2018年01月30日

私はスープすら突き返せないのに フレンズ1-5改その14

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11:45
ロス: [to the crowd in the laundromat] All right. Show's over. Nothing to see here. [to Rachel] Ok, let's do laundry. ([コインランドリーの人々(観衆)に] よーし。ショーは終わりだ。ここには見るものはないよ。[レイチェルに] オッケー、洗濯しよう。)
レイチェル: That was amazing! I can't even send back soup. (さっきのはすごかったわ! 私はスープすら返せないのに。)
ロス: Well, that's because you're such a sweet, gentle, uh.... Uh, do you, uh, do you... Oh, hey, you must need detergent. [Ross pulls out a huge box of laundry detergent.](うーん、それは君がそんなに素敵で優しいからだよ、その… えーっ、君は… あぁ、ねぇ、洗剤必要だよね。[ロスは洗濯洗剤の巨大な箱を取り出す(下から引き上げる)])
レイチェル: What's that? (それは何?)
ロス: Überweiss [Uberweiss]. It's new. It's German. It's extra tough! (ウーバーヴァイス[ウーバルヴァイス]だ。新しい。ドイツ製。すっごくタフなんだ!)
[Rachel starts to load her clothes.]
レイチェルは自分の衣服を(洗濯機に)入れ始める。
ロス: Rach, do you uh, are you gonna separate those? (レイチェル、君は、それらの服を分けるの?)
レイチェル: Oh, God. Oh, am I being like a total laundry spaz? I mean, am I supposed to use like one machine for shirts and another machine for pants? (あぁ、なんてこと。まぁ、私って、全くの洗濯ドジみたいよね? ほら、洗濯機の一つはシャツ(上の服)用で、もう一つの洗濯機はパンツ(下の服)用みたいに使うことになってるのよね?)
ロス: Have you, have you never done this before? (君は、君はこれ(洗濯)をこれまでにしたことないの?)

洗濯機を横取りしたおばさんと大声で喧嘩したことで、コインランドリーの客がロスたちを見物していたのですが、おばさんが負けたように去った後、ロスはその人たちに Show's over. Nothing to see here.「ショーは終わりだ。見るべきものはないよ」と言っています。
周りの人の注目を浴びたため、「喧嘩は終わったんだから、ほら野次馬は散った、散った! いつまでもそこに突っ立ってないで自分の洗濯に戻りなよ」と言ってみせた感じですね。

ロスが正論で言い負かし、強い態度で相手を退散させたことに感激したレイチェルは That was amazing! 「さっきのはすごかったわ!」と称賛した後、I can't even send back soup. と言っています。
直訳すると「私はスープを返すことすらできない」というところ。
この表現については過去記事でもいろいろなご意見をいただいたのですが、つまりは「レストランで出された品物に不満があった場合に、文句を言って突き返すことすらできない」ということを言っているようです。
このセリフではスープが例えに挙げられていますが、例えば「スープがぬるくなっている、冷めてしまっている」「髪の毛などの異物が混入している」などで「こんなスープ取り換えて、新しいの持ってきて!」と言いたいような場合でも、私はそう言ってスープを突き返すことができない、と言っていることになるでしょう。
理由があっても店員さんに文句を言うことすらできない私からしたら、あんな強引なおばさんに立派に抗議したロスってほんとすごいと思うわ! と褒めているわけですね。
ちなみにレイチェルは「私ならスープすら突き返すことができない」と言っていますが、フレンズ3-6(先のエピソードの話ですみません)の「過去の回想エピソード」の中で、レイチェルがウェイトレスに「オーダーしたものと違う」と言い、飲み物を突き返すシーンは出てきたりもします。

「私はスープすら返せない」と言うレイチェルに、ロスは that's because 「それは〜だからだ」と理由を述べる形を使い、君はそんなに sweet で gentle だからだと言っています。
ロスは学生時代からレイチェルのことが好きなので「さっきのはすごかったわ!」と褒められた後の「私ならスープさえ返せないのに、、」というセリフが可愛らしく思えたのでしょう、それでつい「それは君が優しすぎるからだよ」と言って、目の前のレイチェルを後方からじーっと見つめていたのですが、レイチェルが急に振り返ったため恥ずかしくなり、話題を洗剤に変えることになります。

detergent は「洗剤」。
下に置いてあった洗剤の大きな箱を洗濯機の上に勢い良く引き上げて、一度箱を落としてしまったりしていますが、その後、箱をドンと洗濯機の上に置いて、ロスは得意げな顔で洗剤の名前を言っています。
ロスが言っているように German 「ドイツの、ドイツ製の」洗剤なので、名前も Überweiss というドイツ語になっています。
パッケージを見ると、U にはドイツ語で使われる「ウムラウト」と呼ばれる記号(U の上の2つの点)もついています(DVD英語字幕にもウムラウトがついていますが、Netflix では省略されています)。

über は英語の over の意味、weiss は white で「白」。
(脱線しますが、ブシロードのトレカ(トレーディングカード)に「ヴァイスシュヴァルツ(Weiß Schwarz)」というシリーズがあるのですが、これもドイツ語で「ヴァイス=白」「シュヴァルツ=黒」から来たネーミングとなっています)
ドイツ語の発音では「ウーバーヴァイス」になるようですが、ロスは「ウーバルヴァイス」みたいに発音しているようです。
今回のドイツ製洗剤 Überweiss は、意味としては「超白」「スーパーホワイト」というところで、その洗剤で洗濯物は真っ白になりますよ、みたいなネーミングになるでしょう。
今回のエピソードの原題(英語タイトル)が、The One With the East German Laundry Detergent 「東ドイツの洗剤が出てくる話」となっていますが、その「東ドイツの洗剤」がこのウーバーヴァイスなのですね。

extra は「特別に、格別に」。同義語は extremely。
服のサイズに XL というのがありますが、あれは extra large の略。つまりは、extremely large ということで「特大」の意味になるのですね。

separate those は「(レイチェルがまとめて入れた)それらの洗濯物を分ける、分類する」ということ。
洗濯機の中に全部の洗濯物を一気に放り込んだ時に「それ分けるの?」と聞かれたので、「あぁ、分けなきゃいけないのね」とすぐに気づいたレイチェルは、私って a total laundry spaz みたいよねぇ? と言ってから「洗濯機はこういう風に分けて使うことになってるのよね?」と続けます。

まずは a total laundry spaz について。
spaz は、私がよく引用させていただく LAAD (Longman Advanced American Dictionary) や Macmillan Dictionary には載っていませんが、ここでは「ドジな人間、どんくさい人」という意味で使われています。
アメリカではそういう意味のスラングとして使われていますが、spaz という言葉は spastic 「けいれんの、けいれん性まひの」「けいれん患者」から来た言葉で(spasm だと「けいれん」)、イギリスなどいくつかの国では spaz は侮辱的な表現とされています。
アメリカの有名なプロゴルファー、タイガー・ウッズが、2006年に自分のプレーの不調について語った際のコメントで自らを spaz と表現したため、イギリスで批判が起きたこともあります。

差別的な表現であるため、辞書にはあまり載っていないのですが、以下の Wiktionary には、spaz の意味が出ていました。
Wiktionary: spaz
Noun「名詞」の語義の後にある quotations ▼ をクリックすると、ウッズのその問題となった発言の文章を読むことができます(差別的と非難された発言なので、この記事内での引用は避けます)。
語義説明の中に slang, pejorative, offensive in Britain 「スラング、軽蔑的、イギリスでは侮辱的」という記載もあります。

その Wiktionary の Usage notes 「使用上の注意」の説明がこの単語の受け止められ方をわかりやすく説明してくれていると思うので、引用させていただきますと、
The offensiveness of this term and of spastic differs considerably between the US and the UK. In the United States, the terms are inoffensive; in the UK, they are very offensive;
つまり「この用語(spaz)と spastic(という用語)の単語の侮辱的さはアメリカとイギリスとの間でかなり異なる。アメリカではこの2つの用語は害にならない(不快感を与えない)が、イギリスではこれらは非常に侮辱的である」。

上の説明のように、アメリカとイギリスで offensive 「侮辱的」かどうかについて大きな違いがあるのですね。
アメリカ作品である「フレンズ」の今回のセリフは、DVDでも、字幕・音声とも伏せられることなくそのまま使われていますし、現在配信中である Netflix でもそのまま使われていますので、アメリカでは「どじ」という意味のスラングとして認識されている、使用可能な用語として認められているのだろうと想像されます。
ただ、世界的なスポーツ選手がその言葉を使ったことで非難されたことを考えると、ある国で差別用語とされている言葉を自ら使うのは避けるべきだろうとも思います。

am I supposed to use like one machine for shirts and another machine for pants? の am I supposed to do...? は「私は〜することになってるのよね?」という感覚。
「1つの洗濯機に全部を入れちゃダメっていうのなら、1つ目をシャツ、2つ目をパンツっていう風に上半身と下半身で分けるってことなのね?」と言ったことになります。

ロスが「経験」を問う現在完了形で「君はこれ(洗濯)を今までしたことないの?」とあきれたように尋ねたことで、レイチェルは見当違いの発言をしてしまったことに気付く、という流れですね。


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posted by Rach at 14:57| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月27日

重版決まりました!「リアルな英語の9割は海外ドラマで学べる!」

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2017年12月15日に発売となりました、私の4冊目の著書「リアルな英語の9割は海外ドラマで学べる!」(池田書店)が、おかげさまで売れ行き良好で、重版が決まりました!

171215book333px.jpg

このような嬉しいニュースをお伝えすることができるのも、既にお買い上げ下さった皆様方のおかげです。本当にありがとうございます!<(_ _)>

売れ行き好調に伴い、新たに書店用のPOPとパネルも作っていただきました。

POPはこちら↓
4冊目POP.jpg

パネルはこちら↓
4冊目パネル.jpg

皆様のお近くの書店でこれらのPOPやパネルがあれば、目を留めていただければ嬉しいです(^^)
これでさらに多くの方に拙著の存在を知っていただけるといいなぁ♪

併せてあと2つお知らせがあります。
電子書籍のリクエストもいただいているのですが、残念ながら電子書籍化の予定はございません。どうかご了承下さいませ。
また、以下のアマゾン
Amazon.co.jp: リアルな英語の9割は海外ドラマで学べる!
では、目次、カラーページ、本文のそれぞれ一部分を画像として公開しております。
お買い上げの際に、参考にしていただければ幸いです。

「海外ドラマのセリフを解説した本」を作ることが、ずっと私の夢でした。
その夢が形となったこの本が、こうして重版となってくれたこと、本当にありがたく幸せなことと思っております。
これを励みに、これからも海外ドラマで英語を学ぶ楽しさと素晴らしさを伝えられるよう、精一杯頑張ります!

Rachからの嬉しいお知らせでした♪


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posted by Rach at 13:58| Comment(0) | 著書4冊目 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月26日

そんなルールはないって知ってるくせに フレンズ1-5改その13

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10:27
[Scene: The Launderama]
シーン:ロンダラーマ(コインランドリー)
女性(WOMAN): Coming through! Move! Move! (通るよ! どいて! どいて!)
レイチェル: Oh, excuse me! I was kinda using that machine. (あぁ、すみません! 私その機械(洗濯機)を使ってた(って感じな)んですけど。)
女性: Yeah, well, now you're kinda not. (あぁ、そう、今は使ってないみたいだね。)
レイチェル: But I saved it. I put my basket on top. (でも私、とってた(セーブしてた)んです。上にカゴを置いたんです。)
女性: Oh, I'm sorry. Is that your basket? (あぁ、ごめんね。それ、あんたのカゴ?)
レイチェル: Yes. (はい。)
女性: It's really pretty. Unfortunately, I don't see suds! (実に可愛いね。残念なことに、泡が見えないよ!)
レイチェル: What? (何?)
女性: No suds, no save, okay? (泡なし、セーブなし、だ(泡がなければとってたことにならないんだよ)、いいかい?)
[Ross arrives.]
ロスが到着する。
ロス: What's going on? (何が起こってるの?)
レイチェル: Hi, uh, nothing. That horrible woman just took my machine. (はーい、あの、何でもないの。あのひどいおばさんが私の洗濯機を取ったのよ。)
ロス: Was your basket on top? (君のカゴは上にあった?)
レイチェル: Yeah, but there were no suds. (えぇ、でも泡がなかったから。)
ロス: So? (それで?)
レイチェル: Well, you know, no suds, no save. (えーっと、ほら、泡なし、セーブなし、よ。)
ロス: No suds, no-- Excuse me. [to woman] Hold on a second! This is my friend's machine. (泡なし、〜なし…って。失礼。[女性に] ちょっと待て! これは僕の友人の洗濯機だ。)
女性: Hey, hey, hey! Her stuff wasn't in it! (おいおいおい! 彼女の(洗濯)物は洗濯機の中に入ってなかったよ!)
ロス: Hey, hey, hey! That's not the rule, and you know it! (おいおいおい! そんなのはルールじゃないし、あんたはそのことを知ってるくせに!)
[The woman and Ross stare at each other. Finally she takes her stuff out of the machine and leaves.]
その女性とロスは互いににらみ合う。ついに女性は洗濯機から自分の洗濯物を取り出して、去る。

come through は「(空間・部屋などを)通り抜ける」。Coming through! は (I'm) coming through! ということで、人の間をすり抜ける時に「通ります、通るよ」というニュアンスで使います。
Move. は「動け。動いて」という命令形で、ここでは「邪魔だからどけ、どいて」の意味。

お札をコインに両替しようとしていたらしいレイチェルは、自分が洗濯機の上に置いたカゴを、後から来たそのおばさんがどけたのを見て、慌てて飛んできます。
I was kinda using that machine. は I was using that machine. 「私はその機械(洗濯機=washing machine)を使っていた、に kinda という「少しぼやかす」表現を付けた形。
これからそれを使おうとして両替していたところなので、実際には「使っていた」とは言い切れない、でも上にカゴを置いてキープしてほぼ使う状態になっていたことから、そのようにちょっと断言は避ける形で表現したことになるでしょう。

「私、それ使ってた、みたいなことなんですけど」と表現したことに対して、実際にはまだ使っていなかったことから、相手の女性は「(あんたはそう言うけど、実際には)今はあんたは使ってないって感じだよね」と返します。
それでレイチェルは「でも私はその機械をセーブしてました。上に私のカゴを置いてました」と説明します。
save は日本語でも「セーブする」と言うように「とっておく」という意味ですね。
これから使う場所取りの意味で、上にカゴを置いていたことになります。

そう言われた女性は「あらごめん。これはあんたのバスケット?」と言うので、わかってもらえたと思ったレイチェルも「はいそうです」と答えるのですが、カゴを褒めた後、女性は急に語気を荒くして、Unfortunately, I don't see suds! と返します。
suds は「石鹸水の表面の泡」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
suds [noun] [plural] : the bubbles formed on the top of water with soap in it
つまり「その中に石鹸が入った水(石鹸水)の表面に形成された泡」。
女性は「残念ながら、石鹸の泡が見えないね!」と言ったことになります。

その剣幕に驚き、What? と聞き返したレイチェルに、女性は、No suds, no save, okay? と言います。
No suds, no save. は「泡なし、セーブなし」ですから、「泡がなければ、(洗濯機を)取っておいたことにはならない」というニュアンスですね。
いくら上にカゴを置いていても、実際に泡が出て洗っている状態になるまでは、自分がセーブしていると主張できない、ということをこのおばさんは言いたいのだとわかります。
"No (A), no (B)" と no を2つ続けることで、A がなければ B もない、と、格言か決まり文句のように言っていることになります。

タワーレコードの NO MUSIC, NO LIFE のような、no を2つ並べたキャッチコピーはよく使われますよね。
格言だと、no pain, no gain などが有名でしょうか。
LAAD では、
no pain, no gain : (informal) used to say that you have to use a lot of effort or deal with a lot of unpleasant things, if you want to achieve something
つまり「(インフォーマル)もし何かを成し遂げたいと思うのなら、たくさんの努力を行うこと、またはたくさんの嫌なことを取り扱わないといけないということを言うために使われる」。
「苦労(痛み)なければ(なくして)利益(得るもの)なし」ということで、No gains without pains. のように、no (A), no (B) は、no (B) without (A) という形で表現することも可能です。
no pain, no gain 「ノー・ペイン、ノー・ゲイン」については、pain / gain が韻を踏んでいるのがポイントで、今回の No suds, no save. も、s- で始まる単語に揃えているのがポイントと言えるでしょう。
「そんなことも知らないの?」とでも言うように、okay? とバカにした口調で言っているところにも、このおばさんの意地悪そうな性格がよく出ています。

そう言われて、その洗濯機を譲るしかなかったレイチェルですが、そこにちょうどロスが到着して、何か様子がおかしいことに気付きます。
What's going on? は「何が起こってるの?」で、今、どういう状況か飲み込めない時によく使われる表現。

レイチェルは nothing「何でもない。別に何も(大したことじゃない)」と言いつつも、「あのひどいおばさんが私がセーブしていた洗濯機を取ったの」と説明します。
「自分のカゴは上に乗せてたんだろ?」とロスが尋ね、レイチェルは「でも泡がなかったから」と言ったところ、ロスは So? と言っています。
これは「それで? だから何だって言うの?」というニュアンスで、レイチェルの「泡がない」という説明だけでは、ロスが納得していないことを示します。
「泡がない」ということと「洗濯機が取られた」ことの繋がりがわからないので、「それで、泡がないとどうして洗濯機を人に取られることになるの?」とさらなる説明を求めているわけですね。

それでレイチェルはおばさんが自信満々に言ったセリフ no suds, no save を、そういうルールがあるんでしょ? という感じで説明します。
No suds, no-- 「泡なし、〜なし、って…」とロスが繰り返すセリフから、おばさんの言った言葉にレイチェルが言いくるめられてしまい、洗濯機を不当に奪われたことにロスが気づいたことが表現されています。

おばさんがちょうど洗濯機にコインを入れようとしていたのを手で制し、ロスは「これは僕の友人の洗濯機だ」と抗議します。
使おうとしていたところを強く止められたことで、おばさんは強い口調で、Hey, hey, hey! と言い、「彼女の物(洗濯物)は中に入ってなかったよ!」とまだ頑張るのですが、ロスはさらに強い口調で、Hey, hey, hey! と返しながら、That's not the rule, and you know it! と叫びます。
that はおばさんが言った「中に洗濯物が入っていなかった」ということで、「そんなことはルールじゃない」→「洗濯物が中に入っていないとダメなんてルールはない」。
「そしてあんたはそんなルールがないのを知ってて、わざとそんなでたらめを言ったんだな」と続け、おばさんのずるいやり方をロスは非難します。
自分で勝手に都合のいいルールをでっちあげたんだな、ということですね。

たくさんの客がいる中で、大声で非難されたおばさんは、しばらくロスを無言でにらんでいましたが、「そんなルールはない」と言われてしまい反論できずに、自分の洗濯物を取り出して、去って行くことになります。


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posted by Rach at 14:46| Comment(4) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月23日

ロッキーとブルウィンクルの靴下 フレンズ1-5改その12

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9:39
ジャニス: I got you... these. [pulls out a pair of socks] (あなたに買ってきたのは…これよ。[1足の靴下を取り出す])
チャンドラー: Bullwinkle socks. That's so sweet. (ブルウィンクルの靴下だ。それってすっごく素敵だね。)
ジャニス: Well, I knew you had the Rockys. And so I figured, you know, you could wear Bullwinkle and Bullwinkle, or you could wear Rocky and Rocky, or you can mix and match. Moose and squirrel. Whatever you want. (えぇ、あなたがロッキーの靴下を持ってるのを知ってたの。それで思ったのね、ほら、あなたはブルウィンクルとブルウィンクル(のペア)でもはけるし、ロッキーとロッキー(のペア)でもはけるし、または組み合わせることもできる。ムースと(空飛ぶ)リス(or ムササビ)をね。あなたの好きなもの何でも。)
チャンドラー: That's great. (それって最高だね。)
[The drinks arrive, and Chandler downs his espresso in one gulp.]
飲み物が届いて、チャンドラーは一口でエスプレッソを飲み干す。
チャンドラー: Well, I'm gonna get another espresso. More latte? (えーっと、俺はエスプレッソをもう1杯飲むつもりだけど。君はもっとラテは?)
ジャニス: [holding the full cup] No, no, I'm still working on mine. ([中身の入ったカップを持ちながら] いえいえ、私はまた自分のを飲んでる途中よ。)
[Chandler walks over to the counter where Phoebe is, and is asking her about the break-up.]
チャンドラーはフィービーがいるカウンターまで歩いていき、さっきの(トニーとの)別れについてフィービーに尋ねている。
チャンドラー: That's it? (あれでおしまい?)
フィービー: Yeah, it was really hard. (えぇ、本当につらかったわ。)
チャンドラー: Oh, yeah, the hug looked pretty brutal. (あぁ、そうだね、あのハグはかなり残酷に見えたからね。)
フィービー: Ok, you weren't there. (ちょっと、あなたは当事者じゃないくせに。)

ジャニスは、I got you... these. と言って、左右セットの靴下を取り出しています。
ト書きに a pair of socks と書かれているように靴下は左右のペアで1セットなので、代名詞の場合でも this という単数形ではなく、these という複数形になっていることに注目です。
チャンドラーが、Bullwinkle という名前を出し、その後、ジャニスのセリフの中では、Rocky という名前も出てきていますね。
これは、1960年代のアメリカの人気アニメシリーズ「ロッキー&ブルウィンクル」(The Rocky and Bullwinkle Show)に出てくるキャラクターの名前。
フルネームは、ロッキーが Rocket J. Squirrel で、 ブルウィンクルが Bullwinkle J. Moose というそうです。

日本では「空飛ぶロッキーくん」というタイトルで放映されていたようです。
Wikipedia 英語版: The Adventures of Rocky and Bullwinkle and Friends
上の英語版ウィキペディアでも説明されていますが、年代や放送局により、
Rocky and His Friends / The Bullwinkle Show / The Rocky and Bullwinkle Show /
The Adventures of Rocky and Bullwinkle / The Adventures of Bullwinkle and Rocky
など、さまざまなタイトルで表記されているようです。

ジャニスの説明では、moose and squirrel と説明されていて、彼らのフルネームにもそれぞれ、moose / squirrel という単語が含まれていますが、上のウィキペディアでの説明を見ると、ブルウィンクルは moose 「ヘラジカ、ムース」ですが、ロッキーは、a flying squirrel と表記されています。
squirrel は「リス」ですが、a flying squirrel のように flying がつくと、”一般的には”「ムササビ」を指します。
ただ、このロッキーの画像などを見ると、水色の飛行帽をかぶっていて空を自由自在に飛んでいますが、ムササビなどに特徴的な(前脚と後脚の間にある)飛膜を広げて飛んでいるようには見えません。
ロッキーのその姿を考えると、いわゆる「ムササビ」ではなくて、文字通り「空飛ぶリス」というニュアンスで、a flying squirrel と表現しているような気がしました。

mix and match は「(いろいろな物を)組み合わせる、(衣服を)着回しする」というニュアンス。
you had the Rockys と Rocky が複数形になっているのは、左右それぞれにロッキーが描いてある Rocky socks のイメージでしょう。
チャンドラーはロッキーの靴下を持っているので、そのコンビであるブルウィンクルの靴下を買うことで、左右ともロッキー、左右ともブルウィンクル、そしてブルウィンクルとロッキーのように左右でペアにして履くこともできる、とジャニスは言っているのですね。

ちなみに、シットコム「フルハウス」のジョーイ・グラッドストーンは、スタンダップ・コメディアンでものまねが得意なのですが、彼のレパートリーの一つにブルウィンクルも含まれています。
両手の親指をこめかみ辺りに付け、手のひらを広げて、大きく広がったヘラジカの角を表現しながら、ちょっとこもった声でしゃべるシーンが出てくるのですが、それがこの「ロッキー&ブルウィンクル」のヘラジカ、ブルウィンクルのものまねです。

チャンドラーはエスプレッソを受け取るなり、そのままぐっと飲み干して、「俺、おかわりもらうけど、君もラテのおかわりどう?」みたいに聞いています。
ジャニスのラテはカップに満ち満ちた状態で届いたばかりで、ジャニスは、I'm still working on mine. と答えます。
work on は「〜に取り組む、従事する」で、何かの行為・仕事に取り組んでいることを指します。
「私はあなたみたいにそんなすごい勢いで飲み物を飲み干したりしないわ。これからゆっくり飲もうとしてるところだから、次の注文なんていらないわ」ということで、その後のジャニスのハハハハ、、という特徴的な笑い方、非常に耳に残りますね^^

チャンドラーは、カウンターにいるフィービーのところに行って、先ほどのトニーとの別れがあまりにもあっさりしていたことに驚いた様子で、That's it? は「それでおしまい? それだけ?」と言っています。
フィービーは深刻そうに「本当につらかったわ」と言うのですが、どう見てもつらそうに見えない爽やかな別れ方だったので、チャンドラーは「あぁ、さっきのあのハグはかなり残酷に見えたよね」と大げさに皮肉っぽく表現しています。
チャンドラーが皮肉でそう言ったのに気づいたらしいフィービーは、ちょっと怒った様子で、Ok, you weren't there. と返しています。
You weren't there. を直訳すると「あなたはそこ(その場)にいなかった」ということですね。
この場合は実際の「場所」というニュアンスよりも「その状況・立場」という感覚が近いでしょう。
別れのその場・現場にいて実際に経験したわけでもないあなたが、当事者でもないあなたが、深い事情も知らないくせに勝手なこと言わないで、当事者にしかその苦しみはわからないのよ、と言っていることになるでしょう。


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posted by Rach at 17:15| Comment(4) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月19日

ひどい一日だったから電話くれて嬉しい フレンズ1-5改その11

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8:39
[Scene: Central Perk. Chandler and Phoebe are there, both ready to break up with their significant others.]
シーン:セントラルパーク。チャンドラーとフィービーがそこにいて、二人とも恋人(大切な相手)と別れるつもりである。
チャンドラー: Where are they? Where are they? (彼らはどこ?(二人はまだか?))
フィービー: This is nice. We never do anything just the two of us. (こういうの素敵ね。今まで私たち二人っきりで何かをしたことなんてないもの。)
チャンドラー: That's great. Maybe tomorrow we can rent a car and run over some puppies. (それって最高だね。多分、明日は俺たち二人で車を借りて子犬をひいたりもできるよ。)
フィービー: Eww, I don't wanna do that. (うぇ〜、私はそんなことしたくないわ。)
[Janice (JNCE) and Phoebe's boyfriend, Tony, walk in.]
ジャニスとフィービーの彼氏トニーが入ってくる。
チャンドラー: Here we go. (よしいくぞ。)
フィービー: Ok, have a good breakup. (オッケー、良い別れを。)
チャンドラー: Hey, Janice. (やぁ、ジャニス。)
ジャニス: Oh, my God, I am so glad you called me. I had the most supremely awful day. (なんてこと。あなたが電話してきてくれてすごく嬉しいわ。とってもものすごくひどい日だったの。)
チャンドラー: Hey, that's not good. Can I get an espresso and a latte over here, please? (ねぇ、それは良くないね。ここにエスプレッソとラテをもらえるかな?)
ジャニス: We got the proofs back from that photo shoot, you know, the one with the little vegetables. Anyway, they pretty much sucked. So I blew off the rest of the afternoon, and I went shopping... [looks through her bags] And I got you... I'm looking. I'm looking. I'm looking. I got you... (あの写真撮影の試し焼きができたの、ほら、小さな野菜が写ってる写真の。とにかくその写真がかなりひどかったのよ。で私は残りの午後の予定を取りやめて買い物に行ったのよ… [自分のバッグ(紙袋)の中を探す] それであなたに買ってきたの… 今探してる、探してる、探してるとこよ。あなたに買ったのは…)
[Chandler sees Phoebe breaking up with Tony. She talks to him for a few seconds, hugs him, and then he leaves. Chandler is amazed how easy it was for her.]
チャンドラーはフィービーがトニーと別れているところを見る。フィービーはトニーに数秒話して、彼をハグして、それからトニーは去る。フィービーにとって別れは何と簡単なのかとチャンドラーは驚く。
チャンドラー: What? (何?)
ジャニス: What? (何?)
チャンドラー: [covering] What... did you get me there? ([自分の発言をカバーするように] 何…をそこで、君は俺に買ってきてくれたの?)

別れることになる恋人がまだ来ていないのでそわそわしているチャンドラー。
セントラルパークのドアの窓から外を見て、二人はまだか? と言っています。
ですがフィービーは「私たち二人だけで何かをしたことってこれまでないわよね」と、チャンドラーと二人でいる状況を何だか楽しんでいる様子。
run over は「〜を車でひく」。「〜の上を走る」ということからもイメージが湧きますね。
「今日はお互いの恋人を振って、明日にはレンタカーで子犬でもひくかな」みたいなことをチャンドラーは言っています。
これから「今の恋人を振る」という嫌なことを二人ともしないといけないのに、フィービーは何だか楽しそうなので、明日はこのコンビで別のひどいことをやってみようか、と言った感じですね。
その冗談を真に受けたかのように「私はそんなことしたくないわ」と返すのもフィービーっぽいところです。

Here we go. は「さあ行くぞ。さあ始めるぞ」。
Have a good breakup. を直訳すると「よい別れを(して)」ということですね。
人と別れるというのはいやで大変なことなのに、Have a nice day / trip. みたいに「よいブレイクアップを」と親指まで立てているフィービーに笑えます。

ジャニスはチャンドラーに会うなり「あなたが電話してきてくれてとっても嬉しい。今日はひどい一日だったから」と話し始めます。
「ひどい一日だったから、あなただけが救い」みたいに言われたわけで、これから別れを告げようとしているチャンドラーにとっては辛い一言ですね。
それで「どうしよう」と不安な顔をカウンターにいるフィービーに向けると、フィービーは「勇気を出さなきゃだめ。しっかりして」という表情をしているので、チャンドラーは気を取り直し、まずはカウンターに向かって飲み物を注文しています。

チャンドラーが注文した直後に、入口からフィービーの彼氏トニーが入ってくるのが見えます。
トニーはカウンターにいるフィービーのところに行き、二人は会話を始めます。

photo shoot は「写真撮影」で、写真についての proof は「写真の試し焼き」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
proof : a photograph that is used as a test copy before an official copy is made
つまり「公式なコピーが作られる前にテストコピーとして使われる写真」。

the one with the little vegetables はフレンズのエピソードの原題でよく使われる、The One with the... と同じ形で、この場合は「小さな野菜(たち)があるもの(写真)」というイメージですね。

写真について、they pretty much sucked と表現していますが、この suck は「ひどい、最低である」という意味。
LAAD では、
suck : BE BAD (spoken, informal) to be very bad
つまり「(口語、インフォーマル)非常に悪い」。

I blew off the rest of the afternoon の blow off の基本的な意味は「吹き飛ばす」という感覚。
この場合は「(残りの午後に予定していたことを)取りやめる」というニュアンスだろうと思います。
LAAD では、
blow off : (spoken) to treat someone or something as unimportant, for example by not meeting someone or not going to an event
例)I blew off my 8 a.m. class again.

つまり「(口語)誰かや何かを重要でないとして扱うこと、例えば誰かに会わないことで、またはあるイベントに行かないことで」。例文は「私は午前8時の授業にまた行かなかった」。
つまり「大したことないからと、予定をやめる・すっぽかす」ような感じですね。
今回も「写真の出来が悪かったから、残りの午後の予定はやめちゃって、買い物に行ったの」と言っていることになるでしょう。

I got you... は、I got you (something) の形で「あなたに何かをゲットしてきた」ということで、この場合は買い物に行ったという話の流れですから「ショッピングに行って、あなたに(こんなもの)を買ってきた」と言いながら、それを紙袋から出そうとしていることになります。
「買う」という単語では buy を思い浮かべる人が多いと思いますが、特に「お金を払って買ってきた」ことを強調しない場合には今回のように get/got を使うことが多いです。
I'm looking... と言いながら紙袋の中を探していますが、「なかなか出てこないけど、今探してるとこだからちょっと待ってね」というニュアンスがよく出ていますね。

ジャニスが紙袋の中を探している間、チャンドラーがフィービーたちの様子を見ると、ト書きにあるように二人は軽くハグをして、トニーはあっさり出て行ってしまいます。
とても「付き合っていた恋人に別れを告げる」ような修羅場には見えないので、チャンドラーは驚きのあまり、What? と叫ぶのですが、急に What? と言われたことでジャニスが聞き返し、チャンドラーはその発言を取りつくろうように、What... did you get me there? 「何…を君は、その買い物で俺に買ってきてくれたのかなぁ?」と言うことになります。


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posted by Rach at 17:34| Comment(2) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月16日

背が高い?低い?に対して「イエス」で答える人 フレンズ1-5改その10

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08:11
[Scene: A fancy restaurant. Joey and Monica are there, meeting Angela and Bob, who Monica thinks is Angela's brother.]
シーン:おしゃれなレストラン。ジョーイとモニカがそこにいて、アンジェラとボブに会う予定。ボブのことをアンジェラの兄だとモニカは思っている。
モニカ: Thank you. So what does this Bob guy look like? Is he tall, short? (ありがとう。それで、このボブって人はどんな見かけなの? 彼は背が高い?(それとも)低い?)
ジョーイ: Yep. (そうだ。)
モニカ: Which? (どっち?)
ジョーイ: Which what? (どっちって何が?)
モニカ: You've never met Bob, have you? (あなた、ボブに会ったことないのね?)
ジョーイ: No, but he's-- (ないよ。でも彼は…)
モニカ: Oh, my god, Joey. For all we know, this guy could be horribly-- (まぁなんてこと、ジョーイ。ことによると、この人はひどく…(ってこともあり得る…))
[Angela and Bob walk in. Bob is good-looking.]
アンジェラとボブが歩いて入ってくる。ボブはイケメンである。
アンジェラ: Hey, Joey. (はーい、ジョーイ。)
モニカ: Horribly attractive. I'll be shutting up now. (ひどく魅力的ね。もう口を閉じるわ。)

シーンの説明にある、a fancy restaurant の fancy という単語は「ファンシー」という日本語にもなっていますが、英語での意味は「高級な、おしゃれな」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
fancy : fancy hotels, restaurants, cars etc. are expensive and fashionable
つまり、「ファンシーなホテル、レストラン、車などというのは、高価でファッショナブルである」。
ダブルデートということで、上品でおしゃれなレストランに来ているということですね。

What does 人 look like? は「(その人)はどんな感じ?」とその見た目を尋ねる質問になります。
look like は「〜のように見える」ですから、その「〜」の部分を what で尋ねる疑問文は、見た目、容姿、外見を尋ねる質問になるわけですね。
見た目ではなく、全体の雰囲気や性格を尋ねる場合は、What is 人 like? 「(その人)はどんな感じの人?」になります。

外見について尋ねた後、モニカは Is he tall, short? と続けています。
tall は「背が高い」。
「背が高い」が tall であることについては、学校で比較構文を習う時に出てくる Tom is taller than Ken. のような例文で日本人にはおなじみだと思いますが、「背が低い」は意外とパッと出てこない人が多いように思います。
「背が低い」という形容詞はこのセリフの通り、short を使います。
short はショートパンツ、ショートカットのように「短い」という訳語で覚えている方が多いと思いますが、「寸法が短い」という意味から「丈が短い、背が低い」という意味になるのですね。
LAAD では、
short : (PERSON) of less than average height (OPP: tall)
つまり「(人に対して使う場合)平均的な身長よりも小さい(対義語:tall)」
(2018.1.19 追記)
他に「高い、低い」を意味する単語には、high / low がありますね。
人の背が高い場合は high ではなく tall を使うことになりますが、「背の高いビル」という場合には、a tall building / a high building の両方を使うことができます。
そのような tall と high の違いについて、LAAD の WORD CHOICE で詳しく説明されていたのでご紹介します。
You can use both tall and high to describe buildings, but tall is more commonly used. Use high to talk about how far something such as a shelf is from the ground.
つまり「建物を描写するのに、tall と high の両方を使うことができるが、tall の方がよく使われている。例えば棚のようなものが床(地面)からどれだけ離れているかを語るのに high を使う」。
研究社 新英和中辞典でも、
high=(床から離れて)高い所にある
と説明されていますが、それが上の LAAD の説明と一致していますね。
(追記はここまで)

このモニカとジョーイの会話では、モニカが Is he tall, short? という or を使った疑問文(このセリフでは or は省略されていますが)で二者択一の質問をしているのに、Yep(Yes の口語表現)で答えているのがトンチンカンな面白さとなっています。
テストのリスニングで、Question に対して、正しい Answer を選択する場合、「質問に or が入っている場合、Yes や No で始まる答えはバツである」というお決まりの選択テクニックがありますが、通常ならそれくらい初歩的な間違いであり、このセリフの場合は「答えになっていない答え」であると言えますね。

「彼って背が高い? 低い?」「そうだ」「どっちよ?」「どっちって何が?」という一連の会話から、ジョーイは「tall か short かの返答を避けている」ことがわかり、モニカは「あなたはボブに会ったことないのね?(どんな人か知らないから答えられないのね)」と指摘します。

horribly は「ひどく」で、何かを強調する副詞ですが、元になった形容詞 horrible が「恐ろしい、ものすごい、実にひどい(very bad)」なので、very や so などで強調した場合と比較すると、悪いニュアンスの言葉が後に続くことを予感させますね。
Macmillan Dictionary では、
horribly: very or extremely and in a bad way
例1)It all went horribly wrong.
例2)a horribly complicated procedure

つまり「非常に、究極に、そして悪い風に」。例文1 は「全てひどく悪い風に進んだ」。例文2は「ひどく複雑な手順」。
語義にあるような in a bad way というニュアンスがある言葉で、例文も wrong や悪い意味での複雑という言葉と一緒に使われています。

「ボブって人を見たこともないのに、私に紹介しようとしたの?」とジョーイに抗議しかけたところ、ちょうどアンジェラとボブが入ってきて、アンジェラの横にいる男性がかっこいい人だとわかったため、モニカは、horribly attractive と言います。
もっぱら悪いニュアンスの強調として使われる副詞ではあるけれども、その後に良い意味の形容詞を続ければ(badly, terribly などと同様に)「very を強調したもの」と解釈されることになります。
日本語で「彼ってひどく…」と言った場合でも、形容詞「ひどい」は悪い意味で使われる言葉ですから「ひどく」の後はネガティブな形容詞が続きそうに思いますよね。
それと同じことで、「ひどく…ひどく素敵な人ね」と言うことで、モニカがボブの姿を見た途端、コロッと態度を変えたのがわかる仕組みになっているということです。
shut up は「黙る」ですから、彼を見て納得したわ、もう文句は言わずに黙ってるわね、という感じですね。


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posted by Rach at 16:37| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月12日

ふわふわのクマみたいに繊細で温かい フレンズ1-5改その9

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7:00
[Scene: Ross' apartment. Chandler is over.]
シーン:ロスのアパートメント。チャンドラーが来ている。
ロス: [on phone] Ok, bye. [hangs up] Well, Monica's not coming. It's just gonna be me and Rachel. ([電話で] オッケー、バーイ。[電話を切って] モニカは来ないんだ。ただ僕とレイチェルだけになるよ。)
チャンドラー: Oh. Hold on there, camper. You sure you've thought this through? (おぉ。ちょっと待てよ、キャンパー。この件をちゃんと考えたって思ってるか?)
ロス: It's laundry. The thinking through is pretty minimal. (洗濯だよ。ちゃんと考えることなんて、かなり少ないと思うけど。)
チャンドラー: It's just you and Rachel. Just the two of you? This is a date. You're going on a date. (お前とレイチェルだけだぞ。お前ら二人だけなんだぞ? これはデートだ。お前はデートに行くんだよ。)
ロス: Nuh-uh. (いーや。)
チャンドラー: Yuh-huh. (そーだ。)
ロス: So what are you saying here? I should shave again? Pick up some wine, what? (でチャンドラーは何を言ってるの? もう一度ヒゲを剃るべき? ワインでも買ってくとか?)
チャンドラー: Well, you may wanna rethink the dirty underwear. What, this is basically the first time she's gonna see your underwear. Do you want it to be dirty? (そうだな、その汚れた下着のことをもう一度考えた方がいいな。ほら、今回、彼女が初めてお前の下着を見ることになるんだぞ。下着が汚れていてもいいのか?)
ロス: [sheepish] No. ([恥ずかしそうに] いいや。)
チャンドラー: Oh, and uh, the fabric softener? (おぉ。それからその柔軟剤だけど?)
ロス: Ok, ok. Now, what is wrong with my Snuggles? What? It says I'm a sensitive, warm kinda guy. You know, like a little fuzzy bear. All right, I can pick something else up on the way. (わかった、わかった。ほら、僕のスナッグルの何がいけないの? 何が? その柔軟剤が、僕が繊細であったかいタイプの男だってことを示すんだ。ほら、ちっちゃなふわふわのクマみたいにね。[チャンドラーが「はあ?」みたいな顔で見つめているので] わかった、途中で何か別のものを買えるしね。)
チャンドラー: There you go. (それでいい。)

ロスは電話を切った後、自分の家に来ているチャンドラーに「モニカは来ないから、僕とレイチェルだけになる」と説明しています。
このシーンの前にジョーイがモニカをダブルデートに誘っていましたので、そのためにモニカはコインランドリーに行けなくなった、という流れですね。
妹のモニカが来ないことで、想いを寄せているレイチェルと二人きりになるとわかり、ロスはウキウキしている様子。
それを見たチャンドラーは「ちょっと待て」と言っています。

呼び掛け語として使われている camper の基本的な意味は「キャンプをする人」。
この camper という表現について、過去記事のコメント欄でご意見をいただいたのですが、a happy camper という表現と関係があるようです。

camper という単語を辞書で調べると、a happy camper という表現が載っていて、例えば LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では以下のように説明されています。
a happy camper : (spoken, humorous) someone who seems to be happy with their situation
つまり「(口語、ユーモラスな表現)自分の状況に幸せであるように見える人」。
キャンプという非日常がワクワクするという感覚から、ハッピー・キャンパーがそのような「幸せな人」という意味で使われるのだろうと思います。
happy camper はマクミラン英英辞典にも載っていますので、よく使われる一般的な表現と言えるでしょう。
今回のセリフでは、happy なしの camper だけですが、camper から happy camper というよく使われる表現は連想されるだろうと思いますし、その happy camper のイメージで「ちょっと待て、幸せそうなやつ」と呼び掛けたニュアンスになると思います。
「なんかお前、ウキウキしてるようだけど(ちょっと待てよ)」という感覚なのでしょう。

think through は「じっくり考える、考え抜く」。
through は「〜を通って、〜を抜けて」ということなので、think through は「最初から最後までじっくり考え抜く」というニュアンスが感じられますよね。
You sure you've thought... は「自分でこの件をしっかり考えた、って自分で確信してるのか? 考えたのは間違いないか?」と念押しする感覚。

minimal は「最小の」。
「考え抜くことはかなり最小」というのは、ただ洗濯に行くだけなのに、何をいろいろ考える必要があるんだ? 前もって考えておくことなんてそれほどないと思うけど、ということですね。

お前とレイチェルの二人だけで行動することになるんだから、これはデートだ、お前はこれからデートに行くんだ、とチャンドラーは指摘します。
動揺したらしいロスが No. の意味で、Nuh-uh.(ノホー)と言うと、同じようなイントネーションでチャンドラーが Yuh-huh.(ヤハー)と返すのも面白いですね。

ただ洗濯に行くだけと思っていたのに、二人きりのデートじゃないか、と言われ、ロスは焦ったように「もう一度ヒゲを剃るべき? ワインを買ってく?」と言います。
pick up は「拾い上げる」が基本語義ですが、そこから「買う」(buy)の意味でも使われます。

you may wanna rethink の you may wanna は直訳すると「お前は〜したいかもしれない」になりますが、これは「〜した方がいいかもしれないよ」と助言するニュアンスでよく使われます。
you wanna 「〜した方がいい」もよく使われますが、might を使ってさらに柔らかく表現した形となります。
デートってことになると、その汚れた下着のことをもう少し考え直した方がいいんじゃないか、ということですね。
「今回、レイチェルがお前の下着を初めて見ることになるのに、それが汚いままでいいと思ってるのか?」みたいに言われ、ロスはしばらく絶句した後、恥ずかしそうに「いいや」と答えます。

ト書きの sheepish は「(羊のように)恥ずかしがる、おどおどする」という意味。
LAAD では、
sheepish : uncomfortable or embarrassed because you know that you have done something silly or wrong
つまり「自分が何かバカなこと、または間違ったことをしてしまったとわかっているために居心地が悪い、または恥ずかしい」。
今回も「レイチェルに下着を見られるのに、下着の汚れとかを全く気にしていなかった能天気な自分」を恥ずかしく思って、というニュアンスになるでしょう。

fabric softener は「衣類の柔軟剤」。softener の発音は「ソフトナー」ではなく「ソフナー」になります。
Snuggle は「スナッグル」。柔軟剤のブランド名で、日本では「ファーファ」というブランド名で販売されています。
Wikipedia 英語版: Snuggle
Wikipedia 日本語版: ファーファ
マスコットキャラクターにはテディベアが使われています。
そのキャラクターのアメリカ名は Snuggle Bear、日本名は「ふわふわのファーファ」。
snuggle は「すり寄る、寄り添う」という動詞なので、思わずスリスリしたくなるように柔らかくなるという柔軟剤をイメージした名前なのでしょう。
日本人は snuggle という単語になじみがないため、「スナッグル」というカタカナ表記だと、何だか食べ物(お菓子)系を連想してしまいそうな気がしますね。
それで、日本では snuggle という単語は用いずに、「ファーファ」「ふわふわのファーファ」という、いかにもふわふわして柔らかそうなネーミングにしている、ということなのだろうと思います。

It says I'm a sensitive... は「そのスナッグルという柔軟剤が I'm sensitive と言う」という感覚で、「〜であると示す」というニュアンスになるでしょう。
fuzzy は「けばだった」。
LAAD では、
fuzzy : having a lot of very small thin hairs, fur etc. that look very soft
つまり「たくさんの非常に小さな細い毛、毛皮などがあって、非常に柔らかく見える」。
画面上ではパッケージのクマの絵は見えませんが、ロスはクマがいる辺りを指でなぞりながらそう言っているらしいことが想像できます。
パッケージのスナッグル・ベアのふわふわクマちゃんのイメージが、使ってる人の繊細であったかいイメージを醸し出してるだろ、とロスは言いたいようです。

チャンドラーはパッケージにクマが描いてあるような柔軟剤だと子供っぽい、もしくは独身の男らしくないとでも思ったのでしょう、ロスの主張に否定的な表情を浮かべて、ロスをじーっと見ています。
その後ロスはチャンドラーに同意した様子で、コインランドリーに行く途中で何か別の柔軟剤を買うこともできるしね、みたいに返します。
「ワインを買っていく」で出てきた pick up が、ここでも pick something else up として使われていますね。


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posted by Rach at 13:22| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月09日

あなた大勢の子とデートしてるでしょ フレンズ1-5改その8

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06:08
[Scene: Monica and Rachel's apartment. Joey is there, trying to convince Monica to pose as his girlfriend. His plan is to hook Monica up with Angela's boyfriend Bob and then take Angela back for himself.]
モニカとレイチェルのアパートメント。ジョーイがそこにいて、モニカがジョーイの恋人のふりをしてくれるよう、モニカを説得しようとしているところ。ジョーイの計画は、モニカを、アンジェラの彼氏ボブとくっつけて、それからアンジェラを自分に取り戻すこと。
ジョーイ: Monica, I'm telling you, this guy is perfect for you. (モニカ、言っとくけど、この男は君にぴったり(完璧)なんだよ。)
モニカ: Forget it! Not after your cousin who could belch the alphabet. (そんな話は忘れて! げっぷでアルファベットが言えるあなたのいとこの後[あんないとこを紹介された後]ではダメよ。)
ジョーイ: Come on, this guy's great. His name's Bob. He's Angela's... brother. He's smart, he's sophisticated, and he has a real job. Me, I go on three auditions a month and call myself an actor, but Bob is-- (ねぇ、この男は最高なんだよ。彼の名前はボブだ。彼はアンジェラの…兄さんだ。彼は頭が良くて、洗練されていて、ちゃんとした(本当の)仕事を持ってるんだ。俺、俺は月3回オーディションに行って、それで自分のことを俳優だと言っているけど。でもボブは…)
モニカ: [looking out window] Oh, God help us. ([窓の外を見て] あぁ、神様助けて(勘弁して、お願いやめて)。)
ジョーイ: What? (何?)
モニカ: Ugly Naked Guy is laying kitchen tile. Eww! (裸のブ男がキッチンタイルを敷いてるわ。ウェ〜!)
ジョーイ: Eww! Look, I'm asking a favor here. You know, I'm thinking if I do this thing for her brother, maybe Angela will come back to me. (ウェ〜! ねぇ、頼むよ。ほら、アンジェラの兄さんにこういうこと(彼女の紹介)をしてあげたら、多分アンジェラは俺のところに戻ってくると思ってるんだよ。)
モニカ: What's going on here? You go out with tons of girls. (今一体何が起こってるの? あなたはすっごくたくさんの(大勢の)女の子とデートしてるじゃない。)
ジョーイ: [proud] I know, but…. Look, I made a huge mistake. I never should've broken up with her. Will you help me? Please? ([自慢気に] 確かに。でも… ほら、俺は大きな間違いを犯したんだよ。俺はアンジェラと別れるべきじゃなかったのに。俺を助けてくれよ。頼むから(お願いだよ)。)

ダブルデートでモニカを連れてくると約束したため、必死にモニカを説得するジョーイ。
I'm telling you は「言っとくけど。本当なんだよ」。「信じられないかもしれないけど、今から言うことは本当なんだ」と今から言うことを強調する時に使います。

belch は「げっぷをする」なので、belch the alphabet は「げっぷでアルファベットが言える」、、、かなり下品な感じですね。
日本でもげっぷは下品なこととされていますが、食事中に音を立てながら食べるのを嫌うアメリカでは、日本以上にげっぷは嫌がられるように思います。
同じく「げっぷをする」という英単語に burp がありますが、授乳後に赤ちゃんの背中をトントンしてげっぷさせる方は、こちらの burp になります。

Not after your cousin who... は「〜するようなあなたの従兄弟(いとこ)の後ではダメ、無理」という感覚。
過去記事、あんなことが起こった後では無理 フレンズ1-3改その13 でも、
彼氏のアランを紹介してと、フレンズたちがモニカに頼んだ時に、
モニカ: No. Not after what happened with Steve. (だめよ。スティーブに起こった出来事の後では無理ね。)
と言っていました。
以前にこんな出来事があってもうこりごりだから、今の彼氏には絶対に会わせない、というニュアンスで、今回のセリフも「前にあなたが紹介した、あなたのいとこは、げっぷでアルファベットを言うような下品な人だったじゃない。あんな人を紹介された後だもの、もうあなたから人を紹介してもらうのは嫌よ」とモニカは言っているのですね。

今度紹介するのは、そんないとこよりずっといい男なんだ、とジョーイは説明し始めます。
ボブがアンジェラの彼氏だとバレては、モニカがダブルデートしてくれそうにないので、ジョーイはボブのことをアンジェラの兄だと説明しています。
「ボブは素敵だ、それに比べて俺はこんな風にダメダメだけど」という説明が続きますが、前回の記事で「ボブとジョーイについてアンジェラが言ったこと」と全く同じ表現を使っているのがポイントですね。
以前アンジェラに「あなたは月3回オーディションに行って、それで自分のことを俳優だと言ってるけど」と言われ、ジョーイは内心むっとしたでしょうが、アンジェラを取り戻すためならと、自虐的なフレーズを使いながら、何とかモニカをダブルデートに誘い出そうとしています。

そんな話をしているとモニカは窓の外を見て「勘弁して」と言い、その後、Ugly Naked Guy is laying kitchen tile. と言っています。
lay は「〜を横たえる、置く」という他動詞。「タイルを置く」ですから、「タイルを敷く、敷き詰めている」ということになるでしょう。
tile は可算名詞ですが、集合的には不可算名詞となります。
今回のセリフでは、tiles と複数形になっていませんが、それは「タイルという素材を敷いている、タイル類を敷いている」という感覚だろうと思います。

ew は、いやなもの、気持ち悪いものを見た時に言う、「気持ち悪い、ウエ、オエ、げーっ」という感覚。
過去記事、太ももをシェイプする器具 フレンズ1-2改その8 で、裸のブ男がサイマスター(太ももをシェイプする器具)を買った時にも、ew と言っていましたので、彼を見るとつい口から出てしまう言葉という感じですね。

ask a favor は「お願いをする」。
「アンジェラの兄さんのためにこういうことをしてあげたら、アンジェラは俺に感謝して、俺のところに戻ってくると思うんだ」みたいなことをジョーイは言っています。
実際には「アンジェラの彼であるボブにモニカをくっつけさせて、残ったアンジェラを俺がもらう」ということなのですが、アンジェラは今フリーであるように思わせて「アンジェラの兄さんにモニカのような彼女を紹介してあげたら、妹のアンジェラは喜んで俺を見直してくれると思うんだよな」みたいに大嘘をついたわけですね。

go out with tons of girls は「非常にたくさんの女の子とデートしている」。
go out with は「デートする、付き合う」。
tons of は「たくさんの」で、lots of と同じ意味ですが、1トン、2トンなどの ton を使うことで多さを強調する誇張表現。
「そんなにアンジェラ一人にこだわらなくても、あなたにはたくさんデート相手がいるじゃない」と言われたジョーイが、「まあね」とちょっと得意げな表情を浮かべているのも面白いですね。

make a huge mistake は「大きな過ち・間違いを犯す」で、make a big mistake もよく使われます。
I never should've broken up with her. は「決して別れるべきではなかった(のに別れてしまった)」。
should have+過去分詞は「〜すべきではなかったのに(実際には〜してしまった)」という「後悔」を表すのによく使われる表現ですね。
モニカの話からも、ジョーイは特に女性に困っている様子もないようですが、それはそれとして、自分が振った子が見違えるようにきれいになっていると、振るんじゃなかった、と惜しい気持ちになるという、プレイボーイ的発想なのでしょう。
Will you help me? Please? の Please? は「どうか(頼むから)。お願いだよ」という懇願のニュアンスを強めていることになります。


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posted by Rach at 17:28| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月05日

オーディションに行くだけの自称俳優 フレンズ1-5改その7

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あけましておめでとうございます!
本年もどうかよろしくお願い申し上げます。


5:20
[Cut back to Joey and Angela at the counter.]
カウンターにいるジョーイとアンジェラに画面がカット。
アンジェラ: Forget it, Joey. I'm with Bob now. (忘れて、ジョーイ。私は今ボブと付き合ってるの。)
ジョーイ: Bob? Who the hell's Bob? (ボブ? 一体ボブって誰だよ?)
アンジェラ: Bob is great. He's smart, he's sophisticated, and he has a real job. You, you go on three auditions a month and you call yourself an actor. But Bob-- (ボブは最高よ。彼は頭が良くて、洗練されていて、ちゃんとした(本当の)仕事を持ってるの。あなたは月3回オーディションに行って、それで自分のことを俳優だと言ってるけど。でもボブは…)
ジョーイ: Come on! We were great together. And not just at the fun stuff, but, like, talking too. (ちょっと! 俺たち一緒にいて最高だったろ。それにただ楽しいことだけじゃなくて、ほら、トークも。)
アンジェラ: Yeah, well, sorry, Joey. You said, "Let's just be friends." So guess what? (えぇ、ごめんね、ジョーイ。あなたが言ったのよ、「ただ、友達でいよう」って。だから、何だと思う?)
ジョーイ: What? (何?)
アンジェラ: We're just friends. (私たちはただの友達なの。)
ジョーイ: Fine. Fine. So, why don't the four of us go out and have dinner together tonight? You know, as friends? (いいさ、いいさ[わかったよ、構わないさ]。それじゃあ、俺たち4人で出かけて、今夜一緒にディナーっていうのはどう? ほら、友達として。)
アンジェラ: What "four of us"? (”俺たち4人”って何?)
ジョーイ: You know, you and Bob, and me and my girlfriend, uh, uh, Monica. (ほら、君とボブ、それから俺と俺の彼女、、そのー、モニカだ。)

カウンターにいるアンジェラのそばにジョーイがまだいることから、ジョーイはアンジェラを口説こうとしていることがわかりますね。
アンジェラから「今はボブと付き合っている」と聞いて、ジョーイが「ボブって一体誰だよ?」と言うと、アンジェラは「ボブは〜で、あなた(ジョーイ)は…で」と対比のような形で説明しています。

ボブは a real job 「本当の仕事」を持っているとアンジェラは説明していますが、わざわざ a real job と表現することで、ボブと比較されることになるジョーイが a real job を持っていないことを暗に言っていることになり、その後、ジョーイの仕事・職業についての説明が続いています。

a month の a は「〜ごとに、〜につき、毎〜に」。once a day なら「1日に1回」。
you call yourself an actor は「自分で自分自身のことを俳優と呼ぶ」ということですから、「自分では俳優のつもり、自分では俳優だと思っている」→「自称俳優」というところですね。
「あなたはそう思ってるようだけど、他の人にはそうは思えない」→「実際には違う」ということを示していることになります。

月に3回オーディションに行くだけで、実際に役に合格しているわけでもない、自称アクターのあなたに比べると、ボブは、、、という流れから、ジョーイが言う「俳優の仕事」が実際には仕事と呼べるようなものじゃない、あなたは実際は無職みたいなものよ、と辛辣なことを言っていることになるのですね。

We were great together. は「俺と君は一緒にいて最高だった」という過去形で、別れた相手や別れようとしている相手に「ほら、俺たち二人、最高(の仲)だったじゃないか」と相性が良かったことを思い出させて、二人が別れるのは間違いだと気づかせようとする時によく使われるセリフです。
And not just at the fun stuff, but, like, talking too. は「楽しい(面白い)ことばかりじゃなくて、ほら、トーキング(トーク)も最高だったろ」ということですね。
「あんなことやこんなことで、二人は最高だったじゃん」と例を挙げてみたわけですが、like 「ほら」のように一呼吸おいて talking を挙げたのは、パッと思い浮かぶものがなくて、とりあえずトーク(おしゃべり)とか、と挙げてみた感じが出ています。
プレイボーイのジョーイは、しゃれたトークで気分を盛り上げるより、さっさと行動に移るタイプでしょうから、そんなにトークが弾んだ経験もなかっただろうジョーイが「ほら、トークとかも最高だったじゃん」みたいに言っている面白さになるでしょう。
現に今も、アンジェラに「あなたよりボブの方がずっと素敵」と言い負かされっぱなしできちんと反論できていないような状態ですから、「トークも最高だった」という例が全く当たっていないことが想像できますね。

アンジェラはジョーイが自分を振った時のセリフを持ち出して「ただ友達でいよう」って言ったのはジョーイあなたなのよ、と言います。
Guess what? というのは「何だと思う?」と相手にその先を推測させる言葉で、ジョーイも反射的に What? と返していますが、アンジェラの答えは「あなたが、友達でいよう、って言ったんだから、私たちはただの友達なの」→「あなたが友達でいようって振ったくせに、今さら何を言っても遅いわ」という気持ちなのですね。
日本語で「あなたとはお友達(オトモダチ)でいたいの」と言った場合も、それは暗に男女関係を拒絶したことになりますから、その感覚は英語圏でも同じだということです。
"Let’s just be friends." 「ただ、友達でいようよ」と言って過去にジョーイはアンジェラを振った、今度はアンジェラの方が be just friends という言葉を使って、ジョーイのアプローチを断っていることになります。
ちなみに、「ただの友達」であることを本人たちが必要以上に強調する場合は、実際には二人は男女関係にあることが多い、ということもあります。
「ただの友達なのよ」とやけに強調しすぎているところが却って怪しい、、という雰囲気を醸し出しているシーンもよく見かけますね。

fine は「写真のファインモード」というカタカナ英語でもわかるように、「上質の、最高級の」「素晴らしい、素敵な」という意味がありますが、会話で相手が言うことに対して、Fine. と言った場合は、「(ちょっぴり不満もあるけど)まあそれでも構わないよ。まあいいよ。結構だ」という少し後ろ向きの意味になります。
日本語で喧嘩している時、売り言葉に買い言葉で、「いいわ、あなたがそう言うんなら、それで結構よ」とか「おぉ、上等じゃないか」などと言いますが、その時も英語では、一言、Fine. と言えばいいのですね。

Why don’t we...? だと「(一緒に)〜しませんか?」と誘う表現ですが、ここでは we の代わりに four of us が使われています。
今ボブと付き合っているアンジェラがジョーイと2人で食事することを了解しそうにはないので、ジョーイは俺たちを含めた4人で食事するのはどう? と提案していることになります。
二人きりで話をしていて急に「俺たち4人」と言ったので、「その4人って誰のこと?」と当然アンジェラは尋ねます。
ここでアンジェラを逃したらもう会うチャンスはないと思ったジョーイはとっさにダブルデートをしようと持ちかけたわけですが、あと一人誰を誘うかを最初から決めていたわけではなく、「君たちカップルと、俺と俺の彼女の…」とまで言った時、モニカが視界に入ったので、モニカを彼女にしてしまおう、ととっさに思いついたということが、カメラワークとジョーイのセリフからわかるようになっています。


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posted by Rach at 12:30| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする