2018年01月19日

ひどい一日だったから電話くれて嬉しい フレンズ1-5改その11

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8:39
[Scene: Central Perk. Chandler and Phoebe are there, both ready to break up with their significant others.]
シーン:セントラルパーク。チャンドラーとフィービーがそこにいて、二人とも恋人(大切な相手)と別れるつもりである。
チャンドラー: Where are they? Where are they? (彼らはどこ?(二人はまだか?))
フィービー: This is nice. We never do anything just the two of us. (こういうの素敵ね。今まで私たち二人っきりで何かをしたことなんてないもの。)
チャンドラー: That's great. Maybe tomorrow we can rent a car and run over some puppies. (それって最高だね。多分、明日は俺たち二人で車を借りて子犬をひいたりもできるよ。)
フィービー: Eww, I don't wanna do that. (うぇ〜、私はそんなことしたくないわ。)
[Janice (JNCE) and Phoebe's boyfriend, Tony, walk in.]
ジャニスとフィービーの彼氏トニーが入ってくる。
チャンドラー: Here we go. (よしいくぞ。)
フィービー: Ok, have a good breakup. (オッケー、良い別れを。)
チャンドラー: Hey, Janice. (やぁ、ジャニス。)
ジャニス: Oh, my God, I am so glad you called me. I had the most supremely awful day. (なんてこと。あなたが電話してきてくれてすごく嬉しいわ。とってもものすごくひどい日だったの。)
チャンドラー: Hey, that's not good. Can I get an espresso and a latte over here, please? (ねぇ、それは良くないね。ここにエスプレッソとラテをもらえるかな?)
ジャニス: We got the proofs back from that photo shoot, you know, the one with the little vegetables. Anyway, they pretty much sucked. So I blew off the rest of the afternoon, and I went shopping... [looks through her bags] And I got you... I'm looking. I'm looking. I'm looking. I got you... (あの写真撮影の試し焼きができたの、ほら、小さな野菜が写ってる写真の。とにかくその写真がかなりひどかったのよ。で私は残りの午後の予定を取りやめて買い物に行ったのよ… [自分のバッグ(紙袋)の中を探す] それであなたに買ってきたの… 今探してる、探してる、探してるとこよ。あなたに買ったのは…)
[Chandler sees Phoebe breaking up with Tony. She talks to him for a few seconds, hugs him, and then he leaves. Chandler is amazed how easy it was for her.]
チャンドラーはフィービーがトニーと別れているところを見る。フィービーはトニーに数秒話して、彼をハグして、それからトニーは去る。フィービーにとって別れは何と簡単なのかとチャンドラーは驚く。
チャンドラー: What? (何?)
ジャニス: What? (何?)
チャンドラー: [covering] What... did you get me there? ([自分の発言をカバーするように] 何…をそこで、君は俺に買ってきてくれたの?)

別れることになる恋人がまだ来ていないのでそわそわしているチャンドラー。
セントラルパークのドアの窓から外を見て、二人はまだか? と言っています。
ですがフィービーは「私たち二人だけで何かをしたことってこれまでないわよね」と、チャンドラーと二人でいる状況を何だか楽しんでいる様子。
run over は「〜を車でひく」。「〜の上を走る」ということからもイメージが湧きますね。
「今日はお互いの恋人を振って、明日にはレンタカーで子犬でもひくかな」みたいなことをチャンドラーは言っています。
これから「今の恋人を振る」という嫌なことを二人ともしないといけないのに、フィービーは何だか楽しそうなので、明日はこのコンビで別のひどいことをやってみようか、と言った感じですね。
その冗談を真に受けたかのように「私はそんなことしたくないわ」と返すのもフィービーっぽいところです。

Here we go. は「さあ行くぞ。さあ始めるぞ」。
Have a good breakup. を直訳すると「よい別れを(して)」ということですね。
人と別れるというのはいやで大変なことなのに、Have a nice day / trip. みたいに「よいブレイクアップを」と親指まで立てているフィービーに笑えます。

ジャニスはチャンドラーに会うなり「あなたが電話してきてくれてとっても嬉しい。今日はひどい一日だったから」と話し始めます。
「ひどい一日だったから、あなただけが救い」みたいに言われたわけで、これから別れを告げようとしているチャンドラーにとっては辛い一言ですね。
それで「どうしよう」と不安な顔をカウンターにいるフィービーに向けると、フィービーは「勇気を出さなきゃだめ。しっかりして」という表情をしているので、チャンドラーは気を取り直し、まずはカウンターに向かって飲み物を注文しています。

チャンドラーが注文した直後に、入口からフィービーの彼氏トニーが入ってくるのが見えます。
トニーはカウンターにいるフィービーのところに行き、二人は会話を始めます。

photo shoot は「写真撮影」で、写真についての proof は「写真の試し焼き」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
proof : a photograph that is used as a test copy before an official copy is made
つまり「公式なコピーが作られる前にテストコピーとして使われる写真」。

the one with the little vegetables はフレンズのエピソードの原題でよく使われる、The One with the... と同じ形で、この場合は「小さな野菜(たち)があるもの(写真)」というイメージですね。

写真について、they pretty much sucked と表現していますが、この suck は「ひどい、最低である」という意味。
LAAD では、
suck : BE BAD (spoken, informal) to be very bad
つまり「(口語、インフォーマル)非常に悪い」。

I blew off the rest of the afternoon の blow off の基本的な意味は「吹き飛ばす」という感覚。
この場合は「(残りの午後に予定していたことを)取りやめる」というニュアンスだろうと思います。
LAAD では、
blow off : (spoken) to treat someone or something as unimportant, for example by not meeting someone or not going to an event
例)I blew off my 8 a.m. class again.

つまり「(口語)誰かや何かを重要でないとして扱うこと、例えば誰かに会わないことで、またはあるイベントに行かないことで」。例文は「私は午前8時の授業にまた行かなかった」。
つまり「大したことないからと、予定をやめる・すっぽかす」ような感じですね。
今回も「写真の出来が悪かったから、残りの午後の予定はやめちゃって、買い物に行ったの」と言っていることになるでしょう。

I got you... は、I got you (something) の形で「あなたに何かをゲットしてきた」ということで、この場合は買い物に行ったという話の流れですから「ショッピングに行って、あなたに(こんなもの)を買ってきた」と言いながら、それを紙袋から出そうとしていることになります。
「買う」という単語では buy を思い浮かべる人が多いと思いますが、特に「お金を払って買ってきた」ことを強調しない場合には今回のように get/got を使うことが多いです。
I'm looking... と言いながら紙袋の中を探していますが、「なかなか出てこないけど、今探してるとこだからちょっと待ってね」というニュアンスがよく出ていますね。

ジャニスが紙袋の中を探している間、チャンドラーがフィービーたちの様子を見ると、ト書きにあるように二人は軽くハグをして、トニーはあっさり出て行ってしまいます。
とても「付き合っていた恋人に別れを告げる」ような修羅場には見えないので、チャンドラーは驚きのあまり、What? と叫ぶのですが、急に What? と言われたことでジャニスが聞き返し、チャンドラーはその発言を取りつくろうように、What... did you get me there? 「何…を君は、その買い物で俺に買ってきてくれたのかなぁ?」と言うことになります。


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posted by Rach at 17:34| Comment(2) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月16日

背が高い?低い?に対して「イエス」で答える人 フレンズ1-5改その10

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08:11
[Scene: A fancy restaurant. Joey and Monica are there, meeting Angela and Bob, who Monica thinks is Angela's brother.]
シーン:おしゃれなレストラン。ジョーイとモニカがそこにいて、アンジェラとボブに会う予定。ボブのことをアンジェラの兄だとモニカは思っている。
モニカ: Thank you. So what does this Bob guy look like? Is he tall, short? (ありがとう。それで、このボブって人はどんな見かけなの? 彼は背が高い?(それとも)低い?)
ジョーイ: Yep. (そうだ。)
モニカ: Which? (どっち?)
ジョーイ: Which what? (どっちって何が?)
モニカ: You've never met Bob, have you? (あなた、ボブに会ったことないのね?)
ジョーイ: No, but he's-- (ないよ。でも彼は…)
モニカ: Oh, my god, Joey. For all we know, this guy could be horribly-- (まぁなんてこと、ジョーイ。ことによると、この人はひどく…(ってこともあり得る…))
[Angela and Bob walk in. Bob is good-looking.]
アンジェラとボブが歩いて入ってくる。ボブはイケメンである。
アンジェラ: Hey, Joey. (はーい、ジョーイ。)
モニカ: Horribly attractive. I'll be shutting up now. (ひどく魅力的ね。もう口を閉じるわ。)

シーンの説明にある、a fancy restaurant の fancy という単語は「ファンシー」という日本語にもなっていますが、英語での意味は「高級な、おしゃれな」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
fancy : fancy hotels, restaurants, cars etc. are expensive and fashionable
つまり、「ファンシーなホテル、レストラン、車などというのは、高価でファッショナブルである」。
ダブルデートということで、上品でおしゃれなレストランに来ているということですね。

What does 人 look like? は「(その人)はどんな感じ?」とその見た目を尋ねる質問になります。
look like は「〜のように見える」ですから、その「〜」の部分を what で尋ねる疑問文は、見た目、容姿、外見を尋ねる質問になるわけですね。
見た目ではなく、全体の雰囲気や性格を尋ねる場合は、What is 人 like? 「(その人)はどんな感じの人?」になります。

外見について尋ねた後、モニカは Is he tall, short? と続けています。
tall は「背が高い」。
「背が高い」が tall であることについては、学校で比較構文を習う時に出てくる Tom is taller than Ken. のような例文で日本人にはおなじみだと思いますが、「背が低い」は意外とパッと出てこない人が多いように思います。
「背が低い」という形容詞はこのセリフの通り、short を使います。
short はショートパンツ、ショートカットのように「短い」という訳語で覚えている方が多いと思いますが、「寸法が短い」という意味から「丈が短い、背が低い」という意味になるのですね。
LAAD では、
short : (PERSON) of less than average height (OPP: tall)
つまり「(人に対して使う場合)平均的な身長よりも小さい(対義語:tall)」
(2018.1.19 追記)
他に「高い、低い」を意味する単語には、high / low がありますね。
人の背が高い場合は high ではなく tall を使うことになりますが、「背の高いビル」という場合には、a tall building / a high building の両方を使うことができます。
そのような tall と high の違いについて、LAAD の WORD CHOICE で詳しく説明されていたのでご紹介します。
You can use both tall and high to describe buildings, but tall is more commonly used. Use high to talk about how far something such as a shelf is from the ground.
つまり「建物を描写するのに、tall と high の両方を使うことができるが、tall の方がよく使われている。例えば棚のようなものが床(地面)からどれだけ離れているかを語るのに high を使う」。
研究社 新英和中辞典でも、
high=(床から離れて)高い所にある
と説明されていますが、それが上の LAAD の説明と一致していますね。
(追記はここまで)

このモニカとジョーイの会話では、モニカが Is he tall, short? という or を使った疑問文(このセリフでは or は省略されていますが)で二者択一の質問をしているのに、Yep(Yes の口語表現)で答えているのがトンチンカンな面白さとなっています。
テストのリスニングで、Question に対して、正しい Answer を選択する場合、「質問に or が入っている場合、Yes や No で始まる答えはバツである」というお決まりの選択テクニックがありますが、通常ならそれくらい初歩的な間違いであり、このセリフの場合は「答えになっていない答え」であると言えますね。

「彼って背が高い? 低い?」「そうだ」「どっちよ?」「どっちって何が?」という一連の会話から、ジョーイは「tall か short かの返答を避けている」ことがわかり、モニカは「あなたはボブに会ったことないのね?(どんな人か知らないから答えられないのね)」と指摘します。

horribly は「ひどく」で、何かを強調する副詞ですが、元になった形容詞 horrible が「恐ろしい、ものすごい、実にひどい(very bad)」なので、very や so などで強調した場合と比較すると、悪いニュアンスの言葉が後に続くことを予感させますね。
Macmillan Dictionary では、
horribly: very or extremely and in a bad way
例1)It all went horribly wrong.
例2)a horribly complicated procedure

つまり「非常に、究極に、そして悪い風に」。例文1 は「全てひどく悪い風に進んだ」。例文2は「ひどく複雑な手順」。
語義にあるような in a bad way というニュアンスがある言葉で、例文も wrong や悪い意味での複雑という言葉と一緒に使われています。

「ボブって人を見たこともないのに、私に紹介しようとしたの?」とジョーイに抗議しかけたところ、ちょうどアンジェラとボブが入ってきて、アンジェラの横にいる男性がかっこいい人だとわかったため、モニカは、horribly attractive と言います。
もっぱら悪いニュアンスの強調として使われる副詞ではあるけれども、その後に良い意味の形容詞を続ければ(badly, terribly などと同様に)「very を強調したもの」と解釈されることになります。
日本語で「彼ってひどく…」と言った場合でも、形容詞「ひどい」は悪い意味で使われる言葉ですから「ひどく」の後はネガティブな形容詞が続きそうに思いますよね。
それと同じことで、「ひどく…ひどく素敵な人ね」と言うことで、モニカがボブの姿を見た途端、コロッと態度を変えたのがわかる仕組みになっているということです。
shut up は「黙る」ですから、彼を見て納得したわ、もう文句は言わずに黙ってるわね、という感じですね。


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posted by Rach at 16:37| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月12日

ふわふわのクマみたいに繊細で温かい フレンズ1-5改その9

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7:00
[Scene: Ross' apartment. Chandler is over.]
シーン:ロスのアパートメント。チャンドラーが来ている。
ロス: [on phone] Ok, bye. [hangs up] Well, Monica's not coming. It's just gonna be me and Rachel. ([電話で] オッケー、バーイ。[電話を切って] モニカは来ないんだ。ただ僕とレイチェルだけになるよ。)
チャンドラー: Oh. Hold on there, camper. You sure you've thought this through? (おぉ。ちょっと待てよ、キャンパー。この件をちゃんと考えたって思ってるか?)
ロス: It's laundry. The thinking through is pretty minimal. (洗濯だよ。ちゃんと考えることなんて、かなり少ないと思うけど。)
チャンドラー: It's just you and Rachel. Just the two of you? This is a date. You're going on a date. (お前とレイチェルだけだぞ。お前ら二人だけなんだぞ? これはデートだ。お前はデートに行くんだよ。)
ロス: Nuh-uh. (いーや。)
チャンドラー: Yuh-huh. (そーだ。)
ロス: So what are you saying here? I should shave again? Pick up some wine, what? (でチャンドラーは何を言ってるの? もう一度ヒゲを剃るべき? ワインでも買ってくとか?)
チャンドラー: Well, you may wanna rethink the dirty underwear. What, this is basically the first time she's gonna see your underwear. Do you want it to be dirty? (そうだな、その汚れた下着のことをもう一度考えた方がいいな。ほら、今回、彼女が初めてお前の下着を見ることになるんだぞ。下着が汚れていてもいいのか?)
ロス: [sheepish] No. ([恥ずかしそうに] いいや。)
チャンドラー: Oh, and uh, the fabric softener? (おぉ。それからその柔軟剤だけど?)
ロス: Ok, ok. Now, what is wrong with my Snuggles? What? It says I'm a sensitive, warm kinda guy. You know, like a little fuzzy bear. All right, I can pick something else up on the way. (わかった、わかった。ほら、僕のスナッグルの何がいけないの? 何が? その柔軟剤が、僕が繊細であったかいタイプの男だってことを示すんだ。ほら、ちっちゃなふわふわのクマみたいにね。[チャンドラーが「はあ?」みたいな顔で見つめているので] わかった、途中で何か別のものを買えるしね。)
チャンドラー: There you go. (それでいい。)

ロスは電話を切った後、自分の家に来ているチャンドラーに「モニカは来ないから、僕とレイチェルだけになる」と説明しています。
このシーンの前にジョーイがモニカをダブルデートに誘っていましたので、そのためにモニカはコインランドリーに行けなくなった、という流れですね。
妹のモニカが来ないことで、想いを寄せているレイチェルと二人きりになるとわかり、ロスはウキウキしている様子。
それを見たチャンドラーは「ちょっと待て」と言っています。

呼び掛け語として使われている camper の基本的な意味は「キャンプをする人」。
この camper という表現について、過去記事のコメント欄でご意見をいただいたのですが、a happy camper という表現と関係があるようです。

camper という単語を辞書で調べると、a happy camper という表現が載っていて、例えば LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では以下のように説明されています。
a happy camper : (spoken, humorous) someone who seems to be happy with their situation
つまり「(口語、ユーモラスな表現)自分の状況に幸せであるように見える人」。
キャンプという非日常がワクワクするという感覚から、ハッピー・キャンパーがそのような「幸せな人」という意味で使われるのだろうと思います。
happy camper はマクミラン英英辞典にも載っていますので、よく使われる一般的な表現と言えるでしょう。
今回のセリフでは、happy なしの camper だけですが、camper から happy camper というよく使われる表現は連想されるだろうと思いますし、その happy camper のイメージで「ちょっと待て、幸せそうなやつ」と呼び掛けたニュアンスになると思います。
「なんかお前、ウキウキしてるようだけど(ちょっと待てよ)」という感覚なのでしょう。

think through は「じっくり考える、考え抜く」。
through は「〜を通って、〜を抜けて」ということなので、think through は「最初から最後までじっくり考え抜く」というニュアンスが感じられますよね。
You sure you've thought... は「自分でこの件をしっかり考えた、って自分で確信してるのか? 考えたのは間違いないか?」と念押しする感覚。

minimal は「最小の」。
「考え抜くことはかなり最小」というのは、ただ洗濯に行くだけなのに、何をいろいろ考える必要があるんだ? 前もって考えておくことなんてそれほどないと思うけど、ということですね。

お前とレイチェルの二人だけで行動することになるんだから、これはデートだ、お前はこれからデートに行くんだ、とチャンドラーは指摘します。
動揺したらしいロスが No. の意味で、Nuh-uh.(ノホー)と言うと、同じようなイントネーションでチャンドラーが Yuh-huh.(ヤハー)と返すのも面白いですね。

ただ洗濯に行くだけと思っていたのに、二人きりのデートじゃないか、と言われ、ロスは焦ったように「もう一度ヒゲを剃るべき? ワインを買ってく?」と言います。
pick up は「拾い上げる」が基本語義ですが、そこから「買う」(buy)の意味でも使われます。

you may wanna rethink の you may wanna は直訳すると「お前は〜したいかもしれない」になりますが、これは「〜した方がいいかもしれないよ」と助言するニュアンスでよく使われます。
you wanna 「〜した方がいい」もよく使われますが、might を使ってさらに柔らかく表現した形となります。
デートってことになると、その汚れた下着のことをもう少し考え直した方がいいんじゃないか、ということですね。
「今回、レイチェルがお前の下着を初めて見ることになるのに、それが汚いままでいいと思ってるのか?」みたいに言われ、ロスはしばらく絶句した後、恥ずかしそうに「いいや」と答えます。

ト書きの sheepish は「(羊のように)恥ずかしがる、おどおどする」という意味。
LAAD では、
sheepish : uncomfortable or embarrassed because you know that you have done something silly or wrong
つまり「自分が何かバカなこと、または間違ったことをしてしまったとわかっているために居心地が悪い、または恥ずかしい」。
今回も「レイチェルに下着を見られるのに、下着の汚れとかを全く気にしていなかった能天気な自分」を恥ずかしく思って、というニュアンスになるでしょう。

fabric softener は「衣類の柔軟剤」。softener の発音は「ソフトナー」ではなく「ソフナー」になります。
Snuggle は「スナッグル」。柔軟剤のブランド名で、日本では「ファーファ」というブランド名で販売されています。
Wikipedia 英語版: Snuggle
Wikipedia 日本語版: ファーファ
マスコットキャラクターにはテディベアが使われています。
そのキャラクターのアメリカ名は Snuggle Bear、日本名は「ふわふわのファーファ」。
snuggle は「すり寄る、寄り添う」という動詞なので、思わずスリスリしたくなるように柔らかくなるという柔軟剤をイメージした名前なのでしょう。
日本人は snuggle という単語になじみがないため、「スナッグル」というカタカナ表記だと、何だか食べ物(お菓子)系を連想してしまいそうな気がしますね。
それで、日本では snuggle という単語は用いずに、「ファーファ」「ふわふわのファーファ」という、いかにもふわふわして柔らかそうなネーミングにしている、ということなのだろうと思います。

It says I'm a sensitive... は「そのスナッグルという柔軟剤が I'm sensitive と言う」という感覚で、「〜であると示す」というニュアンスになるでしょう。
fuzzy は「けばだった」。
LAAD では、
fuzzy : having a lot of very small thin hairs, fur etc. that look very soft
つまり「たくさんの非常に小さな細い毛、毛皮などがあって、非常に柔らかく見える」。
画面上ではパッケージのクマの絵は見えませんが、ロスはクマがいる辺りを指でなぞりながらそう言っているらしいことが想像できます。
パッケージのスナッグル・ベアのふわふわクマちゃんのイメージが、使ってる人の繊細であったかいイメージを醸し出してるだろ、とロスは言いたいようです。

チャンドラーはパッケージにクマが描いてあるような柔軟剤だと子供っぽい、もしくは独身の男らしくないとでも思ったのでしょう、ロスの主張に否定的な表情を浮かべて、ロスをじーっと見ています。
その後ロスはチャンドラーに同意した様子で、コインランドリーに行く途中で何か別の柔軟剤を買うこともできるしね、みたいに返します。
「ワインを買っていく」で出てきた pick up が、ここでも pick something else up として使われていますね。


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posted by Rach at 13:22| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月09日

あなた大勢の子とデートしてるでしょ フレンズ1-5改その8

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06:08
[Scene: Monica and Rachel's apartment. Joey is there, trying to convince Monica to pose as his girlfriend. His plan is to hook Monica up with Angela's boyfriend Bob and then take Angela back for himself.]
モニカとレイチェルのアパートメント。ジョーイがそこにいて、モニカがジョーイの恋人のふりをしてくれるよう、モニカを説得しようとしているところ。ジョーイの計画は、モニカを、アンジェラの彼氏ボブとくっつけて、それからアンジェラを自分に取り戻すこと。
ジョーイ: Monica, I'm telling you, this guy is perfect for you. (モニカ、言っとくけど、この男は君にぴったり(完璧)なんだよ。)
モニカ: Forget it! Not after your cousin who could belch the alphabet. (そんな話は忘れて! げっぷでアルファベットが言えるあなたのいとこの後[あんないとこを紹介された後]ではダメよ。)
ジョーイ: Come on, this guy's great. His name's Bob. He's Angela's... brother. He's smart, he's sophisticated, and he has a real job. Me, I go on three auditions a month and call myself an actor, but Bob is-- (ねぇ、この男は最高なんだよ。彼の名前はボブだ。彼はアンジェラの…兄さんだ。彼は頭が良くて、洗練されていて、ちゃんとした(本当の)仕事を持ってるんだ。俺、俺は月3回オーディションに行って、それで自分のことを俳優だと言っているけど。でもボブは…)
モニカ: [looking out window] Oh, God help us. ([窓の外を見て] あぁ、神様助けて(勘弁して、お願いやめて)。)
ジョーイ: What? (何?)
モニカ: Ugly Naked Guy is laying kitchen tile. Eww! (裸のブ男がキッチンタイルを敷いてるわ。ウェ〜!)
ジョーイ: Eww! Look, I'm asking a favor here. You know, I'm thinking if I do this thing for her brother, maybe Angela will come back to me. (ウェ〜! ねぇ、頼むよ。ほら、アンジェラの兄さんにこういうこと(彼女の紹介)をしてあげたら、多分アンジェラは俺のところに戻ってくると思ってるんだよ。)
モニカ: What's going on here? You go out with tons of girls. (今一体何が起こってるの? あなたはすっごくたくさんの(大勢の)女の子とデートしてるじゃない。)
ジョーイ: [proud] I know, but…. Look, I made a huge mistake. I never should've broken up with her. Will you help me? Please? ([自慢気に] 確かに。でも… ほら、俺は大きな間違いを犯したんだよ。俺はアンジェラと別れるべきじゃなかったのに。俺を助けてくれよ。頼むから(お願いだよ)。)

ダブルデートでモニカを連れてくると約束したため、必死にモニカを説得するジョーイ。
I'm telling you は「言っとくけど。本当なんだよ」。「信じられないかもしれないけど、今から言うことは本当なんだ」と今から言うことを強調する時に使います。

belch は「げっぷをする」なので、belch the alphabet は「げっぷでアルファベットが言える」、、、かなり下品な感じですね。
日本でもげっぷは下品なこととされていますが、食事中に音を立てながら食べるのを嫌うアメリカでは、日本以上にげっぷは嫌がられるように思います。
同じく「げっぷをする」という英単語に burp がありますが、授乳後に赤ちゃんの背中をトントンしてげっぷさせる方は、こちらの burp になります。

Not after your cousin who... は「〜するようなあなたの従兄弟(いとこ)の後ではダメ、無理」という感覚。
過去記事、あんなことが起こった後では無理 フレンズ1-3改その13 でも、
彼氏のアランを紹介してと、フレンズたちがモニカに頼んだ時に、
モニカ: No. Not after what happened with Steve. (だめよ。スティーブに起こった出来事の後では無理ね。)
と言っていました。
以前にこんな出来事があってもうこりごりだから、今の彼氏には絶対に会わせない、というニュアンスで、今回のセリフも「前にあなたが紹介した、あなたのいとこは、げっぷでアルファベットを言うような下品な人だったじゃない。あんな人を紹介された後だもの、もうあなたから人を紹介してもらうのは嫌よ」とモニカは言っているのですね。

今度紹介するのは、そんないとこよりずっといい男なんだ、とジョーイは説明し始めます。
ボブがアンジェラの彼氏だとバレては、モニカがダブルデートしてくれそうにないので、ジョーイはボブのことをアンジェラの兄だと説明しています。
「ボブは素敵だ、それに比べて俺はこんな風にダメダメだけど」という説明が続きますが、前回の記事で「ボブとジョーイについてアンジェラが言ったこと」と全く同じ表現を使っているのがポイントですね。
以前アンジェラに「あなたは月3回オーディションに行って、それで自分のことを俳優だと言ってるけど」と言われ、ジョーイは内心むっとしたでしょうが、アンジェラを取り戻すためならと、自虐的なフレーズを使いながら、何とかモニカをダブルデートに誘い出そうとしています。

そんな話をしているとモニカは窓の外を見て「勘弁して」と言い、その後、Ugly Naked Guy is laying kitchen tile. と言っています。
lay は「〜を横たえる、置く」という他動詞。「タイルを置く」ですから、「タイルを敷く、敷き詰めている」ということになるでしょう。
tile は可算名詞ですが、集合的には不可算名詞となります。
今回のセリフでは、tiles と複数形になっていませんが、それは「タイルという素材を敷いている、タイル類を敷いている」という感覚だろうと思います。

ew は、いやなもの、気持ち悪いものを見た時に言う、「気持ち悪い、ウエ、オエ、げーっ」という感覚。
過去記事、太ももをシェイプする器具 フレンズ1-2改その8 で、裸のブ男がサイマスター(太ももをシェイプする器具)を買った時にも、ew と言っていましたので、彼を見るとつい口から出てしまう言葉という感じですね。

ask a favor は「お願いをする」。
「アンジェラの兄さんのためにこういうことをしてあげたら、アンジェラは俺に感謝して、俺のところに戻ってくると思うんだ」みたいなことをジョーイは言っています。
実際には「アンジェラの彼であるボブにモニカをくっつけさせて、残ったアンジェラを俺がもらう」ということなのですが、アンジェラは今フリーであるように思わせて「アンジェラの兄さんにモニカのような彼女を紹介してあげたら、妹のアンジェラは喜んで俺を見直してくれると思うんだよな」みたいに大嘘をついたわけですね。

go out with tons of girls は「非常にたくさんの女の子とデートしている」。
go out with は「デートする、付き合う」。
tons of は「たくさんの」で、lots of と同じ意味ですが、1トン、2トンなどの ton を使うことで多さを強調する誇張表現。
「そんなにアンジェラ一人にこだわらなくても、あなたにはたくさんデート相手がいるじゃない」と言われたジョーイが、「まあね」とちょっと得意げな表情を浮かべているのも面白いですね。

make a huge mistake は「大きな過ち・間違いを犯す」で、make a big mistake もよく使われます。
I never should've broken up with her. は「決して別れるべきではなかった(のに別れてしまった)」。
should have+過去分詞は「〜すべきではなかったのに(実際には〜してしまった)」という「後悔」を表すのによく使われる表現ですね。
モニカの話からも、ジョーイは特に女性に困っている様子もないようですが、それはそれとして、自分が振った子が見違えるようにきれいになっていると、振るんじゃなかった、と惜しい気持ちになるという、プレイボーイ的発想なのでしょう。
Will you help me? Please? の Please? は「どうか(頼むから)。お願いだよ」という懇願のニュアンスを強めていることになります。


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posted by Rach at 17:28| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月05日

オーディションに行くだけの自称俳優 フレンズ1-5改その7

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あけましておめでとうございます!
本年もどうかよろしくお願い申し上げます。


5:20
[Cut back to Joey and Angela at the counter.]
カウンターにいるジョーイとアンジェラに画面がカット。
アンジェラ: Forget it, Joey. I'm with Bob now. (忘れて、ジョーイ。私は今ボブと付き合ってるの。)
ジョーイ: Bob? Who the hell's Bob? (ボブ? 一体ボブって誰だよ?)
アンジェラ: Bob is great. He's smart, he's sophisticated, and he has a real job. You, you go on three auditions a month and you call yourself an actor. But Bob-- (ボブは最高よ。彼は頭が良くて、洗練されていて、ちゃんとした(本当の)仕事を持ってるの。あなたは月3回オーディションに行って、それで自分のことを俳優だと言ってるけど。でもボブは…)
ジョーイ: Come on! We were great together. And not just at the fun stuff, but, like, talking too. (ちょっと! 俺たち一緒にいて最高だったろ。それにただ楽しいことだけじゃなくて、ほら、トークも。)
アンジェラ: Yeah, well, sorry, Joey. You said, "Let's just be friends." So guess what? (えぇ、ごめんね、ジョーイ。あなたが言ったのよ、「ただ、友達でいよう」って。だから、何だと思う?)
ジョーイ: What? (何?)
アンジェラ: We're just friends. (私たちはただの友達なの。)
ジョーイ: Fine. Fine. So, why don't the four of us go out and have dinner together tonight? You know, as friends? (いいさ、いいさ[わかったよ、構わないさ]。それじゃあ、俺たち4人で出かけて、今夜一緒にディナーっていうのはどう? ほら、友達として。)
アンジェラ: What "four of us"? (”俺たち4人”って何?)
ジョーイ: You know, you and Bob, and me and my girlfriend, uh, uh, Monica. (ほら、君とボブ、それから俺と俺の彼女、、そのー、モニカだ。)

カウンターにいるアンジェラのそばにジョーイがまだいることから、ジョーイはアンジェラを口説こうとしていることがわかりますね。
アンジェラから「今はボブと付き合っている」と聞いて、ジョーイが「ボブって一体誰だよ?」と言うと、アンジェラは「ボブは〜で、あなた(ジョーイ)は…で」と対比のような形で説明しています。

ボブは a real job 「本当の仕事」を持っているとアンジェラは説明していますが、わざわざ a real job と表現することで、ボブと比較されることになるジョーイが a real job を持っていないことを暗に言っていることになり、その後、ジョーイの仕事・職業についての説明が続いています。

a month の a は「〜ごとに、〜につき、毎〜に」。once a day なら「1日に1回」。
you call yourself an actor は「自分で自分自身のことを俳優と呼ぶ」ということですから、「自分では俳優のつもり、自分では俳優だと思っている」→「自称俳優」というところですね。
「あなたはそう思ってるようだけど、他の人にはそうは思えない」→「実際には違う」ということを示していることになります。

月に3回オーディションに行くだけで、実際に役に合格しているわけでもない、自称アクターのあなたに比べると、ボブは、、、という流れから、ジョーイが言う「俳優の仕事」が実際には仕事と呼べるようなものじゃない、あなたは実際は無職みたいなものよ、と辛辣なことを言っていることになるのですね。

We were great together. は「俺と君は一緒にいて最高だった」という過去形で、別れた相手や別れようとしている相手に「ほら、俺たち二人、最高(の仲)だったじゃないか」と相性が良かったことを思い出させて、二人が別れるのは間違いだと気づかせようとする時によく使われるセリフです。
And not just at the fun stuff, but, like, talking too. は「楽しい(面白い)ことばかりじゃなくて、ほら、トーキング(トーク)も最高だったろ」ということですね。
「あんなことやこんなことで、二人は最高だったじゃん」と例を挙げてみたわけですが、like 「ほら」のように一呼吸おいて talking を挙げたのは、パッと思い浮かぶものがなくて、とりあえずトーク(おしゃべり)とか、と挙げてみた感じが出ています。
プレイボーイのジョーイは、しゃれたトークで気分を盛り上げるより、さっさと行動に移るタイプでしょうから、そんなにトークが弾んだ経験もなかっただろうジョーイが「ほら、トークとかも最高だったじゃん」みたいに言っている面白さになるでしょう。
現に今も、アンジェラに「あなたよりボブの方がずっと素敵」と言い負かされっぱなしできちんと反論できていないような状態ですから、「トークも最高だった」という例が全く当たっていないことが想像できますね。

アンジェラはジョーイが自分を振った時のセリフを持ち出して「ただ友達でいよう」って言ったのはジョーイあなたなのよ、と言います。
Guess what? というのは「何だと思う?」と相手にその先を推測させる言葉で、ジョーイも反射的に What? と返していますが、アンジェラの答えは「あなたが、友達でいよう、って言ったんだから、私たちはただの友達なの」→「あなたが友達でいようって振ったくせに、今さら何を言っても遅いわ」という気持ちなのですね。
日本語で「あなたとはお友達(オトモダチ)でいたいの」と言った場合も、それは暗に男女関係を拒絶したことになりますから、その感覚は英語圏でも同じだということです。
"Let’s just be friends." 「ただ、友達でいようよ」と言って過去にジョーイはアンジェラを振った、今度はアンジェラの方が be just friends という言葉を使って、ジョーイのアプローチを断っていることになります。
ちなみに、「ただの友達」であることを本人たちが必要以上に強調する場合は、実際には二人は男女関係にあることが多い、ということもあります。
「ただの友達なのよ」とやけに強調しすぎているところが却って怪しい、、という雰囲気を醸し出しているシーンもよく見かけますね。

fine は「写真のファインモード」というカタカナ英語でもわかるように、「上質の、最高級の」「素晴らしい、素敵な」という意味がありますが、会話で相手が言うことに対して、Fine. と言った場合は、「(ちょっぴり不満もあるけど)まあそれでも構わないよ。まあいいよ。結構だ」という少し後ろ向きの意味になります。
日本語で喧嘩している時、売り言葉に買い言葉で、「いいわ、あなたがそう言うんなら、それで結構よ」とか「おぉ、上等じゃないか」などと言いますが、その時も英語では、一言、Fine. と言えばいいのですね。

Why don’t we...? だと「(一緒に)〜しませんか?」と誘う表現ですが、ここでは we の代わりに four of us が使われています。
今ボブと付き合っているアンジェラがジョーイと2人で食事することを了解しそうにはないので、ジョーイは俺たちを含めた4人で食事するのはどう? と提案していることになります。
二人きりで話をしていて急に「俺たち4人」と言ったので、「その4人って誰のこと?」と当然アンジェラは尋ねます。
ここでアンジェラを逃したらもう会うチャンスはないと思ったジョーイはとっさにダブルデートをしようと持ちかけたわけですが、あと一人誰を誘うかを最初から決めていたわけではなく、「君たちカップルと、俺と俺の彼女の…」とまで言った時、モニカが視界に入ったので、モニカを彼女にしてしまおう、ととっさに思いついたということが、カメラワークとジョーイのセリフからわかるようになっています。


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posted by Rach at 12:30| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月31日

奇妙な偶然聞きたくない? フレンズ1-5改その6

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4:23
[Cut to Ross and Rachel, talking next to one of the tables.]
ロスとレイチェルに画面がカット。テーブルの一つの横で話をしている。
ロス: So, uh, Rachel, what are you, uh, what are you doing tonight? (それで、あのー、レイチェル。今夜は何をする予定なの?)
レイチェル: Oh, big glamour night. Me and Monica at Launderama. (あぁ、ビッグ・グラマー・ナイト(すごくワクワクする夜)なのよ。私とモニカがロンダラーマ(ランダラーマ)よ。)
ロス: Oh, you uh, you wanna hear a freakish coincidence? Guess who's doing laundry there too? (あぁ、奇妙な偶然を聞きたくない? そこで洗濯する人は誰だと思う?)
レイチェル: Who? (誰?)
ロス: Me! Was that not clear? Hey, why don't, um, why don't I just join you both there? (僕だよ! 今のミエミエじゃなかった? ねぇ、僕がそこで二人に合流するっていうのはどう?)
レイチェル: Don't you have a laundry room in your building? (あなたの(アパートメントの)ビルに洗濯室(ランドリールーム)はないの?)
ロス: Yes. I do have a laundry room in my building. Um, but there's a rat problem. Apparently, they're attracted to the dryer sheets. And they're going in fine, but they're coming out all, all... fluffy. Anyway, say, 7-ish? (うん。確かに僕のビルには洗濯室があるよ。でも、ネズミの問題があるんだ。どうやら、乾燥機(柔軟)シートに引き寄せられるみたいなんだよね。それで乾燥機の中に入っちゃうんだけど、でもネズミたちが出てくる時にはすっかり…フワフワ状態になってるんだよね。とにかく、7時くらいでどう?)
レイチェル: Sure. (いいわ。)

Launderama 「ロンダラーマ(ランダラーマ)」というのは、最初が大文字になっていることからもわかるように、コインランドリーの店の名前。
アメリカでは一般的に、コインランドリーのことは Laundromat 「ロンドロマット」という名称で呼ばれており、LAAD (Longman Advanced American Dictionary) にも以下のように出ています。
Laundromat : (trademark) a place where you pay money to wash your clothes in machines
つまり、「(商標)お金を払って洗濯機で衣服を洗う場所」。
元々は固有名詞だったのが「コインランドリー」の意味で一般化した名詞ということになるでしょう。
研究社 新英和中辞典では、
語源:laundry+automatic
と出ていましたので、オートマのランドリーみたいな感じの名前だということですね。
後のセリフにも出てきますが、「洗濯する」は do laundry と表現します。

ちなみに、laundry という単語は「衣服の洗濯」の意味では日本語で「ランドリー」と表記されることが多いですが、実際の発音は「ロンドリー」の方が近いです。
不法に入手した金の出所を隠して合法的にきれいな金に見せる資金洗浄を「マネー・ロンダリング」(money laundering)と言いますが、この laundering は「洗濯する」という意味の動詞の -ing 形になります。
こちらの方はカタカナで「ロンダー」と表記されていることになり、より英語の発音に近いということになるでしょう。

freakish coincidence は「奇妙な偶然、不思議な巡り合わせ」。
誰かとばったり出会った時などに、”What a coincidence!” 「偶然ですねぇ!」と言うことも多いですが、偶然を「奇妙な偶然」とさらに強調することで、まさに日本語の「奇遇」というニュアンスで使われています。
clear は「明らかな、明白な、はっきりした」。
「わぁ、奇遇だね、もう一人ロンダラーマに行く予定の人がいるんだけど、一体誰だと思う?」という話の流れから、それはロスのことだろうと想像できると思うのですが、レイチェルが Who? と普通に尋ねてくるので、ロスは拍子抜けしている様子。
Was that not clear? 「今のは明白じゃなかった?」というのは、この話の流れから言って僕しかないだろ? あまりにも見え見えな話の展開だったのにわからなかった?という感じですね。

why don't I just join you both there? は「そこ(二人が行く予定のロンダラーマ)で、僕が君たち二人(you both)に合流するっていうのはどうかな?」という提案のニュアンス。
ロスの誘い方から、レイチェルに気があるロスがレイチェルと一緒にコインランドリーに行こうとしていることがわかるのですが、そんなこととは思いもよらないレイチェルは、どうしてコインランドリーに行く必要があるの? あなたのアパートには洗濯室があるでしょ、と言います。
NYの古くから建っているアパートメントはビル内に「洗濯室」があるのが普通で、ロスのところにはないわけ? みたいに言われてしまったので、そう聞かれたロスは嘘をつくわけにもいかず、Yes. と答えることになります。

I do have a laundry room in my building. の do は強調ですね。
「(君が指摘したように)”確かに・実際に”僕の(住んでる)建物には洗濯室がある」 というところ。
ですがその後、rat(マウス(mouse)よりも大型のネズミ)の問題があるんだと言って、ネズミたちが乾燥機シートに引き寄せられてしまうんだ、と続けています。
apparently は「どうやら」。
be attracted to は「〜に引き寄せられる」。attract は他動詞で「〜を引き付ける」で、遊園地のアトラクション(attraction)は「引き付けるもの」という意味。形容詞 attractive は「魅力的な」。

dryer sheet は、乾燥機に入れるシート状になった柔軟剤。
dryer sheet で画像検索すると、以下の bounce という商品がたくさんヒットしました。
Amazon.co.jp: バウンス ドライヤーシート 乾燥機用衣料柔軟剤 260枚入
バウンス ドライヤーシート 乾燥機用衣料柔軟剤 260枚入
このアマゾンのページの「商品の説明」がわかりやすいので以下に引用させていただきますと、

衣類乾燥機に入れるシートタイプの衣類柔軟剤です。
不織布のシートに柔軟剤成分がしみ込ませてあるので、 お洗濯のときに柔軟剤を使わなくても大丈夫。
洗濯物とこのシートを1枚一緒に乾燥機にいれてスイッチON。
ふわふわで優しい香りのできあがりです。


セリフの方に戻りますと、fluffy は「フワフワした」。
シート状の柔軟剤は良い香りがするので、それに引き寄せられてネズミが乾燥機に入り、乾燥機から出てきたら、、とまで言った後、柔軟剤の効果で「ふんわりやわらかでフワフワ」になっちゃうんだ、と言っているわけで、ご紹介した bounce の「ふわふわで優しい香り」という商品説明とも一致していますよね。

乾燥機に入ってしまったネズミが悲惨な結果になるのかと思いきや、フワフワになるんかーい! みたいにツッコミたいところで、柔軟剤の宣伝文句のような言葉にもなっているのも面白いのでしょう。

建物には洗濯室があるけれどそれが使えない理由を考え考え話していたので、妙な方向に話がずれてしまったロスは、逸れた話を修正する意味で、anyway 「とにかく」と言っています。
うちの洗濯室が使えない事情はまあそんなところだけど、そんなことはともかく、一緒に行くのに、時間は7時くらいでどうかな? と言っています。
-ish は「時刻が〜ごろ」。-ish は、すぐ上に出てきた freakish のように形容詞を作る語尾ですね。
「〜のような」という形容詞の意味から、それを数字につけると、「およそ〜ごろ」という意味になります。


(Rach からの年末のご挨拶)
今日の記事が、2017年最後の記事になります。
今年は、東京(目黒・青山)、大阪(梅田)、京都(四条で2回)と合計5回のセミナーを開催させていただくことができました。
また、6月には「日経WOMAN」、7月には「多聴多読マガジン」(コスモピア)で私の学習法をご紹介していただきました。
そして、今月12月15日には、私の4冊目となる著書「リアルな英語の9割は海外ドラマで学べる!」(池田書店)を出版することができました。

嬉しい出来事が本当にたくさんあった、とてもとても幸せな1年となりました♪
ブログ開始からもう12年以上経った今年がこんなに素敵な年になったのも、長年ブログを読み続け、応援し続けて下さった読者の皆様、セミナーにご参加下さった皆様、新刊を含む拙著をお買い上げ下さりお読み下さった皆様のおかげと心より感謝しております。
皆様、本当にありがとうございました<(_ _)>

ずっと夢だった「海外ドラマのセリフを例文に使った本」を出版できたことを励みに、これからもっともっと、海外ドラマで英語を学ぶ楽しさと面白さを伝え続けていきたいと思います。
来年も、どうかよろしくお願いいたします。
皆様も、どうか良いお年をお迎え下さいませ(^^)


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posted by Rach at 16:07| Comment(4) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月28日

1ミシシッピ、2ミシシッピ フレンズ1-5改その5

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03:34
[Angela (ANGL), a beautiful woman in a tight dress, enters.]
アンジェラ、タイトなドレスを着た美しい女性が入ってくる。
アンジェラ(ANGL): Hi, Joey. (はーい、ジョーイ。)
ジョーイ: Oh, my God! Angela! (なんてこった。アンジェラ!)
[Angela takes a seat at the counter.]
アンジェラはカウンターの席に座る。
モニカ: Wow! Being dumped by you obviously agrees with her. (わぉ! あなたに振られたことが彼女には合ってたようね。)
フィービー: Are you gonna go over there? ((アンジェラがいる)あっちに行くの?)
ジョーイ: No. Yeah. No. Okay, but not yet. I don't wanna seem too eager. One Mississippi, two Mississippi, three Mississippi. That seems pretty cool. [he walks over to her] Hey, Angela. (いや。そうだな。いや。わかった、でもまだだ。熱心すぎる(ガツガツしてる)ように見せたくない。1ミシシッピ、2ミシシッピ、3ミシシッピ。今のでかなりいい感じだな。[アンジェラのところに歩いていく] やあ、アンジェラ。)
アンジェラ: [casually] Joey. ([何気ないそぶりで] ジョーイ。)
ジョーイ: You look good. (きれいだね。)
アンジェラ: That's because I'm wearing a dress that accents my boobs. (それは胸を強調するドレスを着てるからね。)
ジョーイ: You don't say. (まさか。)

赤いドレスを着た女性がセントラルパークに入ってきて、ジョーイに挨拶した後、カウンターに座ります。
ジョーイがアンジェラと名前を言っていることから、二人が知り合いであることがわかりますね。

Being dumped by you obviously agrees with her. は「あなたに振られたことは彼女に agree with している」というところ。
まずは「あなたにフラれたことが彼女に(うんぬん)」というモニカの発言から、「ジョーイはかつてこのアンジェラを振った」ことがわかるという仕組みですね。

そして、agree with というと、「(人)に同意する」という意味がまずは浮かびますが、それ以外にも「一致する、合致する」という意味があります。
研究社 新英和中辞典では、
agree=〔+with+【(代)名】〕〔…と〕一致する、合う
His statement agrees with the facts. 彼の陳述は事実と一致する。


「同意する」というのは、主語の意見が with 以下の人の意見に「一致する」ということですから、「同意する」が「一致する」という意味でも使われるのは、比較的イメージしやすいですよね。

そこからさらに進んで、agree には「性(しょう)に合う」という意味もあります。
同じく、研究社 新英和中辞典では、
agree=〔+with+【(代)名】〕[通例否定・疑問文で] 〈食物・気候などが〉〔人の〕性に合う
Spicy foods don't agree with me. 香辛料の入った食物は私に合わない。


上のスパイシーフードの例文も、「スパイシーフードは私に一致しない→私に合わない→私の性に合わない」ということですよね。

Macmillan Dictionary では、
agree with [phrasal verb] :
if a situation or way of living agrees with you, you enjoy it and feel happy and relaxed
例) I find that country life really agrees with me.

つまり、「ある状況や生き方が agree with you だというのは、自分がそれを楽しみ、そして幸せでリラックスしているように感じる、ということ」。例文は、「私はその田舎暮らしが、本当に私の性に合っていると思う(わかる)」。

ですから、今回のモニカのセリフ Being dumped by you obviously agrees with her. を直訳すると、
「あなたに振られた[捨てられた]こと(Being dumped by you)は、明らかに[どう見ても]、彼女の性に合っている」。
「ジョーイに捨てられたという状況(a situation)」が彼女の性に合っている→ジョーイに捨てられたことで、彼女はジョーイと付き合っていた頃よりも、より魅力的な女性になっている、というような意味になるということですね。

研究社 新英和中辞典では、わざわざ注意書きとして、[通例否定・疑問文で]と書いてあり、例文も「食物が人(の性)に合わない」という否定の内容になっていますが、英英辞典の Macmillan Dictionary の例文では、「田舎暮らしが性に合っている」という肯定文だったので、肯定文で使われることも可能だと言えるでしょう。
今回のセリフはその肯定文の形になっているということですね。

きれいになった元カノがジョーイのいるところに現れたわけだから、ジョーイはアンジェラと話をするためにあっちに行くの? のようにモニカは尋ねています。
ジョーイは「だめだ。オッケー、でもまだだ」と躊躇していますね。
eager は「しきりに求めて、熱望して」のような「〜する強い欲望を持っている」という感覚。
つまり「振った彼女がきれいになった姿を見て、振った方の俺がガツガツと彼女を求めてるように見せたくない」と言っていることになります。

その後、ジョーイは「1ミシシッピ、2ミシシッピ、3ミシシッピ」と数えています。
「ひとーつ、ふたーつ、みっーつ」みたいに長めに数字を数えている感覚ですが、「1、2、3」だと早すぎてしまうから、しっかり「1秒、2秒、3秒」分をカウントするために数の後ろに「ミシシッピ」という言葉を入れていることになります。
Wikipedia 英語版: Mississippi > In popular culture の冒頭に、以下のように数え方に使われる件が説明されています。
Children in the United States and Canada often count "One-Mississippi, two-Mississippi" during informal games such as hide and seek to approximate counting by seconds.
つまり「米国やカナダの子供はしばしば、かくれんぼなどのくだけたゲームで、ほぼ秒刻みでカウントするために、「ワン・ミシシッピ、トゥー・ミシシッピ」と数を数える」。

「ミシシッピ」という音を加えることで、だいたい1秒になるようですが、なぜ「ミシシッピ」という言葉を使うのかという起源・語源のようなものは残念ながら載っていません。
ミシシッピという名前には、アメリカの州(state)である「ミシシッピ州」や「ミシシッピ川(Mississippi River)」などがあり、上に引用したウィキペディアは「州」の方のページでしたが、「アメリカで一番長い川であるミシシッピ川」のイメージが「時間をたっぷり取る」という「長さ」の感覚に繋がっているような気が個人的にはしています。
バーベキューの温度測定法として「1ミシシッピ、2ミシシッピ」と手をかざす「ミシシッピ・テスト」と呼ばれる方法があるそうなので、バーベキューに詳しい方はこのカウントをご存じかもしれませんね。

この数え方については過去記事、フレンズ1-5その1 のコメント欄 でいろいろな情報を頂戴しました。
そのコメント欄で「パイロットは、One thousand, two thousand... (あるいは、Thousand one, thousand two...)のように、thousand を入れて数えることがある」という情報も教えていただきました。
私は先ほど「ミシシッピ川」のイメージの話をしましたが、ミシシッピ川は実際の川の長さが長い上に Mississippi という綴りも長いですよね。
それと同じ感じで、thousand も「千」という大きな数ですし、綴りも(比較的)長いように思います。
「1秒を慌てず”ゆっくり・たっぷり”数える」ために、単語の持つイメージが「長い」「大きい」ものを使っているのだとしたら面白いなぁ、と思います。
同じくそのコメント欄では、スケートの荒川静香さんがトリノ五輪でイナバウアーをする際にコーチから「One 〜, two 〜」と長めの言葉を入れて数えるようにと指示されて、アイスクリームが好きな荒川選手は One icecream, two icecream...と数えたそうです、、というエピソードも教えていただきました。

このミシシッピを使った数え方は、この先のフレンズでは、フレンズ3-9(フットボールの話)、フレンズ10-3(日焼けサロンの話)にも出てきます。
フレンズ以外の作品では、LOST 2-13 のラストシーン近く(42:10 くらい)、ソーヤーが、5ミシシッピまでこの方法で数えるシーンがあります。

ジョーイは 3ミシシッピまで数えた後、これでいい感じだろ、のように言ってアンジェラに近づきますが、いくら普通の one, two, three よりも「ゆっくりためて数える数え方」であっても、3ミシシッピじゃ早すぎるだろ! ガツガツしてるのバレバレじゃん! というのが面白さのポイントなわけですね。

ジョーイが You look good. 「きれいだね」と言うと、アンジェラは "That's because I'm wearing a dress that accents my boobs." と返しています。
accent は「〜を強調する」なので、「それ(私がきれいに見えるの)は、私が胸を強調する(胸を目立たせる)服を着ているからよ」と答えたことになります。
ジョーイが振ったくせにこうしてまた声を掛けてきたことを「胸元を見せるドレスを着てるから、あなた声掛けて来たんでしょ」と指摘したわけですね。
ちなみに、今月15日発売の私の4冊目となる新刊「リアルな英語の9割は海外ドラマで学べる!」の p.265 の boobs の解説の中で、このやりとりを例文として使わせていただいています(^^)

ジョーイの表情から図星だったらしいことがわかりますが、ジョーイは You don't say. と返します。
You don't say. は、「まさか? 本当?」と「相手の言ったことに驚いた、びっくりした」ことを示すニュアンスがあります。また、You don't say. を平坦な口調で言うと、反語的に「相手の言ったことに全く驚かない」ことを示すことになります。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
you don't say!
a) (humorous) used to show that you are not surprised at all by what someone has just told you
b) (old-fashioned) used to say that you are surprised by what someone has just told you

つまり、a) は「(ユーモラス)誰かがたった今言ったことに、全く驚いていないことを示すために使われる」。b) は「(古い表現)誰かがたった今言ったことに驚いていることを言うために使われる」。
微妙な単語の違いはありますが a) と b) は正反対の意味で、b) が元々の「相手の発言に驚く」ニュアンスで、a) は「相手の発言に全く驚かない」という逆の意味をユーモラスに表現したもの、ということになります。

今回の場合、元カノが胸を強調したセクシードレスで現れた途端、振った方のジョーイが手の平を返したようにすり寄ってくる、、というのでは、プレイボーイのジョーイの名がすたる、ということになりますね。
ですから「胸を強調してるからね」と言ったことを認めたように「全くその通りだよね」と返したということではなく、言葉としては「まさか(胸につられたわけないだろ)」という意味で使っていて、ただし内心は「うわっ、バレバレじゃん」とギクッとしている感じなのだろうと思います。


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posted by Rach at 15:38| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月22日

延長ディスコバージョンを聞かされた フレンズ1-5改その4

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2:51
レイチェル: [waitressing] Does anybody want anything else? ([ウェイトレスをしながら] 誰か他に何か欲しい?)
ロス: Oh, yeah, last week you had a wonderful, nutty, chocolate-y kind of a cake-y, pie thing that.... [Rachel gives him a dirty look] Nothing. Just, just, I'm fine. (あぁ、そうだな。先週あったよね、素敵なナッツのチョコレートっぽい、ケーキ風のパイみたいなやつ… [レイチェルはロスに嫌な視線を向ける] (欲しいものは)何もないよ。大丈夫だよ。)
フィービー: [to Rachel] What's the matter? Why so scrunchie? (どうしたの? どうしてそんなに”くしゃくしゃって感じ”(不機嫌)なの?)
レイチェル: Oh, it's my father. He wants to give me a Mercedes convertible. (あぁ(原因は)私のパパなの。パパは私にメルセデスのコンパチーブルを与えようと思ってるのよ。)
ロス: That guy, he burns me up. (その人、彼は、僕も頭にくるよ。)
レイチェル: Yeah, well, it's a Mercedes if I move back home. Oh, it was horrible! He called me "young lady." (えぇ、私が家に戻れば、のメルセデスなの。もう、最低だったわ。パパは私を「お嬢ちゃん」って呼んだのよ。)
チャンドラー: Ooh, I hate when my father calls me that. (うー、俺の親父が俺をそう呼ぶの、嫌なんだよな。)
モニカ: Did he give you that whole "You're not up to this" thing again? (レイチェルのパパは例の「お前にはこんなことはまだ無理だ」っていうあれこれをまたあなたに言ったの?)
レイチェル: Oh, yeah, yeah. Actually, I got the extended disco version with three choruses of "You'll Never Make it on Your Own." (あぁ、そう、そうなの。実は、「お前は自力ではやり遂げられない」の3コーラスのエクステンディット・ディスコ・バージョンを聞かされたわ。)
フィービー: [rhythmically] Uh-huh, uh-huh. ([リズミカルに] アーハー、アーハー。)

ウェイトレスの仕事中のレイチェルは「誰か何か他に欲しいものある?」と注文を聞いています。
それに対してロスが長々と説明するのを見て、レイチェルはいらいらした様子で不機嫌な表情を浮かべていますね。
マフィンとかスコーンとか、品名をすっと言えばそれで良かったのでしょうが、「ほら、先週あった、あのナッツがあって、チョコがかかってて、ケーキ風のパイみたいなやつ」とわざと長々と説明したことにイラっとしたようですね。

そんなレイチェルを見て、フィービーは「どうしたの? どうしてそんなにスクランチーなの?」と尋ねています。
Blu-ray/DVD では scrunchie、Netflix では scrunchy と表記されていますが、これはフィービー独特の造語のようですね。
scrunch なら動詞で「〜をバリバリ砕く、〜をくしゃくしゃにする」という意味なので、それに -ie または -y を付けることで形容詞化した感覚になるでしょう。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) で、動詞 scrunch を見てみると、
scrunch : to crush and twist something into a small shape
例)She scrunched the letter into a ball.

つまり「何かを小さな形につぶす、またはねじる(変形する)こと」。例文は「彼女はその手紙をくしゃっと丸めた」。
恐らく「小さな形にくしゃくしゃにした」様子が「いらいらした」という感覚に通じるということでしょう。

ちなみに、scrunchy / scrunchie という名詞は存在していて、それは「(ポニーテールなどを留める)シュシュ」のこと。
アカデミックな英英辞典であるLAAD にも以下のように出ています。
scrunchie : a circular rubber band that is covered with cloth, used for holding hair in a ponytail
つまり「ポニーテールの髪の毛を留める、布で覆われた輪状のゴムバンド」。

「シュシュ」というのはフランス語の chouchou から来ているそうで、フランス語の chouchou には「お気に入り」「かわいい」という意味があるそうです。
そういうシュシュを英語では scrunchie と表現しているわけですが、これは恐らく、布の中にゴムを通して、外の布をくしゃくしゃっと縮めた状態になっていることから、「くしゃっと縮めたもの」みたいな表現になっているのかなぁ、と思ったりします。

it's my father. は「私がいらいらしている原因は、問題は、パパなの」という感覚。
convertible は「コンバーチブル、ルーフがたためる車」のこと。
Mercedes は日本語では「メルセデス(ベンツ)」と呼びますが、英語での発音は、メルスィーディスという感じです。
それを聞いたロスは he burns me up. と言っています。
burn someone up は「人を怒らせる」。
LAAD では、
burn somebody up : (informal) to make someone angry

ロスの発言は「レイチェルにメルセデスを買ってあげるとか言ってるパパには僕もむかついちゃうよ」と言葉としては言っていることになりますが、実際のところは、これはレイチェルに共感しての言葉ではないですね。
「レイチェルが不機嫌なのもわかる。それってほんとむかつくよね」のように言葉で表現することで、「高級車を買ってあげようと言っているパパに対して怒っているレイチェルが理解できない。何でそのことでいらついているのか僕にはわからない」という正反対の意味の皮肉であると考えれば良いでしょう。

そういう皮肉のニュアンスを感じ取ったらしいレイチェルは、「メルセデスを買ってあげるって言うパパにむかつく」と言ったのは「もし私が家に戻れば、のメルセデスだから」と追加で説明しています。
家に連れ戻すための餌として、高級車をちらつかせたということですね。

I hate when my father calls me that. は「俺の父親が俺をそう(young lady と)呼ぶのが嫌い」ということ。
「俺も親にお嬢ちゃん呼ばわりされるの嫌なんだよな」みたいなことで、「坊や」ならともかく、普通は「お嬢ちゃん」と呼ばれるはずもない、男性であるチャンドラーがそんな風に言っている面白さになるでしょう。
また、後のエピソードでチャンドラーの父親の話があれこれ出てくるのですが、もしかして本当にそんな風に呼ぶこともあるかもしれない、みたいな感じの人だったりもします。
この時点ではチャンドラーの父親はまだ登場していないながらも、「チャンドラーの父親って変わった人なのかも」ということを少し示唆しているようなセリフになっているのかもしれないとも思います。

You're not up to this. は「お前にはこんなことは出来ない、こんなことには耐えられない」。
お前はこれ(自立生活)ができるところまで行っていない、これをできる力(能力)がない、まだ足りない、という感覚。
「お前には独り立ちは無理だ」みたいな一連のこと、お小言をまた言われたの? みたいに聞かれたレイチェルは、「ええ。実は、"You'll Never Make it on Your Own" の3コーラスの extended disco version をパパからもらった」のように表現しています。
extended version は、音楽のリミックス版などでそういう表記がされていることがありますが、延長された長いバージョンということですね。
make it は「うまく・無事にやりとげる」「成功する」。
on one's own は「自力で、独力で」。
「お前にはこんなことは無理だ」と何度もしつこく繰り返される小言を、3コーラスの延長ディスコバージョンの歌のようだと表現したことになります。
何度も同じフレーズのリフレインが登場するディスコバーションに例えたところが面白いですね。

それを聞いたフィービーは、間髪入れずに「アーハー、アーハー」と合いの手のように入れています。
これは過去記事で教えていただいたのですが、KC & The Sunshine Band の That's the Way (I Like It) という曲(1975年)のサビの一部です。
That's the way, uh-huh uh-huh
I like it, uh-huh, uh-huh
というリフレインが非常に印象的な曲で、ごく最近のサントリー烏龍茶のCMでも使われていました。
以下のサントリーチャンネルのサイト(↓)では、そのCM動画を見ることができます。
サントリーチャンネル:サントリー烏龍茶『ミランダ・登場』篇 15秒
出演しているのはミランダ・カー。詳細情報として、オンエア開始日 2017年05月09日 と出ているので、本当に最近のことですよね。
また、使用楽曲名、歌手・演奏者にも、この曲名とバンド名が表示されています。

ちなみに、その KC & The Sunshine Band というのは、フレンズ2-14 のセリフの中にも登場しますので、フレンズでは2回、ジョークの元ネタとして使われたことになります。


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posted by Rach at 16:24| Comment(4) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月12日

二人で寄ってたかって攻撃してるみたい フレンズ1-5改その3

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1:42
[Scene: Central Perk. All are there.]
セントラルパーク。全員がそこにいる。
チャンドラー: So, Saturday night! The big night! Date night! Saturday night. Sat-ur-day night! (で、土曜の夜! ビッグな夜! デートの夜! 土曜の夜。ど・よ・うの夜!)
ジョーイ: No plans, huh? (予定ないんだな?)
チャンドラー: Not a one! (一つもない!)
ロス: Not even, say, breaking up with Janice? (あれすらないの? ほら、ジャニスと別れること。)
チャンドラー: Oh, right, right. Shut up. (あぁ、そうだ、そうだ。黙ってろ。)
モニカ: Chandler, nobody likes breaking up with someone. You just gotta do it. (チャンドラー、人と別れることが好きな人なんていないわ。ただそれをするしかないのよ。)
チャンドラー: No, I know. But it's just so hard, you know? I mean, you're sitting there with her. She has no idea what's happening. And then you finally get up the courage to do it. There's that horrible awkward moment when you've handed her the note. (いや、わかってるんだ。でもただ、すごく大変なんだよ、だろ? ほら、彼女と一緒にそこに座ってるとする。何が起こってるのか彼女にはわからない。そしてそれからついに、それをする勇気を起こす。その恐ろしい気まずい瞬間があるんだよ、彼女にメモを手渡した時にね。)
ジョーイ: Why do you have to break up with her? Be a man. Just stop calling. (どうして彼女と別れる必要があるんだよ? 男になれ(男でいろ)。ただ電話するのをやめろ。)
フィービー: You know, if you want, I'll do it with you. (ほら、もしお望みなら、私があなたと一緒にするわよ。)
チャンドラー: Oh, thanks, but I think she'd feel like we're ganging up on her. (あぁ、ありがと、でも(そんなことしたら)俺たち二人で彼女を寄ってたかって攻撃してるみたいに彼女が感じるだろうって思うよ。)
フィービー: No, I mean, you break up with Janice, and I'll break up with Tony. (いいえ、私が言ってるのは、あなたはジャニスと別れる。そして私はトニーと別れるの。)
ロス: Tony? (トニー?)
モニカ: Oh, you're breaking up with Tony? (まぁ、あなたはトニーと別れるの?)
フィービー: Yeah, I know, he's sweet, but it's just not fun anymore, you know? I don't know if it's me or his hunger strike, or, I don't know. (えぇ、彼が優しいのはわかってる。でももう楽しくないの。私のせいなのか、彼のハンガーストライキのせいなのか、それとも… 私にはわからないのよ。)

チャンドラーは一人盛り上がってる様子で、Saturday night! などと叫んでいます。
それを見たジョーイが「予定ないんだな」と言って、「いっこもない」みたいにチャンドラーが返すのが面白いですね。
テンション高い感じで「土曜の夜だ」と騒いでいるのは逆になーんにも予定がないって証拠だよな、とジョーイに悟られてしまったということです。

「予定が一つもない」と言ったチャンドラーに、ロスは「ほら、ジャニスと別れること、っていうのすらないの?」みたいに返します。
break up with は「(人)と別れる」という恋愛ドラマの頻出表現。
チャンドラーは「そうだね」と言った後、即座に「黙れ」と言っているので、そのことを言われたくないことがわかります。
nobody likes breaking up with someone. は「人と別れることが好きな人はいない」。
日本語では「〜する人はいない」のように「いない」という部分で否定しますが、英語では主語を nobody にすることで「〜する人はいない」と表現することができ、このセリフはその典型的な例と言えるでしょう。
「人と別れるのはつらくて大変なことだから、そんなのを好きな人はいないわ」と言っているわけですね。

「(別れないといけない場合は)ただそうするしかないのよ」と言われ、チャンドラーは「わかってるけど、大変なんだ」と言ってから、I mean, you're sitting... のセリフを続けています。
これ以降、you're sitting, you finally get up のように主語が you の文章が続きますが、この you は話し相手の「君、あなた」を指しているのではなく、「主語を you にすることで自分の体験を相手に想像させる」というニュアンスになります。
you は「あなた」以外に「一般の人」を指すこともできるのですが、「聞き手である”あなた”も含み、話し手である”私自身”をも含む」you を主語にして自分の体験を語ることで、相手にも自分と同じ経験をイメージさせる効果が出ます。(拙著「読むだけ なるほど! 英文法」p.80 『「自分」の体験を語る時に you を使う』でも、このような you について解説しています。)

ですから、you're sitting there with her. は「(話し相手である)君が(今)彼女と一緒にそこに座っている」ということではなくて、「ほら、彼女と一緒にそこに座ってるとする」のように「相手にイメージさせるように自分の体験を語る」感覚になります。
get up は「起きる」という自動詞で使われますが、ここでは get up the courage と他動詞で使われていますので「〜する勇気を起こす、勇気を振り絞って〜する」ということですね。

awkward moment は「気まずい瞬間」、hand her the note は「彼女にメモを手渡す」。日本語で「ノート」というと「ノートブック、帳面」のことですが、英語の note は「メモ、覚書」という意味。
その後、「気まずい空気が流れるんだ。言いたいことをメモに書いて手渡した後にね」のように続いています。
「ついに勇気を振り絞って」というので、はっきりと別れの言葉を口にするのかと思ったら、「メモに書いて手渡し」かよっ! という面白さでしょう。
awkward moment のところまでは「勇気を振り絞って、相手に別れの言葉を告げるのは確かに気まずいよな」と共感していただろう聞き手のみんなが、「メモを手渡し」のオチを聞いてちょっと拍子抜けする、みたいな感覚なんだろうと思います。

Why do you have to break up with her? Be a man. まで聞くと、この後、男らしい、潔(いさぎよ)い行為が続くのかと思いますね。
でもジョーイのアドバイスは、「電話するのをやめろ」。
別れの言葉でけじめをつけることなく、ただ電話が来なくなれば、相手の女性は気がないことに気づくさ、ということで、自然消滅を狙っているわけですね。
「男であれ、男たれ」というので、男として尊敬されるような良い意味で男らしい方法が続くのかと思いきや、男性がよく使うずるい方法を言っているという面白さになります。
女性と別れる時、ジョーイ自身がそうやって別れてるんだろう、ということも想像できますね。

gang up on は「〜を集団で[寄ってたかって]攻撃する」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
gang up on somebody : to join together into a group to attack or criticize someone, especially in a way that seems unfair
例)You two stop ganging up on your sister!

つまり「ある人を攻撃する、または批判するために、グループに一緒に加わる。特にフェアではないと思える方法で」。例文は「二人とも、自分の妹を寄ってたかって攻撃するのはやめろ!」

ジャニスをふるのに私も一緒に、とフィービーが言ったので、一人でふるのも相手に悪いのに、君まで別れに参加したら、二人がかりで彼女を攻撃してるみたいになって、彼女は嫌がると思うよ、ということですね。
「私も一緒に」というのはそういう意味ではないと、フィービーは説明しています。
一緒に、というのは、チャンドラーがジャニスと別れている時に、私はトニーと別れるの、ということですね。
あなたたちが別れている現場で、私も私の彼に別れを告げる、ということを「私もあなたと一緒にそれをする」と言っていることになります。

hunger strike は「ハンガーストライキ、ハンスト」。ハンストとは、食べることを拒むことで抗議の気持ちを表す行動のことですね。
ハンストする人だと、デートでご飯も食べられないわけでしょうから、そういうことで恋愛関係が楽しくなくなったことを示唆しているのでしょう。
「私のせいか、彼のせいなのか、よくわからないんだけど」ならありがちな話ですが、「私のせいなのか、彼のハンストのせいなのか」と表現することで、ハンストするような人とデートしてるの? という驚きが笑いに繋がっているようですね。


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posted by Rach at 14:39| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月08日

ただ下を見ればそこにある フレンズ1-5改その2

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0:24
ジョーイ: You know what blows my mind? Women can see breasts anytime they want. You just look down, and there they are. How you get any work done is beyond me. (俺を驚かせるのが何かわかる? 女は望めばいつでも胸を見られるんだぜ。ただ下を見たら、そこに胸があるんだ。君ら(女性)がどうやって仕事をこなすのか、俺にはわからないよ。)
フィービー: Oh, ok, you know what I don't get? The way guys can do so many mean things and then not even care. (まぁ、いいわ、私がわからないのは何だと思う? 男がたくさんひどいことをして、その後、それを気にさえしていない、ってことよ。)
[Long pause.]
長い沈黙。
ロス: Multiple orgasms! (複数回オーガズムがある!)
Opening Credits
オープニング・クレジット。

You know what blows my mind? の blow my mind について。
blow は自動詞で「風が吹く」、他動詞では「〜を吹く、吹き飛ばす、爆破する」という意味がありますが、ここでの blow my mind は「俺を驚かせる」というニュアンス。
LAAD では、
something blows your mind : (spoken) to make you feel very surprised and excited by something
例)Meeting her after so many years really blew my mind.
see also mind-blowing

つまり「(口語)何かによって人を非常に驚かせる、または興奮させること」。例文は「何年かぶりに彼女に会ったことは本当に私を驚かせた」。
mind-blowing という表現も見るようにとの指示があるので見てみると、
mind-blowing [adjective] (informal) : very exciting, shocking, or strange
例)a mind-blowing experience

つまり「非常にエキサイティング、ショッキング、または珍しい」。例は「非常にエキサイティングな経験」。
blow somoeone's mind という表現から、mind-blowing という形容詞も存在しているということですね。

何が驚きかについて、ジョーイは「女は自分が望む時にいつでも胸を見ることができる」と言っています。
「ただ下を見れば、そこにそれ(胸)がある」というのは日本語直訳のままでも、ニュアンスがよくわかりますね。
男性陣がつい目をやってしまう女性の胸、女性の場合はそれが下を見ればすぐそこにある、ってのが俺にとっては驚きなんだよな、と言っていることになります。

beyond は「〜を越えて」という前置詞で、「〜の範囲を越えて」という意味から beyond someone なら「〜の理解力を越える、〜にはわからない」という意味で使われます。
よって、How you get any work done is beyond me. を直訳すると「どのようにして君ら(女性)が仕事をなす(こなす)のかが俺にはわからない」ということになりますね。
DVDの日本語訳でも「俺だったら、仕事も手につかないよ」と訳されていましたが、まさにそういうニュアンスで「下を見たらすぐ胸が見えちゃうような状態だとそわそわしちゃって、仕事が手につかない。女性はそんな状態でどうやって仕事とかに集中できるのかわかんない」みたいに言っていることになるでしょう。

フィービーの you know what I don't get? は「私がわからないことは何だと思う?」。
形容詞の mean は「意地悪な、卑劣な、ひどい」なので、「男性が女性にひどいことをたくさんしておいて、その後、そのことを気にもしていないような様子」が私たち女子には理解しかねるわ、と言っているのだろうと思います。

「ひどいことをしても、忘れたかのような顔してる」みたいに言われて、次の反論が出てこない様子の男性陣でしたが、ロスが Multiple orgasms! と言って、男性陣は、そうそう! みたいにうなずいています。
multiple は「多数の、多重の」、orgasm は「オーガズム、オルガスム」「(性的)快感(の頂点)、絶頂」ですね。
アカデミックで真面目な辞書(笑)である LAAD にも、
orgasm : the greatest point of sexual pleasure
つまり「性的快感の最高点」と書いてあります。
露骨なエッチ表現で言うと「イク」ということで、女性は何度だってイケるというところを「男にはできなくて女にはできるすごい点」として挙げたことになります。


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2017年12月05日

ちょっとした巧みな動きで フレンズ1-5改その1

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シーズン1 第5話
The One With the East German Laundry Detergent
原題訳:東ドイツの洗剤が出てくる話
邦題:土曜の夜を一緒に


0:00
[Scene: Central Perk. All six are there.]
セントラルパーク。6人全員がそこにいる。
モニカ: Would you let it go? It's not that big a deal. (もういいでしょう? そんなに大したことじゃないわよ。)
ロス: Not that big a deal? It's amazing. Ok, you just reach in there, there's one little maneuver, and bam! A bra. Right out the sleeve. All right, as far as I'm concerned, there is nothing a guy can do that even comes close. Am I right? (そんなに大したことじゃないって? すごいことだよ。ほら、君ら女性は、そこに手を入れて、ちょっとした巧みな動き(操作)で、バン! ブラが、袖から出てくる。僕に言わせれば、男性ができることで、それと似たようなものさえないよ。そうだろ?)
レイチェル: Oh, come on! You guys can pee standing up. (もう、よしてよ! あなたたち(男性)は立ちながらおしっこ(立ちション)できるでしょ。)
チャンドラー: We can? All right, I'm trying that. (俺たち(そんなこと)できるの? よし、それ(今度)やってみるよ。)

Would you let it go? は「それにこだわるのはやめて」というニュアンス。
過去記事、胸に十字を切って、誓う フレンズ1-3改その15 でも、昔飼っていた犬のチーチーが安楽死させられたと知って落ち込んでいるロスに、ジョーイが、Let it go, Ross. (もう忘れろよ、ロス。)と言っていました。

「もういいでしょ。そんなに大したことじゃないわ」「大したことじゃないって? すごいことだよ」と言っている段階では何の話題かわからないのですが、その続きを聞き、A bra. Right out the sleeve. と言ったところで「女性が袖からブラをパッと出すのってすごい」という話題について語っていることがわかります。

reach は「手を伸ばす」、maneuver は「巧みな操作」という意味。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
maneuver : a complicated movement that you make with skill and care, and which often involves several actions which are done in a particular order.
例)basic skiing maneuvers

つまり「技能と注意(配慮)を持って行う複雑な動き、そしてそれはしばしば特定の順番でなされる複数のアクションを伴う」。例は「基本的なスキーの動き」。

ただの動きというよりは、まずはこう動いて、その後こう動いて、、のように段階・順番を伴ったもので、スキルを要する複雑な動き、ということですね。
例としてスキーの動きが挙げられていますが、スキーを滑る際の「一連の動き」をイメージすると、確かに上のような語義のニュアンスを感じることができますね。

服の中でささっとブラのホックを外して袖から出すという「一連の動き」が、マジシャンか何かのように鮮やかな手際だ、とロスは言っているようです。
今回のセリフの maneuver は「巧みな操作」という意味ですが、他には「巧みな操縦」「工作、策略」「(軍隊の)機動作戦」という意味もあります。

ちょっと脱線しますが、私は Trekkie (スタートレック・ファン)で、maneuver と聞くと、新スタートレック(TNG)のピカード艦長(パトリック・スチュワート)が、スターゲイザー艦長時代、フェレンギとの戦闘中に編み出した Picard Maneuver 「ピカード作戦(戦術、戦略)」という言葉を真っ先に思い出します。
短時間ワープを使った「戦法」ですが、これも「宇宙船を巧みに操縦する一連の動き」の感覚が出ていますね。
さらに余談ですが、ピカード艦長の制服は(というか、宇宙艦隊の制服はみんな)上下がくっついたものになっていて、その腰の部分の収まりが悪いのか、ピカード艦長は立ち上がる時に毎回、服をキュキュッと下に引っ張って伸ばす(Captain Picard straightens his uniform every time he stands)という仕草をします。
Trekkie たちは、その「仕草・動き」のことも、「ピカード作戦」に引っかけて、Picard Maneuver と呼んでいる、、、という、トレッキー以外の方には全くピンと来ない脱線話でした(すみません)。

bra はブラジャーで、日本語でも「ブラ」と略しますね。
日本語の「ブラ」の場合はブの方にアクセントがある感じですが、英語の場合は母音のある「ラ」の方にアクセントがあるので、「ラ」というより「ブラー」みたいな感じに聞こえます。

as far as I'm concerned は「私に関する限り」「私としては、私に言わせれば」。
there is nothing a guy can do that even comes close の come close は「近接する、あと一歩というところ(に近い)」という意味。
前から順番にイメージすると、「男性にできることはない、女性が袖からブラをパッと取り出すのに近いようなことすら(ない)」という感覚になるでしょう。
男性ができることの中にブラの取り出しに匹敵するようなことはないし、その技に近いようなことすらない、と言っていることになります。

そんなスゴ技、男の僕たちにはできないよ、とロスが言うのを聞いて、レイチェルはあきれたように Oh, come on! と言った後、「あなたたち男性は立ちションできるでしょ」と返します。
You guys can pee standing up. は「stand up しながらおしっこすることができる」という分詞構文のニュアンス。
女性にはできないこととしてレイチェルは立ちションを挙げたわけですが、チャンドラーは「俺たちそんなことできるの? 今度やってみようっと」などととぼけたことを言っているのに笑えますね。


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posted by Rach at 18:12| Comment(5) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月30日

私の代わりをして−こちらはレイチェルです フレンズ1-4改その31

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21:24
CREDITS SCENE: RACHEL+MONICA'S PLACE (JOEY AND THE GIRLS ARE PLAYING TWISTER)
クレジット・シーン:レイチェルとモニカの家(ジョーイと女性陣がツイスターをしている)
ロス: (DOING THE SPINNING) Okay, Monica. Right foot, red. ([スピナーを回して]オッケー、モニカ。右足を赤に。)
モニカ: Could've played Monopoly, but no! (モノポリーをすることもできたのに、って? でも、ノーよ!)
(A KNOCK AT THE DOOR. CHANDLER OPENS IT AND SOME GUY SILENTLY HANDS BACK THE CUSHION)
ドアにノック。チャンドラーがドアを開けると、ある男性が黙ってクッションを手渡す。
チャンドラー: Thanks. (THE GUY NODS AND LEAVES) (ありがと。[その男性はうなずき去る])
ロス: Okay, Pheebs. Right hand, blue. (PHOEBE HAS TO BEND OVER.) Good. (JOEY STARES AT HER BUTT APPRECIATIVELY) (オッケー、フィービー。右手を青に。[フィービーは前かがみにならないといけない] よし。[ジョーイは鑑賞するようにフィービーのお尻を見つめている])
(PHONE RINGS, CHANDLER ANSWERS)
電話が鳴る、チャンドラーが応対する。
チャンドラー: Hello? Oh, uh, Rachel, it's the VISA-card people. (もしもし? あぁ、レイチェル、VISAカードの人だよ。)
レイチェル: Oh, okay. Will you take my place? (あぁ、わかったわ。私の代わりをしてくれる?)
チャンドラー: All right. (TO PHONE) Yes, this is Rachel. (わかった。[電話に] はい、こちらはレイチェルです。)
レイチェル: Nooo! (TAKES THE PHONE; CHANDLER TAKES HER PLACE) Hello? Oh, yeah, no, I know. I-I haven't been using it much. Oh, well, thanks. But I'm okay, really. (違うわよ! [電話を取る。チャンドラーはツイスターでレイチェルの代わりをする] もしもし? あぁ、はい、いいえ、そうね、カードはあまり使ってないの。ありがと。でも私は大丈夫よ、ほんとに。)
ロス: Green. To the green. (緑だ。緑に。)
レイチェル: I've got magic beans. No, no, never mind. (魔法の豆を手に入れたの。いえいえ、気にしないで。)
チャンドラー: To the left! To the left! Aww! (THEY COLLAPSE) (左へ! 左へ! あぁ! [みんなが倒れる])
レイチェル: Ohhh... I'm fine. (あぁ… 私は大丈夫よ。)

フレンズたちはゲームのツイスターをしています。
ツイスターは、過去記事、クッキー・ドウとツイスター フレンズ1-4改その12 で、「ちょっとした雑誌、クッキー・ドウ、ツイスター」をパジャマパーティー(a slumber party)用に用意したものとして挙げていました。
その後、VISAカードの人から電話がかかってきた時、レイチェルは自分で電話に出ずに、モニカに自分の境遇を嘆いた後、悲しげな表情をして、"Let's play Twister!" と言っていました。
元々は女子だけのパジャマパーティー用に用意していたものですが、今は病院から帰って来た男性陣も加わった状態になっています。
ジョーイはゲームに参加し、ロスがスピナーを回して指示を読み上げる役になっていますね。
Right foot, red なら、赤の部分に右足を乗せることになります。

Could've played Monopoly は「(やろうと思えば)モノポリーをすることもできたのに」という感覚。
モノポリーもゲームの名前で、不動産取引により資産を増やしていくボードゲーム。
富を独占することから、monopoly (独占)という名前がついています。
非常に有名なゲームで、フレンズ1-7 にも出てきます。
Wikipedia 日本語版: モノポリー

Could've played Monopoly, but no! は「モノポリーをすることもできたのに(って私が言うとでも思った)? いいえ、とんでもない!」と言っている感覚になるでしょう。
モノポリーをやってたら、こんな風に私が負けることなかったのに、って後悔すると思ったかもしれないけど、とんでもないわ。私はまだまだ負けないからね、というニュアンスでそう言って、指示された場所に足を乗せて得意げな顔をすることになります。
モニカの負けず嫌いな性格が垣間見えるセリフだと言えるでしょう。

みんながゲームで盛り上がっている時にノックがあり、ゲームに参加していないチャンドラーが応対すると、ある男性が黙ってクッションを差し出します。
過去記事、彼があなたにカードを送るつもりだったとでも? フレンズ1-4改その29 で、レイチェルがもたれていたクッションがバルコニーから落ちたシーンがありましたが、そのクッションを階下の人が届けてくれた、というちょっとした小ネタですね。
落とした時はそれについては特に言及せずさっと流していたのですが、エンドクレジットのシーンでそれをきちんと回収してくれていることで、「そう言えばレイチェルがバルコニーからクッション落としてたな」と思い出してクスッと笑えてしまうわけですね。
この男性は特にクレジットに名前が出ていませんが、もしかすると、あなたもヴィレッジに住んでる フレンズ1-4改その17 で言及されていた、Jack from downstairs 「下の階のジャック」なのではないかなぁ、と私は思っています。
「あなたはジャックみたい」「ジャックって下の階の?」「いいえ、ジャックと豆の木よ」という会話の中に出てきた名前ですが、「レイチェルが落としたクッションを(レイチェルが名前を出した)下の階のジャックが届けに来た」というちょっとしたお遊びなんじゃないのかなぁ、と。
後で説明しますが、このシーンの最後にレイチェルが、magic beans という言葉を使いますので、その言葉との関連性として「階下のジャック」を登場させた可能性もあるように思うのですね。

チャンドラーは豆の木の話題も知らないし、レイチェルがクッションを落としたことも知らない、それで「事情が呑み込めない様子で、ただ Thanks. とだけ言って受け取る」形になっていますが、これをもし、"Thank you, Jack." みたいに名前を出すと、この人が Jack from downstairs であることを「わざわざ」説明した感じの不自然な脚本になってしまいそうだから、「この人が下の階のジャックかも、って考えたら、ちょっと楽しくないですか?」程度にとどめているような気がしました。

ツイスターは続き、フィービーが前かがみでお尻をジョーイに向かって突き出したような形になっているので、ジョーイはそのお尻をにやにや嬉しそうに見ています。

電話が鳴ってチャンドラーが応対し、その電話が VISAカードの人からだとわかります。
一度かけてきて「レイチェルはいません」とモニカが対応したので、再度かけてきたわけですね。

ツイスターの最中のレイチェルはチャンドラーに、Will you take my place? と言います。
take someone's place は「(人)の代わりをする、後任になる、交代する」。
「ある人の場所を取る」ということですから、そういう意味になるのですね。
ゲーム中に電話がかかってきて「私の代わりをしてくれる?」と言えば、ゲームの代わりをするだろうと想像できるところですが、チャンドラーは、電話相手の VISAカードの人に「はい、こちらはレイチェルです」と言っています。
レイチェルは、「ん、もう!」みたいにあきれた様子で慌てて電話のところに飛んで行きますが、ゲームを代わってくれ、という意味だとわかっていながら、とぼけて電話の方の代わりを務めようとしているのが、チャンドラーっぽいところですね。

以前に電話してきた時と同様に「カードの使用状況が以前とは違う」ことでの問い合わせであることがレイチェルの応対からわかります。
「わかってるわ、あまり使ってないの」と言って、I'm okay, really. と言っていますね。
以前の電話では「今の私の状況が okay だと思うのなら okay だと言っといてよ!」と半パニック状態で言っていたレイチェルですが、今は穏やかに I'm okay だと言っているところにレイチェルの心境の変化がうまく表れています。

I've got magic beans. の「魔法の豆」は「ジャックと豆の木でジャックが手に入れた豆」ですね。
過去記事、まるで本当の言葉みたいに使ってるけど フレンズ1-4改その18 で、自分の将来を悲観したレイチェルが、
レイチェル: What if we don't get magic beans? I mean, what if all we've got are.. beans? (もし私たちに魔法の豆が手に入らなかったら? ほら、私たちが手にしたのは…(ただの)豆だったら?)
と言っていました。
そのセリフを言った時は「大事なものと引き換えに手に入れたのがただの豆かもしれない」と思っていたことがわかりますが、最後のシーンの「私は魔法の豆を手に入れた」というセリフで、今のレイチェルは今この時が楽しく幸せだと思えていることがわかります。
魔法の豆、と言っても VISAカードの人には何のことかわかりませんので、即座に「(今の発言は)気にしないで」と言っていますが、ツイスターで体勢が保てず崩れてしまったフレンズたちを見て、I'm fine. と言っているレイチェルは本当に幸せそうな顔をしていますね。

このエピソードでは、ウェイトレスとして働いているセントラルパークに昔の友人がやってきて、それぞれ幸せで成功している様子を見せつけられ、レイチェルは大いにショックを受けていました。
VISAカードから問い合わせがあったことで「昔はカードでバンバン買い物していたのに、今の自分はこんなに惨め」という気持ちがさらに強まり、Let's play Twister! と悲しげに言っていたのが印象的でしたが、その後、ピザの誤配からジョージの件で盛り上がり、ラストシーンではその Twister のゲーム中に自分が今幸せであることを確信する、という流れが脚本的にとても素晴らしいと感じました。
言葉としては、I'm okay. I'm fine. のように「(心配いらない)私は大丈夫」という表現になっていますが、I'm happy. I feel great. のような言葉を使わずに、途中で例えに出てきた「魔法の豆」を使うことで「私は豊かな過去の生活を捨てた代わりに今は素晴らしいもの(友人との楽しい生活)を手にしている」ということを表現しているのも実にしゃれていると思います。
このレイチェルの "I've got magic beans." という表現は、フレンズ1-1 のエンドクレジット前にロスがモニカに言っていた "I just grabbed a spoon." に通じるものがあるように感じます。
このセリフも、聞いているモニカは笑顔ながらも、具体的には何のことかわからない様子でした。
その言葉を言われたモニカや VISAカードの人には何のことかわからないけれど、言った本人と、そしてエピソードを見ている観客と視聴者にはわかる、というところが似ている気がするのですね。
非常に微笑ましい素敵な終わり方だと思いました。


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2017年11月28日

ゴムと糊=その言葉そっくり返すよ フレンズ1-4改その30

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19:56
(HOSPITAL- ROSS IS ABSENT)
病院。ロスはいない。
ジョーイ: Man, can you believe he's only had sex with one woman? (なぁ、ロスが一人の女性とだけしかエッチしてない、ってこと、信じられる?)
チャンドラー: I think it's great. Y'know, it's sweet. It's romantic. (素敵だと思うよ。ほら、スイートだし。ロマンティックだし。)
ジョーイ: Really? (ほんとに?)
チャンドラー: No, are you kidding? The guy's a freak. I judge him. (いや、冗談だろ? あいつは変人だな。俺に言わせればね。)
(ENTER ROSS OFF CAMERA)
カメラ外からロスが(画面に)入ってくる。
二人: Hey, buddy! (よお!)
ロス: Hi. (HE IS WEARING A PIECE OF STEEL BANDAGED TO HIS NOSE. HE TOSSES SOME FORMS ONTO THE RECEPTION DESK) (やあ。[鼻に包帯のようにスチールをつけている。ロスは受付の机に用紙をポイと投げる])
受付係: (SARCASTIC) Oh, that's attractive. ([皮肉っぽく] まぁ、それって素敵ね。)
チャンドラー: Oh, I thought you were great in Silence of the Lambs. Oh, come on, admit it! All things considered, you had fun tonight. (あぁ、「羊たちの沈黙」に出たら最高だったのにな。(→訂正:あぁ、「羊たちの沈黙」でのお前の演技、最高だったよな。訂正ここまで) なぁ、認めろよ。すべてのことを考えると、今夜は楽しかったろ。)
ロス: Fun? Where was the fun? Tell me specifically which part was the fun part? Where's my puck? (楽しかった、だって? どこが楽しかったんだよ? どの部分が楽しい部分だったのかを具体的に言ってよ。僕のパックはどこ?)
ジョーイ: Oh, ah- the kid has it. (あぁ、あの子供が持ってる。)
ロス: The kid? (TO KID) Excuse me, uh, that's, that's my puck. (子供? [子供に] ねぇ、それは、それは僕のパックなんだけど。)
子供: I found it. Finders keepers, losers weepers. (僕が見つけたんだ。見つけた(拾った)者が所有者で、なくした(落とした)者は泣きを見る、だよ。)
(ROSS LOOKS AT CHANDLER FOR HELP)
ロスは助けを求めるようにチャンドラーを見る。
チャンドラー: You gotta do it, man. (やらなきゃだめだぞ。)
ロス: (TO KID) Oh, yeah? Well, I'm rubber, you're glue. Whatever you (TO CHANDLER) I can't do it. (TO KID) Listen, uh, give me back my puck. ([子供に] あぁ、そうかい? そうだな、僕はゴムで君は糊(のり)だ。君が何をしても… [チャンドラーに] 僕にはできないよ。[子供に] ねぇ、僕のパックを返してよ。)
子供: No. (いやだ。)
ロス: Yes, how about it. Come here. Give me my puck. (返すんだよ。これならどうだ? こっちに来て。僕のパックを返せ。)
子供: No! No! (いやだ! いやだ!)
(THEY FIGHT OVER IT.)
二人はパックをめぐって争う。
受付係: Hey! Hey! No roughhousing in my ER! (ちょっと! ちょっと! 私のERで騒がないで!)
ロス: (TRIES TO SNATCH IT-) Give me my puck! (-BUT IT FLIES OUT OF HIS GRASP AND KNOCKS OUT THE RECEPTIONIST) ([パックをひったくろうとして] 僕のパックを返せ! [しかし、ロスの掴んだ手からパックが飛び出し、パックが受付係に当たって、受付係は倒れる])
ロス: Now, that was fun. (今のは楽しかった。)

ロスがいない状態で、ジョーイとチャンドラーは「ロスが人生で寝た女性はキャロルだけだった」という件で話をしています。
「一人の女性とだけ、なんて信じられる?」というジョーイに、チャンドラーは「そういうのはスイートでロマンティックだ」と返すのですが、さらにジョーイが尋ねると、それは本心からではないとわかり、「ロスは freak だ」とまで言っています。
freak は「奇人、変人、変わった人」という意味。

治療から戻ってきたロスは、鼻に金属製のカバー・ガードのようなものをつけています。
それを見て受付係の女性は笑いをこらえるように「魅力的ね」と言っています。

チャンドラーのセリフにある Silence of the Lambs は映画「羊たちの沈黙」(原題:The Silence of the Lambs)のことですね。
あの映画の中で、アンソニー・ホプキンスの演じるレクター博士は、拘束マスクをつけていました。
ロスの顔を見てチャンドラーはレクター博士のマスクを思い出し、彼のマスクに負けないくらいの迫力だね、と言っているようです。
(2017.12.4 追記)
I thought you were great in Silence of the Lambs. について、コメント欄にてご意見を頂戴しました。
最初、私は「『羊たちの沈黙』に出たら」というような仮定のニュアンスで訳してしまったのですが、実際のニュアンスは「『羊たちの沈黙』でのお前の演技は最高だった」ということで、そのように表現することで「あの映画のレクター博士にそっくり」だと示唆した面白さになります。
下のコメント欄に訂正と追加説明がありますので、詳しくはそちらをご覧下さい。
(追記はここまで)

Admit it! は「認めろ」、all things considered は「全ての事柄を考慮すると」。
キャロルのことで落ち込んでいるお前を、俺たちはホッケーの試合に連れて行ってやったけど、おかげで楽しい一日が過ごせただろ? それを認めろよ、ということですね。

fun 「楽しいこと」という単語を聞いて、ロスは「どこが? どの部分が?」と返しています。
specifically は「具体的に」なので、どの部分が楽しいと呼べる部分だったのか、具体的に言ってみてくれよ、ということ。
ロスにしてみれば、ホッケーの試合に行ってパックが顔面に当たり、鼻にこんな金属までつけてるのに、何が fun なんだよ、というところでしょう。

そしてパックのことを思い出し「僕の顔に当たったあのパックはどこ?」と尋ねます。
待合室にいる子供が持っていると聞き、その子に「それは僕のパックなんだけど」と言うのですが、その男児は僕が見つけたんだ、と言った後、Finders keepers, losers weepers. と言っています。

これはよく使われる言い回しで、「見つけた(拾った)者が所有者で、なくした(落とした)者は泣きを見る」という意味。
weep は「声をあげずに泣く、涙を流す」。loser は「敗者」という意味でよく使われますが、この場合は「(何かを)失った人、なくした人」というニュアンス。
前半の Finders keepers. だけの形でも使われます。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
finders keepers (losers weepers) : (spoken) used to say that if someone finds something, they have the right to keep it, even if the person who lost it is unhappy about this
つまり「(口語)ある人が何かを見つけた場合、その人にはそれをキープする(持っている)権利がある、例えそれをなくした(落とした)人がこのことを悲しく思うとしても」。

拾った者勝ちで、誰かが拾ってしまったら、落とした人は嘆くしかない、ということですね。

悪びれた様子もなく、生意気なことを言う子供を見た後、ロスがチャンドラーの方を見ると、チャンドラーは「やらなきゃだめだぞ」のように言います。
「子供にそんな風に言われて黙ってるわけにはいかないだろ。ガツンと言ってやれ」というところですね。

それでロスは、その子供相手に I'm rubber... というセリフを言いかけるのですが、途中でやめて、「やっぱり僕にはできないよ」と言います。
その I'm rubber, you're glue. というセリフについて。
rubber は「ゴム」、glue は「糊(のり)、接着剤」。
このフレーズは、I'm rubber, you're glue. Whatever you say bounces off me and sticks to you. と続くのが一般的で、直訳すると、「僕はゴム、君は糊。君が言うことは何でも僕で跳ね返って君にくっつく。」
相手が自分に対して悪口や侮辱の言葉などを言ってきたことに対して、「その内容は跳ね返って君への言葉になるよ。その言葉、そっくり君に返すよ」という感覚になります。
喧嘩の常套句で、フレンズの後のエピソード、2-17, 9-11 にも出てきます。

ロスも一般的な決まり文句の通りに、Whatever you say... 以下の続きを言おうとしたようですが、途中でやめていますね。
喧嘩においては「それはこっちのセリフだ!」と言い返すことも多いですが、子供の言った言葉は「拾った者勝ち」ということなので、ロスが「拾った者勝ち」という言葉を相手に投げ返したところで、結局「拾った子供の方が勝ち、ロスは負け」になってしまうように思います。
喧嘩の常套句として「その言葉、そっくり君に返すよ」と言ってみたものの、この状況でこのセリフでは相手を言い負かせないことに気付いたので、これではダメだと思って途中でやめた、という感じなのかな、と思いました。

それでシンプルに「そのパックを返して」と言うことになるのですが、男児もパックを手放そうとしません。
パックを巡って騒いでいるのを見て、受付係の女性は大声で怒っています。
No roughhousing in my ER! は「私の(担当している)ERで、roughhouse するのはナシ!」と、roughhousing という行為を禁止、止めようとしているニュアンス。
roughhouse は「(室内で)大騒ぎする、大げんかをする」という意味。
rough「乱暴な」+house「家」からも、そのニュアンスはわかりますね。
LAAD では、
roughhouse [verb] [intransitive] : to play roughly or fight
例) No more roughhousing, you two!

つまり、「ラフプレー(荒っぽいこと)をすること、または喧嘩すること」。例文は「これ以上の騒ぎはやめなさい、二人とも!」。

今回のセリフとこのロングマンの例文はよく似ていますね。

受付係が怒っていると、子供からひったくるように奪ったパックが、ロスの手を離れて勢いよく後方に飛んで行き、受付係の頭に当たって、彼女は倒れてしまいます。
それを見たロスは、Now, THAT was fun. のように、that を強めに発音しています。
パック争奪戦の前に、チャンドラーに「今日は楽しかっただろ?」と言われて「fun ってどこが? どの部分が?」とロスは怒っていましたが、さんざんロスを待たせてイライラさせたその受付女性にパックが当たったことで、ロスは仕返しできたような気がしたのでしょう、それで「他の部分はともかく、今の(受付女性にパックが当たったこと)は楽しかったよ」と言ってみせたわけですね。


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posted by Rach at 13:37| Comment(2) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月24日

彼があなたにカードを送るつもりだったとでも? フレンズ1-4改その29

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19:06
レイチェル: Okay, okay, okay, I got one! (SHE SITS UP AND THE CUSHION SHE WAS LEANING AGAINST FALLS OFF THE BALCONY) Anyway.... The valentine Tommy Rollerson left in your locker was really from me! (オッケー、私も一つあるわ! [レイチェルが座り直すと、レイチェルがもたれていたクッションがバルコニーから落ちる] とにかく… トミー・ローラーソンがあなたのロッカーに残したバレンタインカードは、本当は私からだったのよ!)
モニカ: Excuse me?! (何ですって?)
レイチェル: Hello? Like he was really gonna send you one. (TO PHOEBE) She was a big girl! (もしもし? まるで彼が本当にあなたに(バレンタインの)カードを送るつもりだったみたいに(言うわねぇ)。[フィービーに] (その当時の)モニカはおデブ女(巨体)だったのよ!)
モニカ: Really? Well, at least big girls don't pee in their pants in seventh grade! (本当に? まぁ、少なくともおデブ女は7年生でパンツにおしっこしたりはしないわ。)
レイチェル: I was laughing. You made me laugh! (MONICA AND RACHEL START TO SQUABBLE) (私は笑ってたの。あなたが私を笑わせたのよ! [モニカとレイチェルは口げんかを始める])
フィービー: There he is! There he is! (彼はあそこよ! あそこよ!)
モニカ: Where? (どこ?)
フィービー: Right where we've been looking all night. (私たちが一晩中、ずっと見てる、まさにその場所でしょ。)
レイチェル: Oh, he is so cute. (あぁ、彼って本当にセクシーね。)
モニカ: Oh, George, baby, drop the towel. (あぁ、ジョージ、ベイビー、タオルを下に落として。)
全員: Yeah, drop it! Drop the towel! Please drop the- (PAUSE) -wowww. (そうよ、それを落として! そのタオルを落として! お願いだから落として… [間があって] ワーォ。)

モニカが「フィービーのために作ったベジタリアン・パテにはガチョウが使われていた」とバラし、お返しのようにフィービーが「モニカと別れた直後のジェイソンと寝た」ということを暴露した後、レイチェルは「私も1つあるわ!」と秘密の暴露話に参加しています。
The valentine Tommy Rollerson left in your locker was really from me! は was の前までが主語で「トミー・ローラーソンがあなた(モニカ)のロッカーに残したザ・バレンタインは本当は私からだった」ということ。

valentine は Valentine's Day「バレンタイン・デー」のバレンタインですが、最初が大文字ではなく小文字で普通名詞として使われた場合には、「バレンタインのカードまたはプレゼント」を指します。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
valentine : noun [countable] a card you send to someone on Valentine's Day
つまり「バレンタイン・デーに誰かに送るカード」。
Macmillan Dictionary では、
valentine : a card or present that you give to someone on Valentines's Day
「バレンタイン・デーに誰かに渡すカードまたはプレゼント」。
ロングマンでは「カード」、マクミランでは「カードまたはプレゼント」と説明されていますので、もっぱらイメージされるのはカードで、プレゼントも含む、というようにとらえておいたら良いかと思います。
from Tommy Rollerson と書いてあったあのカードは、彼じゃなくて私が書いたものだったのよ、ということですね。

モニカが、何ですって? と叫んだ後、レイチェルは Hello? とあきれたように言っています。
hello は、「こんにちは」という挨拶、電話で最初に言う「もしもし」として使われる言葉ですが、このように相手の発言にあきれた口調で使うと、「もしもし? 寝ぼけてるの? 気は確か?」というような感覚の「何ばかなこと言ってるの?」というニュアンスになります。

LAAD では、
hello [interjection] : (informal) used when you think someone is not acting sensibly or has said something stupid
例)You really thought she would just give you the money? Hello!

つまり「(インフォーマル)誰かが分別ある行動をしていない、または何かバカなことを言ったと思う時に使われる」。例文は「ただ彼女があなたにそのお金をくれたと本当に思ってたの? もしもし?(気は確か?)」

Like he was really gonna send you one. は「彼が本当にあなたにカードを送るつもりだったとでも?」というニュアンス。
この Like+文 の形は「まるで〜みたいに(言うわねぇ)」という感覚になります。
今回のエピソードの別のシーン、まるで本当の言葉みたいに使ってるけど フレンズ1-4改その18 でも、"Yeah, like that's a word." 「そうねぇ、まるでそれが(本当の)言葉みたいに(言ってるけど・使ってるけど)」というセリフで出てきました。

「トミーからのカードは実は私が書いたものだったの」と言ったレイチェルに対して、モニカが「嘘でしょう!?」とものすごく驚いた反応をしたので、「トミーがあなたにカードをくれるのが当然みたいに言うのねぇ。そんなこと本気で思ってたわけ?」と返したのですね。
その後、「トミーがあなたにカードをくれるわけがない」という理由として、レイチェルはフィービーに「当時のモニカはビッグ・ガールだったのよ」と言っています。
この場合の big は、a fat girl のような「太った、おデブの」ということですね。

ちなみに、先ほど Hello? のニュアンスを説明した際、ロングマンの例文は「彼女があなたに〜をくれたと思ってたの?」という内容になっていましたが、今回のレイチェルのセリフのニュアンスと似ていますね。
レイチェルのセリフをこれに当てはめようとすると、You really thought he would send you one? Hello! のようになるでしょう。
ちょっと考えればわかりそうなものなのに、そんな風に考えていたなんて信じられない、気は確かなの? というニュアンスが、レイチェルのセリフ、ロングマンの例文ともによく出ている気がします。

自分のことを a big girl と表現されたことにムッとしたらしいモニカは、「少なくともおデブ女は7年生でパンツにおしっこしない」と返しています。
ここでは big girls と複数形で使われていますが「おデブ」とバカにされたことに対抗する意味で「おデブの子たちはおもらししない」と表現することで「おデブじゃなかったあなたは7年生でおもらししたわよね」と言ったことになります。
ちなみに米国では学年を12年まで通算で数えるので、日本では耳慣れない「7年生」という表現になっています。

「私はおデブだったかもしれないけど、そういうあなただって大きくなってからおもらししてたじゃない」と過去の不名誉な話を持ち出されて、レイチェルは「私は笑ってたの。あなたが私を笑わせたからおもらししちゃったんじゃないの!」と言い返し、そのまま二人は口論になります。

そんな時にフィービーが「彼はあそこよ! ほら、あそこに彼よ!」と叫ぶので、モニカは反射的に「どこ?」と返すのですが、それに対してのフィービーのセリフ、Right where we've been looking all night. が面白いですね。
have been looking という継続を表す現在完了進行形を使って「私たちが一晩中ずーっと見ているまさにその場所」だと言っていることになります。
look は自動詞で、look at で「…を見る」になりますが、上のセリフに at がないのは、その前置詞のニュアンスがすでに where に含まれているからですね。
「あそこよ!」と言われてつい「どこ?」と言ってしまっただけなのに「どこってジョージの家に決まってるじゃない!」と当然のことを言い返されてしまったことになります。

3人はジョージの姿を見ながら、Drop the towel! と言い始めます。
drop は他動詞で「落とす」で、let something fall ということ。
そのセリフから、ジョージはおそらく、腰にタオルを巻いただけのような姿でいるらしいことが想像されます。
「タオル1枚だけの姿から、そのタオルも取っちゃって!」みたいにみんなが口々に懇願しているような形になり、その後、一瞬、間があってから、3人揃って、ワーォ!と言っているので、女性陣の願いが叶い、ジョージが巻いていたタオルをとったこと、またその姿がワーォ! なものだったことがわかりますね。


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posted by Rach at 16:36| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月21日

その時にはすでに別れていた「過去完了」 フレンズ1-4改その28

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18:36
(BALCONY)
バルコニー
モニカ: Okay. Okay, I got one. Do you remember that vegetarian pate that I made that you loved so much? (オッケー、オッケー。1つあるわ。私が作って、あなたが大好きなあのベジタリアン・パテを覚えてる?)
フィービー: Uh-huh. (ええ。)
モニカ: Well, unless goose is a vegetable! Ha haaaah! (そうねぇ、もしガチョウが野菜じゃなかったら、の話だけどね。はははは!)
フィービー: Oh! Oh! Oh! Okay, fine, fine. Now I don't feel so bad about sleeping with Jason Hurley. (あぁ! あぁ! あぁ! オッケー、いいわ、いいわよ。今はもう申し訳ないとは思わないわ、ジェイソン・ハーリーと寝たことをね。)
モニカ: What? You slept with Jason? (何ですって? あなた、ジェイソンと寝たの?)
フィービー: You'd already broken up. (あなたたちは(その時)すでに別れてたわ。)
レイチェル: How long? ((別れて)どれくらい?)
フィービー: Just a couple hours. (ほんの2、3時間ね。)
モニカ: Oh, that's nice! (まぁ、それって素敵だこと!)

このシーンの最初に、モニカは I got one. と言っています。
セリフのような口語では got = have の意味で使われるので、have の意味で解釈すると「1つある」というところですが、そこまで聞いただけでは何のことかはわかりません。
その後の会話を続けて聞いていくと、「秘密にしていたことをバラす」みたいな話をしていることがわかる仕組みになっています。
みんなの会話がずっと続いていて、画面はその途中から映し出したような形になっていて、話を聞いているうちに何の話題をしているかわかる、という演出ですね。

Do you remember that vegetarian pate that I made that you loved so much? は長いですが、前から順番にイメージしていくと、「あなたは覚えてる? あのベジタリアン・パテを。私が作った。あなたがとても大好きだった」のようになります。
that I made と、that you loved so much の that がそれぞれ関係代名詞で、「私が作ったパテ」「あなたが大好きだったパテ」のように、後ろから先行詞の pate を修飾している形になります。
自然な日本語にすると、「私が作ったもので、あなたのお気に入りだった、あのベジタリアン・パテを覚えてる?」ということですね。
ベジタリアン用に肉を使っていないパテということで、「あなたが好きだった」と言っていることから、フィービーはベジタリアンだということがわかります。

その後、モニカは、unless goose is a vegetable! と言って大笑いしています。
goose はガチョウ。
unless は if not 「もし〜でなければ」ということで、そのように訳すと「もしガチョウが野菜でないならば」と言っていることになります。
その前に「ベジタリアン・パテ」の話をしていた流れからのこのセリフなので、「ガチョウが野菜でないならば、どうなるかしらね。あなたの食べたものはベジタリアン・パテとは言えないわよね」というようなことを示唆していることになります。
このような「後に付け足す形の unless」は、「もし〜なら話は別だけどね」と訳すとしっくりきます。
この場合も「もしガチョウが野菜なら話は別だけどね」と訳してみると、「ガチョウが野菜だったとしたら、それはベジタリアン・パテになるんだろうけどねぇ」みたいな言い方をしていることになり、実際には野菜じゃなくてガチョウを使っていた、だからフィービーがベジタリアン・パテだと思って食べていたのはベジタリアン・パテではなかった、ということを unless 以下のセリフで暴露していることになります。

このような会話をしていることから、シーン最初の I got one. が「内緒にしてたことがある。みんなに暴露することがある」のような話をしていることがわかるわけですね。

ベジタリアン・パテと言うからおいしいと言って食べてたのに、ガチョウが入ってたと知り、フィービーは Oh! Oh! Oh! と驚きの声を上げています。
その後、フィービーは fine, fine と言っていますね。
普通、fine というと「上質の、最高級の」または「素晴らしい、素敵な」という意味もありますが、ここでの fine は「いいわ。(それならそれで)結構よ」というようなニュアンスになります。
相手に挑むような感じで「結構よ、上等だわ!」というような感覚ですね。

feel bad は「気分が悪い」という意味にもなりますが、ここでは「申し訳ないと思う、気の毒に思う」ということで、feel sorry about のような意味。
Now I don't feel so bad about は「(そんな話を聞いた)今は、〜について申し訳ないとはあまり思わないわ」ということ。
「モニカが私を騙してたと知った今、ジェイソン・ハーリーと寝たことを申し訳ないとは思わない」と言っていることから、「ジェイソンはモニカの彼だった」らしいことがここで想像されます。

驚くモニカにフィービーは「あなたたちはその時既に別れてしまっていた」と言っています。
You'd aleady broken up. は、You had already broken up. ということで、had broken は過去完了形になります。
前回の記事、フレンズ1-4改その27 で、「過去の基準時がある場合には過去完了を使う」という説明をしましたが、この時も「フィービーがジェイソンと寝た」という、今、話題になっている「過去の基準時」があるために、「その時にはすでに別れてしまっていた」という意味で過去完了形を使っていることになります。
拙著「読むだけ なるほど! 英文法」(学研教育出版)の p.45 で、
現在完了形は、「過去の出来事を現在の状態も含めて語ることができる時制」
のように説明しました。
今回は過去完了形になりますので、その場合は「過去の基準時までに起こった出来事を、過去の基準時の状態も含めて語ることができる時制」ということになります。
ここでは「フィービーがジェイソンと寝た時」が過去の基準時に当たり、過去完了形を使うことで「それまでにあなたたちは別れた」という基準時以前に起こった出来事と、「私がジェイソンと寝た時は、ジェイソンはもうあなたの彼氏ではなかった」という基準時の状態とを同時に表すことができるということですね。

「すでに別れてしまっていた」と言われて、モニカは「別れてどれくらい経ってたの?」という意味で、How long? と尋ねますが、フィービーは「ほんの2、3時間」と答えます。
別れたと言っても別れた直後ということで、あきれたモニカは、Oh, that's nice! 「まぁ、それは素敵だこと!」と皮肉っぽく返していることになります。


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posted by Rach at 14:39| Comment(2) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月16日

12階の昏睡状態の男性には聞こえなかった フレンズ1-4改その27

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17:13
(HOSPITAL)
病院。
ロス: I remember the moonlight coming in through the open window, and her face had the most incredible glow. (思い出すなぁ、月明かりが開いた窓を通して入ってきて、彼女の顔が最高に輝いてたこと。)
チャンドラー: Yes, the moon, the glow, the magical feeling. You did this part. Could I get some painkillers over here, please? (そうだな、月、輝き、うっとりするような気持ち。この部分はもう言ったよ。お願いだからこっちにも痛み止め[頭痛薬]をもらえるかな?)
ジョーイ: He's right, enough already. What is the big deal about today? So you slept with her for the first time. So what? You slept with her for seven years after that. (チャンドラーの言う通りだよ、もうたくさんだ。今日の何がそんなにおおごとなんだよ? お前は初めて彼女と寝た。それが何? (初めてキャロルと寝た)その後、7年間、ずっと彼女と寝てたんだろ。)
ロス: Look, it's just a little more complicated than that. (あのさ、それよりはもう少し(事情が)複雑なんだよ。)
チャンドラー: Well, what? What? What is it? That she left you? That she likes women? That she left you for another woman that likes women? (ふーん、何? 何? 何なんだよ? キャロルがお前を捨てて出て行ったことか? キャロルが女性を好きなことか? キャロルがお前を捨てて、女性好きの別の女性のところに行ったことか?)
ロス: Little louder, okay? I think there's a man on the 12th floor in a coma who didn't quite hear you. (もう少し大きな声で話してくれないか? 君の話がよく聞こえなかった、12階で昏睡中の男性がいると思うからさ。)
チャンドラー: Then what? (それで、何なんだよ?)
ロス: My first time with Carol was... was my... (MUMBLES) (キャロルとの初めて(初体験)は…僕の… [もごもご言う])
ジョーイ: What? (何だよ?)
ロス: It was my first... time. (僕の初体験だったんだ。)
ジョーイ: With Carol? (キャロルとの(初体験)だろ?)
(ROSS GIVES HIM A LOOK)
ロスは意味ありげな視線を送る。
ジョーイ: Oh. (おぉ。)
チャンドラー: So in your whole life, you've only been with one...? (HE GETS A LOOK TOO) Oh. (それじゃあお前の人生で、お前が付き合ったのは一人(の女性)だけ…? [チャンドラーも視線を送る])
ジョーイ: Oh, boy. Hockey was a big mistake. There was a whole bunch of stuff we could've done tonight. (あぁ、なんてこった。ホッケーは大間違いだった。今夜俺たちができただろうことがいっぱいあったのにな。)

ロスはうっとりした表情で「窓からの月明かりで、彼女の顔が輝いていた」という話をしています。
具体的な名前は出ていませんが、また元妻キャロルとの初エッチの夜の話をしていることは明らかですね。

「月、輝き、うっとりする気持ち」の後に You did this part. とチャンドラーが言っているので、「この話はもう済んだ、前にも聞いた」ということを指すでしょう。
いらいらして「何度も同じ話をするな」と怒っているのですね。

Could I get some painkillers over here, please? の painkiller は「痛みを止めるもの」、つまり「痛み止め」。
Could I の I が強調されているので、「鼻をケガしているロスじゃなくて、俺に痛み止めをくれ」というニュアンス。
キャロルとの思い出話ばかり聞かされて、付き添いの俺が頭痛になりそう、という感じです。

You slept with her for seven years after that. について。
for seven years という期間を表すフレーズが入っているので、現在完了形の「継続」を思い出す人も多いかもしれませんが、現在完了形が使われるのは、「過去から現在の時点まで継続している場合」です。過去から過去の場合はただの過去形になります。
「過去のある時点までに起こった出来事」のような過去の基準時が存在する場合の継続は過去完了形を使うことになりますが、ただ「過去のある時点から過去のある時点まで」の期間のことを語る場合は、単に過去形を使えば良いことになります。

「初エッチ以降、離婚するまでずっと寝てたのに、何がそんなにおおごとなんだよ」とジョーイは言うのですが、ロスは「事情はそれよりも少しだけ複雑なんだ」と言っています。
「それより少し複雑」というだけで、詳しいことを話そうとしないロスに対して、チャンドラーはイライラしたように、that SV? 「SV ということか?」のように次々と事柄を挙げていきます。
left は leave の過去形で「〜を残して出て行く、〜を捨てる」。
likes women は「女性(たち)が好き」ということですから、キャロルがレズビアンであることを言っていることになります。
その次の That she left you for another woman that likes women? は長いですが、その前に出てきた2文をくっつけたような内容ですね。
leave A for B は「A を離れて、B へと向かう」というような感覚なので、she left you for another woman は「キャロルはお前を捨てて、別の女性の元に向かった」ということ。
その another woman の説明として、that likes women が続いているので、「女性のことが好きな別の女性」、すなわち「あるレズビアンの女性」と言っていることになります。
complicated 「(事情が)複雑な」という表現を使ったロスに対して、「お前の複雑な事情ってのは、こういうことか?」みたいに語ってみせたわけですね。

そんなプライベートな事情を大声で話されたロスは「もう少し大きな声で(話してよ)」と言っていますが、これは皮肉ですね。
「そんなこと大声で話さないでよ」と言いたいところを、わざと逆に「もっと大きな声で話せば」と言ったことになります。

coma は「昏睡(状態)」という意味で、a man on the 12th floor in a coma は「昏睡状態の12階の男性」。
didn't quite hear you は「よく君の話が聞こえなかった」ということで、「君は今、僕の個人的な事情を話していたけど、多分 12階の昏睡状態の男性には聞こえなかったと思うから、もっと大きな声で話してよ」と言ったことになります。

ずっと上の階にいる、しかも昏睡状態の男性なら、ここの話が聞こえるはずはないのですが、もう少し声を大きくして、その人にも聞こえるような大声で話せ、と表現することで、「チャンドラーが話した僕のプライベートな話は、12階の昏睡状態の男性以外には、まる聞こえだったよ」と言っていることになります。
「元妻がレズビアンに走ってお前を捨てたから?」という明らかに不名誉な話を大きな声で言っているので、本来ならそんなこと他人の前で大声で話すような内容じゃないのに、という皮肉の気持ちを込めたセリフということですね。

その後、いったいどういうことなんだよ? と問われて、ロスは口ごもりながら説明しています。
2つの文に分かれていますが、要は My first time with Carol was my first time. 「僕のキャロルとの初めては僕の初めてだった」ということですね。
キャロルとの初エッチのことをずっと語っているので「キャロルとの初体験は僕の初体験だった」と言っていることになります。
「元妻キャロルとの初めての夜だった」ということでロスがあれこれ言っているのかと思っていたら、「キャロルに限らず、人生で初めての夜だった、ロスの人生初体験だった」ということがわかったことになります。

you've only been with one...? は「お前は一人(の女性)とずっと一緒にいただけ?」という感覚ですから「人生で付き合った女性はキャロルだけだったのか?」と言っていることになります。
ジョーイは「ホッケー観戦に来たのは間違いだったな」みたいに言っています。
we could've done は「俺たちができただろうに」ということですから There was a whole bunch of stuff we could've done tonight. は「今夜できただろうにと思うことがいっぱいあったな」と言っていることになります。
ロスの人生初体験が今日という日で、その後キャロルと結婚して他の女性とは付き合っていないわけですから、「元妻との初エッチ、かつ、自分の人生初エッチ」の日だということで、ロスはそのことばかり考えてしまっていたわけですね。
ジョーイとしては「そんなことなら、スポーツの試合とかじゃなくて、女性がいる店とかに連れて行ってやれば良かったな」と言っていることになります。


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posted by Rach at 11:37| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月09日

彼の隠れた本性を引き出す フレンズ1-4改その26

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16:40
(CUT TO THE GIRLS ON MON+RACH'S BALCONY)
モニカとレイチェルの家のバルコニーにいる女性陣に画面がカット。
モニカ: Lights still out? (また明かりは消えてる?)
レイチェル: Yeah. (えぇ。)
モニカ: Oh. Maybe they're napping. (そう。多分二人はちょっと眠ってるのね。)
レイチェル: Oh, please, they're having sex. (もう、やめてよ、二人はエッチしてるのよ。)
モニカ+フィービー: Shut up! (黙ってよ![そんなこと言わないでよ!])
レイチェル: So, what do you think George is like? (それで、ジョージはどんな感じの人だと思う?)
モニカ: I think he's shy. (彼はシャイだと思うわ。)
フィービー: Yeah? (そう?)
モニカ: Yeah. I think you have to draw him out. And then when you do, he's a preppy animal. (えぇ。(彼と付き合う人は)彼の本質(本性)を引き出さないといけないの。そしてそうしたら、彼はおぼっちゃま学校の(優等生の)ケダモノになるのよ。)

フレンズの女性陣はバルコニーに出ています。
Lights still out? 「電気はまだ消えてる?」というのは、偵察しているジョージ・ステファノプロスの部屋のことで、偵察しやすいようにバルコニーに出ていることもわかります。
「部屋が暗い」と聞いてモニカは、they're napping. と言っています。
少し前のシーンで「ジョージは女性といる」ことがわかっていたので、they はその二人のことですね。
nap は「ちょっと眠る、うたたねする」。
明かりを消して、ちょっと眠ってるのよ、とモニカは言っていますが、「そう、ほら、nap してるのよ」みたいに取ってつけたように napping と表現していることで、逆に「napping してるだけと信じたい気持ち、自分にそう言い聞かせたい気持ち」が出ていると言えるでしょう。
ですがレイチェルは容赦なく、Oh, please, they're having sex. とダイレクトな表現で、「明かりを消してるんだから、今の二人はエッチ中に決まってるでしょ」みたいに断言しています。
それを聞いた二人は「そんなリアルな想像させないで。夢を壊さないで」とでもいうように Shut up! と叫ぶことになります。

what do you think George is like? は「ジョージはどんな感じ(の人)だと思う?」というニュアンス。
What is George like? 「ジョージはどんな感じ(の人)?」という疑問文に、do you think が挿入されている形で、What is he/she like? はどんな感じの人かを尋ねる時によく使われるフレーズです。
見た目がどんな様子かを聞きたければ、What does he/she look like? になります。

モニカは「ジョージはシャイ(な人)だと思うわ」と言って、I think you have to draw him out. と続けます。
draw out は「引き出す」。
draw の基本語義は「引く」で、「引き出し」は drawer ですね。
この場合は、隠れている本質、普段は隠している本質・本性・本音を引き出すことを指します。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
draw out : to make someone feel less nervous and more willing to talk
例)Mr.Monroe has helped draw Billy out of his shyness.

つまり「ある人がよりナーバスでなくなるように、進んで話すようにさせること」。例文は「モンロー氏は、ビリーを内気さから引き出すのを助けた」。
直訳だとわかりずらいですが、「普段は内気なビリーの本音・本質を引き出すのにモンロー氏が一役買った」みたいなことですね。
この例文でも shyness という言葉が使われているように「シャイで本心を見せないような人の本心を引き出す」という感覚が draw out にはあると言えるでしょう。
心の奥に隠してあるものをまさに「外に引っ張り出す」感覚ですね。

you have to draw him out のように主語に you が使われていますが、これは「彼のような人と付き合う女性は〜しなければならない」のように「一般の人」を指している感覚になるでしょう。

「そうして彼の本質を引き出したら」の後の he's a preppy animal. について。
preppy は prep の形容詞形で「名門私立校のおぼっちゃま・お嬢様っぽい」という意味があります。
LAAD では、
preppy : (informal) preppy clothes or styles are very neat, in a way that is typical of students who go to expensive private schools in the U.S.
つまり、「(インフォーマル)プレッピーな服やスタイルとというのは非常にきちんとしていてかっこいい(趣味・品がいい)、アメリカの学費の高い私立学校に通う典型的な学生風に」。
この preppy の語源は prep school で、prep school がそういう私立学校を指すのですね。
同じく LAAD では、
prep school : (informal) a private school that prepares students for college
つまり、「(インフォーマル)学生に大学進学の準備をさせる私立学校」。
略さずに言うと、preparatory school となります。
preparatory は「準備の」という形容詞。

過去記事、使ってないのが異常な使用状況 フレンズ1-4改その13 で、But we can prep the guy. (でも患者の男性の手術の準備をすることはできるわよ。)というセリフが出てきましたが、その prep は prepare の短縮形でしたね。
prep school のロングマンの語義にも prepare という動詞が使われているように、prep school の prep は、動詞 prepare、形容詞 preparatory をイメージした略語だということです。
ですから、preppy animal は、そういう進学校に通っていた優等生タイプの人だけど、男性としての動物的な激しさも備えている、というようなことですね。
いつもは紳士的で品があるんだけど、エッチになるとワイルドに豹変するのよ、みたいなことで、そういうギャップ萌え(?)みたいなことを想像して、モニカたちはキャアキャアと喜んでいることになります。
しかし、女子が話題にしてあれこれ想像するのは自由とは言え、実在の人物の名前を出して「今エッチしてる」とか「エッチの時はケダモノになるのよ」とか言ってしまっていいのかなぁ、と思ってしまいました^^


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posted by Rach at 14:23| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月01日

言うつもりがなかったことを言ってしまった フレンズ1-4改その25

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16:01
(CUT TO THE HOSPITAL. JOEY IS MIMING HOCKEY PUCKS HITTING FOREHEADS. CHANDLER REALIZES IT'S GETTING TENSE AND GOES TO THE RECEPTIONIST AGAIN)
病院に画面がカット。ジョーイはおでこにホッケーのパックが当たるのを身振り手振りで(パントマイムのように)実演している。
チャンドラーは事態が緊迫しているのを悟り、例の受付係のところに再び行く。
チャンドラー: Excuse me? Look, we've been here for over an hour, and a lot of people less sick than my friend have gone in. I mean, that guy with the toe thing? Who's he sleeping with? (ちょっといいかな? ねぇ、俺たちはもう1時間以上もここにいて、俺の友達よりも症状が軽い人が大勢、既に中に入ったよ。ほら、つま先をケガしてたあの男。彼は誰と寝てるのかな?)
(SHE SLIDES THE GLASS PANEL OVER. CHANDLER TALKS THROUGH IT IN A LOUD VOICE)
受付係の女性はガラスパネルを(スライドして)閉める。チャンドラーは大きな声で話し続ける。
チャンドラー: Oh, come on, Dora. Don't be mad. I know we both said some things... we didn't mean, but that doesn't mean we still don't love each other. (TO THE E.R.) Y'know, I... I feel like I've lost her. (SHE SLIDES THE PANEL BACK. HE TURNS AND IT TAKES HIM BY SURPRISE) Bah! (あぁ、ねぇ、ドーラ、怒らないでよ。俺たち二人は言うつもりがなかったことをあれこれ言ってしまったってこと、俺にはわかってるよ。でもそれって俺たちが愛し合ってないってわけじゃない。[ER に向かって] ほら、俺、彼女を失っちゃったみたいだね。[受付係はパネルを開ける。チャンドラーは振り返り、それに驚く] バァッ!)

ト書きで、JOEY IS MIMING HOCKEY PUCKS HITTING FOREHEADS とありますが、miming は動詞 mime の -ing形です。
パントマイムの「マイム」で、無言で身振り手振りで表現・実演することですね。
「このホッケーのパックが一体どんな風に顔に当たったんだろう」とでも言うように、何度も目の前に持ってきて、当たる様子を実際に再現してみせている感じです。
ずっと待たされているのに全然呼んでもらえないので、しびれを切らしたチャンドラーはまた受付に言いに行きます。

「俺たちもう1時間以上もずっとここにいるんだけど」と言った後の、a lot of people less sick than my friend have gone in. について。
my friend までが長い主語となっており、「俺の友達(ロス)よりもより症状が軽いたくさんの人々がすでに中に入ってしまった」ということですね。
症状の軽い人が先に案内されて、重症のロスがほっとかれてるのはおかしいんじゃない? と抗議していることになります。
that guy with the toe thing は「足の指の問題・症状があったあの男」というニュアンス。
突き指なのかケガなのか具体的な症状は何だか知らないけど、とにかく足の指のことで診察に来ていたあいつ、ということですね。
Who's he sleeping with? は「その彼は誰と寝ているのか?」ということで、「君、彼と寝てるわけ?」みたいに暗に言っていることになるでしょう。
明らかに症状の軽い、つま先をちょっとケガしただけの患者が先に見てもらえるなんて、君は彼を特別扱い、ひいきしてるの? 君はあの男と寝たから優遇してやってるのか? みたいに言っているのですね。

「君、あの男と寝てるの?」みたいに言われたので受付女性は黙って受付のガラス戸を閉めています。
相手の顔が見えなくなった状態で、チャンドラーは独り芝居のようにさらに話を続けます。
Oh, come on, Dora. Don't be mad. は「ねぇ、ドーラ。怒らないで」ということですが、ここで「ドーラ」という名前を出した理由が、正直よくわかりません。
それについては記事の最後に私の見解を書くことにします。

I know we both said some things... we didn't mean は「俺たち(君と俺)は言うつもりがなかったことを(あれこれ)言ってしまったって、俺にはわかってる」ということ。
こんなこと言うつもりはなかったんだけど、売り言葉に買い言葉でつい、、みたいに、意図せず喧嘩になってしまったことを悔いているような表現ですね。
仲の良い人、男女であれば恋人同士で使うようなセリフです。
that doesn't mean we still don't love each other. を直訳すると、「そのこと(言うつもりもないことをお互い言ってしまったこと)が、俺たちがお互いに愛してないってことを意味しない」ですから、「お互い言わなくてもいい余計なことを言ってしまったからって、それで俺たちはもう愛し合ってないっていうことにはならない」ということになります。
口喧嘩しちゃったけど、お互い嫌いになったわけじゃないよね、みたいなことですね。

ガラス越しに話しかけているけれども中の女性からの反応がないのを見て、チャンドラーはロスたちのいる方を振り返り、I feel like I've lost her. 「俺は彼女を失ってしまった、って気がするよ」と言っています。
受付女性がガラス戸をピシャンと閉めたことで、「恋人に拒絶された男」のようなお芝居をして最後には「俺、彼女に振られちゃったみたいだね」と言ってみせたわけですが、そんなことを言っている時、受付女性がガラス戸を開けたので、振り向いたチャンドラーは受付女性が怖い顔をしてこっちをにらんでいるのを見て、バァッ! と驚くことになります。

それでは「ドーラ」という名前について。
この受付の女性の役名は、このエピソードのエンドクレジットでは、
guest starring Mary Pat Gleason as Nurse Sizemore
と表示されています。
実際、映像でも、この女性の名札に SIZEMORE(サイズモア)と書いてあるのが見えます。
なので、この受付女性のファーストネームがドーラだから、という理由ではなさそうです。
演じる女優さん(メアリー・パット・グリーソン)の出演歴を調べてみたところ、1989年の Fat Man and Little Boy という作品(邦題:シャドー・メーカーズ、主演:ポール・ニューマン)で、Dora Welsh という役柄で出演しているようですが、キャストの並び順がさほど上位ではないので、それほど重要な役でもないのかな、という気がします。

英語で Dora という名前で連想される作品としては、Dora the Explorer(邦題:ドーラといっしょに大冒険)というアニメがあります。
ヒスパニック系の少女ドーラが主人公のお話ですが、そのドーラと関係があるのかなぁ、、?
ニコロデオン:ドーラと一緒に大冒険 にドーラの画像もありますが、ドーラは可愛い女の子で、受付の人は迫力満点の怖いおばさんですし、見た目が似てるということもない気がするのですが、、、
ドーラは短いおかっぱで、受付のサイズモアさんはパーマですが、「髪型の短いシルエット」は似てると言えなくもない、、かも。
またその女優さんは「輪郭が横に広い」感じで(すみません)、それがドーラの輪郭に似てるのかもしれない、、とか。
ヒスパニック系に見えるということで、ヒスパニック系のキャラの名前で呼び掛けたのかとも思ったのですが、その女優さんはヒスパニック系でもないようですので、その線は違うかもしれません。

、、、ということで、どうして Dora と呼び掛けたのか結局わからないのですが、「ドーラという名前が似合いそうなキャラクターだった」だけかもしれません(長々と失礼しました)。
また皆様のご意見をお待ちしております。


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posted by Rach at 15:41| Comment(5) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月27日

誰を覗き見してるの? フレンズ1-4改その24

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15:26
レイチェル: Hello! Who are we spying on? (ちょっと! 誰を覗き見してるの?)
モニカ: You know, the White House adviser? Clinton's campaign guy? The one with the great hair, sexy smile, really cute butt. (ほら、ホワイトハウスのアドバイザーよ。クリントンの選挙活動してた人。素敵な髪の毛、セクシーな微笑み、実にセクシーなお尻の人よ。)
レイチェル: Oh, him! The little guy? Oh, I love him! (あぁ、彼ね! あの小柄な人? あぁ、彼、大好き!)
フィービー: Ooh, wait, wait, I see a woman. (あぁ、待って待って。女性が一人(いるのが)見える。)
モニカ: Tell me it's his mother. (彼のお母さんだって言って。)
フィービー: Definitely not his mother. (絶対にお母さんじゃないわ。)
モニカ: Oh, no! (あぁ、もう!)
フィービー: Oh, wait, she's walking across the floor. She's walking, she's walking. She's going for the pizza. (YELLS) Hey, that's not for you, bitch! (あぁ、待って、彼女はフロアを横切って歩いてる。彼女は歩いて、歩いて、ピザに手を伸ばそうとしている。[叫んで] ちょっと、それはあんたのじゃないわ、このアマ!)
(PHOEBE COVERS HER MOUTH WITH HER HAND AND WALKS AWAY FROM THE WINDOW)
フィービーは手で自分の口を押え、窓から離れる。

モニカたちが双眼鏡で、通りの向こうを見ているので、レイチェルは Hello! Who are we spying on? と尋ねています。
Hello! は「ハロー! こんにちは!」という挨拶として知られていますが、ここでの Hello! は「もしもし! ちょっと!」という感覚ですね。
モニカとフィービーだけが事情をわかっていて、レイチェル一人がおいてけぼりのような状態になっているので、レイチェルがいることを忘れたかのように盛り上がっている二人に対して「ちょっと!」と呼びかけたニュアンスになります。
spy on は「〜をスパイする、〜を見張る、のぞき見する」なので、「私たちは誰を(その双眼鏡で)のぞき見ているの?」というところですね。
Who are you spying on? のような主語 you ではなく、we を使うことで、その体験を自分も共有しているようなニュアンスが出ています。
「ここで私たちみんなが双眼鏡で見ているのは誰なの?」という感覚ですね。

モニカは「その人のこと知らないの?」というように、the White House adviser? Clinton's campaign guy? と言っています。
「ホワイトハウスのアドバイザーで、クリントンの選挙活動を担当していた人よ、知らないの?」というニュアンスですね。
過去記事、G.ステファノプロス フレンズ1-4改その22 でも説明した通り、ステファノプロス氏はビル・クリントンの政治アドバイザーだった人です。
Clinton's campaign guy の campaign について。
日本語のキャンペーンは販促(販売促進)活動を差すことが多いですが、「選挙活動」という意味もあります。
この場合は、a campaign for the presidency 「大統領選の選挙運動」の意味となります。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
campaign : a series of actions intended to achieve a particular result, especially in politics or business
つまり、「ある結果を達成することを目的とされた一連の行動、特に政治やビジネスにおいて」。

The one with the great hair, sexy smile, really cute butt. の the one with は「〜を持った人」という感覚。
フレンズの各エピソードの英語タイトルは、The One With... という形を取るものが多く、今回の フレンズ1-4 も、The One With George Stephanopoulos となっています。
the one with... は「〜があるもの」ということで、エピソードだと「〜がある話、〜が出てくる話」、人の場合だと「〜がある人、〜を持っている人、〜の持ち主」という意味になるわけですね。
cute butt は「キュートなお尻」ということですが、女性が男性に対して cute と表現するのは「性的に魅力的」という意味で使っていることになります。

モニカにいろいろ説明されてやっとあの人だ! とわかったらしく、レイチェルは、Oh, him! 「あぁ、彼ね!」と言った後、The little guy? 「あの小柄な人ね?」と続けます。
過去記事でも彼の身長が 165cm であるとご紹介しましたが、フレンズ女性陣にとってはその「小柄」というイメージがかなり強いようですね。
I love him! というのは「愛してる」というよりは「彼、大好き」くらいのニュアンス。

ステファノプロス氏の家を双眼鏡で覗き見していたフィービーは「女性が一人いるのが見える」と言います。
素敵だと思っている男性が彼女らしき女性といるのは嫌だとモニカは思ったようで、「お願いだからそれは彼のお母さんだと言って」と言うのですが、「絶対に違う」とフィービーは言い切ります。
偵察しながら状況を語るフィービーは、ピザに手を伸ばそうとしている女性の姿を見て、Hey, that's not for you, bitch! と大声を出しています。
そのピザは元々、うちに届けられるはずだったもので、あんたのもんじゃないわ! という気持ちなのですね。

bitch はもともと「メス犬」という意味で、そこから、「尻軽女、あばずれ女」という悪い意味で使われます。
You bitch! だと「このアマ!」という感じですね。
双眼鏡で見ていて、だんだん興奮してきて、ついそう叫んでしまったので、「私、今、下品な言葉を言っちゃった」みたいに恥ずかしそうに口を覆っています。
フィービーが「あら、いけない」と口を覆ったほどの言葉なので、他人に使わないように気をつけましょう。
ちなみに「アリー my Love」では、ネルとリンが廊下ですれ違う時に、挨拶のように、"Bitch." "Bitch." と言い合っていたのが印象的でしたね。


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posted by Rach at 20:33| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月24日

スナッフィーはビッグバードの友達 フレンズ1-4改その23

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15:02
ピザ屋: So you guys want me to take this back? (それで、皆さんは僕に、このピザを取り戻して欲しいと思ってますよね?)
モニカ: What, are you nuts? We've got George Stephanopoulos' pizza! (何ですって? あなたバカなの? 私たちはジョージ・ステファノプロスのピザを手に入れたのよ!)
(RACHEL PAYS HIM. MONICA GRABS SOME BINOCULARS AND RUNS TO THE WINDOW)
レイチェルはピザ屋にお金を支払う。モニカは双眼鏡を掴み、窓に走って行く。
レイチェル: Uh, Pheebs? Who's George Snuffleupagus? (ねぇ、フィービー? ジョージ・スナファラパガスって誰?)
フィービー: That's Big Bird's friend. (それはビッグバードの友達よ。)
モニカ: I see pizza! (ピザが見える!)
フィービー: Oh, I wanna see! Let me see! Let me see! (RUNS UP AND TAKES THE BINOCULARS) (まぁ、私も見たい! 見せて! 見せて! [走って行って、双眼鏡を受け取る])

ピザを間違って配達してしまったわけですから、「皆さんが注文したピザを、僕は彼から取り戻してきた方がいい、って皆さんは思ってますよね?」と尋ねるのですが、モニカは Are you nuts? と言います。
nuts は「気が狂った、おかしい、気が変な」という意味。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
nuts : (informal) crazy
例)Are you nuts or something?

つまり「(インフォーマル)クレイジー」。例文は「あなたってバカか何かなの?」

今回のセリフの Are you nuts? も「あなた正気なの? バカじゃないの?」というニュアンスになります。
モニカがキャアキャア言っているように、ステファノプロスは有名人で、「その人が頼んだピザをゲットできたんだから、交換してもらいたいはずないでしょ。このまま彼が注文したピザを私たちがもらっちゃうわ」と言っていることになります。

レイチェルは、その彼の名前を知らないらしく、間違った名前で呼び、それを聞いたフィービーは「ビッグバードの友達よ」と答えていますね。
ビッグバードは子供番組セサミストリート(Sesame Street)のキャラクターである、大きな黄色い鳥のこと。
Wikipedia 日本語版: セサミストリート
セサミストリート オフィシャルホームページ>キャラクター

2004年まで、NHK教育テレビ(今の Eテレ)でも放送していましたし、USJ のキャラクターグリーティングでは、エルモやクッキーモンスターと一緒に写真を撮れたりもしますので、セサミのキャラクターの顔と名前をご存じという方は今でも多いかなと思います。

レイチェルが間違った名前は、そのセサミストリートのキャラクターの Aloysius Snuffleupagus (アイロシアス・スナファラパガス(スナッフルパガス))、通称「スナッフィー(Snuffy)」です。
体は長い茶色の毛で覆われていて、鼻が長く、マンモスのような姿をしたキャラクター。
Wikipedia 英語版: Mr. Snuffleupagus にも画像があります。
ウィキペディアの説明に、He is Big Bird's best friend という記載もありますので、「スナッフィーと言えば、ビッグバードの友達でしょ」というセリフにも納得できますね。


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posted by Rach at 17:28| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月20日

G.ステファノプロス フレンズ1-4改その22

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14:29
ピザ屋: Wait, you're not G.Stephanopoulos? Oh, man. My dad's gonna kill me! (待って、そちらは G.ステファノプロス(ステファノポロス)さんじゃない? あぁ、なんてこった、親父に殺される!)
モニカ: (LEAPS THE COUCH AND RUNS UP) Wait! Did you say G.Stephanopoulos? ([カウチから飛び上がって走ってくる] 待って! あなた今、G.ステファノプロスって言った?)
ピザ屋: Yeah, yeah. This one goes across the street. I must have given him yours. Oh, bonehead! Bonehead! (えぇ、えぇ。このピザは通りの向こうへ配達する分です。その男性にあなたたちのピザを渡してしまったに違いない。あぁ、バカ、バカ!)
モニカ: Wait, was this a-a small Mediterranean guy with curiously intelligent good looks? (待って、この人って、小柄な地中海の男性で、驚くほど知的な美形の人?)
ピザ屋: Yeah, that sounds about right. (そうですね、当たってるって感じです。)
モニカ: Was he, was he wearing a stunning blue suit? (彼は、彼は目の覚めるような(素敵な)青いスーツを着てた?)
フィービー: And-and a power tie? (それに、パワータイをしてた?)
ピザ屋: No, pretty much just a towel. (いいえ、ほとんどタオル1枚だけでしたよ。)
モニカ: (STAGGERED) Oh, God! ([よろけて] あぁ、なんてこと!)

届けたピザが注文と違うことがわかって、配達の男性は「そちらは G.ステファノプロスさんじゃない?」と確認した後、親父に殺される、と嘆いています。
モニカはその名前を聞いて、慌てて飛んできます。

This one goes across the street. を直訳すると「このピザは通りの向こう側に行く」ということですから、「このピザの配達先は通りの向こう側である」ということですね。
I must have given him yours. は「僕は彼に、あなたたちのピザを渡した[渡してしまった]に違いない。」
must+have+過去分詞で「…したに違いない」という過去の強い推定を表します。

bonehead は「バカ」。まさに bone(骨)+head(頭)で、「頭の中が骨だけで脳のない人、ばか者」という意味。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
bonehead : (informal) a stupid person
つまり「愚かな(ばかな)人」という意味のインフォーマルな表現ということですね。

モニカはピザを間違って渡してしまったという相手の男性について、配達人に尋ねます。
G.Stephanopoulos はその後のセリフで、George Stephanopoulos 「ジョージ・ステファノプロス」という名前の人だとわかりますが、これは実在の人物です。
ステファノポロスと表記されることもありますが、ステファノプロスと表記されることが多いようですね。
英語の発音では、ステファプロスのノの部分にアクセントがあります。
Wikipedia 日本語版: ジョージ・ステファノプロス
Wikipedia 英語版: George Stephanopoulos
英語版の方が(当然ながら)情報は詳しいです。
ビル・クリントンの政治アドバイザーを経て、ABCニュースでブロードキャスター、特派員などをつとめ、現在では、ABCニュースの news anchor(ニュース番組のアンカーマン、メインキャスター)として、This Week With George Stephanopoulos という番組も持っているという有名人です。
This Week With George Stephanopoulos : ABC News

Mediterranean は「地中海の、地中海沿岸出身の」。Mediterranean Sea は「地中海」。
curiously intelligent good looks は「不思議なほど知的な美しいルックス」ですから、「驚くほど知的なイケメン」みたいな褒め言葉ですね。
この人物はアメリカ生まれなのですが、ギリシャ系なので、モニカは地中海という表現を使っていることになります。
small 「小柄な」と言っていますが、IMDb : George Stephanopoulos によると、
Height: 5' 5" (1.65 m)
とのことなので、アメリカ人としては確かに小柄ですね。

about right は「大体正しい」なので、That sounds about right. は「大体合ってるって感じです。まあそんなところです」といった意味。

stunning は「魅力的な」。
stun は他動詞で「人を気絶させる」。stun gun 「スタンガン」(電気ショックで人を気絶させる銃)というのもありますね。
また「人がぼうっとなるほど驚かせる、唖然とさせる」という意味もあります。
そこから、stunning は「びっくりするほど唖然とするほど素晴らしい、魅力的な」という意味になります。
はっとするほど魅力的なブルーのスーツを着てた? という質問で、その有名人である彼はそのような服装をしているイメージがある、ということになるでしょう。

power tie は、自分に力があるように見せるために、強さを象徴するようなネクタイのこと。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
a power tie/suit etc. : a piece of clothing that makes you look important or confident
つまり、「自分を重要に見せる、または自信があるように見せるような衣料品(ネクタイやスーツなど)」

一般的にパワータイと言うと「真っ赤なネクタイ」がイメージされることが多いようですが、鮮やかな青色などの場合もあります。
ぼんやりした色ではなく、強くくっきりした色使いのネクタイを使うことで、パワー・強さを表現しているわけですね。
"power tie" で画像検索すると、たくさんの赤のネクタイ、そして時折、青のネクタイもヒットします。

pretty much は「だいたい」、just a towel は「タオル1枚だけ」。
モニカたちは、ABCニュースのアンカーという彼の普段のイメージから、「青いスーツにパワータイ」というビシッと決めた姿を想像したわけですが、ピザを届けた時の彼は「だいたい、タオル1枚だけ、って感じ」だったことがわかります。
それを聞いたモニカは、クラッとしたようによろけていますね。
それまでのモニカの発言から、ステファノプロスのことを素敵な男性だと思っていることがわかる通り、あの素敵な男性がタオル1枚だけの姿だなんて! と想像してモニカはクラクラしているわけですね。


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posted by Rach at 14:37| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月18日

プランどころかプラすらない フレンズ1-4改その21

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13:42
(CUT TO THE GIRLS)
女性陣に画面がカット。
レイチェル: I'm so sorry, you guys. I didn't mean to bring you down. (ほんとにごめんね、みんな。みんなを落ち込ませるつもりはなかったの。)
モニカ: No, you were right. I don't have a plan. (A KNOCK AT THE DOOR) (いいえ、レイチェルは正しかったわ。私にはプランがないもの。[ドアにノックがある])
ピザ屋(PIZZA GUY)(OUTSIDE): Pizza guy! (ピザ屋です!)
モニカ: Thank God. (ありがたい。)
レイチェル: Food! (SHE GOES TO GET IT) (食べ物よ! [応対しに行く])
モニカ: Phoebe? (フィービー?)
フィービー: What? (何?)
モニカ: Do you have a plan? (あなたにはプランある?)
フィービー: I don't even have a "pla."((プランどころか)”プラ”すらないわ。)
ピザ屋: Hi, one, uh, mushroom, green pepper and onion? (こんにちは、マッシュルームとピーマンとオニオンですよね?)
レイチェル: (MISERABLE) No, no, no. That's not what we ordered! We ordered a fat-free crust with extra cheese! ([不幸な様子で] 違う違う違う。それは私たちが頼んだものじゃない! 私たちはチーズ増量の、無脂肪クラスト(生地)を頼んだのよ!)

モニカがしゃもじのようなものでボールから直接食べているのは、過去記事、クッキー・ドウとツイスター フレンズ1-4改その12 で説明したクッキードウです。
やはりこのようにアメリカではクッキーの生地(クッキー・ドウ)を生のままで食べることが多いのですね。
アイスクリームを巨大なカップのままスプーンを突っ込んでヤケ食いする、ということもよくあります(実際、後のフレンズではそういうシーンも見かけます)が、今のモニカはアイスクリームの代わりにクッキードウでヤケ食いをしている感じです。

bring someone down は「気分を落ち込ませる」。
I didn't mean to do は「私は〜するつもりじゃなかった。〜しようと思ってそうしたわけじゃなかった」と、そんなつもりはなかったことを弁解する時の定番表現。
少し前のシーンで、落ち込むレイチェルを励まそうと、モニカたちがあれこれ言ったものの、逆にレイチェルが「手に入れたのが魔法の豆じゃなくてただの豆だったら?」と言ったため、みんなも将来に不安を覚え始めてしまったことを言っています。

Thank God. は「ありがたい」という定番フレーズ。
落ち込んでいる時にせめて食べ物でもあれば気も紛れるわ、というところですね。
レイチェルが応対している間に、モニカはフィービーに「私にはプランがないけど、あなたにはプランある?」と尋ねています。
フィービーは、"pla" さえもない、みたいに答えていますね。
plan どころか、-n の足りない pla さえもない、というところで、日本語で言うところの「プランのプの字もない」と似た感覚になるでしょう。
plan と呼べるものどころか、ゆくゆくはプランになりそうなことすらない、というところですね。

ピザの内容を確認する配達人ですが、レイチェルは悲しそうな顔をして、「それは私たちが頼んだものじゃない」と言っています。
そして自分たちが頼んだ注文内容を言っていますが、それが a fat-free crust with extra cheese になっていますね。
fat-free は「脂肪なしの、無脂肪の」、crust はピザの生地、with extra cheese は「割増のチーズ付き」ということですからつまりは「チーズ増量」ですね。
チーズは増量で、でもクラストは無脂肪のものを、と注文したことになるのですが、太らないように生地を無脂肪にしたとしても、チーズを増量してたら生地を無脂肪にした効果もなくなってしまうんじゃ、、みたいな面白さなのでしょう。

「チーズを食べたら太る」みたいなイメージは確かにありますが、チーズには「内臓脂肪を減らす」「脂肪燃焼効果がある」というようなことも言われているようです。
以下のサイト(All About)では、内臓脂肪を減らす効果について説明されています。
All About [栄養管理] チーズで内臓脂肪を減らそう!
ただ、実際にはチーズにそういう効果があるにしても、このレイチェルのセリフに関しては、みんなが一般的に抱いているイメージ通りに、太るのを気にして、クラストは fat-free にしているのに、チーズ増量じゃ意味ないじゃん、とツッコまれそうなジョークを言っているという解釈で良いと思います。
先に「無脂肪クラスト」と言っておいてから、その後、with extra cheese と付け足す形になっていることで、「無脂肪クラスト、、って言いながら、チーズは増量かいっ!」という風にうまくオチになっているということでしょうね。


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posted by Rach at 13:02| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月13日

緊急じゃないなら苦境室にいる フレンズ1-4改その20

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13:10
チャンドラー: Listen, it's kind of an emergency. Well, I guess you know that, or we'd be in the predicament room. (ねぇ、ちょっと緊急なんだけど。ほら、君にもわかると思うけど、そうじゃないと(もし緊急じゃないのなら)俺たちは(緊急(治療)室じゃなくて)苦境室にいるだろうしね。)
(RECEPTIONIST GIVES HIM A LOOK TO FREEZE HELL)
受付係はチャンドラーに冷たい視線を送る。
受付係: (TO PHONE) Hold on. (TO CHANDLER) Fill these out. Sit over there! (TOSSES HIM SOME FORMS) ([電話で] ちょっと待って。[チャンドラーに] この用紙に記入して。向こうに座って! [彼に用紙を渡す])
ロス: (JUMPS TO HIS FEET) Look, I don't wanna make any trouble, okay? But I'm in a lot of pain here, all right? My face is dented. ([飛び上がって] ねぇ、トラブルは起こしたくないけどさ。でも僕はすごく痛いんだよ。僕の顔はへこんでるんだ。)
受付係: Well, you'll have to wait your turn. (順番を待たないといけないよ。)
ジョーイ: Well, how long do you think it'll be? (それってどのくらいになると思う?)
受付係: (SARCASTIC) Any minute now. ([皮肉っぽく] そのうちだね。)
ロス: Hey, this- (SHE GIVES HIM A LOOK AND THE GUYS BACK OFF) Heyy... (ちょっと! こんなのって [受付係がにらむので、男性たちはあとずさりする] ちょっと…)

チョコバーに関するクレーム電話をしていて、患者の応対もまともにしてくれない受付女性に対して、チャンドラーは「こっちはケガをしていて急いでるんだけど」という意味で、it's kind of an emergency. 「ちょっと緊急なんだけど」と言っています。

その次の I guess you know that, or we'd be in the predicament room. について。
まず、predicament は「苦境、窮地、苦しい立場・状況」という意味。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
predicament : a difficult or bad situation in which you do not know what to do, or in which you have to make a difficult choice
つまり、「どうしたらいいかわからないような、または難しい選択をしなければならないような、難しいまたは悪い状況」。

「苦境」としてチャンドラーのセリフを直訳してみると、「君はそのこと(このロスが緊急だってこと)がわかってると俺は思う。さもないと(そうでないならば)俺たちは苦境の部屋(苦境室)にいるだろう」になるでしょう。
room という言葉を使っているのは、emergency room 「緊急の部屋、緊急治療室」との対比ですね。

「僕たちは緊急だから、緊急と名前のついた ER(emergency room)に来たんだよ。それはわかってると思うけど?」と言ってから、「もし緊急じゃないのなら、緊急治療室(emergency room)じゃなくて、苦境室(predicament room)にいるだろうしね」みたいに言ってみせたのですね。
predicament という単語を使ったのは「苦しくて大変だけれど、生死にかかわるほどの緊急性はない、緊急よりは切迫度が低い」というイメージなのでしょう。

「緊急じゃないなら、緊急とは付いてない名前の部屋にいるよ」と表現することで「緊急だから緊急室に来た。だから至急、診察してくれ」とせかしているわけですが、それを「緊急じゃないなら、苦境室ってな名前の部屋にでもいるだろうし」と言って、言ったチャンドラー自身がウケたように笑ってみせたので、受付の女性はそんな冗談で皮肉っぽく文句を言われたことに腹が立った様子で、チャンドラーをキッとにらむことになります。

そんな皮肉っぽい冗談には笑えないという顔ながらも、せかされたことで受付係の女性は電話を中断し、受付のための書類を渡します。
fill out は「〜に記入する」。fill out a form なら「用紙に記入する」ですね。
待たされた上に「用紙に記入して、そっちで待ってなよ」みたいに乱暴に言われたことに腹を立て、座って待っていたロスは飛び上がるようにして受付に近づき、抗議しています。

「トラブルは起こしたくないけど、すごく痛いんだ」と言った後、My face is dented. と言っていますね。
dent は他動詞で「〜をへこませる、くぼませる」。My face is dented. は「僕の顔はへこんでいるんだ」という意味になります。
ちょっとモノが当たった程度じゃなく、すごいスピードでホッケーのパックが当たったんで、それが顔にめり込んで顔がへこんでるんだよ、と訴えているのですね。
turn は「順番」で、wait one's turn は「順番を待つ」。
「待つってどのくらいかかりそう?」とジョーイが問うと、受付係は Any minute now. と言って、ニヤニヤしています。
any minute now は「今すぐにも、じきに」ですが、何分後みたいな正確な数字ではなく、あいまいな表現で、しかもニヤっと笑いながら言っているので「まぁ、そのうち順番は来るだろうさ。あんたらは待つしかないんだよ」みたいに言ったニュアンスが出ているので、ナメられたと感じたロスは怒って詰め寄ろうとするのですが、逆にすごい顔でにらまれて、男性陣がビビってあとずさりすることになります。


★ Rach からのお知らせとご挨拶 ★
10月14日(土)の梅田セミナー、いよいよ明日となりました!
ご参加下さる皆様、どうかお気をつけてお越し下さいませ。
海外ドラマの生きたセリフから英語を学ぶ楽しさを直接皆様にお伝えできるのを、とってもとっても楽しみにしています♪


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posted by Rach at 13:34| Comment(5) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月10日

この番号に電話してと書いてある フレンズ1-4改その19

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12:15
(CUT TO THE GAME)
ホッケーゲームにシーンがカット。
ロス: Get him! Get him! Get him! Get… . Yes! You’re not laughing now, are you, pal? (やっちまえ! やっちまえ! やっちまえ! そうだ! もう笑ってられないだろ!)
チャンドラー: (TO ROSS) Yeah, buddy, that's all you need, a bunch of toothless guys hitting each other with sticks. ([ロスに]そうだよ、ロス、それがお前に必要なことだ、歯のない大勢の男たちがスティックでお互いを殴り合うっていうのがね。)
ロス: Pass it! Pass it! (パスしろ! パスしろ!)
チャンドラー: He's open! (彼は(ガードされてなくて)あいてるぞ!)
みんな: Shoot! Shoot! Shoot! (シュート! シュート! シュート!)
(THE PLAYER SHOOTS. THE PUCK FLIES OFF THE RINK AND HITS ROSS IN THE FACE. CHANDLER LOOKS CONCERNED, UNTIL HE NOTICES...)
選手がシュートする。(ホッケーの)パックがリンクの外に飛んで行き、ロスの顔に当たる。チャンドラーは心配そうな顔をするが、あることに気づき…
ヂャンドラー: Hey, look, we're on that TV thing! (ほら、見ろよ、俺たちあのテレビ(みたいなやつ)に映ってるぞ!)
(CHANDLER AND JOEY HOLD UP THE PUCK AND WAVE AT THE TV THING)
ジョーイ: I got it. I got it! (パック取ったぞ! 取ったぞ!)
チャンドラー: Hey, look at that, hey! (ほら、あれ見ろ、ほら!)
(AD BREAK)

男性陣はホッケー観戦をしています。
キャロルのことで落ち込んでいたのが嘘のように、今はロスも大声を出して応援し、ゲーム観戦を楽しんでいる様子。
ロスが手に持っている紺色の大きな指は、応援グッズである a foam finger 「フォームフィンガー(気泡ゴム(フォームラバー)で出来た大きな指)」ですね。
過去記事、ハロウィーンの11日前だから良い衣装がない? フレンズ1-4改その5 で、
ロス: Do you promise to buy me a big foam finger? (僕に大きなフォームフィンガーを買うって約束してくれる?)
と言っていましたが、ちゃんと買ってもらえたようですね^^

試合を見てご機嫌のロスに、チャンドラーは that's all you need 以下のセリフを言っています。
a bunch of toothless guys hitting each other with sticks を直訳すると「お互いをスティックで叩き合う大勢の歯のない男たち」ですね。
ホッケーというスポーツを容赦なく形容するとこんな感じになる、というところです。
ホッケーでは、パックやスティックが顔面に当たり、前歯などの歯が折れてしまう、というイメージがありますので、toothless guys という形容をしているのですね。
もちろん、ホッケー選手のすべてが総入れ歯、ということもないでしょうし、最近はマウスガード(マウスピース)などの着用で、歯を折る人が減ったという話も聞きます。

シュートだ! と叫んでいると、リンクを外れたパックが飛んできて、ロスの顔面を直撃します。
ト書きの CHANDLER LOOKS CONCERNED, UNTIL HE NOTICES... という表現が面白いですね。
直訳すると、「(あることに)気づくまでは、チャンドラーは心配そうな顔をしている」というところ。
ロスの顔にパックが当たり、最初は心配そうな顔をしていたけれど、あることに気づいて心配していた表情が変わった、ということを表していることになります。
友達のケガよりも大きな出来事が起こったということですね。

we're on that TV thing! と言って、チャンドラーは会場にある大きなモニターを指さしています。
家のテレビよりもずっと大きなものなので、「あのテレビみたいなやつ」というニュアンスで、that TV thing と表現しているのですね。
痛そうなロスのことを忘れたかのように「俺たち、あのテレビに映ってる! パック取ったぞ! 俺たちここだぞ!」と大騒ぎしている二人に笑えます。


12:50
SCENE 5: EMERGENCY ROOM (CHANDLER AND JOEY LEADING ROSS IN)
シーン5: ER(緊急救命(治療)室)。チャンドラーとジョーイがロスを連れてくる。
チャンドラー: (TO RECEPTIONIST) Excuse me? ([受付係に] すみません。)
受付係: (HOLDS UP HER HAND- SHE IS ON THE PHONE) It says to call this number if you're not completely satisfied with this candy bar. Well, I'm not completely satisfied. ([手を上げる、彼女は電話中である] もしこのチョコバーに完全に満足しない場合には、この(電話)番号に電話するようにって、ここに書いてあるわ。えぇ、私は完全には満足してないのよ。)

チャンドラーとジョーイに連れられて、鼻を押さえて痛そうな顔をしたロスがやってきます。
EMERGENCY という文字が書かれているので、Emergency Room 「緊急救命室、緊急治療室」であることがわかりますね。
ジョージ・クルーニーなどが出演し、日本でも人気だった海外ドラマ「ER緊急救命室」という作品もありますので、ER = Emergency Room ということをご存じの方も多いでしょう。

チャンドラーが受付にいる女性に声を掛けると、その人はちょっと待ってというように片手を上げながら、電話を続けています。
その電話で話している内容、It says to call this number if you're not completely satisfied with this candy bar. について。
not completely satisfied with は「〜に完全には満足していない、すっかり満足しているわけではない」。「完全に・すっかり〜というわけではない」という部分否定ですね。
candy bar はカタカナで書くと「キャンディバー」ですが、ものとしては「チョコバー、チョコレートベースの棒状のお菓子」を指します。
日本語のキャンディは「アメ」ですが、アメリカではチョコレートもキャラメルもすべてキャンディと呼びます。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
candy : a sweet food made of sugar or chocolate, or a piece of this
つまり、「砂糖やチョコレートで作られた甘い食べ物、またはその一片」。

It says は「それが〜と言っている」→「それに〜と書いてある」という意味。
「品質に不都合な点がございましたら、こちらの番号までお問合せ下さい」みたいなことがパッケージに書いてあって、「味に満足しなかったから、言われた通り電話してるのよ」みたいなことを言っていることになりますね。
病院の受付の電話を使ってクレーマーみたいなことを、それも患者が目の前に来ているのにそれを待たせてかけている、ということになり、この緊急時にそんなどーでもいい電話をしているこの女性にチャンドラーもジョーイもあきれた顔をすることになります。


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posted by Rach at 12:27| Comment(2) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月06日

まるで本当の言葉みたいに使ってるけど フレンズ1-4改その18

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11:16
レイチェル: Okay, but Pheebs, Pheebs, Jack gave up a cow. I gave up an orthodontist. Okay, I-I-I know, I know I didn't love him, but.... (わかったわ、でもね、フィービー、ジャックは牛を捨てたの。私は歯科矯正医を捨てたのよ。えぇ、わかってる、わかってるの、私は彼を愛してなかったってことは、でも…)
フィービー: Oh, see, Jack did love the cow. (あぁ、ほら、ジャックは本当にその牛を愛していたわ。)
レイチェル: But see, it was a plan. Y'know, it was clear. Everything was figured out and now everything's just kinda like.... (でも、ほら、それは計画だったわ。ほら、はっきりしていたの。すべてが判明して、今はすべてがただほら…)
フィービー: "Flupie"? (フルッピー?)
レイチェル: Yeah. (えぇ。)
モニカ: You're not the only one. I mean, half the time we don't know where we're going. I mean, you've just gotta figure at some point it's all gonna come together, and it's just gonna be "un-flupie." (あなたはたった一人の人じゃないわ[あなただけじゃないわ]。ほら、しょっちゅう、私たちは自分たちの向かう先がわからないの。ほら、ある時、すべてが良い方向に進むってわかるに違いないわ、そしてただ「フルッピーじゃなくなる」のよ。)
フィービー: Yeah, like that's a word. (そうねぇ、まるでそれが(本当の)言葉みたいに(言ってるけど・使ってるけど)。)
レイチェル: Okay, but, Monica, what if- what if it doesn't come together? (いいわ、でもモニカ、もし良い方向に進まなかったらどうなるの?)
モニカ: Pheebs? (フィービー?)
フィービー: Well, 'cause... you just... I don't like this question. (そうね、だって、あなたはただ… こういう質問嫌いよ。)
レイチェル: Okay, see, see, you guys? What if we don't get magic beans? I mean, what if all we've got are.. beans? (いいわ、ねぇ、みんな。もし私たちに魔法の豆が手に入らなかったら? ほら、私たちが手にしたのは…(ただの)豆だったら?)

orthodontist は「歯科矯正医」。
レイチェルが結婚しようとしていたバリーのことですね。
「捨ててしまった」みたいに残念そうに言っても、彼のことを愛してなかったってことは自分でもわかってるんだけどね、みたいに言うと、フィービーは「(ジャックと豆の木の)ジャックは(彼が飼っていた)牛を愛してた」と言います。
フィービーがレイチェルのことをジャックみたいと例えたのですが、「捨てたものを愛してたか愛してなかったか、っていう点では違うようね」と言ってみせたのですね。

レイチェルは「婚約者を愛してなかったとは言っても、プランがあって、それははっきりしたものだった」と言っています。
flupie というのはフィービーの造語ですね。フィービーはこのようによく勝手に言葉を作り出します。
造語なので意味はよくわからないながらも、「計画があって、はっきりしていた」の次に「過去はそうだった、そして今は…」という流れで続く内容ですから、clear の反対語のようなニュアンスで使っていると想像できます。

「すべてが何だかはっきりしていない、もやもやした状態で」みたいに言ったことになるレイチェルに、モニカは「あなただけがそうじゃない」と言います。
half the time は「ほとんどいつも、しょっちゅう」。
half は文字通り「半分の(50%)」という意味ですが、most of の意味で使われることもあります。
half the time は、何か好ましくないことがたびたび起こる場合に使われることが多いです。
Macmillan Dictionary では、
half the time : used for talking about things that happen fairly often
つまり、「かなり頻繁に起こることについて語るのに用いられる」。

we don't know where we're going. を直訳すると、「自分たちがどこに行くか[どこに向かっているか]が私たちにはわからない」。
将来どこに向かって進んでいるのかがわからない、という感覚ですね。

come together は「良い方向に進む」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
come together : if something comes together, it becomes good or successful, especially because different parts are working well together
つまり、「何かが come together するというのは、それが良くなる、または成功する、特に違った部分が一緒にうまく働くという理由で」。

一緒に合わさって良い方向に進むという感じですね。

it's just gonna be "un-flupie." は、それがただ un-flupie になる、というところ。
これは、フィービーの造語(flupie)を使って、その正反対のこと(un-flupie)になる、と表現していることになります。

like that's a word は「まるでその flupie が、ちゃんとした、れっきとした言葉であるかのように(あなたは使ってるけど、そんな言葉、本当は存在しないのに)」みたいなニュアンス。
like は「〜みたいに、〜みたいな、〜と同じような」という意味でよく使われますが、ここでの「Like+SV(文)」の形は、「まるで〜みたいに(言うわねぇ)」 というニュアンスで、この like は as if と同じような意味になります。
過去記事、ルールでもあるみたいに フレンズ1-1改その13 にも、Like there's a rule or something? 「まるでルールか何かでもあるみたいに(言うねぇ)」というセリフで出てきました。
自分で作った言葉のくせに、人が使うと「そんな言葉ないのにね」と言ってみせるナンセンスさがフィービーっぽいですね。

「きっといつかうまく行くようになるわよ」と励ますモニカに、レイチェルは「もしそうならなかったらどうなるの?」と What if...? を使って尋ねています。
良い答えが浮かばないモニカは隣のフィービーに話を振るのですが、フィービーも「私はこんな質問嫌いだわ」と言って答えるのから逃げています。

その後、magic beans と beans の話をしていますが、最初に「魔法の豆」と言ったことと対比して、beans は「”魔法の”が付いていない、ただの豆」というニュアンスになりますね。
もし手にしたのが(ジャックと豆の木のジャックのように)魔法の豆じゃなかったら? ということで、ジャックは牛と引き換えに魔法の豆を手に入れたけれど、私は歯科矯正医である婚約者を捨てて引き換えに手に入れたものがただの豆だったとしたらどうしたらいいの? と言っていることになるのですね。


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posted by Rach at 14:34| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする