2019年06月11日

いったん〜すると楽しむのは難しい フレンズ1-9改その9

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8:01
モニカ: Chandler, here you go. Got your traditional holiday feast. You got your tomato soup, your grilled-cheese fixings and your family-size bag of Funyuns. (チャンドラー、どうぞ。あなたの伝統的な休日のごちそうを買ってきたわ。トマトスープに、グリルしたチーズの付け合わせに、家族で食べられるサイズの袋のファニオンズよ。)
レイチェル: Wait, wait, Chandler. This is what you're having for Thanksgiving dinner? What, what, what is it with you and this holiday? (待って、待って、チャンドラー。これがあなたが感謝祭の夕食に食べるものなの? あなたとこの休日には何があるの?)
チャンドラー: All right, I'm 9 years old. (わかったよ、俺が9歳の時のことだ。)
ロス: Oh, I hate this story! (あぁ、その話は嫌いだ!)
チャンドラー: We just finished this magnificent Thanksgiving dinner. I have-- and I remember this part vividly, a mouthful of pumpkin pie. And this is the moment my parents choose to tell me they're getting divorced. (俺たち家族は素晴らしい感謝祭の夕食をちょうど終えたばかりだった。俺は、この部分を鮮明に覚えてるんだけど、口いっぱいにパンプキンパイをほおばってるんだ。そしてこれが、俺の両親が自分たちが離婚するつもりだということを俺に言おうと決める時なんだ。)
レイチェル: Oh, my God. (まぁ、なんてこと。)
チャンドラー: Yes, yes. Very difficult to enjoy Thanksgiving dinner once you've seen it in reverse. (そう、そうなんだ。感謝祭の夕食を楽しむのはすごく難しいんだよね、いったん、その食事が戻るのを見てしまうとね。)

Got your traditional holiday feast. は I got your... ということで「私はあなたの…を買ってきた」。
次の You got your... は「(私が買ってきたので)あなたにはあなたの…がある」というニュアンスになるでしょう。
feast は「ごちそう」。

fixing は「料理のつま、添え物、付け合わせ」。
family-size bag は「家族で食べられる量の徳用サイズの(ひと)袋」。
Funyuns は「ファニオンズ」という名前の、リング状になっているオニオン風味のコーンスナック。
Wikipedia 英語版: Funyuns
Funyuns で検索すると、Onion Flavored Rings と書いてある、黄色い袋に黄緑のロゴのお菓子の画像がたくさんヒットします。

一般的な感謝祭の食事である「ターキーやパンプキンパイ」とはかけ離れたものをチャンドラーのためだけに用意したとわかり、レイチェルは「これがあなたの感謝祭の食事? あなたと感謝祭には一体何があるの?」と疑問を示します。

その後、「俺は9歳で」という感じで話を始めるので、9歳の時に何かしらきっかけになる出来事があったことが想像されるのですが、ロスが「その話、嫌い」と言っており、また、モニカも「その話は言わないで」というようにかすかに首を横に振っていることからも、レイチェル以外はその「9歳の出来事」を知っていることがわかります。

magnificent は「素晴らしい、立派な」。
a mouthful of は「口いっぱいの」。
I have-- and I remember this part vividly, a mouthful of pumpkin pie. は、I have a mouthful of pumpkin pie. 「俺は口いっぱいのパンプキンパイを持っていた」→「俺は口いっぱいにパンプキンパイをほおばっていた」という文の間に「俺はこの部分を鮮明に覚えてるんだけどね」という言葉が挿入句的に入った形となります。
感謝祭の食事を終えたばかりで、9歳のチャンドラーは口いっぱいにパンプキンパイをほおばっていて、そしてその時に、両親が離婚することを自分に言おうと決めたんだ、と語っていますね。
9歳の時という過去の思い出話ですが、その場にいるかのような臨場感を持って、現在形で語られているところにも注目したいところです。

Very difficult to enjoy ... once の once について。
once は「一度、一回」または「昔、かつて」という意味の副詞として使われますが、今回の once は接続詞で「いったん・ひとたび〜すると」という意味。
ですからこのセリフは「いったん〜しちゃうと…を楽しむのはすごく難しいんだよね」ということになります。
in reverse は「逆に、逆戻りした」。感謝祭の食事が逆戻りするのを見てしまう、というのはつまり、口に入れていたものを吐いてしまった、ということで、それを言った後で、もどすようなしぐさを2回しています。
そういう嫌な記憶があるから、それ以降、パンプキンなどの感謝祭の食事は食べられなくなっちゃったんだよ、と言っているのですね。


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posted by Rach at 21:27| Comment(3) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月04日

私に20ドル返してね フレンズ1-9改その8

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6:37
ロス: Look, if she's talking to it, I just think I should get some belly-time too. Not that I believe any of this. (ねぇ、もし彼女(スーザン)がお腹の赤ちゃんに話しかけているとしたら、僕もお腹タイムを持つべきだと思うんだよね。こんなことを信じてるってわけじゃないけどさ。)
フィービー: Oh, I believe it. I think the baby can totally hear everything. I can show you. Okay, this will seem a little weird. But you put your head inside this turkey, and then we'll all talk and you'll hear everything we say. (あぁ、私は信じるわよ。その赤ちゃんは完全にすべてが聞こえると思うの。私があなたに見せてあげられるわ。よし、これはちょっと変に思えるでしょうけど、でもこのターキーの中にあなたの頭を入れて、それから私たちみんなが話すと、あなたは私たちが言うことが全部聞こえるわよ。)
チャンドラー: I'd just like to say I'm totally behind this experiment. In fact, I'd very much like to butter your head. (俺はこの実験に全く賛成だと言いたいよ。実際、お前の頭にバターをものすごく塗りたい。)
モニカ: Hey, Rach, did you make your money? (ねぇ、レイチェル、お金はできた?)
レイチェル: No, not even close. Forget Vail. Forget seeing my family. Forget shoop, shoop, shoop. (いいえ、近くなってさえいないわ。ベイルのことは忘れて。家族に会うことも忘れて。シュー、シュー、シューも忘れて。)
モニカ: Rach. Here's your mail. (レイチェル。これ、あなたへの手紙よ。)
レイチェル: Thanks. You can just put it on the table. (ありがと。ただテーブルの上に置いといてくれたらいいわ。)
モニカ: No. Here's your mail! (いいえ。これ、あなたへの手紙よ!)
レイチェル: Thanks. You can just put it on the table! (ありがと。ただテーブルの上に置いといてくれたらいいのよ!)
モニカ: Would you just open it! (ただ(黙って)手紙を開けなさいよ!)
レイチェル: Oh, my God! Oh, you guys are great! (まぁなんてこと! あぁ、あなたたちって最高よ!)
モニカ: We all chipped in. (私たち全員でチップ(カンパ)したの。)
ロス: We did? (僕たちでチップしたの?)
モニカ: You owe me 20 bucks. (ロスは私に20ドルの借りがあるのよ[私に20ドル返してね]。)
レイチェル: Thank you. Thank you so much! (ありがとう。すっごくありがとう!)

belly は「お腹(おなか)、腹(はら)」。トルコなどの中近東では、セクシーなベリーダンス(belly dance)というものもありますね。
お腹の中にいる赤ちゃんに話しかけることを「お腹タイム」と表現していることになります。

ロスは「お腹タイム」という表現を使いながらも、「本当に中にいる赤ちゃんに聞こえてるとか思ってないけどね」と言うので、フィービーは「赤ちゃんは全部聞こえてるって私は思うわ」と言います。
聞こえるかどうかを(見せて)証明してあげる、と言って「このターキーに頭を入れてから、みんなが話すとそれが聞こえる」という実験をしようと言い出します。
ちょうど感謝祭のタイミングで、焼く前のターキーがそばにあったからこそ成立するセリフですね。

チャンドラー の I'm totally behind this experiment. の behind は「〜の後ろに、背後に」という意味から、「〜を支持して、〜を応援して」という意味にもなります。
フィービーが提案したその実験に、俺は全面的に賛成だ、と言った後、I'd very much like to butter your head. と言っていますが、この butter は your head という目的語を取っていることからわかるように動詞「〜にバターを塗る」という意味で使われています。
「〜にバターする」というニュアンスから「バターで炒める」という意味にもなります。
ターキーを焼く際には、中にスタッフィング(stuffing)をいうバターで炒めた詰め物を入れますので、一つには「バターで炒める」というスタッフィングのイメージがあり、また、バターを塗った方が(潤滑油的に)頭がスムーズに入りやすいということにも繋がるので、butter という動詞を使ったことになるでしょう。

モニカに「家族とベイルに行くためのお金はできた?」と聞かれたレイチェルは「目標金額に近いってとこすらもいってない」と表現し、目標額には全然届かない状態であることを語っています。
shoop shoop shoop はスキーで滑る音ですね。

お金が全然足りないからもうスキーはあきらめる、のように言うレイチェルに、モニカは「あなたへの手紙よ」と言って、手紙を差し出します。
レイチェルは「手紙だったらテーブルの上に置いといて」と言うのですが、モニカは同じセリフを強めに繰り返し、レイチェルもまた「置いといてと言ったら置いといてよ」というように強く返しています。
手紙を見ようとしないレイチェルの頭を、モニカは手紙でパシッとはたいて「ごちゃごちゃ言ってないで、さっさと開けなさいよ」のように促し、中を見たレイチェルはそこにお金が入っているのを見て、感動することになります。

chip in は「カンパする、みんなでお金を出し合う」。
You owe me 20 bucks. は「あなたは私に 20 bucks の借りがある」。
buck は、アメリカのスラングで「ドル」。つまり、buck = dollar ということ。
アメリカのドラマでは dollars よりも bucks が使われることが多いですね。
「私たちみんな」というので、カンパの件を知らないらしいロスは「僕たちみんなでカンパした、ってことになってるの?」と尋ねています。
ロスがキャロルの家に行っている間に、みんなで相談して決めたということなのでしょうね。
そう問われたモニカは「ロスの分は私が立て替えておいたから、ロスは私に20ドル借りがあるのよ。私に20ドル返してね。」と答えることになります。


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posted by Rach at 19:39| Comment(4) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月28日

赤ちゃんに読み聞かせをする フレンズ1-9改その7

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5:46
机の上に置いてある本を見つけて
ロス: Hey, hey, Yertle the Turtle! A classic. (ちょっとちょっと、ヤートル・ザ・タートルだ! 古典(昔からある本)だよね。)
スーザン: Actually, I'm reading it to the baby. (実は、私は赤ちゃんにそれを読んで(あげて)いるの。)
ロス: The, uh, the baby that hasn't been born yet? Wouldn't that mean you're... crazy? (まだ生まれてない赤ちゃんのこと? [スーザンはうんうんと頷く] それって、君は…おかしい、ってことじゃないかな?)
スーザン: What? You don't think they can hear sounds in there? (何? 赤ちゃんはその中(お腹の中)で音を聞くことができないとあなたは思ってるの?)
ロス: You're not serious. I mean, you really, you really talk to it? (本気じゃないよね。ほら、君は本当に、本当にお腹の赤ちゃんに話し掛けるの?)
スーザン: Yeah, all the time. I want the baby to know my voice. (ええ、いつもね。赤ちゃんに私の声を知って欲しいのよ。)
ロス: Do you, uh, do you talk about me? (君は、その、、僕のことを話す?)
スーザン: Yeah, yeah, all the time. (ええ、ええ、いつもね。)
ロス: Really? (ほんとに?)
スーザン: But, um, we just refer to you as "Bobo, the sperm guy." (でも、その、、私たちはあなたのことを「精子(提供者の)男、ボボ」って呼んでるわ。)

Yertle the Turtle 「ヤートル・ザ・タートル」は、Yertle というカメのお話。
和訳すると「カメのヤートル」というところで、Yertle と Turtle が韻を踏んでいますね。
Yertle the Turtle and Other Stories が絵本の正式なタイトルで、その中にそのタートルの話も入っているという感じのようです。
Wikipedia 英語版 : Yertle the Turtle and Other Stories
作者は、アメリカの有名な絵本作家ドクター・スース(Dr. Seuss)。
1-6 に出てきた「グリンチ」もドクター・スースの作品でしたが、フレンズでは他のエピソードでも、ドクター・スースの作品名がたくさん登場します。
ドクター・スースは「現代のマザーグース」とも呼ばれています。

I'm reading it to the baby. は「(その)赤ちゃんに「ヤートル・ザ・タートル」を読んで聞かせている」。
read は「読む」ですが、read something to someone の形で「人に〜を読んであげる、読んで聞かせる」という意味になります。
人に対して「読む」場合、声に出さずに黙読していたら相手に伝わりませんので、「人に対して読む」=「声に出して読む」ということになるわけですね。
the baby について、ロスは The baby that hasn't been born yet? と確認しています。
that は関係代名詞で「まだ生まれていない赤ちゃん」という意味。

「まだ生まれてもいない、お腹の中にいる赤ちゃんに本を読み聞かせするなんておかしいんじゃない?」と言うと、スーザンは逆に「お腹の赤ちゃんは音が聞こえないとあなたは思ってるの?」と問い返します。
You're not serious. は「君は本気じゃない(よね?)」という意味。
I mean, you really, you really talk to it? の it = the baby のことで、性別がわからない赤ちゃんの場合はこのように無性別の it が使われます。
「ほんとにお腹の赤ちゃんに話しかけるわけ?」と言われたスーザンは「ええ、赤ちゃんに私の声を知ってほしいから」と理由を述べます。
お腹の赤ちゃんに話しかけるなんて冗談だろ、みたいに言っていたロスでしたが、スーザンの話を聞いた後、自分(ロス)のことを話しているかどうかを尋ねています。
ええ、話すわ、と答えたスーザンは、真顔になって、「でもあなたのことは Bobo, the sperm guy として言及してるわ」と言い残してその場を去ります。

Bobo, the sperm guy を直訳すると「精子男(野郎)のボボ」というところ。
Dad とか Papa とかの父親であるとは説明せずに、「(単なる)精子提供者」みたいに表現しているわけですね。
bobo という単語には、Bourgeois Bohemian 「ブルジョア・ボヘミアン」という意味もあるのですが、ここでの Bobo はあだ名的な名前で使っていると考えればいいでしょう。

Bobo というあだ名を使ったセリフを調べてみると、以下のものがありました。

『フルハウス』s4-9 (7:31)
ステフが、飼い犬コメットの友達の犬たちを、父親ダニーに紹介しているところ。
ステフ: Dad, you know all of Comet's friends. There's Bobo, Winkie, Sparky, Jar-Jar, and Jaws (パパ、コメットの友達みんな知ってるわよね、ボボ、ウィンキー、スパーキー、ジャジャ、ジョーズよ。)

『デスパレートな妻たち』s8-7 (12:27)
ある母親と娘との会話。
娘: I love you, mom. (愛してるわ、ママ。)
母: I love you, too, Bobo. (私も愛してるわ、ボボ。)
娘: "Bobo"? (”ボボ”?)
母: We'll work on it. (それについては後で話し合いましょ。)
これは、ある人が娘を Zuzu(ズズ)というあだ名で呼んでいたことに対抗して、このように呼んだ、というシーンでした。

今回のロスに対する Bobo も、上のセリフのようなあだ名のニュアンスだろうと思うわけです。
ロスは少し微笑んだ後、目の前の花瓶の白いユリの花を下向きに折って、うっぷん晴らしをしているのも笑えますね。


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posted by Rach at 20:13| Comment(4) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月21日

僕の頭蓋骨を取りに立ち寄った フレンズ1-9改その6

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04:41
キャロルの家。キャロルは不在でスーザンのみ。
スーザン: Hi. (はーい。)
ロス: Hi, is uh, is Carol here? (やあ。そのー、ここにキャロルはいる?)
スーザン: No, she's at a faculty meeting. (いいえ、彼女は(学校の)職員会議よ。)
ロス: Oh, I uh, just came by to pick up my skull. Well, not mine, but... (僕はただ、僕の頭蓋骨を取りに立ち寄っただけなんだ。[スーザンが一瞬、ハッとなったので] いや、「僕の」じゃないよ。でも…)
スーザン: Come in. (入って。)
ロス: Thanks. Yeah, Carol borrowed it for a class, and I have to get it back to the museum. (ありがと。そうなんだ、キャロルが授業のためにそれを借りて行って、僕はそれを博物館に返さないといけないんだよ。)
スーザン: What's it look like? (それ(その頭蓋骨)って(見た目は)どんな感じなの?)
ロス: Kinda like a big face without skin. (皮のない大きな顔って感じだ。)
スーザン: Yes, I'm familiar with the concept. We can just look for it. (そうね、私は頭蓋骨の概念はわかってるわ。(ただ)私たちでそれを探せるんじゃないかしら。)
ロス: Okay. (よし。)
二人は部屋の中を探す。ロスは本棚を見て
ロス: Wow, you guys sure have a lot of books about being a lesbian. (わぉ、君たちはレズビアンでいることについてのたくさんの本を(確かに)持ってるんだね。)
スーザン: Well, you know, you have to take a course. Otherwise they don't let you do it. (そうね、ほら、コースを受講しないといけないのよ。さもないと、私たちにそれをさせてくれないの。)

she's at a faculty meeting の faculty は「教職員」という意味で、faculty meeting は「学校の職員会議」。

I uh, just came by to pick up my skull... について。
come by は「立ち寄る」、pick up は「預けていたものを引き取る、受け取る」。
my skull 「僕の頭蓋骨」と言うと、ロス自身の頭蓋骨のように聞こえてしまいますね。
my skull という言葉に一瞬反応したスーザンに、「いやぁ、「僕の頭蓋骨」って言ったって、この頭の中にあるやつじゃなくて」というように、自分の頭を指し、but と言いながら、「こんな感じの骸骨だよ」と手で形を作って見せています。

look like は「〜のように見える」なので、What's it look like? は「それは何のように見えるの?、それは見た目どんな感じなの?」という質問になります。
ロスは「皮がない顔だよ」と答えるのですが、それを聞いてスーザンはムッとしていますね。
be familiar with ... は「…をよく知っている」。
私だって頭蓋骨(スカル)が一般的にどんなものかという概念はよーく知ってるわ。大きさとか色とか、何か探すのに特徴的なことはないの? って言いたかったんだけど、と言いたいのですね。
ロスの説明が頭蓋骨を知らない子供に向けての説明みたいだったので、ばかにしないでよ、頭蓋骨がどんなものかくらい知ってるわよ、と言いたいのでしょう。

you guys sure have の sure は副詞で「確かに」という意味。
この場合は have という動詞を強調していることになります。
〜という本を(確かに・本当に)持ってるんだねぇ、というニュアンスになるでしょう。
そういう本を「実際に持っている」ことに対する驚きの気持ちから、have を強調しているのでしょうね。

take a course は「コース・授業を取る」。
you have to take a course. の you は、話し相手のロスのことではなくて、一般の人、さらには話しているスーザンとパートナーのキャロルも含めた感覚になります。
「君らは実際にそういう本を持ってるんだね」と言われたので、「ええ、私たちはコースを受講しないといけないの」のように主語が we になりそうなところですが、そういう人たちはコースを取らなきゃいけないの、と自分たちを含めた一般の人々を指す you を使って表現したことになるでしょう。

otherwise は「さもなければ、さもないと」で、前文で挙げた条件を満たさない場合は、という感覚。
この場合は、コースを取ってレズビアンになるための勉強をしなければ、レズビアンになることを許可してもらえない、みたいなことですが、これは冗談で、「たくさんの本まで持ってるんだー」というロスの発言に、どこか軽蔑的なニュアンスを感じたらしいスーザンが、「ええ、勉強しないとレズビアンでいさせてもらえないものでね」と真顔で返したのだろうと思います。
ロスが反応に困ったような顔をしていると、スーザンは口だけニッと笑っていますが、あなたが反応に困るようなことを言ってやったわ、みたいに見える気がします。


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posted by Rach at 20:03| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月14日

太陰暦の人だから違う月に祝う フレンズ1-9改その5

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3:56
モニカ: Phoebe, you're gonna be with your grandma? (フィービー、あなたは(感謝祭を)おばあちゃんと過ごすつもり?)
フィービー: Yeah, and, and her boyfriend. But we're celebrating Thanksgiving in December 'cause he's lunar. (えぇ、それとおばあちゃんの彼氏ともね。でも私たちは12月に感謝祭を祝うの、だって彼は太陰暦の人だから。)
モニカ: So you're free Thursday, then? (それじゃあ、木曜日はフリー[空いてる]ってことね?)
フィービー: Yeah. Oh, can I come? (そうよ。あぁ、私も(モニカの感謝祭のディナーに)行っていい?)
モニカ: Yeah. Rach, you're still gonna make it to Vail? (あぁ、レイチェル、あなたは(前と予定は変わらず)(スキーの)ベイルに行くのよね?)
レイチェル: Absolutely. Shoop, shoop, shoop! Only $102 to go. (もちろん。シュー、シュー、シュー! あとたったの102ドルよ。)
チャンドラー: I thought it was 98.50? (98ドル50セントだと思ってたけど?)
レイチェル: Yeah, well it was, but I, I broke a cup, so.... (えぇ、そうだったけど、でもカップを一つ割っちゃったから、それで…)
ロス: Well, I'm off to Carol's. (じゃあ、僕はキャロルの家に行くよ。)
フィービー: Ooh, ooh! Why don't we invite her? (うー、うー! 彼女も誘ったらどう?)
ロス: Ooh, ooh, because she's my ex-wife, and will probably want to bring her ooh, ooh, lesbian life-partner. (うー、うー、だってキャロルは僕の元妻だよ、だから多分、彼女の、うー、うー、レズビアン・ライフパートナーも連れて来たいと思うだろうね。)

lunar は「月の」。この場合は暦(こよみ、れき)の話なので、「太陰暦の」という意味。lunar calendar で「太陰暦」という意味になります。
月の満ち欠けを元にした暦のことですね。
おばあちゃんの彼は太陰暦で暮らしている人だから、普通の太陽暦とイベントの日付が異なる、ということになります。
おばあちゃんに彼氏? というのも少し驚きのポイントですが、その彼氏が通常の暦とは違う暦で生きているという、少々変わった人であることもまたポイントになるでしょう。

「おばあちゃんとその彼氏と一緒に感謝祭は過ごすけど、彼氏の主義に合わせて太陰暦で祝うから祝うのは12月になる」ということで、その発言を聞いたモニカは「それじゃあ(私たちが感謝祭を祝う)木曜日はフリーなのね?」と尋ねています。
以前にも説明しましたが、感謝祭は「11月の第4木曜日」なので、それでモニカは「木曜日」と言っているのですね。

フィービーの Can I come? 「私も行ける? 行っていい?」について。
日本語では上のように「私も行ける? 行ってもいい?」のように「行く」という動詞を使いますが、英語では上のセリフのように、come を使います。
中1で習うような基本単語の come と go ですが、「come=来る、go=行く」という訳語一対一対応で機械的に覚えていると、このフィービーのセリフに一瞬戸惑ってしまいそうですよね。
come は、話し手の方へ誰かが来る場合、さらに、話し相手の方へ行く場合にも使います。
ここでフィービーの使っている come は、「相手の方(モニカの家)へ行く」という意味です。
また相手が今いる場所でなくても、相手が行こうとしている場所へ一緒に行きたいという場合も come を使います。
つまり、comeは、「“話者がイメージしている場所、話題の中心となる場所”に向かう、近づく」というのが基本的な意味になるのですね。
一方、 go は、「イメージしている場所とは、別の違う場所に行く」というニュアンス。
日本語の「来る、行く」は、あくまでも“話者のいる場所”を起点にして考えているという点で、英語の come, go とは異なることになります。

be off to は「〜にでかける」。
off には「〜から離れて」という「分離」の意味がありますので、off to は、「今いる所から離れて」(off)、「〜へ向かう」(to)という感覚になります。
少し前に my place 「私の家」という意味が出てきましたが、Carol's も Carol's place 「キャロルの家」ということ。
place も省略して、Carol's のような形だけでも使えるということです。

元妻キャロルの家に行くというロスに「キャロルも招待したら?」というフィービー。
ロスは「元妻のキャロルを招待したら、現在のライフパートナーであるスーザンも連れてくることになるだろ」と説明することで、それは無理であることを示唆しています。
フィービーがまるで「いいこと思いついた!」みたいに Ooh, ooh! (発音は「うーうー」)と言ったのですが、ちょっと考えればそれがどれだけ気まずいことかわかりそうなものなのに、という気持ちもあるのでしょう、それでわざとその「うーうー」を真似して、元妻と彼女のライフパートナーという言葉を出したということになるのでしょうね。


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posted by Rach at 20:35| Comment(2) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年05月07日

塊入りのマッシュトポテト フレンズ1-9改その4

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(遅ればせながら)令和おめでとうございます!
平成17年にこのブログを開始し、平成の14年間弱を、ブロガーRach(レイチ)として幸せに過ごさせていただくことができました。
平成という時代に、たくさんの方に出会い、貴重な体験をさせていただけたことに心より感謝申し上げます。ありがとうございました<(_ _)>
令和元年、R.1、(かなり無理して読んだら)「れい・いち」→「れいーち」→「レイチ」、、、(ばんざーい、ばんざーい!)
、、、ということで、ブロガーRach 令和も頑張ります!


3:25
両親との電話から戻ってきたロス。
ロス: Well, you were right. How can they do this to us, huh? It's Thanksgiving! (あぁ、モニカは正しかったよ。パパとママは僕たちに対してどうしてこんなことができるんだ? 感謝祭だよ!)
モニカ: Okay, I'll tell you what. How about if I cook dinner at my place? I'll make it just like Mom's. (わかった、こうしましょう。私の家で私がディナーを作るとしたらどうかしら? ママのディナーみたいに私が作るわ。)
ロス: Will you make the mashed potatoes with the lumps? (塊入りのマッシュポテトを作ってくれる?)
モニカ: You know, they're not actually supposed to have... I'll work on the lumps. Joey, you're going home, right? (ほら、実際には(そういうのは)(感謝祭の食事では)ないことになってるし… [ロスが、あーあ、やっぱりダメだ、という顔をするので] 塊入りにするわ。ジョーイ、あなたは家に帰るのよね?)
ジョーイ: Yeah. (あぁ。)
モニカ: And I assume, Chandler, you are still boycotting all the pilgrim holidays? (それで、私が思うに、チャンドラー、あなたはいまだにピルグリム(ファーザーズ)の祝日全てをボイコットしてるのよね?)
チャンドラー: Yes. Every single one. (あぁ。何もかも全部ね。)

ママたちと電話した後、戻ってきたロスは、感謝祭に出かけた両親について怒っています。
How can they do this to us, huh? を直訳すると「うちの親は僕たちに対してどのようにしてこんなことができるんだ?」ですから、「どうしたら自分の子供にこんなひどいことができるんだろう? 信じられないよ」というニュアンスが感じられますね。
「(だって)感謝祭だよ!」と言っていることからも、感謝祭に親だけが出かけることがあり得ないと思っていることがわかります。

at my place は「私の家」。
one's place は「人の場所・ところ」ということですが、このように「人の家、うち」の意味でよく使われます。

lump は「塊(かたまり)」。
a lump of clay なら「一塊(ひとかたまり)の粘土」で、a lump of sugar なら「角砂糖1個」になります。
ですから、mashed potatoes with the lumps は「塊(かたまり)のあるマッシュポテト」。
日本語では「マッシュポテト」と表記されることも多いですが、mash は「(じゃがいもなど)をすりつぶす」という動詞なので、すりつぶされたポテトは、過去分詞形の mashed potato となることに注意しましょう。
with the lumps は、完全にすりつぶしてしまわないで、いくらか塊を残しておく、ということ。
それに対してモニカが反論のように they're not actually supposed to have... と言った後のロスの顔を見ると「あぁ、やっぱりモニカじゃダメだ。ママじゃないとダメだ」と言いたそうに見えます。
このセリフは「(一般的な)感謝祭では実際に(そのようなポテトを)持つことにはなっていない」というような意味だと思われるので、「ママの代わりをするのなら、ママみたいに塊入りのにしてくれよ」と言われたことに対して「普通のマッシュポテトはそんなのじゃない。私は普通のを作るわ」と言いかけたということになるでしょう。
そこで「ほらやっぱりダメだ」みたいな顔をされたので、「塊を入れるわ」と言い直したのですね。
work on は「〜に取り組む、励む、取り掛かる」というニュアンスで、ママが作る塊入りのポテトに取り組むわ、それを作るようにするわ、ということ。
塊入りが、ゲラー家の伝統、お決まりのポテトということなのだろうと思います。

boycott は「ボイコットする、参加を拒否する」。
pilgrim holidays について。
1620年、イギリスから Mayflower号で新天地アメリカに渡り、プリマス(Plymouth)に入植した英国清教徒団は、the Pilgrim Fathers(ピルグリム・ファーザーズ)と呼ばれており、感謝祭は、彼らが秋の収穫を神に感謝し祝ったのが始まりと言われています。
the Pilgrim Fathers の祝日なので、the pilgrim holidays と言っているのですね。
なお、pilgrim とは「巡礼者」という意味。

every single は「全ての一つひとつ」というニュアンスですから「例外なく全部、何もかも」のように強調した感覚。
チャンドラーが感謝祭をボイコットしている件については、後にまた理由などが語られることになります。


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posted by Rach at 19:16| Comment(4) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月26日

ゲットできるといいな、と幸運を祈るサイン フレンズ1-9改その3

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2:37
セントラルパークに、化粧をしたジョーイが入ってくる。
ジョーイ: Hey, hey. (やあ、やあ。)
チャンドラー: Hey. (やあ。)
フィービー: Hey. (はーい。)
チャンドラー: And this from the Cry for Help Department: Are you wearing makeup? (それで、こちらは「助けを求める人(向け)の課(ご相談窓口)」ですが…あなた、化粧してます?)
ジョーイ: Yes, I am. As of today, I am officially "Joey Tribbiani: actor/model." (あぁ、(化粧)してるよ。本日をもって、俺は公式に”ジョーイ・トリビアーニ:俳優兼モデル」なんだ。)
チャンドラー: That's so funny, 'cause I was thinking you look more like "Joey Tribbiani… man/woman." (それってすごく面白いな。だって、”ジョーイ・トリビアーニ…男兼女”に見えるって俺は思ってたから。)
フィービー: What were you modeling for? (何のモデルをしてたの?)
ジョーイ: You know those posters for the City Free Clinic? (市の無料診療所のためのああいうポスター知ってるだろ?)
モニカ: Oh, wow, so you're gonna be one of those healthy, healthy, healthy guys? (あぁ、わぉ、それじゃあジョーイはあの健康な健康な健康な男たちの一人になるのね?)
フィービー: You know, the asthma guy's really cute. (ほら、あの喘息(ぜんそく)の人、すっごくかっこいい。)
チャンドラー: Do you know which one you're gonna be? (どの病気(のモデル)になりそうか知ってるのか?)
ジョーイ: No. But I hear Lyme disease is open, so.... (いいや。でもライム病(のモデル)は空いてる[空きがある]って聞いてる、だから…)
チャンドラー: Good luck, man. I hope you get it. (幸運を祈ってるよ。お前がそれをゲットするといいな。)
ジョーイ: Thanks. (ありがと。)

セントラルパークに入ってきたジョーイが、明らかに化粧をしている様子なのを見て、チャンドラーが以下のように言っています。
And this from the Cry for Help Department: Are you wearing makeup?
先に後半から見てみると、wear makeup は「化粧をしている」。
「化粧をする」という行動・行為は put on makeup で、「化粧をしている」という状態はこのように wear を使います。
服や帽子などを身に着ける時に、「着る」という行為は put on で、「着ている」という状態は wear で表しますが、化粧(メイクアップ、メーキャップ)も「身に着けるもの」と捉えているということですね。
メークと似たところでは香水なども同じ形になります。

And this from the Cry for Help Department. というのは「(それで)こちらは、クライ・フォー・ヘルプ課です」というような感覚だろうと思います。
department は「担当部署、部、課」という意味で、cry for help は「助けを求めて叫ぶ」ということから、the Cry for Help Department は「お客さんが助けを求めてやってくる部署、窓口」→「ご相談窓口」のようなことだろうと。
化粧していることを「何か問題を抱えている人」のように捉えて、そんな姿でやって来たあなたは何か悩みや相談があるに違いない、と、「はい、こちらは相談窓口ですよ」のように言ったのでしょう。
会社などにかかってきた電話へ応対する際、This is 名前 from 〇〇 department. 「こちらは〇〇課の誰それです」のように言いますので、今回はその名前がないバージョンの「こちらは〜課(の者)です」という表現になっているということでしょうね。
よって、「化粧してるの?」というのも、お客様窓口の人間が言ったような感じで「あなた、化粧してます?」と訳してみました。

as of today は「本日をもって、本日付けで」、officially は「公式に、公に」。
actor/model の真ん中の記号はスラッシュ(slash)で、ジョーイは、actor slash model と発音しています。
「俳優でありモデルでもある」「俳優兼モデル」というニュアンスですね。
得意そうにそう説明するジョーイに、その化粧を見ていると、どっちかって言うと、man/woman 「男女(おとこおんな)」みたいだなと言っています。

What were you modeling for? は「何のためのモデルをしていたの?」。
ここでは model は自動詞「モデルをする」として使われています。
ジョーイは、市の無料診療所(無料健康診断)のポスターのモデルだと説明しています。
asthma は「喘息(ぜんそく)」、Lyme disease は「ライム病」。マダニが媒介する感染症で、コネチカット州の Lyme で流行したので、この名前がついたとのこと。

ジョーイはどの病気のモデルになるかは知らないようです。
でもライム病はまだ空きがあるって聞いたから…と言いながら、指をクロスしていますね。これは、cross one's fingers という仕草(しぐさ)で、中指を人差し指の上に重ねて十字架の形を作り、幸運を神に祈る、というものです。
「ライム病が空いてるって言うから」と言いながらお願いしているわけですから、そのライム病の担当になったらいいなと願ってるんだよ、ということですね。
それを聞いたチャンドラーは、お前が願っているようにその担当がゲットできるといいな、と励ましの言葉を言っていることになるのですが、ゲットする対象を it と表現することで「お前がライム病にかかるといいな」「ありがと」という会話にも聞こえるので、「病気貰ったらラッキーみたいに言ってるこの会話は何???」となってしまうのが笑いのポイントと言えるでしょう。


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posted by Rach at 13:06| Comment(4) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月15日

あと98ドル50セント フレンズ1-9改その2

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01:50
セントラルパークで、客に話しかけているレイチェル。
レイチェル: Excuse me, sir? Hi, you come in here all the time. I was just wondering, do you think there's a possibility that you could tip me an advance on my tips? (すみません。こんにちは、あなたはいつもここに来てますよね。ちょっと思っただけなんですけど、私のチップを前金でくれるって可能性あると思います?)
男性: Huh? (はあ?)
レイチェル: Okay, okay, that's fine. Fine. Hey, sorry about that spill before! Only 98.50 to go! (オッケー、オッケー、それでいいわ。ねぇ、前にこぼしちゃったこと、ごめんなさいね! あと98ドル50セントだけよ!)
モニカ: Hey. Ross. Did you know Mom and Dad are going to Puerto Rico for Thanksgiving? (ねぇ、ロス。ママとパパが感謝祭にプエルトリコに行こうとしてるの知ってた?)
ロス: What? No, they're not. (何だって? いや、そんなことないよ。)
モニカ: Yes, they are. The Blymans invited them. (ええ、そうなのよ。ブライマンさん(一家)が二人を招待したのよ。)
ロス: You're wrong. (モニカは間違ってる。)
モニカ: I am not wrong. (私は間違ってないわ。)
ロス: You're wrong. (間違ってるよ。)
モニカ: No, I just talked to them. (いいえ、たった今、私は二人と話したもの。)
ロス: I'm calling Mom. (ママに電話してくるよ。)

お給料の前払いをオーナーのテリーに断られたレイチェルは、今度は常連客に頼んでいます。
それもチップの前払いなので、かなり切羽詰っている様子が出ていますね。
今回の客へのセリフは、
I was just wondering, do you think there's a possibility that
で、前の記事でテリーに頼んでいたセリフ、
I was wondering, do you think it would be possible if
と非常に似た形になっているのもポイントと言えるでしょう。
どちらも「どうかなぁ、って思ってたんだけど、〜することって可能だと思う?」ということですね。

チップを前払いという話にあきれた様子の客を見て、レイチェルは「いいわ」とあきらめます。
Sorry about that spill before! を直訳すると「以前のあの”こぼしたこと”についてはごめんなさい」というところ。
チップの前払いを頼んでいたレイチェルでしたが、実は以前に飲み物をこぼしてしまったこと(さらには、こぼして相手にかけてしまったとも考えられる)があったことがわかります。
チップとはサービスに対して支払われるもので、飲み物をこぼすという失敗をした上に、厚かましくもチップの前払いを頼んだので、相手があきれるのは当然、という流れになっているのですね。

Only 98.50 to go! は「目標まであとたったの98ドル50セント!」という意味。
to go は「(時間・距離などが)あとそれだけ残って」という意味。この場合は、目標金額まであと 98.50 残っている、という感覚になります。
only を付けることで「たったこれだけ」というニュアンスになりますが、実際のところは「これだけ」というには程遠いですよね。
給料も前金でもらえない、客にはチップを余計にもらうどころか失敗ばかりなので、当てがあるはずもないのですが、まるで1月に「1年も残すところ、あと11か月ばかりとなりました」と言ったりするジョークに通じるところがある気もします。

その後、ロスとモニカの兄妹の会話になり、親が感謝祭にプエルトリコに行く予定だと聞いて、ロスは信じられないという様子で何度もそれを否定します。
The Blymans は「ブライマンさん、ブライマン家(け)」。
The+名字の複数形で「〇〇一家(いっか)」を意味します。同じ名字の人が複数集まっているからですね。

「二人はそんなことしない」と言った後、「モニカは間違ってる」と2回も言う様子には、「感謝祭に子供を残して親だけで旅行するとか信じられない」というロスの気持ちがよく出ています。
アメリカの感謝祭はターキーなどのごちそうを作り、家族で過ごすのが恒例となっているため、ロスのような反応をすることになるわけですね。
なかなか信じないロスでしたが、モニカが「だって私は直接、本人たち(両親)と話したもの」と言うのを聞いて、「じゃあ僕も直接尋ねる」というように、ママに電話しに行くことになります。


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posted by Rach at 20:02| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月03日

お給料を前金で貰うことは可能? フレンズ1-9改その1

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シーズン1 第9話
The One Where the Underdog Gets Away
原題訳:アンダードッグが逃げる話
邦題:感謝祭の大騒動


0:00
セントラルパーク
レイチェル: Terry, I, I, I know that I haven't worked here very long, but I was wondering, do you think it would be possible if I got a $100 advance on my salary? (テリー、ここでまだそんなに長くは働いていない、ってことはわかってるわ。でも、どうかなぁって思ってたんだけど、私のお給料を100ドル前金で貰うことは可能だと思う?)
テリー: An advance? (前金?)
レイチェル: It's so that I can spend Thanksgiving with my family. See, every year we go skiing in Vail, and normally my father pays for my ticket, but I sort of started this whole independence thing, you know, which is actually why I took this "job." ((それは)私が家族と感謝祭を過ごすことができるようにね。ほら、毎年、私たち(家族)はベイルにスキーに行くのよ、普通は私の父が私のチケット代を払うんだけど、でも、私はほら、この一連の独立ってやつを始めた感じでしょ。ほら、それが実際、私がこの「仕事」に就いた理由だし。)
テリー: Rachel, Rachel, sweetheart! You're a terrible, terrible waitress. Really, really awful. (レイチェル、レイチェル、スイートハート。君はひどい、ひどいウェイトレスだ。本当に本当にひどい。)
レイチェル: Okay, I, I hear what you're saying. I'm with you. Um, but I, but I'm trying really hard, and I think I'm doing better. I really do. Does anybody need coffee? Oh, look at that. (オッケー、あなたが言っていることを私は聞いてるわ。あなたに賛成よ。でも私は本当に一生懸命トライしている(頑張っている)し、私はよくなってきていると思うの。本当にそうよ。[店の客に向かって] 誰かコーヒーいる? [客がみんな一斉に手を挙げる] あぁ、あれを見て[あんなことになってるわ]。)
Opening Titles
オープニングタイトル

レイチェルが a $100 advance と言ったことに対して、テリーが An advance? と返しています。
advance は、in advance の形で「前もって、あらかじめ」という意味で使われることが多いですが、この場合は、an advance という名詞で「前払い、前金」という意味。
an advance on one's salary で「給料の前払い、前渡し」、a hundred dollar advance で「100ドルの前金」になります。
ちなみに、Thank you in advance. なら、「前もってお礼を言います」ということで、何かをお願いした後に日本語で「どうかよろしくお願いします」と言っている感覚に近いものとなります。

I was wondering if... は「…かどうかと思っていたんですが」というニュアンスで、希望やお願いを遠回しに伝える表現。
上司に休暇を申請する際、厚かましくならないようにお願いする場合には、I was wondering if I could take a day off. 「一日お休みをいただきたいのですが…」のように使えます。
さすがのレイチェルも、まだ雇われて間もないことを自覚しているので、いきなり前金で下さいとは言いにくいため、精一杯、控えめにお願いしている様子が出ていますね。
I was wondering という過去進行形を使うことで距離感が出るため、直接的ではない婉曲のニュアンスが出ます。
日本語でも「どうかなぁと思うんですが」というより「どうかなぁと思っていたんですが」と過去にそう考えたことがあったように表現する方が、婉曲さが出るのと同じです。

so that S can は「主語が〜できるように」。
Thanksgiving = Thanksgiving Day で「感謝祭」。
感謝祭はアメリカの祝日で、11月の第4木曜日。アメリカでは大きなイベントで、フレンズでは各シーズンごとに感謝祭のエピソードが登場します。
今回のエピソードにも出てきますが、七面鳥(ターキー)の丸焼き(roasted turkey)やパンプキンパイ(pumpkin pie)などを食べる風習があります。
Vail 「ベイル」はコロラド州にあるスキーリゾート。

this whole ... thing は「この一連の…ということ、この…のこと全体」なので、this whole independence thing は「一連のこの独立ということ」。
独立にまつわる様々なことをひっくるめて、whole と言っていることになります。
which is why は「それ(前に述べたこと)が理由である、そういうわけで〜である」。

レイチェルは job と言う時に、両手の指をチョキにして関節でちょっと曲げていますが、これは air quotes と呼ばれるもの。
quote は「引用(する)」で、その名の通り「エア引用符」、つまり、引用符を示すジェスチャーとなります。
過去記事、引用符ジェスチャーをする フレンズ1-3改その9 にも出てきました。
日本語でわざわざかぎかっこをつけたニュアンスと同じで、「〜というもの、〜というやつ」という意味。
「いわゆる〜というもの」という意味や、相手がそうだと主張しているものについて「あなたが主張する〜ってやつ」のような意味で使われます。
今回のレイチェルの場合は、「仕事」って言ってもまぁこんな程度だけど、仕事と呼べるほどのものでもないんだけどね、のような、本来の言葉の意味とは逆のニュアンスが込められています。
「この仕事とかってやつ、この仕事とやら」のような言い方に、それを軽んじた雰囲気が感じられるわけですね。

job のことをそのように引用符をつけて、ちょっとバカにした感じで言ったレイチェルに対し、テリーは「スイートハート」と愛称で呼んだ後に「君はひどいウェイトレスだ。実にひどい」と言っています。
顔は微笑んでいるのに、発する言葉がやけにダイレクトで辛辣なのが面白いですね。
レイチェルの仕事ぶり、そして引用符を付けて「仕事」と言ったことなどの仕事に対する態度にも、不満であることが察せられます。

I'm with you. は「あなたと一緒にいる」ですが、ここでは「あなたに同意する、同感」、つまり、I agree with you のような意味。
テリーの言いたいことはわかるけど、でも私だって頑張ってるのよ、と言った後、「誰かコーヒーいる人?」みたいに客に尋ねると、客が一斉に手を挙げるのも面白いです。
この客の反応で、レイチェルはコーヒーのおかわりを注ぎに行っていないことがわかる、テリーの言った通り、ひどいウェイトレスであることがこれで明らかになってしまうというオチですね。
テリーも「ほら、私が言った通りだろ?」という顔をすることになります。


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posted by Rach at 18:10| Comment(4) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月31日

彼は超・高嶺の花 フレンズ1-8改その23

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21:23
[End credits. Scene: Chandler's office block, yet another coffee break. Enter Lowell...]
エンドクレジット。シーン: チャンドラーのオフィスブロックだが、また別のコーヒーブレイク中。ローウェル登場…。
チャンドラー: Hey, Lowell. (やあ、ローウェル。)
ローウェル: Oh, hey, Chandler. (あぁ、やあ、チャンドラー。)
チャンドラー: So how's it going down there in Financial Services? (それで、そっちの(君のところの)財務担当はどんな感じ?)
ローウェル: It's like Mardi gras without the papier-mache heads. How about you? (張り子の頭がないマルディグラみたいな感じだね。君の方はどう?)
チャンドラー: Good. Good. Listen, um, I don't know what Shelly told you about me, but, uh... I'm not. (いいよ、いいよ。なぁ、シェリーが君に何て言ったか知らないけど、でも…俺は違うんだ。)
ローウェル: I know. That's what I told her. (知ってる。僕もシェリーにそう言ったよ。)
チャンドラー: Really? (ほんとに?)
ローウェル: Yeah. (ああ。)
チャンドラー: So you can tell? (じゃあ、君にはわかるの?)
ローウェル: Pretty much. Most of the time. We have a kind of... radar. (だいたいは。ほとんどの場合はね。僕たちには、ある種のレーダーがあるんだ。)
チャンドラー: So you don't think I have a... a quality? (それじゃあ、僕には…資質はない、って君は思うの?)
ローウェル: Speaking for my people, I'd have to say no. By the way, your friend, Brian, from Payroll? He is. (僕ら(ゲイ)を代表して言うと、僕はノーと言わないといけないだろうね。ところで、君の友達のブライアン、給与担当の。彼はそうだよ。)
チャンドラー: He is? (彼はそうなの?)
ローウェル: Yup. And way out of your league. [Exits] (そうさ。そして君には、超、高嶺の花だけどね。[出て行く])
チャンドラー: Out of my league! I could get a Brian. [Brian enters behind him] If I wanted to get a Brian, I could get a Brian. [Sees him] Hey, Brian. (俺には高嶺の花だって? 俺なら(その気になれば)ブライアンくらいの男はゲットできるさ。[チャンドラーの後ろにブライアンが入ってくる]もし俺がブライアンみたいな男をゲットしたいと思ったら(その気になれば)俺にだってブライアンクラスの男はゲットできるさ。[ブライアンを見て] やあ、ブライアン。)

部屋に入ってきた男性に、チャンドラーが「ローウェル」と呼び掛けていることから、この男性がローウェルだとわかります。
シェリーがチャンドラーに紹介しようとしていた男性で、これまではずっと名前だけの登場だったのが、エンドクレジットのシーンでついに登場したということで、「この人がローウェルなんだ」とわかった観客からも笑い声が起きています。

So how's it going down there in Financial Services? は、ファイナンシャル・サービス(財務担当)という部署の様子を尋ねている疑問文で、down there のように down がついているのは、その部署が今いる休憩室より下の階にあることを示していると考えられるでしょう。
様子を聞かれた後のローウェルの返事、It's like Mardi gras without the papier-mache heads. について。
Mardi gras は「マルディグラ、懺悔(ざんげ)火曜日」。フランス語で「肥沃な火曜日(fat Tuesday)」という意味。
アメリカだとニューオーリンズなどでパレードが行われます。

papier-mache は「張り子の」。
そのマルディグラのパレードのフロートでは、張り子で作られた大きな頭が使われるようです。
つまり、Mardi gras without the papier-mache heads とは「張り子で出来た頭がない、マルディグラ」ということになりますね。

そして、オーストラリアのシドニーで行われるマルディグラは、その名もズバリ、Sydney Gay and Lesbian Mardi Gras 「シドニー・ゲイ・アンド・レズビアン・マルディグラ」と言い、世界各地からゲイやレズビアンが集まってパレードをすることで有名です。
詳しくは以下のウィキペディアで。
Wikipedia 日本語版 : ゲイ・アンド・レズビアン・マルディ・グラ

今回のフレンズのエピソードのキーワードが「ゲイ」であることを考えると、ここでのマルディグラは、アメリカのニューオーリンズのことではなく、ゲイの祭典であるシドニーのマルディグラを指していると考えた方が自然だろうと思います。
そのシドニーのマルディグラの画像をいくつか見ると、着飾った人々が練り歩くパレードで、張り子らしきものはあまり見当たらないように思います。
そういう意味で「張り子なしのマルディグラ」という表現が「シドニーのマルディグラ」を指しているのかもしれません。
ローウェルの部署は、ローウェルだけではなく、他にもたくさんゲイがいる、と言っていることになるでしょう。

その後、チャンドラーは「シェリーが君に何て言ったか知らないんだけど、I'm not.」と言います。
I'm not 〇〇. のように後に続く言葉が省略されていますが、今回の話の流れで、I'm not gay. という意味であると想像されますね。
それを聞いたローウェルは驚く様子もなく、「知ってる。僕もシェリーにそう言った」と返します。
それを聞いたチャンドラーの方が逆に驚いた様子で、So you can tell? と言います。
tell は「言う」の意味で使われることが多いですが、ここでは「見分ける、識別する」という意味。
この意味では、can/could tell の形で使われることが多いです。

radar は「レーダー、電波探知機」。すっかり日本語になっていますね。
radar は、RAdio Detecting And Ranging の頭文字をとった言葉で、日本語では「電波探知測距(そっきょ)」になります。
「ダー」という音を聞くと、-der と綴りたくなってしまうのですが、頭文字からできた言葉なので、語尾はありがちな -er ではなくて、-ar であることに注意して下さい。

君は違う、と断言されて、チャンドラーは So you don't think I have a... a quality? と尋ねます。
今回のエピソードでは、フレンズたちやシェリーに You have a quality. 「あなたには(ゲイの)クオリティ(資質)がある」と言われ続けていたので、そのことを確認しているわけですね。
speak for は「〜のために言う」ですから、「(人)の代弁をする、(人)を代表して言う」。speaking for my people とは、「僕らゲイを代表して言うと」。
「ゲイを代表して言わせてもらうと、君はゲイの資質は持ってないと言わないといけないだろうね」ということで、チャンドラーにはそのクオリティはない、ということを、ゲイの人から直々にお墨付きをもらった形になります。
ここまでの流れで、「クオリティがある」と言われ、「女子みたいなおしゃれの話をすることがそういうクオリティってやつ?」みたいに言っていたシーンもありましたが、結局ラストシーンで、ゲイの人に資質はないと断言されることで、「チャンドラーがゲイに間違えられる理由が結局よくわからないまま終わる」ということになるわけですね。

チャンドラーにはそういう資質がないと言った後、ローウェルは「ところで」と言って、もう一人話題になっていた人物ブライアンの名前を挙げ、彼はそうだよ、と言います。
ここでの会話は、ローウェル: He is. チャンドラー: He is? という形になっています。
ローウェルの発言をおうむ返しに言っているだけのようですが、Really? と答えるよりも、「彼はほんとにそうなわけ?」的に、He IS? と is を強く発音して聞き返す方が、より生きた会話っぽい感じがします。

Yup. は Yes. の口語表現。
way out of your league の way は、on my way とかのウェイ「道」ではなく、「ずっと、うんと、はるかに」という意味の副詞。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
way [adverb] (informal) by a large degree
つまり「大きな度合で」。
way too much 「多すぎる」、way too long 「長すぎる」のような形で使われます。

out of one's league は過去記事、ビリーブ・ユー・ミー フレンズ1-8改その13 にも出てきました。
その時は、シェリーがチャンドラーに、"Well, I think Brian's a little out of your league."「うーん、ブライアンはちょっとあなたには高嶺の花だと思うけど」と言っていましたが、今回はまたそのブライアンと釣り合うかどうかの話で、ローウェルに "way out of your league"「(君にとってブライアンは)超、高嶺の花だ」と言われてしまったことになります。
一つのエピソード内で、時間を空けて、way out of your league という同じフレーズが登場するのがポイントと言えるでしょう。
「前に出てきたネタがまた後で出てくる」というのはコメディの王道パターンでもありますし、コメディに限らず、一つの作品では、同じ単語やフレーズが何度も登場する、ということはよくありますよね。
そして今回の場合は、シェリーは少々遠慮して、a little 「ちょっと(高嶺の花)」と言っていたのですが、ローウェルの方は「超(ものすごく)(高嶺の花)」と容赦のない言い方をしているという違いがあるのがまた大きなポイントとなるでしょう。

way out of your league と言い残してローウェルが出て行った後、チャンドラーは Out of my league. と言っています。
これも、your を my に変えただけで、同じ言葉を繰り返しているパターンですね。
チャンドラーは「ブライアンは君にとっては超高嶺の花」と言われたことにかなりムッとした様子で、I could get a Brian. If I wanted to get a Brian, I could get a Brian. と言っています。
If I wanted.... I could は、現在の事実と反対の仮定を示す「仮定法過去」。
実際に望んでいるわけじゃないけど、もし望むとしたら、という仮定ですね。
日本語で言うところの「その気になればゲットできる」というニュアンスになります。

先ほども参照した過去記事、ビリーブ・ユー・ミー フレンズ1-8改その13 でも、シェリーに高嶺の花だと言われ、"You don't think I could get a Brian? Because I could get a Brian."と言っていました。
out of one's league と共に、I could get a Brian もまた同じように繰り返されているわけですね。
「俺だってその気になればブライアンくらいの男もゲットできる」と大声で叫んだ後、少し前に休憩室に入ってきていた男性に、Hey, Brian. と呼び掛けます。
「ゲットできるさ」と叫んだ直後に、その当人のブライアンとすれ違うタイミングが絶妙で、実に面白いシーンですよね。
エンドクレジットではローウェルが登場しただけではなく、もう一人のキーパーソンのブライアンも最後の最後に出てきた、というのは楽しい演出だと思います。


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posted by Rach at 13:47| Comment(4) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月28日

ジャバ・ジョーズでの私と仲間たち フレンズ1-8改その22

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20:12
[Scene 10: Central Perk. The gang are looking at old photos]
シーン10: セントラルパーク。ザ・ギャング(仲間、フレンズたち)が古い写真を見ている。
レイチェル: Hey, who's this little naked guy? (ねぇ、この小さな裸の男は誰?)
ロス: Uh, that little naked guy would be me. (あぁ、その小さな裸の男は僕だろうね。)
レイチェル: Aw, look at the little thing! (あー、その小さなモノ(を見てよ)!)
ロス: Yes, yes, fine. That is my penis. Can we be grownups now? (そう、そうだよ、いいさ。それは僕のペニスだよ。僕たちもう大人になれる?[みんなもう大人になろうよ])
チャンドラー: Who are those people? (その人たちは誰?)
ロス: Got me. (わからないな。)
モニカ: Oh, that's Nana right there in the middle. Yeah, let's see. [Reads the back] "Me and the gang at Java Joe's." (あぁ、その間の真ん中にいるのがおばあちゃんだわ。そうよ、見せて。[(写真の)後ろを見る] ”ジャバ・ジョーズでの私と仲間たち”)
レイチェル: Wow, Monica, you look just like your grandmother. How old was she there? (まぁ、モニカ、あなたはおばあちゃんにそっくりね。その写真の中でおばあちゃんは何歳だったの?)
モニカ: Let's see, "1939." Yeah, Twenty-four, twenty-five. (えーっと、1939年。そうね、24、25歳だわ。)
ロス: Looks like a fun gang. [They all look at each other and smile] (楽しい仲間たちのようだね。[フレンズたちはお互いを見て微笑む])
ジョーイ: Ooh, look, look, look, look, look! I got Monica naked! (あぁ、見て見て見て見て見て! 裸のモニカ、見っけ!)
レイチェル: Let me see! (見せて!)
ロス: [Looking] No, no. That would be me again. I'm, uh, just trying something. ([見ながら] いやいや。それもまた僕のようだね。僕はちょうど何かにトライしているところなんだ。)

亡くなったおばあちゃんの遺品である古い写真を見ているフレンズたち。
小さな裸の男性は誰? という話になり、ロスが「それは僕だろうね」と答えています。
レイチェルが嬉しそうに look at the little thing とからかう様子で言うので、ロスははっきりと「あぁ、それは my penis だよ」と答えています。
penis の英語の発音はピーニスのような感じ。

Can we be grownups now? について。
直訳すると「僕たち、今は(もう)大人になれるよね?」というところでしょうか。
この意味については正直よくわからないのですが、二通りの解釈を考えてみました。
1つ目は、写真に写っていたような子供の頃と比較して、今はもう大人になれてるかな、のような意味。
ただ「あの頃と比べて、今はもう大人かな?」のような意味だと、We are grownups now? で良いように思えて、can be にする必要はない気がしますし、ロスの昔の写真なので、主語を we にする必要もないかなぁ、と。
2つ目は、主語が we であることからフレンズ全員のことを言っているように思えるので、「小さい頃の裸のロスの写真を見て、モノが小さいとか騒いでいるフレンズたち」に対して「そんな子供っぽいこと言ってないで、もっと大人になろうよ、なれるよね」みたいな意味であるという解釈。
子供じみた言動をする人に対し、「子供じみた真似をするな」という意味で Grow up! 「大人になれ! 」というフレーズを使うことがよくありますが、そのような命令形ではなく「もう僕たち大人になれるよね?」→「もう大人になってよ。大人になってくれる?」というもう少しマイルドな言い方で表現したのが、このセリフなのかなと思いました。

Who are those people? に対してのロスの答え Got me. は「わからない」という意味。
Got me. = You got me. で、何か人に質問されて答えがわからない場合に、I don't know the answer. の意味で使います。
過去記事、その言葉は避けた方がいい フレンズ1-2改その22 でも、ロスが Got me. を使っていました。

Me and the gang at Java Joe's は「ジャバ[ジャワ]・ジョーズにて、私と仲間たち」というところ。
gangは「ギャング、一団、一味」ですが、フレンズたちのようにいつも一緒にいる仲間のことも gang と言います。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
gang (informal) : a group of friends, especially young people
つまり「友達のグループ、特に若い人々の」。
フレンズたちのことを gang と表記している英語サイトもよく見かけますし、実際、今回の記事のト書きにも The gang are looking at old photos のように、まさに the gang が使われています。
Javaは「(インドネシアの)ジャワ島、ジャワ産のコーヒー」であることから、それが小文字表記になった java は「コーヒー」という意味になります。
また、joe にもコーヒーという意味があります。
LAAD では、java と joe それぞれが、以下のように説明されています。
java [noun] [uncountable] (informal) coffee
joe [noun] [uncountable] (informal) : a cup of joe a cup of coffee


java も joe もコーヒーという意味なので、Java Joe'sという名前はコーヒーハウスの名前のようですね。
モニカのおばあちゃんも、コーヒーハウスで仲間たちと過ごしていたことがわかるシーンです。

look just like は「まさに〜のように見える」ということですから「〜によく似ている」。there は「そこでは」で、その写真の中では、その写真に写っている頃は、という意味になります。
仲間に囲まれている写真のおばあちゃんが24,5歳と聞き、ロスが「楽しい仲間たちのようだね」と言うあたりで、カメラが引いていって、セントラルパークにいるフレンズたち全体を写します。
フレンズたちはお互いを見て微笑んでいますが、それは「コーヒーハウスでおばあちゃんたちが楽しそうな仲間と一緒にいる」という様子が、今の自分たちみたいだな、とフレンズみんなが感じた瞬間なわけですね。
そんな風にみんなが温かい気持ちでいるところ、ジョーイが一人騒ぎ出して、持った写真をブンブン振りながら、I got Monica naked! と叫んでいます。
直訳すると「モニカが裸でいるところをゲットした」というところで、日本語っぽく書くと「裸のモニカ見ーっけ!」みたいな感じですね。
ですが、写真を見たロスは「それもまた僕のようだ」と言います。
I'm just trying something. は「僕は何かにトライしているところだ」ということで、それを聞いてジョーイとチャンドラーがちょっと嫌そうな顔をしていることと、ジョーイがモニカと見間違えたことから一見女の子みたいに見えるのだろうと想像できることから、「ロスが女の子に見えるようにトライしているところ」という意味で言っているのでしょうね。
DVD日本語訳は「ししとうを足にはさんでるんだ」となっていましたが、先ほど話題に出た penis の流れで、それを足の間に隠して女の子のふりをしようとしている、というのが、話の流れ的にも合っているのだろうと思います。


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posted by Rach at 20:42| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月25日

真実を話していたなら状況がよくなっていたと思う? フレンズ1-8改その21

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18:22
モニカママ: Do you know what it's like to grow up with someone who is critical of every single thing you say? (自分が言うことひとつひとつに批判的な人のそばで育つことがどんな感じか知ってる?)
モニカ: I can imagine. (想像できるわ。)
ゲラーママ: I'm telling you, it's a wonder your mother turned out to be the positive, life-affirming person she is. (言っとくけど、あなたの母親が、前向きで人生を肯定する人間になったことは驚きね。)
モニカ: That is a wonder! So tell me something, Mom. If you had to do it all over again, I mean, if she was here right now, would you tell her? (それは本当に驚きね! それで教えて、ママ。もしそれをもう一度やらなければならないとしたら、ほら、もしママの母親(おばあちゃん)がまさに今、ここにいるとしたら、ママに言う?)
ゲラーママ: Tell her what? (言うって何を?)
モニカ: How she drove you crazy, picking on every little detail. Like your hair, for example. (全てのちょっとした細かいことを指摘しながら、どんな風におばあちゃんがママをイライラさせるか、ってことをね。例えば、髪の毛とか。)
ゲラーママ: I'm not sure I know what you're getting at. (あなたの意図していることが私にわかっているのかどうか自分ではよくわからないんだけど。)
モニカ: Do you think things would have been better if you'd just told her the truth? ((当時)母親に真実を話していたら(物事の)状況がより良くなっていたと思う?)
ゲラーママ: ...No. I think some things are better left unsaid. I think it's nicer when people just get along. (…いいえ。言わないでおいた方がいいこともあると思うわ。人がただうまくやっていく方がより良いと思うの。)
モニカ: Huh. (そう。)
ゲラーママ: More wine, dear? (もっとワイン飲む?)
モニカ: Oh, I think so. (ええ、そうね。)
ゲラーママ: [Reaches out to fiddle with Mon's hair again, and realises] Those earrings look really lovely on you. ([モニカの髪の毛をまたいじろうとして手を伸ばすが、気づいて] そのイヤリング、あなたにとっても似合ってるわね。)
モニカ: Thank you. They're yours. (ありがとう。そのイヤリングはママのものよ。)
ゲラーママ: Actually, they were Nana's. (実はそのイヤリングはおばあちゃんのものだったのよ。)
[There is a cry of disappointment from the crowd of men.]
男性の集団から失望の叫びが聞こえる。
ゲラーパパ: Now I'm depressed! [To everyone] Even more than I was. (今、私はひどく落ち込んでるよ! ・・・これまでもそうだったけど、それ以上にね。)

Do you know what it's like to grow up... について。
長いセリフなので、前から順番にイメージしていくと、「〜することがどんな感じか知ってる?」→「ある人のそばで育つことが」→「自分が言うことひとつひとつに批判的な人」ということ。
every single は「ひとつひとつ」で、every や all をより強調した表現。
言うことすべてに批判的な人(今回亡くなったおばあちゃん)のそばで育つのってどんな感じかわかる? とママに言われ、モニカは少し間を置いてから、I can imagine. と答えます。
モニカのママは、モニカのやることなすことすべてに批判的な人なので、そのママ本人から「文句言う人のそばで育つのがどんな感じか、あなたわかる?」と言われ、「わかるも何もまさに私の人生そのものよ」と言いたいところを「ええ、どんなものか想像はできるわ」と答えてみせたことになるでしょう。
そんな質問をモニカにしてくることからも、ママは自分が「やることなすこと批判的な人」であるという自覚が全くないことがわかりますね。

affirm は「〜を肯定する」なので、life-affirming は「人生を肯定する」。
その前にある positive 「肯定的な、前向きな」と同じような意味になります。
wonder は「驚き、驚くべきこと」。
ママが「そんな風に母親に文句ばかり言われてきた私が(こんなに)前向きな人間になったなんて、本当に驚きよね」のように言ったことに対して、モニカは That IS a wonder! のように be動詞の is を強調して言っています。
「それは(そんなこと言うなんて)それこそまさにびっくりね」というところで、ママもおばあちゃんと同じようなタイプの「娘にネチネチ言う母親」になっているのに、これほど自覚がないとは驚きね、驚異ね、と言ったことになります。

その後モニカは「もう一度それをやらなければならないとしたら、言う?」と尋ねています。
If you had to do, if she was here, would you の形は全て仮定法過去ですね。
おばあちゃんは亡くなってしまって、人生をやり直すことはできないけれど、もしもう一度やり直せるとしたら、母親であるおばあちゃんに言う? というニュアンスになります。

drive は「駆り立てる、追いやる」というニュアンスなので drive someone crazy は「人をクレイジーな状態に駆り立てる」→「人をイライラさせる」。
例えば、と言って髪の毛の話を出したのは、今回のエピソードでは、ママがモニカの髪型が気に入らないような言動を繰り返していたことに対する皮肉ですね。

モニカがそこまで言っても、自分のことを言われているとはママにはわからない様子。
get at は「〜を意味・意図する、〜を言おうとする」なので、「あなたが何を言おうとしているのか、私にはよくわからないんだけど」と言っていることになります。

Do you think things would have been better if you'd just told her the truth? について。
Do you think 以下の部分は仮定法過去完了が使われています。
ママとおばあちゃんの過去の関係では、おばあちゃんがあれこれ言うことに対してママは何も反抗的なことを言わなかったわけですが、その過去の事実に反して「もしあの時、自分の母親に真実を話していたなら、物事がより良くなっていただろう」ってママは思う? と尋ねていることになります。

そのモニカの質問に対して、ママはしばらく沈黙した後、No. と否定の返事をします。
Yes. という返事になるよう誘導したような話の持って行き方でしたので、予想に反して返事が No. だったことで、観客からは笑い声(ラフトラック)も起こっています。
get along は「(人が)仲良くやっていく」。get along with なら「〜と仲良く・うまくやっていく、付き合っていく」。
ママが「母親に真実を話した方がいい」と肯定すれば、モニカもそれを受けて「じゃあ私も思ってることをママに正直に言うわね」と話を続けられたでしょうが「言わないでいいこともある、相手に合わせてうまくやっていく方がいいと思う」と言ったので、ここではモニカは自分の母親に対して正直な気持ちを話すチャンスを失ってしまった感じになるでしょう。

ワイン飲む? そうね、という会話になり、「母と娘の関係」の話が終わった形になりますが、ママがまた、モニカの耳を隠すように髪の毛を触ろうとした時、モニカが意味ありげな表情をしたので、モニカが言おうとしていたのはこのことだったのかと気づいた様子のママは、耳を隠すことはせず、モニカのしているイヤリングを褒めます。
今回のエピソードではモニカを見るたびにケチを付けるような言動ばかりだったママが、初めてモニカのことを褒めた瞬間になるでしょう。

褒められたモニカも素直にママの言葉に応じ、「褒めてくれたそのイヤリングは、元々はママのものよ。ママからもらったイヤリングよ」と和やかな口調で返します。
ママへの感謝と取れるモニカの言葉に、今度はママが「それは元々は私のママ(あなたのおばあちゃん)のものだったの」と言います。
おばあちゃん、ママ、モニカと代々受け継がれたイヤリングで三世代の女性の心が結ばれた、心温まるシーンと言えるでしょう。

そんな感動的な雰囲気になっている中、ポケットテレビの周りに集まってアメフト観戦中だった男性の間から、がっかりした叫び声が聞こえます。
depressed は「意気消沈する、落ち込む」。depression だと「不景気、不況」という名詞になります。
今回亡くなったのは、ママのママ、つまりゲラーパパにとっては義理の母なので、パパはそれほど悲しんでおらず、ジョーイが見ているアメフトを一緒に観戦していました。
応援しているチームが試合に負けて、今のこれこそ悲しくて落ち込むよ! と大声で言ってしまい、顰蹙(ひんしゅく)を買ってしまうことになります。
Now I'm depressed! と言ってしまうと、これまで全く落ち込んでいなかったように聞こえてしまうので、気まずい発言をしてしまったことを取り繕うように、Even more than I was. と付け足しています。
これを付け足すことで「今、落ち込んでいる。過去に落ち込んだよりももっと」という意味になるので「今だけではなく、過去の時も落ち込んでいた」→「今ほどではないけれど、亡くなったことももちろん悲しかった」と表現したことになるでしょう。
そう言ったところで、やっぱりおばあちゃんが亡くなったことより、試合に負けたことの方が落ち込むのか! とツッコミたくなるセリフではありますが、既に「今(これ)こそ、がっかりだよ」みたいに言ってしまった言葉は取り消せないので、今までだって depressed してなかったわけじゃない、という言い訳として、I was (depressed) と表現したわけですね。


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posted by Rach at 13:42| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月18日

what with A and B=AやらBやらで フレンズ1-8改その20

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17:02
ロス: Rachel. Rachel Rachel. [Sits down beside her] Oh, I love you the most. (レイチェル、レイチェル、レイチェル。[レイチェルの隣に座る] あぁ、君を一番愛してるよ。)
レイチェル: [Humouring him] Oh, well, you know who I love the most? ([ロスに調子を合わせて] あらまぁ、私が一番好きなのは誰だか知ってる?)
ロス: No. (いいや。)
レイチェル: You! (あなたよ!)
ロス: Oh, you don't get it! (あぁ、君はわかってない!)
[Passes out and slumps across her]
気を失って、レイチェルにかぶさるようにもたれかかる。

薬の飲みすぎでハイになっているロスは、レイチェルの横に座って、I love you the most. と言っています。
モニカ、フィービー、チャンドラーそれぞれに「愛してる」と言った後の流れなので、「フレンズたちみんなを愛してるけど、レイチェルのことを一番愛してる」と言ったことになります。
ただ、明らかに様子が普通ではないし、みんなにも I love... と言っていますので、love と言われたレイチェルも「酔っぱらった時に出てきた冗談」のようにしか受け止めていません。
ト書きの humouring him の humour は humor のイギリス式綴り(ネットスクリプトを書き起こした方がイギリス人だからと思われます)。
humor は名詞で「ユーモア」ですが、動詞では「人と調子を合わせる」という意味で使われます。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary)では、
humor : [transitive] to do what someone wants so they will not become angry or upset
つまり「ある人が望むことをする、そうすることでその人が怒ったり動揺したりしないように」。

この場合も「ロスが”君を一番愛してる”と言ったけど、それが冗談だって私わかってるわよ」ということを示す感じで、同じように「本心ではないけど、あなたに話を合わせてみた」という風にセリフを続けた感覚になります。
「私が一番愛してるのは誰か知ってる? あなたよ」と言うことで、I love you the most, too. 「私もあなたを一番愛してるわ」と返したことになりますが、明らかに冗談っぽくそう言われてしまったロスは、がっかりしたような声で you don't get it. と言い、そのままレイチェルの膝にもたれかかって寝てしまいます。
you don't get it. の get it は「わかる」という感覚。
「君は(全然)わかってない」、つまり「僕は本気でそう言ったのに、君はそれを冗談だと受け止めた。僕の気持ちを全然わかってないんだね」ということですね。


17:29
[Cut to Joey watching TV in the corner. He makes an extravagant gesture of disappointment]
部屋の隅でテレビを見ているジョーイに画面がカット。ジョーイは大袈裟な失望のジェスチャーをする。
ゲラーパパ: What do you got there? (そこに何があるんだ?[そこでは何をやってるんだ?])
ジョーイ: [Hides the TV, but he still has an earphone] Uh... Just a, uh... hearing disability. ([テレビを隠すが、まだイヤホンはしている] あのー…ただ、その、聴覚障害なんです[補聴器付けてるんです]。)
ゲラーパパ: What's the score? (スコアはいくつだ?)
ジョーイ: 17-14, Giants. Three minutes to go in the third. (17対14で、ジャイアンツ(が勝ってます)。第3クォーター、残り3分。)
ゲラーパパ: Beautiful! [Turns to watch with him] (素晴らしい! [ジョーイと一緒に見るために向きを変える]

部屋の隅の方で、ジョーイが失望したような声を出しています。
墓地のシーンで、小さなテレビでアメフトのプリゲームを見ていたジョーイが「本当の試合は食事の時に見る」と言っていたことからも、まさに今、アメフトの試合を見ていることが想像できます。
What do you got there? は What do you have there? と同じような感覚で「君はそこで何を持っているんだ?」→「そこに何があるんだ?」のような意味になるでしょう。

got は本来、get の過去、過去分詞形ですが、have の意味で have got が使われることがあり、さらには have が省略されて、got = have の意味で使われることもあります。
What do you 動詞 there? という文の場合、do you の後なので、文法的には、動詞に当たる部分は原形になるはずですが、口語英会話では got = have として日常的に使われるので、have の意味でそのまま got を入れた形がこのセリフであると理解すれば良いでしょう。
DVD英語字幕では、What do you got there? と書いてあり、実際の発音もそのように発音されているようですが、Netflix の字幕では、What have you got there? と書かれていました。
have の意味で (have) got を使っているという意味では、What have you got there? の方が文法的には正しい表記ということになるでしょう。
音のままに表記すると What do you got there? で、文法的に正しい方を優先させると What have you got there? になるということですね。

hearing disability は「聴覚障害」。お葬式後のレセプションという場で、こっそりテレビを見ているところを故人の親族であるゲラーパパに目撃されてしまったので、不謹慎と思われるのを恐れたのでしょう、それでイヤホンをしている理由として「僕には聴覚障害があって、、、これは補聴器なんですよ」と説明したことになります。
ですが、ゲラーパパはジョーイのその説明に反応することなく、すぐ、What's the score? 「スコアは何点[何対何]?」と尋ねているので、ゲラーパパは、ジョーイがスポーツ観戦しているとわかって声を掛けたことがわかりますね。

Three minutes to go in the third. は「第3クォーター、残り3分」という意味。
アメフトの試合は全部で4クォーターあり、the third はその3番目のクォーターを指します。
〇 minutes to go は「残り〇分」。
行く・進むべきものがあとこれだけある、という感覚から「残り〇分」という意味になります。

試合の状況を聞いたパパは嬉しそうな声で Beautiful! と言い、自分にとっては義母となる人の葬儀だと言うのに、ジョーイと一緒にポケットテレビでのアメフト観戦に参加することになります。


17:48
[Time lapse. A large crowd of men are now watching the game]
時間経過。今は男性の集団がその試合を見ている。
レイチェル: [Still trapped under Ross] Pheebs, could you maybe hand me a cracker? ([まだ(膝の上に寝ている)ロスの下で動けないままの状態] フィービー、ちょっと私にクラッカーを1枚取ってくれる?)
ゲラーママ: [To Mon] Your grandmother would've hated this. ([モニカに] あなたのおばあちゃんは、こういうのを嫌がったでしょうね。)
モニカ: Well, sure. What with it being her funeral and all. (ええ、そうでしょうね。それが自分のお葬式だったりとか、そういうこと全部でね。)
ゲラーママ: No, I'd be hearing about "Why didn't I get the honey-glazed ham." Or I didn't spend enough on flowers. If I spent more, she'd be saying "Why are you wasting your money? I don't need flowers, I'm dead." (いいえ(そうじゃなくて)、今頃私はこんなことを聞いていたでしょうね、「どうしてハニーグレイズドハムがなかったの?」って。または私が花に十分なお金をかけなかったとか。でももし私がもっとお金をかけてたら、おばあちゃんはこう言っているでしょうね、「どうしてあんたはお金を無駄にするの? 私は花なんかいらないよ、死んでるんだから」ってね。)
モニカ: That sounds like Nana. (それっておばあちゃんっぽいわ。)

薬を飲みすぎたロスは、レイチェルの膝の上でまだ眠っており、身動きが取れないレイチェルは、フィービーに「クラッカー取って」と頼みます。
その後、モニカのママ(ゲラーママ)とモニカとの会話が続きます。
Your grandmother would've hated this. は<would have+過去分詞>の形で、「〜したでしょうね」という感覚。
実際にはおばあちゃんは亡くなってしまっていてここにはいないけれど、もしこの場にいたら、これを嫌がっていたでしょうに、ということ。

それに対するモニカの返事 What with it being her funeral and all. について。
これは what with A and B という形で「AやらBやらで」という意味になります。
研究社 新英和中辞典では、
what with…and (what with) ... =[通例よくないことの理由を列挙する形で] …やら…やらで
例1)What with this and that we didn't have time. あれやこれやで時間がなかった。
例2)What with drink and (what with) fright, he did not know what was happening. 酔ってもいたしおびえてもいたので彼は何が起こっているのかわからなかった。


Macmillan Dictionary では、
what with : (spoken) used when you are giving a number of reasons for a particular situation or problem
例) The police are having a difficult time, what with all the drugs and violence on our streets.

つまり、「ある特定の状況や問題のいくつかの理由を述べようとする時に用いられる」。例文は「あらゆる薬物やら、我々の町(通り)での暴力やらで、警察は苦労している」。

同じくマクミランに次の表現も出ています。
what with one thing and another : used for referring to many different events in a way that is not specific. You use this expression in order to explain why something did or did not happen
例) What with one thing and another, I didn't get home until after midnight.

つまり「具体的ではない風に、多くの違った出来事を言及するために用いられる。あることがなぜ起こったか、もしくはなぜ起こらなかったかを説明するためにこの表現を使う」。
例文は「あれやこれやで(何やかやで)、私は真夜中過ぎまで家に戻らなかった」。

今回のモニカのセリフ What with it being her funeral and all. は、What with A and all. 「Aやら(他の)全てやらで」のようなことですから、「Aとかそういうこと全部のことでね」のようなニュアンスで解釈すると良いでしょう。
名詞に当たるAの部分が it being her funeral となっているのは動名詞で、it が being の意味上の主語、つまり文章にすると、It is her funeral. 「(それが)彼女の葬式である」であり、それを動名詞にして「(それが)彼女の葬式であること」と表現したことになるでしょう。
ですからモニカのセリフは「(それが)おばあちゃん(自身の)お葬式であることとか、他のこと全部でね」と言っていることになります。
ママが「おばあちゃんがここにいたら、こういうの嫌がったでしょうね」と言ったので、「自分のお葬式だから嬉しいはずない。自分のお葬式なんか嫌に決まってるもの」という意味の返事として「ええ、嫌がったでしょうねぇ、自分の葬式だったりとかそういうことで」と返したことになります。

「そりゃ自分のお葬式なんだもの、喜ぶはずないわ」と返した娘モニカの言葉をママは No. と否定してから、I'd be hearing about... と続けます。
I'd be hearing = I would be hearing には「もしおばあちゃんが生きていたら(今頃)私は(〜について)聞いているでしょうね」という仮定のニュアンスが込められています。

こんなことを聞いているところだろう、という内容が以下に続きますが、"Why didn't I get the honey-glazed ham." は「どうしてハニーグレイズドハムがなかったの?」という意味だろうと思います。
glaze は「(食べ物に何かをかけて)つやを出す」なので、honey-glazed ham は「ハチミツでつやを出したハム」。

以下のスタバ(Starbucks Coffee Japan)の公式ページに「ハニーグレイズドハム」の説明が出ていました。
Starbucks Coffee Japan : 選べる5種類 ボリュームたっぷりのアメリカンなサンドイッチ
その説明によると「アメリカでは、いつもより少し贅沢な食事を楽しむときにハニーグレイズドハムを食べるんですって。」とのこと。

honey glazed ham で画像検索すると、表面に焼き豚のようなテカリのある、薄い切れ目の入った大きなハムのかたまりの写真がたくさんヒットしました。
お皿にドンと乗っていると、大きくて見た目もゴージャスなので、今回はお葬式の後の食事会ですが、その他パーティーなどでも、お客様に出すメニューとしてはぴったりなのだろうと思います。

ちなみに、チャンドラーとアンドレアが同時にトングを取ろうとしていた時の料理が、大きなハムのようなものだったので、これがハニーグレイズドハムだったのかもしれないなぁ、と思ったのですが、、、ただそうすると、"Why didn't I get the honey-glazed ham." (どうして(私には)ハニーグレイズドハムがなかったの?)というセリフとの整合性が取れないような気もします。
もしかすると、チャンドラーたちが取ろうとしていたのは「ただのハム」で、それがハニーグレイズドじゃなかった、という意味で「どうしてハニーグレイズドじゃない、ただのハムだったの?」のように言うでしょうね、と言った、ということかもしれません、、、

「花に十分なお金をかけなかった」の後の、If I spent more, she'd be saying は仮定法過去で、「実際には花に十分なお金をかけなかったけど、もし(事実に反して)もっとお金をかけたなら、おばあちゃんは(今頃)こう言っているでしょうね」というニュアンスになります。
その後、おばあちゃんの口調を真似るように「どうして無駄使いするの? 花なんかいらないよ、私は死んでるんだから」と言うと、モニカが That sounds like Nana. と続けます。
おばあちゃんのように聞こえる、ということなので、その言い方とか内容がおばあちゃんっぽいわね、と言っていることになるでしょう。


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posted by Rach at 16:23| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月08日

あの錠剤よく効いたのね フレンズ1-8改その19

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16:08
[Cut to Ross emerging from a hallway, grinning inanely. He is obviously very stoned]
二人は握手する。(階段の上の)廊下から現れたロスに画面がカット。ロスは歯を見せてうつろに笑っている。明らかにロスは非常にラリった(酔っぱらった)状態である。
フィービー: Hey, look who's up! How do you feel? (ねぇ、彼が出てきたわよ[現れた人を見て]! 気分はどう?)
ロス: I feel great. I feel- great, I fleel great. (最高の気分だよ。気分は最高。もう最高。)
モニカ: Wow, those pills really worked, huh? (わーお、あの錠剤、本当によく効いたのねぇ?)
ロス: Yeah. Not the first two, but the second two-- whoo! I love you guys. You guys are the greatest. I love my sister, [Kisses Mon] I love Pheeb. [Hugs her] (あぁ。最初の2錠は効かなかったけど、でも2回目の2錠が…フー! 君たちを愛してるよ。君たちは最高だ。僕の妹を愛してる。[モニカにキスする] フィービーを愛してる。[フィービーをハグする]。)
フィービー: Ooh! That's so nice. (あぁ! それってすごく素敵ね。)
ロス: Chandler! (チャンドラー!)
チャンドラー: Hey. (やあ。)
ロス: I love you, man. [Hugs him] And listen, man, if you wanna be gay, be gay! Doesn't matter to me. (愛してるよ。[チャンドラーをハグする] そして、いいか、もしゲイでいたいのなら、ゲイでいろよ! 僕は構わないからさ。)
アンドレア: [Turns to a friend] You were right. [They walk off and leave Chandler.] ([友人の方を向いて] あなたは正しかったわ。[二人はチャンドラーを残して立ち去る])

階段の上に現れたロスは、なんだか酔っぱらったような状態になっています。
気分はどう? と聞かれたロスは「気分は最高だよ」と答えていますが、3回目には I fleel great. のような発音になっています。
fleel という単語があるわけではなく、ろれつの回っていないロスの言い方を文字化した形になるでしょう。
穴に落ちたことで腰を痛め、ママから痛み止めの錠剤をもらっていたことから、その薬が変な風に効いてしまっていることが想像されます。
Those pills really worked. は「あの薬は本当によく効いた」。
work は「働く」で、薬の場合だと「効き目がある、効く」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary)では、
work : BE EFFECTIVE/SUCCESSFUL [intransitive] if a method, plan or system works, it produces the results you want
例)Most diets don't work.

つまり「ある方法、計画、システムが work するというのは、人が望む結果を生むということ」。例文は「たいていのダイエットは効き目がない」。
語義にあるように、work = be effective 「効果がある」ということですね。

Not the first two, but the second two-- whoo! について。
the first two は the first two pills ということで、痛み止めには「1回につき2錠」飲むということになっているのでしょう。
the second two は「さらに2回目の2錠」ということで、決められた量を飲んでも効かなかったので、もう1回分余計に(多目に)飲んだということですね。
それで Whoo! というハイな状態になっているわけで、薬剤の過剰摂取(overdose、オーバードーズ)により、ラリった状態になってしまっていることになります。

ハイになっているロスは、みんなに「愛してる」と言いながらハグなどをしています。
モニカとフィービーに愛情表現した後、アンドレアという女性と楽しく会話中のチャンドラーにも声を掛け、他のフレンズたちと同じように I love you. と言ってハグします。
せっかく女性とお近づきになれそうな時に何てこと言うんだ! とチャンドラーは憮然とした顔をしていますね。

if you wanna be gay, be gay! について。
gay は名詞でもあり、また形容詞にもなりますので、「ゲイである」という場合は be gay のように be動詞+gay で表現することが可能です。
名詞の意味しかない場合だと、be a gay のように a が必要になりますが、形容詞でもあるため a は不要ということです。

if you wanna be gay, be gay を直訳すると「もしゲイでいたいのなら、ゲイでいろ」というところ。
become gay のように「ゲイになる」だと、今は違うけれどそうなる、という意味になりますが、be gay ですから「ゲイである、ゲイでいる」という風に解釈すべきでしょう。
このロスの言い方だと「自分が(今のまま)ゲイでいたいと思うなら、ゲイでいろよ」という意味になりますので、「チャンドラーは現在ゲイである」ということを暗に示したような表現になっていることになります。
Doesn't matter to me. は It/That doesn't matter to me. ということで「僕にとっては重要ではない、僕は構わない、気にしない」ということ。
つまり、「チャンドラーがゲイでいたいと思うなら、そのままゲイでいればいいさ、僕は全然構わないよ」と言っているわけですね。

今回のエピソードは「チャンドラーがゲイだと勘違いされる」というのがプロットの一つとなっていますが、実際のところ、はっきり gay という単語が使われたのは、過去記事、それがまさにそうよ フレンズ1-8改その9 のジョーイのセリフ: ..So Chandler looks gay, huh? (…で、チャンドラーはゲイに見えるよな?)と、今回のロスのセリフのみです。
それ以外はゲイの話題であっても、gay という単語はあえて使わずに会話が進んでいます。
ジョーイの場合は「死んだら虫の餌になる」という不謹慎な発言をしてしまったために、それをごまかそうとしてあえてダイレクトな言葉を使っていました。
そして今回はロスが薬でハイになっているために、ダイレクトな言葉は避けようという配慮ができない状態になっていて、思ったままを口に出してしまっているがために、gay という単語をある意味堂々と使っていることになるでしょう。
暗黙の了解として、単語を伏せた形でそのことを言及している場合には、出会ったばかりの女性にそういう意味だと理解されてしまうことはないですが、「ロスがラリった状態で、配慮なく思ったままを口に出してしまっている」という形になっているために、初対面の女性の前で「チャンドラーはゲイだ」ということを触れて回るかのような形になっているわけですね。
ゲイの話をする前に、ロスが「愛してる」と言いながらチャンドラーに抱きついたりしたことも、その印象を強めるのに一役買っています。

薬のせいで思ったままを口走っているロスも笑いのポイントではありますが、このシーンの本当のオチは、次のアンドレアのセリフにあります。
アンドレアは隣にいる自分の友人に「あなたは正しかったわ」と言っています。
ロスがチャンドラーのことをゲイであるかのように言ったのを聞いた後に「あなたの言った通りだったわね」と言ったわけですから、ロスがそういうセリフを言う前に、アンドレアの友人はチャンドラーのことを「あの人、ゲイだと思うわ」と言っていたことが想像できるわけですね。
会社の同僚、出会った当時のフレンズたちにゲイだと思われていたという話が既に出ていますが、お葬式のレセプションでも、見ず知らずの人にゲイだと思われたということが、この You were right. という一言からわかる、という面白さになります。


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2019年03月05日

ベルト通しを1つ抜かしてる フレンズ1-8改その18

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15:23
[Scene 9: The wake, at the Gellers' house. Ross is lying on his back, with Phoebe squatting over him, checking to see if he's injured]
シーン9: 通夜、ゲラー家。ロスは仰向けに横たわっていて、フィービーがロスの上にしゃがみ、ロスがけがをしているかどうかチェックしているところ。
フィービー: Okay, don't worry. I'm just checking to see if the muscle's in spasm. Huh. (いいわ、心配しないで。私はただ筋肉がけいれんを起こしていないかどうかチェックしてるだけよ。あ。)
ロス: What? What is it? (何? 何なの?)
フィービー: You missed a belt loop. (ベルト通しを1つ、抜かしてるわ。)
ロス: Oh! N-n-no. (あぁ! だめだめ。)
フィービー: Okay, it's in spasm. (わかったわ、けいれんしてるわね。)
ゲラーママ: Here, sweetie. Here. I took these when I had my golfing accident. [Hands Ross a bottle of pills. Then turns to Monica and pats her hair over her ears] (ほら、スイーティ、これをどうぞ。ゴルフで事故(怪我)した時に私はこれを飲んだの。[ロスに丸薬の瓶を手渡す。それからモニカの方に向き直って、耳を覆うようにモニカの髪の毛を軽く叩く])
ロス: Thanks, Mom. (ありがと、ママ。)
[Cut to Chandler and a woman, Andrea, reaching for the same slice of meat]
チャンドラーと女性アンドレアに画面がカット、二人は同じ肉のスライスに手を延ばそうとしている(注:実際には同時に透明のトングを取ろうとしている)
チャンドラー: Oh, go. (あぁ、どうぞ。)
アンドレア: Sorry. Hi, I'm Andrea. I'm Dorothy's daughter. (ごめんなさい。こんにちは、私はアンドレアよ。私はドロシーの娘なの。)
チャンドラー: Hi, I'm Chandler, and I have no idea who Dorothy is. (はい、俺はチャンドラー。で、俺はドロシーが誰か全くわからないんだけどね。)
[They shake hands.]
二人は握手する。

spasm は「けいれん」。
You missed a belt loop. は「ベルト通しを1つ、抜かしてるわ」。
miss は「〜を逃す、しそこなう」、belt loop は「ベルト通し」で、ベルトが全部のベルト通しに入っておらず、1つ飛ばした状態になっている、1つ通しそこねている、ということ。
日本語で「ミスする」というと、「ミステイクする」→「間違える」という意味で理解されがちですが、「すべきことをしそこなう」というニュアンスであることに注意しましょう。
けいれんがあるかチェックしてると言った後、腰のあたりを確認していたフィービーが声を出したので、けいれんの件かと思ったら、ベルト通しが抜けてる、という違う話をしている面白さですね。
その後、痛がるロスに、やはりけいれんしているとフィービーが診断することになります。

I took these when... と言って、ママはロスに瓶を手渡しています。
腰を痛めているロスに「ゴルフのアクシンデントの時に私はこれをテイクした」と言っていることからも、痛み止めの薬であることが想像されます。
ト書きの a bottle of pills について。
pill は薬の丸薬(がんやく:球状の薬)のこと。日本語でピルは「経口避妊薬」の意味で使われていますが、それ以外の丸薬も英語では pill になります。
経口避妊薬の方はもっぱら the pill のように the がついた形で使われます。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary)で、避妊薬の方の意味を見てみると、
the pill : a pill taken regularly by some women in order to prevent them having babies
be/go on the pill

つまり「赤ちゃんができるのを防ぐために女性により定期的に服用される薬」。

「あの薬、例の薬」のように特定する the を付けることで、一般的な丸薬とは違う特別な薬を意味することになるのですね。
take a pill だと「丸薬を飲む、服用する」。上のママのセリフも took these のように動詞 take が使われています。
go on the pill だと「ピルの服用を開始する」、be on the pill だと「ピルを服用している」になります。
一般的な薬の場合は、体の中に摂取するという意味で take を使い、ピルの場合は定期的に服用する必要があるので、go on や be on が使われることになります。
モニカと向き合う形になったママは、モニカの耳が隠れるように髪の毛に触れてから去り、モニカはあきれた顔をしています。

画面が切り替わり料理が映ると、料理を取ろうとして、チャンドラーとある女性とが同時にトングに手を伸ばします。
女性の方が先だったので、チャンドラーが彼女に譲ると、女性がアンドレアだと名乗り、ドロシーの娘だと説明します。
チャンドラーも同じように名乗った後、「ドロシーが誰なのか、俺にはぜんぜんわからないんだけど」と付け足していますね。
チャンドラーの方も同じように、自分がここにいる説明として「亡くなったおばあちゃんの孫の友人」みたいに説明しても良かったのでしょうが、親の名前を言って自分の身元を説明してくれた人に「そうなんだ、、、で、ドロシーって誰?」みたいに意外な(相手が拍子抜けするような)返しをすることで相手の笑いを誘う効果、そして、「アンドレアよ。私はドロシーの娘」「チャンドラーだ。俺はドロシーを知らない人」みたいに、同じ「ドロシー」という名前を使って自己紹介したような感じになっている面白さも感じられる気がします。


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posted by Rach at 14:20| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月01日

最も恐れていたことが現実となっている フレンズ1-8改その17

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13:56
[Scene 8: The cemetery, after the funeral]
シーン8: 墓地、お葬式の後。
モニカ: It was a really beautiful service. (本当に美しいお葬式だったわ。)
ゲラーママ: It really was. Oh, come here, sweetheart. [Hugs her] Y'know, I think it might be time for you to start using night cream. (本当にそうだったわね。まぁ、こっちにいらっしゃい、スイートハート。[モニカをハグする] ほら、あなたが夜のクリームを使い始める時期になったかもしれないと思うわ。)
[Joey listens to his overcoat for a second and sighs, then notices Chandler watching]
ジョーイは少しの間、自分のオーバーコートの音を聞いてため息をつき、それからチャンドラーが見ているのに気づく。
ジョーイ: What? (何?)
チャンドラー: Nothing. Just your overcoat sounds remarkably like Brent Musburger. (別に。ただお前のオーバーコートは、ブレント・マスバーガーに実にそっくりな声[音]を出すなぁ、って。)
ジョーイ: Check it out. Giants-Cowboys. [He has a pocket TV] (見てくれよ。ジャイアンツ対カウボーイズだ。[ジョーイはポケット(小型)テレビを持っている])
チャンドラー: You're watching a football game at a funeral? (お前は葬式で、フットボールの試合を見てるのか?)
ジョーイ: No, it's the pregame. I'm gonna watch it at the reception. (いや、それはプリゲーム(試合前)だよ。食事会で試合を見るつもりだ。)
チャンドラー: You're a frightening, frightening man. (お前は、恐ろしい、恐ろしい男だな。)
[Rachel steps in a patch of mud]
レイチェルがぬかるみに足を踏み入れる。
レイチェル: Oh, no! My new Paolo shoes! (あぁ、もう! 私の新品(おニュー)のパウロの靴が!)
ロス: Oh, I hope they're not ruined. (あぁ、その靴がダメになってないといいのにね。)
フィービー: God, what a great day! What? Weatherwise. (まぁ、何て素敵な日なの! 何? 天気の話よ。)
ロス: I know, uh, the air, the-the trees... even though Nana's gone, there's, there's something almost, uh- I don't know, almost life... [Not looking where he is going he falls into an open grave] (そうだね、空気に木々に… たとえおばあちゃんが亡くなってしまったとしても、ほとんど…な何かがあるんだ、よくわからないけど、ほとんど命は… [自分の行く先を見ていなくて、穴の開いている墓に落ちる])
全員: God! Ross! Ross, are you okay? (なんてこと! ロス! ロス、大丈夫?)
ロス: I'm fine, I'm fine. I'm just-just... having my worst fear realized, but.... (僕は大丈夫、大丈夫。ただ…最も恐れていたことが現実のものとなっているけどね。)

service は「宗教的儀式」。今回の場合は「葬式」を指します。
モニカのママはモニカをハグし、ハンカチでモニカの顔の涙をぬぐうようなしぐさをしていますが、その後、「ナイトクリームを使い始める時かもしれないって思うわ」とママが言うので、モニカはあきれと怒りの表情を見せています。
モニカの顔を間近で見て、肌が荒れてるわね、とママが思ったらしいことが想像できるわけですね。

Brent Musburger(ブレント・マスバーガー)は、スポーツキャスター。詳しくは以下のウィキペディアで。
Wikipedia 英語版: Brent Musburger
お前のコートはマスバーガーそっくりの音がする、というのは、ポケットテレビのアナウンス・実況が聞こえている、ということ。
お前、コートの下に何かを隠して試合を聴いてるな? と言う代わりに、そのコート、ブレントみたいな声がするんだな、と言ってみせたわけですね。

Giants はアメフトのチーム名で「ニューヨーク・ジャイアンツ(New York Giants)」、Cowboys は「ダラス・カウボーイズ(Dallas Cowboys)」。
reception は「レセプション」とカタカナ語にもなっていますが「来客をもてなす宴、食事会」。今回の場合は葬式の後の食事会を指します。a wedding reception なら「結婚披露宴」。

「人の葬式で、隠れてフットボールの試合を見てるのか?」とあきれるチャンドラーに、ジョーイは「(ゲームじゃなくて)プリゲーム(pregame)だ」と言い、「試合は食事会の席で見る」と返します。
「葬式でアメフトの試合を見てるのか?」に対する No. は「葬式で試合なんか見てないよ」ということではなく、「今は試合前で、試合は後の食事会で見る」と言ったことになり、お葬式、食事会と続く中で、ジョーイはご丁寧に試合前から、本番の試合までずっとポケットテレビで見るつもりだということがわかるという流れになります。

frighten は「人を怖がらせる」という他動詞なので、frightening は「人を怖がらせるような、恐ろしい」。

墓地のぬかるみに足を取られたレイチェルは、パウロから送ってもらったばかりの靴が汚れてしまい、「あぁ、私の新しいパウロ(から)の靴が!」と言います。
I hope they're not ruined. の文字通りの意味は「その靴がダメになっていないといいけどね」ということですが、ロスの言い方と表情から「その靴、ダメになっちゃえばいいのに」というのが本音であることがわかります。

墓地を歩いている時、天気で爽やかな青空も見えていて、フィービーは God, what a great day! と言うのですが、フレンズたちににらまれてしまいます。
weatherwise は「天気については、天気に関しては、天候面では、天候的には」。
-wise は「〜に関しては」と関連を表す接尾語。
お葬式なのに、great (最高、素敵)という表現を使ったことで、みんなが「不謹慎な、何てこと言うんだ」という目で見たために、「天気・天候が素晴らしいって言っているだけよ。ただの天気の話よ」と説明していることになります。

「天気が素晴らしい、って話よ」と言ったフィービーの話を受けて、ロスは歩きながら「おばあちゃんが亡くなっても、空気や木々は」と言いながら歩いています。
その後、前方不注意で、棺を納めるために深く掘られた穴に落ちてしまい、みんなが心配そうに覗き込みます。

I'm just having my worst fear realized. について。
realize は「〜に気づく、悟る」という意味ですが、ここでは「〜を実現する、〜を現実化する、〜を現実のものとする」という意味で使われています。
元々 realize は、
real「現実の」+ -lize 「〜する、〜にする」という意味の動詞を作る接尾辞
が合体したものですから、「現実のものとする」という訳語の方がイメージは湧きやすい気がします。

研究社 新英和中辞典では、
realize=〈希望・計画などを〉実現する、実行する (注:しばしば受身で用いる)
My worst fears were realized. 私の最も恐れていたことが現実のものとなった。


LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、worst の項目に以下のように出ています。
somebody's worst fears : the thing that someone least wants to happen
例)My worst fears were realized (=they happened) when I saw the test questions.

つまり、「人の最大の恐怖とは、その人が最も起こってほしくないと願うこと」。例文は「テストの問題を見た時、最も起こってほしくないことが起こってしまった(最も恐れていたことが現実となった)」。

研究社、ロングマンとも、例文が My worst fears were realized となっていることからも、このフレーズがよく使われる典型的な形であることがよくわかります。
夢・希望のような良い内容なら「(夢が)実現する」という訳語がふさわしいですが、悪夢のような悪い内容だと「(悪夢が)現実となる」とした方がしっくりきますね。

ロスのセリフは、I'm just having my worst fear realized. という形になっていて、「私という主語が、My worst fears were realized. という状況を持つ(状況になる)」という感覚で理解すると良いでしょう。
主語にとって最も恐れていたことが現実となったという状況なので、have my worst fears realized のように have+目的語+過去分詞で表現することになるわけですね。
I realized my worst fears. のように主語が I だと、私(主語)が意図的にそれを現実化したかのような形になってしまいますし、むしろこの文だと「私は最悪の恐怖を悟った」のような意味に解釈されてしまうようにも思います。
「私が最も恐れていたことが現実となるという状況になる(そういう状況をこうむる)」という感覚が、この have my worst fears realized の形だということですね。

最も恐れていることとは「死後、棺に納められて地中深くに埋められる」ということで、棺の入る深い穴の底にいてフレンズたちがそれを覗き込んでいるという状況を見て、今、最大の恐怖・悪夢が現実となっている、とロスは言っていることになります。


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posted by Rach at 19:03| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月22日

ベストフィーチャー=顔の部分で一番良いところ フレンズ1-8改その16

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13:13
[Scene 7: Mon+Rach's. Mon+Rach are preparing to leave for the funeral]
シーン7: モニカとレイチェルの家。モニカとレイチェルがお葬式に行く準備をしているところ。
ロス: [Entering] How we doing? You guys ready? ([入ってきて] どんな感じ? みんな準備いい?)
モニカ: Mom already called this morning to remind me not to wear my hair up. Did you know my ears are not my best feature? (今朝ママがすでに電話してきたわ、私が髪の毛をアップにしないように、って。私の耳は見た目が良くない[かわいくない]って知ってた?)
ロス: Some days it's all I can think about. (数日、そればかり考えるよ。)
フィービー: [Entering] Hi! I'm sorry I'm late. I couldn't find my bearings. ([入ってきて] はーい。遅れてごめん。ベアリングが見つからなくて。)
レイチェル: Oh, you-you mean your earrings? (あぁ。イアリングのことね[イアリングって言おうとしてたのね]?)
フィービー: What did I say? (私、何て言った?)
レイチェル: [Sticking her foot out] Hm-m. ([自分の足を突き出しながら]んーん[気づいてほしそうに軽く咳払いする]。)
モニカ: Are these the shoes? (これが例の靴なの?)
レイチェル: Yes. Paolo sent them from Italy. (そうなの。パウロがイタリアから送ってくれたのよ。)
ロス: What? We, uh... We don't have shoes here? (何? ここ(アメリカ)には靴がないの?)
ジョーイ: [Entering with Chandler] Morning. We ready to go? ([チャンドラーと一緒に入ってきて] おはよう。行く準備できてる?)
チャンドラー: Oh, don't we look nice all dressed up? It's stuff like that, isn't it? (あぁ、俺たちすっかりドレスアップして素敵じゃない? (クオリティっていうのは)そういうこと、なんだな?)
[They all leave]
フレンズたちがみんな部屋を出る。

wear one's hair up は「髪を上げている、髪をアップにしている」。
to remind me not to do は「私に〜しないようにと思い出させるために」。要は「〜するな、と言うために電話してきた」ということ。

Did you know my ears are not my best feature? について。
feature は「特徴」と訳されることが多いですが、ここでの意味は以下の研究社 新英和中辞典の説明がわかりやすいでしょう。
feature=【名】[通例修飾語を伴って]【C】 顔の造作 《目・鼻・口・耳・額・あごなどの一つ》
例)Her eyes are her best feature. 彼女は目がいちばん美しい。


LAAD (Longman Advanced American Dictionary) でも以下のように説明されています。
feature : a part of someone's face such as their eyes, nose etc.
例)Her eyes are her best feature.

つまり「例えば目や鼻のような、人の顔の部分」。例文は「彼女の目は彼女のベストな顔の部分だ(彼女は目がいちばん美しい)」。

研究社の英和とロングマンの英英は例文が同じで、モニカのセリフと同じく one's best feature という表現が使われています。
Her eyes are her best feature. が「顔の部分・部位」という意味の典型な例文だと言えるでしょう。
「目が彼女のベストフィーチャー=目がいちばん」を意味するとのことなので、顔の部位の中で「ここがいい」という部分を best feature と言うのだと理解すればよいでしょう。
今回のセリフでは「ベストフィーチャーではない」と否定しているので、「私は耳がかわいい、耳が魅力的、ってことはない」と言っていることになります。
「あなたは耳を見せるようなアップにしちゃだめよ」と実の母親に言われたということですね。

次のロスのセリフ、Some days it's all I can think about. について。
直訳すると「数日(何日間か)、そのことが僕が考えられることのすべてである」なので、「何日間か、そのことばっかり考える」ということですよね。
「私は耳がかわいくないってこと知ってた?」と「問われた(ロスが意見を求められた)」ことに対して、イエスまたはノーとその場で答えないで済むように「その答えについては、数日考えてみるよ」的に流して即答を避けたセリフになるのかなぁ、と思いました。

フィービーが入ってきて、I couldn't find my bearings. と言った後、レイチェルが You mean your earrings? と返します。
今、bearing と言ったけど、あなたが言いたいのは earring よね? イアリングと言おうとしてベアリングって言っちゃったのよね? という意味になるでしょう。
bearing は「方角、方面」という意味で、lose one’s bearings なら「道に迷う、方向がわからなくなる」という意味。find one's bearings だと「自分の位置を把握する、自分がどこにいるのかわかる」。
I couldn't find my bearings. だと「自分がどこにいるのかわからなかった」という意味になるので、しょっちゅう来ているモニカとレイチェルの家に来る途中で道に迷ったかのような意味になってしまいますから、「遅れた理由は、自分の居場所がわからなかったからじゃなくて、していくイアリングが見当たらなかったってことでしょ?」と問い返したことになるでしょう。
フィービーが「私、何て言った?」と問い返していることからも、フィービーはイアリングと言うつもりで、無意識にベアリングと言い間違えたことになるだろうと思います。

レイチェルが咳払いしながら足を差し出しているのを見て、モニカは Are these the shoes? と言っています。
the shoes のように定冠詞がついているのは「あの・例の靴」のように「お互いがそれと分かっているもの」というニュアンスですね。
パウロから靴をもらったの、という話を事前に聞いていたということでしょう。

「パウロがイタリアから靴を送ってくれたの!」と嬉しそうに話すレイチェルに、ロスは We don't have shoes here? と言っています。
here はイタリアとの対比で「ここアメリカでは」ということで、「アメリカには靴がないのかな?」みたいなことですね。
イタリアからわざわざ送ってもらわなくてもアメリカにだって靴くらい売ってるよね、というところです。

ジョーイとチャンドラーが入ってきた後、お葬式のために正装しているみんなを見て、Oh, don't we look nice all dressed up? とチャンドラーが言うと、フレンズたちが一瞬固まっています。
その後、It's stuff like that, isn't it? と言っていますが、これは直訳すると「そういうこと(やつ)なんだな、だろ?」みたいなニュアンス。
これについては、過去記事、フレンズ1-8その4 のコメント欄 で、解釈についての様々な意見を頂戴しました。

そのコメント欄の中で、私も意見が二転三転してしまっているのですが、今、私が考える解釈は、、、

部屋に入ってくるなりチャンドラーが「俺たちみんな、おしゃれして決まってるよね」とまるで女子のようなおしゃれの話をした。こういう部分が「ゲイのクオリティを持ってる」と言われるゆえんではないか、という意味で「(みんなが言うクオリティっていうのは)そういうやつなんだろ?」と言った。

ということになります。
過去記事のコメントにも書いたのですが、このシーンの流れを見てみると、

フィービーが、「イヤリングが見つからなくて遅れた」と言って入ってくる。
レイチェルは、パウロがイタリアから送ってくれた靴をモニカに自慢する。
ロスは、「アメリカにだって靴くらいあるだろ」と言う(これは、男だから靴なんか興味がない+ヤキモチを示唆)。
ジョーイは、「おはよう。準備できた?」と軽い挨拶。
チャンドラーは、開口一番「俺たちみんなドレスアップして決まってるよね〜」的発言。

フィービーはイヤリングを探していて遅れた、レイチェルとモニカはパウロがくれた靴のことで盛り上がっていた、という「いかにも女子の会話」的な前振りがあって、ロスやジョーイがそれに絡んでくることはないけれど、チャンドラーは入ってくるなり「俺たち決まってるよね」と自分も含めてみんなのファッションにまつわる話をした。
部屋に入っての第一声がおしゃれ話だったのが「チャンドラーは女子かっ!」と言いたくなるような感じで、チャンドラー自身もそれに気づいて、It's stuff like that, isn't it? と言った、という流れのような気がするということです。

このエピソード全体のテーマの一つとして「チャンドラーには(ゲイの)クオリティがある。でもそれが具体的にどんなものかは本人にも友人にもよくわからない」というものがあります。
エピソードはこの後も「チャンドラーのその”クオリティ”とはどんなものか?」にまつわる話が出てくるのですが、とりあえずこの時点で「もしかしてみんなが言うクオリティって、女子みたいな言動をしちゃうこと?」とフレンズたちに尋ねたのがそのセリフなのかなと思うわけです。
クオリティとは何ぞや? というのはこの後も話が続いていくので、「クオリティ=女子的な発言をすること」のような完全なイコールではなく、また、ここでクオリティの答えが出たわけでもなくて、「もしかしてこういうこと?」レベルでチャンドラーがみんなに問いかけたセリフである、というのが今の私の解釈になります。


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posted by Rach at 19:51| Comment(7) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月20日

靴はワイン色じゃないと。ドレスを変えるなら話は別だけど フレンズ1-8改その15

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11:56
ロス: Okay. Um, how about these? [Holds out a pair] (わかった。えーっと、これはどう? [1足の靴を取り出す])
ゲラーママ: That's really a day shoe. (それは完全に(フォーマルではない)普段履きの靴よ。)
ロス: And where she's going, everyone else'll be dressier. (そしておばあちゃんが行くところ(天国)では、他のみんなはもっとおしゃれなんだね。)
リリアン: Could we see something in a slimmer heel? (もっと細いヒールのを見られるかしら?)
ロス: [Forages around] Okay, I have nothing in an evening shoe in the burgundy. I can show you something in a silver that may work. ([周囲をあさって[捜し回って]] よし、バーガンディの(フォーマルな)イブニング靴はないよ。使えるかもしれないシルバーの靴なら見せられるけど。)
リリアン: No, it really should be burgundy. (だめよ、本当に靴はバーガンディじゃないと。)
ゲラーママ: Mm. Unless we go with a different dress. (うーん。他のドレスにするなら話は別だけどね。)
ロス: No! No, no,no. Wait. Wait, I may have something in the back. (だめ! だめだめだめ。待って。奥に何かあるかもしれない。)
[He finds a shoebox (out of shot), pulls it down and opens it. It is full of Sweet'N Lows.]
ロスは(画面に出ないところで)靴の箱を見つけ、それを引っ張り下ろして箱を開ける。その箱にはスウィートン・ローがいっぱい入っている。
ロス: Oh, my God. (あぁ、なんてことだ。)
ゲラーママ: Is everything all right, dear? (大丈夫なの?)
ロス: Yeah, yeah, just... just Nana stuff. (あぁ、あぁ、ただ…ただおばあちゃんのものが。)
[He reaches up higher and knocks down another shoebox lid. Sweet'N Lows rain down on him]
ロスはより高く手を延ばし、別の靴の箱の蓋を下に落とす。スウィートン・ローがロスの上に雨のように落ちてくる。
[Commercial]
コマーシャル

ロスがある靴を見せると、ママは a day shoe だと言います。
この a day shoe は、少し後に出てくる an evening shoe との対比で考えると「フォーマルな夜会用ではない」という意味の「日中に使う普段履き」のようなイメージなのかなと思います。
And where she's going, everyone else'll be dressier. を直訳すると「そして、おばあちゃんが行くところ(天国)では、他のみんなはもっとドレッシーなんだね」というところ。
「僕(ロス)が見せた靴を普段履きでダメだと却下したところを見ると、天国ではみんなもっとおしゃれしてるってことなんだね」と皮肉っぽく返したことになるでしょう。
天国ではみんながおしゃれでフォーマルな服を着てるとでも? 僕はそんな話聞いたことないけどな、と言いたい気持ちなのでしょう。

a slimmer heel は「よりヒールの細い靴」。
そんな a day shoe ではなく、もっとヒールの細い靴を探してと言われたロスは、あれこれ探した後、I have nothing in an evening shoe in the burgundy. と言っています。
ロスは evening shoe の部分を強調して発音しており、evening と言った後、観客からは笑い声も起こっています。
a day shoe だとケチを付けられたことに対して「そんなことを言っても、その色の an evening shoe (フォーマルな靴)なんてないよ」という風にイブニングをことさら強調したところにロスの不満が見えるのが面白い、ということなのかなぁと思ったりします。
色であれこれ文句を言っていたと思ったら、今度はフォーマルかそうでないかの話にまで広がったので、こっちは探すのが大変なんだから、後からちょこちょこと条件を追加しないでくれよ、という気持ちなんだろうなぁと。

something in a silver that may work は「うまく使えるかもしれないシルバーの靴」。
フォーマルな靴として使えそうな、シルバーの靴ならあるけど、ということですね。

おばさんが「ドレスがバーガンディだから、靴もバーガンディでないと」と主張すると、ママは少し考えてから、あることを思いついたように Unless we go with a different dress. と言います。
このシーンの少し前(1つ前の記事)でも、Unless you want your mother to spend eternity in a lemon-yellow pantsuit. (自分の母親がレモンイエローのパンツスーツを着て、永遠を過ごすことをママたちが望むのなら話は別だけどね。)というロスのセリフで unless が使われていましたが、今回の付け足しの unless もそれと同様に、「私たちが他の(色の)ドレスで行くなら話が別だけどね」のように「〜なら話は別だけど」と訳すとしっくりくるでしょう。
つまり「バーガンディのドレスには同じ色の靴じゃないと。でもフォーマルな靴がシルバーしかないのなら、ドレスの色をもう一度選び直せばいいかもね」という提案になります。
あれこれモメたあげく、やっとドレスの色が決まったのに、またドレスをいちから選び直しだなんてとんでもない、とロスは思ったのでしょう、それで「他のドレスにするのもアリね」と言ったママの発言を必死に否定して、「まだ見ていない奥の方にバーガンディのフォーマルな靴があるかもしれないから」と言うことになります。

ロスは上の方を見上げて、そこにあった靴の箱を下ろします。
中を開けると、ピンクの小さな袋がいっぱい入っており、これはト書きにあるように、甘味料のスウィートン・ローですね。
過去記事、いつもくすねてた、レストランだけじゃなく我が家からも フレンズ1-8改その7 でおばあちゃんの思い出話をしている時に、レストランからいつもそれをくすねていた、パパたちの家からもくすねていた、という話題が出ていましたが、そのあちこちからくすねていたものが箱の中から大量に見つかったということですね。
stuff は漠然と「もの、持ち物」を指す言葉。
故人の習慣や癖を思い出させるものがそこにあった、ということで、ロスは半泣きのような表情になり、「おばあちゃんのもの(Nana stuff)があったんだ」と聞いた、おばあちゃんの娘に当たる二人も同じように、懐かしいという様子で笑顔を浮かべます。

ロスがまた上の方に手をやると、今度は箱入りではなく、スウィートン・ロウの袋が雨のようにロスの上に落ちてきます。
あちこちでくすねてた、と言っていた通りに大量の袋がそこにはあったということが、笑えると当時に懐かしくて泣ける、というシーンになっているわけですね。


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posted by Rach at 16:56| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月12日

派手な服を着るのを望むなら話は別だけど フレンズ1-8改その14

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11:26
[Cut to Nana's]
おばあちゃんの家に画面がカット。
ロス: [Holding a dress out from inside the closet] This one? ([クローゼットの中からドレスを1着取り出して掲げながら] これは?)
リリアン(おばさん): No. (だめ。)
ロス: I've shown you every dress we have. Unless you want your mother to spend eternity in a lemon-yellow pantsuit. Go with the burgundy. (ここにある全てのドレスをママたちに見せたよ。自分の母親がレモンイエローのパンツスーツを着て、永遠を過ごすことをママたちが望むのなら話は別だけどね。バーガンディ(ワインレッド)にしてよ[で行ってよ]。)
リリアン: You know, whatever we pick, she would've told us it's the wrong one. (ほら、私たちが何を選んでも、おばあちゃんは「それは違う」って私たちに言ったでしょうね。)
ゲラーママ: You're right. We'll go with the burgundy. (その通りね。バーガンディで行くわ。)
ロス: Oh! A fine choice. I'm coming out. [Starts to climb over the furniture] (あぁ! いい選択だね。僕は(このクローゼットの中から)出るよ。[家具を乗り越えようとする])
リリアン: Wait! We need shoes. (待って! 靴が要るわ。)
[Ross falls back inside]
ロスはまた中に戻る。

I've shown は現在完了形で、これまでいろいろ見せてきて、これですっかり全部を見せちゃった、見せてしまった、見せ終わった、という「完了」のニュアンス。
全部見せてしまったから、もう見せるものがない、ということも示すことになります。
その後、付け足しのように Unless 以下のセリフが続きますが(これまでのフレンズにも何度も出てきたように)このような付け足しの Unless は「もし〜なければの話だけどね。もし〜なら話は別だけどね」と訳すとしっくりきます。
every 「あらゆる、すべての」と言ったけど、実はまだ見せていないものがある、という意味で unless 以下を付け足した感覚になります。

レモンイエローのパンツスーツを着せたいのなら話は別だけど、と付け足しのように言うことで、全部と言ってもレモンイエローのパンツスーツは見せてないけど、まさかこんな服を着せて天国に旅立たせるつもりはないよねぇ? 天国で永遠の時を過ごすには、レモンイエローだと派手すぎるよねぇ? とロスは言いたいのですね。
you はママで、your mother は亡くなったおばあちゃんのことですから、娘であるママたちは、自分の母親であるおばあちゃんにレモンイエローを着せるつもりはないだろ? ということになります。
spend eternity は「永遠の時を過ごす」。死後、天国で時を過ごすイメージですね。

burgundy は「バーガンディ、ワイン色、ワインレッド」。
burgundy とは元々、ブルゴーニュ・ワインを指すようです。
フランスのブルゴーニュ(Bourgogne)地方のことで、それを英語では Burgundy と表記するようです。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
burgundy : a dark red color
つまり「暗い赤色」。

Go with the burgundy. の go with について。
go with は「〜によく合う、似合う」という意味でも使われますが、ここでは直訳の「〜と一緒に行く」の感覚に近い、「〜の線(路線)で行く、〜を選ぶ」という意味。
「まさかレモンイエローの服を天国で着させるつもりはないだろうから、バーガンディのドレスにしてよ」とロスが提案したことになります。

Whatever we pick, she would've told us it's the wrong one. は「たとえ私たちが何を選んだとしても、おばあちゃんは、それは間違いだ(違う)と言ったでしょうね」。
もし生きていたら、どれを選んでも「それは違う、それじゃない」と文句を言っただろう、ということで、仮定法過去完了が使われていることになります。

リリアンおばさんの「どうせ何色を選んでもおばあちゃんは文句を言っただろうから」という発言は「結局、何色を選んでも同じよね」ということなので、ママもそれに同意して、ロスの提案通り(同じように go with を使って)「バーガンディで行きましょう」と言います。

その色でいいと決めてくれて良かった、という意味で「いい選択だね」と言った後、ロスは狭いクローゼットから出ようとするのですが、リリアンおばさんに「今度は靴が必要よ」と言われ、ムッとした様子でクローゼットから出るのを断念することになります。


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2019年02月08日

ビリーブ・ユー・ミー フレンズ1-8改その13

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10:49
チャンドラー: Well, yeah. He’s no Brian in Payroll. (あぁ、そうだね。(でも)彼(ローウェル)は、給与担当のブライアンとは全然違うさ。)
シェリー: Is Brian...? (ブライアンって…(ゲイなの)?)
チャンドラー: No! Uh, I don't know. The point is, if you were gonna set me up with someone, I'd like to think you'd set me up with somebody like him. (いや! 知らないけど。大事なことは[ポイントは、俺が言いたいのは]、もし君が俺に誰かを引き合わせる[セットアップする]つもりだったのなら、彼(ブライアン)みたいな人と引き合わせるんだろうなって思いたいんだよ。)
シェリー: Well, I think Brian's a little out of your league. (うーん、ブライアンはちょっとあなたには高嶺の花だと思うけど。)
チャンドラー: Excuse me. You don't think I could get a Brian? Because I could get a Brian. Believe you me. ...I'm really not. (何だって(ちょっと待て)。俺にはブライアンみたいな男を落とせないとでも? だって、俺はブライアンみたいな男なら、ものにできるんだからな。本当だぞ。…[気まずくなり] 俺は本当に違うんだ[ゲイじゃない]。)

「ローウェルは魅力的よ」とシェリーが言うと、とりあえずは「そうだね」と同意した後で、チャンドラーは He's no Brian in Payroll. と言います。
payroll は元々は「給与支払名簿」のことで、そこから「給与、給与担当」という意味になります。be on the payroll だと「名簿に載っている」→「会社に雇われている」。

He's no Brian について。
He’s not Brian 「彼はブライアンではない」のように、be動詞+not で否定するよりも、名詞の前に no を付けて否定する方が、より否定の度合いが強くなります。
「決して〜ではない、〜どころではない、全く・全然違う」のようなニュアンスで、ここでも「ローウェルはブライアンじゃない」という当たり前のことを言っているのではなく、「ローウェルは、ブライアンとは”全然”違うさ」という意味で、比べ物にならないほどブライアンの方が素敵だと暗に言っていることになります。
自分がゲイだと思われたことに驚き、どうしてみんなそう思うんだ? と尋ねておきながら、「ローウェルよりもブライアンの方がずっといい」→「彼よりも別の彼の方がいい」のようなコメントをして「男性が好きなんじゃないの? やっぱりゲイなんじゃないの?」と思わせる流れになっている面白さですね。

それを聞いたシェリーは Is Brian...? と尋ねます。
セリフを途中で止めていますが、Is Brian gay? 「ブライアンってゲイなの?」という意味で言ったらしいことが想像されます。
gay という単語を出さなくても「ブライアンってそうなの?」のように言えば自ずと意味がわかるということですね。

set up は「手配する、お膳立てする」。俺に誰かをセットアップするつもりだったなら、誰かとセッティングするつもりだったのなら、というカタカナ英語のイメージでもわかる感じはします。デートをセッティングする、というイメージですね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
set up : (relationship) to arrange for two people to meet, especially because you think they might start a romantic relationship.
例) Two of our friends set us up.

つまり、「二人の人が会うように手配・アレンジすること。特に、その二人が恋愛関係を始められるかもしれないと(主語が)思うという理由で」。例文は「私たちの友達二人が、私たちを引き合わせた」。
「二人がうまく行くといいなぁ〜という気持ちから引き合わせる」というニュアンスになります。

out of one's league は「高嶺の花」。
過去記事、これ以上ないほどの高嶺の花 フレンズ1-6改その4 にも、
チャンドラー: Oh please, could she BE more out of my league? (あぁ、お願いだから(そんなこと言うの)やめてくれよ。彼女は、俺にとって(これ以上ありえないくらいの)史上最高の高嶺の花だよ。)
というセリフで出ていました。
league はメジャーリーグなどのリーグで、「グループ、仲間」という意味なので、out of one's leagueは「グループの仲間以外の、同類ではない、手の届かない」、つまり「高嶺の花の、高望みの」ということになります。
今回の場合は「どうせならブライアンを紹介してよ、ってあなたは言うけど、ブライアンはレベルが高すぎてあなたには釣り合わないわ」と言ったことになります。

部屋を出て行こうとしていたチャンドラーでしたが、その out of your league という表現が聞き捨てならないという風に立ち止まります。
Excuse me. は「失礼ですが、すみません」と誰かに声を掛ける時の言葉としてよく使われますが、相手が言ったことが聞き取れなかった時にも、Excuse me? と言います。それをさらにキツい口調で言うと、「何だって?」と異議を唱える時にも使えます。

You don't think I could get a Brian? について。
Brian という固有名詞に不定冠詞の a がついています。このように固有名詞に a がつくと「〜のような人」という意味になります。
このセリフの少し前に、somebody like him 「彼(ブライアン)みたいな人(男)」という表現が出ていますが、somebody like Brian = a Brian ということですね。
could get の could は「やろうと思えばできる、その気になればできる」という感覚。「ブライアンくらいの[ブライアンレベルの](いい)男は、ゲットしようと思えば俺にもゲットできる。落とそうと思えば落とせる」 みたいなことですね。

Because I could get a Brian. の because について。
You don't think...? という言葉そのものに、「君はそう思ってるみたいだけど、俺の考えは違う」というニュアンスが入っているので、「なぜ、俺が君の考えに不満を持っているかと言うと、今、君が言ったことにケチをつけているかと言うと」の理由の説明として、Because 「なぜなら」俺は、彼くらいの男を(その気になれば)ゲットできるからだよ、と説明している流れになります。

Believe you me. = Believe me. で「どうか信じてくれよ(本当だよ)」。
不思議な語順ですが、ちゃんと英英辞典にも載っています。
LAAD では、
believe (you) me : used to emphasize that something is definitely true
つまり「何かが絶対的に正しいということを強調するために使われる」。

Macmillan Dictionary では、
believe (you) me : used for emphasizing that what you are saying is true, especially when you are warning someone about something
例)All this is going to cause a lot of trouble, believe you me.

つまり「自分が言っていることが正しいことを強調するために使われる。特に誰かに何かを警告している時に」。例文は「これは全部、大変なトラブルを引き起こすことになるんだよ、(本当なんだ)信じてよ」。

どちらの見出しも believe (you) me のように you がかっこでくくられているので、believe me または believe you me の形で使われるということですね。
believe me が「信じて」になるのはわかりやすいですし、実際に 1つ前の記事、残念だわ、素敵なカップルになったでしょうに フレンズ1-8改その12 にも、"don't worry about it. Believe me, apparently, other people... " というセリフの中に、believe me が軽い感じで挿入されていました。
マクミランの例文は、今回のチャンドラーのセリフと同じく、believe you me の方が使われています。
このフレーズの成り立ちは、、、
Believe me. という普通の命令文→そこに主語の You をつけて You believe me. という、より強い命令文にする→それをさらに強調のために倒置にしたものが Believe you me. である。
ということになります。

I’m really not. は「本当に違う(俺は本当にゲイじゃない)」。
not really だと部分否定になり、「それほど〜ではない」という意味になりますが、really not という語順では、really は not という否定を強調しています。
つい自分で「ブライアンくらいの男ならゲットできる」などと口走ってしまい、自分がゲイであることを認めたような発言になっているので、シェリーはやっぱり、、、という目でチャンドラーを見つめています。
それで、「今、話の流れでいろいろ言っちゃったけど、本当に俺はゲイじゃないんだってば!」と最後に言ったわけですね。


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2019年02月06日

残念だわ、素敵なカップルになったでしょうに フレンズ1-8改その12

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10:04
[Scene 6: Chandler's office block. Shelley is drinking coffee; Chandler enters]
シーン6: チャンドラーのオフィスのブロック。シェリーはコーヒーを飲んでいる。チャンドラーが入ってくる。(追記:非公開コメントでご指摘がありました。このト書きの動作は実際のシーンとは違っていて、実際の動作は「シェリーは冷蔵庫から弁当(タッパー)を取り出している。チャンドラーが入ってきてコーヒーを入れようとしている」になります)
チャンドラー: Hey, gorgeous. (やぁ、素敵な人(色女さん)。)
シェリー: [Sheepish] Hey. Look, I'm sorry about yesterday, I, uh... ([おどおどして] はーい。ねぇ、昨日のことはごめんなさい。私…)
チャンドラー: No, no, no, don't- don't worry about it. Believe me, apparently, other people have made the same mistake, so... (いやいや、心配しなくてもいいよ。信じてくれ、どうやら、他の人たちも同じ間違いをしていたらしいんだ。)
シェリー: Oh! Okay! Phew! (ああ! オッケー。フュー!)
チャンドラー: So, uh... what do you think it is about me? (それで、その… (ゲイだと思われるのって)俺についての何なんだと思う?)
シェリー: I don't know what. You just have a-a... a quality. (何かはわからないわ。あなたはただ…資質(クオリティー)があるのよ。)
チャンドラー: A quality. Right. Great. (クオリティーね。わかった。最高だね。)
シェリー: Y'know, it's a shame, because you and Lowell would've made a great couple. (残念ね、だってあなたとローウェルなら素敵なカップルになったでしょうに。)
チャンドラー: Lowell? Financial Services Lowell? That's who you saw me with? (ローウェル? 財務担当(金融サービス)のローウェル? 俺と一緒の姿を君が心に描いていた(イメージしていた・想像していた)のはそいつなのか?)
シェリー: What? He's cute. (何? 彼ってキュート(魅力的)よ。)

チャンドラーは同僚のシェリーを見て、Hey, gorgeous. と声を掛けています。
このエピソードの冒頭シーン、蛍光灯の下で日本製のカップ麺 フレンズ1-8改その1 で、シェリーが ”Hey, gorgeous! How's it going?" (はい、素敵な人(色男さん)! 調子はどう?)と言っていたことを受けて、今度はチャンドラーが同じように gorgeous という単語で返したことになります。
ト書きの sheepish は「羊のように内気な、恥ずかしがる、おどおどした」。
以前、Hey gorgeous! で始まった一連の会話中に「シェリーはチャンドラーのことを勝手にゲイだと勘違いしていた」ことがわかってしまったので、その時のことを思い出し、シェリーは気まずい顔をしていることになります。

apparently は「どうやら(〜らしい)」。apparently は文章全体を修飾して、「(見たところ)どうやら〜(以下の文章)らしい」という意味になります。
apparent という形容詞は「はっきりした、明白な、一見してそれとわかるほど明らかな」という意味ですが、-ly がついて副詞形になると、「明白に」という意味で使われることはほとんどありません。
シェリーの Phew! には「良かったぁ、安心したぁ、ほっとしたぁ」という気持ちが出ていて、そのしぐさは「頭の重荷が取れた」ような感じですね。

what do you think it is about me? について。
過去記事、あいまいにするつもりかなと心配してたから フレンズ1-8改その4 で、フレンズたちもチャンドラーをゲイだと思っていたという話の流れの中で、
チャンドラー: So, uh, what is it about me? (それで、その、俺の一体何なの?)
というセリフがありました。
今回のセリフは、その What is it about me? に、挿入句として do you think が入った形ですね。
「俺についての何なの?」が「俺についての何だと思うの?」のように変化したことになります。
フレンズたちもシェリーも俺のことをゲイだと思っていたようだけど、俺についてのどういう部分でそう思うわけ? という質問です。

シェリーは何かはよくわからないけど、、と言いながら You just have a-a と言いかけて、その後、quality という部分が、シェリーとチャンドラーでかぶるのが面白いです。
その前にフレンズたちとのシーンでも、I don't know. You just-- You have a quality. 「あなたには資質があるのよ」と言われていて、何とも漠然な表現をされたことにチャンドラーは不満だったわけですが、ここでも同じような話になりかけて、「ああそうか、ここでもまた彼らと同じことを言われるんだな」とシェリーが言おうとしていることを察し二人の単語がカブった、という描写になっているわけですね。
またもや quality と言われてしまったことに対して「あぁ、クオリティね。グレートだ」のように言っていますが、この great は皮肉で、「最低」と言いたいところを「全く最高だね」と正反対の言葉を言ってみた感じになります。

It's a shame. は「残念ね」という意味。
shame には「恥」という意味があり、Shame on you! なら「恥を知れ!」、形容詞 ashamed なら、I feel ashamed. で「恥ずかしい」という意味になります。
ですがここでは「恥だわ」ではなく、「残念ね」という意味で言っていることに注意しましょう。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、1番目に「残念」、2番目に「恥」の意味が載っています。
今回の「残念」の意味は以下のように説明されています。
shame : [noun]
1. it's a shame (that) also what a shame (spoken) used when you wish a situation was different, and you feel sad, disappointed, or angry.
例)It's a shame you have to leave so soon.

つまり、it's a shame または what a shame の形で「(口語)状況が違っていたらいいのにと願い、悲しく思う、失望している、怒っている時に使われる」。例文は「あなたがそんなに早く行かないと(ここを発たないと)いけないなんて残念ね」。

make a great couple は「お似合いのカップルになる」。
直訳すると「素敵なカップルを作る」というところですが、make ... は「…になる」という意味で使われます。
研究社 新英和中辞典では、
He will make an excellent scholar. 彼はりっぱな学者になるだろう。
He will make her a good husband.= He will make a good husband for her. 彼は彼女のよい夫になりますよ。

という例文も出ています。
would've made = would have made で、「もしあなたがオッケーしてデートしていたら、お似合いのカップルになっていたところなのに(残念ながら実現しなかった)」ことを意味する仮定法過去完了になります。

Lowell は男性の名前でカタカナで書くと「ローウェル」になるでしょうが、実際の英語の発音は「ロウ・ゥル」のような感じ。
英語音声で聞いた時によくわからない単語だなと思ったら、ただの名前(固有名詞)だったということもよくあります。このローウェルも、日本人がイメージする「ローウェル」の音とは違うので「おや?」と思ってしまいそうな名前かもしれません。

ローウェルの名前を出されて「君が俺に紹介しようとしていたのはローウェルだったのか」と驚くチャンドラー。
cute は恋愛話においては「性的に魅力を感じる」というニュアンスの素敵を意味します。


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2019年01月29日

意外性がなくありきたりな フレンズ1-8改その11

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9:06
[Scene 5: Mon+Rach's. Monica is talking to her father]
シーン5: モニカとレイチェルの家。モニカが父親と話しているところ。
ゲラーパパ: I was just thinking when my time comes-- (考えてたんだ、もし私が死ぬ時が来たら…)
モニカ: Dad! (パパ!)
ゲラーパパ: Listen to me! When my time comes, I wanna be buried at sea. (聞きなさい! 私が死ぬ時が来たら、海に埋葬してほしいんだ。)
モニカ: You what? (何してほしい、って?)
ゲラーパパ: I wanna be buried at sea. It looks like fun. (海に埋葬してほしいんだよ。楽しそうだ。)
モニカ: Define "fun." (”楽しいこと”を定義してよ[何が楽しいの?])
ゲラーパパ: C'mon, you'll make a day of it. You'll get a boat, pack a lunch.... (ほら、楽しい一日になるぞ。ボートを借りて、ランチを詰めて…)
モニカ: And then we throw your body in the water. Gee, that does sound fun. (それからパパの体を海に投げるのね。まぁ、それは本当に楽しそうだこと。)
ゲラーパパ: Everyone thinks they know me. Everyone says, "Jack Geller, so predictable." Maybe after I'm gone, they'll say, "Buried at sea? Huh." (みんなは私のことがわかるように思ってる。みんな言うんだ、「ジャック・ゲラー、(意外性がなくて)すごくありきたりだ」と。多分、私が死んだ後に、彼らはこう言うだろう、「海に埋葬? ほほぅ」とね。)
モニカ: That's probably what they'll say. (多分みんなはそう言うでしょうね。)
ゲラーパパ: I'd like that. (それが気に入ったよ。)

my time comes は「私の最期の時・死期が来たら」。
研究社 新英和中辞典にも、以下のように出ています。
time=[one's 〜] 死期、臨終
Your time has come. いよいよあなたの最期(の時)がきた。


おばあちゃんが亡くなったばかりというこの時期に、パパが「私が死ぬ時になったら」と言ったので、「そんな不吉なこと言わないで」というように、モニカは Dad! と言って、パパの発言を止めた形になります。

Listen to me! は「私の話を聞きなさい」で、ここでは父親が娘に語気を強めてそう言った感じが出ています。
その後、When my time comes と繰り返した後で、自分の希望を述べていますね。

bury は「埋葬する」。綴りを見ていると、ブリーかバリーと読んでしまいそうですが、発音は「ベリー」です。
strawberry, blueberry などの berry 「ベリー、小果実」と同じ発音になります。
名詞形は burial 「埋葬」。
ですから、be buried at sea は「海に埋葬される」ということですが、これは「水葬」と呼ばれるもののようです。
以下のウィキペディアでわかりやすく説明されています。
Wikipedia 日本語版: 水葬

上のウィキペディアの概要によると「滑り台により柩を海中に投下する」ということで、遺体を棺に入れた上で海に沈める(埋葬する)ということのようですね。
また日本では死体遺棄罪になってしまうという記載もあります。

You what? は I wanna be buried... という発言内容に驚いて、今、何て言ったの? 私は何したいって言ったの? と聞き返した感覚。
I wanna... 以下の内容があまりに唐突でピンとこなかったので、主語の I 以外の動詞部分を尋ねているニュアンスになります。
このような You what? は、非常に口語っぽくて、生きた英語という感じがしますね。

モニカに聞き返されたので、パパはもう一度、同じ文を繰り返します。
It looks like fun. は「楽しそうに見える、思える」。
fun という単語を使ったパパに対して、モニカは Define "fun." と言っています。
define は「(概念)を定義する、(言葉)の意味を明確にする」。
「楽しいこと」とパパは言うけど、遺体を海に埋葬することの何が楽しいのかモニカにはわからない、そこで「何が楽しいのか説明して、その楽しいことっていうのを定義して」と言っていることになります。

make a day of it は「楽しく一日を過ごす」。
Macmillan Dictionary では、
make a day of it : to spend the whole day, instead of just part of it, doing something enjoyable
つまり「楽しめることをしながら、一日の一部だけではなく、まる一日を過ごすこと」。
a day を作る、という感覚ですから、the whole day 「まる一日、終日」がポイントになるようです。

パパの説明の「ボートを借りて、ランチを詰めて」の後に続けて、モニカは「その後、パパの体(遺体)を海の中に投げる」と表現しています。
それから Gee, that does sound fun. 「まぁ、それは本当に楽しそうね」と言っていますが、それは皮肉ですね。
ボート借りて、ランチ詰めて、まではピクニックか小旅行みたいで楽しそうだけど、その後、パパの遺体を海に投げるのよ? それのどこが fun なわけ? とモニカが思っていることが、「まぁ、それは本当に楽しいこと」のような皮肉っぽい言い方で表現されていることになります。

predict は「〜を予想する」という意味なので、predictable は「予測できる、意外性のない、ありきたりの、凡庸な」。
LAAD では、
predictable : behaving or happening in the way that you expect, especially when this seems boring or annoying
つまり「人が予期できるような風に行動する、または起こる、特にこれが退屈である、またはうっとうしいように見える時に」。
つまり、予測できる、というのは、先が見えてしまう、人間としては、驚きや意外性がなく、面白みもなくつまらない、という欠点を述べていることになります。

私はみんなに「意外性のないつまらない人間」だと思われているので、何かみんなが驚くような意外なことをしたい、という意味で水葬の話を持ち出したわけですね。
"Buried at sea? Huh." は、水葬をしたと聞いたら、みんなも「ほほぅ」と感心するだろう、と言っていることになるでしょう。

モニカが「多分みんなはそう言うでしょうね」と言うと、パパは少し嬉しそうな顔をして、I'd like that. と言います。
「それが好きだな、気に入った、そうなればいいな」というようなニュアンスですね。
モニカはずっと「水葬の何が楽しいの?」と思っているわけですが、パパはみんなが「へぇ〜、ありきたりのジャックにしては、なかなか変わったことをするもんだなぁ」と言われることを想像して、一人ご満悦な顔をすることになります。


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posted by Rach at 19:08| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月22日

見えないからっておしゃれしちゃいけないわけじゃない フレンズ1-8改その10

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8:23
[Scene 4: Nana's house. Ross, Mrs. Geller and Aunt Lillian are going through clothes]
シーン4: おばあちゃんの家。ロス、ミセス・ゲラー(ゲラーママ)、リリアンおばさんが服をチェックしているところ。
ロス: I thought it was gonna be a closed casket. ((外から見えない)閉じた棺になるんだと思ってたんだけど。)
ゲラーママ: Well, that doesn't mean she can't look nice. (えぇ、だからって素敵に見えちゃいけないってことはないわ。)
[They open a cupboard which, amongst other things, contains a chest of drawers]
彼らは戸棚を開ける、他の物の間に、引き出し付きの箪笥(たんす)(整理箪笥)がある。
ゲラーママ: Sweetie, you think you can get in there? (スウィーティ、あなた、そこに入れると思う?)
ロス: [Sarcastic] I don't see why not. ([皮肉っぽく]もちろんだよ[無理だという理由が見つからないよ]。)
[He tries pushing against the chest of drawers. Then he opens one of the drawers and climbs into the closet using that; he falls behind the chest of drawers with a shout]
ロスは整理箪笥を押そうとする。それからロスは引き出しの一つを開けて、それを使ってクローゼットの中に入る。ロスは叫び声を上げて、整理箪笥の後ろに落ちる。
ロス: Here's my retainer! (ここに僕のリテイナーがある!)

casket は「棺(ひつぎ)」。他に棺を表す単語には coffin もあります。
Wikipedia 英語版: Coffin に興味深い記述がありましたので、引用させていただきますと、、
A distinction is often made between coffin and casket: the latter is generally understood to denote a four-sided (almost always rectangular) funerary box, while a coffin is usually six-sided.
訳させていただくと「しばしば、コフィンとキャスケットには区別がつけられる。キャスケットは一般的に、四辺の(ほとんどの場合、長方形の)葬儀用の箱(棺)を意味すると理解されている。一方、コフィンはたいてい六辺である」。

つまり、一般的には、上から見た形が長方形なのがキャスケットで、六角形なのがコフィンということですね。
ドラキュラが眠っている棺をカタカナでコフィンと表現することがあるように、ドラキュラの棺の形(六角形)の方がコフィンだと考えれば良いのだろうと思います。

a closed casket は「閉じられた棺」ということなので、外から姿が見えない状態を指します。
どんな服を着てるかわからない形状の棺なのに、着せる服を探さないといけないわけ? とロスは思っているわけですが、それに対してママは That doesn't mean she can't look nice. と返します。

look nice は「素敵に見える」。
直訳すると「棺の蓋が閉じられていて中身が見えないということは、おばあちゃんがきれいに見えちゃいけない、ということを意味しない」ということ。
中身が見えないからって、おしゃれしちゃいけないってわけじゃないでしょ、おしゃれしてもかまわないでしょ、ということですね。
人には見えなくても、棺の中でもちゃんとした服装をさせたい、という娘心かつ女心ということになるでしょう。

おばあちゃんの手持ちの服を見てみようと戸棚を開けたところ、引き出し付きの大きな整理箪笥がドンと置いてあって、行く手を阻んでいます。
その中に入れないと服が探せないので、ママが「中に入れるかしら?」と尋ねると、ロスは I don't see why not. と返します。

直訳すると「どうしてダメ・無理なのかわからない」という感覚で、「ダメなわけはない。当然できるさ」→「もちろん中に入れると思うよ」と返したニュアンスになります。
実際には、入ろうにもどうすればいいのかわからない感じの邪魔具合ですから、ト書きに「皮肉っぽく」とあるように「当然できる」は皮肉ですね。
「こんなとこ入れるわけないじゃん」と言いたい気持ちだけれど「ロス、入れるかしらね?」とさも簡単に入れるかのように頼んできたママに対して、「あぁ、入れると思うよ。誰が見ても当然入れるって思えるでしょ。入れないわけがない」と正反対のことを言ってみせたことになります。

頼むだけ頼むと、ママとおばさんはロスの方を見ようともせず、ロスは一人で箪笥を押してみたりしますが、ついには引き出しの一つを出して、そこに足をかけて箪笥によじ登ります。
上に届いた時にバランスを崩して、箪笥の向こう側に落ちてしまい、叫び声でさすがの女性陣も気づきますが、ロスは箪笥の後ろで何かを見つけたらしく、Here's my retainer! と叫びます。

retainer は「(歯列矯正に使う)リテイナー、歯列固定・保定装置」。
歯列矯正器で歯を移動させ歯並びを整え、その矯正器を外した後に、元の位置に戻らないように歯の位置を安定させるために付ける装置のこと。
矯正する時に歯に付けている器具のことを日本語では「ブラケット」と言いますが、英語では braces と呼ばれます。
保定装置の方は、日本語でも「リテイナー」と呼ばれます。
日本では歯型の形の透明なプラスチックのマウスピースが用いられる場合が多いように思いますが、ワイヤー付きのもあるようです。
Wikipedia 英語版: Retainer (orthodontics)
retain は動詞で「保持する、維持する」という意味。

戸棚の中に整理箪笥が突っ込んであって、その奥には何が落ちているかもうわからない状態になっているという感じですね。
めったに動かさない家具を動かすと、昔なつかしいものが出てきたりすることがありますが、このシーンの場合は、ロスが子供の頃に使っていたリテイナーが十数年ぶりに出てきた、ということになるでしょう。


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posted by Rach at 19:10| Comment(2) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月18日

それがまさにそうよ フレンズ1-8改その9

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6:29
[Scene 3: Central Perk. The other four are there]
シーン3: セントラルパーク。(ロスとモニカ以外の)残りの4人がそこにいる。
チャンドラー: I just have to know, okay? Is it my hair? (ただ知りたいんだよ、いいか? 俺の髪のせい?[原因は俺の髪?])
レイチェル: [Exasperated] Yes, Chandler, that's exactly what it is. It's your hair. ([イライラしながら] そうよ、チャンドラー、それがまさにそうよ。あなたの髪の毛のせいよ。)
フィービー: Yeah, you have homosexual hair. (そうね、あなたの髪の毛はホモセクシャル・ヘアだわ。)
[Enter Monica and Ross]
モニカとロスが登場。
レイチェル: So, um, did she...? (それで、その…おばあちゃんは…?)
ロス: Twice. (2回だ。)
ジョーイ: Twice? (2回?)
フィービー: Oh, that sucks. (あぁ、それはひどいわね。)
ジョーイ: You guys okay? (二人とも大丈夫?)
ロス: I don't know. It's weird. I know she's gone, but I just don't feel, uh... (どうかな。変なんだ。おばあちゃんが亡くなったってわかってるけど、そんな感じがしないんだよ…)
フィービー: Maybe that's 'cause she's not really gone. (多分それは、おばあちゃんが本当には亡くなっていないからよ。)
ロス: No,no, she's gone. (いやいや、おばあちゃんは亡くなったんだ。)
モニカ: We checked. A lot. (私たちは確認したの。たくさん(何度も)ね。)
フィービー: No, I mean, maybe no one ever really goes, you know? Ever since my mom died, every now and then, I get this feeling that she's, like, right here, y'know? [She circles her hand around her right shoulder. Chandler, sitting on her right, draws back nervously] Oh! And Debbie, my best friend from junior high, got struck by lightning on a miniature golf course. I always get this really strong Debbie vibe whenever I use one of those little yellow pencils, y'know? ...I miss her. (いいえ、私が言いたいのは、多分誰も本当には亡くならないってことよ。私のママが死んで以来、時々、ママがほら、ここにいるっていう気持ちになるのよ。[フィービーは右肩の回りに手で丸を書く。フィービーの右に座っているチャンドラーは、神経質そうに後ずさりする] あぁ! そしてデビーは、私の中学の親友なんだけど、ミニチュア・ゴルフコースで雷に打たれたの。私はいつも強いデビーのバイブ(感触)を感じるのよ、よくある小さな黄色の鉛筆を使う時にはいつでもね。デビーが恋しいわ。)
レイチェル: Oh. Here, Pheebs. Want this? [Gives her a pencil] (あぁ。ねぇ、フィービー。これいる? [フィービーに鉛筆を渡す])
フィービー: Oh, thanks. (あぁ、ありがと。)
レイチェル: Sure. I just sharpened her this morning. (いいのよ。今朝、彼女を削ったところなの。)
ジョーイ: Now, see, I don't believe any of that. I think when you're dead, you're dead. You're gone! You're worm food. [Realizes his tactlessness] ...So Chandler looks gay, huh? (なぁ、ほら、俺はそういうのは全く信じないぞ。俺はこう思うんだ、人は死ぬ時には死ぬんだ、って。亡くなる(行っちゃう)んだよ! 虫の餌になるんだよ。[自らの無神経さを悟る] …で、チャンドラーはゲイに見えるよな?)
フィービー: Y'know, I don't know who this is, but it's not Debbie. [Hands back the pencil] (ねぇ、この人が誰なのかはわからないけど、デビーじゃないわ。[鉛筆を返す])

I just have to know, okay? は「ただ俺は知らなきゃならないんだ」で、「俺には知る必要がある、知りたいんだ」という感覚。
Is it my hair? は「俺の髪のせい? 原因は俺の髪?」というニュアンスで、何か今、頭の中でイメージしていて、焦点となっていること=俺の髪、という感覚になります。
レイチェルがイライラしながらそれに同意し、その後、フィービーが「ホモセクシャルな髪の毛」と表現していることで、「ゲイに間違えられてしまう原因は俺の髪の毛なの?」という意味で言っていたことがわかるわけですね。

That's exactly what it is. は exactly が「まさに、まさしく」という副詞で、それを除くと、That is what it is. になります。
that は(チャンドラーが直前に言った)my hair(チャンドラーの髪の毛)のことで、what it is は「それ(焦点となっていること=ゲイだと勘違いされる原因・要因)が何であるか」ということですから、くどいくらいに訳すと「チャンドラーの髪の毛(that)が、チャンドラーがゲイだと思われる原因(it)が何(what)であるか、である」→「チャンドラーがゲイだと思われる原因はチャンドラーの髪の毛である」という関係になるわけですね。

ロスとモニカがセントラルパークに戻ってきたので、レイチェルは "So, did she...?" と尋ねています。
Did she pass away? のように「亡くなる」という言葉を言ってしまうのがはばかられて、その言葉を言わなかった感じでしょう。
そう言われてロスが Twice. と答えると、チャンドラーとジョーイは驚いた顔をします。
「2回死んだ、ってどういうことだよ?」というところですが、フィービーは驚く様子もなく、Oh, that sucks. 「それはひどいわね」のように答えます。
看護師さんは「ほとんどないこと」と言っていましたが、フィービーは Twice. と聞いて「死んだと思ったらまた生き返るってこと、たまにあるのよね。あれは嫌なものよね」みたいに平然と受け止めた感じになるでしょう。

ロスが「おばあちゃんは亡くなったけど、そんな気がしないんだよね」と言いかけると、フィービーは「それは本当は亡くなっていないからだ」と返します。
She's gone. を直訳すると「彼女は行ってしまった」で、「彼女は死んじゃった、死んでしまった」という意味にもなります。この世を「去ってしまった」、日本語の「逝く」のような感じです。
We checked. A lot. のように「確認したの。何度もね」と A lot. を付け加えるのが(不謹慎ですが)笑いのポイントにもなっています。
本当かどうか何度も何度も確認したわ、のようなニュアンスですね。

するとフィービーは「誰も本当は亡くなっていない、逝っていない」のように説明し始めます。
ever since は「〜して以来ずっと、〜の後ずっと」。
every now and then は「時々、時折」。同義語は sometimes。
ママが死んで以来、ママがこのあたりにいるって感じがするのよね、と言いながら、フィービーは自分の右肩のあたりを手でぐるぐるしてみせるので、フィービーの右にいたチャンドラーは「ここにママの霊がいるのか」という顔で、そこから離れるようにびびった感じで身を引くことになります。
vibe = vibration で、日本語の「バイブ」だと、携帯のバイブ音、「振動」のような意味ですが、ここでは「感触」という感覚。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary)では、
vibe [noun] (informal) : the feelings that a particular person, group, or situation seems to produce and that you react to
a good/bad/strange etc. vibe
例)The place has a good vibe.

つまり「(インフォーマル)ある人、グループ、状況が生み出し、人がそれに反応する感覚」。例文は「その場所はいい感じだ」。

one of those little yellow pencils の one of those は「よくあるそういう〜の一つ」という感覚で、「ちまたでよく見かけるような、みんながよく知ってるようなあのちっちゃい黄色い鉛筆」ということ。
I miss her. は「彼女がいなくて寂しい、彼女が恋しい、彼女に会いたい」。

それを聞いたレイチェルは、エプロンに挟んであった黄色い鉛筆を取り出し、フィービーに手渡します。
sharpen は「シャープにする」ということで「(鉛筆などを)削る、とがらせる」。鉛筆削り(器)は pencil sharpener ですね。
I just sharpened her のように目的語が her になっているのは、「黄色い鉛筆=デビー」のように表現したフィービーに合わせたことになるでしょう。

ママはここにいる、黄色い鉛筆にはデビーが宿ってる、みたいな話を聞いて、ジョーイは「俺はそういうのは信じない」と言います。
I think when you're dead, you're dead. について。
この you は一般の人々を表す you だと考えれば良いでしょう。
「俺は思う、人が死ぬ時には、人は死ぬんだ、って」。
日本語でも「死ぬ時には死ぬんだよ」のように、死ぬとなってしまった時にはじたばたしたって始まらない、そうなるものはどうしようもない、というニュアンスで同じように表現しますよね。

worm food は「(ミミズのような細長い)虫の食べ物」ということですから「虫の餌」。
英辞郎には、
worm-food=【名】死体
と出ていますが、人が死んだら虫の餌になってしまう、というのはイメージわかりますよね。
ただ、肉親が死んだばかりの人(ロスとモニカ)の前で「人は死ぬときゃ死ぬし、虫の餌になるんだよ」ということを言うのはあまりにも不謹慎でデリカシーがない、それでロスとモニカだけではなく、他のフレンズたちにも何てこと言うの? という顔をされることになります。
ト書きの tactlessness は tactless 「機転の利かない、無神経な、デリカシーにかける」の名詞形。
tact が「機転、気配り」という意味で、LAAD では tactless は以下のように説明されています。
tactless : likely to upset or embarrass someone without intending to
つまり「意図せずに、人を動揺させたり恥ずかしがらせたりするような」。
人に対して言うべきではないことを言ってしまうというようなニュアンスですね。

みんなに冷たい視線で見られて、立場が悪くなったジョーイは、注意を他に向けようと、チャンドラーの話題を持ち出します。
So Chandler looks gay, huh? と言っていますが、実はこのエピソードでは、このジョーイのセリフまで、gay という単語は使われていません。
シェリーがチャンドラーに男性を紹介しようとしたということから、チャンドラーはゲイだと思われていた、という話がずっとトピックとして存在していたのですが、チャンドラーはそのことを語る際に、自ら gay という言葉は出さず、フレンズたちもそれに合わせて、gay とは表現しないまま、その話題を語っていました。
それがこのジョーイのセリフで初めてその単語が言及されたわけですが、それは分が悪くなった自分からみんなの注意をそらすために、はっきり gay という単語を出したことになるでしょう。
俺の発言よりも、チャンドラーがゲイに見えるって話題をしようぜ、のように言ったわけで、そちらを印象づけるためにダイレクトな単語を使ったことになります。

そんな話をしていると、フィービーは先ほどレイチェルからもらった黄色い鉛筆について、「これが誰かはわからないけど、デビーじゃない」と言い、レイチェルに鉛筆を返します。
受け取る方のレイチェルは「デビーじゃないなら、、誰?!」みたいにちょっとぞっとした様子で、気味悪そうに鉛筆の端っこをそっと持つことになります。


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posted by Rach at 17:05| Comment(2) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月10日

存在している、戻ってきた フレンズ1-8改その8

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5:16
モニカ: Goodbye, Nana. [She kisses her on the forehead] (さよなら、おばあちゃん。[モニカはおばあちゃんのおでこにキスする])
ロス: Bye, Nana. (さよなら、おばあちゃん。)
[He goes to kiss her but she moves. Monica screams. Ross shouts and stares in disbelief. Ross double-takes. Monica runs out of the room]
ロスはおばあちゃんにキスしようとするが、おばあちゃんが動く。モニカは叫ぶ。ロスは叫んで信じられないという顔で見つめる。ロスは(驚いて)二度見する。モニカは部屋から走り出す。
モニカ: Ross! (ロス!)
[Ross runs out too]
ロスも走り出す。
モニカ: Nurse! (看護師さん!)
ゲラーママ: What is going on? (何が起こってるの?)
ロス: Y'know how-how the nurse said that-that Nana had passed? Well, she's not quite... (おばあちゃんは亡くなった、って看護師さんが言ったの、覚えてるだろ? あぁ、おばあちゃんは完全には(亡くなって)なかったんだ…)
ゲラーママ: What? (何ですって?)
ロス: She's not passed! She's present! She's back! (おばあちゃんは亡くなってない! おばあちゃんは存在する(いる)んだ! 戻ってきたんだ!)
リリアンおばさん: [Reentering] What's going on? ([再び入ってきて] 何が起こってるの?)
ゲラーパパ: She may have died. (おばあちゃんは死んだかもしれない。)
リリアンおばさん: "She may have died"? (”おばあちゃんは死んだかもしれない”ですって?)
ゲラーパパ: We're looking into it. (私たちがそれを(今)調べてるところだ。)
[Monica returns with the nurse and they go into Nana's room]
モニカが看護師を連れて戻ってきて、みんなはおばあちゃんの部屋に入る。
ロス: I, uh, I'll go see. [He goes in] (僕が見てくるよ。[ロスが中に入る])
看護師: This almost never happens. (こんなことが起こることはほとんどありえません。)
[Nana passes for the second time and the nurse pulls the blanket over her. Ross and Monica go to tell the family]
おばあちゃんは二度目に亡くなり、看護師がブランケットを彼女の上に引き上げる。ロスとモニカは家族に言いに行く。
ロス: Now she's passed. (今(こそ)、おばあちゃんは亡くなった。)

さよならと言ってモニカがおばあちゃんのおでこにキスし、続いてロスもキスしようとしたところ、おばあちゃんが動いたので、モニカとロスは叫び、部屋を出ていきます。
ト書きに Ross double-takes. とありますが、double take はいわゆる「(驚いて)二度見する」ということ。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
double take [noun] [countable] :
do a double take : to look at someone or something again because you are surprised by what you originally saw or heard

つまり「誰かや何かをもう一度見ること、最初に見た、または聞いたことに驚いたという理由で」。
何か驚くべきものを見たり聞いたりした後で「え? ほんとに?」という感じでもう一度その対象物に目をやる、という感覚で、日本語で「驚いて二度見した」と表現するのと似たニュアンスになるわけですね。

What is going on? / What's going on? は「どうしたの? 何が起こってるの?」という決まり文句。
何か大変なことが起こっているように見える状況で、事情を知らない人が尋ねる時によく使われる表現。
このシーンでも最初にママが、その次にリリアンおばさん(おそらくママの妹)がこのセリフを言っていますね。

pass は「亡くなる、逝く(ゆく)」。die の婉曲表現で、pass away とも言います。
LAAD では、
pass : DIE (informal) a word meaning "to die," used when you want to avoid saying this directly
つまり「死ぬことを意味する単語で、このことを直接的に言うのを避けたい時に使われる」。

quite は「全く、完全に、すっかり」という意味の副詞。
not quite は「完全には〜ではない」という部分否定で、ここでは「看護師さんは、おばあちゃんが亡くなった、と言ってたけど、実際には、完全には亡くなっていなかったんだ」と言ったことになります。

She's not passed! 「亡くなっていない」と言った後の She's present! She's back. は「亡くなっていない、生きている」を別の表現で言った形。
present は「そこにいる、存在している」。会議だと「出席している」という意味になります。
She's back. は「彼女は戻ってきた」で「死後の世界から、この世に戻ってきた」という感覚でしょう。

大騒ぎしている様子を見て、おばさんが「何が起こってるの?」と尋ねると、パパは She may have died. と答えます。
おばさんが同じ言葉を「〜ですって?」というニュアンスで、繰り返して聞き返していることから、その表現が「理解しがたい不可解な表現」であることが想像されます。

<may have+過去分詞>は「〜したかもしれない」という意味。
She may die. なら「彼女は死ぬかもしれない」ということですが、may have+過去分詞になると「(過去に)〜したかもしれない」という意味になり、過去に起こった出来事が確かに起こったのではなく、もしかしたら実際にはそれが起こっていなかったかもしれない、ということを意味することになります。
「亡くなった」と宣言されたわけですから、亡くなったはずなのに、「かもしれない」という表現をパパが使ったことに対して、それって一体どういう意味? とおばさんは思ったわけですね。

look into は「詳しく調べる、調査する」。
亡くなったと言われたが、本当に亡くなっていたのかどうかを今調べているところだ、ということですが、事情がわからないリリアンおばさんにとっては「???」というところでしょう。
This almost never happens. の almost never は「ほとんどない」。
This never happens. 「こんなことは決して起こりません」のように完全否定はできないが、ほとんど起こりえない、起こることはめったにないと言えるレベルだということですね。

Now she's passed. は「今こそ、彼女は亡くなった」というところ。
不謹慎とも言える表現ですが、いったんは亡くなったと思われた後、息を吹き返し、みんなが大騒ぎとなった後なので、「前のは”亡くなったと言われたが実際には亡くなっていなかった”状態だったが、今回こそ、本当に亡くなった、ついに今、彼女は亡くなったんだ」と言っている感覚になります。


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posted by Rach at 12:12| Comment(8) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする