2013年10月09日

与えられた権限によって宣言する フレンズ7-24その6

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モニカとチャンドラーの結婚式での、それぞれの誓いの言葉が終わって、チャンドラーがモニカにキスした後、
ジョーイ: You may now kiss the bride. So, I guess by the powers vested in me by the state of New York and the Internet guys, I now pronounce you husband and wife. Oh, wait! Do you take each other? (それでは、花嫁にキスを。それで、ニューヨーク州とインターネットのやつらから私に与えられた権限によって、私は今、君たちを夫と妻だと宣言する。あぁ、待って! お互いを伴侶とすることを誓いますか?)
チャンドラー: I do. (誓います。)
モニカ: I do. (誓います。)
ジョーイ: Yeah, you do! (そうだよ、誓うよな!)
ロス: Rings? (指輪は?)
ジョーイ: Aw, crap! Okay-uh... uh, let's-let's do the rings. (あぁ、クソッ! よし、えーっと、指輪の交換をしよう。)
(Chandler and Monica both turn, take the rings from Ross and Rachel respectively, and place them on each other's fingers.)
チャンドラーとモニカは向きを変え、それぞれ、ロスとレイチェルから指輪を受け取る。そしてお互いの指にはめる。
ジョーイ: We good? Yeah? Good? Once again, I pronounce you husband and wife. (To Chandler) Now kiss her again. (これでいい? ね? いいよね? ではもう一度、君らを夫と妻であると宣言する。[チャンドラーに]さあもっかい、モニカにキスしろよ。)
(They kiss and everyone applauds.)
二人はキスをして、みんなが喝采する。
チャンドラー: (To Monica) I love you. And I know about the baby. ([モニカに] 愛してるよ。それに俺は赤ちゃんのことも知ってるよ。)
モニカ: What baby? (何の赤ちゃん?)
チャンドラー: Our baby. (俺たちの赤ちゃんだよ。)
モニカ: We have a baby? (私たちに赤ちゃんがいるの?)
チャンドラー: Phoebe found your pregnancy test in the trash. (フィービーがゴミの中に、君の妊娠検査薬を見つけたんだ。)
モニカ: I didn't take a pregnancy test. (私、妊娠検査なんてしなかったわよ。)
チャンドラー: Then... who did? (それじゃあ、誰が検査したの?)
[Cut to Phoebe and Rachel.]
フィービーとレイチェルに画面がカット。
フィービー: Look at them. Oh and they're gonna have a baby. (二人を見て。あぁ、そして二人には赤ちゃんができるのね。)
レイチェル: Uh-huh. (ええ。)
(The camera zooms in on Rachel who has a very worried and frightened look on her face and she slowly takes a deep breath.)
カメラはレイチェルにズームインする。レイチェルはとても心配そうな、そして怯えた表情を浮かべ、ゆっくりと深いため息をつく。
[Fade to black.]
画面が徐々に暗くなる。

ジョーイのセリフ、You may now kiss the bride. は、「今、君は花嫁にキスをしてよろしい」という感じの許可の言葉ですね。
ジョーイは今、司祭という立場なので、そんな物言いをしているわけですが、本来なら、司祭が「では花嫁にキスを」と言ってから、花婿が花嫁にキスをするところ、チャンドラーは自分の誓いの言葉を言った後に、その流れで勝手に(笑)キスしてしまったので、司祭の威厳を保とうと、すでにキスしてしまっている二人に、「ではキスしてよろしい」と後付けのようにものものしく言っている面白さになるでしょう。

by the powers vested in me by the state of New York and the Internet guys は、by が2回も出てきます。
このフレーズのメインは、by the powers 「権限によって」の部分で、「〜という権限によって、私は今、君らを夫と妻であると宣言する」という形になります。
その the power の説明が、vested... 以下になり、「the state of New York and the Internet guys によって、vest された権限」のように、the power を後置修飾している形です。

vest とは、「ベスト、チョッキ」のあのベストで、ラテン語で「衣服」を意味する言葉が語源になっています。
そこから、古語で「(人)に衣服を着せる、(特に)(司祭)に祭服を着用させる」という意味もあって、司祭が祭服を着ることで司祭としての権限が与えられることから、「(権限・権利・財産など)を人に与える・付与する」という意味にもなるのですね。
ここでは、「(人)に権利を与える」という意味で使われていて、「NY州と the Internet guys によって俺に与えられた権限によって、ここに君たちを夫婦であると宣言する」と言っていることになります。
NY州によって与えられた権限、という部分はいいとして、その後の、the Internet guys というのが、ジョーイらしくて面白いですね。
今回、司祭をするに当たり、「ネットで司祭の資格が取れるんだって」という話を聞いてきて、実際、インターネットでその資格をゲットしたジョーイでした。
ネットでやり取りした相手のことを、the Internet guys と呼んで、そいつらにも承認されて俺が与えられたこの権限によって宣言する、と言ってみせたわけです。

by the powers vested in me by... 「〜によって付与された権限によって」などと、司祭っぽいことを言った後に、急に思い出したような慌てた様子で、Do you take each other? と言うジョーイ。
過去記事、結婚式の誓いの言葉 フレンズ4-24その6 では、ロンドンで行われたロスとエミリーの結婚式での牧師の言葉が出てきます。
牧師さんが短いフレーズを先に言って、その後、新婦(または新郎)がそれを繰り返す、という形式でしたが、牧師さんが言うことになる切れ切れのフレーズをまとめると、以下のようになります。(新婦エミリーが言う言葉の場合)
I, Emily, take thee, Ross, as my lawfully wedded husband in sickness and in health till death parts us. (私、エミリーは、汝、ロスを、法に定めた夫とします。病める時も健やかなる時も、死が私たち(二人)を分かつまで。)

thee は you の古語なので、ポイントとなる単語だけで構成すると、I take you as my husband. 「私はあなたを夫とします」ということになりますね。
このように、take A as my husband/wife という言い方は、結婚式の決まり文句なので、Do you take each other? のように、as ... をつけなくても、take という動詞だけで、「お互いを配偶者としますか? 配偶者として受け入れますか?」のような意味だとわかるわけです。
本当は、ロンドンの結婚式での司祭のような言葉が用意されていたのかもしれませんが、初めてのことで段取りもわからないジョーイが、「あ、これ言うの忘れてたわ」みたいに慌てて言った感じが、Do you take each other? というシンプルな文章によく出ているように思います。

I do. は結婚式での決まり文句、
"Do you take this woman/man to be your lawful wedded wife/husband?" "I do."
「あなたは(汝は)この女性(男性)を妻(夫)とすることを誓いますか?」「誓います」
のことですね。

新郎新婦それぞれが、I do. と言うのはいいとして、司祭のジョーイまでもが、Yeah, you do! 「そうだよな、もちろんお前らは、お互いを伴侶として認めるよな、誓うよな!」と嬉しくてたまらないみたいな顔で言っているのが、フレンズっぽくて楽しいです。
自分が司祭であることを忘れて、友達に戻っている感じですね。

さらには、ベストマンであるロスに Rings? 「指輪は?」と聞かれて、指輪の交換をすることを思い出しています。
crap は「うんち」のことで、まさに、Crap! は、Shit! とかと同じく、「クソッ!」という汚い言葉なのですが、自分がトチった時に、ついそんな言葉が出てしまうところが、「にわか司祭」っぽいわけです。
Let's do the rings. は、「じゃあ、指輪をしよう」みたいな感じですが、司祭にしてはラフすぎる言葉になっているのが、ここも笑いのポイントになっているのでしょう。
ちなみに、フレンズ5-1 の、ロンドンでのロスとエミリーの結婚式の時には、指輪の交換のセリフは以下のようになっていました。(過去記事の解説では飛ばした部分なので、今回との比較として、以下にセリフをご紹介します)

司祭(Minister): Do you have the rings? (He is given the rings) Emily, place this ring on Ross' finger as a symbol of your bond everlasting. (She jams the ring onto his finger) Ross, place this ring in Emily's hand as a symbol of the love that encircles you forever. (指輪はありますか? [司祭は指輪を渡される] エミリー、あなたたちの絆が永遠に続く象徴として、この指輪をロスの指にはめなさい。[エミリーはロスの指に指輪を押し込む] ロス、あなたの周りを永遠に回る愛の象徴として、この指輪をエミリーの手にはめなさい。)

ト書き She jams the ring onto his finger の jam は、a traffic jam 「交通渋滞」の意味もある通り、「ぎゅうぎゅう詰め込む、無理に押し込む」という動詞にもなります。
この場合も、指輪を無理やり、ぎゅうーっと押し込んではめる、という感じですね。
エミリーの名前を呼ぶべきところ、間違ってレイチェルの名前を呼んでしまった後のシーンでしたので、とりあえず言われるままに指輪の交換はするものの、その怒りが指輪をはめる時に出てしまったことがわかるト書きになっているわけです。(フレンズ5-1 については以上)

We good? Yeah? Good? というのは、「ねぇ、俺たち(新郎新婦と司祭)、これでいいかな? いいよね? 問題ないよね、大丈夫だよね?」みたいな感じ。
グダグダになってしまった司祭の進行でしたが、これでやるべきことは全部やったよね?と周りに確認していることになります。
もうこれで全て済んだとわかったジョーイは、再度、夫婦であることを宣言し、「もっかいキスしろよ」みたいに促します。

みんなからの喝采を受けた後、チャンドラーは人には聞こえないような声で、「君を愛してる。そして俺は赤ちゃんのことも知ってるよ」とモニカに言います。
the baby のように定冠詞 the がついているので、「俺も君もわかってる、例の赤ちゃん」という感覚なわけですが、モニカは、the baby 「例の赤ちゃん、その赤ちゃん、って何?」とでも言うように、What baby? と尋ね返していますね。

何って俺たちの赤ちゃんのことに決まってるだろ、と言うように、Our baby だと言うチャンドラーに対して、モニカは驚いた顔をして、We have a baby? と返します。
「私たちには、赤ちゃんがいるわけ?」という感覚で、赤ちゃんと言われても、全く何のことかわからない、と思っている様子が、モニカの発言からわかります。

フィービーがゴミの中に、君の妊娠検査薬を見つけたんだ、と説明しても、私は妊娠検査なんかしなかったわよ、と言う始末。
Then... who did? つまり、Then, who took the pregnancy test? 「それじゃあ、あの妊娠検査薬で検査したのは誰なんだ?」とチャンドラーが言った後、画面はフィービーとレイチェルに切り替わります。
フィービーは嬉しそうな顔で、「ほら、あの二人(チャンドラーとモニカ)を見てよ。二人には赤ちゃんができるのね」と言っていますが、そのフィービーとは対照的に、レイチェルは何とも複雑な顔をしていて、その顔を映したまま、画面はフェードアウト、、続きはシーズン8で、、という流れになります。
妊娠したのはモニカだとみんなが思っていたのに、実はそれはレイチェルだった、ということが最後の最後にわかる仕組みですね。
こういうどんでん返しが、結婚式の誓いの言葉の前になってしまっていたら、せっかくの二人の感動的なセリフの印象も薄くなってしまったかもしれません。
二人が無事に夫婦となった後、実は妊娠していたのはモニカじゃなくてレイチェルだった、と判明することで、次のシーズンが待ち遠しくなる、というクリフハンガーになるわけですね。

、、、ということで、今日でシーズン7が終了しました。
次回から、シーズン8に突入します!

ブログを始めた頃は、まさかシーズン8までこのブログを続けているとは夢にも思っていませんでした。
とりあえずできるところまでやろう、読んで下さる方がいると感じられる間は続けよう、と思って書いてきました。
今でも、各ブログランキングで高順位でいさせていただけること、本当に嬉しいです。手間を惜しまずクリックして下さっている皆様、本当にありがとうございます。
ここまで続けて来られたのは、温かく見守り応援して下さった皆様のおかげです。

シーズン8も頑張ります! 今後ともどうかよろしくお願いいたします!(^^)


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posted by Rach at 13:54| Comment(2) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月07日

あなたが望まないなら話は別だけど フレンズ7-24その5

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一時は、夫婦になることに怯えて逃げ出したチャンドラーでしたが、やっと晴れて結婚式を挙げることになりました。
司祭を務める予定のジョーイが撮影のために遅れる、というハプニングもあったものの、今は二人の前に司祭として立っています。
ジョーイが「新郎がまた逃げ出す前に式を始めよう」みたいなことを言って、モニカにチャンドラーが逃亡していたことを知られてしまったりもするのですが、まずはモニカに誓いの言葉を言うように促します。
モニカ: Chandler, for so long I... I wondered if I would ever find my prince. My soul mate. Then three years ago, at another wedding I turned to a friend for comfort. And instead, I found everything that I'd ever been looking for my whole life. And now... here we are... with our future before us. And I only want to spend it with you. My prince. My soul mate. My friend. Unless you don't want to. You go! (チャンドラー、長年、私は思っていたの、私の王子様を見つけられるだろうか、って。私のソウルメイトを。その後、3年前、ある結婚式で、私は慰めを求めて、友達に救いを求めた。そして、その代わりに、私は私の人生でずっと探し求めていたすべてのものを見つけたの。そして、今、私たちはここにいる。目の前にある未来と共に。その未来をただあなたと過ごしたいの。私の王子様。私のソウルメイト。私の友達。もしあなたがそれを望んでないのなら、話は別だけどね。次はあなたがどうぞ!)
ジョーイ: Chandler? (チャンドラー?)
(Ross leans in to give Chandler his vows.)
ロスは誓いの言葉をチャンドラーに渡すために前かがみになる。
チャンドラー: (To Ross) No, that's okay. (Ross nods and retreats.) Monica, I thought this was going to be the most difficult thing I ever had to do. But when I saw you walking down that aisle, I realized how simple it was. I love you. Any surprises that come our way, it's okay, because I will always love you. You are the person I was meant to spend the rest of my life with. You wanna know if I'm sure? (He leans in and kisses her.) ([ロスに] いいや、それはいい。[ロスはうなずいて後ろに下がる] モニカ、これは、俺がしなければならなかったことで一番難しいことになるだろうと思ってたんだ。でも君があのバージンロードを歩いてくるのを見た時、(難しいんじゃなくて)どんなに単純なことなのかがわかったんだ。君を愛してる。俺たちにやってくるどんな予期せぬことも、大丈夫だ。だって、俺はずっと君を愛するから。君は、俺が残りの人生を一緒に過ごすと運命づけられた人なんだよ。俺が本当にそう思っているかどうか知りたい? [チャンドラーは前にかがんで、モニカにキスする])

今回はモニカとチャンドラーが、それぞれ、結婚式の誓いの言葉を言うシーン。
シンプルだけれど感動的なそのセリフの素晴らしさを、是非英語で味わっていただきたいです。

for so long は「長年にわたって、久しく」。
for long だけでも「久しく」という意味になり、for very long や for so long のように long をさらに強調することもできます。
ちなみに、So long. だけだと、「さようなら、じゃあね、じゃあまたね」という別れ際の挨拶ですね。
I wondered if I would ever find my prince. は、「私のプリンス・王子様を私が見つけられるのかどうか、ってずっと考えてた」という感覚。
soul mate は英和辞典では「気の合う人、愛人」などと訳されていたりしますが、mate は「配偶者(の一方)」のことですから、直訳で「魂の配偶者」のように理解した方がイメージが湧きやすいですね。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
soul mate : someone you have a very close relationship with because you share the same emotions and interests
つまり、「同じ感情と興味を分け合っているという理由で、非常に近い・親しい関係を築いている誰か(相手)」。

Macmillan Dictionary では、
soulmate : someone who you have a special relationship with because you share the same feelings, attitudes, and beliefs
「同じ気持ち、考え方、信念を分け合っているという理由で、特別な関係を築いている誰か(相手)」。

ロングマンとマクミランの語義パターンが非常によく似ていますが、近くて親しくて特別な関係を持っている相手であること、その理由が、同じ感情、気持ちなどを分け合っていること、という部分がポイントだということがわかりますね。
romantic relationship 「恋愛関係」だとは限定されていないので、恋愛中の男女に限らず、非常に親しい特別な友人に対しても使える感じはします。

夫となる人チャンドラーに、my prince, my soul mate と呼び掛けた後、モニカは3年前の話をしています。
at another wedding I turned to a friend for comfort. について。
another wedding とは、今のこの自分の結婚式以外の別のある結婚式で、というような感覚ですね。
実際には、ロンドンで開かれた兄ロスとイギリス人女性エミリーとの結婚式を指します。
turn to は直訳すると、「〜の方を向く」ということですが、この場合は、「〜にを頼る、〜に救いを求める、〜の助力を仰ぐ」というニュアンス。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
turn to somebody/something [phrasal verb] :
1. to try to get help, advice, or sympathy from someone
turn to somebody/something for something
例) She turned to her mother for advice.

つまり、「人から、助け、アドバイス、共感を得ようとすること」。例文は、「彼女は母にアドバイスを求めた」。

特に、turn to somebody for something という形の場合には、「〜のために・〜を求めて、(人)の方を向く」ということから、「救いを求める、助力を仰ぐ」という意味になることがわかりやすいですよね。
名詞 comfort は「快適、安楽」という意味もありますが、この場合は「慰め」が近いでしょう。
ロンドンで行われた兄ロスの結婚式で、酔っ払いのおじさんに「新郎の母」と間違えられてショックを受けたモニカが、チャンドラーに慰めを求めたことを、モニカがそう表現していることになります。(エピソードとしては、フレンズ4-24 あたりの話)。

3年前、友達に慰めを求めた時、私は人生でずっと探し続けてきたすべてのものを見つけたの、と言っています。
そして今、私たちはここにいる、私たちの前にある未来と共に、とも言っていますね。
3年前にそういう出来事があって、人生でずっと探していた人だとわかって、こうして結婚式の日を迎えられた喜びが素直に語られているセリフだと言えるでしょう。

私たちの前にある未来、それをただあなたと一緒に過ごして行きたい、と言って、私の王子様、私のソウルメイト、私の友達、と呼びかけます。
誓いの言葉の最初は、my prince, my soul mate だけだったのですが、最後に繰り返す時に my friend を付け足したのが、この二人の関係をよく表していて感動的だと思います。
二人はずっと友達関係で、それこそフレンズで言うと、シーズン1からシーズン4までの間、親友だったわけですね。
お互いを長年知っていてずっと友達だった二人が、シーズン4の終わりに恋愛関係になって、シーズン7の終わりに幸せな結婚式を迎える、ということは、ファンとしても本当に感無量で、モニカがチャンドラーに、My friend. と呼びかけることが、その二人の素敵な関係を見事に表していると思えます。

とまぁ、そんな感動的な誓いの言葉を述べていたのですが、Unless... 以下は、ちょっとキツい感じのジョークですね。
この手の「付け足しの unless」は、フレンズでよく登場しますが、こういう場合は「もし…なら話は別だけど」と訳すと、一番しっくり来ます。
つまり、Unless you don't want to. は、Unless you don't want to spend it with me. ということで、「私は、今言ったように、あなたと未来を一緒に過ごしたいけれど、もしあなたが私と一緒に未来を過ごしたくないのなら、話は別だけどね」と言ったことになります。

私が受験英語で習った時には、unless は「もし…でなければ」(if... not)と訳すように教わった気がします。
そのセオリー通りに訳すと、「もしあなたがそれを望まないのでなければ、私は未来をあなたと一緒に過ごしたい」となるわけで、語っている内容の実態は、上の訳とほぼ同じことになるわけですが、実際にこのセリフを聞いた時の「ニュアンス」がこの「いかつい訳」では出ない気がするのです。

このセリフの面白さは、「私はあなたと未来を一緒に過ごしたいの、私の王子様、私のソウルメイト、私の友達」と感動的なセリフを言った直後に、「と言っても、あなたがそれを望まないなら、話は別なんだけどねっ!」と言ってみせたところにあります。
少し前のシーンで、司祭役のジョーイが、「新郎がまた逃げ出す前に式を始めよう」と失言してしまい、モニカはチャンドラーが一時期逃亡していた(笑)ことを知ることになるのですが、その件をここで、ちょっとイヤミっぽく持ち出しているわけです。
「私はこんな風に思っているけれど、誰かさんはほんとは今でも逃げ出したいと思ってるんじゃないのかなぁ〜?」みたいに、ちょっと意地悪っぽく言ってみせたわけですね。
You go! という言い方も、「次はあなたの番、(さっさと)やりなさいよ」という感じで、とてもロマンティックな結婚式の言葉とは思えないものですが、やはり花嫁としては、結婚式が怖くて逃げていた、という事実について怒りを隠しきれない部分もある、と言うところでしょう。

そんな風に、モニカっぽくキツい感じ(笑)で促されたチャンドラーは、誓いの言葉を書いた紙を渡そうとするロスに「その紙は要らないから」みたいに言って、自分の言葉で語ろうとしています。
いったんは逃げ出してしまった自分を反省し、俺は今、自分の言葉でちゃんと愛を誓ってみせる、みたいな決意がすでに見えますね。
I thought this was going to be the most difficult thing I ever had to do. は長いので、前から順番にかたまりごとにイメージして行きましょう。
「俺は(少し前には)こう思ってたんだ、これ(この結婚式、この結婚)が最も難しいことになるだろうって。俺が今までしなければならなかったものの中でね」のような感じ。
「人生でいろいろしなければならないことがあるとして、その中で一番難しいことだと思ってたんだよ、この結婚ってやつのことを」みたいなニュアンスです。
aisle は「通路、(教会堂の)側廊」という意味がありますが、結婚式で、walk down the aisle と言えば、「バージンロードを歩く」という意味になります。
結婚って人生で一番難しいことだと思ってたけど、バージンロードをこちらに歩いてくる君を見た時、それがどんなにシンプルか、簡単かってことがわかったんだ、ということですね。
その後、I love you. と言うのですが、それは、「結婚って、難しくない、簡単なことだったんだよ。それはつまり、I love you. ってことだ。それだけなんだ」ということ。
何も複雑に考えることなんかない、君を愛してる、だから俺たちは結婚するんだ、ということです。
surprise は「驚き、びっくり」と訳されることが多いですが、この場合は「予期せぬこと、意外なこと」というところでしょう。
「僕らの進む道にやってくる、どんな予期せぬことも、そんなの大丈夫、だって俺はいつも君を愛してるから」ということですね。

be meant to も、フレンズによく出てきますが、「…するように運命づけられている」という感覚。
君は、俺が残りの人生を共に過ごすと運命づけられた人だ、ということです。
spend the rest of my life with (someone) の someone の部分が、the person という単語になって前に出ているために、文の最後に with が残る構造になることにも注意しましょう。

You wanna know if I'm sure? は、「俺が本当に・確かにそう思っているかどうか君は知りたい?」という感じですね。
そう言ってかがんでモニカにキスするチャンドラー。
俺の言葉が嘘じゃないと、このキスでわからせてあげるよ、、みたいな(何か自分で書いてて、はじゅかしくなってきましたけれど、、)、とにかくそういうロマンティックな誓いの言葉を述べることで、チャンドラーは「怖くて逃げだしてしまった」ことを見事払拭した感がありますね。


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posted by Rach at 14:22| Comment(6) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月04日

大きな視点で考えて フレンズ7-24その4

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結婚式直前に逃げ出したチャンドラーを捜していたロスとフィービーは、廊下でチャンドラーを発見。ロスはチャンドラーを逃がすまいと彼にタックルし、取り押さえます。
モニカを捨てるなんて兄の僕が許さない!と怒るロスに、「そんなことはしない。俺はフィービーとレイチェルの会話を聞いたんだよ」と言います。
ロスはその「会話」が何のことかわからず聞き返すと、、
チャンドラー: Monica's pregnant. (モニカは妊娠してる。)
ロス: Oh, my God. Oh my God! And you're-you're... you're not freaking out? (なんてことだ。なんてことだ! それでチャンドラーは…チャンドラーはパニクってないのか?)
チャンドラー: Well I was! Then I went down to the gift shop because I was out of cigarettes... (ああ、俺はパニクってたよ! それで下のギフトショップに行ったんだ、タバコを切らしてたから…)
フィービーとロス: Cigarettes?!! (タバコ?!)
チャンドラー: Big picture, please! So I was in the gift shop, and that's when I uh, saw this. (He holds up a little, tiny baby jumper that reads I (heart) New York.) Yeah, y'know what? I thought anything that can fit into this, can't be scary. (全体を見てくれよ![大きな視点で考えてくれよ!] それで俺はギフトショップにいて、その時に俺はこれを見たんだよ。[チャンドラーは小さな小さな「I ♡ NEW YORK」と書いてあるベビージャンパーを掲げる] ねぇ、俺は思ったんだ。これにぴったり入るものは、どんなものでも怖いはずない、って。)
フィービー: Well you obviously didn't see Chuckie III. (明らかにあなたは、チャッキー3(チャイルド・プレイ3)を観てないわね。)
チャンドラー: But come on, look at how cute and small this is! So I got it to give Monica, so she'd know I was okay. (でも、ほら、これがどんなにキュートで小さいか見てくれよ! だから俺はモニカにあげるためにこれを買ったんだ。それでモニカは俺が大丈夫だってわかってくれるだろう。)
ロス: Dude. (Hugs him.) (こいつぅ。[チャンドラーをハグする])
(Mr. Geller turns the corner.)
ゲラー氏(ロスのパパ)が角を曲がってくる。
ゲラーパパ: Way to go, son! I knew you'd find him! (やったな、息子! お前なら彼を見つけるだろうと私にはわかってたよ!)

チャンドラーの口から、「モニカは妊娠してるんだ」と聞いて、その話を知らなかったロスは驚いています。
freak out は「パニックに陥る、パニクる」という感じですね。
モニカが妊娠してる、という話を冷静に話しているチャンドラーを見て、「普通なら、チャンドラーは大パニックになってるところだろうに、そうは見えない。お前、パニクってないのか?」と尋ねている感覚になるでしょう。
you're not で「今、お前はパニクってないのか?」と尋ねられたチャンドラーは、I was と答えます。
was と過去形を使うことで、I was freaking out! 「実際、俺は、少し前までパニクってたよ」と、過去にはそうであった事実を過去進行形で述べていることになります。
モニカ妊娠の話を聞いてパニクっていた時の話の続きをするチャンドラー。
went down to the gift shop の down は、ギフトショップが今いるこの階よりも下にある、ということを示します。
be out of... は「…がなくなって、…を切らしていて」という感覚。
「下にあるギフトショップに行ったんだ、なぜならタバコを切らしてたから…」と言ったチャンドラーの言葉を遮る(さえぎる)ように、フィービーとロスの二人が声を揃えて、Cigarettes?!! と叫びます。

それに対するチャンドラーの、Big picture, please! について。
big picture とは「全体像、大局」のような意味。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
picture : the situation in a place, an organization, a group etc.
例1) The picture is the same wherever you go in Africa.
例2) It's important not to lose sight of the big picture (= the situation as a whole, not just a small part of it).

つまり、「ある場所、組織、グループの状況」。例文1 は、「アフリカのどこに行っても、状況は同じだ」。例文2 は、「big picture (その小さな一部ではなく、全体としての状況)の視点を失わないことが重要だ」。

まさに LAAD の説明にあるように、「小さな一部ではなく、全体としての状況」が big picture で、チャンドラーが言う Big picture, please! というのも、「小さなことにいちいち反応しないで、大きな状況で物を見てよ」みたいに言いたいわけですね。
この場合は、「パニクった俺はギフトショップに行ったんだよ、タバコを切らしてたから…」と言った矢先に、「タバコですって? あなた、禁煙したはずなのに、またタバコを吸い始めたの?」のように「タバコ」という言葉にビビッドに反応したので、「モニカが妊娠したと聞いて俺がパニクって、それで…」という話をしている時に、君らが反応するのはそこか? 今の状況で、タバコは重要なポイントじゃないだろ、そんなところで話の腰を折ってる場合じゃないだろ、そんなささいなことでいちいち話を止めないで、もっと大きな視点でものを見てくれよ、という気持ちが、Big picture, please! なわけですね。
DVDの日本語訳は、
(字幕)細かいツッコミはあと/(音声)細かいツッコミは後回し!
になっていましたが、まさにそういうことで、そんなことにツッコミ入れてる場合か?というところです。

ギフトショップに行って、俺はこれを見たんだ、と言ってチャンドラーが掲げたのは、I ♡ NEWYORK と書かれた、小さなジャンパー。
それを嬉しそうに見せながら、「これにフィットするものはどんなものでも、怖いはずがないと思った」と言っています。
モニカとの間に赤ちゃんができると聞いて一時はパニクってしまったけれど、落ち着いて考えてみたら、こんな可愛い服にすっぽり収まっちゃうようなちっちゃくて可愛いものだ、ってことに気づいたんだ、みたいなことです。
あんなに結婚に怯えていたチャンドラーが、生まれてくる赤ちゃんの可愛さに気づいた、という瞬間だったわけですね。
そんな微笑ましいことを言った後で、フィービーがフレンズっぽいジョークを言っているのも楽しいです。

Chuckie III とは、1991年の映画「チャイルド・プレイ3」のことのようですね。
英語の原題は、Child's Play 3 のようですが、
Wikipedia 英語版: Child's Play (film series) に、
Child's Play (also known as Chucky) is a horror film franchise created by...
という記述があるように、Child's Play というタイトルは別名 Chucky とも呼ばれているようなので、Chucky III は、Child's Play 3 の別名、ということになるはずです。
(ちなみに、フレンズの英語字幕では、Chucky ではなく、Chuckie と表記されていましたが、発音は同じなので、表記はいろいろあるんだろう、、ということで)

チャッキーというのは、人形になった殺人鬼の名前のようですね。
私はとにかくこの手の映画が苦手なので^^ 映画は見ていないのですが、あのこわーい顔の人形の姿は知っています。
チャンドラーが「こんなに小さいサイズのものに、怖いものなんてあるわけないよ」と言ったので、「チャイルド・プレイに出てきたチャッキー人形も小さいサイズだけどものすごく怖かったわよ。あなた、さてはあの映画、見てないわね?」と言ったことになります。

なぜ、わざわざ、Chucky III のように「パート3」の名前を出しているのか?について私なりに考えてみたのですが、、、。
このフレンズのエピソードの放映日は、2001年5月17日で、その時点で、「チャイルド・プレイ3」(1991年公開)が、チャイルド・プレイ・シリーズの最新作だったからかな??、、、と思ったら、4作目の「チャイルド・プレイ / チャッキーの花嫁」(Bride of Chucky)の方が、1998年公開で、時期的には近いんですよねぇ。なんでだろう?
多分、Bride of Chucky だと長すぎる、Chucky だけだとただの人の名前みたいにも聞こえる、そこで、Chucky III にしたら、「ロッキー3」みたいに、映画の名前だとピンと分かる、、みたいなことで、Chucky III を選んだのかな、というのが私の推測なのですが、いかがでしょう??

結婚に怯えていたのが嘘のように、「これがどんなにキュートで小っちゃいか見てみろよ」と嬉しそうに話すチャンドラー。
あんまり可愛いからそれを買って、そしたら、モニカが俺は大丈夫だ、つまり、結婚に対する恐怖、子供を持つことに対する恐怖はもうないことをわかってくれるだろう、と言っています。

そうしてロスとチャンドラーはハグして仲直りするのですが、そこにロスのパパが通りかかって言う一言が面白いですね。
Way to go! は「よくやった、でかしたぞ」という褒め言葉。
I knew you'd find him! は、I knew you would find him! ということで、「私はお前(ロス)が彼(チャンドラー)を見つけるだろうと知っていた、わかっていた」。
これは、少し前の記事、人に尋ねたらズルになる フレンズ7-24その2 で、ロスがパパに、「チャンドラーを見かけなかった? 僕、今、チャンドラーとかくれんぼしててさ」と言い、パパが「私たちに尋ねちゃいけないな。それだとズルになる」と返事したことがあっての、続きのセリフです。
「人に尋ねるなよ。かくれんぼは自分で捜さなきゃ」とアドバイスしたパパは、今、ロスとチャンドラーが一緒にいるのを見て、「ロスはチャンドラーを見つけたんだな。だから私は言ったろ、人に聞くな、って。お前なら人の助けを借りずに一人でチャンドラーを見つけられるだろうと思ってたさ」と言ったわけです。
パパはまだ、かくれんぼの話を信じてるの?みたいなトンチンカンさ、忘れた頃にさっきの「かくれんぼ」ネタを出してくる、というそのタイミングが、いかにもフレンズっぽくて楽しいですね。


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posted by Rach at 15:20| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月30日

逃亡の恐れがある人とかくれんぼ フレンズ7-24その3

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(Monica enters.)
(ウェディングドレスを着た)モニカが部屋に入ってくる。
ロス: Oh, my God! Monica! (わぁ! モニカ!)
モニカ: I know! Hey, how's Chandler doin'? (そうでしょ![わかってる!] ねぇ、チャンドラーはどうしてるの?)
ロス: Great. He's doing great. Don't you worry about Chandler. (バッチリだ。彼はいい感じだよ。チャンドラーのことは心配しないで。)
モニカ: Are you okay? (ロス、大丈夫?)
ロス: Uh-huh. (ああ。)
モニカ: Well, you're-you're sweating. (ロスは汗をかいてるわ。)
ロス: These-these are beads of joy. (これは、これは喜びのしずくだよ。)
モニカ: Oh, that's sweet. Don't touch me. (まあ、それって素敵ね。(でも)私には触らないで。)
ロス: Uh, Phoebe, can I see you for a second? (あの、フィービー。ちょっといいかな?)
フィービー: Yeah! (ええ!)
(They both go out into the hall.)
二人は廊下に出る。
フィービー: What's going on? (どうしたの?)
ロス: Chandler's gone again! (チャンドラーがまた逃げ出したんだ!)
フィービー: Oh, my God! Why would you play hide-and-seek with someone you know is a flight risk?! (なんてこと! どうしてあなたはかくれんぼなんかしたの? 逃亡の危険性があるとわかってる人と!)
(Ross just glares at her.)
ロスはただ、フィービーを見つめる。

ウェディングドレスを着たモニカを見て、兄のロスは感動したように、Oh, my God! と言っています。
I know! というのはモニカの口癖で、「知ってる、わかってる、そうでしょ!」みたいな感覚。
ここでは、モニカの美しいドレス姿に感動し、言葉が出ないロスの様子に、「ロスが言いたいことはわかってるわ、声も出ないほど感動してくれてるのよね」みたいな感じで、I know! と言っていることになります。

how's Chandler doin'? のようにチャンドラーの様子を尋ねるモニカに、ロスは、He's doing great. だと答えます。
「いい感じだよ、元気にやってるよ」ということですね。
そう言った後、わざわざ、Don't you worry about Chandler. とも付け加えています。
Don't you worry... という形になっていて、学校で習った文法事項で解釈しようとすると、「…を心配しないんですか?」のような否定疑問文のように思われる方もおられるかもしれませんが、これは否定疑問文ではなく、否定の命令文になります。(そのため、文章も最後に疑問符 ? がついていませんよね。)

Don't worry about Chanlder. 「チャンドラーのことは心配しないで」のような通常の Don't で始まる否定の命令文に、強調のための主語 you を加えて、You don't worry about Chanlder. の形にし、それをさらに強調のために倒置にした形、が、Don't you worry about Chandler. になります。
モニカはただ、挨拶代わりに「チャンドラーはどうしてる?」と尋ねただけなのに、「いやもう、チャンドラーのことは全然心配しないでいいからね!」と必要以上に Don't worry を強調しているところに、ロスの本音が見えているわけですね。

ロスの様子が何だかおかしいのを見て、モニカは Are you okay? とロスの気分や具合を尋ねています。
You're sweating. は「あなた、汗をかいてるわ」ということですね。
sweat は名詞で「汗」ということですが、熱い時に出る汗だけではなく、「冷や汗、心配」という意味にもなります。
No sweat. だと「楽勝。簡単」や「平気だよ。心配ないよ」という意味で使われます。
前者は「苦労のための汗をかく必要がない」、後者は「心配して汗をかく必要がない」という感覚ですね。

妹の結婚式というめでたい席で、妙な汗をかいている、とモニカは感じたようで、兄のロスはモニカを心配させまいと、「この汗は、beads of joy だよ」と説明しています。
bead はいわゆる「ビーズ、ガラス玉」のことで、「ビーズ」というカタカナ英語は、英語の beads という複数形から来たのですね。
またそういう「(ガラス)玉」のイメージから、「(露、汗、血などの)しずく、玉」という意味にもなります。
beads of sweat なら「玉の汗」、beads of dew なら「露(つゆ)のしずく」ですね。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
bead : a small drop of liquid such as water or blood
例) Beads of sweat appeard on his forehead.

つまり、「水や血などの液体の小さなしずく」。例文は、「玉の汗が彼の額に浮かんだ」。

「汗をかいてるわよ」と指摘されて、「うん、玉のような汗をかいてるんだ」という代わりに、「これは、玉のような喜びのしずくだよ」と表現し、「あんまり嬉しくて、それが汗になっちゃった」と言ってみせたわけですが、beads of... とくれば、その後を joy だと言ってみても、汗だくのロスを見たら、beads of sweat を連想してしまいますよね。
「モニカの結婚が嬉しくて、それが喜びのしずくとなってるんだ」という言葉そのものには、モニカも「それって素敵ね」と感謝するものの、その後、容赦のない感じで、「(でも)私には触らないでね」と言っているのが、モニカっぽくて面白いなと思います。
私の結婚で喜んでくれるのは嬉しい、でも、汗まみれの手でドレス姿の私に触れないでね、と釘を刺している感じですね。

ロスはフィービーを廊下に呼び出し、「チャンドラーがまた逃げ出した」ことを説明します。
それを聞いた後のフィービーのセリフが面白いですね。
Why would you play hide-and-seek with... は「なぜあなたは…とかくれんぼなんかしたりしたの?」という感覚。
そのかくれんぼの相手のことを、someone you know is a flight risk と表現しています。
someone (you know) is a flight risk と表現するとわかりやすいかと思いますが、「フライトリスクであるとあなたが知っている[わかっている]人」という感覚になります。
「フライト」というと、「飛行機のフライト」のように「飛ぶこと、飛行、空の旅」みたいな意味がまずは頭に浮かびますが、この場合は「逃亡、逃走」という意味。
つまり、flight risk とは「逃亡する危険性」という意味になります。

研究社 新英和中辞典では、「飛行」の flight と、「逃亡」の flight が別の項目として載っていますが、「飛行」の方は、fly 「飛ぶ」の名詞形で、「逃亡」の方は、flee 「逃げる、逃亡する」の名詞形だと説明されています。
このセリフの flight risk は flee 「逃亡する」から来た方の flight だということですね。
さきほどロスが自分のパパに、「チャンドラーとかくれんぼをしてて」という話をしていたことをここで持ち出して、「チャンドラーがまた逃げた、だなんて、チャンドラーとかくれんぼしてたら、知らないうちに逃げ出しちゃう可能性あったじゃない。どうして、逃げた前科のある彼とかくれんぼなんかしてたのよ!」とフィービーは怒っていることになります。
パパに「僕たちかくれんぼをしてるんだ」と言ったのは、パパにチャンドラーが逃亡したことを知らせまいとしてのことだったのに、パパだけでなく、フィービーまでその話を真に受けて、「逃亡体質の人とかくれんぼするなんて、あなた、何考えてたのよ!」みたいに一人で怒っているフィービーを、ロスもあきれた顔で見つめるしかない、というオチになっているわけですね。


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posted by Rach at 13:22| Comment(2) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月28日

人に尋ねたらズルになる フレンズ7-24その2

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オフィスに隠れていたのをロスたちに発見され、結婚式の会場に戻ってきたチャンドラーでしたが、「モニカは妊娠している」と話しているレイチェルとフィービーの会話を耳にした後、また行方不明になってしまいました。
[Scene: Monica's Hotel Room, Chandler and Monica's parents and Phoebe are there as Ross enters.]
モニカのホテルの部屋。チャンドラーとモニカの両親とフィービーがそこにいて、ロスが入ってくる。
ロス: Hi! (To Mrs. Bing) Hi! (Mr. Bing starts rubbing his arm.) Hi. Has umm, anyone seen Chandler? (どうも(こんにちは)! [ビング夫人(チャンドラーのママ)に] どうも! [ビング氏(チャンドラーのパパ)がロスの腕を撫で始める] どうも。あの、誰かチャンドラーを見た?)
ゲラーパパ: I thought he was with you. (チャンドラーはお前と一緒にいると思ってたんだが。)
ロス: He-he was with me umm, we're playing a little game, y'know? Hide-and-seek. (チャンドラーは確かに僕と一緒にいたんだよ。ちょっとしたゲームをしていてね。ほら、かくれんぼを。)
ゲラーパパ: You can't ask us, son. That's cheating. (私たちに尋ねちゃだめだぞ。それだとズルになる。)
ロス: (pause) You're right. Thanks for keeping me honest, Dad. ([間があって] そうだね。僕を正直でいさせてくれてありがとう、パパ。)
ゲラーパパ: Well, he better not come by here. He can't see the bride in the wedding dress. (チャンドラーはここに来ない方がいいよ。ウェディングドレスを着た花嫁を見ちゃいけないから。)
チャンドラーのママ: As I recall when we got married, I saw the groom in the wedding dress. (今思い出すと[そう言えば]、私たちが結婚した時、私はウェディングドレスを着た花婿を見たわ。)
チャンドラーのパパ: But that was after the wedding. It's not bad luck then. (でもそれは式の後だったわ。それなら不運じゃない。)
チャンドラーのママ: Honey, it isn't good luck. (ハニー、幸運でもないわよ。)

親族がいる部屋で、ロスは「誰かチャンドラーを見なかった?」と尋ねています。
I thought he was with you. は「チャンドラーはお前(ロス)と一緒にいるんだと、私は思っていたんだが」ということですね。
I thought と過去形にすることで、「そう思っていたんだが、実際は違う」というニュアンスが出ます。
ロスは、He WAS with me. のように、過去形の was を強調して話しています。
いや、確かにパパが言うように、実際、さっきまで一緒にいたんだけど、という感覚です。
ロスは、僕らはちょっとしたゲームをしてるんだよ、と言って、それは hide-and-seek だと言っています。
hide-and-seek は「かくれんぼ」のこと。「隠れる、そして、捜す」という言葉の通りの遊びですね。
新郎のチャンドラーが行方不明になったことを言えるはずもないので、「いや、ちょっとかくれんぼをしててさ、今、彼を捜してるところだから、どっかで見たかなぁ、と思って聞いてみたんだよ」というふりをしているわけです。
パパがその話を真に受けて返事しているセリフが面白いですね。
「お前は私たちに、彼の居場所を尋ねちゃだめだよ。それは cheating だ」と言っていますが、cheating は「不正行為」。
動詞 cheat が「だます」「ごまかしをする、不正をする、いかさまをする」という意味ですから、その動名詞が「不正行為(をすること)」になるわけですね。
フレンズでは、cheat は「浮気をする」という意味でよく登場しますね。
cheat on someone なら「(恋人・配偶者)に隠れて・内緒で浮気をする」という意味になります。
ちなみに、日本語の「(テストでの)カンニング」も、英語では cheating になります。
「カンニング」という和製英語は、形容詞で「ずるい」、名詞で「狡猾(こうかつ)、ずるさ、悪知恵」を意味する英単語 cunning から来たそうです。さらに、cunning の英語の発音は、「カンニング」というよりもむしろ「カニング」の方が近いですね。

cheat/cheating の英英辞典での語義を見てみます。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
cheat [verb] : to behave in a dishonest way in order to win or to get an advantage, especially in a competition, game, or test
例文1. He got caught cheating on the test.
例文2. You can't look - that's cheating.

つまり、「不正なやり方で行動すること、特に競技、試合(ゲーム)、テストで勝つ、または優勢になるために」。
例文1 は、「彼はテストで不正をしているのを[カンニングしているのを]見つかった」。例文2 は、「見ちゃだめだ。それはズルだよ」。

例文1 がテストで cheat をしているところを見つかった、という話で、まさにカンニングが見つかった話ですね。
例文2 は、今回のパパのセリフとよく似ていて、「〜しちゃだめだ。そんなことをしたらズルだぞ」というニュアンスになっているところも興味深いです。

「かくれんぼしている時に、相手がどこにいるかを尋ねちゃいけないぞ。そんなことしたらズルになる」と言ったパパに対して、ロスは、Thanks for keeping me honest. と言っています。
keep は「(〜の状態)を保つ、(〜の状態)にしておく」ということですが、意味を取る場合にはとりあえず「キープする」という言葉で解釈すると、雰囲気が掴みやすい気がします。
つまり、「僕を honest の状態にキープしてくれてありがとう」ということで、「僕がズルをしない、正直な人間であるように保ってくれてありがとう」と言っているわけですね。

パパは、he better not come by here. と言っています。
he better not は、he had better not の had が省略された形。
had better は「〜した方が良い」で、その否定形の had better not は「〜しない方が良い」という意味ですね。
had better do のように、had better の後には、原形不定詞(to do の形ではなく、do だけの to のない不定詞)が来ることになっているので、否定形にする場合には、had not better do ではなく、had better not do になることにも注意しましょう。
また、「〜した方が良い」という日本語訳で覚えている人が多いために、日本人が使い方を間違いやすい表現としても有名です。

研究社 新英和中辞典の用法の説明がわかりやすいので以下に引用させていただきます。

had better do
…するのがよい、…したほうがよい
用法
(1) 主語が1人称以外の時には忠告・命令、また時には威嚇の意味合いをもつので、特に2人称では目上の人には用いないほうがよい
(2) 《口語》 では had を略して I better go now. ともいい、さらに2人称では you を略して Better go now. ということもある


(1) の「忠告、命令、威嚇」のニュアンスがあることに注意したいですね。
今回の場合は、直接本人を目の前にして言っているセリフではなく、3人称(he)ではありますが、目上の人間であるロスのパパが、自分の娘の婿になる年下の人物の行動のことを言っているわけなので、had better で全く問題ないわけです。
(2) の説明にも、had better の had が省略されることが書かれていますね。

「チャンドラーはここに来ない方がいい」と言っている理由として、パパは「彼はドレス姿の花嫁を見ちゃいけないから」と言っています。
過去記事、花婿は花嫁のドレスを見てはいけない フレンズ4-20その6 で、
ロス: But I'm the groom, I'm not supposed to see the dress-- (でも、僕は花婿だろ。僕はそのドレスを見ちゃいけないことになってるから…)
というセリフがあったように、アメリカではそういう風習のようなものがあるのですね。

その話を聞いて、チャンドラーのママが、自分の結婚式を思い出す発言をしています。
日本語で「リコール」というと、「欠陥商品を回収する」「リコールで解任する」の方を思い浮かべる人が多いかもしれませんが(実際に、英語にもそういう意味がありますが)、ここでの recall は「〜を意識的に思い出す」という意味。
ですから、as I recall は「今思い出すと、そう言えば」というニュアンスになります。
ママは、隣に元夫がいるとわかっていてわざと、「そう言えば私たちが結婚した時、私は花嫁姿の花婿を見たわ」と言っています。
チャンドラーのパパはゲイなので、結婚式の時にも女装していたらしいことが、そのセリフでわかるわけですね。
皮肉を言われたとわかったパパは、「でもそれは結婚式の後だから、その場合は、bad luck じゃないわ」と返します。
「結婚式の前にドレス姿の花嫁を見てはいけない」と言われているのであって、後だから別に問題ないじゃない、と言いたいわけですね。
それに対するママの返しが面白いです。
二人の仲は険悪なものとなっているので、honey という呼び掛け語も心から愛しいと思ってのものではなく、イヤミっぽい感じです。
「結婚式前に見たんじゃないから、確かに bad luck じゃないかもしれない。でも、自分が結婚する相手が、ウェディングドレス姿で女装しているのを見るのが、good luck なはずもないでしょ」とママは言いたいわけですね。
「結婚式前にドレス姿を見てしまう」ことのジンクスうんぬんの話ではなく、「夫となる人が堂々と人前で女装している」という事実の運不運さの問題なんだけど、と、ママは言い返したことになるわけですね。


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posted by Rach at 08:52| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月25日

ゲームの駒として使う フレンズ7-24その1

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シーズン7 第24話
The One With Monica and Chanlder's Wedding (ベスト”フレンズ”ウェディング -Part 2)
原題は「モニカとチャンドラーの結婚式の話」


行方不明になったチャンドラーを探しまわっていたフレンズたちですが、チャンドラーは実は勤務先のオフィスの部屋(個室)にいたことがわかります。
[Cut to an office building.]
あるオフィスビルに画面がカットする。
ロス: So this is your office? (それで、これが君のオフィスなの?)
チャンドラー: How did you guys find me? I knew I should've hid at the gym! (どうやって君らは俺を見つけたんだ? わかってたんだ、ジムに隠れとくべきだった、って!)
フィービー: What the hell are you doing?! (あなたは一体何してるのよ?)
チャンドラー: Panicking! And using the Internet to try to prove that I'm related to Monica. How is she? (パニクってるんだよ! そしてインターネットを使ってるところだ、俺がモニカと親戚関係にあることを証明しようとしてね。モニカはどう?)
ロス: She's fine. She doesn't know you're gone. And she doesn't have to know, okay? Now come on, we're going home. (モニカは元気だよ。彼女はお前が消えたことを知らない。そして知る必要もないんだ、いいか? さぁ、来いよ。僕たちは家に帰るんだ。)
チャンドラー: No! No! No! I can't do that! (だめだ、だめだ、だめだ! そんなことできないよ!)
フィービー: Why not?! (どうしてできないの?)
チャンドラー: Because if I go home, we're gonna become the Bings! I can't be the Bings! (だって、もし俺が家に帰ったら、俺たち(俺とモニカ)はビング夫妻になることになる! 俺はビング夫妻にはなれないよ!)
ロス: What's wrong with being the Bings? (ビング夫妻になることの何が問題なんだよ?)
チャンドラー: The Bings have horrible marriages! They yell, they fight, and they use the pool boy as a pawn in their sexual games! (ビング夫妻はひどい結婚をするんだ! 怒鳴って、喧嘩して、プールボーイを性的ゲームの駒として使うんだ!)

How did you guys find me? の how を使ったセリフは、「どうやって? どのようにして?」という手段を尋ねる疑問文ですね。
日本語で言うと、「どうして俺の居場所がわかったんだ?」みたいな感覚です。
I knew I should've hid at the gym! の I knew I should've p.p. (過去分詞)は、「俺は…すべきだった、ってわかってたよ」というニュアンス。
やっぱり、職場は隠れ場所にはならなかった、やっぱり、職場みたいな見つかりやすい場所じゃなくて、せめてスポーツジムにでも隠れとけば良かったよな、みたいな自分に対する反省の言葉になります。

オフィスにいるチャンドラーを見て、フィービーは、What the hell are you doing?! と言っています。
the hell という強調語が入っていることで、「結婚式当日に行方不明になって、会社のオフィスにこもってるなんて、一体全体あなたは何やってんのよ!」という非難の気持ちがより強く出ますね。
「全く何してんのよ!」みたいに言われたチャンドラーは、Panicking! と答えます。
「何してる?って、俺は今、パニクってるんだよ!」という感じですね。
And using... と続けて、パニクってて、それから…をするためにインターネットを使っているところだ、とも言っています。
to try to prove that I'm related to Monica の be related to について。
relate は、relate A to B の形で、「A と B を関係させる、関連づける」、related だと「関係ある、関連した」という形容詞になり、また、「親族・親戚関係にある」という意味にもなります。
be related to someone なら、「人と親戚関係にある」ということですね。
ですから、チャンドラーは、「俺がモニカと親戚関係にあることを証明しようと、インターネットを使ってるところだ」と言っていることになります。
極端な話をすると、「実は二人は血の繋がった兄妹だった」みたいなことが証明されれば、俺たちは結婚することができなくなる、そんな理由が見つかればいいなと思って、ネット検索してたんだよ、みたいなことですね。
「モニカと血が繋がってるって情報がないか、ネットを調べてた」、つまり、外的要因で結婚が取りやめになってくれたらいいのに、と願っていることがわかる何ともキツいジョークですが、チャンドラーが結婚に踏み切ることに怯えている様子もよくわかるように思います。

モニカの様子を尋ねたチャンドラーに、ロスは、She doesn't know you're gone. And she doesn't have to know, okay? と答えます。
お前が去ったことをモニカは知らないし、また知る必要もないんだ、ということですね。
日本語でも、「〜しないし、また〜する必要もない」みたいな言い方をしますので、ニュアンスはわかりやすいと思います。
Now come on, we're going home. は、「さぁ、来いよ。僕たちは家に帰るぞ」みたいなニュアンスですね。
チャンドラーの意向を尋ねることなく、「さぁ、俺たちは帰るぞ」と言った、その有無を言わさない感じが、We're going home. というセリフに出ているように思います。

それでもチャンドラーはまだ抵抗しています。
ロスたちと一緒に家に帰ることなんて、俺にはできない、と必死に否定するチャンドラーに理由を尋ねるフィービー。
チャンドラーは、「俺が家に帰ったら、俺たち(モニカと俺)は the Bings になっちまう。俺は the Bings になれないんだよ、なっちゃいけないんだよ」みたいに言っていますね。
the Bings は、少し前の記事で説明したように、ここでは「ビング夫妻」というニュアンス。
the Bings のように「the+名字の複数形」で、その名字の人複数を指すことになるんでしたね。
What's wrong with...? は、「…の何がいけないのか?」という決まり文句ですから、What's wrong with being the Bings? は、「the Bings でいることの何がいけないんだ、ビング夫妻になることに何の問題があるんだ?」と問うていることになります。

The Bings have horrible marriages! を直訳すると、「ビング夫妻はひどい結婚を持つ」というところですが、marriages のように複数形になっていることからもわかるように、ビングという名前の夫婦になったものたちは、代々、どれもひどい結婚をすることになるんだ、ビング夫妻となった者たちの結婚生活はひどいものとなるんだ、みたいな感覚ですね。
「The Bings となった者たちはひどい結婚をする、ひどい結婚生活となる」という、The Bings の「習性」を表す現在形だと言えるでしょう。
チャンドラーは、ビング家代々の結婚生活を知っているわけではないでしょうから、もちろんここでイメージしているのは、自分の両親の結婚についてのことですが、ビング家の人間が夫婦になると、その結婚生活はこんな風になっちゃうんだ、と言うように、結婚したビング夫妻は、怒鳴って、喧嘩して、use the pool boy as a pawn in their sexual games するんだ、とも言います。
この pawn は「(チェスの駒(こま)の)ポーン」のこと。将棋で言うところの「歩」に当たる駒になります。
その「ゲームでの駒」という意味から、「人の手先、人に操られるもの」という意味としても使われます。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
pawn :
1. one of the eight smallest and least valuable pieces which each player has in the game of chess
2. someone who is used by a more powerful person or group and has no control of the situation
in
例) The children became pawns in their parents' divorce battle.

つまり、1. は「チェスのゲームで各プレーヤーが持つ、最も小さく、最も価値のない8つの駒の1つ」。2. は「より力を持つ人またはグループによって使われ、その状況をコントロールすることができない[その状況をどうすることもできない]人」。
例文は、「その子供たちは、両親の離婚の争いで駒になった」。
つまりは離婚における親権争いなどで、親に行き先とかを決められてしまって、子供たちは自分たちの意志でそれをどうにかすることはできなかった、親の言いなりになって翻弄されるしかなかった、みたいなことを言っていることになるでしょう。

今回のチャンドラーのセリフでは、離婚の話ではなく、夫婦間の性的ゲームだと表現されています。
pool boy は言葉の通り「プールボーイ」で、プールを掃除する少年、みたいなもののようですね。
過去のフレンズのエピソードからは、幼少期のチャンドラーはお金持ちで、家には使用人もいた様子がわかっています。
そういう使用人の一人として、裕福な家庭に付き物の「自宅プール」を掃除、手入れする人として、そういう pool boy も雇っていたようですね。
Urban Dctionary という、ネット上の俗語辞典には以下の語義が載っていました。
個人が語義を投稿して、その語義に対する評価が、up (サムアップ、いいね)、down (サムダウン、だめだ)で示されるというオンライン辞典ですが、以下の語義は、267 up, 55 down という評価だったので、多くの人に賛同されている語義だと判断できるでしょう。

Urban Dictionary : pool boy
pool boy
267 up, 55 down
A sexy man that cleans the pools of the rich and famous. They are notoriously known for doing the trophy wives of the rich and famous. But then again, they're usually very hot.

Wife: Well the Pool boy is doing great today.
(gay)Husband: Hah. I know he was doing great last night.


つまり、「お金持ちで有名人のプールを掃除するセクシーな男性。彼らは、その有名なお金持ちの箔付け妻と性的関係を持つことで悪名高い。しかしまた、彼らはたいてい、非常にホット(セクシー)である」。
例文
妻: ねぇ、あのプールボーイ、今日、いい仕事してるわね[よくやってるわね、頑張ってるわね]。
(ゲイの)夫: はは。昨日の夜もいい仕事をしてたって僕は知ってるよ。

まず、are notoriously known for doing は、「…することで悪名高い」という感覚。
the rich and famous は「お金持ちで有名な人々」。
このように形容詞に the をつけると「(形容詞)である人々」という意味になりますね。
the trophy wives of the rich and famous の the trophy wife という言葉がまた面白いのですが、これは英辞郎の語義が非常にわかりやすいので以下に引用させていただきます。

trophy wife
箔つけワイフ、トロフィ−妻◆金や権力のある男性が自分の社会的地位を誇示するため迎えた(と思われている)若くて美人の妻のこと。


勝利した時にもらえるトロフィーのニュアンスで、「こんなに若くて美人な妻を迎えたんだぞー」と自慢し誇示するような、そういう奥さんのことを trophy wife と言うわけですね。
また、上の訳では「妻と性的関係を持つ」のようにおとなしめに訳してみましたが、are notoriously known for doing the trophy wives の do というのは、実際のところ、もっとお下品な感じの「ヤる」というニュアンスに近いでしょう。
「お金持ちの家のプールを掃除するセクシーボーイで、そこの若くて美人な奥さんとヤることで悪名高いやつ」みたいに説明されていることになります。

そして、Urban Dictionary の例文が、まさにチャンドラーが恐れている the Bings の会話そのものみたいになっているところが興味深いですね。
妻は、「プールボーイは今日も仕事を頑張ってたわよ、よくやってたわよ」みたいなことを言っているわけですが、それに対して、ゲイの夫が、「今日だけじゃなくて、昨日の夜も彼は頑張ってたのを、俺は知ってるよ」みたいに言っていることになります。
わざわざ、(gay)Husband と書いてあることからも、また、last night のように「夜」を強調しているところからも、そのゲイの夫は、昨日の晩、そのプールボーイとそっち系の行為をしていたことが、その夫のセリフからわかる、という仕組みですね。
普通(?)は、Urban Dictionary の語義説明にもあるように、そのお金持ちの”奥さん”と関係を持つ、と言われているプールボーイですが、この例文はさらにその上を行っていて、ゲイの夫とも関係がある、それがまさに、チャンドラーが言わんとしている「プールボーイを性的ゲームの駒として使う」ことを指すわけでしょう。

フレンズのセリフに戻りますと、DVDの日本語訳では、
字幕:使用人の男を取り合って
音声:使用人の男を相手に、三角関係にまでなっちゃうんだから
と訳されていましたが、プールボーイ本人の意志を超越したところで、夫婦間の争いの材料、駆け引きの駒として使われている様子が、そのチャンドラーの言ったセリフの意味になるわけですね。

私がこれまで見た映画やドラマの中で、その「プールボーイ」そのものを見かけたことはないのですが、「デスパレートな妻たち」(Desperate Housewives)にそれと似た感じのキャラクターがいたなぁ、、と思い出しました(デス妻のネタバレは困る、という方は以下を飛ばして下さい)。

ガブリエル(エヴァ・ロンゴリア)の家の庭師のアルバイトとして、ジョンという高校生が登場するのですが、彼はガブリエルと不倫関係にありました。
プールの掃除ではなくて、庭の芝刈りが仕事でしたが、ガブリエルもまさに、夫カルロス自慢の trophy wife だったわけですから、こういう感じの役回りのキャラクターが、チャンドラーの言う pool boy だと考えると、イメージしやすいですよね。


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2013年09月20日

検査は陽性 フレンズ7-23その6

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結婚式当日。チャンドラーが行方不明になったとも知らず、「結婚式の準備をしなきゃ!」と大はりきりのモニカを見て、レイチェルは涙ぐみます。
モニカに気づかれまいと、フィービーはレイチェルをバスルームに連れ込みます。
フィービー: Yeah, but you've got to pull yourself together! Monica can't see you like this! Then she'll know something's wrong! (そうね、でも、あなたは落ち着かなきゃ! あなたがこんな風なのをモニカが見てはいけないのよ! そしたらモニカは何かがおかしいってわかっちゃうもの!)
レイチェル: I know. I know. Oh God. (Looking around) There's no tissue! Can you grab me some toilet paper? (わかってる、わかってるわ。なんてこと。[まわりを見回して] ティッシュがない! トイレットペーパーをくれる?)
フィービー: Yeah. (Looks.) Oh, that's gone too. This is Monica's bathroom, right?! (ええ。[見て] まぁ、トイレットペーパーもないわ。ここはモニカのバスルームよね?)
レイチェル: Oh! (ああ!)
フィービー: No-no! I-I... I found one. (いえいえ、見つけたわ。)
レイチェル: Okay. (オッケー。)
(Phoebe reaches into the trash can, pulls one out, and hands it to Rachel.)
フィービーはゴミ箱に手を伸ばし、紙を引っ張り出し、それをレイチェルに手渡す。
レイチェル: Oh, thank you! (Wiping her nose.) Oh, God! (She throws it out.) Can I have another one? (あぁ、ありがとう! [紙で鼻をふく] なんてこと! [レイチェルは使った紙を捨てる] もうひとつもらえる?)
フィービー: (looking into the trash can) Sure. (Reaching into the trash can.) Do you need some floss? (Grabs a piece of it.) ([ゴミ箱を覗き込んで] もちろん。[ゴミ箱に手を伸ばす] フロスはいる? [デンタルフロスを掴む])
レイチェル: Oh, God, I just can not imagine what is gonna happen if Chandler doesn't show up! (あぁ、なんてこと、もしチャンドラーが現れなかったら、何が起こるか想像もつかないわ!)
フィービー: Oh, here's a whole bunch. ((紙の)かたまりがあるわ。)
レイチェル: Oh, I mean she's gonna be at the wedding waiting for him and people will be whispering, "Oh, that poor girl." Y'know? Then she'll have to come back here and live all alone. (あぁ、モニカは結婚式にいることになるの、チャンドラーを待ちながらね。そして人々はこうささやいてるのよ、「あぁ、あのかわいそうな子」って。でしょ? それからモニカはここに戻ってきて、ずっと一人で暮らさないといけないのよ。)
フィービー: (finding something interesting in the trash can) Oh, my God! ([ゴミ箱に興味深いものを見つけて] まぁ、なんてこと!)
レイチェル: What? (何?)
フィービー: There was a pregnancy test in the garbage, and it's positive. Monica's pregnant. (Rachel covers her mouth.) So I guess she won't be totally alone. (ゴミの中に、妊娠検査薬があったの、そしてそれは陽性よ。モニカは妊娠してる。[レイチェルは口を覆う] じゃあ私が思うに、モニカは全くの一人にはならないわね。)

pull oneself together は「落ち着く、自制心を取り戻す」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
pull yourself together : to force yourself to stop behaving in a nervous, frightened, or disorganized way
例) Pull yourself together - you don't want him to see you crying like that.

つまり、「自分自身が、神経質な、おびえた、まとまりのない方法で行動するのをやめるようにすること」。
例文は、「落ち着け。そんな風に泣いているところを彼に見られたくないだろ」。

このロングマンの例文ですが、フィービーのセリフと似ているのが面白いですね。
フィービーのセリフは、Monica can't see you like this! で、ロングマンが、you don't want him to see you crying like that.
「あなたがこんな風にしているのを見る」と、「あなたがそんな風に泣いているのを見る」という微妙な違いはありますが、とにかくそんな風にパニクってるところを人に見られてもいいの? 見られちゃだめよ、だから早く落ち着きなさい、みたいな文脈になっているわけですね。
フィービーのセリフではさらに、「あなたがこんな風にしてるのを見たら、何かおかしいってモニカが気付くじゃない」みたいにも言っています。

パニクっている様子をモニカに気づかれないようにと、バスルームに入った二人。
「ティッシュがないから、トイレットペーパーをちょうだい」と言うレイチェルに、「(ティッシュだけじゃなくて)トイレットペーパーもないわ。ここはモニカのバスルームよね?」と言っています。
整理整頓好きのモニカの家だと言うのに、ティッシュもトイレットペーパーも切れてるなんておかしい、と言いたいわけです。

ちなみに、grab は「(ものを)ひっつかむ、捕らえる、わしづかみにする」という意味で、上のセリフでは、「grab+人+物」のように目的語を2つ取る形で、「人に物を取ってやる、つかんで渡してやる」のような感覚で使われていますが、手持ちの英和辞典、また、LAAD などの英英辞典にも、grab somebody something のような目的語を2つ取る形は載っていないんですよねぇ。
そういう意味では、「本来の正しい使い方」ではないのかもしれませんが、get somebody something 「人に物を取る、取ってやる」の get と同じニュアンスだと考えるとわかりやすいですね。
get の代わりに grab を使うことで、素早くそしてがしっと掴んで渡す感じが出るように思います。

その後、ゴミ箱を覗き込んだフィービーは、ゴミ箱に入っている使用後の(!)紙を拾い上げ、それをさも新品かのように渡したりしています。

「チャンドラーが現れなければ、何が起こるか想像もできないわ」と動揺しているレイチェルに、「ティッシュのかたまり、見っけ」みたいな呑気なことを言っているフィービー。
レイチェルは、チャンドラーが現れなかった場合を想定して、「モニカは結婚式にいてチャンドラーを待っていて、来客者の人々は口々に「あのかわいそうな子!」みたいに囁くのよ」と悲惨な状況を想像しています。
そうして新郎が式に現れず、モニカはここに戻って、一人で暮らすことになるのね、とも言います。

さきほどから、ゴミ箱漁り(あさり)を続けていたフィービーですが、ここで驚いた声を上げています。
見つけたものをフィービーが説明していますが、このフィービーのセリフを英語のままわかるかどうか、というのが大きなポイントになってきますね。
「英語で笑えるかどうか?」で理解力を測ることができるのが、シットコムで学ぶ意義の1つですが、このフィービーのセリフのような「衝撃の発言」を英語のまま理解できるかどうか、というのも、英語力のバロメーターになってくれると思います。
例えば、同時通訳がついている場合に、通訳の方が訳す前の本人の英語の発言で、「ええー?」と驚くことができる、みたいなことですね。

pregnancy は名詞で「妊娠」、pregnant なら形容詞で「妊娠した」ですね。
pregnancy test は「妊娠検査」、ここでは「妊娠検査薬」のことを言っています。
garbage は「ゴミ」、positive は「(検査の結果が)陽性の」。反意語は negative 「陰性の」ですね。
デジカメの時代にはあまり聞かなくなりましたが、写真のポジとネガというのも、positive 「陽画」、negative 「陰画」を指すんでしたね。
pregnancy/pregnant という「妊娠」を指す言葉、positive 「陽性」という言葉がしっかり聞き取れ理解できた方は、この衝撃発言を、ネイティブの観客と同時に理解できたことになるわけです。

そんな衝撃発言の後だと言うのに、フィービーのセリフのオチがいかにもフレンズぽいです。
セリフは、「そして私が思うに、モニカは全くの・完全な一人きりにはならないわ」ということ。
フィービーに言わせると、「レイチェルはさっき、”モニカはここに帰ってきて、一人で暮らすことになるのね”って言ってたけど、そうはならなくて済むみたいね。モニカには赤ちゃんができるので、少なくとも一人じゃないもの」みたいなことを言いたいわけです。
この状況で、感想がそれ?みたいなギャップの面白さですね。

ちなみに、改めて、positive という単語を LAAD で調べてみると、以下のような説明がされていました。
positive : MEDICAL/SCIENTIFIC TEST showing signs of what is being looked for (OPP: negative)
例) If he tests positive for steroids, he will be suspended for ten games.
come out/up positive
例) Phoebe's pregnancy test came out positive.

つまり、「医学的・科学的検査。予期・期待されていることの兆候を示している」。
例文は、「もし彼がステロイドの検査で陽性と出れば、彼は10試合、出場停止になるだろう」。
come out/up positive の例文は、「フィービーの妊娠検査は、陽性という結果が出た」。

、、、え? フィービー?! このロングマンの例文の主語、Phoebe になってる!!
まぁ、フィービーと言っても、フィービー・ケイツ(Phoebe Cates)という女優さんもいましたし、別にフレンズのフィービーをイメージしたとは限らないのですが、、、
フレンズ4-12その6 では、フィービーは、自分の弟フランクのために代理母になっていて、実際に妊娠検査薬でチェックするシーンが出て来ます。
その時には、positive という言葉は使われてはおらず、
フィービー: You guys! You guys! You're gonna have a baby. They're gonna have a baby! ([フランクとアリスに]あなたたち! あなたたち! あなたたちに赤ちゃんができるわ。[フレンズたちに]彼らに赤ちゃんができるのよ!)
というセリフで、妊娠検査薬が陽性と出たことがわかる仕組みになっていたのですが、この時の状況を文章で表現すると、まさにこのロングマンの例文の、
Phoebe's pregnancy test came out positive.
ということなので、フレンズファンには嬉しい例文だと思い、こちらで紹介させていただきました。
LAAD の編纂者の中に、フレンズファンがいたんですよ、きっと^^


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posted by Rach at 14:46| Comment(4) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月17日

何をそんなに大騒ぎしてるんだか フレンズ7-23その5

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明日は結婚式だというのに姿を消したチャンドラーを探しに、コーヒーハウスのセントラルパークに来たロス。
ガンターもチャンドラーを見ていないというのでがっくりしているロスですが、店内に自分の両親がいるのを見てびっくり。
こんなところで何してるの?と両親に尋ねると、
ゲラーパパ: Well, you kids talk about this place so much, we thought we'd see what the fuss is all about. (お前らがこの場所のことをよく話してて、何をそんなに大騒ぎしてるのかがわかるかな、と思ったんでね。)
ゲラーママ: I certainly see why the girls like coming here. (なぜ女子たちがここに来るのが好きか、私はよくわかるわ。)
ロス: Why?! (なぜ?)
ゲラーママ: The sexy blond behind the counter. (She waves at Gunther who waves back.) (カウンターの後ろのあのセクシーなブロンドでしょ。[ママはガンターに手を振る。ガンターは手を振り返す])
ロス: (shocked) Gunther?! ([ショックを受けた様子で] ガンター?!)
ゲラーパパ: Your mother just added him to her list. (母さんは彼を自分のリストに加えたところだよ。)
ロス: What? Your-your list? (何だって? ママのリスト?)
ゲラーママ: Yeah, the list that-of people we're allowed to sleep-- (そうよ、リストよ、寝てもいい人の…)
ロス: Yes! No-no! I know, I know what the list is! (ああ! わかってる、そのリストが何かはわかってるよ!)
パパ: Come on, sit down. Have a cup of joe. (こっちに来て、座りなさい。コーヒーを1杯どうだい。)
ロス: No, I-- Dad. I, I, I can't. I'm sorry. Look, if you see Chandler, could you just let him know I'm looking for him? (いや、僕は… パパ、僕は飲めないよ。ごめん。ねぇ、もしパパがチャンドラーを見たら、僕が彼を探してるって彼に知らせてくれるかな?)
ゲラーパパ: And if you see Rita Moreno, let her know I'm looking for her. (それで、もしロスがリタ・モレノを見たら、私が彼女を探してるって彼女に知らせてくれ。)
(Ross points at him and exits.)
ロスは(「それ、面白いね」というように)パパを指差して、店を出る。

you kids talk about this place so much の you kids は、パパにとって子供に当たるロスとその友人たち、というニュアンスの「お前ら子供たちが」という感覚ですね。
子世代のお前たちがこの場所・この店の話をよくしてるから、私たちはこう思ったんだよ、みたいに言葉を続けています。
どう思ったか、の内容が、we'd see what the fuss is all about で、we'd は we would 、つまり、もしここに来たら、…がわかるだろうと思って、と言っていることになります。

fuss は「大騒ぎ、から騒ぎ、無用な騒ぎ」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
fuss :
1. [singular, uncountable] attention or excitement that makes something seem more serious or important than it is

つまり、「何かが、本来の姿よりも、より深刻に、またはより重要に見えるようにする留意、または興奮」。
そして、今回のセリフとよく似たフレーズが、ロングマンに載っていました。
4. not see/understand etc. what all the fuss was about : used to say that you do not understand why people are so excited about or interested in something
例) Until I heard her sing live, I didn't see what all the fuss was about.

つまり、not see/understand etc. what all the fuss was about とは、「どうして人が何かにそんなに興奮する、またはそんなに興味を持っているかがわからないと言う時に使われる」。例文は、「彼女がライブで歌うのを聞くまでは、何をそんなに大騒ぎしているのか[興奮しているのか]が私にはわからなかった」。

これはいわゆる、not until の構文で、until が前に出ているパターンですね。
つまりは、「彼女が実際に生で・ライブで歌うのを聞いて初めて、私はどうしてみんなが(彼女の歌に)大騒ぎしているのかがわかった」という意味です。
この not see/understand etc. what all the fuss was about を直訳すると、「その大騒ぎ全ては何についてであったかがわからない」ということで、自然な日本語で言うと、「みんなは一体何をそんなに大騒ぎしてるの? 私には全然わからないんだけど」みたいなことを言っていることになります。

このように、ロングマンでは「みんなが何を大騒ぎしてるのか私にはわからない」という否定フレーズとして紹介されているわけですが、その肯定バージョンが今回のパパのセリフになるのですね。
「お前らがよくこの店の話をしてて、何でそんなに大騒ぎしてるのか、この店の何がそんなに魅力的なのかがわかるかな、と思って来てみたんだよ」ということです。

その後、ママも「女子たちがここに来るのが好きな理由がはっきりわかったわ」みたいに言っています。
あえて girls のように女性陣に絞ったのがポイントで、ロスも不思議に思い、理由を尋ねます。
The sexy blond behind the counter. は「カウンターの後ろにいるあのセクシーなブロンド(男性)」。
ト書きにあるようにそれはあのガンターのことなのですが、あの白髪または銀髪のように見えるあの髪の色も、blond って言うのかぁ〜と私はそこに感心してしまいました^^ あれは「プラチナ・ブロンド」に該当するのでしょうかね?

ガンターのことをセクシーなブロンド男性のように呼んだ上に、嬉しそうに手を振っている自分のママを見て、ロスは驚きの声を上げています。
パパは、「ママはたった今、彼をママのリストに加えたところだよ」と言います。
「何? ママのリストだって?」と聞き返したロスに、ママは「寝ることを許されている人々のリストのことよ」みたいに答えるのですが、ロスは「そのリストが何かってことはよーくわかってるよ!」と怒っています。
ロスは驚いて、Your list? と叫んだだけで、わざわざそんなにはっきり言ってもらわなくても、リストの意味はわかってるよ、と言いたいわけです。

このリストは、フレンズ3-5その5 に出てきた、"freebie" list のことですね。
チャンドラーが当時の恋人ジャニスと取り決めをしたもので、チャンドラー自身の説明では、以下のように語られていました。
チャンドラー: Well, we have a deal, where we each pick five celebrities that we could sleep with, and the other one can't get mad. (あぁ、僕らは取り決めをしてるんだ。その取り決めでは自分が寝ることのできる5人のセレブ[有名人]をそれぞれ選んで、相手はそれで腹を立ててはいけない、っていうことになってる。)
それを聞いて、チャンドラー以外のフレンズメンバーたちもそれぞれ5人のリストを作る、という話だったのですが、そのリストをロスの両親たちも作ってたんかい!という面白さもあるわけです。

ロスが怒っているのを見て、「まぁまぁ、せっかくだからロスもここに座ってコーヒーでも飲んで行きなさい」みたいに誘うパパ。
joe はアメリカの俗語で「コーヒー」という意味。

明日は結婚式だと言うのに行方不明になってしまったチャンドラーを探しているロスは、お茶なんかしてる時間はない、という感じで断るのですが、パパに「娘のモニカの結婚相手であるチャンドラーが逃げ出したんだ」とも言えず、ただ、「チャンドラーを見かけたら、僕が探しているって彼に伝えてくれる?」みたいに言います。
それを聞いたパパは、ロスが使ったのと同じフレーズを使って、「それじゃあ、お前がリタ・モレノを見かけたら、私が探してるって伝えてくれ」みたいなジョークで返しています。

リタ・モレノは、プエルトリコ出身の女優。
以下のウィキペディアの説明がわかりやすいので引用します。
Wikipedia 日本語版: リタ・モレノ
『ウエスト・サイド物語』でアカデミー助演女優賞及びゴールデングローブ賞 助演女優賞を受賞した。彼女はアカデミー賞、トニー賞、グラミー賞、エミー賞を受賞した女優としてギネスブックにも載っている。

結婚式の前日ですし、普通なら、「チャンドラーを探してるって、何かあったのか?」みたいに尋ねても良さそうなものですが、有名女優の名前を出したジョークで一人ご満悦の様子のパパを見ると、まさかそんな深刻な事態になっているとは夢にも思っていないことがよくわかりますね。


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posted by Rach at 15:07| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月12日

絶対に彼女に知られないように フレンズ7-23その4

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結婚式の前日のリハーサルディナーの席で、何度も「ビング夫妻」という言葉を聞いたチャンドラーは、以前の「コミットメント恐怖症、結婚恐怖症」が出てきてしまいます。
ジョーイの部屋にやってきたロスは、カウンターの上にチャンドラーの置き手紙を発見し、驚きの声を上げます。
ロスが、レイチェルとフィービーに、"Tell Monica I'm sorry." と書かれた手紙を見せた後のシーン。
[Scene: The Hallway, Ross, Phoebe, and Rachel are discussing the note.]
廊下。ロス、フィービー、レイチェルがその手紙について話し合っているところ。
フィービー: Oh, my God! Chandler just left, though? (なんてこと! でも、チャンドラーはただ去ったわけ?)
レイチェル: Yeah but, maybe it's not what we think. Maybe it's "Tell Monica I'm sorry I... drank the last of the milk." (えぇ、でも、多分、私たちが考えるのとは違うわ。多分、それは「モニカにごめんって言って。俺…最後の牛乳飲んじゃった」なのよ。)
フィービー: Or maybe he-he was writing to tell her that-that he's changed his name, y'know? "Tell Monica, I'm Sorry." (または、多分、彼はモニカにこう言うつもりで書いてたのよ。彼は自分の名前を変えた、って。でしょ? 「モニカに言って。僕はソーリーだよ」。)
ロス: I think it means he freaked out and left! (チャンドラーがパニクって去ったってことだと僕は思うよ!)
フィービー: Don't be so negative! Good God! Isn't it possible that "Sorry" is sitting in there (Joey and Rachel's apartment) right now?! (そんなにネガティブにならないでよ! なんてこと! 「ソーリー」がそこに[ジョーイとレイチェルの部屋に]まさに今、座ってるって可能性はないの?)
レイチェル: Okay. Phoebe, I-I think Ross is right. What are we gonna do? (いいわ、フィービー。私はロスが正しいと思う。私たちはどうすればいい?)
ロス: Look-Okay, I'm just gonna- I'm gonna have to go find him and bring him back! Okay? You-you make sure Monica does not find out, okay? (ねぇ、いいかい、僕はただ…僕は彼を見つけて連れて戻らないといけないことになる! いいか? 君らは、モニカが絶対にそのことに気づかないように[絶対にモニカに知られないように]してくれよ。いいね?)

チャンドラーが残した手紙 "Tell Monica I'm sorry." を見て、フレンズたちが話し合っています。
チャンドラーは理由も言わずに、こんなメモだけを残して、ただ去ったわけ?みたいに言うフィービーに対して、レイチェルは、「多分、私たちが思うのとは違う」みたいに答えます。
その後、チャンドラーが書いた、"Tell Monica I'm sorry." っていうのは、多分、こういうことよ、というように、it's ... で言い換えるように説明していますね。
it's 以下は、"Tell Monica I'm sorry I... drank the last of the milk." となっていて、「モニカに、ごめん、って言って」というごめんの内容が、みんなが想像するような、結婚するのが怖くなって俺は逃げ出すんだ、ごめん、ということではなく、「最後のミルクを俺が飲んじゃってごめん」とか、そういう深刻ではない何かを謝っているだけよ、と希望的観測を述べているのですね。

「残ってた最後のミルクを飲んじゃってごめん」とか、そういう軽い謝罪の話で、結婚をやめるとかの深刻な話じゃないわ、と言って、何とか最悪の事態は避けたい気持ちを出しているレイチェル。
その話に続いて、フィービーが、さらにありえない無理な話で、「それは実はこういう意味なんじゃないの?」と話を引っ張ろうとするところが、コメディーっぽいところと言えるでしょう。

he was writing to tell her that... は「チャンドラーはモニカに that 以下のことを言うためにそれを書いていたのよ」という感覚。
その内容は「彼は自分の名前を変えたのよ」で、その後、その説明として、「モニカに言って。俺はソーリーだ」って、と付け加えています。
英語字幕で Sorry のように大文字になっていたことからもわかるように、Sorry というのを人物の名前として扱っているわけですね。
I'm sorry. というのは「ごめんなさい」を表す言葉ですが、チャンドラーはモニカに謝ったわけじゃなくて、I am Sorry. すなわち、これまでは、I'm Chanlder. だったのが、ついさっき改名して、I'm Sorry. になったんだよ、みたいな、かなり無理のある(笑)説明を無理やりしていることになります。

コメディーにしても、あまりにもベタ過ぎるフィービーの解釈に、ロスは「僕はやっぱり、その言葉の意味は、チャンドラーがパニクって、立ち去ったんだと思う」と話を軌道修正しようとします。
それでもまだ食い下がるフィービーが、まぁ、フィービーっぽいと言えばぽい、ですね。

Don't be so negative! は直訳通り、「そんなにネガティブにならないで!」。
どうして何でもかんでも悪い方、悪い方に取るの? もっと前向きに、ポジティブに考えたらどうなのよ?という怒りの言葉になります。
「ネガティブにならないで」というのは日本語でも使う言い回しなので、英語で聞いてもピンと来た方は多かったかもしれませんね。
こういうポジティブな考え方はできないの?みたいに言いたいフィービーが次に言ったことは、「Sorry がそこの隣の部屋に、ちょうど今、座っているって可能性はないわけ?」。
フィービーはまだ、「チャンドラーがソーリーに改名した」説を譲る気がなく、そのネタでまだ頑張ろうとしているわけです。
「まだ、それを言うか?」というしつこさに対する面白さですね。

レイチェルまでもが、ロスに賛成し、「やっぱりロスの言う通りよ。チャンドラーは逃げ出したのよ」と認めます。
どうしたらいい?と言うレイチェルに、ロスは「僕は彼を見つけて連れ戻さないといけないことになるだろうね」と言い、その後、You make sure Monica does not find out, okay? と言います。

この make sure というフレーズは、人に何かを指示する、念押しする時によく使われる便利な表現なので、是非使いこなせるようになりたいところ。
私がこれまで見た他の作品の中では、「24 -TWENTY FOUR-」によく出てきたなぁ、というイメージがあります。
イメージしやすいセリフをいくつか挙げてみると、、、
Make sure he does not die. 「死なない程度に(痛めつけろ)」(いかにも 24 チックなセリフですね)
Make sure nothing can connect you to... 「〜に繋がる証拠はすべて抹消しなさい」
Make sure he has all the resources he needs. 「全面的に支援しろ」
などなど。

Make sure+文、の形で、「文の内容が sure (確か、確実)になるようにしろ」というニュアンスになるわけです。
自然な日本語にしようとすると、文の内容が肯定文の場合は「必ず A が B するようにしろ」、文の内容が否定文の場合は「絶対に A が B しないようにしろ」のようになるでしょうか。
A が B するように、もしくは、A が B しないように、ということを確実に実行しろ、のようなニュアンスなので、「24」のようなドラマのセリフに頻出することになるわけです。
会話をしている相手に対して「お前は〜しろ」「お前は〜するな」と言いたい場合は、命令文、または否定の命令文(Don't 〜)を使えばいいわけですが、「 A が 〜するように(or 〜しないように)」と命じたい場合には、この make sure を使えばいい、ということです。
ということで、上のセリフも、「チャンドラーが逃げ出したことを、絶対にモニカが find out 「気づく、知ってしまう」ことがないようにしてくれよ」と念押ししているニュアンスになるわけですね。


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posted by Rach at 17:13| Comment(6) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月09日

こんな日が来るとは思わなかった フレンズ7-23その3

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明日は結婚式、というリハーサルディナーの会場で。
ロス: (walks up) Wow, Monica! Hey, just so you know, I had my uh, older-brother talk with Chandler. ([歩いて近づいて来て] わぉ、モニカ! ねぇ、ほら、僕はチャンドラーに「兄としての話」をしたんだよ。)
モニカ: What is that? (それって何?)
ロス: Well I... I told him that if he ever hurt you I would hunt him down and kick his ass! (The girls all laugh.) What?! What?! What is the matter with everybody?! I am serious! I would kick his ass! (The laugh harder.) (えーっと、僕はチャンドラーに言ったんだよ。もしチャンドラーがモニカを傷つけたりしたら、僕は彼を追いかけて、彼の尻を蹴り上げる、って! [女性陣はみんな笑う] 何? 何? みんなどうしたんだよ? 僕は真剣なんだぞ! (もしそんなことになったら)僕はチャンドラーの尻を蹴り上げるんだ! [笑いはより激しくなる])
フィービー: Ross, please! My make-up! (He walks away angrily.) (ロス、お願いよ! 私のお化粧が! [ロスは怒って歩き去る])
Chanlder's Mom enters and Chandler meets her by the door.
チャンドラーのママ(Mrs. Bing、ノーラ・ビング)が入ってくる。チャンドラーはドアのそばで彼女と出会う。
チャンドラー: Hi. (はーい。)
ミセス・ビング: Chandler! (チャンドラー!)
チャンドラー: Mom. Thanks for wearing... something. (They hug.) (She's wearing a tight dress with a lot of cleavage showing.) (ママ。ありがとう…何かを着ててくれて。[二人はハグする] [ママは大きく胸の谷間を見せたタイトドレスを着ている])
ミセス・ビング: Oh, honey! This is so exciting! I thought we screwed you up so bad this day would never come. Oh and just think. Soon there'll be lots of little Bings. (He freaks out and loosens the tie again.) (あぁ、ハニー! これってすっごくエキサイティングよね! 私、思ってたのよ。私たちがあなたに対してひどいことをしちゃったから、この日は決して来ないだろう、って。あぁ、そしてちょっと考えてみてよ。もうすぐたくさんの小さなビングちゃんたちができるのよ。[チャンドラーはパニクって、またネクタイをゆるめる])

ロスは妹モニカを見つけて、「チャンドラーと older-brother talk をしてきた」と言っています。
英語では、兄、弟、のように年上か年下かをあまり明確にすることがなく、通常は、brother 「男の兄弟(兄または弟)」のように表現することが多いですが、特に「年上の兄」であることを言いたい場合は、このように、older brother と表現しますね。
「兄として、妹との夫となる彼と話をしてきた」みたいなことですが、それがちょっと漠然としているので、モニカは「それって何のこと?」みたいに問い返しています。

ロスは「チャンドラーがお前(モニカ)を傷つけるようなことがあれば、僕は彼の尻を蹴飛ばすよ、蹴り上げるぞ、って彼に言ったんだ」と得意気に説明するのですが、モニカを含め、そこにいたフレンズ女性陣たちはそれを聞いて大笑い。
「僕は大真面目で言ってるんだ!」と言った後、I would kick his ass! と言っていますが、この would は、さきほどの if he ever hurt you I would... と同じ感覚ですね。
もしそんなことが起きたら、僕はそうするよ、というニュアンスの would になります。

フィービーが涙を流さんばかりに大笑いしながら、"Ross, please! My make-up!" というのが面白いですね。
please! は「どうか、お願いだから」で、この場合は「頼むから、あんまり笑わせないで。笑って涙が出ちゃいそうなこと言わないで」と言っているニュアンス。
My make-up! は「私のお化粧が!」という感覚で、「そんなに笑わせたら、せっかくのお化粧が崩れちゃうじゃない」みたいに言っていることになります。

ロスが怒って立ち去った後、チャンドラーは自分のママとドアのところで顔を合わせます。
Thanks for wearing... something. というチャンドラーのセリフが楽しいです。
ト書きにあるように、ママ(ノーラ・ビング)は、胸の谷間を大きくみせたタイトなドレスを着ているのですが、その露出度の高過ぎるドレスを見た息子チャンドラーは、その服のことを何か言おうとして、「(とりあえず)何かを着ててくれてありがとう」みたいに言ったことになります。
露出度は高いけど、せめて裸じゃなくて助かったよ、みたいなことをそのセリフに込めているわけですね。
ト書きの cleavage は「女性の胸の谷間」のことで、動詞 cleave は「裂く、割る、分裂する」という意味になります。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
cleavage : the space between a woman's breasts
つまり、「女性の両胸の間の空間」。

チャンドラーのママは This is so exciting! と言って、今回のチャンドラーの結婚のことを嬉しそうに話しています。
screw up は「〜をダメにする、めちゃめちゃにする、台無しにする」というニュアンス。
we screwed you up so bad の we は、チャンドラーの母親である自分(ノーラ)と、父親であるチャールズ(ベガスのショーでの芸名はヘレナ・ハンドバスケット)のこと。
自分たち(元)夫婦が、チャンドラーの両親として親らしいことをしてあげられなかった、めちゃくちゃな親だったせいで、あなたにひどい思いをさせたことを、we screwed you up so bad と表現していることになります。
あなたには結婚のひどい部分を見せちゃったから、あなたが誰かと結婚するような、今日という日が来るとは思ってなかったわ、みたいなことですね。

結婚式を迎えることを言った後、"Soon there'll be lots of little Bings." とも言っています。
lots of little Bings は「小さなビングさんたちがたくさん」みたいな感覚で、つまりは、「あなたたちが結婚したら、今度は、ビング姓を持つ子供が何人も生まれることなるのね」と言っていることになります。
今回のエピソードでは、乾杯の掛け声として、"To the Bings!" というのも出てきましたが、この場合は「ビング夫妻に!」というニュアンスですね。
the Bings のように「the+名字の複数形」で、その名字の人複数を指すことになります。
状況によって、「ビング家」「ビング夫妻」「ビング兄弟」「ビング家の子供たち」のような日本語に訳し分けることになりますが、とりあえず「ビングという名字の人を複数指す」場合は、the Bings と表現しておけばそれでオッケーということです。

loosen the tie は文字通り「ネクタイをゆるめる」。
これまでのエピソードでは、「かつては、特定の人との真剣な恋愛関係が苦手、という commitment 恐怖症だったチャンドラーが、モニカとの結婚を決意した」という部分が描かれていましたが、今回のエピソードでは、明日結婚式だ、という今になって、急に「ビング夫妻」と呼ばれることに恐怖を抱くようになってしまったチャンドラーの姿が描写されています。
ここで「再びネクタイをゆるめる」のように again が使われているのも、それまでに何度か「ビング夫妻」と呼ばれパニクっていたチャンドラーが、今度は「小さなビングちゃんたち」という子供のことまで言われて「また」パニクってしまった、ということを表しているわけですね。


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posted by Rach at 14:34| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月06日

持ってるものは見せびらかせよ フレンズ7-23その2

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[Scene: Monica and Chandler's, Monica is standing in the kitchen ready to leave for the rehearsal dinner.]
モニカとチャンドラーの家。モニカは、リハーサルディナーに行く準備ができた状態で、台所に立っている。
モニカ: Honey, we gotta go! (ハニー、私たち、行かなくちゃ!)
チャンドラー: (entering from the bedroom) Okay. Here's a question you never wanna have to ask. My dad just called and wanted to know if he could borrow one of your pearl necklaces. ([バスルームからリビングに入ってきて] わかった。人が尋ねたいとは決して思わない質問があるんだけど。俺のパパがちょうど電話してきて、知りたがってるんだよ。君の真珠のネックレスを1つ、借りることができるかな、って。)
モニカ: Did he say what kind of neckline he'd be wearing? (パパが着るつもりの服は、どんな種類のネックラインか言ってた?)
チャンドラー: No. (いいや。)
モニカ: I just met him once, but I'm guessing... plunging? (私はあなたのパパに一度会っただけだけど、でも、思うに…胸元が深く開いてる?)
チャンドラー: Yeah, he is more of a if-you've-got-it-flaunt-it kind of... father. (そうだね。彼はむしろ、「持ってるもんは、見せびらかせよ」ってタイプの…父親だからね。)

リハーサルディナーというのは、フレンズ4-24 での、ロスとエミリーの結婚式の時にも出てきましたが、「結婚式の前の晩に親しい者が集う夕食会」のこと。
you never wanna have to ask は、「質問しなければならないことを決して欲しないような」質問がここにある、という感覚ですね。
こんなことを質問しなければならない立場・状況になんか絶対になりたくないような質問、というところでしょう。
My dad just called and wanted to know if... は「俺のパパがさっき電話してきて、…かどうか知りたがってた」。
何を知りたがっていたかと言うと、「モニカの真珠のネックレスの一つを自分(チャンドラーのパパ)が借りられるかどうか」ですね。
チャンドラーのパパはゲイで、いつも女装して、ドレスを着用しています。
「(女装の)パパがパールのネックレス貸してくれるかな、って言ってる」という質問は、誰もしたくないだろうけどね、という意味で、最初に前置きとして you never wanna have to ask の文章を言ったことになります。

neckline は「ネックライン」、つまり、首のラインということから想像できますが、「ドレスの襟ぐり(の線)」のこと。
パパが着ようとしているドレスの襟ぐりはどんな感じか言ってた?という質問ですね。
ネックレスを貸すにしても、襟ぐりが開いているものか、首元まで詰まっているものかによって、それに似合うネックレスの形も違ってくるから、それがわからないと貸しにくい、みたいなことになるでしょう。

どんなネックラインかは言ってなかった、というチャンドラーに、モニカは「私はあなたのパパにたった一度会っただけだけど…私が思うに… plunging かしら?」みたいに問うていますね。
neckline について、plunging と言っているわけですが、そのものズバリ、plunging neckline の意味が、研究社 新英和中辞典に載っていました。
plunging neckline=【名】【C】 プランジングネックライン 《婦人服の深くくられたV字型のネックライン》
まさに説明の通りで、「襟ぐりがV字型に深くなっている」を指すことがわかります。
英辞郎には、
plunging V-neck sweater=胸元の深く開いた V ネックセーター
という用例も載っています。
このように、plunging というのは、そういう形状・デザインを指す、とまずは理解した上で、plunge という動詞の意味とニュアンスも同時に覚えてしまいましょう。
plunge は動詞で「突っ込む、投げ込む、沈める」「(〜の状態に)陥る」「(株価などが)突然下がる」という意味があります。
そういう「ぐっと下がっている」というような感覚が、「襟ぐりが深く開いている」イメージに繋がるわけですね。

あなたのパパのことはよく知らないけど、多分、ぐっと胸元が開いたドレスよね?と言われたチャンドラーは、「そうだね、彼はむしろ…ってタイプの父親・親父だから」と言っています。
そのどういうタイプかという説明部分は、if-you've-got-it-flaunt-it と表現されていますが、このように単語をハイフンで繋いで、ある文章を一つの形容詞のように使う方法は、セリフなどの口語でよく出てくるパターンですね。
この場合は、"If you've got it, flaunt it." のような、if 節+命令文を表し、「もしそれを持ってるなら、それを flaunt しろ」というタイプの親父だと言っていることになります。
flaunt は「誇示する、見せびらかす」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、動詞 flaunt の意味と共に、まさにこのセリフに出てきたそのまんまのフレーズ、if you've got it, flaunt it も載っていました!
LAAD での説明は以下の通り。
flaunt :
1. to show your money, success, beauty etc. so that other people notice it
例) She's always flaunting her jewelry.
2. if you've got it, flaunt it : (spoken, humorous) used to tell someone not to hide their beauty, wealth, or abilities

つまり、1. は「他の人々がそれに気づくように、自分の金、成功、美を見せること」。例文は、「彼女はいつも自分の宝石を見せびらかしてばかりいる」。
2. の if you've got it, flaunt it は、「(口語、ユーモラスな表現) 誰かに、美、富、能力を隠すなと言うために使われる」。

ということで、ズバリそのものの説明がロングマンに載ってくれていたこと、とてもありがたいです^^
「持ってるもんは、遠慮せずに見せびらかせちゃえよ。別に無理して隠すことないじゃん」的なユーモラスな表現だということで、チャンドラーのパパも、そういうタイプの人間、つまり見せるべきところは見せたらいいじゃん、ってタイプだから、きっと胸元がざっくり開いたドレスを着るつもりなんだろうね、と言ってみせたことになります。
チャンドラーのパパは(実際には女優さんが演じているとは言え)、ドラマの設定上では、肉体的には男性であるゲイですよね。
そのゲイのパパが胸元をみせびらかす、というのは、「あるはずのないものを見せびらかそうとしている」ということになるかもしれないものの、心はすっかり女性なので、他の女性と同じように胸元を見せるドレスを着るだろうね、と言っているところに面白みがあるということでしょう。
実際の音声では、kind of... father. のように、father と言う前に少しの間(ま)があります。
「胸元見せちゃえばいいじゃん」ってタイプの女性…なら普通なのですが、そういうタイプの「父親」というところにこのセリフのオチがあり、「見せるところは見せちゃえば」ってタイプの人…とは言っても、まぁ男性なんだけども…みたいな風に、チャンドラーは言ってみせたわけですね。


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posted by Rach at 18:29| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月03日

ball and chain フレンズ7-23その1

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シーズン7 第23話
The One With Monica and Chanlder's Wedding (ベスト”フレンズ”ウェディング -Part 1)
原題は「モニカとチャンドラーの結婚式の話」


[Scene: Central Perk, everyone is there.]
セントラルパーク。みんながそこにいる。
モニカ: Do you realize this is probably the last time we'll all be here in the coffee house as six single people? (多分これが最後だってみんな気づいてる? 6人の独身者として、私たち全員がコーヒーハウスにいることが。)
フィービー: Why?! What's happening to the coffeehouse?! (Monica looks at her.) Oh! (Realizes.) Okay. (どうして? コーヒーハウスに何が起こるの?! [モニカはフィービーを見る] ああ! [気付いて] わかったわ。)
チャンドラー: Yep! From now on, its gonna be the four you guys and me and the missus. The little woman. The wife. The old ball and chain. (そうだよ! これからは、君ら4人と、俺と女房になるんだよね。家内。妻。(かかあ天下の)古女房。)
モニカ: Ha-ha. Old? (はは。古い[オールド]?)
チャンドラー: The young, hot ball and chain. (若くて、ホットなボール&チェーンです。)
モニカ: That's much better. (その方が、ずっといいわ。)
レイチェル: (checking her watch) Op! We gotta go! (The girls stand up.) ([自分の腕時計を見て] あら! 私たち、行かなくちゃ! [女性陣は立ち上がる])
ロス: Oh, where are you guys going? (おや、君らはどこに行くの?)
モニカ: We're gonna pick up the wedding dress then we're gonna have lunch with mom. (Joey stands up.) (ウェディングドレスを受け取りに行くのよ。それからママとランチするの。[ジョーイが立ち上がる])
ロス: Ah. Joey, you're-you're having lunch with my mom? (あぁ。ジョーイ、君は僕のママと一緒にランチするつもり?)
ジョーイ: No, I-I just heard "lunch." But yeah, I can go. Sure! (They all exit.) (いいや、俺はただ「ランチ」って聞こえたから。でも、そうだよ、俺、行けるよね。もちろん! [みんな出て行く])

realize は「気づく、悟る」なので、Do you realize...? は「ねえ、みんな、今から言うことに気づいてるかしら?」みたいな感覚。
realize 以下の文章は長いので、こういう場合はとにかく、前から順番にイメージしていくのが賢明です。
まずは、「これが多分、最後の時」、どういう最後の時かと言うと、「私たちがみんなここ、コーヒーハウスにいる(時)」、そして最後に状況を説明し、「(私たちが)6人の独身の人間として(いる時)」ということになります。
日本語っぽく訳すと、「これが、私たちが6人の独身者としてここにいる最後の時だってわかってる?」みたいなことですね。
それを聞いたフィービーは驚いた様子で、「どうして? コーヒーハウスに何かが起こるの? このコーヒーハウスがどうにかなっちゃうの?」みたいなことを尋ねています。
「コーヒーハウスに6人が揃う最後の瞬間」みたいに思ったフィービーは、この店がつぶれるとでも思ったようですが、モニカが一番訴えたかった(笑) single 「独身の」という部分を聞き洩らしたことが勘違いの原因だったのですね。
モニカは、「6人全員が独身の状態でここに集まるのはこれが最後」と言いたかった、つまり、自分たちは結婚してもうすぐ独身じゃなくなるのよ、と結婚自慢をしたかっただけのようです。

全員が独身という状態ではなくなる、という発言を受けて、チャンドラーは、「今から、six single people は、君たち4人(the four you guys)と、me and the missus (俺と女房)とになる」と説明し、その後、the missus 「女房」を他のいろいろな表現で言い換えています。

the little woman というのは、自分の妻を指す言葉で、研究社 新英和中辞典には、
little woman=【名】[the 〜] 《口語》 家内、女房、うちのやつ (注:時に軽蔑的と見なされる)
と出ています。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
the little woman: (old-fashioned, informal) an expression meaning someone's wife, considered offensive by many people
つまり、「(古くさい表現、インフォーマル) 誰かの妻を意味する表現、多くの人によって侮辱的とみなされる」。

little というのは「大きさが小さい」という意味もありますが、この場合は「つまらない、ちっぽけな」という、少し悪いニュアンスが含まれているように思います。
日本語の謙称(けんしょう)、つまり、謙遜(けんそん)し、謙った(へりくだった)言い方で呼ぶ場合につける感覚と通じる部分があるでしょう。
英語で little を使うのは、日本語で自分のことを「小生(しょうせい)」、自分の会社を「小社(しょうしゃ)」と呼ぶ時に「小」という漢字を使うのと似ているものを感じますね。
日本語にはありませんが、漢字を当てはめると「小妻」みたいな感じで、「愚妻」ほどではないけれど、限りなくそれに近いニュアンスだと言えると思います。
The wife はまさに「妻」。

そしてその次の、The old ball and chain ですが、これが一番、妻を形容するひどい言い方になりそうですね。
まさに直訳通りの「古い(年をとった)球と鎖」ということで、球と鎖で想像される通り、牢獄などで逃げられないように足につける重たい鉄の球と太い鎖でできた「足枷(足かせ)」のイメージです。
あの「足かせの球」のイメージから、「行動を束縛するもの」「拘束、束縛」の意味ともなり、妻の場合だと、「かかあ天下の女房」のような夫を尻に敷く強い妻のイメージにも繋がるわけですね。

調子に乗って(笑)、妻を表す言葉をいくつも挙げたチャンドラーですが、最後の表現に引っかかったらしいモニカは、Ha-ha. と乾いた笑い声の後、Old? 「オールド、ですって?」みたいに聞き返しています。
女性に old 「古い、年老いた」という言葉はいかん!と気づいたチャンドラーは、ball and chain はそのままで、old を young に訂正し、さらには、hot 「ホット、セクシー、色っぽい」を追加した、The young, hot ball and chain. という表現に言い換えます。
「かかあ天下の女房」的意味の ball and chain はそのまま使われているのですが、モニカとしてはとりあえず、old が young & hot に訂正されたことを評価して、「その方がずっといいわね」と納得することになります。
俺を尻に敷く怖い女房と言われるのはいいけれど、「古い、老けた」という言葉を使われるのだけはごめん、という女心ですね。

そんな風に、「妻」の表現であれこれやり取りがあった後、レイチェルが「出かけなきゃ」と言って立ち上がります。
モニカが説明しているように、ドレスを受け取りに行って、ママとランチするの、ということですが、ジョーイも立ち上がるのでロスは驚き、「ジョーイもママとランチするのか?」と尋ねています。
I just heard "lunch." というのがジョーイらしいですね。
別に元々一緒に行く予定だったわけじゃないけど、「ランチ」って言葉が聞こえたから、耳に入ったから、つい一緒に立ち上がっちゃったわ、みたいなことです。
listen (to) は「意識的に耳を傾けて聞く」ことを指しますが、hear は「聞こえる、耳にする」というニュアンスになるため、ランチって言葉がふと耳に入ってきたから、条件反射的に立ち上がってしまった、ということに繋がるわけですね。
思わず立ち上がっちゃったけど、別に俺が行ってもいいじゃんね、みたいな感じで、女性陣と一緒にランチにでかけるジョーイも可愛いです。


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posted by Rach at 16:31| Comment(2) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月29日

もうスタンディング・オベーションなの? フレンズ7-22その6

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モニカは、チャンドラーの父親に結婚式に出席してもらいたいと言い、ラスベガスにいるチャンドラーの父親に二人で会いに行きます。
これまでの「フレンズ」でも何度か言及されていた通り、チャンドラーの父親はゲイで、ラスベガスのショーで働いているのですが、ちょうど二人が見ようとしていたショーが、その父親のショーだったのでびっくり。
チャンドラーのパパのベガスでの芸名は、ヘレナ・ハンドバスケットというのですが、それを演じるのは、ゴールデングローブ賞も受賞している名女優「キャスリーン・ターナー」。
「女優」さんが、「ゲイのパパ」を演じているのがポイントですね。
身長173cmで、声もハスキーで低いので、「男性が女装している」という設定にも自然にマッチしている感じです。

パパ(ヘレナ)は歌い終わった後、客席に近づいてきます。
チャンドラー: He's coming into the audience. He's coming into the audience. (パパが客席に来ようとしてる。客席に来ようとしてる。)
モニカ: Relax! You'll be fine. (Chandler exhales and turns off the table light.) Oh, much better. You're invisible now. (リラックスしてよ! 大丈夫よ。[チャンドラーは息を吐いて、テーブルの明かりを消す] あぁ、さらに良くなったわね。今、あなたは(誰からも)見えないわよ。)
ヘレナ: (standing at a table and asking the guy sitting there) Where are you from? ([あるテーブルの近くに立ち、そこに座っている人に質問している] あなたはどこから来たの?)
男性: Bakersfield. (ベーカーズフィールド。)
ヘレナ: I'm sorry? (Holds out the mike.) (アイム・ソーリー? [マイクを差し出す])
男性: Bakersfield! (ベーカーズフィールドだよ!)
ヘレナ: No-no, I heard! I'm just sorry. (いえいえ、聞こえたわ! 私はただ、お気の毒に、って言ったのよ。)
チャンドラー: It can't happen like this. Okay? I'll meet you back at the hotel. (こんなの無理だよ。いいかい、君とはホテルで会おう。)
(He gets up to walk out, but Helena spots and stops him.)
チャンドラーは立ち去ろうとして立ち上がる、が、ヘレナがそれを見つけ、彼を止める。
ヘレナ: (to Chandler's back) Oh look, a standing ovation already! So early in the show. Oh, turn around, darling. Let me see your pretty face. (He slowly turns around. Helena recognizes him.) ([チャンドラーの背中に向かって] ねえ、見て、もうスタンディング・オベーションよ! ショーは始まったばかりなのに。ねぇ、こっちを向いて、ダーリン。あなたの可愛いお顔を私に見せてよ。[チャンドラーはゆっくりと振り返る。ヘレナは彼を(自分の息子だと)認識する])
モニカ: Can we have our drinks, please?! Waiter? --tress? (飲み物持ってきてくれる? ウェイター…トレス?)

歌い終わって、観客に挨拶したチャンドラーのパパ(芸名はヘレナ)が、客席の方に歩いて来ます。
パパに会いに来たとは言え、こんな形で会うのは困る、と慌てているチャンドラーに、モニカは「リラックスして。大丈夫よ」と言うのですが、チャンドラーは、自分たちが座っているテーブルの上に置いてあるライトの電気を消しています。
それを見たモニカが、「さらに良くなったわね。今、あなたは誰からも見えないわよ」と言っているのが面白いです。
テーブルのライトを消したところで、チャンドラーが見えなくなるわけでもないのに、近づいてくるパパに見つかるまいとして、ささいな抵抗をしているチャンドラーに、「あーら、良かったわね。ライトを消したおかげで、あなたの姿がすっかり見えなくなったわ」みたいに皮肉を言っているわけです。

ヘレナは観客のところにきて、そのお客と会話を交わしているのが、いかにもラスベガスのショーという感じですね。
「お客さんはどちらから?」みたいな決まり文句の質問をするヘレナに、客の男性は「ベーカーズフィールド」と答えます。
ベーカーズフィールドはカリフォルニア州にある都市の名前で、ウィキペディアの情報によると、「一帯には肥沃な農地が広がり」とのことなので、農業がさかんな地域というイメージのようですね。
出身地を答えた男性に対して、ヘレナは、I'm sorry? と語尾を上げ調子にして言いますが、誰かが何かを答えた後に、こんな風に語尾を上げて I'm sorry? と言うと、I'm sorry I can't hear you. Could you say that again? 「ごめんなさい、聞こえなかったわ。もう一度言って下さるかしら?」のようなニュアンスに聞こえるはずです。
Excuse me? を上げ調子で言うのと似た感覚になるでしょう。

それで男性も、もう一度、今度はさらにはっきりと、「ベーカーズフィールドだよ!」と答えるのですが、それに対するヘレナの返事は、No-no, I heard! I'm just sorry. でした。
これは、ベガスのショーっぽく、「お客さんをイジって笑わせる」みたいなやり取りのようです。
ヘレナの返事の内容は、「いいえ、私は(あなたがさっき言ったことは)聞こえてたわ。私はただ、sorry なだけよ」みたいになるでしょう。
さっき私が I'm sorry. と言ったのは、聞き直したんじゃなくて、あなたの出身地を聞いて、ただ、I'm sorry. だと言っただけなのよ、というところです。
この場合の I'm sorry. は「ごめんなさい」という謝罪のニュアンスではなく、「大変ね。お気の毒に。同情するわ」みたいな感覚ですね。
フレンズでも、誰かに悲しい出来事が起こった場合に、謝るニュアンスではなく、共感・同情するニュアンスとして、I'm sorry. がよく使われますが、今回のヘレナの I'm sorry. もそれと同じ感覚になるでしょう。
つまり、「ベーカーズフィールドだよ!」「ええ、聞こえてたわ。私はただ、あなたに同情するわ、まぁそれはお気の毒に、って言ったのよ」みたいなやり取りになります。
聞き直したのかと思って、さらに大きな声で答えたところ、その出身地をネタにして、からかっていたことがわかる、というオチですね。
さきほど説明したように、農業地帯のようなので、ベガスというきらびやかな大都会に比べて、「田舎」のイメージがある、ということなのでしょう(ベーカーズフィールドの関係者の方、すみません)。
DVDの日本語音声(吹替)が、「ベーカーズフィールドだぁ」みたいに、田舎訛り(なまり)の音声になっていたのも、まさにそれをイメージしてのことでしょう。

USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)のアトラクション「ターミネーター2:3-D」の最初に登場する綾小路麗華さんというナビゲーターのお姉さんが、ちょうどこんな風に、「どちらから来られました?」とお客さんに質問し、その地名をイジる、、みたいなことをするのがお決まりになっていますが(ここ最近は見てないのですが、今でもされてますかね?^^)、これは「お客イジリ」の定番ということなのでしょう。
発言が聞こえなかったのかと思って、さらに大きな声で言い直したところ、その地名をからかったジョークだったことがわかった、という、二段構えになっているところがポイントで、I'm sorry. を上げ調子にすると、聞き返すニュアンスになることを利用しての、辛辣なジョークになるわけですね。

パパが、ベガスのエンターテイナーらしく、客とそんなやりとりをしている間に、チャンドラーはそこから逃げ出そうとしています。
俺は先に帰ってるから、後でホテルで会おう、みたいにモニカに言い残して立ち去ろうとすると、それをヘレナに見つかってしまい、声を掛けられてしまいます。
その時のセリフ、"Oh look, a standing ovation already! So early in the show." というのがまた、ベガスっぽくて面白いです。
ovation は「大歓迎、大喝采」という意味で、スタンディング・オベーションはすでに日本語化していますので、このセリフは日本人にもわかりやすかったと思います。
「ほら見て。もうスタンディング・オベーションよ。ショーのすごく早い段階で」みたいな意味で、「このショーは今始まったばかりだと言うのに、もうスタンディング・オベーションで立ち上がってる人がいるわ」みたいなことですね。
ショーで客が立ち上がる、というのは、ショーがつまらないから帰る、という意味で、こういうショーをしているエンターテイナーにとっては何よりいやなことでしょうが、それを逆手にとって、「まぁ、もうスタンディング・オベーション?!」みたいに言ってみせるのが、エンタメ界で長年生きてきた人っぽくて面白いなと思うわけです。
転んでもただでは起きないと言うか、いろんなお客を相手にしてきた百戦錬磨を感じさせると言うか。
背中を見せて立ち去ろうとした相手に「振り向いて、お顔を見せてちょうだいよ」と言うヘレナ。
チャンドラーもそれを拒むことはできず、ついには顔を見せることになります。
ト書きの Helena recognizes him. は、ヘレナは自分の息子であるチャンドラーをそれだと認める、つまり、自分の息子であるとわかる、ということですね。
こんな形で親子の対面を果たしてしまい、沈黙が流れてしまったのに耐え切れず、モニカは、「ドリンク持ってきてくれる?」と、とにかく何か言葉を言わないではいられない様子。
ここで働いている人はみんなゲイなので、waiter/waitress のどちらで呼べばいいのかわかんない、みたいになっているところにも、モニカの動揺が見え隠れしていますね。


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posted by Rach at 15:26| Comment(2) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月27日

ベッドから転がり出たところだった フレンズ7-22その5

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自分だけがモニカのポルシェを運転させてもらえないと知ったレイチェルは、ロスからこっそりキーを奪って、ポルシェに乗り込みます。
止めに入ったロスを隣に乗せて、ハイウェイを飛ばすレイチェルでしたが、実はレイチェルの免許は長年更新されておらず、今は無免許運転状態であることを知って、慌てるロス。
そうしているうちに、後ろからサイレンを鳴らしてパトカーが追いかけてきて、ポルシェを停めざるをえなくなります。
警官が近づいてくると、レイチェルは上着のボタンを少し外し、
レイチェル: (sexily) Hi, officer, was I going a little too fast? ([セクシーに] はーい、おまわりさん。私、ちょっぴりスピード出し過ぎてたかしら?)
ロス: Oh, my God. (なんてこった。)
警官: Can I see your license, please? (あなたの免許証を見せてもらえますか?)
レイチェル: Oh yes, absolutely! Y'know, it's weird uh, but I had a dream last night that I was stopped by a policeman. And then he uh... well, I probably shouldn't tell you the rest. (ええ、そうね、もちろん! ほら、変なんだけど、昨日の晩、私は夢を見たの。警察官に止められる夢をね。それでそれからその彼が…あぁ、多分、あとの話はあなたに言うべきじゃないわね。)
警官: Your license? (免許証は?)
レイチェル: (handing it to him) Yes. Here you go, Officer uh, Handsome. ([免許証を警官に手渡し] はい、どうぞ。巡査…ハンサムさん。)
警官: It's Hanson. (ハンソンだ。)
レイチェル: Oops, sorry. My mistake. (あらら、ごめんなさい。私の間違いね。)
ロス: Dear Lord!! (全くもう!)
警官: Wow! (わぉ!)
ロス: Here it comes. (そら来た。)
警官: This is a great picture. (これは素敵な写真だね。)
レイチェル: Really?! You think so? Y'know, I had just rolled right out of bed. (ほんとに? そう思う? ほら、ベッドから出た直後(の写真)だったのよ。)
警官: Yeah? Well, you look phenomenal. (そう? ほら、すっごく素敵だよ。)
ロス: Well, she should! It was taken ten years ago! (そりゃそうだろうね! その写真は10年前に撮られたんだから。)
レイチェル: Y'know, you're-you're probably wondering about the old date on there. (あなたは、あなたは多分、免許証の古い日付について、いろいろ考えてるんじゃないかしら。)
警官: Yes, I am. (うん、そうだよ。)
レイチェル: Yeah. (そうよね。)
警官: You're an Aquarius, huh? (君は水瓶座だね?)
レイチェル: I bet you're a Gemini. (あなたは双子座かしら。)
警官: Nope. (違うよ。)

スピードを出し過ぎていた上に、無免許状態のレイチェルは、警官が近づいてくるのがわかると、上着のボタンを外して、その警官にセクシーな雰囲気で話しかけます。
officer は「警官」のことで、このように呼び掛け語としても使いますね。
その場合は日本語で言う「おまわりさん」というニュアンスになります。
was I going a little too fast? は、「私は少し too fast に go してた?」みたいなことですから、「ちょっとスピード出し過ぎてた?」みたいなことですね。
免許証を見せてもらえますか?という、お決まりの言葉を言われたレイチェルは、「ええ、もちろん」と言いながら、「変な話なんだけど、私、昨日の晩、ある夢をみたのよね」みたいな話をし始めます。
その夢の内容が that 以下の文章で、「私はある警察官に止められた、呼び止められた」。
今のこの状況を私は夢で見たのよね、と言った後、「それから…何があったかの残りの話は多分、話すべきじゃないわ」と言います。
「その警官と、あんなことやこんなことがあったんだけど、あなたの前ではちょっと言えないわ」みたいに言って、あなたともそんなことになっちゃうかもしれないわねぇ…と思わせぶりなことを言っているわけですね。
相手の警官はそれに乗らない様子で、免許証を求めるので、あきらめたレイチェルは免許証を差し出し、相手の名札を見た上で、「ハンサム巡査」みたいな名前を呼びます。
相手が訂正したように実際の名前は「ハンソン」だったようですが、Hanson と Handsome の綴りが似ていることから、「あーら、ハンサムなおまわりさんだから、てっきりハンサム巡査かと思っちゃったわ」みたいに、白々しく間違えてみせたことがわかります。
「あーあ、こういうのがいつものレイチェルの手口なんだよな」と頭を抱える感じで、Dear Lord! と言う元カレのロスも面白いですね。

警官が免許証を見て、Wow! と驚いたので、ロスは「ほら、来た来た」みたいに言っています。
今、警官は免許証の有効期限日に気づいたんだな、とロスは思ったわけですね。
ロスの静止を振り切り、ポルシェを運転したあげく、実は無免許だった、というレイチェルにあきれているロスは、「警官にバレて、こっぴどく叱られればいいんだ」みたいに思っているので、そんな風に喜んでいるのですが、次の警官のセリフは想定外の「これは素敵な写真だね」でした。
免許証を見て、真っ先に見るのは、有効期限じゃなく、そっちかい?!みたいな面白さです。
最初のやり取りから仕事熱心で真面目な警官なのかと思いきや、結構レイチェルと似たりよったり(笑)のタイプで、レイチェルが色目を使ったことも案外いい方向に作用したことが、このセリフからわかるわけです。

写真を褒められたレイチェルは、I had just rolled right out of bed. と言っています。
直訳すると、「私はちょうどベッドから転がり出たところだった」みたいな感じ。
had rolled (out of) という had+過去分詞は、「過去完了形」ですね。
その写真を撮影した時点をポイントにして、ちょうどその時に、私はベッドから出たところだった、直後だった、という「過去の時点における動作の完了」を表すニュアンスになるでしょう。
ベッドから出た直後に、免許証の写真を撮影した、というのは、実際問題としてはありえない話ですが、これは、「お化粧をしないで、起きたままのスッピンの顔」を「ベッドから出た直後」と表現している、やや大げさな表現になるでしょう。
日本語で言うと、「起き抜けの顔」みたいな言い回しですね。
相手が写真を褒めてくれたので、「えー、でもその写真、起き抜けで全然メイクもしてない顔なのにぃ〜」みたいに、スッピンが可愛いことを自分でアピールしているわけです。
警官は look phenomenal とまで言っていますね。
great よりもさらに「すごい、すごく綺麗・素敵」と言っている感じで、ベタ褒めしていることになります。

レイチェルは警官に叱られるぞ…と思っていたはずが、何やら男女二人の会話が盛り上がって来てしまったので、カチンと来たらしいロスは、Well, she should! It was taken ten years ago! と発言します。
she should は she should look phenomenal. ということで、「その彼女の写真は、すごく素敵に見えるに違いない」、その理由として、「その写真は10年前に撮られたんだから」とまで言っていますね。
「そりゃあ、びっくりするほど綺麗だろうさ、何しろ10年前の写真なんだから」と言って、暗に「その免許証は10年前のもの、今はとっくに無効になっているもの」だと暴露したわけですね。
年月の話をされて、もうごまかせないと腹をくくったらしいレイチェルは、「おまわりさんは(今のロスの発言を聞いて)、免許証に載っている古い日付について、いろいろと考え悩んでいるところよね、多分?」みたいに自分から日付の話を持ち出します。
警官もそれを肯定するので、ついに無免許運転のことを指摘される…と誰もが思ったその後の警官のセリフが、「君は水瓶座なんだね?」なので、思わず吹き出してしまいました。
期限切れの免許だということを承知で、星座の話にすり替えたわけですから、レイチェルも調子に乗って、「あなたは双子座かしら?」と星座の話に乗っています。
この後、延々、「ハンソン巡査の星座の当てっこ」が続き、ロスはますますあきれることになるのが、フレンズっぽいですよね。
ちなみに、Aquarius は「アクエリアス、水瓶座」という星座の名前ですが、可算名詞(countable)として使うと、「水瓶座生まれの人」を指すこともできます。
ですから、ここのやりとりも、You're an Aquarius. You're a Gemini. のように不定冠詞の a/an がついていることに注目したいところですね。


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posted by Rach at 12:55| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月23日

女装趣味の木こり フレンズ7-22その4

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フィービーの彼氏ジェイクが女性用のピンクの下着をはいているのを見たジョーイは、フィービーに「それってヘンだよ!」と力説するのですが、フィービーは「私が、私の下着をはいてみて、って言ったのよ」と言って、そうすることに何の違和感も感じていない様子。
フィービー: And! Y'know what Jake says? That women's underwear is actually more comfortable. And he loves the way the silk feels against his skin. (それで! ジェイクが何て言うと思う? その女性用下着はほんとに(男性用よりも)快適だって。で、彼は肌のシルクの感触が大好きなんだって。)
ジョーイ: Yeah, well, next thing you know, he'll be telling you that your high heels are good for his posture! (そうか、気がついたら、彼は君にこう言ってるだろうね、君のハイヒールは(きれいな)姿勢(をとるの)にいいね、って。)
フィービー: There is nothing wrong with Jake! Okay? He is all man! I'm thinking even more than you. (ジェイクには何もおかしなことはないわ、いい? 彼は全くの男性なのよ! あなたよりも男らしいって私は思ってるのよ。)
ジョーイ: Oh, yeah, he looked like a real lumberjack in those pink lacies. (あぁ、そうかい。ジェイクは、ほんとに、あのピンクのレースをはいた木こりみたいに見えたよ。)

フィービーは、「ジェイクは、男性用下着よりも女性用下着の方が快適だって言ってるの」と言い、he loves the way the silk feels against his skin. と説明しています。
この英文を直訳すると、「シルクが彼の肌に対する[当たる]感じ・感触の様子が好き」みたいになるでしょうか。
つまり、シルクの肌触りが好き、ということですね。

next thing you know は文字通り、「君が知る次のこと」ということで、「気が付くと(次にはこうなっていた)」のようなニュアンス。
そんな呑気なことを言ってたら、今度は彼がこんな風に言っているのを聞くはめになるよ、みたいな感じです。
posture は「体の姿勢」なので、「ハイヒールは良い姿勢・スタイルを保つのにいいねぇ」みたいなことをそのうち彼は言い出すよ、ということになります。

彼をけなされたと感じたフィービーは、「彼はどこもおかしなところはないわ。彼は全くの男、何もかも男なのよ。あなたよりずっと男らしいわ!」と力説しています。
ですがジョーイは、女性用のピンクのレースの下着をはいている男が男らしいわけがない、と言いたいようで、he looked like... のセリフを言っていますね。
直訳すると、「ジェイクは、あのピンクのレースをはいた・つけた、本物の lumberjack みたいに見えた、lumberjack みたいだった」。
lumberjack は lumberman とも言い、「木材伐採人、材木切り出し人、木こり」のこと。
このセリフですが、a real lumberjack のように、real 「本物の、本当の(木こり)」みたいに言っていることから、何か架空の「ピンクのレースをつけたような木こり」が存在するのではないか?という気がしました。

ということで、lumberjack といろいろな単語を組み合わせて検索していると、lumberjack wear women's という検索ワードで、元ネタらしきものを発見しました。
Wikipedia 英語版: The Lumberjack Song

The Lumberjack Song というのは、モンティ・パイソン(Monty Python)の歌ですが、まずは元ネタに該当する部分について説明します。
上のウィキペディアの Synopsis という項目に、以下の記述があります。
However, as the song continues, he increasingly reveals cross-dressing tendencies ("I cut down trees, I skip and jump, I like to press wild flowers, I put on women's clothing, and hang around in bars"),

cross-dressing tendencies というのは、「服装倒錯傾向(異性の衣服を身につけたがること)」。
引用符でくくられた部分が歌詞で、そこにもはっきり、I put on women's clothing 「女性の服を身につける」と書かれています。

「女性用下着をつけている木こり」が、この The Lumberjack Song の「女装趣味の木こり」を指しているのはほぼ間違いないと確信できたところで、元ネタとなっているモンティ・パイソンについて以下にまとめてみます。

モンティ・パイソンは、イギリスのコメディグループで、「空飛ぶモンティ・パイソン」という番組は、70年代に日本でも放送されていて、人気だったようですね。
Wikipedia 日本語版: モンティ・パイソン
私は「モンティ・パイソン」という名前は知っていましたが、実は番組そのものは見たことなくて、、、広川太一郎さんが吹き替えしてたのなら、見とくべきだった!(、、、って、そこ?!)

日本でも人気だったということで、ウィキペディア日本語版での情報も充実しており、助かります^^
Wikipedia 日本語版: 空飛ぶモンティ・パイソン
「スケッチ 有名なスケッチ」の項目に、ちゃんと「ランバージャック」が載っているのも嬉しいところ(^^)
さらには、この The Lumberjack Song の日本語タイトル「木こりの歌」についての説明も、Wikipedia 日本語版には存在します。
Wikipedia 日本語版: 木こりの歌
女装趣味についての部分を以下に引用させていただきますと、
歌が続くに従って、最初はまともな木こりを歌っていたが、興奮してきた木こりは段々と女装趣味を露呈してくる(「女装して夜のバーをうろつく」、「ハイヒール、サスペンダーにブラつけて」、など)。騎馬警察隊を困惑させ、ついにはかれらは愛想を尽かして退場してしまう。

、、、ということで、モンティ・パイソンのファンの方なら、すぐにピンと来たかもしれない、というジョークだったわけです。
有名な歌ということで、YouTube にもたくさんアップされています。
ここではリンクははりませんが、ウィキペディアの説明通りの歌になっていることが確認できますので、ご興味のある方はどうぞ。

モンティ・パイソンの説明が長くなりましたが、フィービーが「ジェイクはすっごく男らしいんだから!」と言うのを聞いて、「男らしい仕事の代名詞みたいな木こりが実は女装趣味があった、っていう、例のモンティ・パイソンの歌に出てくる木こりみたいな感じなんじゃないの?」とからかったジョークになるわけですね。


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posted by Rach at 16:22| Comment(3) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月21日

flapのイメージ フレンズ7-22その3

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セントラルパーク。フィービーがいるところにジョーイが入ってきます。
少し前、ここでフィービーの彼氏ジェイクと話していたジョーイは、ジェイクが前にかがんだ時に、パンツ(ズボン)の間からピンクのレースの下着(パンティ)が見えたのでびっくりしていました。その後のシーン。
ジョーイ: Listen, you know how uh, when you're wearing pants and you lean forward I check out your underwear? (ねぇ、君がパンツをはいてる時に前かがみになったら、俺が君の下着をチェックするの、知ってるだろ?)
フィービー: Yeah! (ええ!)
ジョーイ: Well, when Jake did it I saw that... he was wearing women's underwear! (で、(君の彼氏の)ジェイクがそれをした時に、俺は見ちゃったんだよ… 彼が女性用下着をはいてるのを!)
フィービー: I know. They were mine. (知ってるわ。それは私の下着だったのよ。)
ジョーイ: Oh. (Laughs.) No! No wait, that's weird! (あぁ! [笑う] いや! いや、待ってよ、それってヘンだよ!)
フィービー: No, it's not! We were just goofing around, and I dared him to try them on. (いいえ、ヘンじゃないわ! 私と彼はちょっとふざけてて、ジェイクに私の下着をはいてみて、って言った[迫った]のよ。)
ジョーイ: That's weird! (それってヘンだよ!)
フィービー: I'm wearing his briefs right now. (今、私は彼のブリーフをはいてるわ。)
ジョーイ: That's... kinda hot. (それは…その、セクシーだね。)
フィービー: I think so too. And that little flap? Great for holding my lipstick. (私もそう思うの。それであの小さな前開きの部分なんだけど。私の口紅を入れとくのに最高なの。)
ジョーイ: Yeah, I wouldn't know about that. (そうか、それは知らなかったな。)

ジョーイは、you know how... と言って、「君がこういうことをしてる時に、俺がこうする、っていうの、知ってるよね?」みたいに言っています。
you know that... よりも、you know how... の方がより口語っぽい表現で、「…することを知ってるよね」というよりも、「どんな風に…するか知ってるよね」というニュアンスになるでしょう。
lean forward は「前方向に傾く、体を曲げる、かがむ」ですから、「前かがみになる」。
フィービーが(スカートではない)パンツの時に前かがみになったら、俺は(すかさず…笑)パンツの隙間から、君の下着がチラっと見えるのをチェックするだろ、みたいなことで、そんなことを自分で言っているジョーイもどうかと思いますが、「えぇ、確かにジョーイはいつもそうするわね!」みたいに、嬉しそうに Yeah! と言っているフィービーもフィービーです。

それから、「君の彼氏のジェイクがそれと同じこと、つまり、前かがみになった時に、俺は見ちゃったんだよ」と言って、ジョーイはジェイクが女性用下着をつけている・はいていることを彼女であるフィービーに告げます。
それを聞いたフィービーは驚く様子もなく、「えぇ、その下着は私のだったのよ」みたいに平然と答えていますね。
そっか、といったんは納得した風のジョーイでしたが、「いやいや、やっぱり、男が女の下着をつけるのはヘンだよ」と主張します。

フィービーの方も折れる様子はなく、goof around つまり、二人でふざけていた時に、彼に私の下着を試しにはいてみるように dare した、と言っています。
dare someone to do は「人に〜してみろと挑む、迫る」。
この場合は、恋人同士がいちゃついている時の話なので、「ねぇ、ジェイク、ちょっと私の下着を試しに、はいてみたら〜?」と意地悪な感じでおねだりしてみた、みたいなことでしょうね。
ジョーイはまた、weird 「ヘンだ、おかしい」と言うのですが、フィービーが「私は今、彼のブリーフをはいているところなんだけど」みたいに言うと、一瞬絶句して、kinda hot 「ホットって感じ、セクシーって感じだね」というのがジョーイらしいですね。
男性が女性の下着をはくことについては、かなり嫌悪感を持っている様子なのに、女性が男性用下着をはくのはセクシーってことで納得するんかい、というところがいかにもジョーイっぽいわけです。

フィービーは、that little flap について語っていますが、flap という単語は動詞では「(鳥が)羽ばたく」「(旗が)はためく」という意味があり、名詞では「羽ばたき、はためき、ばたばたすること」、そこから「(ひらひら・ぴらぴらして)たれ下がっているもの」という意味にもなります。
研究社 新英和中辞典では、以下のものが flap として挙げられています。
(ポケットの)たれぶた。はねぶた、揚げぶた。(帽子の)たれぶち、(防寒用)耳おおい。(封筒の)折り返し。(飛行機の)下げ翼、フラップ
そういうものが flap であると確認した上で今回のセリフを見てみると、男性用ブリーフのフラップ、ということですから、前開きの部分、というんでしょうか?(正式名称はよく知らない…笑)、その部分を指していることがわかりますね。
DVDの日本語訳では「前の合わせ目」と訳されていました。

フィービーはその合わせ目部分のことを、「口紅をホールドしておくのに最高」みたいに言っており、下着に小さなポケットがついてるかのような使い方をしていることがわかりますね。

ちなみに、LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では以下のように説明されています。
flap [noun] : a thin flat piece of clothes, paper, skin etc. that is attached by one edge to a surface, which you can lift up easily
つまり、「布、紙、皮膚の薄くて平らな部分、一方の端が表面にくっついていて、簡単に持ち上げることができるもの」。

この概念の説明、とてもわかりやすいですね。
このように英英辞典は、言葉の概念、定義を説明してあることが多く、英和辞典は上で引用したように、「日本語で言うところの、これ」を並べて説明してくれることが多い気がします。
言葉を覚える時には、この2つを大いに活用し、「定義としてはこういうことで、具体的にはこういうものを指す」というアプローチでイメージするのが大切だな、と改めて思いました。


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posted by Rach at 15:19| Comment(2) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月19日

only way to fly フレンズ7-22その2

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[Scene: Central Perk, Rachel is there as Ross enters with his all his hair sticking straight up.]
セントラルパーク。レイチェルがいて、そこに髪の毛が全部直立した状態でロスが入ってくる。
ロス: Whew! That was a brisk ride! (ヒュー! 今のは爽快なドライブだったよ!)
レイチェル: Take the top down, did ya? (トップを下ろしたの[ルーフを開けたの・オープンカーにしたの]?)
ロス: Only way to fly. (空を飛ぶにはこれだね。)
(Rachel laughs.)
レイチェルは笑う。
レイチェル: Come on, Ross, give me the keys! Monica does not know what she's talking about! I am an excellent driver! (ねぇ、ロス、(ポルシェの)キーをちょうだい! モニカは自分の言ってることがわかってないのよ! 私は優良ドライバーなのよ!)
ロス: You're fast and irresponsible. That adds up to a bad driver. (君は速くて無責任[場当たり的・でたらめ]だ。それって結局、悪いドライバーってことになるよ。)
レイチェル: Well, in high school, that added up to head cheerleader. (ふーん、高校では、それはチアリーダーの長(リーダー)ってことになったんだけど。)
(A woman walks by and smiles at Ross's hair.)
一人の女性が近くを通り、ロスの髪の毛を見て微笑む。
ロス: Did you see the look that girl just gave me? Huh? She must've seen me cruising in the bad boy. (あの女性が僕にしたあの表情を見たかい? 彼女は僕があのバッドボーイでクルージングしてたのを見てたに違いないよ。)
レイチェル: I think she's checking out your beehive, Ross. (あなたの蜂の巣(みたいな髪形)を見てる[観察してる]んだと思うわ、ロス。)
ロス: What?! (Checks his hair.) Give-give me a brush. (何だって? [自分の髪の毛をチェックして] ブラシ貸して。)
レイチェル: Gimme the keys! (キー貸して。)
ロス: No way! (絶対にだめだよ!)
レイチェル: Well, no brush! (じゃ、ブラシもなし!)

セントラルパークに入ってきたロスの髪の毛が全部、逆立ったようになっています。
brisk は「活発な、きびきびした、元気のよい」という意味で、「爽快な、心地よい、すがすがしい」という意味にもなります。
「さっきのは、爽快なドライブだったよ」と言うことで、ポルシェでドライブしてきたばかりだということを自慢しているわけですね。
take the top down は「トップを下ろす」みたいなことですから、ルーフを下ろしてオープンカー状態にした、ということ。
ロスの髪の毛が逆立っていることから、それがわかったようですね。

ロスは得意そうに、Only way to fly. と言い、レイチェルがそれを聞いて笑っています。
"only way to fly" で検索すると、Western Airlines のスローガン、キャッチフレーズであったことがわかりました。
検索のトップに出てきたのが、1979年のCMの動画。
Western Airlines -- The only way to fly - YouTube

その Western Airlines という航空会社については、以下のウィキペディアで。
Wikipedia 英語版: Western Airlines
ウィキペディアの右上の枠内に以下の情報が載っています。
Ceased operations : April 1, 1987 (merged with Delta Air Lines)
Company slogan : The Only Way to Fly

つまり、
操業停止:1987年4月1日 (デルタ航空(Delta Air Lines)に吸収合併された)
会社のスローガン: The Only Way to Fly

つまり、合併されてしまって、今は Western Airlines という航空会社は存在しない、ということです。

上のウィキペディアの Advertising には、このスローガンの説明があります。
引用させていただきますと、
Western contributed to popular culture with their 1960s advertising slogan, "It's the oooooonly way to fly!" Spoken by the Wally Bird, an animated bird hitching a ride aboard the fuselage of a Western airliner, (以下略)
つまり、「ウエスタン航空は、1960年代の宣伝スローガンでポップカルチャーに貢献した。そのスローガンは、"It's the oooooonly way to fly!"
the Wally Bird という、ウエスタン航空の旅客機の機体の上に(ヒッチハイクのように)乗せてもらっているアニメ(キャラ)の鳥、によってそのスローガンは語られた」。

CMの動画を見ていただくとわかるのですが、only が「オォォォーンリィ」みたいに伸ばすのが特徴的なセリフとなっています。
The only way to fly を直訳すると、「飛ぶのに唯一(無二)の方法」ということで、「空を飛ぶならこれだね、これしかないね」のような、快適なフライトであることを言っているセリフになるでしょう。
CMの動画の Wally Bird は、ヒッチハイクのように、飛行機の機体の上に乗っかっているわけですが、今回のロスも、オープンカー状態で、風を受けながら乗っていた、という点が似ているので、このセリフがより面白く聞こえるわけですね。

レイチェルはロスに、ポルシェのキーを貸して、と頼んでいます。
Monica does not know what she's talking about! は「モニカは自分が何を話しているかわかっていない、自分が言っている内容がわかっていない」みたいな感じ。
I know what I'm doing. 「自分がしていることはわかっている、わかってやっている」という決まり文句と同じ感覚ですね。
モニカは「レイチェルはポルシェを運転しちゃだめよ」みたいに言ってるけど、モニカは何もわかってないのよ、とレイチェルは言いたいわけです。
私は優良ドライバーよ、と主張するレイチェルに、ロスは「君は速くて、無責任だ」と言って、That adds up to a bad driver. と言います。
add up to は「合計が〜になる」ということから、「結局〜ということになる」という意味で使われます。
fast と irresponsible を足したら、最終的な答えは a bad driver になる、みたいな感覚ですね。
そう言われたレイチェルは、「高校時代は、それが、head cheerleader になった」と言っています。
動きが素早くて、場当たり的な人が、チアリーダーのヘッドになれるかどうかははなはだ疑問ですが(笑)、レイチェルに言わせると、チアリーダー時代は、そういう私の性格が重宝されてヘッドにまでなったんだけど、と言いたいようです。

そんな言い合いをしている時、そばを通った女性がロスの髪型を見て微笑んでいます。
ロスはその笑顔を好意的なものと受け止めたようで、「今の女性のあの顔・表情見た?」と言って、僕があのバッドボーイ(=ポルシェ)をクルーズしていたのを見てたに違いない、と言っています。

レイチェルが「あなたの beehive を観察してるんだと思うけど」と言うと、ロスは自分の髪型がそんなにひどく逆立っていることにようやく気づいて、「ブラシを貸してよ」と言うことになります。
beehive は「ミツバチの巣」。ミツバチが群がっている様子から「人が大勢集まって混雑している場所」という意味にもなりますし、「ハチの巣のような形状のもの」を指すこともあります。
今回は、ロスの頭が風に当たってボサボサになっているようすを、beehive と表現したわけですね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
beehive :
1. a structure where bees are kept for producing honey
3. a place with many people and a lot of activity

つまり、1 は「ハチミツを作るためにミツバチがキープされている構造物」。3 は「多くの人と、多くの活動がある場所」。
日本語にも「蜂の巣を突ついたような(騒ぎ)」という表現がありますが、「蜂の巣」を、たくさんの人がそこで活動している、という例えに使うのは、日英に共通するニュアンスなんだな、と思いました。


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posted by Rach at 14:21| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月15日

ブレーキランプを交換しといて フレンズ7-22その1

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シーズン7 第22話
The One With Chandler's Dad (パパはキャスリーン・ターナー)
原題は「チャンドラーのパパの話」


モニカの家にロスがやってきます。
ロス: Hey uh Mon, I saw the Porsche parked out front. Can I get the keys? Thought I'd take that bad boy out for a little spin. (ねぇ、モニカ、建物の前でポルシェが停まってるのを見たよ。キーを貸してくれる? あのバッドボーイをちょっとひとっ走り、連れ出したいと思ったんでね。)
レイチェル: Wait a minute! (To Monica) You let Ross drive the Porsche and when I ask you, you say you're the only one who's allowed to drive it. (ちょっと待ってよ! [モニカに] あなたはロスにはポルシェを運転させてるのね。それで私があなたに(ポルシェを運転させてと)頼むと、ポルシェの運転が許されているのは自分だけだって言うじゃない。)
モニカ: Yeah, well he's my brother! And plus he drives so slow he could never hurt it. (ええ、ロスは私の兄さんだもの! プラス、ロスはすごくゆっくり運転するから、ポルシェを傷つけることがないし。)
ロス: It's a car, Monica! Not a rocket ship! (車なんだよ、モニカ! 宇宙船じゃないんだから!)
モニカ: Whatever, Ross! Just replace the bulbs in the brake lights after you're done. (何でもいいわよ、ロス! あなたの運転が済んだ後で、ブレーキライトの電球をただ交換しといてくれれば。)

ロスは部屋に入ってきて、I saw the Porsche parked out front. と言っています。
see the Porsche parked は、see+目的語+過去分詞で、「(目的語が)〜されているのを見る」ということですね。
out front は「外で前で」という感じですから、「建物や家の前の外で」という感覚になります。
Thought といきなり過去形で始まっているのは、主語の I が省略されているということで、「あのバッドボーイを、ちょっとしたスピンに連れ出そうかなって思ってた」みたいに言っていることになります。
この場合の spin は、「一走り、ひとっ走り、ドライブ」のこと。
動詞の spin には日本語の「スピンする」のイメージ通り、「(高速で・急速に)くるくる回る」という意味が基本ですが、その他にも「(車などが)疾走する」という意味があり、その名詞形が今回の「ひとっ走り」のニュアンスになるのですね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
spin [noun] : CAR [countable] (informal) a short trip in a car for pleasure
例) Let's take your new car for a spin.

つまり、「(インフォーマル) 娯楽のための、車に乗っての小旅行」。
out のあるなしという違いはありますが、take a car for a spin という形は、今回のセリフもロングマンの英文も同じで、こういう形でよく使われるということがわかります。

ロスがポルシェで一走りしたいからキー貸して、と言ったのを聞いて、レイチェルは「ちょっと待ってよ」と抗議しています。
You let Ross drive... の文章を、前から順番に直訳してみると、「モニカはロスにポルシェを運転させる。そして私があなたに(私に運転させてと)頼む時、モニカは言う、モニカがポルシェを運転することを許されているただ一人の人間だ、って」みたいになるでしょう。
ラフな感じで言うと、「ロスに運転させるわけ? 私がお願いしても、運転していいのはモニカだけだって言うくせに!」みたいなことになりますが、それを英語で言うと、上のようなセリフにしたらいい、ということになるわけですね。
妙にこなれた複雑な英語を思いつこうとする必要もないわけで、「あなたはロスに運転させる。私がお願いした場合には、あなたはこう言うのに」と、言いたいことをそれぞれ文章で区切って、いくつかの文章を並べることで表現したらいい、ということになるでしょう。

「私にはダメっていうくせに、どうしてロスはオッケーなのよ?!」みたいに言われたモニカは、「ロスは私の兄だし、それプラス…」と言って、ロスにはポルシェを貸しても問題ないことを説明しています。
この plus というのは、フレンズでもよく出てきますが、日本語でも何か追加したい時に、「(それ)プラス」みたいに言うので、そのまんまのニュアンスで使える便利な表現ですね。
後半に述べた理由は、「ロスはとてもゆっくり運転するから、決してポルシェを傷つけることがない」。
スポーツカーだからって、荒っぽい運転をしたりしないから絶対に事故ったりしない、だから貸しても大丈夫なのよ、ということですね。

「トロトロ運転するから大丈夫なのよー」みたいにバカにされたのがわかって、ロスは「車なんだよ、ロケット船・宇宙船じゃないんだ」と力説しています。
宇宙を飛ぶ宇宙船じゃあるまいし、道路を走る車なんだから、やたらめったら速く走る必要なんかないだろ、ゆっくり走らせても問題ないだろ、みたいなことですね。

Whatever. もフレンズでよく出てきますが、「何でもいいわ」みたいな投げやりな感覚。
ポルシェのことをどう思おうがロスの勝手にすればいいけど、とにかく replace してくれればいいのよ、みたいにモニカは言っています。
after you're done. は「あなたが済んだ後で」ということですから、ドライブが済んだ後で、ということ。
the bulbs in the brake lights は文字通り「ブレーキライト(ランプ)のバルブ(電球)」ですね。
replace は「取り替える・交換する」ですから、「ドライブが済んだ後、ブレーキランプの電球を交換しといてくれたらそれでいいからね」みたいに言っていることになります。
この replace のニュアンスは、以下のロングマンの語義が近いように思います。
replace : to get something new to put in the place of something that is broken, stolen, too old etc.
例) Two of the tires had to be replaced.

つまり、「何か壊れたもの、盗まれたもの、古くなり過ぎたものなどの場所に入れるために、新しいものをゲットすること」。
例文は、「タイヤの2個は、取り替えの必要があった」。

ロングマンの例文と同様に、古くなった、傷んだものを取り替える、というニュアンスなわけですが、このセリフはつまり、「ロスがドライブ中にブレーキを踏みまくってブレーキランプの電球が傷んじゃうと思うから、私に返す前に新品に交換しといてね」と言っているわけです。
ポルシェが傷つくことはないけど、ブレーキランプだけが尋常じゃないほど酷使されそうだから、それだけ交換しといてね、のように、妹のモニカにも「運転が超トロい」ことをからかわれているというオチになるのですね。


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posted by Rach at 12:26| Comment(2) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月12日

先にしちゃえばオッケー フレンズ7-21その6


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2013年10月13日(日)に神戸市で開催予定の、初のセミナーですが、
おかげさまで、8月11日(日) 午前0時過ぎに満席となりました。
これ以降はキャンセル待ちのみの受付とさせていただきます。
たくさんのお申し込み、ありがとうございました!
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[Scene: Monica and Chandler's, Ross and Joey are reading Chandler's new vows.]
モニカとチャンドラーの家。ロスとジョーイはチャンドラーの新しい誓いの言葉を読んでいるところ。
チャンドラー: Okay, what do you guys think? (オッケー、君らはどう思う?)
ロス: (quietly) Dude! ([静かに] こいつぅ!)
ジョーイ: (starting to cry) I have never known love like this. ([泣きだして] 俺は今までこんな風に愛を知らなかったよ。)
チャンドラー: You really like it? (ほんとに気に入った?)
ロス: Dude! How-how did you write this? (こいつぅ! これをどうやって書いたの?)
チャンドラー: I stole Monica's and changed the name. (モニカの誓いの言葉を盗んで、名前を変えたんだ。)
ロス: You can't do that! (そんなことしちゃだめだよ!)
ジョーイ: If he goes first he can! (先にしちゃえば、できるよ[オッケーだよ]。)

チャンドラーは、自分の最新の誓いの言葉を、男性陣に読んでもらっています。
ロスはそれを読んだ後、感動したような顔をして、Dude! と言っていますね。
dude というのは「人、やつ」という意味の言葉で、男性に対する呼び掛け語としても使われます。
その場合は、「君、お前」みたいなニュアンスですね。
dude という呼び掛け語は、ドラマや映画のセリフでよく出てくるのですが、buddy とかと同じく、なかなか日本語に訳しにくい言葉でもあります。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
dude [noun, countable] : (slang) used as a way of speaking to someone, especially a man
例) Dude, look at that car!

つまり、「(俗語) 誰か、特に男性、に話しかける方法として使われる」。例文は、「おい(君)、あの車を見ろよ!」。

今回のロスの Dude! も呼び掛け語のニュアンスで使われているわけですが、ロスの表情と言い方から、この誓いの言葉にすっかり感動している様子がわかるので、Dude, this is really good! 「これってすっごくいいよ、君」みたいに言いたいところが、良いとかの褒め言葉が感動のあまり出て来なくて、Dude! と言うのが精一杯…みたいな感じが出ているわけですね。
「君、お前」みたいなニュアンスですから、「もう君ったら!」みたいな感じで言葉に詰まったような感覚になるでしょう。
日本語で相手のしたことに感銘を受けた場合に、「こいつぅ!」みたいに言うことがあるなぁ、とふと思いついたので、上の和訳はそんな感じにしてみました。

ジョーイも泣きそうな顔になって、I have never known love like this. と言っています。
文末の like this を除くと、「俺は今まで愛を知らなかった」になりますが、like this が入ることで「こんな風に知らなかった」になりますね。
「愛ってほんとはこういうものだったんだ、って、お前の誓いの言葉を読んで初めてわかった、俺なりに今まで愛を知っていた、わかっていたつもりだったけど、愛をこんな風に知るってことがなかったんだ」みたいなことですね。

明らかに感動している様子の二人を見て、チャンドラーは嬉しそうに、「ほんとに気に入った?」と言っています。
ロスはまた、さきほどの Dude! を繰り返すことで、「全くもう、お前ったら!」みたいな感じを出していますね。
ロスは how の疑問文で、「どのようにしてこんな素晴らしい誓いの言葉を書いたんだ?」と尋ねています。
なかなかうまく書けなくて、男性陣に相談したり、またはこの直前のシーンでは、お笑いのような誓いの言葉になっていたりしたのに、どうやっていつの間にこんな感動的な言葉を書けるようになったんだ?みたいなことですね。

チャンドラーは、正直に自分がやったことを告白しています。
Monica's は「モニカのもの」、つまり、Monica's vows 「モニカの誓いの言葉」ですね。
モニカが書いた誓いの言葉をこっそり盗んで、the name 「その名前」を変えた、と言っています。
the name というのは、モニカの誓いの言葉に頻出するはずの相手の名前 Chandler のことで、その名前を Monica に変えて、さも俺がモニカに呼び掛けているように聞こえるようにした、ということになります。

「相手の誓いの言葉を盗むなんて、そんなことしちゃだめだ!」とロスは真面目に言うのですが、ジョーイはジョーイっぽい見解を述べています。
If he goes first he can! の go first は文字通り、「先に行く」ということですから、「(物事を)先にやる、最初にやる」という意味になります。
「チャンドラーが先にやっちゃえば、そうすることは可能だよ」みたいなことで、やったもん勝ち、早い者勝ち、というところです。

早い者勝ち、とちょっと似たニュアンスの言葉をここで紹介しておきます。
それが、first come, first served というフレーズで、LAAD では、
first come, first served : used to say that the first people who arrive somewhere, ask for something etc. will be dealt with before others
例) Seating is available on a first come, first served basis.

つまり、「どこかに到着する、または何かを依頼する最初の人が他の人より前に対応・応対されることを言うために使われる」。例文は「席順は先着順です」。

直訳すると、「先に来る、先に serve される[給仕される]」ということで、まさに「先着順、受付順、早い者勝ち」という感覚になるわけですね。


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posted by Rach at 15:10| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月07日

今のままがいい フレンズ7-21その5


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追記:セミナー満席となりました
2013年10月13日(日)、神戸・住吉で開催予定の初セミナーは、
おかげさまで、8月11日(日) 午前0時過ぎに満席となりました。
これ以降はキャンセル待ちのみの受付とさせていただきます。
たくさんのお申し込み、ありがとうございました!
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[Scene: Central Perk, Phoebe, Rachel, Joey and Ross are talking.]
セントラルパーク。フィービー、レイチェル、ジョーイ、ロスが話しているところ。
フィービー: Y'know, your friends getting married, it's gotta change things. (ねぇ、友達が結婚すると、状況が変わるわよね。)
レイチェル: You really think it would be that different? (そんなに違うことになるってほんとに思う?)
フィービー: How could it not be? I mean pretty soon they're gonna be having kids, and then they're just gonna be hanging out with other couples who have kids. And then maybe they're gonna have to leave the city to be near a Volvo dealership. (違わないってことがどうしてありうるの? だって、近いうちに、二人に子供ができる。それから、子供のいる他の夫婦と一緒に時間を過ごすようになるわ。それから多分、ボルボの販売特約店の近くに住むために、NY を離れなきゃいけなくなるわ。)
レイチェル: Well, things change. (うーん、変わるわね。)
ジョーイ: I don't want them to move to a Volvo dealership! (二人がボルボの店の近くに引っ越して欲しくないよ。)
ロス: It'll be okay, Joe. (大丈夫だよ、ジョーイ。)
ジョーイ: I'm sorry, I just-- I like things the way they are. (ごめん、俺はただ… 今のままの状況がいいんだ。)

フレンズ4人が、チャンドラーとモニカが結婚したらどうなるか、について話しています。
change things は文字通り、「物事を変える」ということですね。
そう言ったフィービーに対して、「(状況が)そんなに違うことになるって、ほんとに思う?」とレイチェルは尋ねています。
that different の that は「そんなにも違う」という感覚で、フィービーが言うほど、そんなにいろいろ変わるのかなぁ?とレイチェル自身が思っていることがわかりますね。

How could it not be? は、How could it not be that different? ということで、「そんなに違わない、ってことがどうしてあり得るの?」という感覚になるでしょう。
英辞郎には、
How could that be?=どうしてそんなことがあり得るの?
というものが載っていますが、それの否定バージョンのようなものですね。

レイチェルは、「ほんとにそんなに違っちゃうのかしら?」と懐疑的だけれども、逆に「そんなに変わるわけない、とかって本気で思ってるの? 違う・変わるに決まってるじゃない、違わないわけがないじゃない」というのが、How could it not be? のニュアンスになるでしょう。
I mean 「つまり」と言って、フィービーは、pretty soon 「近い将来、近いうちに」 こんな風になる、というのを、they're gonna be というフレーズを何度も使って説明しています。
このままの流れで行けば自然とそうなる、という感覚が、be gonna = be going to ですね。

そのうち、二人には子供ができて、子供がいる他のカップルと一緒の時間を過ごすようになる、とフィービーは言います。
hang out with はフレンズ頻出フレーズで、「〜と一緒に時間を過ごす」。大人が友達と遊ぶ、という感覚になります。
つまり、フィービーは、彼らに子供ができたら、独身の私たちと遊ぶよりも、他の子持ち夫婦と遊ぶことが増えるわ、と言っているわけですね。

have to leave the city to be near a Volvo dealership は、Volvo dealership の近くにいる[住む]ために、the city 、つまり、今住んでいるNY市のような都市を離れなければいけない、ということ。

dealership は「販売権」、そして「販売代理店、販売特約店」という意味があり、今回のセリフの dealership は後者の「販売特約店」という「店」を指します。
日本語で、「自動車ディーラー」などと言いますが、そのディーラーが、この dealership なのですね。
なんとなく、日本語で「車のディーラー店」とか「ディーラーのお店」みたいな言い方をすることもあるので、dealershop (店=shop)と間違えそうですが、dealership でそういうお店を指すのがポイントだと言えるでしょうか。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
dealership [noun] [countable] : a business that sells a particular company's product, especially cars
例) Ford dealerships

つまり、「ある企業の商品を売る仕事、特に車」。

つまりフィービーは、子持ち夫婦になったら、ボルボの代理店があるような郊外に引っ越す、みたいなことを言っているわけですが、、、
いろんな車のメーカーがある中で、ここで「ボルボ」を出してきたのには、何らかのイメージがあるのでしょうねぇ??
私がボルボと聞いて思いつくのは、「スウェーデン車」であることと、「お医者さんがよく乗っている車」ということでしょうか。(「ボルボ 医者」でネット検索してみたのですが、「お医者さん=ボルボ」のイメージは結構メジャーなものらしいw)
私にとっては、「事故に強い安全な高級車」というイメージしか浮かばず、小さな子供がいる若夫婦が乗るような連想は働かないのですが、アメリカでは、「ファミリーカー」のイメージを持つようなボルボのCMでもやってるのかしら??と思ったりしました。(安全だから小さな子供を乗せても安心、みたいな?)
あるいは、「都会ではなく、郊外にしか特約店がない」というので有名、とか??

そう言えば、「フレンズ」のエピソードに出てくる車は、結構、高級車が多いですよね。
モニカのパパはポルシェで(それをモニカにあげた)、モニカの元カレである眼科医のリチャードはジャガーに乗っていましたし。
チャンドラーもああ見えて(笑)(設定上は)大企業のビジネスマンだったりしますし、貯金も結構あるようなので、「子供が生まれたら、きっと、安全性の高い高級車を買うに決まってる」みたいなフィービーの決めつけも、実はあまり外れていない、ということなのかもしれません。
「アメリカでのボルボのイメージ」というものは、アメリカ在住の方に聞いた方が早そうなので^^ ご存じの方がおられたらお教え下さいませ。

ジョーイも、「二人がボルボの店の近くに引っ越すなんてやだ」みたいなことを言っています。
フィービーが少し例えに出しただけなのに、今すぐでも引っ越すみたいに思って駄々をこねている様子に、ジョーイの子供っぽさが出ていますね。

なだめるロスにジョーイは、I like things the way they are. と言っています。
直訳すると、(ちょっと回りくどい表現になりますが)「物事が、”今それらがそうである”ようであることを好む」みたいになるでしょうか。
the way they are は「今、それらがそうであるように」という感覚ですね。
つまり、「物事が、今ある状態であってくれることを願う」、いろんな物事・状況が変わらずに、今のままでいてほしい、と言っていることになります。
こういうフレーズを聞くと、私が必ず思い出すのが、ビリー・ジョエルの名曲 Just the Way You Are (邦題:素顔のままで) です。
歌詞の中に、just the way you are というのが以下のような形で何度も出てきます。

I'll take you just the way you are
I want you just the way you are
I love you just the way you are

just the way you are は邦題の「素顔のままで」のイメージ通り、「ただ今の君のまま、ありのままの君、そのままの君」というニュアンス。
「素顔のままで」の歌詞と、今回のセリフとを並べてみれば一目瞭然ですが、
I love you just the way you are
I like things the way they are
は、構造が全く同じです。
love/like、you/things が違っているだけで、「目的語が今の状態であることを好む」と言っているのは同じですね。
歌の歌詞はメロディーに乗せて覚えられるので、記憶に残りやすいですよね。
こんな風に、セリフで良く似たフレーズが出てきた時は、有名な曲の歌詞とリンクさせて覚えてしまうのも楽しいなと思います。


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posted by Rach at 12:49| Comment(5) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月05日

奥さんはお元気? フレンズ7-21その4

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ロス: I can't believe in four weeks they're gonna be married! (4週間後には、二人が結婚してるなんて信じられないよ!)
フィービー: Well let's just hope it works. Y'know nine out of ten marriages end in divorce? (そうね、うまくいくようにただ祈っていましょうよ。ほら、10組中9組の結婚が離婚に終わるのよ。)
ロス: Phoebe, that's not true. (フィービー、それは真実じゃないよ。)
フィービー: Yeah, you're right. How's the missis? (そうね、あなたは正しいわ。奥さんはお元気?)
レイチェル: I can't believe they've been together for three years. (二人が3年も付き合ってたなんて信じられない。)
ジョーイ: (shocked) Has it been that long?! ([ショックを受けて] そんなに長かったの?)
ロス: Maybe, it seems like less because they hid it from us for so long. (多分、もっと短かったみたいに思えるね、二人は僕たちにすごく長い間隠してたから。)

ロスの、I can't believe in four weeks they're gonna be married! について。
in four weeks の正確なニュアンスは、「4週間後」ですね。
in 「〜の中に」というイメージから、「〜以内」と解釈してしまう日本人学習者が多いですが、「4週間以内」ということであれば、within を使うことになります。
get married なら「結婚する」で、be married だと「結婚している」という状態を指します。
ですから、ロスのセリフを正確に訳すと、「4週間後には二人が結婚している状態である(二人は夫婦になっている)ということが信じられない」と言っていることになるでしょう。
「4週間後に結婚するんだよ」という「4週間後の行動」を語っているというよりも、「4週間後には二人は結婚して夫婦になってるんだ」という「4週間後の状態」を言っているということになります。

フィービーは「ただそれがうまくいくのを祈ってましょう」みたいに言った後、nine out of ten marriages... というセリフを言います。
nine out of ten は文字通り「10から9、10のうち9」みたいなニュアンスで、「10組の結婚のうち、9組が離婚で終わる」という意味。
フィービーのセリフだと、結婚したカップルのうち9割が離婚することになる、と言っていることになりますが、いくら離婚の多いアメリカと言っても、さすがにそれは大袈裟なので、ロスは「それは違う、正しくない」と否定します。
あっさり、「えぇ、あなたの言う通りね」と認めたフィービーですが、その直後に、How's the missis? と尋ねていますね。

missis は missus とも綴り、「妻、女房、家内」という意味。
辞書では、missus の方がメジャーのようなので、以下の語義ももっぱら missus のものとなりますが、missis もそれと同じものだとお考え下さい。

研究社 新英和中辞典では、
missus 【名】[the 〜] 《口語》 女房、細君
と説明されていて、この意味では、もっぱら、the missis, the missus のように the を付けて使われることがわかります。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
missus [noun, singular] : (spoken humorous) a man's wife
例) How's the missus?

つまり、「(口語、ユーモラス) 男性の妻」。例文は「奥さんはお元気?」

Macmillan Dictionary では、
missus [noun, singular] : (informal, old-fashioned) your wife
つまり、「(口語、古風な表現) 君の妻」。

ロングマンの例文も、How's the missus? となっていますから、「奥さんはどう? 元気?」というこの例文が、missis/missus の典型的な使用例だということになるでしょう。

さて、ここで、英和、英英の語義説明を見ていて注目すべきは、the missus のように、定冠詞 the がつくことと、singular 、すなわち「単数名詞」であることです。
英英辞典で singular と書いてあるということは、この名詞はもっぱら単数形でのみ使われ、複数形にはならない、ということ。
それは a man's wife や your wife という語義説明の通り、「その人の(たった一人の)奥さん」であることを指しているからなのでしょうね。
一夫一婦制の英語圏であれば、奥さんと言えばただ一人で、定冠詞 the で特定されるし、複数形も必要ないということになるのでしょう。

ここで、ロスの状況を改めて振り返ってみますと、ロスは結婚歴3回、離婚歴3回のバツ3で、「元妻」(ex-wife)が3人いる、つまり、Ross has three ex-wives. という状態なわけです。
今はバツ3で独身ですから、ロスにとって、the missus に当たる人物は今はいないことになりますが、そこをあえて、「(ところで)あなたの奥さんはお元気?」みたいに、フィービーがロスに尋ねたことで、「確かにロスの言うように、離婚率が9割っていうのは間違いだけど、でもそういうロスの”奥さん”は、お元気かしら?」→「ロスは何回も離婚して、今は奥さんはいなかったんだっけ?」みたいに皮肉を言っているわけですね。

例えばそこを、How are your ex-wives? 「あなたの元妻さんたちは(みんな)お元気?」みたいに、「離婚した」ということを「元妻」という言葉でダイレクトに出すというやり方もあるのかもしれませんが、ごく普通に使われる挨拶、How's the missus? 「奥さんはお元気?」をさらっと言った方が、ロス的にはよりグサッと来る、という気がします。
日本語でも、「あなたの”元妻さんたち”は元気?」と言ってしまうと、あまりにも皮肉がミエミエすぎて可愛げがありませんね。
フィービーは、「離婚率はそんなに高くないと言っているロス本人が、一人で離婚率を引き上げてるんじゃないの?」と言いたいわけでしょうが、それをさらっと「奥さん元気?」と普通に問い返した感じになっているのが、このやりとりをより面白くさせている、という気がしました。

レイチェルも現在完了形を使って、「あの二人が3年間も付き合ってたなんて信じられない」と言っています。
be together は「一緒にいる」ということですが、恋愛の話で言うと、「付き合っている」と訳す方が自然ですね。
get back together なら「よりを戻す」ということになります。

3年と聞いて、ジョーイは「そんなに長かったの?」と驚いています。
it seems like は「(まるで)〜のように見える、思える」。
less に思える、というのは、three years という long な期間に対して、less 「もっと少ない、短い」と思える、という意味ですね。
「(3年よりも)もっと短かったように思えるね、だって」と言って、その理由として、「彼らはそのこと(二人が付き合っていること)を、僕たちから、とても長い間、隠してたから」と説明しています。
hide+目的語+from+人 は、「人から(〜を)(知られないように・見えないように)隠す」ですね。
僕らに内緒にしてた期間がかなりあったから、僕らには3年も付き合っていたようには思えないんだよね、と言っていることになります。


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posted by Rach at 13:07| Comment(2) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月01日

不適切な提案ばかりする フレンズ7-21その3

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[Scene: Central Perk, Phoebe and Rachel are on the couch as Joey and Ross enter.]
セントラルパーク。フィービーとレイチェルがカウチにいて、そこにジョーイとロスが入ってくる。
レイチェル: Hey, what have you guys been up to? (ねぇ、あなたたち、何やってたの?)
ロス: Oh, we were helping Chandler write his vows, but he kicked us out because Joey kept making inappropriate suggestions. (あぁ、僕らはチャンドラーが誓いの言葉を書くのを手伝ってたんだ。でもチャンドラーに追い出されたよ、ジョーイが不適切な提案ばっかりし続けるもんだから。)
ジョーイ: How is "Monica, I love your sweet ass" inappropriate? (「モニカ、俺は君の可愛いお尻が大好きだ」がどれほど不適切なんだよ?)
ロス: How's Monica coming along with her vows? (モニカの誓いの言葉の具合はどうなってる?)
フィービー: Well let's just say it's lucky she has a sweet ass, ‘cause she's not so good at the writing. (うーんと、モニカが可愛いお尻の持ち主でラッキーね、と言っときましょう。だって彼女はライティングがあまり得意じゃないから。)

レイチェルはジョーイとロスに、「男性陣は何をやってたの?」みたいに尋ねています。
ロスは、「僕たちはチャンドラーが誓いの言葉を書くのを手伝っていたんだ」と説明していますね。
「人が〜するのを手伝う」と言いたい場合には、help someone to do のような to 不定詞を使うこともできますが、口語ではもっぱら今回のセリフのように、help someone do のような、原形不定詞 (to をつけない動詞の原形)を使うことの方が圧倒的に多いですね。

kick out は文字通り「蹴り出す、追い出す」。
チャンドラーのために手伝っていたのに追い出された理由として、「不適切な提案をし続けた」ことが挙げられています。

次の、How is "Monica, I love your sweet ass" inappropriate? について。
これは、引用符でくくられた部分が長いので構造がわかりにくく見えますが、それを "A" というセリフに短縮してみると、How is "A" inappropriate? になります。
本来であれば、How inappropriate is "A"? 「A (というセリフ・言葉)は、どれほど不適切か?」という語順になるように思うのですが、A に当たる部分が長すぎるために、イレギュラーな語順になった、ということかなと思います。

そのセリフから、ジョーイが誓いの言葉の例として、"Monica, I love your sweet ass" を挙げたこともわかりますね。
「モニカ、君の素敵な・かわいいお尻が大好きだ」みたいなことで、そんなことを結婚式の誓いの言葉で言うかぁ?ということになって、役に立たない助言をするなら出て行ってくれ、と追い出されたことがわかるわけです。

ちなみに、少々脱線になりますが、inappropriate 「不適切」という言葉を聞くと、ビル・クリントン元大統領のスキャンダルの時によく聞かれたフレーズ「不適切な関係」を思い出します。
そのフレーズ、英語では、inappropriate relationship と表現するのだとずっと私は思っていたのですが、今回調べてみてわかりました。
実際の大統領のスピーチで使われた表現は、"relationship ... that was not appropriate" だったようです。
とすると、正確には、「適切ではない関係」と訳す方が近いのでしょうね。

クリントン元大統領の日本語版ウィキペディアには、「スキャンダル」と「語録」の項目に、スピーチでの言葉が掲載されていますが、英語版ウィキペディアには載っていませんでした。
具体的に言うと、relationship という言葉は出てきますが、appropriate/inappropriate という単語は登場しておらず、その単語を意図的に避けているという印象を受けました(相手の女性の英語版ウィキペディアにはしっかり載っていますが…)。
当人にとっては不名誉なスキャンダルですから、英語版のウィキペディアにダイレクトにそのフレーズを載せるのはやはり抵抗がある、ということなのでしょう。
なので、私もここでその原文をそっくりそのまま引用するのはちょっと気が引けるので、相手の女性の名前部分を「...」と伏字にした上で、以下に紹介させていただきますと、
"I did have a relationship with Ms ... that was not appropriate."
というのが、大統領が使った表現であった、ということになります。

言葉が発せられた順番にイメージすると、「私は関係を持った、…さんと、それは適切ではないものだった」というニュアンスになるでしょうか。
「…と不適切な関係を持った」という日本語から想像されるような、I did have an inappropriate relationship with Ms ... というのとは随分印象が違う気がします。
述べている事実はほぼ同じでも、言い回しや語順で印象が変わることの好例である気がしましたので、ここで併せて紹介させていただきました。

フレンズ解説に戻ります。
How's Monica coming along with her vows? について。
come along with は「〜が進む、進行する、やっていく、はかどる」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
be coming along : (informal) to be developing or improving
with
例) How is Aaron coming along with his reading skills?

つまり、「(インフォーマル) 発展・成長している、進歩している」。例文は「アーロンの読解力(リーディングのスキル)はどんな風に進歩していますか?」

ロングマンの例文と同じように、ロスのセリフも、"How is 主語 coming along with...?" の形になっていますね。
come along with の使用例として典型的な形であると言えるでしょう。

フィービーはモニカの誓いの言葉の進行具合を具体的に言うのではなく、違った形でモニカの現状を伝えようとしています。
前半は、「モニカが可愛いお尻をしてて[可愛いお尻の持ち主で]ラッキーだとただ言っておきましょう」という感覚。
後半はその理由を説明していて、「だって彼女はライティングがあまり得意じゃないから」。

つまり、「お尻がきれい、という長所・褒めどころがあって良かったわ。ライティングに関しては褒められたところは全くないから」と言っていることになります。
「物を書くのは不得意でそれは彼女の欠点だけど、今の話でお尻が素敵という長所があることがわかったことはラッキーね、ってことにしときましょ」みたいに言って、お尻を褒められたのがせめてもの救い、それくらいライティングに関してはダメダメであることを表現していることになるのですね。


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posted by Rach at 13:16| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月26日

会った瞬間から愛するとわかってた フレンズ7-21その2

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チャンドラーとモニカは、結婚式で誓いの言葉を言わなければなりません。
男性陣と女性陣は、それぞれ誓いの言葉を考えているところ。
ロス: Well, why don't you just start with something simple? Like umm, "Monica, from the moment I met you, I knew I loved you." (そうだな、ただ何かシンプルなことで始めたらどう? ほら例えば、「モニカ、僕は君に出会った瞬間から、君を愛するってわかってた」。)
チャンドラー: Yeah, I'm not sure I can do that. (そうだな、それが言えるとは思えないけど。)
[Flashback to when Chandler was introduced to Monica in The One With The Thanksgiving Flashbacks.]
「感謝祭のフラッシュバックの話」(フレンズ5-8)で、チャンドラーがモニカに紹介された時にフラッシュバック。
ロス: ...everyone, this is Chandler! (…みんな、こちらがチャンドラーだ!)
太ったモニカ(Fat Monica): Hi, I'm Ross's little sister. (こんにちは。私がロスの妹よ。)
チャンドラー: (seeing her) Okay. ([モニカを見て] オッケー。)
[Cut to the girls.]
女性陣に画面がカット。
レイチェル: Okay. Okay. Okay. Umm, maybe you could start with, "Chandler, even though we were friends, there was a part of me that always knew I wanted more." (わかった、わかった。多分、この言葉で始められるわ。「チャンドラー、私たちは友達だったけど、それ以上を求めるっていつもわかっていた自分がいたの。)
[Flashback to The One With The Jellyfish, Chandler and Monica are lying on the beach.]
「クラゲの話」(フレンズ4-1)にフラッシュバック。チャンドラーとモニカはビーチに横たわっている。
チャンドラー: All right, there's a nuclear holocaust. I'm the last man on Earth. Would you go out with me? (よし、核のホロコースト[核による大量殺戮]がある。俺は地球上で最後の男だ。俺とデートする?)
モニカ: Ennnh. (うーん。)
[Cut back to the girls.]
女性陣に画面がカット。
モニカ: Ooh, are we allowed to lie in the vows?! (あぁ、誓いの言葉って、嘘をつくことは許される?)

今回のエピソードのオープニングシーンで、モニカは「頭の中ではもう誓いの言葉を考えてるわ」みたいなことを言っていましたが、実はまだ何も考えておらず、悩みまくっています。
男性陣、女性陣はそれぞれ、チャンドラーとモニカの誓いの言葉を一緒に考えてあげているところ。
ロスのアドバイスは、「ただもう、シンプルなことで始めたらどう?」みたいなことですね。
いろいろ考え過ぎずに、シンプルな言葉で始めろよ、ということです。
そして、例に挙げた言葉が、from the moment I met you, I knew I loved you.
これはなかなかロマンティックな言葉ですねぇ。
I knew I loved you の loved は、knew に合わせて時制の一致が起こっています。
I love you だということが、君に会った瞬間から僕にはわかっていた、みたいなことで、会った瞬間から、君を愛することになるだろうってわかってたよ、という感覚ですね。
ですが、チャンドラーは、「俺がそれをできると確信できない」みたいに言っています。
「それができる」というのは、「そういう言葉を誓いの言葉として言える」ということで、つまりは、「そんなこと、誓いの言葉で言えるとは思えないな、俺、言えそうにないな」と言っていることになります。

その後、回想シーンのフラッシュバックで、モニカと初めて出会った時のシーンが流れます。
これは、フレンズ5-8 (The One with the Thanksgiving Flashbacks)ですね。
当時のモニカは激太りの Fat Monica だったので、チャンドラーはモニカを見るなり、「あ〜、これは、ないな(女性として見ることはないな)」みたいな感じのバカにしたような笑いの挨拶をしていました。
初対面の時がこれなので、「初めて会ったその日から…」みたいなことは俺には言えないよ、ということです。

今度は女性陣の様子が映ります。
男性陣と同じように、どういうでだしで始めるか、という話をしています。
そのレイチェルが考えたセリフについて。
even though we were friends は、「私たちは友達だったけれども、友達だったにもかかわらず」、there was a part of me that... は「…をする、…である、私の一部があった」ということなので、「(私の中には)…である私もいたのよ」と言っていることになります。
この a part of me という言い方は、割と最近の記事、フレンズ7-19その2 に出てきたばかりでした。
7-19 でのセリフは、
But a part of me also can't wait ‘til it's over. (でも、私の一部は、結婚式が終わるまで待ちきれないでもいるの。)
というものでしたね。
このように何度も出てきたフレーズですので、「私の一部はこう思ってる、こんな風に思う私もいるのよ」みたいに言いたい場合には、是非この a part of me をネイティブっぽく使ってみて下さい(^^)

今回のセリフでは、always knew I wanted more だと言っていますが、これは「もっと欲すると常にわかっていた」みたいな感覚。
二人は友達だったけれど、友達以上のものを求めることを私は常にわかっていた、そういう自分が私の中にいた、というニュアンスですね。
友達以上の関係に、つまり、恋愛関係になりたいって気持ちが私には常にあったのよ、みたいなことを言っていることになります。

レイチェルにそういう言葉を提案されて、モニカが回想するのが、フレンズ4-1 (The One with the Jellyfish)のシーン。
この部分、フレンズ4-1 の解説では取り上げていなかったので、ここで併せて説明します。

チャンドラーのセリフは、「もし俺が地球で最後のたった一人の男になったら、俺とデートする?」という、ありがちなw質問ですね。
チャンドラーが地球最後の男となって残る、ということは実際にはありえない話ですが、ここでは特に仮定法過去も使わずに、普通に現在形で話しています。
上の日本語訳の通り、「核のホロコーストがある。俺は地球最後の男だ」という感じの英文になっているわけですが、普通の会話なら、それで全然問題ない、ということですね。
「今まさにそういう状況になっていると、頭の中で想像してみてよ」と言っていることは話の流れからわかるわけです。

holocaust は「大虐殺」で、the Holocaust のように the+大文字で書くと、「(第二次世界大戦中の)ナチスによるユダヤ人虐殺」を指します。
日本語で「ホロコースト」と言う場合も、後者の「ナチスによるユダヤ人虐殺」を連想する人が多いですよね。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、2番目の語義として、ナチスの行為が挙げられていますが、1番目の語義は以下のようになっています。
1. an event that kills many people and destroys many things
例) a nuclear holocaust

つまり、「多くの人を殺し、多くのものを破壊する行為」、例は「核のホロコースト(核による大量殺戮)」。
ロングマンの例文にも、a nuclear holocaust と出ているくらいですので、核の使用で大量の人類が死ぬということを表す言葉として、a nuclear holocaust はよく使われる表現だと言えるでしょう。

Would you go out with me? は「もしそういうことになったら、俺とデートするつもりある?」みたいな、「もしそうなった場合の相手の意志」を尋ねる感じの疑問文ですね。
モニカの返事は否定のニュアンスの音(笑)で、この地球上でたった一人の最後の男になっても、あんましデートしたくない、と答えたことになります。

シーズン3の終わりから、シーズン4の始めにかけて、なぜかチャンドラーがモニカを少し口説き出す、みたいな流れになっていた頃の話ですね。
チャンドラーがあれやこれやと言ってみても、モニカは気が乗らないという返事ばかりしていた時期で、「最初から、恋愛関係になりたいと思っていたわけじゃない」ということを示す恰好の例として、ここで持ち出されたことになります。
最初から男女の関係を望んでたみたいな、そんな大嘘つけないわ、と思ったモニカは、「誓いの言葉で嘘を言うことは許される? 嘘ついてもいい?」と言うことになるわけですね。


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posted by Rach at 14:10| Comment(0) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月23日

vowを買う フレンズ7-21その1

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シーズン7 第21話
The One With the Vows (思い出は美しすぎて!?)
原題は「誓いの言葉の話」


[Scene: Monica and Chandler's, Monica is at the kitchen table and Chandler is in the living room.]
モニカとチャンドラーの家。モニカはキッチンのテーブルにいて、チャンドラーはリビングにいる。
モニカ: Do you realize that four weeks from today we're getting married? Four weeks, baby!! Four weeks!!! (わかってる? 今日から4週間で、私たちは結婚するのよ。4週間よ、ベイビー! 4週間!!)
チャンドラー: You realize you get louder each week? (わかってる? 毎週声が大きくなってるってことを。)
モニカ: There's still so much to do. Have you written your vows yet? (またすべきことがたくさんあるのよ。(結婚式で言う)誓いの言葉をあなたはもう書いた?)
チャンドラー: I figured I'd just buy those. "Pat, I'd like to buy a vow." (Laughs) (それはもうただ買っちゃおうと思ってね。「パット、バウを買いたい」って。)
モニカ: Sweetie, you know I have no sense of humor when it comes to the wedding. (ハニー、私は、結婚式のこととなると、ユーモアのセンスがなくなるってこと、あなた知ってるでしょ?)
チャンドラー: Right. So uh, have you written yours yet? (そうだね。それで、君は誓いの言葉を書いたの?)
モニカ: No! But I know exactly what I'm gonna say. (いいえ! でも私が何を言うことになるかははっきりとわかってるの。)
チャンドラー: Do you happen to know what I'm gonna say? (俺が何を言うことになるかを、君はわかってたりする?)

realize は「…だとわかる、理解する、気づく、悟る」ですから、Do you realize...? は「…だってことわかってる?」という感じですね。
four weeks from today は「今日から4週間」、つまり、4週間後に私たちは結婚する予定なのよ、たった4週間よ、そのことわかってる?!と興奮気味に話していることになります。

チャンドラーも同じフレーズ、Do you realize...? を使って返すのが面白いですね。
4週間って叫んでるけど、毎週、週を追うごとに自分が get louder、つまり、声がだんだん大きくなってるの、わかってる?と言っているわけです。

「やることがまだまだたくさんある。あなたはもう、結婚式で言う誓いの言葉を書いた?」とモニカは尋ねます。
チャンドラーは、「誓いの言葉は(自分で書くんじゃなくて)ただ買っちゃおうかと思ってたんだ」みたいに言った後、"Pat, I'd like to buy a vow." と言います。
それを聞いたモニカが怒ったように、「結婚式のこととなると、私にはユーモアのセンスがないんだけど、ユーモアのセンスなくなっちゃうんだけど」みたいに言っていることから、チャンドラーのそのセリフ、"Pat, I'd like to buy a vow." が、いつものチャンドラーのジョークであることがわかります。
ちなみに、when it comes to... は「(話が)…ということになると、…のこととなると」というお決まりフレーズであることも意識しておきましょう。

さて、そのチャンドラーのジョークについて。
文字通り、結婚式の誓いの言葉を、誰か人から買う、つまり人にお金を払って書いてもらう、みたいに言うだけでも、「大切な誓いの言葉を人に任せて書かせる気かよ?!」とツッコミたくなるジョークにはなりますが、実はこのセリフ、アメリカのあるテレビ番組にちなんだジョークになっています。
そのテレビ番組については、このブログの過去記事で取り上げたことがあるため、私もセリフを聞いた時に、あぁあれか!と気づくことができました。

このジョークのポイントは、buy a vow というフレーズと、Pat という人物名。
buy a vow という「音」でピンと来たのですが、この音とよく似たフレーズに、buy a vowel というものがあります。
Google のサーチボックスに文字を入力すると、グーグルサジェスト機能で、それ以降の候補が自動的にいくつか表示されるのですが、buy a vow まで入れると、候補として、buy a vowel や buy a vowel wheel of fortune という候補が提示されます。
この buy a vowel wheel of fortune については、以下の過去記事に解説があります。
母音を買う フレンズ3-4その16

ここでも簡単にご説明させていただきますと、アメリカのクイズ番組で Wheel of Fortune 「ホイール・オブ・フォーチュン」というものがあり、その番組で使われるフレーズが buy a vowel 「母音を買う」なのですね。
Wikipedia 英語版: Wheel of Fortune (U.S. game show)
このゲームはワードゲームで、何という言葉が隠されているかを当てるゲームなのですが、自分の手持ちのお金で、隠されている文字の母音を「買う」ことができるのです。
母音が表示されると、ものすごいヒントになりますから、手持ちのお金を減らしてもそのヒントをゲットしようとするわけです。

上の Wheel of Fortune の英語版ウィキペディアの右上の枠内には、歴代の Host の名前が載っており、その中に、
Pat Sajak (1981–89)
という司会者の名前があります。
チャンドラーが、Pat と言ったのは、この Pat Sajak のことですね。
buy a vow というフレーズが、buy a vowel というフレーズに似ていることから、Wheel of Fortune の決まり文句をもじったものだろう、という想像が働くわけですが、チャンドラーが司会者の名前を出して、「パット、僕は母音を買いたいんだ」と言ってみせたことで、このクイズ番組が元ネタであることが確信できるわけです。

モニカは結婚式のことで真面目に尋ねたのに、チャンドラーは、vow と聞いて buy a vowel を連想し、テレビのクイズ番組ネタのジョークで返したので、「結婚式のことになると、私ってユーモアのセンスがないのよね。そんなジョーク、面白いと思えないんだけど、笑えないんだけど」と、怒ることになります。

チャンドラーは逆に、「君は誓いの言葉を書いたの?」とモニカに尋ねます。
モニカは、No! と否定して、まだ書いていないことを言った後で、「でも私が何を言うか・何を言うことになるかははっきりわかってる」と答えます。
実際には文字として書いてないけど、言うことは頭の中でもう考えてるわ、という感じですね。
「言うことはもう決まってる」みたいに言うモニカに、チャンドラーは「俺が言うこともわかってたりする?」みたいに聞くのが楽しいです。
モニカが俺の言うことをついでに考えてくれたりしないかなぁ、ということですね。
この happen to というのは、フレンズでもちょくちょく出てきますが、基本的な意味は「偶然〜する、たまたま〜する」。
モニカは自分の言う誓いの言葉が頭の中で決まってるみたいに言ってるけど、俺が何を言うかも考えてある、とか、そういうラッキーなことってあったりしないかな?、みたいに言っているわけですね。


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posted by Rach at 11:25| Comment(2) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月19日

バットマンのロビンの口癖 フレンズ7-20その6

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[Scene: Monica and Chandler's, Monica and Chandler are working on the seating chart as Ross enters carrying his tux around.]
モニカとチャンドラーの家。モニカとチャンドラーは座席表に取り組んでいるところ、そこにロスが自分のタキシードを持って入ってくる。
ロス: Hey! (やあ!)
モニカ: You just carry that around? (ロスはそれを持ち歩いてるの?)
ロス: Yes. I find it to be something of a conversation piece. (そうだよ、それがちょっとした話の種になるってわかってね。)
モニカ: Between you and...? (会話って、あなたと誰との…?)
ロス: Gunther. (To Chandler) Hey-hey! Why don't we put them on? Y'know get a picture of Batman and James Bond, together. (ガンターとの。[チャンドラーに] ねぇねぇ、タキシードを着てみないか? ほら、バットマンとジェームズ・ボンドの写真を一緒に撮ろうよ。)
チャンドラー: I would, but mine doesn't fit. The pants are a little tight. (そうしたいんだけど、でも俺のタキシードは合わないんだよ。パンツがちょっとキツくてね。)
モニカ: A little tight? I could see double-oh and seven in those things. (ちょっとキツい? 私にはあのパンツの中に、ダブルの O (オー)と、セブンが見えたけど。)
ロス: Well, that stinks. I was looking forward to us wearing our celebrity tuxes together. (あぁ、それはダメだね。僕たちがセレブのタキシードを一緒に着るのを、僕は楽しみにしてたのに。)
チャンドラー: Well, does that mean that you're not gonna be wearing yours? (ふーん、それって、ロスはお前のそのタキシードを着ないっていうことか?)
ロス: What are you kidding? It's Batman's tux!! (冗談だろ? バットマンのタキシードだぞ!)
チャンドラー: (standing up) Let me try it on! ([立ち上がって] 俺にも試着させてくれよ!)
ロス: Okay. But just the jacket. Double-oh and seven are not gettin' in there. (いいよ。でも、ジャケットだけだぞ。ダブルの O (オー)と、セブンは、そのパンツには入らないよ。)
チャンドラー: (trying on the jacket) Okay. Holy double-vented comfort, Batman! ([ジャケットを試着して] いいぞ。すっごいダブルベント(サイドベンツ)の快適さだ、バットマン!)

carry around は「持ち歩く」という感覚ですね。
タキシードをいつも持ち歩いてるの?と聞かれたロスは、「それ(タキシードを持ち歩いていること)が、something of a conversation piece であるとわかる」みたいなことを言っています。
something of a は「ちょっとした〜」、conversation piece は日本語でいう「話の種」という意味になります。
ロスはタキシードを持ち歩くことで、「それ何?」「あぁ、これは友人の結婚式に着るタキシードなんだけど、実はこれ、ヴァル・キルマーが着てたタキシードなんだよね」みたいに、話のきっかけになるってわかったんだよ、と言いたいわけです。
「そういう会話、例えば誰との間で弾んだの?」みたいに聞かれたロスが、ぼそっと「ガンター」と答えるのが面白いです。
いろんな人と会話が盛り上がったのかと思いきや、実はガンターだけだった…という寂しい話だったわけですね。

僕もタキシードを持ってきたから、二人で一緒にセレブのタキシードを着てみようよ、とロスは提案します。
チャンドラーは、「俺もそうしたいけど、でも、俺のタキシードは(俺に)合わない、フィットしないんだよね」と言って、パンツが少しタイト・キツいんだよ、と説明します。

チャンドラーが a little tight と言ったのを受けて、モニカは「ちょっぴりキツい、ですって?」みたいに聞き返しています。
その後のセリフは、ちょっとお下品(笑)ながらも、しっかり 007 ネタになっているのが笑えますね。
in those things という複数形は、in your pants のことですね。
those のように「あの、あれらの」となっているのは、今、目の前でそのパンツをはいているのではなく、前にはいた時の過去のイメージを頭に思い浮かべているので、「あの時はいていたあのパンツには」という感覚の「距離感」から、those が使われているということになるでしょう。
あなたがあのパンツをはいていた時、私にはそのパンツの中に、「O (オー)が2つと7」が見えたわ、と言っていることになりますが、それはつまり(ちょっと露骨な表現になってしまいますが)「玉2つと棒」みたいなことを言っているわけですね。
「あのパンツが”ちょっぴりキツい”ですって? 実際は、ものすごくキツくて、中身がくっきり浮き出てたじゃない」みたいなことを、007 という文字を使って表現してみせたことになります。

チャンドラーが「パンツがキツくて、もうはけない」みたいなことを言うので、ロスは残念がっています。
stink は「悪臭がする」という動詞ですが、ここでは「ひどい、まずい、だめだ」というニュアンス。

I was looking forward to us wearing our celebrity tuxes together. について。
I'm looking forward to doing で「〜するのを楽しみにしています」という決まり文句で、I'm really looking forward to seeing you. 「あなたにお会いするのを本当に楽しみにしています」のように使いますね。
ここでは、I was と過去進行形になっているので、「僕は〜するのを楽しみにしていたのに(実際にはそれができなくなって残念だ)」というニュアンスが出ます。
また、look forward to... は、to の後ろは動詞の原形ではなく名詞が来るため、「〜するのを楽しみにしている」と言いたい場合は、doing のような動名詞の形にしないといけませんね。
to があるために、to do のような to不定詞のイメージで、look forward to do という形にしてしまいそうになる日本人英語学習者が多いため、文法の間違い探しによく登場する項目でもあります。
今回は、to の後が、us wearing となっていて、ただ「タキシードを着ることを楽しみにしている」ではなく、「”俺たちが”タキシードを着ることを楽しみにしている」という主語が入っています。
wearing という動名詞の主語として、目的格の us が使われており、このように「動名詞の意味上の主語を目的格で表す」というのも、口語英語の特徴の一つですね。

一緒に着られなくて残念だ、というので、「それは、お前も着ない、って意味か?」みたいにチャンドラーは尋ねますが、ロスは「冗談だろ。バットマンのタキシードなんだから、お前が着ようが着まいが、僕はもちろん着るに決まってる」みたいな返事を返します。
俺にもバットマンのタキシードを試着させてくれ、というチャンドラーに、ロスは「いいけど、ジャケットだけな」と言って、また「ダブルのオーとセブン」ネタを持ち出すのが、いかにもコメディというところです。
「ダブルのオーとセブン」は、その中には入らない、みたいなことを言っているわけですが、それはつまり、着るのは上のジャケットだけで、パンツははかせないぞ、下半身のパンツにお前の「ダブルのオーとセブン」を入れるわけにはいかないんだ、みたいなことを言っていることになります。

チャンドラーは上着だけ借りてそれをはおってみせた後、Holy double-vented comfort, Batman! と言っていますね。
まず、double-vented から説明しますと、vent は「スリット」のこと。
研究社 新英和中辞典では、
vent 【名】【C】 ベンツ、スリット 《上衣の背または両わき、スカートの裾(すそ)などに入れる切り込み》
語源:ラテン語「裂け目」の意

と出ています。

Wikipedia 日本語版: 背広 | ベント(vent) では、
馬乗り用の後裾の切込み。ないのがノーベント、中央に一本がセンターベント(日本名「馬乗り」)、両脇にあるのがサイドベンツ(同「剣吊り」)、また鍵状となっているフックベントもある。

紳士用ジャケットのことはよくわからないのですが、両脇に切込みがあるサイドベンツ、というのが、今回の double-vented のことなんだろうと思います。
サイドに2つベントがあるので、着た時にラク、という意味で、「ダブルベントになった快適さ・心地よさ」と言っているのが、double-vented comfort なのでしょう。

そして、このセリフのポイントは、Holy .... Batman! の部分にあります。
実はこれ、バットマンの相棒ロビンの口癖、というか、決め台詞(?)なのです。

そもそも、Holy ...! というのは、驚いた時などによく使われる感嘆表現ですね。
中でも、Holy shit! はよく聞きますね。
shit は「大便、うんち」ですから、かなりお下品な表現なのですが、私のデータベースによると(笑)、「プリティ・ウーマン」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「愛と青春の旅立ち」「ターミネーター」で使われているのを聞きました。
ピクサーアニメの「カーズ」では、Holy shoot! というセリフになっていて、これは恐らく、子供も見るアニメで shit はいかん、ということになって、shit の婉曲語である、shoot で代用した、ということだと思われます。

そんな風に、Holy ...! は驚いた時に使われる表現なので、普通の場合だと、チャンドラーもその驚きを Holy という言葉で言ってみせた、というだけのことになるのですが、今、バットマンのタキシードを着てみてそれを言った、というのがここでの最大のポイントで、ただの大げさな驚きのセリフではなく、バットマンの相棒ロビンの口癖・決め台詞だからこそ、面白いわけです。

Wikipedia 英語版: Batman (TV series) | After the cliffhanger
に、その口癖についての説明があります。
引用させていただきますと、
Robin, in particular, was especially well known for saying "Holy (insert), Batman!" whenever he encountered something startling.
訳しますと、「特にロビンは、何かびっくりさせるようなことに遭遇した時にはいつでも、"Holy 〜 Batman!" と言うことで有名であった」。

同じウィキペディアの Regular cast の Robin の説明でも、
Burt Ward as Dick Grayson / Robin: Batman's faithful partner and "boy wonder", noted for his recurring interjections in the form of "Holy ________, Batman!"
つまり、「ロビン:バットマンの誠実なパートナーで「ボーイ・ワンダー(天才少年)」、"Holy ... Batman!" の形で、何度も繰り返される叫び(感嘆)で有名」。

Legacy の部分では、ヴァル・キルマー主演の映画「バットマン・フォーエヴァー」で、クリス・オドネル演じるロビンが、その決まり文句を言ったことが詳しく説明されています。
冒頭部分の説明では、
A line spoken by Robin (Chris O'Donnell) in Batman Forever is a homage to the television Robin's catch-phrase exclamations that started "Holy" and sometimes ended "Batman!"
映画「バットマン・フォーエヴァー」で、ロビン(クリス・オドネル)によって言われたセリフは、Holy で始まり、時には Batman! で終わる、テレビシリーズのロビンのキャッチフレーズとなる感嘆の叫びに対する敬意である。

訳すと堅苦しいですが(笑)、要は、テレビシリーズへのリスペクトとして、テレビシリーズの時のロビンの口癖・決め台詞を新しい映画のロビンにも言わせてみた、という、シリーズものにありがちな、ファンサービスがあったということですね。
ウィキペディアのその続きにはこうあります。
During the movie, Robin says "Holy rusted metal, Batman!" after the duo climb onto twisted metal girders beside some water.
つまり、「その映画の中で、ロビンは言う、"Holy rusted metal, Batman!" と。バットマンとロビンの二人組(デュオ)が、水のそばのねじれた鉄のけたによじ登った後で」。

実際に私もその映画をDVDで観て、そのセリフは確認済みです^^
時間にして 1時間43分52秒頃、ラストに近い時間帯のシーンで、水からそのけたによじ登ったロビンが驚いた声でそう叫んでいました。
ロビン: Holy rusted metal, Batman! The ground, it's all metal. It's full of holes. Holy.
と興奮気味に叫び、バットマンはただ相槌を打っているだけ(笑)というやりとりだったのですが、最後にダメ押しでまた Holy. と言ったのも、「お約束」な感じでファンならクスっと笑えたセリフだったでしょう。

たかが Holy... のセリフに、説明を長々と書いてしまいましたが、これがロビンの口癖だとわかるかどうかで、このセリフの面白さが全然違ってきます。
007 のタキシードの話では、「ダブルのオーとセブン」ネタでイジられまくったチャンドラーが、バットマンのタキシードを着た直後に、ロビンのセリフで大げさに感動してみせる、というのが、いかにもフレンズっぽく、「もしかしてそれが言いたいがためだけに、ジャケットの試着をせがんだ?」とも取れる、、というか、それはつまり、チャンドラーにそのセリフを言わせたくて、ここでチャンドラーがバットマンのジャケットを借りる話に持って行った、という脚本の妙、が感じられる気がして、個人的にとても面白いシーンでした。


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posted by Rach at 12:08| Comment(2) | フレンズ シーズン7 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする