二人のことをもう一度話し合おうというロスに、
レイチェル: I fell for you and I get clobbered. You then fall for me and I again get clobbered. I'm tired of being clobbered, you know? It's just not worth it. (私はあなたを好きになって打ちのめされた。そしてそれからあなたが私を好きになってまた打ちのめされた。もう打ちのめされるのはいやなのよ、わかる? そんないやな思いをすることに、何の価値もないわ。)
clobber は「・・・を殴り倒す、痛めつける」という意味。発音は「クラバー」です。
同じような綴りで clover だと「クローバー(四つ葉の・・・など)」ですが、こちらの発音は「クロウヴァー」です。(カタカナじゃわかんねーよ!って感じ?)
fall for は「・・・を好きになる」。
worth it は「それだけの値打ち・価値がある」という意味です。
レイチェル: We are never gonna happen, okay? Accept that. (私たちには何も起こらないわ、いい? アクセプトしてよ。)
ロス: Except that what? (何をエクセプトだって?)
レイチェル: No. No. Accept that. (違う、違うのよ。”アクセプト”して、よ。)
accept は「・・・を受け入れる」、except は「・・・を除いては、・・・のほかは」という意味です。
つまり、レイチェルは「(私たちの間にはもう何も起こらないという)事実を受け入れてよ。」と言っているのですが、それをロスは「それを除いては、それ以外、って何のこと?」と聞き返しているんですね。
ロスはレイチェルとの関係が進展することに希望を持っているので、レイチェルが「二人の間には何も起こらないわ。ある場合を除いてはね。」と何か条件付けをしたように勘違いしたのです。
最初、私は、ロスがわざと聞き間違ったふりをしたのかと思いました。(観客も、ロスの聞き間違いを聞いて笑っていますしね)
でも、レイチェルが真顔でダメ押しをしているところ、さらには本当の意味をはっきり聞いた後のロスの何とも寂しそうな表情を見ると、間違ったふりをしたわけでもないようですね。
実際、accept の最初のアの部分は、cat の a になることもありますが(←発音記号が書けないと説明しにくいけど)、セプトの方にアクセントがあるので、普通はあいまい母音のア(口をあまり開かないで軽くこもったように言うア?)になります。
except の最初のエの部分は、イかエになりますが、これもアクセントがないのであいまい母音のアになることも多いです。
つまり、同じ発音になる場合も多いんですね。
だから、聞き間違えるわけです。(実際は文脈上で判断するから間違えることは少ない。)
レイチェルはわざとaccept that を except that に聞こえるように言っているようです。
ロスの聞き間違いを自然に思わせるための、脚本上の演出でしょう。
(Rachからのお願い)
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