2025年02月12日

シュリンクにしてはそんなにシュリンクっぽくない フレンズ1-13改その2

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01:54
フィービー: Isn't he great? (彼って素敵じゃない?)
レイチェル: He's so cute. And he seems to like you so much. (彼って素敵ね。それに彼はあなたのことがものすごく好きみたいね。)
フィービー: I know. I know. He's so sweet. And so complicated, you know? And for a shrink, he’s not too shrinky. You know? (そうなの、そうなのよ。彼はとっても素敵なの。そしてとっても複雑なのよ。それから精神科医にしてはそれほど精神科医っぽくないのよ。わかるでしょ?)
モニカ: So you think you'll do it on his couch? (それで、彼は自分のカウチでエッチすると思う?)
フィービー: Oh, I don't know. I don't know. I think that's a little weird, you know. It's vinyl... (あぁ、どうかしら。わからないわ。それってちょっと変だと思うの、ほら、ビニールだから…)

complicated は「複雑な、理解が難しい」。

shrink は「精神科医、精神分析医」。
精神科医には phychiatrist という単語もありますが、口語では shrink という単語がよく使われます。
shrink は「縮める」という動詞で、妄想で大きくなった頭を縮める人という意味の、head-shrinker からできた言葉です。
アメリカのドラマでは精神科医がよく登場するので、shrink はいろんなドラマで耳にする単語でしたが、少し前までの日本人英語学習者にとっては、あまり知らない単語だった気がします。
ただ日本でも近年では、『Shrink〜精神科医ヨワイ〜』という人気漫画があり、それを原作とする中村倫也さん主演のドラマもつい最近(2024年8〜9月)放送されていたので、shrink の意味を漫画やドラマで知った、という方も多いのではないでしょうか。

And for a shrink, he's not too shrinky. について。
shrinky は、shrink(=精神科医)の語尾に -y を付けることで、形容詞っぽくした感覚になるでしょう。
not too shrinky は「ものすごく(いかにも)精神科医って感じじゃない」ということ。
for a shrink の for は「〜にしては」ということで、一般的な人と比べてどうかの話ではなく、「精神科医にしてはそんなに精神科医っぽい感じはない」と言っていることになります。

you'll do it on his couch の do it は「エッチする」という意味。
「カウチに上でする・やる」と表現してもそのニュアンスは伝わるでしょう。

vinyl は日本語の「ビニール」の元になった単語ですが、発音は「ヴァイナル/ヴァイヌル」という感じ。
レジ袋のようなビニール(ビニル)袋を指す場合は、vinyl ではなく、plastic という単語を使って、a plastic bag といいます。
包装に使われるビニール袋にはリサイクルのための「プラ」マークが入っていますが、それは「プラスチック製容器包装」だからです。
英語の vinyl は plastic よりも頑丈で強い感じの素材を指すようです。
今回もカウチの素材を指していますので、日本人がイメージするいわゆるビニールよりはもっと丈夫なものを指していると考えられるでしょう。
近年、昔のアナログレコードの人気が再燃というニュースを耳にするようになりましたが、あの黒いプラスチックのレコードのことを「ヴァイナル」や「バイナル」と表記しているのもよく見かけるようになりました。

フィービーはカウチの上でするかどうかの質問に対して、weird 「変(だ)」と言っていましたが、ベッドではなくカウチでエッチするのが weird だという話ではなくて、その vinyl の素材の感触が weird だと返したことになります。


02:16
(They all move to join Chandler, Ross and Rog on the couch.)
フレンズたちはチャンドラーの方に移動し、ロスとロッジ(ロジャー)はカウチにいる。
レイチェル: Okay. Any of you guys want anything else? (さてと。あなたたちの誰か、他に何か欲しいものは?)
チャンドラー: Oh, yes. Could I have one of those... (あぁ、そうだね。例のあれを一つ貰えるかな…)
レイチェル: No, I'm sorry. We're all out of those. Anybody else? (いいえ、ごめんなさい。うちではそれを全部切らしてるの。他の人は?)
チャンドラー: Okay. (わかったよ。)
ロジャー: Did I, did I miss something? (僕は、僕は何か見逃したのかな?)
チャンドラー: Nah, She's still upset because I saw her boobies. (いいや、彼女はまだ怒ってるんだよ、俺が彼女のおっぱいを見たから。)
ロス: Whoa, what, what d... What were you doing seeing her boobies? (おい、何、何を…彼女のおっぱいを見るとか何やってんだよ?)
チャンドラー: It was an accident. It's not like I was across the street with a telescope and a box of doughnuts. ((偶然の)事故だったんだよ。俺が望遠鏡とドーナッツ1箱用意して、通りの向こうにいた、みたいなことじゃない。)
ロジャー: (Laughs loudly) [大声で笑う]
レイチェル: Okay. Okay. Can we change the subject, please? (よし、いいわ。その話題変えていいかしら?)
フィービー: Yeah, cos, hello, these are not her boobies. These are her breasts! (そうね、だって、ほら、それは彼女のおっぱいじゃないわ。それは彼女の胸よ!)
レイチェル: Okay, Pheebs, I was hoping for more of a change. (ねぇ、フィービー。私はそれ以上の変更を望んでたんだけど。)

ウェイトレスのレイチェルは、フレンズたちに注文を聞いています。
チャンドラーは、one of those を使って、「例の…の一つを貰おうか」と言いかけますが、those の後の具体的な名前を聞く前に、レイチェルは、No. と即答します。
out of は「…を切らして、…がなくなって」。
「あれ、あるかな」と言おうとしたら、「あぁ、“あれ”はもう、一つもないわ。全部ないわ」とその品物が何かを言おうとする前に却下しているということです。
つまり、あなたが何を注文しようが、「どれも切らしてるわ」と言ってそれを給仕するつもりはない、あなたのお願いは一切聞かないわ、という意思表示をしていることがわかります。
このセリフから、レイチェルがチャンドラーに対して何か怒っていることが見て取れます。

Did I miss something? の miss は「…を見逃す、聞き逃す」で、「僕は何かを見逃したかな? 聞き逃したかな?」。
上のやり取りを聞いて、レイチェルがチャンドラーに対して何か怒っていることには気づいた、でもその原因がわからないので、僕の知らない事件やもめごとが何かあったのかな? と尋ねていることになります。

boobies, boobs は女性の胸(breasts)を指す幼児語。
ですから、日本語ではやはり「おっぱい」という感覚が近いでしょう。

What were you doing seeing her boobies? について。
What were you doing seeing... と、-ing 形が2回続いていますが、これは、「…を見るなんて、一体お前は何をやってたんだ」という感覚。
この What were you doing には、あきれや驚きの気持ちが込められています。

telescope は「望遠鏡」、a binocular telescope だと「双眼鏡」です。
ドーナツは、アメリカでは「警察官に付き物」の食べ物のように言われがちで、「警察官が好きな食べ物と言えばドーナツ」というステレオタイプなイメージがあります。
そういう警察官のイメージからの連想だとすると、across the street with a telescope and a box of doughnuts というのは、向かいのビルから望遠鏡(双眼鏡)を持って、容疑者の張り込みをするみたいに、ずーっとレイチェルの一日を追っていたわけじゃない、四六時中見張っていたわけじゃない、という感覚になるでしょうか。
あるいは(ドーナツ→警官、という連想ではなく)、ストーカーが、手軽に食べられるドーナツを片手に持ちながら、もう片方の手で双眼鏡を持ち、ずーっとレイチェルの様子を観察していた、というニュアンスかもしれません。
It's not like を使い、「通りの向こうで、望遠鏡とドーナツ持って」みたいなことじゃない、と言っているので、たまたま、事故で見てしまっただけで、見ようという意図があったわけじゃない、と言いたいことがわかります。

change the subject は「話題を変える」。
それを聞いて、「そうよ、おっぱいだなんて。それは胸って言うべきよね」と言うフィービー。
hope for は「…を期待する」で、more of a は「(…より)いっそう、(…より)もっと」。
この場合も、比較級の後ろに、than that が省略されていると考えると良いでしょう。
つまり、I was hoping for more of a change than that. ということで、レイチェルは、change the subject 「話題、主題、テーマ」を変えましょ、と言ったのに、フィービーは「あれは、boobies じゃなくて、breasts って言わなきゃだめよ」と、話題となっている対象の言葉についてだけ言ったので、呼び方を変えるだけじゃなくて、私はそれよりもっと変化を求めていた、言葉の言い換え以上の変化を求めていた、つまり、話題そのものを変えてしまうことを求めていたのに…と言いたいことがわかります。


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posted by Rach at 16:14| Comment(1) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年11月13日

That's pretty much it. フレンズ1-13改その1

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シーズン1 第13話
The One With the Boobies
原題訳:おっぱいの話
邦題:目には目を歯には歯を


0:00
[Monica and Rachel’s apartment. Rachel is in the shower. Chandler walks in, and gets something from the fridge. Rachel comes out of the bathroom, naked waist up, to see Chandler standing there.]
モニカとレイチェルのアパートメント。レイチェルはシャワー中。チャンドラーが部屋の中に入ってきて、冷蔵庫から何かを取り出す。レイチェルは(タオルで髪の毛を拭きながら)上半身裸でバスルームから出てきて、チャンドラーがそこに立っているのを見る。
レイチェル: Daaargh! (Grabs a blanket to cover herself...) (ダァァァー! [(ソファにかけてある)ブランケット[ソファーカバー(?)]を掴んで自分の身を隠す])
チャンドラー: Aaarrgh! I’m sorry! I’m sorry! (あーーー! ごめん! ごめん!)
レイチェル: Oh, my God! That’s it! You just barge in here and you don’t knock? You have no respect for anybody’s privacy. (なんてこと! そこまでよ[いい加減にしてよ]! あなたはここに(ずかずかと)入り込んできて、ノックもしないわけ? 他人のプライバシーへのリスペクトがないの?)
チャンドラー: Rachel. Wait, wait! (レイチェル。待って、待って!)
レイチェル: No, you wait! This is ridiculous. (いいえ、待つのはあなたよ[あなたこそ待ちなさいよ]。こんなのばかげてるわ。)
チャンドラー: Can I just say one thing? (ただ一言言わせてもらってもいい?)
レイチェル: What?! What? (何? 何よ?)
チャンドラー: That’s a relatively open weave and I can still see your... nippular area. (それは比較的、(編み)目が粗いから、俺にはまだ見えてるんだよね、君の…乳首的なエリアが。)
レイチェル: Ugh! (あー!)
OPENING TITLES

シャワーを浴びた直後に無防備な恰好で出てきたレイチェルは、チャンドラーと出くわし、お互いが叫び声を上げています。
レイチェルは、Oh, my God! That’s it! You just barge in here ... とまくし立てます。
That's it. には「その通り」や「それでおしまい」など、様々な意味がありますが、今回のレイチェルのように怒っている時に使うと「そこまでだ」「そこまでにしろ」「我慢の限界だ」のような意味になります。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) では、
That's it. :
used when you are angry about a situation and you do not want it to continue.
例)That's it! I want both of you to be quiet!

つまり、「ある状況に怒っていて、それが続いてほしくないと思っている時に使われる」。
例文は「そこまでだ! 二人とも静かにしてくれ!」

barge in は「押し入る、無理やり入る」。今回のように「ノックしないで部屋に入る」というニュアンスでもよく使われます。

LAAD では、
barge in also barge into something [phrasal verb] :
to enter or rush in rudely
例)The woman barged into the office and demanded to see the boss.

つまり、「荒々しく(中に)入る、突入する」
例文は「その女性はオフィスに荒々しく入ってきて、ボスに会うことを要求した」。

a relatively open weave は「比較的、隙間がある・目の粗い編み方」。
weave には「〜を編む、織る」という動詞の意味がありますが、ここでは名詞で「編み(方)、織り(方)」。
open は「空いている」ですから、「隙間のある、(編み物・織物の)目が粗い」。

nipple が「乳首」なので、nippular area は「乳首的な「乳首あたりの]エリア」と言ったところでしょうか。
nipple と名詞で言ってしまうとダイレクトすぎるので popular 「人気の」のような形容詞の語尾を付けるイメージで、ちょっとボカす感じで nippular と表現したのだろうと思います。
レイチェルはとっさに胸を隠すために、ソファの背に掛けてあった編み物状のカバーのようなものを使ったのですが、その編み目が詰まっておらず粗かったため、編み目から向こう側(つまりレイチェルの裸体)が透けて見えてしまっていることを言ったことになります。


01:24
[Central Perk. Monica, Rachel & Phoebe are at the bar, with Phoebe’s new boyfriend, Rog (Roger).]
セントラルパーク。モニカ、レイチェル、フィービーがバーにいて、フィービーの新しい彼氏ロッジ(ロジャー)も一緒にいる。
フィービー: Oh, honey, honey, tell them the story about your patient who thinks things are, like, other things, you know? So, like, when the phone rings and she takes a shower.... (あぁ、ハニー、ハニー、みんなにあなたの患者の話をしてあげて。あるものを、ほら、別のものだと思う患者のこと。そうね、例えば、電話が鳴ったら、その女性はシャワーを浴びるの…)
ロジャー: That’s pretty much it. (ほとんどそのままだよ。)
フィービー: Oops. (おっと(しまった)。)
ロジャー: But you tell it really well, sweetie. (でも君はうまく話をするね、スウィーティ。)
フィービー: Ah, thanks. OK. Now go away so we can talk about you. (あぁ、ありがとう。よし。じゃあ(あなたは)あっち行って、私たちがあなたについて話せるように。)
ロジャー: OK, I’ll miss you. (leaves) (オッケー、寂しくなるけどね。[その場を離れる])

tell them the story about your patient who thinks ... は who という関係代名詞が使われています。
日本語の語順だと「AをBだと思う、あなたの患者の話をみんな(彼女たち)にしてあげて」になるところですが、英語では「あなたの患者の話をしてあげて」と先に言っておいてから、「その患者というのはAをBだと思う人」のように、詳しい説明を続ける形になります。
患者の話をしてあげて、と言った後、フィービーはその患者の説明を続け、「あるものを別のものだと思う人」と言った後、さらに詳しく、「電話が鳴ったら、シャワーを浴びる人」と説明します。

That’s pretty much it. について。
pretty much は「ほとんど、だいたい」。
LAAD では、
pretty much : (spoken) almost completely
つまり「(口語)ほとんど完全に」

この pretty は「プリティ、可愛い」という形容詞ではなく、「かなり、ずいぶん」という意味の副詞になります。
このような副詞の pretty は、他の形容詞や副詞を修飾する形で使われます。

pretty much が「ほとんど、だいたい」という意味で、That's pretty much it. から、その pretty much の部分を取り除くと、残るのは That's it. になります。
今回の記事の最初のシーンで、怒ったレイチェルが That's it! を使うセリフがあり、そこで That's it. には様々な意味があると説明しましたが、ここで改めて That's it. の意味を確認しておきましょう。

That's it. は、That is it. ということで、すなわち that = it だと言っていることになります。
That's it. の that は、直前に起こった出来事や発言を指し、it は「頭の中でイメージしていること、または話題の中心となっていること」を指します。

このシーンのフィービーとロジャーの会話については、that は直前にフィービーが言った内容を指し、it はこの会話でのテーマ、つまり「ロジャーに話してもらおうとしていた患者の話の内容」を指すわけです。
That's it. だと「フィービーが(今、さっき)言ったことが、僕に言わせようとしていた[僕が言おうとしていた]ことだよ」という感覚になります。
pretty much は「ほとんど、だいたい」なので、「今君が言ったことが、ほとんど僕が言おうとしていた内容だよ。言おうとしていたことのほとんど全部を君が言ってしまったよ」ということです。

ここで、一般的に使われる That's it. のニュアンスについても触れておくと、that が「直前の出来事や発言」、it が「頭の中でイメージしていること、話題の中心・テーマ」に当たりますので、
求めていたものがそれだ、ということだと「その通り」や「まさにそれだ」という意味になり、
それがイメージしていたものそのものだ(そのすべてだ)、ということだと「それで終わりだ・おしまいだ」という意味になります。
冒頭のシーンの怒ったレイチェルが使っていた That's it! も「今ので、そんなひどいことはおしまいにして」という感覚から「そこまでよ」や「もう我慢の限界よ」のような怒りのニュアンスで使われたと考えればよいかと思います。

フィービーとロジャーの会話の解説に戻ります。
「君がいま言ったことが、(僕が言おうとしていたことの)ほとんどそのままだ」と言われてしまったフィービー。
Oops. は「おっと。しまった」。小さな失敗やへまをした時に使います。
Now go away so we can talk about you. を聞こえたままにイメージすると「じゃあ、あっちへ行って、そうすれば私たちはあなたのことについて話せる(から)」ということ。
あなたについてみんなと話したいから、席を外してね、と言っていることになります。


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posted by Rach at 11:51| Comment(2) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年08月19日

『60パターン×20動詞で英語はここまで話せる』本日発売です!

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私の著書12冊目『60パターン×20動詞で英語はここまで話せる』が、
本日2024年8月19日(月)にナツメ社より発売となります!

アマゾンではこちら。
60パターン×20動詞で英語はここまで話せる

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今回の本は、英会話の60の頻出パターンを紹介した本となっています。
その頻出パターンの例文には、よく使われる基本単語である20の動詞のみを使いました。

英語の実力を測る基準として、語彙が何語レベルという表現を使うことがありますが、「英単語とその訳語」をセットで覚え、それを語彙の語数として加えていくだけでは、実際のところ、使える英語は身につきません。
海外ドラマのセリフでは、基本単語が様々な形と意味で登場しています。
そのような基本単語のニュアンスをしっかりと理解して、そのバリエーションを増やしていくことが、英会話を上達させることに繋がるのです。

書店のPOPは以下のようなものになっています。
本屋さんで実際に手に取って、見ていただけると嬉しいです♪

240819_POP_02_300px.jpg

例文では、海外ドラマでも定番の、リアルなフレーズをたくさん盛り込むように心がけました。
英会話でよく使われるパターンとよく使われる基本動詞20をマスターして、積極的に英会話に参加できる英語力を身につけていただけることを願っています。

今回の本は「音声ダウンロード付き」です。
実は私は、音声ダウンロード付きの本を出すのはこれが初めてなのですが、英語と日本語のどちらも、非常に聞き取りやすい素敵な声で読み上げて下さっていますので、ぜひこの音声を大いに活用いただけたらと思います。

また、この本では、カバーと本文で、お二方のイラストレーターさんにご協力いただきました。
印象的でおしゃれなカバーイラストを描いて下さったHAIさん、
本文の20動詞のイメージをかわいいイラストで表現して下さったササキサキコさん、
素敵なイラストをありがとうございます。

12冊目となる著書をこうして出させていただくことができましたのも、拙ブログを読み、応援して下さる皆様、
これまでの拙著をお買い上げ下さった皆様のおかげと心より感謝しております。
本当にありがとうございます<(_ _)>
どうかこれからもよろしくお願いします。


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posted by Rach at 16:32| Comment(4) | 著書12冊目 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年06月15日

ブログ19周年

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2005年6月15日に開始したこのブログ、今日で19周年を迎えることができました。
19年間、このブログを続けることができましたのは、このブログを読んで下さり、応援し続けて下さった読者の皆様方のお蔭と心より感謝しております。
本当にありがとうございます<(_ _)>

今もブログランキングの上位にいさせていただけていることも大変ありがたく思っております。
ランキングクリックで応援して下さっている皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。

19周年までの1年間の出来事としましては、

2023年07月28日の記事
重版決定!「SHERLOCKで身につく英文法」

この記事の内容は、
1. 前日(7月27日の夜)に、『SHERLOCKで身につく英文法』のことを書いて下さったツイートが、大バズりとなった。
2. ツイートのバズに伴い、Amazonの順位が急上昇し、品切れになった。
3. 売れ行き好調につき、緊急重版が決定した。
というものでした。
(ちょうどこの時期に、TwitterからXへの名称変更が行われたので、上記は旧Twitter時の名称を使っています)

重版へ導いて下さったツイートはこちら(↓)
https://twitter.com/famima1515/status/1684507591207194626
最終的には「3.6万いいね」にまでなっていました。

また、ごく最近の先月5月26日には、別のかたが『SHERLOCKで身につく英文法』のことを書いて下さったX(旧Twitter)のポストに、6,100件超のいいねがつき、Amazonで一時品切れになりました。

そのツイートがこちら(↓)
https://twitter.com/notSherrinford/status/1794720971074736539

反響のあったそのお二方の投稿では、拙著『SHERLOCKで身につく英文法』に対して非常に好意的で高い評価を下さっていました。
大好きなドラマ『SHERLOCK』のセリフを例文にした英文法の本を出せたことは、私にとって長年の夢が叶った出来事であり、
シャーロック・ホームズファン(シャーロキアン)そしてドラマ『SHERLOCK』のファンでもある方々に、そのようなありがたい評価をいただけたことは、同じくそのファンの一人である私にとって、本当に光栄でとても嬉しかったです。


19周年までの1年間の出来事では、『フレンズ』ファンとして、とてもとても悲しいニュースがありました。

2023年10月29日の記事
チャンドラー役マシュー・ペリーさん逝去

2001年に『フレンズ』のDVDを使った英語学習を始め、
2005年に『フレンズ』のセリフを解説するこのブログ「シットコムで笑え!」を始め、
2008年にそのブログを元にした英語学習本を出版し、
2017年に『フレンズ』のセリフを例文として使った『リアルな英語の9割は海外ドラマで学べる!』を出版することができました。

『フレンズ』がなければ、今この記事を書いているブロガー Rach は存在しませんでした。
チャンドラーのジョークを理解したくて、英語学習を続け、
チャンドラーのジョークの面白さを解説したくて、このブログを始めました。

チャンドラーを演じられたマシュー・ペリーさんがいないこと、
今後、あの6人が勢揃いする姿を見ることはできないこと、
悲しくて寂しくてなりません。

マシュー・ペリーさんの訃報を聞いた日、Xに追悼文を投稿した際には、
チャンドラー役 水島裕さんから、いいねと返信をいただきました。
https://twitter.com/goofyalice2013/status/1721010202911400152
10年間チャンドラーの声を担当して下さった、その水島裕さんご本人からこのようなありがたい反応をいただけたことは本当に光栄でした。


私にとっての原点である『フレンズ』、
11冊目の著書である最新刊で使わせていただいた『SHERLOCK』、
そのような、大好きな海外ドラマで生きた英語を学ぶ楽しさやその効果を、一人でも多くの方に伝えることができるよう、これからも頑張ります!
ブログの読者の皆様、19年間本当にありがとうございました。
これからも引き続き、どうかよろしくお願いいたします。


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posted by Rach at 13:56| Comment(5) | 節目となる出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年05月07日

あなたたちはいつも私の部屋で遊んでばかり フレンズ1-12改その18

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21:54
END CREDITS [Scene: foosball table]
エンドクレジット [シーン:フーズボール・テーブル]
モニカ: Yes! And that would be a shutdown! (よし! そしてそれでシャットダウンね!)
ジョーイ&チャンドラー: Shutout! ((それを言うなら)シャットアウトだ!)
モニカ: Where are you guys going? Come on, one more game! (あなたたちどこに行くの? ねぇ、もう1ゲームしましょうよ!)
ジョーイ: Uh, it's 2:30 in the morning. (あぁ、朝の2時半だぞ。)
チャンドラー: Yeah. Get out! (そうだ、出ていけ!)
モニカ: You guys are always hanging out in my apartment. Come on, I'll only use my left hand, huh? Come on, wussies! [Joey and Chandler pick her up] All right! Okay! I gotta go! I'm going. [they throw her out] And I'm gone. (あなたたちは、いっつも私のアパートメントで遊んで[たむろして]ばかりいるのに。ねぇ、左手だけを使うから、ね? ほら、弱虫くんたち! [ジョーイとチャンドラーはモニカを持ち上げる] いいわ! わかった! 出て行くわ[出て行かなくちゃね]。(ほら)出て行ってるとこ。[二人はモニカを放り出す] そして私は出て行った。)
チャンドラー: One more game? (もう1ゲーム(する)?)
ジョーイ: Oh, yeah! (あぁ、そうだな!)

モニカが shutdown と言った後、男子二人が shutout と返しています。
勝ち誇るモニカに対し、同じ shut という単語を使って「黙れ!」と言っているように聞こえなくもないですが、まず、「黙れ!」という意味であれば、Shut up!(日本語でも「シャラップ」として使われるもの)になるでしょう。
さらに、DVD英語字幕では、
And that would be a shutdown!
Shutout!
となっており、Shut out! という命令形ではなく、shutout という1語の名詞として表記されています。
また、(以前配信されていた)Netflix の字幕では、
And that would be a shut-down.
(together) Shut-out!
のようにどちらもハイフンの入った名詞として表記されていました。

DVD の a shutdown / shutout
Netflix の a shut-down / shut-out
という「二つの名詞が対比されたような表記」から判断するに、「黙れ!」という意味の命令形ではなく、モニカの使った間違った言葉を訂正した、ということなのかなと思いました。

LAAD (Longman Advanced American Dictionary) での shut-down と shut-out の意味を見ておくと、

shut-down [noun]
1. the act of stopping a factory, business etc. from operating
2. an occasion when a large machine, computer, or other piece of equipment stops operating

つまり「1. 工場やビジネスの操業を停止するという行為。2. 大きな機械、コンピューター、他の機器が操作を停止するという出来事」。

shut-out [noun]
a sports game in which one team prevents the other from getting any points

つまり「あるチームが、相手チームの得点を阻止する、スポーツの試合」。

シャットダウンとシャットアウトの違いについては、カタカナ英語のニュアンスがほぼ正しいようで、
シャットダウンは「工場などの閉鎖、機械やパソコンなどの電源を切ること」
シャットアウトは「(野球などの)完封」
という理解で良いかと思います。
英英辞典を見ても、shut out に「話をやめる、黙る」のような意味は載っていないので、意味から考えても、ここは「黙れ!」という意味ではないと思いました。

もしも、このやり取りが、
モニカ : And that would be a "shutout"!
ジョーイ&チャンドラー: Shut "up"!
になっていたとしたら、
「それでシャットアウトね!」
「黙れ!」
となり、同じ単語 shut を使って「言い返した」ということになったのかなと思います。

勝てて嬉しいモニカは、もう1ゲームやろうと言いますが、ジョーイの発言から朝(夜中)の2時半だということがわかります。
get out は「外に出る」なので、Get out! は「出ていけ!」というキツい命令形の言葉。

You guys are always hanging out in my apartment. について。
are always hanging out という「always+現在進行形」が使われていますが、この「always+現在進行形」は「いつも〜してばかりいる」という話者のいらだちを表現することができます。

hang out は「時を過ごす、ブラブラする」という意味。
フレンズたちのような大人が、友達と一緒に時間を過ごす、という意味でも hang out はよく使われます。
LAAD では、
hang out : (informal) to spend a lot of time in a particular place or with particular people.
つまり、「ある場所で、またはある人々と一緒に、多くの時間を過ごすこと」。
「(大人が)友達と遊ぶ」というようなニュアンスですね。
「遊ぶ」と聞くと、play という動詞が頭に浮かぶ方も多いと思いますが、英語の play だと子供たちがワーイと遊ぶニュアンスになりますので、「大人が友達と一緒に時間を過ごす」という意味の「遊ぶ」はこの hang out を使う、ということを覚えておきましょう。

モニカとしては「しょっちゅう私の部屋に来て、長い時間遊んでるくせに、私にはすぐに出ていけって言うの?」という気持ちがあって、このように言ったのでしょう。
I'll only use my left hand 「左手だけを使うわ」は、利き手の右手は封印するから、ということ。
wussies は wuss の複数形で、wuss は「弱虫、泣き虫、意気地なし、根性なし」という意味。

「いつも私の部屋で遊んでるくせに。利き手は封印してあげるわよ、弱虫さん」と言いたいことを言うモニカに対し、男子二人は黙ってモニカの両腕を抱え、部屋から連れ出します。

I gotta go! I'm going. And I'm gone. について。
go は「行く」で、この場合は「この部屋から外に出る」という感覚。

I gotta go! は、I have to go! ということで「部屋を出なきゃ」。
友達などと話していて「そろそろ行かなくちゃ」という時によく使われる言葉で、今回は「あなたたちが連れ出そうとするのなら、行くわ・帰るわ」という、意志を表す言葉として使っているのでしょう。

I'm going. という現在進行形は「今、部屋を出ているところよ、部屋を出つつあるわ」。

I'm gone. の gone は、go の過去分詞形が形容詞になったもので「去った、いなくなった」。
よって、I'm gone. は「私は去った、いなくなった、(部屋から)出てしまった」という感覚。
むりやり部屋から連れ出されたので、その様子を客観的に実況中継しているような表現になっているのが面白いと思います。

モニカを外に出した後、チャンドラーが One more game? と言っています。
モニカが Come on, one more game! と同じことを言った時は断り、「朝の2時半だ」とも言っていましたが、二人ともまだまだゲームはやりたい、ただモニカに一方的にやられるのが嫌だっただけ、ということがわかるエンディングも楽しいです。


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posted by Rach at 13:21| Comment(2) | フレンズ シーズン1改 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする