2017年09月21日

レイチェルは建物を出ました フレンズ1-4改その15

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9:52
モニカ: (PAUSES, THEN, TO PHONE) Uh, Rachel has left the building. Can you call back? ([間があって、それから電話に向かって] あの〜、レイチェルはたった今、建物を出ました。電話をかけ直してもらえます?)
レイチェル: All right! Come on! (MISERABLY) Let's play Twister! (いいわ! ねぇ! [情けない様子で] ツイスターやりましょ!)

「今の話で私(レイチェル)が大丈夫だと思うのなら、私は大丈夫だってカード会社の人に言ってもいいわよ!」とレイチェルがすごい勢いでまくし立てたので、モニカはしばらく沈黙した後で、電話口の相手に Rachel has left the building. と告げます。
has left という現在完了形になっているので、直訳すると「レイチェルは(アパートの)建物を(たった今)出ました」ということになりますね。

レイチェルが自分の悲惨な状況を語るので、それをそのままカード会社の人に伝えるわけにもいかず、「レイチェルは今はこの部屋にいません」という内容を伝えたことになりますが、実はこの has left the building というフレーズは、エルヴィス・プレスリーのコンサートの終了時に使われていた有名なアナウンス、Elvis has left the building. から来ています。

エルヴィス・プレスリーは、キング・オブ・ロックンロール(King of Rock and Roll)と呼ばれた世界的大スター。
タイムリーな偶然で嬉しかったのですが、今日の日経新聞朝刊の「私の履歴書」で、音楽評論家で作詞家の湯川れい子さんが「エルヴィスの国 胸いっぱい」というサブタイトルのついた記事の中で、「アメリカの音楽を日本人に紹介する仕事をしてきた。中でもエルヴィス・プレスリーのことを何回書いただろうか」のように、エルヴィスのことについて触れておられます。
この表現からも、「アメリカの音楽において、エルヴィス・プレスリーがどれほどすごい人だったか」というのがよくわかると思います。

コンサートでいつまでも残っているファンに早く帰ってもらうために、「エルヴィスはもうすでに建物を出ました」というアナウンスを流していたのですね。
モニカのセリフも、「レイチェルはたった今(もう)アパートを出ちゃったんで、今はもういません(だから電話で話せないんです)」ということが言いたいわけです。

以下の、エルヴィス・プレスリーの英語版ウィキペディアの Legacy のところに、
Wikipedia 英語版: Elvis Presley>Legacy
Elvis has left the building へのリンクがあり、それが以下の頁になります。
Wikipedia 英語版: Elvis has left the building

最初の説明を引用させていただきますと、
"Elvis has left the building" is a phrase that was often used by public address announcers at the conclusion of Elvis Presley concerts in order to disperse audiences who lingered in hopes of an encore. It has since become a catchphrase and punchline.
訳させていただきますと「"Elvis has left the building" は、アンコールを期待して居残る観客を解散させる(帰らせる)ために、エルヴィス・プレスリーのコンサートの終わりに、場内放送のアナウンサーによってしばしば使われたフレーズである。それ以来、その言葉はキャッチフレーズやジョークのオチになった。」

つまり、「コンサートはもう終わりました」という意味で、「エルヴィスは先ほどこの建物を出ましたので、もうここにはいません」というアナウンスをしたということですね。

そのウィキペディアの Popularization(普及、大衆化)の中に、映画などでそのフレーズが使われた例が出ています。
例えば、映画「インデペンデンス・デイ」では、ラストシーン近くの 2:11:47 頃、敵の追っ手から逃れて、宇宙人の母船から辛くも脱出できた瞬間に、
ヒラー大尉: Elvis has left the building!
デイヴィッド: Thank you very much. Oh! I love you, man.
と言っていました。
母船の外に無事出て、無事に任務を終了したことを、この決まり文句で表現したわけですね。
ちなみに、それを聞いたデイヴィッドが Thank you very much. と言っていますが、これもエルヴィスの口調を真似たものになっています。

そのウィキペディアの一覧には出ていないのですが、シットコム「フルハウス」とその続編「フラーハウス」でも、このフレーズをもじったものがセリフに登場しています。
フルハウスのジェシーがエルヴィスの大ファンであるために、そのフレーズが出てくるのも自然な流れだと言えるでしょう。
使用例を挙げると、「フルハウス」の 1-21 「我が家のプレスリー」(原題:Mad Money)の 16:30 あたりのシーン。
ジェシーがエルヴィスの物真似を披露するのを見た後、すっかり感化されてしまった様子の D.J. とステフが、帰宅後にエルヴィスの歌を歌うシーンがあります。
パパのダニーに「もう寝なさい」と言われ、二人で階段を上がっていく時に、
DJ: Thank you. You're a beautiful audience. Thank you very much. Elvis has left the living room. (サンキュー。今日の客は最高だぜ。どうもありがとう。エルヴィスはリビング(ルーム)を出ました。)
と言っていました。
You're a beautiful audience. Thank you very much. というのはプレスリーの真似で、リビングを去り、自分たちの寝室に行くことを、Elvis has left the building. というお決まりフレーズをもじって、「エルヴィスは(ビルディングではなく)リビング(ルーム)を出ました」と表現してみせたわけですね。
エルヴィスの真似をする流れで、このセリフを使っているところがミソなわけです。

また「フルハウス」終了から20年後に復活した続編「フラーハウス」の 1-2 「ジャクソンの反抗計画」(原題:Moving Day)の 15:25 あたりのシーンでも、ジェシーのセリフに以下のものがありました。
ジェシー: All right, Jesse has left the building. (よし、ジェシーは建物を出ました。)
そう言って、ドアから出るものの、またすぐに帰ってきて、
ジェシー: But first, Jesse has to pee. (でもまずは、ジェシーはおしっこしなくちゃ。)

元ネタが Elvis has left the building. のように主語が名前(固有名詞)になっているので、それをもじって他の人を主語にする場合でも、主語は必ず固有名詞になっているのがポイントですね。
今回のフレンズでのモニカのセリフも、カード会社の人との電話で話題の中心となっているのはレイチェルですから、単に「部屋を出た」と言いたいのであれば、She has left the apartment. のように、代名詞 she でも事足りるはずです。
she でいいところをわざわざ Rachel という主語にしているのは元ネタを意識してのものであり、「アパート(の部屋)を出た」ではなく「建物(ビルディング)を出た」というちょっと不思議な表現をしているのも、エルヴィスの元ネタがあってのことなのですね。

英語版ウィキペディアには、今回のフレンズやフルハウス/フラーハウスで使われたことは出ていませんが、エルヴィスのファンであるフルハウスのジェシーに絡むセリフは間違いなく元ネタがこれですし、今回のモニカのセリフも、Elvis has left the building. というフレーズと形が全く同じですから、エルヴィスのフレーズが出典であることは間違いないでしょう。

上の説明で、フレンズ以外の作品で使われた例をご紹介しましたが、「ここにも出てきた!」と気づける瞬間は本当に楽しいなぁと思います♪


★ Rach からのお知らせとご挨拶 ★
9月24日(日)の青山セミナー、いよいよ、今週末の日曜日となりました!
ご参加下さる皆様、どうかお気をつけてお越し下さいませ。
海外ドラマの生きたセリフから英語を学ぶ楽しさを直接皆様にお伝えできるのを、とってもとっても楽しみにしています♪


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posted by Rach at 14:44| Comment(2) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月19日

okayだらけのセリフ フレンズ1-4改その14

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9:28
モニカ: Look, they just wanna see if you're okay. (ねぇ、VISAカードの人はただ、あなたが大丈夫か[問題ないか]どうか知りたい、って。)
レイチェル: They wanna know if I'm okay? Okay, they wanna know if I'm okay, okay, let's see. Well, let's see. The FICA guys took all my money. Everyone I know is either getting married or getting pregnant or getting promoted. And I'm getting coffee. And it's not even for me! So if that sounds like I'm okay, okay, then you can tell them I'm okay. Okay? (私が大丈夫(オッケー)かどうか知りたいのね? わかった(オッケー)、彼らは私が大丈夫(オッケー)かどうか知りたいんだ、いいわ(オッケー)、そう、そうねぇ。例のファイカの人たちは私のお金を全部取っていった。私が知っている人はみんな、結婚するか、妊娠するか、昇進するかのどれかなの。そして私はコーヒーをゲットするの。そしてそれは私のためですらないのよ! だからもしそれで、私が大丈夫(オッケー)そうだって思えるのなら、いいわ(オッケー)、そしたらあなたは私が大丈夫(オッケー)だってその人たちに言えばいいわ。いい?(オッケー?))

電話の向こうの VISAカードの人が「レイチェルが okay かどうか知りたがってる」とモニカが言うので、レイチェルは自分が okay かどうかについて、興奮気味に長台詞を言っています。

最初のセリフ、They wanna know if I'm okay? Okay, they wanna know if I'm okay, okay, let's see. そして、最後のセリフ、So if that sounds like I'm okay, okay, then you can tell them I'm okay. Okay? でよくわかる通り、この一連のレイチェルのセリフは、何度も出てくる okay がポイントになっています。
上の日本語訳では、ちょっとくどすぎるとは思うのですが、レイチェルの okay の部分をすべてかっこ書きの(オッケー)と表記することで、その頻出具合がわかるようにしてみました。

レイチェルは「私が okay かどうか」を自分で確認するように、まずは「あのファイカの人たちが私のお金を全部持って行ってしまった」と言っています。
これは、過去記事、FICA(ファイカ)って誰? フレンズ1-4改その7 で説明したように、給与明細で公的保険料を FICA に天引きされてしまったことを、そのように言っているわけですね。

その後、「私の知っている人はみんなこうなって、自分はこうなっている」という今の状況を説明しています。
either A or B は「A かそれとも(または)B」ということで、私の知り合いは「結婚するか、妊娠するか、昇進するか」という状態になっているということですね。
promote は「人を昇進させる」という他動詞なので、昇進した人を主語にして「昇進する」と言う場合は、get promoted のように受身形になります。
過去記事、野生の王国でこんな鳥を見た フレンズ1-4改その8 で、レイチェルの友達がセントラルパークに訪ねて来た際、キキは婚約中、レスリーは妊娠中、ジョアンはパパの会社の共同経営者になる予定だとわかったので、そのことをレイチェルはここで言っているのですね。

And I'm getting coffee. の get をどう訳すかが難しいところですが、これは「コーヒーをゲットする」のような漠然としたイメージで理解しておけばよいと思います。
友人たちが、get married, get pregnant, get promoted のようにそれぞれ「結婚している・妊娠している・昇進している、という状態になる」という意味で get+形容詞(過去分詞)の形を使っているのに合わせる形で、自分も同じく get という動詞を使った感覚になるでしょう。
get の基本語義は「手に入れる」で、形容詞や過去分詞の状態を手に入れる、という感覚から、そのような状態になるという「変化」を表すことになるとも言える気がします。
その「手に入れる」ニュアンスを訳に出そうとすると、「友達はそんな幸せな状態を手に入れたけど、私が手に入れるのはコーヒー」みたいな対比の構図になるでしょうか。
その上、「私はコーヒーをゲットするけど、それも自分が飲むためのコーヒーじゃないの」と表現し、「みんなは結婚・妊娠・昇進を得るけれど、私が得ることは人にコーヒーを注いで回るって仕事だけ」のように自虐的に言ったことになるでしょう。

if that sounds like I'm okay 「それ(今私が言ったこと)が、私(レイチェル)は大丈夫、っていう風に聞こえるのなら[思えるのなら]」、then you can tell them I'm okay 「そしたら、レイチェルは大丈夫だってその人たちに言っていいわ」ということになります。
友達はみんな幸せになってるのに、私一人が想像とは違う生活を送っていて、okay かどうかって聞かれても、okay なわけないでしょ! という気持ちなのですね。

その最後のセリフでも、sounds like I'm okay, okay や、tell them I'm okay. Okay? のように、つなぎ言葉の okay を、言葉の端々に盛り込みつつ、まくし立てているところに、レイチェルのイライラ具合がよく表れている気がします。
と同時に、okay かどうかの話をしている時に、いろんなニュアンスの okay がちりばめられているという、脚本上、セリフ上の面白さにもなるわけですね。

okay という言葉は日本語の「オッケー、オーケー」のように「大丈夫」というニュアンスがあると共に、「いいわ、よし」と自分が何かの言動をする前に一呼吸置く感じで使ったり、相手に「いい?」「そうよね?」のような確認・念押しをする時にも使ったりしますね。
そういう多彩な okay のニュアンスを、このレイチェルのセリフから感じていただければと思います。


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posted by Rach at 14:42| Comment(2) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月15日

使ってないのが異常な使用状況 フレンズ1-4改その13

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8:57
フィービー: Ooh! Ooh! And I brought Operation. But, um, I lost the tweezers so we can't operate. But we can prep the guy. (あぁ! あぁ! それから(ゲームの)「オペレーション」(手術ゲーム)を持って来たの。でも、その、ピンセットをなくしちゃったから、手術はできないわ。でも患者の男性の手術の準備をすることはできるわよ。)
モニカ: Uh, Rach, it's the VISA-card people. ([電話を手に持って] あぁ、レイチェル。(電話は)VISAカードの人(から)よ。)
レイチェル: Oh, God. Ask them what they want. (まぁ。電話をかけてきた目的(理由)を尋ねて。)
モニカ: (PHONE) Could you please tell me what this is in reference to? ...Yes, hold on. (TO RACH) Um, they say there's been some unusual activity on your account. ([電話で] これはどういったご用件かお聞かせ願えますか? …はい、ちょっと待って。[レイチェルに] えーっと、あちらが言うには、あなたの取引状況[カードの利用状況]にいつもとは違う動きがあったって。)
レイチェル: But I haven't used my card in weeks. (でも私は何週間も自分のカードを使ってないわ。)
モニカ: That is the unusual activity. (それが、いつもと違う動きなのよ。)

フィービーはテーブルの上にある箱を見せて、「私(家から) Operation を持って来た」と言っています。
その箱からゲームだとわかりますが、これは「オペレーション」という名前の手術ゲーム。
Wikipedia 英語版: Operation (game)
製造元の Hasbro社(ハズブロ社)の商品紹介ページはこちら↓
Hasbro: Operation Game

hasbro operation で検索すれば、実際にゲームをやっている様子の動画がいくつも見つかります(私がシーズン1 を最初に解説していた 2005年と比べると、本当に便利な時代になったものだなぁ、と)

ゲームのやり方を言葉でも説明しておきますと、、、

手術台(operating table)に見立てたゲームボードに、トランクスだけをはいた上半身裸の男性(名前は Cavity Sam。cavity とは「空洞」のこと)の絵が書いてあって、体のあちこちに空洞・穴(opening)があり、そこに様々な形の白いプラスチックが入っています。
ドクターカード(Doctor card)に、架空の病名(ailment)と金額(ドル)が書いてあり、そのカードに書いてある病名の白いプラスティックをピンセット(tweezers)で取り出すというゲーム。
空洞の端は金属になっており、ピンセットは通電しているので、端とピンセットが触れると電流が流れ、赤い鼻部分の電球がピカッと光り、ブザーも鳴るという仕組みです。
ブザーが鳴らないように取り出せたら成功で、カードに書いてある金額がゲットできることになります。

例えば、胃には蝶の形をしたプラスチックが入っており、ドクターカードに書かれた病名は Butterflies in the Stomach となっています。
英語で have butterflies in the stomach という表現があり、それは「ドキドキ・そわそわ・はらはらする」という意味なのですが、それを架空の病名にして、手術でその蝶を胃から取り出せたら成功、という流れになっているわけですね。

そういうゲームなので、ピンセットは必ず必要なのですが、フィービーは「ピンセットをなくしてしまったから手術はできない」と言っています。
でもその後に、But we can prep the guy. と言って、ちょっと嬉しそうな顔をしています。

prep は、prepare 「準備する」の短縮形。
「(患者に)[手術の]用意をさせる」という意味もあり、ここでもその意味で使っています。
普通、「手術の準備をする」というと、裸にするために服を脱がせることが想像されますが、患者のサムは、最初からトランクス一丁状態なので、「服を脱がせる」というのはここでは当てはまらないことになります。
このゲームのやり方を紹介している動画の中で、ゲームを始める前に、そのプラスチックをそれぞれの空洞に入れている場面があったのですが、「手術ゲームの準備をする」という意味で、取り出すプラスチックをあらかじめセットする、という意味の prep なのかなぁ、という気もします。
ゲームの形状を考えると、空洞にプラスチックをセットした状態で箱にしまっている可能性もある気がするのですが、その場合だと「箱から出して、ピンセットを使う直前の状態まで準備する」ということになるでしょうか。
DVD の日本語訳は「(手術ゲームはピンセットをなくしてできないけど)でも患者は裸の男!」となっていましたが、やはり「患者の男(the guy)が裸」なのがポイントで、「ピンセットで取り出す遊びはできないけど、さぁ手術を始めるわよ、という準備の段階で、裸の男を見られるわよ」みたいな意味で言っていることになるでしょう。

ちなみに、ピンセットを表す tweezers という単語ですが、ピンセットは二股になっているので、複数形になります。scissors(ハサミ)、trousers(ズボン)などと同じ仕組みですね。

the VISA-card people は「VISAカードの人」。
日本語でも、「VISAカードの人から電話だよ」とか言いますので、その感覚は同じですね。
... people のように、会社名の後に people をつければ、その会社の人、関係者、担当者だということになります。
Ask them what they want. は「彼ら(VISAカードの人)に、彼らが何を欲しているか・求めているかを尋ねて」ということですから、何のために電話してきたのかを尋ねてと言っていることになります。

"Could you please tell me what this is in reference to?" の in reference to は「…に関連して、…に関して」。
直訳すると、「これは何に関連するものか教えてくださいますか?」という感じで、日本語で言うと、「失礼ですがどういったご用件でしょうか」という感覚ですね。

レイチェルに電話よ、とモニカは取り次ごうとしたのに、「あなたが聞いて」みたいにレイチェルが言ったことを、上司が部下に、あるいは主人が使用人に言ったようなニュアンスを感じて、部下または使用人が応対するような丁寧な口調で話してみせたのかなぁ、という気がします。
hold on は「電話を切らずに待つ」。

they say there's been some unusual activity on your account の activity は「活動」、unusual は「普通でない、いつもと違う」ですから、カードでの取引の動き、カードの利用状況がいつもと違う、ということですね。
それに対して、activity と言っても、数週間カードを使ってないのに、活動も何もないでしょ、とレイチェルは言いたいようですが、モニカは、That IS the unusual activity. のように、is 部分を強く発音しています。
「そのカードを使ってない」という「活動していないという活動」「動きがないという動き」が、普通じゃないのよ、ということですね。

フレンズ1-1 でクレジットカードをハサミでカットして以来、レイチェルはカードを全く使っていないのですが、それまではカードでバンバン買い物をしていたということでしょう。
大量にしていた買い物がピタッと止まったので、何か異常事態でもあったか、とカード会社の人が電話をしてきたということですね。


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posted by Rach at 19:26| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月13日

クッキー・ドウとツイスター フレンズ1-4改その12

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8:25
SCENE 3: MONICA AND RACHEL'S (PHOEBE AND MONICA ARE IN PAJAMAS. MONICA IS MAKING SOMETHING IN THE BLENDER)
モニカとレイチェルの部屋。(フィービーとモニカはパジャマを着ている。モニカはブレンダー(ミキサー)で何かを作っている)
(ENTER RACHEL)
レイチェル登場
モニカ: Hey, Rach. How was it with your friends? (SHE AND PHOEBE SCREAM) Okay. How would you like some Tiki-Death punch? (POURS THE CONTENTS OF THE BLENDER INTO GLASSES) (はい、レイチェル。友達とはどうだった? [モニカとフィービーは(レイチェルの友達の真似をして)叫ぶ] オッケー、ティキ・デス・パンチはどうかしら? [ブレンダーの中身をグラスに注ぐ])
レイチェル: What's that? (それって(中身は)何?)
モニカ: Well, it's rum and-- (えーっと、ラムと…)
レイチェル: Okay. (GRABS THE BLENDER AND STARTS TO DRINK) (いいわ。[ブレンダーを掴んで(直接ストローを突っ込んで)飲み始める)
モニカ: We thought since Phoebe was staying over tonight we'd have kinda like a slumber party thing. We got some trashy magazines. We got cookie dough. We got Twister... (PHONE RINGS, MONICA GOES TO ANSWER) (フィービーが今夜お泊りするから、パジャマパーティー的なものをしようって考えたのよ。ちょっとした雑誌もある。クッキー・ドウもある。ツイスターもあるわ。[電話が鳴り、モニカは電話を取りに行く])

レイチェルが帰ってくると、モニカは「友達とはどうだっだ?」と尋ね、その後すぐにフィービーと一緒になって叫び声を上げています。
モニカが「野生の王国の鳥みたい」と表現していたレイチェルの友達の叫ぶ様子を真似て、「こんな友達だったわね。またこんな風に盛り上がってたのかしら?」みたいにからかった感じでしょう。

モニカは Tiki-Death punch という飲み物をレイチェルに勧めていますね。
以下のサイトにこのパンチのレシピが載っていました。
HungryForever Food Blog: FRIENDS Monica's Tiki Death Punch Recipe
モニカが説明したように、やはりラム(rum)が入っていて、他にはストロベリーシロップ、パイナップルジュース、ライムなどが入っているようです。
映像でも見た目がピンク色をしていますが、それはストロベリーシロップから来た色のようですね。

レイチェルがそのパンチの中身を尋ねて、モニカが「ラムと…」と言いかけた時点で、レイチェルはブレンダー(ジューサー)を引ったくるようにして、その中に直接ストローを突っ込んで飲み始めます。
その様子から「お酒でも飲まないとやってられないわ」というヤケになった感じが出ていますね。

stay over は「(自宅から)離れた場所で泊まる」という感覚。
今回のエピソードの OP の後のシーンで、「一緒に住んでるおばあちゃんと恋人の声が大きくて眠れない」「じゃあ、今夜うちに泊れば?」という会話がありましたが、その通りにフィービーはモニカの家にお泊りしていることになります。

We thought since Phoebe was staying over tonight we'd have kinda like a slumber party thing. という文章の構造について。
最初に「私たちは思ったの、考えたの」という過去形 thought があるので、それに伴い、以下の文も時制の一致で過去形になっていると考えられるでしょう。
We thought, "Since Phoebe is staying over tonight, we will have..." 「フィービーは今夜お泊りする予定だから、私たちパーティーしましょう」と考えた、という感覚ですね。
since は完了形と共に「〜以来」という意味で使われることが多いですが、ここでは「〜なので、〜だから」という理由を表す接続詞になります。

slumber party は「パジャマ・パーティー」のことで、若い女の子が誰かの家に集まり、夜を一緒に過ごすパーティーのこと。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
slumber party : a children's party at which a group of children spend the night at one child's house
つまり、「子供のグループが、ある一人の子供の家で夜を過ごすという子供のパーティー」。
英英辞典の語義では children 「子供」と書いてありますが、小さい子供に限らず、今回のような大人の女子がする場合にも、この表現は使われます。
slumber は、LAAD で、slumber (literary) : (to) sleep と説明されています。
動詞で「眠る」、名詞で「眠り」という意味の文語的表現ということになります。

モニカは、We got... という文を3回続けていますが、この got は「持っている、私たちには〜がある」という have と同じ意味ですね。
trashy は「くだらない、つまらない」という意味で、trash 「ごみ、くず」からきた形容詞ですが、ここでは「くだらない雑誌」というよりは「ちょっとした(安っぽい)雑誌」程度のニュアンスでしょう。
cookie dough は「クッキーの生地、クッキーのタネ、クッキー・ドウ(クッキードー)」。
過去記事 ビングチェリーとジミーズ フレンズ1-1改その21 では、アイスクリームのフレイバーの名前として登場していました。
「焼く前のクッキーの生地」がクッキー・ドウということですが、アメリカではクッキーの生地を、焼く前の「生の状態」で食べる人も結構多く、今回もそのまま食べるために用意してあるようです(先走ってしまいますが、この後、実際に食べているシーンが出てきます)。

Twister は「ツイスター」というゲームですね。
スピナー(ルーレットのようなもの)を回して、指定された色の上に手や足を置く、というゲームで、倒れたら負け。
複数の人間でやると、手足が複雑に絡まるので、若い男女のグループだと余計に盛り上がります。
以下のサイトに詳しい説明があります。
タカラトミー>商品情報>ツイスター
「遊び方を見る」を押すと、詳しい遊び方も載っています。
体を「曲げる、ねじる」(twist)ので、Twister という名前になっているわけですね。


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posted by Rach at 14:46| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月08日

梅田蔦屋書店でのキャンペーンの様子

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10月14日(土)開催の梅田セミナーは、大阪府内17店舗の書店様にてキャンペーンを展開して下さっていますが、梅田蔦屋書店さんでのキャンペーンの様子はこんな感じになっています。

梅田蔦屋01全体.jpg


梅田蔦屋02拡大.jpg


梅田蔦屋書店さんは、JR大阪駅内のノースゲートビルディングの ルクア イーレ 9F にあります。
私はよくステシネ(大阪ステーションシティシネマ。ノースゲートビル 11F)に行くので(ここでしかやっていないアニメ上映があったりする)このエリアは非常に愛着がありますし、何といってもJR大阪駅ビルという大阪のど真ん中でもありますので、そのような場所の大型書店さんで、このようにキャンペーンを展開していただけていること、本当に光栄でとても嬉しく思っています。
このように置いていただけていることで、さらに多くの方の目に留まるといいなぁ♪

私の学習法が掲載された、多聴多読マガジン8月号と並べて置いて下さっているのも嬉しいです。

梅田蔦屋03多聴多読.jpg

既にお申し込みいただいた皆様、本当にありがとうございます!
詳細とお申込は、拙著の出版元であるCCCメディアハウスの公式サイト(↓)の告知ページをご覧下さい。
英会話が劇的に上達する!! 海外ドラマDVD英語学習法
本を買って、梅田の体験セミナーに10/14(土)に参加しよう!


お申込の締切は、10月1日(日)24:00まで となっております。
セミナー応募カード添付書籍を置いて下さっている書店様は以下の通りです。

キャンペーン実施書店(大阪府内17店舗)
旭屋書店 なんばCITY店
紀伊國屋書店 梅田本店
紀伊國屋書店 グランフロント大阪店
紀伊國屋書店 京橋店
紀伊國屋書店 本町店
くまざわ書店 ポーズ なんばパークス店
ジュンク堂書店 梅田ヒルトンプラザ店
ジュンク堂書店 大阪本店
ジュンク堂書店 難波店
ジュンク堂書店 近鉄あべのハルカス店
ジュンク堂書店 天満橋店
MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店
梅田 蔦屋書店
枚方 蔦屋書店
ブックスタジオ 新大阪店
ブックスタジオ 大阪店
ブックファースト 梅田2階店

拙ブログでの告知記事、梅田セミナー(書店キャンペーン)やります! でも書かせていただきましたように、10月14日の梅田セミナーでは、過去のセミナーとはまた別のエピソードを使って解説しますので、過去のセミナーにご参加下さった方にも新鮮な気持ちで楽しんでいただけると思います。

皆様とお会いできるのを楽しみにしていますね♪
どうかよろしくお願いいたします<(_ _)>


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posted by Rach at 15:29| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月05日

今もまだそれが一番のニュース フレンズ1-4改その11

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7:31
(CUT TO CENTRAL PERK- RACHEL, LESLIE, KIKI AND JOANNE TALKING)
セントラルパークに画面がカット。レイチェル、レスリー、キキ、ジョアンが話をしている。
レイチェル: So, come on, you guys. Tell me all the dirt. (それで、ねぇ、みんな。うわさ話を全部、私に聞かせてよ。)
キキ: Well, the biggest news is still you dumping Barry at the altar. (そうねぇ、一番大きなニュースは、今でもまだ(依然として)あなたが結婚式で(祭壇で)バリーを捨てたことね。)
ジョアン: All right. Let's talk reality for a second. (いいわ。ちょっと真実を語り合いましょうよ。)
レイチェル: Okay. (いいわよ。)
ジョアン: When are you coming home? (あなたはいつ家に帰るつもり?)
レイチェル: What? Guys, I'm not. (何ですって? みんな。私は家には帰らないわ。)
ジョアン: Come on. This is us. (もう。私たちの仲でしょ。)
レイチェル: I'm not. This is what I'm doing now. I've got this job.... (私は帰らない。これが私が今やっていることだもの。私はこの仕事をゲットして…)
キキ: Waitressing? (ウェイトレスをする仕事を?)
レイチェル: Okay, I'm not just waitressing. I mean, I, um... I write the specials on the specials board, and, uh... and I, uh... I take the uh dead flowers out of the vase.... Oh, and, um, sometimes Arturo lets me put the little chocolate blobbies on the cookies. (いいわ、私はただウェイトレスをしてるだけじゃないのよ。つまり… お薦め料理のボードに、お薦め料理を書いたり、それから、その… 枯れた花を花瓶から取り出したり… あぁ、それから、時々、アルトロが私に、クッキーの上に小さなチョコチップを載せる仕事をさせてくれるのよ。)
レスリー: Well. Your mom didn't tell us about the blobbies. (まぁ、あなたのママはチョコチップのことは私たちに話さなかったわよ。)

dirt は「泥、ほこり」という意味ですが、ここでは「スキャンダル、ゴシップ、うわさ話」のこと。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
dirt : (informal) information about someone's private life or activities which could give people a bad opinion of them if it became known
つまり、「もしそれが人に知られると(明るみに出ると)人に悪い評価(意見)を与え得るような、ある人のプライベートな生活や活動についての情報」。

the biggest news is still you dumping Barry at the altar. は「最も大きなニュースは、今でもまだ(依然として)あなたが祭壇でバリーを捨てたことだ」。
you dumping Barry は「あなたがバリーを捨てた・振ったこと」で、you は dumping という動名詞の主語になります。
自分がみんなと離れている間に、みんなの間ではどんなゴシップがあったの? と興味津々で尋ねたのに、「レイチェルが結婚式から逃げたことが、いまだに一番の話題になってるわ」と言われ、レイチェルは「あらそう」みたいながっくりした様子を見せています。

talk reality は「真実・事実を語る」。
talk は、talk about something のように、about がついた自動詞の形で使われることが多いですが、このように直接、目的語を取る他動詞の形でも使えます。
LAAD では、他動詞の例として、talk sports, talk business, talk politics などの例が出ています。
その語義を端的に説明する一言として、discuss という単語が挙げられていますので、会話として話すというよりも「語る、議論する」というニュアンスに当たるでしょう。
ですから、「真実を語り合いましょう」という感覚ですね。

いつ家に帰る予定? 帰るつもり? と聞かれたレイチェルが I'm not. と否定すると、ジョアンは This is us. と返します。
「これは私たちである」というのは「今のこの状態は、あなたと私たちだけでしょ」のような感じで、ジョアンとしては「私たちの仲なのに、そんな建前っぽいこと言わないで」という気持ちなのでしょう。
日本語で「ねぇ、”私たち”でしょ」みたいに言っても、そのニュアンスは通じる気がしますね。

「これが今私のやっていることで、私はこの仕事をゲットして」と言うと、キキがすかさず、「仕事って、ウェイトレスをすること?」のように返します。
その言い方から、「ウェイトレスをすることが your job(あなたの仕事)なわけ?」のような、軽蔑したニュアンスが感じられますね。
「ウェイトレスをするだけ?」みたいに言われたことを受け、レイチェルは「私はただウェイトレスをしているだけじゃない」と言った後、他にもこんなことをしていると仕事内容を説明しているのですが、言葉に詰まりながら、考え考えしゃべっているところに、仕事と言っても他にもあまり大したことはしてない、ということがよく出ています。

「スペシャルズ・ボードにスペシャルズを書く」で十分イメージは湧きますが、「今日のお薦め、という黒板に、お勧め料理を書く」ということ。
I take the dead flowers out of the vase. は「花瓶から枯れた花を取り出す」。
vase は「ヴェイス」と発音されることが多い気がしますが、レイチェルは「ヴァース」みたいに発音しています。
sometimes Arturo lets me put... の Arturo は人物名で、3人称単数なので、let に3単現の -s がついていることになります。

blobbies は blob という単語の変形のようですね。
blob は「液体または半固体の小さな塊(かたまり)」という意味の名詞で、複数形は blobs ですが、それを口語っぽく言った感じが、blobbies になるのでしょう。
LAAD では、
blob : a small round mass of liquid or sticky substance (SYN: drop)
つまり「液体、または粘着性物質(ネバネバするもの)の小さな丸い塊(類義語は drop)」。
DVDの日本語訳も「クッキーの上にチョコチップを載せる」のように訳されていましたが、「チョコレートの小さな丸い塊たち」ということですから、やはり「チョコチップ」の感覚だろうと思います。
put the little chocolate blobbies on the cookies のように、put A on B 「B の上に A を載せる」という表現が使われていますので、あらかじめチョコチップをクッキー生地に混ぜるのではなく、クッキーの形にした後で上にチョコを載せていく感じだと思われます。
最後にトッピングするというような、料理・調理の手伝いよりもさらに軽度な「飾り付けの手伝い」を指していることになり、その内容から「飾り付け以上のことはさせてもらえない、調理そのものは手伝わせてもらえない」感じが出ている気がしますね。

レイチェルは自分がこの店でやった経験のあることをあれこれ挙げてみたのですが、レスリーは「あなたのママはチョコチップについて私たちに話さなかった」と言っています。
DVDでは「お母様のお話とは随分違うわね」と訳されていましたが、まさにそういうニュアンスでしょうね。
レイチェルのママは見栄を張るような感じで、レイチェルがバリバリと働いているかのような話でも言っていたのかなぁと思います。
店を訪問した友人たちはレイチェルの様子を見て「想像していたよりも大した仕事をしていない」と感じたでしょうし、その気持ちも込めて「聞いていた話と違うわね」と言ったのでしょうね。


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posted by Rach at 13:13| Comment(6) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年09月01日

バス停まで歩いて送って行く フレンズ1-4改その10

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6:50
ジョーイ: I can't believe Keenan... (キーナンが〜するなんて、信じられないよ…)
(THEY WALK ON. CHANDLER AND JOEY START TO TALK BUT ROSS STOPS AND WHINES)
みんなは歩き続ける。チャンドラーとジョーイが話し始めるが、ロスは立ち止まって、哀れっぽい声を出す。
ジョーイ: What? (何?)
ロス: Peach pit. (桃の種だ。)
チャンドラー: Yes, bunny? (そうだな、(それがどうしたんだ)バニー?)
ロス: (POINTS) Peach pit. That night, we, uh- we had-- ([指さして] 桃の種だよ。あの晩、僕らは食べたんだよ…)
ジョーイ: Peaches? (桃を(食べたのか)?)
ロス:Actually, nectarines, but basically.... (実際にはネクタリンだけど、基本的には…)
チャンドラー: (TO JOEY) Could've been a peach. ([ジョーイに](基本的には)桃だったって言えるかもな。)
ロス: Then, we, uh, then we got dressed, and I-I... I walked her to... (LOOKS UP, REALIZES, AND POINTS) the bus stop. I'm fine. (それから、僕たちは服を着て、そして、歩いて彼女を送って行ったんだ… [見上げて、気づいて、指さす] バス停まで。僕は大丈夫だよ。)
ジョーイ: Hey, that woman's got an ass like Carol's. (THEY TURN TO STARE AT HIM) What? I thought we were trying to find stuff. (なぁ、あの女、キャロルみたいなケツしてるよな。[二人はジョーイの方を向き、彼をじっと見つめる] 何だよ? 俺たちは話題を見つけようとしてるんだって思ってたのに。)

ジョーイのセリフ、I can't believe Keenan... ですが、これは DVD にも、ネットスクリプトにもなく、Netflix のみ字幕化されていました。
前回と同じく、Keenan もホッケーチーム、ニューヨーク・レンジャーズの関係者だと考え、調べてみたところ、どうやら、以下の Mike Keenan という人を指しているようです。
Wikipedia 英語版:Mike Keenan
上のウィキペディアに以下の記載がありました。
Keenan won a Stanley Cup championship as coach of the New York Rangers in 1994.
キーナンは1994年にニューヨーク・レンジャーズのコーチとして、スタンレー・カップで優勝した。

Wikipedia 日本語版: ニューヨーク・レンジャース > オリジナルシックス時代以降 の最後の方に、
シーズン後、ヘッドコーチにはマイク・キーナン (Mike Keenan) が就任した
という記載もありました。
また、Wikipedia 日本語版: ニューヨーク・レンジャース > 1993-94シーズン には、前回の記事でご紹介した リーチ選手、メシエ選手の活躍が詳しく書いてあります。
今回の フレンズ1-4 の放映は、1994年10月13日だったので、彼らの活躍時期とちょうど一致していることもわかります。

ジョーイが「信じられないよ、キーナンが〜するなんて」みたいなことを言いかけているのは、ヘッドコーチとしての采配に対して何かしらの不満でも述べようとしているところだったのかな、と思います。

二人がホッケーの話をしていると、後ろを歩くロスが、哀れっぽい声を出しているので、先を歩いていた二人は、あぁ、またか、今度は何? と言いたげな顔で、立ち止まってロスを振り返ります。

peach pit は「桃の種」、bunny は「バニー、ウサちゃん」ですね。(これについては長くなるので、最後に詳しく説明します)

nectarine は「ネクタリン、ズバイモモ」で、モモの一種。
Wikipedia 日本語版: ネクタリン
「桃の種」に反応したロスが「あの夜(つまり、キャロルとの初エッチの夜)に食べたんだ…」と説明したので、ジョーイが「食べた、って、桃をか?」のように問い返したところ、「実際には(桃じゃなくて)ネクタリンだけど、基本的には…」と続けます。
Could've been a peach. を直訳すると「桃だった可能性がある or 桃でありえた」というところですが、食べた本人のロスが「実際には桃じゃなくてネクタリンだったけど」と言っているので、ロスが言った basically 「基本的には」という言葉に対して、「厳密には種類は違うけど、大雑把に言えば桃だったって言えるかもな」のように、隣のジョーイに言った感じになるのかなと思います。

ロスはネクタリンを食べた夜の話の続きを語っています。
walk her to は「彼女を〜まで歩いて送る」という意味で、この walk は「(人)を歩いて送る」という他動詞。
walk は「(主語が)歩く、散歩する」という自動詞のイメージが強いですが、このように他動詞としても使われ、walk my dog なら「自分の犬を散歩させる、散歩に連れていく」という意味になります。
「〜まで歩いて送って行って…」と言ったところで、目の前にあるバス停に気づき、「そう、ちょうどバス停まで送って行ったんだ」というように、そのバス停を手で指していますね。
また初エッチの時の思い出に浸ってしまった自分に気づき、ロスは自ら「僕は大丈夫だから」と言うことになります。

ちょうどその横を一人の女性が通り、ジョーイは「あの女は、キャロルみたいなケツしてるよな」と言っています。
ass は尻というよりはもっと下品な感じの「ケツ」のニュアンスですね。
「キャロルのケツのようなケツ」ということですから、an ass like Carol's ass という意味で、Carol's 「キャロルのもの」という所有代名詞が使われています。
ロスが I'm fine. と言って、せっかくキャロルの話題が終わった感じになったのに、ここでまたジョーイがキャロルの話題を出したことにチャンドラーはムッとしたでしょうし、さらにはまたエッチを思い出させるような性的な部分であるお尻の話題で、しかも直接的な ass という表現を使ったことにロスもムッとしたでしょうから、二人はあきれた顔でジョーイを見つめることになります。
I thought we were trying to find stuff. を直訳すると「俺たちは何か(話題)を見つけようとしてると思ってたけど」ということで、「話題に困って気まずくならないように、俺が話題を振っただけなのに、何でそんなににらむんだよ」みたいな気持ちで言ったことになるのでしょうね。

それでは、peach pit と bunny のやりとりについて。
「桃の種」と言ったロスに対して、どうしてチャンドラーが bunny と返したのか? については 2005年の過去記事でご質問があり、その後も何年にも渡り、コメント欄でいろいろなご意見をいただきました。
以下では「今の私が考える」解釈を書かせていただきますね。
結論から言うと、「種をエサにするような小動物」+「(エッチの話ばかりする)エッチ好き」の両方の意味が込められたジョークだと私は思っています。

peach pit は「桃の種」で、果物そのものではなく特に「種」に反応するというのは、それをエサとするような小動物のイメージが連想されるのかな、と思うのですね。

桃と言えば、スイートで甘い果物のイメージですから、sweetie とか honey のような「あま〜い単語」の親愛語のような響きはあります。
ロスがそういう「甘い系」の言葉を言ったので、それを呼び掛け語の親愛語であるかのように受け止めて、bunny という親愛語で返した、ということも考えられなくはないですが、ロスの言い方は、チャンドラーたちに「呼び掛けた」ような感じではなく、「特にチャンドラーを見るでもなく、道路に落ちている種を発見して、桃の種だ、と言った」という雰囲気でした。
甘い「桃」ではなく、その「種」ですから、peach pit と bunny を「愛称・親愛語のようにお互いにそう呼び掛けたやりとり」だと考えるのはちょっと違うかなぁ、と。

「種を見つけて反応するなんて、お前は種をエサにするようなウサギか」というニュアンスで bunny と言ったような気がする、ということですね。

種をエサにするようなイメージの小動物としては、いろいろなものが挙げられると思うのですが(「だいすきなのは〜ひまわりのタネ〜♪」の「とっとこハム太郎」(ハムスター)とか)、ここで bunny が使われたのは「英語のバニーには、性的なイメージがある」ということと関連するような気がします。

Wikipedia日本語版:ウサギ によると、「多産・豊穣・性のシンボル」という記載があります。
復活祭(イースター)のイースターバニーや、バニーガールなども、そういうバニーのイメージと関連があるようですね。

ロスが情けない声を出して振り返った時の二人は、「またキャロルとの初エッチの話か? いい加減にしてくれよ」と思ったはずです。
今のロスが反応するとしたら、それ関連しかないですからね。
で、何を言い出すのかと思ったら、路上に落ちていた「桃の種」の話をするので、「種を見つけて反応するって、お前は種をエサにするような小動物か」という意味に加えて、「種をエサにしそうな小動物の中から、エッチのイメージに直結するバニーを選んだ」というチャンドラーっぽい言葉の選択だったのかな、と思ったわけです。

「なぜチャンドラーが bunny という言葉を選んだか」というのは、つまりは「脚本家が笑いを取るために、なぜ bunny という言葉を選んだか」ということですよね。
それを考える際には、私は「漫才のネタ担当」になったような気持ち(笑)でその言葉を選ぶに至った経緯を考えてみたりします。

脚本的に見てみると、このシーンは「ホッケーの試合を見に行く途中でワクワクしてるはずなのに、ロスだけがキャロルとの初エッチ記念日のことで頭がいっぱいである」という状態。
何かを見つけては「キャロルとの初エッチ」の話に結び付けて、二人にあきれられるという流れですが、1つ目として「ショーウインドーで当日彼女が着ていた服装を見つける」というのがあるので、2つ目は服装以外にしないと面白くない、となると「当日一緒に食べた食べ物」になりそうなのは自然な流れですね。
また「ショーウインドーの中にそれがある」では単調なので、道端に何か落ちていた、ということにした場合、「果物の種」だと、誰かがそれを食べながら種だけ落としていったということで違和感ないですよね。

ブーツに続いて2回目なので、「またエッチの話かよ」と言う気持ちを込めて、チャンドラーがロスを bunny と呼ぶ、というオチが先に決まっていた場合、バッグス・バニーがニンジンを持っているように「ニンジン」だったら、bunny とはしっくり繋がるものの、「初エッチの晩に二人でニンジン食べた」というのはどうも変ですし、、、(ウサギか馬のカップルくらいですか?)
初エッチの晩に二人で一緒に食べたものとして、甘くてジューシーな果物なら似つかわしい気がしますので、「何かの種」として「桃」が選ばれたのかなぁ、と。

ということで、普通の人は反応しないであろう路上の「桃の種」に反応したロスに対して、
1. 「種を見つけて喜ぶなんて、お前は種をエサにする小動物か?」
2. 「どうせまた、キャロルとの初エッチの話なんだろ、このエッチ好きが!」
という両方の意味を持たせて、Yes, bunny? と返した、というのが、今の私の解釈になります。
長文失礼しました。


Netflix の「フレンズ」は、無事、配信期間延長されたようです♪

8月23日に投稿した拙ブログの記事、フレンズ1-4改その7 で、Netflix での「フレンズ」について、

一時期、「視聴期間 2017/08/31まで」(スマホ版では「09/01まで視聴可能」)と表示されていたが、その記載が消えたので、ライセンス更新の可能性あり、つまり、9月以降も Netflix で「フレンズ」を視聴できる可能性がありそう。

ということを書きました。
今日 9月1日現在の Netflix での「フレンズ」の情報を見ると、PC版、スマホ版ともに「新着」という文字が書かれています。
内容は 8月までのものと同じで、全10シーズンが視聴できる状態ですが、わざわざ「新着」と書いてあるのは、「配信終了予定だったものが契約更新された」ことを示しているのだと思われます。
スマホ版では一時期「09/01まで視聴可能」と書かれていたので、厳密にいうと 9月2日になるまで 100% 安心はできないのかもしれませんが、「新着」と書かれている今の状況を見る限り、「配信期間延長」されたことはほぼ間違いなさそうなので、お知らせさせていただきました。

配信終了予定通りに終了した作品もあるようで、例えば glee/グリー は、シーズン1〜4 が配信終了となり、今はシーズン5〜6のみが視聴可能となっています。

以前、Netflix のヘルプセンターに電話で問合せをさせていただいた際、ライセンス更新をするかどうかについては、リクエストの量が大いに考慮されるとのことでした。
めでたく配信延長となったのも、きっとたくさんの「フレンズ」ファンの方々が、リクエストを送って下さった結果なのだろうと思います。
「フレンズ」ファンの一人として、皆様に心から感謝申し上げます。
ありがとうございました! <(_ _)>


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posted by Rach at 17:29| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月29日

ウインドーを見てる間に短いタイムアウト フレンズ1-4改その9

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6:25
SCENE 2: THE BOYS WALKING DOWN A STREET (CHANDLER AND JOEY ARE KICKING A CAN ABOUT)
通りを歩いている男性陣(チャンドラーとジョーイは缶をあちこちに蹴っている)
チャンドラー: Mactavish crosses the blue line, passes it up to Leetch. (PASSES TO JOEY) (マクタビッシュがブルーラインを越えて、リーチにパス。[ジョーイにパスする])
ジョーイ: Leetch spots Messier in the crease. Here's the pass! (KICKS IT TO ROSS, BUT ROSS IS STARING INTO A SHOP WINDOW) (リーチはクリーズ内にメシエを発見。さぁ、パスだ! [缶をロスに蹴るが、ロスは店のウインドーを見つめている])
チャンドラー: We'll take a brief time-out while Messier stops to look at some women's shoes. (少しタイムアウトを取るぞ、メシエが婦人靴を見るのに立ち止まってる間はね。)
ロス: Carol was wearing boots just like those the night that we, we first... y'know? In fact, she, uh, she never took them off. It's because we, we.... (OFF CHANDLER'S LOOK) Sorry. Sorry. (キャロルはあんな感じのブーツを履いていたんだ、あの晩にね、僕たちが最初に…わかるだろ? 実は、彼女は、ブーツを脱がなかったんだ。それは僕たちが… [チャンドラーの視線を外して] ごめん、ごめん。)

通りで缶を蹴りながらのチャンドラーとジョーイのセリフは、聞いた感じからも「ホッケーの試合を実況している」ような感じですね。
またそこに出てくる固有名詞は、ホッケー選手の名前であること、それも、今からレンジャーズの試合に行こうとしているのでレンジャーズの選手だろう、ということも想像つきますね。

セリフの最初の部分は、DVD と Netflix で、それぞれ以下のように表記されていました。

DVD英語字幕: Passes it up to Leetch.
Netflix: McTAVISH CROSSES THE BLUE LINE PASSES TO LEECH

実際の音声を聞いてみると、... crosses the blue line passes it up to Leech. という感じに聞こえて、crossed の前にあるべき主語の部分は不明瞭でよく聞こえません。
それで、DVD英語字幕では不明瞭な前半部分を省略しているのだと思うのですが、Netflix でははっきり McTAVISH と表記されているので、ちょっと調べてみると、そういう名前の選手がやはり実際にいるようです。
Wikipedia 英語版: Craig MacTavish
正しい名前の綴りは、McTavish ではなく、MacTavish のようですが、上の英語版ウィキペディアにも、「ニューヨーク・レンジャーズでセンター」だったとの記載があります。

リーチは、DVD字幕の Leetch という綴りが正しく、これは、ディフェンスのブライアン・リーチ(Brian Leetch)選手のこと。
Wikipedia 英語版: Brian Leetch
Messier はセンターのマーク・メシエ(Mark Messier)選手。
Wikipedia 日本語版: マーク・メシエ

Wikipedia 日本語版: ニューヨーク・レンジャース>永久欠番 にも載っているのですが、ブライアン・リーチ選手とマーク・メシエ選手は、レンジャーズの永久欠番だそうです。
どれほど有名な選手かということがよくわかりますね。

spot は動詞で「スポット、場所」として使われますが、ここでは動詞で「〜を見つける」という意味。
人ごみの中で誰かを見つける時に、この動詞 spot がよく使われます。

セリフに出てくる blue line(ブルーライン)、crease(クリーズ)という言葉は、以下のウィキペディアの説明が、図も載っていて非常にわかりやすいと思います。
Wikipedia 日本語版: ホッケーリンク
「マーキング」の項目の説明を引用させていただくと、
2つの「ブルーライン」は、大雑把に言ってリンクを3つの領域に区分する線である。
ゴールの前面には「ゴール・クリーズ」と呼ばれる細い赤色の線で囲まれ、その中が薄い青色で塗りつぶされた領域がある。

とのことです。

これからホッケー観戦に行くのを盛り上げようと、ホッケー遊びをしながら通りを歩いているジョーイとチャンドラーですが、ト書きにあるようにロスはショーウインドーの前で立ちまっています。
We'll take a brief time-out 「短いタイムアウトを取る」と言った後、while Messier stops to look at some women's shoes と言っていますね。
「メシエを見つけて彼にパス」と言ってパスしたのに、メシエ役となるはずのロスがそれに対応しないので、ロスをメシエに例えて「メシエが婦人靴を見るのに立ち止まっている間(俺たちは休憩だ)」のように皮肉っぽく言っているということで、「俺たち、ホッケーの試合の真似やってんのに、何、ウインドーなんか眺めて止まってるんだよ」と言いたいわけです。
stop to look at は「〜を見る”ために”立ち止まる」ということで、stop to do の形は「〜するために立ち止まる」という意味であることに注意しましょう。
stop doing だと「〜するのをやめる」ですから、もし stop looking at だと「見るのをやめる」ということですね。

Carol was wearing boots just like those は「(ウインドーにある)ちょうどあのブーツみたいなブーツを彼女は履いていた」。
ブーツなどの靴は両足2つのセットなので boots と複数形になるため、「ちょうどあんな感じの」と別の靴を指す場合の指示代名詞も、that ではなく those という複数形になっていることにも注意しましょう。
the night that we first... y'know と言っていますが、今日は元妻キャロルとの初エッチの日だったという話がありますので、「僕らが最初に〜した夜」の動詞の部分は言わなくてもわかるよね、という感覚。

その後、実は、と言ってその時の情報を披露していますが、take off は「服や靴など身に付けているものを脱ぐ」ということなので、she never took them off. は「彼女は(その晩は)(決して・一度も)ブーツを脱がなかった」ということ。
つまりは、エッチの時もブーツを履いていた、ブーツを履いたままエッチした、ということですね。
ロスはその後も「それはなぜかって言うと、僕らは…」みたいに説明を続けようとするのですが、チャンドラーがじーっと自分を見ていることに気づいて、続きを言うのはやめることになります。
「その晩はすごく passionate (情熱的)で、脱いでいる時間も惜しかった」とでも言うつもりだったのかなと思うのですが、「別れた妻との初エッチの日だと気づいて落ち込んだけど、ホッケーに行けば気が晴れるかも」ということでみんなでこうしてホッケー観戦に繰り出したというのに、ロス自らその話題を持ち出し、さらには「あの晩、僕らは夢中だったんだよね」みたいに嬉しそうに語っているのを見ると、チャンドラーがあきれた顔をするのもよくわかりますね。


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posted by Rach at 15:34| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月25日

野生の王国でこんな鳥を見た フレンズ1-4改その8

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5:06
男性陣: Hockey! (THEY GO TO LEAVE BUT ARE BLOCKED BY LESLIE, KIKI AND JOANNE. A PAUSE AS THE BOYS STARE AT THEM) Hockey! Hockey. (EXIT BOYS) (オッケー! [彼らは出て行こうとするが、レスリー、キキ、ジョアンに邪魔される。男性陣が彼女たちを見つめる時、(一瞬の)間(ま)がある)
レスリー: (LOOKING ROUND) Rachel? ([見回して] レイチェル?)
レイチェル: Oh, my God! (RACHEL, LESLIE, KIKI AND JOANNE ALL SCREAM AND HUG EACH OTHER) (まぁ、なんてこと! [レイチェル、レスリー、キキ、ジョアンはみんな叫んで、お互いハグする])
モニカ: (TO PHOEBE) I swear I've seen birds do this on Wild Kingdom. ([フィービーに] 間違いないわ(誓うわ)、私は野生の王国で、鳥たちがこんなことをするのを見たことある。)
レイチェル: What are you guys doing here? (あなたたち、ここで何してるの?[何しにここに来たの?])
キキ: Well, we were in the city shopping, and your mom said you work here, and it's true! (えーっと、私たち、街でショッピングしてたの、そしたらあなたのママがあなたがここで働いてるって言ったのよ。そしてそれは本当なのね!)
ジョアン: Look at you in the apron. You look like you're in a play. (エプロンを着たあなたのその姿って。お芝居に出てるみたいに見えるわよ。)
レイチェル: (TO (PREGNANT) LESLIE) God, Look at you! You are so big! I can't believe it! ([(妊娠中の)レスリーに] まぁ、あなたって! すっごく大きい! 信じられないわ!)
レスリー: I know. I know! I'm a duplex. (そうでしょ。そうでしょ! 私は二世帯住宅なの。)
レイチェル: (TO JOANNE) So what's going on with you? ([ジョアンに] それであなたはどうなの?)
ジョアン: Well, guess who my dad's making partner in his firm? (POINTS TO HERSELF; THEY ALL SCREAM) (そうねぇ、私のパパが自分の会社で誰を共同経営者するつもりだと思う? [自分自身を指さす。全員が叫ぶ])
キキ: And while we're on the subject of news.... (HOLDS UP HER FINGER TO SHOW A RING; THEY ALL SCREAM) (そして、ニュースの話題をしているところで… [指輪を見せるために指を立てる。全員が叫ぶ])
フィービー: (TO MONICA) Look, look! I have elbows! (THEY SCREAM) ([モニカに] 見て見て! 私にはひじがある![二人は叫ぶ])

男性陣3人がホッケーの試合観戦に出かけようとした時、3人の女性がセントラルパークに入ってきます。
買い物袋を下げて裕福そうな女性たちは店を見回し、カウンターにいるレイチェルを見つけて声を掛けます。
4人はきゃあきゃあと黄色い声を上げてハグし合い、それを見たモニカは、Wild Kingdom の話をしていますね。
Wild Kingdom は直訳の「野生の王国」のイメージ通り、野生動物などを紹介するアメリカのテレビ番組のこと。
1963年から1988年まで放映されていて、2002年にはリバイバルしたようです。
Wikipedia 英語版 : Wild Kingdom
IMDb : Mutual of Omaha's Wild Kingdom
Mutual of Omaha というのはスポンサーの保険会社の名前だそうで、その名前を冠したタイトルでも知られているようですね。
日本でも「野生の王国」というタイトルの番組が昔ありました。
Wikipedia 日本語版: 野生の王国
の「番組内容」によると、当初はアメリカの「Wild Kingdom」の日本語版として放送が開始されたが、次第に独自製作に移行した、ということのようです。

野生動物の生態を紹介する番組でこんな鳥を見たことある、と表現したのは、キャアキャアと騒いでいる女子たちの様子を、高い声で叫んでいる鳥たちみたいだと言っているわけですね。
友人たちが急に訪ねてきて驚くレイチェルに、キキという友達は「あなたのママが、あなたがここ(この店)にいるって言ったから」と言い、実際にここでレイチェルに再会したことから「ママが言ったことは本当ね」と続けています。

Look at you in the apron. を直訳すると「エプロンを着ているあなたを見て」というところですが、このような Look at you は「あなたのその姿って」のように、その人の姿に驚いたりしていることを示す表現。
Macmillan Dictionary では、
look at you : (spoken) used for telling someone that you are surprised or impressed by them
例)Look at you, all dressed up in a suit!

つまり「ある人に驚く、または感心する(感銘を受ける)ということを、その人に言うために使われる」。例文は「あなたのその姿、スーツを着てすっかりドレスアップしちゃって!」

今回のセリフも、レイチェルがエプロンを着ている姿を見て、驚いてそのセリフを言ったことになりますね。
in a play の play は「お芝居、劇」。
エプロンをつけている姿を見て「まるで劇に出ているみたい」と言っているのは、このお金持ちそうなお嬢様たちは普段はエプロンをつけたりしない、ということを言っていることになるでしょう。
レイチェルも、フレンズ1-1 で「初めてコーヒーを入れた」と言っていたくらいですし、これまでのレイチェルならエプロンを着て台所に立つこともなかった、まるで学芸会でお手伝いさんやメイドさんを演じてるみたいに見えるわ、と友人ジョアンは言いたいようですね。

ジョアンに Look at you (in the apron). と言われていたレイチェルですが、今度はレイチェルが友達レスリーを見て、Look at you! と言っています。
「あなたってすごく大きい」と言っているのは、画面で見た通り、妊娠しているレスリーのお腹が大きいから。
duplex は「二世帯住宅」のことで、妊婦の自分の中に子供が入っていることを、1つの家の中で、親の世帯と子供の世帯とで区分け・住み分けしているかのような二世帯住宅に例えてみたのでしょう。

partner は「パートナー」として日本語になっていますが、firm 「会社」での partner とは「共同経営者」のこと。
パパが私を共同経営者にしてくれたの、というニュースを伝えるのに、「パパは誰を共同経営者にしたと思う?」と言って、無言で自分を指さしてみせる、というもったいつけた表現をしたわけですね。

while we're on the subject of news は「私たちが、ニュースの話題にいる間に」というところ。
「それぞれのニュースを話題にしているところだから、私も言うけどね」みたいに前振りして、言葉では語らず、指につけた指輪を見せることで、婚約したことを示しているわけですね。
レイチェルとその女友達が、人目もはばからずキャーキャーと少女みたいに騒いでいるのが気に入らないのでしょう、特にニュースらしいニュースもないモニカとフィービーの二人は、I have elbows! 「私にはひじがついてるわ!」と当たり前のことを言って、同じように奇声を上げてみせることになります。


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posted by Rach at 16:06| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月23日

FICA(ファイカ)って誰? フレンズ1-4改その7

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4:28
レイチェル: God, isn't this exciting? I earned this. I wiped tables for it. I steamed milk for it. And it was totally... (OPENS ENVELOPE) ...not worth it. Who's FICA? Why's he getting all my money? I mean, what--? Chandler, look at that. (あぁ、これってエキサイティングじゃない? 私はこれを稼いだのよ。そのためにテーブルを拭いた。そのためにミルクを温めた。そしてそれは本当に… [封筒を開ける] …それだけの価値がなかった。ファイカって誰? どうして彼は私のお金を全部持ってくの? だって、何? チャンドラー、それを見て。)
チャンドラー: (LOOKING) Oh, this is not that bad. ([見ながら] あぁ、これってそんなに悪くないよ。)
ジョーイ: Oh, you're fine, yeah, for a first job. (あぁ、立派なもんだよ、そうさ、最初の仕事にしてはね。)
ロス: You can totally, totally live on this. (君はこれで十分に生活できるよ。)
モニカ: Oh, yeah. Yeah. (えぇ、そう、そうよ。)
ロス: Hey, by the way, great service today. (ねぇ、ところでさ、今日はいいサービスだったね。)
みんな: Oh! Yeah! Terrific! Excellent! (THEY GET THEIR WALLETS OUT AND GIVE GENEROUS TIPS) (あぁ! そうだね! すごいよ! 良かったよ! [みんなは財布を出し、気前のいいチップを渡す])

earn は「〜を稼ぐ、獲得する」。
for it は「そのために」で、その初給料をもらうために、テーブルを拭いたり、ミルクを温めたりしたということですね。
worth it は「(その前に言った内容を受けて)それだけの価値・値打ちがある」。
Macmillan Dictionary では、
worth [adjective] : used for saying that there is a good enough reason for doing something, because it is important, enjoyable, useful etc
be worth it: It was hard work, but it was worth it in the end.

つまり、「あることが重要、楽しい、有用であるために、それをするのに十分な良い理由がある、ということを言うために使われる」。
例文は「大変な仕事だったが、最終的にはそれだけの価値があった」。

いろいろ頑張ったけど、それだけの価値があった(And it was totally worth it.)と言おうと思ったら、中身に書いてある金額を見て、たったこれだけ? あれだけ働いたのにこれだけ? やっただけの価値が全然ないじゃない! と思ったのでしょう、それで not worth it. という否定形が続いたことになります。

FICA は、Federal Insurance Contributions Act 「連邦保険寄与法、連邦保険準備法」の略。
ここではその法令に基づく FICA tax のことで、レイチェルは「ファイカ」と発音しています。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
FICA : a tax that workers pay on the money earn that supports the Social Security system
つまり「労働者が稼いだお金において払わないといけない税金で、それが社会保障制度を支える」。
つまり、社会保障のために労働者が払う公的保険料のことで、これは給料から天引きされます。
レイチェルは FICA のことを知らないので、人間だと思ったらしく、「どうしてこの FICA っていう”彼”が私のお金を全部取ってしまうの?」みたいに言っているわけですね。

レイチェルが自分の給料をチャンドラーに見せると、チャンドラーは(いつもと違い、冗談を言ったりからかったりはせずに)「これって(レイチェルが言うほど)そんなに悪くないよ」と答えます。
you're fine for a first job. は「最初の仕事にしては、君は fine (良い、立派、上等)である」という感覚。
初給料でこれだけもらえれば十分だよ、と励ましているニュアンスですね。
live on は「〜で生活を立てる、〜で生活する」。
そうやって「初給料ならこれで十分だよ」とみんなが口々に言った後、ロスは「ところで」と言いながら、「今日はいいサービス(だった)」と言って、レイチェルにチップを出します。
他のみんなもそれに合わせて、自分の財布からチップを出していますね。
レイチェルは「あぁ、もう!」という感じのイライラした様子で、奥の仕事場に戻ります。
「初給料ならこれで十分だよ」と口では言っているものの、やはりその金額の少なさに同情したみんなが「チップと称して、レイチェルにお金を出してあげている」状態であることに、レイチェル自身も気づいたということですね。


★ Netflix で「フレンズ」を視聴されている方へのお知らせ
9月以降も、Netflix で「フレンズ」を視聴できるかもしれません!

8月4日に投稿した拙ブログの記事、フレンズ1-4改その1 で、

Netflix の「フレンズ」の「詳細」に、「視聴期間 2017/08/31まで」と表示されている

という件をお伝えしたのですが、今、見ると、「視聴期間」に関する記載が消えています。
スマホ版の iマーク(インフォメーション)では「09/01まで視聴可能」と表示されていたのですが、そちらも今は消えています。

Netflix のヘルプセンターに電話で問合せをさせていただいたところ、「配信継続リクエストを多くいただいた場合、ライセンス更新される場合がある」とのお話でした。
ヘルプセンターでは、個々の作品のライセンス状況については回答できないそうなのですが、視聴期間の表示が消えているのは、配信継続の可能性あり、とのことでした。
なので、9月以降も引き続き、Netflix でフレンズを視聴できるかも! です。

これから毎日、Netflix での「フレンズ」配信情報をチェックしつつ、9月2日以降も配信されるのを期待しながら待とうと思います。
Netflix の英語字幕は、DVD や Blu-ray と表記が異なる部分もあり、それがセリフの解釈に役立ってくれることも多いので、今後も Netflix でフレンズを視聴できるとしたら、私としてはとてもありがたいです。

リクエストして下さった皆様の熱意が伝わったのなら嬉しいですね♪

「かも」という不確定情報で誠に申し訳ないのですが、先日お伝えしたことと状況が変わったため、お知らせさせていただきました。


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posted by Rach at 17:09| Comment(4) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月21日

初給料日に落盤事故があった フレンズ1-4改その6

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4:04
(RACHEL RUNS UP CLUTCHING AN ENVELOPE)
レイチェルは封筒を握りしめながら走ってくる。
レイチェル: Look, look, look, look, look! My first paycheck! Look at the window! There's my name! Hi, me! (見て見て見て見て見て! 私の初めてのお給料よ! (給料袋の)窓を見て! 私の名前があるわ! はーい、私!)
フィービー: I remember the day I got my first paycheck. There was a cave-in in one of the mines, and eight people were killed. (私も初めてのお給料を貰った日のことを覚えてるわ。鉱山で落盤事故があって、8人の人が死んだのよ。)
モニカ: Wow, you worked in a mine? (まぁ、フィービーは鉱山で働いてたの?)
フィービー: No, I worked at a Dairy Queen. Why? (いいえ、デイリー・クイーンで働いてたけど。何で(そんなこと聞くの)?)

paycheck は「給料支払小切手」のことで、「給料、給与」も指します。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
paycheck :
1. a check that someone receives as payment for their job
2. the amount of money someone earns

つまり、1. は「自分の仕事に対する支払として、その人が受け取る小切手」。2. は「人が稼ぐ金額」。

ですから、first paycheck は「初めての給料」ということですね。
window は「窓」で、今回はレイチェルが持っている封筒の「窓」を指しています。
そこに自分の名前が書いているので、「私の名前がある。はーい、私!」と喜んでいることになります。

初めての給料に喜ぶレイチェルを見て、フィービーは「私が初給料をもらった日のことを覚えてるわ」と言います。
cave-in は「陥没、落盤」。
Macmillan Dictionary では、
cave-in : the sudden fall of the roof of a cave or mine
つまり、「洞窟や鉱山の天井が突然落ちること」。
cave は名詞で「洞窟、ほら穴」、動詞で「崩れ落ちる」という意味があるので、「洞窟やほら穴が in 方向に崩れ落ちる」イメージから、cave-in が「落盤」になるのは連想しやすいですね。
mine は「鉱山」で、他には「地雷」(landmine)という意味もあります。
were killed を「殺された」と訳すと、誰か犯人に殺されたという感じがしますが、事故で命を落とす場合も kill を使います。
kill = make somebody die、つまり、kill は、「殺す」というよりは「死なせる」なのですね。

「初給料をもらった日に、落盤事故があった」とフィービーが言うので、モニカは「まぁ、フィービーは鉱山で働いてたの?」と尋ねます。
それに対してフィービーは「私が働いていたのはデイリー・クイーンだったけど、どうしてそんなこと聞くの?」みたいに返します。

デイリー・クイーンはソフトクリームのお店。
以前は日本にも出店していましたが、今は撤退してしまったようです。
ちなみに、dairy とは「酪農の」という意味で、dairy products だと「乳製品」。
カタカナでデイリーと表記されていますが、英語の発音は「デアリー」が近いです。

「何でそんなこと聞くの?」と聞き返されても、「給料日に落盤事故があったと言ったら、普通、職場での事故かと思うでしょ」というところですね。
職場はデイリー・クイーンだったけど? というフィービーの答えで、フィービーはただ単にその日にあったニュースを語っているだけだとわかるオチになります。
カウチの後ろの男性陣が、「なるほど、そういうことか」のような顔で、一人ずつ時間差で納得していく描写も面白いですね。


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posted by Rach at 16:48| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月18日

ハロウィーンの11日前だから良い衣装がない? フレンズ1-4改その5

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3:07
ロス: Oh, my God! Oh… Is today the 20th? October 20th? (あぁ、なんてこった! あぁ… 今日は20日? 10月20日?)
モニカ: Oh, I was hoping you wouldn't remember. (まぁ、ロスが思い出さないようにと願ってたのに。)
ロス: Ohhh. (あぁぁ。)
ジョーイ: What's wrong with the 20th? (20日がどうしたんだよ?)
チャンドラー: Eleven days before Halloween? All the good costumes are gone? (ハロウィーンの11日前? いい衣装が全部なくなっちゃった、って?)
ロス: Today's the day Carol and I first... consummated... our physical relationship. (JOEY IS PUZZLED) Sex. You know what, I-I'd better pass on the game. I think I'm just gonna go home and think about my ex-wife and her lesbian lover. (今日は、キャロルと僕が初めて… 完了した日なんだ… 僕たちの身体的関係(肉体関係)をね。[ジョーイは困惑した(わからないという)顔をする] セックスだよ。ほら、僕はその(ホッケーの)試合をパスした方がいいね。ただこれから家に帰って、自分の元妻と彼女のレズビアンの恋人のことを考えようと思うんだ。)
ジョーイ: The hell with hockey! Let's all do that! (ホッケーなんてどうでもいいや! みんなでそれをやろうよ!)
チャンドラー: (TRYING TO STOP ROSS LEAVING) Come on, Ross! You, me, Joey, ice! Guys night out! Come on, what do you say, big guy? (PRETENDING TO PUNCH HIM IN THE STOMACH) Huh? Huh? Huh? ([ロスが出ていくのを止めようとして] おい、ロス! お前、俺、ジョーイ、アイス! 男たちで夜の外出! なぁ、どう思う、ビッグガイ? [ロスの腹をパンチするふりをしながら] な? な? な?)
ロス: What are you doing? (何してんの?)
チャンドラー: (STOPS) I have no idea. ([パンチをやめて] 自分でもわかんない。)
ジョーイ: Come on, Ross. (なぁ(いいだろ)、ロス。)
ロス: All right, all right. Maybe it'll take my mind off it. Do you promise to buy me a big foam finger? (わかった、わかった。多分、それで僕の気が晴れるだろうし。僕に大きなフォームフィンガーを買うって約束してくれる?)
チャンドラー: You got it. (了解。)

10月20日という日付に反応するロス。
ロスの妹モニカのセリフ、I was hoping you wouldn't remember. は「ロスが思い出さないようにと願っていた(のに)」ということですから、モニカはその日がロスにとってどんな日であるか知っていたことがわかります。
ロスとモニカ以外はその日付を聞いても何もピンとくるものがないようで、何か面白いことを言いたいチャンドラーが、ハロウィーンのコスチュームのジョークを言うことになります。
ハロウィーンは10月31日で、20日と言えばハロウィーンまであと11日しかない。ハロウィーン用の仮装の衣装(ハロウィーンの仮装は日本でもすっかり定着しましたね)をお前は借りようと思ってたけど、それを忘れてて、もう良い衣装は残ってないって焦ってる? みたいなことを言ってみせたことになります。

Today's the day Carol and I first... とロスは言いにくそうに話し始めます。
このように途切れ途切れになっているセリフは特に、切れ目ごとに英語をイメージする良い訓練になりますね。
Today's the day 「今日は〜の日だ」、Carol and I first 「キャロルと僕が初めて〜した」のように続くことがわかるので、その次に来る、何をしたかの動詞を待ち構えて聞くことになります。

consummate の基本的な意味は「〜を完成する、達成する」。
男女の恋愛に関する場合では、「床入りをすることで、結婚や恋愛などの関係を完成・完了する」という意味になります。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
consummate (formal) :
例1)to make a marriage or a relationship complete by having sex
例2)to make something such as an agreement complete

つまり、例文1は「エッチをすることで結婚や関係を完成させること」。例文2は「合意のような何かを完成させること」。
語義にあるように「フォーマル」な単語のようですね。
アカデミックな英英辞典である LAAD に、最初にエッチの方の意味が出ていますので、この単語が使われた場合には、もっぱらそのイメージを連想する人が多いだろうと考えられるでしょう。
この単語のそういう意味を知っている人であれば、「キャロルと僕が初めて consummate した日」と言っただけで、初エッチの日だとわかるはずですが、隣でそれを聞いているジョーイは、どうやらそのフォーマルな単語は知らないようです。
それでロスは、our physical relationship と続けるのですが、それでもジョーイはわからない、という顔をしているのが面白いですね。
physical は「身体・肉体の、身体的・肉体的な」という意味で、physical relationship は「肉体関係」のことですが、日本語で「肉体関係」と訳してしまうと、エッチ系の意味がダイレクトに連想されてしまうので、ジョーイがわからなかったことを考慮して、あえて「身体的関係」と訳してみました。

そこまで言ってもピンと来ない様子なので、ロスは一言、Sex. と説明を加えています。
今日は元妻キャロルとの初エッチの日であることを言うのが恥ずかしいので、あまり露骨な表現を使わないように、遠まわしで堅苦しい表現を使った結果、ジョーイには意味が通じなくて、結局ダイレクトな単語で説明することになってしまった、というオチですね。

pass on は「パスする、遠慮する、申し出を断る」。
今日はホッケーって気分じゃないから、家に帰って、元妻とその恋人のことでも考えるよ、とロスは言っています。
The hell with...! は「〜なんかくたばれ! 〜なんてどうでもいい!」。
with 以下のものなんか気にしない、という感覚で、フレンズ1-1 に出てきた、To hell with...! と同じニュアンス。
ロスの話を聞いてジョーイは、もうホッケーの話なんてどうでもいいや、レズの話を一緒にしよう! と言っているのですね。
ジョーイはレズネタが好きらしく、後のエピソードでもレズネタになると興味津々になるシーンが出てきます。

コーヒーハウスを出て行こうとするロスを引き留めて、チャンドラーはテンション高い様子で、何とか盛り上げようとパンチの真似などしていますが、「何してんの?」と言われてしまい、「自分でもわかんない」と答える始末。

take one's mind off... は「いやなことを忘れさせる、…から気を紛らわせる」。
off は「分離」を表します。
心を…から分離して連れていく、という感覚から、その悩み事・心配ごと・いやなことから気持ちを離す、というニュアンスが出ます。

foam は「泡(あわ)」で、ここでは foam rubber 「気泡ゴム, フォームラバー」を指しています。
a big foam finger はそういう気泡ゴム(フォームラバー)で出来た大きな指のこと。
Wikipedia 英語版 : Foam hand
でも、a foam hand または a foam finger と呼ばれているとして、スポーツの応援グッズの説明が書いてあります。
foam finger で画像検索してもたくさん出てきますし、今回のエピソードのこの後のホッケーのシーンでも画面に映りますので注目してみて下さい。


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posted by Rach at 13:43| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月15日

グラスは半分カラ フレンズ1-4改その4

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★お知らせ★
10月14日(土)の梅田セミナーですが、セミナー応募カード添付書籍を販売して下さっている書店様が4店舗増え、合計17店舗になりました。その4店舗様はこちら↓
旭屋書店なんばCITY店、くまざわ書店ポーズなんばパークス店、ジュンク堂書店梅田ヒルトンプラザ店、ブックファースト梅田2階店
皆様のお近くの書店様であれば、また見ていただけると嬉しいです♪


2:31
(ENTER CHANDLER AND JOEY. JOEY IS COUNTING HIS STEPS)
チャンドラーとジョーイ登場。ジョーイは自分のステップを数えている。
ジョーイ: --95, 96, 97. See, I told you. Less than a hundred steps from our place to here. (…95、96、97。ほら、言ったろ。俺たちの家からここまで100歩以下だって。)
チャンドラー: You got way too much free time, man. (お前、暇な時間が超あるんだな[お前って、超ヒマ人だな]。)
ジョーイ: (TO ROSS) Hey! Here's the birthday boy. Ross, check it out. Hockey tickets. Rangers-Penguins tonight at the Garden and we're taking you. ([ロスに] おう! ここに誕生日の子がいるぞ。ロス、見てみろ。ホッケーのチケットだ。今夜、(マジソンスクエア)ガーデンで、レンジャーズとペンギンズ。俺たちがお前を連れてってやるよ。)
チャンドラー: Happy birthday, pal! (誕生日おめでとう!)
ジョーイ: We love you, man. (KISSES HIM) (愛してるぜ。[ロスにキスする])
ロス: Ha, ha, ha. It’s funny. My birthday was seven months ago. (ははは。面白いね。僕の誕生日は7か月前だったよ。)
ジョーイ: So? (それで?)
ロス: So, I'm guessing you had an extra ticket and couldn't decide which one of you got to bring a date? Huh? (それで、僕が思うに、君らには余りのチケットがあって、二人のうちのどちらがデート相手を連れてくることになるかを決められなかったんだろ? な?)
チャンドラー: Well, aren't we Mr. "The Glass is Half Empty." (うーん、俺たちって「グラスは半分カラ」の悲観論者じゃないよな?[悪い方に受け止めず、いいことは素直に喜べよ])

I told you. は「俺はお前に言った」ということで、ここでは、その後に続く説明を「ほら、俺の言った通りだったろ」と先に言った感覚になります。
以前に注意したのに、その注意を忘れた相手が失敗した場合などに、I told you. 「言ったでしょ。私は言ったのに」と非難する時にも使われます。
ジョーイの言った内容は「俺たちの家からここまで100歩以下」ということで、97 までの数字はその歩数だったことがわかりますね。

way too は「すごく、はるかに」で、way は too を強調する副詞。
今回のように way too の組み合わせで使われることが多いです。
You got way too much free time, man. の got は have の意味で、「お前はあまりにも多くのフリータイムを持っている」ということですから、「お前は、超ヒマなんだな」と言っているわけですね。
家からコーヒーハウスまでの歩数を数えるなんて、お前はよほどの暇人なんだなとあきれたセリフになります。

チャンドラーとジョーイは、ソファに座っているロスのそばに行き、それぞれ誕生日おめでとうみたいな話をしています。
Rangers は、ニューヨーク・レンジャース(New York Rangers)、Penguins は、ピッツバーグ・ペンギンズ(Pittsburgh Penguins)で、ホッケーのチケットだと言っている通り、どちらもナショナルホッケーリーグ(NHL)のアイスホッケーのチームです。
the Garden は「マジソン・スクエア・ガーデン(Madison Square Garden)」のことで、ニューヨーク・レンジャーズの本拠地。

二人がロスを誘う際、pal や man という呼び掛け語が使われていますね。
man はチャンドラーがジョーイに「超ヒマなんだな」と言った時にも使われていました。
親しい友人に話しかける時の言葉で、日本語に訳してしまうとわざとらしくなるので訳しませんでしたが、英会話ではこのような呼び掛け語がよく出てきます。
pal の元の意味は「友達」ですね。
ここでは pal や man を多用して「やたらと親しげな感じ」を出していることになるでしょう。

二人の「やたら親しげな感じ」とは対照的に、ロスは冷静な様子で「僕の誕生日は7か月前だった」と答えます。
So? 「それで? だから?(何か問題でも?)」みたいにジョーイは言っているので、二人とも「ロスが誕生日ではないと知っていて、わざと”ロスがさも誕生日みたいに大げさに言ってホッケーに誘った”」こともわかりますね。
ロスは二人の行動を冷静に分析し、I'm guessing 「僕が思うに、推測するに」と言って、その考えを述べています。
bring a date の a date は「デート相手」で、「チケットの余りが1つなので、デート相手は一人しか無理。それでどちらが連れてくるかを決められずに、余ったチケットで僕を誘ったんだろ」ということですね。

それに対してチャンドラーは、aren't we Mr. "The Glass is Half Empty." と言っています。
The Glass is Half Empty を直訳すると、「そのグラスは半分カラ」ということですね。
半分はカラということは、半分は入っている状態なので、half full であるとも言えるのですが、同じ状態であっても、「いっぱいになっていない、カラである」部分を強調する表現が、half empty となります。
Macmillan Dictionary では、
the glass is half full (empty) : used for saying that someone has a tendency to look at things in a positive or a negative way
例)Generally speaking she's a glass-half-full kind of girl.

つまり「そのグラスは半分入っている(or 半分カラ)というのは、誰かが物事を積極的(前向き)に、または消極的(後ろ向き)に見る傾向があることを言うために使われる」。例文は「一般的に言うと、彼女は「グラスは半分入っている」ってタイプの女の子だ」。

つまり「中身(の液体)が半分入っているグラス」を見て、「半分も入ってる!」と喜ぶタイプの前向きで楽観的なタイプの人が、the glass is half full / glass-half-full で、「なんだ半分しか入ってないのか(半分はカラなのか)」とがっかりするタイプの後ろ向きで悲観的なタイプの人が、the glass is half empty / glass-half-empty ということになります。

ロスもホッケーを見たくないわけではないでしょうし、ホッケーを見に行けるという事実は変わらないのに、それを「誰かの代わりに僕なんだ」みたいに悲観的にしか受け止められないロスの発言を聞いて、Mr. "The Glass is Half Empty" = pessimistという表現を使っているのですね。
俺たち、悲観論者じゃないよね? と言ってみせることで、ロスが悲観論者的な発言をしたことを指摘し、そんな悪い意味で受け止めずに、ホッケーを見ることができるという事実を楽観的に受け止めろよ、素直に喜べよ、と言っていることになるでしょう。


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posted by Rach at 14:24| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月10日

昨夜は一睡もできなかった フレンズ1-4改その3

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1:43
SCENE 1: CENTRAL PERK (ROSS AND MONICA ARE WATCHING PHOEBE SLEEP)
シーン1:セントラルパーク(ロスとモニカはフィービーが眠るのを見ているところ)
モニカ: How does she do that? (どうしてそんなことができるの?)
ロス: I cannot sleep in a public place. (僕は公共の場所では眠れないよ。)
モニカ: Would you look at her? She's so peaceful. (彼女を見てよ。すっごく穏やかだわ。)
フィービー: (WAKING AND STARTLING THEM) Oh! What what what! ...Hi. ([目を覚まして、二人を驚かせる] あぁ! 何何何? …はーい。)
ロス: It's okay, y'know, you just nodded off again. (大丈夫だよ。ほら、君はちょっとまた居眠りしてただけだ。)
モニカ: What's going on with you? (一体どうしたの?)
フィービー: I got no sleep last night. (昨日の晩は一睡もできなかったの。)
ロス: Why? (どうして?)
フィービー: My grandmother has this new boyfriend, and they're both kind of insecure in bed, so. And deaf. They're constantly, like, having to reassure each other that they're having a good time. You have no idea how loud they are. (私のおばあちゃんには新しい恋人がいるの。それで、二人ともベッドの中で不安みたいで。それにね、耳が遠いのよ。二人はしきりに、自分たちは今、いい時間を過ごしてるって、お互いを安心させなければいけないの。二人がどんなに大声か、あなたたちにはわからないと思うわ[びっくりするほど、二人の声は大きいのよ]。)
モニカ: Well, if you want, you can stay with Rachel and me tonight. (ねぇ、もし良かったら、今夜レイチェルと私のところに泊ってもいいわよ。)
フィービー: Thanks. (ありがと。)

How does she do that? を直訳すると「彼女はどのようにしてそんなことをするの?」ということで、that はみんなのいるところで眠りこけていることを指しています。
「どうして、なぜ?」なら why になりますが、ここでは how なので「どうやって、どのようにして」のニュアンスになります。
普通の人間ならできないようなことを彼女がしているので、自然な日本語にすると「どうやったらそんなことができるわけ?」のような感じですね。
public place は「公共の場所」、peaceful は「平和的な」で、ここでは「穏やかな、のどかな」という意味。

穏やかな寝顔を間近で見ていた二人は、寝ていたはずのフィービーが突然目を覚ましたので驚くことになります。
nod は「うなずく、首を縦に振る」という動詞で、nod off は「座ったままで居眠りする、うとうとする」という意味。
I got no sleep last night. は「昨晩、ゲットした睡眠はゼロだった」という感覚ですから「一睡もできなかった」ということですね。

昨日の晩、眠れなかった理由を説明しているフィービーはまず「おばあちゃんに新しい恋人がいるの」と言っています。
フィービーのおばあちゃんならかなりの高齢なのに「新しい恋人」がいるというのがまずは笑いのポイントですね。
insecure は「不安な、自信のない」、deaf は「耳が聞こえない、耳が不自由である」、reassure somebody that は「〜だといって人を安心させる」。
insecure(不安)だから reassure(安心)させないといけない、deaf(耳が遠い)から loud(声が大きい)とそれぞれ対比になっていて、前半の「ベッドの中で不安、二人は耳が遠い」が、後半の「ベッドで good だと安心させ合っている、二人の声は大きい」に繋がることで、おばあちゃんと恋人が何をしているかがわかる仕組みになっています。

楽しい時、素晴らしい時間を過ごしているとお互い確認して安心し合っている、というのは、Good? 「いい?」 Good. 「いいわ」のようなことを言っていると示唆していることになるでしょう。
「いい?」「いいわ」とかの言葉を大きな声で、それも constantly「絶え間なく、しきりに」叫んでいる、ということで、それはつまり、高齢であるはずのフィービーのおばあちゃんとその恋人が一晩中、激しいエッチをしていた、ということを示していることになります。
フィービーのセリフにはエッチに関するダイレクトな表現はありませんが、それを言うフィービーが少し笑いをこらえるような顔もしていますので、「二人は不安みたいで、good と何度も確認しあってるの。おまけに耳が遠いから声が大きいのよね」のように、わざと「まるで二人が何をしていたかには思いが及ばないかのようにフィービーが言ってみせた」面白さになるでしょう。

それを聞いたロスは、目を見開き、そんな話は聞きたくないなというような顔をしています。
フィービーのおばあちゃんのような高齢の女性が、恋人と一晩中熱い夜を過ごしていたと聞いて、びっくりしてあきれているのですね。
おばあちゃんと恋人が夜な夜なうるさくてフィービーが眠れない様子なので、モニカは「レイチェルと私のうちに泊ってもいいわよ」と誘うことになります。


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2017年08月08日

You're?でI'mと聞き間違えたことがわかる フレンズ1-4改その2

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0:32
(ENTER JOEY)
ジョーイ登場。
みんな: Hey Joey. Hi. Hey, buddy. (はい、ジョーイ。やあ。よお。)
モニカ: Hey, Joey, what would you do if you were omnipotent? (ねぇ、ジョーイ、もしあなたが全能なら、あなたはどうする?)
ジョーイ: Probably kill myself. (多分、自殺するね。)
モニカ: Excuse me? (何ですって?)
ジョーイ: Hey, if little Joey's dead, then I got no reason to live. (ほら、もし、リトル・ジョーイが死んでいるのなら、俺には生きている意味がないから。)
ロス: Joey, uh… OMnipotent. (ジョーイ、あの… 全能(アムニポテント)だよ。)
ジョーイ: You are? Ross, I'm sorry. (お前は不能(インポテント)なのか? 気の毒に。)

「一日、全能になれたらどうするか?」という話題で盛り上がっていたフレンズたちは、セントラルパークに入ってきたジョーイにもその質問をします。
それに対してジョーイは、Probably kill myself. と答えていますが、what would you do if...? という質問に対する返事なので、Probably I would kill myself. の I would が省略された形になっています。
「全能という能力を持てたら、こんな願いを叶えたい」というのとは全く違った反応なので、不審に思ったモニカが聞き返すと、ジョーイは、little Joey の話をし始めます。

little Joey 「リトル・ジョーイ」で何となくわかる方も多いかと思うのですが、これは「ジョーイのモノ(大事な部分)」を「小さなジョーイ」と表現しているわけですね。
日本語でも「俺のムスコ」などと表現する男性もいますので、日英の感覚には共通するものがあるように思います。
If little Joey's dead は、「俺の大事な部分が死んでいるのなら」ということで「その部分が機能しない」というニュアンス。
そのように表現したことで、ジョーイは、omnipotent という単語を、音が似ている impotent 「性的に不能」(ダイレクトに書いてしまいますとインポテント)と勘違いしたらしいことがわかります。
ジョーイは omnipotent「全能」という単語にはあまりなじみがなかったのでしょうね、それを impotent という性的な言葉に聞き違えるところ、そしてそうなってしまったら生きる理由がない、とまで言い切ってしまうところは、さすがにプレイボーイというところでしょうか。
I got no reason to live. の got は、本来 get の過去形ですが、ここでは have の意味で使われています。
セリフのような口語では、have の意味で got が使われることも多いです。

ジョーイが単語を聞き間違い、勘違いしていると気づいたロスは「君が思ってる impotent じゃなくて、omnipotent だよ」というのをはっきりさせるために、2つの単語で違っている部分に当たる om の部分を特に強調して発音しています。
強く発音しているので「アムニポテント」と言っているように聞こえます。

それを聞いたジョーイは、しばらく沈黙した後で、"You are?" と言っていますが、この You are? という返しが「ジョーイがロスのセリフをどのように誤解したか」がわかるための大きなヒントになっています。
ジョーイが You are? と聞き返したということは、ロスが I am / I'm ... と言ったと勘違いしたことを示唆します。
「お前が〜なの?」と聞き返したわけなので、「僕は〜だ」とロスが言ったことを示すことになるわけですね。
ロスはただ、omnipotent という「単語」の最初の部分をはっきり「アム」と発音しただけですが、その「アム」を「アイム」だとジョーイが聞き間違えたことになります。
つまりジョーイは、ロスのセリフ "OMnipotent." を、"I'm impotent." 「僕は impotent なんだ」と聞き間違えたわけですね。
ロスが「僕は impotent なんだ」と告白したと思ったジョーイは、"You are (impotent)?" 「お前は不能なのか?」と聞き返したというオチになります。

その後ジョーイは、I'm sorry. と言っていますね。
I’m sorry. は人に謝る時に「ごめんなさい」という意味で使いますが、何か相手に不幸なことがあった場合に「大変だったね、お気の毒に、同情するよ」というニュアンスでも使います。
ここでのジョーイはまだ勘違いしたままのようなので、ロスが不能だと勘違いしたことを謝っているのではなく、「それは大変だね、お気の毒に」という意味で言っているのだと思います。

このやり取りは、ジョーイが2回も聞き間違えたことが面白く、真っ先にそういうエッチ系の連想ばかりが働くところがプレイボーイのジョーイっぽいところなわけですが、ジョーイが聞き間違えたのが自然に思えるように、「アィム・ニポテント」という紛らわしい言い方を(脚本上)わざとしている、そのロスの言い回しが大きなポイントと言えそうですね。


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posted by Rach at 18:37| Comment(2) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月04日

もし一日全能になれたとしたら フレンズ1-4改その1

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シーズン1 第4話
The One With George Stephanopoulos
原題訳:ジョージ・ステファノポロスの出てくる話
邦題:レイチェルの憂鬱


0:00
PRE-INTRO-SCENE: CENTRAL PERK (ALL PRESENT EXCEPT JOEY)
イントロ前のシーン:セントラルパーク(ジョーイ以外がそこにいる)
フィービー: Oh, that's good. (あぁ、それ、いいわね。)
モニカ: All right. Phoebe? (よーし。(じゃあ)フィービーは?)
フィービー: Okay, okay. If I were omnipotent for a day, I would want, um, world peace, no more hunger, good things for the rain forest. And bigger boobs. (オッケー、オッケー。もし私が一日だけ全能になれたとしたら、私はこれを望むわね、世界平和、飢えがなくなること、熱帯雨林のためになること。それから、もっと大きな胸。)
ロス: Well, see, you took mine. Chandler, what about you? (あぁ、ねぇ、フィービーは僕の願いを取っちゃったな(僕もそう言おうと思ってたんだけどな)。チャンドラー、君はどう?)
チャンドラー: Uh, if I were omnipotent for a day, I'd make myself omnipotent forever. (あぁ、もし一日だけ全能になれたとしたら、俺は自分を永遠に全能にするね。)
レイチェル: See, there's always one guy. (MOCKING) "If I had a wish, I'd wish for three more wishes." (ほら、いつもいるのよね、こういう男。[からかうように真似をしながら]”もし俺が願いを1つ持っているなら、俺はあと3つ、願いが増えるように願うね。)

シーンの最初に「それ、いいわね」「じゃあ、フィービー」みたいな会話があってから、If I were... とフィービーが話し始めていますので、「もし〜ならどうする?」みたいなことをみんなで言い合いっこしよう、という流れであることが想像できます。

omnipotent は「全能の」という意味。
このシーンでポイントとなる単語なので、英英辞典の語義も見ておくと、
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
omnipotent [adjective] : able to do everything
omnipotence [noun] : God's omnipotence

つまり、「全ての(あらゆる)ことができる」。名詞形は omnipotence で、God's omnipotence は「神の全能・無限の力」。
Macmillan Dictionary では、
omnipotent : powerful enough to do everything
つまり、「全てのことができるほど十分に力がある」

everything ができるほどパワフルということなので、やはり一言「全能」と表現するのがわかりやすいでしょう。

If I were..., I would というのは「現在の事実とは反対の仮定」である「仮定法過去」で、人間が全能にはなれないけれど、もしもなれたとしたらと仮定した場合、私ならこうする、こういうことを願う、と言っているニュアンスになります。

hunger は「飢え、飢餓(きが)、飢饉(ききん)」。形容詞形は hungry ですね。
good things for the rain forest は「熱帯雨林にとって良いこと」で、熱帯雨林の減少などが世界的な問題になっていることから、項目の一つに挙げたことになるでしょう。
願い事が「世界平和、飢えがなくなること、熱帯雨林を救うこと」のように「自分のことより全人類、世界のための願い」というスケールの大きなものになっていて、世界平和や環境問題について語るところがフィービーらしいですが、最後に、女の子らしい願いがくるところがかわいいですね。

boobs は「(女性の)おっぱい」。
胸を意味する表現には、breasts もありますが、「フレンズ」では女性の胸のことを、boobs と表現することが多いです。また、boobies と表現することもあります。
ここでちょっと注目しておきたいのは、bigger という比較級。
big boobs なら「大きな胸(が欲しい)」ということで、実際の自分の胸が今は小さいことを示唆しているようにもなりますが、bigger 「より大きい」と表現していることで、「今も(それなりに?)大きいけれど、さらに大きな胸が欲しい」と言っていることになります。
you took mine は「僕の願い事をフィービーが取っちゃったね」というところで、「僕もそれが良かったな、僕もそう言おうと思ってたんだけど先を越されちゃったな」ということを男性のロスが言っている面白さになるでしょう。

チャンドラーは for a day と forever を対比したセリフを言っています。
make myself omnipotent は「自分自身を全能の状態にする」。
最初のフィービーのセリフにもありましたが、for a day の for は期間を表し、「一日間、一日だけ」という意味になります。
チャンドラーはその「一日間だけ全能」を、forever つまり「永遠に全能」にしたいと言っていて、全能の能力を使い、一日分だけだった全能の力を永久のものにすると言っていることになります。

「一日だけという期間限定を外して、それを永久にするために全能の力を使う」と言ったチャンドラーを見て、レイチェルはあきれた様子で、「いるのよね、こういう男」と言っています。
そういう男はこんな風に言うのよ、とちょっとバカにした感じで、「もし自分が1つの wish を持っているのなら、その wish で、あと3つの wish を願う」みたいに言っています。
「1つだけの願いという個数限定を外して、個数を増やすためにその願いを使う」ということですね。
one more time が「あともう1回」ですから、three more wishes は「あともう3個分の願い、あとプラス3個」という感覚になります。


★ Netflix で「フレンズ」を視聴されている方へのお知らせ
現在、Netflix では「フレンズ」を視聴していただくことが可能ですが、その視聴期間が 8月31日まで、つまり今月末までとなっているようです。
非公開コメントでこの件を教えていただいたので(お知らせ下さった方、ありがとうございます)、私も確認してみたのですが、「フレンズ」を再生すると、左上に「この作品は8月31日まで視聴できます」と確かに表示が出ます。
「フレンズ」の「詳細」にも「視聴期間 2017/08/31まで」と出ていました。

Netflix の英語字幕は、DVD や Blu-ray と表記が異なる部分もあり、それがセリフの解釈に大いに役立ってくれたりするので、Netflix での視聴期間が終わってしまうのは私も実に残念なのですが、、、
このブログを読んで下さっている方には、Netflix で「フレンズ」を視聴しておられる方も大勢いらっしゃるだろうと思いましたので、お知らせさせていただきました。


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posted by Rach at 14:53| Comment(5) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月31日

君とは楽しかったけど〜に我慢ならなかった フレンズ1-3改その38

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21:18
(CUT TO MONICA TELLING ALAN IN A RESTAURANT)
レストランでモニカがアランに話している場面にカット。
アラン: Wow. (わぉ。)
モニカ: I'm, I'm really sorry. (本当にごめんなさい。)
アラン: Yeah, I'm sorry too. But, I gotta tell you, I am a little relieved. (あぁ、僕の方こそごめん。でも、言っとくと、僕は少しホッとしてるんだ。)
モニカ: Relieved? (ホッとしてる?)
アラン: Yeah, well, I had a great time with you. I just can't stand your friends. (あぁ、そのー、君とは素敵な時間を過ごした(んだけど)。僕はただ君の友達に我慢できなかったんだ。)

レストランの画面にカットして Wow. I'm really sorry. という会話が交わされているのがわかった時点で、その前にモニカがアランに別れを告げたであろうことが想像されます。
be relieved は「ホッとした、安心した」。
relieve は「(人)をホッとさせる、安心させる」という他動詞なので、「ホッとした」という場合は、過去分詞形になります。
振られたのにホッとしたと言っているのを不思議に思い、モニカが聞き返すと、アランは I had... I just can't stand... という表現を使って説明しています。
ここでの stand は「〜を我慢する」という意味で、この意味では can't stand 「我慢できない」という否定形で使われることが多いです。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
stand : ACCEPT A SITUATION to be able to accept or deal well with a difficult situation (SYN: tolerate)
例)I can't stand it! You're being such a fool!

つまり「(状況を受け入れる)難しい状況を受け入れる、またはうまく扱うことができること。類義語:tolarate(我慢する、耐える、許容する)」。例文は「もう我慢できない! あなたって、なんてバカなの!」

君とは素敵な時間を過ごしたけど、僕はただ君の友達に我慢ならなかったんだ、とアランは言っているわけですね。
「モニカ以外のフレンズはアランが大好きだったのに、実はアランはフレンズたちが大嫌いだった」ということが最後にわかる、というオチになります。
今回のエピソードは「モニカ以外のフレンズが、アランを大いに気に入る」という話で、フレンズたちが語る言葉や、アランに対するフレンズの対応から、アランという人物のすごさや魅力を観客や視聴者に想像させる形になっていました。
このエピソードの中で実際にアランがしゃべっているのは、最初にモニカの家を訪れた時の挨拶と、エンディング前にモニカがアランに別れを告げるシーンだけで、彼の顔が映るのもセリフの長さも、全体の中では非常に短いものとなっています。
アランは今回のエピソードのメインテーマでありながら、本人がほとんど登場していないというのも、ドラマの構成として面白いものになっていると思いました。


21:40
(CLOSING CREDITS)
エンドクレジット
CREDITS SCENE: RACHEL + MONICA'S (THE GANG ARE MOPING AROUND, EATING ICE CREAM)
クレジットシーン:レイチェルとモニカの家(フレンズはふさぎこんでいる、アイスクリームを食べながら)
レイチェル: Remember when we went to Central Park and rented boats? That was fun. (私たちがセントラルパーク(公園)に行って、ボートを借りた時のこと覚えてる? あれは楽しかったわ。)
ロス: Yeah. He could row like a Viking. (あぁ。彼(アラン)はバイキングみたいに(オールを)漕ぐことができたよね。)
(ENTER MONICA)
モニカ登場。
モニカ: Hi. (はーい。)
みんな: Mmm. (んーん。)
ロス: So how'd it go? (それで、どうだった?)
モニカ: Oh, y'know... (あぁ、ほら…)
フィービー: Did he mention us? (アランは私たちのこと言ってた?)
モニカ: He says he's really gonna miss you guys. (DUBIOUS LOOK) (本当にあなたたちに会えなくて寂しくなる、って彼は言ってるわ。[疑わしい表情で])
ロス: You had a rough day, huh? (モニカは大変な一日だっただろ?)
モニカ: Yeah, you have no idea. (えぇ、あなたには想像できないほどね[わからないほどね]。)
ロス: Come here. (おいで。)
(SHE SITS DOWN AND ROSS STROKES HER FOREHEAD)
モニカは座り、ロスはモニカのおでこをさする。
チャンドラー: That's it. I'm getting cigarettes. (そこまでだ! 俺はタバコを吸うぞ。)
みんな: No, no, no! (だめ、だめ、だめ!)
チャンドラー: (LEAVING) I don't care, I don't care! Game's over! I'm weak! I've gotta smoke! I've gotta have the smoke! ([部屋を出て行こうとしながら] もうどうでもいい。どうでもいいよ! ゲームは終わりだ! 俺は弱い! 俺はタバコを吸わなきゃ! 俺はタバコを吸わなきゃならないんだ!)
フィービー: (SHOUTS AS HE LEAVES) If you never smoke again, I'll give you seven thousand dollars. ([チャンドラーが立ち去ろうとする時に叫んで] もしあなたが二度とタバコを吸わないなら、私はあなたに 7,000ドルをあげるわ!)
チャンドラー: (REENTERING) Yeah, all right. ([また部屋に入ってきて] あぁ、わかったよ。)

アランに別れを告げた後、モニカが家に帰ってくると、フレンズたちは皆ふさぎ込んでいます。
ハーゲンダッツの大きなカップから直接スプーンで食べたり、ホールのチーズケーキを食べたりと、それぞれが「甘いものをドカ食いすることでつらさから逃れようとしている様子」なのが何だか痛々しいですね。
今後の「フレンズ」でも、落ち込んだ時に、甘いものを大量に食べるシーンはよく出てきます。

Remember when... は「〜した時のこと覚えてる?」と、前の出来事を思い出し、振り返る時の表現。
Central Park は「セントラルパーク」という、ニューヨーク・マンハッタンにある巨大な公園。
過去記事、そして俺は百万ドル欲しい フレンズ1-1改その5 で説明したように、フレンズの舞台の一つとなっているコーヒーパークのセントラルパーク(Central Perk)は、この有名な公園の名前(Central Park)をもじったものです。
店の名前になっている perk は「パーコレーター(percolator:ろか装置付きコーヒー沸かし器)で(コーヒーを)いれる」という意味の percolate の短縮形なのですね。
今回の 1-3 のラストで、本物(というか元ネタ)の「セントラルパーク」(公園)がセリフに登場したことになります。

row は「ボート・船を漕ぐ」。
「バイキングみたいに船を漕ぐ」と表現することで、彼のボートの漕ぎが男らしく力強かったことを言っているのでしょう。

モニカが帰宅すると、ロスは「どうだった?」とアランに別れを告げた件について尋ねます。
フィービーが Did he mention us? 「アランは私たちのこと言ってた?」と尋ねると、みんなは顔を上げて、その答えを早く聞きたいという顔で一斉にモニカの方を見ます。

He says he's really gonna miss you guys. 「あなたたちがいなくて本当に寂しいと[あなたたちを本当に恋しいと]思うだろうって彼は言ってる」というのは、アランのことが大好きだったフレンズたちを気遣っての、モニカの嘘ですね。
miss は「〜がいなくて寂しく思う」で、I'm really gonna miss you. 「きっとさびしくなるね」というのは、そばからいなくなってしまう人への決まり文句です。
その前のシーンで「アランは実は、モニカ以外のフレンズたちが大嫌いだった」ということがアラン自身の口から語られていただけに、「アランは寂しくなるって言ってるわ」というモニカの嘘に寂しそうな笑顔をするジョーイなどを見ていると、なんだか切ない気持ちになってしまいます。

You had a rough day の rough は「つらい」。
付き合っている人に別れを告げることになったので、それを兄ロスは「つらい一日だったね」と妹モニカをいたわっていることになります。
それに対してモニカは、Yeah, you have no idea. と返していますが、それを直訳すると「えぇ、あなたにはわからないわ。わからないでしょうね」というところですね。
ものすごくつらいことがあった場合に「どんなにつらかったか、あなたにはわからないと思うわ」「他人が想像できないほどつらかった、想像を絶するつらさだった」という意味で、You have no idea. と表現することはよくありますが、今回のモニカのセリフは、それ以外にも別のニュアンスが込められているような気がします。

恋人と別れる、別れを告げるということは、いつでもつらいことですが、今回は、アランと別れることにフレンズたちは猛反対していたにもかかわらず、アランは「モニカのことは好きだけど、フレンズたちが耐えられなかった」と言っていました。
アランと別れるつもりと伝えたら、フレンズたちはショックを受けて、どうして別れるんだよ! とモニカを責めていたけど、当人のアランはフレンズたちが大嫌い、、、その奇妙な板ばさみの立場にある私の気持ちを、あなたはわかりっこないのよ。アランはあなたたちを嫌っていたけど、そんなことをみんなに言うことはできないし、みんなに責められていた私の方がみんなの気持ちを思って「アランも寂しがってたわよ」と嘘を言うしかない、結局「フレンズたちのアランへの一方的な片想い」でしかなかったのに私ばかりが責められた、そんな私の立場とつらさはあなたにはわからないわ、というモニカの気持ちが You have no idea. には込められているように思いました。

みんながどんよりと落ち込んでいる中、チャンドラーは、That's it. I'm getting cigarettes. と叫びます。
この That's it. は「そこまでだ。それで終わりだ」というニュアンス。
アランに説得されてタバコをやめ、腕にニコチンパッチまで貼っていたチャンドラーでしたが、もうアランがいなくなった以上、アランとの約束を守る必要もないということですね。

「俺はタバコを吸うぞ」と宣言するチャンドラーを、みんなが口々に止めようとしますが、I don't care. 「俺は気にしない、構わない」と言い、「ゲームは終わりだ。俺は弱い。俺はタバコを吸わなくちゃならないんだ!」と言って、部屋を出て行こうとします。
去ろうとするチャンドラーに向かってフィービーが「もしあなたが二度とタバコを吸わないのなら、私はあなたに 7,000ドルをあげるわ」と言うと、それまでの勢いはどこへやら、「あぁ、わかった」とすんなり戻ってくるのも面白いです。
その 7,000ドルというのは、ソーダの缶に人の親指が入っていたことへのお詫びとしてフィービーがもらった金額でした。
フィービーは最後まで「もらう理由のないお金はもらいたくない」いう気持ちは変わらないらしく、そのお金を使ってチャンドラーの喫煙をやめさせようとしたのが微笑ましいところですし、やけっぱちになっているようでも高額のお金には目がくらんでしまうチャンドラーに笑えてしまうラストですね。


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posted by Rach at 10:45| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月28日

フェアなんていらない。ただ元通りになってほしいだけ フレンズ1-3改その37

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20:27
モニカ: Look, I- I can go on pretending-- (ねぇ、私は(彼のことが好きだという)ふり(お芝居)を続けることもできる…)
ジョーイ: Okay! (よし![そうしてくれよ!])
モニカ: No. That wouldn't be fair to me, it wouldn't be fair to Alan, it wouldn't be fair to you. (いいえ(だめよ)。そんなことは私にとってフェアじゃないし、アランにとってもフェアじゃないし、あなたたちにとってもフェアじゃないわ。)
ロス: Well, who wants fair? Y'know, I just want things back, you know, the way they were. (ねぇ、誰がフェアを欲しがるの?[フェアを望む者なんていない]。僕はただ、物事が元通りになってほしいだけだ、前のように[前のままに、以前の通りに]。)
モニカ: I'm sorry. (ごめんなさい。)
チャンドラー: (SARCASTIC) Oh, she's sorry. I feel better. ([皮肉っぽく]おぉ、モニカが謝ってるよ[申し訳ないって思ってるんだってよ]。気持ちがましになったな。)
レイチェル: (TEARFUL) I just can't believe this! I mean, with the holidays coming up, I wanted him to meet my family. ([涙ぐんで]ただこんなこと信じられないのよ! だって、休みがやってきたら、彼に私の家族と会って欲しかったのに。)
モニカ I'll meet someone else. There'll be other Alans. (私は誰か別の人に出会うわ。別のアラン(みたいな人)が出てくるわよ。)
みんな: Oh, yeah! Right! (あぁ、そうだね! その通りだよ(全く)!)
モニカ: Are you guys gonna be okay? (みんな大丈夫?)
ロス: Hey hey, we'll be fine. We're just gonna need a little time. (おいおい、僕たちは大丈夫だよ。僕たちにはただもう少し時間が必要になるだけだ。)
モニカ: (DUBIOUS) I understand. ([不審そうな顔で] わかるわ。)

pretend は「〜のふりをする、見せかける」。
go on pretending-- でモニカのセリフは切れていますが、pretending to like him みたいな言葉が続く予定だったのでしょうね。
彼のことを好きでいるふりは続けられる、お芝居はできる、ということです。

「好きなふりをして、このまま付き合い続けることはできる」と言いかけた時に、ジョーイがすかさず Okay! と言ったので、やはりそんな無理はできないと思ったのでしょう、モニカは即座に否定し、wouldn't be fair to という形の文章を3つ続けています。
That wouldn't be fair to me の that はその前の発言が示している「好きなふりをして付き合いを続けること」。
not fair to me は「私にとってフェアじゃない」。
wouldn't のように would が使われているのは、「もし彼を好きなふりをして、このまま付き合いを続けたりしたら、その場合には」という「仮定」の意味が込められています。
好きでもないのに好きなふりをして、偽った関係を続けたりしたら、それは、自分にとっても、相手のアランにとっても、そしてあなたたちにとってもフェアにはならない、と言っていることになります。

ロスの Who wants fair? は反語表現で、「誰が fair を欲しがるんだ?」→「誰も fair なんて欲しがらないよ。fair かどうかなんて、この際どうでもいいことなんだよ」と言っている感覚。
「誰が〜を欲しいっての?」と日本語で言った場合にも「〜なんて誰も欲しがらないよ」という意味になりますので、そういう反語の感覚は日英同じですね。

I just want things back, you know, the way they were. の the way they were は「物事が元の通りである状態、かつてそうであった様子」。
ビリー・ジョエルの名曲 Just The Way You Are (邦題:素顔のままで)も、「ただ君が今あるそのままの状態で」という意味なので、こういう邦題になっているのですね。

「僕らはただ、元の状態に戻って欲しいだけだ」と言われても、アランと付き合うつもりのないモニカは「ごめんなさい」と謝ることしかできません。
モニカの謝罪の言葉を聞いて、チャンドラーは I feel better. と言っていますが、これも皮肉ですね。
謝ってもらったって、アランとよりを戻すわけじゃないし、謝ってもらっても、こっちの傷は癒えないんだよ、みたいな感じでしょう。
sorry と口で言うだけではなく行動を起こせ、実際によりを戻してくれないと意味がない、と言いたいようです。

レイチェルは涙声になりながら、「休みがやってきたら、アランに私の家族と会って欲しかったのに」と言っています。
レイチェルのセリフは、まるで、彼女自身が別れた彼女のようですね。
家族に会わせたいと言っていますが、モニカの恋人を自分の家族に会わせてどーすんの?! とツッコミを入れたくなるところです。
彼は素敵な人だから、私の家族もきっと彼を気に入ると思っていた、というようなことでしょうが、モニカがアランと別れることを告げた後の他のフレンズたちの反応では、「付き合っていた当事者のモニカよりも、他のフレンズ5人の方がアランを好きになりすぎてしまった」ことがよく表れています。

「私はまた別の人に出会うわ」とモニカは言って、There'll be other Alans. と続けています。
直訳すると「他のアランたち(複数)が(将来的には)いるでしょう・存在するでしょう」と未来の状態を語っていることになりますね。
Alan という固有名詞がこのように複数形になっているのは「アランのような人」が将来また出てくる、と言っているニュアンスになります。
今回フレンズたちが大絶賛していた彼氏のアラン、そういう人がまた将来的に、一人と言わず何人も出てくることになるわ、今回アランと別れても、また同じような人がきっと現れるから心配しないで、みたいにモニカは言っているわけですね。

それを聞いたフレンズは、口々に Yeah, right! のような言葉を言っていますが、この Yeah, right! は文字通りの意味としては「あぁ、そうだよね」と言ったことになりますが、「ほ〜んと、全くその通りだよねぇ〜」と大袈裟に言ってみせることで皮肉感を出し、実際には「まさか、そんなことあるわけない」という意味で使っている感覚になります。
このような皮肉っぽい Yeah, right. は、前座のコメディアンみたいなもの フレンズ1-2改その1 にも出てきました。
アランを大絶賛しているフレンズたちは、「ここでアランと別れたら、アランみたいな人はもう二度と現れない。アランみたいなすごい人が他にいるわけない」と思っているので、そのように皮肉っぽく返事したわけですね。

モニカがアランと別れると聞いて、フレンズは動揺を隠せない様子なので、モニカはみんなに「大丈夫?」と尋ねています。
ロスは「あぁ、僕らは大丈夫だ」とは答えていますが、その後、「僕たちにはただ少しの時間が必要なだけだ」と続けます。
それを聞いたモニカは「わかるわ」と同意はしていますが、その表情は明らかに「信じられない」という顔付きですね。
当事者のモニカが何のわだかまりも持っていないのに、アランの恋人でもないフレンズたちが必要以上にショックを受け、落ち込んでいる様子を見ていると、観客や視聴者もモニカと同じように「なんでみんながそこまでショック受けてるの?」という気持ちになってしまうところで、そこが今回のエピソードの笑いのポイントでもあるわけですね。


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posted by Rach at 14:34| Comment(4) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月26日

デジャブを感じる…それよ! フレンズ1-3改その36

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19:25
モニカ: Please, guys, we have to talk. (お願い、みんな、私たち、話をしないといけないの。)
フィービー: Wait, wait! I'm getting a deja vu. No, I'm not. (待って、待って! 私、デジャブを感じるわ。違う、感じない。)
モニカ: All right. We have to talk. (いいわ。私たち、話をしないといけないの。)
フィービー: There it is! (それよ!)
モニカ: Okay. It's-it's about Alan. There's something you should know. I mean, there's really no easy way to say this, uh.... I've decided to break up with Alan. (いいわ。アランのことなの。みんなが知っておくべきことがあるのよ。つまり、これを言うのに簡単な方法はないわね[これを言うの、すごく難しいんだけど]、えーっと… 私、アランと別れることに決めたの。)
(THEY ALL GASP AND CLUTCH EACH OTHER)
みんなは息を呑み、お互いを掴む。
ロス: Is there somebody else? (誰か他に(好きな人が)いるの?)
モニカ: No, nononono. It's just, you know, things change. People change. (いいえ、違うわ。ただほら、物事は変わるものよ。人は変わるものよ。)
レイチェル: We didn't change. (私たちは変わらなかったのに。)
ジョーイ: So that's it? It's over? Just like that? (それじゃあ、それで終わりなの? 終わりなの? ただそんな風に?)
フィービー: You know, you let your guard down. You know, you start to really care about someone, and I just- I- (CHEWS HER HAIR) (ほら、あなたはガードを下ろさないといけないわ。ほら、本当に誰かのことを気に掛けるということを始めないといけないの。(→訂正:ほら、ガードを下ろす(心を開く、警戒を解く)でしょ。ほら、本当に誰かのことを気に掛け始める[好きになり始める]でしょ。訂正ここまで)そして私はただ…)

モニカがテレビを消したことに不満そうなフレンズに対し、モニカは we have to talk. と言っています。
We have to talk. や We need to talk. は「私たちは話さなければならない。話さなければならないことがある」ということで、何か大事な話がある時によく使われるフレーズです。

I'm getting a deja vu. の deja vu は日本語で「デジャブ」として使われていますが、意味としては「既視感」ということですね。
研究社 新英和中辞典では、
deja vu=【名】【U】〔心理〕 既視感 《初めて経験したことが以前にも経験したように感じられる錯覚》
語源:フランス語 ‘already seen' の意

とあります。
「既に見た(ことがある)」という意味のフランス語だということですね。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
deja vu : the feeling that what is happening now has happened before in exactly the same way
例)I watched them argue with a sense of deja vu.

つまり、「今起こっていることが、以前全く同じように起こったという感覚」。例文は「私は彼らが議論するのを、デジャブの感覚を持って見ていた」。

上のロングマンの例文は、彼らがこんな風に議論するのを前にも見たことあるなぁ、と感じながら見ていた、ということですね。

フィービーはデジャブを感じる! と言ったのですが、「やっぱ違った」というように、すぐに I'm not. と否定しています。
大事な話をしようとしたところで止められた、でも結局なんでもなかったと言われ、モニカは気を取り直して、また一から We have to talk. と言って話し始めようとしたところ、フィービーがすかさずモニカを指さして、There it is! と言うのが面白いですね。
「それがそこにある」という感覚で、この場合は「私がさっき言っていたデジャブがそれよ」と言っていることになります。
話の腰を折られて、ただ同じ言葉を繰り返しただけなのに、「私がさっき、デジャブって言ったのはそれよ。モニカはほら、同じ言葉を言ったでしょ!」と言ってみせたわけですね。
モニカにしてみれば、「それはあなたのデジャブじゃなくて、あなたに止められて私が言い直しただけなんだけど」というところでしょう。

フィービーの発言にあきれつつも、モニカは「(話というのは)アランについてなの。あなたたちが知っておくべきことがあるの」と言います。
There's really no easy way to say this. の直訳は「これを言うのに簡単な方法は全くない」。
this、つまり今から言うことは簡単には言えないことだけど、言いにくいことだけど、という感覚で、言いにくいことを言うための前振りのセリフになります。
英語はストレートな物言いをすると言われがちですが、何でもかんでも単刀直入に言うわけではなく、今回のように、これから言うべき内容を示唆するセリフを最初に言って、相手にある程度、心構えをさせることもよくあります。
「これを言うのに簡単な方法はない」と言っておくことで、私も言いにくいんだけど、でも言わなきゃだめなのよ、という自分のつらい立場を伝えることもできるわけですね。

break up with は「(人)と別れる」で、恋愛ドラマでの頻出表現。
「アランと別れることに決めたの」とモニカが言うと、フレンズたちは一斉に息を呑み、ジョーイは「おい、嘘だろ?」という感じで、隣のチャンドラーの腕を掴みます。
Is there somebody else? は「誰か他にいるの?」つまり「誰か他に好きな人がいるの?」ということですね。
モニカとアランが付き合うか別れるかという話であって、フレンズたちは部外者なわけですが、その部外者であるはずのロスが「他に誰かいるの? 他に好きな人でもできたの?」と、まるで「別れを告げられた側」のような発言をしているのが笑いのポイントですね。

モニカは他の人の存在は否定して、things change. People change と続けます。
change という「現在形」は、主語の習性・習慣などを表し、「物事というのは変わるものである。人というのは変わるものである」と言っている感覚になります。
それに対してレイチェルは、We didn't change. という過去形で返していますね。
このように過去形を使ったことについては、「人は変わるものよ」と普遍の真理のようにモニカは言うけれど、私たちは何も変わらなかったわ、ずっとアランに対する気持ちに変わりはなかったのにどうしてこんなことになるの? というように、「モニカの主張する習性に対して、私たちの実際の事実」とを比較している感覚になるような気がしました。

ジョーイは悲しそうな顔をして、"So that's it? It's over? Just like that?" と言います。
That's it. にはさまざまな意味がありますが、この So that's it? は「それじゃあ、それで終わりなの?」という意味。
次の It's over? も「終わりなの?」という意味ですね。
Just like that? は「そんな風に?」ということなので、ジョーイのセリフの全体的な意味としては「別れる理由は”物事は変わる。人は変わる”って、それだけで終わりなの? そんな理由になってないような理由だけで、そんな風にあっさり別れちゃうの?」という感じになるでしょう。
モニカの説明では納得できない気持ちがよく出ていますね。

let your guard down を直訳すると「自分のガードを下げる」ということですから、「警戒を解く、気を緩める」。
LAAD では、
somebody's guard : the state of paying careful attention to what is happening, in order to avoid being tricked or getting into danger
例)Tina's not going to let down her guard (=relax because a threat is gone).

つまり、「人のガード」というのは「起こっていることに対して慎重に注意を払っている状態、騙されたり危険に陥ったりするのを避けるために」。例文は「ティナは自分のガードを下げる(脅威が去ったのでリラックスする)ことはないだろう」。

例文の説明にあるように「ガードを下げる=脅威が去ったのでリラックスする」ということになります。
何かしらを「脅威、攻撃、敵」とみなし、それに対して緊張状態を保つ感覚が「ガードを上げる」状態で、その緊張を解くのが「ガードを下げる」ということですね。

You let your guard down. は、Let your guard down. という命令形に、わかりきった主語である You を加えたもので、Let... で始まる命令文よりもさらに強い命令のニュアンスが出ます。
「ガードを下ろしなさい。あなたはガードを下ろさないといけないわ」というところですね。
次の you start to... も「あなたは〜することを始めないといけない」という命令文のニュアンスになるでしょう。
care about は「〜を気に掛ける、〜を大事・大切に思う、〜を心配する」。
恐らくフィービーが言いたいのは、「そんな風にモニカに突っかかるばかりじゃ、何もいいことはないわ。モニカに対決姿勢を取るんじゃなくて、今目の前にいるモニカの気持ちも考えてあげないと」というようなことかなぁと思います。

その後、フィービーは三つ編みにしている自分の髪の毛を噛んでいますが、これは今回のエピソードに出てきた「フィービーが自分の髪を噛む癖」ですね。
最初にこの癖が出たのは、チャンドラーの喫煙のことでみんながモメていた時でしたが、今回の状況を見ても、つらいけどそれを言葉として表現できない、みたいな時にこの癖が出るらしいことがわかりますね。
友達であるモニカをみんなが責めて、フレンズたちの仲がまた険悪になる、というのがフィービーとしては嫌なのでしょう。
それで「モニカを敵視してばかりじゃだめよ。今目の前にいるモニカのことを考えてあげるというのを始めないとだめよ」とモニカの立場に立った発言をしたわけですが、やはりフィービーも「モニカがアランと別れる」というのは耐えがたいことらしく、それ以上は言えずに髪を噛んでぐっと我慢するという流れになっているわけですね。
(2017.7.26 追記)
You let your guard down. について、コメント欄にてご意見を頂戴しました。
そのコメントを読ませていただいた後、私ももう一度考え直してみたのですが、これはジョーイに対する命令文ではなくて、「自分の体験を語る you」が使われているセリフだと今は考えています。
下のコメント欄に訂正と追加説明がありますので、詳しくはそちらをご覧下さい。
(追記はここまで)


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posted by Rach at 12:03| Comment(9) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月21日

着ることができてれば、さらにいい フレンズ1-3改その35

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18:41
ロス: Hey Pheebs, you gonna have the rest of that Pop Tart? Pheebs? (ねぇ、フィービー、そのポップタルトの残りを食べるつもり? フィービー?)
フィービー: Does anyone want the rest of this Pop Tart? (誰かこのポップタルトの残りを欲しい人いる?)
ロス: Hey, I might. (ねぇ、僕、欲しいかも。)
フィービー: I’m sorry. Y'know, those stupid soda people gave me seven thousand dollars for the thumb.(ごめん。ほら、例のおバカなソーダ会社の人が、(缶に入っていた)親指のために、7,000ドルをくれたのよ。)
みんな: You're kidding. Oh my God. (冗談だろ。なんてこった。)
フィービー: And on my way over here I stepped in gum. What is up with the universe? (それでここに来る途中、私はガムを踏んだのよ。宇宙はどうなってるの?)
ジョーイ: (DRAGGED IN BY MONICA. HE HAS JUST COME OUT OF THE SHOWER) What's going on? ([モニカに引っ張られて。ジョーイはたった今、シャワーから出てきたところ] 一体何が起こってるんだよ?)
モニカ: Nothing. I just think it's nice when we're all here together. (何もないわ。私はただ、私たちがみんなここに一緒にいたらいいなと思うだけよ。)
ジョーイ: Even nicer when everyone gets to wear their underwear. (みんなが自分の下着を着られる状態になっていれば、さらにいいと思うけど。)
レイチェル: Uh, Joey.... (あぁ、ジョーイ…)
ジョーイ: Oh, God! (HURRIEDLY CLOSES HIS KNEES) (あぁ、しまった! [自分の膝を急いで閉じる])
モニカ: (TURNS OFF TV) Okay. ([テレビを消す] いいわ。)
みんな: Oh! That was Lamb Chop! (あぁ! 今のはラムチョップだったのに!)

フィービーはボーッと焦点が定まらない様子で固まっており、手にはお菓子の一片を持っています。
ロスのセリフで、それが Pop Tart 「ポップタルト」であることがわかりますね。
フィービーが、食べるでもなく、ただ手にそれを持っているので、「食べるつもりなら食べたらいいけど、君が食べないなら僕が貰ってもいいかな?」という意味で、ロスはフィービーに食べる意志があるかどうかを尋ねています。
そう尋ねたのに、それが聞こえなかったかのように「ポップタルトの残り欲しい人いる?」とフィービーが言うので、「だから僕が今そう聞いたところじゃん」と言いたげに、ロスは Hey, I might. 「ねぇ、僕、(ポップタルトの残り)欲しいかも」と答えたことになります。

字幕では Pop Tart と最初が大文字表記になっているので、商品名であることが想像できます。
こういう商品名は、Pop Tart で画像検索すれば一目瞭然ですね。
青い箱に白いポップな文字で、pop・tarts と書かれたケロッグ(Kellogg's)のパッケージや、中身の画像がたくさんヒットします。

Pop-Tarts Official Website
フレイバーもたくさん種類があるようで、WATERMELON(スイカ味)などもあります。

Wikipedia 英語版: Pop-Tarts
ウィキペディアの説明の中に以下の文章がありました。
Although sold pre-cooked, they are designed to be warmed inside a toaster or microwave oven.
つまり「調理済み(加熱処理済み)で売られているが、トースターや電子レンジの中で温められるように作られている」ということで、そのまま食べるのではなく、温めて食べることを想定したお菓子ということですね。

それを考えると、最後に残ったそれを食べるの食べないの? と尋ねているのは「フィービーが食べないのなら、冷めないうちに僕が食べようかと思うんだけど」という気持ちから来たのかな、という気がします。
「温かい方がおいしい食べ物」だからこそ、「食べないなら僕が貰ってもいい?」というのが自然に聞こえる気がする、ということですね。

those stupid soda people は「あのおバカなソーダ会社の人たち」。
会社の人を指して、... people と表現することがよくあります。
わざわざ「〜”会社の”人」と言わなくても、「〜の人」だけで意味は通じるということですね。
for the thumb は「親指のために」というところですが、「缶の中に人の親指が入っていた、という不愉快な思いをさせたお詫びと引き換えに」というニュアンスになるでしょう。
7,000ドルは今日のレートだと79万円くらいですね。

フレンズたちが口々に驚く中、フィービーはさらに話を付け加えます。
on my way over here は「ここにくる途中で」。on my way home なら「家に帰る途中で」ですね。
I stepped in gum. は「私はガムを踏んだ」。
前回の記事、手に30年もはめてりゃ、しゃべる フレンズ1-3改その34 でも、「ジョーイが俺の最後のガムを食べた」というセリフで gum という単語が出てきましたが、その時説明したように、ガムは不可算名詞ですから、ここでも無冠詞で使われています。
ちなみに、gum には「歯茎(はぐき)」という意味もあり(そういう名前の歯磨き粉もありますね)、その場合は、上下に2つあることから、通常複数形の gums の形で使われます。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、healthy gums という例が挙がっていますが、これは「健康な歯茎」ということですね。

What is up with the universe? は「ユニバースは一体どうなっているの?」ということ。
ユニバースは「世界、宇宙」などと訳されますが、フィービーはこのエピソードでカルマの話をしていたように、一般的な世界を超越した感覚の持ち主ですから、「世界は」というよりも「宇宙は」のようによりスケールを大きくして訳した方が、フィービーっぽい感じが出るような気がしました。
言っているフィービーの方は「ソーダに入っていた指で 7,000ドルもらうし、ここに来る途中にガムは踏んじゃうし、この宇宙は一体全体どうなっちゃってるわけ?!」という気持ちらしいですが、ユニバースと大袈裟な言葉を使っているわりには、後の話が「ガムを踏んだ」になっているのがこのセリフのオチですね。
みんな、「ガムを踏んだのがそんなに大変なこと? それにどう反応すればいいの?」みたいな顔をしていて、「さらに、と付け足した情報がそれ?!」みたいな面白さということですね。

最後のガムを踏んだ話はともかくとして、最終的に 7,000ドルをもらうことになるまでの経緯をまとめておくと、、、

銀行の自分の口座に知らない間に 500ドルが入っていた。
それを銀行に言ったら、また 500ドルが入金されて、お詫びの品のフットボール・フォンまでおまけについて、1,000ドルになった。
理由のないそんなお金を持っていたくなかったフィービーは、友人の(ホームレスらしい)リジーにお金を譲り、ただでお金をもらいたくなかったリジーはフィービーにソーダをおごった。
そのソーダの中に親指が入っていたので、ソーダ会社から 7,000ドルをもらった。

という流れになります。
最後の「ガムを踏んだ」を除けば、確かに「宇宙は一体どうなってんの?」と言いたくなるような現象ではありますね。

モニカは向かいの部屋からジョーイをこちらの部屋に連れてきます。
シャワーから出てきたばかりでバスローブを着ているジョーイは、頭をタオルで拭きながら、What's going on? とボヤいています。
What's going on? は「一体何事だよ。どうしたんだ? どうなってるんだ? 何が起こってるんだ?」。

モニカが I just think it's nice when と言ったことを受けて、Even nicer when と続けているのが面白いですね。
モニカのセリフは「私はただ、私たちがみんなここで(この部屋で)一緒にいる時、ナイスだと思うだけよ」→「みんな一緒にいたらいいわね、素敵ねと思ってるだけよ」。
「〜するのがナイス」と言ったことに対して、ジョーイは比較級の nicer 「よりいい、よりナイス」を使って「モニカはそれがナイスだっていうけど、こっちの方がもっとナイスだよ」と言ったことになります。
even は、比較級 nicer を強めて、「いっそう、さらに、なお」という意味になります。

その「もっとナイス」な内容は「みんなが自分の下着を着る・付けるようになる時」。
get to は、to 以下の状態になる、という感覚。
「みんなが一緒にいるよりも、みんなが自分の下着を付けることの方がよりいい」→「そっちの方が先決じゃないかな」と言っているこのセリフから、下着をつけるという行為に至るまでの間にこっちに連れてこられた、下着(パンツ)をはかずにバスローブだけ羽織ってこちらに来たことがわかるという仕組みです。
その後、ちょっと脚を開いた感じでソファに座ったジョーイを見て、レイチェルが注意を促す声を出し、ジョーイが慌てて自分の膝を閉じたことで、服の中が丸見えであることをレイチェルに指摘された、ジョーイのセリフ通り、ジョーイは今、下着をはいていないことがよりはっきりするという流れになります。

モニカはみんなが見ているテレビを消します。
懐かしのラムチョップを見ていたのにモニカにテレビを消されてしまって、みんながブーブー言っているのも面白いですね。


★ Rach からのお知らせとご挨拶 ★
7月22日(土)の京都セミナー、いよいよ明日となりました!
明日も暑くなりそうですが、ご参加下さる皆様、どうか体調にお気をつけてお越し下さいませ。
海外ドラマの生きたセリフから英語を学ぶ楽しさを直接皆様にお伝えできるのを、とってもとっても楽しみにしています♪


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posted by Rach at 13:42| Comment(2) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月18日

手に30年もはめてりゃ、しゃべる フレンズ1-3改その34

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18:02
(CUT TO THE GANG MINUS MONICA AND JOEY WATCHING LAMBCHOP AT RACHEL+MONICA'S)
モニカとジョーイを除くフレンズたちが、レイチェルとモニカの家でラムチョップを見ているシーンにカット。
チャンドラー: Oh, Lamb Chop! How old is that sock? If I had a sock on my hand for 30 years, it'd be talking too. (あぁ、ラムチョップだ! あの靴下、何歳だよ? もし俺の手に30年靴下をはめてたら、その靴下も(今頃)しゃべってるだろうさ。)
ロス: Okay. I think it's time to change somebody's nicotine patch. (DOES SO) (よし。誰かさんのニコチンパッチを取り換える時間だね。[そうする(パッチを取り換える])
(ENTER MONICA)
モニカ登場。
モニカ: Hey. Where's Joey? (ねぇ。ジョーイはどこ?)
チャンドラー: Joey ate my last stick of gum, so I killed him. Do you think that was wrong? (ジョーイは俺のガムの最後の1枚を食べた。だから俺はジョーイを殺した。それって悪いことだったと思う?)
レイチェル: I think he's across the hall. (ジョーイは廊下の向こう側(廊下を挟んだ向こう側の部屋)だと思うわ。)
モニカ: Thanks. (GOES TO FETCH HIM) (ありがと。[彼を連れてくるために(そちらに)行く])
ロス: (FINISHES CHANGING CHANDLER'S NICOTINE PATCH) There you go. ([チャンドラーのニコチンパッチの交換を終えて] さあいいぞ。)
チャンドラー: (DEADPAN) Ooh, I'm alive with pleasure now. ([無表情に] あぁ、今、俺は喜びで生き生きしてる。)

チャンドラーはテレビを見て、Lamb Chop! と言っています。
ラムチョップ(Lamb Chop)は、羊の姿をした、手で動かすタイプの、靴下でできたパペット。
ネット検索で、lamb chop と調べると、lamb chops として、羊の(あばら骨付き)肉(チョップ)がたくさんヒットします。
lamb は日本語でも「ラム(肉)」と言うように「子羊の肉」のことですね。
また食肉だけではなく「子羊」という意味もあり、1991年の映画「羊たちの沈黙」の原題は、Silence of the Lambs です(邦題は英語タイトルの直訳なわけですね)。
chop も「ポークチョップ」(a pork chop)のように日本語になっていますが、通常あばら骨が付いた形の小さな肉を指します。
lamb chop は、単語の意味としては「ラム肉」を指すわけですが、それをパペットの名前にしているということですね。

Lamb Chop だけで検索すると、ラム肉ばかりが出てきてしまうのですが、Lamb Chop puppet というキーワードで調べると、puppet(操り人形、指人形)のラムチョップの情報がヒットします。
詳しくは以下のウィキペディアで。
Wikipedia 英語版: Lamb Chop (puppet)

フレンズの中のテレビ画面で、ラムチョップと一緒に映っている女性はシャリー・ルイス(Shari Lewis)という腹話術師。彼女がこのパペットを作り、動かしています。
シャーリー・ルイスさんについても、ウィキペディアに詳しいです。
Wikipedia 英語版: Shari Lewis

シャーリーさんは、1960年から1963年に The Shari Lewis Show という番組で活躍し、1990年代にも、Lamb Chop's Play-Along という番組が作られました。
今回のフレンズ1-3 が最初に放映されたのは、1994年10月なので、チャンドラーの言うように、30年以上の芸歴があるパペットということになるわけですね。
1990年代の Lamb Chop's Play-Along という番組は、1992年から1997年まで放映されていたようなので、1994年放映の フレンズ1-3 でみんなが見ているのは、当時放映されていた Lamb Chop's Play-Along という番組なのだろうと思います。

仮定法過去を使って、「もしも俺もあんな風に30年間靴下を手にはめてたとしたら」と仮定し、would be talking 「俺の手にはめているそいつがまさに今、あのテレビのラムチョップみたいにしゃべってるところだろう」という would+進行形の形になっていることに注目しましょう。
「靴下だって、人の手に30年もはまってたら、しゃべるくらいにはなるだろうさ」と言ってみせた面白さになります。

ニコチンパッチは「禁煙の禁断症状を抑えるために皮膚に貼るパッチ(ばんそうこう)」。
そう言ってロスはチャンドラーの腕に貼ったものを取り換えようとしているので、チャンドラーがそのパッチを貼っていること、チャンドラーは禁煙中であることがわかります。
前のシーンでアランに電話で説得されて吸っていたタバコを即座に消したチャンドラーでしたが、その後も、アランの言いつけを守って禁煙を続けていることがわかりますね。
それだけチャンドラーにとってはアランの一言が大きいということになるでしょう。

モニカが帰宅し、元気のないトーンで、ジョーイはどこ? と尋ねます。
それに対してチャンドラーは、「ジョーイが俺の最後のガムを食べたから、ジョーイを殺した。それって悪いことだったと思う?」などと、真面目な顔で冗談を言います。

my last stick of gum という表現について。
gum は不可算名詞。ガム1枚は a stick of gum なので、my last stick of gum は「ガムの最後の1枚」ということ。
後のシーンでまた、別の人が gum という単語の入ったセリフを言いますが、不可算名詞なのでそこでもまた冠詞のない形で出てきます(その時にまた触れます)。

モニカは「もう、ふざけないで。私、真面目に尋ねてるんだけど…」という顔をしていますが、チャンドラーはどこまでも大真面目な顔で、そのジョークを続けています。
見かねたレイチェルが、隣の部屋を指さしながら、彼は across the hall にいるわ、と教えてあげています。
across the hall は「廊下の向こう、廊下を隔てて向こう側に」ということですから、廊下を挟む形で向かいにある、ジョーイとチャンドラーの部屋にいる、つまり、ジョーイは向かいの自分の部屋にいるわ、と言っていることになります。
I'm alive with pleasure now. は「俺は今、喜び・快感で生き生きしてる」ということですが、言葉だけわざとらしく「パッチが効いてるぅ〜」みたいに言ってみせている感じですね。


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posted by Rach at 15:42| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月14日

そんな風に言ってくれた人はいなかった フレンズ1-3改その33

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17:08
レイチェル: (WITH PHONE) Chandler? It's Alan, he wants to speak to you. ([電話を持ちながら] チャンドラー? アランよ、彼があなたと話したいって。)
チャンドラー: Really? He does? (TAKES PHONE) Hey, buddy! What's up? Oh, she told you about that, huh? Well, yeah, I have one now and then. Well, yeah, now. Well, it's not that bad…. Well, that's true. Gee, y'know, no one, no one's ever put it like that before. Well, okay. Thanks. (HANDS BACK THE PHONE AND STUBS OUT HIS CIGARETTE) (ほんとに? 彼が(俺と話したいって)? [電話を取る] やぁ、バディ! どうした? あぁ、彼女(レイチェル)がそのことを言ったんだな? うーん、そうだな、吸ってるよ、時々(今とか別の時とかに)ね。あぁ、そう、今もね。うーん、そんなに悪くないよ… あぁ、そうだね。おぉ、ほら、誰も、これまで誰もそんな風に言ってくれなかったから、うん、わかった。ありがと。[電話を返して、自分のタバコをもみ消す])
レイチェル: (TO ROSS, WHO HAS WANDERED UP) God, he's good. ([ちょうど歩いて来たロスに] まぁ、彼はすごいわね。)
ロス: If only he were a woman. (アランが女性だったらなぁ。)
レイチェル: Yeah. (そうね。)
(THEY GIVE EACH OTHER A DUBIOUS LOOK)
二人はお互いに不審な表情をする。

電話(「しもしも〜?」の平野ノラさんが持っているようなでっかい電話が時代を感じさせます^^)を手にしているレイチェルがチャンドラーに「アラン(から)よ。あなたと話したいって」と言うと、チャンドラーはとても嬉しそうな顔をして Really? He does? と返します。
He does? は、He wants to speak to me? ということで、「ほんとに? 電話の向こうのアランが俺と話したいって言ってるの?」と、アランが自分と話したいと言ってくれたことを喜んでいることになります。
Hey, buddy! What's up? は、親しい友人が使う挨拶。
アランのことを気に入っているチャンドラーは、わざとそういう親しげな言葉を使って、「俺たち、仲良しだよな」というところを強調してみせている感じですね。

Oh, she told you about that, huh? 「あぁ、彼女がそのことについて君に話したんだな?」と言いながら、チャンドラーは右手に持ったタバコを少し持ちあげて、これのこと、という風に示しています。
レイチェルと視線を合わせると、レイチェルはいたずらっぽい顔をして、「ええあなたがタバコを吸ってること、アランに言ってあげたわ」というような、ちょっと得意げな顔をしています。

I have one now and then. Well, yeah, now. について。
have one は「それを持ってる」というところですが、タバコの話をしていることがわかるので、今タバコを持ってる、吸ってる、というようなニュアンス。
now and then は「時々」。every now and then と言うこともあります。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
(every) now and then, now and again : used in order to say that something happens sometimes but not always
つまり「何かが時々起こる、でもいつもではないことを言うために使われる」。

now and then を直訳すると「今とその時」ですが、「いつもじゃなくて時々」というニュアンスが now and then なわけですね。
レイチェルにタバコを吸っていることをチクられて、「いやぁまぁ、時々吸ってるんだけど」のように、now and then を使って答えたところ、アランに追及されたのか、「now and then で、実際に now(今)も吸ってるところ」のように続けたのが、yeah, now になります。
「いつも吸ってるわけじゃなくて、時たまだよ」と逃げようとして、now and then と言ったわけですが、「now and then... って、実際 now に吸ってるけどね」としぶしぶ認めた形ですね。

チャンドラーは自己弁護しようと、「(喫煙は)そんなに悪くない…」と言いかけるのですが、相手のアランが何か言っているらしく、真剣に聞き入りながら、「そうだね、それは確かだね」と言って、Gee, y'know, no one, no one's ever put it like that before. と続けます。

put it を直訳すると「それを置く」というところですが、今回の put it は「表現する、述べる」という意味で使われています。
研究社 新英和中辞典では、
put [通例 put it で様態の副詞(句)を伴って] 〈…を〉(…に)表現する、述べる
Let me put it in another way. 別な言い方で言ってみよう。
To put it briefly [mildly], …. 手短に[控え目に]言えば…。
I'm - how shall I put it? - in love with you. ぼくは、どう言ったらいいのか、あなたを愛しているのです。


ですから今回のチャンドラーのセリフは、「これまで誰もそんな風に言ったことはなかった」→「今アランが言ってくれたみたいに、表現してくれた人はいなかった」と言っていることになります。
その後、ありがと、と言って電話を切ったチャンドラーは、カウンターにあった灰皿に、吸っていたタバコを大げさに押し付けて、3回ほど叩いて火を消し、嬉しそうな顔でカウンターを手で2回叩き、立ち上がります。

今までさんざんフレンズたちがタバコをやめろと説得しても全く言うことを聞かなかったのに、ちょっと電話で話しただけであっさりタバコを消してしまったわけですから、アランの説得がものすごく効いたことがこの様子からよくわかりますね。
「これまでそんな風に言ってくれた人は誰もいなかった」と言ったその内容は視聴者には全くわからないわけですが、「アランは一体何を言ったんだろう?」と視聴者の想像に任せて、詳しいことはセリフでは語らないというのが、今回の脚本に共通する流れですね。
アランのすごさ、魅力みたいなものを視聴者にダイレクトに見せずに、フレンズたちがアランをすごいと思っている様子を描写することで視聴者に伝えようとしているのが、今回のエピソードのユニークな点だと思います。
「アランから電話と聞いてすごく嬉しそう。フレンズが長期間説得しても聞かなかったのに、アランが一言言っただけであっさりタバコをやめた」というチャンドラーの反応から、アランという人物をイメージさせる面白さと言えるでしょう。

今の電話すごかったわね、と言うように電話を手で軽く揺らして、レイチェルは「彼はグッドね」と言っています。
それに対して、ロスが If only he were a woman. と言っていますが、これは典型的な仮定法過去ですね。
意味としては「ただ彼(アラン)が女性なら良かったのに」。
アランは男性でそれを女性に変えることは不可能、つまり、現実には不可能な願望を言っているので、仮定法過去、つまり過去形(were)になります。
語順が逆の Only if は、「もし〜である場合のみ、〜の場合に限り」なので、混同しないように注意しましょう。
「アランが女性だったらなぁ」としみじみ言ったロスに対し、レイチェルも Yeah. と同意するのですが、その後、お互いに顔を見合わせて、気まずい顔をしています。
その様子から「アランが女だったら」と言ったロスの発言はロスにとって気まずいもので、「そうね」と同意したレイチェルの発言もレイチェルにとって気まずいものだったことが読み取れますね。

ロスは「アランが女だったらなぁ」と自分の願望を述べたことになるわけですが、それはまるで「アランが女だったら僕は好きになる。女だったら彼女にしたい」「彼みたいな人が恋人だったらいいのに」と言ったかのように、アランに対して恋愛感情を持っているかのように聞こえてしまうわけですね。

女性であるレイチェルは、アランが魅力的な人だった場合、魅力的な男性として見ることができるので、あえて女性になってくれたら、と思う必要はないはずですが、「女だったら」というのを肯定して、うなずいてしまったことで、「もし女性なら、素敵なレズビアンの恋人になってくれそう」みたいに聞こえてしまうということになるでしょう。
「あえて女性である方を望む」かのような発言になってしまっているわけですね。

つい口をついて出てしまった発言を、後からよーく考えてみると「なんか誤解されそうな発言だった」とお互いに気づいたことで、「今の発言は言わなかったことに、聞かなかったことにしよう」みたいな顔を二人はしているということですね。


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posted by Rach at 14:43| Comment(2) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月12日

君と君の〜にはうんざりだ フレンズ1-3改その32

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16:53
(CUT TO CENTRAL PERK, WHERE JOEY AND ROSS ARE PERSECUTING CHANDLER)
セントラルパークに画面がカット、そこではジョーイとロスがチャンドラーをいじめている。
ジョーイ: Do you have any respect for your body? (お前は自分の体に対して、少しも敬意を払わないのか?)
ロス: Don't you realize what you're-you're doing to yourself? (自分自身に対して何をやってるのか、自覚してないのか?)
チャンドラー: Hey, y'know, I have had it with you guys and your cancer and your emphysema and your heart disease. The bottom line is, smoking is cool, and you know it. (おい、なぁ、もううんざりなんだよ、お前らとお前らの(言う)癌(ガン)とか肺気腫とか心臓病には。大事なことはタバコを吸うことはかっこいいってことだ、お前らだってそれはわかってるだろ。)

have respect for は「〜に対して尊敬(の念)・敬意を持つ」ということですから、ジョーイのセリフは「自分の体に敬意を払わないのか、大切に思わないのか?」ということ。
ロスも「自分自身に対して何をやってるのか、お前はわかってないのか? 自覚してないのか?」と言っています。
タバコを吸っているチャンドラーに「タバコは体に悪い」ということを口々に言っている感じですね。

have had it with は「〜にはもううんざりした、あきあきした。〜はもうたくさんだ」という意味。
Macmillan Dictionary では、
have had it : to be so annoyed with someone or something that you do not want to be involved with them any longer
have had it with : He says he's had it with politics.

つまり、「誰かまたは何かに非常にうんざりしていて、そのことにそれ以上かかわりたくない」。例文は「彼は政略(駆け引き・権力闘争)にはうんざりだと言う」。

with 以下は、with you guys and your cancer and your emphysema and your heart disease となっていますね。
直訳すると、「お前らとお前らの(病名)」ということですが、このように you and your... 「お前とお前の…」という表現もまた、何かにうんざりしている時によく使われます。
研究社 新英和中辞典では、以下のように出ています。
You and your…!=…は君の口癖だね 《また始まったなど》
You and your sob stories! また例のお涙ちょうだいか!


「君と君の(その)〜」という表現をすることで「お決まりのように毎回出してくるそれ」みたいな感じが出ていると思います。
この先のフレンズのエピソードでは、フレンズ1-9 や フレンズ3-10 に、you and your stupid... 「あなたと、あなたのバカな(バカげた)…」という表現も出てきます。

「タバコは体に悪い」という話をもう何度も聞かされてきたのでしょう、そのたびに「タバコを吸うとこんな病気になる」ということで、cancer, emphysema, heart disease という病名を出してくるので、「そういう病気になるぞとかって脅されるのにはもううんざりだ」という気持ちからのセリフであることがわかります。
お前らにも、そしてお前らがすぐに名前を出すそういう病気の話もうんざりだ、聞き飽きたよ、という感じですね。

The bottom line is は「肝心なことは、重要なことは…」。
bottom line とは、決算書の一番下の行のことで、そこには、最終的な収支の結果が書いてあります。
そこから bottom line は「肝心なこと、重要なこと」という意味になります。
Macmillan Dictionary では、
the bottom line : the most basic fact or issue in a situation
例)The bottom line is that he lied to Parliament.

つまり「ある状況における、最も基本的な事実または問題」。例文は「大事なことは彼が議会に嘘をついたということだ」。

「タバコを吸うのはかっこいい」と言った後、and you know it と続けていますが、「お前らもそれを知ってる(だろ)」のように言っているところに、「お前らだってそう思うだろ? その点は認めるだろ?」というチャンドラーの気持ちが出ていますね。


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posted by Rach at 16:30| Comment(2) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月10日

私が心配してるのは他の5人 フレンズ1-3改その31

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16:01
SCENE 6: IRIDIUM (AGAIN, MONICA AND PAULA AT WORK)
シーン6: イリジウム(モニカの職場)(また、モニカとポーラが仕事中)
モニカ: Did you ever go out with a guy your friends all really like? (自分の友達全員が本当に好きだと思うような男性と付き合ったことこれまでにある?)
ポーラ: No. (いいえ。)
モニカ: Okay. I'm going out with a guy my friends all really like. (そう。私は自分の友達全員が本当に好きだと思う男性と付き合ってるのよ。)
ポーラ: Are we talking about the coyotes here? All right! A cow got through. (ここでは(今)例のコヨーテの話をしてるの? よし! 牛は切り抜けたのね。)
モニカ: Can you believe it? It’s just, you know what? I just don't feel the “thing.” I mean, they feel the thing, I don't feel the thing. (信じられる? ただ、ほらわかる? 私は(これ! というものを)何も感じないの。つまり、彼ら(友達)は感じる(けど)、私は感じないの。)
ポーラ: Honey, you should always feel... the thing. Listen, if that's how you feel about the guy, Monica, dump him. (ハニー、常に”感じる”べきよ。ねえ聞いて、もしあなたがその男についてそんな風に感じるのなら、モニカ、彼を捨てなさい。)
モニカ: I know. It's gonna be really hard. (わかってる。本当に難しいのよ。)
ポーラ: He's a big boy. He'll get over it. (彼は大人の男よ。彼は乗り越えるわ。)
モニカ: No, he'll be fine. It's the other five I'm worried about. (いいえ、彼は大丈夫なの。私が気にしてるのは他の5人の方よ。)

Did you ever go out with a guy your friends all really like? は、your friends 以下が、a guy の内容を詳しく説明する形になっています。
Did you ever go out with a guy 「(ある)男性とデートしたこと・付き合ったことがこれまでにある?」と先に尋ねておいてから、その男性っていうのはこういう男性のこと、と説明を追加している感覚ですね。
その後、モニカが「自分の友達が本気で気に入ってくれるような男性と、私は今付き合ってるのよ」と言うので、「ここで(今)私たちは例のコヨーテについて話しているの?」→「私たちが今話題にしてるのは、(前に話した)例のコヨーテのこと?」とポーラは尋ねています。
「彼氏を友達に紹介すると、友達がコヨーテのように彼を攻撃する」という話は、過去記事、群れの弱い者を狙い撃つコヨーテ フレンズ1-3改その14 に出てきました。

A cow got through. の get through の基本的な意味は「通り抜ける」。
ここでは、コヨーテに囲まれる中、牛が襲われずに食べられずに、うまく通り抜けた、切り抜けた、というニュアンス。
フレンズをコヨーテに、彼氏のアランを牛に例えていたので、アランがフレンズに認められたことを、「アランはコヨーテの攻撃を受けずに切り抜けた、生き延びた」と表現したわけですね。

その後のモニカのセリフでは、feel the thing というフレーズが3回登場しています。
thing は「もの」でそこに冠詞の the がつくと、何か特定のことを指すニュアンスが出ますね。
DVDの日本語訳では「彼にピンと来ないの」と訳されていましたが、私もそのようなニュアンスを感じました。
feel the thing で「これよ! という感じを持つ」みたいなことだろうと思います。
日本語でも「彼には感じるところがある」と言えば、何かしらの特別な感情を持っていることが想像されますよね。
feel something のように something を使うと「具体的に何かとは言えないけれど、何かしら(のもの)」という漠然とした感じがしますが、今回のように the thing と表現すると、「それ、あれ」のようにお互いが暗黙の了解でわかるものを指している感覚が出ることになるでしょう。
今は彼氏の話をしているので、「彼氏として彼に感じる部分があるかないか」という話をしていると理解すればいいわけですね。

I don't feel the thing. と言ったモニカに対して、同僚のポーラはちょっとニヤッとした顔で、Honey, you should always feel the thing. と返しています。
「感じないのよ」と言ったことに対して「常に感じるべきよ」と言っていること、feel... the thing とちょっと間を置いて言ったこと、ポーラのいたずらっぽい笑顔などから、日本語の「感じる」という言葉からも連想されるような「エッチの時に感じる」ことを言っていることになるでしょう。
DVDの日本語訳も「快感が得られない男なんて/快感くれる男じゃなきゃ」のようにエッチ系の「快感」という言葉で訳されていました。
モニカは恋人としてアランに感じるものがない、と言っているのを、「感じない、とか言ってちゃだめよ。いつも感じてないとダメでしょ」みたいな言い方をして、エッチの話にすり替えてからかった感じですね。
その後、今度は真面目なアドバイスとして、Listen 「ねぇ聞いて」と言った後、if that's how... 以下のセリフを言っています。
how you feel about the guy は「あなたがその男性(アラン)についてどのように感じるか」ですから、if の文章は「もしそれ(彼について何も感じない)というのが、モニカのアランに対する感じ方なのなら」→「もし何も感じないとアランについて感じているなら」という意味になります。
dump は「捨てる」で、恋愛については「恋人を捨てる、ふる」という意味。

「感じないなら、そんな男とは別れちゃいなさいよ」と言われたモニカは「それは本当に難しい(ことになる)だろう」と答えます。
big boy は「大きな少年」、つまりは「(子供ではなくて)大人の男」というニュアンス。
get over は「乗り越える、克服する」ですから、「ふられても、アランは大人なんだから、ちゃんと乗り越えるわよ」ということ。

モニカは「彼は大丈夫(だろう)」と言った後で、It's the other five I'm worried about. と言います。
これは強調構文ですね。
「私が心配しているのは(アランではなくて)他の5人(の方)よ」ということで、I'm not worried about Alan. I'm worried about the other five. 「私はアランについては心配していない。私は他の5人について心配している」ということを、「(アランではなくて)他の5人である、私が(実際に)心配しているのは」と表現した形が、この強調構文になります。


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posted by Rach at 15:26| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月05日

髪が口から出て手袋が脱げる フレンズ1-3改その30

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15:30
ロス: You know, there's nothing wrong with speaking correctly. (ほら、正しく話すことは何も悪いことないだろ。)
レイチェル: Indeed there isn't. I should really get back to work. (本当にないですね。私、ほんとに仕事に戻らなきゃ。)
フィービー: Yeah, otherwise someone might get what they actually ordered. (そうね、そうじゃないと[あなたが仕事に戻らないと]ある人が、実際に注文したものを受け取ってしまうかもしれないものね。)
レイチェル: Ohh-ho-hooohhh. The hair comes out and the gloves come off. (おーおーおーぉ(言ってくれるわねぇ)。髪の毛が口から出て、手袋が脱げるのね[決闘開始ね]。)
(THEY DEGENERATE INTO BICKERING AND CHANDLER HAPPILY STARTS TO SMOKE, UNDISTURBED.)
みんなは言い争い(口論)(という悪い状況)になり、チャンドラーは幸せそうにタバコを吸い始める、誰にも邪魔されずに。

くどい言い方の真似をされたロスは、「正しく発音することには何も悪いことはない」と主張しています。
それを聞いたレイチェルは、Indeed there isn't. と言っていますが、語尾の isn't の最後の t の音をことさら強調して発音しています。
t のように舌で弾かせる音を破裂音というのですが、ラフな会話の場合、そのような最後の破裂音は、破裂させないことが多いです。
普通なら、音としては「イズン」程度にしか聞こえないところを、レイチェルは最後の破裂音をはっきり発音することで「一字一句正しく発音する」ロスの癖をからかっていることになります。
「正しく発音することは何も悪くない」というロスの発言に対して、言葉通りの意味としては「(ロスの言うように)本当に何も悪くない、何も悪いことはない」と言ったことになりますが、その言葉を言う時に「極度に正しく発音してみる」ことで、結局、ロスの「くどすぎる発音」をバカにしていることになるわけですね。
自分の発音をからかわれたロスは、レイチェルを少しにらんでいます。

I should really get back to work. は「私は本当に仕事に戻るべきである。戻らないといけない」。
レイチェルはこのコーヒーハウス「セントラルパーク」のウェイトレスなので、フレンズたちとしばらく癖の話であれこれ盛り上がっていたけれど、そろそろまじで仕事に戻らないとね、と言って、みんなの会話から離れようとしたわけですが、そこでフィービーが Yeah, otherwise... のセリフを言って、みんなが「そこまで言うか?」みたいな反応をすることになります。
フレンズたちの反応、特に言われたレイチェルの反応から、それがレイチェルに喧嘩を売ったような発言であることがわかるのですが、フィービーがレイチェルにそういう発言をしたのは、「自分(フィービー)の髪を噛む癖を、ロスはかばって可愛いと褒めてくれた」→「フィービーの髪を噛む癖についてロスが反論したことで、ジョーイはロスの癖を持ち出しバカにした」→「さらにレイチェルがロスの癖をバカにする発言をした」という流れから、「自分をかばってくれたロスをバカにしたレイチェルに、フィービーが仕返しをした」ということになるでしょう。

そのフィービーのセリフについて。
otherwise は「さもなければ」。
セリフを訳すと「あなたが仕事に戻らなければ、誰かが実際に注文したものを受け取るかもしれない」と言っていることになりますが、裏を返すと、「あなたが仕事に戻れば、客が注文したものとは違うものを受け取ってしまう」と暗に言っていることになります。
同じエピソードの過去記事、親指から人差し指までの長さ フレンズ1-3改その8 で、レイチェルが自信満々に「みんなの注文、言わなくてもわかるから」と飲み物を配った後、レイチェルに見えないところでフレンズたちが飲み物を交換しているシーンがあって、レイチェルは注文通りのものを給仕できない人であることが明らかになっていました。
そういうシーンがあったことを受けての、フィービーのこのセリフなわけですね。

someone might get what they actually ordered の they は、someone を受けている代名詞。
本来なら、単数形 someone を受ける代名詞は、he か she になるところですが、性別がはっきりしていない場合だと、he/she や、he or she と表現しなければならなくなります。
そういう手間を省くためでしょうか、単数名詞である someone を受ける場合に、口語では、they という複数名詞が使われることが多いです。
実際、「フレンズ」にも someone を受ける they はよく登場しますので、以後、気をつけて見てみてください。

「あなたが仕事に戻ると、またお客が注文とは違う品を受け取ってしまう」と言われたレイチェルは、何ですって?! という顔で振り向いています。
その後のレイチェルのセリフ、The hair comes out and the gloves come off. について。
これについては過去記事でご質問をいただいたことがあり、それについて記事にした際(フレンズ1-3その7 ご質問4)、たくさんの方から貴重なご意見をいただきました。
いただいたそれらのご意見を参考に、今の私が考える解釈を以下に書かせていただきますね。

まずこのセリフは、A come out and B come off(A が come out して、B が come off する)という形になっています。
韻を踏んでいるというのとは少し違うかもしれませんが、動詞の部分を同じにすることで、基本的な動きが同じで、かつ動きの方向性がやや違うだけ、という感じを出しているのだろうと思います。
out は「外へ」、off は「離れて、分離」のニュアンスなので、come という動詞の動きのニュアンスを出すと「A が外に出ると、B が離れる」という感じになるでしょうか。
the hair については、フィービーが髪の毛を噛む(chew her hair)癖があるという話の流れがあるので、The hair comes out は「フィービーが噛んでいた髪の毛を口から(吐き)出した」ことを指す「髪の毛が(口から)外に出る」ということになると思います。

the gloves come off の glove は「手袋、グローブ」のこと(英語の発音はグラヴ)。
以下、とりあえずは、glove=手袋 と訳しますと、このシーンに特に手袋などは出てきていないので、一般的な表現として持ち出したことが想像できます。

この表現に関連して、Macmillan Dictionary に、以下の項目が出ていました。
take the gloves off : to start fighting or competing hard in order to achieve something. When this happens, you can say ‘the gloves are off’
例)With more than five months left until election day, it is somewhat early for the gloves to come off.

つまり、「take the gloves off(手袋を脱ぐ)とは、何かを達成するために、懸命に戦いや競争を始めること。これが起きる時、"the gloves are off"「手袋が外れる(脱げる)」と言うことができる」。
例文は「選挙日まで5か月以上残っているので、手袋が脱げる[真剣勝負を始める]には幾分早い」。

このマクミランの説明は、項目のタイトルは take the gloves off となっていますが、語義説明では the gloves are off、例文では for the gloves to come off という表現が使われています。
take off は「服を脱ぐ」など、身に付けているものを脱ぐ・取る・取り外す時の表現で、be off は「分離している状態」つまり「取れている、外れている、脱げている」、come off は「分離している状態になる」つまり「手袋が脱げる」動きを指していることになるでしょう。

上の語義に「懸命に戦いや競争を始める時に”手袋が外れる”と言う」とありますが、手袋が外れることと、真剣勝負の決闘が始まることの関連性については、以下の2つの可能性が考えられる気がします。

1. 西洋の決闘で、手袋を投げ捨てる。もしくは手袋を脱いで相手に投げつけることで決闘開始の合図とする。
2. ボクシングで手を怪我しないためのクッションとなっているグローブを外して、素手で殴り合う、本気でやり合う。

gloves が手袋なのかボクシングのグローブなのかは、過去記事にいただいたコメントでも意見が分かれていました。
語源がどちらなのかは気になるところではありますが、今ここで理解しておくべきことは、the gloves を脱ぐ、the gloves が取れる、という表現には「決闘開始」のニュアンスがある、ということですね。
上のマクミランの語義の、start fighting hard のニュアンスを感じ取ることが必要だということです。

それから、いただいたご意見にあったのですが、the hair comes out というのは単に「髪の毛が口から出る」だけではなく、「口に髪の毛をくわえていると話せない、髪の毛を口から離したことで言いたいことを言う」というニュアンスも感じられる気がします。
過去形ではなく現在形で語っているので、現在形のニュアンスを出そうとすると「髪の毛が口から出ると、手袋(グローブ)が脱げる・外れる」のようになりますね。
「髪の毛が口から出る」→「自由になった口で人にケチをつける」→「決闘開始、喧嘩売ってる」というような流れを表現したのが、The hair comes out and the gloves come off. というセリフなのだろうと思いました。

レイチェルのウェイトレスとしての仕事ぶりにケチをつけたフィービーの発言に対し、「あら、髪の毛を食べるのをやめて、戦闘開始ってわけ?」みたいに返したことで、ト書きにあるように、フレンズたちは口論状態になります。
喫煙を責められたチャンドラーが他の人の癖を話題に出したことで、他のみんなはチャンドラーのタバコのことも忘れて言い争うことになり、一人悠々とタバコを吸いながら去っていくチャンドラーの作戦勝ちというところですね。

ちなみに、今回のシーンで、フレンズたちの癖の話が出ましたが、ロスが丁寧で大げさな発音をしがちであるという癖は、このエピソード以降のロスにも見られる気がしますが、ジョーイの指関節鳴らし、モニカの鼻鳴らし、フィービーの髪噛み、などの癖は、これ以降のエピソードで出てくることはありません。
「君らだってこんな癖があるじゃないか!」と責めるために、このエピソードでだけ作られた設定、というところですね。

この一連のシーンは、ある人が発言した後、その発言にムッとして別の人が別の話を持ち出す、というパターンが続きますが、自分の癖をバカにされたから他の人の癖を持ち出す、自分をかばってくれた人をバカにしたから仕返しをする、など、それぞれのキャラの心の動きとともにセリフが理解できると、いい感じかなと思います。


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posted by Rach at 15:37| Comment(5) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする