2017年08月08日

You are?でI'mと聞き間違えたことがわかる フレンズ1-4改その2

皆様の応援のお陰で、現在、「人気ブログランキング」は7位、「にほんブログ村」は10位です。
ブログを続ける原動力となります。どうか今日も応援クリックをよろしくお願いします。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 英語ブログへ


0:32
(ENTER JOEY)
ジョーイ登場。
みんな: Hey Joey. Hi. Hey, buddy. (はい、ジョーイ。やあ。よお。)
モニカ: Hey, Joey, what would you do if you were omnipotent? (ねぇ、ジョーイ、もしあなたが全能なら、あなたはどうする?)
ジョーイ: Probably kill myself. (多分、自殺するね。)
モニカ: Excuse me? (何ですって?)
ジョーイ: Hey, if little Joey's dead, then I got no reason to live. (ほら、もし、リトル・ジョーイが死んでいるのなら、俺には生きている意味がないから。)
ロス: Joey, uh… OMnipotent. (ジョーイ、あの… 全能(アムニポテント)だよ。)
ジョーイ: You are? Ross, I'm sorry. (お前は不能(インポテント)なのか? 気の毒に。)

「一日、全能になれたらどうするか?」という話題で盛り上がっていたフレンズたちは、セントラルパークに入ってきたジョーイにもその質問をします。
それに対してジョーイは、Probably kill myself. と答えていますが、what would you do if...? という質問に対する返事なので、Probably I would kill myself. の I would が省略された形になっています。
「全能という能力を持てたら、こんな願いを叶えたい」というのとは全く違った反応なので、不審に思ったモニカが聞き返すと、ジョーイは、little Joey の話をし始めます。

little Joey 「リトル・ジョーイ」で何となくわかる方も多いかと思うのですが、これは「ジョーイのモノ(大事な部分)」を「小さなジョーイ」と表現しているわけですね。
日本語でも「俺のムスコ」などと表現する男性もいますので、日英の感覚には共通するものがあるように思います。
If little Joey's dead は、「俺の大事な部分が死んでいるのなら」ということで「その部分が機能しない」というニュアンス。
そのように表現したことで、ジョーイは、omnipotent という単語を、音が似ている impotent 「性的に不能」(ダイレクトに書いてしまいますとインポテント)と勘違いしたらしいことがわかります。
ジョーイは omnipotent「全能」という単語にはあまりなじみがなかったのでしょうね、それを impotent という性的な言葉に聞き違えるところ、そしてそうなってしまったら生きる理由がない、とまで言い切ってしまうところは、さすがにプレイボーイというところでしょうか。
I got no reason to live. の got は、本来 get の過去形ですが、ここでは have の意味で使われています。
セリフのような口語では、have の意味で got が使われることも多いです。

ジョーイが単語を聞き間違い、勘違いしていると気づいたロスは「君が思ってる impotent じゃなくて、omnipotent だよ」というのをはっきりさせるために、2つの単語で違っている部分に当たる om の部分を特に強調して発音しています。
強く発音しているので「アムニポテント」と言っているように聞こえます。

それを聞いたジョーイは、しばらく沈黙した後で、"You are?" と言っていますが、この You are? という返しが「ジョーイがロスのセリフをどのように誤解したか」がわかるための大きなヒントになっています。
ジョーイが You are? と聞き返したということは、ロスが I am / I'm ... と言ったと勘違いしたことを示唆します。
「お前が〜なの?」と聞き返したわけなので、「僕は〜だ」とロスが言ったことを示すことになるわけですね。
ロスはただ、omnipotent という「単語」の最初の部分をはっきり「アム」と発音しただけですが、その「アム」を「アイム」だとジョーイが聞き間違えたことになります。
つまりジョーイは、ロスのセリフ "OMnipotent." を、"I'm impotent." 「僕は impotent なんだ」と聞き間違えたわけですね。
ロスが「僕は impotent なんだ」と告白したと思ったジョーイは、"You are (impotent)?" 「お前は不能なのか?」と聞き返したというオチになります。

その後ジョーイは、I'm sorry. と言っていますね。
I’m sorry. は人に謝る時に「ごめんなさい」という意味で使いますが、何か相手に不幸なことがあった場合に「大変だったね、お気の毒に、同情するよ」というニュアンスでも使います。
ここでのジョーイはまだ勘違いしたままのようなので、ロスが不能だと勘違いしたことを謝っているのではなく、「それは大変だね、お気の毒に」という意味で言っているのだと思います。

このやり取りは、ジョーイが2回も聞き間違えたことが面白く、真っ先にそういうエッチ系の連想ばかりが働くところがプレイボーイのジョーイっぽいところなわけですが、ジョーイが聞き間違えたのが自然に思えるように、「アィム・ニポテント」という紛らわしい言い方を(脚本上)わざとしている、そのロスの言い回しが大きなポイントと言えそうですね。


ランキングをクリックして、応援していただけると嬉しいです。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 英語ブログへ
posted by Rach at 18:37| Comment(2) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Rachさん、ご無沙汰しております。しばらく立て込んでいてなかなか追いつけなかったのですげ、ようやくまたフォローさせていただいております。omnipotentという言葉自体知りませんでしたが、最後にこの落ちがI'm impotent.となってるというのは、解説見て、なるほど!と改めて感激(?)しました。改めて笑ってしまいましたが。脚本家ってすごいですね。フレンズ人気も脚本の妙によるところ大きいですよね。
いつも詳細な解説ありがとうございます。
Posted by koroyakun at 2017年08月14日 06:42
koroyakunさんへ
こちらこそご無沙汰しております。コメントありがとうございます。

You are? という短いフレーズですが、これがこのオチをビシっと決めてくれていますよね。
最初からジョーイは impotent と勘違いしていたので、それを「さらに面白いオチにする」ためには、このまま単語を impotent だと勘違いしているだけではダメで、「ロスが丁寧に言い直してあげた」ことを「僕が」と言ったと勘違いした、ということで「さらなる笑い」に繋がる結果となっています。

こういう部分が本当にフレンズはうまく作ってあって、私も毎回感心し、感激(!)しています。シーズン1 からじっくりやり直すことができるのを、日々幸せに感じています。

いつも読んでいただきこちらこそありがとうございます。これからも一緒に楽しんでいただければ幸いです。
温かいコメントありがとうございました!(^^)
Posted by Rach at 2017年08月15日 15:12
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。