2006年04月30日

フレンズ2-14その12

レイチェルと男性の間に割り込むロス。
ロス: Excuse me? Are you Rachel? Ross Geller. God, in your ad you said you were pretty, but wow! (失礼ですが。君がレイチェル? ロス・ゲラーです。あぁ、君の広告には(確かに)可愛いって書いてあったけど、わーお!)

ad は advertisement の略で「広告」。
a classified ad なら「(求人、求職など項目別に分類されている)項目別広告、三行広告」になります。
フレンズ1-20その3 では、チャンドラーが、悲惨な形容詞の数々を聞いて、my personal ad 「俺の個人広告」を見たのか?と尋ねていましたね。(何とも自虐的・・・)
ロスは初対面の男のふりをして、レイチェルの恋人募集の広告を見て、ここへ来たように振る舞います。
レイチェルを尻軽女だと思った男性は去っていきます。
うまい手だけど、ちょっとひどい・・・かも。


ロス: You're welcome. (どういたしまして。)
レイチェル: What? (何が?)
ロス: I was saving you. (僕は君を救ったんだよ。)
レイチェル: Saving me from a pleasant conversation with an interesting man? (面白い男性との楽しい会話から私を救い出してくれたわけね。)
ロス: From where I was... (僕がいたところから見たら・・・)
レイチェル: Okay, Ross, listen to me. I am not yours to save. (わかったわ、ロス。私が言うことを聞いて。私はあなたが助けなきゃいけないって思うようなあなたの所有物じゃないのよ。)

礼を言われてもいないのに、どういたしまして、というロス。
「お礼なんかいらないよ」、つまり、「感謝されるようなことをしただろう、僕は?」と自らアピールしているわけです。
ロスも本当は「二人の会話を邪魔した」ことをわかっているはずだと思うのですが、わざとしらばっくれているわけでしょう。
レイチェルが、pleasant や interesting という言葉をわざと使っているのは、「あなたが助け出したと思ってるその時の状況は、とても楽しいものだったのよ」、「そんなのは救い出した、助けたって言わないのよ」という感じなのでしょう。
from where I was... は「僕がいたところから、二人の様子を見たら、あいつが強引でレイチェルがいやがってるように見えた」と言いたかったようですが・・・。
to save は「助けるべき」。
I am not yours は「わたしはあなたのものじゃない」ですから、あなたが守ってやらなきゃ、助けてやらなきゃ、と使命感に燃えるべき相手ではない、つまり、そんなおせっかいは必要ないわ、とぴしゃりとはねつけているんですね。

(今日の脱線話、米米CLUB♪ でも、英語ネタも絡んでます)
そう言えば、米米がこの4月から期間限定で再結成するそうですね。
あのバンドのコンサートは、連続公演でも日替わりでメニューが替わり、セットが大掛かりで、歌以外のお芝居やコントが多い(それもちょっとお下品で・・・笑)などいろんな噂を聞いていたので興味があったのですが、結局、コンサートは一度も行かずじまいでした。
好きな歌、結構多いですよ。浪漫飛行とか、Shake Hip! とか、シュール・ダンスとかねぇ。(初期の曲ばっかりだな)
浪漫飛行はサビの部分の♪君と出逢ってから いくつもの夜を語り明かした♪の部分を聞くと、いつも涙が出そうになるんですよ。
あぁいうメロディーラインに私は弱いのに、歌詞まで泣かせるんですもの・・・。(昔、学校帰りに必ず寄っていた本屋さんの有線で、何度もこの曲がかかってたっけ・・・って、一体何時間本屋にいたんだよっ?!)

ちょっと妙な話になるんですが・・・。
♪飛びまわれこの My Heart♪の Heart の発音が、CDでは、heard (hear の過去形)や earth (地球)の「あいまい母音アー」と似た発音で歌ってるんですよね。
つまり、「傷む、けがをさせる、傷ついた」などの hurt のように聞こえるわけです。
でも実は、heart という単語の発音は、car (車)と同じ、「口を大きく開けてはっきりアーと発音してから r になる」という発音が正しいのです。(文字で書くとじぇんじぇんわかりませんが)
あ、カールスモーキー石井さんを非難してるんじゃないですよ! ファンの人ごめんなさい。
さらには、そーゆーことを指摘したがる私って、やな女ですよねぇ。妻にしたくないタイプ? ダンナさん、ごめんなさい。

細かい話ですが、この曲は元々、米米の初期のアルバム、「KOMEGUNY」(読みは「コメグニィ」か「コメグニ」、米国のことですね)(1987年)に収録されていた曲で、それが某航空会社の沖縄キャンペーンソングとなって人気に火がついて、1990年にシングル・カットされて、浪漫飛行というシングルCDが出たわけです。
(当時、私はJ-POPにハマっていて、音楽雑誌も毎月読んでたので、この頃の音楽シーンにはやたらと詳しい。私の読んでたGB(ギターブック)という雑誌では、何故かカールスモーキー石井さんのことを「てっぺいちゃん」と呼んでおり(ファンがみんなそう呼んでるらしいのだが)、私は未だに彼をテレビで見かけると「あ、てっぺいちゃんだ!」と言ってしまう・・・笑)。
ですから、そのシングルCDは、アルバムversionのままで、やはり heart は同じように発音していたのですが、当時テレビの歌番組で歌っていた時は、car に近い発音のアーで heart を発音していましたよ。
きっと、誰かその発音が気になった人(私みたいな細かいことを気にする人?)がいて、彼にアドバイスした人がいたんだろうなぁ、と思っていたのですが、真相はどうなのでしょう?

ちなみに、この heart の発音を間違えてしまうのは、ある意味しょうがない部分もあるんですよね。
私の持っている発音の本、
これだけで聞ける・話せる UDA式30音でマスターする英会話 (鵜田 豊 著)
には、「スペルでわかる口の形」として、car などと同じ「長く開く音アー」の発音をする単語として、far, harm, park などが挙げられており、注意として「heart は代表的な例外」と書いてあります。
UDA 式では、スペルのしくみに注目していて、「スペルと発音の関係は不規則だ」と思われがちだが、「実際は単語の 80% 以上が原則通りの発音があてはまるのだ」とその本にも書いてあります。
だから、まずはその原則を覚えて、例外だけを1つずつちゃんと覚えていけば良い、ということなんですね。
そういう意味では、heart は発音の例外として典型的な単語であり、マークシート試験で「この選択肢のうち、どの発音が違うか」という下線部発音問題に使われやすい単語です。
だから、間違って発音するのはよくあることだ、ということで、間違えるのは何も恥ずかしいことじゃないんだ! それを身をもって示して下さった、てっぺいちゃんに感謝したいわけです、うんうん。
私は、浪漫飛行でそういう疑問を持ってから、heart の発音には気をつけるようになりましたからね。
上手に発音できてるかどうかは大いにナゾなんですが。
私には意外と heart の発音は難しくて、あいまい母音の hurt の方が発音しやすいと思います。
アーの後の r が気になって、アーで大きく口を開けられないというか・・・それって私だけ?
さらに、あいまい母音は、ジングルズで earth を練習したのでちょっと自信があるのですが(笑)、これがあいまい母音の後に l (エル)が来る単語、例えば、girl とか world とかになると、とたんに難しくなる気がするんですよねぇ。
香取慎吾くん主演のドラマ「西遊記」の主題歌の曲で、MONKEY MAJIK の「Around The World」という曲があり、そのサビの部分に ♪Around the world♪ というフレーズが出てきます。
ヴォーカルの人はカナダ人だそうですが、このサビを上手に歌える日本人は果たして何人いるだろう?(もちろん、私も含めてね・・・笑)って感じで、難しいなぁ、と思うのですが、皆様はいかがですか?

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posted by Rach at 11:08| Comment(12) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月29日

フレンズ2-14その11+ゲイシャの話

レイチェルに話しかける男に怒っているロス。
ロス: It's like, back off, buddy! She's a waitress, not a geisha. (まるでこんな感じだよ。ちょっと君、下がってよ! 彼女はウェイトレスなんだ、ゲイシャじゃない。)

back off は「後ろに下がる、後退する、引き下がる」。
何か危ないものがあった時などに「下がって!」という時にも "Back off!" と言います。
geisha はご存知「芸者」です。geisha girl とも言います。
外国人が日本をイメージする言葉(あるいは知ってる日本語)の代表選手として「フジヤマ、ゲイシャ、ハラキリ」としてもよく挙げられますね。
この単語を聞くと、米米CLUBの FUNK FUJIYAMA という歌を思い出す・・・。
♪エービバディ、サームライ、スシ、ゲイシャ、ビューティフォー FUJIYAMA Ha! Ha! Ha! ♪っちゅー、トンデモナイ歌なんですが、皆さん、覚えてらっしゃいますか?
ってことで、米米で脱線話をしたいところなんですが、今日はもうひとつ、話が脱線しそうなので、米米ネタは明日にします・・・(笑)。

これ以降は、ひたすら”ゲイシャ”に関する脱線話です。
もちろん英語ネタも絡めてありますが(笑)。

昔、ダウンタウンがゲイシャ・ガールズという名前でCD出したりしてましたねぇ(なんと教授(坂本龍一)プロデュース!)。

昨年12月10日に日米同時公開された映画「SAYURI」の原題は Memoirs of a Geisha です。
これはさゆりという名前のヒロインが一流の芸者に成長していくお話です。
スティーブン・スピルバーグ製作で、監督は「シカゴ」のロブ・マーシャル、主演はチャン・ツィイー。
MOVIES.CO.JP SAYURI ここでは、結構長い予告編も見られます。
当然ながら全編英語で、日本人もたくさん出演しています。(渡辺謙、役所広司、桃井かおり、工藤夕貴、など)
その昔、スピルバーグがこの話を映画化するという時に、主人公をオーディションで選ぶと言ってました。
私も応募しようかと思ったんですけどねぇ・・・(←大ウソ)
日本人でこの役やりたい人、多かっただろうなぁ。アメリカで活躍する絶好のチャンスですからね。(工藤夕貴ちゃんはどうなんだろう? やっぱり主役をやりたかったのかなぁ? 別に主役にはこだわってなかったのかなぁ? 彼女はアメリカではもうかなり有名なんですよねぇ?)
それが中国人になってしまったのはちょっと残念ですが、着物着てても全然違和感ないし、美しいですし、まあいいのかな。
この映画に出演できるってことは、そうやって他のハリウッド映画の日本人役でも出られるってことですよね。
こんな風に、日本人俳優がワールドワイドになるのを見るのはとても嬉しいことです。私も頑張んなきゃね、って思えますもん(レベルは違いますが・・・笑)。
実は、これだけ語っておきながら、映画は見てないんですよ(爆)。
ネットで予告編を見ただけですが、幼少の頃の話は、どうみても中国の貧しい農村風で、これが日本?って感じでしたけど・・・。
確かに、日本人として見ると、ちょっと違うんじゃないかなぁ?みたいな部分もあるんでしょうけど、上のHPにも「ようこそ、ニッポンが嫉妬する JAPAN へ−。」って書いてあって、日本人が思っている日本そのものではなく、ハリウッドが描いた日本の美、として割り切って見れば、なかなか興味深く観賞できそうな感じがします。

ところで、日本人の皆さん、英語で頑張ってます。すごいですよね。
ハリウッド映画の大作でお金かかってそうですからねぇ、やっぱり、英語が聞き取れないほど下手なら、使ってもらえないでしょう。
昔、英語でしゃべらナイトで、石田純一さんがアメリカの映画に出演した時に、自分はちゃんと英語のセリフをしゃべったつもりだったのに、後で他の人に声を吹き替えられてものすごくショックだったと言ってましたから(いやぁ、それはショックだろう・・・)。
予告編だけしか見ていないのではっきりしたことは言えませんが、キャストの話す英語って、日本人からするととても聞き取りやすい感じがします。
日本人が苦手とするリダクションの多い早口の英語、いわゆるアメリカっぽい英語ではないように思いました。
それは、演出上のものなのか、その俳優さんの英語が元々そうなのかは、よくわからないんですけどね。
実際、こういう日本を舞台にした映画で、ブルックリン訛りとか、南部訛りとかをしゃべってたら、やっぱりおかしいでしょうし。

出演している日本人俳優さんの場合でも、明らかに日本人の顔をしている俳優さんなら、別にネイティブのような発音をする必要はない気がします。
よくアメリカのドラマでも、日系人かもしくは日本から来た留学生、という設定の場合、わざと日本人っぽい発音をしているんじゃないか?と思われる俳優さんを見ます。
本人は実はもっとアメリカンな発音をする人なのに、わざとそうしゃべってる、役によって使い分けてる気がするんですよ。
それって、南部の人なら南部訛り、ロシア人ならロシア訛り、というのと同じですよね。
日本人っぽい英語の発音ができる人は、そういう設定の役に使ってもらいやすいのかも。

話は、ずれますが、アリー my Love にリン役でルーシー・リューが出てましたよね。
顔を見ても名前を見ても、中国人なんですが(実際、中国名を持っている)、それにしては、えらく英語が上手だなぁ、というか、アメリカンな発音をするなぁ、と思ってたんですよ。
実は彼女はニューヨークはクイーンズの出身なんだそうです。
だから、アメリカで生まれ育った人なんですね。
実際、日系人の人も、アメリカで生まれ育った人はバリバリのアメリカ英語を話すでしょうから、いちいち顔を見て判断している、私のような感覚がおかしいのかもしれません。

今回出ている中国人の女優さんは、みんなハリウッド映画に何度も出ているような有名どころばかりですよねぇ。
他の作品を見たことがないので、彼女たちの発音について詳しくは知りません。
ここでさっきと同じ話になるのですが、中国の有名な俳優さんがハリウッドに進出した場合に、ルーシー・リュー並みのネイティブ英語をしゃべれないといけない、ということはないと思うんです。
いやぁ、でも、ネイティブ並の発音でしゃべれた方が、役の幅が広がるのかなぁ? その辺、どうなんでしょうか?
日本でも、標準語がきれいに話せる俳優さんよりも、大阪人をやらせたらこの人の右に出る者はいない、という個性を持った人の方が、俳優として重宝されるんじゃないかな、と思うんですよね。
たまに、変な大阪弁をしゃべる人が出てくると、「誰か他にこの役やる人、おらんかったんかいな?」と、違和感感じますやん(笑)。
それは大阪に限らず、誰でも自分のお国言葉がドラマで使われた場合、できるだけ正しく発音して欲しいと思いますよねぇ?(いつの間にか、方言の話になってる)
私は、NY のブルックリン出身に間違えられるようなアクセントで話せるようになるのが夢なんですけども(爆)。

もうひとつタイムリーな話題(いや、かなり前の話か・・・笑)では、プロレスのハッスルマニア2005で(笑)、あの和泉元彌が戦った相手鈴木健想の奥さん浩子さん(←ここだけ「さん」付けするのも変だけど、浩子、と呼び捨てしにくい・・・)が着物を着て白塗りした「ゲイシャ・ガール」としてセコンドについて(おまけに戦って?)いましたね。
アメリカではあのゲイシャ・ガールで人気があったとか。
「オー! エキゾチック!」という感じなんでしょうか。SAYURI とはまた違った魅力で(笑)。

わっ、今日は英語の解釈の話がほとんどない! すでにGWモードに突入か!?

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posted by Rach at 06:30| Comment(8) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月28日

フレンズ2-14その10

ジョーイからのプレゼントである金ぴかブレスレットを、チャンドラーがけなしまくっているので、フィービーは何とかフォローしようとします。
フィービー: It's not bad. (そんなに悪くないわよ。)
チャンドラー: Easy for you to say. You're not sporting a reject from the Mr. T collection! (そりゃフィービーはそんな風に簡単に言えるよ。ミスターTのコレクションからも外されてしまうような代物を見せびらかしてるのは、君じゃなくて俺なんだからね。)
"I pity the fool that puts on my jewelry! I do! I do!" (「俺のジュエリーをつけてるバカを哀れに思うぜ! 哀れだ! 哀れだ!」)

Easy for you to say. は「君にとっては(そんな風に)言うことは簡単だ。」、つまり、「人ごとだからそんな風に簡単に言えるんだよ。」という意味です。
sport は名詞でいわゆる「スポーツ、運動」のことですが、動詞で「・・・を見せびらかす、誇らしげに示す」という意味があります。
reject は「拒絶(拒否)された人(もの)、不合格品、不良品」という意味。
そして、Mr. T (ミスターT)ですが、これもまた人物名です。
ミスターTはTVドラマ「特攻野郎Aチーム」などに出演している俳優です。
Wikipedia英語版: Mr. T には写真がありますよ。(何故か彼をモデルにした漫画の絵も・・・笑)
写真見て、私は「わ、すごい!」とびっくり。確かにキンキラが似合いそうな人だわ(笑)。
実は、Wikipedia の説明に "known... for wearing an extreme amount of gold jewelry." と書いてあります。
つまり彼は「キンピカジュエリーをジャラジャラいっぱいつけるので有名な人」のようです、やっぱり。
You're not sporting... のセリフは、ミスターTのコレクションからも外されてしまうような趣味の悪い品を見せびらかしてるように見える自分が哀れで可哀相だ、と言っているのですね。
I pity the fool... 以下は、英語音声では野太い声でセリフが続きますが、ミスターTのものまねをしているようです(次のセリフからもそれがわかります)。
写真から察するに多分こんなごっつい感じの声なんでしょうね。
このセリフも、何か有名な役柄でのセリフなのかもしれません。

ところが、そうやってさんざんジョーイのプレゼントをけなしていると、背後にジョーイが立っていました。
無言でにらんでいるジョーイに気づいて、
チャンドラー: Hey, man! We were just doing some impressions. Do your Marcel Marceau. (やぁ、ジョーイ! 俺たちはただ、ものまねをしてただけなんだ。お前もマルセル・マルソーのものまねをやれよ。)
怒ったジョーイは何も言わずに去っていきます。
チャンドラー: That's actually good. (あのモノマネ、本当にうまいな。)

Marcel Marceau (マルセル・マルソー)は、パントマイムの世界的第一人者です。
IMDb: Marcel Marceau
IMDb にある More Photos のリンクをクリックすると、Photo gallery for Marcel Marceau へ飛び、パントマイムを演じている写真が見られます。
パントマイム(pantomime)とは、踊りや身振りや表情だけで表現する無言劇のことですよね。
チャンドラーは確かにミスターTのものまねをしていたようなので、とっさにみんなでものまね大会(?)をしていたと言ってフォローしますが、ジョーイにやってみろと言ったのは、マルセル・マルソーでした。
パントマイムしてる人のものまねって?
つまりジョーイは声のものまねは下手だってこと? わはは・・・と思っていたら、その後、黙って立ち去ったのを見て、「ほら、俺の言ったとおり、ジョーイがマルセル・マルソーのパントマイムのものまねを無言でやってるぞ。うまいなぁ。」と言うチャンドラー。
そういうオチだったのね・・・(笑)。

(今日の脱線話は、「ものまね(物真似)の話」)
パントマイムのものまねというと思い出すのが、形態模写。
声をまねるのが声帯模写で、動作をまねるのが形態模写ですね。
昔、私が大好きだったテレビ番組「お笑いスター誕生」で、コロッケは歌の入った曲を流しながら、動作や仕草だけをまねしていました。
野口五郎とか岩崎宏美とか・・・。何気ない仕草が妙に似ていて(というか、デフォルメしすぎだけど)、面白いなーと思ってみてましたね。
いつも声まねはしないので、この人は声まねはできないのかな、と思っていたら、その番組の後、何年かぶりにテレビで見たら、郷ひろみとかをフリも声もまねしていたのでびっくりした記憶があります。
何だ、できるんじゃん、って(笑)。
ものまねの人って、まねるのが上手いんですけど、何よりもその特徴をつかむのがうまいですよね。
あれはすごいセンスです。
ああいうセンスが、語学習得にも必要なんではないかといつも思ってるんですが・・・(これは結構マジな話)

今、キリンビールのCMで営業マンを演じている、山口智充さん(ぐっさん)というタレントさんがいますよねぇ。(あのCMが人気で、売り上げ伸びたらしい)
DonDokoDon というコンビ名で漫才もしてたんですけど、最近は、ピン芸人さんみたいになってます。
平畠さんは一体今どこに?
という話はともかく(笑)、ぐっさんのものまねって、私すごく好きなんですよねぇ。
彼のレパートリーの中に「ハリウッド映画でよく見かけるワンシーン」てのがありまして、私が見たのは、探し物が見つかったか何かで、"Yes, Yes!!" とオーバーアクションで喜ぶシーンだったかと思うのですが、それがなかなかよく特徴をつかんでいて、「あぁ、映画でこんな風に、言う、言う!」と感心したのを覚えています。
厳密に発音が上手だったかどうかはちょっとはっきり記憶にないんですが(笑)、でも、イントネーションなんかは上手でしたよ。
英語の発音では、イントネーションって大事ですからね。
それで英語っぽく聞こえるかそうでないかが決まるといっても過言ではないでしょう。
だから、英語を学習する人は、みんな憧れの俳優さんになりきって、真似してみましょうねっ!(笑)。

ちなみに、ぐっさんのものまねで一番好きなのは、ff(フォルティシモ)を歌うハウンド・ドックの大友康平さんのものまね!
あの歌、前奏長いんですけど、その前奏の間、あの独特の横向いたポーズで眉根を寄せて難しーい顔をして立ってるんですよね。
見てる人は歌に入るまでのその前奏で、すでに笑ってしまう。
私も涙が出るほどいつも笑っちゃいます。
実際の声まねも本当によく似ていて、器用な人だなぁといつも感心しちゃいます。
あんな兄ちゃんが家に一人いたら、さぞ楽しいだろうなぁと・・・(笑)。

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posted by Rach at 08:57| Comment(22) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月27日

フレンズ2-14その9

チャンドラーと良い雰囲気になりかけたのに、金ぴかのブレスレットを見たとたん、女性は逃げるように去っていきます。
チャンドラー: He could have gotten me a VCR or a set of golf clubs. But no! He got me the "woman repeller"! The eyesore from the Liberace House of Crap! (ジョーイは、ビデオデッキやゴルフクラブセットを買うことも出来たはずなのに。でも、それを買わなかった! あいつは俺に「女よけ」をくれたんだ。リベラーチェのがらくた館でも目障りだと思えるような代物だよ!)

could have+過去分詞は「・・・しようと思えばできた(はずなのに、そうしなかった)」という意味。
ここでは、ちゃんとその次に "But no!"="But he didn't."(でも買わなかった。)と付け加えています。
VCR は video cassette recorder の略で「ビデオカセットレコーダー、ビデオデッキ」のことです。
日本語では VCR とは言わずに、VTR と言いますよね。
ちなみにVTRは video tape recorder (ビデオテープレコーダー)、video tape recording (ビデオテープ録画)の略です。
だから多分、VTR と言っても通じるとは思うのですが、私が知る限りでは、英語では VCR と言うことが多いようですね。
repel は「(敵などを)撃退する、追い払う、寄せつけない」という意味。
また repellent は形容詞なら「・・・をはねつける」という意味で、water-repellent cloth なら「防水加工された生地」という意味になります。
repellent を名詞として使うと「防虫剤、虫よけ」になります。
ですから woman repeller は「女をはねつけるもの、女を寄せつけないようにするもの」ということ。
eyesore は「目に不快なもの、目障りなもの、醜いもの」。
sore は形容詞で「痛い、ひりひりする」という意味で、"I have a sore throat."は「(風邪などで)喉が痛い」ということです。

Liberace (リベラーチェ)は、ラスベガスで有名だったピアニスト、エンターテイナー。
衣裳が悪趣味かと思えるほど派手なことで有名らしいです。
リベラーチェ(Wikipedia日本語版) にくわしい説明があります。それを読むと、何故チャンドラーが引き合いに出したかがわかりますよ。
リベラーチェ(Wikipedia英語版) には写真が載ってます。
確かに、むっちゃ派手なおじさんですね(笑)。
Amazonでも発見したので、2枚ピックアップ。
でもゴージャス感が出てるのは、Wikipedia英語版の写真の方ですけどね。
まぁ参考までにということで。
Remembered の方は、服装が美川憲一みたいな感じです。顔は全然違いますが(笑)。
Christmas Through the Years [Best of] [from US] [Import]
Remembered [Best of] [from UK] [Import]
またラスベガスには、The Liberace museum という彼の博物館があり、衣裳や持ち物が展示されているそうです。

リベラーチェの説明が長くなりすぎましたが(調べてたら楽しかったので・・・)、次の House of Crap について説明します。
crap は「うんち、価値のないもの」という意味ですから、house of crap は「がらくた館」みたいな感じだと思います。
ですから、The eyesore from the Liberace House of Crap は、あのド派手で悪趣味な(←ゴメン)リベラーチェでも「ちょっとこれは・・・」と思うようなガラクタを集めた部屋があって、その中に置いておくのもはばかられるような、趣味の悪い代物、という意味ですね。
おぉ、よくぞそこまでけなしましたな、というほどの、ひどい悪口です。
その意味を理解するには、やはりリベラーチェと聞いてネイティブが想像するイメージがわからないと面白くないわけですよね。
そこで、上のようにいろいろ調べてみたわけです。
こういう時、ネットは便利ですね。
私も数年前、初めてこのエピソードを見た時は、ふーん、という感じでスルーしてしまいましたが、今回、とことん調べてみて、チャンドラーのセリフの意味をしっかり理解できた、はず(笑)。

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posted by Rach at 08:52| Comment(0) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月26日

フレンズ2-14その8

モニカママ: We were so sorry to hear about your parents splitting up. (あなたのご両親が離婚したって聞いて、とてもお気の毒に思ってるわ。)
レイチェル: Well, they're just separeted. You never know! We'll see. (えぇ、両親はただ別居してるだけなんです。これからどうなるかわかりませんわ。成り行きを見守りましょう。)
モニカパパ: I can't say any of us were surprised. They've been unhappy ever since we've known them. ([そのニュースを聞いて]誰も驚かなかったよ。私たちが知り合った頃から、彼らはずっと不幸せ(そう)だったからね。)

split up は「離婚する、別れる」という意味。
separate は他動詞で「(・・・を)[・・・から]別居させる」という意味なのですが、通常は受身形 be separated で「別居する」という意味になります。
you never know は直訳すると「あなたには決してわからない」ですが、この場合の you はあなた(もしくはモニカのパパとママを指す「あなた方」)だけを限定したものではなく、あなたを含めた人々(people)というニュアンスだと思います。
「どんな人にもわからない」という意味から、「先のことはどうなるか分からない、何とも言えない」という意味になります。
We'll see. は「じきに分かるよ。結果(成り行き)を見守りましょう。」ということ。
wait and see なら「成り行きを見守る、事態を静観する」という意味。
「手を出したり何か行動を起こすことなく、待って、様子を見る」ということですね。
宇多田ヒカルさんの曲で、「Wait & See〜リスク〜」という曲がありますが、この歌がヒッキーの曲では一番好きで・・・(関係ない)。
I can't say any of us were surprised. を直訳すると「我々の仲間の誰かが驚いた、なんてことは言えない。」、つまり「誰一人として驚かなかった、って言えるよ。」という意味です。
"I can say none of us were surprised." ということですが、英語では否定語を先に出すので、not any の形になっているんですね。
I don't think anyone loves him. 「彼を愛する人がいるとは思えない。彼を愛する人なんていないと思う。」と同じ構文です。
レイチェルは「大したことじゃないですよー。」と済まそうとしてるのに、追い討ちをかけるようなことを言うパパ。空気読めてませんね。
ママが「そんなこと言っちゃダメよ!」といやーな顔をしています。
この夫婦はいつもこんな感じだなぁ(笑)。


セントラルパークにて。
フィービー: Want a refill? ([チャンドラーに]おかわり欲しい?)

refill は「re(再び)+fill(満たす)」なので、「補充する、お代わりする」という意味です。
名詞だと「(飲食物の)お代わり、詰め替え品」という意味ですね。
最近は、システム手帳の中身をリフィルなどと言うので、日本語になっていますよねぇ。


自分を興味深く眺めていた女性に声をかけるチャンドラー。
チャンドラー: I know what you're thinking. Dave Thomas, founder of Wendy's. (君が何を考えていたかわかるよ。(僕は)ウェンディーズの創始者のデーブ・トーマスです。)

別人の名前を騙って自己紹介するチャンドラー。
もちろん嘘なのはバレバレですが(笑)。
このデーブ・トーマスさんは実在の人物で、本当にファーストフードのチェーン店ウェンディーズ(Wendy's)の創始者です。
どうしてこの人の名前を使ったのかは謎なんですが・・・。
下の記事に顔写真が載っていますが、別に似ているとは思えないんですけども。
Wendy's founder Dave Thomas dead at 69 (デーブさんの訃報記事です)

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posted by Rach at 08:20| Comment(10) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月25日

フレンズ2-14その7

モニカのパパとママが、たくさんの荷物を持ってモニカの部屋へやってきました。
ママ: Well, sweetie, we have a surprise for you. We're turning your room into a gym. (あぁ、モニカ。びっくりするお知らせがあるのよ。あなたの部屋をジムに変える予定なの。)
モニカ: Wow, that is a surprise! Just one question. Why not Ross's room? (わぁ、それはびっくりね。ちょっと一つ質問していい?どうしてロスの部屋じゃないの?)
パパ: We talked about that...but your brother had so many science trophies, plaques, merit badges...We didn't want to disturb them. (そのことについては二人で話し合ったんだが・・・お前の兄さんのロスは、科学トロフィーや楯(たて)やメリット・バッジをたくさん持っているから・・・その陳列を乱したくなかったんだ。)
モニカ: God forbid! (冗談じゃないわ!)

たくさんの荷物は、実家のモニカの部屋に置いてあった荷物でした。
両親は、そこを自分たちがエクササイズをする場所に変えたかったようです。
邪魔になった荷物を押し付けに来たんですね。
まぁ、モニカの部屋に置いてあったわけだから、モニカの持ち物なんだけど。
surprise は「驚くべきこと(もの)」という意味。
事件やプレゼントなどを指します。
I have a surprise for you. 「君にびっくりするお知らせ(プレゼント)があるんだ。」は決まり文句ですね。
plaque は「額、飾り板、(事件や人物を記念するための金属製または石製の)銘板」のこと。
甲子園で準優勝したらもらえる記念の楯みたいなものだと思います。

merit badge の意味を、Answer.com という Online Dictionary, Encyclopedia で調べると
a badge award to Boy Scouts in recognition of special projects
とありました。
あまりパッとしない訳ですが、参考までに訳してみると、「特別なプロジェクトの褒美として(or プロジェクトを認定して)ボーイスカウトに授与されるバッジ」という感じ。
(merit badge の意味は、英辞郎くんに、わりと詳しく書いてありますので、興味のある方は探してみて下さい。)
merit は「手柄、功績、功労」という意味ですよね。
メリット・バッジという言葉は言わば「功労バッジ、お手柄バッジ」という感じなので、ボーイスカウト以外にも使えそうな気もするんですが、やっぱり、ボーイスカウト限定なんでしょうね。
Answer.com の意味にもわざわざ Boy Scouts と書いてあるんだし。
何となく、ロスとボーイスカウトって結びつかないような気がするんですよねぇ。
アメリカの少年はほとんどみんな入るものなのかな?(その辺は全然わかりません)
でも、結びつかないような気がする反面、そういう「何かを成し遂げる」ことに対しては、人一倍努力する、負けず嫌いのロスですから、優秀なボーイスカウトだったのかもしれませんよね。
「これはこうするんだよ。」と人に知識をひけらかしたりして(笑)。

Wikipedia: Merit badge (Boy Scouts of America)
↑上の Wikipedia は、ページを読み込むのにちょっと時間がかかったのですが、カラフルなメリット・バッジが27個も付いた Merit Badge Sash (肩から斜めにかける肩帯、サッシュ)の写真が載っていますし、英文で詳しい説明もありますので、なかなか面白いです。
さらには、以下のサイトでは、その肩帯を肩にかけて微笑んでいる少年の写真が見れます(笑)。
Merit Badge Sashes

disturb は「・・・を妨げる、邪魔をする、乱す」という意味。
この場合は、ロスのことだから、トロフィーなどをきっちりと時系列に(?)並べて、ディスプレイとして完成された形になっているのを、ぐちゃぐちゃにするのはいやだ、という感じかと。
God forbid! は「どうかそんなことがありませんように!(そんなこと)とんでもない!冗談じゃない!」という意味。
forbid は「禁じる」ですから、God forbid (that)...! で「神様が・・・ということを禁じますように!」という表現から来た言葉です。

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posted by Rach at 09:47| Comment(10) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月24日

フレンズ2-14その6

モニカがシャワーを浴びて出てきます。
チャンドラー: Hey, you feeling better? (やあ、気分はよくなった?)
モニカ: Yeah, I think that fifth shower got the interview off me. (えぇ。5回目のシャワーであのインタビューがやっと取れたって感じね。)

get...off は「・・・を取り去る、取り除く」という意味。
あの変なインタビューがよほど気持ち悪かったんでしょう。
身体にまとわりついてるような気がしたんでしょうね。
まるでいやな男に触られた(もしくはもっといやなことをされた?)みたいにシャワーで落とそうとするモニカの気持ち、わかります。


モニカの面接が失敗したことを心配するフィービー。
フィービー: Do you have other possibilities? (他の可能性(見込み)はないの?)
モニカ: There is the possibility that I won't make rent. (家賃分のお金が稼げない、という可能性はあるわ。)

possibility は「可能性、見込み」という意味。
rent は「家賃」ですから、make rent は「家賃を作る」つまり、「家賃分のお金を稼ぐ、お金を稼いで家賃を支払う」という意味になります。
フィービーはそのレストラン以外の就職先の見込みはないのか?と尋ねているのですが、モニカは「就職できる可能性はないけど、仕事が見つからなくて家賃も払えなくなるほどお金に困る、という可能性はある」と答えているのですね。


ロス: If you want, I can lend you money. (もし良かったら、僕がお金を貸してあげるよ。)
モニカ: If I couldn't pay you back right away, I'd feel guilty and tense around you. (もし今すぐにお金を返すことができないのなら、罪悪感感じちゃうし、ロスの傍にいると気が重くなりそうだわ。)
ロス: Then why not borrow it from Mom and Dad? You feel guilty and tense around them already. Might as well make some money off of them. (それなら、ママやパパから借りたらどうだ? ママやパパの傍ではもうすでに罪悪感感じてるし、気も重いだろ。両親からお金を貰っても(奪っても?)問題ないんじゃないかな。)
チャンドラー: The man's got a point. (その男は良い点を突いてるね。)

feel guilty は「後ろめたく思う、悪いと思う、罪の意識を感じる、罪悪感を感じる」という意味。
tense は「(神経・感情が)張り詰めた、緊張した、ピリピリした」ということ。
モニカは人からお金を借りると、それが気になってしまうタイプのようです。
ジョーイとは正反対ですね(笑)。
Why not? は、「なぜ(・・・しないの)?、なぜ駄目なの?」という意味から、「・・・したらどう?」と相手に提案する表現になります。よく出てくる表現です。
might as well は「・・・して差し支えない、・・・してもよい、・・・する手もある」という容認を表す表現。
make money off of は「・・・で金もうけをする、・・・で金を稼ぐ」という意味。
例えば I took the cup off of the table. で「私はテーブルからカップを取った。」という意味になりますが、このように off of には「・・・から」という意味があるのですね。
off は「離れて」という意味なので、off of だと「元あった・・・という場所から離れて」という感じのニュアンスが出るのだと思います。

モニカはこれまでの両親とのやり取りを見ているとわかるように、両親との関係が少しギクシャクしています。
両親はロスのことは優秀で立派な自慢の息子だと思っているのですが、モニカのことは、ダメな娘だと思っているようで・・・。
これは、モニカの被害妄想ではなくて、本当にそういう発言や態度を何度も見ることがありました。
get a point は「(話の)良い点を突く」という意味。
「するどい指摘だね。」「良いところに気がついたね。」という感じでしょうか。

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posted by Rach at 14:17| Comment(8) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月23日

フレンズ2-14その5

レイチェルにかかってきた電話に出たロス。
ロス: Rachel's not here. Can I take a message? How do we spell Casey? Is it like "at the bat" or "and The Sunshine Band"? (レイチェルは(今)ここにはいませんが。メッセージをお預りしましょうか? ケーシーってどういうスペルを書くんですか? "at the bat" のケーシーですか、それとも「アンド・ザ・サンシャイン・バンド」のケーシーですか?)

ロスは相手の名前の綴りを尋ねています。
日本語では「漢字ではどのように書けば良いですか?」と聞いたりしますよね。
アルファベットで答える場合には、聞き間違えないように、"C as in Charlie. A as in apple..." 「チャーリーのC、アップルのA・・・」というふうに答えます。
ここでは、"at the bat" のケーシーさん?それとも"and The Sunshine Band" のケーシーさん?と尋ねていますね。
at the bat は「(野球で)打席について、打順で」という意味なので、きっと野球選手にケーシーという名前の人がいるんだろうと思います。(でも裏が取れませんでした。)
そして、その次の "and The Sunshine Band" については、K.C.&サンシャイン・バンド(KC & The Sunshine Band)という名前の70年代のバンドがいるようです。
リーダーの名前がケーシーさんらしいですが。
↓アマゾンにそのバンドのCDがありました。(バンドの顔写真は載ってないんですが・・・)
ベスト・オブ・K.C.&サンシャイン・バンド(KC & The Sunshine Band)
ケーシーと言えば、サンシャイン・バンドを思い出すんでしょうかねぇ。
もんたさん、と言えば、もんた&ブラザーズ、みたいな? (ちょっと例えが古い?)
も少し新しいところでは、ジュディと言えば、JUDY AND MARY (ジュディ・アンド・マリー)みたいな、とか?(ジュディマリのコンサートは3回くらい行きましたよー。ノリノリで面白かったです)
ケーシーつながりで "and The Sunshine Band" という言葉を言うつもりでいたから、ちょっとよく似た響きの"at the bat"を最初に持ってきたようにも思いますが・・・(ちょっとその辺はよくわからない・・・)

(2006.4.24 追記)
下のコメント欄で教えていただき、at the bat の意味がわかりました。
Casey at the Bat というタイトルの野球の詩(poetry や poem (詩)というか、ballad (バラッド、バラード)というか・・・)があるようです。
作者は、Ernest Lawrence Thayer。
↓こちらに、その詩が掲載されております。(かなり長いです)
Baseball Poetry : Casey at the Bat by Ernest Thayer on Baseball Almanac
↓アマゾンでは、表紙のイラストも見られますので、雰囲気がよくわかりますよ。
Amazon.co.jp: Casey at the Bat
(追記はここまで)

何で僕が、男からの伝言を取り次がないといけないんだ、と怒るロスに、
フィービー: Hang in there. It's gonna happen. (あきらめないで。(二人の間に)そういう(良い)ことが起きるわ。)
ロス: Now, how do you know that? (どうしてそんなことがわかるんだよ?)
フィービー: Because she's your lobster. (だって、レイチェルはロスのロブスターだから。)
チャンドラー: Oh, she's going somewhere. (あぁ、フィービーがどっかへ行っちゃうよ。)

hang in there は「持ちこたえる、くじけない、へこたれない、あきらめないで頑張る」という意味。
フィービーはロブスターの話を持ち出します。
とんちんかん、というか、理解不能なことを言うので、フィービーはどこか違う世界(別世界)へ行ってしまおうとしている、とチャンドラーは言いたいようです。
フィービーはロブスターを仲の良いつがいの例えに使っていますが、ロスもチャンドラーもぽかーんとしているところを見ると、ロブスターにそういう意味があるわけではないようで(笑)。
フィービーがそう信じてるだけのようですね。

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posted by Rach at 10:46| Comment(10) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月22日

フレンズ2-14その4

モニカは早速サラダを作り始めます。
経営者: Now I want you to tell me what you're doing while you're doing it. (君が料理を作っている間、君が今やっていることを私に話して欲しいんだが。)
モニカ: All right. Well, I'm tearing the lettuce. (わかりました。えーっと、私は今レタスをちぎってます。)
経営者: Is it dirty? (汚れてない?)
モニカ: Oh, I'm gonna wash it. (えぇ、これから洗いますから。)
経営者: Don't. I like it dirty. (洗わなくていいよ。汚れているのが好きだ。)
モニカ: That's your call. (言われたとおりにします。)

やっていることを説明するように要求するところから、ちょっと雲行きが怪しくなってきます(笑)。
dirty は「汚れている」ですが、「エッチな」という意味もあります。(フレンズでは「エッチな」という意味で使われることが多いですね。)
ここで「エッチな」という意味もある、と説明してしまうと、オチを暴露してしまうようなものなのですが、この経営者の言い方が思わせぶりで、ここで dirty と聞くと、「エッチな」という意味をイメージしているということに、モニカも観客も、うすうす気付いているはずだと思います。
call は「審判の判定、決定」という意味。
ここでは「レタスを洗うか洗わないかは、あなたの判断にまかせます。あなたの決定に従います。」ということ。


この後、経営者との会話はだんだん妙な方向に向かいます。
特に直接的な言葉を発してるわけではないですが、恍惚とした表情や、意味ありげな質問で、クッキングと性的な会話を結び付けたがっているのがわかります。(いますねぇ、こういうおじさん・・・笑)
あきれたモニカは、
モニカ: I'm out of here! (もうここを出ます。)

out of here は「ここから外へ出て」という意味。
Get out of here! だと「ここから出て行け!」になります。
アクション映画で、主人公がヒロインによく言うセリフ、「ここから逃げよう、ここを脱出しよう。」だと "Let's get out of here." になります。

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posted by Rach at 07:32| Comment(0) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月21日

フレンズ2-14その3

レストランの経営者: Let's see if you're as good in person as you are on paper. Make me a salad. (書類上での君のように、実際の君も素晴らしいかを見てみることにしよう。僕にサラダを作ってくれ。)

in person は「(写真などに対し)実物で、(代理でなく)自分で、本人が」という意味。
on paper は「書類上は、名目上は」という意味です。
履歴書は自分の能力を最大限にアピールするものなので、あることないことをいろいろと盛りだくさんに書いていることが多いもの。
履歴書に書いている通りなら、かなりの腕らしいのですが、それが本当かどうか、本人に実演してもらおうじゃないか、ということです。
日本の履歴書はフォーマットが決まっていて、資格を書く欄はありますが、自分の能力をアピールしたくても、どこにどうやって書いたら良いかよくわかりませんよね。
本人の経歴がわかるくらいのことです。(少なくとも私が就職した頃はそうでした)
今は、もっとオリジナリティに溢れた履歴書があるのかもしれないですが・・・。
アメリカの場合は、履歴書は自分の能力を訴える大事なアイテムなんだそうですね。
さらに就職面接でも、「私はこんなことができます。」「前の職場では部署の統括をやっていました。」とかいろいろ自分から積極的に言うそうです。

フレンズ1-18 ではウェイトレスの仕事を辞めたいレイチェルが、履歴書をいろんなところに送ろうとしていましたよね。
(この話、以前にも引用したことあるので繰り返しになるのですが、参考までに書いておきます)
その履歴書を見たロスは、
ロス: I'm sure they'll be impressed with your excellent compuper skills. (担当者はきっと、レイチェルの素晴らしい”コンピューパー”技能(スキル)に感銘を受けるだろうね。)
レイチェルが computer を compuper とタイプミスしたことを彼は指摘しているのですが、その程度のスキルでも、履歴書に excellent computer skills と書くつもりだった、というのが、いかにもアメリカチックなわけです。
後のエピソードで、ジョーイも、履歴書にあることないこといっぱい書いてるのがわかるシーンも出てきます。
日本ではあまり自分からこういうことを言い過ぎると、いやがられてしまいそうな気もしますが、奥ゆかしいのが日本人の美徳だとは言え、自分の自慢できる能力くらいはアピールできるようになっていたいものですよね。

make someone a salad は「(人[のため])にサラダを作ってやる」ということ。
「make+目的語+目的語」の形ですね。(仮にこれをAと呼びます)
make him dinner 「彼に晩御飯を作ってあげる」なども同じ形です。
これが、「make+目的語+補語」なら、「(人)を・・・にする」という意味になります。(これをBとします)
make him a star なら、「彼をスターにする」という意味。
この補語の部分には形容詞が来ることが多いように思いますが、a star のように名詞も来ることもありますので、そうすると AもBも、make の後ろに名詞が二つ続くという同じ形になるわけですよね。
「人のために何かを作ってやる」のか「人を何かにする」のかは使っている名詞から判断せざるを得ないでしょう。
文法上は、make them a salad を「彼らをサラダにしてしまう」と解釈することも可能なはずです。
絵本の中での話で、「彼ら」がトマトくんやレタスさんなら、あり得なくもないような・・・?
(2006.4.21 16:00 追記)
make them a salad を「彼らをサラダにしてしまう」と解釈することは、どうやら不可能みたいです。
詳しくは、下のコメント欄をお読み下さい。

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