2019年02月06日

残念だわ、素敵なカップルになったでしょうに フレンズ1-8改その12

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10:04
[Scene 6: Chandler's office block. Shelley is drinking coffee; Chandler enters]
シーン6: チャンドラーのオフィスのブロック。シェリーはコーヒーを飲んでいる。チャンドラーが入ってくる。(追記:非公開コメントでご指摘がありました。このト書きの動作は実際のシーンとは違っていて、実際の動作は「シェリーは冷蔵庫から弁当(タッパー)を取り出している。チャンドラーが入ってきてコーヒーを入れようとしている」になります)
チャンドラー: Hey, gorgeous. (やぁ、素敵な人(色女さん)。)
シェリー: [Sheepish] Hey. Look, I'm sorry about yesterday, I, uh... ([おどおどして] はーい。ねぇ、昨日のことはごめんなさい。私…)
チャンドラー: No, no, no, don't- don't worry about it. Believe me, apparently, other people have made the same mistake, so... (いやいや、心配しなくてもいいよ。信じてくれ、どうやら、他の人たちも同じ間違いをしていたらしいんだ。)
シェリー: Oh! Okay! Phew! (ああ! オッケー。フュー!)
チャンドラー: So, uh... what do you think it is about me? (それで、その… (ゲイだと思われるのって)俺についての何なんだと思う?)
シェリー: I don't know what. You just have a-a... a quality. (何かはわからないわ。あなたはただ…資質(クオリティー)があるのよ。)
チャンドラー: A quality. Right. Great. (クオリティーね。わかった。最高だね。)
シェリー: Y'know, it's a shame, because you and Lowell would've made a great couple. (残念ね、だってあなたとローウェルなら素敵なカップルになったでしょうに。)
チャンドラー: Lowell? Financial Services Lowell? That's who you saw me with? (ローウェル? 財務担当(金融サービス)のローウェル? 俺と一緒の姿を君が心に描いていた(イメージしていた・想像していた)のはそいつなのか?)
シェリー: What? He's cute. (何? 彼ってキュート(魅力的)よ。)

チャンドラーは同僚のシェリーを見て、Hey, gorgeous. と声を掛けています。
このエピソードの冒頭シーン、蛍光灯の下で日本製のカップ麺 フレンズ1-8改その1 で、シェリーが ”Hey, gorgeous! How's it going?" (はい、素敵な人(色男さん)! 調子はどう?)と言っていたことを受けて、今度はチャンドラーが同じように gorgeous という単語で返したことになります。
ト書きの sheepish は「羊のように内気な、恥ずかしがる、おどおどした」。
以前、Hey gorgeous! で始まった一連の会話中に「シェリーはチャンドラーのことを勝手にゲイだと勘違いしていた」ことがわかってしまったので、その時のことを思い出し、シェリーは気まずい顔をしていることになります。

apparently は「どうやら(〜らしい)」。apparently は文章全体を修飾して、「(見たところ)どうやら〜(以下の文章)らしい」という意味になります。
apparent という形容詞は「はっきりした、明白な、一見してそれとわかるほど明らかな」という意味ですが、-ly がついて副詞形になると、「明白に」という意味で使われることはほとんどありません。
シェリーの Phew! には「良かったぁ、安心したぁ、ほっとしたぁ」という気持ちが出ていて、そのしぐさは「頭の重荷が取れた」ような感じですね。

what do you think it is about me? について。
過去記事、あいまいにするつもりかなと心配してたから フレンズ1-8改その4 で、フレンズたちもチャンドラーをゲイだと思っていたという話の流れの中で、
チャンドラー: So, uh, what is it about me? (それで、その、俺の一体何なの?)
というセリフがありました。
今回のセリフは、その What is it about me? に、挿入句として do you think が入った形ですね。
「俺についての何なの?」が「俺についての何だと思うの?」のように変化したことになります。
フレンズたちもシェリーも俺のことをゲイだと思っていたようだけど、俺についてのどういう部分でそう思うわけ? という質問です。

シェリーは何かはよくわからないけど、、と言いながら You just have a-a と言いかけて、その後、quality という部分が、シェリーとチャンドラーでかぶるのが面白いです。
その前にフレンズたちとのシーンでも、I don't know. You just-- You have a quality. 「あなたには資質があるのよ」と言われていて、何とも漠然な表現をされたことにチャンドラーは不満だったわけですが、ここでも同じような話になりかけて、「ああそうか、ここでもまた彼らと同じことを言われるんだな」とシェリーが言おうとしていることを察し二人の単語がカブった、という描写になっているわけですね。
またもや quality と言われてしまったことに対して「あぁ、クオリティね。グレートだ」のように言っていますが、この great は皮肉で、「最低」と言いたいところを「全く最高だね」と正反対の言葉を言ってみた感じになります。

It's a shame. は「残念ね」という意味。
shame には「恥」という意味があり、Shame on you! なら「恥を知れ!」、形容詞 ashamed なら、I feel ashamed. で「恥ずかしい」という意味になります。
ですがここでは「恥だわ」ではなく、「残念ね」という意味で言っていることに注意しましょう。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、1番目に「残念」、2番目に「恥」の意味が載っています。
今回の「残念」の意味は以下のように説明されています。
shame : [noun]
1. it's a shame (that) also what a shame (spoken) used when you wish a situation was different, and you feel sad, disappointed, or angry.
例)It's a shame you have to leave so soon.

つまり、it's a shame または what a shame の形で「(口語)状況が違っていたらいいのにと願い、悲しく思う、失望している、怒っている時に使われる」。例文は「あなたがそんなに早く行かないと(ここを発たないと)いけないなんて残念ね」。

make a great couple は「お似合いのカップルになる」。
直訳すると「素敵なカップルを作る」というところですが、make ... は「…になる」という意味で使われます。
研究社 新英和中辞典では、
He will make an excellent scholar. 彼はりっぱな学者になるだろう。
He will make her a good husband.= He will make a good husband for her. 彼は彼女のよい夫になりますよ。

という例文も出ています。
would've made = would have made で、「もしあなたがオッケーしてデートしていたら、お似合いのカップルになっていたところなのに(残念ながら実現しなかった)」ことを意味する仮定法過去完了になります。

Lowell は男性の名前でカタカナで書くと「ローウェル」になるでしょうが、実際の英語の発音は「ロウ・ゥル」のような感じ。
英語音声で聞いた時によくわからない単語だなと思ったら、ただの名前(固有名詞)だったということもよくあります。このローウェルも、日本人がイメージする「ローウェル」の音とは違うので「おや?」と思ってしまいそうな名前かもしれません。

ローウェルの名前を出されて「君が俺に紹介しようとしていたのはローウェルだったのか」と驚くチャンドラー。
cute は恋愛話においては「性的に魅力を感じる」というニュアンスの素敵を意味します。


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posted by Rach at 14:48| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月29日

意外性がなくありきたりな フレンズ1-8改その11

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9:06
[Scene 5: Mon+Rach's. Monica is talking to her father]
シーン5: モニカとレイチェルの家。モニカが父親と話しているところ。
ゲラーパパ: I was just thinking when my time comes-- (考えてたんだ、もし私が死ぬ時が来たら…)
モニカ: Dad! (パパ!)
ゲラーパパ: Listen to me! When my time comes, I wanna be buried at sea. (聞きなさい! 私が死ぬ時が来たら、海に埋葬してほしいんだ。)
モニカ: You what? (何してほしい、って?)
ゲラーパパ: I wanna be buried at sea. It looks like fun. (海に埋葬してほしいんだよ。楽しそうだ。)
モニカ: Define "fun." (”楽しいこと”を定義してよ[何が楽しいの?])
ゲラーパパ: C'mon, you'll make a day of it. You'll get a boat, pack a lunch.... (ほら、楽しい一日になるぞ。ボートを借りて、ランチを詰めて…)
モニカ: And then we throw your body in the water. Gee, that does sound fun. (それからパパの体を海に投げるのね。まぁ、それは本当に楽しそうだこと。)
ゲラーパパ: Everyone thinks they know me. Everyone says, "Jack Geller, so predictable." Maybe after I'm gone, they'll say, "Buried at sea? Huh." (みんなは私のことがわかるように思ってる。みんな言うんだ、「ジャック・ゲラー、(意外性がなくて)すごくありきたりだ」と。多分、私が死んだ後に、彼らはこう言うだろう、「海に埋葬? ほほぅ」とね。)
モニカ: That's probably what they'll say. (多分みんなはそう言うでしょうね。)
ゲラーパパ: I'd like that. (それが気に入ったよ。)

my time comes は「私の最期の時・死期が来たら」。
研究社 新英和中辞典にも、以下のように出ています。
time=[one's 〜] 死期、臨終
Your time has come. いよいよあなたの最期(の時)がきた。


おばあちゃんが亡くなったばかりというこの時期に、パパが「私が死ぬ時になったら」と言ったので、「そんな不吉なこと言わないで」というように、モニカは Dad! と言って、パパの発言を止めた形になります。

Listen to me! は「私の話を聞きなさい」で、ここでは父親が娘に語気を強めてそう言った感じが出ています。
その後、When my time comes と繰り返した後で、自分の希望を述べていますね。

bury は「埋葬する」。綴りを見ていると、ブリーかバリーと読んでしまいそうですが、発音は「ベリー」です。
strawberry, blueberry などの berry 「ベリー、小果実」と同じ発音になります。
名詞形は burial 「埋葬」。
ですから、be buried at sea は「海に埋葬される」ということですが、これは「水葬」と呼ばれるもののようです。
以下のウィキペディアでわかりやすく説明されています。
Wikipedia 日本語版: 水葬

上のウィキペディアの概要によると「滑り台により柩を海中に投下する」ということで、遺体を棺に入れた上で海に沈める(埋葬する)ということのようですね。
また日本では死体遺棄罪になってしまうという記載もあります。

You what? は I wanna be buried... という発言内容に驚いて、今、何て言ったの? 私は何したいって言ったの? と聞き返した感覚。
I wanna... 以下の内容があまりに唐突でピンとこなかったので、主語の I 以外の動詞部分を尋ねているニュアンスになります。
このような You what? は、非常に口語っぽくて、生きた英語という感じがしますね。

モニカに聞き返されたので、パパはもう一度、同じ文を繰り返します。
It looks like fun. は「楽しそうに見える、思える」。
fun という単語を使ったパパに対して、モニカは Define "fun." と言っています。
define は「(概念)を定義する、(言葉)の意味を明確にする」。
「楽しいこと」とパパは言うけど、遺体を海に埋葬することの何が楽しいのかモニカにはわからない、そこで「何が楽しいのか説明して、その楽しいことっていうのを定義して」と言っていることになります。

make a day of it は「楽しく一日を過ごす」。
Macmillan Dictionary では、
make a day of it : to spend the whole day, instead of just part of it, doing something enjoyable
つまり「楽しめることをしながら、一日の一部だけではなく、まる一日を過ごすこと」。
a day を作る、という感覚ですから、the whole day 「まる一日、終日」がポイントになるようです。

パパの説明の「ボートを借りて、ランチを詰めて」の後に続けて、モニカは「その後、パパの体(遺体)を海の中に投げる」と表現しています。
それから Gee, that does sound fun. 「まぁ、それは本当に楽しそうね」と言っていますが、それは皮肉ですね。
ボート借りて、ランチ詰めて、まではピクニックか小旅行みたいで楽しそうだけど、その後、パパの遺体を海に投げるのよ? それのどこが fun なわけ? とモニカが思っていることが、「まぁ、それは本当に楽しいこと」のような皮肉っぽい言い方で表現されていることになります。

predict は「〜を予想する」という意味なので、predictable は「予測できる、意外性のない、ありきたりの、凡庸な」。
LAAD では、
predictable : behaving or happening in the way that you expect, especially when this seems boring or annoying
つまり「人が予期できるような風に行動する、または起こる、特にこれが退屈である、またはうっとうしいように見える時に」。
つまり、予測できる、というのは、先が見えてしまう、人間としては、驚きや意外性がなく、面白みもなくつまらない、という欠点を述べていることになります。

私はみんなに「意外性のないつまらない人間」だと思われているので、何かみんなが驚くような意外なことをしたい、という意味で水葬の話を持ち出したわけですね。
"Buried at sea? Huh." は、水葬をしたと聞いたら、みんなも「ほほぅ」と感心するだろう、と言っていることになるでしょう。

モニカが「多分みんなはそう言うでしょうね」と言うと、パパは少し嬉しそうな顔をして、I'd like that. と言います。
「それが好きだな、気に入った、そうなればいいな」というようなニュアンスですね。
モニカはずっと「水葬の何が楽しいの?」と思っているわけですが、パパはみんなが「へぇ〜、ありきたりのジャックにしては、なかなか変わったことをするもんだなぁ」と言われることを想像して、一人ご満悦な顔をすることになります。


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posted by Rach at 19:08| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月22日

見えないからっておしゃれしちゃいけないわけじゃない フレンズ1-8改その10

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8:23
[Scene 4: Nana's house. Ross, Mrs. Geller and Aunt Lillian are going through clothes]
シーン4: おばあちゃんの家。ロス、ミセス・ゲラー(ゲラーママ)、リリアンおばさんが服をチェックしているところ。
ロス: I thought it was gonna be a closed casket. ((外から見えない)閉じた棺になるんだと思ってたんだけど。)
ゲラーママ: Well, that doesn't mean she can't look nice. (えぇ、だからって素敵に見えちゃいけないってことはないわ。)
[They open a cupboard which, amongst other things, contains a chest of drawers]
彼らは戸棚を開ける、他の物の間に、引き出し付きの箪笥(たんす)(整理箪笥)がある。
ゲラーママ: Sweetie, you think you can get in there? (スウィーティ、あなた、そこに入れると思う?)
ロス: [Sarcastic] I don't see why not. ([皮肉っぽく]もちろんだよ[無理だという理由が見つからないよ]。)
[He tries pushing against the chest of drawers. Then he opens one of the drawers and climbs into the closet using that; he falls behind the chest of drawers with a shout]
ロスは整理箪笥を押そうとする。それからロスは引き出しの一つを開けて、それを使ってクローゼットの中に入る。ロスは叫び声を上げて、整理箪笥の後ろに落ちる。
ロス: Here's my retainer! (ここに僕のリテイナーがある!)

casket は「棺(ひつぎ)」。他に棺を表す単語には coffin もあります。
Wikipedia 英語版: Coffin に興味深い記述がありましたので、引用させていただきますと、、
A distinction is often made between coffin and casket: the latter is generally understood to denote a four-sided (almost always rectangular) funerary box, while a coffin is usually six-sided.
訳させていただくと「しばしば、コフィンとキャスケットには区別がつけられる。キャスケットは一般的に、四辺の(ほとんどの場合、長方形の)葬儀用の箱(棺)を意味すると理解されている。一方、コフィンはたいてい六辺である」。

つまり、一般的には、上から見た形が長方形なのがキャスケットで、六角形なのがコフィンということですね。
ドラキュラが眠っている棺をカタカナでコフィンと表現することがあるように、ドラキュラの棺の形(六角形)の方がコフィンだと考えれば良いのだろうと思います。

a closed casket は「閉じられた棺」ということなので、外から姿が見えない状態を指します。
どんな服を着てるかわからない形状の棺なのに、着せる服を探さないといけないわけ? とロスは思っているわけですが、それに対してママは That doesn't mean she can't look nice. と返します。

look nice は「素敵に見える」。
直訳すると「棺の蓋が閉じられていて中身が見えないということは、おばあちゃんがきれいに見えちゃいけない、ということを意味しない」ということ。
中身が見えないからって、おしゃれしちゃいけないってわけじゃないでしょ、おしゃれしてもかまわないでしょ、ということですね。
人には見えなくても、棺の中でもちゃんとした服装をさせたい、という娘心かつ女心ということになるでしょう。

おばあちゃんの手持ちの服を見てみようと戸棚を開けたところ、引き出し付きの大きな整理箪笥がドンと置いてあって、行く手を阻んでいます。
その中に入れないと服が探せないので、ママが「中に入れるかしら?」と尋ねると、ロスは I don't see why not. と返します。

直訳すると「どうしてダメ・無理なのかわからない」という感覚で、「ダメなわけはない。当然できるさ」→「もちろん中に入れると思うよ」と返したニュアンスになります。
実際には、入ろうにもどうすればいいのかわからない感じの邪魔具合ですから、ト書きに「皮肉っぽく」とあるように「当然できる」は皮肉ですね。
「こんなとこ入れるわけないじゃん」と言いたい気持ちだけれど「ロス、入れるかしらね?」とさも簡単に入れるかのように頼んできたママに対して、「あぁ、入れると思うよ。誰が見ても当然入れるって思えるでしょ。入れないわけがない」と正反対のことを言ってみせたことになります。

頼むだけ頼むと、ママとおばさんはロスの方を見ようともせず、ロスは一人で箪笥を押してみたりしますが、ついには引き出しの一つを出して、そこに足をかけて箪笥によじ登ります。
上に届いた時にバランスを崩して、箪笥の向こう側に落ちてしまい、叫び声でさすがの女性陣も気づきますが、ロスは箪笥の後ろで何かを見つけたらしく、Here's my retainer! と叫びます。

retainer は「(歯列矯正に使う)リテイナー、歯列固定・保定装置」。
歯列矯正器で歯を移動させ歯並びを整え、その矯正器を外した後に、元の位置に戻らないように歯の位置を安定させるために付ける装置のこと。
矯正する時に歯に付けている器具のことを日本語では「ブラケット」と言いますが、英語では braces と呼ばれます。
保定装置の方は、日本語でも「リテイナー」と呼ばれます。
日本では歯型の形の透明なプラスチックのマウスピースが用いられる場合が多いように思いますが、ワイヤー付きのもあるようです。
Wikipedia 英語版: Retainer (orthodontics)
retain は動詞で「保持する、維持する」という意味。

戸棚の中に整理箪笥が突っ込んであって、その奥には何が落ちているかもうわからない状態になっているという感じですね。
めったに動かさない家具を動かすと、昔なつかしいものが出てきたりすることがありますが、このシーンの場合は、ロスが子供の頃に使っていたリテイナーが十数年ぶりに出てきた、ということになるでしょう。


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posted by Rach at 19:10| Comment(2) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月18日

それがまさにそうよ フレンズ1-8改その9

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6:29
[Scene 3: Central Perk. The other four are there]
シーン3: セントラルパーク。(ロスとモニカ以外の)残りの4人がそこにいる。
チャンドラー: I just have to know, okay? Is it my hair? (ただ知りたいんだよ、いいか? 俺の髪のせい?[原因は俺の髪?])
レイチェル: [Exasperated] Yes, Chandler, that's exactly what it is. It's your hair. ([イライラしながら] そうよ、チャンドラー、それがまさにそうよ。あなたの髪の毛のせいよ。)
フィービー: Yeah, you have homosexual hair. (そうね、あなたの髪の毛はホモセクシャル・ヘアだわ。)
[Enter Monica and Ross]
モニカとロスが登場。
レイチェル: So, um, did she...? (それで、その…おばあちゃんは…?)
ロス: Twice. (2回だ。)
ジョーイ: Twice? (2回?)
フィービー: Oh, that sucks. (あぁ、それはひどいわね。)
ジョーイ: You guys okay? (二人とも大丈夫?)
ロス: I don't know. It's weird. I know she's gone, but I just don't feel, uh... (どうかな。変なんだ。おばあちゃんが亡くなったってわかってるけど、そんな感じがしないんだよ…)
フィービー: Maybe that's 'cause she's not really gone. (多分それは、おばあちゃんが本当には亡くなっていないからよ。)
ロス: No,no, she's gone. (いやいや、おばあちゃんは亡くなったんだ。)
モニカ: We checked. A lot. (私たちは確認したの。たくさん(何度も)ね。)
フィービー: No, I mean, maybe no one ever really goes, you know? Ever since my mom died, every now and then, I get this feeling that she's, like, right here, y'know? [She circles her hand around her right shoulder. Chandler, sitting on her right, draws back nervously] Oh! And Debbie, my best friend from junior high, got struck by lightning on a miniature golf course. I always get this really strong Debbie vibe whenever I use one of those little yellow pencils, y'know? ...I miss her. (いいえ、私が言いたいのは、多分誰も本当には亡くならないってことよ。私のママが死んで以来、時々、ママがほら、ここにいるっていう気持ちになるのよ。[フィービーは右肩の回りに手で丸を書く。フィービーの右に座っているチャンドラーは、神経質そうに後ずさりする] あぁ! そしてデビーは、私の中学の親友なんだけど、ミニチュア・ゴルフコースで雷に打たれたの。私はいつも強いデビーのバイブ(感触)を感じるのよ、よくある小さな黄色の鉛筆を使う時にはいつでもね。デビーが恋しいわ。)
レイチェル: Oh. Here, Pheebs. Want this? [Gives her a pencil] (あぁ。ねぇ、フィービー。これいる? [フィービーに鉛筆を渡す])
フィービー: Oh, thanks. (あぁ、ありがと。)
レイチェル: Sure. I just sharpened her this morning. (いいのよ。今朝、彼女を削ったところなの。)
ジョーイ: Now, see, I don't believe any of that. I think when you're dead, you're dead. You're gone! You're worm food. [Realizes his tactlessness] ...So Chandler looks gay, huh? (なぁ、ほら、俺はそういうのは全く信じないぞ。俺はこう思うんだ、人は死ぬ時には死ぬんだ、って。亡くなる(行っちゃう)んだよ! 虫の餌になるんだよ。[自らの無神経さを悟る] …で、チャンドラーはゲイに見えるよな?)
フィービー: Y'know, I don't know who this is, but it's not Debbie. [Hands back the pencil] (ねぇ、この人が誰なのかはわからないけど、デビーじゃないわ。[鉛筆を返す])

I just have to know, okay? は「ただ俺は知らなきゃならないんだ」で、「俺には知る必要がある、知りたいんだ」という感覚。
Is it my hair? は「俺の髪のせい? 原因は俺の髪?」というニュアンスで、何か今、頭の中でイメージしていて、焦点となっていること=俺の髪、という感覚になります。
レイチェルがイライラしながらそれに同意し、その後、フィービーが「ホモセクシャルな髪の毛」と表現していることで、「ゲイに間違えられてしまう原因は俺の髪の毛なの?」という意味で言っていたことがわかるわけですね。

That's exactly what it is. は exactly が「まさに、まさしく」という副詞で、それを除くと、That is what it is. になります。
that は(チャンドラーが直前に言った)my hair(チャンドラーの髪の毛)のことで、what it is は「それ(焦点となっていること=ゲイだと勘違いされる原因・要因)が何であるか」ということですから、くどいくらいに訳すと「チャンドラーの髪の毛(that)が、チャンドラーがゲイだと思われる原因(it)が何(what)であるか、である」→「チャンドラーがゲイだと思われる原因はチャンドラーの髪の毛である」という関係になるわけですね。

ロスとモニカがセントラルパークに戻ってきたので、レイチェルは "So, did she...?" と尋ねています。
Did she pass away? のように「亡くなる」という言葉を言ってしまうのがはばかられて、その言葉を言わなかった感じでしょう。
そう言われてロスが Twice. と答えると、チャンドラーとジョーイは驚いた顔をします。
「2回死んだ、ってどういうことだよ?」というところですが、フィービーは驚く様子もなく、Oh, that sucks. 「それはひどいわね」のように答えます。
看護師さんは「ほとんどないこと」と言っていましたが、フィービーは Twice. と聞いて「死んだと思ったらまた生き返るってこと、たまにあるのよね。あれは嫌なものよね」みたいに平然と受け止めた感じになるでしょう。

ロスが「おばあちゃんは亡くなったけど、そんな気がしないんだよね」と言いかけると、フィービーは「それは本当は亡くなっていないからだ」と返します。
She's gone. を直訳すると「彼女は行ってしまった」で、「彼女は死んじゃった、死んでしまった」という意味にもなります。この世を「去ってしまった」、日本語の「逝く」のような感じです。
We checked. A lot. のように「確認したの。何度もね」と A lot. を付け加えるのが(不謹慎ですが)笑いのポイントにもなっています。
本当かどうか何度も何度も確認したわ、のようなニュアンスですね。

するとフィービーは「誰も本当は亡くなっていない、逝っていない」のように説明し始めます。
ever since は「〜して以来ずっと、〜の後ずっと」。
every now and then は「時々、時折」。同義語は sometimes。
ママが死んで以来、ママがこのあたりにいるって感じがするのよね、と言いながら、フィービーは自分の右肩のあたりを手でぐるぐるしてみせるので、フィービーの右にいたチャンドラーは「ここにママの霊がいるのか」という顔で、そこから離れるようにびびった感じで身を引くことになります。
vibe = vibration で、日本語の「バイブ」だと、携帯のバイブ音、「振動」のような意味ですが、ここでは「感触」という感覚。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary)では、
vibe [noun] (informal) : the feelings that a particular person, group, or situation seems to produce and that you react to
a good/bad/strange etc. vibe
例)The place has a good vibe.

つまり「(インフォーマル)ある人、グループ、状況が生み出し、人がそれに反応する感覚」。例文は「その場所はいい感じだ」。

one of those little yellow pencils の one of those は「よくあるそういう〜の一つ」という感覚で、「ちまたでよく見かけるような、みんながよく知ってるようなあのちっちゃい黄色い鉛筆」ということ。
I miss her. は「彼女がいなくて寂しい、彼女が恋しい、彼女に会いたい」。

それを聞いたレイチェルは、エプロンに挟んであった黄色い鉛筆を取り出し、フィービーに手渡します。
sharpen は「シャープにする」ということで「(鉛筆などを)削る、とがらせる」。鉛筆削り(器)は pencil sharpener ですね。
I just sharpened her のように目的語が her になっているのは、「黄色い鉛筆=デビー」のように表現したフィービーに合わせたことになるでしょう。

ママはここにいる、黄色い鉛筆にはデビーが宿ってる、みたいな話を聞いて、ジョーイは「俺はそういうのは信じない」と言います。
I think when you're dead, you're dead. について。
この you は一般の人々を表す you だと考えれば良いでしょう。
「俺は思う、人が死ぬ時には、人は死ぬんだ、って」。
日本語でも「死ぬ時には死ぬんだよ」のように、死ぬとなってしまった時にはじたばたしたって始まらない、そうなるものはどうしようもない、というニュアンスで同じように表現しますよね。

worm food は「(ミミズのような細長い)虫の食べ物」ということですから「虫の餌」。
英辞郎には、
worm-food=【名】死体
と出ていますが、人が死んだら虫の餌になってしまう、というのはイメージわかりますよね。
ただ、肉親が死んだばかりの人(ロスとモニカ)の前で「人は死ぬときゃ死ぬし、虫の餌になるんだよ」ということを言うのはあまりにも不謹慎でデリカシーがない、それでロスとモニカだけではなく、他のフレンズたちにも何てこと言うの? という顔をされることになります。
ト書きの tactlessness は tactless 「機転の利かない、無神経な、デリカシーにかける」の名詞形。
tact が「機転、気配り」という意味で、LAAD では tactless は以下のように説明されています。
tactless : likely to upset or embarrass someone without intending to
つまり「意図せずに、人を動揺させたり恥ずかしがらせたりするような」。
人に対して言うべきではないことを言ってしまうというようなニュアンスですね。

みんなに冷たい視線で見られて、立場が悪くなったジョーイは、注意を他に向けようと、チャンドラーの話題を持ち出します。
So Chandler looks gay, huh? と言っていますが、実はこのエピソードでは、このジョーイのセリフまで、gay という単語は使われていません。
シェリーがチャンドラーに男性を紹介しようとしたということから、チャンドラーはゲイだと思われていた、という話がずっとトピックとして存在していたのですが、チャンドラーはそのことを語る際に、自ら gay という言葉は出さず、フレンズたちもそれに合わせて、gay とは表現しないまま、その話題を語っていました。
それがこのジョーイのセリフで初めてその単語が言及されたわけですが、それは分が悪くなった自分からみんなの注意をそらすために、はっきり gay という単語を出したことになるでしょう。
俺の発言よりも、チャンドラーがゲイに見えるって話題をしようぜ、のように言ったわけで、そちらを印象づけるためにダイレクトな単語を使ったことになります。

そんな話をしていると、フィービーは先ほどレイチェルからもらった黄色い鉛筆について、「これが誰かはわからないけど、デビーじゃない」と言い、レイチェルに鉛筆を返します。
受け取る方のレイチェルは「デビーじゃないなら、、誰?!」みたいにちょっとぞっとした様子で、気味悪そうに鉛筆の端っこをそっと持つことになります。


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posted by Rach at 17:05| Comment(2) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月10日

存在している、戻ってきた フレンズ1-8改その8

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5:16
モニカ: Goodbye, Nana. [She kisses her on the forehead] (さよなら、おばあちゃん。[モニカはおばあちゃんのおでこにキスする])
ロス: Bye, Nana. (さよなら、おばあちゃん。)
[He goes to kiss her but she moves. Monica screams. Ross shouts and stares in disbelief. Ross double-takes. Monica runs out of the room]
ロスはおばあちゃんにキスしようとするが、おばあちゃんが動く。モニカは叫ぶ。ロスは叫んで信じられないという顔で見つめる。ロスは(驚いて)二度見する。モニカは部屋から走り出す。
モニカ: Ross! (ロス!)
[Ross runs out too]
ロスも走り出す。
モニカ: Nurse! (看護師さん!)
ゲラーママ: What is going on? (何が起こってるの?)
ロス: Y'know how-how the nurse said that-that Nana had passed? Well, she's not quite... (おばあちゃんは亡くなった、って看護師さんが言ったの、覚えてるだろ? あぁ、おばあちゃんは完全には(亡くなって)なかったんだ…)
ゲラーママ: What? (何ですって?)
ロス: She's not passed! She's present! She's back! (おばあちゃんは亡くなってない! おばあちゃんは存在する(いる)んだ! 戻ってきたんだ!)
リリアンおばさん: [Reentering] What's going on? ([再び入ってきて] 何が起こってるの?)
ゲラーパパ: She may have died. (おばあちゃんは死んだかもしれない。)
リリアンおばさん: "She may have died"? (”おばあちゃんは死んだかもしれない”ですって?)
ゲラーパパ: We're looking into it. (私たちがそれを(今)調べてるところだ。)
[Monica returns with the nurse and they go into Nana's room]
モニカが看護師を連れて戻ってきて、みんなはおばあちゃんの部屋に入る。
ロス: I, uh, I'll go see. [He goes in] (僕が見てくるよ。[ロスが中に入る])
看護師: This almost never happens. (こんなことが起こることはほとんどありえません。)
[Nana passes for the second time and the nurse pulls the blanket over her. Ross and Monica go to tell the family]
おばあちゃんは二度目に亡くなり、看護師がブランケットを彼女の上に引き上げる。ロスとモニカは家族に言いに行く。
ロス: Now she's passed. (今(こそ)、おばあちゃんは亡くなった。)

さよならと言ってモニカがおばあちゃんのおでこにキスし、続いてロスもキスしようとしたところ、おばあちゃんが動いたので、モニカとロスは叫び、部屋を出ていきます。
ト書きに Ross double-takes. とありますが、double take はいわゆる「(驚いて)二度見する」ということ。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
double take [noun] [countable] :
do a double take : to look at someone or something again because you are surprised by what you originally saw or heard

つまり「誰かや何かをもう一度見ること、最初に見た、または聞いたことに驚いたという理由で」。
何か驚くべきものを見たり聞いたりした後で「え? ほんとに?」という感じでもう一度その対象物に目をやる、という感覚で、日本語で「驚いて二度見した」と表現するのと似たニュアンスになるわけですね。

What is going on? / What's going on? は「どうしたの? 何が起こってるの?」という決まり文句。
何か大変なことが起こっているように見える状況で、事情を知らない人が尋ねる時によく使われる表現。
このシーンでも最初にママが、その次にリリアンおばさん(おそらくママの妹)がこのセリフを言っていますね。

pass は「亡くなる、逝く(ゆく)」。die の婉曲表現で、pass away とも言います。
LAAD では、
pass : DIE (informal) a word meaning "to die," used when you want to avoid saying this directly
つまり「死ぬことを意味する単語で、このことを直接的に言うのを避けたい時に使われる」。

quite は「全く、完全に、すっかり」という意味の副詞。
not quite は「完全には〜ではない」という部分否定で、ここでは「看護師さんは、おばあちゃんが亡くなった、と言ってたけど、実際には、完全には亡くなっていなかったんだ」と言ったことになります。

She's not passed! 「亡くなっていない」と言った後の She's present! She's back. は「亡くなっていない、生きている」を別の表現で言った形。
present は「そこにいる、存在している」。会議だと「出席している」という意味になります。
She's back. は「彼女は戻ってきた」で「死後の世界から、この世に戻ってきた」という感覚でしょう。

大騒ぎしている様子を見て、おばさんが「何が起こってるの?」と尋ねると、パパは She may have died. と答えます。
おばさんが同じ言葉を「〜ですって?」というニュアンスで、繰り返して聞き返していることから、その表現が「理解しがたい不可解な表現」であることが想像されます。

<may have+過去分詞>は「〜したかもしれない」という意味。
She may die. なら「彼女は死ぬかもしれない」ということですが、may have+過去分詞になると「(過去に)〜したかもしれない」という意味になり、過去に起こった出来事が確かに起こったのではなく、もしかしたら実際にはそれが起こっていなかったかもしれない、ということを意味することになります。
「亡くなった」と宣言されたわけですから、亡くなったはずなのに、「かもしれない」という表現をパパが使ったことに対して、それって一体どういう意味? とおばさんは思ったわけですね。

look into は「詳しく調べる、調査する」。
亡くなったと言われたが、本当に亡くなっていたのかどうかを今調べているところだ、ということですが、事情がわからないリリアンおばさんにとっては「???」というところでしょう。
This almost never happens. の almost never は「ほとんどない」。
This never happens. 「こんなことは決して起こりません」のように完全否定はできないが、ほとんど起こりえない、起こることはめったにないと言えるレベルだということですね。

Now she's passed. は「今こそ、彼女は亡くなった」というところ。
不謹慎とも言える表現ですが、いったんは亡くなったと思われた後、息を吹き返し、みんなが大騒ぎとなった後なので、「前のは”亡くなったと言われたが実際には亡くなっていなかった”状態だったが、今回こそ、本当に亡くなった、ついに今、彼女は亡くなったんだ」と言っている感覚になります。


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posted by Rach at 12:12| Comment(8) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月04日

いつもくすねてた、レストランだけじゃなく我が家からも フレンズ1-8改その7

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4:37
[Cut to the hospital, later. Everyone is talking about Nana]
その後の病院に画面がカット。みんながおばあちゃんについて話している。
(2019.1.8 追記)
非公開コメントにて「上のト書きの Cut to は Cuts to ではないでしょうか?」というご意見を頂戴しました。
1つ前のエピソード 1-7 のト書きでは、Cuts to という表記になっていたのですが、他のエピソードも確認してみたところ、Cut to という表記がほとんどでした。Cuts to となっていたのはもっぱら 1-7 のみで、ネットスクリプトを書いた方の癖みたいなものかと思うので、多数派の Cut to に合わせたいと思います。
別のエピソードのト書きには the camera cuts to... という表記もあり、本来の主語である the camera が省略されたものと考えると、Cuts to という3単現の -s がついた方が正しいのかもしれませんが、慣用的に Cut to が使われているのだろうと私としては考えています。(追記はここまで)
モニカ: The fuzzy little mints at the bottom of her purse. (おばあちゃんのバッグの底にあった、けばだった小さなミント。)
ロス: Oh! ...Yeah, they were gross. Oh, you know what I love? Her Sweet'N Lows. How she was always stealing them from- from restaurants. (あぁ! …そうだね、あれは汚かった。あぁ、僕が大好きなもの何かわかる? おばあちゃんのスウィートン・ローだよ。レストランからいつも盗んで(くすねて)ばかりいたよね。)
ゲラーパパ(ミスター・ゲラー): Not just restaurants, from our house. (レストランからだけじゃない、私の家からもだ。)
[The nurse comes out of Nana's room]
看護師がおばあちゃんの部屋から出てくる。
看護師: Mrs. Geller? (ミセス・ゲラー?)
[Everyone stands up. Cut to Ross and Monica in Nana's room]
みんな立ち上がる。おばあちゃんの部屋のロスとモニカに画面がカット。
ロス: She looks so small. (おばあちゃん、すごく小さく見えるね。)
モニカ: I know. (そうね。)
ロス: Well, at least she's with Pop-Pop and Aunt Phyllis now. (まぁ、少なくともおばあちゃんは今、おじいちゃんやフィリスおばさんと一緒にいるんだよね。)

fuzzy はカタカナ語の「ファジー」の通り、「あいまいな、はっきりしない、ぼやけた」という意味があり、それ以外には「けば状の、けばだった」という意味もあります。
purse は「パース」で日本語だと「小銭入れ」のイメージが強いですが、アメリカで purse は「女性用ハンドバッグ」を指します。
このセリフでも「バッグの底のファジーな小さなミント」ということで、バッグの底にたくさんのミントが落ちている、それがバッグの中の生地の繊維と絡まってけば立っていることを言っているのでしょう。
gross は「気持ち悪い、不潔な、汚い」。
おばあちゃんのバッグの中には、繊維がついてけば立ったミントがいっぱい落ちていて、あれは汚かったよねぇ、、と思い出話をしていることになります。

Sweet'N Low はフレンズ1-1 にも出てきましたが、「スウィートン・ロー」という、ダイエット甘味料の商品名。
She's always stealing from restaurants. について。
always 「いつも、いつでも」を進行形と共に使うと、「いつも、しょっちゅうそういうことばかりしている」という話者の不満な気持ちが出ます。
レストランに置いてあり、自由に取って入れることになっている甘味料の袋を、その時使う分以外にたくさん家に持ち帰っていた、ということですね。
「ご自由にお取りください」的なものを、ごっそりもらって帰るというタイプの人だったことがわかります。
ロスが「レストランからくすねた」と言うのを聞いて、パパは「レストランからだけじゃなく、私の家からも(くすねてた)」と付け加えます。
危篤だからと家族が集まっているわけですが、その思い出話の内容が「おばあちゃんの笑えるエピソードかつちょっとした悪口」的なものになっているということですね。

おばあちゃんの部屋から出てきた看護師が「ミセス・ゲラー」と呼んだ時の表情と様子から、時間の問題だと言われていたおばあちゃんが亡くなってしまったことが見て取れます。
ママの方が呼ばれたのは、おばあちゃんがママのママだから、ママがおばあちゃんの実の娘だからということですね。

孫であるロスとモニカは、亡くなったおばあちゃんにお別れを言っています。

pop は動詞で「ポンと音がする、跳ね上がる」などの意味がありますが、英辞郎には以下の意味も出ています。
pop=【間投】パパ、お父ちゃん、おじさん (呼び掛け)

また、LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では以下のように説明されています。
pop [noun] : [singular] also Pops
(old-fashioned) a word meaning your "father," used especially when you are talking to him

つまり「(古い表現)自分の父親を意味する単語、特に父親に話しかける時に使われる」。

パパの意味の pop を2回重ねた pop-pop は「パパのパパ」ということでおじいちゃんを指すのでしょう。
おばあちゃんが亡くなってしまったのは悲しいけれど、でも今はきっと天国で、亡くなったおじいちゃんやおばさんたちと一緒にいるよね、と言っているわけですね。


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posted by Rach at 18:08| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする