2018年04月03日

これから悪いことが起きそうだと気づいていない フレンズ1-6改その1

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シーズン1 第6話
The One With the Butt
原題訳:お尻の話
邦題:迷えるチャンドラー


0:00
PRE-INTRO SCENE: A THEATRE (THE GANG ARE IN THE AUDIENCE WAITING FOR A PLAY OF JOEY'S TO START)
イントロ前のシーン:ある劇場(フレンズたちはジョーイの芝居が始まるのを待つ聴衆の中にいる。)
レイチェル: (READING THE PROGRAMME) Ooh! Look, look! Look, there's Joey's picture! This is so exciting! ([プログラムを読みながら] あぁ! 見て見て! ジョーイの写真があるわ! これってすっごくエキサイティングね!)
チャンドラー: You can always spot someone who's never seen one of his plays before. Notice, no fear. No sense of impending doom. (ジョーイの芝居をこれまで一つも見たことないのが誰かは、常に見分けることが可能だな。わかるだろ、恐怖なし、間もなくやってくる[差し迫る]悪い運命に[これから悪いことが起きそうだということに]気づいてない。)
フィービー: The exclamation point in the title scares me. (GESTURING) Y'know, it's not just Freud, it's Freud! (タイトルの感嘆符が怖いわ。[ジェスチャーしながら] ほら、ただのフロイトじゃなくて、フロイト! なのよ。)
(THE LIGHTS DIM)
照明が暗くなる。
ロス: Oh, shhh, shh, shh. Magic is about to happen! (あぁ、シー、シー、シー。魔法が起ころうとしてるよ。)

spot は「見つける、見分ける、見つけ出す」。
レイチェルが一人だけ騒いで興奮しているので、ジョーイの芝居を見たことない人が誰かすぐにわかるよな、ということ。
他の人は、何度も見ていて、そんなにわくわくするようなもんじゃないのを知っている、ということも示唆していることになります。

no sense of impending doom について。
まず sense は「感覚、認識」。
impending は「(不吉なことが)今にも起こりそうな」。doom は「悪い運命、破滅」。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) で、impending と doom のそれぞれの意味を見てみると、

impending [adjective] : likely to happen soon (SYN: imminent)
impending doom/death/disaster etc.
例)A sense of impending doom gripped her.

つまり、impending は「まもなく起こりそうである(同義語: imminent)」。
例文は「まもなく悪いことが起こりそうだという予感が彼女を捉えた(そのような予感に彼女はとらわれた)」。

doom [noun, uncountable] : destruction, death, or failure that you are unable to avoid
例)I sat there with a sense of imminent doom (= doom that will come very soon).

つまり「避けることのできない破壊、死、失敗など」。例文は「まもなくやってくる悪い運命を予感しながら、私はそこに座っていた」。

impending = imminent と説明されており、それぞれの例文の中に、a sense of impending/imminent doom というフレーズが入っているのがポイントですね。
これらの単語はこの組み合わせで使われることが大変多い、お決まりのフレーズである、ということがよくわかります。

exclamation mark は「感嘆符」、つまり「!」ですね。
「エクスクラメーション・マーク」として、日本語になっている感はありますが、この際、その動詞形である exclaim も一緒に覚えてしまいましょう。
exclaim は「声をあげる、声高に言う」という意味になります。
scare は「人を怖がらせる」という他動詞で、受動態の I'm scared. の形で「怖いよ」という意味でよく使われます。
今回のセリフは意味としては「私が〜を怖いと思う」ということですが、それを「主語が私を怖がらせる」という「主語+他動詞+目的語」の能動態で使っている形になります。

Freud は有名な精神分析学者である、ジークムント・フロイト(Sigmund Freud)のことですね。
人の名前なのにお芝居のタイトルが「フロイト!」と感嘆符付きなのが何だか怖いわ、とフィービーは言っているわけですね。


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posted by Rach at 17:31| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月30日

今ので完了、これでよし フレンズ1-5改その28

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21:52
[Scene: Central Perk. Ross, Rachel, and Phoebe are there. Ross has an icepack to his head.]
シーン:セントラルパーク。ロス、レイチェル、フィービーがそこにいる。ロスは頭にアイスパック(氷枕)を乗せている。
レイチェル: Oh, are you sure you're okay? (まぁ、ほんとに大丈夫?)
ロス: Yeah. (うん。)
レイチェル: Does it still hurt? (まだ痛む?)
ロス: Yeah. (うん。)
フィービー: [seeing Rachel's clothes] What a neat idea. All your clothes match. I'm gonna do this. ([レイチェルの服を見ながら]なんて素敵なアイディアなの。服全部がマッチする[揃う]わ。私もこれやろうっと。)
[Monica and Joey enter.]
モニカとジョーイが入ってくる。
モニカ: Hi. (はーい。)
フィービー: Hey, how'd it go? (ねぇ、どうだった?)
ジョーイ: Excellent! (素晴らしいよ!)
モニカ: We ripped that couple apart and kept the pieces for ourselves. (私たちはあのカップルを引き裂いて、引き裂いたそれぞれを私たちのためにキープしたの[私たちがもらったの]。)
ロス: What a beautiful story. Hey, I'm fine, by the way. (なんて美しい話だ。あぁ、僕は大丈夫だからね、ついでの話だけど。)
モニカ: [notices his head] Oh, I'm sorry. ([ロスの頭に気づいて] あぁ、大変ね[大丈夫?]。)
レイチェル: Where's Chandler? (チャンドラーはどこ?)
フィービー: Oh, he needed some time to grieve. (あぁ、彼は悲しむ時間が必要だったのよ。)
[Chandler runs by the window outside, joyous.]
チャンドラーは外の窓のそばを喜びに満ちた様子で走る。
チャンドラー: I'm free! I'm free! (俺は自由だ! 俺は自由だ!)
フィービー: That ought to do it. (あれで[今ので]完了よ。)

ケガしたロスをレイチェルが気遣っている時、フィービーはレイチェルの失敗でピンクになってしまった洗濯物を見ています。
neat は「すばらしい」。
match は「マッチする、調和する」ですから、「全ての服がマッチする」、つまり「同じ色に揃うことで統一感が出る」と言っていることになります。

We ripped that couple apart and kept the pieces for ourselves. について。
rip は「〜を裂く、引き裂く」ですから、前半は「(私たちがダブルデートした)あのカップルを別々に引き裂いた」ということ。
the pieces は「ピース、破片」ということですが、この場合は「引き裂いたカップルのそれぞれ」という感覚。
元カップルが別れてばらばらになったそれぞれの男女を、私たちがそれぞれキープした、もらっちゃった、という感じですね。

Hey, I'm fine, by the way. の後付けの by the way について。
By the way は「ところで、話は変わるけど」という意味で、何か言う前の文頭につけることが多いですが、今回のロスのセリフのように、文章の最後におまけのようにつけることも多いです。
「あ、これはついでの話なんだけどさ。ちなみに」と、「本題ではないけれど、参考までに言ってみた」という感覚。
これは、自分たちがデート相手をゲットしたことに夢中になって、ロスがケガをしていることに目もくれない妹モニカに対して、「ま、大したことじゃないんだけどね。一応言っとくと、このケガについては大丈夫だからさ」という意味で付け足していることになります。

チャンドラーがいないことに気づいたレイチェルに、フィービーは「彼には深く悲しむ時間が必要だった」と返しています。
彼女であったジャニスと別れた直後なので、みんなと離れて一人で悲しむ時間が必要だったのよ、と言っていることが想像されますね。

最後のセリフ、That ought to do it. について。
この文の意味については、過去記事でも何度か話題になったのですが、今回改めてこのニュアンスについてまとめてみたいと思います。

このセリフは、ネットスクリプトでは、That oughta do it. と表記されており、発音は「ザット・アウタドゥーイット」のような感じです。
ought to という表現については、学校英語では ought to = should だと習いますよね(厳密には、ought to の方が意味が強いようです)。
今回の意味は「〜すべきだ」ではなく「〜のはずだ」のような意味だと思われます。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、例文の中に that ought to do it が使われているものがありました。
その意味と例文をご紹介すると、
ought to [modal verb] : used to say that you think something will probably happen, probably be true etc.
例)Just one more screw - there, that ought to do it (= used to say that something you have been working on is finished or enough).

つまり、ought to は「(法動詞)何かが多分起こるだろうと、多分正しいだろうと自分が考えていることを言うために使われる」。
例文は「ねじをあともう一つ… ほら、それで完了(終了)だ」(=自分がずっと作業し続けてきた(取り組んできた)ことが終わる、または十分であることを言うために使われる)。

ロングマン現代英英辞典(LDOCE)の do の項目には次のように出ていました。
24. that should do it
(also that ought to do it)
: (spoken) used to say that you will have finished doing something if you just do one more thing
例) I've just got to prepare the dessert and that should do it.

「もし、ただあともう一つのことをすれば、何かをすることを終えることになるだろう、と言うときに使われる」
例文は、「デザートの用意をしなくちゃ、そしたら、それで完了(終了)だわ。」

should と ought to がほぼ同じ意味で使われることから、That ought to do it. も That should do it. も同じ意味として使われるということですが、このフレーズの解釈のポイントは do it にあると思えますね。
英英辞典で do it を調べると「エッチする」の意味(「ヤる」的なニュアンス)しか出てこないのですが、英和では以下のような意味が出ていました。

英辞郎では、
do it=功を奏する、効力[効果]を発揮する、成功する
研究社 新英和中辞典では、
do it=[形容詞・副詞を主語にして]効を奏する
例) Easy [Slowly] does it. のんびり[ゆっくり]やるのが肝心だ。


これらの「功を奏する」というニュアンスは何となくわかる気がしますね。
do it を「それをする」よりもむしろ「それをなす」のように訳した方がより近いかもしれません。
it はこの場合、話者が頭の中にイメージしているものを指しますから、「主語がそれをなすはずだ」→「主語のおかげで何かが完成・完了する」という意味として使われるのだろうなぁと思うわけです。

ここで改めて今回のセリフを見直してみると、That はそのセリフの前に出てきたことを指し、「それで(今ので)完了するだろう、完了するはずだ」のような意味になると考えられます。

このセリフの前にフィービーは「チャンドラーには悲しむ時間が必要だった(過去形)」と言っています。
ジャニスと別れて、どこかで一人寂しく泣いているのかと思わせるセリフですが、その後、チャンドラーが嬉しさ大爆発という感じで大喜びで走っているのを見て、フレンズたちは「悲しんでいるんじゃなかったのかよ!?」みたいにあきれている様子。
そこでフィービーが「あれ(チャンドラーが喜びを爆発させて走り回っている様子)で完了ね」と言っていると考えると、「全然悲しんでないじゃん」と思っているフレンズたちに対して、「(悲しむ時間は)あれで完了するのよ」「最後に走り回って嘆きの時間はおしまい」「今のが最後の締め(しめ)なのよ」のように言っているということかなと思います。

ちなみに、この That ought to do it. という表現は、フレンズ4-20 のエンドクレジット直前にも出てきます。
ネタバレにならない程度に状況を説明すると、ある女性キャラ (A) が、ある男性キャラ (B) に好意を持っていた。男性 (B) が女性 (A) の家にやって来た時、(A) が来ていたある衣装を見てドン引きして、帰ってしまった、というシーンです。
B は見てはいけないものを見てしまった、という感じで、
B: I got to go. (僕、帰らなきゃ。)
A は B を引き留めるように B の名前を呼ぶが、あきらめたように戻ってきて、他の女性陣に、
A: Yeah, well, that ought to do it.

DVD の日本語訳は「字幕:そりゃ逃げるわね/音声:ま、いっか、すっきりした」となっていましたが、口をへの字にしてあっさり言ったその最後のセリフは、確かに「ま、いっか。別にもうどうでもいいわ」みたいなニュアンスが感じられます。
待って、と言いながらも実際には追いかけず、結局、その男性のことはそれほど好きでもなかったということを悟った様子で、英語の意味としては「今のでおしまい」というニュアンスで使ったのだろうと思います。

またフレンズ以外では、フルハウス 4-21 にも出てきます。
D.J. とステフがパパ(ダニー)の寝室でモメていて、誤って壁に穴を開けてしまい、その穴をパテで修理した時のセリフ。
D.J. : That ought to do it.
DVD日本語訳は「字幕:これでよし/音声:これでよし、っと」になっていました。
穴をふさぐ修理が完了した瞬間のセリフで、英英辞典の語義にあった「作業し続けてきたことが終わる」という感覚、仕事が完了した時に「最後の仕上げ、これで完了」「これでよし、っと」と言うニュアンスそのままの使われ方になるでしょう。

余談ですが、新刊「リアルな英語の9割は海外ドラマで学べる!」の p.203 に、「フルハウス」のスピンオフ「フラーハウス」の 1-3 の話を紹介しています。
その話の中で「パパに怒られそうになって、二人でパパ大好きという歌を歌ってごまかしたの」という小さい頃の思い出話をしているのですが、その「怒られそうになった」というのは前作「フルハウス」の 4-21 で「パパの寝室の壁に穴を開けてしまった」ことを言っていて、その穴を修理した時のセリフが、先ほどご紹介した That ought to do it. になります。
「この話はあのエピソードのあのシーンのことだ!」とわかったりするのは長期に続くシリーズを観る醍醐味でもありますし、たまたま関連した内容を新刊で取り上げたばかりだったので、タイムリーかと思いご紹介してみました♪

ちなみに日本語では「これでよし」のように「これ」という代名詞を使いますが、英語では That ought to do it. のように that が使われていますよね。
英語で this と言う場合は「これから先にすること、言うこと」を指し、直前にしたこと、言ったことは that で表現する傾向があります。
フルハウスで穴をパテでペタペタしてふさいだ直後に「これでよし」と言う場合は、「今の作業で仕事は完了」ということですから、英語では this ではなく直前のものを指す that が使われているのだと解釈できると思います。

今回のフレンズの場合は、喜び一杯で店の外を横切って行ったチャンドラーのことを指していますので、日本語で距離が離れたものを指す「”あれ”で完了ね」と訳しても違和感はないでしょう。
ただ、英語での実際のニュアンスは、距離が近いか遠いかどうかということではなく、その発言よりも少し前に起こったことを指しているから that が使われている、と考えれば良いと思います。


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posted by Rach at 10:45| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月27日

4刷決定しました!「リアルな英語の9割は海外ドラマで学べる!」

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2017年12月15日に発売となりました、私の4冊目の著書「リアルな英語の9割は海外ドラマで学べる!」(池田書店)が、おかげさまで売れ行き良好で4刷が決まりました。
今月3月2日に「3刷決定」のお知らせをさせていただいたのですが、同じ3月中にまた重版のお知らせができること、本当に嬉しくありがたく思っております。
お買い上げ下さった皆様、本当にありがとうございます<(_ _)>

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このたびめでたく4刷となりましたことで、また一人でも多くの方に拙著を読んでいただけることになれば、とても嬉しく思います。
これを励みにこれからも頑張ります!

Rachからの嬉しいお知らせでした♪


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posted by Rach at 16:26| Comment(2) | 著書4冊目 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月22日

あなたなしではこんなことできなかった フレンズ1-5改その27

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21:00
[Rachel looks at Ross, who motions to her to get the cart back.]
レイチェルはロスを見る。ロスは「カートを取り戻せ」というしぐさをする。
レイチェル: I'm sorry. You know, maybe I wasn't being clear. Uh, this was our cart. (ごめんなさい。ほら、多分私の言い方がはっきりしなかったのね。これは私たちのカートだったのよ。)
女性: Hey, hey, hey, there aren't any clothes in it! (おいおいおい、カートの中には服が全然入ってないよ!)
レイチェル: Hey, hey, hey, hey! Quit making up rules! (おいおいおいおい! ルールをでっち上げるのはやめなさいよ!)
女性: Let go! Come on, it's my cart. (離しなよ! ちょっと、私のカートだよ。)
[They struggle for the cart. Finally, Rachel climbs inside of it.]
二人はカートをめぐってもめる。ついに、レイチェルはカートの中に登って入る。
レイチェル: All right. Listen, Mitzi, if you want this cart, you're gonna have to take me with it! (いいわ。ねぇ、ミッツィー、もしあなたがこのカートを欲しいのなら、私が入った状態で持っていくことになるわ!)
[She thinks it over, and then walks away.]
女性は思いを巡らせて、それから歩いて去る。
レイチェル: [to Ross] Yes! Did you see that? ([ロスに] やったわ! 今の見た?)
ロス: You were incredible. A brand-new woman, ladies and gentlemen. (君は信じられないほど素晴らしかった。真新しい(生まれ変わった)女性です、みなさん。)
レイチェル: I could not have done this without you. (あなたなしでは、こんなことできなかったわ。)
[Rachel stands up and kisses Ross. He is stunned. A moment of silence follows.]
レイチェルは立ち上がり、ロスにキスする(注:実際には、レイチェルはカートに乗ったままロスのシャツを掴み、引き寄せてキスしている)。ロスは呆然としている。少しの沈黙が続く。
ロス: Ok, um, uh, more clothes in the dryer? [Ross turns and bangs his head on an open dryer door.] I'm fine, I'm fine. (よし。乾燥機にもっと服を入れる? [ロスは向きを変えて、開いている乾燥機のドアに頭をぶつける] 僕は大丈夫、大丈夫だよ。)
レイチェル: Are you sure? (ほんとに?)
ロス: No. (いや。)

「そのカートを持っていた」という表現をしたことで「私だって過去に持っていた細いウエストを失った。持っていたものは失われることもある」みたいに言い返されてしまったので、「私の言い方が明白ではなかったようね、あなたにわからなかったみたいね」と言って、「持っていた」ではなく「これは私たちのカートだった」とレイチェルは言い直しています。

女性が hey を3回言うと、レイチェルが hey を4回、つまり相手より1回多く言うのが面白いですね。
そのおばさんの勢いにレイチェルも負けずに頑張っている感じが出ています。
hey, hey, hey は日本語で言うと「おいおいおい、ちょっとちょっとちょっと」みたいな感覚ですね。

「カートの中に服は全然入ってないじゃないか」と言うおばさんに、レイチェルは、Quit making up rules! と言っています。
make up の基本的なニュアンスは「作り上げる」ということですが、根拠もないことを勝手に作り上げるというという意味の「でっちあげる」という意味でもよく使われます。
「作り話をする」の「作る」という感覚ですね。

直訳すると「ルールを作るのはやめなさいよ!」ということで「ありもしないルールをでっち上げるのはやめなさいよ!」ということですね。
カートの中に服が入っていない、と指摘するおばさんに、カートをキープするには中に服を入れなければならないなんてルールはないわよ、洗濯機の時みたいに勝手に自分の都合のいいルール作らないでよ! と怒っているセリフになります。

レイチェルがおばさんに対する呼び掛け語として使った Mitzi について。
このおばさんのキャラクターの名前がそれということはないようで、
エンドクレジットでも、
guest starring Camille Saviola as the Horrible Woman
と表記されています。
レイチェルはこのおばさんの知り合いではないので、そもそも名前を知っているというのも変ですから、レイチェルが何らかのイメージで呼び掛けた名前ということになるのでしょう。
誰か有名人の名前なのかなと思って調べてみると、一番有名そうだったのはミッツィ・ゲイナー(Mitzi Gaynor)という女優さんでした。
Wikipedia 日本語版: ミッツィ・ゲイナー
「ショウほど素敵な商売はない」「南太平洋」など、有名なミュージカル映画に出演しています。
写真などを見ると、特にこのおばさんとの共通点はなさそうで、あえて言うと髪型がショートで短いということくらいですが、おばさんの髪型は(帽子でよく見えないものの)かなりのベリーショートのようなので、髪型が同じとも言い難い感じです。
なので、どうしてレイチェルがおばさんのことを Mitzi と呼んだのかは正直よくわかりませんでした、、、。

レイチェルはカートの中に入って、「カートを持って行きたいのなら、中に入った私ごと持って行きなさいよ!」みたいに言っています。
そう言われたおばさんは、喧嘩するのをあきらめて去って行くことになります。

レイチェルが言う Yes! は「よし! やった!」というニュアンスですね。
このような「やった!」というニュアンスは、LAAD (Longman Advanced American Dictionary) でも以下のように説明されています。

yes [interjection] : used to show that you are very excited or happy about something
例)"Dad says we can go to the movies." "Yes!"

つまり「(間投詞)自分が何かに非常に興奮している、または幸せであることを示すために使われる」。例文は「僕たち映画に行けるって、パパが言ってるよ」「やった!」

incredible は unbelievable と同じように「信じられないほど素晴らしい」というニュアンス。
「インクレディブル」という単語は 2004年公開の「Mr.インクレディブル」(原題:The Incredibles)というピクサーのアニメ映画のおかげで、日本人にもなじみがある単語と言えるでしょう。
私はこの作品が好きで DVDも持っているのですが、久しぶりの続編「インクレディブル・ファミリー」(原題:Incredibles 2)が今年2018年6月15日に公開されるとのことです。楽しみですね♪

A brand-new woman, ladies and gentlemen. というのは、まるでそこに聴衆がいるかのように、生まれ変わったレイチェルを紹介しているような感覚。
前はおばさんに言い負かされてしまっていたレイチェルが、今度は一人で立ち向かい、おばさんを退散させたので、それがまるで生まれ変わった真新しい女性のようである、と言っていることになります。
「ほら皆さん、ここに生まれ変わった女性がいますよ。見てやって下さい、褒めてやって下さい」みたいな感じですね。

I could not have done this without you. は「あなたがいなければ、こんなことはできなかった」。
謝辞を述べる際などによく使われるフレーズで、仮定法過去完了の例文にでてきそうな典型的な文章だと言えます。
「もし(事実に反して)あなたがいてくれなければ、私はこんなことはできなかったでしょうに」という感覚で、「実際にはこうしてあなたがいてくれたお陰で、こんな(すごい)ことが私にもできちゃった」というニュアンスになります。
あのおばさんを退散させたことが自分でもよほど嬉しかったのでしょう、興奮気味で話しているレイチェルは、ロスにムチュ〜! という感じの熱烈なキスをしていますね。
学生時代からレイチェルのことが好きだったロスは、そのレイチェルにキスされて呆然としています。
ロスとしてはレイチェルにキスされてうっとり、、というところでしょうが、ロマンティックな恋愛感情からのキスではなく感謝のキスですから、ロスは冷静さを装わないといけないところが辛いですね。
もっと乾燥機に入れる? みたいに言ったところ、開いていたドアに頭をぶつけてしまうロス。
「大丈夫」と言いながらも、やっぱり頭がクラクラしてふらついているロスを映してエンドクレジットとなります。


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posted by Rach at 12:20| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月16日

全てが〜みたいに見えるのを除けばね フレンズ1-5改その26

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20:38
[Scene: The Launderama. Rachel is sorting her now-pink clothes.]
シーン:コインランドリー。レイチェルは今やピンクとなった服を分けている。
ロス: You got the clothes clean. Now that's the important part. (君は服をきれいにしたんだ。今はそれが大事なところだよ。)
レイチェル: Oh, I guess. Except everything looks like jammies now. (えぇ、(私も)そう思うわ。今や全部がパジャマみたいに見えるのを除けばね。)
[The same woman walks over and takes Rachel's laundry cart.]
例の同じ女性が歩いて近づいてきて、レイチェルの洗濯カートを取る。
レイチェル: Whoa, I'm sorry. Excuse me. We had this cart. (ちょっと、ごめんなさい。すみません。私たちこのカートを取ってたんですけど。)
女性: Yeah, well, I had a 24-inch waist. You lose things. Come on. Get out of my way. (そう、私だって24インチのウエストだったわ。人は何か(もの)を失うものなんだよ。ちょっと。私の邪魔しないで[私の前からどきな]。)

You got the clothes clean. は「君はその服をクリーン(清潔)(な状態)にした」という感覚。
その後、それが重要な部分だよ、と言っているように、「洗濯において一番大切なのは服をきれいにすることで、今回はそれができたからいいじゃないか」と慰めている感じですね。

レイチェルはそれを肯定したように I guess. と言った後、Except SV. の文を続けています。
これは「SV であることを除けば、あなたの言う通りね」というところですが、このように後から Except を付け加える形で言った場合には、「そうね。ただし〜を除けばの話だけど」のように「付け足しで例外を述べた」感覚になります(拙著「読むだけ なるほど! 英文法」p.317 でも説明しています)。

ロスが「きれいになったことが一番大事じゃないか。色が付いちゃったことなんてささいなことだよ」みたいに励ましてくれているとわかっていても、レイチェルは「こんな見た目になってしまったら洗濯に成功したとはとても言えない」という気持ちなのですね。

jammies は pajamas 「パジャマ」の口語表現(インフォーマルな形)。
どちらの形でもこのように複数形で使います。

そこに、洗濯機の取り合いをした例の女性がやってきて、レイチェルたちのカートを横取りしてしまいます。
We had this cart. 「私たちはこのカートを持っていた・取っていた」→「このカートの所有権は私にある」と主張するレイチェルに、相手の女性は同じ動詞 had を使って、I had a 24-inch waist. と返します。
1インチ=2.54cm なので、24インチ=60.96センチ。
(こういうものは、Google検索で「24インチ」と入れるだけで、トップに「24インチ=60.96センチメートル」と表示してくれるので便利ですね)
今はスタイルが良いとは言えないこの女性ですが、「私だって若い頃はウエスト60センチだったんだから、ちょっと若くてスタイルがいいからって偉そうにしないでよ」みたいに言ってみせたわけですね。

その後の You lose things. について。
この you については、この言葉を投げつけている相手の「レイチェル」だけを指しているというよりも、もう少し広い意味で一般的な人も含めた「人間というものの一般論」を述べているように思います。

You lose things. という現在形を直訳すると「You は(いろんな)こと・ものを失うものだ」のような感覚。
話の流れで言うと「私たちはカートを持っていた」「私だって細いウエストを持っていた。(何かを持っていたとしても)(いつかは)ものを失うんだよ」と言っていることになりますね。
おばさんが自分の細いウエストを失った話を出しているように、「ものを失う」というのはレイチェルだけの話ではなく、「(あんたも私も含めて)人はみな何かを持っていたとしてもいつかはそれを失う。持っていたものは失われるものだ」という原理・真理のようなものを言ったと考えた方がしっくりくると思います。
そのように「一時的に持ってたからと勝ち誇るな」という意味で「私が細いウエストを失ったように、あんたが持ってたカートを失うこともあるんだよ」のように言ってみせたことになるでしょう。


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2018年03月13日

今のどうやるの? 才能みたいなものよ フレンズ1-5改その25

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19:46
フィービー: Oh, my God! [Chandler downs another espresso.] How many of those have you had? (なんてこと! [チャンドラーはもう1杯エスプレッソを飲み干す] (エスプレッソを)あなた何杯飲んだの?)
チャンドラー: Oh, I don't know. A million? (さあね。百万杯かな?)
フィービー: Chandler, easy, easy. Go to your happy place. La la la la la la la. (チャンドラー、落ち着いて、落ち着いて。幸せな場所に行くのよ。♪ララ、ラララ、ラララ♪)
チャンドラー: I'm fine, I’m fine. (大丈夫。大丈夫。)
フィービー: All right. (いいわ。)
[Janice returns from the bathroom.]
ジャニスがお手洗いから戻ってくる。
チャンドラー: I'm not fine. Here she comes. (大丈夫じゃない。彼女がこっちに来る。)
フィービー: Wait here, okay? Breathe. (ここで待ってて、いいわね? 深呼吸して。)
[Phoebe goes over to speak to Janice. She talks to her for a few seconds, and then Janice immediately smiles, hugs her, waves to Chandler, and leaves.]
フィービーは話をするためにジャニスのところに行く。フィービーはジャニスに2、3秒話し、それからジャニスはすぐに微笑み、フィービーをハグして、チャンドラーに手を振り、店を出ていく。
チャンドラー: How do you do that? (今の(さっきの)どうやるの?)
フィービー: It's like a gift. (才能みたいなものよ。)
チャンドラー: We should always, always break up together. (俺たち、常に、常に、別れを一緒にすべきだね。)
フィービー: Oh, I'd like that! (まぁ、それっていいわね。)

フィービーが飲んでいたエスプレッソをチャンドラーが引ったくるようにして飲んだ後、フィービーは How many of those have you had? と尋ねています。
those のところでチャンドラーが持っているカップを示すようなしぐさをしていますので、「これまでにエスプレッソを何杯飲んだの?」と問うていることがわかります。
A million? 「百万杯かな?」のように、million という大きな数字を使った誇張表現は英語でよく出てきますよね。
もう何杯飲んだかわからないくらい大量に飲んだよ、ということを自虐的に大袈裟に表現したことになります。

フィービーはチャンドラーの心を落ち着かせようと歌を歌い、チャンドラーも一瞬は I'm fine. 「大丈夫」と言うのですが、お手洗いからジャニスが出てきたのを見て、I'm not fine. 「大丈夫じゃない」と言っています。

Here she comes. という語順について。
「彼女がここに来る」だと She comes here. ということですが、このように Here を前に出す形の文もよく見かけますね。
このような here については、以下の研究社 新英和中辞典の説明がわかりやすいと思います。
here=[文頭に用いて][特に相手の注意を引くために用いて] ほらここに[へ]
Here comes John. ほらジョンが(こっちへ)やってきたよ。
用法:代名詞の時は Here he comes. の語順


「ここに」というのを強調するために文頭に出しており、その場合、代名詞なら Here he comes. (Here SV.) の語順になり、それ以外なら Here VS. の語順になるということですね。

今回のチャンドラーのセリフは she という代名詞が使われているので、Here she comes. になっているということです。
ビートルズの曲に Here Comes the Sun というタイトルの曲がありますが、こちらは主語の the sun が代名詞ではないので、Here VS. の語順になっています。

フィービーはジャニスの元に行き、少し話をしています。
ジャニスはフィービーとハグして、穏やかな表情でチャンドラーの方を向き、そのまま店を出ていきます。
フィービーが自分の彼のトニーと別れた時も、相手はハグした後、あっさり出ていきましたが、今回はその再来という感じですね。
チャンドラーは驚いて、How do you do that? と言っています。
直訳すると「君はどのようにしてそれをするの?」ということ。
例えば目の前で驚くような手品やトリックなどを見せられた時などに How did you do that? と言うことがありますが、その場合だと「今の[今見たそれ]、どうやったの?」というところですね。
今回のセリフがもし How did you do that? という過去形であれば、今見た「フィービーがジャニスとハグしてあっさり別れられたこと」のみを指すことになるでしょうが、チャンドラーは恐らく「フィービーがトニーと別れた時」のことも含める意味で「習慣・習性を表す現在形」を使ったのだろうと思います。
今やったようなこと(ハグしてあっさり別れること)を君はいつもするけど、それはどのようにしてやってるの? どうやってるの? という感覚ですね。

It's like a gift. について。
「ギフト」というと、「贈り物」をまず想像しますが、ここでは「才能、天賦の才能」という意味。
gifted だと「天賦の才能がある、有能な」という意味の形容詞になります。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では
gift :
2. a) a natural ability (SYN: talent), b) an ability that is given to you by God

つまり、a) は「生まれつきの才能(類義語:talent)、b) は「神から与えられた才能」。
「神から与えられた贈り物」が「与えられた才能」なわけですね。

人とすんなり別れられるのは才能ね、と言うフィービーに、チャンドラーは「人と別れる時は君と俺で一緒にやろうよ」みたいに言っています。
別れ話は本来楽しいものではないはずですが、フィービーも「それっていいわね」みたいに喜んでいるのも面白いですね。


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posted by Rach at 18:49| Comment(2) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする