バリー: Whatever I did, I only did because I love you so much. (僕がどんなことをしたにせよ、君をすごく愛しているからしたことなんだ。)
レイチェル: Which one of us are you talking to there? (あなたが今、”君”と言ったのは、私たちのうちのどっちのこと?)
ここでのポイントは "you" です。
二股かけてる女性二人を前にして、I love you. と言われても、どっちのことかわかりませんよね。
どちらも愛している、とも取れなくもない。
まぁ、「二人とも」ということをはっきりさせたいのなら、I love you two. か I love you guys. または、I love you both. とかになるんでしょうが。
そういえば、あれだけ単数、複数にこだわる英語なのに、何故か you だけは単複同形ですね。
相手の目を見てしゃべるから、あえて「君」か「君たち」かを言う必要がないのでしょうか?
日本語では、複数いる場合には、「君」とは言いませんよね。
「君ら」か、「君たち」かのどちらかで、少なくとも「君」と単数では呼びません。
この紛らわしさが、セリフのポイントになることもよくあります。
アリーmy Love でも、ルーシー・リュー演じる気の強いリンが、自分にメロメロのリチャードに、
I miss you. 「あなたが愛しいわ。」といっておいて、後から...guys. と付け加えて、リチャード一人が愛しいんじゃなくって、事務所のみんな=あなたたち(you guys)が愛しいのよ、と言ってみたり。
アリーが元彼のビリーと二人きりで話したいので I need to talk with you. と言ったけど、横にビリーの奥さんのジョージアがいたから、twoと付け加えて、ビリーひとりじゃなくって、ジョージアも含めた二人とね、とフォローしてみたり。
(アリーのセリフはうろ覚えなので、セリフは不正確かも。どのエピソードか忘れたので、調べようとすると大変で・・・。)
バリーは浮気をしたことを認めたのに、それでもミンディはバリーと結婚するといいます。
レイチェル: Mindy, the guy is the devil! (ミンディ、あの男は悪魔よ!)
He is Satan in a smock! (バリーはスモックを着た魔王よ!)
smock とは、「仕事着、スモック」のこと。
幼稚園児が着てる、アレですよね。
Satan は「サタン、魔王」のこと。発音は「セイトゥン」という感じです。
魔王というと、ハクション大魔王を思い出すのは私だけ?
ハナの赤いカンちゃんという男の子がいて、その子がいつも「おい、魔王!」と言うのですが、あの声がサザエさん(加藤みどり)だってご存知ですか?
さらに、かわいいアクビ娘の声はタラちゃん(貴家堂子)だということも?
って、別のこのブログ、アニメのトリビアブログじゃないんですけど・・・(ま、トリビアというほどでもないですが)。
この悪魔だ、魔王だ、という話から、今回の原題はthe Evil Orthodontist(邪悪な歯科矯正医)の話になってるわけですね。
evil と言えば「邪悪な、悪い」。
ブッシュ大統領が演説で批判した「悪の枢軸(axis of evil)」で有名ですね。
ミンディ: But the truth is at the end of the day I still really wanna be Mrs. Dr. Barry Farber...D.D.S. (でも本当は、要するに私はまだドクター・バリー・ファーバー、という歯科医の妻になりたいのよ。)
at the end of the day は「結局、要するに」という意味。
D.D.S. は Doctor of Dental Surgery(口腔外科、歯科外科の博士[医者])、つまり歯科学部を修了した歯学士のことらしいです。
うーん、やはりアメリカでも、お医者さんの妻は玉の輿なのか・・・。
(Rachからのお願い)
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