2006年10月21日

フレンズ2-21その18

インスタントのカプチーノをまぜまぜしながら飲んでいるロスとチャンドラー。
その二人の情けない姿を見たジョーイは、
ジョーイ: This is ridiculous. After I get back from my niece's christening, I'll go to the coffeehouse with you and we'll have a cup of coffee. No problem. Joey's there. (こんなのばかげてるよ。姪の洗礼式から帰ってきたら、お前らと一緒にコーヒーハウスに行って、コーヒーを一緒に飲もうぜ。問題ない。ジョーイがついてるよ。)

christening は「洗礼式、命名式」。
christen という動詞には「(人に)洗礼を施す、(洗礼を施して)(人を)キリスト教徒とする、(洗礼を施して)(人を)(…と)命名する」という意味があります。
ジョーイはイタリア系なので、とても家族を大切にしています。
マフィアの映画を見ても、家族(親族、一族)の結束がとても固いですよね。
ですから、姪の洗礼式、というのはとても大切な行事なんでしょう。
イタリア系でなくても、クリスチャンにとっては親族が参加する大事な儀式なのかもしれませんが…。
Joey's there. の there は at the coffeehouse ということでしょうね。
誰かを励ます時の、"I'm here for you." 「私がいるわ、大丈夫よ。」と似たニュアンスです。
フレンズ1-24その2 でも、I'm here for you. などの表現について触れています。


ロス: I don't want to have to have Joey with me every time I want decent coffee. And I don't want to drink cappuccino with a "k." I say you and I go and stand up to those guys. (ちゃんとしたコーヒーを飲みたくなるたびに、ジョーイについてきてもらわないといけない、なんていやだよ。それから、cappuccino の綴りが kappuccino になっているカプチーノは飲みたくない。チャンドラーと僕とがそこへ行って、あいつらに立ち向かわないといけないんだ。)
チャンドラー: All right, hang on a second there, Custer. (わかった、ちょっと待てよ、カスター将軍[准将]。)

decent は「きちんとした、ちゃんとした、見苦しくない」。
decent clothes なら「きちんとした服装」ということ。
また、be decent だと「(人が)(人前に出られる程度に)何かを着ている、裸ではない」という意味になります。
I'm not decent. なら「私は(裸、もしくは下着だけで)ちゃんとした服はまだ着ていません。」
Are you decent now? なら「もう服は着ていますか?」ということで、部屋に入る前に尋ねる言葉になります。
cappuccino with a "k" は k という文字が付いた cappuccino ということで、c の代わりに同じ発音になる k をつけた、Kappuccino という商品名(商標)があるのではないか、と思ったのですが・・・。
ぐぐってみましたが、そういう名前の商品は見当たりませんでしたね。
現実にあるものではないのかな?
ちょっと綴りが違っていることを示すことで、チープな感じを出し、コーヒーハウスで飲む本物とは違うニセモノ感を強調しているのだと思います。

Custer とは、この人のことらしい。
英語版: George Armstrong Custer
日本語版: ジョージ・アームストロング・カスター
このジョージ・アームストロング・カスターという人は、ネイティブアメリカンとの戦争で、アメリカ陸軍騎馬隊の指揮を取っていた人物。
特に Battle of the Little Bighorn (リトルビッグホーンの戦い)でネイティブアメリカンとの戦いに敗れて戦死した、ということで有名だそうです。
カスターの名前を検索してみると、日本語で「カスター将軍」、英語でも General と表現してある場合があります。
ウィキペディア英語版の最初の説明に、
Promoted at an early age to brigadier general 「若い年齢で brigadier general (准将)に昇進した」
とあり、また下の方にある項目 Brigade command and Gettysburg には、
Three days prior to the Battle of Gettysburg, General Meade promoted Custer from first lieutenant to brevet brigadier general (temporary rank) of volunteers. Despite having no direct command experience, he became one of the youngest generals in the Union Army at age 23.
「ゲティスバーグの戦いの3日前、ミード将軍は、カスターを中尉から義勇軍[志願兵]の名誉(階級の)准将(臨時[暫定]階級)に昇進させた。直接軍を指揮した経験がないにもかかわらず、カスターは23歳で、北軍で最も若い general の一人となった。」
と書いてあります。
ですから、彼の階級は、正式には准将です。
英語では brigadier general となるので確かに general の一種なのですが、日本語で言うところの「大将、将軍」に当たる General という階級よりは下なわけですね。
(階級については、Wikipedia 日本語版: アメリカ陸軍 が参考になるかと思います。)
でも、「カスター将軍」の方が雰囲気が出るかと思って、上では「将軍、准将」の両方を書いてみました。

hang on a second は「ちょっと待って。」だと思います。
hang on にはいろんな意味があります。
"Hang on tight!" 「しっかりつかまって!」のような「すがりつく、しがみつく」。
そこから「頑張る、やり続ける」という意味にもなります。
また、「電話を切らずに待つ」。
そこから hang on を命令形で使って、「ちょっと待って」という意味にもなりますね。
この場合は、a second 「1秒」がありますので、まさに「ちょっと待って。」になるわけです。
「頑張る」という意味で、「そのままもう少し頑張れ!」という意味になる可能性もあるのですが、ここではいつもはそういうことに対しては冷静で臆病なロスが、えらく張り切っているので、どちらかと言うとそれを止めようとしているように思えます。
カスターの性格については、ウィキペディア英語版に、
he was a flamboyant and aggressive commander 「彼は華々しく、積極的[攻撃的]な指揮官であった」
ウィキペディア日本語版に
「軍規を平気で破るなど向こう見ずな性格で勇猛果敢であったが」
と書いてあります。
ですから、チャンドラーが、カスターという名前で呼び掛けたのは、「そんなカスターみたいなことを言うな、後先のことを考えず勇ましいことを言うな」、という意味なんだと思います。
だから、「その調子で頑張れ、カスター。」じゃなくて、「落ち着けよ、カスター。」ということかなぁ、と。
ちなみに、Hang in there! なら「頑張れ!」という表現になりますが、これはかなり相手が苦しんでいる状況でしか使わない言葉だそうです。
日本語の軽い励ましの「頑張って!」なら、Good luck! が一番ふさわしいようですね。

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posted by Rach at 08:54| Comment(6) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月20日

フレンズ2-21その17

フィービーのパパに電話したら、女性が出たのでジョーイはびっくり。
何故かジョーイはしゃがれた声で話し始めます。(この声は笑える!)
ジョーイ: Hello, Mrs. Buffay. I know where your dog is. I want you to know he'll be returned to you almost as good as new within 24 hours. Goodbye. (こんにちは、ブッフェさん。俺はあんたの犬の居場所を知ってるぜ。あんたに知っておいてもらいたいんだが、あんたの犬は24時間以内にほとんど新品同然であんたの所へ戻るよ。じゃあな。)
レイチェル: Why the voice? (何であんな声を?)
ジョーイ: Hard to say. (わかんない。)

ジョーイはブッフェ夫人と知り合いじゃないので、別に声色(こわいろ)を変える必要などないのですが…。
何だか身代金誘拐の犯人の声みたいですよね。
電話の内容が、誘拐犯からのメッセージのようになっているのも笑えます。
金の用意、受け渡し、人質の解放などの話で "within 24 hours" というフレーズはよく出てきますよね。
as good as は「…も同然」という意味。
直訳すると「…と同じ程度に good (良い)だ」ということかと思うのですが、as good as 自体にはそういう「良い」という意味はなくなっているようですね。
ですからネガティブな意味の時にも使います。
He's as good as dead. なら「彼は死んだも同然だ。」ということになります。
almost as good as new 「ほとんど新品同然」という表現が、ジョーイの精一杯の表現なのでしょうかねぇ?
ケガを治療してもらっているので、as good as new と言いたいところなのですが、耳のケガが元に戻りそうにないので almost とつけてみたのでしょう。
でも、フィービーが説明していたケガの内容を聞くと、とても almost as good as new と言えるような状態ではないと思うのですが…。
hard to say は「言うのが難しい」ですから、「うまく説明できない、自分でも理由がよくわからない。」ということです。


コーヒーハウス(セントラルパーク)に顔を出すなと言われたので、粉末のカプチーノをお湯に溶かすロスとチャンドラーの二人ですが…。
ロス: How come it's not mixing with the water? (どうして、これが水と混ざらないんだ?)
チャンドラー: The package says to keep it moving. Stir and drink, never let it settle. (混ぜ続けろ、とパッケージには書いてある。かき混ぜて飲むんだ、沈殿させるな。)

stir は「(液体などを)かき混ぜる、かき回す」という意味。
stir という単語を聞くと、私は必ず、007の有名なセリフ、
“Vodka martini. Shaken, not stirred.” (ウォッカ・マティーニ。ステア[かき回す]でなくシェイクして。)
を思い出す。
フレンズ2-5その2+007の話 に007のことが書いてありますので、興味のある方はどうぞ。
ここでの settle は「沈殿する」。
settle は「落ち着く、安定する」という意味ですから、液体の中に浮かんでいる粉末が「落ち着いて安定して」沈殿する、ということですよね。

(Rach からのお知らせ)
過去記事で、ham spread はどんなものだろう?という話をコメント欄でしていたら、テキサス在住の私の友人、おちかさんが、メールで ham spread の写真を送ってくれました。
そこで、その写真を該当記事 フレンズ2-21その8 に掲載させていただきました。
興味のある方は、ご覧になって下さいね。(おちかちゃん、どうもありがとう!)

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posted by Rach at 11:01| Comment(0) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月19日

フレンズ2-21その16

車でひいてしまった犬を獣医に連れて行ったフィービー。
なんとか大丈夫とのことで、明日引取りに行くのですが…
フィービー: But he did have to have a bunch of stitches. And he said that only once in a blue moon does a dog's ear grow back. So still hoping. (でも、そのワンちゃんは何針も縫わないといけなかったのよ。獣医さんの話だと、犬の耳がまた生えてくることはめったにないって。それでも、まだ祈ってるけどね。)

once in a blue moon は「ごくまれに、めったに…ない」。
めったにないどころか、犬の耳がまた生えてくることがあるなんて「初耳」ですが(←お、座布団一枚!)。
does a dog's ear grow と疑問文と同じ語順の倒置が起こっていますね。
否定的な語句が文頭に来ると倒置になるのですが、only もその「否定的な意味を持つ語句」の範疇に入るようです。
So still hoping. と言いながら、フィービーは指をクロスさせています。
これは、cross one's fingers というもので、災難などを避けるために中指を曲げて人差し指の上に重ねて十字架の形を作り、幸運や成功を祈る、という仕草です。


犬のことを電話で知らせたら、というレイチェルに、
フィービー: I don't want to meet my father over the phone. What will I say, "Hi, I'm the daughter you abandoned. Oh, by the way, I broke your dog." (電話でパパに会うのはいやよ。私、何て言うの? 「はーい、私はあなたが捨てた娘よ。あぁ、ところで、私、あなたの犬を傷付けちゃった。)

break は「壊す」で、break one's leg だと「脚(の骨)を折る」ということになりますよね。
この場合は、break の目的語が「犬」であって、脚とか腕とかの身体の部位ではないのですが、車で轢いて傷つけた、ケガをさせたという場合、break を使うのは普通なのでしょうかねぇ?
もちろん、意味はわかりますし、「壊した、破壊した、傷つけた」のは間違いないのですが、おもちゃか何かでも壊したかのようにわざと break という単語を使っているような気もします。
せっかくのパパとの対面だから、もっと「ちゃんとしたい」と言っていたフィービーですし、さらに内容が内容ですから、いきなりこんな話はできないですよね、やっぱり。


代わりにジョーイが電話してくれることになりました。
モニカの横にある電話を取ろうとしたら、
モニカ: Don't... be too long with the phone. (だめよ![とすごい剣幕で言うのでフィービーはびっくり]…長電話をしすぎちゃ。)
レイチェル: She'll be a much better friend once the market closes. (マーケットが閉まれば、モニカはもっと素敵な友達になるわ。)

Don't. は何かをしてはいけない時、何かをやめて欲しい時に言うセリフです。
具体的に何をやめるかを言わなくても、その場の状況で今やっている、もしくはやろうとしていることを止めようとしているのはわかりますよね。
この場合は、「私は今、株取引で電話を使用中だから、他の人は電話を使っちゃダメ!」という意味で Don't! と言ったのですが、フィービーが驚いたのを見て、ちょっと言い過ぎたと反省し、「長く使うのはやめてね。」と付け足して、 「使うのは”もちろん”構わないわよ。誰も「使うな!」とは言ってないわ。」と言い訳しているように聞こえます。
ここでの once は接続詞で、「いったん…すると、ひとたび…してしまえば」という意味です。

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posted by Rach at 09:04| Comment(4) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月18日

フレンズ2-21その15

CHP と ZXY の株をいくつか買った、というモニカに、
ジョーイ: How come those? (どうしてその二つなの?)
モニカ: Well, CHP because I used to have a crush on Erik Estrada. And ZXY because I think it sounds "zexy." (えーっと、CHPは「白バイ野郎ジョン&パンチ」に出ていたエリック・エストラーダが昔、大好きだったから。それから ZXY は、「ゼクシー」に聞こえるでしょ。)
レイチェル: What happened to MEG? (MEG はどうなったの?)
モニカ: MEG was good for me, but I dumped her. My motto is, "Get out before they go down." (MEG も良かったんだけど、でも売っちゃった。私のモットーは「go down (落ちる)前に手を引け」よ。)
ジョーイ: That is so not my motto. (それは俺のモットーと全く逆だな。)

have a crush on は「…に首ったけである、…に熱をあげる」という意味。
フレンズ1-1 で以下のようなセリフもありました。
ロス: You know you probably didn't know this, but back in high school, I had a, um, major crush on you. (君は多分知らなかったと思うけど、高校の頃、僕は、その、君のことがすっごく好きだったんだ。)
レイチェル: I knew. (知ってたわ。)
また、フレンズ1-7その3 にも、have a crush on が出てきます。

エリック・エストラーダ(Erik Estrada)は俳優の名前。
ERIK ESTRADA The Official Website
IMDb: Erik Estrada (I)
この俳優さんが出ていたドラマは、日本では「白バイ野郎ジョン&パンチ」というタイトルになっていますが、原題は CHiPs と言います。
Wikipedia 英語版: CHiPs
CHiP は、California Highway Patrol の略のようですね。(通常は、CHP と略されるようですが。)
モニカは CHP という名前を見て、この番組を思い出し、「そう言えば私、エリック・エストラーダが好きだったのよねぇ。」と懐かしんで、その株を買った、ということですね。

zexy は sexy に発音が似ていてセクシーな名前でクールだと言いたいのでしょうね。
多分、zexy という単語そのものは存在しないのだと思うのですが、でも「ゼクシィ」という雑誌が日本にありますよねぇ。
ゼクシィは、リクルートが発行している雑誌で、結婚準備雑誌というか、結婚に関する情報がいっぱい載っている本です。
昔、デートの待ち合わせを本屋でしていたことがあって、彼(今の主人ですよ!)が来た時、私が熱心にこのゼクシィという雑誌を読んでいたので、彼は怖くて声を掛けられなかったらしい。
「俺にプレッシャーを与えようとしているのかよっ!?」と思ったそうです。
ドレスがきれいだなぁ、って見てただけだよ(笑)。

dump は「捨てる、(恋人)をふる」。
株を売ったので、「捨てた」と表現している、ということもあるのですが、ここではモニカのイニシャルだということで、「彼女をふった、捨てた」みたいな表現になっているのが面白いのかなぁ、と。
get out は「逃げ出す、手を引く、手放す」。
go down は株に関しての話だと、「値が下がる」ということですね。
ジョーイのモットーでの意味は、get out はモニカと同じような意味ですが、go down は「(人が)倒れる、(相手に)屈服する」という意味で暗に「寝る、エッチする」ということを言っているようです。
日本語でも、女性を落とす、とか、相手が落ちる(=陥落する?)、とか言いますが、そういうイメージなのか、文字通り「倒れて横になる(=横たわる)」ことなのか…ここではどっちなんでしょうねぇ?

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posted by Rach at 11:47| Comment(4) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月17日

フレンズ2-21その14

レイチェル: How did you make $17? (どうやって17ドル儲けたの?)
モニカ: Well, my financially challenged friends, I split my money and I bought some shares of CHP and ZXY. (そうね、財政的に不自由な(障害のある)私の友達に教えてあげるわ。私は所持金を分けて、CHP と ZXY の株をいくつか買ったのよ。)

今日は、challenged という表現について少し語ってみたいと思います。
financially challenged の challenged は「障害を持った」という意味で使われているのだと思います。(間違っていたらどなたかご指摘下さい。)
よく使われるのは、physically challenged 「身体が不自由な、身体的障害を抱えている」という表現で、a physically challenged person、または the physically-challenged で「身体障害者」という意味になります。
日本語ではハンディキャップという言葉を使うこともありますね。
実際、英語でも、physically handicapped という表現があるのですが、この言葉を差別的だと考える人がいるので現在はあまり使われないようです。
handicapped は sometimes offensive 「時には侮辱的」だと Merriam-Webster Online Dictionary には書いてありました。

また disabled という表現も同じような意味です。
disabled は、handicapped ほどには敬遠されていないようです。
偶然なのですが、今日発行の週刊STに "Is disability still a dirty word?" つまり、「障害という言葉は今でも禁句か?」というタイトルの記事が載っていました。
「いまだに「障害」がタブー視される日本」という日本語の副題がついていて、世界と比較して、日本の取り組みが遅れている、という記事でした。
記事のタイトルに disability、記事中では physically disabled (身体に障害のある)という表現が出てきますので、問題のない一般的な表現だと思われます。(この記事中ではほとんど disabled が使われていて、1箇所のみ handicapped という単語が出てきます。また、challenged という表現は使われていません。)

私の受けた感じでは、challenged という単語は、日本語で言うところの「…の不自由な方」というニュアンスに一番近いのではないでしょうか。
(日本語の「…の不自由な方」という表現は、サービス業でお客様に対して使うフレーズですから、一番マイルドで丁寧なはずですよね。)
challenge という単語を使うことで、どういうニュアンスを表現したいのか、について。
Merriam-Webster Online Dictionary には、
challenged: presented with difficulties (as by a disability)
とあります。
つまり、障害があることを、「困難を与えられた、試練を与えられた」と表現しているのですね。

以下、こういう表現と関係があると思われる話をします。
英語には、politically correct という概念があります。
直訳すると「政治的に正しい」という意味ですが、これは「(表現・考え方・行動が)人種や性による差別や偏見がない」という意味です。
しばしば P.C. または PC と略されます。(日本語で PC と言うと、personal computer 「パソコン」を思い浮かべる人が多いと思いますが…)
Merriam-Webster Online Dictionary の定義は以下の通り。
politically correct: conforming to a belief that language and practices which could offend political sensibilities (as in matters of sex or race) should be eliminated
つまり「性や人種の問題に見られるような政治的感情(感受性?)を損ねる可能性のある言語や慣習は排除されるべきであるという考えに従うこと」です。
できるだけ差別的言葉、慣習は排除していこう、という現代社会の流れですね。
アメリカでは、この P.C. の概念から、差別的だと思われる言葉は、できるだけ politically correct な言葉に置き換わっていくようです。
私は、この challenged という表現がまさにそれなのだと思います。
フレンズでは直接 P.C. という言葉を聞いた記憶がないのですが、弁護士のドラマであるアリー my Love には何度が登場しました。
弁護士は職業柄、差別に絡んだ訴訟が多いですからね。
アリーで初めてこの概念を知った時、とてもアメリカ的な概念だなぁ、と思いました。

日本では、政治家の発言やニュースでは P.C. な発言を求められることが多いですが、テレビのバラエティなどを見ていると、ある程度の放送コードがあるとはいえ、結構野放しになっている気もしますね。
漫才かコメディで、いわゆる「美人でない」人のことを「顔の不自由な人」と呼んで笑いを取っているのを見たことがありますが、これはそういう P.C. を揶揄している雰囲気、つまり「不自由な人」という P.C. 的丁寧な言い方をすれば、その言っている内容そのものも許容される、というようなニュアンスがあるように思います。(ジョークとしては、かなりきわどいものだと思いますが…)
そして、このモニカの発言も、今お金を儲けている rich な自分に対して、poor 「貧しい」友達、だという意味で、わざと financially challenged 「財政的に不自由な(つまり、金銭面で困っている)」という P.C. 的表現を使って「表現としては失礼のないように」言っているのだと思います。

差別に関する話なので、今回は真面目に語ってみましたが、私の考えでは、言われた方が差別的だと感じる言葉はやはり差別用語ということになるのだろうと思います。
人はそれぞれの立場によって、受け止め方が違うものです。
もちろん、言葉上でだけ丁寧に言っておけばそれで良いというものではありませんが、その単語を使うだけで傷つく人がいるかもしれない、ということも忘れてはいけないのでしょうね。
英和辞典にも「差別的なので使わない方がよい」とした上で語義を説明していることがありますが、そういう部分も見逃さずに、きちんと語義を理解した上で言葉を覚えていきたいものだと常々思っています。
差別的な表現だけでなく、性的に卑猥な表現、下品な表現なども、「外国人だからということで大目に見てもらえるだろう」という可能性はあるかもしれませんが、分別と品性のある大人として見られたいと思えば、そういう表現を使わないように注意すべきなのでしょうね。

share は「株」。
このエピソードの最初は、株のことを stock と表現していましたが、ここでは share を使っています。
「株主」なら、stockholder または shareholder になりますね。
「株主総会」なら、a stockholders' [shareholders'] meeting となります。
私は何となく、a shareholders' meeting の方がなじみがあるのですが、手持ちの辞書には、通常、米では stockholder、英では shareholder が使われる、とありますね。

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posted by Rach at 11:18| Comment(4) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月16日

フレンズ2-21その13

すっかり株に夢中のモニカ。
Time is money 「時は金なり」とまで言い始めたモニカに、
ジョーイ: You missed "Takes money to make money"... and "Don't make me come down there and kick your Wall Street butt." (他にもこういうのがあるよ。「お金を儲けるにはお金がかかる。」…それから「ウォールストリート野郎のお前の尻を蹴り上げたくなるようなことはしてくれるなよ。」)

この miss は恐らく「…を見逃す」という意味だと思います。
つまり Time is money 以外に、お金に関する言葉にはこういうのもあるよ、モニカがそれを挙げるのを忘れてる、抜かしているよ、ということかな?
"Takes money to make money" というのは (説明するまでもないですが) takes の前の It が省略されていて、正しい文にすると、"It takes money to make money."
つまり、make money することは、takes money 「お金がかかる」と言う意味ですよね。
まぁ、いわゆる一般論で、元手(資金)がないと株も変えないし、投資も出来ない、ということです。
文章としてはシンプルなので諺(ことわざ)っぽいですよね。
こういう場合、私はいつも「諺なのかどうなのか?」というのが気になるので、この気になるフレーズと、proverb (諺)という言葉をセットにして検索してみます。
そうするとこのフレーズを proverb であるとして紹介している文章がいくつかヒットしますので、まぁ諺ってことでいいのかなぁ、と。
まぁ、proverb = a brief popular epigram or maxim、つまり、「短くて有名な警句または格言(金言)」であって、厳密に諺であるかどうかという区分が重要なのではありませんが、そのフレーズが諺のように世間一般でよく言われている有名な言葉なのかどうかを知りたい、というだけのことです。
検索してみてヒット件数が多ければ、それで有名だということは十分わかるので、それだけでもいいんですけどね。

次の Wall Street のフレーズですが、グーグルフレーズ検索してみると、"Don't make me come down there and kick your ass (または butt)" という表現は何件かヒットしました。
まぁ、何となく意味はわかるんですが、「俺に、わざわざお前のところに行ってお前のケツを蹴り上げるようなことをさせるな。」ということでしょうか?
映画のセリフにありそうなフレーズなので、「俺を怒らせるなよ。」という決まり文句なんでしょう、多分。


モニカ: I made $17 before breakfast. What have you done? (私は朝食前に17ドル稼いだわよ。ジョーイは何をしたの?)
ジョーイ: I had breakfast here, so technically I saved $3.50. (俺はここで朝ごはん食べたから、理論的には3ドル50セント節約したことになるな。)

モニカは、「朝早くから、もうすでに」という意味で before breakfast と言っています。
それに対して、同じ breakfast という言葉を使ってジョーイが返しているのがポイントでしょうね。
ある意味、ジョーイの方がちゃっかりしてるかも。
人の家でご飯食べてれば食費浮くよねぇ、確かに。

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posted by Rach at 20:32| Comment(3) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月15日

フレンズ2-21その12

キャブの中で悩んでいるフィービー。
フィービー: I just think that this was a really bad sign. Like the beast at the threshold. It's just I have no family left, except for my grandmother. But let's face it, she's not gonna be around forever. Despite what she says. And I have a sister who I've barely spoken to since we shared a womb. I don't know. This is my real father and I want things to be like, just right. (これはすごく悪い前兆だと思うの。例えば入り口にいる野獣とか。私には家族が残っていないのよ、おばあちゃんを除いてはね。でも、現実を直視してみたら、おばあちゃんは永久に存在するわけじゃないわ。おばあちゃんが何と言おうともね。それから姉が一人いるけれど、その姉とは子宮を分け合って以来、ほとんど話したこともないわ。自分でもよくわからないんだけど…。この人が私の本当のお父さんだから、物事を、ほら、”きちんと”したいと思っているの。)
レイチェル: I completely understand. (よくわかったわ。)
ジョーイ: Whatever you need. Hey, you want to go home? (フィービーがいいようにすればいい。じゃあ、家に帰りたい?)
フィービー: Okay, thanks. Sorry, again. (そうね、ありがとう。何度もごめんなさい。)
フィービーが車を動かすと、犬のキャンという鳴き声が。
フィービー: What was that? (あれは何?)
ジョーイ: I'm guessing the threshold's clear now. (玄関の邪魔者はもういなくなったみたいだな。)

the beast at the threshold は、パパの玄関前でキャンキャンとうるさかったワンちゃんのことですね。
beast という単語は日本人にもなじみがありますよねぇ。
格闘技の K-1 でボブ・サップのニックネームがビーストでしたし、美女と野獣の原題が Beauty and the Beast であるため、beast というと「野獣」というイメージがあるし、私もずっとそう思っていたのですが…。
Merriam-Webster Online Dictionary には、
beast = 1 a : a four-footed mammal as distinguished from a human being, a lower vertebrate, and an invertebrate
b : a lower animal as distinguished from a human being
c : an animal as distinguished from a plant
訳しますと、
a: (人間や下等脊椎動物や無脊椎動物と区別して)4本足の哺乳類
b: (人間と区別して)下等動物
c: (植物と区別して)動物
という意味になります。
何だか生物分類学のテキストを読んでいるようですが(笑)、これを見る限りは、日本語の荒々しい「野獣」というイメージはないですよねぇ。
ロングマン現代英英辞典には、
beast = (written) an animal, especially a large or dangerous one
と書いてあります。
dangerous 「危険な」という言葉があるので、これは日本語のイメージに近いかもしれない。
研究社 新英和中辞典には、
beast = 動物、(特に大きな)四足獣 (この意味では animal のほうが一般的、寓話ではよく用いられる)
とあります。
この説明でも animal とあまり差がないように感じられますが、「寓話で用いられる」というそのイメージから、ニックネームや物語のタイトルに使われることが多いのでしょうね。
the beast at the threshold という表現は、その寓話のイメージと合わせて、私には「地獄の番犬」のようなものが想像されます。
ただ「門で吠えている犬」というよりももっと深い意味を持たせることができて、フィービーの言う bad sign 「悪い前兆(兆し)」のイメージにぴったりくる表現なのかな、とも思いますね。
ということで、話が長くなりましたが、beast = 野獣というイメージがあるけれど、それは必ずしも正しくないかもしれない、ということです。
実際、手持ちの英和辞典には「野獣」という日本語訳は載っていませんし。
ただ、animal と違ったニュアンスを和訳に出そうと思うと、私が上で書いたように「野獣」と表現するのが妥当なのかなぁ、とも思うので…。(話が二転三転してすみません。)

Let's face it. は「現実を直視しよう、現実を認めよう。」という意味。
face を動詞として使うと、「顔を向ける」という意味があり、そこから「(危険や災難などに)まっこうから立ち向かう」「(事実などを)直視する」という意味になるのですね。
Despite what she says. は「おばあちゃん本人が常々言っていることにかかわらず」ということ。
つまり、普通おばあちゃんの年を考えてみたら、いつまでもこの世に、そして私の傍に、家族としていてくれるわけじゃない、というのが「認めなければならない現実」ですよね。
でも、その後に despite 「…にもかかわらず」と続いているということは、その現実とは異なることをおばあちゃんはいつも(口癖のように?)言っている、ということになります。
フレンズ2-9その7 のおばあちゃんのセリフでもわかりますが、このおばあちゃんは死んでも霊として存在できて、生きている人と意志の疎通が可能だ、と思っているタイプの人なのです。
この Despite の一節をこっそり挿入することで、「あぁ、そう言えば、フィービーのおばあちゃんって、そういう人だったなぁ…」と思い出されて、くすっと笑えちゃうわけですね。

womb は「子宮」。発音は「ウーム」。
似た綴りの単語で comb 「髪をとかす櫛(くし)」がありますが、こちらの発音は「コウム」であって、「クーム」にはならないんですよねぇ。(難しい…)
since we shared a womb は「子宮を分け合って以来」、フィービーと姉のアースラは双子だからこういう表現を使っているのですが、物心つく前から、という表現よりももっと強烈な表現ですね。
embryo 「胚、胎芽」か fetus 「胎児」の頃から仲が悪いそうです(笑)。
want things to be right の right は「望みどおりに、うまく、整然と」などと言う意味です。
Things went right. なら「物事が(万事)うまくいった。」ということ。
フィービーにとっては残された最後の「家族」になるかもしれない人なので、どうも日の巡りが悪そうな今日は避けて、また出直したい、こんな状況で無理をして何もかも台無しにはしたくない、慎重に事を運びたい、というところでしょうね。(その気持ちはよくわかる)
で、友達も優しくそのフィービーの気持ちを受け止めてあげて(せっかく来たのに…と無理強いしないところが素敵です)、何だか暖かい気持ちになりかけたその時に、ハプニングが!
the beast at the threshold が不吉だということであきらめようとしたのですが、その beast を車で轢いてしまったフィービーです。
the threshold's clear の clear は「(邪魔物・危険などの)妨げがない、(路上などの)障害物がない、視界を遮るものがない」という意味。
All clear. だと「敵影なし」。
ガンダムではモビルスーツの発進時に「進路クリア。発進どうぞ。」などというセリフがありますので、この clear の感覚にはとてもなじみがあったりする。(お、久しぶりのガンダムネタ…笑)

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posted by Rach at 07:40| Comment(2) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月14日

フレンズ2-21その11

アーサー: He told on us? (あいつ、俺たちのことを告げ口しやがったのか?)
カール: You told on us? (お前、俺らのことを言いつけたのか?)
ロス: Well, pal, you didn't give me much of a choice. (あぁ、他に選択肢があまりなかったもんでね。)
と言いながら、相手のタイ(ネクタイ)を指でつついて揺らすロス。
チャンドラー: Don't play with his thing. (彼の持ち物をおもちゃにするなよ。)
ロス: I know. (わかってる。)
カール: All right. Let's take this outside. (わかった。表に出ろ。)
ロス: "Let's take this outside?" Who talks like that? (「表に出ろ」だって? 一体そんな言葉、誰が言うんだよ。)
カール: The guy who's about to kick your ass talks like that. (お前のケツを蹴ろうとしている男が言うんだよ。)
チャンドラー: You had to ask. (尋ねないわけにはいかなかったよな。)
ロス: Yeah. (あぁ。)
怒ったワルたちは、ソファーの背を掴んで、後ろに傾けます。
ロス: Okay, okay, look. See, the thing is, we're not gonna fight you guys. (わかった、わかった。なぁ、僕が言いたいのは、僕たちは君らとケンカするつもりはない、ってことだ。)
アーサー: Well then here's the deal, you won't have to, so long as never ever show your faces in this coffee house ever again. (それじゃあ、こうしよう。俺たちとケンカしないで済むよ、このコーヒーハウスに二度と顔を出さない限りはな。)
そう言いながら去っていくワルたち。
チャンドラー: I think you played the Gunther card too soon. (ロスはガンターカードを使うのが早過ぎたんだよ。)

tell on は「(人)のことを告げ口する、言いつける」という意味。
フレンズ2-17その15 では、tell Mommy on me 「ママに私のことを言いつける」という表現も出てきました。
相手は怒らせるとタチの悪い相手だと知りながら、つい相手のタイで遊んでしまうロス。
ソファーを取り返すのに成功したので、ちょっといい気になって油断していたんでしょうね(笑)。
play with は「・・・で遊ぶ、もてあそぶ、いたずらをする、いじり回す」ということ。
take this outside は「このことを外に出す」ですから、お互いがモメているこの状況を店の外に出す、つまりこのケンカの続きは外でやろうぜ、ということでしょうね。
Who talks like that? はDVDの日本語字幕では「お芝居みたい」、吹替では「映画以外で聞くの初めて」となっていました。
実際、この状況を見ていると、"Let's take this outside." というのは、ケンカの時の決まり文句のようですね。
さらには、ロスやチャンドラーにはあまり縁のなさそうな言葉でもあります。
ですから、Who talks like that? で、「まさか本気じゃないだろうね? 映画のセリフを真似てるだけだよね?」という意味で「そんな言い方をする人間は誰だよ」と言ったら、「お前を蹴ろうとしている、この俺様さ!」みたいに本当のチンピラのケンカみたいに返されてしまっている感じです。
You had to ask を直訳すると、「尋ねなければいけなかった」という意味ですよね。
これは恐らく、余計なこと言って焚き付けちゃったみたいだけど、あの状況では、"Who talks like that?" 以外の言葉が見つからなかったんだよなぁ、ああ言わざるを得ない状況だから仕方なかったよなぁ、しょうがないよなぁ、という感じでしょうか。
チャンドラーの "You had to ask." に対して、ロスも "Yeah." 「ああほんとにね。」と返しており、どちらも「しゃーねーな」ってな感じのテンションの低いしゃべりなのですが、それがソファーを動かされててちょっとアセった顔になるのがおかしいです。

Here's the deal. の deal は「取引、取り決め、契約」という意味。
フレンズ2-10その10 には、This is the deal. (オッケーよ。)
というセリフがありましたし、この deal はフレンズによく登場します。
ここでの、Here's は、人に物を渡す時に、"Here's your key." 「はい、これがあなたの鍵ですよ。」などと言う時の Here's と同じですね。
最初に here 「さあ、ほら」と言って相手の注意を引いて、次に目的物を差し出す感じです。
ですからこの場合は、「じゃあ今から取り決めを言うぞ。」となり、「よく聞けよ、じゃあこうしよう。」と後で重要事項を述べることを示唆する表現になるのですね。
相手は、ケンカしたくないならしないで済む方法があるよ、とその後、so long as... という条件を出しています。
so long as、または as long as は「…さえすれば、…する限り」という条件を表す表現です。
never ever は never をもっと強調した感じですね。
最後のオチの played the Gunther card は play, card という単語からわかるように、トランプから来た表現です。
play one's best [strongest] card だと「トランプで切り札を出す」ことから、「とっておきの手を(奥の手を)用いる」という意味になります。
「ガンターカード」は、前回の記事で、ものすごい威力(?)を発揮したのを見てもわかるように、店のなじみのロスたちにとっては奥の手だったわけです。
その切り札を最後にとっておくべきだった、あんな最初の段階で使うべきではなかったね、と言っているのですね。

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posted by Rach at 07:56| Comment(6) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月13日

フレンズ2-21その10

セントラルパークのソファーでくつろぐロスとチャンドラー。
チャンドラー: Do you have to be a Century 21 real-estate agent to get to wear those cool jackets? (センチュリー21の不動産業者になったら、あのクールなジャケットが着られるのかなぁ?)
ロス: Do you say this stuff to girls? (そんな話を女の子に(いつも)話してるの?)

real estate は「不動産(土地、建物など)」のこと。
a real estate agent は「不動産業者」ですね。
センチュリー21って、ケイン・コスギくんがCMしてる会社ですよね。
もともとアメリカの会社だったんだ…私、全然知らなかった(笑)。
↓アメリカのサイトはこちら。
Century 21 Real Estate Agents and Brokers
↓日本のサイトはこちら。CMが見られます。
センチュリー21 TVCMただいま放送中
チャンドラーが言っている cool jacket というのは、ジャケット篇、Congratulations! 篇、というCMでケインくんが着ているこのジャケットのことでしょうか?
特に「ジャケット篇」では、このジャケットに対しての誇りを前面に押し出したCMになっているので、アメリカと同じ制服である可能性が高いような気がするのですが、どうなんでしょう?
(ケインくんの Your best partner の発音はさすがだ…笑)

ところで、このチャンドラーのジョークは唐突な感じがしますが、これはセリフの前半で「センチュリー21の不動産業者にならないといけないのかなぁ?」と言っていて、その後、「もし良い不動産物件を安く手に入れたいのなら」という後半に続くことを予想させているのでしょうかね?
で、不動産の話かと思ったら、ただ単に「あのジャケットを着たい」というオチだった、というのが面白いはずだったんですが…あまりロスには受けなかったようですね。
ロスが Do you say と現在形で尋ねているのは、習慣を表す現在形(?)で、「君はいつもそういう感じの話を女の子にするのかい?」というニュアンスだと思います。
女の子を笑わせようと思ったら、そんなジョークじゃダメだよ、笑えないね、と暗に言っているわけ。


そこへ例のワルたちが入ってきました。
カール: Isn't that the guy who used to wear your hat? (あれはお前の帽子を以前にかぶっていたやつじゃないか?)
アーサー: And look where they're sitting. (それに見ろよ、あいつらの座ってる場所を。)
ロス: You're joking, right? You guys just walked through the door. (冗談だよね? 君たちは今ドアを通って来たところじゃないか。)
カール: Maybe we didn't make it clear enough. This couch belongs to us. (どうやら俺たちが前に言ったことがよくわかっていなかったようだな。このソファー(カウチ)は俺たちのもんだ。)
チャンドラー: I'll tell you what, you call the couch and then we'll call the couch and we'll see who it comes to. (じゃあこうしよう。君らがソファーを呼んでみる、それから俺たちも呼んでみる、で、ソファーがどっちに駆け寄って来るかを見てみようじゃないか。)
カール: You know, I keep wondering why you two are still sitting here. (なぁ、何でお前らがまだここに座ってるのが、ずっと疑問なんだけど。)
ロス: All right, that's it. I have had enough of this. Gunther. These guys are trying to take our seat. (わかった、それまでだ。もうたくさんだよ。ガンター! こいつらが僕らの椅子を取ろうとしてるんだ。)
ガンター: Fellas, these guys were here first. (ねぇ君たち、こいつらがこのソファーに先に座ってたよ。)
アーサー: Oh, sorry, didn't realize. (あぁ、ごめん、気付かなかったよ。)

used to は「以前に…していた、かつて…していた」という意味ですよね。
過去であることを強調して、今はこの帽子はすっかりアーサーのものになっているんだ、と言いたいわけでしょう。
しかし、また会うと思ってか、このキャップをわざわざかぶってここに入ってくるところが「いじめっ子」っぽいですね、というか、子供っぽい、かな?
今度はロスたちの方が先に来たわけですから、当然椅子の権利は僕らにある、と主張するロス。
make it clear は「それをクリアにする」で、この場合の clear は「明らかな、明瞭な、はっきりとした」という意味。
いじめっ子たちは「状況を十分はっきりさせなかった」「おまえたちにちゃんとわからせることができていなかった」と言っているのですね。
"Is that clear?" だと「わかった?」、"Do I make myself clear?" だと「私の言うことがわかりますか?」となります。
チャンドラーの「呼んでみて駆け寄るかどうか」という提案は、ソファーを犬扱いしている表現ですね。
絡まれるのに嫌気が差したロスは、とうとう暴力に訴えるのか?…と思いきや、非常に子供っぽい仕返しをしたのでした(笑)。
でもガンターに言われるとあっさり引き下がるワルたちもおかしいです。
意外とガンターは迫力ありますから…(マスターとしての誇りというか何というか?)
このオチは吉本的というか、えらそうに言っておいて後で随分弱気なことを言う、というパターンは日本にもありますね。
誰かの漫才のネタですが、夫婦喧嘩をしたという話で、
「それで俺が最後に一言ビシっと言ってやって、それで決着さ。」
「おぉっ! それは男らしいな。それで何て言ったんだ?」
「一言、『すまん、俺が悪かった・・・』って。」
みたいなヤツですか?(←ちょっと違う?)

(Rach からのお詫び)
昨日の記事で、Kibbles 'n Bits のサイトで見られるCMについて説明したのですが、現在見ることができるCMの内容と私の記事の内容とに異なる部分がありましたので、昨日の記事に追記させていただきました。
普段は投稿する前に、リンクしてあるサイトの内容が下書きした時と変わっていないかを確認するのですが、昨日はちょっとバタバタしていて、それを怠ってしまいました。
それで、投稿した後にそのサイトを見てから、自分の記事の内容と異なっていることに気づき、すぐに記事を訂正しようとしたのですが、「LOVELOG 緊急メンテナンス」になってしまって、手の施しようがありませんでした。
記事を投稿する時から「今日は特に重いなぁ…」と思っていたのですが、スパムがすごかったらしく、それに対処するためのメンテだったそうです。
ということで、訂正が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。


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posted by Rach at 14:35| Comment(6) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月12日

フレンズ2-21その9

フィービーが、パパの家の玄関前をうろついていると、白い子犬がフィービーに襲い掛かってきました。
フィービー: No, no, doggy, please! I do so want to love all animals. Please, no. Back off! (だめよ、ワンちゃん、やめて! 私は本当に全ての動物を愛したいのよ。だめよ、下がって!)
ジョーイ: You got a bone? (骨、持ってない?)
レイチェル: Are you kidding? (冗談でしょ?)
フィービー: Look, kibbles! Bits! Get the hell off my leg, you yippity piece of crap! (ほら、キブルよ! ビッツよ! 私の足から離れろ、このうるさくてしつこいバカ犬!)

「骨、持ってない?」と聞くジョーイ。
持ってるわけねーよ!って感じなんですが、これが逆にレイチェルがパニクって「骨、持ってない?」と聞いたら、「そう言えばさっきこれ食ったなぁ・・・」とか言いながら、ジョーイがポケットからフライドチキンの骨を出したりしそうな気もするんですが(笑)。
「何でこんなの持ってんのよ?」「いやぁ、いいスープが取れるかと思って・・・」とか?(←ない、ない)

kibbles や bits ってどういう意味なんだろう?と思って検索していたら、こんなサイトを見つけました。
Kibbles 'n Bits
Kibbles 'n Bits というのはドッグフードの名前のようです。
このサイトではこの商品のコマーシャルが見られるのですが、とにかく他のどんなごちそうにも負けないほど美味しくて、思わず踊り出してしまうらしい。(どのCMでもワンちゃんがダンスしています。明らかに特撮ですが・・・笑)

(2006.10.13 追記)
私が以前(この記事の下書きを書いていた頃)に Kibbles 'n Bits のサイトを見た時は、確か2、3種類のCMがクリックするだけで簡単に見ることができて、そこではワンちゃんが踊っていたはずでした。
が、今回この記事を投稿した後にサイトを見てみると、CMはダウンロードして見ることができるものが1種類だけで、そこではワンちゃんは踊っていませんでした。
ですから、現在の時点では上に書いたようなCMを見ることができません。
上のサイトをご覧になって、私の書いている説明と違う…と不審に思われた方もおられると思います。
謹んでここに訂正させていただきます。
(追記はここまで)

CMの最後に、"Kibbles 'n Bits! Kibbles 'n Bits!" という商品名の連呼があるのですが、フィービーはこれをイメージしているんでしょうかねぇ?
おいしいドッグフードの名前を出すことで落ち着かせようとしているのだろうか?
ちなみに、kibble は Merriam-Webster Online Dictonary によると、
kibble: to grind coarsely
「粗く挽(ひ)く」という意味です。
bit は「小片、小さな一片」なので、Kibbles and Bits は「小さく(細かく)砕かれたもの」みたいな意味なのかな。

フィービーは確かに動物愛護精神の持ち主なのですが、あまりにこの犬がしつこいのでキレてしまって、暴言を吐いているのがおかしいです。
yippity という単語は辞書に見当たらないのですが、yippie の関連語でしょうかねぇ?
yippie の意味は、Merriam-Webster Online Dictionary には、
Etymology(語源): Youth International Party + -ie (as in hippie)
yippie: a person belonging to or identified with a politically active group of hippies
とあります。
Youth International Party の頭文字から来た言葉で、「反体制活動をする(ヒッピーの)グループに属する人」みたいな意味でしょうか。
Get the hell off... 以降は hell だの crap だの汚い言葉が並んでいますので、この yippity という単語もネガティブな意味で使っているのは間違いないでしょう。
まぁ「うるさくてしつこいヤツ」という意味でしょうね。(反体制活動家の方、すみません。)

フィービーが車に戻っても、窓に向かってピョンピョン飛び跳ねている犬を見て、
ジョーイ: Why don't you just reach out and take his trampoline. (ちょっと手を伸ばして、その犬のトランポリンをどけたらどう?)

確かに飛びっぷりが見事なので、本当にセットにトランポリンがおいてあったのかもしれないです。
そういう意味では楽屋オチなのかもしれないですね。

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posted by Rach at 20:05| Comment(2) | フレンズ シーズン2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする