2018年08月31日

あなたが図書館で何してたの? フレンズ1-7改その7

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5:33
[SCENE: Back at Monica and Rachel's apartment, all are there (except Chandler) sitting on the couches.
モニカとレイチェルのアパートメントに画面が戻る。チャンドラー以外のみんながそこにいて、カウチに座っている。
レイチェル: Okay, okay, somebody somebody. (オッケー、誰か、誰か。)
モニカ: Alright, I'll go I'll go. (いいわ、私が行く、私が行く。)
ジョーイ: Okay. (よし。)
モニカ: Ok, erm, senior year of college, on a pool table. (よし、えーっと、大学4年の時、ビリヤード台の上で。)
ジョーイ: Whoo hoo hoooo!! (ウーフフー(やるねぇ))
レイチェル: Pool table? (ビリヤード台、ですって?)
フィービー: Whoa! (まぁ!)
ロス: That's my sister. (それが僕の妹だよ。)
ジョーイ: Okay, Okay, my weirdest place would have to be... the women's room on the second floor of the New York City Public Library. (オッケー、オッケー、俺の一番変な場所は… NY市立図書館2階の女子トイレになるだろうな。)
モニカ: Oh my God, What were you doing in a library? (まあ。ジョーイが図書館で何をしてたの?)
[Rachel laughs]
レイチェルが笑う。
ロス: Hey, Phebes, what about you? (ねぇ、フィービー、君は?)
フィービー: Oh, um... Milwaukee. (あー、うーんと…ミルウォーキー。)
[Everyone gives Phoebe a strange look]
みんなはフィービーに奇妙な表情を向ける。

「誰か」「じゃあ私が(私から)行くわ」みたいな感じで会話が始まっています。
具体的に何の話をしているのかの説明はないのですが、その後の流れで内容がわかってくるというパターンですね。
senior は「高校・大学の最上級(生)」で、4年制大学なら4年ということ。
1年生から4年生は、freshman, sophomore, junior, senior という順番になります。

pool table は「ビリヤード台」。
水泳の「プール」も pool という綴りですが、この場合の pool は「玉突き、ビリヤード」のこと。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
pool : GAME [uncountable] a game in which you use a stick to knock numbered balls into holes around a cloth-covered table, which is often played in bars
play/shoot pool
例)We went to the bar and played pool.

つまり「布で覆われた台の周囲の穴に、番号のついたボールを打つための棒を使うゲーム、しばしばバーでプレイされる」。
例文は「我々はバーに行って、ビリヤードをした」。

大学4年の時にビリヤード台の上で、と答えたことに対して、ジョーイはエッチなことを聞いた時のような反応で「ヒューヒュー、やるねぇ」的なリアクションをしていますし、レイチェルやフィービーも驚き、ロスが「それが僕の妹だよ」と言っていることからも「エッチ系の話」であることが想像できるわけですね。

その後のジョーイのセリフは、my weirdest place would have to be... で始まっています。
weird は「変な、妙な、奇妙な」という意味。

have to には must と似た意味で「〜しなければならない」と「〜に違いない」という意味がありますが、ここでの would have to be は「〜に違いないだろう」というニュアンスだろうと思います。
have to do なら「〜しなければならない」ですが、have to be の場合は「〜でなければならない」とするよりも「〜に違いない」と訳した方が日本語としては概してしっくりくるように思います。
もしどれがそうなのかと言われると、きっとこれが答えってことになるだろうね、のように断言を避けて意見を述べる感覚になるでしょう。

「俺の一番変な場所は…になるだろうね」のように言っていること、その前のモニカの発言が「ビリヤード台の上」に関するエッチっぽい話だと想像されることから、「こんなところでエッチしちゃった」という「今までにエッチをした中で、一番変な(変わった)場所」を順番に言っていることがわかるわけですね。
ジョーイが挙げたのはNY市立図書館の女子トイレで、それを聞いたモニカは、What were YOU doing...? のように you の部分を強く発音しています。
本など読みそうもない、読書に興味のなさそうなジョーイが、一体図書館に何の用事だったの? という感覚で、「女子トイレでエッチしたの?」という驚きではなく「どうしてジョーイが図書館なんかにいたのかの方が不思議で変だと思えるわ」のように言ったことになるでしょう。

次に聞かれたフィービーは少し考えた後「ミルウォーキー」と答えています。
ミルウォーキーは、アメリカのウィスコンシン州の都市の名前。
この答えを聞いたフレンズたちは、ト書きにあるようにみんな「ん?」というような不思議そうな表情を浮かべています。
「変な場所と聞かれて答えたのが、なぜにミルウォーキー?」みたいなリアクションに見えますよね。
どういう意図でミルウォーキーを挙げたのかわからない、というフィービーのそのナンセンスさが面白さのポイントなのかなと思います。


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posted by Rach at 13:32| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月27日

守口セミナー終了しました!

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NHK文化センター守口教室で開催のセミナー「リアルな英語の9割は海外ドラマで学べる!」が、昨日、8月26日(日)に無事、終了いたしました。
非常に暑い中、ご参加下さった皆様、本当にありがとうございました<(_ _)>

今回の守口セミナーは、通算14回目のセミナーでした。
セミナーでは毎回、「フレンズを見たことない方」「フレンズを大好きな方」がどれくらいいらっしゃるかを確かめさせていただくのですが、フレンズを全く知らないという方が3分の1くらい、「フレンズが大好きで何回も見ている」という方が少な目で、とりあえず「フレンズ」のことは知っている、という方が多かったようです。

DVD英語学習のデモで使うのはフレンズではありますが、今回はセミナータイトルを新刊のタイトルにしたこともあり、セリフでよく使われる動詞の説明をする際に、他のドラマのセリフも併せてご紹介させていただきました。
新刊でも、あるフレーズを解説する際、「このドラマにも、あのドラマにもこんな感じで出てくる」という流れで説明しているのですが、そのようにいろいろな使われ方を見ることが、その単語の理解をより深めてくれるはず、と私が思っているからなのですね。

今回も質疑応答の時間を20分ご用意させていただきました。
皆様のご質問に答える形で言い足りなかった部分を補足することができたり、こういう場合はどうすべきか? という具体的なご質問をいただくことで、メソッドをより詳細に解説することができたりするなどは、質疑応答という双方向性のやりとりならではだと思います。
ご質問下さった皆様に心より感謝しております。

質疑応答終了後も、前に来て下さり、直接、いろいろなお話をさせていただけたのも、とても幸せなことでした。
拙セミナーに何度も足をお運び下さっている方がおられることも本当に光栄で、サインや写真などを求めていただけたこともとても嬉しかったです♪

1か月後の9月30日(日)には、NHK文化センター京都教室(京都・四条)でセミナーをさせていただきます。
各地で連続してセミナーをさせていただけることは本当にありがたく、それもセミナーにご参加下さる皆様方のおかげと感謝の気持ちでいっぱいです。

今回のセミナーを大きな原動力として、これからも「海外ドラマで生きた英語を学ぶ」ことの楽しさと素晴らしさを頑張って伝えて行きたいと思います。
皆様が、海外ドラマを使って、楽しく有意義な英語学習を続けて下さることを心より願っています。
お忙しい中、猛暑の中、ご参加下さった皆様、本当にありがとうございました!<(_ _)>

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posted by Rach at 15:42| Comment(2) | セミナー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月24日

その考えが俺に思い浮かばなかったみたいに フレンズ1-7改その6

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4:31
[SCENE: Cuts to Monica's apartment, the phone is ringing and Monica answers.]
シーン:モニカのアパートメントに画面がカット。電話が鳴り、モニカが出る。
モニカ: Hello. (ハロー。)
チャンドラー: Hey, it's me. (やあ、俺だ。)
モニカ: (To the others in the apartment.) It's Chandler. ([アパートメントにいる他の人に] チャンドラーよ。)
フィービー: (Quietly in the background.) Oh. ([背後で静かに] あぁ。)
モニカ: Are you ok? (大丈夫?)
チャンドラー: Yeah, I'm fine.... (In a muffled voice.) I'm trapped in an ATM vestibule with Jill Goodacre. (あぁ、俺は大丈夫だ… [こもった声で] 俺はATMコーナーに閉じ込められてるんだ、ジル・グッドエーカーと。)
モニカ: What? (何?)
チャンドラー: (Still muffled.) I'm trapped in an ATM vestibule with Jill Goodacre. ([こもった声のままで] 俺はATMコーナーに閉じ込められてるの、ジル・グッドエーカーと。)
モニカ: I have no idea what you just said. (あなたが何て言ったか、全然わからないわ。)
チャンドラー: (Normal Voice.) Put Joey on the phone! ([普通の声で] ジョーイを電話に出せ![ジョーイと電話代わって!])
[Monica hands the phone to Joey.]
モニカはジョーイに電話を渡す。
ジョーイ: What's up, man? (どうしたんだ?)
チャンドラー: (Muffled.) I'm trapped in an ATM vestibule with Jill (Extremely Muffled.) Goodacre! ([こもった声で] 俺はATMコーナーに閉じ込められてるんだ、ジル…[ものすごくこもった声で] グッドエーカーと!)
ジョーイ: (Very excited, in disbelief.) Oh, my God! (Joey points rapidly at the phone.) He's trapped in an ATM vestibule with Jill Goodacre! Chandler, listen, listen. (Now Joey speaks in a muffled voice.) Hurm hur hur hurm hur hur ahur hur. (Totally unrecognisable.) ([非常に興奮して、信じられない様子で] なんてこった! [ジョーイは電話を素早く指さす] チャンドラーがATMコーナーに閉じ込められてる、ジル・グッドエーカーと! チャンドラー、なぁいいか。[今度はジョーイがこもった声で話す] ハーハーハーハーハー。[全く聞き分けられない(声で)])
チャンドラー: Yeah, like that thought never entered my mind. (あぁ、まるでそれが俺に思いつかなかったみたいに(言うんだな)[それは俺にもとっくに思いついてたよ]。)

チャンドラーは電話で、Hey, It's me. と言っています。
日本では「振り込め詐欺」のことを「オレオレ詐欺」と呼んでいましたが、それは電話で「俺、俺」という人も多く、それを利用した詐欺だったからですね。
英語でも、声だけで誰だかわかる相手に対しては「俺だ。俺だけど」と言うことがこのセリフからもわかります。

チャンドラーは「今、ATMコーナーで(有名モデルの)ジル・グッドエーカーと閉じ込められてるんだ」ということを電話でモニカに伝えたいのですが、ジル本人に聞こえないようにしゃべろうとして、こもった声になっています。
ト書きの muffled voice がまさにその「くぐもった・こもった声」という意味になります。
動詞 muffle は「(音・声などを)消す」という意味があり、また「(マフラーや外套(がいとう)などで)覆う・包む」という意味もあります。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
muffle :
1. to make a sound less loud and clear
2. also muffle sb up : to cover yourself with something thick and warm

つまり、1. は「音をより小さく、より不鮮明にすること」、2. は「厚手で暖かいもので自らを覆う・包むこと」。

「マフラーを巻いてくれてありがとう」(byミカサ)の襟巻きの「マフラー」はその「(厚手の暖かいもので)覆う・包む」という意味から来ているのですね。
また、バイクの消音器のことを「マフラー」と言いますが、それは「音を小さくするもの」という意味から来ていることになります。

チャンドラーがゴニョゴニョ言っている内容が当然モニカに聞き取れるはずもなく、「何言ってるか全然わかんない」と言われたチャンドラーは、ジョーイに電話を代わってもらうように言います。
電話の相手がジョーイに代わり、どうしたんだ? とジョーイが尋ねた後も、また同じ言葉をこもった声で繰り返すのには笑ってしまいますね(同じことを繰り返すんだろうな、ということは想像できるのですが、その間(ま)が絶妙^^)。

そして、その謎の音声を聞いたジョーイの反応も面白いです。
電話の向こうのチャンドラーがこう言ってる、という意味で、電話を素早く指差しながら、チャンドラーのその不明瞭な音声の内容を繰り返しており、「今のでわかったんかい!」という面白さになるでしょう。

その後、今度はジョーイがこもった声でチャンドラーに話していますね。
この部分に関しては「別にジョーイは普通にしゃべってもいいのに、チャンドラーに合わせて同じようなこもった声で話している面白さ」かなぁ、と個人的には思っているのですが、過去記事で「ジョーイのそばにいるモニカたち女性陣に内容を聞かれたくないからこもった声で話している」というご意見をいただいたこともあり、確かにその可能性もあるかもしれない、、とも思っています。

このジョーイの「もごもご」については、フレンズのファンサイトなどで、「実際には何と言っているんですか?」という質問に対してスタッフが「内容はこうです」などと答えているQ&Aもあって、そこでの回答では、
"See if you can tell what kind of underwear she wears."
とジョーイは言っている、とのことでした。
訳すと「彼女がどんな下着をつけているかがわかるかどうか、確かめてみろ」みたいな感じですね。

ただ、スタッフが回答した通りに、実際に演出上も俳優にそう説明されているとしても、ネットスクリプトでは「全くわからない」と書かれていること、DVD, Netflix 全てにおいて、英語日本語どちらも字幕化されていないことから、ドラマを見ている側としては「ここのジョーイのセリフは何と言っているかわからない」という認識で良いと思っています。
その内容がわからない、それで余計に笑える、という部分だということですね。

そのジョーイのもごもごに対するチャンドラーの返事、Yeah, like that thought never entered my mind. について。
enter は enter the room 「部屋に入る」のように、「〜に入る」という意味ですが、ここでは「(考えなどが)頭に浮かぶ」という意味。
研究社 新英和中辞典では、
enter=〈考えなどが〉〈頭に〉浮かぶ
The idea never entered his head. 「その考えは彼の頭にまったく浮かんでこなかった」
It never entered my head that he was dead. 「彼が死んだなどとは考えもしなかった」


そして、like は「まるで〜みたいに」という as if のような意味で、今回のような Like+文の形だと「まるで(文)みたいに言うけど、実際にはそんなわけないだろ」という反語的なニュアンスが出ます。
(このような like については、拙著2冊目「読むだけ なるほど! 英文法」(学研教育出版)の p.339 で詳しく説明しています)

ですから、今回のチャンドラーのセリフを直訳すると、「その考え(お前が今言ってた内容)が俺の心に全く浮かんでこなかった、みたいに(言うねぇ)」となるでしょう。

「なぁ、聞けよ、チャンドラー…」という感じで、チャンドラーに対し質問または忠告みたいなことを言っている様子のジョーイですが、「お前に言われるまでもなく、俺もそのことはとっくに思いついてたさ」とチャンドラーは返事しているのですね。
「お前は、まるで、俺の頭・心にその考えが全く浮かばなかったみたいにそんなことをわざわざ言ってるけど、俺がそれを思いつかないとでも思ったか?」というニュアンスになります。

このジョーイのゴニョゴニョがチャンドラーに本当にわかったのかどうか? というのは謎ですが、チャンドラーのこもったセリフがジョーイにわかったように、ジョーイのこもったセリフもチャンドラーにはすっとわかったらしい、という「さすがはルームメイト」的な面白さである可能性が一つ、そしてジョーイのもごもごがチャンドラーには実際には聞き取れなかったということであっても、下着ブランドのモデルと二人きりというこの状況で、ジョーイが言いそうなことは間違いなく下着関連の話だろうと容易に想像できるので、内容を確認することなく「俺だって当然、お前が考えそうなことは考えてたさ」と即座に答えた面白さ、というのが一つ、のどちらかなのだろうと思います。
(個人的には後者かなぁ、と思っています。)


★ Rach からのお知らせとご挨拶 ★
8月26日(日)の守口セミナー、いよいよ明後日となりました!
ご参加下さる皆様、本当にありがとうございます!<(_ _)>
日曜日も暑くなりそうですが、皆様どうかお気をつけてお越し下さいませ。
皆様にお会いできるのをとってもとっても楽しみにしています♪


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posted by Rach at 17:04| Comment(2) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月21日

高校の同級生300人に電話したい フレンズ1-7改その5

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3:52
[SCENE: Cuts back to Chandler in the ATM vestibule, he is looking at his watch.]
シーン:ATMコーナーのチャンドラーにカットバック。彼は自分の腕時計を見ている。
チャンドラー: (Voice over) All right, all right, all right! It's been 14 1/2 minutes and you still have not said one word. Oh, God! Do something! Just make contact. Smile! (Chandler smiles. Jill turns to see him smiling, she smiles back, Chandler carries on smiling.) ([ボイスオーバー] よしよしよし。(あれから)14分半経つ、そしてお前はまだ、一言も発していない(状態だ)。なんてこった。何かしろ! ただコンタクトを取れ[お近づきになれ]。スマイルだ! [チャンドラーは微笑む。ジルは顔を向け、チャンドラーが微笑んでいるのを見て、微笑み返す。チャンドラーはスマイルを続ける])
チャンドラー: There you go. (Chandler continues to smile, Jill looks worried .. Chandler stops smiling.) You're definitely scaring her. (よしいいぞ。[チャンドラーは微笑みを続ける。ジルが不安そうな顔をして、チャンドラーは微笑むのをやめる] お前は確実に[間違いなく]彼女を怖がらせてるぞ。)
ジル: Er, would you like to call somebody? (誰かに電話したいですか?)
チャンドラー: (Voice over) Yeah, about 300 guys I went to high school with. (Now speaking to Jill) Yeah, thanks. (Chandler takes the phone from Jill.) ([心の中で] あぁ、俺が一緒に高校に行ってた約300人の男どもに電話したい。[今度は実際にジルに向かって話す] あぁ、ありがとう。[ジルから電話を受け取る])
[Chandler dials Monica's number on the phone.]
チャンドラーは(借りた)電話でモニカの番号をダイヤルする。

you haven't said one word yet. のように yet が使われた場合には「お前はまだ一言も発していない」という意味になりますが、今回は you still have not said one word. のように still が使われており、「いぜんとして、一言も発していない状態が変わっていない」という感覚になるでしょう。
腕時計を見ながら「もう14分半も無言状態だ」と細かい数字を言っているのも面白いですね。
make contact は「コンタクトを取る、接触する」。

There you go. は「それでいい。その調子だ」。
微笑んだら、相手のジルも一瞬微笑み返してくれたので、自分に「いい調子だぞ〜」と言っている感覚ですが、微笑みを続けていると、相手が怯えた顔をしたので笑顔をやめます。
scare は「(人を)怖がらせる、おびえさせる」という意味の他動詞なので、この場合は「お前(チャンドラー)は彼女を怖がらせている」ということ。
「怖いよ〜!」と言いたい場合には、I'm scared! のように「(何かに)怖がらせられている」という過去分詞形(受け身)を使うことになります。

ジルは自分の携帯電話を示しながら、Would you like to call somebody? と言っています。
「あなたも誰かに電話したい?」という意味では、Do you wanna call somebody? またはもっとラフに Wanna call somebody? などとも表現できますが、ジルにとってチャンドラーは面識のない人なので、丁寧な Would you like to...? を使って、相手との距離を取った上で尋ねていることになるでしょう。

「誰かに電話したい? (電話したいなら、この携帯をどうぞ)」と言われたチャンドラーは、ジルに返事をする前に、心の中で独り言を言っています。
このセリフの後、結構長く後を引く笑い(ラフトラック)が起こっていますよね。
観客を入れてのセットでの撮影なので、大爆笑が続く場合は「笑い待ち」(観客の笑いが収まるまで、俳優が次のセリフを言うのを待つ)ということがありますが、今回のチャンドラーのセリフもまさにそういう感じでしょう。
笑い待ちの有無は、セリフが面白いかどうかのバロメーターでもあるのですね。

Yeah, about 300 guys I went to high school with. を直訳すると「うん(誰かに電話したい)。俺が高校に一緒に通っていた約300人の男どもと」というところ。
「俺は今、トップモデルと一緒に閉じ込められてるんだぞ!」と、学生時代の友人たちに自慢したいということですね。
「一緒に学校に行ってた・通ってた300人の男たち」ということですから、男ばかりの男子校のイメージということでしょう。

I went to high school with の with が最後におまけのようについてますが、この with がないと文章が不完全になりますので注意しましょう。
What are you talking about? の最後の about と似たような感覚ですね。
文法的に説明すると、I went to high school with about 300 guys.「俺は約300人の男たちと一緒に学校に通ってた」という文章の about 300 guys を前に出して、「一緒に通ってた約300人の男たち」と変形したものですから、with がなくなってしまうと、guys と I went 以下がつながらないことになります。


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posted by Rach at 17:47| Comment(2) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月17日

あれは痛かったに違いない フレンズ1-7改その4

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3:12
[SCENE: Cuts back to Monica and Rachel's apartment, Joey enters carrying a lit menorah, he starts to walk across the room, and the others give him strange looks.]
シーン:モニカとレイチェルのアパートメントにカットバック。ジョーイは火のついたメノーラ(燭台)を持って入ってくる。ジョーイが部屋を横切ると、他のみんなは彼に妙な視線を向ける。
ジョーイ: Hey, everyone. (やあ、みんな。)
ロス: And officiating at tonight's blackout is Rabbi Tribbiani. (そして、今夜の停電(の儀式)を司るのは、ラビのトリビアーニです。)
[Joey places the menorah by the television]
ジョーイはメノーラをテレビのそばに置く。
ジョーイ: Well, Chandler's old roommate was Jewish, and these are the only candles we have, so Happy Hanukkah, everyone! (あぁ、チャンドラーの昔のルームメイトがユダヤ教徒で、これが俺たちが持ってる唯一のキャンドルなんだ。だから、ハッピー・ハヌカー、みんな!)
フィービー: Eww, look! Ugly Naked Guy lit a bunch of candles. (うぇ〜、見て! 裸のブ男がたくさんのキャンドルに火をつけたわ。)
[All go over to the window]
全員が窓のところに行く。
みんな: Ewwww. (うぇ〜。)
みんな: Oooooo. ([何かを見て驚いた様子で] おぉ〜。)
レイチェル: Ooo Ooo. That had to hurt! (あぁ、あぁ。今のは痛かった[熱かった]に違いないわね。)

officiate は「(聖職者が)式を司る(つかさどる)、司祭を務める」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
officiate : to do official duties, especially at a religious ceremony
つまり「公の職務(公務)を行う、特に宗教の儀式で」。
この文章は倒置になっています。普通の形は、Rabbi Tribbiani is officiating at tonight's blackout. になりますが、「今夜のブラックアウト(停電)という儀式を執り行うのは…ラビ・トリビアーニです」と、ラビの部分を強調するために倒置にしているのですね。
rabbi は「ユダヤ教の指導者、ラビ」。このように日本語ではラビと表記されることが多いですが、英語の発音は「ラバイ」。

Hanukkah は「ハヌカー、ユダヤ教の宮清めの祭り」。
詳しくは以下のウィキペディアで。
Wikipedia 日本語版: ハヌカー
ジョーイが持っているのは、menorah 「メノーラ(英語の発音はマノーラ)」という燭台です。
Wikipedia 日本語版: メノーラー
7本枝のもの、9本枝のものなどがあるようで、ハヌカーでは9本枝の燭台を用いるようですが、ジョーイの持っているのは7本枝のようですね。
(ちなみに、上のウィキペディアの説明によると、厳密には中央の1本は枝とはカウントしないようです。)

lit は light 「火をつける」の過去形。
その後、彼の様子を見ているフレンズが、驚いた顔をして声をあげ、レイチェルは That had to hurt! と言っています。
had to (have to) は「〜しなければならない」という意味でよく使われますが、今回の場合は「〜に違いない、きっと〜のはずだ」という意味。
「〜しなければならない」という意味で have to や must が使われますが、must には「〜に違いない」という意味もあり、have to にもそれと同じような意味があるということですね。

LAAD では、
have to : used when saying that you are sure that something will happen or is true
例1)The price of houses has to go up sooner or later.
例2)Mark has to be stuck in traffic - he wouldn't be late otherwise.

つまり「何かが起こるだろう、または何かが本当であるということを確信していると言う時に使われる」。例文1は「家の価格は遅かれ早かれ上昇するに違いない」。例文2は「マークは交通渋滞に巻き込まれたに違いない。さもなければ彼は遅れたりしないだろうから」。

例文2が特にわかりやすいと思うのですが、マークは普段遅刻したりしない人だから、きっと渋滞に捕まったに違いない、と推論している流れになります。

実際に裸のブ男かどういう状態になったのかは映像ではわかりませんが、「あれは痛かった(熱かった)に違いないわ」と言っていることから、彼のデリケートな部分(笑)に火が燃え移った、みたいなことなのでしょうね。


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posted by Rach at 12:45| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月10日

お前が気になってる部分はそこかよ フレンズ1-7改その3

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2:16
[SCENE: Cuts back to Chandler in the ATM vestibule]
シーン:ATMコーナーのチャンドラーに画面がカット。
チャンドラー: (Voice over. Thinking to himself) Oh, my God! It's her. It's that Victoria's Secret model. Something, something Goodacre. ([ボイスオーバー:心の中でひそかに考えている] なんてことだ。彼女だ。あのヴィクトリアズ・シークレットのモデル。何とか、何とか・グッドエーカーだ。)
[Jill is on her mobile phone]
ジルは自分の携帯電話で話している。
ジル: Hi, Mom, it's Jill. (はーい、ママ。ジルよ。)
チャンドラー: (Voice over) She's right. It's Jill. Jill Goodacre. Oh, my God! I am trapped in an ATM vestibule with Jill Goodacre. Is it a vestibule? Maybe it’s an atrium? Oh, yeah, that is the part to focus on, you idiot. (彼女が正解。ジル、ジル・グッドエーカーだ。なんてこった! 俺はATMベスタビュールにジル・グッドエーカーと閉じ込められてる。(それって)ベスタビュールかな? もしかしてアトリウムかな? あぁ、そうかい、それが、お前が焦点を当てている[フォーカスする、気になる]部分なんだな、このおバカ。)
ジル: Yeah I'm fine. I'm just stuck at the bank in an ATM vestibule. (えぇ、私は大丈夫。銀行で ATMベスタビュールの中に足止めされてるの。)
チャンドラー: (Voice over) Jill says vestibule, I'm going with vestibule. (ジルがベスタビュールと言うのなら、俺は[俺も]ベスタビュールで行こう[行くぞ]。)
ジル: I'm fine. No, I'm not alone. I don't know, some guy. (私は大丈夫。いいえ、一人じゃないわ。わからないけど、ある男性[名前の知らない男の人]よ。)
チャンドラー: (Voice over) Oh, some guy. I am some guy. Hey Jill, I saw you with some guy last night. Yes, he was some guy. (As he is saying this to himself, he starts to walk towards Jill, smiling. Jill gives him a strange look, and he turns back and pretends to dance) (おぉ、ある男性。俺は”ある男性”なんだ。ねぇ、ジル、私、昨日の晩、あなたがある男性と一緒にいるのを見たわ。そうよ、彼はある男性なの。[独り言で(心の中で)こう言いながら、チャンドラーはジルに向かって歩き始める、微笑みながら。ジルはチャンドラーに怪訝そうな視線を送り、チャンドラーは向きを変え後戻りし、ダンスをしている真似をする])

過去記事のト書きに書いてあったので既に説明しましたが、ヴィクトリアズ・シークレットは下着(ランジェリー)のブランドでしたね。
正しくは Victoria's Secret ですが、DVD英語字幕では、Victoria Secret のように所有格の -'s がない表記になっていました(Netflix では -'s ありの表記)。

something Goodacre は「なんとか・グッドエーカー」というニュアンス。
名前の一部が思い出せない時には、わからない部分をこのように something で置き換えるのですね。
日本語でも「なんとか[なんちゃら]太郎」のように「なんとか」という言葉で置き換えるのと同じ感覚になるでしょう。

She's right. は「彼女は正しい」。
ジルはママとの電話で「私よ、ジルよ」と自分の名前を名乗っただけですが、彼女の名前何だったっけ〜、、と悩んでいるまさにその時に正解を言ってもらえたので、「そう、彼女が正解」みたいに言っているのが面白いということですね。

trap は名詞で「わな」。他動詞では「わなで捕らえる」「人を狭いところに閉じ込める」という意味なので、受身形では「〜の中に閉じ込められている」になります。
ATM vestibule / atrium は日本語で言うところの「ATMコーナー」ですが、それを ATM vestibule と呼ぶか、ATM atrium と呼ぶかでチャンドラーは悩んでいます。
vestibule は「玄関ホール、ロビー」で、atrium は「天井がガラスになった吹き抜けの空間」を指します。アトリウムは今では日本語になっていますが、発音は「エイトリアム」。
ATM は automated [automatic] teller machine 「現金自動預け払い機」のことですね。teller は「(銀行の)出納係、窓口係」という意味があります。

that is the part to focus on, you idiot は、有名モデルと二人きりで密室に閉じ込められているというこの時に、vestibule か atrium かで悩んでいる、そんなことが焦点になっている、自分自身のバカさ加減にあきれているセリフですね。
「こんな時に、何くだらないことで悩んでるんだ、お前はバカか!」と自分に対して怒っている感覚です。

stuck は「行き詰まって、動かない、動きが取れない」。
身体がつっかえる、のような物理的なものから、「(事情があって)ある場所から動けない、やっかいなものを押し付けられる」という意味もあります。

go with は「〜で行く」なので「〜の線で行く、〜を選ぶ」というニュアンス。
どっちにするか悩んでいたけど、ジルが vestibule と言うのなら、俺も vestibule で行こう、行くぞ、俺もそっちを選ぼう、という感じ。

some guy は「ある男性」。
あえて詳しい情報を言いたくない、もしくは言う必要がない、詳しい情報を知らないから詳しいことは説明できないような場合に、some 「ある、どこかの」という形容詞をつけてぼかす表現です。
また、some には「たいした、なかなかの」という褒め言葉の意味もあり、It / That was some party. なら「なかなかのパーティーだった、なかなかの盛会だった」という意味になります。
その褒め言葉の意味を皮肉っぽく逆の意味に使うこともあり、Some friend you are! なら「君はたいした友人だね!」と、ちっとも友人らしいことをしてくれない相手に対する皮肉になります。
今回のセリフの場合は、「たいした、なかなかの」という褒め言葉ではなくて、「ある、どこかの」というニュアンスでしょう。
ジルが「ある男性に会ったの」と人に語る様子を想像して、「ある見知らぬ男性」という言葉の響きにかっこいいものを感じた、「謎めいたある男性」っぽい響きを感じて喜んでいるのでしょうね。
それで嬉しくなってついジルの方に近寄ってしまうのですが、ジルが怪訝そうな表情を見せたので、「俺はただ踊ってるだけ」のようなふりをしてまた離れていくことになります。


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posted by Rach at 12:40| Comment(2) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月07日

結婚相手にふさわしい泥棒 フレンズ1-7改その2

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1:36
[SCENE:Monica and Rachel's apartment, Ross, Monica, Rachel and Phoebe are there. Rachel is looking out of the window.]
シーン:モニカとレイチェルのアパートメント。ロス、モニカ、レイチェル、フィービーがそこにいる。レイチェルは窓から外を見ている。
レイチェル: Wow, this is so cool, you guys. The entire city's blacked out. (わぉ、これってすごくクールね、みんな。街全体が停電してるわ。)
[Monica is on the phone to her Mom]
モニカはママへの電話中。
モニカ: Mom says it's all of Manhattan, parts of Brooklyn and Queens and they have no idea when it's coming back on. (ママが言うには(この停電は)マンハッタンの全部と、ブルックリン・クイーンズの一部で、いつ電気が戻るかは全くわからないそうよ。)
レイチェル: Wow, you guys, this is big. (まぁ、みんな。これって大規模な停電ね。)
モニカ: Pants and a sweater. Why, Mom? Who am I going to meet in a blackout? Power-company guys? Eligible looters? Can we talk about this later? Okay. (パンツ(ズボン)とセーターだけど。どうして(そんなこと聞くの)ママ? 停電中に私が誰と会うことになるって言うの? 電力会社の人? 結婚相手にふさわしい(独身の)泥棒? この件は後で話していいかしら? じゃあ。)
[Monica puts the phone down]
モニカは電話を置く。
フィービー: Can I borrow the phone? I wanna call my apartment and check on my grandma. (電話を借りれる? 自分のアパートメントに電話して、おばあちゃんが無事かどうか確認したいのよ。)
モニカ: Sure. (いいわよ。)
フィービー: Wait, what's my number? Well, I never call me. (待って、私の番号って何番だっけ? ほら、自分に電話しないもの。)

black out は「(停電などで)真っ暗になる」。また「失神する」という意味もありますね。
ママと電話で話しているモニカは、ニューヨーク市のうち停電になっている地区の名前を言っています。
ニューヨーク市の行政区(borough)については、以下のウィキペディアにわかりやすく色分けされた地図が載っています。
Wikipedia 日本語版: ニューヨーク>行政区

モニカは電話で「パンツ(ズボン)とセーターよ。どうして(そんなこと聞くの)?」のように言っていることから、電話相手のママに今の服装を聞かれていることがわかります。
eligible は「適格で、適任で」「結婚相手としてふさわしい、望ましい」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
eligible : [only before noun] an eligible man or woman would be good to marry because they are rich, attractive etc. and not married
例)an eligible bachelor

つまり「(名詞の前のみ)eligible な男性または女性というのは、裕福、魅力的、未婚であるという理由で結婚するのに良い」。例は「結婚相手にふさわしい独身者」。

eligible は be eligible for 「〜をもらう資格がある」という形で、ビジネス英語やTOEICで登場することもある単語ですが、今回のセリフでは、結婚相手として有資格かどうかの話をしています。
「結婚相手としてふさわしい」という意味の形容詞の場合は、名詞の前に置かれます。これを「形容詞の限定用法」と呼びます。
英和辞典では【A】と表記されていることが多いですが、attributive 「限定的な、修飾的な」という意味です。
上のロングマンでも、only before noun (名詞の前のみ)と表記されていますね。
今回のセリフも、eligible looters と名詞の前に使われていることから、結婚に関する有資格の話であるとわかるわけです。

looter は「略奪者、泥棒」。loot は「略奪する、横領する」。
LAAD では、
loot : to steal things, especially from stores or homes that have been left empty because of a war, a natural disaster etc.
つまり「物を盗むこと、特に戦争や自然災害などのために無人になった店や家から盗むこと」。
何かの災難で空き家になった家に忍び込んで金品を略奪していくイメージなのですね。
今回の「停電」もそういう災難に該当すると言えるでしょう。

セーターとズボンみたいな普段着なの? とママに言われたらしいモニカはそれに反論して、こんな停電の時におしゃれしてもしょうがない。会う人は、電力会社の人か、暗闇に乗じて盗みを働く泥棒ぐらいよ、と言っているわけですね。
eligible looters は「結婚するのにふさわしい適齢の人であったとしても、こんな時に出くわすのは泥棒なわけだし」というところでしょう。

フィービーは Can I borrow the phone? と言っています。
ここはモニカの家なので、モニカの家の電話を借りてもいいかしら? ということですね。
一般的に borrow は「後で返せるもの」を借りる場合に使うと言われています。
LAAD では、
borrow : to use something that belongs to someone else and give it back to them later
つまり、「誰か他の人に属している物(所有物)を使って、それを後でその人に返すこと」。

「後で返せるもの」ということですから、例えば日本語で「トイレを借りていいですか?」という場合は、備え付けで動かせないものであることから May/Can I use the bathroom? のように use を使うことになります。
今回のフィービーのセリフも Can I use the phone? という言い方ができるわけですね。

そのような使い分けが存在するわけですが、セリフのような口語では今回のフィービーのように borrow を使うこともあります。
フレンズの今回のエピソードが放映された当時(1994年)は、携帯電話はそれほど普及していませんでしたが、家の電話はコードレス子機で持ち運び可能でしたし、そういう意味でも昔ほどは borrow という単語を使うことに抵抗がない時代になっていたと言えるのかもしれません。

フィービーは「家に電話しておばあちゃんの無事を確認したいの」と言っていますが、はたと気づいた様子で「私の電話番号って何番だっけ?」とモニカに尋ねています。
モニカがあきれた顔をすると I never call ME. 「私は私に電話しない」と返します。
me を強調していて「電話は他人にかけるもので、自分に電話かけたりしないでしょ。かけないから自分の電話番号覚えてない」とフィービーは言いたいわけですね。


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posted by Rach at 14:02| Comment(2) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月03日

人生ってそんなものだと気づく瞬間の歌 フレンズ1-7改その1

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シーズン1 第7話
The One With the Blackout
原題訳:停電の話
邦題:マンハッタンが真っ暗!


0:00
[Scene: Central Perk. Ross, Rachel, Monica, Joey and Phoebe are there. Phoebe is about to sing and Rachel is about to introduce her.]
セントラルパーク。ロス、レイチェル、モニカ、ジョーイ、フィービーがそこにいる。フィービーが歌おうとしていて、レイチェルがフィービーを紹介しようとしている。
レイチェル: Everybody! Shh, shhh. Err, Central Perk is proud to present the music of Miss Phoebe Buffay! (皆さん! 静かに、静かに。えーっと、セントラルパークが誇りを持ってご紹介します、ミス・フィービー・ブッフェの曲です!)
[All cheer and applaud]
みんなが拍手喝采する。
ロス: [Just off camera] Alright! ([カメラに映らないところで]よーし!)
フィービー: Thanks. Hi, erm, I wanna start with a song that's about that moment when you suddenly realize what life is really all about. OK, here we go. (ありがと。はい、えーっと、人生ってそんなものだと突然気づく瞬間についての歌で始めたいと思います。オッケー、それじゃあ行くわよ。)
[Phoebe is all ready to start to sing. She strums the guitar and then the power goes off.]
フィービーはすっかり歌い始める準備が整っている。フィービーがギターをかき鳴らすと、電源(電気)が落ちる。
フィービー: Okay. Thank you very much. (いいわ。どうもありがとう。)

be proud to present を直訳すると「〜を紹介することを誇りに思う」で、「紹介できることを嬉しく思う、紹介できて光栄だ、誇り・自信を持ってご紹介する」のようなニュアンス。
紹介されたフィービーは、これから歌う曲について、I wanna start with a song that's about... と説明しています。
you suddenly realize what life is really all about は「人生とはこういうものであると突然気づく」という感覚。
このような<what 主語 is all about>という形はセリフなどによく登場するもので、<主語 is all about 〜>の「〜」の部分が what になって前に出た形になります。
「主語とは〜に関することである」は、「主語とは何?」という質問に対する答えに当たり、主語の本質を説明していることになるのですね。
今回のセリフも、「人生とは全て〜に関することである」というその「〜」部分(人生とはこういうものだという本質)に突然気づく、と言っていることになります。

「人生ってこういうものなのよね」と突如気づく瞬間についての歌ということで、まさにそれを歌おうとした瞬間、ライトが消え真っ暗になり、歌い続けることができなくなったフィービーは「どうもありがとう」とライブを強制終了せざるを得なくなる、という流れです。

「歌う気満々だったのに、突然、歌うことができなくなる」というこの状態は、「人生って概してこういうものなのよね、こんな風にうまくいかなかったりするのよね、と突然気づく」という、今回の歌のテーマがそのまま形になったかのようなシーンとも言え、そこがまた面白さのポイントになっているように思います。


[Scene: Cuts to Chandler in an ATM vestibule. He starts to walk towards the door to leave, and the power goes off, the lights go out, then flicker back on.]
ATMコーナーにいるチャンドラーに画面が切り替わる。コーナーを出るためにドアに向かって歩き始めるが、電源が落ちて、照明が消え、点滅ライト(実際には非常用ライトのようなもの)がつく。)
チャンドラー: What? (何だ?)
[He grabs the door handle and shakes it, the doors are locked]
チャンドラーはドアの取っ手を掴んで揺らすが、ドアはロックされている。
チャンドラー: Oh, great! This is just-- (あぁ、最高だね! これってただ…)
[He turns and sees that he is locked in the ATM vestibule with a beautiful woman (the famed Victoria's Secret model Jill Goodacre). He turns back and makes a GREAT gesture with his arms and hands.]
チャンドラーが向きを変えると、自分が美しい女性と一緒にATMコーナーに閉じ込められていることを知る(その女性は有名なヴィクトリアズ・シークレットのモデル、ジル・グッドエーカーである)。彼は反対側を向き、自分の腕と手で「最高!」というジェスチャーをする。
チャンドラー: [mouths to himself quietly] ...great! ([声には出さずに静かに口の動きで表現する]…最高!)
OPENING TITLES
オープニングタイトル

チャンドラーは銀行のATMコーナーにいたところ、同じように停電になり、ドアがロックされ、コーナー内に閉じ込められてしまっています。
Oh, great! というのは直訳すると「あぁ、最高!」ということですが、「こんなの最低! 最悪!」という状況で逆に皮肉っぽく「グレイト」と表現することはよくあります。
日本語でも「あーあ、もう”最高”だよ」と皮肉っぽく強調して不機嫌そうに言うと同じようなニュアンスになりますよね。
「こんなとこに閉じ込められちゃってもう最悪」という顔をしていたチャンドラーですが、そこに美女がいることに気づき、彼女と二人閉じ込められているのが嬉しくなった様子で、声には出さず口の動きだけで Great! と言うことになります。
こちらのグレイトは文字通りの意味の「最高!」ということですね。

この女性については、これより後のシーンでチャンドラーの口から語られることになるのですが、既にこの時点でト書きで説明されていること、ネイティブもこのシーンを見た時に「その人」だと気づくことを考慮し、私もここで彼女の説明をしておきます。

ト書きで、the famed Victoria's Secret model Jill Goodacre と説明されていますが、まず Victoria's Secret 「ヴィクトリアズ・シークレット」というのは、女性用ランジェリー(女性下着)のブランドで、日本でも「ヴィクシー」「ビクシー」の略称で呼ばれて有名となっています。
セクシーでゴージャスなランジェリーを着たモデルがたくさん登場するファッションショーも有名です(「ヴィクシー」で画像検索すると、セクシーなモデルのおねいさんたちがたくさんヒットします^^)。
詳しくは以下のウィキペディアで。
Wikipedia 日本語版: ヴィクトリアズ・シークレット

そして今回のゲストであるこの女性、ジル・グッドエーカーは、Victoria's Secret の本物のモデルだった人で、つまり「本人役」として登場していることになります。
ちょっと先走ってしまいますが、エンディング・クレジットでは、guest starring Jill Connick as Jill Goodacre とクレジットされていて、訳すと「ゲスト出演:ジル・コニック(ジル・グッドエーカー役として)」のような感じになります。
モデルではジル・グッドエーカーという名前で活躍していたのですが、このエピソード放送時(1994年11月3日)は、ちょうど結婚した後だったので、クレジットは結婚後の姓、ジル・コニックになっているということです。
1994年に結婚した夫は、歌手・俳優のハリー・コニック・ジュニア。
映画「インデペンデンス・デイ」でヒラー大尉(ウィル・スミス)の友人であるジミー・ワイルダー大尉を演じていたのが私としては印象に残っています。

上のウィキペディアにも記載がありますが、ファッションショーに登場するモデルの中でも特に人気のある人は「エンジェル」と呼ばれます。
サマンサタバサ、ボールド、黒烏龍茶などたくさんの日本のCMに出演していて、最近ではマルコメの糀甘酒のCMにマタニティ姿で出演していることも話題になっているミランダ・カーは、ヴィクシーの「エンジェル」だったことで有名で、特に彼女には「オーストラリア人初のエンジェル」という肩書もあります。
それくらい「ヴィクトリアズ・シークレット」は有名なブランドだということで、そこのモデルのジルと二人きりになって大喜びしているチャンドラーの気持ちもよくわかる気がしますよね。


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posted by Rach at 15:34| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする