2024年08月19日

『60パターン×20動詞で英語はここまで話せる』本日発売です!

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私の著書12冊目『60パターン×20動詞で英語はここまで話せる』が、
本日2024年8月19日(月)にナツメ社より発売となります!

アマゾンではこちら。
60パターン×20動詞で英語はここまで話せる

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今回の本は、英会話の60の頻出パターンを紹介した本となっています。
その頻出パターンの例文には、よく使われる基本単語である20の動詞のみを使いました。

英語の実力を測る基準として、語彙が何語レベルという表現を使うことがありますが、「英単語とその訳語」をセットで覚え、それを語彙の語数として加えていくだけでは、実際のところ、使える英語は身につきません。
海外ドラマのセリフでは、基本単語が様々な形と意味で登場しています。
そのような基本単語のニュアンスをしっかりと理解して、そのバリエーションを増やしていくことが、英会話を上達させることに繋がるのです。

書店のPOPは以下のようなものになっています。
本屋さんで実際に手に取って、見ていただけると嬉しいです♪

240819_POP_02_300px.jpg

例文では、海外ドラマでも定番の、リアルなフレーズをたくさん盛り込むように心がけました。
英会話でよく使われるパターンとよく使われる基本動詞20をマスターして、積極的に英会話に参加できる英語力を身につけていただけることを願っています。

今回の本は「音声ダウンロード付き」です。
実は私は、音声ダウンロード付きの本を出すのはこれが初めてなのですが、英語と日本語のどちらも、非常に聞き取りやすい素敵な声で読み上げて下さっていますので、ぜひこの音声を大いに活用いただけたらと思います。

また、この本では、カバーと本文で、お二方のイラストレーターさんにご協力いただきました。
印象的でおしゃれなカバーイラストを描いて下さったHAIさん、
本文の20動詞のイメージをかわいいイラストで表現して下さったササキサキコさん、
素敵なイラストをありがとうございます。

12冊目となる著書をこうして出させていただくことができましたのも、拙ブログを読み、応援して下さる皆様、
これまでの拙著をお買い上げ下さった皆様のおかげと心より感謝しております。
本当にありがとうございます<(_ _)>
どうかこれからもよろしくお願いします。


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posted by Rach at 16:32| Comment(2) | 著書12冊目 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年06月15日

ブログ19周年

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2005年6月15日に開始したこのブログ、今日で19周年を迎えることができました。
19年間、このブログを続けることができましたのは、このブログを読んで下さり、応援し続けて下さった読者の皆様方のお蔭と心より感謝しております。
本当にありがとうございます<(_ _)>

今もブログランキングの上位にいさせていただけていることも大変ありがたく思っております。
ランキングクリックで応援して下さっている皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。

19周年までの1年間の出来事としましては、

2023年07月28日の記事
重版決定!「SHERLOCKで身につく英文法」

この記事の内容は、
1. 前日(7月27日の夜)に、『SHERLOCKで身につく英文法』のことを書いて下さったツイートが、大バズりとなった。
2. ツイートのバズに伴い、Amazonの順位が急上昇し、品切れになった。
3. 売れ行き好調につき、緊急重版が決定した。
というものでした。
(ちょうどこの時期に、TwitterからXへの名称変更が行われたので、上記は旧Twitter時の名称を使っています)

重版へ導いて下さったツイートはこちら(↓)
https://twitter.com/famima1515/status/1684507591207194626
最終的には「3.6万いいね」にまでなっていました。

また、ごく最近の先月5月26日には、別のかたが『SHERLOCKで身につく英文法』のことを書いて下さったX(旧Twitter)のポストに、6,100件超のいいねがつき、Amazonで一時品切れになりました。

そのツイートがこちら(↓)
https://twitter.com/notSherrinford/status/1794720971074736539

反響のあったそのお二方の投稿では、拙著『SHERLOCKで身につく英文法』に対して非常に好意的で高い評価を下さっていました。
大好きなドラマ『SHERLOCK』のセリフを例文にした英文法の本を出せたことは、私にとって長年の夢が叶った出来事であり、
シャーロック・ホームズファン(シャーロキアン)そしてドラマ『SHERLOCK』のファンでもある方々に、そのようなありがたい評価をいただけたことは、同じくそのファンの一人である私にとって、本当に光栄でとても嬉しかったです。


19周年までの1年間の出来事では、『フレンズ』ファンとして、とてもとても悲しいニュースがありました。

2023年10月29日の記事
チャンドラー役マシュー・ペリーさん逝去

2001年に『フレンズ』のDVDを使った英語学習を始め、
2005年に『フレンズ』のセリフを解説するこのブログ「シットコムで笑え!」を始め、
2008年にそのブログを元にした英語学習本を出版し、
2017年に『フレンズ』のセリフを例文として使った『リアルな英語の9割は海外ドラマで学べる!』を出版することができました。

『フレンズ』がなければ、今この記事を書いているブロガー Rach は存在しませんでした。
チャンドラーのジョークを理解したくて、英語学習を続け、
チャンドラーのジョークの面白さを解説したくて、このブログを始めました。

チャンドラーを演じられたマシュー・ペリーさんがいないこと、
今後、あの6人が勢揃いする姿を見ることはできないこと、
悲しくて寂しくてなりません。

マシュー・ペリーさんの訃報を聞いた日、Xに追悼文を投稿した際には、
チャンドラー役 水島裕さんから、いいねと返信をいただきました。
https://twitter.com/goofyalice2013/status/1721010202911400152
10年間チャンドラーの声を担当して下さった、その水島裕さんご本人からこのようなありがたい反応をいただけたことは本当に光栄でした。


私にとっての原点である『フレンズ』、
11冊目の著書である最新刊で使わせていただいた『SHERLOCK』、
そのような、大好きな海外ドラマで生きた英語を学ぶ楽しさやその効果を、一人でも多くの方に伝えることができるよう、これからも頑張ります!
ブログの読者の皆様、19年間本当にありがとうございました。
これからも引き続き、どうかよろしくお願いいたします。


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posted by Rach at 13:56| Comment(5) | 節目となる出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年05月07日

あなたたちはいつも私の部屋で遊んでばかり フレンズ1-12改その18

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21:54
END CREDITS [Scene: foosball table]
エンドクレジット [シーン:フーズボール・テーブル]
モニカ: Yes! And that would be a shutdown! (よし! そしてそれでシャットダウンね!)
ジョーイ&チャンドラー: Shutout! ((それを言うなら)シャットアウトだ!)
モニカ: Where are you guys going? Come on, one more game! (あなたたちどこに行くの? ねぇ、もう1ゲームしましょうよ!)
ジョーイ: Uh, it's 2:30 in the morning. (あぁ、朝の2時半だぞ。)
チャンドラー: Yeah. Get out! (そうだ、出ていけ!)
モニカ: You guys are always hanging out in my apartment. Come on, I'll only use my left hand, huh? Come on, wussies! [Joey and Chandler pick her up] All right! Okay! I gotta go! I'm going. [they throw her out] And I'm gone. (あなたたちは、いっつも私のアパートメントで遊んで[たむろして]ばかりいるのに。ねぇ、左手だけを使うから、ね? ほら、弱虫くんたち! [ジョーイとチャンドラーはモニカを持ち上げる] いいわ! わかった! 出て行くわ[出て行かなくちゃね]。(ほら)出て行ってるとこ。[二人はモニカを放り出す] そして私は出て行った。)
チャンドラー: One more game? (もう1ゲーム(する)?)
ジョーイ: Oh, yeah! (あぁ、そうだな!)

モニカが shutdown と言った後、男子二人が shutout と返しています。
勝ち誇るモニカに対し、同じ shut という単語を使って「黙れ!」と言っているように聞こえなくもないですが、まず、「黙れ!」という意味であれば、Shut up!(日本語でも「シャラップ」として使われるもの)になるでしょう。
さらに、DVD英語字幕では、
And that would be a shutdown!
Shutout!
となっており、Shut out! という命令形ではなく、shutout という1語の名詞として表記されています。
また、(以前配信されていた)Netflix の字幕では、
And that would be a shut-down.
(together) Shut-out!
のようにどちらもハイフンの入った名詞として表記されていました。

DVD の a shutdown / shutout
Netflix の a shut-down / shut-out
という「二つの名詞が対比されたような表記」から判断するに、「黙れ!」という意味の命令形ではなく、モニカの使った間違った言葉を訂正した、ということなのかなと思いました。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) での shut-down と shut-out の意味を見ておくと、

shut-down [noun]
1. the act of stopping a factory, business etc. from operating
2. an occasion when a large machine, computer, or other piece of equipment stops operating

つまり「1. 工場やビジネスの操業を停止するという行為。2. 大きな機械、コンピューター、他の機器が操作を停止するという出来事」。

shut-out [noun]
a sports game in which one team prevents the other from getting any points

つまり「あるチームが、相手チームの得点を阻止する、スポーツの試合」。

シャットダウンとシャットアウトの違いについては、カタカナ英語のニュアンスがほぼ正しいようで、
シャットダウンは「工場などの閉鎖、機械やパソコンなどの電源を切ること」
シャットアウトは「(野球などの)完封」
という理解で良いかと思います。
英英辞典を見ても、shut out に「話をやめる、黙る」のような意味は載っていないので、意味から考えても、ここは「黙れ!」という意味ではないと思いました。

もしも、このやり取りが、
モニカ : And that would be a "shutout"!
ジョーイ&チャンドラー: Shut "up"!
になっていたとしたら、
「それでシャットアウトね!」
「黙れ!」
となり、同じ単語 shut を使って「言い返した」ということになったのかなと思います。

勝てて嬉しいモニカは、もう1ゲームやろうと言いますが、ジョーイの発言から朝(夜中)の2時半だということがわかります。
get out は「外に出る」なので、Get out! は「出ていけ!」というキツい命令形の言葉。

You guys are always hanging out in my apartment. について。
are always hanging out という「always+現在進行形」が使われていますが、この「always+現在進行形」は「いつも〜してばかりいる」という話者のいらだちを表現することができます。

hang out は「時を過ごす、ブラブラする」という意味。
フレンズたちのような大人が、友達と一緒に時間を過ごす、という意味でも hang out はよく使われます。
LAAD では、
hang out : (informal) to spend a lot of time in a particular place or with particular people.
つまり、「ある場所で、またはある人々と一緒に、多くの時間を過ごすこと」。
「(大人が)友達と遊ぶ」というようなニュアンスですね。
「遊ぶ」と聞くと、play という動詞が頭に浮かぶ方も多いと思いますが、英語の play だと子供たちがワーイと遊ぶニュアンスになりますので、「大人が友達と一緒に時間を過ごす」という意味の「遊ぶ」はこの hang out を使う、ということを覚えておきましょう。

モニカとしては「しょっちゅう私の部屋に来て、長い時間遊んでるくせに、私にはすぐに出ていけって言うの?」という気持ちがあって、このように言ったのでしょう。
I'll only use my left hand 「左手だけを使うわ」は、利き手の右手は封印するから、ということ。
wussies は wuss の複数形で、wuss は「弱虫、泣き虫、意気地なし、根性なし」という意味。

「いつも私の部屋で遊んでるくせに。利き手は封印してあげるわよ、弱虫さん」と言いたいことを言うモニカに対し、男子二人は黙ってモニカの両腕を抱え、部屋から連れ出します。

I gotta go! I'm going. And I'm gone. について。
go は「行く」で、この場合は「この部屋から外に出る」という感覚。

I gotta go! は、I have to go! ということで「部屋を出なきゃ」。
友達などと話していて「そろそろ行かなくちゃ」という時によく使われる言葉で、今回は「あなたたちが連れ出そうとするのなら、行くわ・帰るわ」という、意志を表す言葉として使っているのでしょう。

I'm going. という現在進行形は「今、部屋を出ているところよ、部屋を出つつあるわ」。

I'm gone. の gone は、go の過去分詞形が形容詞になったもので「去った、いなくなった」。
よって、I'm gone. は「私は去った、いなくなった、(部屋から)出てしまった」という感覚。
むりやり部屋から連れ出されたので、その様子を客観的に実況中継しているような表現になっているのが面白いと思います。

モニカを外に出した後、チャンドラーが One more game? と言っています。
モニカが Come on, one more game! と同じことを言った時は断り、「朝の2時半だ」とも言っていましたが、二人ともまだまだゲームはやりたい、ただモニカに一方的にやられるのが嫌だっただけ、ということがわかるエンディングも楽しいです。


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posted by Rach at 13:21| Comment(2) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年02月18日

みんなが〜みたいな男になるわけじゃない フレンズ1-12改その17

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20:27
[Scene: inside girls' apartment]
シーン:女子のアパートメントの中
モニカ: Ooh... hey, honey, are you all right? (あぁ…ねぇ、大丈夫?)
レイチェル: Oh... (あぁ…)
フィービー: You okay? (大丈夫?)
レイチェル: Medium. Hmm. Any cookies left? (ミディアム(中くらい)よ。クッキーは残ってる?)
フィービー: Yep! (ええ!)
ロス: See, Rach, uh, see, I don't think that swearing off guys altogether is the answer. I really don't. I think what you need is to develop a more sophisticated screening process. (ねぇ、レイチェル、ほら、完全に男を断つと誓うことが答えだとは僕は思わないな。本当にそうは思わない。君が必要なことはもっと精巧な選考過程を発展させることだと思うよ。)
レイチェル: No, no. I just need to be by myself for a while, you know? I just gotta figure out what I want. (いいえ、違うわ。私はただ、しばらくの間、一人きりになる必要があるだけなの。自分が望むものを見つけ出さないといけないのよ。)
ロス: Uh, no, no. See, because not... not all guys out there are gonna be a Paolo. (あぁ、いや、そうじゃないよ。ほら、だって、世間の男がみんな、パウロみたいな男になるわけじゃないんだから。)
レイチェル: No, I know. I know. And I'm sure your little boy's not gonna grow up to be one. (なるわけじゃないわね、(それは)わかってる、わかってるわ。それに、あなたのちっちゃな男の子が大きくなってあんな風にならないっていうことも確信してるし。)
ロス [astonished]: What? ([驚いて] 何だって?)
レイチェル: What? (何?)
ロス: I-I'm, I'm having a boy? (僕には男の子が生まれるの?)
レイチェル: Uh... no. No, no. In fact, you're not having a boy. (あー、違う違う違う。実際、あなたには男の子が生まれるわけじゃないわ。)
ロス: Oh, I'm having, I'm having a boy. [babbling] Huh, am I having a boy? (あぁ、僕には、僕には男の子が生まれるんだ。[不明瞭にぶつぶつ言う] あー、僕には男の子が生まれるの?)
女子たち: You're having a boy! [Monica runs over and hugs Ross] (あなたには男の子が生まれるわ! [モニカが走ってきてロスにハグする])
ロス: I'm having a boy! Oh, I'm having a boy! (僕には男の子が生まれるんだ! あぁ、僕には男の子が生まれるんだ!)
[Joey & Chandler run in]
ジョーイとチャンドラーが走って入ってくる。
ジョーイ&チャンドラー: What is it? (一体なんだ?[どうしたんだ?])
ロス: I'm having a boy! I-I'm having a boy! (僕には男の子が生まれるんだ! 僕には男の子が生まれるんだよ!)
ジョーイ&チャンドラー: We already knew that! [they hug] (そのことを俺たちはすでに知ってたけどな! [彼らはハグする])
ロス: I'm having a son. Um.... (僕には息子ができるんだ。あぁ…)
[Ross looks scared]
ロスは動揺した顔をする。

I don't think that swearing off guys altogether is the answer. について。
swear off は「〜をやめると誓う、誓って〜を断つ」。
swearは「誓う」、offは「分離」を表すので、「自分が〜から離れることを誓う」ということから、そのような意味になるわけです。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
swear something off, swear off something [phrasal verb]
to promise to stop doing something thatis bad for you
例)I'm swearing off alcohol after last night!

つまり、「(句動詞)自分にとって悪いことを行うことをやめると約束すること」。例文は「昨日の晩から、アルコール断ちをしてるんだ!」

altogether は副詞で「完全に、すっかり、全く」。
LAADでは、
altogether : a word meaning "completely" or "thoroughly," that is used to emphasize what you are saying
つまり「completely(完全に)や thoroughly(徹底的に)を意味する単語で、自分が言っていることを強調するために使われる」。

「もう男はこりごり、そばに寄るのも嫌」と言ったレイチェルに対して、「完全に男断ちをすることが答えだとは思えないよ」「男断ちをすることが答えじゃないと僕は思うよ」と言っていることになります。
男にうんざりしてるのはわかるけど、全ての男を拒否るっていうのはどうかと思う、と表現することで、自分が男として拒否られてしまう可能性を否定しようとしているのがわかります。

I really don't. について。
not という否定語の前に really が来ているので、not という否定を強調していますことになります。
つまり、I really don't think ... ということで、「本当に、そうは思わない」と、「思わない」ことを強調しているわけです。
I don't really think ... という語順なら、not really 「それほど〜ではない」とやんわり否定する形となり、否定の度合いを下げることになります。
そのような not の位置による意味の違いに注意しましょう。

develop a more sophisticated screening process は「もっと精巧な審査過程を開発する」。
sophisticated は「洗練された」と訳されることが多いですが、それ以外に、機械や技術に関して「精巧な、高機能・高性能の」という意味でも使われます。
screening process は「審査過程、選考過程」。
screen はいわゆる「スクリーン」ですが、その「遮蔽物(しゃへいぶつ)」という意味から、動詞では「〜を遮る(さえぎる)、遮断する」という意味になります。
また「(穀物など)をふるい分ける、ふるいにかける」という意味から、「(候補)をふるいにかける、審査・選抜する」という意味にもなるわけです。

LAADでは、
screen [verb, transitive]
to find out information about people in order to decide whether you can trust them or whether they are the right people to work for you

つまり、「人々に関する情報を見つけること、その人を信頼できるかどうか、またはこちらのために働くのに最適な人かどうかを決めるために」。

男が全部だめなんじゃなくて、今回はたまたま変な男を選んでしまっただけだ、もっときちんと見極める方法を見つければいいだけだ、男を見る目を養えばいいだけだ、と説得していることになります。
そういう内容を、お堅いイメージの単語を使って表現しているところがロスらしいと言える気がしました。

by oneself は「自分だけで、一人(ぼっち)で」。
figure out は「(答えなど)を見つけ出す」。
gotta = got to = have got to = have to で、「〜しなければならない」を意味する口語。

not all は部分否定で「すべての〜が…とは限らない」。
out there を直訳すると「外のあちらでは」という感覚ですが、これは「外の世界の、世間にいる、世の中の(全ての男たちが)」のような意味になります。
a Paolo のように人名であるパウロに不定冠詞の a が付いていますが、このような「a+固有名詞」で「〜のような人」という意味になります。
a Paolo だと「パウロのような男(somebody like Paolo、a guy like Paolo)」という意味になるわけです。

I'm sure your little boy's not gonna grow up to be one. について。
one はその前に出てきた「可算名詞」の代わりに使う代名詞。
この場合は a Paolo (= a guy like Paolo) の代わりに使っていることになります。

「男がみんなパウロみたいになるわけじゃない」と言われて、「そんなことわかってるわ、あなたの小さな boy だって、あんなパウロみたいなやつにはならない…」と、つい、ロスの赤ちゃんの性別(boy)を言ってしまった、という流れです。
モニカが目を丸くし、レイチェルもやばいという表情になって、観客からもオーというため息が聞こえます。

I'm having a boy? を直訳すると、「僕は男の子を持つことになるの?」。
「僕には息子が出来るの?」「息子が生まれるの?」「生まれてくる子は男の子なの?」というニュアンス。
確定している近い将来の予定を表す現在進行形です。
I'm having a baby in March. だと「3月に赤ちゃんが生まれるんだ」となります。

We already knew that! について。
赤ちゃんは男の子だー!と騒ぐロスたちと一緒に喜んだ後、「俺たちは、もうそのこと知ってたけどね!」と言っています。
わかってたけど、でもみんなが盛り上がっているから一緒に盛り上がってみたよ、というところでしょう。

ここまでずっと I'm having a boy. と表現していたロスですが、このシーンの最後だけ、I'm having a son. と言っています。
あえて違いを出すとすると「生まれてくるのは男の子」と「僕には息子ができる」のような違いになるでしょうか。
他のみんなは知っているのに、ロスだけが「生まれるまでは性別を知りたくない」と言って、知ることを拒否していましたが、性別が男子だとわかった後、 I'm having a boy. と言っていました。
男か女かという点においては男だとわかった、ということで、そう連呼していたわけですが、それまでの性別がどちらかということで頭がいっぱいだった時の「生まれてくる子は男の子」という段階を超えて、「僕には”息子”ができる」→「そして自分は父親になる」という事実に改めて気づいた、というのが、このラストシーンのロスの表情なんだろうなと思いました。


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posted by Rach at 13:59| Comment(3) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年12月03日

I've been better. フレンズ1-12改その16

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19:09
[Scene: balcony where Ross has climbed through the window]
シーン:バルコニー、そこにロスが窓を通り抜けて入ってくる。
ロス: Hey. (やあ。)
レイチェル: Hey. (はい。)
ロス: You all right? (大丈夫?)
レイチェル: Oh, I've been better. (あぁ、あまり気分[調子]はよくないわ[前の方が良かったわ]。)
ロス: Come here. [he hugs Rachel] Listen, you deserve so much better than him. You know, I mean, you, you, you should be with a guy who knows what he has when he has you. (おいで。[ロスはレイチェルをハグする] ねぇ、君は彼なんかよりもっといい男が似合うよ。ほら、つまり、君は、君を彼女にしている時に自分が持っているものが何かをわかっている男と一緒にいるべきなんだ。)
レイチェル: Oh, Ross. (あぁ、ロス。)
ロス: What? (何?)
レイチェル: I’m so sick of guys! I don't want to look at another guy. I don't' want to think about another guy, I don't even want to be near another guy. (私は男にはうんざりよ! もう(これ以上)他の男は見たくない。他の男のことは考えたくない、他の男のそばにすらいたくないわ。)
ロス: [Ross crosses arms] Huh. ([ロスは腕組みをする]そうか。)
レイチェル: Oh, Ross, you're so great. (あぁ、ロス、あなたは最高よ。)
ロス: Ohhhh. [hugs her & sighs] (あーあ。[レイチェルをハグしてため息をつく])

You all right? 「大丈夫?」と聞かれたレイチェルは、Oh, I've been better. と返しています。
better 「より良い」という単語が入っているので「気分・調子が良い」という意味に勘違いしてしまいそうですが、この I've been better. というのは「気分や調子が良くない時」に使う決まり文句です。
I've been better. は I have been better. という、これまでの「経験」を表す現在完了形となっており、直訳すると「これまでにもっと良い状態だったことがある」ということ。
つまり「前の方が気分・調子は良かった」と表現することで、今はあまり気分が良くないということを、bad などのダイレクトに「悪い」を意味する単語を使わずに婉曲に表現できるということです。
今回の場合も「大丈夫?」に対して「あまり良くない」と返事したことから、ロスは慰めようとして Come here. と言ってハグをする流れになります。

今回の I've been better. のような比較級が使われている表現は、反語的な意味で使われることも多く注意が必要ですので、ここでいくつか見ておきましょう。
今回と同じような気分を聞かれた時の表現 Couldn't be better. は「これ以上よくなることはない」ということから「最高だ、絶好調だ」という意味になります。
I've seen better. という表現だと、「私は(これまでに)もっといいものを見たことがある」→「今、見ているものは最高ってほどでもない、さほどでもない」という、軽い「けなし言葉」のニュアンスになります。

you deserve so much better than him. は 「君は彼よりももっとずっと素晴らしい男性がふさわしいよ」。
deserve は「〜の価値がある、〜がふさわしい」。
deserve は良い意味、悪い意味のどちらの場合も使われ、悪人が悲惨な状況になっている場合に、"You deserved it." 「お前には当然の報いだ。自業自得だよ」という風に使ったりもします。

You should be with a guy who knows what he has when he has you. について。
he has you を直訳すると「彼が君を持っている」となりますが、これは「彼が君を彼女(恋人)にしている、彼に君のような彼女がいる」というニュアンス。
それを踏まえてこの長い文を訳すと「君という彼女がいる時に、自分が持っているもの(君という彼女)が何であるかをわかっているような男と一緒に君はいるべきなんだ」となるでしょう。
who, what, when と続く文章ですが、前から順番に訳すと、
「君は、こういう男性と一緒にいるべきだ。(それはどういう男性かと言うと)自分が持っているものが何かを知っている男だ、その彼が君という恋人を持っている時に」となります。
つまり、レイチェルを彼女にしている時に、彼女であるレイチェルがどんなに素晴らしい女性かということをわかっている。自分はこんなに素敵な恋人を持っているんだということをしっかりわかっている男と一緒にいるべきだ、ということです。
パウロは、レイチェルという身に余る恋人を持ちながら、レイチェルの友人であるフィービーにちょっかいをかけた、そんな男は君とは釣り合わないよ、レイチェルの素晴らしさをわかっていなかった男だよ、と言ったことになります。

「レイチェルの素晴らしさや素敵さをわかっている男と一緒にいるべきだ」というのは、僕にはそれがよくわかっているという、ロス自身のアピールでもあったでしょう。
誰かとひどい別れ方をした後、いつもそばにいて自分のことを理解し想ってくれている男性に心が動く、というのはよくあるパターンで、レイチェルがこのロスの感動的なセリフを聞いて Oh, Ross. と言った時はそういう流れになると期待してロスも What? と続きを促したのでしょう。
、、が、その後に続く言葉が「男はもう嫌」の4連発で、いかにも「フレンズ」っぽいオチとなっています。

be sick of は「〜にうんざりしている」で、I’m so sick of guys! は「もう男にはうんざり!」という感覚。
ロマンティックな雰囲気になるどころか「男にはうんざり。見たくない、考えたくない、そばにもいたくない」とまくしたてられてしまい、ロスは「うーん、そうかぁ、、」という感じで腕を組んでいます。

「そばにすらいたくない」と男を毛嫌いするレイチェルが、その後、自分から手を伸ばして「ロス、あなたは最高よ」とハグをします。
男のそばにすらいたくないと言っているのにロスにはハグをするということは、ロスのことを「男」として全く見ていない表れですので、ロスとしてはため息をつくしかありません。


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posted by Rach at 13:18| Comment(6) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする