ベストマンの挨拶が終わった後。
ロス: Uh, I'd like to, uh, to add something to that. (今のスピーチに一言付け加えたいのですが。)
レイチェル: What are you adding, what are you adding, what are you adding, what are you adding? (付け加えるって、何? 何? 何? 何?)
ロス: Most of you don't know me. I'm Rachel's boyfriend... (みなさんのほとんどは僕をご存じないと思いますが。僕はレイチェルの恋人[彼氏]です。)
レイチェル: Oh, dear God. (あぁ、なんてこと。)
ロス: ...Ross, uh and uh, I'd just like to say that it did take a lot of courage for Rachel to come here tonight. And, uh, just for the record... she did not run out on Barry because she had syphilis. (ロスといいます。僕が言いたいことは、レイチェルが今夜ここに来るにはものすごい勇気が必要だった、ということです。そしてここでちょっと言っておきたいのは、レイチェルが梅毒だったためにバリーから逃げ出したのではない、ということです。)
♪ドドンドン、チャーン!♪というドラムの音が入る。
ロス: What are you doing? I'm serious. Uh, the reason she walked out on, on Barry is simply that she didn't love him. Which, incidentally, worked out pretty well for me. ([ドラマーに対して]何をやってるんだ。僕は真剣なんだぞ。[スピーチに戻って]彼女がバリーの元を去ったのは、ただ彼女が彼を愛していなかったからです。それは、付随的に、僕にとっては良い結果となったのですが。)
と、ここでドラマーに音を入れてもらおうとロスは視線を送りますが、ドラマーは拒みます。
すっかり気まずくなった雰囲気の中、
ロス: Cheers. (乾杯。)
ロスが何か言おうとするので、焦るレイチェル。
What are you adding? を早口で4回も言っているのに笑えます。
ネットスクリプトでは "Why are you adding?" となっているのですが、DVD英語字幕では "What are you adding?" となっており、音声を聞いた感じでも(早口なので微妙なのですが)、多分 what と言っていると思います。
さらに、文法的に考えた場合に、add は他動詞で「(言葉を)付け加える」という意味なので、もし why を使うとしたら、"Why are you adding something?" などのように何らかの目的語が必要になってくるはずです。
また why の場合だと、このセリフは "Why? Why? Why? Why?" で済んでしまうような気がして、後ろにそんなに長い文(ロスが言った文をただ変形しただけのもの)を付け加える必要もない、と思うんですね。
さらに(笑)、話の流れを考えた場合には、ロスが something 「何か」、と漠然とした表現をあえて使ったのを聞いて、「何かヤバいことでもいうつもり? 一体何を言おうとしているの?」と、その something が何であるかについて、レイチェルはロスに詰め寄っているということだと思うんですよ。
something って一体何なのよ! という心の叫びが、この同じ文を4回繰り返すというセリフになっているのだと思います。
for the record を直訳すると「記録のために、記録として」ということですから、「事実を記録に残すために、公式・正式に言うと、覚えておいてもらいたいために、念のために、はっきりさせておきたいのは」という意味になります。
ここでは just 「ただ…」を付けて、重苦しい感じを少し軽めにしている感じでしょうか。
「ちなみに、ちょっと言っておきたいのですが」というニュアンスだと思います。
incident は「出来事、付随事件、偶発的な事件」、その形容詞 incidental は「付随的な、付帯的な、偶然の、偶発の」なので、副詞 incidentally は「偶然に、付随的に」ということ。
この場合は、レイチェルがバリーと別れた結果、自分はレイチェルと出会えて恋人になれたのだ、ということですね。
文頭に incidentally を使うと、文全体を修飾して「ついでに言えば、ついでながら、ところで」という意味になります。
変なところでドラムを入れられて怒るロス。
それに気を悪くしたドラマーは、ロスがドラムの音が欲しい、と思った時には音を入れてくれません。
ちゃんとネットスクリプトのト書きにも、
(looks for the da-doom-chesh, and doesn't get one)
「ロスはドラムの音を期待するが、ドラムの音はもらえない」
と書いてあります。
そのドラムの音がないせいで、会場が気まずい雰囲気になってしまいました。
ドラムの音の効果がどれほど大切かがわかるシーンですね。
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2007年01月31日
2007年01月30日
フレンズ2-24その24
ベストマンが、乾杯の挨拶でジョークを飛ばし、それに絶妙のドラムの音が入った後。
ベストマン: Thank you, thank you very much. Anyway, I wish you both a wonderful life together. And, Rachel. ([ドラマーに]ありがとう。ご協力感謝するよ。とにかく、君たち二人が、一緒に素晴らしい人生が過ごせますように。そして、レイチェル。)
レイチェル: What. (何よ。)
ベストマン: No, no, no, now in all seriousness. It's not a lot of women would have the guts to come back here tonight. And even fewer who would do it with their asses hanging out! (いやいや、まじめに言ってるんだよ。今夜ここに戻ってくる勇気のある女性はそんなにたくさんいるわけじゃない、ってことさ。さらには、お尻をさらけ出しながらそれができる女性はなおさら少ない[ほとんどいない]よ。)
ここでまたドラムの音♪
I wish の後に目的語を二つ取る形の、I wish someone ... は「「人のために(…を)祈る」という意味になります。
I wish you a happy New Year. 「新年おめでとう。」、We wished him good luck. 「彼の幸運を祈った。」などですね。
in all seriousness は「冗談ぬきに、真剣で、大まじめに、本気で」。
It's not a lot of women... は It's not that a lot of women... ということだと思います。
It's not that は、「(that 以下)ということじゃない[というわけじゃない]、だからと言って(that 以下)というわけではない、別に(that 以下)するのではない」という意味です。
Not that... という風にも使います。
Not that.. は、フレンズ1-16その5 に出てきました。
that 以下に挙げたことを、まとめて否定している形です。
上の語義に「だからと言って」と入っているものがあるように、直前に言った発言が誤解を招きそうな場合に、言い訳のように It's not that を付け足して、「私は今、…と言いましたが、それは that 以下という意味で言ったのではないのです。」という風に使うこともよくあります。
I'm not saying that... 「(that 以下だ)と言っているのではない。」と似たニュアンスでしょうか。
I'm not saying (that) は、フレンズ2-15その11 に出てきました。
come back here tonight は「今夜ここに戻ってくる」ですが、これは元婚約者(と自分の親友)の結婚式に出席するために、自分がその元婚約者と結婚式を挙げる予定だった同じ会場に再び戻ってくる、という意味ですね。
「同じ会場」と書きましたが、ちょっと前のシーンで、そのことがわかるセリフがありました。
そのセリフが出てきたのは、フレンズ2-24その15 で解説した辺り(リチャード&モニカの会話とウェディング・プランナーのセリフの間)なのですが、その時はそのセリフの解説を省略してしまいました。
ここでちょっと引用しておきます。
ブライズメイドと案内役が集まっているところ。
ロス: Are you all right? (大丈夫?)
レイチェル: Yeah, when I was in the bathroom I saw the window that I crawled out of at my wedding, and God, I just started thinking that I shouldn't be here, you know I shouldn't, people are going to be looking at me and judging me and, and thinking about the last time. (えぇ。トイレに行った時、私の結婚式で私が這い出た窓を見たのよ。そしたら、こんな風に考え始めちゃったの。私はここにいるべきじゃない、って。ねぇ、いるべきじゃないのよ。出席者の人たちは私を見て、私を批判して、この前のこと[私が逃げ出したこと]を考えることになるんだもの。)
ロス: Sweetie, it's gonna be okay, all right. It's a wedding, generally people focus on the bride. (ハニー。大丈夫だよ、大丈夫。これは結婚式だ。大体、出席者は花嫁に注目するものだよ。)
レイチェル: God I know, you're right. (あぁ、そうね。あなたの言う通りだわ。)
…とこんな風に励まされて臨んだ付き添い役だったのに、みんなにお尻を見せてしまって、超恥ずかしかった…というオチでしたね。
それにしても…レイチェルはトイレの窓から逃げ出したそうです。
フレンズ1-1 でそのウェディング姿が出てきましたが、よくあのドレスで窓から抜け出せたものだと感心します(笑)。
またバリーが、前回花嫁に逃げられたのと同じ会場を使っているのもすごいなぁ、と。
確かにレイチェルの言う通り、みんなそのことを思い出さずにはいられないはずですからねぇ。
フレンズ2-24その20 で、レイチェルの病気が原因であったかのようにみんなに説明していたことが発覚しましたが、バリーにしてみれば「俺のせいじゃないんだし。」と言いたいがために、わざと同じ会場を選んでいるのかもしれません。
まぁ、結婚式の会場なんてどこでもいいや、と適当に考えてるだけかもしれませんが…。
ミンディもそれに納得しているのがすごい(笑)。
with their asses hanging out は「そのお尻を hang out した状態で、hang out させながら」という意味。
フレンズでは、hang out は「(場所に)頻繁に訪れる、よく行く、よく出入りする、たむろする、入りびたる」、hang out with... で「(友人など)と共に時間を過ごす、と一緒にいる、群れる、付き合う」という意味でよく使われますよね。
フレンズ2-14その18 でも、hang out という表現について解説しています。
ですが、ここでのセリフは、文字通り「外につるす」という意味の「さらけ出す」という意味ですね。
レイチェルのドレスからお尻が「丸出し、丸見え」になっていたことを茶化しているのですね。
even は 比較級 fewer を強めており、「さらに、いっそう、なお、なおさら」という意味になります。
few は「ほとんど…ない」という否定的な表現ですから、even fewer は「いっそう(そういうことをする人は)いない、めったにいない」で、「そんなことできるのは後にも先にも君だけだろうね。」のような意味で言っています。
しかし、このベストマン、かなりイヤミな人ですね。
さらりと言ってのけているので、嫌悪感を感じる、というほどではないですが、かなりズケズケと言いたいことを言っています。
バリーもちょっとイヤミな感じの人ですから、「類は友を呼ぶ(Like attracts like.)」のでしょうか?
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ベストマン: Thank you, thank you very much. Anyway, I wish you both a wonderful life together. And, Rachel. ([ドラマーに]ありがとう。ご協力感謝するよ。とにかく、君たち二人が、一緒に素晴らしい人生が過ごせますように。そして、レイチェル。)
レイチェル: What. (何よ。)
ベストマン: No, no, no, now in all seriousness. It's not a lot of women would have the guts to come back here tonight. And even fewer who would do it with their asses hanging out! (いやいや、まじめに言ってるんだよ。今夜ここに戻ってくる勇気のある女性はそんなにたくさんいるわけじゃない、ってことさ。さらには、お尻をさらけ出しながらそれができる女性はなおさら少ない[ほとんどいない]よ。)
ここでまたドラムの音♪
I wish の後に目的語を二つ取る形の、I wish someone ... は「「人のために(…を)祈る」という意味になります。
I wish you a happy New Year. 「新年おめでとう。」、We wished him good luck. 「彼の幸運を祈った。」などですね。
in all seriousness は「冗談ぬきに、真剣で、大まじめに、本気で」。
It's not a lot of women... は It's not that a lot of women... ということだと思います。
It's not that は、「(that 以下)ということじゃない[というわけじゃない]、だからと言って(that 以下)というわけではない、別に(that 以下)するのではない」という意味です。
Not that... という風にも使います。
Not that.. は、フレンズ1-16その5 に出てきました。
that 以下に挙げたことを、まとめて否定している形です。
上の語義に「だからと言って」と入っているものがあるように、直前に言った発言が誤解を招きそうな場合に、言い訳のように It's not that を付け足して、「私は今、…と言いましたが、それは that 以下という意味で言ったのではないのです。」という風に使うこともよくあります。
I'm not saying that... 「(that 以下だ)と言っているのではない。」と似たニュアンスでしょうか。
I'm not saying (that) は、フレンズ2-15その11 に出てきました。
come back here tonight は「今夜ここに戻ってくる」ですが、これは元婚約者(と自分の親友)の結婚式に出席するために、自分がその元婚約者と結婚式を挙げる予定だった同じ会場に再び戻ってくる、という意味ですね。
「同じ会場」と書きましたが、ちょっと前のシーンで、そのことがわかるセリフがありました。
そのセリフが出てきたのは、フレンズ2-24その15 で解説した辺り(リチャード&モニカの会話とウェディング・プランナーのセリフの間)なのですが、その時はそのセリフの解説を省略してしまいました。
ここでちょっと引用しておきます。
ブライズメイドと案内役が集まっているところ。
ロス: Are you all right? (大丈夫?)
レイチェル: Yeah, when I was in the bathroom I saw the window that I crawled out of at my wedding, and God, I just started thinking that I shouldn't be here, you know I shouldn't, people are going to be looking at me and judging me and, and thinking about the last time. (えぇ。トイレに行った時、私の結婚式で私が這い出た窓を見たのよ。そしたら、こんな風に考え始めちゃったの。私はここにいるべきじゃない、って。ねぇ、いるべきじゃないのよ。出席者の人たちは私を見て、私を批判して、この前のこと[私が逃げ出したこと]を考えることになるんだもの。)
ロス: Sweetie, it's gonna be okay, all right. It's a wedding, generally people focus on the bride. (ハニー。大丈夫だよ、大丈夫。これは結婚式だ。大体、出席者は花嫁に注目するものだよ。)
レイチェル: God I know, you're right. (あぁ、そうね。あなたの言う通りだわ。)
…とこんな風に励まされて臨んだ付き添い役だったのに、みんなにお尻を見せてしまって、超恥ずかしかった…というオチでしたね。
それにしても…レイチェルはトイレの窓から逃げ出したそうです。
フレンズ1-1 でそのウェディング姿が出てきましたが、よくあのドレスで窓から抜け出せたものだと感心します(笑)。
またバリーが、前回花嫁に逃げられたのと同じ会場を使っているのもすごいなぁ、と。
確かにレイチェルの言う通り、みんなそのことを思い出さずにはいられないはずですからねぇ。
フレンズ2-24その20 で、レイチェルの病気が原因であったかのようにみんなに説明していたことが発覚しましたが、バリーにしてみれば「俺のせいじゃないんだし。」と言いたいがために、わざと同じ会場を選んでいるのかもしれません。
まぁ、結婚式の会場なんてどこでもいいや、と適当に考えてるだけかもしれませんが…。
ミンディもそれに納得しているのがすごい(笑)。
with their asses hanging out は「そのお尻を hang out した状態で、hang out させながら」という意味。
フレンズでは、hang out は「(場所に)頻繁に訪れる、よく行く、よく出入りする、たむろする、入りびたる」、hang out with... で「(友人など)と共に時間を過ごす、と一緒にいる、群れる、付き合う」という意味でよく使われますよね。
フレンズ2-14その18 でも、hang out という表現について解説しています。
ですが、ここでのセリフは、文字通り「外につるす」という意味の「さらけ出す」という意味ですね。
レイチェルのドレスからお尻が「丸出し、丸見え」になっていたことを茶化しているのですね。
even は 比較級 fewer を強めており、「さらに、いっそう、なお、なおさら」という意味になります。
few は「ほとんど…ない」という否定的な表現ですから、even fewer は「いっそう(そういうことをする人は)いない、めったにいない」で、「そんなことできるのは後にも先にも君だけだろうね。」のような意味で言っています。
しかし、このベストマン、かなりイヤミな人ですね。
さらりと言ってのけているので、嫌悪感を感じる、というほどではないですが、かなりズケズケと言いたいことを言っています。
バリーもちょっとイヤミな感じの人ですから、「類は友を呼ぶ(Like attracts like.)」のでしょうか?
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2007年01月29日
フレンズ2-24その23+コメディアンとドラムの話
バリーの結婚式会場にて。
リチャードと話しているモニカ。
モニカ: You know what, maybe I don't need to have children. You know maybe I just think I do because that's what society... and by that, I mean my mom... has always convinced me that I... (ねぇ、多分私は子供を産む必要なんてないのよ。多分、子供を持つべきだと考えてるのは、社会が…つまり、私のママが…これまでずっと私に(子供と持つべきだと)言い聞かせてきたから…)
小さい女の子が二人でダンスを踊っているのを見て、
モニカ: I do. I have to have children. I'm sorry, I just do. (私、子供が欲しい。子供を産まないといけないの。ごめんなさい、ただそうしたいのよ。)
モニカは maybe と何度も言いながら、何とか自分を納得させる理由を見つけ出そうとしています。
社会が、つまり世間が、世間体で…と言ったのがちょっと大袈裟だと思って、ママが、と言い換えています。
convince someone that は「人に that 以下のことを確信させる、納得させる」。
ここでは that 以下は省略されていますが、that I (need to) have children ということなので、「子供を持つことを納得させる、子供を持つのが当然だと思わせる、子供を持つように言い聞かせる」という感じになります。
I do. I just do. という単純な表現に、モニカがそれを「否定できない」気持ちが表れているような気がします。
食事中に、best man が挨拶します。
「結婚式での花婿付き添いの男性」のことを groomsman と言い、その複数いる groomsmen の中で主要な人を best man と言います。
フレンズ2-24その6 ではそういう結婚式の付き添い役について解説しています。
こういう席では、自分がこれから話をするので皆の注意を引く、という時に、このようにグラスをスプーンでチンチンチン(カンカンカン?)と鳴らすシーンをよく見かけます。
日本人ならどうするでしょうね?
「はーい、ちょっとみんな聞いてよねー!」と誰かが手をたたきますかねぇ?
グラスを鳴らす方がおしゃれですよね、やっぱり。
花婿付き添い人(ベストマン): Yo! Could I have your attention, please? Best man making a toast here. Thank you. I remember when Barry got home from his first date with Rachel. (やぁ! どうかこちらに注目してもらえますか? ベストマンがここで乾杯の挨拶をします。ありがとう。僕は覚えています、バリーがレイチェルとの初めてのデートから帰ってきた時のことを…)
みんな: What?! (何だって?)
ベストマン: What? You hired the same band. I can't use the same speech? (何? バリーは(レイチェルの結婚式の時と)同じバンド[楽団]を雇ったんだ。僕は同じスピーチを使っちゃいけない、っての?)
♪ドドンドン、チャーン!♪というドラムの音が入る。
ベストマン: Thank you, thank you very much. ([ドラマーに]ありがとう。ご協力感謝するよ。)
toast は「乾杯、祝杯、乾杯のあいさつ」。
フレンズ1-9その5 でも、乾杯の意味の toast が出てきました。
バリーとミンディの結婚式なのにレイチェルの名前を出したので、みんなはびっくりするのですが、ベストマンはわざとその名前を出したのですね。
レイチェルに逃げ出された時と、会場も同じで(会場が同じことについては明日説明します)、出席者も(ほぼ)同じで、おまけに雇った楽団まで同じ、という、いい加減ぶり、というか、無神経ぶり、なので、僕も同じスピーチを使ってもいいだろ?、バリーにそのことを非難する資格なんかないだろ?、とでも言いたいようです。
この人はきっと前の結婚式でもベストマンだったはずなので、その時使えなかったスピーチを、今、ここで使い回ししている、ということですね。
「同じスピーチを…」の後、ドラマーが♪ドドンドン、チャーン!♪という音を鳴らしていますね。
これはネットスクリプトでは以下のように表現されています。
(gets a 'da-doom-chesh' from the drummer)
つまり、
「ドラマーから♪ダ、ドゥーン、チェッシュ♪の音をもらって」
みたいな感じなんですが、この音の部分は、ドラムの音をアルファベットで表現するとこんな感じ、というところですね。
chesh は最後のシンバルの音です(笑)。
よくアメリカのスタンダップ・コメディアン(a stand-up comedian)、つまりは漫談家、ピン芸人(←これは失礼かな…笑)がジョークを飛ばす時に、オチの部分でこういう音が挿入されますよね。
「ここは笑うところですよ。」と観客に教える効果があるのでしょうし、こういうのがある方が笑いやすいというのもありますね。
日本の漫才だと相手がツッコミを入れるところ、吉本新喜劇だとみんなが一斉にコケるところ、でしょうか。
フレンズのようなシットコムに入る観客の笑い声もそれに似たものかもしれません。
ここではタイミング良くドラムが入ったので、ベストマンはお礼を言っているのです。
元から打ち合わせをしていた、という可能性もありますね。
かなりブラックなジョークだった上、当人のレイチェルも花嫁の横に座っているので、もしかしたら会場が凍り付いてしまっていた可能性もあります。
その時、このドラムが入ることで「な〜んちゃって!」みたいなジョークなんだよ、と示すことで会場の雰囲気が和む、という効果もあるわけです。
あまりにもタイミングが良かったので、多分、打ち合わせしていて、予定通りうまく言った、だから「ありがとう」と言っている、という解釈が自然でしょうかね。
このシーンを見て思い出したことがあります。
フレンズ2-24その16+コパカバーナの話 で触れた、マーティン・スコセッシ監督のマフィア映画、グッドフェローズ(原題: GoodFellas)に、こんなシーンがあります。
司会: Ladies and gentlemen... the Copacabana is proud to present the king of one-liners... Henry Youngman. (皆様、コパカバーナが自信を持ってお送りするジョークのキング…ヘンリー・ヤングマンの登場です。)
コメディアン: How are you all? I'm glad to be here. Take my wife, please. (皆様こんばんは。ここに登場できることを嬉しく思います。お願いだ、私の女房を引き取ってくれ。)
♪ここでドラム♪
コメディアン: I take my wife everywhere but she finds her way home. (あらゆるところへ女房を連れていくんだが、あいつは自分で帰り道を見つけるんだ。)
♪ここでドラム♪
コメディアン: I said, "Where do you wanna go for our anniversary?" She said, "Let's go somewhere I've never been." I said, "Try the kitchen." (私はこう言った。「記念日にはどこに行きたい?」 妻は言った。「私が行ったことのないどこかへ行きましょうよ。」 そこで私は行った。「台所はどうだ?」)
♪ここでドラム♪
コメディアン: Dr. Wellsler is here. Gave a guy 6 months to live. Couldn't pay his bill. Gave him 6 more months. (ウェルスラーという医者がいた。ある男に半年の命だと宣告した。その男は診察代を払えなかった。あと半年延ばして、一年の命だと宣告した。)
ここは何故かドラムなし。
コメディアン: I love this crowd. (今日のお客さんはノリがいい。)
何だか綾小路きみまろさんのネタみたいですが(笑)、私はこのジョークが忘れられなくて…。(この映画自体は大笑いするような映画ではないのですが…)
フレンズ2-24その16+コパカバーナの話 では、コパカバーナというナイトクラブの説明にこの映画を使いました。
そこで、「実際に、後のシーンで、店の名前がセリフの中にも出てくる。」と書いたのですが、一番最初の司会者のセリフに、コパカバーナというこのナイトクラブの名前がちゃんと出てきていますね。
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リチャードと話しているモニカ。
モニカ: You know what, maybe I don't need to have children. You know maybe I just think I do because that's what society... and by that, I mean my mom... has always convinced me that I... (ねぇ、多分私は子供を産む必要なんてないのよ。多分、子供を持つべきだと考えてるのは、社会が…つまり、私のママが…これまでずっと私に(子供と持つべきだと)言い聞かせてきたから…)
小さい女の子が二人でダンスを踊っているのを見て、
モニカ: I do. I have to have children. I'm sorry, I just do. (私、子供が欲しい。子供を産まないといけないの。ごめんなさい、ただそうしたいのよ。)
モニカは maybe と何度も言いながら、何とか自分を納得させる理由を見つけ出そうとしています。
社会が、つまり世間が、世間体で…と言ったのがちょっと大袈裟だと思って、ママが、と言い換えています。
convince someone that は「人に that 以下のことを確信させる、納得させる」。
ここでは that 以下は省略されていますが、that I (need to) have children ということなので、「子供を持つことを納得させる、子供を持つのが当然だと思わせる、子供を持つように言い聞かせる」という感じになります。
I do. I just do. という単純な表現に、モニカがそれを「否定できない」気持ちが表れているような気がします。
食事中に、best man が挨拶します。
「結婚式での花婿付き添いの男性」のことを groomsman と言い、その複数いる groomsmen の中で主要な人を best man と言います。
フレンズ2-24その6 ではそういう結婚式の付き添い役について解説しています。
こういう席では、自分がこれから話をするので皆の注意を引く、という時に、このようにグラスをスプーンでチンチンチン(カンカンカン?)と鳴らすシーンをよく見かけます。
日本人ならどうするでしょうね?
「はーい、ちょっとみんな聞いてよねー!」と誰かが手をたたきますかねぇ?
グラスを鳴らす方がおしゃれですよね、やっぱり。
花婿付き添い人(ベストマン): Yo! Could I have your attention, please? Best man making a toast here. Thank you. I remember when Barry got home from his first date with Rachel. (やぁ! どうかこちらに注目してもらえますか? ベストマンがここで乾杯の挨拶をします。ありがとう。僕は覚えています、バリーがレイチェルとの初めてのデートから帰ってきた時のことを…)
みんな: What?! (何だって?)
ベストマン: What? You hired the same band. I can't use the same speech? (何? バリーは(レイチェルの結婚式の時と)同じバンド[楽団]を雇ったんだ。僕は同じスピーチを使っちゃいけない、っての?)
♪ドドンドン、チャーン!♪というドラムの音が入る。
ベストマン: Thank you, thank you very much. ([ドラマーに]ありがとう。ご協力感謝するよ。)
toast は「乾杯、祝杯、乾杯のあいさつ」。
フレンズ1-9その5 でも、乾杯の意味の toast が出てきました。
バリーとミンディの結婚式なのにレイチェルの名前を出したので、みんなはびっくりするのですが、ベストマンはわざとその名前を出したのですね。
レイチェルに逃げ出された時と、会場も同じで(会場が同じことについては明日説明します)、出席者も(ほぼ)同じで、おまけに雇った楽団まで同じ、という、いい加減ぶり、というか、無神経ぶり、なので、僕も同じスピーチを使ってもいいだろ?、バリーにそのことを非難する資格なんかないだろ?、とでも言いたいようです。
この人はきっと前の結婚式でもベストマンだったはずなので、その時使えなかったスピーチを、今、ここで使い回ししている、ということですね。
「同じスピーチを…」の後、ドラマーが♪ドドンドン、チャーン!♪という音を鳴らしていますね。
これはネットスクリプトでは以下のように表現されています。
(gets a 'da-doom-chesh' from the drummer)
つまり、
「ドラマーから♪ダ、ドゥーン、チェッシュ♪の音をもらって」
みたいな感じなんですが、この音の部分は、ドラムの音をアルファベットで表現するとこんな感じ、というところですね。
chesh は最後のシンバルの音です(笑)。
よくアメリカのスタンダップ・コメディアン(a stand-up comedian)、つまりは漫談家、ピン芸人(←これは失礼かな…笑)がジョークを飛ばす時に、オチの部分でこういう音が挿入されますよね。
「ここは笑うところですよ。」と観客に教える効果があるのでしょうし、こういうのがある方が笑いやすいというのもありますね。
日本の漫才だと相手がツッコミを入れるところ、吉本新喜劇だとみんなが一斉にコケるところ、でしょうか。
フレンズのようなシットコムに入る観客の笑い声もそれに似たものかもしれません。
ここではタイミング良くドラムが入ったので、ベストマンはお礼を言っているのです。
元から打ち合わせをしていた、という可能性もありますね。
かなりブラックなジョークだった上、当人のレイチェルも花嫁の横に座っているので、もしかしたら会場が凍り付いてしまっていた可能性もあります。
その時、このドラムが入ることで「な〜んちゃって!」みたいなジョークなんだよ、と示すことで会場の雰囲気が和む、という効果もあるわけです。
あまりにもタイミングが良かったので、多分、打ち合わせしていて、予定通りうまく言った、だから「ありがとう」と言っている、という解釈が自然でしょうかね。
このシーンを見て思い出したことがあります。
フレンズ2-24その16+コパカバーナの話 で触れた、マーティン・スコセッシ監督のマフィア映画、グッドフェローズ(原題: GoodFellas)に、こんなシーンがあります。
司会: Ladies and gentlemen... the Copacabana is proud to present the king of one-liners... Henry Youngman. (皆様、コパカバーナが自信を持ってお送りするジョークのキング…ヘンリー・ヤングマンの登場です。)
コメディアン: How are you all? I'm glad to be here. Take my wife, please. (皆様こんばんは。ここに登場できることを嬉しく思います。お願いだ、私の女房を引き取ってくれ。)
♪ここでドラム♪
コメディアン: I take my wife everywhere but she finds her way home. (あらゆるところへ女房を連れていくんだが、あいつは自分で帰り道を見つけるんだ。)
♪ここでドラム♪
コメディアン: I said, "Where do you wanna go for our anniversary?" She said, "Let's go somewhere I've never been." I said, "Try the kitchen." (私はこう言った。「記念日にはどこに行きたい?」 妻は言った。「私が行ったことのないどこかへ行きましょうよ。」 そこで私は行った。「台所はどうだ?」)
♪ここでドラム♪
コメディアン: Dr. Wellsler is here. Gave a guy 6 months to live. Couldn't pay his bill. Gave him 6 more months. (ウェルスラーという医者がいた。ある男に半年の命だと宣告した。その男は診察代を払えなかった。あと半年延ばして、一年の命だと宣告した。)
ここは何故かドラムなし。
コメディアン: I love this crowd. (今日のお客さんはノリがいい。)
何だか綾小路きみまろさんのネタみたいですが(笑)、私はこのジョークが忘れられなくて…。(この映画自体は大笑いするような映画ではないのですが…)
フレンズ2-24その16+コパカバーナの話 では、コパカバーナというナイトクラブの説明にこの映画を使いました。
そこで、「実際に、後のシーンで、店の名前がセリフの中にも出てくる。」と書いたのですが、一番最初の司会者のセリフに、コパカバーナというこのナイトクラブの名前がちゃんと出てきていますね。
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2007年01月28日
フレンズ2-24その22
フィービー: What if the husband person is the wrong guy, and you are the right guy? I mean you don't get chances like this all the time, if you don't meet her now, you're gonna be kicking yourself when you're 80... which is hard to do and that's how you break a hip. (もしその夫って人が彼女の理想の男性じゃなくて、あなたが理想の男性だったらどうするの? こんなチャンスがいつもあるわけじゃないのよ。もし今あなたが彼女に会わなかったら、あなたが80歳になった時に、自分に蹴りを入れることになるわよ[後悔することになるわよ]。自分に蹴りを入れるのは難しいし、それで腰にひびが入るわよ。)
チャンドラー: Okay, I'll do it! (わかった、そうする[直接本人に会う]よ!)
フィービー: Oh, yeah! Okay! Great! Go, man, go put on your shoes, and, and march out there and meet her. (そう、良かった。素敵。今すぐ行くのよ、靴を履いて、そこへ堂々と歩いていって彼女に会うのよ。)
Oh, wait, no, no you have to take a shower, 'cause, eww. And I'll get the... No, you know what, you have to answer her, answer her first. No, no, you know what, make some coffee 'cause it's too much. (あ、待って。シャワーを浴びなきゃ、だって、ほら、ウヘーッって匂いでしょ。それから私が…いいえ、違うわ。答えなきゃ、彼女に最初に返事しなきゃ。違う、コーヒーを飲んで。いろいろ(することが)多すぎるんだもの。)
昨日の続きです。
"which is hard to do and that's how you break a hip" ですが、which はその前の文で述べた行動、kicking yourself を指しますね。
昨日説明しましたように、kick oneself というのは、「自分を責める、後悔する」という意味の比喩表現です。
が、which 以下ではそれを文字通りに「自分に蹴りを入れる」と解釈し、それは hard to do だと言っています。
hard には「堅い、硬い、固い」、「耐え難い、つらい、苦しい」、「(仕事など)努力を要する、骨の折れる、つらい」などいろんな意味があります。
which is hard だけなら「それはつらいことよね」という解釈もあり得るかと思うのですが、hard to do という形を取ると、「…し難い、…するのが難しい」という意味になるのだと思います。
研究社 新英和中辞典では、
hard=(+to do)(…するのに)難しい[くて]、(…し)にくい[くて]
例文) That fence is hard to climb over. 「その垣根は乗り越えにくい。」
変換: That fence が climb over の目的語の関係に立つ場合の表現で、It's hard to climb over that fence. と書き換え可能。
とあります。
この場合も、It's hard (for you) to do that (= kicking yourself). ということで、つまりは、It's so hard (for you) to kick yourself. 「自分に蹴りを入れるのは難しい。」ということになるのだと思います。
that's how you break a hip がこれまたよくわからなくて、以下、話が堂々巡りしています。
興味のない方は飛ばして下さい。
break a hip と a hip になっていますね。
hip は「ヒップ、腰」ですが、日本語のヒップ(お尻)というイメージよりは「腰、臀部(でんぶ)」という感じ。
ロングマン現代英英辞典では、
hip: one of the two parts on each side of your body between the top of your leg and your waist
例文) She stood there with her hands on her hips glaring at him.
The old lady had fallen and broken her hip.
つまり「脚の上部とウエスト(胴のくびれた部分)の間にある、体の両側の二つの部分のうちの一つ」
例文) 「彼女は彼をにらみつけながら hips に手を当ててそこに立っていた。」
「その老女は転倒して hip を痛めた。」
特に最初の例ですが、これは「お尻に手を当てて」というよりもう少し上の「腰に手を当てて」という感じですよね。
お尻だと言いたい場合は、butt とか卑語では ass を使うかなぁ、と思います。
break one's ass だと「懸命にやる、必死で頑張る」という意味があるようです。
break one's back も「背骨を折る」ことから「懸命に努力する、一生懸命働く」という意味になるのですが、それをもう少しくだけて(あるいはお下品に)言った表現なのでしょうね。
ここでは、主語が you なのにあえて a hip を使っているので、この break your ass [back] などの意味とは異なる、と思います。
ここでの break は「(骨を)折る、傷つける」、文字通り、「一つの hip を break する(骨折させる)」ということで、that's how 「それが…の方法だ、そんな風にすることで…になる」とくっつけると、that's how you break a hip 「それが腰を骨折させる方法だ、そうして腰が骨折する(ひびが入る)のだ、そんなことをすると腰を骨折することになるのだ。」という感じになるのでしょうか?
hip を蹴って、その蹴った部分が衝撃によって傷つく、というよりは、自分で自分を蹴る、という無理な体勢を取ると、腰を痛めるという感じなのでしょうか??
現在形で表現されているので、「普遍的な真理」を述べている気がするのですが…。
kick yourself すると、break a hip することになってしまう、という感じかな、と。
また、ちょっと違う考え方として、break には「切断する」という意味もありますよね。
研究社 新英和中辞典には1番最初の基本的な語義として「切断する」という意味が載っています。
break=切断する(注:形のあるものに瞬間的に強い力を加えて二つまたはそれ以上の部分に壊す)
(ものを)(二つ以上または細片に)壊す、割る、砕く
She broke the cup in two [into pieces]. 彼女は茶わんを真っ二つに割った[粉々に砕いた]。
ここで break 'a' hip と「一つのヒップ」と言っていることに注目してみると、「そうやって(一つの)ヒップは(二つに)割れるのだ」という解釈も可能なのでしょうか??
DVDの日本語字幕は「お尻にひびが入るわ。」となっているのですが、吹替は「でもお尻って蹴る前から割れてるけど。」となっています(笑)。
日本人の発想として「お尻は二つに割れている」というものがあると思うのですが、この吹替はただ単にその日本人的発想を使って、日本人的なジョークに置き換えた、と考えることも可能です。
私も最初は意訳かと思っていたのですが、アメリカ人にもそんな発想はあるのかなぁ?とか、「そうしてお尻が割れるわけね。」と言っているけど「そうする前からお尻は割れてるってば!」というツッコミを期待したボケなのかな?とか。
でも、上にも書いたように、hip は butt とは微妙に部位が異なるわけですよねぇ。
だからこういう「お尻」ネタだと勘ぐるのは間違いなのかもしれませんが、でも多少はそういうイメージがあるセリフなのかも?とか。
これが break a butt だったら、こんな解釈も可能なのか?、もしくは「骨折」と「割れたお尻」をかけたしゃれ、と捉えることも可能なのでしょうか?
(一人で悩んですみません。)
march は日本語のマーチから連想されるように「行進する」ですが、ここでは「堂々[悠々]と歩く」という感じですね。
相手はあなたの運命の人かもしれないのだから、何もこそこそすることはない、堂々と胸を張って歩いて行きなさい、という意味です。
フィービーは思いついたことを次々とチャンドラーにアドバイスします。
何度も you know what 「ほら、ねぇ」という言葉が挿入されているところに、フィービーも考えながらアドバイスしている感じが出ているのかなぁ、と。
シャワーを浴びろ、と言っているのは、チャンドラーが一晩中パソコンで彼女と話をしていて、服を着替えていない、つまりシャワーをしばらく浴びていないのでくさいわよ、ということです。
'cause(=because) it's too much はよくわからないのですが、多分すべきことが多すぎる、という意味なんだと思います。
だから、まずは落ち着いてコーヒーでも飲んで、これからのことをゆっくり考えたら?という提案なのでしょう。
フィービーが何か言うたびに走り回るチャンドラーですが、最後には走るのをやめて怒った顔で歩いているのに笑えますね。
(Rach からのお願い)
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チャンドラー: Okay, I'll do it! (わかった、そうする[直接本人に会う]よ!)
フィービー: Oh, yeah! Okay! Great! Go, man, go put on your shoes, and, and march out there and meet her. (そう、良かった。素敵。今すぐ行くのよ、靴を履いて、そこへ堂々と歩いていって彼女に会うのよ。)
Oh, wait, no, no you have to take a shower, 'cause, eww. And I'll get the... No, you know what, you have to answer her, answer her first. No, no, you know what, make some coffee 'cause it's too much. (あ、待って。シャワーを浴びなきゃ、だって、ほら、ウヘーッって匂いでしょ。それから私が…いいえ、違うわ。答えなきゃ、彼女に最初に返事しなきゃ。違う、コーヒーを飲んで。いろいろ(することが)多すぎるんだもの。)
昨日の続きです。
"which is hard to do and that's how you break a hip" ですが、which はその前の文で述べた行動、kicking yourself を指しますね。
昨日説明しましたように、kick oneself というのは、「自分を責める、後悔する」という意味の比喩表現です。
が、which 以下ではそれを文字通りに「自分に蹴りを入れる」と解釈し、それは hard to do だと言っています。
hard には「堅い、硬い、固い」、「耐え難い、つらい、苦しい」、「(仕事など)努力を要する、骨の折れる、つらい」などいろんな意味があります。
which is hard だけなら「それはつらいことよね」という解釈もあり得るかと思うのですが、hard to do という形を取ると、「…し難い、…するのが難しい」という意味になるのだと思います。
研究社 新英和中辞典では、
hard=(+to do)(…するのに)難しい[くて]、(…し)にくい[くて]
例文) That fence is hard to climb over. 「その垣根は乗り越えにくい。」
変換: That fence が climb over の目的語の関係に立つ場合の表現で、It's hard to climb over that fence. と書き換え可能。
とあります。
この場合も、It's hard (for you) to do that (= kicking yourself). ということで、つまりは、It's so hard (for you) to kick yourself. 「自分に蹴りを入れるのは難しい。」ということになるのだと思います。
that's how you break a hip がこれまたよくわからなくて、以下、話が堂々巡りしています。
興味のない方は飛ばして下さい。
break a hip と a hip になっていますね。
hip は「ヒップ、腰」ですが、日本語のヒップ(お尻)というイメージよりは「腰、臀部(でんぶ)」という感じ。
ロングマン現代英英辞典では、
hip: one of the two parts on each side of your body between the top of your leg and your waist
例文) She stood there with her hands on her hips glaring at him.
The old lady had fallen and broken her hip.
つまり「脚の上部とウエスト(胴のくびれた部分)の間にある、体の両側の二つの部分のうちの一つ」
例文) 「彼女は彼をにらみつけながら hips に手を当ててそこに立っていた。」
「その老女は転倒して hip を痛めた。」
特に最初の例ですが、これは「お尻に手を当てて」というよりもう少し上の「腰に手を当てて」という感じですよね。
お尻だと言いたい場合は、butt とか卑語では ass を使うかなぁ、と思います。
break one's ass だと「懸命にやる、必死で頑張る」という意味があるようです。
break one's back も「背骨を折る」ことから「懸命に努力する、一生懸命働く」という意味になるのですが、それをもう少しくだけて(あるいはお下品に)言った表現なのでしょうね。
ここでは、主語が you なのにあえて a hip を使っているので、この break your ass [back] などの意味とは異なる、と思います。
ここでの break は「(骨を)折る、傷つける」、文字通り、「一つの hip を break する(骨折させる)」ということで、that's how 「それが…の方法だ、そんな風にすることで…になる」とくっつけると、that's how you break a hip 「それが腰を骨折させる方法だ、そうして腰が骨折する(ひびが入る)のだ、そんなことをすると腰を骨折することになるのだ。」という感じになるのでしょうか?
hip を蹴って、その蹴った部分が衝撃によって傷つく、というよりは、自分で自分を蹴る、という無理な体勢を取ると、腰を痛めるという感じなのでしょうか??
現在形で表現されているので、「普遍的な真理」を述べている気がするのですが…。
kick yourself すると、break a hip することになってしまう、という感じかな、と。
また、ちょっと違う考え方として、break には「切断する」という意味もありますよね。
研究社 新英和中辞典には1番最初の基本的な語義として「切断する」という意味が載っています。
break=切断する(注:形のあるものに瞬間的に強い力を加えて二つまたはそれ以上の部分に壊す)
(ものを)(二つ以上または細片に)壊す、割る、砕く
She broke the cup in two [into pieces]. 彼女は茶わんを真っ二つに割った[粉々に砕いた]。
ここで break 'a' hip と「一つのヒップ」と言っていることに注目してみると、「そうやって(一つの)ヒップは(二つに)割れるのだ」という解釈も可能なのでしょうか??
DVDの日本語字幕は「お尻にひびが入るわ。」となっているのですが、吹替は「でもお尻って蹴る前から割れてるけど。」となっています(笑)。
日本人の発想として「お尻は二つに割れている」というものがあると思うのですが、この吹替はただ単にその日本人的発想を使って、日本人的なジョークに置き換えた、と考えることも可能です。
私も最初は意訳かと思っていたのですが、アメリカ人にもそんな発想はあるのかなぁ?とか、「そうしてお尻が割れるわけね。」と言っているけど「そうする前からお尻は割れてるってば!」というツッコミを期待したボケなのかな?とか。
でも、上にも書いたように、hip は butt とは微妙に部位が異なるわけですよねぇ。
だからこういう「お尻」ネタだと勘ぐるのは間違いなのかもしれませんが、でも多少はそういうイメージがあるセリフなのかも?とか。
これが break a butt だったら、こんな解釈も可能なのか?、もしくは「骨折」と「割れたお尻」をかけたしゃれ、と捉えることも可能なのでしょうか?
(一人で悩んですみません。)
march は日本語のマーチから連想されるように「行進する」ですが、ここでは「堂々[悠々]と歩く」という感じですね。
相手はあなたの運命の人かもしれないのだから、何もこそこそすることはない、堂々と胸を張って歩いて行きなさい、という意味です。
フィービーは思いついたことを次々とチャンドラーにアドバイスします。
何度も you know what 「ほら、ねぇ」という言葉が挿入されているところに、フィービーも考えながらアドバイスしている感じが出ているのかなぁ、と。
シャワーを浴びろ、と言っているのは、チャンドラーが一晩中パソコンで彼女と話をしていて、服を着替えていない、つまりシャワーをしばらく浴びていないのでくさいわよ、ということです。
'cause(=because) it's too much はよくわからないのですが、多分すべきことが多すぎる、という意味なんだと思います。
だから、まずは落ち着いてコーヒーでも飲んで、これからのことをゆっくり考えたら?という提案なのでしょう。
フィービーが何か言うたびに走り回るチャンドラーですが、最後には走るのをやめて怒った顔で歩いているのに笑えますね。
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2007年01月27日
フレンズ2-24その21
ジョーイは電話中。
ジョーイ: Angela? Joey Tribbiani. Listen, what are ya doing tonight? I know you're seeing that guy. I was thinking maybe you could bring him.... Hello? Hello? (アンジェラ? ジョーイ・トリビアーニだよ。今夜はどんな予定? アンジェラがあの男と付き合ってるのは知ってるよ。君が彼を連れてきてもいいと思ってたんだ…もしもし、もしもし?)
アンジェラ、というのは「あの」アンジェラなんでしょうね?
フレンズ1-5その1 で登場している、ジョーイの元カノです。
そのエピソードで、アンジェラの彼氏も出てきました。
ジョーイがフルネームで名乗っているところを見ると、久しぶりに電話したのでしょう。
that guy は前に出てきたその彼氏のことですね。
アンジェラにしてみれば、久しぶりに電話してこられて、さらには自分が彼氏持ちでも会いたい、その彼を連れてきてもいい、とまで言われて、気味が悪くて、もしくは理解不能で、電話を切ってしまったんでしょうね。
ジョーイがアンジェラのことはどうでも良くて、キスの相手にアンジェラの彼を使いたいと思ってる、なんてことは、アンジェラに想像できるはずもありません。
ジョーイはアンジェラのことを hot (色っぽい、セクシー)だと今でも思っているはずですが、そんなことはすっかり忘れて彼のことばかり気にしているのがおかしいです。
あの彼となら、キスしてもいいかな…などと心の中で思ったのでしょうか?
ジョーイはああいうのがタイプなのか?(笑)
その後、ふと目に付いたインディアン(ネイティブ・アメリカン)の置物を持って部屋にこもるのがおかしい。
あの置物と練習してるとこ、想像したくないよ〜(笑)。
ネット上で好きになってしまった相手が既婚者だと知って返事ができないチャンドラー。
相手は返事がないので気にしているようです。
フィービー: She wants to meet you in person. (彼女はあなたと直接会いたがっているわよ。)
チャンドラー: Hey, look, Phoebe, I wanted to meet her in person too, okay. But she's married. She has a husband. (なぁ、フィービー。俺だって彼女と直接会いたいよ、そうだろ? でも彼女は結婚してる。彼女には夫がいるんだよ。)
フィービー: What if the husband person is the wrong guy, and you are the right guy? I mean you don't get chances like this all the time, if you don't meet her now, you're gonna be kicking yourself when you're 80... which is hard to do and that's how you break a hip. (もしその夫って人が彼女の理想の男性じゃなくて、あなたが理想の男性だったらどうするの? こんなチャンスがいつもあるわけじゃないのよ。もし今あなたが彼女に会わなかったら、あなたが80歳になった時に、自分に蹴りを入れることになるわよ[後悔することになるわよ]。[which is hard to do... 以下の訳は省略])
in person は「(写真や電話などでなく)実物で、本人に」
フレンズ2-14その3 では、on paper 「書類上での君は」との対比として、in person 「実際の君は」というニュアンスで使われていました。
フレンズ2-24その7 に、"we haven't exactly met." というセリフが出てきましたが、それを言い換えると、"I haven't met her in person." 「彼女本人には会ったことがない。」になるわけです。
the wrong guy と the right guy は、wrong 「間違った」と right 「正しい」が対になっていますね。
Mr. Right というと「(結婚相手として)理想的な男性、理想の男性、夫としてふさわしい人」という意味になります。
「運命の人」と言っても良いでしょうか。
フレンズ1-14その5 にも、the right woman という表現が出てきました。
kick oneself を直訳すると「自分自身を蹴る、自分で自分を蹴る」なので、「自分を責める、後悔する」という意味になります。
80歳になった時を想像して、you're gonna be kicking yourself と進行形が使われていますが、これはただ単に「蹴る」ことをイメージしているのではなくて、まさに「ボコボコと蹴っている」そのアクティブな姿を想像している、そういう姿が目に浮かぶ、と臨場感を出して言っているのでしょうね。
フレンズ2-13その6 でも、そういう進行形について触れています。
ここは思い切った行動に出た方がいい、でないと後悔するわ、と説得するフィービー。
…と、そこまでは良かったのですが、フィービーは何だかよくわからない説明をおまけにつけていて、せっかくの励ましがちょっとお笑いのようになってしまっています。
which is hard to do and that's how you break a hip の説明は長くなりそうなので明日にします。
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ジョーイ: Angela? Joey Tribbiani. Listen, what are ya doing tonight? I know you're seeing that guy. I was thinking maybe you could bring him.... Hello? Hello? (アンジェラ? ジョーイ・トリビアーニだよ。今夜はどんな予定? アンジェラがあの男と付き合ってるのは知ってるよ。君が彼を連れてきてもいいと思ってたんだ…もしもし、もしもし?)
アンジェラ、というのは「あの」アンジェラなんでしょうね?
フレンズ1-5その1 で登場している、ジョーイの元カノです。
そのエピソードで、アンジェラの彼氏も出てきました。
ジョーイがフルネームで名乗っているところを見ると、久しぶりに電話したのでしょう。
that guy は前に出てきたその彼氏のことですね。
アンジェラにしてみれば、久しぶりに電話してこられて、さらには自分が彼氏持ちでも会いたい、その彼を連れてきてもいい、とまで言われて、気味が悪くて、もしくは理解不能で、電話を切ってしまったんでしょうね。
ジョーイがアンジェラのことはどうでも良くて、キスの相手にアンジェラの彼を使いたいと思ってる、なんてことは、アンジェラに想像できるはずもありません。
ジョーイはアンジェラのことを hot (色っぽい、セクシー)だと今でも思っているはずですが、そんなことはすっかり忘れて彼のことばかり気にしているのがおかしいです。
あの彼となら、キスしてもいいかな…などと心の中で思ったのでしょうか?
ジョーイはああいうのがタイプなのか?(笑)
その後、ふと目に付いたインディアン(ネイティブ・アメリカン)の置物を持って部屋にこもるのがおかしい。
あの置物と練習してるとこ、想像したくないよ〜(笑)。
ネット上で好きになってしまった相手が既婚者だと知って返事ができないチャンドラー。
相手は返事がないので気にしているようです。
フィービー: She wants to meet you in person. (彼女はあなたと直接会いたがっているわよ。)
チャンドラー: Hey, look, Phoebe, I wanted to meet her in person too, okay. But she's married. She has a husband. (なぁ、フィービー。俺だって彼女と直接会いたいよ、そうだろ? でも彼女は結婚してる。彼女には夫がいるんだよ。)
フィービー: What if the husband person is the wrong guy, and you are the right guy? I mean you don't get chances like this all the time, if you don't meet her now, you're gonna be kicking yourself when you're 80... which is hard to do and that's how you break a hip. (もしその夫って人が彼女の理想の男性じゃなくて、あなたが理想の男性だったらどうするの? こんなチャンスがいつもあるわけじゃないのよ。もし今あなたが彼女に会わなかったら、あなたが80歳になった時に、自分に蹴りを入れることになるわよ[後悔することになるわよ]。[which is hard to do... 以下の訳は省略])
in person は「(写真や電話などでなく)実物で、本人に」
フレンズ2-14その3 では、on paper 「書類上での君は」との対比として、in person 「実際の君は」というニュアンスで使われていました。
フレンズ2-24その7 に、"we haven't exactly met." というセリフが出てきましたが、それを言い換えると、"I haven't met her in person." 「彼女本人には会ったことがない。」になるわけです。
the wrong guy と the right guy は、wrong 「間違った」と right 「正しい」が対になっていますね。
Mr. Right というと「(結婚相手として)理想的な男性、理想の男性、夫としてふさわしい人」という意味になります。
「運命の人」と言っても良いでしょうか。
フレンズ1-14その5 にも、the right woman という表現が出てきました。
kick oneself を直訳すると「自分自身を蹴る、自分で自分を蹴る」なので、「自分を責める、後悔する」という意味になります。
80歳になった時を想像して、you're gonna be kicking yourself と進行形が使われていますが、これはただ単に「蹴る」ことをイメージしているのではなくて、まさに「ボコボコと蹴っている」そのアクティブな姿を想像している、そういう姿が目に浮かぶ、と臨場感を出して言っているのでしょうね。
フレンズ2-13その6 でも、そういう進行形について触れています。
ここは思い切った行動に出た方がいい、でないと後悔するわ、と説得するフィービー。
…と、そこまでは良かったのですが、フィービーは何だかよくわからない説明をおまけにつけていて、せっかくの励ましがちょっとお笑いのようになってしまっています。
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2007年01月26日
フレンズ2-24その20
花婿姿のバリーがやってきます。
バリー: Min. Oh, Rach, you're still here. At our wedding, they were packing up the chopped liver about now. (ミンディ。やぁ、レイチェル。まだここにいたの。僕たちの結婚式では、出席者の人たちは今頃チョップ・レバーを(持ち帰り用に)詰めていたところだね。)
レイチェル: Yeah, I love that story. Um, I got a question for you guys. Why do people keep saying it's good to see me up and about? (えぇ、その話は本当に楽しいわ。あ、あなたたちに一つ質問があるんだけど。どうしてみんな、私が元気になった姿を見て良かった、って口々に言うの?)
ミンディ: Well uh, after you ran out on your wedding, Barry's parents told people that you were sort of....insane. (えーっと、あなたが結婚式を逃げ出した後、バリーのご両親がみんなに言ったのよ、あなたはちょっと…正気じゃなかった、って。)
レイチェル: Insane? (正気じゃない、ですって?)
ミンディ: From the syphilis. (梅毒のせいで。)
レイチェル: What?! (何ですって?)
バリー: Yeah, what were they gonna say? You didn't love me anymore? (そうだよ、両親は(他に)何て言える? 君が僕をもう愛してない、って(言えばいいのか)?)
Chopped liver というのは「みじん切りにしたレバー(肝臓)」ということですね。
日本語では「レバー」と言いますが、発音は英語の文字通り「リヴァー」です。
よく似た単語に、lever 「てこ、レバー、操作棒」がありますね。
この lever は、主に「レヴァー」と発音されますが、研究社 新英和中辞典によると、「リーヴァー」と発音されることもあるようです。(う〜ん、ややこしい)
Wikipedia 英語版: Chopped liver
上のウィキペディアには、「アメリカやカナダの Kosher delicatessens の一般的なメニューである。」と書いてあります。
delicatessen は「デリカテッセン、調整食料品店、そのまま食卓に出せるような調理済みの食品を売る店」のことですね。
Kosher は、Merriam-Webster Online Dictionary によると、
kosher: selling or serving food ritually fit according to Jewish law
つまり、「ユダヤの慣習・戒律に従い儀式に則った食べ物を売る、または食べ物を出す」という形容詞なので、Kosher delicatessens は「伝統的ユダヤ料理を扱うデリカテッセン」という感じでしょうか。
この chopped liver について、ウィキペディアの Chopped liver in popular culture という項目に面白いことが書いてあります。
訳しますと、
「その変わった味とグレーの見た目のため、chopped liver は acquired taste (次第に好きになる味)であり、夕食の席で誰もが好きで気楽に食べる、という食品ではない。このことが、ユダヤ系アメリカ人が使う一般的な表現、"What am I, chopped liver?" (俺って何者? chopped liver か?)を生み出した。それは人付き合いの面において、無視されたことに対しての欲求不満や怒りを表すものである。」
英辞郎にも、
chopped liver=(名詞1)チョップレバー(レバー料理の一種)
(名詞2)「取るに足りない人[物]」
という語義が挙げられていますし、
Merriam-Webster Online Dictionary にも、
chopped liver: (slang) one that is insignificant or not worth considering
「(俗語) 重要でないもの、考慮に値しないもの」と書いてあります。
上のウィキペディアには、その作り方まで書いてありますので、興味のある方は是非どうぞ(笑)。
写真はこちら(↓)。
AtarChef Blog: kosher recipes: Qualified Cooking Advice: Chopped Liver
pack up は「…を詰める、詰め込む」という感じですから、料理を折り箱(?)に詰めている雰囲気が出ていますね。
つまり、バリーとレイチェルの結婚式ではレイチェルが逃げ出したので、せっかく用意したご馳走をその場で食べてもらうことが出来ずに、箱に詰めて帰った、途中で(というより元々始まることもできなかったのでしょうが)お開きになってしまった、というイヤミを言っているのですね。
ネットスクリプトでは about now となっているのですが、DVDの字幕は by now となっていました。
実際の音声は about now と言っているようなので、上のセリフは about にしておきました。
about now なら「今頃、今時分」、by now なら「今頃はもう、今頃までには、もうそろそろ」という感じになりますね。
run out on は「(家族・友人などを)見捨てる、(仕事などを)放棄する、(約束などを)破る」。
この場合は、「結婚式を逃げ出す、すっぽかす」という感じです。
フレンズ2-9その5 にも出てきました。
insane は「正気でない」。
フレンズ1-19その5 にも出てきました。
syphilis は「梅毒」。性病ですね。
理由なら他にもいろいろあるだろうに、と思うのですが、よりにもよってこんな病気が理由だと言われるなんて、よほどレイチェルのことを恨んでいたのでしょうね。
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バリー: Min. Oh, Rach, you're still here. At our wedding, they were packing up the chopped liver about now. (ミンディ。やぁ、レイチェル。まだここにいたの。僕たちの結婚式では、出席者の人たちは今頃チョップ・レバーを(持ち帰り用に)詰めていたところだね。)
レイチェル: Yeah, I love that story. Um, I got a question for you guys. Why do people keep saying it's good to see me up and about? (えぇ、その話は本当に楽しいわ。あ、あなたたちに一つ質問があるんだけど。どうしてみんな、私が元気になった姿を見て良かった、って口々に言うの?)
ミンディ: Well uh, after you ran out on your wedding, Barry's parents told people that you were sort of....insane. (えーっと、あなたが結婚式を逃げ出した後、バリーのご両親がみんなに言ったのよ、あなたはちょっと…正気じゃなかった、って。)
レイチェル: Insane? (正気じゃない、ですって?)
ミンディ: From the syphilis. (梅毒のせいで。)
レイチェル: What?! (何ですって?)
バリー: Yeah, what were they gonna say? You didn't love me anymore? (そうだよ、両親は(他に)何て言える? 君が僕をもう愛してない、って(言えばいいのか)?)
Chopped liver というのは「みじん切りにしたレバー(肝臓)」ということですね。
日本語では「レバー」と言いますが、発音は英語の文字通り「リヴァー」です。
よく似た単語に、lever 「てこ、レバー、操作棒」がありますね。
この lever は、主に「レヴァー」と発音されますが、研究社 新英和中辞典によると、「リーヴァー」と発音されることもあるようです。(う〜ん、ややこしい)
Wikipedia 英語版: Chopped liver
上のウィキペディアには、「アメリカやカナダの Kosher delicatessens の一般的なメニューである。」と書いてあります。
delicatessen は「デリカテッセン、調整食料品店、そのまま食卓に出せるような調理済みの食品を売る店」のことですね。
Kosher は、Merriam-Webster Online Dictionary によると、
kosher: selling or serving food ritually fit according to Jewish law
つまり、「ユダヤの慣習・戒律に従い儀式に則った食べ物を売る、または食べ物を出す」という形容詞なので、Kosher delicatessens は「伝統的ユダヤ料理を扱うデリカテッセン」という感じでしょうか。
この chopped liver について、ウィキペディアの Chopped liver in popular culture という項目に面白いことが書いてあります。
訳しますと、
「その変わった味とグレーの見た目のため、chopped liver は acquired taste (次第に好きになる味)であり、夕食の席で誰もが好きで気楽に食べる、という食品ではない。このことが、ユダヤ系アメリカ人が使う一般的な表現、"What am I, chopped liver?" (俺って何者? chopped liver か?)を生み出した。それは人付き合いの面において、無視されたことに対しての欲求不満や怒りを表すものである。」
英辞郎にも、
chopped liver=(名詞1)チョップレバー(レバー料理の一種)
(名詞2)「取るに足りない人[物]」
という語義が挙げられていますし、
Merriam-Webster Online Dictionary にも、
chopped liver: (slang) one that is insignificant or not worth considering
「(俗語) 重要でないもの、考慮に値しないもの」と書いてあります。
上のウィキペディアには、その作り方まで書いてありますので、興味のある方は是非どうぞ(笑)。
写真はこちら(↓)。
AtarChef Blog: kosher recipes: Qualified Cooking Advice: Chopped Liver
pack up は「…を詰める、詰め込む」という感じですから、料理を折り箱(?)に詰めている雰囲気が出ていますね。
つまり、バリーとレイチェルの結婚式ではレイチェルが逃げ出したので、せっかく用意したご馳走をその場で食べてもらうことが出来ずに、箱に詰めて帰った、途中で(というより元々始まることもできなかったのでしょうが)お開きになってしまった、というイヤミを言っているのですね。
ネットスクリプトでは about now となっているのですが、DVDの字幕は by now となっていました。
実際の音声は about now と言っているようなので、上のセリフは about にしておきました。
about now なら「今頃、今時分」、by now なら「今頃はもう、今頃までには、もうそろそろ」という感じになりますね。
run out on は「(家族・友人などを)見捨てる、(仕事などを)放棄する、(約束などを)破る」。
この場合は、「結婚式を逃げ出す、すっぽかす」という感じです。
フレンズ2-9その5 にも出てきました。
insane は「正気でない」。
フレンズ1-19その5 にも出てきました。
syphilis は「梅毒」。性病ですね。
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2007年01月25日
フレンズ2-24その19+名前のハイフンの話
花嫁姿のミンディが駆け寄ってきます。
ミンディ: Oh my God, I'm married! (すごいわ! 私、結婚した[してる]のよ。)
レイチェル: I know. (ほんとね。)
ミンディ: I'm Mrs. Dr. Barry Hunter, hyphen, Farber. (私はドクター・バリー・ハンター・ハイフン・ファーバー夫人よ。)
ミンディ役の役者さんが前に出てきた人と違いますね。
出番の少ないサブキャラではよくあることです(笑)。
かつては、ロスの奥さんのキャロル役の女優さんが交替したこともありましたね。
ミンディは、結婚して名前がこうなる…と言っているのですが、その名前には、hyphen (ハイフン)が入っています。
今日は、その「名前のハイフン」の話だけで終わってしまいますので、興味のない方は、また明日、お会いしましょう(笑)。
エンド・クレジットでは、バリーとミンディはどちらもファーストネームしか書いてありません。
が、さすがはウィキペディア、ちゃんと二人のフルネームが書いてあるのを発見しました。
まずは今回のエピソードの解説ページ。
Wikipedia 英語版: The One with Barry and Mindy's Wedding
Additional cast の項目を見ると、
Barry Farber - Mitchell Whitfield
Mindy Hunter-Farber - Jana Marie Hupp
と書いてあります。
また、以前にバリーとミンディが登場したエピソード(フレンズ1-20)のページはこれ。
Wikipedia 英語版: The One with the Evil Orthodontist
ここには、
Mindy Hunter - Jennifer Grey
Barry Farber - Mitchell Whitfield
と書いてあります。
バリーのフルネームに関しては、劇中でも言及されており、フレンズ1-20その5 では、Barry Farber という名前がセリフに出てきましたね。
ウィキペディアを見ると、ミンディの女優さんが変わったというのもわかるのですが(笑)、Hunter がミンディの元々の名字(旧姓)で、Farber がバリーの名字である、そして、ミンディは結婚して、Mindy Hunter-Farber つまり、「ミンディ・ハンター・ハイフン・ファーバー」、日本語風に表記すると、「ミンディ・ハンター=ファーバー」になった、ということがわかりますよね。
(ちなみに、日本語では、こういうハイフンを「=」と表記していますが、それはきっと、ハイフン(−)だと、延ばす音(ー)と紛らわしいから、なんでしょうねぇ?)
で、ミンディは、自分が、医師「バリー・ハンター=ファーバー」の妻(夫人)になった、と喜んでいるということになります。
実際は、バリーはハンターの姓は名乗らないような気もするのですが(上のウィキペディアでも Barry Farber と書いてあるので)、自分がハンター=ファーバーになることをバリーの名前を使って表現している、ということでしょうかねぇ?
こういう名乗り方がどれくらいメジャーなのかはよくわからないのですが、夫婦別姓ではないけれど、自分の旧姓も残しておきたい、という場合には、これが一番良い手なのかもしれません。
このミンディのように、結婚して、自分の旧姓と夫の姓とをハイフンで繋ぐ、というのは非常に分かりやすいですが、それ以外にもハイフンで繋ぐ例があるようです。
昔、読んだ本に、ハイフンに関する話が載っていました。
徳間書店 刊 アリー myラブ the official guide (ティム・アペロ 著、大城光子 訳) の p.51 に、ビリーの妻のジョージアを演じている女優さん、コートニー・ソーン=スミス(Courtney Thorne-Smith)のことが書いてあります。
そこに、
本名はコートニー・ソーン・スミスだが、ミドルネームのソーンは母親の旧姓なので、両親の家族に敬意を表し、ソーン=スミスとハイフンでつなぐことにした。
と書いてあったんです。
それを読んで、そんな風に父と母の名字をハイフンで結ぶ、ってのもアリなのかぁ、と感心した記憶があります。
まぁこれは、バリーとミンディの子供が出来た場合に、その子供の姓を Hunter-Farber にするのと結局は同じことなんですが…。
ミドルネームであるソーンを、名字のように見せるためにハイフンを使う…たった1字の記号であるハイフンには、深い意味が込められているんですね。
あと、こういう感じの名前で思い出すのが、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ(Catherine Zeta-Jones)。
Wikipedia 英語版: Catherine Zeta-Jones
このウィキペディアに彼女の名前の由来について書いてあります。
Her name stems from those of her grandmothers - her maternal grandmother, Katherine Fair, and her paternal grandmother, Zeta Jones.
「彼女の名前は、彼女の祖母たちの名前に由来している。母方の祖母はキャサリン・フェアーで、父方の祖母はゼタ・ジョーンズ。」
IMDb: Biography for Catherine Zeta-Jones の Trivia にも同じような内容が書いてありました。
内容は以下のとおり。
Named after her grandmothers: Catherine Fair on her mother's side, and Zeta Jones on her fathers.
「彼女の祖母から名前をもらった。母方のキャサリン・フェアーと父方のゼタ・ジョーンズ。」
ということは、キャサリンというのは一方のおばあちゃんの名前で、ゼタ・ジョーンズというのはもう一方のおばあちゃんの「姓名(フルネーム)」だ、ということですね。
キャサリンの父の名は Dai Jones、母の名は Patricia Fair なので、父方の姓は Jones、母方の姓は Fair なのですが、その両親の姓を取ってハイフンでつなげて名字にする(Fair-Jones)のではなく、このように一方のおばあちゃんの姓名をハイフンでつなげて一つの名字(?)として使う、というのもアリなんですねぇ。
フレンズの俳優さんで言うと、モニカ役のコートニー・コックスは、デビッド・アークエット(David Arquette)と結婚後、一時期、コートニー・コックス・アークエット(Courteney Cox Arquette)と名乗っていました。
今でもお二人は結婚していて、なかなかのおしどり夫婦のようですが、今の俳優としての呼び名はコートニー・コックスに戻っているみたいです。
IMDb: Courteney Cox には、Sometimes Credited As 「時々、以下のようにクレジットされる」として、アークエットのついた名前が2つ書いてあります。
ハイフンがついていたり、ついていなかったりしますが、後のシーズンのフレンズのクレジットではハイフンはなかったような気がします。
この”アークエット”ネタについては、いろいろとトリビアがあるのですが、フレンズ3-3 で詳しく説明する機会があると思いますので、またその時に(笑)。
レイチェル役のジェニファー・アニストン(Jennifer Aniston)は、ブラッド・ピットと結婚後も、俳優としての名前はそのままでしたが、時々どこかに「本名: Jennifer Aniston Pitt」と書いてあるのを見たような気もします。
結婚したら、こんな風に両方の姓をつけるのが、普通、もしくは今風なんでしょうか。
(Rach からのお知らせ)
カナダ・バンクーバーの生活・遊び情報誌 Oops! の 2007年1月19日号で、このブログが紹介されました。
その公式サイトはこちら(↓)。
バンクーバーの生活・遊び情報誌 Oops! 【カナダ留学・ワーキングホリデー情報】
トップページの FOCUS 「お役立ち情報満載! バンクーバーでブログ的生活」をクリックすると、いろんなブログが紹介されていて、その2頁目、「その他のオススメブログ 他にもまだまだあります! アナタの毎日をもっと楽しくしてくれそうなブログ」 の、「楽しく手軽に。ブログで英語のお勉強!」という項目で、他の3人の方のブログと共に紹介して下さっています。
ブログランキングでよくお名前を拝見する方々のブログと共に紹介していただけるなんて、とても光栄に思っております。ありがとうございます。
この Oops! という情報誌は、掲載依頼のコメントを下さったライターの方の説明をお借りすると、「旅行者、留学生、ワーキングホリデー、移民者向けの月2回発行のカナダ、バンクーバーの無料日本語情報誌」だそうです。
ですから、実際にカナダで情報誌として発行、配布されていて、その同じ内容が上で紹介したウェブサイトでも見ることができる、ということだそうです。
実際にネットでこの情報誌の名前を検索すると、たくさんのサイトがヒットしますし、
All About スーパーおすすめサイト大賞2003 「カナダで暮らす」 で、この Oops! のウェブサイトが紹介されていました。(このサイトには、この情報誌 Oops! の人気ぶりが書いてあります。)
カナダに行ったことのない私の書いたブログが、カナダで発行されている情報誌で紹介されるなんて…。
それもこれも、いつも読んで下さり応援して下さる読者の方々のお陰だと思っております。
本当にありがとうございます。
このように紹介していただけたので、それに恥じないようにこれからも頑張っていくつもりです。
Oops! 関係者の方々にも、お礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
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ミンディは、結婚して名前がこうなる…と言っているのですが、その名前には、hyphen (ハイフン)が入っています。
今日は、その「名前のハイフン」の話だけで終わってしまいますので、興味のない方は、また明日、お会いしましょう(笑)。
エンド・クレジットでは、バリーとミンディはどちらもファーストネームしか書いてありません。
が、さすがはウィキペディア、ちゃんと二人のフルネームが書いてあるのを発見しました。
まずは今回のエピソードの解説ページ。
Wikipedia 英語版: The One with Barry and Mindy's Wedding
Additional cast の項目を見ると、
Barry Farber - Mitchell Whitfield
Mindy Hunter-Farber - Jana Marie Hupp
と書いてあります。
また、以前にバリーとミンディが登場したエピソード(フレンズ1-20)のページはこれ。
Wikipedia 英語版: The One with the Evil Orthodontist
ここには、
Mindy Hunter - Jennifer Grey
Barry Farber - Mitchell Whitfield
と書いてあります。
バリーのフルネームに関しては、劇中でも言及されており、フレンズ1-20その5 では、Barry Farber という名前がセリフに出てきましたね。
ウィキペディアを見ると、ミンディの女優さんが変わったというのもわかるのですが(笑)、Hunter がミンディの元々の名字(旧姓)で、Farber がバリーの名字である、そして、ミンディは結婚して、Mindy Hunter-Farber つまり、「ミンディ・ハンター・ハイフン・ファーバー」、日本語風に表記すると、「ミンディ・ハンター=ファーバー」になった、ということがわかりますよね。
(ちなみに、日本語では、こういうハイフンを「=」と表記していますが、それはきっと、ハイフン(−)だと、延ばす音(ー)と紛らわしいから、なんでしょうねぇ?)
で、ミンディは、自分が、医師「バリー・ハンター=ファーバー」の妻(夫人)になった、と喜んでいるということになります。
実際は、バリーはハンターの姓は名乗らないような気もするのですが(上のウィキペディアでも Barry Farber と書いてあるので)、自分がハンター=ファーバーになることをバリーの名前を使って表現している、ということでしょうかねぇ?
こういう名乗り方がどれくらいメジャーなのかはよくわからないのですが、夫婦別姓ではないけれど、自分の旧姓も残しておきたい、という場合には、これが一番良い手なのかもしれません。
このミンディのように、結婚して、自分の旧姓と夫の姓とをハイフンで繋ぐ、というのは非常に分かりやすいですが、それ以外にもハイフンで繋ぐ例があるようです。
昔、読んだ本に、ハイフンに関する話が載っていました。
徳間書店 刊 アリー myラブ the official guide (ティム・アペロ 著、大城光子 訳) の p.51 に、ビリーの妻のジョージアを演じている女優さん、コートニー・ソーン=スミス(Courtney Thorne-Smith)のことが書いてあります。
そこに、
本名はコートニー・ソーン・スミスだが、ミドルネームのソーンは母親の旧姓なので、両親の家族に敬意を表し、ソーン=スミスとハイフンでつなぐことにした。
と書いてあったんです。
それを読んで、そんな風に父と母の名字をハイフンで結ぶ、ってのもアリなのかぁ、と感心した記憶があります。
まぁこれは、バリーとミンディの子供が出来た場合に、その子供の姓を Hunter-Farber にするのと結局は同じことなんですが…。
ミドルネームであるソーンを、名字のように見せるためにハイフンを使う…たった1字の記号であるハイフンには、深い意味が込められているんですね。
あと、こういう感じの名前で思い出すのが、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ(Catherine Zeta-Jones)。
Wikipedia 英語版: Catherine Zeta-Jones
このウィキペディアに彼女の名前の由来について書いてあります。
Her name stems from those of her grandmothers - her maternal grandmother, Katherine Fair, and her paternal grandmother, Zeta Jones.
「彼女の名前は、彼女の祖母たちの名前に由来している。母方の祖母はキャサリン・フェアーで、父方の祖母はゼタ・ジョーンズ。」
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内容は以下のとおり。
Named after her grandmothers: Catherine Fair on her mother's side, and Zeta Jones on her fathers.
「彼女の祖母から名前をもらった。母方のキャサリン・フェアーと父方のゼタ・ジョーンズ。」
ということは、キャサリンというのは一方のおばあちゃんの名前で、ゼタ・ジョーンズというのはもう一方のおばあちゃんの「姓名(フルネーム)」だ、ということですね。
キャサリンの父の名は Dai Jones、母の名は Patricia Fair なので、父方の姓は Jones、母方の姓は Fair なのですが、その両親の姓を取ってハイフンでつなげて名字にする(Fair-Jones)のではなく、このように一方のおばあちゃんの姓名をハイフンでつなげて一つの名字(?)として使う、というのもアリなんですねぇ。
フレンズの俳優さんで言うと、モニカ役のコートニー・コックスは、デビッド・アークエット(David Arquette)と結婚後、一時期、コートニー・コックス・アークエット(Courteney Cox Arquette)と名乗っていました。
今でもお二人は結婚していて、なかなかのおしどり夫婦のようですが、今の俳優としての呼び名はコートニー・コックスに戻っているみたいです。
IMDb: Courteney Cox には、Sometimes Credited As 「時々、以下のようにクレジットされる」として、アークエットのついた名前が2つ書いてあります。
ハイフンがついていたり、ついていなかったりしますが、後のシーズンのフレンズのクレジットではハイフンはなかったような気がします。
この”アークエット”ネタについては、いろいろとトリビアがあるのですが、フレンズ3-3 で詳しく説明する機会があると思いますので、またその時に(笑)。
レイチェル役のジェニファー・アニストン(Jennifer Aniston)は、ブラッド・ピットと結婚後も、俳優としての名前はそのままでしたが、時々どこかに「本名: Jennifer Aniston Pitt」と書いてあるのを見たような気もします。
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ですから、実際にカナダで情報誌として発行、配布されていて、その同じ内容が上で紹介したウェブサイトでも見ることができる、ということだそうです。
実際にネットでこの情報誌の名前を検索すると、たくさんのサイトがヒットしますし、
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カナダに行ったことのない私の書いたブログが、カナダで発行されている情報誌で紹介されるなんて…。
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2007年01月24日
フレンズ2-24その18
知り合いの夫婦と会話を交わすレイチェル。
ワインバーグ氏: It's so wonderful to see you again, my dear. In fact, I hardly expected to see so much. (君をまた見ることができて[会えて]良かったよ。実際、そんなに多くのものを見られるとは予想していなかったけどね。)
ワインバーグ夫人: You told me you didn't see anything. (あなたは何も見てないって言ってたじゃない。)
ワインバーグ氏: I tell ya a lot of things. (たくさん(は見てない)、だよ。)
ワインバーグ夫人: Well it's wonderful to have you up and about, again, dear. (レイチェルがまた元気になって良かったわ。)
ワインバーグ氏: Stay well. (お大事にね。)
レイチェル: Okay, now that is the third time someone has said something like that to me today. (今日、誰かが私にあんなことを言ったのは、今ので3回目よ。)
see は「会う」ですが「見る」という意味もありますね。
ここではそれを使って、レイチェルの顔も見られたし(会えたし)、思ってもいないもの(お尻のこと)まで見られた、と言っています。
I tell ya a lot of things. にちょっとひっかかりました。
ya は you ですから、I tell you a lot of things. と同じですが、I told you と過去形にはなっていないんですね。
普通は「あなたは…と言ったじゃない。」に対しては、「私は…と言ったんだ。」と I told you になると思うのですが、しかし、この場合、もし I told you a lot of things. と答えたとすると、「私は君にたくさんのことを言った。」という別の意味になってしまう気がします。
ここはそうではなくて、前置きとして使う I tell ya (I tell you) 「確かに、 ほんとに、まったく」とか「ねぇ、いいかい」みたいな軽い感じなんでしょうか。
「anything じゃなくて、a lot of things だよ」と念押ししている感じでしょうかねぇ。
そして anything の代わりに a lot of things になるとしたら、I didn't see a lot of things. で「多くのものを見たわけじゃない。」という意味になるのでしょうね。
「多くを見たわけじゃない、と言っただけで、何も見てない(not anything)とは言ってないぞ。」ということでしょう。
You told me you didn't see anything. に対して、完全な文で答えようとすると、I told you I didn't see a lot of things. ということになるのだと思いますが、その誤解している部分だけを取り上げて、「私が言いたいのは、anything じゃなくて、a lot of things だよ」という意味で、I tell ya a lot of things. と答えたということでしょうね。
not any だと「少しも…ない、全く…ない」という完全否定ですから、奥さんは自分のダンナさんがレイチェルのお尻を全く見ていないと言ったと思って安心(?)していたのに、本当は「ちらっとは見た。」と言っているのであきれているわけですね。
だから上の日本語訳も、「たくさん見た」じゃなくて「たくさんは見てない」にしてみたのですが。
(2007.1.27 追記)
I tell ya a lot of things. の解釈について、下のコメント欄に追加説明と訂正があります。
興味のある方は合わせてご覧下さい。
(追記はここまで)
up and about は「(病人が)床を離れて、(元気になって)歩き回って」。
up が起き上がる、about はその辺りをウロウロする感じで、そのニュアンスはわかりますよね。
stay well は「健康でいる、健康を維持する」。
well である状態に stay 「とどまる」のですね。
その2つの表現はかつて病気であった人が元気になった時に言う決まり文句なので、レイチェルは怪訝に思います。
それもこれが初めてではなく、今日はいろんな人にそう言われたようで、ちょっといやな予感のするレイチェルです。
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ワインバーグ氏: It's so wonderful to see you again, my dear. In fact, I hardly expected to see so much. (君をまた見ることができて[会えて]良かったよ。実際、そんなに多くのものを見られるとは予想していなかったけどね。)
ワインバーグ夫人: You told me you didn't see anything. (あなたは何も見てないって言ってたじゃない。)
ワインバーグ氏: I tell ya a lot of things. (たくさん(は見てない)、だよ。)
ワインバーグ夫人: Well it's wonderful to have you up and about, again, dear. (レイチェルがまた元気になって良かったわ。)
ワインバーグ氏: Stay well. (お大事にね。)
レイチェル: Okay, now that is the third time someone has said something like that to me today. (今日、誰かが私にあんなことを言ったのは、今ので3回目よ。)
see は「会う」ですが「見る」という意味もありますね。
ここではそれを使って、レイチェルの顔も見られたし(会えたし)、思ってもいないもの(お尻のこと)まで見られた、と言っています。
I tell ya a lot of things. にちょっとひっかかりました。
ya は you ですから、I tell you a lot of things. と同じですが、I told you と過去形にはなっていないんですね。
普通は「あなたは…と言ったじゃない。」に対しては、「私は…と言ったんだ。」と I told you になると思うのですが、しかし、この場合、もし I told you a lot of things. と答えたとすると、「私は君にたくさんのことを言った。」という別の意味になってしまう気がします。
ここはそうではなくて、前置きとして使う I tell ya (I tell you) 「確かに、 ほんとに、まったく」とか「ねぇ、いいかい」みたいな軽い感じなんでしょうか。
「anything じゃなくて、a lot of things だよ」と念押ししている感じでしょうかねぇ。
そして anything の代わりに a lot of things になるとしたら、I didn't see a lot of things. で「多くのものを見たわけじゃない。」という意味になるのでしょうね。
「多くを見たわけじゃない、と言っただけで、何も見てない(not anything)とは言ってないぞ。」ということでしょう。
You told me you didn't see anything. に対して、完全な文で答えようとすると、I told you I didn't see a lot of things. ということになるのだと思いますが、その誤解している部分だけを取り上げて、「私が言いたいのは、anything じゃなくて、a lot of things だよ」という意味で、I tell ya a lot of things. と答えたということでしょうね。
not any だと「少しも…ない、全く…ない」という完全否定ですから、奥さんは自分のダンナさんがレイチェルのお尻を全く見ていないと言ったと思って安心(?)していたのに、本当は「ちらっとは見た。」と言っているのであきれているわけですね。
だから上の日本語訳も、「たくさん見た」じゃなくて「たくさんは見てない」にしてみたのですが。
(2007.1.27 追記)
I tell ya a lot of things. の解釈について、下のコメント欄に追加説明と訂正があります。
興味のある方は合わせてご覧下さい。
(追記はここまで)
up and about は「(病人が)床を離れて、(元気になって)歩き回って」。
up が起き上がる、about はその辺りをウロウロする感じで、そのニュアンスはわかりますよね。
stay well は「健康でいる、健康を維持する」。
well である状態に stay 「とどまる」のですね。
その2つの表現はかつて病気であった人が元気になった時に言う決まり文句なので、レイチェルは怪訝に思います。
それもこれが初めてではなく、今日はいろんな人にそう言われたようで、ちょっといやな予感のするレイチェルです。
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2007年01月23日
フレンズ2-24その17
レイチェル: Oh my God. This is sooo humiliating. I think the only thing that tops that was, was, was when I was in the eighth grade and I had to sing the "Copacabana" in front of the entire school. I think I got about two lines into it before I ran and freaked out. Oh my God, my entire life is flashing before my eyes. (もういや。これってものすごーく屈辱的よ。これよりひどいことって言うと、私が8年生だった時、コパカバーナを学校の全員の前で歌わないといけなかったことね。その歌を2フレーズ歌ったら、慌てちゃってパニクっちゃった。もう、私の人生全てが目の前でフラッシュバックしてるわ。)
ロス: Rach, hey look, I remember that. It wasn't so bad. (レイチェル、ねぇ、聞いてよ。そのことは覚えてるよ。そんなに悪くなかったよ。)
レイチェル: Oh Ross, would you stop! You got me. I'm dating you. (もう、ロス、やめてよ! わかるでしょ? 私はあなたと付き合ってるのよ。)
昨日はコパカバーナの説明で終わっていました。
その続きです。
I got about two lines into it before... は「…する前に、その歌を(最初の)2行くらいまで歌った」ということでしょう。
つまり「2行くらい歌ったところで(before 以下の)状況になった」ということです。
ran and freaked out の ran が良く分からないのですが…。
いわゆるランニングの「走る、駆ける」という意味なら、「走って、パニクった」ということになるのですが、走ってからパニクる、という流れは何か変ですよねぇ…「パニクって、走って逃げた」というのならわかるけど。
ですから、ここは多分、ゆっくり歌わないといけないところを「走ってしまった」、つまり、「慌ててしまった、伴奏とうまくかみ合わないペースで歌ってしまった」、だからパニクった、ということなのかなぁ、と。
flash は「(考えなどが)急に浮かぶ」。
flash back だと「(記憶などが)突然過去に戻る」。
日本語でフラッシュバックと言いますが、そのフラッシュと同じニュアンスですね。
ロスはそのひどい思い出が君が言うほど悪いものではなかった、と慰めようとするのですが、レイチェルは納得しません。
"You got me. I'm dating you." の部分なんですが…。
DVDの日本語は「あなたは私の彼だもん。そう言うに決まってるわよ。」となっていましたが、確かにレイチェルの言いたいことはそういうことでしょうね。
彼であるあなたが私の失敗をバカにするわけがない、恋人であるあなたにそんな風に褒められたところで、私の恥ずかしさは消えない、あなたはあれを可愛いと思ったかもしれないけど、他の人はやっぱりあれを見て「わぁ、レイチェルがパニクってるよ、かわいそう、もしくは面白い」と思ったに違いないんだから…と言いたいわけですね。
get には「…を理解する、…の言ったことがわかる」という意味がありますよね。
Got it? は「わかった?」、I got you. は「君の言うことがわかった。」、You got me? なら「(私の言うことが)わかった?」となります。
ですからここの You got me. も「わかった? わかるわよね? わかるでしょ? わかるはずよ」みたいな感じなんでしょうか?
一瞬ちらっと思ったのは、You got me. は「あなたは私を手に入れた、ゲットした」という意味はないのかなぁ、ということなんですが…つまり深い関係になった、というようなニュアンスで。
「そんなこと言うのやめてくれる?」の後に、"You got me. I'm dating you." 「あなたは私を手に入れた(過去形)、そして今もデートしてるのよ(現在進行形)。」と言っている可能性もあるのでしょうか?
エッチするほどの関係である相手が「いやな思い出だ」と言っていることを慰めるのは、恋人として当然だ、という理由を述べているのかなぁ、とか。
でもやっぱり、「そんな慰めはやめて。(理由は言わなくても)わかるでしょ。私はあなたとデートしてるのよ。」という方が自然でしょうかねぇ?
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ロス: Rach, hey look, I remember that. It wasn't so bad. (レイチェル、ねぇ、聞いてよ。そのことは覚えてるよ。そんなに悪くなかったよ。)
レイチェル: Oh Ross, would you stop! You got me. I'm dating you. (もう、ロス、やめてよ! わかるでしょ? 私はあなたと付き合ってるのよ。)
昨日はコパカバーナの説明で終わっていました。
その続きです。
I got about two lines into it before... は「…する前に、その歌を(最初の)2行くらいまで歌った」ということでしょう。
つまり「2行くらい歌ったところで(before 以下の)状況になった」ということです。
ran and freaked out の ran が良く分からないのですが…。
いわゆるランニングの「走る、駆ける」という意味なら、「走って、パニクった」ということになるのですが、走ってからパニクる、という流れは何か変ですよねぇ…「パニクって、走って逃げた」というのならわかるけど。
ですから、ここは多分、ゆっくり歌わないといけないところを「走ってしまった」、つまり、「慌ててしまった、伴奏とうまくかみ合わないペースで歌ってしまった」、だからパニクった、ということなのかなぁ、と。
flash は「(考えなどが)急に浮かぶ」。
flash back だと「(記憶などが)突然過去に戻る」。
日本語でフラッシュバックと言いますが、そのフラッシュと同じニュアンスですね。
ロスはそのひどい思い出が君が言うほど悪いものではなかった、と慰めようとするのですが、レイチェルは納得しません。
"You got me. I'm dating you." の部分なんですが…。
DVDの日本語は「あなたは私の彼だもん。そう言うに決まってるわよ。」となっていましたが、確かにレイチェルの言いたいことはそういうことでしょうね。
彼であるあなたが私の失敗をバカにするわけがない、恋人であるあなたにそんな風に褒められたところで、私の恥ずかしさは消えない、あなたはあれを可愛いと思ったかもしれないけど、他の人はやっぱりあれを見て「わぁ、レイチェルがパニクってるよ、かわいそう、もしくは面白い」と思ったに違いないんだから…と言いたいわけですね。
get には「…を理解する、…の言ったことがわかる」という意味がありますよね。
Got it? は「わかった?」、I got you. は「君の言うことがわかった。」、You got me? なら「(私の言うことが)わかった?」となります。
ですからここの You got me. も「わかった? わかるわよね? わかるでしょ? わかるはずよ」みたいな感じなんでしょうか?
一瞬ちらっと思ったのは、You got me. は「あなたは私を手に入れた、ゲットした」という意味はないのかなぁ、ということなんですが…つまり深い関係になった、というようなニュアンスで。
「そんなこと言うのやめてくれる?」の後に、"You got me. I'm dating you." 「あなたは私を手に入れた(過去形)、そして今もデートしてるのよ(現在進行形)。」と言っている可能性もあるのでしょうか?
エッチするほどの関係である相手が「いやな思い出だ」と言っていることを慰めるのは、恋人として当然だ、という理由を述べているのかなぁ、とか。
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2007年01月22日
フレンズ2-24その16+コパカバーナの話
バリーの結婚式会場のロビーにて。
ドレスの後ろがめくれ上がってお尻(赤い下着はつけてましたが…笑)が見えていたのを知って激怒するレイチェル。
レイチェル: Why the hell didn't you tell me! (一体どうして私に言ってくれなかったの?!)
ロス: I'm sorry. What was I supposed to do? Stand up and shout, "Hey, Rachel, your butt is showing!" (ごめんよ。僕はどうしたら良かったんだろうね? 立ち上がって「おい、レイチェル、君のお尻が見えてるよ!」って叫ぶの?)
レイチェル: Oh my God. This is sooo humiliating. I think the only thing that tops that was, was, was when I was in the eighth grade and I had to sing the "Copacabana" in front of the entire school. I think I got about two lines into it before I ran and freaked out. Oh my God, my entire life is flashing before my eyes. (もういや。これってものすごーく屈辱的よ。これよりひどいことって言うと、私が8年生だった時、コパカバーナを学校の全員の前で歌わないといけなかったことね。その歌を2フレーズ歌ったら、慌てちゃってパニクっちゃった。もう、私の人生全てが目の前でフラッシュバックしてるわ。)
humiliate は「(人に)恥をかかせる、(…の)自尊心を傷つける」。
それに -ing をつけて形容詞にすると「屈辱的な、恥をかかせるような」という意味になります。
top は動詞で「(…の)頂をなす、頂点にある」ということから、「(高さ・重さなどで)(…を)上回る」「(質・技量などで)(…より)すぐれる、(…に)まさる」という意味になります。
この場合は「humiliating の度合いでいくと、トップに来る出来事は…」という感じでしょうか。
今日はコパカバーナ(Copacabana)について解説したいと思います。
Wikipedia 英語版: Copacabana (disambiguation)
Wikipedia にはよく disambiguation 「あいまい性の除去、あいまいさをなくすこと」という単語が出てきますが、まずこのページを見ると、「一つの言葉や名前が二つ以上の意味や物に用いられている場合」にそれが一覧できて、そのリンク先へ簡単に飛べるから便利ですよね。
日本語では「曖昧さ回避のためのページ」と訳されています。
Copacabana は地名としては、「ボリビアの都市、チチカカ湖のほとりにある」、「そのボリビアの都市名を付けられたブラジルのリオデジャネイロの地区」の2種類が挙げられています。
で、そのリオの地名をつけたナイトクラブが存在し、それを歌にしたのがバリー・マニロウ(Barry Manilow)のコパカバーナという歌である、ということが上のウィキペディアでわかります。
さらには、その歌を元にしたミュージカルも存在するそうで、さらには(!)宝塚歌劇も、このミュージカルを公演したそうです。
宝塚歌劇 TAKARAZUKA REVUE 公演案内 ミュージカル コパカバーナ
この宝塚のページには、バリー・マニロウのことも含め、そのミュージカルの内容が詳しく書かれています。
1947年に Copacabana というタイトルの映画もあったようですが、その邦題は「悩まし女王」というのだそうです。(何だか違った方面の映画を想像してしまうのは私だけ?)
有名なナイトクラブを舞台にしている点は同じですね。
その有名なナイトクラブなのですが、ある映画でそのクラブが出てきました。
その映画は、マーティン・スコセッシ監督の有名なマフィア映画、グッドフェローズ(原題: GoodFellas)です。
Amazon.co.jp: グッドフェローズ スペシャル・エディション 〈2枚組〉
そのシーンをざっと説明すると…。
マフィアのメンバーである、ヘンリー・ヒル(レイ・リオッタ)が、恋人のカレン(ロレイン・ブラッコ)を連れて、あるナイトクラブに車でやって来る。
出迎えた店員にキーを渡して車を回させるヘンリー。
そのナイトクラブのひさしには、COPACABANA という名前が書いてある。(実際に、後のシーンで、店の名前がセリフの中にも出てくる。)
入り口は長蛇の列になっているのに、地下へ繋がる階段を通って特別な入り口から入るヘンリーとカレン。
厨房の中を通って、会う人に挨拶しながら、メインの場所に到着、店はすでに混んでいるのに、二人のために特別に机と椅子を用意する店員たち…。
それをずっと追いかけるカメラワーク(カメラの長回し?)がとても素晴らしいです。
それほど有名なクラブで、それほどの待遇を受けている、ということで、マフィアの力がどれほどのものか、そしてその中でのヘンリーの地位はどのくらいか、が自ずとわかる、ということなんですね。
その当時、カレンはヘンリーがマフィアの人間であることを知らなかったので、店の特別待遇にひどく驚いていましたし。
今回のフレンズ2-24 にちょっと関係する話が、その映画に出てくるので、また数日後にこの映画の話をします。
…ということで、コパカバーナの話で長くなりましたが、今回レイチェルが言っているのは、バリー・マニロウが歌っている歌のことですね。
この曲ですが、少し前に、ソフトバンクの携帯のCMで使われていました。
キャメロン・ディアスがノリノリで歩きながら電話をかけていたCMです。
日本人もこの曲を知っている人は多いと思うので、このCMを見て懐かしい〜と思われた方も多いのではないでしょうか。
長くなりましたので、"I think I got about two lines..." 以下の説明は明日にします。
(Rach からのお願い)
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ドレスの後ろがめくれ上がってお尻(赤い下着はつけてましたが…笑)が見えていたのを知って激怒するレイチェル。
レイチェル: Why the hell didn't you tell me! (一体どうして私に言ってくれなかったの?!)
ロス: I'm sorry. What was I supposed to do? Stand up and shout, "Hey, Rachel, your butt is showing!" (ごめんよ。僕はどうしたら良かったんだろうね? 立ち上がって「おい、レイチェル、君のお尻が見えてるよ!」って叫ぶの?)
レイチェル: Oh my God. This is sooo humiliating. I think the only thing that tops that was, was, was when I was in the eighth grade and I had to sing the "Copacabana" in front of the entire school. I think I got about two lines into it before I ran and freaked out. Oh my God, my entire life is flashing before my eyes. (もういや。これってものすごーく屈辱的よ。これよりひどいことって言うと、私が8年生だった時、コパカバーナを学校の全員の前で歌わないといけなかったことね。その歌を2フレーズ歌ったら、慌てちゃってパニクっちゃった。もう、私の人生全てが目の前でフラッシュバックしてるわ。)
humiliate は「(人に)恥をかかせる、(…の)自尊心を傷つける」。
それに -ing をつけて形容詞にすると「屈辱的な、恥をかかせるような」という意味になります。
top は動詞で「(…の)頂をなす、頂点にある」ということから、「(高さ・重さなどで)(…を)上回る」「(質・技量などで)(…より)すぐれる、(…に)まさる」という意味になります。
この場合は「humiliating の度合いでいくと、トップに来る出来事は…」という感じでしょうか。
今日はコパカバーナ(Copacabana)について解説したいと思います。
Wikipedia 英語版: Copacabana (disambiguation)
Wikipedia にはよく disambiguation 「あいまい性の除去、あいまいさをなくすこと」という単語が出てきますが、まずこのページを見ると、「一つの言葉や名前が二つ以上の意味や物に用いられている場合」にそれが一覧できて、そのリンク先へ簡単に飛べるから便利ですよね。
日本語では「曖昧さ回避のためのページ」と訳されています。
Copacabana は地名としては、「ボリビアの都市、チチカカ湖のほとりにある」、「そのボリビアの都市名を付けられたブラジルのリオデジャネイロの地区」の2種類が挙げられています。
で、そのリオの地名をつけたナイトクラブが存在し、それを歌にしたのがバリー・マニロウ(Barry Manilow)のコパカバーナという歌である、ということが上のウィキペディアでわかります。
さらには、その歌を元にしたミュージカルも存在するそうで、さらには(!)宝塚歌劇も、このミュージカルを公演したそうです。
宝塚歌劇 TAKARAZUKA REVUE 公演案内 ミュージカル コパカバーナ
この宝塚のページには、バリー・マニロウのことも含め、そのミュージカルの内容が詳しく書かれています。
1947年に Copacabana というタイトルの映画もあったようですが、その邦題は「悩まし女王」というのだそうです。(何だか違った方面の映画を想像してしまうのは私だけ?)
有名なナイトクラブを舞台にしている点は同じですね。
その有名なナイトクラブなのですが、ある映画でそのクラブが出てきました。
その映画は、マーティン・スコセッシ監督の有名なマフィア映画、グッドフェローズ(原題: GoodFellas)です。
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そのシーンをざっと説明すると…。
マフィアのメンバーである、ヘンリー・ヒル(レイ・リオッタ)が、恋人のカレン(ロレイン・ブラッコ)を連れて、あるナイトクラブに車でやって来る。
出迎えた店員にキーを渡して車を回させるヘンリー。
そのナイトクラブのひさしには、COPACABANA という名前が書いてある。(実際に、後のシーンで、店の名前がセリフの中にも出てくる。)
入り口は長蛇の列になっているのに、地下へ繋がる階段を通って特別な入り口から入るヘンリーとカレン。
厨房の中を通って、会う人に挨拶しながら、メインの場所に到着、店はすでに混んでいるのに、二人のために特別に机と椅子を用意する店員たち…。
それをずっと追いかけるカメラワーク(カメラの長回し?)がとても素晴らしいです。
それほど有名なクラブで、それほどの待遇を受けている、ということで、マフィアの力がどれほどのものか、そしてその中でのヘンリーの地位はどのくらいか、が自ずとわかる、ということなんですね。
その当時、カレンはヘンリーがマフィアの人間であることを知らなかったので、店の特別待遇にひどく驚いていましたし。
今回のフレンズ2-24 にちょっと関係する話が、その映画に出てくるので、また数日後にこの映画の話をします。
…ということで、コパカバーナの話で長くなりましたが、今回レイチェルが言っているのは、バリー・マニロウが歌っている歌のことですね。
この曲ですが、少し前に、ソフトバンクの携帯のCMで使われていました。
キャメロン・ディアスがノリノリで歩きながら電話をかけていたCMです。
日本人もこの曲を知っている人は多いと思うので、このCMを見て懐かしい〜と思われた方も多いのではないでしょうか。
長くなりましたので、"I think I got about two lines..." 以下の説明は明日にします。
(Rach からのお願い)
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