ジョーイは芸名を、チャンドラーと一緒に考えています。
チャンドラー: How about Joey Paponi? (ジョーイ・パポーニはどう?)
ジョーイ: No, still too ethnic. (だめだ。まだイタリア系が抜けてないよ。)
My agent thinks I should have a name that's more neutral. (俺のエージェントはもっと中立的な名前がいいと思ってるんだ。)
チャンドラー: Joey Switzerland? (ジョーイ・スイスとか?)
ethnic は「民族の、民族特有の、エスニックの」という意味。
ジョーイはイタリア系アメリカ人なので、too ethnic というのは、イタリア系すぎる、という意味になります。
neutral は「中立の、中立国の、戦争に参加しない」という意味。
エージェントが言っているのは、俳優の仕事が限定されないように、あまり・・・系というのを強調しない名前が良いという意味で、どの民族にも属さない中立の名前、と言っているようですが、チャンドラーにして見れば、「中立」と聞くと、「永世中立国のスイス」と答えずにはいられないようです。
いかにも、チャンドラーが言いそうなギャグでした。
名前もジョーイではなくて、ジョーの方がカッコイイというジョーイに、
チャンドラー: Joe, Joe, Joe...Stalin? (ジョー、ジョー、ジョー・・・スターリンは?)
ジョーイ: Stalin. Do I know that name? That sounds familiar. (スターリン。俺、その名前知ってるのかなぁ? なんか聞き覚えがあるけど。)
チャンドラー: Well, it does not ring a bell with me. (さぁ、俺にはピンと来ないけど。)
ジョーイ: Joe Stalin. You know, that's pretty good. (ジョー・スターリン。いい感じじゃん。)
チャンドラー: You might want to try Joseph. (ジョセフにしてみるのはどうだ?)
ジョーイ: Joseph Stalin! I think you'd remember that! (ジョセフ・スターリン! それなら覚えやすそうだ。)
sound familiar は「聞き覚えがある、聞いたことがある」という意味。
ring a bell は直訳すると「ベルを鳴らす」、つまり「ピンとくる、思い当たる節がある」ということ。
頭の中で正解の鐘の音がカンカンカンとなってる感じなんでしょうか?
(エンタの神様の摩邪サンじゃないですよ! ネタはともかく(笑)、あのカンカンカンという音とポーズだけが妙に頭に残っちゃう・・・)
あるいはクイズ番組でピンポーンという正解音が鳴っているとか、さらには漫画で何かグッドアイディアを思いついた時に、豆電球が”ピカっ”てなる感じとか、そういうイメージかと思うんですが・・・(←説明長すぎ)
ここで Joseph Stalin についての説明です。
スターリンと言えば、歴史に出てくるソ連の重要人物ですね。
英語ではジョセフ(ジョーゼフ)・スターリンと言ってますが、本名はヨシフ・ヴィサリオノヴィッチ・ジュガシヴィリで、スターリンは「鋼鉄の人」という意味だそうです。
スターリンの肖像画を見ると、岡田真澄を思い出すのは、私だけ?
さらに Joseph というとドイツ語読みでは「ヨーゼフ」ですが、さっきの中立スイスつながりで、アルプスの少女ハイジに出てくる、セントバーナードのヨーゼフを思い出したりもする・・・。(彼はカタツムリが好物でしたね。)
チャンドラーは当然スターリンのことを知っていて、この名前を提案しているのですが、ジョーイはスターリンのことを知らないようです。
ジョーイが気に入って、ジョセフ・スターリンという芸名にしようと決めた時の、チャンドラーの嬉しそうな顔ったら。
モニカはカードを盗んだ犯人(ニセのモニカ)の顔を見たくて、同じダンススクールに行くと言い出します。
レイチェル: Honey, you're kind of losing it here. This is really becoming a weird obsession. (ねぇ、あなたちょっと普通じゃないわよ。これって妙な執着になってきてるわよ。)
lose it は「感情のコントロールを失う、平静を失う」という意味です。
obsession は「執着、強迫観念、とりつかれること」を指します。
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2005年10月02日
2005年10月01日
フレンズ1-21その1
シーズン1 第21話
The One With the Fake Monica (ニセのモニカ出現)
原題は「にせモニカの話」
誰かがモニカのカードを使って、買い物をしまくっていることがわかりました。
その豪快な使いっぷりにびっくりしているモニカに、
ロス: When somebody steals your credit card, they've kind of already thrown caution to the wind. (誰かがモニカのクレジットカードを盗んだ時点で、そいつはすでに思い切った行動に出ているわけだからね。)
throw caution to the wind は「大胆に行動する、思い切った行動に出る」という意味です。
caution は「用心、慎重、警告」ですから、直訳すると「慎重さを風に向かって投げる」、つまり「慎重さなんてどっかに行っちゃってもいいや」という感じで、用心を忘れる、というニュアンスでしょうか?
カード情報を盗まれる(この場合は、カードそのものが盗まれたのかな?)って、何ヶ月か前に話題になりましたね。(いや、別に嬉しくない話ですが。)
お猿のマルセルがレイチェルの部屋へ入っていって・・・
レイチェル: Let's just say my Curious George doll is no longer curious. (私のキュリアス・ジョージはもはやキュリアス[好奇心旺盛]ではなくなった、とだけ言っておくわ。)
Let's just say (that)は「・・・とだけ言っておこう、・・・ということにしておこう」という意味。
Curious George は「おさるのジョージ」「ひとまねこざる」「キュリアス・ジョージ」と日本ではいろんな呼ばれ方をしていますが、もともとは絵本のキャラクターです。
キャラクターグッズもよく見かけますよね。
このレイチェルのセリフの意味はというと・・・。
まず、Curious George は好奇心旺盛な子供のお猿です。
レイチェルの部屋にはその人形が置いてあります。
マルセルは最近、何か対象を見つけてはそれに hump(交尾を表す卑語)するしぐさをし、とうとうキュリアス・ジョージまでもがその毒牙(?)にかかってしまったわけです。
そうして、大人の欲望の現実を知ってしまったキュリアス・ジョージくんは、もはや子供の頃の、無邪気な好奇心旺盛なキュリアス・ジョージくんではなくなってしまった・・・という悲しいお話でした。(←ちょっと表現が大袈裟ですが・・・)
カードを盗んだ犯人の使いっぷりに驚くモニカ。レイチェルに、
モニカ: Let's compare, shall we? ([私の使い方と]一緒に比較してみようよ。)
レイチェル: Oh, it's so late for "shall we." (あぁ、「みようよ」には時間が遅すぎるわ。)
Let's・・・, shall we? は「・・・しましょうか」です。shall weは 付加疑問ですね。
随分、夜も遅くなっているので、shall we と言って私を誘う(巻き込む)のはやめて、とレイチェルは言っています。
モニカ: This is so unfair. She's got everything I want, and she doesn't have my mother. (こんなのずるいわ。この犯人は私の欲しいものを全て手に入れて、ママは私のママじゃないんだから。)
unfair は「不公平な、ずるい」という意味。fair「公平な、正当な」の反対語で、フェアじゃない、ということです。
モニカになりきって好きなものをいっぱい買えるだけではなく、モニカなら当然負わねばならない口うるさいママとの確執とは縁がない、その点が羨ましいとモニカは言っています。
少しは仲直りしたようですが、やはりママとの関係は未だにギクシャクしているのが伺えますね。
(Rachからのお知らせ)
最近知ったブログを紹介させていただきます。
私のブログに貴重な助言を下さった、F.D.J.さんのブログ FADED-DEAD-JADED です。(フレンズ1-18その6 では、F.D.J.さんの下さったコメントを参考に、本文中に追記させていただいています。)
実際にアメリカで生活されていたそうなので、お話も説得力があります。
フレンズで学習? という記事で、フレンズを使った学習法について語っていらっしゃいます。私が漠然と考えていることを、整然と説明されているので、とても参考になりますよ。皆さんも、是非ご一読を。
フレンズの英語に興味をお持ちの読者の方は、いろんなフレンズ勉強法や解説を読み比べてみたら、フレンズの奥深さをより実感できるかもしれませんね。
(Rachからのお願い)
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The One With the Fake Monica (ニセのモニカ出現)
原題は「にせモニカの話」
誰かがモニカのカードを使って、買い物をしまくっていることがわかりました。
その豪快な使いっぷりにびっくりしているモニカに、
ロス: When somebody steals your credit card, they've kind of already thrown caution to the wind. (誰かがモニカのクレジットカードを盗んだ時点で、そいつはすでに思い切った行動に出ているわけだからね。)
throw caution to the wind は「大胆に行動する、思い切った行動に出る」という意味です。
caution は「用心、慎重、警告」ですから、直訳すると「慎重さを風に向かって投げる」、つまり「慎重さなんてどっかに行っちゃってもいいや」という感じで、用心を忘れる、というニュアンスでしょうか?
カード情報を盗まれる(この場合は、カードそのものが盗まれたのかな?)って、何ヶ月か前に話題になりましたね。(いや、別に嬉しくない話ですが。)
お猿のマルセルがレイチェルの部屋へ入っていって・・・
レイチェル: Let's just say my Curious George doll is no longer curious. (私のキュリアス・ジョージはもはやキュリアス[好奇心旺盛]ではなくなった、とだけ言っておくわ。)
Let's just say (that)は「・・・とだけ言っておこう、・・・ということにしておこう」という意味。
Curious George は「おさるのジョージ」「ひとまねこざる」「キュリアス・ジョージ」と日本ではいろんな呼ばれ方をしていますが、もともとは絵本のキャラクターです。
キャラクターグッズもよく見かけますよね。
このレイチェルのセリフの意味はというと・・・。
まず、Curious George は好奇心旺盛な子供のお猿です。
レイチェルの部屋にはその人形が置いてあります。
マルセルは最近、何か対象を見つけてはそれに hump(交尾を表す卑語)するしぐさをし、とうとうキュリアス・ジョージまでもがその毒牙(?)にかかってしまったわけです。
そうして、大人の欲望の現実を知ってしまったキュリアス・ジョージくんは、もはや子供の頃の、無邪気な好奇心旺盛なキュリアス・ジョージくんではなくなってしまった・・・という悲しいお話でした。(←ちょっと表現が大袈裟ですが・・・)
カードを盗んだ犯人の使いっぷりに驚くモニカ。レイチェルに、
モニカ: Let's compare, shall we? ([私の使い方と]一緒に比較してみようよ。)
レイチェル: Oh, it's so late for "shall we." (あぁ、「みようよ」には時間が遅すぎるわ。)
Let's・・・, shall we? は「・・・しましょうか」です。shall weは 付加疑問ですね。
随分、夜も遅くなっているので、shall we と言って私を誘う(巻き込む)のはやめて、とレイチェルは言っています。
モニカ: This is so unfair. She's got everything I want, and she doesn't have my mother. (こんなのずるいわ。この犯人は私の欲しいものを全て手に入れて、ママは私のママじゃないんだから。)
unfair は「不公平な、ずるい」という意味。fair「公平な、正当な」の反対語で、フェアじゃない、ということです。
モニカになりきって好きなものをいっぱい買えるだけではなく、モニカなら当然負わねばならない口うるさいママとの確執とは縁がない、その点が羨ましいとモニカは言っています。
少しは仲直りしたようですが、やはりママとの関係は未だにギクシャクしているのが伺えますね。
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最近知ったブログを紹介させていただきます。
私のブログに貴重な助言を下さった、F.D.J.さんのブログ FADED-DEAD-JADED です。(フレンズ1-18その6 では、F.D.J.さんの下さったコメントを参考に、本文中に追記させていただいています。)
実際にアメリカで生活されていたそうなので、お話も説得力があります。
フレンズで学習? という記事で、フレンズを使った学習法について語っていらっしゃいます。私が漠然と考えていることを、整然と説明されているので、とても参考になりますよ。皆さんも、是非ご一読を。
フレンズの英語に興味をお持ちの読者の方は、いろんなフレンズ勉強法や解説を読み比べてみたら、フレンズの奥深さをより実感できるかもしれませんね。
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