2019年01月10日

存在している、戻ってきた フレンズ1-8改その8

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5:16
モニカ: Goodbye, Nana. [She kisses her on the forehead] (さよなら、おばあちゃん。[モニカはおばあちゃんのおでこにキスする])
ロス: Bye, Nana. (さよなら、おばあちゃん。)
[He goes to kiss her but she moves. Monica screams. Ross shouts and stares in disbelief. Ross double-takes. Monica runs out of the room]
ロスはおばあちゃんにキスしようとするが、おばあちゃんが動く。モニカは叫ぶ。ロスは叫んで信じられないという顔で見つめる。ロスは(驚いて)二度見する。モニカは部屋から走り出す。
モニカ: Ross! (ロス!)
[Ross runs out too]
ロスも走り出す。
モニカ: Nurse! (看護師さん!)
ゲラーママ: What is going on? (何が起こってるの?)
ロス: Y'know how-how the nurse said that-that Nana had passed? Well, she's not quite... (おばあちゃんは亡くなった、って看護師さんが言ったの、覚えてるだろ? あぁ、おばあちゃんは完全には(亡くなって)なかったんだ…)
ゲラーママ: What? (何ですって?)
ロス: She's not passed! She's present! She's back! (おばあちゃんは亡くなってない! おばあちゃんは存在する(いる)んだ! 戻ってきたんだ!)
リリアンおばさん: [Reentering] What's going on? ([再び入ってきて] 何が起こってるの?)
ゲラーパパ: She may have died. (おばあちゃんは死んだかもしれない。)
リリアンおばさん: "She may have died"? (”おばあちゃんは死んだかもしれない”ですって?)
ゲラーパパ: We're looking into it. (私たちがそれを(今)調べてるところだ。)
[Monica returns with the nurse and they go into Nana's room]
モニカが看護師を連れて戻ってきて、みんなはおばあちゃんの部屋に入る。
ロス: I, uh, I'll go see. [He goes in] (僕が見てくるよ。[ロスが中に入る])
看護師: This almost never happens. (こんなことが起こることはほとんどありえません。)
[Nana passes for the second time and the nurse pulls the blanket over her. Ross and Monica go to tell the family]
おばあちゃんは二度目に亡くなり、看護師がブランケットを彼女の上に引き上げる。ロスとモニカは家族に言いに行く。
ロス: Now she's passed. (今(こそ)、おばあちゃんは亡くなった。)

さよならと言ってモニカがおばあちゃんのおでこにキスし、続いてロスもキスしようとしたところ、おばあちゃんが動いたので、モニカとロスは叫び、部屋を出ていきます。
ト書きに Ross double-takes. とありますが、double take はいわゆる「(驚いて)二度見する」ということ。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
double take [noun] [countable] :
do a double take : to look at someone or something again because you are surprised by what you originally saw or heard

つまり「誰かや何かをもう一度見ること、最初に見た、または聞いたことに驚いたという理由で」。
何か驚くべきものを見たり聞いたりした後で「え? ほんとに?」という感じでもう一度その対象物に目をやる、という感覚で、日本語で「驚いて二度見した」と表現するのと似たニュアンスになるわけですね。

What is going on? / What's going on? は「どうしたの? 何が起こってるの?」という決まり文句。
何か大変なことが起こっているように見える状況で、事情を知らない人が尋ねる時によく使われる表現。
このシーンでも最初にママが、その次にリリアンおばさん(おそらくママの妹)がこのセリフを言っていますね。

pass は「亡くなる、逝く(ゆく)」。die の婉曲表現で、pass away とも言います。
LAAD では、
pass : DIE (informal) a word meaning "to die," used when you want to avoid saying this directly
つまり「死ぬことを意味する単語で、このことを直接的に言うのを避けたい時に使われる」。

quite は「全く、完全に、すっかり」という意味の副詞。
not quite は「完全には〜ではない」という部分否定で、ここでは「看護師さんは、おばあちゃんが亡くなった、と言ってたけど、実際には、完全には亡くなっていなかったんだ」と言ったことになります。

She's not passed! 「亡くなっていない」と言った後の She's present! She's back. は「亡くなっていない、生きている」を別の表現で言った形。
present は「そこにいる、存在している」。会議だと「出席している」という意味になります。
She's back. は「彼女は戻ってきた」で「死後の世界から、この世に戻ってきた」という感覚でしょう。

大騒ぎしている様子を見て、おばさんが「何が起こってるの?」と尋ねると、パパは She may have died. と答えます。
おばさんが同じ言葉を「〜ですって?」というニュアンスで、繰り返して聞き返していることから、その表現が「理解しがたい不可解な表現」であることが想像されます。

<may have+過去分詞>は「〜したかもしれない」という意味。
She may die. なら「彼女は死ぬかもしれない」ということですが、may have+過去分詞になると「(過去に)〜したかもしれない」という意味になり、過去に起こった出来事が確かに起こったのではなく、もしかしたら実際にはそれが起こっていなかったかもしれない、ということを意味することになります。
「亡くなった」と宣言されたわけですから、亡くなったはずなのに、「かもしれない」という表現をパパが使ったことに対して、それって一体どういう意味? とおばさんは思ったわけですね。

look into は「詳しく調べる、調査する」。
亡くなったと言われたが、本当に亡くなっていたのかどうかを今調べているところだ、ということですが、事情がわからないリリアンおばさんにとっては「???」というところでしょう。
This almost never happens. の almost never は「ほとんどない」。
This never happens. 「こんなことは決して起こりません」のように完全否定はできないが、ほとんど起こりえない、起こることはめったにないと言えるレベルだということですね。

Now she's passed. は「今こそ、彼女は亡くなった」というところ。
不謹慎とも言える表現ですが、いったんは亡くなったと思われた後、息を吹き返し、みんなが大騒ぎとなった後なので、「前のは”亡くなったと言われたが実際には亡くなっていなかった”状態だったが、今回こそ、本当に亡くなった、ついに今、彼女は亡くなったんだ」と言っている感覚になります。


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posted by Rach at 12:12| Comment(4) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月04日

いつもくすねてた、レストランだけじゃなく我が家からも フレンズ1-8改その7

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4:37
[Cut to the hospital, later. Everyone is talking about Nana]
その後の病院に画面がカット。みんながおばあちゃんについて話している。
(2019.1.8 追記)
非公開コメントにて「上のト書きの Cut to は Cuts to ではないでしょうか?」というご意見を頂戴しました。
1つ前のエピソード 1-7 のト書きでは、Cuts to という表記になっていたのですが、他のエピソードも確認してみたところ、Cut to という表記がほとんどでした。Cuts to となっていたのはもっぱら 1-7 のみで、ネットスクリプトを書いた方の癖みたいなものかと思うので、多数派の Cut to に合わせたいと思います。
別のエピソードのト書きには the camera cuts to... という表記もあり、本来の主語である the camera が省略されたものと考えると、Cuts to という3単現の -s がついた方が正しいのかもしれませんが、慣用的に Cut to が使われているのだろうと私としては考えています。(追記はここまで)
モニカ: The fuzzy little mints at the bottom of her purse. (おばあちゃんのバッグの底にあった、けばだった小さなミント。)
ロス: Oh! ...Yeah, they were gross. Oh, you know what I love? Her Sweet'N Lows. How she was always stealing them from- from restaurants. (あぁ! …そうだね、あれは汚かった。あぁ、僕が大好きなもの何かわかる? おばあちゃんのスウィートン・ローだよ。レストランからいつも盗んで(くすねて)ばかりいたよね。)
ゲラーパパ(ミスター・ゲラー): Not just restaurants, from our house. (レストランからだけじゃない、私の家からもだ。)
[The nurse comes out of Nana's room]
看護師がおばあちゃんの部屋から出てくる。
看護師: Mrs. Geller? (ミセス・ゲラー?)
[Everyone stands up. Cut to Ross and Monica in Nana's room]
みんな立ち上がる。おばあちゃんの部屋のロスとモニカに画面がカット。
ロス: She looks so small. (おばあちゃん、すごく小さく見えるね。)
モニカ: I know. (そうね。)
ロス: Well, at least she's with Pop-Pop and Aunt Phyllis now. (まぁ、少なくともおばあちゃんは今、おじいちゃんやフィリスおばさんと一緒にいるんだよね。)

fuzzy はカタカナ語の「ファジー」の通り、「あいまいな、はっきりしない、ぼやけた」という意味があり、それ以外には「けば状の、けばだった」という意味もあります。
purse は「パース」で日本語だと「小銭入れ」のイメージが強いですが、アメリカで purse は「女性用ハンドバッグ」を指します。
このセリフでも「バッグの底のファジーな小さなミント」ということで、バッグの底にたくさんのミントが落ちている、それがバッグの中の生地の繊維と絡まってけば立っていることを言っているのでしょう。
gross は「気持ち悪い、不潔な、汚い」。
おばあちゃんのバッグの中には、繊維がついてけば立ったミントがいっぱい落ちていて、あれは汚かったよねぇ、、と思い出話をしていることになります。

Sweet'N Low はフレンズ1-1 にも出てきましたが、「スウィートン・ロー」という、ダイエット甘味料の商品名。
She's always stealing from restaurants. について。
always 「いつも、いつでも」を進行形と共に使うと、「いつも、しょっちゅうそういうことばかりしている」という話者の不満な気持ちが出ます。
レストランに置いてあり、自由に取って入れることになっている甘味料の袋を、その時使う分以外にたくさん家に持ち帰っていた、ということですね。
「ご自由にお取りください」的なものを、ごっそりもらって帰るというタイプの人だったことがわかります。
ロスが「レストランからくすねた」と言うのを聞いて、パパは「レストランからだけじゃなく、私の家からも(くすねてた)」と付け加えます。
危篤だからと家族が集まっているわけですが、その思い出話の内容が「おばあちゃんの笑えるエピソードかつちょっとした悪口」的なものになっているということですね。

おばあちゃんの部屋から出てきた看護師が「ミセス・ゲラー」と呼んだ時の表情と様子から、時間の問題だと言われていたおばあちゃんが亡くなってしまったことが見て取れます。
ママの方が呼ばれたのは、おばあちゃんがママのママだから、ママがおばあちゃんの実の娘だからということですね。

孫であるロスとモニカは、亡くなったおばあちゃんにお別れを言っています。

pop は動詞で「ポンと音がする、跳ね上がる」などの意味がありますが、英辞郎には以下の意味も出ています。
pop=【間投】パパ、お父ちゃん、おじさん (呼び掛け)

また、LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では以下のように説明されています。
pop [noun] : [singular] also Pops
(old-fashioned) a word meaning your "father," used especially when you are talking to him

つまり「(古い表現)自分の父親を意味する単語、特に父親に話しかける時に使われる」。

パパの意味の pop を2回重ねた pop-pop は「パパのパパ」ということでおじいちゃんを指すのでしょう。
おばあちゃんが亡くなってしまったのは悲しいけれど、でも今はきっと天国で、亡くなったおじいちゃんやおばさんたちと一緒にいるよね、と言っているわけですね。


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posted by Rach at 18:08| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする