2011年10月07日

「銅メダル英語」をめざせ!を読んで

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今日は、書評記事となります。
最近読んだ本、
「銅メダル英語」をめざせ! 発想を変えれば今すぐ話せる (光文社新書)
のレビューになります。

この本は、新聞広告でそのタイトルを見た時に「面白そうな本だな」と思い、近いうちに読もうと思っていた本ですが、実際にその本を買って読もうと思ったきっかけは、
人気書評ブロガー smooth さんのブログ、マインドマップ的読書感想文 での以下の書評記事でした。
【裏ワザ?】 『「銅メダル英語」をめざせ! 発想を変えれば今すぐ話せる』 林 則行

そのレビューの内容が興味深かったので早速読んでみた、ということです。

smooth さんの記事を読んで何より興味をそそられたのが、

…本書ではそれ以上の「銀メダル英語」「金メダル英語」を目指す方のための勉強法も収録されています。
詳しくは本書の第6章「銀メダル、金メダルをめざす人のために」をご覧頂くとして、教材として推奨されていたのが、お馴染みの『フレンズ』。


という部分。
そうなのです、私もおすすめの『フレンズ』が、林さんの『「銅メダル英語」をめざせ!』でも推奨されている!のですね。

そして、smooth さんの記事を読んでさらに嬉しかったのが、

フレンズDVDのジャケット画像の下に、
そして、フレンズを観るなら、こちらのブログもお忘れなく。
という言葉と共に、拙ブログへのリンクをはって下さっていたことです。
コメント欄でも、
私にとっては、『フレンズ』=Rachさんのブログ、と言ってもいいくらいですので、
との温かいお言葉も頂戴し、大変光栄で嬉しく思っております。
smoothさん、いつも温かいお心遣い、ありがとうございます!

林さんの本の全体的な内容については smoothさんの書評記事をご覧になっていただくとして、私の今日のレビューでは、『フレンズ』をおすすめして下さっている箇所を中心に、私の認識と共通するところが多い部分について、語らせていただきたいと思います。

『フレンズ』について語られているのは、p.207 から始まる
第6章 銀メダル、金メダルをめざす人のために
という章です。

p.220 6-2 笑いながら耳を鍛える
の中で、
空前の大ヒットドラマが最高の教材
わかるまでは字幕を見ないのがコツ
コメディーは最高の教材だ
おすすめのDVDはこれ

というタイトルで、テレビドラマを見て英語を学ぶ方法について語っておられます。
その「おすすめのDVD」として、p.227 で林さんが挙げておられるのが、『フレンズ』なのです。
おすすめする理由はとにかく笑えること」とのことで、その理由にも大いに共感を覚えました。

ちなみに、『フレンズ』以外のおすすめとして、『24 (TWENTY FOUR)』も挙げておられます。
実は私も最近、『24』の初期のシーズンを見始めたのですが(現在はシーズン2の後半を視聴中)、やっぱり噂に違(たが)わず面白いですね。
『フレンズ』と違い、作品の性質上、どうしてもアクションシーンなどが多くなる関係で、「英会話」的なセリフが少なくなってしまうのでは?と最初の頃は危惧していたのですが、実際に何話か見続けていると、ドラマの中で交わされる会話は結構しゃれていて面白いことがわかってきて、英語学習にも向いているなと思えました。
ジャック・バウアーは置かれている状況も状況ですし、彼自身、生真面目すぎるくらいの人なので、あまりジョークを言うチャンスもありませんが(笑)、例えば、CTU(テロ対策ユニット)でのジャックの上司に当たるジョージ・メイソンのセリフは、皮肉ながらもクスッと笑ってしまうものも多く、気づけばジョージのセリフばかりをメモっている自分を発見したりもします(笑)。

林さんは、「空前の大ヒットドラマが最高の教材」の中で、次のように書いておられます。

みなさんが作品を選択するなら、世の中の評判が空前に高いものをおすすめします。英語の教材として長い間付き合っいくわけですから、「ちょっとおもしろい」という程度ではすぐに飽きてしまいます。「早く続きが見たい」と思うくらいおもしろい作品を探してください。大好きなら、「細部まで理解したい」という気持ちになるでしょう。

「早く続きが見たい」「細部まで理解したい」という気持ちはまさに、私が『フレンズ』を使って英語を学ぶ原動力となってきたものです。
やはり「知りたいという欲求」がなければ、深くは学べないと思うのですね。

また、「わかるまでは字幕を見ないのがコツ」の中で、そのタイトル通り、最初は字幕を出さずに見る方法を推奨しておられます。
林さんは、「洋画ファンというだけではリスニングができるようにならないのは、最初から字幕を見てしまうからです。」という意見を述べられていますが、私もその意見に同感です。

私のおすすめする Rach流DVD学習法では、「完全5段階」でも「はしょる3段階」でも、第1段階は必ず、「ネタバレ禁止、英語音声、字幕なし」で見ることをおすすめしており、それが自分の学習法のキモだと思ってもいるわけですが、それは「音、プラス映像」だけで、英語のセリフの内容がわかるかどうかを自分自身で確認する必要があると強く思っているからです。
内容理解のヒントになるような、日本語字幕・日本語音声という情報はカットして、「ネイティブが見ているように見る」ことで、自分のわからない部分、つまり弱点が見えてくるはず、という考え方ですね。
その件については、過去記事で一つの例えとして、「家で TOEIC の問題集を使ってリスニングの問題を解く時に、先に解答編の英文スクリプトや日本語訳を読んでから取り組む人はいない。ドラマで英語を学ぶ時も、私は同じやり方をしているということ」などと語ったこともありましたが、つまりはそういうことで、「最初から字幕を見てしまう」=「答えをあらかじめ知った状態で見ている」→「わかったとしても、それが自分の実力かどうかわからない」、それではいつまで経っても自分の弱点がわからない、ということだと思うのです。

最初の段階が「字幕なし」というところは、私の学習法で大切な部分なので、最近、自身の学習法を掲載していただいた「THE21」や「クーリエ・ジャポン」の記事の中でも、そこは強く主張させていただきました。(掲載していただいた件については、以下の過去記事で触れています)

2011年08月10日の記事 THE21で紹介されました!
2011年09月24日の記事 クーリエ・ジャポンで紹介されました!

欧米の金融機関で金融のプロとして活躍されている林さんのような方が、「金メダル英語」をめざすための教材として『フレンズ』を挙げて下さったことは、『フレンズ』のブログを6年以上やってきた私としては、本当に嬉しいことでした。

林さんのこのご本は、「話す」こと、「スピーキング」に重点を置いて語られています。
スピーキング力を高める方法を語る場合、どうしても「とにかくネイティブと話せ、話す機会を増やせ」という方向に話が進んでしまいがちですが、この本では「通じる英語」という部分にポイントを置いて語られています。

タイトルの「銅メダル英語」をめざせ!というのは、「銅メダル英語」ができればそれで十分だから、それ以上は学ぶ必要はない、という意味ではありません。
まずは「銅メダル英語」から始めて、「しゃべれる」「通じる」という体験を重ねることで、さらなる英語力の飛躍も望める、という考え方なのですね。
「しゃべれない、話せない」と思っている人も、「発想を変える」ことで、結構話せて通じることに気づける、そのためのヒントを林さんはこの本で提示してくれています。
日本人はどうしても「話す」ということに億劫になってしまいますが、そういう人もこの本を読めば、「話す」ことはそれほど怖くない、と思えるようになる気がしました。
「話す」ことに一歩踏み出せないでいる方は是非、この本をご覧になっていただければと思います。


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posted by Rach at 15:17| Comment(4) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月10日

THE21「英語勉強法特集」レビュー

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Twitter 上で、PHP研究所『THE21』9月号「英語勉強法特集」のレビュアーを募集されていました。
「THE21」の Twitter はこちら。
PHP研究所「THE21」編集部 (the21ed) on Twitter
そのレビュアーに応募したところ、早速、見本誌を送っていただきました。ありがとうございます!
今日はその「英語勉強法特集」についてレビューを書かせていただきます。

「THE21」9月号の目次データはこちら。
THE21 雑誌 PHP研究所

表紙には、大きな文字で、
海外経験ゼロでも英語ができる人はどのように勉強したのか?
と書かれています。
その「海外経験ゼロでも」という部分がやはり、多くの日本人英語学習者の興味をひきつけるんだろうなぁ、と思いながら読みました。
私も「海外経験なしでも、英検1級、TOEIC満点(990点)取れました」というのをブログのキャッチフレーズとして使っているので、同じ状況で英語を身につけた方の方法には、非常に興味があります。

その「国内だけで英語をモノにした人」の勉強法、としては、p.27 に登場されている、有子山博美さんの「海外ドラマ&映画のDVDで学習派」に大いに共感を覚えました。
英語字幕を活用して「生の英語」を習得」と紹介されている部分も、私がこれまでやってきて、今もこのブログ上で行っている Rach流DVD英語学習法と同じスタンスだからですね。
今回のレビューでは、私の方法と一番近い有子山さんの勉強法を中心に書かせていただきますが、他の方の勉強法もそれぞれ説得力のあるものばかりです。
そこは実際に「THE21」を手に取って読んでいただければ、と思っています。

有子山さんは、留学しないで、英語の超★達人!―国内でネイティブ並みの英語力を身につける方法 という本を出版されています。
私と同じように「海外経験なし」で英語を身に付けた方として、ずっとその存在が気になっていました。
私も Twitter を始めるようになって、有子山さんとお話させていただけるようになったことは、Twitter を始めて良かったな、と思えた理由の一つです。
有子山さんの Twitter はこちら。
有子山博美(ROMY) (romyscafe) on Twitter

今回の「THE21」のレビューの件も、有子山さんの Twitter で、「THE21 のレビュアー募集」の tweet を RT されていたのを見て知ったわけですから、今、この記事を書いているのも、有子山さんと知り合えたから、なのですね。

TOEICの問題がゆっくり聴こえるように」ということも書いてありますが、それは本当にそうだと思います。
「生の英語」であるドラマや映画の方が、リスニングはずっとずっと難しいです。
私が TOEIC のリスニングで満点を取れたのも、それよりも聞き取りが難しいドラマの英語で聞き取る訓練をしていたからなのは間違いありません。

日本人が英語ができるようになりたい、と思う理由として、「映画やドラマを字幕なしで理解し、楽しめるようになりたい」を挙げる人も多いですよね。
ですから、実際に映画やドラマなどの生きた教材を使って学ぼうとしている人も多いはずです。
でも結局、全然わからない、難しい…と思ってやめてしまう方も多いですよね。
拙ブログの過去記事、普通に映画を見ているだけでは… (私が著書で訴えたかったこと その1) で書いたことがあるのですが、その作品をエンターテインメントとして、英語音声にして(悪く言えば)ただぼーっと見ているだけでは、そこから多くのことを学ぶことはできません。
大切なのは映画やドラマで触れた「生きた英語、生の英語」を、自分で辞書を調べるなりして、自分の中できっちり確認する、という作業を行うことです。
有子山さんもその記事の中で以下のように書かれています。
英語字幕で観ながら、知らない単語やフレーズが出てきたら一時停止をしてメモし、辞書で意味を必ず確認します。そのままにしておくと、永遠にわからないままなので

私のRach流DVD学習法も、「英語字幕を一時停止して意味を確認する」という部分は全く同じです。
私は専業主婦になってから、32歳で英語のやり直し学習を始めて、もうかれこれ10年弱、DVD学習法を続けているわけですが、その時からずっと「英語字幕を確認する」という作業は必ず行っています。

おそらく、DVDを使って英語を身に付けてこられた方は、多かれ少なかれ同じ作業を行っているはずです。
そういう確認作業なしに、ただ流れている音声を繰り返し聞いているだけでは、本当の深いニュアンスは理解できないし、ましてやそれを自分で使えるようには到底なりません。
音声を文字の形できちんと確認し、自分の中で消化し吸収していくことで、「海外で毎日生活している人と同じ」と言っても過言ではないくらいの多くのことが学べる、と今の私は思っています。
海外で生活していれば、もちろん日本にいるよりもずっと多くの英語を浴びることになります。
ですが、ただ「大量の英語を浴びる」だけではだめで、その英語を自分が使える言語として理解する作業が必ず必要になってくるわけですね。
例え毎日英語で生活していても、その英語を深く理解しようという意識を持たずにいれば、「何となくわかるレベル」にとどまってしまう気がします。
日本にいながらでも、その生きたセリフの意味を「言葉」としてより深く理解しようとすることで、浴びる量の少なさを十分カバーできるようになると思うのです。
昔の私は、自分に海外経験がないことで、海外経験の豊富な方に対して「とてもかなわない」と感じることもありました。
が、今ではそういう気持ちはほとんど感じなくなりました。
日本にいながらでも、日本語のドラマと同じような感覚で英語のセリフを楽しみ、英語のジョークに笑えるようになったからですね。
私がブログの宣伝文句に使っている、「英検1級、TOEIC満点」という肩書きは、これはあくまでも資格であって、それが私の英語力の全てを示しているわけではありません。
海外経験のない私が、アメリカのドラマのセリフを解説するというブログをもう5年間も続けてこられたのは、そういう「資格としての英語力」ではなく、「DVDで学ぶことで、私は英語がここまで理解できるようになった、英語のジョークに笑えるようになった」という「自分の中での実感」があったからです。
そういう自分の中にある自信は、何よりも自分を勇気付けてくれます。
これからもこのやり方でずっと英語に触れていけば、もっともっと英語力が伸びるはずだ、という希望を与えてくれるのです。

英語学習法には、人それぞれに合ったやり方、というのがあります。
ですから私は人に自分のやり方を押し付けるつもりはありません。
また、それぞれが求める英語力というのも異なるので、それに合わせた学習法を選ぶことも必要です。
まずは自分がどういう英語力をつけたいのか?をしっかり見極めることが大切ですね。
TOEIC で高得点を目指すことと、映画やドラマの英語を理解することとは、ベクトルがかなり異なります。
いろいろな目標がある中で、「映画やドラマの英語を理解できるようになりたい」というベクトルで英語を学ぼうとしている人は、やはり実際にDVDなどを使ってセリフから学ぶのが、一番スタンダードで、かつ一番の近道であるはずです。

私はビジネスパーソンではないので、英語を学ぶ必要性というのは「全く」と言っていいほどありません。
私はただ、「海外ドラマの英語を楽しみ、理解できるようになりたい」と思って、英語のやり直し学習を始めただけです。
と同時に、TOEIC で高得点を取ることも目標にしましたが、それは、英語学習において何らかの目に見える形での「ものさし」があった方が励みになるかな、と思ったからですね。

海外ドラマの英語を理解する、というのは、なかなかはっきりした形で結果が出るものではありませんから、その結果を数字として表してくれる TOEIC を一つの指標として使っていた、ということです。
私の場合はその両方を同時に行うことで、どちらかの結果に失望することなく、うまい具合にバランスを取りながら、ここまで英語学習が続けてこられたのだと思っています。

今回の特集の p.59 に「楽しみながら英語力が身につく教材」として、「超字幕」がオススメされています。
超字幕については、私も、「超字幕」先行体験記 というレビューを書かせていただきました。
超字幕ではいろんな作品が取り上げられているのですが、その数あるタイトルの中で、p.59 の写真で使われているのが「フレンズ」なんですねぇ〜。
こういうブログを書いている人間として、何だかとても嬉しかったです。

また、今回の9月号には、カリスマ英語講師の竹岡広信先生、安河内哲也先生の「分野別速習法」も載っています。
拙ブログでも、竹岡先生については、
ドラゴン桜のモデル、竹岡広信先生
安河内先生については、
安河内哲也先生の「できる人の勉強法」
という記事を書かせていただいたことがあります。
そういうカリスマ講師の先生方のアドバイスはやはり参考になりますよね。
これは直接、じっくり読んでいただければと思います。

今回の特集の p.11 に、
本特集に登場された方はみな、「英語がなければ、今日の自分はない」と口を揃えていた。
という言葉が書かれています。

今回の特集では、各界で活躍されている著名人の方々のインタビューも載っていますが、出版社から直接、見本誌を送っていただく形でそういう本のレビューを書くことができるようになった自分、ブロガーRach に対して、「英語がなければ、今日の自分はない」と私もはっきり言うことができます。

私の世界を大きく広げてくれた「英語」に対して私は心より感謝しています。
そしてこれからも英語を学び続けていきたいし、英語を「楽しく」学べる人がもっともっと増えて欲しいと思っています。
自分の学習法に不安を持っている人は、広く素直にいろんな方の意見を聞いて、その中から自分に合ったものを選んでいかれるといいですね。
いろんな人の意見から「いいとこどり」をするのもアリでしょう。
私はまさに「ええとこどり」するタイプですが、学習においてはそういう柔軟性も必要ですね。
英語学習についていろいろな不安を感じている方も多いと思いますが、今回のこの特集を読んだ多くの方が、「自分にあった英語勉強法」を見つけられますように…と心から願っています。

以上、自分の経験や過去記事と絡めて(絡めすぎ…?笑)、「THE21」の英語勉強法特集についてのレビューを書かせていただきました。
特集に登場された皆様、そして「THE21」の関係者の皆様、本当にありがとうございました。


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posted by Rach at 11:30| Comment(0) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月13日

「Twitterで英語をつぶやいてみる」を読んで

石原真弓先生の「Twitterで英語をつぶやいてみる」を読みました。

Twitterで英語をつぶやいてみる (生活人新書) (生活人新書 320)
Twitterで英語をつぶやいてみる (生活人新書) (生活人新書 320)

過去記事 「Twitter英語術」を読んで でご紹介した、晴山陽一さんとクリストファー・ベルトンさんのご共著、Twitter英語術 と合わせて、この2冊があれば、Twitter で英語を発信するための準備はバッチリ!だと言えます。

まず、真弓先生の Twitter はこちら。
石原 真弓 (mayumi_ishihara) on Twitter

真弓先生は、#twinglish というハッシュタグ(hashtag)を考案され、多くの英語学習者が、Twitter 上でそのハッシュタグを使い、英語で tweet しています。
私も英語で tweet する場合に、そのハッシュタグを何度も使わせていただきました。
そのハッシュタグを使うことで、また別の方との会話が広がるのです。

(参考までに私の Twitter も…笑)
南谷三世 (m_rach) on Twitter

この本では、本当に全く白紙の状態から、英語での tweet を始め、それをだんだん楽しんでいく過程を、順を追って丁寧に説明されています。

すぐに使える有用なフレーズも満載で、「はじめまして」「フォローありがとう」と言ったような基本的なフレーズから、自分の予定や決意を語ったり、感謝やお詫びの気持ちを表したりと、さまざまな文例が、たくさんのバリエーションと共に載っています。
そういう言葉をどんどん積極的に使っていくことで、「自分の言葉」になっていくのですね。

p.24 に「他の人から見られる可能性がある、という適度な緊張感もちょうどいいと思います」という真弓先生の言葉があるのですが、私もそれには大いに共感します。
やはり、言葉というのは、「相手に自分の考えや気持ちが伝わってナンボ」のものだと思うのですね。
だから、「誰かが読んでくれるかも」と思えることで、その読んでくれた人が理解できるように、その人にわかってもらえるようにと書こうとする…そういう気持ちが自分の英語力を上げてくれるのだと思います。

また、真弓先生は、多くの方に対して、非常に丁寧に返信を返して下さっています。
真弓先生からお返事をもらえると、またそれが英語での tweet を続ける励みにもなりますね。
(いつもありがとうございます、真弓先生!)

私はいつも自分のブログで、人気海外ドラマ「フレンズ」を使って、生きた英語をインプットしています。
「このセリフ、そっくりいただきぃ!」と思えるような洒落たセリフ、面白いセリフにもたくさん出会います。
そういうものは、実際に同じような状況で使えるようになって初めて「自分のもの」となるのですね。

やはりインプットは大事だと思うので、これからも続けていくつもりですが、Twitter を始めたことで、これからはそれを「実際に使ってみる」機会も少しずつ増やしていけたらな、と思っています。

このブログを始めてもうすぐ5年、ブログの投稿件数は、この記事で、1424件目となります。
それに比べて Twitter は、始めたのが9日前の5月4日、ツイート件数は何とまだ 67 (少なっ! しかも、日本語でのツイートもかなりある…笑)
そんな Twitter 初心者の私が、あーだこーだ言ってもいまいち説得力に欠けますが、でも、やっぱりこれだけは言えます。
怖がらずに、気負わずに、気軽に英語を発信しようとする気持ちが、自分の英語力を高める結果に繋がることは間違いない!と。

どうしても日本人は間違いを恐れてしまいがちですが、まずは一言、口からすっと出てくるようになることが大事ですね。
そうしてどんどん tweet していって、そして、Twitter 上で「生きた英語」にどんどん触れていって、「あぁ、英語ではこんな風に表現するんだぁー」ということに「気づき」、自分の英語をもっともっと自然なものに「修正」していく…そういうことの積み重ねが、自然な英語の使い手への道だと思っています。

私はインプットの方法として、海外ドラマを使った英語学習法をお薦めしていますが、いつも私が口癖のように言っていたのは、
Watching your favorite dramas over and over again makes your English better & more natural.
ということでした。

Twitter を始めて約1週間の私は今、こんな風にも言えます。
Tweeting in English and communicating with a lot of people on Twitter makes your English better & more natural.

まずは英語で発信してみること、そして Twitter 上で多くの人と交流することで、「相手にわかってもらえる英語」が使えるようになってくるはずだと信じています。

皆さんも是非、#twinglish のハッシュタグを使って、どんどん英語をつぶやいてみて下さい。
そして、相手の言うことが英語でわかる楽しさ、相手に英語でわかってもらえる喜びを是非感じて下さいね。

最後に真弓先生のお言葉をお借りして。
Keep enjoying #twinglish!


(Rach からのお願い)
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2010年05月04日

「Twitter英語術」を読んで

晴山陽一さんとクリストファー・ベルトンさんのご共著、「Twitter英語術」を読みました。

Twitter英語術 (じっぴコンパクト新書)
Twitter英語術 (じっぴコンパクト新書)

お二人のオフィシャルサイトはこちら。
晴山陽一さん オフィシャルサイト
クリストファー・ベルトンさん オフィシャルサイト

そしてお二人の Twitter はこちら。
晴山陽一 (Y. Hareyama) (y_hareyama) on Twitter
Christopher Belton (beltonwriter) on Twitter

今回は、晴山さん、ベルトンさん、ご両人のサインと手書きメッセージの入ったご本を送っていただきました! とっても光栄で嬉しいです。ありがとうございます!

さて、この本はタイトルの通り、今、話題の Twitter で英語を発信することについて書かれた本です。
これだけ話題になっているので、私も以前からかなり気にはなっていました。
が、なかなか始めるきっかけがなかったんですよね。
半年くらい後にでも、おもむろに始めよっかなー?とぼんやり考えていたのですが、せっかく晴山さんとベルトンさんがこのような興味深い本を書かれたので、私もこのタイミングで始めちゃおう!と決心しました。
…ってことで、私の Twitter はこちら。
南谷三世 (m_rach) on Twitter

まだ tweets は少ないですが、まぁこれからぼちぼちと(笑)、あせらずマイペースでやってみたいなと思っています。

「Twitter英語術」の p.8 の説明にあるように、「本書に登場する5人のキャラクターのアドレスは Twitter 上に現実に存在し、読者は各キャラクターのタイムラインを実際に読むことができる」という「仕掛け」があります。
中心人物は、山下啓太さんアンジェラ・クローフォードさん
ベルトンさんの Twitter には、@beltonwriter/list というリストがあります。
このリストでは「Twitter英語術」の5人のキャラクター全ての tweets をまとめて読むことができるようになっています。
「リストをフォロー」すれば、ご自分の Twitter のリストに加えることもできます。
興味のある方は是非、そのリストもご覧になって下さい。

この本の魅力は、そういう面白い仕掛けがある、ということはもちろん、本に載っているそれぞれの tweets が、自分が英語で tweet する際の、素晴らしい例文集にもなっている、ということです。
英語の tweets を書かれたのはベルトンさん。作家としても活躍されているベルトンさんですから、安心して参考にできますよね。(「安心して参考にできる」お手本があるかないか、は英文ライティングにとって、とても重要なことです。)
晴山さんがつけておられる翻訳と語句注もわかりやすいです。
また、Twitter で使われている英語の表現、用語、略語などの説明も豊富で、まずこの本を読んでみることで、実際に Twitter に英語で参加するための準備も整う、という感じですね。
英語をアウトプットする機会がないから、Twitter で英語で発信することに興味がある、という方も多いでしょう。
そういう方は是非、まずこの本を読んでいただいて、「Twitter でやり取りされている英語の雰囲気」を掴んでいただきたいと思います。

また、この本では、
「英語 Twitter のコツ」 (MINORI さんに聞く)
という column があります。
そこでは、MINORI さん がどのように Twitter で英語を発信してきたか、それによってどれほど世界が広がったか、ということについて丁寧に説明されています。
これから英語 Twitter を始めたいけど一抹の不安を感じている方にとっては、大変参考になるコラムだと思います。

最後になりますが、この本の中で、「フレンズ」についての言及が2箇所あります。
(前にも書きましたが、ベルトンさんも「フレンズ」のファンなのです。)
とても嬉しかったので紹介させて下さい。

p.59 If she is, "Hi, baby! How yoooooo doin'?" :-)
もし読んでいたら、「やあ、彼女! 元〜気?」 <連続ホームコメディ『フレンズ』のジョーイの物まねで>


p.160 I used to love sit-coms when I lived in America. My favorites were Seinfeld and Friends.
アメリカに住んでいた頃、僕はシットコムが好きだった。お気に入りは『となりのサインフェルド』と『フレンズ』だった。


"How you doin'?" は、フレンズ4-13その5 でも取り上げた、Joey's pick-up line 「ジョーイのナンパのセリフ」ですよね。
フレンズファンにはお馴染みのこのフレーズが登場しているのも嬉しいですし、そういう有名なフレーズをお遊びで気軽に使えたりするところも、Twitter の魅力だと言えそうです。

英語が上達するコツは、自分がいいな、面白いなと思ったフレーズをどんどん使ってみることでしょう。
140文字という文字数制限があるわけですから、1つの tweet は短くても構わない。その中で、自分が覚えたちょっとしたフレーズを混ぜてみることで、どんどん英語の使い方を覚えていける気がします。


So don't hesitate to make the first move!
Why don't you tweet in English with me?
I'm really looking forward to seeing you guys in Twitterland!
When I find you, you know what I'm going to say to you? Yes, "How you doin'?", of course!


(Rach からのお願い)
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2010年03月24日

「捨てる英語勉強法<リスニング編>」を読んで

井上大輔さんの「捨てる英語勉強法 <リスニング編> ネイティブ英語は海外ドラマで学ぼう」(三修社)を読みました。
そのご本で私の著書や私のこのブログのことをご紹介下さっている、ということで、三修社のご担当者の方が、私に本を送って下さいました。ありがとうございます!

アマゾンではこちら(↓)。
捨てる英語勉強法 <リスニング編> ネイティブ英語は海外ドラマで学ぼう
捨てる英語勉強法 <リスニング編> ネイティブ英語は海外ドラマで学ぼう

井上さんのご本の中で、拙著 シットコムで笑え! 楽しくきわめる英語学習法 については、「英語字幕を出す順番」の話の中で、3人の著者のうちの1人として、例に挙げて下さっています。
また、アメリカンジョークのお話の中で、「『フレンズ』のアメリカンジョークを解説したブログ」として、拙ブログの URL を紹介していただきました。
大変光栄で嬉しいです。ありがとうございます!

私個人の本やサイトを紹介して下さった以外にも、『フレンズ』というドラマのことが何度も何度も登場します。
そこも、『フレンズ』のセリフを解説したこういうブログを書いているブロガーとしては、とっても嬉しいところです。
井上さんのご本の p.115 に「海外ドラマリストアップ」としてドラマがいくつか紹介されていますが、その”1番目”に挙げられているのも『フレンズ』(!!)
井上さんによる解説には、「英語もわかりやすく、ドラマで英語を勉強したいと思っている人が最初に使うのにぴったり」とあります。
Totally! 「まったくその通り!」
そんな風に言っていただけると、フレンズに特化したブログを5年近く続けてきた甲斐もある、というものです。

p.95 にも、「海外ドラマを使って英語を勉強している人に人気の『フレンズ』の場合」という記述があります。
p.128 でも、『フレンズ』や『フルハウス』などのホームドラマをオススメされていて、
特殊な状況が舞台になっているドラマに比べ専門用語やスラングが少ない
日常用語が多いので、覚えた英語をそのまま普段の生活で使えるという利点
などがオススメの理由として挙げられています。

また、「知ってドラマを10倍楽しむ英語フレーズ」というコラムが各章の間に挿入されているのですが、そこに出てくるフレーズは、フレンズを使って学習している方にはお馴染みのものばかり。
受験英語時代には全く知らなかったフレーズ、でもフレンズで英語学習をするようになってからは何度も耳にしたフレーズが満載で、「あぁ、井上さんも、私と同じように海外ドラマで英語を学ばれたんだなぁ」ということがよく実感できます。

また、井上さんのご本を読んでいて共感できるなぁ、と思うのは、
p. 22 「資格試験の英語と話し言葉の英語は質的に異なります」という部分。
p. 23 資格試験で高得点も取って、かつネイティブの英語がわかるようになるためには、資格試験の英語とは別に、ナチュラルな英語を勉強する必要があるのです。

これについては全くその通りですね。
私も「TOEIC の点数を伸ばすにはどうすれば良いか?」と尋ねられたら、TOEIC という試験に特化した勉強をすべきだ、と答えます。

拙ブログでも、「TOEIC などの試験で高得点を取ることと、海外ドラマのセリフを理解することとは、ベクトルが違う」ということを自分でよく言っています。
シットコムを字幕なしで見てネイティブと同じように笑えるようになったのは、TOEIC で900点超えをしたからでも、満点を取れるようになったからでもないのです。
「海外ドラマを教材にして英語を学んできたから、海外ドラマの英語で笑えるようになった」というごく自然な流れなのですね。

p.86 では、「効率の良さを追求していると、詰め込み学習、単なる暗記になり、勉強がつまらなくなる」という話が書いてあります。
ではどうすればいいか? その答えとして井上さんは、

p.87 勉強を面白くするためには、意図的に寄り道をするムダの多い「詰まる」勉強法を行えばいいのです。そうすることで、英語学習が単なる暗記ではなく、ドラマを楽しみながら自然と身につけた英語を自分なりに整理していく知的冒険のプロセスに変わります。

「知的冒険」、いい言葉ですね。
私も、井上さんのおっしゃる「知的冒険のプロセス」を楽しんでいるつもりです。
私は元々、「いつまでに、TOEIC で何点取らないといけない!」というようなプレッシャーから英語を始めたわけではなく、ただ、「英語を理解したい、映画や海外ドラマを英語で普通に楽しめるようになりたい」という気持ちから始めただけでした。
ですから誰かに強制されなくても、「どうしてこの英語がこういう日本語になるんだろ?」と思っていろいろ調べたくなってしまうのですね。
私にとっては答えを見つける過程そのものが楽しい。だから、最終的に答えが見つからなくてもそれはあまり気にならないのです。
調べる過程で出会ったさまざまなことが自分の英語力を少しずつ高めてくれているのを身をもって感じているから、最終的に答えに到達できなくても、そこで不安になることはありません。

必要な知識だけを素早く身に付けることや、存在する答えに早く行きつくことだけを目標にするような風潮は日本ではいつまで経ってもなくならないようですが、私の中ではそういう考え方は、いつまでも「受験生の時のノリ」を引きずっているようで、あまりいい気持ちがしません。
大人になってから何かを学ぶ場合は、もっと学ぶプロセスを楽しめる気持ちを持って学んでいきたいと思うのですね。
私は本を読む時も、「本を読む」という行為そのものを楽しみたいので、速読などには全く興味がありません。
知識を素早く仕入れることが目標なのではなく、読書というひとときを楽しみながら、著者とじっくり対話したいと思うのです。
英語学習もそれと同じで、「使えるフレーズを短期間でできるだけたくさん覚える」という「暗記」には全く興味がありません。
ですから、私の英語学習には、「何かを暗記するための時間」というものがそもそも存在しません。
全く同じことを何度も繰り返すのは、私にとっては苦行なので、そういう行為は性に合わないのです。
私が提唱する「Rach流DVD学習法」では、「はしょる3段階」という、字幕や音声を切り換えながら3回見るという行為はありますが、それぞれの段階で得る情報が違うので、「全く同じ行為を繰り返す」のとは別物だ、という認識です。
必要だと思える段階をこなし、フレンズをシーズン1じっくり見てきたら、その中での頻出表現は自然に記憶に残っていくだろう、という学び方なのですね。

昨今のように、「就職・昇進のために英語の資格が必要」という風潮が強まれば強まるほど、それは受験生に与えられるプレッシャーと同じものになってしまい、プロセスを楽しむ余裕がなくなってしまう、英語という語学を学ぶ喜びそのものが失われてしまうようで、とても寂しい気がします。
自分の母国語以外の言葉で、他言語の人とコミュニケーションできるなんてとても素晴らしいことなのに、いつまでも「資格としての英語」という、受験英語のベクトルの延長上で英語が語られているようで、こんなことでは英語嫌いの日本人を増やすだけなのではないか、とも思えます。
現状では、「英語なんて話せなくてもいい、ただ、TOEIC の点数さえ上がれば」みたいなことを考えている人もたくさんいるのでは?と思えるほど、多くの人がその資格試験に翻弄されているような気がしますね。
「自分は英語学習を”楽しんでいる”余裕なんかない。ただ TOEIC の点数さえ上がってくれれば」と願っている方は、海外ドラマを使った英語学習は間違いなく「回り道」でしょう。

井上さんも、冒頭で以下のように書かれています。

p.12 「この本で紹介している方法は、短期間で結果が出るものではありません。
ドラマを使った勉強法は、楽しみながら勉強しているうちにだんだんと効果が現れるという、漢方的な勉強法です。
短期間での効率的な英語学習を目指す人にも、この本はお薦めできません。英語力を伸ばすプロセスを楽しみたいと考える人がこの本を読むようにしてください。

「漢方的」という表現は当たっているなぁ、と思います。

ずっと続く日本の「英語学習ブーム」のような流れの中で、いろいろな宣伝文句に踊らされずに学んで行こうとするならば、まずは、「どういう英語力をつけたいのか?」をはっきりさせておく必要があるでしょう。
「短期間で英語の資格を取りたい」のか、「海外ドラマや映画の英語が理解できるようになりたい」のかで、学習法は変わってきます。
受験勉強と同じで、資格試験が目標ならば、それに合った勉強をすべきです。
受験生の時も、マークシート試験しか受けない科目の場合は、記述問題の勉強をする必要などありませんでした。
それと同じことで、TOEIC なら、公式問題集や、TOEIC の傾向をよく研究してある問題集にたくさん取り組んで、問題を TOEIC のスピードに合わせてテンポ良く解いていくスキルを磨くのが、一番手っ取り早く確実な方法ですね。
そして、海外ドラマなどを理解したいというのであれば、実際に海外ドラマを見てみるしか方法はありません。
生きた英語であるセリフをたくさん浴びないことには、それを理解する感覚は身につかないからです。

自分が目指す英語力は何か?をまずはよく考えてから、人が示す学習法というものに取り組むようにしたいですね。
求めるものと違う方向性の学習法を選んでしまっては、時間とお金の無駄になってしまう恐れがあります。

井上さんは御著書で、入門編、初級編、中級編、上級編に分けて、海外ドラマを使って英語を学ぶ段階を説明して下さっています。
それは実際に、井上さんの本を読んでいただければ、と思います。

井上さんの本の帯にあるように、
映画やドラマの英語がちょっとわかったら、かっこよさそう!と思いつつも勉強には手をつけていない
というような方が、井上さんの「捨てる英語勉強法」を読んで、実際に海外ドラマを使った英語学習を始めて下されば嬉しいな、と思います。
そして、その中の何パーセントかの方が、私がイチオシしている「フレンズ」を選んで下されば、さらに嬉しいことだと思います。
少しでも多くの方が、「いやいや英語を学ばされている」のではなく、「自分から進んで英語を学ぶ」という楽しみに気づいて下さればいいな、と願っています。


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2009年07月13日

「英語らしい発音は、音読でこそ身につく。」を読んで

晴山陽一さんの最新刊、「英語らしい発音は、音読でこそ身につく。」がアスク出版さんより刊行されました。
アスク出版のご担当者の方が、私にその最新刊を送って下さいました。ありがとうございます!

アマゾンではこちら(↓)。
英語らしい発音は、音読でこそ身につく。
英語らしい発音は、音読でこそ身につく。

晴山陽一さんのオフィシャルサイトはこちら(↓)。
作家・英語教育研究家 晴山陽一オフィシャルサイト

今日はその晴山さんの御本を読ませていただいた感想について書いてみたいと思います。

1年前、拙ブログで、晴山さんの「英語ベストセラー本の研究」(幻冬舎)の書評記事を書きました。
晴山陽一氏の「英語ベストセラー本の研究」を読んで(その1)
その本の中で晴山さんは「音読」の効果と効用を強調されていました。
今回の「英語らしい発音は、音読でこそ身につく。」は、その「音読」学習法の実践編にあたります。

この本のまえがきにあたる部分のタイトルは、「英語は、発音よりリズム!
その中に、この本のテーマが書かれていました。

英語の発音は、個々の母音や子音の練習も大事だが、それ以上に、英語特有の強弱のリズムが重要だ!

まさにその通りですね。

晴山さんのサイトの ■コラム20■ 《英語らしい発音は、音読でこそ身につく。》序文 に、「日本人の英語が外国人には日本語にしか聞こえない」ことを笑いの種にしたジョークが載っています。
英語が日本語に聞こえてしまう最大の理由、それが「リズム」なのですね。

そういう日本人の弱点を克服するためのトレーニング本として、この本に載っている例文は、強く読む部分を太字で印刷してくれています。
例文を読む際に、強弱を意識しないではいられない仕組みになっている、ということです。

強弱をつけたリズムが大切、ということは、フレンズのような「生きた英語」のセリフを解釈している時に強く実感することです。
セリフの意味を捉えるのに、どこが強調されているか、が大きな意味を持つからですね。

I can do it. と、I can't do it. の聞き分けは、can か can't かを聞き取るのではなく、I can DO it. か、I CAN'T do it. かの違いです。
音そのものよりも、そういうリズムや強弱で英語を聞く訓練ができていないといけません。
いえむしろ、英語とはそういう言語であることをまずはちゃんと認識していないといけません。
リスニングというのは、個々の音を全て聞き漏らさないようにすることではなく、文全体を聞いた時に、強く発音された重要な「内容語」がポンポンポンと聞いた順番で頭に入ってくるかどうかで決まるような気がします。

日本人である我々も、英語を音として口から出す場合、リズムや強弱を強く意識しないといけない、ということです。
そのリズムや強弱は、やはり何かのお手本を聞くことで学ぶより他ないのですね。

カラオケで歌を歌う場合でも、必ずオリジナルの歌手の歌う歌が、頭の中にお手本として入っているはずです。
少しでもうまく歌おうと思えば、その歌手の歌いまわし、ブレスやビブラートを真似たりしますよね。
英語をうまく、ネイティブっぽく発音しようと思えば、それと同じことをするのは当然です。
なのに、それを真似する人があまりいないのは、もちろん恥ずかしいのもあるでしょうが、「かっこよく聞こえるかどうかだけの問題、かっこいい英語かそうでないかだけの問題」だと思っている人が多いから、のような気がします。
日本人の話す英語ですから、「ネイティブのようなかっこいい英語」でなくてもいい、ということで、ネイティブの発音を真似ることを最初から放棄している人が時々おられるようですが、ネイティブの話す英語の強弱やリズムを真似しないと、ネイティブには意味が取りにくい、それこそ日本語をしゃべっているように思われてしまう、という「実質的なマイナス点」があることを見逃している人が多いように思います。
意味が通じなければ、言葉を発している意味がありません。

私は元々、「帰国子女に間違われるような発音ができたら、超かっこいい!」みたいな非常にミーハーな気持ちで、32歳から英語のやり直しを始めた人間なので、ネイティブっぽい発音をすることに対してとても憧れを持っていました。
だから、誰かに言われなくても、ネイティブの発音を意識して真似るようにしていたし、ネイティブの発音の特徴を掴むように常に意識していました。
私自身は今でもあまり発音がうまくないのでえらそうなことはいえませんが、ネイティブの発音を意識して真似ることが大切だ、という考え方は間違っていなかったと思うのですね。
ミーハーな気持ちが、良い結果を生むこともあるわけです(笑)。
TOEIC のリスニングで満点を何度か取れたのも、そういう「リズムで聞く耳」ができているからだろう、と自分では思っています。

リスニングをする時は、ネイティブの吹き込んだものにやたらとこだわる人が多いですが、それはただ耳を慣らすだけのものではないのです。
自分が実際に発音練習をするための最高のお手本なのですね。
映画やドラマの英語がかっこいい!と思うのであれば、その俳優さんを真似て自分もそのセリフを言ってみなければ、もったいないです。


この本の例文は、晴山さんのご親友である英国人作家クリストファー・ベルトンさんが書き下ろされたものだそうです。
ベルトンさんのオフィシャルサイトはこちら(↓)。
Christopher Belton Official Web Site: 作家・翻訳家 クリストファー・ベルトン

CDに吹き込まれているネイティブのナレーションもとても美しいです。
男性と女性があるのもありがたいですね。
(やはり、自分の同性の人の方が真似しやすい、というのはあるでしょう。歌を歌うときもそうですが)

付属CDは、各英文が2回ずつ収録されています。
トレーニング用のCDには、例文の後に、我々が音読するための空白時間を設けてあるものが多いですが、このCDにはその空白時間はありません。
実際にCDに合わせて音読してみたのですが、英文を1回読んだ後、同じ長さの空白時間があるよりも、今回のCDのように、2回文章を繰り返してくれる方がいいな、と感じました。
「1回目−よく聞く、2回目−CDに合わせて音読」や「1回目も2回目もCDに合わせて音読」など、自分のレベルに合わせて練習内容を変えられるからです。
また、リズムの感覚を養うために、聞き流しをすることを考えても、空白の時間があるよりも、その分、ネイティブの英語をたくさん聞くことができる方がありがたいように思います。

英語を聞く時も読む時も、リズムを強く意識すること。
この本を通じて、英語における強弱のリズムの重要性を多くの人が認識して下さるようになることを祈ります。


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2009年06月20日

「超字幕」先行体験記

ソースネクストさんの「超字幕」というソフトの先行体験をさせていただきました。
「超字幕」の公式サイトはこちら(↓)。
超字幕.com

英語学習用に作られたソフトで、英語学習者として「便利だな〜」と思う機能がいろいろ搭載されていて、大変興味深かったです。

以下、先行体験させていただけることになった経緯を説明した後、このソフトを実際に使ってみた感想を書きたいと思います。
(長い記事になってしまいました。申し訳ありません。)

6月13日(土)の日経新聞朝刊「ビジネスダイジェスト」の記事で、この「超字幕」というソフトが発売されることを知り、面白そうだな、と興味を持っていました。
その数日後、以前にメールのやり取りをさせていただいたことのある、
超有名書評ブログ 俺と100冊の成功本 の聖幸さんから、「超字幕という英語学習用ソフトが出るそうですが、Rachさんなら興味があるのでは?」というメールをいただいたのです。
「興味あります!」とお返事したところ、「超字幕」ご担当の方に私のことを紹介して下さって、今回、このように「先行体験」させていただけることになった、ということです。(聖幸さま、そして「超字幕」ご担当者の方、ありがとうございます!)
その聖幸さんの書かれた「超字幕」の記事はこちら(↓)。
俺と100冊の成功本:「超字幕」を使ってみた:好きな映画がもっと好きになるよ

6月19日発売の第1弾、17タイトルの中から1つ好きなものを選ぶことができたので、私は「ゴースト ニューヨークの幻」を選ばせていただきました。
製品は USBメモリ版とダウンロード版があり、私は郵送していただいた USBメモリ版をインストールしました。

「超字幕」の便利な機能
このソフトには英語学習に特化したソフトとして、いろいろな「売り」があります。
超字幕.com にも、詳しい機能説明が書いてあります。

私が英語学習者として特にありがたいな、と思ったのは、

1. 「英語字幕+日本語字幕」の同時表示ができる
2. 「左右分割」(左に映画のシーン、右に字幕)表示をすると、セリフの前後の字幕をスクロールして見ることができる
3. 字幕をダブルクリックすると、直接そのシーンにジャンプしてセリフが再生できる
4. 「お気に入り字幕」の画面で、単語の検索ができる

という部分でしょうか。

まず、1. の、英語字幕と日本語字幕を同時に表示できる、というのは、「これまでありそうで、なかった」ものですね。
DVD の場合は、日、英どちらかの字幕を選択しなければなりませんので、同時表示は不可能でした。

実際に、英語字幕と日本語字幕を並べたものを見てみるとよくわかるのですが(公式サイトの「機能説明」では、フォレスト・ガンプの例を使って、その同時字幕がどんなものかを見せてくれています)、英語と日本語の字幕を並べることで、英語のセリフの意味を素早く直感的に理解できるように思います。
DVD だと、一つのセリフの両方の字幕を確認するためには、「英語字幕を見る→巻き戻す→日本語字幕に切り替える」という作業をしなければなりません。
実際問題として、一つ一つのセリフごとにそんなことをしていたら埒(らち)が明かないので、DVD の場合だと、ある程度の長さを見た後で、字幕を切り替えるしか方法はありません。
それが、「超字幕」の場合は、字幕としてすでに両方を表示してくれている。
こまめに巻き戻して字幕を切り替えなくても、1つのセリフごとに両方の字幕を確認できるのは、とてもありがたいです。

2. は、まるでネットスクリプト、あるいは印刷された脚本を読むような感覚で、英語字幕(+日本語字幕)をスクロールして読める、という機能です。
これまでは、映像とスクリプトは別物で、映像を見ながらスクリプトの該当箇所を探し、それと付き合わせる、という作業が必要でした。
それが、映像とスクリプトが完全にリンクしていて、今見ている映像のスクリプトがすぐ横に表示されているわけです。

そしてそこで、面白いなと思えるセリフに出会った時は、そのセリフをダブルクリックすると、そこからそのセリフの場面が始まるという仕組み、それが、3. です。
これは画期的ですね。

私のようなブログを書いている場合、あるエピソードのあるセリフを確認したいと思った時、ネットスクリプトなどでそのセリフを探すのは、検索機能を使えばそれほど時間はかかりません。
が、スクリプトのどの辺りに出てくるセリフかわかった後、DVD で該当シーンを探し出すのが、結構面倒くさいんですよ(笑)。
それが瞬時で出来るのはとても便利です。

映画やドラマで英語を学ぶ場合、CD のようにただ音声だけを聞く、本を読むようにスクリプトの文字だけを読む、のでは、映像のある題材を使って学んでいる意味がありません。
セリフを文字化したスクリプトを読みながら、「実際の場面でそのセリフが話されている様子を”聞く、見る”」ことがとても大切なのですね。
実際にそのセリフが使われている様子を見ることで初めて、そのセリフの使いどころや微妙なニュアンスがわかるのです。
そういう意味でも、スクリプトと映像が連動している、ということは、ほんとに便利だな、と思います。

4. は、気になる単語を検索したら、その単語が使われているセリフの一覧が表示できる、という機能です。「お気に入り字幕」の機能で、「検索文字を入力」の箇所に単語を入れ、「検索」ボタンを押すと、検索結果が瞬時に表示されます。
その結果もまた、実際の映像とリンクしていて、そのセリフを瞬時に音声と映像で確認することができます。

get で検索すると、日常会話で頻出する基本単語 get がどういう形で使われているかがわかります。
また、映画「ゴースト」は、口座(account)にまつわる話が多いので、account という単語を検索すれば、「口座番号、口座開設、口座解約」などの account を使った基本フレーズをまとめて確認することもできます。

また、この映画のキーワードとなる言葉が、劇中でどのように登場しているかもわかりますね。
(「ゴースト」の内容を知らない方にはネタバレになってしまいますが)
以前、YNさんのブログ Ten Thousand Leaves の記事、映画『ゴースト』 で、サムの ditto 「同じく」という言葉がキーワードになっていることを知りました。
ずっとそのセリフを確認したいと思っていたのですが、今回ようやくそのセリフを確認することができました。
サムがゴーストになったことを信じられないモリーでしたが、ditto という言葉で、サムがゴーストとして自分のすぐそばにいる、ということに気付く、とても重要な言葉です。
それがいくつかのシーンで使われているのを、一度にまとめて確認できる、というのが嬉しいですね。
ditto のニュアンスをより深く理解することができます。


上に挙げた4つの他にも、字幕の単語にマウスを当てると意味が表示される「ポップアップ辞書」機能もあります。
いちいち辞書を調べるのが面倒くさいという方も多いでしょうから(笑)、知らない単語が出てきた時にマウスを当てるだけで意味が表示されるというのは便利ですね。


「超字幕」と DVD との比較
「超字幕」というソフトは、映画まるまる1本入っているので、内容(コンテンツ)としては映画の DVD と同じです。
違いは「日本語音声(吹替)」が入っていないことでしょうか。
私は「日本語で言うとこういう感じ」というセリフのニュアンスを掴むために、DVD の「日本語字幕・日本語音声」の両方を利用していますが、「英語学習で日本語音声は使わない」という人も多いようなので、吹替が入っていないことを納得できていれば、それで問題ないと思います。

「超字幕」の「ご注意」に明記されていますが、
「本製品に表示される日本語訳の字幕は映画用日本語字幕のため演出として部分的に意訳・省略されています。また英語字幕は英語の音声と一致しない場合があります。」
ということはきちんと認識しておいた方がいいですね。
つまり、日本語字幕は、英語のセリフの直訳ではない箇所もある、ということ、そして、英語のセリフも一字一句もれなく拾ってあるのではなく、英語字幕では省略されている部分もある、ということです。
(これは、映画の DVD でも同じことが言えます。)

「意訳されている部分がある、直訳ではない部分がある」ということで、日本語字幕を英語学習に使うことを疑問視される方もおられるのですが、そのように日本語字幕で直訳できない部分、というのは、英語を解釈するのが非常に難しい部分なのです。
そういう部分は、「へぇ、こう訳してあるのか…」と思って、最初の段階ではあまり深入りしない方がいいかもしれません。
ネイティブが娯楽として見ている映画は「容赦のない英語教材」なので、ノンネイティブである日本人の我々が「すべてを完全に」理解するのはとても難しいのです。

日常会話で頻出する基本フレーズこそ、英語字幕と日本語字幕のズレが少ないものです。
まずはそういう一言フレーズを自分の中にたくさん蓄積していくことが大切なのですね。
Thank you. や Good morning. のように、いちいち日本語に訳さなくても直感的にそのニュアンスが理解できる言葉を増やしていくことが大事です。
そういう基本フレーズがある程度聞き取れるようになってきて初めて、「意訳」された難しいパートの本当のニュアンスを追求できるレベルになったと言えるのです。

私がいつも言っていることですが、「生きた英語」を学ぶのであれば、完璧主義はやめましょう。
「わからない」ことは、「今はわからないもの」として流すことが大切です。
一つの作品を見ながら、少しずつわかる、使えるフレーズを自分の中に溜めていく、ということですね。
まずは簡単なものから、ニュアンスの掴みやすいものからトライして行きましょう。
そういう蓄積がない間に、構造の複雑な長いセリフを理解することは不可能だからです。
逆に、受験英語の英文解釈のように、そういう複雑なセリフを解釈できたところで、簡単な一言フレーズが聞こえない間は、ネイティブとの会話もままなりません。

上にも書いたように、ソフトの中に入っている映画は、日本語音声が収録されていない点を除き、映画の DVD の中身と同じです。
ですから、「超字幕」というソフトで学んでみたいと思われた方は、「自分が DVD で持っていない作品」を選んだ方がお得かな、と思います。
税込 3,490円という金額は、
DVD と同じ「映画というコンテンツ」の対価+それを学習用に特化されたソフトの中で使えることの対価
の合計金額だということです。

映画という「映像と音声付のコンテンツ」を、「文字となったスクリプト」と連動で使えるソフトは、英語学習に効果的であることは間違いないです。
パソコンにインストールして、ソフトの便利な機能を駆使しながら、生きた英語にたくさん触れることができれば、そこから非常に多くのことを学ぶことができるはずです。
英語を学ぶには、とにかく本物の英語にたくさん触れることが大切なのですから。


7月3日(金)には、第2弾として、19タイトルが発売になります。
その中になんと、「フレンズ」が入っています!!
「映画で英語は上達する」がキャッチフレーズの「超字幕」のラインアップに、海外ドラマである「フレンズ」が入っているのは、こういうブログを書いている人間として、とても嬉しいです!
ちなみに、「フレンズ」の DVD は、基本的に1ディスクに4話収録されていますが、「超字幕」では1つのソフトに3話ずつが収録されていますので、その違いにはご注意下さい。


超字幕.com では、このソフトについてとても詳しく説明されているので、興味を持たれた方は、そちらも合わせてお読みになって下さいね。
「超字幕」のようなソフトが登場することで、映画やドラマを使って「生きた英語」を学ぶことの楽しさを、多くの方に知っていただけたらなと思います。


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2009年01月30日

「英会話ヒトリゴト学習法」を読んで

酒井穣さんの 英会話ヒトリゴト学習法 を読みました。
酒井さんは、 はじめての課長の教科書あたらしい戦略の教科書 などのベストセラー本を書いておられる方です。

拙ブログにコメントを下さった outrageous2007 さんのブログ、outrageous Ver 2.0あなたがアメリカ人になる方法 「ひとり言を云う」@ などの複数の記事で、この酒井さんの本を取り上げておられました。
タイトルを知った時から、気になる存在の本だったのですが、その記事を読んでさらに興味が湧いたので早速読んでみた、ということです。


私がまず興味をひかれたのは以下の部分。

「はじめに」
(p.4) 「英語ぐらいできないと、これからの国際社会では生きていけない」というロジックは、読者を「脅迫」することで、読者を英語の学習に向かわせようとする方法
(p.5) 脅迫のような外発的なモチベーションというのは、内発的なモチベーションと比べて長続きしない

私もそれには同感です。
私も 拙著 シットコムで笑え! 楽しくきわめる英語学習法 で、『苦行ではない「楽しみ」としての学習』という章を書いたのですが、誰かや何かの脅迫で学習を続けることは楽しくないだろうな、と思うのですね。

英語を使う職業に就いていない、英語を話すチャンスもない専業主婦の私には、「脅迫のような外発的なモチベーション」というのは全く存在しません。
私がこんなブログを3年半も続けて来たのは、ただ、英語を学ぶことが「楽しい」からに過ぎません。
ですから、(p.5) 「読者の内発的なモチベーションを刺激することに配慮して書かれている」酒井さんのこの本に大変好感を持ちました。

本のタイトルにもあるように、この本は「ヒトリゴト」で英会話力を伸ばす、という本ですが、私が特にいいなと思ったのは、以下の部分です。

(p.62) ヒトリゴト学習法(レベル1)
ステップ4. 自分の苦しい説明と、英英辞典の説明を比較する


ここで「英英辞典」が登場するのが、非常に秀逸だと思うのですね。
「英語を話せるようになるには、とにかく話さないと」ということで、自分なりに書いたり話したりしてみよう、とトライする人は多いかもしれません。
が、実際にヒトリゴトを言ったはいいけれど、それをネイティブに訂正・添削してもらうことができない場合はどうしたらいいのか?という部分で行き詰ってしまう人も多いように思います。
それを解決する素晴らしい方法が、英英辞典を参照してみることだ、ということですね。

英英辞典について、酒井さんは「とても洗練された英文で単語を説明」と表現されていますが、まさにその通りです。
私も英英辞典の説明に感動している人間の一人ですから。
英英辞典の語義説明は、本当に簡潔で美しく論理的で明瞭で…こんな風に英語が書けたらどんなに素晴らしいことかと思いながら、いつも英英を使っています。

私も拙著や拙ブログで、英英辞典についていろんなことを書きました。
英英辞典で補完する では、ドラマのセリフから受けたイメージ・感覚を、英英辞典の語義で論理的に固める、という作業が効果的である、ということを説明し、
英英辞典に切り替える時期 では、「英英を使わないと伸びない!」という恐怖心で自分を追い込むのではなく、「英英では何と説明してあるのか知りたい!」という欲求が生まれた時、自然に英英へのシフトが行われると思う、と書きました。

自分のヒトリゴトを英英辞典でチェックする、ということで思い出したことがあります。
出だしでつまずく 1級面接2回目 で、私が英検1級二次面接試験を受けた時(正確に言うと、受けて落ちた時…笑)の体験記を書いたのですが、その時のスピーチのトピックが、creativity (創造性)でした。
creativity という言葉の概念をきちんと英語で説明できず、これが英英辞典に書いてあるような語義をきちんと語れていれば、そこからもっと話が広げられただろうのに…と思った記憶があります。

英検二次面接試験を受ける頃に、「自分の苦しい説明と、英英辞典の説明を比較する」という、酒井さんの「英会話ヒトリゴト学習法」を実践していれば、きっと、この creativity のスピーチもうまく話すことが出来ていただろうと思います。
自分が失敗した部分なだけに、その効果の程がとてもよくわかるのです。


私はこのブログを始める前の TOEIC のスコアが 930点で、今は 955点です。
伸び悩んでいるような、あるいは統計の誤差に過ぎないような(笑)わずか 25点の上昇ですが、私はそういう TOEIC の点数の伸び以外に、自分の中にはっきりした英語力の向上を見ています。
中でも一番実感できるのが、「英英辞典を普通に使う」ことができるようになった、ということです。
わからない単語や表現に出会った時、セリフのニュアンスを突き詰めたいと思った時、一番頼りになるのが英英辞典です。
英英辞典を読んで、その意味がすっと頭に入ってくるのを確認した時、「私もあの頃[英語学習を始めた頃]に比べて、成長したなぁ。」としみじみ思います。
無人島に持っていく一冊は、ロングマン現代英英辞典と決めています。(私は英英ではロングマンが一番好きなので)
無人島で一人、英英辞典をめくって読んでいたら、語彙は豊富になり、さぞかし論理的な説明ができる人間になるだろう…と結構真剣に思っています。

英英と友達になれたら、後は自然に、どんどん英語を吸収していけるような気がします。
酒井さんの本を読んで、英英辞典に触れる英語学習者が増えることを心より祈っています。


p.107 からの「実践編レベル3 ヒトリゴトによるビジネス思考の訓練」では、英語を話すもう一人の自分(アルターエゴ)"Why?" "Because" のやり取りを繰り返す方法が詳しく説明されています。
その部分が、この本のキモなので、それは直接、酒井さんのご本をお読みになり、酒井さんのビジネス思考をトレースしていただければ、と思います。

酒井さんはビジネス書のベストセラーを出しておられる方なので、この本の端々に、やる気を出すためのヒントが散りばめられています。
読んだら元気がもらえる、よしもう一度英語を頑張ってみようと思える、前向きな本です。

酒井さんのブログ、NED-WLT を読んで驚いたのですが、酒井さんは8年間のオランダ生活を終え、4月末に日本に帰国されるそうです。
ますます日本でのご活躍の機会が増えそうですね。

酒井さんの本に関するお話は以上です。

以下、関連のある話を2つ書きます。


1つ目。勝間さんのサイン本、頂戴しました。

酒井穣さんは、印税寄付プログラム Chabo!(チャボ)の参加著者のお一人ですよね。
私が以前、感想文を書かせていただいた、勝間和代さんも Chabo! に参加されています。
以前の記事、「読書進化論」感想文入選! でお知らせしたように、「読書進化論」キャンペーンで、私の書いた記事が参加賞に選ばれたのですが、その参加賞の「私の名前入りの勝間さんサイン本」が、小学館さんより、昨日、拙宅に送られてきました。
さまざまなメディアにご登場され、超ご多忙な日々をお過ごしの勝間さんが、私のためにサインを書いて下さったと思うと、とてもありがたく嬉しいです。
勝間さま、小学館の小川さま、ありがとうございました。
ちょうど、今日、酒井さんの本について書く予定にしていて、タイムリーに勝間さんの本が届いたので、「Chabo! つながり」ということで、ご報告させていただきました。


2つ目。「マインドマップ的読書感想文」で smooth さんが、拙著を紹介して下さいました!

勝間さんの数々のベストセラー本でも紹介されている、人気書評ブロガー smooth さんのブログ、マインドマップ的読書感想文 の 1月28日(一昨日)の記事 【英語】「グーグル・ジャパンで働く11人の英語勉強法」 で、私のブログと本が紹介されています。
もちろん、記事のメインは「グーグル・ジャパンで働く11人の…」の方ですが(笑)、それでも、「外国のテレビドラマ」→「シットコム」→「シットコムと言えば」…の連想から、拙ブログと拙著を思い出して下さったことが、私は何よりも嬉しいです!
(よくぞ覚えていて下さった!という感動…じ〜ん)

以前にも、smooth さんの 2008年09月06日の記事、【起業】「新規事業がうまくいかない理由」坂本桂一:マインドマップ的読書感想文 の【編集後記】 で、拙著を紹介して下さいました。
私が smooth さんの記事にコメントを入れさせていただいた直後のことでした。
その時もとても嬉しかったのですが、その時はお礼を言いそびれてしまいました…すみません。
もうそれから随分と時が経った今、またこうして拙著のことを思い出して下さって、紹介していただけたこと、大変嬉しく光栄に思います。
拙著は、2008年3月発売だったので、最近はかなり順位が落ちてきていたのですが(わはは)、smooth さんが紹介して下さって以降、Amazon の順位も上がっています。

なお、さすがは smooth さん、私が今回ご紹介した酒井さんの本をすでに 2008年10月13日の記事で紹介されています。
その記事はこちら(↓)。
【英語の秋?】最近気になる英語本3冊:マインドマップ的読書感想文

おっ、話が脱線したように見えて、最後はちゃんと酒井さんの「英会話ヒトリゴト学習法」に戻ってきましたね(笑)。

smooth さん、拙ブログ&拙著をご紹介くださり、ありがとうございました!


最後になりましたが、酒井穣さま、勝間和代さま、そして smooth さまの、今後ますますのご活躍を、心よりお祈り申し上げます。


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2009年01月22日

「外国語学習の科学」を読んで

ピッツバーグ大学の白井恭弘先生が書かれた本、外国語学習の科学―第二言語習得論とは何か (岩波新書) を読みました。

日向清人先生の ビジネス英語雑記帳 の10月の記事、(上)なぜ英会話ができないのか−−会話特有のスキルを考える でも、日向先生がこの本を「強くお勧め」されていました。
日向先生がお勧めされる通り、とても興味深い本でした。

この本のポイントは「科学」の観点から、第二言語習得という行為を見ていることです。
私のように独学で英語を学び、自分なりの学習法を確立したつもりになっている(笑)人間にとっては、実証的研究に基づいた客観的、科学的な見方で言語習得についてじっくり考えることが必要だと思いました。

この本では、言語習得の重要なメカニズムとして、「インプット理解とアウトプットの必要性」を挙げておられます。

インプットは必ず必要な条件である、というのは、全くその通りだと思いますね。
拙著でも、「インプットなくしてアウトプットなし」という章を書いたぐらいで、私自身、インプットの必要性をいつも強く感じています。

アウトプットばかりに重点を置くとどうなるか?ということがこの本では書かれています。
まず、p.6 で、「転移」「言語転移」について説明があります。
学習者の母語の知識が第二言語に転移する」ということですね。
そして、p.16 で「スピーキング重視の問題点」として、
学習者の外国語能力がまだ不十分なうちに無理に話させると、結局学習者は母語に頼って、その母語の文法に適当に第二言語の語彙をくっつけて、変な外国語をしゃべる、という危険性があります。(中略)外国語の知識があまりないうちから、積極的に話すと、変な外国語が身についてしまう可能性があるのです。

これはよくわかりますね。
そういう「日本語の転移が起こった英文」を読んだ場合、日本人にはそれが理解できてしまうであろうことも、危険だなと思うことの一つです。
「アイ・アム・オレンジジュース!」と言ったら、さすがにそれはトンデモ英語だとわかる日本人は多いでしょうか。
日本人は「私はオレンジジュース(が欲しい)」という日本語を言うから、それをそのままそっくり英語に置き換えるとこうなる、という例ですよね。

白井先生の本では、「どう思いますか?」を英訳する場合、What do you think? の代わりに、間違って How do you think? と言ってしまう人が多い、という話を書いておられました。
私も受験生の時はこの辺りが結構あやふやで(笑)、日本語訳からではなく、英語を英語として見られるようになってから、どうして what なのか?というのがやっとわかった気がします。

その問いで求めているものは、I thik that... と語られるその that 節の部分、すなわち、think の目的語となる「名詞節」。
わからない名詞を尋ねているから、疑問代名詞の what を使う、ということですね。
これで、疑問副詞 how を使うと、わからない副詞について尋ねていることになり、「どのようにして」という方法や、「どんなふうで、どのように」という状態・様態を尋ねる文章になってしまう、ということです。

「どう思うか?、どのように思うか?」という日本語の「どう」が、実は「何と(思う)、何を(思う)」であることに気付かないと、「どう」という日本語に引っ張られて、「どう」に相当する英単語(how)を引っ張り出してきてしまう、ということですね。
やはりこれが典型的な「日本語の転移が起こった英文」ということになるのでしょう。

「ここはどこ?」は、"Where am I?" であって、"Where is here?" ではない、というのも、日本人が間違えやすいポイントですね。
「アイ・アム・オレンジジュース」みたいな間違いは、あちこちに存在する、ということです。


本ではインプットの大切さが訴えられていますが、「単語と文法を覚えて、それを組み合わせれば、正しい文がつくれる、というものではない」とも書いてあります。

p.115 母語話者は、どういう言い方がふつうだという情報を、子どものころから無数の文や表現を聞くことによって身につけるわけです。

「何がふつうか?」を知るには、「ふつう」である英文に大量に触れなければならない、ということです。
「ふつう」、文字としては柔らかいこの「ふつう」がどんなものであるかを知ることが、実は一筋縄ではいかないのですね。
私は「自然な英語」「生きた英語」などといつも呼んでいますが、そういうネイティブにとって違和感のない英語がどんなものかを知らない限りは、いくら知識として単語や文法を知っていても、その「組み合わせ方」がわからなくて、結果、不自然で妙な英文を作り上げてしまう、という結果を招くことになるのですね。

「アウトプットの必要性」については、実際にアウトプット、すなわちネイティブと直接話したりしなくても、「頭の中でリハーサルすること」で、同じ効果が生まれる、とのことです。
これもよくわかります。
いざ自分が文を組み立てようとすると、自分の思い通りに組み立てられない、ということがあります。
文を作ろうとして初めて、今まであやふやにしか理解していなかった文法事項や単語の組み合わせ(コロケーション)や冠詞や時制などに対して、より注意が向けられるようになる、アウトプットを想定していると、インプットの時の視点が変わる気がします。


第6章 効果的な外国語学習法 では、さまざまな学習法が紹介されていますが、その中で、私がこのブログでやっていることと方向性が同じかも?と思える部分がありました。
その部分をまとめさせていただくと、

p.165 理解度をあげるために、二カ国語放送などの場合、ビデオにとっておいて、まず外国語で聞き、次に日本語で聞き、最後にもう一度外国語で聞く。
リスニング教材は、スクリプトがあれば、聞き取れないところを文字で確認してから、もう一度聞く。
リスニングの教材をリーディングにも使うと、文法構造まできちんと処理する余裕ができる。


私が英語学習に使っているフレンズのDVDも、基本的には「リスニングの教材」なのでしょう。
私もセリフの内容を理解するために、つまり「理解度をあげるために」、日本語字幕・日本語音声を使います。
そして、その「音声としてのセリフ」を文字にしたスクリプトを元にして、その英文の構造、文法事項をじっくり見るように心がけています。
「日本語でいうとこういう意味になる」という和訳、すなわち内容理解だけではなく、英文そのものを見つめることで、「文法と語彙を両方処理」(←p.146 に記述あり)しながら、英語を習得しようと試みている、という感じでしょうか?…かっこ良く言うと…(笑)。

私がこのブログでやっていることは、まだまだ底が浅いです。
ただ、今回、白井先生の本を読ませていただいて、第二言語習得論から見て、外国語学習を科学的観点から捉えてみて、私の学習法の方向性は間違っていない、と思える部分が多々ありました。

どうしても我流になってしまう「個人で英語を学ぶ」という作業。
それができるだけ「外国語学習の科学」から外れないものであるようにと意識しながら、これからも学習を続けて行きたいと思います。


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2008年12月23日

ベルトンさんのメルマガ

先日、クリストファー・ベルトンさんの「英語は多読が一番!」を読んで という記事で、ベルトンさんのご本 英語は多読が一番! をご紹介しました。
そのベルトンさんはメルマガを発行されていて、そのメルマガ上で、拙著 シットコムで笑え! 楽しくきわめる英語学習法 の書評を書いて下さいました。(それも英語で!)

ベルトンさんのオフィシャルサイトはこちら(↓)。
Christopher Belton Official Web Site: 作家・翻訳家 クリストファー・ベルトン
ベルトンさんのメルマガについての情報はこちら(↓)。
まぐまぐ!:クリストファー・ベルトンの「英語の世界」(中級)

以下のリンクで、メルマガのバックナンバーが読めます。

2008/12/14 クリストファー・ベルトンの「英語の世界」 <第57号> では、私がこのブログで、ベルトンさんのご本の書評を書いたことについて触れて下さっています。
ベルトンさんのご家族が、フレンズのキャラの誰に似ているか、という話が面白いです。
ベルトンさんはイギリスご出身ですが、フレンズのDVDを全部揃えているほどの大ファンだそうです。

2008/12/21 クリストファー・ベルトンの「英語の世界」 <第58号> では、拙著に対して、素敵な書評を書いて下さいました。ありがとうございます!


ベルトンさんのメルマガは英語で書いてある部分が多いです。
そこが、日本人英語学習者にとっては、とても嬉しくありがたいですね。

英語のネイティブスピーカーの人が書いている英語日記はネット上でたくさん見つかります。
そういうものを読んで、自分のライティングの参考にする、ということも可能は可能なのですが、ただ、英語圏の人が読むことを想定して書いてあるものは、表現がかなり難しくなります。
難しい、というのは、単語が難解、ということではなくて、辞書には載っていないようなカジュアルな表現が頻繁に使われる、ということで、とても「手ごわい」のです。

例えば、方言の例で言うと、関西人ばかり集まっている中で交わされている関西弁は、多分、他の地域の人にはわかりにくいでしょう。
でも、関西以外の人が同席していると、アクセントやイントネーションはそのままでも、無意識にでも、単語や表現は出来るだけ他の地域の人にもわかるものを使おうと思うかなぁ、と。

そういう意味でも、日本人英語学習者が読むことを想定して書かれているベルトンさんの英語は、読みやすくわかりやすいのです。
日本人向けにリライト(rewrite)しているということはないと思いますが、「ネイティブのイギリス人ではない人が読んでいる」ということが意識の中にあるだけでも、文章というのは随分違ってくるような気がするのですね。
私も「日本語を勉強中のネイティブの方」にコメントの返事を書く時は、いつものラフな日本語よりも、もう少し丁寧にわかりやすく書こうと思いますし。

そして、ベルトンさんが書かれた文章は、ネイティブの方の文章ですから、当然「ナチュラルな英語」なわけです。
「ネイティブとしてナチュラルな英語」、ここが非常に重要なのです。

私も Karen という別名を使って、英語日記( Karen's blog supplemental )を(あくまで自分のライティング練習用に)書いていますが、Karen の英文は、「日本人はこーゆーところをよく間違うんだよね。」という「典型的な日本人英語」を研究するには良い素材(?)だと思いますが、同じように英語日記を書いておられる他の日本人英語学習者の方々の参考になるようなものでは決してありません。
謙遜ではなくて、やはり「日本語チックで、ナチュラルではない英語表現」が、そこかしこに出てきているだろうと思うんです。(自分では一生懸命書いてるつもりでも、そこは本当にわからない。逆に言うと、それがわかるくらいなら、そんな間違いはそもそもしないわけですし…笑)
ですから、英文ライティングに興味のある方は、ネイティブの方がわかりやすく書いた英文を参考にし、いろんな表現を「英借文」して、自分のフレーズにしていけばいいのだと思います。

また、ネイティブだから、という理由だけではなく、英国でも作家としてご活躍され、英国で出版された Crime Sans Frontieres が「ブッカー賞ノミネート作品」となった、ということですから、英語の文章の素晴らしさはお墨付きですね。
日本人の誰もが美しい日本語を書けるわけではないのと同じで、自分が英語を学ぶ際にも、素敵な英語を書く人の文章を参考にしたい、ということです。


今回、ベルトンさんのメルマガをご紹介したのは、私の本を英語で褒めて下さっているので、それを皆さんにも読んでいただきたい、という気持ちももちろんあるのですが、英語で書評を書く場合、どういった流れで書くべきかとか、褒め言葉にはどういうものが使われているかとか、そういう部分も大変参考になると思います。

興味のある方は、是非、ベルトンさんのメルマガを読んで下さいね。
私のこの日本語だらけのブログを読むよりも、ずっともっと勉強になること間違いなし!です。

クリストファー・ベルトンの「英語の世界」(中級) Backnumber (記事履歴) では、他にもいろいろなバックナンバーが読めます。
その中では特に、2008/10/26 クリストファー・ベルトンの「英語の世界」 <第50号> の「イギリスのジョーク」が私は好きですね。うふふ。

ベルトンさん、いろいろとありがとうございました!


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2008年12月13日

クリストファー・ベルトンさんの「英語は多読が一番!」を読んで

この12月に発売になったばかりのクリストファー・ベルトンさんの新刊、英語は多読が一番! (ちくまプリマー新書、筑摩書房。クリストファー・ベルトン[著]、渡辺順子[訳])を読みました。

イギリス人のクリストファー・ベルトンさんは、晴山陽一さん と長年のご友人だそうで、晴山さんからのメールの中に、ベルトンさんのお名前がよく登場します。
ベルトンさんのオフィシャルサイトはこちら(↓)。
Christopher Belton Official Web Site: 作家・翻訳家 クリストファー・ベルトン

その公式サイトを見ていただくとわかると思いますが、ベルトンさんはたくさんの英語関連の本を執筆されていて、「ハリー・ポッター」Vol.1が英語で楽しく読める本 の著者の方です。
この『「ハリー・ポッター」が英語で楽しく読める本』は、Vol.7 まで刊行されていますね。(「ハリー・ポッター」Vol.7が英語で楽しく読める本

ベルトンさんの「英語は多読が一番!」が近々出版されることは、少し前に晴山さんがメールで教えて下さいました。
「興味があるので是非読みます!」とお返事したところ、晴山さんがベルトンさんにそれをお伝え下さり、書店販売よりも先行して私が読めるように、と、その新刊を私に送って下さることになったのです。
そのようにご配慮下さったベルトンさん、晴山さん、そして本を送って下さった筑摩書房のご担当者の方にお礼申し上げます。ありがとうございました!

英語学習の方法として「多読」を勧めている人は多いですが、ただ「読め! 読め!」と言われても、「何を読んだらいいのか? どう読み進めていけばいいのか? わからない部分はどうしたらいいのか?」と途方に暮れてしまうことって多いですよね。
そういう経験のある方にとって、この本は素晴らしい「多読への入門書」になると思います。
そして、ある程度、英語に慣れてきた方にとっても、英語の本質、英語学習の本質に気付かせてくれるヒントが満載の本です。

以下、私のいつもの書評どおり(笑)、気になった点、そうそう!と思った点について、気付いた部分を挙げていきます。

序章 多読に向けての心の準備
では、「物語の本を読むこと」の意義を語っておられます。

p.8 英語を習得するためには、まだ解決していない事柄どうしを結びつけて何らかの結論を導きだすという作業が不可欠です。

この後、「人間の脳は、コンピューターと同じように、データベースとメインメモリ(主記憶装置)に分かれている」という話の説明があり、以下のように続きます。

物語はあなたのメインメモリを刺激してくれます。物語を読んでいると同じ単語、同じ表現、同じ構文にたびたび出会うので、物語に親しむにつれてあなたの脳は鍛えられ、ますます早い判断を下せるようになります。また、物語を読むときは常に頭のデータベースから必要な情報を探すことになり、同じ情報を何度も用いるうちに、その情報はあなたの頭のなかにしっかりと組みこまれるのです。

データベースとメインメモリの例えはとてもわかりやすいです。
データベースにデータを蓄積するだけではだめだ、というのは、英語学習に時間をかけて知識を蓄積しているのに、なかなかそれが英語力として開花しない、というのと通じる部分があると思います。

英語を時間をかけて学んでいるはず、たくさんの知識を覚えているはずなのに、それが実際に英語を扱う時に生きてこない、と感じるのは、その学んだことがデータベースとして保管されているだけで、その情報を使って何かを判断したり計算したりするような「刺激が足りない」ということでしょう。
物語を読み進めることで、「過去に得た情報を引っ張り出してきて、その情報と照らし合わせて判断する」という作業が行われる、そうしてメインメモリを作動させることで、英語を読むコツのようなものがつかめていく、ということだと思います。
私もこのブログで、「前のエピソードにもこういう表現(もしくは似た表現)がありました。」と度々書いていますが、それは、同じ表現や似た表現と何度も出会うことで、その正しいニュアンスが掴めてくる、と思っているからなのですね。


p.13 日本語をどうやって覚えたか?
(母国語である日本語を学ぶ時)みなさんは状況からすべてを学んだのです。つまり、自分の置かれた状況からことばの意味を想像し、次にもう一度そのことばが現れたときに、それまで推測していた意味を訂正したり確認したりすることによって、ことばの意味を把握したのです。


私もこの点については同感です。ベルトンさんは「テーブル」という言葉をどう覚えるかを例に挙げておられますが、そういう目に見えるものの名前だけではなく、心情を表すような言葉でさえ、子供は「状況」から学んでいるのですね。

拙著でも拙ブログでも、「状況」という言葉は頻出していますが、言葉を学ぶ際に「状況」は不可欠な要素なのです。
状況なしで言葉を覚えようとするのは無理があります。

「生きた英語」である「物語」を使って学ぶ際に、これは大切なことだよなぁ、と思ったこと。
p.16 英語を学ぶとき、自分の脳が知らせてくれることを受け入れることは非常に大切ですが、あとで自分の意見を訂正できる能力を保持することが、さらに大切なことです。
(中略)
英語の文は、すべてが基本5文型にあてはまるわけではありません。ですから、自分が教わった型にはてはまらない表現や文に出会うこともあるはずです。なぜなら英語は生きた言語であり、常に変化しているからです。
(中略)
みなさんには自分が本のなかで出会うものをそのまま受け入れ、それまで大切にしてきた情報のデータベースを、たとえそれが学校で習ったことと相容れなくても、積極的に更新していってほしいのです。


ドラマのセリフを学んでいる時にも全く同じことが言えます。
英語を学ぶ時、ノンネイティブの日本人にとって判断が難しいのは、「この英語はナチュラルな表現なのかどうか?」という部分だと思います。
私は「自然か不自然か」の判断は、「ネイティブがそういう表現を使うかどうか?」で決めます。
そして私が判断する材料は、「ドラマのセリフで聞いたことがあるかどうか?」なのですね。

学校で習ってきたことや文法書に書いてある内容と違っていた、という理由で、その「生きた英語表現」を切り捨てるようなことは絶対にしてはいけない、ということです。
生きた英語のいろんなバリエーションを覚えることが、自分の語彙や表現を増やしていくことになるのですから。

フレンズでの一例を出してみます。
フレンズのジョーイが女の子をナンパする時のセリフに、"How you doin'?" というのがあります。
フレンズ4-13 で初めて登場するのですが、それに関する話を、フレンズ3-1その28 でも少し書きました。

挨拶の決まり文句、"How are you?" の変形バージョンのような感じで、現在進行形になっている形ですが、文法的に言うと、be動詞の are が必要になるはずです。
これが中学校の英語のテストなら、"How are you doing?" と書かないとバツにされてしまうところですが、ジョーイは実際に are を発音していませんし、ネットスクリプトや英語字幕でも、are は書かれていません。
この be動詞のない "How you doin'?" という言い方が、「ネイティブっぽい言い回し」なのですね。
それを、「be動詞がないから、こんな表現おかしい、こんな中途半端な表現ばっかり出てくるドラマは、やっぱり英語学習には使えない」と言ってしまっては本末転倒です。
"How are you doing?" になったところで、are は微かにしか発音されません。
are は情報としてはあまり意味のない言葉で、ただ、現在進行形を作る、という文法上の役目を果たしているに過ぎません。
だから、実際に発音される時も、そこにアクセントは来ないし、場合によっては省略も可、だということです。
それが「生きた英語を学ぶ」ということですね。
省略されているのが「いかにもそれっぽい」と思って、逆に私は嬉しくなってしまうのですが。

ドラマの会話はブロークンだから役に立たない、と思っている人は結構いるように思うのですが、日本人が作るブロークンな英語と、ネイティブが話す「わかりきったことは省略する英語」とは、全然質が違います。
ずっと英語で生きてきたネイティブが、「はしょっても構わない、はしょっても意味が通じるから省略している」わけですから、その「省略のされ方」で、逆にどこは省略できないか、どこははずせないか、というのがわかるのです。

私はドラマのセリフを例に挙げましたが、当然、物語のセリフにも同じことが言えます。
物語を多読することで、生きた英語表現を学ぶことの楽しみも、きっとそこにあります。


第2章 英語の本を読むためのアドバイス
会話の前後に使われている動詞に注目
(p.85)では、「said 代用語」についての解説があります。
「said 代用語」というのはベルトンさんの造語で、「会話の直前または直後に使われている動詞」で、「だれかが何かを言ったことを示す動詞 said の代わりに使われる動詞」のことです。
p.88 から、「said 代用語」リストとして、140 もの said 代用語を挙げて下さっています。
これをただ、単語カードを使って丸暗記してもきっと意味はないでしょう。
物語の筋を追いながら、登場人物の状況や心情を推し量りながら、それぞれの said 代用語に出会うことで、その言葉のニュアンスがつかめるようになってくるのだと思います。
日本語に訳すとあまり違いの出ない言葉の使い分けを覚えることはとても難しい、だからこそ、そういうものは、物語の状況を掴みながら覚えていくべきなのですね。


第3章 本の選び方 では、本を5つのレベルに分けて紹介して下さっています。
ここでポイントとなるのは、「語彙ではなく、実際に読むときの難しさに基づく分類」である、ということ。
その「実際に読むときの難しさ」を示す指標として、レベル1から5まで例文が載っているのですが、「例文はどれも基本的に同じ設定、同じ内容になっています。」というところが秀逸です。
晴山さんもこの部分を「同じパッセージを5つのレベルで書き分けてみせるという名人芸」とおっしゃっていましたが、まさにその通りだと思いました。
作家としても活躍されているネイティブスピーカーのベルトンさんだからこそできることだと私も思いました。


第4章 おすすめの本一覧
p.137 英語で本を読む楽しみのひとつは、原作者がネイティブスピーカーに向けて書いたそのままの語で読むことではないでしょうか。
p.138 同じ作家による本をシリーズで読むことは、学習にとって非常に有効です。シリーズ物には同じ登場人物、同じ設定が用いられ、その作家独自の文体を反映した「said 代用語」、形容詞、副詞が頻繁に登場するはずですから、全体的な理解のスピードが上がるにちがいありません。


私がDVDの英語のセリフを英語のまま理解しようとしているのも、「ネイティブが楽しんでいるものをそのまま見て、私も楽しみたい」という思いからです。
「同じ作家による本をシリーズで読む」効果も、私はよくわかります。
ドラマの場合、いろんなジャンルのドラマを見るのももちろん有効だと思うのですが、私がひたすら「フレンズ」に取り組んでいるのは、フレンズというシリーズをずっと見続けることで、ベルトンさんのおっしゃるようなシリーズ物を読むことによる効用と同じ効果を期待できる、ということですね。


以上、いつもの書評どおり超長くなりましたが(笑)、ネイティブの方の書かれた本ということで、本当に様々な気付き、発見がありました。
ベルトンさん、素晴らしい本をありがとうございました!

レベル別に具体的なおすすめの本も挙げられていますので、とても参考になります。
読者の皆様も、ベルトンさんの「英語は多読が一番!」を是非お読みになって、それから、いろんな英語の本に挑戦してみて下さいね!


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2008年11月25日

「英語にもっと強くなる本」を読んで

青春出版社から、この9月に発売になった、晴山陽一さんの「英語にもっと強くなる本」を読みました。
アマゾンではこちら(↓)。
英語にもっと強くなる本 (青春新書INTELLIGENCE (PI-212))

本の帯に
英語上達のコツは、「英語特有のクセ」を知ることです!
と書いてあります。
私もその点には全く同感です。
そして、この本では、そういう「英語特有のクセ」、つまり、日本語とは大きく異なっている部分を、日本語と対比する形で紹介しています。

英語という外国語を学ぶ場合に、単語や細かい文法事項、用法など、知識を積み上げていかなければいけない部分は確かにありますが、そもそも「英語とはどういう言語か?」「日本語と根本的にどこが違うのか?」ということが掴めないと、実際に英語を使えるようにはなりません。

英語の試験対策として、問題集や参考書をたくさんこなしているけれど、それが実際に自分が英語を書く、話す時に生きてこない気がする、と思う方は多いかな、と思います。
そういう方こそ、こういう「英語特有のクセ」があることを理解し、「英語の本質」というものを見極めた上で、そういう知識を活用していくようにしていったらよいのでは?と思いました。

日本語とは異なる英語のクセがたくさん挙げられている中で、いくつか典型的なものを取り上げたいと思います。

p.20 物事を動かす主体としての「人間」をできる限り表に出そうとするのが、英語的発想の特徴である。(中略) これに対し、日本語は、主体としての「人間」を隠そう隠そうとする。物事があたかもひとりでに動いているような言い方を好む。「人間中心主義」に対し、「ことがら中心主義」とでも言ったらよいだろうか。
p.29 (無生物主語を例に挙げて) 「物」であれ「人」であれ《行為の主体を重んじる態度》


p.21 では、日本人が英訳をよく間違える「ここはどこ?」が例として挙げられています。
日本人はその日本語を直訳して "Where is here?" などと言ってしまいがちですが、正しい英語は "Where am I?" になります。
これも「ここはどこ?」という日本語では、ここにいるべき「私」という人間が、言葉の中では隠れてしまっているのですね。

第3章 すべての英文の背後には "I" が潜んでいる
p.43 日本語では強調される場合以外は「私」や「あなた」を言葉に出すことは稀である。これに対し、英語の会話では「 I と you 」を使わずにコミュニケーションをとることは不可能に近い。
p.50 英会話とは、中身が何であれ、結局は「 I と you の間に成立するドラマ」なのだ。そのことを、英語の場合は、発言の1つ1つで確かめ合っていると言ってもいい。


p.54 では、英語と日本語の違いを際立たせるため、英語にある I と you を全て「私」「あなた」と訳出した日本語を紹介しています。
これを読むと、「あぁ、確かに日本語では、いちいち、”私”や”あなた”が入ってくると、違和感がある」ということに気づくでしょう。

私もこのブログでフレンズのセリフを訳している時に、そこが英語と日本語の大きな違いの一つだ、ということに気づきました。
何か自分の意見を言う時に、英語では、I think とか、I guess とかが最初につくことが多いですが、それをいちいち、「…と思う」「…と推測する」と日本語の文の最後できっちり訳出してしまうと、日本語として変な感じがしてしまいます。
I think that... のニュアンスをどうしても出したい場合は、あえて訳すならば、I think that... 「僕が思うに、…」みたいになるでしょうが、それも、なんとなく「とってつけたような感じ」も否めません。

これと関係する話が、マーク・ピーターセンさんの 続・日本人の英語 (岩波新書) にも出てきます。
「続・日本人の英語」からの引用部分は、緑色で書きます。

p.121 隠れた意志
「マークも行けば?」
「ええ? 僕も行くんですか?」
英語なら、同じことを
You mean you want me to go, too? (つまり、僕にも行ってほしいってわけ?)
Are you saying I should go, too? (僕も行った方がいいと言うんですか?)
などのように表現し、たいていの場合、人の意志や判断(すなわち、人の「つもり」)を明らかにしようとする。
(中略)
英語では、決して
What? Am I going, too?
あるいは、
What? Will I go, too?
とは言わない。なのに、(日本語の)「僕も行くんですか」を聞くと、単純に "I'm going, too?" や "I'll go, too?" のような英語しか浮かんでこないのである。
(中略)
「僕も行くんですか」という日本語のどこを捜しても、相手の「つもり」は見つからない。いわば、意志が「隠れている」のである。
(中略)
「つもり」をはっきりさせない「美学」は日本語の一部である。


英語を日本語に訳す場合に、I think などといちいち訳さないようにする、というのは簡単な話です。
が、日本語で省略されてしまっているそういう「話者の”つもり”」を、英語を使う時には、隠さずきちんと示さなければならない、という部分が、日本人にとっては盲点なのですね。

ピーターセンさんが訳されたように、You mean... や、Are you saying... で文章を始める、という感覚を、日本人が英語を作る場合にも持たなくてはいけません。
日本語は「…だろ?」「…だよね。」「…だったっけ?」「…じゃないかなぁ。」「…だってば。」みたいに、バリエーションに富んだ語尾変化で、文の最終的なニュアンス、つまりは「話者の”つもり”」を出そうとします。
そこにはいったいどういう「つもり」が隠されているのか、ということを、きちんと英語に訳出しなければ、英語圏の人に話が通じない、ということになるわけです。

第7章 英語動詞の”腕力”
p.125 英語は”変化”を”行為”として表そうとする!


「英語にもっと強くなる本」の p.126 では、SVOの第3文型の例文を挙げて、英語動詞の”腕力”について説明されています。
Steam drives machinery. 蒸気は機械を動かす
Wires conduct electricity. 針金は電気を伝える
これらの文における英語動詞の”腕力”の強さを表すためには、俗な言い方になるが「〜しちゃう」という言葉を補って訳すしかないように思う。たとえば、「蒸気は機械を動かしちゃう」とか「針金は電気を伝えちゃう」といった訳し方だ。
これに対し、日本語はむしろ自動詞的な表現を好むように思う。すなわち、
「機械は蒸気で動く」
「電気は針金を通して伝わる」
といった表現法だ。これでは、主体としての蒸気や針金の”頑張り”は感じられなくなるのである。


「頑張り」という言葉がなるほどなぁ、と思うのですが、何が動かすのか、何が伝えるのか、という、主体が誰・何であるか、という部分を、英語は明確にしようとしますね。
また拙著の話になって恐縮ですが(笑)、拙著 シットコムで笑え! 楽しくきわめる英語学習法 の p.35 で、日本語とはまったく異なる「英語のスピリット」のような部分 について触れています。
そこでは、exciting と excited 、annoying と annoyed の違いを説明しているのですが、
他動詞では「何が何に対して作用しているのか」という力の向きが非常に重要なのです。
と私は書いています。
英語ではそういう「腕力のある他動詞」を使うことで、SがOに対して、Vという行為を行っている、ということが明確になるのですね。
英語は「人間中心主義」、日本語は「ことがら中心主義」という晴山さんのお言葉通り、物事を動かす主体としての「人間」(または物も可)をはっきりと示すのが英語の特徴だ、ということになるのですね。

第10章 英語は流れ、日本語は落ちていく!
p.175 日本語は本来「縦書き」の世界だ。つまり重力に従って、下に向かって落ちていく世界である。これに対し、英語は「横書き」の世界で、これは重力に逆らって、横方向に流れていく世界だ。
p.177 英語が横に流れるためには、重力ではなく初期動力(イニシャル・インパルス)が必要となる。それこそ「S+V」というすべての英文が装備している《バネ仕掛け》の正体だったのである。
p.180 「上下の言語」と「左右の言語」
重力に従って下に落ちていく日本語では、「被修飾語」は常にいちばん下ですべての修飾語句を受け止めなくてはならない。これに対し、横に流れる英語では、修飾語の問題は「上下」ではなく「左右」の配置の違いの問題なのだ。軽い修飾語は先行して左に、重い修飾語は後ろに回って右に、というわけである。


晴山さんがおっしゃるように、日本語は「いちばん下ですべての修飾語句を受け止める」という性質がありますね。
今のように横書きが増えている現代においても、「下(あるいは最後)で受け止める」という日本語の基本的構造は変わっていません。
それで、日本語にない関係代名詞を使った文章を日本語らしい文章に直そうとすると、「訳し上げ、後ろから前に訳す」ことが必要になってきたりするわけです。
でも、英語を英語のまま読む場合、「左から右へ流れる」という英文の性質を考えると、そういう「訳し上げ」は非常に不自然な読み方であることがわかりますね。
日本語は「下で受け止める」傾向にあり、修飾語だけではなく、メインの動詞も一番最後に持ってきて、文を締める、という傾向にもあります。
その日本語の感覚を、つまり「縦書き・上下」の感覚を、英語を読む・聞く時に持ち込もうとするから、英語をあの語順ですんなり理解することができなくなるのですね。
英語は左から右へ流れるものだ、ということは、わかりきった事実のようでいて、左から右へという流れは日本語と異なる感覚である、ということをよく認識すべきなのだろうと思います。

p.181 (日本語は「上下の言語」、英語は「左右の言語」という)このような発見をできるのも、やはり「日本語原文とその英訳」をセットにして学習する時である。だから、私は日本語という「補助輪」を付けて英語を考えることに、大きな価値を認めている。どうせ英語を学ぶなら、表層的な翻訳ではなく、このような深いところでの両言語の特質の違いにまで注意を向けたいものだ。

英語と日本語を見比べてみてわかること、というのは確かにあるはずです。
私も、フレンズのセリフに自分なりの日本語訳を付けるという行為を通して、「日本語ではこんな風に言わないなぁ」という「英語らしい表現」にたくさん気づくことができました。
英語を日本語に訳す、ということは英単語を日本語の訳語に置き換えることではないのです。
その英語をイメージし、ニュアンスをつかみ、それを日本語にするとこんな感じ、と訳してみて、それで改めて二者を比較する…そこで、日本語では、I や you をいちいち言わないこと、などを発見するのですね。

私は英語を学んでみて、you という単語は何て便利なんだろう、と思いました。
相手が目上でも使えますよね。
逆に日本語では「あなた」という言葉を使う機会があまりありません。
コメントのやり取りをしている時にいつも思うのですが、英語風に「あなたが言うように」と書いてしまうと、ものすごく傲慢な感じがしてしまいます。
日本語では、相手のことを「あなた」と呼べる間柄は限られているように思います。
それで「誰々さんがおっしゃるように」という書き方にならざるを得ません。
(相手に対して敬意を表したい場合は、このように敬語を使うことにもなります。)
それをただ、you で済ますことができる英語はラクだ…というか、それだけ、英語では you が頻出し、日本語ではそれだけ「あなた」という言葉を使わずに話が進む、ということでもあるのですね。

「日本語だったらこう表現する」と比較することで、普段日本語を使う際には意識しない部分を、英語を使う時には意識していかなければいけない、ということに気づくのです。

英語を習得するためには、単語・文法…といろいろ必要なことがあるでしょう。
でも、一番大切なのは、こういう「英語独特のクセ」を理解した上で、実際に生きた英語に当たり、「これもそうだ、あれもそうだ」と英語独特の感覚、英語的発想を自分のものにしていく、ということです。

文法の穴埋め問題は得意だけど、英語がとっさに口から出てこない、という場合は、まず、「英語とはこういうものだ!」という大きな部分での理解から始めてみてはいかかでしょうか?
文法の穴埋め問題のような、「ここは、to 不定詞か、-ing か?」というような細かい用法は、ざっとした文章が書けた上で、より正確な文章にするために使うものに過ぎません。
話す、書く場合に必要なことは、「まず出だしを何で始めたらいいか?」、つまりは「基本的な文章の構造をどうしたらいいか?」という大きな部分です。

私がこれまで英語に触れてきて、漠然と感じていたことを、この本で晴山さんがうまくまとめて下さっていると感じました。
とても面白い本でした。
英語と日本語の違いから、英語特有のクセを知りたいという方、是非、晴山さんの「英語にもっと強くなる本」を読んでみて下さい。


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2008年11月14日

「捨てる英語、拾う英語」を読んで

井上大輔さんの「捨てる英語、拾う英語」を読みました。
アマゾンではこちら(↓)。
捨てる英語、拾う英語

まず、この本を読ませていただいたきっかけについて書き、その後、本の感想を書かせていただきたいと思います。

実は、この井上さんのご本に、私の著書、シットコムで笑え! 楽しくきわめる英語学習法 の名前が登場しているのです。
それも、本文中と巻末に2回も!

一つ目は、「第7章 リスニングの勉強方法」の p.139 に、
DVDを使ったリスニングの勉強法が知りたい人は、『シットコムで笑え!』(エヌティティ出版)も参考になります。
と書いて下さっています。

そして、巻末の 厳選!「捨てる英語、拾う英語」おすすめ参考書 では、本のフルタイトルと著者名もはっきり書いて下さっています。

他の方が書かれた本の中で、拙著をおすすめ参考書として挙げていただけるなんて、本当に光栄です。
井上さん、ありがとうございます!!

井上さんは、ALC Blog で、カメハメハ日記 というブログを書いておられます。
11月11日の記事 では、拙著のことを書いて下さっています。重ね重ねありがとうございます。

10月18日の記事 では、明日香出版社の著者大会で、晴山陽一さんにお会いになったお話が書いてあります。
井上さんとお話をされて、井上さんが著書を出されていることを知った晴山さんは、早速アマゾンで井上さんの「捨てる英語、拾う英語」を購入されたそうです。
晴山さんのご本 12日間で完全マスター 速習英単語1200 も、巻末におすすめ参考書として挙げられているのですが、私の本の名前も出ていることに晴山さんが気付き、それを私にメールで教えて下さったんですね。
晴山さんからは「南谷さんの著書がしっかり浸透してきている証拠だと思い、うれしくなりました。」とも言っていただけました。
そのお話を聞いて、私も早速アマゾンで購入し、こうして読ませていただいた、ということです。

井上さんの本に載せていただけたこと、それを晴山さんが教えて下さったこと、私にとっては、とても幸せなニュースでした。

ちなみに、今回ご本を読んだ後、井上さんのブログに初コメントを入れ、ご挨拶させていただいたのですが、それまでは、井上さんとブログ上でお話させていただいたことはありませんでした。
でも、井上大輔さんのお名前とそのブログは以前から存じ上げていました。
日向清人先生の ビジネス英語雑記帳 の 2008年02月11日の記事 で、井上さんの「カメハメハ日記」が紹介されていて、「TOEIC のスコアが示しているのは TOEIC 力である」などの井上さんのお言葉が載っていたのですね。
「そうそう、まさにあれは、”TOEIC 力”だわぁ〜」と思った私は、井上さんのブログも読ませていただき、そのことが強く頭に残っていたのです。
井上さんのご本にも、p.192 に「TOEIC で測定されるのは TOEIC 力」という章があります。
英語力と TOEIC 力は必ずしも一致しない、ということを説明した上で、では、効率的に TOEIC の点数を上げるにはどうしたらよいか?ということを述べておられます。

ではここから、本を読んで感じたことを、自分の体験と絡めて綴ってみたいと思います。
拙著を紹介して下さっているということで、とても嬉しい気持ちで読んだこともあるのですが、英語を学んできた者として、「TOEIC 力」のお話も含め、共感できる部分が数多くありました。
井上さんの本から引用した部分は、青色で書かせていただきます。

「はじめに」で、この本のメインテーマが書かれています。
それは、「自分にとって必要なところを押さえて、後はあきらめよう」ということです。
そんな風に、いい意味での「見切り」を行なう ことはとても大切なことですよね。
それを「捨てる」というインパクトのある言葉で表現されているのが、心に残りました。

p.4 同じ低レベルな英語でも発展性や広がりに乏しい無勝手流のものと、低レベルながらも将来的に発展していく可能性を持った折り目正しいものの二つに分けられます。

そういう、折り目正しいレベルの低い英語を身につけるための方法を説明しようとして書かれたのがこの本だ、ということです。

それぞれの章では、単語、文法、リスニング、リーディング、スピーキング、ライティングなどに場合分けして、「捨てること」「拾うこと」について説明してあります。

井上さんは、何を捨て、何を拾うべきだと考えておられるのか?
それは、実際にこの本を読んでいただければと思います。

井上さんの本を読んでみて、私は何を捨てているかなぁ?と考えてみました。
真っ先に浮かんだのは、「英検1級レベルの単語」ですね(爆)。
過去記事 Pass単断念 1級一次(語彙編) でも書いたように、一応、「Pass単」という有名な本を使って、暗記しようと試みてはみました。
でも、頭に入らないことがすぐにわかりました。
それがどうしても必要なものであるならば、私も何か工夫をしたり、楽しみを見出したりしてでも覚えようとしたのですが、当時の記事でも書いたように、私はそれをあっさり「捨てた」のです。
実際、英検1級に合格した後は、さらにそれを身につけないといけない「必要性」がなくなりました。

もちろん、知っているに越したことはないし、あのレベルを知っているということは「教養」でもあります。
もちろん、覚えられるものなら覚えたいのですが、井上さんがおっしゃるように、「私達の時間とお金は有限」なのです。
「おわりに」では、「我々の人生は有限である」ことを語った上で、「物事にきちんと優先順位をつける、つまり必要ではないものを捨てることで、本当に必要なことを拾い上げる必要があるのだ。」と語られています。
全くその通りだと思います。
私たちには全てを拾い上げている時間はない、だからこそ、自分にとって今、何が必要であるか?を見極めないといけないのですね。

私、Rach にとって、優先順位の1位に来るものは何だろう?と時々考えます。
英語学習者として学びたいことはたくさんある、でも、今の私にとってはやはり、この「フレンズ」のブログを続けることが、優先順位の1番に来ると思っています。
洋書もバンバン読みたい、他の映画やドラマももっと見たい、英語のライティングももっと練習したい…とそれはもう、いろいろとしたいことがあるのですが、「今の私」にとっては、このブログでいろんな方とやり取りすることが、一番効果的な学習法だと思うのです。

「フレンズ」の英語を解説したブログとして、人気ランキングで上位にいさせていただけることで、多くのフレンズファンの方がブログを読んで下さいます。
私が解釈の間違いをしたら、すかさずどなたかが「それは違うやろ!」とツッコミを入れて下さいますし(笑)、DVDを見てわからなかったところを質問して下さる方もいます。
そういう「フレンズの英語を学ぶのに恵まれた環境」にいさせていただける私は、このブログを読んで下さる方がおられる間は、とことんフレンズをきわめるべきだ!、フレンズで学べることは全て学ぶぞ!くらいの気持ちで臨まないと、もったいないと思うのです。
フレンズの英語について一緒に考えて下さる同志がいる間は、他のことは捨てても、「このブログだけは捨てられない」と思うのです。

いろんな分野をまんべんなく学ぶことも大事だと思います。
そしてまた、ある分野にとことんこだわってみることも大切だと思います。
私は一つのことにこだわって、どこまで自分の英語力を伸ばせるか?というのを見てみたいのですね。

拙著が発売になった直後、週刊STの書評で取り上げていただいたことがあります。(詳しくは、過去記事、週刊STの書評で取り上げていただきました! をご覧下さい。)

その時の書評に以下の文章がありました。
「目標が限定的なのだ。『フレンズ』で語られる英語のみを理解し、活用できればよしとする。
この割り切り方の潔さ。」

私がフレンズにマニアックに取り組んでいる姿(笑)を、「潔い」と表現して下さったことは、とてもうれしかったです。
「潔く割り切る」ということは、「捨てる」ことに通じるかなぁ、と思います。

「捨てる英語、拾う英語」というインパクトのあるタイトル。
英語学習者は、いえ、恐らく、何かを学ぶ人は、もしくは、人間というものは、常に取捨選択しながら生きていかないといけないのかもしれません。
人生は有限だから、自分にとって効果のあるものに時間を費やしていきたいですね。

私も年齢を重ねるにつれて、人生が有限である、時間には限りがある、ということを実感するようになりました。
だからこそ、「捨てる」「拾う」というキーワードが胸に響きます。

何かを学ぶ時にはつい「あれもこれも」と欲張ってしまいがちですが、皆さんも、井上さんの本のタイトルを思い出して、「何を捨て、何を拾うべきか」を自問自答しながら、英語学習を続けていって下さい。

井上大輔さん、素晴らしい本をありがとうございました。
そして、その本で、拙著を言及して下さり、ありがとうございました。
井上さんも、DVD勉強法についての原稿を書かれたとのこと、そのご本を読ませていただける日を楽しみに待っています。


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posted by Rach at 09:47| Comment(6) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月09日

「読書進化論」を読んで(その2)

昨日の記事 に引き続き、今日も、勝間和代さんの 読書進化論~人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか~ (小学館101新書) (小学館101新書 1) について語ります。
読書進化論~人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか~ (小学館101新書) (小学館101新書 1)

第四章 「売る」仕組みを進化させる
出版業界は「プレイス」と「プロモーション」が弱い では、マーケティングの4P「プロダクト(商品)、プライス(価格)、プレイス(流通チャネル)、プロモーション(広告宣伝)」という基本的なフレームワークを使って、「売る仕組み」について説明されています。

p.169 出版社のプロモーションはどうしても新聞広告や書評が中心なのですが、それ以外の方法もいろいろ、複層的に使うことが効果的だと思います。

拙著でも、「新聞広告」や「書評」などのプロモーションがありました。
伝統的な手法とは言え、やはりこれはそれなりの効果が見込めるものです。
特に、最初に日経新聞に広告を出した時は、アマゾンの順位が115位まで上昇しました。(関連記事 アマゾンで115位!?
この頃、ちょうど、紀伊國屋書店のキノビジョンで紹介され、本来の本籍地である「語学・英語コーナー」以外に、全国の紀伊國屋さんにある「キノビジョンコーナー」というところにも何冊も置いてもらいました。(関連記事 紀伊國屋書店キノビジョンで紹介されます!
私の行きつけの紀伊國屋書店梅田本店でも、それぞれのコーナーにたくさん並べてもらっているのをこの目で見ました。本当に感動しました。

日経の広告1回目と、キノビジョンでの紹介時期が重なった時は、アマゾンでも、リアル書店でも(紀伊國屋さん以外にもジュンク堂さんなどでも)たくさん売れた、という話を、週明けに編集者さんから聞きました。
ですから私は、数少ない私の体験談(笑)から、プロモーションが大事だ、ということはいやというほどわかっていますし、そのようにいろいろなプロモーションをさせていただけたことを、とてもありがたいと思っています。

また、書評に載る、というのもとても嬉しいことです。
私は英語を職業とする「英語のプロ」ではないけれども、その私の本が、ジャパンタイムズ発行の英語学習紙「週刊ST」の書評に載った、ということは、素人の私にとって大きな自信となりました。(関連記事 週刊STの書評で取り上げていただきました!
決して、おちゃらけた本でも、うさんくさい本でもないんですよ!(笑)というのを訴えるのに、英語専門紙での書評、これほど効果的なプロモーションはありません。
(最近の週刊STの書評では、ベストセラーとなっている村上憲郎さんの 村上式シンプル英語勉強法 (ダイヤモンド社)も載っていました。そういう本と同じように扱ってもらえた、ということがとても嬉しいのです。)

p.171 本は、「いかに人に知ってもらうか」ということに、実は読者の方々が思っているよりも、ずっとコストがかかります。
(中略) ネットのほうで本に誘導するような動線を設計し、ネットユーザーの本へのタッチングポイントを増やしていけばいいのです。


本当にその通りなんですよね。
出版不況にも関わらず、出版点数が増えている、というこの現状では、本の存在を知ってもらうのが至難のわざなのです。

私の基本はブロガーなので、私もご覧のように、ブログのサイドバーなどに、アマゾンの拙著へのリンクをはっています。
本を出しているブロガーなら誰でもやっていることとは言え、これもネットから本に誘導する動線の一つですね。
勝間さんは、「ネット書店のアマゾンは、ネットユーザーにとって、共通カタログとして機能している」「データベースの役割を果たしている」と表現しておられますが、全くその通りで、私もできるだけそのアマゾンが「カタログ、データベース」として充実したものになるように、できる限りたくさんの情報を表示するように努めています。

p.204 ウェブには、コンテンツは無料という文化がありますので、今、ウェブ上で1500円のものを買わせるのは至難の業です。
(中略) それに対して、書籍の形を取っただけで、プライスがつくのは面白い現象です。


情報を得る側の立場から見ると、お金を払うことは「面白くない」かもしれませんが(笑)、やはりその現象は「興味深い」という意味で「面白い」ですね。

私の場合もブログの書籍化ということで、無料で見ることのできるブログを本にするにあたっては、当然、プライスをつけるだけのプラスアルファがないといけないと思いました。
ですから、メインのDVD学習法については、ブログの記事を元に書いたのですが、編集者の方と相談しながら、「読者がもっと深く知りたいと思う部分」を掘り下げ、それ以外の、ポリシーとか哲学、学習に対する考え方のようなものについては、ブログでは話題にしたこともないことを含め、新たに書き下ろしました。

ウェブとの棲み分けについては、「本でやった方が良いこと」と「ウェブでやった方が良いこと」というのがありますので、それを上手に使い分けていくべきなのでしょう。
私の学習法は、パソコンを使う方法ですので、実際に私が学習する様子を追体験するには、私がブログでやっている様子を、パソコン上で直接見てもらうのが早いのです。
理屈も説明しながら、きちんと順序立てて、方法論を語るものが本で、具体的な例に当たって、実際にやっているのをお見せするのがブログ、という使い分けですね。

勝間さんも本のことをブログでフォローされていますが、本を読んだ方がブログで質問して下さったり、ブログをいつも読んでいる方が本を購入して下さったりと、相互に良い方向に働く、というのが、今後のウェブと紙媒体の本との望ましい関係なんだろうと思います。


終章 これから「読みたい」「書きたい」「売りたい」と思っているみなさんへ
すべての人にフェア(公平)な可能性を秘めている「読書」の世界

ここでは、「出版のようなコンテンツビジネスでは、マイノリティに対する差別は限りなくゼロに近い」という内容の話が書いてあります。
そういう意味で、すべての人にフェアである、と。

確かにそうだと私も思いました。
今のようにブログという形で素人でも自分の意見を発信できる時代になったことで、フェアであることがより鮮明になった気がします。
私は出版社などに何のコネもない人間で、自分が本を出版することになるなんて、以前は想像もしていませんでした。
もう、「私がノーベル賞をとる」のと同じくらい、あり得ない話だと思っていました。(←ちょっとタイムリーなネタ…笑)
それが、ブログを書くようになり、読者の方が増えてきて、ブログランキングで上がってくると、本という可能性が少しずつ見え始めてくる…。
p.130 に「知り合い以外の人にも面白い、と思ってもらえるようになれば、商業用にも通じる可能性が出てきます。」という勝間さんの言葉がありますが、私もブログを続けることで、自分でその可能性を感じられるようになってきた、ということです。

私は英語を職業としていないけれど、私の言っていることは私の書いた文字で多くの人に伝わっている、それを読んで何かを感じて下さった方がいて、それがコンテンツビジネスとして成り立つと判断してくれる…。
私にとっては、英語で何か仕事をしたというキャリアがなくても、この3年間で書いてきたことすべてが「私の履歴書」なわけですね。
何かの課題や問題にぶつかった時に、私がどう対処してそれを切り抜けていくか、という様子が、ブログ上で読者の方々とコメントのやり取りをすることで、はっきりと見えるということなのでしょう。


勝間さんがこの本の中で、読書を通じて、著者も読者もみんなが一緒に進化していくのを望んでおられる、というのがよくわかりました。
そのためにウェブ版の専用サイトを設け、読者とのさまざまなコミュニケーションができることを望んでもおられます。
私も今回、この書評を、勝間さんのブログ Book Lovers にトラックバックすることで、私の考えが、著者の勝間さんに伝わることをとても嬉しく思います。

また、私も、ブログで意見を発信する者として、そして英語学習法の本の著者として、英語学習者の方々と活発に意見交換をし、みんなが一緒に英語学習を楽しく続けられるように、みんなが一緒に英語の使い手として進化するように、意見を発信し続けたいと思っています。

「読書進化論」は、ブロガーとして、著者として、これから私はどうあるべきか?ということをじっくり考えさせてくれた本でした。
勝間さん、素晴らしいご本をありがとうございました。
今後ますますのご活躍を、心よりお祈り申し上げております。


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2008年10月08日

勝間和代さんの「読書進化論」を読んで(その1)

ブロガーから本の著者になることができた人間の一人として、発売前に発表された目次を見た時から注目していました。
それが、勝間和代さんの「読書進化論−人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか」です。
アマゾンではこちら(↓)。

読書進化論~人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか~ (小学館101新書) (小学館101新書 1)
読書進化論~人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか~ (小学館101新書) (小学館101新書 1)

このサブタイトルにもあるように、この本は、「新しいウェブ時代の読書論」です。
「はじめに」でその読書論の「3つの新しい基軸」について説明されています。
それは、
1.ウェブによる本というコンテンツの読み方の進化
2.ウェブによる著者と読者の関係性や書き方の進化
3.ウェブによる本の売り方と書店の進化

です。

キーワードは「進化」。
ウェブというテクノロジーの登場で、本の立ち位置が難しくなってきている、ということはよく指摘されますが、勝間さんは、ウェブとの関係で本を語るにおいて、「変化」ではなく、「進化」という言葉を使っておられます。
ウェブの登場で本の存在が脅かされるのではなく、ウェブの発達と共に、読書も読者も著者も進化していくのだ、進化していくべきだ、という論調ですね。
私はその考え方に共感を覚えました。

共感を覚えると言えば…。
個人的な話になりますが、勝間さんは私と同い年(厳密に言うと同学年)のようです。(私は1969年の早生まれ)
同世代の女性が活躍されている姿を見るのは嬉しいものですね。

本とウェブとの関係を考えるという本なので、それに連動して、勝間さんはウェブ上で、いろいろな先進的な企画を立ち上げておられます。
ウェブ版『読書進化論』
『読書進化論』ブログ 【勝間和代のBook Lovers】
「読者のみなさんと、一緒に進化していきたい」という勝間さんのメッセージが、このような新しい試みにも表れているなと思いました。

以下、特に印象に残った部分について、私自身の経験や考えと絡めながら、語っていきたいと思います。
私が考える「書評」というものは、本の宣伝でもなければ、本の要約でもありません。
3年間ブログをやってきたブロガーとしての私、そのブログの書籍化として本を出すことができた著者としての私、その私というものを背負いながら、「読書進化論」を読んで何を思い、何を感じたかを語らないと、私が自分のブログで書評を書いている意味がないと思うのですね。
勝間さんは、「本は他者の人生の疑似体験」だと表現されています。
「読書進化論」を読んで、勝間さんの人生を疑似体験しながら、私はブロガー、著者としての自分のこれまでの経緯を振り返り、それと比較しながら、今後の「進化」を期待したいと思うのです。
勝間さんも、「書く技術」の一つとして、「自分の事例を利用して、親しみを持たせる」ことを挙げておられます。
p.137 ブログを読む目的は著者の体験の疑似体験ですから、一般論ではなく、読者は「あなたの体験をしっかり話してください」ということを望んでいるのです。
ですから、今回の書評でも、私の経験談が多くなってしまうことをお許し下さいませ。
また、私という別の人間の経験を語ることで、「読書進化論」で語られている内容が、勝間さんというユニークな人材だからこそできたことなのか、それとも、他の人にも一般的に通用する話なのか、というのがわかるのではないか、とも思いました。


「読書論」というと、これまでは「本の読み方」について語るものが多かったように思いますが、上の2.と3.の部分についてここまで詳しく語られた本はあまりなかったように思いました。
今回、私が特に興味を抱いたのは、2.の「ウェブによる著者と読者の関係性」の部分です。
「はじめに」の p.5 でその部分についての説明があります。

ウェブの発展により、メルマガ・ブログなどの新しいテクノロジーが出てきて、読者と著者の距離がどんどん近づいています。具体的には、読者が著者に対して、書評やブログのコメントという形で直接メッセージを発したり、あるいは読者がブログなどの発展段階を通じて、著者になるケースも増えてきました。

私は自分のこととして体験しているだけに、その「著者と読者の関係性の進化」の部分は、よくわかります。

私は2005年6月にこのブログを始めましたので、もう3年以上ブログを続けていることになります。
このブログを書いていたことで、2008年3月に、私がおすすめしている「海外ドラマのDVDを利用した英語学習法」をまとめた本、シットコムで笑え! 楽しくきわめる英語学習法 (NTT出版)を出版することができました。
私も「著者」の仲間入りをすることができたわけですね。
ウェブというテクノロジーがなければ、ブログというツールがなければ、私が著者になることは決してありませんでした。
(拙著については、過去記事、学習法の本を出版しました! で詳しく触れており、拙著に関係する記事のリンク一覧もそこにあります。)

また、「読者が著者に対して、直接メッセージを発する」という部分についても、経験があります。
拙著を出版した後の話になるのですが、2008年7月に、私はこのブログで、晴山陽一さんの「英語ベストセラー本の研究」(幻冬舎)を読んだ感想を書きました。
すると、晴山さんがネット検索でその記事を発見して下さり、そこから交流が始まったのです。
このブログにコメントを下さり、晴山さんのサイトで拙著を紹介していただき、サイン本まで送っていただける間柄になりました。
お互いの近況をメールで報告し合うなど、今でも、頻繁にメールのやり取りをさせていただいています。(詳しくは、過去記事、晴山陽一氏が拙著を紹介して下さいました をご覧下さい。)

私はそれまであまり書評を書いたことがなかったのですが、このことをきっかけに、ブログで書評を書けば、著者ご本人がそれを読んで下さるチャンスがある、ということを知りました。
それも、書名や著者名で検索すれば、その本について書いてある記事が簡単に見つかる、という、検索機能が発達した現代だからできることですよね。

また、こんな風に晴山さんとお近づきになれたのも、私が本を出していた、というのが大きな理由の一つだろうと思います。
ブログの記事というのは膨大で(現時点で、1149件あります)、サイドバーのプロフィールなどで、ある程度のことはわかるけれど、その人の考え方の全体像をパッと知りたい場合には、どこを見たらいいのか困ってしまう、ということもあるように思います。
その点、私のように、つい最近、それも「初めての本」を出したばかりの人間の場合は、その本を一通り読めば、その著者の言いたいこと、ポリシー、普段のものの考え方、がすっとわかるだろうと思うのですね。
晴山さんが「気になる本は、どんどんアマゾンカートに入れる」というフットワークの軽い方だったことが幸いして、私の本もすぐに読んでいただけて、私のことをすっかり理解していただけた、ということはとてもラッキーだったと思います。
これが逆に、私が何十冊も本を書いている人間だったら、どの本を読めばいいのか迷われたかもしれませんし、そういう意味でも、絶妙のタイミングで、素晴らしい出会いだったなぁ、と思っています。

勝間さんも「本」について、こう述べておられます。
p.28 本は、自分を表現し、流通させるメディアとして、ウェブよりもはるかにフォーマットが安定している
p.29 私は、本というものは、「著者が書店を通じて見知らぬ人たちに名刺を配っている」イメージに近い、と思っています。


勝間さんも私も、流通している本の部数に大幅な違いはあれども(笑)、どちらも自分を表現するメディアとして使っていることは同じだということですね。


第二章 進化している「読む」技術
この章で面白いな、と思ったのは、以下の部分。(印象的な部分を抜粋してあります。)
p.120 私は基本的に本というのは、学術書以外は、ある意味、著者の「与太話」、もう少しいいことばで言うと、著者たちの経験談だと思っています。
「与太話」ですから、その信憑性をきちんと調べるのは自分の責任になります。
とりあえず、やってみて信憑性を調べてみようと思ったのです。

やらないうちからインチキだと断言してしまってもいけませんし、逆に鵜呑みにして魔法の杖のように考えて行うのも危険だと思っています。著者の与太話に対しては、すべてに好奇心と健全な疑いを持ちつつ、調べたり、体感することが、著者との体験談の共有です。

私も拙著で、
まずは「人の意見」に耳を傾けてみる、次に「自分で」やってみる、ある程度やってみて、それから自分なりに「カスタマイズ」する
ということを書いています。
世の中には「極論」好きの人がいて、崇拝するか、徹底的に糾弾するかの二派に分かれることがよくあるけれども、まずは「ある人の意見として」先入観を持たずに素直に聞いてみて、それから自分でやってみよう、ということを書いたのですが、私が言う「人の意見」というのも数多くの本から得た情報のことですね。
勝間さんの「すべてに好奇心と健全な疑いを持ちつつ」という姿勢は、人の意見を聞く上で、本を読む上で、最も大切だと思います。


第三章 「書く」人も進化する
本の発売前から、私が一番注目していた部分です。
想像通り、興味深い内容がたくさん書いてありました。

勝間式「相手がわかりやすく読みやすく書く」ための4つの技術 の技術3に以下の記述があります。
p.143 思想は大事なことなのでしっかりと伝えますが、このような思想を伝えた後に、行動を常にセットで説明し、実行してもらう必要があります。

この点は、私も拙著を書く際に、意識していました。
拙著でも、第1章で、ドラマを使って学ぶのはこれほど効果的ですよ、という私の「思想」を伝え、その次の第2章で、Rach流DVD学習法について、具体的な方法を細かく説明する、という方法をとっています。
学習法はその方向性の正しさについて理解してもらうことがまずは先決で、それを頭に入れた上で、実際の行動を起こしてもらわないといけない、と私も思ったからですね。

ウェブで発見されて著者に進化するには では、勝間さんが実際に進化してこられた様子が、具体的に細かく書かれています。
ここは、是非、実際に本を手にとっていただいて、勝間さんご自身の言葉で語られるのを直接読んでいただきたいです。

その部分の冒頭に、私にとって印象的なことが書いてありました。
p.152 ブログを書いている人は何百万人もいます。しかし、その中で出版社が見つけて声をかけ、商業出版デビューできるのは、年間に数十人か、せいぜい100人単位でしょう。

その人数から考えると、私が商業出版デビューできた、ということは本当に「幸運」だったとしかいいようがありません。
勝間さんは「運」という言葉に、もしかしたら違和感をお感じになるかもしれませんが、「時代の流れ」とか、「人との巡り合わせ」とか、そういうものも無視できないような気が、私自身はしています。
勝間さんの本では、ディスカヴァー21社の干場弓子社長との出会いについて語られていますが、そういう方に出会えたことはやはり幸運だったといえるのでしょう。
そういう方に発見してもらえるほど書き手として進化していたことが、その幸運を引き寄せた、ということは言うまでもありませんが。

勝間さんの本は、現代の人々が求めるものにマッチしていた、だから、こんなに数々のベストセラーを生み出しておられるのだと思います。
普段から、インプットとアウトプットで自分を磨いていて、自分の中に引き出しをたくさん持っていた、それが、最大の理解者との出会いで、その持っているものが花開いた、という考え方もできるのかな、と思います。
ずっと蓄積されていたものがあるからこそ、その中から「時代にマッチするもの」を探し、それを提供することができるのだと思うのですね。
今の時代はこれを求めているだろうから、今からそれについて学び、それについて本を書いてみよう…ではきっと遅すぎるのです。
日頃から問題意識を持ち、大いに考えているからこそ、運やチャンスが到来した時に、スッとそれに乗ることのできる準備ができていた、と言えるのではないでしょうか。

一方、私の話になりますが、私が商業出版デビューできたのは、今の「勉強法・学習法ブーム」のお陰だろうと思っています。
おこがましいですが、私も、勉強法ブームが起こる前から、自分のブログで、Rach流DVD学習法、という言葉を使い、それを実際にブログ上でやってみせていました。
勉強法ブームが来た時に、私は英語を職業とする「英語のプロ」ではないながらも、ブログの中で読者と共にDVD学習法で学び合ってきた、という実績があったからこそ、それを本にすることができたのだろうと思います。

ちなみに、私も商業出版デビューし、本の著者となった人間ではありますが、私の場合は「ウェブで発見されて」というのとは少し違います。
私は「本にしませんか?」と出版社から直接依頼を受けたのではなく、「企画のたまご屋さん」という出版エージェント会社に企画書を提出、それをたくさんの出版社に配信してもらいました。
その企画書を読んで手を挙げて下さった出版社が複数あり、その中で一番熱心にアプローチして下さったのが、NTT出版さんだった、ということです。
「企画のたまご屋さん」について、詳しくはこちら(↓)
企画のたまご屋さん トップページ

その時の詳しい経緯については、書き出すと長くなるので今回は割愛しますが、私の場合も、企画書を読んで編集者の方が気に入って下さった後も、社内での企画会議に通らないといけないなど、いくつものハードルがありました。
出版社が本を出版することを決めて下さった!と聞いた時は、それはもう本当に嬉しかったですね。
私の書いたものが「価格のついた商品」として通用すると認めて下さったわけですから。

「読書進化論」の p.39-40 に、「本を出すと人生のステージが変わる」という話があります。
人生のステージが変わる、というのは、そういう出版のプロがゴーサインを出してくれた、というお墨付きが、自分の自信となるし、それで、自分の作品に対価が発生するからなんだろうと思います。
世俗的な言い方になってしまいますが、「世間の見る目が変わる」というのもあります。
ブログを書いていて、たくさんの人が読んでくれているとか、ブログの人気ランキングで高順位だとか言っても、あまりブログに詳しくない人は「へぇ、そうなんだ」で終わってしまうのですが、本を出すとなると、そしてそれが有名書店で実際に何冊も並んでいたりすると、やはり誰でも驚いて下さるものです。
(私の場合は、夫や私の両親などの身内が一番驚いていた、というのが面白い…笑)
そこが本を出すことによる、劇的な変化の一つですね。
やはり今でも「本」というメディアの威力はすごい、それが本を出せた私の実感です。

長くなりましたので、続きは、次回 にします。


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2008年10月04日

ウルトラ語彙力主義(ウーゴ)、おすすめです

人気ブログランキングでおなじみの神崎正哉先生のブログ、TOEIC Blitz Blog で、
ウーゴ宣伝キャンペーン という記事が掲載されました。
神崎先生の自信作、「ウルトラ語彙力主義(通称:ウーゴ)」をもっと多くの人に知ってもらいたい!という企画です。
私もウーゴを持っていて、活用させていただいておりますので、そのキャンペーンに参加させていただきます!

アマゾンではこちら(↓)

新TOEIC TEST ウルトラ語彙力主義 [CD付]
新TOEIC TEST ウルトラ語彙力主義 [CD付]

著者の神崎先生による、この本のセールスポイントはふたつで、
ひとつめは、
「この本の単語、TOEICによく出る」
ということ、
ふたつめは、
「無料音声レッスンがある」
ということです。

ひとつめの、「この本の単語、TOEICによく出る」 について。

神崎先生のブログの記事、ウーゴ宣伝キャンペーン にも書いてありますように、本当にこの本から出た語句は多いですね。

私も過去記事で due という単語が登場した時に、フレンズ3-15その1 のコメント欄 で、Unit 24 (p.75-76) の文章を引用させていただいたことがあります。

W: Isn't the quarterly report due soon? (四半期の報告書はもうすぐ締め切りではなかったですか?)
M: Yes, the deadline is the day after tomorrow. (はい、締め切りはあさってです。)


こういう問答は TOEIC によくあるパターンです。
「同じ意味を別の単語で言い換えていく」という英語の感覚を身に付けることにもなりますし、due 「期限である、締め切りである」という形容詞を覚える時に、deadline 「締め切り」という名詞も同時に覚えてしまえるわけですね。
単語は関連づけて覚えた方が覚えやすいし忘れにくいですから。

TOEIC では、リスニングでもリーディングでも、本文中に出てきた言葉がそのまま正解になることは少なく、答えの選択肢では、同じ意味を言い換えた別の言葉で表現されていることも多いですよね。
ウーゴはそういう語彙の幅を広げるのにも役立つ構成になっています。

ウーゴには巻末に INDEX がありますので、それをざっと見て、「知らないなぁ」「見慣れないなぁ」「どんなシチュエーションで登場する単語かわからないなぁ」という単語があれば、その単語が登場する Unit をじっくり読んでみる、というのもいいですね。
どういう「状況」の話で登場する単語か、というのがわかっていると、リスニングなどで内容を掴むのに有利になります。

ウーゴでは、空欄に入る正解の語彙を解説するだけではなく、その派生語についても触れられています。
また、ここが大事な部分だと思うのですが、「間違いの選択肢」として登場したものも TOEIC の頻出語句であり、この問題では間違いである選択肢の語句が、本来はどういう文章の中で使われるものなのか、という説明が書いてある、というのも丁寧で親切だと思います。
その例文も、わかりやすくシンプルで、なおかつ、どういう状況で使われるかがイメージしやすい内容になっているのも学習者にとってはありがたいです。

何度も TOEIC で満点を取っておられる神崎先生がまとめられた本ですから、やはり説得力があります。満点を何度も取った人だからわかること、というのがあるんですね。

ふたつめの、「無料音声レッスンがある」について。

神崎先生のブログのサポートページから、音声ファイルが無料でダウンロードできます。
(ダウンロードの方法については、神崎先生のブログをご覧になって下さい。)
ウーゴには元々 CD がついているのですが、ブログのサポート音声ファイルでは、その CD のナレーションを使いながら、神崎先生が優しい語り口で、その語彙についての詳しい説明をして下さっています。
先生に促されるままに(笑)、Listen & Repeat の練習を10回繰り返しましょう。

レッスンを繰り返す目的について、神崎先生がブログの過去記事に書いておられたお言葉を引用させていただくと、

1.英語の音になれる。
2.TOEIC 的な文のパターンになれる。
3.TOEIC 頻出語句を音と一緒に覚える。


とのことです。
そうですね、「TOEIC 的な文章に乗せて、TOEIC 頻出語句を音で覚える」ということ、とても大切ですよね。
試験中に、「あ、これこれ!」と思えたらしめたもの。
「TOEIC って、本当にこういう表現がよく出るよなぁ、こういうパターンの問題が好きだよなぁ…」と楽しめるようになれば、点数もそれに合わせて上がっていくのではないでしょうか。

私は自分で自分を追い詰めるのは苦手なので(笑)、いつまでに何点取る!という宣言は出来ないタイプなのですが、私もいつか満点を取れるように頑張ります。

TOEIC で高得点を目指すだけではなく、英語力を着実につけるためにも、ウーゴ(ウルトラ語彙力主義)は「いい本」ですよ。おすすめです!


(Rach からのお願い)
神崎先生の本をおすすめする記事で、自分のランキングのお願いをするのもなんですが…(笑)

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2008年09月21日

村上憲郎氏の「村上式シンプル英語勉強法」を読んで(その2)

前回 に引き続き、米 Google 副社長(兼日本法人社長)の村上憲郎氏の書かれた、
村上式シンプル英語勉強法 について語ります。

Chapter 3 英語を聴く
p.92 1日1時間×3年。生の英語を1000時間聴く
とあります。
やはり、「1000時間」は必要だろうな、と私も思います。
有名な教材、「アルクのヒアリングマラソン」も、1000時間、なんですよね。
アルク・オンラインショップ 1000時間ヒアリングマラソン

アルクが「1000時間」という時間を設定しているのは、やはり、それだけの時間が必要である、と多くの人が考えていることの証だろうと思います。
私はこの教材を試したことはないのですが、良い素材をこれだけの時間聞き続ければ、必ず英語が聞こえるようになるはずだと思います。
「英語が聞けるようになりたい!」と思う人は、これくらいの時間をかけなければいけない、という覚悟は絶対に必要だと思いますね。

私も、耳が空いている時間は、DVDプレーヤーをリピートモードにしてひたすら聞いていました。
そして、1年半くらいでプレーヤーを壊してしまいました(笑)。
が、それを聞いている時はいつでも、「アルクのヒアリングマラソンも1000時間と言っているのだから…」と、それくらいの時間、英語を耳にすることができるようにできるだけ努めました。


Chapter 4 英語を書く
p.104 日本人には英作文は無理。あきらめて”英借文”を。
p.106 ただ、上手に英借文するためには、準備も必要です。
つまりコピー元になる文章の手持ちを増やすことが大切になるんです。
p.108 英借文用のテンプレートをストックせよ
とにかく常に「これは、いつか使えそうだな」という視点で英語の文章を見る習慣、そしてそれをストックしておく習慣をつけるんです。


これは本当にその通りですね。
私も全く同意見です。
拙著でも、
p.93 私は問題集に出てきた表現でも、これは使えそうだな、と思ったものを、自分のパソコンにメモしています。自分で英語を書く時に、これはかなり使えるデータベースとなります。
p.105 インプットしている時に常に思うこと、それは「これをいつか使ってやろう」という気持ちです。使うことのない言葉なら、はっきり言って覚える必要がありません。


究極を言うと、言葉というのは全て、最初は「借り物」だ、と私は思っています。
「こんにちは、ありがとう、さようなら」という簡単な言葉ですら、そうです。
自分が子供の頃、初めて何らかの言葉を発した時、その言葉を自ら生み出したわけでも、作り出したわけでもないはずです。
ずっと大人の会話を聞いていて、こういう状況の時、こういう言葉を使う、というのを知り、その状況になった時に、その大人が使っている言葉を「借りて」使ってみた、ということですね。
借り物として使っているうちに、だんだん自分の心情とリンクしてくる、そうして自分の気持ちを直接伝える言葉となっていくのだろうと。
これは、自分の子供たちが日本語を覚えていく様を目の当たりにしていて感じたことです。
子供はうまく大人の言葉を「借りながら」、自分の言葉を覚えていくのです。
英語を学ぶ日本人も、ネイティブの英語を上手に「借りながら」英語を覚えていきたいですね。

p.110 作文より、借文より、まずはタイピング
そもそも英語を手で書くというスキルなど必要ないのです。

そうですね。タイピングのスキルは大切ですね。
私は、こんな風にブログを書いているせいで、日本語・英語ともお陰様でタイピングはかなり早くなりました。
パソコンでタイピングしている時が、一番ものを考えるのがスムーズになります。
考えるスピードとタイピングのスピードがほとんど同じだからです。
手書きだと、スピードがものすごくトロくて、頭の回転速度も一緒に下がってしまう感じがします(笑)。
鉛筆で書くのに慣れてなくて…(?) 1級一次(英作文) でも書きましたが、1級一次試験のライティングでは、ほんとに手書きで書けなくなっていて困りました。
手書きではなくタイピングだったなら、あまりスペルの間違いもしなかっただろうし、時間もそれほどかからなかっただろうと思っているのですが。

そういう意味では、学生さんが大学受験をする際には、今でもまだやはり手書きの部分があるでしょうから、学生さんの場合は、「ある程度書ける」ことは必要かもしれません。
ただ、社会人になってからの場合は、手書きで書く機会は本当に少ないでしょうね。
英検1級ライティングは手書きですが、他のライティングのある試験、TOEFL iBT(Internet-based Testing) や、TOEIC Speaking & Writing Tests は、コンピュータ上で文字を入力するんですよね?(受けたことないので、詳しくは知りません)
そして、ビジネスでは、書類は手書きではなくワープロでしょうし、連絡も e-mail でしょうから、なおさら、手書きが登場する出番はありませんね。
村上氏がおっしゃるように、ビジネスの世界では、英文タイピングの能力がものを言うことになるでしょう。


Chapter 5 英語を話す
p.120 自分に関する100の話題を丸暗記する
p.122 英語では話題を事前に準備できていないだけです。
p.124 話すことで「マイ・ストーリー」を磨く
p.126 自分の周囲の「関心事」も、英語で言えるようにしておく


話すためには、話すためのネタのストックが大切、ということですね。

私はネイティブと話すチャンスがないので、この「話す」というスキルを磨くことについては、いつも頭を悩ませています。
私の場合は、村上氏がおっしゃったようなことを、「ネット上で書く」ことで、代用しようとしています。
それが、Karen という別のハンドルネームで書いている、Karen's blog supplemental という英語日記です。
(この英語日記については、過去記事、もう一つの私のブログ で詳しく語っています。)

これはアウトプットの練習としてやっていることですが(今は更新頻度がものすごく低くて、ちっとも練習になっていないのですが…笑)、こんな風に、自分の日記を書く、ということは、自分に関する話題、自分の関心事を英語でまとめることの良いきっかけになるかな、と思います。
何か書け!と言われると、結局は、自分の身近な話題を書くことになるわけですよね。
私の英語日記も、子供の話か、ある日の出来事か、趣味の話か、もしくは英語学習者としての悩みや考えなど…になるでしょうか。
同じような日常を過ごしているので、どうしても似たりよったりの内容になってしまうのは否めませんが、それでも、自分のことを語る世間話としてのネタのストックにはなっているのかな、と思います。
これを書いているからと言って、それがネイティブ相手にすいすいと会話となって流れ出るか、というと、これまた少々別問題のような気もするのですが、少なくとも、何も用意していないよりはましかな、と思います。
ネイティブの友達が読んでくれていると想像して、その人に語りかける気持ちで、その人に伝わるように、自分のことを英語で綴ってみれば、それが、実際に会話する時の大きな材料になるのではないか、と。

話は戻りますが、こういう「英語日記」は、Chapter 4 英語を書く の「英借文」の話にも関係がありますね。
自分の日記に使えそうなフレーズを探しながら英語を見る習慣ができますし、それを実際に「英借文」してアウトプットする貴重な場となるわけです。


村上氏の本について長々と語ってきましたが、タイトルに「シンプル」と銘打っているだけのことはあって、部門ごとに、「着実でもっともだ」と思える方法が、わかりやすく具体的に書いてありました。
私が多くの勉強法の本を読んでいつも勇気付けられること、それは、「こんなにすごい人も、こんなに時間をかけて、こんなに努力をして、英語を身につけてきたんだ!」という事実です。
見たこともない単語が読めるはずはない。聞いたこともない単語が聞けるはずもない。
やはり、「大量の英語を読む、聞くことが大切」というのは、この村上氏の本でも強調されていました。
私もそれだけは絶対に譲れないと思っています。

帯には「必要なことしかやらない」と書いてありますが、裏を返せば「必要なことは必ずやらなければならない」ということでしょう。
村上氏が英語を学ぶ過程で、何を「必要なこと」だと思ったのか、何を「不必要なこと」だと思ったのか、それを知り、さらには自分が目指している英語との兼ね合いを考えて、自分にとっての「必要なこと」とは何かを探して行くべきなんだろうと思います。

Google がなければ、このブログを書けない、と私は前回の記事で書きました。
Google を始めとする、ネット環境の整備があってこそ、Rach というブロガーが存在し得ると思っています。
Google の村上氏は、パソコンやネットがない時代に、自力で英語を身につけた。
私は、その村上氏の会社 Google のツールを使って、こうして今、英語の勉強を続けている。
時代によって、使うツールはいろいろと変わってくるのかもしれません。
ただ、間違いなく言えることは、どんなにツールが進化しても、「時間をかけて、大量の英語を浴びる」ということが重要であることに変わりはない、ということです。
改めてそれを多くの人に伝えて下さった村上氏に感謝したいと思います。
ありがとうございました。

そして、英語学習をサポートしてくれる Google のツールが、今後ますます発展してくれることを心より願っています。


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2008年09月19日

「村上式シンプル英語勉強法」を読んで(その1)

米 Google 副社長(兼日本法人社長)の村上憲郎さんが書かれた本として話題の、
村上式シンプル英語勉強法 を読みました。
私がこのブログを書くのに、なくてはならない存在の Google。
そのトップの方が書かれた本としても、英語勉強法の本としても、とても面白く、一気に読み終えてしまいました。

まず最初に、「私が勝手に親近感を覚えてしまった点」(笑)を3点挙げます。

一つ目。
著者略歴によると、村上氏は、1970年京都大学工学部をご卒業、とのこと。
私事で恐縮ですが、私は、1969年生まれで(このブログでは、初めてはっきりと年齢を書くことになりますが…笑)、1992年に京都大学農学部を卒業しました。
(学部は違いますが、私も理系出身ということになります。)
…ということで、村上氏は、「私が生まれた頃に大学を卒業された大先輩」ということになります。

二つ目。
本の帯にも紹介されていますが、村上氏は31歳で外資に転職、そこから自力で英語を身につけられたそうです。
過去記事、学習暦 でも語ったことがありますが、私が子持ち専業主婦になってから、英語のやり直し学習を始めたのが、2001年4月。
それは年齢で言うと、私が32歳の時になります。
同じような年齢で英語学習を始めた、という点でも、共感を覚えます。

さらにもう一つ。
Amazon.co.jp: 村上式シンプル英語勉強法 の「商品の説明」に、「週刊ST」のレビューが書いてありますね。
僭越ながら、私の著書 シットコムで笑え! 楽しくきわめる英語学習法 も、週刊STのレビューで取り上げていただきました。
そのことについて触れた記事はこちら(↓)。
週刊STの書評で取り上げていただきました!
「同じように週刊STの書評欄で紹介された!」というのが、私にとってはとても嬉しいです。

「勝手に親近感を抱く」話はこのくらいにして(笑)、以下、この本を読んで思ったことを書いてみます。

この本を読んで、私はやってないなぁ、と思うこともたくさんありました。
また、私と考え方が全く同じ!と思う部分もたくさんありました。
私は、どんな方の勉強法・学習法の本を読ませていただく場合でも、必ず「自分の方法とどこが同じで、どこが違うか」という視点で、その本を読ませていただきます。
以下、村上氏の本について語らせていただくにおいて、どうしても「私の本、私の方法、私の考え」との比較で語ることになってしまいますが、その点はお許し下さいませ。
英語学習者であれば誰でも、自分の方法や考え方と比較しながら他の方が語る勉強法の本を読んで、「何を取り入れるか?」を決めていくべきだと思うからです。
引用部分については、
村上氏の本からの引用
私の本からの引用
と、色分けして区別させていただきます。


まずは、この本を読んで、意外であり、また同時に面白いと思った部分。

p.14 私が Google のトップだから、Google のツールを駆使した勉強法を紹介するのでは……と期待をしていた読者の方には申し訳ありませんが、モバイルやパソコンを駆使した勉強法なども、本書ではほとんど紹介していません。

そうなんですよ。私も「それ」を期待していた読者の一人でした(笑)。
私はこのブログを、Google なしでは書けません。
私のブログに何度「ぐぐる」という動詞が登場することか。
フレンズに頻出する固有名詞などのサブカルネタは、必ず Google で検索する私です。
アメリカで暮らしたことのない私が、アメリカのドラマの解説を書けるのも、Google があってこそ!です。
拙著では、サブカルネタの調べ方、自分のデータベースを検索する方法などの項目で、Google の『画像』検索や Google デスクトップというツールについて説明しています。
米 Google 副社長の村上氏の本よりも、私の本の方が、Google についての言及が多いのです(笑)。
それだけ、私の英語学習には、パソコンもネットも必要不可欠なものなのに、村上氏の本に書いてある方法はそうではない。
それが、まさに「意外」だったんですね。
その理由は、まだそういうツールが存在しない、村上氏が自力で英語を身につけた30年前の方法が、この本では述べられているからです。

Chapter 1 英語を読む
p.31 「英語を読む」とは、英語を、英語のまま、「内容を英語で読む」ということなんです。

全く同感です。拙著も、それと同じことをリスニングの話として語っています。
p.23 長い文章が聞こえたままの姿で頭に入ってきて、当然その語順のまま頭の中でイメージされていく、それが「英語を英語のまま理解する」ということです。

村上氏は「多読」を勧めておられるのですが、そのジャンルの話で、
p.47 SFものは×。
一般の小説には出てこない、何とも言い難いへんてこりんな単語がいっぱい出てくるんです。


これには笑いました。
私はトレッキー(Trekkie=スタートレック・ファン)で、スタートレックのDVDを見ながらの英語学習もやったのですが、確かに「へんてこりんな単語」は多いですね。
よりSFチックに見せるために、余計にそういう「わけわかんない」単語が多くなってしまう、というのもあるでしょう。
そんな中でも、人間同士の普通の会話はあるとは言え、日常会話で使う単語・表現を覚える、という意味では、効率は悪いだろうな、と思っていました。
時々、このブログでも脱線して、トレックネタを披露することもありますが、とにかくあの世界観を知らない人には何のことやらわからないでしょうから、そういう意味でも、効率が悪いのです。

私は、スタートレックを見ている時は、英語学習の一環ではあるけれど、限りなく「趣味として」(笑)見ていた気がします。
「フレンズ」よりも「スタートレック」の方が、より詳しい英語ブログを書ける自信があったりするのですが(笑)、スタートレックの場合だと、「使える生きた英語表現を学ぶ」よりも、「マニアックな専門用語に酔いしれる」ようなブログになってしまいそうな気がします。
でも、英語がある程度わかるようになると、そういう専門的なものでも英語でチャレンジすることは良いことですね。
自分の「趣味」が英語で楽しめるというのは、とても楽しいことですから。
村上氏も、
初心者にはSF小説はオススメしません。
と書かれていて、「初心者には」という限定がついています。
ご自身は「実はSFモノは大好きで何冊も読んだ」とのことです。
スタートレックはお好きかしら?(笑)


Chapter 2 単語を覚える
では、語彙を増やすことについての方法を述べておられます。
恥ずかしながら、私は語彙については全く自信がありません。
過去記事、Pass単断念 1級一次(語彙編) で書いたように、英検1級向けの単語を覚えることをさっさとあきらめてしまった私なので、ボキャビルに関しては大したことは言えません。
そんな私ですが、村上氏のおっしゃる、
「ひたすら眺める」「毎日1万語、全部を見る」「その単語に何回も出会う」
というのは面白い方法だな、と思いました。

拙著では、ボキャビルの話ではなく、頻出表現に関する話で出てくるのですが、「単語に出会う」ことについて書いています。
p.47 何度も何度も出てくる表現が、日常生活でもよく使われる表現だということですね。一つのエピソードで出てきた単語を全部覚えても、そのうちのいくつかは普段はあまり使わない単語かもしれません。そういう頻度の低い単語を完璧に覚える時間があったら、何度も出会う単語を覚える方に力を注ぐべきです。

私の場合は、「ドラマでよく使われる英語表現をどう覚えるか?」という話なのですが、「何度も出会うと覚える」という部分は同じかな、と思います。
私が本で言いたかったのは、日常会話として、覚える単語に優先順位をつけるのであれば、出会う頻度の高い単語を優先的に覚えるべきだ、ということです。
村上氏の場合は、本を早く読むためには、語彙を増やすべきだ、というお考えのもと、覚えるべき単語に「毎日、強制的に出会うようにせよ。」とおっしゃっているような気がします。

長くなりましたので、続きは 次回 にします。


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2008年09月05日

「知的生産のためのすごい!仕事術」を読んで

晴山陽一さんが私に送って下さった2冊のサイン本のうちの1冊目「使える英語すごいノウハウ―「英語がスラスラ出てくる」ようになる本」(三笠書房)についての記事を先週書きました(↓)。
晴山陽一さんの「使える英語すごいノウハウ」を読んで(その1)(その2)
(サイン本をいただくことになった経緯については、上の記事で説明しています。)

今日は、もう1冊の本について語ります。
それがこちらの本です(↓)。
知的生産のためのすごい!仕事術 (青春新書INTELLIGENCE 206) (青春出版社)

晴山さんの「英語ベストセラー本の研究」(幻冬舎)を読んだ時、多くの英語ベストセラー作家への尊敬のまなざしと、多くの英語学習者の人々への温かい視線を感じました。
また、先日ご紹介した「使える英語すごいノウハウ」は、英語初心者向けの本ということで、言葉遣いも大変優しいものになっていました。
それらと比較すると、今回ご紹介する「知的生産のためのすごい!仕事術」は、厳しい言葉がたくさん並んでいました。
目次を見るだけでも、
「言われたことしかできないタイプ」「有能で忙しい人と無能で忙しい人」「序文ばかりの人生」
などなど…。

晴山陽一氏が拙著を紹介して下さいました のコメント欄で、晴山さんと初めてお話させていただいたのが、2008年7月13日。
まだそれから2ヶ月弱しか経っていないのですが、それ以来、コメントやメールを通じてやりとりさせていただいている私の晴山さんのイメージは「常に優しい方」でしたので、その晴山さんの違った一面を見た気がして、非常に興味深かったです。
驚異的なペースで本を出版されている「仕事人」としての晴山さんの姿を、この本で知ることができました。

晴山さんの語る「仕事術」は、私が日常生活を送るに当たって、家事や子育てなどの主婦業を行なう際にも関係のある話ですが、この記事では特に、英語学習ブロガーの私にとっての「英語学習の進め方」と結びつけて考えてみたいと思います。

以下、私の感想を交えながら語っていきます。


第4章 ストレスフリーの仕事術
p.60 私は予定を組みすぎることには反対である(もちろん職種にもよるが)。なぜなら、予定を組みすぎると、予定したことしかできなくなるからだ。
予定に縛られる人は、どこか受動的な生活に甘んじている人だと思う。


これは、「予定を立てて、それに合わせることで充足感を得る」ことを指しているように思います。
この晴山さんのおっしゃること、よくわかります。
私も予定を立てるのは好きではありませんし、予定に縛られることは極力避けようとします。
もちろん、私のような専業主婦でも、「いついつまでにやらなければいけないこと」という期限付きの事項があって、そういうのはカレンダーには書いていますが、自分が好きでやっている趣味としての英語学習では、ほとんど予定は立てません。
いつまでにこの問題集を終わらせようとか、一日何ページやろうとか、今日は何時間勉強しようとか、そういう予定は全くと言っていいほど立てないのです。
また、今日は何時間勉強したか、ということを振り返ることもしません。
ただ、自分の気の向くままやっているだけなんですね。

何かを行なう場合に、予定通りにことが進むことだけを喜ぶべきではないのだろうと思います。
それは何かを始める前から、自分を縛って、自分の限界を決めているような気がするのです。
何かを「こなす、処理する」ことが仕事なのではなく、そこで何かアイディアが思い浮かんでいるか、学習であればそこで何かが身に付いているか、が大事なのかなぁ、と。
自分で立てたつもりの予定であっても、それに振り回されすぎてしまうと、結局は「受動的」なものとなってしまう。
仕事や学習を進めながら、臨機応変に自分のペースを決めていきたいものだと思います。

第5章 仕事のコンディションを整える
人は気分で生きている
p.74 自分の中のボルテージと言えばいいだろうか、どうにもクリエーティブな仕事に向かない時があるのだ。そのような時は、さっさとあきらめて、単純作業に精を出したほうがいい。
p.75 人は気分の中で生きている。この何でもない事実を見つめることからすべての仕事術は始めなくてはならない。人間、絵に描いたようにはいかないものだ。残念ながら。


ほんと、その通りですねぇ…。
気分の乗らない時は何をしてもうまくいかない。だから、「そんなこともあるさ」とそれを受け入れる気持ちも大事なのでしょう。
気分の乗らないことを気にしている暇があったら、気分の良し悪しにあまり左右されないような作業をした方がいい、ということですね。
そのためにも、普段から自分のやっていることを、「これは頭が冴えてる時の仕事」「これはイマイチな時の作業」に仕分けておく必要があるのです。

ページが戻りますが、第4章に以下の文章がありました。
「仕事」と「作業」を分ける
p.62 私はまず、自分の仕事をクリエーティブな部分とそうでない部分に分ける。これを私は「仕事」と「作業」と呼んでいる。言い方を変えると、「能動的な仕事」と「受動的な作業」とも言える。


自分にとっての「仕事」と「作業」は何か?を常に考えながら、自分の気分に合った方をやっていく、というやり方が大切だということですね。

やはり人間ですから、どんなにすごい人でも、気分が乗らない時、頭がイマイチ回転しない時、というのはあるはずです。
仕事を進めるのが早い人は、そういう「自分の気分との付き合い方」「自分の気分とマッチするもの(仕事 or 作業)の選び方」をよくわかっている人なんじゃないかな、と思います。

p.78 自分の調子に合わせて仕事の内容を変えれば、ストレスも減るし、時間の無駄も防げる。

そう、仕事するのも勉強するのも自分なのだから、「自分の調子」をよく知らなければいけません。
会社勤めの場合は、自分の調子をそれほど考慮してもらうわけにもいきませんが、自分が英語力を伸ばすために英語学習をしている場合には、この「自分の調子に合わせて」という言葉は大きな意味を持ってくるはずです。
調子の悪い時には自分を責めない、調子の良い時は自分でブレーキをかけない、という風に、うまく自分の気分の波に乗る術を身に付けたいものですね。

第8章 仕事は「問う」ことから始めよ!
p.134 教育の最も大きな弊害は、子供たちに「答えはひとつ」と信じさせてしまうことだろう。たしかに学校で与えられる問題の多くは答えがひとつになるように作為されている。このようなテストに慣れてしまうと、世の中なんでも答えはひとつきり、という幻想を持ってしまうのである。ひとつ答えが見つかると、それで片付いたことにしてしまう淡白な子供(長じては大人)を大量に生み出すことになる。


そうそう、「淡白」!
何か見つけて、「そうか、これか!」で終わってしまう人は確かに淡白だと思います。
でも、そういう淡白な人は、人から聞いたことを覚える、知識として頭に入れるだけで終わってしまう気がします。
逆に、それが例えその道の権威の言ったことであっても、「そうなのかなぁ?」と疑問符を打てる人、そこから考えを広げられる人はすごいなぁと思います。

今のネット依存に警鐘を鳴らしている人も、そういう淡白な人が多いことを危惧しているのですね。
ですから私は出来るだけ「淡白にならないように」心がけています。
(それで、私のフレンズ解説記事は「しつこい」わけですね…笑)

私はネットで調べ物をしても、絶対にそれが「正解だ」とは思いません。
全て「そういう意見がある」という参考意見としてしか聞いていません。
世間ではどう思われているのか、どう思っている人がいるのか、という意見をまとめるツールとして便利だから活用しているのです。
会ってもいない人の意見を聞くことができるのがネットの利点で、その人の意見を聞いて、自分の考えを構築していく、という行為が大事なのだろうと。

私自身、答えが見つからないことを気持ち悪いとは思いません。
答えを見つけることが最終的なゴールではないからです。
答えは何?何?ということばかり気にしていると、私がこのブログでやっているような、海外ドラマを使った英語学習は出来ません。
はっきりとした答えがどこにも書いていないからです。
「早く答えを知ること」だけを目標にしてはいけません。
大切なのは、答えを導き出す論理的過程を身に付けることです。

TOEIC などの問題集をたくさんこなすのは得意だし、楽しいけれど、映画や海外ドラマのDVDを題材にして英語を学ぶのはどうしたらいいかわからない、という方も多いですよね。
その二つには、「ある答えがあって、そこに到達する」という行為と、「何がわからないかを探して、それについて自分なりに仮説を立ててみる」という行為の違いがあるのかもしれません。
その立てた仮説を答え合わせすることができない、というところが、問題集の答え合わせをするみたいな達成感も得られないし、自分がどれだけわかったかも計りにくいということかもしれません。

でもあらかじめ答えが与えられているものをこなしているだけでは、本当に「自分で考える能力」というのが身に付きにくい気がします。
答えを知っているものは解けるけれど、答えを知らないものはお手上げ、ということになってしまう。
問題集として「問い」が与えられているものをこなすだけではなく、自分で「問い」を発見し、それに対する答えを探すことができるようになった時、身の回りのあらゆるものが、自分の教材となり得ます。
何事もそんな風に学んでいけるといいですね。

第12章 果報は仕組んで待て!
p.191 私の著作のほとんどは、思いついたアイディアの売り込みである(悠長に執筆依頼を待っていたら生活が成り立たない)。
p.194 こちらから働きかけなければ、世の中は何も答えを出してくれない。しかし、働きかければ、必ず答えが返ってくる。必ず。
p.200 迷ってやめたら、何も残らない。
やれば必ず結果が残る。


「仕組む」というのは、あまりずるい意味ではなく、ぼーっと待っているだけではダメだ、自分が強い明確な意志を持って動かないといけない、ということですね。
晴山さんのようにたくさんの本を出版されている方でさえ、「悠長に執筆依頼を待っていたら生活が成り立たない」とおっしゃっているのを聞いて、くすっ、と笑ってしまうと同時に、非常に納得できる気がしました。
どんなにすごい人でも、ただじっと待っているだけじゃないんだと。
自分の思う方向に進むように、自分で積極的に動き、多くの人に働きかけているんだと。
「こうしたら、こうなるはずだ」という信念のようなものも必要ですね。

私もブログを始めて、本を出版するなど、いろいろと未知の分野に進出してきましたが、「今の自分にできることは何でもやってみる」という気持ちでやってきました。
「後悔だけはしたくない」という気持ちでここまで来ました。

「死ぬ時に自分の人生を振り返って、後悔するような人生は送りたくない」というのもありますが、死ぬという最期の瞬間にそう思うだけならまだいい、私はどちらかと言うと、10年後に「あと10年若かったら、こうすることができたのに!」というような後悔の仕方をしたくなかったのです。

人間はどんどん歳を取ります。
歳を取ることが悪いことだとは思っていませんが、その歳でなければできないこと、というのもあるような気がします。
若い時に留学していれば…!などと今さら思ってもしょうがないので、それならそれで、「留学しないで、日本にいながらにして、英語を学ぶ方法」を見つければいいと私は考えました。
自分が過去に手を出さなかったことを悔やむのではなく、今のこの年齢で、今の境遇だからこそ言えること、を探求し、それを多くの人に伝えられればいい、と思ったのですね。

今、目の前にあるかもしれないチャンスを逃すようなことはしたくない、とも思うのです。
「だめもと」でもいいからとりあえずやってみる、それに挑戦してみて、失敗したり、思った通りにならなかったりしても、「やらないよりはずっといい」んじゃないかと思うのです。

「本を出版する」という夢が叶った私が言っても説得力がないかもしれませんが、「やれば必ず結果が残る」というのは、私の場合、必ずしも成功した話だけのことではありません。
「やってみてだめだった」ということでもいいのです。
「やってみてだめだった」なら、あきらめもつくから。
何年後かに、「あの時こうしていれば、人生が変わっていたかもしれない…」などと思いたくないのです。

これからの私の人生がどうなるかはわかりませんが、私も晴山さんのお言葉通り「迷ってやめたら、何も残らない。やれば必ず結果が残る。」という言葉を胸に、全力でいろんなことにぶつかっていきたいと思っています。

以上、私が「特に」反応した部分について、語ってみました。


この「知的生産のためのすごい!仕事術」という本は、タイトル通り、「仕事術」について語られている本ですので、ビジネススキルを紹介する本として、多くのブロガーの方に取り上げられています。

超有名な書評ブログ、smoothさんの マインドマップ的読書感想文 でも、この本が紹介されています。
その記事はこちら(↓)。
【知的仕事術?】「知的生産のためのすごい!仕事術」晴山陽一:マインドマップ的読書感想文
私の今回の記事は、内容の取り上げ方が偏ったものとなってしまっていますが(笑)、smoothさんの記事は、本の内容を全般に渡って、わかりやすくまとめて下さっています。
興味のある方は是非そちらもご覧下さい。


なお、今回ご紹介した本と同じシリーズ、青春出版社の青春新書INTELLIGENCE から、この9月2日に晴山さんの最新刊 英語にもっと強くなる本 が発売されました。
本当に驚異的なペースですね。
まさに「すごい!」です。

晴山さん、いろいろとありがとうございました!


(2008.9.6 追記)
この「知的生産のためのすごい!仕事術」以外にも、晴山さんのご本は、多くのブロガーの方に取り上げられています。
超有名書評ブログ、聖幸さんの 俺と100冊の成功本 では、「英語ベストセラー本の研究」(幻冬舎)が紹介されています。
その記事はこちら(↓)。
「英語ベストセラー本の研究」英語学習法の黄金律とは:俺と100冊の成功本
(私の過去記事、晴山陽一氏の「英語ベストセラー本の研究」を読んで(その1) からもリンクをはらせていただきました。)
興味のある方は是非、聖幸さんの記事をご覧下さい。
(追記はここまで)


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2008年08月30日

「使える英語すごいノウハウ」を読んで(その2)

前回 に引き続き、晴山陽一さんの最新刊、使える英語すごいノウハウ―「英語がスラスラ出てくる」ようになる本 (三笠書房) について語りたいと思います。

第4章では、英語の「音」の大切さについて述べられています。
p.66 実際の会話では、同じ文でも読み方によってまったくニュアンスが変わってしまう場合がある
p.67 文字からだけの学習は危険を伴う
p.73 何回聞けばいいか、という問いに対する私の答えは、「文字から音が流れ出るまで」ということになります。
p.74 スクリプトを見て音読した時に、耳に残っている音が文字から聞こえてきたらしめたものです。


この部分のお話は、ドラマという「生きた英語」を使って英語を学んでいる私にとって、とてもよくわかる部分です。

「スクリプトを見て、文字が聞こえてくる」という感覚、わかります。
時々、「フレンズ」の今扱っているエピソードとは別のエピソードのスクリプトを、調べ物のついでに読むことがあります。
ざっとスクリプトを見ることで、そのシーンやら、その時のセリフの言い方などを思い出す時があります。
レギュラーのキャラクターの場合は、声やイントネーション、言い回しをよく知っているだけに、余計にそれを思い出しやすいですね。
フレンズを何度も見ている人なら、わざわざDVDを引っ張り出して見返すこともなく、スクリプトだけで、実際にフレンズたちがやり取りしている様子が想像できる…自分の中に音声の記憶として残っているということですね。

「文字からだけの学習は危険を伴う」のも全くその通り。
ブログでネットスクリプトを使うようになってから、きちんとDVDの画面で実際のシーンを確認することなく、「スクリプトの文字だけ」で内容を判断していることが時々あります。
そういう場合は、セリフの解釈を間違えることが多い(笑)。
Come on! や Hello! などのような簡単なフレーズでも、その言い方が違うと、ニュアンスも全然違ってきてしまうのです。
相手につっかかるような言い方で言っているのを聞けば、例えそれが英語であったとしても、何となくニュアンスはわかります。
それが、come on や hello という文字でしか見ていないと、なかなか「カモン」「ハロー」のイメージから抜け出せません。

ある程度そのドラマやキャラのセリフに慣れて来た人が陥りやすい罠が、「何となくわかるから、ネットスクリプトという文字だけで学ぶ」ということかもしれません。
せっかく生の人間がしゃべっているドラマを利用して学習するんだったら、その「音」を聞かないともったいないです。
音源があるものであれば、その「音」は積極的に活用していくようにしましょう。


第5章の「3秒レスポンス」というのは、付属のCDを聞きながら行なうトレーニングです。
これは p.90 にも書かれているように、「日本語に訳して判断するのではなく、イメージを使って瞬時に判断する」訓練になります。
続けて読まれる5文の中に必ず2文、内容の間違った英文があり、その間違っているものはどれかを当てる、という訓練です。
ゆっくり読んで、それぞれの単語を日本語に置き換えたら、その間違いはすぐにわかると思うのですが、それを音として流れるのを聞いただけで、その間違いに気付くか?ということを確かめるテストです。

単語を「聞いた瞬間にイメージする」訓練はとても大切です。
TOEIC のリスニングなどでは必ずその能力が必要になってきますね。
「聞いたままの順番で、聞いた瞬間にイメージする」ということがどういうことか、今いちよくわからない、という方は、このトレーニングに挑戦してみて下さい。
TOEIC のような文章をいきなりイメージしろ、と言われても難しい、という方は、まずは簡単な短い文章でイメージ化する訓練をすべきです。
どんなに長い英文でも、結局は、切れ目切れ目でイメージしていくことになるので、まずは短い文から始めた方がいいですね。


第7章では、「補助輪付き英語学習法」について語っておられます。

p.140 聞き取れないものは100回聞いても聞き取れないケースが多く…

それには全く同感です。
わからない音は、いつまで経っても「音の洪水」でしかありません。
私のおすすめする Rach流DVD学習法では、一番最初に、「英語音声、字幕なし」でトライすることをすすめていますが、それを何回も繰り返すことはすすめていません。
「わからないものは、何回聞いてもわからない」からです。
わからないものをわかるまでひたすら聞くよりは、「内容やニュアンスをわかってそれをイメージしながら何回も聞く」方がずっといいですね。

その「補助輪付き英語学習法」の一つとして、
p.153 「洋画・海外ドラマ」を徹底活用!
という項目があります。
p.157 に、私がこのブログで扱っている海外ドラマ「フレンズ」の名前が出てきます。

一方、テレビドラマでおすすめなのは『フレンズ』あたりでしょうか。シリーズを追って見ていると、登場人物が隣人になったような親しみを覚えます。キャラクターが立っているので、「この人だからこの表現だよな」といった納得もできるようになります。

私も拙著、シットコムで笑え! 楽しくきわめる英語学習法 の 1.3 ドラマを使う意義 の p.14 に、「キャラ立ち」してくる。 という項目で、同じような内容を述べています。

セリフもより「らしい」セリフになり、キャラに合わないセリフを言っているのは、あまり聞きませんね。
「こんなの、チャンドラーらしくないよ」とか言って、スタッフの誰かがダメ出しをするのでしょう。
そうして、英語のセリフが「彼ららしい」と思えるところまできたら、英語を日本語と同じような感覚で受け止められている、ということになるのです。


言葉は、その言葉を発した人間と密接な関係があります。
ですから、その人間のキャラクターがはっきりしているほど、そのセリフのニュアンスも掴みやすいはずです。
理屈っぽい人、ちょっと人と感覚がずれた人、誰かの言葉にチャチャを入れずにはいられない人、など、いろんなキャラがいるからこそ、バラエティーに富んだセリフが生まれ、聞いている方もいろんな種類の言葉を覚えることができるのですね。
キャラクターが立っている、キャラ立ちしている、ということは、その人の発する言語を深く理解するのに、大いに役立つのです。
何かしらの構文やキーワードを覚えるために、よくありがちな一般的な設定で作ったスキットよりも、ずっと言葉が「生きて」いる、だから、覚えやすいのですね。


p.159 多くの人は、自分が上達していることを知らずに、無用な失望を味わい、学習意欲をなくしているように思います。
p.172 一番大事なのは、少しずつでも学習が進んでいるという充実感と期待感ではないでしょうか。


全くその通りだと思います。
私も拙著の p.79 で以下のように述べています。

あの頃(初めてフレンズを見た頃)に比べれば、随分わかるようになった……その思いの積み重ねがあって、今の私があります。
大切なのは、試験の点数ではなくて、自分で「わかるようになった」という実感です。人にそれが上手く説明できなくてもいい、自分で「あの頃よりもわかるようになった」と思えることが大切です。


ですから、私は TOEICという試験の点数以外にも、自分で上達しているのを実感できる部分があるから、こうしてブログも英語学習も続けていられるのですね。
「TOEIC の点数だけ」を指標にしていると、点数が頭打ちになったり、下がったり、もしくは逆に、もし万が一、満点を取れた場合に(笑)、そこで英語学習をやめてしまうかもしれません。
「自分が英語を使えるようになるかどうか」が問題なので、自分の中での実感が一番大切な判断基準なのです。
こうして、ブログを続けて行って、もっともっとフレンズのセリフを深く分析できるようになったら、もっと英語力が上がっているはず…という期待感で続けているのですね。


相変わらず、晴山さんの本を語りながら、自分の本の話もたくさん混ぜてしまいましたが(笑)、「人が書いた本を読む」ことは、自分のやり方を見つめ直すことでもあります。

私の本のタイトルのキーワードである「楽しく」という部分は、晴山さんの本にも溢れています。
(おこがましいですが)物事に対する価値観も似ているのかな、と思います。
ですから、晴山さんの本を読ませていただいて、「すごく”晴山さんらしい”本だわ!」と思いつつ、自分の方向性が間違っていなかったことも再確認できました。
晴山さん、ありがとうございました!

また、来週くらいに、もう1冊いただいた本、「知的生産のためのすごい!仕事術」をご紹介したいと思います。


(2008.8.31 追記)
晴山陽一さんのホームページ、晴山陽一オフィシャルサイト の INFO に、
2008.8.30 『使える英語 すごいノウハウ』が刊行されました。もうすぐ『英語にもっと強くなる本』が刊行されます。『英語ベストセラー本の研究』を課題図書に選んでくださった出版社があります。
という記事が追加されました。
そこで、私がこのブログで「使える英語すごいノウハウ」の紹介記事を書いたことを紹介して下さっています。
このブログへのリンクもはってくださっています。
晴山さん、いつもありがとうございます!
(追記はここまで)


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2008年08月28日

晴山陽一さんの「使える英語すごいノウハウ」を読んで(その1)

英語本を始め、数多くの本を出版されている晴山陽一さんが、サイン入りの本を私に送って下さいました!

最初のお話では最新刊を1冊送って下さる、ということだったのですが、その他にも、少し前に出版されて話題になった本も一緒に送って下さいました。つまり、合計2冊も!
晴山さん、本当にありがとうございます。とっても嬉しかったです。

どうして、私にサイン本を送って下さることになったのかについて、その経緯をご存知ない方のために、ここで簡単に説明します。

私はこのブログで、晴山陽一さんの「英語ベストセラー本の研究」(幻冬舎)を読んだ感想を書きました。
晴山陽一氏の「英語ベストセラー本の研究」を読んで(その1)
「英語ベストセラー本の研究」を読んで(その2)
その記事を晴山さんが見つけて読んで下さり、その後、晴山さんご本人とコメント欄でお話させていただけるようになりました。

また、大変光栄なことに、晴山さんご自身のサイト 晴山陽一オフィシャルサイト私の本棚から のページで、私が書いた本、シットコムで笑え! 楽しくきわめる英語学習法 を紹介して下さっています。

晴山さんがコメントを入れて下さったのは、以下の記事になります。
晴山陽一氏が拙著を紹介して下さいました
そうだったら良かったのに フレンズ3-14その8
ここは笑うべきところ? フレンズ3-14その10  

そのコメントのやり取りの中で、晴山さんが、ご本にサインして私に送って下さると言って下さったので、厚かましくもそのお話に甘えさせていただきました。
2冊の本を送って下さったのですが、そのうちの1冊が今回ご紹介するこの本(↓)です。
8月26日に発売になった新刊本です。
使える英語すごいノウハウ―「英語がスラスラ出てくる」ようになる本 (三笠書房)

もう1冊の、知的生産のためのすごい!仕事術 については、また日を改めて書きたいと思います。

「使える英語すごいノウハウ」(以下、「この本」とします)は、CD付で、1,365円とオトクです。
本についている帯を見て驚いたのですが、
「著書累計100万部突破!!」
だそうです。
本のタイトル通り、「すごい」としか言いようがありません。

この本の「はじめに」には、こう書かれています。

もともと英語が好きでたまらないという人は、放っておいても学習します。問題は、さして英語が好きでもないのに、何らかの理由で英語上達を求められている人たちです。このようなジレンマに立たされている「英語恐怖症」の人々に、このささやかな書物を贈ります。

この本は、英語初学者向けの内容になっています。
ですから、文章の口調も穏やかで優しいものとなっていて、とても読みやすいです。

以下、私が「そうそう!」と思った点を、いくつか挙げていきます。

p.20 まずは「ネイティブを目指す」のをやめてみる
お断りしておきますが、これは、英語学習者をがっかりさせるために言っているのではありません。ありもしない可能性を求めて挫折感を味わうことの愚かしさを知っておいてほしいだけなのです。
p.21 とにかく「ネイティブの壁」は、それほどに高くて厚い壁なのです。でも、そうと知れば、むしろ気が楽になるのではありませんか。


これは、特に、英語初学者にとっては、大切な考え方だと思います。
本や教材で、「ネイティブ並みの英語力」という言葉を時々見かけますが、ネイティブ並みの英語力なんて、そんなに簡単につくはずがありません。

英語を学べば学ぶほど、それなりに英語に関する知識も増えてきますし、いろんな表現も覚えます。
でも、そういう知識の増加に比例して、英語が流暢に話せるようになるわけではありません。
英語力がつけばつくほど、「ネイティブの壁」というのがどんなものかを実感するのです。
ですから、ある程度、英語を学んだ人は、その「ネイティブの壁」という現実を知っていると思うけれど、英語を学び始めたばかりの人は、そのイメージがはっきりしていないだろうから、余計にその「壁」の存在をはっきり認識しておいた方が良いと思うのです。

私自身は、英語学習者として、「出来るだけネイティブに近づきたい!」という強い思いは持っています。
日本語で書ける、話せるくらいのスピードで、英語でも書けるようになりたい、話せるようになりたい、ということですね。
もちろんスピードだけでなく、「内容」も母国語と同じレベルのものを生み出したい、ということです。
でも、母国語である日本語と同じレベルで、第二言語である英語を駆使できるようには到底ならないだろうと思います。
少しでも、日本語で出来るレベルに近づけたい、日本語と英語のギャップを縮めたい、という感じですね。

同じく晴山さんの著書の「英語ベストセラー本の研究」の p.95 に、
英語を身につけられない人は、基本的な見通しが甘すぎると思う。
という一文がありました。
この文章は、「英語ベストセラー本の研究」の中で、一番、厳しい言葉だったと思うのですが、上の話と通じる部分があるように思います。
基本的な見通しが甘い、ということは、「ある程度の時間やお金をかければ、ネイティブの壁は突破できる」と思うことと同義である気がします。

「英語を身に付けることが難しいことくらいわかってる!」という人も多いかもしれません。
でも、英語学習をやっていて「ヘコんだ」「自分自身に失望した」「私には語学の才能がないんだと思った」という人は、やはり心のどこかで「数ヶ月一生懸命勉強すればペラペラになる」というような「甘い見通し」を持っている、ということなんじゃないかと思うのです。
誰でも、想像通りに事が運ばない時には、自分に失望したりするものですから、その気持ちはよくわかるのですが。

私はフレンズのDVDを使って英語を学んでいる時に、わからない自分に失望したことはあまりありません。
ネイティブじゃないから、ネイティブと同じように理解できなくて当然だ、ということがずっと頭にあったからです。
簡単じゃない、とわかっているから、わからない自分にいらいらすることもないのです。

「ネイティブの英語」を目標として目指すのはいい、でもそんなに簡単に手に入るものだと思わない方がいい。
「ネイティブの英語」という究極の目標に限らず、「ある程度の英語力」(その「ある程度」がどのくらいかを説明するのも難しいですが)をつけることも、それほど簡単ではない、と知っておくべきです。

それは自分の能力の限界ではなくて、どんなに英語のセンスがある人でも、「英語力」はそんなに簡単にゲットできるものではないのだ、という事実をわかっていることが大切なのです。
私がずっと英語学習を続けてこられたのは、その事実を知っていたから、ということかもしれません。

もし「ある教材を使って数ヶ月でネイティブ並みの英語力を身に付けた!」という人がいたとしたら、私なら「その人はきっと語学の天才なのね!」の一言で片付けます。
まぁ、そういう人もいるのかもしれないけど、私には関係ない話だろうと割り切ります。
晴山さんの言葉の「ありもしない可能性を求めて挫折感を味わう」というのは、そういう宣伝文句を信じて、次から次へといろんなことを試し、その度に、自分自身の才能に失望する、ということなのでしょう。
買ってしまったものはしょうがないですが、そういうものを買った上で、それで英語力が伸ばせなくて、さらには自分に失望して英語学習をやめてしまう…なんて、もったいない話だと思います。

p.46 英語を使えるようになりたかったら、英語を使う練習をすればいい。
p.53 「英語の学習者」だという意識をやめにしてください。自分は「英語の使い手」なのだと思ってください。
英語は「使った者勝ち」なのです。


この部分には、私もはっとさせられました。
「英語学習者としての Rach」が、ブロガー Rach のアイデンティティであるとずっと思っていたのですが、ことさら「学習者」であることを強調するのも、実は問題があるのかな、と。

「英語を”勉強”する」という言い方は、何となく受験勉強などを彷彿とさせるので、個人的にはあまり好きな言葉ではありません。
英語という他言語を学びたい、という思いで、「学習」という言葉を私は多用しているのですが、いつまで経ってもただ英語を「学習」しているだけではダメなんだ、と。
使ってナンボ、人とコミュニケーションしてナンボの「言語」なわけですから、それをただ学んで、知識としてインプットするだけではダメで、使わなければ意味がない、と。
自分としては、使うための英語のデータベースを手に入れるつもりで、いつもフレンズのセリフを見つめ、それを分析しています。
いつも「いつかそれを使ってやろう」とは思っているのですが、まだまだ「使う視点」が足りないような気がします。
使うチャンスを与えないと、せっかくのインプットが無駄になってしまう、ということですね。
私がこのブログでずっとやってきたことは、英語を分析し、理解し、インプットするという「英語学習者」としての行動ですが、「英語の使い手」としての側面を意識してもっと伸ばしていかないといけないのだと感じました。


長くなりそうなので、2回に分けさせていただきますね。
2回目はこちら→ 「使える英語すごいノウハウ」を読んで(その2)


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2008年07月15日

晴山氏がブログにコメントして下さいました

嬉しいお知らせです。
一昨日、晴山陽一氏が拙著を紹介して下さいました という記事を書きました。(晴山陽一さんは、幻冬舎「英語ベストセラー本の研究」の著者の方です。)
その私の書いた記事に、ご本人の晴山陽一さんが、コメントを入れて下さいました!

晴山さんのお優しいお人柄が感じられる素敵なコメントです。
晴山さん、ありがとうございます!
(晴山さんの最新のコメントへのお返事は、もうしばらくお待ち下さいませ。)

いつも応援して下さる読者の方々に、その驚きと喜びをお伝えしたくて…。
その記事のコメント欄 を読んでいただけると嬉しいです!

なお、いつものフレンズ解説記事は、この下(↓)に投稿しています。
今日は、久しぶりに「調べたがり屋の Rach」の本領発揮か!?という内容です。
こういう記事は、「面白い」と思う方と、「そんなこと調べて何になる?」という方の真っ二つに分かれるタイプの記事なのですが…(笑)。
私自身がこういうのを調べるの、大好き!なんですよね…。(すみません)

拙著 p.64 「サブカルネタの調べ方」に書いてあることを実際に行うとこうなる…という実例になっているかな、と思います。
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2008年07月13日

晴山陽一氏が拙著を紹介して下さいました

このブログの過去記事、晴山陽一氏の「英語ベストセラー本の研究」を読んで(その1)(その2) で、晴山さんの著書、英語ベストセラー本の研究 (晴山陽一 著) について語らせていただきました。

その晴山氏のホームページ、晴山陽一オフシャルサイト の、私の本棚から のページで、なんと、私の著書、シットコムで笑え! 楽しくきわめる英語学習法 を紹介して下さっています!
晴山さん、本当にありがとうございます!!

晴山さんのサイトは「お気に入り」に登録していたのですが、ブログではなくホームページなので、それほど頻繁には更新されないだろう…と毎日チェックしてはいませんでした(すみません)。
今日、ふと、サイトのトップページを見ると、
What's New のコーナーに、
■2008.07.07■ 「私の本棚から」に、久しぶりに1冊を追加しました。
と書かれているのを発見。
「へぇ〜、おすすめの本が1冊増えたんだぁ…どんな本なんだろう?」と思って、私の本棚から のページを見て、ずっと下にスクロールしていくと、自分の本のことが書いてあったので、「うっそ〜!」と叫び、腰を抜かすほど驚きました(本当です)。

晴山さんは7月末に、三笠書房から「使える英語 すごいノウハウ」という本を出版されるそうです。
その本でフレンズをおすすめされているそうで、それに関連して、私の本のことを紹介して下さっているのです。
さらに嬉しいことに、私のこのブログへもリンクをはって下さっています。
紹介文もとても素敵に書いて下さっていて、本当に感謝の言葉もありません。

先日、晴山さんの本についてこのブログで語った時、
日経ビジネスオンラインの、
晴山陽一の「本で変わる、あなたの英語」 ベストセラー英語本から見えてきたもの
というコラムの、
第1回 ベストセラー英語本は語る〜 最初の課題は「学習への抵抗感」なのだ へリンクをはらせていただきました。
その時に、トラックバックさせていただいたので、私のブログの記事を読んで下さったのかなぁ?とも思います。

晴山さんの本を読んだ感想を、晴山さんご本人に読んでいただけるだけでも光栄です。
その上、私がブログの記事で「私の学習法や、拙著に書いたことと通じる部分がある」と書いたのをご覧になって、わざわざ私の本を購入して下さって、読んで下さった…わけですよね?
そしてさらには、こんなに素敵にご自分のサイトで紹介して下さったなんて…。
こんなに誉れなことはありません。

ご本人にどうやってこのお礼の気持ちを伝えたら良いのかわかりません。(この記事を「日経ビジネスオンライン」にトラックバックするのはちょっと筋違いのような気がしますし…)
いつかこの記事を晴山さんに見ていただく日が来るのを信じて、ここでお礼を申し上げたいと思います。
本当にありがとうございました!!


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(追記)
この記事のコメント欄に、晴山陽一さんご本人から、コメントをいただきました。
その他にも、以下の記事でコメントを下さっています。
そうだったら良かったのに フレンズ3-14その8
ここは笑うべきところ? フレンズ3-14その10

そして、とても嬉しいことに、私にサイン本(!)を送って下さいました。
その本について語った記事はこちら(↓)。
晴山陽一さんの「使える英語すごいノウハウ」を読んで(その1)
「使える英語すごいノウハウ」を読んで(その2)
「知的生産のためのすごい!仕事術」を読んで

晴山さん、本当にありがとうございます!
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2008年07月05日

「英語ベストセラー本の研究」を読んで(その2)

前回 に引き続き、英語ベストセラー本の研究 (晴山陽一 著) について語りたいと思います。

この本の中で、「私のやってきたことは間違いではなかった!」と思えるフレーズをいくつか引用させていただきます。
そのフレーズの詳しい意味については、直接、晴山氏の本を読んでいただきたいと思います。

英語学習法のポイントとしては、
p.102 文法書などの規範的な例文ではなく、あるがままの英語こそ最高の「辞書」である。
p.104 文法的な観察眼を働かせつつ多量の英語を読み、かつ聞く。
p.105 文法書は覚えるものではなく、引くものである。
p.195 語順は英語の命である。
p.216 理解するための文法分析は有効である。


英語学習に対する姿勢については、
p.226 あなたは英語学習の何が楽しいのか。楽しくないのはよくない。苦手でも楽しいのは素晴らしい。
p.228 自分だけの学習法を見つけたほうが伸びる。なぜなら、ウキウキ勉強できるからだ。


私は、アメリカの人気ドラマ「フレンズ」の「生きたセリフ」は、英語の表現を学ぶ上で「最高の辞書」だと思っています。
文法嫌いな英語学習者の方は多いですが、私は文法を、「フレンズのセリフを理解するための知識」として使っています。
「理解するための文法分析」は、まさに毎回このブログのフレンズ解説でやっていることですね。

私が「楽しい」と思う「自分(だけ)の学習法」、それを披露しているのが、このブログであり、拙著でもあります。
晴山氏が各人の方法論を尊重して下さることは、いち英語学習者としてとても嬉しいです。

語順の話(p.197)で、晴山氏は、大西泰斗先生の著書「ネイティブスピーカーの英文法絶対基礎力」と、大西先生の、
「英語は並べることば/日本語は納豆系」
という表現を引用しておられます。

私もブログの記事中で大西先生の「イメージ」をよく引用させていただきますし、拙著でも参考文献として大西先生の「ハートで感じる」シリーズを挙げさせていただきました。
英語初学者に「配置、語順」の重要性を訴えたことは大きい、と私も思っています。
一番最新のシリーズ「ハートで感じる英語塾」でも、その語順に対するこだわりが感じられましたね。
ちょうど「ハートで感じる英語塾」の再放送が、7/3(木)から始まっていますので、興味を持たれた方は是非、番組をご覧になって下さい。
(それをまとめた本は、ハートで感じる英語塾〜英語の5原則編〜 です。)

「英語ベストセラー本の研究」の中で、
p.97 國弘正雄氏の <英語→イメージ→日本語>
p.123 伊藤和夫氏の <英語→事柄→日本語>
という「理解の流れ・順序」も印象的でした。
私も自分の著書の p.59 に以下のように書きました。
「私は自身のブログでは自分なりの訳をつけていますが、それは「日本語で言うとこんな感じだろう」というイメージを語る言葉として書いているだけです。日本語に訳すことが目的ではありません。」
私の場合も、日本語に訳すことがゴールではなく、その英語のニュアンスを理解するための手段として、一番細かくイメージを表現することのできる母国語を使っている、というだけに過ぎないのです。


晴山氏の本の奥付に、晴山氏のホームページのURLが載っていました。
晴山陽一オフシャルサイト
その プロフィールのページ に、また数々の印象的な言葉が並んでいました。

引用させていただきますと、

この良質の素材を集めるコツは、あくまで「自分にとって面白いかどうか」で判断する、ということです。

まず自分が英語を楽しまなければ、絶対に人を楽しませることはできない、ということだと思います。

読者の喜ぶ顔を思い浮かべながら「にやにやしながら書く」のが、いちばん執筆のモチベーション・アップにつながります。


本を執筆することについて、晴山氏は上のように述べておられるのですが、私は自分の本を書く時もそうでしたが、特に「ブログを書いている時の心境」がこれに当てはまるなぁ、と思いました。

フレンズを選んだのは、ただそれを面白いと思ったから。
自分が楽しみながら英語を学んでいる様子を見せれば、英語を学ぶ楽しさに気付いてくれるかも。
チャンドラーのジョークのほんとうの意味がわかって、それを誰かに話したくてたまらない。

私のそういう気持ちと、晴山さんのお話に通じる部分があるような気がして、私は嬉しく思いました。

自分なりの学習法を確立するためのヒントとして、「英語ベストセラー本の研究」は、実に有益な本です。
私もたくさんのことを学ばせていただきました。
著者の晴山陽一氏をはじめ、ベストセラー本を書かれた著者の皆様方に、心から敬意を表したいと思います。
ありがとうございました。


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2008年07月03日

晴山陽一氏の「英語ベストセラー本の研究」を読んで(その1)

日経新聞の中面広告を見て、面白そうな本だな、と思い、購入しました。
それが、晴山陽一氏の「英語ベストセラー本の研究」です。
アマゾンではこちら(↓)。
英語ベストセラー本の研究 晴山陽一 (幻冬舎)

思った通り、実に面白い本でした。
戦後60年のベストセラー英語本を取り上げ、その中の印象的な箇所を取り上げる、という形式になっています。
晴山氏がプロローグで、「先人の労作から英語学習のヒントを拾い集め」と表現しておられますが、まさにそういうヒントが満載の本です。

私の言葉と比較するのもおこがましいのですが、私も過去記事、学習法から何を学ぶか? (私が著書で訴えたかったこと その2) で、「人が語る勉強法・学習法は、自分の学習法の参考にするためのヒントでしかない。」と述べています。
でもそのヒントが、自分の学習法を見つけるのに大いに役立つのです。

晴山氏の本の p.201 に野口悠紀雄氏の言葉が引用されているのですが、

第二に重要なのは、英語勉強本の本など読まず、ただちに英語の勉強そのものを始めるべきことである。

この部分を読んで、声に出して笑ってしまったのですが、本当に「全くその通りです!」と言うしかありません。
この本に紹介されているような、多くの有用な英語ベストセラー本が登場したにも関わらず、日本人全体の英語力が飛躍的に伸びた感じがしないのは、そういう本を読んだ後、「ただちに英語の勉強そのものを始めた人の割合が少ないから」なんでしょう。
そしてそれを「一定期間続けた人」となるとさらに少なくなる、と。

「ある学習本を1冊読めば、英語ができるようになった!」ということはあり得ません。
学習法のやり方を述べているだけで、実際に本人がやってみないことには始まらないのです。

このようなベストセラー英語本を読んで気付くこと、それは、こんな本を出しておられるような英語の大家(たいか)の方々も、皆さん、ものすごい時間と労力をかけて英語を学んで来たのだ、という事実です。
それを思うと「私はこんなにやってきたのに…」と思うことすら恥ずかしい。
そのことに気付くだけでも、大きな意味があるかもしれない、と思います。

p.130 に「日本人の英語」のマーク・ピーターセン氏の言葉が載っています。

"I hate English!" とつい英語で叫んでしまうくらい、英語の「頭脳環境」に入ってみてほしいと思う。

ピーターセン氏は、「日本人の英語」の「はじめに」の部分で、「日本語を書く」ことについて述べておられます。
その部分がまた非常に印象深いので、これは、「日本人の英語」(p.8)から直接引用させていただきます。
(晴山氏が引用しておられる部分の直前の文章になります。)

ところで私自身は、この2年間、日本語を書く仕事が多かったが、まだそれに慣れていない。いまだにフラストレーションばかり感じている。語彙が限られているし、言い方が自然であるかどうかは、自分の判断力だけでは自信が全然ない。いくら時間をかけて書いたとしても、書き上がったところで、「いいものが書けたな」という満足感を得たこともない。

これは、日本人お得意の「謙遜」ではなくて、ピーターセン氏の「実感」なんだと思います。
晴山氏の表現(p.129)をお借りすると、ピーターセン氏は、
日本語で岩波新書が書けるほど日本語に堪能なアメリカ人の著者
なのです。
その人をして、「フラストレーションを感じる、自信がない、満足感を得たことがない」と言わしめるほど、外国語で書く、ということは難しいことなのですね。

だからと言って私自身の英文ライティングの出来が悪いことを開き直るための理由として使うつもりはありません。
ピーターセン氏ですらそうなのだ、だから私はそういうことを感じるのは当然なんだ、そう感じたからって英語を学ぶことをあきらめる必要はないんだ、むしろそこであきらめてはいけないんだ、と思えるのです。


ちょうど「英語ベストセラー本の研究」の発売に合わせて、日経ビジネスオンラインで、
晴山陽一の「本で変わる、あなたの英語」 ベストセラー英語本から見えてきたもの
というコラムが集中連載されています。
それをご覧になると、この本の概要がわかります。

第1回 ベストセラー英語本は語る〜 最初の課題は「学習への抵抗感」なのだ に「英語学習のコツ」が5項目書いてあります。
また、その項目をあえて逆の言い方にして、ポイントをわかりやすく説明しておられます。

その逆の言い方の中では、

1. 英語に抵抗感を持っていたら、学習は続かない。
4. 一朝一夕に英語力がつくというのは幻想に過ぎない。


という部分に激しく同意します。
さらには、その後に書いてある「文法も大事だ!」という部分にも共感します。

自分の学習法と比較するのは、これまたおこがましいのですが、やはり、英語の堪能な方と方向性が同じである、ということは大きな自信となります。
自分のやり方をこのまま続けて行っていいんだ、と信じることができます。

私は私なりの方法を確立し、それを元にこのブログを3年間書いてきました。
そしてその学習法を1冊の本 シットコムで笑え! 楽しくきわめる英語学習法 にもまとめました。
いつも言っているように、私は「英語を職業としている英語のプロ」ではないし、私が何を言ったところで「いち英語学習者」としての意見でしかありません。
でもその中にも「英語を学んで来た者」としての真実が必ずある、と思っています。

受験勉強のように勉強することに対しては、どうしても抵抗感が生まれます。
だから、私は「難しい」ことを承知で、海外ドラマ、それも笑い声の入るシットコムを題材に選んでいます。
作品として魅力的なものであることが重要なのです。
英語を学ぶには必ず「続ける」ことが必要、だから、「続けられるような魅力的な題材」を選んでいるのですね。
その部分が、晴山さんの挙げられた 1. と 4. に通じるものがあると自分では思っています。

実際に自分が時間をかけてやらないことには身に付かないものであるからこそ、間違った方向に時間を費やしてはいけません。
その方向を間違えないための、自分に一番合った方法を探すための先人の言葉、それが凝縮された本が、今回ご紹介した晴山氏の本です。
皆さんも、是非読んで下さい。

この本については語りたいことがありすぎるなぁ(笑)。
次回 も、この本について語らせて下さい。


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(追記1)
超有名な書評ブログ、聖幸さんの 俺と100冊の成功本 でも、この本が紹介されています。
「英語ベストセラー本の研究」英語学習法の黄金律とは:俺と100冊の成功本
本の内容を詳しく書いて下さっていますので、興味のある方は是非ご覧下さい。

(追記2)
この記事を書いたことで、著者の晴山陽一さんご本人とコメント欄でお話させていただけるようになりました。
また、大変光栄なことに、晴山さんご自身のサイト 晴山陽一オフィシャルサイト私の本棚から のページで、私が書いた本、シットコムで笑え! 楽しくきわめる英語学習法 を紹介して下さっています。

晴山さんがコメントを入れて下さった記事はこちら(↓)。
晴山陽一氏が拙著を紹介して下さいました
そうだったら良かったのに フレンズ3-14その8
ここは笑うべきところ? フレンズ3-14その10

そして、とても嬉しいことに、私にサイン本(!)を送って下さいました。
その本について語った記事はこちら(↓)。
晴山陽一さんの「使える英語すごいノウハウ」を読んで(その1)
「使える英語すごいノウハウ」を読んで(その2)
「知的生産のためのすごい!仕事術」を読んで

晴山さん、本当にありがとうございます!
posted by Rach at 11:55| Comment(2) | TrackBack(0) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする