真っ暗な部屋に入ると、突然電気が付いて
みんな: Surprise. (サプライズ!)
レイチェル: Oh my gosh, wow. Monica. Oh my god. Mom. This is so great. (まぁ、すごい。モニカ。それにママ。すっごく素敵よ。)
レイチェルママ: Happy birthday sweetie. (お誕生日おめでとう。)
レイチェル: Wow you, you. I had no idea! (もう、あなたたちったら。全然知らなかったわ!)
ロス: Really? (本当?)
レイチェル: No, I knew. (ううん、知ってた。)
このやり取りを見てもわかる通り、サプライズ・パーティーでは「知らなかったふりをする」のが礼儀みたいですね。
みんなが「サプライズ!」とびっくりさせてるのに、「そんなの知ってたよ。」と冷静に返したら愛想なさすぎですからねぇ(笑)。
レイチェルは当然誰かがパーティーを企画してるはずだと思っていたし、”あの”モニカが仕切っているのもわかっていたはず。
もし誰もパーティーを企画してなかったら、逆にレイチェルは怒り出してたと思いますが。
ジョーイとチャンドラーの部屋に行くように言われるレイチェルとロス。
ドアを開けると、
みんな: Surprise. (サプライズ!)
レイチェルパパ: Happy birthday, sweet pea. (お誕生日おめでとう、お嬢さん。)
レイチェル: Daddy. (パパ。)
sweet pea は、sweetie や honey などと同じ、「親愛を表す呼び掛け語」(a term of endearment)のようです。
pea は「エンドウ豆」なので、最初、「”甘い豆”って何だろう?」と思ってたら、「スイートピー」(花の名前)だった(笑)。
スイートピーって、マメ科の植物なんですね。
スイートピーというと、♪ I will follow you あなたについてゆきたい♪ の聖子ちゃんの「赤いスイートピー」を思い出しますねぇ。
この歌の作曲者「呉田軽穂」さんというのは松任谷由実さんのペンネームで、グレタ・ガルボ(Greta Garbo)から来た、というのは有名なお話。
この頃はザ・ベストテンも欠かさず見てたし(笑)、この頃の聖子ちゃんの歌は歌詞カード見ないで歌えますね。(何だか、「歌詞カード」という言葉自体が古いですけど…笑)
仲の悪いパパとママが二人とも来ていることでパニクるレイチェル。
ロス: You know what, this is ridiculous, okay. This is your birthday, this is your party. I say we just put 'em all together and if they can't deal with it, who cares? (いいかい、こんなのばかげてるよ。これは君の誕生日なんだ。君のパーティーなんだよ。二人を同席させて、もしそれで収拾がつかなくなっても、誰が構うもんか。)
レイチェル: I do. (私が構うわ。)
ロス: That's who. (君がその誰か、だね。)
ロスは、レイチェルが主役なんだから気にするな、と慰めようとするのですが、あまり効果はないようです。
care は「心配する、気にかける、構う(かまう)」。
Who cares? を直訳すると「誰が気にするの?」となり、そこから「誰が構うものか、誰も気にしたりしないよ、どうってことないよ」という反語表現になります。
ロングマン現代英英辞典によると、
Who cares? : [spoken] used to say that something does not worry or upset you because it is not important
訳すと、「あること(もの)が重要ではないため、それが人を悩ませたり動揺させたりしない、ということを言うのに用いる。」
つまり、「誰も気にしない」ほど些細なことだ、と言いたいわけですね。
日本語でも「誰が気にするっていうのよ!」とちょっとキツイ感じで言うと、「大したことないじゃない!」という同じような意味になりますよね。
反語表現とは、広辞苑の語義を引用すると、
「断定を強めるために、言いたい意の肯定と否定とを反対にし、かつ疑問の形にした表現。」
ということです。
フレンズ2-9その15 でも反語表現について触れています。
Who knows? 「誰が知っているの?→誰にも分からないよ。」というのも同じ要領ですね。
反語表現というテクニックは、英語にも日本語にもあります。
そう言えば漢文にも出てくるなぁ。
「史記」の「燕雀安くんぞ鴻鵠の志を知らんや」(=ツバメやスズメのような小さな鳥に、どうして大きな鳥の志がわかるだろうか? いや、わかるはずがない→小人物には大人物の大志は理解できない。」
などはまさにその反語表現です。
ストレートに言わないことで却って強調する、というテクニックが、いろんな言語で見られるのは面白いですよねぇ。
で、レイチェルを庇うつもりで「誰が構うもんか。」と言ったのに、その本人に「私が構うのよ。」と言われてしまってガックリのロス。
That's who. は「”誰か”というのは、それだ。」という感じでしょうか。
Who cares? を普通の疑問文と考えた場合に、その答えは、今君が言った、"I do." = "Rachel cares." つまり、「レイチェルが構う(気にする)」というのが、その疑問に対する答えだね、という感じかと。
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2006年11月10日
2006年11月09日
フレンズ2-22その7
ロスとレイチェルがデートから帰ってきました。
レイチェル: Ohh, thank you for the wonderful dinner. (素敵なディナーをありがとう。)
ロス: Thanks for being born. (生まれてきてくれてありがとう。)
レイチェル: Ohh, thank you for my beautiul earrings. They're perfect. I love you. (このきれいなイヤリング、ありがとう。最高よ。愛してるわ。)
ロス: Oh, now you can exchange them if you want, okay? (あぁ、もう、そのイヤリング、他のと交換したかったら交換してもいいんだよ。)
レイチェル: Now I love you even more. (今、あなたのこと、もっと好きになったわ。)
I was born. で「私は生まれた。」ですから、Thanks for being born. を直訳すると「(君が)生まれてきたことに感謝する、生まれてきてくれてありがとう。」という意味になりますね。
日本語で聞くと、えらくキザな表現に聞こえるのですが(笑)、ぐぐったら結構な数がヒットしましたので、英語では普通の表現みたいです。
誕生日の定番表現かどうかは知りませんが、もしかしたら恋人同士の間で使う表現なのかもしれません。(だって、こんなこと言われたら恥ずかしくなりませんかぁ?)
ちなみに、Thank you for や Thanks for などの for の後には、動名詞が来る場合と、名詞が来る場合とがありますね。
ネイティブなら子どものときに身につける 英会話なるほどフレーズ100 (スティーブ・ソレイシィ、ロビン・ソレイシィ 共著) の p.54-55 Thanks. の項目にこの違いについて説明してあります。
引用させていただきますと、
このパターンは、Thank you for ...ing か、Thank you for your+名詞、となる。
Thank you for your ...ing と動名詞に your をつけると間違いになる。
your ...ing というのは日本でよく耳にする間違いだ。
初めてそれを読んだ時は、へぇ〜と感心したのですが、それ以来、注意して聞いていると、確かにそうなんですよ。(←当たり前だ!)
別に your ...ing と言ったからといって、失礼に当たることはないと思うし、特に日本人にとっては、「そんな細かい話!」という気もするのですが、相手に「感謝する」フレーズですから、正しく使いたいところですよね。
どうして ing だと your が不要なのか、については、この本では詳しく説明はされていませんが、you の行為に対して thank (感謝する)わけなので、当然その動詞の行為をした人間は you に決まっているので、動名詞の主語をわざわざ言う必要がない、もしくは省略される、ということでしょうかねぇ?
ということで、Thank you for coming. 「来てくれてありがとう。」や Thank you for inviting me. 「ご招待、ありがとう。」の動名詞の場合は your は不要で、Thank you for your advice. 「アドバイスありがとう。」や Thank you for your e-mail. 「メールありがとう。」の場合は、名詞に your を付けるのを忘れずに、ということです。
Thank you for my beautiul earrings. ですが、ここでは名詞に定番の your ではなくて、my がついていますね。
プレゼントされてもう自分のものになっている(or もう身につけている)場合は、my になるのね…と妙なことに感心してしまいましたが。
そのプレゼントとしてあげたイヤリングを交換してもいいというロス。
きっとディナーの時にプレゼントして、「まぁ素敵!」と言ってレイチェルがその場で耳につけたんでしょう。
今日のデートももう終わりで、とりあえず喜んでもらったし、もう交換してもいいんだよ、と言ったら、レイチェルがあっさりそれを受け入れるのがおかしいですよね。
perfect とまで言って誉めておいて、それはただの社交辞令だったのかよ…という(笑)。
フレンズ1-24その4 で、gift receipt 「贈り物を渡す相手のためのレシート」について説明しましたが、アメリカではプレゼントにそういうレシートが入っていて、それを持っていくと、別の商品に交換してもらえるそうです。
日本では自分で購入したもので生ものでない場合は、レシートで交換してもらえますが、プレゼントは難しいような気がします。(百貨店から配送された品で、間違いなくそこで購入したことが明らかな場合は、交換可能なのかもしれない…私はそういうところは面倒くさがりなので、やってみたことはないですが…)
1-24 でもレイチェルはプレゼントに貰った服を交換していましたし、フレンズでは今後何度もそういう「交換」する話が出てきますので、わりと一般的な行為のようです。
ロスなりに一生懸命選んだんでしょうから、レイチェルの返事はちょっぴりがっかりだったかもしれませんね。
でもまぁ、それがまさに「レイチェル」であるとも言えるわけで、それをわかって言っているであろうロスはさすが「レイチェルの彼氏」というところでしょうか?
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レイチェル: Ohh, thank you for the wonderful dinner. (素敵なディナーをありがとう。)
ロス: Thanks for being born. (生まれてきてくれてありがとう。)
レイチェル: Ohh, thank you for my beautiul earrings. They're perfect. I love you. (このきれいなイヤリング、ありがとう。最高よ。愛してるわ。)
ロス: Oh, now you can exchange them if you want, okay? (あぁ、もう、そのイヤリング、他のと交換したかったら交換してもいいんだよ。)
レイチェル: Now I love you even more. (今、あなたのこと、もっと好きになったわ。)
I was born. で「私は生まれた。」ですから、Thanks for being born. を直訳すると「(君が)生まれてきたことに感謝する、生まれてきてくれてありがとう。」という意味になりますね。
日本語で聞くと、えらくキザな表現に聞こえるのですが(笑)、ぐぐったら結構な数がヒットしましたので、英語では普通の表現みたいです。
誕生日の定番表現かどうかは知りませんが、もしかしたら恋人同士の間で使う表現なのかもしれません。(だって、こんなこと言われたら恥ずかしくなりませんかぁ?)
ちなみに、Thank you for や Thanks for などの for の後には、動名詞が来る場合と、名詞が来る場合とがありますね。
ネイティブなら子どものときに身につける 英会話なるほどフレーズ100 (スティーブ・ソレイシィ、ロビン・ソレイシィ 共著) の p.54-55 Thanks. の項目にこの違いについて説明してあります。
引用させていただきますと、
このパターンは、Thank you for ...ing か、Thank you for your+名詞、となる。
Thank you for your ...ing と動名詞に your をつけると間違いになる。
your ...ing というのは日本でよく耳にする間違いだ。
初めてそれを読んだ時は、へぇ〜と感心したのですが、それ以来、注意して聞いていると、確かにそうなんですよ。(←当たり前だ!)
別に your ...ing と言ったからといって、失礼に当たることはないと思うし、特に日本人にとっては、「そんな細かい話!」という気もするのですが、相手に「感謝する」フレーズですから、正しく使いたいところですよね。
どうして ing だと your が不要なのか、については、この本では詳しく説明はされていませんが、you の行為に対して thank (感謝する)わけなので、当然その動詞の行為をした人間は you に決まっているので、動名詞の主語をわざわざ言う必要がない、もしくは省略される、ということでしょうかねぇ?
ということで、Thank you for coming. 「来てくれてありがとう。」や Thank you for inviting me. 「ご招待、ありがとう。」の動名詞の場合は your は不要で、Thank you for your advice. 「アドバイスありがとう。」や Thank you for your e-mail. 「メールありがとう。」の場合は、名詞に your を付けるのを忘れずに、ということです。
Thank you for my beautiul earrings. ですが、ここでは名詞に定番の your ではなくて、my がついていますね。
プレゼントされてもう自分のものになっている(or もう身につけている)場合は、my になるのね…と妙なことに感心してしまいましたが。
そのプレゼントとしてあげたイヤリングを交換してもいいというロス。
きっとディナーの時にプレゼントして、「まぁ素敵!」と言ってレイチェルがその場で耳につけたんでしょう。
今日のデートももう終わりで、とりあえず喜んでもらったし、もう交換してもいいんだよ、と言ったら、レイチェルがあっさりそれを受け入れるのがおかしいですよね。
perfect とまで言って誉めておいて、それはただの社交辞令だったのかよ…という(笑)。
フレンズ1-24その4 で、gift receipt 「贈り物を渡す相手のためのレシート」について説明しましたが、アメリカではプレゼントにそういうレシートが入っていて、それを持っていくと、別の商品に交換してもらえるそうです。
日本では自分で購入したもので生ものでない場合は、レシートで交換してもらえますが、プレゼントは難しいような気がします。(百貨店から配送された品で、間違いなくそこで購入したことが明らかな場合は、交換可能なのかもしれない…私はそういうところは面倒くさがりなので、やってみたことはないですが…)
1-24 でもレイチェルはプレゼントに貰った服を交換していましたし、フレンズでは今後何度もそういう「交換」する話が出てきますので、わりと一般的な行為のようです。
ロスなりに一生懸命選んだんでしょうから、レイチェルの返事はちょっぴりがっかりだったかもしれませんね。
でもまぁ、それがまさに「レイチェル」であるとも言えるわけで、それをわかって言っているであろうロスはさすが「レイチェルの彼氏」というところでしょうか?
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2006年11月08日
フレンズ2-22その6+Three's Companyの話
今度はレイチェルのママがやって来ました。
パパとママを合わせまいとするフレンズたち。
ジョーイ: Uh, hey, Dr. Greene, why don't you come with me? We'll put your jacket on Rachel's bed. (グリーンさん、私と一緒に来て下さい。あなたのジャケットを、二人でレイチェルのベッドに置きに行きましょう。)
レイチェルパパ: Alright. That sounds like a two-person job. (わかったよ。まるで二人がかりの仕事のような言い方だな。)
two-person job は「二人がかりの仕事。二人でする仕事。二人が必要な仕事。」ということでしょう。
最初、bed に置きに行く、つまり寝室に行くわけで、その後の two-person job というフレーズだったので、エッチな意味かと思ったのですが(私、変な想像しすぎ?…笑)、パパは嫌がっているというよりも、怪訝な顔をしているので、「何を大袈裟な」ということなんでしょうね。
「そんなこと一人でできるのに、わざわざ付き添われることもないよ。」という意味なのでしょう、きっと。
パパとママが鉢合わせしたことでパニクるモニカに、
チャンドラー: Okay, think, what would Jack and Chrissy do? (わかった、考えるんだ。ジャックとクリッシーならどうするだろう、って。)
これが何を指しているかは、DVDの字幕でわかりました。
日本語字幕には、「ドラマの”スリーズ・カンパニー”みたいだ」と書いてあります。
IMDb: "Three's Company" (1977) [TV-Series 1977-1984]
この登場人物の中に、Jack Tripper、Chrissy Snow という人がいますので、その二人を指しているのですね。
Wikipedia 英語版: Three's Company
このスリーズ・カンパニーというのはフレンズと同じようなシットコムのようです。
IMDb の Plot Outline には、
「アパートメントの一つの部屋に住んでいる女性二人、男性一人とその隣人たちによる不運な出来事(災難)」
とあります。
その説明では、misadventure 「不運、不運な出来事、災難」という言葉が使われているのですが、そんな大袈裟なものではなく、いわゆるドタバタコメディということでしょうね。
今、チャンドラーたちが直面しているようなやっかいな出来事が次々と起こるドラマで、スリーズ・カンパニーの登場人物ならこういう場合どうするかを想像してみよう、ということだと思います。
この Three's Company というタイトルですが…。
諺(ことわざ)に、Two's company, three’s none [a crowd]. というものがあります。
研究社 新英和中辞典では、none でも a crowd でも同じ意味として、「二人はよい連れだが三人は仲間割れ」という日本語訳。
英辞郎では、none の場合は「二人なら友達、三人では他人」、a crowd の場合は「二人寄れば仲間で三人寄れば群衆である」という訳になっていて、どちらもほぼ同じ意味だ、と書いてあります。
このドラマの場合は、その諺をもじって、元の諺の一般的な意味とは違って、Three's company 「三人はよい連れ、仲間」だと言っているわけですね。
上のウィキペディアの Referenced in other media という項目に、興味深いことが書いてありました。
ざっとまとめてみると、
「フレンズのキャラクターがいろんな場面で、スリーズ・カンパニーを見たり、それについて言及したりする。(スリーズ・カンパニーの出演者である) Audra Lindley は、フレンズで、フィービーのおばあちゃん役で登場している。モニカとレイチェルが、スリーズ・カンパニーの女の子たちのように誤解している(having a misunderstanding)、とチャンドラーはほのめかしたりもする」
フレンズにスリーズ・カンパニーに関する場面が度々出てくる、という話は後回しにします。
フィービーのおばあちゃんは、フレンズ2-9 に出てきました。
その女優さんは、スリーズ・カンパニーのレギュラーだったんですね。
Wikipedia 英語版: Audra Lindley
IMDb: Audra Lindley
チャンドラーがほのめかす…という話ですが、ウィキペディアの Basic description という項目に、
「ジャックという男性が、クリッシーとジャネットという女性二人と同じアパートに住むことを許可してもらうために、ジャックは大家さんのスタンリーに、自分はゲイであると信じさせる。本当はジャックはゲイではないが、スタンリーはそれに気付かず、しばしばジャックのことを "one of the girls" (女の子の一人)と呼んでいた。」
とあります。
チャンドラーはよくゲイに間違えられるし、フレンズたちも未だにそうだと思い込んでいる節もありますよね。(フレンズ1-8 は特にそれに注目したエピソードでした。)
ですから、チャンドラーがスリーズ・カンパニーを引き合いに出す時は、あのドラマと同じで、俺がゲイだとみんなが思ってるのは単なる誤解で本当は違うんだよ、と言いたい、ということなんでしょうね。(今回のエピソードでは、ゲイの話は関係なさそうですが…)
フレンズに度々出てくるということですが、これまでのエピソードでは、フレンズ1-2 に出てきました。
1-2 のその場面のネットスクリプトを、ト書きを含めて、以下に引用します。
[CUT TO MONICA AND RACHEL'S APARTMENT, WHERE CHANDLER, JOEY, PHOEBE AND MONICA ARE WATCHING 'THREE'S COMPANY']
(モニカとレイチェルのアパートのカット。そこでは、チャンドラー、ジョーイ、フィービー、モニカがスリーズ・カンパニーを見ている。)
チャンドラー: Oh, I think this is the episode of Three's Company where there's some kind of misunderstanding. (あぁ、これって、何かしらの誤解がある(生じる)っていう、スリーズ・カンパニーのエピソードだよね。)
フィービー: ...Then I've already seen this one! [TURNS OFF TV] (…それじゃあ、このエピソード、私もうすでに見たわ。)[と言ってテレビを消す]
上にも書いたように、ゲイであることを含めて、いろんな誤解(misunderstanding)が出てくるドラマですから、毎回「誤解」は存在するはずです。
それを冗談っぽく言ったのに、そういう「誤解が関係したエピソードなら見た」とテレビを消してしまうフィービーに大爆笑、なわけですね。
言うなれば、「これって水戸黄門が最後に印籠を出すエピソードだよね。」と言ったら、「そのエピソードなら見た。」と言って消してしまうのと同じです。
印籠のない水戸黄門なんて、水戸黄門じゃねぇ!って感じなのに…。
脱線しますが、どうして水戸黄門を出したかと言うと、長嶋茂雄さんが監督をしていた時、選手が集まって水戸黄門を見ていて、さぁ、クライマックスの印籠の場面という時に、「ここからどんな展開になるか、みんな知らないの? 分かってるなら見る必要ないだろう?」と言って、テレビをプチっと消してしまった…という話を、子供の頃、(確か)板東英二さんの本で読んだ気がするのです…。
ちなみに、英語とは関係ないですが、日本語吹替では「ロイス&クラークならどうする?」と言っています。
これは「新スーパーマン」からの引用みたいですね。
英語での正式タイトルは、Lois & Clark: The New Adventures of Superman です。
IMDb: "Lois & Clark: The New Adventures of Superman" (1993) [TV-Series 1993-1997]
Amazon.co.jp: 新スーパーマン <ファースト・シーズン> DVD コレクターズ・ボックス1
ディーン・ケイン、テリー・ハッチャー主演ということですが、テリー・ハッチャーというと、「デスパレートな妻たち」のスーザン・メイヤー役で有名な女優さんですよね。
上のアマゾンのサイトにはDVDのジャケット写真が掲載されていますので、若い(笑)テリー・ハッチャーさんの姿が見られます。
「ロイス&クラーク」にしたのは、フレンズが WOWOW で放映されているのと同時期に、このドラマも放映されていたんでしょうかねぇ?
日本ではスリーズ・カンパニーというドラマがそれほど有名ではないので(私も全く見たことがなく、何の予備知識も持っていませんでしたし)、まぁ、困った時にはスーパーヒーローを呼ぼう、という発想から来たもので、同じような男女のカップルとなると、これが適切だということになるんでしょうねぇ。(翻訳者の人って、大変だわ…)
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パパとママを合わせまいとするフレンズたち。
ジョーイ: Uh, hey, Dr. Greene, why don't you come with me? We'll put your jacket on Rachel's bed. (グリーンさん、私と一緒に来て下さい。あなたのジャケットを、二人でレイチェルのベッドに置きに行きましょう。)
レイチェルパパ: Alright. That sounds like a two-person job. (わかったよ。まるで二人がかりの仕事のような言い方だな。)
two-person job は「二人がかりの仕事。二人でする仕事。二人が必要な仕事。」ということでしょう。
最初、bed に置きに行く、つまり寝室に行くわけで、その後の two-person job というフレーズだったので、エッチな意味かと思ったのですが(私、変な想像しすぎ?…笑)、パパは嫌がっているというよりも、怪訝な顔をしているので、「何を大袈裟な」ということなんでしょうね。
「そんなこと一人でできるのに、わざわざ付き添われることもないよ。」という意味なのでしょう、きっと。
パパとママが鉢合わせしたことでパニクるモニカに、
チャンドラー: Okay, think, what would Jack and Chrissy do? (わかった、考えるんだ。ジャックとクリッシーならどうするだろう、って。)
これが何を指しているかは、DVDの字幕でわかりました。
日本語字幕には、「ドラマの”スリーズ・カンパニー”みたいだ」と書いてあります。
IMDb: "Three's Company" (1977) [TV-Series 1977-1984]
この登場人物の中に、Jack Tripper、Chrissy Snow という人がいますので、その二人を指しているのですね。
Wikipedia 英語版: Three's Company
このスリーズ・カンパニーというのはフレンズと同じようなシットコムのようです。
IMDb の Plot Outline には、
「アパートメントの一つの部屋に住んでいる女性二人、男性一人とその隣人たちによる不運な出来事(災難)」
とあります。
その説明では、misadventure 「不運、不運な出来事、災難」という言葉が使われているのですが、そんな大袈裟なものではなく、いわゆるドタバタコメディということでしょうね。
今、チャンドラーたちが直面しているようなやっかいな出来事が次々と起こるドラマで、スリーズ・カンパニーの登場人物ならこういう場合どうするかを想像してみよう、ということだと思います。
この Three's Company というタイトルですが…。
諺(ことわざ)に、Two's company, three’s none [a crowd]. というものがあります。
研究社 新英和中辞典では、none でも a crowd でも同じ意味として、「二人はよい連れだが三人は仲間割れ」という日本語訳。
英辞郎では、none の場合は「二人なら友達、三人では他人」、a crowd の場合は「二人寄れば仲間で三人寄れば群衆である」という訳になっていて、どちらもほぼ同じ意味だ、と書いてあります。
このドラマの場合は、その諺をもじって、元の諺の一般的な意味とは違って、Three's company 「三人はよい連れ、仲間」だと言っているわけですね。
上のウィキペディアの Referenced in other media という項目に、興味深いことが書いてありました。
ざっとまとめてみると、
「フレンズのキャラクターがいろんな場面で、スリーズ・カンパニーを見たり、それについて言及したりする。(スリーズ・カンパニーの出演者である) Audra Lindley は、フレンズで、フィービーのおばあちゃん役で登場している。モニカとレイチェルが、スリーズ・カンパニーの女の子たちのように誤解している(having a misunderstanding)、とチャンドラーはほのめかしたりもする」
フレンズにスリーズ・カンパニーに関する場面が度々出てくる、という話は後回しにします。
フィービーのおばあちゃんは、フレンズ2-9 に出てきました。
その女優さんは、スリーズ・カンパニーのレギュラーだったんですね。
Wikipedia 英語版: Audra Lindley
IMDb: Audra Lindley
チャンドラーがほのめかす…という話ですが、ウィキペディアの Basic description という項目に、
「ジャックという男性が、クリッシーとジャネットという女性二人と同じアパートに住むことを許可してもらうために、ジャックは大家さんのスタンリーに、自分はゲイであると信じさせる。本当はジャックはゲイではないが、スタンリーはそれに気付かず、しばしばジャックのことを "one of the girls" (女の子の一人)と呼んでいた。」
とあります。
チャンドラーはよくゲイに間違えられるし、フレンズたちも未だにそうだと思い込んでいる節もありますよね。(フレンズ1-8 は特にそれに注目したエピソードでした。)
ですから、チャンドラーがスリーズ・カンパニーを引き合いに出す時は、あのドラマと同じで、俺がゲイだとみんなが思ってるのは単なる誤解で本当は違うんだよ、と言いたい、ということなんでしょうね。(今回のエピソードでは、ゲイの話は関係なさそうですが…)
フレンズに度々出てくるということですが、これまでのエピソードでは、フレンズ1-2 に出てきました。
1-2 のその場面のネットスクリプトを、ト書きを含めて、以下に引用します。
[CUT TO MONICA AND RACHEL'S APARTMENT, WHERE CHANDLER, JOEY, PHOEBE AND MONICA ARE WATCHING 'THREE'S COMPANY']
(モニカとレイチェルのアパートのカット。そこでは、チャンドラー、ジョーイ、フィービー、モニカがスリーズ・カンパニーを見ている。)
チャンドラー: Oh, I think this is the episode of Three's Company where there's some kind of misunderstanding. (あぁ、これって、何かしらの誤解がある(生じる)っていう、スリーズ・カンパニーのエピソードだよね。)
フィービー: ...Then I've already seen this one! [TURNS OFF TV] (…それじゃあ、このエピソード、私もうすでに見たわ。)[と言ってテレビを消す]
上にも書いたように、ゲイであることを含めて、いろんな誤解(misunderstanding)が出てくるドラマですから、毎回「誤解」は存在するはずです。
それを冗談っぽく言ったのに、そういう「誤解が関係したエピソードなら見た」とテレビを消してしまうフィービーに大爆笑、なわけですね。
言うなれば、「これって水戸黄門が最後に印籠を出すエピソードだよね。」と言ったら、「そのエピソードなら見た。」と言って消してしまうのと同じです。
印籠のない水戸黄門なんて、水戸黄門じゃねぇ!って感じなのに…。
脱線しますが、どうして水戸黄門を出したかと言うと、長嶋茂雄さんが監督をしていた時、選手が集まって水戸黄門を見ていて、さぁ、クライマックスの印籠の場面という時に、「ここからどんな展開になるか、みんな知らないの? 分かってるなら見る必要ないだろう?」と言って、テレビをプチっと消してしまった…という話を、子供の頃、(確か)板東英二さんの本で読んだ気がするのです…。
ちなみに、英語とは関係ないですが、日本語吹替では「ロイス&クラークならどうする?」と言っています。
これは「新スーパーマン」からの引用みたいですね。
英語での正式タイトルは、Lois & Clark: The New Adventures of Superman です。
IMDb: "Lois & Clark: The New Adventures of Superman" (1993) [TV-Series 1993-1997]
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ディーン・ケイン、テリー・ハッチャー主演ということですが、テリー・ハッチャーというと、「デスパレートな妻たち」のスーザン・メイヤー役で有名な女優さんですよね。
上のアマゾンのサイトにはDVDのジャケット写真が掲載されていますので、若い(笑)テリー・ハッチャーさんの姿が見られます。
「ロイス&クラーク」にしたのは、フレンズが WOWOW で放映されているのと同時期に、このドラマも放映されていたんでしょうかねぇ?
日本ではスリーズ・カンパニーというドラマがそれほど有名ではないので(私も全く見たことがなく、何の予備知識も持っていませんでしたし)、まぁ、困った時にはスーパーヒーローを呼ぼう、という発想から来たもので、同じような男女のカップルとなると、これが適切だということになるんでしょうねぇ。(翻訳者の人って、大変だわ…)
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2006年11月07日
フレンズ2-22その5
レイチェルのバースデー・パーティーの準備をしているところ。
フィービー: Okay, here are the birthday candles. Where's the birthday cake? (オッケー、これが(ケーキ用の)ろうそくよ。バースデー・ケーキはどこ?)
モニカ: Okay, we're not having birthday cake, we're having birthday flan. (バースデー・ケーキはないの。バースデー・フランよ。)
チャンドラー: Excuse me? (何だって?)
モニカ: It's a traditional Mexican custard dessert. (伝統的なメキシコのカスタード・デザートよ。)
ジョーイ: Oh that's nice. Happy birthday Rachel. Here's some goo! (おぉ、そりゃいいや。おめでとう、レイチェル。これがヌメヌメだよ!)
少し、cake について語りたいと思います。
まず、フィービーのセリフでは the birthday cake と定冠詞の the がついていますが、これは、今目の前にある the birthday candles を立てる対象となる「その」ケーキはどこ?という感じでしょうかねぇ?
そして、次のモニカのセリフですが、何となく having 'a' birthday cake、having 'a' birthday flan と冠詞の 'a' を入れたくなってしまうんですが、どちらも入っていませんね。
バースデー・ケーキというのは、ろうそくを立てたりする、いわゆる「ホール」(切らない丸ごとのケーキ= a whole cake)のイメージがあるので、a birthday cake でも良さそうなもんですが、このセリフの場合は、「ケーキではなくてフランだ」という物質の種類(もしくはメニュー)を説明しているので不可算だ、ということなのだろうと思います。
研究社 新英和中辞典にも、cake も flan も「(基本的には)不可算名詞扱い」で、「個々には可算、ナイフを入れて切ったものは不可算」と書いてあります。
不可算だということで、ケーキの一切れは a piece of cake と言いますね。(中学校くらいで習った気がする…)
ちなみに、a piece of cake には「楽な仕事」という意味もあります。
英辞郎には、
a piece of cake: (一切れのケーキをペロリと食べるように)とても[非常に]簡単な[易しい・容易な・楽な・たやすい]こと[仕事]、お茶のこさいさい…
などと書いてあります。
この「お茶の子さいさい」という日本語ですが、広辞苑には、
お茶の子=1.お茶菓子。 2.(腹にたまらないところから)たやすくできること。
と書いてあります。
どちらも「小さいお菓子」だから、ペロっと食べられるし、お腹いっぱいにもならないわけですよね。
英語も日本語も発想が同じみたいで面白いです。
having ですが、これは「食べる」という意味の have を進行形にして、近い将来の予定を述べているのでしょうね。
we're not having..., we're having... で、「ケーキを食べる予定はなくて、フランを食べることになっている」という感じでしょうか。
goo は「ねばつくもの、べたつくもの、ベタベタ・ネバネバ・ヌメヌメ・ヌルヌルするもの」。
確かに、触るとぷにょんぷにょんする感じのお菓子みたいですが、そこまで毛嫌いしなくてもねぇ。
パパとママの仲が悪いのでパパは招待していなかったのに、誕生日だということで勝手に来てしまったパパ。(まぁ、当然、というか、防ぎようがないですが…)
レイチェルパパ: Ohhh, you're having a parteee. (おぉ、パーティー!を予定してるのか。)
モニカ: No, no, not a party. Just a surprise gathering of some people Rachel knows. Um, this is Phoebe and Chandler and Joey. (いえいえ、パーティーじゃありません。レイチェルの知っている人が何人か、抜き打ちで集まるだけです。あ、こちらがフィービーにチャンドラーにジョーイです。)
レイチェルパパ: I'll never remember all of that. So uh, what's the deal? Rachel comes home, people pop out and yell stuff? Is that it? (そんなの全部覚えていられないよ。それで、どんな段取りになってるんだ? レイチェルが帰ってきて、人々が飛び出して、叫んだりする? そんな感じだろ?)
チャンドラー: This isn't your first surprise party, is it, sir? (サプライズ・パーティーは今回が初めてではないのですね?)
parteee となっているのは、party を大袈裟に言っているわけ。
このままパーティーに参加されては困るので、モニカはパーティーではないと説明しようとするのですが…。
ここでの surprise は形容詞で「突然の、予告なしの、だしぬけの、不意打ちの、抜き打ちの」。
gathering は「(非公式で社交的な打ち解けた)集会、集まり」。
パーティーのような公式の会合ではない、と言いたいようですね。
何だか、辞書の語義説明のような回りくどい表現になっているのがおかしいです。(「英語でしゃべらナイト」のパックン英検のようでもある…笑)
party という言葉を使わないように苦労しているわけです。
パパが、「私もサプライズ・パーティーで何をするかくらい知ってるぞ」とでも言いたげに内容を説明しているので、「もう何度もサプライズ・パーティーを経験しておられるのですね? お詳しいですね。」とチャンドラーは言っています。
でも、実際は、サプライズ・パーティーで何をするかはたいていの人が知っていて、それを得意げに話しているところが、却ってそういうパーティーの経験がない(あるいは少ない)ことを露呈しているわけですよね。(実際、そんなのくだらん!とか言いそうなタイプみたいですし…)
チャンドラーは丁寧な言い方をしながら、実は皮肉を言っているのですね。
(Rach からのお願い)
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フィービー: Okay, here are the birthday candles. Where's the birthday cake? (オッケー、これが(ケーキ用の)ろうそくよ。バースデー・ケーキはどこ?)
モニカ: Okay, we're not having birthday cake, we're having birthday flan. (バースデー・ケーキはないの。バースデー・フランよ。)
チャンドラー: Excuse me? (何だって?)
モニカ: It's a traditional Mexican custard dessert. (伝統的なメキシコのカスタード・デザートよ。)
ジョーイ: Oh that's nice. Happy birthday Rachel. Here's some goo! (おぉ、そりゃいいや。おめでとう、レイチェル。これがヌメヌメだよ!)
少し、cake について語りたいと思います。
まず、フィービーのセリフでは the birthday cake と定冠詞の the がついていますが、これは、今目の前にある the birthday candles を立てる対象となる「その」ケーキはどこ?という感じでしょうかねぇ?
そして、次のモニカのセリフですが、何となく having 'a' birthday cake、having 'a' birthday flan と冠詞の 'a' を入れたくなってしまうんですが、どちらも入っていませんね。
バースデー・ケーキというのは、ろうそくを立てたりする、いわゆる「ホール」(切らない丸ごとのケーキ= a whole cake)のイメージがあるので、a birthday cake でも良さそうなもんですが、このセリフの場合は、「ケーキではなくてフランだ」という物質の種類(もしくはメニュー)を説明しているので不可算だ、ということなのだろうと思います。
研究社 新英和中辞典にも、cake も flan も「(基本的には)不可算名詞扱い」で、「個々には可算、ナイフを入れて切ったものは不可算」と書いてあります。
不可算だということで、ケーキの一切れは a piece of cake と言いますね。(中学校くらいで習った気がする…)
ちなみに、a piece of cake には「楽な仕事」という意味もあります。
英辞郎には、
a piece of cake: (一切れのケーキをペロリと食べるように)とても[非常に]簡単な[易しい・容易な・楽な・たやすい]こと[仕事]、お茶のこさいさい…
などと書いてあります。
この「お茶の子さいさい」という日本語ですが、広辞苑には、
お茶の子=1.お茶菓子。 2.(腹にたまらないところから)たやすくできること。
と書いてあります。
どちらも「小さいお菓子」だから、ペロっと食べられるし、お腹いっぱいにもならないわけですよね。
英語も日本語も発想が同じみたいで面白いです。
having ですが、これは「食べる」という意味の have を進行形にして、近い将来の予定を述べているのでしょうね。
we're not having..., we're having... で、「ケーキを食べる予定はなくて、フランを食べることになっている」という感じでしょうか。
goo は「ねばつくもの、べたつくもの、ベタベタ・ネバネバ・ヌメヌメ・ヌルヌルするもの」。
確かに、触るとぷにょんぷにょんする感じのお菓子みたいですが、そこまで毛嫌いしなくてもねぇ。
パパとママの仲が悪いのでパパは招待していなかったのに、誕生日だということで勝手に来てしまったパパ。(まぁ、当然、というか、防ぎようがないですが…)
レイチェルパパ: Ohhh, you're having a parteee. (おぉ、パーティー!を予定してるのか。)
モニカ: No, no, not a party. Just a surprise gathering of some people Rachel knows. Um, this is Phoebe and Chandler and Joey. (いえいえ、パーティーじゃありません。レイチェルの知っている人が何人か、抜き打ちで集まるだけです。あ、こちらがフィービーにチャンドラーにジョーイです。)
レイチェルパパ: I'll never remember all of that. So uh, what's the deal? Rachel comes home, people pop out and yell stuff? Is that it? (そんなの全部覚えていられないよ。それで、どんな段取りになってるんだ? レイチェルが帰ってきて、人々が飛び出して、叫んだりする? そんな感じだろ?)
チャンドラー: This isn't your first surprise party, is it, sir? (サプライズ・パーティーは今回が初めてではないのですね?)
parteee となっているのは、party を大袈裟に言っているわけ。
このままパーティーに参加されては困るので、モニカはパーティーではないと説明しようとするのですが…。
ここでの surprise は形容詞で「突然の、予告なしの、だしぬけの、不意打ちの、抜き打ちの」。
gathering は「(非公式で社交的な打ち解けた)集会、集まり」。
パーティーのような公式の会合ではない、と言いたいようですね。
何だか、辞書の語義説明のような回りくどい表現になっているのがおかしいです。(「英語でしゃべらナイト」のパックン英検のようでもある…笑)
party という言葉を使わないように苦労しているわけです。
パパが、「私もサプライズ・パーティーで何をするかくらい知ってるぞ」とでも言いたげに内容を説明しているので、「もう何度もサプライズ・パーティーを経験しておられるのですね? お詳しいですね。」とチャンドラーは言っています。
でも、実際は、サプライズ・パーティーで何をするかはたいていの人が知っていて、それを得意げに話しているところが、却ってそういうパーティーの経験がない(あるいは少ない)ことを露呈しているわけですよね。(実際、そんなのくだらん!とか言いそうなタイプみたいですし…)
チャンドラーは丁寧な言い方をしながら、実は皮肉を言っているのですね。
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2006年11月06日
フレンズ2-22その4
妹の卒業式が地獄のようにひどいものだった、というレイチェルに、
モニカ: So what happened? (それで、何が起こったの?)
レイチェル: My parents happened. All they had to do was sit in the same stadium, smile proudly, and not talk about the divorce. But nooo! They got into a huge fight in the middle of the commencement address. Bishop Tutu actually had to stop and shush them. But you know what, you know what the good news is? I get to serve coffee for the next 8 hours. (両親のいつものやつが始まったのよ。ただ、同じスタジアムに座り、誇らしげに微笑んで、離婚について話をしなければ良かっただけなのよ。でも、とんでもない! 卒業式の演説(挨拶)の真っ最中に、喧嘩を始めたのよ。実際、ツツ大司教が二人を止めて、シーッって言って黙らせないといけなかったのよ。でもね、良いニュースもあるのよ。私はこれから8時間もコーヒーをサービスすることになる、ってことよ。)
happen は「(出来事などが)起こる」ですから、普通は人が主語になることはないはずですが、ここでは、「私の両親」が起こった、つまり、またいつものパパとママが始まった、また二人で性懲りもなく口喧嘩を始めた、というニュアンスで使っているようです。
all they had to do was... を直訳すると、「両親がしなければならなかったことの全ては…だ」ということで、つまりは「…だけしていればそれで良かった」という意味になります。
was の後は、「…すること」という意味で、to sit, to smile, and not to talk 「座ること、微笑むこと、そして話さないこと」が来るのですが、この was の後の to はしばしば省略されます。
All you need to do is ask. 「ただ尋ねればよい。」などと同じですね。
ところでちょっとしょーもないことにこだわりますが(笑)、stadium というのはいわゆる「スタジアム、野外競技場、野球場」ってことですよね。
Merriam-Webster Online Dictionary では、
stadium: a large usually roofless building with tiers of seats for spectators at sports events
つまり、「スポーツイベントの観客のために、席が段になっている、たいていは屋根のない、大きな建物」とあります。
アメリカの大学って、そういうところで卒業式をするんでしょうか?
日本だと室内(体育館とか講堂とか)で行われるような気がするのですが…。
commencement は「卒業式、学位授与式」という意味ですが、その基本的な意味は「開始、始まり」です。
何となく、日本語の感覚では、「卒業式」だったら、「始まり」じゃなくて「終わり」じゃないの?って気もするのですが…。
新しい人生が始まる門出の日、ってことなんでしょうかねぇ?
commence という動詞は「・・・を始める、開始する」ですが、begin よりも形式ばった単語で、作戦などの開始に使われます。
私は、映画「インデペンデンス・デイ」(Independence Day)でこの commence という単語を覚えました(笑)。
エイリアンとコミュニケーションを取ろうと試みるシーン。
ヘリコプターが宇宙船に近づいた時のセリフがこれ↓。
Initiating communication sequence. Welcome Wagon has commenced. (コミュニケーションのシークエンスを開始する。ウェルカム・ワゴン作戦、開始。)
Welcome Wagon は日本語では「歓迎ヘリ(作戦)」と訳されていましたが、
英辞郎によると、
welcome wagon =(米)ウェルカム・ワゴン、新人歓迎車(新しく引っ越してきた人に地元の特産品などを贈り歓迎する人たち、またはその車のこと)
ロングマン現代英英辞典によると、
welcome wagon : (AmE = 米語) an event that is organized to welcome someone who has just arrived in a new place
例) The company is bringing out the welcome wagon for the new sales recruits.
訳すと、「新しい場所に着いたばかりの人を歓迎するために開催されるイベント」ということです。
つまり、別に wagon (荷馬車などの車)が存在しなくても良いわけですが、この映画では、ヘリコプターという「乗り物」を使ってコミュニケーションを取るという作戦だったので、ちょうどこの作戦名がしっくりきたんだろうなぁ、と思います。
アメリカでは「作戦名」にとてもこだわりますからねぇ。
士気を高めるために必要なことなのでしょうが。
(脱線、終わり…笑)
address というと、まず「アドレス、住所」を思い出しがちですが、この場合は「(聴衆に向かっての公式の)あいさつの言葉、演説、講演」という意味ですね。
State of the Union Address なら「(大統領が行う)一般教書演説」という意味になります。
bishop は「(カトリックの)司教、(プロテスタントの)監督、(英国国教会の)主教」という意味。
Bishop Tutu は実在の人物です。(まぁ、わざわざ固有名詞を出しているわけだから、当然そうでしょうけど…)
Wikipedia 英語版: Desmond Tutu
↓手っ取り早くわかりたい方は、日本語版もありますよん(笑)。
Wikipedia 日本語版: デズモンド・ムピロ・ツツ
ノーベル平和賞を受賞されている、とても有名な方のようです。(実は知りませんでした、ごめんなさい。)
レイチェルの妹の大学はどこだかわかりませんが、結構有名な学校で、こういう著名人が挨拶に来られたりするんでしょうかねぇ?
日本の卒業式では、学校関係者以外の人が話をすることなんかないような気もするのですが…?
actually は「実際に、現に」。
この場合は「(まさかと思うかもしれないが)本当に」というニュアンスかもしれません。
ノーベル賞を受賞しているような有名な人が話をしているというのに、それに構わず喧嘩をしていたのもすごいと思うのに、その上、その大司教さまに壇上から静かにするようにと注意された、ということですね。
にらんだ、とか、咳払いで静かにするように促した、とかのレベルじゃなくて、本当に「シーッ!(静かに!)」と言った、ということのようです。それってすごいじゃん(笑)。
the good news というのはもちろん皮肉で、そういう両親の喧嘩をグチってばかりもいられなくて、またウェイトレスの仕事がこれから延々続くのでゲンナリしているわけです。
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モニカ: So what happened? (それで、何が起こったの?)
レイチェル: My parents happened. All they had to do was sit in the same stadium, smile proudly, and not talk about the divorce. But nooo! They got into a huge fight in the middle of the commencement address. Bishop Tutu actually had to stop and shush them. But you know what, you know what the good news is? I get to serve coffee for the next 8 hours. (両親のいつものやつが始まったのよ。ただ、同じスタジアムに座り、誇らしげに微笑んで、離婚について話をしなければ良かっただけなのよ。でも、とんでもない! 卒業式の演説(挨拶)の真っ最中に、喧嘩を始めたのよ。実際、ツツ大司教が二人を止めて、シーッって言って黙らせないといけなかったのよ。でもね、良いニュースもあるのよ。私はこれから8時間もコーヒーをサービスすることになる、ってことよ。)
happen は「(出来事などが)起こる」ですから、普通は人が主語になることはないはずですが、ここでは、「私の両親」が起こった、つまり、またいつものパパとママが始まった、また二人で性懲りもなく口喧嘩を始めた、というニュアンスで使っているようです。
all they had to do was... を直訳すると、「両親がしなければならなかったことの全ては…だ」ということで、つまりは「…だけしていればそれで良かった」という意味になります。
was の後は、「…すること」という意味で、to sit, to smile, and not to talk 「座ること、微笑むこと、そして話さないこと」が来るのですが、この was の後の to はしばしば省略されます。
All you need to do is ask. 「ただ尋ねればよい。」などと同じですね。
ところでちょっとしょーもないことにこだわりますが(笑)、stadium というのはいわゆる「スタジアム、野外競技場、野球場」ってことですよね。
Merriam-Webster Online Dictionary では、
stadium: a large usually roofless building with tiers of seats for spectators at sports events
つまり、「スポーツイベントの観客のために、席が段になっている、たいていは屋根のない、大きな建物」とあります。
アメリカの大学って、そういうところで卒業式をするんでしょうか?
日本だと室内(体育館とか講堂とか)で行われるような気がするのですが…。
commencement は「卒業式、学位授与式」という意味ですが、その基本的な意味は「開始、始まり」です。
何となく、日本語の感覚では、「卒業式」だったら、「始まり」じゃなくて「終わり」じゃないの?って気もするのですが…。
新しい人生が始まる門出の日、ってことなんでしょうかねぇ?
commence という動詞は「・・・を始める、開始する」ですが、begin よりも形式ばった単語で、作戦などの開始に使われます。
私は、映画「インデペンデンス・デイ」(Independence Day)でこの commence という単語を覚えました(笑)。
エイリアンとコミュニケーションを取ろうと試みるシーン。
ヘリコプターが宇宙船に近づいた時のセリフがこれ↓。
Initiating communication sequence. Welcome Wagon has commenced. (コミュニケーションのシークエンスを開始する。ウェルカム・ワゴン作戦、開始。)
Welcome Wagon は日本語では「歓迎ヘリ(作戦)」と訳されていましたが、
英辞郎によると、
welcome wagon =(米)ウェルカム・ワゴン、新人歓迎車(新しく引っ越してきた人に地元の特産品などを贈り歓迎する人たち、またはその車のこと)
ロングマン現代英英辞典によると、
welcome wagon : (AmE = 米語) an event that is organized to welcome someone who has just arrived in a new place
例) The company is bringing out the welcome wagon for the new sales recruits.
訳すと、「新しい場所に着いたばかりの人を歓迎するために開催されるイベント」ということです。
つまり、別に wagon (荷馬車などの車)が存在しなくても良いわけですが、この映画では、ヘリコプターという「乗り物」を使ってコミュニケーションを取るという作戦だったので、ちょうどこの作戦名がしっくりきたんだろうなぁ、と思います。
アメリカでは「作戦名」にとてもこだわりますからねぇ。
士気を高めるために必要なことなのでしょうが。
(脱線、終わり…笑)
address というと、まず「アドレス、住所」を思い出しがちですが、この場合は「(聴衆に向かっての公式の)あいさつの言葉、演説、講演」という意味ですね。
State of the Union Address なら「(大統領が行う)一般教書演説」という意味になります。
bishop は「(カトリックの)司教、(プロテスタントの)監督、(英国国教会の)主教」という意味。
Bishop Tutu は実在の人物です。(まぁ、わざわざ固有名詞を出しているわけだから、当然そうでしょうけど…)
Wikipedia 英語版: Desmond Tutu
↓手っ取り早くわかりたい方は、日本語版もありますよん(笑)。
Wikipedia 日本語版: デズモンド・ムピロ・ツツ
ノーベル平和賞を受賞されている、とても有名な方のようです。(実は知りませんでした、ごめんなさい。)
レイチェルの妹の大学はどこだかわかりませんが、結構有名な学校で、こういう著名人が挨拶に来られたりするんでしょうかねぇ?
日本の卒業式では、学校関係者以外の人が話をすることなんかないような気もするのですが…?
actually は「実際に、現に」。
この場合は「(まさかと思うかもしれないが)本当に」というニュアンスかもしれません。
ノーベル賞を受賞しているような有名な人が話をしているというのに、それに構わず喧嘩をしていたのもすごいと思うのに、その上、その大司教さまに壇上から静かにするようにと注意された、ということですね。
にらんだ、とか、咳払いで静かにするように促した、とかのレベルじゃなくて、本当に「シーッ!(静かに!)」と言った、ということのようです。それってすごいじゃん(笑)。
the good news というのはもちろん皮肉で、そういう両親の喧嘩をグチってばかりもいられなくて、またウェイトレスの仕事がこれから延々続くのでゲンナリしているわけです。
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2006年11月05日
フレンズ2-22その3
レイチェルがセントラルパークに入ってきました。
妹の卒業式に出席していたようです
ロス: Hi honey, how did it go? (やぁレイチェル。どうだった?)
レイチェル: Agh, it was the graduation from hell. (あー、地獄の卒業式だったわ。)
チャンドラー: Ya know, my cousin went to hell on a football scholarship. (俺のいとこは、フットボールの奨学金をもらって、地獄に通ってたよ。)
graduation は「卒業、卒業式」。
graduation from high school だと「高校を卒業すること、高校の卒業式」になります。
ここでは、「地獄を卒業する」ことではなくて、まるで「地獄の卒業式というのがあったら、こんな感じだったろう」というほど、最低最悪のまさに「地獄のような」と卒業式だった、と言いたいわけですね。
scholarship は「奨学金、育英資金」。
レイチェルの言葉をまた文字通りの意味にとったチャンドラーは、レイチェルの妹が地獄を卒業したことに対して、俺のいとこはフットボールの優秀な選手だったので(?)奨学金をもらえて、そのお金でその地獄(の大学)に通っていた、と返しているのです。
レイチェル: Ya know, I mean this is supposed to be a joyous occasion. My sister's graduating from college, nobody thought she would. It's a true testament to what a girl from Long Island would do for a Celica. (喜ばしい式になるはずだった。私の妹が大学を卒業するのよ。誰もあの子が卒業することになるとは思わなかった。ロングアイランド出身の女の子がセリカのためなら何ができるか、ということを証明するものだったわね。)
occasion は「時、場合」ですが、「特別の出来事、大事な行事、祭典、儀式」という意味もあります。
testament は「証左、あかし、証拠」。
Long Island というのは、New York 州の東南部にある島のことです。
Wikipedia 英語版: Long Island
ということは、レイチェルの実家はここにある、ということですね。
Celica は、トヨタのスポーツカーですよね。
アメリカ人の間でも、かっこいい車として認識されているようです。
この妹は(レイチェルに似て?)勉強にはあまり興味がない(勉強は不得意な)タイプで卒業が危うかったけれど、卒業したらセリカを買ってあげるからと言われて、信じられないほどの力を発揮して何とか頑張って卒業した、ということですね。
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妹の卒業式に出席していたようです
ロス: Hi honey, how did it go? (やぁレイチェル。どうだった?)
レイチェル: Agh, it was the graduation from hell. (あー、地獄の卒業式だったわ。)
チャンドラー: Ya know, my cousin went to hell on a football scholarship. (俺のいとこは、フットボールの奨学金をもらって、地獄に通ってたよ。)
graduation は「卒業、卒業式」。
graduation from high school だと「高校を卒業すること、高校の卒業式」になります。
ここでは、「地獄を卒業する」ことではなくて、まるで「地獄の卒業式というのがあったら、こんな感じだったろう」というほど、最低最悪のまさに「地獄のような」と卒業式だった、と言いたいわけですね。
scholarship は「奨学金、育英資金」。
レイチェルの言葉をまた文字通りの意味にとったチャンドラーは、レイチェルの妹が地獄を卒業したことに対して、俺のいとこはフットボールの優秀な選手だったので(?)奨学金をもらえて、そのお金でその地獄(の大学)に通っていた、と返しているのです。
レイチェル: Ya know, I mean this is supposed to be a joyous occasion. My sister's graduating from college, nobody thought she would. It's a true testament to what a girl from Long Island would do for a Celica. (喜ばしい式になるはずだった。私の妹が大学を卒業するのよ。誰もあの子が卒業することになるとは思わなかった。ロングアイランド出身の女の子がセリカのためなら何ができるか、ということを証明するものだったわね。)
occasion は「時、場合」ですが、「特別の出来事、大事な行事、祭典、儀式」という意味もあります。
testament は「証左、あかし、証拠」。
Long Island というのは、New York 州の東南部にある島のことです。
Wikipedia 英語版: Long Island
ということは、レイチェルの実家はここにある、ということですね。
Celica は、トヨタのスポーツカーですよね。
アメリカ人の間でも、かっこいい車として認識されているようです。
この妹は(レイチェルに似て?)勉強にはあまり興味がない(勉強は不得意な)タイプで卒業が危うかったけれど、卒業したらセリカを買ってあげるからと言われて、信じられないほどの力を発揮して何とか頑張って卒業した、ということですね。
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2006年11月04日
フレンズ2-22その2
モニカのフェイクの胸(難燃性の胸= flame-retardant boobs)をじーっと見つめているジョーイ。
flame-retardant boobs という単語については、フレンズ2-21その19 で説明しています。
モニカ: Joey, they're not real! I start miles beneath the surface of these things, okay, they're fake. See? Honk, honk! (ジョーイ。これは本物じゃないのよ! 本物の私はこの地表の何マイルも下にいるのよ、いい? ニセモノなのよ、わかった? [胸を掴んで]プップー!)
チャンドラー: Wow, it's, it's like porno for clowns! (わぁ、おバカ向けのポルノみたいだね。)
I start という表現が何だか面白いですね。
ニュアンスを出して訳すのが難しいのですが、この表面から何マイルも下の位置から「私は始まっている」でしょうか?
本物の私の身体はそこから始まる、そこに到達するまでには何マイルもある、ということなわけですね。
honk は擬音語です。自動車の警笛(クラクション)の音ですね。
プップー、パフパフ、という感じ。
鳥のガン(wild goose)の鳴き声も honk です。
こういう擬音語シリーズは、各言語によって随分違いますよね。
コケコッコーが cock-a-doodle-doo になるとか…。
日本人の耳にはあのクラクションも「ホンク、ホンク!」とは聞こえない気がしますし・・・。
clown は「道化師」で、この場合は「おどけ者」「ばか」のような悪い意味で使ってるようです。
見るからにニセモノとわかる胸なので、セクシーというよりギャグにしか見えないわけですね。
(2007.10.25 追記)
下のコメント欄でご指摘いただいたのですが、上の clown は元々の意味の「道化、ピエロ」を指しているようです。
下のコメント欄に訂正と追加説明があります。
興味のある方は覗いてみて下さい。
(追記はここまで)
レイチェルのバースデー・パーティーに誰を呼ぶか相談しているところ。
シャノン・クーパーという友達を呼ぼうと言ったら、いやがるジョーイ。
フィービー: Why not her? (どうして彼女はダメなの?)
ジョーイ: Because she uh, she steals stuff. (だって、彼女は…盗癖があるから。)
チャンドラー: Or maybe she doesn't steal stuff and Joey just slept with her and never called her back. (もしくは、彼女には盗癖はなくて、ジョーイが彼女と寝てそれから一度も彼女に電話をしなかった、ってだけだよ、多分。)
モニカ: Joey, that is horrible. (ジョーイ、それってひどいわ。)
ジョーイ: Hey, I liked her, alright. Maybe, maybe too much. I don't know. I guess I just got scared. (彼女が好きだったんだ。多分、好きになりすぎたんだ。怖くなったんだと思う。)
フィービー: I'm sorry, I didn't know. (ごめんなさい。知らなかったわ。)
ジョーイ: I didn't think anyone'd buy that, Okay! (こんなこと言ってそれを信じる人がいるとは思わなかったよ。やったね!)
she steals stuff は「彼女はものを盗む」。
「現在の習慣的行為」を表す現在形が使われていますね。
今この時、彼女が何かものを盗んでいる、と言っているのではなく、彼女の習慣を述べている、彼女はこういうことをする人だ、と言っているわけです。
He smokes. 「彼はたばこを吸う人だ。」 I don't smoke. 「私はたばこを吸いません。」などもそうですよね。
ここでは、彼女はものを盗む人だ、盗むという習性、クセがある、盗癖がある、ということになります。
「好きになりすぎて怖くなったから電話できなかった。」なんて、ジョーイにはあまりにも似合わないセリフですよねぇ?
でも、女の子はこういう言葉に弱いので(笑)、フィービーたちは一瞬信じてしまったんでしょうか?
だとしたら、ジョーイってお芝居うまいじゃん。
buy は「買う」ですが、「(意見や提案を)受け入れる、信じる、賛成する」という意味もあります。
日本語でも、「買う」にはそういう意味がありますね。
「彼の才能を大いに買っている」などと言ったりします。
買い被る(かいかぶる)という言葉もあり、それはまさに「実質以上に高く買う、高く評価する」ことを指しますね。
購入するという意味の買うは、お金と引き換えに何かを手に入れることですから、そのお金の価値に見合うほどのものだと判断している、価値があるものだと認めている、ということになるわけですね。
フレンズ2-3その2 にも、こういう意味の buy が出てきました。
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flame-retardant boobs という単語については、フレンズ2-21その19 で説明しています。
モニカ: Joey, they're not real! I start miles beneath the surface of these things, okay, they're fake. See? Honk, honk! (ジョーイ。これは本物じゃないのよ! 本物の私はこの地表の何マイルも下にいるのよ、いい? ニセモノなのよ、わかった? [胸を掴んで]プップー!)
チャンドラー: Wow, it's, it's like porno for clowns! (わぁ、おバカ向けのポルノみたいだね。)
I start という表現が何だか面白いですね。
ニュアンスを出して訳すのが難しいのですが、この表面から何マイルも下の位置から「私は始まっている」でしょうか?
本物の私の身体はそこから始まる、そこに到達するまでには何マイルもある、ということなわけですね。
honk は擬音語です。自動車の警笛(クラクション)の音ですね。
プップー、パフパフ、という感じ。
鳥のガン(wild goose)の鳴き声も honk です。
こういう擬音語シリーズは、各言語によって随分違いますよね。
コケコッコーが cock-a-doodle-doo になるとか…。
日本人の耳にはあのクラクションも「ホンク、ホンク!」とは聞こえない気がしますし・・・。
clown は「道化師」で、この場合は「おどけ者」「ばか」のような悪い意味で使ってるようです。
見るからにニセモノとわかる胸なので、セクシーというよりギャグにしか見えないわけですね。
(2007.10.25 追記)
下のコメント欄でご指摘いただいたのですが、上の clown は元々の意味の「道化、ピエロ」を指しているようです。
下のコメント欄に訂正と追加説明があります。
興味のある方は覗いてみて下さい。
(追記はここまで)
レイチェルのバースデー・パーティーに誰を呼ぶか相談しているところ。
シャノン・クーパーという友達を呼ぼうと言ったら、いやがるジョーイ。
フィービー: Why not her? (どうして彼女はダメなの?)
ジョーイ: Because she uh, she steals stuff. (だって、彼女は…盗癖があるから。)
チャンドラー: Or maybe she doesn't steal stuff and Joey just slept with her and never called her back. (もしくは、彼女には盗癖はなくて、ジョーイが彼女と寝てそれから一度も彼女に電話をしなかった、ってだけだよ、多分。)
モニカ: Joey, that is horrible. (ジョーイ、それってひどいわ。)
ジョーイ: Hey, I liked her, alright. Maybe, maybe too much. I don't know. I guess I just got scared. (彼女が好きだったんだ。多分、好きになりすぎたんだ。怖くなったんだと思う。)
フィービー: I'm sorry, I didn't know. (ごめんなさい。知らなかったわ。)
ジョーイ: I didn't think anyone'd buy that, Okay! (こんなこと言ってそれを信じる人がいるとは思わなかったよ。やったね!)
she steals stuff は「彼女はものを盗む」。
「現在の習慣的行為」を表す現在形が使われていますね。
今この時、彼女が何かものを盗んでいる、と言っているのではなく、彼女の習慣を述べている、彼女はこういうことをする人だ、と言っているわけです。
He smokes. 「彼はたばこを吸う人だ。」 I don't smoke. 「私はたばこを吸いません。」などもそうですよね。
ここでは、彼女はものを盗む人だ、盗むという習性、クセがある、盗癖がある、ということになります。
「好きになりすぎて怖くなったから電話できなかった。」なんて、ジョーイにはあまりにも似合わないセリフですよねぇ?
でも、女の子はこういう言葉に弱いので(笑)、フィービーたちは一瞬信じてしまったんでしょうか?
だとしたら、ジョーイってお芝居うまいじゃん。
buy は「買う」ですが、「(意見や提案を)受け入れる、信じる、賛成する」という意味もあります。
日本語でも、「買う」にはそういう意味がありますね。
「彼の才能を大いに買っている」などと言ったりします。
買い被る(かいかぶる)という言葉もあり、それはまさに「実質以上に高く買う、高く評価する」ことを指しますね。
購入するという意味の買うは、お金と引き換えに何かを手に入れることですから、そのお金の価値に見合うほどのものだと判断している、価値があるものだと認めている、ということになるわけですね。
フレンズ2-3その2 にも、こういう意味の buy が出てきました。
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2006年11月03日
フレンズ2-22その1
シーズン2 第22話
The One With Two Parties (ダブル・パーティー騒動)
原題は「二つのパーティーの話」
ちょっと最初に、このブログの英語のセリフに関するお知らせです。
今までは、DVDの英語字幕を書き起こしていたのですが、これからはネットスクリプトを参考にして、できるだけ実際のセリフそのままの英語になるようにしたいと思います。
過去記事 フレンズ1-3その1、フレンズ2-12その3 で、DVDの英語字幕は実際のセリフよりかなり「はしょってある」という話を書きました。
実際に話しているセリフは、ネットスクリプト(インターネット上で公開されている脚本)で確認できます。
いろんなサイトがあるのですが、どれもオフィシャルなものではなくて熱心なファンの方がリスニングして文字にしたものらしく、時々、誤植があったりするのですが、セリフをかなり細かく拾ってあるので、とても役に立ちます。
ですから、フレンズで学習している方は、ご自分でネットスクリプトを探して使っておられる方が多いようですね。
私のフレンズによる英語学習法はDVDを活用したものなので、私ははしょってあるのを知りつつ、英語のセリフ部分はDVDの英語字幕を元にして書いていました。
自分がフレンズで学習した時にはネットスクリプトの存在を知らなくて、DVD字幕を使って学習したけれど、それで特に問題を感じなかったからですね。
ですが、解説をどんどん進めていくにつれ、説明がどんどん細かく(しつこく?)なっていき、はしょってある英語字幕では何だか物足りなくなってきました。
実際にはしょられている部分というのは、まぁなくてもそれほど問題がない部分とも言えるのですが、でもやっぱりその部分が欠けていると、セリフの細かいニュアンスが伝わり切らない気がします。
セリフでニュアンスを学ぶのがこのサイトの目的で、せっかくの練られた脚本なんだから、そのちょっとしたフレーズでも、面白い部分があれば解説したいと思うんですよね。
過去にも、「DVD字幕ではこうなっているけど、ネットスクリプトではこうなっている」などと比較して解説したこともありましたが、そうして省略されているものと比較すること自体無意味な気もします。(比較することで、よりその意味が明確になることもあったけれど…)
これからは主にネットスクリプトをメインにして、同時にDVD字幕もチェックして誤植などは訂正しつつ、書いていきたいと思います。
まぁ、実際のところは、ネットスクリプトで学習されている方が多いようなので、読者の方にとっては、さほど問題はないかと思うのですが…どちらかというと、「私個人の心境の変化」ですかね(笑)。
モニカの新しい職場 Moondance DINER という名前のダイナー(食堂車風の簡易食堂)にて。
レイチェルのバースデー・パーティーの計画を話すモニカにげんなりするフレンズたち。
モニカ: And since it's Rachel's birthday... I mean, we want it to be special, I thought I'd poach a salmon. (それからレイチェルの誕生日だから…特別にしたいわよね。サーモンをゆでようと思ってるの。)
ロス: Question. Why do we always have to have parties where you poach things? (質問。どうしていつもパーティーというと、モニカは「何かをゆでる」メニューにするの?)
モニカ: You wanna be in charge of the food committee? (食品委員会の責任者になりたいの?)
ロス: Question two. Why do we always have to have parties with committees? (質問2。どうしていつもパーティーに委員会があるの?)
poach は日本語のポーチドエッグでもわかるように、「(卵や魚を)熱湯の中でゆでる」。
同じ綴りの別の単語 poach は「(動物などを)密猟する」という意味です。
また日本語でポーチというと、玄関のポーチ、女の子が化粧道具を入れるポーチなどがありますが、前者は porch、後者は pouch になります。
発音もそれぞれ違っていて、あえてカタカナで書くと、poach は「ポウチ」、porch は「ポーチ」、pouch は「パウチ」という感じですね。(←いやぁ、カタカナではよ〜わからん)
モニカはサーモンをゆでると言っています。
なんだかオシャレな感じのメニューですね。
うちではサーモンと言えば、塩鮭(しおジャケ)を焼くか、レモンと醤油をかけてホイル焼きにするか…あぁ、スモークサーモンは私の好物で、バイキングではどっさりとお皿に盛ってしまうんですが…(ってどーでもいい)。
みんなはそのオシャレなメニューにすっかり飽きているようですね。
委員会というと、映画の広告に書いてある「…製作委員会」っていうのがありますよね。
その方が資金を調達しやすいからだそうです。
モニカはいわゆる「仕切り屋」なので(笑)、何か行事があるたびに、委員会を立ち上げ、フレンズたちに担当の係を分担するんでしょう。
ちゃんと紙に分担表を書いて、壁に貼ってたりするようなタイプですね、きっと。(私は全くそういうタイプではないです…人を仕切るのは苦手で、全く「おまかせ」するタイプ。その代わり、あまり文句も言わないよ…ほんと、ほんと)
(Rach からのお願い)
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The One With Two Parties (ダブル・パーティー騒動)
原題は「二つのパーティーの話」
ちょっと最初に、このブログの英語のセリフに関するお知らせです。
今までは、DVDの英語字幕を書き起こしていたのですが、これからはネットスクリプトを参考にして、できるだけ実際のセリフそのままの英語になるようにしたいと思います。
過去記事 フレンズ1-3その1、フレンズ2-12その3 で、DVDの英語字幕は実際のセリフよりかなり「はしょってある」という話を書きました。
実際に話しているセリフは、ネットスクリプト(インターネット上で公開されている脚本)で確認できます。
いろんなサイトがあるのですが、どれもオフィシャルなものではなくて熱心なファンの方がリスニングして文字にしたものらしく、時々、誤植があったりするのですが、セリフをかなり細かく拾ってあるので、とても役に立ちます。
ですから、フレンズで学習している方は、ご自分でネットスクリプトを探して使っておられる方が多いようですね。
私のフレンズによる英語学習法はDVDを活用したものなので、私ははしょってあるのを知りつつ、英語のセリフ部分はDVDの英語字幕を元にして書いていました。
自分がフレンズで学習した時にはネットスクリプトの存在を知らなくて、DVD字幕を使って学習したけれど、それで特に問題を感じなかったからですね。
ですが、解説をどんどん進めていくにつれ、説明がどんどん細かく(しつこく?)なっていき、はしょってある英語字幕では何だか物足りなくなってきました。
実際にはしょられている部分というのは、まぁなくてもそれほど問題がない部分とも言えるのですが、でもやっぱりその部分が欠けていると、セリフの細かいニュアンスが伝わり切らない気がします。
セリフでニュアンスを学ぶのがこのサイトの目的で、せっかくの練られた脚本なんだから、そのちょっとしたフレーズでも、面白い部分があれば解説したいと思うんですよね。
過去にも、「DVD字幕ではこうなっているけど、ネットスクリプトではこうなっている」などと比較して解説したこともありましたが、そうして省略されているものと比較すること自体無意味な気もします。(比較することで、よりその意味が明確になることもあったけれど…)
これからは主にネットスクリプトをメインにして、同時にDVD字幕もチェックして誤植などは訂正しつつ、書いていきたいと思います。
まぁ、実際のところは、ネットスクリプトで学習されている方が多いようなので、読者の方にとっては、さほど問題はないかと思うのですが…どちらかというと、「私個人の心境の変化」ですかね(笑)。
モニカの新しい職場 Moondance DINER という名前のダイナー(食堂車風の簡易食堂)にて。
レイチェルのバースデー・パーティーの計画を話すモニカにげんなりするフレンズたち。
モニカ: And since it's Rachel's birthday... I mean, we want it to be special, I thought I'd poach a salmon. (それからレイチェルの誕生日だから…特別にしたいわよね。サーモンをゆでようと思ってるの。)
ロス: Question. Why do we always have to have parties where you poach things? (質問。どうしていつもパーティーというと、モニカは「何かをゆでる」メニューにするの?)
モニカ: You wanna be in charge of the food committee? (食品委員会の責任者になりたいの?)
ロス: Question two. Why do we always have to have parties with committees? (質問2。どうしていつもパーティーに委員会があるの?)
poach は日本語のポーチドエッグでもわかるように、「(卵や魚を)熱湯の中でゆでる」。
同じ綴りの別の単語 poach は「(動物などを)密猟する」という意味です。
また日本語でポーチというと、玄関のポーチ、女の子が化粧道具を入れるポーチなどがありますが、前者は porch、後者は pouch になります。
発音もそれぞれ違っていて、あえてカタカナで書くと、poach は「ポウチ」、porch は「ポーチ」、pouch は「パウチ」という感じですね。(←いやぁ、カタカナではよ〜わからん)
モニカはサーモンをゆでると言っています。
なんだかオシャレな感じのメニューですね。
うちではサーモンと言えば、塩鮭(しおジャケ)を焼くか、レモンと醤油をかけてホイル焼きにするか…あぁ、スモークサーモンは私の好物で、バイキングではどっさりとお皿に盛ってしまうんですが…(ってどーでもいい)。
みんなはそのオシャレなメニューにすっかり飽きているようですね。
委員会というと、映画の広告に書いてある「…製作委員会」っていうのがありますよね。
その方が資金を調達しやすいからだそうです。
モニカはいわゆる「仕切り屋」なので(笑)、何か行事があるたびに、委員会を立ち上げ、フレンズたちに担当の係を分担するんでしょう。
ちゃんと紙に分担表を書いて、壁に貼ってたりするようなタイプですね、きっと。(私は全くそういうタイプではないです…人を仕切るのは苦手で、全く「おまかせ」するタイプ。その代わり、あまり文句も言わないよ…ほんと、ほんと)
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2006年11月02日
フレンズ2-21その27
アーサー: Us? What about you guys? You really gave it to old Mr. Clean back there. He was a big guy. (俺たち? お前たちこそどうなんだよ? あそこであのいまいましいミスター・クリーンをガツンとやっつけただろ。彼は大男だったのに。)
ロス: Yeah, he was, wasn't he? (あぁ、確かに彼は大きかったね。)
チャンドラー: I wouldn't know, having missed everything. (俺が知ってるわけないだろ、全部見逃したんだから。)
カール: Don't do that to yourself. Any one of us could have tripped over that little girl's jump rope. (そんな風に自分を責めるなよ。俺らの中の誰もが、あの小さな女の子の縄跳びに引っ掛かって転ぶ可能性があったさ。)
昨日の続きです。
アーサーは相手の泥棒のことを Mr. Clean だと言っています。
Mr. Clean って何だろう?と思ってネット検索したら以下のサイトがヒット。
このサイトを見たとたんに大爆笑してしまいました。
Mr. Clean. Cleans Your Whole House and Everything in It.
なんとも強そうなオッチャンですねぇ。
Wikipedia 英語版: Mr. Clean
ウィキペディアによると、「ミスター・クリーンは、Procter & Gamble (P&G)の家庭用洗剤のブランド名」だそうです。
このミスター・クリーンの顔を頭に焼き付けて、再度DVDを見てみたら、泥棒は二人ともミスター・クリーンのようにスキンヘッドで、特に右側の人は背も高く、耳にこの Mr. Clean と同じような輪のイヤリングをしていました。コイツのことですな。
Any one of us could have tripped over は、「俺たちの中の誰もが…につまづいて転ぶという可能性があっただろう。(実際は、チャンドラーを除く俺たち3人は転ばなかったけれど)」という意味ですね。
チャンドラーはおでこにケガをしていて、それは相手と喧嘩した時の名誉の負傷かと思ったら、子供の縄跳びに引っかかって転んだ時の傷だそうです。
そう言われれば他の3人はケガしてませんねぇ。
最後、ダイナー(diner)で Y.M.C.A. に合わせてカウンターの上で踊るモニカ、あぁ、かわいそ〜。
以前、フレンズ2-21その19 で、diner 「ダイナー、(食堂車風の)簡易食堂」という単語が出てきた時には詳しく説明しなかったのですが、このシーンを見ていただければダイナーの雰囲気がわかると思います。
明らかにフェイクとわかる、大きな flame-retardant boobs (難燃性の胸)もつけていますね。
Y.M.C.A はヴィレッジ・ピープル(Village People)のヒット曲。
ベスト・オブ・ヴィレッジ・ピープル (ヴィレッジ・ピープル)
日本ではやっぱり、西城秀樹さんがカバーした YOUNG MAN のイメージが強いですよね。
手でアルファベットを描きながら歌っていましたよねぇ。あぁ、懐かしい。
フレンズ2-7その1 にも、同じくヴィレッジ・ピープルの「マッチョ・マン」(Macho Man)が流れていました。
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ロス: Yeah, he was, wasn't he? (あぁ、確かに彼は大きかったね。)
チャンドラー: I wouldn't know, having missed everything. (俺が知ってるわけないだろ、全部見逃したんだから。)
カール: Don't do that to yourself. Any one of us could have tripped over that little girl's jump rope. (そんな風に自分を責めるなよ。俺らの中の誰もが、あの小さな女の子の縄跳びに引っ掛かって転ぶ可能性があったさ。)
昨日の続きです。
アーサーは相手の泥棒のことを Mr. Clean だと言っています。
Mr. Clean って何だろう?と思ってネット検索したら以下のサイトがヒット。
このサイトを見たとたんに大爆笑してしまいました。
Mr. Clean. Cleans Your Whole House and Everything in It.
なんとも強そうなオッチャンですねぇ。
Wikipedia 英語版: Mr. Clean
ウィキペディアによると、「ミスター・クリーンは、Procter & Gamble (P&G)の家庭用洗剤のブランド名」だそうです。
このミスター・クリーンの顔を頭に焼き付けて、再度DVDを見てみたら、泥棒は二人ともミスター・クリーンのようにスキンヘッドで、特に右側の人は背も高く、耳にこの Mr. Clean と同じような輪のイヤリングをしていました。コイツのことですな。
Any one of us could have tripped over は、「俺たちの中の誰もが…につまづいて転ぶという可能性があっただろう。(実際は、チャンドラーを除く俺たち3人は転ばなかったけれど)」という意味ですね。
チャンドラーはおでこにケガをしていて、それは相手と喧嘩した時の名誉の負傷かと思ったら、子供の縄跳びに引っかかって転んだ時の傷だそうです。
そう言われれば他の3人はケガしてませんねぇ。
最後、ダイナー(diner)で Y.M.C.A. に合わせてカウンターの上で踊るモニカ、あぁ、かわいそ〜。
以前、フレンズ2-21その19 で、diner 「ダイナー、(食堂車風の)簡易食堂」という単語が出てきた時には詳しく説明しなかったのですが、このシーンを見ていただければダイナーの雰囲気がわかると思います。
明らかにフェイクとわかる、大きな flame-retardant boobs (難燃性の胸)もつけていますね。
Y.M.C.A はヴィレッジ・ピープル(Village People)のヒット曲。
ベスト・オブ・ヴィレッジ・ピープル (ヴィレッジ・ピープル)
日本ではやっぱり、西城秀樹さんがカバーした YOUNG MAN のイメージが強いですよね。
手でアルファベットを描きながら歌っていましたよねぇ。あぁ、懐かしい。
フレンズ2-7その1 にも、同じくヴィレッジ・ピープルの「マッチョ・マン」(Macho Man)が流れていました。
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2006年11月01日
フレンズ2-21その26
4人がケンカを始めようとした時、貴重品を入れたキャップ(帽子)を誰かが盗んで行きました。
それをを追いかけていった4人。
セントラルパークに戻ってきた時にはすっかり意気投合しています。
ロス: God, that was amazing. That was incredible. You guys kicked butt! (すごい、あれはすごかった。信じられないくらいだったよ。君たち、大活躍だったよね。)
アーサー: Us? What about you guys? You really gave it to old Mr. Clean back there. He was a big guy. (俺たち? お前たちこそどうなんだよ? あそこであのいまいましいミスター・クリーンをガツンとやっつけただろ。彼は大男だったのに。)
kick butt の文字通りの意味は「尻を蹴る」。
もう少しお下品な表現で kick ass というのもありますね。
Merriam-Webster Online Dictionary の意味は以下のとおり。
kick butt : to use forceful or coercive measures in order to achieve a purpose; also : to succeed or win overwhelmingly
訳すと、「目的を達するために強力で威圧的な方法を用いること。または、成功すること、圧倒的に勝つこと」
ロングマン現代英英辞典では以下のとおり。
kick ass : (informal not polite) used to say that someone or something is very good or impressive
訳すと「とても良い、または印象的な人や物を言うときに使う」
ハイフンでつなげて形容詞になると、
kick-ass: strong, powerful, and sometimes violent
「強い、強力な、時には乱暴な」
ということなので、kick butt は「(誰かの)お尻を蹴る」という行為そのものを言っているのではなく、「強くてすごい、最高だ、圧倒的だ」みたいな意味になるようです。
give it to someone は「人をしかりつける、人を殴る、やっつける」。
old Mr. Clean の old ですが、これは「老いた、古い」という意味ではありません。
話者の気持ちを込めた言葉、という感じでしょうか。
英辞郎には、
old = (俗)いまいましい
例: I had a big old knot on my face. 「私は顔に大きないまいましいこぶができた。」
とあります。
このセリフの old はこの感じに近いかなぁ、と思います。
さらにちょっと面白いのは、同じく英辞郎に
old = (話) 親しい〜ちゃん、親愛なる〜
という意味も載っているんですね。
ロングマン現代英英辞典の old の項目を見てみると、
old fool / bastard / bat etc: (spoken not polite) used to talk very rudely about someone you do not like
例: the old stupid old cow
訳すと「自分が好きではない人のことを乱暴に(失礼に)語るときに使う」
また、別の表現では、
old devil / rascal etc: (spoken) used to talk about someone you like and admire
例: You old devil! You were planning this all along!
訳すと「自分が好き、または称賛する人について語るときに使う」
つまり、後ろに来る名詞によって、良い意味にも悪い意味にも使えるのですね。
devil は「悪魔」、rascal は「いたずらっ子、わんぱく小僧」「ならず者、ごろつき、悪党」という意味なので、それに old まで付けてしまうと、悪い意味を強調しているように見えるのですが、それが親愛の情を表す表現になる、というのが面白いと思います。
その言葉を発した状況・表情・イントネーションなどで良い意味か悪い意味かは判断できるのでしょうが、パッと文字だけ見たら、その辺はよくわからないですよねぇ。
上の例文の You old devil! も「この鬼! 悪魔! 血も涙もない極悪人!」という意味ではなくて、「あなたっておちゃめな小悪魔ね。ん、もう、いじわるぅ。(←大阪弁では「この、いけずぅ…」と言います…笑)」という親愛の情、相手のことを憎からず思っている気持ちなどが込められているんだろうと(私は勝手に)思っています。
で、脱線しましたが、上のセリフは、貴重品を盗もうとした相手なので、「あの憎らしいやつが」という悪い意味で old を使っているのだと思います。
アーサーは相手の泥棒のことを Mr. Clean だと言っていますね。
その説明は、明日にします(笑)。
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それをを追いかけていった4人。
セントラルパークに戻ってきた時にはすっかり意気投合しています。
ロス: God, that was amazing. That was incredible. You guys kicked butt! (すごい、あれはすごかった。信じられないくらいだったよ。君たち、大活躍だったよね。)
アーサー: Us? What about you guys? You really gave it to old Mr. Clean back there. He was a big guy. (俺たち? お前たちこそどうなんだよ? あそこであのいまいましいミスター・クリーンをガツンとやっつけただろ。彼は大男だったのに。)
kick butt の文字通りの意味は「尻を蹴る」。
もう少しお下品な表現で kick ass というのもありますね。
Merriam-Webster Online Dictionary の意味は以下のとおり。
kick butt : to use forceful or coercive measures in order to achieve a purpose; also : to succeed or win overwhelmingly
訳すと、「目的を達するために強力で威圧的な方法を用いること。または、成功すること、圧倒的に勝つこと」
ロングマン現代英英辞典では以下のとおり。
kick ass : (informal not polite) used to say that someone or something is very good or impressive
訳すと「とても良い、または印象的な人や物を言うときに使う」
ハイフンでつなげて形容詞になると、
kick-ass: strong, powerful, and sometimes violent
「強い、強力な、時には乱暴な」
ということなので、kick butt は「(誰かの)お尻を蹴る」という行為そのものを言っているのではなく、「強くてすごい、最高だ、圧倒的だ」みたいな意味になるようです。
give it to someone は「人をしかりつける、人を殴る、やっつける」。
old Mr. Clean の old ですが、これは「老いた、古い」という意味ではありません。
話者の気持ちを込めた言葉、という感じでしょうか。
英辞郎には、
old = (俗)いまいましい
例: I had a big old knot on my face. 「私は顔に大きないまいましいこぶができた。」
とあります。
このセリフの old はこの感じに近いかなぁ、と思います。
さらにちょっと面白いのは、同じく英辞郎に
old = (話) 親しい〜ちゃん、親愛なる〜
という意味も載っているんですね。
ロングマン現代英英辞典の old の項目を見てみると、
old fool / bastard / bat etc: (spoken not polite) used to talk very rudely about someone you do not like
例: the old stupid old cow
訳すと「自分が好きではない人のことを乱暴に(失礼に)語るときに使う」
また、別の表現では、
old devil / rascal etc: (spoken) used to talk about someone you like and admire
例: You old devil! You were planning this all along!
訳すと「自分が好き、または称賛する人について語るときに使う」
つまり、後ろに来る名詞によって、良い意味にも悪い意味にも使えるのですね。
devil は「悪魔」、rascal は「いたずらっ子、わんぱく小僧」「ならず者、ごろつき、悪党」という意味なので、それに old まで付けてしまうと、悪い意味を強調しているように見えるのですが、それが親愛の情を表す表現になる、というのが面白いと思います。
その言葉を発した状況・表情・イントネーションなどで良い意味か悪い意味かは判断できるのでしょうが、パッと文字だけ見たら、その辺はよくわからないですよねぇ。
上の例文の You old devil! も「この鬼! 悪魔! 血も涙もない極悪人!」という意味ではなくて、「あなたっておちゃめな小悪魔ね。ん、もう、いじわるぅ。(←大阪弁では「この、いけずぅ…」と言います…笑)」という親愛の情、相手のことを憎からず思っている気持ちなどが込められているんだろうと(私は勝手に)思っています。
で、脱線しましたが、上のセリフは、貴重品を盗もうとした相手なので、「あの憎らしいやつが」という悪い意味で old を使っているのだと思います。
アーサーは相手の泥棒のことを Mr. Clean だと言っていますね。
その説明は、明日にします(笑)。
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