2020年10月24日

彼みたいな男のために325頁もめくらない[読まない] フレンズ1-11改その8

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7:33
[Cut to Mrs. Bing on the telephone]
電話中のミセス・ビング(ノーラ)に画面がカットする。
ノーラ: Yeah, any messages for room 226? (えぇ、226号室へ何か伝言は入ってない?)
[Ross emerges from a toilet marked 'Chicas']
ロスは Chicas (スペイン語で「女の子」の意味)のマークがあるトイレから出てくる。
ノーラ: You okay there, slugger? (大丈夫、スラッガー?)
ロス: Oh, yeah. I'm fine, I'm fine. [A woman emerges from the toilet behind him and he tries to pretend he was in the other one] (あぁ、はい。僕は大丈夫、大丈夫です。[彼の後ろのトイレから女性が出てきたので、ロスは別のトイレから出てきたようなふりをする])
ノーラ: What is with you tonight? (あなた、今夜はどうしたの?)
ロス: Nothing. Nothing, nothing, nothing. (何も。何も、何も何もないです。)
ノーラ: [To phone] Okay, thank you. [To Ross] It's the Italian hand-licker, isn't it? ([電話に] えぇ、ありがとう。[ロスに] イタリアの手舐め男のせいでしょ?)
ロス: No. It's the one he's licking. (いいえ。彼が舐めてる方(のせい)です。)
ノーラ: She's supposed to be with you. (彼女はあなたと一緒にいる[付き合う]ことになるわ。)
ロス: You're good. (優しいですね。)
ノーラ: Oh, Ross, listen to me. I have sold 100 million copies of my books, and y'know why? (まぁ、ロス、聞いて。私はこれまでに自分の本を1億部も売ってきたの、なぜだかわかる?)
ロス: The girl on the cover with her nipples showing? (乳首を見せてる表紙の女の子(のおかげ)?)
ノーラ: No, because I know how to write men that women fall in love with. Believe me, I cannot sell a Paolo. People will not turn 325 for a Paolo. C'mon, the guy's a secondary character, just a... y'know, complication you eventually kill off. (いいえ、それは女性が恋に落ちるような男性の描き方を私が知ってるからよ。信じて、私はパウロを売り込むことなんかできないわ。パウロみたいな男のために人は325ページもめくらない[読まない]もの。ねぇ、あの男は脇役のキャラクターよ、ただ、ほら、最後には殺して退場させるような、(話を)複雑化するためだけの(要素)ね。)
ロス: When? ((殺されるのは)いつですか?)
ノーラ: He's not a hero. You know who our hero is? (彼はヒーローじゃないわ。私たちのヒーローが誰だか知ってる?)
ロス: The guy on the cover with his nipples showing? (乳首を見せてる表紙の男?)
ノーラ: No, it's you. (いいえ、あなたよ。)
ロス: Please. (やめてくださいよ。)
ノーラ: No, really. Come on. You're smart. You're sexy. (いいえ、ほんとに。ねぇ。あなたは頭がいいし。あなたはセクシーだし。)
ロス: Right. (そうですよねぇ。)
ノーラ: Come on, kiddo. You're gonna be fine, believe me. (よしてよ、坊や。あなたは大丈夫よ、信じて。)
[She kisses him on the cheek]
ノーラはロスの頬にキスをする。
ロス: Uh-oh... (あ、あぁ…)
[...Then full on the mouth]
…それから、口でキスをする。
[Enter Joey]
ジョーイ登場。
ジョーイ: Uhhhh.... I'll just pee in the street. (あぁぁぁ… 俺、通りでおしっこしてくるわ。)
[Commercial]
コマーシャル

slugger は日本でも野球で「スラッガー」と使われる通り「野球の強打者」という意味。またボクシングでハードなパンチを繰り出す強打者のことも指します。
動詞 slug が「ボールを強打する、人を(握った拳で)強打する」という意味があることから来ています。
ここでは、野球やボクシングは関係ないものの、「強打する男」→「強い男」のイメージでそう呼び掛けたのでしょう。
その後、ロスの出てきたトイレから女性が出てきたので、ロスはあわあわしています。
トイレの扉に書いてある文字 Chicas はスペイン語で「女の子」の意味。
ベロベロに酔っぱらっているロスがトイレの男女を間違えたのは、メキシコ料理店だからスペイン語で書かれていたことも一つの原因なのでしょう。

It's the Italian hand-licker, isn't it? は「イタリア人の手舐め男のことでしょ、手舐め男のせいでしょ?」。
ここでの It's ... は「問題の焦点・ポイントは…である」という感覚。
「(今こんな状況・状態であるのは)…が原因だ」と訳してもよいでしょう。
「それって…よね、…でしょ」のように漠然と表現しても、そのニュアンスは出る気はします。

ノーラはパウロを the Italian hand-licker 「イタリア(人)の手舐め男」と表現しています。
少し前のシーンで、レイチェルがパウロに何かを食べさせた時に、レイチェルの手も舐めていたことを言っているわけですが、ロスがパウロを嫌いなことを知っていて、また、ノーラ自身もパウロをあまり良く思っていないことがわかる言い回しだと思います。

ロスの返事 It's the one he's licking. は、licker(パウロ)が原因・問題じゃなくて、彼が舐められてる対象の方が問題なんです、パウロのことはどうでもよくて、僕が気にしているのはレイチェルの方なんです、ということ。
パウロが何をしようと興味はないが、レイチェルが男に手を舐められているのがいやなんです、ということになるでしょう。

I have sold 100 million copies of my books, and y'know why? について。
日本語で「コピー」というと、「複写、転写、写し」のニュアンスが強いですが、本や雑誌を何部という場合には、このように copy という単語を使います。
I have sold 100 million copies of my books. を直訳すると、「私は私の本を1億部(これまでに)売ってきた」ということで、現在に至るまでそれだけ売れた、ということを表す現在完了形です。ノーラは今でも作家を続けているので今後も本は売れ続けるでしょうから、「今までのところはこれだけ売れた」という感覚から、現在完了形を使うことになります。

ロスは本が売れている理由を、The girl (on the cover with...) だと言っています。
with her nipples showing は「乳首を見せた状態で」ということ。
何とも露骨な表現ですが、表紙に裸かそれに近い姿の女性が描かれていて、その表紙につられてみんな買うんでしょ? みたいなジョークです。

sell は「売る」なので、「売り込む、価値を納得させる、(人に〜を)良いと思わせる」。
turn (over) the pages は「ページをめくる」なので、People will not turn 325 for a Paolo. は「パウロみたいな男のために、読者は 325ページものページをめくりはしない」、つまり「325ページも読まない」。
固有名詞に a をつけた形の a Paolo で「パウロのような男、パウロのようなタイプの男」という意味になります。
「ああいうタイプの男を主役にしたら、誰も本を最後まで読み通してくれないわ。つまらなくなって途中で読むのをやめちゃうわ」ということで、パウロは男性としてそれほど魅力的ではないことを、恋愛小説家らしく説明したことになるでしょう。

secondary character は「二次的な役、脇役、サブキャラ」。
complication は「複雑(化)、紛糾、やっかいな問題」なので、just a complication は「物語や筋書きを複雑にするためにいるだけの存在」というニュアンスでしょう。
メインキャラクターだけでは話が単調になるので、そういう脇役を登場させれば、話が複雑になり、いろんなドラマを生む効果がある、という感じです。

eventually は「最終的には、結局は、最後には、いずれは」。
kill off は「全滅、絶滅させる」という意味で使われることが多いですが、この場合は、「殺して(小説の筋書きから)退場させる」というニュアンスだと思われます。
「殺されるってそれはいつ?」「じゃあそのサブキャラのパウロはいつ殺される予定なんですか?」という意味で、即座に When? と尋ねるロスが面白いです。

最初に You know why? と尋ねたのと同じ感覚で、今度は、You know who our hero is? と尋ねるノーラ。
それに対して、girl を guy に変えただけの「同じセリフの男バージョン」になっているのが楽しいです。
ヒーローは表紙の裸の男でしょ、と、またエッチな表紙が読者を引き付けるんだ、という話を言っていることになります。
The girl on the cover with... というセリフがあった後、しばらく経ってから、また、The guy on the cover with... という同じパターンのセリフが出てきた時に、英語で聞いて「またその話かい!」とクスッと笑えるようになるといいですね。

ロスの Please. は「やめて下さいよ。そんな気休めや励ましを言うのはよして下さいよ」という感覚。
「僕が恋愛小説のヒーローになれるなんて…」と、ノーラの言葉をただの社交辞令だと思っている様子が伺えます。
「あなたはセクシーだし」と言われた後のロスの Right. も言葉としては「そうですね」という肯定ですが、本音は「またそんなこと(気休めを)言って」という否定の気持ち。
kiddo は、子供や年下の人物への親しい呼び掛け語で、あなたよりずっと年上の私には、本当の男性の魅力がわかるのよ、と言いたげな感じが出ている気がします。

ロスを励ますように頬にキスしたノーラですが、その後、二人は口でキスしてしまいます。
ちょうどそこにトイレしにきたジョーイが現われて、大変なものを目撃してしまったとばかりに「(ここのトイレじゃなく)通りでおしっこしてくるわ」と言って去っていくのも笑えます。


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posted by Rach at 13:00| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月20日

DVD&動画配信でーた に掲載されました!

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今日10月20日発売の、映画、DVD&ブルーレイソフトの情報誌「DVD&動画配信でーた」11月号に掲載されました!
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Amazon.co.jp : DVD&動画配信でーた 2020年11月号

今月号の特集は「海外ドラマの30年」。
目利きライターが選ぶ 海外ドラマ30年 何でも BEST3」という見開きのコーナーで、「海外ドラマ通のライター10人」の一人として、「英会話の勉強に使える作品」のタイトルでコメントを書かせていただきました(掲載されているのは p.27)
海外ドラマ通の有名な方々と共に掲載していただけたこと、大変光栄で嬉しいです!

自分がおすすめしている「フレンズ」の写真と共に掲載されていることはもちろん嬉しいのですが、それ以外に、岸川靖さんが「スター・トレック」のおすすめ作品を挙げられていて、私の大好きな「新スター・トレック」(TNG : The Next Generation)のメインキャストの写真と同じページに自分の名前が載っているのが Trekkie の私としてはさらに嬉しい♪(ピカード艦長! データ少佐!)
TNG も DVDコンプリートボックスを持っていて、「フレンズ」と同じように英語学習教材として使いました。
岸川さんがトップに挙げられている「超時空惑星カターン」は私もお気に入りのエピソードです(^^)

今月号では「海外ドラマの30年」として古今さまざまな作品が紹介されているので、海外ドラマ好きの方はぜひご覧下さい。

Rach からの嬉しいお知らせでした♪


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posted by Rach at 13:34| Comment(0) | メディア掲載 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月04日

Aから始めてBを放り込んだらCの出来上がり! フレンズ1-11改その7

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6:30
ノーラ: Well, I think we're ready for some tequila. (そうね、私たち、テキーラを飲みたい気分になってるかと思うんだけど。)
チャンドラー: I know I am. (俺は飲みたいね。)
ノーラ: Who's doing shots? (ショット(用の一口グラス)で飲みたい人は誰?)
モニカ: Yeah. Hit me. (ええ。(私の分を)もう一杯(追加で)。)
フィービー: I'm in. (私も乗った。)
ノーラ: There you go. Ross? (そうね。ロスは?)
ロス: Uh, I'm not really a shot-drinking kinda guy. (あー。僕はテキーラのようなキツい酒をショットグラスで飲むようなタイプの人間じゃないんですよ。)
[Enter Rachel and Paolo. They are both somewhat flustered]
レイチェルとパウロが入ってくる。二人はいくぶんあわてている。
レイチェル: Hi! Sorry- sorry we're late, we, uh, kinda just, y'know, lost track of time. (はーい! ごめんなさい、遅れちゃって。私たち、その、ほら、時間が経つのを忘れちゃって。)
ロス: But a man can change. [Downs a shot] (でも、男は変われるんだ。[ショットを飲み干す])
[Time lapse. Ross is now clearly drunk. He is holding up a shot glass to his eye like a jeweller's eye]
時間が経過。今ロスは完全に酔っぱらっている。彼は宝石鑑定師の目のように自分の目のところにショットグラスを掲げている。
ロス: Anyone want me to appraise anything? (僕に何かを鑑定してほしい人はいるかな?)
[Rachel feeds something to Paolo. He eats it and licks her hand]
レイチェルは何かをパウロに食べさせる。彼はそれを食べ、彼女の手を舐める。
レイチェル: Mrs. Bing, I have to tell you. I have read everything you've ever written. No, I mean it! I mean, when I read Euphoria at Midnight, all I wanted to do was become a writer. (ビングさん、こう言わせて下さい。あなたがこれまでに書いたものを私は全部読みました。いいえ、ほんとの話なんです。私は「真夜中の絶頂」を読んだ時、ただ作家になりたいと思ったんです。)
ノーラ: Oh, please, honey. Listen, if I can do it, anybody can. You just start with half a dozen European cities, throw in 30 euphemisms for male genitalia, and bam! You have got yourself a book! (あぁ、(そんなに褒め過ぎるのは)よして、ハニー。ねぇ、もし私ができるなら、誰にでもできるわ。ただ半ダース(6個)のヨーロッパの都市から始めて、そこに男性器の30個の婉曲表現を放り込んだら、バン![あっという間に] 1冊の本の出来上がりよ!)
チャンドラー: My mother, ladies and gentlemen! ((これが)私の母です、(紳士淑女の)皆さん!)

shot は「酒の一口、一杯」。
Hit me. はこのようにお酒の席で言うと「もう一杯」(Give me another drink.)という意味になります。

I’m not really a shot-drinking kind of guy. は「テキーラのようなキツい酒をショットグラスで飲むようなタイプの人間じゃない」。
ノーラがその前に、テキーラ(tequila)という酒の具体的な名前を出していますので、それに対する返事です。
shot glass は「度数の強い酒(テキーラ・ウォッカなど)を飲むための一口用の小さなグラス」のこと。

レイチェルとパウロが遅れて登場します。
lose track of time 「時間が経つのを忘れる」。lose track of は「〜を忘れる、〜の跡を見失う」。
LAAD (Longman Advanced American Dictionary) には以下の例文が出ています。
It's easy to lose track of time (= forget to check the time) when you're working hard.
lose track of time = forget to check the time 「時間をチェックするのを忘れる」と説明されていますので、この例文の意味は「一生懸命働いている時は、時が経つのを忘れやすい・忘れがちである」となります。
恋人同士の二人が「時間が経つのも忘れちゃって」と言えば、エッチに夢中だったということになりますから、レイチェルのことが好きなロスはそんな話を聞いて冷静でいられるはずもなく、「さっきはショットなんか飲めないって言ったけど、男は変われるから」と言って、ショットグラスをぐっと飲み干すことになります。

appraise は「鑑定する、査定する、評価する」。
ここでのロスは、テキーラのショットグラスを宝石などの鑑定人が使うルーペのように持ち、鑑定人(appraiser)の真似をしています。
「私に何か鑑定してほしい人はいますか?」「何か鑑定いたしましょうか?」というニュアンス。
この様子から、ロスはテキーラをやけ飲みしてすっかり酔っぱらっていることがわかるわけです。

mean は「〜のつもりで言う、本気で言う」という意味なので、No, I mean it! は「いいえ、(お世辞や社交辞令じゃなくて)ほんとの話なんです。本心からそう言っているんです」ということ。
euphoria は「幸福(感)、陶酔、絶頂(感)」。
LAAD では、
euphoria : a feeling of extreme happiness and excitement
つまり「極度の幸福と興奮の感情」。
ノーラが官能小説の作家であることを考えると、本のタイトル Euphoria at Midnight は「真夜中の絶頂」と訳せばそれっぽい感じに聞こえるでしょう。

「あなたの本は全部読んだ。私も作家になりたいと思った」と熱く語るレイチェルに、ノーラは「私ができるなら、誰にだってできるわ」と言った後、You just start with... の長めのセリフを言っています。
half a dozen は「半ダース、6つ」。
throw in は「投げ込む、投入する」。
euphemism は「婉曲表現、婉曲語句」。
LAAD では、
euphemism : a polite word or expression that you use instead of a more direct one, to avoid shocking or upsetting someone
例)"Pass away" is a euphemism for "die."

つまり「より直接的な単語・表現の代わりに使う、丁寧・上品な単語・表現、人にショックを与えたり、動揺させたりするのを避けるために」。
例文は「pass away は die の婉曲表現だ」。

genitalia は「性器、生殖器」なので、male genitalia は「男性器」。
bam は音の通り「バン」という衝撃音を表す言葉で、and bam! は「そしたらすぐに、あっと言う間に」というニュアンスになります。
LAAD では、
bam : used to say that something happens quickly
例)Just turn it on, and bam, you're ready to go.

つまり「何かがすぐに起こるということを言う時に使われる」。例文は「ただスイッチを入れたら、そしたらすぐに、行く準備が整います」。

and bam! を使った表現は、過去記事、ちょっとした巧みな動きで フレンズ1-5改その1 の以下のセリフにも出てきました。
ロス: Ok, you just reach in there, there's one little maneuver, and bam! A bra. Right out the sleeve. (ほら、君ら女性は、そこに手を入れて、ちょっとした巧みな動き(操作)で、バン![あっという間に] ブラが、袖から出てくる。)

You have got yourself a book. を直訳すると「あなたがあなた自身に1冊の本を手に入れてあげられる」→「あなたは1冊の本を手に入れる(You have got a book)、あなたに1冊の本が出来てしまう」という感覚。

官能小説の書き方指南として、「おしゃれな感じでヨーロッパの都市を6個ほど出しておいて、男性器を様々な遠回し表現を使って散りばめといたら、それで官能小説が1冊出来上がっちゃうわよ」と言ったことになり、「ストーリーや筋書きなんてそんなに考えなくてもいい」みたいに言った感じが出ています。
また、30個という数が出ていますが、婉曲表現とは言え、要はそれだけの数(もしくはそれ以上)の男性器が話の中に出てくるということですから、性的な場面だらけだということも想像できます。

このノーラのセリフをシンプルな形にすると、You start with A, throw in B, and bam! You have got yourself C! で「Aで始めて、(それに)Bを放り込んだら、Cが手に入る![Cの完成・出来上がり!]」という意味になるわけですが、
(今回のお話より、先のエピソードになってしまいますが)フレンズ2-10 で、
チャンドラー: Throw in a tree and a fat guy and you've got Christmas! (木と太った男を放り込んだら、クリスマスが手に入る![クリスマスの出来上がり!](って感じだろ)。)
というセリフも出てきます。

フレンズ2-10 だと、Throw in A and B and you've got C.
今回のフレンズ1-11 だと、You start with A, throw in B, and bam! You have got yourself C!
となりますが、throw in と you have got が使われている構造がよく似ており、どちらも「(Aと)Bを放り込んだら、Cの出来上がり!」となる感覚も非常に似ていると思います。

チャンドラーの My mother, ladies and gentlemen! について。
本当なら他人のふりをしたいような時に、よくこのような表現が使われます。
「そんなこと言ったら、身内の俺が恥ずかしいよー」というところを、「紳士淑女の皆さん、見て下さい。すごいでしょ? これが私の母親ですよ!」と誇らしく宣言しているかのように言う表現。
あまりの大胆発言に、身内としては開き直り、逆にそれを自慢しているような感覚になります。


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posted by Rach at 00:12| Comment(2) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月12日

自分の殻から出る フレンズ1-11改その6

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5:02
[Scene 3: A montage of Mon+Pheebs' visits to the hospital, with 'My Guy' playing in the background. It starts with Monica reading Coma Guy a newspaper]
シーン3: モニカとフィービーの病院の訪問の映像。BGMで「マイ・ガイ」がかかっている。モニカが昏睡男に新聞を読んであげるところから始まる。
モニカ: Let's see. "Congress is debating a new deficit-reduction bill. The mayor wants to raise subway fares again. The high today was 45." And- oh, teams played sports. (えーっと。議会は赤字削減法案を議論中。市長は地下鉄の運賃をまた上げたいと思ってる。今日の最高気温は(華氏)45度だった。それから、あぁ、(いろんな)チームがスポーツをした。)
[Next is a shot of them dragging an enormous plant into the room, then Monica knitting a sweater, then Phoebe singing, then Phoebe shaving him and chatting to Monica]
次に、部屋に巨大な植物を引きずって持ち込む二人のショット、それから、モニカはセーターを編み、フィービーは歌い、フィービーは彼のひげを剃り、モニカと話す。
フィービー: What about Glen? He could be a Glen. (グレンはどう? 彼がグレンって名前なの、ありそうだわ。)
モニカ: Nah... not-not special enough. (んーん、あまり特別な感じがしないわね。)
フィービー: Ooh! How about Agamemnon? (あぁ! アガメムノンはどう?)
モニカ: Way too special. (あまりにも特別すぎる。)

昏睡男さんのお世話をしている二人の映像のBGMとして流れているのは、メアリー・ウェルズ(Mary Wells)の1964年のヒット曲「My Guy」。
(2020.9.16 追記)
9月15日(水)放送の「スッキリ」で、ウエンツ瑛士さんが、映画『メイキング・オブ・モータウン』(9月18日公開)について解説されていました。
その中のクイズ(エイジQ〈クイズ〉)で「モータウンのプロデューサーのスモーキーが、テンプテーションズの名曲「マイ・ガール」の前に出した曲は?」という二択問題があり、その答えがメアリー・ウェルズの「マイ・ガイ」でした!
メアリー・ウェルズが歌っている当時の映像が流れ、「何を言われても 私は彼氏(マイ・ガイ)から離れない」という歌詞もテロップで表示されました。(歌詞が、このシーンのモニカとフィービーの気持ちを表しているわけですね^^)
近藤春菜さんが「この曲も知ってますよ」とおっしゃっていたのが嬉しかったです。
このブログ記事を投稿したのが9月12日(土)で、その3日後にテレビで「マイ・ガイ」の映像と音楽が流れるなんて、すっごくタイムリー!と思ったので、追記にてお知らせさせていただきました♪(追記はここまで)

congress は「議会」、deficit reduction bill は「赤字削減法案」、mayor は「市長」。
fare は「(乗り物の)料金、運賃」を指します。

The high today was 45. は「今日の最高気温は45度」ということで、気温の話をしています。
45度というのは摂氏ではなく、華氏45度ということ。
アメリカ・カリフォルニア州のデスバレー(Death Valley)で、今年8月16日に54.4℃(摂氏54.4度)を記録したとしてニュースになっていましたので、近年は摂氏45度もあり得ない数字と言いきれなくなっていますが、冒頭のシーンで道に雪が積もっていたように今回は冬の話なので、摂氏ではやはりおかしいと感じる数字です。

日本の気温は摂氏表示(℃)ですが、アメリカは華氏表示(F)が多いようです。華氏45度は摂氏7度になります。
華氏の F は、Fahrenheit、摂氏の C は Celsius または Centigrade の頭文字。Fahrenheit(ファーレンハイト)、Celsius(セルシウス)はどちらも温度単位の考案者である学者の名前。
アメリカでは、温度だけではなく、長さもマイル、ヤード、フィート、インチなど、日本のメートル法とは異なる単位を使うことが多いので、セリフで「身長が何フィート何インチ」とか言われても、いまいちピンと来ない、という不便なこともよくあります。

Teams played sports. は「(いろいろな)チームがスポーツをした[プレイした]」。
男性はスポーツの話が好きで、女性はおしゃれの話が好き、という一般的なイメージがありますが、このモニカの場合も、あまりスポーツには興味がなくて適当に説明している様子が出ています。
いろんなチームがいろんなスポーツの試合をしたという記事が載ってる、という程度で、チーム名などに詳しくないのがわかります。

昏睡男さんの名前を考えている二人。
Agamemnon は「アガメムノン」。ギリシャ神話に登場する、ミュケナイ(ミケーネ)の王で、トロイ戦争でギリシャ軍の総大将だった人物の名前。
way too は「あまりにも〜すぎる」。way は「はるかに、ずっと」という意味で、too を強調する副詞。
Glen という名前では、not special enough 「十分に特別であるとはいえない」→「あまりにもありきたりな名前すぎる」と言われたフィービーは、とびっきり変わったギリシャ神話に出てくるような名前を出してきます。
「アガメムノン、って、それはまた、極度に特別すぎる名前だわ」という感じです。


06:00
[Scene 4: A Mexican restaurant. Monica, Phoebe, Joey, Chandler and his mom are there]
シーン4: メキシコ料理店。モニカ、フィービー、ジョーイ、チャンドラー、彼の母親(ノーラ・ビング)がそこにいる。
ノーラ(ミセス・ビング): I am famished. What do I want? [Looks at Chandler's menu] (お腹ペコペコよ。何を食べようかしら? [チャンドラーのメニューを見る])
チャンドラー: Please, God, don't let it be Kung Pao chicken. (どうか頼むから、クンパオチキンにしないでよ。)
ノーラ: Oh, you watched the show! What did you think? (まぁ、番組を見てくれたのね! どう思った?)
チャンドラー: Well, I think you need to come out of your shell just a little. (そうだな、自分の殻から出て心を開く必要があると思うよ、もう少しだけね。)
ロス: [Entering] What is this dive? Only you could've picked this place. ([入ってきて] この店は何? こんな場所を選ぶことができたのはあなただけだったでしょうね。)
ノーラ: Oooh, c'mon. Shut up. It's fun. Give me a hug. [They both sit down] (あぁ、もう。黙って。楽しいわ。ハグしてちょうだい。[二人は座る])

I am famished. は「お腹がペコペコよ」。
famish は「〜を飢えさせる」という他動詞で、famished という過去分詞形で「空腹だ」という意味の形容詞として使われます。名詞形は famine 「飢饉(ききん)」。
「私は何が食べたいかしら?」→「何を食べようかしらねぇ?」と言っている母に、チャンドラーは「どうか頼むから、その食べたいものをクンパオチキンにしないでよ」と言っています。
テレビ出演の際、「男性と親密になった後は、クンパオチキンが食べたくなるの」と言っていたので、クンパオチキンを食べたい=ついさっき男性と寝たばかり、ということになってしまうから、クンパオチキンってのはやめてよね、と言っていることになるでしょう。
クンパオチキンは中華料理なので、メキシコ料理店のメニューには書いていないのでしょうが、チャンドラーがその名前を出したことでテレビ出演を息子が観ていたことを知り、母ノーラは喜んでいます。

come out of one's shell の shell は「殻(から)、貝殻」なので、直訳は「自分の殻から出る」。つまり「自分の殻から出て、打ち解ける、心を開く」という意味。
「自分の殻から出て心を開く必要があると思うね、もう少しだけ」のように言っていますが、ノーラが公共のテレビの前であまりにも自分をさらけ出しすぎたことを皮肉っていることになります。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
somebody's shell : if someone goes into their shell, they are shy and do not want to talk to people; if they come out of their shell, they become more confident and less shy
例1)She's really come out of her shell since she went to college.
例2)The more his father shouted, the more he retreated into his shell.

つまり「人が自分のシェルに入る、というのは、その人はシャイで人と話したくない。人がシェルから出る、というのは、より自信があって、よりシャイではない」。例文1は「大学に行ってから、彼女は本当に自分の殻から出た[自信を持って、シャイではなくなった]」。例文2は「彼の父が叫べば叫ぶほど、彼はますます自分の殻に引きこもった」。

retreat は「後退する、撤退する」ですが、「(不快な場所から快適・安全な場所へ)退く、逃げる」という意味もあるので、retreat into one's shell はまさに「自分の殻に引きこもる」→「打ち解けない、無口になる」という意味になります。

dive は「いかがわしい店」。
LAAD では、
dive [noun] : BAR/HOTEL/RESTAURANT (informal) a place such as a bar or a hotel that is cheap and dirty.

つまり「(バー、ホテル、レストラン)(インフォーマル)安くて汚いバーやホテルのような場所」。

やってきたロスを見て、ノーラは熱烈なハグをしていますが、それを見た息子チャンドラーはちょっとあきれた顔をして「息子の友達にちょっとやりすぎなんじゃないの?」と言いたげな様子です。


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2020年09月01日

日経doorsで紹介されました!

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20-30代の働く女性向けのWEBメディア「日経doors」で、海外ドラマを使った私の英語学習法が紹介されました!
「日経doors」のトップページはこちら↓
日経doors:自分らしい人生の扉を開こう

紹介していただいた記事のタイトルは、
英語学習はネトフリ最強 海外ドラマを徹底活用するワザ
「TOEIC満点・英検1級」のプロが教える、3ステップ英語学習法

となっています。

200901Nikkeidoors400px.jpg

その記事はこちら↓
英語学習はネトフリ最強 海外ドラマを徹底活用するワザ

なお、有料会員限定記事となっており、最初のページは皆様にお読みいただくことができますが、それ以降は日経doors有料会員の方のみがご覧いただけることになっております。あらかじめご了承下さいませ。

今回の記事は特に「ネトフリ(Netflix)」での英語学習法について語らせていただいています。
ネトフリはDVDと同じように「字幕・音声の切替が簡単にできる」ので、英語学習に適しています。
巣ごもりで、動画配信サービスの楽しさと便利さを改めて実感された方も多いと思います。
そのような方々に海外ドラマで英語を学ぶ楽しさや面白さが少しでも伝わればとても嬉しく思います。

6月18日に「日経WOMAN別冊」に掲載していただけて、今度は日経さんのWEBメディアでご紹介いただけたこと、本当に光栄で嬉しく思っております。
日経doors 関係者の皆様、ご紹介いただき、ありがとうございました。
そして、このブログをいつも読んで下さり、応援して下さる読者の皆様に、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございます!
海外ドラマで英語を学ぶ楽しさと素晴らしさを感じていただけるような記事が書けるように、これからも頑張ります!

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2020年08月22日

たいていのママは電話を使うもんだ フレンズ1-11改その5

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4:26
ジェイ・レノ: So now you're doing this whole book tour thing. How's that going? (それであなたは今、本の(宣伝)ツアーというのをやっていますが、それはどんな感じに進んでますか?[ツアーの状況・様子はどうですか?])
ミセス・ビング: Oh, fine. I'm leaving for New York tomorrow, which I hate. But I get to see my son, who I love! (あぁ、上々よ。明日はニューヨークに発つの、ニューヨークは嫌いなんだけどね。でも息子に会えるの、愛する息子に!)
みんな: Awww! (おぉ〜!)
チャンドラー: This is the way that I find out. Most moms use the phone. (これが俺が知る方法なんだ[俺はこんな風に知るんだよ]。たいていのママは電話を使うもんだぞ。)
ジェイ・レノ: Y'know, don't take this wrong, I-I just don't see you as a mom, somehow. I don't mean that, I don't mean that bad. (あの、悪く取らないで下さいね。ただ、あなたはどことなく、母親には見えないんですよ。そういう意味じゃなく、悪い意味でそう言っているのではなくて。)
ミセス・ビング: Oh, no. I am a fabulous mom! I bought my son his first condoms. (まぁ、そんなことないわ。私は素晴らしい母親よ! 私は息子に最初のコンドームを買ってやったんですもの。)
[The gang turn to look at Chandler]
フレンズたちはチャンドラーの方を見る。
チャンドラー: And then he burst into flames. (そしてそれからその息子は性に目覚めた[or 恥ずかしさで顔が真っ赤になった]。)

How's that going? は How is that going? で「それはどのように進んでいるか?」→「本の宣伝ツアーの状況・様子・調子はどうですか?」ということ。

leave for は「〜に向かって出発する」。
その後、, which I hate そして , who I love というように、関係代名詞の非制限用法(カンマ+which / who)が使われています。
which I hate の which は New York を指していると考えられるでしょう。
my son, who I love は、カンマのない形の関係代名詞の制限用法だと my son who I love となり、「私が愛する息子(に会える)」という意味になりますが、I get to see my son, who I love! とカンマが挿入されると、「私は自分の息子に会える、その息子を私は愛しているんだけどね」のように、カンマの後に情報を付け足した感覚になります。
..., which I hate. But ..., who I love! で「…は大嫌いだけど、…は大好きなの!」というように、嫌いなものと好きなものが対比されているのがポイントです。
嫌いを表現するには、don't like, dislike もありますが、hate は嫌いを意味する単語の中でも特にキツい言葉。
NYが嫌い(hate)とはっきり言っていますが、このセリフから、ノーラが自分の言いたいことを言う毒舌家であることもわかります。

This is the way that I find out. は「これが、俺が(そのことを)知る方法だ」→「俺はこんな風に(そのことを)知るんだ」。
明日はニューヨークに行くから、息子に会えるわ! と言っているテレビでのママの発言で、チャンドラーはママが自分に会いに来ることを知ったということです。
どうしてそんなプライベートなことをテレビ越しに伝えるんだ、という気持ちが出ています。

Most moms use the phone. は「たいていのママは電話を使うもんだろ」。
普通そういうことはまず電話で知らせるもんだろ、ということ。
Most moms use the phone. の 現在形 use は、「習慣・習性」を表す現在形。たいていのママは、普通ママってのは、息子との連絡に電話を使うものだ、それが普通のやり方だ、というニュアンス。

Don't take this wrong. は「(今から言うことを)悪く取らないで。誤解しないで欲しいんですが」。
take ... wrong は「間違って受け取る、誤解する、勘違いする」。
get ... wrong とも言います。Don’t get me wrong. だと「(私のことを)誤解しないで」。
see you as a mom は「あなたを一人の母親として見る」なので、I just don't see you as a mom, somehow. は「どことなく、私には、あなたのことは母親(である人)には見えないんですよね」ということ。

I don't mean that bad. は「悪い意味でそう言っているのではない」。
mean は「…の意味・つもりで言っている」。
bad は形容詞で「悪い」ですが、bad を badly の意味で副詞として使うこともできます。
アカデミックな英英辞典である LAAD (Longman Advanced American Dictionary) には、以下のように出ています。
bad [adverb] (spoken, nonstandard) : badly
例)He needed a drink pretty bad.

つまり「(話し言葉、非標準的)悪く・ひどく」。例文は「彼はひどく飲み物を欲しがった」。
この例文の badly はもはや「悪」の意味はなく、very much のような強調の意味で使われています。

ロングマンに nonstandard 「非標準的(用法)」と記載されていることがポイントでしょう。
badly という副詞が存在する以上、そちらを使う方が標準的であり、bad を badly の意味の副詞で使うのはやはり非標準的ということですが、口語では、形容詞 real を really の意味の副詞として使うことも多いので、-ly がないという見た目の形だけにとらわれず、文の構成や全体の意味から、形容詞なのか副詞なのかを見極める目を養いたいところです。

レノのセリフは I don't mean that badly. 「それを悪いように[悪い意図で、悪意を持って]言っているのではない」ということで、別に悪口ではないんですよ、という弁解です。
セクシーな作品の作家としてセクシーな部分が強調されているので、「女」ではない「母親」というイメージが浮かばないということでしょう。

fabulous は「素晴らしい、素敵な」。イギリス・リバプール出身のビートルズ(The Beatles)には、FAB4(ファブフォー)という愛称がありますが、これは Fabulous four 「素晴らしい4人組」の略です。
buy someone something で「人に物を買ってやる」。

And then he burst into flames. について。
burst は「バースト」というカタカナにもなっていますが、「破裂する、爆発する」。
そして burst into ... は「突然…の状態になる」という意味で使われます。
burst into laughter. なら「突然(どっと)笑い出す」。
flame は「炎」なので、burst into flames は「炎を出して急に・ぱっと燃え上がる」。

burst は過去形も burst で、bursts のように3単現の -s がついていないことから、この burst into flames は過去形であることがわかります。
ですからこのセリフを直訳すると、「(母は息子に最初のコンドームを買い与え)そしてそれからその息子は、ぱっと燃え上がった」ということになります。
「過去形」なので、ノーラが買い与えた話をテレビで聞いた後の、今の自分のことを言っているのではなく、買い与えられた当時のことを言っていると考えられるでしょう。

その「燃え上がった」の意味については、正直よくわかりません。
「体がカーッと燃え上がった」ということなので、「(体が火照る感じで? もしくは本能に火がついた感じで?)性に目覚めた」ということか、「顔が熱くなるほど、恥ずかしさで顔が真っ赤になった」ということかのどちらかかなぁ、と。
チャンドラーはジョーイと違い、プレイボーイやモテ男のキャラではないので、それを親に堂々と買ってもらったからと言って、あちこちでそれを使うチャンスがあったようにも思えません(チャン、ごめん)。
ならば「恥ずかしくて真っ赤になり顔から火が出た」ということかなとも思うのですが、それだとオチとしてそんなに大爆笑でもない気がするんですよね、、、
「恥ずかしさで顔が真っ赤になる」という表現としては他に、blush with shame(blush は「顔を赤らめる、顔が赤くなる」という自動詞)や、turn red with embarrassment などが考えられますが、このセリフが(意味が同じの)And then he blushed with shame. だったら、それはオチとして面白いだろうか? と。

ノーラとしては「私は良い母親で、性教育の一環としてコンドームまで買ってあげた」ということだったのですが、それが逆に作用して、「エッチなことで頭がいっぱい、みたいな状態になるよう火をつけてしまった、焚きつけてしまった」という結果になった(つまりは逆効果だった)、という方が話のオチとしては面白いのではないかな、と思ったということです。


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posted by Rach at 12:02| Comment(0) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする