昨日の続きです。
昨日の繰り返しになりますが、一連のセリフを最初に書いておきますね。
フィービー: So? You two are totally into each other. (それで? あなたたち二人はすっかりお互いに夢中になってるわよ。)
モニカ: He's a friend of my parents. He's like 20 years older than me. (バーク先生は私の両親の友達なのよ。彼は私より20歳くらい年上なのよ。)
フィービー: So you're never gonna see him again? (それじゃあ、あなたはもうバーク先生には二度と会わないつもりなの?)
モニカ: Not never. I'm gonna see him tomorrow at my eye appointment. (二度と会わない、ってことはないわ。目の検査の予約をしたから、明日、彼に会うことになってるの。)
フィービー: Didn't you just get your eyes checked? (目の検査はしてもらったんじゃないの?)
モニカ: Yeah, but you know... 27 is a dangerous eye age. (えぇ、でも、その・・・27歳は、目にとって危険な年齢なのよ。)
昨日は、
フィービー: Didn't you just get your eyes checked? (目の検査はしてもらったんじゃないの?)
の部分の説明の途中で終わってました。
先生は眼科医ですから、モニカが先生に気があるなら、ちょっと目を診てもらいたいなぁ、とか思いますよね。(わかるわぁ、その気持ち・・・笑)
で、「先生、最近、目がゴロゴロするんですぅ。」と言ったら、まずは「どれ、見せてごらん。」とその場で診るはずですよねぇ。
きっと、そういうことが実際にあったんだと思います。
もしくはそういう簡単な目の検査を just 「ちょっと」してもらわなかったの?と純粋に質問してるのかもしれません。
「そういう簡単なチェックをしてもらっているのなら、わざわざ予約まで入れて先生のところに会いに行く必要はないでしょう? そんな大袈裟な話なの?」という思いがその「過去形」には込められているのではないか、と。
フィービーの言った、check という言葉は、バーク先生の診療所で眼科の機材を使って診てもらうという本格的な検査のことではなく、もっと簡単ないわゆる日本語でいう感じの「チェック」くらいのニュアンスみたいな気がします。(英語の check はちゃんとした検査という意味ももちろんあると思いますので、実際は check という単語から、その検査の精密さを測れるわけではないと思いますが・・・)
それに対してモニカは、Yeah, but... と答えています。
yeah は単なる相づちとも取れますが、yeah = yes なので、"Yes, I did, but..." 「確かに簡単なチェックはしてもらったわ、でもね・・・」と答えているような気がします。
そして、わざわざ先生のところに出向くほどの理由が別にあるのよ、といって、年齢の話を持ち出してるように思ったんですが。
"27 is a dangerous eye age." はモニカなりの理由です。
「確かに簡単な目の検査はしてもらったけど、私の年齢は目にとって、とても危険な年齢だから、精密な検査が必要なのよ。」と、あまり説得力のない言い訳でしどろもどろに返しているわけですね。
それを聞いたフィービーの表情を見ると、眉毛をピクっと上に上げて「なーに言ってんだか・・・」みたいな顔を一瞬してます。
女友達にはモニカの気持ちはバレバレなわけですね。
ここのDVDの訳は、日本語吹替・字幕とも、「27歳は”おめめの曲がり角”だから」となっています。
うんうん、私も英語を聞いてそんなニュアンスだと思いました。
これは日本語で「25歳はお肌の曲がり角」という言葉があって、それをもじってるわけですね。(私の肌は曲がり角を過ぎて、今どの辺りにいるのだろうか・・・爆)
だから、何となく "dangerous skin age" という言葉も存在しそうな気がして、ちょっとぐぐってみましたが、存在しませんでした。
さらには、このモニカの "dangerous eye age" 自体も完全な造語らしく、ぐぐってもこのエピソードのスクリプトがヒットするだけで、他には見当たりません。
なかなか面白くて使えそうな表現だと思うんだけどなぁ。
でも、ニュアンスは多分、この「曲がり角」って感じで、skin を当てはめてみても、ネイティブには意味が通じるんじゃないかと思うんですが、どうでしょう?
ちなみに、dangerous age だけだと、「危険な年頃、アブないお年頃」って感じのニュアンスなんでしょうかねぇ?
実はいろいろぐぐっていたら、↓こんなものを見つけました。
IMDb: 30 Is a Dangerous Age, Cynthia (1968)
amazon.com: 30 Is a Dangerous Age, Cynthia [SOUNDTRACK] [IMPORT]
ダドリー・ムーア主演のロマンスコメディー映画みたいです。
邦題が見つからなかったので、日本では公開されてないのかな?
無理して邦題を作ると、「30歳は危険なお年頃だよ、シンシア」というタイトルなんでしょう。
このアマゾンのサイトに、"he also scored the film" と書いてありますし、その映画のサントラのジャケットに、"Original Sound Track Music By Dudley Moore" と書いてあるので、ダドリー・ムーアさんはこの映画の音楽も担当されているようですね。なんと多才な!
IMDb: Dudley Moore
上のサイトを見ると、composer (作曲者)としての他の経歴もいろいろ書いてありますね。
ダドリー・ムーアのことまで話を広げたのは、フレンズ2-1その3、フレンズ2-1その4 にダドリー・ムーアの名前が出てきたからです。
モニカはデミ・ムーアの髪型にして欲しかったのに、フィービーが間違えてダドリー・ムーアの髪型にしてしまった、という話でしたね。
当時の記事を見ると、ダドリー・ムーアのことをさらっとしか書いてないので、ちょっと補足も兼ねて書いてみました。
昔の記事と比較すると、だんだん説明がねちっこくなっていってるのがよくわかりますねぇ。
そうです、これが私の本当の姿です(笑)。
実は、この一連のセリフについて、最初、説明を飛ばしてスルーしようかと思ってたんですが、ここ数日、ふとこのセリフが気になりだしたので(笑)、しつこく考えてみました。
全然、見当違いのこと考えてるかもしれませんから、まぁ、一つの意見として読んで下されば・・・と思います。
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2006年05月21日
2006年05月20日
フレンズ2-15その9
モニカがバーク先生と嬉しそうに話しているのを見て、
フィービー: You are so smitten. (モニカ、すっかり惚れ込んじゃったわね。)
モニカ: I am not! (惚れてないわよ!)
フィービー: Oh, you are so much the smitten kitten. (あぁ、モニカはベタ惚れ子猫ちゃんね。)
smite は「(美しいものが)(・・・を)魅惑する」で、受身形 be smitten として使って「すっかり惚れ込んで、魅了されて」という意味になります。
kitten は「子猫」、その小児語が kitty。(サンリオのキティちゃんのキティですね)
smitten kitten で韻を踏んでます。
モニカがバーク先生と嬉しそうに話しているのを見て、
フィービー: So? You two are totally into each other. (それで? あなたたち二人はすっかりお互いに夢中になってるわよ。)
モニカ: He's a friend of my parents. He's like 20 years older than me. (バーク先生は私の両親の友達なのよ。彼は私より20歳くらい年上なのよ。)
フィービー: So you're never gonna see him again? (それじゃあ、あなたはもうバーク先生には二度と会わないつもりなの?)
モニカ: Not never. I'm gonna see him tomorrow at my eye appointment. (二度と会わない、ってことはないわ。目の検査の予約をしたから、明日、彼に会うことになってるの。)
フィービー: Didn't you just get your eyes checked? (目の検査はしてもらったんじゃないの?)
モニカ: Yeah, but you know... 27 is a dangerous eye age. (えぇ、でも、その・・・27歳は、目にとって危険な(あぶない)年齢なのよ。)
into は「・・・に関心を持って、夢中になって、熱中して、のめり込んで」という意味。
よく使われる表現です。
フレンズにも今までいっぱい出てきました。
何故かこの言葉はその度に説明したくなるんですよね。
あんまり学校で習わないからかなぁ?
冷やかされて、必死に否定するモニカですが、ちゃっかり先生の予約をとっていました(笑)。
日本語の「約束」に相当する英語には、promise と appointment がありますが、promise は「”あること”をする、またはしない、という約束」で、appointment は「日時や場所を決めて会う(会合する)という約束」ですね。
ですから、このようにお医者さんに何時に行くとか、営業の人が会社に何時に訪問します、とかいう場合は、appointment になりますよね。
まぁ、今では日本語でも「アポを取る」とか「アポがある」などと言いますので、間違う人は少ないと思いますが。
和製英語でもこのように役立つ場合もあるわけですね。
使えるものは何でも利用しましょう(笑)。
実はフィービーのセリフ、"Didn't you just get your eyes checked?" にちょっとひっかかってしまいました。
このブログの記事を書くためにDVDを見直すまで、"Are you gonna just get your eyes checked?" 「明日の検査で、ただ目の検査だけしてもらうつもりなの?」と言っているのだと思っていました。(DVDの日本語字幕と吹替が「検査だけ(で満足なわけ)?」となっていたので、そんな感じだとスルーしてしまってました。)
話の流れからして、「目の検査だなんてただの口実で、何か他に目的があるんじゃないの?」という意味で言っているんだと思ってたんですよ。
でも、この字幕をよく見たら、過去形になってますよね。
just は「ただ、ほんの」という意味もありますが、過去形、完了形とともに用いて「ほんの今・・・したばかり」という意味もあります。
ですから、このセリフを直訳すると、「モニカは先生に、ちょっと目のチェック(簡単な検査)をしてもらわなかったの?」か、「ついさっき、目のチェックをしてもらってなかったかしら?」という感じでしょうか。
つまり、フィービーは「モニカはすでに先生に目をチェックしてもらってるはずだ。」と言いたいみたいなんですよねぇ。
ちょっとこの後、説明が長くなるので明日にしてもいいですか?
私の解釈を見て「それはちょっと違うんじゃない?」と思われた方も、とりあえず明日まで待っていただけますでしょうか?
では、またあした・・・。
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フィービー: You are so smitten. (モニカ、すっかり惚れ込んじゃったわね。)
モニカ: I am not! (惚れてないわよ!)
フィービー: Oh, you are so much the smitten kitten. (あぁ、モニカはベタ惚れ子猫ちゃんね。)
smite は「(美しいものが)(・・・を)魅惑する」で、受身形 be smitten として使って「すっかり惚れ込んで、魅了されて」という意味になります。
kitten は「子猫」、その小児語が kitty。(サンリオのキティちゃんのキティですね)
smitten kitten で韻を踏んでます。
モニカがバーク先生と嬉しそうに話しているのを見て、
フィービー: So? You two are totally into each other. (それで? あなたたち二人はすっかりお互いに夢中になってるわよ。)
モニカ: He's a friend of my parents. He's like 20 years older than me. (バーク先生は私の両親の友達なのよ。彼は私より20歳くらい年上なのよ。)
フィービー: So you're never gonna see him again? (それじゃあ、あなたはもうバーク先生には二度と会わないつもりなの?)
モニカ: Not never. I'm gonna see him tomorrow at my eye appointment. (二度と会わない、ってことはないわ。目の検査の予約をしたから、明日、彼に会うことになってるの。)
フィービー: Didn't you just get your eyes checked? (目の検査はしてもらったんじゃないの?)
モニカ: Yeah, but you know... 27 is a dangerous eye age. (えぇ、でも、その・・・27歳は、目にとって危険な(あぶない)年齢なのよ。)
into は「・・・に関心を持って、夢中になって、熱中して、のめり込んで」という意味。
よく使われる表現です。
フレンズにも今までいっぱい出てきました。
何故かこの言葉はその度に説明したくなるんですよね。
あんまり学校で習わないからかなぁ?
冷やかされて、必死に否定するモニカですが、ちゃっかり先生の予約をとっていました(笑)。
日本語の「約束」に相当する英語には、promise と appointment がありますが、promise は「”あること”をする、またはしない、という約束」で、appointment は「日時や場所を決めて会う(会合する)という約束」ですね。
ですから、このようにお医者さんに何時に行くとか、営業の人が会社に何時に訪問します、とかいう場合は、appointment になりますよね。
まぁ、今では日本語でも「アポを取る」とか「アポがある」などと言いますので、間違う人は少ないと思いますが。
和製英語でもこのように役立つ場合もあるわけですね。
使えるものは何でも利用しましょう(笑)。
実はフィービーのセリフ、"Didn't you just get your eyes checked?" にちょっとひっかかってしまいました。
このブログの記事を書くためにDVDを見直すまで、"Are you gonna just get your eyes checked?" 「明日の検査で、ただ目の検査だけしてもらうつもりなの?」と言っているのだと思っていました。(DVDの日本語字幕と吹替が「検査だけ(で満足なわけ)?」となっていたので、そんな感じだとスルーしてしまってました。)
話の流れからして、「目の検査だなんてただの口実で、何か他に目的があるんじゃないの?」という意味で言っているんだと思ってたんですよ。
でも、この字幕をよく見たら、過去形になってますよね。
just は「ただ、ほんの」という意味もありますが、過去形、完了形とともに用いて「ほんの今・・・したばかり」という意味もあります。
ですから、このセリフを直訳すると、「モニカは先生に、ちょっと目のチェック(簡単な検査)をしてもらわなかったの?」か、「ついさっき、目のチェックをしてもらってなかったかしら?」という感じでしょうか。
つまり、フィービーは「モニカはすでに先生に目をチェックしてもらってるはずだ。」と言いたいみたいなんですよねぇ。
ちょっとこの後、説明が長くなるので明日にしてもいいですか?
私の解釈を見て「それはちょっと違うんじゃない?」と思われた方も、とりあえず明日まで待っていただけますでしょうか?
では、またあした・・・。
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2006年05月19日
フレンズ2-15その8
パーティーの部屋から逃げるように戻ってきたフィービー。
フィービー: That's funny. Cadillac, cataract. I get it. (それ面白い。キャデラックとキャタラクト(白内障)ね。わかったわ。)
Cadillac は「アメリカの高級自動車キャデラック」です。
cataract は「白内障」。
眼科医が言ったギャグはわかりませんが、「”キャデラックを持ってる”って言ったのを、”白内障にかかった”と勘違いしちゃったんだよ! わっはっは・・・」みたいな感じでしょうか?
こういう聞き間違いのダジャレはオヤジギャグの典型です。(笑)
芦屋(兵庫県)にある有名なケーキ屋さんに「アンリ・シャルパンティエ」というのがあるんですが、これを「アンリ・シャル”パンティー”かと思っちゃったよ!」というオジサンが会社に何人かいましたね。(うちの会社だけか?)
フィービーは明らかに、つまらないギャグにいやがっている様子。
なんとかホストのバーク先生に、パーティー会場に戻ってもらおうと策を練るモニカ。
モニカ: I'll come get you in five minutes with some sort of kebob emergency. (5分たったら、(何かの)カバブの緊急事態で先生を呼びに行きますから。)
未来形の文で in を使うと、「・・・たてば、・・・の終わりには」という意味になります。
in five minutes は「5分たてば、5分後には」ということ。
ここでは「5分以内に(で)」という意味ではありません。
普通、はっきりと「5分以内に」という意味として言いたい場合は、within five minutes のように within を使います。
in というと「・・・の中に」が基本イメージであるため、「・・・以内に」と思いがちなんですが、このように未来形の文で使われる場合には、「・・・後に」という意味になります。
「アメリカの口語では、within と同じ意味として使う場合もある」と書いてあるものもありますので、一概にそうとは言えないのかもしれませんが。
ちなみに、ロングマン現代英英辞典には、
during a period of time (例) the hardest decision I ever made in my life
というのに並んで、
at the end of a period of time (例) I'll be with you in a minute.
と書いてあります。
この "at the end of a period of time" がこのセリフでの意味だということですね。
some sort of は some kind of と同じで「ある種の、何かの、何がしかの、何らかの」というニュアンス。
具体的にこれ、とは決めてないけど、カバブの緊急事態にいろんなパターンがあるとして、その中のどれか、という感じです。
kebob (kebab) は「カバブ、ケバブ、肉と野菜の串焼き料理」のこと。
shish kebab だと「シシカバブ、羊肉を漬け汁につけ、串刺しにして焼いた料理」です。
「ちょっと先生、カバブ、焼け過ぎちゃったみたいなんですけど、見て下さらない?」とか言って、こっちに呼び戻すから、という感じでしょうか。
come get は come to get の to が省略されたものです。
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フィービー: That's funny. Cadillac, cataract. I get it. (それ面白い。キャデラックとキャタラクト(白内障)ね。わかったわ。)
Cadillac は「アメリカの高級自動車キャデラック」です。
cataract は「白内障」。
眼科医が言ったギャグはわかりませんが、「”キャデラックを持ってる”って言ったのを、”白内障にかかった”と勘違いしちゃったんだよ! わっはっは・・・」みたいな感じでしょうか?
こういう聞き間違いのダジャレはオヤジギャグの典型です。(笑)
芦屋(兵庫県)にある有名なケーキ屋さんに「アンリ・シャルパンティエ」というのがあるんですが、これを「アンリ・シャル”パンティー”かと思っちゃったよ!」というオジサンが会社に何人かいましたね。(うちの会社だけか?)
フィービーは明らかに、つまらないギャグにいやがっている様子。
なんとかホストのバーク先生に、パーティー会場に戻ってもらおうと策を練るモニカ。
モニカ: I'll come get you in five minutes with some sort of kebob emergency. (5分たったら、(何かの)カバブの緊急事態で先生を呼びに行きますから。)
未来形の文で in を使うと、「・・・たてば、・・・の終わりには」という意味になります。
in five minutes は「5分たてば、5分後には」ということ。
ここでは「5分以内に(で)」という意味ではありません。
普通、はっきりと「5分以内に」という意味として言いたい場合は、within five minutes のように within を使います。
in というと「・・・の中に」が基本イメージであるため、「・・・以内に」と思いがちなんですが、このように未来形の文で使われる場合には、「・・・後に」という意味になります。
「アメリカの口語では、within と同じ意味として使う場合もある」と書いてあるものもありますので、一概にそうとは言えないのかもしれませんが。
ちなみに、ロングマン現代英英辞典には、
during a period of time (例) the hardest decision I ever made in my life
というのに並んで、
at the end of a period of time (例) I'll be with you in a minute.
と書いてあります。
この "at the end of a period of time" がこのセリフでの意味だということですね。
some sort of は some kind of と同じで「ある種の、何かの、何がしかの、何らかの」というニュアンス。
具体的にこれ、とは決めてないけど、カバブの緊急事態にいろんなパターンがあるとして、その中のどれか、という感じです。
kebob (kebab) は「カバブ、ケバブ、肉と野菜の串焼き料理」のこと。
shish kebab だと「シシカバブ、羊肉を漬け汁につけ、串刺しにして焼いた料理」です。
「ちょっと先生、カバブ、焼け過ぎちゃったみたいなんですけど、見て下さらない?」とか言って、こっちに呼び戻すから、という感じでしょうか。
come get は come to get の to が省略されたものです。
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2006年05月18日
フレンズ2-15その7
チェアに座りながら、電話でピザを注文しているチャンドラー。
チャンドラー: Two larges, extra cheese on both. But listen... don't ring the buzzer for 19. Ring 20. Geller/Greene. They'll let you in, okay? If you buzz our door, there's no tip for you. (Lサイズを2枚、チーズ増量で。でも、よく聞いてよ・・・19号室のブザーは鳴らすな。20号室のブザーを鳴らすんだ。ゲラーとグリーンの部屋ね。彼女たちが中に入れてくれるよ、いいかい? もし俺たちのブザーを鳴らしたら、チップは無しだからな。)
快適なチェアから離れたくないから、ピザの宅配を頼むのはグッドアイディア!というところですが、チャンドラーはさらに上手(うわて)で、インターホンにも出ずに、ドアまでピザを受け取りに行くこともしないで済む方法を編み出したようですね(笑)。
こたつにいったん入ると、出られないのと同じですね。それくらい、快適なんでしょう。
ちなみに、私はあんまりこたつは好きではないんですが・・・(家がフローリングだと、埃っぽくなりませんかねぇ?)。
アメリカのチップの習慣って、面倒くさいし、わかりにくいんですが、こんな風に妙なことを頼む時には、効果的かも。
これで立ち上がらないで済む、というチャンドラーに、
ジョーイ: What if we have to pee? (もしオシッコしたくなったら、どうする?)
チャンドラー: I'll cancel the sodas. (ソーダをキャンセルしとこう。)
水分を控えるチャンドラーでした。
こたつに入るとトイレも行きたくないという人と同じだ(また、こたつの話かい!・・・笑)。
誰かがトイレに行くというと、「そしたら、俺の分もしといて!」(標準語訳=それなら、僕の分のオシッコもついでにしておいて下さい。)と言うのが関西の常識(?)です。
パーティーの主催者なのに、裏の調理場にこもっているバーク先生。
モニカ: Get back out there. It's your party! (あっちのパーティー会場に戻って。先生のパーティーなのよ!)
バーク先生: But they're so dull! They're all ophthalmologists. (でも、あいつらは退屈なんだよ! みんな眼科医だからね。)
out there と out を使っているのは、この調理場の「外」だからです。
日本語では「ここ」「あそこ」で済ましてしまうことが多いですが、英語は場所を表す場合、このように in や out 、up や down などをつけて、位置関係をはっきりさせることが多いですね。
例えば、話者がビルを見上げて、上の方にある階の部屋で誰かが何かしているのが目に入った時、"What are they doing up there?" 「あの人たち、あそこで何をしているの?」などと言います。
日本語では、「ここ」か「あそこ」と言って、話者からの距離感だけを述べるのですが、英語の場合は無意識のうちに、その場所が「高い」か「低い」を判断して、それを言葉に盛り込んでいるような気がします。
英語では「北」を up、「南」を down で表現しますので、自分の住んでいる場所を基準にして、北の場所のことは up there、南に位置する場所のことは down there といったりします。
ところで、日本人って、場所のことを話すのにわざわざそこが北か南かなんて気にしないで話してると思うんですけどねぇ。
大阪では、梅田を「キタ」、難波を「ミナミ」と言い、確かにそれぞれ北と南に位置するわけですが、それは地名の愛称として認識してるだけのことだしなぁ。
私が「ミナミに行く」と言うときには、私の心の中では「南下する」というイメージは全く浮かんでいないのですが・・・。
あ、でも、東京へ行くことを上京するって言いますね。
だから、新幹線でも他の路線でも「上り(のぼり)」と「下り(くだり)」があるし・・・。
「上京」という言葉は元々、「京都へ行く」ことを意味したようですが、「京都に行く」という意味の言葉としては、「上洛」という表現もあります。
「上洛」という言葉は何だか古めかしいですが、いかにも京都っぽい感じがして、友達同士で時々使ったりするんですが・・・。
つまり、日本人も無意識のうちに、都を上として「上る」「下る」と言ってるんですね。
でもやっぱり英語ほど明確には区別してないと思います。
(あまりにローカルな脱線ネタでごめんなさい。)
ophthalmologist は「眼科医」、ophthalmology は「眼科学」です。
めったに出てこない単語なので、眼科関係の仕事をしてる方以外は、無理に覚えなくてもいいでしょう(笑)。
日本語も学問の名前は難しい漢字を使ってわかりにくいものが多いけど、英語の学問の名前も単語が長いなぁ・・・。
「眼科医は退屈だ」発言は、バーク先生自身が眼科医なので自虐的に言っているだけです。
眼科医の関係者の方は気を悪くされませんように・・・(笑)。
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チャンドラー: Two larges, extra cheese on both. But listen... don't ring the buzzer for 19. Ring 20. Geller/Greene. They'll let you in, okay? If you buzz our door, there's no tip for you. (Lサイズを2枚、チーズ増量で。でも、よく聞いてよ・・・19号室のブザーは鳴らすな。20号室のブザーを鳴らすんだ。ゲラーとグリーンの部屋ね。彼女たちが中に入れてくれるよ、いいかい? もし俺たちのブザーを鳴らしたら、チップは無しだからな。)
快適なチェアから離れたくないから、ピザの宅配を頼むのはグッドアイディア!というところですが、チャンドラーはさらに上手(うわて)で、インターホンにも出ずに、ドアまでピザを受け取りに行くこともしないで済む方法を編み出したようですね(笑)。
こたつにいったん入ると、出られないのと同じですね。それくらい、快適なんでしょう。
ちなみに、私はあんまりこたつは好きではないんですが・・・(家がフローリングだと、埃っぽくなりませんかねぇ?)。
アメリカのチップの習慣って、面倒くさいし、わかりにくいんですが、こんな風に妙なことを頼む時には、効果的かも。
これで立ち上がらないで済む、というチャンドラーに、
ジョーイ: What if we have to pee? (もしオシッコしたくなったら、どうする?)
チャンドラー: I'll cancel the sodas. (ソーダをキャンセルしとこう。)
水分を控えるチャンドラーでした。
こたつに入るとトイレも行きたくないという人と同じだ(また、こたつの話かい!・・・笑)。
誰かがトイレに行くというと、「そしたら、俺の分もしといて!」(標準語訳=それなら、僕の分のオシッコもついでにしておいて下さい。)と言うのが関西の常識(?)です。
パーティーの主催者なのに、裏の調理場にこもっているバーク先生。
モニカ: Get back out there. It's your party! (あっちのパーティー会場に戻って。先生のパーティーなのよ!)
バーク先生: But they're so dull! They're all ophthalmologists. (でも、あいつらは退屈なんだよ! みんな眼科医だからね。)
out there と out を使っているのは、この調理場の「外」だからです。
日本語では「ここ」「あそこ」で済ましてしまうことが多いですが、英語は場所を表す場合、このように in や out 、up や down などをつけて、位置関係をはっきりさせることが多いですね。
例えば、話者がビルを見上げて、上の方にある階の部屋で誰かが何かしているのが目に入った時、"What are they doing up there?" 「あの人たち、あそこで何をしているの?」などと言います。
日本語では、「ここ」か「あそこ」と言って、話者からの距離感だけを述べるのですが、英語の場合は無意識のうちに、その場所が「高い」か「低い」を判断して、それを言葉に盛り込んでいるような気がします。
英語では「北」を up、「南」を down で表現しますので、自分の住んでいる場所を基準にして、北の場所のことは up there、南に位置する場所のことは down there といったりします。
ところで、日本人って、場所のことを話すのにわざわざそこが北か南かなんて気にしないで話してると思うんですけどねぇ。
大阪では、梅田を「キタ」、難波を「ミナミ」と言い、確かにそれぞれ北と南に位置するわけですが、それは地名の愛称として認識してるだけのことだしなぁ。
私が「ミナミに行く」と言うときには、私の心の中では「南下する」というイメージは全く浮かんでいないのですが・・・。
あ、でも、東京へ行くことを上京するって言いますね。
だから、新幹線でも他の路線でも「上り(のぼり)」と「下り(くだり)」があるし・・・。
「上京」という言葉は元々、「京都へ行く」ことを意味したようですが、「京都に行く」という意味の言葉としては、「上洛」という表現もあります。
「上洛」という言葉は何だか古めかしいですが、いかにも京都っぽい感じがして、友達同士で時々使ったりするんですが・・・。
つまり、日本人も無意識のうちに、都を上として「上る」「下る」と言ってるんですね。
でもやっぱり英語ほど明確には区別してないと思います。
(あまりにローカルな脱線ネタでごめんなさい。)
ophthalmologist は「眼科医」、ophthalmology は「眼科学」です。
めったに出てこない単語なので、眼科関係の仕事をしてる方以外は、無理に覚えなくてもいいでしょう(笑)。
日本語も学問の名前は難しい漢字を使ってわかりにくいものが多いけど、英語の学問の名前も単語が長いなぁ・・・。
「眼科医は退屈だ」発言は、バーク先生自身が眼科医なので自虐的に言っているだけです。
眼科医の関係者の方は気を悪くされませんように・・・(笑)。
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2006年05月17日
フレンズ2-15その6
ケータリングの依頼のあった場所を訪ねる二人。
スーツをビシっと決めた紳士に、
フィービー: It's James Bond! (ジェームズ・ボンドだ!)
フレンズ2-5その2+007の話 で、007 のことを書きましたので、興味のある方はどうぞ。
そう言えば、ボンドはいつもこんなスーツ着てるなぁ。
さんざんアクションした後で、衿の汚れを軽くはたいて、そのまま何もなかったかのように立ち去ったりしますよね。
あれが英国紳士の美学です(笑)。
リチャード・バーク先生役は、トム・セレック。
スリーメン&ベビー(Three Men and a Baby)などで有名な俳優。
フレンズとは関係ないけど、このスリーメン&ベビーの監督は、レナード・ニモイ。
なんと、スタートレックでスポックを演じていた俳優です。
スタートレックとスポックのことは、フレンズ2-8その11 に書きましたので、興味のある方は・・・(笑)。
昔の太った頃のモニカしか知らないバーク先生はびっくり。
リチャード・バーク先生: My God! You used to be so... I mean, you've... You must have lost like... You look great. (驚きだよ! 君は昔とっても・・・、つまり、君は・・・減量したんだな、まるで・・・。素敵だよ。)
「昔は太ってたのに・・・」と言いたかったようですが、fat はあまりにも直接的過ぎますので、so big とか言おうとしたんでしょうかね?
でもレディには失礼だと思ったようです。
have lost と言ったのは、lose weight 「体重が減る、やせる、減量する」と言おうとしたらしい。
like は「・・・みたいに」と誰かものすごい減量した有名人の名前でも出そうと思ったのでしょうか?
結局、あれこれ言うのはまずいから、look great と誉めることで、減量話を終わらせます。
うーん、大人(笑)。
モニカ: How have you been? (お元気でしたか?)
バーク先生: Obviously you know Barbara and I split up... or you wouldn't do the head tilt. (どうやら君は、バーバラと僕が離婚したのを知っているようだね・・・そうじゃないと、頭を傾けたりしないだろうから。)
obviously は「明らかに、どう見ても・・・だ」。
tilt は「(ものを)傾ける」という意味。
ここでは「傾けること」という名詞で使われています。
or は「さもないと」という意味。
or you wouldn't は「もし離婚したのを知らないのなら、・・・しないだろう」ということで、つまり「離婚したのを知ってるから、そんな風に首をかしげるんだね。」ということです。
「どーなんだろー?」という気持ちが無意識に態度や動作に出るんでしょうかねぇ。
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スーツをビシっと決めた紳士に、
フィービー: It's James Bond! (ジェームズ・ボンドだ!)
フレンズ2-5その2+007の話 で、007 のことを書きましたので、興味のある方はどうぞ。
そう言えば、ボンドはいつもこんなスーツ着てるなぁ。
さんざんアクションした後で、衿の汚れを軽くはたいて、そのまま何もなかったかのように立ち去ったりしますよね。
あれが英国紳士の美学です(笑)。
リチャード・バーク先生役は、トム・セレック。
スリーメン&ベビー(Three Men and a Baby)などで有名な俳優。
フレンズとは関係ないけど、このスリーメン&ベビーの監督は、レナード・ニモイ。
なんと、スタートレックでスポックを演じていた俳優です。
スタートレックとスポックのことは、フレンズ2-8その11 に書きましたので、興味のある方は・・・(笑)。
昔の太った頃のモニカしか知らないバーク先生はびっくり。
リチャード・バーク先生: My God! You used to be so... I mean, you've... You must have lost like... You look great. (驚きだよ! 君は昔とっても・・・、つまり、君は・・・減量したんだな、まるで・・・。素敵だよ。)
「昔は太ってたのに・・・」と言いたかったようですが、fat はあまりにも直接的過ぎますので、so big とか言おうとしたんでしょうかね?
でもレディには失礼だと思ったようです。
have lost と言ったのは、lose weight 「体重が減る、やせる、減量する」と言おうとしたらしい。
like は「・・・みたいに」と誰かものすごい減量した有名人の名前でも出そうと思ったのでしょうか?
結局、あれこれ言うのはまずいから、look great と誉めることで、減量話を終わらせます。
うーん、大人(笑)。
モニカ: How have you been? (お元気でしたか?)
バーク先生: Obviously you know Barbara and I split up... or you wouldn't do the head tilt. (どうやら君は、バーバラと僕が離婚したのを知っているようだね・・・そうじゃないと、頭を傾けたりしないだろうから。)
obviously は「明らかに、どう見ても・・・だ」。
tilt は「(ものを)傾ける」という意味。
ここでは「傾けること」という名詞で使われています。
or は「さもないと」という意味。
or you wouldn't は「もし離婚したのを知らないのなら、・・・しないだろう」ということで、つまり「離婚したのを知ってるから、そんな風に首をかしげるんだね。」ということです。
「どーなんだろー?」という気持ちが無意識に態度や動作に出るんでしょうかねぇ。
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2006年05月16日
フレンズ2-15その5
今夜はロスとの初”公式”デート(our first official date)だとはしゃぐレイチェルに、
モニカ: You're supposed to waitress for me? My catering thing? Any of that trigger anything? (あなたは私のためにウェイトレスをすることになってなかった? 私のケータリングのことでね? 今言ったことで何か思い出したかしら?)
レイチェル: Oh, God, Monica. I forgot! (あら、やだ、モニカ、私忘れてたわ!)
catering の話は、フレンズ2-11その2 でも出てきました。
trigger は「(銃の)引き金、トリガー」、そこから「きっかけ、誘因」という意味。
他動詞として使うと「(事件などの)きっかけとなる、・・・を誘発する」という意味になります。
モニカのセリフの構造を説明すると、ウェイトレスのこと、ケータリングのことを言った後、「そのキーワードは何かのきっかけになったかしら?」つまり「何か思い出したかしら?」ということになりますね。
でも実際は、モニカのためにウェイトレスをする、モニカがケータリングをする、とほとんどそのまんま言っておきながら、「何か思い出した?」は、あまりにもイヤミなセリフだという感じですね。
これなら、「前に頼んでおいたでしょ。私がケータリングの仕事をするから、ウェイトレスを頼むわね、って。忘れてたの?」と言われた方がマシかも。
でもモニカにしてみれば、ケータリングの仕事をすることはビッグイベント。
あのモニカのことですから、レイチェルに事細かに説明し、何度も念を押して頼んでいたはずです。
そういうこと一切をすっかり忘れてしまっているようなレイチェルに、「あれだけ頼んだのに、私が一生懸命話してたの、覚えてないの?」てな感じで、trigger を使ったのでしょう。
あなたに頼んだ顛末すべてを思い出した?という感じでしょうか。
レイチェルの代わりにフィービーがウエイトレスをやると言いますが、
モニカ: Really, Pheebs? You'd have to be an actual waitress. This can't be like your "I can be a bear cub" thing. (本気なの、フィービー? 本物のウェイトレスにならないといけないのよ。これは「子グマになれるわよ。」っていうのとは違うのよ。)
cub は「(肉食動物の)子」。
「子グマの役を出来る」とか、幼稚園の学芸会みたいなわけにはいかないのよ、と釘を刺しているんですね。
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モニカ: You're supposed to waitress for me? My catering thing? Any of that trigger anything? (あなたは私のためにウェイトレスをすることになってなかった? 私のケータリングのことでね? 今言ったことで何か思い出したかしら?)
レイチェル: Oh, God, Monica. I forgot! (あら、やだ、モニカ、私忘れてたわ!)
catering の話は、フレンズ2-11その2 でも出てきました。
trigger は「(銃の)引き金、トリガー」、そこから「きっかけ、誘因」という意味。
他動詞として使うと「(事件などの)きっかけとなる、・・・を誘発する」という意味になります。
モニカのセリフの構造を説明すると、ウェイトレスのこと、ケータリングのことを言った後、「そのキーワードは何かのきっかけになったかしら?」つまり「何か思い出したかしら?」ということになりますね。
でも実際は、モニカのためにウェイトレスをする、モニカがケータリングをする、とほとんどそのまんま言っておきながら、「何か思い出した?」は、あまりにもイヤミなセリフだという感じですね。
これなら、「前に頼んでおいたでしょ。私がケータリングの仕事をするから、ウェイトレスを頼むわね、って。忘れてたの?」と言われた方がマシかも。
でもモニカにしてみれば、ケータリングの仕事をすることはビッグイベント。
あのモニカのことですから、レイチェルに事細かに説明し、何度も念を押して頼んでいたはずです。
そういうこと一切をすっかり忘れてしまっているようなレイチェルに、「あれだけ頼んだのに、私が一生懸命話してたの、覚えてないの?」てな感じで、trigger を使ったのでしょう。
あなたに頼んだ顛末すべてを思い出した?という感じでしょうか。
レイチェルの代わりにフィービーがウエイトレスをやると言いますが、
モニカ: Really, Pheebs? You'd have to be an actual waitress. This can't be like your "I can be a bear cub" thing. (本気なの、フィービー? 本物のウェイトレスにならないといけないのよ。これは「子グマになれるわよ。」っていうのとは違うのよ。)
cub は「(肉食動物の)子」。
「子グマの役を出来る」とか、幼稚園の学芸会みたいなわけにはいかないのよ、と釘を刺しているんですね。
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2006年05月15日
フレンズ2-15その4
ジョーイが買ったでっかいテレビを見たロスは、
ロス: This screen is amazing. Dick Van Dyke is practically life-size. (この画面はすごいね。ディック・ヴァン・ダイクが本当に等身大になってるよ。)
次に女性の顔が映って、みんな驚いてのけぞります。
モニカ: Rose Marie belongs on a smaller screen, doesn't she? (ローズ・マリーはもっと小さい画面がお似合いのようね。)
The Dick Van Dyke Show という番組があり、Dick Van Dyke と Rose Marie はレギュラーのようですね。
The Dick Van Dyke Show: Rose Marie
この番組について、私が調べてわかったところを説明してみたいと思います。(またかよ・・・笑)
最近の私が、まずとにかく調べるサイトは、Wikipedia と IMDb (Internet Movie Database) ですね(笑)。
Wikipedia 英語版: The Dick Van Dyke Show
最初、私はこの番組名から、実在の人物がホストとなってゲストを招くような「ショー」かと思ったのですが、Wikipedia を読むと、そういうタイトルのシットコムだということがわかりました。
Wikipedia によると、有名なコメディ作家が作った番組で、彼のライターとしての過去の経験を基にしたお話なんだそうです。
IMDb: "The Dick Van Dyke Show"
IMDb には、この番組のあらすじとして、「仕事場や家で起こる、テレビライターの不運な出来事(災難)」と書いてあります。
そして私は最近、ある本で、スタッフの一人がこの番組のファンである、という事実を知りました。
その本は、洋書(原書)では、
FRIENDS …'TIL THE END The One With All Ten Years (David Wild 著)
そしてその翻訳本(日本語版)は、
FRIENDS・・・ラストシーンのの瞬間まで 『フレンズ』10年間のすべて (デビッド・ワイルド著、文永優 翻訳)
という本です。
この翻訳本は、原書である洋書を忠実になぞったもので、本の装丁などは日本語版の方がかなり豪華である(と同時に値段も高い・・・笑)、などの多少の違いはありますが、写真も同じものを使い、日本語は英語から丁寧に訳されているようです。
この本を読んでしまうと、すっかりネタバレになってしまうので、私はファイナルのDVDが発売になるまで、この本を読むのをずっと我慢していました(笑)。
ファイナルを一通り見終えた後、この本を読めた時は嬉しかったですねぇ。
と同時にファイナルを見終えた後は、もうこれで新しいフレンズを見ることができないのかと思って悲しくもあったんですが・・・。
ちなみに、原書は写真を見ただけで読んでませんケド・・・(内容同じだし読まなくてもいいだろう・・・って言い訳か?)
それぞれの本の212ページに、この The Dick Van Dyke show のことが書かれていました。
フレンズの製作総指揮の3人のうちの一人、マルタ・カウフマン(Marta Kauffman)へのインタビュー記事で、
"Growing up, what TV show meant the most to you?" (思春期の頃、最も影響を受けたテレビ番組は何ですか?)
との問いに対して、マルタさんは、
"The Dick Van Dyke Show. ... I can remember thinking it was the funniest thing in the world." (『The Dick Van Dyke Show』ね。・・・あの番組は世界一面白い番組だと思っていたもの。)
と答えています。
ですから、この番組はフレンズのプロデューサーの思い入れの強い番組なわけですね。
だから、ここで使われているのでしょう。
ちょっと細かい話ですが、この翻訳本を読んでいると、「あの番組はコメディ番組の作家の話だったけど」と書いてありますが、実は原書の英語にはそういうフレーズは書かれていません。
これはアメリカではとても有名な番組なのであえて説明を書く必要はなく、一方、日本ではどんな番組かわからないとインタビューの答えの意図が掴めなくなるので、翻訳者の方がわざとこのフレーズを書き加えたのだと思います。
「あぁ、翻訳者の人って、そうやって読む人がわかりやすいように、いろんな情報を自分で調べて書き足さないといけないんだなぁ、大変・・・。」などと、一人で翻訳者の方の苦労に思いを馳せてしまいました。
belong は「(人が)(いるべき所に)いる、(ものが)(あるべき所に)ある、ふさわしい」という意味です。
He doesn't belong here. だと「彼はここにはふさわしくない、場違いだ」という意味になります。
フレンズ1-10その5 でも belong を使った表現を説明しています。
ローズ・マリーはどアップになると、顔の皺までくっきり見えてびっくりしてしまうから、もっと小さい画面でいい、ということですね。
うちのダンナさんも、でっかいテレビが欲しいといつも言ってますが、でっかく見えて良いものと、でっかく見えない方が良いものとがあると思うんですが・・・。
まさに、このセリフが、それを証明してるわけですね(笑)。
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ロス: This screen is amazing. Dick Van Dyke is practically life-size. (この画面はすごいね。ディック・ヴァン・ダイクが本当に等身大になってるよ。)
次に女性の顔が映って、みんな驚いてのけぞります。
モニカ: Rose Marie belongs on a smaller screen, doesn't she? (ローズ・マリーはもっと小さい画面がお似合いのようね。)
The Dick Van Dyke Show という番組があり、Dick Van Dyke と Rose Marie はレギュラーのようですね。
The Dick Van Dyke Show: Rose Marie
この番組について、私が調べてわかったところを説明してみたいと思います。(またかよ・・・笑)
最近の私が、まずとにかく調べるサイトは、Wikipedia と IMDb (Internet Movie Database) ですね(笑)。
Wikipedia 英語版: The Dick Van Dyke Show
最初、私はこの番組名から、実在の人物がホストとなってゲストを招くような「ショー」かと思ったのですが、Wikipedia を読むと、そういうタイトルのシットコムだということがわかりました。
Wikipedia によると、有名なコメディ作家が作った番組で、彼のライターとしての過去の経験を基にしたお話なんだそうです。
IMDb: "The Dick Van Dyke Show"
IMDb には、この番組のあらすじとして、「仕事場や家で起こる、テレビライターの不運な出来事(災難)」と書いてあります。
そして私は最近、ある本で、スタッフの一人がこの番組のファンである、という事実を知りました。
その本は、洋書(原書)では、
FRIENDS …'TIL THE END The One With All Ten Years (David Wild 著)
そしてその翻訳本(日本語版)は、
FRIENDS・・・ラストシーンのの瞬間まで 『フレンズ』10年間のすべて (デビッド・ワイルド著、文永優 翻訳)
という本です。
この翻訳本は、原書である洋書を忠実になぞったもので、本の装丁などは日本語版の方がかなり豪華である(と同時に値段も高い・・・笑)、などの多少の違いはありますが、写真も同じものを使い、日本語は英語から丁寧に訳されているようです。
この本を読んでしまうと、すっかりネタバレになってしまうので、私はファイナルのDVDが発売になるまで、この本を読むのをずっと我慢していました(笑)。
ファイナルを一通り見終えた後、この本を読めた時は嬉しかったですねぇ。
と同時にファイナルを見終えた後は、もうこれで新しいフレンズを見ることができないのかと思って悲しくもあったんですが・・・。
ちなみに、原書は写真を見ただけで読んでませんケド・・・(内容同じだし読まなくてもいいだろう・・・って言い訳か?)
それぞれの本の212ページに、この The Dick Van Dyke show のことが書かれていました。
フレンズの製作総指揮の3人のうちの一人、マルタ・カウフマン(Marta Kauffman)へのインタビュー記事で、
"Growing up, what TV show meant the most to you?" (思春期の頃、最も影響を受けたテレビ番組は何ですか?)
との問いに対して、マルタさんは、
"The Dick Van Dyke Show. ... I can remember thinking it was the funniest thing in the world." (『The Dick Van Dyke Show』ね。・・・あの番組は世界一面白い番組だと思っていたもの。)
と答えています。
ですから、この番組はフレンズのプロデューサーの思い入れの強い番組なわけですね。
だから、ここで使われているのでしょう。
ちょっと細かい話ですが、この翻訳本を読んでいると、「あの番組はコメディ番組の作家の話だったけど」と書いてありますが、実は原書の英語にはそういうフレーズは書かれていません。
これはアメリカではとても有名な番組なのであえて説明を書く必要はなく、一方、日本ではどんな番組かわからないとインタビューの答えの意図が掴めなくなるので、翻訳者の方がわざとこのフレーズを書き加えたのだと思います。
「あぁ、翻訳者の人って、そうやって読む人がわかりやすいように、いろんな情報を自分で調べて書き足さないといけないんだなぁ、大変・・・。」などと、一人で翻訳者の方の苦労に思いを馳せてしまいました。
belong は「(人が)(いるべき所に)いる、(ものが)(あるべき所に)ある、ふさわしい」という意味です。
He doesn't belong here. だと「彼はここにはふさわしくない、場違いだ」という意味になります。
フレンズ1-10その5 でも belong を使った表現を説明しています。
ローズ・マリーはどアップになると、顔の皺までくっきり見えてびっくりしてしまうから、もっと小さい画面でいい、ということですね。
うちのダンナさんも、でっかいテレビが欲しいといつも言ってますが、でっかく見えて良いものと、でっかく見えない方が良いものとがあると思うんですが・・・。
まさに、このセリフが、それを証明してるわけですね(笑)。
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2006年05月14日
フレンズ2-15その3
その椅子の座り心地にうっとりする二人。
ジョーイ: Oh, yeah! That's the stuff. (あぁ、そうだよ! これに限るね。)
That's the stuff. は「それが望むものだ、それが欲しかったものだ」ということから、「それに限る、その調子だ、そうこなくっちゃ」というニュアンスになります。
「これだよ、これ!」って感じですかね。
チャンドラー: Do we dare? (やってみるか?)
ジョーイ: We dare. (やってみよう。)
dare (to do)は「あえて・・・する、思い切って・・・する」という意味。
何を思い切ってしようとしているのかというと、ただ座っているだけでも心地よいのに、「その椅子をリクライニングして、もっと心地良い世界に入ってしまうこと」をやってみよう、ということです。
禁断の世界に足を踏み入れる感じ、または超必殺技、最終奥義を使ってしまう感じでしょうか。
「では、やってみますか? とうとうやっちゃいますか?」というところですね。
動物愛護の精神の持ち主のフィービーは、牛革の椅子に座る二人を非難します。
フィービー: I can't believe two cows made the ultimate sacrifice, so you could watch TV with your feet up. (あなたたちが足を上げてテレビを見るために、2頭の牛が究極の犠牲を払ったなんて、信じられないわ。)
チャンドラー: No, they were chair-shaped cows. They never would have survived in the wild. (いいや、この牛たちは椅子の形をしてたんだ。野生では生き残れなかっただろうね。)
上の日本語訳では、後ろから訳し上げましたが、このフィービーのセリフは、「牛が犠牲になって、その結果、あなたたちが足を上げてテレビを見られるようになった」というニュアンスです。
sacrifice は「いけにえ、犠牲」ですね。
ultimate sacrifice は「究極の犠牲、尊い犠牲」すなわち「死ぬ」ことを指しています。
チャンドラーはあり得ない冗談で返しています。
椅子の形をした牛なんて、いるわけないだろっ!
かまぼこが板についたあの形で海にいると言うようなもんですね、それは。(←あまり関係ない?)
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ジョーイ: Oh, yeah! That's the stuff. (あぁ、そうだよ! これに限るね。)
That's the stuff. は「それが望むものだ、それが欲しかったものだ」ということから、「それに限る、その調子だ、そうこなくっちゃ」というニュアンスになります。
「これだよ、これ!」って感じですかね。
チャンドラー: Do we dare? (やってみるか?)
ジョーイ: We dare. (やってみよう。)
dare (to do)は「あえて・・・する、思い切って・・・する」という意味。
何を思い切ってしようとしているのかというと、ただ座っているだけでも心地よいのに、「その椅子をリクライニングして、もっと心地良い世界に入ってしまうこと」をやってみよう、ということです。
禁断の世界に足を踏み入れる感じ、または超必殺技、最終奥義を使ってしまう感じでしょうか。
「では、やってみますか? とうとうやっちゃいますか?」というところですね。
動物愛護の精神の持ち主のフィービーは、牛革の椅子に座る二人を非難します。
フィービー: I can't believe two cows made the ultimate sacrifice, so you could watch TV with your feet up. (あなたたちが足を上げてテレビを見るために、2頭の牛が究極の犠牲を払ったなんて、信じられないわ。)
チャンドラー: No, they were chair-shaped cows. They never would have survived in the wild. (いいや、この牛たちは椅子の形をしてたんだ。野生では生き残れなかっただろうね。)
上の日本語訳では、後ろから訳し上げましたが、このフィービーのセリフは、「牛が犠牲になって、その結果、あなたたちが足を上げてテレビを見られるようになった」というニュアンスです。
sacrifice は「いけにえ、犠牲」ですね。
ultimate sacrifice は「究極の犠牲、尊い犠牲」すなわち「死ぬ」ことを指しています。
チャンドラーはあり得ない冗談で返しています。
椅子の形をした牛なんて、いるわけないだろっ!
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2006年05月13日
フレンズ2-15その2
ジョーイは出演しているドラマの契約が延びたので、リッチな品を購入したのでした。
ひとつは、でっかいテレビ。
チャンドラー: Now we can watch Green Acres the way it was meant to be seen. (これで、「グリーン・エーカー」も、本来意図されたような姿で見ることが出来るってわけだ。)
Green Acres というのは、1960年代後半CBSで放送されたシットコムです。
IMDb: "Green Acres"
↓下のサイトは詳しい内容が書かれていて面白いのですが、音楽(恐らくテーマ曲なんでしょうね)が流れますので、会社でPCを見ている人は(笑)気をつけて下さい!
Green Acres
「グリーン・エーカー」は、農業に憧れる元弁護士が160エーカー(160 acres)の土地を買って、そこで生活する話のようです。
で、160エーカーって?
1エーカーは4,046.86平方メートル、坪数に換算すると、1坪=約3.306平方メートルですから、1エーカー約1,224坪。
つまり160エーカーは約195,840坪。つまり20万坪弱ということになります。もう想像もつきませんね。(計算合ってるかな? 間違ってたら教えて下さい←弱気)
だいたい、アメリカの農業というのはダイナミックで、農薬を飛行機で撒いたりしてますからねぇ。
meant to be は「(物が)・・・であるように意図されている」、または「・・・することになっている」ということなので、この場合は、「グリーン・エーカーというドラマが、(広大な土地が舞台であると視聴者に見えるように)意図して作られている」ということです。
ちょっとくどいですが、要は「広い土地のドラマが、その通りの広さで見ることができる、でっかいものはでっかく見える」と言いたいわけです。
アメリカ人でこのドラマを知ってる人は、そのドラマを「広いもの」の例えとして出したことにすぐ気付くはずです。
でも、もしそのドラマの内容を知らない場合でも、Green Acres というタイトルから、緑や自然が関係していて、acre (エーカー)という面積の単位が出ていることから、何か緑の多い広大な土地の話だろうな、という推測は可能でしょう。
実際に、本当の詳しい知識がなくっても、その辺りの想像だけで、チャンドラーのセリフの面白さはわかる気がしますね。
私はそれで十分だと思います。
例えば日本語でも、「北の大地」というタイトルのドラマがあったとすると(本当にあるのかないのか知りませんが・・・)、北海道の広大な土地を舞台にした話だろうなぁ、と想像つきますよね。
そういうイメージがわかるだけでいいんじゃないかな、と思うのです。
ちなみに、acre は面積の単位ですが、複数形で「土地」という意味もあり、acres of で「大量の、多数の」という意味もあります。
ですから、Green Acres を日本語に訳すと「緑の(広い)土地」、それをドラマのタイトル風にすると「緑の大地」という感じになるんでしょうかねぇ?
テレビ以外に買ったもの、それは贅沢な椅子でした。
ジョーイの買った二つの本革椅子(パーソナルチェアって言うんでしたっけ?)を嬉しそうに見るチャンドラー。
チャンドラー: So which one is mine? (それで、どっちが俺のだ?)
ジョーイ: Whichever one you want, man. Whichever one you want! (どっちでも好きなほうを選べよ。好きな方をさ!)
で、チャンドラーが座ろうとすると、
ジョーイ: Not that one. (そっちじゃない。)
どっちでもいい、と言いながら、選ぼうとすると、咳払いしたり、ううーん、と唸ったりするのは日本でもよくあるパターンです。
好きな方を選んで!、というのは単なる社交辞令なわけですね。
ジョーイはこれまで稼ぎが少なかったので、人におごったりプレゼントしたりすることはあまりなかったはず。
「好きな方を取れよ!」などと、ちょっとカッコイイことを言ってみたかっただけなんでしょう。
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ひとつは、でっかいテレビ。
チャンドラー: Now we can watch Green Acres the way it was meant to be seen. (これで、「グリーン・エーカー」も、本来意図されたような姿で見ることが出来るってわけだ。)
Green Acres というのは、1960年代後半CBSで放送されたシットコムです。
IMDb: "Green Acres"
↓下のサイトは詳しい内容が書かれていて面白いのですが、音楽(恐らくテーマ曲なんでしょうね)が流れますので、会社でPCを見ている人は(笑)気をつけて下さい!
Green Acres
「グリーン・エーカー」は、農業に憧れる元弁護士が160エーカー(160 acres)の土地を買って、そこで生活する話のようです。
で、160エーカーって?
1エーカーは4,046.86平方メートル、坪数に換算すると、1坪=約3.306平方メートルですから、1エーカー約1,224坪。
つまり160エーカーは約195,840坪。つまり20万坪弱ということになります。もう想像もつきませんね。(計算合ってるかな? 間違ってたら教えて下さい←弱気)
だいたい、アメリカの農業というのはダイナミックで、農薬を飛行機で撒いたりしてますからねぇ。
meant to be は「(物が)・・・であるように意図されている」、または「・・・することになっている」ということなので、この場合は、「グリーン・エーカーというドラマが、(広大な土地が舞台であると視聴者に見えるように)意図して作られている」ということです。
ちょっとくどいですが、要は「広い土地のドラマが、その通りの広さで見ることができる、でっかいものはでっかく見える」と言いたいわけです。
アメリカ人でこのドラマを知ってる人は、そのドラマを「広いもの」の例えとして出したことにすぐ気付くはずです。
でも、もしそのドラマの内容を知らない場合でも、Green Acres というタイトルから、緑や自然が関係していて、acre (エーカー)という面積の単位が出ていることから、何か緑の多い広大な土地の話だろうな、という推測は可能でしょう。
実際に、本当の詳しい知識がなくっても、その辺りの想像だけで、チャンドラーのセリフの面白さはわかる気がしますね。
私はそれで十分だと思います。
例えば日本語でも、「北の大地」というタイトルのドラマがあったとすると(本当にあるのかないのか知りませんが・・・)、北海道の広大な土地を舞台にした話だろうなぁ、と想像つきますよね。
そういうイメージがわかるだけでいいんじゃないかな、と思うのです。
ちなみに、acre は面積の単位ですが、複数形で「土地」という意味もあり、acres of で「大量の、多数の」という意味もあります。
ですから、Green Acres を日本語に訳すと「緑の(広い)土地」、それをドラマのタイトル風にすると「緑の大地」という感じになるんでしょうかねぇ?
テレビ以外に買ったもの、それは贅沢な椅子でした。
ジョーイの買った二つの本革椅子(パーソナルチェアって言うんでしたっけ?)を嬉しそうに見るチャンドラー。
チャンドラー: So which one is mine? (それで、どっちが俺のだ?)
ジョーイ: Whichever one you want, man. Whichever one you want! (どっちでも好きなほうを選べよ。好きな方をさ!)
で、チャンドラーが座ろうとすると、
ジョーイ: Not that one. (そっちじゃない。)
どっちでもいい、と言いながら、選ぼうとすると、咳払いしたり、ううーん、と唸ったりするのは日本でもよくあるパターンです。
好きな方を選んで!、というのは単なる社交辞令なわけですね。
ジョーイはこれまで稼ぎが少なかったので、人におごったりプレゼントしたりすることはあまりなかったはず。
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2006年05月12日
フレンズ2-15その1
シーズン2 第15話
The One Where Ross and Rachel...You Know (ついに二人は・・・?)
原題は「ロスとレイチェルが・・・ほらわかってるでしょ?の話」
この原題、面白いですね。
前回のラストでロスとレイチェルのわだかまりが解け、二人はキスしたので、今回の話は、ロスとレイチェルがこの後ラブラブになっていく様子を描く話になるだろう・・・と想像できますよね。
テレビの視聴者もスタジオの観客も、興味津々で二人の行方を固唾を呑んで見守っているわけです。
だから、あえて「初デートの話」などとはせずに you know 「ほらね、ご存知の通り、知ってるでしょ、わかってるでしょ」という言葉だけにとどめているのです。
ジョーイがチャンドラーを目隠しさせたまま部屋に連れてきます。
ジョーイ: No peeking. No peeking! (見ちゃダメだ、見ちゃダメだ!)
チャンドラー: All right, but you better be wearing clothes when I open my eyes. (わかったよ、でも俺が目を開けた時には、服を着ててくれよ。)
peek は「そっとのぞく、ちらっと見る」という意味。
peekaboo (peek-a-boo)は子供をあやす時の「いないいないばあ」ですが、これも「のぞく」の peek から来た言葉だと思います。(boo は恐らく擬音語でしょう)
peek とよく似た言葉に peep がありますが、これも「のぞき見する、のぞく」という意味です。
Peeping Tom は「のぞき魔、(裸などを)のぞき見する男」という意味。
これは昔、イギリスで、重税を課そうとした領主に妻が反対し、領主が「もしお前が裸で馬に乗って町を回ったら、重税はやめる」と言ったので、妻はその要求通りにしたところ、一人だけ Tom という男がのぞいたので、彼は天罰を受けて目が見えなくなってしまった、という話から来ています。
日本語ではのぞき見する人のことを「出歯亀」(デバガメ)といいますが(←なんかカタカナで書くとデジカメに似てる・・・笑)、これは明治時代の池田亀太郎というのぞきの常習犯のあだ名から来たものだと言われていますね。
英語も日本語も、どちらも人の名前から来た言葉なのが、偶然とは言え面白いなぁ、と。
とまあ、その辺りまでは私も知っていたのですが、Wikipedia: 「出歯亀」 を調べたら(←何でそんなことまで調べるんだよ!)、もっと詳しい情報が書いていたので、面白かったですよ。興味ある方はどうぞ。
さらには、その「出歯亀」の記事に「ピーピング・トム」へのリンクがありますので、それについても情報が得られます。
(何て便利なんだ。最近、何かあるとすぐに Wikipedia で調べてしまう私・・・。時間がいくらあっても足りない・・・笑)
漫画「パタリロ!」で、パタリロが作った偵察用(というかのぞき見用)ロボットの名前が「デバガメーカー」というんですが、これは間違いなく出歯亀から来たネーミングですね。
いかにもパタリロが付けそうな名前だわ・・・。(話、それすぎ。)
チャンドラーの "You better be wearing clothes..." とは、"You had better be wearing..." ということ。
had better+動詞(原形)は「・・・したほうがよい」です。
You had better を省略して、You'd better となることが多いですが、さらに had も省略することがあります。
このチャンドラーのセリフは had を省略した形ですね。
さらに、had better は「・・・したほうがよい」という日本語訳から、穏やかな表現だと思われがちですが、実際は、忠告、命令、威嚇のニュアンスを持つ表現なので、目上の人には使わない方が良いです。
また、should 「・・・すべきである」と学校で習いましたが、実際は「・・・した方がいい」という感じの、穏やかな勧告を表します。
ですから、had better と should では、had better の方が強いニュアンスになるんですよ。
このように日本語訳のイメージと実際の英語のニュアンスが異なるものは要注意!ですね。
で、チャンドラーは何が言いたいのかというと、「目を開けた時に、じゃーん、とか言ってお前の裸を見せるなよ」ということです。(うーん確かに、ジョーイなら、やりかねないかも・・・)
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The One Where Ross and Rachel...You Know (ついに二人は・・・?)
原題は「ロスとレイチェルが・・・ほらわかってるでしょ?の話」
この原題、面白いですね。
前回のラストでロスとレイチェルのわだかまりが解け、二人はキスしたので、今回の話は、ロスとレイチェルがこの後ラブラブになっていく様子を描く話になるだろう・・・と想像できますよね。
テレビの視聴者もスタジオの観客も、興味津々で二人の行方を固唾を呑んで見守っているわけです。
だから、あえて「初デートの話」などとはせずに you know 「ほらね、ご存知の通り、知ってるでしょ、わかってるでしょ」という言葉だけにとどめているのです。
ジョーイがチャンドラーを目隠しさせたまま部屋に連れてきます。
ジョーイ: No peeking. No peeking! (見ちゃダメだ、見ちゃダメだ!)
チャンドラー: All right, but you better be wearing clothes when I open my eyes. (わかったよ、でも俺が目を開けた時には、服を着ててくれよ。)
peek は「そっとのぞく、ちらっと見る」という意味。
peekaboo (peek-a-boo)は子供をあやす時の「いないいないばあ」ですが、これも「のぞく」の peek から来た言葉だと思います。(boo は恐らく擬音語でしょう)
peek とよく似た言葉に peep がありますが、これも「のぞき見する、のぞく」という意味です。
Peeping Tom は「のぞき魔、(裸などを)のぞき見する男」という意味。
これは昔、イギリスで、重税を課そうとした領主に妻が反対し、領主が「もしお前が裸で馬に乗って町を回ったら、重税はやめる」と言ったので、妻はその要求通りにしたところ、一人だけ Tom という男がのぞいたので、彼は天罰を受けて目が見えなくなってしまった、という話から来ています。
日本語ではのぞき見する人のことを「出歯亀」(デバガメ)といいますが(←なんかカタカナで書くとデジカメに似てる・・・笑)、これは明治時代の池田亀太郎というのぞきの常習犯のあだ名から来たものだと言われていますね。
英語も日本語も、どちらも人の名前から来た言葉なのが、偶然とは言え面白いなぁ、と。
とまあ、その辺りまでは私も知っていたのですが、Wikipedia: 「出歯亀」 を調べたら(←何でそんなことまで調べるんだよ!)、もっと詳しい情報が書いていたので、面白かったですよ。興味ある方はどうぞ。
さらには、その「出歯亀」の記事に「ピーピング・トム」へのリンクがありますので、それについても情報が得られます。
(何て便利なんだ。最近、何かあるとすぐに Wikipedia で調べてしまう私・・・。時間がいくらあっても足りない・・・笑)
漫画「パタリロ!」で、パタリロが作った偵察用(というかのぞき見用)ロボットの名前が「デバガメーカー」というんですが、これは間違いなく出歯亀から来たネーミングですね。
いかにもパタリロが付けそうな名前だわ・・・。(話、それすぎ。)
チャンドラーの "You better be wearing clothes..." とは、"You had better be wearing..." ということ。
had better+動詞(原形)は「・・・したほうがよい」です。
You had better を省略して、You'd better となることが多いですが、さらに had も省略することがあります。
このチャンドラーのセリフは had を省略した形ですね。
さらに、had better は「・・・したほうがよい」という日本語訳から、穏やかな表現だと思われがちですが、実際は、忠告、命令、威嚇のニュアンスを持つ表現なので、目上の人には使わない方が良いです。
また、should 「・・・すべきである」と学校で習いましたが、実際は「・・・した方がいい」という感じの、穏やかな勧告を表します。
ですから、had better と should では、had better の方が強いニュアンスになるんですよ。
このように日本語訳のイメージと実際の英語のニュアンスが異なるものは要注意!ですね。
で、チャンドラーは何が言いたいのかというと、「目を開けた時に、じゃーん、とか言ってお前の裸を見せるなよ」ということです。(うーん確かに、ジョーイなら、やりかねないかも・・・)
(Rachからのお願い)
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