モニカ: We thought since Phoebe's staying over we'd have a slumber party.
(フィービーがお泊りするから、パジャマパーティーをやろうと思って。)
slumberとは、「うたた寝, まどろみ」、slumber partyとは、「10代の少女たちが、パジャマ姿で一夜を語り明かすパーティー」のことです。
修学旅行のまくら投げみたいなものか(ちょっと違う?)
まあ、夜になってみんな集まると、恋愛話とかしたがるのは、どこの国でも同じようですね。
辞書には「10代の少女」と限定してありますが、フレンズのメンバーはこの時は20代の設定ですし、アリーmy Loveでもアリーが同居人のレネとパジャマパーティーもどきをやっていたようにも思います。
(アリーの場合は、レネと一緒に暮らしているし、いつも仕事、恋愛、悩みについて語り合っているので、毎日がパジャマパーティーのようなもんですが。)
夜通し遊ぶためにグッズを集めてありますが、Twisterは、日本のおもちゃ屋さんでも見かけます。
スピナー(ルーレットみたいなもの)を回して、指定された色の上に手や足を置く、というゲームです。倒れたら負け。
Operation(手術ゲーム)は実物見たことないのですが、
フィービー: But I lost the tweezers so we can't operate. But we can prep the guy. (でも、ピンセットなくしたから手術は出来ないわ。だけど、手術の準備段階まではできるわよ。)
prepは、prepare(準備する)の短縮形。「(患者に)[手術の]用意をさせる」という意味もあります。
ここでは、服を脱がせる、という意味のようですね。(ん、もう、フィービーのエッチ!)
(2008.3.5 追記)
下のコメント欄で教えていただいたのですが、Operation というゲームの患者の男性は、元々裸で、服は着ていないようです。
ですから「服を脱がせる」という意味を示唆しているのではないようですね。
下のコメント欄に訂正と追加説明がありますので、興味のある方はご覧下さい。
(追記はここまで)
tweezersはピンセットのことですが、複数形なのは2本の棒(?)で一つのピンセットだから。
日本人にしたら、「二股になって初めてピンセットとして機能するのに、何でいちいち複数形にしないといけないの?」と思うんですけど(思いません?)、
trousers(ズボン)、scissors(ハサミ)なども全て複数形の形で使います。
レイチェルへVISAカードの人から電話があり、
モニカ: There's been unusual activity on your account. (あなたのカード使用実績が普通じゃない、って言ってるわ。)
レイチェル: But I haven't used my card in weeks. (でも、もう何週間もカード使ってないのよ。)
モニカ: That is the unusual activitiy. (それが「普通じゃない」のよ。)
レイチェルは以前、一体どれくらいカードを使ってたんでしょうか。
みんなに"Cut! Cut!"と言われてハサミで切ったカード、たくさんありましたもんねぇ。
「私は何もかも捨ててしまった。」と嘆くレイチェルに、
フィービー: You are just like Jack. (レイチェルはジャックに似てるわ。)
レイチェル: Jack from downstairs? (下の階のジャックのこと?)
フィービー: No, Jack and the Beanstalk. (いいえ、「ジャックと豆の木」のジャックよ。)
モニカ: Ah, the other Jack. (あぁ、もう一人のジャックね。)
このモニカのセリフには、「突然、ジャックと言われて、「ジャックと豆の木」のジャックだとわかる人はいないでしょ。」というイヤミが少し込められているように感じます。
フィービーに言わせると、ジャックは牛をあきらめた代わりに、魔法の豆(magic beans)を手に入れた、だから、レイチェルもきっと何か手に入るといいたいようです。
ロスは顔面にホッケーのパックが当たり、ERに向かいますが、
ERの受付のおばさんは電話中。
It says to call if you're not completely satisfied with this candy bar. (「このチョコバーにご満足いただけない場合には、お電話下さい。」って書いてあるわよ。)
このcandy barは、チョコレートベースの棒状のお菓子のこと。アメリカではチョコレートもキャラメルもすべてキャンディーと呼びます。
日本語のキャンディーは「アメ」ですが。
ちなみに、日本のパッケージには、「製品にお気づきの点がございましたら、以下の番号にお電話を・・・」という文言はよく書いてありますが、
アメリカでは、このおばさんの言ってるようなことが本当に書いてあるんでしょうか?
まぁ、書いてあっても、みんながこのおばさんのように電話するとは限りませんけど。
レイチェルを励ますはずが、自分たちにも将来の計画などないことに気づいて落ち込むモニカとフィービー。
モニカ: Do you have a plan? (フィービーは将来の計画ある?)
フィービー: I don't even have a "pla." (計画の「け」の字もないわ。)
ここは、英語字幕があるからわかりますが、"pla"を聞き取るのは難しいかも。
ピザの注文が間違っていて嘆くレイチェル
We ordered a fat-free crust with extra cheese!
(注文したのは、脂肪分を含まないクラスト(皮)のチーズ増量よ!)
太るのを気にして、クラストはfat-freeにしているのに、チーズ増量じゃ、意味ないじゃん、って感じ。
間違ったピザ配達人は
Bonehead! Bonehead! (俺って、バカ、バカ!)
boneheadとは、まさにbone+headで、「頭の中が骨だけで脳のない人、ばか者」という意味です。
それにしてもすごい単語。
ピザが、G. ステファノポロスという人の注文と入れ替わっていると知って、
モニカ: Was this a small Mediterranean guy with curiously intelligent good looks? (その人って、小柄な地中海風の男性で、知的でハンサム?)
フィービー: Was he wearing a stunning blue suit? And a power tie? (素敵な青のスーツ着てた? 赤いネクタイだった?)
配達人: No, pretty much just a towel. (いいえ、だいたいタオル1枚ですけど。)
モニカ: Oh, God! (あぁ、もうダメ。)
the Mediterranean Seaは「地中海」です。
ステファノポロスさんは名前からして、ギリシャ系の人なのかしら?
もともとstunは「・・・を圧倒する、気絶(失神)させる」という意味で、stun gunという電気ショック銃は有名ですね。
ここから、stunningは「気絶するくらい素敵」という意味になるのです。
power tieという言葉は、名前からして、「自分をより魅力的に(強力に)見せるネクタイ」という意味のようですね。
「キメ下着」ならぬ、「キメネクタイ」という感じでしょうか?
調べていたら、「紳士服はるやま」のページに説明が載っていましたので、くわしく知りたい方はどうぞ。
紳士服はるやま
2005年06月30日
2005年06月29日
フレンズ1-4その1
シーズン1 第4話
The One With George Stephanopoulos (レイチェルの憂鬱)
原題は「ジョージ・ステファノポロスの出てくる話」
もし全能になれたら何をしたいかの話をしていて、
フィービー: I would want world peace, no more hunger, good things for the rain forest. And bigger boobs. (望むことは、世界の平和、飢餓がなくなること、熱帯雨林に良い環境になること。それから、もっとおっきい胸ね。)
boobsとは、「(女性の)胸、おっぱい」。breastsとか他にも表現がありますが、フレンズではboobsがよく使われます。
チャンドラーは、
If I were omnipotent for a day, I'd make myself omnipotent forever. (もし全能になれるなら、自分を永久に全能であるようにしておくね。)
レイチェル: There's always one guy "If I had a wish, I'd wish for three more wishes." (「もし一つ願いがかなうなら、その願いを3倍にしてって願うね。」とかいう男って、どこにでもいるのよねぇ。」
チャンドラーの願いも、レイチェルのあきれた意見も、日本でもよくありがちなシチュエーションですね。
願いを3つかなえてやると言われて、何にしようか迷っているうちに、部外者がつまらない願いを言ってしまい(ラーメン食べたい、とか)、それであっという間に3つの願いがなくなってしまった、というギャグもよくあるパターンかと。
(はっきり覚えてないけど、うる星やつらでそんな話があったような?)
(2008.7.23 追記)
下のコメント欄でご指摘いただいたのですが、three more wishes は、「願いを3倍」ではなくて、「願いをあと3つ」という意味になります。
(追記はここまで)
モニカがジョーイに、
What would you do if you were omnipotent? (もし全能になれたら、何をする?)
ジョーイは深刻な顔で、
Probably kill myself. If little Joey's dead, then I got no reason to live. (多分、自殺するよ。もし、俺のムスコが死んじゃったら、生きている理由がないから。)
ロス: Joey, omnipotent. (ジョーイ、「全能」って言ったんだけど。)
ジョーイ: You are? (お前が不能なの?)
このやりとりは、ちょっぴりエッチで、なかなか面白いけど、日本語訳にするのは非常に難しい。
ジョーイだけ何か勘違いしてるようですが、これはomnipotent「全能」という単語を、まずimpotent(性的に不能)と勘違いしています。
それで、もう生きている甲斐もないとか、プレイボーイのジョーイらしいことを言うのですが、
さらにその間違いを指摘したロスのセリフ、
Joey, omnipotent. (ジョーイ、omnipotent(全能)だよ。)と教えたのを、今度は、
Joey, I'm impotent. (ジョーイ、僕が不能なんだよ。)
とさらに聞き間違ったので、
You are (impotent)? (お前、不能なのか?)
と聞き返しているのです。
ロスはジョーイにomnipotentという単語を教えるときに、ゆっくり発音していますが、
アムニパテントが、アイムインパテントに聞こえた、というわけ。
ロスは、脚本上、ジョーイが聞き間違えたのがわかるように、ゆっくりまぎらわしく発音してるようです。
家からセントラルパークまで何歩か計ってるジョーイに
チャンドラー: You got way too much free time, man. (お前、暇な時間ありすぎるんじゃないか。)
wayと言えば道のwayを思い出しますが、ここでのwayは、「ずっと、はるかに」、と副詞・前置詞を強める働きがあります。
too(非常に)とくっついて、way too「あまりに、はるかに、すごく」という意味でよく使われます。
hockeyという単語、日本語ではホッケーといいますが、英語ではハキーって感じに聞こえますね。
10月20日だと知ってパニクるロスに、
チャンドラー: Eleven days before Halloween? All the good costumes are gone? (ハロウィーンの11日前だから、もうレンタル屋には良い衣裳が残ってない、って心配してるのか?)
ハロウィーンには子供たちは仮装して、"Trick or treat!"(お菓子くれないといたずらするぞ。)と言って、近所の家を回りお菓子を貰います。
後にフレンズでもハロウィーンのエピソードが出てきます。
お給料日で喜ぶレイチェル
My first paycheck! Look at the window! There's my name! Hi, me! (私の最初の給料よ! この窓を見て! 私の名前が載ってるわ。はーい、ワタシ!)
paycheckとは給料支払小切手のこと。
アメリカでは、普通、小切手(check)で給料が支払われます。
給料日のことはpay dayと言い、2週間ごとにpay dayがあります。
フィービー: I remember when I got my first paycheck. There was a cave-in in a mine, and eight people were killed. (私も初めてのお給料のこと覚えてるわ。鉱山で落盤事故があって、8人も死んだのよ。)
モニカ: You worked in a mine? (フィービーって、鉱山で働いてたの?)
フィービー: No, I worked a t a Dairy Queen. Why? (いいえ、デイリー・クイーンで働いてたけど。何で?)
「何で?」って聞き返されても、給料日に落盤事故があったっていったら、職場での事故かと思うでしょ、という。
フィービーはただ単にその日にあったニュースを語っているだけなのでした。
給料が少ないとボヤくレイチェル、最初はこんなもんだと慰めるみんなですが、
ロス: By the way, great service today.(ところで、今日は、サービス良かったよな。)
とみんながチップをあげます。
やっぱり、カンパしたくなるほど、レイチェルのお給料は少なかったということで・・・。
レイチェルの友達(ちょっとオハイソな人たち)がセントラルパークに来て、レイチェルと再会を喜び合います。
手をバタバタ、キャーキャーという甲高い声を挙げて大騒ぎする様子を見て、
モニカ: I swear I've seen birds do this on Wild Kingdom. (私、「野生の王国」って番組で鳥があんな風にしてるの、見たわ。)
「野生の王国」と言えば、昔、TBS系で金曜日夜7:30から放送していた30分のドキュメンタリー番組だったと思います。(わっ、歳がバレる!)
モニカが言及してるところを見ると、もともとはアメリカの番組で、それを日本語に吹き替えて放送してたんでしょうか。
レイチェル: Tell me all the dirt. (いろんなゴシップ聞かせて。)
dirtは「汚れ、土、ごみ」という意味ですが(形容詞はdirty「汚い」)、「うわさ話、ゴシップ、スキャンダル」という意味もあります。
また、dirtyには、「汚い」以外に、「エッチな、みだらな」という意味もあり、フレンズでも時々使われています。
The One With George Stephanopoulos (レイチェルの憂鬱)
原題は「ジョージ・ステファノポロスの出てくる話」
もし全能になれたら何をしたいかの話をしていて、
フィービー: I would want world peace, no more hunger, good things for the rain forest. And bigger boobs. (望むことは、世界の平和、飢餓がなくなること、熱帯雨林に良い環境になること。それから、もっとおっきい胸ね。)
boobsとは、「(女性の)胸、おっぱい」。breastsとか他にも表現がありますが、フレンズではboobsがよく使われます。
チャンドラーは、
If I were omnipotent for a day, I'd make myself omnipotent forever. (もし全能になれるなら、自分を永久に全能であるようにしておくね。)
レイチェル: There's always one guy "If I had a wish, I'd wish for three more wishes." (「もし一つ願いがかなうなら、その願いを3倍にしてって願うね。」とかいう男って、どこにでもいるのよねぇ。」
チャンドラーの願いも、レイチェルのあきれた意見も、日本でもよくありがちなシチュエーションですね。
願いを3つかなえてやると言われて、何にしようか迷っているうちに、部外者がつまらない願いを言ってしまい(ラーメン食べたい、とか)、それであっという間に3つの願いがなくなってしまった、というギャグもよくあるパターンかと。
(はっきり覚えてないけど、うる星やつらでそんな話があったような?)
(2008.7.23 追記)
下のコメント欄でご指摘いただいたのですが、three more wishes は、「願いを3倍」ではなくて、「願いをあと3つ」という意味になります。
(追記はここまで)
モニカがジョーイに、
What would you do if you were omnipotent? (もし全能になれたら、何をする?)
ジョーイは深刻な顔で、
Probably kill myself. If little Joey's dead, then I got no reason to live. (多分、自殺するよ。もし、俺のムスコが死んじゃったら、生きている理由がないから。)
ロス: Joey, omnipotent. (ジョーイ、「全能」って言ったんだけど。)
ジョーイ: You are? (お前が不能なの?)
このやりとりは、ちょっぴりエッチで、なかなか面白いけど、日本語訳にするのは非常に難しい。
ジョーイだけ何か勘違いしてるようですが、これはomnipotent「全能」という単語を、まずimpotent(性的に不能)と勘違いしています。
それで、もう生きている甲斐もないとか、プレイボーイのジョーイらしいことを言うのですが、
さらにその間違いを指摘したロスのセリフ、
Joey, omnipotent. (ジョーイ、omnipotent(全能)だよ。)と教えたのを、今度は、
Joey, I'm impotent. (ジョーイ、僕が不能なんだよ。)
とさらに聞き間違ったので、
You are (impotent)? (お前、不能なのか?)
と聞き返しているのです。
ロスはジョーイにomnipotentという単語を教えるときに、ゆっくり発音していますが、
アムニパテントが、アイムインパテントに聞こえた、というわけ。
ロスは、脚本上、ジョーイが聞き間違えたのがわかるように、ゆっくりまぎらわしく発音してるようです。
家からセントラルパークまで何歩か計ってるジョーイに
チャンドラー: You got way too much free time, man. (お前、暇な時間ありすぎるんじゃないか。)
wayと言えば道のwayを思い出しますが、ここでのwayは、「ずっと、はるかに」、と副詞・前置詞を強める働きがあります。
too(非常に)とくっついて、way too「あまりに、はるかに、すごく」という意味でよく使われます。
hockeyという単語、日本語ではホッケーといいますが、英語ではハキーって感じに聞こえますね。
10月20日だと知ってパニクるロスに、
チャンドラー: Eleven days before Halloween? All the good costumes are gone? (ハロウィーンの11日前だから、もうレンタル屋には良い衣裳が残ってない、って心配してるのか?)
ハロウィーンには子供たちは仮装して、"Trick or treat!"(お菓子くれないといたずらするぞ。)と言って、近所の家を回りお菓子を貰います。
後にフレンズでもハロウィーンのエピソードが出てきます。
お給料日で喜ぶレイチェル
My first paycheck! Look at the window! There's my name! Hi, me! (私の最初の給料よ! この窓を見て! 私の名前が載ってるわ。はーい、ワタシ!)
paycheckとは給料支払小切手のこと。
アメリカでは、普通、小切手(check)で給料が支払われます。
給料日のことはpay dayと言い、2週間ごとにpay dayがあります。
フィービー: I remember when I got my first paycheck. There was a cave-in in a mine, and eight people were killed. (私も初めてのお給料のこと覚えてるわ。鉱山で落盤事故があって、8人も死んだのよ。)
モニカ: You worked in a mine? (フィービーって、鉱山で働いてたの?)
フィービー: No, I worked a t a Dairy Queen. Why? (いいえ、デイリー・クイーンで働いてたけど。何で?)
「何で?」って聞き返されても、給料日に落盤事故があったっていったら、職場での事故かと思うでしょ、という。
フィービーはただ単にその日にあったニュースを語っているだけなのでした。
給料が少ないとボヤくレイチェル、最初はこんなもんだと慰めるみんなですが、
ロス: By the way, great service today.(ところで、今日は、サービス良かったよな。)
とみんながチップをあげます。
やっぱり、カンパしたくなるほど、レイチェルのお給料は少なかったということで・・・。
レイチェルの友達(ちょっとオハイソな人たち)がセントラルパークに来て、レイチェルと再会を喜び合います。
手をバタバタ、キャーキャーという甲高い声を挙げて大騒ぎする様子を見て、
モニカ: I swear I've seen birds do this on Wild Kingdom. (私、「野生の王国」って番組で鳥があんな風にしてるの、見たわ。)
「野生の王国」と言えば、昔、TBS系で金曜日夜7:30から放送していた30分のドキュメンタリー番組だったと思います。(わっ、歳がバレる!)
モニカが言及してるところを見ると、もともとはアメリカの番組で、それを日本語に吹き替えて放送してたんでしょうか。
レイチェル: Tell me all the dirt. (いろんなゴシップ聞かせて。)
dirtは「汚れ、土、ごみ」という意味ですが(形容詞はdirty「汚い」)、「うわさ話、ゴシップ、スキャンダル」という意味もあります。
また、dirtyには、「汚い」以外に、「エッチな、みだらな」という意味もあり、フレンズでも時々使われています。
2005年06月28日
フレンズ1-3その3
みんなに煙草を吸っていることを非難されたチャンドラー、
Big deal! (そんな大騒ぎするほどのことじゃない!)
big dealは「重大なこと」という意味で、Big deal!だと、「すごいね、大したもんだ。」という意味なのですが、それを反語的に、また皮肉っぽく使うこともできます。
チャンドラーは反語的に、「どうってことはない。」という意味で使っています。
反語的に使う場面では、
Big deal! = No big deal! という意味になるのです。(不思議ですね。言葉って難しい。)
日本語にすると、「へいへい、おっしゃる通り、大変なことですねぇ。」と騒ぎ立てる人たちに対して、そんなに騒ぐなよ、と抗議している感じかと。
What’s the big deal? 「それがどうしたの?」という表現もあります。
ジョーイは指の関節をポキポキならす、ロスは大げさに発音する、モニカは笑う時に鼻を鳴らす、フィービーは髪の毛を噛む、レイチェルはオーダーされたものを覚えられない、と相手の欠点をあげつらうチャンドラー。
ロスの発音は、この後も彼の特徴として残りますが、他のクセはこの場限りのもの。
後のエピソードには出てきません。
話を面白くするために、そのエピソードのみの設定を作っただけ、のようです。
もしくは、あんまり評判がよくなかったとか、面白くなかったということで、却下されたのかもしれません。
煙草を手放そうとしなかったチャンドラーですが、アランが電話で説得すると、簡単に煙草をやめてしまいます。
ロス: If only he were a woman. 「アランが女だったらなぁ。」
レイチェルまで、一瞬、「そうよねぇ。」という表情を浮かべますが、お互いに言ってることが変だと気づいて、顔を見合わせて気まずくなります。
女だったらチャンドラーと付き合うとか? もしかしてロスも惚れるとか? ひげを生やしてるアランが女性になった姿を想像して?
きまずい想像の原因は何でしょうか?
if onlyは「〜しさえすれば、〜ならよいが、〜してほしいものだ」。
後ろは仮定法過去が続きます。(実現不可能な話をしているので。)
テレビを見ているチャンドラー、
Lamb Chop(ラムチョップ)という靴下人形に文句を言います。
How old is that sock? If I had a sock on my hand for 30 years, it'd be talking too. (あの靴下、一体何歳だよ? もし俺が靴下を30年間も手にはめてたら、俺の靴下もしゃべり出すよ。)
えらく芸歴の長い人形のようですね。
銀行口座に勝手にお金は入るわ、ジュースに入ってた親指のお詫びとして会社からお金は貰うわ、そして、
フィービー: And on my way over here I stepped in gum. What is up with the universe? (それに、ここに来る途中、ガムを踏んだのよ。一体この宇宙はどうなってんの?)
ガムの話をされて、みんな「何を驚けばいいの?」という顔をして、ポカーンとしています。
ガムを踏んだことから、宇宙にまで話が行くところが、フィービーらしいですが。
話があるというモニカに、
ジョーイ: What's going on? (一体何事だよ。)
What's going on?は「どうしたの? 何事だ? どうなってるんだ?」という意味。
これはよく出てくるセリフです。
状況が飲み込めない時とか、アクション映画でどえらいことが起こった時に、ヒロインがヒーローに「ねぇ、どうしちゃったの? 何があったの?」という風に使います。
みんなに告白しようとするモニカですが、フィービーのチャチャが入ります。
モニカ: We have to talk. (話さないといけないことがあるの。)
フィービー: Wait, I'm getting a deja vu. No, I'm not. (待って、今、デジャブを感じたわ。ううん、やっぱり違う。)
モニカ: ...We have to talk. (<気を取り直して>・・・話さないといけないことがあるの。)
フィービー: There it is! (ほら、それよ。)
deja vu(デジャブ)とは日本語にもなっていますが、既視感、つまり、実際には経験していないのに、経験したことがあるように感じることです。
フィービーは人の話の腰を折っておいて、また同じセリフで話し始めたモニカに、やっぱりデジャブだわ、と言っているのです。
モニカ: I've decided to break up with Alan. (私、アランと別れることに決めたわ。)
break up withは、「(恋人などの関係が)壊れる、別れる」という意味です。
この時のみんなの驚いた表情(ちょっとわざとらしいけど)。
別れる当事者でもないのに・・・みんながアランをどれほど気に入っていたかがわかります。
ロス: Is there somebody else? (誰か他にいるのか?)
もちろん、他に「好きな」人という意味ですが、これだけでもわかります。
アランに別れを告げるモニカ。
アランは残念だけど、実はホッとしたと言います。
アラン: I had a great time with you. I just can't stand your friends. (君とは楽しかったよ。ただ、君の友達には耐えられなくて。)
結局、みんなはアランに嫌われていたんですね、かわいそー。
アランとボートに乗ったのはCentral Park(セントラルパーク)。
ニューヨークにある大きくて有名な公園です。
いつもみんながたむろしている、喫茶店のセントラルパーク(Central Perk)は、この公園の名前をもじっています。
パーク(perk)の綴りが違っており、perkとは、「パーコレーター(コーヒー沸かし器、コーヒーろ過器)で(コーヒーを)いれる」という意味のpercolate の短縮形です。
(2006.1.21 追記)
以下の記事に、この1-3のエピソードに関する説明があります。
興味のある方は覗いてみて下さい。
フレンズ1-3その4 ご質問1
フレンズ1-3その5 ご質問2
フレンズ1-3その6 ご質問3+マザーグースの話
フレンズ1-3その7 ご質問4
(2011.3.24 追記)
さらに追加記事を書きました。
フェア・シェア フレンズ1-3その8
(追記はここまで)
Big deal! (そんな大騒ぎするほどのことじゃない!)
big dealは「重大なこと」という意味で、Big deal!だと、「すごいね、大したもんだ。」という意味なのですが、それを反語的に、また皮肉っぽく使うこともできます。
チャンドラーは反語的に、「どうってことはない。」という意味で使っています。
反語的に使う場面では、
Big deal! = No big deal! という意味になるのです。(不思議ですね。言葉って難しい。)
日本語にすると、「へいへい、おっしゃる通り、大変なことですねぇ。」と騒ぎ立てる人たちに対して、そんなに騒ぐなよ、と抗議している感じかと。
What’s the big deal? 「それがどうしたの?」という表現もあります。
ジョーイは指の関節をポキポキならす、ロスは大げさに発音する、モニカは笑う時に鼻を鳴らす、フィービーは髪の毛を噛む、レイチェルはオーダーされたものを覚えられない、と相手の欠点をあげつらうチャンドラー。
ロスの発音は、この後も彼の特徴として残りますが、他のクセはこの場限りのもの。
後のエピソードには出てきません。
話を面白くするために、そのエピソードのみの設定を作っただけ、のようです。
もしくは、あんまり評判がよくなかったとか、面白くなかったということで、却下されたのかもしれません。
煙草を手放そうとしなかったチャンドラーですが、アランが電話で説得すると、簡単に煙草をやめてしまいます。
ロス: If only he were a woman. 「アランが女だったらなぁ。」
レイチェルまで、一瞬、「そうよねぇ。」という表情を浮かべますが、お互いに言ってることが変だと気づいて、顔を見合わせて気まずくなります。
女だったらチャンドラーと付き合うとか? もしかしてロスも惚れるとか? ひげを生やしてるアランが女性になった姿を想像して?
きまずい想像の原因は何でしょうか?
if onlyは「〜しさえすれば、〜ならよいが、〜してほしいものだ」。
後ろは仮定法過去が続きます。(実現不可能な話をしているので。)
テレビを見ているチャンドラー、
Lamb Chop(ラムチョップ)という靴下人形に文句を言います。
How old is that sock? If I had a sock on my hand for 30 years, it'd be talking too. (あの靴下、一体何歳だよ? もし俺が靴下を30年間も手にはめてたら、俺の靴下もしゃべり出すよ。)
えらく芸歴の長い人形のようですね。
銀行口座に勝手にお金は入るわ、ジュースに入ってた親指のお詫びとして会社からお金は貰うわ、そして、
フィービー: And on my way over here I stepped in gum. What is up with the universe? (それに、ここに来る途中、ガムを踏んだのよ。一体この宇宙はどうなってんの?)
ガムの話をされて、みんな「何を驚けばいいの?」という顔をして、ポカーンとしています。
ガムを踏んだことから、宇宙にまで話が行くところが、フィービーらしいですが。
話があるというモニカに、
ジョーイ: What's going on? (一体何事だよ。)
What's going on?は「どうしたの? 何事だ? どうなってるんだ?」という意味。
これはよく出てくるセリフです。
状況が飲み込めない時とか、アクション映画でどえらいことが起こった時に、ヒロインがヒーローに「ねぇ、どうしちゃったの? 何があったの?」という風に使います。
みんなに告白しようとするモニカですが、フィービーのチャチャが入ります。
モニカ: We have to talk. (話さないといけないことがあるの。)
フィービー: Wait, I'm getting a deja vu. No, I'm not. (待って、今、デジャブを感じたわ。ううん、やっぱり違う。)
モニカ: ...We have to talk. (<気を取り直して>・・・話さないといけないことがあるの。)
フィービー: There it is! (ほら、それよ。)
deja vu(デジャブ)とは日本語にもなっていますが、既視感、つまり、実際には経験していないのに、経験したことがあるように感じることです。
フィービーは人の話の腰を折っておいて、また同じセリフで話し始めたモニカに、やっぱりデジャブだわ、と言っているのです。
モニカ: I've decided to break up with Alan. (私、アランと別れることに決めたわ。)
break up withは、「(恋人などの関係が)壊れる、別れる」という意味です。
この時のみんなの驚いた表情(ちょっとわざとらしいけど)。
別れる当事者でもないのに・・・みんながアランをどれほど気に入っていたかがわかります。
ロス: Is there somebody else? (誰か他にいるのか?)
もちろん、他に「好きな」人という意味ですが、これだけでもわかります。
アランに別れを告げるモニカ。
アランは残念だけど、実はホッとしたと言います。
アラン: I had a great time with you. I just can't stand your friends. (君とは楽しかったよ。ただ、君の友達には耐えられなくて。)
結局、みんなはアランに嫌われていたんですね、かわいそー。
アランとボートに乗ったのはCentral Park(セントラルパーク)。
ニューヨークにある大きくて有名な公園です。
いつもみんながたむろしている、喫茶店のセントラルパーク(Central Perk)は、この公園の名前をもじっています。
パーク(perk)の綴りが違っており、perkとは、「パーコレーター(コーヒー沸かし器、コーヒーろ過器)で(コーヒーを)いれる」という意味のpercolate の短縮形です。
(2006.1.21 追記)
以下の記事に、この1-3のエピソードに関する説明があります。
興味のある方は覗いてみて下さい。
フレンズ1-3その4 ご質問1
フレンズ1-3その5 ご質問2
フレンズ1-3その6 ご質問3+マザーグースの話
フレンズ1-3その7 ご質問4
(2011.3.24 追記)
さらに追加記事を書きました。
フェア・シェア フレンズ1-3その8
(追記はここまで)
2005年06月27日
フレンズ1-3その2
友達の彼氏をけなす人たちを、ここではコヨーテに例えていますが、コヨーテの発音、正しくは「カヨーティ」、って感じです。
また機会を見て書こうと思ってますが、日本人の英語の発音の上達を阻んでいるのは、ローマ字読みしたカタカナ英語が氾濫してるせいだと思っています。
外国語を読みやすくカタカナで書いて、日本語として取り入れてしまう才能は、素晴らしいと思ってるんですけどね。
カラオケって、karaokeと英語になってますが、これも発音は、「キャラオウキィ」です。
日本語をローマ字で書いても、必ずしもその通り読んでもらえるわけではないのです。
まだ死んだ犬のチーチーのことで落ち込んでるロス。
ジョーイ: Let it go, Ross. (もう忘れろよ、ロス。)
ビートルズのLet It Beという歌がありますが、letは「・・・させてやる、・・・することを許す」という意味。
let it goなら、そのまま行かせてしまえ、つまり、物事にいつまでも捉われずに、時期が来たら、忘却するままに忘れろ、という感じでしょうか。
ロス: You didn't know Chi-Chi. (チーチーのこと、知らないくせに。)
どんなに可愛いか知らないだろう、僕の悲しみがわからないだろう、ということ。
ちょっと子供みたいなセリフです。
レイチェル: What bank is this? (どこの銀行よ、それ。)
日本語では、「どこの銀行よ。」となるのでwhereを使いたいところですが、where is this bank?とすると、その銀行の場所を尋ねることになってしまい、In Manhattan.などの答えになります。
レイチェルは、何という名前の銀行かを知りたがっているので、what bankになるわけです。
アランが真似(impression)をしたという、David Hasselhoff、「ナイトライダー」「ベイウォッチ」などのテレビ番組に主演した俳優です。
こういう外国の芸能人の名前などが出てくると、はっきり言って、私のような海外経験のないものにはつらい。
よほど有名な映画スターならわかりますが、今どき話題の人とかだとお手上げで、「アメリカに住んでたら、すごく笑えるんだろうなぁ。」と寂しくなってしまいます。
ですが、今はインターネットでいろいろ調べ物も出来る便利な時代だし、DVDもいっぱい出てるし、案外、どこかでフレンズに名前の出てきた俳優を目にする機会があるかもしれません。
ちょっと名前を頭の隅に置いといて、「なんかこの名前聞いたことあるなぁ。」とその実物を見る機会があった時に、思い出せるといいですね。
また、フレンズは、ゲスト俳優が豪華なので有名です。先日、トニー賞(アメリカ演劇界の権威ある賞)の授賞式をTVで放映してましたが、フレンズで見たことのある俳優さんがたくさん出てましたよ。
モニカの新恋人アランに対するみんなの評価、「顔をゆがめて笑う」とか、よく聞くとあまり誉めてないけど、要はそういうひとくせある、変わった人がみんなの好みらしい。
フレンズのメンバーも、実はちょっと変わった人が多いので、そういう人を求めるのかもしれません。
もし、モニカの彼が、性格もルックスも良い人なら、却ってこんなにみんなに好かれないのかも。
最初、あんまりみんなが褒めちぎるので、モニカも驚いていましたが、見ている私も、誉め殺しか何かかとちょっと不審に思っていたのです。
最後に何かオチでもあるのかと・・・。
ですが、本当にみんなはアランのことが好きだったようで・・・。
アランと出掛けた試合の結果、
We won! (勝ったぁ!)
勝ったー、と日本語では主語がありませんが、英語では必ず主語が必要です。
映画とかでは、時々主語が省略されてることもありますが、日本語に比べると、必ずと言っていいほど、主語は必要です。
アランの活躍ぶりを語るロス、
He was like a Bugs Bunny cartoon where Bugs plays every position. (アランはバッグス・バニーのアニメみたいに、全部のポジションでプレーしてる感じだったよ。)
日本ではアニメといいますが、アメリカではcartoonと呼ぶことが多いです。
日本のアニメは最近はanimeという単語で呼ばれます。
チャンドラー: I, personally, could have a gallon of Alan. (1ガロンのアランがあってもいいくらいだよ。)
gallonは、液体の単位です。
アランとガロン(発音はギャランに近い)が韻を踏んでいます。
リジーというおばさんが、フィービーに
Hey, Weird Girl. (やあ、変な女。)
と呼びかけてます。
weird は学校英語ではあまり出てこないと思います。
変わったとか、変なというとstrangeを思い出すことが多いですが、ドラマではweirdがよく使われます。
「なんか奇妙だ、変な感じ。」というときも、That's weird.といいます。
Keep the change. (おつりは取っといて。)
旅行で使いたいフレーズ。
フィービーの銀行口座に勝手に振り込まれてたお金を、ジョーイがKeep it.と言ってましたが、そのkeepと同じです。
さて、次に、今回のキーワード、thumb(親指)が出てきます。
キーワードと言っても、英語タイトルに出てるわりには、別に今回のエピソードの中心ではないのですが、
(中心は間違いなくアランでしょう。)、
そこを「アランの話」としないところに、フレンズのタイトルのしゃれっ気というか、面白みを見い出したいところ。
最初、タイトルだけ見たら、「何だ? この話は?」と思わせるトボけたタイトルが魅力ですね。
リジーがおごってくれたジュースに、なんと親指が入ってた。
(製造過程で混入した!? いてててて・・・。)
それを形容して、
フィービー: ...like this tiny little hitchhiker. (小さなヒッチハイカーみたいだった。)
ヒッチハイカーは親指を立てて、車を止めるからです。
それに対するチャンドラーの答え、
Maybe it's a contest? Like "Collect all five." (それってコンテストじゃない? 「5本全部集めよう」、みたいな。)
シールを5枚集める、とか懸賞でありますが、
「5本って、親指から小指!?」
笑ってしまいました。
また機会を見て書こうと思ってますが、日本人の英語の発音の上達を阻んでいるのは、ローマ字読みしたカタカナ英語が氾濫してるせいだと思っています。
外国語を読みやすくカタカナで書いて、日本語として取り入れてしまう才能は、素晴らしいと思ってるんですけどね。
カラオケって、karaokeと英語になってますが、これも発音は、「キャラオウキィ」です。
日本語をローマ字で書いても、必ずしもその通り読んでもらえるわけではないのです。
まだ死んだ犬のチーチーのことで落ち込んでるロス。
ジョーイ: Let it go, Ross. (もう忘れろよ、ロス。)
ビートルズのLet It Beという歌がありますが、letは「・・・させてやる、・・・することを許す」という意味。
let it goなら、そのまま行かせてしまえ、つまり、物事にいつまでも捉われずに、時期が来たら、忘却するままに忘れろ、という感じでしょうか。
ロス: You didn't know Chi-Chi. (チーチーのこと、知らないくせに。)
どんなに可愛いか知らないだろう、僕の悲しみがわからないだろう、ということ。
ちょっと子供みたいなセリフです。
レイチェル: What bank is this? (どこの銀行よ、それ。)
日本語では、「どこの銀行よ。」となるのでwhereを使いたいところですが、where is this bank?とすると、その銀行の場所を尋ねることになってしまい、In Manhattan.などの答えになります。
レイチェルは、何という名前の銀行かを知りたがっているので、what bankになるわけです。
アランが真似(impression)をしたという、David Hasselhoff、「ナイトライダー」「ベイウォッチ」などのテレビ番組に主演した俳優です。
こういう外国の芸能人の名前などが出てくると、はっきり言って、私のような海外経験のないものにはつらい。
よほど有名な映画スターならわかりますが、今どき話題の人とかだとお手上げで、「アメリカに住んでたら、すごく笑えるんだろうなぁ。」と寂しくなってしまいます。
ですが、今はインターネットでいろいろ調べ物も出来る便利な時代だし、DVDもいっぱい出てるし、案外、どこかでフレンズに名前の出てきた俳優を目にする機会があるかもしれません。
ちょっと名前を頭の隅に置いといて、「なんかこの名前聞いたことあるなぁ。」とその実物を見る機会があった時に、思い出せるといいですね。
また、フレンズは、ゲスト俳優が豪華なので有名です。先日、トニー賞(アメリカ演劇界の権威ある賞)の授賞式をTVで放映してましたが、フレンズで見たことのある俳優さんがたくさん出てましたよ。
モニカの新恋人アランに対するみんなの評価、「顔をゆがめて笑う」とか、よく聞くとあまり誉めてないけど、要はそういうひとくせある、変わった人がみんなの好みらしい。
フレンズのメンバーも、実はちょっと変わった人が多いので、そういう人を求めるのかもしれません。
もし、モニカの彼が、性格もルックスも良い人なら、却ってこんなにみんなに好かれないのかも。
最初、あんまりみんなが褒めちぎるので、モニカも驚いていましたが、見ている私も、誉め殺しか何かかとちょっと不審に思っていたのです。
最後に何かオチでもあるのかと・・・。
ですが、本当にみんなはアランのことが好きだったようで・・・。
アランと出掛けた試合の結果、
We won! (勝ったぁ!)
勝ったー、と日本語では主語がありませんが、英語では必ず主語が必要です。
映画とかでは、時々主語が省略されてることもありますが、日本語に比べると、必ずと言っていいほど、主語は必要です。
アランの活躍ぶりを語るロス、
He was like a Bugs Bunny cartoon where Bugs plays every position. (アランはバッグス・バニーのアニメみたいに、全部のポジションでプレーしてる感じだったよ。)
日本ではアニメといいますが、アメリカではcartoonと呼ぶことが多いです。
日本のアニメは最近はanimeという単語で呼ばれます。
チャンドラー: I, personally, could have a gallon of Alan. (1ガロンのアランがあってもいいくらいだよ。)
gallonは、液体の単位です。
アランとガロン(発音はギャランに近い)が韻を踏んでいます。
リジーというおばさんが、フィービーに
Hey, Weird Girl. (やあ、変な女。)
と呼びかけてます。
weird は学校英語ではあまり出てこないと思います。
変わったとか、変なというとstrangeを思い出すことが多いですが、ドラマではweirdがよく使われます。
「なんか奇妙だ、変な感じ。」というときも、That's weird.といいます。
Keep the change. (おつりは取っといて。)
旅行で使いたいフレーズ。
フィービーの銀行口座に勝手に振り込まれてたお金を、ジョーイがKeep it.と言ってましたが、そのkeepと同じです。
さて、次に、今回のキーワード、thumb(親指)が出てきます。
キーワードと言っても、英語タイトルに出てるわりには、別に今回のエピソードの中心ではないのですが、
(中心は間違いなくアランでしょう。)、
そこを「アランの話」としないところに、フレンズのタイトルのしゃれっ気というか、面白みを見い出したいところ。
最初、タイトルだけ見たら、「何だ? この話は?」と思わせるトボけたタイトルが魅力ですね。
リジーがおごってくれたジュースに、なんと親指が入ってた。
(製造過程で混入した!? いてててて・・・。)
それを形容して、
フィービー: ...like this tiny little hitchhiker. (小さなヒッチハイカーみたいだった。)
ヒッチハイカーは親指を立てて、車を止めるからです。
それに対するチャンドラーの答え、
Maybe it's a contest? Like "Collect all five." (それってコンテストじゃない? 「5本全部集めよう」、みたいな。)
シールを5枚集める、とか懸賞でありますが、
「5本って、親指から小指!?」
笑ってしまいました。
2005年06月26日
フレンズ1-3その1
シーズン1 第3話
The One With the Thumb (モニカの彼はみんなのもの?)
原題は「親指の話」
最初から、男女関係の複雑なセリフが登場。
モニカ: "We should do this again," means: "You will never see me naked."
(「またこんな風にデートしようよ。」、っていうのは、「もう二度と俺の裸を見ることはないよ。」って意味よ。)
Since when? Since always. (いつから? ずっとだよ。)
since whenとは、いったいいつから〜になっちゃたの?という意味で、普通は、現在完了形と共に使われます。
"dating" language(デート言葉)がここではたくさん出てきます。
やっぱり、どこの国の人でも、面と向かって言いにくいことってあるんですよね。
チャンドラーのセリフで、
I'll be dating leather-clad alcoholics...
という英語字幕がありますが、実際はleather-wearing alcoholicsと言っています。
cladは複合語で・・・を着た、という意味になるのですが(jeans-cladはジーンズ姿の、という意味)、ここでわざわざwearingをcladに置き換えているのは理由はよくわかりません。
ですが、このように、実は英語字幕とは、しゃべっているセリフと全く同じでないことが多い、ということを常に念頭に置いて、リスニングして下さい。
まず、Ohなどの感嘆詞、wellなどのセリフをつないでいる意味のないセリフなどは字幕からカットされていることが多いですが、When I was a boy,などのような短いセンテンスもカットされている場合もあります。
言い換えれば、英語字幕に書いてないセリフを聞き取れるようになった時、リスニング力はかなりのものになったとも言えるのでは?
そういうdating languageはCushions the blow.だとジョーイも言っていますが、
ここでのcushion(クッション)は他動詞で、衝撃などをやわらげる、という意味です。
イメージとしては、車のエアバックみたいな感じでしょうか。
ここで可哀相なのはロス。
dating languageを例えて、
チャンドラー: Like your parents putting your dog to sleep and saying it went off to live on a farm.(親がペットの犬を安楽死させたのを、どこかの牧場に送ったと言ってごまかすようなもんさ。)
sleepは安楽死させること。まさに「眠らせる」わけです。
ロスはまだ気づかず、
That's funny. Because our parents actually did send our dog off to live on a farm.(それは面白いことを言うね。だって、僕の親は本当に犬を牧場に送ったんだよ。)
妹のモニカも気づいていたのに、ロスだけがそれを本当に信じていたようです。
Hello! (おいおい、もしもし。)
日本語で電話の「もしもし」は英語でhelloですが、日本でもとぼけたことを言う人に、「もしもし?(あんた大丈夫?)」みたいなニュアンスで使うことがあるから、似てるかも。
役作りのために煙草を吸うジョーイ。その吸い方がなっちゃいないので、
チャンドラー: I think this is probably why Dimon smokes in his cell alone.
(こんな風だから、ディモンは牢で一人で煙草を吸いたいわけだな。)
人に見られると恥ずかしいくらい、煙草を吸うのが下手だ、という意味。
オーダーを運んできてみんなに配ったレイチェル、
Good for me! (でかした、レイチェル!)
これは、Good for you. (あなたよくやったわ。その調子。)という相手への誉め言葉を自分に向けて使っています
でも、実は、みんなは注文と違うものを黙って受け取っただけで、こっそり後で交換しているのです。
500ドルが勝手に自分の口座に振り込まれていたのであわてるフィービー。
Keep it! (とっとけよ。)というジョーイに、
フィービー: It's not mine. If I kept it, it would be like stealing. (私のじゃないわ。もし自分のものにしたら、盗んだみたいになるわ。)
レイチェル: Yeah, but if you spent it, it would be like shopping! (でも、それを使ったら、ショッピングみたいになるわ。)
ショッピング大好きレイチェルらしいツッコミです。
それでもフィービーは納得しません。
もし素敵な靴を履いても、足音が
'Not mine. Not mine. Not mine.' (私のじゃない、私のじゃない。)
と聞こえる、と言い、
嬉しくてスキップしても、
'Not-not mine, Not-not mine.' (わたしっのじゃ、なーい、わたしっのじゃ、なーい。)と聞こえると言って、いやがります。
このnot mineとnot-not mineのリズムは英語独特のリズミカルなもので、これを日本語に訳すのはかなり難しいのでは?
モニカ: We're with you. We got it. (同感よ。わかったわ。)
このwithは、同意見で、〜に賛成して、という意味です。反対語はagainst。
同意する、というとagree withが浮かびますが、be withでも良いのです。
「あなたと同じ側にいる。あなた側の人間だ。」のうようなニュアンスかと。
get itは、理解する、分かる、了解する、納得する、という意味です。getはいろんな意味がありますが、何かを掴んでモノにするという感じです。(ポケモン、ゲットだぜ。みたいな)
煙草を吸うチャンドラーにOh, gross!
grossとは、実に不快な、胸の悪くなるような、ゾッとする、不潔な、という意味です。
いやーな感じがした時に使います。
フィービー: You've been so good, for three years! (3年間も禁煙して頑張ったのに。)
チャンドラー: And this is my reward. (だから、これが自分へのご褒美なんだよ。)
これを聞いて、「禁煙なんて簡単だよ。俺なんかこれまで100回も禁煙したぜ。」というジョークを思い出しましたが・・・。
The One With the Thumb (モニカの彼はみんなのもの?)
原題は「親指の話」
最初から、男女関係の複雑なセリフが登場。
モニカ: "We should do this again," means: "You will never see me naked."
(「またこんな風にデートしようよ。」、っていうのは、「もう二度と俺の裸を見ることはないよ。」って意味よ。)
Since when? Since always. (いつから? ずっとだよ。)
since whenとは、いったいいつから〜になっちゃたの?という意味で、普通は、現在完了形と共に使われます。
"dating" language(デート言葉)がここではたくさん出てきます。
やっぱり、どこの国の人でも、面と向かって言いにくいことってあるんですよね。
チャンドラーのセリフで、
I'll be dating leather-clad alcoholics...
という英語字幕がありますが、実際はleather-wearing alcoholicsと言っています。
cladは複合語で・・・を着た、という意味になるのですが(jeans-cladはジーンズ姿の、という意味)、ここでわざわざwearingをcladに置き換えているのは理由はよくわかりません。
ですが、このように、実は英語字幕とは、しゃべっているセリフと全く同じでないことが多い、ということを常に念頭に置いて、リスニングして下さい。
まず、Ohなどの感嘆詞、wellなどのセリフをつないでいる意味のないセリフなどは字幕からカットされていることが多いですが、When I was a boy,などのような短いセンテンスもカットされている場合もあります。
言い換えれば、英語字幕に書いてないセリフを聞き取れるようになった時、リスニング力はかなりのものになったとも言えるのでは?
そういうdating languageはCushions the blow.だとジョーイも言っていますが、
ここでのcushion(クッション)は他動詞で、衝撃などをやわらげる、という意味です。
イメージとしては、車のエアバックみたいな感じでしょうか。
ここで可哀相なのはロス。
dating languageを例えて、
チャンドラー: Like your parents putting your dog to sleep and saying it went off to live on a farm.(親がペットの犬を安楽死させたのを、どこかの牧場に送ったと言ってごまかすようなもんさ。)
sleepは安楽死させること。まさに「眠らせる」わけです。
ロスはまだ気づかず、
That's funny. Because our parents actually did send our dog off to live on a farm.(それは面白いことを言うね。だって、僕の親は本当に犬を牧場に送ったんだよ。)
妹のモニカも気づいていたのに、ロスだけがそれを本当に信じていたようです。
Hello! (おいおい、もしもし。)
日本語で電話の「もしもし」は英語でhelloですが、日本でもとぼけたことを言う人に、「もしもし?(あんた大丈夫?)」みたいなニュアンスで使うことがあるから、似てるかも。
役作りのために煙草を吸うジョーイ。その吸い方がなっちゃいないので、
チャンドラー: I think this is probably why Dimon smokes in his cell alone.
(こんな風だから、ディモンは牢で一人で煙草を吸いたいわけだな。)
人に見られると恥ずかしいくらい、煙草を吸うのが下手だ、という意味。
オーダーを運んできてみんなに配ったレイチェル、
Good for me! (でかした、レイチェル!)
これは、Good for you. (あなたよくやったわ。その調子。)という相手への誉め言葉を自分に向けて使っています
でも、実は、みんなは注文と違うものを黙って受け取っただけで、こっそり後で交換しているのです。
500ドルが勝手に自分の口座に振り込まれていたのであわてるフィービー。
Keep it! (とっとけよ。)というジョーイに、
フィービー: It's not mine. If I kept it, it would be like stealing. (私のじゃないわ。もし自分のものにしたら、盗んだみたいになるわ。)
レイチェル: Yeah, but if you spent it, it would be like shopping! (でも、それを使ったら、ショッピングみたいになるわ。)
ショッピング大好きレイチェルらしいツッコミです。
それでもフィービーは納得しません。
もし素敵な靴を履いても、足音が
'Not mine. Not mine. Not mine.' (私のじゃない、私のじゃない。)
と聞こえる、と言い、
嬉しくてスキップしても、
'Not-not mine, Not-not mine.' (わたしっのじゃ、なーい、わたしっのじゃ、なーい。)と聞こえると言って、いやがります。
このnot mineとnot-not mineのリズムは英語独特のリズミカルなもので、これを日本語に訳すのはかなり難しいのでは?
モニカ: We're with you. We got it. (同感よ。わかったわ。)
このwithは、同意見で、〜に賛成して、という意味です。反対語はagainst。
同意する、というとagree withが浮かびますが、be withでも良いのです。
「あなたと同じ側にいる。あなた側の人間だ。」のうようなニュアンスかと。
get itは、理解する、分かる、了解する、納得する、という意味です。getはいろんな意味がありますが、何かを掴んでモノにするという感じです。(ポケモン、ゲットだぜ。みたいな)
煙草を吸うチャンドラーにOh, gross!
grossとは、実に不快な、胸の悪くなるような、ゾッとする、不潔な、という意味です。
いやーな感じがした時に使います。
フィービー: You've been so good, for three years! (3年間も禁煙して頑張ったのに。)
チャンドラー: And this is my reward. (だから、これが自分へのご褒美なんだよ。)
これを聞いて、「禁煙なんて簡単だよ。俺なんかこれまで100回も禁煙したぜ。」というジョークを思い出しましたが・・・。
2005年06月23日
フレンズ1-2その2
キャロルが妊娠してることを知り、アワアワしてるモニカに、
ロス: Do that for two hours, you might be where I am right about now. (そういう状態が2時間続くと、今の僕の状態になるよ。)
where I am = 今自分がいる所、状況、心境。
もうパニクってる状態は過ぎ去り、呆然としているということです。
ぐちゃぐちゃになったラザニアを食べるジョーイ。ジョーイは食いしん坊という設定で、今後もこういうシーンがちょくちょくあります。
モニカの母: What’s that curry taste? (このカレー味は何?)
モニカ: Curry. (カレーよ。)
この会話で、モニカと親がギクシャクしてるのがわかります。
ロスは猫かわいがりされてるのに、モニカはダメな子とレッテルを貼られてます。
最初、この話を見た時になんかいやーな感じがしたのですが、こういう独特の設定が、大切なんでしょうかねぇ。
個人的には、「?」マークがつくところですが。
イヤミは延々続きます。
We're having spaghetti. That's easy. (今夜はスパゲティね。それは簡単だこと。)
なんか姑さんみたいなセリフ。
At least she had the chance to leave a man at the altar. (少なくともレイチェルは、祭壇に花婿を置いてくることもできたんだし。)
モニカはそんなことすらできてない、というイヤミ。
さすがにモニカもカチンときて、
What's that supposed to mean. (それってどういう意味よ?)
モニカの母: Nothing. It's an expression. (別に。単なる言い回しよ。)
ついに両親に真実を語るロス。
Here's the deal. (よく聞いてよ。いいかい。)
これは大事な話を始める前に言うセリフ。
And you knew about this? (それであなたはそのことを知ってたの? (知ってて黙ってたの?))
結局、非難されてしまうのはモニカなのでした。
セントラルパーク(喫茶店)のトイレから出てきたロス、電気が消えて真っ暗なので、
How long was I in there? (どのくらい僕トイレにこもってた?)
レイチェル: Got any advice? As someone who’s recently been dumped. (何かアドバイスある? 最近捨てられた立場から。)
dumpというのは、ダンプカーのダンプ(ダンプカーは英語ではdump truckと言う)で、ゴミをどさりと下ろすことを言います。
そこから派生して、放り出す、見捨てるという意味にもなります。
アリーmy Loveでは、アリーが自分が振られるさまを想像して、ゴミ箱(dumpster)からダンプカーの荷台に放り込まれるというシーンがありましたが、これは「ゴミを捨てる」も「人をふる」もどちらもdumpだからです。
この「振られる」dumpは恋愛ドラマには欠かせない単語で、よく出てきます。
ベイビーの名前は、祖母の名前を貰ってミニーにするというキャロルに、
ロス: Still, you say "Minnie," you hear "Mouse." (それでも、ミニーといえば、マウスだろう。)
振ったはずのバリーが元気なのを見て、かえって動揺するレイチェル。
髪やお化粧を直す乙女心は、万国共通ですね。
レイチェル: You hate sticking your finger in your eye. (目の中に指を入れるのを、いやがってたのに。)
バリー: Not for her. (彼女のためなら怖くない。)
それを聞いて観客は笑いますが、Oh! というため息も漏れてます。
アメリカのドラマは笑い声だけでなく、ドラマティック、ロマンティックなセリフを言ったシーンに、ビビッドに反応し、うっとりとため息をついたり、歓声を上げたり、口笛を吹いたりする観客の声が入ります。
これを聞くだけでもアメリカのエンターテインメントを感じますね。
日本では、テレビショッピングで値段を言った時に、こういう歓声を聞きますが・・・。
ベイビーの超音波映像を見せられたチャンドラーは、
I think it's about to attack the Enterprise. (エンタープライズを攻撃しようとしてる?)
エンタープライズとは、スタートレックに出てくる宇宙船の名前です。
(実は、私はスタートレックのファンでもあり、TNG(The Next Generation 新スタートレック)のピカード艦長とデータ少佐のファンなんです。
フレンズもスタートレックも好きって、ちょっと珍しいかな?)
つまり、この映像の主を宇宙人だと言いたいわけ。赤ちゃんの超音波映像を見ると、エイリアンみたいだと思う親は多いですね。
(私もそうでした・・・。って、ごめんよ、我が子。)
花嫁付添人なのに、バリーと新婚旅行先のアルバ島へ行ったミンディと電話中、
レイチェル: I hope they have his old hairline and your old nose! (赤ちゃんがバリーの本当の生え際と、あなたの本当の鼻の形に似たらいいわね!)
このold、つまり昔の、整形前の、という意味。
バリーが植毛をしていることはレイチェルとの会話に出ていました。
フレンズを見ているとよく整形の話が出てくるのですが、アメリカではそんなにポピュラーなんでしょうか? やっぱり。
ロス: Do that for two hours, you might be where I am right about now. (そういう状態が2時間続くと、今の僕の状態になるよ。)
where I am = 今自分がいる所、状況、心境。
もうパニクってる状態は過ぎ去り、呆然としているということです。
ぐちゃぐちゃになったラザニアを食べるジョーイ。ジョーイは食いしん坊という設定で、今後もこういうシーンがちょくちょくあります。
モニカの母: What’s that curry taste? (このカレー味は何?)
モニカ: Curry. (カレーよ。)
この会話で、モニカと親がギクシャクしてるのがわかります。
ロスは猫かわいがりされてるのに、モニカはダメな子とレッテルを貼られてます。
最初、この話を見た時になんかいやーな感じがしたのですが、こういう独特の設定が、大切なんでしょうかねぇ。
個人的には、「?」マークがつくところですが。
イヤミは延々続きます。
We're having spaghetti. That's easy. (今夜はスパゲティね。それは簡単だこと。)
なんか姑さんみたいなセリフ。
At least she had the chance to leave a man at the altar. (少なくともレイチェルは、祭壇に花婿を置いてくることもできたんだし。)
モニカはそんなことすらできてない、というイヤミ。
さすがにモニカもカチンときて、
What's that supposed to mean. (それってどういう意味よ?)
モニカの母: Nothing. It's an expression. (別に。単なる言い回しよ。)
ついに両親に真実を語るロス。
Here's the deal. (よく聞いてよ。いいかい。)
これは大事な話を始める前に言うセリフ。
And you knew about this? (それであなたはそのことを知ってたの? (知ってて黙ってたの?))
結局、非難されてしまうのはモニカなのでした。
セントラルパーク(喫茶店)のトイレから出てきたロス、電気が消えて真っ暗なので、
How long was I in there? (どのくらい僕トイレにこもってた?)
レイチェル: Got any advice? As someone who’s recently been dumped. (何かアドバイスある? 最近捨てられた立場から。)
dumpというのは、ダンプカーのダンプ(ダンプカーは英語ではdump truckと言う)で、ゴミをどさりと下ろすことを言います。
そこから派生して、放り出す、見捨てるという意味にもなります。
アリーmy Loveでは、アリーが自分が振られるさまを想像して、ゴミ箱(dumpster)からダンプカーの荷台に放り込まれるというシーンがありましたが、これは「ゴミを捨てる」も「人をふる」もどちらもdumpだからです。
この「振られる」dumpは恋愛ドラマには欠かせない単語で、よく出てきます。
ベイビーの名前は、祖母の名前を貰ってミニーにするというキャロルに、
ロス: Still, you say "Minnie," you hear "Mouse." (それでも、ミニーといえば、マウスだろう。)
振ったはずのバリーが元気なのを見て、かえって動揺するレイチェル。
髪やお化粧を直す乙女心は、万国共通ですね。
レイチェル: You hate sticking your finger in your eye. (目の中に指を入れるのを、いやがってたのに。)
バリー: Not for her. (彼女のためなら怖くない。)
それを聞いて観客は笑いますが、Oh! というため息も漏れてます。
アメリカのドラマは笑い声だけでなく、ドラマティック、ロマンティックなセリフを言ったシーンに、ビビッドに反応し、うっとりとため息をついたり、歓声を上げたり、口笛を吹いたりする観客の声が入ります。
これを聞くだけでもアメリカのエンターテインメントを感じますね。
日本では、テレビショッピングで値段を言った時に、こういう歓声を聞きますが・・・。
ベイビーの超音波映像を見せられたチャンドラーは、
I think it's about to attack the Enterprise. (エンタープライズを攻撃しようとしてる?)
エンタープライズとは、スタートレックに出てくる宇宙船の名前です。
(実は、私はスタートレックのファンでもあり、TNG(The Next Generation 新スタートレック)のピカード艦長とデータ少佐のファンなんです。
フレンズもスタートレックも好きって、ちょっと珍しいかな?)
つまり、この映像の主を宇宙人だと言いたいわけ。赤ちゃんの超音波映像を見ると、エイリアンみたいだと思う親は多いですね。
(私もそうでした・・・。って、ごめんよ、我が子。)
花嫁付添人なのに、バリーと新婚旅行先のアルバ島へ行ったミンディと電話中、
レイチェル: I hope they have his old hairline and your old nose! (赤ちゃんがバリーの本当の生え際と、あなたの本当の鼻の形に似たらいいわね!)
このold、つまり昔の、整形前の、という意味。
バリーが植毛をしていることはレイチェルとの会話に出ていました。
フレンズを見ているとよく整形の話が出てくるのですが、アメリカではそんなにポピュラーなんでしょうか? やっぱり。
2005年06月21日
フレンズ1-2その1
シーズン1 第2話
The One With the Sonogram at the End (ロスの大事件)
原題は「最後に超音波映像がある話」
ex-wifeというのは前妻。ex-boyfriend 元カレ、などにも使います。
ex-wifeのキャロルの一言
I'm pregnant. (私、妊娠したの。)
こういう「衝撃の告白」というのを、英語で聞き取れた時は、感動です。日本語で「私、ニンシンしたかも。」とかいうシーンを聞くと、ビクっとしますよねぇ。これから、波乱が待ち受けてるみたいな。
それを、日本語字幕無しで、ビクっとできるようになれば、その言葉はもう自分のものになった、英語を英語のまま理解できた、ということになるのです。
「pregnant = 妊娠している、か・・・。えーっ!?」とワンクッション置いている間は、まだまだ間に日本語が挟まって理解している状態なのです。
英語のセリフとは関係ありませんが、今回はジェスチャーで表すギャグが多いです。
原始人の手を持ったままハグする、驚いた時のロスのポーズが後ろの人形とそっくり、とか。
ちょっとベタな感じもしますが、この辺で笑えるところは万国共通かな、とホッとします。
紙くずを捨ててることを非難されたチャンドラー、言い訳しているうちにモニカが激怒しているのに気づいて、
So I balled it up and now I wish I was dead. (で、紙を丸めて・・・今、俺、死にたい。)
モニカの怒りが伝わります。
ちなみに、I wish I was dead. は学校文法でよく習うI wish I were a bird.(私が鳥だったらなぁ。) と同じ、実現不可能なことを表す「仮定法過去」です。
私も落ち込んでいやな時は、時々、I wish I was dead. と、ブツブツ言ってます。(本心じゃないけど、もう何もかもいやだー、みたいな時にぴったり)
チャンドラー: Ugly Naked Guy got a ThighMaster. (裸のブ男がサイマスター買ったぞ。)
サイマスター、単語から太腿を鍛える器具だろうとは思いましたが、実際に存在するものでした。ホームエクササイズで使う器具です。
このUgly Naked Guyは向いのビルに住んでいる人で、時々窓から見えるので、話に何度か登場します。
名前だけで本人はきっと登場しないだろうと思っていたら、ずっと後のエピソードで、おなかを出して寝ている姿を拝見できました。
レイチェル:Has anybody seen my engagement ring? (誰か私の婚約指輪見なかった?)
フィービー:Yeah, it's beautiful! (見たわよ、きれいね。)
これはフィービーのボケぶりが炸裂したセリフ。レイチェルの慌てぶり、指をさすってるそぶりから、つけてたはずの指輪をなくしたのは明白なのに、単純な質問と捕らえて、丁寧に答えてるフィービーに笑えます。
こういうギャグは、「ちょっと席はずすから、カバン見ててね。」「見てたよ、誰かが持って逃げていったよ。」のような古典的ギャグに通じます。
指輪を探しながら、
ジョーイ:When did you have it last? (最後につけてたのはいつ?)
フィービー:Doy! Probably right before she lost it. (ばかねぇ、なくす直前でしょ?)
これも、フィービーらしい返答です。
ラザニアの中に埋まっている指輪を探す前の決死の一言。
チャンドラー: Boys! We're going in! (潜入するぞ!)
映画マトリックスで、ネオやモーフィアスがマトリックスの中に入る時も確かこう言っていたはず。随分雰囲気違いますが・・・。
(2005.10.23 追記)
このエピソードの、レイチェルが婚約指輪を探しているシーン。
レイチェル: I know I had it when I was in the kitchen with...
チャンドラー: Dinah?
というやり取りがあるのですが、この Dinah についての説明を、フレンズ1-21その6 のコメント欄に書いています。
興味のある方は覗いてみて下さい。
(追記はここまで)
The One With the Sonogram at the End (ロスの大事件)
原題は「最後に超音波映像がある話」
ex-wifeというのは前妻。ex-boyfriend 元カレ、などにも使います。
ex-wifeのキャロルの一言
I'm pregnant. (私、妊娠したの。)
こういう「衝撃の告白」というのを、英語で聞き取れた時は、感動です。日本語で「私、ニンシンしたかも。」とかいうシーンを聞くと、ビクっとしますよねぇ。これから、波乱が待ち受けてるみたいな。
それを、日本語字幕無しで、ビクっとできるようになれば、その言葉はもう自分のものになった、英語を英語のまま理解できた、ということになるのです。
「pregnant = 妊娠している、か・・・。えーっ!?」とワンクッション置いている間は、まだまだ間に日本語が挟まって理解している状態なのです。
英語のセリフとは関係ありませんが、今回はジェスチャーで表すギャグが多いです。
原始人の手を持ったままハグする、驚いた時のロスのポーズが後ろの人形とそっくり、とか。
ちょっとベタな感じもしますが、この辺で笑えるところは万国共通かな、とホッとします。
紙くずを捨ててることを非難されたチャンドラー、言い訳しているうちにモニカが激怒しているのに気づいて、
So I balled it up and now I wish I was dead. (で、紙を丸めて・・・今、俺、死にたい。)
モニカの怒りが伝わります。
ちなみに、I wish I was dead. は学校文法でよく習うI wish I were a bird.(私が鳥だったらなぁ。) と同じ、実現不可能なことを表す「仮定法過去」です。
私も落ち込んでいやな時は、時々、I wish I was dead. と、ブツブツ言ってます。(本心じゃないけど、もう何もかもいやだー、みたいな時にぴったり)
チャンドラー: Ugly Naked Guy got a ThighMaster. (裸のブ男がサイマスター買ったぞ。)
サイマスター、単語から太腿を鍛える器具だろうとは思いましたが、実際に存在するものでした。ホームエクササイズで使う器具です。
このUgly Naked Guyは向いのビルに住んでいる人で、時々窓から見えるので、話に何度か登場します。
名前だけで本人はきっと登場しないだろうと思っていたら、ずっと後のエピソードで、おなかを出して寝ている姿を拝見できました。
レイチェル:Has anybody seen my engagement ring? (誰か私の婚約指輪見なかった?)
フィービー:Yeah, it's beautiful! (見たわよ、きれいね。)
これはフィービーのボケぶりが炸裂したセリフ。レイチェルの慌てぶり、指をさすってるそぶりから、つけてたはずの指輪をなくしたのは明白なのに、単純な質問と捕らえて、丁寧に答えてるフィービーに笑えます。
こういうギャグは、「ちょっと席はずすから、カバン見ててね。」「見てたよ、誰かが持って逃げていったよ。」のような古典的ギャグに通じます。
指輪を探しながら、
ジョーイ:When did you have it last? (最後につけてたのはいつ?)
フィービー:Doy! Probably right before she lost it. (ばかねぇ、なくす直前でしょ?)
これも、フィービーらしい返答です。
ラザニアの中に埋まっている指輪を探す前の決死の一言。
チャンドラー: Boys! We're going in! (潜入するぞ!)
映画マトリックスで、ネオやモーフィアスがマトリックスの中に入る時も確かこう言っていたはず。随分雰囲気違いますが・・・。
(2005.10.23 追記)
このエピソードの、レイチェルが婚約指輪を探しているシーン。
レイチェル: I know I had it when I was in the kitchen with...
チャンドラー: Dinah?
というやり取りがあるのですが、この Dinah についての説明を、フレンズ1-21その6 のコメント欄に書いています。
興味のある方は覗いてみて下さい。
(追記はここまで)
2005年06月19日
海外ドラマ>映画? の理由
生きた英語を学ぶ教材として、映画を挙げる方が多いです。
私ももちろん映画を見ます。
ですが、ドラマ、特に「シットコム」という笑い声の入るこの手のドラマをお薦めするのには訳があります。
1.「無セリフ時間」が少ない。
映画というのは時間が長いので、話に山あり谷あり。やたらとしゃべってる箇所もあれば、BGMだけでしっとりと進んでいく部分もあります。
またアクション映画、スペースオペラなどは、アクションシーン、戦闘シーンの間、効果音ばかりが聞こえるシーンもあるでしょう。
もちろん、そういうシーンもところどころ、叫びのようなセリフは挿入されますが、5分間のシーンでセリフが3個しかない、ということになると、英語学習者にはなんとも効率が悪い。
その点、ドラマはセリフの密度が濃いです。特にフレンズは30分番組だし、あまり挿入歌も入らないので、常に誰かがしゃべっています。
これは学習者にとって、ありがたいことなのです。
2. 笑いが入るので、笑いのポイントがわかる。
あの独特の「笑い」、実はフレンズは公開録画されているというのをご存知ですか?
観客が座っている前で、キャストはお芝居をしてるんですねぇ。
それを知った時はびっくりしました(私はスタッフが笑ってるんだと思ってました。そんなこと思ってたのは私くらいか?)
観客がいるので、セリフもはっきりと、他のドラマよりも聞き取り易いのではないかと思います。
30分弱の番組を作るのに、長い時間をかけて録画し、編集して、放映される形になるそうです。
基本的にはコメディーなので、何かしら面白いことを言ってるわけですが、その笑いの反応を知ることで、セリフの面白さがわかります。
次の人がセリフを言うのを待つほど、会場が大爆笑してることもありますし。
日本語吹き替え版でも、同様に笑い声は入っていますが、日本語のセリフのオチに合わせるために、笑い声の挿入場所を多少前後させています。
だいたい、英語でも日本語でも笑う場所は同じなので、「アメリカンジョークってわからん・・・」と思ってる方は、フレンズを見ると、意外と同じ感覚なので、ホッとされるのでは?
3. 「キャラ立ち」してくる。
さすがに10シーズンも続いていると、非常に現実味を帯びたキャラになってきます。
最初から、ある程度は決まっているようですが、演じる俳優たちと融合してきて、キャラクターの性格やしぐさが、はっきりしてくるのです。
セリフも「らしい」セリフになり、キャラに合わないセリフを言ってるのは、あまり聞きません。
「こんなの、チャンドラーらしくないよ」とか言って、スタッフの誰かがダメ出しするのでしょう。
そうして、英語のセリフが「彼ららしい」と思えるところまできたら、英語を日本語と同じように受け入れられる土壌が出来たことになるのです。
私ももちろん映画を見ます。
ですが、ドラマ、特に「シットコム」という笑い声の入るこの手のドラマをお薦めするのには訳があります。
1.「無セリフ時間」が少ない。
映画というのは時間が長いので、話に山あり谷あり。やたらとしゃべってる箇所もあれば、BGMだけでしっとりと進んでいく部分もあります。
またアクション映画、スペースオペラなどは、アクションシーン、戦闘シーンの間、効果音ばかりが聞こえるシーンもあるでしょう。
もちろん、そういうシーンもところどころ、叫びのようなセリフは挿入されますが、5分間のシーンでセリフが3個しかない、ということになると、英語学習者にはなんとも効率が悪い。
その点、ドラマはセリフの密度が濃いです。特にフレンズは30分番組だし、あまり挿入歌も入らないので、常に誰かがしゃべっています。
これは学習者にとって、ありがたいことなのです。
2. 笑いが入るので、笑いのポイントがわかる。
あの独特の「笑い」、実はフレンズは公開録画されているというのをご存知ですか?
観客が座っている前で、キャストはお芝居をしてるんですねぇ。
それを知った時はびっくりしました(私はスタッフが笑ってるんだと思ってました。そんなこと思ってたのは私くらいか?)
観客がいるので、セリフもはっきりと、他のドラマよりも聞き取り易いのではないかと思います。
30分弱の番組を作るのに、長い時間をかけて録画し、編集して、放映される形になるそうです。
基本的にはコメディーなので、何かしら面白いことを言ってるわけですが、その笑いの反応を知ることで、セリフの面白さがわかります。
次の人がセリフを言うのを待つほど、会場が大爆笑してることもありますし。
日本語吹き替え版でも、同様に笑い声は入っていますが、日本語のセリフのオチに合わせるために、笑い声の挿入場所を多少前後させています。
だいたい、英語でも日本語でも笑う場所は同じなので、「アメリカンジョークってわからん・・・」と思ってる方は、フレンズを見ると、意外と同じ感覚なので、ホッとされるのでは?
3. 「キャラ立ち」してくる。
さすがに10シーズンも続いていると、非常に現実味を帯びたキャラになってきます。
最初から、ある程度は決まっているようですが、演じる俳優たちと融合してきて、キャラクターの性格やしぐさが、はっきりしてくるのです。
セリフも「らしい」セリフになり、キャラに合わないセリフを言ってるのは、あまり聞きません。
「こんなの、チャンドラーらしくないよ」とか言って、スタッフの誰かがダメ出しするのでしょう。
そうして、英語のセリフが「彼ららしい」と思えるところまできたら、英語を日本語と同じように受け入れられる土壌が出来たことになるのです。
2005年06月17日
フレンズ1-1その2
レイチェルがバリーと電話中。あなたのせいじゃない、私が悪いの、と懸命に説明しているが電話が切れる。掛け直したレイチェルが
Machine cut me off again. Anyway... (また留守電が切れたわよ。とにかく・・・)
なんと、留守電にしゃべっていたとは。
ロスの部屋の壁に、The SPEED RACERと書かれたポスターが貼ってあります。これは日本アニメ「マッハGoGoGo」で、アメリカではSpeed Racerというタイトルで結構人気らしい。でもこれ、かなり前のアニメですよね。
日本料理店にて。ちなみに、フレンズでは日本料理店にいるシーンも何度か出てきますし、みんなお箸を上手に使っていて、へぇ、とか感心してしまいますが、今やアメリカ人はみんなお箸が上手に使えるそうで、日本人から「Can you use chopsticks? (お箸使えます?)」と聞かれるのは、いい加減うんざりだそう。
ポールがモニカに衝撃告白。妻に逃げられてから、
I haven't been able to perform...sexually. (うまく出来なくなったんだ、性的なあれが。)
こういう最後に落とすギャグは英語ならではですね。日本語だとわざわざ倒置にしないといけないので、セリフが浮いた感じになるのですが、英語は普通にしゃべってもこの語順なので、思わずモニカが噴き出してしまったのです。
みんなに冷やかされるのを恐れて、デートじゃないと言い張っていたモニカに、
ジョーイ:That wasn't a real date. What the hell do you do on a real date? (あれが本当のデートじゃないんなら、本当のデートって一体何をするつもりなんだよ?)
ちょっといやらしいジョーイのイヤミ。
嬉しそうにバーゲン品を持って入ってくるレイチェル。Guess what? (何だと思う?)
これは、相手の気をひくために、話題に触れる前に使う言葉。こういう言葉を会話にサッと入れられるようになると良い感じです。後のエピソードで、ロスがドアの向こうから手をヒラヒラさせて、Guess who? (だぁれだ?)なんてこともしてました。
クレジットカードを使わないように鋏で切っちゃえ、とみんながCut! Cut!と大合唱。この「カット」は正しくは「カット」でも「クット」でもないちょうどその中間くらいの発音で、日本語にない母音なので難しいですが、このエピソードを繰り返し見てるとその音が頭にこびりついて聞き取れるようになってきます。また発音については、後日語りたいと思いますが、ドラマのセリフは印象的なものが多いので、発音も耳に残りやすいです。
カードを処分したレイチェルに
モニカ:Welcome to the real world! It sucks. (現実の世界へようこそ。ひどいとこだけど。)
このWelcome to the real world.はマトリックスで、モーフィアスが仮想現実マトリックスから目を覚ましたネオに現実世界を見せたときの決めゼリフでもあります。
suck = be terrible で、学校では習いませんし、私はフレンズで初めて聞きましたが、これからもよく出てきます。下品なスラングですが。
ロスが自分のことをモニカのgeeky older brother (変わった兄)だと表現しましたが、このgeek、オタクという意味もあります。ロスは恐竜オタクなんですよね。
(2007.5.16 追記)
以下の記事で、この1-1 のエピソードの追加説明をしています。
興味のある方は覗いてみて下さい。
フレンズ1-1その3
フレンズ1-1その4
フレンズ1-1その5
(2007.10.7 追記)
さらに記事を追加しました。
フレンズ1-1その6
フレンズ1-1その7
(2007.12.13 追記)
さらに記事を追加しました。
フレンズ1-1その8
(2011.10.3 追記)
さらに記事を追加しました。
フレンズ1-1その9
(追記はここまで)
Machine cut me off again. Anyway... (また留守電が切れたわよ。とにかく・・・)
なんと、留守電にしゃべっていたとは。
ロスの部屋の壁に、The SPEED RACERと書かれたポスターが貼ってあります。これは日本アニメ「マッハGoGoGo」で、アメリカではSpeed Racerというタイトルで結構人気らしい。でもこれ、かなり前のアニメですよね。
日本料理店にて。ちなみに、フレンズでは日本料理店にいるシーンも何度か出てきますし、みんなお箸を上手に使っていて、へぇ、とか感心してしまいますが、今やアメリカ人はみんなお箸が上手に使えるそうで、日本人から「Can you use chopsticks? (お箸使えます?)」と聞かれるのは、いい加減うんざりだそう。
ポールがモニカに衝撃告白。妻に逃げられてから、
I haven't been able to perform...sexually. (うまく出来なくなったんだ、性的なあれが。)
こういう最後に落とすギャグは英語ならではですね。日本語だとわざわざ倒置にしないといけないので、セリフが浮いた感じになるのですが、英語は普通にしゃべってもこの語順なので、思わずモニカが噴き出してしまったのです。
みんなに冷やかされるのを恐れて、デートじゃないと言い張っていたモニカに、
ジョーイ:That wasn't a real date. What the hell do you do on a real date? (あれが本当のデートじゃないんなら、本当のデートって一体何をするつもりなんだよ?)
ちょっといやらしいジョーイのイヤミ。
嬉しそうにバーゲン品を持って入ってくるレイチェル。Guess what? (何だと思う?)
これは、相手の気をひくために、話題に触れる前に使う言葉。こういう言葉を会話にサッと入れられるようになると良い感じです。後のエピソードで、ロスがドアの向こうから手をヒラヒラさせて、Guess who? (だぁれだ?)なんてこともしてました。
クレジットカードを使わないように鋏で切っちゃえ、とみんながCut! Cut!と大合唱。この「カット」は正しくは「カット」でも「クット」でもないちょうどその中間くらいの発音で、日本語にない母音なので難しいですが、このエピソードを繰り返し見てるとその音が頭にこびりついて聞き取れるようになってきます。また発音については、後日語りたいと思いますが、ドラマのセリフは印象的なものが多いので、発音も耳に残りやすいです。
カードを処分したレイチェルに
モニカ:Welcome to the real world! It sucks. (現実の世界へようこそ。ひどいとこだけど。)
このWelcome to the real world.はマトリックスで、モーフィアスが仮想現実マトリックスから目を覚ましたネオに現実世界を見せたときの決めゼリフでもあります。
suck = be terrible で、学校では習いませんし、私はフレンズで初めて聞きましたが、これからもよく出てきます。下品なスラングですが。
ロスが自分のことをモニカのgeeky older brother (変わった兄)だと表現しましたが、このgeek、オタクという意味もあります。ロスは恐竜オタクなんですよね。
(2007.5.16 追記)
以下の記事で、この1-1 のエピソードの追加説明をしています。
興味のある方は覗いてみて下さい。
フレンズ1-1その3
フレンズ1-1その4
フレンズ1-1その5
(2007.10.7 追記)
さらに記事を追加しました。
フレンズ1-1その6
フレンズ1-1その7
(2007.12.13 追記)
さらに記事を追加しました。
フレンズ1-1その8
(2011.10.3 追記)
さらに記事を追加しました。
フレンズ1-1その9
(追記はここまで)
2005年06月15日
フレンズ1-1その1
(2017.12.05 追記)
この記事「フレンズ1-1その1」は 2005年に投稿したものですが、こちらのブログでは、2016年9月にシーズン10のファイナルまで到達した後、シーズン1の最初に戻り、改めて解説し直しています。
2016年に開始したものは「シーズン1改」というカテゴリーになっています。
「改」の記事の方が、2005年の頃よりも一つ一つのセリフを詳しく解説していますので、「フレンズ1-1」の解説をお読みいただく場合は、新しい「フレンズ1-1改その1」の方から始めていただければ幸いです。
(2005.10.26 追記)
この解説だけ、何故かタイトルを書いていませんでしたね。
実は、この1-1には二つタイトルがあります。
ネットなどで調べると、
The One Where Monica Gets A Roommate (a.k.a. The One Where It All Began)
と書いてあるのですが、 a.k.a. とは also known as の略で、「・・・の別名でも知られる、別名・・・、またの名を」という意味です。
DVDの英語字幕には、 The One Where It All Began と書いてありましたが、ネットで調べると The One Where Monica Gets A Roommate の方が優勢(?)なようです。
ということで、二つとも書いておこう。
シーズン1 第1話
The One Where Monica Gets a New Roommate (The Pilot) (マンハッタンの6人)
原題は「モニカに新しいルームメイトができる話」
または
The One Where It All Began (Pilot)
原題は「すべてはここから始まった、の話」
(追記はここまで)
「フレンズ」のみんなは親友なのに、言うことは結構辛辣。ロスの奥さんがレズビアンで彼を捨てて「彼女」の元へ去ってしまい落ち込んでいるのに、
チャンドラー:Sometimes I wish I was a lesbian. ...Did I say that out loud?
(時々、俺もレズビアンだったらなぁなんて思うよな。・・・声に出して言ってた?)
心の声を口に出して言ってしまった時は、こうやってとぼけましょう。チャンドラーはわざとでしょうが。
レイチェルは結婚式から逃げ出すという、大変なことをしでかしたわりには、コーヒーは「decaf(カフェイン抜き)」、砂糖は「Sweet'N Low(ダイエット甘味料)」と指示が細かいところは年頃の女の子。
レイチェルがパパと電話中のセリフ、
I just don't love him. ...Well, it matters to me! (彼を愛してないの・・・私には重要なことよ!)
を聞くと、きっと電話の向こうでパパは
It doesn't matter. (愛なんて重要なことじゃない。)と言ってるはず。パパも結構変わった人なんだろうな、と思わせるセリフ。後々ちゃんとゲストに出てきますから、お楽しみに。
テレビを見ながら、登場人物に向かって「落としちゃえ!」と言う英語は、
Push her down the stairs! Push her down the stairs!
とみんなで声を揃えて言いますが、この英語のリズムを聞くだけで、英語と日本語のリズム感がどれほど違うかを実感します。日本語だったら、「落、ち、ろっ。落、ち、ろっ。」という感じでしょう。
レイチェルをくどくジョーイを非難するモニカに、
ジョーイ:Like there's a rule or something? (ルールでもあるのかよ?)
or somethingは「・・・か何か」という表現ですが、こういうぼやかす表現を覚えておくと便利です。
Paul, the wine guyという表現も便利です。ワイン担当のポールさんですが、担当とか難しい言葉を使わないで「ワインガイ」と言っちゃうと、ワイン関係の人だなとわかる。後のフレンズで、「scientist guy(科学者さん)」というフレーズもありました。
今夜の予定を尋ねられたレイチェルが、
I was supposed to be headed for Aruba on my honeymoon. (ハネムーンでアルバ島へ向かうことになっていた。)
このbe supposed toは意外とよく使われるフレーズで、「We are not supposed to go there. そこに行ってはいけないことになっている。」のように使います。
ロスの部屋の片付けの手伝いを頼まれたフィービーは
I wish I could, but I don't want to. (手伝えるといいんだけど、手伝いたくないの。)
これは普通、I wish I could, but I have no time. (手伝いたいけど時間がない。)という風に使うのをはっきり手伝いたくないと言ってるのがフィービーらしいです。この「らしい」セリフがわかってくると、英語でますます楽しめるようになります。
(2005.10.14 追記)
他の記事で、このエピソードについての質問がありましたので、下のコメント欄で回答しました。
上に書いた本文の説明では不十分な部分も多いかと思いますので、コメント欄に書いてあるものは追加説明だと思って読んでいただけると幸いです。
(2005.10.15 追記)
ワイン担当のポールがモニカのアパートを訪ねてくるシーンで、ブザーを押したのがポールだとわかったモニカが、ブザーに応対したロスに"Buzz him in."と言います。
私は最初、この仕組みがわからなかったのですが(実は、こんなことわからないの、私だけだったりして?)、教えていただいた意見をもとに、自分なりにまとめてみました。
日本のマンションについているオートロックの仕組みとほぼ同じのようですが。
「モニカのアパートの1階エントランス(共用玄関)にインターコムがついていて、訪問者が部屋番号を押すと、モニカと話せる。モニカがOKだと思えば、モニカがインターコムについている解錠ボタンを押すとビーッと音がして(だから buzz him in という)エントランスのドアが開き、客はモニカの部屋まで入ってくることができる。住んでいるモニカや、合鍵を持っているロスやフィービーは[後のエピソードで合鍵を持っていることがわかるシーンもあります]その鍵で1階エントランスも開けられて、部屋のドアも開けられる。
あるいは、アパートによってはインターコムの部分に暗証番号を入れると開錠される仕組みになっているものもあるし、実際には、マンハッタンのアパートだと1Fに24時間体制のセキュリティー(ドアマン)がいるはずである。」
ということのようです。
なお、この件に関しましては、F.D.J.さんのブログ FADED-DEAD-JADED の記事のコメント欄で私が質問し、答えていただいたことを参考にさせていただきました。ありがとうございました。(しかし、追記が長すぎ・・・)
(追記はここまで)
この記事「フレンズ1-1その1」は 2005年に投稿したものですが、こちらのブログでは、2016年9月にシーズン10のファイナルまで到達した後、シーズン1の最初に戻り、改めて解説し直しています。
2016年に開始したものは「シーズン1改」というカテゴリーになっています。
「改」の記事の方が、2005年の頃よりも一つ一つのセリフを詳しく解説していますので、「フレンズ1-1」の解説をお読みいただく場合は、新しい「フレンズ1-1改その1」の方から始めていただければ幸いです。
(2005.10.26 追記)
この解説だけ、何故かタイトルを書いていませんでしたね。
実は、この1-1には二つタイトルがあります。
ネットなどで調べると、
The One Where Monica Gets A Roommate (a.k.a. The One Where It All Began)
と書いてあるのですが、 a.k.a. とは also known as の略で、「・・・の別名でも知られる、別名・・・、またの名を」という意味です。
DVDの英語字幕には、 The One Where It All Began と書いてありましたが、ネットで調べると The One Where Monica Gets A Roommate の方が優勢(?)なようです。
ということで、二つとも書いておこう。
シーズン1 第1話
The One Where Monica Gets a New Roommate (The Pilot) (マンハッタンの6人)
原題は「モニカに新しいルームメイトができる話」
または
The One Where It All Began (Pilot)
原題は「すべてはここから始まった、の話」
(追記はここまで)
「フレンズ」のみんなは親友なのに、言うことは結構辛辣。ロスの奥さんがレズビアンで彼を捨てて「彼女」の元へ去ってしまい落ち込んでいるのに、
チャンドラー:Sometimes I wish I was a lesbian. ...Did I say that out loud?
(時々、俺もレズビアンだったらなぁなんて思うよな。・・・声に出して言ってた?)
心の声を口に出して言ってしまった時は、こうやってとぼけましょう。チャンドラーはわざとでしょうが。
レイチェルは結婚式から逃げ出すという、大変なことをしでかしたわりには、コーヒーは「decaf(カフェイン抜き)」、砂糖は「Sweet'N Low(ダイエット甘味料)」と指示が細かいところは年頃の女の子。
レイチェルがパパと電話中のセリフ、
I just don't love him. ...Well, it matters to me! (彼を愛してないの・・・私には重要なことよ!)
を聞くと、きっと電話の向こうでパパは
It doesn't matter. (愛なんて重要なことじゃない。)と言ってるはず。パパも結構変わった人なんだろうな、と思わせるセリフ。後々ちゃんとゲストに出てきますから、お楽しみに。
テレビを見ながら、登場人物に向かって「落としちゃえ!」と言う英語は、
Push her down the stairs! Push her down the stairs!
とみんなで声を揃えて言いますが、この英語のリズムを聞くだけで、英語と日本語のリズム感がどれほど違うかを実感します。日本語だったら、「落、ち、ろっ。落、ち、ろっ。」という感じでしょう。
レイチェルをくどくジョーイを非難するモニカに、
ジョーイ:Like there's a rule or something? (ルールでもあるのかよ?)
or somethingは「・・・か何か」という表現ですが、こういうぼやかす表現を覚えておくと便利です。
Paul, the wine guyという表現も便利です。ワイン担当のポールさんですが、担当とか難しい言葉を使わないで「ワインガイ」と言っちゃうと、ワイン関係の人だなとわかる。後のフレンズで、「scientist guy(科学者さん)」というフレーズもありました。
今夜の予定を尋ねられたレイチェルが、
I was supposed to be headed for Aruba on my honeymoon. (ハネムーンでアルバ島へ向かうことになっていた。)
このbe supposed toは意外とよく使われるフレーズで、「We are not supposed to go there. そこに行ってはいけないことになっている。」のように使います。
ロスの部屋の片付けの手伝いを頼まれたフィービーは
I wish I could, but I don't want to. (手伝えるといいんだけど、手伝いたくないの。)
これは普通、I wish I could, but I have no time. (手伝いたいけど時間がない。)という風に使うのをはっきり手伝いたくないと言ってるのがフィービーらしいです。この「らしい」セリフがわかってくると、英語でますます楽しめるようになります。
(2005.10.14 追記)
他の記事で、このエピソードについての質問がありましたので、下のコメント欄で回答しました。
上に書いた本文の説明では不十分な部分も多いかと思いますので、コメント欄に書いてあるものは追加説明だと思って読んでいただけると幸いです。
(2005.10.15 追記)
ワイン担当のポールがモニカのアパートを訪ねてくるシーンで、ブザーを押したのがポールだとわかったモニカが、ブザーに応対したロスに"Buzz him in."と言います。
私は最初、この仕組みがわからなかったのですが(実は、こんなことわからないの、私だけだったりして?)、教えていただいた意見をもとに、自分なりにまとめてみました。
日本のマンションについているオートロックの仕組みとほぼ同じのようですが。
「モニカのアパートの1階エントランス(共用玄関)にインターコムがついていて、訪問者が部屋番号を押すと、モニカと話せる。モニカがOKだと思えば、モニカがインターコムについている解錠ボタンを押すとビーッと音がして(だから buzz him in という)エントランスのドアが開き、客はモニカの部屋まで入ってくることができる。住んでいるモニカや、合鍵を持っているロスやフィービーは[後のエピソードで合鍵を持っていることがわかるシーンもあります]その鍵で1階エントランスも開けられて、部屋のドアも開けられる。
あるいは、アパートによってはインターコムの部分に暗証番号を入れると開錠される仕組みになっているものもあるし、実際には、マンハッタンのアパートだと1Fに24時間体制のセキュリティー(ドアマン)がいるはずである。」
ということのようです。
なお、この件に関しましては、F.D.J.さんのブログ FADED-DEAD-JADED の記事のコメント欄で私が質問し、答えていただいたことを参考にさせていただきました。ありがとうございました。(しかし、追記が長すぎ・・・)
(追記はここまで)