2007年03月11日

ラッキーペニーの話 フレンズ3-2その4

フィービーはきちんとドレスアップして登場したので喜ぶロス。
ロス: You see this? This is a person who is ready to go. Phoebe, you, oh, you are my star. (みんなこれを見てよ! これが、「行く準備が出来た人」だよ。フィービー、君は、あぁ、君は僕のスター[星]だよ。)
フィービー: Ohh, well, you're my lucky penny. (あぁ、じゃあ、ロスは私のラッキーペニー[幸運の1セント]よ。)

penny は、イギリスでは1ペニーを表すペニー貨。
アメリカやカナダでは「1セント(cent)銅貨」を指します。
アンクル・サムの話 フレンズ3-1その29 では、nickel という5セント貨も出てきましたね。
ロングマン現代英英辞典の語義は以下の通り。
penny: a coin that is worth one cent in the US or Canada. One hundred pennies are equal to $1.
「アメリカやカナダで1セントの価値があるコイン。ペニー貨100枚で1ドルに相当する。」
Wikipedia 英語版: Penny には、ペニーの写真が載っています。(日本の10円玉みたいな色のようです。)
ウィキペディア英語版にはラッキーペニーのことは書いていないようなのですが、
Wikipedia 日本語版: ペニー には、以下の記述があります。
朝、家を出て一番に(別の伝承もあり)拾った1セント硬貨を「ラッキーペニー」と呼び、幸運のお守りにする。

日本語で「ラッキーペニー」と検索すると、同様のことが書いてあるサイトがたくさんヒットしますし、ラッキーアイテムであることから、それを使ったアクセサリーもあるようですね。

そのアクセサリー関係で見つけたサイト(↓)。
バースイヤーコイン アクセサリー 〜ペニー・シルバーペンダント〜
このサイトはペニーに関する説明が詳しくて、そのアクセサリーの写真も豊富なので楽しいですよ。
(このサイトで取り扱っているアクセサリーの色がシルバーなのは「シルバーメッキをかけている」かららしいのですが、やっぱり元の色のままだと、ちょっとアクセサリーには不向きなんでしょうかねぇ…。)
自分の生まれた年のコインが特にラッキーアイテムみたいです。

ということで、lucky penny 自体は「ラッキーアイテム」ですから、悪い言葉ではないのでしょうが、ロスがフィービーのことを星、スターだと言っているのに、そのお返しに、ロスを、道端に落ちているような「小銭」であるペニーに例えているのが、アンバランスというか、全然お返しになってないというか…なわけで、フィービーらしくて面白いんですね。


バスルームから出てきたチャンドラー。
チャンドラー: All right, I took the quiz. And it turns out I do put career before men. (俺はクイズ[簡単なテスト]をやったんだ。そしたら何と、「俺は男よりもキャリアを優先している」という結果だったよ。)

ネットスクリプトのト書きには、
[entering from bathroom, with an issue of Cosmo]
とありますので、Cosmo という雑誌を読んでいたようですね。
Cosmo とは、雑誌コスモポリタン(Cosmopolitan)のことです。
フレンズ2-20その22 にも出てきました。
quiz は日本語にもなっている「クイズ」ですが、「簡単な試験、小テスト」という意味もあります。
これは恐らく女性雑誌によくある、簡単な質問に Yes, No で答えて行って、「分析の結果、今のあなたはこんな感じですよ。あなたはこういうタイプですよ。」と最後に教えてくれるようなチャート形式のクイズ[心理テスト]のことを言っているのでしょう。

It turns out (that) ... で「…ということがわかる、…ということになる」。
"I took the quiz. And it turns out..." と過去形の後、現在形の turns out が続いていますね。
遥か彼方の銀河系の話 フレンズ3-1その21 でもこういう現在形の turns out が出て来て、何故 turns out だけ現在形になっているのか?ということを悩んでいるのですが、コメント欄で興味深いアドバイスをいただきました。
こういう場合の turns out は「予想外の瞬間の出来事」を表しており、日本語にすると、「それがなんと…だったのだ[だったのよ]」のようなニュアンスになる。
というご意見でした。
そのご意見を聞いた後、私なりに考えてみたのですが、turns out というフレーズは、「ある時点でその事実がポンっと出てきた、現れた、明らかになった」という感じかな、と思いました。
そしてその判明した事実が「予想に反したこと、思っても見なかったこと、意外なこと」である、というニュアンスがあるようですね。
ということで、今回は上の和訳に「そしたら何と」という言葉を盛り込んでみました。

put A before B は「Bの前にAを置く」ですから、「BよりAを優先する、大事にする」という意味になります。
女性向け雑誌ですから、「男性との恋愛よりも、キャリアとしての仕事を優先している」という結果が出ているわけですよね。
だから、そういう「女性に対する答え」を文字通り受け取ることは男性にとっては無意味なわけです。
普通は、「俺は男なんだから、男とキャリアのどちらが大事かなんて比べたりはしないよ。」と一笑に付するところなのですが、いつもゲイと間違えられる(笑)チャンドラーにとっては聞き流せない結果なんですね(笑)。
「こんな分析が出てくるなんてびっくりだよね、他の人には、男性にばかり気を取られているように思われているのにさ。」とか、「俺はみんなが思っているように、キャリアよりも男性との関係を優先しているはずなのに…。」という感じで、自虐的にその結果に驚いてみせているわけでしょうね。

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posted by Rach at 10:02| Comment(6) | フレンズ シーズン3 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Rachさん

Congratulations for pass the Step1 !
本当におめでとうございます。英検はむか〜し2級まで取ったけれど、
あまりに昔過ぎて、準1級には挑戦したいと思ってはいますが、1級は
夢のまた夢です。Rachさん眩しすぎです♪
(ここ思わず書いてしまったけど、前置詞ってonなのかな?自信がありません・・・)
英検関係の記事はいつか挑戦できる時が来たらじっくり読ませてもらいます。

ところで・・・
このシーンで フィビーのセリフ
He could not, would not, want to wait.
のニュアンスが判りません。字幕、日本語音声共に「だって僕スピーチがあるんだもん」(正確ではないけど)になっていますが 何を
could notしてwould notするのか? こういう主語が抜けているセリフって前のセリフややり取りから推測するんでしょうか?
それにしてもピッタリ来ません。よろしくお願いします。
Posted by やっちん at 2013年09月24日 21:57
やっちんさんへ
コメントありがとうございます。また、英検合格の記事を読んで下さったんですね。お祝いのメッセージ、ありがとうございます。とても嬉しいです!

疑問に思われた件ですが、「(〜について)おめでとう」の場合は、おっしゃるように、前置詞は on になるようですね。
今回の場合だと(私が言うのもなんですが^^)
Congratulations on passing STEP 1st grade!
みたいになるでしょうか。
英検は、TOEIC 以上に思い入れがあって、合格後、いくつか英検関連の記事を書きました。また、やっちんさんが挑戦される時に、何かの参考にしていただけると嬉しいです。

さて、ご質問について。
そのセリフ、英語字幕では、
"He could not, would not, want to wait."
のように引用符がついていて、フィービーはそれを節(ふし)をつけるようにしゃべっています。引用符とその話し方から、有名な一節を引用、もしくはもじったセリフなのかな、という印象を受けました。

そこで、Google で検索してみると、"could not would not" の検索結果で目についたのが以下のフレーズ。
could not, would not, with a fox.
could not, would not join the dance.

fox の方は、ドクター・スース(Dr. Seuss)の Green Eggs and Ham という作品の一節のようです。
以下のサイトに、could not would not を含んだ一節が載っていました。
Children's Books Wiki : Green Eggs and Ham
http://childrensbooks.wikia.com/wiki/Green_Eggs_and_Ham

I would not, could not, in a box.
I could not, would not, with a fox.

また、join the dance の方は、「不思議の国のアリス」(Alice in Wonderland)に出てくる、The Mock Turtle's Song (代用ウミガメの歌)の一節のようです。

Wikipedia 英語版: The Mock Turtle's Song
http://en.wikipedia.org/wiki/The_Mock_Turtle's_Song

以下はその歌詞の一部。
Said he thanked the whiting kindly, but he would not join the dance.
Would not, could not, would not, could not, would not join the dance.
Would not, could not, would not, could not, could not join the dance.

ということで、could not, would not というリズミカルな言い回しは、ドクター・スースの作品か、不思議の国のアリスか、のどちらかが出典だということになりそうです。
アリスの方は、would not, could not を何度も繰り返すので、実際にフィービーがイメージしたのは、Green Eggs and Ham の方かな、と個人的には思います。実際、過去のフレンズ、
フレンズ2-18その2
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470479.html
で、この Green Eggs and Ham の話がセリフに出てきます。フレンズたちにとっては、ドクター・スースの絵本はよくネタになりやすいので、今回もその一環かなぁ、と。

出典はこれかな?とわかったところで、フレンズのセリフに戻りますと、このフィービーのセリフは、
ロス: Look, I don't care. It starts at 8. We can't be late. (ねぇ、(そんなことは)どうでもいいよ。8時開始なんだ。僕たちは遅れるわけにはいかないんだ。)
フィービー: "He could not, would not, want to wait."
のように続いていますね。
ロスにとっては絶対に遅れたくないパーティーで、一人焦っているわけですが、その様子を見たフィービーが、「彼(ロス)は、遅れることを望むはずはないし、望むつもりもない」みたいに言ったのが、問題のセリフになると思います。
完全な文にすると、He could not want to wait. He would not want to wait. になるでしょうか。want to wait 「待つことを望む、待ちたいと思う」なんてことが、できるわけもないし、そうするつもりもない、という感じですね。
みんなをせかしているロスを見て、「ロスは待つのはいやだって」というところを、could not would not という、絵本に出てくるようなリズミカルなフレーズを使っておどけて言ってみた、ということになるのだろうと私は思いました。
Posted by Rach at 2013年09月25日 12:54
Rachさん

お返事ありがとうございます。
昨日送ってから、あれ、やっぱりon?って思って持っている本、辞書
総ざらいして調べてみました・・・(涙)先に調べろ!って感じです
よね・・・でもこれでCongratulations on・・完璧です!(笑)
ありがとうございました。

で、質問の件ですが、調べていただいてありがとうございました。
まさかDr.スースの絵本からの引用だったとは!確かに前にもフィビーが大好き!っていってましたよね。(ジョーイがレイチェルに本を
プレゼントした時?)判らないところは辞書等では調べるんですが、こうした引用?と思われるところもhitするんですね。いろいろ考えるけど、ついつい「う〜ん、判らないぞ、Rachさんの解説読もう!」と安易になっています(汗)
お蔭でスッキリしました。ありがとうございました。

Posted by やっちん at 2013年09月25日 20:33
やっちんさんへ
ご丁寧なお返事ありがとうございます。
Congratulations... の後に続くのは、on なのかな?という疑問は、自分がその言葉をアウトプットする(書く、または、話す)時になって初めて浮かんでくるものですよね。短い文章や、簡単な挨拶であっても、そういうものを少し使ってみようとすることで、それがだんだん自分のものとなってくる、ということだと思います。

また、ドクター・スースの本の件はおっしゃる通りで、
フレンズ1-24その2
http://sitcom-friends-eng.seesaa.net/article/388470161.html
で、ジョーイがレイチェルにプレゼントしたのが、彼の本でしたね。

ジョーイがあげた本のタイトルはセリフの中には出てきませんでしたが、表紙の映像から、その本が、Oh, the Places You'll Go! というタイトルの本であることがわかります。日本語訳のタイトルは「きみの行く道」。そんな風に複数のエピソードで出てくるネタは、フレンズを見る上で知っておいて損はない、という気がします。

実は今回のご質問の、He could not, would not, want to wait. については、自分の過去のメモを読むと、「引用符がついているし、リズミカルに発音しているから、何かの引用だろう」と書いています。ただ、それを書いた後、その出典を調べた気配がありません^^
ブログ記事として投稿する場合は必ず調べるのですが、ブログでとりあげない部分については、そのように「多分、そういうことじゃないの?」というアイディアだけメモしてそのまま置いてある、ということも多く、今回のご質問の箇所がまさにそれでした。

やっちんさんからご質問をいただけたおかげで、改めてそれを調べることができ、またそれが、フレンズによく登場する「ドクター・スース」ネタである可能性が高いとわかって、何だかとても嬉しいです。ご質問がなければ、一生w 「何かの引用だろう」だけで終わっていたところでした。こちらこそありがとうございました。
Posted by Rach at 2013年09月28日 08:35
Rachさん

こちらこそご丁寧にありがとうございました。
Rachさんから教えていただいて、早速「Oh, the Places You'll Go!」
買ってしまいました(笑)
引用かどうかを見極めるヒントも参考になりました。
セリフを聞き取ることに意識して、細かい所結構飛ばしている気が
しますが、そういうところにもネタ潜んでいるんですね〜
もっと注意深くフレンズ観よう!と思います。
Posted by やっちん at 2013年09月28日 20:48
やっちんさんへ
お返事ありがとうございます。
私も、「Oh, the Places You'll Go!」を以前に買って、持ってます。「お揃い」ですね(^^)

「細かいネタ」w は、ネイティブを笑わせるためのものですから、スルーしてしまっても構わない部分ではあるのですが、まぁどうせならその面白みがわかった方が嬉しいかな、ということで^^
聞いた瞬間にすぐにわからなくて、後で調べてわかった場合でも、「笑いの仕組み」がわかることは楽しいことですよね。自分がフレンズのセリフをより深く理解できた、と思えることが、また次への自信に繋がって行くんだろうと思います。
Posted by Rach at 2013年09月30日 13:15
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