2019年08月09日

どのくらいの頻度で起こる? めったにない フレンズ1-9改その15

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13:43
レイチェルがスキーに出かけようとしていた時、チャンドラーがモニカの家に入ってくる。
チャンドラー: The most unbelievable thing has happened! Underdog has gotten away! (最も信じられないことが起こったぞ! アンダードッグが逃げ出したんだ!)
ジョーイ: The balloon? ((あの)バルーン?)
チャンドラー: No, no, the actual cartoon character. Of course the balloon! It's all over the news. Right before he reached Macy's, he broke free and was spotted flying over Washington Square Park. I'm going to the roof. Who's with me? (いいや違う。本当のカルトゥーン[アニメ]のキャラクターだ。[しばらくの沈黙] もちろん、バルーンに決まってるだろ! それがあらゆるニュースになってる。メイシーズ百貨店に到着する直前に、彼は解き放たれて[自由になって]、ワシントン・スクエア・パークの上を飛んでいるのが発見されたんだ。俺は屋上に行く。俺と一緒に来るのは誰だ?)
レイチェル: I can't. I gotta go! (私は(屋上には)行けないわ。(旅行に)行かなくちゃ。)
チャンドラー: Come on. An 80-foot inflatable dog loose over the city? How often does that happen? (町の上に解き放たれている80フィートの空気で膨らんだ(風船の)犬だぞ。そんなこと、どのくらいの頻度で起こる?)
フィービー: Almost never. (ほとんどめったにないわ。)
みんなが次々と部屋から出て行く。
モニカ: Got the keys? (カギ、持った?)
レイチェル: Okay. (オッケー。)

チャンドラーは興奮した様子で、アンダードッグが逃げたことをみんなに知らせています。
現在完了形の has happened, has gotten away はどちらも「ちょうど〜したところ」という「完了」の意味。

Underdog は、1964年から1973年までアメリカで放送されていた Underdog という cartoon(アニメ、カルトゥーン)の主人公です。
IMDb : Underdog (TV Series 1964-1973)
上にリンクした IMDb (Internet Movie Database) では、Videos / Photos で、動画や画像を見ることができます。
ちなみに、IMDb というサイトは、日本からアクセスすると、タイトルが「日本語タイトルのローマ字表記」になるという仕様になっていて、この Underdog も Urutora wan-chan という表示になっています。
その表示の通り、日本では「ウルトラわんちゃん」のタイトルで放映されていました。
Wikipedia 日本語版: ウルトラわんちゃん

2007年には、Underdog というタイトルでアメリカで実写映画化されました。
日本では劇場未公開でしたが、「鉄ワン・アンダードッグ」のタイトルでDVDが発売されています。
この実写版がどんな感じなのか確かめようと、以前レンタルして見てみたのですが、マッドサイエンティストのバーシニスター博士役でピーター・ディンクレイジが出演していました(「ゲーム・オブ・スローンズ」のティリオン・ラニスターを演じている俳優さんです)。

underdog とは元々、「負け犬、敗北者」という意味。日本語も英語もどちらも「犬(dog)」なのが興味深いですね。
このテレビアニメは、Shoeshine Boy という名前のダメ犬が、スーパーマンのようなヒーロー Underdog に変身して大活躍するというストーリーです。
赤い服と青いマントがトレードマーク。赤い服の胸に白抜きでUの文字が入っていますが、これは、スーパーマンのSの文字をイメージしたものなのでしょう。
Underdog が現れた時の決めゼリフは、”There's no need to fear, Underdog is here!” 「恐れる必要はない、アンダードッグここに参上!」。
fear と here (フィアーとヒアー)が韻を踏んでいるのもポイントですね。
IMDb で見られる 2:21 の長さの動画の 1:24 に、この決めゼリフが出てきます。

「フレンズ」の今回のエピソードの少し前のシーン(11:24くらい)に、感謝祭のパレードの様子が3シーン挿入されていましたが、最後に出てきたウルトラマンが飛んでるようなポーズの赤い服を着た犬が Underdog です。
チャンドラーは、この感謝祭のパレードのバルーンが飛んでいったという話をしているのですね。
今回のエピソードの原題が The One Where the Underdog Gets Away(訳:アンダードッグが逃げる話)となっているのも、このバルーンのことを言っていることになります。

今日は感謝祭なので、アンダードッグが逃げた、と言えば誰しもあのバルーンを思い浮かべるわけですが、ジョーイはそんな当たり前のことをわざわざ「あのバルーンのアンダードッグ?」みたいに尋ねています。
あまりにも当たり前すぎることを聞かれた時、いわゆる「アメリカン・ジョーク」ではあり得ない返事を返すことが多いのですが、チャンドラーも「いや、それがカルトゥーンのキャラクターが画面から逃げ出したんだよ」みたいにトボケたことを言っています。
その後、「当然、バルーンだよ!」と自分のボケにツッコミを入れていますが、このように「バルーンに決まってるじゃないか」とツッコミを入れるのは、アメリカンジョークとしては逆にちょっと珍しいパターンに思えました。
エピソードが進むにつれて、こういうチャンドラーのオトボケはエスカレートして行きますが、だいたいはあり得ないことをしれっと言って、みんなが笑うか、「はぁ?」みたいな顔をしてそのジョークはおしまい、というパターンが多いです。
日本の漫才のように「んなわけないだろ、バルーンだよっ!」みたいにツッコむ方が珍しい気がする、ということですね。

Right before he reached Macy's, he broke free and was spotted flying over Washington Square Park. について。
Right before he reached Macy's は「メイシーズに到着する直前に」。
パレードがメイシーズの前を通ることがわかります。
今回のエピソードの少し前のシーン、ゲットアウト=まさか! フレンズ1-9改その10 で、地下鉄で会った女性に「俺たち一緒に働いてたよね」と言った後、
ジョーイ: Yeah. At Macy's. You're the Obsession girl, right? I was the Aramis guy. (そうさ。メイシーズでね。君はオブセッションの担当だろ? 俺はアラミスの担当だった。)
のように、百貨店メイシーズの名前が出ていました。
後でまたメイシーズの名前が出てくることのへ伏線だったのでしょうね。

break free は「自由になる、(支配されている状況から)逃げ出す」。
クイーンの曲にも I Want to Break Free (邦題:ブレイク・フリー(自由への旅立ち)」という歌がありますよね。
歌詞でも I want to break free 「自由になりたい」というフレーズが繰り返し出てきます。

spotted flying over Washington Square Park は「ワシントン・スクエア・パークの上を飛んでいるのを発見された」。spot は 「発見する」。

今、アンダードッグのバルーンがふわふわ飛んでるから、屋上にそれを見に行く、とチャンドラーは言っています。
いろいろなバルーンがある中でも、特に「飛ぶ」キャラクターであるために余計に見ごたえがあるのでしょうね(今だと、インスタ映えしそうな感じでw)。
日本だと、仮面ライダーよりはウルトラマン、ゴジラよりはガメラの方が、「バルーンが飛んでる」状況がより面白く見える、というのと同じようなことでしょう。

スキー旅行に出かけようとしていたレイチェルは「私はスキーに行かないといけないから」と拒否するのですが、チャンドラーはそれを引き留めようとしています。

An 80-foot inflatable dog loose over the city? について。
長さの単位フィートは、英語では foot と feet という単語を使いますね。
単数形が foot で、複数形が feet ですから、80フィートは 80 feet になるのですが、上のセリフでは、数字との複合語の形で形容詞的に使われているので、80 feet ではなく、80-foot という形になっています。
「徒歩10分」は、ten-minute walk で、ten minutes という複数形にならないのと同じ原理です(名詞ではなく形容詞だから、複数形にはならない、という理屈)。
ちなみに、80フィートは 24.4メートル。
loose は「解き放たれた、自由な」という形容詞で、loose over the city が inflatable dog を後ろから修飾(後置修飾)しています。
inflatable は「膨らませることのできる、膨脹式の、空気を入れて使う」。

How often does that happen? を直訳すると「それ[そんなこと]はどのくらいしばしば[どのくらいの頻度で]起こる?」。
almost never は「ほとんど〜ない」。絶対ないとは言わないけど、限りなく起こり得ない出来事、という感じです。
今、実際に起こったことなので、また再び起こらないとも限らないから、never とは言い切れない、でも、限りなくあり得ない、起こり得ないことだ、ということですね。
「どんな頻度でこんなことが起こる?」に対して、「ほとんど起こらない」と答えるフィービーですが、How often...? という疑問文は「どのくらいの頻度かを尋ねている、質問している」わけではなく、この文自体が「どれくらいの頻度で起こるだろうか、いや、めったに起こらないよな」という反語的表現になっています。

モニカの Got the keys? について。
got は「ゲットした」、つまり「持った」。このセリフをそのまま文字通り訳すと、「カギ、持った(?)」というところ。
英語の会話表現では、この Got the keys? のように主語を言わない場合も多いですが、日本語でも「カギ持った」と主語を言わないことも多いので「わかりきったことを省略する」というのは日英同じですね。
モニカとレイチェルはこの部屋をルームシェアして同居しており、今回の場合だと、部屋を出る時にどちらか一人がカギを持っていればいい、と考えていることがわかります。
この Got the key? については、また後のシーンで解説することになりますので、とりあえず今回の説明はここまでにとどめます。


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posted by Rach at 15:08| Comment(2) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月02日

一つ質問。テイタートッツがないよ フレンズ1-9改その14

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12:22
ジョーイ: Hey, Monica, I got a question. I don't see any Tater Tots. (なぁ、モニカ、質問があるんだ。テイタートッツが(見え)ないんだけど。)
モニカ: That's not a question. (それは質問じゃないわ。)
ジョーイ: But my mom always makes them. It's like a tradition. You get a little piece of turkey on your fork, a little cranberry sauce and a Tot! I mean it's bad enough I can't be with my family, because of my disease. (でも俺のママはいつもそれを作るんだ。伝統みたいなもんだよ。フォークに一口のターキーを刺して、ちょっぴりのクランベリーソースとトット(をつけるん)だよ! 俺は自分の家族といられないほど(十分に)ひどい状態なんだ、ほら、俺の病気のせいで。)
モニカ: All right. Fine. Tonight's potatoes will be both mashed with lumps and in the form of Tots. (いいわ。わかった。今夜のポテトは塊のあるマッシュトポテトとトッツの形状のものと両方になるわね。)
ロス: All right. I'm off to talk to my unborn child. (よし。僕は、まだ生まれていない子供に話しかけに行くよ。)
モニカが作っているものをロスはつまみ食いしようとして、モニカに手をパシッと叩かれる。
モニカ: Ah! (あー!)
ロス: Okay, Mom never hit. (あぁ、ママは絶対に叩かなかった。)
台所でハンドミキサーを使っていたフィービー。
フィービー: Okay, all done. (よーし、すべて完了。)
モニカ: What, Phoebe, did you whip the pota-- Ah, Ross needs lumps! (何? フィービー、あなた、ポテトをホイップしたの…? あぁ、ロスには塊が要るのに!)
フィービー: Oh, I'm sorry! Oh, I just, I thought we could have them whipped and then add some peas and onions. (あぁ、ごめんなさい! あぁ、私はただ、ポテトをホイップの状態にして、それから豆とタマネギを加えられると思ったの。)
モニカ: Why would we do that? (どうしてそんなことをするわけ?)
フィービー: Well, 'cause then they'd be like my mom used to make it, you know, before she died. (だって、そうしたら、ポテトがママが昔作ってくれたみたいになるからよ。ほら、ママが死ぬ前に(作ってくれたように)ね。)
モニカ: Okay, three kinds of potatoes coming up. (よし、3種類のポテトが出てくるわよ。)
レイチェルがスキー板の入ったバッグを持って寝室から出てくる。
レイチェル: Okay. Goodbye, you guys! Thanks for everything! Oh, God, look at-- Sorry! I’m so sorry. (よし、さよなら、みんな! いろいろありがとう! あぁ、見て… [バッグや板をあちこち当てまくり]ごめん! ほんとにごめん)

料理をしているモニカを見て、ジョーイは「質問がある」と言いながら、疑問文ではなく、否定文で「テイタートッツがない(見えない)」と言い、それに対して、モニカは「それは質問じゃないわ」と返しています。
一つには「質問があるといいながら、疑問文ではなく否定文であること」について「それは質問じゃない」と言っている、そしてもう一つは、ないから文句を言っている、ケチをつけていることがわかるので、それは暗に「ないから作れ」と言っているのね? という気持ちを込めて、そのように返したことになるでしょう。
何か不満を述べる場合に「ちょっと質問があるんだけど、どうして〜はないのかなぁ?」のように述べる場合もあり、その場合は形式としては一応疑問文になるわけですが、ジョーイの場合はそもそも疑問文にもなっておらず、そこがまた、ジョーイのおとぼけ具合を表しているとも言えるでしょう。

Tater Tots は、「テイタートッツ。ハッシュトポテトを小さな円筒形にして揚げたもの」。DVDの日本語では「ひとくちポテト」となっていますが、まさにそういう感じのものです。
詳しくは以下のウィキペディアで。
Wikipedia 日本語版: テイタートッツ
画像検索すると、その食べ物の写真もたくさんヒットします。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) には、Tater Tots に加え、tater と tot の意味も載っています。

Tater Tots / tater tots [noun, plural] trademark :
potatoes that are cut into small pieces, made into balls, frozen, and then fried or baked

つまり「(複数形で。商標)小さなピースにカットし、ボール状にし、冷凍した後、揚げる、または焼いたポテト」。

tater [noun, countable] : (spoken) a potato
つまり「(口語)ポテト」。

tot [noun, countable] : (informal) a very small child
つまり「(インフォーマル)非常に小さな子供」。

作り方はロングマンの説明の通りで、tater がポテト、tot は小児を表すわけですね。
ウィキペディアにも「「トッツ」はその小ささや、子供のための食べ物であるからとしてつけられたと考えられている。」と書かれていますが、「子供のように小さい」または「子供の食べ物」かのどちらかの意味として「子供」という単語が使われているということのようです。

ジョーイはテイタートッツについて語ります。
ママがいつも作ってくれる、我が家の伝統みたいなものだと言った後、フォークに一口のターキーを刺して、それをクランベリーソースとトット(テイタートッツ)に付けるのがおいしいんだ! みたいに力説しています。
そんな風に「テイタートッツは感謝祭での家庭の味なんだよ」と言った後、it's bad enough I can't be with my family, because of my disease. と続けています。
because of my disease は「“病気”のせいで」。実際に病気にかかっているわけではないですが、あのポスターのモデルになったせいで性病にかかっていると思われてしまったことを言っていることになります。

「感謝祭を家族と過ごせないだけでも十分にひどい・悲惨なのに、モニカの家で家庭の味を味わうことすらさせてもらえないのか?」みたいに言われてしまうと、モニカもジョーイ専用を作らざるを得なくなり、今夜のポテトは「塊入りのマッシュトポテト」と「(テイター)トッツの形状のポテト」(の2種類)になると宣言します。

I'm off は「出かける」。
キャロルとスーザンがお腹の中の赤ちゃんに話し掛けているので、父親である自分もそれをしに行ってくるよ、ということ。
出かけるロスは、モニカの料理をつまみ食いしようとして、手をパシッと叩かれます。
Mom never hit. について。
hit の活用は hit-hit-hit で、現在形と過去形が同じ形です。
もし現在形であれば、Mom never hits. のように「3単現」の -s が付くことになるので、今回の hit は過去形であると判断できるでしょう。
怒る口調はそっくりだけど、手を叩いたりなんかしなかった、と、ママとモニカの違いを語っていることになります。

キッチンでモニカの料理を手伝っていたフィービー。
ポテトをハンドミキサーですりつぶしてしまったのを見て、モニカは「ロスは塊が必要なのに。ロスのために、塊入りのポテトを作らないといけないのに」と叫びます。
ごめん、と言ったフィービーは「ポテトをホイップさせて、豆とタマネギを加えるかと思って」のように返します。
whip は「ホイップクリーム」などのように「泡立てる」という意味。フレンズ1-7 では「勢いよく動かす」という意味で出てきました。
塊を残しておかないといけないのに、全部クリーム状につぶしてしまった、と言っていることになるでしょう。
Why would we do that? は「どうして(私たちは)そんなことをするわけ?」というところで、モニカにはその料理、その調理法になじみがないことが想像されます。
「ママが昔作ってくれたポテトなの、作ってくれたというのは、ママが死ぬ前ってことなんだけどね」のように表現することで、「ママは死んでしまってもう作ってくれないから、今日はそれを食べてみたかったの」と言っていることになり、さきほどのジョーイが家族の話を持ち出したのに続き、今度もまた家族の話(しかも亡くなったママの話で、話がよりヘビー)を聞き、「フィービーのリクエストも加えて、合計3種類のポテトが今夜は出てくるわよ」とモニカは言うことになります。
その後、スキーバッグを持ってご機嫌なレイチェルが出てきますが、バッグやスキー板をあちこちに当てて謝っていますね。


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posted by Rach at 12:10| Comment(4) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月17日

サイダー(リンゴジュース)が温まってる フレンズ1-9改その13

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11:24 感謝祭のパレードの模様が画面に映し出される。
11:29
モニカの部屋。
モニカ: Mmm, looking good! Okay! Cider's mulling, turkey's turking, yams are yamming.... What? (んーん。おいしそう! オッケー! リンゴジュースは温まってるし、ターキーはターキーしてるし(焼けてきてるし)、サツマイモはイモイモしてきてるし…。(浮かない顔のロスを見て)何?)
ロス: I don't know. It's just not the same without Mom in the kitchen. (さあね。ただ、台所にママがいないと(いつもと)同じじゃないってだけだ。)
モニカ: Oh, that's it. You know what? Just get out of my way and stop annoying me! (あぁ、それまでよ。いい? ただ私の邪魔をしないで。私をいらいらさせるのはやめて!)
ロス: Well, that's closer. (あぁ、それで似てきたよ。)

感謝祭のパレードの映像の中で、今回のエピソードの英語タイトルにも出てくる Underdog (アンダードッグ)のバルーンが映ります(アンダードッグについては、後にセリフで出てきた時に説明します)。
cider は日本の「サイダー」のイメージとは異なり、ここでは「リンゴジュース」のこと。日本語のサイダーのような「ソーダ、炭酸水」は soda pop と言います。
cider はアメリカでは「リンゴジュース」(リンゴの絞り汁を発酵させないもの)を指し、イギリスでは「リンゴ酒」(リンゴの絞り汁を発酵させたもの。アルコールを含む)を指します。
Wikipedia 日本語版: サイダー#各国のサイダー に、各国のサイダーのアルコール・炭酸のありなしや色の一覧表があります。
mull は「(ワインやビールなどに)砂糖や香料を入れて温める」。
Wikipedia 日本語版: アップルサイダー に以下の記述がありました。
伝統的にハロウィン、感謝祭、クリスマス休暇に供され、温めて香辛料を加える場合もある。

ウィキペディアに「温めて」と書かれているところから、モニカも感謝祭用に「温めて香辛料を加えたサイダー」を作っているのだろうと想像できますね。
mull は辞書では「砂糖や香料を入れて温める」という他動詞として紹介されているのですが、モニカのセリフの Cider's mulling は「サイダーが温まってきている」のような自動詞の感覚で使っていることになるだろうと思います。

yam は「さつまいも」。
Cider's mulling, turkey's turking, yams are yamming. のように<主語+現在進行形>の形が3つ続いていますが、ターキーとヤムは最初のサイダーと同じような言い回しを使う言葉遊びのようなものだと思われます。
ターキーやイモが、感謝祭の料理っぽいターキーとイモになってきたわよ〜、というニュアンスだろうと。
日本語で「イモがイモイモしてきた」みたいに表現すれば、それに近い感じになる気がしました。

モニカが着々と感謝祭ディナーの準備をしているのに、ロスはなぜか浮かぬ顔をしています。
ロスのセリフ、It's just not the same without Mom in the kitchen. について。
without は「〜がなければ」で、いくらモニカがママみたいな料理を作ってくれても、ママが台所にいないといつもの感謝祭っぽくない、ということ。
その発言にカチンと来たモニカが怒ると、ロスは that's closer と返します。
直訳すると「今のはより近い」ということですね。
「ママがいないといつもと違う」と言った後なので、モニカが怒った時の発言で、いつものママがいる時の雰囲気に似てきたと言ったことになるでしょう。
ヒステリックな怒り方がママに似ていて、いつもの感謝祭らしくなってきたよ、ということですね。


11:50
スキーの服を着て、チケットを頭上に掲げながら嬉しそうに入ってくる。
レイチェル: I got the tickets! I got the tickets! Five hours from now, shoop, shoop, shoop! (私、チケットをゲットしたの! チケットをゲットしたの! 今から5時間後には、シュー、シュー、シューよ!)
チャンドラー: Oh, you must stop shooping. (あぁ、(その)シューシューってやつ、やめてくれないと[頼むからやめてよ]。)
レイチェル: Okay, I'm gonna get my stuff. (よし、私の荷物を取ってくるわ。)
ジョーイ: Chandler, will you just come in, already? (チャンドラー、もういい加減、中に入ったらどうだ?)
チャンドラー: No, I prefer to keep a safe distance from all this merriment. (いや、俺はこの陽気な騒ぎから安全な距離を保つ方がいいよ。)
フィービー: Look out! Incoming pumpkin pie! (注意せよ! 接近するパンプキンパイだー!)
チャンドラー: Okay, we all laughed when you did it with the stuffing, but that's not funny anymore. (よし、(七面鳥に詰める中身の)スタッフィングでそれをやった時はみんなで笑ったけど、今のはもう面白くないな。)

レイチェルがスキーのポーズをしながら「シューシュー」と言っていると、そのシューシューはやめて、とチャンドラーは言います。
トラウマがあって感謝祭が苦手なチャンドラーが戸口に立ったままで部屋に入ってこないのを見て、ジョーイは will you just come in, already? と言っていますね。
already は現在完了形などと結びついて「もう、すでに」という意味で使われますが、このように、Will/Would you...? や命令形と一緒に使うと、already は「とっとと(…して)、もういい加減に」のようないらだちを表す表現になります。
そんな風に一人で頑張ってないで、いい加減あきらめて、腹をくくって、部屋に入ってきたらどうなんだ? というニュアンスになるでしょう。

merriment は「陽気さ、陽気な騒ぎ」。Merry Christmas の merry 「陽気な」の名詞形。
incoming は「入ってくる」というニュアンスで、対義語は outgoing になります。
フィービーはパンプキンパイのトレーを持ってチャンドラーに近付けながら、「イヤ〜ォ」みたいな音を口真似しています。
Netflix のト書きには、( imitating airplane engine ) と書かれてあり、飛行機のエンジン音を真似しているわけですね。
形状的には円盤形でUFOのように見えますが、何かしらそういう飛行物体の真似をして、子供がいじわるするみたいに、苦手なものをわざと「ほれほれ」と近づけている感覚でしょう。

stuffing は「七面鳥の中に詰める詰め物」のこと。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
stuffing : a mixture of bread, onion, herbs, and other foods, that you put inside a chicken, turkey etc. before cooking it
つまり「パン、タマネギ、ハーブや他の食べ物を混ぜたもの、チキンやターキーを調理する前に、その中に入れる」。
stuff は「詰める、詰め込む」という動詞なので、詰め物は stuffing と呼ばれることになります。

「前にスタッフィングでそういうことをやった時はみんなで笑ったけど、今のはもう面白くない」とチャンドラーは言っていて、前はスタッフィング、今度はパンプキンパイと二度も同じことをされたら面白くないよ、いらいらするだけだよ、という気持ちなのでしょうね。


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posted by Rach at 19:08| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月10日

今夜ブロッサムの特別編では… フレンズ1-9改その12

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10:29
ジョーイがセントラルパークに入る。笑っていたフレンズたちが笑うのをやめる。
ジョーイ: So I guess you all saw it. (それで、お前ら全員、それを見たんだな。)
レイチェル: Saw what? (見たって何を?)
フィービー: No, we were just laughing. You know how laughter can be infectious. (いいえ。私たちはただ笑っていただけよ。笑いって伝染しやすいって知ってるでしょ。)

ジョーイが入ってくる前は大笑いしていたのに、ジョーイが来たのに気づいた途端、笑うのをやめ、笑いそうになるのをこらえたような顔をしているフレンズたち。
ジョーイはその様子を見て、全員、俺の例のポスターを見たんだな? と言っています。
フィービーはそれを否定し、「私たちはただ笑ってただけ、ほら、笑いって伝染しやすいものでしょ」と返します。
You know how laughter can be infectious. を直訳すると、「笑いがどのように infectious になり得るか、あなたは知ってるでしょ」というところで、「あなたも知ってるように、笑いって伝染しやすいものだから」ということですね。
ある人が笑っているのを見て、つられて笑いが移っちゃっただけよ、のように説明した感じですが、infectious という言葉は元々「病気が伝染性の」という意味があります。
an infectious disease なら「伝染病」で、infection は「伝染、感染」です。
その「伝染性の」という意味から、「(笑いや悲しみなどが)伝染する、うつりやすい、伝わりやすい」という意味になったのですね。
性病のポスターのことなんて知らないかのように言っていながらも、「笑いも伝染する(infectious)から」と言ったフィービーにみんなは大爆笑し、言ったフィービー本人も「オゥ!」という風に口を押さえています。
意図せず、例の病気繋がりの言葉を言っちゃった、みたいな感じのリアクションですね。
その様子から、やっぱりみんなはそのポスターを見ていて、そのことで笑っていたことがわかるという仕組みです。
その後、さらに街のあちこちにでかでかとポスターが掲げられるシーンが挿入されていきます。


11:05
モニカの家。ジョーイが入ってくる。
モニカ: Hey.
ジョーイ: Set another place for Thanksgiving. My entire family thinks I have VD. (感謝祭用にもう1つ場所を用意して。俺の家族全員が、俺を性病だと思ってるんだ。)
チャンドラー: Tonight, on a very special Blossom... (今夜、特別編の「ブロッサム」では…)
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モニカが感謝祭の料理を準備していると、ジョーイが寂しそうな様子で入ってきます。
家族愛の強いジョーイは「感謝祭は家族と過ごす」と言っていたのに、こちらにやってきたので、モニカが驚いた顔をすると、ジョーイは、Set another place for Thanksgiving. My entire family thinks I have VD. と言います。

Set another place for Thanksgiving. を直訳すると「感謝祭用にもう一つ場所をセットして」という命令形になるでしょう。
感謝祭の食事の準備をしているモニカに対して、「感謝祭の席をもう一人分用意して」と言っているのですね。
My entire family thinks I have VD. は「俺の家族全体(全員)が、俺が性病を持っていると思っている」。

「俺はあのポスターのせいで性病だと思わて、家族と過ごせなくなったから、こっちでご飯食べさせて」ということですね。
その話を聞いて、料理中のモニカとフィービーは料理の手を止め、同情の表情を浮かべています。
その後のチャンドラーのセリフ、Tonight, on a very special Blossom... について。

Blossom の部分がイタリックになっていますが、この Blossom というのは番組名(ドラマ名)。
それではその Blossom という番組について。
Blossom は90年代前半のアメリカのシットコム(シチュエーション・コメディー)。
日本でもNHK教育テレビで放映されていました。両親が離婚して、父と兄二人と暮らす10代の女の子ブロッサム(Blossom)が主人公。

ロス役のデビッド・シュワイマー(英語読みではシュウィマー)がゲスト出演したこともあるようです。
Wikipedia 日本語版: ブロッサム (テレビドラマ)

そしてチャンドラーのセリフにある、Tonight, on a very special Blossom... という表現について。
(注)ここから Blossom の話が延々続きます。

映画やドラマのデータベースサイト Internet Movie Database (IMDb) の以下のページ
IMDb : Blossom / Connections
に、ブロッサムと他の作品との関連事項が並べられています。
今回のフレンズ1-9 で言及された件も載っているのですが、それ以外にも以下のような記述がありました。
Pawa pafu garuzu: A Very Special Blossom/Daylight Savings (1999) (TV Episode)
Title reference, as some episodes started with the phrase "Tonight, on a very special 'Blossom.'"

訳させていただきますと、
『パワーパフガールズ』(The Powerpuff Girls)の1999年のエピソード「A Very Special Blossom/Daylight Savings」
タイトルの出典、(ブロッサムの)いくつかのエピソードは Tonight, on a very special 'Blossom.' というフレーズで始まったので。

パワーパフガールズはアメリカ製作のアニメで、日本でも放映されていましたね。
Wikipedia 日本語版: パワーパフガールズ
各話リストの第2シーズン(1999年-2000年)第7話が
A Very Special Blossom と Daylight Savings だったようで、
テレビ東京での放映は
28話 A Very Special Blossom(邦題:うそつきはダメよ!)
となっていたようです。

パワーパフガールズのエピソードタイトルに、なぜブロッサムが入っているかというと、パワーパフガールズの主人公の名前がブロッサム(Blossom)だからのようですね。
A Very Special Blossom(とても特別なブロッサム)というタイトルは、Tonight, on a very special 'Blossom.'(今夜、”ブロッサム”のとても特別なエピソードで」という言い回しをもじったもの、ということのようです。
ブロッサムのコネクションズのページには、他にも very special (episode) という記述がいくつも見つかりますので、on a very special (episode of) Blossom というフレーズは、それだけ多くの人に認識されているということになるのでしょうね。

オンラインスラング辞典である Urban Dictionary にも very special episode という項目がありました。
Urban Dictionary : very special episode
引用させていただきますと、
Very special episode
A type of episode of a TV show telling viewers that this is an important episode. Touched on subjects such as child molestation, AIDS, and rape. Popularized by sitcoms from the 80's and 90's such as "Diff'rent Strokes", "Mr. Belvedere", and "Blossom".
例)Tonight, on a very special episode of Blossom...


つまり、「これは重要なエピソードであるということを視聴者に伝える、テレビ番組のある種類(タイプ)のエピソード。子供への性的いたずら、エイズ、レイプなどの話題に触れられたもの(エピソード)。Diff'rent Strokes(邦題:アーノルド坊やは人気者)や Mr. Belvedere(邦題なし)や Blossom(邦題:ブロッサム)などの80年代から90年代のシットコムで一般的になった」。
例)今夜、ブロッサムの非常に特別なエピソードで(は)…

Wikipedia 英語版: Blossom (TV series) の See also に
Very special episode というリンクがあって、そのリンク先がこちら。
Wikipedia 英語版: Very special episode
ウィキペディアの説明を引用させていただきますと、
"Very special episode" is an advertising term originally used in American television promos to refer to an episode of a sitcom or drama series which deals with a difficult or controversial social issue. The usage of the term peaked in the 1980s.
「ベリー・スペシャル・エピソード」は元々、アメリカのテレビの宣伝(番組紹介)で使われた広告用語、難しく、論争を招く(物議をかもす)ような社会問題を扱う、シットコムまたはドラマのエピソードを言及するための。その用語の使用は1980年代にピークを迎えた」。

この Very special episode のウィキペディアに Notable examples(有名・顕著な例)という項目があるのですが、残念ながらこの中に「ブロッサム」は入っていません(そもそも、ブロッサムのリンク先からたどってきたのに、なんでやねーん!)。
ですが、Urban Dictionary や Wikipedia の説明が一致しているように、「議論を呼びそうな社会問題を取り扱っているエピソード」のことを very special episode と表現すること、80年代(から90年代にかけて)によく使われた言い回しであることは間違いないようですね。

そのように very special episode という言い回しがあるのがわかったところで、チャンドラーのセリフ Tonight, on a very special Blossom... に戻ります。
直訳すると「今夜、超・スペシャルの「ブロッサム」では…」というところで、「今夜の「ブロッサム」特別編では…」のような感覚でしょう。
海外ドラマでは、最初の「前回までの〇〇では」という部分で、Previously on 24 のように on+番組名という表現が出てきます(基本、1話完結型のフレンズも、前後編に分かれている場合には、後編の最初に Previously on Friends... というフレーズが出てきますよね)。
今回のチャンドラーのセリフの on もそれと同じニュアンスでしょう。
日本のテレビのCM中の番宣でも「今夜の〇〇スペシャルは…」のような前振りの後、見どころを紹介したりするのと同じ感覚でしょうね。

アーバンやウィキペディアの説明にあったように、社会的な問題となり得るような題材を扱ったエピソードでは、a very special (episode of) Blossom という表現が使われていたとのことなので、「家族の一人が、他の家族たち全員に性病だと思われた」という話を聞いて、シットコム「ブロッサム」の特別編にありそうな物議をかもすような話だな、という意味で、ジョーイのセリフの後に「今夜の「ブロッサム」特別編では…」と続けてみせたことになるでしょう。

ちなみに、今回は「シットコムのフレンズで、シットコムのブロッサム」が言及されたわけですが、別のシットコム繋がりのお話をもうひとつ。
主人公ブロッサム・ルソーを演じるメイム・ビアリク(マイム・ビアーリク)は、最近だと同じくシットコムの「ビッグバン・セオリー」のエイミー役で出演しています。
Wikipedia 日本語版: メイム・ビアリク

エイミー役で出演するのは s3-23(シーズン3の最終エピソード)からですが、実は、ビッグバン・セオリーの s1-13 で、メイム・ビアリクについて言及するセリフが出てきます。

physics bowl(物理のクイズ大会)は4人1組で出ることになっているところ、シェルドンが抜けることになり、最後の4人目を誰にするかで相談しているシーン(9:30)。
ラージ: You know who is apparently very smart? It's the girl who played TV's Blossom. She got a PhD in neuroscience or something. (どうやらとても賢いらしい人が誰か知ってる? テレビ(番組)でブロッサムを演じてた女の子だよ。彼女は神経科学か何かの博士号を持ってるんだ。)

メイム・ビアリクのウィキペディアにも「2007年には、神経科学の博士号を取得している」とありますので、その事実に基づいたセリフなわけですね。
そんな風に「人気ドラマの女優」として言及された彼女が、後に神経科学者の役で登場するところが実に面白いと思いました。

Blossom の話から、あれこれ脱線してしまいました。ここまで読んで下さった方、ありがとうございました<(_ _)>


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posted by Rach at 20:32| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月28日

いい香りがするね、何の香水つけてるの? フレンズ1-9改その11

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9:24
ジョーイは女性の香りをかいで
ジョーイ: Ooh, you smell great tonight. What are you wearing? (うー、今夜の君はいい香りがするね。何(の香水)をつけてるの?)
女性: Nothing. (なーんにも(つけてないわ)。)
ジョーイ: Listen, uh, you wanna go get a drink or something? (ねぇ、その、一杯飲みに行かない?)
女性: Yeah, that would be-- Oh. (そうね、それって… あぁ。)
ジョーイ: What's wrong? (どうしたの?)
女性: I just remembered I have to do something. (しなくちゃならないこと(用事)があるって思い出しちゃったの。)
ジョーイ: Oh. What? (あぁ。それって何?)
女性: Um, leave. (あの…立ち去ることよ。)
ジョーイ: Wait, wait, wait! (待って、待って、待って!)
(The poster says: What Mario isn't telling you...VD. You never know who might have it.)
ポスターにはこう書いてある、「マリオがあなたに話していないこと・・・性病。誰が性病にかかっているかもしれないか、あなたには決してわからないのだ」

前に一緒に香水売場で働いてたよね、という会話の後、プレイボーイのジョーイは、話のネタに良いと思ったのでしょう、「今夜の君は素敵な香りだね。香水は何をつけてるの?」と尋ねます。
wear は「服を着る」という意味ですが、服以外にも、靴、帽子、指輪、眼鏡・コンタクトなどを「身に付けている」という意味でも使われます。
そして今回のような「香水」をつける場合も wear が使われるということですね。
それに対して女性は、色っぽいというか思わせぶりな言い方で、「なぁ〜んにも」(Nothing.)と言っています。この女性もジョーイに対してまんざらでもない様子が伺えます。
nothing というのは、香水は何もつけてない、ということで、香水をつけなくても、何だかいい香りがするということであれば、フェロモンムンムンみたいなセクシーな感じがしますね。
Nothing. という返事を聞いたジョーイも、ニヤニヤしています。

you wanna go get a drink or something? は、相手に気安く気軽に「飲みに行かない?」と言う誘い文句。
get a drink と、慣用的に a がつきます。
女性の返事 That would be-- は、That would be great. 「それはいいわね」などと言おうとしたのでしょう。
飲みに行くことを快諾しようとした瞬間、何かを見つけて女性は絶句します。
「何かをしなければならないことを思い出した」というのは、「用事があったのを今思い出した」という感覚。
something 「何か」って何? と尋ねるジョーイに、女性は、Leave. と答えています。
I’m leaving. だったら、「私は(もう)行くわ、ここを去るわ」という感じで、ジョーイの質問を無視して行ってしまう感じですが、この leave は I have to leave. が省略されたもの、という気がします。
しなければならない something というのは、leave なの、という感覚で、do something = leave ということだろうと思います。
その後、彼女が見た方向に目を向けたジョーイは、あるポスターが貼ってあることに気づく、という流れになります。

女性が見ていたそのポスターには、ジョーイの写真が載っています。
ジョーイがモデルになると言っていた無料診療所のポスターであることがわかりますね。
そのポスターに書かれていた文章は以下のようになっていました。
what Mario isn’t telling you… VD
You never know who might have it.
つまり、「マリオがあなたに話していないこと…性病。誰が性病にかかっているか、あなたには決してわからないのだ」ということ。
VD は、venereal disease の略で「性病」。
どの病気のモデルになるかの話で、ライム病がいい、と言っていたジョーイですが、性病のポスターに使われてしまったということですね。
あなたの彼が性病かもしれない、そしてあなたもそれに感染しているかもしれない、だからいますぐ市の無料健康診断を受けましょう、という啓発ポスターのようです。

ポスターを見て茫然とするジョーイを映した後、街中に貼られているジョーイのポスターが次々と画面に映ります。
ここで、バックに流れているのは、ポリス(The Police)の Don't Stand So Close to Me (邦題:高校教師)という曲。
この曲は、「若い男性教師に恋する女生徒」のことを歌った歌で、タイトルの Don’t stand so close to me というフレーズは、歌詞の中でリフレインされます。
男性教師が自分に恋する女生徒に対し「そんなに(僕の)近くに立たないで」→「近づかないで、そばに来ないで」と思っているという歌詞ですが、ジョーイのポスターが伝染性の強い性病を扱ったものであることを考えると、「(病気がうつるから)私の近くに来ないで」と誰かがジョーイに対して言っているように聞こえます。
そう思わせる意図があって、この場面ではこの曲が選ばれたようですね。


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posted by Rach at 23:30| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月21日

ゲットアウト=まさか! フレンズ1-9改その10

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8:39
地下鉄の駅で、ジョーイはそばにいる女性に声を掛けます。
ジョーイ: Uh, hi. We uh, we used to work together. (あぁ、はーい。俺たち(君と俺)、前に一緒に働いてたよね。)
女性: We did? (私たち、一緒に働いてた?)
ジョーイ: Yeah. At Macy's. You're the Obsession girl, right? I was the Aramis guy. Aramis? Aramis? Aramis? (そうさ。メイシーズでね。君はオブセッションの担当だろ? 俺はアラミスの担当だった。アラミス(どうですか)? アラミス? アラミス?)
女性: Yeah, right! (あぁ、そうね!)
ジョーイ: I gotta tell you. You're the best in the business. (これだけは言わせてくれ。君はあの仕事で一番(のやり手)だよ。)
女性: Get out! (まさか!)
ジョーイ: I'm serious! You're amazing! You know when to spritz. You know when to lay back. (マジで言ってるんだよ! 君は素晴らしい! 吹き付けるべき時を知っていて、行動を控えるべき時も知ってるんだ。)
女性: Really? You don't know what that means to me. (ほんとに? 今の言葉が私にとってどんな意味があるか、あなたにはわからないわね[今のあなたの言葉、本当に嬉しいわ]。)

used to do は「以前〜していた」。
Macy's は「メイシーズ」。マンハッタンに本店がある有名百貨店。
Obsession は「オブセション」というカルバン・クラインの香水。obsession という単語には「執着」などの意味があります。
Aramis は「アラミス」という香水の名前でありブランド名でもあります。
ジョーイは「アラミス」と言いながら、香水をかけるしぐさをしています。
香水売場ではそのように客に香水を振りかけて、香水の宣伝をするのですね。
ちなみに、後のエピソード、フレンズ2-2 で、ジョーイが香水売り場でバイトする話があり、そのようにお客さんに香水を振りかけるシーンも出てきます。

Yeah, right! という表現は(過去のエピソードに何度か出てきましたが)わざとらしく大袈裟に言うと「まさか! そんなはずない」という皮肉として使われますが、今回のセリフは、普通の素直な返事で、「あぁ、あなたの言う通りね! 確かに私たち一緒に働いていたわ」ということ。

「君はその仕事での一番だ」と言われた女性は、ちょっと照れたように Get out! と言っています。
この Get out! は「まさか! 嘘でしょ! 信じられない!」という感覚。
Get out of here! と言うこともあります。
強く言うと「ばかな!」という否定的なニュアンスになるのですが、ここでは相手が褒めてくれたことに対して照れたように言っているので、照れ隠しで「もう、そんな嘘を言うのはやめてよ」と言っていることになるでしょう。
Macmillan Dictionary では、
get out! : (SPOKEN) used for saying you are surprised by something or do not believe it
つまり、「(口語)自分が何かに驚いている、またはそれが信じられないということを言うために使われる」。

「まさか! 嘘でしょ!」と言われたので、ジョーイも「嘘でも冗談でもなく、マジで本気で言ってるんだ」という意味で I'm serious! と返しています。
You know when to do は「〜する時期を知っている、いつ〜すべきか心得ている」。
spritz は「(液体)をさっと振りかける、吹き付ける」。香水をお客さんにシュッと一吹きする感じ。
lay back は、LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
lay back [phrasal verb] : (nonstandard) to take no action when action is needed (SYN: sit back)
つまり「(非標準的)行動が必要な時に行動を起こさないこと」。
お客さんに積極的に売り込みに行くのとは逆のイメージですね。
興味がありそうで買ってくれそうなお客さんには積極的に声をかけ、見込みなさそうな場合は、無理強いをせず、敢えて何もしないで待機する、という感覚だろうと思います。
You don't know what that means to me. は「今の言葉(あなたが今褒めてくれた言葉)が、私にとってどんな意味があるかわからないでしょう」。
あなたには想像つかないだろうと思うほど、今の言葉はとっても嬉しいわ、と言っていることになります。


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posted by Rach at 20:03| Comment(2) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月11日

いったん〜すると楽しむのは難しい フレンズ1-9改その9

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8:01
モニカ: Chandler, here you go. Got your traditional holiday feast. You got your tomato soup, your grilled-cheese fixings and your family-size bag of Funyuns. (チャンドラー、どうぞ。あなたの伝統的な休日のごちそうを買ってきたわ。トマトスープに、グリルしたチーズの付け合わせに、家族で食べられるサイズの袋のファニオンズよ。)
レイチェル: Wait, wait, Chandler. This is what you're having for Thanksgiving dinner? What, what, what is it with you and this holiday? (待って、待って、チャンドラー。これがあなたが感謝祭の夕食に食べるものなの? あなたとこの休日には何があるの?)
チャンドラー: All right, I'm 9 years old. (わかったよ、俺が9歳の時のことだ。)
ロス: Oh, I hate this story! (あぁ、その話は嫌いだ!)
チャンドラー: We just finished this magnificent Thanksgiving dinner. I have-- and I remember this part vividly, a mouthful of pumpkin pie. And this is the moment my parents choose to tell me they're getting divorced. (俺たち家族は素晴らしい感謝祭の夕食をちょうど終えたばかりだった。俺は、この部分を鮮明に覚えてるんだけど、口いっぱいにパンプキンパイをほおばってるんだ。そしてこれが、俺の両親が自分たちが離婚するつもりだということを俺に言おうと決める時なんだ。)
レイチェル: Oh, my God. (まぁ、なんてこと。)
チャンドラー: Yes, yes. Very difficult to enjoy Thanksgiving dinner once you've seen it in reverse. (そう、そうなんだ。感謝祭の夕食を楽しむのはすごく難しいんだよね、いったん、その食事が戻るのを見てしまうとね。)

Got your traditional holiday feast. は I got your... ということで「私はあなたの…を買ってきた」。
次の You got your... は「(私が買ってきたので)あなたにはあなたの…がある」というニュアンスになるでしょう。
feast は「ごちそう」。

fixing は「料理のつま、添え物、付け合わせ」。
family-size bag は「家族で食べられる量の徳用サイズの(ひと)袋」。
Funyuns は「ファニオンズ」という名前の、リング状になっているオニオン風味のコーンスナック。
Wikipedia 英語版: Funyuns
Funyuns で検索すると、Onion Flavored Rings と書いてある、黄色い袋に黄緑のロゴのお菓子の画像がたくさんヒットします。

一般的な感謝祭の食事である「ターキーやパンプキンパイ」とはかけ離れたものをチャンドラーのためだけに用意したとわかり、レイチェルは「これがあなたの感謝祭の食事? あなたと感謝祭には一体何があるの?」と疑問を示します。

その後、「俺は9歳で」という感じで話を始めるので、9歳の時に何かしらきっかけになる出来事があったことが想像されるのですが、ロスが「その話、嫌い」と言っており、また、モニカも「その話は言わないで」というようにかすかに首を横に振っていることからも、レイチェル以外はその「9歳の出来事」を知っていることがわかります。

magnificent は「素晴らしい、立派な」。
a mouthful of は「口いっぱいの」。
I have-- and I remember this part vividly, a mouthful of pumpkin pie. は、I have a mouthful of pumpkin pie. 「俺は口いっぱいのパンプキンパイを持っていた」→「俺は口いっぱいにパンプキンパイをほおばっていた」という文の間に「俺はこの部分を鮮明に覚えてるんだけどね」という言葉が挿入句的に入った形となります。
感謝祭の食事を終えたばかりで、9歳のチャンドラーは口いっぱいにパンプキンパイをほおばっていて、そしてその時に、両親が離婚することを自分に言おうと決めたんだ、と語っていますね。
9歳の時という過去の思い出話ですが、その場にいるかのような臨場感を持って、現在形で語られているところにも注目したいところです。

Very difficult to enjoy ... once の once について。
once は「一度、一回」または「昔、かつて」という意味の副詞として使われますが、今回の once は接続詞で「いったん・ひとたび〜すると」という意味。
ですからこのセリフは「いったん〜しちゃうと…を楽しむのはすごく難しいんだよね」ということになります。
in reverse は「逆に、逆戻りした」。感謝祭の食事が逆戻りするのを見てしまう、というのはつまり、口に入れていたものを吐いてしまった、ということで、それを言った後で、もどすようなしぐさを2回しています。
そういう嫌な記憶があるから、それ以降、パンプキンなどの感謝祭の食事は食べられなくなっちゃったんだよ、と言っているのですね。


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posted by Rach at 21:27| Comment(3) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月04日

私に20ドル返してね フレンズ1-9改その8

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6:37
ロス: Look, if she's talking to it, I just think I should get some belly-time too. Not that I believe any of this. (ねぇ、もし彼女(スーザン)がお腹の赤ちゃんに話しかけているとしたら、僕もお腹タイムを持つべきだと思うんだよね。こんなことを信じてるってわけじゃないけどさ。)
フィービー: Oh, I believe it. I think the baby can totally hear everything. I can show you. Okay, this will seem a little weird. But you put your head inside this turkey, and then we'll all talk and you'll hear everything we say. (あぁ、私は信じるわよ。その赤ちゃんは完全にすべてが聞こえると思うの。私があなたに見せてあげられるわ。よし、これはちょっと変に思えるでしょうけど、でもこのターキーの中にあなたの頭を入れて、それから私たちみんなが話すと、あなたは私たちが言うことが全部聞こえるわよ。)
チャンドラー: I'd just like to say I'm totally behind this experiment. In fact, I'd very much like to butter your head. (俺はこの実験に全く賛成だと言いたいよ。実際、お前の頭にバターをものすごく塗りたい。)
モニカ: Hey, Rach, did you make your money? (ねぇ、レイチェル、お金はできた?)
レイチェル: No, not even close. Forget Vail. Forget seeing my family. Forget shoop, shoop, shoop. (いいえ、近くなってさえいないわ。ベイルのことは忘れて。家族に会うことも忘れて。シュー、シュー、シューも忘れて。)
モニカ: Rach. Here's your mail. (レイチェル。これ、あなたへの手紙よ。)
レイチェル: Thanks. You can just put it on the table. (ありがと。ただテーブルの上に置いといてくれたらいいわ。)
モニカ: No. Here's your mail! (いいえ。これ、あなたへの手紙よ!)
レイチェル: Thanks. You can just put it on the table! (ありがと。ただテーブルの上に置いといてくれたらいいのよ!)
モニカ: Would you just open it! (ただ(黙って)手紙を開けなさいよ!)
レイチェル: Oh, my God! Oh, you guys are great! (まぁなんてこと! あぁ、あなたたちって最高よ!)
モニカ: We all chipped in. (私たち全員でチップ(カンパ)したの。)
ロス: We did? (僕たちでチップしたの?)
モニカ: You owe me 20 bucks. (ロスは私に20ドルの借りがあるのよ[私に20ドル返してね]。)
レイチェル: Thank you. Thank you so much! (ありがとう。すっごくありがとう!)

belly は「お腹(おなか)、腹(はら)」。トルコなどの中近東では、セクシーなベリーダンス(belly dance)というものもありますね。
お腹の中にいる赤ちゃんに話しかけることを「お腹タイム」と表現していることになります。

ロスは「お腹タイム」という表現を使いながらも、「本当に中にいる赤ちゃんに聞こえてるとか思ってないけどね」と言うので、フィービーは「赤ちゃんは全部聞こえてるって私は思うわ」と言います。
聞こえるかどうかを(見せて)証明してあげる、と言って「このターキーに頭を入れてから、みんなが話すとそれが聞こえる」という実験をしようと言い出します。
ちょうど感謝祭のタイミングで、焼く前のターキーがそばにあったからこそ成立するセリフですね。

チャンドラー の I'm totally behind this experiment. の behind は「〜の後ろに、背後に」という意味から、「〜を支持して、〜を応援して」という意味にもなります。
フィービーが提案したその実験に、俺は全面的に賛成だ、と言った後、I'd very much like to butter your head. と言っていますが、この butter は your head という目的語を取っていることからわかるように動詞「〜にバターを塗る」という意味で使われています。
「〜にバターする」というニュアンスから「バターで炒める」という意味にもなります。
ターキーを焼く際には、中にスタッフィング(stuffing)をいうバターで炒めた詰め物を入れますので、一つには「バターで炒める」というスタッフィングのイメージがあり、また、バターを塗った方が(潤滑油的に)頭がスムーズに入りやすいということにも繋がるので、butter という動詞を使ったことになるでしょう。

モニカに「家族とベイルに行くためのお金はできた?」と聞かれたレイチェルは「目標金額に近いってとこすらもいってない」と表現し、目標額には全然届かない状態であることを語っています。
shoop shoop shoop はスキーで滑る音ですね。

お金が全然足りないからもうスキーはあきらめる、のように言うレイチェルに、モニカは「あなたへの手紙よ」と言って、手紙を差し出します。
レイチェルは「手紙だったらテーブルの上に置いといて」と言うのですが、モニカは同じセリフを強めに繰り返し、レイチェルもまた「置いといてと言ったら置いといてよ」というように強く返しています。
手紙を見ようとしないレイチェルの頭を、モニカは手紙でパシッとはたいて「ごちゃごちゃ言ってないで、さっさと開けなさいよ」のように促し、中を見たレイチェルはそこにお金が入っているのを見て、感動することになります。

chip in は「カンパする、みんなでお金を出し合う」。
You owe me 20 bucks. は「あなたは私に 20 bucks の借りがある」。
buck は、アメリカのスラングで「ドル」。つまり、buck = dollar ということ。
アメリカのドラマでは dollars よりも bucks が使われることが多いですね。
「私たちみんな」というので、カンパの件を知らないらしいロスは「僕たちみんなでカンパした、ってことになってるの?」と尋ねています。
ロスがキャロルの家に行っている間に、みんなで相談して決めたということなのでしょうね。
そう問われたモニカは「ロスの分は私が立て替えておいたから、ロスは私に20ドル借りがあるのよ。私に20ドル返してね。」と答えることになります。


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posted by Rach at 19:39| Comment(4) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月28日

赤ちゃんに読み聞かせをする フレンズ1-9改その7

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5:46
机の上に置いてある本を見つけて
ロス: Hey, hey, Yertle the Turtle! A classic. (ちょっとちょっと、ヤートル・ザ・タートルだ! 古典(昔からある本)だよね。)
スーザン: Actually, I'm reading it to the baby. (実は、私は赤ちゃんにそれを読んで(あげて)いるの。)
ロス: The, uh, the baby that hasn't been born yet? Wouldn't that mean you're... crazy? (まだ生まれてない赤ちゃんのこと? [スーザンはうんうんと頷く] それって、君は…おかしい、ってことじゃないかな?)
スーザン: What? You don't think they can hear sounds in there? (何? 赤ちゃんはその中(お腹の中)で音を聞くことができないとあなたは思ってるの?)
ロス: You're not serious. I mean, you really, you really talk to it? (本気じゃないよね。ほら、君は本当に、本当にお腹の赤ちゃんに話し掛けるの?)
スーザン: Yeah, all the time. I want the baby to know my voice. (ええ、いつもね。赤ちゃんに私の声を知って欲しいのよ。)
ロス: Do you, uh, do you talk about me? (君は、その、、僕のことを話す?)
スーザン: Yeah, yeah, all the time. (ええ、ええ、いつもね。)
ロス: Really? (ほんとに?)
スーザン: But, um, we just refer to you as "Bobo, the sperm guy." (でも、その、、私たちはあなたのことを「精子(提供者の)男、ボボ」って呼んでるわ。)

Yertle the Turtle 「ヤートル・ザ・タートル」は、Yertle というカメのお話。
和訳すると「カメのヤートル」というところで、Yertle と Turtle が韻を踏んでいますね。
Yertle the Turtle and Other Stories が絵本の正式なタイトルで、その中にそのタートルの話も入っているという感じのようです。
Wikipedia 英語版 : Yertle the Turtle and Other Stories
作者は、アメリカの有名な絵本作家ドクター・スース(Dr. Seuss)。
1-6 に出てきた「グリンチ」もドクター・スースの作品でしたが、フレンズでは他のエピソードでも、ドクター・スースの作品名がたくさん登場します。
ドクター・スースは「現代のマザーグース」とも呼ばれています。

I'm reading it to the baby. は「(その)赤ちゃんに「ヤートル・ザ・タートル」を読んで聞かせている」。
read は「読む」ですが、read something to someone の形で「人に〜を読んであげる、読んで聞かせる」という意味になります。
人に対して「読む」場合、声に出さずに黙読していたら相手に伝わりませんので、「人に対して読む」=「声に出して読む」ということになるわけですね。
the baby について、ロスは The baby that hasn't been born yet? と確認しています。
that は関係代名詞で「まだ生まれていない赤ちゃん」という意味。

「まだ生まれてもいない、お腹の中にいる赤ちゃんに本を読み聞かせするなんておかしいんじゃない?」と言うと、スーザンは逆に「お腹の赤ちゃんは音が聞こえないとあなたは思ってるの?」と問い返します。
You're not serious. は「君は本気じゃない(よね?)」という意味。
I mean, you really, you really talk to it? の it = the baby のことで、性別がわからない赤ちゃんの場合はこのように無性別の it が使われます。
「ほんとにお腹の赤ちゃんに話しかけるわけ?」と言われたスーザンは「ええ、赤ちゃんに私の声を知ってほしいから」と理由を述べます。
お腹の赤ちゃんに話しかけるなんて冗談だろ、みたいに言っていたロスでしたが、スーザンの話を聞いた後、自分(ロス)のことを話しているかどうかを尋ねています。
ええ、話すわ、と答えたスーザンは、真顔になって、「でもあなたのことは Bobo, the sperm guy として言及してるわ」と言い残してその場を去ります。

Bobo, the sperm guy を直訳すると「精子男(野郎)のボボ」というところ。
Dad とか Papa とかの父親であるとは説明せずに、「(単なる)精子提供者」みたいに表現しているわけですね。
bobo という単語には、Bourgeois Bohemian 「ブルジョア・ボヘミアン」という意味もあるのですが、ここでの Bobo はあだ名的な名前で使っていると考えればいいでしょう。

Bobo というあだ名を使ったセリフを調べてみると、以下のものがありました。

『フルハウス』s4-9 (7:31)
ステフが、飼い犬コメットの友達の犬たちを、父親ダニーに紹介しているところ。
ステフ: Dad, you know all of Comet's friends. There's Bobo, Winkie, Sparky, Jar-Jar, and Jaws (パパ、コメットの友達みんな知ってるわよね、ボボ、ウィンキー、スパーキー、ジャジャ、ジョーズよ。)

『デスパレートな妻たち』s8-7 (12:27)
ある母親と娘との会話。
娘: I love you, mom. (愛してるわ、ママ。)
母: I love you, too, Bobo. (私も愛してるわ、ボボ。)
娘: "Bobo"? (”ボボ”?)
母: We'll work on it. (それについては後で話し合いましょ。)
これは、ある人が娘を Zuzu(ズズ)というあだ名で呼んでいたことに対抗して、このように呼んだ、というシーンでした。

今回のロスに対する Bobo も、上のセリフのようなあだ名のニュアンスだろうと思うわけです。
ロスは少し微笑んだ後、目の前の花瓶の白いユリの花を下向きに折って、うっぷん晴らしをしているのも笑えますね。


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posted by Rach at 20:13| Comment(4) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月21日

僕の頭蓋骨を取りに立ち寄った フレンズ1-9改その6

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04:41
キャロルの家。キャロルは不在でスーザンのみ。
スーザン: Hi. (はーい。)
ロス: Hi, is uh, is Carol here? (やあ。そのー、ここにキャロルはいる?)
スーザン: No, she's at a faculty meeting. (いいえ、彼女は(学校の)職員会議よ。)
ロス: Oh, I uh, just came by to pick up my skull. Well, not mine, but... (僕はただ、僕の頭蓋骨を取りに立ち寄っただけなんだ。[スーザンが一瞬、ハッとなったので] いや、「僕の」じゃないよ。でも…)
スーザン: Come in. (入って。)
ロス: Thanks. Yeah, Carol borrowed it for a class, and I have to get it back to the museum. (ありがと。そうなんだ、キャロルが授業のためにそれを借りて行って、僕はそれを博物館に返さないといけないんだよ。)
スーザン: What's it look like? (それ(その頭蓋骨)って(見た目は)どんな感じなの?)
ロス: Kinda like a big face without skin. (皮のない大きな顔って感じだ。)
スーザン: Yes, I'm familiar with the concept. We can just look for it. (そうね、私は頭蓋骨の概念はわかってるわ。(ただ)私たちでそれを探せるんじゃないかしら。)
ロス: Okay. (よし。)
二人は部屋の中を探す。ロスは本棚を見て
ロス: Wow, you guys sure have a lot of books about being a lesbian. (わぉ、君たちはレズビアンでいることについてのたくさんの本を(確かに)持ってるんだね。)
スーザン: Well, you know, you have to take a course. Otherwise they don't let you do it. (そうね、ほら、コースを受講しないといけないのよ。さもないと、私たちにそれをさせてくれないの。)

she's at a faculty meeting の faculty は「教職員」という意味で、faculty meeting は「学校の職員会議」。

I uh, just came by to pick up my skull... について。
come by は「立ち寄る」、pick up は「預けていたものを引き取る、受け取る」。
my skull 「僕の頭蓋骨」と言うと、ロス自身の頭蓋骨のように聞こえてしまいますね。
my skull という言葉に一瞬反応したスーザンに、「いやぁ、「僕の頭蓋骨」って言ったって、この頭の中にあるやつじゃなくて」というように、自分の頭を指し、but と言いながら、「こんな感じの骸骨だよ」と手で形を作って見せています。

look like は「〜のように見える」なので、What's it look like? は「それは何のように見えるの?、それは見た目どんな感じなの?」という質問になります。
ロスは「皮がない顔だよ」と答えるのですが、それを聞いてスーザンはムッとしていますね。
be familiar with ... は「…をよく知っている」。
私だって頭蓋骨(スカル)が一般的にどんなものかという概念はよーく知ってるわ。大きさとか色とか、何か探すのに特徴的なことはないの? って言いたかったんだけど、と言いたいのですね。
ロスの説明が頭蓋骨を知らない子供に向けての説明みたいだったので、ばかにしないでよ、頭蓋骨がどんなものかくらい知ってるわよ、と言いたいのでしょう。

you guys sure have の sure は副詞で「確かに」という意味。
この場合は have という動詞を強調していることになります。
〜という本を(確かに・本当に)持ってるんだねぇ、というニュアンスになるでしょう。
そういう本を「実際に持っている」ことに対する驚きの気持ちから、have を強調しているのでしょうね。

take a course は「コース・授業を取る」。
you have to take a course. の you は、話し相手のロスのことではなくて、一般の人、さらには話しているスーザンとパートナーのキャロルも含めた感覚になります。
「君らは実際にそういう本を持ってるんだね」と言われたので、「ええ、私たちはコースを受講しないといけないの」のように主語が we になりそうなところですが、そういう人たちはコースを取らなきゃいけないの、と自分たちを含めた一般の人々を指す you を使って表現したことになるでしょう。

otherwise は「さもなければ、さもないと」で、前文で挙げた条件を満たさない場合は、という感覚。
この場合は、コースを取ってレズビアンになるための勉強をしなければ、レズビアンになることを許可してもらえない、みたいなことですが、これは冗談で、「たくさんの本まで持ってるんだー」というロスの発言に、どこか軽蔑的なニュアンスを感じたらしいスーザンが、「ええ、勉強しないとレズビアンでいさせてもらえないものでね」と真顔で返したのだろうと思います。
ロスが反応に困ったような顔をしていると、スーザンは口だけニッと笑っていますが、あなたが反応に困るようなことを言ってやったわ、みたいに見える気がします。


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posted by Rach at 20:03| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月14日

太陰暦の人だから違う月に祝う フレンズ1-9改その5

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3:56
モニカ: Phoebe, you're gonna be with your grandma? (フィービー、あなたは(感謝祭を)おばあちゃんと過ごすつもり?)
フィービー: Yeah, and, and her boyfriend. But we're celebrating Thanksgiving in December 'cause he's lunar. (えぇ、それとおばあちゃんの彼氏ともね。でも私たちは12月に感謝祭を祝うの、だって彼は太陰暦の人だから。)
モニカ: So you're free Thursday, then? (それじゃあ、木曜日はフリー[空いてる]ってことね?)
フィービー: Yeah. Oh, can I come? (そうよ。あぁ、私も(モニカの感謝祭のディナーに)行っていい?)
モニカ: Yeah. Rach, you're still gonna make it to Vail? (あぁ、レイチェル、あなたは(前と予定は変わらず)(スキーの)ベイルに行くのよね?)
レイチェル: Absolutely. Shoop, shoop, shoop! Only $102 to go. (もちろん。シュー、シュー、シュー! あとたったの102ドルよ。)
チャンドラー: I thought it was 98.50? (98ドル50セントだと思ってたけど?)
レイチェル: Yeah, well it was, but I, I broke a cup, so.... (えぇ、そうだったけど、でもカップを一つ割っちゃったから、それで…)
ロス: Well, I'm off to Carol's. (じゃあ、僕はキャロルの家に行くよ。)
フィービー: Ooh, ooh! Why don't we invite her? (うー、うー! 彼女も誘ったらどう?)
ロス: Ooh, ooh, because she's my ex-wife, and will probably want to bring her ooh, ooh, lesbian life-partner. (うー、うー、だってキャロルは僕の元妻だよ、だから多分、彼女の、うー、うー、レズビアン・ライフパートナーも連れて来たいと思うだろうね。)

lunar は「月の」。この場合は暦(こよみ、れき)の話なので、「太陰暦の」という意味。lunar calendar で「太陰暦」という意味になります。
月の満ち欠けを元にした暦のことですね。
おばあちゃんの彼は太陰暦で暮らしている人だから、普通の太陽暦とイベントの日付が異なる、ということになります。
おばあちゃんに彼氏? というのも少し驚きのポイントですが、その彼氏が通常の暦とは違う暦で生きているという、少々変わった人であることもまたポイントになるでしょう。

「おばあちゃんとその彼氏と一緒に感謝祭は過ごすけど、彼氏の主義に合わせて太陰暦で祝うから祝うのは12月になる」ということで、その発言を聞いたモニカは「それじゃあ(私たちが感謝祭を祝う)木曜日はフリーなのね?」と尋ねています。
以前にも説明しましたが、感謝祭は「11月の第4木曜日」なので、それでモニカは「木曜日」と言っているのですね。

フィービーの Can I come? 「私も行ける? 行っていい?」について。
日本語では上のように「私も行ける? 行ってもいい?」のように「行く」という動詞を使いますが、英語では上のセリフのように、come を使います。
中1で習うような基本単語の come と go ですが、「come=来る、go=行く」という訳語一対一対応で機械的に覚えていると、このフィービーのセリフに一瞬戸惑ってしまいそうですよね。
come は、話し手の方へ誰かが来る場合、さらに、話し相手の方へ行く場合にも使います。
ここでフィービーの使っている come は、「相手の方(モニカの家)へ行く」という意味です。
また相手が今いる場所でなくても、相手が行こうとしている場所へ一緒に行きたいという場合も come を使います。
つまり、comeは、「“話者がイメージしている場所、話題の中心となる場所”に向かう、近づく」というのが基本的な意味になるのですね。
一方、 go は、「イメージしている場所とは、別の違う場所に行く」というニュアンス。
日本語の「来る、行く」は、あくまでも“話者のいる場所”を起点にして考えているという点で、英語の come, go とは異なることになります。

be off to は「〜にでかける」。
off には「〜から離れて」という「分離」の意味がありますので、off to は、「今いる所から離れて」(off)、「〜へ向かう」(to)という感覚になります。
少し前に my place 「私の家」という意味が出てきましたが、Carol's も Carol's place 「キャロルの家」ということ。
place も省略して、Carol's のような形だけでも使えるということです。

元妻キャロルの家に行くというロスに「キャロルも招待したら?」というフィービー。
ロスは「元妻のキャロルを招待したら、現在のライフパートナーであるスーザンも連れてくることになるだろ」と説明することで、それは無理であることを示唆しています。
フィービーがまるで「いいこと思いついた!」みたいに Ooh, ooh! (発音は「うーうー」)と言ったのですが、ちょっと考えればそれがどれだけ気まずいことかわかりそうなものなのに、という気持ちもあるのでしょう、それでわざとその「うーうー」を真似して、元妻と彼女のライフパートナーという言葉を出したということになるのでしょうね。


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posted by Rach at 20:35| Comment(2) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月07日

塊入りのマッシュトポテト フレンズ1-9改その4

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(遅ればせながら)令和おめでとうございます!
平成17年にこのブログを開始し、平成の14年間弱を、ブロガーRach(レイチ)として幸せに過ごさせていただくことができました。
平成という時代に、たくさんの方に出会い、貴重な体験をさせていただけたことに心より感謝申し上げます。ありがとうございました<(_ _)>
令和元年、R.1、(かなり無理して読んだら)「れい・いち」→「れいーち」→「レイチ」、、、(ばんざーい、ばんざーい!)
、、、ということで、ブロガーRach 令和も頑張ります!


3:25
両親との電話から戻ってきたロス。
ロス: Well, you were right. How can they do this to us, huh? It's Thanksgiving! (あぁ、モニカは正しかったよ。パパとママは僕たちに対してどうしてこんなことができるんだ? 感謝祭だよ!)
モニカ: Okay, I'll tell you what. How about if I cook dinner at my place? I'll make it just like Mom's. (わかった、こうしましょう。私の家で私がディナーを作るとしたらどうかしら? ママのディナーみたいに私が作るわ。)
ロス: Will you make the mashed potatoes with the lumps? (塊入りのマッシュポテトを作ってくれる?)
モニカ: You know, they're not actually supposed to have... I'll work on the lumps. Joey, you're going home, right? (ほら、実際には(そういうのは)(感謝祭の食事では)ないことになってるし… [ロスが、あーあ、やっぱりダメだ、という顔をするので] 塊入りにするわ。ジョーイ、あなたは家に帰るのよね?)
ジョーイ: Yeah. (あぁ。)
モニカ: And I assume, Chandler, you are still boycotting all the pilgrim holidays? (それで、私が思うに、チャンドラー、あなたはいまだにピルグリム(ファーザーズ)の祝日全てをボイコットしてるのよね?)
チャンドラー: Yes. Every single one. (あぁ。何もかも全部ね。)

ママたちと電話した後、戻ってきたロスは、感謝祭に出かけた両親について怒っています。
How can they do this to us, huh? を直訳すると「うちの親は僕たちに対してどのようにしてこんなことができるんだ?」ですから、「どうしたら自分の子供にこんなひどいことができるんだろう? 信じられないよ」というニュアンスが感じられますね。
「(だって)感謝祭だよ!」と言っていることからも、感謝祭に親だけが出かけることがあり得ないと思っていることがわかります。

at my place は「私の家」。
one's place は「人の場所・ところ」ということですが、このように「人の家、うち」の意味でよく使われます。

lump は「塊(かたまり)」。
a lump of clay なら「一塊(ひとかたまり)の粘土」で、a lump of sugar なら「角砂糖1個」になります。
ですから、mashed potatoes with the lumps は「塊(かたまり)のあるマッシュポテト」。
日本語では「マッシュポテト」と表記されることも多いですが、mash は「(じゃがいもなど)をすりつぶす」という動詞なので、すりつぶされたポテトは、過去分詞形の mashed potato となることに注意しましょう。
with the lumps は、完全にすりつぶしてしまわないで、いくらか塊を残しておく、ということ。
それに対してモニカが反論のように they're not actually supposed to have... と言った後のロスの顔を見ると「あぁ、やっぱりモニカじゃダメだ。ママじゃないとダメだ」と言いたそうに見えます。
このセリフは「(一般的な)感謝祭では実際に(そのようなポテトを)持つことにはなっていない」というような意味だと思われるので、「ママの代わりをするのなら、ママみたいに塊入りのにしてくれよ」と言われたことに対して「普通のマッシュポテトはそんなのじゃない。私は普通のを作るわ」と言いかけたということになるでしょう。
そこで「ほらやっぱりダメだ」みたいな顔をされたので、「塊を入れるわ」と言い直したのですね。
work on は「〜に取り組む、励む、取り掛かる」というニュアンスで、ママが作る塊入りのポテトに取り組むわ、それを作るようにするわ、ということ。
塊入りが、ゲラー家の伝統、お決まりのポテトということなのだろうと思います。

boycott は「ボイコットする、参加を拒否する」。
pilgrim holidays について。
1620年、イギリスから Mayflower号で新天地アメリカに渡り、プリマス(Plymouth)に入植した英国清教徒団は、the Pilgrim Fathers(ピルグリム・ファーザーズ)と呼ばれており、感謝祭は、彼らが秋の収穫を神に感謝し祝ったのが始まりと言われています。
the Pilgrim Fathers の祝日なので、the pilgrim holidays と言っているのですね。
なお、pilgrim とは「巡礼者」という意味。

every single は「全ての一つひとつ」というニュアンスですから「例外なく全部、何もかも」のように強調した感覚。
チャンドラーが感謝祭をボイコットしている件については、後にまた理由などが語られることになります。


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posted by Rach at 19:16| Comment(6) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月26日

ゲットできるといいな、と幸運を祈るサイン フレンズ1-9改その3

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2:37
セントラルパークに、化粧をしたジョーイが入ってくる。
ジョーイ: Hey, hey. (やあ、やあ。)
チャンドラー: Hey. (やあ。)
フィービー: Hey. (はーい。)
チャンドラー: And this from the Cry for Help Department: Are you wearing makeup? (それで、こちらは「助けを求める人(向け)の課(ご相談窓口)」ですが…あなた、化粧してます?)
ジョーイ: Yes, I am. As of today, I am officially "Joey Tribbiani: actor/model." (あぁ、(化粧)してるよ。本日をもって、俺は公式に”ジョーイ・トリビアーニ:俳優兼モデル」なんだ。)
チャンドラー: That's so funny, 'cause I was thinking you look more like "Joey Tribbiani… man/woman." (それってすごく面白いな。だって、”ジョーイ・トリビアーニ…男兼女”に見えるって俺は思ってたから。)
フィービー: What were you modeling for? (何のモデルをしてたの?)
ジョーイ: You know those posters for the City Free Clinic? (市の無料診療所のためのああいうポスター知ってるだろ?)
モニカ: Oh, wow, so you're gonna be one of those healthy, healthy, healthy guys? (あぁ、わぉ、それじゃあジョーイはあの健康な健康な健康な男たちの一人になるのね?)
フィービー: You know, the asthma guy's really cute. (ほら、あの喘息(ぜんそく)の人、すっごくかっこいい。)
チャンドラー: Do you know which one you're gonna be? (どの病気(のモデル)になりそうか知ってるのか?)
ジョーイ: No. But I hear Lyme disease is open, so.... (いいや。でもライム病(のモデル)は空いてる[空きがある]って聞いてる、だから…)
チャンドラー: Good luck, man. I hope you get it. (幸運を祈ってるよ。お前がそれをゲットするといいな。)
ジョーイ: Thanks. (ありがと。)

セントラルパークに入ってきたジョーイが、明らかに化粧をしている様子なのを見て、チャンドラーが以下のように言っています。
And this from the Cry for Help Department: Are you wearing makeup?
先に後半から見てみると、wear makeup は「化粧をしている」。
「化粧をする」という行動・行為は put on makeup で、「化粧をしている」という状態はこのように wear を使います。
服や帽子などを身に着ける時に、「着る」という行為は put on で、「着ている」という状態は wear で表しますが、化粧(メイクアップ、メーキャップ)も「身に着けるもの」と捉えているということですね。
メークと似たところでは香水なども同じ形になります。

And this from the Cry for Help Department. というのは「(それで)こちらは、クライ・フォー・ヘルプ課です」というような感覚だろうと思います。
department は「担当部署、部、課」という意味で、cry for help は「助けを求めて叫ぶ」ということから、the Cry for Help Department は「お客さんが助けを求めてやってくる部署、窓口」→「ご相談窓口」のようなことだろうと。
化粧していることを「何か問題を抱えている人」のように捉えて、そんな姿でやって来たあなたは何か悩みや相談があるに違いない、と、「はい、こちらは相談窓口ですよ」のように言ったのでしょう。
会社などにかかってきた電話へ応対する際、This is 名前 from 〇〇 department. 「こちらは〇〇課の誰それです」のように言いますので、今回はその名前がないバージョンの「こちらは〜課(の者)です」という表現になっているということでしょうね。
よって、「化粧してるの?」というのも、お客様窓口の人間が言ったような感じで「あなた、化粧してます?」と訳してみました。

as of today は「本日をもって、本日付けで」、officially は「公式に、公に」。
actor/model の真ん中の記号はスラッシュ(slash)で、ジョーイは、actor slash model と発音しています。
「俳優でありモデルでもある」「俳優兼モデル」というニュアンスですね。
得意そうにそう説明するジョーイに、その化粧を見ていると、どっちかって言うと、man/woman 「男女(おとこおんな)」みたいだなと言っています。

What were you modeling for? は「何のためのモデルをしていたの?」。
ここでは model は自動詞「モデルをする」として使われています。
ジョーイは、市の無料診療所(無料健康診断)のポスターのモデルだと説明しています。
asthma は「喘息(ぜんそく)」、Lyme disease は「ライム病」。マダニが媒介する感染症で、コネチカット州の Lyme で流行したので、この名前がついたとのこと。

ジョーイはどの病気のモデルになるかは知らないようです。
でもライム病はまだ空きがあるって聞いたから…と言いながら、指をクロスしていますね。これは、cross one's fingers という仕草(しぐさ)で、中指を人差し指の上に重ねて十字架の形を作り、幸運を神に祈る、というものです。
「ライム病が空いてるって言うから」と言いながらお願いしているわけですから、そのライム病の担当になったらいいなと願ってるんだよ、ということですね。
それを聞いたチャンドラーは、お前が願っているようにその担当がゲットできるといいな、と励ましの言葉を言っていることになるのですが、ゲットする対象を it と表現することで「お前がライム病にかかるといいな」「ありがと」という会話にも聞こえるので、「病気貰ったらラッキーみたいに言ってるこの会話は何???」となってしまうのが笑いのポイントと言えるでしょう。


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posted by Rach at 13:06| Comment(4) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月15日

あと98ドル50セント フレンズ1-9改その2

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01:50
セントラルパークで、客に話しかけているレイチェル。
レイチェル: Excuse me, sir? Hi, you come in here all the time. I was just wondering, do you think there's a possibility that you could tip me an advance on my tips? (すみません。こんにちは、あなたはいつもここに来てますよね。ちょっと思っただけなんですけど、私のチップを前金でくれるって可能性あると思います?)
男性: Huh? (はあ?)
レイチェル: Okay, okay, that's fine. Fine. Hey, sorry about that spill before! Only 98.50 to go! (オッケー、オッケー、それでいいわ。ねぇ、前にこぼしちゃったこと、ごめんなさいね! あと98ドル50セントだけよ!)
モニカ: Hey. Ross. Did you know Mom and Dad are going to Puerto Rico for Thanksgiving? (ねぇ、ロス。ママとパパが感謝祭にプエルトリコに行こうとしてるの知ってた?)
ロス: What? No, they're not. (何だって? いや、そんなことないよ。)
モニカ: Yes, they are. The Blymans invited them. (ええ、そうなのよ。ブライマンさん(一家)が二人を招待したのよ。)
ロス: You're wrong. (モニカは間違ってる。)
モニカ: I am not wrong. (私は間違ってないわ。)
ロス: You're wrong. (間違ってるよ。)
モニカ: No, I just talked to them. (いいえ、たった今、私は二人と話したもの。)
ロス: I'm calling Mom. (ママに電話してくるよ。)

お給料の前払いをオーナーのテリーに断られたレイチェルは、今度は常連客に頼んでいます。
それもチップの前払いなので、かなり切羽詰っている様子が出ていますね。
今回の客へのセリフは、
I was just wondering, do you think there's a possibility that
で、前の記事でテリーに頼んでいたセリフ、
I was wondering, do you think it would be possible if
と非常に似た形になっているのもポイントと言えるでしょう。
どちらも「どうかなぁ、って思ってたんだけど、〜することって可能だと思う?」ということですね。

チップを前払いという話にあきれた様子の客を見て、レイチェルは「いいわ」とあきらめます。
Sorry about that spill before! を直訳すると「以前のあの”こぼしたこと”についてはごめんなさい」というところ。
チップの前払いを頼んでいたレイチェルでしたが、実は以前に飲み物をこぼしてしまったこと(さらには、こぼして相手にかけてしまったとも考えられる)があったことがわかります。
チップとはサービスに対して支払われるもので、飲み物をこぼすという失敗をした上に、厚かましくもチップの前払いを頼んだので、相手があきれるのは当然、という流れになっているのですね。

Only 98.50 to go! は「目標まであとたったの98ドル50セント!」という意味。
to go は「(時間・距離などが)あとそれだけ残って」という意味。この場合は、目標金額まであと 98.50 残っている、という感覚になります。
only を付けることで「たったこれだけ」というニュアンスになりますが、実際のところは「これだけ」というには程遠いですよね。
給料も前金でもらえない、客にはチップを余計にもらうどころか失敗ばかりなので、当てがあるはずもないのですが、まるで1月に「1年も残すところ、あと11か月ばかりとなりました」と言ったりするジョークに通じるところがある気もします。

その後、ロスとモニカの兄妹の会話になり、親が感謝祭にプエルトリコに行く予定だと聞いて、ロスは信じられないという様子で何度もそれを否定します。
The Blymans は「ブライマンさん、ブライマン家(け)」。
The+名字の複数形で「〇〇一家(いっか)」を意味します。同じ名字の人が複数集まっているからですね。

「二人はそんなことしない」と言った後、「モニカは間違ってる」と2回も言う様子には、「感謝祭に子供を残して親だけで旅行するとか信じられない」というロスの気持ちがよく出ています。
アメリカの感謝祭はターキーなどのごちそうを作り、家族で過ごすのが恒例となっているため、ロスのような反応をすることになるわけですね。
なかなか信じないロスでしたが、モニカが「だって私は直接、本人たち(両親)と話したもの」と言うのを聞いて、「じゃあ僕も直接尋ねる」というように、ママに電話しに行くことになります。


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posted by Rach at 20:02| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月03日

お給料を前金で貰うことは可能? フレンズ1-9改その1

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シーズン1 第9話
The One Where the Underdog Gets Away
原題訳:アンダードッグが逃げる話
邦題:感謝祭の大騒動


0:00
セントラルパーク
レイチェル: Terry, I, I, I know that I haven't worked here very long, but I was wondering, do you think it would be possible if I got a $100 advance on my salary? (テリー、ここでまだそんなに長くは働いていない、ってことはわかってるわ。でも、どうかなぁって思ってたんだけど、私のお給料を100ドル前金で貰うことは可能だと思う?)
テリー: An advance? (前金?)
レイチェル: It's so that I can spend Thanksgiving with my family. See, every year we go skiing in Vail, and normally my father pays for my ticket, but I sort of started this whole independence thing, you know, which is actually why I took this "job." ((それは)私が家族と感謝祭を過ごすことができるようにね。ほら、毎年、私たち(家族)はベイルにスキーに行くのよ、普通は私の父が私のチケット代を払うんだけど、でも、私はほら、この一連の独立ってやつを始めた感じでしょ。ほら、それが実際、私がこの「仕事」に就いた理由だし。)
テリー: Rachel, Rachel, sweetheart! You're a terrible, terrible waitress. Really, really awful. (レイチェル、レイチェル、スイートハート。君はひどい、ひどいウェイトレスだ。本当に本当にひどい。)
レイチェル: Okay, I, I hear what you're saying. I'm with you. Um, but I, but I'm trying really hard, and I think I'm doing better. I really do. Does anybody need coffee? Oh, look at that. (オッケー、あなたが言っていることを私は聞いてるわ。あなたに賛成よ。でも私は本当に一生懸命トライしている(頑張っている)し、私はよくなってきていると思うの。本当にそうよ。[店の客に向かって] 誰かコーヒーいる? [客がみんな一斉に手を挙げる] あぁ、あれを見て[あんなことになってるわ]。)
Opening Titles
オープニングタイトル

レイチェルが a $100 advance と言ったことに対して、テリーが An advance? と返しています。
advance は、in advance の形で「前もって、あらかじめ」という意味で使われることが多いですが、この場合は、an advance という名詞で「前払い、前金」という意味。
an advance on one's salary で「給料の前払い、前渡し」、a hundred dollar advance で「100ドルの前金」になります。
ちなみに、Thank you in advance. なら、「前もってお礼を言います」ということで、何かをお願いした後に日本語で「どうかよろしくお願いします」と言っている感覚に近いものとなります。

I was wondering if... は「…かどうかと思っていたんですが」というニュアンスで、希望やお願いを遠回しに伝える表現。
上司に休暇を申請する際、厚かましくならないようにお願いする場合には、I was wondering if I could take a day off. 「一日お休みをいただきたいのですが…」のように使えます。
さすがのレイチェルも、まだ雇われて間もないことを自覚しているので、いきなり前金で下さいとは言いにくいため、精一杯、控えめにお願いしている様子が出ていますね。
I was wondering という過去進行形を使うことで距離感が出るため、直接的ではない婉曲のニュアンスが出ます。
日本語でも「どうかなぁと思うんですが」というより「どうかなぁと思っていたんですが」と過去にそう考えたことがあったように表現する方が、婉曲さが出るのと同じです。

so that S can は「主語が〜できるように」。
Thanksgiving = Thanksgiving Day で「感謝祭」。
感謝祭はアメリカの祝日で、11月の第4木曜日。アメリカでは大きなイベントで、フレンズでは各シーズンごとに感謝祭のエピソードが登場します。
今回のエピソードにも出てきますが、七面鳥(ターキー)の丸焼き(roasted turkey)やパンプキンパイ(pumpkin pie)などを食べる風習があります。
Vail 「ベイル」はコロラド州にあるスキーリゾート。

this whole ... thing は「この一連の…ということ、この…のこと全体」なので、this whole independence thing は「一連のこの独立ということ」。
独立にまつわる様々なことをひっくるめて、whole と言っていることになります。
which is why は「それ(前に述べたこと)が理由である、そういうわけで〜である」。

レイチェルは job と言う時に、両手の指をチョキにして関節でちょっと曲げていますが、これは air quotes と呼ばれるもの。
quote は「引用(する)」で、その名の通り「エア引用符」、つまり、引用符を示すジェスチャーとなります。
過去記事、引用符ジェスチャーをする フレンズ1-3改その9 にも出てきました。
日本語でわざわざかぎかっこをつけたニュアンスと同じで、「〜というもの、〜というやつ」という意味。
「いわゆる〜というもの」という意味や、相手がそうだと主張しているものについて「あなたが主張する〜ってやつ」のような意味で使われます。
今回のレイチェルの場合は、「仕事」って言ってもまぁこんな程度だけど、仕事と呼べるほどのものでもないんだけどね、のような、本来の言葉の意味とは逆のニュアンスが込められています。
「この仕事とかってやつ、この仕事とやら」のような言い方に、それを軽んじた雰囲気が感じられるわけですね。

job のことをそのように引用符をつけて、ちょっとバカにした感じで言ったレイチェルに対し、テリーは「スイートハート」と愛称で呼んだ後に「君はひどいウェイトレスだ。実にひどい」と言っています。
顔は微笑んでいるのに、発する言葉がやけにダイレクトで辛辣なのが面白いですね。
レイチェルの仕事ぶり、そして引用符を付けて「仕事」と言ったことなどの仕事に対する態度にも、不満であることが察せられます。

I'm with you. は「あなたと一緒にいる」ですが、ここでは「あなたに同意する、同感」、つまり、I agree with you のような意味。
テリーの言いたいことはわかるけど、でも私だって頑張ってるのよ、と言った後、「誰かコーヒーいる人?」みたいに客に尋ねると、客が一斉に手を挙げるのも面白いです。
この客の反応で、レイチェルはコーヒーのおかわりを注ぎに行っていないことがわかる、テリーの言った通り、ひどいウェイトレスであることがこれで明らかになってしまうというオチですね。
テリーも「ほら、私が言った通りだろ?」という顔をすることになります。


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posted by Rach at 18:10| Comment(4) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月31日

彼は超・高嶺の花 フレンズ1-8改その23

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21:23
[End credits. Scene: Chandler's office block, yet another coffee break. Enter Lowell...]
エンドクレジット。シーン: チャンドラーのオフィスブロックだが、また別のコーヒーブレイク中。ローウェル登場…。
チャンドラー: Hey, Lowell. (やあ、ローウェル。)
ローウェル: Oh, hey, Chandler. (あぁ、やあ、チャンドラー。)
チャンドラー: So how's it going down there in Financial Services? (それで、そっちの(君のところの)財務担当はどんな感じ?)
ローウェル: It's like Mardi gras without the papier-mache heads. How about you? (張り子の頭がないマルディグラみたいな感じだね。君の方はどう?)
チャンドラー: Good. Good. Listen, um, I don't know what Shelly told you about me, but, uh... I'm not. (いいよ、いいよ。なぁ、シェリーが君に何て言ったか知らないけど、でも…俺は違うんだ。)
ローウェル: I know. That's what I told her. (知ってる。僕もシェリーにそう言ったよ。)
チャンドラー: Really? (ほんとに?)
ローウェル: Yeah. (ああ。)
チャンドラー: So you can tell? (じゃあ、君にはわかるの?)
ローウェル: Pretty much. Most of the time. We have a kind of... radar. (だいたいは。ほとんどの場合はね。僕たちには、ある種のレーダーがあるんだ。)
チャンドラー: So you don't think I have a... a quality? (それじゃあ、僕には…資質はない、って君は思うの?)
ローウェル: Speaking for my people, I'd have to say no. By the way, your friend, Brian, from Payroll? He is. (僕ら(ゲイ)を代表して言うと、僕はノーと言わないといけないだろうね。ところで、君の友達のブライアン、給与担当の。彼はそうだよ。)
チャンドラー: He is? (彼はそうなの?)
ローウェル: Yup. And way out of your league. [Exits] (そうさ。そして君には、超、高嶺の花だけどね。[出て行く])
チャンドラー: Out of my league! I could get a Brian. [Brian enters behind him] If I wanted to get a Brian, I could get a Brian. [Sees him] Hey, Brian. (俺には高嶺の花だって? 俺なら(その気になれば)ブライアンくらいの男はゲットできるさ。[チャンドラーの後ろにブライアンが入ってくる]もし俺がブライアンみたいな男をゲットしたいと思ったら(その気になれば)俺にだってブライアンクラスの男はゲットできるさ。[ブライアンを見て] やあ、ブライアン。)

部屋に入ってきた男性に、チャンドラーが「ローウェル」と呼び掛けていることから、この男性がローウェルだとわかります。
シェリーがチャンドラーに紹介しようとしていた男性で、これまではずっと名前だけの登場だったのが、エンドクレジットのシーンでついに登場したということで、「この人がローウェルなんだ」とわかった観客からも笑い声が起きています。

So how's it going down there in Financial Services? は、ファイナンシャル・サービス(財務担当)という部署の様子を尋ねている疑問文で、down there のように down がついているのは、その部署が今いる休憩室より下の階にあることを示していると考えられるでしょう。
様子を聞かれた後のローウェルの返事、It's like Mardi gras without the papier-mache heads. について。
Mardi gras は「マルディグラ、懺悔(ざんげ)火曜日」。フランス語で「肥沃な火曜日(fat Tuesday)」という意味。
アメリカだとニューオーリンズなどでパレードが行われます。

papier-mache は「張り子の」。
そのマルディグラのパレードのフロートでは、張り子で作られた大きな頭が使われるようです。
つまり、Mardi gras without the papier-mache heads とは「張り子で出来た頭がない、マルディグラ」ということになりますね。

そして、オーストラリアのシドニーで行われるマルディグラは、その名もズバリ、Sydney Gay and Lesbian Mardi Gras 「シドニー・ゲイ・アンド・レズビアン・マルディグラ」と言い、世界各地からゲイやレズビアンが集まってパレードをすることで有名です。
詳しくは以下のウィキペディアで。
Wikipedia 日本語版 : ゲイ・アンド・レズビアン・マルディ・グラ

今回のフレンズのエピソードのキーワードが「ゲイ」であることを考えると、ここでのマルディグラは、アメリカのニューオーリンズのことではなく、ゲイの祭典であるシドニーのマルディグラを指していると考えた方が自然だろうと思います。
そのシドニーのマルディグラの画像をいくつか見ると、着飾った人々が練り歩くパレードで、張り子らしきものはあまり見当たらないように思います。
そういう意味で「張り子なしのマルディグラ」という表現が「シドニーのマルディグラ」を指しているのかもしれません。
ローウェルの部署は、ローウェルだけではなく、他にもたくさんゲイがいる、と言っていることになるでしょう。

その後、チャンドラーは「シェリーが君に何て言ったか知らないんだけど、I'm not.」と言います。
I'm not 〇〇. のように後に続く言葉が省略されていますが、今回の話の流れで、I'm not gay. という意味であると想像されますね。
それを聞いたローウェルは驚く様子もなく、「知ってる。僕もシェリーにそう言った」と返します。
それを聞いたチャンドラーの方が逆に驚いた様子で、So you can tell? と言います。
tell は「言う」の意味で使われることが多いですが、ここでは「見分ける、識別する」という意味。
この意味では、can/could tell の形で使われることが多いです。

radar は「レーダー、電波探知機」。すっかり日本語になっていますね。
radar は、RAdio Detecting And Ranging の頭文字をとった言葉で、日本語では「電波探知測距(そっきょ)」になります。
「ダー」という音を聞くと、-der と綴りたくなってしまうのですが、頭文字からできた言葉なので、語尾はありがちな -er ではなくて、-ar であることに注意して下さい。

君は違う、と断言されて、チャンドラーは So you don't think I have a... a quality? と尋ねます。
今回のエピソードでは、フレンズたちやシェリーに You have a quality. 「あなたには(ゲイの)クオリティ(資質)がある」と言われ続けていたので、そのことを確認しているわけですね。
speak for は「〜のために言う」ですから、「(人)の代弁をする、(人)を代表して言う」。speaking for my people とは、「僕らゲイを代表して言うと」。
「ゲイを代表して言わせてもらうと、君はゲイの資質は持ってないと言わないといけないだろうね」ということで、チャンドラーにはそのクオリティはない、ということを、ゲイの人から直々にお墨付きをもらった形になります。
ここまでの流れで、「クオリティがある」と言われ、「女子みたいなおしゃれの話をすることがそういうクオリティってやつ?」みたいに言っていたシーンもありましたが、結局ラストシーンで、ゲイの人に資質はないと断言されることで、「チャンドラーがゲイに間違えられる理由が結局よくわからないまま終わる」ということになるわけですね。

チャンドラーにはそういう資質がないと言った後、ローウェルは「ところで」と言って、もう一人話題になっていた人物ブライアンの名前を挙げ、彼はそうだよ、と言います。
ここでの会話は、ローウェル: He is. チャンドラー: He is? という形になっています。
ローウェルの発言をおうむ返しに言っているだけのようですが、Really? と答えるよりも、「彼はほんとにそうなわけ?」的に、He IS? と is を強く発音して聞き返す方が、より生きた会話っぽい感じがします。

Yup. は Yes. の口語表現。
way out of your league の way は、on my way とかのウェイ「道」ではなく、「ずっと、うんと、はるかに」という意味の副詞。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
way [adverb] (informal) by a large degree
つまり「大きな度合で」。
way too much 「多すぎる」、way too long 「長すぎる」のような形で使われます。

out of one's league は過去記事、ビリーブ・ユー・ミー フレンズ1-8改その13 にも出てきました。
その時は、シェリーがチャンドラーに、"Well, I think Brian's a little out of your league."「うーん、ブライアンはちょっとあなたには高嶺の花だと思うけど」と言っていましたが、今回はまたそのブライアンと釣り合うかどうかの話で、ローウェルに "way out of your league"「(君にとってブライアンは)超、高嶺の花だ」と言われてしまったことになります。
一つのエピソード内で、時間を空けて、way out of your league という同じフレーズが登場するのがポイントと言えるでしょう。
「前に出てきたネタがまた後で出てくる」というのはコメディの王道パターンでもありますし、コメディに限らず、一つの作品では、同じ単語やフレーズが何度も登場する、ということはよくありますよね。
そして今回の場合は、シェリーは少々遠慮して、a little 「ちょっと(高嶺の花)」と言っていたのですが、ローウェルの方は「超(ものすごく)(高嶺の花)」と容赦のない言い方をしているという違いがあるのがまた大きなポイントとなるでしょう。

way out of your league と言い残してローウェルが出て行った後、チャンドラーは Out of my league. と言っています。
これも、your を my に変えただけで、同じ言葉を繰り返しているパターンですね。
チャンドラーは「ブライアンは君にとっては超高嶺の花」と言われたことにかなりムッとした様子で、I could get a Brian. If I wanted to get a Brian, I could get a Brian. と言っています。
If I wanted.... I could は、現在の事実と反対の仮定を示す「仮定法過去」。
実際に望んでいるわけじゃないけど、もし望むとしたら、という仮定ですね。
日本語で言うところの「その気になればゲットできる」というニュアンスになります。

先ほども参照した過去記事、ビリーブ・ユー・ミー フレンズ1-8改その13 でも、シェリーに高嶺の花だと言われ、"You don't think I could get a Brian? Because I could get a Brian."と言っていました。
out of one's league と共に、I could get a Brian もまた同じように繰り返されているわけですね。
「俺だってその気になればブライアンくらいの男もゲットできる」と大声で叫んだ後、少し前に休憩室に入ってきていた男性に、Hey, Brian. と呼び掛けます。
「ゲットできるさ」と叫んだ直後に、その当人のブライアンとすれ違うタイミングが絶妙で、実に面白いシーンですよね。
エンドクレジットではローウェルが登場しただけではなく、もう一人のキーパーソンのブライアンも最後の最後に出てきた、というのは楽しい演出だと思います。


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posted by Rach at 13:47| Comment(4) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月28日

ジャバ・ジョーズでの私と仲間たち フレンズ1-8改その22

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20:12
[Scene 10: Central Perk. The gang are looking at old photos]
シーン10: セントラルパーク。ザ・ギャング(仲間、フレンズたち)が古い写真を見ている。
レイチェル: Hey, who's this little naked guy? (ねぇ、この小さな裸の男は誰?)
ロス: Uh, that little naked guy would be me. (あぁ、その小さな裸の男は僕だろうね。)
レイチェル: Aw, look at the little thing! (あー、その小さなモノ(を見てよ)!)
ロス: Yes, yes, fine. That is my penis. Can we be grownups now? (そう、そうだよ、いいさ。それは僕のペニスだよ。僕たちもう大人になれる?[みんなもう大人になろうよ])
チャンドラー: Who are those people? (その人たちは誰?)
ロス: Got me. (わからないな。)
モニカ: Oh, that's Nana right there in the middle. Yeah, let's see. [Reads the back] "Me and the gang at Java Joe's." (あぁ、その間の真ん中にいるのがおばあちゃんだわ。そうよ、見せて。[(写真の)後ろを見る] ”ジャバ・ジョーズでの私と仲間たち”)
レイチェル: Wow, Monica, you look just like your grandmother. How old was she there? (まぁ、モニカ、あなたはおばあちゃんにそっくりね。その写真の中でおばあちゃんは何歳だったの?)
モニカ: Let's see, "1939." Yeah, Twenty-four, twenty-five. (えーっと、1939年。そうね、24、25歳だわ。)
ロス: Looks like a fun gang. [They all look at each other and smile] (楽しい仲間たちのようだね。[フレンズたちはお互いを見て微笑む])
ジョーイ: Ooh, look, look, look, look, look! I got Monica naked! (あぁ、見て見て見て見て見て! 裸のモニカ、見っけ!)
レイチェル: Let me see! (見せて!)
ロス: [Looking] No, no. That would be me again. I'm, uh, just trying something. ([見ながら] いやいや。それもまた僕のようだね。僕はちょうど何かにトライしているところなんだ。)

亡くなったおばあちゃんの遺品である古い写真を見ているフレンズたち。
小さな裸の男性は誰? という話になり、ロスが「それは僕だろうね」と答えています。
レイチェルが嬉しそうに look at the little thing とからかう様子で言うので、ロスははっきりと「あぁ、それは my penis だよ」と答えています。
penis の英語の発音はピーニスのような感じ。

Can we be grownups now? について。
直訳すると「僕たち、今は(もう)大人になれるよね?」というところでしょうか。
この意味については正直よくわからないのですが、二通りの解釈を考えてみました。
1つ目は、写真に写っていたような子供の頃と比較して、今はもう大人になれてるかな、のような意味。
ただ「あの頃と比べて、今はもう大人かな?」のような意味だと、We are grownups now? で良いように思えて、can be にする必要はない気がしますし、ロスの昔の写真なので、主語を we にする必要もないかなぁ、と。
2つ目は、主語が we であることからフレンズ全員のことを言っているように思えるので、「小さい頃の裸のロスの写真を見て、モノが小さいとか騒いでいるフレンズたち」に対して「そんな子供っぽいこと言ってないで、もっと大人になろうよ、なれるよね」みたいな意味であるという解釈。
子供じみた言動をする人に対し、「子供じみた真似をするな」という意味で Grow up! 「大人になれ! 」というフレーズを使うことがよくありますが、そのような命令形ではなく「もう僕たち大人になれるよね?」→「もう大人になってよ。大人になってくれる?」というもう少しマイルドな言い方で表現したのが、このセリフなのかなと思いました。

Who are those people? に対してのロスの答え Got me. は「わからない」という意味。
Got me. = You got me. で、何か人に質問されて答えがわからない場合に、I don't know the answer. の意味で使います。
過去記事、その言葉は避けた方がいい フレンズ1-2改その22 でも、ロスが Got me. を使っていました。

Me and the gang at Java Joe's は「ジャバ[ジャワ]・ジョーズにて、私と仲間たち」というところ。
gangは「ギャング、一団、一味」ですが、フレンズたちのようにいつも一緒にいる仲間のことも gang と言います。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
gang (informal) : a group of friends, especially young people
つまり「友達のグループ、特に若い人々の」。
フレンズたちのことを gang と表記している英語サイトもよく見かけますし、実際、今回の記事のト書きにも The gang are looking at old photos のように、まさに the gang が使われています。
Javaは「(インドネシアの)ジャワ島、ジャワ産のコーヒー」であることから、それが小文字表記になった java は「コーヒー」という意味になります。
また、joe にもコーヒーという意味があります。
LAAD では、java と joe それぞれが、以下のように説明されています。
java [noun] [uncountable] (informal) coffee
joe [noun] [uncountable] (informal) : a cup of joe a cup of coffee


java も joe もコーヒーという意味なので、Java Joe'sという名前はコーヒーハウスの名前のようですね。
モニカのおばあちゃんも、コーヒーハウスで仲間たちと過ごしていたことがわかるシーンです。

look just like は「まさに〜のように見える」ということですから「〜によく似ている」。there は「そこでは」で、その写真の中では、その写真に写っている頃は、という意味になります。
仲間に囲まれている写真のおばあちゃんが24,5歳と聞き、ロスが「楽しい仲間たちのようだね」と言うあたりで、カメラが引いていって、セントラルパークにいるフレンズたち全体を写します。
フレンズたちはお互いを見て微笑んでいますが、それは「コーヒーハウスでおばあちゃんたちが楽しそうな仲間と一緒にいる」という様子が、今の自分たちみたいだな、とフレンズみんなが感じた瞬間なわけですね。
そんな風にみんなが温かい気持ちでいるところ、ジョーイが一人騒ぎ出して、持った写真をブンブン振りながら、I got Monica naked! と叫んでいます。
直訳すると「モニカが裸でいるところをゲットした」というところで、日本語っぽく書くと「裸のモニカ見ーっけ!」みたいな感じですね。
ですが、写真を見たロスは「それもまた僕のようだ」と言います。
I'm just trying something. は「僕は何かにトライしているところだ」ということで、それを聞いてジョーイとチャンドラーがちょっと嫌そうな顔をしていることと、ジョーイがモニカと見間違えたことから一見女の子みたいに見えるのだろうと想像できることから、「ロスが女の子に見えるようにトライしているところ」という意味で言っているのでしょうね。
DVD日本語訳は「ししとうを足にはさんでるんだ」となっていましたが、先ほど話題に出た penis の流れで、それを足の間に隠して女の子のふりをしようとしている、というのが、話の流れ的にも合っているのだろうと思います。


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posted by Rach at 20:42| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月25日

真実を話していたなら状況がよくなっていたと思う? フレンズ1-8改その21

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18:22
モニカママ: Do you know what it's like to grow up with someone who is critical of every single thing you say? (自分が言うことひとつひとつに批判的な人のそばで育つことがどんな感じか知ってる?)
モニカ: I can imagine. (想像できるわ。)
ゲラーママ: I'm telling you, it's a wonder your mother turned out to be the positive, life-affirming person she is. (言っとくけど、あなたの母親が、前向きで人生を肯定する人間になったことは驚きね。)
モニカ: That is a wonder! So tell me something, Mom. If you had to do it all over again, I mean, if she was here right now, would you tell her? (それは本当に驚きね! それで教えて、ママ。もしそれをもう一度やらなければならないとしたら、ほら、もしママの母親(おばあちゃん)がまさに今、ここにいるとしたら、ママに言う?)
ゲラーママ: Tell her what? (言うって何を?)
モニカ: How she drove you crazy, picking on every little detail. Like your hair, for example. (全てのちょっとした細かいことを指摘しながら、どんな風におばあちゃんがママをイライラさせるか、ってことをね。例えば、髪の毛とか。)
ゲラーママ: I'm not sure I know what you're getting at. (あなたの意図していることが私にわかっているのかどうか自分ではよくわからないんだけど。)
モニカ: Do you think things would have been better if you'd just told her the truth? ((当時)母親に真実を話していたら(物事の)状況がより良くなっていたと思う?)
ゲラーママ: ...No. I think some things are better left unsaid. I think it's nicer when people just get along. (…いいえ。言わないでおいた方がいいこともあると思うわ。人がただうまくやっていく方がより良いと思うの。)
モニカ: Huh. (そう。)
ゲラーママ: More wine, dear? (もっとワイン飲む?)
モニカ: Oh, I think so. (ええ、そうね。)
ゲラーママ: [Reaches out to fiddle with Mon's hair again, and realises] Those earrings look really lovely on you. ([モニカの髪の毛をまたいじろうとして手を伸ばすが、気づいて] そのイヤリング、あなたにとっても似合ってるわね。)
モニカ: Thank you. They're yours. (ありがとう。そのイヤリングはママのものよ。)
ゲラーママ: Actually, they were Nana's. (実はそのイヤリングはおばあちゃんのものだったのよ。)
[There is a cry of disappointment from the crowd of men.]
男性の集団から失望の叫びが聞こえる。
ゲラーパパ: Now I'm depressed! [To everyone] Even more than I was. (今、私はひどく落ち込んでるよ! ・・・これまでもそうだったけど、それ以上にね。)

Do you know what it's like to grow up... について。
長いセリフなので、前から順番にイメージしていくと、「〜することがどんな感じか知ってる?」→「ある人のそばで育つことが」→「自分が言うことひとつひとつに批判的な人」ということ。
every single は「ひとつひとつ」で、every や all をより強調した表現。
言うことすべてに批判的な人(今回亡くなったおばあちゃん)のそばで育つのってどんな感じかわかる? とママに言われ、モニカは少し間を置いてから、I can imagine. と答えます。
モニカのママは、モニカのやることなすことすべてに批判的な人なので、そのママ本人から「文句言う人のそばで育つのがどんな感じか、あなたわかる?」と言われ、「わかるも何もまさに私の人生そのものよ」と言いたいところを「ええ、どんなものか想像はできるわ」と答えてみせたことになるでしょう。
そんな質問をモニカにしてくることからも、ママは自分が「やることなすこと批判的な人」であるという自覚が全くないことがわかりますね。

affirm は「〜を肯定する」なので、life-affirming は「人生を肯定する」。
その前にある positive 「肯定的な、前向きな」と同じような意味になります。
wonder は「驚き、驚くべきこと」。
ママが「そんな風に母親に文句ばかり言われてきた私が(こんなに)前向きな人間になったなんて、本当に驚きよね」のように言ったことに対して、モニカは That IS a wonder! のように be動詞の is を強調して言っています。
「それは(そんなこと言うなんて)それこそまさにびっくりね」というところで、ママもおばあちゃんと同じようなタイプの「娘にネチネチ言う母親」になっているのに、これほど自覚がないとは驚きね、驚異ね、と言ったことになります。

その後モニカは「もう一度それをやらなければならないとしたら、言う?」と尋ねています。
If you had to do, if she was here, would you の形は全て仮定法過去ですね。
おばあちゃんは亡くなってしまって、人生をやり直すことはできないけれど、もしもう一度やり直せるとしたら、母親であるおばあちゃんに言う? というニュアンスになります。

drive は「駆り立てる、追いやる」というニュアンスなので drive someone crazy は「人をクレイジーな状態に駆り立てる」→「人をイライラさせる」。
例えば、と言って髪の毛の話を出したのは、今回のエピソードでは、ママがモニカの髪型が気に入らないような言動を繰り返していたことに対する皮肉ですね。

モニカがそこまで言っても、自分のことを言われているとはママにはわからない様子。
get at は「〜を意味・意図する、〜を言おうとする」なので、「あなたが何を言おうとしているのか、私にはよくわからないんだけど」と言っていることになります。

Do you think things would have been better if you'd just told her the truth? について。
Do you think 以下の部分は仮定法過去完了が使われています。
ママとおばあちゃんの過去の関係では、おばあちゃんがあれこれ言うことに対してママは何も反抗的なことを言わなかったわけですが、その過去の事実に反して「もしあの時、自分の母親に真実を話していたなら、物事がより良くなっていただろう」ってママは思う? と尋ねていることになります。

そのモニカの質問に対して、ママはしばらく沈黙した後、No. と否定の返事をします。
Yes. という返事になるよう誘導したような話の持って行き方でしたので、予想に反して返事が No. だったことで、観客からは笑い声(ラフトラック)も起こっています。
get along は「(人が)仲良くやっていく」。get along with なら「〜と仲良く・うまくやっていく、付き合っていく」。
ママが「母親に真実を話した方がいい」と肯定すれば、モニカもそれを受けて「じゃあ私も思ってることをママに正直に言うわね」と話を続けられたでしょうが「言わないでいいこともある、相手に合わせてうまくやっていく方がいいと思う」と言ったので、ここではモニカは自分の母親に対して正直な気持ちを話すチャンスを失ってしまった感じになるでしょう。

ワイン飲む? そうね、という会話になり、「母と娘の関係」の話が終わった形になりますが、ママがまた、モニカの耳を隠すように髪の毛を触ろうとした時、モニカが意味ありげな表情をしたので、モニカが言おうとしていたのはこのことだったのかと気づいた様子のママは、耳を隠すことはせず、モニカのしているイヤリングを褒めます。
今回のエピソードではモニカを見るたびにケチを付けるような言動ばかりだったママが、初めてモニカのことを褒めた瞬間になるでしょう。

褒められたモニカも素直にママの言葉に応じ、「褒めてくれたそのイヤリングは、元々はママのものよ。ママからもらったイヤリングよ」と和やかな口調で返します。
ママへの感謝と取れるモニカの言葉に、今度はママが「それは元々は私のママ(あなたのおばあちゃん)のものだったの」と言います。
おばあちゃん、ママ、モニカと代々受け継がれたイヤリングで三世代の女性の心が結ばれた、心温まるシーンと言えるでしょう。

そんな感動的な雰囲気になっている中、ポケットテレビの周りに集まってアメフト観戦中だった男性の間から、がっかりした叫び声が聞こえます。
depressed は「意気消沈する、落ち込む」。depression だと「不景気、不況」という名詞になります。
今回亡くなったのは、ママのママ、つまりゲラーパパにとっては義理の母なので、パパはそれほど悲しんでおらず、ジョーイが見ているアメフトを一緒に観戦していました。
応援しているチームが試合に負けて、今のこれこそ悲しくて落ち込むよ! と大声で言ってしまい、顰蹙(ひんしゅく)を買ってしまうことになります。
Now I'm depressed! と言ってしまうと、これまで全く落ち込んでいなかったように聞こえてしまうので、気まずい発言をしてしまったことを取り繕うように、Even more than I was. と付け足しています。
これを付け足すことで「今、落ち込んでいる。過去に落ち込んだよりももっと」という意味になるので「今だけではなく、過去の時も落ち込んでいた」→「今ほどではないけれど、亡くなったことももちろん悲しかった」と表現したことになるでしょう。
そう言ったところで、やっぱりおばあちゃんが亡くなったことより、試合に負けたことの方が落ち込むのか! とツッコミたくなるセリフではありますが、既に「今(これ)こそ、がっかりだよ」みたいに言ってしまった言葉は取り消せないので、今までだって depressed してなかったわけじゃない、という言い訳として、I was (depressed) と表現したわけですね。


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posted by Rach at 13:42| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月18日

what with A and B=AやらBやらで フレンズ1-8改その20

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17:02
ロス: Rachel. Rachel Rachel. [Sits down beside her] Oh, I love you the most. (レイチェル、レイチェル、レイチェル。[レイチェルの隣に座る] あぁ、君を一番愛してるよ。)
レイチェル: [Humouring him] Oh, well, you know who I love the most? ([ロスに調子を合わせて] あらまぁ、私が一番好きなのは誰だか知ってる?)
ロス: No. (いいや。)
レイチェル: You! (あなたよ!)
ロス: Oh, you don't get it! (あぁ、君はわかってない!)
[Passes out and slumps across her]
気を失って、レイチェルにかぶさるようにもたれかかる。

薬の飲みすぎでハイになっているロスは、レイチェルの横に座って、I love you the most. と言っています。
モニカ、フィービー、チャンドラーそれぞれに「愛してる」と言った後の流れなので、「フレンズたちみんなを愛してるけど、レイチェルのことを一番愛してる」と言ったことになります。
ただ、明らかに様子が普通ではないし、みんなにも I love... と言っていますので、love と言われたレイチェルも「酔っぱらった時に出てきた冗談」のようにしか受け止めていません。
ト書きの humouring him の humour は humor のイギリス式綴り(ネットスクリプトを書き起こした方がイギリス人だからと思われます)。
humor は名詞で「ユーモア」ですが、動詞では「人と調子を合わせる」という意味で使われます。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary)では、
humor : [transitive] to do what someone wants so they will not become angry or upset
つまり「ある人が望むことをする、そうすることでその人が怒ったり動揺したりしないように」。

この場合も「ロスが”君を一番愛してる”と言ったけど、それが冗談だって私わかってるわよ」ということを示す感じで、同じように「本心ではないけど、あなたに話を合わせてみた」という風にセリフを続けた感覚になります。
「私が一番愛してるのは誰か知ってる? あなたよ」と言うことで、I love you the most, too. 「私もあなたを一番愛してるわ」と返したことになりますが、明らかに冗談っぽくそう言われてしまったロスは、がっかりしたような声で you don't get it. と言い、そのままレイチェルの膝にもたれかかって寝てしまいます。
you don't get it. の get it は「わかる」という感覚。
「君は(全然)わかってない」、つまり「僕は本気でそう言ったのに、君はそれを冗談だと受け止めた。僕の気持ちを全然わかってないんだね」ということですね。


17:29
[Cut to Joey watching TV in the corner. He makes an extravagant gesture of disappointment]
部屋の隅でテレビを見ているジョーイに画面がカット。ジョーイは大袈裟な失望のジェスチャーをする。
ゲラーパパ: What do you got there? (そこに何があるんだ?[そこでは何をやってるんだ?])
ジョーイ: [Hides the TV, but he still has an earphone] Uh... Just a, uh... hearing disability. ([テレビを隠すが、まだイヤホンはしている] あのー…ただ、その、聴覚障害なんです[補聴器付けてるんです]。)
ゲラーパパ: What's the score? (スコアはいくつだ?)
ジョーイ: 17-14, Giants. Three minutes to go in the third. (17対14で、ジャイアンツ(が勝ってます)。第3クォーター、残り3分。)
ゲラーパパ: Beautiful! [Turns to watch with him] (素晴らしい! [ジョーイと一緒に見るために向きを変える]

部屋の隅の方で、ジョーイが失望したような声を出しています。
墓地のシーンで、小さなテレビでアメフトのプリゲームを見ていたジョーイが「本当の試合は食事の時に見る」と言っていたことからも、まさに今、アメフトの試合を見ていることが想像できます。
What do you got there? は What do you have there? と同じような感覚で「君はそこで何を持っているんだ?」→「そこに何があるんだ?」のような意味になるでしょう。

got は本来、get の過去、過去分詞形ですが、have の意味で have got が使われることがあり、さらには have が省略されて、got = have の意味で使われることもあります。
What do you 動詞 there? という文の場合、do you の後なので、文法的には、動詞に当たる部分は原形になるはずですが、口語英会話では got = have として日常的に使われるので、have の意味でそのまま got を入れた形がこのセリフであると理解すれば良いでしょう。
DVD英語字幕では、What do you got there? と書いてあり、実際の発音もそのように発音されているようですが、Netflix の字幕では、What have you got there? と書かれていました。
have の意味で (have) got を使っているという意味では、What have you got there? の方が文法的には正しい表記ということになるでしょう。
音のままに表記すると What do you got there? で、文法的に正しい方を優先させると What have you got there? になるということですね。

hearing disability は「聴覚障害」。お葬式後のレセプションという場で、こっそりテレビを見ているところを故人の親族であるゲラーパパに目撃されてしまったので、不謹慎と思われるのを恐れたのでしょう、それでイヤホンをしている理由として「僕には聴覚障害があって、、、これは補聴器なんですよ」と説明したことになります。
ですが、ゲラーパパはジョーイのその説明に反応することなく、すぐ、What's the score? 「スコアは何点[何対何]?」と尋ねているので、ゲラーパパは、ジョーイがスポーツ観戦しているとわかって声を掛けたことがわかりますね。

Three minutes to go in the third. は「第3クォーター、残り3分」という意味。
アメフトの試合は全部で4クォーターあり、the third はその3番目のクォーターを指します。
〇 minutes to go は「残り〇分」。
行く・進むべきものがあとこれだけある、という感覚から「残り〇分」という意味になります。

試合の状況を聞いたパパは嬉しそうな声で Beautiful! と言い、自分にとっては義母となる人の葬儀だと言うのに、ジョーイと一緒にポケットテレビでのアメフト観戦に参加することになります。


17:48
[Time lapse. A large crowd of men are now watching the game]
時間経過。今は男性の集団がその試合を見ている。
レイチェル: [Still trapped under Ross] Pheebs, could you maybe hand me a cracker? ([まだ(膝の上に寝ている)ロスの下で動けないままの状態] フィービー、ちょっと私にクラッカーを1枚取ってくれる?)
ゲラーママ: [To Mon] Your grandmother would've hated this. ([モニカに] あなたのおばあちゃんは、こういうのを嫌がったでしょうね。)
モニカ: Well, sure. What with it being her funeral and all. (ええ、そうでしょうね。それが自分のお葬式だったりとか、そういうこと全部でね。)
ゲラーママ: No, I'd be hearing about "Why didn't I get the honey-glazed ham." Or I didn't spend enough on flowers. If I spent more, she'd be saying "Why are you wasting your money? I don't need flowers, I'm dead." (いいえ(そうじゃなくて)、今頃私はこんなことを聞いていたでしょうね、「どうしてハニーグレイズドハムがなかったの?」って。または私が花に十分なお金をかけなかったとか。でももし私がもっとお金をかけてたら、おばあちゃんはこう言っているでしょうね、「どうしてあんたはお金を無駄にするの? 私は花なんかいらないよ、死んでるんだから」ってね。)
モニカ: That sounds like Nana. (それっておばあちゃんっぽいわ。)

薬を飲みすぎたロスは、レイチェルの膝の上でまだ眠っており、身動きが取れないレイチェルは、フィービーに「クラッカー取って」と頼みます。
その後、モニカのママ(ゲラーママ)とモニカとの会話が続きます。
Your grandmother would've hated this. は<would have+過去分詞>の形で、「〜したでしょうね」という感覚。
実際にはおばあちゃんは亡くなってしまっていてここにはいないけれど、もしこの場にいたら、これを嫌がっていたでしょうに、ということ。

それに対するモニカの返事 What with it being her funeral and all. について。
これは what with A and B という形で「AやらBやらで」という意味になります。
研究社 新英和中辞典では、
what with…and (what with) ... =[通例よくないことの理由を列挙する形で] …やら…やらで
例1)What with this and that we didn't have time. あれやこれやで時間がなかった。
例2)What with drink and (what with) fright, he did not know what was happening. 酔ってもいたしおびえてもいたので彼は何が起こっているのかわからなかった。


Macmillan Dictionary では、
what with : (spoken) used when you are giving a number of reasons for a particular situation or problem
例) The police are having a difficult time, what with all the drugs and violence on our streets.

つまり、「ある特定の状況や問題のいくつかの理由を述べようとする時に用いられる」。例文は「あらゆる薬物やら、我々の町(通り)での暴力やらで、警察は苦労している」。

同じくマクミランに次の表現も出ています。
what with one thing and another : used for referring to many different events in a way that is not specific. You use this expression in order to explain why something did or did not happen
例) What with one thing and another, I didn't get home until after midnight.

つまり「具体的ではない風に、多くの違った出来事を言及するために用いられる。あることがなぜ起こったか、もしくはなぜ起こらなかったかを説明するためにこの表現を使う」。
例文は「あれやこれやで(何やかやで)、私は真夜中過ぎまで家に戻らなかった」。

今回のモニカのセリフ What with it being her funeral and all. は、What with A and all. 「Aやら(他の)全てやらで」のようなことですから、「Aとかそういうこと全部のことでね」のようなニュアンスで解釈すると良いでしょう。
名詞に当たるAの部分が it being her funeral となっているのは動名詞で、it が being の意味上の主語、つまり文章にすると、It is her funeral. 「(それが)彼女の葬式である」であり、それを動名詞にして「(それが)彼女の葬式であること」と表現したことになるでしょう。
ですからモニカのセリフは「(それが)おばあちゃん(自身の)お葬式であることとか、他のこと全部でね」と言っていることになります。
ママが「おばあちゃんがここにいたら、こういうの嫌がったでしょうね」と言ったので、「自分のお葬式だから嬉しいはずない。自分のお葬式なんか嫌に決まってるもの」という意味の返事として「ええ、嫌がったでしょうねぇ、自分の葬式だったりとかそういうことで」と返したことになります。

「そりゃ自分のお葬式なんだもの、喜ぶはずないわ」と返した娘モニカの言葉をママは No. と否定してから、I'd be hearing about... と続けます。
I'd be hearing = I would be hearing には「もしおばあちゃんが生きていたら(今頃)私は(〜について)聞いているでしょうね」という仮定のニュアンスが込められています。

こんなことを聞いているところだろう、という内容が以下に続きますが、"Why didn't I get the honey-glazed ham." は「どうしてハニーグレイズドハムがなかったの?」という意味だろうと思います。
glaze は「(食べ物に何かをかけて)つやを出す」なので、honey-glazed ham は「ハチミツでつやを出したハム」。

以下のスタバ(Starbucks Coffee Japan)の公式ページに「ハニーグレイズドハム」の説明が出ていました。
Starbucks Coffee Japan : 選べる5種類 ボリュームたっぷりのアメリカンなサンドイッチ
その説明によると「アメリカでは、いつもより少し贅沢な食事を楽しむときにハニーグレイズドハムを食べるんですって。」とのこと。

honey glazed ham で画像検索すると、表面に焼き豚のようなテカリのある、薄い切れ目の入った大きなハムのかたまりの写真がたくさんヒットしました。
お皿にドンと乗っていると、大きくて見た目もゴージャスなので、今回はお葬式の後の食事会ですが、その他パーティーなどでも、お客様に出すメニューとしてはぴったりなのだろうと思います。

ちなみに、チャンドラーとアンドレアが同時にトングを取ろうとしていた時の料理が、大きなハムのようなものだったので、これがハニーグレイズドハムだったのかもしれないなぁ、と思ったのですが、、、ただそうすると、"Why didn't I get the honey-glazed ham." (どうして(私には)ハニーグレイズドハムがなかったの?)というセリフとの整合性が取れないような気もします。
もしかすると、チャンドラーたちが取ろうとしていたのは「ただのハム」で、それがハニーグレイズドじゃなかった、という意味で「どうしてハニーグレイズドじゃない、ただのハムだったの?」のように言うでしょうね、と言った、ということかもしれません、、、

「花に十分なお金をかけなかった」の後の、If I spent more, she'd be saying は仮定法過去で、「実際には花に十分なお金をかけなかったけど、もし(事実に反して)もっとお金をかけたなら、おばあちゃんは(今頃)こう言っているでしょうね」というニュアンスになります。
その後、おばあちゃんの口調を真似るように「どうして無駄使いするの? 花なんかいらないよ、私は死んでるんだから」と言うと、モニカが That sounds like Nana. と続けます。
おばあちゃんのように聞こえる、ということなので、その言い方とか内容がおばあちゃんっぽいわね、と言っていることになるでしょう。


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posted by Rach at 16:23| Comment(2) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月08日

あの錠剤よく効いたのね フレンズ1-8改その19

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16:08
[Cut to Ross emerging from a hallway, grinning inanely. He is obviously very stoned]
二人は握手する。(階段の上の)廊下から現れたロスに画面がカット。ロスは歯を見せてうつろに笑っている。明らかにロスは非常にラリった(酔っぱらった)状態である。
フィービー: Hey, look who's up! How do you feel? (ねぇ、彼が出てきたわよ[現れた人を見て]! 気分はどう?)
ロス: I feel great. I feel- great, I fleel great. (最高の気分だよ。気分は最高。もう最高。)
モニカ: Wow, those pills really worked, huh? (わーお、あの錠剤、本当によく効いたのねぇ?)
ロス: Yeah. Not the first two, but the second two-- whoo! I love you guys. You guys are the greatest. I love my sister, [Kisses Mon] I love Pheeb. [Hugs her] (あぁ。最初の2錠は効かなかったけど、でも2回目の2錠が…フー! 君たちを愛してるよ。君たちは最高だ。僕の妹を愛してる。[モニカにキスする] フィービーを愛してる。[フィービーをハグする]。)
フィービー: Ooh! That's so nice. (あぁ! それってすごく素敵ね。)
ロス: Chandler! (チャンドラー!)
チャンドラー: Hey. (やあ。)
ロス: I love you, man. [Hugs him] And listen, man, if you wanna be gay, be gay! Doesn't matter to me. (愛してるよ。[チャンドラーをハグする] そして、いいか、もしゲイでいたいのなら、ゲイでいろよ! 僕は構わないからさ。)
アンドレア: [Turns to a friend] You were right. [They walk off and leave Chandler.] ([友人の方を向いて] あなたは正しかったわ。[二人はチャンドラーを残して立ち去る])

階段の上に現れたロスは、なんだか酔っぱらったような状態になっています。
気分はどう? と聞かれたロスは「気分は最高だよ」と答えていますが、3回目には I fleel great. のような発音になっています。
fleel という単語があるわけではなく、ろれつの回っていないロスの言い方を文字化した形になるでしょう。
穴に落ちたことで腰を痛め、ママから痛み止めの錠剤をもらっていたことから、その薬が変な風に効いてしまっていることが想像されます。
Those pills really worked. は「あの薬は本当によく効いた」。
work は「働く」で、薬の場合だと「効き目がある、効く」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary)では、
work : BE EFFECTIVE/SUCCESSFUL [intransitive] if a method, plan or system works, it produces the results you want
例)Most diets don't work.

つまり「ある方法、計画、システムが work するというのは、人が望む結果を生むということ」。例文は「たいていのダイエットは効き目がない」。
語義にあるように、work = be effective 「効果がある」ということですね。

Not the first two, but the second two-- whoo! について。
the first two は the first two pills ということで、痛み止めには「1回につき2錠」飲むということになっているのでしょう。
the second two は「さらに2回目の2錠」ということで、決められた量を飲んでも効かなかったので、もう1回分余計に(多目に)飲んだということですね。
それで Whoo! というハイな状態になっているわけで、薬剤の過剰摂取(overdose、オーバードーズ)により、ラリった状態になってしまっていることになります。

ハイになっているロスは、みんなに「愛してる」と言いながらハグなどをしています。
モニカとフィービーに愛情表現した後、アンドレアという女性と楽しく会話中のチャンドラーにも声を掛け、他のフレンズたちと同じように I love you. と言ってハグします。
せっかく女性とお近づきになれそうな時に何てこと言うんだ! とチャンドラーは憮然とした顔をしていますね。

if you wanna be gay, be gay! について。
gay は名詞でもあり、また形容詞にもなりますので、「ゲイである」という場合は be gay のように be動詞+gay で表現することが可能です。
名詞の意味しかない場合だと、be a gay のように a が必要になりますが、形容詞でもあるため a は不要ということです。

if you wanna be gay, be gay を直訳すると「もしゲイでいたいのなら、ゲイでいろ」というところ。
become gay のように「ゲイになる」だと、今は違うけれどそうなる、という意味になりますが、be gay ですから「ゲイである、ゲイでいる」という風に解釈すべきでしょう。
このロスの言い方だと「自分が(今のまま)ゲイでいたいと思うなら、ゲイでいろよ」という意味になりますので、「チャンドラーは現在ゲイである」ということを暗に示したような表現になっていることになります。
Doesn't matter to me. は It/That doesn't matter to me. ということで「僕にとっては重要ではない、僕は構わない、気にしない」ということ。
つまり、「チャンドラーがゲイでいたいと思うなら、そのままゲイでいればいいさ、僕は全然構わないよ」と言っているわけですね。

今回のエピソードは「チャンドラーがゲイだと勘違いされる」というのがプロットの一つとなっていますが、実際のところ、はっきり gay という単語が使われたのは、過去記事、それがまさにそうよ フレンズ1-8改その9 のジョーイのセリフ: ..So Chandler looks gay, huh? (…で、チャンドラーはゲイに見えるよな?)と、今回のロスのセリフのみです。
それ以外はゲイの話題であっても、gay という単語はあえて使わずに会話が進んでいます。
ジョーイの場合は「死んだら虫の餌になる」という不謹慎な発言をしてしまったために、それをごまかそうとしてあえてダイレクトな言葉を使っていました。
そして今回はロスが薬でハイになっているために、ダイレクトな言葉は避けようという配慮ができない状態になっていて、思ったままを口に出してしまっているがために、gay という単語をある意味堂々と使っていることになるでしょう。
暗黙の了解として、単語を伏せた形でそのことを言及している場合には、出会ったばかりの女性にそういう意味だと理解されてしまうことはないですが、「ロスがラリった状態で、配慮なく思ったままを口に出してしまっている」という形になっているために、初対面の女性の前で「チャンドラーはゲイだ」ということを触れて回るかのような形になっているわけですね。
ゲイの話をする前に、ロスが「愛してる」と言いながらチャンドラーに抱きついたりしたことも、その印象を強めるのに一役買っています。

薬のせいで思ったままを口走っているロスも笑いのポイントではありますが、このシーンの本当のオチは、次のアンドレアのセリフにあります。
アンドレアは隣にいる自分の友人に「あなたは正しかったわ」と言っています。
ロスがチャンドラーのことをゲイであるかのように言ったのを聞いた後に「あなたの言った通りだったわね」と言ったわけですから、ロスがそういうセリフを言う前に、アンドレアの友人はチャンドラーのことを「あの人、ゲイだと思うわ」と言っていたことが想像できるわけですね。
会社の同僚、出会った当時のフレンズたちにゲイだと思われていたという話が既に出ていますが、お葬式のレセプションでも、見ず知らずの人にゲイだと思われたということが、この You were right. という一言からわかる、という面白さになります。


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posted by Rach at 17:02| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月05日

ベルト通しを1つ抜かしてる フレンズ1-8改その18

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15:23
[Scene 9: The wake, at the Gellers' house. Ross is lying on his back, with Phoebe squatting over him, checking to see if he's injured]
シーン9: 通夜、ゲラー家。ロスは仰向けに横たわっていて、フィービーがロスの上にしゃがみ、ロスがけがをしているかどうかチェックしているところ。
フィービー: Okay, don't worry. I'm just checking to see if the muscle's in spasm. Huh. (いいわ、心配しないで。私はただ筋肉がけいれんを起こしていないかどうかチェックしてるだけよ。あ。)
ロス: What? What is it? (何? 何なの?)
フィービー: You missed a belt loop. (ベルト通しを1つ、抜かしてるわ。)
ロス: Oh! N-n-no. (あぁ! だめだめ。)
フィービー: Okay, it's in spasm. (わかったわ、けいれんしてるわね。)
ゲラーママ: Here, sweetie. Here. I took these when I had my golfing accident. [Hands Ross a bottle of pills. Then turns to Monica and pats her hair over her ears] (ほら、スイーティ、これをどうぞ。ゴルフで事故(怪我)した時に私はこれを飲んだの。[ロスに丸薬の瓶を手渡す。それからモニカの方に向き直って、耳を覆うようにモニカの髪の毛を軽く叩く])
ロス: Thanks, Mom. (ありがと、ママ。)
[Cut to Chandler and a woman, Andrea, reaching for the same slice of meat]
チャンドラーと女性アンドレアに画面がカット、二人は同じ肉のスライスに手を延ばそうとしている(注:実際には同時に透明のトングを取ろうとしている)
チャンドラー: Oh, go. (あぁ、どうぞ。)
アンドレア: Sorry. Hi, I'm Andrea. I'm Dorothy's daughter. (ごめんなさい。こんにちは、私はアンドレアよ。私はドロシーの娘なの。)
チャンドラー: Hi, I'm Chandler, and I have no idea who Dorothy is. (はい、俺はチャンドラー。で、俺はドロシーが誰か全くわからないんだけどね。)
[They shake hands.]
二人は握手する。

spasm は「けいれん」。
You missed a belt loop. は「ベルト通しを1つ、抜かしてるわ」。
miss は「〜を逃す、しそこなう」、belt loop は「ベルト通し」で、ベルトが全部のベルト通しに入っておらず、1つ飛ばした状態になっている、1つ通しそこねている、ということ。
日本語で「ミスする」というと、「ミステイクする」→「間違える」という意味で理解されがちですが、「すべきことをしそこなう」というニュアンスであることに注意しましょう。
けいれんがあるかチェックしてると言った後、腰のあたりを確認していたフィービーが声を出したので、けいれんの件かと思ったら、ベルト通しが抜けてる、という違う話をしている面白さですね。
その後、痛がるロスに、やはりけいれんしているとフィービーが診断することになります。

I took these when... と言って、ママはロスに瓶を手渡しています。
腰を痛めているロスに「ゴルフのアクシンデントの時に私はこれをテイクした」と言っていることからも、痛み止めの薬であることが想像されます。
ト書きの a bottle of pills について。
pill は薬の丸薬(がんやく:球状の薬)のこと。日本語でピルは「経口避妊薬」の意味で使われていますが、それ以外の丸薬も英語では pill になります。
経口避妊薬の方はもっぱら the pill のように the がついた形で使われます。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary)で、避妊薬の方の意味を見てみると、
the pill : a pill taken regularly by some women in order to prevent them having babies
be/go on the pill

つまり「赤ちゃんができるのを防ぐために女性により定期的に服用される薬」。

「あの薬、例の薬」のように特定する the を付けることで、一般的な丸薬とは違う特別な薬を意味することになるのですね。
take a pill だと「丸薬を飲む、服用する」。上のママのセリフも took these のように動詞 take が使われています。
go on the pill だと「ピルの服用を開始する」、be on the pill だと「ピルを服用している」になります。
一般的な薬の場合は、体の中に摂取するという意味で take を使い、ピルの場合は定期的に服用する必要があるので、go on や be on が使われることになります。
モニカと向き合う形になったママは、モニカの耳が隠れるように髪の毛に触れてから去り、モニカはあきれた顔をしています。

画面が切り替わり料理が映ると、料理を取ろうとして、チャンドラーとある女性とが同時にトングに手を伸ばします。
女性の方が先だったので、チャンドラーが彼女に譲ると、女性がアンドレアだと名乗り、ドロシーの娘だと説明します。
チャンドラーも同じように名乗った後、「ドロシーが誰なのか、俺にはぜんぜんわからないんだけど」と付け足していますね。
チャンドラーの方も同じように、自分がここにいる説明として「亡くなったおばあちゃんの孫の友人」みたいに説明しても良かったのでしょうが、親の名前を言って自分の身元を説明してくれた人に「そうなんだ、、、で、ドロシーって誰?」みたいに意外な(相手が拍子抜けするような)返しをすることで相手の笑いを誘う効果、そして、「アンドレアよ。私はドロシーの娘」「チャンドラーだ。俺はドロシーを知らない人」みたいに、同じ「ドロシー」という名前を使って自己紹介したような感じになっている面白さも感じられる気がします。


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posted by Rach at 14:20| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月01日

最も恐れていたことが現実となっている フレンズ1-8改その17

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13:56
[Scene 8: The cemetery, after the funeral]
シーン8: 墓地、お葬式の後。
モニカ: It was a really beautiful service. (本当に美しいお葬式だったわ。)
ゲラーママ: It really was. Oh, come here, sweetheart. [Hugs her] Y'know, I think it might be time for you to start using night cream. (本当にそうだったわね。まぁ、こっちにいらっしゃい、スイートハート。[モニカをハグする] ほら、あなたが夜のクリームを使い始める時期になったかもしれないと思うわ。)
[Joey listens to his overcoat for a second and sighs, then notices Chandler watching]
ジョーイは少しの間、自分のオーバーコートの音を聞いてため息をつき、それからチャンドラーが見ているのに気づく。
ジョーイ: What? (何?)
チャンドラー: Nothing. Just your overcoat sounds remarkably like Brent Musburger. (別に。ただお前のオーバーコートは、ブレント・マスバーガーに実にそっくりな声[音]を出すなぁ、って。)
ジョーイ: Check it out. Giants-Cowboys. [He has a pocket TV] (見てくれよ。ジャイアンツ対カウボーイズだ。[ジョーイはポケット(小型)テレビを持っている])
チャンドラー: You're watching a football game at a funeral? (お前は葬式で、フットボールの試合を見てるのか?)
ジョーイ: No, it's the pregame. I'm gonna watch it at the reception. (いや、それはプリゲーム(試合前)だよ。食事会で試合を見るつもりだ。)
チャンドラー: You're a frightening, frightening man. (お前は、恐ろしい、恐ろしい男だな。)
[Rachel steps in a patch of mud]
レイチェルがぬかるみに足を踏み入れる。
レイチェル: Oh, no! My new Paolo shoes! (あぁ、もう! 私の新品(おニュー)のパウロの靴が!)
ロス: Oh, I hope they're not ruined. (あぁ、その靴がダメになってないといいのにね。)
フィービー: God, what a great day! What? Weatherwise. (まぁ、何て素敵な日なの! 何? 天気の話よ。)
ロス: I know, uh, the air, the-the trees... even though Nana's gone, there's, there's something almost, uh- I don't know, almost life... [Not looking where he is going he falls into an open grave] (そうだね、空気に木々に… たとえおばあちゃんが亡くなってしまったとしても、ほとんど…な何かがあるんだ、よくわからないけど、ほとんど命は… [自分の行く先を見ていなくて、穴の開いている墓に落ちる])
全員: God! Ross! Ross, are you okay? (なんてこと! ロス! ロス、大丈夫?)
ロス: I'm fine, I'm fine. I'm just-just... having my worst fear realized, but.... (僕は大丈夫、大丈夫。ただ…最も恐れていたことが現実のものとなっているけどね。)

service は「宗教的儀式」。今回の場合は「葬式」を指します。
モニカのママはモニカをハグし、ハンカチでモニカの顔の涙をぬぐうようなしぐさをしていますが、その後、「ナイトクリームを使い始める時かもしれないって思うわ」とママが言うので、モニカはあきれと怒りの表情を見せています。
モニカの顔を間近で見て、肌が荒れてるわね、とママが思ったらしいことが想像できるわけですね。

Brent Musburger(ブレント・マスバーガー)は、スポーツキャスター。詳しくは以下のウィキペディアで。
Wikipedia 英語版: Brent Musburger
お前のコートはマスバーガーそっくりの音がする、というのは、ポケットテレビのアナウンス・実況が聞こえている、ということ。
お前、コートの下に何かを隠して試合を聴いてるな? と言う代わりに、そのコート、ブレントみたいな声がするんだな、と言ってみせたわけですね。

Giants はアメフトのチーム名で「ニューヨーク・ジャイアンツ(New York Giants)」、Cowboys は「ダラス・カウボーイズ(Dallas Cowboys)」。
reception は「レセプション」とカタカナ語にもなっていますが「来客をもてなす宴、食事会」。今回の場合は葬式の後の食事会を指します。a wedding reception なら「結婚披露宴」。

「人の葬式で、隠れてフットボールの試合を見てるのか?」とあきれるチャンドラーに、ジョーイは「(ゲームじゃなくて)プリゲーム(pregame)だ」と言い、「試合は食事会の席で見る」と返します。
「葬式でアメフトの試合を見てるのか?」に対する No. は「葬式で試合なんか見てないよ」ということではなく、「今は試合前で、試合は後の食事会で見る」と言ったことになり、お葬式、食事会と続く中で、ジョーイはご丁寧に試合前から、本番の試合までずっとポケットテレビで見るつもりだということがわかるという流れになります。

frighten は「人を怖がらせる」という他動詞なので、frightening は「人を怖がらせるような、恐ろしい」。

墓地のぬかるみに足を取られたレイチェルは、パウロから送ってもらったばかりの靴が汚れてしまい、「あぁ、私の新しいパウロ(から)の靴が!」と言います。
I hope they're not ruined. の文字通りの意味は「その靴がダメになっていないといいけどね」ということですが、ロスの言い方と表情から「その靴、ダメになっちゃえばいいのに」というのが本音であることがわかります。

墓地を歩いている時、天気で爽やかな青空も見えていて、フィービーは God, what a great day! と言うのですが、フレンズたちににらまれてしまいます。
weatherwise は「天気については、天気に関しては、天候面では、天候的には」。
-wise は「〜に関しては」と関連を表す接尾語。
お葬式なのに、great (最高、素敵)という表現を使ったことで、みんなが「不謹慎な、何てこと言うんだ」という目で見たために、「天気・天候が素晴らしいって言っているだけよ。ただの天気の話よ」と説明していることになります。

「天気が素晴らしい、って話よ」と言ったフィービーの話を受けて、ロスは歩きながら「おばあちゃんが亡くなっても、空気や木々は」と言いながら歩いています。
その後、前方不注意で、棺を納めるために深く掘られた穴に落ちてしまい、みんなが心配そうに覗き込みます。

I'm just having my worst fear realized. について。
realize は「〜に気づく、悟る」という意味ですが、ここでは「〜を実現する、〜を現実化する、〜を現実のものとする」という意味で使われています。
元々 realize は、
real「現実の」+ -lize 「〜する、〜にする」という意味の動詞を作る接尾辞
が合体したものですから、「現実のものとする」という訳語の方がイメージは湧きやすい気がします。

研究社 新英和中辞典では、
realize=〈希望・計画などを〉実現する、実行する (注:しばしば受身で用いる)
My worst fears were realized. 私の最も恐れていたことが現実のものとなった。


LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、worst の項目に以下のように出ています。
somebody's worst fears : the thing that someone least wants to happen
例)My worst fears were realized (=they happened) when I saw the test questions.

つまり、「人の最大の恐怖とは、その人が最も起こってほしくないと願うこと」。例文は「テストの問題を見た時、最も起こってほしくないことが起こってしまった(最も恐れていたことが現実となった)」。

研究社、ロングマンとも、例文が My worst fears were realized となっていることからも、このフレーズがよく使われる典型的な形であることがよくわかります。
夢・希望のような良い内容なら「(夢が)実現する」という訳語がふさわしいですが、悪夢のような悪い内容だと「(悪夢が)現実となる」とした方がしっくりきますね。

ロスのセリフは、I'm just having my worst fear realized. という形になっていて、「私という主語が、My worst fears were realized. という状況を持つ(状況になる)」という感覚で理解すると良いでしょう。
主語にとって最も恐れていたことが現実となったという状況なので、have my worst fears realized のように have+目的語+過去分詞で表現することになるわけですね。
I realized my worst fears. のように主語が I だと、私(主語)が意図的にそれを現実化したかのような形になってしまいますし、むしろこの文だと「私は最悪の恐怖を悟った」のような意味に解釈されてしまうようにも思います。
「私が最も恐れていたことが現実となるという状況になる(そういう状況をこうむる)」という感覚が、この have my worst fears realized の形だということですね。

最も恐れていることとは「死後、棺に納められて地中深くに埋められる」ということで、棺の入る深い穴の底にいてフレンズたちがそれを覗き込んでいるという状況を見て、今、最大の恐怖・悪夢が現実となっている、とロスは言っていることになります。


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posted by Rach at 19:03| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月22日

ベストフィーチャー=顔の部分で一番良いところ フレンズ1-8改その16

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13:13
[Scene 7: Mon+Rach's. Mon+Rach are preparing to leave for the funeral]
シーン7: モニカとレイチェルの家。モニカとレイチェルがお葬式に行く準備をしているところ。
ロス: [Entering] How we doing? You guys ready? ([入ってきて] どんな感じ? みんな準備いい?)
モニカ: Mom already called this morning to remind me not to wear my hair up. Did you know my ears are not my best feature? (今朝ママがすでに電話してきたわ、私が髪の毛をアップにしないように、って。私の耳は見た目が良くない[かわいくない]って知ってた?)
ロス: Some days it's all I can think about. (数日、そればかり考えるよ。)
フィービー: [Entering] Hi! I'm sorry I'm late. I couldn't find my bearings. ([入ってきて] はーい。遅れてごめん。ベアリングが見つからなくて。)
レイチェル: Oh, you-you mean your earrings? (あぁ。イアリングのことね[イアリングって言おうとしてたのね]?)
フィービー: What did I say? (私、何て言った?)
レイチェル: [Sticking her foot out] Hm-m. ([自分の足を突き出しながら]んーん[気づいてほしそうに軽く咳払いする]。)
モニカ: Are these the shoes? (これが例の靴なの?)
レイチェル: Yes. Paolo sent them from Italy. (そうなの。パウロがイタリアから送ってくれたのよ。)
ロス: What? We, uh... We don't have shoes here? (何? ここ(アメリカ)には靴がないの?)
ジョーイ: [Entering with Chandler] Morning. We ready to go? ([チャンドラーと一緒に入ってきて] おはよう。行く準備できてる?)
チャンドラー: Oh, don't we look nice all dressed up? It's stuff like that, isn't it? (あぁ、俺たちすっかりドレスアップして素敵じゃない? (クオリティっていうのは)そういうこと、なんだな?)
[They all leave]
フレンズたちがみんな部屋を出る。

wear one's hair up は「髪を上げている、髪をアップにしている」。
to remind me not to do は「私に〜しないようにと思い出させるために」。要は「〜するな、と言うために電話してきた」ということ。

Did you know my ears are not my best feature? について。
feature は「特徴」と訳されることが多いですが、ここでの意味は以下の研究社 新英和中辞典の説明がわかりやすいでしょう。
feature=【名】[通例修飾語を伴って]【C】 顔の造作 《目・鼻・口・耳・額・あごなどの一つ》
例)Her eyes are her best feature. 彼女は目がいちばん美しい。


LAAD (Longman Advanced American Dictionary) でも以下のように説明されています。
feature : a part of someone's face such as their eyes, nose etc.
例)Her eyes are her best feature.

つまり「例えば目や鼻のような、人の顔の部分」。例文は「彼女の目は彼女のベストな顔の部分だ(彼女は目がいちばん美しい)」。

研究社の英和とロングマンの英英は例文が同じで、モニカのセリフと同じく one's best feature という表現が使われています。
Her eyes are her best feature. が「顔の部分・部位」という意味の典型な例文だと言えるでしょう。
「目が彼女のベストフィーチャー=目がいちばん」を意味するとのことなので、顔の部位の中で「ここがいい」という部分を best feature と言うのだと理解すればよいでしょう。
今回のセリフでは「ベストフィーチャーではない」と否定しているので、「私は耳がかわいい、耳が魅力的、ってことはない」と言っていることになります。
「あなたは耳を見せるようなアップにしちゃだめよ」と実の母親に言われたということですね。

次のロスのセリフ、Some days it's all I can think about. について。
直訳すると「数日(何日間か)、そのことが僕が考えられることのすべてである」なので、「何日間か、そのことばっかり考える」ということですよね。
「私は耳がかわいくないってこと知ってた?」と「問われた(ロスが意見を求められた)」ことに対して、イエスまたはノーとその場で答えないで済むように「その答えについては、数日考えてみるよ」的に流して即答を避けたセリフになるのかなぁ、と思いました。

フィービーが入ってきて、I couldn't find my bearings. と言った後、レイチェルが You mean your earrings? と返します。
今、bearing と言ったけど、あなたが言いたいのは earring よね? イアリングと言おうとしてベアリングって言っちゃったのよね? という意味になるでしょう。
bearing は「方角、方面」という意味で、lose one’s bearings なら「道に迷う、方向がわからなくなる」という意味。find one's bearings だと「自分の位置を把握する、自分がどこにいるのかわかる」。
I couldn't find my bearings. だと「自分がどこにいるのかわからなかった」という意味になるので、しょっちゅう来ているモニカとレイチェルの家に来る途中で道に迷ったかのような意味になってしまいますから、「遅れた理由は、自分の居場所がわからなかったからじゃなくて、していくイアリングが見当たらなかったってことでしょ?」と問い返したことになるでしょう。
フィービーが「私、何て言った?」と問い返していることからも、フィービーはイアリングと言うつもりで、無意識にベアリングと言い間違えたことになるだろうと思います。

レイチェルが咳払いしながら足を差し出しているのを見て、モニカは Are these the shoes? と言っています。
the shoes のように定冠詞がついているのは「あの・例の靴」のように「お互いがそれと分かっているもの」というニュアンスですね。
パウロから靴をもらったの、という話を事前に聞いていたということでしょう。

「パウロがイタリアから靴を送ってくれたの!」と嬉しそうに話すレイチェルに、ロスは We don't have shoes here? と言っています。
here はイタリアとの対比で「ここアメリカでは」ということで、「アメリカには靴がないのかな?」みたいなことですね。
イタリアからわざわざ送ってもらわなくてもアメリカにだって靴くらい売ってるよね、というところです。

ジョーイとチャンドラーが入ってきた後、お葬式のために正装しているみんなを見て、Oh, don't we look nice all dressed up? とチャンドラーが言うと、フレンズたちが一瞬固まっています。
その後、It's stuff like that, isn't it? と言っていますが、これは直訳すると「そういうこと(やつ)なんだな、だろ?」みたいなニュアンス。
これについては、過去記事、フレンズ1-8その4 のコメント欄 で、解釈についての様々な意見を頂戴しました。

そのコメント欄の中で、私も意見が二転三転してしまっているのですが、今、私が考える解釈は、、、

部屋に入ってくるなりチャンドラーが「俺たちみんな、おしゃれして決まってるよね」とまるで女子のようなおしゃれの話をした。こういう部分が「ゲイのクオリティを持ってる」と言われるゆえんではないか、という意味で「(みんなが言うクオリティっていうのは)そういうやつなんだろ?」と言った。

ということになります。
過去記事のコメントにも書いたのですが、このシーンの流れを見てみると、

フィービーが、「イヤリングが見つからなくて遅れた」と言って入ってくる。
レイチェルは、パウロがイタリアから送ってくれた靴をモニカに自慢する。
ロスは、「アメリカにだって靴くらいあるだろ」と言う(これは、男だから靴なんか興味がない+ヤキモチを示唆)。
ジョーイは、「おはよう。準備できた?」と軽い挨拶。
チャンドラーは、開口一番「俺たちみんなドレスアップして決まってるよね〜」的発言。

フィービーはイヤリングを探していて遅れた、レイチェルとモニカはパウロがくれた靴のことで盛り上がっていた、という「いかにも女子の会話」的な前振りがあって、ロスやジョーイがそれに絡んでくることはないけれど、チャンドラーは入ってくるなり「俺たち決まってるよね」と自分も含めてみんなのファッションにまつわる話をした。
部屋に入っての第一声がおしゃれ話だったのが「チャンドラーは女子かっ!」と言いたくなるような感じで、チャンドラー自身もそれに気づいて、It's stuff like that, isn't it? と言った、という流れのような気がするということです。

このエピソード全体のテーマの一つとして「チャンドラーには(ゲイの)クオリティがある。でもそれが具体的にどんなものかは本人にも友人にもよくわからない」というものがあります。
エピソードはこの後も「チャンドラーのその”クオリティ”とはどんなものか?」にまつわる話が出てくるのですが、とりあえずこの時点で「もしかしてみんなが言うクオリティって、女子みたいな言動をしちゃうこと?」とフレンズたちに尋ねたのがそのセリフなのかなと思うわけです。
クオリティとは何ぞや? というのはこの後も話が続いていくので、「クオリティ=女子的な発言をすること」のような完全なイコールではなく、また、ここでクオリティの答えが出たわけでもなくて、「もしかしてこういうこと?」レベルでチャンドラーがみんなに問いかけたセリフである、というのが今の私の解釈になります。


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posted by Rach at 19:51| Comment(7) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月20日

靴はワイン色じゃないと。ドレスを変えるなら話は別だけど フレンズ1-8改その15

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11:56
ロス: Okay. Um, how about these? [Holds out a pair] (わかった。えーっと、これはどう? [1足の靴を取り出す])
ゲラーママ: That's really a day shoe. (それは完全に(フォーマルではない)普段履きの靴よ。)
ロス: And where she's going, everyone else'll be dressier. (そしておばあちゃんが行くところ(天国)では、他のみんなはもっとおしゃれなんだね。)
リリアン: Could we see something in a slimmer heel? (もっと細いヒールのを見られるかしら?)
ロス: [Forages around] Okay, I have nothing in an evening shoe in the burgundy. I can show you something in a silver that may work. ([周囲をあさって[捜し回って]] よし、バーガンディの(フォーマルな)イブニング靴はないよ。使えるかもしれないシルバーの靴なら見せられるけど。)
リリアン: No, it really should be burgundy. (だめよ、本当に靴はバーガンディじゃないと。)
ゲラーママ: Mm. Unless we go with a different dress. (うーん。他のドレスにするなら話は別だけどね。)
ロス: No! No, no,no. Wait. Wait, I may have something in the back. (だめ! だめだめだめ。待って。奥に何かあるかもしれない。)
[He finds a shoebox (out of shot), pulls it down and opens it. It is full of Sweet'N Lows.]
ロスは(画面に出ないところで)靴の箱を見つけ、それを引っ張り下ろして箱を開ける。その箱にはスウィートン・ローがいっぱい入っている。
ロス: Oh, my God. (あぁ、なんてことだ。)
ゲラーママ: Is everything all right, dear? (大丈夫なの?)
ロス: Yeah, yeah, just... just Nana stuff. (あぁ、あぁ、ただ…ただおばあちゃんのものが。)
[He reaches up higher and knocks down another shoebox lid. Sweet'N Lows rain down on him]
ロスはより高く手を延ばし、別の靴の箱の蓋を下に落とす。スウィートン・ローがロスの上に雨のように落ちてくる。
[Commercial]
コマーシャル

ロスがある靴を見せると、ママは a day shoe だと言います。
この a day shoe は、少し後に出てくる an evening shoe との対比で考えると「フォーマルな夜会用ではない」という意味の「日中に使う普段履き」のようなイメージなのかなと思います。
And where she's going, everyone else'll be dressier. を直訳すると「そして、おばあちゃんが行くところ(天国)では、他のみんなはもっとドレッシーなんだね」というところ。
「僕(ロス)が見せた靴を普段履きでダメだと却下したところを見ると、天国ではみんなもっとおしゃれしてるってことなんだね」と皮肉っぽく返したことになるでしょう。
天国ではみんながおしゃれでフォーマルな服を着てるとでも? 僕はそんな話聞いたことないけどな、と言いたい気持ちなのでしょう。

a slimmer heel は「よりヒールの細い靴」。
そんな a day shoe ではなく、もっとヒールの細い靴を探してと言われたロスは、あれこれ探した後、I have nothing in an evening shoe in the burgundy. と言っています。
ロスは evening shoe の部分を強調して発音しており、evening と言った後、観客からは笑い声も起こっています。
a day shoe だとケチを付けられたことに対して「そんなことを言っても、その色の an evening shoe (フォーマルな靴)なんてないよ」という風にイブニングをことさら強調したところにロスの不満が見えるのが面白い、ということなのかなぁと思ったりします。
色であれこれ文句を言っていたと思ったら、今度はフォーマルかそうでないかの話にまで広がったので、こっちは探すのが大変なんだから、後からちょこちょこと条件を追加しないでくれよ、という気持ちなんだろうなぁと。

something in a silver that may work は「うまく使えるかもしれないシルバーの靴」。
フォーマルな靴として使えそうな、シルバーの靴ならあるけど、ということですね。

おばさんが「ドレスがバーガンディだから、靴もバーガンディでないと」と主張すると、ママは少し考えてから、あることを思いついたように Unless we go with a different dress. と言います。
このシーンの少し前(1つ前の記事)でも、Unless you want your mother to spend eternity in a lemon-yellow pantsuit. (自分の母親がレモンイエローのパンツスーツを着て、永遠を過ごすことをママたちが望むのなら話は別だけどね。)というロスのセリフで unless が使われていましたが、今回の付け足しの unless もそれと同様に、「私たちが他の(色の)ドレスで行くなら話が別だけどね」のように「〜なら話は別だけど」と訳すとしっくりくるでしょう。
つまり「バーガンディのドレスには同じ色の靴じゃないと。でもフォーマルな靴がシルバーしかないのなら、ドレスの色をもう一度選び直せばいいかもね」という提案になります。
あれこれモメたあげく、やっとドレスの色が決まったのに、またドレスをいちから選び直しだなんてとんでもない、とロスは思ったのでしょう、それで「他のドレスにするのもアリね」と言ったママの発言を必死に否定して、「まだ見ていない奥の方にバーガンディのフォーマルな靴があるかもしれないから」と言うことになります。

ロスは上の方を見上げて、そこにあった靴の箱を下ろします。
中を開けると、ピンクの小さな袋がいっぱい入っており、これはト書きにあるように、甘味料のスウィートン・ローですね。
過去記事、いつもくすねてた、レストランだけじゃなく我が家からも フレンズ1-8改その7 でおばあちゃんの思い出話をしている時に、レストランからいつもそれをくすねていた、パパたちの家からもくすねていた、という話題が出ていましたが、そのあちこちからくすねていたものが箱の中から大量に見つかったということですね。
stuff は漠然と「もの、持ち物」を指す言葉。
故人の習慣や癖を思い出させるものがそこにあった、ということで、ロスは半泣きのような表情になり、「おばあちゃんのもの(Nana stuff)があったんだ」と聞いた、おばあちゃんの娘に当たる二人も同じように、懐かしいという様子で笑顔を浮かべます。

ロスがまた上の方に手をやると、今度は箱入りではなく、スウィートン・ロウの袋が雨のようにロスの上に落ちてきます。
あちこちでくすねてた、と言っていた通りに大量の袋がそこにはあったということが、笑えると当時に懐かしくて泣ける、というシーンになっているわけですね。


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posted by Rach at 16:56| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月12日

派手な服を着るのを望むなら話は別だけど フレンズ1-8改その14

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11:26
[Cut to Nana's]
おばあちゃんの家に画面がカット。
ロス: [Holding a dress out from inside the closet] This one? ([クローゼットの中からドレスを1着取り出して掲げながら] これは?)
リリアン(おばさん): No. (だめ。)
ロス: I've shown you every dress we have. Unless you want your mother to spend eternity in a lemon-yellow pantsuit. Go with the burgundy. (ここにある全てのドレスをママたちに見せたよ。自分の母親がレモンイエローのパンツスーツを着て、永遠を過ごすことをママたちが望むのなら話は別だけどね。バーガンディ(ワインレッド)にしてよ[で行ってよ]。)
リリアン: You know, whatever we pick, she would've told us it's the wrong one. (ほら、私たちが何を選んでも、おばあちゃんは「それは違う」って私たちに言ったでしょうね。)
ゲラーママ: You're right. We'll go with the burgundy. (その通りね。バーガンディで行くわ。)
ロス: Oh! A fine choice. I'm coming out. [Starts to climb over the furniture] (あぁ! いい選択だね。僕は(このクローゼットの中から)出るよ。[家具を乗り越えようとする])
リリアン: Wait! We need shoes. (待って! 靴が要るわ。)
[Ross falls back inside]
ロスはまた中に戻る。

I've shown は現在完了形で、これまでいろいろ見せてきて、これですっかり全部を見せちゃった、見せてしまった、見せ終わった、という「完了」のニュアンス。
全部見せてしまったから、もう見せるものがない、ということも示すことになります。
その後、付け足しのように Unless 以下のセリフが続きますが(これまでのフレンズにも何度も出てきたように)このような付け足しの Unless は「もし〜なければの話だけどね。もし〜なら話は別だけどね」と訳すとしっくりきます。
every 「あらゆる、すべての」と言ったけど、実はまだ見せていないものがある、という意味で unless 以下を付け足した感覚になります。

レモンイエローのパンツスーツを着せたいのなら話は別だけど、と付け足しのように言うことで、全部と言ってもレモンイエローのパンツスーツは見せてないけど、まさかこんな服を着せて天国に旅立たせるつもりはないよねぇ? 天国で永遠の時を過ごすには、レモンイエローだと派手すぎるよねぇ? とロスは言いたいのですね。
you はママで、your mother は亡くなったおばあちゃんのことですから、娘であるママたちは、自分の母親であるおばあちゃんにレモンイエローを着せるつもりはないだろ? ということになります。
spend eternity は「永遠の時を過ごす」。死後、天国で時を過ごすイメージですね。

burgundy は「バーガンディ、ワイン色、ワインレッド」。
burgundy とは元々、ブルゴーニュ・ワインを指すようです。
フランスのブルゴーニュ(Bourgogne)地方のことで、それを英語では Burgundy と表記するようです。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
burgundy : a dark red color
つまり「暗い赤色」。

Go with the burgundy. の go with について。
go with は「〜によく合う、似合う」という意味でも使われますが、ここでは直訳の「〜と一緒に行く」の感覚に近い、「〜の線(路線)で行く、〜を選ぶ」という意味。
「まさかレモンイエローの服を天国で着させるつもりはないだろうから、バーガンディのドレスにしてよ」とロスが提案したことになります。

Whatever we pick, she would've told us it's the wrong one. は「たとえ私たちが何を選んだとしても、おばあちゃんは、それは間違いだ(違う)と言ったでしょうね」。
もし生きていたら、どれを選んでも「それは違う、それじゃない」と文句を言っただろう、ということで、仮定法過去完了が使われていることになります。

リリアンおばさんの「どうせ何色を選んでもおばあちゃんは文句を言っただろうから」という発言は「結局、何色を選んでも同じよね」ということなので、ママもそれに同意して、ロスの提案通り(同じように go with を使って)「バーガンディで行きましょう」と言います。

その色でいいと決めてくれて良かった、という意味で「いい選択だね」と言った後、ロスは狭いクローゼットから出ようとするのですが、リリアンおばさんに「今度は靴が必要よ」と言われ、ムッとした様子でクローゼットから出るのを断念することになります。


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posted by Rach at 19:52| Comment(3) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする