2024年05月07日

あなたたちはいつも私の部屋で遊んでばかり フレンズ1-12改その18

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21:54
END CREDITS [Scene: foosball table]
エンドクレジット [シーン:フーズボール・テーブル]
モニカ: Yes! And that would be a shutdown! (よし! そしてそれでシャットダウンね!)
ジョーイ&チャンドラー: Shutout! ((それを言うなら)シャットアウトだ!)
モニカ: Where are you guys going? Come on, one more game! (あなたたちどこに行くの? ねぇ、もう1ゲームしましょうよ!)
ジョーイ: Uh, it's 2:30 in the morning. (あぁ、朝の2時半だぞ。)
チャンドラー: Yeah. Get out! (そうだ、出ていけ!)
モニカ: You guys are always hanging out in my apartment. Come on, I'll only use my left hand, huh? Come on, wussies! [Joey and Chandler pick her up] All right! Okay! I gotta go! I'm going. [they throw her out] And I'm gone. (あなたたちは、いっつも私のアパートメントで遊んで[たむろして]ばかりいるのに。ねぇ、左手だけを使うから、ね? ほら、弱虫くんたち! [ジョーイとチャンドラーはモニカを持ち上げる] いいわ! わかった! 出て行くわ[出て行かなくちゃね]。(ほら)出て行ってるとこ。[二人はモニカを放り出す] そして私は出て行った。)
チャンドラー: One more game? (もう1ゲーム(する)?)
ジョーイ: Oh, yeah! (あぁ、そうだな!)

モニカが shutdown と言った後、男子二人が shutout と返しています。
勝ち誇るモニカに対し、同じ shut という単語を使って「黙れ!」と言っているように聞こえなくもないですが、まず、「黙れ!」という意味であれば、Shut up!(日本語でも「シャラップ」として使われるもの)になるでしょう。
さらに、DVD英語字幕では、
And that would be a shutdown!
Shutout!
となっており、Shut out! という命令形ではなく、shutout という1語の名詞として表記されています。
また、(以前配信されていた)Netflix の字幕では、
And that would be a shut-down.
(together) Shut-out!
のようにどちらもハイフンの入った名詞として表記されていました。

DVD の a shutdown / shutout
Netflix の a shut-down / shut-out
という「二つの名詞が対比されたような表記」から判断するに、「黙れ!」という意味の命令形ではなく、モニカの使った間違った言葉を訂正した、ということなのかなと思いました。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) での shut-down と shut-out の意味を見ておくと、

shut-down [noun]
1. the act of stopping a factory, business etc. from operating
2. an occasion when a large machine, computer, or other piece of equipment stops operating

つまり「1. 工場やビジネスの操業を停止するという行為。2. 大きな機械、コンピューター、他の機器が操作を停止するという出来事」。

shut-out [noun]
a sports game in which one team prevents the other from getting any points

つまり「あるチームが、相手チームの得点を阻止する、スポーツの試合」。

シャットダウンとシャットアウトの違いについては、カタカナ英語のニュアンスがほぼ正しいようで、
シャットダウンは「工場などの閉鎖、機械やパソコンなどの電源を切ること」
シャットアウトは「(野球などの)完封」
という理解で良いかと思います。
英英辞典を見ても、shut out に「話をやめる、黙る」のような意味は載っていないので、意味から考えても、ここは「黙れ!」という意味ではないと思いました。

もしも、このやり取りが、
モニカ : And that would be a "shutout"!
ジョーイ&チャンドラー: Shut "up"!
になっていたとしたら、
「それでシャットアウトね!」
「黙れ!」
となり、同じ単語 shut を使って「言い返した」ということになったのかなと思います。

勝てて嬉しいモニカは、もう1ゲームやろうと言いますが、ジョーイの発言から朝(夜中)の2時半だということがわかります。
get out は「外に出る」なので、Get out! は「出ていけ!」というキツい命令形の言葉。

You guys are always hanging out in my apartment. について。
are always hanging out という「always+現在進行形」が使われていますが、この「always+現在進行形」は「いつも〜してばかりいる」という話者のいらだちを表現することができます。

hang out は「時を過ごす、ブラブラする」という意味。
フレンズたちのような大人が、友達と一緒に時間を過ごす、という意味でも hang out はよく使われます。
LAAD では、
hang out : (informal) to spend a lot of time in a particular place or with particular people.
つまり、「ある場所で、またはある人々と一緒に、多くの時間を過ごすこと」。
「(大人が)友達と遊ぶ」というようなニュアンスですね。
「遊ぶ」と聞くと、play という動詞が頭に浮かぶ方も多いと思いますが、英語の play だと子供たちがワーイと遊ぶニュアンスになりますので、「大人が友達と一緒に時間を過ごす」という意味の「遊ぶ」はこの hang out を使う、ということを覚えておきましょう。

モニカとしては「しょっちゅう私の部屋に来て、長い時間遊んでるくせに、私にはすぐに出ていけって言うの?」という気持ちがあって、このように言ったのでしょう。
I'll only use my left hand 「左手だけを使うわ」は、利き手の右手は封印するから、ということ。
wussies は wuss の複数形で、wuss は「弱虫、泣き虫、意気地なし、根性なし」という意味。

「いつも私の部屋で遊んでるくせに。利き手は封印してあげるわよ、弱虫さん」と言いたいことを言うモニカに対し、男子二人は黙ってモニカの両腕を抱え、部屋から連れ出します。

I gotta go! I'm going. And I'm gone. について。
go は「行く」で、この場合は「この部屋から外に出る」という感覚。

I gotta go! は、I have to go! ということで「部屋を出なきゃ」。
友達などと話していて「そろそろ行かなくちゃ」という時によく使われる言葉で、今回は「あなたたちが連れ出そうとするのなら、行くわ・帰るわ」という、意志を表す言葉として使っているのでしょう。

I'm going. という現在進行形は「今、部屋を出ているところよ、部屋を出つつあるわ」。

I'm gone. の gone は、go の過去分詞形が形容詞になったもので「去った、いなくなった」。
よって、I'm gone. は「私は去った、いなくなった、(部屋から)出てしまった」という感覚。
むりやり部屋から連れ出されたので、その様子を客観的に実況中継しているような表現になっているのが面白いと思います。

モニカを外に出した後、チャンドラーが One more game? と言っています。
モニカが Come on, one more game! と同じことを言った時は断り、「朝の2時半だ」とも言っていましたが、二人ともまだまだゲームはやりたい、ただモニカに一方的にやられるのが嫌だっただけ、ということがわかるエンディングも楽しいです。


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posted by Rach at 13:21| Comment(1) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年02月18日

みんなが〜みたいな男になるわけじゃない フレンズ1-12改その17

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20:27
[Scene: inside girls' apartment]
シーン:女子のアパートメントの中
モニカ: Ooh... hey, honey, are you all right? (あぁ…ねぇ、大丈夫?)
レイチェル: Oh... (あぁ…)
フィービー: You okay? (大丈夫?)
レイチェル: Medium. Hmm. Any cookies left? (ミディアム(中くらい)よ。クッキーは残ってる?)
フィービー: Yep! (ええ!)
ロス: See, Rach, uh, see, I don't think that swearing off guys altogether is the answer. I really don't. I think what you need is to develop a more sophisticated screening process. (ねぇ、レイチェル、ほら、完全に男を断つと誓うことが答えだとは僕は思わないな。本当にそうは思わない。君が必要なことはもっと精巧な選考過程を発展させることだと思うよ。)
レイチェル: No, no. I just need to be by myself for a while, you know? I just gotta figure out what I want. (いいえ、違うわ。私はただ、しばらくの間、一人きりになる必要があるだけなの。自分が望むものを見つけ出さないといけないのよ。)
ロス: Uh, no, no. See, because not... not all guys out there are gonna be a Paolo. (あぁ、いや、そうじゃないよ。ほら、だって、世間の男がみんな、パウロみたいな男になるわけじゃないんだから。)
レイチェル: No, I know. I know. And I'm sure your little boy's not gonna grow up to be one. (なるわけじゃないわね、(それは)わかってる、わかってるわ。それに、あなたのちっちゃな男の子が大きくなってあんな風にならないっていうことも確信してるし。)
ロス [astonished]: What? ([驚いて] 何だって?)
レイチェル: What? (何?)
ロス: I-I'm, I'm having a boy? (僕には男の子が生まれるの?)
レイチェル: Uh... no. No, no. In fact, you're not having a boy. (あー、違う違う違う。実際、あなたには男の子が生まれるわけじゃないわ。)
ロス: Oh, I'm having, I'm having a boy. [babbling] Huh, am I having a boy? (あぁ、僕には、僕には男の子が生まれるんだ。[不明瞭にぶつぶつ言う] あー、僕には男の子が生まれるの?)
女子たち: You're having a boy! [Monica runs over and hugs Ross] (あなたには男の子が生まれるわ! [モニカが走ってきてロスにハグする])
ロス: I'm having a boy! Oh, I'm having a boy! (僕には男の子が生まれるんだ! あぁ、僕には男の子が生まれるんだ!)
[Joey & Chandler run in]
ジョーイとチャンドラーが走って入ってくる。
ジョーイ&チャンドラー: What is it? (一体なんだ?[どうしたんだ?])
ロス: I'm having a boy! I-I'm having a boy! (僕には男の子が生まれるんだ! 僕には男の子が生まれるんだよ!)
ジョーイ&チャンドラー: We already knew that! [they hug] (そのことを俺たちはすでに知ってたけどな! [彼らはハグする])
ロス: I'm having a son. Um.... (僕には息子ができるんだ。あぁ…)
[Ross looks scared]
ロスは動揺した顔をする。

I don't think that swearing off guys altogether is the answer. について。
swear off は「〜をやめると誓う、誓って〜を断つ」。
swearは「誓う」、offは「分離」を表すので、「自分が〜から離れることを誓う」ということから、そのような意味になるわけです。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
swear something off, swear off something [phrasal verb]
to promise to stop doing something thatis bad for you
例)I'm swearing off alcohol after last night!

つまり、「(句動詞)自分にとって悪いことを行うことをやめると約束すること」。例文は「昨日の晩から、アルコール断ちをしてるんだ!」

altogether は副詞で「完全に、すっかり、全く」。
LAADでは、
altogether : a word meaning "completely" or "thoroughly," that is used to emphasize what you are saying
つまり「completely(完全に)や thoroughly(徹底的に)を意味する単語で、自分が言っていることを強調するために使われる」。

「もう男はこりごり、そばに寄るのも嫌」と言ったレイチェルに対して、「完全に男断ちをすることが答えだとは思えないよ」「男断ちをすることが答えじゃないと僕は思うよ」と言っていることになります。
男にうんざりしてるのはわかるけど、全ての男を拒否るっていうのはどうかと思う、と表現することで、自分が男として拒否られてしまう可能性を否定しようとしているのがわかります。

I really don't. について。
not という否定語の前に really が来ているので、not という否定を強調していますことになります。
つまり、I really don't think ... ということで、「本当に、そうは思わない」と、「思わない」ことを強調しているわけです。
I don't really think ... という語順なら、not really 「それほど〜ではない」とやんわり否定する形となり、否定の度合いを下げることになります。
そのような not の位置による意味の違いに注意しましょう。

develop a more sophisticated screening process は「もっと精巧な審査過程を開発する」。
sophisticated は「洗練された」と訳されることが多いですが、それ以外に、機械や技術に関して「精巧な、高機能・高性能の」という意味でも使われます。
screening process は「審査過程、選考過程」。
screen はいわゆる「スクリーン」ですが、その「遮蔽物(しゃへいぶつ)」という意味から、動詞では「〜を遮る(さえぎる)、遮断する」という意味になります。
また「(穀物など)をふるい分ける、ふるいにかける」という意味から、「(候補)をふるいにかける、審査・選抜する」という意味にもなるわけです。

LAADでは、
screen [verb, transitive]
to find out information about people in order to decide whether you can trust them or whether they are the right people to work for you

つまり、「人々に関する情報を見つけること、その人を信頼できるかどうか、またはこちらのために働くのに最適な人かどうかを決めるために」。

男が全部だめなんじゃなくて、今回はたまたま変な男を選んでしまっただけだ、もっときちんと見極める方法を見つければいいだけだ、男を見る目を養えばいいだけだ、と説得していることになります。
そういう内容を、お堅いイメージの単語を使って表現しているところがロスらしいと言える気がしました。

by oneself は「自分だけで、一人(ぼっち)で」。
figure out は「(答えなど)を見つけ出す」。
gotta = got to = have got to = have to で、「〜しなければならない」を意味する口語。

not all は部分否定で「すべての〜が…とは限らない」。
out there を直訳すると「外のあちらでは」という感覚ですが、これは「外の世界の、世間にいる、世の中の(全ての男たちが)」のような意味になります。
a Paolo のように人名であるパウロに不定冠詞の a が付いていますが、このような「a+固有名詞」で「〜のような人」という意味になります。
a Paolo だと「パウロのような男(somebody like Paolo、a guy like Paolo)」という意味になるわけです。

I'm sure your little boy's not gonna grow up to be one. について。
one はその前に出てきた「可算名詞」の代わりに使う代名詞。
この場合は a Paolo (= a guy like Paolo) の代わりに使っていることになります。

「男がみんなパウロみたいになるわけじゃない」と言われて、「そんなことわかってるわ、あなたの小さな boy だって、あんなパウロみたいなやつにはならない…」と、つい、ロスの赤ちゃんの性別(boy)を言ってしまった、という流れです。
モニカが目を丸くし、レイチェルもやばいという表情になって、観客からもオーというため息が聞こえます。

I'm having a boy? を直訳すると、「僕は男の子を持つことになるの?」。
「僕には息子が出来るの?」「息子が生まれるの?」「生まれてくる子は男の子なの?」というニュアンス。
確定している近い将来の予定を表す現在進行形です。
I'm having a baby in March. だと「3月に赤ちゃんが生まれるんだ」となります。

We already knew that! について。
赤ちゃんは男の子だー!と騒ぐロスたちと一緒に喜んだ後、「俺たちは、もうそのこと知ってたけどね!」と言っています。
わかってたけど、でもみんなが盛り上がっているから一緒に盛り上がってみたよ、というところでしょう。

ここまでずっと I'm having a boy. と表現していたロスですが、このシーンの最後だけ、I'm having a son. と言っています。
あえて違いを出すとすると「生まれてくるのは男の子」と「僕には息子ができる」のような違いになるでしょうか。
他のみんなは知っているのに、ロスだけが「生まれるまでは性別を知りたくない」と言って、知ることを拒否していましたが、性別が男子だとわかった後、 I'm having a boy. と言っていました。
男か女かという点においては男だとわかった、ということで、そう連呼していたわけですが、それまでの性別がどちらかということで頭がいっぱいだった時の「生まれてくる子は男の子」という段階を超えて、「僕には”息子”ができる」→「そして自分は父親になる」という事実に改めて気づいた、というのが、このラストシーンのロスの表情なんだろうなと思いました。


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posted by Rach at 13:59| Comment(3) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年12月03日

I've been better. フレンズ1-12改その16

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19:09
[Scene: balcony where Ross has climbed through the window]
シーン:バルコニー、そこにロスが窓を通り抜けて入ってくる。
ロス: Hey. (やあ。)
レイチェル: Hey. (はい。)
ロス: You all right? (大丈夫?)
レイチェル: Oh, I've been better. (あぁ、あまり気分[調子]はよくないわ[前の方が良かったわ]。)
ロス: Come here. [he hugs Rachel] Listen, you deserve so much better than him. You know, I mean, you, you, you should be with a guy who knows what he has when he has you. (おいで。[ロスはレイチェルをハグする] ねぇ、君は彼なんかよりもっといい男が似合うよ。ほら、つまり、君は、君を彼女にしている時に自分が持っているものが何かをわかっている男と一緒にいるべきなんだ。)
レイチェル: Oh, Ross. (あぁ、ロス。)
ロス: What? (何?)
レイチェル: I’m so sick of guys! I don't want to look at another guy. I don't' want to think about another guy, I don't even want to be near another guy. (私は男にはうんざりよ! もう(これ以上)他の男は見たくない。他の男のことは考えたくない、他の男のそばにすらいたくないわ。)
ロス: [Ross crosses arms] Huh. ([ロスは腕組みをする]そうか。)
レイチェル: Oh, Ross, you're so great. (あぁ、ロス、あなたは最高よ。)
ロス: Ohhhh. [hugs her & sighs] (あーあ。[レイチェルをハグしてため息をつく])

You all right? 「大丈夫?」と聞かれたレイチェルは、Oh, I've been better. と返しています。
better 「より良い」という単語が入っているので「気分・調子が良い」という意味に勘違いしてしまいそうですが、この I've been better. というのは「気分や調子が良くない時」に使う決まり文句です。
I've been better. は I have been better. という、これまでの「経験」を表す現在完了形となっており、直訳すると「これまでにもっと良い状態だったことがある」ということ。
つまり「前の方が気分・調子は良かった」と表現することで、今はあまり気分が良くないということを、bad などのダイレクトに「悪い」を意味する単語を使わずに婉曲に表現できるということです。
今回の場合も「大丈夫?」に対して「あまり良くない」と返事したことから、ロスは慰めようとして Come here. と言ってハグをする流れになります。

今回の I've been better. のような比較級が使われている表現は、反語的な意味で使われることも多く注意が必要ですので、ここでいくつか見ておきましょう。
今回と同じような気分を聞かれた時の表現 Couldn't be better. は「これ以上よくなることはない」ということから「最高だ、絶好調だ」という意味になります。
I've seen better. という表現だと、「私は(これまでに)もっといいものを見たことがある」→「今、見ているものは最高ってほどでもない、さほどでもない」という、軽い「けなし言葉」のニュアンスになります。

you deserve so much better than him. は 「君は彼よりももっとずっと素晴らしい男性がふさわしいよ」。
deserve は「〜の価値がある、〜がふさわしい」。
deserve は良い意味、悪い意味のどちらの場合も使われ、悪人が悲惨な状況になっている場合に、"You deserved it." 「お前には当然の報いだ。自業自得だよ」という風に使ったりもします。

You should be with a guy who knows what he has when he has you. について。
he has you を直訳すると「彼が君を持っている」となりますが、これは「彼が君を彼女(恋人)にしている、彼に君のような彼女がいる」というニュアンス。
それを踏まえてこの長い文を訳すと「君という彼女がいる時に、自分が持っているもの(君という彼女)が何であるかをわかっているような男と一緒に君はいるべきなんだ」となるでしょう。
who, what, when と続く文章ですが、前から順番に訳すと、
「君は、こういう男性と一緒にいるべきだ。(それはどういう男性かと言うと)自分が持っているものが何かを知っている男だ、その彼が君という恋人を持っている時に」となります。
つまり、レイチェルを彼女にしている時に、彼女であるレイチェルがどんなに素晴らしい女性かということをわかっている。自分はこんなに素敵な恋人を持っているんだということをしっかりわかっている男と一緒にいるべきだ、ということです。
パウロは、レイチェルという身に余る恋人を持ちながら、レイチェルの友人であるフィービーにちょっかいをかけた、そんな男は君とは釣り合わないよ、レイチェルの素晴らしさをわかっていなかった男だよ、と言ったことになります。

「レイチェルの素晴らしさや素敵さをわかっている男と一緒にいるべきだ」というのは、僕にはそれがよくわかっているという、ロス自身のアピールでもあったでしょう。
誰かとひどい別れ方をした後、いつもそばにいて自分のことを理解し想ってくれている男性に心が動く、というのはよくあるパターンで、レイチェルがこのロスの感動的なセリフを聞いて Oh, Ross. と言った時はそういう流れになると期待してロスも What? と続きを促したのでしょう。
、、が、その後に続く言葉が「男はもう嫌」の4連発で、いかにも「フレンズ」っぽいオチとなっています。

be sick of は「〜にうんざりしている」で、I’m so sick of guys! は「もう男にはうんざり!」という感覚。
ロマンティックな雰囲気になるどころか「男にはうんざり。見たくない、考えたくない、そばにもいたくない」とまくしたてられてしまい、ロスは「うーん、そうかぁ、、」という感じで腕を組んでいます。

「そばにすらいたくない」と男を毛嫌いするレイチェルが、その後、自分から手を伸ばして「ロス、あなたは最高よ」とハグをします。
男のそばにすらいたくないと言っているのにロスにはハグをするということは、ロスのことを「男」として全く見ていない表れですので、ロスとしてはため息をつくしかありません。


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posted by Rach at 13:18| Comment(6) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年10月29日

チャンドラー役マシュー・ペリーさん逝去

今日、「フレンズ」チャンドラー・ビング役のマシュー・ペリーさんが亡くなられたとのニュースがありました。
あまりの衝撃に言葉もありません。
マシューさんは54歳。私も1969年生まれの54歳なので同い年です。亡くなられたというニュースを見てもすぐには信じられませんでした。

このブログでも何度か言っていたことですが、チャンドラーのジョークの面白さを解説したくて始めたブログでした。
彼のジョークはピカイチでした。フレンズたちがチャンドラーが面白いことを言うのを待っていたように、ファンである私たちも彼の発言をワクワクしながら待っていた、、、
ブログの記事を書くために、同じシーンを何度も見ることがありますが、何度見ても、何年ぶりに見ても、また同じところで笑ってしまう。
本当にフレンズは面白い、そしてその面白いセリフの筆頭がチャンドラーのジョークでした。

2001年に「フレンズ」のDVDを使った英語学習を始め、
2005年に「フレンズ」のセリフを解説するこのブログ「シットコムで笑え!」を始め、
2008年にそのブログを元にした英語学習本を出版し、
2017年に「フレンズ」のセリフを例文として使った「リアルな英語の9割は海外ドラマで学べる!」を出版することができました。

帯に大きく「フレンズ」と書かせていただき、

171215_obiari_480px.jpg

帯に隠れている部分にも、「フレンズ」のシーンを描くイラストがありました。

171215_obinashi_480px.jpg

「チャンドラーの仕事は何?」というお決まりジョーク(running gag/joke) が出てくる会話の解説(クリックすると拡大表示されます)。

171215_p86-87_1200px.jpg


このような本が出せたことは、フレンズファンの一人として、本当に本当に光栄で嬉しくて幸せなことでした。
チャンドラーが使う言い回しをお借りすると、
Could I BE any more honored?! (これ以上、光栄なことがあるだろうか?!)
というところですが、今は、
Could I BE any sadder? (これ以上、悲しいことがあるだろうか?)
としか言えません、、、

チャンドラーがいなければ、ブログを始めることもなかったし、
チャンドラーのジョークを理解したくて英語のセリフを深く掘り下げることをしなければ、英語力も上達しなかったし、
チャンドラーがいなければ、英語の本を出版することもなかった。

チャンドラーがいなければ、今の私はいませんでした。
英語の楽しさを教えてくれた恩人であり、見るたびに楽しい気持ちにさせてくれる「フレンズ」を作り上げてくれた、大好きなチャンドラー。
そのチャンドラーを生み出してくれた俳優マシュー・ペリーさん。
本当にありがとうございました。
このご恩は一生忘れません。
どうか安らかにお眠り下さい。
心よりご冥福をお祈りいたします。

南谷三世 aka Rach



(2023.11.5 追記)
Xで、チャンドラー役 水島裕さんから、いいねと返信をいただきました

マシュー・ペリーさんの訃報を聞いた日、X(旧Twitter)にも追悼文を投稿(ポスト)しました。
https://twitter.com/m_rach/status/1718474398414639570

すると、その投稿に、チャンドラー役の声優 水島裕さんが「いいね」をして下さいました!

水島裕さんご本人からいいねをいただけたことがとても光栄だったので、いいねを頂戴したことを投稿しました。
https://twitter.com/m_rach/status/1720756788298178777

すると今度は、水島裕さんから「ご返信」をいただきました!
https://twitter.com/goofyalice2013/status/1721010202911400152

中学の頃からアニメファンだった私は、六神合体ゴッドマーズの明神タケル(マーズ)や、魔法の天使クリィミーマミの大伴俊夫の声として、水島裕さんのお声をずっと聴いていたので、「フレンズ」を初めて見る際、チャンドラーの声が水島裕さんだと知ってとっても嬉しかった、、、
ジョークの達人チャンドラーをイメージぴったりに演じられた水島裕さんのお声を、私も長い間ずっと楽しませていただいてきました。

10年間チャンドラーの声を担当して下さった、その水島裕さんご本人からこのようなありがたい反応をいただけたこと、
ものすごく光栄で、心からありがたく嬉しかったです。

水島裕さん、本当に本当にありがとうございました!

posted by Rach at 21:30| Comment(7) | フレンズ 全シーズン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年09月09日

よくもまあそんなことができたわね フレンズ1-12改その15

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17:51
[Scene: Paolo's clothes falling down to the street shift zoom to Rachel emptying Paolo's suitcase over the balcony]
シーン:パウロの服が通りに落ちて行き、レイチェルがバルコニー越しにパウロのスーツケースをカラにしているところにカメラが移動しズームする。
パウロ: Hold it! Ascolta! (待って! (イタリア語で)聞いて!)
[Scene: inside girls' apartment]
女子のアパートメントの中。
ロス: How's it going? (どんな感じ?)
モニカ: Don't stare. Now she just finished throwing his clothes off the balcony. Now there's just a lot of gesturing and arm-waving. [shows Rachel gesturing with hands in front of her chest] Okay, that is either, "How could you?" or "Enormous breasts!" Here he comes. (じろじろ見ちゃだめよ。今、彼女(レイチェル)は彼(パウロ)の服をバルコニーから投げ(落とし)終えたばかりなの。今はたくさんジェスチャーをして、腕を振ってるわ。[レイチェルが胸の前で手でジェスチャーしている様子が映る] そうね、あれは「よくもまあ(そんなことができたわね)」か、または「巨乳よ」かのどちらかね。あぁ、彼が来るわ。)
フィービー: Ooh! (うー!)
[Paolo enters. Ross, Phoebe, and Monica scatter]
パウロが入ってくる。ロス、フィービー、モニカは散り散りになる。
パウロ: Uh, I am, uh, to say goodbye. (あー、僕は…さよならを言うよ。)
フィービー: Oh, okay, bye-bye. (あぁ、わかったわ、バイバイ。)
モニカ: Paolo, I really hate you for what you did to Rachel. But I still have five of these, [hands him a lasagna] so heat it at 375 until the cheese bubbles. (パウロ、あなたがレイチェルにしたことで、私は本当にあなたを憎んでるわ。でも私にはまだこれが5つ(も)あるの。[彼にラザニアを一つ手渡す] だから、そのラザニアはチーズが泡立つまで(華氏)375度で加熱して。)
パウロ: Grazie. (グラッツィエ(ありがとう)。)
ロス: Paolo, I-I just wanna tell you and I, I think I’d speak for everyone when I say... [shuts door in his face and walks away] (パウロ、ただ君に言いたいんだ、僕はみんなのために話してるという気持ちなんだよね[みんなを代表して僕から言わせてもらうと]それは… [パウロの目の前でドアを閉めて(ドアから)歩き去る])
フィービー: Oh, just look at her. [girls move toward Rachel on the balcony] (あぁ、見て彼女(のあの姿)を。[女子たちはバルコニーのレイチェルの方に向かう])
ロス: Oh, you guys, I-I really think only one of us should go out there, so she's not overwhelmed. (ねぇ(君たち)、僕はまさにこう思うんだよね、僕たちのうちの一人だけが向こうに行くべきだ、って、そうすれば彼女は圧倒されない[参ってしまわない]だろ。)
モニカ: Oh, you're right. (あぁ、それはもっともね。)
ロス: [pulls Monica back] And I really think it should be me. ([(バルコニーに行こうとする]モニカを引き戻して] そして僕はまさにこう思うんだよ、それは僕であるべきだ、って。)

ascolta はイタリア語で「聞く」を意味する動詞のようですので、英語で言うと Listen! 「聞いて!」と言っていることになるのでしょう。
How's it going? を直訳すると「it はどのように進んでいるの?」ということで、it は状況を表し、「今の状況はどんな感じで進んでるの? 今はどんな感じ?」と尋ねていることになります。

stare は「じっと見る、じろじろ見る」なので、Don’t stare. は「じろじろ見ちゃだめ」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
stare: to look at something or someone for a long time without moving your eyes
つまり、「何かや誰かを長い間見ること、目を動かすことなしに」。

「見る」を意味する動詞は英語にたくさんありますが、英英辞典の語義を調べることで、細かいニュアンスの違いを知ることができます。
今回の場合は「長時間、目を動かさずに」というのがポイントで、二人が喧嘩しているところを、見ているのが相手にわかるほど「じーっと見る」のはやめた方がいいと言っていることになります。

that is either, "How could you?" or "Enormous breasts!" について。
外のバルコニーで身振り手振りでパウロと話しているレイチェルの姿を見て、声が聞こえないので何と言っているのかわからないということで、that is either A or B 「あれはAかB(と言ってるの)ね」とモニカは言っています。
How could you! を直訳すると「あなたはどのようにして(そんな・あんなことが)できたの?」ということで、信じられないようなことをした人を非難する言葉として「よくもまあ(そんなことができたわね)、そんなことするなんて信じられない」という意味で使われます。
LAAD では、
how can/could you...? :
used when you are very surprised by something or disapprove strongly of something
例1) How can you say that about your own parents?
例2) How could you be so rude?

つまり、「何かにとても驚いている時、または何かを強く非難する時に使われる」。例文1は「自分の親についてどうしてそんなことが言えるんだ?→そんなことが言えるなんて信じられない」。例文2 は「どうしてそんなに無礼になれるんだ?→そんなに無礼だなんて信じられない」。
このロングマンの例文のように How can/could you の後に動詞が続いて「どうして〜する/〜であることが可能なんだ?」という形で使われることも多いですが、信じられないことをしたその内容が明白な場合には、具体的な動詞を省略した How could you! だけでも意味が通じるということになります。

Enormous breasts は「巨大な胸」ですから、いわゆる「巨乳」。
「よくもまあ!」とパウロを非難する時の手振りが、胸の前でのジェスチャーになっているので、見方によっては「胸が大きい」ことを示すような手振りにも見える、「パウロを非難してるようだけど、巨乳よ、と言ってるようにも見える」というジョークになります。

so heat it at 375 until the cheese bubbles について。
375度、という日本人にはピンと来ないこの温度は、自分の殻から出る フレンズ1-11改その6 で説明した「華氏(F)」です。
華氏の F は、温度単位の考案者である学者の Fahrenheit(ファーレンハイト)の頭文字。
1-11 では The high today was 45. 「今日の最高気温は(華氏)45度だった。」という形で出てきました。

「レイチェルにしたこと(レイチェルへの仕打ち)で、パウロのことを憎んでる」と言いながらも、ラザニアが余ってしまっているので、パウロに手土産として持たせ、「チーズが泡立つまで375で加熱」というレシピのような表現を使っているのが面白いです。

speak for everyone は「みんなを代弁する、みんなを代表して話す」。
when I say の後、その「みんなを代表して言いたいこと」を言うのかと思ったら、何も言わずにドアをバタンと閉めてしまいます。
shut the door in someone's face は「人の顔の前(眼前)でドアを閉める」という相手を拒絶するニュアンスが感じられる表現。
何か言うそぶりを見せながらも、何も言わなかったという面白さも感じられますが、どちらかと言うと、彼の眼前で思いっきりドアを閉めたことが、彼に対する言葉の代わり(=「もう来るな、もう二度と顔を見せるな」)だったと考える方が自然かなと思います。

overwhelmed は「圧倒される、困惑する、参る」。
LAAD では、
overwhelm : if an emotion, experience, or problem overwhelms you, it affects you so strongly that you cannot think clearly
つまり、「感情や経験や問題が自分に overwhelm するということは、それが自分に非常に強く影響を与えるため、自分が明瞭に考えることができない、ということ」。

よって、be overwhelmed は「大きなプレッシャーがかかって、物事を明瞭に考えられないようになってしまう」というようなイメージで考えるとよいでしょう。
パウロと別れた直後で動揺・混乱している時に、大勢で押しかけたらレイチェルはより混乱してしまうだろう、僕らのうちの一人だけが行けば、それを避けられる、とロスは言っていることになります。

そのロスの発言を聞いた後、モニカが一人でバルコニーに向かおうとするので、兄のロスはモニカの腕を引っ張って引き留め、And I really think... と続けます。
I really think 「僕はまさに(本当に)こう思うんだよね」というのは、「僕らのうちの一人だけが行くべき」という提案の際にも使われていましたが、その言葉の意味をわかってないのか、と言わんばかりに、また同じ表現 (And) I really think を使ったことになるでしょう。
同じフレーズで文を始めることで、先ほどの内容の続きであることが示され、「僕らのうちの一人だけが行くべき。そしてその一人というのは僕であるべき」というところまでが、僕の考えであり提案だったと強調していることになるでしょう。
「僕らのうちの誰か一人が」という発言でわかってもらえると思っていたのに、モニカがわからなかったので、はっきり言葉にして付け加えた、ということです。


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posted by Rach at 16:24| Comment(2) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする