2006年04月10日

フレンズ2-13その9

ディナーの席でも、チャンドラーに迫るスージー。
スージー: How come all I can think about is putting that ice in my mouth...and licking you all over? (あの氷を口に入れて・・・あなたの全身をなめ回すことしか考えられないのは何故かしら?)
チャンドラー: Because I went to an all-boys high school, and God is making up for it? (それは、俺が男ばっかりの高校に通ってたからだよ。神様がその埋め合わせをしてくれるつもりなんだろ?)

スージーの発言は大胆です。
こんなこと言われ慣れてないチャンドラーはタジタジでしょうね。
こんなこと書き慣れてない私もタジタジです(笑)。
スージーは「どうして今の私は、ディナーの席でも、こんなエッチなことしか考えられないのかしら? きっとあなたにメロメロだからだわ。」という風に話を持って行きたいようですが・・・。
make up for... は「・・・を埋め合わせる」という意味。
チャンドラーはスージーの何故の問いに対して、「こんなに今良い思いが出来るのは、高校時代が不遇だったからだ。その埋め合わせを今、神様がしようとしてくれてるんだ。」という理由を述べています。
チャンドラー自身、こんな美人に言い寄られてるのは何故???と頭に疑問符がいっぱい浮かんでいるのでしょう。
でも、今までは何もいいことがなかったんだから、たまには神様も幸せを分けてくれることもあるはずだ、と変な納得をしようとしています。


スージー: I want you right here, right now. (あなたが欲しいの。今すぐ、ここで。)

おぉ、情熱的なセリフ(笑)。
right here, right now があることで、「もう、少しの間も我慢できないわ。」という感じが出ています。
よく使われる表現です。
一度使ってみたいような、ここまで言って拒まれると立ち直れないような・・・(←誰に使うつもりだよ・・・笑)

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2006年04月09日

フレンズ2-13その8

ヴァン・ダムを横取りしたかのようにモニカに言われて、怒るレイチェル。
レイチェル: You want me to just tell him you're seeing him instead? Is that what you want? That's what you want? (「私の代わりに、モニカがヴァン・ダムとデートする」って、私に言って欲しいだけなの? それがあなたの望みなの? それがあなたの望みなのね?)

what you want は「あなたが望むこと」。
"Is that what you want?" は「それがあなたの望みなの?」で、こういう喧嘩をしている場合は「そうすりゃあなたは納得するっての?」みたいなニュアンスでしょうか。
最近、どっかでこのフレーズ聞いたなぁ、と思ったら、フレンズ2-11その12+sirとホームズの話 で、モニカがフィービーと喧嘩している時にこのセリフを使ってました。
てことは、このセリフは使い方に気をつけないといけないわけで・・・(喧嘩してる時に使うと、火に油を注ぐ結果になりかねませんから・・・笑)
"Do what you want." は「好きにやってくれ。お好きにどうぞ。」という意味。
これは「あなたの思い通りにして下さい。」という意味もありますが、喧嘩している時は「好きにしろ。」という捨て台詞にもなります。
"Do whatever you want." になると、「もう何なりと好きにして。もうどうでもいいや好きにして。」と見放した感じになるようです。
相手がいろいろと言った後で "Whatever."(別に何でもいいよ。もうどうでもいいよ。気にしてないよ。)と返事するシーンをよく見かけますが、それと似た感じです。


レストランにて。
ロス: Thanks for letting me tag along. (僕まで一緒に参加させてくれて、ありがとう。)

マルセルとのデート(笑)が取りやめになったロスは、チャンドラーとジョーイのダブルデートに割り込みます。
そのことを詫びているセリフです。
tag は「(名前・定価などを記した)付け札、値札」のこと。
その値札のイメージから、tag along は「(人)にぴったりついて行く、つきまとう」という意味になります。


ジョーイは隣の女性に話しかけます。
ジョーイ: So assistant to the director? That's an exciting job. You must have a ton of responsibilities... (それで、(君は)監督の助手なんだね? それって素晴らしい仕事だよね。きっとたくさんの責任を負ってるにちがいない・・・)
監督の助手(女性): I don't do the casting. (私はキャスティングは担当してないわ。)
ジョーイ: So what are you guys gonna eat? (それで、みんなは何を食べる?)

assistant は「助手、補佐」。
ですから assistant to the director は「監督の助手」という意味ですね。
ネットの英語スクリプトでは、Director's assistant と書いてありました。
ところで、日本のテレビ業界でもADさんなどと言いますが、助監督は assistant director と言います。
私は映画のスタッフの仕組みには詳しくないんですが、「監督の助手」=「助監督」なのかどうかがよくわかりません。
つまり assistant to the director = assistant director なのかどうか、ということ。
どちらにしても、監督よりも権限が少ないのはわかりますが、ランク付けはかなり違う気がします。
彼女は「助監督ではない」でしょう、多分・・・。
キャスティングの権限がないと聞いたとたん、会話をやめるジョーイ。
それだけが目的のようでした。
見た目も可愛い感じなのにねぇ・・・。
でも、これがあまりにもジョーイの好みとかけ離れたごっついおばさんとかだったら、セリフを言う前にバレバレですが。

ところで、この女性、このエピソードの最初のシーンにも出ていて、スージー(ジュリア・ロバーツ)とメイクの話をしていたんですが、この人は、な、な、なんと(←えらく時代がかったリアクション・・・笑)、ジュリアのお姉さんのリサ・ロバーツさんなんですって!!
私も全然知らなかったんですが、先日、コメント欄で教えていただいて初めて知りました。(ありがとうございます!)
ちゃんとエンドクレジットにも、ジュリアとヴァン・ダムの後に、guest starring Lisa Roberts as Cathy って確かに書いてあったんですが、全く見過ごしておりました。
リサは1965年生まれ、ジュリアは1967年生まれですから、2歳上のお姉さんです。

(IMDb) Lisa Roberts Gillan
を見ると、彼女の情報が詳しく書いてあります。
Roberts の後ろに Gillan とついているのは、Tony Gillan さんと結婚したからですね。

Trivia として、本人と血縁関係にある俳優名などが書いてありますが、何故だか知らないけど、これが日によって書いてることが違うんですよね。(ローテーションするようになってるのかなぁ?)
2、3日前にこのサイトを見たときは、Trivia に「ジュリアの姉」とは書いてなくて、Sister in law of Eliza Roberts (show more) しか書いていませんでした。
もちろん、その show more をクリックすると、Biography (バイオグラフィー。経歴、人物紹介)のページに飛び、そこにはちゃんと ジュリアのことが書いてあったのですが、「どうして最初のページに書いてないんだよぉ・・・」とギモンに思ってたんですよ。
たまたま昨日も同じページを見たら、Sister of Julia Roberts and Eric Roberts とちゃんと書いてあって「おぉ!」と思ったのですが、今日見たら、また Eliza Roberts に戻っていました。
まぁ、とにかく、Biography のページに飛べば、詳しいことはわかるのでいいんですが・・・。
つまり、ジュリアとリサには、エリック・ロバーツというお兄さんもいる、ということです(ジュリアとは仲悪いそうですが・・・笑)。
また、この義姉のエリザ・ロバーツというのは、兄のエリック・ロバーツの奥さんです。

ところで、この IMDb というサイト、俳優さんの名前を調べていると、よくここにたどり着きます。
正式名称は、The Internet Movie Database といい、映画、テレビ、俳優などのオンラインデータベースです。
テレビの1エピソードのゲスト出演も載っているくらいなので、ものすごく詳しいのですが、このサイト、実はアマゾン(amazon.com)が運営しているんですね。
この情報量、さすがアマゾンだ・・・。

Actress - filmography (フィルモグラフィー。映画作品目録[今ではもちろんテレビ作品も含まれてるようですが])を見ると、ちゃんとフレンズのこのエピソード出演のことが書いてあります。
また、ジュリア主演の映画 Runaway Bride (邦題:プリティ・ブライド)にも出ているようですから、ここでも共演しているみたいです。

しかし・・・この「プリティ・ブライド」という邦題はすごいですね。
確かに大ヒットした「プリティ・ウーマン」と同じジュリア・ロバーツとリチャード・ギアのカップルが共演してるし、監督も同じゲイリー・マーシャルなんですが、あまりにも「プリティ・ウーマン」を意識しすぎた邦題だし、紛らわしいし・・・。
「あまりに作戦がミエミエじゃないですか!」「いいんだ、集客につながるんだから! それに、間違って見に来る人がいるかもしれないだろ?」みたいな会議がどこかで行われてたに違いない、と妄想したりして・・・(笑)。

プリティ・ウーマンは映画館で見たけど、プリティ・ブライドは見てないんで作品の評価は出来かねますが・・・。
私は、大学生時代、「プリティ・ウーマン」と「ゴースト ニューヨークの幻」の超強力二本立て(!)を、「ひとりで!」映画館に見に行きましたよ。
ちょっと、pathetic?
でも、私は一人で映画を見るのが好きな人間なんですよ! ほんと、ほんと(笑)。
どちらかと言うと、ゴーストの方が私は好きですね。

またまた脱線しましたが(笑)、どうしてロバーツ姉妹共演作!なのに、話題にならなかったんだろう?と疑問に思う今日この頃・・・。
私の知ってる限りでは、日本のフレンズサイトでそのことについて触れている記事を読んだことないんですが・・・。

ってことで、これがジュリアのお姉さんだってずっと前から知ってたよん!って方、おられますぅ?

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2006年04月08日

フレンズ2-13その7

ロスは、マルセルと部屋で一緒に過ごせることになりました。
マルセルの好物を作り、キャンドルを灯して・・・と張り切るロスに、
ジョーイ: What do you think's gonna happen here tonight? (今夜この場所で何が起こると思ってるんだ?)

ロスがまるで恋人を待つ人のようにソワソワしているし、ムーディーな雰囲気を作り出そうとしているので、「今夜きめてやるぜ!」と考えている人のようだな、と茶化しているわけですね。


マルセルの関係者から電話がかかってきました。
ロス: It's not like I had anything special planned. (僕は何か特別なことを計画してたわけじゃないですから。)

電話のやり取りで、マルセルが来られなくなったことがわかります。
anything や something を修飾する形容詞は後に置かれます。
ジョーイに指摘されたように、様々な準備をしていたのに、「特別な計画はない」と返事するロスがかわいそうですね。


モニカとレイチェルは喧嘩中。
レイチェル: I feel that this is totally unjustified. She gave me the green light, I did nothing... Do you think I can't see you in the TV set? (これは全く根拠のない話だと思うわ。モニカは私にゴーサインを出したのよ、私は何も・・・ [モニカがレイチェルの顔真似をしている。それが、テレビの画面に鏡のように映っていたので]テレビに映ってるあなたが見えないとでも思ってるの?)

justify は「正当性を示す、正当な理由となる」という意味なので、unjustified は「正当な理由のない、不当な、根拠のない」という意味になります。
give someone the green light は「・・・に許可(認可)を与える、OK(ゴーサイン)を出す」という意味。
green light は「(交通信号の)青信号」のことですね。
「青信号を出す」→「行っても良いと許可する」というニュアンスは日本人にもよくわかります。
日本語でもゴーサインを出す、と言いますが、これはこの英語と何か関係があるんでしょうかねぇ?
ところで、green light だけど緑信号とは言いませんね。
あれはどう見ても緑なんだけど。どうして青信号って言うんだろう?
レイチェルはいろいろと言い訳しようとしますが、その様子をバカにしたように真似しているモニカを見て、ますます怒りが増幅されます。
必死にしていることを茶化されると、人はキレますよね(笑)。


モニカも反撃します。
モニカ: You sold me out! (レイチェルは私を裏切ったのよ!)

sell out は「(金などのために)(人や主義を)(敵に)売る、(敵に内通して)裏切る」という意味。
ここでは、モニカを使って、レイチェルがヴァン・ダムとお近づきになったことを指しています。

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2006年04月07日

フレンズ2-13その6

部屋で、スージーといちゃついているチャンドラー。
スージー: We gotta go. Got a reservation in 30 minutes. (もう行かなくちゃ。30分後に予約してるのよ。)
チャンドラー: What I had planned shouldn't take more than two, three minutes, tops. (俺の予定してることは、どんなに長くても2、3分以上はかかるはずないよ。)

tops は「最も多くても、最大でも」。
チャンドラーは、自分がこれからしたいと思っている行為(笑)は最大でも2、3分以上かかることはない、と言っています。
自分で「早い」と言ってるわけですね。
でも急いでいる時でも済ませちゃえるから、便利だとでも言いたいようですが(笑)。

スージー: Have you ever worn women's underwear? (今まで女物の下着をつけたことある?)
チャンドラー: Well, yes, actually...but they were my Aunt Edna's. And there were three of us in there. (うーん、あるんだよ実は・・・。でもそれはエドナおばさんの下着だった。その下着の中に俺たち3人が入ってたんだ。)

女物の下着の経験ありだって?!と驚くと、子供の頃に、おばさんのパンツをはいてみた、という話でした。
どうやら、おばさんはでっかい人で、「うわぁー、このパンツ、でかいー!」とか言いながら、小さい子供が3人ではいている様子が目に浮かぶんですけど・・・。

スージー: I was thinking it would be kind of sexy, if you wore mine tonight at dinner. (もしチャンドラーが今夜のディナーで私の下着をはいてくれたら、ちょっとセクシーかしらって思ってたの。)
チャンドラー: You want me to wear your panties? (君のパンティーを俺にはいて欲しいの?)
スージー: Could you? (はいてくれる?)
チャンドラー: If I was wearing your underwear, then what would you be wearing? (もし俺が君の下着をつけるとしたら、その時、君は何をつけてるの?)
スージーが色っぽい目つきで見つめるので、
チャンドラー: You're swell! (君って最高だね!)

「自分の下着を僕に貸すなら、君は何を着るつもりなの?」「・・・」というやり取りなので、つまりは「下着をつけない!」ってことですよね。
スージーがチャンドラーに見せた「そんなこと聞かなくてもわかるでしょ?」みたいな色っぽい目つき。
すごいです。さすがです。(こないだから、さすが!と感心してばかりの私・・・)
swell は「ふくれる」ですが、形容詞で「いきな、しゃれた、素晴らしい」という意味があります。

ちなみに、チャンドラーは自分の過去の経験を振り返って、ありえないほどの(おいしい)話だと思っているようですね。
だから、"If I was wearing" 「仮定法過去」を使って、実現不可能(もしくは非常に可能性が少ない)であるかのように語っています(笑)。
さらに、"If I was wearing..., then what would you be wearing? と主節と従属節の両方が進行形になっているのは、「俺がまさに君のパンティーをはいているその時(その瞬間)、君は何をはいていることになってるの?」みたいな感じ、つまり、ある瞬間のイメージを頭に描いて話しているような気がするのですが・・・。
「ハートで感じる」大西先生は、進行形を「躍動感」と表現されますが、このチャンドラーのセリフが進行形であることで、チャンドラーが夢見るそのシーン(笑)が彼の頭の中で躍動感を持って感じられている、自分が”その瞬間”にいることを想像している感じがします。
多分、これがどちらも進行形でなければ、もう少しセリフのテンションが下がる、というか、「もし・・・したらどうなるのか」という単なる仮定とそれに伴う結果のみに焦点が当たってしまうような・・・。
(この手の進行形で過去に悩んだことがあるのですが、未だに自分の言葉でうまく説明できませんし、ちょっとピントがずれてるかもしれません。また、学習を進めていくうちになにか的確な表現が見つかるといいな、と思っているのですが・・・)

ところで、タイムリーなことに、ハルさんのブログ パパが英語に目覚めたら でここ数日、put on や wear の話が話題になっていました。
ちょうど、今回 wear の話がこちらで出てきたので、さっきの話と合わせて、文法的観点から、もう少し私なりの考えを続けて書いてみますね。

put on は「(衣服など)を着る(動作)」、wear は「(衣服など)を着ている(状態)」を表しますよね。( フレンズ2-8その3 で put on と wear の話を書いています。)
動作と状態の違いは「着る行為」か「着てしまっている状態」かの違いなのですが、さっきのチャンドラーのセリフのように、wear と be wearing との違いというのも存在します。
文法の本を見ますと、現在形は「状態動詞では現在の状態を表し、動作動詞では現在の習慣的行為を表す」などと書いてあります。
wear は「着ている」状態を指す状態動詞だと思うので、普通に服を着ている場合は現在形になると思うのですが・・・。
以下、よりイメージしやすい「香水」を使って説明してみたいと思います。(基本的には服でも同じことが言えると思いますので・・・)。

wear perfume は「香水をつけている」という意味です。
「彼女は香水をつける。」「毎日つけている、あるいは香水をつける習慣がある。」という意味だと、
She wears perfume.
となり、
「彼女は良い香りのする香水をつけている。」という今の状態をさす場合は、
She's wearing nice perfume.
となります。
さらに、香水をつけすぎて匂いがプンプンしている人を言うときは、
She's wearing too much perfume. (彼女、香水つけすぎだわ。)
となります。
(上の wear perfume の例文は、アルク刊「起きてから寝るまで表現550」より引用させていただきました。
私の持ってる本は1991年版(何と私は大学生!)なので、今もこの例文の載っている本が存在しているのかどうかは知りませんが・・・)

「匂いがプンプン」でも「香水のいい香り〜♪」でも、それが進行形であることで、今この辺りに香水の香りが漂っている感じ(これって「躍動感」ですかね?)が出ているのではないかなぁ、と思うのですが。
確かに服だとその感じが説明しにくいと思いますね。
服に関して言うと、wear か be wearing になるかは、その言葉を発した人の主観によるような気もします。
現在形だと、ただ単に何かを「着ている」という事実を述べているだけになり、それが進行形になると、「いつもと違って今は」とか「その”着ている状態”に話者が何かの理由で注目していて(着ているものがすごく良いとか悪いとか)、そこに焦点が当たっている」ということなのかもしれません。(これははっきりとはわかりません。)
うーん、進行形は奥が深い・・・。

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posted by Rach at 14:31| Comment(8) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月06日

フレンズ2-13その5

レイチェルはヴァン・ダムに誘われたことをモニカに話します。
「レイチェルがデートに行きたいんなら行ってもいい」とモニカが言うと、レイチェルは本当にヴァン・ダムとのデートをOKしてしまいました。
セントラルパークでそのデートの模様をみんなに話して聞かせるレイチェルですが・・・。
レイチェル: Does anybody need anything? (誰か何か欲しい?)
モニカ: I'll have an espresso. I'll get it. If I ask you to, you'll end up drinking it yourself. (私はエスプレッソね。やっぱり私が取りに行くわ。もし私があなたに頼んだら、結局あなたが自分で飲んじゃうことになりそうだから。)
レイチェル: That is so unfair. (それってあんまりだわ。)
フィービー: I know. Like you'd drink her coffee after what you did to her with Van Damme? (そうよね。レイチェルがヴァン・ダムと一緒にモニカにあんなことした後で、モニカのコーヒーまで飲んじゃうみたいに言うんだもんね。)

モニカはレイチェルにエスプレッソを持ってくるように頼もうとして、それを撤回します。
欲しいものを人に頼んで取ってきてもらおうとすると、その人に横取りされてしまう。
だから、今度は欲しいものはちゃんと自分で取りに行くことにするわね、という意味です。
またヴァン・ダムの時のように横取りされたらいやだから、ということを回りくどく表現しているわけ。
口では「デートしてもいい」と言っておきながら、やはりそれは単なる社交辞令だったんですね。
unfair は「不公平な、ずるい、不当な」という意味。
レイチェルは「モニカが自分で告白する勇気がなかったのが原因なのに、そんなイヤミまで持ち出して私ばかりを責めるのは不公平だ」と言いたいのです。
その後、フィービーは「レイチェルがあんなことした後で、モニカのコーヒーまで飲むみたいに(モニカは言ってるけど)」、つまり「”ヴァン・ダムを横取りする”っていうひどいことした後に、その上、”モニカの頼んだエスプレッソを飲んだりする”ようなひどいことはしないわよねぇ。レイチェルはそんなにひどい人間じゃないわよねぇ。」と言っています。
なんとなくレイチェルをかばうような発言なのですが、よく聞いてみると、やっぱりヴァン・ダムを横取りしたことは「ひどいこと」だと言っているのと同じですね。
全然レイチェルの味方になってないじゃん。

チャンドラーがゴキゲンでセントラルパークに入ってきます。
チャンドラー: Stick a fork in me. I am done! (俺にフォークを差してくれよ。食べ頃の焼き加減だぜ!)
フィービー: Stick a fork what? (何にフォークを差すって?)
チャンドラー: Like when you're cooking a steak. (ステーキを調理している時みたいにさ。)
フィービー: I don't eat meat. (私は肉は食べないのよ。)
チャンドラー: How do you know vegetables are done? (じゃあ、どうやって野菜が食べ頃かがわかるの?)
フィービー: Well, you don't. You eat them and you can tell. (わからないわよ。野菜を食べれば、わかるでしょ。)
チャンドラー: Okay, then eat me, I'm done! (わかった、じゃあ俺を食べて。良い焼き加減だよ!)

スージーとうまくいってるチャンドラーはとても嬉しそう。
done は「(食べ物が)よく焼かれて、よく煮込まれて」という意味。
"Is that done enough for you?" だと「焼き加減はいかがですか?」という意味になります。
日本でもレストランでステーキの焼き加減を事前に聞かれたりしますよね。
レア、ミディアム、ウェルダンなどと答えますが、そのウェルダンは well-done で「ステーキをよく焼いた状態」ですね。
私はミディアムかミディアムレアだと言いますが。
ミディアムは、耳たぶくらいの柔らかさなんですよね。

このチャンドラーの I am done. を聞くと、Amazon で注文した品が入っている箱に印刷されている "amazon.co.jp and you’re done." というロゴを思い出すんですが・・・。
(私はアマゾン・フリークなんですよ。もともと、本屋さんに行くのが大好きな人間だったもので、それが家にいながらにして手に入るわけですからねぇ。
それにしても便利な世の中になったものだ・・・。
私は Amazon と iTMS(iTunes Music Store)+iPod がないと生きていけない人間になってしまいました・・・笑)

あのアマゾンのロゴって、「アマゾンです。(そして)あなたの注文はこれで終了(完了)しました。」っていう意味なんでしょうかねぇ?
一瞬、amazon.co.jp and you = we ってことで、「あなたとアマゾンの関係(我々の関係)はこれで終わりました。」(もちろん、縁が切れたわけじゃないけど、ひとつの売買契約は終了した、って意味?)かとも思ったのですが、それだと多分 you が先に来るだろうし・・・(普通、you and I とは言うけど、I and you とは言いませんよね。英語でも、やはり相手の方を先に出して、相手を立てるようですから。)
印刷されてるロゴは、amazon.co.jp の字がでっかいですから、やっぱり後の and you're done. とは別と考えるべきかなぁ?
(こんなことで悩んでるの私だけですかね? とにかく、「これでひとまず終了」ってことなんでしょうけども。)
amazon.co.jp と and you're done. のどちらにも TM とついているので、トレードマーク商標登録してあるようです。
and you're done. なんてありふれた言葉をも商標登録してるところがすごいですね。

自分を良い焼き加減の肉に例えたチャンドラーですが、フィービーは自分は肉は食べないからと言って、そのチャンドラーの言葉の意味を素直に受け取ってくれません。
単なる例えなのに、細かくつっこんでくるので、チャンドラー、ちょっと怒ってます(笑)。

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2006年04月05日

フレンズ2-13その4

ジャン=クロード・ヴァン・ダムのファンだというモニカに、レイチェルは「ファンなら話しかけたら?」と言うのですが、モニカは出来ないと拒みます。
レイチェル: I'm doing it for you. (私がモニカのために行って来てあげる。)
モニカ: Don't you dare! Don't! Don't! Tell him I cook! (やめて! やめてよ! 私は料理が出来る、って彼に伝えて!)

dare は「あえて・・・する、思い切って(勇気を持って)・・・する」という意味。
Don't you dare! は「やめなさい!、やめてくれ!」などと相手の行動をやめさせる時に使う表現です。
やめて、と言いながら、自分のセールスポイントをアピールするように頼むモニカ。
「やっぱりお近づきになりたかったんじゃん。」って感じで、レイチェルもその辺のモニカの気持ちはわかっていたようですね。さすがは友達。


ヴァン・ダムに話しかけるレイチェル。
レイチェル: This is gonna sound kind of goofy, but my friend over there, who cooks, by the way... She thinks you're cute. (これって、ちょっと変に聞こえそうなんだけど、でも、あそこにいる私の友達がね、彼女は料理が出来るんだけど、つまり・・・彼女があなたをカッコイイって思ってるのよ。)
ヴァン・ダム: You don't think I'm cute? (君は僕をカッコイイって思わないの?)
レイチェル: I don't know. Do you think you're cute? We're getting off the track. I was supposed to tell you my friend thinks you're cute. What should I tell her? (さあ、わからないわ。あなたは自分をカッコイイって思ってるの? 話が脱線しちゃってるわね。「私の友達があなたをカッコイイと思ってる」って言うことになってるの。彼女に何て返事すればいいかしら?)
ヴァン・ダム: You can tell her I think her friend is cute. (「僕は彼女の友達がカワイイって思ってる」って伝えればいい。)

レイチェルはモニカの説明をしながら、",who cooks," と「関係代名詞の非制限用法」(笑)を使って、付け足しの説明をしていますね。
ちゃんとモニカに頼まれたことは説明してあげてるわけです。
本当は「彼女は料理がとっても上手でおいしくて」とかモニカは説明して欲しかったんでしょうが、この場合はしょうがないですかね(笑)。
というか、レイチェル的には、一応言われたことは言っといたわよ、くらいの気持ちで付け足しているだけでしょうが。

ちなみに、文法的な話になりますが、先行詞にコンマなしで which... と関係代名詞を続けてその先行詞を説明している場合は「制限用法」と言います。
これは which 以下の説明で、前の先行詞の内容を限定(制限)しているからです。
今回のレイチェルのセリフのようにコンマで区切られている場合は、「非制限用法」と言って、コンマで区切られた部分は補足説明のように付け足されたもので、その部分がなくなっても、文章の大意は変わらない、ということになります。
イメージで言うと、コンマで区切られた部分を(  )でくくったような感じになりますね。
セリフの中で「コンマで区切られている」かどうかは字幕がないとわかりませんが、この場合は、レイチェルの話し方を聞いていると、",who cooks," の前後にポーズ(小休止)が入っていて、明らかに「付け足し」だとわかるようになっています。

cute は「かわいい」ですが、男性に対しては「格好いい、ハンサムな」という意味になります。
track は「路線、跡、軌道」、get off the track は「話が脱線する、本題からそれる」という意味になります。
「決まったことからずれる=脱線する」というニュアンスは日本語も英語も同じなんですね。
全然興味がないと言っておきながら、スターにかわいいと言われて、まんざら悪い気もしないレイチェル。
ま、女の子なら、誰でもそうでしょうけど(笑)。


チャンドラーはスージーと話しこんでいます。
スージー: How many times must I touch you on the arm before you ask me on a date? (あなたが私をデートに誘うまで、何回あなたの腕にタッチしないといけないの?)
チャンドラー: Well. let's try one more. There you go. Ernie's, 8:00? (そうだね、もう一回やってみて。よしいいぞ。アーニーズで8時はどう?)
スージー: I'll be there. And if things go well, maybe this time I'll get to see your underwear. (じゃあ、そこで(会いましょう)ね。それから、うまくいけば、多分今度は、あなたの下着を見れることになりそうね。)
スージーが立ち去った後、チャンドラーは周囲を見回して、
チャンドラー: No one was around to hear that? (今のを聞いてたやつは誰もいないのか?)

スージーのような美女に迫られてタジタジのチャンドラー。
それにジュリア・ロバーツの色っぽい目! さすがですね。
スターのオーラのようなものを感じます。
一方的に迫られる形でのデートとなり嬉しいチャンドラーですが、こんな時に限って、誰も聞いてないなんて!という「心の叫び」です(笑)。
いつもはかっこ悪いところばかり人に見られて悲しい思いをしてるのにねぇ・・・。

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2006年04月04日

フレンズ2-13その3

撮影用に迷彩服を着てる人を見て、
チャンドラー: Nice camouflage. For a minute there, I almost didn't see you. (うまくカムフラージュできてるよ。一瞬、君たちを見過ごすところだった。)

迷彩色って、ジャングルなどで隠れるのにああいう色をしているんですよね。
こんな街中ではそれで隠れられるわけもないのですが・・・(笑)。
「almost +動詞の過去形」で、「もう少しで・・・するところだった、危うく・・・するところだった」という意味になります。
ここでは、単に姿が見えなかった、と言っているのではなく、「今はちゃんと見えてるけど、うまく隠れてたので、もう少しで君たちに気づかないで通りすぎてしまうところだった。」というような感じでしょうか。
単にdidn't see だと「見えなかった」ですが、almost didn't see だと「危うく見過ごすところだった(けど、実際には見えた)」という意味になります。
I was almost killed. だと「私はもう少しで殺されるところだった。」ということで、まだ殺されてはいないのです(笑)。


スージーはチャンドラーに話しかけます。
二人はなんと同級生だということがわかります。
スージー: Remember the class play? You pulled up my skirt and the entire auditorium saw my underpants? (クラスのお芝居を覚えてる? あなたが私のスカートを引き上げたから、観客席全員が私のパンツを見ちゃったのよ。)
チャンドラー: Yes. Back then, I used humor as a defense mechanism. Thank God I don't do that anymore. (そうだね。あの頃は、ユーモアを防衛機構として使ってたから。もうあんなことしなくなってて良かったよ。)

昔のことを持ち出されて言い訳するチャンドラー。
チャンドラーは昔からおふざけが過ぎたようですね。
フレンズ1-13その1 で、精神科医のロジャーに「ユーモアで人と距離を置こうとする」と分析されてましたが、そのことを自分でも認めているようです。
相手とどう向き合って良いかわからないから、相手を近づけさせまいとして、変なことをして逃げちゃう、ってことですね。
もう今では子供じゃないから、そんなバカなことはしないよ、と言っていますが、どうだかね(笑)。


ジャン=クロード・ヴァン・ダムを見つけてはしゃぐモニカ。
モニカ: Did you see Time Cop? (タイムコップを見てないの?)
レイチェル: No. Was he any good in it? (見てないわ。その映画で彼、良かったの?)
モニカ: Rachel, he totally changed time! (レイチェル、ヴァン・ダムは完全に時間を変えたのよ!)

タイムコップ(Time Cop)は、1994年のヴァン・ダム主演のSFアクション映画です。
タイムトラベルが出来る時代になり、それに伴い過去を変える犯罪が多発。
それを追いかける警察官がヴァン・ダム。
タイムトラベル物には、過去を変えようとする人物が必ず出てきますが、この映画では、取り締まる側のヴァン・ダムも、死んだ妻を甦らせたいという想いを抱いているのがポイントのようです。

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posted by Rach at 15:10| Comment(2) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月03日

フレンズ2-13その2

ここで今回のゲスト、ジュリア・ロバーツが登場です。役名はスージー。
スージー: I can't do Chris' makeup. She refuses to acknowledge her mustache. (クリスのメイクが出来ないわ。彼女ったら、自分のヒゲを認めようとしないのよ。)
同僚女性: Is it bad? (そんなにひどいの?)
ジュリア: It looks like her eyebrow fell down. Unless we convince her to let me bleach it, Van Damme will be making out with Gabe Kaplan. (まるで眉毛が下に落っこちてきたみたいよ。私が彼女のひげを脱色できるように説得しないと、ヴァン・ダムがゲイブ・カプランといちゃつくことになっちゃうわ。)

mustache は「口ひげ」です。beard は「あごひげ」になります。
ここで口ひげと言っているのは、たぶん毛深くて、鼻の下の産毛が濃いんでしょうねぇ。
「口ひげとは言いすぎだ」と思ったんですが、脱色しないといけないと言ってるところを見ると、色まで黒いのか?(笑)
白人の人は、結構毛深い人多いですもんね。
産毛も色に透明感があるので、日本人に比べて目立たないような気がしますが。
名前の出たジャン=クロード・ヴァン・ダムも今回のゲストです。
アクションスターとして有名ですね。
一時期、引田天功(プリンセス・テンコー)と結婚するとか言う噂が流れてびっくりしたんですが、違ったようで・・・(何だったんだ、あの噂は?)
Gabe Kaplan (ゲイブ・カプラン)は70年代のシットコム「おかえりコッター」(Welcome Back, Kotter)に出ていた俳優です。
Gabe Kaplan で Google のイメージ検索をすると、確かに口ひげが印象的な俳優さんの顔がヒットします。
確かに「眉毛が下に落っこちたみたい」な濃い口ひげです(笑)。
ちなみに、この Google のイメージ検索、私はよく使います。
知らない俳優の名前が出てきたら、まずはどんな人か顔を知りたいですよね。
イメージ検索すると、写真がたくさん出てきますから、だいたいこういう顔なんだな、というのがわかって面白いです。
もちろん、他にどんな映画やドラマに出てたのかという filmography を知れば、もっと楽しめるとは思いますが、とりあえずのイメージを掴むには便利な方法だと思いますよ。

ジュリア・ロバーツはプリティ・ウーマンで有名になりましたね。
2000年には「エリン・ブロコビッチ」でアカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞しました。
この時のスピーチでジュリアがすごく興奮して喜んでいたのが印象的でした。(まぁ、誰でも喜びますけどね)
ジュリアと言えば、随分前の話になりますが、映画「フラットライナーズ」で共演したキーファー・サザーランドと婚約していました。
結局、破局してしまったんですが、そのキーファー・サザーランドは「24−TWENTY FOUR−」で今ノリにのってます。(面白いと皆さんおっしゃるので見てみたいんですが、まだ24、見たことないんですよ・・・)
でなんと、ジュリアがゲスト出演していたこの時期、ジュリア・ロバーツとチャンドラー役のマシュー・ペリーは本当にお付き合いしていたそうなんですよ! ちょっとびっくり。
(役柄のチャンドラーと違って、マシュー・ペリーは女性によくモテるそうですよ。)

スージー: I hate actors. (俳優なんて大嫌い。)
このスージーのセリフ。
これは自分自身を含めて、ハリウッド俳優ってのはワガママなんだ、と言いたいのでしょうね。
ジュリア・ロバーツが特にワガママかどうかは知りませんが、大スターというのは無理難題を要求するという話はよく聞きます。
それがひとつのウリでもあるのでしょうが。
日本に来ても、ベッドに寝転びながらインタビューを受けてた、とか、ややこしいものを注文するとか・・・(いや、私は別にそんなこと気にしませんけども。私は、大スターってのは、常識破りくらいの方が面白いと思うタチなので・・・笑)
その点が韓流スターとの違いでしょうかねぇ?
韓流には全然詳しくないですが、ただ、まぁ、インタビューなどには誠心誠意、丁寧に応対しているなぁと感じます。
そういう謙虚で紳士的な雰囲気に女性は(特に年齢層が上の女性は?)弱かったりするのかなぁ、とか・・・(話が脱線した・・・汗)

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posted by Rach at 14:40| Comment(10) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月02日

フレンズ2-13その1

シーズン2 第13話
The One After the Superbowl, Part 2 (プリティ・ウーマン登場!)
原題は「スーパーボールの後の話 パート2」

マルセルに会いに来たロスたち。
ロス: Your old friend, Harry Elafonte! (マルセルの昔の友達、ハリー・エラフォンテだよ!)

ハリー・エラフォンテというのは、ロスが持ってきた象のぬいぐるみの名前。
(2019.5.7 追記)
このセリフ、DVD 字幕では上のように Elafonte となっていたのですが、
Netflix の字幕では、
It's your old friend, Harry Elephantay.
となっていました。
ロスの発音も「ハリー・エレファンテイ」という感じに聞こえるので、音に近いのは Elephantay の方になると思われます。
(追記はここまで)
これは Harry Belafonte (ハリー・ベラフォンテ)という歌手の名前と、象の elephant (エレファント) とをかけた名前のようですね。
ハリー・ベラフォンテというのは、「バナナボート」という曲で有名な歌手です。
アメリカでこの曲がヒットした翌年の昭和23年に、日本語でもカバーされて、浜村美智子さんという人が歌っていました。
♪デーオ、デエエオー♪というフレーズが印象的な歌です。
大リーグ野茂英雄投手の応援歌(?)で♪デーオ、ヒデーオ♪というのがありますが、あれはこの「バナナボート」の替え歌なんですよ。
(昭和23年のヒット曲なのに、私はこのバナナボートという曲を知ってます。もっちろん生まれてませんよっ(←強調!)。私の両親は懐メロ番組好きなんで、そこでよく聴いてたからでしょうねぇ・・・)
アマゾンで、ハリー・ベラフォンテさんの顔写真が見れます。
「ベスト・オブ・ハリー・ベラフォンテ」 ハリー・ベラフォンテ


せっかく持って来た人形を捨ててしまうマルセルに、
ロス: I don't get it. He seemed so happy to see me yesterday. (わからないよ。昨日会った時はとっても幸せそうに見えたのに。)
映画スタッフ: Don't take it personal. He's under pressure, starring in a movie and all. (自分のせいだと思わないで下さい。マルセルはプレッシャーを感じてるんですよ。映画に主演することとかいろいろで。)

セリフでは personal と形容詞になっていますが、ここは本当なら personally と副詞になるかと思うのですが・・・。
personally は「個人的に、個人に当てつけて」という意味なので、take it personally を直訳すると「それを個人的に当てつけたものとして受け取る」、つまり「自分に当てつけたものと考える、個人攻撃と受け取る、被害者意識を持つ、むきになる」という意味になります。
何か発言をした後、相手が自分のことを悪く言われたと勘違いしないように、"Don't take it personally." 「あてつけだと思わないで。」と付け加えたりします。
star は「(人を)主役にする、主役として使う」という意味。
a movie starring Brad Pitt だと「ブラッド・ピット主演の映画」ということです。
え? この映画、マルセルが「主役」なの?(うっそー! でも本当なら、すげぇー(笑))


レイチェル: How big of a star is Marcel? (マルセルってどのくらいビッグなスターなの?)
映画スタッフ: In human terms? I'd say...Cybill Shepherd. (人間で言うと・・・シビル・シェパードってとこかな。)

term は複数形で「言い方、表現」あるいは「条件、料金、賃金」という意味です。
ここでは「人間的に言うと」という意味か、「人間の賃金条件で言うと」くらいの意味でしょうか?
Cybill Shepherd (シビル・シェパード)は1950年生まれの女優。
TVシリーズ「こちらブルームーン探偵社」では主役を演じていました。
NHKでも放送してましたよね。(ちゃんと見たことはないけど、タイトルだけ知ってる)
ここで、マルセルをシビル・シェパードに例えていますが、日本で言うと、どういう感じの俳優さんに当たるんでしょうねぇ。
これがピンと来ないのが、ちょっと寂しいですが。
こういうところで笑えると通(つう)っぽくていいんですけどね。

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posted by Rach at 14:45| Comment(6) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月01日

フレンズ2-12その13

猿に会いたいと言ってもなかなか通してもらえないので、
ロス: I'm sorry, you don't understand. I'm a friend of his. We used to live together. (すみません。そりゃわからないですよね。僕はあの猿の友達なんです。前に一緒に住んでました。)
警備員: And I have a timeshare in the Poconos with Flipper. (君がそう言うのなら、俺だって、ポコノスでフリッパーとタイムシェアに住んでるよ。)

Flipper は1964年のアメリカTVドラマ「わんぱくフリッパー」のこと。
またこのリメイクの映画が1996年に作られました。
このフレンズの放映の少し後くらいにその映画が公開されたのかなぁ?(正確な時期はわかりませんが。)
リメイクするので話題になっていたから、ここでセリフに出てきたのかもしれません。
この「フリッパー」は、賢いイルカのフリッパーと人間との友情を描いたお話です。
flipper とは「アシカ・アザラシなどのひれ足、ペンギンの翼、クジラ類の前ひれ、潜水用の足ひれ」などを指します。
だから、イルカのひれをイメージした名前なんですね。
日本語だと、「ひれ吉」、「ひれ夫」って感じの名前かな?(・・・まだ「ひれ太郎」の方がましだろうか・・・?)
ちなみに、ポコノスはペンシルベニア州にあります。
フレンズ1-12その1 で、レイチェルが当時の恋人パウロと行こうとしていた場所です。

have a timeshare については、もう少しで何も考えずにスルーしてしまうところでした。
最初に字幕を見た時に、share time with 「(人)と時間を過ごす」と似た表現、またはそれの変形かと思いました。
つまり、have a timeshare で「時間をシェアする」、つまり「二人で時間を分け合う、時間を共有する、一緒に過ごす」という意味かと思ったのですが・・・。

timeshare (または time-share )を調べてみると、英辞郎には以下のように載っていました。
time-share (名詞)タイム・シェア。リゾートのホテルやコンドミニアムの部屋を設定された期間使用できる権利を購入する制度またはその物件。
フリーオンライン英英辞典の Merriam-Webster Online にも以下の意味が載っています。
timeshare (time-share): joint ownership or rental of a vacation lodging (as a condominium) by several persons with each occupying the premises in turn for short periods
つまり、あえて訳すと
「何人かの人が、施設を順番に短い期間居住する、バケーションの宿泊施設(コンドミニアム)の共同所有権または賃借」(余計に意味不明になった・・・汗)
ということですよね。

つまりは、リゾートホテルに正規の料金を支払って長期滞在したり、あるいはもっとリッチに別荘を買うよりも、複数の人で時期をずらして使うことで割安に使える、ということのようです。
雰囲気としては、ウィークリー・マンションのリゾート版みたいなもの?(全然違う?)

"have a timeshare" で Google でフレーズ検索すると、そういうリゾート系の宣伝がたくさんヒットします。
やはり have a timeshare という表現は普通に使われているようですね。
日本語の「タイムシェア」でぐぐっても、そういうリゾート物件がいくつかヒットします。
日本語としても浸透してきているんでしょうか?
私は「タイムシェア」って今回調べて初めて知ったんですけど、リゾートとかに縁がないので知らなかっただけなのかも・・・(泣)。
皆さんはご存知でしたか?
JALバケーション・オーナーシップ・システム/タイムシェアのご案内 には、タイムシェアのシステムの詳しい説明が書かれています。

また、Poconos timeshare でぐぐると、ポコノスのタイムシェアのサイトがいくつも見つかりました。(ちょっと読み込むのに時間がかかるサイトが多かったので、あえてリンクは張りませんが・・・)
ということで、フリッパー、ポコノスというリゾートのイメージでいくと、やっぱり「一緒に過ごす、という意味の時間の共有」ではなくて、「タイムシェア」というリゾート物件のことを言っているのは間違いないようですね。

とにかく、この警備員は、ロスの言葉を全く信じてなくて、また熱狂的なファンが適当なことをでっち上げてるんだろうと思ったらしく、「俺もフリッパーと仲良しなんだよね。」と言って、あしらっているわけです。

なんとかマルセルの気を引こうと、歌い出すロス。
その歌は、「ライオンは寝ている」(The Lion Sleeps Tonight)ですね。
フレンズ1-18その4 では、CDに合わせてマルセルが踊っていました。
「ウー♪」とザ・キングトーンズ(例えが古い!)並みの裏声を出すジョーイが面白いです。
なかなか上手いじゃん!

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posted by Rach at 14:30| Comment(4) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする