2016年09月16日

エヴァのセリフの英訳から見えてくること

「フレンズ シーズン1改」を始めます! と宣言した後の最初の記事が、いきなりエヴァの話になってしまい、すみません。英語学習と関係する記事なので、どうかご理解下さい<(_ _)>

1995年から1996年にかけて放映されていたテレビシリーズ「新世紀エヴァンゲリオン」が、NHK BSプレミアムにて、今日9月16日(金)から放送開始されます。
毎週金曜日午後11時45分からで、全26話が、HDリマスター版、5.1chサラウンドで放送されるとのこと!
2000年から2001年にかけて発売された DVD-BOX は持っているのですが(笑)、今回は高画質での放送ということで、とても楽しみにしています(^^)
今日は第壱話「使徒、襲来」で、あんな、こんな名セリフの数々が聞けるなぁ〜と楽しみにしているのですが、第壱話でみんながよく思い出す名セリフと言えば、やはり、シンジくんの「逃げちゃダメだ」でしょうか。
あのシンジくんのセリフの英訳は、以下のようになっていると聞きました。
碇シンジ: I mustn't run away. I mustn't run away. I mustn't run away. I mustn't run away. I mustn't run away. I'll do it. I'll pilot it! (逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。やります。僕が乗ります!)

このセリフを、いつものフレンズ記事風に解説すると、、、

よく比較に出される must と have to ですが、否定形を比較した場合、don't have to は「〜する必要はない」という不必要のニュアンスで、mustn't は「〜してはいけない」という禁止のニュアンスになります。
今回のセリフは、「逃げ出してはいけない、逃げ去ってはいけない」という意味なので、mustn't が使われていることになりますね。
また、葛藤した後に「やります」と「その場で決めた」ことなので、前からそうなるとわかっていた be going to ではなく、will (I'll) を使うことになります。

そして、「僕が乗ります!」が I'll pilot it! と訳されていることに、なるほどなぁ、と思ったのですが、例えば「ガンダムに乗る」「エヴァに乗る」という場合の「乗る」は、モビルスーツや汎用人型決戦兵器(笑)に「乗り込んで、それを操縦する。そのパイロットになる」という意味ですよね。
そういう意味で「乗る」と言っているので、動詞 pilot を使っているということになります。
pilot は名詞で「パイロット、操縦士」という意味があると同時に、動詞として「〜を操縦する」という意味としても使えるということです。

日本語から英語への変換においては、「乗るという日本語を言い換えた英単語」を探そうとするのではなく、「(それに)乗る」という「日本語の意味を英語で表現する」必要がある、ということですね。

日本のアニメは世界でも人気で、エヴァはその代表作と言えるでしょう。
日本のアニメが大好きで、アニメを見て日本語を勉強した、という外国人の方も多く、そういう方の日本語力は非常に高いですよね。
日本語のセリフに興味を持って、そのセリフを真似したり、意味を深く調べるために日本語を勉強したりしていたら、日本語が上達するのはある意味当然のことで、語学を学ぶ方法としては、一番素直な方法だと思います。
私はそれと同じように「大好きな海外ドラマで英語を学ぶ」という方法を取っているわけですね。

今回のエヴァの再放送で思ったことがもう一つ。
エヴァの放映が始まったのは1995年。私がブログで解説している海外ドラマ「フレンズ」は、アメリカで1994年放送開始だったので、よく似た時期に放送が開始されたことになります。
「フレンズ」という作品を英語教材として考えた時、「随分前に終わってしまった昔の作品を教材として使うこと」に抵抗を感じる人も中にはおられるようで、これまで何度かそういう質問を受けたことがあったのですが、同時期の日本アニメ「エヴァ」と比較することで、見えてくることがある気がしました。

先ほど、「アニメを見て日本語を学んでいる外国の方」の話をしましたが、その方が例えば、1995年のエヴァを教材として使いたいと考えた場合でも、語学の教材としては全く問題ないと思うのですね。
「1995年の作品だから、使われている日本語表現が古い」なんてことは一切ありませんし、今の時代に使われている言葉と大差ないと思います。
アニメでもドラマでもそれは同じことで、「20年前の作品だから語学の教材として使うには古すぎる」というようなことは全くない、と私はここで断言したいと思います。
11年以上かけてフレンズのファイナルに到達して、またシーズン1の解説に戻るわけですが、登場人物の服装や小道具は時代を感じさせるとしても(笑)、日常会話そのものは全く古びていないし、時代遅れでもない、ということを、改めてお伝えしておきたいと思いました。

今日のエヴァ放送開始のことは、Twitter で軽く触れる程度にしようと思っていたのですが、たまたま、私が「フレンズ シーズン1改」を始めようとした日に、同時期の作品エヴァの再放送開始が重なったので、これも何かの縁と思い、思うことを書かせていただきました。

良い作品、良いセリフは、何年経っても良いものです。
エヴァは後に、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズの「序、破、Q」となってリビルドされていますよね。
エヴァと比較するのはあまりにもおこがましいですが、私も過去の解説記事をリビルドして、新しい「シーズン1改」を頑張りたいと思います♪


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posted by Rach at 16:32| Comment(0) | 英語学習のコツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年04月13日

とにかく何かを始めてみる

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進学・進級の春だから…でしょうか、今日は「とにかく何かを始めてみる」ことについて、語ってみたいと思います。

私は今から10年前の2001年4月に、海外ドラマ「フレンズ」を使った DVD英語学習を始めました。
それからは毎年春になると、そのことを思い出します。

最初、全く聞き取れなかった時のことは今でもよく覚えています。
でも、英語字幕を止めて、辞書や文法書で調べたら、「あぁ、こういう意味だったのか!」とわかって、「生きた英語」に触れられたと感じた…その時の感動もまた、心に深く刻まれています。

過去の記事で触れたことがありますが、私が「フレンズ」を教材として選んだのは、「日経WOMAN」の英語特集で「フレンズ」がおすすめされていたからです。
その時に「フレンズ」に出会うことがなければ、私は今頃何をしてたんだろうなぁ、と思ったりもします。

あの時、躊躇せず DVD学習を始めたことが、全ての始まりでした。
その時、「そういうのも良さそう、楽しそう」とだけ考えて実行に移さなければ、私が今ここで、こんなブログを書いていることもないでしょう。
その後の、英検1級合格、本の出版、TOEIC満点…という嬉しい出来事も起こらず、ブロガー Rach とは全く違った人生を歩んでいたと思います。
ですから、今、「英語を学びたいけれど…」と思っている方には、是非、何かの第一歩を踏み出していただきたい、そういう気持ちで、この記事を書きました。

今の社会のニーズは、「資格」としての英語から、「使える英語」へと変化しているように思います。
英語が使えるようになるには、実際に英語が「使われている」様子を、じっくり観察するしかない、と私は思っています。
単語や文法という「知識」も必要だけれども、そういう知識をうまく「使える」ものへと変えていくには、「英語が使われている現場」をたくさん見ることがどうしても必要になってくると思うのです。

私は海外ドラマの「フレンズ」をおすすめしていますが、別にそれは「フレンズ」でなくてもいいのです。
他の海外ドラマでも、洋画でも、英語ニュースでも、英語の原書でも、それこそ何でもいい。
でも何か、「テスト」でも「作られた教材」でもない、「生きた英語」に触れる機会を設けて欲しいと強く思います。

何かを始めるには、勢いや力が必要です。それと、「それをやれば、きっと上手くいく」というような希望や確信も。
私が DVD学習法を、躊躇なく、すんなり始められたのは、「楽しく続けられる」という確信があったから。

大学生の時に、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のスクリプト本を買って、カセットテープに録音したものを聞きながら英語を学ぼうとしたことがあったのですが、何しろカセットテープですから、巻き戻しなどの操作が煩雑で、そういうのが面倒くさくなって、やめてしまった経験があるのです。
その時、「セリフのない部分とかを、もっと簡単に早送りできたりしたら、聞き取れなかった部分を何度も繰り返し再生できたりしたら、この方法で生きた英語が学べるのに…」と強く思いました。
だから、海外ドラマのDVDを使って学ぶ、という方法に私は飛びついたのです。
カセットテープの操作が面倒くさくてやめてしまっただけで、そういう学び方が「楽しい」ことをすでに知っていたから。

一度、そういう経験があったことは、私にとってはラッキーだったのでしょう。
私は何の迷いもなく、その方法を続けることができました。
この学び方が私にとってのベストであることは今でも変わりません。

フレンズのシーズン1第1話(Pilot)のタイトルは、
The One Where It All Began 「すべてはここから始まった、の話」です。
フレンズはその後 10年間、シーズン10まで続きました。
私にとっても、まさに「すべてはここから始まった」のです。
ファンに愛され10年間も続いた「フレンズ」というドラマはとても幸せな作品だと思うし、10年経った今も、大好きな作品を教材として使い続けている私も、とても幸せな人間なのだろうと思います。

自分が「これだ!」と言えるものにまだ出会えていないという方には、是非、そういう「何か」を見つけて欲しい、10年経っても、「これを信じてきて良かった」と思えるものに、出会っていただきたいと思います。

上に述べたことはあくまで「私の体験談」なので、それは万人に当てはまるものではありません。
それぞれの方が、自分の性格や好みにあったものを、是非見つけて下さいね。

また、英語ブロガー Rach としては、皆様が「自分に合った何か」を探される中で、「Rach が「ガイド」とやらを書いてるから、いっちょ「フレンズ」を試してみるか…」と思っていただけたら嬉しいなと思っていますし、これからもそういう存在でい続けたいと願っています。


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posted by Rach at 18:53| Comment(7) | 英語学習のコツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月02日

リスニングの脳内処理

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フレンズ5-1その7 のコメント欄 で、「ネイティブはリスニングの時に 100% 音が取れているのかどうか」という話題が出ました。
それについて、私になりにいろいろ考えてみましたので、今日はそれを記事として投稿したいと思います。


私はリスニングをする際には常に、「音がどれだけ拾えるか?」ではなくて、「音だけで意味がどこまでわかるか?」という部分を重要視しています。
結局、リスニングは「聞いて意味がわかるかどうか?」が大事だからです。
Rach流DVD学習法と称した自身の学習法での第一段階が、「ネタバレ禁止状態で、英語音声、字幕なし」なのもそのためですね。
何の予備知識もなしに、映像と音だけでどれだけ話の流れ、セリフの意味がわかるか、を確かめたいからです。
家で TOEIC の問題集を使って、リスニングの問題を解く時に、先に解答編の英文スクリプトや日本語訳を読んでから取り組む人はいませんよね。
それだとカンニングしたのと同じことになってしまいます。
ドラマで英語を学ぶ時も、私は同じやり方をしている、ということです。
他の情報を遮断することで、(映像はついていますが)音だけでどこまでわかったかがはっきり認識でき、そこで自分の弱点に気付けるからです。

海外ドラマのセリフは、TOEIC のナレーションに比べて、ずっとラフで早口で不明瞭です。
それをリスニングする際には、全ての音が完璧に拾えなくても、重要な言葉を英語の語順で理解する能力があれば、だいたいの意味は取れるはず、と私は思っています。

私は、「時々聞こえない音もあるけれど、それでも意味はわかる」という部分が大切なのだと思っています。
日本人はどうしてもあの「音」に対する苦手意識があるせいで、「あの音さえ全部拾えれば、あの音を全部文字化できれば、意味がわかるに違いない」と思ってしまいがちですが、音から文字化してそれから意味を取る、のではなくて、音と状況から意味を判断して「ここではこれしかありえないだろう」という適切な単語を選択し、あの音を文章化する、というのが、ネイティブがやっている脳内作業のような気がしています。

ネイティブには、「スクリプト通りに音が聞こえる」というよりも、前後の状況や文脈を考えて、ここでこの音だったらこの文章しかあり得ない、というものを文字にしている、という気がするのですね。
例えば、誰かが何か言いかけて絶句している時、音としては本当に最初の部分しか聞こえていなくて、実際にも最後まで言い切っていない場合でも、何を言おうとしたか、どんな単語が来るはずだったかわかる、ということがあります。
実際には音としては、途中までしか聞こえていないものを、ネットスクリプトでは完全な単語として書いてあるものもありますが、それも、「音」ではなく、話の流れからその単語だと決めているわけですよね。


これまでフレンズのセリフを解説してきて、「聞き間違い」が絡むやり取りがいくつかありました。
以下に思い出したものをいくつか挙げてみます。

フレンズ1-4その1
omnipotent を impotent や I'm impotent と聞き間違える。

フレンズ2-14その13
accept that を except that と聞き間違える。

フレンズ3-4その20
lose her を loser と聞き間違える。

どうして聞き間違えることになったのかは、過去記事の解説を読んでいただきたいのですが、全般的に言えることは、聞く方の知識・考え・意図が聞き取りの結果に影響する、ということですね。

1-4 は、ジョーイは恐らく omnipotent という言葉になじみがなくて、自分の知っている impotent という言葉にしか聞こえなかった。
2-14 は、レイチェルがまさかそんなことを言うとはロスは夢にも思っておらず、自分の都合のいい方に音を解釈してしまった。
3-4 は、はからずも、レイチェルがチャンドラーのことを loser だと内心思っていたことがバレてしまった。
と分析できるでしょう。

もちろん、上に挙げた例は、ドラマとしてストーリーを展開させるための、通常ではあり得ないような聞き間違い、なのかもしれません。
ですが、聞く側の意識の違いによって、同じ音が別の言葉に聞こえてしまう、ということはあり得ると思うのです。


私はこのブログの原稿を書くために、まず最初に、「ネットスクリプトとDVD英語字幕を突き合わせて、一番、実際の音声に近いと思われる形に修正する」という作業をしています。
そういう突き合わせをしていると、ネットスクリプトとDVD英語字幕の不一致をしばしば発見するのですが、ただのタイポ(タイプミス、書き間違い)だけではない、リスニング面において興味深いと思われる事例にも遭遇します。
以下、そういう例を3例挙げてみます。

今、解説している フレンズ5-9 のエンドクレジットの時のセリフに、
モニカ: I just convinced Carl to give us a test next week.
というセリフがあるのですが、
DVD英語字幕では、Carl になっていて、ネットスクリプトでは、Paul になっていました。
ただのタイポと言ってしまえばそれまでですが、実際に音を聞いてみると、早口な上、不明瞭で、字幕通り、Carl と言っていると思えるけれど、Paul と聞き間違えても無理はない、みたいな微妙な音なんですよね。
この一つの例から、何かの結論を導き出すのは危険かもしれませんが、一つの仮説として、ネイティブでも不明瞭な音はやっぱり聞き取りにくい、ということは言える気がします。

また、次に解説する予定の フレンズ5-10 では、
who can say "Merry Christmas" in 25 languages というフレーズが出てきますが、
DVD英語字幕では、say になっていて、ネットスクリプトでは、sing になっています。
say でも sing でも、文としては成立しますよね。
音はやはり say と言っているようですが、s- の音を聞いて、sing と聞き間違えるというのも、文章がそれで成り立つだけに、ごく自然な聞き間違いと言える気がします。
ここでも、「音を全て聞き取っている」というよりも、「聞こえた s- の音から文脈に合う動詞を選んでいる」という気がするのですね。

また、過去の例では、フレンズ3-23その2 の、
DVD英語字幕では、weird things 、それがネットスクリプトでは、rear things になっていた、というのもありました(w- と r- の音は意外と良く似ています)。

このように、やはりネイティブでも不明瞭な発音は聞き間違えるし、実はかなり文脈から判断している場合も多いのでは?と思うのですね。
もちろん、聞き間違える場合でも、やはり、ある程度文脈に合う、意味のある言葉に聞き間違えているところが「さすがはネイティブ」なのだと思います。
無意識のうちに、音を自分の知っている言葉に結び付けてしまうのが、言葉を聞く時に行う脳の作業だからなのでしょうね。

その話されている内容から判断して、聞こえた音から元の単語や文章を瞬時に復元できる、それがネイティブなのでしょう。
日本語も同音異義語が多いですが、それを瞬時に判断することができるのも、音と内容から適切な単語を頭の中で選択することができるからですよね。
英語ネイティブは、私のように大人になってからリスニングをトレーニングした日本人の英語ノンネイティブよりも、明らかに音の聞き分けは優れているはずですが、「音」そのものをかなりの部分聞き取っているのに加えて、「聞こえた音から適切な単語を判断する」能力に長けている、ということだと思います。

単語の選択だけではなく、その音から文を復元するのに、文章として成り立つもの、意味として通じるものをきちんと瞬時に形成できる、という文章構成力もあるでしょうね。
それは、ずっと母国語としてその言語を聞いて育ってきたお陰で、音と言葉の結びつきがデータベースとして蓄積されているからでしょう。
音に対する慣れと、これまでに蓄積された知識、文章構成力がリスニングの精度を上げるのですね。
不明瞭で聞こえない部分をそれらが補完してくれるのです。

ですから、日本人がリスニング力を上げたいと思う場合も、もちろん「本物の英語の音」を聞き、それに耳を慣らすことが大事なのは言うまでもないですが、多くの英語の文に触れて、自然な英文の構造をたくさん学ぶことで、断片的に聞こえてくる「音」から、その文脈にあった自然な英文を作り上げることができる能力も必要になってくると思います。
聞こえてきた音を文にできるのは、耳の良し悪しではなく、英文の構造を理解し、その構造を音から復元できる力だ、と言える気がします。


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posted by Rach at 11:58| Comment(9) | 英語学習のコツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月11日

英語でしゃべらナイト「寅さん海外へ」

2008年9月8日(月)放送の 英語でしゃべらナイト を見ました。
『男はつらいよ』 40年、寅さん海外へ
という内容でした。
NHK番組公式ホームページでの紹介はこちら。
英語でしゃべらナイト 『男はつらいよ』 40年、寅さん海外へ

番組の主な内容は、

・寅さんの名口上を英語に訳す
・字幕制作担当の方がセリフに英語字幕をつけていく様子を紹介
・日本語のセリフを、出演者全員で英語に吹き替え

というものでした。

私はいつもこのブログで、英語のドラマである「フレンズ」のセリフから「日本語で言うとこんな感じ」というニュアンスを掴もうとしていますが、今回の「しゃべらナイト」は、それの逆バージョン(「寅さんのセリフは英語で言うとこんな感じ」を追求する)なので、そういう意味でも非常に興味深かったです。

以下、内容を紹介しながら、感想を述べてみます。

寅さんファンであるという外国人の方2人がゲストとして来られていました。
一人目は、トニー・ラズロ(Tony LASZLO)さん。
番組でも紹介されていましたが、ベストセラーとなった、小栗左多里さんの「ダーリンは外国人」 の「ダーリン」がトニーさんなんですよね。
そのトニーさんは、私がいろいろとお世話になったジャパンタイムズの抄訳付き英字新聞「週刊ST」で、ずっと英文エッセー(コラム)を書いておられました。
…ので、私にとっては、「あのベストセラー本のダーリン」というより、「STでコラムを書いていた方」というイメージの方が強いです。
週刊ST ONLINE: Contributor Profile Tony Laszlo トニー・ラズロ
上のページから、トニーさんの英文エッセーも読めますよ。

「ばか野郎!、この野郎!」は、"Hey, you!" と訳される、という話から、トニーさんは、
「バカって言っても、頭が悪いって言っているわけではないんですよね。」
とおっしゃっていました。
まさにその通り。
セリフを訳すことは、単語を直訳することではない、そのセリフに込められた感情やニュアンスを、別の言語に直すこと、なんですよね。

もう一人のゲスト、カレン・ヘドリック(Karen HAEDRICH)さんが興味深い発言をされていました。
「寅さん、って、すごい、アメリカの situation comedy に近いと思ったんですね。」
その日本語での発言の際には、英語で字幕がついていました。
The movies are like American sit-coms.

そう、カレンさんは、寅さんがシットコムに似ている、とおっしゃったのです!!
それを聞いて、出演者全員が、なるほどぉ〜!という感じでうなずいていたので、出演者の皆さんは、シットコムというジャンルをよくご存知なんですよね?

私は「シットコム」という言葉を、ブログや本のタイトルに使っているのですが、「シットコム」という言葉の意味をご存じない方って結構おられるのです。
その言葉の知名度の低さにいつも寂しい思いをしているのですが、それが、こんな風にゲストの発言の中で普通に使われているところを見ると、やっぱり「知ってる人は知ってる言葉」という認識で良い、ということなんですねぇ??
(そこでもう一押し、「situation comedy や sit-com(sitcom)とは何ぞや?」の説明が入ると、私的にはさらに嬉しかったんですが…笑)

カレンさんは、寅さんを見て、もっと日本語を勉強しようと思った、とおっしゃっていました。
それと似た話では、海外でクール・ジャパンと人気のアニメやマンガから日本語に興味を持ち、それでたくさんの日本語を覚えた、という話もよく聞きますね。
私も、フレンズというシットコムを面白いと思って、フレンズたちのジョーク(特にチャンドラーのジョーク…笑)を英語で理解したくて、もっと英語を勉強しようと思ったのです。
その私の気持ちとカレンさんの気持ちがとても似ている気がして、大変共感を覚えました。

今回、この番組では、寅さんの有名な口上をどう英訳するか、ということにトライしていましたが、口上にはリズムが大切で、でも、そのリズムも維持する中で、できるだけ内容もオリジナルに近いものにしたい、つまりオリジナルで使われている言葉と似た言葉を探さなくてはならない、出来ることならその言葉で韻も踏みたい…ということで、とてもその部分の翻訳が難しいことであることがよくわかりました。

フレンズにはああいう口上は出てきませんが、あえて例えるとしたら、あのフィービーの名曲(迷曲?)を、あのメロディーに乗せて、リズムも壊さずに、日本語としても通じる、韻を踏んだ歌詞に直せ!というようなものです。
それはとても難しい。

同じ音の連発がリズムを作り、言葉が韻を踏み、それを早口で流れるように話すことによる口上の面白さ。
トニーさんが英語の早口の口上である、patter を実演して見せていました。
番組の最後では、パックンも寅さん風の口上を英語でしゃべっていました。
どちらもすごいです。「さすがはネイティブ」のすごさを知った感じでしたね。

「Let's dub into English! Pakkun's アテレコ」というコーナーでは、寅さんのシーンを一度日本語で見てみた後、出演者が英語アテレコに挑戦していました。
これも面白い試みだと思いました。
というのは、これは、声をアテる側の人にとっては、「その演じるキャストの気持ちになって英語を言う」という素晴らしい訓練になると思ったからです。

寅さんという映画を知っている我々日本人にとっては、そのワンシーンを見ただけで、登場人物がどういう状況にいて、どういう気持ちでいるかがよくわかりますよね。
私がフレンズ解説でよく使う「キャラ立ち」という言葉の通り、寅さんではみんな「キャラクターが立って」います。
そういう背景を知っているからこそ、それを英語に直したセリフを読む時でも、「その時のキャラクターの気持ち」になって言葉を出すことができるんですね。

この英語になったセリフを、その日本語のセリフのニュアンスを出そうと思いながら英語で読む、という行為が、その英語のセリフのニュアンスを深く理解することに繋がると思うのです。
まるで日本語で話しているように、その英語に気持ちを込めることができると思うのです。

番組中に吹き替えをしていた方々は、なんとかオリジナルの雰囲気を伝えようと思いながら、その英語のセリフを読んでいたはずです。
そうやって英語を読むことで、「あぁ、あのセリフは、こういう英語になるのか。」と言うことが直感的にわかるはずです。

あの吹き替えは番組の企画として行なわれたもので、家で吹き替えの練習をする必要はないのですが(笑)、大事なのは、あの「吹き替えに気持ちを込める」感覚で、自分の持っている日本語のイメージを、英語という言葉に投影していくことだと思うのですね。

本で文字として学んだ英語表現は、そういう「状況」「心情」「背景」に関する情報が不足しているので、なかなか実生活で使えるようにならないのかな、と思います。
逆に、ああいう映画やドラマで学んだセリフは、ストーリーとして状況や心情を理解しているために、「自分の言葉」として使えるようになるのだと思います。

寅さんの場合は、先に日本語があって、ニュアンスをわかった上で訳された英語を見つめることができます。
フレンズのセリフは英語なので、私はまずそのニュアンスをできるだけ深く理解しようとします。
そのために、字幕や吹替などの日本語の情報を利用します。
さらには、文法的知識を使って、英文の構造を分析し、セリフの内容をより深く理解しようとします。
そうやって、どういうニュアンスか掴めた上で、「日本語で言うとこんな感じ」という日本語訳を作ってみているわけですが、その日本語訳を作ることが最終ゴールではありません。
その日本語訳、日本語で理解したニュアンスを頭に入れた上で、その英語を読み、そのフレーズを自分で書いたり使ったりしていくことが大切なのです。
ただ、英語という音声を口から出すだけではない、ただローマ字を読み上げるだけではない、そのセリフに隠された気持ち、意味を意識しながら、言葉として使う、という訓練ですね。

映画などの文化が輸出されること、というのはその国の価値観や考え方を広げることにも繋がります。
翻訳という作業には大きな意味があって、まずは、そういう翻訳を通して、他国の人が作品の面白さを知るわけですね。
訳されて初めて輸出が可能になるわけです。
各国の作品がいろんな言語に翻訳されて世界中を駆け巡るという今の時代はとても素晴らしいと思います。

そんな風に、字幕や吹替、翻訳や通訳、という素晴らしい技術があるので、外国の作品を自国の言葉で楽しむことはいくらでもできます。
が、本当にそれが好きになったら、それをオリジナルで楽しみたい、という気持ちが出てくるのがほんとかな、と。
誰かに訳してもらうんじゃなくて、自分の心で肌で直接オリジナルを感じたい、という気持ちが、外国語を学ぶことに繋がるのですね。

私も、フレンズのセリフを「日本語で言うとこんな感じ」と、まずはそのイメージを解説を交えて伝えていくことで、少しでもフレンズという作品の魅力を多くの日本人に知ってもらえたらと思っています。
そして、それを面白いと思った人たちが、今度は自分自身の力で、オリジナルの英語のままで理解したい!、と思って下さることを心より願っています。

この番組は、今日 9月11日(木)深夜3:10〜(すなわち、9月12日(金)午前3:10〜)に再放送されますので、興味のある方は是非ご覧下さい。
英語でしゃべらナイトの、英語サブタイトルは、 Communication entertainment for a new era! ですが、そのサブタイトル通りの面白い企画でした。
楽しい番組をありがとうございました!


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2008年07月28日

コミュニカティブ英語とフレンズDVD学習法

人気ブログランキングでおなじみの、日向清人先生のビジネス英語雑記帳 の最新記事で、日向先生が、TOEICを活かしたコミュニカティブ英語の学習法 という記事を書かれました。
その記事で、日向先生は「フレンズ」をお勧めして下さっています。
ありがとうございます!

記事のメインは、タイトルにもあるように、「TOEICを活かした」学習法についての記述です。
TOEICの点数とご自分の英語力とのギャップに悩んでおられる方は、是非、先生の記事をご覧になって下さい。
日向先生は、ご自身の記事で、何度もTOEICをトピックとして取り上げられています。(私自身、TOEICのことで過去にいろいろ悩んだ時に、先生の記事に大変救われました。)
また、そのコメント欄で、TOEICマスターとして有名な、TOEIC Blitz Blog の神崎正哉先生と、何度も有意義な意見交換をされています。
「そういう素晴らしいものをネット上で簡単に読むことができる、我々英語学習者は幸せだよなぁ〜」といつも思っているのですが、そういうTOEIC関連記事の中で、フレンズのことに触れていただけたことは、ものすごく嬉しかったです。

日向先生が「フレンズ」についてどう紹介して下さっているかを以下に引用させていただきます。

もう一つこの方面のセンスを養うのに有効なのが、海外ドラマのDVDで人のやりとりを繰り返し観察することです。一般市民どうしの標準的なわかりやすい英会話の実態を伝えている海外ドラマなら「フレンズ」が最適ですし、(以下略)

また、海外ドラマでの会話例をキャプション付きで観るのは、単語や構文の実際もさることながら、会話を続けるために不可欠な Indeed, Oh, really. Come again. といった小道具の使い方がわかり、さらに表情や仕草から使っている単語のニュアンスまでわかり、英語を使う人々にとって当たり前のセンスを養うのに有用です。

「海外ドラマなら「フレンズ」が最適ですし」の「フレンズ」という部分にはリンクがはってあるのですが、そのリンクは、なんと(!)私のこのブログ「シットコムで笑え!」へのリンクです!
また、日向先生のその前の記事、「TOEIC英語を憂える」のコメント欄 での日向先生の返信の中でも、フレンズについて言及して下さり、私のブログ名とそのリンクを紹介して下さっています! ありがとうございます!


日向先生の記事を読んで、「海外ドラマを使ったDVD学習法」に初めて興味を持たれた方もおられるかもしれません。
この機会に、私の「フレンズ」のDVDを使った英語学習法について、語らせて下さい。

このブログでは折に触れて「ドラマを使う効果」について述べているのですが、一つの記事として書かれたものだと、過去記事、ドラマを使った英語学習 が何かの参考になるかもしれません。

また、拙著、シットコムで笑え! 楽しくきわめる英語学習法 ではかなりのページを割いて、そのことについて触れています。

「はじめに」(p.5) で私はこう書いています。

…ですから私は、「ドラマで英語を学ぶ」ということがどれほど効果的であるかをまずは説明していきたいと思います。その効果を信じられるようになった上で、私のおすすめするDVD学習法にトライしてみてください。

そこに書いたように、私の本は、ドラマで英語を学ぶ効果と、その具体的方法の記述がメインになっています。

1.3 ドラマを使う意義(p.12)では、

同じドラマを長い間見ていると、そのキャラクターの性格がよくわかってきます。そして、その「キャラ立ち」した彼や彼女が、「こういう気持ちの時、こんな言葉を使っていた」、それが、気持ちを伝える言葉を覚える時、思い出す時の一番効果的な材料になるのです。

1.11 「深く」掘り下げる(p.41)では、

ドラマのセリフはすべて、スキットのついた例文です。それを学ぶことで、そのセリフの使いどころがわかります。

3.2 インプットなくしてアウトプットなし(p.103)では、

実践で誰かを相手にして会話をしないと会話が身に付かない、と思う人もいるでしょうが、相手の質問にたどたどしく答える訓練をする前にできることがあります。それは「スムーズな会話のやり取り」の実践形に数多く触れることです。(中略)まずは自分の中にたくさんの情報を蓄積することが大切です。ですから、本物の英語、生きた英語をたくさん聞くことが必要なのです。ドラマでも、映画でも、ネイティブの会話がたくさん登場します。それをよーく観察して、言葉が言葉を生む、相手の言葉に反応する、という会話の空気を感じることです。そのイメージがあってこそ、自分が誰かと話す時に、そんな流れで話せばいい、というイメージができるのです。

私の本では、上のように「ドラマで学ぶことによる効果」を必死に(笑)訴えています。
参考までに、今日、拙著の目次を別記事、私の本の目次 として投稿しました。
(私の本に限らず、誰の本でもそうですが)目次をざっと見ると、著者の言いたいことが何となくわかりますよね。
何かの参考にしていただければ幸いです。


日向先生のようなビジネス英語の大家(たいか)の方が、「フレンズで英語を学ぶこと」を認めて下さっている、ということは、フレンズのブログの管理人として、とても光栄です。
先生のおっしゃる「コミュニカティブ英語の学習法」の一つとして、私もこれまで通り、自分のやり方を貫いていきたいと思っています。

日向清人先生、いろいろと本当にありがとうございました!


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posted by Rach at 12:05| Comment(8) | 英語学習のコツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月25日

シットコムとは?

「何を今さら?」という感じのタイトルですが、シットコムという言葉について、これまで簡単に触れたことはあっても、詳しく語ったことはあまりありませんでした。
ブログや本のタイトルで使っている「シットコム」という言葉の意味、定義について、今日は詳しく見てみたいと思います。

「シットコム」という言葉については、このブログの一番最初の記事、海外ドラマ「フレンズ」で英語を学ぶ で、以下のように説明しています。

「シットコム(sitcom)とは、situation comedy の略で、笑い声の入るドラマ、というと、あぁあれか、とわかる方も多いでしょう。」

実際、このブログを始めた当初、私の中では、「シットコム=笑い声の入るドラマ(コメディ)」という認識だったのですが、いろいろ調べているうちに、「笑い声の入らないシットコム」が存在する、ということを知りました。
だとすると、”シットコム=「時々笑い声の入るドラマ」”とは必ずしも言い切れない、ということになります。
でも、「フレンズ」「フルハウス」「奥さまは魔女」などに代表されるような「時々笑い声の入るドラマ」、あれはシットコムだよね!という認識も間違いではない気がします。
「笑い声が入るドラマ」であることが、その定義として完全なるイコールで結ばれるわけではないけれども、日本人のイメージとしては、そういうドラマだと説明するのが、一番手っ取り早くてわかりやすい気がするのですね。

そして、私がブログや本でシットコムという言葉を使う場合は、「笑い声が入るもの」という認識で使っていて、あの笑い声があるからこそ、そこでジョークを言っているということがわかるし、あの笑い声と一緒に笑えるということが、理解度のバロメーターにもなっていると思うのです。
そういう意味で、私にとっては「あの笑い声が入っているかどうか」が非常に重要なポイントなのです。

ですから、私が使っているシットコムという言葉のイメージは、ああいう笑い声が入るもの、ということで、実際に厳密なシットコムの定義は、また別のところにあるらしい、ということです。
私の過去の説明があやふやで誤解を与えることになってしまっていたとしたら、申し訳ありません。
で、結局、本来の定義は何か?、comedy はわかるけど、その situation っていうのは何のこと? という疑問に答えるために、今回の記事を書いてみます。


実際に、シットコムの定義を調べてみました。
ロングマン現代英英辞典では、
sitcom [noun] :
situation comedy a funny television programme in which the same characters appear in different situations each week

つまり、「面白いテレビ番組のこと。その番組の中で、毎週、同じキャラクターが違った状況[シチュエーション]で登場する。」

実はこの different situations という言葉にちょっとひっかかるのですが、それは後に検証します。

Merriam-Webster Online Dictionary では、
situation comedy [noun] :
a radio or television comedy series that involves a continuing cast of characters in a succession of episodes

つまり、「一連のエピソードの中で、引き続き存在するキャラクターのキャストを伴う、ラジオやテレビのコメディシリーズ。」

英辞郎では、
sitcom, situation comedy=(連続)ホームコメディ、シットコム。(日常生活を situation にしたコメディ)
研究社 新英和中辞典では、
situation comedy=(ラジオ・テレビの)連続ホームコメディー
と出ています。

ネットでは、Wikipedia 日本語版: シチュエーション・コメディ の説明が、日本語では一番詳しく書かれているような気がします。
やはりシットコムの定義の中に「笑い声」のことは入っていません。
ただ、「多くのシットコムで、劇中にラフ・トラックと言われる観客の笑い声が挿入されることがある。」という記述があります。(ラフ・トラック=laugh track)
また、「ラフ・トラックを使っていないシットコム」として、いくつか番組名が挙げられていますね。
ですから、あの笑い声はシットコムでよく見られる特徴ではあるけれども、必須条件ではない、という認識が一番正しいのでしょうか?

Wikipedia 英語版: Situation comedy で、situation という言葉について詳しく触れられている箇所(Characteristics にある説明)を、以下に引用させていただきます。

The essence of the current, modern situation comedy on television is that the characters remain in the same situation from episode to episode. The situation is usually that of a family, workplace, or a group of friends.
訳しますと、「現在のテレビのシチュエーション・コメディの本質[重要な点]は、キャラクターたちがエピソードからエピソードにかけて同じ状況[シチュエーション]にとどまっているということである。そのシチュエーションはたいてい、家族の、職場の、または友達のグループのシチュエーションである。」

ここで、上で紹介したロングマンとちょっと違ったニュアンスを感じる気がします。
ロングマンでは、different situations 、ウィキペディアでは、the same situation とありますね。

私が感じる認識では、the same situation が近いのではないかと思います。
まさに、a group of friends と書いてあるのが、フレンズのシチュエーションですよね。
フレンズでは、セントラルパーク(コーヒーハウス)、モニカとレイチェルの部屋、ジョーイとチャンドラーの部屋が舞台になることが多いです。
そのセットの中で俳優はお芝居をし、それを見て観客が笑っているわけですが、やっぱりその形式が一番、シットコムとして特徴的な形なのではないかと。

ウィキペディアの Modern sitcoms という項目で、最近のシットコムにおけるスタイルの変更について触れています。
The single camera, no laugh track style という項目では、
Another popular modern style of sitcom is filmed without a live studio audience or laugh track, using multiple locations and a single camera setup.
とあります。
つまり、「別のシットコムの人気のある最新形式[スタイル]は、ライブのスタジオの観客やラフ・トラック[笑い声]なしで撮影される。複数のロケーションで、カメラを1台配置する形で。」

この項目の説明を見ると、フレンズのように舞台にセットを組んで観客の前で演技すると、いろいろと制約があるために、そういう「観客なし、笑い声なし」のシットコムという形式も出てきた、という感じのことのようです。

いろいろと見てきましたが、やはり「シットコム」の定義の中に、「笑い声(laugh track)が入っている」ということは条件としては入っていません。
ですが、わざわざ、no laugh track style という形式があることを言っていることからも、シットコムと言うと、あの笑い声を連想することが多い、というのも否定できない気がします。

「フレンズ」「フルハウス」「奥さまは魔女」のそれぞれの英語版ウィキペディア、Wikipedia 英語版: FriendsWikipedia 英語版: Full HouseWikipedia 英語版: Bewitched では、その全てにおいて、sitcom または situation comedy であるという説明がされています。
ですから、
「フレンズ」「フルハウス」「奥さまは魔女」と言えば…?
「シットコム!」
という認識は正しいはずです。

本来の定義である、連続もののコメディという説明だと、あまりにも漠然としすぎているというか、そういうくくりだと、日本にもたくさんのシットコムが存在することになってしまう気がします。
でも日本ではシットコムというジャンルは定着していませんよね?

私はアメリカで暮らしたことがないので、アメリカのドラマを自分の経験に基づいてカテゴライズすることはできません。
アメリカでは、連続もののコメディというジャンルでは、伝統的にああいう笑い声の入るものが多い、という認識で合っているのでしょうか??

いろいろ調べてみて、私も「わかったような、わからないような」はっきりしない気持ちです。
シットコム、というのはカテゴリー分けのための言葉なので、人によって受け止め方は違う、と言う可能性もあるのかもしれません。

もしネイティブの方々に、「シットコムの代表作を挙げて下さい」と頼んだら、皆さんは何を挙げるのでしょうか?
そこに挙げられたシットコムの全てに、ラフ・トラック[笑い声]は入っているのでしょうか??
今はそれが知りたいなと思います。
私はこう思う、などのいろいろなご意見があればお聞かせいただければと思います。


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posted by Rach at 06:17| Comment(12) | 英語学習のコツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年06月03日

日本語訳は危険か有用か

昨日の記事、脱ぐのか捨てるのか フレンズ3-13その24 で、
海外ドラマの日本語版を制作するに当たっては、「脱ぐ」でも「捨てる」でもどっちでもいい
と私は書きました。
それは、海外の作品を日本語に置き換えたものとして見る場合、ストーリーの流れがわかればそれでいい、ということがあるからです。

「どっちでもいい、だって!?」とお怒りになる方がおられるかもしれませんが、過去記事、日本語字幕の限界?(その2) で語っているように、「DVDの日本語字幕・音声(吹き替え)は英語学習者のためのものではない!」、つまり「海外ドラマのDVDは、英語学習用に英語学習者のために作られたものではない」のです。
ですから、英語を厳密に訳していない部分も多々あります。
だから、「日本語訳がこうなっていたから、こういう意味なんだぁ…」と思い込んでしまうのはある意味「危険」でもあります。

それが危険だとは言え、実際のところ、そういう日本語の情報を一切使わないで英語スクリプトだけを頼りにその意味を類推することは、かなりの英語力がないと出来ないことだろうと私は思っています。
英文の構造をちゃんと掴める人でないと、それはつらいんじゃないかなぁ、と。
そもそも、本当に日本語の情報なしで見ていたら、ドラマのストーリー展開がわかりません。
ドラマはそんな単純なものではないのです。
目で見てわかること(具体的な行為、キャラクターの喜怒哀楽)だけでは、話の内容を把握するところまでは行かないですよね。

私の個人的実感では、TOEIC900点超えをしたくらいの頃なら、そういう日本語情報なしでもやっていけそうには思いました。(そりゃあ、あまりにも遅すぎる!という人もいるかもしれませんが…笑)
今なら、見たことのない映画でも、スクリプトを示してもらえれば、それなりにセリフの掛け合いや、セリフのジョークもわかるような気はします。

そんな私でも、今でもDVDの日本語ではどう訳してあるのか?を常に知りたいと思ってしまいます。
その日本語を見て、自分があまりにも初歩的な解釈間違いをしていたことに気付いたり、「やっぱりここはすっと日本語には訳せないよなぁ。ここは日本語とのギャップが深い部分だよなぁ。」と思ったりするわけですね。
その「日本語との比較」がとても楽しいのです。
そうやって「母国語と比較することで、外国語を学ぶ」という方法も、絶対に「アリ!」だと。
全ての人にそれを押し付けるつもりはありません。
私はそうやって学んで来た、だから、私のような方法が合っている、という人も必ずいるはずだ、と思うのです。

もちろん、「日本語なしで、英語だけでやってみる」という人は是非そうして下さい。
私はそれを否定していません。
そうやって素晴らしい英語を身に付けたという人も知っています。
「英語の字幕、英語のスクリプトを使って、英英辞典で調べる」という行為が、英語力を伸ばすことに繋がるのは間違いないです。
ただ、私はそれは「初心者にはあまりにもハードルが高すぎる」と思っていて、私のように、ある程度までは日本語を使って、それでかなり英語そのものに近づけるようになったら、そこから「英語のみ」の方法に切り替える、というのもアリだと思っているのです。
過去記事、英英辞典に切り替える時期 でも述べましたが、最初は英和を使っていて、それから英英に切り替えてもいいじゃないか、と思うのです。
それは個人個人の判断で、どちらが絶対に正しい、ということはないと思います。

だから私は日本語を使う限界を知りつつも、「Rach流DVD学習法」として、日本語字幕・音声を使う方法を提唱しています。
「こういう意味なのか…と思って辞書を調べたら載っていないので、もう少し深く調べてみる」、その作業の積み重ねが英語力を伸ばすことに繋がるのですね。
だから、最後の5段階目の英語字幕の段階で、自分で辞書で調べる作業が必ず必要になってきます。

私がこのブログで書いている「私なりの日本語訳」も、私はいつもそれを「叩き台」だと思っています。
その英語のセリフが理解できている、と主張しても、「どの程度理解できている」のか、他人様にはわかりません。
ですから、「日本語で言うとこんな感じだと受け止めている」という意味で、日本語訳を示しているのですね。
すると「それはちょっと違うんじゃないかな?」というご意見をいただける。
そして、本当のニュアンスはこういうことじゃないかな?と議論してそれを突き詰めていくことができるのです。

日本語で英語のニュアンス全てを伝えることは不可能だろうと思います。
また、「完全に日本語に置き換える」ことも不可能だろうと思っています。
でも、英語でそれをわかった気になっても、実際に母国語で言うとこんな感じだろう、と詳しくニュアンスを説明できない間は、それはやはり「まだよくわかってない」ということなんだろうと思うのですね。
日本語を母国語としている人が、英語のニュアンスを日本語で説明できないとしたら、結局、英語のままでも、噛み砕いた英語に直せない、ということだと思うのです。
わかっているのなら、ロングマン英英辞典の語義のように、簡単な英語で説明できるはず、それができるなら、日本語でもそれを説明できるはずだ、と思うのです。

私が付けた日本語訳とその解説、それを叩き台として、今まで読者の方にたくさんのご指摘をいただき、多くのことを学ばせていただきました。
だから、やはり、私が日本語訳を付ける、という行為は間違っていなかったのだと思っています。
そして、DVDの日本語訳を使うという行為も、とても意味のあることだと思っています。

DVDの日本語訳に振り回されることなく、それを上手にヒントとして使えるようになったら、DVD学習法が自分の方法として確立してきた、ということになるかな、と思います。
そういう距離感を掴んでいきたいですね。


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posted by Rach at 10:15| Comment(4) | 英語学習のコツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月12日

自分用英語データベースを作る

今日は、何故、私の記事がいつも「長い」のか、そして「細かい」のか、の理由について書きたいと思います。
言い訳のように聞こえるかもしれませんが、実は、私の勉強法と関係があるんですよね。

私のサイトはブログですが、私は、毎日自分の思ったところを書いて投稿している、というよりは、「自分用の英語データベースを作っている」という感じなのです。
たまたまブログというツールが便利だからそれを使っているだけ、なんですね。

ブログを一つの「読み物」と考えるのならば、簡潔にまとまっていて、ポイントだけ押さえてある方が、読みやすいし、ためにもなるだろうと思います。
特に、「長く、細かく」なればなるほど、フレンズを知らない人にとっては、重箱の隅をつつくような話になってくるだろうとも思います。

私は、自分の過去記事にリンクして、「過去記事にも同じ単語・表現が出てきました。」とよく書いています。
それは同じ言葉に対して何度も説明しなくても済むようにやっているのもありますが、本当は、
その同じ単語・フレーズが、違った場面で使われた時に、それを「比較」することで、その英語のイメージやニュアンスがはっきりしてくる
と思っているから、です。
逆に言うと、ある単語やフレーズに一度出会って、それを辞書で調べたくらいでは、本当に「使える」レベルまでには理解できていない、ということです。

比較する際には、セリフそのものを比較するのと同時に、そのセリフが話された時の「状況」「心情」がどんなものであるかという情報も欠かせません。
(この「状況」「心情」が不可欠な要素である、ということについては、別の機会に話します。)

フレンズの解説を書いていて、「過去にも似た表現が出てきた気がする。」と思う…そこが、そのフレーズのイメージを再確認する最大のチャンスです。
まるまる一文のセリフでも、句動詞やイディオムのようなフレーズでも、そして単語についても、その「比較」が大事なのです。
同じ単語が別の使われ方をするのを知ることで、その単語の「基本イメージ」が見えてくる、または、その単語の「意味の広がり」に気付くことができる。
例えば、簡単な例で言うと、フレンズで学んでいると、have, get, take などの基本動詞のニュアンスがだんだんわかってきます。
そういうものは、実際に get や take などが使われた事例にたくさん出会わないと掴めないものなんですね。

「前にも似たセリフがあったなぁ…」と思ってネットスクリプトを検索してみると、確かにそういうセリフが過去に出てきたけれど、「何故か私のブログでは取り上げていない!」という事態がこれまで何度も発生しました。
私に言わせると、シーズン1を解説していた頃の「面白い言い回しだけを取り上げた記事」では、「英語のデータベース」としては全く役に立ちません。
あの時のセリフはどういうものだったのか?、そのセリフが話された時の状況はどうだったのか?、と比較することができないのです。
それで、ことあるごとに、シーズン1で抜けていた部分も思い出したついでに解説したりしているんですね。

「ファイナルまで解説を続けること」をメインにするならば、もっとあっさり解説します。
でも、私もDVDを見ながらこういう記事を書いている以上、「私の記録として」思いついたことすべてを書いておかないと、せっかくフレンズのDVDを再度見直して、時間をかけてこのブログを書いている甲斐がない、と言うか…。
「フレンズを全話解説した」という事実よりも、「そこからどれだけのものを吸収できたか」という内容が大事だと思っています。
それは、「本を何冊読んだか、ではなくて、その本で学んだことがちゃんと身に付いているかどうかが大切だ。」というのと同じでしょうか。
「解説」ではなくて「ただの疑問」で終わっている場合も多々あるのですが、自分の疑問を記録として残しておくことも大切ですよね。
後に何かのきっかけでその答えに気付く場合もありますし。

人によって興味のあるところ、わからないところ、というのはそれぞれ異なると思います。
私は、私が何か引っかかったところ、何か思い出したこと、こんな風に他の知識と結びつけたらいいと思うこと、などをあれやこれやと思いつくまま書いています。
読者の方も、あくまでもこれはデータベースである、と思って、興味のあるところだけを拾い読みしていただけたらなぁ、と思いますし、「そんなこと言われなくてもわかってるよ。」という部分は飛ばして下さい。

一番最初に書いたように、「読み物として面白いものを」というよりは、後々、参照して使いやすいようにできるだけ詳しくデータとして残している、ということなのです。

今書いているような、「自分の思ったこと」は勢いでいくらでも書けます。(コメントのお返事で、こういうことをいつもタラタラ書いていますし…笑)
でも、「解説記事」というのは、調べ物に結構時間がかかります。
私は記事を毎日更新しているので、普通に考えると、一つの記事の命は一日限りで、毎日新しい記事に更新されて、過去の記事となったものは人目に触れることも少なくなります。
そんな風に考えてしまうと、とてもそれほどの時間をかけようという気にはなりません。
私は一つ一つの記事の積み重ねで、フレンズ解説のデータベースを作っている、と思っているからこそ、気になるところは徹底的に調べて書こうと思えるのです。
そのデータベースが、絶対に後で役に立つ時が来るだろう、という確信があるから。
詳しく書いてあるからこそ、データベースとして使えるのだと思っています。

でも、これをホームページでやっていたらどうなっていたか。
きっと 3-6 に行き着く前に辞めていたでしょうね。
ブログという定期的に投稿するツールで、私も毎日更新しようと思いながらやっているからできたことです。
その日その日の記事で何かしら英語のためになることを、と思いながら書いている、それが毎日蓄積されていくことで、一つのデータベースとなっていく…。
それが私のブログであり、私の学習法だ、ということですね。


(今日のポイント)
今日は「フレンズ解説」が長いことの言い訳みたいになっていますが、「詳しく書かなければデータベースとして機能しない」と思っているから「長く細かく」書いているのだ、ということを知っていただきたかったのです。
英語を理解しようとする際に、「状況」「心情」が大切である、という話は、またフレンズ解説の合間に書きたいと思っています。


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2007年06月17日

ドラマを使った英語学習

今さらですが、「ドラマを使った英語学習」について、思うところを述べてみたいと思います。
今までいろんな方とのコメントのやり取りでちょこちょこと書いてきたことをまとめたようなものになっています。

ドラマを使った英語学習に対して、懐疑的な意見をお持ちの方もおられるような気がします。

「ドラマの英語を学んでも、簡単な日常会話しか身に付かなくて、それでは英検のようなアカデミックな試験に通用する力はつかない」とか、「『ドラマの英語』と『英検などの試験の英語』は別物だ」、と思っている方は結構多いような気がするのです。

「ドラマの英語を使って英語を学ぶことは邪道だ」とか「そんなお気楽に英語が学べれば、誰も苦労はしないんだよ」みたいな意見もあるかもしれません。

私はそういう意見を断固否定する、というわけではないですが、人が思っているほどドラマの英語は簡単ではありません。

ちょっとした言葉遣い、単語の選び方に、人の感情が込められているからでしょうか。
言葉が言葉通りの意味でなかったり、二重三重の意味が込められていることもあり、実はとても複雑なのです。
難しいと言われている、英検1級一次試験の長文読解の方が、むしろ論理がシンプルでわかりやすい、と思えることもあります。
「わかりやすい」なんて傲慢な意見だと思われるかもしれませんが、
英検長文は難しいけど… 1級一次(読解編)その1 で書いたように、長文読解の点数は良かったので、少しは説得力があるといいなぁ、と思うのですが…(笑)。

ドラマで英語を学ぶ、ということは、ただ会話で使える「日常会話表現」だけを学ぶことではないのです。
(そもそも、「日常会話」の定義って何だろう?という疑問もありますが…)
ただの挨拶や相槌だけでは、ドラマが成り立ちませんからね(笑)。
ちゃんとエピソード毎に何らかのテーマがあって、それに関して話が進んで行く。
フレンズのようなドラマでも、時には長いセリフが出てきて、その内容や論理の展開を瞬時に理解するのは難しいなぁ、と思えるものも結構あります。
昨日も書いたように、「英文の構造を意識しながら読む、聞く」習慣が出来ていないと、とうてい、そのドラマの内容を楽しめるところまではいきません。

英語の持つニュアンスを、言葉の選び方や、単語の並び方から理解する、
ドラマという目で見える状況で使われるセリフを理解することで、前後関係がはっきりし、その単語のニュアンスがより掴み易くなる、
などなど…。
辞書でも、語義を説明する際に、ある程度の状況説明は書いてありますが、その状況がドラマでは目に見える形で表現されている、だから、よりわかりやすいのです。

また、逆に「ドラマの英語は難しすぎる」と思っている方もおられるでしょうね。
例えば、「文化や慣習に関する知識がないと、もしくは海外で生活した経験がないと、その面白さがわかるわけがない。日本人の我々には、わからなくて当然だよ。」と、はなから理解することをあきらめている、という感じでしょうか。
でも、私も海外で生活した経験のない人間ですが、このネット社会においては、日本に居ながらにして、いろいろなことを検索して調べることができます。
英英辞典は、ロングマン現代英英辞典を主に使っていて、それはパソコンに辞書ソフトをインストールしたものを使っているのですが、それ以外に、
オンラインフリー辞典の Merriam-Webster Online Dictionary
オンラインスラング(俗語)辞典の Urban Dictionary
後は、映画やドラマなど芸能関係のデータベースである IMDb (The Internet Movie Database)
それから、ご存知、フリー百科事典 Wikipedia などをよく使っています。

だいたい、これくらいを当たれば、それなりの情報は手に入ります。
そこにも書いていない場合は、いろいろ検索ワードを駆使して Google で調べることになるのですが、それは「勘と慣れ」で、調べ物ばかりしていれば、自然と検索の腕も上がってくるような気もします(笑)。

もちろん、ネットの情報はその全てが正しいわけではありません。
私はウィキペディアの情報でさえ、「あの有名なウィキペディアには、そう書いてある」という程度に捉えていて、間違った情報が含まれている可能性も当然あると思いながら使っています。
「そういう意見もあるんだ」くらいに距離を置いて聞く癖をつけておかないと、ただ情報に振り回されるだけの人間になってしまいます。
ネットに書いてあること、あるいは他人の意見をただ鵜呑みにするのではなく、自分で再度調べ直してみる、くらいのつもりは必要ですね。
とにかく、今の時代は、「それなりのこと」はパソコンで調べることが出来ますから、ヒントくらいは見つけられるのではないでしょうか。

そして、ドラマで学ぶ際においては、完璧には理解できないかもしれないけど、それらしいところまで近づけたら、万々歳だ、くらいの軽い気持ちで臨むべきだと思います。
問題集のようにはっきりした「答え」があるわけではないからですね。
「答え」にたどり着けなくても、その答えを見つけようとした過程でやってきたことが、英語力を高めることに繋がっているわけです。

ドラマで学ぶことの長所は、題材が豊富に提供されることです。
文法書を最初から順番に読むのではなく、その文法的な話がランダムに出てくる。
出てきたところで、これはどんな文法知識があれば解読できるかと考えて、その文法事項を読む。
イメージが湧かないなぁ、と思えば、初歩的な単語でも英英辞典で調べてみる。
提供される英語は、ブロークンである場合もありますが、何と言ってもアメリカで視聴率ナンバーワンだったドラマですから、「文法的間違いがあっても、ネイティブには確実に”通じている”生きた英語」なんですね。
間違いそのものが魅力だったりする場合もあるでしょう。
生きた英語に大量に触れて、その意味を一つずつ紐解いていくことで、少しずつ、自分の中に表現が蓄積されていく…それがこのドラマを使った英語学習なのです。
作られた教材だと、それを使う人のレベルに合わせて、文章の難易度や語彙レベルを調整してあるでしょう。
そういう操作された教材ではなく、アメリカのネイティブが普通に見ている、難易度などは全く考慮されていないものを見て学ぶことで、なかなか文法書を読んでいるだけでは学べないような、難しいニュアンスも学べたりするわけですね。
言葉ではっきりとは説明できないけれど、ドラマから肌で感じた感覚、というのでしょうか。

英語を学ぶことは、決して楽ではないと思います。
英語をものにしよう!とある程度勉強してみたことのある方は、みんなそれをいやというほどわかっているでしょう。
簡単に身に付くものではないから、「ノルマをこなす」ような学び方はしたくないと思うのです。
できるだけ「楽しく、興味を持って続けられる」方法を取りたいと思うのです。

英語を学ぶために、語彙や文法などの一定の知識を順番に身に付けていかなければならない、と自分にノルマを課すのではなくて、ただただそのドラマのセリフを理解することだけを目標にして、セリフを解読するために、語彙や文法の該当部分を調べていく…というやり方で、だんだんその「解読の仕方」みたいなものが掴めてくるように思います。
それが英語を「理解する」ということだと。

最初は本当にちんぷんかんぷんだろうと思います。
字幕なしで理解できる日なんか来るのだろうか?と私も最初は思いました(笑)。
が、それを続けていると、だんだんコツがつかめてくるはずです。
そういう「解読のコツ」みたいなものをお伝えすることができればなぁ、と思って、このブログを書いています。
まぁ、素人の私が書くものを「コツ」と言うのもえらそうですが、私はこんな風に考えて、こんな資料や情報を使って、こんな風にアプローチしてみた、という、私の思考の過程をお見せしているわけですね。

どんなドラマでも、どんな映画でも、その「解読のコツ」みたいなものは同じだと思いますから、ご自分の好きな作品を使って、そのセリフの意味を「解読」することに挑戦してみてはいかがでしょうか。
その大好きなセリフの意味を、オリジナルの英語で受け止められるようになれたら、素敵だと思いますよね?
日本語を介さず、ダイレクトにその意味を感じられた時の感動は、言葉にはできないほど素晴らしいですよ!

明日は、フレンズ解説に戻ります。

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posted by Rach at 08:21| Comment(14) | 英語学習のコツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月16日

ブログを休まなかった理由

今日は、「英検1級を受ける!と決めてからも、このブログを休まなかった理由」について書いてみたいと思います。

このブログで台詞(セリフ)を細かく分析して、「文の構造を意識しながら理解する」という訓練を積んだことが、英文を読む・書く能力に繋がった、と私は思っています。
英検長文は難しいけど… 1級一次(読解編)その1 で、その件について触れています。

リーディングやライティングの能力を伸ばすには、多読が必要だ、と言いますが、私は本当に洋書を読まない人間なのです。
何の自慢にもなりませんし、却って恥ずかしいことなので、これからは積極的に読んでいこうと思っていますが、そういう多読をすることなく、英検1級の一次試験にストレートで合格できたのは、「英文の構造を意識しながら読む」訓練が、このブログを書くことで出来てきたからだと思っています。

そのブログでの学習効果を身を持って感じていたから、私は英検1級に向けた勉強をしている間も、このブログを休まなかったのです。

英検合格を目指すなら、英検に特化した勉強(過去問や対策本)をすべきだ、と思う人は多いでしょう。
私も、テストを受ける限りは、合格や高得点を狙って取り組むべきだと思っているので、それについて異論はありません。
逆に、テストを受けるのに、何ら対策もしないで臨むのは、お金と時間の無駄だ、とさえ思っています。
ですが、私がこのブログ上でやっていることは、私が英検に向けて勉強している内容と、それほど方向性が違っているとは思いませんでした。

それはあくまでこのブログを「書いている」管理人の私にとって、という意味であって、このブログの記事を読んだ読者の方に、何か英検受験に役立つ知識が身に付く、という意味ではありません。

つまらないトリビアネタにげんなりしている方も多いと思うのですが(笑)、確かにそんな知識は直接英語力を高めることには繋がりません。
ただ、そういうトリビアネタのすべてを、日本語に訳されたサイトから拾ってきたのであれば、それはあまり意味のないことだと思いますが、英語で書かれたネットの情報の海から必要な情報を見つけ出したり、意外な事実を英語を読んで知ったりする、という能力を高めることは、英語を使いこなす訓練に繋がると思っています。

あの、トリビアネタの収集は、自分の好奇心の赴くままにやっていることですが、何か自分に興味のあることがあれば、私と同じように、とことん調べてみたら面白いですよ、そして同時に英語の力もつきますよ、ということを訴えたい、ということもあるのです。
よく「英語力を伸ばすには、何をしたら良いかわからない」と言う方がおられますよね。
そういう場合は、いろんな方のアドバイスを参考にされたらいいと思うのですが、やはり結局は「自分の興味のあることしか続かない」と思うのです。
洋書の多読を勧められても、あまりそういうことに興味がない、という方もおられるでしょう。
私は、洋書を何ページ、何万語読んだ、とか、参考書や問題集を何冊仕上げた、というように、何かをノルマみたいにこなすよりも、ただ、「知りたい、調べたい」という好奇心や欲求から、大量の英語を知らず知らずに読んでいた、という方が、やっている本人も楽しいのではないかなぁ、と思うのです。
自分がしてきた勉強の結果を積み上げて確認してみたい、という気持ちはよくわかります。
本なら、そのやってきた「量」が、目に見えてわかるわけですからね。
でも、「あまり読みたくないけど、ノルマで読んだ」という本なら、実際のところ、あまり知識としては身に付かないのではないかと思うのです。

「ドラマで英語を学ぶことと英検とは無関係ではない」ことを証明するために、ブログを休まなかった、のです。
私は自分の時間が限られたものであること(自分はもう若くない、とか…笑)をいつも強く認識しているので、英検に合格するぞ!と決めた以上、もしこのブログを続けることが英検の勉強の邪魔になると思えば、ブログを休んでいたと思います。

私はむしろ、英語を英語のまま理解する貴重な場として、毎日、これを続けていたかったのです。
下書きをただ順番に投稿しているだけとは言え、投稿前には必ずじっくりと読み直して、間違いがないかをチェックします。
ですから、毎日投稿している、ということは、毎日、必ず英語のセリフに触れて、そのニュアンスを確認する、という作業を無意識のうちに行っているわけです。

英検を受けていることをひた隠しに隠そうとするために、ブログを続けていたわけではありません(笑)。
英検を受けることを公表すると、きっと「無理をしないで、試験までは休んだらどうですか?」とアドバイスして下さる人がいたり、何か英語についてとことん議論したいと思えるトピックがあっても、「もうすぐ試験みたいだから、議論は遠慮しておこう」と遠慮する方がおられるのではないか、という気がしたからです。
読者の皆さんと英語に関する議論をすることで、私はここまで「育てられてきた、鍛えられてきた」という思いがあります。
だから、私の訓練の場であるこのブログを続けることをやめなかったのです。

…とまぁ、熱く語ってはおりますが、3回目でやっと、それもギリギリの点数(60点…笑)で合格したことで、私は「私のこの学習法が英検に有効だ!」と偉そうに断言することはできなくなってしまいました、かねぇ?(笑)。
それでも、少なくとも、私が英検1級の受験を考えることができるほど自分の実力に自信が持てるようになったことと、一次に1回目の挑戦で合格したことに関しては、効果があったのは間違いないと思っています。

その「ドラマを使った英語学習の効果」について、明日、もう少し語ってみたいと思います。
(明後日はフレンズ解説に戻ります。)

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2007年06月07日

「海外経験なし」とは?

昨日の記事、新しいフレンズ・フレンド に引き続き、デイズさん(Deasさん)のブログ、Rocking in Hakata で、私のブログを紹介して下さった記事、New Friends Friend の英訳について考えてみたいと思います。
(前回と同様、最初に英語で説明し、その下に日本語訳をつけておきます。)

Part 2. 学習歴=curriculum?
It is so hard to translate 学習歴 into English, right?
LONGMAN Dictionary of Contemporary English says this;
curriculum: the subjects that are taught by a school, college etc, or the things that are studied in a particular subject

In my opinion, 学習歴 is like...
"When I was a university student, I successfully passed Grade Pre-1 of the EIKEN Test.
In April of 2001, I restarted to learn English using Friends DVDs.
In January of 2005, I reached 930 points on the TOEIC test..."
Right now, however, I don't know if I can call it 学習歴.

What should I call it? I don't think 学習歴 is 学歴(educational or academic background). It might be 'the history of learning English' or 'English learning experience'? I don't know.

(日本語訳)
「学習歴」って訳しにくいですよね。
デイズさんは、学習歴=curriculum と訳して下さったのですが、ロングマン現代英英辞典では、curriculum=「学校や大学などで教わる教科、または特定の教科で学んだ事柄」とあります。

私の考えでは、「学習歴」とは以下のような感じ。
「大学生の時、英検準1級に合格した。2001年4月、フレンズのDVDを使って、英語学習を再開した。2005年1月、TOEICで930点を取った…」
でも、今考えると、これを「学習歴」と言っていいものかどうかわからないです。

何て言ったらいいんでしょうねぇ?
学習歴は「学歴(どこの学校を卒業したかなど)」とも異なると思うし…。
「英語学習の歴史」または「英語学習経験」かもしれない。よくわかりません。

(おまけ)
「カリキュラム」は日本語になっていて、「(学校の)教育課程、教科課程、履修課程」という意味で使われていますね。
そんな風に日本語化しているので、余計にニュアンスが掴みにくいです。

Part 3. 海外経験なし=I've never been overseas?
「海外経験なし」 is a really tricky expression. As a matter of fact, I HAVE BEEN overseas.
I went to Italy, Greece and France, whose first languages are not English, on my honeymoon trip about a decade ago.

On my site, 海外経験なし means I've never studied abroad, worked abroad, stayed for months or lived abroad.
If you translate 海外経験なし into English literally, it means "no experience overseas". So, strictly speaking, the expression 海外経験なし might be wrong, but nobody has pointed out that inconsistency before.
In short, this is not a matter of traslation, but a matter of vague expression of mine.
Maybe, "I've never studied, worked, lived abroad." is appropriate, I think.
Or, just "I've never lived abroad." might be OK.

(日本語訳)
「海外経験なし」という日本語はトリッキーな表現です。
実は私は海外に行ったことがあります。
10年ほど前に、新婚旅行で、イタリア・ギリシャ・フランス(いずれも第一言語は英語ではないですね)に行きました。(帰りにイギリスのヒースロー空港を経由しましたが…。)
(海外旅行に行った件については、私の英語学習歴(その2) などの過去記事で何度か触れたことがあります。添乗員付きの10日間の旅行でした。)

私のサイトでは、「海外経験なし」というのは、
「海外留学」「海外赴任」「(旅行以外で)海外に数ヶ月滞在、居住」の経験がない、
という意味で使っています。
もし「海外経験なし」という言葉を文字通り英訳すると、no experience overseas になりますね。
ですから、厳密に言うと、「海外経験なし」という言葉は間違いなのですが、これまで誰もその矛盾を指摘した人はいませんでした。
つまり、これは翻訳の問題ではなくて、私のあいまいな日本語の問題なんですね。
多分、「海外で勉強したり、働いたり、住んだりしたことがない。」というのが適切だろうと思います。
または、ただ、「海外に住んだことがない。」でもいいかもしれません。
(海外留学、海外赴任するには、「そこに住む」ことが大前提としてあるわけですから…)

(ここからは日本語の感覚の問題なんですが)
旅行で数週間海外に行ったくらいの経験は「海外経験」とは呼ばない、という認識でよろしいんでしょうかねぇ?
私が行ったのはヨーロッパの、それも英語をメインで使う国ではなかったですし、添乗員もいたため、自分が英語を話すチャンスはほとんどありませんでした。
本当に、海外旅行は10年前のその1回きりで、それ以来、日本を出たことがありません。

これだけ英語が好きだと公言しているのに、英語を使う国に行ったことがない!というのを表現するのには「海外経験なし」という言葉が一番適切でインパクトあるかなぁ、と思って使っているのですが、違和感がある、という方がおられたら、ご指摘下さいませ。

おまけの疑問 (爆)とは?
デイズさんが、私のブログにちょくちょく出てくる、(爆)という表現を見て気に入って下さったようです(笑)。
ふと、これは英語ではどういうニュアンスになるのかなぁ?と思って検索していたら、私の思っている(爆)のニュアンスと一般的に使われている(爆)のニュアンスが違っているかもしれない、ということに気付きました。

ネットで調べると、「(爆)=(爆笑)」の意味として使っておられる方がかなりおられるようなんですが、私はずっと「(爆)=(自爆)」の意味で使ってたんですよねぇ…。

つまり、(爆)を説明すると、「自爆、爆死」(←物騒な言葉ですが…)、「おバカなことを言って申し訳ありません、自分でバカなこと、愚かなことを言ってしまいました」という反省、それを自虐的に認めた表現として使っていたのですが…。
音にすると、「どっか〜ん!、(漫画「うる星やつら」で出てきそうな)ちゅど〜ん!」みたいな感じでしょうか。

大阪人はよく自分の不幸を笑いのネタに使うので(人を笑わすことに命を懸けてるんで…)、そういう自虐的なネタ、自爆ネタの後に使っているんですよね、私は。
それは本来の(爆)という記号とはかけ離れた使い方なのかなぁ??
(爆)=(爆笑)だとすると、(笑)をグレードアップさせた記号ということになりますね?

私の使い方がおかしいせいで、デイズさんが間違った日本語を覚えてしまわれると、非常に申し訳ないので…皆様のご意見、お待ちしております。

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posted by Rach at 12:57| Comment(8) | 英語学習のコツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月18日

英語ができる!と言えない日本人

まずは、少し前に聞いて気になっていた、ある人の言葉を紹介したいと思います。

みんなは運動ならちょっとできると「できる」って言うのに、どうして英語だと「できる」って言わないんだろ。

このセリフ、ご存知の方、いらっしゃいますか?
これは、ドラマ「ドラゴン桜」で、英語担当の川口洋先生(演じるのは金田明夫)が生徒に言った言葉です。
すみません・・・実は、昨日の竹岡先生の話からの流れの記事なんですね。

受験生に有名な英語講師、竹岡先生の話を昨日書いたのですが、竹岡先生はドラゴン桜の英語の先生のモデルだそうです。
だからと言って、このセリフそのものが竹岡先生のものかどうかはわからないのですが・・・(ご存知の方は教えて下さい)。
このセリフがすごく印象深かったので、ちょっと考えてみたいと思います。

この川口先生は、外国人だったら挨拶や少しの単語だけしか日本語を知らなくても、「どうだ、すごいだろ?」みたいなことを平気で言うのに、日本人は何故か外国語に関してだけは完全主義者になってしまう、とおっしゃってました。

うーん、そうかもしれない。
実際、私も人に「英語を話せますか?」と聞かれたら、「えぇ、多分。」「まぁ、何とか。」とか言っちゃいそうな気がします。
事実、ネイティブの人としゃべる機会もないので、本当に向こうがペラペラしゃべりかけてきた時に、普通に会話が出来るかどうかは大いに疑問です(謙遜ではなく)。
私の自信の唯一の拠り所(笑)は、TOEICの点数だけですし、あの試験はリスニングとリーディングしかないから、スピーキングとライティングの能力を示してくれませんしね。
英語が話せる?と聞かれて、モゴモゴ言うのもイヤだし、かと言って「ペラペラです。」という自信もないから、TOEICという、物差しになる試験を受けて、「まぁ、TOEICは930点ですけど・・・」と逃げるために、この資格はあるのだ、と言っても過言ではない!(笑)。
そもそも「英語がペラペラ」ってどういう状態を言うんでしょうね。
外国でショッピングできたり、レストランで注文できたりすることが「ペラペラ」だとは思えないけどなぁ・・・。
(この「ペラペラ」に関する話は、また別の機会にでも。だけど自分は「ペラペラ」じゃないから、書きにくいネタでもある・・・笑)

と、そんな風に日本人は英語が完璧にしゃべれないことを卑下しているところがあるのに、外国から有名な歌手や俳優が来て、「ニッポンノミナサーン、コンニチワー。アイシテマース!」とか言われると、何故か「わぁ、すごい、日本語しゃべってるよー!」とか驚いたりして。

そもそもアメリカ人は(とアメリカ人に限定してすみません)、外国語習得で苦労した経験が少ない、と聞いたことがあります。
(これ以下のアメリカ人の話は、昔どこかで読んだ気がするんですが、どこで読んだかさっぱり思い出せない。勝手に引用してごめんなさい。)
アメリカは広いですから、国内旅行だけでもかなりの距離、自分の州から出たことない人も結構いるとかで、海外旅行経験者も割合としては少ないらしいです(ほんとかな?)
さらに、英語はだいたいどの国でも使えるので、英語さえしゃべっていれば、意思疎通に困ることはあまりないはず。
だから、母国語が通じない、という経験がないから、日本で英語が通じないのを知って、「どうして通じないんだろう?どうして日本人は英語がしゃべれないんだろう?」みたいに感じるとか。
言葉で苦労した経験がないから、わかりやすいようにゆっくりしゃべってあげようとか、平易な言葉を使ってあげようとか、そういう気配りもあまり出来ないそうです(それもほんとかな??)
だから別に傲慢なのではないようです(私は傲慢だと思ったことはないですが・・・)。

それに比べて、日本人は外国人が日本語を話せるという先入観はないですよね。
「日本語は習得が難しい言語だ」みたいな自負もあるし(本当に言語学的に難しい言語かどうかはともかく)、外人さんがカタコトで話しかけてきたら、できるだけゆっくり、わかりやすい言葉で話そうとするでしょう。
極端な例では、向こうが流暢な日本語でしゃべりかけているのに、英語で答えなきゃと思ってオロオロしたり・・・。

外国人は「通じるのは当たり前」と”思い込んで”手加減せずにペラペラ英語をしゃべりかけて来る。
それに対して、その手加減しない英語と同じレベルくらいにわかってないと話ができないと日本人が”思い込んで”いる。
そのお互いの「思い込み」が、日本人の英語コンプレックスの原因なのでしょう。
川口先生も、日本人のそういう思い込みについて指摘していました。
そして、「英語を職業としている英語教師ですら、英語できる?と聞かれてはっきり”できる”とは言えない人が多い」とも言ってましたね。
実際、ドラマの中で、長谷川京子演じる井野先生が「できる」とはっきり答えられなかった、というシーンもありましたし。

ですから、自分がいざ、英語を使う段になった時には、突然人が変わったように開き直って、「私は英語が話せる!」(少なくとも、外人さんのカタコト程度には話せるはず!)と自分を信じて、私がわからないのはあなたの喋り方がわかりにくいからだ、とでも言うように、相手の言葉を聞き返すくらいの度胸が必要なのではないでしょうか?
あ、ここで、強調しておきますが、これはあくまでも日本に来た外国人を想定しての話です。
こちらがアメリカに行く場合は、やはりもう少し謙虚にならないといけません。
が、何も言えずに黙り込んでいるよりは、カタコトの英語でも返していれば、だんだん相手もこちらのレベルに気付いて、合わせてくれるようになるはずです。
つまり、今日の記事で言いたかったことは、「話す時には強気で行こう、話す時だけは英語は簡単だと信じよう!」という心構えを述べたわけです(笑)。
実際に私が英語でオハナシする機会があれば、そういう心づもりで臨もうじゃないか!という決意ですね。

日本人が「英語ができる」と言えないのは、日本が謙遜の文化であって、自分から「できる」と宣言することに抵抗があるからでしょう。
さらには、スポーツや楽器なら「できる」と言える人は多いけど、これが勉強に関することになると、とたんに「私、数学できる!」とか「物理が超得意!」とか言えなくなる人が多いのも事実なんですよねぇ。
すごく傲慢で自慢気に聞こえちゃいそうな気がするからでしょうか。
実際、できるかできないかは、自分が判断することではなくて、まわりが決めることだという考えもあるでしょう。(自分ではできると思っていたことでも、上には上がいる、自分は井の中の蛙だった、と気付く経験も多いですし。)

でも、アメリカ人は、自分が出来ることははっきり「できる」と言いますよね。
それが就職の面接試験ならなおさらです。
履歴書にも、「自分は今までこんなことをやってきたので、この分野での実績はあります。まわりからも評価されていました・・・」と自分の能力のアピールが延々書いてあるそうです。
フレンズ1-18 ではウェイトレスの仕事を辞めたいレイチェルが、履歴書をいろんなところに送ろうとしていましたよね。
その履歴書を見て、
ロス: I'm sure they'll be impressed with your excellent compuper skills. (担当者はきっと、レイチェルの素晴らしい”コンピューパー”技能(スキル)に感銘を受けるだろうね。)
と言っていました。
これは、レイチェルが computer を compuper とタイプミスしたのですが、その程度のスキル(笑)でも、履歴書に excellent computer skills と書くつもりだった、ということでしょう。
レイチェルがパソコンが得意とは思えないのですが、履歴書にはそれくらい書かないと、なかなか採用には結びつかないわけです。
もちろん、嘘を書いたらどこかでバレるとは思いますが、まず面接に辿りつくまでに、それくらいのアピールが必要なのです。

日本人だったら、履歴書にドドーンと自分の資格を書いて、それで面接官に「その資格で本当に実務ができますか?」とか聞かれたらどうしよう・・・とか考えすぎちゃうのかもしれませんね。
(私も昔、”英検準一級”と書いて、えらい目に遭いました・・・笑)

でも、資格を持ってるなら、それをアピールするのは全然悪いことではないと思います。
もちろん、ペーパー試験の資格と実務は異なるけれど、試験に合格するために勉強したことは、何かの形で役に立つし、その試験の合格を目指して情熱を持って臨めたのは事実でしょう。
だから、自分が資格を持つ分野で実務上の問題が出てきた時に、他の人よりは対処できる自信があるぞ!、わからないことを勉強して問題を解決する自信があるぞ!と言えるだけでもいいんじゃないでしょうか。

TOEICの試験の点数で、英語の実力が測れるわけではない、というのは当然のことです。
もちろん、ある程度の相関関係があるのは間違いないでしょうし、自分の英語能力のバロメーターとして使うのに適した資格だとは思いますが。
私は、自分が930点に相応しい英語の能力を持っているとは思えませんが、ただ、「英語の試験で高得点を目指そう!と頑張れた人間」だということは言えます。
英語が好きだ!、英語のことなら情熱を持って臨める!とも、はっきり言えます。
大事なのは、そういう情熱や意欲、なのではないかと。
「英語が好きだ」というのは割合簡単、でも「英語ができる」というのは難しい。
だから、私は「英語に対する情熱は人一倍あります!」と言うことにしようかな?

実際は、英語ってとっても難しいです。
英語を学べば学ぶほど、英語の深さと奥行きに驚き、次々と新しい発見がありますよね。
ちょっと掴み所の無いタチの悪い男にハマっていく感じにも似てるような・・・(だから離れられないのか?・・・笑)。
その「英語は難しい」という話もまた、機会があれば是非書きたいと思います。
とりあえず今日は、ドラゴン桜がマイブームの今(何故、今!?)、ちょっとセリフを取り上げてみたくなったので・・・。
連日の超長文の四方山話、申し訳ありませんでした。さぁ、明日はどうなるか・・・(えっ!?)

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posted by Rach at 15:09| Comment(10) | 英語学習のコツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月17日

ドラゴン桜のモデル、竹岡広信先生

NHKの番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」という番組で、人気漫画「ドラゴン桜」の英語講師のモデルである、竹岡広信先生が出ておられました。
私は、「ドラゴン・イングリッシュ」っていう本があるのは知ってましたけど、竹岡先生の名前はこれまで全く知りませんでした(ごめんなさい)。
「ドラゴン桜」は、原作は全く読んだことがないのですが、年末のドラマの再放送ですっかりハマってしまい(←遅いっ!)、そのモデルの先生が出演されるということで、この番組を見てみたいと思ったんですね。
ちなみに、ドラマに関して言うと、いわゆる「受験テクニック」の紹介も興味深いのですが、私はその人生哲学というか、精神論の部分にとても共感を覚えました。
その話はまた何かの話のついでに出てくるかもしれません。(ここで書くと、長くなりそうなので・・・笑)

竹岡先生は、個人で「竹岡塾」という塾を経営されており、また駿台予備校や高校でも英語を教えていらっしゃるそうです。受験生には有名な方のようですね。
私は浪人していた頃、某予備校に通っておりましたが、駿台ではなかったので、先生にはお会いしませんでしたねぇ。(でも、先生との年齢差や先生の英語講師としての経歴などを考えると、仮に駿台で授業を受けていても、先生にお会いすることはなかったようにも思いますが。)
どこの予備校でも、カリスマ講師と呼ばれる先生はいるもので、私も授業を受けるのが大好き!という先生がたくさんいましたよ。よそのクラスに潜ったりもしましたし(笑)。
そういう先生に習ったことや、ちょっとした無駄話なんかは、いつまで経っても忘れないものです。

元々、私はちょっとアンテナの低い人間で、話題になっているものは見てみたいけど、面倒くさいからわざわざ見たりはしない・・・という性格でした。
でも、こんな風に英語ブログを書くようになると、英語に関することはちょっとアンテナを張るようになりました。
自分の英語に対する姿勢や考え方と、どこか同じ部分があるか、どんな風に違っているか、を知りたいと思うんですね。

竹岡先生は、とてもヒューマンで、人間味溢れる方のようです。
何かにすがりたい受験生にとっては、あのパワフルさと「やることはすべてやった!」と断言してくれる強さが、とても心強く感じられるはずです。

先生の塾では、「質問だけの授業」というのがあり、質問を受けると、膨大な蔵書の中から、説明にふさわしい資料を探すために、少し離れたご自宅に戻る、ということをされてました。
(あれだけの蔵書を、自宅にも塾にも置いておく・・・てのは、やっぱり不可能なんだろうか??)
そうやって、その瞬間を逃さず、適当にごまかすこともしないで、生徒が疑問に思ったことに正面から向き合うその姿勢、に私は感銘を受けました。
だから、生徒はついてくるのだと思いましたね。
立派な先生というのは、どなたもそういう姿勢を持っておられるのだと思います。

先生はそのことを、
「これ大事だよって言うて、こっちから与えるのを聞いてるのと、これどやねん?って向こうから言うてくるのとでは全然ちゃうんですよね。」(先生は京都府亀岡市の方なので、コテコテの関西弁・・・笑)
という言葉で説明されてました。
先生は、プロの英語講師なわけですから、わざわざ資料を取りに帰らなくても、きっとその場でかなり詳しい説明が出来るはずだと思うんですよ。
でも、せっかくの質問だから、その疑問に思った時に、とことんまで教えたい!、漏れなく説明したい!、無駄なく解説したい!と思われるんでしょう。
そういう気持ちって、勉強においてはとても大切なことですよね。
私もいろいろ調べ出すと、とことん調べないと気の済まないタイプなんですが、「また今度、時間のある時にゆっくり調べよう・・・」とか思ってると、きっとそのうちに忘れてしまうと思います。
疑問に感じた今が「その時」だ! Now or never! 「今やらないと、一生やらないことになるぞ!」という気持ちで望まないと、せっかく疑問に思った気持ちが無駄に終わってしまって、とてももったいないという気がします。

よく「受身の学習はいけない」と言いますが、勉強というものは、テストに出るポイントを丸暗記することではないんですよね。
自分がわからないところを見つけて、それをひとつずつ潰していく、とでも言いましょうか。
まず、何かを始める時は、自分は「何がわからないのかがわからない」状態なわけです。
それが、少しずつ勉強することで、わからない部分が見えてくる。
それが解決したら、一歩も二歩も進めた気がする、わけですね。
その喜びが次へのステップに繋がるのです。

私が海外ドラマで英語を学ぶことに夢中なのは、英語のセリフに触れていると、いろんな疑問が湧いてくるからです。
問題集では「答え」が書いてあって、それと答え合わせすることで終わってしまいがちなのに(もちろん、問題集から学習を広げることは可能ですが、なかなか広げるところまでは行きにくいのも事実)、ドラマの解釈は「何が正しい答えなのか」わからないし、答えが一つなのかどうかすらわからないわけです。
それを、私の少ない蔵書(笑)をひっくり返したり、ネットで答えを求めてさ迷ったり、を繰り返して、少しずつ、謎を解いていくのが楽しいし、結局はそうやって覚えたことは忘れないんですよね。

こうしてブログを書いていると、疑問や質問、英語に関する興味深い話などのコメントをよくいただきます。
そういうコメントを読む時も、ただ「そうかぁー」と思うのではなく、そこから私も一緒に考えたり悩んだりすることで、私もすごく成長している気がします。
質問して下さった当人よりも、私の方が勉強になっている、ということも大いにある気がします。
「私が疑問にすら思わなかったこと」=「私が全く見落としていたポイント」だということに、最近気付きました。
「わかったつもりになってただけ」ということです。
そういう意味で、先生の授業で「質問コーナー」がある、というのは、質問した当人はもちろん、他の生徒さんも、また先生自身も、また英語を違った視点から見ることのできる素晴らしいチャンスでもあるんですね。

私も、自分のわかった部分だけを、こんな風にえらそうに解説するのは、「ズルいこと」だとずっと思っていました。
だから、質問や疑問があれば、とことん一緒に考えてみようとしてるんですね。
ある意味、「人がぶつけてきた疑問から逃げるな!」と自分に課題を課しているとも言えます。
だから、誤魔化したり、お茶を濁すようなことはしないように心がけているのですが・・・。
ただ、私の場合は、「私にはわかりません。わかる方は教えて下さいね!」と言って逃げることができます。
プロの英語講師である先生は、それは出来ませんよね。
私の将来の夢、なぁーんてものは、今は漠然としていてはっきりとしたビジョンは見えてないのですが、何か少しでも英語に関係することをやってみたいなぁ・・・っていう感じ。
もし、いつか英語で仕事をする時には、自分なりの答えを出さないといけない、そして、その結果に対して全責任を負わないといけない、ということなんですね。
プロとはそういうものだ、とこの番組を見ていてよくわかりました。(やっぱり、私のような、責任のないお気楽なブロガーとは全然違うんだよなぁ・・・)

先生が、「パチンコで隣に座ったおっちゃんが、やたらと競馬に関して専門家みたいに詳しかったこと」から学んだ、「好きだから身につく」という話も興味深かったです。
受験生は、自分の嫌いな分野も学ばないといけないというつらい部分がありますが、だからこそ、興味を持たせないといけないんですね。
「人に興味を持たせる、きっかけを与える」というのは本当に難しいです。
人に迎合するのではなく、自分の知識を最大限に活用していろんなことを提示する、そういう幅の広さも必要になります。

私も自分が興味を持ったことを使って、英語の解説をしているわけですが、時々、自分のオタク趣味に走りすぎて、誰もついて来られない(泣)みたいな状況になることも多いです。(それに「ついてきてくれ!」とは言いませんよ。私がペースを維持するための、ちょっとした”遊び”の部分なので、見逃していただければ・・・)

でも、少なくとも、自分が好きだと思うやり方で、自分の英語学習、ブログの解説は続けていきます。
私自身も、好きなやり方でないと、頭に入りませんしね。
まさに、「好きこそものの上手なれ」ですよっ!(「下手の横好き」って言葉もあるけど・・・笑)
もう、この歳(笑)では、いやなことを学習するような、気持ちや時間の余裕なんてないのです。(最後はえらく切実な話だ・・・)

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posted by Rach at 16:03| Comment(8) | 英語学習のコツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月31日

自分のブログを振り返る(その2)

昨日の続きです。
今日の記事はやたら長いので、この押し詰まった日(?)に読んでもらうのは申し訳ない感じです。
(興味を持たれた方は、お正月にすることなくなった時にでも読んで下さい。)
さらに、NHKで今週再放送された「ハートで感じる英文法」の影響をモロに受けた文章になっていて、その番組をご存知ない方にはピンと来ない部分も多いと思います。
なにとぞ、お許し下さいませ。(と、いきなりのお詫び・・・)

私のブログの解説は、とにかくくどくどとしつこいですが、ボキャ貧の私がなんとかそのニュアンスを伝えようとあがくとこうなるわけで。
いろいろ書いてるうちのいくつかでも何かのヒントになれば、と思いながら書いています。

本当は、ニュアンスやイメージは実際の英語を浴びるように聞いて理解すべきだ、ということもわかっていますが、それには本当にかなりの量を聞きこむ、読みこむことが必要となりますよね。
私が勝手に師と仰いでいる(笑)、「やさたく」で有名な、ジャパンタイムズ編集局長の伊藤サムさんという方がおられます。
(伊藤サムさんのことについては、DVD学習法、その他の学習法 の記事に書きました。)
サムさんが推奨する学習法は「やさしくたくさん」なんですが、そのたくさんの量がハンパじゃない!
あくまで「英語のプロ(英文記者)になる場合」の話ですが、「身長の2倍」の本を読むのが目標なんです。
本を平積みにして、ですよ! ひえぇぇー。
もちろん、私もサムさんのおっしゃる意味はよくわかりますから、常に少しでも英文に触れるように努力はしています。

例えば、日本人が苦手な a と the がありますよね。
簡単な英文でいいから、それをたくさんたくさん読んでいると、そのニュアンスを掴めるようになる、とサムさんはよくおっしゃっています。
日本語にはない概念だから、実際に英語の中で使われているものにたくさん触れないと、そのニュアンスを身につけることは出来ない、ということです。
ただ、サムさんの場合は「多読でニュアンスを掴め!」と突き放すだけではありません。
週刊STという英字新聞のコラム「これであなたも英文記者」を担当されていた時は、a と the の概念の違いを、それはもう、何度も何度も、図解したり、例え話を出したり、こういう日本語ならどちらを使うか、間違って使うとネイティブにはこう誤解されるということまで、ありとあらゆる方面から a と the のイメージを読者に理解できるように、説明に説明を重ねていらっしゃいました。
毎週出される課題も、a と the に関するものが、ずば抜けて多かったです。おぉー、また冠詞の問題が来たよ来たよ!って感じで(笑)。
あの当時のコラムの読者は、「サムさんに a と the については鍛えてもらったよね!」という感慨を持つ方も多いようです。

ということで、もちろん多読多聴で英語を浴びることは欠かすことのできないものですが、そのイメージ、ニュアンス、概念、感覚、を平たい言葉で説明してもらうことが、実は英語の理解を深める重要な要素になると思うのです。
その辺りは、今、話題になっている「ハートで感じる英文法」の大西先生の説明にも通じるところだと思います。(先生の人気に便乗しようと言うのではありません・・・笑)
やはり私は、日本人ならば、日本語でその概念を理解すること、日本語で説明できるようになること、がその英語が理解できたかどうかのバロメーターになると思います。

ここでまた、「日本語」というと、「英語を日本語に置き換えて理解していては、いつまでたってもネイティブ並みの英語が使えるようにはならない」とお叱りを受けそうなんですが、私が言わんとしているのは、自分が一番細かいニュアンスで考えることのできる母国語で、その英語のニュアンスがはっきりと認識できているか、ということなんですが・・・(私の言ってる意味、わけわかりませんかねぇ?)
ここで「日本語で説明でできる」というのは、「自分の頭の中で納得できている」という意味で使っています。
英語を英語で理解するということは、ネイティブのように、その英語のイメージが頭に浮かべばそれで良いのです。
が、やはりそのニュアンスや感覚をわかりやすいように人に説明できるということも大事だと思っています。
というのは、どうしてそういう英語になるかという説明に、「それが英語らしさだから」「そこが日本語と違うところだから」「そういうもんだから」「そうじゃないと英語として違和感があるから」という英語の感覚だけではなく、心の底から自分で納得できるものがないと、いつまで経っても英語がわかったという気持ちになれないと思うからです。
またそのニュアンスがわからないと、自分の気持ちを表現するところまで使いこなせないと思うのです。

私が知りたいと思っていることは、例えば日本語に訳した時に同じ訳になると思われている表現にも実はネイティブの中では明確な差があって、またどのようにその差を認識しているか、ということです。
ですから、先日の「ハートで感じる英文法」での must と have to の違いとか、can と could の違いとか、その違いを漠然としてではなく、自分で人に説明できるくらいに理解したいということなんです。
ここで、「日本語で」に語弊があるのならば、あのコーナーで街行くネイティブの人が語った英語の説明でもいいので、とにかく、違いやニュアンスをわかるように説明してもらえればそれで良いのです。
そして、その「わかるように説明する」時に、どうしても自分の得意な日本語で考えて表現することになるというだけのことかと。
例えば「和訳なんてどうでもいい」とおっしゃっている大西先生でも、命令形と Will you...? と Would you...? の違いを説明する時に、日本語で言うと、こんな感じ、という例えを出されていましたよね。
当然「その和訳が全てではない」のだけれど、説明の一環として、和訳のニュアンスを使って説明した方がピンと来る、ということが必ずあると思うのです。
やはり母国語が一番ニュアンスを表現しやすいですからね。

せっかくの英語のニュアンスを日本語で説明してしまうことで、その英語独特のニュアンスが消えてしまうということは、承知の上です。
日本語にない概念なら、ドンピシャの訳はできないだろう、というご指摘もごもっともです。
でも、日本語にない概念を「日本語に置き換える」ことは不可能ですが、「日本語で説明する」ことは可能だと思います。
特に、「イメージ」「ニュアンス」というつかみ所のないものを、明確な日本語で説明することの意義というのもあるはず。
大西先生の助動詞のイメージ、過去形のイメージなどは、漠然としたイメージではなく、誰でもがイメージできる明確な言葉を用いて説明されていますね。
例えば、これは、日本語の尊敬語と謙譲語の概念を、「相手の位置(地位)を高める」ことで尊敬の念を表し、「自分の位置(地位)を下げることで、相手の位置を相対的に高める」ことで謙譲の意味を持たせる、という明確さに似ていると感じました。
どの言語においても、ネイティブが漠然と持っている言葉のイメージというのがあるのだ、ということですね。

私個人に関して言うと、フレンズで学習してきて、自分なりにニュアンスをつかめるようになってきて、字幕なしでも笑って泣いて感動できるようになりました。
いざそれを、こうしてブログに書いて説明しようとすると、説明するのは本当に難しいのだと気付きました。
私も自分のイメージをなんとか文字にして、わかりやすく説明できたと思った時に、初めてそのニュアンスを理解できた気がしました。
日本語で説明できない間は、やはり自分の中でイメージが固まっていないのだと気付きました。
ですから、「こんな感じ」という叩き台の和訳を使って、まずは直訳することで英文独特の構文から理解する、文法的なアプローチから考えてみる、動詞が基本的な意味からこういう意味に発展したからこんなニュアンスになる、など、何とか自分でも納得できるように解説することを心がけてきました。
ですから、私のブログを読んで、「丁寧でわかりやすい」と言っていただけることは、本当に嬉しいのです。
少しでも私の感じたニュアンスが読者の方に伝わったのだと思えますから・・・。

「ハートで感じる英文法」がらみの話が多くなってしまったのは、自分の中でモヤモヤしていたものが、大西先生の話を聞いてちょっと晴れてきた気がしたからです。
ちょっと冷静さに欠ける長文駄文になったことをお許し下さいませ。

最後に、皆様にご挨拶を。
今年は、ブログを始めて、いろんな方と交流することが出来て、本当に有意義な一年でした。
ネットというと怖いイメージしかなかった私でしたが、いただいたコメントも好意的なものばかりでしたし、また皆さんのお人柄が感じられて、こういう人とのふれあいというものもあるのだなぁー、とネットに対する認識を新たにいたしました。
ブログを続ける意義が見えなくて「こんなことして何になるんだろう?」と煮詰まった時に、コメントが励みとなってまたやる気が出た、ということが何度も何度もありました。
子育てに追われバタバタと過ぎて行く毎日の中で、別の自分を再発見できた気がしています。
これまでは、専業主婦という選択が正しかったのかと何度も悩んだことがありましたが、このブログを始めて、「妻である私」「母である私」以外の、「”私という個性を持った”私」として、久しぶりに自由にのびのびと私らしさを満喫することができて、本当に嬉しかったです。

また、ランキングに関しましては、「みんなの英会話奮闘記」及び「にほんブログ村」で念願の1位になることができました。
それもひとえに、皆様の暖かい応援のお陰です。本当にありがとうございました。
来年もこの調子で(笑)頑張りたいと思っていますので、引き続き応援よろしくお願いいたします。(最後までお願いかよ・・・笑)
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来年が、皆様にとって、素晴らしい一年になりますように。
そして、英語学習をされている方にとっては、英語の力が飛躍的に伸びる年になりますように。(私も含めて、ね・・・笑)

posted by Rach at 17:18| Comment(6) | 英語学習のコツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月30日

自分のブログを振り返る(その1)

年末なので、ここまでの自分を振り返ってみようと思います。
ということで、今更ながら、このブログの説明をしてみます(笑)。

このブログは、”セリフを聞き取れなかった頃の自分”がやっていた学習法をそのままお見せしているようなものです。
ですから、英語に堪能な方にとっては、物足りないブログであることも承知しています。

このブログは「フレンズの英語を学ぶ」というものですが、本当のところは、「フレンズの英語で、英文法や単語やイディオムやリスニングを学ぶ」と言った方が正しいのかもしれません。
フレンズの英語の本質を私が理解できているかというと、あまり自信がありませんので・・・。
ですが、無味乾燥になりがちな英語学習を、生き生きとしたドラマの英語を使って覚えることで、楽しく学べるのではないか?ということなんですね。

私のブログは、あるシーンを取り上げ、そのシーンの英語のセリフと、そのニュアンスを出来るだけいかした私なりの和訳をつける、というパターンになっています。
取り上げるシーンに関しては、面白いジョークを取り上げることが多いですが、日本人でも心情が理解できる部分(アメリカ人でも日本人でも感じることは同じなんだね、ってところ)や、面白い単語やイディオムがあるところを取り上げています。
あるいは、日本人にはピンと来ない固有名詞が出てくるところ、もですかね。
どこを選ぶかについては、人それぞれだと思いますので、「どうしてここを取り上げない!」と思われる方もいるでしょうが、その辺りはご勘弁下さい。
実は、わからないから、さりげなくスルーしてるということも多々あります(笑)。

オリジナルの和訳をつけて日本語に直していますが、これについては、はっきり明言しておきたいことがあります。
これは「英語のセリフを日本語に直さないと理解できないから」ではありません。
私はあくまでこの和訳を書くときは、まず英語のセリフを英語のまま理解・解釈し、そのニュアンスが出せるように、自分の母国語の日本語で言うと「こんな感じのセリフになる」と示しているに過ぎません。
やはり限界があるとは言え、日本語で言うとこんな感じ、と言うことが悪いことだとは思いません。
丁寧なニュアンス、ぞんざいなニュアンスなどは、やはりそういう日本語に置き換えてピンと来る部分もあるのではないかと思っています。

このように和訳を書いているのは、私が受けたセリフのイメージをなんとか読者の方に伝えたいからなんですが、実は全然違う別の理由もあります。
このブログは、フレンズで学習する方に読んでいただくことを想定していますが、フレンズを全く知らない人でも、「フレンズって面白そう!」と思っていただければいいな、と思って書いている部分もあるんですね。
「シットコムはちょっと・・・」とか、「見たことないんで全然どんなドラマかわかんない」という方に、興味を持ってもらうきっかけになればいいな、と。
そして、フレンズで英語学習を始めようと思って下さったり、あるいは英語はわからないけど、フレンズ見始めたら面白かった、ということになれば「最高!」って感じなんですね。
だから、フレンズのことを知らない人が読んでも話やセリフの流れがわかるように、和訳をつけているのです。
英語学習のツールとしてではなく、単なる読み物として読んでいただければ、それはそれでいいんです。

つけている和訳は、なるだけ英語のニュアンスを盛り込んだものにしようと努力はしていますが、自分でも完全に納得しているわけではありません。
あえて訳すとすると、こんな感じ、くらいの程度です。
この和訳を絶対のものだと思ってない、というのを力説してるのは、最近再放送中の「ハートで感じる英文法」で大西泰斗先生が「日本語訳に頼るな。大切なのは”感覚”だ」と力説されているからなんですが(笑)。

私も日本語訳で英語の全てが掴めるなんて思ってません。
セリフと日本語訳を丸暗記して覚えるのも有効だとは思いません。
私も、当然そう思っているのに、毎回セリフのオリジナル和訳を書いてるために「和訳に命を懸けてる人(笑)」だと思われてはいけないと思ったから、ここで必死に否定しておきます(笑)。
くどいようですが「日本語訳が大事だ」と思っているわけではないのです。
後でくどくど説明するための叩き台として書いているに過ぎません。
そこのところは、皆様誤解なきよう。

ところで、私は KIKKA さんのブログ KEEP GOING〜英語学習一緒にやろう!〜 の記事で、「ハートで感じる英文法」と大西先生のことを知りました。
実は、英語ブロガーの皆さんが絶賛されている、超有名な先生なんですね。
「ハートで感じる英文法」、今回初めて見てみましたが、面白いし、すごくためになりますよね!
大西先生、本当に楽しい方です。すっかりファンになりました。
あの指パッチンも素敵。何であんないい音鳴るんだろう?(笑)
先生の説明は、本当に丁寧でわかりやすいです。
イメージを日本語で説明する、というのは実はすごく難しいと思うのに、的確な言葉を選んで、そのイメージや感覚を説明されているところが、本当に素晴らしいと思います。
また、大西先生のすごいところは、視線や表情、身振り手振りやしぐさなども含めた、感情を伴うニュアンスとして説明されているところです。
言葉は感情の発露ですから、まさに「ハートで感じる」つまり「心から湧き出る」言葉でないと、ネイティブのようには使えない、ということですね。
それから、街でネイティブに、こういう場合はどちらの英文を選ぶか、というコーナーがありますよね。
あれはとっても参考になると思います。
これがニュアンスを掴むには、一番良い方法なのかもしれません。

と、番組をひととおり見たところで、ふと、このイメージの話、どこかで読んだ気がすると思ったら・・・なんと、私の英語学習歴(その2) で書いた「日経WOMAN 2001年2月号」に「そうか単語はイメージだったんだ」という大西先生の記事がありました。
さらには大西先生とポール・クリス・マクベイ先生が写真入りで載ってるではないですか!
なんだ、私は、もう5年ほど前に先生に出会ってるんじゃん!
その記事も、単語や前置詞をイメージで捉えるというもので、それを読んで「へぇー!」とまさに「目からうろこ」状態になったにもかかわらず、その後、私は先生の著書を買わなかったみたいで・・・。私のバカ!バカ!
今回、遅ればせながらでも、先生の理論に再び触れることが出来たのは幸運でしたね。( KIKKA さん、ありがとう!)
(全然関係ないけど、あの番組に出演されている、いとうあいこさん、2年前の戦隊もの「爆竜戦隊アバレンジャー」でアバレイエローやってた「らんるちゃん」じゃないですか! そんなことで、驚いて喜んでるのは、私くらいなのかなぁ? 彼女、かわいいですよねっ!)

話は戻りますが、私の和訳はその程度なので、完全に英語のニュアンスが伝わるものだとは到底思えません。
ですから、そのフォローみたいな感じで、その後に、延々と解説が続いています(笑)。
すでにお気づきかと思いますが、その長々とした解説が、このブログのポイントで、英語のニュアンスやイメージを伝えるには、かなりの説明を要する、ということです。
さきほどの大西先生のように、的確な言葉を見つけられなくて、いつも苦労しているのですが・・・(笑)。
(大晦日に続きます)

(Rachからのお願い)
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posted by Rach at 16:37| Comment(6) | 英語学習のコツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月29日

日本語字幕の限界?(その2)

実は、「英語学習においては、日本語字幕・音声は必要ない」と思われている方がかなりおられるようなので、昨日に続いてこの記事を書くのは勇気がいるのですが(笑)、一応、書こうと思っていたことを書いておきます。

私はフレンズ学習を始めた頃は、本当に聞き取れなくて、「こんなの聞き取れるようになるんかいな?」って感じだったんですが、字幕音声切り替えをすることで、だんだんわかるようになってきた、という”実感”があります。(これが効果あるかどうかは人によると思いますので、この方法を無理強いするつもりはありませんが。)
だから、私はある程度までは字幕を否定するものではありません。
私は、自分がそうしてきたように、「ドラマの英語なんてわかんない」というところから、ある程度のところまで来るために、字幕は決して無駄ではない、と思っています。(実は「ある程度」という単語が頻出しているところがポイント・・・笑)
ただ、昨日の記事に書きましたように、そんな私でも字幕などの日本語訳を絶対視しているわけではありません。

私がオススメするDVD学習法では、英語のイメージを日本語の「イメージ」(日本語の「言葉」ではない)に置き換えることで英語のニュアンスをつかむ、のを目的にしています。
DVDの音声と字幕(その3) にも書きましたが、
大事なことは、「ニュアンス」「イメージ」です。
英語を英語として理解する、ということは、英語のセリフを「日本語に置き換えるのではなく」、観念的にイメージで捉える、ということなのです。

が私の学習法の基本コンセプトです。
ここが何とも誤解されやすいというか、説明しにくいところなんですが、例えばこれは
「単語カードの表に英語のセリフ、裏に日本語のセリフを書いて、一対一対応で覚える」
というのとは全く違います。
受験英語で単語を一対一対応で覚えたことによる弊害で、英作文が不自然になるという話はよく聞きますよね。
だから、「一対一対応」の弊害についてはよく理解しているつもりです。
私が言ってるのは、字幕や音声を切り替えることで、「こんな感じのことを言っているらしい」というニュアンス、イメージを掴めれば良い、ということなんですね。
もちろん、それだけでは本質的な部分はわからない、というのは当然のことです。
「日本語訳を見て、全てがわかった気になってはいけない」ということもありますし、「自分が日本語に訳せたからといって、理解できたというものでもない」とも言えます。

そういうイメージ置き換えは、日常会話部分では、それでうまく行く部分も多いと思うのですが、ギャグや文化的背景の話になると、その置き換えにも限界が出てきます。
そこで、日本人にわかるように固有名詞や単語を変えてしまったり、同じように笑えるような日本語のダジャレにしてみたり、といろんな工夫がされています。
話の流れや勢いを止めないようにするには、「何のこと?」「誰それ?」と見てる人に思わせてはいけないからですね。
特にフレンズのようなシットコム(コメディ)は、セリフを聞いたとたんに笑えないと、話に乗っていけません。
これはコメディの宿命みたいなものですね。
聞いた瞬間にパッとイメージが浮かばないと、笑えませんから。
シリアスなドラマなら、これほど置き換えなくても良いのかもしれませんが。

結局、「DVDの日本語字幕・音声(吹き替え)は英語学習者のためのものではない!」ということです。(←わかりきったことを書いてますが・・・)
英語学習者のための日本語訳と、コメディとしての作品の日本語訳とは全くの別物だということです。

日本語に吹き替えられたドラマはそれが一つの完成品です。
オリジナルに翻訳者の手が加わった、共同作業の結果です。
全く同じもののように見えて、実は、「小説を映画化した」、「漫画をアニメ化した」くらいの変化が起こっているとも言えるかも。
例えば、I を「俺」と訳すか「僕」と訳すかだけでも随分とニュアンスは異なりますし、例えば、刑事コロンボの有名なセリフ「うちのカミさんがね・・・」が、「私の妻がね・・・」だと、これまた雰囲気がかなり異なりますよね。
そういう訳者のセンスが、日本語になった作品のカラーを決定してしまう部分がかなりあると思います。

アリーmy Love でリチャード・フィッシュという人の口癖に "Bygones." というのがあって、これを日本語訳では「前向きに!」と訳されています。
bygone は名詞で、複数形の bygones で、「過ぎ去ったこと、過去のこと、過去のいきさつ」という意味になります。
元々は "Let bygones be bygones." ということわざで「過去のこと(過ぎたこと)は水に流せ、過去は過去として。」という意味です。
リチャードはちょっと軽い感じの人で、この「過去を振り返るな」という意味を「明るい未来を見ようよ」というニュアンスに置き換えているところが、私は彼の性格がにじみ出ている気がして好きなんですよね。
こんな風に、日本語に置き換えるというのは、ほとんどセンスの問題です。
ドンピシャならオリジナルの魅力を損ねないし、ちょっと訳者と自分の感性が違うなーと思ったら、何かしらの違和感を感じるのもやむを得ないでしょう。

それはそれで日本語バージョンとして楽しみつつ(違和感がある人は楽しまなくてもいいですが・・・)、英語のオリジナルを理解することで、「日本語の言葉に置き換えずに、英語を英語のままイメージで理解することの大切さ」を知ることができるはず。
そして、いくら翻訳技術が発達しても、やはり英語は英語のままで理解する脳が必要だと、英語学習の必要性を再認識できることになるでしょう。
それに、どんなすごい翻訳マシーンが出来ても、バイリンガルの人が両方理解しているように訳すことは不可能だと思います。
ある程度の日常会話や決まり文句は訳せても、そのニュアンスを汲み取り、適当な日本語に当てはめることはかなり高度なテクニックだからです。

英語と日本語が大きく違っている部分は、すなわち、日本語には訳しにくい箇所。
つまり英語でないと理解できない箇所だということですね。
私はそういう箇所を、英文解釈の上級問題みたいな感じで捉えています。
そういう箇所は、無理して日本語に訳そうとせずに(どの道訳せないんだから)、意味が理解できるだけでいいと思います。
それが出来たら、また英語に一歩近づいたと言えるのではないでしょうか?

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posted by Rach at 15:40| Comment(6) | 英語学習のコツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月28日

日本語字幕の限界?(その1)

英語学習者にとっての、日本語字幕、または日本語音声(吹き替え)の存在意義について、今日はだらだらと書いてみたいと思います。
(だらだら書いてるので、論点があちこち移動して、すごく読みにくいと思いますが、ごめんなさい。)
実は、この記事は、melocotonさんのブログ 子育て主婦のやりなおし英語 の記事にインスパイアされたものです。
以前に、 字幕が邪魔! の記事で、「字幕があるとかえって混乱するので字幕はオフにして見ている」というお話があり、最近の記事の 『Friends』1-13: "The One With The Boobies" では、英語の解釈の参考に日本語字幕を見て、その差に戸惑われている様子が記されていました。

実は私も、その戸惑いをいつも感じています。
日本語字幕や音声については、ヒントとして使えることも多いけど、全く違うセリフに意訳されている場合も多いので、かえって英文を解釈する際に戸惑う、あるいはそれにつられることがあるのです。
そして、このことが、私がご推薦する(笑)、DVD学習法における弱点なんですよ。
(Rach流DVD学習法については、 カテゴリー DVD学習法 をご覧下さい。自分でRach流と名付けてるのが、ちょっと恥ずかしいですが・・・笑)
字幕や音声を切り替えてニュアンスをつかむんだとしたら、その日本語が英語と全然違う意味だったら、効果ないじゃん、ってことですね。
そこのところをどう考えているかについて、私なりの意見をいつか述べないとなぁ、と思っていたので、この機会を利用して書こうと思いました。
自らの学習法の弱点に、真面目に向き合ってみようと思います。
ちなみに、特に目新しい話はないし、誰もが気付いていらっしゃることばかりだと思います。
自分の考えを整理するために書いている、という程度に読んでいただけると幸いです。

英語のセリフを聞いても、「何言ってんのか、じぇんじぇんわかんないや。」と感じる間は、この字幕・音声切替法でニュアンスをつかむのはかなり有効だと思っています。
簡単なニュアンスのセリフは日本語に置き換えやすいから、意味が全く違ってる、ということが少ないからです。
そして、だんだん、英語のセリフに慣れてくると、ふと「このセリフと日本語字幕が合ってない!」と感じることが増えてくると思います。
実は、字幕、吹き替えが英語と違っている部分は、結構多いんですよね。
(「じゃあ、私が今まで字幕や吹き替えで見て楽しんでいたのは、一体何だったんだ?」と衝撃を受けてもいいくらい、異なる部分は結構あるものです。)
でも、私はまず「どのくらい英語のセリフと日本語訳が違っているものなのか」を自分で体験してみることが大事だと思っています。

通訳者、翻訳者がいるから、または、翻訳ソフトがあるし、それに近い将来にはSFみたいな自動翻訳機も出るかもしれない・・・と考えると、苦労して英語を身につける意味って何だろうと思うことがあるかもしれません。
でも、通訳・翻訳を通して聞くということは、悪く言うと、「フィルターがかかっている」「翻訳者が手を加えている」とも言えるわけです。
それも、自分ではない「誰か別の人の意思」がそこには入っているのです。
もちろん、「意思」というのは意図的に改ざんしようということではなく、「英語を日本語に訳す」という作業には、自分の言葉がどうしても入ってしまう、ということですね。
自分がそのセリフから受けた印象を日本語のセリフに盛り込む、自分が感じた面白さをセリフに出そうとする、ということです。
機械的に訳していては、人間らしい言葉になりませんし、話者のニュアンスを汲み取って別の言葉で表現しようとする、ということは、どうしてもその間に立った人(翻訳者)なりの解釈が入ることになるのです。
これは「誤訳」でも「意訳しすぎ」でもなく、翻訳者はそのジレンマと戦いながら、そして、心のどこかできっと「こういう訳にした理由を説明したいなぁ、誤訳と誤解されたらいやだなぁ」と思いながら(笑)、限られた制限の中に収まるように訳を考えているはずです。
だから日本語訳では、言っているはずのことがはしょられていたり、訳し切れなかったり、日本人のわかることに置き換えられていたり、と変更が加えられているんですね。
字幕には字数制限が、音声には口パクに合わせるという秒数制限があるので、さらに情報は少なくなります。
フレンズではチャンドラーのギャグが、かなり難易度高いので(笑)、あのセリフを日本語にするのは難しいだろうなーといつも思っています。
翻訳者は、訳したものが全ての結果ですから、「英語らしさ」を取るか「面白さ」を取るかという葛藤が常にあるんですね。
そしてほとんどの場合、「面白さ」を取ることが優先されていると感じます。(コメディではなおさら。)
翻訳者の方は英語のプロですから、きっと英語のギャグを説明したくてたまらないに違いない(笑)。(それを説明したくて、私はつたないブログを書いてるわけですが・・・笑)
でも、くどくど説明してると、回りくどくて不自然なセリフになってしまう。
そこをぐっと押さえて、瞬時にわかる面白さを選ぶとこんな字幕になる、ということなんでしょう。

これはギャグだけに限らず、ニュースでもインタビューでも歌詞でも何でも、日本語字幕がついてるから「うん、わかるわかる」と思っていても、実は本当の意味がわかっているかどうかは怪しい、ということになりますね。
この画期的な字幕・吹き替えシステムがあるからこそ、英語がわからなくても、外国の映画やニュースを瞬時に理解できるわけで、これを使って勉強してきた私ですから、非難するつもりは毛頭ありません。
が、本当のところは「その人が発した言葉で理解しなければ、本当の意味での理解はあり得ない。」ということなんですね。
(長くなるので、続きます。「つまんねー!」という方には、ごめんなさい。)

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posted by Rach at 14:55| Comment(8) | 英語学習のコツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月06日

セリフから学習を広げる(その2)

前回の記事は、結局、脱線話をすることの言い訳を述べただけでした(笑)。
それなのに、たくさんの激励のお言葉をいただき、ありがとうございました(笑)。

ところで、私がブログを書くようになって、伸びた能力があります。
それは「リサーチ力(りょく)」です。
例えば、知らない固有名詞が出てきた時に、これは俳優か歌手の名前?、ドラマか映画のタイトル?、とだいたいの見当をつけて、Google などで調べます。
以前は、調べても調べてもわからない・・・ということが多かったんですが、だんだん調べ方も上手くなってきたと自分で思っています。

そして、ここが英語学習で大切なポイントだと思うのですが、そうやって、目的のサイトにたどり着いたときに、そこが英語のサイトだったら?
なんとかそこから情報を引き出そうとしますよね。
そうやって、英語の調べ物をしているときに、英語の説明があったら、それを解析する力が付くこと、これが、現代のネット社会で求められている英語力のひとつだと言えます。
だいたい、英語学習者の目標として挙げられるのが、「映画を字幕無しで楽しむ」「英字新聞をすらすら読む」などですが、そこに「ネットの英語サイトから情報を手に入れる」というのもあるかも・・・と思うのです。

私が好きなのは以前にも書きましたが、Wikipedia ですね。
日本語版は事細かに書いてあるので、本当に役に立つのですが、フレンズに出てくる固有名詞は日本になじみのないものも多いので、そういう場合は、最終的に英語版に頼ることになります。
その英語版を読んで、ざっとした内容をつかむことは、英語の勉強になると思いますよ。
それも、あまり「勉強だ、学習だ」と意識することなく。
ですから、気になることが出てきた時に、とことん調べることも決して無駄にはならないはず。
そして、一見、英語のセリフの学習に関係ないような固有名詞の知識でも、またどこかで同じように引き合いに出された時に、「あぁ、この名前を出したのは、そういう意味があるんだな。」とわかるわけですし。
英語の重要単語や重要構文を暗記することも大切ですが、そういう雑学ネタを増やしていくことも、大切ですね。(と、結論は結局、ここにたどり着くわけだ(笑))

ランキングサイトの新登録について
実は、昨日の記事を投稿した後、こっそり(?)新しいランキングサイトに登録させていただきました。
「にほんブログ村」というサイトです。
最近あちこちのブログでこのバナーを見るので、気になっていました。
ランキングを見ると、よく知っているおなじみのブログの名前も見かけますが、意外と知らないブログも多かったりします。
ということは、きっと私のブログを知らない方も多いんだろうなぁ、と思ったので、宣伝も兼ねて(笑)登録しました。
それと同時に、ランキングが伸び悩んでいた(笑)Air英語学習ランキングからは登録を外しました。
これまでサイドバーのAirランキングをクリックして下さっていた方々、本当にありがとうございました。

LOVELOGメンテ後の変更点
LOVELOGのメンテ後、Blog内検索は、よりスムーズに使いやすくなったように感じます。
以前はかなり前の記事だとヒットしなかったのですが、今回の改良ではヒットするようになりました。
さらに、ヒットした各記事の冒頭何行かのみを表示し、投稿時間の赤文字リンクをクリックすると、その記事全部が読めるようになっています。
エピソードを探す場合は、やはりINDEXからの方が便利だと思いますが。

それから、今までは長い文章は分割しないと入らなかったコメント欄、今回長く書いてみましたが、かなり長い文章でも投稿できました。
ご不便をおかけしていましたが、これからは長い文章でも大丈夫そうです。良かったぁ・・・。

ご意見待ってます
フレンズ2-1その3 のコメント欄で、friends freak さんから、興味深いご指摘をいただきました。私なりに再度考え直した解釈をコメント欄に書いてみましたので、それを読んでまた他の方からもご意見などいただけたら幸いです。
またこのように、過去の記事に対するコメントも大歓迎です。
うちのような解説型ブログは、過去の記事の積み重ねで成り立っているようなものです。
ですから、過去の記事を読んでいただけているのがわかるのも、とても嬉しいものなのです。

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posted by Rach at 15:01| Comment(9) | 英語学習のコツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月05日

セリフから学習を広げる(その1)

フレンズ2-5までの解説が終わりました。
結局、このエピソードは、その12まで続くことになってしまいました(汗)。
たった30分(実際は20分強)のドラマを、そこまでしつこく解説することもないだろう、と我ながら思うのですが・・・。
こんな状態が毎回続くとは限りません。解説の長短は、話の内容によります。
それは、面白いエピソードかどうかということではなく、英語として解説する部分が多いか少ないか、ということです。

そしてこんなに長くなってしまった別の理由は、以前にもちょこっと書きましたが、「ブログに対する意識が最近変わってきた」ということです。(ちょっと大袈裟に書き過ぎたので、「ブログ閉鎖か?」と思った方もいたようですね、すみません(笑)。)
それは、次のことを意識するようになったこと。
一つは、セリフを多めに pick up すること、そしてもう一つは、英語に関係する限り、話が脱線することに躊躇しないこと、です。

まず取り上げるセリフを増やすことについて。
これまでの目標は、毎回多くてその6くらいまでに分けて、同じペースで進んでいって、シーズン10(ファイナル)を目指す、というものでした。
でもシーズン10というゴールはあまりに遠いし、ゴールにたどり着いたら、矢吹丈のように真っ白に燃えつきてしまうかもしれない(笑)。
O・ヘンリーの「最後の一葉」みたいに、「あの最後の一葉が落ちた時、私も死ぬのね。」という感じで、さすがに死なないとは思いますが(笑)、ものすごい脱力感を味わいそうな気もします。
だからと言って、できるだけ長く生きられるように、小出しにして引き伸ばして・・・という方針に変えたんじゃないですよ(笑)。

ゴールのことは考えずに、それぞれのエピソードのセリフにもう少し着目して、説明したいと思ったことは漏らさず書いていこう、と思うようになったんですね。
せっかく、フレンズというドラマの1話1話を取り上げて解説しているわけですから、先に進むことより、そのエピソードでじっくり英語が学べた方がいいかも、と思い始めたんです。
それに解説を書いてると楽しくて(決して苦行ではないです)、あれもこれも書きたくなって、全体に長くなってしまうんですよ。

それから話の脱線について。
もともと、脱線話は好きです(笑)。
話が脱線すると、肝心のセリフの説明が少なくなってしまうんですが、ドラマや映画を理解するのに役立つ英語の話の脱線は、自分では許容範囲だと思ってます。(←言い訳?)
さらに、このブログはフレンズの英語を解説するブログなんですが、そのフレンズのセリフから、他のいろいろな英語の知識が増えればいいなと思っているので、「フレンズのセリフ限定」にするつもりもないのです。
今回のエピソード解説の脱線で顕著だったのは、007、ティッシュとハンカチ、キュウリの話などですね。
007はイギリス映画ですが、アメリカ英語を目指す人でも、参考になるフレーズはあるものだ、ということが言いたかったんです。
有名なシリーズですし、見たことある方も多いでしょうから、そこからちょっとした英語の雑学が増えたら面白いかと。
もし好きな映画やドラマがあるのなら、そのセリフをじっくり調べることで、たくさんの英語のフレーズが身につきますよ!ということです。
ハンカチの話は、文化や習慣の違いについて語りたかった!
外国語を学ぶのに、その国の習慣を知ることは重要です。
それを知ると、余計にその行動の内容を深く理解できますよね。
セリフの文字を追っているだけでは、英語が身に付いたとは言えないのです。(←えらそう)
キュウリの話は、as cool as a cucumber というフレーズが面白いと思ったのと、何の気なく見ていた子供番組でそのイメージを強烈に植えつけられた経験をわかっていただきたかったから。
あのダンディなキュウリの姿を見た瞬間から、このイディオムは死ぬまで忘れないと思いましたよ(笑)。
ちょっとしたきっかけで、思いもかけない情報を手に入れたりするものだ、ということですね。
普段から、いろんなところにアンテナを張り、首を突っ込んで、好奇心旺盛に生きていることが大切だと言いたかったわけなんです。
(次回へ続く・・・)

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posted by Rach at 15:42| Comment(5) | 英語学習のコツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月31日

DVD学習法、その他の学習法

今回は、私の学習法について、書いてみたいと思います。
DVD学習法に関しては、以前に書いた内容の補足説明になっています。
さらに、DVD学習法以外の方法についても、簡単に説明します。

私のDVD学習法( DVDの音声と字幕(その1) を参照)にも書いてありますが、最初っからあんな風に、字幕や吹き替えをいろんなパターンで切り替えながら見てました。
それは、「日本語も英語も入ってるんだったら、全部見ないと見た気がしない。」という私のマニアックな性格に由来するもので、勉強のために字幕や音声を切り替えていたわけではありませんでした。
ただ、英語字幕を見ながら勉強するにしても、日本語でどう訳されているか、というのは最大のヒントになります。
あえて違う訳をつけている場合は、字数秒数制限のために訳し切れていないのか、あるいは訳しても日本人に面白みが伝わらないから思い切って意訳したり全然違う表現に置き換えたりしたのか、という点を知ることは英語の理解につながると思ったからです。

語彙を増やすことに関しては、単語を覚えるパソコンソフトみたいなのを買ったこともあるのですが(あえて名前は書きません)、そうやって機械的に覚えるのはノルマをこなすみたいになってくるし、さらに若い頃ならともかく、ある程度(笑)の年齢になると、こういう覚え方では頭に入らないですよね。
だから、途中でそういう単語の覚え方はやめました。
さらに、フレンズを見始めた頃は、フレンズに出てきた表現とか単語とかを単語カード(懐かしい!)に書いて持ち歩いたりしたんですが、それもあまり効果がなくてやめました。(というか、専業主婦の生活で、単語カードを見るシチュエーションがあまりないんですよね。)
単語の綴りを覚えたり、その意味を一対一対応で覚えるよりも、ドラマの中での使われ方に注目し、こういうシチュエーションでこういう言い方をする、と覚えた方が、覚えやすいし、使えるようになると思ったからです。
DVD学習法に書いたやり方で、字幕吹き替えを切り替えて見た後に、最後は英語字幕を見ながら、 Word 文書で、重要な表現や自分が思った疑問点を書いていきました。
それが、このブログのネタ帳になってるわけですね。
この Word 、最初は印刷してノート代わりに時々見ようと思っていたのですが、実際は、次から次へとフレンズや見るべき他のDVDがたまってくるので、前の表現の復習をしてる時間はありませんでした。
だから、実際は自分がこのDVDを勉強した証としての記録くらいしか価値はありません。(このブログのおかげで日の目を見ましたが。)
フレンズ以外に見たDVDは、アリー my Love 全5シーズンと、新スタートレック( Star Trek The Next Generation )全7シーズン、他には映画をいくつか(マトリックス、インデペンデンス・デイ、ファインディング・ニモなど)でしょうか。
スタートレックは私が好きだからで、これを英語学習として薦めるつもりはないんですが、未来の話ですから、俗語も少ないし、英語はスタンダードだと思います。
ただ、「光子魚雷発射!」とか言うフレーズを覚えても、ファンの人以外とは話が盛り上がれないだろう、と(笑)。

そんなふうにいろいろなDVDを見てると、これ、あの話で出てきた表現と似てるな、とか別の映画やドラマでこんな表現でてきたな、とか思えるようになってきます。
ですから、徹底的に一つのエピソードをひたすら見るのももちろん勉強になりますが、私の場合は、決まった通りに最小限の回数を見て、Word にメモった後は、どんどん先へと進んでいきました。

リーディングの学習としては、英字新聞を読んでいます。
と言っても、私が読んでるのは抄訳付きの週刊の新聞、 週刊ST です。
さすがに毎日、全部英語で書いてある新聞は読めません。
きっと積読(つんどく)で終わってしまうはず。
この週刊STは、日本や世界のニュースが英語でコンパクトにまとめられているし、その他にも文法、会話表現、映画、漫画、俳優のインタビューなど内容が盛りだくさんです。
英語だけのページは、毎週少しでも英語を軽く読む習慣をつけるのに最適だし、他の日本語で書いてある部分は、日本人が英語を学ぶ上で知っていて損はないことが書いてあります。
また、「これであなたも英文記者」というコラムがあるのですが、これは与えられた課題を自分なりに英作文して提出し、添削してもらったり、自然な表現を教えてもらったりするコーナーです。
これはライティングの勉強になると思います。
最近このコラムの担当者が変わったのですが、以前は、現在ジャパンタイムズ編集局長の伊藤サムさんが担当されていました。
そのサムさんが担当されていた時代のコラムを編集した本がこの10月に発売になりました。
タイトルは、 伊藤サムのこれであなたも英文記者 です。
とてもわかりやすく説明されている本なので、一度ご覧下さい。
伊藤サムさんは、英語を学ぶには、「やさしく、たくさん」(やさたく)という方法が有効だ、といつもおっしゃっています。
これは、難しい文章を辞書を引き引き訳していくのではなくて、辞書が不要なほど簡単な単語しか入っていない文章をたくさん読むことの方が、英語を英語のまま理解する力がつく、というものです。
私もその説には大賛成ですし、この伊藤サムさんの「やさたく」を実践している方も多いですよ。

最後にまとめると・・・。
英語の学習方法は、ひたすら英語を浴びること(聞くのも読むのも)と、それを理論的に頭の中で整理することを同時にしていくことが大事だと思います。
よく「リーディングは多読と精読の両方が大切だ」、という話を聞きますが、それと同じです。
ただやみくもに聞くだけでは覚えられません。
ある程度の年齢を超えてから学び直す場合はなおさらです。
ですから、そのたくさん浴びた英語について、単語をとことん調べたり、文法からアプローチしてみたり、他の似た表現と比較してみたりして、その理屈を覚えることも必要だと思います。
自分がこれまで使ってきた日本語なら、経験則でなんとなく変だとか、こっちが正しいというのがわかりますが、いくら英語を毎日頑張って聞いたところで、とても日本語の量には及びませんから、経験則で・・・というのは不可能だと思います。
例外があるとは言え、やはり英語も基本的に文法に則っているわけで、それを無視して感性だけで学ぶのはムリというものです。
このブログではセリフを説明しているわけですが、一つのセリフを取り上げて、その単語の基本的意味と広がり、文法的な構文を押さえてこそ、セリフの本質が見えてくるのだと思います。
字幕や吹き替えを切り替えることでニュアンスをつかみながら、そうやって理論的に固める、この作業を繰り返すことで、英語の本質がつかめるようになるのではないでしょうか。

ということで、私の学習方法について述べさせていただきました。
他の方がこれを読んで、参考になるのかどうかはわかりませんが、自分の学習方法をこうやってきちんと書いておくのは、無駄ではないですよね。
また、皆さんの学習方法についても、教えて下さいね。
明日からは、シーズン2の解説に入りたいと思います。(寄り道しすぎたかな? ごめんなさい。)

(Rachからのお願い)
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posted by Rach at 16:41| Comment(18) | 英語学習のコツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月25日

教材はレンタル可能


フレンズの解説が第8話まで終わりましたが、いかがでしたか?
第1シーズンでは、この8話「陽気なお葬式」がマイベストかもしれません。
笑いあり、キュンとするところあり、これぞフレンズって感じがします。

「フレンズは英語学習に最適だ」という話はよく聞きますね。
私もどこかにそう書いてあるのを読んで、見始めたのですが、見ているうちにどんどんハマってきて、この8話を見た時くらいに、「今後もずっとフレンズで英語を勉強して行こう!!」と心に決めました(大袈裟?)
いや、もちろん、その前のエピソードも全部、面白いんですけどね。

英語学習にフレンズをすすめる人が多いのはなぜでしょう。
ストーリーが面白くて、登場人物が魅力的で感情移入しやすいことはもちろんですが、他にもいろいろと理由があります。
基本的に一話完結形式で(たまに前後編もありますが)、どこから見ても、話に入って行きやすい、という点もあります。
使われている英語は、専門用語が少なく、わかりやすい日常会話であることも重要な要素ですね。

このブログ、一応、フレンズを見たことない方にもある程度理解していただけるように書いてるつもりですが、実際は、見たことないとさっぱりわかんないかも。(文章力がなくって、すみません。)
このブログを読んで、面白そうだな、と思われた方は、まずはレンタルしてみて下さい。
フレンズはたいていのレンタル屋さんで見かけますから…。

というのは、フレンズを英語学習にオススメする理由のひとつに、
「この英語教材はレンタルできます」(笑)
というのがあるからなんですよね。
英語学習の教材はいろいろあれど、みんな結構値段が高いですよねぇ。
フレンズをレンタルする学習法なら、とりあえずレンタルで1枚借りてみて、それで肌に合わないなぁー、と思えば、この方法はやめちゃえばいいわけですし。
(でも、やめないで!!)
高い英語教材を買って眠らせておくよりは、無駄はないんじゃないかと思って。

思い切って買っちゃおう、という方には、もうすぐソフトシェルが安くなって再発されますので、それもいいかもしれませんね。

ワーナーTVシリーズのソフトシェル・キャンペーンとは、ソフトシェルセット(3枚組)が半額の税込 2,615円になるというお得なものです。
第1弾は2005年7月29日発売。シーズン1からシーズン3まで。
第2弾は2005年8月26日発売。シーズン4からシーズン6まで。
第3弾は2005年9月下旬にシーズン7からシーズン9がリリースされる予定です。
(2008.3.14 追記)
ワーナーでは時々こういう「ソフトシェル・キャンペーン」が実施されます。
このブログのトップページのサイドバー
「amazon.co.jpでフレンズのDVDを探す」の
「ソフトシェルをまとめて見る」をクリックすると、
Amazon.co.jp: 「ソフトシェル版「フレンズ」」シリーズ
が一覧できます。そこで発売日なども確認できます。
(追記はここまで)

何だか、宣伝ばっかりになってしまいました。ごめんなさい。

とにかく、一度、見てみて下さい。きっと、ハマると思いますよ!!

今日は、日記風ブログになってしまいました・・・。

posted by Rach at 12:59| Comment(5) | 英語学習のコツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月19日

海外ドラマ>映画? の理由

生きた英語を学ぶ教材として、映画を挙げる方が多いです。
私ももちろん映画を見ます。
ですが、ドラマ、特に「シットコム」という笑い声の入るこの手のドラマをお薦めするのには訳があります。


1.「無セリフ時間」が少ない。

映画というのは時間が長いので、話に山あり谷あり。やたらとしゃべってる箇所もあれば、BGMだけでしっとりと進んでいく部分もあります。
またアクション映画、スペースオペラなどは、アクションシーン、戦闘シーンの間、効果音ばかりが聞こえるシーンもあるでしょう。
もちろん、そういうシーンもところどころ、叫びのようなセリフは挿入されますが、5分間のシーンでセリフが3個しかない、ということになると、英語学習者にはなんとも効率が悪い。

その点、ドラマはセリフの密度が濃いです。特にフレンズは30分番組だし、あまり挿入歌も入らないので、常に誰かがしゃべっています。
これは学習者にとって、ありがたいことなのです。


2. 笑いが入るので、笑いのポイントがわかる。

あの独特の「笑い」、実はフレンズは公開録画されているというのをご存知ですか?
観客が座っている前で、キャストはお芝居をしてるんですねぇ。
それを知った時はびっくりしました(私はスタッフが笑ってるんだと思ってました。そんなこと思ってたのは私くらいか?)

観客がいるので、セリフもはっきりと、他のドラマよりも聞き取り易いのではないかと思います。
30分弱の番組を作るのに、長い時間をかけて録画し、編集して、放映される形になるそうです。

基本的にはコメディーなので、何かしら面白いことを言ってるわけですが、その笑いの反応を知ることで、セリフの面白さがわかります。
次の人がセリフを言うのを待つほど、会場が大爆笑してることもありますし。

日本語吹き替え版でも、同様に笑い声は入っていますが、日本語のセリフのオチに合わせるために、笑い声の挿入場所を多少前後させています。

だいたい、英語でも日本語でも笑う場所は同じなので、「アメリカンジョークってわからん・・・」と思ってる方は、フレンズを見ると、意外と同じ感覚なので、ホッとされるのでは?


3. 「キャラ立ち」してくる。

さすがに10シーズンも続いていると、非常に現実味を帯びたキャラになってきます。
最初から、ある程度は決まっているようですが、演じる俳優たちと融合してきて、キャラクターの性格やしぐさが、はっきりしてくるのです。
セリフも「らしい」セリフになり、キャラに合わないセリフを言ってるのは、あまり聞きません。
「こんなの、チャンドラーらしくないよ」とか言って、スタッフの誰かがダメ出しするのでしょう。
そうして、英語のセリフが「彼ららしい」と思えるところまできたら、英語を日本語と同じように受け入れられる土壌が出来たことになるのです。

posted by Rach at 11:13| Comment(6) | TrackBack(1) | 英語学習のコツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月15日

海外ドラマ「フレンズ」で英語を学ぶ

全米視聴率No.1ドラマ「フレンズ」。ここではこのドラマを使って、「生きた」英語を学び、海外ドラマを楽しむ方法について、書いていきたいと思います。
シットコム(sitcom)とは、situation comedyの略で、笑い声の入るドラマ、というと、あぁあれか、とわかる方も多いでしょう。
英語学習者の夢「洋画を字幕無しで理解したい」に通じる、「シットコムを字幕無しで笑いたい」に挑戦してみませんか?

posted by Rach at 14:13| Comment(2) | 英語学習のコツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする