2019年02月20日

靴はワイン色じゃないと。ドレスを変えるなら話は別だけど フレンズ1-8改その15

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11:56
ロス: Okay. Um, how about these? [Holds out a pair] (わかった。えーっと、これはどう? [1足の靴を取り出す])
ゲラーママ: That's really a day shoe. (それは完全に(フォーマルではない)普段履きの靴よ。)
ロス: And where she's going, everyone else'll be dressier. (そしておばあちゃんが行くところ(天国)では、他のみんなはもっとおしゃれなんだね。)
リリアン: Could we see something in a slimmer heel? (もっと細いヒールのを見られるかしら?)
ロス: [Forages around] Okay, I have nothing in an evening shoe in the burgundy. I can show you something in a silver that may work. ([周囲をあさって[捜し回って]] よし、バーガンディの(フォーマルな)イブニング靴はないよ。使えるかもしれないシルバーの靴なら見せられるけど。)
リリアン: No, it really should be burgundy. (だめよ、本当に靴はバーガンディじゃないと。)
ゲラーママ: Mm. Unless we go with a different dress. (うーん。他のドレスにするなら話は別だけどね。)
ロス: No! No, no,no. Wait. Wait, I may have something in the back. (だめ! だめだめだめ。待って。奥に何かあるかもしれない。)
[He finds a shoebox (out of shot), pulls it down and opens it. It is full of Sweet'N Lows.]
ロスは(画面に出ないところで)靴の箱を見つけ、それを引っ張り下ろして箱を開ける。その箱にはスウィートン・ローがいっぱい入っている。
ロス: Oh, my God. (あぁ、なんてことだ。)
ゲラーママ: Is everything all right, dear? (大丈夫なの?)
ロス: Yeah, yeah, just... just Nana stuff. (あぁ、あぁ、ただ…ただおばあちゃんのものが。)
[He reaches up higher and knocks down another shoebox lid. Sweet'N Lows rain down on him]
ロスはより高く手を延ばし、別の靴の箱の蓋を下に落とす。スウィートン・ローがロスの上に雨のように落ちてくる。
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ロスがある靴を見せると、ママは a day shoe だと言います。
この a day shoe は、少し後に出てくる an evening shoe との対比で考えると「フォーマルな夜会用ではない」という意味の「日中に使う普段履き」のようなイメージなのかなと思います。
And where she's going, everyone else'll be dressier. を直訳すると「そして、おばあちゃんが行くところ(天国)では、他のみんなはもっとドレッシーなんだね」というところ。
「僕(ロス)が見せた靴を普段履きでダメだと却下したところを見ると、天国ではみんなもっとおしゃれしてるってことなんだね」と皮肉っぽく返したことになるでしょう。
天国ではみんながおしゃれでフォーマルな服を着てるとでも? 僕はそんな話聞いたことないけどな、と言いたい気持ちなのでしょう。

a slimmer heel は「よりヒールの細い靴」。
そんな a day shoe ではなく、もっとヒールの細い靴を探してと言われたロスは、あれこれ探した後、I have nothing in an evening shoe in the burgundy. と言っています。
ロスは evening shoe の部分を強調して発音しており、evening と言った後、観客からは笑い声も起こっています。
a day shoe だとケチを付けられたことに対して「そんなことを言っても、その色の an evening shoe (フォーマルな靴)なんてないよ」という風にイブニングをことさら強調したところにロスの不満が見えるのが面白い、ということなのかなぁと思ったりします。
色であれこれ文句を言っていたと思ったら、今度はフォーマルかそうでないかの話にまで広がったので、こっちは探すのが大変なんだから、後からちょこちょこと条件を追加しないでくれよ、という気持ちなんだろうなぁと。

something in a silver that may work は「うまく使えるかもしれないシルバーの靴」。
フォーマルな靴として使えそうな、シルバーの靴ならあるけど、ということですね。

おばさんが「ドレスがバーガンディだから、靴もバーガンディでないと」と主張すると、ママは少し考えてから、あることを思いついたように Unless we go with a different dress. と言います。
このシーンの少し前(1つ前の記事)でも、Unless you want your mother to spend eternity in a lemon-yellow pantsuit. (自分の母親がレモンイエローのパンツスーツを着て、永遠を過ごすことをママたちが望むのなら話は別だけどね。)というロスのセリフで unless が使われていましたが、今回の付け足しの unless もそれと同様に、「私たちが他の(色の)ドレスで行くなら話が別だけどね」のように「〜なら話は別だけど」と訳すとしっくりくるでしょう。
つまり「バーガンディのドレスには同じ色の靴じゃないと。でもフォーマルな靴がシルバーしかないのなら、ドレスの色をもう一度選び直せばいいかもね」という提案になります。
あれこれモメたあげく、やっとドレスの色が決まったのに、またドレスをいちから選び直しだなんてとんでもない、とロスは思ったのでしょう、それで「他のドレスにするのもアリね」と言ったママの発言を必死に否定して、「まだ見ていない奥の方にバーガンディのフォーマルな靴があるかもしれないから」と言うことになります。

ロスは上の方を見上げて、そこにあった靴の箱を下ろします。
中を開けると、ピンクの小さな袋がいっぱい入っており、これはト書きにあるように、甘味料のスウィートン・ローですね。
過去記事、いつもくすねてた、レストランだけじゃなく我が家からも フレンズ1-8改その7 でおばあちゃんの思い出話をしている時に、レストランからいつもそれをくすねていた、パパたちの家からもくすねていた、という話題が出ていましたが、そのあちこちからくすねていたものが箱の中から大量に見つかったということですね。
stuff は漠然と「もの、持ち物」を指す言葉。
故人の習慣や癖を思い出させるものがそこにあった、ということで、ロスは半泣きのような表情になり、「おばあちゃんのもの(Nana stuff)があったんだ」と聞いた、おばあちゃんの娘に当たる二人も同じように、懐かしいという様子で笑顔を浮かべます。

ロスがまた上の方に手をやると、今度は箱入りではなく、スウィートン・ロウの袋が雨のようにロスの上に落ちてきます。
あちこちでくすねてた、と言っていた通りに大量の袋がそこにはあったということが、笑えると当時に懐かしくて泣ける、というシーンになっているわけですね。


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posted by Rach at 16:56| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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