リチャード: Hey, Pheebs. What's happening? (やぁ、フィービー。何があったの?)
フィービー: Murder, cancer, soccer teams eating each other in the Andes. (殺人、ガン、アンデスでサッカーチームが共食いするのよ。)
モニカ: So you watched the movies? (それじゃあ、あの映画を見たのね?)
フィービー: What is happening to the world? I mean... No, no, because E.T. leaves and Rocky loses. Charlotte dies. (世界に何が起こっているの? 私が言いたいのは・・・こんなのおかしいわ。だって E.T. は旅立つし、ロッキーは負けるし、シャーロットは死ぬし。)
リチャード: Charlotte who? (シャーロットって、何のシャーロット?)
フィービー: With the web. The spider. She dies. She has babies and dies. It's like, "Welcome home from the hospital." Thud! (巣の(「シャーロットのおくりもの」の)。クモよ。彼女は死ぬの。子供を産んで死ぬの。まるで、「病院から帰って来たのね!」 ドサッ! って感じよ。)
またいろんな映画を見てショックを受けたらしいフィービー。
殺人や、登場人物がガンになる、という話はよくあると思うのですが、「サッカーチームがアンデスで共食いする映画」って何ですか???
妙に表現が具体的だし(アンデスという地名も出ているし)、きっとこういう映画があるはずだとは思ったんですが、どうやって調べよう・・・?と思案して、だめもとで「movie soccer Andes」の3つの単語でぐぐってみたんですね。
すると、そのヒットしたいくつかの記事で、映画のタイトルがわかりました!(何て便利な世の中なんだ・・・)
イーサン・ホーク主演の映画 Alive です。邦題は「生きてこそ」といいます。
↓アマゾンはこちら。
Amazon.co.jp: 生きてこそ スペシャル・コレクターズ・エディション
↓IMDb はこちら。
IMDb: Alive (1993)
上のアマゾンのサイトを見るとあらすじが書いてありますが、確かにフィービーの言ってる内容が当たってると言えば当たってるんですが・・・。
あんな身も蓋もない言い方をしてしまっていいんでしょうかねぇ?(笑)。
ちなみに私は、「生きてこそ」と聞くと、Kiroro が歌っていたアニメ「甲虫王者ムシキング」のオープニングテーマ「生きてこそ」という歌を思い出しますが・・・。
♪生きてこそ〜、思いは深く太く強く〜♪(この歌詞は泣けます・・・)
ということで、私はフィービーのセリフから映画を発見できたことに感動を覚えていたのですが、邦題もあることだからきっと日本でも公開されていて、このフィービーのセリフを聞いて、「あぁ、あの映画のことね!」とピンと来た人も結構おられたんでしょうねぇ。
何しろ私は見た映画の数が少ないものですから・・・(笑)。
E.T. とロッキーについては、説明するまでもないと思いますが、ちょっとだけ。
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この E.T. というのは、タイトルの下に正式名称が書いてあるとおり、The Extra-Terrestrial の略です。
extra- は「・・・外の」という接頭辞、terrestrial は「地球(上)の」という意味なので、extraterrestrial は「地球外の」「地球外生物、異星人、宇宙人」という意味になります。
terra という単語は「大地、地球」(earth)を意味するラテン語だそうです。
terrain 「地勢、地形」という単語も terra の関連語だと思います。
SFを見ているとよく出てくる単語に、terraforming 「テラフォーミング」という言葉がありますが、これは地球以外の天体に人間が住めるように、環境を変化させることです。
terra 「地球」になるように、form 「形づくる」わけですね。
関係ないですが、竹宮惠子さんのSF漫画に「地球へ・・・」というのがありますが、これは「テラへ・・・」と読みます。
だから私は、terrestrial という言葉が「地球の」という意味になることは、すんなりと覚えることができました(笑)。
次に、Charlotte (シャーロット)について。
Amazon.co.jp 和書(翻訳本): シャーロットのおくりもの (単行本) E.B. ホワイト
Amazon.co.jp 洋書: Charlotte's Web
これは映画にもなっているようで、1972年に Charlotte's Web (邦題: シャーロットのおくりもの)という作品がありました。
しかしタイムリーというか何と言うか、同じタイトル、Charlotte's Web という映画が2006年に公開予定なんですね。
IMDb: Charlotte's Web (2006)
上のサイトでキャストがわかるのですが、主役の女の子はダコタ・ファニングです。
他は主に声の出演なんですが、クモのシャーロットがジュリア・ロバーツ、他にもオプラ・ウィンフリーとか、スティーブ・ブシェミとか、俳優にあまり詳しくない私でも知っているようなすごい俳優さんが声で参加しているようです。
web は「クモの巣」。
今、web と聞いたら、ほとんどの人がウェブサイト(website)の web を思い出すでしょうね。
最初は、世界中にクモの巣のように張り巡らされたネットワークという意味で、web という言葉を使ったようですが、もうそんな話を忘れてしまうほど、web という言葉が浸透してしまいましたねぇ。
ウェブサイトのURLの最初に http://www. と www がつきますが、これは World Wide Web の略ですよね。
この邦題は、「シャーロットのおくりもの」と可愛いタイトルになっていますが、原題は「シャーロットの巣」です。これだとちょっと怖い(笑)。
フィービーはこの映画を見てショックを受けたようです。
Welcome home. は「お帰り!」ですから、病院から元気で帰って来られて良かったわねぇ・・・とみんなが喜んでいる時に、本人が「バタッ!」と倒れてしまってそのまま帰らぬ人になってしまった・・・ということらしいです。
確かに、ドラマではそういうシーンをよく見かけますが・・・。
Thud! って言う時の目をむいたフィービーの顔が怖いよぉ〜。
(Rach からのお願い)
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