、前回の 2月の京都セミナーや、それ以前のセミナーにご参加いただいた方にも、新鮮な気持ちで楽しんでいただけると思います。

現在、6月18日の東京(目黒)でのセミナーも申込受付中です(キャンペーン書店で本をご購入の方、抽選で40名ご招待。応募締切は 6月4日)。
6月の東京に続いて、7月にまた関西でもセミナーを開催させていただけるのは、ブログを応援して下さり、拙著を読んで下さり、これまでのセミナーに参加して下さった、皆様方のおかげです。本当にありがとうございます!

多くの方と、海外ドラマで英語を学ぶ楽しさを分かち合えたらいいなと思っています。
セミナーへのご参加を心よりお待ち申し上げております。
どうかよろしくお願いいたします!<(_ _)>

↓セミナーのチラシです。画像をクリックしていただくと、チラシが別ウィンドウで拡大表示されます。

京都セミナー02 チラシ.jpg


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2017年05月17日

君らのことはたくしゃん聞いてるよ フレンズ1-3改その17

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8:36
(DOOR BUZZER)
ドアのブザー(が鳴る)。
モニカ: Okay, it's him. (TO INTERCOM) Who is it? (ほら、彼よ。[インターコムに向かって] どなたですか?)
アラン(INTERCOM): Alan. (アランだ。)
ジョーイ: (SHOUTS TO CHANDLER) Chandler! He's here! ([チャンドラーに向かって叫ぶ] チャンドラー! 彼が来たぞ!)
(CHANDLER COMES IN, DRIPPING WET)
チャンドラーが入ってくる、ずぶ濡れの状態で。
モニカ: (TO ALL) Okay, please be good, please? Just remember how much you all like me. ([みんなに] じゃあ、お願いだからいい子にしててね、頼むわよ。あなたたちみんなが私のことをどれだけ好きかってことをただ思い出してね[みんな私のこと、嫌いなわけじゃないでしょ]。)
(OPENS THE DOOR- ENTER ALAN)
ドアが開く。アラン登場。
モニカ: Hi. Alan, this is everybody. Everybody, this is Alan. (はーい、アラン、こちらはみんなよ。みんな、こちらがアランよ。)
アラン: Hi. (はーい。)
みんな: Hi, Alan. (はーい、アラン。)
アラン: I've heard scho much about all you guys. (君たちみんなのことは、たくしゃん聞いてるよ。)
(GENERAL HYSTERIA)
全体的な興奮状態(みんなが興奮して(喜んで)いる)。

ブザーが鳴るのでモニカは、it's him. 「彼よ」と言っています。
ほぼ彼だとわかっている場合でも、やはりブザーへの返事では一応、Who is it? 「誰ですか」と尋ねているのは、自然な会話っぽいですね。

モニカはアランが入ってくる前に、フレンズたちに be good であることを念押ししています。
Just remember how much you all like me. を直訳すると、「あなたたちみんなが私のことをどれだけ好きかってことをただ思い出してね」になるでしょうか。
「みんな私のこと好きよね。嫌いじゃないわよね。それをしっかり認識していたら、私が嫌がるようなことはしないわよね」みたいなことを言いたいわけでしょう。

アランが部屋に入ってきて、モニカがアランとフレンズを紹介した後、アランは、I've heard scho much about all you guys. と言い、フレンズたちは大笑いしています。

この部分の表記は、ツールによってまちまちで、
DVD字幕: I've heard so much about all you guys.
ネットスクリプト: I've heard schho much about all you guyschh!
Netflix: I've heard scho musch about all you guys.
となっていました。
音的には、特に so の s- の部分が、sch- という発音になっているのが顕著なので、上のセリフでは scho の部分のみを採用しています。
これはカタカナで書いても、「ソウ」を「ショウ」とはっきり言っている感じですよね。

意味としては、DVD字幕の通りの、「君たちみんなのことは、たくさん聞いてるよ・聞いたよ」ということですが、それを特徴的な発音で話しているのを文字化してあるのが、ネットスクリプトや Netflix の字幕になります。
アランの発音は日本人が聞いても「変わった発音」なので、その「発音の変さ、奇妙さ」に笑っているかのように感じる方もおられるかもしれませんが、フレンズたちの笑いには「滑舌が悪いのをバカにして笑っている」ような感じはありません。
むしろ、「アランって面白いやつ、楽しいやつ」「これは一本取られた! やられた!」という感じの、アランに対して好意的な笑い方に感じられます。
そのセリフを言ってフレンズたちが大爆笑した後、アランはモニカの方を向いて、「えへ、今のウケたよね?」みたいな笑顔を見せています。
そのことからも、アランとモニカは最初から打ち合わせをして、このセリフを言おうと二人で決めていた、そのセリフが予想通りフレンズたちにウケた、ということを示していると思います。

過去記事、あんなことが起こった後では無理 フレンズ1-3改その13 で、
チャンドラー: We love Schteve. Schteve was schexy! (俺たちはシュティーブを愛してる! シュティーブはシェクシー!)
というセリフがありました。
これは、モニカの以前の彼氏スティーブが s- を sch- と発音する人であったことを、チャンドラーがからかう発言でしたね。
今回のアランのセリフの so の s- の部分が、sch- という発音になっているのは、チャンドラーのこの発言を受けたものだと言えるでしょう。

この I've heard scho much about all you guys. というセリフを言う前、モニカとアランの二人は顔を見合わせており、「よし、今からあれを言うよ」とお互いに確認し合っているように見えます。
モニカの方も「さあ言ってやって」というような、嬉しそうで得意げな顔をしています。
「君たちのことはたくさん聞いてるよ」という内容を、s- 音を sch- 音で発音することで、「君たちのことはモニカからよーく聞いてる。Steve が s- を sch- と発音するのをからかったのも知ってるぞ」ということを示していることになるでしょう。
so much を scho much と発音しているので、日本語訳も「たくさん」を「たくしゃん」にして、わざと「しゃししゅしぇしょ」発音を使っている感を出してみました。

「君たちは、モニカの彼氏にあれこれいちゃもん付けるんだってね」みたいな、場の空気が悪くなるような話を持ち出すことなく、I've heard scho much about all you guys. というこの一言だけで、フレンズたちがスティーブの発音をからかったことをモニカはアランに話した、というのもわかるし、それを使ってジョークを飛ばせるほど、アランはそんなことを気にしていないということもわかることになるでしょう。
何かしらからかう材料を探していただろうフレンズたちにとって、最初にガツンと一発かます一撃としては、かなり効果的だったのではないかと思います。


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posted by Rach at 14:35| Comment(2) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月15日

ご不便をおかけしたお詫びとして フレンズ1-3改その16

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8:08
(ENTER PHOEBE. SHE STRIDES TO THE COUCH, SITS DOWN AND BEGINS TO READ WITHOUT SAYING HI)
フィービー登場。カウチまで大またに歩き、カウチに座って、(みんなに)挨拶もせずに読み上げ始める。
ロス: Hey, Pheebs. (やぁ、フィービー。)
フィービー: "Dear Ms. Buffay: Thank you for calling attention to our error. We have credited your account five hundred dollars. We're sorry for the inconvenience and hope you'll accept this... (SEARCHES IN HER PURSE) football phone as our free gift.” Do you believe this? Now I have a thousand dollars and a football phone. (”親愛なるブッフェ様、私どもの間違いに注意を促していただきありがとうございます。あなたの口座に500ドルを入金しました。ご不便をおかけして申し訳ありません。お受け取りいただけると幸いです、この… [自分のバッグの中を探る] フットボール・フォンを私どもからの贈呈品として”。こんなの信じられる? 今、私は、1,000ドルとフットボール・フォンを持ってるのよ。)
レイチェル: What bank is this? (これってどこの銀行よ?)

フィービーは怖い顔で部屋に入ってきて、挨拶もせずに、持っていた紙を読み上げています。
call attention to... は「…に注意を促す」。
過去記事、引用符ジェスチャーをする フレンズ1-3改その9 で、フィービーは、"And there's five hundred extra dollars in my account." 「私の口座に余分に 500ドルが入ってたの」と言っていましたが、そのように銀行の入金額に誤りがあることをフィービーが銀行に伝えたということですね。

We have credited your account five hundred dollars. は「あなたの口座に500ドルを入金しました」。
credit は動詞で「〜を口座に入金する」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
credit verb [transitive not in progressive] : to add money to a bank account
with
例)For some reason, my account's been credited with an extra $76.
to
例)The check has been credited to your account.

つまり、credit という動詞(他動詞で、進行形では使わない)は、「銀行口座にお金を追加(入金)すること」という意味で、with の例文は「何らかの理由で、私の口座には余分に 76ドルが入金されていた」。to の例文は「その小切手(の金額)があなたの口座に入金されました」。

辞書には、with と to を使った形、すなわち、「credit someone's account with 金額」か、「credit 金額 to someone's account」の形が載っていましたが、フィービーのセリフでは、credit+someone's account+金額の形で、SVOOの形になっています。
厳密にいうと、辞書に載っているような with や to を使う形が正しいのかもしれませんが、SVOO の形でも意味はわかりますし、これで問題ないということなのでしょう。
ロングマンの with の例文は「余分に 76ドル入金されていた」となっており、その 76ドルを 500ドルに変えて、For some reason, my account's been credited with an extra $500. にすれば、今回のフィービーの状況「私の口座に余分に 500ドルが入ってた」と表現することも可能ですね。

We're sorry for the inconvenience は「ご不便をおかけして申し訳ありません」という意味で、手違いがあり、顧客に迷惑をかけた場合の決まり文句。
(We) hope you'll accept... は「あなたが…を受け取って下さることを願う」→「どうか…をお受け取り下さい」という意味になります。
as our free gift は「私たちからの無料の贈り物として」ということですが、日本語で言うと「お詫びの品として、粗品として」みたいな感覚でしょうね。

「間違って 500ドル入っていた」ということを知らせたはずなのに、銀行の人は「500ドル足りない」と勘違いしたらしく、また新たに 500ドル入金した上で、さらにはご不便をおかけしたお詫びとして、フットボールの形をした電話 football phone までくれた、、だから今私は、合計 1,000ドルとこのフットボール・フォンを持ってるのよ、とフィービーは説明していることになります。

レイチェルは銀行からの手紙を手にして、「これってどこの銀行よ?」みたいに言っていますが、間違ってお金を入金した上にさらにもう一度入金してお詫びの品までくれる銀行だなんて、私もその銀行使おうかしら、みたいな感じなのでしょうね。


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posted by Rach at 13:29| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月12日

胸に十字を切って、誓う フレンズ1-3改その15

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7:35
(CUT TO RACHEL+MONICA'S APARTMENT. CHANDLER IS SMOKING ON THE BALCONY, PHOEBE IS ABSENT)
レイチェルとモニカのアパートメント。チャンドラーはバルコニーでタバコを吸っている。フィービーはいない。
ジョーイ: Let it go, Ross. (もう忘れろよ、ロス。)
ロス: Yeah, well, you didn't know Chi-Chi. (ほら、君はチーチーを知らなかっただろ。)
モニカ: Do you all promise? (みんな約束できる?)
みんな: Yeah, we promise. We'll be good. (あぁ、俺たち約束するよ。俺たち、いい子にしてるよ。)
モニカ: (SHOUTS TO CHANDLER) Chandler, do you promise to be good? ([(ベランダにいる)チャンドラーに叫んで] チャンドラー、いい子にしてるって約束する?)
(CHANDLER MAKES A 'CROSS MY HEART' SIGN. IT STARTS TO RAIN AND
CHANDLER TAPS ON THE WINDOW)
チャンドラーは、胸に十字を切るしぐさをする。雨が降り出して、チャンドラーは窓を叩く。
ジョーイ: You can come in, but your filter tip little buddy has to stay outside! (お前は入ってきてもいいよ、でもお前のフィルター付きのちっちゃなダチは外にいないといけないぞ!)
(CHANDLER SULKILY PICKS UP A GARBAGE CAN LID AND SHELTERS HIMSELF UNDER IT)
チャンドラーは不機嫌な顔をして、ゴミ箱のふたを取り、その下に避難する。

let it go は過去記事にも出てきましたが、直訳で「それを行かせる」ということから、「それに固執するな、こだわるな」「(いつまでもこだわらずに)忘れろ、あきらめろ」という意味。
「自然と離れて行こうとしていることを引き留めるな」という感覚になります。
今回のエピソードの冒頭シーンで、ロスは、農場で余生を過ごしていると思っていた飼い犬チーチー(Chi-Chi)が実は安楽死させられていた、という衝撃の真実を知ってしまうのですが、ここでもまだそのことを気にしているということですね。

you didn't know Chi-Chi. を直訳すると、「君(ジョーイ)はチーチー(僕が飼ってた犬)を知らなかった」ということですが、「君はチーチーのことを知らないからそんな風に言えるんだ、そんな風に平然としてられるんだ」または「チーチーのことを知らないくせに、わかったようなことを言うなよ」みたいな感覚になるでしょう。
チーチーのことを知ってる当事者にしかわからないこの気持ちを、チーチーのことを知らない部外者があれこれ言うな、と言いたい気持ちが出ています。
you didn't know Chi-Chi. と言う時に、ロスは(定期入れみたいな見かけの)黒い革製品を見ながら、それを指さしています。
チーチーが安楽死させられたと今頃になって知ったロスは、チーチーが写っている昔の写真を眺めて悲しんでいたようですね。

モニカはみんなに「約束する?」と声を掛け、みんなは口々に we promise. We'll be good. と答えます。
We'll be good. は子供っぽい表現だと「いい子でいる、いい子にしてる」みたいな感覚ですが、「モニカが連れてきた彼氏をフレンズたちがからかうことでモニカは嫌がっていた」ことを考えると、「彼氏をいじめたりからかったりしないから」という意味の be good であると想像できます。

チャンドラーは胸に指でクロスマークを描いています。
この cross one's heart は「胸に十字を切る」ということで、「嘘ではないと、神にかけて誓う(I swear to God.)」ことを示すしぐさ。
彼は今ベランダにいて、声が届かないので、「約束する、誓うよ」とジェスチャーで示しているのですね。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
cross my heart (and hope to die) : (spoken) used to say that you promise that you will do something, or that what you are saying is true
例)I didn't take it, cross my heart!

つまり、「自分が何かをすると約束する、または自分が言っていることが真実であると言うために使われる」。例文は「僕は取ってない[取らなかった]、神に誓って!」。

Macmillan Dictionary では、
cross your heart (and hope to die) : PHRASE SPOKEN
used as a way of making a promise, especially between children
例)"I won't tell – cross my heart!"

つまり、「約束をする方法として使われる、特に子供の間で」。例文は「僕は言わないよ、神に誓って!」

ロングマン、マクミランともに、and hope to die 部分がかっこ書きとなっており、どちらの例文も、cross my heart! だけが使われているので、一般的には、cross my heart だけで使われることが多いということでしょうね。
cross my heart and hope to die のように、hope to die がついた場合には「神に誓うよ、そして(嘘なら)死んでもいいよ」のような意味になるのだろうと思います。

また、このフレーズを調べると、cross my heart and hope to die, stick a needle in my eye というセットになったものもよくヒットします。
これも直訳してみると、「神に誓うよ、そして(嘘なら)死んでもいいよ、(嘘なら)自分の目に針を1本突き刺すよ」みたいな感じになるでしょうか。
このフレーズだと、die(ダイ)と eye(アイ)が韻を踏んでいることになりますね。
日本語でも、約束を守る誓いをする時の言葉として、「指切りげんまん、嘘ついたら針千本飲(呑)ます(の〜ます) 指切った」というのがありますが、日英ともに「針(needle)」が使われているのが興味深いです。
針は「怖いもの、恐ろしいもの」をイメージする、世界共通のイメージがあるのでしょうね。

ト書きの tap on の tap は「軽く叩く」。
「コツコツ叩く、コツコツと音を立てる」という意味もあり、靴をコツコツ鳴らして踊るタップダンス(tap-dance)の tap もその意味ですね。
雨が降ってきたので、中に入れてくれというように窓を叩くチャンドラーですが、中にいるジョーイはチャンドラーに向かって、You can come in but... のセリフを言っています。
「お前は入ってこられる・入ってきてもいいけど、your filter tip little buddy は(そのまま)外にいないといけないぞ」ということですね。
チャンドラーが今外で吸っているタバコのことを、「フィルター付きのお前の小さな友達」みたいに表現してみせたことになるでしょう。
そのタバコを手放すのなら入ってきてもいいけど、タバコを吸いたいならそのまま外にいろ、ということですね。

ト書きの sulkily は「不機嫌そうに、むすっとして」。形容詞形は sulky になります。
ゴミ箱のふたを手に取って、の後の、SHELTERS HIMSELF UNDER IT というト書きもわかりやすい表現ですね。
名詞 shelter は「シェルター、避難所」で、他動詞だと「〜を保護する、かばう、守る」という意味になるので、「ふたの下に自分を保護する」→「ふたを頭の上に掲げて、雨から自分を守る、雨をよける、雨宿りする、雨から避難する」という感覚になります。


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posted by Rach at 16:32| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月10日

群れの弱い者を狙い撃つコヨーテ フレンズ1-3改その14

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7:02
SCENE 3: IRIDIUM (MONICA AND PAULA ARE AT WORK)
シーン3:イリジウム(モニカが働いているレストラン)(モニカとポーラが仕事中)
モニカ: Why should I let them meet him? I mean, I bring a guy home and within five minutes they're all over him. They're like... coyotes picking off the weak members of the herd. (どうして彼ら(フレンズたち)に(今、付き合っている)彼を会わせなきゃいけないの? ほら、私が男性を家に連れてくると、5分以内にみんなは彼に殺到するのよ。彼らはまるで…群れの中の弱いメンバーを狙い撃ちするコヨーテみたいなの。)
ポーラ: Listen, as someone who's seen more than her share of bad beef, I'll tell you, that is not such a terrible thing. Come on. They're your friends, they're just looking out after you. (ねぇ、自分に与えられた取り分以上に、悪い牛肉(悪い男 かつ 腐肉)を掴んできた[と付き合ってきた]人間として言うけど、モニカが言ったようなことは、それほどひどいことじゃないわ。ほら、彼らはあなたの友達なのよ。ただあなたを心配してるだけよ。)
モニカ: I just wish that once, I'd bring a guy home that they actually liked. (私はただ願うわ、一度でいいから、彼らが本当に気に入る人を家に連れてきたい、って。)
ポーラ: Well, you do realize the odds of that happening are a little slimmer if they never get to meet the guy. (そうねぇ、もしあなたの友達がその男性(モニカのデート相手)に会うことにならなければ、その男性を気に入る確率がまたさらにわずかになってしまうってこと、あなたにはよくわかるでしょ?)

イリジウムというレストランでシェフとして働いているモニカは、同僚のポーラと話しています。
within five minutes は「5分以内に、5分と経たないうちに」。
be all over... は「…に一斉に(ワッと)殺到する」というようなニュアンス。
「…に覆いかぶさる」のようなニュアンスで考えるとわかりやすいでしょう。
They're like... は「彼らはまるで…のようだ」。
coyote は動物の「コヨーテ」のことですが、英語での発音は「カィオゥティ」という感じなので、その発音を知らないとコヨーテのことだとは気づけないかもしれません。
このように「自分の思っていた音と違う単語」というのは、会話中に音を聞いただけでは「???」となってしまい、「さっきの単語、何だったんだろう、、」で終わってしまうことも多いです。
DVD学習法では、コヨーテと日本語訳もされているし、英語字幕で coyote という文字で確認することもできるので(カタカナ読みだとコヨテになるのでコヨーテだと気づける可能性大)、そこが「日本語の意味と英語の文字を確認できる」DVD学習法の強みと言えるでしょう。

coyotes picking off the weak members of the herd は「群れから弱いメンバーを pick off するコヨーテたち」。
pick off の基本語義は「選び取る、摘み取る」ということで、そこから「狙い撃ちする」という意味にもなります。
pick off=選ぶ+分離、ということですから「多くあるものの中から、何かを選んで分離させる」ニュアンスで理解すると良いでしょう。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
pick somebody/something off : to shoot people or animals that are some distance away one at a time, by taking careful aim
例)One by one, the gunman picked off the soldiers below.

つまり、「一度に一つずつ、狙いを定めて、離れたところにいる人または動物を撃つこと」。例文は「一人ずつ、そのガンマンは下にいる兵士を狙い撃ちにした」。

彼氏を家に連れてくるとまたたくまに友達が彼に殺到する様子を、「群れの中の弱い動物を狙うコヨーテみたい」と形容していることになります。

次のポーラのセリフの As someone who..., I'll tell you は、「…する人間として、今から(以下のことを)言うよ」という感覚。
そして、her share of bad beef の部分については、ネットスクリプトでは、her fair share となっているのですが、DVD英語字幕や Netflix では、her share だけで fair はありません。
音声を聞いてみると、her share と言っていて、やはり fair は発音されていませんでした。
ですが、ネットスクリプトを書き起こした方が感じた通り、このセリフには、her fair share のニュアンスがあるように私は思っています。
fair share は決まり文句で、英辞郎には、
fair share=公正な取り分、正当な分け前
と出ています。
研究社 新英和中辞典では、share の項目に、
get a fair share=正当な[当然の]分け前をもらう
という例も出ています。

LAAD では、fair [adjective] の項目の 5 番目に、以下のフレーズが出ています。
5. have had more than your fair share of something :
to have had more of something, especially something bad, than seems reasonable or fair
例) Tim's had more than his fair share of bad luck this year.

つまり、「何かを、特に何か悪いものを、正当(妥当)、公平に思われるよりもいっそう多く持ってしまうこと」。
例文は、「ティムは今年、不公平だと思われるほどの不運を持ってしまった」。

そのフレーズを直訳すると、「何かの正当な分け前以上のものを持ってしまった」ということなので、特に something が悪いものの場合だと、「本来課せられるべき以上の悪いことをあてがわれてしまった、普通の人が持つべき一人分以上のものを持ってしまった」というような感覚になるのだろうと思います。
ロングマンの例文も、his fair share of bad luck のように bad が使われていますし、ポーラのセリフの言い回しはよく使われる表現だということになるでしょう。
fair share というフレーズは、フェア・シェアが「ェア」の音で韻を踏んでいるのもポイントなのだろうと思います。
have had のように常に「完了形」で使われるようですが、それは「今に至るまでのこれまでの人生でそういうものを持った、与えられてしまった」という「経験」のニュアンスになるのでしょう。

ポーラのセリフは、has seen more than her share of bad beef ですから、ロングマンに出ているフレーズ have had more than your fair share of something と比較すると、had が seen となり、「何か悪いもの(something bad)」は、bad beef になります。
ちょうどその前のセリフで、フレンズたちを「群れの弱いものを狙い撃ちするコヨーテ」に例えているので、その流れから「コヨーテに狙われるようなもの」として、bad beef と表現していることになりますね。
この bad beef という表現に関して、非公開コメントで「コヨーテは腐肉をあさることで知られている」「bad beef は「傷んだ牛肉」すなわちコヨーテの好物」というご意見をいただいたことがありました。
群れの中の弱者ということなら、群れの中の「動物」を表す言葉(例えば、cow=牛など)でも良いのでしょうが、cow ではなく beef 「牛肉」という単語をわざわざ使っているのは、確かに「コヨーテの好物、食べ物」としての「食肉」のニュアンスが入っているような気がします。
bad beef は文字通り「悪い肉」であり「腐った肉」というコヨーテの好物を想像させると同時に、「フレンズたちに狙い撃ちにされるような男」という意味も込められているはずなので、「フレンズたちが欠点をあげつらって攻撃するような欠点の多い男、ダメな男」という意味としての bad でもあるでしょう。

see は「見る」ですが、I'm seeing someone. 「私は誰かと付き合っている」のように、「付き合う、交際する」という意味もあるので、「一人の人間にとって正当な取り分だと思える以上に、ひどい男をたくさん見てきた、ダメな男とたくさん付き合ってきた」というニュアンスが出るように思います。
who's 以下が、someone を説明する形となって、「そういう経験をしてきた人間として言わせてもらうと」という意味になるのですね。

(正当な)取り分・分け前、という表現が使われているのは、「人間、誰でも悪い男を掴むことがあるけど、私は人と比べて必要以上に悪い男ばっかり掴んできた、付き合ってきた」という気持ちが入っているのだと思います。
「人よりたくさん悪い男を掴んできた人間の私としては」と表現する際に「悪い男」を意味する言葉として、その前のモニカが使ったコヨーテからの連想で「コヨーテが殺到するような悪い男」を bad beef 「コヨーテの好物である腐肉・死肉」のように表現したのだろうということですね。

that is not such a terrible thing. は、モニカがボヤいていることに対して、「それはそんなに(あなたが言うほど)ひどいことじゃない」と言っていることになりますから、友達に認めてもらえないようなひどい男と何人も付き合ってきたけど、その私に言わせると、フレンズたちがモニカの彼氏に群がってあーだこーだ言うこともそんなにひどいことじゃない、と言っている感覚になるでしょう。
look out after はそのままで載っている辞書はなかったのですが、look out が「外を見る」ことから「気を配る」、look after が「〜の世話をする、〜に注意を払う」という意味なので、それを合わせた感覚の「〜に気を配る、注意を払う」という感じの「〜のことを心配する」というニュアンスになるだろうと思います。
「そんなにひどいことじゃないわ」という流れから「彼らは友達で、あなたのことをただ心配してるだけよ」という風に自然に繋がりますよね。

I just wish that once は「私はただ一度だけ(それを)願う」。
先に that と言っておいてから、その後、SV という文が続いている形になります。
I just wish that I'd bring a guy... ということですが、「一度でいいから願うわ」という once があるために、SV の前にそれを先に言っているのでしょう。
彼らが本当に・実際に好きだと思うような男性を(一度でいいから)家に連れて来たいと願うわ、と言っていることになります。

ポーラの you do realize... は、you realize SV if... 「もし…なら SV になることがあなたにはわかるでしょ」という構造。
the odds of that happening は「それが起こる可能性、確率」、slim は 「(可能性・見込みが)少ない、かすかな、ほんのわずかな」。
a little slimmer は「少し、さらにわずかになる」という感覚だと思われますので、「元々わずかしかない可能性がさらに少しまたわずかになる・減る」と言っているように思います。
「可能性が減る」というシンプルな表現ではなく、「元々わずかな(slim)可能性がさらに少し減る(a little slimmer)」と言っていることになるでしょう。

you do realize の do は realize を強調していて、あなたは〜であることがよくわかっているわよね、という確認、念押しのニュアンス。
get to は「〜するようになる、〜の状態になる」なので、get to meet the guy は「その男性に会うことになる」。
ポーラのセリフを前からイメージすると、「あなたはよくわかってる(はず)、それが起こる可能性がさらにわずかになってしまうことを、もしフレンズたちがその男性に会うことにならなければ」という感じですね。
フレンズたちが彼を気に入るかどうかモニカは気をもんでいるけれども、「会わせない限りは、気に入られることもない、気に入ってもらいたいなら、会わせないことには始まらない」とポーラは言いたいのでしょう。
友達ってのはあれこれ心配して、連れてきた彼氏にいちゃもんを付けるものだから、みんなが気に入ってくれるような彼氏を連れてこられる可能性は元々わずか(slim)だけど、友達に引き合わせなければみんなが好きになってくれる可能性は、元々わずかだったのがそれよりさらに少し減る(a little slimmer)ことになっちゃうわよ、みたいに言ってみせたことになるだろうと思います。


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posted by Rach at 17:32| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月08日

あんなことが起こった後では無理 フレンズ1-3改その13

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6:25
モニカ: All right. I'm gonna go change. I've got a date. (よし。私は着替えに行くわね。デートがあるの。)
レイチェル: Is this Alan again? How's it going? (これってまたアランなの? どんな感じ?[どんな風に進んでるの?])
モニカ: It's going pretty good, y'know? It's nice and we're having fun. (かなりいい感じに進んでるわ。素敵で(いい感じで)私たち楽しんでるわよ。)
ジョーイ: So when do we get to meet the guy? (それで、俺たちはいつ、その男[モニカのデート相手]に会えることになるんだ?)
モニカ: Let's see, today's Monday.... Never! (そうねぇ、今日は月曜日だから…絶対に会えないわ!)
みんな: Oh, come on! Come on! (あぁ、いいだろ! いいじゃないか!)
モニカ: No. Not after what happened with Steve. (だめよ。スティーブに起こった出来事の後では無理ね。)
チャンドラー: What are you talking about? We love Schteve. Schteve was schexy! Sorry. (何言ってるんだよ? 俺たちはシュティーブを愛してる! シュティーブはシェクシー! ごめん。)
モニカ: Look, I don't even know how I feel about him yet. Just give me a chance to figure that out. (ねぇ、私はまだ、彼について自分がどう感じているかさえわかってないのよ。ただそれをわかるための機会(チャンス)を私にちょうだい。)
レイチェル: Well, then can we meet him? (それで、その後、私たちは彼に会える?)
モニカ: Nope. Schorry. (いいえ。ごめんなしゃい。)

go change は「服を着替えに行く、着替えてくる」。
change は「変わる、変化する」ですが、change だけで「服を着替える」という意味でよく使われます。
go change は、go to change 「着替えるために行く、着替えに行く」、または、go and change 「行って、着替える」という意味ですが、セリフのような口語では、go change のように to や and が入らない形で使うことが多いです。
I've got a date. は、I have got a date. ということで、have got は have と同じ意味ですから、I have a date. 「私、デートがあるの」ということ。

レイチェルは相手のアランの名前を聞いたことがあるようで、「またアランとのデートなの? 二人は今、どんな感じで進んでるの?」と尋ねます。
have fun は「楽しむ、楽しい時間を過ごす」。fun は不可算名詞で「楽しみ、面白いこと」という意味。
So when do we get to meet the guy? の get to meet は「会えるという状態になる」という感覚なので、「それで俺たちは、(アランっていうモニカが付き合ってる)その男性に、いつ会えることになるわけ?」と尋ねていることになります。
Let's see は「うーんと、えーっと」と何かを考える時に出てくる言葉。
「うーんと、今日は月曜日だから、、」と言えば、都合の良い曜日を考えているように聞こえますが、その後の言葉は never 「決して・絶対に会えない」なので、モニカはただ曜日を考えているふりをしていただけで、元々、彼をフレンズたちに会わせる気などなかったことがわかります。
みんなが、Come on! 「いいだろ、いいじゃないか、なあ!」という感じで促しても、モニカは No. Not after what happened with Steve. と言って会わせることを拒みます。
Not after what happened with Steve. は「スティーブに起こったこと(出来事)の後ではダメ」ということですから、「スティーブとああいうことがあった後では、あなたたちは私のデート相手に会うことは無理よ」と宣言されたことになります。
そのモニカの言い方から、「スティーブという人と付き合っている時に、フレンズたちに彼氏を二度と紹介したくない、と思うようなことが起こった」ことが想像されます。

「あのスティーブとの一件」のように持ち出したモニカに対して、チャンドラーは「何言ってるんだよ」と言った後に、We love Schteve. Schteve was schexy. と言っています。
この部分、DVDの英語字幕では、We love Steve. Steve was sexy! と書いてあり、意味もそういうことなのですが、
ネットスクリプトでは、We love Schhteve! Schhteve was schhexy!
Netflix では、( imitates Lisp ): We loved Schteve. Schteve was schexy.
と表記してありました。
(ちなみに、Netflix の loved という過去形は間違いで、love という現在形が正しいと思われます)

スティーブ、セクシーという言葉をそれぞれチャンドラーは「シュティーブ、シェクシー」と発音しているので、その発音を忠実に文字化したものが、Schteve, schexy になるということですね。
Netflix の英語字幕にある、( imitates Lisp ): というのは、音に関するト書きで、lisp というのは「舌足らずの発音・話し方」という意味なので、imitates Lisp は「舌足らずの話し方を真似る」という意味になります。

ちなみに、Netflix の英語字幕は、メニューに「字幕 英語 [CC] 」と表記されているのですが、CC というのは closed captioning(日本語では「クローズドキャプション」と訳される)という字幕システムのこと。
詳しくは以下のウィキペディアで↓
Wikipedia 日本語版:クローズドキャプション
CC は基本的には、DVDの英語字幕のように「セリフ」が表記されているのですが、それ以外にも上のウィキペディアでも説明されているように「聴覚障害者のために音楽や効果音が記号や文字でテレビ画面に表示されることが特徴」となっています。
今回のセリフで Netflix で表示されている ( imitates Lisp ): というト書きも、文字だけではイメージが伝わりにくい部分をト書きで補完している形ですね。
日本でもテレビがデジタル放送になってから字幕放送の番組が増えましたが、その場合もよく効果音などが字幕として入っていたりもします。
以上、「Netflix の英語字幕に入っているト書きは、もっぱら音に関するト書きである」ということを、この機会に説明させていただきました。

lisp というのは「舌足らずの発音・話し方」という意味だと説明しましたが、LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
lisp [verb] : to pronounce "s" sounds as "th" when you are speaking
つまり「話す時に、s の音を th のように発音すること」。
この語義の通りだと、sing 「歌」が、thing 「こと、もの」のように聞こえる発音ということになりますね。
Macmillan Dictionary にも、「s を th と発音すること」と説明されていますので、lisp の定義はそういうことのようですが、チャンドラーのセリフは、Th-teve や、thexy ではなく、s が sh (シュ、シェ音)になっているパターンなので、厳密に言うと lisp とは少し異なるということになるのかもしれません。
今回のセリフについては、s が本来の発音ではなく、少し舌足らずになってしまう感覚として理解すればいいでしょう。
日本語の発音でも「さしすせそ」が「しゃししゅしぇしょ」になってしまう人がいますよね。
アメトーーク!の「滑舌悪い芸人」にも登場し、今は吉本新喜劇にも出演されている(元「ハム」の)諸見里(もろみざと)さんなどが有名でしょうか(吉本では、滑舌の悪さをツッコまれると「かちゅじぇちゅ、いいんでしゅけど(滑舌いいんですけど)」と答えるのがお約束)。

「俺たちはみんなスティーブのことが好きだし、彼はセクシーな男だったじゃないか!」と言葉上では褒めているのですが、チャンドラーがわざとそういう発音を真似して、「俺たちはシュティーブが大好きだよ。シュティーブはシェクシーじゃん」みたいに言っているということは、そのスティーブという男性が「ス」を「シュ」と発音する人で、モニカと付き合っていた当時、フレンズたちはそのことをネタにしてからかった、ということが想像されます。
その発音をすることで、「彼はこんな発音をする人だったよな、あの時みんなで彼の真似をしたよな」と言っているわけですね。
そんな風に、昔、彼の発音をからかわれたり、ジョークにされたりしたことが嫌だったのでしょう、「そういうことを言ってからかうから嫌なのよね」という顔でモニカはチャンドラーをにらみ、チャンドラーは素直に Sorry. 「ごめん」と謝ります。

モニカが「彼について自分がどう感じているかまだわかってさえいないのよ。それがわかるためのチャンスをちょうだい」と言うと、レイチェルは「じゃあ、その後(つまり、彼に対する気持ちについてモニカ自身がわかった後)には、彼に会える?」と尋ねます。
Nope. は「いいえ」という No. の意味の口語体。Yes の口語体は、Yep になります。
Yep. Nope. はどちらもラフな感じの返事になります。
Nope. と否定していることから、「自分の気持ちがはっきりしたとしても、やっぱりあなたたちには会わせない」と言っていることがわかりますね。

そして、このモニカのセリフは、最後の Schorry. がオチになっています。
そんな風に、sch の発音をネタにするような人たちには会わせたくないわ、ということを、モニカの方も、sch- の発音を強調することで伝えているのですね。
日本語風に言うと、「ごめんなシャいね〜」みたいな感じでしょう。

コメディの脚本として、この一連のやり取りを見てみると、s- を sch- と発音する男性の名前として、わざと、s- の入った Steve という名前にしたのでしょうね。
褒め言葉もいろいろある中で sexy を使ったのも、その sch- 発音が際立つように、、ということでしょう。
そして、チャンドラーはモニカがにらんでいるのを見て、Sorry. と謝るのですが、この時のチャンドラーは、Sorry に s- が使われているにもかかわらず、普通に発音していました。
これは本当に「ごめん」という反省の言葉として述べていることになりますね。
そして「フレンズたちはモニカの彼氏に会いたいと思っている」という願いを却下する時の最後の最後に「モニカの方が」ショーリーと特徴的な発音を使って返す、というオチになります。
チャンドラーが謝った時に、Sorry. を ショーリーと言ってしまうと、この最後のモニカのセリフで笑えませんので、チャンドラーの Sorry ではショーリーと言わずに温存しておいた、という感じがします。
普通の会話のように見えて、シットコムとして、つまりコメディとして、笑いどころを考えながら作られ練られている脚本ですから、そういう脚本としての構成の絶妙さ、みたいなものも感じていただきながら楽しんでいただけたらな、と思います。


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posted by Rach at 16:43| Comment(2) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月04日

よくやってたことへのご褒美 フレンズ1-3改その12

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5:50
モニカ: Chandler, what are you doing? (PULLING HIM UP) Hey. What are you doing? (チャンドラー、何してるの? [チャンドラーを引っ張り上げて] ちょっと、何してるのよ?)
(CHANDLER TRIES TO SHRUG NONCHALANTLY BUT EVENTUALLY HE HAS TO EXHALE A MOUTHFUL OF SMOKE)
チャンドラーは何食わぬ顔で肩をすくめるが、ついには(たまりかねて)口いっぱいの煙を吐き出さなければならない。
みんな: Oh! Oh, God! (あぁ! もう!)
モニカ: Oh, gross! (もう、いやだぁ〜!)
ロス: What is this? (何だよこれは?)
チャンドラー: I'm smoking! I'm smoking! I'm smoking! (タバコを吸ってる! タバコを吸ってる! タバコを吸ってるんだ!)
フィービー: Oh, I can't believe you! You've been so good for three years! (まぁ、あなたって信じられないわ。3年間もよくやってたのに!)
チャンドラー: And this is my reward. (そして、これは俺のご褒美だよ。)
ロス: Hold on a second, all right? Just think about what you went through the last time you quit. (ちょっと待てよ、いいか? 最後に禁煙した時に自分がしたつらい経験について考えてみろよ。)
チャンドラー: Okay, so this time I won't quit. (わかった、だから今回は禁煙しないよ。)
みんな: Ohhh! Put it out! (もうー! (タバコの)火を消せよ!)
チャンドラー: All right! I'm putting it out, I'm putting it out! (HE DROPS IT IN PHOEBE'S COFFEE) (わかったよ! 消すよ、火を消すよ! [チャンドラーはフィービーのコーヒーの中にタバコを落とす])
フィービー: Oh, no! I- I can't drink this now. (あぁ、もう! これ飲めないわ、今は。)

チャンドラーがカウチの背面に身を乗り出して、何かこそこそしている様子なので、モニカは、What are you doing? と言って、チャンドラーを引っ張り上げるようにします。
そしてト書きの通り、「何のこと?」みたいな顔でチャンドラーは肩をすくめてみせますが、しばらく口を閉じていて、数秒してから口から煙を吐き出します。
タバコを吸っていたことがわかって、フレンズたちは口々に非難の声を上げています。
その反応のひとつ、Oh, gross. の gross は「実に不快な、胸の悪くなるような、ぞっとする」という意味。
Gross! という一言で、「いやだー、不潔ー、きたなーい」というニュアンスでよく使われます。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
gross : (spoken) very disgusting to look at or think about (SYN: disgusting)
つまり、「そのことを見たり考えたりすることが非常に不快なこと」。

みんなに責められ、ロスに「何だよこれは」みたいに言われたチャンドラーは、I'm smoking! を3回繰り返します。
「見りゃわかるだろ、タバコ吸ってんだよ!」と開き直ったような発言ですね。
フィービーは信じられないと言って、「あなたは3年間、とても good だったのに」みたいな言い方をしています。
have been+形容詞で、3年間ずっと(形容詞)の状態だった、という継続を表す完了形ですね。
今タバコの話をしているので、ずっと good だったというのは、「3年間、タバコを吸わずに我慢してた、頑張ってた、よくやってた」ということになるでしょう。
And this is my reward. の reward は「褒美(ほうび)、報酬」。
「頑張ったことへのご褒美なんだよ」のように言って、右手のタバコを見せています。
LAAD では、
reward : something that you receive because you have done something good or helpful
つまり、「何か良いこと、または助けになることをしたという理由で、受け取るもの」。
この語義の have done something good と、セリフの have been good は、good という言葉が共通していますね。
「good なことをしたことに対して受け取るもの」が reward ですから、「ずっと good だったのに」と言ったフィービーの発言を受けて、「ずっと good だったから、reward として今このタバコを吸ってるんだ」みたいに言ってみせたことになります。
頑張って禁煙したことを称えて、ご褒美としてタバコを吸っている、という本末転倒なチャンドラーらしい屁理屈ですが、「ずっとタバコをやめてたのに、ずっと禁煙してたのに」という「タバコをやめた」ことを指すセリフではなく、「ずっと good だった」、つまり「ずっといい子にしてたのに」のような good であったと語ったセリフになっているおかげで、「good にしてたから、こうして reward をもらってる」ときれいに繋がるわけですね。
逆に言うと、「これは頑張った俺へのご褒美だ」というニュアンスにするために、「やめてた」という言葉ではなく、good という言葉を、脚本上フィービーに言わせた、ということにもなるでしょう。
フィービーのセリフには「あなたは(せっかく)3年間も頑張ったのに」というニュアンスがあるわけですが、チャンドラーはそれを And で繋げることで「俺は3年間頑張った。そして(だから)これがご褒美」と表現したことになります。

the last time SV は「S が V した最後の時、この前・最後に S が V した時」。
quit は「〜をやめる」。quit one's job なら「仕事をやめる、辞職する」。
この場合はタバコの話なので、quit smoking 「タバコを吸うのをやめる、禁煙する」ということですね。
ロスのセリフは、「またこんな風に吸い始めちゃったようだけど、最後に禁煙した時に、自分が go through したことをただ思い出せ」ということ。
go through は「通り抜けて行く、通り抜ける」という感覚から「体験する、経験する」。
「最後に禁煙した時に、体験したことを思い出せ」ということは「前に禁煙した時の、つらかった、苦しかった経験を思い出せ」と言っているわけですね。

Okay, so this time I won't quit. は「わかった、だから今回は(今度は)俺はやめない(禁煙しない)」という宣言。
やめるのがつらかったことは俺だって覚えてる。だから今回は禁煙するつもりはないんだ、このまま吸い続けるつもりだ、ということですね。

ここでの put out は「火を消す」。
タバコの火を消せ! とみんなに言われ、「わかったよ、今から消すよ」という感じで I'm putting it out! と言ったチャンドラーは、隣のフィービーが手に持っていた黄色い大きなマグカップの中にタバコを放り投げます。
自分が飲もうとしていたコーヒーの中にタバコを入れられたわけなのでフィービーは嫌な顔をしていますが、この I can't drink this now. というセリフは、最後の now のオチが面白いですね。
タバコを入れられて「こんなの飲めないわ」というのは当たり前の反応ですが、フィービーは最後に now と言っていて、それも now の部分を特にはっきり言っているように思いますし、観客も、その最後の now を聞いたところで笑っている感じです。
not now 「今は飲めない」ということはつまり、「後で飲む、後でなら飲める」(I'll drink this later. / I can drink this later.)と言っていることになるので、観客も笑っているのですね。
この部分、DVDの日本語訳も「すぐには飲めないわ」と訳されていましたし、「すぐには飲めない、、って、じゃあ後で飲むつもりなんかーい!」とツッコミを入れたくなるようなセリフになっているところが、フィービーっぽいと言えるでしょう。
最後の now でオチになる感じを出して日本語に訳すと、「あぁ、もう! これ飲めないわ、今は」のような感じになるでしょうか。
日本語だと「今”は”」のように「は」を使うことで「今は無理だけど、後でならオッケー」感を出すことにもなりますが、英語では now などの副詞は文の最後に来るのが普通なので、ちょっと now を強めに言うだけで、自然なオチになるわけですね。


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posted by Rach at 12:18| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月02日

来世への巨大な借りになる フレンズ1-3改その11

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5:27
フィービー: Okay. Okay. Let's say I bought a really great pair of shoes. Do you know what I'd hear with every step I took? "Not mine. Not mine. Not mine." And even if I was happy, okay, and, and skipping, I'd hear, "Not-not mine. Not-not mine. Not-not mine. Not-not mine." (いいわ、いいわ。じゃあ私が本当に素敵な靴を買ったとしましょう。私がステップを踏むたびに何て聞こえる(だろう)か知ってる? ”ノッ・マイン、ノッ・マイン、ノッ・マイン[私のじゃない]” そしてもし私が幸せだったとしても、ほら、そしてスキップしてたとしても、私にはこんな風に聞こえるでしょうね、”ノ・ノッ・マイン、ノ・ノッ・マイン、ノ・ノッ・マイン、ノ・ノッ・マイン”)
モニカ: We're with you. We got it. (同感よ。わかったわ。)
(CHANDLER LEANS OVER THE BACK OF THE COUCH, OUT OF SIGHT)
チャンドラーはカウチの背面に身を乗り出して、みんなから見えない状態。
フィービー: Okay. I'd- just- I'd never be able to enjoy it. It would be like this giant karmic debt. (いいわ、私はただ、それを楽しむことができないでしょうね。巨大なカルマの借金(来世への巨大な借り)みたいになっちゃうわ。)

Let's say SV. は、文(SV)と言いましょう、ということですから、「例えば・仮に(文)としてみましょう」という感覚。
「知らぬ間に自分の口座に入っていたお金を使っちゃえば、それはショッピングになるわ」とレイチェルが言ったことを受けて、「じゃあ(レイチェルが言うように、そのお金で)本当に素敵な靴を1足買ったとしましょうよ」ということですね。
Do you know what I'd hear with every step I took? を前からまとまりごとに細切れにイメージすると、「知ってる? 私に何が聞こえる(だろう)かを、ステップごとに、私が take する(ステップ)」みたいな感じです。
意味するところは、「私が一歩進むたびに、私には何が聞こえるか知ってる(わかる)?」ということですが、最後の I took までを聞いてから日本語をイメージしていたのでは音の速さについていけませんから、区切りごとにこまめにイメージしていくようにしましょう。
I'd hear は、I would hear ということで、フィービーとしてはこのお金でそういう靴を買うつもりはないけれど、もし仮に買ったとしたら、という仮定法過去の bought を受ける形で、「もしそういう靴を買ったら、私にはこんなことが聞こえるだろう」という意味で would を使っていることになります。

「ステップ踏むたびに、こんな風に聞こえるわ」という、その音の描写が面白いですね。
not mine は、「私のものじゃない」ということですが、それを、「ノッ・マイン」とステップに合わせるようにリズミカルに発音しているのに笑えます。
歩くたびに、「私のお金で買ったものじゃないから、この靴は私のものじゃない」という音が聞こえてきそう、とフィービーは思っているわけですね。
とりあえずそこで終わっても「歩くたびにこう聞こえてくる」という面白さは出るわけですが、さらにダメ押しのような続きがあるところが、フレンズぽい面白さとなっています。
even if I was happy は、「例え私が幸せ・ハッピーだったとしても」。
これも「靴を買うことをフィービーは想定していない」ので、「靴を買った時に例えハッピーだったとしても」も仮定法過去が使われていることになります。
私がハッピーで、その時、スキップしていたとしても、私にはこんな風に聞こえちゃうわ、とフィービーは言い、その音を not-not mine と表現します。
普通に歩くのと違い、スキップになると独特のリズムが出ますが、聞こえてくる音もスキップバージョンの not-not mine になる、と言いたいのですね。

楽しそうにスキップしてても、そんな風に聞こえてくるわ、とまで言うフィービーに、モニカは、もうそれ以上言わなくてもいいわ、わかったから、という感じで手を伸ばし、We're with you. We got it. と言います。
We're with you. は「あなたに同意するわ。同感よ」という意味。
be with you は「あなたと一緒にいる」ということですが、「あなたの側にいる」という意味であることから、「〜に同意する、同感だ、賛成だ、あなたと同意見である」という意味になります。
「同意する」という場合には agree with you も使えますが、agree という動詞ではなく、be with だけでもそのニュアンスは出せるということですね。
We got it. は「わかった、理解した」。
この場合の get は understand の意味になります。

この時のチャンドラーはト書きにあるように、みんなから見えない角度でソファの向こう側で何かをしている様子ですが、フィービーはそれに気に留めることなく話を続けています。
I'd never be able to enjoy it. の I'd もまた、I would で、「もしそのお金で何かを買ったとしても、スキップするたびにそんな音が聞こえてくるような状態になるだろうから、私にはそれを楽しむことなんかできないでしょうね」と言っていることになります。

karmic は、名詞 karma の形容詞形。名詞の karma は、仏教やヒンズー教の言葉で「カルマ、業(ごう)、因縁、宿命」という意味で、「現世での行動が来世に影響を与える」という考え方のこと。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
karma [noun] [uncountable] :
1. according to the Hindu and Buddhist religions, the force that is produced by the things you do in your life and that will influence you in the future or in future lives.
2. (informal) luck resulting from your actions (SYN: fate)

つまり、1. は「ヒンズー教または仏教によると、自分の人生において自分がすることによって生み出され、未来または来世において自分に影響を与えることになる力」。
2. は「(インフォーマル)自分の行動によって生じる運・運命。類義語は fate 」。

1. の語義は、the force that is... and that will... という形になっており、karma というのは、関係代名詞 that 以下で詳しく説明されているところの the force 「力」になります。
the force that... 以下が大変長いですが、その部分は SV という文の形にはなっておらず、the force (that...) のように、名詞を修飾する関係代名詞の that 以下が大変長くなっている形だということですね。
ですからシンプルにすると、「カルマというのは(ヒンズー教・仏教によると)〜という力である」と説明してあることになります。
元々はそのように宗教用語なのですが「自らの行動に起因する運」のような意味で、fate と似た感覚で日常的にも使われるのですね。

debt は「借金」。b の部分は発音せず「デット」のような音になります。
つまり、karmic debt は「カルマの借金、カルマ的な借金」ということで、貰ういわれのない大金を手にして幸せになることで、来世では、そのプラス分をチャラにするほどの不幸な出来事が起こってしまう、来世の運を現世で使いつくしてしまって、来世では不幸のどん底に落ちてしまう、来世でバチが当たる、というニュアンスで使っているようです。
フィービーは、フレンズ1-1 で、ロスのどんよりオーラを浄化しようとしていたこともありましたので、このような「来世への借りになる」という輪廻転生的な発言も、その流れを汲んでいるものと言えるでしょう。


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posted by Rach at 13:51| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする