フィービー: For the first time in my life, I'm gonna say, "Hi, Birth Father!" (私の人生で初めて、こう言うのね。「はーい、生みのパパ!」)
レイチェル: We love you. We're here for you. (フィービー愛してるわ。私たちがついてるわよ。)
ジョーイ: Good luck. (幸運を。)
まぁ、普通は「生みのパパ」と呼びかけるシチュエーションはあまりないのですが、確かにフィービーにとっては初対面なわけですから、そう言いたくなる気持ちはよくわかります。
レイチェルやジョーイが言っているのはすべて励ましの言葉ですね。
日本語だったら「頑張ってね。」というところでしょうが、「私たちがいるから安心して行ってらっしゃい。」や「うまくいくように祈ってるよ。」という言葉は日本語ではあまり出てきませんよね。
これは多分、こういう場合の決まり文句みたいなもので、そんなに大袈裟なものではないのかもしれませんが、私はいつもこういう言葉がとても素敵だなぁ、と思うんですよ。
ジョーイ: Hey, Rach, you want some sandwich? (なぁ、レイチェル。サンドイッチ欲しい?)
レイチェル: What is in that? (中には何が入ってるの?)
ジョーイ: Olive loaf and ham spread. No mayo. (オリーブローフとハムスプレッドだよ。マヨネーズは入ってない。)
レイチェル: No, because mayo, that would make it gross. (もちろんよ。だってマヨネーズなんて最悪だもの。)
loaf とは「パンのひとかたまり」のことですが、そこから「ひき肉にパン粉や卵を混ぜて固めて型に入れて焼いたもの」という意味にもなります。
ミートローフ(meat loaf)は日本語になっていますよね。
olive loaf というのは、中にオリーブの入ったそういうローフのことですね。
以下のサイトに写真がありました。
Hormel Foods Glossary Meat Specialties
spread は日本語にもなっていますが、「パンに塗るようにしてのせるペースト状」のもののことですよね。
ham spread というのはハムをスプレッド状にしたものです。(私、食べたことないんですが・・・)
楽天市場 ウインナー&スプレッド インポートショップトレンド に UNDERWOOD DEVILED HAM Spread (アンダーウッド デビルドハム スプレッド)という缶詰の写真が載っています。
ここでちょっとセリフからは脱線するのですが、「デビルドハムスプレッド」という言葉がちょっと気になりました。
devil には動詞で「肉などにコショウなどをたくさんつけて調理する」という意味があります。
フレンズ2-11その15 では、その意味で出て来ました。
ただちょっと気になったのは、日本語で「デビルドハム」と検索すると、
デビルドとは「スパイスで味付けされたこと」または「ハムなどを細かく刻んだこと」
という2種類の説明がヒットします。
私の手持ちの辞書には devil に「細かく刻む」という語義は載っていないので、「細かく刻んだ」という説明に関しては、スプレッドの意味が混ざってしまったのかな?とも思ったのですが、
英辞郎に
deviled egg =デビルド・エッグ、辛く味付けした卵
deviled ham =デビルドハム。肉をペースト状にしたもの。クラッカーやパンにつけて食べる。
と書いてあって、ますます悩みが深まってしまいました(笑)。
それでネットで調べていると、以下のサイトにぶつかりました。
How To Make Perfect Deviled Eggs, Deviled Egg Recipes
このサイトに、The term "deviled" means: として、deviled の意味が (1) から (3) まで挙げられています。
勝手に引用するのは気がひけるので、ちょっとだけ。(ごめんなさい)。
ここの説明によると、(1) は highly seasoned, chopped, ground... とあります。
Merriam-Webster Online Dictionary にも、
1 : to season highly
とありますので、highly seasoned に関しては一般的な意味ですよね。
そして、同時に chop 「刻む」、grind 「(うすなどで)ひく、細かく砕く」という言葉も使われています。
(3) の語義を勝手に訳させていただくと、
「meat spread などのことを言うときの deviled という用語は少し(意味が)異なる。スパイスされて瓶詰めにされた肉は何世紀も人気を保っている。ウィリアム・アンダーウッドは1867年に有名なデビルドハムを売り出した。」
とあって、デビルドハム、という場合はただ単に香辛料などで濃い味付けをした、というだけの意味ではないようでもあります。
恐らくこのデビルドハムという銘柄が有名になって、ああいう「スプレッド状の瓶詰めハム」をデビルドハムと言うようになった、もしくはデビルドが本来の辛いという意味ではなくスプレッドのイメージの方が強まってしまった、ということかなぁ?と思うのですが、どうでしょう?
何だか非常に些細なことで悩んでいる上、直接セリフとは関係ない話なので、無理にお付き合い下さらなくてもいいのですが(笑)、どなたかご存知の方は教えて下さい。
アメリカでは結構なじみのある食品なのでしょうが、deviled ってどういう意味?とかいちいち考えながら食べてませんよねぇ、普通は(笑)。
mayo は mayonnaise 「マヨネーズ」のことですね。
mayo の発音は、マヨではなくて、メイオウという感じで、メイにアクセントがあります。
それを聞いたレイチェルの No. という答えは、No mayo 「マヨネーズ抜き」であることに対して「いやだ」と言っているのではなくて、No mayo, of course. 「入ってなくて当然よ。」という感じでしょうね。
that would make it gross ですが、gross という単語は「気持ち悪い、ぞっとする、汚い」などというネガティブな意味で使われます。
フレンズで出てくる時はほとんどこういう悪い意味ですね。
このレイチェルのセリフの直接の意味は「マヨネーズがサンドイッチを gross にする」ということなので、「マヨネーズなんか入れたら気持ち悪い、おいしくなくなる、まずくなる」と解釈することは可能です。(マヨラーが聞いたら激怒しそうですが・・・というか、私は必ずサンドイッチにはマヨネーズを塗りますが・・・)
でも、恐らくレイチェルの発言は、「マヨネーズ=太る」という固定概念からのもので、「マヨネーズみたいなそんな高カロリーのもの入れたら、食べられなくなっちゃうじゃない。」という意味で言っているんだと思いますねぇ。
(全然関係ないですが、「マヨネーズダイエット」というマヨネーズを使ったダイエットが存在するそうです(笑)。私はダイエットにはあまり詳しくないのですが、その固定概念を覆すネーミングが斬新で注目を集める効果があるのでしょうね。要は、他の食品との組み合わせと使う分量の問題なんでしょうが・・・)
DVDの日本語では「マヨネーズはデブのもと」と言っており、事実、gross には「大きい、不快なほど太った、でぶの」という意味もあります。
Merriam-Webster Online Dictionary には、
gross: BIG, BULKY; especially : excessively fat
と書いてあります。
このセリフでは、make you gross でもないし、make me gross でもないから、「マヨネーズなんか入れたら太っちゃう」という意味にダイレクトに繋がるわけではないと思いますが、でもやっぱり何が言いたいかというと、「おデブちゃんになっちゃうわ。」ということなんでしょうね、結局のところ。
(2006.10.20 追記)
下の写真は、テキサス在住の私の友人「おちか」さんがメールで送ってくれたものです。(ありがとう!)
これが UNDERWOOD DEVILED HAM Spread の缶の中身だそうです。
「油たっぷり」な感じがわかりますよねぇ。
下のコメント欄の説明にもありますが、確かにツナっぽいですね。
(追記はここまで)
(Rach からのお願い)
今回の記事、面白いと思われた方は、下のランキングサイトをクリックして下さい。
人気blogランキング
にほんブログ村 英会話ブログ