2005年07月21日

フレンズ1-8その2

おばあちゃんのことを話す家族たち。
ロス: You know what I love? Her Sweet'N Lows. How she was always stealing them from restaurants.
(何が懐かしいと思う? おばあちゃんのスウィートンロウ(ダイエット甘味料)だね。いつもレストランからくすねてたろ。)
父: Not just from restaurants, from our house.
(レストランだけじゃない。うちの家からもだ。)
Sweet'N Lowと言えば、第1話で、ウェディングドレス姿のレイチェルが、これを使っていました。
おばあちゃんは、ダイエット甘味料フェチなのか?

おばあちゃんが亡くなり、別れの挨拶をしていると、おばあちゃんがピクっと動いてびっくり!!
ロス: She's not passed! She's present! She's back!
(おばあちゃんは亡くなってないよ! 今ここにいるんだ! この世に戻ってきたんだ!)
父: She may have died. We're looking into it.
(いったんは死んだのかもしれない。目下調査中だ。)
passは「通過する、過ぎ去る」という意味です。そこから、「亡くなる」という意味にもなります。
普通はdie(死ぬ)の婉曲語として、pass awayという形で使います。
may have diedは、may+have+過去分詞で、過去についての不確実な推量を表します。
look intoは「・・・を調査する、詳しく調べる」という意味ですが、パパはこのおばあちゃんとは血のつながりがないので(ママのママだから)、ひとごとみたいで、緊迫感に欠けています。

病院からセントラルパークに戻ってきた二人。
ロス: I know she's gone, but I just don't feel... (おばあちゃんが亡くなったのはわかってるんだ。でも、なんかそういう感じがしなくて・・・)
フィービー: Maybe she's not really gone. (多分、おばあちゃんは亡くなってないのよ。)
ロス: No, no, she's gone. (いや、死んだ。)
モニカ: We checked. A lot. (チェックしたんだから。何度も。)
goneも死ぬ、という意味です。あちらの方へ「行ってしまった」という感じ。
ロスとモニカは、ちょっと不謹慎ですが、「生き返った」騒ぎで、精魂尽き果ててしまったのでしょう。A lot.「たくさん(チェックした)。」という単語に二人の、「もう勘弁してよ。」という気持ちが見えますね。

フィービー: No, I mean, maybe no one ever really goes. Ever since my mom died, every now and then...I get this feeling that she's, like, right here, you know? (いいえ、多分誰も本当には死なないのよ。私のママが死んでからも時々、感じるのよね、ママが、ほら、ちょうどここらへんにいる、ってね。)
ギョッとした顔で、「ちょうどここらへん」から離れるチャンドラー。

フィービーの死生観は続きます。友達のデビーは死んだけど、
フィービー: I always get this strong Debbie vibe...whenever I use a little yellow pencil. (いつも強い「デビーの霊気」を感じるの・・・ちっちゃい黄色の鉛筆を使ってるとね。)
vibeはvibrationの略で、霊気や精神波などのことです。
フィービーはちょっと霊感が強いタイプで(本人がそう思ってるだけかも)、この手の発言は多いです。

現実的なジョーイは
I think when you're dead...you're dead. You're gone. You're worm food.
(人が死んだら、確かに死ぬんだ。どこかへ行っちゃうんだ。虫のエサになるんだよ。)
ここでのyouは他の5人を指しているのではなく、世間一般の人を指しています。
「あなたを含んだ一般の人」というニュアンスです。
友達の身内の死があったばかりなのに、あまりに不謹慎な発言で、みんなににらまれるのでした。

デビーを思い出すフィービーに、レイチェルは自分の持っている黄色い小さな鉛筆を貸してあげますが、
フィービー: I don't know who this is, but it's not Debbie. (これは誰だか知らないけど、デビーじゃないわ。)
デビーじゃない、だけならいいんですが、やっぱり誰か知らない人のvibeは感じるらしい。
鉛筆をこわごわ受け取るレイチェルでした。

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posted by Rach at 12:29| Comment(8) | フレンズ シーズン1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月20日

フレンズ1-8その1

シーズン1 第8話 The One Where Nana Dies Twice (陽気なお葬式)
原題は「おばあちゃんが2回死ぬ話」

チャンドラーは会社で同僚のシェリーと話をしています。
シェリー: I met somebody who would be perfect for you. You want a date Saturday? (私、あなたにピッタリの人見つけたわ。土曜日、デートしたくない?)
チャンドラー: Yes, please. (うん、お願い。)
同僚: He is cute. He's funny. He's... (彼は可愛いし、彼は面白いし、彼は・・・)
チャンドラー: He's a he? (「彼」って、男?)
シェリー: Well, yeah. Oh, God! I just... I'm gonna go flush myself down the toilet now. (えぇ、そうよ。あら、やだ。私はただ・・・私、今から自分をトイレに流してくるわ。)
チャンドラーはデートをセッティングしてくれるというので喜びますが、なんと紹介された相手は男!
同僚は、チャンドラーをゲイ(同性愛者)だと思っていたようです。
やばいと思った同僚は、去っていきますが、「自分をトイレに流してくる」というのは面白い表現ですね。
日本語では、恥ずかしい時、「穴があったら入りたい」とは言いますが・・・。
今度、気まずいことがあった時は、この「トイレに流す」を使ってみよう、うん。

みんなにゲイに間違えられた話をするチャンドラー
Can you believe she actually thought that?
(彼女、本当に俺をゲイだと思ってたなんて、信じられるか?)
レイチェル: When I first met you, I thought maybe...possibly...you might be.
(私も最初にあなたに会った時、もしかして、ゲイかもって思ったわ。)
実は、少なくとも女性陣はみんな最初の頃、チャンドラーをゲイだと思っていたことが発覚。

チャンドラー: So what is it about me? (俺に一体なにがあるっていうんだ?)
フィービー: I don't know. Because you're smart, you're funny... (わからないわ。あなたは賢いし、面白いし・・・)
チャンドラー: So is Ross. You ever think that about him? (ロスも賢いし、面白いよ。ロスもゲイだと思ったことある?)
みんな: Yeah, right! (まさか!)
ゲイの人は「賢くて面白い」というのが、アメリカ人の共通した概念なのかもしれません。
アリーmy Loveでリチャードという弁護士が、「ゲイの人は、小さい頃から「自分は他の人たちと何か違うかも。それは何故だ。」と理由を探すために、いろんな本をたくさん読んで勉強してるから、賢いんだ。」とか言っていました(それが真実かどうかは知りませんが・・・)。
Yeah, right!は直訳すると、「はい、その通り!」となるように思いますが、実は、「そんなはずはないよ。」という逆の意味になります。
みんなの表情や声のトーンを聞いていると、ちょっと小バカにした感じがします。
バカバカしい話を聞いた時に、ジョーイが"Yeah, right!"と言っているのをよく聞くように思います。
ニュアンスとしては、「はぁ、その通りだよね、全く!」と言いながら皮肉っているのです。

モニカ: You just...You have a quality. (チャンドラーはただ・・・そういう資質があるのよ。)
qualityは「資質、特質」。
理由を聞いても、「ゲイの資質があるから」と言われては、反論のしようもありませんね。
どうする、チャンドラー!

Nana(おばあちゃん)の具合が悪いと電話連絡を受けたロスとモニカは、慌てて病院へ。
ロス: How's she doing? (おばあちゃんの具合は?)
おばさん: The doctor says it's a matter of hours.
(お医者さんは、時間の問題だ、って。)
Nanaは「おばあちゃん」という意味です。
辞書をひいてもあんまり載ってないんですが、スタートレックでもドクター・クラッシャーが自分の祖母をNanaと呼んでいたように思いますので、よく使われる表現のようです。
a matter of hoursは「時間の問題」、つまり、あと何時間かくらいしかもたない、ということ。
It's a matter of time. 「それは時間の問題だ。」というふうにも使います。

母: What's with your hair? What's different?
(あなたの髪、どうしたの? どこか髪型変えた?)
モニカ: Nothing. (何も変えてないわよ。)
母: Oh, maybe that's it. (あぁ、それでだわ。)
また母に、「いつもと一緒だから、変な髪形なのね。」と言われてしまう、かわいそうなモニカ。

ロスに母の仕打ちを訴えますが、
ロス: We are gonna be here a while, it looks like. We still have boyfriends and your career to cover. (僕らはしばらくここにいなきゃならないようだ。まだまだ話題として取り上げる、ボーイフレンドネタとか仕事ネタがあるんだぞ。)
careerは日本語のキャリアですが、発音は、カリアで、リにアクセントがあります。
かなり日本語のキャリアとは発音が違うので、注意が必要です。

(Rachからの感謝の言葉)
今日(7月20日)、DIONのLOVELOGの「学問」カテゴリで、このブログが20位にランクインしていました!! (やったぁー!)
それもこれも、私のつたないブログを読んで下さり、応援して下さった方々のお陰だと、心より感謝いたしております。
これからも頑張りますので、どうかよろしくお付き合い下さいませ。

posted by Rach at 11:48| Comment(16) | フレンズ シーズン1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月19日

DVDの音声と字幕(その3)

DVDで英語を学習する場合、毎回のエピソードの単語やフレーズを完璧に覚えたりする必要はありません(そもそも不可能かと)。
単語を調べるのは大切なプロセスですが、知らない単語が出てきたからといって、それを単語帳にして覚える、とかは必要ないでしょう。
フレンズで一度聞いたことあるけど、その後、出会ったことのない単語は、実際、たっくさぁーんあります。
ひとまず、英語を解釈する段階まで終われば、次のエピソードに行きましょう。
エピソードが進み、シーズンが進んでいくうちに、「あ、これ前にも聞いた(調べた)単語だな。」とか、「このフレーズ、よく出てくるよね。」とか、何となく記憶に残っていくものです。
そういう記憶に残るほどよく出てくる表現は、使いやすい、また聞く機会の多い表現だと言えます。

前回までにお話しした"くどい"5段階のプロセスを「はしょる」には、以下のようにしてはどうでしょうか。

1. 英語音声、字幕なし
2. 日本語音声、英語字幕
(2007.9.19 追記)
この 2. の段階については、「日本語音声、日本語字幕」の方がいいかもしれません(実際に私もそうしています)。
その理由については後述していますので、お好きな方を選んで下さい。
(追記はここまで)
3. 英語音声、英語字幕でわからないところを調べる。

少なくとも、この3段階は必要だと思います。
(その後、もう少し、そのエピソードで耳を慣らしたいと思うのであれば、英語字幕を出した状態で、リピートモードでリスニングしましょう。私はせっかちなので、どんどん先へ進みましたが。)

2.の段階については、日本語字幕も重要なんですけどねぇ。
でも、日本語は、字幕か音声かどちらかを選べと言われると、情報量の多い(文字数の多い)、さらにニュアンスの伝わりやすい音声で、イメージ作りをした方がいいのかな、と思うのです。
(ただ、英語のダジャレなどは、英単語に日本語訳のふりがなをふってあることの多い字幕の方が、わかりやすいかもしれません。
吹き替えは、完全に日本語の別のダジャレに変わっていることがあります。)

ここで大事なことは、「ニュアンス」「イメージ」です。
英語を英語として理解する、ということは、英語のセリフを「日本語に置き換えるのではなく」、観念的にイメージで捉える、ということなのです。

いつかは忘れましたが、以前、文藝春秋で(いきなりお堅い本を出してブログを高尚に見せようとしてるわけではありません(笑))、日本人にとっての英語、みたいな特集があり(はっきりしたタイトルは忘れました)、キヤノンの御手洗冨士夫社長(だったと思う)が、こんなことを書いておられました。
「英語に慣れてくると、ある話題について、"英語で聞いたんだったかな、それとも日本語で聞いたんだったかな"、とどちらの言語で聞いたかが思い出せなくなる。」と。
「英語を英語のままで理解する」、というのはこういうことだ!、と、その時感じました。

くどいくらいの5段階のプロセスで聞いていると、本当に英語と日本語が交錯してくるのですが、同じシーンを、英語で聞いたり、日本語で聞いたりしているうちに、そのニュアンスが一致してくるのです。
それも、セリフとしてまとめて聞いているので、逐一、英単語を日本語に訳していくのではなく、セリフとしてそっくりそのまま日本語のイメージに置き換わるので、別のドラマで同じ英語のセリフを聞いたときに、そのセリフの意味、それに込められている感情などがパッと思い浮かぶようになるのです。

フレンズの英語セリフに慣れてくると、英語でしゃべっていても、聞いている方は、頭の中では吹き替えでしゃべっているかのように聞こえてくるのです。
大袈裟と思われるかもしれませんが、慣れてくると、本当に、「さっきのギャグ、英語で聞いたんだっけ? 日本語で聞いたんだっけ?」とか、「あれ、このギャグ、さっきも聞いたよな。あぁ、そうか、英語で聞いたんだった。」というふうに思えるようになるのです。
「生意気なこと言うな!」とパソコンの前で怒っていらっしゃる方もおられるかもしれません。
でも、この感覚は、ある程度英語が理解できる方にとっては、かなり実感できるものだと思います。

エンパス(超能力者)の人が、他人の頭に直接イメージを送る、というようなことがありますが(スタートレックの見過ぎ、ですよね?)、その場合も、けっして「言葉」を送っているわけではなく、感情やビジュアルを相手に伝えているのでは?
大切なのは、置き換えた"言葉"ではなく、"イメージ"なのです。

この"はしょらない"5段階を、私はしばらく続けながらエピソードを進んでいきましたが、そのうち、早く先のエピソードに進みたいのと、じれったいのとで、はしょるようになりました。
「英語音声、字幕なし」を最初にするのは、絶対に変えませんでしたが、だいたい筋が理解できているのであれば、話の細かい筋を再確認するために、(前に書いたはしょる2.の「日本語音声、英語字幕」の代わりに)「日本語音声、日本語字幕」にして、まとめて日本語に置き換え(こんな見方してる人は少ないと思うけど)、最後に「英語音声、英語字幕」にして、調べる、という風になりました。
調べる単語も、だんだん減ってくるものです。
そのエピソードのトピックにより、普段はあまり知らないような単語が出てくることもありますが、それ以外の日常会話は、本当に調べる必要がなくなります。
エピソードによっては、辞書の助けを借りないで済んだものもあるくらいです。

長い連載(?)になりましたが、以上が私のDVD学習法でした。
また、皆さんの学習法も教えて下さると嬉しいです。
次回は、またフレンズの解説に戻ります。

(Rachのお願いです)
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posted by Rach at 12:51| Comment(8) | TrackBack(1) | DVD学習法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月18日

DVDの音声と字幕(その2)

前回の1. 「英語音声、字幕なし」の続きです。

2. 「英語音声、英語字幕」
次は、「英語字幕でさえ、助けになる」と実感できます。
字幕が全くないとチンプンカンプンだった言葉でも、英語で書いてあると少しはわかるものも増えてきます。
一度内容は見たわけですから、ここではセリフに合わせて、英語字幕を同じスピードで目で追って、その早さについていけるように頑張りましょう。
まだ単語は調べなくてもいいです。
英語に耳が慣れてくると、英語字幕を見るのでさえ、カンニングしているような気分になってきます。
また、英語を聞きながら英語字幕を見るということは、英語をナチュラルスピードで読むことと同じです。
しゃべるスピードで読む練習は、TOEICのリーディング対策にもなりますよ。
耳が慣れてくると、英語字幕では省略されている部分なども聞き取れるようになってきます。

3. 「英語音声、日本語字幕」
ここでやっと洋画を映画館で見るノリになってきました。
ここで、日本人はどれほど「字幕」の情報を頼りに洋画を見ているのか、ということを実感できます。正直ホッとしますし、これでやっと話が完全に見えてきますよね。
ここでは、英語でぼんやりと掴んでいたドラマの内容を、しっかりと把握出来るようにします。

4. 「日本語音声、英語字幕」
これは、3.の場合と似ているのですが、これにもメリットは多いです。
というのは、日本語字幕だけでは、セリフの雰囲気を完璧に伝えるには、情報が少なすぎるからです。
ご存知のように、字幕には字数制限というものがあり、セリフの長さに合わせて字幕の文字数が決まってしまいます。
日本語は漢字を使いますので、文字数が少なくてもそれなりの情報量はあるのですが、日本語音声だと、英語をしゃべっている時間そのまま、日本語に置き換えられるので、情報量がさらに多くなります。
英語字幕を見て、日本語音声を聞くと、直感的にその英語の意味が頭に入ってきます。
ここで少し問題になるのは、必ずしも英語を直訳してる場合ばかりではなく、ギャグなどは日本語風にアレンジしないと理解できないものも多いので、英語字幕の意味を完全に訳している場合ばかりではない、という点があります。
それも慣れてくると、翻訳した方のジレンマや苦労が見えてくるようにもなります・・・。今はそのあたりは流します。
セリフというものは、やはりイントネーションや抑揚などで印象が大きく変わるものです。
例えば、What are you talking about? という英文、これは文字通りに訳して「何について話しているんですか?」、ではなく、「何言ってんだよ。」みたいなちょっと非難めいたニュアンスが含まれていることが、吹き替えだと伝わってきます。
やはりニュアンスをつかむには、日本語でいうとこんな感じ、というのを聞いてみるのが一番です。
もちろん、ここでも、必ずしも直訳しているとは限らない、ということは頭の隅に置いておきましょう。

5. 最後に、単語の意味などを調べながら、「英語音声、英語字幕」を理解する
最終目標である、英語のセリフを解釈する段階がここです。
意味については、できればこの段階で調べた方がいいと思います。
私は自分がどこまで勉強したかを明白にした方がやりがいを感じられると思ったので、パソコンに入れた辞書ソフトで調べながら、メモみたいなものを作っていました。
(そのメモが、今このブログの元ネタとして使われているのです。)
そのメモには、耳で聞いた発音を自分流にカタカナで書いたり、
例: コヨーテが「カヨーティ」に聞こえる、など。
日本語ではこう訳してあるけど、これは英語の言葉のギャグだから、こういう意味じゃないかな、とか。
翻訳者の方は、字数制限もあり、セリフの時間も口パクに合わせないといけないので、説明したくてもできない、というジレンマがあるはずです。
ですから、実際はこういう意味だけど、説明できないから、まったく別の日本語のギャグに変えてしまったとか、日本人にも理解できる例えに変えてみるとか、いろいろご苦労されているご様子です。
そういう翻訳者の方の苦労を思い描きながら(笑)、自分なりに説明してみるとか、自分なりの訳を作ってみるとかしてみると、
「気分は翻訳者」
英語の解釈も深まり、調べるのも苦にならなくなってきます。
そうして1エピソードを終えた時、時間はかかったけど、英語のドラマを英語で理解できたことに喜びを感じられます。

次回は(え? まだ続くの?)
「はしょる」方法について語ります。

(毎回続く、Rachのお願い)
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posted by Rach at 09:40| Comment(14) | DVD学習法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月17日

DVDの音声と字幕(その1)


先日、「楽しむ! 英語学習」管理人のsatさんからご質問をいただきました。
「英語学習が目的の場合、DVDの音声と字幕をどうすれば良いか」です。
これについては、私がフレンズを見始めた時からやっている方法をご説明します。
ちなみに、この方法はかなり「くどい」方法です。
お忙しい方については、それを「はしょる」方法について、説明したいと思いますが、
まずは、一番オーソドックスと思われるアプローチを。
ざっと段階を説明すると、以下のようになります。
1. 英語音声、字幕なし
2. 英語音声、英語字幕
3. 英語音声、日本語字幕
4. 日本語音声、英語字幕
5. 英語音声、英語字幕
げっ! 五段階も!?
一応、それぞれ理由と意義はあるんです。
順番に説明していきますが、説明が長くなったので、うんざりした方は、速読して下さい(笑)。
自分のくどい説明を読んでみて、自分がかなりくどい人間なんだと再認識して、ちょっとへこんでます(笑)。

1. 「ネタバレ禁止」状態で、「英語音声、字幕なし」
まずは、英語のドラマを見ているんだ、ということで、ネイティブが見ているように見ることです。
フレンズは30分番組(CM抜きのDVDでは正味23分くらいしかありません)ですから、まあ全然わからないとしても、耐えられるレベルかと。
これが2時間近い映画だと、最初に「字幕なし」をお薦めしにくいんですが。
映画でも、初見の場合、私はチャプターごとにフレンズと同じような見方をして勉強してます。
ネタバレ禁止状態で、というのは、そのドラマのトピックを、出来れば知らないままで見た方が望ましい、ということです。
というのは、よく話題の映画で「結末は誰にも話さないで下さい。」という宣伝文句がありますが、それは、内容を知ってしまうと、それだけ感動や驚きが減るから、ですよね。
同様に、ドラマを見るに当たり、そのドラマをどれだけワクワクしながら見れるか、が、そのドラマにどのくらい集中できるか、につながるのです。
キーワードがわからなくて、話の筋が全く読めないということもあり得るのですが、逆にキーワードがわかって筋が理解できた時の感動はひとしおです。

ドラマには動きがありますので、セリフが聞き取れなくても、ある程度は話の流れがわかるものです。
さらに、日本語の情報をカットして、想像力を働かせ、内容を推測する訓練にもなります。
実際問題、他人が話している内容を聞いている時、人はある程度想像力を働かせながら話を理解しています。
相手が話し下手だったら、多少自分で言葉を補って理解しますし、知らない単語が出てきても、いちいち聞き返さず、文脈から意味を判断しようとしますよね。
人間というものは、辞書で調べたみたいにはっきり意味を知らなくても、それが使えるようになるものです。

うちの息子は、最近、「ばり」という言葉がマイブームらしくて、
「ばり暑いし。」(=すごく、暑い。という意味らしい)
とかブツブツ言ってます。
その「ばり」って何? 語尾の「し」って何??
と驚く母(私)。
若者が使っているらしい「ばり」という言葉を、多分お友達が使ってたのでしょう。
本人は、「"ばり"ってどういう意味?」とか友達に聞くことなく、友達が使ってるニュアンスから、だいたいの意味を察したのだと思います。
で、まぁ、カッコイイと思ったのか、最近、頻繁に使うようになったわけで。
ところで、「ばり」って誰が流行らせたんですか? 語源は何? バリバリ?
そういえば、すごく美味しいもののことを「ばりうま」とか言うけど。
ばり、は方言だと聞いたこともありますが。

「ばり」の話はともかく、
ここで私が言いたいのは、単語の全てがわからなくても、ある程度会話は出来る、理解できる、ということです。
そして、単語の意味というものは、使っている事例から推測することで、よりはっきり意味を把握できる、ということ。
知らない単語ばかりの英語でも、知ってる単語から類推したり、セリフをしゃべってる人の表情やしぐさから判断したり、そういうことで、何となくわかってくるようになるものなんだと。

リスニングテストとは違って、状況が目に見えるということは、たくさんの情報を与えられることになります。
それではリスニングの練習にならないかというと、そうではない。
実際は、音だけで判断することの方が少ないわけですからね。(電話くらい?)
そうやって、類推する訓練は、実生活でも必要なことですから。

正直言って、私も最初にDVDでフレンズを見た時は、簡単な挨拶などは聞き取れても、長い文章になるとわけがわからず、時々知ってる単語だけが頭に残る程度、でした。
でも、英語に慣れることがまずは大切。英語のリズム、抑揚、セリフの掛け合いなど、その音声にまずは慣れていくことから始めたいですね。
その状態で、最初は2回見てました。(時間がない方はとりあえずは1回だけでもこのやり方で、ぼーっと見てみてください。)
何か大事なキーワードがあるらしいのに、その意味がわからない時は話が見えないことも多いです。
その場合はあきらめて、次の段階に行きましょう。
やっぱりわからないものは、何回聞いてもわからないものです(笑)。

長くなりすぎたので、第二段階は次回。
To be continued...

(毎回、これも"くどい"、Rachのお願い)
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posted by Rach at 11:22| Comment(24) | DVD学習法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月16日

TOEICがリニューアルだって!?

ずっとフレンズのエピソード解説を続けておりましたが、ビッグニュースが入りましたので、ちょっと中断。
フレンズの解説を読みに来られた方は、ごめんなさい。

リンクさせていただいている、satさんのブログ「楽しむ! 英語学習」を見て驚きました。
TOEICが来年5月にリニューアル
satさんは別の方のブログを見て、驚かれたようですが。
噂の伝達の早さはさすがネット時代というところですねぇ。

さて、TOEICの公式HPを見てみると、
タイトルロゴからして、"New Version TOEIC"。
「新しく生まれ変わるんだ!」という意気込み、伝わってきます。

そもそも、私のこのブログ、サブタイトルにTOEICの点数を掲げておりますように、私なりの対策やこだわりみたいなものをTOEICに対しては持っています。
そのうちに、そういうことにも触れなきゃなぁー、と思いながら、フレンズの解説書いてるのも面白いので、そっちばっかりしてたんですが、タイムリーなネタにも対応しとかないとね、ということで・・・。

公式HPで、問題形式の変更点をいうのを見ましたが、
パート名が変更になる(「誤文訂正問題」が「長文穴埋め問題」に変更、など)、
それぞれのパートの問題数の配分が変わる、
など、かなり大掛かりな変更になるように見受けられました。
私は、「誤文訂正問題」が苦手なんだと自己分析してるので、助かったのかもしれませんが。

でも私が一番驚いたのは
「米国・英国・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドの発音を採用。」
え!? 「より現実のコミュニケーションに近いテスト」にするために、「発音のバラエティの増加」をはかったらしいです。
私がフレンズで身につけたのは、アメリカ英語。それもかなり標準的な訛りのない米語なので、今までのTOEICでは、違和感は全くと言っていいほどなかったんですけれど。
かと言って、今回極端な訛りが入るということもないでしょうが・・・。
私のリスニングのスコアは480点。「満点でもないのに、えらそうなことを言うな!」とお怒りの方には、ここで謝っとこう。すみません。
(2007.3.18 追記)
上で私は、「フレンズの英語は、かなり標準的な訛りのない米語だ」と書いたのですが、厳密に言うと、ニューヨーク・アクセント(ブルックリン・アクセント)と呼ばれるものに該当するようです。
ですが、私は、そのアクセントの特徴が未だに(TOEICリスニングで満点を取った後でも)よくわかりません。
フレンズを使ってリスニング学習をずっと続けてきた後にTOEICのリスニング問題を聞いても、上に書いたように「違和感は全くと言っていいほどなかった」のです。
ですから、私の感想としては、フレンズの英語と、TOEICの米語パートはあまり違いを感じないけれど、ただ「フレンズの英語が訛りのない標準的なもの」と断言してしまうのもマズいのかなぁ…とずっと気にしていましたので、ちょっとここで追記をしておきます。
(追記はここまで)

で、私は映画もドラマもほとんどアメリカのばかり見ているので、耳は完全にアメリカ英語に慣れてしまってます。
だから、イギリス英語を聞くと、逆に「くせがある」ように感じてしまうんですよね。
オリジナルはイギリスなんだから、そういう感想はおかしいんだけど・・・。

で、アメリカ英語に慣れきった人間が、そのTOEICのバラエティに富んだ発音に対応できるか、についてです。

フレンズでも第4シーズンにエミリーというイギリス女性が出てきます。
彼女のしゃべる英語(イギリス英語)をフィービーが真似るシーンがあったように思いますが、アメリカ人にとっても、やはりイギリス英語は、自分たちの話す英語とはかなり違って聞こえるようです。
だからと言って、別にしゃべってる内容がわからない、というほどでもありません。

新スタートレックでは(スタートレックネタは、もうえぇーっちゅーねん)
ピカード艦長役のパトリック・スチュワート(X-MENにも出ている人です)とカウンセラー・トロイ役のマリーナ・サーティスはイギリス出身の俳優ですので、発音はイギリス英語に近いと思いますが、特に聞き取りにくい、ということはありません。
二人の英語はかなりわかり易い方です。
これは、未来の話なので、より標準語に近い、とか、訛りが少ない、というのもあるのでしょう。

オーストラリア英語と言えば、
I went to the hospital today(トゥデイ). 「私は今日、病院へ行きました。」が、
I went to the hospital to die(トゥダイ). 「私は今日、病院へ死にに(死ぬために)行きました。」
に聞こえるという笑い話にあるように、「エイ」を「アイ」と発音することで有名です。
オーストラリアのグレート・バリアリーフを舞台にした映画「ファインディング・ニモ」では、サメのブルースを筆頭に、オーストラリア訛りをしゃべるサメ三人組(三匹組?)が出てきました。
彼らも、sayを「サイ」と発音していましたね。
ブルースの声が独特なこともあり、聞き取りにくいような気はしましたが・・・。

ですが、とにかく、My point is...
「やっぱり、まずはアメリカ英語を聞いておけばいいんじゃないの?」
ということです。
アメリカ英語が聞き取れれば、他の英語もそれなりには聞き取れるはず、というのが結論(もしくは、持論)。
ブッシュ大統領の米語と、ブレア首相の英語、確かにかなり違いますが、どちらもわかり易いですし。
もちろん、いろんな英語に触れてみることは大切だと思います。

今までは、アメリカ英語一辺倒だったのが(TOEICを作ってるのがアメリカの会社だから?)、他の国の言葉も混ぜてみようという程度で、そんなに深刻に捉える必要もないのかもしれません。
正直、受けてみないとわかりませんけど。
みなさんはどう思われましたか?

(Rachからの、お・ね・が・い)
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posted by Rach at 12:36| Comment(0) | 発音 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月15日

フレンズ1-7その5

チャンドラーはガムを噛んでいたら、それが喉につまってしまいました。
ジル: Oh, my God! You're choking! (大変、窒息しかかってるわ。)
格闘技のわざで、「チョーク・スリーパー」というものがあるそうですが、このチョークがchokeです。
首を絞めて、眠らせる(気絶させる)技らしいです。
チョーク・スリーパー自体は和製英語かもしれませんが・・・。

星空を見ながら、パウロはレイチェルにイタリア語で語りかけています。
レイチェルがそれを聞いて、照れているので、
ロス: What'd he say that was so funny. (パウロはそんなに面白いことを言ったのか?)
レイチェル: I have absolutely no idea. (何言ってるか、全然わかんないわ。)
ロス: That's classic. (ありがちなオチだな。)
classicとは、「古典的な、昔ながらの」という意味。
誰かが外国語を話していて、それがわかったかのように応対しておきながら、実は全然わかってない、というのは、よくあるギャグのパターンですよね。
日本語でも、「古典的なギャグ」といいますが、英語でもclassicを使うんですね。

パウロへの想いを語るレイチェル。
The first time he smiled at me, those seconds were more exciting than three weeks in Bermuda with Barry.
(彼が初めて私に微笑んだ時、その数秒間の方が、バリーとバミューダで過した3週間よりもっとエキサイティングだったわ。)
フィービー: Did you rent mopeds? Because I've heard... (バミューダでは、モペットをレンタルして乗った? だって、聞いたわよ・・・)
Oh, it's not about that right now. (あぁ、今はそういう話じゃないのね。)
バミューダの話が出たので、フィービーはバミューダで有名なmoped(モペット、エンジン付き自転車)に乗ったかどうかレイチェルに聞きますが、今はレイチェルのパウロへの気持ちがどんなに高まっているかの話をしている最中。
場違いな質問をしたフィービーに、二人の視線は冷たかった。

レイチェルとパウロの仲を裂こうと、ロスは自分とレイチェルには事情がある、と説明しようとしますが、
パウロ: You have the sex? (君たちはもうエッチしたの?)
ロス: No. Technically, the sex is not being had. (いいや。厳密にいうと、エッチはまだ行われていない。)
遠回しな言い方で説明しようとしていたロスですが、パウロが直接的な言葉を持ち出したので、逆に面食らってしまい、おろおろしてしまいます。
変な受身形の文章になっているところに、彼の動揺が表れていますね。

さらに、
ロス: And if you get in the... (もし、君が中に入ろうとすると・・・)
パウロ: In bed? (ベッドの中へ?)
ロス: No, not where I was going. If you get in the way of us becoming a thing, then I would be, well, very sad.
(いや、それは僕の言おうとしてることじゃない。もし、パウロがレイチェルと僕が仲良くなろうとする間に入ると、僕はとっても悲しくなるんだよ。)
何を説明しようとしても、エッチな話題と勘違いしてしまうパウロ。
英語がわからないわりには、そういう話題の英語には詳しいらしい。
かなりのプレイボーイであることがわかります。
(That's) not where I was going.は「君の言ってることは、僕が向かおうとしていた方向とは違う。僕が言おうとしていたことから、話題がそれている。」という意味です。

フィービー: Look, look! The last candle's about to burn out.
10, 9, 8, 7...minus 46, minus 47, minus 48...
(見て見て! 最後のロウソクが消えかけてる。10、9、8、7・・・マイナス46、マイナス47、マイナス48・・・)
カウントダウンを始めたフィービーですが、0になってもロウソクは消えず、マイナス48まで数えちゃってます。
私も時々、カウントダウンする時に、このギャグを使ってます。
「さん、にー、いち、ぜろ、まいなすいち、まいなすにー・・・」
私は結構面白いと思うのですが、あんまり受けませんけど・・・。

停電が復旧し、ジルはチャンドラーのほっぺにキスをして去って行きます。
後ろ姿をドアのガラスに貼り付いて眺めていたチャンドラーですが、防犯カメラに向き直って、
I'm account number 7143457. And I don't know if you got any of that...but I would really like a copy of the tape.
(僕は、口座番号7143457のものです。今のがテープに録画されてるかどうか知りませんが・・・そのテープのコピー、いただけませんか?)
防犯カメラに訴えてるチャンドラーの気持ち、痛いほどわかります(笑)。

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posted by Rach at 16:05| Comment(6) | フレンズ シーズン1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月14日

フレンズ1-7その4

ジルとの関係を修復しようとするチャンドラー
On second thought, gum would be perfection. (よく考えてみると、ガムって完璧かも。)
on second thoughtは直訳すると「2番目の考えで」、つまり「考え直した結果」という意味。

そう言った後、またまた後悔するチャンドラー。
Could've said, "Gum would be nice." "I'll have a stick." But, no.
For me, gum is perfection. I loathe myself!

(「ガムっていいかもね。」とか、「1枚もらうよ。」とかも言えたのに。でも、違う。
俺にとっては、ガムは完璧なんだ、ってさ。あぁ、自己嫌悪!)
Could've saidはI could have said...(could+have+過去分詞)で過去の事実に反対のことを述べて、「・・・できただろうに」という意味になります。
I could have done it if I had wanted to. 「しようと思えばできたのだが(実はしなかった)。」というふうに使います。
perfection、とまで言うのは大袈裟で、言い過ぎだった、と反省しているのです。

ロスをベランダで引っ掻いた猫の飼い主を見つけるために、アパートの各部屋を訪ねて回るレイチェルとフィービー。
とあるおじさんが、明らかに自分の猫ではないのに、自分のボブ・ボタンズという名前の猫だと言い張るので、二人は怒って行ってしまいます。その背中に一言。
You owe me a cat. (猫は貸しにしておく。)
oweとは、「・・・に借りがある、恩がある」です。
I owe everything to you. 「何もかもあなたのおかげです。」I owe him my life. 「彼は命の恩人です。」というふうに使います。
このおじさんの言葉は「君らは私に猫の借りを作ったんだぞ。」という感じ。
どう考えても、このおじさんの猫ではなさそうなのに、この捨てゼリフには笑えます。
ちなみに、今回このおじさんはエンドクレジットではthe Weird Manとしか書かれていませんが、のちにMr. Hecklesという名前がつきます。
いつも気難しそうで、"You owe me ..."というセリフをいつも言っていたような。
この人が影の主役のようなエピソードも、後のシーズンには出てきますのでお楽しみに。
(結構、この人、人気あるんだろうなぁ。)

猫の飼い主はイタリア人のパウロと判明。
レイチェルは彼に一目ぼれしてしまい、モニカの部屋に連れてきます。
全くと言っていいほど英語がしゃべれないパウロですが、
パウロ: Monopoly! (モノポリー!)
何故か、ゲームの名前だけは知っていました。
Monopolyとは、「サイコロを振って、土地に見立てた盤上のコマを独占するゲーム」のことで、monopolyは「独占、独占企業」という意味です。

パウロがイタリア語で挨拶してきます。
フィービーは嬉しそうに
You betcha! (もちろんよ。)
You betcha! =You bet!で、意味は、「もちろん。その通り。」
betには「(お金を)賭ける」という意味があり、「あなたはそのことにお金を賭けてもいいくらい、間違いない」ということです。
I bet (you).だと、「確かに、そのとおり」という意味になります。
が、フィービーはイタリア語がわからないのに、わかったふりをして、にこやかに返事をしているだけのようですね。

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posted by Rach at 15:53| Comment(2) | フレンズ シーズン1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月13日

フレンズ1-7その3

さて、フィービーのオリジナルソングの登場です。
フィービーの歌は面白くて笑ってしまうものが多いのですが、このブログでは、基本的に英語の歌詞をそのまま載せることは避けようかな、と思っています。
というのは、私自身、「著作権」というものがよくわからないからなのです。

これだけ、ドラマのセリフを引用しておいて、何故歌詞だけ?と思われるかもしれません。
実際の映画のセリフ(フレンズのセリフも少し載っていた)や歌詞を使って英語の表現を説明している本が手元にあるのですが、歌詞の部分にだけ、「日本音楽著作権協会(出)許諾第・・・号」という但し書きがついているのです。
セリフに関しては、簡単に「・・・という映画の・・・」というレベルの説明しかないのに、です。

それから、もうひとつ気になっているのは、初期のDVDにはポピュラーソング(Top Of The World)などにも歌詞の字幕がついていますが、いつからだったか、歌詞には字幕がつかなくなったような気がするんですよね。
(具体的にどのシーズンからだったか、覚えてないんですが・・・)
著作権の扱いが厳しくなったとか、使用料を払うのがバカにならなくなったとか、そういう理由でしょうか。
どなたか、そのへんの情報に詳しい方がいらっしゃいましたら、教えて下さい。

ということで、このブログでは、英文歌詞の掲載はしないことにいたします。すみません。
ただ、個々の単語については説明したいと思っていますが。

フィービーの停電の歌(?!)ですが、これはpowerとsour、scaryとdairyが韻を踏んでいます。
意味は、(意味は書いても構わないですよね?)
「ニューヨークの街は電力がない、
そして、ミルクはどんどん腐って酸っぱくなっていく
でも、私には何も怖くない、
だって、私は乳製品は食べないから」
こんな歌詞を歌にしているフィービーもすごいですが、ちゃんと韻を踏んでるのがポイントです。
その後、la la la,,,と続けながら、うなずいてコードをメモしてるフィービー。
いい感じの歌が出来ちゃった、って感じでしょうか。

フィービーはベジタリアンという設定です。
それに関係するエピソードもたくさん出てきます。
ベジタリアンの人にもいろいろあって、肉がダメ、乳製品もダメ、または魚のダシが入っていてもダメ、という人もいるようです。
フィービーは、ミルク飲めたような気がしますが。
また、後のエピソードに出てきたら、よーく確認しておきます。

ロスとレイチェルはベランダ。
デートに誘う決心をしたロスの邪魔をしないように、モニカを引き止めるジョーイ。
モニカの誕生日パーティーの相談をしてるんだ、と嘘をつきます。
フィービーはそれを知って、
This is so typical. I'm always the last to know everything.
(ほらまたこのパターンよ。どんなことでも、私が一番最後に知るんだから。)
typicalは、「典型的な、象徴的な」。That's typical.は「よくあることさ。」という意味になります。
the last to...は「・・・する最後の、一番・・・しない」という意味。
He's the last man I want to see. 「彼は私のいちばん会いたくない人だ。」のように使います。

フィービー: I was the last to know you had a crush on Joey when he was moving in. (ジョーイが引っ越してきた時に、モニカがジョーイに気があったっていう話を知ったのも、私が最後だったし。)
ジョーイ: What? (何だって?)
フィービー: Looks like I was second to last. (これは、最後から2番目だったみたいね。)
second to (the) lastは「最後から2番目の」という意味。
second to noneという表現もあり、これは直訳すると、「何者にたいしても2番目にはならない」ということなので、「誰にも負けない」という意味になります。
He's second to none in French. 「彼はフランス語では誰にも負けない。彼の右に出る者はいない。」ということになります。
モニカがジョーイのことを気に入っていたという話を聞いて、ジョーイ本人が驚いたのを見て、フィービーは、ジョーイよりは先に知っていたということに気づいた、というわけ。
ところで、このモニカがジョーイに気があった、という話は、後のエピソードで、当時の回想シーンが出てきますので、お楽しみに。

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posted by Rach at 10:46| Comment(0) | フレンズ シーズン1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月12日

フレンズ1-7その2

どんなに変わった場所でエッチしたかを競い合っている(?)みんな。
ジョーイ: My weirdest place would have to be the women's room on the second floor of the New York City Public Library.
(俺の一番変わった場所は、ニューヨーク市立図書館の2階トイレだな。)
モニカ: Oh, my God! What were you doing in a library?
(それはすごいわ。ジョーイが図書館で何をしてたの?)
モニカは、ジョーイが図書館にいたことに驚いています。
ジョーイはそういう学術的なものとは縁遠いキャラクターなので・・・。

ディズニーランドのイッツ・ア・スモールワールドでエッチしたというロスに、
ジョーイ: No way! (まさか!)
このNo way!はよく使います。「信じられない、あり得ない、そんなばかな」、また、「だめだ!、無理だ!」という意味もあります。
マトリックスで、まだ自分がマトリックス(仮想現実の世界)の中にいると知らないネオに、電話でモーフィアスがビルから飛び降りろ、と言いますが、その時のネオのセリフが"No way!"「そんなの無理だ!」でした。

情熱的な恋愛が出来ないと嘆くレイチェルにそんなことはないと力説するロス、レイチェルに感謝されてデレデレしていますが、
ジョーイ: It's never gonna happen. You and Rachel. (それは絶対に起こらないな。お前とレイチェルの間には、さ。)
ロス: Why not? (どうして起こらないのさ。)
この場合のWhy not?は、「なぜ(しないの)?、なぜ駄目なの?、なぜそうでないのか?」という意味です。
Why is it not gonna happen?の一部が省略されたものです。
また、Why not?は相手の依頼、申し出などに応じるとき、「ぜひそうしよう。もちろん。いいだろう。」という意味にもなります。
これは、「なぜ・・・しないの? いや、してもいいじゃないか。」という反語です。
notがあるのに、「もちろん、やります。」という意味になるのが、どこか不思議に最初は感じますが、そのうち慣れます(笑)。
くどいようですが、ここでのロスは単純な疑問で、「もちろん」という意味ではありません。

もう「友達ゾーン」に入ってしまっていて、ロスとレイチェルは恋愛関係になれない、というジョーイに、
ロス: Look, I'm taking my time, all right? (僕はじっくり時間をかけてるんだよ、いいかい?)
take one's timeは、「マイペースでいく、じっくりやる、、ゆっくりする、気長にやる」という意味です。
Take your time.だと、「(急がないので)ゆっくりどうぞ。急がなくていいですよ。」になります。

レイチェルへのアプローチの仕方の相談中に、当のレイチェルが来たものだから慌てる二人。
レイチェル: What are we shushing? (何をシーッ!って言ってるの?)
shushの発音は「シャシュ」という感じですが、何となく日本語のシーッに似てますよね。

ジル: Would you like some gum? (ガムでもいかが?)
gumはチューインガムのことですが、これは不可算名詞です。
(どうして数えられないんだろう?と思うのですが、ガムそのものはあの「かたまり」だからでしょうか。)
ガム1枚はa stick of gumといいます。
Would you like...?はDo you want...?の丁寧な表現です。
この場合は、チャンドラーは知らない人なので、なれなれしくならないように、丁寧な表現を使っているようです。

チャンドラー: Is it sugarless? (それ、シュガーレス?)
ジル: Sorry, it's not. (ごめん、違うわ。)
チャンドラー: Then, no thanks. (それじゃあ、遠慮しとく。)
と、ついつい普通の会話をしてしまうチャンドラー。
その後、猛烈に後悔します。

チャンドラー: Mental note: If Jill Goodacre offers you gum, you take it.
If she offers you mangled animal carcass, you take it!

(心にメモしとけ。もしジル・グッドエーカーがガムを勧めてくれたら、受け取れ。勧めてくれたのが、たとえ切り刻まれた動物の死体でも。)
せっかくファッションモデルのジルとお近づきになれるチャンスを棒に振ってしまったチャンドラー。自分自身への怒りが手に取るようにわかりますね。

(Rachからの、お・ね・が・い)
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posted by Rach at 12:03| Comment(6) | フレンズ シーズン1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする