2017年11月30日

私の代わりをして−こちらはレイチェルです フレンズ1-4改その31

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21:24
CREDITS SCENE: RACHEL+MONICA'S PLACE (JOEY AND THE GIRLS ARE PLAYING TWISTER)
クレジット・シーン:レイチェルとモニカの家(ジョーイと女性陣がツイスターをしている)
ロス: (DOING THE SPINNING) Okay, Monica. Right foot, red. ([スピナーを回して]オッケー、モニカ。右足を赤に。)
モニカ: Could've played Monopoly, but no! (モノポリーをすることもできたのに、って? でも、ノーよ!)
(A KNOCK AT THE DOOR. CHANDLER OPENS IT AND SOME GUY SILENTLY HANDS BACK THE CUSHION)
ドアにノック。チャンドラーがドアを開けると、ある男性が黙ってクッションを手渡す。
チャンドラー: Thanks. (THE GUY NODS AND LEAVES) (ありがと。[その男性はうなずき去る])
ロス: Okay, Pheebs. Right hand, blue. (PHOEBE HAS TO BEND OVER.) Good. (JOEY STARES AT HER BUTT APPRECIATIVELY) (オッケー、フィービー。右手を青に。[フィービーは前かがみにならないといけない] よし。[ジョーイは鑑賞するようにフィービーのお尻を見つめている])
(PHONE RINGS, CHANDLER ANSWERS)
電話が鳴る、チャンドラーが応対する。
チャンドラー: Hello? Oh, uh, Rachel, it's the VISA-card people. (もしもし? あぁ、レイチェル、VISAカードの人だよ。)
レイチェル: Oh, okay. Will you take my place? (あぁ、わかったわ。私の代わりをしてくれる?)
チャンドラー: All right. (TO PHONE) Yes, this is Rachel. (わかった。[電話に] はい、こちらはレイチェルです。)
レイチェル: Nooo! (TAKES THE PHONE; CHANDLER TAKES HER PLACE) Hello? Oh, yeah, no, I know. I-I haven't been using it much. Oh, well, thanks. But I'm okay, really. (違うわよ! [電話を取る。チャンドラーはツイスターでレイチェルの代わりをする] もしもし? あぁ、はい、いいえ、そうね、カードはあまり使ってないの。ありがと。でも私は大丈夫よ、ほんとに。)
ロス: Green. To the green. (緑だ。緑に。)
レイチェル: I've got magic beans. No, no, never mind. (魔法の豆を手に入れたの。いえいえ、気にしないで。)
チャンドラー: To the left! To the left! Aww! (THEY COLLAPSE) (左へ! 左へ! あぁ! [みんなが倒れる])
レイチェル: Ohhh... I'm fine. (あぁ… 私は大丈夫よ。)

フレンズたちはゲームのツイスターをしています。
ツイスターは、過去記事、クッキー・ドウとツイスター フレンズ1-4改その12 で、「ちょっとした雑誌、クッキー・ドウ、ツイスター」をパジャマパーティー(a slumber party)用に用意したものとして挙げていました。
その後、VISAカードの人から電話がかかってきた時、レイチェルは自分で電話に出ずに、モニカに自分の境遇を嘆いた後、悲しげな表情をして、"Let's play Twister!" と言っていました。
元々は女子だけのパジャマパーティー用に用意していたものですが、今は病院から帰って来た男性陣も加わった状態になっています。
ジョーイはゲームに参加し、ロスがスピナーを回して指示を読み上げる役になっていますね。
Right foot, red なら、赤の部分に右足を乗せることになります。

Could've played Monopoly は「(やろうと思えば)モノポリーをすることもできたのに」という感覚。
モノポリーもゲームの名前で、不動産取引により資産を増やしていくボードゲーム。
富を独占することから、monopoly (独占)という名前がついています。
非常に有名なゲームで、フレンズ1-7 にも出てきます。
Wikipedia 日本語版: モノポリー

Could've played Monopoly, but no! は「モノポリーをすることもできたのに(って私が言うとでも思った)? いいえ、とんでもない!」と言っている感覚になるでしょう。
モノポリーをやってたら、こんな風に私が負けることなかったのに、って後悔すると思ったかもしれないけど、とんでもないわ。私はまだまだ負けないからね、というニュアンスでそう言って、指示された場所に足を乗せて得意げな顔をすることになります。
モニカの負けず嫌いな性格が垣間見えるセリフだと言えるでしょう。

みんながゲームで盛り上がっている時にノックがあり、ゲームに参加していないチャンドラーが応対すると、ある男性が黙ってクッションを差し出します。
過去記事、彼があなたにカードを送るつもりだったとでも? フレンズ1-4改その29 で、レイチェルがもたれていたクッションがバルコニーから落ちたシーンがありましたが、そのクッションを階下の人が届けてくれた、というちょっとした小ネタですね。
落とした時はそれについては特に言及せずさっと流していたのですが、エンドクレジットのシーンでそれをきちんと回収してくれていることで、「そう言えばレイチェルがバルコニーからクッション落としてたな」と思い出してクスッと笑えてしまうわけですね。
この男性は特にクレジットに名前が出ていませんが、もしかすると、あなたもヴィレッジに住んでる フレンズ1-4改その17 で言及されていた、Jack from downstairs 「下の階のジャック」なのではないかなぁ、と私は思っています。
「あなたはジャックみたい」「ジャックって下の階の?」「いいえ、ジャックと豆の木よ」という会話の中に出てきた名前ですが、「レイチェルが落としたクッションを(レイチェルが名前を出した)下の階のジャックが届けに来た」というちょっとしたお遊びなんじゃないのかなぁ、と。
後で説明しますが、このシーンの最後にレイチェルが、magic beans という言葉を使いますので、その言葉との関連性として「階下のジャック」を登場させた可能性もあるように思うのですね。

チャンドラーは豆の木の話題も知らないし、レイチェルがクッションを落としたことも知らない、それで「事情が呑み込めない様子で、ただ Thanks. とだけ言って受け取る」形になっていますが、これをもし、"Thank you, Jack." みたいに名前を出すと、この人が Jack from downstairs であることを「わざわざ」説明した感じの不自然な脚本になってしまいそうだから、「この人が下の階のジャックかも、って考えたら、ちょっと楽しくないですか?」程度にとどめているような気がしました。

ツイスターは続き、フィービーが前かがみでお尻をジョーイに向かって突き出したような形になっているので、ジョーイはそのお尻をにやにや嬉しそうに見ています。

電話が鳴ってチャンドラーが応対し、その電話が VISAカードの人からだとわかります。
一度かけてきて「レイチェルはいません」とモニカが対応したので、再度かけてきたわけですね。

ツイスターの最中のレイチェルはチャンドラーに、Will you take my place? と言います。
take someone's place は「(人)の代わりをする、後任になる、交代する」。
「ある人の場所を取る」ということですから、そういう意味になるのですね。
ゲーム中に電話がかかってきて「私の代わりをしてくれる?」と言えば、ゲームの代わりをするだろうと想像できるところですが、チャンドラーは、電話相手の VISAカードの人に「はい、こちらはレイチェルです」と言っています。
レイチェルは、「ん、もう!」みたいにあきれた様子で慌てて電話のところに飛んで行きますが、ゲームを代わってくれ、という意味だとわかっていながら、とぼけて電話の方の代わりを務めようとしているのが、チャンドラーっぽいところですね。

以前に電話してきた時と同様に「カードの使用状況が以前とは違う」ことでの問い合わせであることがレイチェルの応対からわかります。
「わかってるわ、あまり使ってないの」と言って、I'm okay, really. と言っていますね。
以前の電話では「今の私の状況が okay だと思うのなら okay だと言っといてよ!」と半パニック状態で言っていたレイチェルですが、今は穏やかに I'm okay だと言っているところにレイチェルの心境の変化がうまく表れています。

I've got magic beans. の「魔法の豆」は「ジャックと豆の木でジャックが手に入れた豆」ですね。
過去記事、まるで本当の言葉みたいに使ってるけど フレンズ1-4改その18 で、自分の将来を悲観したレイチェルが、
レイチェル: What if we don't get magic beans? I mean, what if all we've got are.. beans? (もし私たちに魔法の豆が手に入らなかったら? ほら、私たちが手にしたのは…(ただの)豆だったら?)
と言っていました。
そのセリフを言った時は「大事なものと引き換えに手に入れたのがただの豆かもしれない」と思っていたことがわかりますが、最後のシーンの「私は魔法の豆を手に入れた」というセリフで、今のレイチェルは今この時が楽しく幸せだと思えていることがわかります。
魔法の豆、と言っても VISAカードの人には何のことかわかりませんので、即座に「(今の発言は)気にしないで」と言っていますが、ツイスターで体勢が保てず崩れてしまったフレンズたちを見て、I'm fine. と言っているレイチェルは本当に幸せそうな顔をしていますね。

このエピソードでは、ウェイトレスとして働いているセントラルパークに昔の友人がやってきて、それぞれ幸せで成功している様子を見せつけられ、レイチェルは大いにショックを受けていました。
VISAカードから問い合わせがあったことで「昔はカードでバンバン買い物していたのに、今の自分はこんなに惨め」という気持ちがさらに強まり、Let's play Twister! と悲しげに言っていたのが印象的でしたが、その後、ピザの誤配からジョージの件で盛り上がり、ラストシーンではその Twister のゲーム中に自分が今幸せであることを確信する、という流れが脚本的にとても素晴らしいと感じました。
言葉としては、I'm okay. I'm fine. のように「(心配いらない)私は大丈夫」という表現になっていますが、I'm happy. I feel great. のような言葉を使わずに、途中で例えに出てきた「魔法の豆」を使うことで「私は豊かな過去の生活を捨てた代わりに今は素晴らしいもの(友人との楽しい生活)を手にしている」ということを表現しているのも実にしゃれていると思います。
このレイチェルの "I've got magic beans." という表現は、フレンズ1-1 のエンドクレジット前にロスがモニカに言っていた "I just grabbed a spoon." に通じるものがあるように感じます。
このセリフも、聞いているモニカは笑顔ながらも、具体的には何のことかわからない様子でした。
その言葉を言われたモニカや VISAカードの人には何のことかわからないけれど、言った本人と、そしてエピソードを見ている観客と視聴者にはわかる、というところが似ている気がするのですね。
非常に微笑ましい素敵な終わり方だと思いました。


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posted by Rach at 14:50| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月28日

ゴムと糊=その言葉そっくり返すよ フレンズ1-4改その30

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19:56
(HOSPITAL- ROSS IS ABSENT)
病院。ロスはいない。
ジョーイ: Man, can you believe he's only had sex with one woman? (なぁ、ロスが一人の女性とだけしかエッチしてない、ってこと、信じられる?)
チャンドラー: I think it's great. Y'know, it's sweet. It's romantic. (素敵だと思うよ。ほら、スイートだし。ロマンティックだし。)
ジョーイ: Really? (ほんとに?)
チャンドラー: No, are you kidding? The guy's a freak. I judge him. (いや、冗談だろ? あいつは変人だな。俺に言わせればね。)
(ENTER ROSS OFF CAMERA)
カメラ外からロスが(画面に)入ってくる。
二人: Hey, buddy! (よお!)
ロス: Hi. (HE IS WEARING A PIECE OF STEEL BANDAGED TO HIS NOSE. HE TOSSES SOME FORMS ONTO THE RECEPTION DESK) (やあ。[鼻に包帯のようにスチールをつけている。ロスは受付の机に用紙をポイと投げる])
受付係: (SARCASTIC) Oh, that's attractive. ([皮肉っぽく] まぁ、それって素敵ね。)
チャンドラー: Oh, I thought you were great in Silence of the Lambs. Oh, come on, admit it! All things considered, you had fun tonight. (あぁ、「羊たちの沈黙」に出たら最高だったのにな。(→訂正:あぁ、「羊たちの沈黙」でのお前の演技、最高だったよな。訂正ここまで) なぁ、認めろよ。すべてのことを考えると、今夜は楽しかったろ。)
ロス: Fun? Where was the fun? Tell me specifically which part was the fun part? Where's my puck? (楽しかった、だって? どこが楽しかったんだよ? どの部分が楽しい部分だったのかを具体的に言ってよ。僕のパックはどこ?)
ジョーイ: Oh, ah- the kid has it. (あぁ、あの子供が持ってる。)
ロス: The kid? (TO KID) Excuse me, uh, that's, that's my puck. (子供? [子供に] ねぇ、それは、それは僕のパックなんだけど。)
子供: I found it. Finders keepers, losers weepers. (僕が見つけたんだ。見つけた(拾った)者が所有者で、なくした(落とした)者は泣きを見る、だよ。)
(ROSS LOOKS AT CHANDLER FOR HELP)
ロスは助けを求めるようにチャンドラーを見る。
チャンドラー: You gotta do it, man. (やらなきゃだめだぞ。)
ロス: (TO KID) Oh, yeah? Well, I'm rubber, you're glue. Whatever you (TO CHANDLER) I can't do it. (TO KID) Listen, uh, give me back my puck. ([子供に] あぁ、そうかい? そうだな、僕はゴムで君は糊(のり)だ。君が何をしても… [チャンドラーに] 僕にはできないよ。[子供に] ねぇ、僕のパックを返してよ。)
子供: No. (いやだ。)
ロス: Yes, how about it. Come here. Give me my puck. (返すんだよ。これならどうだ? こっちに来て。僕のパックを返せ。)
子供: No! No! (いやだ! いやだ!)
(THEY FIGHT OVER IT.)
二人はパックをめぐって争う。
受付係: Hey! Hey! No roughhousing in my ER! (ちょっと! ちょっと! 私のERで騒がないで!)
ロス: (TRIES TO SNATCH IT-) Give me my puck! (-BUT IT FLIES OUT OF HIS GRASP AND KNOCKS OUT THE RECEPTIONIST) ([パックをひったくろうとして] 僕のパックを返せ! [しかし、ロスの掴んだ手からパックが飛び出し、パックが受付係に当たって、受付係は倒れる])
ロス: Now, that was fun. (今のは楽しかった。)

ロスがいない状態で、ジョーイとチャンドラーは「ロスが人生で寝た女性はキャロルだけだった」という件で話をしています。
「一人の女性とだけ、なんて信じられる?」というジョーイに、チャンドラーは「そういうのはスイートでロマンティックだ」と返すのですが、さらにジョーイが尋ねると、それは本心からではないとわかり、「ロスは freak だ」とまで言っています。
freak は「奇人、変人、変わった人」という意味。

治療から戻ってきたロスは、鼻に金属製のカバー・ガードのようなものをつけています。
それを見て受付係の女性は笑いをこらえるように「魅力的ね」と言っています。

チャンドラーのセリフにある Silence of the Lambs は映画「羊たちの沈黙」(原題:The Silence of the Lambs)のことですね。
あの映画の中で、アンソニー・ホプキンスの演じるレクター博士は、拘束マスクをつけていました。
ロスの顔を見てチャンドラーはレクター博士のマスクを思い出し、彼のマスクに負けないくらいの迫力だね、と言っているようです。
(2017.12.4 追記)
I thought you were great in Silence of the Lambs. について、コメント欄にてご意見を頂戴しました。
最初、私は「『羊たちの沈黙』に出たら」というような仮定のニュアンスで訳してしまったのですが、実際のニュアンスは「『羊たちの沈黙』でのお前の演技は最高だった」ということで、そのように表現することで「あの映画のレクター博士にそっくり」だと示唆した面白さになります。
下のコメント欄に訂正と追加説明がありますので、詳しくはそちらをご覧下さい。
(追記はここまで)

Admit it! は「認めろ」、all things considered は「全ての事柄を考慮すると」。
キャロルのことで落ち込んでいるお前を、俺たちはホッケーの試合に連れて行ってやったけど、おかげで楽しい一日が過ごせただろ? それを認めろよ、ということですね。

fun 「楽しいこと」という単語を聞いて、ロスは「どこが? どの部分が?」と返しています。
specifically は「具体的に」なので、どの部分が楽しいと呼べる部分だったのか、具体的に言ってみてくれよ、ということ。
ロスにしてみれば、ホッケーの試合に行ってパックが顔面に当たり、鼻にこんな金属までつけてるのに、何が fun なんだよ、というところでしょう。

そしてパックのことを思い出し「僕の顔に当たったあのパックはどこ?」と尋ねます。
待合室にいる子供が持っていると聞き、その子に「それは僕のパックなんだけど」と言うのですが、その男児は僕が見つけたんだ、と言った後、Finders keepers, losers weepers. と言っています。

これはよく使われる言い回しで、「見つけた(拾った)者が所有者で、なくした(落とした)者は泣きを見る」という意味。
weep は「声をあげずに泣く、涙を流す」。loser は「敗者」という意味でよく使われますが、この場合は「(何かを)失った人、なくした人」というニュアンス。
前半の Finders keepers. だけの形でも使われます。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
finders keepers (losers weepers) : (spoken) used to say that if someone finds something, they have the right to keep it, even if the person who lost it is unhappy about this
つまり「(口語)ある人が何かを見つけた場合、その人にはそれをキープする(持っている)権利がある、例えそれをなくした(落とした)人がこのことを悲しく思うとしても」。

拾った者勝ちで、誰かが拾ってしまったら、落とした人は嘆くしかない、ということですね。

悪びれた様子もなく、生意気なことを言う子供を見た後、ロスがチャンドラーの方を見ると、チャンドラーは「やらなきゃだめだぞ」のように言います。
「子供にそんな風に言われて黙ってるわけにはいかないだろ。ガツンと言ってやれ」というところですね。

それでロスは、その子供相手に I'm rubber... というセリフを言いかけるのですが、途中でやめて、「やっぱり僕にはできないよ」と言います。
その I'm rubber, you're glue. というセリフについて。
rubber は「ゴム」、glue は「糊(のり)、接着剤」。
このフレーズは、I'm rubber, you're glue. Whatever you say bounces off me and sticks to you. と続くのが一般的で、直訳すると、「僕はゴム、君は糊。君が言うことは何でも僕で跳ね返って君にくっつく。」
相手が自分に対して悪口や侮辱の言葉などを言ってきたことに対して、「その内容は跳ね返って君への言葉になるよ。その言葉、そっくり君に返すよ」という感覚になります。
喧嘩の常套句で、フレンズの後のエピソード、2-17, 9-11 にも出てきます。

ロスも一般的な決まり文句の通りに、Whatever you say... 以下の続きを言おうとしたようですが、途中でやめていますね。
喧嘩においては「それはこっちのセリフだ!」と言い返すことも多いですが、子供の言った言葉は「拾った者勝ち」ということなので、ロスが「拾った者勝ち」という言葉を相手に投げ返したところで、結局「拾った子供の方が勝ち、ロスは負け」になってしまうように思います。
喧嘩の常套句として「その言葉、そっくり君に返すよ」と言ってみたものの、この状況でこのセリフでは相手を言い負かせないことに気付いたので、これではダメだと思って途中でやめた、という感じなのかな、と思いました。

それでシンプルに「そのパックを返して」と言うことになるのですが、男児もパックを手放そうとしません。
パックを巡って騒いでいるのを見て、受付係の女性は大声で怒っています。
No roughhousing in my ER! は「私の(担当している)ERで、roughhouse するのはナシ!」と、roughhousing という行為を禁止、止めようとしているニュアンス。
roughhouse は「(室内で)大騒ぎする、大げんかをする」という意味。
rough「乱暴な」+house「家」からも、そのニュアンスはわかりますね。
LAAD では、
roughhouse [verb] [intransitive] : to play roughly or fight
例) No more roughhousing, you two!

つまり、「ラフプレー(荒っぽいこと)をすること、または喧嘩すること」。例文は「これ以上の騒ぎはやめなさい、二人とも!」。

今回のセリフとこのロングマンの例文はよく似ていますね。

受付係が怒っていると、子供からひったくるように奪ったパックが、ロスの手を離れて勢いよく後方に飛んで行き、受付係の頭に当たって、彼女は倒れてしまいます。
それを見たロスは、Now, THAT was fun. のように、that を強めに発音しています。
パック争奪戦の前に、チャンドラーに「今日は楽しかっただろ?」と言われて「fun ってどこが? どの部分が?」とロスは怒っていましたが、さんざんロスを待たせてイライラさせたその受付女性にパックが当たったことで、ロスは仕返しできたような気がしたのでしょう、それで「他の部分はともかく、今の(受付女性にパックが当たったこと)は楽しかったよ」と言ってみせたわけですね。


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posted by Rach at 13:37| Comment(2) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月24日

彼があなたにカードを送るつもりだったとでも? フレンズ1-4改その29

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19:06
レイチェル: Okay, okay, okay, I got one! (SHE SITS UP AND THE CUSHION SHE WAS LEANING AGAINST FALLS OFF THE BALCONY) Anyway.... The valentine Tommy Rollerson left in your locker was really from me! (オッケー、私も一つあるわ! [レイチェルが座り直すと、レイチェルがもたれていたクッションがバルコニーから落ちる] とにかく… トミー・ローラーソンがあなたのロッカーに残したバレンタインカードは、本当は私からだったのよ!)
モニカ: Excuse me?! (何ですって?)
レイチェル: Hello? Like he was really gonna send you one. (TO PHOEBE) She was a big girl! (もしもし? まるで彼が本当にあなたに(バレンタインの)カードを送るつもりだったみたいに(言うわねぇ)。[フィービーに] (その当時の)モニカはおデブ女(巨体)だったのよ!)
モニカ: Really? Well, at least big girls don't pee in their pants in seventh grade! (本当に? まぁ、少なくともおデブ女は7年生でパンツにおしっこしたりはしないわ。)
レイチェル: I was laughing. You made me laugh! (MONICA AND RACHEL START TO SQUABBLE) (私は笑ってたの。あなたが私を笑わせたのよ! [モニカとレイチェルは口げんかを始める])
フィービー: There he is! There he is! (彼はあそこよ! あそこよ!)
モニカ: Where? (どこ?)
フィービー: Right where we've been looking all night. (私たちが一晩中、ずっと見てる、まさにその場所でしょ。)
レイチェル: Oh, he is so cute. (あぁ、彼って本当にセクシーね。)
モニカ: Oh, George, baby, drop the towel. (あぁ、ジョージ、ベイビー、タオルを下に落として。)
全員: Yeah, drop it! Drop the towel! Please drop the- (PAUSE) -wowww. (そうよ、それを落として! そのタオルを落として! お願いだから落として… [間があって] ワーォ。)

モニカが「フィービーのために作ったベジタリアン・パテにはガチョウが使われていた」とバラし、お返しのようにフィービーが「モニカと別れた直後のジェイソンと寝た」ということを暴露した後、レイチェルは「私も1つあるわ!」と秘密の暴露話に参加しています。
The valentine Tommy Rollerson left in your locker was really from me! は was の前までが主語で「トミー・ローラーソンがあなた(モニカ)のロッカーに残したザ・バレンタインは本当は私からだった」ということ。

valentine は Valentine's Day「バレンタイン・デー」のバレンタインですが、最初が大文字ではなく小文字で普通名詞として使われた場合には、「バレンタインのカードまたはプレゼント」を指します。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
valentine : noun [countable] a card you send to someone on Valentine's Day
つまり「バレンタイン・デーに誰かに送るカード」。
Macmillan Dictionary では、
valentine : a card or present that you give to someone on Valentines's Day
「バレンタイン・デーに誰かに渡すカードまたはプレゼント」。
ロングマンでは「カード」、マクミランでは「カードまたはプレゼント」と説明されていますので、もっぱらイメージされるのはカードで、プレゼントも含む、というようにとらえておいたら良いかと思います。
from Tommy Rollerson と書いてあったあのカードは、彼じゃなくて私が書いたものだったのよ、ということですね。

モニカが、何ですって? と叫んだ後、レイチェルは Hello? とあきれたように言っています。
hello は、「こんにちは」という挨拶、電話で最初に言う「もしもし」として使われる言葉ですが、このように相手の発言にあきれた口調で使うと、「もしもし? 寝ぼけてるの? 気は確か?」というような感覚の「何ばかなこと言ってるの?」というニュアンスになります。

LAAD では、
hello [interjection] : (informal) used when you think someone is not acting sensibly or has said something stupid
例)You really thought she would just give you the money? Hello!

つまり「(インフォーマル)誰かが分別ある行動をしていない、または何かバカなことを言ったと思う時に使われる」。例文は「ただ彼女があなたにそのお金をくれたと本当に思ってたの? もしもし?(気は確か?)」

Like he was really gonna send you one. は「彼が本当にあなたにカードを送るつもりだったとでも?」というニュアンス。
この Like+文 の形は「まるで〜みたいに(言うわねぇ)」という感覚になります。
今回のエピソードの別のシーン、まるで本当の言葉みたいに使ってるけど フレンズ1-4改その18 でも、"Yeah, like that's a word." 「そうねぇ、まるでそれが(本当の)言葉みたいに(言ってるけど・使ってるけど)」というセリフで出てきました。

「トミーからのカードは実は私が書いたものだったの」と言ったレイチェルに対して、モニカが「嘘でしょう!?」とものすごく驚いた反応をしたので、「トミーがあなたにカードをくれるのが当然みたいに言うのねぇ。そんなこと本気で思ってたわけ?」と返したのですね。
その後、「トミーがあなたにカードをくれるわけがない」という理由として、レイチェルはフィービーに「当時のモニカはビッグ・ガールだったのよ」と言っています。
この場合の big は、a fat girl のような「太った、おデブの」ということですね。

ちなみに、先ほど Hello? のニュアンスを説明した際、ロングマンの例文は「彼女があなたに〜をくれたと思ってたの?」という内容になっていましたが、今回のレイチェルのセリフのニュアンスと似ていますね。
レイチェルのセリフをこれに当てはめようとすると、You really thought he would send you one? Hello! のようになるでしょう。
ちょっと考えればわかりそうなものなのに、そんな風に考えていたなんて信じられない、気は確かなの? というニュアンスが、レイチェルのセリフ、ロングマンの例文ともによく出ている気がします。

自分のことを a big girl と表現されたことにムッとしたらしいモニカは、「少なくともおデブ女は7年生でパンツにおしっこしない」と返しています。
ここでは big girls と複数形で使われていますが「おデブ」とバカにされたことに対抗する意味で「おデブの子たちはおもらししない」と表現することで「おデブじゃなかったあなたは7年生でおもらししたわよね」と言ったことになります。
ちなみに米国では学年を12年まで通算で数えるので、日本では耳慣れない「7年生」という表現になっています。

「私はおデブだったかもしれないけど、そういうあなただって大きくなってからおもらししてたじゃない」と過去の不名誉な話を持ち出されて、レイチェルは「私は笑ってたの。あなたが私を笑わせたからおもらししちゃったんじゃないの!」と言い返し、そのまま二人は口論になります。

そんな時にフィービーが「彼はあそこよ! ほら、あそこに彼よ!」と叫ぶので、モニカは反射的に「どこ?」と返すのですが、それに対してのフィービーのセリフ、Right where we've been looking all night. が面白いですね。
have been looking という継続を表す現在完了進行形を使って「私たちが一晩中ずーっと見ているまさにその場所」だと言っていることになります。
look は自動詞で、look at で「…を見る」になりますが、上のセリフに at がないのは、その前置詞のニュアンスがすでに where に含まれているからですね。
「あそこよ!」と言われてつい「どこ?」と言ってしまっただけなのに「どこってジョージの家に決まってるじゃない!」と当然のことを言い返されてしまったことになります。

3人はジョージの姿を見ながら、Drop the towel! と言い始めます。
drop は他動詞で「落とす」で、let something fall ということ。
そのセリフから、ジョージはおそらく、腰にタオルを巻いただけのような姿でいるらしいことが想像されます。
「タオル1枚だけの姿から、そのタオルも取っちゃって!」みたいにみんなが口々に懇願しているような形になり、その後、一瞬、間があってから、3人揃って、ワーォ!と言っているので、女性陣の願いが叶い、ジョージが巻いていたタオルをとったこと、またその姿がワーォ! なものだったことがわかりますね。


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posted by Rach at 16:36| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月21日

その時にはすでに別れていた「過去完了」 フレンズ1-4改その28

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18:36
(BALCONY)
バルコニー
モニカ: Okay. Okay, I got one. Do you remember that vegetarian pate that I made that you loved so much? (オッケー、オッケー。1つあるわ。私が作って、あなたが大好きなあのベジタリアン・パテを覚えてる?)
フィービー: Uh-huh. (ええ。)
モニカ: Well, unless goose is a vegetable! Ha haaaah! (そうねぇ、もしガチョウが野菜じゃなかったら、の話だけどね。はははは!)
フィービー: Oh! Oh! Oh! Okay, fine, fine. Now I don't feel so bad about sleeping with Jason Hurley. (あぁ! あぁ! あぁ! オッケー、いいわ、いいわよ。今はもう申し訳ないとは思わないわ、ジェイソン・ハーリーと寝たことをね。)
モニカ: What? You slept with Jason? (何ですって? あなた、ジェイソンと寝たの?)
フィービー: You'd already broken up. (あなたたちは(その時)すでに別れてたわ。)
レイチェル: How long? ((別れて)どれくらい?)
フィービー: Just a couple hours. (ほんの2、3時間ね。)
モニカ: Oh, that's nice! (まぁ、それって素敵だこと!)

このシーンの最初に、モニカは I got one. と言っています。
セリフのような口語では got = have の意味で使われるので、have の意味で解釈すると「1つある」というところですが、そこまで聞いただけでは何のことかはわかりません。
その後の会話を続けて聞いていくと、「秘密にしていたことをバラす」みたいな話をしていることがわかる仕組みになっています。
みんなの会話がずっと続いていて、画面はその途中から映し出したような形になっていて、話を聞いているうちに何の話題をしているかわかる、という演出ですね。

Do you remember that vegetarian pate that I made that you loved so much? は長いですが、前から順番にイメージしていくと、「あなたは覚えてる? あのベジタリアン・パテを。私が作った。あなたがとても大好きだった」のようになります。
that I made と、that you loved so much の that がそれぞれ関係代名詞で、「私が作ったパテ」「あなたが大好きだったパテ」のように、後ろから先行詞の pate を修飾している形になります。
自然な日本語にすると、「私が作ったもので、あなたのお気に入りだった、あのベジタリアン・パテを覚えてる?」ということですね。
ベジタリアン用に肉を使っていないパテということで、「あなたが好きだった」と言っていることから、フィービーはベジタリアンだということがわかります。

その後、モニカは、unless goose is a vegetable! と言って大笑いしています。
goose はガチョウ。
unless は if not 「もし〜でなければ」ということで、そのように訳すと「もしガチョウが野菜でないならば」と言っていることになります。
その前に「ベジタリアン・パテ」の話をしていた流れからのこのセリフなので、「ガチョウが野菜でないならば、どうなるかしらね。あなたの食べたものはベジタリアン・パテとは言えないわよね」というようなことを示唆していることになります。
このような「後に付け足す形の unless」は、「もし〜なら話は別だけどね」と訳すとしっくりきます。
この場合も「もしガチョウが野菜なら話は別だけどね」と訳してみると、「ガチョウが野菜だったとしたら、それはベジタリアン・パテになるんだろうけどねぇ」みたいな言い方をしていることになり、実際には野菜じゃなくてガチョウを使っていた、だからフィービーがベジタリアン・パテだと思って食べていたのはベジタリアン・パテではなかった、ということを unless 以下のセリフで暴露していることになります。

このような会話をしていることから、シーン最初の I got one. が「内緒にしてたことがある。みんなに暴露することがある」のような話をしていることがわかるわけですね。

ベジタリアン・パテと言うからおいしいと言って食べてたのに、ガチョウが入ってたと知り、フィービーは Oh! Oh! Oh! と驚きの声を上げています。
その後、フィービーは fine, fine と言っていますね。
普通、fine というと「上質の、最高級の」または「素晴らしい、素敵な」という意味もありますが、ここでの fine は「いいわ。(それならそれで)結構よ」というようなニュアンスになります。
相手に挑むような感じで「結構よ、上等だわ!」というような感覚ですね。

feel bad は「気分が悪い」という意味にもなりますが、ここでは「申し訳ないと思う、気の毒に思う」ということで、feel sorry about のような意味。
Now I don't feel so bad about は「(そんな話を聞いた)今は、〜について申し訳ないとはあまり思わないわ」ということ。
「モニカが私を騙してたと知った今、ジェイソン・ハーリーと寝たことを申し訳ないとは思わない」と言っていることから、「ジェイソンはモニカの彼だった」らしいことがここで想像されます。

驚くモニカにフィービーは「あなたたちはその時既に別れてしまっていた」と言っています。
You'd aleady broken up. は、You had already broken up. ということで、had broken は過去完了形になります。
前回の記事、フレンズ1-4改その27 で、「過去の基準時がある場合には過去完了を使う」という説明をしましたが、この時も「フィービーがジェイソンと寝た」という、今、話題になっている「過去の基準時」があるために、「その時にはすでに別れてしまっていた」という意味で過去完了形を使っていることになります。
拙著「読むだけ なるほど! 英文法」(学研教育出版)の p.45 で、
現在完了形は、「過去の出来事を現在の状態も含めて語ることができる時制」
のように説明しました。
今回は過去完了形になりますので、その場合は「過去の基準時までに起こった出来事を、過去の基準時の状態も含めて語ることができる時制」ということになります。
ここでは「フィービーがジェイソンと寝た時」が過去の基準時に当たり、過去完了形を使うことで「それまでにあなたたちは別れた」という基準時以前に起こった出来事と、「私がジェイソンと寝た時は、ジェイソンはもうあなたの彼氏ではなかった」という基準時の状態とを同時に表すことができるということですね。

「すでに別れてしまっていた」と言われて、モニカは「別れてどれくらい経ってたの?」という意味で、How long? と尋ねますが、フィービーは「ほんの2、3時間」と答えます。
別れたと言っても別れた直後ということで、あきれたモニカは、Oh, that's nice! 「まぁ、それは素敵だこと!」と皮肉っぽく返していることになります。


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posted by Rach at 14:39| Comment(2) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月16日

12階の昏睡状態の男性には聞こえなかった フレンズ1-4改その27

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17:13
(HOSPITAL)
病院。
ロス: I remember the moonlight coming in through the open window, and her face had the most incredible glow. (思い出すなぁ、月明かりが開いた窓を通して入ってきて、彼女の顔が最高に輝いてたこと。)
チャンドラー: Yes, the moon, the glow, the magical feeling. You did this part. Could I get some painkillers over here, please? (そうだな、月、輝き、うっとりするような気持ち。この部分はもう言ったよ。お願いだからこっちにも痛み止め[頭痛薬]をもらえるかな?)
ジョーイ: He's right, enough already. What is the big deal about today? So you slept with her for the first time. So what? You slept with her for seven years after that. (チャンドラーの言う通りだよ、もうたくさんだ。今日の何がそんなにおおごとなんだよ? お前は初めて彼女と寝た。それが何? (初めてキャロルと寝た)その後、7年間、ずっと彼女と寝てたんだろ。)
ロス: Look, it's just a little more complicated than that. (あのさ、それよりはもう少し(事情が)複雑なんだよ。)
チャンドラー: Well, what? What? What is it? That she left you? That she likes women? That she left you for another woman that likes women? (ふーん、何? 何? 何なんだよ? キャロルがお前を捨てて出て行ったことか? キャロルが女性を好きなことか? キャロルがお前を捨てて、女性好きの別の女性のところに行ったことか?)
ロス: Little louder, okay? I think there's a man on the 12th floor in a coma who didn't quite hear you. (もう少し大きな声で話してくれないか? 君の話がよく聞こえなかった、12階で昏睡中の男性がいると思うからさ。)
チャンドラー: Then what? (それで、何なんだよ?)
ロス: My first time with Carol was... was my... (MUMBLES) (キャロルとの初めて(初体験)は…僕の… [もごもご言う])
ジョーイ: What? (何だよ?)
ロス: It was my first... time. (僕の初体験だったんだ。)
ジョーイ: With Carol? (キャロルとの(初体験)だろ?)
(ROSS GIVES HIM A LOOK)
ロスは意味ありげな視線を送る。
ジョーイ: Oh. (おぉ。)
チャンドラー: So in your whole life, you've only been with one...? (HE GETS A LOOK TOO) Oh. (それじゃあお前の人生で、お前が付き合ったのは一人(の女性)だけ…? [チャンドラーも視線を送る])
ジョーイ: Oh, boy. Hockey was a big mistake. There was a whole bunch of stuff we could've done tonight. (あぁ、なんてこった。ホッケーは大間違いだった。今夜俺たちができただろうことがいっぱいあったのにな。)

ロスはうっとりした表情で「窓からの月明かりで、彼女の顔が輝いていた」という話をしています。
具体的な名前は出ていませんが、また元妻キャロルとの初エッチの夜の話をしていることは明らかですね。

「月、輝き、うっとりする気持ち」の後に You did this part. とチャンドラーが言っているので、「この話はもう済んだ、前にも聞いた」ということを指すでしょう。
いらいらして「何度も同じ話をするな」と怒っているのですね。

Could I get some painkillers over here, please? の painkiller は「痛みを止めるもの」、つまり「痛み止め」。
Could I の I が強調されているので、「鼻をケガしているロスじゃなくて、俺に痛み止めをくれ」というニュアンス。
キャロルとの思い出話ばかり聞かされて、付き添いの俺が頭痛になりそう、という感じです。

You slept with her for seven years after that. について。
for seven years という期間を表すフレーズが入っているので、現在完了形の「継続」を思い出す人も多いかもしれませんが、現在完了形が使われるのは、「過去から現在の時点まで継続している場合」です。過去から過去の場合はただの過去形になります。
「過去のある時点までに起こった出来事」のような過去の基準時が存在する場合の継続は過去完了形を使うことになりますが、ただ「過去のある時点から過去のある時点まで」の期間のことを語る場合は、単に過去形を使えば良いことになります。

「初エッチ以降、離婚するまでずっと寝てたのに、何がそんなにおおごとなんだよ」とジョーイは言うのですが、ロスは「事情はそれよりも少しだけ複雑なんだ」と言っています。
「それより少し複雑」というだけで、詳しいことを話そうとしないロスに対して、チャンドラーはイライラしたように、that SV? 「SV ということか?」のように次々と事柄を挙げていきます。
left は leave の過去形で「〜を残して出て行く、〜を捨てる」。
likes women は「女性(たち)が好き」ということですから、キャロルがレズビアンであることを言っていることになります。
その次の That she left you for another woman that likes women? は長いですが、その前に出てきた2文をくっつけたような内容ですね。
leave A for B は「A を離れて、B へと向かう」というような感覚なので、she left you for another woman は「キャロルはお前を捨てて、別の女性の元に向かった」ということ。
その another woman の説明として、that likes women が続いているので、「女性のことが好きな別の女性」、すなわち「あるレズビアンの女性」と言っていることになります。
complicated 「(事情が)複雑な」という表現を使ったロスに対して、「お前の複雑な事情ってのは、こういうことか?」みたいに語ってみせたわけですね。

そんなプライベートな事情を大声で話されたロスは「もう少し大きな声で(話してよ)」と言っていますが、これは皮肉ですね。
「そんなこと大声で話さないでよ」と言いたいところを、わざと逆に「もっと大きな声で話せば」と言ったことになります。

coma は「昏睡(状態)」という意味で、a man on the 12th floor in a coma は「昏睡状態の12階の男性」。
didn't quite hear you は「よく君の話が聞こえなかった」ということで、「君は今、僕の個人的な事情を話していたけど、多分 12階の昏睡状態の男性には聞こえなかったと思うから、もっと大きな声で話してよ」と言ったことになります。

ずっと上の階にいる、しかも昏睡状態の男性なら、ここの話が聞こえるはずはないのですが、もう少し声を大きくして、その人にも聞こえるような大声で話せ、と表現することで、「チャンドラーが話した僕のプライベートな話は、12階の昏睡状態の男性以外には、まる聞こえだったよ」と言っていることになります。
「元妻がレズビアンに走ってお前を捨てたから?」という明らかに不名誉な話を大きな声で言っているので、本来ならそんなこと他人の前で大声で話すような内容じゃないのに、という皮肉の気持ちを込めたセリフということですね。

その後、いったいどういうことなんだよ? と問われて、ロスは口ごもりながら説明しています。
2つの文に分かれていますが、要は My first time with Carol was my first time. 「僕のキャロルとの初めては僕の初めてだった」ということですね。
キャロルとの初エッチのことをずっと語っているので「キャロルとの初体験は僕の初体験だった」と言っていることになります。
「元妻キャロルとの初めての夜だった」ということでロスがあれこれ言っているのかと思っていたら、「キャロルに限らず、人生で初めての夜だった、ロスの人生初体験だった」ということがわかったことになります。

you've only been with one...? は「お前は一人(の女性)とずっと一緒にいただけ?」という感覚ですから「人生で付き合った女性はキャロルだけだったのか?」と言っていることになります。
ジョーイは「ホッケー観戦に来たのは間違いだったな」みたいに言っています。
we could've done は「俺たちができただろうに」ということですから There was a whole bunch of stuff we could've done tonight. は「今夜できただろうにと思うことがいっぱいあったな」と言っていることになります。
ロスの人生初体験が今日という日で、その後キャロルと結婚して他の女性とは付き合っていないわけですから、「元妻との初エッチ、かつ、自分の人生初エッチ」の日だということで、ロスはそのことばかり考えてしまっていたわけですね。
ジョーイとしては「そんなことなら、スポーツの試合とかじゃなくて、女性がいる店とかに連れて行ってやれば良かったな」と言っていることになります。


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posted by Rach at 11:37| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月09日

彼の隠れた本性を引き出す フレンズ1-4改その26

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16:40
(CUT TO THE GIRLS ON MON+RACH'S BALCONY)
モニカとレイチェルの家のバルコニーにいる女性陣に画面がカット。
モニカ: Lights still out? (また明かりは消えてる?)
レイチェル: Yeah. (えぇ。)
モニカ: Oh. Maybe they're napping. (そう。多分二人はちょっと眠ってるのね。)
レイチェル: Oh, please, they're having sex. (もう、やめてよ、二人はエッチしてるのよ。)
モニカ+フィービー: Shut up! (黙ってよ![そんなこと言わないでよ!])
レイチェル: So, what do you think George is like? (それで、ジョージはどんな感じの人だと思う?)
モニカ: I think he's shy. (彼はシャイだと思うわ。)
フィービー: Yeah? (そう?)
モニカ: Yeah. I think you have to draw him out. And then when you do, he's a preppy animal. (えぇ。(彼と付き合う人は)彼の本質(本性)を引き出さないといけないの。そしてそうしたら、彼はおぼっちゃま学校の(優等生の)ケダモノになるのよ。)

フレンズの女性陣はバルコニーに出ています。
Lights still out? 「電気はまだ消えてる?」というのは、偵察しているジョージ・ステファノプロスの部屋のことで、偵察しやすいようにバルコニーに出ていることもわかります。
「部屋が暗い」と聞いてモニカは、they're napping. と言っています。
少し前のシーンで「ジョージは女性といる」ことがわかっていたので、they はその二人のことですね。
nap は「ちょっと眠る、うたたねする」。
明かりを消して、ちょっと眠ってるのよ、とモニカは言っていますが、「そう、ほら、nap してるのよ」みたいに取ってつけたように napping と表現していることで、逆に「napping してるだけと信じたい気持ち、自分にそう言い聞かせたい気持ち」が出ていると言えるでしょう。
ですがレイチェルは容赦なく、Oh, please, they're having sex. とダイレクトな表現で、「明かりを消してるんだから、今の二人はエッチ中に決まってるでしょ」みたいに断言しています。
それを聞いた二人は「そんなリアルな想像させないで。夢を壊さないで」とでもいうように Shut up! と叫ぶことになります。

what do you think George is like? は「ジョージはどんな感じ(の人)だと思う?」というニュアンス。
What is George like? 「ジョージはどんな感じ(の人)?」という疑問文に、do you think が挿入されている形で、What is he/she like? はどんな感じの人かを尋ねる時によく使われるフレーズです。
見た目がどんな様子かを聞きたければ、What does he/she look like? になります。

モニカは「ジョージはシャイ(な人)だと思うわ」と言って、I think you have to draw him out. と続けます。
draw out は「引き出す」。
draw の基本語義は「引く」で、「引き出し」は drawer ですね。
この場合は、隠れている本質、普段は隠している本質・本性・本音を引き出すことを指します。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
draw out : to make someone feel less nervous and more willing to talk
例)Mr.Monroe has helped draw Billy out of his shyness.

つまり「ある人がよりナーバスでなくなるように、進んで話すようにさせること」。例文は「モンロー氏は、ビリーを内気さから引き出すのを助けた」。
直訳だとわかりずらいですが、「普段は内気なビリーの本音・本質を引き出すのにモンロー氏が一役買った」みたいなことですね。
この例文でも shyness という言葉が使われているように「シャイで本心を見せないような人の本心を引き出す」という感覚が draw out にはあると言えるでしょう。
心の奥に隠してあるものをまさに「外に引っ張り出す」感覚ですね。

you have to draw him out のように主語に you が使われていますが、これは「彼のような人と付き合う女性は〜しなければならない」のように「一般の人」を指している感覚になるでしょう。

「そうして彼の本質を引き出したら」の後の he's a preppy animal. について。
preppy は prep の形容詞形で「名門私立校のおぼっちゃま・お嬢様っぽい」という意味があります。
LAAD では、
preppy : (informal) preppy clothes or styles are very neat, in a way that is typical of students who go to expensive private schools in the U.S.
つまり、「(インフォーマル)プレッピーな服やスタイルとというのは非常にきちんとしていてかっこいい(趣味・品がいい)、アメリカの学費の高い私立学校に通う典型的な学生風に」。
この preppy の語源は prep school で、prep school がそういう私立学校を指すのですね。
同じく LAAD では、
prep school : (informal) a private school that prepares students for college
つまり、「(インフォーマル)学生に大学進学の準備をさせる私立学校」。
略さずに言うと、preparatory school となります。
preparatory は「準備の」という形容詞。

過去記事、使ってないのが異常な使用状況 フレンズ1-4改その13 で、But we can prep the guy. (でも患者の男性の手術の準備をすることはできるわよ。)というセリフが出てきましたが、その prep は prepare の短縮形でしたね。
prep school のロングマンの語義にも prepare という動詞が使われているように、prep school の prep は、動詞 prepare、形容詞 preparatory をイメージした略語だということです。
ですから、preppy animal は、そういう進学校に通っていた優等生タイプの人だけど、男性としての動物的な激しさも備えている、というようなことですね。
いつもは紳士的で品があるんだけど、エッチになるとワイルドに豹変するのよ、みたいなことで、そういうギャップ萌え(?)みたいなことを想像して、モニカたちはキャアキャアと喜んでいることになります。
しかし、女子が話題にしてあれこれ想像するのは自由とは言え、実在の人物の名前を出して「今エッチしてる」とか「エッチの時はケダモノになるのよ」とか言ってしまっていいのかなぁ、と思ってしまいました^^


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posted by Rach at 14:23| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする